Z世代のリアルな消費トレンド 大学生のお気に入りアイテム9選〜早稲田大学編〜

 「WWDJAPAN」は、ファッションサークルを運営する現役大学生とタッグを結成。環境意識や社会への関心が比較的高いといわれるZ世代のリアルをお届けする。まずはZ世代のお気に入りアイテムを調査。「何を考えてモノを買っているのか?」や「モノを買うときの優先順位は?」「そもそもモノ、買うの?」と疑問だらけの業界人は必読だ。

 今回紹介するのは、早稲田大学のRethink Fashion Waseda(以下、ReF)で活動するメンバーのベストアイテム9選。ReFは「ファッション」という切り口から持続可能な社会の実現について考え、行動する仲間を増やすことを目的に、SNSでの情報発信に取り組む。それぞれのアイテムのお気に入りポイントを紹介し、着回しをお届けする。

古着で攻めたカラーに挑戦

 「ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)」の紫色の薄手のジャケットを古着屋で800円ほどで購入しました。購入の決め手はなんといっても、パッと目を引くような鮮やかな色と着回しのしやすさ。普段は挑戦しない明るい色のアイテムも古着なら挑戦しやすいです。ドレッシーなルックから、ジーンズのカジュアルなルックまで、スタイルを選ばず羽織ることができるので、お気に入りのアイテムです。生地が薄手であることに加え、ポケットもついているので、ジャケットであっても堅い印象を与えないところもお気に入りポイントです。(Hibiki)

地球も私もハッピーな習慣を

 「オールバーズ(ALLBIRDS)」の“ナチュラル ラン フォーム タンクトップ”は、ランニング用にも日常使いにも重宝しています。天然素材を使用していて、地球がハッピーで私もハッピー。ブランドとしての透明性も高く、出来るだけ環境負荷を抑えながら作られていて応援しています。同じく「オールバーズ」のショーツやフラットシューズを合わせました。シューズは裸足でもはけて、洗濯機で丸洗いできるので何足も持っています。自分でアップサイクルもたまにするので、小さい頃履いていたジーンズをアレンジしてバケットハットを作りました。裏地には昔作ったエプロンの余った生地を使っています。(Sakura)

家族のお下がりでモノへの思い入れも倍増

 母からもらった「プラダ(PRADA)」のバッグが大好き。近年人気がじわじわと再熱しているナイロンバッグは、シンプルなのでどんなお洋服にも合わせやすくてとても気に入っています。このバッグ以外にも、日頃から母や姉とは洋服やバッグをもらったり、シェアしあったりしています。元々古着やビンテージものに抵抗があったので、思いがけぬ出合いが嬉しかったです。家族のお下がりをもらうとモノへの思い入れも深まるので、エコだしとっても素敵。(Ari)

90年代のチノパンをメルカリで購入

 最近のお気に入りは、「ポロ スポーツ(POLO SPORTS)」のチノパン。90年代のもので、メルカリで購入しました。何にでも合わせやすいベーシックな形のため、これからの秋シーズンに大活躍しそうな予感。背面に付いているタグがお気に入りです。また、ベルトがついているためウエストのサイズ調節が効くのもナイス。オンラインストアなどでのボトムスの購入は失敗する事が多く抵抗がありました。ウエストや股下などのサイズをしっかりと把握するようになってからは、自分に合ったサイズ感のものを選べるようになりました。(Mahiro)

SNSでビーガンレザーに出合う

 「メゾン スペシャル(MAISON SPECIAL)」のビーガンレザーのパンツがお気に入り。ビーガンレザーも環境に負荷をかけていないわけではないので完全に支持派ではないのですが、動物福祉のことを意識して自分なりに納得できるものを選びました。出合いのきっかけは、インスタグラム。ユニークな素材でオシャレ度も一気に上がるレザーアイテムをずっと探していました。白いラインとエッジの効いている感じが好みで、店頭で購入。試着しないとイメージが湧きづらいので、店舗を持つブランドでは絶対試着しています。レザーものは難易度が高いと思っていましたが、さまざまなアイテムに合うので重宝しています。汚れもつきにくいので、楽ちんで可愛くてお気に入りです!(Zoe)

デッドストックの生地を使うブランドが推し

 フランス発の「メゾン・クレオ(MAISON CLEO)」のブラウスが気に入っています。大袈裟なくらいのパフスリーブが可愛いく、着た時のシルエットがお気に入り。ラップブラウスなので、巻き方によって何通りかの着方が楽しめるのもポイント。シンプルな白ブラウス+ジーンズのスタイルが好きで、白いブラウスは何枚も持っています。もっと冒険したデザインに挑戦して個性を出していきたいです。「メゾン・クレオ」はデッドストックの生地を使って、すべてのアイテムをオーダーメイドで作っているのでいつもチェックしています。(Minami)

生産に関わる人に対する熱意に共感

 アイテムの全てをすべて日本国内で生産する「メルシー(MERCI)」。透明性が高く、生産に関わる全ての人への想いが詰まっていて、好感を持っています。使用済みのペットボトルをリサイクルした生地で作ったスカートや、オーガニックコットンのシャツなど、環境に配慮した素材を使用しているのも安心して購入できます。夏でも涼しく着られるパンツは、色味や形もきれいなのでとっても気に入ってます。お家で洗ってもシワにならないので、長く着続けたいです。(Aiko)

イズ世代の母とジーンズを通して思い出話に一花咲かせる

 近年ハイライズジーンズが人気ですが、昔流行したローライズにも挑戦してみたくなり、「グッチ(GUCCI)」ビンテージを購入。ローライズ世代の母に話を聞きながら着こなしを考え、母が着ていた「アルマーニ エクスチェンジ(ARMANI EXCHANGE)」のTシャツを合わせました。ビンテージのものを選んだことで、着なくなっていた洋服との新しい出合いが生まれました。世代を超えて思い出を共有できてうれしかったです。(Hiyori)

メンズアイテムもシーズンレスに愛用中

 ロサンゼルスの留学中に出合ったメンズのストライプブレザーは、現地の古着屋でゲット。大きめのブレザーが欲しかったので、偶然の出合いに大喜び!価格も手頃でした。古着は一点一点違うため、自分にぴったり合うものを見つけるのは難しいですが、その分いいものに巡り合えるととてもうれしいです。ブレザーのインナーを調整すると、いろんな場面や季節で着られるので、長く愛用しています。(Zoe)


 9月20日発売の「WWDJAPAN」は、ファッション系サークルを持つ4つの学生団体の声に耳を傾け、Z世代のファッションとサステナビリティに対する意識や考えを調査。Z世代とのコミュニケーション方法を模索する業界人は必読だ。

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バンズを卵で代用したハンバーガー“エッグウィッチ”が完全グルテンフリー化

 快適過ぎて動けなくなる魔法のソファ「ヨギボー(YOGIBO)」を展開するウェブシャークは、運営するエッグウィッチ専門店“ドン・ウォーリー・エッグウィッチ”で、全てのバーガーメニューを完全グルテンフリー化した。

 “エッグウィッチ”とは、ハンバーガーのバンズを卵で代用したアメリカ生まれのバーガー。低糖質なうえにタンパク質を豊富に摂取できることから、アメリカでは注目のヘルシーフードになっている。一般的なハンバーガーの場合、バンズに小麦を使用しているため1個当たりの糖質が約28.8gと高いのに対し、“エッグウィッチ”は6.8g。タンパク質は一般的なハンバーガーが約12.8gなのに対し、26gと豊富に含まれている。
 
 同店では、このたび商品改良により、従来のレシピでは小麦が含まれていたテリヤキソースやケチャップなどのソース類を新たに独自開発し、バーガーメニューの完全グルテンフリー化に成功した。これにより、糖質制限中の人や小麦アレルギーの人でも、より安心して食べられるようになった。

 また、裏メニューとして人気を博していた“ビッグエッグウィッチ”(税込690円)が定番メニュー化。バンズ3枚、パティ2枚とボリューミーで、食べごたえNo.1メニューとなっている。

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WE RECOMMEND from FUKUOKA: DR.VRANJES

こんにちは。

今週10周年を迎えたバーニーズ ニューヨーク福岡店。

今日から1週間、不定期に福岡店よりおすすめアイテムをご紹介していきますのでどうぞお楽しみに!

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初回となる今日は、福岡店のお客様から愛されているフレグランスブランド<ドットール・ヴラニエス>のご紹介です。

 

福岡店の店内に入るとふわりと香る、フルーティな香りを感じたことのあるお客様も多いのではないでしょうか。

店内の香りは<ドットール・ヴラニエス>の一番人気の香り”ロッソ・ノービレ”で統一されています。

赤ワインをイメージして作られた香りは性別・年代を問わずたくさんの方に愛されています。

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ドットール・ヴラニエス>のアイテムはすべて上質な天然香料から作られており、一つの空間に異なる香りを組み合わせてお楽しみいただくことも可能です。

 

福岡店スタッフのおすすめの香りのコンビネーションもご紹介!

 

これからの季節にもぴったりな、より深みのあるフルーティさを感じるなら、ザクロのフレッシュでリッチな甘さを表現した”メログラーノ”と赤ワインをイメージして作られた”ロッソ・ノービレ”を組み合わせて。

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沈香とも呼ばれる希少な香木を加えた”ウード・ノービレ”とアップルブランデー・カルバドスを香りで表現した”カルバドス”を重ねていただくと、リラックスできる落ち着いた雰囲気をお楽しみいただけますよ。

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この1年の間に、家で過ごす時間が増えた方も多いと思います。

お気に入りの香りに包まれて素敵なおうち時間を過ごしくださいね。

 

さらに9月26日(日)まで福岡店店頭では、¥10,000(税込)以上お買上げいただいた<MY BARNEYS>メンバーのお客様にショッピングの際にお使いいただけるポイントプレゼントへの抽選【LUCKY DRAW】も実施しています。

まだまだ続くおうち時間にも上質さを届けてくれるアイテムももちろん対象です!

 

●プレゼント●

<MY BARNEYS>100,000ポイント 1名様

<MY BARNEYS>10,000ポイント  5名様

 

●ご応募期間●

9月26日(日)まで

 

●ご応募対象●

期間中、福岡店各フロアにて¥10,000(税込)以上お買上げいただいた<MY BARNEYS>メンバーのお客様

※<MY BARNEYS>への新規ご入会も店頭にて承っております。

 

●ご応募方法●

お会計時にレジカウンターにて応募券をお渡しさせていただきます。

必要事項をご記入の上、福岡店1Fに設置しております応募箱へご応募ください。

※応募用紙のお渡しは一回のお会計につき、一枚までとさせていただきます。

 

●当選発表●

当選発表は10月初旬以降に、ポイントの付与およびご当選者のお客様への公式アプリ・メールでのご連絡をもって代えさせていただきます。

※当選に関するお問合せはご遠慮ください。

FUKUOKA 10 LOGO 100x100 01 1 WE RECOMMEND from FUKUOKA: DR.VRANJES

明日は福岡店スタッフが愛してやまない、あのブランドをご紹介します!

どうぞお楽しみに。

 

HAPPY BIRTHDAY TO US! FUKUOKA 10TH ANNIVERSARY

特設ページはこちらから>>>

アーバンリサーチが新東京支社およびプレスルームを公開 7面のスタジオでライブコマースに対応

 アーバンリサーチは、「WWDJAPAN」編集部に新東京支社およびプレスルームを公開した。同社は9月1日、東京・北参道にあった東京支社を移転。オフィス機能を持つ品川のトーキョー スタジオ、原宿のプレスルームの2拠点で9月6日から営業を始めていた。

 トーキョー スタジオは1388平方メートルの1フロア構成で、最大の特徴はその名の通り、オフィス空間にスタジオ(動画用4面、スチール用3面)を持つこと。同社は旧東京支社の4階にもスタジオを有していたが、約8倍に拡充した。天井高も70~80cmアップし、利便性も高いという。

 その理由について同プロジェクトを推進した齊藤悟デジタル事業本部 デジタル営業部 部長は、「ライブコマース強化のため」と話す。アーバンリサーチはトーキョー スタジオへの移転に先駆け、ライブコマース課を設立。今年4月から配信を開始した。

 まだ移転から2週間だが、「執務エリアとひと続きの空間にスタジオを構えたことで、バイヤーや企画、生産管理が自分の携わった商品がプロモーションされるさまを間近に見れ、モチベーションアップにつながっている」という。

 アーバンリサーチのEC化率は43~44%で、大手セレクトショップとしてはビームスやベイクルーズと並んで高い。「コロナ前が31%程度だったので、ステイホームに対応して10ポイント以上伸ばした。当社にとって実店舗も大切なので、パーセンテージは現状が最適。肝心なのは比率よりECにおける売上高の伸長だ」と述べる。

 一方のプレスルームは、今年8月に閉店したアーバンリサーチ ドアーズ 表参道店を改装したもので、プレス課に所属する9人のスタッフが働く。同社のプレスの業務で特徴的なのは、オウンドメディア「アーバンリサーチ メディア」の運営だ。2019年10月、それまでブランドごとに管理していたコンテンツを統合してスタートした。現在は編集専任のスタッフも在籍し、カメラマンも正社員として採用する。「本来BtoBのプレス担当者がBtoCのオウンドメディアを手掛けることで、新たな気付きやスキルが得られ、パワーアップできている。プレスが、バイヤーや企画に取材することでコミュニケーションも増えた」と話し、2拠点化についても「当社は本社が大阪にあるため、テレビ会議文化が根付いている。またZoomなどデジタルツールも活用しており、心配していない」と続けた。

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Z世代のリアルな消費トレンド 大学生のお気に入りアイテム13選〜青山学院大学編〜

 「WWDJAPAN」は、ファッションサークルを運営する現役大学生とタッグを結成。環境意識や社会への関心が比較的高いといわれるZ世代のリアルをお届けする。まずはZ世代のお気に入りアイテムを調査。「何を考えてモノを買っているのか?」や「モノを買うときの優先順位は?」「そもそもモノ、買うの?」と疑問だらけの業界人は必読だ。

 今回紹介するのは、青山学院大学のAoyama Fashion Associationで活動するメンバー13人のベストアイテム。2018年に設立し、あらゆるブランドやデザイナー、アーティストから刺激を受けながら本格的なデザイン活動や撮影、イベント企画を行っている。メンバーそれぞれがベストアイテムのお気に入りポイントを紹介し、着回しも一緒にお届けする。

長く大切に着たいと思える洋服をコツコツ集める

 「ミューラル(MURRAL)」のシアートップスを前シーズンに買い逃してしまった苦い思い出があるので、今回は早めにゲットしました。普段から白黒に偏りがちなのですが、派手すぎないのにきちんと主張する絶妙な色味とシアーな生地の軽やかさに惹かれてオンラインサイトのプレオーダーで購入。後ろにファスナーが付いているので、着脱時のストレスが軽減されているのも嬉しいポイントです。1枚でも着られるし、ワンピースやシャツの中に仕込んでも可愛いので、真夏以外は年中着られそうなのも良い!長く大切に着たいと思える洋服をコツコツ集めていきたいです。(伊東小町)

個性を表す強い味方「フューシャピンク」

 殻を破り、自分自身のファッションにおける個性を表に出したく、「ポール・スミス(PAUL SMITH)」のカジュアルスーツを購入しました。パンツ、ジャケット共にフューシャピンク一色なので、セットアップで着ると統一感が出て、派手目のインナーやアクセサリー、パンツと合わせてもカラーの主張を残せます。これを着てから派手なカラーのカッコよさと、自信によるパワーを実感。フォーマルでもカジュアルでも色々な組み合わせができて、自分のファッションを楽しませてくる最高にお気に入りのアイテムです。(岸海星)

エディ・スリマンの大ファンで「セリーヌ」に大注目!!

 エディ・スリマン(Hedi Slimane)アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターらしさを表すグランジ、ロック、ストリート要素が詰まった「セリーヌ(CELINE)」2021年春夏コレクションのダメージジーンズがお気に入り。グランジ感やダメージの“荒らっぽさ”があるのに、スリムなシルエットが絶妙に上品さを保っていて、古着のトップスやシャツ、ジャケットなどとスタイリングしやすいです。エディ・スリマンのファンで、2000年代の「ディオール オム(DIOR HOMME)」のスタイルなどが好きなので、「セリーヌ」に注目しています。約10年前の「ディオール オム」のアイテムも、デザインや質は色褪せず綺麗な状態。物理的にも長年使えるので、究極のサステナブルだと感じます。(久野鼓太郎)

“同い年”のジーンズは一生を共にする仲間

 最近購入した「リーバイス(LEVI'S)」の501は、一生を共にするパートナーです。というのもこのジーンズは、自分の誕生日と同じ2002年1月生まれ。お互い生まれてから同じ惑星で同じ時間を過ごしていると思うと、見つけた瞬間から愛が止まらない。よく1人で眺めながらニヤニヤしちゃいます(笑)。洋服長くを着ようとする上で、デザインはもちろん背景や歴史に魅力を感じることは、自分にとって大切なこと。サステナブルでもありますし、一生を共にする愛せる仲間ができた気がしてとても気に入っています。(武内海斗)

王道の白Tはシンプルさとロゴに一目惚れ

 普段使いがしやすい白Tを求めていたところ、パルコで「アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI)」のロゴが入っているシンプルなTシャツに出合えました。数ある白Tの中でも、ワンポイントのハートのエースが決め手でゲット。ジャケットの下に着るとチラッと見えてキュートです。モデルのkoki.が同ブランドのセーターを着ていたのをきっかけに注目していました。(高橋果鈴)

高くても、「良いものだから大切に長く着たい!」がモットー

 いつもはボーイッシュな服を着ることが多いけれど、大人でいつもとは違う自分になりたくて、「サトル ササキ(SATORU SASAKI)」のコーデュロイのシャツワンピースをチョイスしました!デザイナーズブランドは高いけれど、良いものだから大切に長く着たい、というのがモットーです。この服で今持っている服とどんなコーディネートができるかを考えながら買い物をするのが大好きな時間。今回選んだシャツワンピはサラッと1枚で着てもバッチリ決まるところがヒットです。下にスカートを合わせてキュートな雰囲気にしたり、パンツにしてクールに決めたりすることもできる万能さが気に入っています。(小川はる)

古着屋のハードルをアイテムの可愛さで克服

 モノトーンでシンプルなアイテムをファストファッションから購入することが多いですが、個性的で他と被らないリーズナブルなアイテムを求めて古着に挑戦。給料日に「今日こそはいいものと出合いたい!」と意気込んで、最初に入ったお店でまさかの一目惚れ。「オールドハニー(OLD HONEY)」の半そでシャツは、生地が縫い途中であったり、紐が複数ついていたりと遊び心が盛りだくさん。リボンを前で作ったり後ろで作ったり、作らなかったりと、これだけでもさまざまな着こなしが楽しめます。この服に出合えて、服作りに決まりはないし、着方も自分次第ということを知ることができました。黒に近い紺色なので着回しがしやすく、今期で一番買ってよかったと思える服です。(狩野陽香)

モードの中にストリートの要素を取り入れるのがお気に入り

 手がプリントしてある「エミッション(EMISSION)」のオックスフォードシャツが今一番好き。元々ストリートファッションが好きなので、モードの中にストリートの要素を入れたりして着るのがお気に入りです。「エミッション」はストリートブランドなので、モード風にコーデしてみました。ブランド全体はモノトーンを基本にしていますが、モノクロを極限まで追求した斬新かつシンプルなデザインに惹かれます。服だけでなくアクセサリーなどにも注目しています。(小藤田巧)

「アメリ ビンテージ」の絶妙なグリーンに胸キュン

 「アメリ ビンテージ(AMERI VINTAGE)」で絶妙なグリーンに惹かれて購入しました。ハイウエストで、タックが入っているため、脚を長く見せてくれて重宝しています。シャツやベストと合わせればキレイ目に、Tシャツなどと合わせるとカジュアルにと、何にでも合わせやすく、幅広いコーデが組めるのでとてもお気に入りです。(渡部紗也加)

「ユニクロ」のシンプルなアイテムは刺繍を加えてオンリーワンに

 「ユニクロ(UNIQLO)」のシンプルな黒のTシャツは、生地感が好みで購入しました。無地なので、趣味の刺しゅうでアクセントを付けてアレンジ。着飾ることが難しい夏服でも、刺しゅうのワンポイントがあることで可愛さが増してコーデを組むのが楽しくなりました。胸元にアレンジを加えたので、ジャケットを羽織っても存在感は抜群。上品さを出す黒のコーデでも刺しゅうやアクセサリーを用いてカジュアルに落とし込んで着るのがお気に入りです。(梅原路旦)

夏でも素材で遊ぶ!今夏はコーデュロイに挑戦

 モノトーンの服が基本多く、パンツは黒のスラックスやジーンズ、スカートも黒が多いのですが、オールホワイトにハマりオールシーズン使えるコーデュロイパンツをゲットしました。青山にある「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」で購入。少しダボっとしていて、ロゴが全体的に刺繍されているところに惹かれました。特に夏はシンプルなコーデになりがちなので、素材が少し違うだけでもポイントになると思います。冬になったら、また違う着こなしをしたいです。(安井七海)

友人のお母さんからの頂き物を自分流に着こなす

 ワンピースとしても着られる白のシャツが欲しいと思っていた矢先に、友人のお母さんからたまたま「レイ ビームス(RAY BEAMS)」の白シャツをいただきました。胸元のデザインと、両サイドの短めのスリットが可愛いくて愛用中です!少し長めの襟なしシャツなので、ワンピースのようにして一枚で着たり、下にパンツやスカートを合わせたり、何通りもの組み合わせで着ています。生地も薄めで、季節に関係なく着られるのもお気に入り!襟がないためカジュアルに着たり、シャツなのでフォーマルなシーンで着たりして楽しんでいます。(樋口典奈)

古着の無限大の可能性が面白い!!

 ジーンズの定番、「リーバイス」は背の低い私もスタイルアップが図り易くて重宝しています。フォーマルな場では敬遠されがちですが、日常の中では使いやすい。かつて女性の着用が懸念されていた歴史も含めて愛しいです。暗い背景を持ちつつも長年の歴史を誇るジーンズをこれからも履き倒したいです。かつて何人もの人に愛されてきた古着達を着ることは環境にも配慮しています。古着に含まれる可能性や思いは計り知れず、そこに面白さを見出しています。(鈴木舞音)


 9月20日発売の「WWDJAPAN」は、ファッション系サークルを持つ4つの学生団体の声に耳を傾け、Z世代のファッションとサステナビリティに対する意識や考えを調査。Z世代とのコミュニケーション方法を模索する業界人は必読だ。

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光と風で髪を乾かすドライヤーが登場 19分間で90%まで急速充電できるコードレス仕様

 ズーヴィージャパンは、太陽光を応用した“光”と“風”で髪を乾かす次世代型コードレスヘアドライヤー“ズーヴィーヘイロー”(税込5万5000円、編集部調べ)を発売した。

 特許を取得した赤外線光技術と風を組み合わせた仕様を採用。光エネルギーの熱を髪表面の水分に直接照射し、水分子の蒸発を促進させながら、10万5000回転の高速モーターが発生させる最大36m/sの風で乾燥を加速させる。

 光を放つリング部には120層ものナノコーティングを施し、有害な紫外線や可視光線を遮断。本体から放出される風は、使用する環境から取り込んだ空気を送風しているため熱を持たず、乾燥を促進させながら熱を吹き飛ばす役割がある。同製品の、最も効果を得られる髪と本体との推奨距離は10~15cm。一般的なドライヤーと比べて近いが、使用時の髪表面温度は37度前後と低く、髪だけでなく頭皮の過度な乾燥を防ぐ。

 さらに、コードレスであることも特徴の1つ。コードによる使用場所の制限がなく、どこでも自由に使うことができる。専用のチャージングドックは急速充電にも対応し、19分間で 90%まで充電できるため、例えば家族の入浴中に準備することもできる。フル充電による最大使用時間は、ファストモードで13分、ソフトモードで15分、クールモードで27分となっている。

 ズーヴィージャパンは、生活に欠かせない家電製品分野に着目。ハードウェア、ソフトウェア、構造、光学、液体力学、バッテリーなど多岐にわたる専門分野の人材を集めて研究開発チームを作り、日常をより豊かに快適にできる製品開発に取り組んでいる。

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「キス」が「カルバン・クライン」とコラボ ナオミ・キャンベルをキャンペーンに起用

 「キス(KITH)」は「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」とコラボしたアンダーウエアとルームウエアのコレクションを9月18日に発売する。東京・渋谷のキス トウキョウ(KITH TOKYO)で取り扱う。

 メンズとウィメンズを合わせて50型のアイテムを用意する。メンズは家の中でも外でも着られるルームウエアやフーディとスエットパンツに加え、パジャマセット、ローブなど。ウィメンズはフーディやスエットパンツのほか、ブラレットやタンガなどを発売する。伸縮性や肌触りなどにこだわった生地を使用し、グレーやベージュを含めた「キス」のシグネチャーの色合いと「カルバン・クライン」のデニムのインディゴカラーを採用している。

 キャンペーンビジュアルにはナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)を起用し、キャンベル・アディ(Campbell Addy)がイタリア・ミラノで撮影した。

 両ブランドはコラボコレクションを去年の9月にも発表しており、今回は2回目だ。

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ニットのサステナビリティーについて マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」Vol.28

 私のブランド「パスカルマリエデマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS.以下、PMD)」をローンチして4年が経った。一枚のTシャツから始まった「PMD」が、次に取り掛かったのはニットだった。そこで出合ったのがアルパカ。当時「サステナブル」という言葉にまだ気づけていなかった私は、とにかくデザインを諦めず、地球に負荷がかからず、生産の過程でも誰も犠牲にしない良いものを届けるため、手探りながら納得のいくアルパカのビーニーを作った。

 そこで知ることになったのが、ペルーの国政や動物への取り組み、育て方、アルパカフェスまで存在するという生産の現場だ。私が出合えたのは、福利厚生の整った工場だった。生産の現場は整っており、社員や家族への食や教育の手当にも積極的、自然とも共存していた。ビーニーは動物由来の素材を用いたため、雨や雪をはじく優れものとなり、レジェンドスケートボーダーのトニー・アルバ(Tony Alba)も愛用してくれた。

 ニットの素材の中で、アルパカウールは環境への悪影響が一番少ないと言われている。他の動物よりも放牧群の規模が小さいうえ、一匹から取れる毛の量が多いため動物が排出する二酸化炭素量が少ないためだ。素材にはシルクやリヨセル(再生繊維)ウールなどさまざまあるが、劣悪な環境での飼育は問題となる昨今、シルクは人間の欲求を満たすための存在ではないか?という議論もある。

 ホールガーメントの機械が発達したり、生産現場のデジタル化が進んだりで、なるべく無駄が出ないプログラミングができるようになっている。最近は縫い代もいらない。布帛と違い自由な形が創造でき、クリエイティビティが生まれる。

 職人の技も守りたい。そういえば樹木希林さんは生前、周りの着なくなったセーターや編み物をほどき、一目一目編んだ作品を発表していた。ニットは究極編み直してしまえば、半永久的に形を変えながら着続けることが可能だ。

 ニットは、布帛よりも小ロットでチャレンジできた。「PMD」はビーニーの後もいくつかのニットを制作したが、そのたびに業者さんは糸玉を少し多めに用意してくれていた。「処理しておきますね」と言われたものを「送ってくれ」と言ってしまい、でもどうしようもなくずっと眺めていた色違いの糸玉が20玉くらいに増えたので、今回「PMD」はこの糸たちにフォーカスして、またサステナブルになれる道を見つけた。新しいニットビーニーの完成だ!その糸玉たちを色を美しく組み合わせ、こよりなおし、手編みと機械式の2種類を作った。私のニットの大師匠には本当に感謝。道を導き出していただいた。

 今回は小ロットでの挑戦だったので、現在数量限定でミヤシタパークでのリミテッドショップでのみ販売している。今後は他社も絡めて、この方法で少しでも廃棄物を減らす挑戦を続けたい。

■「パスカルマリエデマレ」ポップアップストア
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK South 1F S110区画
期間:10月10日まで
時間:11:00~20:00

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【動画】三越伊勢丹バイヤーの仕事に密着  「服を選ぶ基準は感性と科学」 

 「ファッション業界人辞典」は、ファッション業界で働く人にフォーカスし、その仕事に密着リポートします。業界のさまざまな職業を紹介しながら、「実際、どんな仕事をしているの?」「どうしたらその職に就けるのか?」などの疑問を解決。これからの若者たちの指針になるような情報や、業界人が気になるあの人の素顔や過去を、日々の仕事姿や過去の映像・写真を通して発信します。

 第4弾は、伊勢丹新宿本店本館3階の婦人服の自主編集売り場「リ・スタイル(RESTYLE)」の神谷将太バイヤーに密着しました。ファッション業界の花形ポジションであるバイヤー、商品の買い付けやプロモーション企画、時には店頭にも立つという多様な仕事内容に迫りました。また、バイヤーという枠にとらわれずに、計20トンにも及ぶ廃棄寸前の「リーバイス(LEVI’S)」のジーンズ“501”を海外の業者から買い取り、リメイクして販売するプロジェクトについても聞きました。

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TOKYO BASEの大人向け新業態「ザ トウキョウ」 9月18日、丸の内に1号店オープン

 「ステュディオス(STUDIOUS)」を運営するTOKYO BASEは9月18日、40〜50代などの大人世代に向けた新業態のセレクトショップ「ザ トウキョウ(THE TOKYO)」を、東京・丸の内にオープンする。“セレクト型コミュニティーストア”をうたい、予約優先で営業。大きなソファーを置いたラウンジを設け、ゆったり買い物を楽しめるようにする。今後、コミュニティー会員限定の商品やイベント、サービスも企画していくという。今秋は、東京・六本木の東京ミッドタウンにも同業態を出店予定だ。

 店舗は新東京ビル1階の仲通り沿い。同ビルには「エルメス(HERMES)」も店を構える。売り場面積は約330平方メートル。内装はGLAMOROUS代表の森田恭通が手掛けた。

 「ステュディオス」と同様、日本のデザイナーブランドを取り扱う。ウィメンズはエレガント、ラグジュアリー、オーセンティックをキーワードに、「フミカウチダ(FUMIKA UCHIDA)」「マディソンブルー(MADISON BLUE)」「チカキサダ(CHIKA KISADA)」「アンスクリア(INSCRIRE)」、ジュエリーの「ミオハルタカ(MIO HARUTAKA)」など。メンズは「アンダーカバー(UNDERCOVER)」「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」など。カスタムスニーカーやカスタムウオッチも常時そろえるという。

 また、デザイナーとTOKYO BASEとで企画する、日本製アイテムのプロジェクト「ザ パーマネント アイ(THE PERMANENT EYE)」も立ち上げる。オープン時は、「ティーエイチプロダクツ(TH PRODUCTS)」の堀内太郎、「ウジョー(UJOH)」の西崎暢、「ヨシオクボ(YOSHIOKUBO)」の久保嘉男など5人のデザイナーと組んだ商品をそろえる。

