「中部ファッション専門学校」が2021年卒業コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
「中部ファッション専門学校」が2021年卒業コレクションを発表した。
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デンマーク発インテリア「フリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)」は4月1日、東京・外苑前に「フリッツ・ハンセン東京(FRITS HANSEN TOKYO)」をオープンする。「フリッツ・ハンセン東京」は、以前の青山直営店及び、日本支社、ショールーム機能を統合したものだ。隈研吾がデザインしたビルの地上2階234平方メートルで、家具やインテリアアクセサリーなどを販売するほか、コントラクトなどの要望にも対応する。オープンテラスもある2階には、オーダーメードのオリジナルキッチンを設置し、多目的イベントスペースとしても利用が可能だ。
自然光が降り注ぐ開放的な空間には、同ブランドの家具がゆったりと置かれており、多くの名作家具を手がけたデンマークの巨匠アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)による水栓やドアノブを施すなどディテールにもこだわっている。相澤真諭子フリッツ・ハンセン日本支社長は、「気軽に入ってもらえる開放的で温かい空間にしたかった。異業種とのコラボレーションなども行いたい」とコメント。オープンを記念し、店内のバーチャルツアーや動画配信を予定しており、初回のトークイベントは隈研吾の登場を予定している。
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「マルニ(MARNI)」は4月1~22日、ポップアップストア「マルニフェスト(MARNIFESTO)」を渋谷パルコ1階にオープンする。これまで「マルニ・マーケット(MARNI MARKET)」などでポップアップストアを出店してきた同ブランドが「マルニフェスト」を開くのは今回が初。「マルニフェスト」ではクリエイティブ・ディレクターのフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)によるメンズとウィメンズの2021年春夏コレクションをはじめ、日本限定商品を販売する。
「マルニ」21年春夏は「自由と自己表現の手段としての服」をコンセプトに、ハンドペイントや裁ち切りの裾などでアナーキーな世界観を反映したアイテムが特徴的で、ハンドペイントを施したアイコンバッグの“トランク(Trunk)”(30万9000~35万1000円)などがそろう。限定品では“MARNI LOVER”や”THOUGHTFULNESS MARNI”などのスローガンを入れたTシャツ(3万8000円)や、トートバッグ(3万5000円)、ラフィアのかごバッグ(9万5000円)、2つ折り財布(4万9000円)を扱う。
内装は「ダイバーシティー」をキーワードにしたカラフルな空間。バッグのペイントなどと共通するスローガンを用いた幾何学柄の壁紙が彩る。中央には“MARNIFESTO”のハンドペイントを施した白い旗が飾られる予定だ。
■マルニフェスト
会期:4月1~22日
場所:渋谷パルコ1階 ポップアップスペース The window
住所:渋谷区宇田川町15-1
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仏ロレアル(L'OREAL)は、コーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンドである「BOLD (Business Opportunities for L'Oreal Development)」を通じて、スイスの環境テックスタートアップ企業「ギョザ(GJOSA)」に少数株主として出資した。
スイス・ビールに拠点を置くギョザは独自の節水ソリューションを開発しており、ロレアルと2015年から協業している。18年には1.5リットルの水でシャンプーをすすぐことができるシャワーヘッドを共同開発した(通常は8リットルの水を要する)。また今年1月に開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)では、サロンや家庭で使えるサステナブルなヘアケアシステム「ロレアル ウオーター セーバー(L'Oreal Water Saver)」を発表した。
バーバラ・ラヴェルノス(Barbara Lavernos)=ロレアル チーフリサーチ・イノベーション&テクノロジーオフィサーは「ロレアルは最高のサステナブルビューティサイエンスを提供し、"ビューティテック "のチャンピオンになることを目指す。ギョザのユニークな水技術のイノベーションと、ロレアルの美容に関するノウハウを組み合わせることで、水資源を守りながら、消費者のために新たな美容体験を生み出していきたい」とコメント。
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アルビオンは、4月1日からオンラインカウンセリングを開始する。専任のビューティアドバイザーが肌のお手入れなど相談にのり、商品の販売は行わない。カウンセリングは無料でZoomアプリを利用する。
同社は創業以来、百貨店や専門店を中心に対面での接客にこだわってきた。そしてコロナ禍で肌へのタッチアップが難しい中でも、お客に寄り添えるサービスを提供してつながりを築いていきたいという考えからオンラインカウンセリングをスタートする。カウンセリングの対象ブランドは「アルビオン(ALBION)」「エレガンス(ELEGANCE)」「エレガンス クルーズ(ELEGANCE)」「イグニス(IGNIS)」「イグニス イオ(IGNIS IO)」「インフィオレ(IN FIORE)」の6ブランド。カウンセリングはHPの申し込みフォームから予約する。
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ミレニアルズやZ世代と呼ばれる若者たちは今何を考え、ファッションやビューティと向き合い、どんな未来を描いているのだろうか。U30の若者たちにフォーカスした連載「ユース イン フォーカス(Youth in focus)」では、業界に新たな価値観を持ち込み、変化を起こそうと挑戦する若者たちを紹介する。連載の3回目は、アートとしての新たな写真表現に挑戦する“現代写真家”三澤亮介にフォーカスする。
三澤は1992年生まれ。立教大学の映像身体学科を卒業後、広告代理店に入社した。当時の上司に企画会議で「なんで同世代の面白い子をもっと知らないの?」と怒られたことをきっかけにカルチャー誌を読み漁り、同世代とつながるために写真を撮り始めたことが大きな転機となった。
すぐに写真の面白さに目覚め、フォトグラファーへ転身。しかし三澤は、「好きなことをして生きているはずなのに、なぜか不自由」と違和感を抱き、頭の中にあるイメージや感情の純度を落とさずにアウトプットする新たな表現方法を探り始めた。昨年はアーティストとして「フィラ(FILA)」とコラボし、“東京の光”をテーマに写真をプリントしたアパレルアイテムを発売した。従来の写実的な写真に逆行した“新ピクトリアリズム”という独自のアプローチで、写真史文脈の更新に挑戦する。
