「YSL」が最高峰フレグランスの人気5種を旗艦店で限定販売 無料刻印サービスも

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」はこのほど、最高峰フレグランスコレクション“ル ヴェスティエール デ パルファム(LE VESTIAIRE DES PARFUMS)”シリーズから人気の香り5種を表参道フラッグシップ ブティックで発売した。公式オンライン ブティック、西武池袋店、阪急うめだ本店、ギンザシックスでも取り扱っている。

 同コレクションは、ムッシュ・イヴ・サンローランがデザインしたアイコニックなワードローブにオマージュを捧げて生まれたフレグランス。人気の高い“タキシード”、“サハリエンヌ”、“トレンチ”、“ブラウス”、“ジャンプスーツ”の5つをそろえた。それぞれ125mLで、価格は税込3万8500円。

 アンバーシプレーを香調とした“タキシード”は、パチョリのスモーキーさに華やかなスパイスのアクセントが特徴。“サハリエンヌ”は、太陽の光のようなネロリのフレッシュさに、ローズマリーやセージの野性味あふれるグリーンノートで繊細なコントラストを表現した。“ブラウス”は、肌を優しく撫でるようなモダンローズと、ハーブアロマのようなアンジェリカのフラワーノートを使ったセンシュアルな香りだ。“トレンチ”は洗練さを表すアイリスに、華やかなシトラスのアクセントを効かせた。“ジャンプスーツ”は、マグノリアフラワーとフレッシュなベルガモットで、力強さと開放感のある香りに仕上げた。

 また、表参道フラッグシップブティック限定で“ル ヴェスティエール デ パルファム”に、好きなアルファベットを3文字まで刻印できる無料サービスを実施する。

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「トモ コイズミ」が「毎日ファッション大賞」授賞で激動の1年を振り返る 

 毎日新聞社は、「第39回毎日ファッション大賞」の授賞式を東京・恵比寿で25日に開催した。今年の大賞は「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」の小泉智貴デザイナーで、新人賞・資生堂奨励賞は「CFCL」の高橋悠介クリエイティブディレクターが受賞。また昨年10月に他界した故・高田賢三氏に向けて「ファッション文化特別賞」を設け、その功績を称えた。

 業界に貢献した人や団体に贈る鯨岡阿美子賞にはデザイナーの山縣良和が主宰する「ここのがっこう」が、話題賞にはアウトドアブランド「スノーピーク(SNOW PEAK)」が選ばれた。

 大賞の小泉デザイナーは、2019年に同アワードの新人賞・資生堂奨励賞を獲得しており、2年ぶりの授賞式参加となった。小泉デザイナーは「これまでさまざまな人に支えられながら、『トモ コイズミ』は活動を続けることができている。日本では需要が少ないドレスデザイナーとしてのキャリアは平坦なものではなく、苦しくてつらい経験も沢山してきた。それでもデザイナーの道にこだわり続けたのは、10代のころに体験したファッションへの感動があるから。今年、デザイナーを目指すきっかけとなったジョン・ガリアーノ(John Galliano)とはアップサイクル作品を作り上げ、東京オリンピックの開会式ではMISIAの衣装を担当し、夢であった歌手のビョーク(BJORK)にも着てもらった」と自身の活動を振り返った。さらに、次世代を担う若手デザイナーへの想いも語った。「今回の私の受賞が、独自性のある活動を模索している次世代の道筋になっていくことを願う。今後もマイペースに活動を続けながら、ファッションデザイナーの多様なあり方を模索していきたい」。

 新人賞・資生堂奨励賞を獲得した高橋クリエイティブディレクターには賞状とトロフィー、賞金100万円が贈られた。同氏は「昨年『CFCL』を設立し、今年2月に新宿伊勢丹のポップアップからブランドをスタートした。コロナ禍での始動だったが、設立前から自分のスタンスを作り上げていたのが成功した要因だと思う。工場の方や会社のスタッフ、妻のキョンちゃんにもあらためて感謝したい」とスピーチした。授賞式後には、トークショーを兼ねたプレゼンテーションを発表。高橋クリエイティブディレクターは「コレクションの華やかなムードと、服ができ上がるまでの工場の裏側を見せる2本仕立ての映像作品を作った。日本の今後のものづくりを支えていくことを意識し、現場のかっこよさをあらためて伝えたかった。高いコストで世界に通用するためには、原価以上の付加価値をつけていくこともデザイナーの役目だと思う」と述べた。

第39回「毎日ファッション大賞」の受賞者は以下の通り。

大賞:小泉智貴 / 「トモ コイズミ」デザイナー
新人賞・資生堂奨励賞:高橋悠介 / 「CFCL」クリエイティブディレクター
鯨岡阿美子賞:「ここのがっこう」
話題賞:「スノーピーク」
ファッション文化特別賞:故・高田賢三

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「ミキオサカベ」が手に入れた“背中のミニマリズム” やわらかな光に包まれた2022年春夏リアルショー

 坂部三樹郎による「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」が2022年春夏コレクションを発表した。会場は、東京・新大久保にあるウェスレアン・ホーリネス教団の淀橋教会。場内にはスモークが充満し、光がやわらかく差し込む神々しい空間に、バイヤーやジャーナリストなどの関係者と、坂部デザイナーが開講するファッションスクール「ミー(me)」の生徒が多数集まった。道路標識のモチーフをのせたボディスーツで開幕し、複数のモデルが交差点のように入り混じる演出で、約50のスタイルを披露した。