 定期的に行っていく店頭イベントでは、10月にメンズで「N.ハリウッド(N. HOLLYWOOD)」の催事を予定。ドレスラインの“コンパイル”で、ジャケットやスラックスのイージーオーダーを実施、ロロ・ピアーナ社の生地をそろえる。

 「ステュディオス」は2007年に1号店を出店。以来14年超が経ち、客も年齢を重ねている。出店にあたり谷正人TOKYO BASE最高経営責任者は、「『ステュディオス』卒業生や、東京ブランドには興味があっても『ステュディオス』には行かない方、華美なデザインやロゴものが苦手な方、百貨店の外商は行き過ぎだが、しっかりサービスを受けたい方に向けて、新たな挑戦をしていく」とコメント。同社は今秋、「ステュディオス」でも丸の内や玉川高島屋S・Cなど、大人客中心の立地に出店している。

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「アディダス」が“ハチ公”スニーカーを発売 アトモスとのコラボ

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」はスニーカーショップのアトモス(ATMOS)とコラボし、“ハチ公”をモチーフにしたスニーカー“スーパースター(SUPERSTAR)”を発売する。

 9月18日にアトモスの店舗とオンラインストアで先行発売し、25日から「アディダス」のアプリとオンラインストアでも取り扱う。

 “ハチ公”の毛並みを表現するために、ハラコを使用。ミッドソールには“ハチ公”の銅像のアドレスがデザインされている。価格は税込1万5400円で、サイズは24~29、30cmを用意する。

 また同アイテムは渋谷区の魅力を伝える製品を通しまちづくりに貢献する「渋⾕区公認スーベニア事業」に賛同しており、渋⾕未来デザイン公式認定の“YOU MAKE SHIBUYAスーベニア”ロゴマークがついている。収益の一部を渋谷区の地域活性化や課題解決に役立てる。

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小雪らセレブが来場 イタリア発ジュエラー「ポメラート」の世界初となる展覧会が東京・表参道で開幕

 イタリア発ジュエラー「ポメラート(POMELLATO)」の世界初となるエキシビション「ポメラート展 熟練の職人技とミラネーゼ デザイン(POMELLATO:FINE CRAFTSMANSHIP AND MILANESE DESIGN SINCE 1967以下、ポメラート展)」が9月7日、東京・表参道ヒルズ スペース オーで開幕した。

 ブランドカラーとブランドのシグニチャーであるゴールドのチェーンモチーフが印象的な会場では、ミラノで1967年に創業したジュエラーの歴史にまつわるアーカイブ作品をはじめ、アイコン作品やハイジュエリーを展示。キュレーションは、宝飾史研究家のアマンダ・トリオッシ(Amanda Triossi)が手掛けた。ミラノのアトリエから職人が来日しクラフツマンシップを披露するなど、「ポメラート」の魅力を多角的に紹介している。

 カラフルに彩られたラグジュアリーな小部屋から構成される会場は、小さな美術館さながらだ。ジュエリーのプレタポルテと呼ばれる「ポメラート」の色石への情熱、大胆なデザインと卓越した金細工技術から生まれるミラネーゼスタイルのジュエリー、ブランド哲学などに触れることができる。

 開幕前日の内覧会には、女優の小雪やタレントの辺見えみりなどが「ポメラート」のジュエリーを着用して来場し、会場に華を添えた。

 会期は9月23日まで。入場無料(事前予約制)。シルバーウイークに立ち寄るには絶好の展覧会だ。

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ファストリ、30年度までに使用電力の100%を再生可能エネルギーに切り替え

 ファーストリテイリングは、2030年度までの温室効果ガス排出量の削減目標を発表した。店舗やオフィスでは、「30年度までに19年度比で温室効果ガス排出量を90%削減する(A)」、ユニクロとジーユーの素材調達や縫製などの領域では「30年度までに19年度比で温室効果ガス排出量を20%削減する(B)」、自社の使用電力は「30年度までに100%再生可能エネルギーに切り替える」ことを目指す。

 これら3点の目標は、パリ協定※1に基づいて目標達成が科学的に可能かどうかを示す国際指標、「SBT(Science-Based Targets)」の認定を取得している。同指標において、(A)はスコープ1、2、(B)はスコープ3と分類されるもの※2
※1 世界の気温上昇を「産業革命前より2度を十分に下回る水準に抑え、また1.5度に抑えることを目指す」もの。50年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す
※2 スコープ1は燃料の燃焼などによる事業者自らによる温室効果ガスの直接排出、スコープ2は他社から供給された電力などの使用に伴う間接排出、スコープ3は1、2以外の、事業者の活動に関連する他社の排出

 再生可能エネルギーへの切り替えは、「選択肢が豊富にあり、コスト的にも導入しやすい」(広報担当者)欧州の店舗で先行している。ロシアを除く欧州9カ国については、20年末の時点で店舗を再生可能エネルギーに切り替え済み、8月末時点の欧州の切り替え店舗は64店。オフィスについても順次切り替えを進めているという。国内は、「ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」のロードサイド独立型店舗では、8月末までに計12店で太陽光パネルを設置し、切り替えを進めている。「ショッピングセンター内の店舗などは、切り替え手法をケースバイケースで考えていく」という。

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「ヴァレンティノ」がポップアップを3都市で開催 ペットのイラストを描くサービスや限定商品も

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、2021-22年秋冬コレクション“アクト(ACT)”のアイテムを中心にそろえるポップアップストア“ヴァレンティノ ガラヴァーニ ハイライト”を、9月22日の伊勢丹新宿本店を皮切りに、阪急うめだ本店、ジェイアール名古屋タカシマヤで順次開催する。

 同ポップアップストアには、“アクト(ACT)”のハンドバッグやシューズ、スモールレザーグッズ、ウエアなどが並ぶ。さらに、ランウエイに登場した新作バッグ“ヴァレンティノ ガラヴァーニ ロックスタッズ アルコーブ”からローズクオーツカラーを限定販売する他、クチュールの職人技を生かした“ヴァレンティノ ガラヴァーニ アトリエ”キャンバストートバッグのスモールサイズも先行発売する。ブランドの頭文字“V”をあしらったシグネチャーやスタッズなど、メゾンのアイコニックなコードを組み合わせた新作バッグ“ヴァレンティノ ガラヴァーニ スタッズサイン”もそろえる。ウエアも、伊勢丹新宿本店では大ぶりのリボンが印象的なドレスを、阪急うめだ本店ではシアー素材にレースを配したドレスをそれぞれ限定商品として取り扱う。

 また、イタリアを拠点に活躍するイラストレーターのリカルド・クシマノ(Riccardo Cusimano)が、バッグにペットのイラストとイニシャルをペイントするサービス“ヴァレンティノ ガラヴァーニ ロックスタッズ ペット”も実施する。同サービスにはペットの全身写真と顔のクローズアップ写真が必要で、スマートフォンに用意してアイテムと共に提出すると、約10〜12週間後に商品が受け取れる。対象商品は“ヴァレンティノ ガラヴァーニ ロックスタッズ”トートバッグとスモールレザーグッズ(ポーチやパスポートケースなど)、“ヴァレンティノ ガラヴァーニ ロックスタッズ アルコーブ”ボックスバッグ、“ヴァレンティノ ガラヴァーニ アトリエ”トートバッグ。

 今回のポップアップストアでは、環境保護や社会貢献を目的とした活動も実施する。伊勢丹新宿本店では “ロックスタッズ ペット”の売り上げの10%を、身体障害者補助犬法に定められた3種類の補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)を育成、認定、啓発する内閣府の認可法人(国家公安委員会指定法人、厚生労働省指定法人)「公益財団法人日本補助犬協会」に寄付する。寄付金は、補助犬育成のサポートのために使用される。また、ポップアップで使用されるディスプレー用の什器や装飾は、大部分がリサイクル可能な素材で作られており、これらは伊勢丹新宿店と阪急うめだ本店、ジェイアール名古屋タカシマヤのポップアップストアでもリユースされる予定だ。

■ポップアップストア「ヴァレンティノ ガラヴァーニ ハイライト」
伊勢丹新宿本店
日程:9月22日〜28日
場所:伊勢丹新宿店本館 1階ザ・ステージ
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

阪急うめだ本店
日程:10月6日〜12日
場所:阪急うめだ本店 1階コトコトステージ11
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

ジェイアール名古屋タカシマヤ
日程:10月15〜26日
場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ 3階ローズパティオ
住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4

問い合わせ先
ヴァレンティノ インフォメーションデスク
03-6384-3512

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「コーチ」の2022年スプリングは、Z世代と初代デザイナー、ニューヨークへのラブレター

 「コーチ(COACH)」はこのほど、Spring 2022 コレクションをニューヨーク・ファッション・ウイークで発表した。多くのブランド同様、「コーチ」も新時代を見据えてリアルなランウエイショーにカムバック。とは言えクリエイティブ・ディレクターのスチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)は、「(コロナ禍で)学んだことを生かしたい」「(デジタル発表のメリットは引き続き取り入れつつ)世界中の“コーチ・ファミリー”を大切にしたい」と考え、昨年1年かけて取り組んだデジタル発表「コーチ TV」も継続。ファッションショーの様子を架空のテレビ番組に組み込んで、“ランウエイのOMO(Online Merges with Offline)”に挑戦した。

 コレクションについてスチュアートは、「状況は今も先行き不透明だけど、今は『HOPE』を発信したい。未来を考えるのは僕らの務めだし、未来を作る次の世代を応援したい。僕は今、若い世代が形作ってくれる未来に夢中なんだ」と語る。その言葉通り、コレクションはポジティブカラーにあふれ躍動的だ。ファーストルックは、オーバーサイズに仕立てたピンク色のベースボールシャツに、同じ色のベースボールキャップ、そこにブーツと、「コーチ」のショッピングバッグを模した“カシン”のミニバッグ。野球のグローブにインスパイアされたレザーから始まり、ニューヨークから世界に広がり、若い世代や若々しい気分を持つ消費者を魅了し続ける「コーチ」らしい幕開けだった。今季はレイヤードは控えめにオーバーサイズでリラックス感とストリートのムードを高め、ポップなカラーリングとさまざまなモチーフでポジティブなムードを発信する。トロンプルイユ(だまし絵)で襟やポケットを描いたニットなど、遊び心も忘れない。「フレッシュでアップビート、オプティミスティック(楽観的)で何よりもジョイフル」ーー。最新コレクションを語るスチュアートからは、次々とポジティブな単語が飛び出してくる。まとうだけで、履くだけで、持つだけで、気持ちが高揚するコレクションとなった。

 多用したデニムを筆頭に1970年代のヒッピーライクな要素も盛り込んだ。70年代は、まさに若者が新しい価値観をクリエイトした時代。と同時に「コーチ」の初代デザイナー、ボニー・カシン(Bonnie Cashin)がブランドに新風を吹き込み、現代の礎を築いた時代でもあるという。スチュアートは、「コートに使われていたターンロックをバッグの留め具に用いるなど、60~70年代のボニーはチャレンジスピリットに溢れ、挑戦を恐れなかった。彼女が世に送り出したデザインは今なお『コーチ』にとって欠かせない存在だ。彼女のクリエイションが、次世代にとっての新たな刺激になると思ったんだ」と語る。多用した色と抑揚の効いたプロポーションバランスは、ボニーのデザインの特徴でもあったという。

 スチュアート自身の挑戦は、引き続きサステナビリティへの取り組みだ。今シーズンもレザーを筆頭にアップサイクル素材を多用したほか、ブランドの原点でもある野球のグローブを再利用して、ボニーによるデザインのトートバッグ“カシン キャリー”のミニサイズを生み出した。スチュアートは、「ボニーと僕、それに若者の共通点を探ってみたんだ」と話す。それはきっと、困難を恐れず、楽しみながら挑戦し続ける不屈の精神だろう。

 Tシャツなどにも描いたモチーフは、いずれもニューヨークのアイコンばかりだ。セントラルパークやブルックリン・ブリッジなどの観光名所を筆頭に、スーパーの「ゼイバーズ(ZABAR’S)」や地元密着のスイーツショップ「セレンディピティー スリー(SERENDIPITY 3)」などにオマージュを捧げる。地元の職人と協業したトートバッグから収益の一部を地元に寄付する取り組みまで、Spring 2022 コレクションは、スチュアートによる多面的なニューヨークへの思いを形にしたラブレターのような存在だ。

問い合わせ先
コーチ・カスタマーサービス・ジャパン
0120-556-750

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「クロエ」表参道店がリニューアル ガブリエラ・ハーストが描く“ホーム”な空間

 「クロエ(CHLOE)」はこのほど、東京・表参道の旗艦店をリニューアルオープンした。2021-22年秋冬コレクションからクリエイティブディレクターに就任した、ガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)のビジョンを反映した国内初の店舗となる。今年中にパリのサントノーレ、ニューヨーク、上海2店舗を含む5店舗がリニューアルオープンする予定だ。

 リニューアルのコンセプトは、「クロエ」創業者のギャビー・アギョン(Gaby Aghion)とハースト自身のルーツだ。内装は温かみのあるデザートカラーでアギョンの生まれ故郷エジプトを、アースカラーでハーストが育った南米ウルグアイを表現している。

 店内には、籐や木材、天然繊維、テラコッタなどの自然素材を多用し、家のような居心地のいい空間を演出。ハーストはサステナビリティにも力を入れており、デザインから施工までの全工程における環境負荷も考慮し、インテリアも全てビンテージ家具でそろえた。

 さらに、日本人アーティストとのコラボレーションも実施。表参道店には、彫刻家・西村浩幸のウッドスチールと、セラミックアーティストの松永圭太による陶器が点在する。それぞれの都市の特徴をさりげなく生かすことで、ハーストが表現する“ホーム”が完成した。

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ビームスが展覧会グッズをプロデュース ポーラ美術館で9月18日から開催のロニ・ホーン展

 ビームス内でライセンスビジネスなどを担当する「ビームス デザイン(BEAMS DESIGN)」は、9月18日から神奈川県のポーラ美術館で開催されるアメリカ人女性アーティスト、ロニ・ホーン(Roni Horn)の企画展「ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」においてオリジナルグッズをプロデュースする。ホーンの代表作である写真シリーズ「あなたは天気(You are the Weather)」をはじめ、彼女の作品をモチーフにしたTシャツやトートバッグ、マグカップなどを館内のミュージアムショップや公式オンラインショップで販売する。

 「ビームス デザイン」はこれまでにも、国立科学博物館で開催された「恐竜博」のオリジナルグッズを手掛けたり、ニトリと協業して家具を販売したりしている。

 ポーラ美術館は2002年に開館。大型企画展として現代作家を単独で取り上げるのは初めてで、ホーンの個展が日本国内で行われるのも初。ポーラ美術館の広報担当者は、「1980年代の作品から、モチーフの繰り返しによって変化するドローイングまでラインアップ。遊歩道にも大きなガラス彫刻を展示し、“連続と差異”という彼女の一貫した問題意識を浮き彫りにする」と話す。

■「ロニ・ホーン:水の中にあなたを見るとき、あなたの中に水を感じる?」
日程:2021年9月18日〜22年3月30日
時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
定休日:無休
場所:ポーラ美術館 展示室1・2、遊歩道
住所:神奈川県⾜柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
入館料:大人1800円 / シニア(65歳以上)1600円 / 大学生・高校生1300円 / 中学生以下無料 / 障害者手帳を持つ本人および付添者(1人まで)1000円 ※団体割引、各種前売り券による割引あり

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「フォトコピュー」竹内美彩の仕事と素材へのこだわり

 「フォトコピュー(PHOTOCOPIEU)」は、立体的なパターンと、天然素材の優しい素材使いが魅力のウィメンズブランドだ。次のシーズンの制作に奮闘するデザイナーの竹内美彩のアトリエを訪れて、服作りや素材選びのこだわりなどを聞いた。

モノに溢れている世の中で
唯一無二の服を生み出したい

 ファッションの世界に憧れ、小学生の頃から「デザイナーになりたい」と文集に書いていたという竹内。専門学校を卒業後は大手アパレル企業に就職し、企画デザイナーとして勤務した。「メーカーでは一通りの基礎を学ぶことができた。ただ大量生産を前提にしたモノ作りに矛盾を感じることがあり、今は急いで作るのではなく、1着ずつしっかり時間をかけて作りたいと思うようになった」という。

 4年間の社会人経験を経てパリへ留学。「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」などパリコレに参加する一流メゾンでも下積みをした。ブランドのルーツは、パリで働いていたときに自分で着るためのドレスを仕立てたことがきっかけだった。「日本では男性社会を感じることが多かったが、フランスの女性たちは強く、男性とも対等に働いている印象だった。日本人女性は小柄で幼く見えがち。私も強くありたいとワークウエアをベースにした黒いドレスを自作した」と振り返る。そうした背景で服作りでは、自身がフィッティングモデルとなることが多い。制作段階の服を試着しながら、調整していく。

 竹内がモノ作りをする上で意識していることは、「世の中にない、唯一無二のものを作る」こと。「ものが溢れている世の中で、同じものは必要とされない。私は独自のものを生み出さなければ存在する価値がないと思う」と断言する。

天然素材のやさしさを
引き立てる
相性のよいベンベルグ

 竹内には、天然素材へのこだわりがある。肌触りのよいシルクやコットンなどがメインにしながらも、旭化成が世界で唯一生産するキュプラ繊維「ベンベルグ(Bemberg)」も愛用している。「ベンベルグ」は綿糸としては使用されないコットンの種の周りに生える産毛(コットンリンター)を独自の技術で精製・溶解し生まれ変わらせた再生セルロース繊維。ジャカード織りのオリジナルファブリックや裏地としても使用するが、特に「フォトコピュー」ではスカートやワンピースの裾のフィニッシング始末として使用するパイピングとしても欠かせない存在になっている。「しなやかで薄く、 どの素材よりもシルクになじみやすいのも気に入っている」と竹内。

 また「ベンベルグ」は複数の国際的なサステナビリティの認証などを取得しており、注目されている。「日本にはたくさんの素晴らしい素材があふれている。『フォトコピュー』でも上質な素材を使いながら、長く着てもらえるような日常着を意識している」という。

洋服を通して
女性の社会進出を後押し

 竹内は「着る人の内面を表現したい」という思いを洋服に込めている。「小柄で、童顔でも芯があり、強い精神性を持つ女性ための服がないと思った。その中身と見た目のギャップがある人に向けて服をお届けしたい」と。また「日本とパリで働いたことで、女性の社会的な立場の格差に気が付くことがあった。洋服を通して、少しでも女性の社会進出を後押しできるように発信していきたい」。

 さらに竹内は将来、財団を立ち上げて母子家庭で育った子どもや恵まれない環境にいる女の子たちを支援するという夢を持つ。「私自身も母子家庭で育ったことで、経済的な理由から選択肢が制限されていると感じることがあった。いつか財団を持つことでそのような環境にいる子たちを支援したい」と語った。

MOVIE DIRECTION:NORICHIKA INOUE
MOVIE & PHOTO:SHINJI YAGI
MOVIE PRODUCE:RYO MURAMATSU
TEXT:MAMI OSUGI
問い合わせ先
旭化成 パフォーマンスプロダクツ事業本部
ベンベルグ事業部 ベンベルグ第一営業部
06-7636-3360

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「リトルビッグ」2022年春夏コレクション

 「リトルビッグ(LITTLEBIG)」が2022年春夏コレクションを発表した。

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「MiMC」が肌をすこやかに整える天然ミネラルのかっさとビューティオイルを発売

 ミネラルコスメブランド「エムアイエムシー(MiMC)」は、“スキントレーナー(かっさ)”(税込1万780円)と“バイタルスキンコンディショニングオイル”(10mL、税込4180円)を9月23日に発売する。

  “スキントレーナー(かっさ)”は、肌を健やかに整えるミネラルのアーストーンから作られている。人気の“アーストーンコントロールクリアパウダー”の主成分でもあるアーストーンは愛媛県の限られたエリアでしか採取できない流紋岩を焼結させたもので、ケイ素を約70%と高濃度に含有した温かな肌色の天然石だ。この“スキントレーナー(かっさ)”でマッサージすることで、アーストーンの持つ力が発揮され血色感を帯びたきめ細かい肌へと整える。

 手のひらになじむ丸みを帯びた形状は、自然のエレメントである火・地・風・水・木を意識してデザイン。全てのエレメントのバランスで自然界が成り立っているように、心身のバランスが整うようにという思いが込められている。ブランドの原点ともいえる“ミネラル”で理想的なかっさを作ることは大きな目標の一つだった。

 同日発売のかっさマッサージに適したビューティオイル“バイタルスキンコンディショニングオイル”との合わせ使いでスキンケア効果のアップが期待できる。

 “バイタルスキンコンディショニングオイル”は、人の肌と親和性の高いホホバオイル※1をベースに大人の肌荒れを防ぐ希少なプロポリスエキス※2を配合。さらさらと肌になじんで、使用後はなめらかでふっくらとしたハリのある肌へと導く。フランキンセンス※3とゼラニウム※4の精油をブレンドし、華やかさと奥深さを併せ持つ澄んだ香りも特徴。スキンケアの仕上げや、乾燥・マスク荒れ対策にもおすすめだ。

ー注釈ー
※1ホホバ種子油(基剤)
※2保湿成分
※3ニュウコウジュ油(着香剤)
※4 ニオイテンジクアオイ油(着香剤)

問い合わせ先
MiMC
03-6455-5165

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ファッション好きが集まる青学のサークルが考える「作り手の責任」 Z世代のサステナブル観とは

 ファッション系の大学生サークルも、最近はサステナビリティを強く意識している。現役大学生の多くは、デジタルネイティブのZ世代。その存在感は大きくなるばかりで、つながり方や対話方法を模索する企業も多いだろう。そこで「WWDJAPAN」は現役大学生らとタッグを結び、彼らのリアルやファッション業界への思いなどを届ける。どんなサークル活動をしているのか、またいち“若者”として、業界に発信したいことなどを寄稿形式で語ってもらった。

 ファッションのデザイン・生産・販売まで行うファッション"ブランド"サークルのAoyama Fashion Association(以下、AFA)は、ブランドやデザイナー、アーティストから刺激を受けながら本格的にデザイン活動をしています。2018年に設立し、青山学院大学の学生を中心に約100名のメンバーが在籍。青山・渋谷エリアという活動拠点を生かし、”ブランド”と呼ぶに相応しいクオリティーの服作りを追求しています。

 制作コンセプトは、「プロと共に最高品質のファッションを作る」。大学のファッションサークルでは自分たちでデザインから縫い上げまで行うのが一般的ですが、私たちはデザインに専念するためにパターンや縫製を完全外注化しました。学生のクリエイティビティーを最大限デザインに落とし込み、アイテムも製品レベルのクオリティーに仕上げることを目標としています。

 現役のファッションデザイナーを顧問に招き、リソース集めからイラストレーターソフトの使い方など、プロの側でデザインを学びながら日々活動しています。出来上がったアイテムはメンバーのディレクションのもと、プロカメラマンとパリコレ等で活躍するプロモデルを起用して撮影します。生産から撮影までをプロと協力して行うことで、ブランドとして洋服そのものから見せ方までを徹底的にこだわっています。

 完成した洋服は3月に開催する展示会で発表します。そこでさまざまな人に実際に手に取って見てもらうことでAFAの制作の意義を感じ取ってもらう機会を創出。学生だけでなく業界や社会との新しいつながり、“ニュー・アソシエーション(New Association)”をつくるきっかけになればと思っています。

 AFAは20年度から新体制となり、21年現在は3つのチームに分かれ活動をしています。あらゆるデザインを担当する「デザイン」チームは、ファッションデザインとデジタルデザインを設けてアイテムからグラフィックまで幅広くデザイン。「プレス・ディレクション」は魅せ方を追求するチームで、SNSの運用といった広報活動や撮影、企画をディレクションします。「プロジェクト」は企業とのコラボや団体内で行うイベントの企画を担います。これまで農業関連の企業や美容健康関連の企業とのコラボイベントを実施。デザインチームがシャツやエプロン、トートバックをデザインし、プレス・ディレクションチームで撮影やPR企画を展開しました。3チームがそれぞれの得意なことを活かし、密に連携しています。

 「実際に自分の手で服を作ることができないメンバーにもデザインやクリエイティビティーを発揮してもらいたい!」という想いがあり、デザイナーであっても自分で縫い上げる必要はないという現在の体制を作りました。体制の再構築に際して、メンバーに「理想のサークルは?」と本音を聞いたところ、共通して「成長できる環境」という強い思いがありました。学生のうちから“本物”に触れ、本格的な活動に挑戦するべき環境を築いています。「服を作るが自分たちで縫わない」「ブランド・高級志向」が私たちの強みです。外注による最高品質の服製作に挑み、プロとともに本格的に活動する唯一無二の団体だと自負しています。

 今後は、ファッションブランドサークルとして、独自のブランディングとデザインをはじめとするあらゆる活動のクオリティを高め、学生からも業界や社会からも「ファッション団体といったらAFA」と認識されるような団体になることを目指しています。コラボなどを通してファッション産業に根強く残る環境問題に「AFAならどうアプローチしていくか」とメンバー自身が改めて考え、各々の言葉で発信していく機会にしたいです。AFAがブランド同様に洋服を生産する団体であるからこそ気付くことや疑問に思うことに着目して、生産者として「作る側の責任」を考えて発信していけたらと思います。


 9月20日発売の「WWDJAPAN」は、ファッション系サークルを持つ4つの学生団体の声に耳を傾け、Z世代のファッションとサステナビリティに対する意識や考えを調査。Z世代とのコミュニケーション方法を模索する業界人は必読だ。

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ドムドム、家賃500円で銀座に牛すじカレー店。和牛バーガーの端材活用、美味しく安く。

株式会社ドムドムフードサービス(本社:神奈川県厚木市、代表取締役社長:藤﨑 忍)が、店舗流通ネット株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:戸所 岳大)のワンコイン開業サービスを利用し、2021年9月28日~11月29日の限定で東京・銀座に「カレー屋ドムドム」を出店する。
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三光マーケ、「東京チカラめし」マスターライセンス権を香港企業に。「焼き牛丼」、日本では復活しない?

株式会社三光マーケティングフーズ(本社:東京都中央区、代表取締役:長澤 成博)が、香港の飲食企業である千源集團有限公司)と9月20日付で「東京チカラめし」の香港におけるマスターライセンス契約を締結することを決めた。
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【家飲み】「87年に勃発したドライ戦争の再来か?今度は微アルコール」サッポロビールから「The DRAFTY(ザ・ドラフティ)」が新発売

 ビール市場の新ジャンル「微アルコール」。今年3月(先行発売)にアサヒビールが「アサヒビアリー」を発売。アルコール分0.5%でありながら、ビールのような満足感を味わえるビールテイスト飲料である。ノンアルではなく"微アル"、凄い商品が発売されたと感心していたさなか、9月14日(火)にサッポロビールが0.7%の微アル「The DRAFTY(ザ・ドラフティ)」を全国で発売した。アサヒは0.5%、サッポロが刻んで0.7%、微アル市場が賑わってきた。
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早稲田大学生が発信するZ世代の“リアル”なサステナ観 学生の視点を生かしたアプローチとは?

 ファッション系の大学生サークルも、最近はサステナビリティを強く意識している。現役大学生の多くは、デジタルネイティブのZ世代。その存在感は大きくなるばかりで、つながり方や対話方法を模索する企業も多いだろう。そこで「WWDJAPAN」は現役大学生らとタッグを結び、彼らのリアルやファッション業界への思いなどを届ける。どんなサークル活動をしているのか、またいち“若者”として、業界に発信したいことなどを寄稿形式で語ってもらった。

 Rethink Fashion Waseda(以下、ReF)は、「サステナブルファッションをライフスタイルに」をモットーに掲げて情報発信及びコミュニティーづくりを行う学生団体です。ファッションという切り口から、持続可能な社会の実現に向けてサステナビリティについて考え、行動する仲間を増やすことをビジョンとしています。主な活動内容は、SNSでの情報発信です。21年現在インスタグラムでは、2000を超えるフォロワーを持ち、コミュニケーションを生むコンテンツ製作に励みます。コンテンツは「ファッション業界にある社会問題」「サステナブルファッションブランドの紹介」「メンバーが実践しているアクションの共有」など。幅広い切り口で、サステナビリティの重要性を前向きにシェアしています。

 発信では「見やすさ」と、「強要をしない」ことを何よりも大切にしています。私たちの投稿を見たときに、サステナビリティについて抵抗を感じるのではなく共感をしてもらいたいからです。「強要をしない」というのは、一人一人の方法でサステナブルファッションを楽しむことを尊重するということ。正解がないからこそ、十人十色の鮮やかさを重視し、互いにインスピレーションを与え合うことを目指します。フラットな視点で選択肢を提案する伝え方を意識し、「投稿がかわいい」「この古着が好き」など、些細なきっかけを通して興味を持ってもらえるよう心がけています。情報を正しく包括的に伝えるために、入念にリサーチします。定期的な勉強会を開催し、個人の学びやアクションを大切にしながら、一体となり日々投稿を作成します。

 ほかにも1年で約3回のペースで展開中の、「#MySustainableFashion」プロジェクトを実施。これは、各々がストーリー機能を用いて普段行なっているアクションやサステナブルなコーディネートを共有するフォロワー参加型の企画です。それぞれのユニークな取り組み方があるからこそ、互いに情報やネタを共有し合い、ポジティブに高め合うことを目指します。当プロジェクトには、累計100人を超えるフォロワーの皆様が参加し、共に新たな一歩を踏み出すことに成功しました。一方的な情報発信に留まることなく、フォロワーの皆様と一緒にサステナブルファッションを盛り上げていきたいです。21年6月にはユーチューブチャンネルを立ち上げました。「大学生が考えるファッションとは?」などを題材に、大学生であるメンバーをリアルに感じてもらい、今までとは違う層のオーディエンスに対して私たちの想いを届けています。

 ReFは、20年5月に設立。アメリカ留学中にNPO団体での活動を経て「日本でもより多くの人々にサステナビリティについて伝えていきたい」と考えた現代表の五十嵐文桜が呼びかけ、ファッション業界の環境汚染や人権問題に課題意識を持ったメンバー5人とともにスタート。それぞれが早稲田大学国際教養学部に所属し、留学を通し日本と欧米におけるサステナビリティに対する人々の意識の差を実感していたことから、自身が抱える違和感を発信するために集まりました。21年現在は日本だけでなく海外の大学から集結した約90人のメンバーと共に活動をしています。

 これまで同じフィールドで活躍する他学生団体との共同イベント、インタビューや対談、ポップアップイベントの開催、企業との共同プロジェクトなど、多岐にわたるコラボレーションを実施してきました。私たちだけでは実現できないプロジェクトも、共通の志をもつ人たちとともに形にしています。今後は、「WWDJAPAN」や業界人とともにアクションを起こせるようなアイデアを発信し、サステナビリティへの偏見を打破していきたいです。特に、「自分がどれほどサステナブルにコミットできているか」を他人と比べるのでなく、できるだけ多くの仲間とともに“サステナブル旋風”を巻き起こしたいです。私たちは学生の立場からサステナビリティを考えるからこそ、身近な同世代の若者に直接的にアプローチできます。大人や企業はその立場を生かして、学生よりもパワフルにサステナブルにコミットできるはずです。サステナビリティに正解はないので、一個人として・団体として・企業としてさまざまな尺度から考え、一緒に実現できることを模索していきたいです。


 9月20日発売の「WWDJAPAN」は、ファッション系サークルを持つ4つの学生団体の声に耳を傾け、Z世代のファッションとサステナビリティに対する意識や考えを調査。Z世代とのコミュニケーション方法を模索する業界人は必読だ。

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「高級感が漂う外観だけど十割蕎麦が580円」異様なオーラを漂わせる『そばだ家』が謎だらけ?