次回の展示詳細は下記の通り。
会期:5月31日~6月30日
場所:京都 藤井大丸エントランスアート 1階正面玄関、6階展示スペース
住所: 京都市下京区寺町通四条下ル貞安前之町605番地
入場料:無料
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ライフスタイルを提案する「ザ・コンランショップ(THE CONRAN SHOP)」が3月31日、伊勢丹新宿本店5階リビングフロア(以下、伊勢丹5階)にオープンした。同ショップは故テレンス・コンラン(Terence Conran)卿が1973年に英ロンドンに1号店を出店。世界中からセレクトしたモダンで彩豊かな家具や照明、インテリア小物などを販売している。
伊勢丹5階の店舗は、新宿本店、丸の内店、岩田屋店に続く4店舗目。広々とした店内では、アイコニックな家具や照明を集めた“ファニチャー・ライティング”、テーブルウエアやキッチングッズをそろえる“キッチン・ダイニング”、クッションカバーやベースなどのインテリア小物の“ホームデコレーション”、シーズンごとにコーディネート提案をする“シーズナルプロモーション”の4つのゾーンで構成し、約100ブランド、2000点の商品を販売する。」「カール・ハンセン(CARL HANSEN)」「ヴィトラ(VITRA)」「ノル(KNOLL)」「フロス(FLOS)」「ルイスポールセン(LOUIS POULSEN)」など家具好きであれば、誰もが見たことがあるアイコニックな商品から、遊び心あふれるインテリア小物、オリジナルグッズなどを豊富にそろえる。
また、三越伊勢丹オンラインストアでは2500点以上の商品をラインアップするとともに、チャットやビデオ接客を行う三越伊勢丹リモートショッピングでも販売し、シームレスな購入体験を提供する。
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資生堂の子会社のザ・ギンザが展開するプレステージブランド「ザ・ギンザ(THE GINZA)」は6月1日、スキンケアアイテムをリニューアルする。新商品は資生堂ビューティスクエア、資生堂 ザ ストア、「ザ・ギンザ」帝国ホテル店、「ザ・ギンザ」オンラインショップ、国内空港免税店などで扱う。
2002年に誕生した「ザ・ギンザ」は、「肌は身にまとう、最高のオートクチュール」という哲学のもと、一人一人の肌に合わせて寄り添うような“テーラーメイド・スキンケア”を目指してもの作りを行なっている。ニューアルするのはスキンケア8品とコットン2品で、スキンケアはこれまでの保湿成分の機能が向上。さまざまな肌タイプや状態、環境に適応する独自成分「パーセプティブコンプレックスEX™️」を新たに含み乾燥などあらゆる外部環境から肌を守り、“究極のヘルシースキン”をかなえる。
スキンケアアイテムには、新香調として複合香料「リンデンアロマ」を配合。銀座の街に実際に生えているリンデンの香りを分析して再現した。また、フレッシュなスイートオレンジやローズも重なり、気品あるグリーンフローラルの香りとなっている。
「ザ・ギンザ」はリニューアル発売に合わせ、新メンバーシッププログラムを導入するほか、ブロックチェーン(分散型台帳技術)システムも導入。お客のオフラインとオンラインの購入情報を統合することで、よりニーズに合ったパーソナルなサービスの提供を目指す。
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「オメガ(OMEGA)」や「ブレゲ(BREGUET)」などを擁する世界最大の時計企業スウォッチ グループ(SWATCH GROUP)の2020年12月通期決算は、売上高が前期比32.1%減の55億9500万スイスフラン(約6546億円)、営業利益が同94.9%減の5200万スイスフラン(約60億円)、純損益が前年の7億4800万スイスフラン(約875億円)の黒字から5300万スイスフラン(約62億円)の赤字となった。
同社はPVHコープ(PVH CORP)が擁する「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」とのライセンス契約を20年以上にわたって継続していたが、スマートウオッチにシェアを食われ、中間価格帯市場で苦戦していることなどから、21年中にこれを終了する。この非継続事業分を含めると、営業利益は9900万スイスフラン(約115億円)となる。
地域別の売上高は、本拠地であるスイスが同54.8%減の3億4000万スイスフラン(約397億円)、スイス以外のヨーロッパが同36.1%減の9億9800万スイスフラン(約1167億円)、南北アメリカが同30.6%減の4億9000万スイスフラン(約573億円)、中国本土など中華圏が同16.0%減の24億8700万スイスフラン(約2909億円)、中華圏以外のアジア地域が同43.6%減の11億8700万スイスフラン(約1388億円)と、全ての地域で減収だった。
半期ベースで見ると、1~6月期は観光客の不在が大きく響き、売上高は前年同期比43.4%減だった。しかし6月以降は一足早くコロナ禍から回復した中国本土が2ケタ成長となったことに加えて、米国市場が年末のホリデー商戦で前年並みの売り上げと好調だったことから、7~12月期は同14.3%減だった。なお、中華圏は同社にとって最大の市場であり、20年の売上高の44.5%を占めている。
ピーター・スタイガー(Peter Steiger)=コーポレートコントロール部門ヘッドは、「米国市場が力強く回復していることもあり、20年11~12月には前年同期の売り上げを超えるなど、コロナ以前の水準に戻った。21年1~2月も2ケタ成長を続けており、1~3月期(第1四半期)には19年の実績を15%程度上回ると予想している」と語った。
ニック・ハイエック(Nick Hayek)最高経営責任者は、「危機的な状況が落ち着いてくると、消費意欲が高まるものだ。アジア地域や米国でその傾向が顕著に出ている」と述べた。アジア地域では特に中国本土、台湾、マカオ、韓国、タイが好調だという。一方、ヨーロッパ市場は観光客の不在やホリデーシーズンにおける再度のロックダウンなどが響き、業績の回復にはまだ時間がかかりそうだ。
スウォッチ グループは世界でおよそ1800の店舗を運営しているが、コロナ禍の影響による売り上げ減のため、20年には約380店を閉じ、全体で約10%の人員削減を行った。特に不調だった香港では92店から38店に減らしているものの、世界の主要都市を中心に55店を新規オープンしている。ECは非常に好調で、売り上げは前年と比べて70%の伸びとなっている。
スイス時計協会(Federation of the Swiss Watch Industry)の調査によれば、21年2月におけるスイスから米国への時計総輸出額は前年同期比8.8%増の2億2390万スイスフラン(約261億円)となっており、11カ月ぶりにプラスに転じた。中国は同161.0%増、日本は同1.0%減となっている。
