「ヴィクター&ロルフ」が伊勢丹でポップアップ 限定ドールやメンズも販売

 「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR & ROLF)」は東京・伊勢丹新宿本店でポップアップショップ“Viktor&Rolf Fashion Artists for Isetan”を2月20日~3月11日に開催する。

 昨年スタートした、志風音と協業のメンズライン「ミスター・ミスター(MISTER MISTER)」やウエディングライン「マリアージュ(MARIAGE)」なども取り扱う。「ミスター・ミスター」からはファーストシーズンで人気を集めたセットアップや、2021年春夏コレクションを中心に販売する。

 ポップアップ限定で「ビー・マイ・ベイビー!チェリー(BE MY BABY! CHERRY)」とのコラボドールと「クロカ(KLOKA)」とのドールハウスも発売する。ブランドのデザイナー、ヴィクター・ホスティン(Viktor Horsting)とロルフ・スノラン(Rolf Snoeren)をイメージしたドール2体のセットで、ドールハウスはアトリエをイメージした。

■Viktor&Rolf Fashion Artists for Isetan
日程:2月20日~3月11日
場所:伊勢丹新宿本店 本館2Fイセタン ザ・スペース
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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渋谷109でレトロな「ONE PIECE」アイテム販売、ストリートブランドの異色コラボ

 渋谷109は地下1階の独自編集売り場イマダマーケット(IMADA MARKET)で、ストリートブランド「オーバープリント(OVER PRINT)」と人気アニメ「ワンピース」のコラボアイテムを販売する。「ワンピース」の人気キャラクターのナミとバギーを独自のアレンジで描き下ろしたイラストをプリントしたロングスリーブTシャツ(6600円)とステッカー(1100円)を販売する。期間限定店は2月19日〜3月2日まで。

 「オーバープリント」は、レトロ50%、ストリート50%をコンセプトに2019年1月にスタート。1980年代風のアニメイラストのパーカやTシャツがSNSで人気を集めるストリートブランドで、公式インスタグラム(@over__official)のフォロワー数は約4.7万人。イラストはナミを古塔つみ、バギーをZERO ZERO HERO、の2人のイラストレーターが描き、ナミをプリントしたTシャツが6色、バギーのプリントTが4色展開となる。

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人気D2Cブランド「アメリ」が藤原ヒロシの「フラグメント」と初コラボ 3月20日に発売

 黒石奈央子が手掛けるECが主販路のウィメンズブランド「アメリ(AMERI)」は、藤原ヒロシが主宰する「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とのコラボレーションアイテムを3月20日に発売する。ブルゾン、Tシャツ、ワンピース、トートバッグの5型で、藤原が作成したグラフィックや、コラボを意味する「AMERI FRGMT」のロゴがポイントだ。

 「(藤原と)2年前からお茶やランチをする機会があり、勇気を振り絞ってコラボをしてほしいと頼んだ」と黒石はコメント。総柄ロゴプリントのワンピース(2万2000円)やTシャツ(1万円)に加え、ガチャベルト付きのリバーシブルチノスカート(2万4000円)、背中にロゴを刺しゅうしたリバーシブルのサテンブルゾン(3万円)など、いつもの「アメリ」よりちょっと硬派なアイテムもそろう。

 発売は3月20日だが、3月1日に改装オープンする新宿ルミネ2の2階の店舗では改装に合わせて1日に発売。ブランドのユーチューブチャンネル「no rules for」では、コラボアイテムのスタイリングアイデアなどを発信している。

 

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コシノヒロコの集大成 安藤忠雄建築で550点が一堂に会す展覧会を開催

 デザイナーのコシノヒロコの集大成となる展覧会「コシノヒロコ展 -HIROKO KOSHINO EX・VISION TO THE FUTURE 未来へー」が4月8日~6月20日、兵庫県神戸市の兵庫県立美術館で開催される。

 同展は「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」のコシノヒロコが60年以上のデザイナー活動で作り上げたコレクション250点と、自身が手掛けてきた絵画作品200点を紹介するもの。コシノは建築家の安藤忠雄が設計した兵庫県芦屋市に構えるアトリエ兼自宅(現KHギャラリー芦屋)で創作活動を行ってきており、同じく安藤建築である兵庫県立美術館での作品展示が叶った。

 展示はオノマトペ(擬音語、擬態語)で表現した14のテーマで構成している。巨大な“ヒロコちゃん風船人形”が出迎える「フワフワ」から始まり、多様な文化や芸術から着想を得た代表作20点を大階段に並べる「ペチャクチャ」、女性アーティストとしての足跡をオノマトぺで解説する「人生オノマトペ84」、色彩と墨の絵画を展示する「ルンルン」と「ビュー」、歴代コレクションに使用されたカラフルなタイツのインスタレーション「ニョキニョキ」、コシノが2010年からデザインを担当する体操日本代表のユニフォームを紹介する「クルリンパッ」、折り紙をモチーフにしたペーパードレスと光のインスタレーション「きらきら」、絵画からインスピレーションを得た作品を展示する「チカチカ」「ヒラヒラ」「ピョン」、透明なアクリルケースに洋服作品を閉じ込めて見せる「ビヨ~ン ギュッ」、歴代の106点が集合する「ワクワク ドキドキ」、子どもたちとのコラボレーションで作り上げた絵の展示「クスクス スクスク」で締めくくる。

 会期中には、トークショーやファッションショーなどの関連イベントも開催する。ゲストとして作家の中谷彰宏(4月25日)やピアニストの横山幸雄(5月8日)、元阪神タイガース・野球解説者の赤星憲広(5月30日)らが登場し、コシノと対話する。また5月15、16日に開催するファッションショー 「GET YOUR SYTLE!」では、モデルとして出演する参加者や観覧者を募集している。

 2月17日にオンライン上で行われた記者会見でコシノは、この展覧会ではこれまで手掛けてきた2000点の作品の中から、“現代に通ずる作品のみ”を250点厳選したと説明する。「アーカイブとして重要な作品も多くあったが、今回は今につながる作品だけを選んだ。作品を見直すと今でも強いエネルギーのあるものが多くあり、自分でも感動した」と話す。絵画を一緒に展示する構成については「私は安藤忠雄さんのコンクリート打ちっ放しの空間でクリエイションを続け、その暮らしの中から、私のアートやファッションが生まれてきた。暮らし、アート、ファッションは誰もに密接なもの。今閉塞感のある中で、見る人々が元気になる源となるような展覧会にしたい」と語った。

■コシノヒロコ展 -HIROKO KOSHINO EX・VISION TO THE FUTURE 未来へ-
会期:4月8日~6月20日
時間:10:00~18:00(金、土曜日は20:00時まで)
休館:月曜日(5月3日は開館、5月6日は休館)
入場料:一般1800円、大学生1400円、高校生以下無料、70歳以上900円、障がいのある方(一般)450円、障がいのある方(大学生)350円
場所:兵庫県立美術館
住所:神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1

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コシノヒロコの集大成 安藤忠雄建築で550点が一堂に会す展覧会を開催

 デザイナーのコシノヒロコの集大成となる展覧会「コシノヒロコ展 -HIROKO KOSHINO EX・VISION TO THE FUTURE 未来へー」が4月8日~6月20日、兵庫県神戸市の兵庫県立美術館で開催される。

 同展は「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」のコシノヒロコが60年以上のデザイナー活動で作り上げたコレクション250点と、自身が手掛けてきた絵画作品200点を紹介するもの。コシノは建築家の安藤忠雄が設計した兵庫県芦屋市に構えるアトリエ兼自宅(現KHギャラリー芦屋)で創作活動を行ってきており、同じく安藤建築である兵庫県立美術館での作品展示が叶った。

 展示はオノマトペ(擬音語、擬態語)で表現した14のテーマで構成している。巨大な“ヒロコちゃん風船人形”が出迎える「フワフワ」から始まり、多様な文化や芸術から着想を得た代表作20点を大階段に並べる「ペチャクチャ」、女性アーティストとしての足跡をオノマトぺで解説する「人生オノマトペ84」、色彩と墨の絵画を展示する「ルンルン」と「ビュー」、歴代コレクションに使用されたカラフルなタイツのインスタレーション「ニョキニョキ」、コシノが2010年からデザインを担当する体操日本代表のユニフォームを紹介する「クルリンパッ」、折り紙をモチーフにしたペーパードレスと光のインスタレーション「きらきら」、絵画からインスピレーションを得た作品を展示する「チカチカ」「ヒラヒラ」「ピョン」、透明なアクリルケースに洋服作品を閉じ込めて見せる「ビヨ~ン ギュッ」、歴代の106点が集合する「ワクワク ドキドキ」、子どもたちとのコラボレーションで作り上げた絵の展示「クスクス スクスク」で締めくくる。

 会期中には、トークショーやファッションショーなどの関連イベントも開催する。ゲストとして作家の中谷彰宏(4月25日)やピアニストの横山幸雄(5月8日)、元阪神タイガース・野球解説者の赤星憲広(5月30日)らが登場し、コシノと対話する。また5月15、16日に開催するファッションショー 「GET YOUR SYTLE!」では、モデルとして出演する参加者や観覧者を募集している。

