「ケイト」が公式ラインでメイク診断コンテンツが満載の「メイクアップ ラボ」を開設 

 グローバルメイクアップブランド「ケイト(KATE)」は、メイクアップを1to1でサポートするサービス「ケイト メイクアップ ラボ(KATE MAKEUP LAB.)」を、ライン公式アカウント内に開設した。これまで小顔印象や立体感のある顔に見せるなど、多くのメイク提案をしてきた同ブランドならではの視点を盛り込んだ“なりたい顔に変われる”メイクメソッドまでを習得できるメイク診断コンテンツだ。

 「ケイト スキャン」はスマートフォンで顔を読み取るだけで顔の特徴点を測る先端AI技術(パーフェクトのAIシステム「AI フェイストリビュート」)を採用した。顔の86か所を測定して黄金三角比率や5眼比率などのパーツ比率を測定。その数値をブランド独自のロジックで解析し、なりたい顔に変われるメイクメソッドを提案する。「ケイト サーチ」はスウォッチ動画やHOWTO動画、商品ごとにその人にあったメイクメソッドと色を選びすすめる。

 そのほか、人気アイテムがタイムリーにわかる「ランキング」やスマホを顔にかざすだけでバーチャルメイクが体験できる「バーチャルテスター」といったコンテンツも用意する。

 「ケイト」は21年秋には、店頭什器にスマホをかざすとAR技術により仕上がり画像が動き出す新機能 を開始予定で、実現すればその場ですぐに色味や質感を確認しながら、比較検討することができる。

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「ケイト」が公式ラインでメイク診断コンテンツが満載の「メイクアップ ラボ」を開設 

 グローバルメイクアップブランド「ケイト(KATE)」は、メイクアップを1to1でサポートするサービス「ケイト メイクアップ ラボ(KATE MAKEUP LAB.)」を、ライン公式アカウント内に開設した。これまで小顔印象や立体感のある顔に見せるなど、多くのメイク提案をしてきた同ブランドならではの視点を盛り込んだ“なりたい顔に変われる”メイクメソッドまでを習得できるメイク診断コンテンツだ。

 「ケイト スキャン」はスマートフォンで顔を読み取るだけで顔の特徴点を測る先端AI技術(パーフェクトのAIシステム「AI フェイストリビュート」)を採用した。顔の86か所を測定して黄金三角比率や5眼比率などのパーツ比率を測定。その数値をブランド独自のロジックで解析し、なりたい顔に変われるメイクメソッドを提案する。「ケイト サーチ」はスウォッチ動画やHOWTO動画、商品ごとにその人にあったメイクメソッドと色を選びすすめる。

 そのほか、人気アイテムがタイムリーにわかる「ランキング」やスマホを顔にかざすだけでバーチャルメイクが体験できる「バーチャルテスター」といったコンテンツも用意する。

 「ケイト」は21年秋には、店頭什器にスマホをかざすとAR技術により仕上がり画像が動き出す新機能 を開始予定で、実現すればその場ですぐに色味や質感を確認しながら、比較検討することができる。

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「ヴォーグ ガール」がLINEを活用した有料サービスを開始

 コンデナスト・ジャパンは、「ヴォーグ ガール(VOGUE GIRL)」のLINE公式アカウントを活用した会員制の有料サービス「ヴォーグ ガール プラス(VOGUE GIRL +)」の提供を2月1日にスタートした。

 プランは月額(480円)と年割(4500円)の2種類。会員は週3本以上の有料コンテンツの購読や、毎月3回以上開催されるオンラインセミナーへの参加資格、毎月1名限定で占い師しいたけ.の個人鑑定(鑑定内容は『ヴォーグ ガール プラス』のコンテンツとして公開)、隔月1本配信予定のオリジナルビデオシリーズの視聴、プレゼント企画への応募が可能となる。

 コンテンツは、池田エライザや佐久間由衣などの人気女優がゲストエディターに挑戦する企画をはじめ、スタイリストやフォトグラファーから「やりたいことを仕事にして、毎日をもっと充実させるコツ」を学ぶオンラインサロン、ヨガインストラクターによる「自分の可能性を楽しく広げる」レッスンなどを開催。オリジナルビデオシリーズとして、多様なスタイルの美の秘密に迫る「Beauty Habits シーズン1」も公開予定だ。

 同サービスについて、渡辺三津子「ヴォーグ ガール」編集長は「心豊かな日常や夢に役立つ企画と体験を、限られたコミュニティだからこそお届けできる新プロジェクトです。皆さんの生き方に確かな価値あるものを、『ヴォーグ ガール プラス』に見つけてみてください」とコメントしている。

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インスタ運用術やDX化を“学ぶファッションウイーク” ファッション専門の転職支援サービスが無料セミナーを開催

 ファッション・アパレル業界専門の転職支援サービス、クリーデンス(CREDENCE)は2月2〜5日、参加無料のオンラインセミナー「明日の“はたらく”が楽しみになるオンラインセミナー 学ぶ FASHION WEEK」を開催する。新型コロナウイルス感染症で影響を受けたファッション・アパレル業界で働く人々に向けて、“厳しい現況をチャンスに変える”ためのコンテンツを企画。インスタグラムの運用テクニックをはじめ、接客、オーナーシップ、VMD、EC、ファッションのDX化などにまつわる8つのセミナーを4日間で配信する。参加方法はクリーデンスの公式サイトから申し込み可能。

セミナー項目は下記の通り。

■明日から使える!効果につなげるインスタライブ活用方法
日時:2月2日16:00~17:00
講師:齊藤莉沙/3ミニッツ SNSマーケティング事業部 

■スマホを使ったInstagram写真の撮り方&運用テクニック講座
日時:2月2日19:00~20:00
講師:木村麗/F.F.B.ビジュアルアドバイザー

■アプローチでつまずいているあなたにお届けしたい「お客さまから声をかけてもらうという発想」を作るセミナー
日時:2月3日16:00~17:00
講師:坂本りゅういち/接客販売トレーニング&コンサルティング事務所kocori代表

■「人を活かすプロ」が推奨する、粋に感じる任せ方とは?~人がやる気とオーナーシップを持ち、育ち、お店が回る方法~
日時:2月3日19:00~20:00
講師:川﨑善行/絶景 代表取締役

■どんな状況でも売上を維持・アップさせる「VMD 」「接客」「メンタル」整理術
日時:2月4日16:00~17:00
講師:内藤加奈子/ヴェール代表

■ECディレクターのための教科書(入門編)~人気ファッションメディアスタイルピックス深地雅也が教える!~
日時:2月4日19:00~20:00
講師:深地雅也/StylePicks代表取締役

■ファッションDX化 3Dモデリングによって広がる、はたらく方々の選択肢と可能性~具体的な3DCADソフトの活用方法や応用の仕方までお話します~
日時:2月5日16:00~17:00
講師:佐々木智之/被服造形師、東京ファッションテクノロジーラボ講師

