オンワードがOMO型の新業態 デジタルを活用した6つのサービス

 オンワード樫山は23日、「OMO(オンラインとオフラインの融合)型店舗」をうたうライフスタイル型の新業態「オンワード・クローゼット・ストア(ONWARD CROSSET STORE)」の3号店を、千葉・南船橋の「ららぽーとTOKYO-BAY」1階にオープンした。

 出店地は同社の「シェアパーク(SHARE PARK)」跡地で、売り場面積は331平方メートル。ファッションからビューティ、食品、生活雑貨まで取り扱う。また、同社は2021年2月期にオンライン会員が350万を突破した。これをベースに、デジタルを活用した6つのサービスを導入する。

 デジタルサービスは、客の利便性向上とともに、店頭へ誘客するための接点となる。同社のEC「オンワード・クローゼット」の在庫を店舗に引き当てて試着・購入ができる「クリック&トライ」は、イオンモール羽生店(埼玉・羽生市、4月10日オープン)、mozo ワンダーシティ店(名古屋市、同17日オープン)で先行導入し、すでに1日平均で3人程度の利用がある。そのほか、指名したスタイリストからウェブ上で接客を受けられる「パーソナルスタイリング」、ストリーム配信動画を見ながら商品を購入できる「スタイリングライブ」、体形や好みの色・形の入力でオンライン上でフィッティングイメージを確認できる「カスタマイズ」などがある。

 買い付け商品が半分以上を占めるMD構成も特徴だ。自社ブランドは「23区」「自由区」などのほか、EC限定ブランドの「ハッシュ ニュアンス(#NEUHANS)」などを実際に試着・購入できる。買い付け商品は「グラミチ(GRAMICCI)」をはじめとしたコロナ禍で熱が高まるアウトドアウエアや、ビューティコーナーではオーガニックコスメの「アルジタル(ARGITAL)」のスキンケア用品、各地から選りすぐった缶詰食品や食器など幅広くセレクト。それらを「ワーク」「ホリデイ」「ウェブネス」の3つのゾーンに分けて売り場を構成している。

 単店および事業全体での売上高目標、出店計画などは明らかにしていない。百貨店などへの出店も視野に入れている。事業を統括する前川真哉OMOストアカンパニー企画販売課長は、これまで同社の基幹百貨店ブランド「23区」の営業担当などを長年務めてきたが、20年に現在のポジションに抜てきされた。「これまで当社が主力としてきた(プロダクトアウト型の)ブランドビジネスとは考え方が異なる事業だ。お客さまがどんなモノが欲しくて、どういったサービスを求めているかが出発点になる。(OMO型店舗は)われわれのノウハウで最初から100点満点のものが作れるとは思っていない。トライアンドエラーの中で事業のスキームを構築していきたい」と話す。

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マスク顔をバージョンアップ! “ヘッドスカーフ”の新潮流

 無愛想に見えがちなマスクルックも、ヘッドスカーフとのコンビネーションで印象が様変わりします。さらに、髪の乱れを防げるだけでなく、顔周りも華やかになる“一石三鳥”のアレンジです。今回は、おしゃれと快適さの両面で役立つ新しいヘッドスカーフ使いに注目してみました。

 withマスク生活はまだまだ続きそうです。デザイン性や機能性が優れたマスクが続々と登場し、選択肢が増えたのはうれしいですが、マスクをつけていて感じるのは、つけ外しのたびに髪の毛がからまり、髪型が乱れがちなこと。ヘッドスカーフはこういったトラブル回避に役立ちます。以前、「ターバンの真知子巻き」をご紹介しましたが、近ごろはヘッドスカーフのアレンジもニューノーマル仕様に進化。帽子代わりや紫外線除けの面からも、この春夏支持が広がりそうです。

スカーフ柄がデニムルックを格上げ 気分はモダンヒッピー

 見慣れた印象のデニムルックをアップデートさせる上でも、ヘッドスカーフは頼りになる存在です。エスニック調やバンダナ風のデザインは、デニムパンツが持つヒッピーテイストとなじむ、格好の相棒です。

 穿き込んだビンテージライクのハイライズのデニムには、スカーフで額を覆い、後ろで結ぶスタイルがおすすめです。クラシックでグラフィカル模様がモダンヒッピーの雰囲気を演出。シンプルなトップスやベーシックなTシャツに映えるので、初夏に向けて使える小技です。

 今シーズンのトレンドとして再び勢いづいてきたヒッピーテイストを印象づけるには、バンダナ風プリントのスカーフが効果的。2枚目の写真では、洗いざらした表情のアイスウォッシュ・デニムパンツとフリンジのレザーシャツで、ジェンダーレスなヒッピースタイルに。バンダナ風ヘッドスカーフを組み合わせて、さらに、70年代風ボヘミアンのたたずまいです。

帽子感覚の“三角巾巻き”で顔周りもすっきり 決め手は小物との連携

 髪を包むように巻く、いわゆる“三角巾巻き”は、清潔感にあふれ、すっきり見えるアレンジです。アイウエアやマスク、バッグなどの小物類との組み合わせは、全体のまとまりをよくしてくれます。コンパクトなスカーフなら、結び方も簡単で軽やかな印象に。

 1枚目は、ゼブラ柄のスカーフを“三角巾巻き”。一見、カチューシャのようにも見え、初心者にも取り入れやすい巻き方です。コーデの決め手は、同じ柄のショルダーバッグ。ゼブラ柄のハーモニーがモノトーンコーデのスパイスになっています。ヘッドスカーフがマスク周りの髪をすっきりまとめてくれるので、大きなフープピアスも引き立ちます。

 一般的な布スカーフとは異なる質感を選べば、ヘッドスカーフの印象も様変わり。帽子のような感覚で使えます。2枚目の黒いヘッドスカーフは、フェイクレザーのようにも見える光沢感を帯びたタイプ。レザー調のつやめきで顔周りはシックに華やぎます。サングラスやイヤリングとの連携も効いています。スタイリングがあっさりしがちな春夏のアクセントづくりに重宝するテクニックです。

女優ライクな“サングラス・オン真知子巻き”でリゾートムードを漂わせて

 リゾート地で見かけるスカーフアレンジに、顔を包むように巻く“真知子巻き”と“サングラス乗せ”があります。髪をくるんだヘッドスカーフのてっぺんにサングラスを乗せると、リュクスなムードに。街中でもリゾート気分が味わえるスタイリングです。

 イエローとグリーンの花柄スカーフは、人気のナチュラルテイストを添えてくれます。気負わずさらっと真知子巻きして。1枚目はトレンドの大襟ブラウスに、スカーフで優雅なムードをプラス。頭上に乗せたサングラスが視線を誘い、リラックスしたリゾート気分も添えています。昔の映画女優を思わせる非日常な気分が味わえるのも、この小技の魅力です。

 ヘッドスカーフはたおやかさを演出できるアイテムですが、クールな装いに仕上げる選択肢もあります。2枚目の写真では、ブラウン系スカーフをぴったり巻いて、その上から黒サングラスをオン。マスクとの相乗効果で、タフな印象が生まれました。オーバーサイズのオレンジ色のTシャツと大胆なゼブラ柄のボトムスの組み合わせで、“街中サファリ”のリゾートスタイルの完成です。

 まだしばらくは縁が切れそうにないマスクと付き合う上で、ヘッドスカーフはバイプレーヤーとして使えます。巻くポジションや強弱、小物との連携など、アレンジ次第で多彩な表情を引き出せます。この春夏は、スカーフの出番をヘッドゾーンに増やしてみては。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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協力金は日額20万円「まったく話にならない」 休業要請で百貨店・SC困惑

 菅義偉首相は23日夜、東京都、大阪府、京都府、兵庫県に3度目の緊急事態宣言を発表した。期間は25日から5月11日まで。休業要請によって4都府県の百貨店やショッピングセンター(SC)は一部売り場を除いて大部分を休業する。コロナ禍で1年以上の消費低迷に苦しむファッション&ビュティ業界がさらなる打撃を受けることは避けられず、関係者に危機感が広がっている。

 23日21時時点で百貨店やSCは公式な発表は行なっていないものの、食品を除き、アパレルや化粧品など大半の売り場は休業する見通しだ。具体的な休業範囲などについては23日深夜から24日午前にかけてアナウンスされることになる。国や都は商業施設への休業要請について「生活必需品は除く」としており、食品以外に何が「生活必需品」になるのかの線引きが一層の混乱を招いている。百貨店やSCで販売するアパレルや化粧品メーカーは、「商業施設側の方針に従う」(ファーストリテイリング、良品計画、アダストリアなど)としている。