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「バーバリー(BURBERRY)」は、東京・六本木ヒルズにウィメンズとメンズ、チルドレンズをそろえる日本初のコンバイン型ストアをオープンした。開業を祝して窪塚洋介と息子の窪塚愛流、冨永愛、西内まりや、新井貴子、CHIHARU、高橋らら、ノゾム(Nozomu)、畠山千明親子が来店した。
店内はバーバリーベージュとウッドを組み合わせたスペースと、淡いブルーで統一したスペースの異なる世界観を合わせた内装が特徴だ。オープン記念の限定アイテムとして、ウィメンズのバケットバッグやメンズのアウター、チルドレンズのキャップとスリッポンスニーカーを用意する。4月11日までの期間限定で、ヘリテージトレンチコートの購入者を対象に、ボタンを好みのデザインのものに付け替えられるパーソナライズサービスも行っている。
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LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は3月30日、2021年度「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」のセミファイナリストを発表した。
24歳の若さで「ロシャス(ROCHAS)」のクリエイティブ・ディレクターに抜擢されたシャルル・ドゥ・ヴィルモラン(Charles de Vilmorin)による「シャルル ドゥ ヴィルモラン」をはじめ、ダンサーとしての才能も持つサウル・ナッシュ(Saul Nash)が手掛ける流動性の高いデザインが特徴の「サウル ナッシュ」、上海を拠点とするシュティン・キュウ(Shuting Qiu)によるウィメンズブランド「シュティン キュウ」など、20ブランドが選ばれた。日本からは森川拓野による「ターク(TAAKK)」、緑川卓の「ミドリカワ(MIDORIKAWA)」のメンズ2ブランドが入選している。
8回目の開催となる今回のLVMHプライズでは、アンバサダーにプロテニスの大坂なおみ選手を迎える。エキスパート委員には新たに、モデルのベラ・ハディッド(Bella Hadid)、サミラ・ナサー(Samira Nasr)「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」エディター、俳優のレア・セドゥ(Lea Seydoux)、アレクサンドラ・ヴォロニェツカ(Aleksandra Woroniecka)仏「ヴォーグ(Vogue)」ファッション・ディレクター、マーガレット・チャン(Margaret Zhang)中国「ヴォーグ」新編集長が加わる。
通常、最終選考に駒を進める8人のセミファイナリストの選出は3月のパリ・ファッション・ウイークで発表するコレクションをもとに行われてきた。今年は変化するコレクションの発表方法や感染症対策を考慮して、4月6〜11日の間、公式ウェブサイトにオンライン展示会を設立。60人のファッション業界人の審査に加えて、ウェブサイトを通して一般からの投票も募集する。
LVMHプライズを取りまとめるデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=ルイ・ヴィトン エグゼクティブ・バイス・プレジデントは、「一般投票を通して、より多くの人がデザイナーの世界観や個性を発見するだろう。若手デザイナーは前向きで、明るい未来へのビジョンを共有している。またリサイクルした繊維の使用や新しい技法を開発に取り組むなど、環境問題への意識も高い。ジェンダーニュートラルなコレクションも多様で、新世代による多様性(ダイバーシティー)やアイデンティティー、平等に関する問題へのアプローチにはワクワクするものがある。世界中の若き才能を包括することで、多様な声を取り上げ、業界の変革につなげたい」と語った。
最終選考は6月に行われるが選考方法は4月末、ファイナリストの発表と同時に公開する。勝者は賞金として30万ユーロ(約3870万円)を受け取るほか、LVMHグループのエキスパートによる1年にわたるメンターシップ(指導)を受けられる機会を獲得する。創設当初から審査員として参加していた故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏の功績を称えて「カール・ラガーフェルド賞」と改称された特別賞の勝者は賞金15万ユーロ(約1935万円)と、グランプリ同様に1年間の指導を受ける機会を手にする。加えて、20年と21年の卒業生の両方を対象に、ファッション学校の卒業生3人を選出する。受賞者はLVMH傘下メゾンの1つで1年間学ぶことができる。
「LVMHプライズ」は13年11月、若手ファッションデザイナーの育成・支援を掲げ、アルノー=ルイ・ヴィトン エグゼクティブ・バイス・プレジデントが中心となりスタートした。応募資格は、40歳未満で少なくとも2つのコレクションを製作していること。20年度の「LVMHプライズ」は中止となり、ファイナリストに選ばれていた小泉智貴「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」デザイナーやピーター・ドゥ「ピーター ドゥ(PETER DO)」デザイナーら8組には、グランプリ賞金を平等に分配してそれぞれ4万ユーロ(約516万円)が与えられた。
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「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、モデルのKokiを起用したキャンペーンビジュアルが「日本の文化を冒涜している」とSNSなどで集中砲火を浴びた件について、謝罪文を発表した。
問題になったのは2021年春夏コレクション“ヴァレンティノ コレツィオーネ ミラノ(VALENTINO COLLEZIONE MILANO)”のキャンペーンビジュアルで、Kokiが帯とみられる生地の上を靴のまま歩いたり、日本家屋の中に土足で入るビジュアルが含まれていた。SNS上では、「帯をヒールで踏みつける行為は日本文化を侮辱している」と多くの批判を浴びた。
これを受けて「ヴァレンティノ」は当該動画や写真を削除。ツイッターの公式アカウントで「日本で撮影を行ったものの中に日本の伝統的な家屋に土足で入らせる行為や帯を想起させる生地の上を靴のまま座ったり歩いたりする場面が含まれていた。(問題となった)生地が意図せず帯と酷似してしまったことで生じたあらゆることについてメゾン・ヴァレンティノは心から謝罪する」とコメントした。
また、「『ヴァレンティノ』は、それぞれの個性、芸術作品、デザイン、クラフツマンシップを尊重する文化をグローバルな規模で育成することに強くコミットする」「『ヴァレンティノ』は今後も包括的な文化をグローバルに醸成し本件をブランドおよびブランドが属するコミュニティーにとって大きな学びの機会に変えていきたい」と続けている。
YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中The post 着物の帯を想起させる生地の上を歩かせる演出が炎上 「ヴァレンティノ」が謝罪 appeared first on WWDJAPAN.com.