■デジタルのプロから見たアパレル・ファッション業界に本当に必要なDXの進め方~リアルとデジタルを融合したUX設計と顧客体験の作り方~
日時:2月5日19:00~20:00
講師:山田修平/Ridgelinezコンサルタント

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“雪だるま”にならない白アウター術! ボトムスと靴選びが決め手

 ボリュームたっぷりの白系アウターは、冬の定番人気アイテムの一つです。ダークカラーでまとまりがちな冬ルックだけに、手持ちボトムスにサッと羽織るだけで様になる白アウターの便利さは魅力。中でも、ボアフリースやパフィ、キルティングなど、軽めのアウターはストレスなく着られるうえ、保温力も高いから手放せません。ですが、膨張色でもある白特有のかさばりはコーディネートの大敵。“雪だるま”のように見せないスタイリングのコツは、ボトムスと靴選びにあります。

 たとえば、「クロ(KURO)」のボアアウターは、程よいオーバーサイズ感があるので、逆に着やせして見えます。ボアパーカとデニムジャケットに重ねて、重層的なレイヤードにまとめたおかげで、“雪だるま”見えを遠ざけました。ボトムスはシンプルなシルエットで整え、ボリュームの落差を際立たせているのもポイント。くるまれる安心感があるのに加え、クリーンな清潔感を印象づけるので、もこもこした白アウターはニューノーマル下の冬にぴったりです。国内ブランドのルックを参考に、着膨れフリーの白アウター術をご紹介します。

“ふわ×キリッ”のボリュームずらしが生きるキルティングアウター

 直線的な縫い目のキルティングのアウターはシャープな印象をまといやすいアイテムなので、重ね着するとかさばり感を抑える効果を発揮します。「バルムング(BALMUNG)」のキルティングアウターは、着丈の異なる長短のコートを重ね着したかのような重層的フォルムが目を引きます。どちらにもアーガイル状の縫い目があしらわれていて、見た目はすっきり。クロップドパンツで足首を見せつつ、ゴツめのダッドスニーカーでボリュームを出すのが、全体をキリッと引き締める正解コーデです。

 スリーブレスなら、白アウターでも見た目のボリュームを抑えられます。また、ロング丈の印象が際立つので、細長く見えます。2枚目の写真「ヴェニット(VENIT)」は、白シャツの上から、スリーブレスのコートをオン。シャツのクリーンさとアウターのゆったりムードをミックス。斜めに走るキルティングがロング丈との相乗効果を生んで、自然な落ち感を漂わせました。ふわふわなマフラーを添えて顔周りのボリュームアップ。ニットレース仕立てのワイドパンツと合わせた異素材ミックスで、コントラストを際立たせるのがポイントです。

パフィアウターはきれいめコーデでスレンダーに

 ふっくらとしたシルエットの白アウターを膨張して見せないためには、ボトムスで細さを強調するコーデが効果的です。オーバーサイズのアウターに使いやすいスタイリング術です。「トゥデイフル(TODAYFUL)」のパフィアウターは、詰め物がたっぷりで見るからに暖かそう。アウターにボリュームがある分、ミニマルなパンツで合わせて、量感を削る「引き算」のコーデがおすすめ。かかとが太めのチャンキーヒールブーツを迎えて、脚を長く見せています。フードやニット帽でかさ上げすれば、いっそう縦長の印象がアップします。

 タイトスカートは、きれいめコーデで仕上げるのに魅力的な選択肢です。スリット入りのスカートでフェミニン感を薫らせれば、こなれたミックステイストに仕上げられます。2枚目の写真「アンスリード(UN3D.)」は、ふんわりシルエットのパフィアウターを披露。やさしげなベージュ系のスカート&レギンスを合わせて、大人の上品カジュアルが完成。レギンスとスカートどちらにもスリット入っていることが、レッグラインがシャープに映る仕掛けです。

ミリタリーやアウトドア風のアウターをフェミニンに格上げ

 ミリタリー系やアウトドア風のアウターはタフなムードが備わっているので、程よく主張してくれます。「ローブス アンド コンフェクションズ(ROBES & CONFECTIONS)」のアウターは、立体感が印象的なフライトジャケット風の仕立て。白Tシャツに重ねて、タフでクールなムードに。アウターの2枚重ねのような構造が装いに深みを与えています。タックがきれいに入ったワイドパンツが視線を縦に誘い、フラットシューズで抜け感をプラスすると、着膨れとは無縁のコーデに仕上がります。

 アウトドア風のアウター人気は定番になりつつあります。あえてたおやかなスカートで合わせれば、趣深い雰囲気に。2枚目の写真「ザ ケイジ(THE KEIJI)」は、ボアフリースアウターがぬくもりを感じさせる癒やしコーデ。カジュアルなアウターのパートナーに迎えたのは、足首まであるプリーツスカート。大人の女性が取り入れやすい「カジュアル×フェミニン」のアレンジです。トレンドの白ブーツを加えて、オールホワイトに仕上げました。

 本格的な寒さ到来の季節に、保温力が高いもこもこ系のアウターは頼もしい存在です。“雪だるま”にならないようボトムスと靴のチョイスに気を配り、あたたかいホワイトコーデを楽しんでみては。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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香水ブランド「バイレード」から虹色のアイシャドウパレットが登場

 スウェーデン・ストックホルム発「バイレード(BYREDO)」は2月4日、伊勢丹新宿本店と阪急うめだ本店で新作のアイシャドウパレット“プリズミック アイシャドウ パレット”(1万2200円)を発売する。きらきらと光るコッパーレッドや柔らかなライラック、マットなグリーンなど鮮やかなカラーをさまざまな質感でそろえる。バラエティー豊かな18色はグランジからグラマラス、デイリーユースまであらゆるシーンのメイクアップを可能にする。

 「バイレード」は2006年にベン・ゴーラム(Ben Gorham)が立ち上げ、ニッチパフュームメゾンとして人気を集めてきた。創業者のベンがファッション業界との親交が深く、「オリバーピープルズ(OLIVER PEOPLES)」や「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」などファッションブランドとのコラボも話題になった。香水のほかにもレザーグッズやサングラスを扱い、2020年に10月にはイサマヤ・フレンチ(Isamaya Ffrench)をリードにカラーメイクアップを発売。日本にはエストネーション(ESTNATION)やビオトープ(BIOTOP)などで扱いがあるほか、19年10月に伊勢丹新宿本店に、20年11月には阪急うめだ本店に直営店をオープンした。

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「アナタには、いくらの値打ちがありますか?」 エディターズレター(2020年10月26日配信分)

※この記事は2020年10月26日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「アナタには、いくらの値打ちがありますか?」

 最近、こんなことを考えるようになりました。「人前でお話するなら、一体いくらが適正価格なんだろう?」「このお手紙(メルマガ)には、いくらの価値があるんだろう?」、そんなコトです。

