「スズサン(SUZUSAN)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
「スズサン(SUZUSAN)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」は、2月17日〜3月2日に髙島屋横浜店6階CSケーススタディでポップアップストアを開催する。2021年春夏コレクションを扱う。
10年ぶりに復活したオールブラックのハイスペックライン「ビーエルケー(BLK)」からは、ダウンなどの抜けを防ぐステッチレス縫製や、特殊ミシンを使用して2つの生地をぴったりと突き合わせて縫い目を平坦に仕上げるTPS(ツインプロヴァーシーム)縫製など、最新のアウトドアウエア技術を盛り込んだアイテムがそろう。
■WHITE MOUNTAINEERING POP UR STORE
日程:2月17日〜3月2日
場所:髙島屋横浜店 6階 CSケーススタディ
住所:神奈川県横浜市西区南幸1丁目6番31号
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、小型の店舗のように作られた専用のキャンピングトレーラーで顧客の自宅などを訪問するサービスを、カリフォルニア州の一部でスタートした。
これは予約制となっており、レザーグッズ、ウエア、シューズ、アクセサリー、ウオッチ、ジュエリー、トラベル用品、香水などの中から、顧客の要望や好みに基づいた商品をそろえて訪問する。2020年後半にニューヨークなど北東部の地域で実施したところ好評だったことから、対象範囲を拡大した。ロサンゼルスでは3月中旬まで、オレンジ郡では4月末まで行う。
予約は対象地域にある店舗で受け付けていて、サービスは無料。「ルイ・ヴィトン」は専用のハッシュタグ「#LVbyAppointment」を作っており、SNSで話題になることも期待しているという。
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※この記事は2020年11月18日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
リンク1本目の記事の通り、今週末、ワールドによる「アカデミア」でキュレーターを務めさせていただきます。まずは年度末くらいまで毎月開催予定で、継続的に参画させていただくことになりました。可能なら、キュレーターの枠を脱し、パートナーになりたいと思っているところ(笑。ワールドの方には、そうお伝えしています)。ワールドの「ナレッジを共有するプラットフォームの創出を目指す」という理念に共感したからです。
初回はMDという仕事にフォーカスを当て、「ザ・ノース・フェイス」と「ビューティ&ユース ユナイテッド アローズ」、それにワールド傘下の「インディヴィ」という3ブランドの担当者にお話を伺います。ブランドも、ターゲットも、ビジネスのあり方も全然違う3ブランドです。そもそも一番“定義があいまい”な職種(と思っています。良い意味で、です)のMDですから、3人の仕事は多分、全然違いますよね(笑)。そんな3人がMDという仕事の幅の広さと奥深さ、責任感とやりがい、そして将来と理想像を語り合う「アカデミア」は、きっと同業他社、そして未来の業界人にとって大きな参考になり得るでしょう。キュレーターを務める交換条件として(笑)、今回は専門学校生を10人ほど、ご招待させていただくことになりました。来月以降も、親交のある学校にお声がけするつもりです。
コロナ禍ゆえ直接会える機会は減っていますが、ファッション、そしてビューティの世界に羽ばたこうとしている学生や若手は、極力応援したいと思っています。こんなご時世なら、なおさらですよね。とある企業は、内定式の時、オンラインでつないだ画面の奥や横にいる保護者の存在が大きなプレッシャーだったそうです。「我が子をアパレル業界に送り出して良いのか?」、そんな思いゆえでしょう。業界として「大丈夫です。安心して、お子さんを送り出してください」と伝えているつもりですが、一方で本人にも「ご家族を説得できるよう、ちゃんと勉強しなくちゃね!」とも思っています。この「アカデミア」が、その一助になれば嬉しいですね。
かつての業界最大手の呼び掛けが、大きなムーブメントになることを期待します。そのお手伝いができれば、こんなに嬉しいことはないのです。
FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。
エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。
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「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」などを擁するOTBの2020年12月通期決算は、売上高が前期比14.3%減の13億1000万ユーロ(約1650億円)、営業利益は同23.7%減の1350万ユーロ(約17億円)だった。
ブランド別では、全ての地域および販売チャネルで業績を伸ばした「メゾン マルジェラ」の売上高が同20%増の2億4000万ユーロ(約302億円)と好調だった。主力ブランドである「ディーゼル」は、引き続きOTBにおける売り上げ全体の50%以上を占めているという。
地域別では日本が売り上げ全体の27%を占めているほか、中国市場も非常に好調で、これらを含むアジア太平洋地域が売り上げの40%以上を占めている。販売チャネル別では、卸が売り上げの3分の1以上となっている。
