「キス」が「カルバン・クライン」とコラボ ナオミ・キャンベルをキャンペーンに起用

 「キス(KITH)」は「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」とコラボしたアンダーウエアとルームウエアのコレクションを9月18日に発売する。東京・渋谷のキス トウキョウ(KITH TOKYO)で取り扱う。

 メンズとウィメンズを合わせて50型のアイテムを用意する。メンズは家の中でも外でも着られるルームウエアやフーディとスエットパンツに加え、パジャマセット、ローブなど。ウィメンズはフーディやスエットパンツのほか、ブラレットやタンガなどを発売する。伸縮性や肌触りなどにこだわった生地を使用し、グレーやベージュを含めた「キス」のシグネチャーの色合いと「カルバン・クライン」のデニムのインディゴカラーを採用している。

 キャンペーンビジュアルにはナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)を起用し、キャンベル・アディ(Campbell Addy)がイタリア・ミラノで撮影した。

 両ブランドはコラボコレクションを去年の9月にも発表しており、今回は2回目だ。

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ニットのサステナビリティーについて マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」Vol.28

 私のブランド「パスカルマリエデマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS.以下、PMD)」をローンチして4年が経った。一枚のTシャツから始まった「PMD」が、次に取り掛かったのはニットだった。そこで出合ったのがアルパカ。当時「サステナブル」という言葉にまだ気づけていなかった私は、とにかくデザインを諦めず、地球に負荷がかからず、生産の過程でも誰も犠牲にしない良いものを届けるため、手探りながら納得のいくアルパカのビーニーを作った。

 そこで知ることになったのが、ペルーの国政や動物への取り組み、育て方、アルパカフェスまで存在するという生産の現場だ。私が出合えたのは、福利厚生の整った工場だった。生産の現場は整っており、社員や家族への食や教育の手当にも積極的、自然とも共存していた。ビーニーは動物由来の素材を用いたため、雨や雪をはじく優れものとなり、レジェンドスケートボーダーのトニー・アルバ(Tony Alba)も愛用してくれた。

 ニットの素材の中で、アルパカウールは環境への悪影響が一番少ないと言われている。他の動物よりも放牧群の規模が小さいうえ、一匹から取れる毛の量が多いため動物が排出する二酸化炭素量が少ないためだ。素材にはシルクやリヨセル(再生繊維)ウールなどさまざまあるが、劣悪な環境での飼育は問題となる昨今、シルクは人間の欲求を満たすための存在ではないか?という議論もある。

 ホールガーメントの機械が発達したり、生産現場のデジタル化が進んだりで、なるべく無駄が出ないプログラミングができるようになっている。最近は縫い代もいらない。布帛と違い自由な形が創造でき、クリエイティビティが生まれる。

 職人の技も守りたい。そういえば樹木希林さんは生前、周りの着なくなったセーターや編み物をほどき、一目一目編んだ作品を発表していた。ニットは究極編み直してしまえば、半永久的に形を変えながら着続けることが可能だ。

 ニットは、布帛よりも小ロットでチャレンジできた。「PMD」はビーニーの後もいくつかのニットを制作したが、そのたびに業者さんは糸玉を少し多めに用意してくれていた。「処理しておきますね」と言われたものを「送ってくれ」と言ってしまい、でもどうしようもなくずっと眺めていた色違いの糸玉が20玉くらいに増えたので、今回「PMD」はこの糸たちにフォーカスして、またサステナブルになれる道を見つけた。新しいニットビーニーの完成だ!その糸玉たちを色を美しく組み合わせ、こよりなおし、手編みと機械式の2種類を作った。私のニットの大師匠には本当に感謝。道を導き出していただいた。

 今回は小ロットでの挑戦だったので、現在数量限定でミヤシタパークでのリミテッドショップでのみ販売している。今後は他社も絡めて、この方法で少しでも廃棄物を減らす挑戦を続けたい。

■「パスカルマリエデマレ」ポップアップストア
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK South 1F S110区画
期間:10月10日まで
時間:11:00~20:00

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【動画】三越伊勢丹バイヤーの仕事に密着  「服を選ぶ基準は感性と科学」 

 「ファッション業界人辞典」は、ファッション業界で働く人にフォーカスし、その仕事に密着リポートします。業界のさまざまな職業を紹介しながら、「実際、どんな仕事をしているの?」「どうしたらその職に就けるのか?」などの疑問を解決。これからの若者たちの指針になるような情報や、業界人が気になるあの人の素顔や過去を、日々の仕事姿や過去の映像・写真を通して発信します。

 第4弾は、伊勢丹新宿本店本館3階の婦人服の自主編集売り場「リ・スタイル(RESTYLE)」の神谷将太バイヤーに密着しました。ファッション業界の花形ポジションであるバイヤー、商品の買い付けやプロモーション企画、時には店頭にも立つという多様な仕事内容に迫りました。また、バイヤーという枠にとらわれずに、計20トンにも及ぶ廃棄寸前の「リーバイス(LEVI’S)」のジーンズ“501”を海外の業者から買い取り、リメイクして販売するプロジェクトについても聞きました。