 東京・原宿。神宮前交差点から1本路地に入り狭い小道に「そばだ家」がある。重厚感ある建物は目立つが、人通りもわずかな小道のため、飲食店としては不向きな場所である。しかし、店をめがけて周辺のショップ店員を中心にいつも賑わっている。この店、以前から気になっていた。
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八村塁ら出演のインスタ国内初テレビCM メイキング映像も公開

 インスタグラムは、新たなブランドキャンペーン“LOVE YOUR LOVE 好きっていいね。”をスタートし、国内初のテレビCMを放映している。テレビCMの第1弾には、NBAバスケットボール選手の八村塁や女優の山本美月、お笑い芸人「四千頭身」の都築拓紀、ダンサーのアオイヤマダを起用。ナレーションはアーティストのあっこゴリラが務める。

 インスタグラムは同キャンペーンに、「自分にとって本音の "LOVE(好き)"を大切にしよう」というメッセージを込め、テレビCMでは出演者がそれぞれの“好き”を伝える演技を披露している。スニーカー好きでコレクションを保管する専用の部屋が自宅にあるという八村は、スニーカーに囲まれたクローゼットでお気に入りの一足を選ぶシーンを演じた。イラストや手芸など多趣味な山本美月は、幼い頃から憧れていた魔法少女に扮した姿で登場。ファッション好きの都築拓紀は私服を使った撮影に挑戦し、外出自粛期間中に“野菜ダンス”が話題を集めたアオイヤマダは広大な畑で自由に踊る姿を披露した。

 ほかにも、昆虫やロングスケートボード、ビートボックスやサウナなど多種多様な"好き"をインスタグラムで発信するクリエイターが登場する。

 キャンペーンは年末まで続き、テレビCMのほか屋外広告やデジタル広告も登場する。今後も新たなクリエイターが登場する予定だ。

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テーラードバカ一代「リトルビッグ」の10年 一本気で不器用な男、決意の夜

 馬渡圭太が手掛ける「リトルビッグ(LITTLEBIG)」は15日、ホテル メルパルク東京の地下駐車場で2022年春夏コレクションを初のランウエイショー形式で披露した。同ブランドはセレクトショップのカンナビス(CANNABIS)オリジナルのブランドとして11年にスタートし、今年で設立から10年を迎えた。13年には馬渡デザイナーが独立して自身で運営を続けており、現在の取引先は20店舗で売上高は1億円を超える。ショー形式での発表は半年以上前から計画し、8月30〜9月4日の「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」への参加を目指していたが、「アイテムが間に合いませんでした」(馬渡デザイナー)という正直な理由で、オフスケジュールでの開催となった。それでも会場にはバイヤーやメディア関係者、さらにブランドに携わってきた生地問屋やパタンナーなど約200人が集まった。ショー開催の目的は、10周年の節目を祝すものか、もしくはビジネスを飛躍させるきっかけをつかむためか。この日、馬渡デザイナーにとっては忘れられない一夜となった。

いきなり迎えた最大のピンチ

 この日のショーにキャスティングしたモデルは24人で、組んだルックは42体。これは「RFWT」に参加した「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」や「ハイク(HYKE)」よりも多いルック数である。初の舞台にしてはかなり思い切ったチャレンジではあるものの、「リトルビッグ」の22年春夏はメンズとウィメンズ合わせて110型を制作しているため、アイテム数としては十分だ。リハーサル前にルック撮影をスムーズに終え、あとはフィッティングをし、モデルが歩くコースを確認し、リハーサルをし、本番を迎えるのみ。「初めてなので大変ですけど、本当にみなさんに助けてもらってます」という馬渡デザイナーの表情も和やかだ。しかし、ランウエイショーはそんなに甘くはなかった。

 16時30分を予定していたリハーサルが、17時になっても、17時30分になっても始まらない。さきほどまでの余裕はどこへやら、スタッフたちが緊迫した表情で、慌ててスタイリングやモデルの歩く順番を整理している。ショーはルックごとに同じアイテムを使い回すことが多いため、計算が狂うとアイテムがなくて着替えられないといった事故が起こるのだ。最終的に、当初予定していた42体から38体に減らし、1時間半遅れの18時過ぎに何とかリハーサルを終えた。ほぼ同時に会場もオープンするという、ギリギリセーフな進行だった。この日、馬渡デザイナーの手には常に何かしらのA3プリント紙があり、スケジュールやスタイリングを何度も何度も、何度も何度も確認する姿が印象的だった。

不良っぽくも“壊しきらない”スタイル

 今シーズンのコレクションも、ブランド設立時から10年間貫いているテーラードの軸はぶらさない。“ストリートで着るテーラード”として、パンクやロックなどの音楽やカルチャー的要素を加えるのも同ブランドの得意技である。今季はその十八番に加え、カマーバンドやタキシードがベースのフォーマルなスタイルや、ジャケットの肩にアクションプリーツを加えたり、コンケープドショルダーを用いたりと、強さを意識したデザインも見られた。ロックやカルチャーをテーラリングと融合させるブランドは世界に山ほどある。正直、「リトルビッグ」よりも洗練されたクリエイションを見せるデザイナーもいる。しかし、馬渡デザイナーの実直な性格がゆえに、顧客を置き去りにしないギリギリなバランス感のテーラードは、強い個性であるとショーを見て確信した。好青年がロックスターを真似ても育ちの良さがにじんでしまうように、馬渡デザイナーの服はいくら不良っぽく見せても、根底には不思議と優しさを感じるのだ。ひとつ気になったのは、ジーンズにボーダーTシャツといったカジュアルなルックも多かったこと。ブランドの強みを分かりやすく伝えるならば、スタイルをもっと絞ってもよかったのかもしれない。

「テーラードを辞めるならブランドを辞める」

 フィナーレで登場した馬渡デザイナーは、360度全方位に頭を何度も小刻みに下げて感謝を伝えた。「コロナ禍でも売り上げが伸び、取引先や顧客に支えれらているのだと改めて感じたんです。そんな人たちに『リトルビッグ』が前を向いている姿を見せたかった。かっこいい服を見せることで、僕らと仕事してて面白いと思ってほしかった。大げさかもしれないけれど、少しでもみんなの希望や光になればいいなって」。ショーの後、額に汗を光らせながら馬渡デザイナーはそう語った。さらに「ショーをやってみて、やっぱりずっと興奮してるんです。うちの武器は強さと美しさなんだって再認識できました。まだ終わったばかりですけど、やってよかった。これからもショーは続けていきたいし、海外にも出てみたい」。この大きな経験でクリエイションに何か変化があったとしても、愛するテーラリングだけは絶対にやめないという。「ストリートウエア全盛時や今の外出自粛で、ジャケットを着る人は減っているのかもしれない。でもテーラードは僕の原点でもあるし、売り上げの主軸でもある。これからもその根底を変えるつもりはないし、テーラードを辞めるときはブランドを辞めるときです」。気が付けば、馬渡デザイナーの汗は額を光らせるどころではないほど大量に流れ出て、腕にまで噴き出している。それでも、この日着ていたテーラードジャケットは最後まで脱がなかった。

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20歳でこの世を去った望月める セルフプロデュースによるメモリアル写真集が登場

 講談社は10月15日、女の子の圧倒的支持を集めながら、20歳でこの世を去ったアイドル、望月めるさんのセルフプロデュースによるメモリアル写真集“望月める写真集 mell”(税込3630円)を発売する。

 望月さんは、2018年に開催されたオーディションプロジェクト“ミス iD2019”で、その恐れを知らぬ立ち振る舞いが選考委員から絶賛され、“君がいる景色がこの世界賞”を受賞したことをきっかけに世に出たアイドル。

 SNSを中心に、かわいい自撮りと嘘のない言葉で同世代の女の子からの圧倒的支持を集め、“もちめる”の愛称で一躍インターネット界の寵児になりつつ、大きくなった虚像に時にコントロールを失い、誹謗中傷にも悩んだ。そして昨年12月、20歳で永眠した。

 講談社の担当者は「彼女が生前にセルフプロデュースで撮影を終え、発売を熱望していた写真集。一度は企画を中止したが、何よりも本人の残した強い希望があり、ご遺族との相談のうえ、このたび刊行の運びとなった。20年、10代最後の夏に撮影した、”もちめる”一冊だけのメモリアル写真集。彼女が見せたかった“もちめる”が、皆さまのもとに届けば幸いに思う」と話す。

 遺族からの申し出により、同書の印税の全額が、彼女と同じように悩みを抱え、居場所のない中高生と10代女性を支援している団体に寄付される。

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「推し時計、燃ゆ」 勝手連が本国スイスに公認され、コラボモデル販売に至るまで

 今回の「推し時計、燃ゆ」の主人公は、名古屋在住の中澤浩司さん(41歳)だ。スイスの時計ブランド「モーリス・ラクロア(MAURICE LACROIX)」の代表的モデル“アイコン オートマティック”の写真を2年半インスタグラム(@koji_nkzw)に投稿し続け、ついには本国から世界初の公認ファンクラブの運営を任された人物だ。さらに驚くべきは今秋、中澤さんが企画した日本限定ウオッチが発売されるという。“推し活”の最高型とも言える夢は、いかにしてかなえられたのか?

WWD:「モーリス・ラクロア」との出合いは?

中澤浩司(以下、中澤):スイス・バーゼルで開催されていた世界最大の時計見本市「バーゼル・ワールド(BASEL WORLD)」でした。もともとはバイヤーやメディア向けに行われていたイベントですが、近年は一般ユーザー向けにも情報が同時に解禁されていて、時計ファンは年に一度のタイミングで発表される新作に注目していました。そこで2018年にお披露目されたのが、“アイコン オートマティック”でした。それまでの“アイコン”はクオーツ式で、初の機械式モデルでした。

WWD:ビビビ!ときたわけですね?

中澤:はい(笑)。「バーゼル・ワールド」をリアルタイムで見るようになったのは10年ごろからなんですが、ビビビ!ときて購入したのは初めてでした。

WWD:これまでの時計遍歴について教えてもらえますか?

中澤:初めての本格時計は、「オリス(ORIS)」の“BC3”でした。04年のことです。その後、「オメガ(OMEGA)」の“シーマスター”、「ティソ(TISSOT)」「ラドー(RADO)」などを購入し、今では十数本をコレクションしています。価格は10万~20万円が中心で、ファッションアイテムとして取り入れています。1980~90年代のデザインに引かれるため、中古品も多いです。とはいえ、最近身に着けるのは“アイコン オートマティック”ばかりです。

WWD:何にそんなに引かれるんですか?

中澤:う~ん、ドンズバの答えになっていないかもしれませんが“人”かなぁ。時計って、狭く深いコミュニティーが特徴だと思うんですが、だからこそ人がとても大事で。もちろん実機も重要ですが、時計には歴史があるので、それをきちんと伝えるストーリーテラーの存在が欠かせません。“この人から買いたい”と思えるかどうかは、間違いなく分岐点になりますね。

WWD:その点、「モーリス・ラクロア」は合格したと?

中澤:はい。「バーゼル・ワールド」で“アイコン オートマティック”を見た直後に、日本の正規代理店であるDKSHジャパンに問い合わせました。電話対応してくれた方の印象が、とても良くて。それに続く連絡でも、つまり人が代わっても皆さん丁寧で。その年の10月に名古屋の百貨店に入荷したと聞きお邪魔した際も、販売員の方がとても熱心でした。

WWD:“時計縁”とでも言うべきものですね。他ブランドにはない、「モーリス・ラクロア」の魅力とは?

中澤:75年デビューと時計としては新興ブランドで、認知度も“もうすこしがんばりましょう”なんですが、全ての商品がスイスメードで、部品製造メーカーとしての出自を持つことから機能面も信頼できます。デザイン性にも優れ、それでいて中心価格帯が20万円前後とコストパフォーマンスも高いです。つまり、“バランスが良い”んだと思います。

WWD:初めての高級時計の候補として最適で、かつセカンドウオッチにもなり得るということですね。インスタグラムに“アイコン オートマティック”の写真を投稿する推し活を始めたのはいつから?

中澤:もともと時計をメインに投稿していたんですが、“アイコン オートマティック”を買ってから数カ月で「モーリス・ラクロア」一色になりました(笑)。インスタ映えする時計なんですよ。写真も動画も全て僕が1人で撮影していて、1日1回のペースでアップしています。当初1000弱だったフォロワーが、今では3000を超えるまでになりました。コメントやDMでブランドや新作モデルについて質問を受けることも多く、自分がかつてそうしてもらったように、きちんと対応することでコミュニティーを強化できているのかな?と思います。

WWD:「モーリス・ラクロア」から公認を受けた経緯について教えてもらえますか?

中澤:毎日“アイコン オートマティック”の写真をアップしていたので、そのうちに本国の公式アカウントにシェアされるようになりました。そんな関係が続く中で2019年の春に、僕が撮った動画を公式アカウント内で使いたいと相談されました。もちろん、即OKの返事をしました。その年の8月に、ステファン・ワザー(Stephane Waser)=マネジングディレクターが来日すると聞いて、初めてお会いしました。その場で、「実はアメリカに非公認のファンクラブがあるのだが、その日本版をオフィシャルとして運営しないか?」と打診を受けました。「モーリス・ラクロア」がファンクラブを公認するのは世界初とのことで、大変光栄でした。公認を得たことで、本来ならオフ会なども企画したかったんですが、新型コロナの影響でオンライン限定の活動を余儀なくされています……。

WWD:さらには、これまでの貢献が認められ、コラボモデル“アイコン オートマティック クラブジャパン エディション”を発売するに至りました。

中澤:ワザー=マネジングディレクターから「おまえになら任せられる」と言われ、天にも昇る気持ちでした!日本でお会いしたあと、「僕なら、より日本市場にフィットした商品が作れる」とメールで直談判していたんです。

WWD:コラボモデル製作において最も苦労した点、またこだわった点は?

中澤:まずは、ファンクラブに寄せられたコメントをさかのぼり、全て洗い出しました。分かったつもりになっている日本人の好みについて、あらためて学びました。そのうえで変更したのは大きく3点です。

1.デイト表示

 “アイコン オートマティック”には、3時位置にデイト(日付)表示がありますが、それをなくしました。「よりシンプル、かつソリッドなものを」というファンの声に応えた形です。実際のアクションは、シート状の文字盤でデイト表示をふさぐといった安直なものではなく、今回のコラボモデルのためにムーブメントに手を加えてもらいました。

2.文字盤

 従来モデルの文字盤は、小さなピラミッド状の意匠が連結する“クル・ド・パリ”を採用していますが、“アイコン オートマティック クラブジャパン エディション”では手の動きに合わせて、さまざまな表情を見せてくれるサンブラッシュ仕上げにしました。カラーも日本人に人気のダークブルー一択です。

3.ベルト

 “アイコン オートマティック”用に初めてラバーベルトを製作しました。他モデルのベルトを転用するのではなく、一から作りました。カラーにもこだわっていて、ブランドや売り場からはブラックやダークグレーを希望されましたが断固拒否(笑)。アクティブイメージのラバーベルトを上品に見せたくて、“クールグレー”にしました。キーワードやニュアンスを伝えるのではなく、きっちりパントーンで指定したんですよ。ステンレススチール製ベルトも付属するので、TPOや気分に合わせて付け替えてほしいですね。

WWD:すごい!形だけの、“なんちゃってコラボ”ではないんですね。最後に、中澤さんにとって時計とは?

中澤:“つながり”です。“アイコン オートマティック”との出合いもそうだし、それがきっかけで憧れのブランドとも協業できました。こうして「WWDJAPAN」から取材も受けています。これからも時計を通じて、世界中の人とコミュニケーションしていきたいですね。

<「推し時計、燃ゆ」とは?>
「推し、燃ゆ」が芥川賞を受賞し、“推し活”が豊かな生き方につながるとの認識が広まっている。そこで元来、推しの要素が強い時計の世界で、さまざまな人に“推し時計があることで得られる幸福感”や“そもそも、なぜ推しているのか?”などを聞き、時計の持つ“時間を知る”以上の価値について探る企画。

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無印良品やアダストリアとコラボする上智大学発ブランド 環境問題にリメイクでアプローチする学生団体「カルテナ」

 ファッション系の大学生サークルも、最近はサステナビリティを強く意識している。現役大学生の多くは、デジタルネイティブのZ世代。その存在感は大きくなるばかりで、つながり方や対話方法を模索する企業も多いだろう。そこで「WWDJAPAN」は現役大学生らとタッグを結び、彼らのリアルやファッション業界への思いなどを届ける。どんなサークル活動をしているのか、またいち“若者”として、業界に発信したいことなどを寄稿形式で語ってもらった。

 共同代表の野中晴菜と樋口栞那が2020年の4月に設立したcarutena(カルテナ)では、いらなくなった衣類を消費者から自主回収し、トートバッグやエコバッグ、巾着などの小物商品を製作・販売しています。8月にはアパレルメーカー、アダストリア(ADASTRIA)のアップサイクリングブランド「フロムストック(FROMSTOCK)」とコラボしました。シンプルでロスの少ない“黒染”を施した「フロムストック」の生地と、私たちのシグネチャーモデルのトートバッグへのリメイクを合わせた“ダブル・ストーリー・バッグ(Double Story Bag)”を製作。世代を超えたコラボでした。9月25、26日は、「無印良品」錦糸町パルコ店でのポップアップ販売を予定しています。サステナブルファッションに取り組むほか2ブランドとともに参加して、「おやさい」x「おしゃれ」がコンセプトのファッションブランド「ラピス・プライベート(LAPIZ PRIVATE)」とコラボしたアイテムを販売します。

 トートバッグ、手提げバッグという意味を持つスペイン語の“cartera(カルテーラ)”から団体名を決め、洋服の大量廃棄問題にアプローチすべくトートバッグの製作を始めました。発足当初は服のリメイクなども検討しましたが、「性別」「年齢」「人種」関係なく、誰もが手軽に手にとれる商品を消費者に提供したいという思いからトートバッグにしました。駅や大学、ウェブサイトなどを通して回収した古着はすでに約400枚あり、今も回収を続けています。取り組みの根幹にあるのは、利益を求める姿勢ではなく、服の大量廃棄問題を一人でも多くの消費者に知ってもらいたいという気持ち。私たちが手掛けるアイテムを使うことが、サステナブルな生活の一歩になるよう願いを込めています。

 共同設立者の野中が洋服の大量廃棄問題に課題意識を抱いたきっかけは、大学の講義でした。ファッションショーを運営する団体に所属していた経験もあり、ファッションが大好き。ファッションは多くの人に幸せを届けるものだと信じていましたが、国際協力を専攻とする授業の中で、環境破壊の実態や工場での人権侵害があると知り、自分にできることはないかと考えました。樋口は、アパレル業界でのアルバイトから業界の社会問題を知りました。知的好奇心が強く、セール後の商品の行方に疑問を感じました。その中で、アパレル業界のビジネスは地球環境の汚染の上に成り立っていることや、先進国と、そういった国々が衣類などを寄付している開発途上国との間に不平等があることを実感。一方で自分にはファッションのおかげで同じ毎日が少し楽しくなった経験があるので、多くの人にファッションの楽しさを伝えながら、状況の改善にも取り組みたいと決意しました。

 現在は多様な大学生や専門学生が集まって、20人で活動しています。アイテムの販売に加えて、小学校へ足を運び社会問題やSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)を題材にした課外授業や、針を使用しないトートバッグのオンラインでワークショップを開催。上の世代や下の世代にもこの問題を知ってもらい、自分事ととらえてもらうことを目指しています。生産されている衣類のうち6割は破棄されていることや、アパレル業界が環境を汚染している業界ランキングで第2位と聞いても、自分には関係のない話に感じられるかもしれません。でも実際破棄される洋服の多くは、私たち消費者が生んでいるもの。取り組みや発信を続けて、まずは社会問題について知るきっかけとなってほしいです。サステナブルは、すごく身近な生活の習慣ととらえています。購買行動や購買後の意識を改めて見つめ直す人が増えたらいいと思います。リサイクルショップに持っていくことやメルカリで販売することに加えて、carutenaに渡すのも選択肢にぜひ入れてみてほしいです。


 9月20日発売の「WWDJAPAN」は、ファッション系サークルを持つ4つの学生団体の声に耳を傾け、Z世代のファッションとサステナビリティに対する意識や考えを調査。Z世代とのコミュニケーション方法を模索する業界人は必読だ。

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オーナーは世界照準の22歳 eスポーツ強豪のリジェクトが本気のアパレルブランド

 プロeスポーツチームを運営するリジェクト(REJECT)は、メンズブランド「オールモストブラック(ALMOSTBLACK)」の中嶋峻太デザイナーをディレクターに迎えて、アパレルブランド「リジェクト」を立ち上げた。アイテムは16日に公式ECサイトで発売し、チームカラーのブラックで統一したモッズコート(税込2万9700円)やブルゾン(同2万4200円)、シャツ(同1万6500円)、カーゴパンツ(同1万7600円)、Tシャツ(同6930円)の5型からスタート。今後はグッズなども拡充する予定だという。初年度売上高の目標は5000万円。さらに同社はeスポーツを軸とした他の事業にも積極的で、9月には東京・本郷に合計4フロアの新たな拠点リジェクト ゲーミング ベースを開いた。eスポーツチームでは日本トップクラスの実績を誇る組織を率いるのは、若干22歳の甲山翔也代表取締役。世界を見据える若きリーダーは、ゲームを起点にビジネスの世界をどう攻略していくのだろうか。そして、その武器としてなぜファッションを選んだのか。甲山代表と中嶋ディレクターを新オフィスで直撃した。

ファッションで“バフ”をかけろ

WWD:アパレルブランドを立ち上げた経緯は?

甲山翔也リジェクト代表取締役(以下、甲山):20歳前後の若いスタッフがチームに所属しているんですけど、ゲームで結果を出して人前に出るようになると着る服も変わり、成長していく姿を見ていたことが大きかったです。ゲームだけしているときは何も気にしていなかったのに、顔出しでゲームの配信をし始めると美意識が急に高くなって、プロとして覚悟が出てくるのだなと気づきました。彼らのために何かできないかなと思ったのがきっかけです。

WWD:ではファン用のグッズというより、選手のためという考え?

中嶋峻太「リジェクト」ディレクター(以下、中嶋):出発点は、選手とスタッフをかっこよくしたいという思いでしたね。もちろん一般販売もしますが。最初にイメージしたのは、プロレスラーが入場時にマントを着て、リングに上がるときにバンって脱ぐ瞬間があるじゃないですか。それをeスポーツ選手が全員でモッズコートをフードまで被って入場し、座るときは脱ぐっていうのもかっこいいんじゃないかと。急にアパレルを販売しても売れないけれど、選手が着ていいイメージを作ることができれば、ファンはアイテムをきっと欲しくなるはずだと考えています。

WWD:中嶋ディレクターが参加した経緯は?

中嶋:eスポーツの分野にはもともと興味があったんです。ファッション的な角度からも今後伸びてくるだろうと。そんなときに、僕が生地のディレクションをしているスタイレム瀧定大阪にリジェクトのスタッフの知人がいて、アパレルブランド立ち上げを計画しているという話を聞きました。そのときは正直リジェクトを知らなかったんですけど、調べたら日本で断トツ1位のチームで、ぜひやりたいと手を挙げました。それで春ごろに甲山さんと初めて会い、企画が実際にスタートしました。

WWD:これまで接点がなかったeスポーツチームのオーナーとの協業で何を感じた?

中嶋:出発点がたまたまeスポーツへの興味だったというだけで、甲山さんと実際に会うと「この人と何かしたい」ってすぐに思ったんですよ。年齢が15歳も下なのに話している目線が同じだし、良い悪いの判断が早くてびっくりしました。それに甲山さんの実家が製造業ということもあって、生地や縫製のクオリティーに強くこだわる姿勢も信頼できたんです。品質には徹底的にこだわりながら、スタイレムでディレクションしている生地“トライアングル”を使うなどして、手が届きやすい価格に抑えることもできました。よくあるチームグッズではないけれど、やっぱりファンの人に買ってもらいたいですからね。

WWD:プロのファッションデザイナーと仕事をした印象は?

甲山:選手や会社のストーリーをとても上手く表現してくれました。例えば、モッズコートに刺しゅうしている座標は、僕が初めて事務所を立ち上げた京都のアパートの場所なんです。僕はオーナーとして所属選手の生き様を本当に尊敬していて、彼らのストーリーが僕のストーリーでもあり、会社のストーリーでもあるんです。それがデザインとして服になることで、これからチームがどんどんかっこよくなれそうだなと自信が付きました。僕自身も好きな服を着るとその日はずっと楽しいし、自分が強くなった気がするんですよね。ゲーム用語っぽく言うと“バフ”がかかるというか。

中嶋:それがまさにファッションの醍醐味ですよね。新しい服を買って着たら、今でもテンション上がりますもん。いい武器を手に入れた感覚みたいなものというか。だから、選手たちのテンションが上がる服を作りたいとはずっと考えていました。

甲山:僕はチームが世界で1位をとるために、選手たちには常に最高のデバイスを提供しています。そのデバイスの次に彼らに提供できるものは何だろうと考えたら、身に着けるものなんじゃないかという答えにたどり着いたんですよね。ゲームをプレーしてる人たちって、究極を言えばファッションに興味はないんですよ。でも、かっこいいものへの憧れはある。だからメタバースの世界にみんな魅了されて、5万円とか平気で課金するんです。その“憧れ”を、身に着けるもので表現できればいいんじゃないかって。彼らはユニホームを着ると“バフ”がかかるから、今回のアパレルでさらに強力な“バフ”がかかるとうれしいですね。

世界を視野に入れる若きリーダーの原点

WWD:リジェクト社の現在の規模は?

甲山:社員が20人で、プロ契約の選手は45人所属しています。トップチームとアカデミー組織があり、全員に給料を支払っています。トップチームの中には、年収1000万円の選手もいます。来年のチームの収益は約3億円を見込んでいますが、これぐらいの規模は世界では一般的で、日本の市場が急成長しているだけなんですよ。逆をいうとゲームを起点にした事業の実例がまだまだ少ないので、僕たちが始めようとしているアパレルブランドのような取り組みにもチャンスはあると考えています。

WWD:eスポーツの世界に参加したきっかけは?

甲山:大きなきっかけはなくて、自然にのめりこんでいましたね。小学生のときに親友にオンラインゲームを教えてもらい、小学生でも大人に勝てる世界が面白いなと。親にめちゃくちゃ怒られながら、1日3時間ぐらいプレーする毎日でした。中学生になってゲームをするためのパソコン“ゲーミングPC”の存在をしり、父親に頼んで頼んで2、3年がかりで買ってもらいました。“ゲーミングPC”のおかげで強くなり、高校生で初めて大会で優勝したんです。それから自然とプロを目指すようになっていました。

WWD:実際にプロ契約したのはいつ?

甲山:18歳のときです。ただプロ契約とはいえ、当時の平均月給って2〜3万円でした。でも僕は10万円のオファーで喜んだのですが、どうせなら自分でチームを作りたかった。だから当時のオーナーに「僕にチームをやらせてください」と逆提案したんです。それでチームを任されて、僕も含めて4人チームを結成しました。

WWD:すぐに実績を残せた?

甲山:実績も何も、オーナーが突然失踪したんですよ。4人の中には本業を辞めてプロ一本で活動すると決めて参加してくれたメンバーもいたのに、チームが発足して2、3カ月したらオーナーが給料を一度も支払わず失踪するという。信じられませんでした。チームも結成しちゃったし、プロのリーグにも上がっちゃったし、結果も残していたので後戻りができなかった。でも選手たちに給料を支払えないので、まずは僕が資金を集めようと19歳でオーナー業に専念することにしました。最初は自分の貯金を切り崩して、各選手に2万円ぐらいの給料を払ってましたもん。

WWD:その逆境からどう盛り返した?

甲山:当時はビジネスについて無知だったので、「スポーツチームにはスポンサーが必要だ」という思い込みで、何も知らないまま1人で謎のスポンサー営業を1年間やっていました。そうしたらウェブ系の会社が僕のプレゼンに共感してくれて、本当にスポンサーしてくれることになったんです。その会社もeスポーツ についていろいろ調べてくれて、グッズ販売やコンテンツ制作など、いろいろなかたちの収益モデルがあるというのを一緒に学びました。何も知らなかった自分にとっても、視座が上がるきっかけになりましたね。

WWD:今の規模にどのように拡大した?

甲山:世界大会でサウジアラビアに遠征したときに、投資会社のイースト ベンチャーズ(East Ventures)から会いたいと連絡が届いたんです。僕はまだ学生だったので「べんちゃーきゃぴたるって何?」という感じでしたし、警戒もしていて。でも実際にビデオ通話してみると「君のチームはこれからの時代を見れている」と褒められて、気分がよくなったところに「1000万円投資したい」とオファーが届きました。僕の年齢が若いことと、eスポーツが盛り上がっていたタイミングだったこと、それに日本では競合相手が少ないモバイルeスポーツに絞って実際に結果を残していたのも評価されたみたいです。

WWD:今年春には、複数社から国内最大規模となる約3億6000万円の資金を調達したが、今後の目標は?

甲山:日本でもeスポーツが盛り上がっていますけど、世界との差はまだまだ大きい。ビジネスの規模も、選手の待遇も、何もかもが圧倒的に違います。でも、ただ海外を追いかけるのではなく、日本は独自の路線で盛り上がっていくと予想しています。まずは新しく立ち上げたアパレルブランドや新オフィス、将来的にはゲーミングギアなどの事業を立ち上げて成長させながら、いつかはIT系の企業と組み、メタバースの世界でリジェクトを収益化するビジネスがしたいです。リジェクトがこの2年で急速に拡大したように思われていますけど、ゲーム界の変化の速さを考えるといたって普通のこと。人、お金、時代の流れが今は一気に変わっていますから。

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「エアリズムマスク」も手掛けた敏腕MDに聞く ユニクロ女性下着の歩みと展望

 圧倒的な存在感で国内女性下着市場でのシェアを伸ばす「ユニクロ(UNIQLO)」。今年2月にはユニクロ史上最高のリフトアップをかなえる「ワイヤレスブラ シェイプリフト」、6月には「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」とのコラボレーションのインナーウエアを発売し、9月17日には吸水ショーツを発売するなど話題も絶えない。これらを始め、昨年6月に発売して大ヒットした「エアリズムマスク」なども手掛けるのが炬口佳乃子ユニクログローバル商品本部ウィメンズMD部長だ。数々のヒット商品を世に送り出す敏腕MDに、ユニクロ女性下着の歩みを振り返ってもらいながら、展望を聞いた。

――はじめに「マメ クロゴウチ」とのコラボレーションの反響はどうだったか?