 2月17日にオンライン上で行われた記者会見でコシノは、この展覧会ではこれまで手掛けてきた2000点の作品の中から、“現代に通ずる作品のみ”を250点厳選したと説明する。「アーカイブとして重要な作品も多くあったが、今回は今につながる作品だけを選んだ。作品を見直すと今でも強いエネルギーのあるものが多くあり、自分でも感動した」と話す。絵画を一緒に展示する構成については「私は安藤忠雄さんのコンクリート打ちっ放しの空間でクリエイションを続け、その暮らしの中から、私のアートやファッションが生まれてきた。暮らし、アート、ファッションは誰もに密接なもの。今閉塞感のある中で、見る人々が元気になる源となるような展覧会にしたい」と語った。

■コシノヒロコ展 -HIROKO KOSHINO EX・VISION TO THE FUTURE 未来へ-
会期:4月8日~6月20日
時間:10:00~18:00(金、土曜日は20:00時まで)
休館:月曜日(5月3日は開館、5月6日は休館)
入場料:一般1800円、大学生1400円、高校生以下無料、70歳以上900円、障がいのある方(一般)450円、障がいのある方(大学生)350円
場所:兵庫県立美術館
住所:神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1

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編集者が手掛けるD2Cブランドが始動 インスタアカウント「白黒女子」と紐づけ

 編集者・ライターの海老原光宏がD2Cのウィメンズブランド「アッシュ(H)」を立ち上げた。「一度D2Cブランドというものをやってみたかった」という好奇心を出発点に、まずは2020年7月に「白黒女子(@shirokuro_joshi)」というインスタグラムのキュレーションアカウントをスタート。開始後約7カ月間でフォロワーが1万2000人となったことで、ワンピース3型、バッグ1型の販売を始めた。

 ブランド名の「アッシュ」は、インスタのアカウント名である白と黒を混ぜたグレー(アッシュは灰=グレーの意)に由来。そもそもアカウント名をなぜ「白黒女子」にしたのかというと、「インスタでは撮影するスタイリングやアイテムの色合いを切り口に発信しているアカウントが支持を集めるケースが多い」(海老原)と分析したから。その中で、モノトーン(白と黒)切り口のアカウントは、「モノトーンのシックなファッションを好む大人の女性は多いのにも関わらず、アバンギャルド系かゴシック系ファッションを打ち出すものばかりだった」ことから、狙いを定めた。

 「アッシュ」の企画に取り掛かったのは9月ごろ。友人・知人のつてで、組んでくれるデザイナーとパタンナーを探した。商品はもちろん白と黒のみで、第1弾ではボリュームスリーブのシャツワンピース(3万5800円)、スタンドカラーのワンピース(4万6800円)、ベルスリーブのボウタイワンピース(5万9800円)、シアーなミニバッグ(1万7800円)をそろえる。ワンピースはSとMの2サイズ展開。今回は在庫を積んでいるが、第2弾以降は受注生産とする。

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編集者が手掛けるD2Cブランドが始動 インスタアカウント「白黒女子」と紐づけ

 編集者・ライターの海老原光宏がD2Cのウィメンズブランド「アッシュ(H)」を立ち上げた。「一度D2Cブランドというものをやってみたかった」という好奇心を出発点に、まずは2020年7月に「白黒女子(@shirokuro_joshi)」というインスタグラムのキュレーションアカウントをスタート。開始後約7カ月間でフォロワーが1万2000人となったことで、ワンピース3型、バッグ1型の販売を始めた。

 ブランド名の「アッシュ」は、インスタのアカウント名である白と黒を混ぜたグレー(アッシュは灰=グレーの意)に由来。そもそもアカウント名をなぜ「白黒女子」にしたのかというと、「インスタでは撮影するスタイリングやアイテムの色合いを切り口に発信しているアカウントが支持を集めるケースが多い」(海老原)と分析したから。その中で、モノトーン(白と黒)切り口のアカウントは、「モノトーンのシックなファッションを好む大人の女性は多いのにも関わらず、アバンギャルド系かゴシック系ファッションを打ち出すものばかりだった」ことから、狙いを定めた。

 「アッシュ」の企画に取り掛かったのは9月ごろ。友人・知人のつてで、組んでくれるデザイナーとパタンナーを探した。商品はもちろん白と黒のみで、第1弾ではボリュームスリーブのシャツワンピース(3万5800円)、スタンドカラーのワンピース(4万6800円)、ベルスリーブのボウタイワンピース(5万9800円)、シアーなミニバッグ(1万7800円)をそろえる。ワンピースはSとMの2サイズ展開。今回は在庫を積んでいるが、第2弾以降は受注生産とする。

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若手筆頭株「エムエーエスユー」 世界を見据えた28歳デザイナーの挑戦

 OEMやブランド事業を行うソウキ(SOHIKI)が2017年春夏に立ち上げたメンズブランド「マス(M.A.S.U)」。18-19年秋冬シーズンに当時25歳の後藤慎平デザイナーが加入し、現在のブランド名「エムエーエスユー(MASU)」に改称してリブランディングを行った。複雑な加工や繊細な縫製、キャッチーなデザイン、手に届く価格帯を武器に20年春夏シーズンには、卸先がビームス(BEAMS)やトゥモローランド(TOMORROWLAND)など25アカウント、30店舗にまで拡大し、存在感が増している。海外進出も視野に入れて、2月18日には初のランウエイショーを控える。若手デザイナー筆頭株の後藤慎平「エムエーエスユー」デザイナーに現在に至るまでの経緯や苦悩、若手から見るファッション業界の在り方などを聞いた。

WWD:現在までの経歴を教えてください。

後藤慎平(以下、後藤):高校卒業後、文化服装学院に入学しました。在学中はビンテージショップのライラ(LAILA)でアルバイトをしていました。店にはフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)在籍時の「セリーヌ(CELINE)」やマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)が手掛けていた時代の「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」などの貴重なコレクションピースやアーカイブが並び、リメイクやお直し担当として1年間働きました。卒業後はそのままライラに入社して、21歳で同社のオリジナルブランド「セブン バイ セブン(SEVEN BY SEVEN)」の立ち上げに参加し、企画や生産管理を4年間務めました。その後、知人の紹介で現在の会社にデザイナーとして入社しました。

WWD:「エムエーエスユー」のコンセプトは?

後藤:丁寧語の「ます」に由来しています。「ます」は、日常で当たり前に使われてすぎて、あらためて意識されていない言葉。そういった普遍性に、服を通してフォーカスしたいという思いを込めました。そして、文字通り丁寧なクリエイションをしようという姿勢や気持ちも反映しています。クリエイションを通して新しい男性像を提案したいです。

WWD:新しい男性像とは?

後藤:「男だから泣くな」「男だから闘え」のような「男性だったらこうあるべきだ」という固定概念や風潮が昔から苦手でした。男性も繊細な感情や弱い部分、細やかさ、優しさを持っています。そういった小さな幸せに気付けるような感性は素敵ですし、人生が豊かになる。だから、その視点を洋服で伝えたいです。ファッションにハマったきっかけがビンテージなので、ポケットの裏に何かが書いてあったり、ほこりやごみに混じってメモが入っていたりすることに気付くのも、一種の感性だと考えています。「エムエーエスユー」のアイテムでいうと、ウエストの裏地に無数のクローバーの刺しゅうをあしらったテープが付くパンツがあるんですが、その中にランダムで四葉のクローバーを入れており、気付いた人だけが楽しめるポイントです。

WWD:ほかのブランドにない強みは?

後藤:僕はライラでデザイナーズからジャンクな物まで膨大なビンテージ服に触れてきました。時には博物館に入るような貴重な資料(服)を解体して作りを学びました。それが、僕の知識と経験になり、ほかにはない服作りに役立っていると思います。また、親会社の出資元が、中国・大連で縫製工場を運営する会社というのも強みです。大連の工場の職人が難しい縫製にも取り組んでくれているのでデザインの幅が広がり、コストを抑えることができます。

WWD:インスピレーション源は?

後藤:日常的に感じる不満や疑問、怒りなどの感情の原因を突き詰め、クリエイションとしてプラスに表現できるかを考えます。文化服装学院の図書館で過去の資料やコレクションブックなどで気になったルックをいくつも記録して、スタイルやディテールなどの共通点を探すときもあります、そうすれば自分自身の内面を理解することができて、コレクションの表現にもつながります。

WWD:前身の「マス」に参加したときは、ブランドをどのように変えていこうと思った?

後藤:自分のスタイルを無理に変えても、上手くいかないと思いました。だからブランドをただ引き継ぐのではなく「リブランディングさせてくれ」と伝えました。当時はストリートが全盛期で、僕にはその背景がなかったので、時代に迎合した服作りをしても、自分にずっと嘘をつき続けることになる。であれば例え受け入れられなくても、自分が積み重ねてきたものに賭けたいと思いました。

WWD:取り扱いも年々増えるなど順風満帆なイメージだが。

後藤:ストリート全盛期に現れた得体のしれない若者のブランドなので、最初はビジネス的には厳しかったです。みんなに好かれるような “売れる”スタイルは理解しつつも、そこに舵を切りたくないという葛藤と周囲の期待に早く応えなきゃというプレッシャーがありました。自分の感覚を100%信じたクリエイションだけで勝負するのは、賭けにも近い感覚でしたが、幸いなことに評価してくれるお店やスタイリストが少しずつ増えていったので、徐々に軌道に乗ってきたという感覚です。当時も今も変わらず、大変ですが。

WWD:28歳という立場からファッション業界をどう変えていきたい?