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TOKYO BASEの大人向け新業態「ザ トウキョウ」 9月18日、丸の内に1号店オープン

 「ステュディオス(STUDIOUS)」を運営するTOKYO BASEは9月18日、40〜50代などの大人世代に向けた新業態のセレクトショップ「ザ トウキョウ(THE TOKYO)」を、東京・丸の内にオープンする。“セレクト型コミュニティーストア”をうたい、予約優先で営業。大きなソファーを置いたラウンジを設け、ゆったり買い物を楽しめるようにする。今後、コミュニティー会員限定の商品やイベント、サービスも企画していくという。今秋は、東京・六本木の東京ミッドタウンにも同業態を出店予定だ。

 店舗は新東京ビル1階の仲通り沿い。同ビルには「エルメス(HERMES)」も店を構える。売り場面積は約330平方メートル。内装はGLAMOROUS代表の森田恭通が手掛けた。

 「ステュディオス」と同様、日本のデザイナーブランドを取り扱う。ウィメンズはエレガント、ラグジュアリー、オーセンティックをキーワードに、「フミカウチダ(FUMIKA UCHIDA)」「マディソンブルー(MADISON BLUE)」「チカキサダ(CHIKA KISADA)」「アンスクリア(INSCRIRE)」、ジュエリーの「ミオハルタカ(MIO HARUTAKA)」など。メンズは「アンダーカバー(UNDERCOVER)」「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」など。カスタムスニーカーやカスタムウオッチも常時そろえるという。

 また、デザイナーとTOKYO BASEとで企画する、日本製アイテムのプロジェクト「ザ パーマネント アイ(THE PERMANENT EYE)」も立ち上げる。オープン時は、「ティーエイチプロダクツ(TH PRODUCTS)」の堀内太郎、「ウジョー(UJOH)」の西崎暢、「ヨシオクボ(YOSHIOKUBO)」の久保嘉男など5人のデザイナーと組んだ商品をそろえる。

 定期的に行っていく店頭イベントでは、10月にメンズで「N.ハリウッド(N. HOLLYWOOD)」の催事を予定。ドレスラインの“コンパイル”で、ジャケットやスラックスのイージーオーダーを実施、ロロ・ピアーナ社の生地をそろえる。

 「ステュディオス」は2007年に1号店を出店。以来14年超が経ち、客も年齢を重ねている。出店にあたり谷正人TOKYO BASE最高経営責任者は、「『ステュディオス』卒業生や、東京ブランドには興味があっても『ステュディオス』には行かない方、華美なデザインやロゴものが苦手な方、百貨店の外商は行き過ぎだが、しっかりサービスを受けたい方に向けて、新たな挑戦をしていく」とコメント。同社は今秋、「ステュディオス」でも丸の内や玉川高島屋S・Cなど、大人客中心の立地に出店している。

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「アディダス」が“ハチ公”スニーカーを発売 アトモスとのコラボ

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」はスニーカーショップのアトモス(ATMOS)とコラボし、“ハチ公”をモチーフにしたスニーカー“スーパースター(SUPERSTAR)”を発売する。

 9月18日にアトモスの店舗とオンラインストアで先行発売し、25日から「アディダス」のアプリとオンラインストアでも取り扱う。

 “ハチ公”の毛並みを表現するために、ハラコを使用。ミッドソールには“ハチ公”の銅像のアドレスがデザインされている。価格は税込1万5400円で、サイズは24~29、30cmを用意する。

 また同アイテムは渋谷区の魅力を伝える製品を通しまちづくりに貢献する「渋⾕区公認スーベニア事業」に賛同しており、渋⾕未来デザイン公式認定の“YOU MAKE SHIBUYAスーベニア”ロゴマークがついている。収益の一部を渋谷区の地域活性化や課題解決に役立てる。

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小雪らセレブが来場 イタリア発ジュエラー「ポメラート」の世界初となる展覧会が東京・表参道で開幕

 イタリア発ジュエラー「ポメラート(POMELLATO)」の世界初となるエキシビション「ポメラート展 熟練の職人技とミラネーゼ デザイン(POMELLATO:FINE CRAFTSMANSHIP AND MILANESE DESIGN SINCE 1967以下、ポメラート展)」が9月7日、東京・表参道ヒルズ スペース オーで開幕した。

 ブランドカラーとブランドのシグニチャーであるゴールドのチェーンモチーフが印象的な会場では、ミラノで1967年に創業したジュエラーの歴史にまつわるアーカイブ作品をはじめ、アイコン作品やハイジュエリーを展示。キュレーションは、宝飾史研究家のアマンダ・トリオッシ(Amanda Triossi)が手掛けた。ミラノのアトリエから職人が来日しクラフツマンシップを披露するなど、「ポメラート」の魅力を多角的に紹介している。