 休業に伴う協力金として商業施設に1日20万円、出店するテナントには1日2万円が支給される。ある百貨店の関係者は「百貨店は4000〜5000人の人が働き、1日の売上高は数億円になる。まったく話にならない」とため息をついた。別の関係者は「休業要請の中身の発表と発令まで1日しか時間がない。やり方があまりに稚拙だ」と怒りをにじませた。

 東京都は休業要請する商業施設について、1000平方メートル以上の店舗面積で生活必需品は除外するとしているが、百貨店やSC以外の大型路面店などもこの範疇に含まれるかは判断が分かれる。昨年春の緊急事態宣言の際は、都心の小売店が一斉に休業した。だが今回は百貨店とSCが休業する一方で、路面店は通常営業を継続することになりそうだ。緊急事態宣言の対象ではない神奈川県、千葉県、埼玉県の百貨店やSCもそのまま営業する。

 23日昼、銀座では多くの人の姿が見られた。百貨店の店内は駆け込み需要もあってか、化粧品売り場などはコロナ禍にしては賑わいを見せていた。江東区に住む30代の女性は「母の日のプレゼントを探しにきた。ゴールデンウイークに来ようと思っていたけど、朝のニュースを見て変更した」と話した。

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「ステラ マッカートニー」が森林破壊ゼロ目指すグリーンピースとコラボ オーガニックコットンのTシャツなど

 「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」が、カプセルコレクション「ステラ × グリーンピース(STELLA×GREENPEACE)」を2021年サマーコレクションの一部として発表した。

 同コレクションは、アマゾンの森林破壊を食い止めるために活動している環境NGOグリーンピースのキャンペーンをサポートするもの。アイテムはオーガニックコットンのTシャツ2種とスエットシャツの全3型で、いずれもビンテージのエコアクティビストTシャツから着想を得たグラフィックを施した。価格帯は、税込4万2900円〜9万5700円。一部店舗とオンラインストアで販売中だ。

 ステラ・マッカートニーは、「アマゾンをはじめとする森林は、世界中で販売されている食肉や乳製品生産のために破壊されるべきではない。日々の食事で摂取する肉を削減することは、アマゾンの森林破壊を防ぎ、生命維持に必要なエコシステム、そして地球の気候を未来の世代のために守ることにつながる」とコメント。

 2020年、アマゾンの自然破壊は過去12年間で最大規模を記録した。多くの森林が工業型農業や畜産業用の土地開拓開のために伐採され、1年間でイギリスの国土よりも広い面積がブラジル全体で焼失したと公式データが明らかにしている。これらの問題にいち早く取り組んできた同ブランドは、14年から“森林破壊ゼロ”を掲げ、原生林や消滅の危機にある森林から資源を調達しないという目標を16年に達成。現在使用するビスコースのほとんどが、サステナブルに管理されたスウェーデンの木を原材料としている。

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リラクゼーションサービスのメディロムがヘアサロン「ザック」と店舗運営に関する事業提携

 「リラク(Re.Ra.Ku)」を中心にリラクゼーションスタジオを全国に展開するメディロムは、ヘアサロン「ザック(ZACC)」を運営するザックと店舗運営に関する事業提携に合意した。

 メディロムは、美容サービスはお客に対して“美”を提供するものであると同時に“癒し”を提供するものであり、同社のサービスと親和性が高いものと考えている。事業提携により、既存店舗での相互サービスの提供や、共同運営店舗の開発、社員教育の共有を行うことで、顧客満足度の向上や店舗収益率の改善を図る。またメディロムが有するフランチャイズ、社員独立制度などのノウハウを共有することで、「ザック」ブランド店舗の国内外における新規出店を強化する。

 「ザック」は1988年に創業したヘアサロン。ノンストレスワークとアンベリワード(「embellir(美しくする)」と「reward(褒美)」の意味を重ねた言葉で、「美しくあろうと努力する人へのご褒美」というメッセージを伝えるために同サロンが考えた造語)をコンセプトにした店舗を展開する。高い技術力とサービス提供力、ブランド力を有し、30年以上にわたり顧客から人気を集めタレントや著名人も多く来店する。

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韓国発「魔女工場」から“ドクダミ&シカライン”が新登場 100%ビーガン処方

 韓国のスキンケアブランド「魔女工場」は4月23日、ビーガン処方の鎮静ケアに特化した“ドクダミ&シカライン”を発売する。Qoo10と楽天の公式ショップで販売する。

 “ドクダミ&シカライン”は、フランスのビーガン認証機関「イブ ヴィーガン(EVE VEGAN)」の正式認証を受け、100%ビーガン処方にこだわったスキンケアラインだ。韓国の2大名峰の1つ、智異山(チリサン)で採れた高品質の智異山ドクダミを144 時間発酵させたドクダミエキスとシカを配合し、ストレスなどの影響を受けた肌をケアする。製品は、洗顔フォーム(120mL、税込1400円)、美容液(100mL、税込2000円)、化粧水(400mL、税込2400円)、クリーム(100mL、税込2800円)、マスク(25mL、300円)をラインアップする。

 「魔女工場」は2012年に韓国で誕生したスキンケア専門ブランドで、天然成分にこだわったアイテムをそろえる。韓国の有名口コミアプリ「ファへ」で高評価を得るなど、本国での人気も高い。昨年8月に日本に上陸し、若年層を中心に支持を集めている。今回登場する“ドクダミ&シカライン”を含む“アワーヴィーガン”シリーズの製品は山林保護のためのFSC 認証包装材及び豆インクを使用するなど、環境にも配慮している。

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LVMHがトッズ・グループの株式6.8%を取得 約90億円で

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、トッズ・グループ(TOD'S GROUP)の株式所有率を10%に引き上げる。トッズ・グループのディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)会長兼最高経営責任者(CEO)が22日に公表した。取引は4月28日に実行。

 LVMHはトッズ・グループに長年投資しており、現在3.2%を所有しているが、子会社のデルフィーヌS.A.S.(DELPHINE S.A.S.)を通して、デッラ・ヴァッレ会長兼CEOが運営するディエゴ・デッラ・ヴァッレ&C S.r.lから株式の6.8%に相当する225万株を取得する。契約前15日間のトッズ・グループ株式の平均から、1株あたり33.10ユーロ(約4200円)とし、計7450万ユーロ(約90億円)で売買する。これにより、デッラ・ヴァッレ会長兼CEOが同グループの株式の63.64%を、LVMHが10%をそれぞれ所有する。

 ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOは、「ディエゴ・デッラ・ヴァッレとは20年以上、家族ぐるみの友情を築いてきた。人としても、仕事人としても尊敬している。さらに深く強いパートナーシップを結べてとてもうれしい」とコメント。デッラ・ヴァッレ会長兼CEOもまた「LVMHとわれわれはラグジュアリー、品質、製品について共有の価値観を持っている。これからの可能性を考える良い機会だ」と語った。

 業界のアナリストは、トッズ・グループの持つブランド「トッズ」「ホーガン(HOGAN)」「フェイ(FAY)」「ロジェ ヴィヴィエ(ROGER VIVIER)」などを含むグループの売却の可能性を探っており、その買い手にアルノー会長兼CEOとLVMHをあげている。デッラ・ヴァッレ会長兼CEOは売却の可能性を繰り返し否定している。

 トッズ・グループは4月9日、メガインフルエンサーのキアラ・フェラーニ(Chiara Ferragni)を新たな取締役会のメンバーに任命してZ世代へのアプローチを強化した。デジタル化に焦点を当て、卸売のプロセスの合理化にも取り組んでいる。フェラーニの任命で同グループの株式は12.1%上昇した。2020年12月期の売上高は、前期比30.4%減の6億3700万ユーロ(約820億円)だった。

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「マルジェラ」のフレグランス“レプリカ”から抹茶の香りが誕生

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は5月21日、フレグランスシリーズ“レプリカ”から新作フレグランス“マッチャメディテーション”(100mL、税込1万7600円/30mL、税込8800円/10mL、税込3850円)を発売する。また、東京・表参道ヒルズで開催中の同ブランドのポップアップと「アットコスメショッピング」で5月14日から先行販売を行う。

