「ティファニー」が「モンスト スタジアム」の優勝トロフィーを制作 24Kゴールドとシルバーで

 「ティファニー(TIFFANY & CO)」は、7月10日、11日に開催するスマホアプリゲーム「モンスターストライク スタジアム」の大会「モンストグランプリ2021 ジャパンチャンピオンシップ」の優勝トロフィーを制作する。今回の取り組みは、同ゲームを開発するミクシィの「エックスフラグ(XFLAG)」からの依頼で実現。「ティファニー」がeスポーツのトロフィーを手掛けたのは今回が初めて。

 優勝トロフィーは、「モンスターストライク スタジアム」を象徴するエンブレムから着想を得て、スターリングシルバーと24Kイエローゴールドで仕上げた。高さは約48cmで、重さは約4.5kg。また、「ティファニー」の限られたプロダクトに付く“TIFFANY & CO. MAKERS Ag 925”のほか、優勝チームの名前が刻印される。

 「ティファニー」はこれまで、米ロードアイランド州・カンバーランドに位置するホローウェア工房で、“ティファニーメーカー”と呼ばれる熟練の職人たちが、160年以上にわたり数々のスポーツのトロフィーを手作業で制作してきた。これまで手掛けたのはNFLスーパーボウルの“ヴィンス・ロンバルディ・トロフィー”やNBAの“ラリー・オブライエン・チャンピオンシップ ・トロフィー”、PGAツアー・フェデックスカップの“PGAツアー・フェデックスカップ・トロフィー”など。

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「シャネル」「ディオール」が強さを二分 「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ」を読み解く 

 「WWDJAPAN」は、「WWDJAPAN」の6月28日号と「WWDJAPAN.com」で「2021年上半期ベストコスメ」の全21部門の結果を発表した。全国の百貨店とセミセルフショップ、バラエティーストア、ドラッグストアのバイヤーに21年1〜4月に“売れた”アイテムをヒアリングし、この間発売された新製品の各部門ベスト3と、新製品と既存品を合わせた全製品(総合)の各部門ベスト3が出そろった。

 安心感のある定番商品や、人気ブランドの新製品が上位にランクインし、昨年からのコロナ禍による影響がランキングにも見てとれた。その中で百貨店・セミセルフショップのランキングには変化の兆しが。以前はより堅実なブランド、アイテムへの人気が集中していたが、ここへきて華やかなブランドへの支持も高まっており、“楽しみたい”という消費者のニーズが現れたランキングだった。バラエティー・ドラッグストアのランキングでは韓国ブランドなどが前回(「WWDビューティ」2020年ベストコスメ)に引き続きランクインしたが、今回は国産ブランドへのニーズも強まっている印象だ。

百貨店・セミセルフショップ:
アイメイクやリップは“華やか”ブランド+堅実なアイテム

 消費者の“楽しみたい”という思いは、カラーアイテムで顕著だった。人気のブランドが新カラーを出したことで、アイシャドウ新製品1、2位の「スック(SUQQU)」「シャネル(CHANEL)」が、総合でも1、2位を獲得。バイヤーコメントでも「リニューアル前から人気のアイシャドウで、SNSでの色比較など話題性の高かった」という声が上がり、SNSでは発売前から注目されていたようだ。3位には「ディオール(DIOR)」や「ルナソル(LUNASOL)」が入り、カラーで定評のあるブランドが上位を占めた。華やかなブランドを選ぶ一方で、実際の“中身”のカラー選びは、“堅実”だ。ブラウンやテラコッタのような落ち着いたカラー展開で、グラデーションが作れるアイテムが人気に。持っていて気分が上がるブランドを選ぶ一方で、使いやすさは必須のようだ。

 日常化したマスク着用で低迷していたリップは、以前は「新しさ」と言えばカラー提案が一般的だったが、マスク下での唇の荒れに着目したケア製品の発売が続いき、そこに人気が集中した。新製品で1位、総合で2位の「ディオール」“ルージュ ディオール バーム”はバイヤーから「マスク着用により『透明のバームをデパコスで欲しい』とのニーズが拡大」との評価が上がり、今の時代を反映した結果だ。そのほか、新製品2位の「クラランス」、3位の「ジルスチュアート」、総合1位の「ディオール」、総合3位の「シャネル」もリップケアアイテムで全製品がケアに着目した製品だった。

百貨店・セミセルフショップ:
ブランドでは「シャネル」「ディオール」が圧倒的な強さ

 今回のベストコスメの大きな特徴は、「シャネル」と「ディオール」が百貨店・セミセルフショップランキングで圧倒的な強さを見せたことだ。もちろんこれまでのベストコスメでも両ブランドは数多く受賞していたが、今回はどのカテゴリーでもランクインしていた。「シャネル」は化粧水、ボディーケアの1位を含め9部門で3位内に入った。「ディオール」は、リップや乳液・クレンジングの1位をはじめ、8部門でランクインした。制限を余儀なくされたコロナ禍が続く中で、そろそろ「楽しみたい」というニーズは、より華やかさや憧れを抱くブランドを選択。気分やモチベーションを上げるアイテムとしても選ばれているようだ。

バラエティー・ドラッグストア:
20年ベスコスでランクイン商品の人気が継続

 バラエティー・ドラッグストアのランキングでは、20年のベストコスメのランクインアイテムが継続して人気を獲得し、不動の地位を築いているブランド、商品が多くなっている。もともと人気のあった「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」の“UVイデア XLプロテクショントーンアップ”だが、昨年発売した新アイテム“UVイデア XLプロテクショントーンアップ ローズ”は、今回の総合1位に。右肩上がりで売り上げが伸びている状況だ。リップでは「リカフロッシュ(RICAFROSH)」“ジューシーリブティント”が、前回のポイントメイク3位から、今回1位になった。フレグランスの総合では前回1位の「フィアンセ(FIANCEE)」“ボディミスト ピュアシャンプーの香り”が、前回も総合で1位を獲得しており不動の人気だ。

バラエティー・ドラッグストア:
強まる国産ブランド人気

 店頭では韓国や中国ブランドのスペースが増えているバラエティー・ドラッグストアだが、ランキングでは国産ブランドへのニーズも拡大する。アイメイク部門では、新製品・総合ともに「セクセル」が1位を獲得。ベースメイクでは「マキアージュ(MAQUILLAGE)」や「エテュセ(ETTUSAIS)」、「エトヴォス(ETVOS)」「アンドビー(&BE)」が上がり、総合1位の「ラ ロッシュ ポゼ」以外は日本ブランドで占めた。リップでも「リカフロッシュ」のほか、「セザンヌ」や「フジコ」、「オペラ」など国産勢が上位となった。

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人気シューズ「810s」とコラボ、JSレリュームがアパレルラインを限定販売

 ベイクルーズの「ジャーナルスタンダード レリューム(JOURNAL STANDARD RELUME)」は、シューズメーカーのムーンスターの人気シリーズ「810s(エイトテンス)」とコラボレーションし、限定カラーのシューズやアパレルを限定販売する。

 コラボアイテムは入荷と同時に売り切れ続出の人気アイテムのサンダルタイプ“オルパ(ALLPE)”のほか、スポーティなプルオーバーシャツ(7480円)やトラックパンツ(9680円)、トレーニングショーツ(6380円)、キャップ(4950円)など。アイコニックなグラフィックデザインなどを手掛けたのは、アートディレクターの田中貴志氏によるもの。

 6月25日から販売を開始しており、“オルパ”はすでにほぼ全サイズで売り切れ状態になっている。

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ロケーションを重視した出店戦略で好調の「ダヴィネス」 特にアウトバスヘアオイルが人気

 イタリア発のヘアケアブランド「ダヴィネス(DAVINES)」の4~6月の商況は、前年同期比約2倍(直営店の既存店ベース)で着地。東京などで緊急事態宣言が出ている中でも、好調な業績を維持した。直営店や卸以外にも、ヘアサロンや公式ECサイトなどの販路を持つことも「ダヴィネス」の特徴の1つ。ヘアサロン市場でも同約20%増と堅調だった。

 「単月で見ると、4~6月で右肩上がりに売り上げが伸びていて、コロナ禍から徐々に回復していることを実感した。6月は毎年恒例のビッグボトルキャンペーンがあり、今年も好評だった。ヘアサロンビジネスでは、新型コロナの影響をあまり受けなかった。ECは昨年5月、前年同月比5倍以上という異常な数字であったため、今期は堅調ではあったものの前年をクリアするには至らなかった。7月6日にはオムニチャネル化し、店舗とECでポイントを共有できるようになるので、ECのさらなる伸長に期待している」と、「ダヴィネス」を展開するコンフォートジャパンの星野仁美PRマーケティング部 店舗開発・企画担当は話す。

 全ての販路で共通した傾向として、アウトバスヘアトリートメントが人気。売り上げ1位のマルチユースオイル“オーセンティック オイル”(140mL、税込4400円)と、2位の“オイ オイル”(50mL、税込2970円)が売り上げをけん引している。新型コロナの影響で原料を調達できず、何度か欠品してしまったが、“オーセンティック バター”(200mL、税込3630円)の人気も目立った。

 なお、同社が展開する「コンフォートゾーン(COMFORT ZONE)」から4月に登場したスキンケアブランド「スキンレギメン(SKIN REGIMEN)」も好調。同ブランドは「ダヴィネス」の直営店でも販売している。

 店舗戦略としては、ここ1年で直営3店舗を出店。昨年6月にニュウマン横浜店、今年4月に伊勢丹新宿本店本館に“ビューティアポセカリースパ by ダヴィネス”(サロン)をオープン、5月には渋谷スクランブルスクエア店を構えた。

 「ニュウマン横浜店は、オリジナル限定セットを用意したことなどが奏功し、オープン初日の売り上げが館内でトップ3にランクイン。初月は予算比約20%増でスタートダッシュをきった。渋谷スクランブルスクエア店も、施設と連動した販促施策などでうまく集客できている」。来年も引き続き、ロケーションを重視した新規出店を予定しているという。

 SNS施策では、男性インフルエンサーなどに着目し、製品を紹介するコラボ動画を発信。男性ユーザーを増やすことに成功した。7月にはヘアサロン「ホワイト(whyte)」の中島潮里トップスタイリストをアンバサダーとし、“オーシャンキーパー”キャンペーンを実施する。

 これは、マングローブや干潟などの海洋生態系に取り込まれる炭素“ブルーカーボン”に着目し、海の生態系を守る重要性を訴えるキャンペーン。売り上げの一部が“横浜ブルーカーボン・オフセット制度”に活用される“ダヴィネスシングル シャンプー”(250mL、税込3300円)の情報を含め、インスタライブなどでさまざまな発信を行っていく。

 また、来年は「ダヴィネス」の日本上陸10周年のアニバーサリーイヤーで、SNS施策なども展開しながら年間を通して盛り上げていきたい考えだ。

アトモス社長・本明秀文のスニーカーライフ「中国とUNC」

本明秀文/テクストトレーディングカンパニー社長
PROFILE:(ほんみょう・ひでふみ)1968年生まれ。米フィラデルフィアの大学を卒業後、商社に2年間勤務。96年、テクストトレーディングカンパニーを設立し、裏原宿に「チャプター」を開く。現在「アトモス」や「アトモス ピンク」「トーキョー23」などを運営。近々、“エア ジョーダン展”を開催 PHOTO:SHUNGO TANAKA(MAETTICO)

 スニーカーにまつわる噂話のあれやこれやを本明社長に聞く連載。ファッション業界では2022年春夏メンズコレの真っ最中だ。コロナで日本にいるとファッションウイークの話題がなんだか薄れてしまいがちだけど、ラグジュアリーブランドのコレクションは毎年、新しいトレンドの発信地。そこからトレンドカラーも生まれる……はず!ところが近頃は、中国の影響力がそれに負けずとも劣らないとか。今回はトレンドカラーの話。(この記事はWWDジャパン2021年6月28日号からの抜粋です)

WWD:これから夏にかけてトラヴィス・スコット(Travis Scott)、「フラグメントデザイン(FRAGMENT DESIGN)」「オフ-ホワイト(OFF-WHITE)」など、「ナイキ(NIKE)」の大型コラボが発売されますね。

本明秀文社長(以下、本明):でも「ナイキ」もリセール価格が以前に比べると落ち着いてきたよね。どう?

