「フィーノ」から7年ぶりの新作、ヘアオイルが登場

 ファイントゥデイ資生堂は、ヘアケアブランド「フィーノ(FINO)」から7年ぶりとなる新製品“プレミアムタッチ 浸透美容液ヘアオイル”(70mL、税込1298円※編集部調べ)を9月8日から順次発売する。濃密オイルでありながら軽い質感が特徴で、ダメージを集中補修しながら“つるサラ髪”に導く。

 インバストリートメントで売り上げナンバー1(インテージSRI+ インバストリートメント市場2018年5月~21年4月⾦額シェア ブランドラインランキング調べ)の「フィーノ」は、コロナ禍でのお家美容ニーズの高まりと、アウトバストリ―トメント使用者のパサつきなどの髪悩みに対応すべく同製品を開発した。05年に誕生したブランドを代表する“プレミアムタッチ 浸透美容液ヘアマスク”との相性も良く、同一のグレースフローラルの香りを採用した。

 なお、9月15~21日にアットコスメ トーキョー(@COSME TOKYO)でポップアップイベントの開催を予定している。

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ユニクロ「UT」21年秋冬はアートにフォーカス 仏ルーブル美術館そばに新店もオープン

 「ユニクロ(UNIQLO)」のグラフィックTシャツブランド「UT」は2021-22年秋冬、アートを取り入れたデザインを豊富にそろえる。「ポケモン」と現代アーティスト山口歴、ジェームス・ジャーヴィス(James Jarvis)のコラボデザイン商品を8月27日から販売しているのに加え、9月下旬からは、仏パリのルーブル美術館収蔵の名作をモチーフにした商品群を販売する。9月16日には、ルーブル美術館そばのリヴォリ通り沿いに大型店もオープン。フランスでは初となる、「UT」コーナーを備えた店舗だ。

 ユニクロとルーブル美術館は2020年1月に、4年間にわたるパートナーシップ契約を締結し、2月にコラボ商品第1弾を発売した。5月からは、家族連れ向けの館内ミニツアーをユニクロの提供で開始。今秋から、毎月第1土曜日に無料入館できるプログラム“フリー・サタデー・ナイト”もユニクロの提供でスタートする。地元民や観光客がアートをより身近に感じられる環境作りを目指すものだが、ユニクロは米ニューヨークの近代美術館(MoMA)でも、同様の無料入館プログラムを提供している。

 16日にオープンするパリ・リヴォリ通りの大型店は4フロアで、売り場面積は約2000平方メートル。ルーブル美術館とのコラボ商品群も16日にまずリヴォリ店で先行発売し、その後各国店舗で発売していく。同店では今後、アート作品展示やワークショップなどを随時行っていくという。

 秋冬のルーブルコラボ商品は、春夏の第1弾商品に引き続き、メンズ商品のグラフィックを英国の大御所グラフィックデザイナー、ピーター・サヴィル(Peter Saville)が手掛けている。ルーブルに収蔵されている「モナ・リザ」「サモトラケのニケ」などの名作と、その目録番号を組み合わせているのがポイント。ウィメンズは、名画に草花のモチーフを組み合わせたガーリーなデザインが豊富。価格は一律でTシャツ1500円(税込)、スエットトップス1990円、フーディー2990円。

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ユニクロ「UT」21年秋冬はアートにフォーカス 仏ルーブル美術館そばに新店もオープン

 「ユニクロ(UNIQLO)」のグラフィックTシャツブランド「UT」は2021-22年秋冬、アートを取り入れたデザインを豊富にそろえる。「ポケモン」と現代アーティスト山口歴、ジェームス・ジャーヴィス(James Jarvis)のコラボデザイン商品を8月27日から販売しているのに加え、9月下旬からは、仏パリのルーブル美術館収蔵の名作をモチーフにした商品群を販売する。9月16日には、ルーブル美術館そばのリヴォリ通り沿いに大型店もオープン。フランスでは初となる、「UT」コーナーを備えた店舗だ。

 ユニクロとルーブル美術館は2020年1月に、4年間にわたるパートナーシップ契約を締結し、2月にコラボ商品第1弾を発売した。5月からは、家族連れ向けの館内ミニツアーをユニクロの提供で開始。今秋から、毎月第1土曜日に無料入館できるプログラム“フリー・サタデー・ナイト”もユニクロの提供でスタートする。地元民や観光客がアートをより身近に感じられる環境作りを目指すものだが、ユニクロは米ニューヨークの近代美術館(MoMA)でも、同様の無料入館プログラムを提供している。

 16日にオープンするパリ・リヴォリ通りの大型店は4フロアで、売り場面積は約2000平方メートル。ルーブル美術館とのコラボ商品群も16日にまずリヴォリ店で先行発売し、その後各国店舗で発売していく。同店では今後、アート作品展示やワークショップなどを随時行っていくという。

 秋冬のルーブルコラボ商品は、春夏の第1弾商品に引き続き、メンズ商品のグラフィックを英国の大御所グラフィックデザイナー、ピーター・サヴィル(Peter Saville)が手掛けている。ルーブルに収蔵されている「モナ・リザ」「サモトラケのニケ」などの名作と、その目録番号を組み合わせているのがポイント。ウィメンズは、名画に草花のモチーフを組み合わせたガーリーなデザインが豊富。価格は一律でTシャツ1500円(税込)、スエットトップス1990円、フーディー2990円。

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「KANEBO」から“笑顔”を作るシートマスク登場 笑顔をプロが撮影する新プロジェクトも始動

 カネボウ化粧品のブランド「カネボウ(KANEBO)」から9月10日、シートマスク“スマイル パフォーマー”(33mL×4枚入、税込6050円 ※編集部調べ)が登場する。同製品の発売に合わせ、笑顔の輪を広げるための新プロジェクト“KANEBO Smile is HOPE.Project”を始動。アマナによる法人向け写真撮影サービスにシートマスクを提供し、一人一人の笑顔を引き出す特別プランを用意する。

 コロナ禍でマスク着用生活が続き、人との会話が制限されて以前より笑顔になる機会が減少している。そこで同社は、笑顔を形作るシート設計のシートマスク“スマイル パフォーマー”を開発した。伸縮性に優れたシートマスクは頬&口角バンドとフェースバンドをこめかみに向かって引き上げながら密着させ、肌につけている間は“笑顔”を形作る。シートの浮きを抑制し、隙間を作らない“密着モバイル濃密セラム”処方がハリと艶のある肌に導く。

 笑顔を作るシートマスクに合わせた新プロジェクトは、希望を打ち出す「カネボウ」だからこその、笑顔の力を信じ、笑顔の輪を広げる希望のプロジェクトだ。アマナによる法人向け全国プロカメラマン出張サービス「インフォトby amana」を申し込むと、撮影対象者の人数分の“スマイル パフォーマー”(1人2枚)を事前に提供。撮影の前日や当日に製品でお手入れしてできた笑顔をプロのカメラマンが撮影するというもの。同サービスは“Smile is HOPE. PHOTO PROGRAM”という特別撮影プランで、12月31日まで行う予定。利用料金は2時間4万4000円(別途交通費など。以降1時間ごとに追加料金が発生)。

 プロジェクトの始動にあたり、まずは「カネボウ」の社員および全国の美容部員50人が写真撮影を行った。撮影した笑顔の写真は同プロジェクトのスペシャルサイトなどで発信するほか、オンライン会議のアイコンを笑顔写真に変更する取り組みなども実施する。

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「ジーユー」が小島秀夫のコジマプロダクションと初コラボ “近未来”がテーマのメンズ9型

 「ジーユー(GU)」は、ゲームクリエイターの小島秀夫が率いるコジマプロダクション(KOJIMA PRODUCTIONS)との初のコラボレーションコレクションを全国直営店とオンラインストアで9月27日に発売する。

 同コレクションは“近未来”をテーマにし、コジマプロダクションの新川洋司アートディレクターのデッサンをベースに、ミリタリーブルゾンやパデットジャケット、パーカ、プルオーバーのほか、ミニバッグ、トートバッグ、ルームウエアなどメンズアイテム9型をそろえる。価格帯は2290〜3990円。アイテムには同社のシンボルキャラクター“ルーデンス”や、スローガン「FROM SAPIENS TO LUDENS(『人類』から『遊ぶ人』へ)」のデザインを取り入れた。

 コジマプロダクションは2015年12月、東京で発足。19年11月には世界的名優らを起用した初の作品「デス・ストランディング(DEATH STRANDING)」をプレイステーション4向けにリリースし、20年7月にPC版を発売した。同作品は年間最優秀ゲーム賞をはじめ、多くのゲーム賞を受賞した。