後藤:「ファッション業界は華やかさと苦しさが隣り合わせだ」と、この業界に入る前からよく耳にしてきました。やりがい搾取でネガティブなイメージを持つ人が業界内外にもたくさんいると思います。でも社会は流れに身を任せるのではなく、作っていくものです。自身がこうなりたい、こうしたいという気持ちに貪欲であるべき。僕は子どもの頃に思い描いていた、結婚して家や車を持つ大人像を今も諦めたくないです。業界の若い人たちも同じ気持ちじゃないでしょうか。ファッション業界でその思いを貫くために、どうしたらいいかを常に考えるべきだし、ファッションの魅力や地位をもっと高めていく努力を絶やしちゃいけない。僕はこれから先も今の姿勢でやり続けたいです。

WWD:5年後、10年後にブランドはどうなっていたい?

後藤:まず国内で人を熱狂させて、その熱量が他国からどう評価されるのかを感じたいです。新型コロナウイルスの影響で、海外で展示会やショーを行うのが難しいので、国内で実直にコツコツ伸ばしていきたいです。今は海外進出が難しいので、国内でしっかり発信していこうという意識が強くなりました。

WWD:東コレには出たいと思わない?

後藤:東京はパリコレのように多くの海外バイヤーが買い付けに来るわけではないので、今は出たいとは思いません。会場選びの面白さや演出での表現など単独ショーだからこそ伝えられるテーマやコンセプトがあるので、2月にブランド初のランウエイショーを開催すると決めました。

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「ジバンシィ」初の日本人アンバサダーに片寄涼太 「マシューとのコラボも楽しみ」

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」は、歌手で俳優の片寄涼太がアンバサダーに就任することを発表した。同ブランドが日本人をアンバサダーに起用するのは初めてで、契約期間は1年間。

 片寄涼太は2012年にGENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカルとしてキャリアをスタート。国内外の映画やドラマにも出演し、自身の才能と活動の場を広げてきた。「ジバンシィ」は「片寄氏の情熱やスタイルは、『ジバンシィ』の価値を体現するアンバサダーとして理想的であり、ブランドと商品のプロモーションにおいて大いなる活躍を期待している」と起用した理由を説明する。

 マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)「ジバンシィ」クリエイティブ・ディレクターは、「片寄氏は無限の可能性を秘めたパフォーマー。そのパーソナリティーや価値、そして独自のスタイルはまさしく『ジバンシィ』のフィロソフィーと共鳴する」とコメントした。

 片寄涼太は「『ジバンシィ』の日本のアンバサダーとして選んでいただき、とても光栄で、クリエイティブ・ディレクターのマシュー・M・ウィリアムズ氏とのコラボレーションも非常に楽しみです。ブランドの長い歴史に尊敬の意を込めて、日本のエンターテインメント業界で僕なりの立場で『ジバンシィ』を広めていきたいと思います。由緒あるスタイルに、マシューが彼自身のアイデアやデザインをどうやって融合させるかをとても楽しみにしています」と意気込みを見せた。
 
 マシュー・M・ウィリアムズによる「ジバンシィ」は、2021年春夏コレクションでデビュー。プロダクト重視の考えから、ルックで発表した。同コレクションのキャンペーンでは、ウィリアムズの友人でもあるケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)、プレイボーイ・カルティ(Playboi Carti)のほか、モデルのアノック・ヤイ(Anok Yai)とリアム・パワーズ(Liam Powers)を起用した。

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BLACKPINKのLISAが若手の登竜門ANDAM賞の審査員に フィービー・ファイロも参加

 フランス国立モード芸術開発協会が主催する「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award以下、ANDAM)」は、2021年度の審査員の1人に人気韓国アイドルグループBLACKPINKのLISAを選んだ。他にも中国の歌手クリス・リー(Chris Lee)やカービー・ジーン・レイモンド(Kerby Jean-Raymond)「パイヤー モス(PYER MOSS)」デザイナー、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)前「セリーヌ(CELINE)」クリエイティブ・ディレクターも招聘。フィービーがファッションシーンに登場するのは17年に「セリーヌ」を去って以来だ。

 審査員には他にも、フランスの歌手兼俳優のルー・ドワイヨン(Lou Doillon)、フォトグラファーのユルゲン・テラー(Juergen Teller)と彼のクリエイティブ・パートナーのドヴィレ・ドリザイト(Dovile Drizyte)、アントワープ王立芸術学院のリンダ・ロッパ(Linda Loppa)名誉教授、投資家であり起業家でもあるナタリー・マセネット(Natalie Massenet)、アマゾン(AMAZON)のサリー・シンガー(Sally Singer)=ファッション・ディレクション責任者、スタイリストのマリー・シェー(Marie Chaix)、スタイリスト兼「M ル・モンド( M Le Monde)」エディターのスザンヌ・コラー(Suzanne Koller)、「ヴォーグ・ドット・コム(VOGUE.com)」エディターのチオマ・ナディ(Chioma Nnadi)、インスタグラムではPam Boyとして知られる「パーフェクト・マガジン(The Perfect Magazine)」エディターのピエール・マペーレ(Pierre M’Pele)が参加する。

 審査員長を務めるのは、セドリック・シャルビ(Cedric Charbit)=バレンシアガ社長兼最高経営責任者(CEO)。21年度のANDAMに向けて、「審査員はさまざまな分野から構成されており、今日のクリエイティビティーを多面的に表す面々だ。これからを担う才能の発掘に、大きく役立つだろう。審査員はそれぞれの功績だけでなく、時代に変化を与えた刺激的な存在ということから選んだ。参加を決めてくれて感謝している」と語った。

 今回から賞金を25万ユーロ(約3100万円)から30万ユーロ(約3800万円)に引き上げ、審査員はリモートで参加する。エントリーは4月27日まで募集しており、結果は5月末に発表する予定だ。

 なお、20年度のANDAMは新型コロナウイルスの感染拡大によって苦戦を強いられているファッション業界の状況をふまえ、「ファミリー ファンド アワード」という特別な賞を設置。過去の受賞者またはファイナリストに焦点を当て、「マリーン・セル(MARINE SERRE)」と「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」に授与した。

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ブシュロンCEOに聞く新作ハイジュエリーとコロナによる教訓

 フランス発ジュエラー「ブシュロン(BOUCHERON)」は1月、新作ハイジュエリー“ヒストリー オブ アール・デコ”を発表した。テーマはコレクション名にあるように“アール・デコ”。「ブシュロン」といえば、本物の花びらやエアロゲルなどを使用した既成概念を超えたハイジュエリーが印象的だ。今回、ジュエリーでは定番的な“アール・デコ”というテーマを採用した理由やコレクションの見どころ、そして、コロナによるビジネスの影響についてエレーヌ・プリ・デュケン(Helene Poulit Duquesne)最高経営責任者(CEO)にオンラインインタビューした。

WWD:新作ハイジュエリーのテーマに、ここ数シーズン続いた独創的なテーマではなく定番的なアール・デコを選んだ理由は?

エレーヌ・プリ・デュケンCEO(以下、プリ・デュケン):「ブシュロン」では年に2回ハイジュエリーを制作している。1月はどちらかというとクラシックなテーマを採用し、7月は新素材や新しい技術を使用した革新的でクリエイティブな面を強調したコレクションになっている。昨年の1月はメゾンのアイコンの一つであるクエスチョンマークがテーマだった。今回の“アール・デコ”というテーマはクリエイティブ・ディレクターのクレール・ショワンヌ(Claire Choinne)が選び、現代的な解釈を加えた。「ブシュロン」は自然やアール・ヌーヴォーのイメージが強いが、ほかのジュエラーよりもアール・デコと深いつながりがある。1925年に開催されたパリ万博では、アール・デコ作品を232点発表し、高く評価され、3点は受賞作品に選ばれたが、一般にはあまり知られていない。それを知ってもらうきっかけとなるコレクションだ。

WWD:今回のコレクションの見どころは?いちばん高額なアイテムは?

プリ・デュケン:アール・デコが過去のものではないということを実感してもらえるはずだ。今回のコレクションはフレッシュでコンテンポラリーな解釈を加えている。1925年の作品と2021年の作品を比べてみると、普遍性がありデザインされた50年後も通用するはずだ。最も高額な“プラストロン エメロード”ネックレスは約1070カラットのエメラルドを使用しており、価格は約400万ユーロ(xxxxxx円)。そのほかにも、コロンビアから28個ものエメラルドを調達して21年らしいアール・デコを表現した作品もある。オニキスやロッククリスタルを使用したり、配置を水平にしたりV字にしたりすることで現代的に見せている。

WWD:毎回ジュエリーの概念を超えるクリエイションに挑戦しているが、今回のコレクションでは?