 テーマは“ミニマリズム”。ここ数シーズン、坂部デザイナーが手掛けるエアソールのシューズ「グラウンズ(GROUNDS)」をスタイルの軸に据え、装飾やシェイプをアレンジするコレクションに集中してきた坂部デザイナーだが、「そのやり方に飽きてしまって。ルック数体ではなく、コレクションの全体像をガラッと変えるために、このテーマにした」という。

 コレクションの主役は、ジャケットやシャツの前開きをなくし、前後両面を“背中”にしたトップスだ。「背中には、最も自然でミニマルなデザインが宿っている」と考え、襟ぐりやセンターベント、ヨーク、ボックスプリーツなど「背中のミニマリズム」を押し出した。装飾とディテールが少ない分、肩のシェイプを誇張し、構築的なボックスシルエットを採用。これらを、インナーとボトムス、ネックレスという最小限のスタイリングで、色や柄、素材を変えながら約50のルックに落とし込む。いつもよりルックを増やしたのは、“背中のミニマリズム”という違和感のある衣装を「日常的に見せたかったから」。全てのモデルが「グラウンズ」を着用したが、“シューズを見せる”という意識から解放され、スタイルの力みがとれたように思う。

 新たなデザインアプローチを見出した坂部デザイナーは、いつもよりランウエイを楽しんでいるように見えた。作り手のワクワクは、受け手にも伝わる。「手に取りたい」と素直に思うコレクションだった。

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「エルメス」が原宿でフィットネスイベント開催

 「エルメス(HERMES)」は10月30日〜11月7日、東京・原宿でフィットネスイベント「エルメスフィット東京(HermesFit 東京)」を開催する。メゾンを代表するアイテムを体験しながらエクササイズを楽しめるイベントになっており、完全予約制・無料だ。予約は10月22日から特設サイトで受け付ける。

 スカーフ“カレ”を片手に行うヨガ「カレ・ヨガ」やブレスレットを用いて腕の動きに意識を向けながら体幹に働きかける「カラテ・ブレスレット」、ブレスレットを両手につけてスタイリッシュにエクササイズする「バレエ・アームズ・ブレスレット」、革小物をしっかり握りながら優雅で強く柔軟な筋肉を作る「レザーグッズ・ワークアウト」など、さまざまなワークアウトを用意する。さらにベルトと共に呼吸やストレッチをすることで体をリラックスさせる「ベルト・ストレッチ」や頭に乗せた帽子が落ちないようにバランスをとる「ハット・バランス・チャレンジ」など、リラックス・バランスエクササイズも体験できる。フィットネスの後は、色鮮やかなリップスティックで化粧直しの場も用意する。

 会場はシルクの“カレ”をあしらったサンドバッグが並ぶボクシングリングなど、フォトジェニックな作りになっている。さらに毎日夕方からは、アートパフォーマンスやDJセットなどのライブステージに変身する。

 同イベントは初のグローバルイベントシリーズとして、東京、台湾、ロンドン、パリで開催する予定だ。

■「HermèsFit 東京」
日程:2021年10月30日〜11月7日
時間: 11:00〜21:00
場所:原宿jing
住所: 150-0001 東京都渋谷区神宮前6-35-6
入場料:無料、予約制

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セカンドスキンが引き続き人気 2021年春夏パリ・ファッション・ウイークスナップ

2022年春夏シーズンのパリ・ファッション・ウイークが9月27〜10月5日に開催された。ファッション・ウイークは業界人や関係者の同窓会のようとしばしば形容されることがあるが、今季はリアルショーが多く復活したシーズンということもあり、街中でハグを交わして再会を喜ぶような姿が見られた。スナップフォトグラファーも久々に華やかさを取り戻したパリの街と人々を381枚もの写真に収めた。

 今季は関係者が来場者の多くを占めていたこともあり、各々が自分のスタイルを楽しんでいた印象で大きなトレンドは見られなかった。とはいえ、スカーフ、レザージャケット、テーラードジャケットなどの着用率は高く、肌にぴったりとつくセカンドスキン的なトップスはよりバリエーションを増やして多く見かけられた。

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アルページュが初のビューティブランド シーンで選べるオイル美容液3種を発売

 アルページュはこのほど、同社初のビューティブランド「アルページュストーリーボーテ(ARPAGE STORY BEAUTE)」を立ち上げた。第1弾のオイル美容液(全3種、各税込7150円/30ml)は10月22日から公式EC「アルページュストーリー(ARPEGE STORY)」および直営5店舗で販売している。

 オイル美容液の開発には、およそ1年半を費やした。「われわれが作る服は、凛とした姿勢で、自分の美学を持って暮らす女性たちに着ていただいている。彼女たちに手にとってもらえるような美容アイテムを作りたかった」と野口麻衣子社長。

 3種の美容液は、オイルと美容成分の混合比率がそれぞれ異なり、ライフスタイルや使用するシーンに合わせて選べる。オイル30%、美容液70%の“リフレッシュ”はさっぱりした使用感で朝のスキンケアにも使いやすい。“エンパワー”(オイル、美容液50%ずつ)はシーンを選ばず肌にハリとツヤを与える。オイル100%の“リラックス”は、寝る前の疲れた肌のケアに適している。