WWD:そうですね。最近はリセールサイトでも出品数が分かるので、出品数が多いとすぐに値段が下がるし、SNSで情報がすぐに回るので、意外と量が多いんじゃないか?となると著名人が履いていても下がっていきますね。

本明:今、中国の二次流通の調子が悪いからそれも影響していると思う。以前は、ハイプなスニーカーならなんでもと言ってもいいほど中国人が買い占めて中国に持って行っていた。

WWD:二次流通も中国マーケットの影響を受けるんですか?

本明:そう。ただ、今年は水色の“エア ジョーダン(AIR JORDAN)”がすごく人気がある。いわゆる“UNCカラー”(米ノースカロライナ大学のカレッジカラー)が中国で人気みたいなんだ。リセールでもUNCカラーの“エア ジョーダン”シリーズは高値がついているよ。理由はよくわからないんだけど、以前はなかった珍現象が起きている。

WWD:(リセールサイトをチェックして)ほんとですね。2018年や19年に発売された少し前のモデルも高値で取り引きされています。でも中国といえば、以前はゴールドやレッドが人気でしたよね。縁起がいい色とかで。

本明:以前までは少しでも赤色が入っているスニーカーを買えば失敗しなかった。中国で人気があるから、リセールでも高値がついて絶対に売り切れる。投機目的でスニーカーを買っているコレクターなんかも、当初はUNCカラーをスルーしていたから失敗したって言っていたよ。今、トレンドは中国で生まれる。

WWD:もうパリコレでトレンドカラーが生まれる時代ではないんですね……。それにしても二次流通市場が一次流通市場にもたらす影響の大きさに驚かされます。今後、スニーカーの二次流通はどうなっていくんでしょう?

本明:日本も「スニーカーダンク(SNKRDUNK)」や「モノカブ(MONOKABU)」「ストックX(STOCK X)」が台頭してきて、今後は米「ゴート(GOAT)」も上陸するといわれている。でも日本の中だけでビジネスを完結するには限界がある。1月にソフトバンクグループが「スニーカーダンク」に約25億円を出資したのが話題になったけど、ソフトバンクグループは中国のリセールサイト「ナイス(NICE)」と韓国のリセールサイト「クリーム(KREAM)」にも出資している。だから将来的には複数のリセールサイトを一つにまとめたいのだろうけど、海外に輸出入すると関税がかかってスニーカーを売買するのには向いていない。だから僕はスニーカーの買い取りを始めないとダメだと思う。世界中のコレクターから買い取ったスニーカーの在庫を一元化して、グローバルで売れば買いたい人がいっぱいいて、価格も上げられるからね。

WWD:なるほど。ところで、今度アトモス千駄ヶ谷で「プーマ(PUMA)」のコレクターの私物を展示するそうですね。

本明:珍しい「プーマ」のコレクションを並べるんだ。「プーマ」は小ロットで別注できるから、僕らがいつも打ち合わせで使わせてもらっている原宿のダイナー「ホホカム」とコラボして、“スウェード(SUEDE)”も発売するよ。購入者には、当たれば「ホホカム」で特別メニューの“プルコギバーガー”が食べられるスクラッチもプレゼントする。もうかるかは分からないけど、こういう意味がないことに実は価値があるのかも知れないよね。

6月度売上高、ユニクロ、無印良品2ケタ減 しまむらも10カ月ぶり前年割れ

 専門店チェーン、セレクトショップの2021年6月度売上高(既存店ベース)は、昨年同月に休業明けのリベンジ消費で売り上げを伸ばした業態やブランドが多かったことの反動で、15〜20%減といった声が並んだ。

 “感謝祭”を実施したユニクロは同19.2%減と、5月に続いて前年割れとなった。ただし、一昨年同月比では2.0%増。昨年6月には「ユニクロ原宿店」「ユニクロ トウキョウ」のオープンもあり、その開店景気の反動はもちろんあるが、先月に続き「商品や機能性についての発信が足りていない」(広報)ことが夏物消費に勢いが欠けている要因と見る。

 「ファッションセンターしまむら」(5月21日〜6月20日)は前年同月比7.5%減と、10カ月ぶりに前年実績を割り込んだ。ただし一昨年対比では同17.6%増(休業・時短店舗を除く)と、コロナ禍前に比べると伸長。インフルエンサー企画開発商品などの夏物や、パジャマ、インナーなどが売れた。

 「無印良品」は前年同月比14.8%減と前月に続き前年実績割れ。「昨年のリベンジ消費の反動が出ているが、こうした流れは長くは続かない。『無印良品』が強みとする身の回り品へのニーズは今後も強い」(松崎暁社長)と見る。全店売り上げでは、一昨年同月比6.0%増だった。

 アダストリアは同16.2%減。一昨年同月との全店対比では14.4%減だった。「曜日の並びの影響を加味すれば、全店売り上げの一昨年比は10%減前後。昨年6月は月初からセールを行ったが、今年は自社ECのセールは16日から、実店舗は月末からと遅らせており、粗利益は売り上げほど落ちていない」(広報)という。

 ユナイテッドアローズは18.3%減、全店売り上げの一昨年同月比では21.8%減だった。昨年同月は早期からセールを行っていたこともあり、反動で売り上げを落とした。

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アーティストHYDEがイメージモデルに メンズスキンケアブランドによるソロ活動20周年に合わせた取り組み

 化粧品メーカーのビナ薬粧は、メンズスキンケアブランド「マタン(MATIN)」のイメージモデルに、アーティストのHYDE氏を起用した。特設ウエブサイトを制作し、スペシャルムービーを公開したほか、順次広告を展開していく。

 「マタン」は、2020年3月にデビューしたメンズスキンケアブランド。HYDE氏の起用について、担当者は「ブレない芯の強さで、今もなおアーティストとして進化し続けるHYDEさんの生き様は、幅広い年代の男性から長きに渡り支持されている。21年はHYDEさんのソロ活動20周年のアニバーサリーイヤー。その生き様と、『マタン』のブランドとしての成長を重ね合わせてイメージモデルをお願いした」と話す。

 広告ビジュアルやスペシャルムービーについては「“僕は自分らしいものを選びたい”をコンセプトに、HYDEさんの“どんなときでも自分を偽らない、自分らしく進む芯の強さ”を表現した。HYDEさんらしさを全面に表現したいという思いから、『マタン』がHYDEさんに寄り添うようなイメージで撮影を行った。スキンケアに関しても自分らしい選択をして、“心地良い”と感じる時間を増やしてほしいという思いを込めた」とコメント。

 HYDE氏は、“ラルク アン シエル”や“ヴァンプス”のヴォーカリストでありソロアーティスト。NYのマディソン・スクエア・ガーデンや国立競技場などでのライブ実績もあり、日本において最も世界で活躍しているアーティストの一人。18年にソロ活動を再開し、翌年ソロ名義としては13年ぶりとなるオリジナルアルバムをリリース。21年6月より、1stアルバムを再現し昇華するオーケストラツアーを開催中だ。

 「マタン」の特徴は、3種のセラミドですみずみまで潤いで満たし、乾燥を防いで肌を健やかに保つこと。5種のヒアルロン酸が異なるアプローチをし、しっとりとした肌触りと透明感をもたらす。

 洗顔料の“フェイス ウォッシュ”(110g、2178円)、普通肌用化粧水“モイスト ローション”(180mL、3278円)、脂性肌用化粧水“オイルコントロール ローション”(180mL、3278円)、乳液“エマルジョン”(100mL、3278円※価格は全て税込)をラインアップする。

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仏ロレアルとフェイスブック社がタッグ インスタグラムショッピングにモディフェイス社のバーチャルメイク機能を導入

 化粧品最大手の仏ロレアルグループ(L'OREAL)とフェイスブック社は、ロレアル傘下のモディフェイスとの技術プラットフォームの統合を発表した。統合により、AR(拡張現実)によるバーチャルメイク機能がインスタグラムショッピングで利用可能となる。ロレアルブランドの「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX PROFESSIONAL MAKEUP)」「アーバンディケィ(URBAN DECAY)」「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」「ランコム(LANCOME)」のリップ製品から実装し、今後もブランドの追加や他のカテゴリーも順次展開する予定だ。

 フェイスブックが提供するARフィルター“スパークAR”とモディフェイスは、ARによるバーチャルメイク機能の質と精度を高めるために、モディフェイスが開発した技術をインスタグラムショップ上で提供。消費者はブランドのインスタグラムページを閲覧し、購入前にバーチャルで試すことができる。 モディフェイスのパラム・アラービCEOは、「当社は10年以上にわたり、AR技術のパイオニアとしてリアルで精度の高いバーチャルメイク機能の体験を開発してきた。ソーシャルコマースが消費者にとってますます重要になっている今、フェイスブックとの新たなステップは、インスタグラムでのビューティ製品の買い物をより便利に、簡単に、そして楽しくすることに貢献するだろう」とコメントした。

 また、フェイスブック スパークARの責任者であるスー・ヤング氏は、「AR によるトライオン機能は、フェイスブックの新しい試み。本機能により人々はより自信を持ってオンラインで買い物ができるようになる。ロレアルとの新たな統合により、消費者は自身が好きなブランドのインスタグラムから、より一層パーソナルな購買体験を期待できるようになる」と述べた。

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「ギャップ」、英国とアイルランドの全店舗を閉鎖 伊仏では店舗売却へ

 「ギャップ(GAP)」は6月30日、英国とアイルランドで展開する直営店やアウトレットストアを全て閉店すると発表した。対象となるのは81店で、8月から9月末までに閉店するが、EC事業は継続する。またフランスとイタリアでも、店舗売却に向けて協議中だという。

 同ブランドは1987年に英国に出店し、欧州市場に初進出。2006年にはアイルランドに出店した。その後も店舗数を増やし、20年には欧州で137店を運営していたが、21年1月末では117店となっている。現在フランスに直営店を21店、イタリアに同じく11店を構えている。フランスの店舗は、FIBグループ(FIB GROUP)のハーマイオニー・ピープル・アンド・ブランズ(HERMIONE PEOPLE AND BRANDS)と10月を目処に売却交渉を進めており、イタリアでも買い手候補と協議中だとしている。

 「ギャップ」の担当者によると、北米ビジネスの21年2~4月期の売り上げは19年の同期間に比べ9%伸び、堅調に推移している。その一方で、グローバルの業績は同1%減となり、海外事業の見直しに至ったという(ともに既存店ベース)。

 「ギャップ」のほか、「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」や「オールドネイビー(OLD NAVY)」などを擁するギャップ社は、23年までの中期経営計画「パワープラン2023(POWER PLAN 2023)」を20年10月に発表。その中で、同社は「ギャップ」と「バナナ・リパブリック」の北米の店舗およそ350店を閉じる計画を明らかにしている。また「イギリス、アイルランド、フランス、イタリアの約120店については、21年7月までに外部と提携することを検討中だ」とコメントしていた。

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良品計画次期社長にファストリ出身の堂前宣夫専務が昇格

 「無印良品」を運営する良品計画は2日、9月1日付で堂前宣夫専務が社長に昇格すると発表した。松崎暁・現社長は代表権のない副会長となる。堂前新社長が指揮を執る9月からの新年度を“第2創業”と位置づけ、今月21日には新中期経営計画を発表する。

 堂前新社長は1969年1月25日生まれの52歳。2019年に良品計画に入社する前は、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経てファーストリテイリングに勤め、柳井正会長兼社長の右腕的存在として知られていた。19年に良品計画入社の後、20年から現職。

