■CELINE HOMME TEEN KNIGHT POEM POP UP STORE
会期:10月9~24日
場所:渋谷パルコ1階 ポップアップスペース The window
住所:渋谷区宇田川町15-1
会期:10月27~11月9日
場所:阪急メンズ大阪1階 メインステージ
住所:大阪市北区角田町7-10
同イニシアチブは、サステナブルな未来のために手を取り合い、より良い行動を開始することを目的とする。「気候レジリエンスの構築」、「資源の保護」、「インクルージョンの促進」という3つの分野を設けてアプローチ。RJCのほか「科学的根拠に基づく目標(Science Based Targets)」などを基にしており、業界全体を巻き込んだ変化を促す。国内外で展開するブランドからディストリビューター、サプライヤーなど、ウォッチ&ジュエリーに関わる全業態を対象に、賛同する企業らを募る。署名した企業やメゾンは、科学的根拠に基づく炭素排出量の削減目標の設定や、定期的に3つの分野での達成状況などを報告する。
「気候変動レジリエンスの構築」の分野では、世界的な平均気温上昇を1.5度に抑える努力を追求する「1.5度目標」をもとに、二酸化炭素排出量の削減や、30年までに「ネットゼロ」の実現を掲げる。ネットゼロは温室効果ガス等の排出量から、吸収量と除去量を差し引いた合計を実質ゼロにすることを目指すこと。「資源の保護」は、自然や生態系への影響を視野に入れてビジネスを営む目標。署名企業は原材料の調達から生物多様性や水源に負担のかからない行動計画を策定することが求められる。最低限のコミットメントとして同イニシアチブが掲げるのが、「インクルージョンの促進」。バリューチェーン全体で包括的であることを念頭に、人権や労働者の権利、採掘慣行などを監査する倫理規範(Code of Practices、COP)認証の取得を2年以内と期限付きで設けた。
ケリングのフランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼CEOの右腕を長年務めるジャン・フランソワ・パル(Jean-Francois Palus)=マネジング・ディレクターも、「ケリングでは、ラグジュアリーは環境や社会の基盤を作る存在であると考えている。地球を守るために必要な変化を起こすことが、業界をけん引する一企業としての責任だと信じている。ウオッチ&ジュエリーの分野でも、テーマを設けて持続可能なゴールを設定し、行動を起こすことが変化を起こす確かな方法であるはずだ」と語った。
その他:事例のその後・社会ができる一例
文化の盗用による炎上が、SNSで留まることなく、行政や企業を動かす事例もある。「キモノ」のケースでは、京都市の門川大作市長が公式に名称変更を訴える公式文書を発表した。メキシコのアレハンドラ・フラウスト・ゲレロ(Alejandra Frausto Guerrero)文化相も、ファッション業界が先住民の文化を尊重する重要性について、「『私たち抜きに、私たちのものを使うな(Nothing from us without us)』ということを推進したいと考えている」と明言。女性たちが育てた「フェムテック」も、男性中心の企業や体制を持つ業界が「今話題となっているから」と安易に利益につなげることも問題視されており、「当事者性」を考えなくてはいけない。