 カラフルに彩られたラグジュアリーな小部屋から構成される会場は、小さな美術館さながらだ。ジュエリーのプレタポルテと呼ばれる「ポメラート」の色石への情熱、大胆なデザインと卓越した金細工技術から生まれるミラネーゼスタイルのジュエリー、ブランド哲学などに触れることができる。

 開幕前日の内覧会には、女優の小雪やタレントの辺見えみりなどが「ポメラート」のジュエリーを着用して来場し、会場に華を添えた。

 会期は9月23日まで。入場無料(事前予約制)。シルバーウイークに立ち寄るには絶好の展覧会だ。

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ファストリ、30年度までに使用電力の100%を再生可能エネルギーに切り替え

 ファーストリテイリングは、2030年度までの温室効果ガス排出量の削減目標を発表した。店舗やオフィスでは、「30年度までに19年度比で温室効果ガス排出量を90%削減する(A)」、ユニクロとジーユーの素材調達や縫製などの領域では「30年度までに19年度比で温室効果ガス排出量を20%削減する(B)」、自社の使用電力は「30年度までに100%再生可能エネルギーに切り替える」ことを目指す。

 これら3点の目標は、パリ協定※1に基づいて目標達成が科学的に可能かどうかを示す国際指標、「SBT(Science-Based Targets)」の認定を取得している。同指標において、(A)はスコープ1、2、(B)はスコープ3と分類されるもの※2
※1 世界の気温上昇を「産業革命前より2度を十分に下回る水準に抑え、また1.5度に抑えることを目指す」もの。50年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す
※2 スコープ1は燃料の燃焼などによる事業者自らによる温室効果ガスの直接排出、スコープ2は他社から供給された電力などの使用に伴う間接排出、スコープ3は1、2以外の、事業者の活動に関連する他社の排出

 再生可能エネルギーへの切り替えは、「選択肢が豊富にあり、コスト的にも導入しやすい」(広報担当者)欧州の店舗で先行している。ロシアを除く欧州9カ国については、20年末の時点で店舗を再生可能エネルギーに切り替え済み、8月末時点の欧州の切り替え店舗は64店。オフィスについても順次切り替えを進めているという。国内は、「ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」のロードサイド独立型店舗では、8月末までに計12店で太陽光パネルを設置し、切り替えを進めている。「ショッピングセンター内の店舗などは、切り替え手法をケースバイケースで考えていく」という。

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「ヴァレンティノ」がポップアップを3都市で開催 ペットのイラストを描くサービスや限定商品も

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、2021-22年秋冬コレクション“アクト(ACT)”のアイテムを中心にそろえるポップアップストア“ヴァレンティノ ガラヴァーニ ハイライト”を、9月22日の伊勢丹新宿本店を皮切りに、阪急うめだ本店、ジェイアール名古屋タカシマヤで順次開催する。

 同ポップアップストアには、“アクト(ACT)”のハンドバッグやシューズ、スモールレザーグッズ、ウエアなどが並ぶ。さらに、ランウエイに登場した新作バッグ“ヴァレンティノ ガラヴァーニ ロックスタッズ アルコーブ”からローズクオーツカラーを限定販売する他、クチュールの職人技を生かした“ヴァレンティノ ガラヴァーニ アトリエ”キャンバストートバッグのスモールサイズも先行発売する。ブランドの頭文字“V”をあしらったシグネチャーやスタッズなど、メゾンのアイコニックなコードを組み合わせた新作バッグ“ヴァレンティノ ガラヴァーニ スタッズサイン”もそろえる。ウエアも、伊勢丹新宿本店では大ぶりのリボンが印象的なドレスを、阪急うめだ本店ではシアー素材にレースを配したドレスをそれぞれ限定商品として取り扱う。

 また、イタリアを拠点に活躍するイラストレーターのリカルド・クシマノ(Riccardo Cusimano)が、バッグにペットのイラストとイニシャルをペイントするサービス“ヴァレンティノ ガラヴァーニ ロックスタッズ ペット”も実施する。同サービスにはペットの全身写真と顔のクローズアップ写真が必要で、スマートフォンに用意してアイテムと共に提出すると、約10〜12週間後に商品が受け取れる。対象商品は“ヴァレンティノ ガラヴァーニ ロックスタッズ”トートバッグとスモールレザーグッズ(ポーチやパスポートケースなど)、“ヴァレンティノ ガラヴァーニ ロックスタッズ アルコーブ”ボックスバッグ、“ヴァレンティノ ガラヴァーニ アトリエ”トートバッグ。

 今回のポップアップストアでは、環境保護や社会貢献を目的とした活動も実施する。伊勢丹新宿本店では “ロックスタッズ ペット”の売り上げの10%を、身体障害者補助犬法に定められた3種類の補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)を育成、認定、啓発する内閣府の認可法人(国家公安委員会指定法人、厚生労働省指定法人)「公益財団法人日本補助犬協会」に寄付する。寄付金は、補助犬育成のサポートのために使用される。また、ポップアップで使用されるディスプレー用の什器や装飾は、大部分がリサイクル可能な素材で作られており、これらは伊勢丹新宿店と阪急うめだ本店、ジェイアール名古屋タカシマヤのポップアップストアでもリユースされる予定だ。

