マシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)のクリエイティブ・ディレクター就任後初となるリアルショーがようやく開催されました。ショー映像をデジタルで配信した先シーズンも舞台はスタジアムでしたが、今季も会場はパリ郊外にあるラ・デファンス・アリーナ。スタジアムの真ん中に、巨大なドーム状の白いライトで照らされた楕円形のランウエイと客席を設けました。これは、太陽をイメージしたものだそう。ショー開始と共に流れたのは、マシューと親交のあるラッパー、ヤング・サグ(Young Thug)が制作した未発表の新曲。ミュージシャンの衣装からキャリアをスタートし、音楽界とも強いつながりを持つマシューらしいロケーションや演出であると同時に、ディレクション力の高さを感じさせます。
ジョナサンは以前から新たなフォルムを探求しているように感じますが、「神経質でサイケデリック、そしてシュールレアリスム的なものを表現したかった」という今季は、自身がフィレンツェで見た、ルネサンス期のマニエリスムの画家ヤコポ・ダ・ポントルモ(Jacopo da Pontormo)の感情的な作品から着想。その世界観に通じる、「ねじれや転換、ゆがみを取り入れた」といい、色使いやドレープのシルエットにもその影響が見られます。 ショーは、コットンジャージーを使ったシンプルなロングドレスからスタート。ただし、骨組みのようなメタルワイヤーで作るウエストや肩の突起が、違和感をもたらします。その後も、ゴールドやシルバーのメタルプレートを組み込んだドレスをはじめ、ちょっと戦隊モノ的にも感じる翼状のケープをあしらったルック、シルク生地をチェーンで吊ったりツイストしたりしてドレープを描く神話上の女神のようなドレスなど、実験的なスタイルがズラリ。「『ロエベ』に入ってから約8年になるけれど、パンデミックを経た今こそ、私たちがどこへ進んでいけるのか、クラフトをどのように再解釈できるのかという新たな領域の開拓にトライするときだと感じた」と話していましたが、スリムなシルエットと、トレンチコートやデニムジャケットといった定番アイテムをベースに、大胆で彫刻的なひねりを加えるというアプローチに目を奪われるコレクションでした。ただ、このまま着ることを考えづらいアイテムが多いのも事実。どのようにコマーシャルピースに落とし込まれているのかが気になります。
ジョナサンは以前から新たなフォルムを探求しているように感じますが、「神経質でサイケデリック、そしてシュールレアリスム的なものを表現したかった」という今季は、自身がフィレンツェで見た、ルネサンス期のマニエリスムの画家ヤコポ・ダ・ポントルモ(Jacopo da Pontormo)の感情的な作品から着想。その世界観に通じる、「ねじれや転換、ゆがみを取り入れた」といい、色使いやドレープのシルエットにもその影響が見られます。 ショーは、コットンジャージーを使ったシンプルなロングドレスからスタート。ただし、骨組みのようなメタルワイヤーで作るウエストや肩の突起が、違和感をもたらします。その後も、ゴールドやシルバーのメタルプレートを組み込んだドレスをはじめ、ちょっと戦隊モノ的にも感じる翼状のケープをあしらったルック、シルク生地をチェーンで吊ったりツイストしたりしてドレープを描く神話上の女神のようなドレスなど、実験的なスタイルがズラリ。「『ロエベ』に入ってから約8年になるけれど、パンデミックを経た今こそ、私たちがどこへ進んでいけるのか、クラフトをどのように再解釈できるのかという新たな領域の開拓にトライするときだと感じた」と話していましたが、スリムなシルエットと、トレンチコートやデニムジャケットといった定番アイテムをベースに、大胆で彫刻的なひねりを加えるというアプローチに目を奪われるコレクションでした。ただ、このまま着ることを考えづらいアイテムが多いのも事実。どのようにコマーシャルピースに落とし込まれているのかが気になります。
「エーグル」は2020年12月、その前年にフランスで制定されたPACTE法に基づき導入された「Entreprise à Mission(Purpose driven company / 使命を果たす会社)」となった。これは、企業が利益以外の社会や環境目標を定款に定める新たな企業形態。「足跡以外の痕跡を残さずに、大いに経験し人生を謳歌するために」をメッセージとし、“使命を果たす会社”として、①環境に配慮した製品の開発、②国連グローバル・コンパクトの原則に準拠するサプライヤーの選択、③職場における環境に配慮した行動の奨励、④循環型経済と環境 保全への意識向上、⑤環境保全のための取り組みサポートの5つの目標を設定した。
「LIVE WITH NATURE」の一環として、神奈川県葉山の棚田米を使用したビーガンアイスクリームを製造販売する「ビートアイス(BEAT ICE)」の新商品のクラウドファンディングリターンとしてTシャツを制作し、寄付することで棚田を支援。また、棚田と「ビートアイス」のストーリーを「エーグル」の冬コレクションをまとったビジュアルと共に紹介するコンテンツとミニブックを制作し、11月に発表する予定。
ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)は、ヨガウエアを軸とした新レーベル「トゥー ユナイテッドアローズ(TO UNITED ARROWS)」を2021-22年秋冬シーズンにスタートする。「ユナイテッドアローズ」一部店舗とサーフショップ「カリフォルニアジェネラルストア(CALIFORNIA GENERAL STORE)」で11月1日から販売するほか、ユナイテッドアローズ オンラインストアでは先行予約を受け付け中だ。
「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」は、ブランド初の抱っこ紐を発売した。2019年秋冬に登場したマタニティーラインは「妊婦の身体的負担をアウトドアの機能性で軽減したい」という想いから始動した、日本オリジナル企画だ。産後まで長く使えるパターンや機能性にこだわったアイテムは、妊娠中の限られた期間にしか使えない商品が多いマタニティー市場で一線を画し、売り上げは伸長し続けている。シーズンごとにアップデートされるコレクションは、アウトドア由来のファッション性、子育て中のちょっとした不便を解消してくれる気の利いた機能性が男女を問わず支持されている。サステナビリティの一環でもある“捨てない”モノ作りの理念は、キッズ商品にも踏襲。社内チームの熱い思いとこだわりを具現化して、進化を続ける好調カテゴリーの開発の舞台裏を探る。
着想源の1つとなったのは、トレラン用のベスト型パック。その知見が最も発揮されているのが、肩回りの形状だ。ハーネス部分は、トレランパックのように面積を広げることで、体へのフィット感をアップ。パーツの配置により、伸縮する箇所、しない箇所を検討し、柔らかな生地を使用することで、加重分散と肌ざわりの良さを両立させた。ブランドの理念である「DO MORE WITH LESS(最小の力で、最大の力を)」に沿って設計された「抱っこ紐」は、約370gの軽量&コンパクト化を実現。SG基準も取得し、国内ベビー用品における厳しい安全基準もクリアする。