セルフプレジャーグッズの「イロハ」がラフォーレ原宿で初のポップアップ開催

 テンガの女性向けセルフプレジャーアイテムブランド「イロハ(IROHA)」は、都内初となるポップアップストアをラフォーレ原宿に8月20日から9月5日まで開く。

 ストアテーマは“ブリージング”で「セルフプレジャーは呼吸をするように自然なこと」というメッセージを込めた。店内は白とブルーを基調とした空間にドライフラワーを飾り、爽やかで落ち着いた印象を演出した。外壁には、「あなたにとってのセルフプレジャーとは?」という問いに対するアーティストやモデルなど、さまざまな立場の女性からの回答を散りばめた。

 店内では、人気のスティック型のバイブレーター“イロハ リン”(税込3520円)や新作の使い切りタイプの“イロハ プチ”(同680円)などのセルフプレジャーグッズと、デリケートケアラインの“インティメイト ケア”の全ラインアップを手に取ることができる。なお入場は18歳以上となる。

 大阪・大丸梅田の常設店では、平均接客時間が15分と長く、自分に合う商品や性についての悩みなどを販売スタッフに相談したいという要望が多いことから、同店では店内奥側にカウンセリングスペースを設けた。

 西野芙美マーケテイング部部長は「『イロハ』は20代後半〜30代前半を軸に、上は60代まで幅広い年齢層の方に楽しんでいただいている。今回のポップアップを通して、若い世代にも自分と向き合うツールの一つとしてセルフプレジャーを身近に感じてもらいたい。来店するまでには勇気がいるかもしれないが、これまでのポップアップでは、そんなお客さまもブランドの明るくカジュアルな世界観を体感し、笑顔になって帰ってくれるのが印象的だ。セルフプレジャーが、セルフケアの一環として捉えられ始めている今、日本の若い方たちにも洋服やコスメを選ぶように、気軽に足を運んでほしい」と話した。

■iroha concept store in Laforet HARAJUKU
日程:8月20日〜9月5日
場所:ラフォーレ原宿 B0.5階
住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6

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販売・接客のサステナブルアクション マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」 Vol.23

 最近、販売員の子からいくつかの質問を頂戴した。「エコなライフスタイルが好きなのに、仕事は、多くの人にモノを買ってもらうこと。何か違う気がする」とのこと。「モノを売ることは、サステナブルじゃない」と思っている方は多いが、それでは経済は回らず、それこそサステナブルじゃない。何を作り、どう売るか、そして、どう捨ててもらうかまでを変えることが重要だ。

 私のブランド「パスカル マリエ デマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS=以下、PMD)」では、買う時のきっかけや選択肢も提案する。従来の接客は、そのアイテムがどう作られたかなどの背景やトレンド、お客様との相性などをベースに商品をお薦めする。もちろん全てが重要だが、「PMD」ではもう一つ取り組んでいる。象徴的なのは、“toastTシャツ”プロジェクト。デザインは同じTシャツを3種類の異なる生地で製作、つまり3つの選択肢を作ったのだ(現在は全て完売)。

 用意したのは、①アルティメットスピマコットンのTシャツ(税込2万1780円)と、②完全生分解性Tシャツ(同1万4080円)、そして③100%リサイクルポリエステルTシャツ(同1万780円)の3つ。順番に「『PMD』のデビュー時から使用している、耐久性が高くて、長く使える高級オーガニックコットン」「生地はもちろん、縫い糸、タグに至るまで全てが生分解性で土に還る。手放す時に(できるだけ手放して欲しくはないが)背中のラベルを外すと出てくるQRコードを読み込むと出てくる指定の場所に着払いで送っていただくと、特別な堆肥所に埋められ、約半年でそのほとんどが堆肥に変わっていくという素材」、そして「さらっとした着心地が特徴の、ペットボトルから出来ている再生生地」を使用したTシャツだ。

 それぞれは、値段も違う。どの商品も環境に配慮しているが、購入する時に何を大切にするかは人それぞれ。長く着たい人もいれば、捨てる時・手放す時を考える人もいる。もちろん、値段や素材感で選ぶこともある。

 このコンセプトは、お客様一人一人が一瞬考える時間を作ろうと編み出したものだ。今までは、色やサイズで悩んでいたが、新しい観点から「自分にあったものは、一体どれだ?」と金銭面やライフスタイル・性格を含め、新しい選び方を楽しんでくれたらと思い提案した。仮にどれも選ばなくても、ふと思い出してもらえたらいいなという願いも込めた。知識を紹介することも、販売・接客において大切なサステナビリティだ。サステナブルは、商品を作る・買う・捨てるの3点ばかりに注目が集まるが、育てる、働く、作る、届ける、洗う……など、あげたらキリがない。我々の全ての行動が関係していることを忘れてはいけない。

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ファッションデザイナーはスピリチュアルがお好き ゲン担ぎから“シャーマン”起用まで