 松崎社長は2日に開かれた22年8月期第3四半期決算会見で堂前氏を後任に選んだ理由について聞かれ、「若手社員が3年間で店長になる仕組みを整えるなど、(堂前氏の手腕で)人材育成が進んだ」点を回答。「第2創業として何がわれわれのやるべきことなのかを考え、よりお客さまの生活圏に近づくとともに、引き続き人材育成の面でも期待したい」と語った。

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「キディル」は「普通の服は二度と作らない」 強い服を求めてたどり着いた“純粋な狂気”

 末安弘明デザイナーが手掛ける「キディル(KIDILL)」が、2022年春夏コレクションをパリ・メンズ・ファッション・ウイークで発表した。今季のテーマは“Innocence(純粋性)”。東京・赤坂の草月会館内にある、イサム・ノグチが手掛けた石庭「天国」を舞台に、いつも以上に強く、狂気に満ちたパンクスタイルを披露した。末安デザイナーは「コロナが直撃した去年の春夏は、(型数減らすなど)弱気になっていた。つまんなくて、ただの服になっちゃっていた。それを二度と繰り返したくなくて、とにかく強いものを作りたかった」と今シーズンに込めた思いを語った。

アーティストとのコラボで
“純粋性”を増幅

 欲求のままに制作活動を続ける複数のアーティストとコラボし、コレクションの“純粋性”を追い求めた。英国人アーティストのトレヴァー・ブラウン(Trevor Brown)は、口紅をいびつに塗った少女や首を落としたラブドールや、きのこの笠を被り裸で祈りを捧げる子供など、グロテスクなモチーフをポップに描くタッチを得意としている。彼の作品をオーバーサイズのスエットに大きくプリントしたり、総柄のスーツにしたりして、「キディル」のパンキッシュなスタイルにおどろおどろしさを添える。ロープアーティスト、ハジメ・キノコとの協業では、素肌やTシャツの上から緑やピンクの縄で緊縛したダイレクトなボンテージスタイルを提案。一見不自由に見えるが、「縛る者と縛られる者との信頼の形」とも解釈でき、テーマの“純粋性”を象徴している。その上からスプレーを吹きかけたり、無数のファスナーを付けたり、強いダメージ加工を施したりして、末安デザイナー自身の創作意欲もぶつけた。純粋さを表現するには要素が多いように感じたが、「これが作りたい」「この服を見てほしい」という“純粋”な感情は、ひしひしと伝わってきた。

 インスタレーションの途中には、世界的ノイズミュージックバンド非常階段のボーカルJUNKOが登場。「叫び」という本能的な行動を通して、“難しく考えず、思いのままに表現しよう”というメッセージを届けた。

 コロナを経験したからこそ、フィジカルでの発表に強くこだわる。「生の方がよくないっすか?映像だけ作って配信するよりも、リアルでやったほうが楽しいし、その方が意義があると信じてます。来年1月はパリでやれると思う。そこでも、テンションあがるものを作るだけです」。

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まだ、あなたが知らないニューヨーク最新トレンド 参加型デジタル・リセール市場がファストファッションを抜く?

Online Resale Market Sees a Big Jump During Covid

 ニューヨークのファッション業界で活躍するクリエイティブ・ディレクター、メイ(May)と、仕事仲間でファッションエディターのスティービー(Stevie)による連載、第19回。“You’d Better Be Handsome”では、セレブ情報に敏感なレイチェル(Rachel)も加わって、ニューヨークのトレンドや新常識について毎回トーク。18歳以上のワクチン接種者が70%(ファイザーまたはモデルナのワクチンの場合、2回目を打って2週間経ったら正式に”ワクチン接種完了者、Fully Vaccinated”のスタンスになれるが、この数字には1回だけの接種者も含まれている)を超えたニューヨークは、街に人が戻ってきた!と実感する日々。6月15日には花火まで上がって、これからは社交場の制限、収容人数の制限、追跡のための接触記録といったガイダンスや、ジムやレストラン、娯楽施設での人数制限は任意となることに。今回は近々ファストファッションを抜くと言われているリセール市場についてトーク。

メイ:今朝オフィスの下のスターバックスに寄ったら何かがいつもと違う感じがして。なんでかな?と思ったら、久しぶりにカフェの中に座っている客が何人かいたからだった。

スティービー:確かに去年の3月からずっとテイクアウトのみだったから。オーダーも外で、受け取るのも外で、という期間も長かったしね。

レイチェル:スターバックスのドアには、「ワクチン接種完了者は店内でのマスク着用は不要」と張り出されている。

メイ:レストランも夜遅くまで営業ができるようになって、結構賑わっているのでは?

スティービー:突然、「外ではマスクしなくてもいい」と5月に言われ、さらに「スーパーの中でもしなくてもいい」と言われても、もう少しゆっくり戻してもいいのでは?という気がするけど、この展開の早さがアメリカ的。

レイチェル:6月15日には、ワクチンを少なくとも1回は受けた大人が70%を超えたことで、突然クオモ知事が解禁宣言もしたし。花火まで上がって、なんだかみんなお祭り気分。

メイ:久々に外食するからか、外食ってお金かかるなーって改めて感じる今日この頃。でも自分では絶対に作らない手の込んだお料理とかカクテルとか、人にサービスしてもらえるオプションがあるってありがたい。

スティービー:実際に外食の値段、ワインの価格、それに生活全般の値段が上がっている。このインフレ、しばらく続くらしい。そんなこと関係なく街は毎晩盛り上がっているけど。レストランも引き続き、外にテーブルを出せるようになったからかもね。

消えていくシェアビジネスのスパーク

メイ:昨年3月、どのビジネスも大打撃を受けたと思うけど、なかでも気の毒だったのはシェアビジネス。オフィスにも行かない日々が続いたし、感染が怖くてウーバー(UBER)にも乗らなかったし。

スティービー:実際に中古車がすごく売れたらしいし、今年になって中古車の値段が益々上がっている。飛行機を避けていた期間が長かったから。自転車だっていまだに手に入るまで数カ月待ちだしね。

レイチェル:コロナ中で、ウーバーに乗る人が極端に減って、ドライバーも減ったし、値段が上がるのは仕方ないと思っていた。でもこんなに街に人が戻ってきても、以前の2〜3倍するからびっくり。

メイ:先日も大雨だったし、オフィスからウーバーで帰宅しようと思ったら48ドル(約5300円)と表示されて諦めて地下鉄で帰った。ちなみにリフト(LYFT)だと驚きの98ドル(約1万800円)だった!以前だったら安いときは15ドル(約1600円)くらい、高いときでも25ドル(約2600円)くらいで帰宅できたのに。マンハッタンからJFK空港まで行くのに250ドル(約2万7500円)かかったという人までいて、気軽にアプリで車を呼ぶのはもうできないかも。

スティービー:ウーバーを始めとするシリコンバレーのスタートアップ系のシェアビジネスは、最初はメンバーを増やすために値段を下げて特典を付けたりと、消費者にとっておいしいスパークが以前はたくさんあった。投資された多額の資金の一部が消費者にまで届いたというか。でもそういう時代はコロナ期間中に清算されて体制が変わった。ウーバーやリフトは、この1年で値段が実際に40%アップしたらしいから。逆に収益は上がってきているらしいけど。

レイチェル:そういうスタートアップ系の会社のサービスを、私たちは「ミレニアル・ライフスタイル援助」と呼んで楽しませていただいたけど、おいしい話は確実に減ってきているのを実感する日々。

スティービー:要するに、アプリさえダウンロードして会員になれば便利なサービスが低価格で受けられた。一時はランドリーサービス、家のクリーンアップ、ドッグウオーキングとか、市場価格より断然安い費用で提供されていた。

メイ:コロナの最初は苦戦していたエアビーアンドビー(AIRBNB)も、家にずっとこもってられない人たちが長期で借りたりして、かなり好調な1年だったはず。昨年12月に株式公開までして、予想以上の値段もついたよね?

レイチェル:エアビーアンドビーもこの1年で平均価格が35%アップしたらしいけど。私もこの春ニューヨーク州北部に泊まりに行ったときに利用したけど、いくら一軒家とはいえホテルのように掃除してくれるわけでもないし、プールが付いているわけでもないのに、高いなーと考えてしまった。特に今ってホテルは安いからね。 

スティービー:シェアビジネスのリーダー格と言えばウィーワーク(WEWORK)だったよね?彼らが2017年に元ロード&テイラーの歴史あるビル(6万1300平米)を購入したときは、僕の周りでも、あそこにオフィスを借りたいという人が結構いた。でも結局去年の3月にアマゾンに売られている。あんなにキラキラ輝いていたのが嘘みたい。展開が早いっていうか。

急成長するオンライン・リセール市場

メイ:シェアビジネスに変わって今株式上場が盛んなのは、何と言ってもオンライン系のリセール企業よね。

スティービー:ハイエンドな服はもちろん、バッグや時計も扱うザ・リアルリアル(THEREALREAL)は2019年6月に上場しているし、コレクターズアイテムで人気のストックエックス(STOCK X)は今年5月に上場したばかり。以前のIPOの話題はシェアビジネスが主だったとしたら、最近はリセール企業に移行している。

メイ:そういえば手作りやビンテージの物販サイト、エッツィ(ETSY)も6月に入ってディポップ(DEPOP)というイギリスのオンラインマーケットプレイスを16億ドル(約1760億円)で買収しているし。というか、デポップって、リセールサイトって言っていいの?

レイチェル:元々は雑誌「ピッグ(PIG)」の読者のためのソーシャルメディアプラットホームがマーケットプレイスへと進化したもの、かな。

スティービー:従来の古着屋や店舗中心の委託販売、そしてオンライン中心のリセール市場を引っくるめて「セカンドハンド市場」とも呼ばれているけど、なかでもリセール市場の規模は2019年に70億ドル(約7700億円)だったのが、21年には330億ドル(約3兆6300億円)、24年にはなんと360億ドル(約3兆9600億円)になると予測されている。セカンドハンド市場全体では、24年には640億ドル(7兆300億円)への成長。さらに29年にはリセールだけで440億ドル(約4兆8350億円)へと成長、 ファストファッション市場の430億ドル(約4兆7250億円)を抜くと推測されている。

メイ:ビックリ!新しく作らなくも、世の中(みんなのクロゼット)の中には、たくさんの物であふれているってこと?すでにあるものをシステム化していくのってアメリカ人が得意とするところだし。

レイチェル:昔からローカルレベルでは、バッファロー エクスチェンジ(BUFFALO EXCHANGE)やビーコンズクロゼット(BEACON’S CLOSET)、そして数多くのチャリティショップなんかがあるけど、欲しいものを探すにはかなり頑張らないといけなかったから、オンラインで検索できたら断然ラクよね。

スティービー:09年に創業し、20年には1億8600万ドル(約200億円)の売り上げを記録したスレッドアップ(THREDUP)も、今年3月に上場している。スレッドアップのウェブ上に興味深いレポートがいろいろアップされているんだけど、去年の3月からステイホームになって店舗が閉まってしまったときもオンラインのリセールはぐんぐん伸びている。

メイ:実際に自分にはもう必要なくなったけど、ごみにするにはもったいないようなものを他の誰かが買ってくれるってありがたいこと。ものによっては、かなり儲けている人もいるんじゃない?

