「デシグアル」が大阪心斎橋店を拡張移転 “地中海”テーマにイビサ島の風景広がる

 スペイン・バルセロナ発の「デシグアル(DESIGUAL)」は、大阪心斎橋店の移転に伴い拡張リニューアルした。売り場面積は217平方メートルで、ウィメンズやメンズ、アクセサリーがそろう。2020年にグローバルで導入した、アートギャラリーをイメージした商品レイアウトを採用している。

 内装テーマは“地中海”。イビサ島やカナリア諸島などの風景写真を壁に貼り付け、天井にはライトボックスを設置した。「デシグアル」カントリーマネージャーのバラッシュ・クリザニック(Balazs Krizsanyk)は、「心斎橋にブランドレガシーを伝える新コンセプト店舗をオープンでき、とてもうれしい。パンデミックによりこのエリアの購買動向は大きく変化したが、新たな活気をもたらす店舗になるはずだ」と期待を込める。

 「デシグアル」は1984年にバルセロナで設立。2010年に日本上陸を果たし、東京・原宿と銀座に旗艦店を、名古屋、大阪、福岡などに直営店を持つ。

■デシグアル大阪心斎橋店
営業時間:11:00-20:00(当面の間)
定休日:無休
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-2-23

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ジンズが初のサステナブル商品、植物由来のサングラス“クラシック”を5⽉27⽇に発売

 ジンズ傘下のサングラスブランドで、NIGO®が監修を務める「ジンズ アンド サン(JINS&SUN)」は、同社初となるサステナブルコレクション“クラシック”を5⽉27⽇に発売した。フレームに植物を主原料とした⽣分解性の⾼い素材を用いており、ボストン、ウエリントン、サーモントの3型9アイテムからなる。価格は各5500円。

 “クラシック”は、王道のデザインに新たな素材や技術を付与するコレクションで、デビュー作最⼤の特徴は、アイウエアに広く使われるアセテート素材よりも微⽣物による⽣分解性が⾼いバイオプラスチック“M49”を使⽤していること。“M49”はイタリアの⽼舗アイウエア⽣地メーカー、マツケリ(MAZZUCCHELLI)が開発した素材で、「環境負荷を軽減するばかりでなく、美しい光沢と透明感、滑らかな⼿触りを兼ね備える」(プレス担当者)という。

 また“クラシック”は、リサイクルしやすいよう分解できる構造を採用しており、これにより「これまでにない細やかなメンテナンスができ、結果として⻑く愛用できる」。

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「ルイ・ヴィトン」× NBA の第2弾発売 ドン・Cもデザインに参加

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、北米の男子プロバスケットリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(National Basketball Association以下、NBA)とコラボレーションしたカプセルコレクション「LV×NBA」の第2弾を、5月28日から一部の直営店およびオンラインストアで発売する。同コレクションはヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターのほか、一部商品にはカニエ・ウェスト(Kanye West)の元マネジャーとして知られるドン・C(Don C)ことドン・クロウリー(Don Crawlay)もデザイナーとして参加した。

 セカンドシーズンでは、第1弾と同じくバスケットボール選手の3つの場面“旅”“試合”“記者会見”のドレスコードをアイテムに反映。NBAのロゴをあしらったウエアやアクセサリー、アイコンバッグ“キーポル”に加え、バスケットボールやゴールリングのデザインを取り入れた商品をそろえる。

 “旅”では、リラックス感のあるスーツのカジュアルウエアを中心に、キルティングのブルゾンやパンツ、テクニカルパーカなどを用意。“試合”ではマルチカラーのメゾンの名をあしらったカジュアルなブルゾンやシャツをそろえ、“記者会見”では1990年代らしいボクシーなシルエットのブラックスーツやオーバーコートをラインナップする。また、90年代のプレーヤーたちが身につけていたジュエリーにオマージュを捧げたチェーンネックレス、NBAカルチャーを象徴するチャンピオンシップリングを彷彿とさせるリングのほか、「ルイ・ヴィトン」が初めて手掛けるバスケットボールが、実物サイズと小型のコレクターズバージョンの2種類で登場する。

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「ルイ・ヴィトン」× NBA の第2弾発売 ドン・Cもデザインに参加

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、北米の男子プロバスケットリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(National Basketball Association以下、NBA)とコラボレーションしたカプセルコレクション「LV×NBA」の第2弾を、5月28日から一部の直営店およびオンラインストアで発売する。同コレクションはヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターのほか、一部商品にはカニエ・ウェスト(Kanye West)の元マネジャーとして知られるドン・C(Don C)ことドン・クロウリー(Don Crawlay)もデザイナーとして参加した。

 セカンドシーズンでは、第1弾と同じくバスケットボール選手の3つの場面“旅”“試合”“記者会見”のドレスコードをアイテムに反映。NBAのロゴをあしらったウエアやアクセサリー、アイコンバッグ“キーポル”に加え、バスケットボールやゴールリングのデザインを取り入れた商品をそろえる。