■ポップアップストア「ヴァレンティノ ガラヴァーニ ハイライト」
伊勢丹新宿本店
日程:9月22日〜28日
場所:伊勢丹新宿店本館 1階ザ・ステージ
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

阪急うめだ本店
日程:10月6日〜12日
場所:阪急うめだ本店 1階コトコトステージ11
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

ジェイアール名古屋タカシマヤ
日程:10月15〜26日
場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ 3階ローズパティオ
住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4

問い合わせ先
ヴァレンティノ インフォメーションデスク
03-6384-3512

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「コーチ」の2022年スプリングは、Z世代と初代デザイナー、ニューヨークへのラブレター

 「コーチ(COACH)」はこのほど、Spring 2022 コレクションをニューヨーク・ファッション・ウイークで発表した。多くのブランド同様、「コーチ」も新時代を見据えてリアルなランウエイショーにカムバック。とは言えクリエイティブ・ディレクターのスチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)は、「(コロナ禍で)学んだことを生かしたい」「(デジタル発表のメリットは引き続き取り入れつつ)世界中の“コーチ・ファミリー”を大切にしたい」と考え、昨年1年かけて取り組んだデジタル発表「コーチ TV」も継続。ファッションショーの様子を架空のテレビ番組に組み込んで、“ランウエイのOMO(Online Merges with Offline)”に挑戦した。

 コレクションについてスチュアートは、「状況は今も先行き不透明だけど、今は『HOPE』を発信したい。未来を考えるのは僕らの務めだし、未来を作る次の世代を応援したい。僕は今、若い世代が形作ってくれる未来に夢中なんだ」と語る。その言葉通り、コレクションはポジティブカラーにあふれ躍動的だ。ファーストルックは、オーバーサイズに仕立てたピンク色のベースボールシャツに、同じ色のベースボールキャップ、そこにブーツと、「コーチ」のショッピングバッグを模した“カシン”のミニバッグ。野球のグローブにインスパイアされたレザーから始まり、ニューヨークから世界に広がり、若い世代や若々しい気分を持つ消費者を魅了し続ける「コーチ」らしい幕開けだった。今季はレイヤードは控えめにオーバーサイズでリラックス感とストリートのムードを高め、ポップなカラーリングとさまざまなモチーフでポジティブなムードを発信する。トロンプルイユ(だまし絵)で襟やポケットを描いたニットなど、遊び心も忘れない。「フレッシュでアップビート、オプティミスティック(楽観的)で何よりもジョイフル」ーー。最新コレクションを語るスチュアートからは、次々とポジティブな単語が飛び出してくる。まとうだけで、履くだけで、持つだけで、気持ちが高揚するコレクションとなった。

 多用したデニムを筆頭に1970年代のヒッピーライクな要素も盛り込んだ。70年代は、まさに若者が新しい価値観をクリエイトした時代。と同時に「コーチ」の初代デザイナー、ボニー・カシン(Bonnie Cashin)がブランドに新風を吹き込み、現代の礎を築いた時代でもあるという。スチュアートは、「コートに使われていたターンロックをバッグの留め具に用いるなど、60~70年代のボニーはチャレンジスピリットに溢れ、挑戦を恐れなかった。彼女が世に送り出したデザインは今なお『コーチ』にとって欠かせない存在だ。彼女のクリエイションが、次世代にとっての新たな刺激になると思ったんだ」と語る。多用した色と抑揚の効いたプロポーションバランスは、ボニーのデザインの特徴でもあったという。

 スチュアート自身の挑戦は、引き続きサステナビリティへの取り組みだ。今シーズンもレザーを筆頭にアップサイクル素材を多用したほか、ブランドの原点でもある野球のグローブを再利用して、ボニーによるデザインのトートバッグ“カシン キャリー”のミニサイズを生み出した。スチュアートは、「ボニーと僕、それに若者の共通点を探ってみたんだ」と話す。それはきっと、困難を恐れず、楽しみながら挑戦し続ける不屈の精神だろう。

 Tシャツなどにも描いたモチーフは、いずれもニューヨークのアイコンばかりだ。セントラルパークやブルックリン・ブリッジなどの観光名所を筆頭に、スーパーの「ゼイバーズ(ZABAR’S)」や地元密着のスイーツショップ「セレンディピティー スリー(SERENDIPITY 3)」などにオマージュを捧げる。地元の職人と協業したトートバッグから収益の一部を地元に寄付する取り組みまで、Spring 2022 コレクションは、スチュアートによる多面的なニューヨークへの思いを形にしたラブレターのような存在だ。

問い合わせ先
コーチ・カスタマーサービス・ジャパン
0120-556-750

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「クロエ」表参道店がリニューアル ガブリエラ・ハーストが描く“ホーム”な空間

 「クロエ(CHLOE)」はこのほど、東京・表参道の旗艦店をリニューアルオープンした。2021-22年秋冬コレクションからクリエイティブディレクターに就任した、ガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)のビジョンを反映した国内初の店舗となる。今年中にパリのサントノーレ、ニューヨーク、上海2店舗を含む5店舗がリニューアルオープンする予定だ。