 「金の亡者」だとは思わないでください(笑)。大事なのは、自分の価値を(ある程度)市場価格として認識し、今取り組んでいる仕事が「その価値に見合う結果を生み出しそうか?」「適正価格と言えるのか?」「もし適正価格より『低い』と思うのだったら、それでも引き受けた理由は何か?逆に『高い』と思うのなら、なぜ想定以上の報酬を受け取るに至ったのか?」などを考えること。私のようなサラリーマンでも、それが、メチャクチャ大事だと思うようになったのです。

 フリーの方からすれば、「何を今さら」ですよね(笑)。ファッション&ビューティ業界以外に身を置く方は、「え、そういうコト、考えてないんですか?」ってビックリするかもしれません。そのくらい、特にファッション業界は、「自分の価値」を金額として捉えるのが苦手みたい。いや、苦手というより「悪いこと」と捉えている気配さえ漂います。

 そう思うようになったのは、最近の2つの出来事からです。まず1つは、「希望するギャラを伝えるのが、とっても苦手」と話すフリーデザイナーの方に対して、トーチリレーの神保“隊長”が「ファッション業界は『経営』が苦手。自分の値付けさえしないのは、経営者として判断していないのと同じ」と諭してくれたこと。そして、もう1つは社外の方から、「御社は、カナメくんの講演の価値を低く見積もりすぎなのでは?」とサラリと言われてしまったことがきっかけでした。諭されたのは、フリーのデザイナーの方だったり、社内の別の部署だったりしますが、自分でも「ドキッ」とする言葉です。ホント、そうですねぇ。ファッション業界はこういうコトを言うこと自体苦手だし、「『何、アイツ』って思われてしまいそう」と不安に感じがちですが、我ながら「社会」というフィルターを通してファッションやビューティを見つめ、考え、語ることに対しては、なかなかに秀でているという自負を持っています。だとしたら、そこに価値を見出してくれる方々に対しては(最終的にこれまでより高額な対価をいただかないとしても)、その自負を正々堂々発信すべきだと反省しました。

 反省したのは神保“隊長”が続けた通り、「見合う対価をもらわないと、続く人が不幸になる」からです。ホント、そうですね。「私の金儲け」ではなく、「業界のサステナブルな未来に向けて」の視点に立てば、「自分の価値を金額で捉えること」「それに基づく提示と乖離があるなら交渉すること」も頑張らなくっちゃ、そう思いました。と同時に、カメラマンやライターさんらの料金体系をもう一度考えなくては、と思っています。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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時計見本市がいよいよジュネーブで一本化 LVMHもデジタル版に参加

 4月7日から13日までデジタル開催されるスイスの時計見本市「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ(WATCHES & WONDERS GENEVA)」(旧「S.I.H.H.」)は、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」「ウブロ(HUBLOT)」「ゼニス(ZENITH)」「ブルガリ(BVLGARI)」の参加を発表した。同見本市がオンライン上で催されるのは、新型コロナウイルスの影響で初開催された2020年に続いて2回目。約40ブランドが参加する。

 世界最大の時計見本市だった「バーゼル・ワールド(BASEL WORLD)」から離脱した“時計の王様”「ロレックス(ROLEX)」や「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」、「シャネル(CHANEL)」や「ショパール(CHOPARD)」も参加を表明しており、「S.I.H.H.」当時からの参加組であるコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)やケリング(KERING)傘下のブランドと合わせて、高級時計ブランドのほぼ全てが「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ」に結集することになった。

 時計見本市をめぐっては、「バーゼル・ワールド」が高額な出展料やラグジュアリービジネスの場にふさわしくないホスピタリティーなどへの不満から離脱者が続出して崩壊。その後、「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ」に集約されるのでは?と予想されていたが、コロナショックにより一時停止状態となっていた。デジタル上ではあるが、今回ほぼ全ての高級時計ブランドが一堂に会することで、コロナ収束後のフィジカルイベントも共同開催するのでは?との気運が高まってきた。

 また同見本市は、デジタル版閉幕後「数日以内に」(プレス担当者)中国・上海で「ウオッチ&ワンダー上海2021」を開催する。こちらはフィジカルイベントで、「A.ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SOHNE)」「ボーム&メルシエ(BAUME & MERCIER)」「カルティエ(CARTIER)」「ショパール」「IWC シャフハウゼン(IWC SCHAFFHAUSEN)」「ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」「モンブラン(MONTBLANC)」「オフィチーネ パネライ(OFFICINE PANERAI)」「ピアジェ(PIAGET)」「ロジェ・デュブイ(ROGER DUBUIS)」「ロレックス」「チューダー(TUDOR)」「ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN)」「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」など約15ブランドが参加する。「ウオッチ&ワンダー上海」の開催は、20年9月に続いて2回目。現状では、21年にリアル開催される唯一の大型時計見本市となっている。

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河田フェザーが高品質の羽毛を使った自社ブランド

 河田フェザーは、自社ブランド「ケーダブルディー(KWD)」を今春立ち上げる。羽毛メーカーとしての強みを生かしたダウンケットとダウンショールの2型をそろえる。販売は公式オンラインサイトで、セミオーダーでの受注生産を予定している。

 「ケーダブルディー」では、近年世間に未熟な羽毛や粉砕されたもの、アカやホコリが多いままでの混入など粗悪な羽毛が混入している製品が多く出回っていることを背景に、“トランスペアレンシー(透明性)”をコンセプトに掲げて高品質な羽毛のプロダクトを提案する。

 ダウンケットは、100cm角の正方形で羽毛の素材感を伝わりやすくし、ダウンショールは大判ながら軽さが特徴だ。どちらにもブランドロゴをモチーフにしたオリジナルキルトパターンを施している。羽毛は産地と品質のトレーサビリティが取れた高品質な新毛2種類に加え、同社が洗浄・精製するリサイクルダウン“グリーン ダウン”の3種類をそろえ、セミオーダー形式で選ぶことができる。今後はアパレル企業やインテリアショップなどへの卸販売やコラボレーション、ポップアップショップなども対応する予定だ。価格などの商品詳細は後日、公式サイトやSNSを通じて発表する。

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「ロエベ」がセールスアソシエイトを募集 プライベートと両立できるフレックスタイム制度

 「ロエベ(LOEWE)」は、国内のさらなる成長を目指してセールススタッフを募集する。接客・販売のほか、DM送付などのプロモーションや製品・顧客情報の管理、店舗ディスプレー、修理オーダーの受け付けなどを担う。

 入社後は接客・販売のスペシャリストを目指すのはもちろん、店舗のマネジメント業務にも挑戦できる。年に一度、目標設定の面談を実施しており、キャリア相談もしやすい。フレックスタイム制度もあり、ワークライフバランスを大切にして仕事に打ち込める環境だ。

