「ベルルッティ(BERLUTI)」が2021年ウィンターコレクションを発表した。
「ベルルッティ」2021-22年秋冬パリ・メンズ・コレクション
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
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こんにちは。
ファッションアイテムとして年々注目度が高まっているヴィンテージウォッチ。
1940~1970年代物の希少なメンズヴィンテージウォッチを、5月1日(土)より期間限定で銀座本店にてご用意します。
本日はイベントに先駆けて、展開アイテムの一部をご紹介します。
<オメガ>“シーマスター ツートンダイヤル” 1960年代
¥220,000(税込)
今では貴重品になった純正のジュビリーブレスレット付きの定番モデル“シーマスター”。
使うシーンを選ばず、使い勝手の良い自動巻きです。
十字クロスラインが新鮮な文字盤・特徴的なインデックス・<オメガ>の人気モデル“コンステレーション”を彷彿させる短めの長針・短針、そして内側に印刷された分の刻みが2トーンカラーと相まって当時のモノづくりのレベルの高さを感じます。
シャツの袖口に収まりのいい直径33ミリのケースサイズなので、優美な腕元を演出してくれます。
<オメガ>“シーマスター コスミック グレーツートンダイアル カレンダー” 1960年代
¥165,000(税込)
裏蓋のないワンピース構造のモデル“シーマスター コスミック(宇宙)”。
正面から見ると両サイドの曲線は、後にCラインと呼ばれるケースデザイン。
直径35ミリなので、男性だけでなく女性にもカジュアルな場面でお楽しみいただけます。
古きよき時代の<オメガ>、やはり文字盤の2トーンカラーは今見ても新鮮。クロコ系のレザーベルトに付け替えて、ビジネスシーンでも活躍してくれそうな一品です。
<エテルナ>“クラムシェル 全アラビア数字インデックス リーフ針” 1940年代
¥286,000(税込)
ブルーのリーフ針、スモールセコンド、全アラビア数字にシルバー文字盤。実に端正な表情をした1940年代の<エテルナ>ヴィンテージウォッチ。
風防(ガラス)を含めカーブした時計は、腕にのせたときに着け心地、美しさが際立ちます。
21ミリ×38ミリのケースサイズで、ファッションに敏感な方のセンスに応えるシンプルでさりげなくも上質さが凝縮されたデザイン。
手巻き式なので、ご自身で巻き上げる楽しさを感じていただきながら長くご愛用いただけるアイテムです。
このほかにも<オーデマ ピゲ>や<パテック フィリップ>などから貴重なコレクションをご用意しています。
厳選したヴィンテージウォッチの中から、お気に入りのアイテムをぜひお探しください。
SUMMER 2021
MEN’S VINTAGE WATCH COLLECTION
5/1 SAT. – 5/16 SUN. 銀座本店1F
「ホウガ(HOUGA)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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「ルルムウ(RURUMU)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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「フィル ザ ビル(FILL THE BILL)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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「キス(KITH)」が2021年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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オーガニックコットンの原綿の輸入などを行うアバンティ(AVANTI)は、自社ブランド「プリスティン(PRISTINE)」の全商品タグに、再生木綿紙のリコットン(Re-Cotton)ペーパーを用いた“リコットンタグ”を4月から順次使用している。タグには、生地の生産地である工場名と地名を記載する。
リコットンペーパーは、製造工程で余った糸や裁ち落としの生地から作ったもので、「プリスティン」が推進する取り組み“しあわせの循環(PRISTINE circulation)”のひとつ“リコットン・プロジェクト”から生まれた。同プロジェクトは、生産過程で出る糸や生地などから新たな製品を作るコットンの循環の仕組みで、2030年までに生地の廃棄ゼロを目指す。
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「ラストフレーム(LASTFRAME)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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ヤーマンは、中国・上海に完全子会社、雅萌(上海)美容科技を設立する。資本金は100万人民元(約1670万円、4月20日時点)で、4月中または5月に設立する予定だ。中国子会社を通じて、同社のミネラルコスメブランド「オンリーミネラル(ONLY MINERALS)」の販売拡大を図る。
これまで「オンリーミネラル」は、日本からの越境ECを通じて中国で販売してきたが、子会社によって「Tモール(TMALL)」など中国国内のECサイトとの直接取引を拡大していく。
同社の2021年4月期連結売上高は、前期比52%増の350億円(当初予想は260億円)、営業利益は同2.3倍の58億円(同26億円)、純利益は同2.6倍の34億円(同15億円)になる見通しで、出資による影響は軽微という。
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ロクシタンジャポンとヤマト運輸(以下、YTC)はこのほど、YTCが保有する全国110カ所以上の倉庫ネットワークと輸配送ネットワークを組み合わせ、日本国内での「ロクシタン(L’OCCITANE)」店舗と公式通販サイト販売における最適なサプライチェーンの構築を実現する戦略的パートナーシップを締結した。これにより、販売スタッフが販売に注力できる環境や公式通販サイト購入商品の受取可能日の前倒し、受け取り方法の多様化などを進め、購入者の満足度向上を図る。
ロシクタンジャポンは、コロナ禍により店舗やECなど販売チャネルの多様化が進み、流通コストやオペレーションの最適化を図ることが課題だった。さらにブランド創設以来取り組む環境負荷低減も実現できるパートナーシップ先を模索していた。YTCは、全国の倉庫ネットワークや輸配送ネットワークのシームレスな結合とデジタル情報の可視化を通じ、店舗、 EC双方の在庫を適正化し、スピード納品、輸配送コストの低減など企業の経営に資するサプライチェーン構築の最適化を提供すること、「サステナブル中期計画2023」を策定し、各施策を遂行することからタッグを組んだ。
両社は今後、1.ロクシタンジャポンの物流コストの削減 2.3年後に化粧品業界全国No.1の高性能 DC(ディストリビューションセンター)の確立、3.3年後にロクシタングループのグローバルNo.1高性能フラッグシップDCの確立を目指す。また、今後グローバルスタンダードモデルとしてロクシタングループ各国への展開も視野に入れる。
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「キス(KITH)」が2021年春夏コレクションを発表した。
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ユニクロ(UNIQLO)のグラフィックTシャツブランド「UT」は、ニンテンドースイッチ(Nintendo Switch)のゲーム「あつまれ どうぶつの森(以下、あつ森)」とコラボレーションしたアイテムを4月29日に発売する。
ユニクロの公式オンラインストアと、全国の店舗で一部商品を取り扱う。
メンズはTシャツ6型(1500円)、ウィメンズはTシャツ4型(1500円)やチュニック3柄(1990円)などをそろえる。キッズはTシャツ6柄 (990円)やステテコ4柄(790円)、ベイビーはTシャツ3柄(990円)で、グッズはタオル3柄(1990円)やバッグ3柄(990円)などを用意する。
発売に合わせ、「あつ森」のゲーム内にはユニクロの店舗を再現した“ユニクロ島”が登場。さらに、コラボアイテムの22型をアバター用デザインとして配布する。島への行き方や配布用IDは特設ウエブサイトで公開する。
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バーチャルヒューマン事業などを展開するワンセック(1SEC、宮地洋州代表)は22日から、北米で日本初のバーチャルスニーカー“エアスモーク1(AIR SMOKE 1)”を発売する。デジタルデータを通貨のように管理できる技術「NFT」を活用し、購入も仮想通貨のイーサリアムを使う。価格は5イーサリアムで、日本円に換算すると約113万円になる。NFTを使ったアイテムを扱う北米の通販モールの「ラリブル(RARIBLE)」「オープンシー(OPENSEA)」でオークション形式で22日20時(日本時間)から販売し、数量はそれぞれ1つのみ。
“エアスモーク1”はデジタルデータならではのレインボー配色とソールから湧き出るスモークが特徴となる。宮地洋州ワンセック代表は、「北米ではすでにバーチャルスニーカーの市場が盛り上がりを見せており、現地のバーチャルファッションブランド『RTFKT』は販売開始7分で310万ドル(約3億3480万円)の売り上げを記録している」という。ワンセックも“エアスモーク1”の発売を皮切りに、デジタルファッションレーベル「ワンブロック(1 BLOCK)」を立ち上げる。
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デザイナーのトミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)は、ニューヨーク州のエルマイラ・カレッジ(Elmira College)にトミー ヒルフィガー ファッション ビジネス スクール(Tommy Hilfiger Fashion Business School)を立ち上げた。
同教育プログラムは、弟のアンディー・ヒルフィガー(Andy Hilfiger)と妹のベスティー・ヒルフィガー(Besty Hilfiger)と共に設立。一般教養を広く教育するリベラルアーツ系大学のエルマイラ・カレッジの経営学部のバチェラーコースの1つとして、経済学とファッション業界での実習を合わせた内容を提供する。2021年秋から受講可能。ファッションマーケティングとマーチャンダイジングに特化したカリキュラムを新たに組んだ。ファッションマーチャンダイジング専攻では市場調査やビジネスデザイン、データ収集・分析など、ブランドを運営する上で市場動向を読み解くスキルを教育する。ファッションマーケティング専攻では、ブランドを立ち上げるまでのマーケティング及びコミュニケーション戦略について教える。講義には、トミーとつながりを持つ業界人も登壇者として招待する予定だという。
エルマイラ市はヒルフィガー一家が幼少期を過ごした場所で、トミーにもゆかりのある土地だ。高校を卒業してすぐ「ピープルズ プレイス(PEOPLE’S PLACE)」の事業を開始したトミーは、エルマイラに1号店をオープンした。「故郷のエルマイラに恩返しをして、ファッションでキャリア構築を目指す学生らを応援したい。ファッション業界には絶えず才能を持った新しい人材が加わっている。基礎知識と経営に関する経験を提供することで、これから何かしたいと考えているデザイナーや企業家の形成に貢献するだろう。エルマイラ・カレッジはクラスの内外での体験学習に定評がある。学生に新しいキャリアの道を開くだけでなく、業界にとっても豊かな人材の確保につながるはずだ」とコメント。
エルマイラ・カレッジは1855年創立。35を超える専攻プログラムやコースを持つアメリカの歴史的なカレッジの一つだ。プレジデントを務めるチャールズ・リンジィ博士は、「より包括的で幅広い教育を求める生徒の期待に応えるだけでなく、働く上で求められるニーズの変化にも対応していかなければいけない。トミー ヒルフィガー ファッション ビジネス スクールのようなプログラムやパートナーシップは、リベラルアーツと専門教育をつなぐだろう。今まで以上に複雑化していくこれからの労働環境において、生徒に成功への近道を用意できるはずだ」と語った。一般教養に加えて、ファッションに関する業界共通の高いレベルの知識を次世代に託すことを目標の1つに掲げた。
PVHコープ(PVH CORP)傘下の「トミー ヒルフィガー」は、1985年創業。創業者のトミーは21年現在、ブランドのプリンシパル・デザイナーを務める。19年の売上高は92億ドル(約9900億円)だった。
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デザイナーに憧れてファッション業界を目指す人は多い。筆者も学生時代はデザイナーを目指していた。実際にこの業界に足を踏み入れてみると、デザイナーというのは実に一握りの人ができる仕事であり、そのデザイナーたちも才能に加え、お客さまに喜んでもらえる商品作りのためにさまざまな知識を駆使している。学校では技術的な面は習得できるが、市場のことは学校で学ぶことができない。一番学べるのは店頭ではなかろうか。その面で最高のキャリアと言えるのが販売員。現在、販売員からデザイナーを目指して奮闘する「チャオパニック ティピー(CIAOPANIC TYPY)」イオンモール越谷レイクタウン店の船山佳純さんに話を聞いた。
―私も工業高校で専門課程のある学校に行きましたが、どうして服飾科のある高校へ進学しようと思ったんでしょう?
船山佳純さん(以下、船山):小学生の時から絵を描くのが好きで、いつも描いていたんです。それと同じくらい洋服も好きで、毎日好きな服の絵を想像して描いていられる仕事って何だろう?と調べたら『デザイナー』という仕事があることを知って、その道に進みたいと親に相談し、高校からファッションを学べる学校に行きました。
―90年代生まれの方はナルミヤブランドの影響が大きいですよね(笑)。
船山:当時、私の周りでは『メゾピアノ』が流行っていました(笑)。洋服が好きな子はみんな着ていましたから、その影響は大きいと思います。
―高校のファッション課程ではどんな勉強を?
船山:縫製の授業を中心に、デザイン画や服装史の授業がありました。ファッションに関する授業があるので、一般的な普通科コースよりも普通科目が少なかったと思います。縫製の授業で縫い終わらず、放課後に残って進めていたこともよくありました。3年生のときに集大成のファッションショーを行うので、それに向けてたくさんの服を作りました。
―普通科目の授業が少ないのは工業高校も同じですね。さらに服飾の大学にも行かれたんですよね。
船山:そうです。もっと専門性の高い学校で勉強したくなり、特にデザイン画を本格的に学びたくて大学に進学しました。個人的にはモノを作る、縫うことも好きなんです。でも、どうも手先が不器用なことに自分で薄々気が付いてしまいまして…(苦笑)。高校時代に先生からはデザイン画を褒めていただくことが多かったので、そっちを伸ばしていこうと。本格的にデザインが学べるところへ行きました。
―今でも最終ゴールとしてデザイナーや企画職を目指しているんですか?
船山:そうです。
―デザイナーの魅力とは?
船山:デザイナーである自分が考えた洋服を、お客様が「可愛い」といってお買い上げいただけるところです。販売員のように店頭で直接、お客様が喜ぶ姿を見ることはできなませんが、喜んでもらえるものを作れることに憧れます。もともと絵を描くことが好きですし、自分の考えたことをデザインに描き出し、服として表現できるところが魅力です。服作りを学んでいると自分のデザイン画をパターンに起こして作ってみても、全然上手くいかなくて想像していたものと違うものができ上がるんです。デザイナーは出来上がりを想像して、デザイン画を描いているという点も凄いなと思います。
―確かに!自分の学生時代を思い出しました。
船山:でも、高校の服飾科と大学は全く違う世界で、大学には全国からファッションを学びたくて集まってきた、いわば精鋭というか、秀でた生徒が集まってきているので、作品を出すとその差が歴然と見えてしまいます。単に「好き」という気持ちだけではどうにもならないというのを目の当たりした学生生活でした。
―熱量が半端ないんですね。
船山:本当にすごくて、刺激にもなりましたし、頑張ろうとも思いました。ですが、大学は家庭の事情で3年次に中退することになり、販売のアルバイトを始めました。
―そうなんですね…。中退だとデザイナー職での入社が難しかったですか?
船山:はじめは探してみました。デザイナーアシスタントなどでも探してみましたが、面接時にアパレル未経験だったため難しかったんです。それまでアルバイトも飲食業界ばかりで、アパレル業界で働いたことがなかったので、まずは販売員から経験を積もうと考えたのです。
―未経験でデザイナーや企画をするよりも、販売などで売り場を知っている人の方が採用にも有利だと思います。結局は作ったものを販売して、気持ち良く着てもらうことがファッション業界の基本だと思うので、販売経験と通して着る人たちの気持ちを知っていることは強みになると思います。
船山:そう思います。お客様の意見やニーズ、気持ちがダイレクトに聞ける場所なので、販売の仕事を始めて良かったです。
―実際に販売職をしてみていかがでしたか?
船山:元々、人と話すこと好きなので、販売員の仕事も合っていると思っていました。お客様との会話はとても楽しいですし、悩んでいても会話をして、解消して、お買い上げしていかれるのがうれしいです。いろいろと提案して、最終的に「コレにします!」と決めた服を後日着て来店してくれるのは幸せです。幸せというか感謝ですね。
―学生時代に学んだこと、例えば色彩やデザインなどは接客に生かされていますか?
船山:生かされていると思います。トレンドに基づいた提案もしますが、お客様の好みを聞きつつ、お客様にとってどう良いのか、バランスや色がどうして似合うのかを伝えるように心がけています。例えば、肌の色や髪の色と持っている服の色を聞き出して、合わせやすいものとかを提案しています。服って買って終わりではないので、他の手持ちの服と着回しがしやすい色を提案したり、今後ほかのアイテムを買っても活躍できるスタイリングの提案をしたり、コーディネートで楽しんでいただけるように心がけています。
―理由もなく「お似合いです」とか「カワイイ!」といわれても、お客様からしたら「本当かな?」と思いますもんね。
船山:なぜ似合うのかを伝えるとお客様から「聞いてよかった」と言われて、私も良かったなってなります。他にも「こういう服は持っているけど、何をどう合わせればいいか分からなくて」という悩みもよく聞かれます。コーディネートを考えるのは好きなので、一緒に悩み過ぎてしまい接客に時間がかかるときもあります(笑)。
―個人的にはそうやって一緒に悩んでくれると信頼感が増しますね(笑)。楽しいですし。
船山:私も楽しいです(笑)。私も買い物するときは悩む方なので、気持ちは分かります。
―では、今の目標は?
船山:最終的な目標はデザイナーですが、まずはその前にお店の顧客、リピーターを増やしていくこと。それと店長になりたいです。
―一歩ずつステップアップしていくということですね。
船山:そうですね。まずは店長。それから本部で働きたいです。その為には店長になることもですが、インスタグラムのフォロワーも伸ばしていきたいですし、少しずつステップアップしていこうと思っています。
―ちなみに今でもデザイン画は描いていますか?
船山:以前よりは頻度が少ないですが書いています。特に素材感を書くのが好きで、よく生地のシワを丁寧に描いたりしています。あとは好きなイラストレーターさんの絵を見て勉強しています。
―デザイナー職を目指していることは上司に伝えていますか?
船山:面談などで機会があるときに言っています。実は「チャオパニック ティピー」のアルバイト面接で私を採用してくれた当時の北千住店店長が、現在は企画に在籍しているんです。
―なるほど!
船山:私の理想とする方で、今もいろいろなアドバイスをいただいています。道しるべになる人がいるということは、自分を磨いていくことで評価もしてもらえるということだと思うので、まずは目先の目標を一つずつクリアしていき、最終的にはデザイナー職で働きたいと思います。
苫米地香織:服が作れて、グラフィックデザインができて、写真が撮れるファッションビジネスライター。高校でインテリア、専門学校で服飾を学び、販売員として働き始める。その後、アパレル企画会社へ転職し、商品企画、デザイン、マーケティング、業界誌への執筆などに携わる。自他ともに認める“日本で一番アパレル販売員を取材しているライター”
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ミランダ・カー(Miranda Kerr)が手掛けるオーガニックスキンケアブランド「コーラ オーガニックス(KORA ORGANICS)」は、マッシュルームを配合したクレンジングオイル“ミルキーマッシュルームジェントルクレンジングオイル”(150mL、税込4320円)とターメリック入りのクリーム“ターメリックグローモイスチャーライザー”(50mL、税込6240円)を公式楽天ショップで発売した。
クレンジングオイルは保湿力に優れ、肌をストレスから守るシルバーイヤーマッシュルームをキー成分として配合。そこに肌の状態を整える必須脂肪酸とエイジングケア成分が豊富のババスオイルや肌を滑らかで柔らかくするアップルシードオイル、余分な汚れや皮脂を取り除くひまわり油を加え、優しく肌をケアする。クリームは高い保湿力を誇るローズヒップオイルやマラクージャオイルなどのほか、ブライトニング成分としてターメリックやリコリス、ノニをリポソーム化して配合。肌を乾燥から守りながら滑らかに整える。レフィルも用意し、環境にも配慮している。どちらもコスモス認証を得たオーガニック処方だ。そんな新製品やブランドに対する思いをミランダ・カーに聞いた。
WWD:新作のこだわりは?