 “旅”では、リラックス感のあるスーツのカジュアルウエアを中心に、キルティングのブルゾンやパンツ、テクニカルパーカなどを用意。“試合”ではマルチカラーのメゾンの名をあしらったカジュアルなブルゾンやシャツをそろえ、“記者会見”では1990年代らしいボクシーなシルエットのブラックスーツやオーバーコートをラインナップする。また、90年代のプレーヤーたちが身につけていたジュエリーにオマージュを捧げたチェーンネックレス、NBAカルチャーを象徴するチャンピオンシップリングを彷彿とさせるリングのほか、「ルイ・ヴィトン」が初めて手掛けるバスケットボールが、実物サイズと小型のコレクターズバージョンの2種類で登場する。

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緊急事態宣言下でもファッションをあきらめるな! 例えば着飾って日本橋で鮨

 緊急事態宣言下であってもファッションをあきらめたくない!――前回に続いて国や都の要請を守りつつ、そんな気概を実践する人たちを紹介したい。今回は“日本橋で鮨”だ。

 登場人物は、シューズブランド「ヒロシツボウチ(HIROSHI TSUBOUCHI)」のデザイナー坪内浩さん(68歳)、シチズン時計やイタリアのシューズブランド「ア・テストーニ(A.TESTONI)」のPRを務める由田企画の木村則生プロデューサー(54歳)、尾崎雄飛「サンカッケー(SUN/KAKKE)」デザイナー(41歳)の3人。向かったのは日本橋高島屋S.C.の裏手にある、1879年創業の吉野鮨本店。“トロ”という呼び名が誕生した老舗だ。

WWD:今日は3人とも、とてもクラシックな装いですね?

木村則生・由田企画プロデューサー(以下、木村):事前の打ち合わせを経て(笑)、3人とも今日は「サンカッケー」のセットアップです。

WWD:こうして着飾って集まることはよくあるんですか?

尾崎雄飛「サンカッケー」デザイナー(以下、尾崎):コロナになってからは、とんとなくなってしまいましたが、一番初めはもう7年前。ここ、吉野鮨本店にお邪魔しました。

WWD:7年前!歴史ある集いなのですね。

木村:でも、ぎゅっとすると3日くらいになってしまうのでは(笑)?

尾崎:“ブレザー縛り”で代々木公園でピクニックしたこともありましたね。

WWD:初回の“吉野鮨本店の会”は、どういったいきさつで?

木村:坪(内)さんのオススメでした。

坪内浩「ヒロシツボウチ」デザイナー(以下、坪内):もう40年も前のことですが、江戸前鮨に凝っていた時期があって、それこそ東京中の名店を食べ歩きましたが、吉野鮨本店は群を抜くプライスパフォーマンスでした!当時は先代のご主人が腕を振るっていましたね。

吉野正敏・吉野鮨本店5代目(以下、吉野):長いことごひいきいただき、ありがとうございます。

着飾るを放棄するのはさみしい

WWD:コロナによって着飾って出掛ける機会が減っています。

坪内:でも、僕はスーパーに行くときもこれなんです(笑)。真夏でもジャケットやネックウエアがないと、落ち着かなくて……。

尾崎:坪さんはちょっと特別ですが(笑)、僕もデザイナーとしてその姿勢は見習わなくてはと思っています。

木村:お2人を前に話しづらいんですが……、僕もSNSで“日々の服装”というハッシュタグを付けて写真をアップしています。これがあることで、“ちゃんとしなくちゃ”と自分に喝を入れられています。

尾崎:デザイナーって“場をつくること”も仕事だと思うんです。そうしないと着ない服ってありますし。

坪内:セレブリティーブームのころ、高級ホテルでもレストランでもTシャツ&ジーパンがかっこいいという風潮があったと思います。でも、きちっとした格好で出かける楽しみが本来はあるはず。様式美というのか。

尾崎:気分もあがりますよね?だから僕は今日をとても楽しみにしてました!

坪内:お店の方が内装やサービスまで心配りしているのに、そこに参加して一つになる自分が勝手では全体にマイナスです。

木村:確かに、着飾るを放棄するのはさみしいですよね。

尾崎:一方で、紳士服はどうしても“ねばならない”に傾倒しがち。それだと敷居が高くなってしまい、若い世代が入ってこられなくなってしまうと思うんです。

吉野:それって鮨にも通じるところがあります。場所柄、特に「入りづらい……」という声をお聞きするんですが、鮨は江戸時代のファストフード。食べる順番にルールなんてないし、好きなものを好きなだけ食べてほしいんです。

WWD:初来店する方にとって、背中を押してくれるメッセージですね。

尾崎:僕は今41歳で、先輩方と若者の“つなぎ役”だと自負しているんです。だから自身のユーチューブで、なるべく分かりやすく紳士服について解説しています。

木村:実際、コメント欄には若者とおぼしき方からの質問が多く、活性化していますよね。

坪内:僕も決して無理しているのではなくて、この格好が好きなだけなんです。それに、着飾ることはコミュニケーションのきっかけにもなります。先日、町のうどん屋で若い女性店員さんに「かわいいですね」と声を掛けられました。いくつになっても、うれしいもんですよ。

尾崎・木村:えっ、どこのうどん屋さんですか?次回の会合はそこにしましょう(笑)。

 コロナ禍で、日々“スーツが売れない”“革靴が売れない”“バッグが売れない”とニュースを伝えている。事実だし、それが仕事なのだが、どうしても気が滅入る……。3人の着飾った紳士を見て、またじっくり話を聞いて、“やっぱりファッションは楽しくなくちゃ!”と思った。

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「バービー」人形、伊藤忠が国内のライセンス権取得 人形以外のグッズ拡大