炬口佳乃子ユニクログローバル商品本部ウィメンズMD部長(以下、炬口):非常に好評いただきありがたい。私も発売日は販売応援で売り場に立ったが「マメ クロゴウチ」ファンだけでなく、同ブランドを知らなかったけれど、事前告知やメディアでの紹介を見て「世界観がすてきだったから」と来店してくださる方が非常に多かった。コラボ商品ではあったが、下着などデイリーに使うアイテムの価格を上げることは避けたかったため、ワイヤレスブラもブラトップも既存商品と同じ1990円にしたことも好調要因のひとつだろう。ある程度在庫を積んで販売したこともあり、リピート買いしてくださったお客さまも多かった。海外での反響も大きく、シンガポールなどでも発売直後に品切れが起こるほど。今回のコラボは“下着と洋服の境界線を超える”という発想からスタートしたのが最大のメリット。花火のように打ち上げて一瞬で終わるコラボではなく、商品そのものが評価され、幅広い世代の方に「長く愛せる商品に出合えた」と言っていただけたことは嬉しかった。

――現在の「ユニクロ」の中でのウィメンズインナーの位置付けは?

炬口:女性の下着はユニセックス化しにくいものであり、女性の体の変化を支えていける商品。ライフスタイルや年齢による体の変化などに合わせた下着はまだまだ提案をしきれていない部分も多く、その開発は重要だ。気に入ればリピートしていただけるので、当然伸び代も期待できる。日本国内ではユニクロの下着が認知されてきたが、海外ではまだまだで「ユニクロに下着を買いに行こう」とまでには至っていない。世界のお客さまに支持されるようにならなければと思う。

――MDとして次々とヒット商品を送り出しているが、その手応えは?

炬口:お客さまが求めているものをチームで追求していったことの結果だ。「エアリズムマスク」も同様で、お客さまからのマスクの要望にすぐに応える必要があり、たまたま私が担当しただけ。常識にとらわれず、新しいアイデアをぶつけられる環境にあるのは恵まれているし、R&Dチームのたゆまぬ努力は大きい。そのチャレンジ精神にサプライヤー(工場)が高い技術で応えてくれる循環がうまくいっている。社内でいくらアイデアを持っていても、それを形にしてくれるサプライヤーがいなければ実現しない。

ブラトップで「世の中になかったカテゴリーを作った」

――03年のブラジャー発売から現在までで、エポックメイキングだったと感じる商品は?

炬口:06年のブラトップの発売は大きい。当時ブラトップのような商品は一部の下着メーカーは扱ってはいたが「Tシャツのようにもっと手軽に着られるものを作ればラクなのではないか?」という発想で完成した。初めは馴染みがなかったかもしれないが、その便利さが口コミで全国にじわじわと広がり、幅広い年齢のお客さまに支持される商品となった。ブラトップに関しては、デザインをちょっと変えたものを新商品として出すというような商品開発ではなく、それまで世の中にはなかった新しいカテゴリーを作ることができたと思うし、それができるとこんなに世の中に広がるんだと実感した。お客さまに対し、日常の中の満足を提供することに喜びを感じた。

――11年にブラジャーをワイヤレスに一本化した経緯は?

炬口:ユニクロは03年にブラジャーを発売し、しばらくはワイヤ入りブラが主力だった。ただ、ユニクロの店頭では常時接客し採寸するのが難しい。さらにそのころから、世の中全体の流れが、バストを寄せて上げて男性の目線を気にするというよりも、自分自身のために美しく、心地いい状態であることを重視する方向へと移っていった。それを受け「着けていて快適」がこれからの主流になると判断し、ワイヤレスに一本化した。その延長に16年の「ワイヤレスブラ ビューティライト(現在の「ワイヤレスブラ 3Dホールド」)がある。カップに樹脂テープを内蔵することで、“バストメイクできるワイヤレスブラ”としてデビューし、「ワイヤレスブラ=ゆるい(機能性に劣る)」という概念を転換させた。

体に一番近い下着は、体にできることがたくさんある

――9月17日に発売する「吸水サニタリーショーツ」も大きな話題になっている。

炬口:発表会には想定を超える多くの方が来場され、これだけ高い関心を持っていただいていることに、私たちがハッとさせられた。女性誌だけでなく、テレビのニュースとしても取り上げられていたが、それは大変有り難く嬉しいこと。吸水ショーツを初めて使う人にはまだまだハードルがあるだろうが、間口が広がってお客さまの手に届きやすくなることで、ハードルは越えやすくなる。吸水ショーツは使うことで人生が変わると思う。そうした変化がユニクロだけでなく、多くのプレーヤー(吸水ショーツメーカー)の手で広がることを願っている。

――最近は、吸水ショーツや乳がん手術後などに便利な前開きインナー、マタニティインナーなどを、「フェムケア関連インナー」として打ち出すようになっている。その意図や今後の展開は?

炬口:吸水ショーツ、マタニティインナー、前開きインナーなどは、女性のライフスタイルの変化やウエルネスに寄り添うフェムケア特化商品ではある。しかし、それ以外でも実はブラトップが授乳ブラとして高く支持されていたり、「ウルトラシームレスショーツ」を妊婦さんが愛用していたりなど、通常商品も女性のライフシーンやバイオリズムに寄り添っていることがメディアの評価やリサーチによって浮き上がってきた。これはつまり、快適な日常着である“LifeWear”の一環として、われわれが20年前から下着で取り組んできたことに間違いはなく、しっかり認知されているということだ。今後もユニクロは、そういった価値を提供していくとあらためて伝えたい。まずは17日に発売する吸水ショーツがお客さまのニーズにあっているのか一つ一つ検証し、改良にも注力しなければならない。それと並行して、新しいニーズがあれば開発していきたい。

――これからチャレンジしたい商品は?

炬口:インナーに限らず、新しいカテゴリーを作ることにMDとして挑戦していきたい。「こういうものって今までなかったけれど、確かに面白い」と思える新しい価値の商品が生まれれば、今まで当たり前過ぎて意識さえしていなかった不便が解消され、生活がラクになる。そういった商品を作ることに、私はMDとしてやりがいを感じる。体に一番近い存在である下着は体に対して解決できることがたくさんあり、毎日身に着けるからこそ、下着が少しよくなれば生活全体が快適になる。そんな日常を支える相棒のような存在、一歩踏み出す背中を押してくれるような商品を作っていきたい。

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「メゾン ミハラヤスヒロ」が福岡に“無責任な”コンセプトショップ 地元とのコラボやアートの展示も

 「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」は、コンセプトショップ「メゾンエムワイラボ(Maison (MY) Labo. )」を福岡に9月17日にオープンする。内装には、スマイルズが運営する「パスザバトン(PASS THE BATON)」の店舗から譲り受けた什器や壁を使用した。同店について三原康裕デザイナーは、「カルチャー、アート、ファッション、サイエンスなどを、可能な限り広く浅く。そんな適当で無責任な空間です」とコメントする。

 同店では「メゾン ミハラヤスヒロ」のほか、サステナブルなシューズライン“ジェネラル スケール(General Sacle)”と、部屋着としても着られるシンプルなウエアライン“インストルメンタル(in・stru(men-tal))”を扱う。さらに、雑貨や家具、地元企業とコラボしたプロダクトなども販売予定だ。

 店内では、アーティストによる展示も不定期で実施する。オープンでは、写真や音楽の領域で活動する丹野篤史による展示を開催。ロードバイクに乗って撮影したランドスケープ写真やコラージュ作品などを置く。

■Maison (MY) Labo.
オープン日: 9月17日
住所;福岡県福岡市中央区赤坂2-3-6 東急ドエルアルス赤坂 1-B
営業時間:12:00〜20:00
定休日:水曜日、木曜日

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“ファッション好きな若者たち”の思い 自作のショーを通して社会とつながる慶應義塾大学のファッション団体

 ファッション系の大学生サークルも、最近はサステナビリティを強く意識している。現役大学生の多くは、デジタルネイティブのZ世代。その存在感は大きくなるばかりで、つながり方や対話方法を模索する企業も多いだろう。そこで「WWDJAPAN」は現役大学生らとタッグを結び、彼らのリアルやファッション業界への思いなどを届ける。どんなサークル活動をしているのか、またいち“若者”として、業界に発信したいことなどを寄稿形式で語ってもらった。

 Keio Fashion Creatorのメイン活動は、毎年12月に開催するファッションショーです。コロナ禍前には1日で600人以上の来場者数を記録。年々クオリティーの向上と規模感の拡大が進んでいます。2020年には「国立科学博物館 地球館」で開催し、「辿る」というテーマのルックとノスタルジックな会場の雰囲気がマッチしたショーを届けました。

 私たちの集大成であるファッションショーは、団体と社会をつなぐコミュニケーションの手段です。ショーでは、みんなが同じ瞬間を「体験」できる。意思を表現・表明するために、実際に観て肌で感じるというファッションショーの醍醐味にこだわっています。なぜなら、ファッションは体の最も近くで自分を守り、同時に力を与えてくれる存在でもあるから。「服と人間が一体となって風をはらみ、動いている姿の美しさを思い出そう」「何かしらの“媒体”を通して服を見ることに慣れてしまっている現代において、服の本来の姿を忘れかけてはいないだろうか?」と投げかけています。

 Keio Fashion Creatorは、02年に慶應義塾大学の「ファッションビジネス研究会」から独立する形で設立。09年から服飾専門学校エスモードジャポンと提携した授業を開講し、未経験者でも一から本格的に服作りを学ぶことができる環境を整えています。12年にインターカレッジ化し、21年現在は約150人のさまざまなバックグラウンドを持つ学生が所属します。それぞれの部員がショーの開催に向けて、デザイナー、ディレクター、プレス、モデルマネージャーの4つの役職に分かれ活動。デザイナーは洋服の製作を担当し、ディレクターはショーの音響、照明、映像などの総合演出やインビテーションを作成します。プレスは団体と企業様間の取りまとめや企画の打ち出し、SNSの運営などを担います。モデルマネージャーはショーに向けたモデルハンティングや当日の導線案内などを指揮します。

 20年度のファッションショーは無観客でのオンライン配信となったため、細かなディティールや生地感を存分に伝えることが出来ませんでした。そこで21年5月、ルックをより多くの人に届けるために展示会を開催しました。展示会ではルックを制作したデザイナーが実際にその場でアイテムの説明をしたり、質問に答えたりしました。当団体に興味を抱く学生や企業様と話が弾む場面も。ほかにも、「作品を通して伝えたいこととは何か」「どのように表現するのか」を一から考え、作品を撮ります。衣装はレンタルアイテムやデザイナー部員が制作したルックを使用。ヘアメイクからカメラマン、スタイリング、オブジェ制作も部員が担当します。作品は当団体のインスタグラム(@keio_fashioncreator)に掲載中です。

 当団体は学生ファッション界の第一線にいる身として、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)に関連する企画にも力を注いでいます。若者マーケティング機能の確立と情報発信のための研究機関「シブヤイチマルキューラボ(SHIBUYA109 lab.)」との共同企画「アイズ・プロジェクト(EYEZ PROJECT)」では、トートバッグを製作。Z世代である私たちがSDGsの課題に取り組むことで同年代が理解を深めて、行動するきっかけとなるような情報を発信します。上智大学が伝統的なミスコンを廃止して新たに開催する“新しいミスコン”「ソフィアンズコンテストSOPHIAN’S CONTEST」では、ファイナリストが着なくなった服にリメイクを施し、衣装を提供する共同企画を実施中です。

 21年度も12月中旬にファッションショーを開催する予定です。コロナ禍ではありますが一人でも多くの方にファッションショーを通した感動を味わってもらえるよう励んでいきます。今後も学生服飾団体として大きな影響力を持っていると自負しているからこそ、「ファッション好きとしての責任」をもちながら取り組みます。私たち“ファッション好きな若者たち”のリアルな声をお届けできたらうれしいです。


 9月20日発売の「WWDJAPAN」は、ファッション系サークルを持つ4つの学生団体の声に耳を傾け、Z世代のファッションとサステナビリティに対する意識や考えを調査。Z世代とのコミュニケーション方法を模索する業界人は必読だ。

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「ジル サンダー」新CEOに、親会社OTBのCEOが就任

 「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」などを擁するOTBは9月15日、ウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)OTB最高経営責任者(CEO)を「ジル サンダー(JIL SANDER)」の新たなCEOに任命した。2018年から「ジル サンダー」を率いてきたアクセル・ケラー(Axel Keller)CEOの後任となる。なお、ミネッリ新CEOは引き続きOTBのCEOも務める。

 「ジル サンダー」はデザイナーのジル・サンダーによって1968年にドイツで創業。99年にプラダ グループ(PRADA GROUP以下、プラダ)に買収されたものの、同社のパトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)CEOと意見が合わず、サンダーは半年後に「ジル サンダー」を離れている。その後、プラダは2006年に英投資会社チェンジ・キャピタル・パートナーズ(CHANGE CAPITAL PARTNERS)に同ブランドを売却。08年にオンワードホールディングス(ONWARD HOLDINGS以下、オンワードHD)の傘下となった後、21年3月にOTBが同ブランドを買収した。

 「ジル サンダー」のクリエイティブ・ディレクターとしては、現在「プラダ」の共同クリエイティブ・ディレクターであるラフ・シモンズ(Raf Simons)が05年から12年まで、17年からはルーシー・メイヤー(Lucie Meier)とルーク・メイヤー(Luke Meier)夫妻が務めている。

 レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTB会長は、「ジル サンダー」を買収した際、「クリエイティブ面を変更するつもりはない」としつつも、同ブランドをさらに発展させるべく経営体制の見直しを視野に入れ、マーチャンダイジングの改善とデジタル強化を推し進めていくと発言していた。年内には、ニューヨークに店舗をオープンする計画だという。

 オンワードHDが21年3月に発表した適時開示情報によれば、ジル サンダー事業の20年2月通期の売上高は4860万ユーロ(約62億円)、営業損失は1782万ユーロ(約22億円)、純損失は2274万ユーロ(約29億円)の赤字だった。

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H&Mが“100歳のファッションアイコン”アイリス・アプフェルとコラボ

 H&Mは、ファッションアイコンとして知られるアイリス・アプフェル(Iris Apfel)の生誕100歳を記念したコラボレーション“アイリス・アプフェル × H&M”を2022年初旬に発売する。限定店舗及び公式オンラインストアで取り扱う予定。

 同コレクションは、アイリスのカラフルな衣装や大胆なアクセサリーなど、ユニークなスタイルセンスから着想を得たもの。フローラルプリントのスーツやティアードフリルのドレス、鮮やかなプリントドレスなどのウエアのほか、大振りなチャンキージュエリーや、植物、動物、異世界の宝物などさまざまなテーマのアクセサリーもラインアップする。コレクションの詳細は22年に改めて発表するという。

 アイリスはスタイルアイコンとしてだけでなく、インテリアコーディネーターやファッションデザイナーとしても活躍している。15年には密着ドキュメンタリー映画「アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー」の公開で、さらに注目を集めた。

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「ケネス ニコルソン」2022年春夏ニューヨーク・コレクション

 「ケネス ニコルソン(KENNETH NICHOLSON)」が2022年春夏コレクションをニューヨークで発表した。

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「オスカー デ ラ レンタ」2022年春夏ニューヨーク・コレクション

 「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」が2022年春夏コレクションをニューヨークで発表した。

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ユーチューバーかんだまがユナイテッドアローズとモノ作りに挑んだワケ

 ユナイテッドアローズ(以下、UA)は16日、人気ユーチューバーの“かんだま”こと神田麻衣をディレクターに迎えた新ブランド「マルゥ ユナイテッドアローズ(MARU UNITED ARROWS)以下、マルゥ」を公式サイトとECモール限定で発売した。25〜34歳の女性をターゲットに「消費者目線のリアルクローズ」を提案する。

 神田は、前職のバロックジャパンリミテッド(以下、バロック)に勤めていた2017年に自身のYouTubeチャンネル「かんだま劇場」を立ち上げ、ユーチューバーとしての活動を開始した。プチプラアイテムを組み合わせたコーディネートや着まわし動画が、20〜30代の女性を中心に支持を集め、現在は約32万人の登録者を持つ。神田とUAの池谷啓介営業統括本部プランニングディレクターに同ブランドを立ち上げた狙いやビジョンを聞いた。

WWD:「マルゥ」立ち上げの背景は?

神田麻衣(以下、神田):昨年末に前職のバロックを退社し、今年は少しのんびりしようかなと思っていました。ただ、最近自転車での移動が多く、おしゃれなジャージーが欲しくて、自分の生活雑貨ブランド「白黒商店」でジャージーを製作していたんです。そこで、シルエットや生地のバリエーションなど、改めて服作りの難しさにぶつかりました。困っていた私に、所属事務所から「UAさんが相談に乗ってくれるよ」と話があったんです。

池谷啓介UA営業統括本部プランニングディレクター(以下、池谷):実は僕は神田さんがYouTubeを始めた当初からフォロワーでした。丁寧な商品紹介や共感できるコーディネート提案など、独りよがりでない発信の仕方に感心していました。ちょうどコロナ禍で社としてもECやデジタル上のコミュニケーション力を向上させる施策を考えていて、神田さんのような方と商品開発ができたら面白いのでは、と思い立ったんです。

WWD:ファッションユーチューバーの中でも神田さんの際立っている点は?

池谷:視聴者への愛情のある伝え方だと思います。バズを起こして、一過性の売り上げを立たせるのではなく、神田さんとは本質的なモノづくりに取り組めると思いました。

神田:ありがたいですね。私はバロックに入社以前は全然ファッションに興味がありませんでした。でも、「マウジー(MOUSSY)」に出合ってファッションに目覚め、雑誌の好きなコーディネートを見つけては文字でその要素を書き出してみるなど、コツコツ学んできたタイプです。だからこそファッションの“カッコ良さ”や“可愛さ”を、噛み砕いて伝える力は強みだと自負しています。その手法の一つとして、プチプラアイテムと組み合わせたコーディネート提案があります。

池谷:「マルゥ」でも、着まわしやすさが大きなポイントです。自社ブランドだけで完結した提案はリアルではない。神田さんには是非、他のブランドともどんどん組み合わせて提案してほしい。

WWD:神田さんのUAに対するイメージは?

神田:高級感や大人、優等生。いろいろな意味で距離感が遠い。SNSでのコミュニケーションに対しても距離を感じていたのが正直なところです。

池谷:それは私たちも認識しているところ。だからこそ、神田さんと取り組むことでその距離感を縮めていきたい。神田さんとの会議で印象的だったのは、「スカートはビールっ腹をカバーできるようなシルエットに」といったリアルな意見です。これまでファッションは、カッコ悪い部分を隠して表現していましたが、赤裸々な悩みをベースに提案してくのもありかもしれないと思いました。神田さんを通すことで良い意味で「UAなのに言えること」が増え、社の多様性を高めたい。

悩みの多いアラサーにリアルクローズを提案

WWD:神田さんはこれまで「ファッションを楽しむ消費者側にいること」にこだわっていたと思うが、UAと組むと決めた理由は?

神田:実際に過去に同様の話をもらったことがありましたが、断っていました。でも、UAとなら、モノを見て買ってもらえると思いました。おそらく、バロックからブランドを出せば、すでに私を知っている人が多いので、売れたと思います。だけど、「この人だから買いたい」ではなく、「モノがいいから買いたい」と思ってほしいんです。モノづくりへの圧倒的な安心感があるUAとならば、それができると思いました。

WWD:あえてコミュニティーの枠から出て挑戦したということ?

神田:はい。なので正直、毎日めちゃくちゃ不安でいっぱいです。最近、変な夢もたくさん見ます。自分は満足しているけど、自己満足で終わってしまわないかが不安です。ただ、先日YouTubeで「マルゥ」誕生を発表した時には、ファンの方から予想以上に「応援する」といったコメントがもらえてうれしかったです。

WWD:神田さんの想像する“消費者”とはどんな人?

神田:郊外に住んでいるアラサーを想定しています。アラサーは体型やライフスタイルも変化が多く、悩みの尽きない年代です。周りも生活におけるファッションの優先順位が落ちて、服を買わない人も多い。そんな人たちに、「マルゥ」を通してファッションの高揚感を伝えたい。都会に住んでいるとさまざまなアイテムに挑戦しやすいですが、私が以前住んでいた八王子では派手すぎると浮いてしまう。「マルゥ」では、郊外での日常にも馴染むし、おしゃれを頑張りたくない人でも自然におしゃれになるアイテムを提案したい。

WWD:デザインでこだわった点は?

神田:私自身や周りのファッションに関する悩みをベースに考えています。例えば世に出ているパフスリーブ袖は、パフッとしすぎているものが多い。「マルゥ」では、仕事中や洗い物する時など袖をまくっても邪魔にならないボリューム感をパタンナーと相談して作りました。ほかにも、ワンピースは身長によって着こなし方がわからないといった悩みも多い。「マルゥ」のワンピースはサイドにスリットを入れ、段差を生み、高身長の方はパンツやミドルブーツと組み合わせてレイヤードを楽しめるようにしました。同時に159cmの私で長すぎない丈なので、低身長の方はすっぽりロング丈として着られる。切り替え位置を上に持ってくることで、スタイルアップもできます。ハリ感のある素材で体型カバーも叶えています。

池谷:当社のブランドも消費者の課題解決を商品開発の軸に置いていますが、神田さんのように特定少数に向けた開発はめずらしい。でも、神田さんが狙う層のニーズを拾うことで、共感の輪が広がり、マーケットが大きくなることを想定しています。

10年後も商品が消費者の手に渡り続けてほしい

WWD:神田さんのコミュニケーション力はどう生かす?

神田:一方的に世界観を提示するのではなく、消費者と共創する姿勢を「マルゥ」の強みにしたい。公式インスタグラムでは、どんどんコメントしてくださいと呼びかけています。アンケートを実施して、色展開に反映するなど商品を購入する以外の関わり方ができるような施策も考えています。まだ相談中ですが、生産過程も生配信したい。業界にいなければ、服作りの裏側ってなかなか想像できないですよね。あえて、モノ作りの現場を見てもらうことで、ファッションの楽しみ方が変わったり、商品への愛着が湧いたり、何かしらのきっかけになると思います。

WWD:「マルゥ」では、サステナビリティにどう取り組む?

神田:バロックでは廃棄予定の在庫を再販する事業に取り組んでいて、やはり私の問題意識は在庫です。まずは作りすぎず、適正価格で売り切ることに注力します。チームでは、“高みえ正直プライス”と呼んでいます。そして、着回しや商品の良さを私がきちんと伝えることで、長く楽しんでもらいたい。今後は環境配慮型素材も視野に入れて採用したいですし、UAの在庫を活用したモノ作りにも挑戦してみたいです。一つの会社で解決できる問題ではないと思うので、業界がもっとチームになってほしい。

WWD:今後どのようにブランドを成長させていく?

神田:個人的には、10年後もブランドを続けられていたらうれしいです。10年後にも「マルゥ」の商品を着てくれている人がいたり、家族や友人に引き継がれていたりするのが理想です。そのためにもカテゴリーを広げる前に、まずは“ダマベーシック”と呼んでいるシャツやジャケット、セットアップなどを中心にモノ作りに注力します。ただ商品を購入してほしいのではなく、おしゃれをすることの楽しさをさまざまなな角度で表現したい。「マルゥ」をいろんなアイテムと組み合わせて、「この格好している自分が好き」と思える経験を多くの人に提供したいです。

池谷:当社も神田さんの思いに共感しています。安心、安全なイメージだけでなく、改めてファッションの楽しみを発信するブランドとして育てていきたい。具体的な目標数値は非公開ですが、神田さんが持っているコミュニケーションのサークルが壊れないことを最優先させ、規模よりもお客さまとの関係性を深めていくことを重視します。

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FUKUOKA STORE 10TH ANNIVERSARY!

こんにちは。

本日はスペシャルなお知らせをお届けします。

 FUKUOKA STORE 10TH ANNIVERSARY!

バーニーズ ニューヨークが福岡天神に上陸して、本日で10周年を迎えました!

10年間の感謝の気持ちを込めまして、福岡店店頭でお買上げいただいたお客様に2つの特別なプレゼントをご用意しています。

 

SPECIAL PRESENT 1

LUCKY DRAW

<MY BARNEYS>ポイントプレゼント抽選

対象期間中、福岡店店頭にて¥10,000(税込)以上お買上げいただいた<MY BARNEYS>メンバーの方には、バーニーズ ニューヨークのショッピングでお使いいただける100,000ポイントまたは10,000ポイントが当たる抽選にご応募いただけます。

 

 

●プレゼント●

<MY BARNEYS>100,000ポイント 1名様

<MY BARNEYS>10,000ポイント  5名様

 

●ご応募期間●

9月16日(木)〜9月26日(日)

 

●ご応募対象●

期間中、福岡店各フロアにて¥10,000(税込)以上お買上げいただいた<MY BARNEYS>メンバーのお客様

※<MY BARNEYS>への新規ご入会も店頭にて承っております。

 

●ご応募方法●

お会計時にレジカウンターにて応募券をお渡しさせていただきます。

必要事項をご記入の上、福岡店1Fに設置しております応募箱へご応募ください。

※応募用紙のお渡しは一回のお会計につき、一枚までとさせていただきます。

 

●当選発表●

当選発表は10月初旬以降に、ポイントの付与およびご当選者のお客様への公式アプリ・メールでのご連絡をもって代えさせていただきます。

※当選に関するお問合せはご遠慮ください。

 

<MY BARNEYS>はお買物でポイントが貯まり使える、バーニーズ ニューヨークのメンバーシッププログラム。まだご登録いただいていない方は、この機会にぜひ!

メンバーシッププログラム<MY BARNEYS>についてはこちらから>>>

 

SPECIAL PRESENT 2

POP UP STORE: EGUCHI TOKEI TEN

「江口時計店」期間限定ストア・スペシャルプレゼントのご案内

 FUKUOKA STORE 10TH ANNIVERSARY!

厳選されたアンティークウォッチが揃う、こだわりのセレクトで人気の東京 吉祥寺発「江口時計店」が福岡店に9月19日(日)・9月20日(月)の期間限定で登場。

期間中に「江口時計店」お取扱いのアイテムを福岡店店頭にてお買上げいただいたお客様には、10周年のお祝いとして特別に特製のウォッチケースをプレゼントいたします。

 

 FUKUOKA STORE 10TH ANNIVERSARY!

店内にも10周年のディスプレイがちらほらと。

九州エリア随一のスペシャリティストアとして10年の歴史を刻んできたバーニーズ ニューヨーク福岡店。

 

福岡店ならではの情報をタイムリーにお届けしているインスタグラムアカウントもぜひフォローしてくださいね!

@barneysnewyork_fukuoka

 

さらに福岡店スタッフがおすすめするアイテムもこちらのブログでご紹介していきますので、どうぞお楽しみに。

 

HAPPY BIRTHDAYTO US !

FUKUOKA 10TH ANNIVERSARY

FUKUOKA 10 LOGO 100x100 01 1 FUKUOKA STORE 10TH ANNIVERSARY!

水原希子が「ラックス」の新ブランドアンバサダーに就任

 ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングが展開するトータルビューティケアブランド「ラックス(LUX)」は、ブランドビジョンをリニューアル。新たに“BRAVE VISION 2030”を掲げ、その象徴としてモデルや女優として活躍する水原希子氏をアンバサダーに起用した。新テレビCM“私をすすめるのは、私。”篇を9月27日から全国で放映開始する。

 時代が移り変わるとともに、人々の“美しさ”のとらえ方も変わり、現代では容姿だけにとらわれない“生き方”そのものを反映するものとしても考えられつつある。“BRAVE VISION 2030”は、「自分自身を美しいと思えることが自信になり、一歩踏み出す勇気につながる。そしてその踏み出す姿勢こそが美しい」という同ブランドが大事にしていく信念を表したものだ。それを体現する勇敢な(=BRAVE)女性の代表として水原氏を起用するに至った。

 CMでは、現代を生きる人々に向けて「自分で自分を引き止めることなく、勇気を持って踏み出そう」というメッセージを発信する。映像内で「諦めるたび、ほっとしていた。やらない理由を探していた」と語る過去の水原氏が、ダメージケアで美しくなった髪によって自信を持ち、「踏み出すことも傷つくことも恐れない」と“BRAVE”に変化。一歩踏み出していく姿勢を映し出す。

 なお9月14日に“ラックス ブランドリニューアル発表会”を開催。その中でアンバサダーに起用された感想を聞かれた水原氏は「以前からかっこいい女性がCMに出ているという印象があり、そのアンバサダーに選んでもらえてとてもうれしい。ブランドのオフィシャルサイトには女性の活動を応援するメッセージなどが公開されていて、私自身も参考になったので是非見てほしい」と話した。

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2021年「MTV VMA」のファッション ドージャ・キャットのアートな衣装チェンジに注目

 米MTVは9月12日(現地時間)、2021年の「ビデオ・ミュージック・アワード(MTV VIDEO MUSIC AWARDS以下、VMA)」授賞式をニューヨークのバークレイズ・センター(Barclays Center)で開催した。その年にヒットを生んだアーティストや来場者による奇抜な衣装でも知られている「VMA」だが、今年も例外ではなかったようだ。

 「最優秀ビデオ賞」など3冠を獲得したリル・ナズ・X(Lil Nas X)は「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のアシメントリーなパープルのドレスで登場した。同じく「最優秀楽曲賞」など3冠を獲得したオリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)も、「ヴェルサーチェ」の2001年春夏クチュールコレクションからピンクのチュールドレスをセレクト。普段から古着やハイブランドのビンテージを着用することが多い自身のサステナブルなスタイルを貫徹した。「ヴェルサーチェ」によれば、「ドレスのシルエットは1940年代のテイラードからインスパイアされたもの。ボディーに巻いた複雑なドレープと、外側からも見える骨組みが特徴」だ。

 ミーガン・フォックス(Megan Fox)は「ミュグレー(MUGLER)」のシアーのシースルードレスを着用。インフルエンサーのブレットマン・ロック(Bretman Rock)は、2001年に飛行機事故で亡くなったアーティスト、アリーヤ(Aaliyah)にオマージュを捧げ、彼女が00年の「VMA」で着用していた「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」のイエローのゼブラプリントのドレスで来場した。マディソン・ビアー(Madison Beer)もビンテージアイテムをピックアップ。「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」03年春夏のピンクサテンのドレスを着こなした。

 授賞式の司会を務め、2冠を達成したドージャ・キャット(Doja Cat)は奇抜な衣装をいくつも披露。レッドカーペットでは、「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」のドレープが施されたビスチェドレス、ステージでは「トム ブラウン(THOM BROWNE)」18年春夏コレクションの彫刻的なシルエットとさまざまなカラーを組み合わせたデザインが特徴のドレスで登場した。さらに、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」18年春夏コレクションの椅子が逆さまになったような形のハットとビスチェドレスに衣装チェンジした。

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マッシュルームレザーの生産拠点が日本に 「ダブレット」が組んだインドネシア発スタートアップ創業者が語る

 キノコの菌製の人工レザー“マッシュルームレザー”が環境への負荷や動物の権利といった問題を解決する新素材として注目を集めている。すでに有力ブランドが“マッシュルームレザー”を開発・運用する新興企業との協働に乗り出しており、特に米国の新興企業と組んだエルメスやアディダスやステラ マッカートニーなどはその成果を発表し商品化を進めているブランドもある。

 「日本に“マッシュルームレザー”の生産拠点を作る」――インドネシア発のマイセル/マイコテック ラボ(MYCL / MYCOTECH LAB)は、8月23日に開催された京都工芸繊維大学主催のオンラインレクチャー「スクール オブ ファッション フューチャー」に登壇し、日本に生産拠点を構えることを明かした。彼らはアジアでの生産拠点拡大を目指しており、中でも日本は「きのこの培養に関して非常に優れた自動化技術がある」と期待を寄せる。同社が開発したマッシュルームレザー“マイリー(Mylea)”は、東京のデザイナーズブランド「ダブレット(DOUBLET)」が2022年春夏コレクションで用い、ライダースジャケットやミニポーチを来春発売すると発表している。

 マイセルは2015年にインドネシアで創業し、地元のキノコ農家と協力してキノコの菌糸を天然接着剤として使用したバインダーレスボード“BIOBO”やキノコの菌糸体を用いたマッシュルームレザー“マイリー”を開発した。米クランチベースによると累計の資金調達額は83万3000ドル(約9080万円)。共同創業者でチーフイノベーションオフィサーのロナルディアス・ハータンチョ(Ronaldiaz Hartantyo)にオンラインで話を聞いた。

WWD:先日登壇したウェビナーで日本での生産拠点を開発すると明かしていたが、どこと組むのか。

ロナルディアス・ハータンチョ共同創業者兼チーフイノベーションオフィサー(以下、ロナルディアス):マッシュルーム関連のコンサルティング会社で長野県を拠点にしているサライ・インターナショナル(SALAI INTERNATINAL、 キノコプラントなどの栽培設備の輸出・輸入・販売、キノコなどの食品生産に関わるコンサルティングを行う)と組む。本格的に動き出すのは来年で、将来的には新会社を設立することになるだろう。当社の担当者がこれから日本に向かう予定だ。

WWD:なぜ、サライ・インターナショナルだったのか。

ロナルディアス:ビジョンやミッションに共通点を感じた。メールでのやりとりを経て、バーチャルなミーティングを行うようになり、今はサンプルや製品を交換しながら進めている。

WWD:具体的な計画は?