ミランダ・カー(以下、ミランダ):私はクレンジングオイルはベタついたり、重たすぎるものが多い気がするのだけど、新作のクレンジングオイルはとにかく軽やかな使い心地でデイリー使いにピッタリ。シルバーイヤーマッシュルームは“天然のヒアルロン酸”と呼ばれているくらい水分保持能力に優れていて、配合することによってメイクや汚れをオフしながら水分ケアもできる。ローズやゼラニウム、バジルなども入れ、心安らぐ香りもポイント。
クリームは抗酸化力に優れたターメリックやブライトニング作用が期待できるリコリスをリポソーム化して配合している。そこにパッションフルーツオイルやローズヒップオイル、マラクージャオイルなど複数種類のオイルをブレンドしたリッチな保湿を届けるクリームよ。肌を保湿するのはもちろん、健やかなグロウ(艶)をもたらすわ。
WWD:効能はもちろん、心やマインドにも働きかけるように設計した。
ミランダ:不安を和らげるような香りを採用したのは、使うたびにリラクシングな体験を味わって欲しかったから。実際、心の絡みが解かれくような感じがするの。また私は幼い頃からウエルネスの観点からクリスタルやアロマセラピー、ポジティビティーのパワーを信じてきた。だからローズクオーツで製品を“浄化”していて、肌を洗うたびに不安も“洗い流し”、心までで浄化されるような体験を届けている。新作のクリームのパッケージはシトリン(黄水晶)をイメージしているが、シトリンは人生に明るさや希望、豊かさをもたらすとされているの。夫のオフィスにも巨大なシトリンの置物があるくらいよ(笑)。そしてラベルの裏には前向きなメッセージを表現する言葉を印字している。不安が多い今の時代、心の健康を軽視してはいけないわ。心を労ることは本当に大事。忙しい毎日の中でも手軽に取り入れられるように、スキンケアをリラックスタイムにしたらいいでしょう?だから製品は肌だけでなく心やマインドにも働きかける360度アプローチをとっている。
WWD:近年はクリーンビューティもトレンドだが、オーガニックにこだわる理由は?
ミランダ:ケインブリッジ大学の調査によると、オーガニック認証を得た原料はそうでないものに比べて抗酸化力が60%も高い。安心して使える安全な原料を用いたかったのはもちろん、オーガニック原料は効能にも優れていることから、全製品オーガニック認証にこだわっている。そしてクリーンビューティには基準や定義がないけれど、オーガニック製品は第三者による厳しい基準を満たさないと認証を得られない。原料だけでなくパッケージや製造の方法まで厳しくチェックされるし、毎年監査が入る。マーケティングのためだけでに安易に“クリーン”という言葉を使うのとは全然違うの。私は16歳のときに母親がガンを患い、それをきっかけに家の中にあった化粧品や洗剤など全て見直した。その際、効果的でありながら体にも優しい製品が本当に少なくて大変だった。だから高い効果効能があるオーガニック製品を広めたく、2009年に「コーラ オーガニックス」をスタートした。
WWD:マッシュルームやノニなど、ユニークな原材料を多く使っているが、新製品のアイデアはどのように思いつくのか。
ミランダ:日常生活だったり、生まれ育ったオーストラリアで目にしていた植物からヒントを得ることが多い。例えばビタミンCセラムはレモンやオレンジの果皮を配合しているが、もっとパワフルなビタミンCが欲しかった。特に妊娠してから肌の色素沈着や色むらが気になるようになるようになり、効果的な美容液を作りたかった。そうしたら母親が昔から飲んでいたカカドゥプラムジュースを思い出したの。カカドゥプラムはオーストラリア特有の植物で、ビタミンCを豊富に含む。そこで出来上がったセラムは世界で初めてオーガニック認証を得たもの。私は外側だけでなく内側から美しくなるインナービューティに気を使っていて、健康食品からひらめくことも。例えば最近はマッシュルーム入りのお茶やターメリックとレモンを入れたお茶がお気に入りで、そこからマッシュルームのクレンジングを思いついたの。
WWD:ミランダはウエルネスにも力を入れており、SNSでもポジティブなメッセージを発信している。コロナ禍でも前向きでいられる理由は。
ミランダ:私は感謝の気持ちを大切にしているわ。命があること、健康でいられること、家があること、家族や友達がいること。つい当たり前のように捉えがちだけれど、決して当たり前ではなく、恵まれているわ。メディテーション(瞑想)やヨガも日課で、心の中の混乱やもやもやをリセットしている。そのほか家の中に集めているクリスタルを太陽の光で浄化することで、家の中や自分の中の悪いエネルギーを取り除いてくれるの。クリスタル製のマッサージツールもおすすめよ。アロマセラピーも大好きで、巨大なディフューザーに常にいろいろなエッセンシャルオイルを垂らしている。心身ともに健康でいることが大切で、そのためにいろいろ取り入れているわ。
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東京都墨田区のすみだ北斎美術館で4月20日にスタートした「しりあがりサン北斎サン-クスッと笑えるSHOW TIME」展の企画の1つ「北斎をまとう」で、繊維商社のヤギが製作したアパレルが展示されている。
同展は、マンガ家でアーティストのしりあがり寿が2018年に同館の展覧会で発表した浮世絵師の葛飾北斎のパロディ作品に新作を加え、約160点で構成されたもの。
3階ホワイエの「北斎をまとう」では、しりあがり寿が北斎作品をアレンジしたアパレル作品が並んでいる。コロナ禍を象徴する巣ごもり、飛沫、つながりなどをテーマとし、「布帛ブラウス 富嶽三十六景を遊ぶ」「浪裏&瀧廻りポンチョ」「飛沫どころか瀧マスク」など江戸と令和の要素をミックスしたユニークな作品だ。同展を協賛したヤギが手掛ける抗ウイルス素材「ビブテックス(VIBTEX)」や、抗菌、防臭、接触冷感など8つの機能性を持つマスク「エイトワール(EITORE)」が使用されており、グループ会社ファッションメタデータバンク(FMB)による3DCGを使用したホログラムの作品もある。
ヤギの担当者は「アートとのコラボレーションは初めて。製品や素材を通して、当社ができることはまだたくさんあるということが認識できた。今後も、さまざまなことに挑戦しながら、ビジネスの可能性を広げていきたい」と話した。
しりあがり寿は、1958年静岡市生まれ。2011年、東日本大震災や原発をテーマとした「あの日からのマンガ」で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。14年、紫綬褒章を受章した。
同展は6月27日まで。
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ジュエリーデザイナーの奥田浩太は、米パーソンズ美術大学大学院の2018年秋の卒業ショーで巨大なマネークリップと1ドル札をモチーフにしたドレスを披露した。それまでも「ITS」のジュエリー部門でグランプリを受賞するなど、実力は折り紙付きだったが、“ 価値の本質”を解いたそのコレクションはSNSで瞬く間に拡散。それを目にしたニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)やカーディ・B(Cardi B)、マイリー・サイラス(Miley Cyrus)、カニエ・ウェスト(Kanye West)、リアーナ(Rihanna)らファッションに目の肥えたセレブからラブコールがかかるようになった。8年間の海外生活を経て、コロナとBLM運動で昨年帰国したが、「インターネットがあれば場所はどこでも構わない」と言う本人の言葉が示す通り、変わらず国内外のプロジェクトをこなしている。世界を股にかけ、本物の価値を発信する奥田浩太とは?
WWD:ジュエリーデザイナーを目指したきっかけは?
奥田浩太デザイナー(以下、奥田):ファッションが好きで、ファッションデザインをするためにイギリスに留学した。でも初日に、ミシンとか糸とか布とか、空気感が全部自分には合わないことに気付いた。ただ、ありがたいことに1年目のファウンデーションコースは、服以外にも陶芸や鉄、ガラス、木などたくさんの素材に触れる機会があって、その中でも金属を触っているときがすごく心地よく感じた。でも彫刻家や陶芸家になりたいわけじゃない。ファッションの仕事をしたいという思いは最初からずっとあったから、ファッションを志す情熱的で感度の高い学生が集まるセント・マーチンで、ジュエリーを学ぶことにした。
WWD:その後、米パーソンズに進学することになるが、お金をテーマにした卒業コレクションが話題になった。“マネーコレクション”はなぜ生まれたのか?
奥田:“価値のロジック”に興味があった。ジュエリーの世界では金やダイヤモンドには資産としての価値があるけど、“おばあちゃんから引き継いだ指輪”にも物語という価値がある。価値とは何かを解体する試みとしてお金に行き着いた。今思えば、小学校3年生のときにお金のリサーチをしたことがある。僕は人間が“あの物体”に執着する理由が気になって、アイデンティティーを掘り下げた。
WWD:現在の主なクライアントは?
奥田:「アーカー(AHKAH)」や「テルファー(TELFAR)」、東京やNY、ロンドンのブランドのジュエリーデザインが中心。帰国してからは「ブラックアイパッチ(BLACKEYEPATCH)」や「ワイズ ピンク(Y'S PINK)」「クードス(KUDOS)」「レシス(LES SIX)」、ラッパー・舐達麻のBADSAIKUSHのジュエリーなども作っている。10前後のプロジェクトを常に回している感じ。
WWD:非常に幅広いクライアントの琴線に触れた理由をどう分析する?
奥田:今まで分業だったブレストからのデザイン・生産をワンストップで行うから。それに、ラッパーと僕は真逆のタイプだけど、内に秘めたハードコアな部分が好まれるのかも。アメリカでは「ユニクロ(UNIQLO)」や「スワロフスキー(SWAROVSKI))」のサポートを受けながら学校に通っていたから、そのときに見せ方を勉強した。ファッション業界の人とコミュニケーションする場合でも、ジュエリーの0. 1 ㎜の違いを提案するのはすごく難しい。だから僕は実物がどう見えるかとかどう輝くかとか、見せ方のバリエーションやこんな組み合わせもできるということを、できるだけ分かりやすく3Dを使って説明している。ジュエリーの知識がない人に対して独りよがりにならないように。あとは、リクエストに対してこういうのが好きだろうなという感覚もある。
WWD:10年後はどうなっていたい?
奥田:10年後は生きているかも分からないし、僕の仕事は生モノだからくたばっているかも知れない(笑)。でもアートを文脈に持たせて、ジュエリーという身にまとうものから空間をまとうものにも挑戦したい。例えば生活空間に合う家具やラグ、絵画、カトラリーレストを作るような活動ができていれば楽しいだろうな。
WWD:家具やインテリアとジュエリーの共通点は?
奥田:自分の中で美しいと思えるもののジャッジはあるけど、デザインの共通点はどうだろう……。どちらも僕がデザインしたものと分かるのが究極だけど、デザイン自体は正直誰でもできると思う。このライン取りが美しいみたいな感覚はあっても、その原理を突き詰めていくと誰でも真似できる。ただ、そこにラック(運)や人とのつながり、タイミングが重なって違いが出る。僕もたまたま注目してもらった。本当にありがたい。
WWD:今後の目標は?
奥田:淡々とやっていくだけ。皆さんの期待に沿えるようなものが作っていけたらいい。先の見えない不安はあるけど、ふと来るチャンスに対して常に準備をしておきたい。
【推薦理由】
奥田デザイナーの“マネーコレクション”がSNSをきっかけに拡散されたことで、昨今はやりのSNSを中心としたマーケティングのように思いがちだが、彼自身のモノ作りは非常に繊細で、歯科医である父親譲りの技巧派。今もメキメキと腕を上げている。知性を感じさせるコンセプトはもちろん、彼のクリエイションそのものが多くのセレブリティーのハートをつかんでいる。“磨けば磨くほど光るダイヤの原石”とはまさに彼のこと。その輝くセンスは、今後ますます世界を魅了するだろう。
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ローンチメトリクス(LAUNCHMETRICS)という企業をご存知だろうか。パリやミラノで開催されるファッションショーの関係者、バイヤーやジャーナリスト、アタッシュ・ド・プレスであれば、同名のアプリがショー会場の入場受付で使用されており、馴染み深いアプリだ。だが、ローンチメトリクスは単なるファッションショーの受け付けアプリではない。AI(人工知能)やビッグデータを駆使して、ファッションとビューティの「ブランド」そのものの価値の数値化を目指し、猛烈なスピードで突き進む稀有な“ファッションテック”企業なのだ。
同社を率いるマイケル・ジェイス(Micheal Jais)CEOは、パリ政治学院で経済学と金融の修士号を取得後、フランスの大手家電企業トムソン・マルチメディア(現テクニカラー)やアクセンチュアのマネジメント職を経て、2016年に同社のCEOに就任した金融と経営、そしてデジタルの歴戦のプロフェッショナルだ。ファッションとビューティの世界を金融とデータで塗り替えようとするジェイスCEOに聞いた。
WWDJAPAN(以下、WWD):ローンチメトリクスとはどのような企業なのか。
マイケル・ジェイス=ローンチメトリクスCEO(以下、ジェイス):当社が掲げる機能の一つは、ファッションショーを筆頭にしたブランドのPRやプロモーションに関して、ROI(Return On Investment=投資効果)を数値化することだ。ブランド側に対しては、「ブランドパフォーマンスを測るワンストップのプラットフォームだ」と説明している。直接的なユーザーの多くは現在、ブランドのアタッシュ・ド・プレスで、ブランド側に提供しているわれわれのサービスは多岐にわたっているが、ファッションショーの際の入退場管理や、メディアへのサンプル服の貸出管理などのクラウド型のオンラインプラットフォームとして使用している。最も重要な機能の一つが、ファッションショーや新商品の発表などの大きなイベントなどで発生するメディア効果の計測だ。これを我々は「メディア・インパクト・バリュー(Media Impact Value、以下MIV)」と定義している。「MIV」にはさまざまな使い方があるが、その一つが、インフルエンサーがもたらす効果の数値化だ。ブランド側にとって、どのセレブがどれだけの効果を上げたのか、を数値として提供している。
WWD:ローンチメトリクスのユーザーは?
ジェイス:ユーザーはファッションとビューティの有力な1200ブランドだ。わかりやすく言えば、ラグジュアリーブランドだと約半分が使用しており、ファッションだと上位1000ブランドのうち、約3割がユーザーになっている。
WWD:「MIV」についてもっと詳しく。
ジェイス:世界30カ国の56〜57万超のメディアの掲載情報をローンチメトリクス独自の機械学習アルゴリズムやAI(人工知能)を使って収集・分析している。この中には4万7000のオンラインメディアやブログ、1600のプリントメディア、さらには50万のSNSアカウントが含まれている。AIを使うのは、1枚の写真の中でもどのアイテムがどのように見られ、拡散しているのかなどを分析しており、単に1枚の写真のインプレッションだけを計測しているわけではなく、かなり細かい部分まで分析できるようになっている。
ジェイス:「MIV」に関しては常時、世界の有力な2500ブランドの動向をモニタリングしている。他にも当社のユーザーのサンプル貸出数、コロナ禍以降はファッションショーのライブストリーミングの視聴者数や再生回数等のデータも含めた“ブランドパフォーマンススコア”の計測にも力を入れている。
WWD:コロナ禍の影響は?
ジェイス:ファッション産業にとっては、とても大きい。本来起こるべき変化のスピードが5倍速で進んだような形だ。ファッションショーの多くはデジタル化され、計測効果などがより目に見えるような形になった。当社のようなデジタル化を推進してきた立場の企業がやるべきことは、こうした知見を積極的に提供することだと感じている。数多くの国際的な展示会やファッションショーのスポンサーになったり、プラットフォームを提供している。
WWD:ローンチメトリクスが目指すゴールは?
ジェイス:最終的なゴールは、ブランドそのものが金融資産としての価値を得るようになることだ。われわれの研究チームは、金融機関とも連携し、実際にMIVと株価とどう連動しているかなども研究している。実際に大きなブランドのM&Aなどでは、会計上のいわゆる資産と同様にブランドの価値、これは管理会計では“のれん“と表現されているが、買収金額の算定にかなり重視されている。われわれはこの“のれん”を科学的に算出し、管理会計の項目に「ブランド資産」を加えたいとすら思っている。実際にファッションとビューティ企業にとって、“ブランド”とは最も重要な資産だ。われわれの試算によると、企業がブランドイメージを高めるために投じている費用は年間で2500億ドル(約26兆5000億円)に達する。
ジェイス:MIVなどの項目は他業界から見ると非常にユニークかもしれないが、ラグジュアリーブランドのトップは日々、ブランドの価値が上がったのか下がったのか、ということに頭を悩ませている。だが、これは不動産資産や金融資産と異なり、デザイナーの変更で上下もするし、SNS上の評判で左右もされる。ずっとホットであり続けるにはどうすればいいのか、どういった戦略が正解なのかを模索しているのだ。ローンチメトリクスは彼ら/彼女らに、そのために必要な情報やツールを提供することを最終目的にしている。
WWD:日本ブランドと市場をどう見る?