 主力成分としてホホバ種子油、スクワラン(保湿)、アルガニアスピノサ核油を配合。美容成分もトウキ根エキス、チャ葉エキス、ローズヒップ、トウセンカ花エキスなど、植物由来の原料を中心にブレンド。顔、髪、全身と、マルチに使うことができる。

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ヴィクトリア・ベッカムとザ・ウールマーク・カンパニーがトレーサブルなニットコレクション

 「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」は、ザ・ウールマーク・カンパニーとコラボし、トレーサビリティーを担保したメリノウールのニットコレクションを発表した。日本ではバーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)で10月29日に発売する。

 コレクションは同系色のポロシャツやクルーネックセーター、Vネックカーディガン、スカーフ、帽子などのウィメンズウエア20点とキッズウエア14点で構成する。使用したノンミュールジングのメリノウールは、オーストラリアの牧羊業者まで完全に追跡が可能だ。ザ・ウールマーク・カンパニー独自の植物由来の染め技法を採用し、化学薬品を使用せずに鮮やかなカラーブロッキングを実現した。ラベルは再生ポリエステル、パッケージは生分解性のポリバッグを使用した。価格帯はウィメンズが370〜845ドル(約4万2000〜9万6000円)、キッズが240〜255ドル(約2万7000〜2万9000円)。

 デザイナーのヴィクトリア ベッカムとザ・ウールマーク・カンパニーの関係は長く、ベッカムは過去にザ・ウールマーク・カンパニーが主催する「インターナショナル・ウールマーク・プライズ(INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE)」の審査員を3年間務めている。

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「シャネル」から初のパーソナライズドマスカラが登場 3Dプリンターで製作したブラシ

 「シャネル(CHANEL)」は10月29日~2022年12月31日、ブランド初のパーソナライズドマスカラ“アイ ドゥ シャネル”を提供する「EYE EXPRESS YOUR EGO」サービスを提供する。3Dプリンターで製作した10種のブラシと、レギュラー・ウオータープルーフの2種のフォーミュラから自分だけの組み合わせを選ぶことができ、価格は1本税込6930円だ。展開店舗は直営4店舗(ギンザ シックス、ニュウマン新宿、ルミネ有楽町店、ルミネ横浜店)および阪急うめだ3階(2021年11月5日~12月31日)。

 同サービスのために新しく開発した3DプリントブラシはN°1からN°10までの全10種を用意し、形状は大きく4タイプに分けられ、まつ毛にそれぞれ異なるエフェクトを加える。両端が細くなっているオーバルタイプ(N°1、9、10)は短めの毛足がまつ毛をセパレートしながらボリュームをプラス。ストレートタイプ(N°2、3)は、目の形やまつ毛の長さを問わず、使いやすいコンパクトな形状だ。砂時計タイプ(N°4、5)は隆起した両端がきわのまつ毛まで一度でとらえて長さを出しながら、中央のくぼみ部分でしっかりとボリュームアップする。カーブタイプ(N°6、7、8)はしっかりと目のカーブに沿い、一度でまつ毛の1本1本をキャッチしボリューム&カールアップできるデザインになっている。それぞれのタイプで大中小、もしくは大小サイズをご用意し、あらゆる目もとにフィットする1本を作ることが可能だ。

 マスカラは「シャネル」店舗のビューティ アドバイザーとマンツーマンでコンサルテーションを行いながら、最初にiPhoneアプリで来店時の目もとの写真撮影を行い(希望しない場合は不要)、アプリを使用して仕上がりやフォーミュラなど、6つの質問に答えていく。診断結果をもとに、2つのブラシを提案する。そこから2種のブラシを使って、マスカラを左右のまつ毛にそれぞれ塗布し、再び写真撮影をする。アプリ上で目もとの写真を比較しながら、好みのまつ毛をかなえるマスカラを選ぶシステムだ。完成したマスカラは、特別なミラー付きケースにセットして提供する。

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「ボッテガ・ヴェネタ」“サロン 03” コレクション

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が“サロン 03(SALON 03)”コレクションを発表した。

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「ボッテガ・ヴェネタ」“サロン 03” コレクション

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が“サロン 03(SALON 03)”コレクションを発表した。

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テンガがアパレルの新プロジェクト「TXA」始動 アーティストと協業し“性を表通りに”

 テンガ(TENGA)は、アーティストとともにアパレルや雑貨などを製作するプロジェクト「ティーエックスエー テンガ バイ アーティスト(TXA -TENGA by Artist- 以下、TXA) 」を10月25日にスタートした。第1弾として、3人のアーティストとコラボレーションしたアイテムを「ティーエックスエー」公式オンラインストアと阪急メンズ東京内の旗艦店、テンガ ストア トーキョー(TENGA STORE TOKYO)で販売中だ。

 「TXA」は“性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく”ことを掲げ、アーティストとともにアパレルや雑貨を製作し、“性愛の可能性を拡張する”ことを目指す。月1回程度のペースでアイテムを継続的に発売し、展覧会やポップアップストア開催も予定しているという。

