ナイキが「機動戦士ガンダムUC」とのコラボスニーカー パイロットスーツ姿の堀米雄斗がビジュアルに

 ナイキのスケートボードライン「ナイキ SB」は、人気アニメ「機動戦士ガンダムUC」とのコラボスニーカー“ユニコーンガンダム ダンク ハイ”(税込1万3200円)と“バンシィ ダンク ハイ”(同1万3200円)を9月24日に一部の「ナイキ SB」取り扱いショップで発売した。スニーカー専用EC「スニーカーズ(SNKRS)」では、“ユニコーンガンダム ダンク ハイ”のみ27日から販売する。

 コラボスニーカーは、既存モデルにはないパネルとレイヤーを追加して、“ユニコーンガンダム”と“ユニコーンガンダム2号機 バンシィ”の特徴を立体的に表現した。自由にカスタマイズできるスウッシュのデカールが付属するほか、ヒールにはアニメ内で登場する財団法人“ビスト財団”のロゴをあしらった。カラーは、ユニコーンガンダムの戦闘形態である“デストロイモード”中の“ユニコーンガンダム”のホワイト×アマリロと、“2号機 バンシィ”のサンダーブルー×メタリックゴールドを採用した。

 コラボ限定ビジュアルには、パイロットスーツを身にまとったプロスケーターの堀米雄斗選手と、ポール・ロドリゲス(Paul Rodriguez)選手のイラストを描いた。

The post ナイキが「機動戦士ガンダムUC」とのコラボスニーカー パイロットスーツ姿の堀米雄斗がビジュアルに appeared first on WWDJAPAN.

「エムエム6 メゾン マルジェラ」2022年春夏ミラノ・コレクション

 「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」が2022年春夏コレクションをミラノで発表した。

The post 「エムエム6 メゾン マルジェラ」2022年春夏ミラノ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

衣類の捨て方についてデザインしよう! マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」Vol.29

 循環型の、サステナブルなデザインで大切なことは、その服がどう捨てられ、どう生まれ変わるのかまでをデザインすることだ。現代のモノづくりとは、まさにこのサイクル/システムを考えること。私はそうやって生まれるアイテムがたくさん並ぶ未来を模索しているが、今すでに所持している衣類はどう手放したらいいのだろう?衣替えの時期だ。今回は、もう着なくなった服の手放し方を考えたい。どの方法が、各々のスタイルに合っているのだろうか?

 そう思ったきっかけは、マンションのごみ収集所に大量の子ども服が捨てられていたのを目にしたときだった。心が痛くなって、見ていられなかった。どこかに寄付したり、再利用を模索したりはできなかったのだろうか?一気にゴミに出したオーナーは、「時短」を選んだ。それは、オーナー家族にとって一番都合のいい選択だったと思うことにした。それも一個の選択肢として、リサーチを続けている。私だったら、どうするだろう?考えた選択肢は、以下の通りだ。

プランA:ゴミに出す
 これは、効率的で衣類のオーナーにとって時間やカロリーが削減できる手段。一方、環境への負荷が気がかりだ。

プランB:フリマに出品
 コロナの影響で従来型のフリマは無くなった。現在は、フリマアプリなどへの出品で利益に変えることが多い。なれると簡単で「ゲーム感覚が好き」というユーザーも多いが、写真にこだわったり、相手との交渉が大変だったり、難しいケースも多い。もちろん、シミや穴があったらなかなか売れない。何度も着たTシャツなどは、なかなか動かないのが現状だ。

プランC:寄付
 古着を回収するNPO団体などの中には、ポリオ撲滅運動の一環としてワクチンを寄付するなど、さまざまな取り組みをしているところも。規定の場所に持っていくケースもあるが、自宅からダンボールで送るだけという場合も。ただ団体のトレーサビリティを調べたり、どこを選んだらいいのか悩んだりするケースは多く、プランAに比べれば大変。発展途上国や難民キャンプで重宝されることも多いが、あまりに汚い洋服も多く、「選別が難しい」という運営の悩みを耳にしたこともある。

プランD:リサイクルボックスに入れる
 「H&M」や「ザラ(ZARA)」「スノーピーク(SNOW PEAK)」など、昨今は近くのショッピングモールやアパレルショップなどに回収ボックスが設置されている。各ブランドによって回収業者は違うが、費用は無料。「H&M」では、お買い物券までついてくる。ただ各社によってトレーサビリティはさまざま。どのくらい循環しているのかは、見えづらい。

プランE:リメイク
 これは個人的に実践しており、節約にもつながっている。何度も着たTシャツなどは、切って雑巾に。モノづくりが好きなら、ニットは編み直せる。Tシャツなどの布帛は、ヒモ状に切って編み直すとちょっとしたラグやコースター、エコバックなどにアップサイクルできるキットなども販売されている。ただ雑巾くらいなら誰でもできるが、本格的なリメイクは時間が必要。モノづくりが好きな人に限定されるかもしれない。

 上述の選択肢の中で、私にとって都合のいいのは、プランDのリサイクルボックスだった。実際「H&M」に行き、キレイな服が並ぶところにいらなくなった服を持参した自分はなんだか滑稽で少し恥ずかしかったが、店員さんに声をかけると、いつものことのように対応してくれたのでホッとした。「500円のクーポンをアプリで~」と教えてもらったが、めんどくさくてクーポンはもらわなかった。どうやら他にも持ってくる方が多いみたいで、山のように服が積まれていた。確かに簡単だった。

 今は、大きな企業に任せよう。

 と、預けた服がどのくらい循環されるのか気になりながら渋谷の街を後にした。もっと自分に合ったプランを見つけたい。衣類の手放し方についてもデザインしたいし、一眼でわかるプラン表があったらいいなと日々考えている。

The post 衣類の捨て方についてデザインしよう! マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」Vol.29 appeared first on WWDJAPAN.