ジェイス:日本のエージェントは広告会社の双葉通信社が行っており、順調にユーザーを獲得できていると思う。市場の変化自体は緩やかではあるが、それはブランド側が慎重にデジタル化の波を見極めているからだ。クリエイティブで国際的に人気の高いブランドも多く、今後も力を入れていく。
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写真家の濱村健誉の個展「Mars」が4月20~25日まで、世田谷ものづくり学校のIID Galleryで開催される。入場は無料。会期中、濱村は常に在廊する。会場では、アメリカ版アマゾンのみで販売している同展の作品を収録した写真集の購入が可能だ。
濱村は1986年生まれ。20歳でロンドンに渡英し、ドキュメンタリー撮影を中心に活動後、帰国してからはイイノスタジオに勤務。その後、ニューヨークに渡米。自身のアートワークに加え、マグナム・フォトのインターンを経て現在、東京を拠点に活動する。「ゼム マガジン(Them magazine)」「ブルータス(BRUTUS)」「ハーパスバザー(Harper's BAZAAR)」などのファッション誌をはじめ、「イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE)」「ユニクロ(UNIQLO)」「ビームス(BEAMS)」などの広告でも活躍する。
◾️「Mars」
日程:2021年4月20~25日、会期中無休
時間:11:00~18:00 (最終日は17時まで)
場所:IID Gallery
住所:東京都世田谷区池尻 2-4-5 IID Gallery 世田谷ものづくり学校
※入場には人数制限あり。満員の場合は整理券を配布
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「MSCHF」とラッパーのリル ナズX(Lil Nas X)がコラボアイテムとして発売したスニーカー“サタン シューズ(Satan Shoes)”が、「ナイキ(NIKE)」の“Air Max 97”を無許可でカスタマイズしたものだったとして、「ナイキ」が「MSCHF」を相手取り商標権侵害などで提訴していた件で、両者の和解が成立した。
「ナイキ」によると、「MSCHF」が「“サタン シューズ”および“ジーザス シューズ(Jesus Shoes)”を自主回収し、購入者から正規の販売価格で買い戻すこと」で和解に合意したという。“ジーザス シューズ”は、“サタン シューズ”同様、「MSCHF」が2020年に「ナイキ」のスニーカーにヨルダン川の聖なる水を詰めてカスタマイズしたスニーカーだ。
今回問題の発端となった“サタン シューズ”は、「ナイキ」の“エアマックス 97”をベースに、五芒星のモチーフや、「LUKE 10:18(ルカによる福音書10章18節)」という文字が付されている。10章18節には、悪魔が天から落ちる描写が含まれている。また、赤いソールには、赤いインクと「MSCHF」のデザインスタッフの血液1滴が詰められているという。666足限定で製作したうちの665足を1018ドル(約11万円)で販売したところ、即時完売した。
聖書の内容を着想源とした“サタン シューズ”はSNS上で賛否両論を巻き起こし、無関係の「ナイキ」に批判のコメントが寄せられた。それを受け、「ナイキ」は「リル ナズ Xおよび『MSCHF』とは無関係だ。『ナイキ』がこのスニーカーをデザインおよび販売した事実はなく、このスニーカーを支持していない」とコメント。“サタン シューズ”の発売の翌日には商標権侵害や虚偽の原産地表示、不正競争防止法違反などで提訴した。これを受けて「MSCHF」は「白壁のギャラリーに守られるのではなく、批判されるシステムの中で生きるアート作品を作っている」と声明を発表。「これまで一貫して報道機関に説明してきたように、われわれは『ナイキ』と関係がない。今回の『ナイキ』が取った行動に非常に驚いている。『ナイキ』の代理人から書状を受領してすぐに連絡を取ったが返答はなかった。『MSCHF』は表現の自由を強く信じており、私たちや私たちのような他のアーティストが今後も活動を続けていくこと以上に重要なものはない」とコメントした。
和解について「MSCHF」の代理人は、「1分足らずで完売した“サタン シューズ”によって、一部のブランドで見られるコラボレーション文化のばかばかしさや不寛容に対する悪質さを指摘することを意図していた。666足のシューズは個別に番号が付されている芸術作品で、どこに飾られようとも、平等とインクルージョンの理想を表現し続けるだろう」とコメント。今回の一件で「すでに芸術的な目的は達成された」とし、「この訴訟を終わらせて新たな芸術的・表現的プロジェクトに時間を割くための最善の方法」と認識していると続けた。
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「ナカガミ(NAKAGAMI)」が、2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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「ナカガミ(NAKAGAMI)」が、2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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ダンス用品のチャコットは、化粧品を4月16日から刷新した。名称を「チャコット フォー プロフェッショナルズ(CHACOTT FOR PROFESSIONALS)」から「チャコット・コスメティクス(CHACOTT COSMETICS)」の改称し、パッケージも中身も新しくする。舞台用の化粧品として培ってきた品質や機能を生かしつつ、バラエティストアやEC(ネット通販)で一般消費者への訴求を強める。3年後に売上高を20年2月期に比べて約2倍となる50億円に増やす。
刷新したのはフィニッシングパウダー(税込1320〜1980円)、クリームファンデーション(同1100〜2970円)、パワーフィットマスカラ(同2200円)など39アイテム。品目数では全体の1割ほどだが、売り上げシェアでは7割を占める主力商品となる。保湿性や発色などを高めるとともに、オーガニック認証原料やフェアトレード原料の採用も増やすなど環境にも配慮した。刷新を機にOEM(相手先ブランドの生産)から自社開発に切り替える。
同社はバレリーナやダンサーなどステージメイク用として1997年から化粧品に参入した。激しく動きや強い照明など舞台の過酷の状況下でも、汗に強く、子供の肌にも優しいと口コミで評判になり、2000年代前半から一般の女性にも使われるようになった。現在ではステージメイク以外の用途が過半になっている。販路はチャコット直営店や一部バラエティストア、ECなど限られるものの、同社の売上高105億円(20年2月期)の約2割を占める柱の一つに育っている。
親会社であるオンワードホールディングスは4月8日に発表した中長期ビジョンで非アパレル分野の大幅な拡充を掲げており、化粧品は戦略的部門と位置づけられている。チャコットの馬場昭典社長は「70年以上にわたってダンスで培ってきた当社の資産は、生活のさまざまな場面で活躍するポテンシャルを秘めている。中でもコスメは海外も含めてもっと多くのお客さまにその良さが評価されるだろう」と話す。
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アパレルブランドをプロデュースするファイブ トウキョウ(PHIVE TOKYO)はこのほど、除菌洗浄スプレーブランド「アスピダ(ASPIDA)」を立ち上げた。製品は、持ち運びに便利で約450回使用できるモバイルボトル(税込、以下同50ml、1210円)やスタンダードタイプのトリガーボトル(300ml、1980円)、自宅やオフィス用に最適なポンプボトル(500ml、2475円)、リフィルパック(500ml、1980円)をそろえる。ライフスタイルショップのダブルティー(WTW)や全国のセレクトショップで扱う。
製品の主成分には植物由来の非イオン系界面活性剤を使用し、あるゆる環境に左右されにくい安定性でウイルスや細菌を99.9%以上不活性化するという。臭いのもとの有機物を分解する消臭力や、落ちにくい油汚れを落とす洗浄力も兼ね備える。さらに世界基準の検査をクリアした経口安全性で、幼児やペットのいる環境でも使いやすい。
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「アメリ(AMERI)」がリゾートアイテムを集めた“メディタラライン(MEDITTERA LINE)”の2021年春夏コレクションを発表した。
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ユナイテッドアローズ(UA)のビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS)は今春夏シーズンから、初のアウトドアレーベル「コティ ビューティ&ユース(KOTI BEAUTY&YOUTH、以下コティ)」をスタートした。急速に拡大するアウトドアブームを背景に、ファッション同様、UAの編集力を生かしたキャンプ用品を提案する。
レーベル名の“koti”とはフィンランド語で家を意味する。自然の中で開放的かつリラックスした時間を過ごすキャンプを、“定住ではない旅する家”と捉えた。7〜8年前から月に2回程度のペースでキャンプをしているという「コティ」の中島小太郎ディレクターは「コロナを機に、急激にキャンプの需要が拡大した。その盛り上がりを目の当たりにして、UAでもコアな提案ができるのではないかと考えた」と立ち上げの経緯を話す。
「UAらしい高感度なキャンプスタイルを提案したい」と、“上質・品格・本物”にこだわった商品をセレクトするという。8割が仕入れで、「ヘリノックス(HELINOX)」や「ベアボーンズ(BAREBONES)」「カーミットチェア(KERMIT CHAIR)」「ソト(SOTO)」などのキャンパー定番のブランドから、小規模ながらコアなファンを持つ「ロックフィールドエクイップメント(LOCKFIELD EQUIPMENT)」や「バリスティックス(BALLISTICS)」「ネルデザインワークス(NERU DESIGN WORKS)」なども取り扱う。こういった小規模なブランドをガレージブランドと呼ぶが、生産数が限られるため、注文しても“数年待ち”になるほど。都内でも取扱店が無いなど入手困難なことから、二次流通でも人気が高い。例えば、「ネルデザインワークス」の斧(2万3100円)は定価の3倍ほどで取り引きされるほど高騰している。
常設コーナーを設ける東京・南青山の「エイチ ビューティ&ユース(H BEAUTY&YOUTH)」には、立ち上げの4月16日に約400人の行列ができた。お目当ての中心はガレージブランドだが、客は男女問わず、年齢もさまざま。「キャンプ需要の拡大でキャンプ場で何を使っているかがキャンパーのステータスになっている。予想以上の並びの多さに驚いた。今後も行列を作れるような商品を定期的に仕込んでいきたい」と中島ディレクター。
「コティ」は「エイチ ビューティ&ユース」のほかに公式オンラインストアで取り扱っている。今後はポップアップイベントなどを行いながら認知向上を図り、新規顧客の開拓を目指す。
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「推し時計、燃ゆ」3回目のゲストは、都内でクリニックを経営する平成生まれの女性、ぽーちゃん。前回のゆうさん同様、メンズライクな時計を好んで身に着けている。そのわけとは?
WWD:ぽーちゃんのツイッター(TWITTER、@poetamupopopo)には、美食と高級時計が並んでいますね。今日はお気に入りだという、アマン東京の「ザ・ラウンジ by アマン」にお邪魔しました。
ぽーちゃん:お酒も好きなので、仕事帰りに一人で来ることもありますし、“時計友達”とここで時計談義することもあります。
WWD:ちなみに今日の相棒は?
ぽーちゃん:「A.ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SOHNE)」の“ランゲ1 25thアニバーサリー”です。ブランドのアイコンである“ランゲ1”の25周年を記念して発売されたモデルで、ホワイトゴールド製です。ネットでひと目ぼれして、1年ほど前に約600万円で購入しました。ここ2年ほどクリニックの業績が良く、自身の年収が上がったこともあって奮発しました。買ってすぐのころは、うれしくて毎日着けていました(笑)。ファッションはモノトーンが多いんですが、時計はブルーがマイブームで、ついつい触手が動いてしまいます。ツイッターで時計について発信し始めた1年ほど前からは、購入のペースも大幅にアップしてしまって……。最近も「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」のブルーの“アクアノート”を購入しました。
WWD:時計は仕事中も身に着けるのでしょうか?
ぽーちゃん:カジュアルなものを着けることはあります。例えば「ロレックス(ROLEX)」とか。なんと言っても剛健な時計なので。「ロレックス」は10代後半のころ、父から「そろそろちゃんとした時計を着けては?」とプレゼントされた、私にとってのファーストウオッチなんです。“デイトジャスト”で、今でも大事にしています。
WWD:その後の時計遍歴について教えてください。
ぽーちゃん:ファーストウオッチの影響もあってか、自分で初めて購入した時計は「ロレックス」の“デイトナ”でした。120万円くらいでした。その後は、年に1本くらいのペースで、100万円前後の時計を自分へのご褒美として買うようになりました。「カルティエ(CARTIER)」「シャネル(CHANEL)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」など、当時はピンクのモデルばかり買っていましたね。ダイヤモンドなどが付く宝飾系の時計ってクオーツムーブメントが多いんですが、ツイッターで時計コレクターの方の投稿を見ているうちに、だんだん“本格派”の機械式時計に引かれるようになりました。
WWD:通勤時に着用していたのも機械式でしたね。
ぽーちゃん:「パテック フィリップ」の“5205G”です。私、ブルーの時計も好きですが、ムーンフェイズも好きなんです。こちらもホワイトゴールド製で、やはり1年ほど前に百貨店で約600万円で購入しました。
WWD:時計は何本くらい持っているんですか?
ぽーちゃん:20本くらいです。買った時計は売らない主義なので、増える一方なんです(笑)。でも、いいんです。ゆくゆくは子どもに譲ろうと思っているので。
WWD:休日でも時計はする?
ぽーちゃん:はい。休みの日もツイッター用の写真を撮るので、時計をしない日はありません。場所でも食べ物でも青があると、時計を主役に写真を撮りたくなるんです。これからの季節は海なんかもいいですよね。
WWD:次に狙っている時計は?
ぽーちゃん:「パテック フィリップ」の“ノーチラス”。もちろんブルーです(笑)。すでに予約済みで、順番待ちです。「パテック フィリップ」「A.ランゲ&ゾーネ」「オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」の3ブランドが最近のお気に入りです。
WWD:ぽーちゃんにとって時計とは?
ぽーちゃん:私の“全て”、活力の源です。時計があると毎日楽しいし、仕事をする意味と言ってもいいかもしれません。
<「推し時計、燃ゆ」とは?>
「推し、燃ゆ」が芥川賞を受賞し、“推し活”が豊かな生き方につながるとの認識が広まっている。そこで元来、推しの要素が強い時計の世界で、さまざまな人に“推し時計があることで得られる幸福感”や“そもそも、なぜ推しているのか?”などを聞き、時計の持つ“時間を知る”以上の価値について探る企画。
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「WWDJAPAN」はこの度、ディマンドワークス代表の齊藤孝浩氏を迎えたビジネスセミナー第2弾を開催いたします。今回は、「ユニクロ(UNIQLO)「GU」などを擁するファーストリテイリングや、「ザラ(ZARA)」のインディテックス、ファッションECモール大手ZOZOなどの決算報告書から、成功している企業がどのように利益を生み出しているか、強みや課題はどこにあるかについて、ファッション専門店の在庫最適化コンサルタントで、グローバルファッションチェーンの動向に詳しい齊藤氏にお話しいただきます。
企業は生き物であり、決算書に経営の意思や健康状態が表れるもの。企業の特性や課題を知る上で、決算報告内容や財務諸表を読み解くことは欠かせません。国内外のアパレル企業の決算書を読み解く齋藤氏による「WWDJAPAN」での連載「業界のミカタ」からエッセンスを抽出しながら、ユニクロの総額表示に伴う値下げやゾゾコスメなど最新動向への見解も交えて、分かりやすく解説いたします。
ファーストリテイリングやインディテックスのビジネスモデルや動向に興味のある方、これからECを拡大して行くにあたっての課題について知りたい方に向けたメディアの報道よりも一歩踏み込んだ内容だけでなく、売上高、粗利高、販売管理費、営業利益などの基本用語は知っているものの、実際に財務諸表の数字をどう捉えたらよいかが分からないという方や、アパレル小売業の特性に即して、具体的な読み解き方を知りたいという方にもビジネスの理解がさらに深まります。役員や経営企画として会社経営に携わっている方、営業部や商品部など商売の現場から抜擢、昇進されたものの、決算書の見方があまり得意でなかった企業幹部の方にも、決算書から業界の企業戦略を読む面白さを感じていただける内容です。
なお今回は、5月28日から隔週にわたる計4回の短期集中セミナーとして開催。全講義の受講に加えて、ご希望の講義を選んでいただくことも可能です。
【日時・受講内容】
<第1回>
5月28日(金)13:30~15:00
アパレルチェーンの代表的な3つの収益モデル
もうかる仕組みを3社のビジネスモデルを例に解説
<第2回>
6月11日(金)13:30~15:00
決算にみる「ザラ」(インディテックス)の強さ
オムニチャネル化完了?コロナ禍でも発揮された強さとは
<第3回>
6月25日(金)13:30~15:00
決算にみる「ユニクロ」の強さと課題
夏商戦を克服した「ユニクロ」国内事業の凄みと今後について
<第4回>
7月9日(金)13:30~15:00
ECの損益を考える
ZOZOの決算に見るEC事業の採算性
※講義時間60分、質疑応答30分となります
【実施方法】
オンライン
※前日を目処に視聴用URLをお送りいたします。その際メールアドレスの受信設定にかかわらずご連絡しますことをご了承ください。
※講義終了後、一定期間のアーカイブ視聴をご案内いたします。
【受講料】
・定期購読者
全受講:4万4000円/1名(税込)※定期購読者割引クーポンをご利用時
選択受講(1講義につき):1万3200円/1名(税込)※定期購読者割引クーポンをご利用時
・非定期購読者
全受講:6万6000円/1名(税込)
選択受講(1講義につき):1万6500円/1名(税込)
【講師プロフィール】
齊藤 孝浩(さいとう たかひろ)
ディマンドワークス代表/ファッション流通企業の在庫最適化コンサルタント
1965年東京生まれ。総合商社のアパレル部門でOEM生産営業やヨーロッパブランドの日本法人立ち上げを経験した後、98年に政府の留学プログラムで渡米。新興ブランドの輸出代行を手がける。帰国後大手アパレルにてバイヤー、取締役営業本部長、経営企画室長を歴任し、2004年有限会社ディマンドワークス設立。ファッション流通コンサルタントとして、これまでに20社以上の業界注目企業を支援し、うち6事業の年商100億円突破に携わっている。著書に「アパレル・サバイバル」(日本経済新聞出版)、「ユニクロ対ZARA」(日経ビジネス文庫)、「人気店はバーゲンに頼らない 勝ち組ファッション企業の新常識」(中公新書ラクレ)
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WANOVA(ワノバ・旧神戸ドリーム)は、婦人服ブランド「ワランス(WALANCE)」を2021年春夏シーズンからリニューアルした。ブランドリニューアルに伴い、神戸ドリームは社名をWANOVAに変更。持続可能なモノ作りに注力する方向性を固めた。
同ブランドは“あなたに、世界に調和する。気のいいふく”を新コンセプトに掲げ、自然との繋がりを感じさせる草木染めのアイテムを中心に提案する。世界51カ国を旅した中村法子クリエイティブ・ディレクターが、バリのウブドで出合った草木染め工場と連携し、旅先からインスピレーションを得た世界観を色鮮やかに表現した。
中村クリエイティブ・ディレクターは「草木染めの気持ちの良い色を見たときに、自分の中で停滞気味だったクリエーションへの気持ちが再び動き出すのを感じた。草木染めは光に弱く色落ちしやすいが、自然な色の変化を楽しむことを提案したい」と話す。素材はGOTS認証取得済みのオーガニックコットンや、RWS(Responsible Wool Standard)認証取得済みのウールなどで、価格帯はワンピースで2万5000〜3万円。自社ECをはじめ、ロンハーマン、ドゥーズィエム クラスなどで順次取り扱いを開始する。
現在、ロンハーマン千駄ヶ谷店や二子玉川店などでは、ポップアップイベントを開催中。セチャンとマホガニーで染めたトップス(2万3100円)やイージーパンツ2万8600円などの別注アイテムも販売する。
■WALANCE “NATURAL DYE COLLECTION”ポップアップストア
日程:4月17日〜5月9日
場所:ロンハーマン千駄ヶ谷店、二子玉川店、辻堂店、六本木店、福岡店
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マッシュホールディングス、ジュンが出資して運営するECモール「スタイルヴォイス ドットコム(STYLEVOICE.COM)」は4月26日、D2Cブランドプロデュースを主軸としてリニューアルする。これに合わせて、インターネット広告大手のサイバーエージェントが出資する。
同ECモールを運営するスタイルヴォイスは19年10月、マッシュホールディングス(HD)、ジュン、デイトナ・インターナショナルの3社の合同出資により発足し、「メディア並みの発信力を備えるEC」として、オウンドメディアを併設するECモールとして運営してきた。20年末にはマッシュHD、ジュン2社の出資構成に変更となった。
サイバーエージェントの藤田晋社長は出資の背景について「ここ数年、D2Cのアパレル分野には大きな可能性を感じていた」と話す。同社は創業間もない1999年、子会社を通じてECモール事業への参入を試みたこともあり、関心の高さがうかがえる。「消費において、人々の憧れの対象がモノではなく『人』にシフトする中、『スタイルヴォイス』には新しい道を切り拓くポテンシャルを感じた」と期待を口にする。サイバーエージェントとともに、フィギュアの「ベアブリック」などを企画・販売するメディコム・トイも出資メンバーに加わる。出資は話し合いのその場で即決したという。
同ECの展望について、スタイルヴォイスの片山裕美社長、マッシュHDの近藤広幸社長、ジュンの佐々木進社長、メディコム・トイの赤司竜彦社長に聞いた。
※サイバーエージェントの藤田晋社長は都合により座談会には不参加
WWDジャパン(以下、WWD):19年10月のスタートから現在までの、「スタイルヴォイス ドットコム」の進捗は?
片山裕美スタイルヴォイス社長(以下、片山):ECモールとしては後発で、これまでは知名度をじわじわと広げていく期間だったと思うが、同時にコロナ禍の中、昨年春ごろから自分たちの強みがはっきりと見えてきた。影響力のあるモデルやキーインフルエンサーの熱量のある発信から、その人たちの周りに集まるインフルエンサーへと情報が広がり、認知度・注目度も急速に高まったという手応えがあった。そのような“種まき”があった上で、20年初夏には、サイト内特集として「ワンマイルウェア」を打ち出し、その中でもデザイナー川島幸美さんが企画した商品は、インフルエンサーたちが自発的にSNSで紹介してくれたことで大ヒットにつながった。この事例を手本に、秋には女優の剛力彩芽さんやインフルエンサーの中村麻美さんらを起用した商品企画や既存のD2Cブランドとの連携企画にチャレンジし、バズにつながった。
この辺りから、「ここでしか買えないオリジナルのD2Cブランド」を主軸とした事業展開の構想が固まっていった。企業やブランド数は立ち上げ時(約45ブランド)の半数以下にしぼるが、リニューアル後は自社企画を中心としたD2Cブランドが中心になる。足元では、すでにたくさんのブランドがローンチに向けた準備に入っている。インフルエンサーたちの熱量も非常に高く、外からコラボやイベント出店の相談もいただいている。「スタイルヴォイス」の中で次々に新しい企画が生まれ始めている状況だ。単純にブランド数や会員数を増やすことで成長するのとはまた違う、ユニークな成長路線が見えてきた。
WWD: D2Cブランドを作っていく上で大事になるのは?
