関西発「古着屋ジャム」が東京初進出 原宿にエリア最大規模の店

 大阪、京都で「古着屋ジャム(JAM)」などを14店舗運営するJAM TRADING(大阪市、福嶋政憲社長)は、同社にとって東京初の店舗となる原宿店を5月29日にオープンする。場所は明治神宮前(原宿)駅から徒歩2分の明治通り沿いで、売り場面積は約600平方メートル。古着店としては同エリア最大規模となる。古着屋ジャムの客単価は夏場が6500円、冬場が1万円ほどで、原宿店の初年度売り上げ目標は3億円。

 原宿店のラインアップはメンズが7割、ウィメンズが3割で、東京の平均価格に比べて2割ほど安いレギュラー古着を中心に、40歳前後のマニアに人気のビンテージアイテムなど1万2000点以上をそろえる。福嶋社長は、「東京進出は3年ほど前から考えていたが、コロナショックを受けて原宿エリアの物件候補が増えたことに後押しされた。EC売り上げの約4割を関東のお客さまが占めることにも勝機を感じている。まずは原宿店を軌道に乗せることが優先だが、近い将来“古着の街”下北沢にも出店したい」と述べた。

 JAM TRADINGの売上高は約12億5000万円(2020年11月期)で、そのうち約6億円をECが占める。古着屋ジャムのほか、ウィメンズ古着のエルル・バイ・ジャム、低価格でエコを切り口とするロエコ・バイ・ジャムなどを展開する。同社は24年度の売上高目標として30億円を掲げる。

■古着屋ジャム原宿店
オープン日:5月29日
時間:12:00〜20:00
定休日:不定休
住所:東京都渋谷区神宮前6-28-5 宮崎ビル地下1階

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映画「ハウス・オブ・グッチ」をのぞき見! レディー・ガガが魅せるスタイルとは?

 レディー・ガガ(Lady Gaga)が出演するグッチ(GUCCI)創業者一族の争いを描いた待望の映画「House of Gucci(原題)」の撮影が、3月にイタリアでスタートした。今秋公開予定の同作は、グッチ創業者のグッチオ・グッチ(Guccio Gucci)の孫にあたるマウリツィオ・グッチ(Maurizio Gucci)が、元妻のパトリツィア・レッジアーニ(Patrizia Reggiani)が雇ったとされる殺し屋によって1995年に射殺された実話を題材としており、情熱、殺人、ファッション、並外れたキャラクターなど、映画化に相応しい要素が盛りだくさんとなっている。

 監督を務めるのはリドリー・スコット(Ridley Scott)、マウリツィオ・グッチ役はアダム・ドライバー(Adam Driver)、そしてパトリツィア・レッジアーニ役をガガが演じる。なお同作は、元「WWD」ミラノ支局長のサラ・ゲイ・フォーデン(Sara Gay Forden)の著書である「ザ・ハウス・オブ・グッチ(The House of Gucci: A Sensational Story of Murder, Madness, Glamour and Greed)」を基にしている。

 衣装選びに余念がないことがうかがえる映画「ハウス・オブ・グッチ」だが、公開を待ち望む声も多い中で、今回は衣装の着こなし等、徹底した役作りを行なっているガガのオフショットや、撮影でのファッションの数々を紹介する。

ローマのホテルに滞在中のレディー・ガガ

 ローマのホテルを出て撮影現場に向かうガガは、「セリーヌ(CELINE)」のシルクラメのレオパード柄ロングドレスに、黒のパンプスとブルーのハンドバッグを合わせたファッショナブルなイタリアの女性相続人風の装いで姿を見せた。ダークカラーに染め直した髪をルーズにまとめたエレガントなヘアスタイルや、オーバーサイズのサングラスを取り入れたことで、これ以上ないほど魅力的なスタイルに仕上がっている。

 次に見せたのは、「マックスマーラ(MAX MARA)」2021年春夏コレクションで発表されたケープのような袖が印象的なキャメルのベルト付きロングコートに、「セリーヌ」のトートバッグを合わせたコーディネートだ。白い手袋をプラスしたことで、レトロな雰囲気も漂っている。

 またある日には、「マックスマーラ」21年プレフォール・コレクションからオールホワイトのブレザーとパンツをチョイスして、黒いプラットフォームシューズと白のバッグを合わせた。ヘアスタイルも、当時に合わせてグラマラスなキャリアウーマン風に仕上げている。

印象的なファッションの数々を披露するレディー・ガガ

 ガガは、「オスカー(Oscar)」ノミネート作品の出演映画「アリー/スター誕生(A Star Is Born)」での数カ月に及ぶプレスツアーでも、一貫してテーマに沿ったレッドカーペット・ファッションを披露してきた。19年1月の「ゴールデン・グローブ賞(Golden Globes)」の授賞式では、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」のライラック色のドレスを着用し、ヘアスタイルも同作の1954年版の映画「スタア誕生(A Star is Born)」に出演したジュディ・ガーランド(Judy Garland)と同じ髪色に染めて、作品にオマージュを捧げた。

 続く19年2月の「アカデミー賞(ACADEMY AWARDS)」の授賞式では、映画「ティファニーで朝食を(Breakfast at Tiffany’s)」の宣伝ポスターでオードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)が身に付けていた「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のイエローダイヤモンドのネックレスを着用した。

 また21年3月9日には、「ハウス・オブ・グッチ」のファーストルックとして、1980年代のスキー後の社交ファッションに身を包んで、ドライバーと共にイタリアのスキーリゾート、グレッソネイ・サイント・ジェアンで撮影した写真を自身のインスタグラム(INSTAGRAM)に投稿した。写真では、黒のタートルネックとパンツに目立つベルトを合わせて、ふんだんにあしらったパールとゴールドのジュエリーと、白いファーの帽子でコーディネートを完成させている。演技をする上で常にファッションを重視しているガガだが、「グッチ」側は「ハウス・オブ・グッチ」の制作にあまり好意的ではないと噂されていることもあり、「グッチ」を着用したガガを見られるのはまだ先になるかもしれない。

レディー・ガガの映画「ハウス・オブ・グッチ」でのファッション

 「ハウス・オブ・グッチ」の撮影では、オールブラックの衣装に大ぶりのパール、ピンヒール、ドラマチックな帽子を合わせて80年代のスタイルを完璧に再現している。

 また、当時のイタリアにおける貴族階級の典型とも言える毛皮のコートのスタイルでは、赤いラップドレスにゴールドのジュエリーを合わせてグラマラスな悪女を演じた。

グッチ役のアダム・ドライバーのファッションも見逃せない

 マウリツィオ・グッチ役のアダム・ドライバーは、「グッチ」のアイコニックなメガネにクラシックなトレンチコートとフェアアイル柄のセーターを合わせた80年代のイタリア上流階級の定番スタイルを披露した。サイドパートの流れるようなヘアスタイルも印象的だ。

 ダブルのストライプスーツに同系色のネクタイ、チャンキーなネクタイピン、そしてアイコニックな革製のローファーを合わせたスタイルは、まさにイタリアファッション界のトップそのものだ。

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脱ハードの“デニム on デニム” 今年らしく着こなす5つの選択肢

 1970年代ファッションのリバイバルもあり、上下デニムの“デニム on デニム”が再び盛り上がってきました。ハードルが高いと思われがちですが、スタイリング次第で自分好みに着こなせます。今年流は、タフさやストリート感を抑えた、しなやかでリラクシングな“脱ハード”路線です。

 キーアイテムは、シャツ、ジャケット(Gジャン)、パンツの3点。写真のようなジャケットとシャツの“いいとこ取り”をしたようなシルエットも登場しています。“ナチュラル”や“ヘルシー”がトレンドの中、かつてのヒッピー気分を漂わせる“デニムonデニム”は休日の装いにもぴったり。今回は、自在に着こなす上で役立つ、5つの選択肢を紹介します。

ポイントは白ブーツ 色落ちでさわやかに

 色落ち加工を強めに施したタイプなら、軽やかな見た目に仕上がります。しっかりブリーチされたアイスウオッシュのデニムは、夏らしいウォーターカラーをまとえる色味。上下セットアップで着れば、さわやかなイメージに。オーバーサイズのシャツはしなやかな生地感で、まるでチュニックのよう。決め手はトレンドの白ブーツ。これだけで今年らしく決まります。さらに、チェーンバッグでデニムルックを格上げしています。

サングラスやミニバッグでセレブの休日風に

 だぼっとしたシルエットのオーバーサイズデニムは、くつろいだムードのアイテム。ややストリート感が強くなりがちですが、添える小物次第で大人っぽく整えられます。

 アイスウオッシュデニムの上下コンビネーションは、どちらもオーバーサイズなので、いっそうイージーな装い。ラフな印象を抑えられたのは、頭に乗せたサングラスとバッグのおかげ。バックパックやウエストポーチなどのカジュアルなバッグではなく、キュートなミニバッグにすることで、LAセレブの休日風に様変わり。前後で切り替えられたパンツが動きを加えています。

クロップド丈のトップスで脚長効果アップ

 ウエストゾーンで素肌を少しのぞかせる“チラ腹見せ”は、この春夏のトレンド。引き立て役は、ショート丈のクロップドトップスです。シャツを加えた3点セットなら、肌を隠しつつ、丈の違いで立体感を際立たせるレイヤードに仕上げられます。

 デニムジャケットはハードに見えがちですが、クロップド丈を選べば、軽快さが強まります。股上が深めのパンツと組み合わせて、脚長効果もアップ。パンツの裾の折り返し幅を大きく取ることで、レッグラインをすっきり見せました。色落ち具合の異なるデニムジャケットを腰に巻いたアレンジは、上級者のデニムミックススタイル。両袖も折り返し、こなれた印象を演出しています。

色のトーンを上下でずらして、めりはりを演出

 単品の手持ちデニムを組み合わせるコーディネートは、色合いがばらつきがち。でも、そのずれ具合をあえて生かすことで、カラートーンの違いがパッチワークのような印象のスタイリングに整えられます。

 手軽に試しやすい“デニムonデニム”の代表は、シャツ(またはジャケット)とパンツの組み合わせ。ポイントは、薄めのトーンのトップスを選んで、パンツとのコントラストを際立たせる着こなし。ボトムスの色が濃い分、腰から下が引き締まって映る効果も。中途半端に上下で色をそろえるよりも、色の差をはっきり出した方がめりはりが出ます。シャツボタンを開けて素肌を見せると、みずみずしい印象を引き出せます。

華奢ネックレス&細ベルトでしなやかコーデ

 濃い色のデニムの上下セットは、ワイルドな印象が強いスタイリング。フェミニンなアクセサリーを足すことで、全体のバランスが整います。

 シャツとパンツのコンビネーションにロング丈のライトアウターを重ねて、ミックス感を添えました。注目は、襟と袖口からデニムをのぞかせるレイヤードテクニック。パーカやカーディガンなど、手持ちのアイテムで簡単にムードを変えられるアレンジです。さらに、華奢なネックレスと細ベルトを合わせることで、フェミニンな装いに仕上がるアレンジ術です。

 ハードな雰囲気やストリートテイストの象徴だった“デニム on デニム”も、アレンジ次第で出番を増やせます。サイズやカラートーン、小物使いを自由に使いこなして、自分らしいデニムルックを楽しんでみては。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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「アディダス」の3Dプリントソール“4D”初の本格ランシューズ 500万パターンから選んだ“蝶ネクタイ”形状

