もう「私服が中学生」とは言わせない! 嵐の二宮和也がアダストリアECのCMに出演

 「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」「ローリーズファーム(LOWRY’S FARM)」などを運営するファッション企業のアダストリアは、10月27日から嵐の二宮和也さんを起用した新テレビCMを放映する。自社ブランドを集めたECモール「ドットエスティ(.st)」をアピールするもので、CM公開に合わせて「ドットエスティ」上とアダストリアの実店舗ではポイント還元キャンペーンも行う。

 CM発表会見で二宮さんは、ファッション企業からCM出演依頼がきたことについて「最初はドッキリだと思った」とコメント。しかし、私服が中学生のようだと言われてきた二宮さんが「ドットエスティ」で変わるというCM内容を聞き、「そっち(の切り口)かと腑に落ちた」という。

 続けて、「撮影日も本当に短パンとTシャツという(中学生)スタイルで現場に入ったので、アダストリアの社員の方はニヤニヤしていた気がする。ジャニーズ事務所の年末のカウントダウンコンサートの映像でも、僕だけ毎年同じコートを着ているので『一体いつのコンサートなのか分からない、あいつだけ時が止まっている』言われてきた」といった自身のファッションに関するエピソードを披露。「ドットエスティ」上で1日に3000枚以上が投稿されるという全国の販売員のスタイリングスナップについて、「僕みたいにファッションが分からない人が見ても楽しい。何を着ていいか分からない人こそ、あれをこう着ればいいのかと気づきがある。そのようにスタイリングを見てから街に出ると(行き交う人の服装を見て)発見もある。僕ぐらいのファッションレベルの人にとってありがたい機能」と力説した。

 CMは、27日から放映開始する「私服が中学生」篇と、順次公開予定の「何か違うなぁ」篇の2つ。制作にあわせて二宮さんはアダストリア本社も訪問。「社員の皆さんが楽しそうに働いていたのが印象的」だったという。こうした制作の裏側を映したスペシャル動画も「ドットエスティ」上で27日に公開する。また、CMキャンペーンに合わせて「ドットエスティ」上では27日〜11月11日、全国のアダストリア実店舗では10月30日〜11月10日に、購入金額の20%をポイントとして購入客に還元するキャンペーンも実施する。

 「ドットエスティ」は2014年にスタートし、現在の登録会員数は1200万人を突破。21年2月期の「ドットエスティ」売上高は300億円の見込み。CM放映効果により、「11月末には会員数は1300万人を超えると見ている」と話すのは、「ドットエスティ」事業を統括するアダストリアの田中順一マーケティング本部長だ。「コロナ禍によるステイホームで、今はECがお客さまとの大きな接点になっている。店頭に来られる方も事前にECを見ている。『ドットエスティ』は『ゾゾタウン(ZOZOTOWN)』や『アマゾン(AMAZON)』などに比べるとまだまだ知名度が低い。多くの方に知られたメジャーな存在になるためにテレビCMを企画し、幅広い年齢層から支持される二宮さんに出演いただいた」と狙いを話す。

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I-ne史上最多の5製品がグッドデザイン賞を受賞 「ボタニスト」と「サロニア」が評価

 I-neが展開するボタニカルライフスタイルブランド「ボタニスト(BOTANIST)」の“ボタニカルシャンプー&トリートメント”、ミニマル美容家電ブランド「サロニア(SALONIA)」のヘア・フェイスアイテムなど、5製品が2021年度グッドデザイン賞を受賞した。

 「ボタニスト」は今年3月にリニューアル発売。環境に配慮したバイオマス容器へと刷新し、クリーンでシンプルな新デザインを採用した。審査委員からは「自然とテクノロジーという二律背反に思われている事象を越えるべく作られた『ボタニスト』。すでに高い評価を得てきたが、より本質的にサステナブルの観点から、従来のプラスチック容器をバイオマス容器へと全面的な切り替えを行った。それ自体も高く評価されるべきことだが、ブランドコンセプトである、シンプルかつミニマルという点でも、一貫した丁寧なデザインがされている」と高評価を得た。