ロナルディアス:現在検討中だ。最終的にどのようなコラボレーションになるのか、ライセンス契約になるのか合弁会社を設立するのか――現時点でははっきりわからないが、2023年ごろの供給を目指している。

WWD:日本での生産拠点の候補地は?

ロナルディアス:現時点では言えない。サライ・インターナショナルの協力を得て、素材(原料となる農業廃棄物)が調達できる候補地を紹介してもらい、どの素材を使用するか検討した上で、その素材を調達できる場所にアプローチしていきたい。

WWD:マイコテック ラボは“マッシュルームレザー”の生産(オガクズなどの木質機材に米ぬかなど栄養源を混ぜて栽培する)に農業廃棄物を用いているが、具体的に何を用いているか。

ロナルディアス:森林廃棄物に加え、農業廃棄物は米、とうもろこし、サトウキビなどを用いている。

WWD:原料に農業廃棄物を利用する点が、他社とは異なる優位性だと感じる。改めてマイコテック ラボの優位性を教えてほしい。

ロナルディアス:効率性だといえる。廃棄物を利用して、さらに、マッシュルームレザーを作る工程で出る液体と個体の廃棄物も活用する。個体廃棄物は建材に、液体廃棄物はバイオプラスチック製造に用いる予定だ。生産工程における環境負荷の低減にも取り組んでいる。イノベーションでどう社会的にインパクトを与えることができるか、どう貢献できるかを考えながら、マイセリウムレザーを市場に供給できるように取り組んでいる。

WWD:菌糸体から作られた“マッシュルームレザー”が本革よりも優れていると話していた。

ロナルディアス:ポイントは3つある。1つ目は耐火性。2つ目は30~60日で成長する点。3つ目は、生産コストが安い点だ。

WWD:量産に向けた計画は?

ロナルディアス:2023年の生産目標は25万平方フィート(2万3225平方メートル)だ。現在はパイロットプラントで製造しながら、品質の標準化と最適化を行っている。また、ISOなどの認証取得に力を入れている。加えて、今、インドネシアに1万平方フィート(929平方メートル)規模の工場を建設中で11月に完成する予定だ。

WWD:量産する上で難しいと感じていることは何?

ロナルディアス:現時点で挑戦的なことは品質を標準化することだ。1枚のシートをラボで作るのは簡単だが、同じ品質のものを2000枚作るのが難しい。自社の標準を質量や衛生面など108の項目を決めて取り組んでいるが、キノコは生物的なものだから思うようにいかないね。人間に例えるといろいろうるさいタイプ(笑)。

WWD:森林廃棄物や農業廃棄物の利用についてのハードルはない?

ロナルディアス:これまでサトウキビやパイナップル、おがくずなど15種類の廃棄物を活用してみたが、問題なかった。それよりも現時点で挑戦的なのは品質の標準化だ。

WWD:加工に関しての課題は?

ロナルディアス:本革に比べて低い環境負荷で加工することができる。一例を挙げると、菌糸体は重金属のクロムを使わずになめすことができる。現在、セチャンという木材から作られたタンニン材を用いているが、さらに環境への負荷が低い方法があるかも探っていく。

WWD:そもそもあなたがサステナビリティに興味を持ったきっかけは?

ロナルディアス:大学生のころにエコキャンパス運動に参加したことだ。その後、建築家として自然保護やヴァナキュラー建築を手掛けるようになり、より深くサステナビリティについて学び、サステナビリティを推進するコミュニティーや運動を起こすようになった。私は、サステナビリティはトレンドではなく、必要不可欠なものだと考えている。次の世代のために世界を守るために、私たちはイノベーションと小さな習慣の変化で貢献することができる。

WWD:もともと建築家としてキャリアをスタートしたが、キノコが持つ素材としての可能性を感じて創業したと聞いたが。

ロナルディアス:建材、ファッション、バイオプラスチックの梱包材とビジネスのポテンシャルは高い。ファッションを優先して進めているのは、製品だけではなくコンセプトが重視されているから。消費者も自分が着ている服が何から作られているかを知りたいと思うようになっている。建材にする場合、軽くて丈夫なレンガを作ることができるが、建材は今、価格が重視されている(がアパレルはコンセプトが良ければ多少価格が高くても売ることができる)。

WWD:数あるキノコの中でもレイシを選んだ。

ロナルディアス:品種さえ同じであれば品質は変わらないが、育つ環境がポイントで、レイシは、いろんな気候に順応できるんだ。

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「大衆ジンギスカン酒場ラムちゃんに宣戦布告」『東京ラムストーリー』が東京・大塚に現れた

 ついに現れたよ。一家ダイニングプロジェクトが展開する「大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん」の"パクリ"業態。9月7日(火)東京・大塚に新規オープンしたのが「東京ラムストーリー」。単なる"パクリ"業態かと思ったら、そこには"パクリ"以上にお店の"らしさ"が溢れていた。
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フレッシュネス、テイクアウト専門チーズバーガー店オープン。トリキバーガーと同じセット590円。

コロワイドグループの株式会社フレッシュネス(本社:横浜市西区、代表取締役社長:斎藤 健太朗)が展開するハンバーガーチェーン「フレッシュネスバーガー」が、テイクアウトオンリーのチーズバーガー専門店「Cheeseness Burger ToGo(チーズネスバーガー トゥーゴー)」を10月にオープンさせる。
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ソファ「ヨギボー」がハンバーガー店をやってた。グルテンフリーの「エッグウィッチ」?

ソファYogibo(ヨギボー)を展開する株式会社ウェブシャーク(大阪市中央区、代表取締役社長:木村 誠司)が、運営するエッグウィッチ専門店「ドン・ウォーリー・エッグウィッチ」において、すべてのバーガーメニューを完全グルテンフリー化した。
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「ミンクス」が流山にセカンドブランドをオープン 岡村享央社長に新プロジェクトの狙いと現況を聞いた

 ヘアサロン「ミンクス(MINX)」は7月、セカンドブランド「ミンクスプラス(MINXplus)」をスタートさせ、1号店として千葉県流山市に「ミンクスプラス 流山おおたかの森美容室」をオープンした。ここでは岡村享央ミンクスワールド社長兼「ミンクス 青山店・銀座店」ディレクターに、セカンドブランドに込めた思いと1号店の現況を聞いた。

「WWDJAPAN」(以下、WWD):セカンドブランド「ミンクスプラス」とは?

岡村享央ミンクスワールド社長(以下、岡村):「ミンクス」グループでありながら、「ミンクス」とは異なったコンセプトを持つヘアサロンです。「ミンクス」には、経験を積んだ30代半ばくらいのスタッフも多く、彼らが「自分のお店を持ちたい」と考えるケースも少なくありません。しかし、長年一緒にやってきたスタッフが辞めてしまうのは寂しいし、スタッフにとっても、独立にはさまざまなリスクがともなうため、実現のハードルはかなり高いんです。そこで、独立したように店舗運営は任せ、かつ「ミンクス」とのつながりも持ち続ける“セカンドライン”を考えました。

WWD:セカンドブランドは初の試み?

岡村:初めてですね。独立しても良好な関係性を継続しているスタッフはいますが、「ミンクス」の名を冠したサロンを出店するのは初の試みです。これはスタッフからの要望で、「セカンドブランドを出すなら『ミンクス』の名前をつけたい」という意見が多かったんです。それによって集客やリクルート面でのリスクがぜんぜん違いますから。セカンドブランドは、長年当社に貢献してくれた幹部クラスのスタッフにセカンドステージを用意し、彼らの夢の実現をサポートするという目的で始めました。よって、可能な限り彼らの要望に応えたコンセプトになっています。

WWD;「ミンクス」との違いは?

岡村:「ミンクス」は東京の銀座・青山・原宿にこだわって出店していますが、セカンドブランドは全国展開を視野に入れています。だから、例えば「自分の地元に出店したい」といった要望も、今後は出てくるかと思います。1号店は流山でしたが、例えば九州や北海道でも可能性は十分にあります。ちなみに流山は、現在は同店のCEOを務めている花渕慶太が、マーケティングの末に「これから発展していく街なのでここに出店したい」と提案してきた場所なんです。私も実際に行ってみたのですが、自然と商業施設が共存する住みやすそうな街で、タワーマンションなどの建設が進んで若い家族連れも増えていて、発展性が見込めると判断して決めました。

WWD:「ミンクスプラス 流山おおたかの森美容室」はどんな店舗?

岡村:子どもが遊べるスペースなどもあり、「ミンクス」のブランディングに“地域性”をより強く持たせたような店舗です。流山周辺に住んでいる産休明けのスタッフが、同店での勤務を希望するなど、既にセカンドブランドならではのメリットも出始めています。花渕には「『ミンクス』でできないことをセカンドブランドでやってほしい」と言っているので、引き続き“ならでは”の取り組みを模索中だと思います。

WWD:オープンから1カ月の商況は?

岡村:好調ですね。お客さまの約半数が地元の方で、狙い通りに進んでいます。新客の大半が、「『ミンクス』は以前から知っていて、それが地元にできたから来た」という理由で来店してくれています。あと、お客さまの中には地元の美容師の方も多いようです。1カ月足らずで、予約サイトに70件以上の口コミが集まりました。口コミには「待ってました!」「期待以上でした!」といった内容が多く、うれしい限りです。このまま成長していけば、2店舗目の出店も大いに考えられます。「ミンクス」にも「ミンクスプラス」にも、共通して“地域1番店を目指す”という目標があります。これからも、お互いが得たノウハウを共有するなど助け合いながら、ミンクスグループの発展を目指していきたいです。

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カフェも導入した新生「ユニクロ 銀座店」をパトロール! ユニクロ37年の歴史や商品のヒミツを発信

 
 「ユニクロ(UNIQLO)」は、9月17日にリニューアルオープンする東京・銀座のグローバル旗艦店「ユニクロ 銀座店」を公開した。12フロアの各階に、「ユニクロ」の商品やサステナビリティ関連の活動、同社の歴史などを紹介するインスタレーションブースを設置。気づけばわれわれの生活の中に溶け込んでいた「ユニクロ」を、改めてしっかり知ることができる売り場となっている。12階には初のカフェも導入し、オープン前から話題を呼んでいる。

 銀座地区には昨年6月にオープンしたグローバル旗艦店、「ユニクロ トウキョウ(UNIQLO TOKYO)」もある。「『ユニクロ トウキョウ』は商品がたくさん詰まっていて、世界観を感じてもらうにはいい売り場。ただし、商品1点1点についての発信がやや弱い」(広報担当者)。そんな考えから、銀座店はユニクロが打ち出す“LifeWear”1点1点の価値を改めて発信する場としてリニューアルした。

 「ユニクロの服はいつの間にか世の中に浸透していた部分もあると思う。定番商品であっても、それがどんな仕組みなのかを知って着ている方は実はそんなに多くない」と分析。そこで、「ヒートテック」「ウルトラライトダウン」といった看板商品がなぜ暖かいのか、軽いのか、ジーンズ生産の過程ではどのように環境負荷を減らしているのか、「ドライEXポロシャツ」などに使われている再生ペットボトル繊維はどう作られるのかといったことを、アートや理科の実験風など、あの手この手のインスタレーションで発信している。「3Dニット」のインスタレーションでは、島精機製作所の「ホールガーメント」編み機を持ち込み、生産風景を実演。文字だけではなかなか分からない“無縫製ニット”がどんなものかを実感できる。

「ユニクロ」×「セオリー」コラボも
先行販売

 次のインスタレーションは何だろうとワクワクしながら各階を巡るのは、まるでさまざまなコンテンツが詰まった雑誌を読み進めていくかのような、もしくは科学館や博物館を訪ねるような感覚。注目ポイントは非常に多いが、中でも新鮮なのが“LifeWearフロア”と名付けた12階だ。初のカフェ「ユニクロコーヒー」を導入し、「銀座の喫茶店なら一杯1000円以上するところもある」という希少なゲイシャ種のハンドドリップコーヒーを450円というユニクロ価格で提供している。

 12階には創業当時の店の写真やかつてのCM動画、柳井正ファーストリテイリング会長兼社長直筆の創業時のコンセプトシート、今はなき業態「スポクロ」「ファミクロ」のロゴ入りアイテムなどを集めたコーナーもあり、ユニクロ37年の歴史を振り返ることもできる。日本人の定番になったユニクロの歴史を振り返ることは、自然と「このCMのころは自分はこうしていたな」「このロゴの店に親と買い物に行ったな」というように自分のことも振り返ることになって面白い。

 リニューアルオープンの9月17日に合わせて、ウィメンズのインナーウエアで吸水ショーツも発売。また、「ユニクロ」とファーストリテイリング傘下の「セオリー(THEORY)」とのコラボコレクションの一部も、他店での発売(10月1日)に先駆けて17日から販売する。

■「ユニクロ 銀座店」
リニューアルオープン日:9月17日(10時開業予定)
住所:東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ東館1〜12階
売り場面積:計4950平方メートル

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マルタン・マルジェラのドキュメンタリー映画が日本で公開 本人がついに沈黙を破る

 マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)本人を題材にしたドキュメンタリー映画「マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”」(原題:Martin Margiela: In His Own Words)が9月17日から渋谷ホワイトシネクイントやヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国の劇場で順次公開される。上映時間は90分。

 監督を務めるのは、映画「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」(原題:Dries、2016年)など30本以上のドキュメンタリー映画を制作してきたドイツ出身のライナー・ホルツェマー(Reiner Holzemer)。マルジェラはこれまで公の場に姿を見せることもなく取材や撮影を断り続け匿名性を貫いてきたが、ホルツェマーはマルジェラの信頼を勝ち取り、ドキュメンタリーを完成させた。同作では、「このドキュメンタリーのためだけ」という条件のもと、初公表となるドローイングや膨大なメモから、7歳で作ったというバービー人形の服などプライベートの記録を見せ、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)のアシスタント時代やヒット作となった足袋ブーツの誕生、突然の引退まで、これまで一切語ることのなかったキャリアやクリエイティビティについてカメラの前でマルジェラ自身が語る。

 ホルツェマーは、「この映画は単なるサクセス・ストーリーではない。何よりも私にとっては、自らの道を歩み続け、そのポリシーから“不滅”の存在へとなった男のストーリーである。彼は自らの幸せのために、キャリアの絶頂期に辞め、命を削るファッションの世界に背を向けた勇気ある男の物語なのだ」とコメントを寄せた。 

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パリコレは「ルイ・ヴィトン」「シャネル」「ヨウジヤマモト」などがリアルショー 76ブランドが現地発表を計画

 フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、サンディカ)は9月14日、2022年春夏パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)の最終スケジュールを発表した。9月27から10月5日までの9日間に、97ブランドがコレクションを披露する。そのうち、37ブランドがリアルショーを計画。39ブランドは、デジタル発表に加え、現地でのプレゼンテーションを行う。

 ショーを予定しているのは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「シャネル(CHANEL)」「ディオール(DIOR)」「エルメス(HERMES)」「ロエベ(LOEWE)」「ミュウミュウ(MIU MIU)」「バルマン(BALMAIN)」「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」「リック・オウエンス(RICK OWENS)」「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」「アンドレアス・クロンターラー フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド(ANDREAS KRONTHALER FOR VIVIENNE WESTWOOD)「ロク(ROKH)」「コペルニ(COPERNI)」「コシェ(KOCHE)」など。「クロエ(CHLOE)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」「クレージュ(COURREGES)」「ロシャス(ROCHAS)」はそれぞれ、新クリエイティブ・ディレクター就任後初のリアルショーを計画する。

 今季は、「サンローラン(SAINT LAURENT)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」もパリコレのショースケジュールに復帰する。普段はパリメンズで発表している「ラフ シモンズ(RAF SIMONS)」と「ルドヴィック デ サン サーナン(LUDOVIC DE SAINT SERNIN)」「ボッター(BOTTER)」も参加。一方、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」や「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」「ニナ リッチ(NINA RICCI)」は、デジタルのみでの発表を決めた。

 日本ブランドでは「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」のみがパリでのショーを計画。「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」はデジタル発表に加え、現地でのプレゼンテーションを予定する。そのほか、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」「ウジョー(UJOH)」「オーラリー(AURALEE)」「ワタル トミナガ(WATARU TOMINAGA)」がデジタル発表で参加する。「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」や「サカイ(SACAI)」は、今季も参加しないようだ。

 今シーズンの締めくくる10月5日20時(現地時間)からは、4月に新型コロナウイルスが原因で死去した故アルベール・エルバス(Alber Elbaz)氏による「AZファクトリー(AZ FACTORY)」のメモリアルショーが予定されている。同ブランドのアトリエに加え、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)「ルイ・ヴィトン」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターやマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)「ディオール」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクター、デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)「バレンシアガ」アーティスティック・ディレクター、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)「ヴァレンティノ」クリエイティブ・ディレクターら40組以上のデザイナーが故人に敬意を表するルックを制作し、披露する予定だ。

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「無印良品」が東武動物公園にスーパー隣接店舗 新成長戦略の柱

 良品計画は15日、「無印良品」の東武動物公園駅前店(埼玉県宮代町)を16日の開店に先駆けて関係者に公開した。今後の成長戦略の柱にするスーパーマーケット隣接店舗で、並び合う東武ストアと提携する。物販だけでなく、地域活性化に向けたさまざまな取り組みを行う。

 東武鉄道が東武伊勢崎線・東武動物公園駅の西口に建設した商業施設に入る。平屋の建物で売り場面積は1989平方メートル。衣食住の商品を一通りそろえ、中でも冷食やレトルトカレーなどの食品はフルラインナップで展開する。隣接する東武ストアと店内はつながっており、買い回ることができる。東武ストアに合わせて営業時間は朝9時から夜9時までと既存店よりも長い。

 「無印良品」は近年、チェーンストアの枠組みを超えた地域貢献型の小売業を掲げている。出店が決まった3年前から東武鉄道グループ、商圏の宮代町、杉戸町の自治体と共同でフィールドワークに着手し、住民の声や地域の課題を吸い上げてきた。店舗は消費のニーズを満たすだけでなく、農業や地場産業などの地域経済をサポートする場と位置付ける。

 店内には初の試みとして「みんなの台所」と名付けたキッチンと飲食スペースを設けた。地元の農家や飲食業に携わる人たちに貸し出すことで、起業や販促活動をサポートする。開店に合わせて地元の総菜店「あじまんま」と無農薬野菜を栽培する「蛭田農園」が出店する。

 またレンタルスペース「オープンMUJI」では地元の食や工芸品のワークショップを開いたり、地域情報の発信拠点「まちの案内所」では東武動物公園の飼育員が描いた動物のイラストによる商品を紹介したりする。

 良品計画は、店舗前に作られた約1200平方メートルの芝生広場「みんなの広場」の活用事業を東武鉄道から受託した。憩いの場として開放するほか、毎日のラジオ体操や定期的なマルシェなどの催しを同店が地域の住民とともに行う。

「無印良品」は19年4月の野々市店(石川県)を手始めに、スーパーマーケット隣接店舗の出店に着手。7月に発表した中期経営計画では出店拡大の柱に据えた。これまで「無印良品」は都心や大型ショッピンセンターへの出店が大半だったが、消費者の生活圏に近い郊外のスーパーマーケットやホームセンターの隣への出店を重点的に進め、顧客の来店頻度を高める。東武動物公園駅前店は7店目のスーパーマーケット隣接店舗となる。

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「アンリアレイジ」が18年間を振り返るアートブック 表紙に平手友梨奈を起用 

 「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は、ブランドの18年間を振り返るアートブック 「ANREALAGE:A&Z」の“アンリアレイジ スペシャル エディション”(税込7700円)と“リッツォーリ エディション”(同8173円)を発売する。モデルの平手友梨奈を表紙に起用した“アンリアレイジ スペシャル エディション”は「アンリアレイジ」渋谷パルコ店と公式オンラインストアで現在販売中だ。“リッツォーリ エディション”は全国の輸入書籍取り扱い店舗で9月21日に発売する。

 「ANREALAGE:A&Z」は、創設時からブランドを支えてきた写真家の奥山由之をはじめ、藤原新也、レスリー・キー(Leslie Kee)らの写真を掲載する。さらに長谷川祐子・金沢21世紀美術館館長や、アレクサンドレ・サムソン(Alexandre Samson)=パリ市立パレ・ガリエラ服飾美術館キュレーターが寄稿するほか、森永邦彦デザイナーがコレクションに対する思いを綴っている。パリ・コレクション史上初のオンライン参加で、ブランドの原点回帰となったコレクション「HOME(回帰)」を中心に、「LIGHT/SHADOW(光陰)」「GOD IS IN THE DETAILS(細部)」「SHAPE(形)」「COLOR(色)」「INTANGIBLE(無形)」「PERSPECTIVE(視点)」「HISTORY(軌跡)」 の8章立てで構成する。

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「ニューバランス」 × 「ジュンヤ ワタナベ マン」最新コラボは“574”のミッドカット

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、「アイ コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(EYE COMME DES GARCONS JUNYA WATANABE MAN)」とコラボレーションしたスニーカーを、全国の「アイ コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン」取り扱い店舗で9月17日に発売する。

 スニーカーは「ニューバランス」のアイコンモデル“574”をベースに、秋冬シーズンに適したミッドカットモデルに変更した。ソールにはグリップ性に優れたラギッドアウトソールを、履き口にはボアライナーを採用し、アウトドアテイストに仕上げた。また、インソールには両ブランドのロゴを、ヒールタブには“eYe”のロゴをエンボスした。

 カラーはブラック、ホワイト、オフホワイトの3色で、価格は税込2万8600円。サイズはXS(25cm)、S(26cm)、M(27cm)、L(28cm)、XL(29cm)の5サイズをそろえる。

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POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

みなさまこんにちは。

先日著名なフォトグラファーの友人から「ターコイズについて教えて欲しい」と連絡が来て、いよいよ彼も青く美しい扉を開ける日がくるのかと嬉しくなり、一人家で乾杯した中野です。

毎回大好評をいただき、私も楽しみで待ち遠しかったイベントをご紹介します。

9月25日(土)から10月3日(日)まで、ターコイズ&インディアンジュエリーの名店「スカイストーン・トレーディング」の期間限定ストアが銀座本店B1にて開催されます。

 

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<ヤストモ コデラ>のリング。青く美しいネバダ州産のガドバーターコイズを使用。

 

期間中は「スカイストーン・トレーディング」の代表であり、<ヤストモ コデラ>と<スカイ ブルー ホーク>のデザイナーの小寺康友氏が来店、お客様に直接ターコイズの素晴らしさをご紹介します。

私のターコイズとインディアンジュエリーの師匠である小寺さんは、20年前に初めてお会いした時に<ジル サンダー>のカットソーをさらりと着ていて、その時からインディアンジュエリーショップのオーナーなのにこんなお洒落な人いるんだなと思い続けています。最近は<ロエベ>を好んだり<ベルベスト>のジャケットをオーダーされたりする、筋金入りのファッション好きです。だからこそ、似合うジュエリーを提案する際にファッション好きなお客様から信頼いただけるのだなと感じています。

 

今回の銀座本店でご紹介するアイテムを写真多めにご紹介します。

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新作の<ヤストモ コデラ>のネバダ州産 ローンマウンテンターコイズがセットされた、20K YG ハンドメイドチェーンのネックレスとブレスレット

 

まずは毎回イベントのたびにほぼ完売してしまう、ゴールドシリーズのブレスレットやバングルをご紹介します。最初の写真は小寺さんのこだわりが凝縮したハンドメイドのネックレスとバングルです。丸いゴールドワイヤーを切って叩いてつなげる作業をひたすら繰り返すことにより誕生するチェーンは、ひとつひとつ手で叩いてつなげています。ネックレス1本つくるのに5日かかるこちらは、接触面積が少ないことで肌なじみが良く、さらりと身に着けられるつくりになっています。小寺さんの専売特許である硬度がありルックスの良いスペシャルなローンマウンテンターコイズを使用している世界で1つだけのジュエリーです。

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<ヤストモ コデラのゴールドバングルとブレスレット

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内側にはこんなギミックが。バングルのエンド部分のターコイズはアリゾナ産のビズビ―ターコイズ

このように、バングルと重ね付けしても存在感があります。上品ですよね。

Fluted Target Arrows 5dyamonds bangle POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

他にもダイヤモンドをセットしたものや

Classic K22 Owl eyes K18 bangle POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

新作のデザインをゴールドで表現したバングルなど多数ご用意いたします。

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ゴールドのバングルは18K、20K、22Kとデザインによって変えているので、この心地良い重さとしっとりと肌に吸いつく感覚をぜひ体験いただきたいです。全て<ヤストモ コデラ>

 

つづいてリングをご紹介。

<ヤストモ コデラ>といえば、素晴らしいターコイズがセットされたリングが代表作です。写真以外にシルバー台座のシリーズも多数ご用意いたします。

Number eight Pt950 ring POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

1958年に閉山したネバダ州産 ナンバーエイトターコイズの<ヤストモ コデラ>プラチナリング

Lone Mt. K20 ring POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

Lone Mountain K20 ring POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

ローンマウンテンターコイズをセットした<ヤストモ コデラ>の20K YGのリング

艶と光沢感がたまりません。

Roman K20 rings POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

素晴らしいターコイズがセットされた<ヤストモ コデラ>の20K YGのローマリングシリーズ

お子様に継承していけるような存在感のあるリングです。

Lander Blue K20 carved ring POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

ネバダ州産ランダーブルーターコイズがセットされた<ヤストモ コデラ>20K YG エングレービングリング

こちらは繊細な彫りが施され、ターコイズの高さもあって最高なリングです。

 

Lone Mt. Island K18 ring POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

Lone Mt. Island K18 rings POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

ローンマウンテンターコイズをセットした<ヤストモ コデラ>の18K YGのアイランドリング

美しい孤島のように存在感のあり、高さを誇るこのリングシリーズは小寺さんの代表作です。

Lone Mt. Pt950 gold bar ring POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

Lone Mountain Pt950 gold bar ring POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

<ヤストモ コデラ>のローンマウンテンターコイズを使用したプラチナ金継ぎリング

金継ぎをイメージしたこのデザイン、シビれずにはいられません。

Lone Mountain Island rings POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

8 Pt950 8 K20 Roman ring POP UP STORE: SKYSTONE TRADING in GINZA !

 

ターコイズ以外のリングはないの、という方にはこちらがおすすめです。

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<ヤストモ コデラ>のゴールドインクルージョンクォーツリング

水晶にゴールドが混ざるこの美しい石はゴールドにセットすることで輝きを増しています。

 

もちろん「スカイストーン・トレーディング」の秘蔵のコレクションを、今回も特別に銀座本店にご用意いただいています。一部非売展示品もありますが、実物が見れるチャンスはなかなか無い逸品ばかりです。

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某著名コレクターが所有していたホピ族の巨匠チャールズ・ロロマ氏のローンマウンテンネックレス

写真集に掲載されているのでご存じの方もいらっしゃると思いますが、ロロマ氏が生前身に着けていたこのネックレスの実物を今回持参いただきます。ため息が出るほど素晴らしいです。

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ヴィンテージのナンバーエイトターコイズがセットされたバングル

現在と比べて昔のアメリカ人は手首が細かったようで、女性サイズのバングルも色々ご用意していますので、女性の方にもご覧いただきたいです。それぞれが特徴的で素晴らしいナンバーエイトターコイズです。

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70年代の伝説的な鉱脈、ブルーウィンドターコイズのオーナー、リック・エドガー氏が着けていたブルーウィンドターコイズのリング

こんな魅力的で美しいブルーウィンドターコイズはなかなか見れません。鉱山主が実際身に着けていたので当然ですよね。あのエドガー家なのでターコイズ好きな方との話も広がりそうなリングです。興味のある方はぜひ小寺さんにおたずねください。

また、この写真以外にも某著名コレクターから奇跡的に入手したローンマウンテンターコイズシリーズもご紹介いたします。これはマニアックな話なので最後にしましたが、私も写真集でしか見たことがないターコイズの実物が見れるので、楽しみで仕方ありません。

どれも魅力的なジュエリーばかりです。ご来店いただけなくとも、期間中に銀座本店にご連絡いいただきリモートにてご紹介やお買上げもできますので、ぜひお気軽にお問合せください。

 

POP UP STORE:

SKYSTONE TRADING

9/25 SAT. – 10/3 SUN. 銀座本店B1

 

廃棄衣類を紙に再生 循環型社会を目指す「サーキュラー コットン ファクトリー」が始動

 繊維の廃棄物から紙を作り、資源としての活用を目指す循環型プロジェクト「サーキュラー コットン ファクトリー(Circular Cotton Factory 以下、CCF)」が始動した。同プロジェクトは、日本におけるオーガニックコットンの啓発活動に30年にわたって取り組んできたアバンティ(AVANTI)創業者の渡邊智恵子・代表取締役会長が旗振り役となり発足。ほかにもグラフィックデザイナーの福島治と、世界初の多機能快適素材“カバロス(COVEROSS)”を開発したハップ(hap)の鈴木素・代表取締役社長、ファッションブランド「フォーティファイブ・アール(45R)」を運営するフォーティファイブアールピーエムスタジオ(45rpm studio)の中島正樹副社長の3人が参画している。