 “レプリカ”は、“時や場所を超え、記憶やムードを再現する”をコンセプトに創作するフレグランスシリーズだ。新たに登場する“マッチャメディテーション”は研ぎ澄まされた静けさと優雅な抹茶の香りが誘う瞑想のひと時を表現。抹茶の上品な香りとベルガモットやオレンジフラワーが華やかに香るフローラルシトラスだ。サイズは100mLと30mL、トラベルサイズ10mLの3種を展開する。

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パルコがウエルネス事業を強化 オーダーメードサプリメントサービスを展開するドリコスと業務提携を発表

 パルコとドリコスは、このほど健康・美容領域の強化・拡大を目的とした業務提携および出資契約の締結を発表した。業務提携の実効性を高め、より長期的かつ緊密な関係にするため、パルコはドリスの第三者割当増資を引き受けて出資する。

 パルコはコロナ禍によって健康や内面の充実への意識が急速に高まっていることから、昨年9月にウエルネス事業を組織化。健康の視点から生活者がより良く生きるための広い意味での同社グループにおけるウエルネス領域に関する新たなライフスタイルの提案、価値提供を目指している。

 業務提携により、パルコのウエルネス事業における新たな価値創造を目指すとともに、ドリコスのデータとハードウエアの掛け合わせによるヘルスケアオートメーション事業に対し、パルコ各種経営資源を提供することで、両社の事業成長に向けて連携を図る。内面的な美と健康をオン・オフライン両面でサポートする新規ビジネスの検討を行うとともに、互いのノウハウやネットワークを提供し支援し合うことで、双方の顧客への提供価値および事業の強化を行う。

 ドリコスは2012年に設立。データとハードウエアの掛け合わせにより、いつの間にか健康になる未来を目指すヘルスケアオートメーション事業を展開する。利用者1人1人に対して不足した栄養素を自動で推算、配合、抽出までワンストップで行うことのできる世界初のオーダーメードサプリメントサービスを展開するほか、顧客の持つソリューションにオーダーメード性を加えて新たな価値創造を行う協業なども積極的に行っている。

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アルビオンが沖縄に研究所を開設 沖縄由来の化粧品原料開発を目指す

 アルビオンは、沖縄の植物や海洋資源に着目した化粧品原料の開発を目指し、5カ所目となる研究施設「アルビオン沖縄研究所」を沖縄県うるま市に開設した。2年後に希少性や機能性の高い植物や海洋資源を原料化し、3年後には製品への配合を目標に掲げる。

 同社はこれまで、沖縄の渡名喜(となき)島に自生している野生のブドウ「リュウキュウガネブ」の葉エキスを開発し、2013年に「アルビオン(ALBION)」の美容液“エクラフチュール”への配合を機に、沖縄素材と接点を持つようになったという。その後、沖縄の企業誘致促進プログラムに参加、県内の研究機関と連携した原料開発の体制を確立し、沖縄研究所の開設に至った。

 同社の研究所は、10年に秋田藤里町に開所したアルビオン白神研究所をはじめ、東京・東日本橋(13年)、スリランカ(14年)、神奈川・横浜(20年)の4カ所に設け、化粧品原料の研究や開発、植物栽培などを行っている。各施設でそれぞれの特性を活かした研究を推進し、ユーザーの期待を超える新しい化粧品作りに挑戦する。

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ESG投資の第一人者はファッション業界をどう見てる?可能性と課題を深掘り

 最近ニュースでよく耳にするビジネス用語の一つに“ESG投資“がある。ESG はEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)の頭文字を組み合わせた言葉で、今や経営や企業のあり方を語る際に欠かせないキーワードだ。そこでESG投資の第一人者にその成り立ちの背景や盛り上がる理由、ファッションやビューティのビジネスとの関連について話を聞いた。耳痛い言葉も多いが、同時に企業の成長を促すためのヒントがあふれている。

WWDJAPAN(以下、WWD):ESG投資の観点からファッションやビューティ業界はどう見えていますか。

吉高まり三菱UFJリサーチ&コンサルティング経営企画部副部長プリンシパル・サステナビリティ・ストラテジスト(以下、吉高):そもそも日本全体の意識が欧米と比べて遅れています。グローバル市場を相手に上場している企業は感度が高いけれど、それ以外は感度が低いのが現状です。ファッションやビューティはサプライチェーンが複雑であることも一因だと思います。

WWD:感度が“低い”とは、ESG投資ランキングにランクインしない、といった意味でしょうか。

吉高:それもありますが、私自身が様々な業界の経営者と話す中での印象もあります。国内市場だけを見ている企業はESG投資への感度が低い。3年前にロンドンでESG関連のサミットに参加した時もLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)やポロ ラルフローレン(POLO RALPH LAUREN)、H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)など欧米のグローバル企業は熱心でした。「ナイキ(NIKE)」は過去に不買運動を経験していますよね。そういった“アタック”を受けることも意識が高くなるきっかけになります。日本企業でグローバルな不買運動を経験している企業はあまりないのでは?

WWD:外圧は企業を動かしますね。では、ESG投資が進んでいる業界とその背景を教えてください

吉高:最も進んでいるのは、製薬業界といわれます。これは、業界自体が社会的価値と直結するためです。そして開発に多くの資金調達が必要であるため、金融機関へのアプローチが突出しています。

各業界にESG投資家から評価されるリーダー企業が必ずいます。日立、ソニー、オムロン、コニカミノルタなどの電機・電子メーカーやトヨタ、日本電産など将来を見据えて動くグローバル企業です。小売りでは丸井グループが2016年から「共創サステナビリティ経営」を実践しており、ESGを重視しています。イオン、セブン&アイ・ホールディングス、花王など消費者に近い企業も熱心です。オーナー企業では、投資家とよく対話をしている経営者は感度が高く、早くから対応している傾向にあります。

WWD:ESG投資観点から見てファッション、ビューティ分野の注目の企業を教えてください。

吉高:日本企業では資生堂、花王、ファーストリテイリング、良品計画。これらの企業は早くから対応し始めています。グローバル企業であるため、欧州の投資家からのプレッシャーもあります。社内体制を整えるには時間がかかりますので、経営トップのコミットメントがいりますよね。

WWD:なぜ欧米は日本よりも先行したのでしょうか。

吉高:実はESGはそれほど古い言葉ではありません。2006年に国連が「国連責任投資原則」を提唱しました。これは、個人の資金を預かり運用する年金や生命保険などの長期的視点にたった機関投資家は投資の決定をする際“ESG(Environment環境、Social社会、Governanceガバナンス)”の課題を反映させるべき、とした国際ガイドラインです。何百兆円、何十兆円と扱ってる投資家が、今まで企業の価値を、短期の業績や収益などの財務情報だけで評価してきたものを、それ以外の情報でも評価しましょうというガイドラインです。

その考え方は、急に始まったわけではありません。元々、欧米では1920年代からキリスト教的背景から社会的責任投資が始まりました。キリスト教関連の世界の財団、大学、教会の運用資金は莫大です。彼らがその資産を運用する際、聖書の教義(たばこ、アルコール、ギャンブルなど中毒性のあるものを禁止など)に反しないように投資をする考え方です。

WWD:目からウロコです。日本は高度経済成長下での公害問題から環境へ意識を始めたと思います。

吉高:はい。世界でも1960年代に公害問題発生(E)、人権運動(S)の勢いから、株主が企業に対して行動するようになりました。例えば、海洋で座礁した石油タンカーを所有している企業や、ベトナム戦争において莫大な破壊力をもつ爆弾の製造に関与した企業に対して対応を求める株主提案などが行われたのです。このようなことを起こす企業に投資をしないというネガティブスクリー二ングが始まりました。そこから、粉飾決算で倒産に追い込まれたエンロン事件などを経て、90年代にはEとSに加え、ガバナンス(G)の観点を踏まえた、CSR経営管理の評価へと進んだわけです。そして、金融機関は2008年のリーマンショックを経験し、短期的な業績の良しあしだけではなく、長期的視点で持続可能に成長する企業などに投融資をする方向へシフトし始めました。

そこで、企業はESG情報を開示し、企業価値の向上に向けて企業と投資家がコミュニケーションを強化するようになったのです。

しかし、日本にはこれらの歴史がありません。なぜなら、日本は銀行との関係が強く、株式も関係の強い企業が互いに持ち合い、市場に情報を公開して評価されることがなかった。だから、当たり前のことをあえて言わず、また、“良いことはひけらかさず美しく”となり、“良いことで儲けている”ことを開示する文化がありません。