 「ロエベ」は1872年にスペインで創業したブランド。2013年に英国人デザイナーのジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)がクリエイティブ・ディレクターに就任して以来、プレタポルテを中心に顧客の幅を広げて新たな世界観を築いている。

募集職種
セールスアソシエイト

雇用形態
正社員
※試用期間6カ月あり

応募条件
販売・サービススタッフなどの経験者、学歴不問
■人と話すのが好きで、コミュニケーションスキルを活かせる仕事がしたい方
■何らかの形で「お客さまと接する仕事」をした経験がある方
※ラグジュアリーブランド業界での経験は不問
※接客販売経験及び店舗マネジメント経験をお持ちの方は、ストアマネージャーなどのマネジメント候補として選考します
※レディトゥウェアの販売経験がある方は、レディトゥウェアスペシャリスト候補として選考します
※過去6ヶ月以内の再応募はご遠慮ください

勤務地
ロエベ ジャパンの直営店
※勤務地は希望を考慮して決定。U・Iターン歓迎
※店舗間の異動はあるが、基本的に転居が伴う転勤はなし

■東京都(新宿・銀座・池袋等)
■愛知県(名古屋)
■京都府(京都)
■大阪府(大阪)
■石川県(金沢)
■兵庫県(神戸)
■岡山県(岡山)
■福岡県(福岡)

給与・待遇
年俸制340万円以上+インセンティブ+残業手当+交通費
※経験や能力を考慮し決定
※年俸の1/14を月々支給。残りの2/14を賞与として、夏季・冬季にそれぞれ1カ月分ずつ支給。

勤務時間
フレックスタイム制(標準労働1日7時間、コアタイム複数あり)
〈コアタイム例〉
10:00-16:30
11:30-18:00
13:00-19:30

休日休暇
<年間休日121日>※2021年度
■週休2日制(月8日以上/シフト制)
■有給休暇
■慶弔休暇
■産前産後・育児休暇(取得実績、取得後の復帰実績あり)
■バースデー休暇
■介護休暇

福利厚生
■昇給年1回
■固定賞与年2回(夏・冬)
■交通費全額支給
■社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
■残業手当
■フレックスタイム制度
■インセンティブ制度
■ユニフォーム貸与
■団体生命保険
■産前産後休業制度
■育児休業制度
■社員割引制度
■定期健康診断
■退職金制度
※女性のストアマネージャーも多数活躍中

応募期限
2月14日まで

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RECOMMEND: MANRICO CASHMERE

2021年春夏シーズン、新たにバーニーズ ニューヨークがおすすめするブランドやアイテムを不定期でスタッフ自らリコメンド!

初回となる本日は、メンズチーム アシスタントバイヤーの井上遼太が新たにお取扱いをスタートするニットをご紹介します。

 

こんにちは、メンズチームの井上です。

今回バーニーズ ニューヨークで初めてのご紹介となる、イタリア ペルージャのカシミヤニット専業ブランド<マンリコ カシミヤ>。

銀座本店では2月5日(金)から2月14日(日)、福岡店では2月19日(金)から2月28日(日)の期間、オーダーイベントも開催します。

 RECOMMEND: MANRICO CASHMERE

この<マンリコ カシミヤ>のニットに出会ったのは一年前の展示会でのことでした。

国内展開を手がける株式会社スピラーレ代表の神藤光太郎さんに「とにかく触ってみてください」と紹介され、サンプルに触れた瞬間、今までにない感触に驚きました。

天然繊維ではありえないような伸縮性や弾力に加え、カシミヤ梳毛の滑らかでふんわりとした風合いもあり、そのクオリティの高さが直感で伝わってきたのです。

この素材は“スーパーカシミヤ”と呼ばれ、<マンリコ カシミヤ>が特許をもつ特殊な紡績技術により、編みたてる前の糸自体がストレッチ性を持っているとのこと。

さらに、使用される原毛は希少なアラシャンカシミヤの中でも最高級のホワイトカシミヤのみ。

機能性とクオリティを極限まで追求した、まさに世界で唯一のラグジュアリーなニットでした。

この“スーパーカシミヤ”のニットをぜひバーニーズ ニューヨークのお客様の手に届けたい!との思いから、<マンリコ カシミヤ>のアイテムを新しく取り扱うことに決めました。

 

今回、銀座本店・福岡店の店頭でお求めいただけるアイテムの中から特におすすめをご紹介します。

まずは“スーパーカシミヤ”のクルーネックニット。

とにかく実物を触って素材感を確かめていただきたい一着です。

ホワイトカシミヤの繊細なタッチに、まるで皮膚のように伸び縮みするストレッチ性が加わり、極上の着心地を誇ります。

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カラー: BLACK

サイズ: S・M・L・XL

¥106,000(税抜)

 

続いてアラシャンカシミヤにウールとシルクを混紡した半袖クルーニット。

こちらは世界で一台の1950年代のストッキング用の編み機を改造したマシンで編みたてられる、“ウルトラライト”と呼ばれる45ゲージの超ハイゲージ。

カシミヤの滑らかさを持ちながら、夏場に素肌に着たくなるドライタッチな感触が特徴です。

ジャケットやブルゾンのインナーとしても重宝する一枚です。

 RECOMMEND: MANRICO CASHMERE

 RECOMMEND: MANRICO CASHMERE

カラー: (上)BLACK(下)GRAY

サイズ: S・M・L・XL

¥60,000(税抜)

 

ニットというと冬のイメージがあるかもしれませんが、実は自然界最高峰の天然機能素材とも言われるカシミヤは、温度調節機能や吸放湿性、消臭機能まで備えており、オールシーズン活躍するアイテムなのです。

 

マンリコ カシミヤ>では1着からのオーダーシステムを確立しており、今回お取扱いスタートのタイミングに合わせてオーダーイベントも開催させていただくこととなりました。

“スーパーカシミヤ”をはじめ、カシミヤ×ウール×シルクの混紡素材・カシミヤ100%など各素材にマッチしたアイテム18型をご用意し、それぞれ19色の豊富なカラーパレットからオーダーを承ります。

※オーダー品のお渡しは銀座本店では4月下旬以降、福岡店では5月上旬以降の予定です。

 RECOMMEND: MANRICO CASHMERE

バーニーズ ニューヨークのお客様に自信を持ってご紹介する、世界最高峰のニットです。

この特別な機会にぜひご覧ください。

 