OTBは数年前からデジタル分野の強化に取り組んでおり、18年には自社ECでシームレスな買い物体験を提供するオムニチャネル・プラットフォーム、“ムーン(MOON)”の開発に着手。コロナ禍の影響で実店舗の売り上げが減少し始めた20年5月に、これを「ディーゼル」のECに導入した。こうした戦略が奏功し、同ブランドの売上高におけるECの割合は19年の7.9%から13.3%に増加した。外部プラットフォームも含めると、売り上げの24%以上がECによるものだ。今後は「メゾン マルジェラ」や「マルニ」にも“ムーン”を導入していく。
OTBが「ジル サンダー(JIL SANDER)」の獲得を目論んでいるのではないかとの憶測が、20年12月頃から広まっている。ウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)OTB最高経営責任者は、「間もなくニュースの発表があるだろう。当社は成長目標を計画通りに達成しており、投資によって事業範囲を拡大することも可能な状態だ」とコメントした。
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音楽プロデューサーの小林武史が率いるクルック(KURKKU)は伊藤忠商事と協業し、わかしおの座礁事故で打撃を受けたモーリシャスの支援プロジェクトを行う。2月10日にはクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー(CAMPFIRE)」で、「ロンハーマン(RON HERMAN)」とコラボレーションしたプロジェクトをスタート。オリジナルデザインのTシャツやエコバッグ、ステッカーなどを販売し、収益の一部をNPOや基金に寄付する。10日に開始したプロジェクトは目標金額300万円に対して、15日15時現在ですでに393人から573万円の支援金が集まっている。
「ロンハーマン」とコラボレーションしたTシャツは、認証を受けたオーガニックコットンを使用。生産はモーリシャスの現地企業で先進的なエコロジー設備を備えたRT KNIT社で行う。支援金の寄付先である「I61 FOUNDATION」基金はモーリシャツの自立支援を、NPO「リーフコンサベーション(REEF CONSERVATION)」はサンゴやマングローブの長期的なモニタリングと保護活動支援で知られている。
世界的なコロナ禍で観光産業などが大打撃を受ける中、同プロジェクトでは長期的な支援を掲げ、今後も現地の魅力を発信するさまざまなイベントを仕掛けていくという。
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「シャネル(CHANEL)」などのSNSやデジタル施策を手掛けたアーティストのナカヤマン。は、国際巡回展“陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと 言うはまことか/ (UN)KEEPALL”を開催する。
「ルイ・ヴィトン」「シャネル」や「グッチ(GUCCI)」に提供した過去作品のコンセプトを受け継ぎながら、仏師の松本明慶氏が手掛けた2メートル超えの彫像を中心に、“おに”をテーマに現在の社会システムを鋭く批評する作品を用意した。
同巡回展は今後10年にわたる長期プロジェクト“RELATUM TRIPTYQUE (DESCRIPTUM POLYPTYQUE) DESCRIPT(OR:||)UM”の一環で、第1弾は2月11~13日に京都・西本願寺の飛雲閣で行った。その後、作家不在のままリモートでデータが世界を旅し、各地コラボレーターが二次創作的に再撮影、編集する国際巡回展だ。
第2弾は東京・渋谷スクランブル交差点で、日時は非公開。第3弾は21年春にフランス・パリの某劇場で、第4弾は夏にアメリカ・ロサンゼルスの某映画館で行う。いずれも新型コロナウイルスにより人通りの減少、営業停止となったロケーションだ。第5弾は、西本願寺で展示した作品と第1~4弾のスクリーニングを再構築した作品を京都某所で公開する。
ナカヤマン。は1974年生まれ。ファッション領域に特化したデジタル・エージェンシー、ドレスイングの代表を2007年の設立から10年間務め、さまざまな有名ブランドのSNS、デジタルのコンテンツに携わった。2017年には米国法人スクリイム・ラウダアを設立し、海外事業を本格化。個展の開催は今回が初だ。
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「シャネル(CHANEL)」などのSNSやデジタル施策を手掛けたアーティストのナカヤマン。は、国際巡回展“陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと 言うはまことか/ (UN)KEEPALL”を開催する。
「ルイ・ヴィトン」「シャネル」や「グッチ(GUCCI)」に提供した過去作品のコンセプトを受け継ぎながら、仏師の松本明慶氏が手掛けた2メートル超えの彫像を中心に、“おに”をテーマに現在の社会システムを鋭く批評する作品を用意した。
同巡回展は今後10年にわたる長期プロジェクト“RELATUM TRIPTYQUE (DESCRIPTUM POLYPTYQUE) DESCRIPT(OR:||)UM”の一環で、第1弾は2月11~13日に京都・西本願寺の飛雲閣で行った。その後、作家不在のままリモートでデータが世界を旅し、各地コラボレーターが二次創作的に再撮影、編集する国際巡回展だ。
