タイ発「パンピューリ」から大麻をイメージした香りが登場

 タイ発のホリスティックウエルネスブランド「パンピューリ(PANPURI)」は10月27日、大麻をイメージした香りのホームコレクション“ボヤージュ オブ キュリオシティーズ ヘイズ オブ グラス”を発売する。キャンドル(260g、税込8800円)とディフューザー(100mL、税込9350円)、エッセンシャルオイル(10mL、税込5500円)をそろえる。伊勢丹新宿本店で同日から開催する香りの祭典「サロン ド パルファン」会期中にはポップアップショップを行う。

 同コレクションは、レモングラスやローズマリー、レモンの皮、スイートバジル、ジュニパーベリー、ブラックペッパーなどを組み合わせ、大麻の香りを表現。大麻はタイで最も古い薬用植物の一つで、ストレスを和らげる効果がある。今回香りだけでなく、気分を高めてストレスを解消し、不安を取り除くとされる大麻の作用も再現した。大麻が多く収穫されるタイ、ラオス、ブルマをまたぐゴールデントライアングル地域をイメージし、亜熱帯の深緑の丘に霧がかったように漂うみずみずしい土の香りが空間を満たす。

 キャンドルはパラフィンを使用せず、天然由来の大豆ワックスを用いた。ディフューザーもシュガービートといった自然抽出のアルコールを使用し、害や刺激となる化学物質を含まない。

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ルミネが10月16、17日に新宿でサステナブルイベント コスメの下取りも

 ルミネは10月16、17日にニュウマン新宿5階ルミネゼロでサステナブルイベント「スマートライフ −新宿で出会う わたしたちの変化−」を開催する。「スノーピーク(SNOW PEAK)」や「無印良品」「エシカルコンビニ(ETHICAL CONVENI)」など11ブランドがサステナブルな商品を販売するほか、「ウカブストア ウカブアパレル(UKABUSTORE UKABUAPPAREL)」による不要な衣類を使ったシルクスクリーン体験や「アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)」による廃棄衣料をアップサイクルしたシートでつくるサコッシュ作りなど3種のワークショップを用意する。

 同イベントでは、コスメの下取りも行う。ファンデーションやコンシーラー、口紅などの不要になった化粧品を回収し、国際社会支援推進会「ワールドギフト」を通じて寄付活動やリユース販売等に役立てる。化粧品1点につきルミネ新宿・ニュウマン新宿で1会計税込3000円以上で使える500円分のショッピングチケット1枚をプレゼントする(1人3点まで)。

 イベント参加にはルミネの公式アプリでの申し込みが必要。当日の空き状況に応じて事前登録なしの当日参加も受け付ける。

 イベント開催に伴い、ルミネ新宿、ニュウマン新宿、ルミネエストの3館で複数のポップアップショップを展開するほか、3館に出店中の対象ショップで、ファッション、ファッション雑貨、ライフスタイルグッズ、コスメ、フードなどサスティナブルな商品を販売中だ(11月11日まで)。

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急遽ショー開催を決めた「ステラ」に、クチュールへの意欲感じる「ジバンシィ」 2022年春夏パリコレの現場から Vol.4

 こんにちは!ヨーロッパ通信員の藪野です。パリコレ終盤になってくると、さすがに疲れが溜まってきて、ホテルに帰ると“バタンキュー”という日が増えていきます。今回は、そんな7、8日目のハイライトをお届け。「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」の会場はフランス共産党本部、「ジバンシィ(GIVENCHY)」は郊外にある巨大なスタジアムと、普段訪れないようなところに行けるのもリアルショーの醍醐味ですね。

10/3 17:00 ANN DEMEULEMEESTER

 「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」は、イタリアのセレクトショップであるアントニオーリ(ANTONIOLI)傘下に入ってから初のランウエイショーを開きました。デジタルで発表した先シーズンに続き、今季もまさに創業者のアンが手掛けていた時代のアイデンティティーをしっかりと受け継いでいる印象です。カラーパレットを黒と白に絞り提案したのは、ジェンダーレスなオーバーサイズのテーラードスーツや、ジレとアームカバーのようなスリーブのセット、ダボっとしたパンツや細身のマキシスカート、大きなハット、そしてインナーには白のタンクトップ。全体を通して、紐を垂らすディテールがポイントになっています。目新しいのはデニムを取り入れたことくらいなのですが、「アン ドゥムルメステール」に求められているのは、まさにこのスタイル。そこには新オーナーの明確なビジョンも見えますし、バイヤーからの評価も高そうです。

20:00 GIVENCHY

 マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)のクリエイティブ・ディレクター就任後初となるリアルショーがようやく開催されました。ショー映像をデジタルで配信した先シーズンも舞台はスタジアムでしたが、今季も会場はパリ郊外にあるラ・デファンス・アリーナ。スタジアムの真ん中に、巨大なドーム状の白いライトで照らされた楕円形のランウエイと客席を設けました。これは、太陽をイメージしたものだそう。ショー開始と共に流れたのは、マシューと親交のあるラッパー、ヤング・サグ(Young Thug)が制作した未発表の新曲。ミュージシャンの衣装からキャリアをスタートし、音楽界とも強いつながりを持つマシューらしいロケーションや演出であると同時に、ディレクション力の高さを感じさせます。

 コレクションはというと、ウィメンズはペプラムやフリルがポイント。クラシックなスーツ地とネオプレンをボンディングしたコンパクトなテーラリングジャケットは、ペプラムや、燕尾服のような背面と中に入れたチュールで構築的なシルエットを作ったり、裾や胸元にアイレットレースのフリルあしらったり。ミニスカートやドレスもカールした裾が軽やかに弾みます。さらに注目すべきは、来年1月に発表予定だというクチュールへの意欲の片鱗が見える、アトリエの技巧を駆使したアイテムです。ブルマのようなショートパンツはオーガンジーとレースを重ねた後にプリーツを施し、ボレロジャケットはさまざまなチュールをふんだんに使って抽象的な柄を表現。プリーツのペプラムやパールをあしらったパステルカラーのオーガンジーやチュールのロングドレスは、まさにクチュールの序章とも言えそうなアイテムです。

 一方、メンズはウィメンズと共通のボンディング素材を使いながらも、ボクシーなテーラリングやパッチポケットのついたベストなどを提案。今季協業したニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ジョシュ・スミス(Josh Smith)のカラフルでややホラーっぽくもある世界観は、ストリート感の強いメンズと相性が良いように感じました。

 また、マシューが今季かなりこだわっていたのが、シューズ。アッパーからソールまでを耐摩耗性素材で仕上げたニットシューズが登場したほか、男女両方に向けたソールとヒールが一体化したクロッグスタイルのブーツやシューズが目を引きました。

10/4 11:00 STELLA MCCARTNEY

 公式スケジュールが発表された段階ではラインアップに入っていなかったのですが、「ステラ マッカートニー」も10日前に急遽ショー開催を決めてパリコレに戻ってきました!ただ、今回の会場はいつものオペラ座ではなく、オスカー・ニーマイヤー(Oscar Niemeyer)が手掛けたフランス共産党本部。ドーム状になった異世界感のあるスペースで、小じんまりしたショーが開催されました。

 今シーズンの着想源は、きのこや菌類が秘める可能性に迫ったドキュメンタリー映画「素晴らしき、きのこの世界(Fantastic Fungi)」。すでに3月にきのこ由来の人工レザー「マイロ(MYLO)」を使った服を発表していましたが、ついに初めて商品化するアイテムとしてバッグ“フレイム マイロ”をランウエイで披露しました。ということで、全体を通して“きのここそ、ファッションの未来である”という概念に根差したオプティミスティックなムードが表現されています。デザインは、揺れるフリンジや、ボディコンシャスなカットアウト、ポップなアクセントカラーで軽やかに。プリントにも、手描きのきのこ柄を採用しています。

 ショー後のバックステージでステラを待っていると、お父様のポール・マッカートニー(Paul McCartney)も登場!2人が話しているところを見ていましたが、本当にナイスな親子でした。その後、ステラにコレクションについて聞くと、「今回のコンセプトは“トランジション(移行)”。だって、私たちの多くは今、まさに移り変わりのときを迎えているでしょう。大きく変化する世界の中で大切なのは、皆にとっての次のフェーズは何か?どうすれば前進できるか?というポジティブなマインド。だから、今季は軽やかなタッチといつもより柔らかなアプローチで、ブランドの未来がどんなものになるかを描いてみようと思った」と語ってくれました。難しくなりがちなサステナビリティを威圧的にではなく、楽しく伝えてくれるステラのコレクションや言葉には、いつも心が動かされます。