「フェンディ」が往年のディスコを現代に蘇らせた 日本からもミラノコレ Vol.1

 ニューヨーク&ロンドンに続き、ミラノ・コレクションが始まりました。2022年春夏シーズンは、現地在住のスタッフがリアルショーを取材中。とはいえ、日本にいる「WWDJAPAN」編集部員も、何か手伝い、日本で“お祭り感”を楽しみたい!そう考え、現地のスタッフがカバーしきれなかったブランドのデジタルショーをレビューします。

「フェンディ」は70年代のディスコの世界をタイムレスに

 キム・ジョーンズ(Kim Jones)が共同アーティスティック・ディレクターに就任して以来、「フェンディ(FENDI)」はビジネスも好調と聞きます。頑張れば買えるジュエリーが若い世代に、一着数千万円のオートクチュールが富裕層にと、“全方位”な商品提案が効果を発揮しつつあるように見えますが、キムはその理由を「リアルだから。ビンテージでもなく、アバンギャルドでもない。そしてタイムレスだから」と答えます。

 今シーズンの「フェンディ」は、まさに、そんな彼の哲学を体現するようなコレクションでした。インスピレーション源の大きな1つは、ニューヨークの伝説的なディスコ「スタジオ 54」。カルチャーの世界ではアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、ファッションの世界ではカルバン・クライン(Calvin Klein)らに愛された、1970年代の象徴です。さまざまな人が、自由なファッションを楽しんだという「スタジオ 54」の雰囲気は、「シャープ」より「エッジー」という言葉の方がぴったりなセットアップや、マイクロミニのホットパンツ、フリンジをカスケード(滝)のように重ねたフラッパードレス、そしてもちろん豪華なファーコート(リサイクル素材も多いそうです)などから漂ってきます。カラーパレットは、新時代のいまにふさわしいピュアホワイトに始まり、淡いベージュやグレーに転じたかと思えば、後半は鮮やかなベビー&ショッキングピンク。シルクサテンの素材やゴールドの色合いは、ミラーボールの下にピッタリです。カフタンドレスやブラトップ、ニットで作ったボディコンドレスは、もはや欠かせない着心地に配慮したもの。ユニークなアクセサリーとセットで、70年代のスタイルをアップデートする大事な要素です。そこに、ファッション界で活躍したイラストレーター、アントニオ・ロペス(Antonio Lopez)が描いた、「FENDI」の新しいロゴをプラスしました。ロペスは、前任のカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が招待状の制作などを依頼したデザイナーであり、キムは「彼のスケッチは、アンディ・ウォーホルやデイヴィッド・ホックニー(David Hockney)のクリエイティビティをかき立てたんだ」と語ります。カールという「フェンディ」にとって欠かせないレガシーと、アンディ・ウォーホルという「スタジオ 54」を語る上でやっぱり欠かせないレガシーを意識した上でのイラストレーターの選定に、ブランドの歴史をコンテンポラリーに蘇らせるキムのセンスを感じます。キムって、どうやって歴史を調べているのかな?

「ロベルト カヴァリ」はど直球にタイガー!ゼブラ!!レオパード!!!

 この5年で経営もデザイナーも激しく入れ替わってきた「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」。現在はドバイの投資会社が、ファウスト・プリージ(Fausto Puglisi)を起用して再起を図ろうとしています。イタリア・シチリア生まれの、ど直球を投げるタイプのデザイナーで、アニマルプリントやバロックモチーフで表現するセクシーが得意技です。

 コレクションは、良くも悪くも(いや、どっちかと言えば良いのかな?)「ファウスト・プリージ」でした。とってもわかりやすく、タイガー!ゼブラ!!レオパード!!!超マイクロミニ丈、見えそうで心配なくらいの深いスリット、その一方で大きなスカートのボールガウン。タイガーが「『ロベルト カヴァリ』復活だガォ~」と咆哮しているようです。

 正直「ロベルト カヴァリ」の要素を見つけるのは難しかったのですが、だんだん見ているうちに「『ロベルト カヴァリ』ってなんだっけ?」と思うようにもなりました。それくらい創業デザイナーの退任直前から現在に至るまでの数年で、ブランドのレガシーは消え失せたのです。もともと確固たるアイデンティティがあったら、こんな事態にもなっていなかったでしょう。「そんなブランド、復活させる意味ある?」という意見も一理ありますが、その知名度にはまだ可能性があるはず。ど直球でその可能性に賭けたブランドを、応援してみたいと思います。

The post 「フェンディ」が往年のディスコを現代に蘇らせた 日本からもミラノコレ Vol.1 appeared first on WWDJAPAN.

「フェンディ」が往年のディスコを現代に蘇らせた 日本からもミラノコレ Vol.1

 ニューヨーク&ロンドンに続き、ミラノ・コレクションが始まりました。2022年春夏シーズンは、現地在住のスタッフがリアルショーを取材中。とはいえ、日本にいる「WWDJAPAN」編集部員も、何か手伝い、日本で“お祭り感”を楽しみたい!そう考え、現地のスタッフがカバーしきれなかったブランドのデジタルショーをレビューします。

「フェンディ」は70年代のディスコの世界をタイムレスに

 キム・ジョーンズ(Kim Jones)が共同アーティスティック・ディレクターに就任して以来、「フェンディ(FENDI)」はビジネスも好調と聞きます。頑張れば買えるジュエリーが若い世代に、一着数千万円のオートクチュールが富裕層にと、“全方位”な商品提案が効果を発揮しつつあるように見えますが、キムはその理由を「リアルだから。ビンテージでもなく、アバンギャルドでもない。そしてタイムレスだから」と答えます。

 今シーズンの「フェンディ」は、まさに、そんな彼の哲学を体現するようなコレクションでした。インスピレーション源の大きな1つは、ニューヨークの伝説的なディスコ「スタジオ 54」。カルチャーの世界ではアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、ファッションの世界ではカルバン・クライン(Calvin Klein)らに愛された、1970年代の象徴です。さまざまな人が、自由なファッションを楽しんだという「スタジオ 54」の雰囲気は、「シャープ」より「エッジー」という言葉の方がぴったりなセットアップや、マイクロミニのホットパンツ、フリンジをカスケード(滝)のように重ねたフラッパードレス、そしてもちろん豪華なファーコート(リサイクル素材も多いそうです)などから漂ってきます。カラーパレットは、新時代のいまにふさわしいピュアホワイトに始まり、淡いベージュやグレーに転じたかと思えば、後半は鮮やかなベビー&ショッキングピンク。シルクサテンの素材やゴールドの色合いは、ミラーボールの下にピッタリです。カフタンドレスやブラトップ、ニットで作ったボディコンドレスは、もはや欠かせない着心地に配慮したもの。ユニークなアクセサリーとセットで、70年代のスタイルをアップデートする大事な要素です。そこに、ファッション界で活躍したイラストレーター、アントニオ・ロペス(Antonio Lopez)が描いた、「FENDI」の新しいロゴをプラスしました。ロペスは、前任のカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が招待状の制作などを依頼したデザイナーであり、キムは「彼のスケッチは、アンディ・ウォーホルやデイヴィッド・ホックニー(David Hockney)のクリエイティビティをかき立てたんだ」と語ります。カールという「フェンディ」にとって欠かせないレガシーと、アンディ・ウォーホルという「スタジオ 54」を語る上でやっぱり欠かせないレガシーを意識した上でのイラストレーターの選定に、ブランドの歴史をコンテンポラリーに蘇らせるキムのセンスを感じます。キムって、どうやって歴史を調べているのかな?