 「サロニア」“トリートメントミストドライヤー”(税込2万5300円)は今夏発売された髪をケアしながら乾かす新発想のドライヤー。美容液をセットし、マイクロミスト化して風と一緒に放つのが特徴だ。「髪を乾かす時間を保湿する時間へと捉え直し、髪と向き合う意識を変えることで、使用時間に対するストレスが減ることに気づかせてくれた」と審査員はコメントした。

 ほかにも「サロニア」から、“スマートモイスチャーデバイス”(税込1万3200円)と、“スクエアイオンブラシ”(税込2728円)、“イオンフェイシャルブラシ”(税込1万3200円)がグッドデザイン賞を受賞した。いずれもシンプルかつミニマル、そして意外性のあるデザインが評価された。

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I-ne史上最多の5製品がグッドデザイン賞を受賞 「ボタニスト」と「サロニア」が評価

 I-neが展開するボタニカルライフスタイルブランド「ボタニスト(BOTANIST)」の“ボタニカルシャンプー&トリートメント”、ミニマル美容家電ブランド「サロニア(SALONIA)」のヘア・フェイスアイテムなど、5製品が2021年度グッドデザイン賞を受賞した。

 「ボタニスト」は今年3月にリニューアル発売。環境に配慮したバイオマス容器へと刷新し、クリーンでシンプルな新デザインを採用した。審査委員からは「自然とテクノロジーという二律背反に思われている事象を越えるべく作られた『ボタニスト』。すでに高い評価を得てきたが、より本質的にサステナブルの観点から、従来のプラスチック容器をバイオマス容器へと全面的な切り替えを行った。それ自体も高く評価されるべきことだが、ブランドコンセプトである、シンプルかつミニマルという点でも、一貫した丁寧なデザインがされている」と高評価を得た。

 「サロニア」“トリートメントミストドライヤー”(税込2万5300円)は今夏発売された髪をケアしながら乾かす新発想のドライヤー。美容液をセットし、マイクロミスト化して風と一緒に放つのが特徴だ。「髪を乾かす時間を保湿する時間へと捉え直し、髪と向き合う意識を変えることで、使用時間に対するストレスが減ることに気づかせてくれた」と審査員はコメントした。

 ほかにも「サロニア」から、“スマートモイスチャーデバイス”(税込1万3200円)と、“スクエアイオンブラシ”(税込2728円)、“イオンフェイシャルブラシ”(税込1万3200円)がグッドデザイン賞を受賞した。いずれもシンプルかつミニマル、そして意外性のあるデザインが評価された。

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I-ne史上最多の5製品がグッドデザイン賞を受賞 「ボタニスト」と「サロニア」が評価

 I-neが展開するボタニカルライフスタイルブランド「ボタニスト(BOTANIST)」の“ボタニカルシャンプー&トリートメント”、ミニマル美容家電ブランド「サロニア(SALONIA)」のヘア・フェイスアイテムなど、5製品が2021年度グッドデザイン賞を受賞した。

 「ボタニスト」は今年3月にリニューアル発売。環境に配慮したバイオマス容器へと刷新し、クリーンでシンプルな新デザインを採用した。審査委員からは「自然とテクノロジーという二律背反に思われている事象を越えるべく作られた『ボタニスト』。すでに高い評価を得てきたが、より本質的にサステナブルの観点から、従来のプラスチック容器をバイオマス容器へと全面的な切り替えを行った。それ自体も高く評価されるべきことだが、ブランドコンセプトである、シンプルかつミニマルという点でも、一貫した丁寧なデザインがされている」と高評価を得た。

 「サロニア」“トリートメントミストドライヤー”(税込2万5300円)は今夏発売された髪をケアしながら乾かす新発想のドライヤー。美容液をセットし、マイクロミスト化して風と一緒に放つのが特徴だ。「髪を乾かす時間を保湿する時間へと捉え直し、髪と向き合う意識を変えることで、使用時間に対するストレスが減ることに気づかせてくれた」と審査員はコメントした。

 ほかにも「サロニア」から、“スマートモイスチャーデバイス”(税込1万3200円)と、“スクエアイオンブラシ”(税込2728円)、“イオンフェイシャルブラシ”(税込1万3200円)がグッドデザイン賞を受賞した。いずれもシンプルかつミニマル、そして意外性のあるデザインが評価された。

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創設100周年を祝う“GUCCI 100”コレクション  「グッチ」とファッションの結びつきを体感