 「アディダス(ADIDAS)」は、3Dプリンターで製作した“フォーディー ミッドソール(4D MIDSOLE)”を用いた新作ランニングシューズ“フォーディー フォワード(4DFWD)”を発表した。ボウタイ(蝶ネクタイ)型の格子を無数に結合した新型ミッドソールが、着地の衝撃を前方への推進力に変換し、スムーズな足運びをかなえる。一部の国でブラック×レッドのカラーを5月15日に発売し、日本では別のカラーを7月に販売する。

 ボウタイ型の格子は、500万パターンの候補から選び抜いたもの。これまでの“4Dミッドソール”と比べて約3倍の推進力を持ち、着地の衝撃による減速も約15%抑えている。アッパーは、リサイクルポリエステルを一部に使用した“プライムニット プラス(PRIMEKNIT+)”を採用。アスリートの走行データに基づき、パーツごとに異なる密度で編み込まれたニットアッパーで、足を包み込むようなフィット感と優れた通気性を備える。

 発売に先駆けて実施したメディア向けプレゼンテーションには、本国ドイツの開発者らが登壇した。サム・ハンディ(Sam Handy)「アディダス ランニング」デザイン部門ヴァイスプレジデントは、「“次のレベルへの進化”を掲げ、数百万もの格子構造をコーディングし、最適な形状を検証した。格子1つ1つが生み出すこれまでにない推進力と滑らかなランニング体験は、『アディダス』に所属するトップランナーからも好評だ。より多くのランナーに手にとってもらいたい」とコメント。ステファン・スコルテン(Stephan Scholten)=フットウエア・グローバルディレクターは、「スリーストライプスまで黒く統一したアッパーや明るい色を目立たせたソールなど、デザイン面でも“フォーディー フォワード”のコンセプトをうまく表現できた。(トップランナー向けの)“アディゼロ(ADIZERO)”とは異なり、ターゲットは制限していない。これからランニングを始める人から記録更新を目指す人、異なるランニング体験を求める人まで幅広いランナーに対応する」と話す。

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あなたはいくつ知ってる? 有名コスメブランドのネーミングの秘密

 「満ち足りた生活」「3つのノン」「凜とした女性の立ち姿」と聞いて、あなたは何のブランドのことかお分かりになるだろうか? 今回は誰もがきっと1度は耳にしたことがある、「有名化粧品ブランド」のネーミングの秘密をご紹介。意外な名前の意味や、ブランド名に込められた思いをひも解きたい。

肌の刺激となる3つの要因に対して「ノー」を宣言
「ミノン」

 「ミノン(MINON)」の由来は「3つのNon(ノン)」。具体的には「Non allergic (ノンアレルジック=アレルギーの原因物質を極力使わない)」「Non toxic(ノントキシック=低刺激性)」「Non alkaline(ノンアルカリ=アルカリ性ではない)」である。

 敏感肌という言葉が一般的でなかった1973年から、このポリシーを守り続けるミノン。現在に至るまで、赤ちゃんからお年寄りまで、安心して使える製品作りにこだわっている。ブランドカラーは、優しさを表現した穏やかなピンク。ブランドを代表する洗浄シリーズのロゴ上には、「肌とやさしさのあいだに。」というメッセージを配置している。

ギリシャ語で「満ち足りた生活」を意味するロングセラー
ビオレ

 「ビオレ(BIORE)」の名前の由来は、ギリシャ語の「Bios(生活)」+「Ore(満ち足りた)」。肌の調子がいいと、前向きで充実した生活が送れる、前向きで充実した生活をしていると、肌の調子がいい……そんな好循環を表現している。

 洗顔料といえば、まだ石けんが主流だった時代から、研究開発に7年を費やして誕生したビオレ。1980年に「ペーストタイプの洗顔料」が登場して以来、突っ張ることなく肌に優しい洗い上がりが、ニキビに悩む若年層を中心に支持されている。ビオレのロゴは、世界共通。白地にディープブルーの文字で「清潔」と「すがすがしさ」を表現している。

名づけ親は当時の社長。「雪のように透明感あふれる肌」を表現
「雪肌精」

 1985年に誕生した「雪肌精(SEKKISEI)」の名づけ親は、当時コーセー社長であった小林禮次郎。実は「〇肌精」という後ろの2文字はすぐに決定したものの、最初の1文字だけがなかなか決まらなかった。数百にも及ぶ候補の中から「女性の肌を雪のようにみずみずしく、透明感あふれる質感に導きたい」という願いを込めて、最終的に小林社長が「雪」という1文字を選択したという。

 ロゴには長年、漢字の曽蘭隷(そうらんれい)書体を用いていたが、2020年のブランド誕生35年を機に初のリブランディングを実施。グローバルでの認知度向上を視野に入れ、メインのロゴをアルファベット の「SEKKISEI」に変更。漢字の「雪肌精」においては、日本独自のモダンな明朝体に刷新した。

クールでシャープな世界観を体現する「架空の人物」
ケイト

 「ケイト(KATE)」とは、ブランドのテーマである「クールでシャープな世界観」を体現する架空の人物。「短く覚えやすい」名前であること、ルールにとらわれない攻めのメイクを想起させる「語感」にこだわり、複数の人物名から選定された。

 ブランドカラーの黒と赤を用いたロゴは、「こびない芯の強さ」「クール&シャープさ」を印象づける、強く鋭いシンプルな字体。ほんの少し横に広がるデザインで、揺るぎない自信を表している。2014年から海外展開を視野に入れ、日本の象徴となる“TOKYO”の文字が加えられた。

「すっくとまっすぐに立つ」、凜とした女性像
スック

 「スック(SUQQU)」は、文字通り「すっくと、まっすぐに立つ立ち姿」のこと。自立している一方で、みずみずしく艶やかな印象を失わない、凛とした女性像を表している。

 ロゴは同じく、「すっくとした立ち姿」を表現した縦書きのデザイン。丸みを帯びたアルファベットは、りりしさとたおやかな女性らしさを感じさせる書体だ。2003年のデビュー当初は大人の女性をターゲットにしていたが、現在はカラーアイテムを中心に20代にも幅広く支持されている。

フランス語で「化粧」を意味する、王道メイクブランド
「マキアージュ」

 「マキアージュ(MAQUILLAGE)」は、フランス語で「メイクアップ・化粧」を意味する言葉。時代を超えた本物であること。そして上質な美しさを追求する「メイクアップの王道ブランド」として、この名前がつけられた。

 ロゴデザインはタイポグラフィの大家、故ヘルムート・シュミットによるもの。ベースのフォントは、強い縦線と繊細なラインのコントラストが美しいモダン・ローマン体。大文字と小文字を組み合わせる自由な発想は、機能性とエレガンスを融合したマキアージュ・デコ(アール・デコから着想したブランド独自のスタイル)を象徴している。

「3」は、想像を超える「第3の価値」を生み出す数字
「スリー」

 ブランド名の「スリー(THREE)」は数字の「3」、創造を表す数字であるという。相反する2つの概念―――例えば、自然とテクノロジー、不変の条理と移りゆくモードなど、異なる2つの価値を掛け合わせて、想像を超える「第 3 の価値」を生み出すブランドでありたいという願いが込められている。

 名づけ親は、グローバルクリエイティブ ディレクターのRIE OMOTO。ロゴは力強さとエレガントさを兼ね備えた、シンプルな書体を採用している。「3」にちなんで、スリーでは毎年3月3日に限定のコレクションを発売している。

スキンケアの楽しい気分を、ロゴとまつ毛で表現
「ルルルン」

 大容量フェースマスク「ルルルン(LULULUN)」のブランドコンセプトは、「ごきげんをつくる」。ブランド名には、肌をいたわることで、「ルルルン♪」と楽しい気分になってほしいという願いが込められている。ロゴは、肌がじんわり保湿される様子を表現した、柔らかな書体。製品のシンボルであるまつげのイラストは、女性が目を閉じて「ルルルン♪」と鼻歌を歌っているような姿を表現している。

 ブランドが創業した2011年、フェースマスクはまだ「特別な日のケア」というイメージが強かった。同年発生した東日本大震災の経験により、開発チームは「特別じゃない日なんてない、毎日を特別な1日として過ごせるように」という願いの下、毎日使える大容量フェースマスクの開発に注力したという。

ブランドの創設者と、家族の名前から命名
「シロ」

 「シロ(SHIRO)」は、創設者である今井浩恵の名前「HIRO」と、今井の大切な家族(息子たち)の名前の頭文字「S」を融合したブランド名。創業時から天然素材の可能性を信じ、その機能を引き出す製品作りを続けてきた今井は、2015年に前身となるブランドの世界観を強化し、「シロ」という新たなブランドへと刷新した。

 2019年には世界展開を視野に入れ、ロゴを力強く存在感の際立つゴシック調の太字へと変更。ロゴのカラーは“SHIROネイビー”と呼ばれる落ち着きのあるネイビーブルー。存在感がある一方で、自然素材を用いた優しいもの作りの姿勢や、親近感を表現している。

「シワ」に「狙いを定める」、効果にこだわるネーミング
「リンクルショット」

 日本で初めて、医薬部外品として「シワ改善効果」が承認され、その後に巻き起こった「シワコスメブーム」をけん引したポーラ(POLA)のリンクルショット。「リンクル」はシワ、「ショット」にはシワに狙いを定め、その根本要因に迫るという意味が込められている。

 ロゴは女性の肌悩みに誠実に応えたいという思いを「手書き風のサイン」で表現。歴史上の著名人のサインを参考に、何種類もの候補から決定したという。ボトルのカラーは宇宙服にインスパイアされたチャレンジングオレンジ。シワ改善という、前人未踏の領域に挑戦したいという、ブランドの強い意志を表している。

宇野ナミコ:美容ライター。1972年静岡生まれ。日本大学芸術学部卒業後、女性誌の美容班アシスタントを経て独立。雑誌、広告、ウェブなどで美容の記事を執筆。スキンケアを中心に、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、美容医療まで担当分野は幅広く、美容のトレンドを発信する一方で丹念な取材をもとにしたインタビュー記事も手掛ける

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若い世代や女性に釣りが人気増加 アウトドアブランドもこぞって強化

 スポーツ釣りとして知られる趣味目的の釣りは、新型コロナのパンデミックとなって以来、安全かつ手軽に自然と触れ合う手段としてアメリカで人気を集めている。

 米メーン州を拠点にするアウトドアブランド「エル・エル・ビーン(L.L.BEAN)」は、2019年に比べて釣りアイテムの売り上げが4%増加し、中でもルアー釣り用のウエアは120%増加したと報告した。ほかにも穴釣りが20%増で、2020年5〜9月のフライフィッシングシーズンには同カテゴリーは60%増加したという。

 チャーリー・ブルーダー(Charlie Bruder)「エル・エル・ビーン」マーチャンダイジング・バイスプレジデントは、「2020年の間にアメリカでは、レクリエイション釣りが記録的な盛り上がりを見せている。すでに釣りにハマっていた人はより多くの時間を釣りに費やし、気分転換のために釣りを始めたビギナーも増加した。アウトドア産業協会によるデータでは、20年の淡水釣りプレーヤーは340万人にのぼる。息抜きにもなるし、他のアウトドアスポーツに比べて、スキルやコストのハードルが低いようだ」と述べた。