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「フレッドペリー」がカルト的人気の英国ブランドとコラボ 大胆チェックのボンバージャケットなど

 「フレッドペリー(FRED PERRY)」はこのほど、英国ブランド「チャールズ ジェフリー ラバーボーイ(CHARLES JEFFREY LOVERBOY以下、ラバーボーイ)」とのコラボレーションアイテムを発売した。「フレッドペリー」東京店や大阪店などの一部直営店、公式ECサイトで扱う。

 コラボアイテムは、デザイナーのチャールズ・ジェフリーが学生時代に影響を受けた音楽のニューレイヴやインディーズがテーマだ。ミュージシャンのパトリック・ウルフ(Patrick Wolf)やクリスタル・キャッスルズ(Crystal Castles)、俳優のノエル・フィールディング(Noel Fielding)からも着想を得て、「フレッドペリー」の定番アイテムをアレンジ。ジェフリーの祖国であるスコットランドのタータンチェックを左右色違いで切り替えたボンバージャケット(税込7万1500円)やカーディガン(同4万4000円)、ワンピースとしても着用できるロング丈のポロシャツ(同3万800円)のほか、ケーブルニット(同4万1800円)、「ラバーボーイ」定番のロングソックス(同4400円)などをラインアップする。

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「フレッドペリー」がカルト的人気の英国ブランドとコラボ 大胆チェックのボンバージャケットなど

 「フレッドペリー(FRED PERRY)」はこのほど、英国ブランド「チャールズ ジェフリー ラバーボーイ(CHARLES JEFFREY LOVERBOY以下、ラバーボーイ)」とのコラボレーションアイテムを発売した。「フレッドペリー」東京店や大阪店などの一部直営店、公式ECサイトで扱う。

 コラボアイテムは、デザイナーのチャールズ・ジェフリーが学生時代に影響を受けた音楽のニューレイヴやインディーズがテーマだ。ミュージシャンのパトリック・ウルフ(Patrick Wolf)やクリスタル・キャッスルズ(Crystal Castles)、俳優のノエル・フィールディング(Noel Fielding)からも着想を得て、「フレッドペリー」の定番アイテムをアレンジ。ジェフリーの祖国であるスコットランドのタータンチェックを左右色違いで切り替えたボンバージャケット(税込7万1500円)やカーディガン(同4万4000円)、ワンピースとしても着用できるロング丈のポロシャツ(同3万800円)のほか、ケーブルニット(同4万1800円)、「ラバーボーイ」定番のロングソックス(同4400円)などをラインアップする。

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「THREE」から香りで気持ちのオン・オフを切り替えるミスト化粧水とリップバームが登場

 ACROの「スリー(THREE)」は10月11日、基幹のスキンケアライン“バランシング”の新シリーズ“SQシリーズ”を発売する。同シリーズは、1日の過ごし方に着目。香りで気持ちのオン・オフを切り替えるミスト化粧水2種と唇の状態に合わせて選べる2タイプのリップバームをラインアップする。

 “SQシリーズ”は、2009年のブランド誕生と同時に発売された、睡眠にフォーカスしたオイルベースの美容液“バランシング SQ オイル”のサイエンスを応用。サーカディアンリズム(体内時計)に着目して開発した独自成分のチャ花エキスなど厳選した植物由来の成分を配合する。オンタイムのための「活性〈アクティブ〉」とオフタイムのための「静穏〈カーム〉」の2タイプを用意し、心地よい1日のリズムをサポートする。

 ミスト化粧水“バランシング SQミスト”(全2種、各30mL、各税込2860円)は、起床から就寝までの日中の過ごし方の中で使い分ける2タイプ(AとC)をそろえる。共通成分として、肌を穏やかに整えるビターオレンジ花水を配合する。オンタイムを活性するA(=Active)タイプは、フランキンセンス油やユーカリラディアータ油など集中力を高める精油をブレンド。清涼感のあるハッカ水や肌を滑らかに整えるタツナミソウエキスなどを配合し、みずみずしい透明感とハリのある肌をキープする。オフタイムを静穏するC(=Calm)タイプは、フランキンセンス油やベルガモット果実油など気持ちを落ち着かせリラクゼーション効果をもたらす精油をブレンド。肌に潤いを与えるナツボダイジュ花水などを配合し、肌のキメを整え弾むようなハリのある肌をキープする。

 リップバーム“バランシング SQリップ”は唇の状態に合わせて選べる2タイプをそろえる。“バランシング SQリップ デイバーム”(4g、税込3300円)は、長時間のマスク着用など日中ダメージを和らげ、乾燥や荒れを防ぐスティックタイプ。アクティブな気持ちを高めるクリアな香りを採用。“バランシング SQリップバーム”(7g、税込3520円)は、睡眠中の乾きや日中の集中ケアとして豊かな潤いを与えるリップバーム。リラックス感のある柑橘系の香り。

 そのほか、全身の肌を守る美容バーム“THREE バランシング エモリエントバーム”(7g、税込4400円)を11月17日に発売する。植物油や植物性のバターを配合したバーム状のテクチャーで、肌にのせると溶け込むように角層まで浸透し、肌を健やかに保つ。温かみがありながらもややスパイシーな香りのマジョラム油などをブレンドし、日中のあらゆるシーンに寄り添う香りを採用した。

 “バランシング”ラインは、植物の力を通して肌に本来のリズムとバランスを整えるホリスティックケアアイテムとして発信。5月に登場した“バランシング クレンジング オイルジェル”は、発売1カ月で同ブランドのクレンジングの中で過去最高の売り上げを記録し、各媒体のベストコスメにも選出された。7月のクレンジングカテゴリーの売上高は前年同月比59%増と好調に推移。また、ヘアケアやインナーケアサプリメントも好調に動いているという。

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500人以上が来場する出展無料のアート&音楽イベント「TOKYO LOVEHOTELS」 「日本の真面目すぎるアートイベントを変えたい」

 アーティストとして東京で活動するカリン ロー(Kalinlaw 以下、カリン)とロビン・ラステンベリエル(Robin Rastenberger 以下、ロビン)が立ち上げたアートイベント「TOKYO LOVEHOTELS(トーキョーラブホテルズ)」は、“アーティストのための自由な場所”を目指して2019年にスタートした。東京・原宿の「サンキーズペントハウス(SANKEYS PENTHOUSE)」をメイン会場に毎月開催し、出展者は作品の展示・販売などを無料で実施できる。他にないシステムが話題となり、新型コロナウイルスのパンデミック以前は20人前後の出展 ・出演者が集まり、入場料1500円ながら500人以上が来場していた。

 同イベントで扱うのは写真や絵画に加え、アパレルやジュエリーといった物販、ヘアメイクやネイル、クラフト教室などの体験型コンテンツまでさまざま。国内外からアップカミングなアーティストが集まり、これまでには「WWDJAPAN」のU30の若者たちにフォーカスした連載「ユース イン フォーカス(Youth in focus)」で追ったサウジアラビア出身の若者3人が立ち上げたストリートブランド「ウナストーキョー(UNAS TOKYO)」も参加している。

 オーガナイザーのカリンとロビンは、どんな思いでこのイベントを立ち上げたのか。コロナを経て、どんな未来を描くのか。2人に話を聞いた。

WWD:自己紹介をお願いします。

カリン:イギリスと日本のハーフで、東京には10年以上住んでいます。イベントオーガナイザー以外ではアーティストとDJをしています。アーティスト活動はTシャツにエアブラシでペイントをするアパレル作品がメインでしたが、今はキャンバスにもペイントしています。

ロビン:僕はスウェーデン出身で、「どこか遠くの世界に行きたい」と高校卒業後に日本へやって来ました。もう12年間住んでいます。普段はシンガーソングライターとモデルをしています。カリンとは元々「アメリカン アパレル(AMERICAN APPAREL)」で一緒にアルバイトをしていて、その後しばらく会っていなかったのですが、4年前にお茶をしたら、バイトの時以上に意気投合しました。

WWD:「TOKYO LOVEHOTELS」を始めた経緯は?