 「グッチ(GUCCI)」は、創設100周年を祝した“GUCCI 100”コレクションを発売した。同コレクションは、個人のアイデンティティーを表現するウエアと、さまざまな記憶を呼び起こす音楽という、ふたつの普遍的な言語の深いつながりを示している。

 アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターは同コレクションについて、「私にとって100周年は、『グッチ』の永遠の生命力を明らかにする機会となりました。『グッチ』は年ごとに新たに生まれ変わり、自らを再生し、年を取らない少年のように力強いビジョンで世界を観察しながら、現代性との類いまれな関係を再構築し続けているのです。私は『グッチ』が100年前からあらゆるジャンルのポップカルチャーの世界を行き来しながら取り入れてきたことが、その若さにつながっているのだと感じています。とりわけ、音楽はファッションと並んで時代に即座に反応して、新しさ、今という感覚を示すことのできる媒体です」と語る。

100年の旅を音楽とともに祝す
“GUCCI 100”コレクション

 “GUCCI 100”のキャンペーンは、ジャズやサイケデリック、ジャパニーズパンク、ディスコ、ヒップホップ、アフロビートなど「グッチ」100周年の旅の背景にある音楽からヒントを得ている。「人生そのものへの愛、つながる喜び、ダンスの美しさ、音楽の圧倒的なエネルギー、パフォーマンスの快感」をイメージし、「楽観主義でありたい」というブランドの思いをアナログ的な写真の魅力を通じて発信。ビジュアルは、アレッサンドロのクリエイティブ・ディレクションのもと、ジョシュア・ウッズ(Joshua Woods)が撮影した。

サウンドとスタイルの進化を辿る
キャンペーン動画

 キャンペーン動画では、架空の音楽番組でフェラ・クティ&アフリカ70(Fela Kuti & Afrika 70)やアリシア・ブリッヂズ(Alicia Bridges)、アイス・キューブ(Ice Cube)など6組のアーティストによる楽曲をフィーチャー。 “GUCCI 100”のコレクションをまといながら、音楽にのる出演者たちとともに、サウンドとスタイルの進化を辿ることができる。

「グッチ」の名前の入った
3曲の歌詞をのせたアイテムも

  “22,705”という数字にこのコレクションをひもとくヒントが隠されている。これは、1921年から現在までにブランド名「グッチ」が歌詞に登場した曲の数。世界最大の楽曲歌詞アーカイブを管理する音楽データ会社 ミュージックスマッチ(Musixmatch)の調査で明らかになった。

 アレッサンドロは、ブランド名が使われた膨大な曲の中から3曲をピックアップ。アメリカのラップグループ、エリック・B.&ラキム(Eric B. & Rakim)による「The R」、米ロックバンドのザ・クランプス(The Cramps)の「You Got Good Taste」、英国人歌手のエイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)の「Fuck Me Pumps」の歌詞を、アーカイブプリントや“GUCCI 100”のロゴとともにアイテムにのせた。

リアル&デジタルで楽しめる
“GUCCI ポップアップストア

 「グッチ」は、“GUCCI 100”の期間限定ショップ「GUCCI 100 POP-UP」を11月15日まで阪急うめだ本店で開催中だ。店内のキャビネットの側面に設置されたホイールを回すことで、「グッチ」の名前が使われているさまざまな年代の楽曲のプレイリストを楽しむことができる。またオンライン上でもポップアップストアの世界観を楽しむことができる 「Gucci 100 DIGITAL POP-UP」をオープンしている。3Dで再構築され、ショッピングだけでなくプレイリストも視聴可能だ。

INFORMATION
■GUCCI 100 POP-UP 阪急うめだ本店

会期:10月20日~11月15日
会場:阪急うめだ本店9階うめだ ギャラリー/アートステージ
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

TEXT : MAMI OSUGI
PRODUCED BY WWDJAPAN FOR GUCCI
問い合わせ先
グッチ ジャパン クライアントサービス
0120-99-2177

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「メディコム・トイ」 が1950年代の宇宙飛行士スヌーピーを復刻

 「メディコム・トイ(MEDICOM TOY)」 は、アメリカを代表するコミック「ピーナッツ(PEANUTS)」に登場するスヌーピーとチャーリー・ブラウンのソフビ(ソフトビニール人形)を復刻する。「メディコム・トイ」直営店とオンラインストア、「トキオン(TOKION)」オンラインストアで10月30日に販売を開始する。