WWD:むしろそちらの方が美徳として評価される傾向にあります。

吉高:はい。でも、「このままでは世界市場から評価されない」と、言い始めたのが安倍政権です。2014年に安倍元首相が経済財政諮問会議で、機関投資家によるESG投資の積極化に言及しました。ここが日本のESG投資の始まりです。日本の経済政策として、日本には1900兆円の家計金融資産があると言われていますが、それを企業の株投資に回すなど貯蓄から投資へという政策や、日本企業の価値を向上させESG投資を呼び込もうという政策などが打ち出されたのです。

日本の国民年金や厚生年金を預かっている年金積立金管理運用独立行政法人は170兆円を運用していますが、2015年国連の責任投資原則に署名しました。“世界のクジラ”と呼ばれるこの資金の動きは、世界最大で市場に大きな影響を与えます。ここがESG投資をすることになったので、一気に日本で動きだしたのです。

WWD:改めて今なぜESG投資が注目されているのか。

吉高:今回のコロナパンデミックでは、多くの企業が短期的業績の見通しが立たず財務情報を出せませんでした。長期視点の機関投資家は、それ以外の情報、つまりESG情報で評価することになり、十分な情報を開示している企業に資金が流れました。このような企業が、長期的に成長していくと評価されたのです。投資家や金融機関も、ESG投資は、企業の将来の経済成長につながると考え始めたのです。

新型コロナだけではありません。気候変動やブラックライブズマター 。昔に比べて、様々なリスクが増え、不確実性が高まりました。そのような世の中で、長期にわたって、強靭に対応できる企業であるかを評価する投資家に対し、企業は、オープンで透明性のある情報開示をすることが求められます。日本企業の課題は、この情報のトレーサビリティの視点が欠けている点です。

WWD:ESG投資に関して日本はどこに力点をおいたらよいと思いますか?

吉高:米国の投資家は、ESG投資は新たな成長市場を作るツールと考えています。例えば、再生可能エネルギー ソリューションのテスラや植物肉のビヨンドミートなどのフードテック企業に投資が集まります。また、欧州地域では、これまで大きな自然災害がなかったので、甚大化した自然災害が起こることに対して、危機を感じるようになりました。これは、聖書にあるノアの箱舟を連想するからなのかもしれません。日本のように自然災害と共存してきた国とは違う感覚があると思います。

今、アパレル業界に対する投資家の目線は厳しくなっています。それは、自然資源の使い捨てのビジネスモデルだからです。なぜなら、欧州の投資家は、サーキュラーエコノミーに関心が高いからです。一方で、ESG投資は、これまで定量的に測れない企業価値を評価しようとすることでもあります。ESG投資家の視点から、ファッションやコスメの存在意義を、ESG投資と関連させてストーリーを考える必要があると思います。そして、大事なのは、それをきちんと発信すること。ファッションやビューティの価値を、経済市場の中でしっかり認識させることが必要です。たとえば、資生堂は、社会価値に関する指標として、人々への支援を通じてビューティーイノベーションの実現を目指す「エンパワービューティー」の領域を中心としたESGに関する社内外の複数の指標を採用しています。これらの指標は役員の報酬のインセンティブと連動もしているんですよ。

WWD:ファッション、ビューティに近いところで参考になる動きは?

吉高:ポリエステルのリサイクル素材で有名な日本環境設計は、良品計画などの大手上場企業と多く組んで、ESG投資家向けのストーリーを提供していますよね。また、炭素素材のスパイバーというベンチャー企業は、上場企業であるゴールドウィンと組んで新たな素材をつくりだしています。ファッションではありませんが、美容、健康という点では、オーガニックスーパーのビオセボンは伸びていますね。 これは、新型コロナで価値観が大きく変わってきたことがあります。みな、生活の質について考え直し始めた。SDGsは、今や小中学校の義務教育に入っています。消費者のマインドも変わってきているからです。また、代官山のアロハテーブルをはじめ多数の店舗を運営する外食業のゼットンはサプライチェーンを含めてサステナビリティを実現しようとしています。これは、消費者や、資材を提供してくれるビジネスパートナーと共に企業価値を上げようとしています。このように、既存のビジネスモデルにこだわらず、新たな価値を生み出そうとする企業に、投資家が関心を持つのではないでしょうか。

WWD:上場していない中小企業がESGをどうとらえたらよいでしょうか。

吉高 ゼットンの例を挙げましたが、ESG投資家は1社だけを見ているわけではなくサプライチェーン、バリューチェーン全体を見ています。例えば自動車会社で講演をすることになった場合、私はその部品を扱っている工場に呼ばれることがあります。製品ひとつひとつがサステナビリティであるかを情報開示する必要があるからです。

環境だけではありません。例えば先日とある非上場の中規模企業が米国企業と契約しようとしたとき、「あなたの会社はこれまで、女性や障害のある方が経営する企業と契約をしたことがあるか」と問われました。慌てて女性が経営していて自分が欲しい製品をつくっている国内の会社を探したけれど見つからない。

サステナビリティのエコシステムはすぐには作れません。だから、日ごろからジェンダーイクオリティーやサステナビリティを考え、ネットワークを持たなければ。それをコストではなく、企業の成長力を向上するための将来への投資として見るのがESG投資ですし、そして、サステナビリティ経営です。

1社の動きだけでは変われないのは化学も自動車も鉄鋼も同じです。大手でさえも1社では無理。花王とライオンが同業他社なのに組んで、プラスチック包装のリサイクルに取り組むのも1社ではやり切れないからなんですね。

未上場であっても、国内だけでビジネスをしていても、上場企業と何らかの商売をするなら、またはしたいと思うなら、今後は日本でもその点が問われていきます。日本の上場企業3000社、グローバル企業と一切関わらないなら別ですがそれはないでしょう。

また、さっきも申し上げたように、Z世代はSDGsネイティブです。彼らが多数を占めれてくれば、選ばれる産業、企業にはなりえないのかもしれません。

WWD:どこから取り組んだらよいでしょうか。

吉高:まずは、サステナビリティについて知って、社内や社外の人と話してみてください。仲間づくりをしてみてください。今のビジネスが、本当にこのまま続くのかを考え、商品のサステナビリティのストーリーを作ってみてください。

そして、具体的に考えるとしたら、気候変動問題からでしょう。気候変動が進み、自然界のバランスがかわり、いま使っている資源が十分にとれなくなってきています。ESG投資家は、今、必ず気候変動を問います。あらゆる産業界がこの問題に取り組んでいます。たとえば、自社の製品のCO2排出量を把握しなければ、近い将来上場している百貨店では販売できなくなるかもしれません。多くの製品は、エネルギーを使いますから、カーボンフットプリントというものでCO2排出量が計算できます。女性のジャケットは、18キログラムの CO2を生産から廃棄までに排出するといいます。認証制度もあります。そのような計測を始めると、エネルギー効率、資源効率などの無駄が見えてきます。水の取り扱いもポイントです。徐々にデータを集めるだけでも、重要な1歩です。もうひとつはジェンダーですね。海外の投資家からは、日本企業の弱点の一つとして、ガバナンス体制にダイバーシティが進んでいないことを挙げます。ファッション業界の女性の経営者はどのくらいいますか?