第2弾は東京・渋谷スクランブル交差点で、日時は非公開。第3弾は21年春にフランス・パリの某劇場で、第4弾は夏にアメリカ・ロサンゼルスの某映画館で行う。いずれも新型コロナウイルスにより人通りの減少、営業停止となったロケーションだ。第5弾は、西本願寺で展示した作品と第1~4弾のスクリーニングを再構築した作品を京都某所で公開する。
ナカヤマン。は1974年生まれ。ファッション領域に特化したデジタル・エージェンシー、ドレスイングの代表を2007年の設立から10年間務め、さまざまな有名ブランドのSNS、デジタルのコンテンツに携わった。2017年には米国法人スクリイム・ラウダアを設立し、海外事業を本格化。個展の開催は今回が初だ。
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クリア素材の透明なシザーケースを展開し、話題となりつつあるブランド「ハイン トーキョー(HYNE TOKYO)」。同ブランドと人気美容室「クク(QUQU)」とのコラボレートが実現し、2月15日に“クク別注モデル”(1万5000円)が登場した。
美容師の必須アイテムであるシザーケースは革製が一般的だが、クリア素材を使っている点が「ハイン トーキョー」の最大の特徴。中にセットするシザーホルダーのカラーを自由に組み合わせることができ、現在は726通り以上のカスタムが可能だ。
「基本モデルは先端が細くなっているが、私は首から掛けてポシェットのように使っているので、よりポシェットに近いかわいいスクエア型にデザインした。ストラップのカラーもネオンオレンジ、ミントグリーン、ピンクという『クク』らしい限定3色を用意した」と浦さやか「クク」代表は話す。
共同代表を務める内田聡一郎代表も「『クク』のオープン時から考えていたコラボで、双方のブランディングにもつながる面白い取り組みだと思う。あと実用的な面でいうと、解体して、洗剤を使って丸洗いできることも大きな特徴。価格も比較的リーズナブルなので、若手の美容師たちも使ってくれるとうれしい」とコメントしている。
同製品は既に人気となっていて、ヘアメイクアーティストやファッションスタイリスト、トリマー、さらには植木職人からもオーダーが入っているという。
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ナイキ(NIKE)は「レディメイド(READYMADE)」とコラボしたスニーカー“ブレーザー MID”を2月27日に発売する。ブラックとホワイトの2色展開で、価格は1万7500円。ナイキのスニーカー専用アプリ「スニーカーズ(SNKRS)」とナイキラボMA5、ドーバー ストリート マーケット ギンザ、「レディメイド」の正規取扱店で販売する。
特徴的なソールの形状は、人の手の温かみを感じられるように粘土でサンプルを作成した。1971年当時使われていた細く長いスウッシュを採用し、アウトソールには製造過程から出るゴミなどをリサイクルした素材を15%使用する。「レディメイド」の細川雄太デザイナーは「DIYをテーマに“ブレーザー”を一から手作業で解体し、“ブレーザー”本来のDNAを壊さないように再構築した。子供の頃から好きなバスケットボールを象徴するクラシックなシューズをどこまで新しく生まれ変わらせられるか挑戦したかった」とコメントしている。
WWDジャパン2月1日号の「レディメイド」特集では、細川デザイナーにインタビューを行い、スニーカーの誕生秘話や制作背景を詳しく紹介している。
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シャンパーニュ・メゾン「モエ・エ・シャンドン(MOET ET CHANDON以下、モエ)」は2月15日、「アンブッシュ(AMBUSH)」のクリエイティブ・ディレクターであるYOONとのコラボレーションを発表した。1869年創業の同ブランドがクリエイターとグローバルでコラボするのは初めてだ。
YOONがボトルデザインを手掛けた“モエ アンペリアル デザイン バイ アンブッシュ(以下、モエ バイ アンブッシュ)”は、白いラベルと漆黒のボトルネックのコントラストが印象的。「モエ」とYOONに共通する革新的な先駆者精神と未来に向けたメッセージが込められている。YOONはこのボトルをデザインするにあたり、「モエ」の本拠地であるフランス・エペルネを訪れ「自然の恵みと貴重なテロワール(大地)への献身を実感した」とコメント。価格は6700円で収益の一部は、YOONが選んだ自然環境保護団体の「ワールド・ランド・トラスト(WORLD LAND TRUST)」へ寄付される。
“モエ バイ アンブッシュ”は3月26日〜4月4日、都内のコンセプトショップで販売。4月中旬から主要百貨店でも販売する。
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「マリーン セル(MARINE SERRE)」は、韓国発のアイウエアブランド「ジェントル・モンスター(GENTLE MONSTER)」とコラボーレーションしたサングラス“ヴィジョナイザー(VIZIONIZER)”を、2月9日に両ブランドの公式ECサイトで発売した。