カリン:最初は自分が作ったアパレルを展示・販売する場所として始めました。ポップアップをずっとやりたかったのですが、主催者に出展料を払うのが難しくて、なかなか実現できなかったんです。その悩みをロビンに話すと、「売れるかわからない駆け出しのアーティストにとって、ポップアップの出展料を先払いするのは厳しいよね」と同じ悩みを持っていました。

ロビン:例えばライブハウスでは、出演にかかるお金は自分で負担し、お客さんがある程度集まったらようやく数10パーセントのキックバック(売上割戻)がもらえるようなシステムも少なくありません。日本にはまだまだアーティストが自由に表現する場所が足りてないんです。

カリン:そんな中、道玄坂に小さなイベントスペースを持っている知り合いから「そこでイベントをしないか」とチャンスをもらったんです。自分が作品のポップアップをして、ロビンが音楽のパフォーマンスをしたらどうかと考えて、話を持ちかけました。それから私たち以外にも興味を持ってくれた友人らが出演、出展するようになり徐々に大きくなっていきました。

ロビン:出展料なしのこだわりは、今でも続けているイベントの原点。“主催者”と“出展者”という上下関係はなく、僕たちはアーティストに場所を提供するだけです。自分たちの売り上げはチケット代からパフォーマーへの出演料を引いた分だけ。アーティストの売り上げには一切さわりません。アートに使うお金も残しておいてほしいっていう気持ちがあるから、チケット代も全然上げていない。本当にアートのためにやっています。

WWD:ユニークなイベント名の由来は?

カリン:初回の会場が道玄坂の“ラブホ街”だったのが由来の一つです。あとは、海外では日本のラブホテル文化がユニークなものとして知られていて、キャッチーだと思い採用しました。

ロビン:音楽やアートを通して、人々が“一夜の愛をシェア”するというイベントのテーマにもぴったりだよね。たまに本当のラブホテルと勘違いする人もいて、インスタグラムのDMで「一泊いくらですか?」って値段を聞かれたこともあります(笑)。

WWD:イベントのマスコットキャラがいると聞いたが?

カリン:よく知っていますね!プロスティ(Prostie)というマスコットがいます。ホテル暮らしをする、独立した現代の女性像を表現したキャラクターです。

ロビン:テーマも毎回異なるし、出展者のジャンルも多様なイベントだからこそ、特定の世界観を出したくて制作したキャラクターです。僕はゲーム作りが趣味なので、彼女をテーマにしたゲームも制作してウエブサイトで公開しています。最近、NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)としてプロスティのデジタルアートの販売も始めました。

多種多様なアートを求め、数百人が集まる空間に

WWD:今では数百人が集まるイベントになったが、どのように認知度を上げた?

カリン:最初は40人くらいの小さなイベントでしたが、徐々に口コミで広がり、色々な人から出演・出展したいと連絡が来るようになりました。反響を受けて、3回目から原宿の「サンキーズペントハウス」に会場を移して規模を大きくしました。ちゃんと人が集まるか不安だったけれど、100人以上集まり、オーナーからも「やるじゃん!」と言われロビンとすごく感動したのをよく覚えています。

ロビン:パンデミック直前には毎月の開催で500人以上が集まるほど大きくなっていました。出演者・出展者も常時20人ほどのラインアップで、クラブや飲食店、ギャラリーが融合したような面白い空間になって行きました。

WWD:どのような出展者が多い?

カリン:ジャンルは多種多様で、アパレル・ジュエリーなどの物販からヘアカット、メイクやネイルなどの体験型コンテンツ、フードやクラフト教室、写真や絵画などの展示・販売など本当に自由です。例えばジュエリーの販売ブースではその場で金属を削って制作するアーティストがいたり、タロット占いやヘナタトゥーを提供する人もいたりします。パフォーマンスもさまざまで、ライブ音楽だけでなくヴォーギング(アメリカの有色人種のLGBTQ+コミュニティにルーツを持つダンススタイル)のダンスパフォーマンス、華道や絵のライブパフォーマンスなどもあります。

ロビン:ただ、ジャンルレス過ぎてもイベントの色が伝わらないので、テーマを設けて、それに沿って出展者を決めることもあります。例えば“地球温暖化”をテーマにした回は、サステナビリティに取り組むアーティストやブランドを集めて、売り上げの一部をオーストラリアで起きた森林火災のチャリティに寄付しました。

WWD:来場者はどんな人が多い?

ロビン:年齢制限は設けていませんが、若い世代が中心ですね。クラブ目的でなくても楽しめるので、子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで遊びに来てくれています。

カリン:自分たちの周りから口コミで広がったこともあって、外国人や帰国子女などが多いです。パンデミック前は海外からの観光客にも人気で、「TOKYO LOVEHOTELS」の開催に合わせて旅の日程を調整してくれる人もいました。これからはもっと日本の人にも来てほしいですね。

パンデミックを乗り越え、世界的なアートイベントを目指す

WWD:新型コロナウイルスで風向きが変わった。

ロビン:本当に大きく変わりました。2020年はほとんどが休止期間になってしまいましたが、夏からは少しづつ再開しました。オンラインでやればという声もたくさんいただいたのですが、体験をメインにしているから、オンラインで伝わらないことも多い。そのため、政府と自治体の感染予防ガイドラインに従い、リアルでの開催にこだわりました。もちろん批判もありましたが、発表の場を失っていた多くのアーティストから感謝の声をもらいました。やって良かったと思っています。

カリン:ほかにも、ポッドキャストでの情報発信を始めました。ゲストにアーティストを招いて、活動について語ってもらい、人々に知ってもらえるプラットフォームになればと思っています。

ロビン:全編英語だし、かなりマニアックな話だけど、とっても面白いから興味のある人は是非聞いてみて欲しいな。

WWD:今後の展望は?

カリン:アート・バーゼル(Art Basel)みたいなイベントを目指しています。スイスのバーゼルとアメリカのマイアミ、香港で開催されるアートフェアで、ファッション・ウイークのアート版のような存在。特にマイアミでは、アートをアカデミックに発表する場でもありながら、イケイケなパーティも開催されるので、全世界から若者が集まります。海外と比べて日本のアートイベントは真面目なイメージが強く、若者が心から行きたい、かっこいいと思えるクールな場所にはなっていません。「TOKYO LOVEHOTELS」がアートを身近に楽しめる場になれたらうれしいです。

ロビン:ここに来れば東京のカルチャーとアートシーンが一度に味わえると国内外の人に認知されたい。そして、出展したアーティストや起業家、出演したパフォーマーがさらに活躍する機会を与えられるようなイベントになればと思います。

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b-exが台湾発カーボンニュートラルグリーンコスメメーカーと資本業務提携

 ヘアサロン専売品などを取り扱うヘアケアメーカーのb-exは、台湾発のカーボンニュートラルグリーンコスメメーカーのオーライトと持続可能な社会を目指し、資本業務提携を締結したことを発表した。b-exがオーライトの株式を取得し、主要な株主となる予定だ。

 業務提携によりヘアケア・スキンケアを含むオーライトの製品をb-exから日本国内で順次販売。来春には美容室への本格的な展開を予定する。また販売促進や、技術フォローのみでなく、b-exの強みである美容室とのリレーションを活用した美容師向けの“グリーンマインド”エデュケーションを推進する。美容室とお客を“グリーンブリッジ”でつなぎ、1人でも多くのお客に“グリーン革命(よりよい未来のために世界を変えること)”を理解してもらうことを目標に、日本におけるサロン発信のグリーン革命をリードする先駆者として業界をけん引していく。そのほか、両社の技術、独自素材を生かした製品およびブランドの開発や、日本・台湾間の販路の相互利用などに向けて、更なる協議を重ねていく。なおオーライトの業務用商材が日本市場に輸入されるのは今回が初めて。

 b-exの福井敏浩社長は、「『人・環境・社会』に本当に必要とされる製品の開発・販売を通して成長を目指す当社と、人の健康と地球を守る理念を実践してきたオーライトの目指す方向性が一致していた。葛望平 オーライト代表の“グリーン革命”を進める強い意志とその思いが表現された製品に心を惹かれ 、オーライトの製品と“グリーン革命”を日本で広めていきたいと強く思った。当社は持続可能な社会の実現を経営の柱として、本格的に推進していく予定だ。強みである美容師との強固なリレーションを活用し、オーライトをベストパートナーとして、日本におけるサロン発の“グリーン革命”をリードする」とコメント。

 オーライトは2001年設立の美容メーカーで、“グリーン革命”を企業ミッションとし、環境に優しい製品開発を推進。野菜や果物から抽出したでんぷんを原料にした生分解性がある“ツリー イン ザ ボトル”を打ち出すなど、“グリーン革命”につながる“グリーンイノベーション”を継続的かつ、徹底的に行っている。その取り組みは世界でも大きく評価され、台湾企業を代表してAPEC中小企業大臣会合に参加するなど、世界に向けて発信している。11年には国家標準化機構イギリスBSI認証のもと、世界初のゼロカーボンシャンプーを発売した。現在までに世界中で100以上もの賞を受賞。“グリーン革命”を推進しながら、美容業界内でも環境保全についてリードし独自素材を生かした製品開発力を強みとする。

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上海とパリが拠点の中国婦人服「アイシクル」ってどんなブランド?