プリ・デュケン:今回のコレクションのチャレンジは、調達が困難なエメラルドを見つけることあった。約1070カラットものエメラルドのビーズやクオリティーの揃った28個ものエメラルドを見つけられたことは奇跡とも言える。これはクレールの力によるところが大きい。

WWD:前シーズンからハイジュエリーのプレゼンテーションビデオに若い男女を起用しているが、その意図は?

プリ・デュケン:必要だと感じるときに男女モデルを採用しているだけで、特にステートメント的なものではない。社会学的な視点から見ると、皇帝やマハラジャといった権力のある男性がハイジュエリーを着用していた。ところが、フランス革命以降、男性は石付きのジュエリーを付けなくなった。現在の男性が付けるのはリングとウオッチくらい。だからウオッチ市場は伸びているのだと思う。それは、残念なこと。一方でアジアの男性は、ファッションにジュエリーを取り込んで楽しんでいる。ヨーロッパの男性にもアジアの男性同様にジュエリーを付けてほしいと思う。今回のテーマである“アール・デコ”は、クリアなシェイプやライン、そしてブラックとホワイトのコントラストが特徴だ。クレールはそのコントラストがフェミニンとマスキュリンに置き換えている。だから、このコレクションは男性が付けても自然で美しい。その姿をコミュニケーションに反映した。「ブシュロン」には、既に“キャトル”というジェンダーレスなコレクションがある。それは、メゾンのDNAといってもいい。“ジャック ドゥ ブシュロン”も同様だ。男性、女性という性別に関係なく、個人の好みで選んでもらえるジュエリーを提供している。

コロナは急速な変化をもたらした教訓

WWD:コロナでジュエリーの紹介や販売方法はどのように進化したか?

プリ・デュケン:コロナになってからは、ライブストリームやクレールにコレクションについて語ってもらうビデオを作成するなどデジタルを活用している。フランスでは曜日を限定して、実際にコレクションを見てもらう機会も作っており、デジタルとアナログ両方をミックスしている。コロナ以前は、顧客にコレクションを見にきてもらっていたが、今はコレクションが世界各国を巡回するようになった。バーチャル・セールスにも注力している。スタッフ3人とカメラマン2人が必要で、何を見せるかスムーズに見せることが大切だ。なぜなら、顧客は15分程度で飽きてしまうから。高額品の場合は、実際みたいというリクエストもあるので、ジュエリーを送るなどして対応している。

WWD:コロナ禍におけるビジネスの状況は?

プリ・デュケン:全体的に売り上げは落ちていない。以前は、パリや海外で購入するというケースが多かったが、移動が制限される中、どうやって実物を見せるかが課題。販売方法が複雑になってきている。

WWD:コロナ前後で富裕層や顧客の消費傾向に変化は見られるか?

プリ・デュケン:あまり変化はない、投資と考えてジュエリーを購入する人もいるが、売れ筋の平均価格帯には変化はない。一方コロナでブライダル需要が伸びている。20年5月にヴァンドーム本店営業を再開した際は、多くの若いカップルによる来店が見られた。また、誕生日や記念日などのギフト需要も増えている。

WWD:コロナで先行きが見えない中における課題と対策は?

プリ・デュケン:昨年の状況を克服してビジネスをどう継続していくかが課題だ。リモート販売をはじめ、ECではクリック&コレクト、またチャットボードを設けた。スタッフもそれらに慣れ始めている。これらはコロナが終焉しても使い続けるサービスだ。いろいろな販売方法をミックスして顧客が満足いくものを提供するべき。コロナによって選択の余地なくスピーディーな変化が求められた。コロナがなければ3~4年かかったことを優先して実現しなければならなかった。それは、ある意味、コロナのポジティブな面だった。コンフォート・ゾーンをでて変化するときだという教訓だと考える。

WWD:コロナでデジタル化が加速しているが、その対局にあるクラフツマンシップなどをどのように伝えるか?

プリ・デュケン:クラフツマンシップはデジタルと対局ではない。アトリエでの制作風景などを撮影たり工夫をしてクラフツマンシップを前面に押し出す。クラフツマンシップを伝えることはとても大切だ。ハイジュエリーは資産価値があり、代々受け継がれるもの。その品質の背景にあるのがクラフツマンシップで、それを見せるべきだと思う。職人の仕事ぶりだけでなく、われわれが挑戦している革新的な研究開発についても動画などを使って伝えていくつもりだ。

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アディダス、「リーボック」売却を正式発表

 アディダス(ADIDAS)は、傘下ブランド「リーボック(REEBOK)」を売却することを正式に発表した。

 同社は2006年に「リーボック」を31億ユーロ(約3937億円)で買収したものの、同ブランドの業績は長らく低迷。20年10月には売却を検討していると複数の海外メディアが報じ、同社は12月にこれを認めていた。

 売却は25年までの5カ年計画の一環として行うもので、計画の詳細は3月10日に開催する投資家およびメディア向けの説明会で発表する。なお売却予定であることから、「リーボック」は21年第1四半期決算から非継続事業として取り扱われる。

 カスパー・ローステッド(Kasper Rorsted)=アディダス最高経営責任者は、「慎重に検討した結果、『リーボック』と『アディダス』は互いに独立した状態のほうがそれぞれ大きく成長できるとの結論に達した。今後数カ月は、『リーボック』とそのチームの将来的な成功のために尽力する」とコメントした。

 売却先について現時点では明らかになっていないが、20年10月には「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「ヴァンズ(VANS)」などを擁するVFコープ(VF CORP)や、「フィラ(FILA)」を擁するアンタ・インターナショナル・グループ・ホールディングス(ANTA INTERNATIONAL GROUP HOLDINGS)が、12月には「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEWYORK)」「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」「フォーエバー21(FOREVER 21)」などを保有するブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)などが有力な候補として挙げられている。

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アディダス、「リーボック」売却を正式発表

 アディダス(ADIDAS)は、傘下ブランド「リーボック(REEBOK)」を売却することを正式に発表した。

 同社は2006年に「リーボック」を31億ユーロ(約3937億円)で買収したものの、同ブランドの業績は長らく低迷。20年10月には売却を検討していると複数の海外メディアが報じ、同社は12月にこれを認めていた。

 売却は25年までの5カ年計画の一環として行うもので、計画の詳細は3月10日に開催する投資家およびメディア向けの説明会で発表する。なお売却予定であることから、「リーボック」は21年第1四半期決算から非継続事業として取り扱われる。

 カスパー・ローステッド(Kasper Rorsted)=アディダス最高経営責任者は、「慎重に検討した結果、『リーボック』と『アディダス』は互いに独立した状態のほうがそれぞれ大きく成長できるとの結論に達した。今後数カ月は、『リーボック』とそのチームの将来的な成功のために尽力する」とコメントした。

 売却先について現時点では明らかになっていないが、20年10月には「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「ヴァンズ(VANS)」などを擁するVFコープ(VF CORP)や、「フィラ(FILA)」を擁するアンタ・インターナショナル・グループ・ホールディングス(ANTA INTERNATIONAL GROUP HOLDINGS)が、12月には「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEWYORK)」「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」「フォーエバー21(FOREVER 21)」などを保有するブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)などが有力な候補として挙げられている。

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ユニクロの「LifeWearマガジン」がロゴ入りグッズを発売 21年春夏号は村上春樹のインタビューなどを掲載

 「ユニクロ(UNIQLO)」はフリーマガジン「LifeWear マガジン」の2021年春夏号を2月19日から配布する。日英バイリンガル表記で、全世界の店頭などで約150万部を配布予定だ。新たな取り組みとして、「LifeWearマガジン」のロゴ入りオリジナルグッズを作成し、東京・銀座の「ユニクロ トウキョウ」や、代官山の蔦屋書店でポップアップストアを開催する。

 「ユニクロ トウキョウ」でのポップアップストアは19日から実施。刺しゅうやプリントで「LifeWearマガジン」のロゴを表現したTシャツ(1990円)やフーディー(3490円)、キャップ(2490円)、トートバッグ(2490円)などをそろえ、関連書籍とともに販売する。代官山の蔦屋書店では、2月20日~3月4日に実施する。

 同マガジンは19年8月に創刊。元「ポパイ(POPEYE)」編集長の木下孝浩ユニクロR&D担当上席執行役員がクリエイティブ・ディレクターを務める。第4号となる今号は「Find Your Healthy」がテーマで、作家の村上春樹と建築家の安藤忠雄のインタビューなどを掲載している。紙面だけでなくウェブコンテンツも同時に発信しており、村上春樹へのインタビューなどのコンテンツは既にウェブで公開中だ。

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ユニクロの「LifeWearマガジン」がロゴ入りグッズを発売 21年春夏号は村上春樹のインタビューなどを掲載

 「ユニクロ(UNIQLO)」はフリーマガジン「LifeWear マガジン」の2021年春夏号を2月19日から配布する。日英バイリンガル表記で、全世界の店頭などで約150万部を配布予定だ。新たな取り組みとして、「LifeWearマガジン」のロゴ入りオリジナルグッズを作成し、東京・銀座の「ユニクロ トウキョウ」や、代官山の蔦屋書店でポップアップストアを開催する。