 これらの新しい参加者の多くは、若い世代や女性が占めている。レクリエーショナル ボート アンド フィッシング ファンデーション(Recreational Boating and Fishing Foundation)による最近の調査では、女性の釣りプレーヤーが過去最高の1800万人に達したと報告した。釣り用のアパレルウエアを展開するグルンデン(GRUNDENS)のアッシュ・ウィリアムス(Ash WIlliams)=マーケティング・バイスプレジデントも、釣りプレイヤーのジェンダーギャップは年々縮まっていると分析。21年現在プレイヤーの46%は女性で、「女性の中でも、13〜17歳の層が6%で最も増加した。ブランドはこの変化に目をつけ、女性をターゲットにした商品の開発に乗り出している」と言う。

 ファッションに関しては、他のスポーツウエア同様に高い機能性が求められる。同氏は「スポーツ釣り向けのアパレル製品の販売も好調だ。“シーニット ボート シューズ”の発売で、フットウエア市場への参入も成功した。消費者は防水性や通気性、軽量性を備え、釣り体験が向上する製品を求めている。動きを制限し、かさばる、通気性のないウエアの時代は終わった」と語った。

 続けて、釣りを楽しむ人の90%は幼少期に家族と釣りをした経験を持っていることから、「釣り業界を盛り上げるには、若い層にもっと魅力を伝えていかなければいけない。若い世代の参加者の増加はわれわれにとってもプラスなだけでなく、長期的に見て業界が存続するために良い影響をもたらすだろう。釣りの経済的利益は莫大で、年間売上高は500億ドル(約5兆4000億円)を超える。パンデミックにより他者と十分な距離を保つ必要があるので、釣り免許を取得する人も増加。免許に関連する収益の一部は水質と漁業の保全プログラムに向けられるため、環境問題にも良い効果をもたらしている」とコメント。

 一方釣りへの関心の高まりに合わせて、アウトドアブランド側もパンデミック中における消費者との新しいつながり方を模索した。釣り専門のアパレルと道具を扱う「オービス(ORVIS)」は、かねてより運営していたブログやポッドキャスト、釣り教室などをオンライン向けに強化。

 サイモン・パーキンス(Simon Perkins)「オービス」プレジデントは、「お客様と新たなつながりを生むために、バーチャル機能を生かした手段を開拓しなければいかなかった。対面で行う教室などに影響が出ることは早期からわかっていたため、バーチャルのキャスティングレッスンツールを作成し、そのほかのクラスもデジタルに切り替えた。毎週フェイスブック(FACEBOOK)とインスタグラム(INSTAGRAM)でライブイベントも開催し、釣り人同士の交流を深めた」と言う。

 同ブランドが展開する“50 50 オン ザ ウォーター”プログラムでは、女性による女性のためのウエアの開発やレクチャーを提供し、コミュニティー育成に乗り出した。同氏は「スポーツ釣りのみに情熱を注ぎすぎると、広い視野でその分野を見られなくなることがある。常に好奇心を持って新しい機会を探し、多様な声に耳を傾ける必要がある」と語った。

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トルコ発シューズブランド「ボホノマド」が日本上陸 天然ゴムの“わらじ風”ロープサンダル

 セレクトショップのクオリネスト(QUORINEST)などを運営するベネクシーは2021年春夏シーズン、トルコ発のサンダルブランド「ボホノマド(BOHONOMAD)」の日本での販売を開始する。昨年クオリネストでのテスト販売を経て、本格上陸が決定した。

 13年にスタートした「ボホノマド」は、メキシコ北西部の先住民族のララムリ(タラフマラ族)が履いていた“ワラチェ”をベースにしたロープサンダルを扱うブランド。日本のわらじのように、長距離走にも優れたシューズとして知られる“ワラチェ”を、弾力性が高い天然ゴムを採用して、モダンで実用的なデザインに昇華している。生産背景では、動物性の原料を使用せず、有害物質を極力排除して、トルコ現地の女性の職人たちへ継続的な雇用を創出しているのもポイント。商品はロープサンダルは“ハワイ(HAWAII)”やボドルム(BODRUM)”、“ミコノス(MYKONOS)”、“ボラボラ(BORA BORA)”などリゾート地に由来する名前が付けられている。価格は9900〜1万3200円。

 取り扱いは、5月下旬からクオリネスト全店のほか、ビームス(BEAMS)やエイチ ビューティ&ユース(H BEAUTY&YOUTH)などのセレクトショップ、オンラインストアなどを予定する。

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NYのフラワーショップ4店が語るコロナ下での取り組み 「花は希望の象徴」

 コロナ禍に関連した休業要請や外出規制などの措置はあらゆる業種に影響を与えているが、企業イベントや結婚式などが中止または延期されている現在、そうした会場の飾り付けをするフラワーショップも苦難に直面している。一方、ロックダウンによって自宅にいる時間が長引くにつれ、花や植物など自然との触れ合いを渇望する人が増えており、観葉植物の売れ行きは好調だという。ファッションブランドとの取引も多いニューヨークのフラワーショップ4店の現状や今後の展望を、米「WWD」が聞いた。

 2002年に創業したルイス・ミラー・デザイン(LEWIS MILLER DESIGN)は、「シャネル(CHANEL)」「ブルガリ(BVLGARI)」「ティファニー(TIFFANY & CO)」など多くのラグジュアリーブランドに加えて、バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)などの老舗百貨店や美術館、ホテル、そしてアマゾン(AMAZON)やネットフリックス(NETFLIX)といった大企業とも取引のある人気のフラワーショップだ。

 同店のルイス・ミラー創業者は、「コロナ禍で自宅に居ざるを得ない中、人々は草花の美しさとそれがもたらす喜びをより有り難く思うようになった。以前よりも自然との触れ合いを求めるようになったし、花は季節や時の移ろいを示してくれる。咲いた花はいずれ枯れるが、室内にそうした目に見える“変化”があることで気分も変わる。花が持つ美はリアルでオーセンティック(本物)だからこそ癒やされるのだと思う」と語った。

 ニューヨーク州では20年3月中旬から断続的にロックダウンが実施されたため、企業のイベントやパーティー、結婚式などが次々と中止または延期された。これに伴い、ぎっしりと詰まっていた予定が瞬く間に白紙になっていったという。事業を継続するために政府による補助金を受けたものの、それだけでは費用をまかなえず、10人いた従業員は現在5人となっている。同氏は、「ショックでしばらく呆然としていたが、やがてこうしてはいられないと奮い立ち、“フラワー・フラッシュ・ボックス”を考案した」と話した。

 これはフラワーアレンジメントと、それを飾るシックな花器やキャンドルなどを同梱して送るサービスで、価格は250~525ドル(約2万7000〜5万6000円)。アメリカン・エキスプレス(AMERICAN EXPRESS)と提携し、同社のクレジットカードで支払うと金額の10%が医療施設に寄付されるキャンペーンが行われたボックスもあり、自宅用や贈答品として人気を博した。

 ルイス・ミラー・デザインは、「花を通じてニューヨークにポジティブな影響を与えたい」として、街角や公共のスペースに花を飾る“フラワー・フラッシュ”プロジェクトを16年から行っているが、コロナ禍でその重要性がさらに増したという。バス停や街灯、噴水などを色鮮やかな花で彩るこのプロジェクトは概ね好評を得ているが、時にはトラブルもある。医療従事者や入院患者を元気付けようと病院の前に作品を設置した際には、警備員にそれを移動させるよう言われたそうだ。しかしそこで諦めるのではなく、病院内で配布できるように作品を分解し、花を一輪挿しに小分けにして届けたら喜ばれたという。ほかにも、やはりアメリカン・エキスプレスと組んで行った“フラワー・フラッシュ”チャリティーでは、医療従事者向けの寄付としておよそ5万ドル(約540万円)を集めることに成功している。

 これらに加えて、同店ではオンラインでフラワーアレンジメント教室を開催したり、「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」やラグジュアリーECサイトを運営するモーダ・オペランディ(MODA OPERANDI​)と協業したりしているが、需要が本格的に回復するのは秋頃になると見込んでいるという。同氏は、「秋以降の結婚式やパーティー、企業イベントの問い合わせがすでにたくさん来ている。今後の展望は明るいと思うし、フル回転で頑張りたい」と述べた。

 単色でまとめたモダンなアレンジメントで知られ、30年以上の歴史を持つフラワーショップ、マイケル・ジョージ(MICHAEL GEORGE)は、配送エリアを拡大することでギフト需要を維持した。従来は店舗があるマンハッタン内としていたが、これをニューヨーク州ロングアイランドにある高級住宅地のハンプトンズやウェストチェスター郡、ブルックリンなどに広げた。これによって、例えばそうしたエリアで在宅勤務をしているエディターに、デザイナーが取材の礼状と共に花束を贈るといったニーズに応えられた。

 同店の創業者であるマイケル・ジョージ氏は14年1月に亡くなっているが、現在は妻のリサ・ジョージ(Lisa George)とビジネスパートナーが取り仕切っている。家族経営の小さな店として営業してきたことが幸いして、コロナ禍の中でも政府による事業支援は受けずに済んだという。同氏は、「20年は誰もが人生を見つめ直し、優先すべきものは何かを考えたと思う。そのためか、母の日の注文数はいつもより多かった。愛情や気持ちを伝えたいと思う人が増えたのだろう。その一方で、社会の先行きが不透明なことから値段を気にする顧客が増加した。最近は結婚式やイベント用の注文も増えてきたが、やはり費用について慎重になっていると感じる」と話した。

 コロナ禍以前、同店ではファッション・ウイークになるとさまざまなブランドや業界関係者から大量の注文を受けていた。デザイナーのマイケル・コース(Michael Kors)は、コレクションに参加するために海外から来るエディターらに贈る豪華なフラワーアレンジメントを多数注文していたという。そうした大口の取引はまだ戻っていないが、現在でも一部の顧客が450~600ドル(約4万8000〜6万4000円)と比較的高価なギフト用の花を購入してくれるので店が維持できていると同氏は説明した。

結婚式は予算そのままで「少人数でも豪華に」

 1997年に創業したフルリサ(FLEURISA)は、主に企業イベントや結婚式、富裕層の自宅などに飾るフラワーアレンジメントを手掛けている。2017年にピエール・ベルジェ=イヴ・サンローラン財団(THE FONDATION PIERRE BERGE-YVES SAINT LAURENT)がモロッコ・マラケシュにオープンしたイヴ・サンローラン美術館にも、同店によるアレンジメントが飾られたという。

 店舗を持たないため、オーナーのイザベル・ボスケ・モラ(Isabelle Bosquet-Morra)は20年7月にマンハッタンを離れ、ニューヨーク州の北部に引っ越した。同氏は、「みんなパーティーがしたくてうずうずしていると思うので、今後また需要が回復したら都心に戻ろうと考えている。花は気分を明るくしてくれるし、贈られるととても嬉しい気持ちになるものだ。インスタグラム(Instagram)を見れば分かるように、花は写真を撮るのも楽しい」と話した。

 コロナ以前とは異なることの一つに、感染予防策の徹底が挙げられる。花を飾る場所を実際に目にすることなくアレンジメントを作らなくてはならないケースが増えた。最近の注文では、顧客の邸宅にあるインテリアや食器類が分かる写真を何枚か送ってもらい、それを元に制作。完成したアレンジメントはマンションのドアマンに渡すという契約だったため、顧客とは一度も対面しなかったという。