スティービー:スニーカーとかは、正規で買うと100ドル(約1万1000円)くらいなのに、それをリセール市場に出すと人気のものだと何倍にもなったり。「ディオール(DIOR)」と“エアジョーダン”のコラボスニーカーとかは現在1万73ドル(約111万7000円)で取引されている。ストックXだと、本物の株のようにそのときの人気に合わせて値段が変動するのがおもしろい。

メイ:私も家にいる時間が非常に長かった去年の夏くらいから、もう着ないような服やバッグ、ジュエリーまでザ・リアルリアルに売って、結構なお小遣いになったよ。フェイスタイムで売りたいものを見せたら、大体の値段を教えてくれるというシステム。途中からそれも面倒になったので、とりあえず一気にピックアップしに来てもらっていたけど、ショップに持ち込んでその場で鑑定もしてくれるし。

レイチェル:私の友人の話だけど、彼女のお母様が亡くなって、大事な品を選んだ後、引き取り手が見つからなかった残りの品々を、ポッシュマーク(POSHMARK)のアプリで売ったらしい。出品がなにしろ手軽にできるらしいから。アイテムがたくさんあるときは本当に便利みたい。この1年は引っ越しした人たちも多かったし。そういうときって要らないものがいっぱい出てくるよね。

スティービー:ポッシュマーク、一時はニューヨークの地下鉄内でもけっこう広告を打っていたよね?米国、カナダ、オーストラリアに7000万人を超えるメンバーがいて、2億点のアイテムが売り買いされているという。どれくらい大きな倉庫があるのかが想像できない。

メイ:ポッシュマークも今年1月に株式上場している。初日の株価が初値から140%伸びてて盛り上がっていた。従来の小売りのスタイルが小売り側からの一方的な提案だとしたら、ポッシュマークやディポップ、そしてスレッドアップも、ただ買い物をするというよりはコミュニティー内でのやり取りを楽しむ、相互的なコミュニケーションを生み出している。ソーシャルメディアと小売りのいいとこ取り、みたいな?

レイチェル:最近は、ソーシャルメディアのスナップチャット(SNAPCHAT)と組んで、「ポッシュマークミニ」というスナップチャット上で開催する“ソーシャルショッピング”というのがミレニアルやZ世代では流行っているらしい。 

メイ:友達と買い物に一緒に行く、みたいな感じかな?最近バーニーズ(BARNEYS NEW YORK)もないし、オープニング セレモニー(OPENING CEREMONY)もないし、次々とリテールが消えていくなかで、そういう場がなくなっていっているのは確か。最後に友達とショッピングに行ったのがすごい昔になってしまった。

サステイナビリテをアピール

スティービー:とはいえ、人が着たものを着るということや、ファッション業界人として新しいものを買わないことに抵抗がある人も多いのでは?ファッション業界で稼いでいるものとしては、自分も積極的にファッションを買うことでファッション業界をサポートしているつもりではあるけど。

メイ:確かに新品というか、シーズンものを全く追わない人ばかりになったら、ファッション界はどうしたらいいやら。ただ、シーズンが過ぎたからと言って商品を捨てたり、焼いたりするのは環境のことはもちろん、不必要な慣習でもあるから、最初から作り過ぎないことが大事だけど、そうは言ってもモノって増えるし。

レイチェル: そもそもミレニアルやZ世代は、モノがあふれている中で育って、そこまでモノを必要としていない。気になるスタイルやインフルエンサーはいて、そういう格好をしたいのだけど、だからと言ってこのブランドじゃないとダメっていうのはスニーカーくらい。生活費も学費も高いし、服代は節約したいところじゃないかな。

メイ:スレッドアップのウェブにも書かれていたけど、コロナによるロックダウンがリセール市場に拍車を掛けたってことらしい。コロナ期間中に、50%の人がコロナ前よりもクローゼットを整理したという結果も。

レイチェル:私も数日かけてかなり減らした記憶が。家にいる時間が長かったから、家を心地良くしたいという気持ちも手伝って。そういう人が多かったというのはわかる。

スティービー:これもスレッドアップのレポートだけど、24歳以下のZ世代がリセール市場への参加率が最も増えている。彼らの80%が古着を買うことにためらいはなく、90%が節約するために古着を買うと答えている。

メイ:このリセール市場の急成長の背景には、ネットフリックス(NETFLIX)シリーズでも人気のコンマリこと近藤麻里恵の存在が大きいよね?アメリカって大都会以外は、家も大きいし、捨てなくてもなんとかなるからもう着ない服とかが貯まっている人がたくさんいるとは予想がつく。誰かが着てくれると思ったら、自分がときめかなくなった服にさよならしやすくなるはず。

スティービー:コレクターではない限り、いらなくなったものを売って、必要なものを買う。ヘルシーな循環と言える。その行為そのものが新しいソーシャルアクティビティーなのかもね。昔自分たちでフリマに出店したこととかを思い出すな。お金というよりは、みんなで集まって自分のお気に入りとかを売ったり、交換したり、その行為そのものが楽しかった。

メイ:教会のチャリティーや学校への寄付のためのオークションとか。そもそもリサイクルするということは本来、アメリカの文化に根付いていたことかもしれない。

レイチェル:そういえば最近、ブルックリンの近所を歩いていて、いらなくなった服がポーチ(玄関先)に置かれているのを見かけなくなったような気がする。以前は新品同然の靴とか、悪くないTシャツとか、味の出た「バブアー(BARBOUR)」のコートまで、誰かもらってくださいと言わんばかりにものが置かれてたんだけどね。ポーチに置かずに、ポッシュマークとかに出品しているのかもね?

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まだ、あなたが知らないニューヨーク最新トレンド 参加型デジタル・リセール市場がファストファッションを抜く?

Online Resale Market Sees a Big Jump During Covid

 ニューヨークのファッション業界で活躍するクリエイティブ・ディレクター、メイ(May)と、仕事仲間でファッションエディターのスティービー(Stevie)による連載、第19回。“You’d Better Be Handsome”では、セレブ情報に敏感なレイチェル(Rachel)も加わって、ニューヨークのトレンドや新常識について毎回トーク。18歳以上のワクチン接種者が70%(ファイザーまたはモデルナのワクチンの場合、2回目を打って2週間経ったら正式に”ワクチン接種完了者、Fully Vaccinated”のスタンスになれるが、この数字には1回だけの接種者も含まれている)を超えたニューヨークは、街に人が戻ってきた!と実感する日々。6月15日には花火まで上がって、これからは社交場の制限、収容人数の制限、追跡のための接触記録といったガイダンスや、ジムやレストラン、娯楽施設での人数制限は任意となることに。今回は近々ファストファッションを抜くと言われているリセール市場についてトーク。

メイ:今朝オフィスの下のスターバックスに寄ったら何かがいつもと違う感じがして。なんでかな?と思ったら、久しぶりにカフェの中に座っている客が何人かいたからだった。

スティービー:確かに去年の3月からずっとテイクアウトのみだったから。オーダーも外で、受け取るのも外で、という期間も長かったしね。

レイチェル:スターバックスのドアには、「ワクチン接種完了者は店内でのマスク着用は不要」と張り出されている。

メイ:レストランも夜遅くまで営業ができるようになって、結構賑わっているのでは?

スティービー:突然、「外ではマスクしなくてもいい」と5月に言われ、さらに「スーパーの中でもしなくてもいい」と言われても、もう少しゆっくり戻してもいいのでは?という気がするけど、この展開の早さがアメリカ的。

レイチェル:6月15日には、ワクチンを少なくとも1回は受けた大人が70%を超えたことで、突然クオモ知事が解禁宣言もしたし。花火まで上がって、なんだかみんなお祭り気分。

メイ:久々に外食するからか、外食ってお金かかるなーって改めて感じる今日この頃。でも自分では絶対に作らない手の込んだお料理とかカクテルとか、人にサービスしてもらえるオプションがあるってありがたい。

スティービー:実際に外食の値段、ワインの価格、それに生活全般の値段が上がっている。このインフレ、しばらく続くらしい。そんなこと関係なく街は毎晩盛り上がっているけど。レストランも引き続き、外にテーブルを出せるようになったからかもね。

消えていくシェアビジネスのスパーク

メイ:昨年3月、どのビジネスも大打撃を受けたと思うけど、なかでも気の毒だったのはシェアビジネス。オフィスにも行かない日々が続いたし、感染が怖くてウーバー(UBER)にも乗らなかったし。

スティービー:実際に中古車がすごく売れたらしいし、今年になって中古車の値段が益々上がっている。飛行機を避けていた期間が長かったから。自転車だっていまだに手に入るまで数カ月待ちだしね。

レイチェル:コロナ中で、ウーバーに乗る人が極端に減って、ドライバーも減ったし、値段が上がるのは仕方ないと思っていた。でもこんなに街に人が戻ってきても、以前の2〜3倍するからびっくり。

メイ:先日も大雨だったし、オフィスからウーバーで帰宅しようと思ったら48ドル(約5300円)と表示されて諦めて地下鉄で帰った。ちなみにリフト(LYFT)だと驚きの98ドル(約1万800円)だった!以前だったら安いときは15ドル(約1600円)くらい、高いときでも25ドル(約2600円)くらいで帰宅できたのに。マンハッタンからJFK空港まで行くのに250ドル(約2万7500円)かかったという人までいて、気軽にアプリで車を呼ぶのはもうできないかも。

スティービー:ウーバーを始めとするシリコンバレーのスタートアップ系のシェアビジネスは、最初はメンバーを増やすために値段を下げて特典を付けたりと、消費者にとっておいしいスパークが以前はたくさんあった。投資された多額の資金の一部が消費者にまで届いたというか。でもそういう時代はコロナ期間中に清算されて体制が変わった。ウーバーやリフトは、この1年で値段が実際に40%アップしたらしいから。逆に収益は上がってきているらしいけど。

レイチェル:そういうスタートアップ系の会社のサービスを、私たちは「ミレニアル・ライフスタイル援助」と呼んで楽しませていただいたけど、おいしい話は確実に減ってきているのを実感する日々。

スティービー:要するに、アプリさえダウンロードして会員になれば便利なサービスが低価格で受けられた。一時はランドリーサービス、家のクリーンアップ、ドッグウオーキングとか、市場価格より断然安い費用で提供されていた。

メイ:コロナの最初は苦戦していたエアビーアンドビー(AIRBNB)も、家にずっとこもってられない人たちが長期で借りたりして、かなり好調な1年だったはず。昨年12月に株式公開までして、予想以上の値段もついたよね?

レイチェル:エアビーアンドビーもこの1年で平均価格が35%アップしたらしいけど。私もこの春ニューヨーク州北部に泊まりに行ったときに利用したけど、いくら一軒家とはいえホテルのように掃除してくれるわけでもないし、プールが付いているわけでもないのに、高いなーと考えてしまった。特に今ってホテルは安いからね。 

スティービー:シェアビジネスのリーダー格と言えばウィーワーク(WEWORK)だったよね?彼らが2017年に元ロード&テイラーの歴史あるビル(6万1300平米)を購入したときは、僕の周りでも、あそこにオフィスを借りたいという人が結構いた。でも結局去年の3月にアマゾンに売られている。あんなにキラキラ輝いていたのが嘘みたい。展開が早いっていうか。

急成長するオンライン・リセール市場

メイ:シェアビジネスに変わって今株式上場が盛んなのは、何と言ってもオンライン系のリセール企業よね。

スティービー:ハイエンドな服はもちろん、バッグや時計も扱うザ・リアルリアル(THEREALREAL)は2019年6月に上場しているし、コレクターズアイテムで人気のストックエックス(STOCK X)は今年5月に上場したばかり。以前のIPOの話題はシェアビジネスが主だったとしたら、最近はリセール企業に移行している。

メイ:そういえば手作りやビンテージの物販サイト、エッツィ(ETSY)も6月に入ってディポップ(DEPOP)というイギリスのオンラインマーケットプレイスを16億ドル(約1760億円)で買収しているし。というか、デポップって、リセールサイトって言っていいの?