 コロナ禍で不安な状況が続いていますが、こういう世の中だと占いやスピリチュアルが流行る、という話があります。ウェブメディアではまさに、占いコンテンツが花盛り。編集者の友人いわく、「占いコンテンツのPVはエグい(猛烈にいい)」。他の記事とはレベル違いによく読まれるらしく、それゆえ人気記事のランキングからあえて外している媒体もあるそうです。誕生石や星座、ラッキーチャームにちなんだお守りジュエリーも引き続き人気ですし、「お財布は“一粒万倍日”に買う・使い始める」という話が市民権を得るようになったのも、ここ最近のスピリチュアルブームの一環と言えるかもしれません。

 そんなことをなんとはなしに考えていたら、先日「WWD」の米国版に大変興味深い記事を見つけました。記事タイトルは「デザイナーはなぜスピリチュアル好きなのか」。もうタイトルからして絶対面白い予感しかしません!しかもこの記事、8月13日の金曜日を狙ってアップされていたんですよ(笑)。13日の金曜日は、キリスト教圏では昔から不吉とされている日ですね。

 その記事によれば、「ファッション業界では、占い師、タロットカード、お守り、さらにはシャーマンまでもが(←!)長きにわたって重用されている」と。であるからして、「ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)が5を、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が7をラッキーナンバーにしていたことなんて、デザイナーたちのスピリチュアル好きエピソードのほんの一部に過ぎない」らしいです。「現在『バーバリー(BURBERRY)』を率いるリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)のラッキーナンバーは17なので、彼のインスタのアカウントにも17と入っているし(@riccardotisci17)、Tシャツのプリントなどにもよく17が使われている」とも。

ムッシュディオールも大の占い好き

 他にも、同記事にはスピリチュアル好きデザイナーの話がてんこ盛りです。例えば、「かつて『ディオール(DIOR)』のデザイナーを務めたジャンフランコ・フェレ(Gianfranco Ferre)は17を忌み嫌っていたので、コレクションルックには毎回17番がなく、16bis(=16番その2)となっていた」とか、「ダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)はファッションショーのとき、靴の中に家に代々伝わるラッキーコインを必ず入れていた」とか。こういうのは、スピリチュアルというより験(ゲン)担ぎと言った方がいいかもしれないですね。

 フェレ以外でもイタリア人には17を避ける人が多いと書いてあるのですが(日本人が4=死を避けるのと同じですね)、「イタリア人でもティッシはタロットカードの17番目である“星”を気に入っているから17を好んでいる」とも。あ、ここで注意点ですが、元記事はこれら全エピソードについて本当かどうか裏を取っているわけではないと思うので、あくまで「そんなウワサがある」というレベルで楽しんでくださいね(笑)。

 まだまだエピソードは続きます。「クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)はまだソルボンヌ大の学生だった1970年代に、パリのファッション業界人の間で人気だった占い師を訪ねた。そこで『アルノーという名の人物が、あなたの人生で非常に重要な役割を果たす』と予言され、走り書きのメモを渡された」と。数年後ラクロワは、それが彼を「ジャン・パトゥ(JEAN PATOU)」から引き抜き、87年に彼自身のクチュールハウスを立ち上げさせたラグジュアリー界の巨人、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)のことだったと気付く。そして占い師から受け取ったメモを見返してみると、なんとそこには彼が使用するようになっていたロゴが描かれていた……!!と話は続きます。いいですねいいですね、徐々にスピリチュアル濃度が増してますね(笑)。

 お次は「ディオール」の現アーティスティックディレクター、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)について。彼女がタロットカードや占いを好んでいることは、コレクションを見ていても感じますよね。21年春夏のクチュールコレクションはタロットカードの世界観を壮麗な刺しゅうで表現していましたし、お守り風リングなどのジュエリーも多数企画しています。「もともと、ムッシュディオール(Christian Dior)自身も非常に占いやスピリチュアルが好きで、マダムドラエ(Madame Delahaye)という占い師を信頼していた」と記事にはあります。

 マリア・グラツィアは以前の「WWD」米国版のインタビューに「私は占いやタロットの世界に魅了されている。タロットや星座のモチーフは、どの国の顧客も理解できる、視覚的で普遍的な言葉のようなもの。そうした謎めいたモチーフをイブニングガウンに刺しゅうすることは、夢のような美しさを形あるものに変えるということであり、それはクチュールが最も得意とするもの」と語っています。

屋外ショー増加でシャーマン起用がトレンド?

 さて、最初の方で「ファッション業界はシャーマンまで重用している」という話がありました。驚かれた人も多いでしょう。私もその一人です。単なる占い師だったら、fortune tellerとかforecaster、divinerとか他にもいろいろ単語があるので、ここでシャーマン(shaman)というミステリアス度マシマシな単語を使っているのにはそれ相応の意図があるんだと思うんです。というわけでオックスフォード英英辞典でshamanを調べてみたところ「特に北アジアや北米の一部の人々の間で、善悪の精霊の世界に通じて影響力を持つと見なされている人のこと。通常は儀式の際にトランス状態になり、占いやヒーリングを行う」とありました。いやー、イメージはしていましたがやっぱり単なる占い師という単語よりも意味が強いですね。