 中国のICCFファッショングループの高級婦人服「アイシクル(ICICLE)」が、日本1号店を阪急うめだ本店の6階に1日オープンした。日本の百貨店に中国のアパレルブランドが出店する事例がいくつか出始めており、今年2月には銀座松屋本店の紳士服売り場に広州発の「ダンノン」が開店して話題になった。中国で高感度な女性に支持されてきた「アイシクル」とは一体どんなブランドなのか。

 中国国内で276店舗 (2021年4月末時点)を展開する「アイシクル」は、上海の東華大学でファッション学科の教鞭をとっていた葉寿增(イエ・ショウザン)氏と夫人の陶暁馬(タオ・シャオマー)氏が1997年に設立した。

 2013年には、パリにデザインセンター「アイシクル パリ モード」を開設し、パリと上海の2拠点でデザイン活動をスタートした。日本法人アイシクルジャパンの小倉一憲氏は「中国の伝統的技術やブランド哲学にパリのデザイン的感性を融合させることが、グローバル展開するうえで不可欠だった」と話す。

 19年9月には、パリ8区のジョルジュサンク通りに海外1号店となる旗艦店をオープン。今年は海外2店目の阪急うめだ本店に続き、パリのフォーブルサントノーレ通りとギャラリー・ラファイエットにも出店する。

 日本進出計画に着手したのは約1年半前。準備をスタートしたものの、コロナ禍により日本での店舗開設準備が困難になり、ワールドのプラットフォーム事業推進室に支援を求めた。今年6月、アイシクル パリ モードが全額出資するアイシクルジャパンを設立。「物流からバックオフィス業務、販売員の手配まで、ワールドのサポートで日本1号店のオープンにこぎつけた」(小倉氏)。

 97年の創設当初からサスティナブルなブランドを目指してきた。ブランド哲学として“メイド・イン・アース”を掲げ、自然との共存を追求する。カシミヤ、シルクを中心にウール、コットン、リネンなど上質な天然素材を使用。植物由来の染料で染めるか無染色のままで自然な色合いと手ざわりを表現する。生産は主に中国国内にある自社工場で行い、地球環境に配慮したモノ作りにこだわっている。

 「中国ではものごとをサークルで考えることが多く、すべてのものがつながっているという考え方がある。『アイシクル』も長く着てもらいたいという思いから、エコロジーやサステナブルな考え方が根底にある」(小倉氏)という。

 商品はウィメンズ、メンズ、服飾雑貨のほか、陶磁器などライフスタイル雑貨で構成する。無駄のないタイムレスなデザインをキーワードに、快適性とエシカルを重視したラグジャリーで温かみのある“ナチュラル・ラグジュアリー”を提案する。

 パリ発信でメッセージ性のある「パリスライン」をはじめ、ビジネス、キャリアに対応した「フォーマルライン」、クラシックなアイテムの「ベーシックライン」、デニムなどカジュアルアイテムを展開する「ヤングライン」、機能素材を使用した「トラベルライン」、ブランドコンセプトを体現し、100%天然素材を使った「アースライン」の6つのラインを展開。アースラインからシーズンテーマに合うアイテムをピックアップした「ナチュラルウエイコレクション」も毎シーズン打ち出す。日本市場では当面、アッパー層をターゲットにウィメンズのベーシックとトラベル、アースラインと服飾雑貨で売り場を作る。日本での価格帯はコート16万〜64万円、ジャケット10万〜18万円、スカート6万〜16万円、ニット3万〜14万円。

 今秋冬は“アース シェルター“をテーマにベージュ、アイボリー、ブラウンなどのアースカラーのコートやニット、ドレス、アクセサリーが揃う。無染色のカシミヤ100%のセーターやマキシコートのほか、ニュージーランド産ブラックシープのメリノウールを使ったベルテッドダウンコート、無染色カシミヤとウール混のフーデッドニットなどに前面に出す。

 中国では今年4月に寧波市に開業した寧波阪急にも出店した。ライブコマースや売り場でのイベントにも力を入れ、国内ブランドの中ではトップクラスの売り上げを誇る。一方、日本では今後、都心百貨店やファッションビルに3年間で5店舗程度出店する計画だ。「ブランドの理念をどんな形で日本人に訴求していけばいいのか見極めつつ、市場に根付かせていきたい」としている。

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パーソナライズヘアカラー「カラリス」がカラーバリエーションを拡充 ARカウンセリングの導入も

 ストークメディエーションは、パーソナライズヘアカラー「カラリス(COLORIS)」に新色を追加し、ARカウンセリングを導入した。発売から2年間で蓄積した累計60万回のカウンセリングデータを元に、これまで以上に自分にぴったりな髪色をお家ヘアカラーで手に入れることができる環境を整える。

 今回、ユーザーの要望を元にハイトーンカラーとファーストグレイカラーを中心に色みを拡充。ヘアカラー処方の組み合わせは約1万通りから約1万4000通りとなる。特にハイトーンカラーは新型コロナウイルスの蔓延に伴うリモートワーク化により、これまで以上に自由なヘアスタイル・服装で働くことができる人が増加していることがユーザーの声に現れているという。既存のベースカラー9種類のうち、ナチュラル、アッシュ、スモーク、マット、オリーブ、ピンク、ローズの8種類においてハイトーンを中心にラインアップを充実した。

 新処方のグレイカラーは赤みを抑えたナチュラルな仕上がりを追求。白髪染めに含まれるブラウン染料の配合の割合をコントロールすることで、赤みを減らしつつ艶やかで透明感のある仕上がりを実現した。白髪が数本程度のファーストグレイの人も使用することができる。

 ユーザーが自身のスマートフォンでヘアカラーイメージを再現できるバーチャルシミュレーター、ARカウンセリングも新たに導入した。これまでのイラストによる提案に比べ、ユーザー自身の写真でビジュアル化されることで、より実際の仕上がりに近いイメージで確認することが可能になる。シミュレーター画面ではカラーの比較だけでなく明るさの調整も可能で、トーンの違いによるニュアンスの変化も確認できる。なお、ウェブアプリケーションはAR・AI技術を駆使した「ユーカムメイク(YOUCAM MAKEUP)」アプリなどを手がけるパーフェクトのシステムを導入した。

 「カラリス」は2019年9月に誕生した日本初のパーソナライズヘアカラーの定期通販サービス。ウェブ上のカウンセリングをもとに一人一人に最適なヘアカラー剤とトリートメントを調合し、自宅に届ける。口コミを中心に会員数を伸ばし、現在は5万人を超えるユーザーに支持されている。

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「ディオール」がパリ・サン=ジェルマンの公式服をデザイン スポーツクラブとのパートナーシップは初

 「ディオール(DIOR)」はこのほど、フランス・パリに本拠地を置くサッカークラブ、パリ・サン=ジェルマン(PARIS SAINT-GERMAIN以下、PSG)とパートナーシップを締結した。同ブランドのキム・ジョーンズ(Kim Jones)=メンズ アーティスティック・ディレクターが手掛けたオフィシャルワードローブをPSGの選手らに2シーズンにわたって提供する。「ディオール」がスポーツクラブとパートナーシップ契約を結ぶのは初となる。

 ワードローブは、ブラックとネイビーブルーを組み合わせたカラーで、カジュアルとフォーマルの2ルックを用意。カジュアルルックでは、PSGのロゴとアイコンの“CD”を刺しゅうしたジャケットとニットセーター、ポロシャツのほか、“ディオール オブリーク”モチーフを取り入れたダービーシューズをそろえた。フォーマルルックはカシミアコートとジャケット、シャツ、パンツ、“ディオール タイムレス”ダービーシューズで構成する。アクセサリーには、“サドルバッグ”やPSGロゴをあしらったジャカードネクタイ、カシミアスカーフ、ブラックとネイビーブルーのリバーシブルベルトでルックを仕上げている。

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しまむら、子ども服業態「バースデイ」でも自社ECを開始

 しまむらは9月8日正午、ベビーや子ども用品を扱う業態「バースデイ」の自社ECを開設する。同社は主力業態「ファッションセンターしまむら」で2020年10月に自社ECを本格スタートしており、手応えを得ている。22年2月期はオンライン経由の売上高(ECで購入して店舗で受け取る等を含む)として50億円を想定しており、うち40億円が「ファッションセンターしまむら」。残り10億円を「バースデイ」などの業態が担う。