片山:軸になるインフルエンサーの思いをしっかりくみ取ること。そして商品企画から発信コンテンツまでを通じて、熱量高く伝えていくこと。それができればお客さまの心を動かし、今までにない買い物の楽しさを体験していただけるはずだ。バックにはモノづくりのプロであるマッシュHD、ジュンがおり、マッシュグループの生産背景を活用することで高品質な商品を実現できる。先行して4月に販売した商品は、企画したブランドディレクターの元に届くと、彼女たち自身がそのクオリティーに驚き、心から喜んでくれた。作り手が満足できる仕事ができれば、お客さまにも必ず幸せになっていただける。お客さまの心を動かすインフルエンサーを発見し、育てることからチャレンジする。
佐々木進ジュン社長(以下、佐々木):今、このタイミングでフィーチャーすべき人選、その先にいるファンの興味に対して知見が深いのは、雑誌編集の経験もある片山さんの最大の強みだと思う。よくあるECモールではなく、“ここでしか買えない”を突き詰める上では大きな武器になっていると感じる。
近藤広幸マッシュHD社長(以下、近藤):これまでの事例で面白いと思ったのが、フォロワー数が多いからといって、その人の監修した商品が必ずしも売れるわけではないこと。フォロワーが少なくても、売れる人はいる。インスタの写真の撮り方など、さまざまな点で商品を売るためのコンサルティングが重要。片山社長をはじめとした編集部のプロデュース能力で、「スタイルヴォイス」が「モノが売れる」インフルエンサーを輩出するプラットフォームになることも期待したい。
WWD:一方で、イチからブランドを立ち上げるのは、これまでの既存ブランドを中心に扱うビジネスに比べてリスクも大きい。
近藤:リスクに関しては(スタイルヴォイス社の)大株主となったマッシュHDが、連結子会社として、責任と覚悟を持って背負っていくつもりだ。成長するまでは、マッシュグループの社員がサポートしたり、経営のバックオフィスなども支援する。今後の運営フェーズでは、意思決定のスピード感やモノ作りへの支援体制を一社に集約する重要性、そして明確なリーダーシップが必要になると考え、デイトナ(・インターナショナル)さんに株式を譲っていただくことにした。今後も良好な関係性でお付き合いしていくことは変わらない。
WWD:新たにサイバーエージェントとメディコム・トイが出資者になった背景は?
赤司竜彦メディコム・トイ社長(以下、赤司):(出資の話は)年始に突然聞いて、突然決めた(笑)。ビジネスとして結果を求めることはもちろん大事だが、投資の決定打になったのは片山さんの人を見る目や人格。その他の出資者も何か面白いことが起こりそうなすごいメンバーだし、出資者として参画することで、モノ作りにもより深くコミットするなどシナジーを強められると考えた。
佐々木:D2Cブランドの開発をする上で、より面白みのあるモノ作りのためには、われわれのようなアパレル製造小売業とは違う視点が必要であると考えていたことも一つ。(サイバーエージェントの)藤田晋社長は、グループにさまざまな企業を有しているし、今後は「スタイルヴォイス」においてメディアやコンテンツなど絡め、ECの枠組みだけで売る以外の手法も出てくるはずで、そういった面でも強力な手助けになる。(メディコム・トイの)赤司社長はクリエイティビティーや人脈などはもちろん、テクノロジーにも詳しく、そういった知見やアイデアをぜひお借りしたい。
近藤:お二人(藤田社長と赤司社長)はモノ作りやコンテンツ制作の大変さを理解している方々だ。赤司さんは「スタイルヴォイス」立ち上げの当初から出店者として関わっていただいている。報道陣へのお披露目の際にお願いしたスピーチに心を奪われ、いつか一緒により深い部分でお仕事をしたいと思っていた。われわれのプレゼンを聞いて参画を即決してくれたのは素直に嬉しかった。
赤司:「D2C」はアパレル業界で最近何かとフィーチャーされている言葉だが、そもそも、さまざまな表現者やブランドとコラボし、コミュニティー単位でのバズを起こし続けてきたわれわれのビジネスモデルは、実は(創業した)25年前からD2C的だったのではないかと思っている。(「スタイルヴォイス」での)メディコム・トイの役割は、アパレルのど真ん中でやっている人たちが美しいシンフォニーを奏でている中に、どれだけ「ノイズ」を混ぜていけるか。美しい曲に少しのノイズが混ざることで、時によってはとても素晴らしい音楽になる。新しいビジネスを生むための刺激を提供していく立場として、いつか(「メディコム・トイ」を)入れておいてよかったねと言われたい。
片山:赤司さんからはすでに常に新しいアイデアや刺激をいただいていて、早く実現にこぎ着けたい。いろんな人がいろんなアイデアを持ち寄って、可能性があればそれをどんどん大きくしたり、あるいは他のものとミックスさせてみたりと、「スタイルヴォイス」を実験室のような場にしていく。
WWD:「スタイルヴォイス」はスタート時から上場も視野に入れていた。今後の展望は?
近藤:上場すること自体が目的ではないものの、藤田さんという上場の経験者がいるし、選択肢としては念頭に置き続ける。ただ規模をいたずらに求めるより、他業界にも真似したいと思われる取り組み、新商品などを生み出し、小さくても尊敬される企業を目指していきたい。
片山:話題性の発信としてブランドを生み出し続けることも必要だが、数億円レベルまで成長するような、大きな柱となるブランドを育てることも必要だ。すでに「スタイルヴォイス」ではモデルや著名人たち同士が直接コラボしたいねという会話があったりと、ワクワクするような状況を作り出せている。ブランドディレクターたちの熱量を見てみると、それが可能だという確信めいたものがある。
佐々木:視野を広げてみると、「スタイルヴォイス」は今後、モノを売ることだけでなく、ブランドコンサルティングでも力を発揮していくことができるだろう。「スタイルヴォイス」で積み重ねた経験を活かして企業のコンサルができるかもしれないし、ここで作り上げた人脈そのものが他のビジネスの種になるかもしれない。
近藤社長:これまではECモールとしてあるべき形を探る準備期間だったが、今は熱量のある人たちを巻き込みながら、大変ながらも前向きでワクワクしながら仕事ができている。そんなクリエイティブに集中できる環境こそが、ビジネスとして成功する秘けつだと思う。
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スポーツブランド「ヒュンメル(HUMMEL)」は、デザイナーのコシノヒロコが手掛けたサッカー・WEリーグ所属のINAC神戸の新ユニホームを発表した。デザインはフィールドプレイヤーとゴールキーパーそれぞれのホーム用とアウェイ用の2種類ずつで、4月24日の試合で披露する。ホーム用デザインは同チームの公式サイトで販売中(税込2万900円〜)だ。
デザインの着想源は「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」2020年春夏コレクションで、音楽をイメージした多彩なモチーフを絵画のように重ねている。コシノは「女性ならではの美しさを特に気にかけました。スポンサーロゴとのカラーバランスが成り立つアート性を意識しています。サッカーは走っている姿を横から見るイメージなので、靴下もよく目立ちます。パンツの横のラインとつながるようにして、ファッション性を高めました」とコメントした。
コシノはこれまで、体操競技やトランポリンの日本代表ユニーホームや、プロ野球の近鉄バファローズのユニホームなど、さまざまなスポーツウエアのデザインは手掛けてきた。
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スポーツブランド「ヒュンメル(HUMMEL)」は、デザイナーのコシノヒロコが手掛けたサッカー・WEリーグ所属のINAC神戸の新ユニホームを発表した。デザインはフィールドプレイヤーとゴールキーパーそれぞれのホーム用とアウェイ用の2種類ずつで、4月24日の試合で披露する。ホーム用デザインは同チームの公式サイトで販売中(税込2万900円〜)だ。
デザインの着想源は「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」2020年春夏コレクションで、音楽をイメージした多彩なモチーフを絵画のように重ねている。コシノは「女性ならではの美しさを特に気にかけました。スポンサーロゴとのカラーバランスが成り立つアート性を意識しています。サッカーは走っている姿を横から見るイメージなので、靴下もよく目立ちます。パンツの横のラインとつながるようにして、ファッション性を高めました」とコメントした。
コシノはこれまで、体操競技やトランポリンの日本代表ユニーホームや、プロ野球の近鉄バファローズのユニホームなど、さまざまなスポーツウエアのデザインは手掛けてきた。
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阪急阪神百貨店を中核にするエイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)が中国1号店「阪急寧波」を4月8日にオープンした。沿岸部の港湾都市である寧波市(人口850万人)に開業した同店は、大阪の阪急本店(阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪)を上回る売り場面積11万7000平方メートルの巨大店舗だ。生き馬の目を抜く中国市場で成功できるのか。上海在住のVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)コンサルタントの内田文雄氏が報告する。
寧波阪急は寧波市の中心部から車で約20分程度の東部に位置します。周りは開発地域で、多くの銀行などが集まる金融街、大きな会議や展示会が開催されるコンベンションセンター、富裕層が居住する高層マンションに囲まれています。
現地を訪れて、まず驚いたのが低層で横に長い建物です。百貨店というと縦に長いという固定概念があるけれど、ここはまるでモールのような印象を受けました。日本の旗艦店である阪急うめだ本店が15フロア(地上13階・地下2階)なのに対して、売り場面積で上回る寧波阪急は7フロア(地上6階・地下1階)。1フロアの広さが分かるでしょう。コンセプトの「百貨店とSC(ショッピングセンター)を融合させた”体験型デパートメンモール”」を体現しています。
1階は全てラグジュアリーブランドが並び、それぞれが華やかさを演出しています。消費者視点で見ると高級感が溢れ過ぎていて、入店を躊躇する感覚もある。でも寧波にはほぼなかったラグジュアリーブランドを集積させた商業施設を見てみたいという期待感をあおる仕掛けになっています。
7フロアの売り場は日本や中国の百貨店のフロア構成とかなり違っています。”体験型デパートメントモール”を具現化させるには、他競合とは完全に差別化させる必要があったからでしょう。私は過去30年間にわたって上海やその他地域に出店して成功、失敗した国内外の百貨店、SC、スーパーマーケットを見てきました。今回はお世辞ではなく「さすが阪急さん、素晴らしい」と感心しました。
全館では380店舗の吟味されたさまざまなテナントが入っています。日系の食やファッションの品ぞろえは全体の2割の70店舗ほど。それ以外は欧米のラグジュアリーブランドをはじめ、中国のテナントで構成されています。是が非でも日本のブランドを集めたいという、これまで中国に進出してきた日系百貨店が陥る「あるべき姿」とは一線を画した姿が新鮮に映りました。
ターゲットのミレニアル世代やその下のZ世代の嗜好や購買力を鑑みた場合、どのようなブランドで構成するべきかが、今回のテナント構成につながっています。例えば中国市場で人気の大手アパレル、PEACE BIRD(本社寧波市)の全4ブランドも入っています。中国ローカルブランドだからどうのではなく、ファッションに関心が高い顧客に向けて躊躇なく品ぞろえしている。商品戦略が明確なのです。
私が訪れた4月10日は、残念ながら1階(ラグジュアリーブランド)、2階(化粧品、靴、バッグ、グローバルファッション)はまだ施工中で、完全な状態を見ることができませんでしたが、関係者にお願いして売り場を少しだけ見せてもらえました。
1階のラグジュアリーブランド集積は圧巻の一言です。男館、女館で分けられたゾーイング、広い通路で動線や回遊性もよく考えられています。よくぞここまでの名だたるブランドの寧波初ローンチを実現させたものです。中国ではセレクトショップでの取り扱いにとどまった「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」のフラッグショップもあります。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のポップアップショップも人気になりそうです。1階、2階がオープンした16日のSNSを見ていると、前夜に催されたVIP向けのレセプションパーティで、KOL(キーオピニオンリーダー、中国のインフルエンサー)や招待客たちがラグジュアリーブランドで買い物をする様子を投稿していました。
2階は化粧品、靴、グローバルファッションなどです。化粧品売り場はあえて通路幅を若干狭めに設定し、にぎわい感を演出している様に見えました。女性にとっては1階のラグジュアリーブランドとこの化粧品と靴売り場は圧倒的に魅力的な品ぞろえで話題になると思います。
3階は婦人服、ランジェリー、宝飾雑貨などが並びます。ここの特徴は広い通路幅でゆったりと買い回りができ、十分な休憩空間もあります。
4階はインドアライフスタイル(携帯電話、雑貨系)、アウトドア(スポーツブランド、スケートボードリンク)など、Z世代にフォーカスしたテナントが目立ちます。また阪急うめだ本店の「祝祭広場」の中国版である巨大な吹き抜け空間「慶典広場」もあります。こけら落としとして中国でも人気の日本の漫画「ONE PIECE」のイベントが開催されていました。今後もさまざまなイベントが行われ、集客装置として機能することになるでしょう。
5階は約40店もの人気のレストランが並びます。ミシュラン認定店も2店舗。日本食フードコートも人気を博しそうです。
6階はエンターテインメント、つまり非物販フロア。シネコンやペット用品、ドッグラン、ゴルフ打ちっぱなしなど、下のフロアとは全く違う雰囲気です。買い物に疲れたお客さんが休憩したり、リフレッシュしたりする空間になっています。
地下1階はH2O傘下のスーパーであるイズミヤ、軽食中心のフードホール、フードエクスプレス、子供服、デイリー雑貨です。寧波初の人気の「ピーツコーヒー(PEET’S COFFEE、2階にもあり)も出店。中国では一般的に子供服や子供関連は上層階が一般的なのですが、ここではあえて飲食フロアに子供関連をリーシングしていて、食+子供関連の買い回りという組合せをアピールしているのだと思います。この珍しい試みは要チェックです。
以上、各フロアーのポイントを書き出しましたが、文字だけでは伝わりづらいですよね。まとめると寧波エリアで競合する商業施設とは明らかな差別化ができているのは言うまでもなく、上海で繁盛してもおかしくないレベルの品ぞろえ、フロアー構成です。
私見ですが、寧波だからこのような品ぞろえ、リーシングにしたのではなく、阪急阪神百貨店として中国に出店するからには「こういうモデルであるべき」というフィロソフィーを具現化したのではないかと感じました。
日本でも中国でもラグジュアリーブランドを集積させることは簡単ではありません。寧波阪急は1階に圧倒的な数のラグジュアリーブランドを集めています。阪急阪神百貨店のネットワークと交渉力が結実したといえるでしょう。
しかし商業施設として成功するにはラグジュアリーブランドを誘致して終わりではありません。開業後にいかに運営維持させていくか。そのためには中国の高級商業施設で運営実績を持ち、有力ブランドとの強いパイプを築いたハイスペック人材が誘致を手助けし、運営していくことが不可欠になります。固有名詞は伏せますが、中国で相当な実績を持った人材をヘッドハンティングしたようです。
この取り組み一つとっても、過去に中国に進出した日系百貨店とは明らかに組み立て方が違います。ラグジュアリーブランドを中核にすると決めたからには、まずは人材ありき。非常に戦略的だと思いました。
寧波初登場のラグジュアリーブランドを多く擁するため、おのずと攻めの商売が必要となってきます。日本の百貨店には外商という機能があります。富裕層や法人を対象に手厚いサービスを施す外商は、中国では存在しない概念です。しかし寧波阪急では、ターゲットの若い富裕層や企業に対して、積極的に外商を仕掛けていくようです。
また会員対策として阪急会員制倶楽部があります。5つのランク(ダイアモンド、プラチナ、ゴールド、貴賓、準会員)に分け、年間お買い上げ累計額でさまざまなサービスを受けることができます。ちなみに最上級のダイアモンド会員は、年間累計お買い上げ額30万元(500万円弱)が条件。館内専用ラウンジの利用、一般商品の12%割引、通常ポイント2・5倍、誕生日月のポイント5倍、専用駐車場利用などの特典がつきます。
2つのVIPラウンジ(ダイアモンド、プラチナ)に入ったところ、まるで空港にあるマイレージラウンジ以上の豪華さでした。こんなVIPラウンジを擁している百貨店は日本でも見たことがない。おそらく中国でも初ではないでしょうか。中国人の「メンツを重んじる」気質をうまく活用したこの豪華なVIPラウンジは富裕層の心をくすぐることは間違いありません。過去の日系百貨店の進出でよく見られた「日本式サービスを取り入れました!」というステレオタイプのやり方はもう通用しない。日本以上の特別なおもてなしが必要なのです。
寧波阪急は当初計画から2年半ほど開業時期が延びました。その間、阪急阪神百貨店の担当者の方々は日本や中国の各都市、その他海外の百貨店、SCなどの商業施設の品ぞろえ、フロアー構成、客動線、顧客サービス、エンターテインメント手法などを念入りに研究しました。開業延期が結果として館の完成度を高める時間になったようです。
百貨店が中国でいかに勝つのか――このシナリオを磨きに磨き上げたのが寧波阪急なのだと思います。これまでの日系百貨店、SCとは全く違う。大いに期待したいですね。
内田文雄(うちだ・ふみお):福岡県福岡市生まれ。ワールドで22年間のVMD経験、1993年に上海交通大学留学、上海駐在を経て、その後はアジア事業で海外を飛び回る。2005年ユニクロへ転じ、海外の大型店などのVMDを手がける。2011年、独立して上海に拠点を移す。中国のアパレル、小売企業に対しての実務指導、セミナー講演を行う
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美容室向けヘア化粧品メーカーのミルボンは2020年6月にBtoBtoC型のECプラットフォーム「milbon:iD」を開設した。「オージュア」や「ヴィラロドラ」など4ブランドを扱う美容室が出店し、消費者は利用している美容室の専用コードを入力してヘアケア商品を購入することができ、美容室の負担になるサイト運営・受注・物流作業は同社が担うというもの。美容室専売品のEC販売がご法度とされてきたヘアサロン業界で、最大手である同社が着手したことは大きな話題になった。美容室専売品を購入しやすい環境を整えることで、サロンも消費者もハッピーな関係を築く同プロジェクトのかじを取ったのが「WWD NEXT LEADERS 2021」に選出された坂下秀憲部長だ。
WWD:美容室専売品のEC販売に着手したきっかけは。
坂下秀憲ミルボン経営戦略部部長(以下、坂下):発端は2003年までさかのぼる。現社長である佐藤(龍二)が店販(美容室でヘアケア商品などを利用客に販売すること)の継続購入に課題を感じ、当社から消費者にヘアケア商品を発送する“ホームデリバリーサービス”を検討したことだ。当時はECもなく、システム投資をしたものの採算が合わず実現することができなかったが、店販の継続購入という課題意識は社内で脈々と受け継がれていた。
WWD:店販の継続購入における課題とはどんなことがあげられるか。
坂下:美容室でヘアケア商品を購入した人が、1年後も継続購入しているのは約40%というデータがある。裏を返せば約60%の人が離脱しているということで、離脱要因の約30%は「シャンプーがなくなったタイミングが美容室に行くタイミングではなかったから」という理由だった。一方で当社独自のサロン経営指数調査を15年前まで振り返ったところ、店販購入比率は常に15%前後で停滞していることが分かった。つまり新規購入客は毎年いるが、約60%が離脱しているということ。これでは穴の開いたバケツにずっと水を注いでいるようなものだと、課題意識が加速した。
WWD:実際にプロジェクトを進める中で困難だったことは。
坂下:ECビジネスを進める上で、佐藤から「美容室の売り上げになること」を条件として出された。われわれがECを立ち上げて後から利益を還元するのではなく、美容室の経営に寄り添い生産性を上げるためには、美容室の売り上げになることが重要だった。この仕組みづくりにとても苦労した。また、それまで“対面カウンセリング販売”と“EC販売”はトレードオフでありご法度とされていた。そこで“美容室専売品”とはそもそも何かというところに立ち返った。対面カウンセリング販売の目的は、消費者が適切な商品の選択をできるように情報を提供することであるから、紹介の仕方さえ対面カウンセリング販売であれば、購入方法はネットでも良いのではないかと考えた。販売方法と購入方法を分けて考えることで、美容室専売品かつネットで購入という世界が作れた。当社がネットビジネスを始めることへのざわつきは感じたが、「なんだか大義が通っているぞ」とこのビジネスモデルに反対する人はいなかった。
WWD:ヘアサロン業界には慣習が多く、なかなかDXが進みにくいともいわれている。
坂下:美容師はリアルなサービスで鏡に向き合うことに集中している。美容室1店1店が環境を整えるために投資するのは非常に難しいことだ。美容室の課題というよりも、周囲にいるメーカーや代理店が、美容室がデジタルを活用できるようにどこまで寄り添えるかだと考えている。
WWD:今後ヘアサロン業界の課題をどう乗り越えていくべきだと考えているか。