おまけ:モデルの移動に変化あり

 「今日のワンコ」は肝心のワンちゃんが見つからず、お休みです。今回はその代わりに、モデルの移動方法に関する小ネタをご紹介。以前のパリコレだと、会場前にバイクのドライバーが待機していて、ショーが終わると人気モデルはそれに乗って移動というのが定番でした。しかし、今回は次のショーまで時間の余裕があるからか、レンタルの電動キックボードや自転車で移動する姿をたびたび目撃。渋滞に巻き込まれることもないし、合理的ですね。

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拍手喝采の「バレンシアガ」に、ミニ丈が新鮮な「ヨウジ ヤマモト」 2022年春夏パリコレの現場から Vol.3

 グーテン・ターク!ヨーロッパ通信員の藪野です。パリコレは10月5日で無事終了し、ベルリンに戻ってきました。週刊紙のコレクション特集第1弾は本日発売になりましたが、まだまだウェブでの現地取材リポートも続きます。今回は、5、6日目に行われた「ロエベ(LOEWE)」「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」「エルメス(HERMES)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」をお届け!残念ながら、パリは天気が崩れ始め、大雨が降ったり止んだり。雨の中のコレクション取材は過酷さを増しますが、会場がどこも屋内だったのが救いでした。

10/1 11:30 LOEWE

 朝からいくつかのアポを済ませ、向かったのは「ロエベ」。コロナ禍にはショー形式から離れ、壁紙や新聞などユニークな方法によるコレクション発表で楽しませてくれたジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)でしたが、その際にもショーへの思いを語っていただけに期待が高まります。会場は、以前の定番だったユネスコ本部から変わり、フランス共和国親衛隊の屋内乗馬練習場。中に入って2階に上がると、そこには白っぽい木で作られた極めてシンプルな空間が広がり、会場内にアートを飾ることも多かったこれまでとの違いを感じました。そして、真ん中に下の階から続く階段があり、どうやらそこからモデルが登場してくるようです。

 ジョナサンは以前から新たなフォルムを探求しているように感じますが、「神経質でサイケデリック、そしてシュールレアリスム的なものを表現したかった」という今季は、自身がフィレンツェで見た、ルネサンス期のマニエリスムの画家ヤコポ・ダ・ポントルモ(Jacopo da Pontormo)の感情的な作品から着想。その世界観に通じる、「ねじれや転換、ゆがみを取り入れた」といい、色使いやドレープのシルエットにもその影響が見られます。 ショーは、コットンジャージーを使ったシンプルなロングドレスからスタート。ただし、骨組みのようなメタルワイヤーで作るウエストや肩の突起が、違和感をもたらします。その後も、ゴールドやシルバーのメタルプレートを組み込んだドレスをはじめ、ちょっと戦隊モノ的にも感じる翼状のケープをあしらったルック、シルク生地をチェーンで吊ったりツイストしたりしてドレープを描く神話上の女神のようなドレスなど、実験的なスタイルがズラリ。「『ロエベ』に入ってから約8年になるけれど、パンデミックを経た今こそ、私たちがどこへ進んでいけるのか、クラフトをどのように再解釈できるのかという新たな領域の開拓にトライするときだと感じた」と話していましたが、スリムなシルエットと、トレンチコートやデニムジャケットといった定番アイテムをベースに、大胆で彫刻的なひねりを加えるというアプローチに目を奪われるコレクションでした。ただ、このまま着ることを考えづらいアイテムが多いのも事実。どのようにコマーシャルピースに落とし込まれているのかが気になります。

 キャッチーなアクセサリーに関しては、エリーさん(ライターの井上エリさん)が写真たっぷりでリポートしてくれているので、こちらをご覧ください!個人的には、新作バッグの“ハンモック ナゲット”を狙っています。

19:00 YOHJI YAMAMOTO

 夕方から一度ホテルに戻って原稿を書いていたら、ショーの開始時間を30分間違えていたことに気づき、大雨の中、急いで「ヨウジ ヤマモト」の会場であるパリ市庁舎へ。ホテルから近くて良かった〜。今回もパリでリアル発表を行う唯一の日本ブランドになりましたが、パンデミックの最中に行われた1年前に比べると、席数も増え、以前のようなショーの雰囲気に戻りました。

 コレクションは、ほんの少しの白とシルバーのペイント、チェック生地の部分使いを除けば、ほぼ黒。「黒」はブランドを象徴するカラーですが、今季はその表現が軽やかです。カットやドレープ、タックを駆使して縦長のシルエットを軸にするのは変わらずですが、「ヨウジ」としては珍しいミニ丈も提案。トレンチコートをアレンジしたドレスも新鮮でした。ラストは、女性が憂いのある声で歌う「イムジン河」が流れる中、クリノリンがあらわになったドラマチックなドレスが登場。モデルがドレスに忍ばせた一輪の黒い花をサプライズで観客にわたすという演出に、グッときました。このシーンは、是非映像でご覧ください!

 ショー会場では日本から来ていた益若つばささんもキャッチ。「黒い服が1番好き」というのは、かなり意外でした〜。パリに来た感想などはこちらの記事でチェックしてくださいね。

10/2 14:30 HERMES

 お迎えの車に乗って向かった「エルメス」のショーの舞台は、パリ中心地から45分ほどの郊外にあるル・ブルジェ空港。かつてはパリ初の本格的な空港として栄え、今はプライベート機の発着などに使われているロケーションです。そこに、長い閉鎖的な生活の中で皆が憧れ、今再び動き出した世界の中で復活しつつある旅への想いを込めました。

 会場となった巨大な格納庫の中に用意されたのは、円形のピラミッド状になった客席。それを囲むようにアーティストのフローラ・モスコヴィチ(Flora Moscovici)による、イエローからブラウンへのグラデーションが美しいアートパネルが何枚も配置されています。ショーが始まると、そのパネルがゆっくりとスライドし、作品とリンクするような美しい色使いのウエアをまとったモデルが登場。中でも、輝く太陽の光をイメージさせる温かみのあるイエローが印象的です。

 コレクションのカギとなるのは、”軽やかさ”。ブランドのキー素材であるレザーは、キャンバス地と合わせたり、四角くカットしたピースをシルクガーゼのアイテムに規則的に縫いつけたり。ラムスキンのジャンプスーツやミニドレス、スムースカーフのビスチェドレスも、薄くなめらかで光沢があり、重苦しさとは無縁です。そこにユーティリティーのムードを加えるのは、ポーチのデザインからヒントを得たというドローストリングのウエストや、”マンジョワール”バッグから着想したアイレットのディテール。足元も、素足またはレザーのソックスと合わせたラバーソールの厚底サンダルで、開放感のあるスタイルを完成させます。

 実は自分を含め、会場にいる観客の半分は自分の席に座ったままだとフィナーレの演出が見えなかったのですが、のちほどデジタルの映像でチェックして、この場所にこだわった理由に納得しました。それは、最後に格納庫の扉が開き、広大な滑走路と空を背景にモデルがズラリと並ぶというもの。今季のキーワードである「希望」にあふれる光景です。そして、そこに飛行機が着陸して、ショーが幕を閉じるという演出。ショーの模様は、世界各地で開かれた上映会で流れたそう。デジタルでもエモーショナルな表現に価値を見出す「エルメス」らしいと感じました。

20:00 BALENCIAGA

 9月のMETガラのレッドカーペットでも話題をさらった「バレンシアガ」ですが、今季のコレクションのタイトルも「レッドカーペット」。あいにくの雨でしたが、会場となったシャトレ劇場前には、映画祭のレッドカーペットさながらのセッティングが用意されていて、周りには人だかりができています。たくさんのフォトグラファーが待ち構える中、「バレンシアガ」のアイテムに身を包んだカーディ・B(Cardi B)らセレブリティーも、エディターなどのゲストも、来場者はカメラマンの前で立ち止まり、まず写真撮影。その模様は、会場内の巨大なスクリーンで生中継されています。

 確かに、チケットには「スクリーニング(上映会)」と書かれていたのですが、なんだかおかしい。実はこれ、レッドカーペットを歩くゲストの中に最新コレクションを着たモデルも混じって登場している、すなわち、それ自体がショーになっているという、まさにデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)らしい一風変わった演出。スクリーン右下に小さくルック番号が表示されると、まだ開始前と思って油断していた観客も気付き始め、拍手が巻き起こります。さらには、レッドカーペットを通り過ぎたモデルたちも他のゲスト同様、観客席に座るので、これまた驚きです。METガラの時と同じく覆面姿のデムナもレッドカーペットを通って会場入りすると、モデルが映ったシーンだけを編集した映像が流れます。ただ、それだけで終わらないのが「バレンシアガ」です。そこからは“本当の上映会”がスタート。人気アニメ「ザ・シンプソンズ(THE SIMPSONS)」とコラボしたオリジナル作品をお披露目しました。これがまた、めちゃくちゃ面白い!上映後は、拍手喝采でした。