 26年前にマリリン・ウェイガ(Marilyn Waga)が創業し、現在は娘のメレディス・ウェイガ・ペレズ(Meredith Waga Perez)と共同で運営されているベルフルール(BELLE FLEUR)は、法人顧客の60〜70%がファッションおよびビューティ企業のため、コロナ禍でイベントやコレクションの中止が相次いだ20年3月半ば以降からは注文が激減。14人いた従業員を6人にまで減らさざるを得なくなった。

 しかし6月頃になると、ファッションブランドが取引先に贈るフラワーアレンジメントの注文や、企業のチーム作りやコミュニケーションを目的としたオンラインでのフラワーワークショップの依頼が舞い込むようになった。メレディスは、「知り合いや自分を元気付けたいなどの理由で花を注文する個人客も多く、花束の需要は安定している。当店をサポートするために花を買ってくれる長年の得意客もいるので、事業を維持することができた」と話した。

 また、最近は延期されていた結婚式の需要も戻りつつある。21年秋以降の挙式予定で、招待客の人数は当初より少なくても、予算はそのままで豪華に行いたいというケースが多いという。

 同氏は、「花は希望の象徴であり、花を贈るのは相手とつながりたいという気持ちの表れだ。フワラーアレンジメントをデザインする際には、贈り主であるブランドのイメージだけでなく、彼らが伝えようとしているメッセージがうまく伝わるように気を配っている。現在は対面で会いにくいので、誰もが新たなコミュニケーション方法を模索しているが、花は気持ちを伝えるのにとても適していると思う」と語った。

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生誕100周年「シャネルNo5」のボトルや残り香を表現したハイジュエリー123点が登場

 「シャネル(CHANEL)」から、香水「シャネルNo5(以下、No5)」誕生100周年を記念したハイジュエリーコレクション“コレクション No5”が登場する。123点の同コレクションは、「シャネルno5」のボトルから残り香(シヤージュ)などに光を当てている。これらのハイジュエリーは、パリのヴァンドーム広場やエメラルドカットをほうふつとさせる八角形のボトルストッパー、幾何学的でタイムレスなシルエットのボトル、そして、ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)のラッキーナンバーであった力強く官能的なフォームの数字”5“、香水の原料であるジャスミンやバラ、イランイランなどの花々、そして残り香という5つの要素にフォーカスして制作された。シャネルのパトリス・ルゲロー(Patrice Leguereau )ファインジュエリー クリエイション スタジオ ディレクターは、「マドモアゼル・シャネルの香水とハイジュエリーへの大胆かつ卓越したアプローチを再発見するコレクションだ。このコレクションの制作を通して、『No5』が持つ魂が歩んできた旅を追体験できた」と述べている。

シンボリックな香水の要素をジュエリーで表現

 ボトルのストッパーをモチーフにしたジュエリーは、ロッククリスタルやダイヤモンド、オニキス、イエローサファイアなどを使用し、「No5」の世界に続く入り口を象徴している。ボトルの形は、ロングネックレスやブローチ、ペンダントに反映。ダイヤモンド、カナリア色のイエローダイヤモンド、イエローサファイアのグラデーションが美しい作品などが見どころだ。数字“5”はこのコレクションを象徴するモチーフで、さまざまなデザインで登場。香水の一滴を表すようなイエローベリルが印象的なイヤリング、オニキスで縁取られた“5”をあしらったリングなど、遊び心溢れる作品ばかりだ。「No5」の香りそのものを表現する残り香では、10カラットのセンタストーンと、それを取り巻くダイヤモンドのきらめきが美しいネックレスや、ルビー、ガーネット、イエローサファイア、ピンクとレッドのスピネルなどカラフルな宝石を散りばめたブレスレットなどがある。

移ろう香水の香りをジュエリーで表現

 シャネルは、1921年に“女性のための香り”として「No5」を誕生させ、32年に新しいジュエリーの着け方を提案するハイジュエリーを作り出した。彼女は、「香水をつけない女に未来はない」という名言を残している。ルゲローSDは、「香水とジュエリーは、女性の肌に直接触れるもの。また、これら2つの世界はシャネルの価値観を体現している」と語る。このコレクションを制作するにあたり、ルゲローSDは、「シャネル」の専属調香師であるオリヴィエ・ボルジュ(Olivier Polge)とともに、ジャスミンやバラが咲くフランス・グラースを訪れたそうだ。「表面的でなく、『No5』の魅力やミステリーを解釈した上でどのようにストーリーを伝えるか考え、ジュエリーでありながらも、移ろう香水の香りを表現したいと思った」とルゲローSD。彼は、香水のアイコンをデザインに落とし込むにあたり、ボトルを視覚的に使い香水のイメージに近づけていったそうだ。目に見えるものを見えないものに転換する、触れることができない残り香を表現するのが大きな課題だったという。
 123点という点数に関しては、「インスピレーションである香水が持つ豊かで多彩な側面を表現したに過ぎない。『No5』の香りのように、肌に付けたときに、より生き生きと見えるようなジュエリーを作ったつもりだ。今まで手掛けてきたコレクションの中で、最もパーソナルで親密なもの。『シャネル』の持つサヴォアフェールの全てが注ぎ込まれている」とコメントしている。

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「ザラ」からコスメラインが5月13日に発売 130色以上が登場、価格は1190〜3590円

 「ザラ(ZARA)」は5月13日、コスメライン「ザラ ビューティー(ZARA BEAUTY)」を発売する。高品質な成分やクリーンでクルエルティーフリー(動物実験を行わない)な製法、詰め替え可能なパッケージにこだわり、130色以上のカラーバリエーションをそろえる。肌色や性別、年齢、スタイルを問わず使える、個性を尊重したメイクアップコレクションだ。国内では新宿店と公式ECサイトで取り扱い、オンラインではバーチャルで試せるサービスを提供する。以前も限定でリップなどを発売していたが、フルラインアップのメイクコレクションは初めてだ。

 コレクションは世界各都市のファッションウイークでランウエイのメイクアップを手掛けてきたメイクアップアーティストのダイアン・ケンダル(Diane Kendal)が監修した。デビュー製品にはマットなリップスティック14色、サテン仕上がりのリップスティック8色、色付きリップバーム5色、デミマットなリップスティック10色、リップオイル4色、リップグロス4色、6色入りのアイシャドウパレット5種、2色入りのアイシャドウパレット9種、リップやアイなどマルチに使えるピグメント4色、アイライナー1色、3色入りのチークパレット3種、ブロンザー9色、チーク9色、ハイライター2色、ネイル39色、ブラシ6種をそろえる。価格は税込1190〜3590円。ここまで多くのカラーを一堂にそろえるのは、あらゆるシーンのメイクアップを可能にするためだという。ダイアンは「『ザラ』は幅広い年齢やシーンのための洋服をそろえ、あらゆる人が着られるワードローブを提供する。そのインクルーシビティをメイクでも表現したく、メイク初心者であっても、誰もが簡単に使えるようなテクスチャー、パッケージ、形、色合いなどにこだわった」と説明する。

 製品は一部を除き詰め替え可能で、白を貴重としたシンプルなパッケージを特徴とする。エヴァ・ロペス・ロペス(Eva Lopez-Lopez)「ザラ ビューティー」ディレクターは「クリーンな処方とパッケージに仕上げるのはわれわれの使命だった。クリーンであって包括的、さらに求めやすい価格にするのはとてもチャレンジングだった。物によっては開発時間が長くかかってしまったりして、マスカラは今まさに処方を完成させている」。今後はマスカラに加えファンデーションも発売するという。

 ダイアンが作ったルックブックは、美しさと個性の多様な解釈を称え、スティーブン・マイゼル(Steven Meisel)やデビッド・シムズ(David Sims)、マリオ・ソレンティ(Mario Sorrenti)など、世界に名を連ねる写真家が撮り下ろした。なお、同コレクションは5月12日にヨーロッパ、アメリカ、韓国、オーストラリア、ニュージーランドで、13日に日本と中国で発売後、6月には中東でもデビューする。一部の店舗では専用の売り場を設ける予定だ。

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元[Alexandros]の庄村聡泰が新ファッションプロジェクトで心機一転 絶望から救ってくれた「服とスナック」

 局所性ジストニアのため、人気ロックバンド[Alexandros]を3月21日で勇退したドラマー庄村聡泰が、ファッションスタイリストやバイヤーらと共に、ファッションプロジェクト「スナック NGL」をスタートさせた。同プロジェクトは、「さまざまな⼈、物、事を継(ツギ)ったり包(バオ)ったりする――」という意味深なコンセプトのもとアイテムを製作し、ディープスポットである“スナック”から現代のライフスタイルを提案する。「継」と「包」の言葉が意味する彼らのファッション的な解釈とは?そして、なぜスナックだったのか。バンド時代の収入はすべて服に注ぎ込んできたという根っからの服好きである庄村聡泰と、スタイリストの有本祐輔に話を聞いた。

飲みの場のノリとひらめきが一歩を踏み出す勇気に

——3月に[Alexandros]のラストライブを終えましたが、勇退を決めてから約1年を振り返ってみてどうだった?

庄村聡泰(以下、庄村):何十年も自分の軸だった“ドラムを叩くこと”ができなくなったとき、存在理由を失ったように思えて、絶望の淵に立たされた気分でした。そんなときに自分の周りを改めて見渡してみたら、大好きな洋服や共通の趣味を持つ友人がくっきりと浮かび上がってきたんです。これまで“ドラムを叩くこと”しか考えてこなかったけど、叩けなくなった人間が次にやるべきことは、また叩けるようになることではなくていいのだと思えたんです。これも新たな自分の個性として受け入れて、進んで行こうと決意しました。

——その友人や洋服の存在が「スナック NGL」を始めるきっかけに?

庄村:そうですね。勇退を発表したときに、「お前はバンド以外でも面白いこと考えられる」とたくさんの友人が連絡をくれました。なかでもアーリー(有本祐輔)は、「次はスタイリストをやってみたら?」と言ってくれて。

有本祐輔(以下、有本):僕と聡泰はもともと6〜7年くらいの付き合いなんです。彼はファッションセンスも抜群だし、話も面白くて説得力があるからぴったりだなと思いました。

庄村:ちょうどその時期に僕も友人からスタイリングを頼まれていたときでした。アーリーは、スタイリストとして、これからどうやって事業を展開していくのか興味があったので、「じゃあ、飲みに行くか!」と(笑)。スタイリングのことよりも、「こういうモノが好きなんだよね」と熱く語っていたら、アーリーが「じゃあ、それを一緒に作ろうよ!」と、提案してくれたんですよ。

有本:いつものパターンだよね(笑)。飲んでいくうちに、そもそもの話よりもお互いの趣味や好きなことの話がメインになっていました。またこのコロナ禍で大手セレクトショップで働いている友人たちが、これからの働き方について悩んでいた時期でもあったんです。会社というフィルターを通さなくても、自分たちで何かできるかもしれないねとよく話していました。それで、今回のメンバーであるMDの近藤良太とバイヤーの山口翼にも声をかけて、みんなでやるか!となりました。

庄村:要するに、それぞれの「いつか何かをやりたい」のタイミングがそろったんですよね。個々が頭で思い描いていたことを、同じ鍋にほうり込んだら美味しい料理が出来上がるだろうなと想像ができたんです。

有本:そんな飲みの場のノリとひらめきでプロジェクトチームが結成されました(笑)。

——プロジェクトの場所にスナックを選んだ理由は?