坂下:1.リアルサービス2.顧客担当制3.定期的な来店という3つの条件がそろっている美容室は特別なチャネルだと考えている。顧客層も老若男女幅広い。この3つの特徴を最大限に生かしたビジネスモデルであれば美容室は勝てる。髪の毛を切ることがきっかけかもしれないが、もっといろいろなことが提供できるようになるだろう。そうすると今まで課題だったことが違うアプローチによって解決されるはずだ。われわれの目標は美容室のビジネス領域を広げること。「milbon:iD」は単なるプラットフォームではなく、名前の通り“美容室と顧客をIDでつなげる”ものとして、サービスを増やし顧客体験のプラットフォームへと進化させる。
【推薦理由】
ヘアサロン業界ではメーカーは商品をディーラーに卸し、そこから美容室が仕入れて消費者に販売するという仕組みがある。その関係性ゆえにEC化が進みづらいと言われてきたが「milbon:iD」の設立で美容室、ディーラー、メーカー全員がウィンウィンなECソリューションを実現した。今後さらに「milbon:iD」をECだけでなくサービスを追加し顧客体験のプラットフォームとして進化させていく計画で、ヘアサロン業界全体のDXを推進する存在として注目だ。
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アダストリアは5月27日付で、木村治副社長が社長に昇格し、福田三千男会長兼社長は会長に専念するという人事を発表した。1953年に紳士服テーラーの福田屋洋服店として創業した同社は、時代に合わせて業容を変え、2000年代以降はショッピングセンター(SC)に出店を重ねて急成長してきた。その間、組織体制も福田屋洋服店、ポイント、アダストリアホールディングス(HD)、アダストリアと何度も変わり、福田会長のオーナーシップのもとで社長交代が何度もあった。福田屋洋服店時代からの生え抜きである木村新社長は、同社を今後どう導くのか。
WWD:社長昇格について、福田会長からはいつ打診があったのか。
木村治アダストリア社長(以下、木村):2020年の年末だ。会長と自宅が近く、普段からよく会長の家に招かれて飲んだり仕事の話をしたりしているが、昨年末に呼ばれた際に「自分は今期(21年2月期)で社長を辞めるから、次はお前がやれ」という感じで言われた。他社との会食の場などでは、会長が「次は木村です」といったことを口にすることはあったが、いつも言っていたので年末も「また会長は酔っ払って言っているな」ぐらいに受け止めていた。そうしたら、今回は本当だった。
WWD:18年から副社長を務めており、われわれを含めて外部は木村さんが後継候補の筆頭だと思っていた。
木村:僕の中では自分が社長候補とは思っていなかった。僕はこれまで会長の隣にずっといる感じだったし、僕以外に取締役は3人いる(金銅雅之氏、北村嘉輝氏、福田泰己氏)ので僕ではないなと。だから準備もしていなかった。ただ、会長が次の世代に経営をバトンタッチしたいと思っているんだろうなということは(取締役メンバーは)皆感じていたと思う。とは言え、今回バトンタッチすると言っても、僕は代表権を持たず、副社長の“副”が取れただけ。代表取締役会長として引き続き福田がおり、金銅、北村も同じタイミングで取締役から常務に昇格する。だから、僕の中では経営体制はあまり変わらないという意識もあるし、取引先や業界にとっても安心感のある人事だと思う。ただ、会長は今年で75歳。今後は少しずつわれわれの世代に、より権限委譲を進めていくのかなと思う。
WWD:福田会長や他の取締役メンバーとの役割分担はどのようになるのか。
木村:コロナ禍でバトンタッチのタイミングがやや遅れた部分はあったと思うが、会長はこの数年間かけて、(社長交代を見据えて)今の取締役体制を作ってきていた。取締役にはそれぞれ得意分野がある。金銅は引き続き財務・人事・デジタルトランスフォーメーション(DX)を担当し、北村は国内外の営業をトップとして指揮していく、福田(泰己)はガバナンス・サステナビリティの部分を担う。僕は(デベロッパーとの)外交など、対外的なことを副社長としてずっとやってきたが、社長として特に国内既存事業をもう一度見ていきながら、全体の経営をしていく。COO(最高執行責任者)という肩書は付いていないが、執行の責任者が僕で、会長はCEO(最高経営責任者)的な役割だ。
WWD:国内既存事業をもう一度見るということだが、具体的にどうしていくのか。
木村:アダストリアはSCに出店して大きくなってきた過去がある。現在はその次の段階として、ECの存在感が市場で増す中で自社ECモールの「ドットエスティ(.ST)」に戦略的に取り組み、成長させている。実店舗だけのビジネスモデルからは徐々に変わりつつある最中だ。こうした変化を鑑み、マーケット全体が拡大する時代から縮小する時代へと移り変わる中での経営や、実店舗前提のビジネスから実店舗+ECへと移り変わる中での経営が何かを考えないといけない。今後はアパレル以外にも領域を広げていくしかない。僕自身、過去にトリニティアーツの社長として、「ニコアンド(NIKO AND…)」「ベイフロー(BAYFLOW)」などのライフスタイル業態を成長させてきた経験がある。アダストリアとしても(ライフスタイルなど)次の領域が必要になる。
WWD:木村さんはトリニティアーツでライフスタイル市場を開拓した立役者、というイメージが強い。
木村:トリニティアーツは、「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」などを手掛けていたアパレル主体のポイントと同じことはやるなと(福田会長に)言われて立ち上げたようなものだ。今はライフスタイルと一口に言っても、食、ウエルネス、スポーツなどを含めてかつてよりも領域が広がっているし、小売り以外の可能性も大きい。会長も、「アダストリアは昔はアパレルの会社だったと言われたい」とずっと言っている。そういうふうに会社を“チェンジ”していかないといけない。アダストリアは福田屋洋服店時代から含めると、4回の(業容変換などの)”チェンジ“があった※。僕らも新しい世代として会社を“チェンジ”していく。具体的にどのタイミングで何をどう“チェンジ”するかについては、今経営陣で成長戦略を練っているところだ。
※1953年に紳士服テーラーとして創業した後、73年にメンズカジュアルショップに業態転換(1回目のチェンジ)。84年にジーンズカジュアルショップとしてチェーン展開を開始(2回目のチェンジ)。96年に「ローリーズファーム」を品ぞろえ専門店からストアブランド化し、レディスカジュアルに進出(3回目のチェンジ)。13年にトリニティアーツ、生産機能のナチュラルナインと経営統合し、SPA化を推進。それに先立って10年には、社内外に向けて、生産・販売の垂直統合を進める「チェンジ宣言」を発表していた(4回目のチェンジ)
WWD:新社長として現状の課題と感じている点は何か。
木村:アダストリアはコロナ禍においてもある程度成長できている。去年も新ブランドを5つほどスタートし、過去数年で立ち上げた子会社のBUZZWIT、エレメントルールなども少しずつ成長してきた。こんな時代でも新しいことは他社に比べてできているが、課題はグローバル化だ。北村(取締役)が中国に赴任し、上海の「ニコアンド」2店など中国事業を率いているが、かつては中国本土の全店を一旦閉め、撤退した過去がある。今後は、中国でもファッション領域を飛び出した事業を行うかもしれない。東南アジア開拓に向けた準備室もようやく立ち上げた。このようにいろんな取り組みを進める中で、海外の人材も含めてこの間さまざまな人が当社に集まってきている点にも手応えを感じている。アパレル領域の人材はもちろん、IT関連人材なども増えてきた。
WWD:木村さんのように、福田屋洋服店時代を知るメンバーは他にも社内にいるのか。
木村:経営陣にはもういないので、会長が昔話をして分かるのは僕しかいない。僕が入社したのは、まだ福田屋洋服店が全10店ほどカジュアルチェーンだったころ。当時は会長の先代(福田哲三氏)が指揮していて、入社の際の面接官は当時常務を務めていた現会長だった。高崎(群馬)、長野などさまざまな店舗に販売員や店長として勤めたが、ジーパンの裾上げをする際に裁ちばさみをよく落とし、刃こぼれして本部に送ると、哲三さんから「またお前か!」と電話で何度も怒られたのを覚えている。
WWD:それから30年以上が経ち、アダストリアは東証一部上場の大企業になった。振り返ってみて、ターニングポイントのようなものはあるか。
木村:自分の中では、11年からトリニティアーツの社長をやらせてもらえた経験が大きい。当時はまだ40代。社長として、「売上高500億円企業を目指す」「業界の中で(一定以上の)ポジションを取りにいく」と打ち出した。トリニティアーツは上場企業としての縛りがなく、ポイントとはオフィスも別で、すごく自由にやらせてもらえた。その経験がその後に生きている。当時は毎週、会長に経営報告をし、売上高500億円と掲げた以上はどうやってそれを達成するのか、しっかり教え込まれた。「このままだと、お前たちは会社を潰すぞ」ともよく言われた。通常、出店を重ねれば売り上げは伸びるが、資金繰りは苦しくなる。その点ではポイントの力が絶大だった。ポイントの仕組みを使えたことで、あのときトリニティアーツは一気に成長できた。
WWD:そのように自由にやっていたが、13年にはアダストリアHDがトリニティアーツをグループ化した。
木村:正直、あの時は少しモチベーションが下がった(笑)。同時に、自分が次はどういうポジションでいなければならないのかについて、悩んだ時期でもある。一番辛かったのはアダストリアHD時代の15年。遠藤洋一社長(当時)と宮本英範取締役(同)が同時に辞め、すごく悩んだ。4人体制だった取締役が会長と僕の2人だけになってしまい、僕自身も辛かったし、会長も精神的にかなりきつかったと思う。結果的には、会長と共に次への道筋や会社のベースの部分を作ることができた。今となっては、あの時会長と一緒にやれてよかったと思う。
WWD:福田会長からは何を学んできたか。
木村:会長からずっと言われてきたのは、経営者として目線をどんどん変えていけということ。取締役、副社長と立場が変わっていく中で、どんどん目線を変えろと。「夢を語れ」ということも言われ続けてきた。「(財務などの面は他の得意なメンバーに任せているのだから)お前は会社としての夢を語れ」「大きな志を持て」と。そういうスタイルを叩き込まれた。実際に夢は語ってきたし、今も語っているつもりだ。僕は権限移譲型のリーダーで、(財務、営業、IT分野などそれぞれを)やれる人、得意な人がどんどん表に出てやっていけばいいと思っている。じゃあ僕は何をするのかというと、これまで子会社をいくつか立ち上げてきたが、アダストリアの社風について(子会社社員に)話しつつ、「また違う会社をここから作って行こう、大きくしていこう」というように夢を語っている。
WWD:アダストリアの社風とは。
木村:トリニティアーツの社長に就いたとき、一番最初に会長に言われたのが「社風を作れ」だった。社風とかノリというものは、実は作るのがとても難しい。お祭りっぽくてイベント好きというのがトリニティアーツの社風だったと思うし、結果的にそれはポイントの社風とは異なるものだった。働くことが楽しくなければ社員は皆辞めてしまう。現場を盛り上げてモチベーションを上げること、楽しませることを当時も今も意識していて、それがトリニティアーツの社風につながった。社風や場の雰囲気を作れない人には社長職は難しいと思う。例えば、会長は朝礼の際にすごく派手なスカジャンを着てきたりする。そうすることで社員を和ませることを心得ている。そういう雰囲気作りの大切さは、僕もトリニティアーツ時代から強く感じていた。反対意見も含め、社員誰もが意見を言いやすい雰囲気を作れる社長になりたい。
WWD:自由にやっていたトリニティアーツ時代から、アダストリアという大企業に移り変わっていく中では、自身もとまどう部分があったのでは。
木村:トリニティアーツがアダストリアHDにグループ化されてからは、コンプライアンスなどの面もより気をつけなければならなくなった。上場企業としての枠や制限のようなものが無意識ながらできてしまって、このままではマズいと強く感じた。それで意識したのが、枠にはまらないようにすること。小さなことだが、会社が統合したことでトリニティアーツ時代のようにショートパンツをはいての出社がしづらくなってもはき続けたのはその一例。ファッションの会社なんだから、それでいいじゃないかと伝えたかった。今では夏場にはみんなショートパンツをはいて出社するようになっている。服装だけでなく、モノの考え方についても同様だ。「別にそれでいいじゃないか」「何でダメなの?」ということはあえて口にするようにしてきた。それが、統合してからの新しい社風作りだったんだと思う。そういう流れから「新しいブランドをどんどんやろう」というアダストリアの社風ができてきたし、「失敗してもいい」という雰囲気にもつながっている。僕自身もいろいろ失敗してきている。
WWD:木村さん自身がそうだったように、新しいブランドや事業を立ち上げて、仕事を任せる中で新しいリーダーも育ってくる。
木村:今は社員からどんどんアイデアが上がってくるようになっていて、成功するかどうかに関わらず、まずやってみようというムードが社内にある。企業はどうしても徐々に頭が固くなるものだが、ファッションの会社としてはどんどん新しいことをやらなきゃいけない。上場企業ではそれがなかなか難しいと思うが、それができるのがオーナー企業であるアダストリアの強み。オーナー企業だからジャッジが早い。僕もやりたいことにいろいろと挑戦させてもらってきた。第2、第3の僕みたいな人が出てきて、次々と新しいことに挑戦していってほしい。
WWD:改めて、新社長としての抱負を。
木村:5年後、10年後を見据えて、今後の経営体制を作っていくのが僕の仕事。生産本部を作る、他社と協業する、雑貨に注力する、といったように、会長が過去数年間に進めてきたことは、その時々には批判もあったが、振り返ってみると全て正しかったと思う。あれがあったから、アダストリアはコロナの中でも銀行から借り入れをせず、実績を残すことができた。次は、僕や取締役、執行役員でものごとを決めて進められる体制にしていかなければならない。オーナーである会長に判断をあおいでしまうというのは、一種の大企業病だ。会長に頼らずとも次のあり方を決めていけるような、リーダーシップを執れる人間を何人育てることができるか。子会社の経営を担わせてみたり、中国や東南アジアなどの海外事業の指揮を任せたりする中で、アパレル以外の領域も含めて多角的に次の世代の経営人材を育てていきたい。そうすれば、アダストリアにとって大きな強みになる。集まってきているさまざまな人材をどうリーダーに育てあげるかが、僕の仕事だ。
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ECモール「スタイルヴォイス ドットコム(STYLEVOICE.COM)」が4月26日にリニューアルオープンする。これまでの出資企業(マッシュホールディングス、ジュン、デイトナ・インターナショナル)を中心とした出店構成から刷新。インフルエンサーやタレントをディレクターに据えたオリジナルのD2Cブランドやコラボ企画を事業の主軸としたECサイトとして再始動する。またリニューアルと合わせて合弁企業スタイルヴォイスの資本構成も変更する。マッシュHDはデイトナ・インターナショナルの全株式を取得したことで全体の過半数の株式を保有する形となり、新たにサイバーエージェント、メディコム・トイが3月31日付で加わった。
2019年11月にマッシュHD、ジュン、デイトナ・インターナショナルの3社が合弁会社スタイルヴォイスを設立し、同ECをスタートした。出資3社のブランドを中心に、ファッションやビューティ、グルメ、雑貨に渡る約45ブランドをそろえた。大きな特徴が、オウンドメディア「SVマガジン」を併設したこと。スタイリストの大草直子氏や白幡啓氏、ファッションフォトグラファーのシトウレイ氏らインフルエンサーや人気モデルをキュレーターに起用し、記事コンテンツを頻度高く投下するなど、情報発信とのシナジーを重視した運営を行ってきた。
今回のリニューアルを境に、スタイルヴォイス社プロデュースのD2Cブランドを含めて、オリジナル企画の構成比を売り上げ全体の8割まで引き上げる計画だ。女性ファッション誌の編集長を歴任した片山裕美スタイルヴォイス社長ら編集企画チームが、D2Cブランドの立ち上げから商品企画、生産、運営などを含めディレクターと二人三脚で進めていく。生産背景はマッシュHDがバックアップする。
新たなサイトの方向性を見出すきっかけになったのが、20年春の「ワンマイルウエア企画」。デザイナー川島幸美氏が「スタイルヴォイス ドットコム」限定で開発・販売した商品が1週間で完売したほか、秋には剛力彩芽やインフルエンサーの中村麻美を起用した企画もヒット。「SVマガジン」のコンテンツとSNSを駆使した立体的な発信も効果的に働いた。4月1日からリニューアルオープンに先行して、ファッションインフルエンサー3人をディレクターユニットにしたブランドをスタート。リニューアル翌日の27日には、モデル・女優の山田優とのルームウェア企画、8月には黒田知永子との企画など、年内に全10ブランドを発表する予定だ。また、リアルの場でのポップアップストア出店にも力を入れる。5月24日からはルミネ新宿2に「スタイルヴォイス ドットコム」の屋号で出店し、オリジナルD2Cブランドなどのアイテムを販売予定。「『スタイルヴォイス ドットコム』のECサイトに限らず、リアルでもオンラインでも販路を広げていきたい。また新たに出資に加わっていただいた2社を含め、生産、流通、メディア、企画などでマルチに連携し、お客さまに向けて熱量ある発信を続けていきたい」と片山氏。
サイバーエージェント、メディコム・トイの出資により、発信面とコンテンツ面の双方で厚みを出す。年始にマッシュHDの近藤広幸社長からサイバーエージェント藤田晋社長、メディコム・トイの赤司竜彦社長それぞれとの話し合いの場が設けられ、その場で投資が決まった。サイバーエージェントには「メディア運営や発信にまつわる豊富な知見」を、メディコム・トイには「バズを生むコンテンツの起爆剤」としての相乗効果を期待する。「出店者と運営側がアイデアを持ち寄って、独自のブランドや商品企画や出店者同士のコラボなどの化学反応が次々と起こる、今までにないECメディアにしていきたい」(片山社長)。
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大丸松坂屋百貨店は婦人服レンタルのサブスクリプションサービス「アナザーアドレス(ANOTHER ADDRESS)」を3月に開始した。「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA」「マルニ(MARNI)」など50ブランドの服を月額1万1880円(税込)で3着まで借りられる。5年後に売上高55億円、アクティブ会員3万人、在庫は20万着の規模を目指す。同社の澤田太郎社長と、キーマンである田端竜也・DX推進部マネージャーに新規事業の背景を聞いた。
WWD:サブスクはいつから準備してきたのか。
澤田太郎・大丸松坂屋百貨店社長(以下、澤田):5年ほど前に(親会社の)J.フロント リテイリング(JFR)が米スタートアップ企業でファッションレンタルのル・トート(LE TOTE)に出資したことから始まっている。その頃からJFRとして服のサブスク事業に関心を持っていた。ル・トートは19年に百貨店のロード&テーラー(LORD & TAYLOR)を買収している。JFRは当時、シリコンバレーの企業に若手社員を派遣してデジタルビジネスの勉強をさせていた。私がシリコンバレーを視察した際、百貨店のニーマンマーカス(NEIMAN MARCUS)の中にファッションレンタルのレント・ザ・ランウェイ(RENT THE RUNWAY)が大きな店を構えているのを見てショックを受けた。百貨店の顧客が利用し、気軽にラグジュアリーブランドに触れられる入り口になり、最終的にはブランドのファンになっていることを知った。百貨店とシェアリングは相対するのではなく、相乗効果を生める可能性を知った。
WWD:まず米国の事例に触発されたと。
澤田:しばらくしてエアークローゼットの天沼(聰社長)さんに話を聞きに行った。まだエアクロが現在のようにメジャーになる前だった。彼の話を聞いたり、出資したル・トートなど海外の事例を研究したりする中で、JFRの新規事業として直接参入すべきか、スタートアップ企業への出資を通じて参入するか、検討してきた。社内にも慎重論もあった。そもそも百貨店はストック(在庫)商売の経験がない。でも新しいチャレンジすべきという流れができ、百貨店の新規事業として始めることになった。で、ここにいる田端に事業プランを出すように指示した。
田端竜也・大丸松坂屋百貨店DX推進部マネージャー(以下、田端):でも最初に作った事業プランは上からふくろ叩きにあった(笑)。練り直した事業プランにゴーサインが出たのは19年12月。そこから大丸松坂屋百貨店の営業本部の力を借りて、ファッションブランドへの営業活動が始まった。難航するかと思ったら、外資ブランドはレント・ザ・ランウェイと取引があるので話は早かった。
澤田:昨年5月に私が大丸松坂屋百貨店の社長に就任したので、社長直轄のプロジェクトに位置付けた。当時、最大の壁はシステムだと考えていた。
田端:JFRや大丸松坂屋はいわゆるレガシーシステムなので、これに組み込むとかなりややこしい話になる。諸々の調整で1年くらいかかってしまうかもしれない。ならば、イチから在庫や顧客とのリレーションのシステムを作った方が迅速に臨機応変に動けると考えた。百貨店とのポイント連携などは一旦棚上げし、とにかくスタートを切ることにした。
WWD:「アナザーアドレス」に続くデジタルの新規事業も計画しているのか。
澤田:もちろん、そのつもりだ。いずれは事業利益5億円を稼げる事業を10個くらい作りたい。それで百貨店の1店舗くらいの収益になる。とにかくトライ&エラーを重ねる。若い人には失敗を恐れないでどんどんチャレンジしてほしい。経営側は腹をくくっている。
WWD:デジタル関連の新事業を進めるには社内体制や人材は?