 復刻するのは1950年代のデザインで、ビンテージ市場で人気の宇宙飛行士のスヌーピー(税込1万4080円)や赤い首輪のスヌーピー(同7480円)、オレンジの服を着たチャーリー・ブラウン(同7480円)の3体。当時のデザインを忠実に再現しながら、宇宙飛行士のモデルは、服をシルバーにアレンジし、特別仕様のボックスが付く。

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「メディコム・トイ」 が1950年代の宇宙飛行士スヌーピーを復刻

 「メディコム・トイ(MEDICOM TOY)」 は、アメリカを代表するコミック「ピーナッツ(PEANUTS)」に登場するスヌーピーとチャーリー・ブラウンのソフビ(ソフトビニール人形)を復刻する。「メディコム・トイ」直営店とオンラインストア、「トキオン(TOKION)」オンラインストアで10月30日に販売を開始する。

 復刻するのは1950年代のデザインで、ビンテージ市場で人気の宇宙飛行士のスヌーピー(税込1万4080円)や赤い首輪のスヌーピー(同7480円)、オレンジの服を着たチャーリー・ブラウン(同7480円)の3体。当時のデザインを忠実に再現しながら、宇宙飛行士のモデルは、服をシルバーにアレンジし、特別仕様のボックスが付く。

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長谷川ミラが自身のブランドをリブランディング 青学生らとタッグを組みSDGsを発信

 長谷川ミラは、自身のブランド「ジェイムジー(JAMESIE)」をリブランディングし、新たに「ジャム アパレル(JAM APALLELL)」として再始動する。10月22〜24日に開催されたアッシュ・ペー・フランス主催の合同展示会イベント「ルームス(rooms)」で初披露した。

 「ジェイムジー」はオールジェンダーブランドとしてスタートし、プリントアイテムを中心に、ジェンダーや環境問題に対するメッセージを発信してきた。「ジャム アパレル」では、新たに“Fashion goes green”をテーマに掲げ、サステナブルな素材への取り組みを強化する。

 2021年カプセルコレクションのアイテムは、オーガニックコットン100%のポロシャツ(税込7920円)や伊藤忠商事の再生ポリエステル素材「レニュー(RENU)」を使用したスエットトップ(同9790円)などのアパレル全9型と、タキヒヨーのアップサイクルプロジェクト“ザ・ニューデニムプロジェクト(THE NEW DENIM PROJECT)”から生まれたデニム生地を使用したバッグ(同4950円、同6600円)、豊島の「オーガビッツ(ORGABITS)」のオーガニックコットン糸100%のソックス(同3520円)などの雑貨類全3型をそろえる。販路は、11月11日に開設予定の公式ECサイトを中心に、ポップアップなどの期間限定ショップでの販売も企画する。

WWD:リブランディングの背景は?

長谷川ミラ(以下、長谷川):「ジェイムジー」は、性別にとらわれずにみんなが自由にファッションを楽しんでほしいという思いを込めて立ち上げ、LGBTQを支持するメッセージをプリントしたり、フェミニズムコミュニティーと一緒にイベントを企画したりもしていました。当時は、サステナブルな素材の選択肢が非常に限られていたこともあり、素材よりもプリントするメッセージ性を意識していました。一方で、サステナビリティについて勉強を深めると、Tシャツ1枚を製作するための水使用量は約2900リットルだと知り、ポジティブなことをしているつもりだった自分が環境に負担をかけているとショックを受けました。そこで2019年に販売を停止し、もう一度方向性を考え直すことにしました。サステナブルなブランドを実現するためには、もっと大きなチームが必要だと考えていたところ、友人で同い年のデザイナーの一法師拓間(デザイン会社コンセピオン代表)がデザインを担当してくれることになりました。加えて、彼が特別顧問を務める青山学院大学のファッションサークル、Aoyama Fashion Association(以下、AFA)の大学生たちからも協力を得られることになりました。

WWD:大学生を巻き込もうと思った理由は?