カシオ計算機はこのほど、メディアおよび卸先向けにオンライン展示会を開催した。2020年9月に公開した特設サイトをアップデートし、英語によるグローバル版もローンチした。プレス担当者は、「ピンチはチャンス。展示会をリアル開催した場合、コロナにかかわらず会場のキャパシティーから人数を制限せざるを得ないが、オンラインではより多くの方にご覧いただける」と話し、メインモデルについては「利用者のリクエストに応える形」として3DCGで細部まで確認できるようにしたという。
公開取材の生配信で、
新作の魅力をより身近に
オンライン展示会では、時計ジャーナリストの篠田哲生や渋谷ヤスヒト、ガジェットライターの熊山准を招いて、カシオ計算機の開発担当者などへの公開取材を生配信した。プレス担当者は、「プロならではの視点で質問していただくことで、視聴者にも新作の魅力をいっそう理解してもらえたのではないか」と話す。さらにレーシングドライバーの谷口信輝をゲストにトークセッションも行った。
構造の進化がデザインを
進化させた好例
1 / 3
オンライン展示会で発表した商品の目玉は、“MT-G”シリーズの新作“MTG-B2000PH-2AJR”だ。欧米で“現れると良いことが起きる”といわれるブルーフェニックス(鳳凰)をモチーフに、ベゼルやケースにレインボーIP(イオンプレーティング)を施したモデルで5月21日に発売する。「『G-SHOCK』はこれまでCMF(カラー、素材、仕上げ)を組み合わせて、新たな表現を追求してきた。近年ご好評いただいているメタル製モデルにおいても、IPやレーザーといった加工や新素材の採用により、『G-SHOCK』にしかできないものを目指している」。
“MTG-B2000PH-2AJR”はケースとベゼルが別体のため、ケースは縦向き、ベゼルは横向きに赤から黄色へのグラデーションを重ね、独特のカラーリングを表現している。機能面でも標準電波の受信機能に加えて、専用アプリとの連携によってスマートフォンが近くにあると自動で時刻を修正する。またタイムゾーンをまたぐ移動の際も、ボタン操作なしで現地時刻に変わる。
「G-SHOCK」専用チタン合金を
マルチカラーで表現
1 / 3
もう一つの推しは、「G-SHOCK」の初代モデル“DW-5000C”のデザインコードを引き継ぐスクエアフォームの“GMW-B5000TR-9JR”(4月23日発売)だ。国内最大手の鉄鋼メーカー日本製鉄と、約6年の歳月をかけて「G-SHOCK」のために共同開発したチタン合金“トランテクシー”を用いる。軽くて肌に優しいチタンの特徴はそのままに、約2倍の硬度を持つ。「硬度が上がったことでステンレスのような鏡面仕上げが可能となり、『G-SHOCK』としては初のチタンのオールミラー加工を実現した」。またブレスレットにはレッド、ブルー、ライトグレー、ダークグレー、ゴールドの複数のIPを施してマルチカラーにしている。
最後にオンライン展示会の総括を聞くと、「特殊な状況下でメディアや卸先とどう接点を保ち続け、それを強化できるか考えながら走った。当然、そこには“カシオらしさ”も求められる。結果を踏まえてブラッシュアップを続けたい。オンライン展示会に加えて、感染症対策を万全にした上で、メディアに対して実機によるタッチ&フィールの場を設けたり、卸先向けには地域ごとの対面式の商談も実施する予定だ」と述べた。
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カシオ計算機はこのほど、メディアおよび卸先向けにオンライン展示会を開催した。2020年9月に公開した特設サイトをアップデートし、英語によるグローバル版もローンチした。プレス担当者は、「ピンチはチャンス。展示会をリアル開催した場合、コロナにかかわらず会場のキャパシティーから人数を制限せざるを得ないが、オンラインではより多くの方にご覧いただける」と話し、メインモデルについては「利用者のリクエストに応える形」として3DCGで細部まで確認できるようにしたという。
公開取材の生配信で、
新作の魅力をより身近に
オンライン展示会では、時計ジャーナリストの篠田哲生や渋谷ヤスヒト、ガジェットライターの熊山准を招いて、カシオ計算機の開発担当者などへの公開取材を生配信した。プレス担当者は、「プロならではの視点で質問していただくことで、視聴者にも新作の魅力をいっそう理解してもらえたのではないか」と話す。さらにレーシングドライバーの谷口信輝をゲストにトークセッションも行った。
構造の進化がデザインを
進化させた好例
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オンライン展示会で発表した商品の目玉は、“MT-G”シリーズの新作“MTG-B2000PH-2AJR”だ。欧米で“現れると良いことが起きる”といわれるブルーフェニックス(鳳凰)をモチーフに、ベゼルやケースにレインボーIP(イオンプレーティング)を施したモデルで5月21日に発売する。「『G-SHOCK』はこれまでCMF(カラー、素材、仕上げ)を組み合わせて、新たな表現を追求してきた。近年ご好評いただいているメタル製モデルにおいても、IPやレーザーといった加工や新素材の採用により、『G-SHOCK』にしかできないものを目指している」。
“MTG-B2000PH-2AJR”はケースとベゼルが別体のため、ケースは縦向き、ベゼルは横向きに赤から黄色へのグラデーションを重ね、独特のカラーリングを表現している。機能面でも標準電波の受信機能に加えて、専用アプリとの連携によってスマートフォンが近くにあると自動で時刻を修正する。またタイムゾーンをまたぐ移動の際も、ボタン操作なしで現地時刻に変わる。
「G-SHOCK」専用チタン合金を
マルチカラーで表現
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もう一つの推しは、「G-SHOCK」の初代モデル“DW-5000C”のデザインコードを引き継ぐスクエアフォームの“GMW-B5000TR-9JR”(4月23日発売)だ。国内最大手の鉄鋼メーカー日本製鉄と、約6年の歳月をかけて「G-SHOCK」のために共同開発したチタン合金“トランテクシー”を用いる。軽くて肌に優しいチタンの特徴はそのままに、約2倍の硬度を持つ。「硬度が上がったことでステンレスのような鏡面仕上げが可能となり、『G-SHOCK』としては初のチタンのオールミラー加工を実現した」。またブレスレットにはレッド、ブルー、ライトグレー、ダークグレー、ゴールドの複数のIPを施してマルチカラーにしている。
最後にオンライン展示会の総括を聞くと、「特殊な状況下でメディアや卸先とどう接点を保ち続け、それを強化できるか考えながら走った。当然、そこには“カシオらしさ”も求められる。結果を踏まえてブラッシュアップを続けたい。オンライン展示会に加えて、感染症対策を万全にした上で、メディアに対して実機によるタッチ&フィールの場を設けたり、卸先向けには地域ごとの対面式の商談も実施する予定だ」と述べた。
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子ども服専門店の西松屋チェーンの2021年2月期業績は、売上高が前期比11.5%増の1594億円、営業利益が同6.3倍の120億円、純利益が同7.6倍の82億円だった。売上高、利益ともに過去最高を更新した。子育て世代に欠かせない衣料品、衛生用品、玩具などを低価格で提供する同社の強みがコロナ禍で支持された。
既存店売上高は前期比11.8%増。外出自粛を強いられる中、都心ではなく消費者の自宅近くに立地し、子育てに必要な商品を一通りそろえる同社の利便性が見直された。特に新規客が増加した。子ども服のプライベートブランド「エルフィンドール」、おしりふきなどの衛生用品がよく売れた。大幅増収に加えて、冬物衣料の販売が好調で年明けの処分セールの比率が減ったこともあり、粗利益率は1.9ポイントも改善した。
31日にオンラインで会見した大村浩一社長は「コロナ下の1年間で生活必需品には強い需要があることが改めて分かった」と振り返り、今期以降も攻勢をかけていくと述べた。
22年2月期の業績予想は、売上高が前期比6.6%増の1700億円、営業利益が同13.3%増の137億円、純利益が同10.5%増の91億円で、2期連続の最高業績を目指す。前提となる既存店売上高は同4.4%増。期末店舗数は純増40の1049店の見通し。今期内に自社EC(ネット通販)サイトを立ち上げる。