 「バースデイ」の店舗数は5月末時点で300店(国内のみ)。ECには店舗にはないEC限定商品もそろえ、先行販売なども行う。商品の受け取り方法は、配送料のかからない店舗受け取りと自宅配送(配送料は通常サイズで550円)から選ぶことができ、店舗受け取りを選んだ場合は「バースデイ」だけでなく、「ファッションセンターしまむら」「アベイル」「シャンブル」を合わせた全国約1840店で受け取りが可能。

 今年4月に行われた21年2月期の決算会見で、同社の鈴木誠社長は先行してスタートしている「ファッションセンターしまむら」のEC販売のうち、約9割が店舗受け取りだったことを明かしている。「バースデイ」も同様にして物流コストを抑え、強みである低価格商品をECでも効率よく販売する。

 しまむらは郊外の独立型立地が味方する形でコロナ禍以降好調だ。21年2月期は売上高が前期比4.0%増の5426億円、営業利益が同65.4%増の380億円、続く3〜5月期も売上高、営業利益ともに第1四半期として過去最高を記録した。6月以降は昨年の絶好調の反動やコロナ再拡大によりやや勢いが落ちてはいるものの、3〜8月の既存店売上高は前年同期比11.9%で着地しており、引き続き同業の中では悪くない数字だ。

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Tシャツのグラニフが雑貨&出店を拡大、売上高3倍の300億円に 上場も視野

 グラフィックTシャツのグラニフ(GRANIPH)は、成長戦略をスタートする。商品をアパレルに加え、服飾雑貨や生活雑貨などにも広げ、店舗面積も従来の3倍に拡大し、スクラップ&ビルドで年20〜30店舗を出店する。EC化率も50%に引き上げ、5年後の2026年には売上高を現在の3倍の300億円に引き上げる。村田昭彦社長は「グラニフの最大の強みは、多彩なアーティストやクリエイター、キャラクターなどとのコラボレーションで生まれるグラフィック。一方で商品はノンエージ、ノンセックスの広がりがあり、顧客からの支持も高い。アパレル以外にも、販売する商品カテゴリーを広げることで企業価値を最大化する」と語った。2〜3年内の上場に向け、その準備にも入った。

 9月8日には、東京・原宿の旗艦店店をリニューアルオープンする。60坪強の店舗には、従来の主力アイテムであるTシャツやパーカーなどのアパレルに加え、スニーカーやマグカップ、スマホケース、クッションなど雑貨を加え、450アイテムを販売する。雑貨も商品単価は2000〜3000円が中心になり、アパレルとほぼ同じ。現在商品構成でほぼ100%を占めるアパレル製品の割合を5年後には50%に下げ、服飾雑貨や生活雑貨といった非アパレルの50%上乗せすを目指す同社の象徴的な店舗になる。村田社長は「この1〜2年をかけてサプライチェーンも含めたビジネスモデル全体を変えていく。これまではプリントまでして在庫にして売り減らすやり方だったが、今後は原型となるTシャツのボディをストックし、売れた分だけをプリントして追加していくやり方に変える。短ければ1〜2週間、長くても4〜5週間で追加生産する。Tシャツのボディも一度に大量に発注すればコストダウンにもつながるし、セールもやらなくても良くなる。販売するアイテム全体の7〜8割を追加生産型に切り替え、早ければ来春からはセールも止めたい」という。原宿店で試験的に先行販売したプリントスニーカーは1500足がすぐに完売したが、「プリントできる工場が少なかったが、試行錯誤して量産体制を整え、リニューアルオープン後は、定番アイテムとして販売体制が整った。今後拡充する雑貨でもこうした追加発注型のビジネスモデルで展開する」という。

 同社の直近の店舗数は124店舗(8月1日時点)。店舗は郊外の大型ショッピングモールや都心のファッションビル、路面店などさまざまだが、従来は15〜20坪(50〜70平方メートル)と小型店が中心だった。雑貨アイテムの拡充に伴い、今後は小型店をクローズし、年間20〜30店舗のペースで45〜60坪(150〜200平方メートル)の店舗を積極的に出店する。45〜60坪という店舗サイズは、ファッションブランドの標準サイズと重なる。「デベロッパーからは多くのお声がけをいただいており、今年度でも20店舗の出店はほぼ固まっている。サイズも大きいところだと90坪弱の案件もある」という。

 5年後の売上高300億円に対して、利益はEBITDA(償却前利益)で20%台を目指す。「自社ECサイトは10月にリニューアルオープンする。まずはUI/UX部分を使いやすく変えるが、2〜3年をかけてEC部門を内製化していく。ECのシステムも、店舗在庫をフル活用して店舗から消費者に発注できるような独自のシステムをフルスクラッチで開発し、リアルとECが融合したOMOを追求する」という。

 グラニフは2020年1月に三菱商事などが出資する投資ファンド丸の内キャピタルが買収し、オーナーになっている。村田社長は「社長就任から1年強が経ったが、いまだに顧客ロイヤルティの高さに驚くことが多い。グラニフの場合、例えば顧客同士で着ている商品がかぶっても、ネガティブにならず、『あ、それ好きなんですね』みたいに、逆にコミュニケーションが始まる。そんなブランドは稀有だと思う。この時代に5年で3倍というと野心的にも見えるかもしれないが、潜在的なパワーはそれ以上だ」と語った。

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石田ニコルと考える 電気自動車「日産アリア」とファッションのサステナブルな共通点

 電気自動車(EV)「日産アリア(ARIYA)」は、レジャーやスポーツに適したSUVタイプの新型車。快適なドライブだけでなく、サステナブルなライフスタイルを叶えるクルマだ。現在予約注文を受け付けている日本専用の限定モデル「日産アリア リミテッド(ARIYA limited)」は、大容量のバッテリーはもちろん、高速道路での同一車線内ハンズオフ走行や、駐車スペースからの出し入れの車外操作を可能とする先進的システムを搭載。同時に「ボーズ(BOSE)」の上級サウンドシステムや、枯山水をモチーフにした専用色のフロアカーペットなどを装備している。「バーガンディー/ミッドナイトブラック」など、「日産アリア リミテッド」限定の2色の2トーンボディーカラーも魅力的だ。
 サステナブルなライフスタイルを叶える「日産アリア リミテッド」とファッションには意外な関係性が存在するのではないか?そう考え、ファッションモデルで女優・タレントの石田ニコルと、横浜にある日産 グローバル本社ギャラリーを訪問。世界中の日産車のデザインを統括する田井悟(たい・さとる)エグゼクティブ・デザイン・ダイレクターと、「日産アリア」とファッションの共通点を考えた。

「粋」な外観と「間」な
車内で二面性を表現

 日産 グローバル本社ギャラリーで展示中の「日産アリア リミテッド」は、「シェルブロンド/ミッドナイトブラック」というリミテッド専用のツートンカラーが印象的だ。環境負荷が少ないためか勝手に思い描いていた、電気自動車の“優等生”的な印象は、軽やかに裏切られる。田井ダイレクターは、エンジンがないからこそ最初からフルパワーで走る電気自動車の「静かだけれど、ダイナミックに動く姿を形で表現したかった」と話す。サステナブルな車だからこそ、“車好き”以外のドライバーにも届けたいと願い、「車好きが好むパワフル」だけじゃない表現を意識した。
 「抑揚をつけるのではなく、なるべくシンプルに」。そう考え、日本の伝統にインスピレーションを得た。ホイールは折り紙、フロントのシールドには組子、ランプには行灯、そして、室内のカーペットには枯山水。日本の車メーカーとしての歴史とプライドを、最先端の電気自動車に注ぎ込んだ。石田ニコルは粋な電気自動車を「日本の伝統美が加わりスタイリッシュ。和洋が折衷しているからこそ、オシャレに感じます」と話す。
 室内は、電気自動車だからこそ、これまでエンジンが侵食していた足元の空間が格段に広くなった。外観が「粋」なら車内は「間」が特徴で、後部座席に座った石田も「前方の広さと“抜けている”カンジがスゴい!」と驚いた。