庄村:まず、アーリーがこのスナックの常連だったんです。

有本:よくお世話になっているお店で、ママと仲がいいんですよ。4月3日にオープンした限定ストアには約250組の応募が来たんです。当日は聡泰が店長として、当選した50組に接客を行いました。

庄村:プロジェクトの名前を考えているときに、アーリーがNGL(Not Gonna Lie=ぶっちゃけ)というスラングを提案してくれて、それにプラスして屋号を入れることになりました。僕たちが飲みながら本音で語り合ったからこそこのプロジェクトがスタートしたので、その状況とスナックという場所がぴったり重なったんですよね。スナックは、会話のセッションを楽しむ場所でもあるし、ママが中心となっていろいろな人が集う“ちょっとした社会”でもある。僕たちのプロジェクトのストーリー自体、とてもスナック的だよねと。

有本:スナックは、英語でお菓子という意味じゃないですか。そういったお土産的な感覚でアイテムをリリースできたらいいなとも思いました。

庄村:メンバーの役割は、僕が飲みの場で出た話をまとめてコンセプトを考え、具体的な商品開発が良太さんと翼さん、最終的なまとめ役がアーリーです。

生き方、飲み方、遊び方を次世代へ継いでいく

——このプロジェクトの大きなコンセプトとして掲げている“継(ツギ)る”と“包(バオ)る”について教えてください。

有本:“継ぎ”シリーズは、海外から仕入れた古着をベースにリメイクアイテムを作っています。きっと、世界中のワゴンセールで眠っていたであろう服を、僕たちのフィルターを通してパッチワークし、“ツギった”ナイロン素材30型、フリース素材30型を生産しました。

庄村:サステイナブルやSDGsを高尚に語る訳ではなくて、「この時代のこのアイテム、かっこよかったよね〜」と、自分たちの好きだったもの振り返って、それを次の世代にも見せていきたいし、残していきたかったんです。それを“リメイク”と表現するよりも、次世代に“継ぐ”ものとした方が僕ららしいかなと思いました。そしたら、このアイテムを作ってくれたベテラン世代の職人さんも「こんなテンションの上がる仕事はひさしぶりだ!」と、とても喜んで作ってくれたみたいです。この時点で僕らも彼らの技術や気持ちを“継いで”ますよね。世代に関係なく、こうした気持ちがつながっていけばうれしいです。こういう繰り返しが文化を築き上げていくと思うので。

有本:“包(バオ)る”は、古着のデニムを解体して、トイレットペーパーホルダーやスプレーケースなどを作り、生活雑貨を包んでみました。

庄村:“包(バオ)”は、スナックから派生した言葉です。スナックって、小さな空間でママを中心に仕事や世代関係なく老若男女がセッションできる場所なんです。自由な雰囲気に包まれて心がほぐされることで、いろいろな会話が生まれていく。僕らもポップアップショップに来たお客さんや、アイテムを手に取ってくれる人を、そんな風に包んでいきたいなという思いを込めています。

有本:今は難しいですが、ゆくゆくは「スナック NGL」の本当のスナックも営業したいですね。実際にその場に来てもらってお酒を飲みながら話して、お互いに新たなものを引き出せたら面白くなりそうですよね。そのほかにもTシャツやハット、キャンドル、アメリカのビンテージポスターを販売しています。

庄村:ずっとお酒のことばかりを話していますが(笑)。“酔う”という感覚は、単にアルコールを取り入れることだけではなくて、音楽を聴いて気分が上がる、映画を観て泣く、恋に身を焦がすなど、日常生活における好きなモノやコトに没頭している時間そのものだと思うんです。いわゆる“普通モード”ではないときに吐き出されるものをソースに、それを僕らが可視化して作っていきたいです。

——同プロジェクトで今後チャレンジしていきたいことは?

有本:瞬発的なものではなく本気で事業として考えているので、月に1回くらいのペースでアイテムを発売し、将来的には日本各地や海外で世界観が伝わるポップアップを開きたいです。

庄村:このご時世で世間的にはシリアスな雰囲気ですが、頭が柔らかくなるようなラフな提案をし、いろいろな人と内面的に“密”になれる場を作りたいですね。アパレルを通して、生き方、飲み方、遊び方を伝えていきたいです。

——これまでミュージシャンとして表舞台に立ってきたが、新たな表現のステージで心境の変化は?

庄村:ドレッドヘアから断髪をしたこのヘアスタイルがすべてを物語っているのではないでしょうか。視点を変えて物事を考えてみると、いろいろなものが見えてくるんです。これまで僕が表舞台で見てきた景色は、きっと違う場所でも生かせるはずです。ドレッドヘアを思いっきり楽しんだ後にスキンヘッドも楽しむ感覚で、これまでの自分がビビるくらいのかっこいいことをやりたいです。新たなスタートを友人と共に挑戦できることは、とても幸せですね。

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ビジネスにアートを活用 寺田倉庫や三菱地所も参画するアートプラットフォームのマグアス

 ここ数年、ラグジュアリーやファッションブランドとアートのコラボレーションが続々と登場している。「ディオール(DIOR)」とダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)、「コーチ(COACH)」とジャン=ミシェル・バスキア(Jean Michel Basquiat)、「サカイ(SACAI)」とジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)などが挙げられるが、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は積極的にアーティストとコラボをしてきた代表格だ。現在、東京・原宿で開催されているエキシビション「ルイ・ヴィトン&」では、アーカイブ作品をはじめ、リチャード・プリンス(Richard Prince)や村上隆、草間弥生など多くのアーティストとのコラボ作品が展示されている。

 その時流を捉えた企業が今年3月に設立された。寺田倉庫、三菱地所、TSIホールディングス、東急の合弁会社であるマグアス(MAGUS)は、現代アートに特化したプラットフォームで、ビジネスにアートを活用するコンサルティングやセミナーなどを行う企業だ。日本でも“アート”がキーワードになりつつあるが、アートの市場規模は欧米に比べると微々たるものだ。マグナスは“アートで日本をもう少し素敵に”を企業理念に、アートシーンのプラットフォーマーとして新しいコミュニティーやアート経済圏を作ることを目指している。同社は、企業および個人に向けて、アートを戦略として活用する企画提案や運営、アーティストの世界進出サポート、世界のアート関連の情報発信、アート入門スクール運営などを行う。

 マグナスを率いるのは、朝日新聞出版やコンデナスト・ジャパンなど数々の出版社で営業としてメディアビジネスを支えてきた上坂真人氏。上坂代表は、2011年にビジュアルコミュニケーション企業のアマナに入社し、アートプロジェクト「IMA」を立ち上げ、海外メディアと連携した活動を行ってきた。彼は、「25年には『自分のご褒美はアート』という会話や企業の会議室にアートが飾ってあるのが普通になってほしい。この事業自体をアートだと思っている」と述べている。

 “アートがビジネスになり、個人の喜びになる”。錚々たる企業が参画するマグアスがアート後進国の日本をどのように変えるか注目だ。

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ビジネスにアートを活用 寺田倉庫や三菱地所も参画するアートプラットフォームのマグアス

 ここ数年、ラグジュアリーやファッションブランドとアートのコラボレーションが続々と登場している。「ディオール(DIOR)」とダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)、「コーチ(COACH)」とジャン=ミシェル・バスキア(Jean Michel Basquiat)、「サカイ(SACAI)」とジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)などが挙げられるが、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は積極的にアーティストとコラボをしてきた代表格だ。現在、東京・原宿で開催されているエキシビション「ルイ・ヴィトン&」では、アーカイブ作品をはじめ、リチャード・プリンス(Richard Prince)や村上隆、草間弥生など多くのアーティストとのコラボ作品が展示されている。

 その時流を捉えた企業が今年3月に設立された。寺田倉庫、三菱地所、TSIホールディングス、東急の合弁会社であるマグアス(MAGUS)は、現代アートに特化したプラットフォームで、ビジネスにアートを活用するコンサルティングやセミナーなどを行う企業だ。日本でも“アート”がキーワードになりつつあるが、アートの市場規模は欧米に比べると微々たるものだ。マグナスは“アートで日本をもう少し素敵に”を企業理念に、アートシーンのプラットフォーマーとして新しいコミュニティーやアート経済圏を作ることを目指している。同社は、企業および個人に向けて、アートを戦略として活用する企画提案や運営、アーティストの世界進出サポート、世界のアート関連の情報発信、アート入門スクール運営などを行う。

 マグナスを率いるのは、朝日新聞出版やコンデナスト・ジャパンなど数々の出版社で営業としてメディアビジネスを支えてきた上坂真人氏。上坂代表は、2011年にビジュアルコミュニケーション企業のアマナに入社し、アートプロジェクト「IMA」を立ち上げ、海外メディアと連携した活動を行ってきた。彼は、「25年には『自分のご褒美はアート』という会話や企業の会議室にアートが飾ってあるのが普通になってほしい。この事業自体をアートだと思っている」と述べている。

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SUDDENLY SUMMER!

こんにちは。

いよいよ中盤にさしかかったゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか?

 

現在、バーニーズ ニューヨーク各店・オンラインストアでお楽しみいただけるのが、初夏のスタイリング“SUDDENLY SUMMER”です。

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ウィンドウディスプレイでもにぎやかにお目見え。こちらは福岡店のウィンドウディスプレイです。

 SUDDENLY SUMMER!

気持ちのいい春だと思ったら突然夏のような陽気がやってくる…そんなこの時期にぴったりのアイテムをコーディネートでご紹介。今回はメンズ・ウィメンズともにバーニーズ ニューヨークのスタッフがモデルを務めました。

 

さらりとしたリネンシャツに、リゾート感のあるドローコードがアクセントになったパンツのコーディネートは幅広い年代の方にお楽しみいただける、初夏のスタイル。

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BAGUTTA リネンシャツ ¥31,900(税込) / BARNEYS NEW YORK パンツ ¥23,100(税込 )・キャスケット ¥9,900(税込) / LOEWE バッグ ¥78,100(税込) / ASAUCE MELER スカーフ ¥30,250 / STEPHEN VENEZIA サンダル ¥41,800(税込)

オンラインストアで“SUDDENLY SUMMER”をチェックする>>>

 

マスク着用が日常となり、日除けアイテムとして急浮上してきているのがハット。<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションでもお求めいただきやすいプライスのハットをご用意しています。もちろん、夏らしさを感じさせるアクセサリーもお忘れなく。今シーズンはネックレスをプラスするのがおすすめ。

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HERMINA ATHENS ネックレス 各¥16,500(税込)・¥19,800(税込) / ANNI LU ピアス ¥13,200(税込)・¥16,500(税込)

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華やかでクラフト感のあるプリント柄が人気の<SZ(エスゼット)>のアイテムも今シーズンからバーニーズ ニューヨークにてお取扱いがスタート。ドレスやブラウスなどのウェアのほか、トートバッグやクロスなどもラインナップしています。

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SZ ドレス ¥42,900(税込)・トートバッグ 各 ¥17,600(税込) / CLERGERIE サンダル ¥52,800(税込)

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おうちやアウトドア時間も楽しく過ごせるよう、キャンプチェアなども登場しました。

コンパクトに収納も可能なアウトドアアイテムはおうちでも活躍してくれる多機能さが魅力。

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着用しているベストはたっぷりの収納力が特徴で、背面にはノートPCサイズを収納することも可能です。

BARNEYS NEW YORK カットソー ¥11,000(税込) / AS20V ベスト ¥19,800(税込)WHITE SAND カーゴパンツ ¥29,700(税込) / PARABOOTS シューズ ¥35,200(税込) / MINIMAL WORKS チェア ¥30,800(税込)・テーブル ¥22,000(税込)

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キャンプやアウトドアでもお使いいただけるアイテムもオンラインストアにてご紹介しています。おうちのベランダなどで冷えたアイスコーヒーやビールを楽しむのもいいですね。

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MINIMAL WORKS チェア ¥30,800(税込)・テーブル ¥22,000(税込)・インディアンハンガー ¥7,150(税込) / GREGORY サコッシュ ¥13,200(税込)

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オンラインストアではこのほかにもたくさんのアイテムをご紹介!