ORDER EVENT: MANRICO CASHMERE

2/5 FRI. – 2/10 WED. 銀座本店1F

2/11 THUR. – 2/14 SUN. 銀座本店B1

2/19 FRI. – 2/28 SUN. 福岡店B1

※現在、バーニーズ ニューヨーク各店・カスタマーセンターは11:00 – 19:00にて営業しております。

営業時間に関して、詳しくはこちらからご確認ください>>>

切れ毛に特化した「ケラスターゼ」の新ラインが誕生 頭皮と毛髪の両方にアプローチ

 パリ発のヘアケアブランド「ケラスターゼ(KERASTASE)」は、“切れ毛”にフォーカスした新ヘアケアライン「ジェネシス」を2月17日に発売する。頭皮や髪の状態で選ぶことができるシャンプー、トリートメント、洗い流さないトリートメントをそれぞれ2種類ずつ、全6アイテムをラインアップする。価格は3200〜5800円。(洗い流さないトリートメント「セラム フォーティファイ」のみ3月24日発売)

 「ジェネシス」はヘアフォール(切れ毛)を改善するために美容師と皮膚科医、栄養士の3つの視点から誕生したヘアケアライン。エイジングによる抜け毛(ヘアロス)とは異なり、髪自体が弱くなる“ヘアフォール”(切れ毛)は、ストレスやホルモンバランスの乱れ、スタイリング時の熱や摩擦、大気汚染や紫外線など、日々の内的・外的ストレスによって年齢や性別に関係なく誰にでも起こりうる。2019ロレアル調べ(Hair&UA)によると、15〜34歳日本女性の76%が抜け毛に悩み、抜け毛や切れ毛は若い女性の髪の悩みトップ10に入るという。「ジェネシス」はその原因を頭皮と毛髪の2つに見出し、両方にアプローチするデュアルアクションを採用。弱った毛髪を補強・補修し切れ毛による毛量の減少を防ぎ、艶を与えることで美しい髪へと導く。

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ZOZO株が高騰、2年3カ月ぶりに時価総額1兆円超え

 ZOZOの株価が高騰している。2月1日13時の株価は16.9%高の3430円となり、18年10月以来、約2年3カ月ぶりに時価総額が1兆円を突破した。1月29日に発表した2020年4〜12月期では商品取扱高(GMV)が前年同期比19.8%増、売上高がどう18.1%増の1084億円、営業利益が同74.3%増の337億円、経常利益が同76.3%増の338億円、純利益がほぼ倍増の237億円で、4〜12月期ではGMVと営業利益が過去最高を更新した。同日には3月に「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」でコスメ市場への本格参入とハイブランドを70以上集積した新カテゴリのローンチなどを発表しており、投資家からの評価が集まったようだ。

 ハイブランドを集積した新カテゴリでは「クロエ(CHLOE)」「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」「カラー ビーコン(KOLOR BEACON)」「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME DES GARCONS JUNYA WATANABE MAN)」「モンブラン(MONTBLANC)」「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」「タカヒロミヤシタザソロイスト(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」「トム ブラウン(THOM BROWNE)」をラインナップする。ZOZOはかつて高級ブランドやデザイナーズブランドを集積した「ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)」を運営していたものの、2014年11月にクローズしていた。澤田宏太郎社長兼CEOは「ハイブランドを集積した新売り場は、われわれにとっては悲願。外資系のブランドの開拓がなかなか進まなかったが、会員にZ世代が多いことが評価されている。モール初出店のブランドもある」という。

 4〜12月期では、売上総利益率(対GMV)が同1.1ポイント改善の34.2%、営業利益率(同)は3.6ポイントも改善し、11.2%になった。GMVの増加に加え、地道な改善効果で物流効率が向上したほか、広告費の抑制効果が出た。20年12月末の年間購入者数は913万人で、初めて900万人を突破した。 

 その一方で、平均商品単価は4301円(前年同期は4501円)、平均出荷単価(AOV)は8516(同8973円)といずれも低下しており、下落に歯止めがかかっていない。コスメ製品やハイブランド売り場の開設予定の3月には6年ぶりとなる大型のアプリリニューアルも計画しており、課題になっていたパーソナライズなども進め、単価の引き上げに本腰を入れる考え。

 SMBC日興証券の金森都シニアアナリストは「成長鈍化が鈍化した際にアパレルとコーディネート推奨できる商材の拡充とその推奨販売が必要と考えており、そのような戦略が示されたことは好印象。既存商品では口コミが多いサイトの利便性が強い点や平行輸入品の値段が勝るなどの懸念点もあるが、(開発メンバーは)女性が事業を牽引しており、利便性での差別化を期待」とコメント。なお目標株価は2500円で、昨年8月5日に付けた水準に据え置いている。

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「セシルマクビー」運営企業が「ビー ラディエンス」「ファビュラス アンジェラ」を譲渡

 グループ事業の再構築を進め、「セシルマクビー(CECIL McBEE)」の全店舗を昨年閉店したジャパンイマジネーションは、「ビー ラディエンス(BE RADIANCE)」「ファビュラス アンジェラ(FABULOUS ANGELA)」をC.R.E.A.M(以下、クリーム、横浜、石戸勝晃社長)に譲渡する。クリームはウィメンズのオケージョンドレスや入卒園などセレモニー対応のスーツを中心に企画・製造を手掛けており、楽天やゾゾタウン、自社ECモールで販売している。2ブランドについても「当社の強みであるECをメインに販売していく」(クリーム担当者)。

 クリームは「ドレスラボ(DRESSLAB)」のブランド名で楽天やゾゾタウンに出店。自社ECモール「アルマリア(ARMARIA)」も運営しているが、オケージョンやセレモニー対応以外のブランド展開を課題としていたことから、2ブランドの譲受に至った。4月末を目途に自社ECモール内で2ブランドの販売を開始予定で、その後楽天、ゾゾタウンなどへの出店、ブランド単独ECの立ち上げなどを進めていく考え。「当面は2ブランドそれぞれで月間売り上げ300万円を目指す」。

 両社をつないだのは、オリーブ・デ・オリーブの渡辺兼久・元会長。渡辺氏はクリームのエグゼクティブ・アドバイザーに就任する予定。クリームは「ドレスラボ」のほか、「クリーム」「カジュアル9(CASUAL9)」などのブランド名で商品を展開している。

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コーセーが21年3月期下方修正 日本市場回復に後れ

 コーセーは2021年3月期の連結業績を下方修正した。新型コロナウイルス再拡大に伴う緊急事態宣言発令により、外出自粛や時短営業の影響で個人消費が減少傾向にあることから、当初予想を下回る見込みとなった。修正後は売上高が同14.6%減の2800億円(修正前は前期比12.5%減の2866億円)、営業利益が同67.7%減の130億円(同57.2%減の172億円)、経常利益が同60.9%減の160億円(同55.5%減の182億円)、純利益が58.8%減の110億円(53.2%減の125億円)となる。

 20年上期決算の時点では、中国および米タルト(TARTE)が年初計画に対して好調に推移していることから下方修正はないとしていたが、日本市場の回復の後れが響いた。

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ヴァレクストラに新CEO スマイソンから

 ヴァレクストラ(VALEXTRA)のサラ・フェレロ(Sara Ferrero)最高経営責任者(CEO)の退任と、グザヴィエ・ルジュー(Xavier Rougeaux)新CEOの就任を発表した。ルジューCEOは2015~16年に同社のマーケティング&コマーシャル・ディレクターを務め、そのほかに「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」や「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」でキャリアを積み、直近まで18年に入社したスマイソン(SMYTHSON)のCEOを務めていた。