 また、今回の“ショー”のモデルの中にはエリオット・ペイジ(Elliot Page)やイザベル・ユペール(Isabell Huppert)といったMETガラで実際に「バレンシアガ」を着用していたセレブの姿も。あれは、今回のイベントに向けた壮大なプロジェクトの序章だったのか!と思わせる仕込み、あっぱれです。

 コレクションの内容はというと、ウエアはオーバーサイズやボックスシルエットのテーラリングやストリートウエア、ドレープやプリーツを施したドレス、そしてドラマチックなボウルガウンといった、お馴染みのスタイル。ただアクセサリーには新たな提案が多く見られました。バッグでは、底がカーブした”アワーグラス”のフォルムを再解釈して、より実用的に仕上げた“XX”や、3つのコンパートメントを備えるチェーンバッグ“トリプレット”が新登場。シューズでは、「クロックス(CROCS)」とのコラボの新作となるサイバーゴスなアイテムや、アイコンバッグのスタッズや紐のデザインを落とし込んだブーツ、タイヤのようなソールを備えるスニーカー、EVA素材を一体成形したメンズシューズなどを揃えています。

おまけ:今日のワンコ

 パリはミラノと違って、ショー会場に犬を連れてきている人が少ない模様。ワンちゃんいないな〜とエリーさんに話していたら、「ザディグ エ ヴォルテール(ZADIG & VOLTAIRE)」で見つけたというデザイナーさんの愛犬の写真を送ってくれました。

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 グーテン・ターク!ヨーロッパ通信員の藪野です。パリコレは10月5日で無事終了し、ベルリンに戻ってきました。週刊紙のコレクション特集第1弾は本日発売になりましたが、まだまだウェブでの現地取材リポートも続きます。今回は、5、6日目に行われた「ロエベ(LOEWE)」「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」「エルメス(HERMES)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」をお届け!残念ながら、パリは天気が崩れ始め、大雨が降ったり止んだり。雨の中のコレクション取材は過酷さを増しますが、会場がどこも屋内だったのが救いでした。

10/1 11:30 LOEWE

 朝からいくつかのアポを済ませ、向かったのは「ロエベ」。コロナ禍にはショー形式から離れ、壁紙や新聞などユニークな方法によるコレクション発表で楽しませてくれたジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)でしたが、その際にもショーへの思いを語っていただけに期待が高まります。会場は、以前の定番だったユネスコ本部から変わり、フランス共和国親衛隊の屋内乗馬練習場。中に入って2階に上がると、そこには白っぽい木で作られた極めてシンプルな空間が広がり、会場内にアートを飾ることも多かったこれまでとの違いを感じました。そして、真ん中に下の階から続く階段があり、どうやらそこからモデルが登場してくるようです。

 ジョナサンは以前から新たなフォルムを探求しているように感じますが、「神経質でサイケデリック、そしてシュールレアリスム的なものを表現したかった」という今季は、自身がフィレンツェで見た、ルネサンス期のマニエリスムの画家ヤコポ・ダ・ポントルモ(Jacopo da Pontormo)の感情的な作品から着想。その世界観に通じる、「ねじれや転換、ゆがみを取り入れた」といい、色使いやドレープのシルエットにもその影響が見られます。 ショーは、コットンジャージーを使ったシンプルなロングドレスからスタート。ただし、骨組みのようなメタルワイヤーで作るウエストや肩の突起が、違和感をもたらします。その後も、ゴールドやシルバーのメタルプレートを組み込んだドレスをはじめ、ちょっと戦隊モノ的にも感じる翼状のケープをあしらったルック、シルク生地をチェーンで吊ったりツイストしたりしてドレープを描く神話上の女神のようなドレスなど、実験的なスタイルがズラリ。「『ロエベ』に入ってから約8年になるけれど、パンデミックを経た今こそ、私たちがどこへ進んでいけるのか、クラフトをどのように再解釈できるのかという新たな領域の開拓にトライするときだと感じた」と話していましたが、スリムなシルエットと、トレンチコートやデニムジャケットといった定番アイテムをベースに、大胆で彫刻的なひねりを加えるというアプローチに目を奪われるコレクションでした。ただ、このまま着ることを考えづらいアイテムが多いのも事実。どのようにコマーシャルピースに落とし込まれているのかが気になります。

 キャッチーなアクセサリーに関しては、エリーさん(ライターの井上エリさん)が写真たっぷりでリポートしてくれているので、こちらをご覧ください!個人的には、新作バッグの“ハンモック ナゲット”を狙っています。

19:00 YOHJI YAMAMOTO

 夕方から一度ホテルに戻って原稿を書いていたら、ショーの開始時間を30分間違えていたことに気づき、大雨の中、急いで「ヨウジ ヤマモト」の会場であるパリ市庁舎へ。ホテルから近くて良かった〜。今回もパリでリアル発表を行う唯一の日本ブランドになりましたが、パンデミックの最中に行われた1年前に比べると、席数も増え、以前のようなショーの雰囲気に戻りました。

 コレクションは、ほんの少しの白とシルバーのペイント、チェック生地の部分使いを除けば、ほぼ黒。「黒」はブランドを象徴するカラーですが、今季はその表現が軽やかです。カットやドレープ、タックを駆使して縦長のシルエットを軸にするのは変わらずですが、「ヨウジ」としては珍しいミニ丈も提案。トレンチコートをアレンジしたドレスも新鮮でした。ラストは、女性が憂いのある声で歌う「イムジン河」が流れる中、クリノリンがあらわになったドラマチックなドレスが登場。モデルがドレスに忍ばせた一輪の黒い花をサプライズで観客にわたすという演出に、グッときました。このシーンは、是非映像でご覧ください!

 ショー会場では日本から来ていた益若つばささんもキャッチ。「黒い服が1番好き」というのは、かなり意外でした〜。パリに来た感想などはこちらの記事でチェックしてくださいね。

10/2 14:30 HERMES

 お迎えの車に乗って向かった「エルメス」のショーの舞台は、パリ中心地から45分ほどの郊外にあるル・ブルジェ空港。かつてはパリ初の本格的な空港として栄え、今はプライベート機の発着などに使われているロケーションです。そこに、長い閉鎖的な生活の中で皆が憧れ、今再び動き出した世界の中で復活しつつある旅への想いを込めました。

 会場となった巨大な格納庫の中に用意されたのは、円形のピラミッド状になった客席。それを囲むようにアーティストのフローラ・モスコヴィチ(Flora Moscovici)による、イエローからブラウンへのグラデーションが美しいアートパネルが何枚も配置されています。ショーが始まると、そのパネルがゆっくりとスライドし、作品とリンクするような美しい色使いのウエアをまとったモデルが登場。中でも、輝く太陽の光をイメージさせる温かみのあるイエローが印象的です。

 コレクションのカギとなるのは、”軽やかさ”。ブランドのキー素材であるレザーは、キャンバス地と合わせたり、四角くカットしたピースをシルクガーゼのアイテムに規則的に縫いつけたり。ラムスキンのジャンプスーツやミニドレス、スムースカーフのビスチェドレスも、薄くなめらかで光沢があり、重苦しさとは無縁です。そこにユーティリティーのムードを加えるのは、ポーチのデザインからヒントを得たというドローストリングのウエストや、”マンジョワール”バッグから着想したアイレットのディテール。足元も、素足またはレザーのソックスと合わせたラバーソールの厚底サンダルで、開放感のあるスタイルを完成させます。

 実は自分を含め、会場にいる観客の半分は自分の席に座ったままだとフィナーレの演出が見えなかったのですが、のちほどデジタルの映像でチェックして、この場所にこだわった理由に納得しました。それは、最後に格納庫の扉が開き、広大な滑走路と空を背景にモデルがズラリと並ぶというもの。今季のキーワードである「希望」にあふれる光景です。そして、そこに飛行機が着陸して、ショーが幕を閉じるという演出。ショーの模様は、世界各地で開かれた上映会で流れたそう。デジタルでもエモーショナルな表現に価値を見出す「エルメス」らしいと感じました。

20:00 BALENCIAGA

 9月のMETガラのレッドカーペットでも話題をさらった「バレンシアガ」ですが、今季のコレクションのタイトルも「レッドカーペット」。あいにくの雨でしたが、会場となったシャトレ劇場前には、映画祭のレッドカーペットさながらのセッティングが用意されていて、周りには人だかりができています。たくさんのフォトグラファーが待ち構える中、「バレンシアガ」のアイテムに身を包んだカーディ・B(Cardi B)らセレブリティーも、エディターなどのゲストも、来場者はカメラマンの前で立ち止まり、まず写真撮影。その模様は、会場内の巨大なスクリーンで生中継されています。