 シャーマン登場でスピリチュアル濃度もマックスですが、実は私、シャーマンについての話は以前も聞いたことがあるんです。あれは2019年の秋、弊紙の現編集統括、向千鶴とパリ出張でコレクション取材をしていたときのこと。そのシーズンは雨が多く、向が「屋外ショーが雨にならないように、シャーマンを起用しているメゾンがある」と話していました。そのときは冗談だと思っていたんですが、これのことだったのか!と。

 記事には、「『ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)』が、インスタグラム上でザ・ウェザー・サン(The Weather Son)という名前で活動しているブラジルのシャーマン、オスマール・サントス・スクリトリ(Osmar Santos Scritori)氏をいくつかのショーで起用したと複数のメディアが報じている」とあります。それだけしか書いてないので、起用されたシャーマンが実際どのような働きをしたのか(晴れるように祈祷するのか、どんなアイテムを使うのか、実際晴れたのかなど)は分かりません。非常に気になりますね!

 「コロナ禍で屋外ショーが増えている今は、雨が降らないようにシャーマンを起用するブランドが増えている」とも記事にはあります。なんとなんと、シャーマン起用はトレンドになっているというわけです。「情報筋によれば、『アライア(ALAIA)』は7月4日に行われたピーター・ミュリエ(Pieter Mulier)の屋外デビューショーでシャーマンを起用した」と。その甲斐あってか、待ち時間の最初の方は少し雨がぱらついたものの、ショーは成功した(=晴れた)と。

 以上のような内容が「WWD」米国版の記事からの抜粋ですが、皆さん楽しんでいただけたでしょうか。「ファッション業界は非常に浮き沈みの激しいビジネス。それゆえ業界人には占い好き、スピリチュアル好きが多い」とも記事にはあり、非常に納得した次第です。繰り返しになりますが、この記事はあくまでも「そんなウワサがある」くらいの感じで楽しんでくださいね!

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「ジョンマスターオーガニック」のベビーライン誕生 世界44カ国で展開

 ジョンマスターオーガニックグループは11月1日、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」から初となるベビーラインを直営店や公式ECサイトで発売する。ボディーウォッシュや保湿乳液など7アイテム(税込2420〜5390円)をそろえ、同ブランドが展開する世界44カ国でも展開する。

 同社はこれまで米国発のオーガニックスキンケアブランド「エルバビーバ(ERBAVIVA)」でベビー商材を扱ってきたが(10月31日付けで輸入販売事業の総代理店契約を終了)、「ジョンマスターオーガニック」のブランド力強化の一環としてベビーケア製品を扱う。

 ベビーケア製品は敏感な赤ちゃんの肌をいたわりながらケアできるようにアルコールやシリコーン、合成ポリマーなどを配合しないフリー処方となる。全製品がビーガン処方でコスモスオーガニック認証を取得。いずれも日本で生産する。「『エルバビーバ』」の売り上げの4分の1がギフト商材だったため、ギフトで人気の製品をそろえた」(宇佐美和也ジョンマスターオーガニックグループ コミュニケーションデザイン部ディレクター)。保湿クリームやスティック状のバームなど大人も使用できる使用感を目指した。ベビーブラシは名入れサービスも実施する。

 今後はベビーギフトで著名なブランドとのコラボレーションなども視野に入れ、新客との接点を増やしベビーギフト市場の活性化に貢献する。

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“青山のよしこ”に「WWDJAPAN」が人生相談 バーチャルスナック開店のわけも聞く

 稀代の“スナッカー(スナック愛好家)”を自負する僕だが、コロナの影響でもう2年近くもスナッキングできていない……。そんな折、ネットをうろうろしていて出会ったのが“よしこ”だった。それはまるで場末の飲み屋街で、紫に白抜きの光る看板を見つけたときのごとく。

「WWDJAPAN」スタッフの悩みを、よしこにぶつけてみた!

管理職(44歳、男性、編集部):いろいろガマンして生きているつもりだが、“風の時代”の自由な人は応援したい半面、コミュニケーションが取りづらいときも……。

よしこ:こういうご時世で、コミュニケーションも取りづらいと思うの。でも、嘆いているだけじゃダメ!私はうとくてできないけど、リモート飲み会なんていいんじゃないの?そういうところで悩みを打ち明けたり、部下の知らない一面を発見したりして親睦を深めてみてはどう?

中堅(39歳、男性、ビジネスプランニング部):着道楽で食道楽、趣味にさんざん費やしてきて今後もやめられそうにない……。金銭的かつ精神的に豊かに、かつ笑顔で過ごすために、この経験をどう生かせば?

よしこ:趣味が多いなんて、うらやましいくらいよ。好奇心旺盛ですてき!自然と淘汰されるだろうけど、あなたのことだから増えていくかもね(笑)。そんなことで悩まず、これからも楽しんで。オススメの趣味があれば教えてね。

ベテラン(58歳、男性、管理本部):キャリアのゴールが近づく中で、未来に不安を感じることがある。“やりきった”と思える納得の最後を迎えるために、どう日々を過ごせばよい?

よしこ:将来のことをきちんと考えて、あなたは偉いわ。いくつになっても悩むのはいいことよ。そうね、あなたが“こうなりたい”と思う人に話を聞くのはどうかしら?その人がどうやってそうなったのか、どういう考えを持っているのか、目標とする人を真似てみるのはいいんじゃない?