「ロベルト カヴァリ」はど直球にタイガー!ゼブラ!!レオパード!!!

 この5年で経営もデザイナーも激しく入れ替わってきた「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」。現在はドバイの投資会社が、ファウスト・プリージ(Fausto Puglisi)を起用して再起を図ろうとしています。イタリア・シチリア生まれの、ど直球を投げるタイプのデザイナーで、アニマルプリントやバロックモチーフで表現するセクシーが得意技です。

 コレクションは、良くも悪くも(いや、どっちかと言えば良いのかな?)「ファウスト・プリージ」でした。とってもわかりやすく、タイガー!ゼブラ!!レオパード!!!超マイクロミニ丈、見えそうで心配なくらいの深いスリット、その一方で大きなスカートのボールガウン。タイガーが「『ロベルト カヴァリ』復活だガォ~」と咆哮しているようです。

 正直「ロベルト カヴァリ」の要素を見つけるのは難しかったのですが、だんだん見ているうちに「『ロベルト カヴァリ』ってなんだっけ?」と思うようにもなりました。それくらい創業デザイナーの退任直前から現在に至るまでの数年で、ブランドのレガシーは消え失せたのです。もともと確固たるアイデンティティがあったら、こんな事態にもなっていなかったでしょう。「そんなブランド、復活させる意味ある?」という意見も一理ありますが、その知名度にはまだ可能性があるはず。ど直球でその可能性に賭けたブランドを、応援してみたいと思います。

The post 「フェンディ」が往年のディスコを現代に蘇らせた 日本からもミラノコレ Vol.1 appeared first on WWDJAPAN.

「エンポリオ アルマーニ」2022年春夏ミラノ・コレクション

 「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」が2022年春夏コレクションをミラノで発表した。

The post 「エンポリオ アルマーニ」2022年春夏ミラノ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

2022年春夏ミラノコレ現地リポートVol.1 「ジル サンダー」と「ブルネロクチネリ」で癒された初日

 ボンジョ〜ルノ!ヨーロッパ通信員の藪野です。1年半ぶりにミラノにやって参りました!今シーズンは、ミラノとパリからファッション・ウイークの現地リポートをお届けします。ニューヨークに続き、ヨーロッパでもいよいよリアルイベントが本格的に再開しました。朝から晩まで1時間刻みで動くスケジュールは、コロナ前とほぼ同じ。違うのは、ショーの席数が少ないことや、入場時にグリーンパス(もしくは陰性証明書や回復証明書)のチェックがあること、そして室内では皆マスクをしていることくらいといった感じです。これから約2週間、コレクションの熱気やニュースからヨーロッパの現状や街の雰囲気までをお伝えできればと思いますので、どうぞお付き合いください!

12:00 FRANZI 1864

 かつてグッチオ・グッチ(Guccio Gucci)も「グッチ(GUCCI)」を創業する前に働いていたという老舗トランクメーカー&レザーグッズブランド「フランツィ 1864(FRANZI 1864)」が、新オーナーのもとで再始動しました。新たな始まりにフォーカスしたのは、イタリアの初代女王から名付けられたというワンハンドルバッグ“マルゲリータ”。デザインは1940年代のアーカイブから着想を得たもので、上部のバーと表裏両方にフラップがついているのがポイントです。価格は3700〜4500ユーロと、かなりラグジュアリー。10月末から公式オンラインとヨーロッパの一部セレクトショップで販売をスタートするとのことで、アジアでは現地パートナーを探しているそう。

12:30 MAX & CO.

 奇しくも“マルゲリータ”続きになりますが、「マックス&コー(MAX & CO.)」は「ミッソーニ(MISSONI)」創業者の孫であるマルゲリータ・ミッソーニ(Margherita Missoni)とコラボしました。彼女自身が90年代に着ていた「マックス&コー」の服からインスピレーションを得たというコレクションは、さまざまな着方を楽しめることにこだわったというデザインが特徴。トップスと2段階の長さのスカートに分かれるドレスや、ドレスとして着ることも考えたスポーティーなコートなど、“一着で2、3度美味しい”アイテムが揃います。「パーソナルなスタイルを反映して、小さなワードローブを作る感覚でデザインした」とマルゲリータ。花のアップリケがキュートなカーディガンが1番のお気に入りだそうです。

13:15 LORO PIANA

 「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」は、ミラノを代表するショッピングストリート、モンテナポレオーネ通りの旗艦店の横に構えるポップアップショップで、新作を披露しました。今季のテーマは“街からのエスケープ”。まさに誰もが今憧れるムードですよね。その逃避行の行き先は、カリフォルニアのリゾート地、パームスプリングスをイメージ。手触り抜群!(=着たら、きっと最高!)なカシミアシルクやサテンのようなツヤのあるコットンなどの上質素材で作られたアイテムをラインアップしています。小物のバリエーションも増やしていて、アイコンバッグ“セージア”には、トートや、ハンドルの付け根とレザーピースのカーブラインがスマイルマークのように見える“ハッピーデイ”が新登場。スエードにパイピングをあしらったエフォートレスなサンダルも魅力的です。

14:00 TOD’S X HENDER SCHEME

 「トッズ(TOD’S)」×「エンダースキーマ(HENDER SCHEME)」のコラボコレクションを一足先に見るために、ミラノを代表するセレクトショップの「ディエチ コルソ コモ(10 Corso Como)」へ。今回のお披露目のためにミラノ入りされている「エンダースキーマ」デザイナーの柏崎さんが迎えてくれました。「いい意味で『トッズ』のチームなら作らなそうなものを作りたかった」とのことで、一から生み出したというシューズやウエアがズラリ。“TOD’S⇄DOT'S”をテーマにしたコレクションには、いろんなところにドットや丸いモチーフが見られます。中でも、ブランドのアイコンシューズである“ゴンミーニ”のペブルを大胆に拡大してソールに配したタッセルモカシンがやはり印象的でした。