 リニューアルのコンセプトは、「クロエ」創業者のギャビー・アギョン(Gaby Aghion)とハースト自身のルーツだ。内装は温かみのあるデザートカラーでアギョンの生まれ故郷エジプトを、アースカラーでハーストが育った南米ウルグアイを表現している。

 店内には、籐や木材、天然繊維、テラコッタなどの自然素材を多用し、家のような居心地のいい空間を演出。ハーストはサステナビリティにも力を入れており、デザインから施工までの全工程における環境負荷も考慮し、インテリアも全てビンテージ家具でそろえた。

 さらに、日本人アーティストとのコラボレーションも実施。表参道店には、彫刻家・西村浩幸のウッドスチールと、セラミックアーティストの松永圭太による陶器が点在する。それぞれの都市の特徴をさりげなく生かすことで、ハーストが表現する“ホーム”が完成した。

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ビームスが展覧会グッズをプロデュース ポーラ美術館で9月18日から開催のロニ・ホーン展

 ビームス内でライセンスビジネスなどを担当する「ビームス デザイン(BEAMS DESIGN)」は、9月18日から神奈川県のポーラ美術館で開催されるアメリカ人女性アーティスト、ロニ・ホーン(Roni Horn)の企画展「ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」においてオリジナルグッズをプロデュースする。ホーンの代表作である写真シリーズ「あなたは天気(You are the Weather)」をはじめ、彼女の作品をモチーフにしたTシャツやトートバッグ、マグカップなどを館内のミュージアムショップや公式オンラインショップで販売する。

 「ビームス デザイン」はこれまでにも、国立科学博物館で開催された「恐竜博」のオリジナルグッズを手掛けたり、ニトリと協業して家具を販売したりしている。

 ポーラ美術館は2002年に開館。大型企画展として現代作家を単独で取り上げるのは初めてで、ホーンの個展が日本国内で行われるのも初。ポーラ美術館の広報担当者は、「1980年代の作品から、モチーフの繰り返しによって変化するドローイングまでラインアップ。遊歩道にも大きなガラス彫刻を展示し、“連続と差異”という彼女の一貫した問題意識を浮き彫りにする」と話す。

■「ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」
日程:2021年9月18日〜22年3月30日
時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
定休日:無休
場所:ポーラ美術館 展示室1・2、遊歩道
住所:神奈川県⾜柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
入館料:大人1800円 / シニア(65歳以上)1600円 / 大学生・高校生1300円 / 中学生以下無料 / 障害者手帳を持つ本人および付添者(1人まで)1000円 ※団体割引、各種前売り券による割引あり

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「フォトコピュー」竹内美彩の仕事と素材へのこだわり

 「フォトコピュー(PHOTOCOPIEU)」は、立体的なパターンと、天然素材の優しい素材使いが魅力のウィメンズブランドだ。次のシーズンの制作に奮闘するデザイナーの竹内美彩のアトリエを訪れて、服作りや素材選びのこだわりなどを聞いた。

モノに溢れている世の中で
唯一無二の服を生み出したい

 ファッションの世界に憧れ、小学生の頃から「デザイナーになりたい」と文集に書いていたという竹内。専門学校を卒業後は大手アパレル企業に就職し、企画デザイナーとして勤務した。「メーカーでは一通りの基礎を学ぶことができた。ただ大量生産を前提にしたモノ作りに矛盾を感じることがあり、今は急いで作るのではなく、1着ずつしっかり時間をかけて作りたいと思うようになった」という。

 4年間の社会人経験を経てパリへ留学。「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」などパリコレに参加する一流メゾンでも下積みをした。ブランドのルーツは、パリで働いていたときに自分で着るためのドレスを仕立てたことがきっかけだった。「日本では男性社会を感じることが多かったが、フランスの女性たちは強く、男性とも対等に働いている印象だった。日本人女性は小柄で幼く見えがち。私も強くありたいとワークウエアをベースにした黒いドレスを自作した」と振り返る。そうした背景で服作りでは、自身がフィッティングモデルとなることが多い。制作段階の服を試着しながら、調整していく。

 竹内がモノ作りをする上で意識していることは、「世の中にない、唯一無二のものを作る」こと。「ものが溢れている世の中で、同じものは必要とされない。私は独自のものを生み出さなければ存在する価値がないと思う」と断言する。

天然素材のやさしさを
引き立てる
相性のよいベンベルグ

 竹内には、天然素材へのこだわりがある。肌触りのよいシルクやコットンなどがメインにしながらも、旭化成が世界で唯一生産するキュプラ繊維「ベンベルグ(Bemberg)」も愛用している。「ベンベルグ」は綿糸としては使用されないコットンの種の周りに生える産毛(コットンリンター)を独自の技術で精製・溶解し生まれ変わらせた再生セルロース繊維。ジャカード織りのオリジナルファブリックや裏地としても使用するが、特に「フォトコピュー」ではスカートやワンピースの裾のフィニッシング始末として使用するパイピングとしても欠かせない存在になっている。「しなやかで薄く、 どの素材よりもシルクになじみやすいのも気に入っている」と竹内。