サングラスは2型で、いずれも「マリーン セル」2021年春夏コレクションで発表されたもの。“METAL VISOR TINTED GLASSES”は「ジェントル・モンスター」のモデル“サニーズ(sunnies)”を採用。2000年代にインスピレーションを得たゴーグルスタイルのモデルを未来的にアレンジした。繊細なメタルフレームの両サイドに「ジェントル・モンスター」の刻印を施した。フロント中央部分に「マリーン セル」のアイコンでもある三日月ロゴを配している。フレームファイアーレッド、ミラーシルバー、コバルトブルーの3色展開で、価格は350ドル(約3万6000円)。
“CURVED TINTED GLASSES”は空気力学やサイクリストに着想を得た。カーブしたアセテートフレームに両ブランドのロゴを施し、テンプル部分にシルバーの三日月モチーフを刻印した。ブラック、グレー、ホワイトの3色で、それぞれレンズカラーとの組み合わせが大胆なコントラストを生み出している。価格は260ドル(約2万7000円)。
“ヴィジョナイザー”のコラボレーションロゴは、ポータブルケースなど全てのパッケージにプリントされている。ケースに取り付けられているチェーンは「マリーン セル」が制作を担当した。
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不動産開発や小売業を手掛ける中国のハンルン・グループ(HANG LUNG GROUP、恒隆集団)の2020年12月通期決算は、売上高が前期比0.9%増の95億2600万香港ドル(約1238億円)とコロナ禍の中でもわずかに増収となった。
同社は中国で複数の小売店を運営しているが、中でもラグジュアリーブランドが多く出店している上海のショッピングモール、プラザ66(PLAZA 66)の小売りの売上高が同60%増だったことが大きく寄与している。また賃料による収入も同34%増と好調だった。
ハンルン・グループが運営するほかのショッピングモールを見てみると、近隣地域のハイブランドが多く移転してきた無錫市のセンター66(CENTER 66)の売り上げが同72%増、上海でより手の届きやすい価格帯のブランドをそろえるグランドゲートウエイ66(GRAND GATEWAY 66)は同42%増、中国東北部の瀋陽市にあるフォーラム66(FORUM 66)は同9%増となっている。一方で、日常的な品ぞろえのモールの売り上げは軒並み同15~23%減となるなど、富裕層によるラグジュアリー消費が中国本土の成長をけん引していることが鮮明となった。
同社は、「20年上半期は新型コロナウイルスの影響による一時的な休業のため売り上げが大幅に落ち込んだが、中国本土では4月頃から急激に回復し始めた。下半期はラグジュアリーブランドが多いショッピングモールの売り上げが非常に好調で、上半期の減少分を補ってあまりあるほどとなった」とコメントした。
しかし同社の本拠地である香港では、こうした消費トレンドが逆転する。主に観光客を対象とする高級ショッピングモールは苦戦しているが、日用品を多く取り扱う地元密着型のモールは堅調だという。同社は、「中国本土と比べて香港の小売りは回復に時間がかかっている」と分析した。
なお北京華連グループ(BEIJING HUALIAN GROUP)が擁する高級百貨店のSKP北京も非常に好調で、20年の売上高は同17%増の177億元(約2832億円)だった。
中国の国家統計局が1月18日に発表した資料によれば、20年の国内総生産(GDP)は同2.3%増にとどまり、1977年に終結した文化大革命以来およそ40年ぶりの低水準となった。小売りは同3.9%減となっているが、2020年10~12月期で見ると前年同期比4.9%増とブラスに転じている。
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ニューバランスのライフスタイルブランド「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO NEW BALANCE)」とアウトドアブランド「スノーピーク(SNOW PEAK)」は、コラボレーション第3弾となる“EXTREME SPEC R_C4 MID(3万8000円)とソックス(3500円)を2月19日に発売する。
シューズは、第1弾で販売した、マウンテンブーツとスニーカーを融合したようなデザインの“R_C4 MID”をオールブラックのカラーにアレンジ。アッパーの一部にはレザーを採用し、耐久性・防汚性と高級感を加えた。「ゴアテックス(GORE-TEX)」のアッパーやビブラム(VIBRAM)製のソール、フィドロック(FIDLOCK)製のバックルなどタフなディテールは健在だ。サイズは23.0〜29.0cm。
ソックスは、天然のウールに吸水速乾性を備えた機能糸を混ぜた素材を採用。着用時に温度が上がりやすい甲部分は通気性のある編み方に変更し、足裏にはクッションを付けた。リブの後ろは蛍光イエローにしてアクセントを効かせている。
「ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE New Balance)」や「ニューバランス」公式オンラインストア、「スノーピーク」の一部直営店と公式オンラインストア、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)をはじめとしたセレクトショップなどで販売する。
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「サムソナイト(SAMSONITE)」はこのほど、世界中のトラベラーに支持されてきた超軽量シリーズ“コスモライト(COSMOLITE)”をさらに進化させた新シリーズ“シーライト(C-LITE)”を発売した。