 CCFによると、日本で年間生産される約28.5億枚の服の半分以上は売れ残り、新品のまま破棄されているという。また、生産工程で発生する繊維クズや店舗での売れ残り衣料、家庭から出る中古衣料などによる繊維廃棄物は世界のゴミの14%を占めるが、繊維のリサイクル率は17.5%と低い。一方で、日本での紙のリサイクル率は67%と割合は高く、渡邊は繊維廃棄物を紙に再生することで間口を広げ、資源を循環させるCCFのシステムを考案した。実現には約2年かかったという。

 その最初の取り組みが、繊維廃棄物を50%以上配合したサーキュラー コットン ペーパー(Circular Cotton Paper 以下、CCP)の開発と事業化だ。会見に登壇した新生紙パルプ商事の花輪年秋氏はCCPについて、「回収された廃棄コットンを原料の50%以上に使用した画期的な紙だ。これまでも廃棄物を混合した紙は数多くあったが、配合率は10%程度、高くて30%だった。50%以上はもはや主原料といえるレベルだ」と評価。今後は、廃棄物の回収方法や回収後の分別、タグやボタンの除去、製紙メーカーの再生技術といった現状の課題を解決しながら、CCPのさらなる品質向上を目指す。

 さらに、CCP普及のための“100プロジェクト”も実施する。CCFの取り組みに賛同し、パートナー会員となった企業や団体のCCP活用例を紹介。100の事例を達成した際は、「洋服で未来(紙)をつくる100 Project」を書籍化する予定だ。現在パートナー会員を募集中で、すでに日本郵便をはじめ、サザビーリーグや和菓子屋の榮太樓總本鋪、久遠チョコレート、統合医療 希望クリニックなど、計27の企業や個人が賛同している。年会費は6万円(月額5000円)。

 9日の会見には、ファッションジャーナリストの生駒芳子氏や日本郵政の増田寛也社長、「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」の皆川明デザイナーも参加。皆川デザイナーは、「産業廃棄物から取り出したコットンを再生コットンではなく紙にして、新しい使い方を模索する取り組みは、他産業や私たちの暮らしにもプラスに働くだろう。ファッション産業の廃棄物自体を減らすことも重要な課題だが、今も大量に残っている廃棄コットンをまずは紙に置き換え、いろいろな産業に役立てることは意義深い。CCFのプロジェクトに期待している」と、ビデオメッセージを寄せた。

 最後に渡邊は、「原料のトレーサビリティー、繊維廃棄物の高い含有率、商品の品質維持を叶えた信頼される紙は、1社だけでやることではなく、仲間と共に作っていくものだと考えている。それぐらい待ったなしの現状が目の前にある。パートナーのみなさまとCCFを盛り上げていきたい」と、思いを語った。CCFは今後、繊維廃棄物配合率70%の和紙の開発をはじめ、繊維から繊維、建材、エネルギーなど、他業界でも活用できる資源を作りだす技術開発を行っていく。

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眼鏡アイヴァンが5つ目のオリジナルブランド「イーファイブ アイヴァン」を12月上旬に発売

 眼鏡企業のアイヴァン(東京、山本典之社長)は、「アイヴァン(EYEVAN)」「アイヴァン 7285」「10 アイヴァン」「アイヴォル(EYEVOL)」に続く第5のオリジナルブランドとして、「イーファイブ アイヴァン(E5 EYEVAN)」を12月上旬に発売する。“メタルシリーズ”と“プラスチックシリーズ”からなる全7型展開で、価格は4万7300円~。

 広報担当者は、「『イーファイブ アイヴァン』は“形態は役割、目的に従う”という生物学の考えに影響を受け、これまでとは全く異なるアプローチでファンクションを追求する。例えばカエルの水かき、花や貝殻などから機能を学ぶ」と話し、同ブランドを構成する5大要素として“実用的であること”“機能が必然であること”“安心して扱えること”“フレシキブルであること”“長く使えること”を挙げる。同時に、着用時にストレスを感じさせないなど、快適かつ豊かな工業製品も標ぼうする。

 12月上旬の発売に先駆けて、9月25日から10月24日まで「アイヴァン 7285 トウキョウ」と「ジ・アイヴァン 京都祇園」でポップアップイベントを行う。

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NIGO®が「ケンゾー」のデザイナーに就任

 「ケンゾー(KENZO)」は9月20日付で、NIGO®「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE® 以下、ベイプ)」創業者をアーティスティック・ディレクターに任命した。ウィメンズ・メンズのデビューコレクションは、来年1月のパリ・ファッション・ウイーク中に発表する。なお、2019年からデザインを率いてきたフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveria Baptista)氏の後任だ。

 1970年生まれのNIGO®(本名は長尾智明)氏は高田賢三「ケンゾー」創業デザイナーと同じ、文化服装学院を卒業。「ケンゾー」がLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下になった1993年にファッションのキャリアをスタートし、同年に「ベイプ」を立ち上げた。フルジップ仕様の“シャーク”フーディーをはじめとするヒットアイテムを生み出し、ストリートウエア界をけん引してきた存在だ。そのほかファレル・ウィリアムス(Pharrel Williams)とストリートウエアブランド「ビリオネア ボーイズ クラブ(BILLIONAIRE BOYS CLUB)」を立ち上げたり、ユニクロの「UT」シリーズのクリエイティブ・ディレクターを務めるなど、幅広く活躍。2010年には「ヒューマン メイド(HUMAN MADE)」を立ち上げ、11年には「ベイプ」をI.Tに売却後、13年に同ブランドを去った。

 シドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ(LVMH FASHION GROUP)会長兼最高経営責任者(CEO)はNIGO®氏が「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」とコラボしたコレクションに感銘を受け、ルイ・ヴィトンのマイケル・バーク(Michael Burke)会長兼CEOに当時、彼を「ケンゾー」のデザイナーに起用することを提案されたという。トレダノ会長兼CEOは「NIGO®氏は長年高田賢三氏を敬ってきた。『ケンゾー』の豊富な知識だけでなく、彼のパーソナリティーやクリエイティビティーは素晴らしい」と評価する。

 NIGO®氏は「高田賢三氏はさまざまな文化に対する理解・知識を通して、オリジナル性に長けたコレクションを手掛けてきた。それは私のクリエイションの哲学にも共通することだ。賢三氏のクラフツマンシップを継承しながら新たな『ケンゾー』を作ることは、30年に渡る私のキャリアにおいて、一番のチャレンジになるだろう」とコメントしている。

 なお、NIGO®氏の就任とともに、新たなCEOにシルヴァン・ブラン(Sylvain Blanc)=アンディズ(UNDIZ)CEOの起用も発表した。ブラン氏は仏百貨店プランタン(PRINTEMPS)でキャリアをスタート後、2010年に高級パティスリー「ユーゴ&ヴィクトール(HUGO & VICTOR)」を立ち上げ、18年から仏下着ブランド「アンディズ」の事業を率いている。10月18日付でケンゾーのCEOに就任する。シルヴィー・コリン(Sylvie Colin)現CEOの後任だ。

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「ランコム」の2021年クリスマスは毎年好評の豪華コフレが登場 人気スキンケアやメイクアップをセット

 「ランコム(LANCOME)」は10月15日、2021年のクリスマスコフレ“ビューティーボックス“(税込2万1450円)を発売する。10月1日から予約を開始する。なお、公式サイトと「アットコスメ ショッピング」では先行して9月24日に予約を開始し、10月1日から販売する。

 同製品はオリジナルのバニティーバックに限定品やベストセラー製品などをセットにしたコフレで、毎年好評を得ている。今年はパリのファッション ブランド「Eli Grita」とのコラボレーションで、バニティーバックやアイシャドウパレットに星のデザインを施した。コフレの内容は、華やかな目元も演出する限定アイシャドウパレット“グリマリングスター アイシャドウ パレット”、“UV エクスペール トーン アップ ローズ”、“ラプソリュ マドモワゼルバーム 010”、“グランディオーズ”、“ブラッシュ スプティル SH 02”の現品のほか、人気スキンケアの試供品サイズ4種、メイクブラシをセットにした。

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「トム フォード」の“光らないところがない”ピカピカルックに心から拍手 地球の裏側からNYコレ鑑賞記 Vol.4

「トム フォード」

・リアルショーをライブ配信
・全42ルック

 トム様!!アナタは、やっぱりスゴいです!
 2022年春夏の「トム フォード(TOM FORD)」を見て、そう呟かずにはいられませんでした。太陽いっぱいのロサンゼルスで暮らし、でも最近はコロナ禍で外出もままならず……。そんな鬱屈した思いが、一気にバクハツしたのでしょうか?コレクションは、光らないところがない(笑)!!色のない洋服が登場しない(嬉)!!そのくらい、ビッカビカでカラフル。ここまで振り切れるのは、「トム フォード」以外にありません。

 ピカピカ光るのは、見るからに肉厚でぜいたくなダッチェスサテンのジャケットやサルエル仕立てのカーゴパンツ、スパンコールを隙間なく敷き詰めたタンクトップ、仕上げに箔プリントを施したようなヘンリーネックのリブニット、そして、ピッカピカに磨いたレザーのジャケットやショートパンツ。パンプスからミニバッグ、ボディバッグにいたるまで、全てがピカピカな上、ゴールドのアクセサリーを「これでもか!」と言わんばかりにジャラジャラ身につけています。ベースのスタイルは90年代のミニマリズムで、実際シンプルなアイテムを重ね着も最小限にまとっただけなのに、なんてゴージャスなのでしょう。

 トム様は、これだけピッカピカなのは、コロナでさらに加速したデジタル・コミュニケーションも一因だと語ります。「人々は、デイタイムにドレスアップすることが少なくなり、ソーシャルメディアのためにドレスアップすることが増えたのではないでしょうか?洋服はますます漫画的なパワーを持ち、私たちの携帯電話の小さなスクリーンにパワーを与える必要があります」と打ち明けます。その是非を問うワケではなく、ただひたすらにその時代を生きる人のために洋服を生み出す。しかも、彼らしく。ロサンゼルスに移り、育児にも励むトム様だからこその、シンプルでナチュラルな考え方が心を打つコレクションです。

「トリー バーチ」

・リアルショーをライブ配信
・全30ルック

 「トリー バーチ(TORY BURCH)」と言えば、春夏は良家の子女っぽい「大草原の小さな家」、秋冬はボヘミアンなイメージでしたが、そのイメージを少し変えてきました。今シーズンは、かなりチャレンジングなシルエットに挑戦。インスピレーション源は、1940年代に活躍したデザイナー、クレア・マッカーデル(Claire McCardell)。ココ・シャネル(Coco Chanel)やマドレーヌ・ヴィオネ(Madeleine Vionnet)と共に、女性を身も心も窮屈だったファッションから解放した偉人です。

 「大草原の小さな家」の面影は、チェックのピクニックワンピースなどから、今季もちゃんと漂っています。でもそこに加えたのは、カラーブロッキングしたリバーシブルのジャージートップスや、ドローコードで調整できるアシンメトリーのトップス、バルーン袖のブルゾンやトレンチコートなど。太めのベルトでウエストマークして、いずれもリラックスムードが漂うものの、そのシルエットは従来の「トリー バーチ」とは一線を画しています。デザイン性は、格段に高まりました。

 屋外でのコレクションは、全30ルック。コロナ前と比べると、1/3~1/4絞り込んだ印象です。でも、それで良いですよね?サンプルでも作りすぎないこと、一度にたくさんのアイデアを発表し続けて枯渇しないことは、業界のサステナブルを高める手段です。数ではなく、クオリティー。そんな意識改革が如実に現れています。

「オーバーコート」

・ヴィジュアルを世界に配信
・全30ルック

 さぁ、この「地球の裏側からNYコレクション鑑賞記」は、私が一番洋服を買っているニューヨーク・ブランド「オーバーコート(OVERCOAT)」で幕を閉じたいと思います。手掛けるのは、本当にたくさんのラグジュアリー&デザイナーズブランドのパターンを手がけてきた大丸隆平さん。そのコートやジャケットのパターンはまさに天才的で、誰が、どんな服を着ていてもジャストフィットするのです(マジで)。
という職人気質なブランドですが、最近はグラフィックデザイナーのピーター・マイルズ(Peter Miles)とコラボレーションして、先行き不透明な時代だからこそ心に染み入るカラフルなカラーパレットも魅力の1つに仲間入り。ピーターとのコラボは22年春夏も継続で、オープンカラーのシャツやパンツ、アノラックは間違いなくコラボのソレです。

 あぁ、早くどんな素材なのか、どんなパターンなのかを確かめるべく、洋服に袖を通してみたい!そんな気持ちでいっぱいです!以上、デジタル取材でもリアル試着への欲望がムクムクと湧き上がってしまったムラカミが、NYの裏側からお伝えしました。

 ウィズ・コロナ生活が始まって早1年半。この間、ファッション・ウイークは必然的にデジタル開催を強いられましたが、「SNSでバズらない」や「バイヤーやメディアが、新しいブランドを探せない」などの課題が露わになりました。そのせいか(!?)、2022年春夏シーズンは「ガマンできない!」と言わんばかりにリアルショーを再開するブランドが続々。この記事にある通り、ニューヨークでは、ほとんどのブランドが何らかの形でリアルイベントを再開します。でも、日本にいる私たちは、未だかつてのような取材が再開できません。そしてブランドのいくつかは、「どうせ日本から人は来ない」と割り切り、現地在住の日本メディアの関係者さえ門前払いだそうです(泣)。「このままでは、イカン!!」。そう思い「WWDJAPAN」は、地球の真裏にある日本から引き続き情報発信。リアルショーの再開に伴いデジタル取材は難しくなりそうですが、ブランドのオウンドメディアやSNS、YouTube、そして米「WWD」の記事を見ながら、ウィズ・コロナ&アフター・コロナのファッションウィークの片鱗を探します。

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桃谷順天館が男性の育休取得をサポート 大阪府「男女いきいき宣言プラス」認定

 化粧品の製造・販売を行う桃谷順天館はこのほど、大阪府の「男女いきいき宣言プラス」認証を7月21日に取得したと発表した。同社における、男女共に取得可能な「不妊治療休暇」や「キャリアチャレンジプラン」、「自己研鑽制度」など時代に合わせた独自制度の導入や取り組みなどが評価された。今後、男性の育休取得のサポートも強化し、男性の育児や家事参入を後押しする。

 これまで同社は、性別に関わらず活躍できる体制づくりに注力してきた。「不妊治療休暇」においては期間の上限設定を設けず、キャリアを諦めることなく男女ともに治療に専念できる制度として導入。さらに、看護休暇でカバーできない中学生未満の子どもがいる社員を対象に年5日取得できる「親子の絆休暇」、上長の許可なく自身が希望する職種にチャレンジができる「キャリアチャレンジプラン」など、ライフステージに合わせて自分らしい働き方が選択できる社内風土を醸成し、社員の活躍をサポートする。

 また8月から、配偶者が妊娠した際の育休取得意向面談の実施や、親になるための心の準備に参考図書の贈呈などを開始した。全社員の理解を深め、男女ともに休暇をとりやすい環境を整える。同社の人事担当者は「女性活躍に注目が集まる中、女性はもちろん性別に関係なく自分らしく生き生きと安心して活躍できる環境整備に取り組んでいる。性別などに関係なく多様性を受け入れ、全ての人が平等に活躍できる環境を整えることで全社員のモチベーションアップにつなげ、各々のキャリア形成に役立ててほしい。引き続き、時代にあった制度の改正や活用の働きかけに注力する」とコメント。

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植物療法の第一人者の森田敦子氏がフェムテック・ウェルネスメディア「ウームラボ」始動

 植物療法やデリケートゾーンケアの普及と社会活動にいち早く取り組んできた森田敦子植物療法士が率いるサンルイ・インターナッショナルは9月16日、フェムテック・ウエルネスメディア「ウームラボ(WOMB LABO)」を立ち上げる。デリケートゾーンのケア製品やバイブレーターなどを扱うセレクトオンラインショップ「ウームラボ オンラインストア(WOMB LABO ONLINE STORE)」もスタートし、自分自身の体を知り、向き合うための知識や情報の発信を通じ“潤うからだ”作りをサポートする。

 同サイトは、女性の美と健康、健やかなセンシュアリティケアを発信するもの。女性のライフステージには初潮や妊娠、出産、更年期、閉経と体の変化が訪れるが、体の仕組みについて知らないことが多いため、問題に直面してから向き合う人が少なくない。そこで、膣まわりをはじめ体内のケア方法、ケアグッズの紹介を通して女性をサポートしていく。

 森田敦子サンルイ・インターナッショナル社長は「『ウームラボ』では症状・疾患などの課題に対する技術アプローチのみならず、女性の体に備わる生理機能の数々を包括してフェムテックと定義する。東峯婦人クリニックの松峯寿美医師・医学博士やパリ第13大学 医薬学部元教授 婦人科専門医のベランジェ―ル=アルナール医師・医学博士など各専門家による記事監修を実施し、信頼性の高い情報を発信する」と語った。

 オンラインストアでは森田社長が手掛けるデリケートゾーン・ボディーケアブランド「アンティームオーガニック(INTIME ORGANIQUE)」や膣トレーニング、サニタリーケア、プレジャーテック、書籍などのアイテムをそろえる。また、「ウームラボ」のスタートに合わせ、シンガポール発人間工学に基づいたバイブレーターメーカー、スマイルメーカーズ(SMILE MAKERS)の日本代理店権を取得し販売する。

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南米発フレグランスメゾン「フエギア1833」から日本限定で月下美人の香りが登場

 アルゼンチン・ブエノスアイレスで誕生したフレグランスメゾン「フエギア1833(FUEGUIA 1833)」は9月16日、新作“ダマ デ ノーチェ(Dama de Noche)”を発売する。今年4月にギンザシックス内にオープンした銀座店限定の香りだ。

 “ダマ デ ノーチェ”は、夜のみに美しい花を咲かせる月下美人をイメージ。艶やかでありながら繊細さもある月下美人の香りは、調香師のジュリアン・べデル(Julien Bedel)が銀座で出会った女性の記憶と重なり、今回銀座店限定にした。ジュリアンはメキシコで体験した月下美人の香りのコンポジションを“レコーティング”し、独自に解釈しながらイランイランやジャスミンなどを用いて再現した。夜の間の数時間にしか咲かない儚さと、品のある美しさを表現した。

 30mLサイズ(税込2万2000円)と100mLサイズ(税込4万4000円)に加え、アルコールなどの溶剤を一切使わず作った濃縮エッセンス“プーラエッセンシア”(8mL、税込3万9600円)が登場する。

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エトロ、新CEOを任命 ドルチェ&ガッバーナの経営陣から

 エトロ(ETRO)は9月9日、新たな最高経営責任者(CEO)にファブリッツォ・カルディナリ(Fabrizio Cardinali)前ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)最高執行責任者(COO)を任命した。年内にはエトロに加わり、正式にCEOに就任する予定。2015年からエトロを率いてきたフランチェスコ・フレスキ(Francesco Freschi)=ジェネラル・マネージャーの後任という形になる。

 イタリア出身のカルディナリ新CEOは、ディーゼル(DIESEL)やリーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS & CO.)で経験を積んだ後、ドルチェ&ガッバーナでマーケティング・ディレクターなどの要職を務めた。12年には、当時コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)の傘下だったランセル(LANCEL)のCEOに就任。13年には、同じくリシュモンが擁するダンヒル(DUNHILL)のCEOに就任した。その後、17年にドルチェ&ガッバーナに戻り、COOを務めている。

 エトロは、1968年にジェローラモ・エトロ(Gerolamo Etro)がテキスタイル会社として創業。80年代にはウエアやライフスタイル分野にも手を広げ、香水やスーツケースも手掛けるようになった。長らく一族経営の企業として知られ、身売りはしないと公言していたが、2021年7月にLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系の投資会社、Lキャタルトン(L CATTERTON)に株式の60%を5億ユーロ(約645億円)で売却した。今回の人事に伴い、エトロ創業者は会長に就任する。

 カルディナリ新CEOは、「アイコニックなファッションブランド『エトロ』の節目というエキサイティングな時期に、同社に加わることができて大変うれしく思っている。『エトロ』ならではのスタイルや高いクラフツマンシップ、その豊かなヘリテージに以前から憧れを抱いてきた。エトロ一族や経営陣、そしてLキャタルトンと協力して顧客層や商品カテゴリーを拡充し、事業をさらに成長させていきたい」と語った。

 「エトロ」は世界の約60カ国におよそ140の直営店を抱えているほか、自社ECを展開。18年の売上高は2億8500万ユーロ(約367億円)で、情報筋によると5000万ユーロ(約64億円)程度の負債があるという。

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扱いやすい“ベージュ”と“ブラック”が登場! 誰でも手軽に毎日使える「N. カラーシャンプー&トリートメント」に新展開

 プロフェッショナルヘアメーカー・ナプラのヘアケアブランド「N.(エヌドット)」の“カラーシャンプー&トリートメント”から9月下旬、新色として“ベージュ”と“ブラック”が登場する。使うたびに少しずつ色みを補い、褪色防止と色持ちアップをかなえるシリーズで、天然由来の補修・保湿成分を配合し、カラーケアだけでなくヘアケアもできる。
 
 新色の“ベージュ”は、ハイトーンカラーの鉄板、ミルクティー系カラーを楽しむ人にぴったりで、“ブラック”はブルーブラック系の暗髪を楽しむ人や、グレイッシュな白髪ぼかしをしている人におすすめできる。

 同ブランドの特徴は、カラーシャンプーとトリートメント、1つのブランドで両方そろえているため、毎日のヘアケアに取り入れやすいこと。既存のカラー“パープル”“シルバー”“ピンク”に新 2色が加わることで、ヘアカラーを楽しむ大半の人に提案できるようになり、「カラシャン&トリでお気に入りのヘアカラーを長く楽しむ」というライフスタイルをさらに広めることができる。

新色は中間色系カラーに
最適な“ベージュ”と
メンズなどの暗髪カラーに
最適な“ブラック”

 今回の新色の“ベージュ”は、中間色系カラーに最適。需要の高いブラウン系やインナーカラーとしても人気のベージュ系に対応している。ナチュラルカラーの人でも使えるため、「これまでカラシャンを使ったことがない」という人にも、バスルームに1本置いておくことをおすすめできる。“ブラック”はメンズなどの暗髪カラーに最適。白髪にも対応しているため、幅広い年齢層におすすめできる。

 毎日の使用でもムラになりにくく、濃く入り過ぎることの少ない絶妙な染料バランス。数種類の保湿成分を配合し、柔らかく滑らかに洗い上げる。ホワイトフローラルをメインに、フルーティーやウッディな香りをブレンドした上品に華やぐ香り。

普段のヘアケアを
少し変えるだけで
カラー後のウキウキ感を
長く楽しめる

 「N.」の“カラーシャンプー&トリートメント”は、以前に美容師さんにすすめられて使用したことがあり、その時も良かったけれど、新色の“ベージュ”は今の私のヘアカラーによりぴったりだと思った。“カラーシャンプー”はダメージ毛でも泡立ちがよく、“カラートリートメント”はしっとりとまとまるので、パサつきやすいのが悩みだった私の髪が、ドライヤーで乾かした後も潤う。ほんの少しずつベージュみを足しながら褪色を緩やかにしてくれる。美容室でヘアカラーをした後のウキウキする気持ちを、普段のヘアケアを少し変えるだけでより長く楽しむことができ、カラーシャンプーの大切さを実感した。今年は、ハイトーンカラーをもっと楽しみたいと思う。

誰でも簡単に毎日使えるから
“初カラシャン”の人にも
提案しやすい

 ハイトーンカラーやダブルカラーなど、ヘアカラーの選択肢が広がり、カラーシャンプーのイメージは金髪向けのいわゆる“ムラシャン”から、ヘアカラーを楽しむ方のマストアイテムへと大きく変化した。ムラサキ以外のカラーバリエーションのニーズも高まり、今秋はトレンドカラーに対応した新2色を発売する。一般的なカラーシャンプーには、“週に1回”や“3日に1回使用”などプラスオンケアとして使うアイテムが多いが、“N. カラーシャンプー&トリートメント”は毎日使用できる染料濃度に調整している。デイリーケアできれいな髪色を長く保つことを目的に、簡単で使いやすく、続けやすい点を大切にしているため、今までカラーケアシャンプーを使ったことがない人にもおすすめしやすい。

トレンドにマッチした
全5色のラインアップ
それぞれこんな人に
おすすめできる

PHOTOS:HIROKI WATANABE
問い合わせ先
ナプラ
0120-189-720

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2021年「メットガラ」のファッションと着用ブランドを一挙紹介 リアーナ&エイサップ・ロッキーやBLACKPINKのROSEら来場

 2021年度「メットガラ(MET GALA)」がニューヨークのメトロポリタン美術館で(Metropolitan Museum)9月13日(現地時間)に開催された。「メットガラ」は同美術館で行われるファッション展覧会のオープニングを飾るイベントで、1995年から催されているがコロナ禍により2020年は中止したため、19年5月以来の開催となる。
 
 9月18日から同美術館でスタートする展示会のテーマ“イン・アメリカ:ア・レキシコン・オブ・ファッション(In America: A Lexicon of Fashion)”にちなみ、「メットガラ」のドレスコードは「アメリカの独立(American Independence)」だ。多くのセレブリティーが華やかなレッドカーペットファッションを披露することで“ファッションの祭典”とも称される同イベントの来場者のファッションを着用ブランドとともに紹介する。

 共同ホストのビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)は、「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」のペールピンクのチュールドレスに、13個の「カルティエ(CARTIER)」のジュエリーを合わせた。ビリーが「ヴォーグ(VOGUE)」5月号表紙で披露して以来継続しているオールドハリウッド的スタイルだ。

 ラッパーのリル・ナズ・X(Lil Nas X)は、レッドカーペットの上で3回も衣装チェンジ。登場時に着用していたゴールドのマントを脱ぎ、騎士のような黄金の甲冑を披露。さらに、クリスタルが輝く全身ボディースーツにチェンジした。3つのルックは全て「ヴェルサーチェ(VERSACE)」が手掛けた。

 BLACKPINKのROSEは、自身がアンバサダーを務める「サンローラン(SAINT LAURENT)」の21-22年秋冬コレクションから、大振りのリボンがアクセントになったブラックのミニドレスで登場。同ブランドのアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)=クリエイティブ・ディレクターが連れ添った。

 キム・カーダシアン(Kim Kardasian)は離婚申請中のカニエ・ウェスト(Kanye West)が「バレンシアガ(BALENCIAGA)」と共同でデザインした全身を黒で覆ったルックで登場した。リアーナ(Rihanna)も「バレンシアガ」を着用して交際中のエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)と来場。エイサップ・ロッキーはカニエのMVを監督するなどの経歴があるデザイナー、イーライ・ラッセル・リネッツ(Eli Russell Linnetz)が手掛けるカリフォルニア発の気鋭ブランド「ERL」のキルトガウンで登場し、後にスーツに衣装チェンジした。

 共同ホストのティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)は、「“チャックテイラー”ほどアメリカらしいものはないよ」と、「コンバース(CONVERSE)」に「ハイダー アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)」を合わせた。詩人のアマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)は自由の女神に着想を得たという「ヴェラ・ウォン(VERA WANG)」のドレスを着用。テニスの大坂なおみ選手は自身のルーツであるハイチと日本のエッセンスを取り入れた「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のカスタムドレスを着用した。

 アマンダ・ゴーマンや大坂なおみ選手といったさまざまな業界から集まったメンバーが共同ホストを務めた今回の「メットガラ」は、より多様な業界の有力人物を招待した。AOCことアレクサンドリア・オカシオ・コルテス(Alexandria Ocasio Cortez)下院議員は“Eat the Rich”ならぬ“Tax the Rich(金持ちに税を負担させよ)”というメッセージがのったドレスを着用。ドレスはファッションデザイナーでアクティビストでもあるオーロラ・ジェームズ(Aurora James)が手掛けた。そのほか体操のシモーネ・バイルズ(Simone Biles)選手や陸上のアリソン・フェリックス(Allyson Felix)選手も来場した。

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男性の肌に確かな自信を 進化を続ける「シセイドウ メン」

 資生堂のプレステージメンズスキンケアブランド「シセイドウ メン(SHISEIDO MEN)」は3月、ブランド初となる大幅リニューアルを実施し、新スキンケア製品やメイクアップラインを加えて新たなスタートを切った。「WWDJAPAN」が百貨店、セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアを対象に、2021年上半期(1〜4月)に売れた商品を調査した「WWDJAPAN 2021上半期ベストコスメ(以下、ベストコスメ)」では、「メンズコスメ」部門において、新製品、総合(既存品含む)の双方でTOP3を独占。近年注目の高まるメンズビューティ市場においても、「シセイドウ メン」は際立った強さを見せている。

新生「シセイドウ メン」を体現
3つの肌悩みにアプローチする美容液

 ベストコスメの新製品部門で1位を獲得したのが、新生「シセイドウ メン」のコアアイテムとなる美容液“アルティミューン(TM) パワライジング コンセントレート”(30ml、税込7700円)だ。「シセイドウ」のベストセラー美容液の名前を冠していることからも、その品質への本気度との自信がうかがえる。

 すこやかな男性肌の鍵となる3つの肌のゆらぎ「ディフェンス」「バランス」「リカバリー」を解明。トリプルツバキGLエキス配合テクノロジー*を搭載し、肌にみずみずしさとしなやかさを与える。洗顔後に塗布するだけで基本的なスキンケアが完了する手軽さも支持されているポイントだ。

※ツバキ種子エキス、ツバキ花エキス。ツバキ葉エキス、グリセリン(保湿)

ベーシックケアを1週間体験できる
トライアルキットが9月に発売

 9月21日に「シセイドウ メン」のスキンケアを約1週間分試せる“ベーシック トライアル キット”(税込1980円)を数量限定で発売する。ニキビのもとになる汚れや皮脂をすっきり洗う洗顔料“フェイス クレンザー”(30g)、洗顔やひげそり後の肌のバリア機能を守り、うるおいを与える“ハイドレーティング ローション”(19ml)、そして“アルティミューン(TM) パワライジング コンセントレート”(5mg)の3つがセットになっており、「シセイドウ メン」の実力を手軽に体感できる。

男性肌と真摯に向き合い研究
自信とエネルギーを与える存在に

 資生堂の男性向け本格スキンケアラインとして2003年に誕生した「シセイドウ メン」。その後、長年にわたり年代・性別ごとの皮膚生理を研究し、過剰な皮脂分泌や乾燥、肌荒れなどの特有の肌悩みへのアプローチを追求し、進化を続けてきた。「男性肌と真摯に向き合う姿勢と、飽くなき研究に裏打ちされた品質」(伊藤成彦・資生堂ジャパンプレステージマーケティング部アシスタントブランドマネージャー)こそ、肌にこだわる男性に支持を得る最大の理由。「シセイドウ メン」は激変する時代の中、未来へ挑戦する男性に確かな自信とエネルギーを与える存在であり続ける。