15:00 DEL CORE

 今回のミラノコレで一つ目のショーは、コロナ禍の昨シーズンデビューした期待の若手「デル コア(DEL CORE)」。アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)率いる「グッチ」でVIP用衣装担当デザイナーとして経験を積んだダニエル・デルコア(Daniel Del Core)が手掛けています。持ち味はレッドカーペットで映えるエキセントリック&ドラマチックなドレス。デビューコレクションを着たインフルエンサーがズラリ並ぶと、かなり強そうです(笑)。今季は、肩やスカートから剥がれて垂れたようなラッフルがカギ。デビューシーズンに比べ、一般人でも着られそうなパーティードレスが増えました。会場には、米「ヴォーグ」のアナ・ウィンター(Anna Winter)様をはじめ、有名エディターやジャーナリストの姿もあり、注目度は大。イタリアファッション界のスター候補として、今後に期待です!

16:00 FURLA

 「フルラ(FURLA)」は、かつての大ヒット商品“キャンディ”の10周年を記念して、サステナブルにアップデートした“リキャンディ"をお披露目しました。オリジナルのデザインを踏襲しつつ、素材にはリサイクルプラスチック、生産には再生可能エネルギーのみを使って、ポップなカラーが際立つアイテムに仕上げました。チェーンストラップなどのアクセサリーも全てリサイクル素材を使っているとのこと。こちらはsee now, buy nowなので、すでに公式オンラインショップで販売されています。

16:45 BRUNELLO CUCINELLI

 ミラノ・ファッション・ウイーク取材の初日と言えば、個人的には「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」のショールームを訪れるというのが定番。プレゼンテーションを見た後、ブランドが拠点を構えるソロメオ村の食材を生かしたランチや軽食を中庭でいただくと、ファッション・ウイークのバタバタから解放された気分になります。今シーズンも、そんなひとときの安らぎを味わえました。
コレクションはというと、ニュートラルカラーを中心とする同ブランドにしては珍しく、差し色に鮮やかな赤を使用。喜びを感じさせる色として選んだそうで、コレクション全体も未来への前向きなビジョンを表現しています。スタイルは、テニスを想起させるチルデンニットやヘッドバンド、バスケットボールショーツ、ブランドの創業年を入れたフーディーなど、スポーティーなアイテムのミックスが印象的。着心地が良くて動きやすいアイテムを、コロナを経て再び動き出した世界に向けて提案しています。

18:00 NUMERO VENTUNO

 お次は、「ヌメロ ヴェントゥーノ(NUMERO VENTUNO)」です。「誘惑に負けてしまうことはタブーではなく、むしろ新たなことへの挑戦を意味し、予期せぬ可能性を切り開くための手段」だと考えるアレッサンドロ・デラクア(Alessandro dell'Acqua)は今季、ブランドを象徴するセンシュアルなスタイルに、さまざまな要素をミックスしました。カレッジロゴ風のフォントを用いた「PARADISE」の文字が入ったキャミソールやスリッポンシューズ、ノースリーブTシャツ、袖をカットオフしたパーカなどは、アメリカ西海岸のスケータースタイルを想起させ、カジュアルなムード。チュールを6層に重ねたテーラードジャケットの背中には、裏地のヤシの木プリントがうっすら浮かびます。一方で、素朴なクロシェニットでセンシュアルなミニドレスから男女共通のパンツまでを提案したり、キラキラ輝くクリスタルやスパンコールのフリンジ、フェザーなどクチュール的装飾をたっぷり取り入れたり。いつもバランス感覚が冴えている「ヌメロ ヴェントゥーノ」ですが、今季はちょっといろんな要素を盛り込みすぎたかなという印象でした。

19:00 JIL SANDER

 「ジル サンダー(JIL SANDER)」の会場は、薄紫色の光で照らされ、床も椅子も同じ色でまとめられた長いトンネルのような空間。「ショーが大好きだし、その制作過程をとても楽しんでいる」と以前語っていたルーク&ルーシー・メイヤー(Luke & Lucie Meier)による1年半ぶりのリアルショーに期待が高まります〜。ショーで目を引いたのは、序盤に登場したボクシー&オーバーサイズのノーカラージャケットとスカーフ襟が片方に流れるシャツ。コットンドリルや滑らかなレザーのパンツと合わせたスタイルが印象的です。縦のラインが際立つトップス&ロングスカートのセットアップやドレス、スモッキングやクロシェを駆使したクラフトへのこだわりを感じるアイテムなど得意とするスタイルは健在ですが、今季はタイガープリントのコートやペイズリーモチーフとスパンコールをあしらったガウンといった新たな一面を感じさせるアイテムも提案。ウエアだけでなく空間にまで取り入れたパステルカラーや心地いい音楽も相まって、どこか優しく癒されるコレクションでした。

 デジタルの映像の音楽は、実際のショー音楽と異なるので、すかさずシャザムしたトラックリストを下記に載せておきます。気になる方は、ぜひYouTubeなどで検索を!

「An Angel Gets His Wings Clipped」 by Croatian Amor
「O Selenites」 by Gaspar Claus
「In Spite Of All」by Max Richer
「Then & Now」 by Andy Dragazis

20:00 TOD’S X HENDER SCHEME COCKTAIL PARTY

 昼間に見た「トッズ」×「エンダースキーマ」のカクテルがあったので、ディエチ コルソ コモに戻ってきました。コレクションはすでにしっかり見せていただいたのですが、世界に羽ばたく日本人デザイナーの晴れ舞台を見逃すわけにはいきません!コラボコレクションは、日本では9月28日発売。映像もかなりカッコよく仕上がっていたので、下記の関連記事からインタビューと合わせてご覧ください。

おまけ:今日のワンコ

 無類の犬好きなので、ショーやプレゼンでワンちゃんを見つけたら、ついつい写真を撮ってしまいます。本日は、「フランツィ 1864」新オーナーの愛犬デクスターくんと、「ジル サンダー」で見つけた招待状の布を首に巻いたオシャレ犬を激写!

The post 2022年春夏ミラノコレ現地リポートVol.1 「ジル サンダー」と「ブルネロクチネリ」で癒された初日 appeared first on WWDJAPAN.