 第1弾では、「TXA」に共感したウンピス(unpis)、ボブ a.k.a. えんちゃん、オタニじゅん(OTANIJUN)の3人のアーティストが参加。Tシャツ(税込4730円)やロングTシャツ(同5280円)、スエット(同5830円)、パーカ(同6600円)といったアパレルのほか、クッション(同4180円)、ポーチ(同2420円)、キャップ(同3960円)の9アイテムをラインナップした。

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全製品再生紙パッケージの仏発オーガニックバームブランド「アースセンス」日本初上陸

 オリジナルオーガニックコスメなどを扱うBeはこのほど、全製品が再生紙パッケージのフランス発オーガニックバームブランド「アースセンス(EARTH SENCE)」の独占販売権を取得した。一部製品を10月中旬からロフトで先行販売し、11月24日からリップバームなど3アイテム(税込1485〜6930円)を東京・銀座の直営店やセレクトショップなどで販売する。

 「アースセンス」は2017年に誕生し、オーガニックであることやパームオイルフリーであること、クルエルティフリーであること、容器はサステナブルであることを前提とした製品を展開する。Beはこれまで国産オーガニックブランドを中心に集めたセレクトショップも運営してきたが「サステナブルな海外ブランドを加えることで、お客さまの選択肢を増やしたい」(桐山依子Beブランドマネージャー)とのことから、海外のリサイクル可能な紙パッケージを採用したブランドにアプローチした。「約20ブランドの中から、ブランド理念や配合成分、パッケージの耐久性などが適正だった『アースセンス』に決めた」という。同ブランドはアジア初上陸となる。

 スタート時は、スティック上の“オーガニック モイスチャライジングリップバーム”、全身に使用できる“ラグジュアリー オーガニック フェイス & ボディバーム”“カカオ ボディバター”、ソルトスクラブ入りのボディスクラブ“ヒマラヤン ボディポリッシュ”を扱う。いずれもオーガニック成分100%で、ベジタリアン認定成分100%(“ボディスクラブ”を除く)で、使用する全ての成分、原料は環境に悪影響を与えない、生分解性のあるものにこだわっている。

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全製品再生紙パッケージの仏発オーガニックバームブランド「アースセンス」日本初上陸

 オリジナルオーガニックコスメなどを扱うBeはこのほど、全製品が再生紙パッケージのフランス発オーガニックバームブランド「アースセンス(EARTH SENCE)」の独占販売権を取得した。一部製品を10月中旬からロフトで先行販売し、11月24日からリップバームなど3アイテム(税込1485〜6930円)を東京・銀座の直営店やセレクトショップなどで販売する。

 「アースセンス」は2017年に誕生し、オーガニックであることやパームオイルフリーであること、クルエルティフリーであること、容器はサステナブルであることを前提とした製品を展開する。Beはこれまで国産オーガニックブランドを中心に集めたセレクトショップも運営してきたが「サステナブルな海外ブランドを加えることで、お客さまの選択肢を増やしたい」(桐山依子Beブランドマネージャー)とのことから、海外のリサイクル可能な紙パッケージを採用したブランドにアプローチした。「約20ブランドの中から、ブランド理念や配合成分、パッケージの耐久性などが適正だった『アースセンス』に決めた」という。同ブランドはアジア初上陸となる。

 スタート時は、スティック上の“オーガニック モイスチャライジングリップバーム”、全身に使用できる“ラグジュアリー オーガニック フェイス & ボディバーム”“カカオ ボディバター”、ソルトスクラブ入りのボディスクラブ“ヒマラヤン ボディポリッシュ”を扱う。いずれもオーガニック成分100%で、ベジタリアン認定成分100%(“ボディスクラブ”を除く)で、使用する全ての成分、原料は環境に悪影響を与えない、生分解性のあるものにこだわっている。

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トークセッション開催 LINEスタッフスタートの活用でウィゴーが目指す未来とは

 LINEは、11月18日に開催するオンラインイベント「LINE ローカルデー(LOCAL DAY)」で、今秋ローンチのオンライン接客支援サービス「LINEスタッフスタート(STAFF START)」を紹介するトークセッションを行う。

 LINEスタッフスタートとは、バニッシュ・スタンダード(VANISH STANDARD)が提供する「スタッフスタート(STAFF START)」の機能を、LINE公式アカウントを通して活用できる新サービス。スマホなどで撮影した販売員コーディネートを簡単にネット通販に連携することができ、現在1600ブランドが導入。年間流通総額(2020年9月〜2021年8月)は1200億円に達している。すでにサービスを利用している10万人超の販売スタッフは、LINEの公式アカウントを所有できるようになり、チャット機能だけでなく、ビデオ通話やライブコマース機能も使用できるようになる。

 トークセッションは、バニッシュ・スタンダードの田中悠執行役員スタッフスタート事業責任者とLINEの高木祥吾アカウント事業企画室室長に加え、LINE公式アカウントとスタッフスタートを活用し、売り上げ増に成功しているアパレル企業、ウィゴー(WEGO)の園田恭輔社長を招いて開催。スタッフコーディネートを重要コンテンツと位置付け、さまざまな形で発信してきたウィゴーは、スタッフスタートの開始当初からサービスを利用し、人気スタッフの発掘や社員のモチベーションアップにも活用している。セッションでは、ウィゴーのマーケティング戦略やLINE公式アカウントおよびスタッフスタートそれぞれの活用法について、また、これから導入するLINEスタッフスタートで実現したい“新たな買い物体験”について語る。

