コレクションは、夏らしい香りの新作“オードトワレ(イリオ)”(100mL、税込1万8700円)、と“ヘアフレグランス(イリオ)”(30mL、同6930円)に加え、“フレグランスキャンドル(シトロネル)”(190g、同8800円/1.5kg、同4万700円)、お風呂に入れても使えるマルチユースのフレグランス“メディテラネアン エディション ヴィネグルトワレ”(200mL、同9460円)、“サマーボディスプレー”(100mL、同7590円)をそろえる。パッケージのイラストは、新古典主義やナイーブ・アートを特徴とするイギリス人の若手アーティストであるルーク・エドワード・ホール(Luke Edward Hall)が手掛けた。
アート界では、イーロン・マスク(Elon Musk)との交際でも知られるミュージシャンでアーティストのグライムス(Grimes)が、画像や音楽を含む10個のNFTデジタルアートを20分以内に580万ドル(約6億2640万円)で売却した。アーティストのビープル(Beeple)は動画のNFTアートを660万ドル(約7億1280万円)で売却。さらにクリスティーズ(CHRISTIES)のオークションで“Everydays: The First 5000 Days,”と題した作品を6900万ドル(約74億5200万円)で売却し、世界に衝撃を与えた。この作品はビープルが13年半かけて制作した5000のアート作品をコラージュしたものだった。
この熱狂の中心にあるのは設立間もないスタートアップ企業が多いため見落とされやすいかもしれないが、ファッションのトップ企業も参入を決めた。LVMH モエ ヘネシー·ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下にある「リモワ(RIMOWA)」は、デザインスタジオのヌオヴァ(NUOVA)とコラボレーションしたNFTコレクションのオークションを5月18日に開始した。LVMHは「プラダ(PRADA)」「カルティエ(CARTIER)」と共同で、ラグジュアリーアイテムのトレーサビリティーと鑑定の証明になるブロックチェーンコンソーシアム「アウラ(AURA)」も設立している。さらに、ケリング(KERING)が擁する「グッチ(GUCCI)」も以前からゲームやARといった領域に積極的に挑戦している。デジタルオンリーのスニーカーも発表しており、今後ファッションのNFTを発表しても不思議ではない。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員
今回アニバーサリーイヤーを記念し、これらの取り組みについて詳しく学べる特設サイトを開設した。特設ページでは、ドイツに実在するガーデンを再現したバーチャル植物園「THE OPEN GARDEN」が登場。360度ビューでまるでガーデンの中を回るような体験ができるようになっている。また、生産者のインタビューが見られたり、ガーデンを満たす鳥や生物の声を聞いたりすることもできる。ガーデン以外にも、イラストレーターとコラボレーションしたコンテンツ「YOU ARE NATURE. CONNECT」が登場。温室効果ガスや海の保全など、サステナビリティのトピックスを分かりやすくイラストに仕立てて解説している。最後までスクロールすると、消費者ができるアクションを呼びかけ、自然と人とをつなげる(=CONNECT)取り組みを行っている。
これまで100年に渡りサステナブルな活動を続けてきた「ヴェレダ」だが、未来に向けて「-YOU ARE NATURE. わたしたちは、ひとつだ-」というメッセージを発信。人と自然をつなげてきたこれまでの100年を、この先も続けられるよう取り組む。命ある全てのものが美しく、健やかに広がる未来を作り続ける。
こちらはフロントに1980年代まで使用されたアポストロフィつきの「BARNEY’S」の旧屋号を、バックに米国バーニーズ ニューヨークが広告に使用していた「WE LET YOU BE YOU.(ありのままで)」というワードをヴィンテージ加工のプリントで表現したメッセージTシャツ。ホワイト・ライトピンク・ライトイエローの3色展開です。
Tシャツには、平井の4月配信のシングル「honey, don’t you worry」のアートワークと平井本人が書いたロゴとメッセージをプリントする。ボディはオーガニックコットン仕様。このTシャツと「honey, don’t you worry」のEP盤7インチ紙ジャケットCD(非売品)がセットになっており、数量限定で会場に並べる。価格は6000円(税込み)。
ほかにも、「バーバリー(BURBERRY)」のリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーやダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane Von Furstenberg)創業デザイナー、英「ヴォーグ(VOGUE)」のエドワード・エニンフル(Edward Enninful)編集長らが出産を祝うメッセージを贈った。
新生「イルフェリーノ」のコンセプトは“a pinch of salt(ひとつまみの塩)”。新鮮な野菜や肉に塩を加えることにより素材の旨味が引き出されるように、体の美しさを生かし、「イルフェリーノ」のテイストをまぶすことで、その美しさを際立たせるという思いが込められている。PBのリニューアルにあたり、北菜月「イルフェリーノ」ジェネラルマネージャーは「今の自分が価値を見出せるブランドにしたかった。どんな体形でも年齢でも、それぞれに美しさがあるということをランジェリーを通して伝えたい」と語った。PBは全部で14型。いずれもエッジのきいたカッティングが特徴で、装飾を削ぎ落としたマスキュリンなデザインだ。商品の価格帯は、ブラジャーが税込9500〜1万6500円、ショーツが9900円、ボディースーツが1万1000~1万7600円など。ほかにもトップスやワンピースがある。
EC購入商品の店頭受け取りにももちろん対応するほか、「ドットエスティ」アプリからの試着予約も可能。また、対応する販売員を指定した来店予約サービスも実施する。事前に来店目的などをウェブフォーム上(「ドットエスティ」アプリとは別)で伝えておけば、同店にない商品も取り寄せて接客する仕組み。同様のサービスは「アパートバイローリーズ(APART BY LOWRYS)」「バビロン(BABYLONE)」の一部店舗でも実施しているが、テストを重ねた上で、今後他店舗展開や自社アプリとの紐づけなども検討していくという。
大杉真心/記者:2012年に「WWDJAPAN.com」でインターンを経験後、入社。ウィメンズコレクションなどを取材。高校時代から部活動のほか、2つのアルバイトを掛け持ちする複業家だった (右)米山奈津美/記者:出版社1社を経て2019年に入社。主にヘアサロン業界の取材を行う。人の話は黙って聞くタイプなのにおしゃべりしたら止まらない。編集者と飲食店の複業に興味あり ILLUSTRATION : UCA