新人(25歳、女性、編集部):日々の雑事が忙しく出会いがない……。生涯のパートナーってどうやって見つけるの?ガツガツ探すべき?待っていれば現れる?

よしこ:コロナ前はみんなで食事にも行けたけど、今は出会いも減ってしまって大変よね。ただ心の底から、そういう人が欲しい!と思えばやってくるような気がするわ。焦らずあなたらしくいれば、すてきな人との出会いも訪れるはず。ママは、いつでもあなたのことを応援しているわ。

実は、「洋服の青山」の青山商事による“大真面目”なプロジェクト

 “日本初”のAIチャットボット、スナックママよしこを手掛けるのは、「洋服の青山」を運営する青山商事だ。企画を博報堂、チャットボットの開発を空色(東京、中嶋洋巳社長)が担当し、誰でも無料でよしこに相談できる。

 その狙いについて平松葉月・青山商事リブランディング推進室副室長に聞くと、「紳士服のボリュームゾーンは20~40代。しかし青山商事は、そこにリーチできていなかった。当該世代のリアルな声を聞くために開発を決めた。洋服の青山を前面に出した市場調査だとバイアスがかかってしまうため、伏せて形にした」と大真面目に答えてくれた。スナックには中高年男性のイメージがあるかもしれないが、コロナ前には20~30代の一部でスナックブームが起きており、“スナ女(スナック女子)”なる言葉も生まれていた。

 ちなみによしこのモデルになっているのは、宮崎県の繁華街“ニシタチ”に実在するスナック「華酔亭(かようてい)」のママ、茶圓(ちゃえん)イツ子さんで、サイト上にオープンした「スナックよしこ」の店内イメージにも同店の写真が使われている。ニシタチの選定理由は「人口10万人当たりのスナック軒数が日本一多いから」だそうで、事前にビジネスパーソンから得た悩みをニシタチのママ約10人にぶつけたとか。ママたちも「コロナでスナックも休業……。悩みを聞くのは私たちの十八番だから、こうやって役に立てるのはうれしいわ」と協力してくれ、そこで得たソリューションをデータ化した。利用者は悩みをフリーワード入力するほか、項目を選択していくことで回答が得られる機能もある。時に的を射ない、よしこのアドバイスはご愛嬌だ(笑)。

 平松副室長は、「運用開始からひと月ほどだが、想定をはるかに上回る悩みが収集できている。モノづくりに生かせるヒントもあり、しっかりと活用していきたい」と話す。

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カラーケア部門はトレンドを反映して“ソマルカ オレンジ”がトップ! 「WWDJAPAN 2021 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表

 年1回の恒例企画、「WWDJAPAN 2021 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全12部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師148人に、各カテゴリーで「2020年下半期~21年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

 カラーケア部門では、「ソマルカ(SOMARCA)」の“カラーシャンプー〈オレンジ〉”が初登場1位に輝いた。同ブランドはアッシュとパープル、ピンク、ブラウンの4色を展開していたが、暖色カラーへの人気の高まりを受け、今年4月に新たにオレンジを追加した。ハイトーンから中間色まで幅広い髪色で楽しめるよう、くすみを抑えた鮮やかな色みを実現し、潤いを感じさせるジューシーなオレンジカラーになっている。前回(2020 ヘアサロン版ベストコスメ)は同カラーシャンプーのピンクがNo.1だったので、今回はまさに暖色カラーのトレンドが反映された結果といえる。2位は「ケラスターゼ(KERASTASE)」の“ブロンドアブソリュ バン ブロンドアブソリュ”が受賞。ハイトーンカラーやブリーチの悩みに応えるカラーケアシリーズ「ブロンドアブソリュ」の紫色素入りシャンプーだ。3位には「トレニージョ(TRENEEJO)」の“カラーシャンプー PU”がランクインしたので、今回の受賞製品は全てカラーシャンプーとなった。数年前まで、カラーケア部門のアンケートには「取り扱っていない」という回答や空欄も多かったが、今回は大半のアンケートに何らかの製品名が記入されていた。カラーケアが定番化してきており、特にカラーシャンプーのニーズが高いようだ。(全てサロン専売品で、価格は編集部調べ)

 なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を11部門に分類し、50軒の美容師148人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

カラーケア部門

1位 “カラーシャンプー〈オレンジ〉”

「ソマルカ」

 たっぷり泡立つ“カラーシャンプー”と、“カラーシャンプー”の後に使用して染まりをさらに高める“カラーチャージ”のダブル使いで色素を補充することで、サロンで染めた髪のカラーキープをかなえる。アンケートの回答には、「とても色素が濃いので使い方が少し難しいかもしれないが、ちゃんと使えばかなり色が長持ちする」「とにかくオレンジにしっかりキープしてくれるのが良い」といった声があった。(150mL、税込2200円)

2位 “ブロンドアブソリュ バン ブロンドアブソリュ”