■LINE LOCAL DAY
オンライン開催日時:2021年11月18日(木)13:30〜17:50

【セッションA-3】アパレルブランド「WEGO」がLINE STAFF STARTで実現する、 新しい買い物体験とは
配信時間:2021年11月18日(木)17:10〜17:50​

問い合わせ先
LINE LOCAL DAY 運営事務局
dl_linelocalday@linecorp.com

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ロシア人が「アディダス」を愛する理由 ソ連時代から続く意外な関係性

 はじめまして。東京とロンドンを拠点に活動するエディターやライター、スタイリスト、フォトグラファー、グラフィックデザイナーが所属するクリエイティブコレクティブ“インターネット・ボーイフレンズ(Internet BoyFriends)”です。「WWDJAPAN」でファッションやスニーカー、音楽、アートに関するコラムをこれから不定期で寄稿することになりました。よろしくお願いいたします。

ブームのきっかけはモスクワ五輪

 第1回目は、“日本から1番近いヨーロッパ”ことロシアと、ドイツのスポーツブランド「アディダス(ADIDAS)」の意外な関係性について。

 まずはじめに、ロシアは前身のソビエト連邦時代(1922~1991年)からアメリカと並ぶスポーツ超大国として知られ、参加した全18大会の夏季・冬季オリンピックで計1204個のメダルを獲得していた(日本は全45大会で555個)。中でも、自国開催だった1980年のモスクワ大会ではアメリカが不参加だったこともあって異次元の強さを見せ、全204個の金メダルのうち約40%にあたる80個を獲得。メダル獲得総数の195個と合わせて、1大会におけるメダル数の最多獲得という記録を打ち立てている。

 また、このモスクワ大会は東欧初であったこと、社会主義国初の夏季オリンピックだったこともあり、ソ連は国の威信をかけた一大イベントとして各方面で注力。特に選手団には代表にふさわしいユニホームを提供しようと考えていた。だが嘘のような本当の話で、当時のソ連は計画経済を敷いていた影響でファッション性や高品質のユニホームを作るノウハウがないにひとしかったのである。そんな彼らに手を差し伸べたのが、世界有数のスポーツブランド「アディダス」だったのだ。

幻の“ツーストライプ”?

 ところが、ことはそう上手く運ばない。アディダス本社のあるバイエルン州は、当時ソ連と冷戦状態にあったアメリカが統治する西ドイツに属しており、さらに「アディダス」のユニホームを採用することは資本主義に屈したことを意味するという声が上がったのだ。そのためソ連は苦肉の策として、同ブランドのアイコニックな3本線(スリーストライプス)を2本線(ツーストライプス)にした特注デザインのユニホームを発注したのである。

 そんな紆余曲折がありながらも、結果的に選手団が大活躍したことでソ連国内では「アディダス」のトラックスーツが大ヒット。逆に、人々が「アディダス」の正規品を手に入れるのが難しくなり、スリーストライプスが“憧れのアイテム”として神格化していった。また「アディドス」や「アビダス」といったフェイク品も大量に出回ったことで、スリーストライプスは国中に広がっていった。

 そして、1991年にソ連が崩壊すると国内で「アディダス」が正規流通し、2次ブームが到来。「プーマ(PUMA)」や「リーボック(REEBOK)」といったスポーツブランドにも人気が集まったものの、やはり「アディダス」のトラックスーツを求める人々が多かったそうだ。だが供給過多によりその人気が陰りを見せると、多くの刑務所が囚人の制服としてトラックスーツを採用し、これまでの健全なイメージから変化していった。“ゴプニク(いわゆるロシアのヤンキー)”の多くが「アディダス」を着ているのも、この影響なのかもしれない。

ゴーシャ登場で人気は加速

 とはいえロシア人にとって「アディダス」は憧れの存在であり、ゴーシャ・ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)の登場がそのイメージをさらに押し上げた。ゴーシャはロシア発の世界的デザイナーであり、さらに「アディダス」とのコラボまでやってのけたのだから、若者を中心に国内でのスリーストライプス人気が再燃。同時期にトレンドだったスポーツミックスやストリートウエアと親和性の高いヒップホップやロシアン・ハードベースといったジャンルの音楽も後押しした。特に、ロシアン・ハードベースのミュージックビデオではそれが顕著で、ロシアン ヴィレッジ ボーイズ(Russian Village Boys)は「Adidas」という楽曲まで製作している。

 このように、ロシアにおける「アディダス」は、単なるスポーツブランドという存在ではなく、数十年にわたって培われた文化そのものなのだ。この1年はコロナ禍によって世の中はリラックスムードのため、ロシア国内ではスリーストライプスがさらなる広がりを見せるかもしれない。

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りゅうちぇると考えるサステナブル・アクション 「パンテーン」から新エコパッケージが登場