長谷川:SDGsは、一人で叫んでいても社会は変わらない。もっと同世代や下の世代とチームにならなければいけないと感じていたからです。AFAに所属する103人がマイクロインフルエンサーになり、その周辺にいる人たちへとどんどん変化の輪が広がっていくことを信じています。学生には一部のアイテムのデザインを考えてもらったり、撮影やイベント運営の手伝いをお願いしたりしています。

WWD:ブランド名に込めた思いは?

長谷川:本名の頭文字から取りました。父親からは“ジェイムジー”や“ジャム”のニックネームで呼ばれていて、子どものときから愛着のある名前です。拓門デザイナーのアイデアで、ロゴの“J”の部分にスラッシュを入れることで、“I AM”という文字が隠れています。みんながブランドから発信するメッセージを自分ごと化してとらえてほしい、自由に自分を表現してほしいという思いを込めました。

WWD:特にお気に入りのアイテムは?

長谷川:オーガニックコットン100%の国産生地を使用したポロシャツです。縫製や刺しゅうも日本国内で行いました。国内の技術職が減っている現状に貢献するために、メイドインジャパンにこだわりました。透明性が求められる時代ですし、今後は工場へのインタビューなどを通して、誰がどんな思いで作っているのかを発信します。

WWD:「ジャム アパレル」を通して伝えたいメッセージとは?

長谷川:ファッション産業は環境破壊や人権侵害など、多くのネガティブな問題を抱えています。しかし、人の心を一瞬でハッピーにできるのもファッションです。「ジャム アパレル」では、袖を通すだけでポジティブになれるようなきっかけを提案したい。AFAの学生たちとの取り組みや工場の生産背景など、このブランドが作られる工程自体に意味があり、その背景もきちんと伝えていきたいです。

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話題の「恵比寿サウナー」。そば酒場×サウナなんてコンセプト成り立つの?

 サウナも楽しめる大衆酒場「恵比寿サウナー」が話題だ。同店は「道玄坂バル 克ッ」などの「克ッ」ブランドや、シンガポール政府観光局認定店「新東記クラーク・キー」などを手掛ける151-A-RC代表の高橋賢氏と、「SOBA TO ホシガル」などを運営するソバトゥーユー代表の阿部智氏が共同で運営。9月1日に飲食業態が先だってオープンし、その後同月15日にサウナ営業も開始された。酒場の部分を中心に、特徴を体験レポートの形でお届けしよう。
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「YSL」が最高峰フレグランスの人気5種を旗艦店で限定販売 無料刻印サービスも

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」はこのほど、最高峰フレグランスコレクション“ル ヴェスティエール デ パルファム(LE VESTIAIRE DES PARFUMS)”シリーズから人気の香り5種を表参道フラッグシップ ブティックで発売した。公式オンライン ブティック、西武池袋店、阪急うめだ本店、ギンザシックスでも取り扱っている。

 同コレクションは、ムッシュ・イヴ・サンローランがデザインしたアイコニックなワードローブにオマージュを捧げて生まれたフレグランス。人気の高い“タキシード”、“サハリエンヌ”、“トレンチ”、“ブラウス”、“ジャンプスーツ”の5つをそろえた。それぞれ125mLで、価格は税込3万8500円。

 アンバーシプレーを香調とした“タキシード”は、パチョリのスモーキーさに華やかなスパイスのアクセントが特徴。“サハリエンヌ”は、太陽の光のようなネロリのフレッシュさに、ローズマリーやセージの野性味あふれるグリーンノートで繊細なコントラストを表現した。“ブラウス”は、肌を優しく撫でるようなモダンローズと、ハーブアロマのようなアンジェリカのフラワーノートを使ったセンシュアルな香りだ。“トレンチ”は洗練さを表すアイリスに、華やかなシトラスのアクセントを効かせた。“ジャンプスーツ”は、マグノリアフラワーとフレッシュなベルガモットで、力強さと開放感のある香りに仕上げた。

 また、表参道フラッグシップブティック限定で“ル ヴェスティエール デ パルファム”に、好きなアルファベットを3文字まで刻印できる無料サービスを実施する。

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「トモ コイズミ」が「毎日ファッション大賞」授賞で激動の1年を振り返る 