同社は25年2月期を最終年度とした中期経営計画も発表した。売上高2000億円、経常利益140億円、店舗数1200店を目指す。多店舗化および既存店の大型化、ECの成長、海外でのPBの卸売事業の拡大などを盛り込む。国内では少子化が進むが、大村社長は「子ども服と関連雑貨を合わせた市場規模は約2兆円と言われている。当社のシェアは8%ほどに過ぎず、少子化でもシェアは伸ばせる」と話した。
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「ネ・ネット(NE-NET)」元デザイナーの髙島一精は、関西では初となる個展「THIS IS NOT A CAT.:夜の動物園」を京都・七条のKCIギャラリーで4月22〜7月30日に開催する。“夜の動物園”をテーマに、架空の動物たちのイラスト作品をはじめ、それらをモチーフにしたマスクや新作の洋服を展示。
髙島は夜をテーマにした展示について、「暗い空間の中に黒い動物が沢山住んでいて、彼らが檻から抜け出すイメージで制作した。想像から生まれる創造性は、時に今までの常識や枠組みを飛び越えて、新しい発見ができる自由さがある。それが楽しい」とコメントした。
髙島は、架空の動物たちのイラストを中心とした個展「THIS IS NOT A CAT.」を「ネ・ネット」デザイナー時代の2019年にスタート。同ブランドを代表する黒猫のキャラクター“にゃー”を思わせる“もじゃ”のほか、熊の“マロン”などの新たなキャラクターを次々に発表している。顧客とインスタグラムを通して対話しながら、洋服や小物の受注生産を行っている。昨年7月に「ネ・ネット」デザイナー退任後も個展は継続し、既存のファッションの枠組みとは異なるつながりを探求し、活動の幅を広げている。
■「THIS IS NOT A CAT.:夜の動物園」
開催日:4月22〜7月30日
営業時間:9:30〜17:00
住所:京都市下京区七条御所ノ内南町103 ワコール京都ビル5階
定休日:土・日・祝(7月19日、22日、23日は開館)
入場料:無料(完全予約制)
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「アキラ ナカ(AKIRA NAKA)」が2021-22年秋冬コレクションを公開した。
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世界に目を向けると日本とは異なる美容トレンドが生まれている。そこで、連載「海外ビューティ通信」では、パリやニューヨーク、ソウル、ベルリンの4都市に住む美容通に最新ビューティ事情をリポートしてもらう。
フランスでは、クリーンビューティがほぼ当たり前になっている。ブランドはオーガニックやグリーンであることを全面に出さずとも、消費者がスマホアプリ「ユッカ(YUKA)」で製品の安全性の評価をチェックしてから購入することが習慣化している。そんな中、新しく若者層に絶大な支持を得ている手頃な価格の2つのクリーンビューティブランドを紹介する。
パリのトレンド情報や流行のスポットを配信するニュースレター「マイ リトル パリ(My Little Paris)」の創始者として大成功を収めたファニー・ペショワダ(Fany Pechoidat)が2019年に立ち上げた「シーズンリー(SEASONLY)」は、季節ごとの悩みに応じ、フレッシュかつパーソナライズを売りにしたスキンケアを展開する。プロのモデルではなく、そばかすやシワ、たるみ、肌荒れなど実際に悩みを持つ一般の女性たちをモデルに起用し、インスタグラムで積極的に発信し、イメージをアップしている。パリ2区にスタジオ兼ショップをオープンし瞬く間に話題となり、昨年にはギャラリーラファイエット本館3Fのコーナーを含むパリに5店舗、ボルドーに1店舗をオープンするなど、急成長している。
おすすめは、肌診断を経て自分にぴったりのスキンケアが届く“ルーティーンセット”(単発購入89ユーロ、約9700円。3カ月のサブスクリプションで計59ユーロ、約7600円)だ。ネットで年齢、ストレスや汚染レベル、肌タイプ、悩み、好みのテクスチャーなどについて答えると、セラム、クリームとカッサの3点が届く。そのほか単品でも化粧水(28ユーロ、約3600円)、クリーム(38ユーロ、約4900円)、セラム(25ユーロ、約3200円)と手頃な価格で製品をそろえる。
ショップには可愛いドーム型の施術ルームが設置され、10分間のカッサ、目元、頭皮マッサージなどのミニコース(15ユーロ、約1900円)から、フェイスジム(1時間110ユーロ、約1万4100円)、LEDライトでコラーゲンの生成を刺激し、ヒアルロン酸の劣化を抑える酵素へ働きかけるエイジングケアコース(60分95ユーロ、約1万2200円)、そしてビタミン、抗酸化物質、セラミド、ヒアルロン酸、植物由来ポリアミドなどを肌に直接入れる韓国式リフティング(30分115ユーロ、約1万4800円。60分180ユーロ、約2万3200円)など、常に新しい美容トレンドを盛り込んだ楽しいコースばかりだ。
スタジオでは定期的にヨガ教室や消費者と積極的にアイデアを交換するワークショップ、科学者やアーティストを招いたトークセッションを開いている。またニュースレターでは世界中の最新美容・ウェルネス情報を始め、マスク時のメイク方法やおすすめのレシピ、本などさまざまな情報を盛り込んでいて面白い。
もう一つ注目のクリーンビューティブランド「ホラス(HORACE)」は16年にECからスタートし、昨年マレ地区とギャラフィーラファイエットのメンズ館、リヨンに店舗をオープンした話題のメンズスキンケアブランドだ。全てフランス製にこだわり、95%以上自然派由来であるにも関わらず、中間業者を介さないため15ユーロ(約1900円)前後でフェイス、ボディー、ヘアケアプロダクトが買えてしまうのが魅力だ。創始者の一人マルク・ブリアン・テルレ(Marc Briant-Terlet)は「スーパーでは、タウリン配合のシャワージェルや効能が明確でないケミカルな歯磨き粉を勧められる。そんな(クリーンでない)製品に過去数年で何百ユーロも費やしていたことにうんざりしたんだ」と振り返る。そんな中、「男性は刺激的な商品名だけが一人歩きした90年代のマーケティングトレンドにずっと縛らわれていて、商品について質問することに消極的になっていた。われわれはさまざまな製品を実際に試しコストパフォーマンスと優れた効果を確実に期待できる商品だけを提供したい」と考えたことから、ブランドをスタートしたという。「顧客の悩みや相談にはSNSを通じて積極的に答えるようにし、ウェブマガジンでさまざまなメンズコスメ情報を共有して消費者の意識を高めることに努めている」。
ベストセラーの洗顔フォーム(12ユーロ、約1500円)は日本の備長炭とアロエベラを配合し、モイスチャークリーム(16ユーロ、約2000円)はウチワサボテンとパパイアAHA配合で肌の乾燥を防ぎ、時間とともに肌の水分バランスを取り戻す。新製品のブルーイモーテルとカオリンクレイ入りのフェイスマスク(12ユーロ)は初めてマスクをする男性でも楽しめる鮮やかなブルーのマスクで、毛穴を引き締める効果が期待できる。またリサイクルにも積極的で、店頭では空き容器を5つ持参すると10%の割引きを提供する。
この2つのブランドに共通するのはDtoCからスタートし、顧客の意見を積極的に取り込み手頃な価格のプロダクトを提供している点だ。またウェブマガジンやニュースレーターを通して、ブランド情報だけに留まらず、最新の美容トレンドやおすすめのスキンケア、インタビュー記事なども提供する。成長し続ける新しい流れのクリーンビューティ事情に、今後も注目したい。
須山佳子(すやま・けいこ)/コンサルタント:2001年に渡仏しMBAを取得。ファッション業界で働き、09年に日本の美容ブランドを欧州市場へ売り込むコンサルティング会社を設立。取引先は欧州の高級百貨店、美容ストア等。パリ市内でポップアップストア「Bijo;」主宰。インスタグラムアカウントは@bijo.paris
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スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニー(以下、BCL)による、毛穴悩みにアプローチするブランド「ツルリ(TSURURI)」から、メンズ向けの兄弟ブランド「メンズツルリ(MEN’S TSURURI)」が3月8日にデビューした。商品企画から販促、店頭展開にわたるまで携わったのは、社内横断型のプロジェクトチーム“メンズラボ”。自分たちの「欲しい」を形にすることをコンセプトに、第1弾アイテムとして洗顔料の「スクラブフェイスウォッシュ(1320円)と部分用洗顔料『スクラブジェル』(990円)を発売。ラボメンバー6人に、新ブランドに込めた想いやこだわりを聞いた。
WWD:メンズラボ発足の経緯は?