 確かに、チケットには「スクリーニング(上映会)」と書かれていたのですが、なんだかおかしい。実はこれ、レッドカーペットを歩くゲストの中に最新コレクションを着たモデルも混じって登場している、すなわち、それ自体がショーになっているという、まさにデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)らしい一風変わった演出。スクリーン右下に小さくルック番号が表示されると、まだ開始前と思って油断していた観客も気付き始め、拍手が巻き起こります。さらには、レッドカーペットを通り過ぎたモデルたちも他のゲスト同様、観客席に座るので、これまた驚きです。METガラの時と同じく覆面姿のデムナもレッドカーペットを通って会場入りすると、モデルが映ったシーンだけを編集した映像が流れます。ただ、それだけで終わらないのが「バレンシアガ」です。そこからは“本当の上映会”がスタート。人気アニメ「ザ・シンプソンズ(THE SIMPSONS)」とコラボしたオリジナル作品をお披露目しました。これがまた、めちゃくちゃ面白い!上映後は、拍手喝采でした。

 また、今回の“ショー”のモデルの中にはエリオット・ペイジ(Elliot Page)やイザベル・ユペール(Isabell Huppert)といったMETガラで実際に「バレンシアガ」を着用していたセレブの姿も。あれは、今回のイベントに向けた壮大なプロジェクトの序章だったのか!と思わせる仕込み、あっぱれです。

 コレクションの内容はというと、ウエアはオーバーサイズやボックスシルエットのテーラリングやストリートウエア、ドレープやプリーツを施したドレス、そしてドラマチックなボウルガウンといった、お馴染みのスタイル。ただアクセサリーには新たな提案が多く見られました。バッグでは、底がカーブした”アワーグラス”のフォルムを再解釈して、より実用的に仕上げた“XX”や、3つのコンパートメントを備えるチェーンバッグ“トリプレット”が新登場。シューズでは、「クロックス(CROCS)」とのコラボの新作となるサイバーゴスなアイテムや、アイコンバッグのスタッズや紐のデザインを落とし込んだブーツ、タイヤのようなソールを備えるスニーカー、EVA素材を一体成形したメンズシューズなどを揃えています。

おまけ:今日のワンコ

 パリはミラノと違って、ショー会場に犬を連れてきている人が少ない模様。ワンちゃんいないな〜とエリーさんに話していたら、「ザディグ エ ヴォルテール(ZADIG & VOLTAIRE)」で見つけたというデザイナーさんの愛犬の写真を送ってくれました。

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ビジネスウエア3.0を定義せよ! 青山商事×「ニューズピックス」のジャケット製作秘話

 青山商事(広島、青山理社長)が、ビジネスニュースメディアの「ニューズピックス(NEWSPICKS)」と協業し、リモートワーカー向けのジャケットを製作・販売することは既報の通りだ。ここではキーマン2人に製作秘話や、服以外のサービス展開について聞く。

WWD:まずは、今回のプロジェクトのハブとなった「ニューズピックス クリエーションズ」について簡単に説明いただきたい。

纓田和隆「ニューズピックス クリエーションズ」事業責任者(以下、纓田):「ニューズピックス」のユーザーと企業(青山商事)が共同で商品開発および支援を行うサービスの名称で、コンセプトワーク、マーケティング、プロモーションの各フェーズにおいて、知的でビジネス感度の高い若手ビジネスパーソンが集う「ニューズピックス」のポテンシャルを生かし、“伴走する”ことが役目だ。

WWD:「ニューズピックス」のユーザーについても聞きたい。

纓田:会員数は約600 万人で、20〜30代がボリュームゾーン。男女比は8:2だ。

平松葉月・青山商事リブランディング推進室副室長(以下、平松):この20〜30代こそ、“青山商事が取るべきで、しかし決定的に取れていない”ゾーン!……。

WWD:青山商事は2020年に発表した中期経営計画内で、“「洋服の青山」から「ビジネスの青山」へ”をスローガンに掲げた。

平松:それに合わせて同年7月、「ニューズピックス」内に「シン・シゴト服ラボ」コミュニティーを作り、“ビジネスウエア3.0を定義する”をミッションとした。“ビジネスウエア1.0”が企業や社会が定めた白シャツ&スーツスタイル、“2.0”が政府の働きかけによるクールビズやウォームビズなど。そして、“3.0”が生活者が発信する新たなビジネス着だ。働き方が激変する時代において、“ビジネスウエアとは誰のためのもので、われわれは何を提供すべきなのか?”を再考した。

WWD:「シン・シゴト服ラボ」を構成するメンバーとは?

纓田:約140人が参加し、男女比はおよそ半々だ。

WWD:彼らはあくまでボランティア(無償)でプロジェクトに協力している?

纓田:大変ありがたいことに。プロジェクト始動当初は毎週、現在は隔週でオンライン会議を重ねている。

平松:「リモートワーク下のオンライン会議で何を着る?」といったところからスタートし、「着席が基本になるから、上着の着丈は短めでよいのでは?」「パソコンを操作する際にカチカチと鳴って作業の邪魔になる袖ボタンは無くしては?」など、コミュニティーメンバーの声を反映しながら、リモートワーカーの需要に沿うジャケットに仕上げていった。

WWD:ショールカラーのデザインは意外だった。

平松:男女兼用であることが一因かもしれない。「そもそも襟は要らない」という意見もあったが、それだとどうしてもカーディガンに見えてしまう。そこで王道のノッチドを含め、何パターンかの襟型を見てもらい多数決した。

WWD:2色展開の内の1色が、鮮やかなブルーというのも驚いた。

平松:コロナ禍での進行となったため、ほぼ全てのメンバーがサンプル完成までモニター越しに生地を見ていた。素材調達責任者からは「本当にこれでいいのか?」と何度も念を押されたが、コミュニティーの総意は「ぜひ、この色で」だった。完成したサンプルを見たときは、私も「えっ、こんなに明るい色!?」と驚いたが(笑)、すでにウェブ映えを裏付けた格好でもあり、製品化を進めた。

WWD:クラウドファンディングサービス「マクアケ(MAKUAKE)」で10月5日から予約を受け付けているが、商品到着はいつ?

平松:22年2月だ。さらに4月には一般発売も予定する。

「シン・シゴト服ラボ」はコワーキングスペースも開発

WWD:「洋服の青山」の実店舗を活用したコワーキングスペースの提供も始めている。

平松:外出先からオンライン会議に参加しなくてはならないビジネスパーソンのために、20年10月に「洋服の青山 水道橋東口店」を改装して、約半分のスペースをシェアオフィス事業の「ビー・スマート(BE SMART)」として開業した。

纓田:そして21年7月、「シン・シゴト服ラボ」が主導する形で、この内の2つのブースを改装した。1つは顔色を明るく見せるリングライトや高画質のカメラ、ヘアアイロンなどを備える“ウェブ映え1アップルーム”で、もう1つは作業効率を高める横長のモニターや腰痛をケアするチェアなどを備えた“究極の集中部屋”だ。

WWD:平松副室長は「AIチャットボット スナックママよしこ」も手掛けた、青山商事の改革派筆頭だ。次なるアクションも気になる。

平松:次になすべきは店舗改革だ。どんな装置があれば、「洋服の青山」への来客を増やせるのか?例えば、緊急事態宣言が解除されて出張も復活するはずで、その際の手土産を出張先の「洋服の青山」で受け取れたら?ここで生きるのが、全国に700店舗以上を持つ「洋服の青山」のスケールメリットだ。また、急なミーティング用にスマホに入ったデータを出力して資料化できる場としたり、機密情報を破棄する際のシュレッターを配置することも考えられる。ここでは「洋服の青山」の名前が、安心感となるだろう。改革といっても、白を黒にしたいわけではない。かわゆいところに手の届くサービスを心掛け、チームと共に前進したい。

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「ランバン」親会社が社名変更 伊藤忠との戦略的提携も発表

 「ランバン(LANVIN)」の親会社である中国のフォースン ファッション グループ(FOSUN FASHION GROUP)は、社名をランバン グループ(LANVIN GROUP)に変更した。

 同社はほかにも、オーストリア発のレッグウエアブランド「ウォルフォード(WOLFORD)」、イタリアのメンズウエア「カルーゾ(CARUSO)」、アメリカのウィメンズウエア「セント ジョン(ST. JOHN)」などを擁しており、2021年6月にはイタリアのラグジュアリーシューズブランド「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」を運営するセルジオ ロッシを買収している。

 また、ランバン グループは伊藤忠商事と中国のシューズメーカー、ステラ インターナショナル(STELLA INTERNATIONAL)などと戦略的な提携関係を締結し、1億5000万ドル(約168億円)の資金を調達。取引の詳細は明らかにされていないが、中国の投資会社フォースン インターナショナル(FOSUN INTERNATIONAL)が主要株主であることに変わりはないという。資金調達後の企業価値は10億ドル(約1120億円)以上。