 毎日新聞社は、「第39回毎日ファッション大賞」の授賞式を東京・恵比寿で25日に開催した。今年の大賞は「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」の小泉智貴デザイナーで、新人賞・資生堂奨励賞は「CFCL」の高橋悠介クリエイティブディレクターが受賞。また昨年10月に他界した故・高田賢三氏に向けて「ファッション文化特別賞」を設け、その功績を称えた。

 業界に貢献した人や団体に贈る鯨岡阿美子賞にはデザイナーの山縣良和が主宰する「ここのがっこう」が、話題賞にはアウトドアブランド「スノーピーク(SNOW PEAK)」が選ばれた。

 大賞の小泉デザイナーは、2019年に同アワードの新人賞・資生堂奨励賞を獲得しており、2年ぶりの授賞式参加となった。小泉デザイナーは「これまでさまざまな人に支えられながら、『トモ コイズミ』は活動を続けることができている。日本では需要が少ないドレスデザイナーとしてのキャリアは平坦なものではなく、苦しくてつらい経験も沢山してきた。それでもデザイナーの道にこだわり続けたのは、10代のころに体験したファッションへの感動があるから。今年、デザイナーを目指すきっかけとなったジョン・ガリアーノ(John Galliano)とはアップサイクル作品を作り上げ、東京オリンピックの開会式ではMISIAの衣装を担当し、夢であった歌手のビョーク(BJORK)にも着てもらった」と自身の活動を振り返った。さらに、次世代を担う若手デザイナーへの想いも語った。「今回の私の受賞が、独自性のある活動を模索している次世代の道筋になっていくことを願う。今後もマイペースに活動を続けながら、ファッションデザイナーの多様なあり方を模索していきたい」。

 新人賞・資生堂奨励賞を獲得した高橋クリエイティブディレクターには賞状とトロフィー、賞金100万円が贈られた。同氏は「昨年『CFCL』を設立し、今年2月に新宿伊勢丹のポップアップからブランドをスタートした。コロナ禍での始動だったが、設立前から自分のスタンスを作り上げていたのが成功した要因だと思う。工場の方や会社のスタッフ、妻のキョンちゃんにもあらためて感謝したい」とスピーチした。授賞式後には、トークショーを兼ねたプレゼンテーションを発表。高橋クリエイティブディレクターは「コレクションの華やかなムードと、服ができ上がるまでの工場の裏側を見せる2本仕立ての映像作品を作った。日本の今後のものづくりを支えていくことを意識し、現場のかっこよさをあらためて伝えたかった。高いコストで世界に通用するためには、原価以上の付加価値をつけていくこともデザイナーの役目だと思う」と述べた。

第39回「毎日ファッション大賞」の受賞者は以下の通り。

大賞:小泉智貴 / 「トモ コイズミ」デザイナー
新人賞・資生堂奨励賞:高橋悠介 / 「CFCL」クリエイティブディレクター
鯨岡阿美子賞:「ここのがっこう」
話題賞:「スノーピーク」
ファッション文化特別賞:故・高田賢三

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「ミキオサカベ」が手に入れた“背中のミニマリズム” やわらかな光に包まれた2022年春夏リアルショー

 坂部三樹郎による「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」が2022年春夏コレクションを発表した。会場は、東京・新大久保にあるウェスレアン・ホーリネス教団の淀橋教会。場内にはスモークが充満し、光がやわらかく差し込む神々しい空間に、バイヤーやジャーナリストなどの関係者と、坂部デザイナーが開講するファッションスクール「ミー(me)」の生徒が多数集まった。道路標識のモチーフをのせたボディスーツで開幕し、複数のモデルが交差点のように入り混じる演出で、約50のスタイルを披露した。

 テーマは“ミニマリズム”。ここ数シーズン、坂部デザイナーが手掛けるエアソールのシューズ「グラウンズ(GROUNDS)」をスタイルの軸に据え、装飾やシェイプをアレンジするコレクションに集中してきた坂部デザイナーだが、「そのやり方に飽きてしまって。ルック数体ではなく、コレクションの全体像をガラッと変えるために、このテーマにした」という。