中川涼介・国内事業部バラエティ営業部(以下、中川):BCLにはメンズブランドがありません。そして、私自身も店頭で買いたいと思えるメンズ商品が見当たらず、「メンズが考える、メンズのための化粧品」を作りたいと思っていました。メンズコスメブランドの立ち上げは私の目標でもあり、同じ思いを持ったメンバーと意見を出し合いながら良いものを作りたいと考え、ラボを立ち上げました。私たちのメンズラボは、実は3代目なんです。過去に何度かメンズブランドを作ろうとラボが立ち上がりましたが、ブランド化には至らなかった経緯があります。
近藤允・海外事業部係長(以下、近藤):当社としても、これからメンズ向けアイテムを強化したいという思いがありました。新ブランドを作るなら、メンズ市場が盛り上がっている今がベストでした。
中川:メンズラボは2019年8月に立ち上がりましたが、「メンズツルリ」の開発は20年8月にスタートしました。BCLでもこんなにスピード感のある商品開発はほとんどありません。月1で集まっていますが、みんな普段の業務とメンズラボの割合は7:3くらい。普段の業務の経験を生かしてラボでも営業なら営業を、宣伝なら宣伝の役割を担っています。
WWD:新ブランドはなぜ既存ブランドから派生したものに?
南直宏・宣伝本部宣伝部メディア室PR担当(以下、南): 2000年にデビューしたブランド「ツルリ」は毛穴に特化しており、男性にも扱いやすいブランド。出荷数はシリーズ累計で1800万個を突破して、知名度もありました。しかしパッケージは女性の使用シーンをイメージしたものだったため、パッケージを変更して「メンズツルリ」としてスタートしました。
谷口祐一朗・国内事業部東日本営業部(以下、谷口):既存の「ツルリ」は以前、メンズ向けの“鼻用吸着パック”を発売したこともありました。しかし売り上げは苦戦。「メンズツルリ」は、そのリベンジでもありますね。
赤城俊介・国内事業部専門店営業部(以下、赤城):そして男性の肌悩みはなんといっても毛穴がダントツ。美容感度の高い人もそうでない人も、洗顔は誰でも使っているアイテムなのでまずは洗顔フォームからスタートしました。
WWD:パッケージには特にこだわった?
南:女性が思う“メンズっぽさ”と、男性が欲しいものは違います。社内でもいくつかデザイン案を出しましたが、女性社員が思う“メンズっぽさ”のイメージは、色は白がベース、字体はポップで柔らかめなど韓国のビューティテイストが入ったものでした。しかしラボのメンバーが欲しいカラーは、ダントツでイエローでした。
谷口:ドラッグストアなどで他社製品を見ると、メンズ商材の多くは黒や白のモノトーンや、青など。だからこそラボで作るアイテムは目立つデザインがいいと思いました。イエローは売り場にも少なく、部屋に置いていても、友達や彼女が見たときにおしゃれだと感じてくれる色。結果、「メンズツルリ」はイエロー×グレーの組み合わせになりました。
赤城:いわゆる“男らしい”ものをラボのメンバーでは欲しいと思いませんでした。中身に関しても、スースーしたメントールの清涼感のあるすっきりではなく、“脂の取れたスッキリ感”が欲しいんですよね。「メンズツルリ」の洗顔は、通常より大きめのスクラブを配合しているので、洗顔中もしっかりスクラブを感じながら毛穴の角栓を除去しているスッキリさを実感できるはずです。その点はこれまでの洗顔とは大きく違いますね。
長崎絢・国内事業部マーケティング部ブランド戦略室(以下、長崎):毛穴に特化した「メンズツルリ」ではありますが、実はパッケージやポップには“毛穴”という言葉を書いていません。余計なものを無くしてシンプルさを追求した結果、「商品内容が気になる人は裏面を見るよね」と考え、訴求の文言もあえて日本語を排除してシンプルなかっこよさだけを残しました。その分、店頭で目立たせるためのイエローカラーでもあったりします。
WWD:「メンズツルリ」をどんな人に使ってほしいか。また今後の展開は?