 ジョアン・チェン(Joann Cheng)=ランバン グループ会長は、「当社が擁するブランドの生産は主にヨーロッパで行われているが、今後は最適な生産パートナーをグローバルに探していきたい。また、当社の投資部門は、強いDNAや豊かなヘリテージを持つブランドなどの良い投資先を常に探している」と語った。調達した資金は、アジアやアメリカ市場での事業拡大や、ラグジュアリーブランドの買収などに充てられるという。同氏はまた、将来的には「ランバン」がビューティ市場に参入する可能性があることも示唆した。

 今回、ランバン グループが伊藤忠と提携した目的の一つとして、傘下のブランドを日本市場でさらに成長させたいことが挙げられる。伊藤忠は日本における「ランバン」のライセンス事業を04年から手掛けているほか、日本市場向けのカジュアルブランド「ランバン オン ブルー(LANVIN EN BLEU)」を立ち上げている。一方で、東京・銀座の「ランバン」旗艦店は19年に閉店しており、現在日本に同ブランドの店舗はない状態だ。

 なお、「セルジオ ロッシ」は日本に旗艦店を2店構えているほか、アウトレットやインショップなどを展開。「カルーゾ」と「ウォルフォード」は卸のみとなっている。

 香港を拠点とするステラ インターナショナルは、スポーティーなフットウエアを得意とするメーカーで、取引先には「オフ-ホワイト ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」「プラダ(PRADA)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」などがある。今後は、ランバン グループが擁するブランドのスニーカーなどを手掛けると見られている。

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神崎恵の“365日 日めくりカレンダー”が登場 デジタル版には私物プレゼントに応募できる特典も

 講談社は人気美容家、神崎恵さんの日めくりカレンダー“神崎恵 365日 日めくりカレンダー”(税込3850円)を発売する。受注生産で、予約期間は10月20日頃まで。発売は12月14日頃を予定している。

 これは365日毎日1枚の写真に、1つのポジティブなメッセージを添えたカレンダー。「毎朝ページをめくるたびに『よし、今日も頑張ろう!』と感じてもらえるように」という彼女の思いが込められており、自分をチアアップできるアイテムになっている。

 オールカラーで365日の日めくり式(2022年1月始まり)。登場する洋服や食器、インテリアなどのアイテムはオール私物。写真家・花盛友里さんの撮り下ろしカットのほか、本人によるプライベートショットもある。ファッションや美容だけでなく、食事やインテリア、家族のショットなどオフの姿も満載だ。

 また、22年1月1日からスタートするデジタル版(月額税込495円)も用意。“365日 日めくりカレンダー”に掲載された写真とメッセージにプラスし、神崎さんからの“ちょっと元気、ちょっと前向きになれる文章(お便り)”が指定のメールアドレスに毎朝届く。

 写真で紹介している製品情報やメイクレシピ、コーディネイトのポイントなど、ここでしか見られない情報をプラス。月に1回、私物プレゼントなどに応募できるほか、プライベート感たっぷりの動画も届く。

 デジタル版にはお得な年払い(一括払い)も用意。販売期間は22年1月31日までだが、変更の可能性もある。詳細は“神崎恵カレンダー”公式サイトに記載している。

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神崎恵の“365日 日めくりカレンダー”が登場 デジタル版には私物プレゼントに応募できる特典も

 講談社は人気美容家、神崎恵さんの日めくりカレンダー“神崎恵 365日 日めくりカレンダー”(税込3850円)を発売する。受注生産で、予約期間は10月20日頃まで。発売は12月14日頃を予定している。

 これは365日毎日1枚の写真に、1つのポジティブなメッセージを添えたカレンダー。「毎朝ページをめくるたびに『よし、今日も頑張ろう!』と感じてもらえるように」という彼女の思いが込められており、自分をチアアップできるアイテムになっている。

 オールカラーで365日の日めくり式(2022年1月始まり)。登場する洋服や食器、インテリアなどのアイテムはオール私物。写真家・花盛友里さんの撮り下ろしカットのほか、本人によるプライベートショットもある。ファッションや美容だけでなく、食事やインテリア、家族のショットなどオフの姿も満載だ。

 また、22年1月1日からスタートするデジタル版(月額税込495円)も用意。“365日 日めくりカレンダー”に掲載された写真とメッセージにプラスし、神崎さんからの“ちょっと元気、ちょっと前向きになれる文章(お便り)”が指定のメールアドレスに毎朝届く。

 写真で紹介している製品情報やメイクレシピ、コーディネイトのポイントなど、ここでしか見られない情報をプラス。月に1回、私物プレゼントなどに応募できるほか、プライベート感たっぷりの動画も届く。

 デジタル版にはお得な年払い(一括払い)も用意。販売期間は22年1月31日までだが、変更の可能性もある。詳細は“神崎恵カレンダー”公式サイトに記載している。

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大迫傑が語る東京オリンピックとランニング人生、思い出の一足

 「100点満点の頑張りができた」――日本の男子マラソンをけん引してきた大迫傑が、8月の東京オリンピックで現役を引退した。一時は先頭集団に話されるも、終盤に2人を抜き、6位に入賞。レース後、涙ながらに胸中を語る姿に心を打たれた人も多いだろう。

 そんな大迫が、スポーツ分野で事業を行う新法人I(アイ)を立ち上げた。アメリカやケニアでの単身練習、ユーチューブでの動画発信、大学のエリート選手を集めるトレーニングチーム“シュガーエリート(SUGER ELITE)”の発足など、枠にとらわれない活動で注目を集めてきた彼は、新会社で何を行うのか。複数メディアの合同取材に応じ、夏のレースや競技生活などを振り返った。
 

――東京オリンピックを一言で振り返ると?

大迫傑(以下、大迫):自分の集大成。インタビューで「100%出し切れた」と言った通り、本当に出し切ったレースで、完全燃焼できました。自分を肯定して競技人生を締めくくれたのは、大きな意味があります。

――引退を決めた理由は?

大迫:多くの選手にとって東京オリンピックは特別な大会でした。言い訳を作れない環境に身を置き、オールダイブするのが一番きれいだと思い、このレースでの引退を決めました。去年から一昨年くらいには考えていましたね。競技人生は、追求すればきりがありません。どこかで物語の終わりを作ることが大切だと思います。

――人生の分岐点は?

大迫:アメリカに行ったことですかね。場所はどこでもよかったけど、自分の世界から一歩踏み出せたことが財産になりました。見えてなかったものが見え始めたし、いろんな人と出会い、刺激を受けて、アウトプットできました。「こんなことが日本でできたら楽しいんじゃないか」と、新しく挑戦したいことも見つかりました。(約半年の合宿を行った)ケニアでは、より削ぎ落とされた環境でトレーニングができ、思考がクリアになり、メンタルがシンプルになりました。これは今にも生きています。

――英語は話せた?

大迫:全くしゃべれませんでした。銀行口座を作るのに5〜6回も通ったし、部屋をかりるのも大変だった。でも、だからこそ、ランニング以外でタフになれたんだと思います。練習や大会は自分の好きなことなのでやり切れるけど、その他の“やらなきゃいけないこと”でも学びが多かったです。

――海外で戦う難しさと、それを乗り越えるために必要なものは?

大迫:フラットな気持ちでいること。考え過ぎたり、計画を練り過ぎたりすると、それに沿った行動しかできません。それよりも、自分がいる場所で、今、何ができるかを考える。出たとこ勝負でもベストを出せる実力と自信を備える。こういったことが必要だと思います。

――2016年のリオ五輪後にマラソンに転向したのはなぜ?

大迫:いずれはマラソンに挑戦したいと思っていて、リオの後に「香川丸亀国際ハーフマラソン」に参加しました。そしたら意外とよく走れて、その勢いのまま「ボストンマラソン」にエントリーしました。初のマラソンだし、そもそも42.195km走れるのか不安もあったんですけど、3位に入って。「もしかしたら、僕の種目はこれかもしれない」と感じました。

――大迫選手の足元は、常に厚底シューズが支えていた。思い入れのあるシューズは?

大迫:「ナイキ(NIKE)」の“ズーム ヴェイパーフライ 4%(ZOOM VAPORFLY 4%)”。ボストンではいたシューズだし、厚底シューズが注目されるきっかけのモデル。その後もレースでは厚底ばかりだったので、ストーリーを感じますね。他には、“フライニット”のモデルが出た時は、「アッパーにニットを使うんだ」とびっくりしました。シカゴマラソンは“ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット(ZOOM VAPORFLY 4% FLYKNIT)”で日本記録を出せたし、結構好きでした。

――東京オリンピックで着用したシューズはどこに保管している?記録を出したシューズはしっかりと残しておくタイプ?