 また「ベンベルグ」は複数の国際的なサステナビリティの認証などを取得しており、注目されている。「日本にはたくさんの素晴らしい素材があふれている。『フォトコピュー』でも上質な素材を使いながら、長く着てもらえるような日常着を意識している」という。

洋服を通して
女性の社会進出を後押し

 竹内は「着る人の内面を表現したい」という思いを洋服に込めている。「小柄で、童顔でも芯があり、強い精神性を持つ女性ための服がないと思った。その中身と見た目のギャップがある人に向けて服をお届けしたい」と。また「日本とパリで働いたことで、女性の社会的な立場の格差に気が付くことがあった。洋服を通して、少しでも女性の社会進出を後押しできるように発信していきたい」。

 さらに竹内は将来、財団を立ち上げて母子家庭で育った子どもや恵まれない環境にいる女の子たちを支援するという夢を持つ。「私自身も母子家庭で育ったことで、経済的な理由から選択肢が制限されていると感じることがあった。いつか財団を持つことでそのような環境にいる子たちを支援したい」と語った。

MOVIE DIRECTION:NORICHIKA INOUE
MOVIE & PHOTO:SHINJI YAGI
MOVIE PRODUCE:RYO MURAMATSU
TEXT:MAMI OSUGI
問い合わせ先
旭化成 パフォーマンスプロダクツ事業本部
ベンベルグ事業部 ベンベルグ第一営業部
06-7636-3360

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「リトルビッグ」2022年春夏コレクション

 「リトルビッグ(LITTLEBIG)」が2022年春夏コレクションを発表した。

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「MiMC」が肌をすこやかに整える天然ミネラルのかっさとビューティオイルを発売

 ミネラルコスメブランド「エムアイエムシー(MiMC)」は、“スキントレーナー(かっさ)”(税込1万780円)と“バイタルスキンコンディショニングオイル”(10mL、税込4180円)を9月23日に発売する。

  “スキントレーナー(かっさ)”は、肌を健やかに整えるミネラルのアーストーンから作られている。人気の“アーストーンコントロールクリアパウダー”の主成分でもあるアーストーンは愛媛県の限られたエリアでしか採取できない流紋岩を焼結させたもので、ケイ素を約70%と高濃度に含有した温かな肌色の天然石だ。この“スキントレーナー(かっさ)”でマッサージすることで、アーストーンの持つ力が発揮され血色感を帯びたきめ細かい肌へと整える。

 手のひらになじむ丸みを帯びた形状は、自然のエレメントである火・地・風・水・木を意識してデザイン。全てのエレメントのバランスで自然界が成り立っているように、心身のバランスが整うようにという思いが込められている。ブランドの原点ともいえる“ミネラル”で理想的なかっさを作ることは大きな目標の一つだった。

 同日発売のかっさマッサージに適したビューティオイル“バイタルスキンコンディショニングオイル”との合わせ使いでスキンケア効果のアップが期待できる。

 “バイタルスキンコンディショニングオイル”は、人の肌と親和性の高いホホバオイル※1をベースに大人の肌荒れを防ぐ希少なプロポリスエキス※2を配合。さらさらと肌になじんで、使用後はなめらかでふっくらとしたハリのある肌へと導く。フランキンセンス※3とゼラニウム※4の精油をブレンドし、華やかさと奥深さを併せ持つ澄んだ香りも特徴。スキンケアの仕上げや、乾燥・マスク荒れ対策にもおすすめだ。

ー注釈ー
※1ホホバ種子油(基剤)
※2保湿成分
※3ニュウコウジュ油(着香剤)
※4 ニオイテンジクアオイ油(着香剤)

問い合わせ先
MiMC
03-6455-5165

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ファッション好きが集まる青学のサークルが考える「作り手の責任」 Z世代のサステナブル観とは

 ファッション系の大学生サークルも、最近はサステナビリティを強く意識している。現役大学生の多くは、デジタルネイティブのZ世代。その存在感は大きくなるばかりで、つながり方や対話方法を模索する企業も多いだろう。そこで「WWDJAPAN」は現役大学生らとタッグを結び、彼らのリアルやファッション業界への思いなどを届ける。どんなサークル活動をしているのか、またいち“若者”として、業界に発信したいことなどを寄稿形式で語ってもらった。

 ファッションのデザイン・生産・販売まで行うファッション"ブランド"サークルのAoyama Fashion Association(以下、AFA)は、ブランドやデザイナー、アーティストから刺激を受けながら本格的にデザイン活動をしています。2018年に設立し、青山学院大学の学生を中心に約100名のメンバーが在籍。青山・渋谷エリアという活動拠点を生かし、”ブランド”と呼ぶに相応しいクオリティーの服作りを追求しています。