WWD:数えるほどしかいません。

吉高:それはマズイですね。いらっしゃるイメージでした。業界ごとに、成長性の重要な項目というものがあります。その業界のよいところがあれば、それを伸ばすことが成長戦略となります。投資家が求めるのは、マイナス面でだけではなく、成長戦略のストーリーのプラス面です。この業界はなくなってしまう、なんて意識が根付いてしまうことが一番問題です。

WWD:ファッションやビューティ業界の良いところを洗い出し直す、ですか。

吉高:はい。例えばウェルビーイングは目に見えません。でも、コロナ下で人間の幸せ度、幸福度という見えない価値が再評価されています。今はエンターテインメント業界も厳しいですが、人間が幸せと感じる価値は大切ですよね。それを定量化して見せていくことです。

WWD:なるほど、数値化できずとも見える化すれば投資家は価値と認識するのですね。 ファッションとビューティは確かにウェルビーイングやワクワク、誰かの背中を押すといった価値がウリで、そこで社会貢献できると思っています。ただそれを数値、定量ではなく感覚でやってきた。

吉高:クリエイティビティだから、感覚で作る世界というところは仕方ないとするのではなく、クリエイティビティだってこれからはある程度定量化すべきです。考えていても、行動し、理解されなければ、考えていないことと同じです。ビジネスの、企業の存在井意義を認識してもらうことです。アンケートで企業価値を可視化するとか、ファンつくりを見える化するとか、学校を訪れて子供たちに繊維について教える、でも構いません。コミュニケーション下手の私たちは変わらなくてはいけないと思うのです。

WWD:ロイヤルファンを多く持っていることは投資対象になるのですね。

吉高:なります。だって売り上げが伸びるわけですから。それを発信してください。そこを投資家は見ます。このESG投資の流れは、確実に個人投資家にも来ています。中にいると当たり前すぎていまさら?と思うことも客観視すればみえてくる、価値がたくさんあると思います。

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BTSが「ルイ・ヴィトン」のアンバサダーに就任 ヴァージルも祝福

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は韓国のボーイズグループBTS(防弾少年団)がハウス・アンバサダーに就任したことを公式インスタグラムで4月23日に発表した。

 「ルイ・ヴィトン」は公式インスタグラムでBTSについて「世界で最もシーンを超えて名声と影響力を持つグループの一つ」「ポジティブな影響を与えるメッセージで知られている」と称し、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターは「ラグジュアリーと現代のカルチャーを融合し、ブランドに新たな一章を加えてくれるであろう、この素晴らしいパートナーシップを楽しみにしている」とコメントした。

 BTSは過去に「グラミー賞(Grammy Awards)」などで「ルイ・ヴィトン」を着用していたほか、2021-22年秋冬メンズ・コレクション発表前の告知映像でも起用されていた。

 ビッグ ヒット エンターテインメント(Big Hit Entertainment)に所属するBTSは、RM、Jin(ジン)、SUGA(スガ)、j-hope(J-ホープ)、Jimin(ジミン)、V、Jung Kook(ジョングク)の7人で2013年に結成。18年には国連総会で演説を行い、20年にはBLM関連の団体に100万ドル(約1億1000万円)を寄付するなど社会的メッセージの発信力と、ファンである通称“アーミー(ARMY)”の社会問題への関心の高さでも知られている。

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伊ランジェリーの「インティミッシミ」から初のアクティブウエア 手頃でかわいい、サステナブルなアイテム

 イタリア発ランジェリーブランド「インティミッシミ(INTIMISSIMI)」が、ブランド初のアクティブウエアライン“イン アクション(In Action)”を発売した。 “ソフト”と“ハード”の2軸で、本格的なワークアウトウエアから普段使いもできるヨガウエアまで、カラーバリエーション豊かなスポーツブラやレギンスを12アイテムそろえた。日本のECサイトでは4月現在ブラトップのみを取り扱っている。価格は4990〜5990円。素材には環境負担を考慮したリサイクルピリアミドQ-ノヴァ(Q-nova)やオーガニック スピーマ コットン、海藻から作られたシーセル(SeaCell)を組み合わせたマイクロファイバーを使用した。

 ローラ・ゲスイート(Laura Gesuito)米「インティミッシミ」「カルツェドニア(CALZEDONIA)」ブランドマネジャーは、「パンデミックを経て、女性のファッションに大きな変化があった。今は快適さに加えて、ウエルネスを優先するファッションに重点が置かれている。アクティブウエアは多くの女性にとって欠かせないものとなった。『インティミッシミ』はランジェリーのブランドなので、アクティブウエアが中心になることはないが、女性が本当に必要だと思うものを提供するのは大事なことだ。同コレクションは、素肌に優しい生地で構成されている。手頃な価格で高品質な製品の提供を心掛けている」と語った。

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美肌菌に注目し続ける神崎恵が「ボディケアでも美肌菌」のススメ

 ユニリーバ・ジャパンが手掛けるパーソナル ビューティケアブランド「ダヴ(Dove)」はこのほど、昨春トータルリニューアルした「ダヴ ボディウォッシュ」に関するプレスイベントを開催した。美容家の神崎恵をゲストに迎え、肌本来のうるおいを守る菌「美肌菌」(※1)と肌のうるおいケアについて発信した。3人の息子の子育てに追われつつも女性の美しさを応援し続ける神崎に、美肌菌に着目したきっかけや、自分の肌に既にあるものを大事にする美容法などについて聞いた。

「頑張らなくていい」、
日々できるケアで美肌菌を守る

 神崎は「菌と言うと悪いイメージを持たれるかもしれませんが、美肌菌は、誰もが持つ肌に良い菌なんです」と語り出し、「日常生活では美肌菌のバランスを崩さず、守ろうと心がけています」と自身の美容法を紹介。と言っても美肌菌を守る美容は「簡単で、頑張らなくてもいい」そうで、3児のママは「いい睡眠をとること」「発酵食品など、腸内環境に良いものを摂取すること」「紫外線対策」などを実践中。誰でもマネできそうだ。

 そして神崎は「お風呂で体を洗うときは、体も、顔と同じくらい大切に」と続け、顔同様に美肌菌を持つボディのケア方法も指南。「ダヴ ボディウォッシュ」をしっかり泡立て、手で優しく泡を転がすように洗い、お湯が優しく体をなでるように流し、最後も優しく触れるようにタオルを押しあて水分をふき取るという、大切な人と愛を育むような洗い方を伝授した。神崎は、「私は、お風呂や歯磨きなどの毎日のケアで自分を大事にして、“きれいのスイッチ”を入れています。ただ体を洗うのではなく、自分の肌を大事にする、その肌を育てることを楽しんでくれたら」とエールを贈る。

「持っている力を引き出す」で
「ベクトルを自分に」

 そんな神崎は「WWDJAPAN」のインタビューで、「先輩たちが冗談半分で言っていた『キレイな人には、美肌菌がいるんだよ』という言葉を『本当にそうかも』と思うようになったんです」と、美肌菌に着目した経緯を教えてくれた。そして美肌菌に着目すると、「(スキンケアアイテムで)『与える』ばかりに注目していたけれど、その前に『元来のちからを引き上げる』美容も大事なのでは?」と考えるようになって、自身の美容法に「もう1本の軸ができたんです」と話す。

 特に「元来のちからを引き上げる」は、固定の美意識にとらわれず、「ベクトルを自分に向け、自分自身を愛すること」につながると主張する。そして美肌菌を含む「元来のちからを引き出す」考え方は美容家の間では既に広がっているが、「ダヴ」のように手に取りやすい、親しみやすいボディケアアイテムにまで広がると、「みんなが自分の肌、自分自身を大事にできるようになりそうです」と期待した。日常生活の中で実践できるのも、「“突き詰めない感じ”がちょうど良い。ライトなくらいの方がみんな実践できるし、みんなを受け入れてくれるビューティというムードを感じます」という。

「ダヴ」は「美肌菌」も残して洗う

 「ダヴ ボディウォッシュ」は、肌のうるおいを守るのに重要な役割を果たしている表皮ブドウ球菌とサーモフィルス菌を美肌に関わる菌、「美肌菌」と定義。昨春の大型リニューアルでは"美肌菌・ケア(※2)処方"を採用。濃密うるおいミルク(※3)を配合し、うるおいを守り、もっちり肌に導きつつ、肌の上の美肌菌も残して洗う。
 「あなたらしさが、美しさ」と考え、全ての人がありのままの自分を肯定的に受け入れられるきっかけを作り、一人一人が自分の可能性を最大限に発揮できるようになることを応援する「ダヴ」ブランドは現在、世界137カ国以上で展開。毎日2億7000万人が使用する、世界売り上げナンバーワン(※4)のボディウォッシュブランドだ。

※1:肌表面に存在する、肌の保湿に寄与するといわれている微生物叢(そう)
※2:「美肌菌」の役割を補うために、肌にうるおいを与えること
※3:ステアリン酸、セラミド、ココイルグリシンK、ビタミンB3、グリセリン水溶液をうるおい成分としています
※4:ニールセン調べ。世界36カ国(日本は含まれない)の日用品市場における身体洗浄料分野での売上金額をもとにユニリーバが算出(対象期間は、2020年9月時点でデータ取得可能な直近12カ月)