大迫:どこにあるかな、絶対に置いてあるんですけど……。探してみます。そういうタイプです(笑)。

――アスリートの教育やマネジメントを行う株式会社Iを立ち上げた。会社名の由来は?

大迫:SNS全盛の今は、主語が“自分”になりづらい時代です。情報であふれていて、何かを決めるときも誰かの考えに影響されています。でも、主語を“I”にすることで、人生はもっと豊かになる。そんな思いを込めています。あとは、競技や社会への“愛”、第一歩という意味も込めています。

――会社立ち上げの目的は?

大迫:僕にしかない立場や視点から、スポーツ界の価値を高めるためです。いろんなことに挑戦してきた、気づいたことがたくさんあるので、それを生かした事業を行います。まずは、ランニングプログラム“シュガーエリート”でパフォーマンスのトップ集団を作ること。アメリカやケニアの練習で「一人では到達できるレベルに限界があること」を痛感したし、大学や企業がコーチング活動の裾野を広げるのも難しい。チームの枠にとらわれず、速くなりたい人が集まり、外にいる僕らがサポートしながら切磋琢磨するコミュニティを目指します。

――アスリート教育やマネジメント以外は?

大迫:スポーツで得られるスキルや価値を幅広い人に還元し、スポーツを通じた社会貢献を目指します。スポーツで得られる経験は、スキルを磨くことだけじゃありません。例えば目標を細分化し、ステップアップするプラン設計。これはスポーツだけでなく、あらゆる“夢”に通ずる考え方です。僕自身、子どもの頃にこれを知っていたら違う生き方をしていたかもしれません。こういった一般生活にも通ずるスポーツの価値を、もっと発信していきたいです。あと、全国を回るなかで、いろいろな地域課題を知りました。スポーツやランニング文化を通して解決できることも多いと考えているので、それを実現していきたいです。

――最後に、読者にメッセージをお願いします

大迫:これからもどんどん発信していくし、陸上やスポーツを軸に活動していきます。興味のある人は、僕と一緒にスポーツと社会を盛り上げましょう。

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ユニクロ、EC購入商品が最短2時間で店舗受け取り可能に

 ユニクロは、ECで注文してから最短2時間で店舗で商品を受け取ることができる新サービス「オーダー&ピック(ORDER & PICK)」を全国の約750の店舗で開始した。国内店舗数は2月末時点で811のため、9割以上の店舗で同サービスを受けられる。10月8日に開始した「ユニクロオンラインストア 21周年祭」に合わせて、同日にサービス開始した。

 21周年祭は11月4日まで。同サービスの認知拡大に向けて、21日までにEC購入商品の「オーダー&ピック」または「店舗受け取り」を利用した客には、実店舗とECで5000円以上購入した際に使用できる500円分のクーポンを配布している。

 21周年祭に合わせて、ほかにも「置き配」(玄関ドア前や集合住宅の宅配ボックスなど指定の場所に商品を配達するサービス)を指定した客にも500円分のクーポンを配布(10月21日まで)している。そのほかにも、ノベルティやライブ配信(10月22日、29日)など、さまざまな企画を用意している。

 ユニクロは、EC化率30%を中長期の目標として掲げている。2020年9月〜21年2月の国内ユニクロ売り上げで見ると、EC化率は約15.0%だった。「オーダー&ピック」導入で客の利便性を高めると共に、ユニクロ側にとっても自宅までの配送にかかる物流経費を抑えられるというメリットがある。

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ラバーブーツの歴史から探る 「エーグル」の環境配慮への取り組み

 フランスメイドのラバーブーツで知られる1853年創業の「エーグル(AIGLE)」。創業当時から、アイコンである天然ゴム製のラバーブーツをハンドメイドで作り続け、独自のクラフツマンシップを育んできた。アパレルやアクセサリーは自然に寄り添い、どんな天候でも活躍する高い機能性と耐久性を備えながら、フレンチブランドらしい洗練されたスタイルも持つ。積極的に再生素材などを用いて、“サステナビリティ”という言葉がなじみのなかった頃から、環境に配慮したモノ作りを行っている「エーグル」の哲学とは?

 仏ロワール地方モンタルジで創業したライフスタイルブランド「エーグル」は、ファーマーや田舎暮らしの人々のために、上質な天然ゴムのブーツを作り始めたところから、その歴史を歩み始めた。アイコンであるスタイリッシュなラバーブーツは、その素材の実に60%(そのほかの素材は企業秘密)が天然ゴムで構成されているので独特の質感を持ち、とても柔らかくしなやか。裁断後のゴム片からライニング素材の裁断クズまでリサイクルするなど、ラバーブーツ1足の約35%にリサイクル素材を用いるほか、生産背景においてもポジティブなインパクトをもたらしている。

使命を果たす会社

 「エーグル」は2020年12月、その前年にフランスで制定されたPACTE法に基づき導入された「Entreprise à Mission(Purpose driven company / 使命を果たす会社)」となった。これは、企業が利益以外の社会や環境目標を定款に定める新たな企業形態。「足跡以外の痕跡を残さずに、大いに経験し人生を謳歌するために」をメッセージとし、“使命を果たす会社”として、①環境に配慮した製品の開発、②国連グローバル・コンパクトの原則に準拠するサプライヤーの選択、③職場における環境に配慮した行動の奨励、④循環型経済と環境 保全への意識向上、⑤環境保全のための取り組みサポートの5つの目標を設定した。

 環境配慮の取り組みにも積極的だ。21年秋冬は全コレクションの31%がポジティブインパクトコンセプトに基づく生産背景を持っている。22年には、アイテムの50%以上を環境への配慮を生産背景に持つ商品に変更する。さらに、フランスでは製品修理や中古品を販売するウェブサイト「セカンドスフレ(SECOND SOUFFLE)」を運営しており、日本でも衣服の回収などを行っている。また、リサイクル素材の使用増加と30年までに再生可能エネルギーの使用率100%を目指すことで、ブランドとして温室効果ガス排出量を、少なくとも現在の46%削減する。さらにブランドのルーツであり森里川海の自然環境においても重要なファクターである“農”を保全、支援する活動も拡充する予定だ。

森林保全団体「モア・
トゥリーズ」の活動を支援

 「エーグル」は、自然に寄り添い暮らしを豊かにするためのプロジェクト「LIVE WITH NATURE」を行っている。その一環で、音楽家の坂本龍一が代表を務める森林保全団体「モ ア・トゥリーズ(MORE TREES)」の活動支援を目的としたチャリティーコレクションを7月に発売した。昨年に続く2度目の今回は、仏アーティスト、イザベル・ボワノ(Isabelle Boinot)によるグラフィックを Tシャツやバッグに採用。これらの売り上げの8%を「モア・トゥリーズ」に寄付する。

 特設サイトでは、自然に寄り添うライフスタイルを実践している人たちの生活に密着 し、その魅力を3回に分けて紹介。原宿店では、ボワノ、隈研吾デザインの“モア・トゥリーズ 積み木”、「リン(RIN)」の“ロスフラワー”によるインスタレーションを開催した。

 なお、「エーグル」は「モア・トゥリーズ」の理念に賛同し、スタッフへのラバーブーツの提供や積み木のノベルティ採用などによる活動サポート、協働でワークショップも開催した。

棚田米から生まれた
アイス「ビートアイス」とコラボ

 「LIVE WITH NATURE」の一環として、神奈川県葉山の棚田米を使用したビーガンアイスクリームを製造販売する「ビートアイス(BEAT ICE)」の新商品のクラウドファンディングリターンとしてTシャツを制作し、寄付することで棚田を支援。また、棚田と「ビートアイス」のストーリーを「エーグル」の冬コレクションをまとったビジュアルと共に紹介するコンテンツとミニブックを制作し、11月に発表する予定。

EDIT & TEXT : YUKI KOIKE

問い合わせ先
エーグルカスタマーサービス
0120-810-378

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UAからヨガウエアの新レーベル「トゥー ユナイテッドアローズ」がデビュー

 ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)は、ヨガウエアを軸とした新レーベル「トゥー ユナイテッドアローズ(TO UNITED ARROWS)」を2021-22年秋冬シーズンにスタートする。「ユナイテッドアローズ」一部店舗とサーフショップ「カリフォルニアジェネラルストア(CALIFORNIA GENERAL STORE)」で11月1日から販売するほか、ユナイテッドアローズ オンラインストアでは先行予約を受け付け中だ。

 レーベル名の「トゥー」は“&”を日本語にした“と”に由来し、ヨガの“つなぐ、結ぶ”という考えから、さまざまなモノやコト、人と人をつなぐレーベルでありたいという思いと、“TO(~へ向かって)”の、目標を見失わずに必ず到達するという2つの思いを込めたという。サステナブルな素材の使用や、包材・副資材の極小化などにも取り組むほか、一部売上の1%を環境保全団体に寄付する。

 同レーベルではオンザマットをテーマとしたアクティブウエアと、オフザマットがテーマのカジュアルウエアを中心に、一部セレクト商品と雑貨をそろえる。アクティブウエアでは、機能性を備えたシンプルなデザインや、シルエットにこだわったパターン、スポーツブランドにはないなじみやすいカラーを使った、レギンス、ブラトップ、タンクトップなどを用意。カジュアルウエアでは、ユナイテッドアローズで取り扱いのある「ザ・リラクス(THE RERACS)」「チノ(CINOH)」「サナ(SANA)」と協業し、ショートボアアウターやニットのセットアップ、ワンピース・オールインワンなどを製作した。

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「ザ・ノース・フェイス」のマタニティー&キッズ、ヒット商品を徹底解剖!