現在、バーニーズ ニューヨーク銀座本店・六本木店・神戸店は臨時休業とさせていただいております。

オンラインストアでは24時間いつでも、そしてもちろん横浜店・福岡店では引続きショッピングをお楽しみいただけます。

このゴールデンウィークに、おうちでも、もちろんお出かけにも気分が明るくなるようなアイテムをプラスしてみてはいかがでしょうか。

 

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https://onlinestore.barneys.co.jp/news/our-style-guide-suddenly-summer.html?bl

イオンモールが武漢の2施設で大規模改装 中国の消費回復を追い風に

 イオンモールは、中国・武漢で運営する2施設の大規模改装を実施する。計141店舗を4月末から順次オープンする。新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、消費回復が進む中国での足場を固める。健康志向やグルメ志向などコロナ後の変化を見据えたリーシングを組む。

 改装するのは、2017年開業のイオンモール武漢金橋(総賃貸面積5万5000平方メートル)と15年開業のイオンモール武漢経開(同10万1000平方メートル)。高まりを見せる健康志向に応えてスポーツゾーンを増床し、「リーニン(LINING)」「アンタ(ANTA)」といった中国の人気ブランドを誘致する。また広い館内を歩くことで健康につなげる“モールウォーキング”を推奨するため、通路に陸上競技のトラックのようなコースのラインを敷いた。エアロバイクなどを自由に利用できるジムスペースも設ける。

 同社は現時点で中国において21施設を運営する。国土が広い中国では、北京・天津・山東省エリア、江蘇省・浙江省エリア、広東省エリア、そして武漢を中心にした湖北省エリアの4地域でドミナント(地域集中)戦略をとってきた。26年2月期までに29施設に増やす中期計画を発表している。中でもマーケットの成長性が高い内陸部を中心に出店エリアを拡大すると表明しており、人口1100万人の武漢市は重点地域に位置付けられる。

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「ジル サンダー」の2人が新作に込めた思い 「前向きな変化を起こせるような強い気持ちになってほしい」

 「ジル サンダー(JIL SANDER)」は2021-22年秋冬、ウィメンズでは初めてパリ・ファッション・ウイークに参加し、映像を通してコレクションを発表した。個性、自由、変化を称え、さまざまな面を持つ自己を表現するための服を目指したという今季は、意外性のある要素のレイヤードや対比がポイントだ。例えば、かっちりとしたテーラードジャケットにはたくさんの天然真珠で作られた胸飾りやレースの装飾を加えたスリップドレスを合わせたり、クリーンなAラインスカートに着心地のいいニットのボディスーツを合わせたり。ウエスト部分をニットで切り替えたドレスもある。そして、ホワイト、ライラック、クリームなどの明るい色と、幾何学や蝶、素朴なペイント調の花といった柄やモチーフには、変わるための前向きな姿勢が反映されている。クリエイションを手掛けるルーシー・メイヤー(Lucie Meier)とルーク・メイヤー(Luke Meier)=クリエイティブ・ディレクターに、コレクションに込めた思いを聞いた。

――今シーズンのコレクションに込めた思いやメッセージを教えてください。

ルーシー&ルーク・メイヤー「ジル サンダー」クリエイティブ・ディレクター(以下、ルーシー&ルーク):私たちは、今回のコレクションをポジティブなものにしたいと考えました。この1年は、人々に重くのしかかっています。だから私たちが求めていたのは、軽やかさや遊び心に加え、力強さや大胆さを感じさせること。今の時代には、誰もが変化し、新しい状況に適応することが求められます。服装は気持ちに大きく影響するものなので、私たちの服を着ることによって、前向きな変化を起こせるような強い気持ちになってもらいたいのです。

――今回はパリコレの公式スケジュールで発表しましたが、その理由は?今後もミラノコレではなく、パリコレに参加する予定ですか?

ルーシー&ルーク:リアルなショーを行わないことで、コレクションを披露するのに最適なタイミングを自由に選ぶことができました。今回は、パリコレのタイミングで発表しましたが、今後については未定です。ただ一つ言えるのは、私たちはパリが大好きだということです!

――先シーズン(2021年春夏)は、柔らかく軽やかな素材や締め付けることのないシルエットを多用していましたが、今シーズンはよりフィットした曲線的なシルエットや遊び心のある素材の組み合わせ、大胆なパターンが目を引きました。今シーズン、特にこだわった要素を教えてください。

ルーシー&ルーク:今シーズンは、ニットウエアのインサートを多く用いました。私たちはさまざまな技術を一着の服に取り入れるのが好きで、ブーツや手袋にもニットのパーツを組み込みでいます。そして、柄のモチーフもとても大切。プリントやニット、クロシェ(かぎ針編み)などの異なるテクニックを駆使して、その解釈を探りました。テーラリングは変わらず厳格な印象ですが、ベルトで柔らかさをもたらしたり、軽やかなスリップドレスに合わせたりしています。ブーツも重要な要素の一つです。

――この1年で人々の価値観は大きく変わりましたが、お二人の価値観や考え方はどのように変わりましたか?

ルーシー&ルーク:私たちの価値観はあまり変わっておらず、常に価値あるものや上質なものにこだわっています。

――パンデミック後の世界におけるデザイナーズ・ファッションの役割をどのように考えていますか?

ルーシー&ルーク:私たちは、自分たちのデザインを通して明るい気持ちを伝えられるし、喜びをもたらすことができると信じています。こんな状況でも、皆、自分自身にご褒美をあげたり、贈り物をし合ったり、人生を豊かにしたいと思っていますよね。(これまでよりも)特別なものが求められるようになったかもしれませんが、長く大切に使うことに対する感度は高まっているのではないかと考えています。

――この先の見えない不安な日々が明けたら、まず何をしたいですか?

ルーシー&ルーク:また世界を旅したいです!

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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サウジアラビア出身の若者によるストリートウエアブランド「ウナストーキョー」が新作発売

 サウジアラビア出身の3人の若者による東京発のストリートウエアブランド「ウナストーキョー(UNAS TOKYO)」はこのほど、新コレクション“ミドルクラスキッズ ニュー”を公式ECサイトで発売した。

 同コレクションは、サウジアラビアの中流階級で育った彼らのアイデンティティーを反映し、“社会階層”をテーマに製作。同じ階層に属する世界中のアーティストらを応援したいという思いも込めた。アイテムは日本で生産したセットアップ(シャツ税込1万5000円、パンツ同1万2000円)とTシャツ2型(同8000円、同8500円)。Tシャツには、アーティストが東京のストリートカルチャーに着想を得た手描きのグラフィックを施した。

 同ブランドは、東京を拠点にモデルやアーティストとして活動するヤズ、ゆせふ、ばするが2018年に立ち上げた。多様な文化に触れて培った視点を生かし、ファッションを軸とした表現のプラットホーム形成を目指して活動する。

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ブリーチヘアやハイトーンカラーヘアの悩みに応える「ケラスターゼ」の新ラインが誕生

 仏発・プロフェッショナル向けラグジュアリーヘアケアブランド「ケラスターゼ(KERASTASE)」は、ハイトーンカラーケアシリーズ「ブロンドアブソリュ」から、ブリーチヘアやハイトーンカラーヘアの悩みに応える「シカエクストリーム」(全3品、税込4070〜6380円)を6月9日に発売する。全国の取り扱いサロン及び、楽天ケラスターゼ公式ショップで取り扱う。

 「シカエクストリーム」はスキンケア発想の保湿成分を配合することで、ブリーチを繰り返した髪を柔らかく健康的な状態に導く商品をそろえる。ブランド初のクリーム状シャンプー「バン シカエクストリーム」(200mL、税込4070円)は、きめ細やかで濃密な泡がシャンプー時の摩擦を軽減。ダメージを受けやすいブリーチ毛を優しい感触で洗い上げる。「マスク シカエクストリーム」(200mL、同6380円)はジェルのようなテクスチャーが髪1本1本をコーティングし、集中的にケアするトリートメントマスク。髪に潤いを与えながら、切れ毛や枝毛を防ぎ弾力のある健康的な髪に導く。「ユイル シカエクストリーム」(100mL、同4180円)は、ドライヤーやアイロンなどのスタイリング時の熱や乾燥など外的要因から髪を守るヒートプロテクトヘアオイル。ブリーチによってダメージを受けたキューティクルをコーティングし、切れ毛や枝毛を防ぐ。

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薄さ1㎜の本格エクササイズ機器が1年弱で10万台販売 お腹を引き締めるベルト型が登場

 クッションタイプのマッサージ器「ルルド(LOURDES)」を展開するアテックスは、2020年4月に発売した本格的な機能を持ったスマートデザインのエクササイズ機器シリーズ「ルルドスタイル(LOURDES STYLE)」が累計販売台数10万台と突破し好調に推移する。4月中旬には薄さ1㎜でお腹周り360度電極が流れる“EMSベルト”(税込7700円)を発売し、話題を呼んでいる。

 「ルルドスタイル」は自宅で手軽に本格エクササイズをかなえるシリーズとしてデビュー。第1弾製品の“EMSシート”は薄さ1㎜のシートに足や腕などを乗せるだけで筋肉に電気刺激を与え効率的にエクササイズができること、オーロラ色の先進的なデザインであることなどが評価を受け、グッドデザイン賞やベストコスメ賞などを数多く受賞した。その後、ロール型の“EMSパワーロール”、ボール型“EMSボール”を投入した。

 第4弾の“EMSベルト”は“EMSシート”同様に薄さ1㎜のシートをベルト状にし、お腹まわりを全方向からアプローチする。「従来のEMSが流れるベルトは電極パッドと呼ばれる部分にしか電極が流せなかった。“EMSベルト”は7cmの幅でウェストシェイプに必要な筋肉に全方位からアプローチできる」と深野道宏アテックス社長は自信を覗かせる。

 ウエストは100cmまで対応可能で、低周波・中周波・高周波の3つのモードと 6段階の強弱調整を備える。ベルトを水で濡らすだけで通電するためランニングコストもかからず経済的だ。お尻や太ももなどにも使用できる。

 販売先である家電量販店では展開から1年弱でエクササイズカテゴリーの約10%のシェアを誇る。今後も随時新製品を投入し、売り上げ拡大を図る。

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カッコ良くてサステナ!デンマーク発のE-バイク「メイト. バイク」ってなんだ?