用意するのはヘアゴム1本! 「ウカ」所属のスタイリストが伝授する簡単ヘアアレンジ本が発売

 KADOKAWAは、トータルビューティカンパニー「ウカ(UKA)」が運営するトータルビューティサロン「ウカ 東京ミッドタウン 六本木」所属の保科真紀ヘアスタイリストが簡単ヘアアレンジを提案する書籍「ヘアゴム1本でなんとかする」(税込1485円)を9月25日に発刊する。

 “髪は顔の額縁”といわれるほど、マスクをする日常になったことでより髪型やスタイリングへの注目が高まっているが、「難しい」「時間がかかる」「不器用だから」など苦手意識をもっている人も多い。そこでヘアゴム1本で「より簡単に」「これだけやればなんとかなる」というヘアスタイリングを、簡単なプロセスで保科スタイリストが提案。むくみ顔やエラの張り、髪の毛のうねり、白髪といった悩みをカバーしながら、ロングヘアにもミディアムヘアにも対応できる25のヘアアレンジを紹介する。

 保科スタイリストは、2007年に美容師としてのキャリアをスタート。「ウカ 東京ミッドタウン 六本木」でチーフクリエイティブマネージャーを務める。ヘアだけでなくメイクやアレンジの提案にも定評があり、ウカサロンにおいてリピート率はトップクラスを誇る。インスタグラム(@uka_makihoshina)でセルフスタイリング動画を数多くアップ。わかりやすく、簡単でおしゃれに仕上がるスタイルが人気となり、リールの再生回数は250万以上、フォロワー数は4万5000を超える。

The post 用意するのはヘアゴム1本! 「ウカ」所属のスタイリストが伝授する簡単ヘアアレンジ本が発売 appeared first on WWDJAPAN.

「ファストファッション」は何が“速い”の? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.6

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第6弾は、【ファストファッション(fast fashion)】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

若手2人が考える【ファストファッション】

 一般的に低価格なファッションを「ファストファッション」と捉えがちだが、実際はデザイン、制作から販売までをスピーディーに行う企業やブランド、そしてそのスタイルを指す。短いサイクルでハイファッションが生んだ流行に迅速に反応し、より手ごろな価格で提供することを目的とすることが多く、安価なイメージが先行していると言える。価格帯からファストファッションに分類されることが多い「ユニクロ(UNIQLO)」は改善を重ねつつも生活に寄り添うベーシックなアイテムを常に販売していること、そもそも1型あたりの生産枚数が多く生産に要する時間はどこよりも長いことから、サイクルの速いファストファッションと異なる。

 同じ服がソーシャルメディアに並ぶことを避けたり、パーティーやフェスなどのイベントで普段着ないような"映える"服を着たり、テーマをそろえた服をグループやペアで着たりする若年層中心の文化では、ファストファッションが重宝される一面もある。特に「ブーフー(BOOHOO)」や「シーイン(SHEIN)」「ファッション・ノバ(FASHION NOVA)」といったECのファストファッションがその需要に応えている。

 今や最も身近になったファッションの形と言えるが、そのスピードと低価格を武器に競走するあまり、搾取的な労働環境や環境負荷の高い生産体制になりかねないのではないかと危惧されている。しかし、英国のNPO団体ファッションレボリューション(Fashion Revolution)が220の指標をもとに、対象のファッションブランドの透明性を評価する「ファッション トランスペアレンシー インデックス(Fashion Transparency Index)」では2020年、スコア73%で「H&M」が1位の座についた。ラグジュアリーやスポーツウエアを含めた全250のブランドの半数以上は20%以下のスコアであったことから、スピードと価格のためにサステナビリティや倫理を蔑ろにしない姿勢を見せる企業やブランドも増えていることがわかる。

The post 「ファストファッション」は何が“速い”の? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.6 appeared first on WWDJAPAN.

「DKNY」親会社が「ソニア リキエル」を買収

 米G-IIIアパレル グループ(G-II APPAREL GROUP)は9月23日、仏ファッションブランド「ソニア リキエル(SONIA RYKIEL)」をエリック(Eric)とマイケル・ダイヨン(Michael Dayan)共同オーナーから買収すると発表した。買収額は公表していない。

 「ソニア リキエル」は経営不振が続き、買い手や提携先を探したものの見つからず、2019年7月に清算。その後20年からエリックとマイケル・ダイヨン兄弟が買い取ったが、ブランドの再建に苦戦していた。

 G-IIIアパレル グループは今後、ヨーロッパを中心に2022年秋シーズンに「ソニア リキエル」を再始動する。また、同社傘下のスイムウエアブランド、ヴィルブレクイン(VILEBREQUIN)のローランド・エロリー(Roland Herlory)CEOをソニア リキエルの新CEOに任命した。

 モリス・ゴールドファーブ(Morris Goldfarb)=G-IIIアパレル グループ会長兼最高経営責任者(CEO)は「『ソニア リキエル』の買収でラグジュアリービジネスを強化できることをうれしく思う。同ブランドは大きなポテンシャルを持ち、今後はアパレルやアクセサリーに加え、さまざまなライフスタイルカテゴリーもローンチする予定だ」とコメント。エロリー新CEOは「ブランドの歴史を守りつつ、モダンにアップデートする。15年前ブランドの売り上げ規模は1億ユーロ(約128億円)だったが、今後3〜5年で同様の水準に戻すことを目指す」と意気込む。なお、ブランドは“アフォーダブルラグジュアリー”のポジションで打ち出し、数年以内に世界中に12〜15店舗をオープンする計画だ。また、デザイナーはこれから起用するという。

 創業デザイナーのソニア・リキエル(Sonia Rykiel)は“ニットの女王”と称えられ、ストライプやスパンコールを施したニットが人気を博した。フランスのファッション史を代表する存在で、女性のためのフェミニンな洋服を多く手掛けた。16年にはパーキンソン病との闘病の末86歳で死去した。

 一方のG-IIIアパレル グループは「DKNY」「ダナ キャラン(DONNA KARAN)」「ヴィルブレクイン」「G.H.バス(G.H. BASS)」「アンドリュー マーク(ANDREW MARC)」を擁する。さらにライセンス事業では「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「カール ラガーフェルド パリ(KARL LAGERFELD PARIS)」「ゲス(GUESS)」「コール ハーン(COLE HAAN)」などを手掛ける。2021年度決算は21億ドル(約3990億円)を売り上げた。

The post 「DKNY」親会社が「ソニア リキエル」を買収 appeared first on WWDJAPAN.