 「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」は、ブランド初の抱っこ紐を発売した。2019年秋冬に登場したマタニティーラインは「妊婦の身体的負担をアウトドアの機能性で軽減したい」という想いから始動した、日本オリジナル企画だ。産後まで長く使えるパターンや機能性にこだわったアイテムは、妊娠中の限られた期間にしか使えない商品が多いマタニティー市場で一線を画し、売り上げは伸長し続けている。シーズンごとにアップデートされるコレクションは、アウトドア由来のファッション性、子育て中のちょっとした不便を解消してくれる気の利いた機能性が男女を問わず支持されている。サステナビリティの一環でもある“捨てない”モノ作りの理念は、キッズ商品にも踏襲。社内チームの熱い思いとこだわりを具現化して、進化を続ける好調カテゴリーの開発の舞台裏を探る。

重量約370g!初の「抱っこ紐」

 着想源の1つとなったのは、トレラン用のベスト型パック。その知見が最も発揮されているのが、肩回りの形状だ。ハーネス部分は、トレランパックのように面積を広げることで、体へのフィット感をアップ。パーツの配置により、伸縮する箇所、しない箇所を検討し、柔らかな生地を使用することで、加重分散と肌ざわりの良さを両立させた。ブランドの理念である「DO MORE WITH LESS(最小の力で、最大の力を)」に沿って設計された「抱っこ紐」は、約370gの軽量&コンパクト化を実現。SG基準も取得し、国内ベビー用品における厳しい安全基準もクリアする。

男女兼用のレインコートは
ベビーカバーの着脱で3ウェイに

 21年春夏に登場した男女兼用レインコートは、ベビーカバーの着脱で、抱っことおんぶ、大人だけで着られる3ウェイに変化する。“ジェンダーレス”商品の構想はマタニティーライン立ち上げ当初からあったというが、産前産後や男女の体形差、安全性や通気性を確保しつつ防水性を高める仕様設計は難しく、発売までの開発にかなりの時間を費やした商品だという。さらなるこだわりポイントは、ベビーカバーにウィンドーを付けて、子どもの視界や採光を確保したことだ。傘いらずの商品は、悪天候でテントを建てるときなどに活躍する。

キッズのスノーウエアには
独自のサイズ調整システム

 シーズン性のある商品は、翌年になってもサイズアウトせずに着られるように、独自のサイズ調整システム“EXP GROW”を搭載。ドローコードを引っ張り、丈を調整できるだけでなく、ドットボタンを均等に配置して留めることで、左右の丈も簡単にそろえられる仕様のアイテムもある。また、キッズ商品から率先して、ペットボトル由来のポリエステルやリサイクルナイロンなどを用いた、環境配慮型の商品を増やしている。キッズ商品は、無償修理サービスも実施。商品を“捨てない”“循環させる”ことからも、次世代を担う子どもたちに向けて、持続可能な社会や自然との向き合い方を啓蒙している。

PRODUCT STORY

ヒット商品の裏に
子育て世代メンバーの”リアル”な声

 マタニティーラインのヒットを支えるのが、実際に子育てを行うメンバーの”リアル”な商品企画力だ。抱っこ紐のリクエストは以前からあったというが、門司陽佑エキップメントグループ マネージャーは「いわば命に関わるギア。ずっとキッズ企画チームに断り続けていた(笑)」と当時を振り返る。

 安全第一の商品のため、SG基準が取得できる背景があり、国内生産のクラフトマンシップがある企業と協業。「ただ背負えれば良いのではなく、心地よさを考慮するのは初めての経験だった」と、両社の知見を組み合わせることが、必ずしも相乗効果にはならず、何度も試作を繰り返した。

 約1年間、さまざまな素材と向き合い、耐久性、撥水性、アパレルとの合わせやすさの観点から、ベストな生地を選択。「キャンプは、男性も活躍できる場所。子どもと触れ合える一番大事な時期を抱っこ紐を通して、味わってほしい」と想いを語る。

 一方で、マタニティーラインも手掛ける矢野真知子キッズグループ MDは、「企画チームは、約半数がパパママ。私自身も双子の出産を経験したが、子育ての大変さは想像以上だった」。企画開発は、そんな実体験やニーズを基にしつつ、出産経験のないメンバーの客観的意見も交えて進めている。

 21年秋冬は全8型を発売。マタニティーブランドではないため、機能性が高い商品だけを厳選して発売する。売れ筋は、金額ベースでは8万9100円のリサイクルダウンを採用したダウンコート、数量ベースでは1万6500 円のペットボトル由来のリサイクルフリースワンピース。男女兼用のレインコートへの反響も大きかたことから「今後はジェンダーレスな商品にも力を入れたい」と、さらなる構想を語った。

TEXT : ANRI MURAKAMI
問い合わせ先
ゴールドウイン
0120-307-560

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「ディオール」が香水のディレクターにフランシス・クルジャンを任命

 一方のドゥマシー氏は“ジャドール”や“ミス ディオール”といったメゾンを代表するフレグランスを再解釈し新作を出してきただけでなく、香りの開発も多く手掛けてきた。彼の代表作で15年に発表した“ソヴァージュ”は、メンズフレグランスのベストセラーとしてとして世界中で旋風を巻き起こした。

 ローラン・クライトマン(Laurent Kleitman)=パルファン・クリスチャン・ディオール社長兼最高経営責任者はクルジャン氏について「洞察力に長け、情熱溢れる調香師だ。彼のクリエイティブなエネルギーやフレグランスの専門性は、これからの『ディオール』のフレグランスに大きな影響を与える。彼は1947年から続く香りのヘリテージから、特別な花々と途方もない創造的イニシアチブに基づいて製品を作り出していく」と評価した。クルジャンは「歴史に感化され、これからの未来を見据えたクリエイティブな精神を持つパルファン・クリスチャン・ディオールの一員となれることれは大変光栄なこと。自分のメゾンでも創作しながら、メゾン ディオールでも働けることは大きな財産だ」とコメントしている。

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そごう・西武の営業赤字49億円 21年3〜8月期、緊急事態宣言の長期化で

 そごう・西武の2021年3〜8月期業績は、本業のもうけを示す営業損益が49億円の赤字(前年同期は36億円の赤字)だった。緊急事態宣言の長期化によって、営業時間の短縮や入店者数の制限など厳しい環境が続いた。

 売上高に相当する営業収益は前年同期比7.3%増の2101億円だった。同社は昨年8月末に西武大津店(滋賀県)を含む4店舗、今年2月末にそごう川口店(埼玉県)を閉店している。主要店舗の既存店売上高は、1カ月前後の休業を余儀なくされた前年同期に比べれば持ち直しており、西武池袋本店が15.5%増、そごう横浜店が33.8%増、そごう千葉店が30.8%増だった。それでもコロナ前の水準には遠い状況で、一番店の西武池袋本店の19年3〜8月期の売上高が890億円だったのに対し、当期は690億円にとどまっている。

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MTGが美容師の指先が生む毛束1cmのニュアンスを再現 指先サイズのヘアアイロン発売

 MTGは10月20日、美容ローラーを中心に展開するブランド「リファ(REFA)」から前髪や毛先などにプロのニュアンスが作れるヘアアイロン“リファビューティック フィンガーアイロン”(税込1万3200円)を発売する。

 新製品は、美容師の指先が作りだすほんの少しの毛束の動き“ニュアンス”に着目。前髪や毛先、トップなどの一部分に作った少しの動きがこなれ感や小顔効果を生むとして、指先で作るニュアンスを簡単にダメージなしで再現することをかなえた。

 “ニュアンス”の決め手は毛束1cm(指ひとつまみ分)であることから、独自開発した指先型カーボンレイヤープレートでその繊細な毛束を傷めないようにアイロンの熱をコントロール。一人一人に似合うニュアンスを作る。

 また同日にはヘアドライヤー“リファビューテック ドライヤープロ”(税込3万9600円)を刷新する。温風と冷風を自動的に切り替えるプロセンシング技術を向上。これまでの毛先へアプローチする最適温度(100℃と30℃の切り替え)に、頭皮へアプローチする最適温度(80℃と30℃の切り替え)を加えた。

 同社は2019年10月に美容師の技術を最新テクノロジーで再現する“リファビューティック”シリーズを発売。ヘアドライヤーやストレートアイロンなどをヘアサロンや百貨店、直営店で販売している。

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ワタミ、実は居酒屋から「鶏」屋になっている。焼肉より、鶏の方が「元気」になれるのか?