日本の伝統美は
「みんな好き」

WWDJAPAN(以下、WWD):そもそも、車やドライブは好き?
石田ニコル(以下、石田):車の中の空間、が好きなんです。友人とのドライブはもちろん、一人でSUVを走らせるのも好きですよ(笑)。プレイリストを作って、BGMを楽しみながらドライブしています。今は自分で運転する機会があまりないので、レンタカーやカーシェアリングのお世話になっています。
田井悟エグゼクティブ・デザイン・ダイレクター(以下、田井):今後車を買うなら、多分電気自動車になりますね(笑)。ご覧になった「アリア」はいかがでしたか?
石田:運転したことがなかったせいか、電気自動車をまだ身近に思えていなかったんです。大好きなゲームにはスタイリッシュで未来的な車が登場するのですが、「将来、こんな車が増えるのかな?」と思っていたくらいで。でも「アリア」は、日本の伝統美も表現しているせいか、親近感がわきますね。想像していたスタイリッシュさと、予期しなかった繊細な日本らしさ、いろんなものがミックスされてオシャレになってきたのは、ファッションと同じですね。
田井:仕事柄、コロナ前は世界中のモーターショーを訪ねていました。ファッションメディアやバイヤーの皆さんと一緒です。そこである時から、どの国でも、日本の要素が入り始めたのに気づいたんです。食べ物もそうでしょう?日本食の“格”は増すばかり。刺身がニューヨークのアメリカンレストランで出てきても驚かなくなりました。「繊細」や「健康的」などのイメージが浸透したのでしょう。今は「伸るか反るか」のギャンブルではなく、「みんな好きですよね?」という感覚で、日本的な要素が取り入れられています。
石田:ゲームの世界も同じです。海外の方にとって、アニメとゲームに溢れている日本はたまらない場所なんです。
田井:ゲームの世界は、めちゃくちゃ刺激になっているんですよ。世界中から何万人が集まって、着替えて、好きな武器を持って、同時に戦う。プラットフォームとしてモノ凄くて、「未来は、ここにあるに違いない」って思っています。

車でも「時代はサステナブル。
若い世代は地球のために選択」

石田:ゲームは没入できる世界観が大事ですが、「アリア」も周りの空気やライフスタイルを大事にしている印象です。
田井:車業界には「俺を見ろ!」という意気込みで、オブジェとしての車を作ってしまう感覚がありました。でも、僕は「アリア」は「景色」にしたかった。存在感はあるんだけれど、「俺が、俺が」じゃないカンジ。日本の伝統美は、そんなアプローチにもピッタリだったんです。
WWD:丁寧に作ったシンプルな洋服こそ、着る人の個性を引き出し、結果、長く愛されると考えるファッション業界に通じます。
田井:今までは異なる業界と分け隔てていましたが、これからは一緒。ファッションやゲームの世界で起こることは、車業界でも起こっているんです。
WWD:「アリア」はファッション業界同様、サステナブルにも真摯に向き合い生み出されている。
石田:私はサンゴ礁を守るための日焼け止めのほか、エコバッグなどサステナブルなアイテムをプロデュースしていますが、環境問題などをもっと深く学びたいと思い今年、ドイツのミュンヘンで開かれた次世代リーダーのためのグローバル・フォーラム「ワン ヤング ワールド サミット 2021(One Young World Summit 2021)」に参加したんです。改めてヨーロッパではサステナブルな生活が浸透していて、マイボトルから再生糸を使ったファッションまで、環境負荷が少ない選択肢の幅広さを感じました。私自身、買う物は、迷ったらサステナブルな方を選びたい。今は多くのファッションブランドが関心を抱き始め、オシャレに表現してくれるので嬉しいです。
田井:私たち日産も、社会に貢献するサステナブルというムーブメントを応援すべく、電気自動車という選択肢を用意したいと思っています。同時に「地球に良い」だけでなく、クルマとして、デザインとして楽しめるモノに仕上がるようこだわりました。これもファッションも同じだと思いますが、車業界にもいろんな考えがあります。その全てを叶える車の開発は、本当に難しいです。でも、時代がサステナブルなのは間違いありません。電気自動車についても、若い世代は「電気はガソリンより安い」や「燃費が良い」ではなく、地球のために選んでいる気がします。

「車は、いろんな世界の美しさの
間に存在する架け橋」

WWD:ファッション業界では、多くを捨てないように、タイムレスな洋服を生み出そうという流れがある。車業界は?
田井:バブルを経た世代には、モノは買って、捨てるのが当たり前という感覚がありました。そんな消費者に向き合ってきた業界として、「飽きられることを前提にモノを作ってきた」感覚は存在したのかもしれません。でも今は洋服同様、車を取り巻く環境も変わっています。電気自動車は間違いなく増えますが、同様にカーシェアも普及するでしょう。最近は、「シェアする時代にふさわしい性能って、なんだろう?」って考えますよ。衛生や更なる安全など、求められる性能も変わるでしょう。
WWD:レンタルやサブスクリプション、カスタマイズが広がり始めたのは、ファッション業界も同じです。
田井:直近では、カスタマイズの流れは間違いなく来るでしょうね。
石田:ゲームの世界も、カスタマイズです。スキン(ゲーム業界では「見た目の変更」の意味。「着せ替え」と同義)にお金をかけています。スゴい銃とかが出てくると、みんなが「うわぁ~」ってなるんです(笑)。お金をかけたスキンでゲームを楽しんでいますが、私には自然の中で楽しむダイビングも大事です。ゲームとは違う、「今」を見ているカンジ。このメリハリが良いんです。だからこそ、サンゴ礁を守る活動を続けながら、サステナブルな生活も心掛けたいです。私にとっての車やドライブは、2つの世界の美しさの間に存在する架け橋みたいな存在です。これからも楽しみたいと思います。
田井:ぜひ、「アリア」で出掛けてください。自画自賛ですが、静かなのにパワフルな、本当に新しいSUVなんです。知らないうちにいろいろサポートしてくれるから、運転が上手くなった気分になって、ますますドライブが楽しくなりますよ(笑)。

HAIR&MAKE:ICHIKI KITA
PHOTO:TSUKASA NAKAGAWA
STYLING:NATSUKO DEGUCHI
石田ニコルの衣装は、
ブラウス&パンツ:共に「デザイナーズ リミックス」税込2万9700円(コロネット03-5216-6518)
イヤリング:「リプサリス」同9680円(ロードス03-6416-1995)
ブーツ:「ダイアナ」同2万6950円(ダイアナ 銀座本店03-3573-4005)
問い合わせ先
日産自動車 お客さま相談室
(9:00-17:00)
0120-315-232

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石田ニコルと考える 電気自動車「日産アリア」とファッションのサステナブルな共通点

 電気自動車(EV)「日産アリア(ARIYA)」は、レジャーやスポーツに適したSUVタイプの新型車。快適なドライブだけでなく、サステナブルなライフスタイルを叶えるクルマだ。現在予約注文を受け付けている日本専用の限定モデル「日産アリア リミテッド(ARIYA limited)」は、大容量のバッテリーはもちろん、高速道路での同一車線内ハンズオフ走行や、駐車スペースからの出し入れの車外操作を可能とする先進的システムを搭載。同時に「ボーズ(BOSE)」の上級サウンドシステムや、枯山水をモチーフにした専用色のフロアカーペットなどを装備している。「バーガンディー/ミッドナイトブラック」など、「日産アリア リミテッド」限定の2色の2トーンボディーカラーも魅力的だ。
 サステナブルなライフスタイルを叶える「日産アリア リミテッド」とファッションには意外な関係性が存在するのではないか?そう考え、ファッションモデルで女優・タレントの石田ニコルと、横浜にある日産 グローバル本社ギャラリーを訪問。世界中の日産車のデザインを統括する田井悟(たい・さとる)エグゼクティブ・デザイン・ダイレクターと、「日産アリア」とファッションの共通点を考えた。

「粋」な外観と「間」な
車内で二面性を表現

 日産 グローバル本社ギャラリーで展示中の「日産アリア リミテッド」は、「シェルブロンド/ミッドナイトブラック」というリミテッド専用のツートンカラーが印象的だ。環境負荷が少ないためか勝手に思い描いていた、電気自動車の“優等生”的な印象は、軽やかに裏切られる。田井ダイレクターは、エンジンがないからこそ最初からフルパワーで走る電気自動車の「静かだけれど、ダイナミックに動く姿を形で表現したかった」と話す。サステナブルな車だからこそ、“車好き”以外のドライバーにも届けたいと願い、「車好きが好むパワフル」だけじゃない表現を意識した。
 「抑揚をつけるのではなく、なるべくシンプルに」。そう考え、日本の伝統にインスピレーションを得た。ホイールは折り紙、フロントのシールドには組子、ランプには行灯、そして、室内のカーペットには枯山水。日本の車メーカーとしての歴史とプライドを、最先端の電気自動車に注ぎ込んだ。石田ニコルは粋な電気自動車を「日本の伝統美が加わりスタイリッシュ。和洋が折衷しているからこそ、オシャレに感じます」と話す。
 室内は、電気自動車だからこそ、これまでエンジンが侵食していた足元の空間が格段に広くなった。外観が「粋」なら車内は「間」が特徴で、後部座席に座った石田も「前方の広さと“抜けている”カンジがスゴい!」と驚いた。