問い合わせ先
SHISEIDOお客さま窓口
0120-587-289

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熱量の高さが東コレの魅力! 「今週の特集お届け隊」2021年9月13日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は2021年9月13日号からの抜粋です)

美濃島:今回、僕はデジタル取材に専念しましたが、現場からのリポートやSNSなどを見て、東京はエモーションをかき立てるブランドが多いと感じました。

大杉:本当に熱のあるブランドが際立っていました。楽天支援の「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」は新宿御苑の自然の中でブランドらしさが表現できていて、15周年かつユニクロコラボも控えていることもあって、いいタイミングの素敵なショーでした。同じく京急線ジャックした「カラー(KOLOR)」はまさに「東京」らしく、リアルショーの良さが詰まっていました。あとは新人の「リュウノスケオカザキ(RYUNOSUKEOKAZAKI)」。改めてクリエイションの大切さを感じました。

大澤:やはり実際の素材感を見るのは大事だし、リアルショーは感じられるものが多いですよね。僕は「ヨシオクボ(YOSHIOKUBO)」のバックステージ取材が印象に残りました。ショーを行う意味について、久保嘉男さんが「本来服を売るためのものであって、エンタメ性も必要だけど、近くで服を見てもらうことが大事だ」と語っていて、「存在意義を示すためのショーだ」と。熱いなって思いました。

美濃島:いいですね。僕は前回リアルショーでデビューした「コンダクター(EL CONDUCTORH)」が今回デジタルで、短編映画に挑戦したのは野心的だと思いました。日本の新進ブランドが俳優を起用して撮っていて、予算が限られ制約もある中で、手探りではあるけど新しい表現に挑む姿勢に共感しました。

大杉:「ヨシオクボ」は、招待客一人一人に向けてビデオメッセージを作るなど、「おもてなし」を感じました。「コンダクター」も上映会があって、リアルだからできることを追求することでブランドの世界観が伝わってきました。コロナ下で省かれてしまい、忘れかけていたリアルの特別感を再び味わえたシーズンでしたね。

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アパレルの店舗販売に未来はあるのか 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。長引くコロナ禍によってアパレルの店舗販売のあり方が変化を迫られている。デジタルと融合した店舗運営、そして現場の販売員はどうあるべきか。詳細に論じてみた。

 コロナ禍でソーシャルディスタンスが求められる中、さすがにロープレ・コンテストは下火のようだが、代わってSNSの発信力やオンラインの接客、スタイリング提案を競う「スタッフ・オブ・ザ・イヤー」(バニッシュ・スタンダード主催)が盛り上がった。

 店舗販売の1人当たり売り上げがEC(ネット通販)の10分の1ほどに過ぎない以上、店舗はD2CのショールームかAI(人工知能)仕掛けの無人販売に近づいていくしかなく、「販売員」はオンライン(ECやSNS)に活躍の場を求めざるを得ない。そんな現実を直視するなら旧来のロープレ・コンテストは開催の意義が疑わしく、オンラインの接客やスタイリング提案に加え、ライブコマースのチームプレーこそコンテストで競われるべきだろう。アフター・コロナへ、アパレル販売はどう変わっていくのだろうか。

ロープレ・コンテストは「政(祭り事)」

 ロープレ・コンテストは販売員の接客スキル向上を啓蒙するという「建前」の一方、給与水準が低くキャリアアップも限られて採用難が続く販売員にスポットライトを当て、現勤販売員の意欲を高めて新規の応募者も増やしたいという「政(祭り事)」の性格が強い。

 ロープレ・コンテストで評価される接客スキルは日常の接客シーンから乖離したスタンドプレーになりがちで、接客スキルの啓蒙としてふさわしいか疑問があるし、売り上げを追求すれば個人プレーではなくチームプレーになる。売り上げを最大化するにはTVショッピング方式のキャスト(販売員)、モデル、ゲストのチームプレーが効果的だが、冷静な選択を逸脱して購買意欲を盛り上げてしまうと返品率が跳ね上がる。

 販売接客は顧客の選択を的確にサポートするのが本質で、購買意欲を盛り上げれば良いというものではない。商品情報や在庫情報に加えて顧客情報(ログインが必要)もつかんでいないと的確なサポートはできないから、人力よりビッグデータ武装のAIの方が優位であることは言うまでもない。

 チーム接客は前世紀の呉服販売で押し込み販売の常套手段とされ、紳士服店でも一時は推奨されたが、ローン返済に苦しむ顧客が続出して「呉服店は怖い」と敬遠されるようになり、今日のコンプライアンスがきちんとした小売業では3人以上での接客は禁止されているはずだ。私も前世紀には多数の「販売マニュアル」作成に関わったが、やはり3人以上での接客は禁止していた。

 3人接客はともかく、アパレル販売では米国の高級店などで見かける販売員とフィッターの連携プレーが効果的だが、販売は個人プレーとして評価されるせいか、セレクト店や高級ブランド店でも研修されることが少なく、スキルを知らない販売員も多い。ロープレ・コンテストもそんな連携プレーを競うならも見応えもあるし、接客スキル向上の啓蒙効果も期待できるのではないか。

オンライン接客やライブコマースへ

 店舗販売での3人接客は押し込み販売を避けるべく禁止すべきとしたが、今日ではTVショッピングのみならずライブコマース(ネット動画販売)でも必須の販売方式となりつつある。

 ライブコマースはソーシャルバイヤー※1.のスマホカメラによるワンオペから始まったが、アングルやフォーカスを固定してのワンオペでは訴求効果に限界があり、ライブコマースがメジャー化するに連れてTVショッピング同様、キャスト、モデル、ゲストの連携プレーをカメラマンがアングルやフォーカスを工夫して撮るようになってきた。TVショッピングのようにキャストやモデルのフォーメーションを変えて動きを強調したり、在庫カウンターを表示して購入をあおるライブコマースが出てきても不思議はない。

 ECは単品(SKU)登録を編集した「サムネイル」ゲートから個別単品の「ささげテンプレート」(後ろはショッピングカート)に誘導する仕組みだから、ささげビジュアルのルック提案だけでは着回し表現に限界があり、さまざまな体形やキャラクターに対応する着こなし・着崩し提案も難しい。ゆえにさまざまな体形やキャラクターの販売スタッフが着回し・着こなし・着崩しを提案するスタッフスタイリングが不可欠だが、個々人のスキルに大差があるのが実情で、ブランドのディレクターやプレス担当がマニュアル化してスキルを指導したり選別して掲載する体制が必要だ。各社公式サイトのスタッフスタイリングを見比べると、そんな体制の有無が透けて見える。

 コロナ禍もあって百貨店や駅ビル・ファッションビルを主力とするアパレルではEC比率が4割、5割も珍しくなくなり、1人当たり売り上げも店舗販売(1600〜4000万円)とEC(数億円)で10倍前後もの格差があるとなれば、販売員啓蒙のコンテストも店舗販売の接客ロープレからオンライン接客やスタッフスタイリング、ライブコマースへと代わっていくのは必然だろう。

※1.ソーシャルバイヤー…海外商品を現地で代理購入してオンラインで国内の消費者に販売する転売ヤー

ECと店舗販売の絶望的格差

 ECの急激なメジャー化と進化でECと店舗販売の顧客利便と販売効率の格差が絶望的に開いていく以上、店舗販売が革命的進化を遂げない限り、コロナが収束してもECが主役で店舗が補足するOMO※2.関係の定着は避けられない。それは販売員1人当たり売り上げのケタ違いの格差を見れば一目瞭然で、ECと人時生産性を競えばAIが運営する無人店舗に近づいていく。美容部員による専門的接客が不可欠とされてきた化粧品販売も、中国ではAIがセルフ選択を支援しオンラインで発注する無人運営に近いショールーム店舗が台頭している。

 そんなショールーム型省人時店舗は同一商品を継続販売するパッケージ商品である化粧品では成り立っても、次々と入れ替わる多数のアイテムとデザインのフィットや着心地が問われるアパレルでは試着用サイズサンプルの取り回しが煩雑で省人時効果が限られ、「ザラ」(サイズサンプル後方配置型)も「ジーユー」(全サイズ陳列型)も実験店舗で止まっている。店受取(英国ではクリック&コレクト、米国ではBOPIS※3.)や店出荷の利便に応えないと売り上げも伸びないから、在庫をそろえてエリアのEC注文に引き当てるOMO店舗を効率的に運営する仕組みを確立するしかない。

 店舗販売のフロントを動かすのは出前フォーメーションと元番地棚割、タグ表示とPOPの「VMD」であり、出前フォーメーションはECの「編集サムネイル」、元番地棚割とタグ表示とPOPはECの「ささげテンプレート」に相当する。店舗販売のバックヤードはPOSと店舗物流、ECのバックヤードは受注カートとフルフィルメント(EC物流)だが、店舗在庫とフルフィルセンター※4.在庫の引き当て連携やクリック&コレクト、ローカル宅配とテザリングなど、両者のバックヤードは連携が加速している。

 ECの「サムネイル」はタグ選択で顧客も瞬時に編集できるが、店舗の出前フォーメーションは物理的な再編集が必要で、店舗側は計画的に運用できても顧客が随意に編集できるはずもない。SKU単品登録を編集する「サムネイル」は着回しのワードローブなど2.5次元的訴求には限界があるが(最近は可能にするプログラムもある)、顧客が随意に編集できる利便に店舗は遠く及ばない。

 出前フォーメーションをECの「サムネイル」編集並みに鮮やかに転換するには、舞台演出の「場ミリ※5.」(アイドルチームのステージを想起して)みたいに元番地からの出前と戻しをアドレス運用する必要があるが、物理的な作業を要するから週サイクルが限界だろう。元番地棚割はタグ表示、POPと合わせて「ささげテンプレート」に相当するが、棚入れとフェイシング管理、フロントへの出前と戻しという物理的作業(マテハン)を要するから、店舗の半身はECのフルフィルセンターに近い。店舗出荷のネットスーパーを想起してもらえば理解できるのではないか。

 店舗の致命的な情報格差がタグ表示とPOPの貧困さで、ECなら「ささげテンプレート」で一覧できる情報が下げタグや洗濯タグに分散して一部しか明記されず、下げタグは意図して隠され、洗濯タグは商品の裏をまさぐって探さないと見つからない。ECなら色・サイズのSKU展開と在庫状況、サイズ別の各部分寸法なども明示されるのに、店舗では販売員に逐一問い合わせるしかない。スタッフスタイリングも購入者レビューも見れず、サイズレコメンドのアプリもないから、手間のかかる試着をしてみるしかない。ECと比べれば不親切で情報が隠され、商品選択に少なからぬ手間を強いられるのが店舗販売の実態だ。

 店舗購入の最も根源的な不便が物流労働と交通費の負担で、コロナ禍のリモートワークや感染リスクで店舗に立ち寄る機会が激減する中、わざわざ出かける不便が露呈した。行き帰りの交通費はECの送料と天秤にかけたくなるし、店舗で棚からピッキングして持ち帰る労働負担に袋代まで請求されては店舗から足が遠のくのも当然だ。

 ターミナルや広域大型施設の店舗は出かけるだけでも少なからぬ労働と交通費を要するからECで済ませたいし、生活圏の店舗もかさ張る買い物を持ち帰る労働がつらければECやネットスーパーに切り替える人が増える。コロナが収束しても昔日の店舗販売が復活することはないだろう。

※2.OMO(Online Merges with Offline)…ネットと店舗の融合を意味し、店舗とFC(ECの出荷センター)の在庫引き当てを連携して全国区宅配とローカル宅配を仕分け、店受け取りや店出荷など顧客利便を高めるリテール戦略

※3.BOPIS(Buy Online Pickup In Store)…ECで注文して店舗で受け取る顧客利便で、米国では駐車場受取のカーブサイド・ピックアップも多い。英国では受取所渡しも含めてC&C(Click&Collect)と言う

※4. フルフィルセンター(FC、Fulfilment Center)…ECなど通販の出荷センターで、棚入れ保管した商品をピッキングして梱包し、仕分けして出荷する。大規模な通販業者ではFCの前に調達商品を物流手順別に仕分けるクロスドッキングセンター(TC)があり、自社で宅配まで仕切る場合はFCで仕分けた荷物を配送地区(郵便番号区分)別に仕分ける多数のパーセルハブ(PC)を配置する

※5.場ミリ…舞台演出で演者の動きを指示する床に表記した番地(センターを0とする)

店舗販売の抜本的「革命」を急げ

 店舗販売の衰退を食い止めるには5点の抜本的「革命」が必須だ。それは(1)情報格差の是正、(2)顧客不便の是正、(3)店舗在庫の拡充、(4)人時生産性の革命的改善、(5)不動産コストの抜本改善、に他ならない。

(1)情報格差の是正

 情報格差は二方向から是正されるべきだ。もっとも容易なのは商品タグへのQRコードの記載で、顧客がスマホのカメラでスキャンすればECサイトの該当商品テンプレートへ飛び、ささげ情報や在庫状況から購入者レビューまで一覧できる。その上で、店舗に在庫がなければ利便性の良い近隣店舗の在庫を取り置くか、ECで発注して店舗で受け取るか宅配してもらうか選択すれば良い。

 もう一つは吊りタグや洗濯タグなどに分散してわざわざ隠されている商品情報をテンプレート化した「ささげタグ」に統合し、アイテムごとに取り付け位 置と形状を統一することだ。加えて、アイテム毎のPOPを電子化して価格だけでなく「ささげ」のキーワードをテロップ表示し、ECのタイムセールと連動してダイナミック・プライシングを訴求したり、ログイン入店した顧客が接近するとレコメンド情報を流すなど、ECとの情報格差を縮める努力を重ねたい。

(2)顧客不便の是正

 自腹を切ってわざわざ来店してくれた顧客に袋代を請求し持ち帰り労働を負担していただくのは心苦しいから、お持ち帰りされるなら紙製のショッピングバッグを無償提供し(ECのダンボール包装は無償)、宅配を望まれるなら当然に無償でお届けする(百貨店は当然のように送料を取るが)。現品は来店店舗在庫を引き当て、修理加工品はローカル拠点店舗在庫を引き当て(修理加工テザリング)、再入荷品はフルフィルセンター経由のスルー仕分け(棚入れとピッキングが不要)とするなど、顧客利便と合理性で引き当てたい。

(3)店舗在庫の拡充

 ECに売り上げが移ればフルフィルセンターに在庫が移り、店舗在庫が薄くなって機会ロスで売り上げがさらに落ち、それがまたECシフトを加速する。この悪循環を止めるにはフルフィルセンターに在庫を積まず店舗在庫を拡充し、ECをローカル化して近隣店舗の在庫を引き当てるしかない。店舗物流に比べるとEC物流は個別分散の宅配となる分、プロセスが複雑でケタ違いに割高になり(人時効率とは逆転する)、C02排出を増やすからサステナブルに逆行する。この課題を解決する決定打はフルフィルセンター出荷を持ち越しのロングテール品やスルー仕分けの受注販売品に限定し、通常展開品は店舗在庫のローカル出荷と店受け取りに転換することだ。「ザラ」が先んじたこの大転換にどうして学ばないのだろうか。

(4)人時生産性の革命的改善

 ECと比べて1ケタ低い店舗販売の人時生産性を革命的に改善しない限り店舗販売の収益性はECに遠く及ばず、ECシフトは止まらない。店舗販売の人時生産性を飛躍的に高めるには店舗規模の拡大や効率的レイアウト、元番地と出前のアドレス運用、RFID (無線電子タグ)による在庫管理の効率化と精算のセルフ化・自動化に加え、出荷段階の物流加工仕分け(バンドリングと皮剥き)による店内マテハン作業量の圧縮が不可欠だ。それらを全て履行して変形労働時間制とレイバーコントロールを駆使したとしても、店舗販売の人件費率は10%弱に抑えるのが限界だろうが、収益性は格段に高まる。

(5)不動産コストの抜本革新

 ターミナルの商業施設では不動産費が売り上げの20%を超え、ハウスカードの決済手数料まで合わせると採算が採れず、郊外の大型ショッピングセタンターでも不動産費の負担は限界に近い。個別交渉では拉致があかないから、開発コストも運営コストも家賃も格段に安いLCC型商業施設※6.に主力を転じ、人時効率の高い大型店舗がEC出荷も担うローカルOMO体制に転ずるしかない。

 それには生活圏の日常消費に応える品ぞろえのエッセンシャルシフトが必須で、肥大する販管費を調達原価の切り下げで補うインフレ経営では到底不可能だ。勤労者の所得が伸び悩み社会負担で手取りの減少が止まらない我が国では一定規模以上のアパレル事業者がインフレ経営を続けるのは不可能で、デフレ経営への転換か事業規模の縮小を選択せざるを得ない。現実に目を背け見たい夢を追うオプティミスティックなインフレ経営は早晩破綻するしかあるまい。

※6.LCC型商業施設…ローコスト運営の商業施設を格安航空会社(Low Cost Career)になぞらえたもので、ローコスト(低家賃)に加えてフリーダム(営業規制が緩い)、オープンエア、ダイレクトパーキングといった要素がそろう

販売員の労働は大切だ!

 ここまで列記した改革や革命は容易に実行できるものばかりではないが、販売員の時給が2000円、3000円だとしたら、経営陣は何をさて置いても必死で遂行するに違いない。これまで店舗販売の非効率や不便が放置されて来たのは、販売員の時給が低く労働の無駄遣いが容認されてきたからであり、一昔前まではECがマイナーで店舗販売の脅威ではなかったからだ。

 ECが主役となって店舗販売の採算が行き詰まり、大量閉店に走るアパレル事業者が少なからず、低報酬が是正されるどころか、非正規雇用を中心に販売員の解雇や雇い止めが広がっており、ロープレ・コンテストなど祭り事をやる状況ではない。「ものづくり」の付加価値を訴求するばかりで、販売労働を使い捨ててきたアパレル業界に反省はないのだろうか。

 販売員の報酬が低位に留まることを前提に改革を先送りして雇用調整に逃げるのではなく、時給が2000円、3000円でも利益を出していける効率的な仕組みに転換すべきで、若者の夢をあおって使い捨てる業界の悪習には終止符を打たねばならない。若者の所得が増えて将来に希望を持てないと、アパレル消費も冷え込んで業界の萎縮が止まらなくなる(もう、そうなって久しいが)。

 社会がサステナブルであるためにはアパレル業界も微力ながら若者の未来を支えるべきで、「販売員の労働は大切だ!」という揺るぎない信念を掲げて改革を急ぐアパレル企業が増えていくことを願うばかりだ。

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経営下手な「木曽路」が千葉の老舗高級焼肉店を買収。珍しく「良い一手」じゃないの

 しゃぶしゃぶ業態を展開する木曽路が新たな戦略を仕掛けた。千葉を中心に30店ほどを要する老舗焼肉店を買収し、次の成長に向けた手を打ってきた。木曽路は高級しゃぶしゃぶ業態としては唯一無二な存在だったが、新業態がことごとくうまくいかなかった。今回の買収は、なかなか良い一手と思える。
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柳井康治取締役に聞く「ユニクロがスポーツに力を入れる理由」 スウェーデン選手団との契約をパリ五輪まで延長

 ユニクロがスポーツを切り口にしたマーケティングや社会貢献に力を入れている。先日は、同社のグローバルブランドアンバサダーを務め、東京2020パラリンピックで金メダルを獲得した車いすテニスの国枝慎吾選手に、ファーストリテイリングと柳井正会長兼社長から報奨金1億円を贈ったことが話題となった。また、東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京大会)期間中に、ユニクロロゴのユニフォーム姿で活躍していたスウェーデン代表選手団の姿を記憶している人も多いだろう。それ以外にも、元サッカー日本代表内田篤人選手を起用した子ども向けサッカー教室などにも協賛している。スポーツ関連の取り組みを増やすことは、ブランド・企業のあり方や商品にどうつながっていくのか。柳井康治ファーストリテイリング取締役に聞いた。

WWD:東京大会ではグローバルブランドアンバサダーの国枝選手やスケートボードの平野歩夢選手の活躍が印象的だった。改めて大会を振り返ると。

柳井康治ファーストリテイリング取締役グループ上席執行役員(以下、柳井):ユニクロは長らく車いすテニスのツアーをサポートしており、国際テニス連盟とパートナーシップを結んでいる。それによってテニス競技だけは会場で観戦する機会があったが、観戦して感じたのは、選手の素晴らしいパフォーマンスは言葉や国境を超えて、人を興奮させたり、感情を揺さぶったりする力があるということ。ボランティアスタッフの方が大会運営を献身的に支えていたことも感動的だった。人が会場に出入りする度に丁寧に挨拶を繰り返していて、日本人として誇らしい気持ちになった。

WWD:スウェーデン選手団には公式ウエアを提供し、イベントなども一緒に行ってきた。大会前には「このプロジェクトを通して社会貢献のあり方を模索する」と柳井取締役は発言していたが、その意図は。

柳井:スウェーデンでは子どもたちにスポーツの楽しさを伝える“ドリームプロジェクト”というイベントを実施し、そこにアスリートにも来てもらっている。スポーツは言葉が通じなくても、障がいがあっても、それを乗り越えてエモーショナルになる瞬間を作り出すことができる。自分ではできなくても、プロのアスリートのすごいプレーを見れば感動や憧れが生まれる。子どもたちのそんな瞬間にユニクロの服が寄り添えるということは、われわれも国境や人種、性別といった差異を越えていけるということ。そこには非常に大きな可能性がある。

WWD:今はファッション小売業であっても、ただ服を売っていればいいという時代ではないということか。

柳井:ファッションの企業かどうかというよりも、何かしらの経済活動をする企業や団体である以上、自分たちの本業だけをやっていればいいということではない。環境問題や紛争などで、今は地球自体が存続できるかどうかというような状況にある。事業活動をする中で環境などには負荷をかけている。だからといって、生きていく以上それをやめるわけにはいかない。事業活動をしていくからこそ、その分地球や社会に貢献もしていく。一見矛盾しているようだが、その両方を成し遂げるために努力することが大切だ。

スウェーデン選手団のウエアはサステナビリティを追求

WWD:スウェーデン代表選手団との取り組みは、19年にパートナーシップ締結が発表された時点では22年の北京冬季大会までの予定だった。それがこの度、24年のパリ大会までの延長されることに決まった。

柳井:スウェーデン代表選手団や関係者とは、東京大会に向けて頻繁にやり取りを重ねてきた。コロナ禍前の19年には現地に行って採寸し、どんな機能が必要かを各競技団体に尋ねて回った。選手からニーズを聞き取るヒアリングセッションも何度も行った。実際に大会が開幕してからも、酷暑を受けて「半袖ではなくノースリーブにしたい」「他の競技の選手がかぶっていた帽子に変えてほしい」といった要望が出て、日々それに対応していた。そうしたやり取りに満足してもらえたことが、延長につながったと思う。

WWD:プロのアスリートに競技用ウエアやユニフォームを提供するという点で、技術的に苦労した部分もあったのでは。

柳井:02年のソルトレイクシティー冬季大会、04年のアテネ大会では日本選手団の公式ユニフォームを手掛けた経験があったし、われわれは普段からユニクログローバルアンバサダーであるアスリート6人と取り組んでいる。各ジャンルの一流選手である6人はウエアに対するこだわりも強く、高いレベルの要求が届く。彼らとやり取りを重ねてきたので、スウェーデン代表選手団から「こんなことまで気にするのか!」といったような要求が届いたということはなかった。例えば、トレーニングによって数ヶ月後に筋肉がどれくらい大きくなるかといったことは、選手よりわれわれの方がよく知っていたりもする。

 そういった中で今回最もチャレンジだと感じたのは、サステナビリティの面だ。スウェーデンオリンピック・パラリンピック委員会は、クオリティ、イノベーションと共にサステナビリティをキーワードとして掲げており、われわれもそれをどう実現するかを考え抜いた。単に再生素材を使えばいいというものではなく、縫製せずにボンディングにすれば布の端切れを減らすことができる。染色や裁断なども含め、総合的にサステナビリティをいかに達成するか。技術的には既に存在しているものだが、それらの組み合わせに腐心した。

WWD:そのようにアスリートの声を反映して生まれたデザインや技術は、ユニクロの日常着にはどう還元されるのか。

柳井:高温多湿の東京大会で快適に過ごすことができ、プレーもできるウエアを追求したことは日常でも役に立つだろう。また、「エアリズム」やスエットなどの既存商品も、トレーニングの際などにスウェーデン選手団に着てもらった。それにより、われわれの通常商品が選手のパフォーマンスを妨げないクオリティだということの証明にもなった。

 東京大会での取り組みに限らず、アンバサダーの声を生かした商品開発も行っている。代表的なのが、プロゴルフのアダム・スコット(Adam Scott)選手と開発した「感動パンツ」だ。薄くて軽くて伸縮性があり、シワにもなりにくいパンツがあれば、オフィスでも出張でもカジュアルシーンでも当然便利だとお客さまに思ってもらえる。「感動パンツ」は、スコット選手が求めたゴルフをしているときにビシっときまって見えて、スイングもしやすく、転戦するときにも畳んで持ち運びがしやすいパンツ、という発想が原点になっている。同様に、平野歩夢選手とは「ハイブリッドダウン」を一緒に作っている。スノーボードで1ミリでも高く飛べて、動きを邪魔せず、暖かいジャケットを追求したら、都会の生活の中でも役に立つアウターになった。

お客さまのことを考えれば、スポーツに対応するのは必然

WWD:スポーツ切り口のマーケティングは、今後も強化していくのか。

柳井:スポーツマーケティングを強化しているというイメージを持っていただくことはありがたいが、われわれはスポーツだけに特化しているわけではない。ユニクロには究極の普段着を意味する“LifeWear”というフィロソフィーがあって、お客さまの24時間365日に寄り添うことを目指している。今の時代は生活の中にスポーツが自然と組み込まれている。だから、お客さまの生活を支えようと考えれば考えるほど、スポーツにも対応することは必然となる。それを分かりやすく伝えるために、テニスならロジャー・フェデラー(Roger Federer)選手や国枝選手、サッカーなら子ども向けサッカー教室を一緒に行っている内田篤人選手と組む、という形になっている。

WWD:スウェーデン代表選手団との契約はパリ大会まで延びたが、日本を含む他国の選手団とも契約する可能性はあるか。

柳井:スウェーデン代表選手団とは、向かっていく先が一緒だったからよいパートナーシップになった。ユニクロだけが取り組みたいと思っても、またその逆でもうまくはいかない。われわれと組みたいと思っていただける内容と、われわれの気持ちが合致すれば、日本に限らずお受けしたい。実際、東京大会でもスウェーデンだけでなく、南スーダンの選手団に公式ウエアとしてユニクロを着ていただいた。南スーダン選手団は群馬・前橋で合宿をしていて、市役所の方からウエアの提供に関してお話をいただき、選手に店頭で商品を選んでもらった。パートナーシップは思いや志が一致することが大事で、それが重なるなら取り組みにつながると思う。

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バーガーキング、21年既に新規27店舗。マックに次いで世界2位、日本で疾走中。

株式会社ビーケージャパンホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ダニエル・リー)が、「バーガーキング」を9月23日(木・祝)の神奈川県横浜市「LICOPA鶴見店」新規出店を皮切りに、9月から11月にかけて、関東・東海・近畿エリアで一挙に6店舗オープンさせる。
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「アジフライ好きですか?」酒場・定食店の「ド定番」ながら、実は意外と人気がない。でも最近話題なのはなぜ?