 P&Gのヘアケアブランド「パンテーン(PANTENE)」は、「あなたらしい髪の美しさを通じて、すべての人の前向きな一歩をサポートする」というブランド理念を掲げ、これまで、一人一人の個性を尊重する#HairWeGoキャンペーンなどを展開してきた。サステナビリティにおいては、「2030年までにヘアケア製品のパッケージを100%リサイクル・再利用可能にし、25年までに再生素材でない新品のプラスチック(バージン・プラスチック)を50%削減する」という目標を掲げ、20年には「パンテーン」のプラスチックボトルと詰め替え用パウチのパッケージにおいて、ボトルや詰め替え容器のデザインをアップデートし、年間約400トンのプラスチックの削減を実現した。また、新たな取り組みとして、「パンテーン」からP&Gジャパン史上初となる2種類の新エコパッケージを発表。10年以上かけて開発した単一素材のリサイクル可能な“詰め替えECOPOUCH™(エコパウチ)”と繰り返し長く使える”アルミボトル“を発売した。

 そこで今回、これまでの「パンテーン」の取り組みに賛同し、自身も「パンテーン」のアンバサダーを務めた経験があるりゅうちぇる(ryuchell)に、「パンテーン」が持つ未来の可能性や自身が考えるサステナブル・アクションについて聞いた。

※2017年1月から12月に生産されたプラスチック総量との比較

意識を“サステナブル”に

WWD:最近は街中でも環境に配慮した取り組みが多く見られるが、サステナブルな消費活動を意識している?

りゅうちぇる:はい。僕は、買い物は投票だと考えています。“環境に配慮していて、誰にでも使えるもの”、“企業やブランドの理念に共感できるもの”を選んで買い物をしたいと思っています。僕の世代は、学校の授業でも環境問題が取り上げられることが多く、早い段階で環境に意識を向けることができました。また、最近はSNSでも知識を深めることができます。初めてサステナブルなアクションに挑戦しようとする人、特に若い人にとってはSNSでおしゃれに発信されていると興味を持つきっかけになりやすいですよね。その一方で、過剰に演出している投稿を見かけると“なんだか意識が高いな”と気持ちが追いつかなくなってしまうこともあります。だから僕は、一時的な取り組みではなく、“無理せず、やれることから”で良いと思っています。必ずしも完璧を目指すのではなく、自分ができる範囲のことを少しずつ行動に移していければいいと思います。

「#HairWeGoGreen」
髪も地球もダメージケア

WWD:“無理をしないサステナブルなアクション”で、日常生活で取り組んでいることは?

りゅうちぇる:詰め替えを利用したり、環境に配慮したものを選ぶように意識していますが、子育てや仕事で忙しい時にはプラスチック製の食品用ラップを使ってしまうこともありますし、環境に配慮された商品は値段が高いものが多く販売している場所も限られているので、なかなか取り入れにくいこともあると思います。意識を高くするということは、時間とお金が必要なので、この“詰め替えECOPOUCH™”は、売っている場所も多くてしかもコスパがいい、それに普段使っているシャンプーを切り替えるだけだから手軽にサステナブルなアクションとして実行しやすいですね。

WWD:耐久性が強く繰り返し使えるアルミボトルも、湿気の多いバスルームで長期的に使うことができる。

りゅうちぇる:ボトルも時代にあったシンプルなデザインでおしゃれですね。意識を持って使えるということが素晴らしいと思います。シャンプーは毎日使うものだから、一人一人の行動が結果に出ますし、毎日=365回は地球にとっても、すごく大きい数字。地球に優しいことを自分ひとりの行動だけでできて、お風呂に入るたびに自分の意識を上げたり、環境へのアンテナも張ることができますね。自分にも優しい、環境にも優しい、それでいておしゃれなものというのは選ぶ決め手になると思います。

WWD:「髪も地球もダメージケアする」考えのもと「#HairWeGoGreen」を新たに発信する「パンテーン」に期待したいことは?

りゅうちぇる:SDGsの目標を掲げている企業は多いけれど、本当の意味で実行できている企業は少ないように感じます。その中で「パンテーン」の「#HairWeGoGreen」は具体的な期限と目標を打ち出していて、本当に実現してくれそうだなと今後がすごく楽しみ。これからも地球環境や人の個性を尊重するようなブランドであり続けてほしいです。

“今日はいいことをした”と
気持ち良い1日を過ごせる
取り組み

WWD:今年の6月から、「パンテーン」では資源循環の推進やプラスチック問題解決の一歩として、テラサイクルとイオングループ、大手化粧品・日用品メーカー4社と協働し、使用済み容器の回収プログラム“グラムビューティーク リサイクルプログラム”に取り組んでいる。このような回収ボックスを利用したことはある?

りゅうちぇる:はい。僕が沖縄にいた時から、スーパーなどで回収ボックスを見かけることは多かったですし、東京でもたくさんの場所で見かけます。でもその存在に気付いているのに、行動に移せていない人も多いと思います。そんな人も自分ができる時でいいので挑戦してみたら、きっと“今日はいいことをした”と気持ち良い1日を過ごせるはず。

WWD:子ども達の未来のためにも積極的に行動したいですね。

りゅうちぇる:子ども達は親の小さな行動をよく見ていますよね。僕の子どもは今3歳ですが、少しずつ自我が芽生え、恐竜や電車など自分自身が好きなものを選択するようになってきました。僕自身がそうであったように、子どもにも自由にのびのびと育ってほしいです。そのためにも、僕は将来、彼が環境について意識を向けた時に誇れる親でありたいです。

世界共通のビジョン“Ambition 2030”と
“責任を果たすP&Gビューティ”

WWD:「責任を果たすP&Gビューティ」では、“品質と性能”や”製品の安全性”をはじめ、“サステナビリティ”、“平等な機会とインクルーシブな世界の実現”などをビジョンとして掲げている。また「パンテーン」では「さあ、この髪でいこう。#HairWeGo」のスローガンのもとキャンペーンを通じて一人一人の個性の尊重について考えるきっかけづくりをしてきた。「パンテーン」に持つイメージは?