 「ユニクロ トウキョウ」でのポップアップストアは19日から実施。刺しゅうやプリントで「LifeWearマガジン」のロゴを表現したTシャツ(1990円)やフーディー(3490円)、キャップ(2490円)、トートバッグ(2490円)などをそろえ、関連書籍とともに販売する。代官山の蔦屋書店では、2月20日~3月4日に実施する。

 同マガジンは19年8月に創刊。元「ポパイ(POPEYE)」編集長の木下孝浩ユニクロR&D担当上席執行役員がクリエイティブ・ディレクターを務める。第4号となる今号は「Find Your Healthy」がテーマで、作家の村上春樹と建築家の安藤忠雄のインタビューなどを掲載している。紙面だけでなくウェブコンテンツも同時に発信しており、村上春樹へのインタビューなどのコンテンツは既にウェブで公開中だ。

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雑誌「ペン」が隔週から月刊へ

 CCCメディアハウスが発行するカルチャー&ライフスタイル誌「ペン(PEN)」は、4月15日発売号をもって月2回の刊行を終了する。5月28日発売の7月号からは、月刊誌として発行。編集長は、1月に就任した福川由布子が続投する。同社は、「月刊化に伴うリニューアルにより、ボリューム、クオリティー共にさらに充実した情報を発信していく」と説明している。

 公式サイト「ペン オンライン(PEN ONLINE)」も、クリエイターと読者をつなぐハブとしての機能を持った新たなサイトにリニューアルする予定だ。

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雑誌「ペン」が隔週から月刊へ

 CCCメディアハウスが発行するカルチャー&ライフスタイル誌「ペン(PEN)」は、4月15日発売号をもって月2回の刊行を終了する。5月28日発売の7月号からは、月刊誌として発行。編集長は、1月に就任した福川由布子が続投する。同社は、「月刊化に伴うリニューアルにより、ボリューム、クオリティー共にさらに充実した情報を発信していく」と説明している。

 公式サイト「ペン オンライン(PEN ONLINE)」も、クリエイターと読者をつなぐハブとしての機能を持った新たなサイトにリニューアルする予定だ。

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会心の「セリーヌ オム」に辛口な仏メディアも絶賛 「エルメス」「ディオール」など海外紙のメンズコレ評

 1月19〜24日に2021-22年秋冬シーズンのパリ・メンズ・ファッション・ウイークがデジタルで開催された。フランスは20年10月30日に2度目のロックダウンが始まり、クリスマス前に小売店が再開するも、年明けからは感染力の高い変異種が拡大。ファッション・ウイーク期間中は夜6時から翌朝6時まで外出が制限され、1月21日にはヨーロッパ内の移動でも陰性証明が必須となった。フランスが拠点のブランドはパリでバイヤー向けに展示会を開いたが、密の状態を避けるためにほとんどのメディア関係者は招待されなかった。そのためフランス各紙に掲載されたレビューは例年よりも少な目。ここでは、ビッグメゾン中心に各紙のコレクション評を紹介する。

HERMES
「最も優れたカラーリスト」

 各紙から最も高く評価されたのは「エルメス(HERMES)」だった。前季に続き、舞台演出家のシリル・テスト(Cyril Teste)とコラボレーションした映像でコレクションを披露した。会場は、フランスの公的機関で使用される家具や調度品、テキスタイルを製作しているモビリエ・ナショナル(Mobilier National)。約30人のモデルが行き交い、あいさつを交わし、階段で雑談を楽しむといった内容だ。色使いが特徴的で、クミンやワームウッド、藤といった刺激的な名前のニュートラルカラーに心を奪われたジャーナリストが多かったようだ。仏新聞「ル・モンド(LE MONDE)」は、アーティスティック・ディレクターのヴェロニク・ニシャニアン(Veronique Nichanian)を「最も優れたカラーリスト」と評した。仏新聞「ル・フィガロ(LE FIGARO)」のマチュー・モージュ・ズッコーニ(Matthieu Morge Zucconi)は「ニシャニアンは快適性や素材の品質、服の変形と多様性、生地の再利用と製造に対する信念を映像でも伝えた。これらのアイテムは多くの方法で、多くのシチュエーションで着用できる」と説明。ニシャニアンは同紙に対し「新しい生き方や着こなし、働き方の概念を分かりやすく表現したかった」と語る。仏ウェブメディア「ファッション・ネットワーク(FASHION NETWORK)」のゴドフリー・ディーニー(Godfrey Deeny)も「カジュアルとラグジュアリーを両立した、ロックダウンに最適なウエア」とするも、若く美しい青年ばかりのモデルの人選にはやや不満だったようだ。「キャスティングを再考してほしい。彼らのルックスは理想的な義理の息子、もしくは最近スタートアップ企業を立ち上げた才能ある若手実業家のようだ。でも美しいスニーカーを履くべきなのは、彼らのような若い世代だけではない」。

DIOR
「尊敬せずにはいられない」

 キム・ジョーンズ(Kim Jones)率いる「ディオール(DIOR)」も高評価だった。今季はスコットランド生まれの現代アーティスト、ピーター・ドイグ(Peter Doig)との協業で、魅惑的な異国情緒とポップな軍服主義をミックスしたようなコレクションだった。キムは「ル・フィガロ」に対して「オプティミズム(楽観主義)を保つために祝杯を挙げたかった。世界で起きていることに反応するのは大切だから。世界には心の潤滑剤が必要なんだ」とコメント。「ディオール」のアーカイブを再解釈し、1947年に登場したアイコニックな“バー”ジャケットをはじめ、60年代に同ブランドのデザイナーを務めたマルク・ボアン(Marc Bohan)が制作したドレス、フランス芸術アカデミーのコスチュームに着想を得た刺しゅうや装飾が付くユニフォームなど、インスピレーションソースは多岐にわたる。「ル・フィガロ」は「キムは『ディオール』の財産であるアーカイブと、クチュールの技術をメンズ服で見事に表現した。尊敬せずにはいられない」と称賛。レモンイエローやブラッドオレンジなどの鮮やかなカラーと、ネイビー、モーブ、グレーといった落ち着いた色調を組み合わせて、ピーター・ドイグの作品のように繊細なカラーリングも高評価だったようだ。

LEMAIRE
「彼らはさらに成功する」

 色彩の美しさでは、「ルメール(LEMAIRE)」も強く印象に残っている。グラデーションのコートやレイヤードすることで深みが増すカラーパレットには、“着る人の個性を強調するための衣服”というデザイナーデュオ、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)とサラ=リン・トラン(Sarah-Linh Tran)の哲学が今季も貫かれていた。「通気性のあるコットンやコーデュロイ、シェットランドウールなどの素材の品質と、使いやすさを優先したカッティングは日常生活のための全てが合理的かつ知的に考えられている。半年ごとにワードローブに革命を起こすのではなく、追加することで更新していくというアプローチは、パンデミックによって強化された。今年の冬は、彼らがさらに成功する姿を私たちは見ることになるだろう」と「ル・モンド」紙は予期している。

LOUIS VUITTON
「批判者を納得させる出来ではない」

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は壮大な映像とキャッチーなアイテムが多く登場したものの、各紙のレビューは意外に少なかった。今季の着想源は、アフリカ系アメリカ人の小説家ジャームズ・ボールドウィン(James Baldwin)が、スイスの村で唯一の有色人種として過ごした経験を綴った1953年出版のエッセイ「ストレンジャー・イン・ヴィレッジ(Stranger in Village)」だ。会場はパリのテニスクラブで、大理石のブロックや鏡の装飾を設置し、ソール・ウィリアムズ(Saul Williams)が詩を口ずさんだり、ヤシーンベイ(YASIIN BEY)がラップを披露したりする中をモデルが行き交う演出だった。キルトやカウボーイハット、ガーナの民族衣装ケンテを再現するなど、多国籍の文化を象徴するアイテムで多様性を表現した。最も目を引いたのは、ノートルダム寺院やエッフェル塔といったパリのランドマークを立体的に組み合わせたトップスだ。「ル・フィガロ」は、昨年8月に発表した同ブランドのコレクションが、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)のコピーではないかと一部から批判されたことを振り返り、皮肉交じりにこう評価した。「彼のファッションスキルは定期的に疑問視されている。今季も彼の批判者を納得させる出来ではないかもしれないが、コピーではないという彼の署名を雑多に残すことはできた」。