日本の伝統美は
「みんな好き」

WWDJAPAN(以下、WWD):そもそも、車やドライブは好き?
石田ニコル(以下、石田):車の中の空間、が好きなんです。友人とのドライブはもちろん、一人でSUVを走らせるのも好きですよ(笑)。プレイリストを作って、BGMを楽しみながらドライブしています。今は自分で運転する機会があまりないので、レンタカーやカーシェアリングのお世話になっています。
田井悟エグゼクティブ・デザイン・ダイレクター(以下、田井):今後車を買うなら、多分電気自動車になりますね(笑)。ご覧になった「アリア」はいかがでしたか?
石田:運転したことがなかったせいか、電気自動車をまだ身近に思えていなかったんです。大好きなゲームにはスタイリッシュで未来的な車が登場するのですが、「将来、こんな車が増えるのかな?」と思っていたくらいで。でも「アリア」は、日本の伝統美も表現しているせいか、親近感がわきますね。想像していたスタイリッシュさと、予期しなかった繊細な日本らしさ、いろんなものがミックスされてオシャレになってきたのは、ファッションと同じですね。
田井:仕事柄、コロナ前は世界中のモーターショーを訪ねていました。ファッションメディアやバイヤーの皆さんと一緒です。そこである時から、どの国でも、日本の要素が入り始めたのに気づいたんです。食べ物もそうでしょう?日本食の“格”は増すばかり。刺身がニューヨークのアメリカンレストランで出てきても驚かなくなりました。「繊細」や「健康的」などのイメージが浸透したのでしょう。今は「伸るか反るか」のギャンブルではなく、「みんな好きですよね?」という感覚で、日本的な要素が取り入れられています。
石田:ゲームの世界も同じです。海外の方にとって、アニメとゲームに溢れている日本はたまらない場所なんです。
田井:ゲームの世界は、めちゃくちゃ刺激になっているんですよ。世界中から何万人が集まって、着替えて、好きな武器を持って、同時に戦う。プラットフォームとしてモノ凄くて、「未来は、ここにあるに違いない」って思っています。

車でも「時代はサステナブル。
若い世代は地球のために選択」

石田:ゲームは没入できる世界観が大事ですが、「アリア」も周りの空気やライフスタイルを大事にしている印象です。
田井:車業界には「俺を見ろ!」という意気込みで、オブジェとしての車を作ってしまう感覚がありました。でも、僕は「アリア」は「景色」にしたかった。存在感はあるんだけれど、「俺が、俺が」じゃないカンジ。日本の伝統美は、そんなアプローチにもピッタリだったんです。
WWD:丁寧に作ったシンプルな洋服こそ、着る人の個性を引き出し、結果、長く愛されると考えるファッション業界に通じます。
田井:今までは異なる業界と分け隔てていましたが、これからは一緒。ファッションやゲームの世界で起こることは、車業界でも起こっているんです。
WWD:「アリア」はファッション業界同様、サステナブルにも真摯に向き合い生み出されている。
石田:私はサンゴ礁を守るための日焼け止めのほか、エコバッグなどサステナブルなアイテムをプロデュースしていますが、環境問題などをもっと深く学びたいと思い今年、ドイツのミュンヘンで開かれた次世代リーダーのためのグローバル・フォーラム「ワン ヤング ワールド サミット 2021(One Young World Summit 2021)」に参加したんです。改めてヨーロッパではサステナブルな生活が浸透していて、マイボトルから再生糸を使ったファッションまで、環境負荷が少ない選択肢の幅広さを感じました。私自身、買う物は、迷ったらサステナブルな方を選びたい。今は多くのファッションブランドが関心を抱き始め、オシャレに表現してくれるので嬉しいです。
田井:私たち日産も、社会に貢献するサステナブルというムーブメントを応援すべく、電気自動車という選択肢を用意したいと思っています。同時に「地球に良い」だけでなく、クルマとして、デザインとして楽しめるモノに仕上がるようこだわりました。これもファッションも同じだと思いますが、車業界にもいろんな考えがあります。その全てを叶える車の開発は、本当に難しいです。でも、時代がサステナブルなのは間違いありません。電気自動車についても、若い世代は「電気はガソリンより安い」や「燃費が良い」ではなく、地球のために選んでいる気がします。

「車は、いろんな世界の美しさの
間に存在する架け橋」

WWD:ファッション業界では、多くを捨てないように、タイムレスな洋服を生み出そうという流れがある。車業界は?
田井:バブルを経た世代には、モノは買って、捨てるのが当たり前という感覚がありました。そんな消費者に向き合ってきた業界として、「飽きられることを前提にモノを作ってきた」感覚は存在したのかもしれません。でも今は洋服同様、車を取り巻く環境も変わっています。電気自動車は間違いなく増えますが、同様にカーシェアも普及するでしょう。最近は、「シェアする時代にふさわしい性能って、なんだろう?」って考えますよ。衛生や更なる安全など、求められる性能も変わるでしょう。
WWD:レンタルやサブスクリプション、カスタマイズが広がり始めたのは、ファッション業界も同じです。
田井:直近では、カスタマイズの流れは間違いなく来るでしょうね。
石田:ゲームの世界も、カスタマイズです。スキン(ゲーム業界では「見た目の変更」の意味。「着せ替え」と同義)にお金をかけています。スゴい銃とかが出てくると、みんなが「うわぁ~」ってなるんです(笑)。お金をかけたスキンでゲームを楽しんでいますが、私には自然の中で楽しむダイビングも大事です。ゲームとは違う、「今」を見ているカンジ。このメリハリが良いんです。だからこそ、サンゴ礁を守る活動を続けながら、サステナブルな生活も心掛けたいです。私にとっての車やドライブは、2つの世界の美しさの間に存在する架け橋みたいな存在です。これからも楽しみたいと思います。
田井:ぜひ、「アリア」で出掛けてください。自画自賛ですが、静かなのにパワフルな、本当に新しいSUVなんです。知らないうちにいろいろサポートしてくれるから、運転が上手くなった気分になって、ますますドライブが楽しくなりますよ(笑)。

HAIR&MAKE:ICHIKI KITA
PHOTO:TSUKASA NAKAGAWA
STYLING:NATSUKO DEGUCHI
石田ニコルの衣装は、
ブラウス&パンツ:共に「デザイナーズ リミックス」税込2万9700円(コロネット03-5216-6518)
イヤリング:「リプサリス」同9680円(ロードス03-6416-1995)
ブーツ:「ダイアナ」同2万6950円(ダイアナ 銀座本店03-3573-4005)
問い合わせ先
日産自動車 お客さま相談室
(9:00-17:00)
0120-315-232

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百貨店×町工場の“501”ジーンズ再生プロジェクト 来春販売へ準備着々

 廃棄された「リーバイス(LEVI’S)」の“501”ジーンズをリメイク販売する「デニムプロジェクト」が、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO」会場の渋谷ヒカリエに取り組みを紹介するブースを出店した(8月30日〜9月4日)。これは三越伊勢丹と阪急阪神百貨店、足立区の町工場ヤマサワプレス(山澤亮治社長)の協業によるもの。すでに足元では国内外の著名デザイナーとの取り組みが進んでおり、22年3月から三越伊勢丹、阪急阪神百貨店の売り場、国内のセレクトショップなどで販売するという。
 
 同プロジェクトは山澤社長が2019年に渡米した際、古物市場で約3万本、20トンの“501”を買い付けたことに端を発する。今年4月から三越伊勢丹、阪急阪神百貨店との協業で本格的にスタートした。買い付けたジーンズはヤマサワプレスの工場で洗浄・修理し、デザイナーの手を借りてリメイク商品として徐々に売り減らしていく。

 ブースではプロジェクトの様子を紹介する動画をプレゼンテーション。汚れた大量のジーンズが工場に搬入され、職人による選別と洗浄を経てリメイク用の素材として生まれ変わる様子を撮影した。この過程を終え、デザイナーの元に送られるのを待つばかりのジーンズ1000本とレッグパーツ(ジーンズの膝部分)2000個も会場にうずたかく積み上げられた。三越伊勢丹の神谷将太・伊勢丹新宿本店「リ・スタイル」バイヤーは「プロジェクトはまだよちよち歩きだが、多くの人の目に触れ、認知していただくためにも地道な取り組みを続けていきたい」と話した。