ファッションジャーナリストのリチャード・バックリー氏が72歳で死去 

 ファッションジャーナリストのリチャード・バックリー(Richard Buckley)氏が9月19日、闘病の末、死去した。35年をともに過ごした夫のトム・フォード(Tom Ford)と息子に看取られた。72歳だった。フォードは声明の中で、「リチャードはロサンゼルスの自宅で、私と息子のジャックのそばで健やかに眠った。自然死だった」と述べた。

 バックリー氏は1948年にニューヨーク州ビンガムトンで生まれた。アメリカ、フランス、ドイツで育ち、ミュンヘンのメリーランド大学卒業後、79年にニューヨーク・マガジン(New York Magazine)でジャーナリズムのキャリアを開始。82年から米出版社フェアチャイルド(FAIRCHILD)による「デイリーニュース・レコード(Daily News Records)」のヨーロッパエリア編集記者を務めた。メンズウエアを広く扱うメディアにて、次世代のデザイナーを次々と発掘し、メンズファッションのトレンドに大きな影響力を持つ存在だった。

 86年にニューヨークに拠点を移して「シーン(SCENE)」の編集長、米国版「WWD」のシニアファッションエディターに就任。その後フェアチャイルドを離れ、米コンデナスト(CONDENAST)のファッション誌「ヴァニティ・フェア(VANITY FAIR)」でソーシャルエディターとして、パーティーページを中心に世の動きを発信した。90年にミラノに移り、「ミラベラ(MIRABELLA)」誌のヨーロッパ管轄編集者およびイタリア版「ヴォーグ(VOGUE)」のコントリビューティングエディターに。一緒に暮らしていたパートナーのフォードが「グッチ(GUCCI)」のデザインスタッフに加わった頃だった。パリやロンドンでの生活を経て、近年はロサンゼルス、ニューヨーク、サンタフェで時間を過ごした。

The post ファッションジャーナリストのリチャード・バックリー氏が72歳で死去  appeared first on WWDJAPAN.

「ロベルト カヴァリ」2022年春夏ミラノ・コレクション

 「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」が2022年春夏コレクションをミラノで発表した。

The post 「ロベルト カヴァリ」2022年春夏ミラノ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

宮永えいとがyutori片石らから資金調達 月商1億円ブランドへ

 宮永えいとが代表を務めるCiiKは、第三者割当増資により3000万円の資金調達を行った。引き受け先は、アパレルブランド「ウィンダンシー(WIND AND SEA)」経営者の赤坂優氏が代表を務めるAAファンド、主にライフスタイルやエンタメ、スポーツ領域に出資するWベンチャーズ(W ventures)、そしてyutoriの片石貴展代表取締役だ。資金は、宮永がプロデュースするメンズコスメブランド「レタッチ(RETOUCH)」の新規プロダクト開発などに充てる。

 宮永はユーチューブチャンネル「大人男子ラボ」で約15万の登録者を持つインフルエンサーだ。スキンケアやメイク、ヘアなどの情報を発信し、今年1月には「レタッチ」をローンチした。過去に都内のヘアサロンで店長を務め、今もサロンワークを続ける現役美容師でもある。

 インフルエンサー自らが資金調達し、事業拡大するのは珍しい。「正直、お金がめちゃくちゃ欲しかったわけではない」と語る宮永に、真の目的と今後の展望を聞いた。

WWD:調達した資金の使い道は?

宮永えいと(以下、宮永):「レタッチ」の新規プロダクト開発や事業拡大に充てます。まずはヘア関係のプロダクトを増やす。これまでリップやBBクリームも作ってきましたが、ヘアバームは初回生産分5000個が完売し、急きょ追加生産するほど大きな反響でした。世の中の男性の身だしなみは髪から始まるんだと実感しました。

WWD:「レタッチ」の強みは?

宮永:僕自身が美容師でヘアの知見を持ってることに加えて、ユーチューブでユーザーのニーズをキャッチできること。動画を分析すれば、どんなトピックに興味があって、どこで離脱されて、どこで登録者が伸びているかが分かる。一種のマーケティングツールなんです。今後も動画やればやるほど、プロダクトの精度も高まります。

WWD:ECや百貨店のほか、全国のヘアサロンと組んで店販するビジネスモデルも奏功している。

宮永:美容師と横の繋がりがあるのは大きいです。中には1カ月で200個売ってくれる美容師もいます。お客さんにも求められるし、プロも使いやすい。これは僕ならではの商品提案力だと思います。

WWD:実売を考えると、自己資本でも十分賄えそうだ。

宮永:正直、めちゃくちゃお金が欲しかったわけじゃありません。僕は男性の身だしなみに課題を感じて、社会貢献できるブランドを本気で作りたいと思っている。でも1人の美容師であり、インフルエンサーだから、「レタッチ」には“インフルエンサーが出したブランド”という認知が少なからずあるんです。このイメージを払拭したい。そこでビジビネスのプロと組んで自分のビジョンを共有し、それを達成する環境を整えました。

WWD:名だたる投資家のサポートによって、ブランドに箔が付く。

宮永:そうです。それと、自分自身に発破をかけるためでもあります。美容の現場しか知らない僕は、世の中のビジネスがどう回っているか、どうやって資金調達するかは全く知らないし、数字も強くない。でもそれを言い訳にしていたら理想のブランドは作れません。今ここで本気でプレゼンして、一流のビジネスマンに認めてもらうことができたら、自分自信も成長する。その一心で行動しました。今回、ライフスタイルや見た目に関する事業に強い3人に仲間になってもらえて、本当に心強いです。

WWD:株主とのつながりは?

宮永:Wベンチャーズの東明宏さんは、僕も所属する「ゴウトゥデイシェアサロン(GO TODAY SHAiRE SALON)に出資されていて知り合いました。片石さんは、実は彼の弟さんの髪を切っていて、そこからつながりました。赤坂さんは片石さんからの紹介です。

WWD:今後の展望は?

宮永:プロダクト数を増やして月商1億円をコンスタントに達成することが当面の目標です。“大人男子の身だしなみをアップデートする”に関係することなら、どんどん挑戦していきたい。開発中の商品がたくさんあるので、まずはそれらを早く詰めてローンチしていきます。楽しみにしていてください。

株主が語る出資の決め手

The post 宮永えいとがyutori片石らから資金調達 月商1億円ブランドへ appeared first on WWDJAPAN.