CELINE HOMME
「アンチを黙らせる出来」

 「セリーヌ オム(CELINE HOMME)」はパリメンズの公式スケジュールには参加せず、2月8日にデジタル形式で発表。“ティーン・ナイト・ポエム(Teen Knight Poem)”と題したコレクションは、ゲーム・オブ・スローンズ風の約13分間のフィルムで、16世紀に建てられたシャンボール城が舞台だ。アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターのエディ・スリマン(Hedi Slimane)は、同コレクションを「若者とルネサンスへの頌歌」とし、「新しいロマン主義。若者は、ゲームと新しいアイデンティティーの架空のコードで自分自身を表現している」と説明している。さらに、エディは十代の頃にシャンボール城を訪れて、荘厳なモノクロの光景に魅了されたと付け加えている。城を築いたフランソワ1世は20歳にして王位継承後、レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)らの芸術家をフランスに招き入れた人物であり、フランスの芸術の礎を築いたとされる重要人物だ。コレクションにはケープやスパンコールが刺繍されたパンツ、レザージャケットにベスト、肩を落としたコート、スタッズが散りばめられたフーディーなどを着用し、メイクをした若いモデルが鋭い視線で力強く歩く。「ル・フィガロ」は「靴下が見える丈のパンツやチェックシャツ、細いネクタイ、トレンチコート、ゴシックなどエディのおなじみのアイテムを、これまでとは違ったシルエットで構成し、新しいロマン主義を表現した」と評した。辛口批評家として知られる「ファッション・ネットワーク」のディーニーも「今回のコレクションで、エディが『セリーヌ』を去る日を指折り数えていたアンチを黙らせただろう。今季のメンズ・コレクションの中で一番の出来」と称賛している。

次こそリアルショーの復活を

 今季のパリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中は、イベントなども一切開催されなかった。唯一開かれていたのが、ルイ・ヴィトン本社の1階に位置するスペースで行われた限定ショップだ。ヴァージルのこだわりで、ポップアップではなく“レジデンス(居住)”と呼ばれ、2021年春夏メンズ・コレクションと限定品が販売された。話題と盛り上がりに欠けるファッション・ウイークではあったものの、次シーズンにはリアルのショーが復活することを期待したい。今年はパリに、ニューヨーク発のスニーカーセレクトショップ「キス(KITH)」やミラノのコンセプトストア「モーズ(MODES)」、LVMHグループの複合施設「サマリテーヌ百貨店」がオープン予定と話題が豊富なので、街に人と活気が戻ってくることを願っている。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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会心の「セリーヌ オム」に辛口な仏メディアも絶賛 「エルメス」「ディオール」など海外紙のメンズコレ評

 1月19〜24日に2021-22年秋冬シーズンのパリ・メンズ・ファッション・ウイークがデジタルで開催された。フランスは20年10月30日に2度目のロックダウンが始まり、クリスマス前に小売店が再開するも、年明けからは感染力の高い変異種が拡大。ファッション・ウイーク期間中は夜6時から翌朝6時まで外出が制限され、1月21日にはヨーロッパ内の移動でも陰性証明が必須となった。フランスが拠点のブランドはパリでバイヤー向けに展示会を開いたが、密の状態を避けるためにほとんどのメディア関係者は招待されなかった。そのためフランス各紙に掲載されたレビューは例年よりも少な目。ここでは、ビッグメゾン中心に各紙のコレクション評を紹介する。

HERMES
「最も優れたカラーリスト」

 各紙から最も高く評価されたのは「エルメス(HERMES)」だった。前季に続き、舞台演出家のシリル・テスト(Cyril Teste)とコラボレーションした映像でコレクションを披露した。会場は、フランスの公的機関で使用される家具や調度品、テキスタイルを製作しているモビリエ・ナショナル(Mobilier National)。約30人のモデルが行き交い、あいさつを交わし、階段で雑談を楽しむといった内容だ。色使いが特徴的で、クミンやワームウッド、藤といった刺激的な名前のニュートラルカラーに心を奪われたジャーナリストが多かったようだ。仏新聞「ル・モンド(LE MONDE)」は、アーティスティック・ディレクターのヴェロニク・ニシャニアン(Veronique Nichanian)を「最も優れたカラーリスト」と評した。仏新聞「ル・フィガロ(LE FIGARO)」のマチュー・モージュ・ズッコーニ(Matthieu Morge Zucconi)は「ニシャニアンは快適性や素材の品質、服の変形と多様性、生地の再利用と製造に対する信念を映像でも伝えた。これらのアイテムは多くの方法で、多くのシチュエーションで着用できる」と説明。ニシャニアンは同紙に対し「新しい生き方や着こなし、働き方の概念を分かりやすく表現したかった」と語る。仏ウェブメディア「ファッション・ネットワーク(FASHION NETWORK)」のゴドフリー・ディーニー(Godfrey Deeny)も「カジュアルとラグジュアリーを両立した、ロックダウンに最適なウエア」とするも、若く美しい青年ばかりのモデルの人選にはやや不満だったようだ。「キャスティングを再考してほしい。彼らのルックスは理想的な義理の息子、もしくは最近スタートアップ企業を立ち上げた才能ある若手実業家のようだ。でも美しいスニーカーを履くべきなのは、彼らのような若い世代だけではない」。

DIOR
「尊敬せずにはいられない」

 キム・ジョーンズ(Kim Jones)率いる「ディオール(DIOR)」も高評価だった。今季はスコットランド生まれの現代アーティスト、ピーター・ドイグ(Peter Doig)との協業で、魅惑的な異国情緒とポップな軍服主義をミックスしたようなコレクションだった。キムは「ル・フィガロ」に対して「オプティミズム(楽観主義)を保つために祝杯を挙げたかった。世界で起きていることに反応するのは大切だから。世界には心の潤滑剤が必要なんだ」とコメント。「ディオール」のアーカイブを再解釈し、1947年に登場したアイコニックな“バー”ジャケットをはじめ、60年代に同ブランドのデザイナーを務めたマルク・ボアン(Marc Bohan)が制作したドレス、フランス芸術アカデミーのコスチュームに着想を得た刺しゅうや装飾が付くユニフォームなど、インスピレーションソースは多岐にわたる。「ル・フィガロ」は「キムは『ディオール』の財産であるアーカイブと、クチュールの技術をメンズ服で見事に表現した。尊敬せずにはいられない」と称賛。レモンイエローやブラッドオレンジなどの鮮やかなカラーと、ネイビー、モーブ、グレーといった落ち着いた色調を組み合わせて、ピーター・ドイグの作品のように繊細なカラーリングも高評価だったようだ。

LEMAIRE
「彼らはさらに成功する」

 色彩の美しさでは、「ルメール(LEMAIRE)」も強く印象に残っている。グラデーションのコートやレイヤードすることで深みが増すカラーパレットには、“着る人の個性を強調するための衣服”というデザイナーデュオ、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)とサラ=リン・トラン(Sarah-Linh Tran)の哲学が今季も貫かれていた。「通気性のあるコットンやコーデュロイ、シェットランドウールなどの素材の品質と、使いやすさを優先したカッティングは日常生活のための全てが合理的かつ知的に考えられている。半年ごとにワードローブに革命を起こすのではなく、追加することで更新していくというアプローチは、パンデミックによって強化された。今年の冬は、彼らがさらに成功する姿を私たちは見ることになるだろう」と「ル・モンド」紙は予期している。

LOUIS VUITTON
「批判者を納得させる出来ではない」

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は壮大な映像とキャッチーなアイテムが多く登場したものの、各紙のレビューは意外に少なかった。今季の着想源は、アフリカ系アメリカ人の小説家ジャームズ・ボールドウィン(James Baldwin)が、スイスの村で唯一の有色人種として過ごした経験を綴った1953年出版のエッセイ「ストレンジャー・イン・ヴィレッジ(Stranger in Village)」だ。会場はパリのテニスクラブで、大理石のブロックや鏡の装飾を設置し、ソール・ウィリアムズ(Saul Williams)が詩を口ずさんだり、ヤシーンベイ(YASIIN BEY)がラップを披露したりする中をモデルが行き交う演出だった。キルトやカウボーイハット、ガーナの民族衣装ケンテを再現するなど、多国籍の文化を象徴するアイテムで多様性を表現した。最も目を引いたのは、ノートルダム寺院やエッフェル塔といったパリのランドマークを立体的に組み合わせたトップスだ。「ル・フィガロ」は、昨年8月に発表した同ブランドのコレクションが、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter Van Beirendonck)のコピーではないかと一部から批判されたことを振り返り、皮肉交じりにこう評価した。「彼のファッションスキルは定期的に疑問視されている。今季も彼の批判者を納得させる出来ではないかもしれないが、コピーではないという彼の署名を雑多に残すことはできた」。

CELINE HOMME
「アンチを黙らせる出来」

 「セリーヌ オム(CELINE HOMME)」はパリメンズの公式スケジュールには参加せず、2月8日にデジタル形式で発表。“ティーン・ナイト・ポエム(Teen Knight Poem)”と題したコレクションは、ゲーム・オブ・スローンズ風の約13分間のフィルムで、16世紀に建てられたシャンボール城が舞台だ。アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターのエディ・スリマン(Hedi Slimane)は、同コレクションを「若者とルネサンスへの頌歌」とし、「新しいロマン主義。若者は、ゲームと新しいアイデンティティーの架空のコードで自分自身を表現している」と説明している。さらに、エディは十代の頃にシャンボール城を訪れて、荘厳なモノクロの光景に魅了されたと付け加えている。城を築いたフランソワ1世は20歳にして王位継承後、レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)らの芸術家をフランスに招き入れた人物であり、フランスの芸術の礎を築いたとされる重要人物だ。コレクションにはケープやスパンコールが刺繍されたパンツ、レザージャケットにベスト、肩を落としたコート、スタッズが散りばめられたフーディーなどを着用し、メイクをした若いモデルが鋭い視線で力強く歩く。「ル・フィガロ」は「靴下が見える丈のパンツやチェックシャツ、細いネクタイ、トレンチコート、ゴシックなどエディのおなじみのアイテムを、これまでとは違ったシルエットで構成し、新しいロマン主義を表現した」と評した。辛口批評家として知られる「ファッション・ネットワーク」のディーニーも「今回のコレクションで、エディが『セリーヌ』を去る日を指折り数えていたアンチを黙らせただろう。今季のメンズ・コレクションの中で一番の出来」と称賛している。