レイチェル:元々は雑誌「ピッグ(PIG)」の読者のためのソーシャルメディアプラットホームがマーケットプレイスへと進化したもの、かな。

スティービー:従来の古着屋や店舗中心の委託販売、そしてオンライン中心のリセール市場を引っくるめて「セカンドハンド市場」とも呼ばれているけど、なかでもリセール市場の規模は2019年に70億ドル(約7700億円)だったのが、21年には330億ドル(約3兆6300億円)、24年にはなんと360億ドル(約3兆9600億円)になると予測されている。セカンドハンド市場全体では、24年には640億ドル(7兆300億円)への成長。さらに29年にはリセールだけで440億ドル(約4兆8350億円)へと成長、 ファストファッション市場の430億ドル(約4兆7250億円)を抜くと推測されている。

メイ:ビックリ!新しく作らなくも、世の中(みんなのクロゼット)の中には、たくさんの物であふれているってこと?すでにあるものをシステム化していくのってアメリカ人が得意とするところだし。

レイチェル:昔からローカルレベルでは、バッファロー エクスチェンジ(BUFFALO EXCHANGE)やビーコンズクロゼット(BEACON’S CLOSET)、そして数多くのチャリティショップなんかがあるけど、欲しいものを探すにはかなり頑張らないといけなかったから、オンラインで検索できたら断然ラクよね。

スティービー:09年に創業し、20年には1億8600万ドル(約200億円)の売り上げを記録したスレッドアップ(THREDUP)も、今年3月に上場している。スレッドアップのウェブ上に興味深いレポートがいろいろアップされているんだけど、去年の3月からステイホームになって店舗が閉まってしまったときもオンラインのリセールはぐんぐん伸びている。

メイ:実際に自分にはもう必要なくなったけど、ごみにするにはもったいないようなものを他の誰かが買ってくれるってありがたいこと。ものによっては、かなり儲けている人もいるんじゃない?

スティービー:スニーカーとかは、正規で買うと100ドル(約1万1000円)くらいなのに、それをリセール市場に出すと人気のものだと何倍にもなったり。「ディオール(DIOR)」と“エアジョーダン”のコラボスニーカーとかは現在1万73ドル(約111万7000円)で取引されている。ストックXだと、本物の株のようにそのときの人気に合わせて値段が変動するのがおもしろい。

メイ:私も家にいる時間が非常に長かった去年の夏くらいから、もう着ないような服やバッグ、ジュエリーまでザ・リアルリアルに売って、結構なお小遣いになったよ。フェイスタイムで売りたいものを見せたら、大体の値段を教えてくれるというシステム。途中からそれも面倒になったので、とりあえず一気にピックアップしに来てもらっていたけど、ショップに持ち込んでその場で鑑定もしてくれるし。

レイチェル:私の友人の話だけど、彼女のお母様が亡くなって、大事な品を選んだ後、引き取り手が見つからなかった残りの品々を、ポッシュマーク(POSHMARK)のアプリで売ったらしい。出品がなにしろ手軽にできるらしいから。アイテムがたくさんあるときは本当に便利みたい。この1年は引っ越しした人たちも多かったし。そういうときって要らないものがいっぱい出てくるよね。

スティービー:ポッシュマーク、一時はニューヨークの地下鉄内でもけっこう広告を打っていたよね?米国、カナダ、オーストラリアに7000万人を超えるメンバーがいて、2億点のアイテムが売り買いされているという。どれくらい大きな倉庫があるのかが想像できない。

メイ:ポッシュマークも今年1月に株式上場している。初日の株価が初値から140%伸びてて盛り上がっていた。従来の小売りのスタイルが小売り側からの一方的な提案だとしたら、ポッシュマークやディポップ、そしてスレッドアップも、ただ買い物をするというよりはコミュニティー内でのやり取りを楽しむ、相互的なコミュニケーションを生み出している。ソーシャルメディアと小売りのいいとこ取り、みたいな?

レイチェル:最近は、ソーシャルメディアのスナップチャット(SNAPCHAT)と組んで、「ポッシュマークミニ」というスナップチャット上で開催する“ソーシャルショッピング”というのがミレニアルやZ世代では流行っているらしい。 

メイ:友達と買い物に一緒に行く、みたいな感じかな?最近バーニーズ(BARNEYS NEW YORK)もないし、オープニング セレモニー(OPENING CEREMONY)もないし、次々とリテールが消えていくなかで、そういう場がなくなっていっているのは確か。最後に友達とショッピングに行ったのがすごい昔になってしまった。

サステイナビリテをアピール

スティービー:とはいえ、人が着たものを着るということや、ファッション業界人として新しいものを買わないことに抵抗がある人も多いのでは?ファッション業界で稼いでいるものとしては、自分も積極的にファッションを買うことでファッション業界をサポートしているつもりではあるけど。

メイ:確かに新品というか、シーズンものを全く追わない人ばかりになったら、ファッション界はどうしたらいいやら。ただ、シーズンが過ぎたからと言って商品を捨てたり、焼いたりするのは環境のことはもちろん、不必要な慣習でもあるから、最初から作り過ぎないことが大事だけど、そうは言ってもモノって増えるし。

レイチェル: そもそもミレニアルやZ世代は、モノがあふれている中で育って、そこまでモノを必要としていない。気になるスタイルやインフルエンサーはいて、そういう格好をしたいのだけど、だからと言ってこのブランドじゃないとダメっていうのはスニーカーくらい。生活費も学費も高いし、服代は節約したいところじゃないかな。

メイ:スレッドアップのウェブにも書かれていたけど、コロナによるロックダウンがリセール市場に拍車を掛けたってことらしい。コロナ期間中に、50%の人がコロナ前よりもクローゼットを整理したという結果も。

レイチェル:私も数日かけてかなり減らした記憶が。家にいる時間が長かったから、家を心地良くしたいという気持ちも手伝って。そういう人が多かったというのはわかる。

スティービー:これもスレッドアップのレポートだけど、24歳以下のZ世代がリセール市場への参加率が最も増えている。彼らの80%が古着を買うことにためらいはなく、90%が節約するために古着を買うと答えている。

メイ:このリセール市場の急成長の背景には、ネットフリックス(NETFLIX)シリーズでも人気のコンマリこと近藤麻里恵の存在が大きいよね?アメリカって大都会以外は、家も大きいし、捨てなくてもなんとかなるからもう着ない服とかが貯まっている人がたくさんいるとは予想がつく。誰かが着てくれると思ったら、自分がときめかなくなった服にさよならしやすくなるはず。

スティービー:コレクターではない限り、いらなくなったものを売って、必要なものを買う。ヘルシーな循環と言える。その行為そのものが新しいソーシャルアクティビティーなのかもね。昔自分たちでフリマに出店したこととかを思い出すな。お金というよりは、みんなで集まって自分のお気に入りとかを売ったり、交換したり、その行為そのものが楽しかった。

メイ:教会のチャリティーや学校への寄付のためのオークションとか。そもそもリサイクルするということは本来、アメリカの文化に根付いていたことかもしれない。

レイチェル:そういえば最近、ブルックリンの近所を歩いていて、いらなくなった服がポーチ(玄関先)に置かれているのを見かけなくなったような気がする。以前は新品同然の靴とか、悪くないTシャツとか、味の出た「バブアー(BARBOUR)」のコートまで、誰かもらってくださいと言わんばかりにものが置かれてたんだけどね。ポーチに置かずに、ポッシュマークとかに出品しているのかもね?

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グレン・マーティンスによる新生「ディーゼル」 4つの章で見せたブランドの新境地

 「ディーゼル(DIESEL)」が2022年春夏ミラノ・コレクションをショートフィルムで発表した。昨年10月にクリエイティブ・ディレクターに就任したグレン・マーティンス(Glenn Martens)のデビューコレクションだ。若々しく、楽しみにあふれるムードを継続しながら、実験的な手法で「ディーゼル」を新たなフェーズへと導く。

デニムの新境地を見せる
4つの章

 映画監督のフランク・ルボン(Frank Lebon)と共同制作したショートフィルムは、赤髪の女性モデルが主人公。“ハウスパーティ”“ロード”“エレベーター”“エイリアン”の4章で構成した、夢と現実を行き交うようなストーリーだ。

もっともクリーンな
デニムコレクション

 「ディーゼル」はブランドのコアアイテムとしてデニムを発信し続けている。今シーズンから資源利用を最小限に抑えてデニムを生産するプロジェクト“ディーゼル ライブラリー(DIESEL LIBRARY)”を始動。オーガニック繊維やリサイクル繊維、メッキ不使用のレザーパッチや非亜鉛処理のメタルボタンなどの低負荷素材と、水や化学薬品の使用を削減した新技術による加工を採用し、環境に配慮したデニム作りを行う。ストレートをベースとした普遍的なカッティングと、ブラックやグレー、ミディアムブルー、アシッドウォッシュブルーといったベーシックな色をメインに、パンツからジャケット、トップス、スカートまで、シーズンを問わず長く使えるアイテムを用意。プロジェクト全体のうち50%は定番品として継続していく。

僕らはラグジュアリーじゃない
より汎用的で楽しいブランドへ

WWD:どんなコレクションを目指した?

グレン・マーティンス(以下、グレン):「ディーゼル」というブランドをたたえるコレクションだ。「ディーゼル」のデニムは誰もが知っていて、みんなが着ているアイテム。いわば世界的な言語だ。そのヘリテージを自分なりに解釈し、4つ章に分けて発信した。いずれもアクティブで、ファンで、ジョイフルで、セクシー。そして今まで以上に着やすく、汎用性のあるコレクションになっている。

WWD:ユニークな映像にした意図は?

グレン:「ディーゼル」は、ラグジュアリー・ブランドとは違うし業界のメインストリームとも一線を画している。インディペンデントでオルタナティブな存在だ。だからこそ他のブランドにはできない、変わった映像を作りたかった。最終章に「エイリアン」と名付けたのも、そんな思いを込めている。

WWD:「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」と「ディーゼル」のデザインアプローチは異なる?

グレン:「Y/プロジェクト」はテーラードを主軸とした極めて実験的なブランド。一方「ディーゼル」は、デニムというキーアイテムを起点とするリアルで誰でも楽しめるストリート。今回は、異なるアイテムを縫い合わせた生地にコーティング加工を施したり、アーカイブ生地をアップサイクルしたりと、実験的な加工を中心に汎用性のあるスタイルの価値向上を目指した。それらはケーキに置かれたチェリーのように、コレクション全体に輝きを与える。

WWD:企業としての「ディーゼル」の魅力は?

グレン:ブランド創始者であるレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTBグループ会長の個性的なキャラクターかな。それが会社にも色濃く反映されていて、他にない企業になっている。あとは、活発で効率の良い社内コミュニケーション。物事がとてもスピーディに、そしてラディカルに進むんだ。僕は就任直後からサステナビリティの問題に着手して、6カ月で“ディーゼル ライブラリー”の開発に成功した。とても大きな企業だが、意思決定とアクションが早いのは何よりの強みだ。

WWD:大企業だからこそ、ビジネスが社会へもたらす影響も大きい。

グレン:大きな利益を生み出す会社のトップに立つのだから、企業活動が環境に及ぼす影響は絶対に考えなくてはいけない。「ディーゼル」のような世界的なブランドのトップは、単に服を作るだけではなく、責任を負うことが不可欠だ。

WWD:過去に「ディーゼル レッドタグ」で同ブランドと協業したが、当時と今で求められるクリエイションの違いは?

グレン:「ディーゼル レッドタグ」は、デザイナーそれぞれの視点から「ディーゼル」を捉え、シグネチャーと融合させてより個性的なコレクションを作ることがミッションだった。今は自分のブランドとの融合ではなく、実験から設計、生産まで、「ディーゼル」の一員として建設的なデザインを行う必要がある。

WWD:「ディーゼル」は若い世代の取り込みに成功しているブランドの一つ。あなたは今の若い世代をどのように分析し、どう洋服で表現している?