“コスモライト”シリーズの最大の特徴である超軽量かつ優れた耐久性も備える“カーヴ”素材は同シリーズでも採用し、機内持ち込みサイズの“Spinner55EXP”はわずか約2.1kgを実現した。国際的なデザイン賞「レッドドット・デザイン賞」の「ベストオブベスト」を受賞したアイコニックなデザインはそのままに、快適性と機能性をアップデート。ハンドル部分は安定感のある操作が可能なダブルチューブハンドルで、凸凹のある道でも滑らかに回転する4輪ダブルホイールを採用することで移動時の機動性と安定性を確保した。内装の生地は環境に配慮した100%再生ペットボトルが原料の素材を使用し、クロスリボンとファスナー付ディバイダ-、小物が収納できるポケットも備える。ハンドル根元のIDタグは格納式でプライバシーにも配慮した。
サイズは移動シーンに合わせた5つのバリエーションをそろえる。“Spinner55EXP”(55 × 40 × 20〜23cm、約2.1kg、5万7000円)はメインファスナーを開くと36リットルから42リットルまで拡張することができ、そのほか68リットルの“Spinner69”(69 × 46 × 29cm、約2.5kg、6万2000円)、94リットルの“Spinner75”(75 × 51 × 31cm、約2.8kg、6万7000円)、123リットルの“Spinner81”(81 × 55 × 34cm、約3.1kg、7万2000円)、144リットルの“Spinner86”(86 × 58 × 36cm、約3.6kg、7万7000円)をそろえる。カラーは“Spinner86”はブラックのみで、そのほかはブラック、チリレッド、ディープブルー、オフホワイトの4色で展開する。
また同シリーズの発売を記念して、シュルレアリスムの画家ルネ・マグリット(Rene Magritte)の作品「THE SON OF MAN」と「SKY BIRD」をモチーフにした限定モデルを3月下旬に公式サイトにて数量限定で発売予定。内装には1931年の作品「THE CURSE」をライニングにプリントし、「THE SON OF MAN」のハットのデザインエンブレムをほどこした。
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下のリンク1本目にある「クロエ」のCEOが主張する「パーパス・ドリブン」という言葉、私は「大義ドリブン」と呼んでいますが(ネーミングセンスw)、「ほぼほぼ同意かな?」と思いながらインタビュー記事を読みました。リカルドCEOが言うところの「パーパス」、私が「大義」と呼ぶ“意味”のないビジネスは、正直、もうあんまりやりたくないんです。だって単純に、「コレって、なんのためにやってるんだっけ?」と言う目的なき状態に陥りやすいから。こんな状態の人や組織は、案外少なくないと思っています。
私自身の課題は、その「パーパス」もしくは「大義」と、そこから生まれる行動指針などを、組織の中でみんなとシェアできているか?です。記事中の「『クロエ』の従業員は、ブランドの掲げる重要な“パーパス”を熱心に受け入れているという」との一節は、本当に素晴らしく羨ましいくらいです(笑)。私の「大義」とは、簡単に言えば「ファッション&ビューティ業界が、エキサイティングであり続けるためのお手伝い」で、それは少なくともある程度大勢とシェアできているでしょう。でも、「大義」から生まれる行動指針は皆に伝えきれていないかもしれないし、反対に皆の行動指針は把握しきっていない。ゆえに、皆は「なぜ、ムラカミはあんなコトに?」と思っているかもしれないし、私も「ナゼ、そんなコトを!?」なんて思っちゃうケースは、正直に言えば時々。こんな時は行動指針のすり合わせ、いや、相互理解が必要だと感じます。
「すり合わせ」と言う言葉を否定したのは、その言葉が含む「調整する」と言う概念は必ずしも必要ないなぁ、と思ったからです。基本、大義が同じなら、行動指針は結構違っても構わないと思っています。もう絶対的な「正解」なんて存在しない時代です。個々が「私の正解」を決めて「あなたの正解」も理解すれば良くて、「私の正解」はいつでも自由に変わって良いのだと思っています。
「正解」なんて存在しない時代ですから、「パーパス・ドリブン」や「大義ドリブン」の真逆であろう「データ・ドリブン」と言う概念には消極的です。データは見ますが、「大義ドリブン」を深めるための材料だったり、「大義ドリブン」を検証するための手段だったり程度です。そこから機械的に絶対的「正解」を導こうとは、正直これっぽっちも思っていません。「データ・ドリブン」は、絶対的「正解」を求める考え方で、正直、経験値を積めば誰がやっても同じでしょう。それはつまり「自分じゃなくても良い」「誰かがやっても変わらない」コトです。ん~、興味ないわぁ(笑)。
「自分じゃなくても良い」ビジネスはしたくない、つまり「自分じゃなくっちゃダメ」なビジネスがしたいと思っているので、自分の「大義」が業界、もしくはユーザーの皆さんと大きく乖離しているのであれば、その時は身を引く覚悟です。その覚悟は、結構前から持ち続けている(つもり)だし、今、この境遇にある自分の「大義」がユーザーのニーズと乖離していないか?については、結構頻繁に内省しています。そもそもズレがヒドくなったら、いろんな方からのお声がけなどで確認できるニーズの減少は体感できるでしょうから、気付くだろうと思っています(笑)。
シビアかもしれないけれど、自分らしくてエキサイティング。「データ・ドリブン」ではなく、「パーパス・ドリブン」や「大義ドリブン」ってそう言うコトですよね?