 世界一の自転車都市、デンマーク・コペンハーゲン発のE-バイク「メイト. バイク(MATE. BIKE)」が日本に上陸した。3月には東京・恵比寿に旗艦店をオープンし、アンバサダーを務める俳優の窪塚洋介が出演したプロモーションムービーも公開している。

 E-バイクとは、スポーツバイクに電動アシストユニットを搭載した電動自転車のこと。免許不要で公道を走られ、長距離や坂道の移動が楽チン。二酸化炭素を排出しないサステナブルな移動手段としても世界的に注目を浴びている。

 「メイト. バイク」はクリスチャン・アデル・ミシェル(Christian Adel Michael)とジュリー・クロンストラム・カートン(Julie Kronstrom Carton)の姉弟によって2016年に創業された。クラウドファンディングから始まったスタートアップ企業で、これまで行われたクラウドファンディングでは約7億円(16年)と約19億円(18年)を集め、ヨーロッパ史上最高額を記録。20年秋冬シーズンには「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」とのコラボモデルも発表した。ファッション、テクノロジー、サステナビリティを備えたE-バイクとして、すでに世界80カ国以上で乗られている。

 代表モデルの“メイト エックス(MATE X)”には、前後のフルサスペンション、内蔵バッテリー、配線技術など、これまで日本では導入されてこなかった電動自転車の技術が集結する。一番の特徴は4インチの太い耐パンクタイヤ。3ステップで簡単に折りたためるなど、“もっとこうなればいいのに”という開発者の問題意識を具現化した。都市部の階段や段差などでも走れるほか、持ち運べてアウトドアシーンでも活躍する。価格は33万円で全9カラー。恵比寿の旗艦店で試乗も可能だ。

 日本の「メイト. バイク」を運営するチームメイトの今城直也副社長は「電動のママチャリのすごさは性別や年齢にかかわらず誰でも乗れること。ただ、それにカッコよさを加えることがなかなかできなかった。『メイト. バイク』はそれが同時にできており、初めて見たときに“これだ”と思った。サステナビリティもエコなだけではダメ。オーガニック料理も美味しくなければ続かない。『メイト. バイク』はテクノロジーとカッコよさを備えている」と話す。また、福井雄大社長は「日本はどこに行ってもサービスが完ぺきで世界では珍しいほどストレスを感じないのに、満員電車と渋滞だけは共通のストレス。それが自転車を使うことで解消される。自転車を使うことが定着すれば、もっと暮らしやすくなる」と、国内における100%電気エネルギーを使うライフスタイルの啓蒙を行っていくという。

 今後は「メイト」に試乗できるライドスポットを増やす。カフェやレストラン、ホテルなどとも提携し、充電スポットも増やしていく予定だ。初年度1万台の販売を目指す。

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95歳を迎えたエリザベス女王のファッションの歴史 13枚の写真で振り返る

 イギリスのエリザベス女王(Queen Elizabeth II)は4月21日、95歳の誕生日を迎えた。2021年現在も公務をこなし、英国史上最長在位の君主として記録を更新中だ。女王を象徴するのは膨大なティアラのコレクションや、洗練されたロイヤルファッション。67年に渡る在位の中で披露した、公務を行うエリザベス女王の品格あふれるルックを13枚の写真と共に振り返る。

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「サムソナイト」がリサイクル素材のスーツケースを発売

 「サムソナイト(SAMSONITE)」はリサイクル素材を使用したサステナブルなスーツケース“マグナム エコ(Magnum ECO)”を6月8日に発売する。価格は税込4万700円で、日本では公式サイト限定で取り扱う。

 外装に再生ポリプロピレン(PP)、内装にペットボトル由来のリサイクル素材“リサイクレックス(Recyclex)”を使用した。グラファイトとミッドナイトブルー、メープルオレンジ、フォレストグリーン、アイスブルーの5色を用意する。

 再生素材を使用しながらもサムソナイトの強度試験を全てクリアしており、製品を長く使えるという面でもサステナビリティを主張する。同スーツケースは、オランダの大手化学会社ライオンデルバセル(LyondellBasell)とフランス環境関連企業スエズ(SUEZ)の、プラスチックリサイクルに特化した合弁会社クオリティ・サーキュラー・ポリマーズ(Quality Circular Polymers)による技術協力で実現した。

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サステナビリティ・ディレクター就任にあたり 潮目は完全に変わった。動き出そう

 「WWDJAPAN」は4月1日付で、紙とウェブの編集部をひとつに統合し、村上要が編集長に、私が編集統括兼サステナビリティ・ディレクターに就任した。パワーアップする私たちにご期待いただきたい。そしてこれを機に「WWDJAPAN」にとってのサステナビリティとは?について改めてお伝えしたい。(この記事はWWDジャパン2021年4月26日・5月3日合併号からの抜粋です)

 「WWDJAPAN」にとってのサステナビリティとは、「ファッションとビューティのビジネスが提供する“豊かさ”の根幹となるもの」だ。“付加価値”や“ガイドライン”ましてや“ルール”ではなく、ビジネスの根幹であり大前提と考える。「豊かさ」を他の言葉に置き換えると、美しさ、自由、個性、ウェルネス、楽しい暮らし、受け継ぐ伝統、夢を叶えるなど事業の数だけ見つかる。その全ての根底にこれからはサステナビリティの考えがあってほしいし、あるべきだと考える。

 正直言って私自身、数年前まで服の廃棄と環境負荷を結びつけてすらいなかった。1990年代にはセールに立ち“入れれば売れる”祭りに興奮し、2000年代にはトレンドを探して飛行機と車で動き回った。自分で選んだ過去を否定はしたくない。だが同時に5年ほど前、パリコレ会場を出た後にふと空しくなった日を思い出す。「なぜこんなに忙しくしているの?」と自問したが、答えはなかった。ビジネスになりすぎたファッションの中で、豊かさの意味を見失っていたと思う。

 この数年、一足先にサステナビリティを学び実践する同僚や取材先のおかげでたくさんの気づきを得ることができた。特にコロナ下で立ち止まることができたこの1年は業界外の人や声を上げる若い人たちから多くを学んだ。自分がいかに無知か、その無知がいかに自然や動物、人を傷つけ、これからを生きる人たちに負担を強いているかを改めて知った。気候変動は深刻化し、言い訳をする時間はないことも知ってしまった。

 業界は今少し自信を失っており、大胆な再設計が必要になっている。でもサステナビリティを前提とすることで、その魅力はもう一度肯定することができると今は心から思う。サステナビリティは科学や農業、政治、投資などとも深い関係がある。今まで聞いたことがない言葉にぶつかり戸惑うが、だからこそ視点を変えることができる。ライバル企業も情報をシェアしてくれる。例えば認証制度は一足先に冒険を始めた人たちが残した道標みたいなものだ。

 立候補して会社に作ってもらったサステナビリティ・ディレクターという新しい仕事は大きく2つ。ひとつは自分自身学び続けネットワークを広げ、それを発信することで業界に還元し共有の環と波をつくること。もうひとつは、コンテンツ制作の際に「それはファッション・ビューティの未来のためになるのか?」を問い続けることだ。「WWDJAPAN」にとってのサステナビリティの対象は地球と人。自然だけでなく働く人、関わる人の環境が持続可能でなければ意味がない。

 今春、潮目が大きく変わったと思う。3月に開催された「ファッションワールド」の展示会場で痛感した。サステナビリティ関連のゾーンは大盛況だった。盛り上がりのきっかけは恐らく、菅義偉首相が昨年、所信表明で「2050年までに脱炭素社会」を宣言したこと。これで企業が一気に動き出した。中にはブームに乗っているだけの会社もあるが、表層的な姿勢は透けて見えるものだ。にぎわっているブースでは担当者が自分の言葉で新しい価値観、革新的な技術などを夢中で語って熱気にあふれていた。

 サステナビリティの話はグリーンウォッシュか否か、となりがちだ。でもこれはテストじゃない。早い者勝ちでもない。先駆者だって答えを手探りだ。だから関わると決めた人は知らないことは学び、考え、自分なりの答えを出し白地図にフラッグを立てるしかない。特にトップのビジョンが問われる。きっかけは「投資が受けられなくなる」とか「若い人から支持を得られなくなる」といったネガティブ要素の排除かもしれない。それでもいいと思う。重要なのはその先に自分・自社の言葉で何を語るかだ。

 50歳の私がこのメッセージを一番届けたいのは自分と同世代、企業で意思決定権がある40代、50代だ。特に男性に伝えたい。男女で区別するのはナンセンスだけど、多くの統計結果が「サステナビリティに関心が高いのは若い世代と女性。低いのは40、50代の男性」と示している。両業界とも経営層は圧倒的に男性が多い。企業と社会を動かす影響力ある立場の人たちがサステナビリティにどう取り組むのかがこの業界の未来を左右する。だから大人の皆さん、とにかく立ち上がろうじゃないか。ファッションやビューティのビジネスが人に夢や生きる力を伝え続けられるのか、その逆か。私たちが地球を救うヒーローの一人になるのか、その逆か。時間はもう本当にわずかしかない。

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花柄は“甘さ控えめ”でマンネリ脱出 “ノンスイート”コーデの楽しみ方

 アンティーク調の花柄などの昔懐かしいテイストが盛り上がってきました。壁紙や押し花を思わせる花柄でノスタルジーを感じさせるアレンジが相次いで提案されています。甘いイメージがある花柄ですが、穏やかでのどかなムードを漂わせる“ノンスイート”が今の気分です。

 「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」のコレクションでは、シックな色合いの花柄が登場。着こなしのポイントは“ヴィンテージ感”です。今回は、甘さ控えめな花柄の着こなしを集めてみました。

くすみカラー×レトロワンピでリラックスムード

 ノスタルジーを感じる少し色あせたトーンの花柄は、装いに落ち着きをもたらします。「ティート トウキョウ(TIIT TOKYO)」は、クラシックなストローハットに花柄のシャツワンピースをスタイリング。シックな赤茶系の押し花のようなフラワーモチーフが、穏やかでくつろいだムードを呼び込みました。

 2枚目のロングワンピースは「ロキト(LOKITHO)」。チュールレースに配した、ブルーの花の刺繍がエレガント。首元が詰まったシルエットに短めのスリーブ、ローウエストからの切り替えがレトロ感を演出しています。クラシックな雰囲気をモダンにアップデートしたワンピースからは、タイムレスな魅力が感じられます。

壁紙風やダークカラーでマニッシュ&クールに

 壁紙風のフラワーモチーフを選べば、甘くならずに着こなせます。中でもシャツは、花柄特有のガーリーな印象を遠ざける効果大。「ミズイロインド(MIZUIRO IND)」の花柄シャツは、リバティプリント調の冷めたトーン。全体をウォーターカラーのワントーンでまとめて、涼しげに見せています。

 マニッシュなスタイリングに花柄を落とし込むのも、甘さをカットしやすいコーデです。2枚目の「コトナ(KOTONA)」は、シャツの襟と胸元にダークトーンの花柄を配しました。面積も控えめで、白地にパッチワークしたかのようなデザインなので、メンズライクな風情とも程よくマッチします。ボトムスもワークウエア風でジェンダーレスな着映えに。ダークフラワーは、さっぱりしがちな春夏コーデを味わい深く仕上げてくれます。