問い合わせ先
ユニリーバお客様相談室
0120-362-170

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ビームスが35年間愛されたショッピングバッグを廃止 有料のコットン製に切り替え

 ビームス(BEAMS)はアースデーの4月22日、脱プラスチックへの取り組みとして年間39万枚生産していたビニール製のショッピングバッグを廃止し、有料のコットン製に切り替えることを発表した。全国の店舗で5月1日から実施する。価格は550円。

 オレンジカラーのビニールバッグは、同社が創業10周年を迎えた1986年に誕生し、“渋カジ”ブームの中で同社の代名詞として親しまれた。これまで廃棄時に分別しやすいようにハトメの素材を変えたり、植物由来の原料を一部使用した素材に切り替えたりするなど改良を重ねてきたが、今回は使い捨てという前提を変えるべくコットン製の有償バッグへと切り替えた。従来の形状を踏襲しつつ、素材はGOTS認証を受けた100%オーガニックコットンを使用した。

 ビームス アウトレット各店とビームス ゴルフ各店ではすでにFSC認証紙を使用した紙製のものに切り替えており、ほぼ全てのショッピングバッグをリニューアルすることになる。

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ロフトが化粧品容器回収拠点を全店舗に拡大

 ロフトは5月20日、化粧品の容器を回収する「容器回収リサイクルプログラム」の回収拠点を全店舗に拡大する。まずはテラサイクルジャパンと日本ロレアル、ネイチャーズウェイとの取り組みを行う。

 ロフトは、2017年6月にオープンした銀座ロフトを常に新たな挑戦をしていくロフトのモデル店舗として位置付け、世界的課題であるサステナブルを踏まえた商品や企画をさまざまな角度から売り場発信・提案する。その取り組みの一環として、使用済みキッチンスポンジの回収や、ネイチャーズウェイグループの製品の容器回収などを期間限定で行ってきた。今回、「出来ることからはじめてみよう」という視点から、回収拠点をロフト全店に拡大し循環型社会の実現を目指す「容器回収リサイクルプログラム」を始動する。

 ネイチャーズウェイとは「ネイチャーズウェイサステナブルプログラム」と題し、同社が扱う「ヴェレダ(WELEDA)」「ナチュラグラッセ(NATURAGLACE)」「チャントアチャーム(CHANT A CHARM)」「ドクターブロナー(DR.BRONNER'S)」の空き容器回収ボックスをロフト30店舗の健康雑貨売り場に設置する。

 日本ロレアルは、「メイベリン ニューヨーク サステナビリティプログラム」として「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」や他社製品を含むマスカラ製品全般の空き容器を7月31日まで14店舗で回収。「ラ ロッシュ ポゼ リサイクルプロジェクト」は6月上旬から実施し、「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE-POSAY)」の空き容器回収ボックスを131店舗に設置する。

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「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ」がZ世代向けファンデーション“ミレニアルスキン”をリニューアル

 資生堂が展開する「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ(DOLCE & GABBANA BEAUTY)」は5月22日、Z世代向けファンデーション“ミレニアルスキン”をリニューアルする。保湿効果を高める処方などを加え、 “ミレニアルスキン オンザグロウティンティッドモイスチャライザー N SPF30・PA+++”(全5色、各50mL、税込各5280円)として生まれ変わる。新“ミレニアルスキン”のアンバサダーにイタリア人モデルのキアラ・シェルシを起用。最小限のメイクを施したビジュアルを使用し、店舗などで新製品をアピールする。

 “ミレニアルスキン”はZ世代の多忙なライフスタイルから着想を得た手軽に使えるファンデーションで、今回はこれまでの“ミレニアルスキン”と同様、肌にフレッシュで自然な艶を与えるだけでなく、“常に栄養成分を与え、肌を強化すべき”という信念のもと処方を改良した。

 肌を滑らかに整え保護する地中海地域栽培のイチジクエキスをはじめ、ふっくら肌に導くイタリア産オーガニックオリーブオイル、保湿効果の高いヒアルロン酸を含んだ独自成分、メディタレニアングロウ コンプレックスを配合している。また保護成分とUVフィルターも含まれており、SPF30・PA+++で紫外線から肌を守る。

 パッケージも手軽かつ清潔に使用できるよう、チューブ容器からポンプ式チューブ容器にリニューアルした。

 なお、銀座三越、三越伊勢丹化粧品オンラインストア「ミーコ(meeco)」では5月19日より先行発売するほか、4月22日より全国の「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ」店頭、5月8日より阪急百貨店公式通販「HANKYU BEAUTY ONLINE」、「@cosme SHOPPING」、西武・そごう「e.デパート」、三越伊勢丹化粧品オンラインストア「meeco(ミーコ)」の各ECサイトにて順次予約を開始する。

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「タトラス」が世界的ラッパー&ファンクバンドとコラボ ライブポスターやアルバムジャケットがTシャツに

 イタリア発のファッションブランド「タトラス(TATRAS)」は、1990年代に活躍したラッパーの2PACと、70年代にブラックミュージックの人気を広げたファンクロックバンド、スライ&ザ・ファミリー・ストーン(Sly & the Family Stone)とのコラボTシャツを発売する。当時のライブポスターや雑誌、アルバムジャケット、コンサート映像などをグラフィックとして採用し、背面に大きくプリントした。フロント右下には「タトラス」のロゴが付く。全5種、各1万9800円(税込、以下同)。4月24日に「タトラス コンセプト ストア」青山店とオンラインストア(ウェブ会員限定)で先行発売し、29日から全国の店舗で販売する。5月12〜18日には、伊勢丹新宿本店メンズ館6階でポップアップも開催する。

 Tシャツに加えて、家電メーカーのアイオンオーディオ(ION AUDIO)のレコードプレーヤー“ビニール モーション(Vinyl Motion)”の別注モデル(2万9700円)も用意する。スーツケーツのような形に充電池とスピーカー、USB端子を備えており、ふたの裏には「タトラス」のブランドロゴを刻印。ターンテーブルマットにはスライ&ザ・ファミリー・ストーンのグラフィックを施した。

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「タトラス」が世界的ラッパー&ファンクバンドとコラボ ライブポスターやアルバムジャケットがTシャツに

 イタリア発のファッションブランド「タトラス(TATRAS)」は、1990年代に活躍したラッパーの2PACと、70年代にブラックミュージックの人気を広げたファンクロックバンド、スライ&ザ・ファミリー・ストーン(Sly & the Family Stone)とのコラボTシャツを発売する。当時のライブポスターや雑誌、アルバムジャケット、コンサート映像などをグラフィックとして採用し、背面に大きくプリントした。フロント右下には「タトラス」のロゴが付く。全5種、各1万9800円(税込、以下同)。4月24日に「タトラス コンセプト ストア」青山店とオンラインストア(ウェブ会員限定)で先行発売し、29日から全国の店舗で販売する。5月12〜18日には、伊勢丹新宿本店メンズ館6階でポップアップも開催する。

 Tシャツに加えて、家電メーカーのアイオンオーディオ(ION AUDIO)のレコードプレーヤー“ビニール モーション(Vinyl Motion)”の別注モデル(2万9700円)も用意する。スーツケーツのような形に充電池とスピーカー、USB端子を備えており、ふたの裏には「タトラス」のブランドロゴを刻印。ターンテーブルマットにはスライ&ザ・ファミリー・ストーンのグラフィックを施した。

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NEW ARRIVALS: FINAMORE

こんにちは。

今週は気温も高く、初夏の陽気を感じられるようになりましたね。

昨年のこの時期に何を着ていたのか思い出しながらクローゼットを見返してみたりすることも。

今日は、2021年のワードローブにぜひ追加していただきたい、暖かくなってきたこの時期におすすめの<フィナモレ>の新作カジュアルシャツをご紹介します。

 NEW ARRIVALS: FINAMORE

フィナモレ>といえば、洗いのかかった生地によるソフトな着心地と、ナポリシャツならではの手作業によるディテールが特徴。

袖は身頃と別に作られ、職人の手作業により立体的に取付けられています。

この工程により肩の可動域が多く確保され、快適な着心地を実現。細部へのこだわりから生まれるコンフォタブルさとイタリアらしいムードで、バーニーズ ニューヨークでもリピーターのお客様が多いシャツブランドの一つとなっています。

 

最初にご紹介するのは花柄プリントのコットンシャツ。

生地のカラーに近いトーンのプリントが上品な印象の一枚です。

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FINAMORE フラワープリントシャツ

カラー: WHITE・NAVY・KHAKI

¥35,200(税込)