SOCIAL & INFLUENTIAL:社会情勢によって変化するファッション&ビューティ業界を見つめます。インクルージョン(包摂性)&ダイバーシティー(多様性)な時代のファッション&ビューティから、社会に届けたい業界人のオピニオンまで。ジャーナリズムを重んじる「WWD JAPAN.com」ならではのメルマガです。
エディターズレターとは?
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「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」はこのほど2021年プレ・フォール・コレクションの公開に合わせてオンラインで各国メディアの個別インタビューに応じた。公開されたコレクションは楽観的でエネルギッシュな色使いが印象的で、スキーウエアの要素を取り入れたアクティブさとソフトな繊細さを併せ持つ。インスピレーションソースになったのは昨年発表したサステナビリティの新ビジョン“A to Zマニュフェスト”の“J is for Joy(喜び)”だ。
WWD:今、英国は3度目のロックダウン(都市封鎖)中ですが、どんな生活を?
ステラ・マッカートニー(以下、ステラ):田舎に持っている農場で、夫や子どもたちと一緒に過ごしているときと、ロンドンにいるときとがある。田舎にいるときは、子どもたちはリモートで学校の授業を受けていて、私は1日中Zoomで打ち合わせをしている感じね。コレクション作りに必要であればロンドンに行くけれど、場合によっては誰かが農場のほうに来てくれることもある。最初のロックダウンでは、コレクションの多くを農場に送ってもらって、私が一人でフィッティングをした。その後のロックダウンでは、新型コロナウイルスの検査を受けられるようになったし、ソーシャル・ディスタンシングも広まったので、少人数でスタジオに集まって作業できるようになった。特に色やファブリックなどに関する作業のときには、とても助かったわ。
WWD:21年プレ・フォール・コレクションは、“A to Zマニフェスト”の“J is for Joy”がインスピレーションでしたね。着たら踊りたくなるようなカラフルでアクティブなコレクションでした。
ステラ:今は世界中が不安や恐れに満ちていて、精神的につらい思いをしている人が多いでしょう?そんな暗い雰囲気に、喜びや希望を“注入”したいと思い「J is for Joy」を選んだの。色はデザインの大事な要素で、私は色を使うことが好き。明日はより明るくなると表現したかったし、人生の喜びを祝福したいという思いもあったから、カラフルなコレクションにしようと考えた。
一方で、自然や生命を大切にすることやサステナビリティにも引き続きフォーカスしているわ。今回のコレクションの80%はサステナブルな素材で作られているんだけど、これは今までで一番高い割合よ。なので、とてもカラフルであると同時に、非常に重要な課題にも取り組んだコレクションになっている。あまりにも鮮やかで美しい色をしているので、これらがリサイクルナイロンやオーガニックコットンで作られていると想像するのは難しいかもしれない。
WWD:80%がサステナブルな素材を用いたとのことですが、残りの20%は何が難しいのでしょう?