 居酒屋大手だったワタミが大きな事業再構築に乗り出している。祖業である居酒屋事業を大幅に縮小し、外食においては、唐揚げ店「からあげの天才」や、チキンFFの「bbq オリーブチキン」に注力している。焼肉ばかりが注目されるが、実態が変わりつつある。
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マツキヨココカラ&カンパニー初の新ブランド「レシピオ」誕生 コーセーと共同開発した敏感肌向けスキンケアシリーズ

 マツモトキヨシホールディングスとココカラファインの統合新会社マツキヨココカラ&カンパニーは11月11日、経営統合後初となる新プライベートブランド「レシピオ(RECIPEO)」を立ち上げる。コーセーと共同開発した敏感肌向けスキンケアシリーズで、クレンジングジェル、泡洗顔料、化粧水2種、乳液、クリームの全6品をラインアップする。価格帯は税込1650~2200円。全国のマツモトキヨシグループ、ココカラファイングループの店舗(一部店舗を除く)と自社オンラインストアで順次販売する。

 マツモトキヨシのプライベートブランド(以下、PB)は大きく3つの体系に分かれており、「マツキヨ(MATSUKIYO)」「マツキヨラボ(MATSUKIYO LAB)」、高品質の独立型ブランド(「ザ・レチノタイム(THE RETINOTIME)」や「アルジェラン(ARGELAN)」など)を展開し、化粧品カテゴリーを強みに持つ。松本貴志マツキヨココカラ&カンパニー専務取締役グループ営業企画統括は、「マツモトキヨシのPBの存在感は大きい。ビューティの売り上げは全体の4割、ココカラファインでは同3割と占めており、第1弾のPBでは両社の知見を生かせる化粧品カテゴリーがふさわしいと考え、コーセーの協力のもと新ブランドを開発した」と話す。

 同社はマスク着用が原因で肌トラブルが増加し、“隠れ敏感肌層”が顕在化していると分析。また、「手軽に購入できる敏感肌・乾燥肌向けの高保湿スキンケアのバリエーションがほしい」との声が多く寄せられていた。そこで、ビューティとヘルス領域に強みを持つマツモトキヨシグループとココカラファイングループは、これまで培った知見とノウハウを集約し、皮膚科学の専門性を駆使した敏感肌・乾燥肌化粧品「レシピオ」を開発した。

 ブランド名には、9つのフリー処方(無香料、無着色、アルコールフリー、パラベンフリー、紫外線吸収剤フリー、マイクロプラスチックフリー、グルテンフリー、ラウリル硫酸フリー、ジブチルヒドロキシトルエンフリー)にこだわって開発し、敏感肌のための処方であるという意味が込められている。デザインは、清潔感や肌へのやさしさをイメージした白と水色のデザインを採用した。また包材は、バイオマスプラスチック素材を使用した容器やFSC認証紙を使用した紙製のパッケージと、環境に配慮した設計となっている。

 共通成分としてアミノ酸、セラミド、ヒアルロン酸を配合し、潤いのある肌へ導く6品をそろえる。ジェルがオイルに変化するメイク落とし“モイストクレンジングオイルジェル”(130g、税込1650円)、古い角質を優しく落とす洗顔フォーム“モイストウォッシングフォーム”(200mL、税込1650円)、化粧水はさらっとした使用感の“モイストローションM”(150mL、税込2090円)と、とろみのある“モイストローションR”(150mL、税込2090円)、みずみずしい乳液の“モイストエマルジョン”(100mL、税込2090円)、保湿クリーム“モイストクリーム”(40g、税込2200円)を展開する。

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マツキヨココカラ&カンパニー初の新ブランド「レシピオ」誕生 コーセーと共同開発した敏感肌向けスキンケアシリーズ

 マツモトキヨシホールディングスとココカラファインの統合新会社マツキヨココカラ&カンパニーは11月11日、経営統合後初となる新プライベートブランド「レシピオ(RECIPEO)」を立ち上げる。コーセーと共同開発した敏感肌向けスキンケアシリーズで、クレンジングジェル、泡洗顔料、化粧水2種、乳液、クリームの全6品をラインアップする。価格帯は税込1650~2200円。全国のマツモトキヨシグループ、ココカラファイングループの店舗(一部店舗を除く)と自社オンラインストアで順次販売する。

 マツモトキヨシのプライベートブランド(以下、PB)は大きく3つの体系に分かれており、「マツキヨ(MATSUKIYO)」「マツキヨラボ(MATSUKIYO LAB)」、高品質の独立型ブランド(「ザ・レチノタイム(THE RETINOTIME)」や「アルジェラン(ARGELAN)」など)を展開し、化粧品カテゴリーを強みに持つ。松本貴志マツキヨココカラ&カンパニー専務取締役グループ営業企画統括は、「マツモトキヨシのPBの存在感は大きい。ビューティの売り上げは全体の4割、ココカラファインでは同3割と占めており、第1弾のPBでは両社の知見を生かせる化粧品カテゴリーがふさわしいと考え、コーセーの協力のもと新ブランドを開発した」と話す。

 同社はマスク着用が原因で肌トラブルが増加し、“隠れ敏感肌層”が顕在化していると分析。また、「手軽に購入できる敏感肌・乾燥肌向けの高保湿スキンケアのバリエーションがほしい」との声が多く寄せられていた。そこで、ビューティとヘルス領域に強みを持つマツモトキヨシグループとココカラファイングループは、これまで培った知見とノウハウを集約し、皮膚科学の専門性を駆使した敏感肌・乾燥肌化粧品「レシピオ」を開発した。

 ブランド名には、9つのフリー処方(無香料、無着色、アルコールフリー、パラベンフリー、紫外線吸収剤フリー、マイクロプラスチックフリー、グルテンフリー、ラウリル硫酸フリー、ジブチルヒドロキシトルエンフリー)にこだわって開発し、敏感肌のための処方であるという意味が込められている。デザインは、清潔感や肌へのやさしさをイメージした白と水色のデザインを採用した。また包材は、バイオマスプラスチック素材を使用した容器やFSC認証紙を使用した紙製のパッケージと、環境に配慮した設計となっている。

 共通成分としてアミノ酸、セラミド、ヒアルロン酸を配合し、潤いのある肌へ導く6品をそろえる。ジェルがオイルに変化するメイク落とし“モイストクレンジングオイルジェル”(130g、税込1650円)、古い角質を優しく落とす洗顔フォーム“モイストウォッシングフォーム”(200mL、税込1650円)、化粧水はさらっとした使用感の“モイストローションM”(150mL、税込2090円)と、とろみのある“モイストローションR”(150mL、税込2090円)、みずみずしい乳液の“モイストエマルジョン”(100mL、税込2090円)、保湿クリーム“モイストクリーム”(40g、税込2200円)を展開する。

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【21年9月街角景気】宣言解除でアフターコロナ景気を期待。でも、直ぐにお客は戻らない。

街角景気は地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々から聞いた景気判断。2021年9月は、3ヶ月前と比較しての景気の現状判断は飲食関連では33.9ポイントで、8月から12.8ポイント改善したが、横ばい(50ポイント)にはほど遠い。
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「やっぱり “パクリ” じゃなかった」義元社長、『やっぱりステーキ』を語る

 米国食肉輸出連合会(東京都港区)主催のアメリカンビーフ外食セミナー『ステーキメニューで他店と差別化する方法』が10月5日(火)、オンラインで開催された。3部構成で行われたセミナーの注目は、沖縄から首都圏、コロナ禍でも全国に店舗を拡大し続けている、 新進気鋭のステーキ店「やっぱりステーキ」。代表取締役 義元大蔵氏をゲストに迎え、フードリンクニュース小山との対談形式で行われた。
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富裕層マーケットを考える:記者談話室vol.2

「WWDJAPAN」ポッドキャストの新連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第2回は「富裕層マーケットを考える」。コロナで消費が低迷する中、例外的に活況なのがお金持ちによる高級品の消費です。ラグジュアリーブランドや宝飾品、時計などは非常によく売れています。株高で富裕層の資産は増加。海外旅行などのイベントに使えなくなったおカネが高級品の消費に回っているのです。百貨店をはじめとした各社はここに商機を見出して、果敢にビジネスを仕掛けています。詳しくはぜひポッドキャストをお聞きください。


出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

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