南:「メンズツルリ」は洗顔が1320円という中価格帯の商品です。メインターゲットは20〜30代ですが、大学生や社会人になって「少しいいものが欲しい」と思ったときのアイテムとしてはもちろん、いま市場にある商品に満足していない、美容感度の高い男性に手に取ってもらえるアイテムになるとうれしいですね。そして「黄色のあのブランドだよね」と言ってもらえるブランドに成長させていきたいです。
長崎:今後は半年に1回のペースで新製品を出していきたいです。ブランドとしての鮮度も高まりますし、売り場の新鮮さも上がるので。
近藤:いずれは海外進出も目指しています。グローバルでは日本のメンズアイテムはほとんど知られていません。まずはアジアからスタートし、ゆくゆくは欧州への進出を目標としています。
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「ジーユー(GU)」は4月9日に、高橋盾による「アンダーカバー(UNDERCOVER)」とのコラボレーション商品を全国の店舗とECで発売する。メンズ35型、ウィメンズ30型で、アウターウエアやルームウエア、インナーのほか、シューズやスマートフォンケースなどの雑貨も充実。「ディズニー(DISNEY)」のキャラクターをデザインに取り入れた商品も13型そろえる。
一部商品は限定店舗のみでの販売。9日の発売に先駆けて、東京・原宿の「GU STYLE STUDIO 原宿」では、5日から全商品を展示する。価格は590円〜6990円。「ディズニー」との協業商品は、毒リンゴを持つ「白雪姫」の魔女など、「アンダーカバー」らしいモチーフや、デッサン調の「ミッキーマウス」などを取り入れた。
「アンダーカバー」は高橋が1990年にスタート。コロナ禍を受けて21-22年秋冬は19年ぶりに東京で単独ショーを開催し、映画「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボでも話題を呼んでいた。「アンダーカバー」は、「ジーユー」と同じファーストリテイリンググループの「ユニクロ(UNIQLO)」と12年にコラボライン「UU」を販売していた。
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「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。米国を代表するディスカウントストア、ターゲットの衣料品が売れている。その裏側には優れたプライベートブランド開発があった。
ディスカウントストアチェーン大手のターゲット(TARGET)が昨年1月末に導入したプライベートブランド(PB)のアクティブウェア「オールインモーション(ALL IN MOTION)」が初年度で売上高10億ドルを突破したことが分かった。日本円に換算すると1000億円を超える。
ディスカウントストアというと日本の読者は安かろう悪かろう的な安売り屋をイメージしがちだろうが、米国のディスカウントストア業態はそうではなくて「良いものを安く」を主軸に据えたビジネスモデルだと理解していただきたい。ウォルマート(WALMART)は今も低価格を戦略の主軸に据えた企業だが、店舗を一目でも見れば安売り屋ではなくて、ざっくりと日本で言えばGMS(総合スーパー)を大きくしたような店である。クローズアウト(日本で言うところのバッタや見切り商品)を取り扱う業態はまた別に存在する。
ターゲットはそのディスカウントストア企業群の中でも対象としている所得層が高めで、ファッションの強さでウォルマートと差別化してきた企業である。ターゲットはマーケティングに強さがあり、ウォルマートはオペレーションに強さがあるといったところだ。
実はターゲットはもともと百貨店のデイトン(DAYTON)が開発したアウトレット業態が出自なのである。百貨店の人材がターゲットを運営していたため、ファッション性が色濃く反映されてきたのだ。
非常に優秀な企業で業界評価も高かったのだが、この成長を牽引した中興の祖ともいえるロバート・アーリック氏が2009年に引退してから業績がしばらく低迷した。これを打破するためにアーリック氏の後任CEOが2014年に更迭され、外部から招聘されたブライアン・コーネル氏がCEOとなり再建に取り組んで今に至っている。
その再建の道筋についてここでは詳細に説明することは省くが、結果として大成功に終わった。成果が出たのが2018年度、それまで既存店成長率が1~2%またはマイナス成長の年もあったのだが、5.0%増を記録したのであった。
PB「オールインモーション」が初年度に10億ドルを超えたのは、同社の強さが回復したことの象徴なのである。
ターゲットのPBは一昨年度末の時点で、自社ブランドが41、エクスルーシブブランドが11となっている。エクスルーシブとは自社開発ではなく企業やデザイナーと提携してオリジナル開発したブランドで、最も分かりやすいのはリーバイス(LEVI’S)と提携し開発導入したばかりの「リーバイス・フォー・ターゲット(LEVI’S FOR TARGET)」である。デニムをベースコンセプトとしたホームファッションで、これもまた商品開発力に長けるターゲットらしい新ブランドである。
この自社ブランド41のうち、アパレルとアクセサリーが19、残りはグローサリー、ビューティ、ホーム、ペットとなっている。
公表されている情報によると、このPB群のうち年商10億ドルを超えているのが10ブランド、20億ドルを超えているのが4ブランド、合計するとプライベートブランドは総売上のおよそ3分の1を占めている。20億ドルを超えている4ブランドの内訳は、子供服の「キャット&ジャック(CAT&JACK)」、食品の「グッド&ギャザー(GOOD&GATHER)」、雑貨の「アップ&アップ(UP& UP)」、ホームファニシングの「スレッシュホールド(THRESHOLD)」である。
これら20億ドルを超えているブランドはすべてこの5年以内に開発された新ブランドだ。ざっと見る限り昔からあるのはわずかで、ほとんどが再建の途上でオーバーホールされている。その象徴が17年に開始した主力アパレルのブランドの入れ替えである。ウィメンズウエアの「メロナ」とメンズウエアの「モッシモ」を廃番として、新たにウィメンズには「アニューデイ(A NEW DAY)」、メンズには「グッドフェロー(GOODFELLOW)」という新ブランドを投入した。
「メロナ」はとくに店頭での露出も多くよく知られたブランドで、このニュースを聞いたときは同社の本気度を感じたものである。実は16年の夏に子供服ブランドのチェロキー・アンド・サーコ(CHEROKEE AND CIRCO)」をスクラップして「キャット&ジャック」に入れ替え、これが大ヒットしたことが主力ブランドのオーバーホールへの原動力となったようだ。
ちなもに「キャット&ジャック」と「アニューデイ」も初年度に売上高10億ドルを超えている。
これらブランドのオーバーホールの総予算は70億ドル(日本円換算で約8000億円)である。私は「メロナ」の廃番で本気度を感じたのだが、この予算額だけでも十分に本気で不退転の取り組みということが分かるだろう。
今回年商10億ドル超えブランドの仲間入りした「オールインモーション」は、「C9チャンピオン」というブランドの後釜である。「C9チャンピオン」はライセンシングによるブランドで今はアマゾンで買うことができる。
「オールインモーション」はアクティブウエアと総称されるが別の業界用語を使うならば、流行のアスレジャーだ。リモートワークで昨年初頭から衣料品のトレンドが大きく変わったが、カジュアルウエアや自宅フィットネス用として米国のアスレジャー市場は引き続き伸びていて、25年には市場規模が2000億ドルを超えるだろうという予測もある。
ディスカウントストアによるブランドなので、「オールインモーション」の基本はベーシックだ。ただし単なるシンプルなデザインのアスレジャーではなくて、少しだけひねりが入っている。ブランドコンセプトは3つ、品質、サステナビリティ、そしてインクルーシビティ。サステナブルな取引先や素材を調達しながらプレミアムブランド並みの品質を実現するとしながら、ここ数年のアメリカの社会潮流ともなりつつあるインクルーシビティを加えている。
特にマーケシングメッセージにはインクルーシビティを主眼に置いており、広告で利用するモデルの体形、人種、年齢を偏らせず、写真はレタッチを一切せずそのまま使い、店頭のマネキンのサイズには4、10、16を用意する。