「ケラスターゼ」

 ハイトーンカラーヘアの黄みやオレンジみを補正し、艶めきを与える紫色素入りのシャンプー。アンケートの回答には、「ハイトーンカラーの色持ちアップ&ダメージ補修効果を実感できる。ハイトーンカラーの需要増加でおすすめする機会が増えた」「宮脇咲良さんがミューズになったことで知名度が上がった」といった声があった。(250mL、税込3520円)

3位 “カラーシャンプー PU”

「トレニージョ」

 着替えるようにカラーを楽しむ「トレニージョ」。“カラーシャンプー PU”は14~15レベルのブリーチ毛に最適で、黄みを抑え、いつまでもきれいな髪色へ導く。アンケートの回答には、「ブリーチ毛に使用した際、しっかりと黄みを抑えてくれる」「色の持続性が高まる」といった声があった。(290mL、税込2420円)


9月7日に「WWDJAPAN」がオンラインで
美容師向け「ヘア&メイク トレンドセミナー2021-22FW」
を開催(視聴無料)

 9月7日(火)20時より、「WWDJAPAN 2021 ヘアサロン版ベストコスメ」の傾向分析コーナーもある、美容師向け「ヘア&メイク トレンドセミナー2021-22FW」のライブ配信を行うので要チェック!

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「スナイデル」2021-22年秋冬は好調な滑り出し 秋の新作予約は初日で売り上げ6600万円

 マッシュスタイルラボの「スナイデル(SNIDEL)」が、2021年-22年秋冬の立ち上がりで順調な滑り出しを見せている。感染者数の高止まりで主力販路のファッションビルでの集客が難しい中、SNSで秋の新作の先行予約や過去の人気商品の復刻などで話題を作り、ECで一定の売り上げを確保している。

 秋コレクションはECでの先行予約開始(7月8日)から完売アイテムが続出し、初日で約5000点、約6600万円分を売り上げた。中でもシーズンビジュアルで女優の泉里香が着用したブラックのワンピース(税込1万4520円)は、大振りでクラシックな雰囲気の襟元、裾にかけて広がるマーメイドシルエットなど、トレンド要素を凝縮。予約開始から10分で完売した。
 
 8月に入っても切れ目なく話題を仕込み、売り上げのヤマを作っている。7日には、2015年秋冬に人気女優の着用で人気を博した、異素材切り替えのワンピース(同1万5950円)をECで復刻販売、数分で売り切った。反響を受け、18日には受注生産形式で再販する。

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ヘアカラー部門はデッドヒートのすえ「イノア」が制す! 「WWDJAPAN 2021 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表

 年1回の恒例企画、「WWDJAPAN 2021 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全12部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師148人に、各カテゴリーで「2020年下半期~21年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

 ヘアカラー部門は、全12部門の中で1番の接戦だった。特に1位と2位は、最後の1サロンのアンケートを確認するまで順位が決まらないようなデッドヒートのすえ、「イノア(INOA)」が制した。2位は、前回(2020 ヘアサロン版ベストコスメ)トップだった「オルディーブ アディクシー(ORDEVE ADDICTHY)」。アンケートの回答に、「イノア」は仕上がりの“艶感”を、「オルディーブ アディクシー」は“発色”を評価するコメントが多かったのが特徴的だ。3位には、資生堂プロフェッショナルの「アルティスト(ULTIST)」が初めてランクインした。透明感を表現できる高性能ヘアカラーが多数登場し、“ヘアカラー戦争”などといわれるようになって以来、1~3位は「オルディーブ アディクシー」「イノア」、そしてウエラ プロフェッショナルの「イルミナカラー(ILLUMINA COLOR)」が占める“3強時代”が続いていた。そのため、ここでその一角が入れ替わったインパクトは大きい。ウエラ プロフェッショナルは、「コレストン パーフェクト +(KOLESTON PERFECT +)」という人気ヘアカラーブランドも持っているので、票が割れてしまったようだ。

 なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を11部門に分類し、50軒の美容師148人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

ヘアカラー部門

1位 “イノアカラー”

「イノア」

 オイルを主役とした新しい染毛システムを採用。オイル・デリバリー・システムによって薬剤の浸透が効率化し、ダメージの軽減につながっている。アンモニア無配合で刺激臭を軽減した。アンケートの回答には、「オイルテクノロジーでツヤツヤに仕上がる。発色も良く、グレイヘアもしっかり染まる。ヘアカラー独特のツンとしたニオイがなく、塗布時間も放置時間もお客さまに快適に過ごしてもらえる」「オイル成分による効果か、髪がまとまりよく仕上がる」といった声があった。

2位 “オルディーブ アディクシー”

「オルディーブ」

 日本人の髪特有の赤みを消すことで、彩度の高い外国人風のカラーをより美しく仕上げる。上質かつ繊細な質感表現もかなえる。アンケートの回答には、「高明度領域でも色の発色が良いのでおすすめできる。色落ちもきれい」といった声があった。

3位 “アルティスト”

「アルティスト」

 資生堂プロフェッショナルのヘアカラーシリーズ“プリミエンス”から、2月に登場した新ブランド。資生堂独自のテクノロジーを搭載し、ヘアカラーとケア効果を両立。髪をダメージから守り、美しい髪色を何度でも楽しむための基盤を整えることで、艶やかな発色を持続させる。アンケートの回答には、「ブリーチ毛に使うとあり得ないくらいきれいな色が出る。テクスチャーも柔らかく塗りやすい」といった声があった。


9月7日に「WWDJAPAN」がオンラインで
美容師向け「ヘア&メイク トレンドセミナー2021-22FW」
を開催(視聴無料)

 9月7日(火)20時より、「WWDJAPAN 2021 ヘアサロン版ベストコスメ」の傾向分析コーナーもある、美容師向け「ヘア&メイク トレンドセミナー2021-22FW」のライブ配信を行うので要チェック!