澤田:3月1日付で新設したDX推進部が中心になる。分かれていたデジタル関連の部署を統合した70数人のチームだ。「アナザーアドレス」もここの管轄になる。部長には当社を退社してIT企業で働いていた岡崎路易に復帰してもらった。百貨店は保守的なので、いきなりIT のプロパー人材がリーダーになると萎縮してしまう。彼はITの知見だけでなく、百貨店の強みも弱みも知り尽くしている。
私は社長就任後、全員の部長と面談した。そこで分かったのは既存事業でもDXを用いれば宝の山になるということ。「アナザーアドレス」のような新規事業ではなくても、化粧品や美術品だってDXによって大化けできる。化粧品ではオウンドメディア「デパコ」とECとリアル店舗を三位一体にする改革に乗り出している。百貨店のOMO(オンラインとオフラインの融合)は人の魅力がキーポイントになる。大手のECモールとは異なり、●●さんが勧める商品、●●さんが接客する商品を買いたくなるといった差別化ができる。当社が得意とする美術品もバーチャル画廊のような機能によって、アーティストやキュレーターとの双方向コミュニケーションが体感できるものになるだろう。
WWD:「アナザーアドレス」の反響は?
田端:会員数は当初の計画通りで、まずは順調な滑り出し。特定のブランドや商品に人気が集中してしまうのではないかと心配していたが、海外のハイーブランドもドメスティックブランドもけっこう広く利用されている。ウィメンズで開始したが、メンズを望むお客さまの声も届いている。秋に向けて新しいブランドも増えるだろう。
澤田:田端はまだ32歳。百貨店の常識に染まりきっていない彼らの世代にとても期待している。
WWD:百貨店の新規事業の責任者としては若い。これまでどんなキャリアを重ねてきたのか。
田端:実は百貨店事業の経験は少ない。11年に新卒で大丸札幌店に赴任してワイン担当として売り場運営に従事した。ソムリエの資格を取ったりもしたが、すぐにJFRの新規事業開発部門に映って、ITやスタートアップ企業の案件に携わった。この間、シリコンバレーを頻繁に行き来したり、マレーシアに短期留学したりして外の世界を見てきた。
澤田:田端は百貨店の流儀に染まっておらず、広い視野でマーケットを俯瞰できる。彼に限らず、そんなマインドを持った若い社員が増えているので、とても頼もしく思っている。
田端:長くお客さまに信頼されてきた百貨店を持つ当社だからこそ、できることがたくさんある。大丸松坂屋やパルコなどJFRグループの顧客基盤も生かし、アナザーアドレスを手始めに新しいことをどんどんやっていきたい。
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「クロ(KURO)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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「クロ(KURO)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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「プレミアムイルミナカラー」とは、“透明感ヘアカラー”として人気の「イルミナカラー(ILLUMINA COLOR)」に新たに誕生した、髪への負担にさらに配慮したワンランク上のサロン専売ヘアカラー。
“お客さま認知度No.1”(2020年5月ウエラオムニバス調査による)に輝いた「イルミナカラー」に新発売のディベロッパー(染毛補助剤)を用いることで、これまで以上にカラーヘアやブリーチ毛、ダメージ毛に対して優しくカラーリング。滑らかでずっと触れていたくなる質感をかなえる。
高橋ララは、20年春夏のパリ・ファッション・ウイークでランウエイデビューを果たし、次世代のファッションアイコンとして世界から注目を集めている。
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「クロムハーツ(CHROME HEARTS)」と「バカラ(BACCARAT)」は6月1日、新作コラボアイテムを発売する。「クロムハーツ」のモチーフを加えたデキャンタとタンブラーグラスのセットを数量限定で、限られた「クロムハーツ」店舗で取り扱う。
アイテムにはそれぞれ、「クロムハーツ」の定番“ピラミッド スタッド”と“クロムハーツ プラス”を交互に並べた“ピラミッド プラス”モチーフを施した。両ブランドの世界観を融合させ、クラシックなボディーにロックなデザインを組み合わせている。
「クロムハーツ」と「バカラ」は、10年以上にわたってコラボシリーズを手掛けている。これまでも「クロムハーツ」の代表的なモチーフに焦点を当て、灰皿やグラスなどを販売した。
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工藤司が手掛けるファッションブランド「クードス(KUDOS)」は、コロナ禍で働く医療従事者に向けて1000足の靴下を無料で配布する。“hi”と“bye”のロゴを入れたブランド定番の靴下を、“thank”“you!”の感謝の言葉にして提供。また足元には“hug””care”というメッセージも添えた。デザインはランニングソックスからヒントを得て、クッション性にも優れた厚みのあるパイル糸を使用しており、「長時間の立ち仕事の支えになるように作った」(工藤デザイナー)という。
応募は「クードス」の公式インスタグラム(@tsukasamkudo)に掲載されているリンクから受け付けている。
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フランス・パリ発ジュエラーの「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS以下、ヴァン クリーフ)」は4月22日〜5月9日、東京・代官山T-SITE ガーデンギャラリーで展覧会「ライト・オブ・フラワーズ ハナの光」を開催する。同展では、華道家の片桐攻敦が「ヴァン クリーフ」のジュエリーから着想を得て花々で魅惑的な世界観を表現。同ブランドは、1906年創業時から“花”のテーマを大切にしており、メゾンのアイコンの一つになっている。
展覧会では、「ヴァン クリーフ」の可憐な花々をモチーフにしたジュエリーが日本的な情緒と融合。シャクヤクやローズ・ド・ノエル、コスモスといったさまざまな花々の一瞬を捉えたジュエリーが、生命力に溢れる花々と重なり合い美しい光の空間を生み出す。片桐は、「自然に何気なく存在する小さい花、そのささやかな存在に焦点を当てて永遠のものへ昇華しているジュエリーや、それを作る職人の花への敬意に共感を覚えた」とコメントしている。
会期中は、子ども対象のワークショップ「イン・ブルーム〜草花を纏う」を開催。参加者は片桐と植物を観察しながら手に取り、身にまとうことで花と一つになる瞬間を楽しめる。また、オンライントークイベントでは、片桐と現代美術家の須田悦弘、イラストレーターの黒田潔が「マイ・ビジョン・オブ・フラワーズ(私にとってのハナ)」について語り合う。また、「ヴァン クリーフ」銀座本店のウインドーでは、5月9日まで、片桐によるディスプレーを公開している。
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ワニブックスは4月21日、皮膚科専門医で医学博士の小林智子の著書“おくすり朝ごはん -皮膚科医が肌荒れしたら食べる-”(税込1430円)を発売する。
ツイッターで話題になっている、朝食を変えるだけで“肌荒れ女子”の救世主となる“食べる美容知識”をまとめた一冊で、見やすくかわいらしいイラストも特徴だ。
毛穴ケアならオートミール、紫外線・糖化ケアならブロッコリースプラウト、くすみを払うならかぼちゃと小松菜の“透明感スープ”、ニキビ処方にはハム卵サンドなど、皮膚科専門医だからこそ提唱できる“潤う朝食”のレシピを紹介している。
著者の小林智子皮膚科専門医は、同志社大学アンチエイジングセンターで糖化と肌についての研究を行う一方、医学的な立場から食事と健康に関する情報を発信する「ドクターレシピ」を監修。プライベートでは2児の母で、肌のコンプレックスで悩む女性たちに、美容に関する正しい知識を身につけてもらうための活動に邁進している。
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「リトルビッグ(LITTLEBIG)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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エディ・スリマン(Hedi Slimane)アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターが手掛ける「セリーヌ オム(CELINE HOMME)」2021-22年秋冬メンズ・コレクションに、ブランド創業76年の歴史で初めて日本人男性モデルが登場した。金字塔を打ち立てたのは、188cmの長身に黒髪のロングヘアが特徴のKEITAだ。大学在学中にモデルを志し、デビューからわずか2年で「セリーヌ オム」の舞台にまで上り詰めた彼の人物像に迫ると共にに、撮影秘話などを聞いた。
WWD:モデルを志した理由は?
KEITA:大学3年生の終わり頃に、将来何がしたいかを改めて考えたのがきっかけです。それまで周囲に流されて生きてきたので、自分が興味のあること、好きなことを仕事にしたいと思い立ち、モデルに挑戦することを決意しました。
WWD:どのようにモデルになった?
KEITA:当時は一般的な4年制大学の学生で、周りにファッション関係の知人もいなかったので、希望者なら誰でもオーディションを受けられる事務所の門を叩きました。全く知識がなかったので、ポートレートの準備もなく、手ぶらでオーディションに行ってスマホで適当な写真を見せていたので当然合格する訳もなく(笑)。その後、インスタグラムでプロのカメラマンに連絡しポートレートを撮影してもらうなどし、少しづつ資料を作成しました。
WWD:すぐに事務所は決まった?
KEITA:日本の事務所を受け続けていたんですが、中々決まりませんでしたね。大学在学中に事務所を決めたり、モデルとして仕事をしたりと何か一歩踏み出したかったので、国内で決まらないのなら海外だと考え、20年10月にヨーロッパを1カ月間回って事務所を探しました。モデルや事務所などの情報を掲載している「モデルズドットコム(Models.com)」のランク別事務所リストの上から順にオーディションを受けて、最初に滞在したロンドンで運よく事務所が決まったんです。その後、21年1月のミラノ・メンズ・コレクションの「バリー(BALLY)」でモデルデビューしました。
WWD:どのような理由で事務所が決まったと思う?
KEITA:188cmと長身なことに加えて、今回の「セリーヌ オム」の起用理由でもある黒髪のロングヘアに興味を示してくれたようです。当時のアジア人モデルは短髪や坊主などが多かったので、上手く差別化できたのかなと思います。
WWD:オーディションを受けた経緯は?
KEITA:他ブランドのオーディションを受けるために渡航する前日、海外の所属事務所から「セリーヌ オム」のモデルオーディションの連絡をもらいました。「上半身裸でスキニーパンツを履いて、ウオーキングする動画を送ってほしい」と言われたんですが、普段スキニーパンツを履かないので、空港に向かう道中の「ユニクロ(UNIQLO)」でスキニーパンツを購入し、友人に撮影してもらいました。現地でオーディションを受けたその日のうちに合格の連絡がきて、翌日にはデジタルショーの撮影現場に向かいました。
WWD:合格の連絡が届いたときの感想は?
KEITA:「いや、マジか……。」と思いました(笑)。僕は長身で細身、ロングヘアとエディが描くモデル像に合っていると感じていましたし、何よりこの仕事を始める前からファッション業界のレジェンドであるエディに憧れていたので、すごく嬉しかったですね。
WWD:エディの印象は?
KEITA:僕は画像でよく見るエディを想像していたんですが、実際の彼は髪が伸びていて、最初気付かなかったんですよね(笑)。エディに向けてアピールしようと意気込んでいたので「あれ?どこにいるんだ?」と。オーディション中、写真を撮ってる人がいるなと観察していると「あ、エディだ!」と気づきました。彼は、当時デザイナーを務めていた「イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュ オム(YVES SAINT LAURENT RIVE GAUCHE HOMME)」が東京でショーを開催したときに「プロのモデルに混じってストリートにいる若い子たちをキャスティングした」と裏話を教えてくれたり、「ピアス開いてる?」と聞かれ「開いてない」と答えると「誰かハサミ持ってきて!今からこの子の耳に穴開けるから!」と冗談を交えて話してくれたりと、チャーミングな人でした。
WWD:ショー会場のシャンボール城は壮大でしたね。
KEITA:世界遺産を約2週間貸し切って撮影しました。バスで田舎に行くとしか聞かされていていなかったので、車内で「すごくデカい城が見えるね」とほかのモデルと話していたら、ブランドチームから「あそこで撮影するよ」と聞いて「あそこで!?」とみんな驚いていました。城で撮影するなんて誰も思わないですよね(笑)。シャンボール城は狩猟のための滞在先として建設された城なので、今でも特定の日は、周辺で狩猟が行われていて、「今日はあまり外出しないでね。弓で撃たれちゃうよ(笑)」とブランドチームの人が話していたのが印象的でした。
WWD:ほかのモデルの様子は?
KEITA:シャンボール城に行く前に「田舎すぎて周囲に何もないから時間をつぶせる物を持ってきて」と言われていました。スケートボードやゲーム機などのほかに、ギターを持ってきたモデルもいました。待機中に皆でセッションが始まって、いかにもエディが選んだモデルっぽいなと感じましたね。僕はニンテンドースイッチしか持って行きませんでしたが(笑)。
WWD:ブランド側からショーに関する指示はあった?
KEITA:「セリーヌ オム」は、過去のコレクションでも歩き方などはモデルに委ねているのでようで指示は特になかったです。現場では常にショーの音楽が流れていたので、BGMにノリながら歩くという感じでした。普段履かないヒールブーツで、さらに床が石畳だったのでとても歩きにくかったです。
WWD:憧れのモデルはいる?
KEITA:特定の人はいないですね。最近は何となくほかのモデルを意識するようになりましたが、人それぞれ見た目もキャラクターも違うので、真似をしても売れるとは限らない。いろいろなモデルを隔たりなく見たり、話を聞いたりして良いところを吸収しています。
WWD:モデル2年目を迎えて、心境の変化はある?