FINAMORE フラワープリントシャツをオンラインストアで見る>>>

 

襟型は<フィナモレ>のアイコンともいえる“シモーネ”。

ボタンを開けたときに綺麗にサイドに流れる襟先のラインが特徴で、ジャケットのインナーとしても、一枚でお使いいただいても様になる襟型です。

 NEW ARRIVALS: FINAMORE

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ホワイトカラーは一見すると無地のようですが、よく見るとこちらにもプリントがほどこされています。

使い勝手のよい白無地のシャツのようにお召しいただくことができ、さり気ないアクセントとしてコーディネートを演出する一枚です。

 

続いて、リネンにパーム柄プリントがほどこされたリネンシャツ。

ポップなヤシの木モチーフのプリントが気分を明るくする、夏にぴったりな一着です。

 NEW ARRIVALS: FINAMORE

FINAMORE プリントリネンシャツ

カラー: GREEN

¥41,800(税込)

FINAMOREプリントリネンシャツをオンラインストアで見る>>>

 

素材感のあるリネンにプリントされているため、適度にかすれたようなニュアンスのある表情がポイント。

着用を重ね、風合いが増した際の経年変化も楽しみな一着です。

 NEW ARRIVALS: FINAMORE

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襟型は綺麗なロールが特徴のワンピースカラー“マヌエル”。

隠しボタンにより、ラフに着ても襟が浮かずエレガントな首元をキープします。

 

そして、春夏シーズンの定番素材であるシアサッカーのネイビーシャツ。

凹凸のあるドライタッチな素材感により、汗ばむ時期でも快適に着用いただけます。

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FINAMORE シアサッカーシャツ

カラー: NAVY

¥37,400(税込)

FINAMORE シアサッカーシャツをオンラインストアで見る>>>

 

抜け感のある軽快な生地の表情が、季節感を演出する一着。

襟型はこちらも“シモーネ”を使用しています。

 NEW ARRIVALS: FINAMORE

フィナモレ>のシャツは夏の暑い時期にも、清潔感と大人の余裕を感じさせる一品。お出かけにはもちろんのこと、ご自宅での在宅ワークにも最適です。

店頭・オンラインストアには、ご紹介したモデルのほかにもバリエーションを豊富にご用意しています。

イタリアらしい洒脱な雰囲気のシャツで今年の夏を快適にお過ごしくださいね。

 

FINAMORE<フィナモレ>のアイテムをオンラインストアで見る>>>

“キノコの菌製”人工レザー開発が加速 台風の目ボルトスレッズCEOが語る

 キノコの菌から作られる人工レザー“マッシュルームレザー”の開発が加速している。特にここ1カ月の間に「エルメス(HERMES)」「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「アディダス(ADIDAS)」が立て続けに“マッシュルームレザー”を用いたプロダクトを発表し、「エルメス」は今年中に、「アディダス」は来年にも発売予定だ。

 “マッシュルームレザー”は何がすごいのか。キノコ類の菌糸体(マイセリウム)を培養させて生産するため再生可能で、動物を犠牲にすることもない。畜産における環境負荷も問題視されている点でも注目を集めている。“マッシュルーム レザー”開発の台風の目、ダン・ウィドマイヤー(Dan Widmaier)=ボルトスレッズ(BOLT THREADS)共同創業者兼最高経営責任者(CEO)にメールインタビューを行った。

WWD:マッシュルーム由来のレザーに注目した理由は?

ダン・ウィドマイヤー=ボルトスレッズ共同創業者兼CEO(以下、ウィドマイヤー):マイセリウムは無限に再生可能であり、また繊維組織であることから、動物由来の皮革のような手触りのサステナブルな素材を作るのに理想的な物質だ。マイセリウムは当社のサステナブルなレザー代替品「マイロ」の基礎となるもので、見た目や手触りのよさ、質の高さに加えて、環境負荷の低さという特長がある。

WWD:「マイロ」が大量生産されるようになったら、どのようにポジティブな影響を与えられる?

ウィドマイヤー:「マイロ」を使用することで、消費者はデザインや品質の面で妥協することなくサステナブルなアイテムを手にすることができる。世界の人口が増加するにつれ、資源不足が起きている。現在、ファッション業界は世界中で衣類を何十億着も生産しているが、人々の可処分所得が増えるにつれて需要はさらに増加するだろう。今後、本革の代替品が市場で徐々にシェアを拡大していくと予想されており、サステナブルで環境に優しいさまざまな代替品やアイデアが発表されている。「マイロ」は環境に優しく、かつ商業的にスケール可能なソリューションだ。

WWD:本革と比べてどの程度環境への負荷が軽減されるのか?

ウィドマイヤー:本革は長年にわたって商業的な規模で生産されているが、「マイロ」はまだ小さな規模でしか生産できていないので、単独での環境フットプリントを調査するのは時期尚早だと思う。私たちが「マイロ」の運用を始めたときに目標にしたのは、本革が愛される全ての理由を満たしつつ、サステナブルな“アップグレード版”を作ること。本革の生産と異なり、「マイロ」は家畜を育てる必要がない。家畜は育てるのに何年もかかる上に大量の資源を必要とするが、「マイロ」の原料であるマイセリウムは何日間という単位で育てられる。世界中の人々の可処分所得が増加すれば、食肉と皮革の需要も高くなる。しかし現在と同様の土地の広さや水の量を使用して牛などの家畜を育てたら、皮革の需要増には追いつけないだろう。よりスマートでサステナブルなソリューションが必要とされている。

WWD:製品化にあたっては強度の確保がハードルだったと思うが、どのように解決したのか教えてほしい。また大量生産にあたり、ほかの課題はあったか?

ウィドマイヤー:伝統的な動物由来の皮革と同様に使用できる素材を作るため、「マイロ」の開発を始めた当初から4000回以上もバージョンアップを繰り返しており、現在もそれは続けられている。
最も難しい課題の一つは、世界中の需要を満たせるように「マイロ」をスケーリングすること。大量生産するためには、何万平方フィートもの「マイロ」を一定の品質で、かつ本革と競争できる価格で生産できる新たなサプライチェーンを一から構築する必要がある。また数量的な問題のほかにも、「マイロ」が商業的に成功するために必要な審美上の質という、より曖昧で定義しにくい部分を改善するために、デザイナーからのフィードバックを得る必要があった。

WWD: ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)、アディダス(ADIDAS)、ルルレモン(LULULEMON)、そしてケリング(KERING)と戦略的パートナーシップを結んだ。

ウィドマイヤー:彼らがコミットしてくれたことも、こうした課題に取り組むにあたって大きなサポートとなっている。また当社と提携したこと自体が、こうした世界的なブランドが本革の代替品を探すことに本腰を入れているという明確なシグナルを発信していることにもなる。

WWD:さまざまな人工皮革が発表されているが、「マイロ」の最大の強みとは?

ウィドマイヤー:いわゆる人工皮革と異なり、「マイロ」は柔らかくてしなやかで、動物由来の皮革と手触りが非常に似ている。マイセリウムは線維性の組織であるため、その他の植物ベースの素材と比べ、より人工的でない手触りでありながらも非常に強度の高い素材を作ることが可能だ。“手触り”を言葉で説明するのは難しいが、マイセリウムにはマッシュルームの細胞壁を作るキチン質が含まれており、これがコラーゲンと似たような働きをするため、「マイロ」には本革のような弾力性と暖かさがある。

そして、グローバルなコンソーシアムパートナーである「ステラ マッカートニー」「アディダス」「ルルレモン」、ケリングからのフィードバックのおかげで、「マイロ」は一流ブランドが求める美しさと手触りを備えている。

WWD:加工などでも石油由来の原料は使わないのか?

ウィドマイヤー:合成繊維とポリウレタンやPVCコーティングで作られる人工皮革と異なり、「マイロ」はマイセリウムから作られており、石油ベースのものではない。また「マイロ」の生産工程や仕上げで使用される化学薬品は、グリーンケミストリー(Green Chemistry)原則に準拠して評価および選定している。

WWD:今後、どのように大量生産やスケールアップするのか?