インクルーシビティとは排他的ではない誰でも参加できる社会にしようというムーブメントで、とりわけ若年層にアピールするには避けては通れないテーマとなっている。トレンドをしっかり捉えてブランディングに活用しているというわけで、このあたりはマーケティングに長けたターゲットらしい。
本稿を執筆している3月半ばにはクラフトカテゴリーに新PBを導入したというニュースが入っている。強いPBは大きな利益源になるだけではなく、アマゾンに代表されるEC企業に対抗する強力な武器でもある。昨年度はパンデミックという追い風も吹いて売上高は19.8%増、一年間で過去11年間のトータル増額分を超える150億ドル増を記録した。同社のPBはこの絶好調を支える屋台骨なのである。
鈴木敏仁(すずき・としひと):東京都北区生まれ、早大法学部卒、西武百貨店を経て渡米、在米年数は30年以上。業界メディアへの執筆、流通企業やメーカーによる米国視察の企画、セミナー講演が主要業務。年間のべ店舗訪問数は600店舗超、製配販にわたる幅広い業界知識と現場の事実に基づいた分析による情報提供がモットー
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アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。米国を代表するディスカウントストア、ターゲットの衣料品が売れている。その裏側には優れたプライベートブランド開発があった。
ディスカウントストアチェーン大手のターゲット(TARGET)が昨年1月末に導入したプライベートブランド(PB)のアクティブウェア「オールインモーション(ALL IN MOTION)」が初年度で売上高10億ドルを突破したことが分かった。日本円に換算すると1000億円を超える。
ディスカウントストアというと日本の読者は安かろう悪かろう的な安売り屋をイメージしがちだろうが、米国のディスカウントストア業態はそうではなくて「良いものを安く」を主軸に据えたビジネスモデルだと理解していただきたい。ウォルマート(WALMART)は今も低価格を戦略の主軸に据えた企業だが、店舗を一目でも見れば安売り屋ではなくて、ざっくりと日本で言えばGMS(総合スーパー)を大きくしたような店である。クローズアウト(日本で言うところのバッタや見切り商品)を取り扱う業態はまた別に存在する。
ターゲットはそのディスカウントストア企業群の中でも対象としている所得層が高めで、ファッションの強さでウォルマートと差別化してきた企業である。ターゲットはマーケティングに強さがあり、ウォルマートはオペレーションに強さがあるといったところだ。
実はターゲットはもともと百貨店のデイトン(DAYTON)が開発したアウトレット業態が出自なのである。百貨店の人材がターゲットを運営していたため、ファッション性が色濃く反映されてきたのだ。
非常に優秀な企業で業界評価も高かったのだが、この成長を牽引した中興の祖ともいえるロバート・アーリック氏が2009年に引退してから業績がしばらく低迷した。これを打破するためにアーリック氏の後任CEOが2014年に更迭され、外部から招聘されたブライアン・コーネル氏がCEOとなり再建に取り組んで今に至っている。
その再建の道筋についてここでは詳細に説明することは省くが、結果として大成功に終わった。成果が出たのが2018年度、それまで既存店成長率が1~2%またはマイナス成長の年もあったのだが、5.0%増を記録したのであった。
PB「オールインモーション」が初年度に10億ドルを超えたのは、同社の強さが回復したことの象徴なのである。
ターゲットのPBは一昨年度末の時点で、自社ブランドが41、エクスルーシブブランドが11となっている。エクスルーシブとは自社開発ではなく企業やデザイナーと提携してオリジナル開発したブランドで、最も分かりやすいのはリーバイス(LEVI’S)と提携し開発導入したばかりの「リーバイス・フォー・ターゲット(LEVI’S FOR TARGET)」である。デニムをベースコンセプトとしたホームファッションで、これもまた商品開発力に長けるターゲットらしい新ブランドである。
この自社ブランド41のうち、アパレルとアクセサリーが19、残りはグローサリー、ビューティ、ホーム、ペットとなっている。
公表されている情報によると、このPB群のうち年商10億ドルを超えているのが10ブランド、20億ドルを超えているのが4ブランド、合計するとプライベートブランドは総売上のおよそ3分の1を占めている。20億ドルを超えている4ブランドの内訳は、子供服の「キャット&ジャック(CAT&JACK)」、食品の「グッド&ギャザー(GOOD&GATHER)」、雑貨の「アップ&アップ(UP& UP)」、ホームファニシングの「スレッシュホールド(THRESHOLD)」である。
これら20億ドルを超えているブランドはすべてこの5年以内に開発された新ブランドだ。ざっと見る限り昔からあるのはわずかで、ほとんどが再建の途上でオーバーホールされている。その象徴が17年に開始した主力アパレルのブランドの入れ替えである。ウィメンズウエアの「メロナ」とメンズウエアの「モッシモ」を廃番として、新たにウィメンズには「アニューデイ(A NEW DAY)」、メンズには「グッドフェロー(GOODFELLOW)」という新ブランドを投入した。
「メロナ」はとくに店頭での露出も多くよく知られたブランドで、このニュースを聞いたときは同社の本気度を感じたものである。実は16年の夏に子供服ブランドのチェロキー・アンド・サーコ(CHEROKEE AND CIRCO)」をスクラップして「キャット&ジャック」に入れ替え、これが大ヒットしたことが主力ブランドのオーバーホールへの原動力となったようだ。
ちなもに「キャット&ジャック」と「アニューデイ」も初年度に売上高10億ドルを超えている。
これらブランドのオーバーホールの総予算は70億ドル(日本円換算で約8000億円)である。私は「メロナ」の廃番で本気度を感じたのだが、この予算額だけでも十分に本気で不退転の取り組みということが分かるだろう。
今回年商10億ドル超えブランドの仲間入りした「オールインモーション」は、「C9チャンピオン」というブランドの後釜である。「C9チャンピオン」はライセンシングによるブランドで今はアマゾンで買うことができる。
「オールインモーション」はアクティブウエアと総称されるが別の業界用語を使うならば、流行のアスレジャーだ。リモートワークで昨年初頭から衣料品のトレンドが大きく変わったが、カジュアルウエアや自宅フィットネス用として米国のアスレジャー市場は引き続き伸びていて、25年には市場規模が2000億ドルを超えるだろうという予測もある。
ディスカウントストアによるブランドなので、「オールインモーション」の基本はベーシックだ。ただし単なるシンプルなデザインのアスレジャーではなくて、少しだけひねりが入っている。ブランドコンセプトは3つ、品質、サステナビリティ、そしてインクルーシビティ。サステナブルな取引先や素材を調達しながらプレミアムブランド並みの品質を実現するとしながら、ここ数年のアメリカの社会潮流ともなりつつあるインクルーシビティを加えている。
特にマーケシングメッセージにはインクルーシビティを主眼に置いており、広告で利用するモデルの体形、人種、年齢を偏らせず、写真はレタッチを一切せずそのまま使い、店頭のマネキンのサイズには4、10、16を用意する。
インクルーシビティとは排他的ではない誰でも参加できる社会にしようというムーブメントで、とりわけ若年層にアピールするには避けては通れないテーマとなっている。トレンドをしっかり捉えてブランディングに活用しているというわけで、このあたりはマーケティングに長けたターゲットらしい。
本稿を執筆している3月半ばにはクラフトカテゴリーに新PBを導入したというニュースが入っている。強いPBは大きな利益源になるだけではなく、アマゾンに代表されるEC企業に対抗する強力な武器でもある。昨年度はパンデミックという追い風も吹いて売上高は19.8%増、一年間で過去11年間のトータル増額分を超える150億ドル増を記録した。同社のPBはこの絶好調を支える屋台骨なのである。
鈴木敏仁(すずき・としひと):東京都北区生まれ、早大法学部卒、西武百貨店を経て渡米、在米年数は30年以上。業界メディアへの執筆、流通企業やメーカーによる米国視察の企画、セミナー講演が主要業務。年間のべ店舗訪問数は600店舗超、製配販にわたる幅広い業界知識と現場の事実に基づいた分析による情報提供がモットー
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