KEITA:プロのモデルとして、いつでもショーに出られるようベストな状態でいることをより強く意識しています。事務所探しで海外に行くときに、父に言われた「趣味で終わらせるなよ」という言葉が常に心の中にあります。また最近では、いつも楽しもうという気持ちを心がけ、オーディションに落ちたり、なにか失敗したりしても後で笑い話になればいいやとポジティブ思考でいることを大切にしています。ただ、毎回受からなかったブランドのショーを見て、誰が代わりを務めていて自分とは何が違うのかを見て、今後に生かせるようにもしています。
WWD:今後の展望を教えてください。
KEITA:まずは目の前の仕事を一生懸命取り組むこと。そして、一流ブランドの仕事には学ぶことが多いので、「セリーヌ オム」をはじめ、メゾンブランドのショーにはまた出たいです。また大学時代はサステナビリティについて学んでいたので、モデル業を通してそういったことに関われたらいいですね。大学での経験を生かし、ファッション業界に少しでも貢献したいです。
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「ディスカバード(DISCOVERED)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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「H&M」は恒例となっているデザイナーコレボレーション企画で、エチオピア出身のスーパーモデル、リヤ・ケベデ(Liya Kebede)とタッグを組む。4月22日に、同氏が手掛けるアフリカの職人技を生かしたブランド「レムレム(LEMLEM)」とのコラボアイテムを発売。一部の店舗とECで30アイテムを取り扱う。
ケデベはモデル・俳優として活躍する傍ら、妊婦や子どもの健康のために活動する慈善家だ。2005年にリヤ ケベデ ファウンデーション(LIYA KEBEDE FOUNDATION)を設立し、06年にエチオピアの公用語アムハラ語で開花と繁栄を意味する“レムレム”から、レムレム ファウンデーション(LEMLEM FOUNDATION)に改名。同財団を通じて女性の職人に向けて、平等な雇用機会や医療へのアクセス、安定した生産環境などの提供に取り組む。社会的企業ともパートナーシップを結んで、エチオピアおよびケニアを拠点とする職人のスキルアップを支援。アフリカだけでなく、世界のファッション業界で活躍できるようトレーニングを提供している。07年には、故郷エチオピアを訪れた際に衰退していく伝統工芸品市場を目の当たりにしたことをきっかけに、アパレルブランド「レムレム」を立ち上げた。ブランドを通してアフリカの伝統的な織物や職人技にフォーカスを当て、現地での生産拡大と雇用の創出に力を注いでいる。
コラボレーションではカフタンドレスや半袖ワンピース、スイムウエアなど、夏に向けたアパレルの数々をそろえる。それぞれに“Lemlem x H&M”タグを付与し、オーガニックリネンやリサイクルポリエステル、テンセルリヨセルといったサステナビリティを考慮した素材を使用。「レムレム」を象徴する鮮やかなブルーやネオンカラーに加えて、淡いピンクやグリーンを取り入れてタイムレスな雰囲気を創出した。ゆったりとした爽やかなアパレルアイテムのほかにも、ゴールドを基調としたジュエリーやバッグといったアクセサリーも充実させた。またコラボレーションの一環として「H&M」は、レムレム ファウンデーションに10万ドル(約1000万円)を寄付する。
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「ジルスチュアート(JILLSTUART)」は4月30日、恒例の限定シリーズ“ジルスチュアート クリスタルブルーム サムシングピュアブルー”を発売する。花嫁が幸せになれるという言い伝えのある“サムシング・ブルー”から着想を得た同コレクションは今回で4回目となり、今年はブルーブーケをモチーフに展開。ラインアップはフレグランスやリップ、ヘアミスト、ハンドエッセンス、フェイスパウダーなどで、新たなアイテムとしてUVプロテクターも加わったほか、プレゼント用のギフトボックス(税込385円)も用意する。
ウエディングドレスとブーケをイメージしたフレグランス“セント オードパルファン”(10mL、税込3080円)は、洋梨やアップルのフルーティノートからはじまり、オレンジフラワーやローズ、ジャスミンなどのフローラルノートへと変化する爽やかな香り。持ち運びに便利なローラーボトル(10mL、税込3080円)もそろえた。コレクション初登場となる“シマリング UVプロテクター”(60g、3520円)はSPF50+/PA++++の日焼け止め。フレグランスの香りを備えたほか、明るく輝いた肌を演出するピュアブルーパールとシルバーパールの2種も配合している。
その他、フレグランスの香りを楽しみつつ手肌をケアできる“セント パフュームド ハンド エッセンス”(40.3g、税込2640円)、ホワイトとピュアブルーのマーブルカラーのパウダーが上質な艶と透明感のある肌へと仕上げる“イノセントヴェール フェイスパウダー”(9g、5500円)、クリアブルーから肌の色に合わせたピンクへと変化するティントリップ“マイリップス”(税込3080円)、9種の美容成分を配合した“リップグロウ セラムバーム”(税込3080円)も取りそろえている。
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芸能人・タレントを起用したD2C事業などを行うBeautydoorsは4月23日、モテクリエイターとして多くの商品プロデュースを手がけるゆうこすこと菅本裕子と女性ファッション誌「CanCam」のコラボ開発によるプロテインブランド「ラプロテイン(LA PROTEIN)」を発売する。その第1弾として、個包装プロテインと撮り下ろしリーフレット付き“ゆうこすプロデュース プロテインおためしアソートBOX”(税込1980円)をツタヤや蔦屋書店、ツタヤ渋谷店と梅田蔦屋書店のECサイトで展開する。
「ラプロテイン」は、ゆうこす自身もプロテインの愛飲者であることから開発がスタート。商品開発からリーフレットの撮影まで約2年かけた。「運動している人も、そうでない人も、もっと気軽にプロテインを楽しんでほしいという思いを込めて作りました」とゆうこすは語る。ホエイプロテインとソイプロテインをミックスし、1袋で約12gのタンパク質を補うことが可能となる。さらに、スマート乳酸菌®を40億個配合し、気になる腸内環境へもアプローチする。また、「水で飲んでも十分コクがあってちゃんと美味しいプロテインが欲しい」という思いから60回以上の試作を重ねたというフレーバーは、抹茶、ミルクティー、ピーチの3種を扱う。
“ゆうこすプロデュース プロテインおためしアソートBOX”は、抹茶、ミルクティー、ピーチ3種類の味を1袋ずつ試せる個包装プロテイン(1袋20g)と、プロテインの魅力やフードスタイリスト・サイトウレナ氏によるアレンジレシピなどが含まれている撮り下ろしリーフレットをセットした。
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「ハトラ(HATRA)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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「トゥー(TWEO)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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「トゥー(TWEO)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。
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花王は、欧州でプレステージブランド「センサイ(SENSAI)」の直営ECを14日にオープンした。これまでリテーラーなどを通じてネット販売を行っていたが、直営ECをオープンすることで、より一人一人のニーズに添った独自サービスを実施する。展開国はイギリス、ドイツ、フランス、スイス、イタリアで、イタリアのみ4月28日オープン予定。
1983年に誕生した「センサイ」は、欧州や中東などの百貨店やパヒューマリーで展開。日本原産の小石丸シルクを主原料に、メード・イン・ジャパンのもの作りを訴求する。コロナの影響で顧客のデジタル化が加速していることから、顧客のライフスタイルに合わせた購入の場の一つとして直営ECをオープンした。ECでは製品の販売だけでなく新サービスの提供も行う。第1弾の「ファンデーションファインダー」は、自身の顔をAI が診断してその人に合ったファンデーションの色を提案。店頭同様のカウンセリングをウェブ上でも実現する。また、ECを通して得られる顧客データを今後の商品開発にも生かす予定だ。
山口聡一SENSAIブランドグループ長は、「ブランドが大切にしている『丁寧に繊細に生きる、真のラグジュアリーライフ』を提供するため、お客さまとのパーソナルな関係を重視した最高の顧客体験を、店頭と同じようにECでも実現していきたい。欧州でも日本でも、一人一人に最適な内容にパーソナライズされたカウンセリングを、最適なタイミングで提案し、『センサイ』らしい CXM(顧客体験マネジメント)の実現を図っていく。中国においては今後C to Cの取り組みを始動し、今秋には中国国内でのECをスタートする予定」と述べた。
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「あなたたち!昨日の『ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)』のニュースは見た!?」
それが、私のパーソンズ初日の授業で教授が発した言葉だった。その瞬間、「これが好きなことを学ぶということなのだ」と感じた。
毎日授業と課題に追われ、24時間ほぼファッションのことしか考えていなかった。それまで“勉強=嫌なもの”と考えていた私は、勉強を勘違いしていたと気付いた。好きなことを学べる幸せを噛みしめ、まるで何かのボタンを押されていたかのようにファッションに没頭した。
留学前は23歳での大学進学について、周りは懸念していたがフタを開けてみると、私はクラス最年少だった。人種もバラバラ。同じクラスには60代の女性もいて、「歌手になる娘の衣装を作ってあげたい」と話していた。スキルアップのために受講している有名アパレルブランドの現役社員もいて、そんな生徒たちとの情報交換も楽しかった。
中でも、「ウィンドウディスプレイ」「ファッションライティング」「ファッションマーチャンダイジング」など、デザイン以外のクラスが私の脳を活性化させたことは間違いない。
例えば、「ウィンドウディスプレイ」の授業では、人の目の動きを学んだ。広告やウィンドーという箱の中に“目”をつけると、人は洋服より先に“目”に視線がいくらしい。だから“目のない”マネキンがあるのか、と納得した。多様性の観点から使うライトにも配慮し、肌の白い人や黒い人をはじめ、それぞれに合うライティングがあることも日本では気付けなかったことだ。
「ファッションライティング」の授業では、教授の「言葉を添えることで、服そのものの美しさに何倍もの輝きとパワーを与えることができる」という言葉が印象的だった。
「ファッションマーチャンダイジング」では、デパートを何十周もして地図を描き、人の流れを観察した。一つの建物の中で、何を、どこに、どう置くかをどのように決めているのかひたすら探った。
どれも充実した授業だったが、実は英語へのコンプレックスが半端なく、人前ではほとんど喋れなかった。だから最後の授業での作品発表後、そそくさとクラスの隅に引っ込んだ私を教授とクラスメイトが引っ張り出してくれて、「パスカルはシャイだけれど、作品は素晴らしい」と笑って讃えてくれたことはうれしかった。
成績は、苦手だった「パターン」のクラス以外全てAだった。言葉が苦手な分、“伝えたい”という気持ち一心で技術を磨いてきた。辛い戦いの日々だったが、それでもやめなかったのはやはり“好きなことに出会ったから”。
これは、私が学んだ持続可能な社会を作るための一つのヒントだ。日本で「好きなことを仕事に」というと、「ずるい」とか「ラクしてる」と思われることもあるが、私は“好きだからこそ”続けられ、問題や壁にぶつかっても乗り越えられている。そこに“持続可能な社会”が存在すると信じている。
次世代には、ぜひ好きなことを仕事にできる未来を描いてほしいと心から願う。そして、私たち大人はその未来をデザインし続けなければならない。
さらにもう一つ伝えたいのは、大人も何度でもやり直せるということ。だって、私がそうだから。
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「コーチ(COACH)」「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」などを擁するタペストリー(TAPESTRY)は、2020年7月より「コーチ」のブランドプレジデント兼最高経営責任者(CEO)を暫定的に務めてきたトッド・カーン(Todd Kahn)を4月15日付で同職に正式に任命した。
「コーチ」はここ数年、トップの異動が続いていた。17年6月から同ブランドを率いていたジョシュア・シュルマン(Joshua Schulman)元ブランドプレジデント兼CEOが20年3月に退任した後、ジデ・ザイトリン(Jide Zeitlin)前タペストリー会長兼CEOが同職を兼任していた。しかし、同氏は07年に女性を誘うためにフォトグラファーを装ったという疑惑が表面化したことを受けて20年7月に退任。このため、当時は社長兼最高管理責任者兼書記役を務めていたカーン=ブランドプレジデント兼CEOが暫定的に就任していた。
ジョアン・クレヴォイセラ(Joanne Crevoiserat)=タペストリーCEOは、「トッドは入社以来、当社の戦略策定に欠かせない人物として活躍してきた。またここ9カ月間にわたって素晴らしい業績を上げ、コロナ禍の中でリーダーシップを発揮している。『コーチ』はデジタル強化などの戦略によって、より若い新規客を獲得して勢いを増している。トッドは同ブランドを率いるのに最適な人物だと確信している」と語った。なお、同氏はザイトリン前タペストリー会長兼CEOの後任として20年7月から暫定CEOを、同10月からは正式にCEOを務めている。
カーン=ブランドプレジデント兼CEOは、「『コーチ』という長い歴史と素晴らしいチームを持つブランドを率いることができ、大変光栄に思っている。『コーチ』はデータを駆使して消費者とコミュニケーションを取り、顧客志向のブランドとして成長してきた。今後もマジックとロジックをバランスよく配分して差別化を図り、エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターであるスチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)によるオーセンティックで魅力的な商品を世界中の顧客に提供していく。またオペレーションを磨き上げ、利益性をさらに向上させたい」と述べた。
同氏は08年にシニア・バイス・プレジデント兼ジェネラル・カウンセル兼書記役として入社。最高法務責任者などの要職を経て現在に至る。米証券取引委員会に提出された書類によれば、同氏の基本報酬は年間95万ドル(約1億円)で、業績ベースのボーナスも支払われるという。
タペストリーの20年10~12月期(第2四半期)決算は、売上高が同7.1%減の16億8540万ドル(約1837億円)、純利益は同4.0%増の3億1100万ドル(約338億円)だった。
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「ルメール(LEMAIRE)」は、メキシコ人の“アウトサイダーアーティスト”マルティン・ラミレス(Martin Ramirez)とのカプセルコレクションを発売した。ラミレスを象徴する遠近法を無視した風景画などを、シャツやTシャツ、スカート、ドレス、ジャケット、スカーフ、バッグといったアイテムに落とし込んだ。価格は3万〜24万4000円で、表参道の直営店「スクワット」や一部店舗で扱う。「スクワット」では、同コレクションにまつわるショートムービーと、ラミレスの作品集を展示している。
カプセルコレクションでは、「Madonna(マドンナ)」「Boat and Canal(ボートと運河)」
「Landscape(風景)」「Horse and Rider(馬と騎手)」「Horserider(騎手)」の5作品に着想したアイテムを制作。コットンリネンやボイルドコットンなど春夏らしい素材に、各モチーフを大胆にプリントした。メンズ、ウィメンズのほか、ユニセックスのアイテムも用意する。
“アウトサイダーアーティスト”とは、美術学校で専門教育を受けず、独学で作品を制作する美術家のこと。ラミレスは1895年にメキシコで生まれ、家族を支えるためアメリカに移住したが、大恐慌でホームレスとなり精神疾患を患って病院に入った。病棟で治療を受けるかたわら、紙袋や検査用紙など施設で手に入る素材を使ってドローイングやコラージュの制作を開始。固定観念にとらわれない作風が注目され、一部の作品が大学や美術館で展示・保存されるまでになった。近年は“20世紀の最も優れたアウトサイダーアーティスト”と称され、回顧展などが行われている。
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高品質のイタリアブランド「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」は、建築家の青木淳の企画展「青木淳展 -The Touch Of Architecture-」を4月16日〜5月9日、銀座店4階で開催している。青木は昨年6月に銀座中央通りに開かれたロロ・ピアーナ銀座店のファサードを設計。「ロロ・ピアーナ」の滑らかで柔らかいファブリックから着想を得て、スカーフが風になびくようなうねりのあるデザインが特徴になっている。
同展ではその銀座店のファサードが完成する前の行程をスクリーンに映し出し、青木本人のスケッチとともに見ることができるほか、インスピレーション源になった高品質な素材の”手触り(Touch)”に触れることができる。これまでに青木が手掛けてきた青森県立美術館や京都京セラ美術館、個人住宅の資料を展示。青木がアイデアを書き溜めているキャンパスノートも初公開している。会場は普段VIPルームとして使用されている空間で、「家の中のようなカジュアルでリラックスした雰囲気が出るように演出した」(青木)という。
また「ロロ・ピアーナ」は同展の会期に合わせて、スマートフォン用の壁紙をLINEの公式アカウントでプレゼントしている。LINEで友達追加をすることで、青木によるファサードの写真と、そのスケッチの2種類をダウンロードすることが可能だ。
青木は東京大学を卒業後、磯崎新アトリエで経験を積み、1991年に青木淳建築計画事務所を設立。公共建築、商業施設、個人住宅のほか、アートインスタレーションや出版物なども手掛ける。主な作品は「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の世界各地の主要店舗、新潟の遊水館のプール施設(93年)、同・潟博物館(97年)、青森県立美術館(2006年)など。05年に文化庁芸術選奨新人賞を受賞している。
■青木淳展 –The Touch Of Architecture –
開催日程:2021年4月16日〜5月9日(日)
時間:11:00 - 20:00(最終入場:19:30)
場所:ロロ・ピアーナ銀座店
住所:東京都中央区銀座3-5-8
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古着屋デプト(DEPT)を運営するデプトカンパニー代表のエリ(eri)と、モデルで気候アクティビストの小野りりあんは4月17〜23日までの期間、気候変動危機を訴える「ピースフル クライメイト ストライキ」を行う。
17〜20日は、気候変動を基礎から学ぶことができるトークセッションなどをユーチューブ(YOUTUBE)でライブ配信する。モデルの水原希子や歌手でアーティストのコムアイ、二階堂ふみ、根岸由香里・ロンハーマン(RON HERMAN)事業部長兼ウィメンズ・ディレクターらも参加する。20日からは、エリと小野りりあんによるハンガーストライキを実施し、その様子を配信する。紗羅マリーや坂本美雨らによる音楽ライブも予定。最新のスケジュールは随時、公式ホームページで発表する。
今回のストライキを通して、日本政府の温室効果ガス削減目標(NDC)を60%以上に引き上げることと、脱原発・脱炭素社会に向けたアクションを求める。日本は現在2030年までに温室効果ガスを13年比で26%削減することを目標に掲げているが、50年までに実質排出ゼロに向けては不十分であると指摘されている。
エリは「温暖化を1.5度未満に抑えなければ、この地球で人類が暮らすことが難しくなると科学者たちが警報を鳴らしている。生きられる未来が欲しいというシンプルな願いが、声をあげなければ得られないことを知った。すべての人へ公平で安全な世界を作るために、一緒に声を上げる仲間に加わってほしい」とコメントした。
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「アシックス(ASICS)」は、リサイクル糸(再生ポリエステル)を使用したシューズシリーズ“アースデー パック(EARTH DAY PACK)”を発売した。ランニングシューズ6型、タウンユースシューズ3型、テニスシューズ2型の全11型で、価格は1万1000~1万8700円(税込、以下同)。アシックス直営店と公式オンラインストア、全国のスポーツ用品店などで扱う。
リサイクル糸は、不要な衣類や工場で出た繊維ゴミから作られた糸で、主にアッパーに使用した。シリーズ全体でTシャツ2万5000枚に相当する、約5トンを使っている。中敷には、あらかじめ原料自体を着色する手法“ソリューションダイ”を採用。生地製造後に着色する従来の方法と比べ、水使用量とCO2排出量を大幅に削減できるという。いずれのシューズもベージュとクリームをベースにしたシンプルなデザインで、中敷にサステナビリティを表現した“ひまわりアイコン”が付く。
ランニングシューズは、靴底のカーブがスムーズな足運びをサポートする“グライドライド2(GLIDERIDE 2)”(1万8700円)や、初心者向けに安定性を重視した“ジーティ1000 10(GT-1000 10)”(1万1550円)などを用意。タウンユースモデルは、1990年に誕生した“ゲルライト3(GEL-LYTE III)”をベースに、シュータンを縦に分割した独自構造が特徴の“ゲルライト スリー オージー(GEL-KYTE III OG)”(1万4300円)や、バレーボールシューズに着想したアッパーとミニマルなアシックスストライプがアイコンの“スカイコート(SKYCOURT)”(1万1000円)などをそろえる。テニスシューズは、ソールの外側に壁状の樹脂パーツを施し、左右への素早い切り返しや力強いフットワークを支える“ゲルレゾリューション8 エルイー(GEL-RESOLUTION 8 L.E.)”(1万7050円)などがラインアップする。
廣田康人代表取締役社長COOは、「スポーツを通して健康で幸せな生活を実現するには、健やかな地球環境と社会環境が必要だ。現在、世界の繊維廃棄物のうち新しい服に生まれ変わるのはわずか1%で、アパレルの70%以上が埋め立てや焼却によって処分されると言われている。(同シリーズをはじめ)今後も全ての製品カテゴリーで製造プロセスなどを変革し続け、循環型経済の構築を推進していく」とコメントしている。