 伊藤忠商事はこのほど、米国マテル社から「バービー」の玩具以外の国内マスターライセンス権を取得した。伊藤忠は米国で最も高い人気と認知度を集める着せ替え人形である「バービー」を、これまで培ってきたブランドビジネスのノウハウを生かし、アパレルやファッション雑貨に加え、家具や食品、インテリア、家具などにも広げる考え。2021年春夏は既存のライセンシーを引き継ぎ、来年春夏から本格的に「バービー」ビジネスを拡大する。

 米国マテル社は「バービー」をファッションドールと位置づけており、調査会社NPDグループによる20年の「トップ・グローバル・トイ・プロパティ・オブ・ザ・イヤー」に選出され、米国では最も認知度の高いファッションアイコンの一つ。ダイバーシティにも力を入れており、現在は多種多彩な人種のモデルが登場している。

 「全社で推進するSDGsの観点からも取り組みの方向性が一致した」(同社広報)とし、異業種との協業やイベント、プロモーションにも積極的に取り組む。

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キャンプ人気でスノーピーク売上高6割増 1〜3月期

 スノーピークの2021年1〜3月期の業績は、売上高が前年同期比62.5%増の50億円、営業利益が5億6000万円(前年同期は400万円)、経常利益が6億3000万円(同1300万円の赤字)、純利益は同330%増の4億円だった。新型コロナウイルス感染症拡大により、密を避けたレジャーとしてキャンプ需要が世界的に上昇。通常1〜3月はキャンプのオフシーズンだが、冬キャンプの参加者増加や本格シーズンに向けた早期購買が起こり、大幅な増収増益となった。テントのエントリーモデルが大きく動いた他、アパレルも好調だった。

 日本の売上高は同1.5倍の39億5000万円だった。特に好調だったのは卸売チャネル。1月に発令された緊急事態宣言の影響を受け、都市部店舗で来店客減少が見られたものの、郊外店が好調に推移した。主要卸先のスポーツ量販店でキャンプ売り場が拡大されたのも追い風となった。

 海外各地域も前年同期を上回った。韓国は日本同様キャンプ需要が高く、ブランド認知拡大も相まって、売上高は同2倍以上の3億7000万円となった。米国は、昨年9月に設立した現地法人を拠点に実施したリテール戦略が奏功。バックパック関連や焚き火台などが人気となり、前年同期を大きく上回った。

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「ジャンポール・ゴルチエ」が6年ぶりに既製服を再開 マリンボーダーをアップデート

 「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」は28日、6年ぶりに既製服コレクションを発売する。ブランドのECサイトと、ラグジュアリーECのエッセンス(SSENSE)で取り扱う。アイテムはゴルチエらしい “フェティッシュなセーラー”をテーマに、マリンテイストを取り入れた。価格は150〜750ユーロ(約1万9800〜9万9000円)。

 コレクションには、「パロモ スペイン(PALOMO SPAIN)」「オットリンガー(OTTOLINGER)」「ニコラ ルクール マンション(NICOLAS LECOURT MANSION)」「アラン・クロセッティ(ALAN CROCETTI)」やマーヴィン・トゥモ(Marvin M'Toumo)といったブランドやデザイナーが協力。チームとなり、意見を出し合って制作した。6月の「プライド月間」に合わせ、1990年代に活躍した2人のフランス人ゲイ・パートナーのアーティスト、ピエール&ジル(Pierre & Gilles)の肖像画を描いたTシャツなどもそろえる。ほかにも、サブカルチャーやクィア、パンクが融合したグラフィックプリントも取り入れる。

 既製服のドロップは既存のファッションカレンダー外で行う。今後多くのアーカイブやビンテージスタイル、アップサイクル、リメイクされたアイテムを取り入れていくため、独自のペースで展開する。アントワン・ガジェ(Antoine Gagey)=ジェネラル・マネジャーは、「年間6〜10回のドロップを想定し、次は10月の予定」と公表した。コレクションの広告キャンペーンにはモデルのベラ・ハディッド(Bella Hadid)などブランドと深い関わりを持つインフルエンサーらを起用し、SNSで発信する。

 「ジャンポール・ゴルチエ」は2014年以来、既製服の制作・発表を休止していた。20年1月にはデザイナーのゴルチエがパリで開催されたオートクチュールコレクションでのショーを最後に引退。引退後には、ゴルチエ自身が毎シーズンゲストクリエイターを迎えてオートクチュールを制作する新プロジェクト立ち上げた。第1弾は「サカイ(SACAI)」の阿部千登勢デザイナーをゲストに迎え、20年7月に披露する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて2度延期。最新情報では7月5〜8日に開催される21-22年秋冬クチュールに合わせて披露するという。

 20年9月にはグラフィック・デザイナーのフローレンス・テティエ(Florence Tetier)をクリエイティブ・ブランドディラクターに起用した。編集ディレクターとしてもブランドのソーシャルチャンネル全体のコンテンツを管理し、プロジェクトを進行している。

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「パルファム ジバンシイ」のニコラ・ドゥジェンヌが退任 数々の名品の生みの親