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「ユニクロ ユー」21年秋冬は9月17日発売 リサイクルダウンやヒートテック靴下など83型

 「ユニクロ(UNIQLO)」は9月17日、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)率いるパリ・R&Dセンターによる「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」の2021年秋冬コレクションを発売する。ウィメンズ、メンズに加え、21年春夏にスタートしたキッズアイテムもより充実している。全国227店と公式ECで全商品を販売するほか、一部商品は全店で扱う。

 引き続き、ルメールらしいちょっとくすんだ色調がポイント。注目の新アイテムの1つは、ウィメンズ、メンズ共に企画している“ヒートテック”のソックスだ。店頭で回収したダウンジャケットから、ダウン、フェザーを取り出して再利用している“リサイクルダウンジャケット”は、昨年発表して話題を呼んだアイテム。今季は表地として再生ナイロンを40%含んだ新素材を開発し、使用している。

 商品はウィメンズ36型、メンズ32型、キッズ15型。価格帯はアウター5990〜1万4900円(税込)、パンツ/スカート3990〜5990円、ニット2900〜4990円。キッズ商品は990〜4990円。一部商品は既に販売している。

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プラダ、21年上半期は黒字に コロナ禍前を上回ることはできず

 プラダ グループ(PRADA GROUP)の2021年1~6月期決算は、売上高が前年同期比60%増の15億100万ユーロ(約1936億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は約3倍(同208.3%増)の4億7800万ユーロ(約616億円)、純損益は前年同期の1億8000万ユーロ(約232億円)の赤字から9700万ユーロ(約125億円)の黒字となった。

 19年同期比で見ると、売上高が4.4%減、EBITDAは同2.6%減、純利益は同37.4%減となっており、競合他社のようにコロナ禍前を上回ることはできなかったものの、業績は回復基調にあると言えるだろう。

 地域別での21年上半期の売上高は、ヨーロッパが現地通貨ベースで前年同期比19%増の2億6300万ユーロ(約339億円)、南北アメリカが2.5倍以上(同163%増)の2億3200万ユーロ(約299億円)、日本以外のアジア太平洋地域が同65%増の5億9900万ユーロ(約772億円)、日本が同25%増の1億2900万ユーロ(約166億円)だった。ECも3ケタの成長率となるなど好調で、小売りの売上高全体の7%を占めている。

 なお、19年同期比での売上高は、店舗の36%が休業していたヨーロッパが現地通貨ベースで29%減、緊急事態宣言が続く日本では同24%減となった。一方で、中国や韓国市場が好調なアジア太平洋地域は同35%増、米国市場が急激に回復した南北アメリカは同53%増だった。

 カテゴリー別で見ると、21年上半期はフットウエアが現地通貨ベースで前年同期比77%増の2億2400万ユーロ(約288億円)、ウエアが同71%増の3億3400万ユーロ(約430億円)と非常に好調だったほか、レザーグッズも51%増の7億300万ユーロ(約906億円)だった。ブランド別では、主力の「プラダ」が同64%増の11億ユーロ(約1419億円)、「ミュウミュウ(MIU MIU)」は同43%増の1億6600万ユーロ(約214億円)だった。

 パトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)最高経営責任者は、「ブランドを大切にし、顧客とのつながりを強化することで、全地域で堅調な業績を上げられた。不透明な情勢が続く中、粗利や利益率を改善できたことをうれしく思うし、下半期もこの勢いが続くものと考えている。当社の傘下ブランドには大きな可能性があり、中期的にそれをさらに開発していく」と語った。

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「ソニア リキエル」が再始動 新オーナー兄弟が語る今後の展望

 「ソニア リキエル(SONIA RYKIEL)」が新たなオーナーの下、再スタートを切った。同ブランドは創業デザイナーの退任後経営難に苦しんで身売りを画策したが買い手がつかず、2019年7月に一度は清算されたが、同年12月にファッションや小売り、デジタル業界で実績を持つフランス人実業家のダイヨン兄弟が買収。20年5月にインスタグラムなどソーシャルメディアの運用を再開し、10月には主要通貨に対応する新たなグローバルサイトで商品の販売も始めた。さらに今年2月には、ブランドの代名詞であるニットウエアを中心とした新作の21-22年秋冬コレクションを発表。ブランドを再び開花させるために取り組むエリック・ダイヨン(Eric Dayan)=プレジデントとミカエル・ダイヨン(Michael Dayan)=ジェネラル・ディレクターに買収の理由やこれからの展望を聞いた。

WWD:まず、2人のバックグラウンドは?