次こそリアルショーの復活を

 今季のパリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中は、イベントなども一切開催されなかった。唯一開かれていたのが、ルイ・ヴィトン本社の1階に位置するスペースで行われた限定ショップだ。ヴァージルのこだわりで、ポップアップではなく“レジデンス(居住)”と呼ばれ、2021年春夏メンズ・コレクションと限定品が販売された。話題と盛り上がりに欠けるファッション・ウイークではあったものの、次シーズンにはリアルのショーが復活することを期待したい。今年はパリに、ニューヨーク発のスニーカーセレクトショップ「キス(KITH)」やミラノのコンセプトストア「モーズ(MODES)」、LVMHグループの複合施設「サマリテーヌ百貨店」がオープン予定と話題が豊富なので、街に人と活気が戻ってくることを願っている。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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「ユニクロ」の時価総額が初めて「ザラ」超え 10兆8725億円で世界のアパレル業界トップに

 「ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」などを運営するファーストリテイリングの株価が2月16日の終値で10万2500円となり、時価総額が10兆8725億円となった。世界のアパレル業界首位だった「ザラ(ZARA)」の運営元、スペインのインディテックスグループ(時価総額は約814億ユーロ=10兆3378億円)を初めて追い抜いた。

 ファーストリテイリングの株価は16日に初めて10万円を超え、17日には一時10万3000円も突破。コロナ禍が拡大した20年4月以降、同社の株価は上昇傾向にあり、特に8月以降急伸している。在宅時間が増えたことで、「ユニクロ」がコンセプトとする究極の普段着“LifeWear”のニーズが高まっていることが背景にある。また、コロナ禍からの回復著しい中国本土に「ユニクロ」を767店(20年8月末時点。日本国内は813店)運営していることが期待を集めている。

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「ユニクロ」の時価総額が初めて「ザラ」超え 10兆8725億円で世界のアパレル業界トップに

 「ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」などを運営するファーストリテイリングの株価が2月16日の終値で10万2500円となり、時価総額が10兆8725億円となった。世界のアパレル業界首位だった「ザラ(ZARA)」の運営元、スペインのインディテックスグループ(時価総額は約814億ユーロ=10兆3378億円)を初めて追い抜いた。

 ファーストリテイリングの株価は16日に初めて10万円を超え、17日には一時10万3000円も突破。コロナ禍が拡大した20年4月以降、同社の株価は上昇傾向にあり、特に8月以降急伸している。在宅時間が増えたことで、「ユニクロ」がコンセプトとする究極の普段着“LifeWear”のニーズが高まっていることが背景にある。また、コロナ禍からの回復著しい中国本土に「ユニクロ」を767店(20年8月末時点。日本国内は813店)運営していることが期待を集めている。

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百貨店が現代アートに熱視線 岩田屋本店がバンクシーやカウズを扱うギャラリーを開設

 「WWDジャパン」は2月22日号で、「2020年秋冬に売れたものは何だった?」と題した特集と、全国の百貨店41店の商況アンケート回答で構成する「別冊ビジネスリポート」の発行を予定している。同特集は半期に一度の恒例企画であり、特選(ラグジュアリー)、化粧品、婦人服、紳士服などの商品カテゴリー別に消費動向を振り返るもの。同特集作成のために百貨店の特選バイヤーを毎シーズン取材しているが、20年秋冬の特選商況を語る上で欠かせないのが“新世代富裕層”と呼ばれる人たちだ。コロナ禍で訪日外国人客が消え、百貨店全体の商況はどこも大変厳しいが、こと特選カテゴリーに限れば、“新世代富裕層”を中心とした国内客の消費に支えられ、前年実績を超えているという店舗も出ている。

 “新世代富裕層”とは一体どのような人たちで、百貨店側はどうやって彼らを引きつけているかについては2月22日号で詳報する。彼らに支持されているブランドについても各社に聞いたが、いわゆる特選ブランドとは別に、何人かのバイヤーから「“新世代富裕層”にコレが売れている」という声があがったのが現代アートだ。ここ数年の現代アートバブルを背景に、百貨店各社は従来から販売してきたクラシックな美術品だけでなく、現代アートの取り扱いを強化。それが、コロナ禍で海外旅行や外食を控えている“新世代富裕層”に刺さった。

 例えば福岡の岩田屋本店。同店は2月10日、本館2階に現代アートギャラリー「ギャラリーコンテナ」をオープンした。約77平方メートルのスペースに、バンクシー(Banksy)、ジュリアン・オピー(Julian Opie)、カウズ(KAWS)、地元福岡のキネ(KYNE)などの作品をそろえる。「25万円のフィギュアから1000万円超えの作品まで扱っている」と広報担当者。

 同ギャラリーは百貨店の上層階にある美術フロアの中ではなく、同店で現在絶好調という「ディオール(DIOR)」のメンズや、「バーバリー(BURBERRY)」など若年男性から人気のブランドがそろう本館2階にあるという点がポイント。ギャラリーの真向かいは「ブラック・コム デ ギャルソン(BLACK COMME DES GARCONS)」だ。岩田屋本店では昨年から現代アートの催事を何度か行っており、好評だったことで常設化を決めたのだという。

 19年9月に改装オープンした大丸心斎橋店も、本館8階の美術フロアの中で現代アートを扱っている。“新世代富裕層”による投資感覚の買い物の対象は、「(ブランド品のバッグや高額ジュエリーなどではなく)今は現代アートと腕時計に集中している」と大丸松坂屋百貨店の特選バイヤーは話す。美術品の売り上げが国内百貨店で最大の三越日本橋本店も昨年3月、6階の美術フロアの中に現代アート専門のスペースを設けた。

 百貨店が扱う美術品と言えば、従来は古美術や近代美術が中心だった。それが、ファッション商品を買うのと同じ感度で美術品を求める“新世代富裕層”の拡大を受けて、現代アートに熱視線が注がれている。コロナ禍の中でも堅調である特選カテゴリーとの相乗効果も見込めることから、各社現代アートへの期待は高い。一方で気になるのは、そごう・西武が2月8日に公表したニュース。同社が09~20年に販売した美術品の中に、贋作の疑いのある商品が含まれていたという。報道によればこれらは現代アートではなく近代美術だそうだが、アート販売が盛り上がることでこうしたリスクも広がっていきそうだ。

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百貨店が現代アートに熱視線 岩田屋本店がバンクシーやカウズを扱うギャラリーを開設

 「WWDジャパン」は2月22日号で、「2020年秋冬に売れたものは何だった?」と題した特集と、全国の百貨店41店の商況アンケート回答で構成する「別冊ビジネスリポート」の発行を予定している。同特集は半期に一度の恒例企画であり、特選(ラグジュアリー)、化粧品、婦人服、紳士服などの商品カテゴリー別に消費動向を振り返るもの。同特集作成のために百貨店の特選バイヤーを毎シーズン取材しているが、20年秋冬の特選商況を語る上で欠かせないのが“新世代富裕層”と呼ばれる人たちだ。コロナ禍で訪日外国人客が消え、百貨店全体の商況はどこも大変厳しいが、こと特選カテゴリーに限れば、“新世代富裕層”を中心とした国内客の消費に支えられ、前年実績を超えているという店舗も出ている。

 “新世代富裕層”とは一体どのような人たちで、百貨店側はどうやって彼らを引きつけているかについては2月22日号で詳報する。彼らに支持されているブランドについても各社に聞いたが、いわゆる特選ブランドとは別に、何人かのバイヤーから「“新世代富裕層”にコレが売れている」という声があがったのが現代アートだ。ここ数年の現代アートバブルを背景に、百貨店各社は従来から販売してきたクラシックな美術品だけでなく、現代アートの取り扱いを強化。それが、コロナ禍で海外旅行や外食を控えている“新世代富裕層”に刺さった。

 例えば福岡の岩田屋本店。同店は2月10日、本館2階に現代アートギャラリー「ギャラリーコンテナ」をオープンした。約77平方メートルのスペースに、バンクシー(Banksy)、ジュリアン・オピー(Julian Opie)、カウズ(KAWS)、地元福岡のキネ(KYNE)などの作品をそろえる。「25万円のフィギュアから1000万円超えの作品まで扱っている」と広報担当者。

 同ギャラリーは百貨店の上層階にある美術フロアの中ではなく、同店で現在絶好調という「ディオール(DIOR)」のメンズや、「バーバリー(BURBERRY)」など若年男性から人気のブランドがそろう本館2階にあるという点がポイント。ギャラリーの真向かいは「ブラック・コム デ ギャルソン(BLACK COMME DES GARCONS)」だ。岩田屋本店では昨年から現代アートの催事を何度か行っており、好評だったことで常設化を決めたのだという。