 制作コンセプトは、「プロと共に最高品質のファッションを作る」。大学のファッションサークルでは自分たちでデザインから縫い上げまで行うのが一般的ですが、私たちはデザインに専念するためにパターンや縫製を完全外注化しました。学生のクリエイティビティーを最大限デザインに落とし込み、アイテムも製品レベルのクオリティーに仕上げることを目標としています。

 現役のファッションデザイナーを顧問に招き、リソース集めからイラストレーターソフトの使い方など、プロの側でデザインを学びながら日々活動しています。出来上がったアイテムはメンバーのディレクションのもと、プロカメラマンとパリコレ等で活躍するプロモデルを起用して撮影します。生産から撮影までをプロと協力して行うことで、ブランドとして洋服そのものから見せ方までを徹底的にこだわっています。

 完成した洋服は3月に開催する展示会で発表します。そこでさまざまな人に実際に手に取って見てもらうことでAFAの制作の意義を感じ取ってもらう機会を創出。学生だけでなく業界や社会との新しいつながり、“ニュー・アソシエーション(New Association)”をつくるきっかけになればと思っています。

 AFAは20年度から新体制となり、21年現在は3つのチームに分かれ活動をしています。あらゆるデザインを担当する「デザイン」チームは、ファッションデザインとデジタルデザインを設けてアイテムからグラフィックまで幅広くデザイン。「プレス・ディレクション」は魅せ方を追求するチームで、SNSの運用といった広報活動や撮影、企画をディレクションします。「プロジェクト」は企業とのコラボや団体内で行うイベントの企画を担います。これまで農業関連の企業や美容健康関連の企業とのコラボイベントを実施。デザインチームがシャツやエプロン、トートバックをデザインし、プレス・ディレクションチームで撮影やPR企画を展開しました。3チームがそれぞれの得意なことを活かし、密に連携しています。

 「実際に自分の手で服を作ることができないメンバーにもデザインやクリエイティビティーを発揮してもらいたい!」という想いがあり、デザイナーであっても自分で縫い上げる必要はないという現在の体制を作りました。体制の再構築に際して、メンバーに「理想のサークルは?」と本音を聞いたところ、共通して「成長できる環境」という強い思いがありました。学生のうちから“本物”に触れ、本格的な活動に挑戦するべき環境を築いています。「服を作るが自分たちで縫わない」「ブランド・高級志向」が私たちの強みです。外注による最高品質の服製作に挑み、プロとともに本格的に活動する唯一無二の団体だと自負しています。

 今後は、ファッションブランドサークルとして、独自のブランディングとデザインをはじめとするあらゆる活動のクオリティを高め、学生からも業界や社会からも「ファッション団体といったらAFA」と認識されるような団体になることを目指しています。コラボなどを通してファッション産業に根強く残る環境問題に「AFAならどうアプローチしていくか」とメンバー自身が改めて考え、各々の言葉で発信していく機会にしたいです。AFAがブランド同様に洋服を生産する団体であるからこそ気付くことや疑問に思うことに着目して、生産者として「作る側の責任」を考えて発信していけたらと思います。


 9月20日発売の「WWDJAPAN」は、ファッション系サークルを持つ4つの学生団体の声に耳を傾け、Z世代のファッションとサステナビリティに対する意識や考えを調査。Z世代とのコミュニケーション方法を模索する業界人は必読だ。

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ドムドム、家賃500円で銀座に牛すじカレー店。和牛バーガーの端材活用、美味しく安く。

株式会社ドムドムフードサービス(本社:神奈川県厚木市、代表取締役社長:藤﨑 忍)が、店舗流通ネット株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:戸所 岳大)のワンコイン開業サービスを利用し、2021年9月28日~11月29日の限定で東京・銀座に「カレー屋ドムドム」を出店する。
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三光マーケ、「東京チカラめし」マスターライセンス権を香港企業に。「焼き牛丼」、日本では復活しない?

株式会社三光マーケティングフーズ(本社:東京都中央区、代表取締役:長澤 成博)が、香港の飲食企業である千源集團有限公司)と9月20日付で「東京チカラめし」の香港におけるマスターライセンス契約を締結することを決めた。
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【家飲み】「87年に勃発したドライ戦争の再来か?今度は微アルコール」サッポロビールから「The DRAFTY(ザ・ドラフティ)」が新発売

 ビール市場の新ジャンル「微アルコール」。今年3月(先行発売)にアサヒビールが「アサヒビアリー」を発売。アルコール分0.5%でありながら、ビールのような満足感を味わえるビールテイスト飲料である。ノンアルではなく"微アル"、凄い商品が発売されたと感心していたさなか、9月14日(火)にサッポロビールが0.7%の微アル「The DRAFTY(ザ・ドラフティ)」を全国で発売した。アサヒは0.5%、サッポロが刻んで0.7%、微アル市場が賑わってきた。
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早稲田大学生が発信するZ世代の“リアル”なサステナ観 学生の視点を生かしたアプローチとは?