 また、同社はラルフ・トレダノ(Ralph Toledano)を新たに取締役として選任した。トレダノ取締役は、ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)の会長とフランス・オートクチュールおよびファッション連盟の会長も務める人物。

 ルジューCEOは、ヴァレクストラを「ラグジュアリーとクリエイティビティーの真髄、イタリアが誇るクラフツマンシップとデザインを表現するものであり、同時に非常に現代的でもある」と評価。「ヴァレクストラの新たな一歩を描ける機会に携われて光栄だ」とコメントした。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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渡辺直美とYOPPYが受注生産でブランド立ち上げ 「私は自分を太っているとは思わない」

 お笑い芸人であり、インスタグラムのフォロワー数は937万で日本一!近年は多様な美を広めるアクティビストとしての役割も担う渡辺直美が、ウィメンズブランド「リトルサニーバイト(LITTLE SUNNY BITE)」のデザイナーであり、10年来の友人だというYOPPYと新ブランド「テン(10)」(エイト)を立ち上げた。全て受注生産で、2月5~11日にウェブ上で予約を受け付ける。昨年春の緊急事態宣言中、「クリエイティブな思いが盛り上がった」という2人に話を聞いた。

WWD:渡辺さんは「プニュズ(PUNYUS)」、YOPPYさんは「リトルサニーバイト」と、既にファッションブランドを手掛けていますが、あえて新ブランドを立ち上げようと思ったのはなぜ?
渡辺直美(以下、渡辺):お互い作っているのは違うジャンルの服だし、10年前にYOPPYに出会ってからこれまで、一緒にブランドをやりたいって考えたこともなかったんですが、YOPPYの作るデニムアイテムやフリルの使い方は好きでした。ただ、サイズが合わないから「リトルサニーバイト」は買えないものも多いんだけど。そうしたら、YOPPYが「プラスサイズにも興味はあるけど、パターンなど分からない部分が多くて手が出せない」って言っていたので、「じゃあ一緒にやろう」となったんです。ユーチューブの番組で話している中で決まったので、言わば友達になって10周年の記念イベントみたいなブランドですね。

WWD:つまり、ガッチリ決め込んで「よし、売っていくぞ!」という感じではない?
YOPPY:はい、違います。とりあえず、この春夏物をやってみようという感じ。お互い本業があるし、どんな反応がくるかも分からないし。この次どうするかはそこから考えます。受注販売で売り切れたらそれでおしまいです。
渡辺:万一この7型が各5億(!)着くらい売れて、「……そんなに求められる!?」ってなったらお店を出出すことも考えますけど。あんまり「ビジネス、ビジネス」という感じではなくて、これがかわいいと思ってくださる人に届いてほしいし、大切に着てほしい。もちろん自分たちもたくさん着てSNSに投稿していくけど、「SNSではこういうPR戦略を立てています」といったこともないです。

WWD:コロナで時間に余裕ができたことがブランド立ち上げのきっかけの一つになった?
渡辺:これは表現することを仕事にしている多くの方と同じだと思いますが、昨年4~5月に緊急事態宣言が出て家に居なくちゃいけなかったときに、「この盛り上がったクリエイティブな思いをどうしよう!」っていう気持ちだったんですよ。それが最終的に行き着いたのが「テン」だった。当時既に私はユーチューブを始めていたので、最初はファッションブランドではなくミュージックビデオを撮りたいっていう案を話していたんです。ゴリゴリのヒップホップをバックに、私の地元の茨城県の農家のおじいちゃんとかが登場する、茨城県の名産品アピールのビデオ。そこに私がときどきトレーラーに乗ってカメラ目線で登場するという。
YOPPY:私も出身が栃木県なので、「それ、すごくいいじゃん」って。それで一緒に盛り上がりました。とは言え、こんなご時世なのでなかなか現地まで行って撮影するということは叶わなかったんですが、「ミュージックビデオを撮るならどんな衣装にする?」といったことは話していました。

WWD:「プニュズ」のストリートカジュアルムードに比べると、「テン」はガーリーな雰囲気が新鮮です。
渡辺:私がストリート育ち、ヒップホップ育ちなんで、「プニュズ」はそういうところが出ちゃっているんだと思います(笑)。「プニュズ」はより日常的でポップな雰囲気で、男性も着られるものを意識している。ガーリーな服って、(細かいギャザーなど)凝ったディテールが重要になるので値段が高くなるんですよね。「プニュズ」は(高くなり過ぎないように)価格を決め込んでやっている部分もあるので、あえてガーリーなものには手を出してきませんでした。
YOPPY:「テン」はデニムアイテムは素材も日本製、縫製も日本の工場で、ブラウスやワンピースはギャザーやシャーリングなどのディテールにこだわっています。みんなが着たときにきれいに見えるボリューム感を追求しました。サイズはS~XXLの4サイズですが、そこは直美ちゃん一緒にやったからこそ分かることがいっぱいあった。「体形が変わっても、骨格自体は変わらないよ」って言われたのはすごく納得しました。単純なグレーディング(拡大)じゃないんですよね。
渡辺:それね。「プニュズ」でも最初同じことが起こったけど、XXLで作るとなるとワンピースの肩ヒモ部分まですごく伸ばしたファーストサンプルが上がってきたりするんですよ。「いやいや、肩の骨の大きさ自体は体形が違っても変わらないんだよ」って。あと、「プニュズ」では肌を露出させるデザインがあまりないけど、「テン」ではそこをやっています。肌を出した方がシュッと見えることもあるし。やっぱり出したくないという場合は重ね着をしてもいいし。
YOPPY:カシュクールワンピースは肩の少し内側からボリュームが出るパフスリーブの作りにして、肩幅が大きくてもきゃしゃに見えるパターンを追求しました。鎖骨がきれいに見えるオフショルダーのトップスも作っています。ボディバランスが整って見える服にしたい、ということにはすごく熱い思いがあります。