「ヌメロ ヴェントゥーノ」2022年春夏ミラノ・コレクション

 「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」が2022年春夏コレクションをミラノで発表した。

The post 「ヌメロ ヴェントゥーノ」2022年春夏ミラノ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

「チップ&デール」のスペシャルカフェが登場 果物やナッツを使ったヘルシーメニューに注目

 エンターテインメント事業などを手掛けるレッグスは、ディズニーキャラクターの“チップ&デール”をフィーチャーしたカフェ“オー マイ カフェ”を、10月6日から大阪、14日から名古屋、22日から東京で順次、期間限定でオープンする。

 しっかり者のチップとお調子者のデール。時には喧嘩もするけれど、いつも一緒の2人にフォーカスしたカフェメニューは、秋にぴったりなキノコを使用したグラタンや、どんぐり形にアレンジしたライスとサツマイモのシチューなど。多くのメニューに、2人の大好物の果物やナッツ、野菜をたくさん使っている。全てディズニーの栄養成分に関するガイドラインに適合しており、塩分控えめで低糖質、体に優しいヘルシーなフードになっている。

 また、数種の特典グッズも用意。事前予約をして、メニューを注文した人に“オリジナルランチョンマット”(全4種)をランダムで1枚プレゼント。ドリンクメニューを注文した人限定で購入できる“アクリルスタンドコースター”(全4種、各税込990円)なども用意している。

 開催期間は、大阪が10月6日~11月16日、名古屋が10月14日~11月23日、東京が10月22日~2022年1月10日。詳細は公式サイトに記載してある。

The post 「チップ&デール」のスペシャルカフェが登場 果物やナッツを使ったヘルシーメニューに注目 appeared first on WWDJAPAN.

JCBとデジタルガレージがNFCタグを活用した非接触型決済サービスの実証実験をスタート

 “日本発唯一の国際カードブランド”を運営し、国内最大級の加盟店ネットワークを持つJCBと決済事業を主軸にマーケティング、投資事業を手がけるデジタルガレージは、NFCタグを活用した非接触型決済サービスの実証実験をスタートさせた。9月30日まで、京セラドーム大阪の施設内(オリックス・バッファローズ主催試合時に限る)や映画館の渋谷HUMAXシネマと池袋HUMAXシネマズ、東京・高田馬場の文房具店CHIKUHOで行っている。これは、購入者が自身のスマートフォンだけで決済を完結することができる完全非接触型のサービス。今回の検証結果を踏まえ、より確実な課題解決のためのサービスを提案したい考えだ。JCBによるウィズコロナ時代の決済サービスとは?

アプリ不要!
スマホを“かざすだけ”

 NFCタグとは近距離無線通信技術(Near Field Communication)に対応した非接触型のICタグのことで、スマートフォンをかざすだけで情報を読み取ることができる。カメラで読み取るQRコードに比べ、“かざすだけ”の動作で利用できるため、簡単。スマホをかざすとウェブブラウザへ移り、オンライン上で決済が完了する。ブラウザ上では金額入力後加盟店へ決済完了画面を提示する方法や、メニュー画面を表示する前払い式のモバイルオーダーもできる。スマホに登録しているクレジットカードで支払うので、現金のやりとりが必要ない。店舗側も決済時の操作は不要だ。

 また、NFCタグは小型で電源が要らないので、設置場所も柔軟に選べ、スタジアムや催事場などの混雑の分散にも有効活用できる。専用アプリのダウンロードが不要なので、スムーズな決済を実現可能だ。

 小規模店舗にとっては、これまでキャッシュレス決済端末導入のハードルがあったが、NFCタグはコスト面のメリットも大きく、手軽に導入可能なため、幅広い事業者が利用できる。

 新型コロナウイルスの影響で、多くの事業者のビジネス環境が変化している。事業者側にとっては、利用客数の減少や営業時間の縮小による売り上げの減少はもちろん、感染症対策の実施とそれに伴うコストや事業負荷の増加も著しい。JCBが行った事業者を対象にしたアンケートによると、「店内の感染症対策」(53.9%)に次いで、「キャッシュレス決済」(35.3%)を求める客の声が高かった。

実証実験に参加した
渋谷HUMAXシネマに聞いた
映画館とNFCタグの親和性

実証実験に参加した経緯は?

A.昨今の状況により、休憩時間中のロビーの混雑が課題となっており、解決策を模索していた。コロナ禍で非接触サービスへの要望が高まっている状況でもあることに加えて、お客さまが飲食売店の列に並ぶ必要もなくなるため、混雑緩和に役立つ。また、当館は上映作品に合わせた展示にも力を入れている劇場のため、ご注文の品をお渡しするまでの時間、ロビーでゆっくりと過ごしていただきたい。そういった点でも導入メリットが大きく、親和性は高いと考えた。

Q.実際にNFCタグ決済サービスを使ってみた感想は?

A.NFCタグと管理用タブレットの準備のみで始められるため、導入が簡単だった。土日の混雑時でもタブレットからの通知音で、注文がわかるため、スムーズに商品をご提供できている。休憩時間中のロビーの混雑解消に加えて、混雑時のチャンスロスの減少も期待できると思っている。


 現在はiOSのみの対応だが、今後はAndroid対応にも拡大予定。また、ビジネス・経営環境の変化や悪化、それを受けた情報収集など事業者は多くの対応に迫られており、JCBは厳しい環境下にある加盟店を支援したいとの想いから、JCB加盟店支援サイトを開設している。今後も新型コロナウイルスの影響で経営に苦しむ事業者のニーズを捉えた様々なサービスを幅広く展開していく。

INTERVIEW & TEXT:YUKI KOIKE

The post JCBとデジタルガレージがNFCタグを活用した非接触型決済サービスの実証実験をスタート appeared first on WWDJAPAN.