グレン:若い世代は、人生で何が起こっているのか、常にそれを知りたがっている。これはどの時代でも変わらない。そんな彼らに向けて自分ができるのは、とにかく楽しみながら洋服を作ること。コレクション映像の制作期間は、若いモデルと一緒に仕事ができて本当にワクワクしたし、彼らが「自分たちのお金でも買うくらい価値があるよ」とコレクションを評価してくれたこともうれしかった。これからも、僕自身が服作りを楽しみながら、そのマインドを届けていきたい。

問い合わせ先
ディーゼルジャパン
0120-55-1978

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ユナイテッドアローズが銀座と青山の店舗を相次いで閉店

 ユナイテッドアローズは、7月31日にユナイテッドアローズ 銀座店、8月1日にユナイテッドアローズ 青山 ウィメンズストアの営業を終了する。ユナイテッドアローズ 青山 ウィメンズストアは19年9月のオープンで、2年足らずでの閉店となる。閉店の理由について同社は「不採算店舗の見極めの一環」、当該店舗に代わる新店の予定については「特にない」と答えた。

 ユナイテッドアローズ 銀座店はマロニエゲート銀座1の1階・地下1階からなり、メンズとウィメンズを扱う。「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」のほか、「ソブリン(SOVEREIGN)」「アンルート(EN ROUTE)」「イウエン マトフ(AEWEN MATOPH)」「ロエフ(LOEFF)」などをラインアップする。

 ユナイテッドアローズ 青山 ウィメンズストアは、当時ユナイテッドアローズ傘下にあったイタリアのレザーブランド「フェリージ(FELISI)」の青山本店跡地にオープンした。ユナイテッドアローズ業態として、初の青山エリア出店店舗で、ウィメンズを訴求する位置付けにあった。1階にカフェバー「ユーエー バー アオヤマ(UA BAR AOYAMA)」を併設することも特徴だったが、同店も同日閉店する。

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アイアの萩島宏社長が死去 「ルーニィ」「ココディール」などを育てる

 「ルーニィ(LOUNIE)」「ココディール(COCO DEAL)」など婦人服の製造・卸・販売を手掛けるアイアの萩島宏社長が6月24日、死去した。76歳だった。

 萩島社長は茨城県水戸市生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業後、野村証券を経て71年、アイアの前身となる萩島商事を設立。アパレル事業では「ルーニィ」「ココディール」などを人気ブランドに育てた一方、ゲームなどのエンタメ事業も手掛けるなど、ユニークな経営手法で会社を成長させた。2004年に現社名に変更。21年は、同社の創立50周年イヤーだった。

 通夜および葬儀は近親者で執り行った。9月中旬には関係者向けに「お別れの会」が開かれる。

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再び旅する日を夢見て 「マックスマーラ」が南イタリアのリゾートで見せた現代のジェットセッタースタイル

 世界を自由に飛び回ることが難しい時を過ごす中、多くの人が人生を豊かにしてくれる旅という体験を渇望している。6月29日に南イタリアのイスキア島で発表された「マックスマーラ(MAX MARA)」の2022年リゾート・コレクションも、まさにそんな思いから生まれたものだった。ショー会場となったのは、ナポリ湾を望むホテル メッツァトーレ(Hotel Mezzatorre)のロマンチックな庭園。ヨーロッパとアメリカから招いたエディターやジャーナリスト、セレブリティー、インフルエンサーなど約90人の観客が見守る中で、再び旅する日を心待ちにする現代のジェットセッターのためのコレクションを披露した。

 「旅することを夢見ていた私はイギリスでクダウン中、旅について書かれた本をたくさん読み直した」と話すイアン・グリフィス(Ian Griffiths)=クリエイティブ・ディレクターは今季、1950年に発行されたアメリカ人作家トルーマン・カポーティ(Truman Capote)による旅行記「ローカル・カラー/観察記録(Local Color)」にインスピレーションを得た。その一章でイスキア島で過ごした4ヵ月について綴ったカポーティは、まだ旅が特別なものだった当時、半年ごとにパリでオートクチュールを仕立て、その間に地中海の隠れ家的なリゾートでバカンスを過ごす社交界の女性たちを“スワン(白鳥)”と呼んだ。そして、グリフィス=クリエイティブ・ディレクターは洗練された美しいものを追求し、きらびやかな世界を旅する彼女たちの姿からイメージをふくらませ、現代を生きる“スワン”を描いた。

 ファーストルックは、ブランドを象徴するアイテムの一つである“101801”コートと、腰下にギャザーを施したミニドレスのコーディネート。どちらも今季のキー素材である上質なテクニカルジャージーを用いることで、軽やかであると同時にシワになりにくく旅にぴったりなアイテムに仕上げている。また、サイドに深いスリットの入ったカフタン風のロングドレスやジュートソールのレースアップサンダル、ラタンやラフィアを使ったバッグ、ボストンなどリゾートトラベルを想起させるアイテムも数多く登場。一方、店頭に11月頃から並び始めることを考え、ブランドの新たなアイコンとなっているテディベアコートや同素材のブルゾンもラインアップする。

 全体を通して際立ったのは、ギャザーとハリのある素材感を生かしたフレアラインやベルスリーブなどのふんわりした構築的なシルエット。「パリのクチュールを着想源としていた『マックスマーラ』の50〜60年代のアーカイブデザインからヒントを得た。ただ、ダッチェスサテンのようなクチュールによく使われる素材ではなく、テクニカルな素材やスポーティーなディテールと掛け合わせたり、フルレングスだったスカート丈をミニで再解釈したりすることで、コンテンポラリーで若々しいエレガンスを表現した。スエットで多くの時間を過ごした後、またエレガントな着こなしを楽しみたいという女性たちの気持ちに応えたかった」という。

 ベージュやキャメル、白、黒といった落ち着いたカラーパレットに彩りを添えるのは、鮮やかな赤やフューシャ、そして優しいベビーピンク。「喜びに満ちた高揚感のある色合いは、“スワン”がパリで滞在していたオテル プラザ アテネ(Hotel Plaza Athenee)の外観を象徴するとともに、リサーチする中で彼女たちの写真にもよく写っていたゼラニウムのグラデーションからとったもの。それは、イスキア島のいたるところに見られる花々にも通じる」。

 また、2月に21-22年秋冬コレクションをデジタルで発表した際に「リアルなショーが恋しい」と話していたグリフィス=クリエイティブ・ディレクターは、「モデルからエディターもジャーナリストまでショーに携わるすべての人と同じように、私もさまざまな要素が一つになって魔法やエネルギーを生み出すショーを再開できる日を待ちわびていた」と明かす。

 一方、デジタルでは今回はあえてショーのライブ配信は行わず、イタリア人映画監督ジネヴラ・エルカン(Ginevra Elkann)の手がけたムービーを7月1日に公開した。その理由については「ルックやアイテムだけでなく、背景にあるストーリーやショーの高揚感、島の雰囲気を織り交ぜることで、現地でショーを見たゲストと同じ感覚を視聴者にも味わってもらいたかったから。シンプルでぜいたくなエレガンスと、世界ともう一度つながることへの強い思いを伝えたい」とコメント。エルカンは“スワン”の一人であったマレラ・アニェッリ(Marella Agnelli)の孫娘でもあり、そんな彼女の視点を通してカポーティの作品から広がる今シーズンのストーリーを完結させた。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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「ボス」の日本最大旗艦店が東京・銀座にオープン メイド・トゥ・メジャーのサービスも

 ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)は6月26日、東京・銀座の東急プラザ銀座内に日本最大の旗艦店「ボス ストア 銀座」を出店した。新コンセプトを採用した2層480平方メートルの店舗では、メンズ、ウィメンズ、アクセサリー、フレグランスなどを販売。2階には、メイド・トゥ・メジャーの専用スペースを設置し、顧客一人一人に合ったサービスを提供する。

 白、黒、ベージュが基調の内装は、大理石や木材、クローム素材を組み合わせた開放的で心地よい空間で、つり下げ式のウォールパネルやキューブ形の什器がモダンで洗練された雰囲気を醸し出している。

 ファサードや店内には、デジタルメディアウォールを設置してブランドのキャンペーン映像やコンテンツを紹介。

 旗艦店のオープンを記念し、フーディやシャツ、スイムウエアなどで構成する日本限定のカプセルコレクションを販売する。

問い合わせ先
ヒューゴ ボス
03-5774-7670

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かつての一大産業、“琉球パナマ”復活へ 帽子ブランド「メゾン バース」が那覇でオーダー会

 清原世太による帽子ブランド「メゾン バース(MAISON BIRTH)」は7月2〜4日、沖縄・那覇にあるセレクトショップの「プラント&ソイル(PLANT & SOIL)」で、“琉球パナマ”プロジェクトに焦点を当てたイベントを開催している。同プロジェクトは、1900年代初頭に沖縄に伝わり、一時は県内で泡盛や黒糖生産に次ぐ規模の産業だったという沖縄の帽子生産を「次代に継承し発展させていく」ことを目指した取り組みだ。

 “琉球パナマ”は、沖縄に自生するアダンの葉を職人(現地方言でボウシクマー)が一つ一つ編んで仕立てる帽子。1900年代の最盛期には「沖縄県内で2万人が帽子生産に従事していた」「イギリスやアメリカにも輸出していた」というが、「日中戦争やアダンの葉の乱獲で産業は衰退」。「2000年時点ではボウシクマーは3人にまで減少」していた。

 「メゾン バース」はそういった産業の歴史を明らかにするべく、10年から沖縄で文献調査やフィールドワークを実施。併せて、ワークショップを行って職人も育ててきたという。“琉球パナマ”を工芸品としてではなくファッションアイテムとしてブランド化し、帽子産業を活性化させることで、「沖縄で深刻化する若者の失業問題にも貢献していく」考え。

 「プラント&ソイル」でのイベントでは、21–22年秋冬物のオーダーを受け付ける。帽体の形や付属のリボンなどが選べ、イニシャルなどの刺しゅうも行う。同プロジェクトでポップアップイベントを実施するのは今回が初といい、今後、百貨店やセレクトショップでも同様のイベント開催を狙う。

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手洗い・消毒がマストな今こそ、魅惑の肉球ハンドを手に入れよ 【ニャンダフルなコスメたち】

 狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.3。今回のテーマは「肉球のような手」。いつの時代も猫の好きなパーツの上位にランクインしている肉球は、一度見たら触れずにはいられない魅力がてんこもり。あの“ぷにぷに”の正体から魅惑の“肉球ハンド”をかなえる方法まで、つらつらと考察。

猫の肉球は、世界中の人々を変態にさせる?

 「猫の肉球って、ぷにぷにしてかわいいですよね」。すでに猫と暮らしている人との会話では、当たり前すぎてあまり言われないが、猫好きな人からとてもよく言われるセリフである。

 そう、猫の肉球は、つねにTOP3に入るぐらい人気のパーツ。iPhoneにはすでに「猫狂いのヤバいやつ」ということがバレているので、インスタグラムやツイッターのフィードは常に猫関連記事や動画で埋め尽くされているのだが、「私は毎日、何匹の肉球を眺めているのだろう……」と、ふと気になり、インスタで「#猫の肉球」と検索してみると6530件もヒット。「#catpaws」では49万4000件にものぼり、ワールドワイドな人気ぶりであることがわかった(ちなみに、犬やカワウソ、ラッコ、パンダなど猫以外の動物も含めた「#肉球」は67万1000件ある)。ガラステーブルに猫を座らせ、モフモフの毛に埋もれたピンクの肉球を下から激写したものから、やたら高画質なカメラで肉球のみをドラマチックに撮影したものまで、猫の体のいちパーツだけで6000件超え。肉球は人間を変態にさせる何かがあると思わざるを得ない。

“ぷにぷに”の正体は、コラーゲンと脂肪

 猫の肉球の魅力といえば、やはり“ぷにぷに”とした、柔らかで弾力のある独特の触り心地だろう。猫は助走なしで1.5mも大ジャンプをすることができ、高いところからもけがすることなくシュタッと飛び降りることができるが、肉球のぷにぷには、そんな猫にとって欠かせない上下運動時の衝撃を和らげるクッションの役割を果たしている。

 そもそも猫の肉球の構造は、基本的には人間の手のひらと同じ。ただ表皮は分厚く、真皮はコラーゲンとヒアルロン酸でミチミチ、皮下組織は脂肪でギュウギュウにした3層構造となっており、これが、あの魅惑のぷにぷにとした感触の正体だ。表皮は分厚いが、キメ細かく滑らかで柔らかい。そして汗腺が発達しているのでほのかにしっとりとしている。つなぎたくなる手、ならぬプニりたくなる肉球。外側も内側も魅力がぎっしりだ。

ぷにぷに、柔らか♡ 魅惑の肉球ハンドをかなえるベストアイテムとは?