 「ジバンシイ(GIVENCHY)」のニコラ・ドゥジェンヌ(Nicolas Degennes)=メイクアップ アンド カラー アーティスティック ディレクターが6月30日付で退任する。ニコラは1999年から20年以上にわたり「ジバンシイ」のメイクアップ部門に携わり、唇のpHに反応して色づくリップや球体型のマスカラなど、数々の革新的でユニークな製品を生み出してきた。また4色のパウダーを1つにした“プリズム・リーブル”はブランドを代表するベストセラーとなったグローバルで人気の製品だ。独自のセンスでメイクアップとファッションの世界を融合し、リップスティックにはレザーを用いたり、限定品にはクチュールと同じ柄を取り入れたりした。

 ロマン・スピッツァー(Romain Spitzer)=パルファム ジバンシイ最高経営責任者は「20年におよぶ創意工夫に満ちたクリエイション、そして『ジバンシイ』のメイクアップラインの成功に果たした多大な貢献に謝意を表します。メゾンのチーム一同が私と思いを等しくし、彼のこれからの活躍に心からの熱いエールを贈ります」と語った。一方、ニコラは「『ジバンシイ』の斬新なメイクアップ製品を愛用して下さっているみなさまにもお礼を申し上げます。20年間という長きにわたって、信頼とともにサポートしてくれたLVMHグループにも心からの感謝の意を表します」とコメントした。

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「レディアゼル」から30代以上向けの新ライン 設立から6年、オトナになった顧客に

 バーンデストローズジャパンリミテッドのウィメンズブランド「レディアゼル(RADYAZEL)」は、30代以上向けの新ライン“レラーズ(LERASE)”を2021-21年秋冬にスタートする。 

 「レディアゼル」は主に20代の女性をターゲットに、主に都市部のファッションビルや百貨店などに20店舗を構える(21年5月現在)。“レラーズ”はその中でも阪急うめだ本店など、比較的年齢層の高い店舗に絞って、2〜3ラックほどの商品型数を展開する。

 ブランドの武器は、異素材使いや色を切り替えたデザイン性の高いワンピース。だが発足(15年)から6年が経ち、顧客も年齢を重ねた。インスタグラムのフォロワー分析では現在、26〜34歳が6割を占める。ブランドスタート時から携わる安原璢美デザイナーは、“レラーズ”の立ち上げについて、「『レディアゼル』の他にないデザインが変わらず好きだけれど、『全身をこれでコーディネートするのは抵抗が出てきた』という声も聞こえるようになった。これからもファンでいていただけるよう、彼女たちの受け皿が必要だと考えた」と話す。

 メインラインの淡いブルーやグリーンなどレディライクな色使いに対して、“レラーズ”は黒や白、グレーなどが基調で大人びた印象。レパード柄やフロッキープリントなどもアーティスティックなテイストに仕上げ、カジュアル感を抑える。価格帯は1万5000円〜2万5000円と、メインラインよりも5000〜1万円ほど高めだが、セットアップには尾州で紡績したサステナブルウール生地を使うなど付加価値を与える。

 20-21年秋冬から“レラーズ”のスタートに伴い、メインラインは型数をそのままに品番ごとの奥行き量を減らす。「以前は人気品番の在庫を積み、縦売りすることで売り上げをとってきた。だがコロナ禍でお客さまに店頭に足を運んでいただく意味に立ち返ると、鏡の前でワクワクして洋服を楽しんでいただくことが何より大事」。そのような考えの下、店頭のVMDや広告ビジュアルでは、メインラインと“レラーズ”を自由にミックスしたコーディネートでも訴求する。

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「グッチ」が愛すべきアイコニックなバッグ“グッチ ビラブド”ラインを拡充

 今年、創設100周年を迎えた「グッチ(GUCCI)」は、数ある名品の中でも世代を超えて長く愛されてきたハンドバッグを “グッチ ビラブド(Gucci Beloved)”ラインと総称した。アイコンバッグの“ジャッキー 1961”をはじめ、“グッチ ホースビット 1955”、“GGマーモント”、“ディオニュソス”は、どれもブランドを象徴する存在で、長く愛せるクラシカルなデザインで毎日に寄り添いどんなワードローブにもマッチするのが魅力。アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターが、今の時代にフィットしたコンテンポラリーなデザインに再解釈しながら未来に「グッチ」のストーリーを語り続けている。

 オフィスシーンでもカジュアルでも活躍するバイカラーなども続々リリースし、さらに鮮度を高めた。今夏には3色コンビネーションの新作も登場予定。アメリカの人気トークショー番組をなぞり、今をときめくセレブリティたちがバッグを携えて登場するウィットに富んだキャンペーンにも注目だ。

セレブリティが愛用バッグを紹介する
トークショーをオンエアー

 写真家や映画監督として活躍するハーモニー・コリン(Harmony Korine)と再タッグを組み、アメリカのトーク番組のような遊び心たっぷりのキャンペーンを公開した。ホストは、番組「ザ・レイト・レイト・ショー(The Late Late Show)」の司会として知られるジェームズ・コーデン(James Corden)。ゲストに迎えられたハリウッドスターたちが、お気に入りの“グッチ ビラブド”ラインを携えて登場する。