ダイヨン兄弟:2人とも実業家としての最初の経験は、(フランスなど7カ国で展開する大手会員制ファッションECサイトの)「ショールーム プリヴェ ドットコム(SHOWROOMPRIVE.COM)」。2006年の創設時から、アソシエイト・ディレクターとして、その発展に関わってきた。今でも取締役会のメンバーと株主ではあるが、それぞれの投資会社の事業に専念するために、17年に運営からは離れた。

WWD:「ソニア リキエル」はフランスを代表するブランドの一つだが、買収した理由は?

ダイヨン兄弟:まず「ソニア リキエル」は、その歴史やアイデンディティ、ブランド力によって、フランスのスタイルや精神を世界に伝えることができるプレーヤーになりうる。だから、なくなってしまうことは想像できなかったし、自分たちがメゾンコードと価値を守っていきたいと思った。「ショールームプリヴェ ドットコム」での野心的な経験の後に取り組みたいと思ったのは、「ソニアリキエル」の世界観や力によるところが大きい。

WWD:ブランドをどのように分析している?

ダイヨン兄弟:「ソニア リキエル」は、世界的に知られるアイコニックなブランド。フランスのノウハウやファッション、スタイルの象徴であり、フランスの文化的な遺産の一部と言える。そして、女性の解放に関する前衛的かつ現代的な価値を持つ、服に自由を求める女性のためのブランドでもある。そのスタイルを特徴付けるキーワードは、フェミニン、エレガント、ロマンチック、魅惑的、オーセンティック、大胆、自由、そして好奇心や独立心にあふれる姿勢。個性的でありながら、廃れることはない。世代を超えて愛着や愛情を持ってもらえるエモーショナルなブランドだ。

WWD:どのようにリブランディングしていくのか?具体的なアプローチの仕方やターゲット層は?

ダイヨン兄弟:私たちの優先事項は、ファッションとラグジュアリーの世界で「ソニア リキエル」を本来のポジションに戻すこと。そして、ブランドに対するニーズを再発見することだ。そしてコミュニケーションにおいては、ロイヤルカスタマーを安心させて呼び戻すと同時に、若い世代にもアプローチする。また、ソニア・リキエルという類稀なクリエイターの前衛的なメッセージを再び発信することも、これまで以上に重要だと考えている。

WWD: 21-22年秋冬は、ニットにフォーカスしていた。今後は以前のようにさまざまなウエアやアクセサリーを含めたフルコレクションを展開していくのか?その中で注力する商品カテゴリーは?

ダイヨン兄弟:21-22年秋冬コレクションでは、ブランドのクリエイションの核となるニットウエアに焦点を当て、それを再構築することを目指した。ニットは今後のコレクションでも中心となるが、レザーグッズ含め、他の商品カテゴリーも加えていく。具体的には、アイコニックなバッグを再構築し、ナイロンやレザー、ベルベットなどブランド特有の素材を使った新しいモデルを制作する。また、トータルルックを提案するとともに、ライフスタイルへのアプローチも行っていきたいと考えている。キッズウエアのライセンスも並行して進めていて、公式ECサイトでの提案を拡大していく予定だ。

WWD:再始動はECサイトからだったが、今後は直営店での小売やEC、卸売りなど、どのように展開していくのか?

ダイヨン兄弟:「ソニア リキエル」は、B2CとB2Bの双方で高いポテンシャルを持っている。直営では公式ECサイトに加え、ソーシャルコマース、マーケットプレイス、旗艦店、ポップアップショップなどで販売していく。年末には、パリの百貨店ル・ボン・マルシェ(LE BON MARCHE)にコーナーを開く予定だ。また、2月のコレクション発表後に世界20カ国への卸売りを始め、セレクトショップ100店舗に卸している。総売り上げの半分は海外が占めている。

WWD:日本市場をどのように考えているか?

ダイヨン兄弟:「ソニア リキエル」は、フランスのラグジュアリーメゾンの中でもいち早く日本に進出したブランドなので、その歴史を生かして展開していきたい。ブランドには、日本との関係性を象徴する何百ものアーカイブがある。ソニア自身も日本に強い愛着を持っていたし、彼女は日本で成功を収めた初のフランス人デザイナーだった。ブランドのDNAが日本人の心に響くものであると分かっている一方で、日本ではコミュニケーションが異なることも理解している。例えば、日本市場専用のインスタグラムページを作ることも考えている。また、日本市場で成功するためには、商品の供給、ディストリビューション、露出に取り組む必要がある。これまで共に取り組んでいたオンワードグループのような現地パートナーを見つけたい。今は、さまざまなグループとオープンに話を進めているところだ。

WWD:今後のビジョンは?