 欲しい。このぷにぷにとした肉球のような手が。と思ってみたが、1日に何度も手を洗い、消毒をしなければならなくなった今の世の中は、潤いを保つだけでもひと苦労。とはいえ、“手老け”というワードが出てくるほど、手のエイジング悩みは深刻化しているし、顔のようにマスクやメイクでごまかしが利かないから、まずは、顔のエイジングケアと同じように、毎日使うハンドクリームや除菌ジェルをワンランク上のアイテムにアップデートしてみるところから始めたい。

 しっとり柔らかな手のひらのために、まずは角質ケアをルーティン化。「シロ(SHIRO)」の“アイスミント クレイハンドソープ”は、保湿成分のアロエで手肌をしっとりみずみずしく保ちながら、細かなクレイで不要な角質やくすみのもとを優しくオフするハンド用スクラブ。ベルガモット、ライム、レモンのかんきつ系の精油とミントが織りなすフレッシュでアイシーな香りもGOOD!


 外出先で使うハンドサニタイザーは、エイジングの元凶となる肌の乾燥を招く原因に。8月21日に発売する「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」の“ジェルネトワイアンプールレマン”は、手老けの加速を止めたい大人の手肌にうれしい、みずみずしく潤いあふれる使い心地が魅力。滑らかなテクスチャーで、有効成分を手指や爪の細かい隙間まで届け、目に見えないさまざまな細菌やウイルスを消毒。希少なランや天然ローズを重ねたラグジュアリーな香りにもうっとり。


 手は老け感が出やすいにもかかわらず、うっかり日焼けしやすいパーツ。日中はUVカット機能付きのハンドクリームを持ち歩いて、紫外線ダメージから手肌を守ろう。「ウカ(UKA)」“UV トーンアップ クリーム”は、ノンケミカル&ビーガン処方の手肌に優しい日焼け止め。高いUVカット効果と保湿効果をかなえつつ、パールによる光の効果で透明感を与えて手肌をトーンアップ。瞬時にくすみを飛ばし、手元を若々しく演出してくれる。

 紫外線シーズンど真ん中の今こそ、本気モードでハンドケア。いつものアイテムをアップデートして、プニらずにはいられなくなるほどの、柔らかに弾む魅惑の肉球ハンドを手に入れよう。

サカイナオミ/美容ライター。東京都出身。美容室勤務、美容ジャーナリスト齋藤薫氏のアシスタントを経て、美容ライターとして独立。「WWDJAPAN」のほか、「25ans」「VOGUE GIRL」「kiitos.」をはじめとする女性誌やweb媒体、百貨店媒体、広告などさまざまなメディアで執筆。ジャンルはメイク、スキンケア、ヘアケア、ヘルスケアをメインに、着物や占いまで多岐にわたる。無類の猫好き

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シャネル、20年は営業利益41%減 21年上期はV字回復

「シャネル」2022年プレ・スプリング・コレクション ©︎FAIRCHILD PUBLISHING, LLC

 シャネル(CHANEL)の2020年12月通期の売上高は、前期比17.6%減の101億800万ドル(約1兆1118億円)、営業利益は同41.3%減の20億4900万ドル(約2253億円)、純利益は同42.4%減の13億8800万ドル(約1526億円)だった。

 地域別では、ヨーロッパが同36.3%減の28億8500万ドル(約3173億円)、南北アメリカは同15.0%減の19億6600万ドル(約2162億円)、アジア太平洋地域は同3.1%減の52億5700万ドル(約5782億円)だった。

 大幅な減収減益は主にコロナ禍の影響によるもの。20年6月8日の時点で、ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル ファッション部門プレジデントは「20年度の売上高は2ケタ減となることが予想される」と発言しており、予想通りの着地となった。

 シャネルは生産部門なども含めて仏国内におよそ8500人の従業員を抱えており、休業期間中もその全員に約8週間分(20年3月16日~5月8日)の給与を支払っている。仏政府が打ち出した緊急経済支援策には、休業期間中に従業員に支払う賃金を国が補填する制度が盛り込まれているが、同社はこれを利用しなかった。同社は当時、「公共財政に負担をかけないようにするためだ。その分をより困っている企業や、医療制度および医療従事者へのサポートに回してほしい」とコメントしているが、こうしたことも利益縮小の一因となったようだ。

 フィリップ・ブロンディオ(Philippe Blondiaux)最高財務責任者(CFO)は、「利益率やキャッシュフローが一時的に悪化することは承知の上で、これらのことを実施した。他社とは異なるアプローチかもしれないが、その後急激に業績が回復していることを踏まえると正しい判断だったと思う。危機的な状況の中、当社がどのような対応を取ったのかについて、従業員や顧客、取引先は長らく記憶してくれるだろうし、(費用対効果は)十分にある」と語った。

 欧州では20年秋以降、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて再びロックダウンに踏み切った国もあり、経済活動が抑制されていたことから、多くの企業や小売店が苦境に立たされた。ラグジュアリーブランドも例外ではないが、シャネルはその中でも厳しい。例えば、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」などを擁するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の20年12月期における営業利益は前期比29.2%減となっており、シャネルの同41.3%減ほどの大きな落ち込みは見せていない。ほかにも、「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」を擁するケリング(KERING)は同28.4%減、エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL)は同11.3%減だった。

 ブロンディオCFOは、「当社は競合他社と比べて、売り上げに対するフレグランス&ビューティ部門の割合が高いため、免税店の休業や観光客の不在が大きな打撃となった」と説明した。

 米「WWD」が毎年発表する「世界のビューティ企業ランキングTOP100社」の2020年版によれば、1位ロレアル(L’OREAL)、2位ユニリーバ(UNILEVER)、3位エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)、4位プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)、そして5位の資生堂といったビューティ企業と共に、9位にはLVMHが、10位にはシャネルがランクインしている。

 LVMHの20年12月期の売上高は446億5100万ユーロ(約5兆8939億円)で、香水&コスメティクス部門の売り上げは52億4800万ユーロ(約6612億円)と、全体の11%程度を占めている。一方、シャネルの売上高は前述のように101億800万ドル(約1兆1118億円)だが、「世界のビューティ企業ランキングTOP100社」の推計によるとフレグランス&ビューティ部門の売り上げは53億ドル(約5830億円)なので、全体のおよそ52%をビューティが占めている計算だ。

21年上期はすでにコロナ前を上回る

 ラグジュアリー業界全体の傾向として、20年前半はコロナ禍の影響で苦戦しつつも、後半には一足早く事態が落ち着いた中国本土などアジア市場で業績が回復し、上り調子のまま21年を迎えたケースが多い。シャネルも同様で、秋ごろから売り上げが戻り始め、21年1~6月期はコロナ禍以前の19年同期と比べて2ケタ成長となるなど予想以上のペースで回復しているという。ブロンディオCFOは、「予想を上回ることができ、大変うれしく思っている。売り上げはすでに19年並みを超えており、利益率も同様だ。20年の営業利益率は20.3%まで落ち込んだが、このまま行けば21年は28~29%に回復するだろう」と述べた。

 20年の業績を部門別で見ると、ファッション部門はコロナ禍で店舗が休業するまでは好調だったが、その後は落ち込んでいる。ウオッチ&ジュエリー部門は“ココ クラッシュ(COCO CRUSH)”ラインが2ケタ成長を見せるなど堅調だった。フレグランス&ビューティ部門はECでの売り上げが力強く成長し、観光客の不在や免税店が休業していることによる売り上げ減を部分的にカバーしている。

 なお、シャネルはウエアやアクセサリー類をECで販売していないが、それは今後も変えるつもりはないという。同氏は、「顧客との関係性は常に店舗を中心に考えており、買い物体験を向上させるために店舗のデジタル施策の拡充に力を入れている」と説明。その言葉通り、同社はここ数年は店舗網の拡大やデジタル化に投資を続けているほか、レザーグッズなど専門アトリエの株式を取得しており、20年における設備投資額は19年比で45.3%増の11億2000万ドル(約1232億円)に上った。

 例えば、20年10月にはロンドンのニューボンドストリートに構える旗艦店の建物などを購入しており、情報筋によればその価格は3億1000万ポンド(約474億円)程度だという。21年2月には、2年間かけて大改装していたパリ・カンボン通り31番地にあるオートクチュールサロンがリニューアルオープン。サロンのある建物には創業者ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)のアパルトマンがあり、こちらも数カ月かけて復元された後、21年5月に正式にお披露目された。米ビバリーヒルズの店舗も改装中で、22年のオープンを予定している。

ヴェルタイマーCEOの後継者選びに着手

 シャネルはアラン・ヴェルタイマー(Alain Wertheimer)最高経営責任者(CEO)とその一族が所有する非上場企業だが、1910年の創業以来初めての決算発表を2018年6月に行った。以降は毎年発表しているため、身売りをするのではないかという憶測が何度も流れている。そのたびに同社は否定しており、今回もブロンディオCFOは「事業の売却や競合の買収予定はない」とうわさを一蹴した。

 一方で、ブロンディオCFOは72歳となったヴェルタイマーCEOの後継者について検討を始めたと発言。「アランの健康状態は非常に良好で、引き続き日々の業務を行っている。当社では何事も長期的な展望に立って進めており、後継者選びについても同様だ。本件について、当面は内々のこととしたい」とコメントした。

 シャネルは気候変動対策にも本腰を入れており、20年3月には「シャネル ミッション 1.5(Chanel Mission 1.5以下、ミッション)」を立ち上げた。このミッションは二酸化炭素排出量の削減、25年までの再生可能エネルギーへの100%切り替え、排出した二酸化炭素の相殺、気候変動に関する取り組みへの投資や支援という4つの柱で構成されており、調達やサプライチェーンなどの生産面はもちろん、小売りや物流、コレクションのショーなどにも適用されている。同社によれば、20年における直接的な温室効果ガスの排出量は前年比で27.1%削減することに成功したという。

 また20年9月には、およそ6億ユーロ(約792億円)相当の環境目標連動債(グリーンボンド)を発行した。これは環境に関連した目標の達成度合いによって支払い利息が変動する債券で、サステナビリティに取り組む企業の新たな資金調達の手段として注目されている。シャネルのケースでは、ミッションで定めた目標値を達成できなかった場合に、利息に加えてキャッシュプレミアムを償還日に払う仕組みとなっている。同社が公開市場で資金調達をしたのは、これが初めてのことだ。

 21年は、「シャネル」を代表するフレグランス“No5”の誕生100周年に当たる。これを記念して、同ブランドは新作ハイジュエリー“コレクション No5”を発表したほか、ビューティの限定コレクションを6月29日に発売した。

【家飲み】「ウイスキーの個性は樽から生まれる」ウイスキー愛好家を唸らせる、家飲みアイテム

 「自宅でウイスキーを熟成できる」ウイスキー愛好家にとっては、これ以上嬉しいことはない。数ある家飲みアイテムのなかでもで、"あったらいいな"を実現したしたのが、「スパニッシュオーク製ミニ樽」である。クラウドファンディング「Makuake」で、開始から10時間で700万円を超える応援購入があり、現在は1800万を超え900人まで達している。
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下着ブランド「エアリー」から広がったボディーポジティブの波、日本にも定着

 6月17日に米アメリカンイーグルグループの「エアリー(AERIE)」が日本向けECを立ち上げ、日本市場での再スタートを切った。「エアリー」は西海岸テイストのカジュアルなインナーウエアやアクティブウエア、水着を展開し、日本でも一定数のファンを獲得していたが、2019年の「アメリカンイーグル アウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS)」の日本撤退と共に実店舗もECも閉鎖していた。再上陸にあたり、6月7日に公式インスタグラムアカウントで「日本の皆さん こんにちは! エアリーが帰ってきます!」と投稿、ECの再オープンを告知すると、「待ってました!」「嬉しい!」などのメッセージが続々と寄せられた。