セレブリティたちが魅せる
“グッチ ビラブド”ライン

 ミュージシャンで俳優のハリー・スタイルズ(Harry Styles)をはじめ、女優のオークワフィナ(Awkwafina)やダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson)、シエナ・ミラー(Sienna Miller)、ダイアン・キートン(Diane Keaton)、プロテニスプレーヤーのセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)ら、豪華絢爛なゲストが次々と登場。ショータイムとバックステージの様子が描かれ、軽快なジョークとシュールな展開が笑いを誘う。表舞台と舞台裏でスターの傍らにそっと寄り添う “グッチ ビラブド”ラインのバッグに注目だ。

アーカイブを再解釈した
“ジャッキー 1961”と
“グッチ ホースビット 1955”

 “ジャッキー”バッグは1961年に誕生した、ピストン型クロージャーが特徴のホーボーバッグ。当時のジェットセッターたちが愛用したことで一躍有名になった、まさに「グッチ」の代表的なアイテムだ。それをモダンにアップデートしたのが“ジャッキー 1961”である。

 ブランドを象徴するホースビットのディテールが存在感を放つ“グッチ ホースビット 1955 ”は、2020年クルーズ コレクションでデビュー。ダブルリングとバーのシンボルが光る上品なスクエアフォルムは健在。そこにショルダースタイルやトップハンドル、トートバッグなど、現代のライフスタイルにフィットする実用性を加え、多彩なバリエーションでよみがえらせた。

アレッサンドロが生んだアイコン
“GGマーモント”と“ディオニュソス”

 “GGマーモント”は、アレッサンドロが新たに生み出したライン。創設者グッチオ・グッチ(Guccio Gucci)のイニシャルアーカイブに着想を得た、ダブルGモチーフが目を引くシェブロンパターンのキルティングレザーがアイコニック。

 動植物のモチーフを取り入れるのが得意なアレッサンドロが着目したのが、ギリシャ神話に登場する神、ディオニュソスだ。ダブルタイガーヘッドのクロージャーが最大の特徴。ハードなモチーフながらクラシックなGGパターンと絶妙に融合。特にカラーアクセントを効かせたダブルフラップのスタイルに注目したい。

TEXT : CHIKAKO ICHINOI
PRODUCED BY WWDJAPAN FOR GUCCI
問い合わせ先
グッチ ジャパン クライアントサービス
0120-99-2177

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健康オタクが開発した超絶・発酵ドリンク 【爆裂!健康美容マニア道】

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は名越氏が開発に携わり、こだわりが詰まった発酵ドリンクの素について。

 健康オタク生活も早15年。「どうせ口に入れるなら、キレイになれるものを」と、自分の体で人体実験しながら、これまで星の数ほど(⁉)あれやこれやと試してきた。そんな名越がどうしても欲しかったものを、ご縁があってついに開発してしまった。醗酵のプロとタッグを組み、試行錯誤を重ねること1年。健康オタクが自信を持ってお届けできるドリンクが完成した。今回はブランドプロデューサーとして、その超絶・発酵ドリンクの魅力を余すことなくお伝えしたい。

エンタメ発酵ブランド「8cco」爆誕

 「発酵で遊ぼう」がテーマのエンタメ発酵ブランド「8cco(ハッコ)」。どんなに体に良いと分かっていても、続けるの億劫だったり、なかなか実感がなかったりするとやめてしまう。だからこそ、ブランドを立ち上げる上でこだわったのは「エンタメ性」だった。化学調味料や人工甘味料、保存料などは不使用であるのはもちろんのこと、素材にこだわるのは当たり前の時代。その先にある感情体験は何か。それは、意外な素材の組み合わせによって新しい味わいや体感があること。続けることで少しずつデトックス&チャージができて、昨日よりも今日、今日よりも明日と、スッキリ新しい自分に出会えるようなトキメキが感じられること。一見、発酵とエンタメは何も関係が無いように思えるが、発酵から得られるそうした体感は、自分自身をわくわくさせるエンターテインメントのようなものであると考えた。目指すのは、「世の中、発酵で健康ジャック!」(キメ顔)そんな思いを詰め込んだ製品の第1弾として開発したのが、コーラとジンジャーエールの素である。

スパイスで覚醒!薬膳発酵コーラの素

 「飲んだ瞬間、心と体が目覚める」をコンセプトに作ったのが、薬膳発酵コーラの素“覚醒”。栄養たっぷりのはちみつに、血行促進や集中力UPが期待される八角や飛騨山椒などの薬膳スパイスを投入。幻の果実と呼ばれるじゃばらは、発酵熟成させ、抗アレルギー作用のあるナリルチンをパワーアップさせた。さらに疲労回復への期待が高い発酵黒梅なども加え、まろやかなコクと風味豊かなスパイスの黄金バランスを実現した。やる気を出したい、突破したい。そんなときにピリッと勇気と強さをくれるエナジードリンクである。サウナ後の“整う”仕上げとしても超絶おすすめ。

爽快!ハーブ入り発酵ジンジャーエールの素

 「飲んだ瞬間、心も体もリフレッシュ」をコンセプトにした、ハーブ入り発酵ジンジャーエールの素“恋する爽快感”。生姜をベースに、酵素たっぷりのルイボスや消化器官を良好に保つカモミールなど、体の土台を整えてくれるハーブを配合。さらに、強力な抗酸化作用が期待される柑橘のゆこうを加えて、後味爽やかに。注目の発酵黒はちみつは、発酵させることで善玉菌の働きを助けるグルコン酸が250倍にもなった(!)、免疫力UPにうれしいもの。体質改善したい、デトックスしたいときにオススメのこっくり甘いポカポカドリンクである。