ウィドマイヤー:現在のところ、提携しているコンソーシアムパートナーと協力して、「マイロ」で作られた製品を今年およびそれ以降も消費者に提供することに注力している。一方で、当社では立ち上げ当初から、その他の素材と競争可能な価格および品質で「マイロ」を大量生産することを計画していた。このため、「マイロ」を使いたい、購入したいという全てのデザイナーや消費者が入手できるように、前述したサプライチェーンの構築に懸命に取り組んでいる。

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日本版「ハイプビースト」が新規事業に見出す勝機 女性向け「ハイプベイ」などで

 香港発のオンラインメディア「ハイプビースト(HYPEBEAST)」の日本法人ハイプビースト ジャパン(HYPEBEAST JAPAN)は、女性向けメディア「ハイプベイ ジャパン(HYPEBAE JAPAN以下、ハイプベイ)」を2月に開設した。20~30代前半の女性をターゲットに、国内外のストリートファッションやアート、カルチャーのほか、ビューティの情報を、当面はインスタグラムのアカウントを通じて発信していく。同社はさらにオンラインストア「HBX ジャパン(HBX JAPAN)」とゴルフメディア「ハイプゴルフ ジャパン(HYPEGOLF JAPAN以下、ハイプゴルフ)」も立ち上げた。サイトの月間平均訪問者数は、2021年の時点で18年の立ち上げ時から2倍以上となる170万に成長。3月には本国のハイプビーストとエイベックス・エンタテインメントが戦略的パートナーシップを結ぶなど、事業拡大に向けた動きを急速に活発化させている。阿部勇紀「ハイプビースト ジャパン」編集長兼マネージングエディターに、新規事業に見出した勝機について聞いた。

新メディアで間口を広げ
ブランド力で収益を得る

——このタイミングで新メディア「ハイプベイ」や「ハイプゴルフ」を開設した理由は?

阿部勇紀「ハイプビースト ジャパン」編集長兼マネージングエディター(以下、阿部):ハイプビースト ジャパンが2019年に設立されたタイミングにすでに計画はあったが、人員の準備がようやく整った。これまでは女性向けの情報も「ハイプビースト ジャパン」のインスタグラムで投稿していたが、エンゲージメントがあまり高くなかった。であれば日本にZ世代の女性向けストリートファッションメディアが意外と少ないため、女性版の「ハイプベイ」として切り分けた方が独自のポジションが築けると考えた。「ハイプゴルフ」についても国内のゴルフ人口は約580万人と市場は大きいので、チャンスは十分ある。

——和島昭裕前社長が2020年末で退任したばかりだが、新メディア立ち上げで運営体制に変化は?

阿部:前社長が在籍時から進めていた計画なので、特に大きな変化はない。現在の社員は営業や経理などを含めて約15人で、編集部には雇用形態がさまざまな7人が在籍してニュースや企画などのコンテンツを制作している。「ハイプゴルフ ジャパン」は業務委託での運営となる。

——女性向けの「ハイプベイ」とはどういうメディア?

阿部:本国の「ハイプベイ」は5年前にすでに始動しており、「ハイプビースト」の女性版として、ストリートファッションとビューティを中心に、ライフスタイル、アート、エンターテイメント、デザインなどカルチャー全般を扱っている。日本版では本国同様ストリートファッションを軸に、より日本のシーンやコミュニティー、クリエイターにスポットを当てたメディアとして運営したい。日本版は現在インスタグラムの運営のみで本国との連携もほぼないが、近い将来サイトを開設し、日本のコンテンツを本国に提供できるぐらい充実させたい。

——“女性版”の情報を差別化する基準は?

阿部:ストリートファッションのカテゴリーでは「ハイプビースト」と記事が重複することもある。ただ、編集の切り口や書き方を変えている。例えば、「シュプリーム(SUPREME)」の新作発売の情報だったら、男性向けにはディテールやスペックを紹介し、女性には全体のムードを分かりやすく伝える見せ方を意識している。また「ハイプベイ」では動画を強化し、インフルエンサーを巻き込んでユーチューブやIGTVのコンテンツを多く制作していくつもりだ。

——女性読者の比率を上げたいということ?

阿部:そういうわけではない。今の日本版「ハイプビースト」の読者は男性7割、女性3割で、この比率はほぼ変わらないと考えている。

——収益はどのように得ている?

阿部:「ハイプビースト」「ハイプベイ」「ハイプゴルフ」のメディア事業での広告を柱とし、ほかにもプロダクションやクリエイティブ制作を行うエージェンシー事業“ハイプメイカー(HYPEMAKER)”も収益の中心だ。両事業の売り上げ比率はほぼ同じで、今後は後者がより伸びていくと考えている。広告案件で制作した商品をオンラインストア「HBX ジャパン」でグローバル市場に販売できるのも強みだ。メディアのブランド力を生かし、ビューティの分野にも広告の幅を広げていきたい。

——エイベックスとの提携が今後に及ぼす影響は?

阿部:現状でお話しできることが正直ほとんどなく、1、2年で何か大きなプロジェクトが動き出すということはないと思う。

——今後の施策や目標は?

阿部:新規事業を軌道に乗せて、本国のサイトがライバルになるぐらいの規模感を目指したい。ここ1年は海外から日本に渡航できない状況が続いているため、日本の情報に飢えている読者が世界中で増えている。日本を拠点にしたグローバルメディアとして、ローカルの情報を発信していくことに使命感がある。特にアートやゲーム、アニメなどの日本らしいカルチャーを、世界に向けてかっこよく紹介していきたい。「ハイプビースト」はいい意味で“広く浅く”のメディアだ。その軽やかさを武器に、これからも常にベストなタイミングで読者に情報を届けていきたい。

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【家飲み】家飲みで”美尻”がアツイ。「あなたはどの美尻で飲みますか?」ハイサワー、家飲み応援グッズがオモシロイ

 「わ・る・な・ら、ハイサワー」のテレビCMソングでおなじみの割材「ハイサワー」。昭和世代には懐かしいフレーズである。ハイサワーと言えば「美尻」、オリエンタルなマシュマロ美尻やセクシー系"小悪魔美尻"など、多種多様な「美尻」が揃っている。家飲み需要の拡大で、「美尻」を中心としハイサワーの「家呑み応援グッズ」の豊富なラインナップに驚いた。
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魚から豚に転換? 魚金、本格的にとんかつ市場に参入。魚以外の分野で通用するのか?

 コロナ禍で居酒屋チェーンの業態転換が目立つ。株式会社魚金(本社:東京都港区、代表取締役:金原伸吉)も、そのなかの1社である。鮮魚を強みに居酒屋、バル、イタリアンなどの50店舗以上を展開しているが業態転換はまさかの豚、とんかつ業態にチャレンジした。
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あさくま、20年買収の子会社が突然「休眠」。ズサンな経営で債権者が怒り。

テンポスグループで、「ステーキのあさくま」を展開する株式会社あさくま( 本社:名古屋市天白区、代表取締役:横田 優)の子会社で日本料理やすし店を展開する株式会社竹若(本社:東京都中央区、代表取締役社長:竹若 勝)が突然、「休眠」を通知し、取引先とトラブルになっていると東京商工リサーチが4月22日に報じた。
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あさくま、20年買収の子会社が突然「休眠」。ズサンな経営で債権者が怒り。

テンポスグループで、「ステーキのあさくま」を展開する株式会社あさくま( 本社:名古屋市天白区、代表取締役:横田 優)の子会社で日本料理やすし店を展開する株式会社竹若(本社:東京都中央区、代表取締役社長:竹若 勝)が突然、「休眠」を通知し、取引先とトラブルになっていると東京商工リサーチが4月22日に報じた。
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RYコーポのハワイアン「メレンゲ」大ウケ。先行する「エッグスンシングス」に対し、「微妙な郊外」で成功

 「土間土間」のFCから出発し、ロティサリーチキンの「LA COCORICO」など50店舗の多業態を展開するRYコーポレーション(本社:東京都港区、代表取締役CEO:横山藤雄)。ハワイアン業態「メレンゲ」が好調だ。RYの強みは、微妙な立地選びにある。
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RYコーポのハワイアン「メレンゲ」大ウケ。先行する「エッグスンシングス」に対し、「微妙な郊外」で成功

 「土間土間」のFCから出発し、ロティサリーチキンの「LA COCORICO」など50店舗の多業態を展開するRYコーポレーション(本社:東京都港区、代表取締役CEO:横山藤雄)。ハワイアン業態「メレンゲ」が好調だ。RYの強みは、微妙な立地選びにある。
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