りゅうちぇる:「パンテーン」は、ジェンダーやダイバーシティに関する取り組みをいち早く取り入れていた印象です。昔、僕が「パンテーン」に対して持っていたのは “黒髪の女性が髪をなびかせながらヒールを履いて歩いている”というイメージ。だから2年前にアンバサダーに選ばれた時は、金髪だったし、男性だし、本当に自分で良いのかと不安になりました。CMに出演した後、ファンの皆さんに“りゅうちぇるがやったからこそ意味がある”というコメントをいただきき、とても嬉しい気持ちになったのを覚えています。

WWD:いち早く人々の個性や多様性を尊重するメッセージを発信してきた。

りゅうちぇる:ジェンダーやダイバーシティに関する取り組みが早い一方で、環境に配慮した商品の発売についてはまだ取り組んでいないのかなと感じていましたが、“詰め替えECOPOUCH™”の開発に10年という長い時間をかけたと聞いて納得。10年間、たくさんのことを考えて生まれたと思うと信頼度がさらに増します。人の個性に寄り添った「#HairWeGo」、そして地球にも寄り添った「#HairWeGoGreen」、「パンテーン」の素晴らしい取り組みに今後も期待しています!

MODEL:RYUCHELL
PHOTOS:KAZUSHI TOYOTA
STYLING:IPPEI SOGA
HAIR & MAKEUP:MEGU
問い合わせ先
P&Gジャパン合同会社お客さま相談室
0120-021327

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神戸牛のレザーで作った「花のような椅子」 330万円で販売

 10月22日に都内の複数の会場で開幕したデザインの祭典「デザイナート トーキョー 2021(DESIGNART TOKYO 2021)」で、神戸牛のレザーを用いた高級アウトドアチェアが展示されている。「ブルーム(BLOOM)」と名付けられた作品は、名前の通り、花が咲いたような形の一人がけの椅子。神戸牛10頭分のレザーを、ひだのようにぜいたくに使って花を表現する。価格は330万円(税抜)。

 台湾出身の建築家ジョニー・チゥ(Johnny Chiu)氏がデザインし、神戸の老舗家具店の永田良介商店が製作した。チゥ氏は2017年のIIDA、19年のワールドアーキテクチュアフェスティバル大賞などの建築賞を受賞した気鋭の建築家。永田良介商店は100年前にフランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)設計の邸宅の家具を手がけた名門工房として知られる。

 「ブルーム」は、神戸市による「神戸レザー」の活性化プロジェクトの一つとして企画された。ステーキなどのブランド食材として有名な神戸牛だが、レザー製品としてもブランド価値を高めるため、服飾雑貨やインテリアへの活用を積極的に進めている。

 「ブルーム」は革本来の風合いを残しつつ、撥水性を持たせ、屋外に置けるようにした。同作品をプロデュースした写真家の溝畑恭秀氏は「ターゲットは国をまたいで拠点を持つZ世代の富裕層。アジアの文化を凝縮したようなデザインプロダクトであり、折りたたんで飛行機で持ち運ぶこともできる」と説明する。日本の百貨店からも外商顧客やインバウンド客向けの高級家具として引き合いがあったという。

 「デザイナートトーキョー2021」の会期の31日まで、ワールド北青山ビル1階の会場で展示されている。

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産地型サーキュラーエコノミーを目指す「リクロー」が初の展示会 回収したワークウエアから新たなプロダクトを制作

 地域イノベーション財団とディスカバーリンクせとうちが運営するプロジェクト「リクロー(REKROW)」は9月16~18日、初の展示会を広島県府中市で開いた。会期中は繊維産業の関係者やバイヤー、小売業、地域の一般の人々など約400人が来場した。

 「リクロー」は「産地型サーキュラーエコノミーの実現を目指す」プロジェクトとして2020年11月に発足。広島県福山市の繊維産業の産地継承を目標に、地元広島の造船会社のワークウエアを回収して新たなプロダクトを作るプロジェクトや、1カ月でデニムパンツが制作できるようになるスクールの運営、定期的に繊維産業のサステナブルシフトの可能性について語る「リクロートークス(REKROW TALKS)」などを開催している。

 今回の展示会では回収したワークウエアを解体し、その生地を用いたインテリア、ウエア、財布などのアクセサリー、アウトドアウエアを展示した。参加ブランドはアウトドアの「スノーピーク(SNOW PEAK)」やロサンゼルスのエシカル家具の「ステファン ケン(STEPHEN KENN)」、石橋真一郎がデザインするメンズの「クオン(KUON)」、福山発の作業着メーカー「TSデザイン」など9ブランド。また、展示に加えて端材を用いたワークショップやロンハーマンの根岸由香里事業部長らを招いたリクロートークスも開催した。