ポエムみたいなレシピで味変を楽しむ

 2種類とも味にパンチが効いているものの、さまざまなアルコールやソフトドリンクとの相性がよく、幅広い味変が楽しめる。公式ホームページのレシピでは、趣味でコツコツ続けてきたポエマーとしての実力(⁉)を遺憾なく発揮させたタイトルにも注目してほしい(どんな願いや)。これからの季節はぜひ、クリームソーダでデトックス&スイートと欲張りなティータイムを。製品に詰め込んだワクワクが、どうかあなたの心と体に伝播しますように。最大級の愛をこめて、健康オタクより。


名越涼/フリーアナウンサー。香港出身。福井と愛知のテレビ局アナウンサーを経て独立。司会やライター、セミナー講師、企画・プロデュースなど幅広く活躍するパラレルワーカー。趣味・特技は手作り発酵食、食文化研究、ヨガ(歴15年)eスポーツと農業にも精通

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カシオ“G-MS”が女優・大政絢を起用して、初のスマホリンク搭載モデルをアピール

 カシオ計算機の女性向け時計ブランド「BABY-G」の上位ライン“G-MS(ジーミズ)”が、女優・大政絢をイメージモデルに起用して、同ライン初のスマホリンク機能搭載シリーズ“MSG-B100”を打ち出す。今なぜスマホリンクなのか?新たな機能により女性のライフスタイルはどう豊かなものになるのか?キーマンに聞いた。

「面倒な操作が不要で、
直感的に使える」

 上間卓カシオ計算機 マーケティング統括部 時計マーケティング部 部長は大政の起用について、「“G-MS”がターゲット層とする20代後半~40代の女性にとって、上品さと意志の強さを兼ね備える大政さんは憧れの存在。“G-MS”のファッション性を伝えるのにもぴったりだった」と話す。また初のスマホリンク機能については、「現代を生きる忙しい女性のため、面倒な操作が不要で、専用アプリ“BABY-Gコネクテッド”との連携で直感的に使えることを目指した」と答えた。

時刻修正やタイム&
プレイス機能が便利

 上間部長が説明するように“MSG-B100”シリーズ最大の特徴は、ブルートゥースの通信機能によって専用アプリ“BABY-Gコネクテッド”と連携できることだ。ネット上のタイムサーバーから時刻情報を取得して修正、世界中で正確な時刻を表示することができる。ホームタイム・ワールドタイムの表示も簡単に入れ替えられる。また、任意の場所でボタンを押すと位置と時間を保存しスマホでいつでも確認できるタイム&プレイス機能や、スケジュールのリマインダー機能、時計のボタン操作一つでスマホの場所を音楽で知らせる携帯電話探索機能も便利だ。

「G-SHOCK」らしい耐衝撃性や
防水性も

 “MSG-B100”シリーズは「G-SHOCK」ブランドらしく、耐衝撃性や防水性にも優れる。タフソーラー(ソーラー充電システム)を搭載し電池交換の手間を軽減する点も、メカに弱い女性にはうれしい。また新たな外装構造の開発・採用により、手首のきゃしゃな女性でも着けやすい薄型デザインを実現している。

アクティブで洗練された女性を
サポートしたい

 “MSG-B100”シリーズは知的な印象のブラックと上品なピンクゴールド、新色のライトイエローゴールドの3色展開。上間部長は、「高級感のあるメタルデザインを採用しつつも、カジュアルなスタイルにもマッチする。オフィスでもプライベートでも、シーンを選ばずに着用いただける。スマホリンク機能も、アクティブで洗練された女性をサポートしてくれるはずだ。大政さんの力も借りながら、新たなユーザーに新たな“G-MS”の魅力を伝えていきたい」と述べた。

問い合わせ先
カシオ計算機 お客様相談室
03-5334-4869

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アナタの“推し”の服はどれ? コロナ禍でも顧客売り上げ伸長「アクシーズファム」の売り方

 アイジーエーが運営するウィメンズブランド「アクシーズファム(AXES FEMME)」はこのほど、オンラインでの受注販売形式をとる新ライン“レッドレーベル(RED LABEL)”をスタートした。同ブランドの公式サイトでは現在、第7弾となるスカートの受注を受け付けている。

 フェミニン&ビンテージの色濃い世界観で、エンゲージメントの高いファンを多く獲得している同ブランド。全国のSCを中心に88店を展開するが、コロナ禍以前は店舗以外でもファンミーティングなどのイベントを実施。銀座には予約制のショールーム(現在は休止中)を構えるなど、顧客とのコミュニケーションを重視してきた。

 ブランド事業の売上高(2021年3月期)は全体としては厳しかったが、「(購買額が一定以上の)上位客の購買は前期を上回った」(佐藤亮太アイジーエー執行役員)。リアルの場での販促施策が難しくなる中、“レッドレーベル”がオンライン上で「特別感」や「共創感」を演出し、ファンの心を捉えるのに一役買っている。同ラインは20年8月にスタート。売り上げの規模は未だ限定的であるものの、佐藤執行役員は「実際にお買い上げいただいたお客さまからはとても好評。1品番で平均1000件の受注を目指していく」と手応えを口にする。