「太っている人は白い服は着ない」の固定観念に挑戦

WWD:コロナで外出機会が減っていることで、ファッション業界では部屋着に力を入れるブランドも増えています。
YOPPY:今日2人が着ているロングスリーブTシャツの袖には「BE HERE NOW, BEST FRIEND FOREVER」って刺しゅうを入れているんですけど、心のつながっている友達とファッションでもつながりたい、おそろいにしたいっていう気持ちを「テン」には込めました。今はなかなかおそろいの服で外出をすることはできないですが、それだからパジャマを作るといったことではなく、「テン」は未来への希望を込めた服です。
渡辺:あと、皆さんに“選択”をしてほしいっていう気持ちも込めて作っています。今って与えられた情報ではなく、自分で気になった情報をチョイスしていく時代だと思うんです。サイズも与えられたサイズではなく、体形に関わらず好きなシルエットを選んでほしいから4サイズ展開しています。私たちが着る人を決めるのではなく、「テン」を着ることであらゆる人にワクワクしてほしいので、お客さまの対象年齢も12歳から120歳までって言っています。「太っている人は白い服は着ない」みたいな固定観念は昔に比べて随分なくなってきたと思うけど、「テン」では白のワンピースも作っているので是非挑戦してほしいですね。
YOPPY:「40歳になったらもうピンクは着てはいけない」とかもよく言うけど、どんな人にも似合うピンクはあるよって言いたいよね。そんなふうに、「テン」で新しい自分を見つけてほしい。

WWD:渡辺さんはここ数年で広がったボディーポジティブムーブメントの伝道者のような存在でもあります。多様な美を伝える立場として、改めて世の中にメッセージを。
渡辺:世の中の固定観念というか、人それぞれ考えのキャパシティーってあると思うんですよ。だから、その人が見てきたものや経験してきたことの範囲外の価値観がやってくると、びっくりして手で払いのけてしまうこともある。ただ、私のことで言えば、私は自分を太っているとは思っていないんですよ。もちろんサイズは大きいし、膝が痛いといった悩みはあるけど、この体と付き合ってきたので改めて太っているとは思わない。大切なのは、あらゆる人を体形や見た目ではなく、個々の人として見ていくこと。だから、あらゆる人にまずは自分がやりたいこと、挑戦したいことをやってみてほしいし、私はそれをやらなきゃいけないと思っています。
 ボディーポジティブという言葉が広がったことで、逆にそこに固定観念も生まれて、苦しんでいる人もたくさんいると思う。ボディーポジティブの考え方は、一律に「太っている人ももっと肌を出していいんだよ、出しちゃいなよ!」っていうこととは本来違うんですよね。例えそこに何かコンプレックスがあるとしても、それを乗り越えられる人、乗り越えられない人、乗り越えたくない人がいる。人それぞれで違うから難しいけど、それをお互いが認め合えるようになっていったらいいなって思いますね。

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「ディオール」のマリア・グラツィア・キウリが女性写真家33人による写真集を出版

 「ディオール(DIOR)」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターは3月8日、国際女性デーに合わせて写真集を発売する。女性のフォトグラファーのみと仕事を行うという信念を貫く同氏と、33人のフォトグラファーの作品が詰まった一冊だ。タイトルは「ハー・ディオール:マリア・グラツィア・キウリ ズ ニューボイス(Her Dior: Maria Grazia Chiuri’s New Voice)」。リッツォーリ(RIZZOLI)社から95ドル(約9500円)で発売する。

 表紙には、17年春夏コレクションで披露した“WE SHOULD ALL BE FEMINISTS”のスローガンTシャツを用いた作品を使用する。作品はフォトグラファーのブリジット・ニーデルマイル(Brigitte Niedermair)が撮影した。中には写真に加えて、キウリ=アーティスティック・ディラクターが過去に協業した女性アーティストのエッセイも掲載する。「ディオール」は、同ブランドのポッドキャストシリーズを通して、これらコラボレーションについて掘り下げている。

 キウリ=アーティスティック・ディレクターは前書きで、「女性アーティストや作家、活動家たちがファッションや私自身と距離を置いているこのタイミングで、彼女たちと対話を生み出すために、彼女写真家たちに焦点を当てた。クリエイティブを手掛ける上で一番大切にしたい部分で、今でなければいけないと感じた。私の夢と希望は、私たち女性が自分の目でお互いを見るようになること。だからこそ、私たち全員を表す写真を、女性の眼を通して撮ることが重要だと信じている」と述べている。

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ぼくらがサステナビリティと呼ぶものの正体 エディターズレター(2020年11月30日配信分)

※この記事は2020年11月30日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ぼくらがサステナビリティと呼ぶものの正体

 環境負荷を減らし、廃棄ゼロを目指し、循環型産業へ転換する。SDGsやESGなどファッション産業のサステナビリティを軸にした産業転換は、もはや待ったなしだ。リサイクル繊維やオーガニックコットンなどを使い、透明化することで環境や人権に配慮した産業活動を行い、いたずらに消費を煽らない。しかし、その一方で、こうした考え方や取り組みは新しいデザインや社会的な変化を促すものとは必ずしも両立しない。では、ファッション産業にとってのサステナビリティとは一体、何なのだろうか。どう向き合えば良いのか。

 この分野で2000年代から取り組んできたナイキやアディダス、リサイクル繊維素材メーカーで世界ナンバーワンのイタリアのアクアフィルのリーダーたちのインタビューや取り組みを注意深く見ていると、これまはさにデジタル化やインターネットによって変化した世界を見据えていることに気づく。

 例えば以前から繊維素材メーカーの間では、経済成長に伴い、糸=衣類の消費量が増えることは知られていた。デジタル化とインターネットは、一部の先進国にとどまっていた”消費”を同時多発的でかつ飛躍的な拡大を後押しする。だからこそ、リサイクルナイロン「エコニール」を展開するアクアフィル社のジュリオ・ボナッツィ会長や、石油を使わずタンパク質を原料に、劇的にエネルギー消費量の少ないプロセスで高性能な素材を生産する、人工タンパク質素材のスパイバーの関山和秀社長は、いずれも「素材革命が地球の平和とつながっている」と指摘する。衣料、あるいは繊維の使用量の増大は、単に環境問題というよりも食糧危機やエネルギー問題と裏側で直結しているのだ。

 ナイキで廃棄物を使ったスニーカーのコレクション”スペース ヒッピー”のデザイン担当のノア・マーフィー・ラインヘルツ(Noah Murphy-Reinhertz)氏は注目しているテクノロジーとして自社の「フライニット」テクノロジーを挙げている。このフライニットこそ、この30年で最大のテキスタイルのデジタルイノベーションの一つ、横編みニットの最新テクノロジーが活用されているものだ。

 デジタルとインターネットが劇的に世界のあり方を変える中で、サステナビリティは、新時代の通行手形のようなものだ。企業規模の大小にかかわらず、あるいは地域や思想、バックグラウンドにも関係なく、あらゆる企業と人は、この通行手形を持っていなければ、いわゆる”メインストリーム”には入れない。企業活動自体は可能ではある。しかし、これがなければ、企業ランキングに入る資格すら持てないのだ。

 新時代の”サステナビリティ”という通行手形を受け取るための規格や資格作りは始まったばかりだ。日本企業は、官民一体となってこの規格作りにまずは参画する必要がありそうだ。