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イタリア発ジュエラー「ダミアーニ(DAMIANI)」から、新作ジュエリー“ベル エポック クラウン(以下、クラウン)”が登場した。クロスモチーフの“ベルエポック”ネックレスは、同ブランドのベストセラーで、男女ともから高い支持を得ている。新作“クラウン”はその名のとおり王冠から着想を得たデザイン。クロスの先端が王冠のようなシェイプで、ホワイト、ピンク、イエローゴールドにダイヤモンドが散りばめられている。サイズはS、Lの2サイズ展開で、価格はSが41万8000円(税込、以下同)、Lが126万5000円。ホワイトゴールドにダイヤモンドを施したインパクトたっぷりのマスターピースは、1087万9000円だ。
「ダミアーニ」は新作ジュエリーのキャンペーンに、モデルの佐々木希を起用。彼女は“クラウン”をまとい、ショートフィルムやビジュアルに登場している。
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「ヴェトモン(VETEMENTS)」は15日、モスクワのコンセプトストア「KM20(ケーエムトウェンティ)」内のカフェでベジタリアンバーガーを発売した。バーガーはフライドポテトとレモネードのセットで、包み紙には「ヴェトモン」ロゴを使用。2000食限定で販売する。
「KM20」は2009年にオルガ・カープット(Olga Karput)創業者が設立。「ヴェトモン」とは2014年のブランドデビュー以来、セレクトショップ内で商品を多く扱ってきたつながりを持つ。またカフェメニューのハンバーガーは消費者からも厚い人気を集めるが、グラム・ヴァザリア(Guram Gvasalia)=ヴェトモン最高経営責任者(CEO)のお気に入り。今回、新たにポルトベッロマッシュルームやチーズを加えて、インスタグラム映えもする“ファッション ミール”に仕上げた。トレンドセッターとしても注目を集めるカープット創業者は、「ヴェトモン」2021-22年秋冬コレクションを着て同バーガーの広告キャンペーンに登場している。
「ヴェトモン」は、2020年春夏コレクションをパリのシャンゼリゼ通りにあるマクドナルドの店内でショーを開催した。今回なぜファッションからファストフードに進出を決めたのか尋ねられたグラムは、「いいと思ったから。わたしたちはいつも何か新しいことができないか考えているし、そのためにはとにかく始めてみないと。今年はもっと胸が躍る仕掛けを各国で展開する予定だ。食べ物に限らずね」と語った。
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ヴァレンティノ(VALENTINO)の伊トスカーナ州の靴製造工場、ヴァレンティノ シューズ ラボ(VALENTINO SHOES LAB以下、VSL)で4月1日の夜間から2日にかけて発生した大火災を受けて、競合相手でもあるプラダ(PRADA)がいち早く支援を表明し、靴の製造と仕上げを行うための工場施設をヴァレンティノに提供した。
ヤコポ・ヴェントゥリーニ(Jacopo Venturini)=ヴァレンティノ最高経営責任者(CEO)は「われわれの製造拠点からわずか数km先にある工場施設を提供するべく、即座に連絡をしてくれたパトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)=プラダCEOには心から感謝している。社会的、経済的影響を最小限に抑えるために製造拠点の稼働を再プログラムするなど、出来る限りの方法で今後の課題に取り組んでいる」と語った。
火災発生時は夜間で工場が無人であったことから、死者、負傷者は共にゼロであったが、工場の90%および3万8000足の靴が焼失した。火災の原因については現在も調査中だが、損失額は数百万ユーロに達すると予想されている。
VSLでは160人の従業員が勤務し、1日に1300足の靴を製造。高価かつ人気の高い「ヴァレンティノ」のアイコン、“ロックスタッズ(ROCKSTUD)”のシューズやサンダルなども製造していた。
ヴェントゥリーニCEOは「今回の工場火災時に限ったことではないが、社内の結束力には深く感銘を受けている。効果的な行動計画を迅速に立案することができたのは、社員たちがヴァレンティノを愛しているからに他ならない。工場は火災に見舞われたが、5月からはモンテルーポ・フィオレンティーノにある近隣の工場で交替制のシフトを組み、以前とほぼ同じペースで製造を行う予定だ。また一部の従業員は、近隣のVSLロジスティクス ハブ(VSL Logistics Hub)に移動する。さまざまな取り組みを同時に行ったことによって、季節ごとの注文の大部分を通常通りに製造することができそうだ」とコメントした。
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輸入代理店のビヨンクール(東京都、荒井正敏社長)はこのほど、フランスの時計ブランド「リップ(LIP)」の日本における独占輸入販売権を取得し、4月下旬に発売する。同権利は2020年12月末までDKSHジャパン(東京都、石原滋社長)が所有していた。
「リップ」は1867年、フランス東部の都市ブザンソンで創業。ニューヨーク近代美術館(MOMA)のパーマネントコレクションにもなっている“マッハ2000”や、レクタンギュラーケースの“チャーチル”などがシグネチャーモデルだ。
販路は引き続き時計専門店やセレクトショップなどで、価格については「内外格差があったため、一律10~20%下げて適正化する」(渡辺雅己「リップ」ブランドマネジャー)という。
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「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」は3月26日、東京・青山のフロムファースト通りに表参道店をオープンした。地上2階、地下2階の4フロアからなる専有面積約915平方メートル(売り場面積約600平方メートル)のショップは国内最大。設計は、世界中の「ブルネロ クチネリ」の店舗を手掛けるイタリア人建築家のロレンツォ・ラディ(Lorenzo Radi)が担当した。コンセプトは“イタリアと日本のデザインの融合”だ。
自然光が差し込む店内では
随所で日伊が融合
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「ブルネロ クチネリ」表参道店に足を踏み入れたゲストは、まずグレージュの空間に包まれる。ブランドらしい、優しく穏やかで明るい色の世界だ。ウッドとメタルを組み合わせた店内に配置したのは、丁寧に修復したアンティークのソファやテーブル。2階にしつらえた木製の大型什器は、18世紀に北イタリアの教会で使われていたアンティークだ。イタリアのプロダクトを日本のショップに持ち込んで異文化を融合したほか、片田舎で見つけたビンテージに再び命を注ぎ込むことで、「ブルネロ クチネリ」らしい地元愛やサステナブルな精神を表現する。
日本古来の文化に対するリスペクトも特徴で、カウンター横の2階に続く階段には、“ルーバーウォール”と呼ぶ日本の障子をイメージした木製の鎧戸のような装飾を施す。壁面の一部には掛け軸をモチーフに、ジュート(麻)にセメントを重ねたテクスチャー感のある壁紙を採用した。また全ての家具・資材をイタリアから輸入した。日本とイタリア、伝統とコンテンポラリーなど、「ブルネロ クチネリ」表参道店は地理的・時間的な隔たりを超越する。
地下フロアには
テーラードスペースと“知の空間”を
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地下1階のメンズの売り場も空間をぜいたくに使い、ゲストの居心地を重視する。一角には、ブランドが“サルトリア ソロメオ”と呼ぶメードトゥメジャー(カスタムメード、以下MTM)を受け付けるテーラードスペースを設ける。MTMは、「ブルネロ クチネリ」でも人気のサービスの一つ。ベスト1枚から注文を受け付け、ブランドが推すセパレートのコーディネートも完璧なフィッティングで楽しめる。リネンやコーデュロイなど季節の素材も充実し、MTMスペシャリストや地下2階には2人のテーラーも常駐し心強い。
約6メートルと天高な地下2階に広がるのは、ブランドの本拠地であるイタリア・ソロメオ村の劇場や図書館のように、広く一般に開放する学びのアートスペースだ。日本とイタリアの懸け橋になるべく、初回は陶芸家・辻村史朗氏の器を並べた。辻村氏は「私のモットーは“好きなことを、好きなように、好きなだけやる”。だから、お客さまにも私の作品を好きなように楽しんでほしいです」と話す。今後は、世界中の店舗に先駆けた“知の空間”として、ゲストアーティストにちなんだワークショップも開催予定だという。
地下2階の壁面にディスプレーするのは、イタリア・ウンブリア州の職人が手掛けるセラミックの食器や花器、カッティングボード、大理石のテイストを持つ箸&箸置きセットなどの“ライフスタイルコレクション”で、その奥には本を愛するブルネロ・クチネリ会長兼クリエイティブ・ディレクターにちなみ、ブランドの哲学を知ることができる“ライブラリー”も構えた。
「恐れを希望に変えて、
共にリスタートしましょう」
表参道店のオープンに際してクチネリ会長は、「この美しい街に、新たな店舗をオープンできて大変うれしく思います。これを機に、あらためてわれわれの商品と哲学を日本の皆さまに知っていただきたいです。日本のアート、そしてサムライスピリットは常に私を魅了します。あなた方の同胞であるパオロ・ナガイ(被爆者であり医師・作家の永井隆)は『希望のない人生は生きるに値しない』と書き残しています。だから、恐れを希望に変えて共にリスタートしましょう」とエールを送る。
また宮川ダビデ・ブルネロ クチネリ ジャパン社長は、「コロナ禍での出店準備となりましたが、クチネリ会長は常に私をサポートし、『現状を見るのではなく、10~100年先を見るように』と励ましてくれました。われわれは表参道店を“カーサ・クチネリ(クチネリの家)”と呼んでいます。顧客のみならず、全ての人がイタリアと日本の文化・芸術を分かち合える懸け橋としたいです」と述べた。
イタリアに生き、
イタリアから発信するブランド
「ブルネロ クチネリ」は1978年に創業。ブランドコンセプトに“スポーツ・シック ラグジュアリー”を掲げ、今なおメード・イン・イタリーにこだわる。カラーカシミヤで一世を風靡したのち、85年にクチネリ会長の妻の故郷であるイタリア中部のソロメオ村にある14世紀に建てられた城を購入。修復して本社とした。村民を雇用し、村に新たに劇場を作るなど地域の発展に寄与。2013年には、職人の技術を継承するための“ソロメオ学校”を開校した。18年には、次世代に美しい大地と風景を残す“A Project for Beauty(美のためのプロジェクト)”により、東京ドーム約18個分の平野に公園を作った。
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松屋の2021年2月期連結業績は、売上高が前期比41.3%減の527億円、営業損益が39億円の赤字(前期は9億6300万円の黒字)、純損益が44億円の赤字(同8億5600万円の黒字)だった。
松屋銀座本店の売上高は前期比43.1%減の434億円。新型コロナの影響によるインバウンド客の激減に加え、国内消費においても、都心を避けて生活圏へ向かう消費マインドの変化が如実に現れた。ただし国内顧客への売り上げは、上期(3〜8月)で前年同期比42%減だったものの、下期(9〜2月)は同11%減まで戻した。うち高額品(ラグジュアリーブランド・宝飾・時計)の売り上げは前年同期を16%上回った。21年春の上顧客向け催事は、19年秋に次いで過去2番目の売上高となるなど、富裕層の旺盛な消費が目立つ。
2022年2月期連結業績は売上高が前期比29.0%増の680億円、営業損益が14億円の赤字、純損益が14億円の赤字を見込む。早期の黒字化に向けて店舗運営要員を約6%削減し、デジタルや構造改革など重点分野への配置転換を行う。外商事業の売り上げ拡大のため、経験豊富なバイヤーを外商部門に配置転換し、商品提案力を強化する。展覧会などのイベントやECでの関連グッズ販売にも力を入れる。
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スノーピークはこのほど、全国10カ所の主要拠点と直営キャンプフィールドで使用する電力を、再生可能エネルギーに順次転換していく方針を発表した。
使用する電力はみんな電力が供給する再生可能エネルギーで、主要拠点のうち新潟県・三条市に位置する本社と、代表商品の焚き火台などを製造する戦略拠点「スノーピーク オペレーション コア HQ2」では三条保内発電所の木質バイオマス発電によるエネルギーを導入する。木質バイオマス発電とは、里山の整備により生じる間伐材などを燃料に発電するもの。今回の取り組みにより、同社の電気由来のCO2排出量はゼロになる。
今後は製造工程におけるCO2排出量削減に向けて取り組むほか、外部サプライヤーにも再生可能エネルギーへの切り替えを呼びかけていく。
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「グッチ(GUCCI)」が2021-22年春夏コレクションを発表した。
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「キールズ(KIEHL'S SINCE 1851)」は4月30日、ブランド誕生170周年を記念した限定コレクション“170 周年記念エディション”と“ヘリテージコレクション”を発売する。公式オンラインショップでは4月16日から先行販売する。
同ブランドは1851年にニューヨークでアポセカリー(欧米などの調剤薬局)として誕生し、今年で170周年を迎える。“170 周年記念エディション”は、ブランドの人気製品“ハーバルトナー CL アルコールフリー”(230mL、税込4400円)、“クリームUFC”(49g、税込4400円)、“キールズ ミッドナイト ボタニカル コンセントレート”(50mL、税込9900円)、“アイ トリートメント AV”(14mL、税込4180円)の 4品を限定パッケージで展開する。アポセカリーで販売されていた製品パッケージからインスピレーションを受け、ゴールドとホワイトを基調としたガラスパッケージのクラシックなデザインでブランドの歴史を表現した。さらに、“170 周年記念エディション”を含む人気アイテムや限定ポーチのセットも販売する。
過去に人気を博した製品を復刻する“ヘリテージコレクション”は、1960年代に誕生したローズの花びらを配合した化粧水“フローラル トナー RS”(230mL、税込4400円)や、1920年代に幸運をもたらす香りとして流行したフレグランスエッセンスオイル3種(各10mL、税込各4180円)が数量限定で登場する。
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「ミズノ(MIZUNO)」は、米・カリフォルニア発のストリート系ショップ「ベイト(BAIT)」と「マーベル・コミック(MARVEL COMICS)」とコラボしたスニーカー(税込、以下同1万9800円)を4月16日に発売する。「ベイト」公式オンラインストアや渋谷パルコ、心斎橋パルコなどで扱う。
スニーカーは、「ミズノ」の定番スニーカー“ウエーブ ライダー 1(WAVE RIDER 1)”をベースに、「マーベル・コミック」の個性派ヒーロー“デッドプール”の派手好きな性格をショッキングピンクのカラーリングで表現した。インソールには“DEADPOOL”ロゴやペガサスに乗る同キャラクターをプリントしたほか、ヒールやシュータンにはブランドロゴを配した。サイズは26.0〜30.0cm。
ほかにもTシャツ(6380円)とフーディー(1万5950円)は、フロントに“DEADPOOL”と“BAIT”のロゴを、バックには“デッドプール”のロゴマークを大胆に配してストリート感を盛り込んでいる。
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アディダス(ADIDAS)は4月15日、キノコの菌から作った人工レザー「マイロ(MYLO)」を用いた“スタンスミス”を発表した。来年には発売予定で、4月8日にオンラインで行ったプレスカンファレンスで明らかにした。
「マイロ」は無限に再生可能なキノコ類の地下根系である菌糸体(マイセリウム)から作られており、約2週間で成長する素材。現在、米国カリフォルニア州エメリービル拠点のバイオテックベンチャーのボルトスレッズ(BOLT THREADS)が運用している。ボストスレッズによると、最先端分野の農業技術を活用したプロセスにより、1平方フィート(0.09平方メートル)単位で増産可能な空間効率の高いシステムでこの菌糸体を育てることができるという。
アディダスは、カンファレンス終了直後に行った「WWDJAPAN」とのQ&Aセッションで、「マイロ」のケミカルリサイクル技術の研究も並行していることを明かしており、「アディダス」が掲げてきたモノ作りにおける“再生のループ”を自然由来の素材で実現する画期的な素材としても注目だ。
また、アディダスによると「マイロ」は柔らかくてしなやかな素材で汎用性が高く、多種多様な着色や仕上げ、エンボス加工にも対応できるという。一方で、菌糸体から作られた人工レザーは強度への課題もあるが、それに対しては「可能性を広げるために現在幅広く調査していて、段階的に素材やその機能性を変化させていければと考えている」と話した。
今回発表した“スタンスミス マイロ”は、アッパーの外側、パーフォレーション(穴飾り)を施したスリーストライプス、かかととベロ部分に「マイロ」を使用し、ミッドソールには天然素材のラバーを用いた。
アディダスのエイミー・ジョンズ・ベテラウス(Amy Jones Vaterlaus)未来グローバル担当責任者「『マイロ』の登場は、プラスチック廃棄物をゼロにするという当社の大きな目標に向けた大きな一歩だ。この惑星の住人として、私たちが学ばなければならないのは、自然にあらがうのではなく、自然と手を携え、革新的なソリューションを見つけるために、あらゆる努力をして、資源が回復する持続可能なペースでモノ作りを行う責任があるということ。“マイロ スタンスミス”は地球の生態系との相乗効果をはかることできるようデザインした」と話した。
一方、ボルトスレッズのジェイミー・バインブリッジ(Jamie Bainbridge)=バイスプレジデント・オブ・プロダクトディベロップメントは「アイコニックな“スタンスミス”のアッパーに『マイロ』を採用することにより、アディダスは、この革新的な素材の大きな可能性を示してくれた。イノベーションを実現するための開発パートナーシップを通じて、アディダスと提携していることに、私たちはとても興奮している。『マイロ』は現代に必要な実力と性能を兼ね備えている。これはフットウェアの開発を通じて、アディダスのチームからの助言や深い技術的な専門知識のおかげだ」とコメントを発表した。
なお、3月には「エルメス(HERMES)」が米新興企業マイコワークス(MYCOWORKS)と協働開発した菌糸体から作られた人工レザー“シルヴァニア”を用いたバッグを発表。今年中に発売する予定だ。“シルヴァニア”はエルメスのなめし工房で仕上げることで、強度と耐久性を高めている。同じく3月にステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)も「マイロ」を用いた衣服を2型発表している。
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日本で「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などのブランドを運営するLVMHジャパンは4月15日、女性の再就職とキャリアアップを支援する「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」をスタートした。対象は、これまで結婚や出産、育児、介護などの理由で離職せざるを得なかった女性や性自認が女性の人で、ファッション・ビューティ業界の業界経験者以外も受け付ける。ファッション、コスメティックス、ウオッチ&ジュエリー販売で、再就職に必要な専門的知識の学習機会とトレーニングのサポートを無償で行い、生活支援金として月10万円を支給する。15日に、さまざまな背景を持つ12人の第1期生がプログラムの受講を開始した。
同プログラムでは、50年以上に渡ってファッションと美容業界に人材を輩出してきた学校法人日本教育財団のモード学園と、国際ファッション専門職大学と提携する。両校の校舎である新宿のコクーンタワーでトレーニングを実施。カリキュラムには、ファッションとビューティの基礎知識の座学をはじめ、接客、メイク、スタイリングの実践授業、国内外のビジネスリーダーの講義などが含まれている。またLVMH傘下ブランドやスペシャリストを招いて、インターンシップとして店舗での実務研修も予定する。初回のプログラムでは、「ブルガリ(BVLGARI)」「セリーヌ(CELINE)」「クリスチャン・ディオール・クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)」「フェンディ(FENDI)」「フレッド(FRED)」「ゲラン(GUERLAIN)」「ロエベ(LOEWE)」「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」「ルイ・ヴィトン」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「パルファン・クリスチャン・ディオール(PARFUMS CHRISTIAN DIOR)」「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」の12ブランドが参加している。受講は1年間で、トレーニング終了時には卒業証書が授与されるほか、同社傘下ブランドでの就職機会を得ることが可能だ。
15日に開かれた記者会見で、ノルベール・ルレ(Norbert Leuret)LVMHジャパン社長は「日本には仕事の復帰について、悩んでいる女性たちがたくさんいる。このプログラムでは、そのような方たちと一緒に答えを見つけて行きたい。私たちは業界に種をまくことで、社会に貢献できることは大きいと考える。他企業に向けてメッセージを送るのであれば『Do it!、頑張れ!』。悩んでいる人たちに答えられるよう、革新的にもっと考え方の蓋を開けて、アクションを起こしてほしい。多くの人にファッションやビューティの世界を再発見してもらい、仕事かプライベートのどちらかを選ぶのではなく、2つを一緒にバランスを取っていける世の中になっていってほしいと思う」と話した。
LVMHジャパンのステファン・ヴォワイエ(Stephane Voyer)人事担当シニア バイスプレジデントは、「日本で働く女性の約3分の2が結婚や出産で離職し、経済危機やリストラの影響も最初に受けやすい。多くの女性たちが不公平にも、育児や介護によってキャリアを諦めなければならないことがあり、そのブランクによって、スキルが失われてしまうことがある。ヨーロッパでも行ってきたこのMEプログラムを日本で実施するにあたり、理念に共感いただいた日本教育財団に協力いただけることになった。プロジェクトは小さなステップでスタートするが、今後大きく成長させていきたい」と言う。
日本教育財団の後藤京子・理事は「LVMHジャパンから2020年5月にお声がけいただき、約1年をかけて受講内容を考えてきた。女性に新しい環境を作り出していく試みの一助となれることを期待している。設立3年目になった国際ファッション専門職大学は“社会人の学び直し”を一つの目標にしてきた。今回の取り組みを通して、日本でも女性だけでなく、一度社会に出た人たちが再び学び直しができる土壌が生まれることを願っている」と説明した。
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