 “レッドレーベル”のファンの心をつかむ秘訣は、ブランドの中心顧客層である20歳前後、いわゆるZ世代の女性の消費マインドをうまくとらえた販売手法にある。企画から販売までの流れとしては、まず企画案の段階でファンからアンケート(SNSなど)を募り、人気だったものを公式サイトで発表、後日受注を開始する。さらにそこでも注文数が目標(おおむね最低200以上)に達した色・サイズのみが販売される。

 受注販売ページは、販売までの目標数と受注終了までの時間がリアルタイムで表示されていて、まるでクラウドファンディングのようだ。サイト全体を見渡すと、「想い」「繋がり」「皆様と作り上げた」などの言葉が散りばめられ、独自のコミュニティーを演出する。

 これまでの最高実績は、ビンテージ風の刺しゅうを施したA4サイズの合成皮革のバッグ。顧客の声を元に、フェミニンな見た目ながら、スマートフォンがぴったり収まるポケットを備えるなど実用性も重視した。これには企画案の段階で、商品化を求める3000件以上のアンケートが集まり、実際に600以上の受注があったという。

 Z世代の女性の間では“推し”がトレンドワードになっている。元々はお気に入りのアイドルなどに向けて使われていた言葉だが、その対象は一般消費にも広がっている。モノ作りの背景を知った上で「応援」「共感」の気持ちからお金を投じるという、世代特有の消費行動も見られるようになった。

 アンケート、注文という形で“応援”し、ファンだけに“推し”のアイテムが届く。そんな「アクシーズファム」の販売手法は、Z世代の女性の購買心理にダイレクトに訴えかけている。

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DD、既存店間借りで”ロメスパ”3店。酒業態でのランチ掘り起こし。

株式会社DDホールディングスの子会社、株式会社ダイヤモンドダイニング(本社:東京都港区、代表取締役社長:鹿中 一志)が、既存の「ワインホールグラマー」店舗でランチタイムを間借りして、新業態「焼きスパゲッティ ストライク」を5月にオープンさせる。
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教えて!パタゴニアさん 連載第8回 食品事業を通じて農業に“変革”をもたらす意義

 サステナビリティ先進企業のパタゴニアの担当者にその取り組みを聞く連載第8回。今回は、パタゴニアが2013年に立ち上げた食品事業「プロビジョンズ」について(日本では16年秋から販売)。オーガニック栽培された豆や野菜のスープ、フルーツがぎっしり詰まったエナジーバー、多年生穀物カーンザを世界で初めて使ったクラフトビール、天然のスモークサーモンやサバ、ムール貝など――なぜ、アウトドアブランドが食品事業に取り組むのでしょうか。連載第7回では熱心に取り組む農業について紹介しましたが、今回も引き続き農業の話をメーンに、近藤勝宏パタゴニア・プロビジョンズ・ディレクターに聞きます。

WWD:パタゴニアはなぜ食品事業を始めたのですか?

近藤勝宏パタゴニア・プロビジョンズ・ディレクター(以下、近藤):アパレル会社が食品について気遣うというのは奇妙に聞こえるかもしれませんね。私たちパタゴニアが行う全てのことと同じく“私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む”(編集部注:2018年12月に改訂された企業理念。以前の理念は“最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する”)ことを目的にしています。創業者のイヴォン・シュイナード(Yvon Chouinard)は、「手掛けたプロジェクトの中で一番重要なものだと言える」とも語っています。

WWD:なぜ食品事業への参入が重要だったのでしょうか。

近藤:今日の地球温暖化は、もはや議論の余地のない事実です。地球の気温が上昇し続け、沿岸地域は海面上昇に直面し、海は酸性度が増して生命を支えられなくなり、多くの種が通常の生息地で繁栄できなくなっています。気候変動の原因となる温室効果ガスをもたらしている最大の原因の一つが、世界最大の産業である食品生産にあります。そしてこの業界ほど変革の必要性を緊急に感じられる分野はありません。

WWD:食品生産の問題点についてもう少し詳しく教えてください。

近藤:効率と利益を最大化する中で、現代の工業型農業は年に一度の単作、有毒な除草剤、殺虫剤と農薬、遺伝子組み換えの種と化学肥料、持続不可能なほどの水の利用に依存してきました。そしてそれにより、地球が復元するよりもはるかに速いスピードで表土は損なわれ、空気も土地も水も汚れ、さらには炭素の排出量も増えて、昨今の急激な気象の変化にも耐性を持つことができません。

WWD:表土はどのくらい失われているのでしょうか。

近藤:この150年間に世界全体で半分が失われたといわれています。私たちの食品の95%が直接的もしくは間接的に土壌に由来している中で、まさに危機的状況です。世界各地では農地から流れ出した養分によりデッドゾーンと呼ばれる酸欠状態の海域が生まれ、生物多様性の損失にも大きな影響を与えています。

WWD:工業型農業によって生産された食品を摂取するリスクも叫ばれていますね。

近藤:抗生物質と成長ホルモンを摂取した肥育場の牛、身動きの取れないケージの中で育てられた鶏、化学物質に浸された遺伝子組み換え作物、風味や栄養よりも大きさと見た目や生育率が高いものが選ばれる果物や野菜など、このようなシステムで育てられた食品は有毒化学物質によって、人間と生態系への危険性の増大、栄養価の低下などのリスクがあります。私たち自身も多大なリスクを負わなければなりません。

WWD:「プロビジョンズ」はそのようなシステムに変革をもたらすためのビジネスということ?