 「エアリー」はリアルな美しさを尊重し、現在、世界的に広がる「ボディーポジティブ」のムーブメントを牽引したブランドだ。14年にプロのモデルではなく一般の女性たちをモデルに起用し、広告写真などを一切リタッチ(修正)しないと宣言。個性あるありのままの美しさを賛美し、全ての女性を応援するというポジティブなメッセージを発信し、「#AerieREAL」のハッシュタグと共に広がった。

 その一方、当時は「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」の豪華絢爛なファッションショーでステージを歩くスーパーモデル”エンジェル“が女性たちの憧れとされていた。「エアリー」の宣言は素晴らしいものの「#AerieREAL」がどこまで支持されるのか未知であり、少なくとも日本では一般の女性が下着のモデルになるのは難しいだろうと筆者は予想していた。実際、プロのモデルでさえ、下着OKの日本人モデルはかなり限られていたからだ。

日本では「ピーチ・ジョン」が先鞭、大手メーカーも多様性を意識

 それから7年で世の中はすっかり変わった。17年頃から下着業界では「ボディーポジティブ」という言葉が広がり、多様な体形のモデルが広告ビジュアルやショーに起用されるようになった。日本でも様々な体形の女性が下着のモデルを務めることは特別なことではなくなり、14年当時の筆者の予想は杞憂に終わった。

 日本でのその流れを決定づけたのは、19年6月にスタートした「ピーチ・ジョン(PEACH JOHN)」のリアルサイズモデル募集だろう。SNSを通して約600人が応募し、13人を選出。その後、20年2月に発売されたお笑いコンビ、フォーリンラブのバービーさんとのコラボ商品では、彼女とともにビジュアルに登場し、多くのメディアで取り上げられ注目を浴びた。20年9月にはリアルサイズモデル第2弾が募集され、それには約1200人の応募があり、第1弾のリアルサイズモデルに憧れた応募者が多かったという。

 大手メーカーでも多様な体形のモデルを起用する動きは顕著で、ワコールが1月にスタートした「ワコールサイズオーダー(WACOLA SIZE ORDER)」では体型も肌色も異なる女性たちがメーンビジュアルを飾り、約3000通りのサイズからジャストフィットの1枚を作ることができるブランドコンセプトをわかりやすく表現している。また、トリンプ・インターナショナル・ジャパンは4Dストレッチ構造で様々な体型にフィットしやすいブラジャー“フィット スマート(FIT SMART)”のビジュアルで多様な体形や人種のモデルを起用した。

「私のブランド」と思わせる等身大モデルの存在

 もちろん、大手メーカー以外でもこうした動きは顕著だ。ファッションとして楽しめるランジェリーを国内外からセレクトするECランジェリーショップ「イルフェリーノ(IL FELINO)」は、北菜月ジェネラルマネージャーや販売スタッフが自らモデルとなってSNSで発信し、ファンからの熱い支持を集めている。5月にはプラベートブランドをリニューアルして発表し、そのビジュアルのモデルはSNSを通して応募した。同ブランドでは今後、ユニセックスアイテムも増やす計画でジェンダーの壁も取り払おうとしている。

 同じくECランジェリーショップ「ダイガーリリートーキョー(TIGER LILY TOKYO)」は、プライベートブランドでAAカップからJカップまで展開する“ご自愛ブラ”をマクアケで発表し、目標金額20万円に対し492万1660円を達成した。この幅広いサイズ展開を体型の異なる3人のモデルで表現し、コンセプトをわかりやすく伝えている。

 上記に紹介した例以外にも、インスタライブで販売スタッフが下着を着用して商品紹介するブランドもある。憧れより共感が求められる今、現実離れした体形のモデルより「私と同じ」「私と似ている」体型のモデルや販売スタッフの登場は「私のブランド」と思ってもらえる近道となり、エンゲージメントも高くなる。それは服でも同じだろうが、同じサイズでも様々な形のバストやヒップがあり、商品選びが個々の悩み解決そして自信へと直結する下着では、消費者と等身大のモデルや販売スタッフが果たす役割はより大きいと予想する。

 2014年に「エアリー」が発信した「リアル」や「ボディーポジティブ」は、エンパワーメントやセルフラブなどの追い風もあって7年の間に熟し、日本でも定着しつつある。そのメッセージが共感をもって受け入れられる土壌が整った今、再上陸の成功、そしてさらにポジティブなメッセージの発信に期待する。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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「この寂しさはどこから・・・」旧GM社員が山本勇太ロスになっている

 2020年9月1日付で、株式会社ゴールデンマジック(以下、GM)は株式会社ダイヤモンドダイニング(以下、DD)に吸収されGMは消滅した。GMは、2009年5月1日付でDDの居抜き専門子会社として設立、社長に抜擢されたのが当時31歳、入社4年目の山本勇太氏であった。2009年6月17日には、GMの1号店「三丁目の勇太」を東京・新宿にオープン。その後、「九州料理熱中屋」、「やきとり○金」などを出店、2017年には設立時に掲げた100店舗を達成した。
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「借りたい!」が集中した人気アイテムは? 月額制レンタル「メチャカリ」編(2021年5月)

 月額制レンタル「メチャカリ」で、好評を得たアイテムは何か?「アースミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC&ECOLOGY)」や「コエ(KOE)」など、ストライプインターナショナルのブランドを含む多くのブランドからアイテムを選んでレンタルできる同サービスで、5月に会員の心を掴んだアイテムTOP5を紹介する。実際に着てみて、「これは間違いない!」と購入につながった高満足アイテムTOP5も大いに注目だ。

【レンタルで指定されたアイテムTOP5】

【5位】 「イェッカ ヴェッカ」ラウンドヘムギャザーロングブラウス

綿70%、麻30% 税込7150円

■評価ポイント
「トレンドのライムグリーンが気になった」「細かい縦ギャザーがすっきり見える」

【4位】 「イェッカ ヴェッカ(YECCA VECCA)」レーヨン麻スキッパーブラウス

レーヨン87%、麻13% 税込6600円

■評価ポイント
「オンオフで着られる」「涼し気な素材でこれから活躍しそう」

【3位】 「アース ミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC&ECOLOGY)」カラーツイルジャンスカ

綿100% 税込5500円

■評価ポイント
「ツイル素材なので大人にも着られるジャンスカ」「季節問わず長く使えるデザインが魅力」

【2位】 「グリーン パークス(GREEN PARKS)」異素材ドッキングワンピ

織地部分:ポリエステル65%、綿35% 編地部分:綿97%、ポリウレタン3% 税込5500円

■評価ポイント
「異素材を組み合わせたデザインが高級感あって◎」「シックなカラーが大人可愛く着られる」

【1位】 「クラフトスタンダードブティック(CRAFT STANDARD BOUTIQUE)」ボタニカル刺しゅうワンピース

綿100% 税込5500円

■評価ポイント
「モノトーンで仕上げているので幼くならない」「コットン素材なので蒸し暑い時期にも涼し気に過ごせる」

【レンタルした結果売れたアイテムTOP5】

【5位】 「イェッカ ヴェッカ」ジオメ柄ロングフレアスカート

表生地:ポリエステル100%、裏生地:ポリエステル100%

■評価ポイント
「落ち着いた柄が取り入れやすい」「マーメイドラインがスタイルよく見えるので好き」

【4位】 「アース ミュージック&エコロジー」レースキャミワンピース+カットプルオーバー2点セット

ワンピース表生地:ナイロン48%、綿28%、レーヨン24% 裏生地:ポリエステル100% 別布部分:ポリエステル100% プルオーバー:綿100% 税込3999円

■評価ポイント
「カットソーとワンピースがセットになっているので1枚でコーディネートが楽ちん」「ワンピース+スニーカーのコーディネートでちょっとしたお出かけやお散歩も楽しめる!」「甘すぎないレースが大人の女性にも着やすい」

【3位】 「アメリカン ホリック(AMERICAN HOLIC)」リネンブレンドタックワイドパンツ

レーヨン45%、麻28%、ポリエステル27% 税込4290円

■評価ポイント
「麻混で涼しく着られる」「カジュアルすぎない素材でオンオフ使えて着回しがきく」

【2位】  「グリーン パークス」バンドカラーシャツチュニック

ポリエステル100% 税込4400円

■評価ポイント
「オンオフ使えるシャツチュニックはいくつ持っていても◎」「フロントボタンデザインが可愛い!」

【1位】 「グリーン パークス」撥水加工 ドロストギャザースリーブブルゾン

ポリエステル90%、ポリウレタン10% 税込6600円

■評価ポイント
「夏まで活躍する羽織が欲しかった」「シワになりにくい素材なので持ち運びにも◎」


【5月の概況】

 昨年よりも「グリーン系カラー」や「シアー素材」がキーワードに。レンタルだからこそトレンドカラー・アイテムを楽しみたいというニーズの表れだと感じる。売れたアイテムは機能性のある素材やオンオフ使えるアイテムが好調。5月後半に毎年人気の浴衣レンタルをスタート。1枠で浴衣・帯・下駄をレンタルできるので大変好評だ。

LVMHが余った生地をリサイクルするスタートアップとタッグ

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、ファブリックのリサイクルに取り組むスタートアップ企業のウィーターン(WETURN)との提携を発表した。LVMH傘下のブランドが使用しなかったファブリックをリサイクルして再び糸に紡ぐなど、生地のリサイクルシステムを構築することが狙いだ。

 ウィーターンは、フランスで2020年に施行された循環経済法に商機を見出して同年に誕生したスタートアップ企業。創業者のソフィー・ピニエール(Sophie Pigneres)は「私たちは製品の価値が素材にあることを示し、欧州の繊維産業の復興に貢献していきたい」とコメントしている。

 LVMHは、サステナビリティへのパフォーマンス向上のために具体的な行動計画を示す“ライフ360(LIFE 360)”プログラムを推進しており、今回の提携もその一環だ。そのほかにも、余剰生地を販売するオンラインプラットホーム「ノナ ソース(NONA SOURCE)」を社内で立ち上げ、同グループが保管している高品質なファブリックやレザーを手ごろな価格帯で提供する事業を展開。またテキスタイルのリサイクルについては、ごみ収集業者のセードル(CEDRE)と提携するなど、サステナビリティに対する数々の取り組みを行っている。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「牛角」と覇を競った「タスコ」復活か? 業界人に意外と多い出身者

 かつてタスコシステムという会社があった。そば居酒屋の先駆けといえる「北前そば 高田屋」、おしゃれ焼き鳥店「とり鉄」などを有し、新興企業として「牛角」のレインズインターナショナルと並び評された。経営不信から業態を切り売りし、会社は消滅したが、新しい動きが出ている。
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スタイリングライフ・ホールディングス、BCL カンパニー、CPコスメティクスがトップ交代 

 スタイリングライフ・ホールディングスは、同社ならびに傘下企業2社のトップを交代したことを発表した。スタイリングライフ・ホールディングスの執行役員社長に6月18日付で北村博之・副社長兼スタイリングライフ・ホールディングス BCL カンパニー カンパニーエグゼクティブプレジデントが就任し、遠藤育雄・前社長は執行役員会長に就く。

 スタイリングライフ・ホールディングス BCL カンパニーの新カンパニーエグゼクティブプレジデントには6月18日付で大村和重カンパニーエグゼクティブが就任した。子会社のCPコスメティクスの執行役員社長には6月23日付で同社の児玉晃洋・営業本部 本部長が就任し、竹上康成・前社長は執行役員会長とスタイリングライフ・ホールディングスの執行役員常務に就く。

 大村和重BCL カンパニー カンパニーエグゼクティブプレジデントは2007年、BCL カンパニーの前身であるB&Cラボラトリーズに入社。18年にBCL カンパニーの国内事業部部長を経て、19年からカンパニーエグゼクティブ兼国内事業部部長に就いていた。その実績が認められ社長に昇格した。

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