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オーガニックコスメ「シゲタ」が丸紅と資本提携 アジア市場進出を推進

 パリ発のオーガニックコスメ「シゲタ パリ(SHIGETA PARIS)」を手掛けるSHIGETAはこのほど、丸紅と資本提携を結んだ。日本とアジア市場でブランド認知と企業価値向上を図り、事業拡大を推進する。出資額は非公開。

 「シゲタ パリ」は日本人セラピストのチコ・シゲタ(CHICO SHIGETA)が2006年にパリで創設したクリーンビューティブランド。創業時から原材料はもちろんパッケージまで環境に配慮したモノ作りに徹するほか、体と肌、髪のために自然の法則に沿ったシンプルな独自のセルフ ケアメソッド「バイタリティー・コーチング®」を打ち出す。ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)やイザベル・アジャーニ(Isabelle Adjani)など世界各国の著名人の顧客も多い。「ビューティ業界では一定の知名度を持つが、一般の人たちへのブランド認知度は高くない。ブランドの伸びしろがあると感じているものの、自分たちの資金でできることは限られていた」(オリビエ・エマニュエル〈Emmanuel Olivier〉SHIGETA社長)ことから今回の提携に至った。まずは「丸紅が持つノウハウやネットワークを活かし、『シゲタ パリ』の特徴でもあるメソッドも含めてデジタルを中心に訴求を強める。野心的に事業拡大を目指す」という。

 一方、丸紅は新しいビジネスモデルの創出を図る次世代事業開発本部を2019年に立ち上げ、eスポーツやヘルスケア、フィンテック、教育などへの投資を進める。今回の資本提携はその一環で同開発本部がビューティブランドを扱うのは初めてとなる。「今後、クリーンビューティやウエルネスがスタンダードになってくるだろう。この分野の事業開発を進める中で、品質やフィロソフィーのある『シゲタ パリ』に出合った」と市村陽平丸紅次世代事業開発本部 新事業開発部 コンシューマー・ブランド事業 マネージャー。数年のうちに国内で一定の基盤を作り、シンガポールや韓国、香港など東南アジアへ進出する計画だ。

 スキンケアやボディー・ヘアケア、メイク、エッセンシャルオイルなどの製品作りは引き続き、SHIGETAが有するパリのラボで実施する。チコ・シゲタ「シゲタ パリ」主宰 ホリスティックビューティーコンサルタントは、「『シゲタ パリ』は環境にしわ寄せのこないモノ作りを貫き、多くの人に寄り添い、役立つ存在でありたいと誕生した。日々の不調や悩みに応える製品が、排水溝に流れた後のことも考え抜かれた原料を使用していたり、再生プラスチックをボトルにしていたりなど、地球環境を考慮した製品だった、と押し付けではなく伝えられたらいい。こうした思いが浸透すれば、消費者はもちろん生産者もよりクリーンビューティやサスティナブルに対する精度が高まるだろう」と述べた。

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滝沢カレンが“ロンシャンウーマン”に 秋冬の新作と共に登場

 1948年フランス・パリで創業した「ロンシャン(LONGCHAMP)」は、2021-22年秋冬コレクションの販売を全国の店舗やオンラインショップでスタートした。今シーズンは“トレ パリ(=VERY PARIS)”を掲げて原点回帰し、自立していて芯が強く、ウイットに富んだ、新しいチャレンジもいとわないパリジェンヌを“ロンシャンウーマン”として描いた。そして、このたび日本で展開するストーリーでは、モデルやタレント、女優として多彩に活躍する滝沢カレンが登場。最新アイテムをまとい、さまざまな表情で「ロンシャン」が描く現代女性を表現した。

アイコンバッグ“ロゾ”の新作は
ビンテージムード漂うチェーンがポイント

 バッグコレクションでは、“トレ パリ”で描いた、多彩なスタイルを楽しむアクティブな女性たちにぴったりの新作が豊富にそろった。滝沢が手にしているのは、バンブーをかたどったトグルが特徴的なアイコンバッグ“ロゾ”シリーズのトップハンドルバッグの新作だ。カウハイドレザーにビンテージ感のあるチャンキーなチェーンを合わせた。カラーはナチュラル、エクリュ、サイズの異なるレッドキスの3色だ。

 また、コレクション全体の温かく包みこむようなムードは、バッグコレクションでも顕在。ブランドを代表する“ル プリアージュ”シリーズからは、アイボリーの優しい色合いと、ふわふわな手ざわりの新作のトップハンドルバッグが登場した。

ピエール・ポーランが着想源となった
新作バッグにも注目

 カーキのトレンチにブラックレザーをドッキングしたコートスタイルには、ブランドの定番コニャックカラーの“ロゾ”を合わせた。マチが広く収納力抜群で、ベーシックなデザインが人気のシリーズの中でも、落ち着いたコニャックはスタイリングを選ばない万能カラーだ。そのほか、艶やかなクロコの型押しレザーと柔らかいスエードをミックスした新作を、コニャックとアイボリーの2色でそろえた。

 また、お菓子のペストリーから着想を得た“ブリオッシュ”シリーズからも、新作が多数ラインアップ。中でも注目は、フランスのインテリアデザイナー、ピエール・ポーラン(Pierre Paulin)の作品が着想源のクロスボディーバッグだ。ポーランが描いた波模様をパッド入りのキルティングで表現したものをはじめ、ポーランのエレガントな曲線とセンシュアルな手触りをふわっとしたシアリングで表現したデザインも用意する。

 さらにインディゴのボディーにデニム調のステッチを施した型に加え、コロンとした愛らしい形状の新モデルや、淡い色彩のパウダーとタートルダブの2色が仲間入りした。

“エッセンシャル ストライプ”は
パソコンや書類も収納可能

 ブラウンのコーデュロイのセットアップに合わせたのは、“エッセンシャル ストライプ”のショルダーバッグ。ベージュと黒のストライプに、真っ赤なブランドロゴが映えるデザインだ。素材にはキャンバス地を使用。リモートワークが定着した今、パソコンやA4サイズの書類が持ち運べるバッグは、デイリーユースには欠かせない。

原点回帰で描く、
強く、しなやかな女性像

 21-22年秋冬コレクションでは、ブランドの象徴である競走馬と、インテリアデザイナーのピエール・ポーランが手掛けた作品が着想源のウエアを発表した。駆け抜ける競走馬を描いたブランドロゴ“ロンシャン・ホース”は、メゾンの力強さと暮らしの美学を表現している。ソフィ・ドゥラフォンテーヌ(Sophie Delafontaine)=クリエイティブ・ディレクターは「ポーランの輪郭や機能性、色彩、素材に対する革新的なアプローチが、『ロンシャン』のスピリットと共鳴する」と語るように、バッグ同様、彼がデザインしたソファの曲線や官能的な雰囲気をウエアのシルエットにも落とし込んだ。

 今回、新作をまとって撮影した滝沢は、「『ロンシャン』はバッグのイメージが強かったけれど、服もすてきでした。中でも、真っ赤なスーツをスニーカーと合わせるスタイリングがお気に入り。いつもはパンツルックばかりなので、コーデュロイのセットアップは、普段着ている姿をすぐ想像できました。驚いたのは素材の上質感。とても柔らかくて、あぐらもかけちゃいそうでした(笑)。バッグも、普段使いしやすい大きめサイズから小さいものまでバリエーション豊富なので、さまざまなシーンで活躍できそうです」と振り返った。

 なお、スペシャルサイトでは、新作に合わせてエレガント、モード、ハンサムと、3つの異なる表情で「ロンシャン」を着こなす滝沢カレンを公開。秋冬のアイテムと合わせて、スペシャルサイト限定のインタビューも見逃せない。

問い合わせ先
ロンシャン・ジャパン
0120-150-116

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とんかつ専門店「かつや」などを展開するアークランドサービスホールディングス株式会社の子会社、アークダイニング株式会社(本社:東京都千代田区、代表:渡部 貴)は、スンドゥブ定食専門店「純豆腐 中山豆腐店」の2号店を秋葉原に9月13日(月)10時オープンさせる。
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「事業継承で終わらせるな。」継承ブランドの新規出店を加速『ぎょうざ ひょうたん』

 老舗、名店の暖簾を守ろうと事業継承が話題となっている。そのなかで、ブランド(店)を引き継ぐだけではなく出店を加速する動きを見せているのが、今年2月に神戸の老舗餃子店「ぎょうざ ひょうたん」を継承した株式会社ZIPANGU(本社:大阪市北区、代表取締役:布施真之介)である。既存の元町店、三宮店を継承後、新規出店を加速、来月には6店舗目の出店を予定している。
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