【家飲み】「マルエフ?最初はなんかのスーパーの名前かと思いました。マルエフ池袋店ありそう(笑)」(ありはら りな談)

 28年ぶり復活のアサヒ生、通称「マルエフ」が、イマドキ女子にもウケている。ビール業界の絶対的王者であるアサヒビールが「スーパードライ 生ジョッキ缶」に続き、9月14日(火)に発売した「アサヒ生ビール」(通称・マルエフ)が大ヒット。想定を上回る注文があり発売から僅か3日後の17日(金)には一時休止の発表がされた。
Posted in 未分類

肥満大国アメリカ、大きな服の大きな可能性 鈴木敏仁USリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。ダイバーシティー(多様性)やインクルーシブ(包括的)を尊重する機運によって、プラスサイズのファッションに注目が集まっている。ビジネスとしての潜在需要も大きいとみて、各社が本腰を入れ始めた。

 3年前、「ターゲット(TARGET)」の婦人服売り場で大型のマネキンが登場して目を見張ったことがある。導入するという情報は持っていたのだが実際に目にして納得。「ああ、これはトレンドとして来ているな」と実感したのだった。

 アメリカは肥満大国とも言われ、社会問題となっていることをご存知の方も少なくないだろう。統計では男性の75%、女性の60%が肥満か体重過多となっている。病気として認識されるのが肥満、病気ではないが太っているのが体重過多と、アメリカでは2分類するのだが、病気としての肥満の比率は全体のなんと30%超に達しているというデータもある。

 大型サイズをアメリカではプラスサイズと呼称する。人口のマジョリティーが体重過多なのだから、プラスサイズが主流になるのは必然とも言える。にもかかわらず傍流であった理由は本音と建前である。ランウェイを歩くスーパーモデルがあるべき姿でありマーケティングも全て建前で塗りつぶされてきて、しかし実際の体形は違うという状況だった。

 これが変わりはじめたのが5年ほど前からだろうか。レタッチ技術が進化し、メーカーが使うモデルの画像がオリジナルから大きく修正されていることをマスコミが報じて反響を呼び始めた。この頃からありのままが良いというムーブメントが始まった。

 ファッションに強い「ターゲット」はこういったトレンドに敏感だった。いち早くプロモーションに使うモデルのレタッチをやめ、さらにシニアやさまざまな体形の女性を起用し始め、そしてその流れでマネキンにも大型サイズを投入したのであった。

潜在需要が掘り起こされるのはこれから

 このトレンドのハイライトがプラスサイズ専門店チェーンの「トリッド(TORRID)」の上場である。上場は7月で、初日に株価は上昇して時価総額は25億ドルに達している。

 上場したばかりなので公開情報に乏しいのだが、2019年の時点で売上高は10億3700万ドルと報じられているので、アメリカ小売業界の指標である10億ドル(日本ならば1000億円)を超えている。すでに新興の中小企業レベルではないのだ。

 興味深いのはEC(ネット通販)比率で70%に達していることだ。もともとは「ホットトピック(HOT TOPIC)」というカウンターカルチャーをテーマにしたチェーンストアが01年に開発した別業態で、出自はリアル店舗である。今年5月1日時点で店舗数は608店舗だが、70%という数値で語るならば“EC企業がリアルも持っている”というレベルとなっている。

 参考までに対象顧客層は25~40歳、顧客の58%は40歳以下、平均サイズは18、となっている。また同社による説明では、プラスサイズ市場は850億ドル、サイズ10以上を着る人口は9000万人だそうだ。

 また2027年までに市場は6970億ドルに成長するだろうという調査企業もある。現在の850億ドルからの乖離が大きすぎるのだが、大型サイズを着る人たちは選択肢が少ないため支出が少なく、潜在的市場は現時点で1040億ドルあると「トリッド」が説明している。つまり現状ではプラスサイズに十分な商品がないため消費が抑制されているが掘り起こせば大きく市場は伸びていくというわけなのである。

売り場から“エクスクルージョン”をなくす

 ちょうどターゲットが大型マネキンを導入した頃に「オールドネイビー(OLD NAVY)」が75店舗に専用の売り場を初めて設けることを発表しているのだが、売り場を分けることを止めて全てのアイテムに0-30サイズを作り、全て同一価格にする計画を明らかにしたのが最近のことである。「大型の女性は買い物でいつもエクスクルージョンを感じていて、それをなくすため」と同社説明している。

 エクスクルージョン(exclusion)とは除外や排他という意味で、その対義語がインクルージョン(inclusion)である。インクルーシブ、またはインクルーシビティとも言い、ジェンダー、LGBT、障がい者、年齢といった区別をせずに全てを包摂すべきだという考え方の標語となっている。体形もインクルーシブの対象で、各社プライスサイズを強化し始めたのもインクルーシブというムーブメントの一環と理解することができる。

 とりわけ若年層に意識が高く、これを何らかの形で取り入れてメッセージを発信しないと時代に取り残される状況となっている。「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」が不調に陥った大きな理由の一つがこれだ。

 冒頭で書いたとおりアメリカでは体重過多がマジョリティーなので、マイノリティーを包摂するという本来の意義とは厳密にいうと少しズレているのだが、細かいことは言わない。またヘルシー志向というキーワードとも乖離しているだが、このあたりは本稿の目的ではないので書かないでおこう。

 とにかくこれが今の米アパレル業界の大きなトレンドなのである。現実を受け入れて潜在的な市場を掘り起こそうとしているのだ。

The post 肥満大国アメリカ、大きな服の大きな可能性 鈴木敏仁USリポート appeared first on WWDJAPAN.

どうした「ブルースターバーガー」。もうすぐ開店1年だけど、みんな忘れている。「チキンバーガー」人気に埋没した?

 「牛角」「焼肉ライク」を作った西山氏が仕掛けた次世代バーガー「ブルースターバーガー」。11月で1号店開店から1年になる。FC募集こそ実施したが、世間は忘れかけている気がする。どうなっているの?
Posted in 未分類

スタバ、ティー特化2号店。500億で買収したブランドを捨て、既存店でコーヒー&ティー併売。

スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役最高経営責任者(CEO):水口 貴文)が、「スターバックス コーヒー キラリナ京王吉祥寺店」をティーに特化したスターバックスとして9月30日(木)にリニューアルオープンさせる。
Posted in 未分類

「100年企業を目指し『できる』、『やってみる』の集団になっていく過程に注目してください」焼肉平城苑、近藤専務

 コロナ禍でも強い焼肉業態。中でも、ひと際目立った動きを見せているのが、今年で創業51年を迎えた株式会社平城苑(本社:東京都足立区、代表取締役社長:鏑木 順之)である。グルメバーガーやホルモンなど新ブランドの出店や積極的なリブランディングを仕掛け、焼肉業界における台風の目となっている。大躍進を遂げる平城苑、集団を引っ張るのが専務取締役経営企画室長の近藤昭人氏である。
Posted in 未分類