可憐な花柄パンツで控えめフェミニン

 ヘルシーなムードがトレンドの今季。軽快なパンツルックに花柄を配せば、程よいフェミニンをまとえます。「チョノ(CHONO)」は、花モチーフをランダムに配した細身パンツに裾がプリーツのトップスを合わせて、たおやかな印象に。モノトーン×パンツのクールなコンビネーションに、花柄がやさしいムードを添えています。

 2枚目の「ミカゲ シン(MIKAGE SHIN)」は、花柄で彩ったセットアップで春夏らしい生命力を感じさせるコーデに。全身花柄なのにクールに映るのは、コンパクトなシルエットのおかげ。上下どちらもクロップド丈でさりげない肌見せが叶い、アクティブかつヘルシーなイメージを演出できます。

 タイムレスなシルエットのワンピースやフェミニンさを抑えたマニッシュなシャツ、ヘルシーなイメージを引き出すクロップドパンツに、ヴィンテージ風の花柄を迎えれば、ノスタルジックで穏やかな印象に。まだ本気のハッピーにまでは至らないこの春夏は、控えめな“ノンスイート”なおしゃれを楽しんでみては。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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休館でも「リモート営業中」 三越伊勢丹の販売員が売り場で奮闘

 3度目の緊急事態宣言に伴う休業要請によって、都内の百貨店は食品や化粧品などを除いて大部分を臨時休業中だ。ゴールデンウイークのかきいれ時にシャッターを下ろすことを余儀なくされた百貨店のファッションフロアは、現在どうなっているのか。売上高日本一を誇る伊勢丹新宿本店の婦人服売り場を訪ねた。

 「大判のスカーフをこんな風に結ぶと、ぐっと華やかになります」

 4月30日午後、休業中の婦人服フロアの一角に、パソコン(PC)に向かって語りかける販売員の姿があった。三越伊勢丹が昨年11月に導入したリモートショッピングアプリでは、チャットや動画を通じたオンライン接客を体験できる。シニアカテゴリースペシャリストの肩書きを持つ販売員の金子智尋さんは、顧客のワードローブと同じブランド、同じ品番の白いブラウスを用意し、カメラ越しに柄や大きさが異なるスカーフ数点を襟元にあてる。

 その近くでは販売員3人がPCのキーボードを叩いていた。リモートショッピングアプリのチャット機能を通じて、「インスタで見た服がほしい」「コロナで帰省できないので実家の母にプレゼントを送りたい」「急に礼服が必要になった」といった問い合わせが次々に届く。販売員はそれぞれカテゴリーの担当者と連携を取りつつ、相談に返答し、ブランドを横断して広い売り場の中から最適な商品を選んで紹介する。

 リモートショッピングアプリの導入から約半年。巨大な店舗全体をECモールに見立てる同アプリによって、伊勢丹新宿本店で扱う約70万種類の商品が来店しなくても購入できるようになった。アプリの存在は顧客に少しずつ浸透しつつあったが、4月25日の臨時休業以降、チャットや動画での接客件数は前の週の約3倍に跳ね上がった。

 本館3階の婦人服フロアではファッションコンサルティングのスキルを持つ販売員10人が対応にあたる。同じく休業中の紳士服、子供服、靴、バッグ、ジュエリー、呉服、リビングなどの各売り場でも同様の態勢がとられる。客の姿こそないものの、売り場は稼働している状態なのだ。

 オンライン接客で相談する客の買い上げ率は50 %に達する。三越伊勢丹デジタルサービス運営部の升森一宏部長は「オンライン接客の内訳は9割がチャット、1割が動画。まだ少ないけれど動画を希望するお客さまはファッションへの関心が非常に強く、お買い上げの単価や決定率が高い傾向にあります」と説明する。

 政府と東京都は百貨店に対し、「生活必需品を除く」売り場の休業を要請した。何が生活必需品に該当するのか。百貨店各社は悩んだ結果、大半の店舗が食品と化粧品の売り場のみを営業し、アパレルを含めた大部分の売り場を閉めることで落ち着いた。伊勢丹新宿本店の一歩外に出れば、ラグジュアリーブランドやセレクトショップ、カジュアル専門店、電器店の大型店が時短ながらも営業を継続している。床面積と集客力を理由に百貨店やショッピングセンター(SC)だけが休業を強いられる状況だ。

 休業していても百貨店にはリモートショッピングアプリや電話などを通じて毎日たくさんの問い合わせが届く。デジタルサービス運営部でオンライン接客を担当する樋口雅希さんは「食品と化粧品以外は『生活必需品』からは外されてしまったけれど、百貨店は多くのお客さまにとって、生活に密着した必需品を扱っていることを痛感しました」と言う。昨年春の休業時は、同時にネット通販(EC)も休業したため、顧客とのコミュニケーションが途絶えてしまった。「当時は販売員も私たちも2カ月近く何もできなくなりました。でもオンライン接客の仕組みを整えたので、今回はお客さまをサポートできます。休業は残念だけど、昨年とは現場のモチベーションが違います」。

 販売員の金子さんは「朝の通勤の際に店舗休業を忘れている自分に気づく」そうだ。就業時間中はチャットや動画などのオンライン接客がひっきりなしに入るからだ。通常の売り場での販売以上に、1人に対する接客時間は長い。相手の顔が見えないチャットでの接客は、勝手は違うけれど少しずつ経験を重ねてコツもつかんできた。「たとえば素材について説明するときも、ECサイトの商品説明では伝えきれないニュアンスを自分の言葉でしっかり伝えることを心掛けています。ECサイトでも服は買えるのに、私たちスタッフを介して商品を知りたいというご要望がこれだけある。対面で培ってきた接客と基本は変わりません」。

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休館でも「リモート営業中」 三越伊勢丹の販売員が売り場で奮闘

 3度目の緊急事態宣言に伴う休業要請によって、都内の百貨店は食品や化粧品などを除いて大部分を臨時休業中だ。ゴールデンウイークのかきいれ時にシャッターを下ろすことを余儀なくされた百貨店のファッションフロアは、現在どうなっているのか。売上高日本一を誇る伊勢丹新宿本店の婦人服売り場を訪ねた。

 「大判のスカーフをこんな風に結ぶと、ぐっと華やかになります」

 4月30日午後、休業中の婦人服フロアの一角に、パソコン(PC)に向かって語りかける販売員の姿があった。三越伊勢丹が昨年11月に導入したリモートショッピングアプリでは、チャットや動画を通じたオンライン接客を体験できる。シニアカテゴリースペシャリストの肩書きを持つ販売員の金子智尋さんは、顧客のワードローブと同じブランド、同じ品番の白いブラウスを用意し、カメラ越しに柄や大きさが異なるスカーフ数点を襟元にあてる。

 その近くでは販売員3人がPCのキーボードを叩いていた。リモートショッピングアプリのチャット機能を通じて、「インスタで見た服がほしい」「コロナで帰省できないので実家の母にプレゼントを送りたい」「急に礼服が必要になった」といった問い合わせが次々に届く。販売員はそれぞれカテゴリーの担当者と連携を取りつつ、相談に返答し、ブランドを横断して広い売り場の中から最適な商品を選んで紹介する。

 リモートショッピングアプリの導入から約半年。巨大な店舗全体をECモールに見立てる同アプリによって、伊勢丹新宿本店で扱う約70万種類の商品が来店しなくても購入できるようになった。アプリの存在は顧客に少しずつ浸透しつつあったが、4月25日の臨時休業以降、チャットや動画での接客件数は前の週の約3倍に跳ね上がった。

 本館3階の婦人服フロアではファッションコンサルティングのスキルを持つ販売員10人が対応にあたる。同じく休業中の紳士服、子供服、靴、バッグ、ジュエリー、呉服、リビングなどの各売り場でも同様の態勢がとられる。客の姿こそないものの、売り場は稼働している状態なのだ。

 オンライン接客で相談する客の買い上げ率は50 %に達する。三越伊勢丹デジタルサービス運営部の升森一宏部長は「オンライン接客の内訳は9割がチャット、1割が動画。まだ少ないけれど動画を希望するお客さまはファッションへの関心が非常に強く、お買い上げの単価や決定率が高い傾向にあります」と説明する。

 政府と東京都は百貨店に対し、「生活必需品を除く」売り場の休業を要請した。何が生活必需品に該当するのか。百貨店各社は悩んだ結果、大半の店舗が食品と化粧品の売り場のみを営業し、アパレルを含めた大部分の売り場を閉めることで落ち着いた。伊勢丹新宿本店の一歩外に出れば、ラグジュアリーブランドやセレクトショップ、カジュアル専門店、電器店の大型店が時短ながらも営業を継続している。床面積と集客力を理由に百貨店やショッピングセンター(SC)だけが休業を強いられる状況だ。

 休業していても百貨店にはリモートショッピングアプリや電話などを通じて毎日たくさんの問い合わせが届く。デジタルサービス運営部でオンライン接客を担当する樋口雅希さんは「食品と化粧品以外は『生活必需品』からは外されてしまったけれど、百貨店は多くのお客さまにとって、生活に密着した必需品を扱っていることを痛感しました」と言う。昨年春の休業時は、同時にネット通販(EC)も休業したため、顧客とのコミュニケーションが途絶えてしまった。「当時は販売員も私たちも2カ月近く何もできなくなりました。でもオンライン接客の仕組みを整えたので、今回はお客さまをサポートできます。休業は残念だけど、昨年とは現場のモチベーションが違います」。

 販売員の金子さんは「朝の通勤の際に店舗休業を忘れている自分に気づく」そうだ。就業時間中はチャットや動画などのオンライン接客がひっきりなしに入るからだ。通常の売り場での販売以上に、1人に対する接客時間は長い。相手の顔が見えないチャットでの接客は、勝手は違うけれど少しずつ経験を重ねてコツもつかんできた。「たとえば素材について説明するときも、ECサイトの商品説明では伝えきれないニュアンスを自分の言葉でしっかり伝えることを心掛けています。ECサイトでも服は買えるのに、私たちスタッフを介して商品を知りたいというご要望がこれだけある。対面で培ってきた接客と基本は変わりません」。

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肌フローラ・美肌菌に着目したD2C新コスメブランド「KOKYU」誕生

 ウェルネス分野で女性のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上に関連するビジネスを行うスタートアップ・KOKYUは、肌フローラと美肌菌に着目したスキンケア&ボディーケアの新ブランド「KOKYU(コキュウ)」を4月末に立ち上げた。第1弾商品として全身に使用できる美容オイルを楽天市場で販売する。

 2020年12月に設立したKOKYUは、独自メソッド「呼吸レッスン」「スカーレットプログラム」による健康的で持続可能な美を追求する女性専門パーソナルトレーニングジム及び女性専門マシーンピラティスジム、脳洗浄小顔エステができるエステサロン、フェイシャルサロン運営での全国展開を予定。D2C事業については、“KOKYUオイル”を皮切りに複数商品を展開する。

 “KOKYUオイル”は、2層式のエッセンスオイル。角層までの浸透性を高めるため、オイル分子の一部を超高圧処理装置にかけて深海1万メートル同様の圧力をかけ、より肌へのなじみやすさを追求した。バスタイム後のタオルオフする前に全身に使用し、潤いで満たして肌荒れを防ぐ。

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