 19年9月に改装オープンした大丸心斎橋店も、本館8階の美術フロアの中で現代アートを扱っている。“新世代富裕層”による投資感覚の買い物の対象は、「(ブランド品のバッグや高額ジュエリーなどではなく)今は現代アートと腕時計に集中している」と大丸松坂屋百貨店の特選バイヤーは話す。美術品の売り上げが国内百貨店で最大の三越日本橋本店も昨年3月、6階の美術フロアの中に現代アート専門のスペースを設けた。

 百貨店が扱う美術品と言えば、従来は古美術や近代美術が中心だった。それが、ファッション商品を買うのと同じ感度で美術品を求める“新世代富裕層”の拡大を受けて、現代アートに熱視線が注がれている。コロナ禍の中でも堅調である特選カテゴリーとの相乗効果も見込めることから、各社現代アートへの期待は高い。一方で気になるのは、そごう・西武が2月8日に公表したニュース。同社が09~20年に販売した美術品の中に、贋作の疑いのある商品が含まれていたという。報道によればこれらは現代アートではなく近代美術だそうだが、アート販売が盛り上がることでこうしたリスクも広がっていきそうだ。

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ワークマンが4800円でスーツ販売 裏返すと作業服に早変わり

 ワークマンは裏返すと作業服に変わるリバーシブルの2種類のスーツを発売する。

 2月16日に発売した“ソロテックスリバーシブルワークスーツ”(上下セット、4800円税込)は帝人フロンティアのストレッチ性に優れた素材ソロテックス(SOLOTEX)を使用。着脱式フードと複数のポケットも備えている。ケチャップも弾く防水、防汚加工も施した。上下共にコンパクトに畳むことができるポケッタブル仕様だ。

 3月には東レの高通気機性素材ドットエア(DOT AIR)を使用した夏向けタイプ“ドットエアリバーシブルワークスーツ”(上下セット、4800円税込)も発売する。着ると目立たなくなる特殊な通気孔で見た目に影響しない通気性を実現した。

 いずれも「裏返しにすれば作業服になるスーツ、言い換えればスーツの仮面をかぶった作業服」(同社)で、ワークマンは作業現場とオフィスを行き来する必要のある人や自転車通勤をしている人などを具体的なターゲットにしている。2021年度は両モデル合わせ20万着を販売する予定だ。

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ワークマンが4800円でスーツ販売 裏返すと作業服に早変わり

 ワークマンは裏返すと作業服に変わるリバーシブルの2種類のスーツを発売する。

 2月16日に発売した“ソロテックスリバーシブルワークスーツ”(上下セット、4800円税込)は帝人フロンティアのストレッチ性に優れた素材ソロテックス(SOLOTEX)を使用。着脱式フードと複数のポケットも備えている。ケチャップも弾く防水、防汚加工も施した。上下共にコンパクトに畳むことができるポケッタブル仕様だ。

 3月には東レの高通気機性素材ドットエア(DOT AIR)を使用した夏向けタイプ“ドットエアリバーシブルワークスーツ”(上下セット、4800円税込)も発売する。着ると目立たなくなる特殊な通気孔で見た目に影響しない通気性を実現した。

 いずれも「裏返しにすれば作業服になるスーツ、言い換えればスーツの仮面をかぶった作業服」(同社)で、ワークマンは作業現場とオフィスを行き来する必要のある人や自転車通勤をしている人などを具体的なターゲットにしている。2021年度は両モデル合わせ20万着を販売する予定だ。

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それは血を流して得た知見 エディターズレター(2020年11月20日配信分)

※この記事は2020年11月20日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

それは血を流して得た知見

 今週、弊社主催のファッション・ビューティ&ビジネストレンドセミナーが終了しました。ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。来春は、さらにブラッシュアップして臨みますので、次回もぜひご期待ください。

 トレンドセミナーの開催に際して、一番悩んだのは価格でした。「媒体を売る」から「コンテンツを売る」ビジネスへのシフトを迫られる中、弊社販売部長は大いに悩んだようです(笑)。最初の悩みは、「プリントメディアで毎週、ウェブなんか毎日・毎時情報を届けている中、参加者の皆さんから1万円以上を頂戴して良いのか?」というもの。特にウェブは現状、ほとんどが無料コンテンツですから、悩みますね(笑)。次なる悩みは、「オンライン受講も、オフラインと同額でいいのか?」。たしかにテック系が無料のウェビナーをバンバン開く中、「オンラインも1万2000円になります」というのは勇気が必要かもしれません。

 が、フタを開ければ、すべては杞憂でした。目標以上の皆さんにご参加いただき、うち7割弱はオンライン受講でした。販売部長も安堵したことでしょう。

 以前もそんなお手紙を書きましたが、値付け、プライシングは本当に難しいですね。特にデフレから脱却できない今、デジタルには(内容はともかく)フリーの情報が溢れています。しかるべき対価をいただくのは、当然のハズですが、ぶっちゃけ勇気も必要です。

 でも先日、コンサル企業のCEOから、こんなお話をいただきました。来週号の「WWDジャパン」に掲載していますが、「他の業界が血を流して得た知見」です。CEOは、「他の業界が苦しんで、血を流して得た知見が手に入るんだから、ファッション業界は幸せですよ」と説きます。その知見を手に入れるための対価は、「WWDジャパン」の購読料です。血を流すか?1号500円を払うか?どちらか安いか?は自明ですね。ちなみにその企業は、経営陣を対象に75万円なんてセミナーも開催しているそう。オンラインになっても、影響は皆無だそうです。

 改めて、自信を持ちました。私たちが発信する情報は、皆さんの努力、決断から生まれたものです。その情報には、しかるべき対価をいただく価値がある。そして得た資金を糧に、次の取材に邁進する。そう考えたいと思います。そして、そんな努力を拝見・拝聴してコンテンツとして発信するため、取材対象者には今まで以上に誠実に向き合わなければと感じたのです。アパレルやビューティも、一緒ですよね?

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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それは血を流して得た知見 エディターズレター(2020年11月20日配信分)

※この記事は2020年11月20日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

それは血を流して得た知見

 今週、弊社主催のファッション・ビューティ&ビジネストレンドセミナーが終了しました。ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。来春は、さらにブラッシュアップして臨みますので、次回もぜひご期待ください。

 トレンドセミナーの開催に際して、一番悩んだのは価格でした。「媒体を売る」から「コンテンツを売る」ビジネスへのシフトを迫られる中、弊社販売部長は大いに悩んだようです(笑)。最初の悩みは、「プリントメディアで毎週、ウェブなんか毎日・毎時情報を届けている中、参加者の皆さんから1万円以上を頂戴して良いのか?」というもの。特にウェブは現状、ほとんどが無料コンテンツですから、悩みますね(笑)。次なる悩みは、「オンライン受講も、オフラインと同額でいいのか?」。たしかにテック系が無料のウェビナーをバンバン開く中、「オンラインも1万2000円になります」というのは勇気が必要かもしれません。

 が、フタを開ければ、すべては杞憂でした。目標以上の皆さんにご参加いただき、うち7割弱はオンライン受講でした。販売部長も安堵したことでしょう。

 以前もそんなお手紙を書きましたが、値付け、プライシングは本当に難しいですね。特にデフレから脱却できない今、デジタルには(内容はともかく)フリーの情報が溢れています。しかるべき対価をいただくのは、当然のハズですが、ぶっちゃけ勇気も必要です。

 でも先日、コンサル企業のCEOから、こんなお話をいただきました。来週号の「WWDジャパン」に掲載していますが、「他の業界が血を流して得た知見」です。CEOは、「他の業界が苦しんで、血を流して得た知見が手に入るんだから、ファッション業界は幸せですよ」と説きます。その知見を手に入れるための対価は、「WWDジャパン」の購読料です。血を流すか?1号500円を払うか?どちらか安いか?は自明ですね。ちなみにその企業は、経営陣を対象に75万円なんてセミナーも開催しているそう。オンラインになっても、影響は皆無だそうです。

 改めて、自信を持ちました。私たちが発信する情報は、皆さんの努力、決断から生まれたものです。その情報には、しかるべき対価をいただく価値がある。そして得た資金を糧に、次の取材に邁進する。そう考えたいと思います。そして、そんな努力を拝見・拝聴してコンテンツとして発信するため、取材対象者には今まで以上に誠実に向き合わなければと感じたのです。アパレルやビューティも、一緒ですよね?

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「丸パクリでしょ。商標法違反? アウトでしょ」いいえ、全然セーフです。「0秒レモンサワー 野毛B級グルメ酒場 ヨイボシ」

 GOSSO株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田建)が展開する「0秒レモンサワー 仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭」(以下、ときわ亭)の注目度が業界内で日増しに高まっている。注目の的になっているのが、全宅サーバー設置、飲みたい時にすぐ飲める、待ち時間0秒の「0秒レモンサワー」である。魅力的な名前やコンセプトの店が繁盛すると、必ず出てくるのがパクリ店舗だ。全国で増えている。
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