 ファッション系の大学生サークルも、最近はサステナビリティを強く意識している。現役大学生の多くは、デジタルネイティブのZ世代。その存在感は大きくなるばかりで、つながり方や対話方法を模索する企業も多いだろう。そこで「WWDJAPAN」は現役大学生らとタッグを結び、彼らのリアルやファッション業界への思いなどを届ける。どんなサークル活動をしているのか、またいち“若者”として、業界に発信したいことなどを寄稿形式で語ってもらった。

 Rethink Fashion Waseda(以下、ReF)は、「サステナブルファッションをライフスタイルに」をモットーに掲げて情報発信及びコミュニティーづくりを行う学生団体です。ファッションという切り口から、持続可能な社会の実現に向けてサステナビリティについて考え、行動する仲間を増やすことをビジョンとしています。主な活動内容は、SNSでの情報発信です。21年現在インスタグラムでは、2000を超えるフォロワーを持ち、コミュニケーションを生むコンテンツ製作に励みます。コンテンツは「ファッション業界にある社会問題」「サステナブルファッションブランドの紹介」「メンバーが実践しているアクションの共有」など。幅広い切り口で、サステナビリティの重要性を前向きにシェアしています。

 発信では「見やすさ」と、「強要をしない」ことを何よりも大切にしています。私たちの投稿を見たときに、サステナビリティについて抵抗を感じるのではなく共感をしてもらいたいからです。「強要をしない」というのは、一人一人の方法でサステナブルファッションを楽しむことを尊重するということ。正解がないからこそ、十人十色の鮮やかさを重視し、互いにインスピレーションを与え合うことを目指します。フラットな視点で選択肢を提案する伝え方を意識し、「投稿がかわいい」「この古着が好き」など、些細なきっかけを通して興味を持ってもらえるよう心がけています。情報を正しく包括的に伝えるために、入念にリサーチします。定期的な勉強会を開催し、個人の学びやアクションを大切にしながら、一体となり日々投稿を作成します。

 ほかにも1年で約3回のペースで展開中の、「#MySustainableFashion」プロジェクトを実施。これは、各々がストーリー機能を用いて普段行なっているアクションやサステナブルなコーディネートを共有するフォロワー参加型の企画です。それぞれのユニークな取り組み方があるからこそ、互いに情報やネタを共有し合い、ポジティブに高め合うことを目指します。当プロジェクトには、累計100人を超えるフォロワーの皆様が参加し、共に新たな一歩を踏み出すことに成功しました。一方的な情報発信に留まることなく、フォロワーの皆様と一緒にサステナブルファッションを盛り上げていきたいです。21年6月にはユーチューブチャンネルを立ち上げました。「大学生が考えるファッションとは?」などを題材に、大学生であるメンバーをリアルに感じてもらい、今までとは違う層のオーディエンスに対して私たちの想いを届けています。

 ReFは、20年5月に設立。アメリカ留学中にNPO団体での活動を経て「日本でもより多くの人々にサステナビリティについて伝えていきたい」と考えた現代表の五十嵐文桜が呼びかけ、ファッション業界の環境汚染や人権問題に課題意識を持ったメンバー5人とともにスタート。それぞれが早稲田大学国際教養学部に所属し、留学を通し日本と欧米におけるサステナビリティに対する人々の意識の差を実感していたことから、自身が抱える違和感を発信するために集まりました。21年現在は日本だけでなく海外の大学から集結した約90人のメンバーと共に活動をしています。

 これまで同じフィールドで活躍する他学生団体との共同イベント、インタビューや対談、ポップアップイベントの開催、企業との共同プロジェクトなど、多岐にわたるコラボレーションを実施してきました。私たちだけでは実現できないプロジェクトも、共通の志をもつ人たちとともに形にしています。今後は、「WWDJAPAN」や業界人とともにアクションを起こせるようなアイデアを発信し、サステナビリティへの偏見を打破していきたいです。特に、「自分がどれほどサステナブルにコミットできているか」を他人と比べるのでなく、できるだけ多くの仲間とともに“サステナブル旋風”を巻き起こしたいです。私たちは学生の立場からサステナビリティを考えるからこそ、身近な同世代の若者に直接的にアプローチできます。大人や企業はその立場を生かして、学生よりもパワフルにサステナブルにコミットできるはずです。サステナビリティに正解はないので、一個人として・団体として・企業としてさまざまな尺度から考え、一緒に実現できることを模索していきたいです。


 9月20日発売の「WWDJAPAN」は、ファッション系サークルを持つ4つの学生団体の声に耳を傾け、Z世代のファッションとサステナビリティに対する意識や考えを調査。Z世代とのコミュニケーション方法を模索する業界人は必読だ。

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「高級感が漂う外観だけど十割蕎麦が580円」異様なオーラを漂わせる『そばだ家』が謎だらけ?

 東京・原宿。神宮前交差点から1本路地に入り狭い小道に「そばだ家」がある。重厚感ある建物は目立つが、人通りもわずかな小道のため、飲食店としては不向きな場所である。しかし、店をめがけて周辺のショップ店員を中心にいつも賑わっている。この店、以前から気になっていた。
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