ステラ:いい質問ね。そもそも80%にすること自体がとても大変で、「ステラ マッカートニー」のように多くの商品を作りつつ、その80%をサステナブルな素材にできているメゾンやファッションブランドは世界でもほかにないと思う。これは素晴らしい成果であり、チームをとても誇りに思っている。この数値を達成するのは非常に難しくて、とてつもない献身(コミットメント)と意欲、それに多大な知識が必要だし、手間だってかかる。もう20年以上も取り組んでいるけれど、サプライヤーとの関係性も重要よ。新しい方法で生産することを考えたり、最新のテクノロジーを調べたりと、やらなければならないことがたくさんある。
私たちは余剰素材をたくさん使用しているほか、(エコペル(ECOPEL)社と)“コバ(KOBA)”という生分解性の高い人工ファー素材を独自に開発している。私にとって、こうしたファッションの未来を見据えた“ニューネス(新しさ)”は、デザイナーとしてシルエットやカラーパレットを作り出したりするのと同じぐらい、ファッショナブルでエキサイティングなこと。80%を達成するのは大変だったけれど、サステナビリティはブランドのあらゆる面で取り組んでいることであり、本当に(工程の)最初から最後までさまざまなことを実践している。環境再生型農業(regenerative organic)を推進したり、本社で利用するエネルギーについて考えたり、梱包をリサイクル素材にしたりなど、本当にいろいろなことを行っている。
残りの20%については、必要な素材が入手できなかったなど、さまざまな要因がある。例えば、(サステナビリティの観点から)難しい素材であるシルクは、今季は“ピースシルク(編集部注:基本的には商業シルクと同じ方法で生産されるが、絹糸は成虫が飛び去った後に木から採取されるため、蚕(成虫)が殺されることはない。しかし、この方法では絹糸が弱く切れてしまい、製品製造に求められる品質と量の調達は難しい)”と呼ばれるものを調達しようとしたけれど、さまざまな問題がまだある。いずれにしても、やはりどうしても完全にはサステナブルにできない部分がまだある。
今回、“100%リサイクルナイロン”などのメッセージを書いたウエアがいくつかある。ビーガン・シューズや、海洋プラスチックごみから作られたライニングが張られている“ファラベラ”バッグなどを購入する顧客は、明確な意志を持ってそれを選んでいるでしょう?つまり消費する、物を買うということは、消費者として意識的に選択をしていることだと思う。なので、環境問題を意識してこれを選んだということを周囲の人々やストリートで表明することが大切だと考えた。とてもパワフルなメッセージだと思うわ。
WWD:今回、バッグなどアクセサリーのボリュームが増え、ファラベラも進化を遂げたとか。
ステラ:“ファラベラ”のようなアイコニックなバッグがあるのはとても幸運だと思うし、それを常に再解釈してアップデートしたいと考えている。このバッグはエッジーでロックロールな雰囲気があると同時にソフトな感じもあり、「ステラ マッカートニー」というブランドを完璧に表しているわ。内側には海洋プラスチックごみを再生した素材を使用していて、完全にビーガンだし、今回はリサイクル可能なアルミニウム製のチェーンをつけた。定番商品も常に再解釈して新しくしているわ。
WWD:では次は“ニューネス(新しさ)”について。ファッションデザイナーにとって今、“新しさ”とは?
ステラ:“新しさ”は、物事の考え方や見方だと思う。「ステラ マッカートニー」では、それはテクノロジーだったり、よりよい明日のために今日をデザインすることだったりする。また、ほかの生き物と共存するこの世界を新たな目で見つめること、自然を祝福し大切にすること、自然の一部となって持続可能な方法で暮らすことなども含まれるし、ファッションやデザインの境界を押し広げつつ、消費者が欲しいと思う製品を作ることも含まれる。
今回のように、80%がサステナブルなコレクションを作るというのはまだとても新しいコンセプトだけれど、サステナビリティのためにデザインなどの面で一切妥協していないわ。とてもフレッシュで、現代的で、新しくて、踊りだしたくなるような服ばかりだけれど、環境保護を意識して調達および生産されている。こうした“善い”ビジネス、“地球に優しい”ビジネスであることと同時に、ファッショナブルで、クールで、エフォートレスであることが新しいと思う。ファッションが地球に最も害を与えるビジネスの一つであることからも分かるように、ほとんどのアパレル企業やブランドは環境のことなど考えていない。一方で、環境のことを考えているブランドは、あまりファッショナブルでなかったりする。ファッショナブルであることと、環境を意識していることが高いレベルで組み合わされていることが“新しさ”だと思う。
WWD:持続可能性とファッションを両立するときに大切にしていることは?また、苦労している点は?