TECH INSIGHTS:移りゆくファッション産業の今を、テクノロジーの視点から読み解きます。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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1万台を売った高級焼鳥「鳥幸」の6600円焼き台セット。売上1億2000万円の勝因は「体験型ギフト」にあった

 高級焼鳥店「鳥幸」や居酒屋「博多道場」を展開する東京レストランツファクトリー株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役:渡邉 仁)が、家で本格焼鳥を体験できる「鳥幸オリジナル焼き台」をお取り寄せグルメとして2020年5月に販売を開始し、1万台を販売した。肉とのセットで6600円と決して安くないが、渡邉社長はヒットの秘訣を「体験型ギフト」というコンセプトにあると分析する。
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コロナ3波の12月、「町田商店」「かつや」は2割増。上場外食でトップ。

帝国データバンクが、上場外食企業において、1月28日時点でHPなどで月次売上高データの確認できた65社について、全店実績を分析した。2020年12月の全店実績が前年同月を下回ったのは57社(構成比87.7%)、上回ったのは8社(同12.3%)。10社(同15.4%)で前年同月の半分以下となった。
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「ラ ブーシュ ルージュ」が世界初の100%再生可能ガラスのマスカラを発売 ゼロプラスチックを徹底する理由

 フランス発のラグジュアリークリーンビューティブランド「ラ ブーシュ ルージュ(LA BOUCHE ROUGE)」は2019年11月に日本上陸し、レフィル対応のリップスティックを発売した。昨年末にはマスカラやアイシャドウなどのカラーメイクアップを日本でもデビューさせ、順調にアイテムを拡充させている。今年は新たに中国、韓国、中東、メキシコ、チリ、オランダ、オーストラリアにも進出予定で、さらなるグローバル展開を目指す。

 そんな「ラ ブーシュ ルージュ」のニコラス・ジェルリエ(Nicolas Gerlier)創業者兼クリエイティブ・ディレクターに、新作のカラーメイクや、ブランドの根元にあるサステナビリティについて聞いた。

WWD:リップスティックを(グローバルで)発売してから約4年経って、待望のカラーメイクをローンチした。

ニコラス・ジェルリエ創業者兼クリエイティブ・ディレクター(以下、ジェルリエ):カラーメイクは10年前から構想をしていたもので、本当にたくさんのこだわりを詰めている。リップスティックを完璧にしてからほかのカラーメイクを出したかったので、これだけ時間がかかった。今回発売したカラーメイクもリップスティック同様のクオリティーを追求しているんだ。目の周りにつけるものだからこそ、シリコーンやパラベン、石油由来成分、プラスチックを一切使用しないことを徹底した。

WWD:今回もゼロプラスチックにこだわっている。

ジェルリエ:もちろん。ビューティ業界は車、ファッションについで3番目に環境汚染を生み出す産業。さらに1950年以降に産出されたプラスチックのうち、わずか9%しかリサイクルされていない。残りのプラスチックのうち10%が焼却され、80%は“行方不明”なんだ。つまり、海や山など自然に捨てられたり、埋め立てられている。「70年分のプラスチックのうち9%しかリサイクルされていない」、この数字が衝撃的だった。許されないだろう?だから「プラスチックの量を減らす」くらいではダメなんだ。リサイクルプラスチックも環境負荷がかかるし、やっぱり使わないことが一番だと思う。だからゼロプラチックは処方だけでなく、生産・流通・販売過程全てにおいて徹底している。

WWD:今回のラインアップでも注目は、世界初の100%リサイクル可能なガラスパッケージのマスカラ。

ジェルリエ:最も長く開発期間を要したプロダクトだったよ。ガラスにこだわった理由はいくつかあるが、まずは(フランスのブランドとして)フランスの伝統技術の一つであるガラス細工を用いたかったことが大きい。フランス政府から「Entreprise du Patrimoine Vivant(無形文化財を継承する団体)」の認定を受けた職人達により、100年以上の歴史を誇る伝統的なガラス工芸の手法でボトルを制作している。そして真に美しくありながら100%リサイクル可能なパッケージを追求した結果、ガラスにたどり着いた。100%ガラスなので使い終わったらそのまま瓶ゴミに捨てられるんだ。またブラシはトウゴマの繊維を採用し、これも世界で初めてマイクロプラスチックを使用していないものだ。まつ毛に長さと厚みを与えながらも、ダマを作らないように設計している。さらに容器の口に取り付けられたリングも従来のプラスチックではなくバイオ素材を用い、キャップも半永久的にリサイクル可能な金属で作っている。今アイブロウアイテムも準備中だが、レザーケースはマスカラと同じものを使い回せるようにしているんだ。だから1回ケースを購入してしまえば、レフィルはほかの百貨店ブランドと同等の価格だ。「高いからサステナブルを選ばない」という言い訳はもうできないだろう?

WWD:製品のカラーはどのように作っているのか?

ジェルリエ:社内のカラーリストと一緒に色を作っているが、実は日本に旅した時にインスパイアされた色もあって。とある撮影で出会ったモデルが赤いアイシャドウをつけていて、それがとてもシックで印象的だったんだ。そんな彼女をイメージしたアイシャドウパレットがあったり、アメリカの友人をイメージしたアイテムもあったり。日本人女性には特にハイライトとアイシャドウがオススメだ。ハイライトは“光のタッチ”と呼んでいるが、肌の内側から発光するような上品な艶を与える。美容成分もたくさん配合し、スキンケアのようなハイライトだと思う。アイシャドウも柔らかな質感でシックな目元を簡単に演出できる。

WWD:日本に上陸して1年強。昨年は新型コロナウイルスでリップメイクは苦戦した年だったが、ビジネスは。

ジェルリエ:確かにメイクアップ市場は大きな打撃を受けたと思う。ただ「ラ ブーシュ ルージュ」はそんな逆風にも耐えながら成長をし続けている。今年は中国、韓国、中東、メキシコ、ブラジル、チリ、オランダ、オーストラリアに進出するくらいだよ。新型コロナは、すでに病気を患っている方や高齢者を一番大きく影響している。ビジネスも一緒で、すでに弱まっている企業や古いビジネスモデルを持つ企業ほど、ダメージが大きい。新たな価値を提供し、次の世代を考えたビジネスこそ生き残ると信じている。「ラ ブーシュ ルージュ」はまさにそんなスピリットを持っていて、だからここまで成長できているのだと思う。

WWD:次に手掛けたい製品は?

ジェルリエ:ファンデーションかな。従来のパウダリーファンデーションには大量のタルクとシリコーン、石油由来成分などが配合されている。顔全体に塗り、ある意味“第2の肌”となるものだから、もっとクリーンな処方を今研究開発している。ただ処方がとても難しく、完璧なものが出来上がるまで世に出せないのでもう少し時間がかかりそうだ。あとはこれからジュエリーブランドと、韓国ブランドとのコラボも控えている。まだ詳細は明かせないが、かなりエキサイティングなプロジェクトになるはず!

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