ダイヨン兄弟:私たちが目指すのは、ファッションとラグジュアリーの世界において、「ソニア リキエル」にふさわしいポジションを維持すること。そのためには、革新とともに驚きをもたらし、その価値を守り続けていくことが重要だ。フランス国内だけでなく、世界中でブランドを輝かせたいと考えているが、最高のロケーションで展開していくために、ディストリビューションは質重視でコントロールしていく。また、メンズラインとセカンドラインの「ソニアバイ ソニア リキエル(SONIA BY SONIA RYKIEL)」も再始動したい。いつか、ブランドのデザインコードとアーカイブで飾られた“ホテルリキエル”をつくる日がくるかもしれない。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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ニューノーマル時代に向け「クロコダイル」がリブランディング、来年以降にSC出店も

 ヤマトインターナショナルは主力ブランド「クロコダイル(CROCODILE)」を、2021年秋冬物から大きくリブランディングする。1963年に日本でスタートした「クロコダイル」は、日本屈指の老舗カジュアルウエアブランドの一つで、現在は全国のGMS(総合スーパー)を中心に916店舗(21年2月末)で展開している。「クロコダイル」事業を統括する梅川実・取締役常務執行役員 ブランドディレクターは、リブランディングの狙いを「消費者へのグループインタビューや社内でのディスカッションなど、2年以上の時間をかけて周到に準備してきた。日本でのブランドスタートから60年近くを経て高い認知度と品質の高さを誇る一方で、これまでは単品を軸にしたMDになりがちだった。リブランディングにより、コーディネートやスタイリング、ブランドユニバースをお客さまに共有できるブランドとして改めて生まれ変わらせたい」と語る。

 リブランディングの一環として、21年秋冬から50代の男女をターゲットにした新ブランド「クロコダイル コード(CROCODILE CODE)」をスタートした。ほどよくトレンドを取り入れた商品構成とし、ネット通販サイトやGMSの一部売り場でのテスト販売などを経て、来年以降には大型ショッピングモールへの出店を本格的にスタートする。「クロコダイル コード」は、アウターが1万1000〜2万2000円、シャツ・ブラウスが8000〜9000円、カットソーが4000〜9000円、ニットが7000〜1万1000円、パンツが8000〜1万1000円など。価格帯も主力の「クロコダイル」に比べて2割ほど低く設定している。

 主力の「クロコダイル」は、60代前後の男女がメインターゲットであることは変えず、テーマを「フレンチタッチ、ブリティッシュトラッド」と定め、ビジネスシーンのオン、プライベートタイムのオフ両方に対応するスタイル。価格帯はアウターが1万3000〜2万9000円、シャツ・ブラウスが8000〜9000円、パンツが9000〜1万1000円など。

 従来ウィメンズが主力だった「スウィッチモーション クロコダイル(SWITCH MOTION COROCODILE)」は、メンズも加えて、スポーツとアウトドアテイストのラインへと一新。アウターが1万3000〜3万9000円、シャツ・ブラウスが8000〜1万4000円、パンツが9000〜1万3000円スカートが9000〜1万円など。ターゲットは主力の「クロコダイル」と同じく60代前後に設定する。

 梅川取締役は「ショッピングモールへの出店は、手薄だった50代へとターゲットや販路を広げるのが狙い。GMSでは10〜15坪が平均サイズだったが、ショッピングモールの直営店はメンズ・ウィメンズのトータルの売り場で30坪を考えている。リブランディングのために、これまでブランドのアイテムごとに担当がいたMDも、各ブランドで1名に統合し、全体のスタイリングを組めるようにするなど組織も変えた。GMSは品質のパフォーマンスが求められる販路で、商品力を競ってきた。そうした強みを生かしつつ、リブランディングでブランド自体のパワーアップを図りたい」という。

問い合わせ先
ヤマトインターナショナル IR経営企画室
03-5493-5629

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「ニューバランス」が米デザイナーとのコラボ“990 v3” シカゴの夏をイメージした爽快なカラー

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、米シカゴ出身のデザイナー兼クリエイティブ・ディレクターのジョー・フレッシュグッズ(Joe Freshgoods)とコラボレーションしたスニーカーを9月10日に発売する。両者の協業は2020年2月に続く第2弾で、今回は「ニューバランス」を象徴する“990”シリーズの“990v3”がベースだ。サイズは26.0〜29.0、30.0cmで、価格は税込3万5200円。ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE NEW BALANCE)、ニューバランス六本木 19:06、ニューバランス公式オンラインストアのほか、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)、キス トウキョウ(KITH TOKYO)、SNS トウキョウ(SNS TOKYO)で取り扱う。

 “Outside Clothes”と名付けられたコレクション名には“外の匂いのする服”という意味を込め、トレンドに左右されない“990”をベースに、地元シカゴの街の色彩や原体験、自身のファミリーやルーツといったストーリーを表現。カラーリングは青い空のブルーや茂った芝生のグリーン、土のブラウンをイメージし、ジョー自身が幼少期に体験した、米シカゴ西部の夏の1日から着想している。

 ジョー・フレッシュグッズは自身の肩書きを「ストーリーを伝える“ポエット(詩人)”」とし、活動の範囲は多岐にわたる。シカゴのクリエイティブ・ハブ兼ショップのファット タイガー ワークス(Fat Tiger Works)の共同オーナーや、地元のブラックコミュニティ支援のためのチャリティプロジェクト「コミュニティ グッズ(Community Goods)」を主宰している。

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