ステラ:環境保護に本気で取り組みながら事業を行うのはとても大変なことだし、毎日がチャレンジの連続よ。これがもっと簡単にできるものなら、より多くの人々がやっていると思う。業界で前例のないことをしたり、大きな変化を起こしたりするためには、闘わなければならないことがたくさんある。アパレルブランドであれば、環境を意識すればするほど使える色や素材が限られてくるし、何でも好きにできるという柔軟性は失われる。「ステラ」では動物から取ったレザーやファー、フェザーなどは一切使っていないけれど、ラグジュアリー・ブランドとしてこれは異例のことで、ほかにそういうブランドはないと思う。
「ステラ」は糊もビーガンだし、こうした制約から縫製に使うミシンなども一般的なものとは違うので、スタッフを訓練しなくてはならない。“ファラベラ”は本革製ではないけれど、イタリアで最高の腕を持つ職人たちがいる最高の工場で生産しているので、彼らにも訓練を受けてもらう必要がある。ある意味では、生産におけるこれまでの歴史や常識を考え直してもらう感じになるし、こうした変化を起こすに当たっては抵抗されることもある。人は、必ずしも変化したがるわけではないから。
それに人々が環境保護の重要性に気づいたのは本当に最近のことなので、私はこれまでのキャリアの大半において、少しからかわれたり馬鹿にされたりしてきたと思う。でもこれは若者の未来にとってとても重要なことだし、将来も事業を継続したいのであれば、今から環境に優しくて持続可能な方法で製造し始めないといけないと多くの人々が気づいた。もちろん、それと同時にクールで、ファッショナブルで、魅力的な製品である必要がある。「ステラ マッカートニー」は、それを両立させている素晴らしいファッションブランドだと思っている。
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アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。前回(「ネット通販のアパレル3割も 『返品が当たり前』のアメリカ」)で報告したように、米国ではEC(ネット通販)の普及で返品問題が改めてクローズアップされている。各社はどんな対応をしているのか。
商品の流れは大きく、上流から下流へのフォワードロジスティクスと、下流から上流へのリバースロジスティクスの2つに大分類できる。アメリカの大手企業はフォワードだけではなくてリバースの効率化にも長く取り組んでいて、ウォルマート(WALMART)やターゲット(TARGET)といった大手企業は返品専用センターすら持っている。
ところがEC市場の成長でフルフィルメントからラストマイルへと新たな商品フローがここ数年で膨らみ、合わせてラストマイルのリバースロジスティクスも急速に拡大している。従来ならば店舗が返品デポとなるため、店舗で返品を集約できるのだが、ECの場合は単品が逆宅配でフルフィルメントセンターに戻ることになるので、これを小売企業負担とすると大変なコストがかかる。
数年前の調査数字だが、返品商品をお客が自社店舗に持ってきた場合の返品処理コストは1パッケージあたり3ドル、お客がEC企業に直接送り返した場合は6ドル、そしてすべてを返品に特化していない3PL(サード・パーティ・ロジスティクス。物流代行)にアウトソースすると8ドルを要するという。また物流だけではなく顧客サービスや商品の流動化といった要素を加味すると、50ドルの原価に対して29.50ドルのコストがかかるという試算もある。
つまりECの返品はリアルの返品よりもコスト高なのである。そのため各社ともにEC返品の効率化を急ピッチで進めている。
カギはどこで集約するかだ。フォワードにおいて物流の真ん中にハブを一つ置くことで物流線を減らすことができるのはロジスティクスのイロハのイだが、リバースにもこれがあてはまる。
例えばアマゾンは衣料チェーンのコールズ(KOHL'S)店内に専用返品カウンターを設置したり、ドラッグストアチェーンのライトエイド(RITE AID)で返品できたりと、リアル小売企業と提携する戦略を取っている。お客に返品を一つ一つセンターに返送してもらうのではなくて、チェーンストアの店舗でいったん集約するのである。
一方のウォルマートは当然店舗で返品を受け付けているのだが、店舗に加えてフェデックス(FEDEX)と提携し宅配人が返品を集荷するプログラムを開始している。アメリカの宅配業界は、集荷はオフィスのみで、宅配人がお客から荷物を受け取るということをしてこなかったので、大きな変化だ。宅配車の帰り便が空、つまりバックホールで空気を運ぶという無駄を続けているわけなので、これを変えることにつながるのかどうか。またウォルマートはフェデックスのオフィスでも返品可能としている。
おそらくウォルマートの店舗だけではさばききれなくなってきているので、返品の集荷場所を増やそうとしているのだろう。
私が注目しているのはEC返品に特化した企業である。スタートアップ企業のハッピーリターンズ(HAPPY RETURNS)は「リターンバー」と呼ぶ返品専用カウンターをショッピングモールや小売店舗内に設置し、契約するEC企業(エバーレーンやアンタックイットといった著名衣料EC企業を含む)の返品を処理するシステムで成長している。
ECの返品処理に特化した企業は他にも複数存在する。ナーバー(NARVER、契約企業はリーバイス、パタゴニア、セフォラなど)、オプトロ(OPTORO、契約企業はステープルズ、イケア、ベストバイなど)といった企業が知られている。
またアマゾンやウォルマートは、ユーザーが返品の意思を示したときに、返品させずにそのままとし、返金するか代替品を送ってしまう政策を取り始めているという。既述のように返品は高くつき、とりわけ低価格商品は返品させないほうがコスト安となる場合がある。これは私自身がアマゾンで経験したことがあるので、今に始まったことではなくて返品政策として公に認めたと言うことなのだろう。
昨年は大きなECシフトが起きた年だったが、それに付随するようにEC返品の効率化が大きな取り組み課題となっている。
鈴木敏仁(すずき・としひと):東京都北区生まれ、早大法学部卒、西武百貨店を経て渡米、在米年数は30年以上。業界メディアへの執筆、流通企業やメーカーによる米国視察の企画、セミナー講演が主要業務。年間のべ店舗訪問数は600店舗超、製配販にわたる幅広い業界知識と現場の事実に基づいた分析による情報提供がモットー
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