 「ドムドムハンバーガー」が期間限定で販売したアジフライのハンバーガーが非常に好評だったそうです。大人気のアジフライ専門店も新たに登場しています。もしかして、アジフライは次に流行る揚げ物なのか? だとしたら、なぜ今、アジフライなのか? そして、今後の有望性はいかほどのものなのかを考察してみました。
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「ゲラン」の最高峰フレグランスがリニューアル 下着やシーツ専用の香水も

 「ゲラン(GUERLAIN)」はこのほど、最高峰フレグランス“ラール エ ラ マティエール”シリーズ(全17種、各100mL、各税込4万6200円/各200mL、各税込6万6000円)をリニューアルした。コレクションを彩る11種のアイコニックな香りに加え、4つのフレグランスが新たな名へ生まれ変わり、さらに新しい香りが2種登場する。またこれまで限定で販売していた生地につける香水“レ マティエール コンフィダンシエル”(全4種、各100mL、各税込2万1450円)も登場する。

 2005年にオートパフューマリーという名の下誕生した“ラール エ ラ マティエール”は、世界各地で栽培・厳選された最高峰の原料をぜいたくに採用。最高級の素材を芸術へ昇華させる、「芸術(ラール)と素材(マティエール)」という名のコレクションは、アートにインスパイアされた調香師がありのままの感情を表現した、 美を愛する人へ贈る香りだ。これまで1000種類以上の香りを生み出してきた「ゲラン」を代表する名香で、世界中の香水愛好家から愛用されている。

 今回新登場する香りは、ローズに敬意を表した2種。 フレッシュでテンダーな“ローズ シェリー”はピュアなローズにパウダリーなアーモンドが柔らかさを添える。“サンタルパオロッサ”は、バラの花の香りが情熱的なサンダルウッドを優しく包み込む、ウッディーでパワフルな香り。

 また“レ マティエール コンフィダンシエル”は、プライベートな時間を演出するフレグランス。カシミアのように柔らかく香る“オー デ カシミア”は上着やストールをソフトな香りで包み込む。リネンやタオルに振りまく“オー スクレット”はアーモンドやオレンジブロッサムのフレッシュで優しい香り。“オー デ リ チュニジア”はネロリのフレッシュな香りのベールが絹のシーツのように肌を包み、シーツや枕にスプレーすれば、ミストが疲れた感覚を癒し、優しい眠りへと誘う。ランジェリー専用の香り“オー デ ランジュリー”はまるでレースのように緻密に編み込まれた、エアリーなアイリスとローズの上質なフローラルが、センシュアルに肌に触れる。

 なお今回ボトルのカスタマイゼーションも提供する。ボトルのキャップの上部を飾るプレートは、自由に変えられるようになっている。12種類の定番デザインに加え、レザーやダイヤモンド、刺しゅうなどを施したスペシャルプレートも登場する。さらにボトルネックのコード(紐)も選べるほか、イニシャルやメッセージをボトル本体に刻印することも可能だ。2022年初旬からは、日本国内で製品を購入した人を対象にリフィル販売も開始予定だ。

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森星が新プロジェクト“テフテフ”を始動 日本文化の魅力を世界に発信

 森星が、ファウンダーの一人としてクリエイティブディレクションを担当する新プロジェクト、テフテフ(tefutefu, Inc.)が始動した。地方の伝統工芸や魅力ある文化をサステナブルやダイバーシティーの視点で再編集し、公式サイトを通じて世界に発信する。

 同プロジェクトは、モデルとして海外のさまざまな文化やデザインに触れてきた森が、日本国内にもユニークで素晴らしい文化がたくさんあることに気付き、その魅力を伝えたいという思いから始まったという。

 テフテフでは今後、PROMOTION(日本の文化を世界の多くの人々に伝える)、DISCOVERY(日本の価値ある文化を見つけ出す)、DESIGN(伝統的な工芸技術を活用した新しいプロダクトの開発)、DIRECTION(全国の特色あるアグリカルチャーの違いを生かした商材開発)、RETAIL(国内プロダクトや食材などの販売)、MANAGEMENT(国内プロダクトや食材などの販売 若手作家の育成やインキュベーション事業のサポート)の6つの柱を軸に活動していく。

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「カンサイ ヤマモト」が富士山でランウエイ 「ファッションで人々を元気に」に共鳴するアーティスト・学生も参加

 世界各国で国際交流イベントを手掛けてきた「カンサイ ヤマモト(KANSAI YAMAMOTO)」が、ファッションを軸に元気を届けることを目指した“日本元気プロジェクト2021 世界遺産ランウェイin富士山”のムービーを公開した。富士山の麓にある山梨・富士吉田を舞台に、“世界中の人々が夢に挑戦する姿”をテーマに制作した。(記事最後で動画を視聴可能)

 イベントには、故・山本寛斎の「ファッションは人々を元気にするものである」という思いに共鳴したファッションデザイナーやアーティスト、国内外から選出した服飾学生が参加した。「カンサイ ヤマモト」は、富士吉田の特産品である“先染め織物”を複数組み合わせ、ライムカラーのドローコードをアクセントにしたコートスタイルと、1000ピース以上の古着物をパッチワークして“連帯”を表現したドレスなどを披露。背には富士山のモチーフや羽子板を使ったディテールを載せ、「不二(二つとない)なファッション」(高谷健太クリエイティブディレクター)が人に与えるエネルギーを込めた。全て手縫いのクリエイションが持ち味の「アンチ(ANTI)」は、「あらゆる体制に向かう戦闘服」(山崎良太デザイナー)のようなウエアを用意した。一辺5センチ程度のチェックの生地を縫い付け、その上にカラフルなフリンジやワッペン、ボタン、銃弾のようなコルクのディテールなどを無数にあしらった。デザイナーの小口大輔と瀬戸川裕太をはじめとしたデザインチーム「ヘム(HEMU)」は、工場で使われなくなった生地を集め、身頃を複数重ねたスカートやセットアップに仕立てた。本来は裏地として用いる生地を表地として採用し、「富士吉田の職人が“見えないところにかける思い”を伝えた」。

 そのほか、クリエイティブディレクターの山口壮大が率いる「こりしょう(KORI-SHOW)プロジェクト」や、アーティスト兼デザイナーの串野真也らが参加。学生は、文化服装学院や名古屋ファッション専門学校、エスモード ジャポン、大阪文化服装学院のほか、海外からロンドン・カレッジ・オブ・ファッション(London College of Fashion)と中華女子学院芸術学院卒業生が作品を披露した。

 “日本元気プロジェクト”は、ファッションを軸としたパフォーマンスショーで日本を元気付けるために故・山本が2015年に始動した。毎年開催しており、昨年は“どんな未来も着こなしてやる‼︎”をテーマに、女優の夏木マリや歌舞伎役者の市川右團次らがアーカイブを着こなす映像をオンラインで配信した。

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「オールユアーズ」が着なくなった衣服を循環させる新サービス開始

 アパレルメーカーの「オールユアーズ(ALLYOURS)」は、顧客から着なくなった自社製品を回収し、再販売・再利用する新サービス「環わす(まわす)」を開始した。

 同サービスは、公式サイトの専用フォームに申し込むことで利用できる。着なくなったアイテムを梱包し、同ブランドの回収センターへ発送する仕組みで、アイテムの点数は問わない。同サービスの利用者には、製品の本体価格の20%相当のギフトカードをプレゼントする。

 回収センターに集まった衣類は、同社が適切な修繕を施し、再び販売する。再販売ができないアイテムは、分解処理を行い、陶磁器や衣類、セメントなどほかの製品の原材料に再利用する。同社はこの回収の仕組みを、さまざまな業種やプロダクトに提供する準備を進めている。

 原康人オールユアーズ代表取締役は「作った製品に責任を持つ、という『オールユアーズ』のポリシーを今一度明確にし、拡張させる。誰かが着られなくなってしまったものに再び手を加え、それを求める誰かへまた手渡す。そんな循環を生み出したい」とコメントを寄せた。

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アバターに着せ替え&ユーチューバーGenjiが解説の「N. ハリ」に新時代の到来を痛感 地球の裏側からNYコレ鑑賞記 Vol.3

「トム ブラウン」

・ムービーをSNSなどで公開
・全65ルック

 「トム ブラウン(THOM BROWNE)」がニューヨーク・コレクションにカムバック。パートナーでメトロポリタン美術館の首席キュレーターを務めるアンドリュー・ボルトン(Andrew Bolton)監修の展覧会「In America:A Fashion Lexicon」のお祝いを兼ねているそうです。ちなみに「Lexicon」とは「辞典」という意味。東京・六本木の国立新美術館で開かれていた「ファッション イン ジャパン」を思い出します。今は、自国の歴史を見つめ直す良い機会なのかもしれませんね。

 コレクションの舞台は、庭園でした。ウエストは絞り反対にお尻は大きく膨らんだ、まるで近世の貴婦人のような体型のモデル2人が「トム ブラウン」らしいシャツにネクタイ、ジレ、そしてジャケットという重ね着を模したトロンプルイユ(だまし絵)のワンピース姿で、スーツ地やシルクで作った花々を縫い付けたケープ姿のモデルの合間を歩き回ります。ケープ姿のモデルは一人一人、それを脱ぎ捨ててランウエイをウォーキング。スーツ地だし肩口はスーツ同様の仕立てなので「トム ブラウン」とすぐに理解できますが、驚くほどシンプルなスタイルです。これまでの「トム ブラウン」と言えば、まるで“劇場”のようなストーリーで、彼の頭の中を最大限にデフォルメした“衣装”を見せてくれていた印象ですが、今シーズンは、このコレクションが普通に店頭に並んでいてもおかしくありません。いくつかのトップスは、片方が半袖、もう片方が長袖でしたが、それは美術館が所蔵している古代の彫刻などにインスピレーションを得たのかな?

 もう一つの大きなグループ、グレーのシンプルなセットアップとコントラストを描くカラフルなドレスは、チュールを幾重にも重ねたものでした。よく見ると美術館の彫刻のように、男性の裸体や、その上に被せた「ヴィオネ(VIONNET)」風のドレスのような柄が見えます。これは、チュールにプリントしたのではなく、チュールを幾重にも重ねて描いたものだそう。「ホント!?」と思ってしまうくらい、圧巻の手仕事。でも、女性をコルセットから解放した「ヴィオネ」のようにシンプルです。彼は常々ジェンダーを超越していますが、今回はグレーのトップス&スカートのルックも、カラフルなドレスのスタイルも、男女の区別なく楽しんでいます。

「アリス アンド オリビア」

・ルック写真を世界に配信
・全33ルック

 僕にとってのニューヨーク・コレクションの楽しみの1つは、この「アリス アンド オリビア(ALICE + OLIVIA)」でした。理由は、わかりやすくて“ギャルい”から(笑)。見た瞬間に理解できる“ど直球”のクリエイションと、それゆえのキャッチーな分かりやすさを楽しみながら半年後のお買い物計画を思案するNYガールズに揉まれ、大混雑のプレゼンテーションに決死の覚悟で乗り込むのは、もはやスポーツのようで楽しかったのです(今、あんなに大混雑のプレゼンテーションを開催したら、間違いなく怒られちゃうでしょうねw)。そんな本能に忠実な「アリス アンド オリビア」は今シーズンも、とってもわかりやすく、見た瞬間、元気になれました。

 赤!オレンジ!黄色!緑!そして青!白と黒も入れちゃえ!

 はい、これでコレクションの半分は、説明が終了です(笑)。70年代のレトログラマーなスタイルを、原色一色で、肌も見せながら、もちろんスタイルは抜群によく見えるように工夫しながら楽しんじゃおうよ!というムードに溢れたドレス(スリットが深い!)、ジャケット&スカート(どちらも超マイクロ丈!!)、そして胸元がバックリ開いたドレス(プリーツ多め!!!)がてんこ盛り。「高揚するファッションって、こういうコトだよね?」と改めて感じるのです。虹色、そしてスマイルマークのロングスカートが続き、フィナーレは、花の刺しゅうがまさに百花繚乱でした。

 フレアなハイウエストパンツは、エコフレンドリーな素材仕立て。レザーのスカートは、ビーガンだそう。楽しさを犠牲にすることなく、サステナブルに取り組もうとする心意気も素敵でした。

「N. ハリウッド コンパイル」

・アプリ&YouTubeで配信!?
・全17ルック

 本日のラストは、「N. ハリウッド(N. HOOLYWOOD)」のボーダーレスライン“コンパイル”。専用アプリを開発し、デジタル上でアバターに最新コレクションを着せ替えられちゃう実験的な試みに挑戦です。アプリを立ち上げると現れるのは、(ちょっと人が少ないけれどw)ニューヨークの街並みと裸の男性のアバター。その男性に、2022年春夏の17ルックを自由に着せ替えられるのです。

 最新コレクションをまとったアバターは、画面を操作すると、360度上から下までいろんなアングルから確認できるほか、フードや袖、襟などは、色や柄が変更できます。ってコトは、本物の22年春夏コレクションにも、同じような色違いや柄違いがあるのかな(笑)?

 アプリだけで最新コレクションを理解するのは、正直なかなか難しいところです。逆をいえば、「トップスは大きくて、ボトムスはスリムなのかな~?」とか「ドロップショルダーのアイテム、多め?」とか「ジャケットの袖は、ローゲージのニットなのかな?」なんて想像が膨らみます(笑)。想像が膨らんだアナタは、GenjiさんのYouTubeをご覧ください。このアプリについて色々語り、想像力をさらに掻き立ててくれることでしょう(笑)。Genjiさんは「案件じゃない」と言っていますが(笑)、尾花大輔さんと一緒に盛り上がりながら作った動画であることが伺えます。そんなコラボレーションも含めて、新しい時代へのチャレンジを感じさせてくれました。

 ウィズ・コロナ生活が始まって早1年半。この間、ファッション・ウイークは必然的にデジタル開催を強いられましたが、「SNSでバズらない」や「バイヤーやメディアが、新しいブランドを探せない」などの課題が露わになりました。そのせいか(!?)、2022年春夏シーズンは「ガマンできない!」と言わんばかりにリアルショーを再開するブランドが続々。この記事にある通り、ニューヨークでは、ほとんどのブランドが何らかの形でリアルイベントを再開します。でも、日本にいる私たちは、未だかつてのような取材が再開できません。そしてブランドのいくつかは、「どうせ日本から人は来ない」と割り切り、現地在住の日本メディアの関係者さえ門前払いだそうです(泣)。「このままでは、イカン!!」。そう思い「WWDJAPAN」は、地球の真裏にある日本から引き続き情報発信。リアルショーの再開に伴いデジタル取材は難しくなりそうですが、ブランドのオウンドメディアやSNS、YouTube、そして米「WWD」の記事を見ながら、ウィズ・コロナ&アフター・コロナのファッションウィークの片鱗を探します。

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社会への“弔い”を込めた初のランウエイ 「アポクリファ」飛躍のポテンシャル

 播本鈴二デザイナーが手掛ける「アポクリファ(APOCRYPHA.)」が、2022年春夏コレクションをランウエイショーで披露した。過去にモデルを起用したインスタレーションを行ったことはあるが、ショーはブランド初。フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)が設計した東京・池袋の自由学園・明日館を舞台に、屋外の芝生に椅子を並べて一夜限りのランウエイを演出した。

 シーズンテーマは“THE BOHDI(菩提)”。作家・竹山道雄が、第二次世界大戦中のビルマ(現ミャンマー)で生きる日本兵を描いた作品「ビルマの竪琴(たてごと)」にインスパイアされた。「無理に前を向くのではなく、史実と向き合う姿勢に共感した。ファッションは、明るくポジティブな姿勢を求められがちだけど、パンデミックや紛争などの悲しい現実と史実に目を背けるべきではない。今シーズンは、少し立ち止まりたかった」と播本デザイナー。

 ファーストルックは、僧侶の袈裟姿を彷彿とさせるVネックのプルオーバーと巻きスカートを組み合わせたスタイル。その後、深いオレンジのカラーパレットで統一したジャケットやコート、前合わせをずらしたトップス、腰から肩までをぐるりと巻くワンピースなど、色やディテール、アイテムの組み合わせで、得意とするテーラードに仏教の要素を落とし込んでいく。時折、ふわりとしたレース生地のシャツや透け感のあるオーバーニットも差し込み、暗くなりそうな世界観に軽やかさを添える。

 ショーでは、キリスト教式の葬儀で使われるユリを表現した刺しゅうや、特攻兵を弔う天女をイメージしたグラフィックなど、仏教以外のモチーフも見受けられた。「弔う姿勢は、宗教や国境を越えてあらゆる人が持っている。あえて仏教に絞らず、多様なモチーフを散りばめました」。フィナーレでは合唱隊の歌声を流し、会場は暖かなムードに包まれた。

 ショー終了後、播本デザイナーにランウエイに挑んだ理由を聞くと、意外な言葉が返ってきた。「ルックか、インスタレーションか、ランウエイか、最初はめちゃくちゃ迷っていました。でも、『キディル(KIDILL)』のヒロさん(末安弘明デザイナー)から『ショーやるしかないでしょ。やろうよ』と背中を押されたんです。予算などの課題は山積みでしたが、「『下げる頭はいくらでもある』と、その情熱だけでここまで来ました」。

 播本デザイナーはヨウジヤマモト出身で、パターンの良さや直線的なシルエットが持ち味だ。それに加えて、ショーを通してコレクションの世界感を伝えることにも長けたデザイナーだと感じた。今後もリアルショーを続けて、服と演出、空間に、自らの思いをぶつけて欲しい。

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「オサジ」の2021年ホリデーコレクションは写真家の石田真澄とコラボ 写真から着想を得たネイルカラーなど

 日東電化工業の敏感肌向けコスメブランド「オサジ(OSAJI)」は10月20日、写真家の石田真澄とコラボレーションした “2021 HOLIDAY MAKEUP COLLECTION”を限定発売する。伊勢丹新宿本店ビューティーアポセカリー、三越伊勢丹のEC「ミーコ(meeco)」では10月13日から先行販売する。

 同コレクションは“理想と現実”をテーマに掲げ、「自分らしさ」を問いかけるメイクアップを提案する。製品は、石田真澄が撮り下ろした写真をネイルカラーで表現した“アップリフト ネイルカラー”(全6色、各税込1870円)、目もとに美しいニュアンスの立体感をもたらすブラウンアイシャドウ“ニュアンス アイシャドウパレット Souzouryoku〈想像力〉”(全1種、税込3630円)、チーク、アイシャドウ、リップに使用できるマルチユースクリームカラー“ニュアンス フェイスカラーパレット Kotonoshidai〈ことの次第〉”(全1種、税込3630円)をラインアップ。パッケージは石田真澄の写真を使用した特別デザインとなっている。

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ホテルニューオータニの一室が「ポール&ジョー」一色に ネコ好き垂涎のコスメやルームウエア付き

 ホテルニューオータニは、「ポール&ジョー(PAUL & JOE)」とコラボレーション企画の第2弾となる宿泊プランを12月1日~22年1月4日の期間中に1日1室限定で販売する。予約開始は金・土曜日宿泊分が14日から、平日・日曜宿泊分が10月下旬からとなる。

 同ホテルで「ポール&ジョー」の世界観に包まれたおこもりステイをかなえるコラボレーションプラン“ポール&ジョー ルーム”の第1弾を9〜11月で販売したところ、10日間で3カ月分の予約が完売した。好評だったため、クリスマス仕様の第2弾を1カ月限定で販売する。

 室内はピンクやアイボリーが基調で、ブランドアイコンであるクリエイティブ・ディレクター、ソフィー・メシャリー(Sophie Mechaly)の愛猫のヌネットやジプシーのほか、ブランドを象徴するクリザンテーム(西洋菊の一種)を装飾。壁紙はもちろん、リビングルームのクッションからパウダールームのヘアアイロン、ブラシなどの小物まで「ポール&ジョー」一色となった部屋を用意する。またクリスマス期間限定で特別なクリスマスツリーも設置。東京タワーが見えるロケーションでクリスマスも楽しめる。

 部屋に備えるコスメは「ポール&ジョー ボーテ(PAUL & JOE BEAUTE)」の21 年クリスマスコレクションからピックアップ。サンタ帽をかぶったネコの“リップスティック トリートメント”や赤の口紅“リップスティック リミテッド”、“ラッピング ハンドクリーム”を用意。そのほか、9月1日にリニューアルしたベストセラーの下地“モイスチュアライジング ファンデーション プライマー”やスキンケア(オイル、ローション、クレンジング)は、今回限定でミニサンプルにアップグレードした。これらは専用ポーチとともに持ち帰ることができる。

 オプションとしてパジャマ・スリッパを持ち帰れるプランも扱う。パジャマは要望に応えメンズ用もそろえた。価格は朝食付きが1室5万8000円〜、朝食・パジャマ&スリッパ付きが1室8万2000円〜。いずれも1室2人が利用時の室料で、税金とサービス料込となっている。

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大丸松坂屋は“ニューリッチ”をどう取り込む? 戸賀敬城「J PRIME」編集長に聞く富裕層商売

 大丸松坂屋百貨店は9月15日、2018年にスタートした富裕層向けメディア「J PRIME」を、30〜50代の若年男性富裕層向けに刷新する。新編集長を務めるのは、「メンズクラブ(MEN’S CLUB)」の元編集長で、現在はラグジュアリーブランドや自動車メーカー、セレクトショップなどのコンサルタントを務める戸賀敬城氏だ。歴史的な株高を背景に、コロナ渦中でも“ニューリッチ”と呼ばれるような若年富裕層の高額品消費は非常に活発。消費の二極化が進む中で、百貨店各社にとって富裕層市場は今後ますます重要になる。しかし、ニューリッチのし好や消費様式は旧来の富裕層とは異なる部分も多く、旧来型の外商の仕組みでは彼らの消費をつかみきれないという課題もある。大丸松坂屋は、ニューリッチとどうつながっていくのか。

 「われわれの外商会員データや外商催事に来場されるお客さまの定性データを見ていても、世代交代を感じる。オーナー企業の経営者が若返っていることや、IT関連を中心にコロナの中でも業績好調なベンチャー企業が多いことなどが背景にある」と話すのは、大丸松坂屋で「J PRIME」リニューアルを指揮する永井滋本社営業企画部部長。世代交代に伴い、富裕層の消費も変化している。スーツに代わって「ディオール(DIOR)」や「セリーヌ(CELINE)」などのスニーカーやロゴ入りパーカなどが売れているのはその代表例だ。

 それ以外にも、「コロナもあって、現代アートやスマート家電、ホームジム機器などへのニーズが高まっている」「以前は『食は女性のもの』というイメージがあったが、高級酒やそれに合わせるおつまみ、スイーツへの問い合わせも増えている」といった傾向がニューリッチ男性の消費として浮かび上がっている。時間に余裕があるというかつてのオーナー社長像とは異なり、「ニューリッチは自らバリバリ働いていて非常に忙しい人たち」。デジタルメディアによって、彼らとの接点拡大を目指す。

 従来の「J PRIME」は大丸松坂屋が運営しているとはうたってこなかったが、今後は大丸松坂屋発として打ち出し、ゆくゆくは店頭での集客や売り上げにもつなげていく。時計やファッション、食、アートなど、多ジャンルにわたって情報を網羅できるのも百貨店運営ならではの強みだ。また、例えばジェット機やクルーザー、不動産など、百貨店では扱っていない事柄やモノも、富裕層が欲する情報ならば取り上げていくという。

 富裕層メディアではあるが、「J PRIME」では読者をID登録で囲い込んだり、ECに直結させたりはしない。掲載商品やサービスに興味を持った富裕層は店頭や「大丸・松坂屋アプリ」、同社の外商顧客向けサイト「コネスリーニュ」に送客し、将来的に外商部門につなげていく。「ニューリッチの憧れの存在」という戸賀編集長とも密にアイデアを出し合って、今後は富裕層への物販以外のサービス提供の方向性も探っていくという。


「富裕層の進化に百貨店やブランドが追いついていない」

戸賀敬城/「J PRIME」編集長

 「ちょい悪オヤジ」ブームから約20年が経ち、僕が雑誌編集をしていたころのメイン読者は50〜60代になっている。一方で、30〜40代の富裕層も増えていて、ある高級車メーカーではオーナーの平均年齢が30代半ばというデータもある。「J PRIME」は雑誌と違い、現時点では広告出稿に依らない媒体作りを考えている。だからこそ、純粋に彼ら富裕層を満足させられるコンテンツ作りができる。

 仕事でラグジュアリーブランドや高級車の顧客イベントに参加すると、顧客から「(戸賀氏自身がSNSやブログで発信している)予約の取れないあのレストランに行きたい」などと相談されることが非常に多い。「J PRIME」でも、コロナの収束を見ながらレストランを貸し切るなどしてイベントを行い、そこで出た富裕層の声や要望をそのままコンテンツに反映させていきたい。いわばそこが編集会議の場だ。雑誌編集のノウハウを生かし、商品の背景のストーリーに光を当てて発信することで、売り上げにもつなげられると思っている。

 お金持ちはどんどん進化しているのに、百貨店に限らず、富裕層を対象とする小売りやメーカーの手法がそれに追いついていないとは強く感じる。例えば、顧客向けイベントでいまだに冷えたケータリングフードを出しているブランドがあるが、星付きレストランに行き慣れている顧客はそれでは満足しない。富裕層ビジネスをするうえでは、自社の商品だけでなく他社や他分野もしっかり勉強し、ニューリッチの世界に入っていくようにすべきだ。

 新世代富裕層の増加で、今後伸びると感じる市場はまず車。スポーツカーだけでなく、キャンピングカーやラグジュアリーなミニバンなどへのニーズが拡大するだろう。時計は5大ブランドはまだまだとんでもなく伸びるだろうし、ファッションではよりカルチャー色の強いブランドが支持されるようになる。メンズコスメもここから伸びると思っている。

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「トム フォード」から眩い太陽をイメージしたコレクションが発売 22年春夏ランウエイでも使用されたカラーが登場

 「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は9月17日、メタリックゴールドのパッケージに包まれた“ソレイユ ブルロン コレクション”を発売する。同コレクションは13日(日本時間)に公開された2022年春夏コレクションのバックステージでも使用されたものだ。

 今回登場するのは、発売の度に完売が続出するアイシャドウパレット“アイ カラー クォード”の人気カラー“26 レオパード サン”(税込1万780円)。輝く太陽の金色、オレンジ色の炎、燃えるようなバラをイメージした4色を収めたパレットだ。秋のトレンドメイクはもちろん、どんなシーンにも相応しい目元を演出する。

 そのほかクリーミーな質感と滑らかなつけ心地、ピュアな発色を兼ね備えた“ソレイユ リップカラー(01 インセイシャブル(税込6820円)”、リュクス感のあるベルベットマットな仕上がりの“ソレイユ リップ カラー マット(511 スティール マグノリア”(税込6820円)、唇に潤いを与えつつ、淡いピンク色に彩る“バーム フロスト”(税込6820円)が登場する。さらに同じく金色のパッケージの最新フレグランス“ソレイユ ブルロン”(50mL、税込4万700円)も発売中だ。

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美容家電、ベストセラー人気は継続? マスク後の未来に向けた“スキンケアトレンド”

 前回に続き、コロナ禍2年目の美容意識と「マスク後の世界」に向けたトレンドを予想する第2弾。今回はスキンケアについて、アットコスメのデータ分析を手がけるアイスタイルの原田彩子リサーチプランナーに話を聞いた。社会活動の再開を視野に入れた際、注目されるスキンケアとはどのようなものだろう?

お家時間で人気が高まった「美容家電」は引き続き好調

 外出の機会が減り「お家美容」という言葉が生まれたように、コロナ禍以降、美容アイテムの中でスキンケアカテゴリーは比較的堅調に推移している印象だ。アイスタイルの調査によると、初の緊急事態宣言発出後の2020年5月「スキンケアにかける金額が増えた」と回答した人は、32.5%。同年10月には42.7%、そして21年5月には52.8%と、着実に増加している。

 「外出の機会が減り、自宅でスキンケアにかける時間が増えたこと。またこれまでメイクアップにかけていた費用を、スキンケアに投資する人が増えたことが関係していると考えられます」。

 今後、社会活動が少しずつ元に戻るとしたら、この状況はどう変化するのか?「多くの場合、自由に使えるお金は一定ですから、これまで美容にかけられていたお金と時間は、コロナ禍以前のように交際費やファッションに分散していくと思われます。現在のようなスキンケア熱が継続するかというと、難しいかもしれません」。

 その一方で、一度注力したスキンケアを、いきなり全て止めてしまうことも考え難いという。コロナ禍を通して注目されたのは、肌への効果が期待できる「高機能スキンケア」「美容家電」だが、この流れは続くのではないかと原田リサーチプランナーは予測する。

 「たとえば、21年上半期の@cosmeベストコスメアワードにも選出された「ミーゼ(MYSE)」の“スカルプリフト”は、顔にも頭皮にも使える美容家電です。5万~10万円台の美容家電も登場する中、約3万円と手が届く範囲の価格帯であり、一度購入すれば少なくとも新たな出費は発生しません。『リフトアップが期待できそう』などの口コミからも、投資に値するアイテムと考えられています」。EMSで頭筋や表情筋を刺激し、微弱な振動でこわばりをゆるめ、すっきりとした表情へと導くスカルプリフト。スキンケアは結局のところ消耗品だが、美容家電は長く使い続けられる点も含め、支持されているという。

リポソームに代表される「ベストセラーの進化版」に注目すべき理由

 時間的な側面で考えると、社会活動の再開は「情報を調べる時間が減る」ことを意味している。あれこれ検索したり、製品を比較する余裕がない時に頼りになるのは「すでに評価が確立したベストセラーの進化版」だ。

 「そういう意味でも、この秋30年ぶりに進化を遂げる『コスメデコルテ(DECORTE)』の“リポソーム アドバンスト リペアセラム”は注目されそうです」と、原田リサーチプランナー。1滴に約1兆個配合した“新・多重層バイオリポソーム”は、美容成分のデリバリー機能だけでなく、リポソーム自体がラメラ構造の形成をサポートする新成分。塗布したその日のうちに速やかな保湿感が実感でき、「今すぐに何とかしたい」というニーズにも応えてくれる。

 「プチプラでも、機能性に優れ、プレミアム感がある製品が注目されると思います。たとえばロート製薬『メラノCC(MELANO CC)』の“メラノCC 薬用しみ集中対策 プレミアム美容液”。すでに人気のメラノCC シリーズより少々高い価格設定ですが、3種類のビタミンC誘導体を配合し、シミやニキビ跡に有効とSNSで話題を呼びました。発売直後は入手困難だったと聞いています」。

多様化する働き方の中で、改めて支持される「オールインワン」

 スキンケアにおいて「今すぐに何とかしたい」というニーズは、今後ますます高まると予想される。なぜなら「社会活動が再開すると“これまで以上の忙しさ”を実感する人が増えるからです」と、原田リサーチプランナー。個人的にも、この言葉には深く頷いてしまった。

 職種によって違うため一概に語ることはできないが、コロナ禍以降、一時的に仕事のペースがダウンした人も一定数いるのではないか。そこからコロナ禍以前のスピード感に戻るとしたら、在宅ワークであっても一定のタスクをこなさなければならない。また、家族がいる環境で仕事をするなど、働き方が多様化する中で「これまで以上の忙しさ」を体感する人は、少なくないと思う。「自分にかけられる時間が減ることにより、発生するのが“お手入れの簡素化“です。オールインワンなどシンプルかつ高機能なアイテムが、より注目されると思います。また時間がないからこそ『すぐに効いて欲しい』という短期的なニーズも高まるでしょう」。

 そんなニーズに応えるように、この秋「アスタリフト(ASTALIFT)」から登場したのが“オプミー”だ。分子量が極めて小さく、浸透感に優れた高濃度ピュアコラーゲンと、肌の上にうるおいを抱え込むジェルネットワークの力で、大人の肌でも満足できるオールインワンである。20年3月の富士フイルムの調査では、オールインワンの使用率はすでに美容液に迫りつつあり、特に30~40代の使用率が高いという。もともと仕事や子育てで多忙な世代特有の事情だが、社会活動が再開したら、さらに他の世代にもこの流れが波及するかもしれない。

 新型コロナ収束後の世界がどうなるか、予想するのは難しい。少なくとも以前と全く同じとは考え難く、スキンケアの選び方や使い方にも変化が生じるはずだ。

 「すでにプチプラのアイテムと、高額なアイテムを併用することが当たり前になっていますが、今後もこの傾向は続くでしょう。近年では、ドクターや化粧品分野の研究者など専門家が動画で言及している製品が、信頼の裏付けとなっている印象です。成分や肌への働きについて詳しく知りたいスキンケア分野では、今後動画コンテンツにおける情報発信も、重要になっていくように思います」と分析する。

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ユニクロと「ホワイトマウンテニアリング」コラボは10月15日発売 ダウンとフリースの全9型

 「ユニクロ(UNIQLO)」は、相澤陽介による「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」とのコラボレーション「ユニクロ アンド ホワイトマウンテニアリング(UNIQLO AND WHITE MOUNTAINEERING)」の発売日が10月15日だと発表した。ダウンアウターとフリースという「ユニクロ」の代名詞アイテムに絞り、メンズ、ウィメンズ、キッズで計9型を企画。相澤らしいユーティリティーやアウトドアウエアの要素を反映している。国内ユニクロ店舗と公式ECで販売する。

 商品はメンズが4型、ウィメンズが2型、キッズが3型。相澤がキッズウエアを手掛けるのは初めてという。サイズ展開はメンズXS〜4XL、ウィメンズXS〜3XL、キッズ100〜160。「家族全員で着られる」ことを目指し、性別や年齢を問わないデザインやサイズ展開にしている(一部サイズはECのみで販売)。相澤は「アウトドアやスポーツのディテールを、あらゆる人が着るユニクロの“LifeWear”にどう応用するかを考えた。着用時にストレスを感じないパターンやデザインを熟考した」とコメントしている。

 目玉アイテムは、ダウンと中綿を組み合わせた「ハイブリッドダウン」のオーバーサイズパーカ(メンズ1万2900円、ウィメンズ9990円)や、「ウルトラライトダウン」オーバーサイズジャケット(メンズのみ、7990円)。フリースは、メンズで重ね着風に見えるジャケットタイプ(4990円)、ウィメンズでサイドリボン装飾のプルオーバー(2990円)、キッズで裾配色のプルオーバー(1500円)をそろえる。

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「アリス アンド オリビア」2022年春夏ニューヨーク・コレクション

 「アリス アンド オリビア(ALICE + OLIVIA)」が2022年春夏コレクションをニューヨークで発表した。

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