 「リクロー」は、新しいワークウエアの開発と着用済みワークウエアの活用で、地域のものづくりの技術力、企画力を伸ばしながら、縮小傾向にある繊維産業に新たなビジネス、雇用を生み出すことをビジョンとして掲げている。11月1日にはオンラインショップもオープン予定だ。使い古されたワークウエアのかっこよさを生かし、そこに価値を見出すことで、循環型社会の実現と繊維産業のアップデートを目指す。

問い合わせ先
ディスカバーリンクせとうちREKROW
info@rekrow-hiroshima.com

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マッシュが来春ウィメンズでも新ブランド シンプルな中に「想像をかき立てる」服  

 マッシュスタイルラボは2022年春、新ウィメンズブランド「ミースロエ(MIESROHE)」を立ち上げる。ブランド名は近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエ( Mies van der Rohe
)に由来し、「神は細部に宿る」「より少ないことはより豊かなことである」という思想に共鳴。28〜45歳の自立した価値観を持つ女性に向けて、“ジャストモード”をキーワードに過度な装飾を削ぎ落としたシンプルなデザインを打ち出す。

 同社の「ミラ オーウェン(MILA OWEN)」で経験を積んだ坂上典子氏がチーフデザイナーを務める。30代になり、他者の評価やトレンドよりも自分の感性や生き方を大事にするようになったという坂上氏。「かわいくみられたい、モテたいというよりも、知的に見えて背筋が伸びる服が欲しいという人が周りでも増えていた。でもそれは、百貨店のキャリアゾーンにあるようなコンサバな服とも、セレクトショップが打ち出しているようなトラッドテイストとも少し違った」という。「市場にないんだったら、自分で作るしかないんじゃないか」。そんな思いで企画書をしたため、社長室に持ち込んだ。

 メンズ向けの素材を使用したというウール混のテーラードジャケットは、オーバーサイズながら肩のシルエットを中心にミリ単位で調整し、「女性らしさの中にも芯の強さが感じられる」(坂上チーフデザイナー)ムードにこだわった。ニットは、「知的に見える」リブ幅のミリ単位の調整に多くの時間を費やしたという。価格帯はコートで3万6000円、ジャケットで2万6000円、ワンピースで2万1000〜2万7000円、シャツ・ブラウスで1万〜1万6000円、パンツで9000〜2万1000円。

 「今の女性は価値観やライフスタイルの多様化で、洋服選びに割く時間がどんどん少なくなっている」と近藤広幸社長。「ローエの建築は至極シンプルだが、緻密な設計があったからこそ、家具や植物で空間が生きた。『ミースロエ』も単なる着やすい服ではなく、細部まで作り込み、『このニットにはジーンズを合わせてみたい』『ワンピースを重ねてみたい』とさまざまな想像をかき立てる服を作りたい」。

 同社のファッション領域では、社員の発案による初のブランドとなる。近藤社長は「これまでは自分の頭の中にあるコンセプトを具現化してブランドを作ってきた。社員の熱意をからスタートすることで、これまでにないものができるのではないかとワクワクしている」と話す。出店を前提とせず、まずは同社のブランドを集めたECモール「ウサギオンライン(USAGI ONLINE)」及びブランド単独の自社ECで販売する。出店依頼があればケースバイケースで検討し、専門店への卸売販売も行う。売上高目標は当面は年間20億円を掲げる。

 なお同社は22年春に30〜50代の男性に向けた初のメンズブランド「アウール(AOURE)」の立ち上げも計画している。

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この会社、危ないかも! 債務超過&自己資本比率10%未満の9社、増資後も資本を減らしている3社

 コロナで各社とも財務が痛み、軒並み自己資本比率を下げた。中には債務超過に陥った企業もある。みなが資本増強に急いだが、いまだに債務超過をクリアできず、自己資本比率が10%越えしていない企業も目立つ。最悪なのは悪化しているところだ。
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しぶとい「天狗」。常に「土俵際」の10年、あくまで「居酒屋」として生きる

 老舗居酒屋「天狗」を展開するテンアライドがしぶとく生き残っている。組織化された居酒屋チェーンとして初期に店舗展開をしたが、この10年は常に「土俵際」だった。だが、後発チェーンが店舗数を広げ、コロナ禍で事業の再構築を図っている中で、あくまで居酒屋を前提に事業を展開している。
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在宅勤務で激変「スーツ市場」を考える:記者談話室vol.4

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの新連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第4回は「在宅勤務で激変『スーツ市場』を考える」。コロナによる働き方の変化でスーツ市場が大打撃を受けています。スーツは働く男性のシンボルのような存在でした。その変化は社会の変化を反映しています。スーツ市場のこれまでを振り返りつつ、今後の仕事着について語り合いました。詳しくはポッドキャストをお聞きください。

【今回のキーワード】
スーツの市場規模の推移/「振り返れば奴がいる」/洋服の青山、AOKI/オンワード、レナウン/団塊世代の2007年問題/金融機関も脱スーツ/クールビズ/小池百合子/男の制服/ファブリック トウキョウ/ワークマンの価格破壊/WWS/テーラードスーツからアクティブスーツへ/パジャマスーツ/白いTシャツ、合繊ジャケット、スタンスミス/最強のユーティリティーウエア/総理大臣がスーツを脱ぐ日?/万年筆/伊ロロ・ピアーナの工場/オンとオフの線引きがなくなる

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

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