近藤:はい。私たちは長い間、アパレルビジネスを通じて、調達、製造、販売をどのようにすべきかを学んできました。次はそれを食品産業に応用します。水や空気、土壌を再生しながら、野生動物を保護するような方法で食品が作られるようになったら――私たちが抱えている大きな課題の解決策になると考えています。

WWD:リジェネラティブ・オーガニック農法(土壌を修復・改善しながら自然環境の回復を目指す農法)にも取り組まれていますね。

近藤:リジェネラティブ・オーガニック農法は最も注目しています。できるだけ耕すことなく、被覆作物や堆肥、輪作や牧草と放牧を基本とした飼育を行うことで、土壌を健全な状態に再生しながら、大きな作物を生み出します。土壌が回復すれば水も少なくて済むし、干ばつなどの気象の変化にも耐性ができる。収穫量が落ちにくく、たいがいは低コストになります。また、健全な土壌では光合成を通して、より多くの炭素を土壌が吸収、固定してくれることが判明してきました。このような健全な土壌を再生する農業への転換により人間が毎年放出しているくらいの炭素を土の中に隔離することができるとも言われています。

WWD:生物多様性の保全にもつながりますね。

近藤:はい。本来その土地にいるべき動物を戻すことは土壌を健全に保つことにつながります。自由に歩きまわるバッファローがいるところの草は良く育つし、根も深くはり、地球で最も優れた炭素固定システムのひとつである大草原を復元します。

ロープで養殖されるムール貝は、生育中に海水をきれいにしながら、人間にとって美味なたんぱく質を生み出します。場所を定めた選択的な魚の収穫漁法は、個体数が減少している種に害を与えることなく、真に持続可能な魚の個体群を狙うことができます。

多年生で育つ古代穀物は肥料や農薬は少なくて済むし、耕したり種を植えたりする手間も省けます。何よりも重要な特質は土壌深くまで伸びる根が水や窒素、リンを吸収するとともに土をしっかりと固定して浸食を防ぎ、干ばつにも強くなります。加えて大気中の炭素を土壌に有機物として隔離することにもつながります。

これらの方法は決して新しいものではありません。得てして昔ながらの知恵や自然サイクルに寄り添った方法です。そして、そのようにして作られた食べ物には多くの利点があります。とてもおいしく、栄養価が高く、人々の健康に良いもの。さらには環境を再生して、生物多様性を促進して地球を救えるかもしれないものなのです。

WWD:パタゴニアはアパレルビジネスを通じて、長年環境や社会問題に警鐘を鳴らしつづけてきました。次は食を通じて警鐘を鳴らすと。

近藤:私たちが今経験しているパンデミックは地球からの警告のように聞こえます。果たして今までのように、まるで無限に存在するかのように地球資源を使い、大量に物を生産し消費するようなライフスタイルを止められるか――大きな変化を求められるでしょう。
けれど、人間は食べることだけはやめることができません。さまざまなシステムがいったんリセットされたこのタイミングで、生きるうえで欠かせない食の生産方法や私たちの日々の一食一食をより思いやりをもった、愛ある選択に変えていくことで、地球の抱える問題を解決していけると信じています。そして、「パタゴニア・プロビジョンズ」がその革命の一部になりたいと考えています。

答えてくれた人:近藤勝宏/パタゴニア・プロビジョンズ・ディレクター:1973年生まれ。神奈川県出身。95年、パタゴニア鎌倉ストアにパートタイムスタッフとして勤務。正社員として入社後、ストア、マーケティング部門のマネージャーを経て、2016年のプロビジョンズ上陸時に日本担当マネージャーになる。日頃からサーフィンやスノーボードなどを愛好し自然と親しみながら、仲間との有機栽培の米作りや家庭菜園などを通じて、より環境負荷の少ないライフスタイルを探求している

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から揚げより売れる? 「コロッケのころっ家」、月商700万円。「やっぱり知名度は大きい」

 ものまねで知られるタレントのコロッケがコロッケビジネスに参入して3カ月。コロッケ氏自身が経営陣に名を連ねた事業は、1号店がテイクアウトのみで月商700万円を稼ぐ。個人店、コンビニなどレッド・オーシャンのコロッケ事業だが、やはり「知名度」は大きな差別化ポイントとなっている。
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ジャイロHD、デリバリー専用で「大人のお子様ランチ」発売。ギルティ―飯で酒業態を救済。

ジャイロホールディングス子会社、株式会社ティーケーエス (本社:東京都新宿区、代表取締役:斎藤 浩司)が、デリバリー専門で総重量が最低でも1kgの「大人のお子様ランチ 裏番長」を6月3日(木)より直営店10店舗でゴーストレストランとしてスタートさせる。
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話が上手すぎる「ゴーストレストラン」の新アイデア。低投資・低リスクのカギは、異業種の出資オーナー

 ゴーストレストランを経営する仕組みにまた一つ、新しいモデルが登場した。飲食店コンサルの株式会社飲食店繁盛会(本社:東京都渋谷区、代表取締役:笠岡 はじめ)が、他2社と共同で立ち上げた「10Xキッチン」。副業したいサラリーマンを事業の出資オーナーとして参加してもらうのが、これまでにない仕組みだ。さて、それは店にとってどんな得があるのか。
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