 コレクションの主役は、ジャケットやシャツの前開きをなくし、前後両面を“背中”にしたトップスだ。「背中には、最も自然でミニマルなデザインが宿っている」と考え、襟ぐりやセンターベント、ヨーク、ボックスプリーツなど「背中のミニマリズム」を押し出した。装飾とディテールが少ない分、肩のシェイプを誇張し、構築的なボックスシルエットを採用。これらを、インナーとボトムス、ネックレスという最小限のスタイリングで、色や柄、素材を変えながら約50のルックに落とし込む。いつもよりルックを増やしたのは、“背中のミニマリズム”という違和感のある衣装を「日常的に見せたかったから」。全てのモデルが「グラウンズ」を着用したが、“シューズを見せる”という意識から解放され、スタイルの力みがとれたように思う。

 新たなデザインアプローチを見出した坂部デザイナーは、いつもよりランウエイを楽しんでいるように見えた。作り手のワクワクは、受け手にも伝わる。「手に取りたい」と素直に思うコレクションだった。

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「エルメス」が原宿でフィットネスイベント開催

 「エルメス(HERMES)」は10月30日〜11月7日、東京・原宿でフィットネスイベント「エルメスフィット東京(HermesFit 東京)」を開催する。メゾンを代表するアイテムを体験しながらエクササイズを楽しめるイベントになっており、完全予約制・無料だ。予約は10月22日から特設サイトで受け付ける。

 スカーフ“カレ”を片手に行うヨガ「カレ・ヨガ」やブレスレットを用いて腕の動きに意識を向けながら体幹に働きかける「カラテ・ブレスレット」、ブレスレットを両手につけてスタイリッシュにエクササイズする「バレエ・アームズ・ブレスレット」、革小物をしっかり握りながら優雅で強く柔軟な筋肉を作る「レザーグッズ・ワークアウト」など、さまざまなワークアウトを用意する。さらにベルトと共に呼吸やストレッチをすることで体をリラックスさせる「ベルト・ストレッチ」や頭に乗せた帽子が落ちないようにバランスをとる「ハット・バランス・チャレンジ」など、リラックス・バランスエクササイズも体験できる。フィットネスの後は、色鮮やかなリップスティックで化粧直しの場も用意する。

 会場はシルクの“カレ”をあしらったサンドバッグが並ぶボクシングリングなど、フォトジェニックな作りになっている。さらに毎日夕方からは、アートパフォーマンスやDJセットなどのライブステージに変身する。

 同イベントは初のグローバルイベントシリーズとして、東京、台湾、ロンドン、パリで開催する予定だ。

■「HermèsFit 東京」
日程:2021年10月30日〜11月7日
時間: 11:00〜21:00
場所:原宿jing
住所: 150-0001 東京都渋谷区神宮前6-35-6
入場料:無料、予約制

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セカンドスキンが引き続き人気 2021年春夏パリ・ファッション・ウイークスナップ

2022年春夏シーズンのパリ・ファッション・ウイークが9月27〜10月5日に開催された。ファッション・ウイークは業界人や関係者の同窓会のようとしばしば形容されることがあるが、今季はリアルショーが多く復活したシーズンということもあり、街中でハグを交わして再会を喜ぶような姿が見られた。スナップフォトグラファーも久々に華やかさを取り戻したパリの街と人々を381枚もの写真に収めた。

 今季は関係者が来場者の多くを占めていたこともあり、各々が自分のスタイルを楽しんでいた印象で大きなトレンドは見られなかった。とはいえ、スカーフ、レザージャケット、テーラードジャケットなどの着用率は高く、肌にぴったりとつくセカンドスキン的なトップスはよりバリエーションを増やして多く見かけられた。

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アルページュが初のビューティブランド シーンで選べるオイル美容液3種を発売

 アルページュはこのほど、同社初のビューティブランド「アルページュストーリーボーテ(ARPAGE STORY BEAUTE)」を立ち上げた。第1弾のオイル美容液(全3種、各税込7150円/30ml)は10月22日から公式EC「アルページュストーリー(ARPEGE STORY)」および直営5店舗で販売している。

 オイル美容液の開発には、およそ1年半を費やした。「われわれが作る服は、凛とした姿勢で、自分の美学を持って暮らす女性たちに着ていただいている。彼女たちに手にとってもらえるような美容アイテムを作りたかった」と野口麻衣子社長。

 3種の美容液は、オイルと美容成分の混合比率がそれぞれ異なり、ライフスタイルや使用するシーンに合わせて選べる。オイル30%、美容液70%の“リフレッシュ”はさっぱりした使用感で朝のスキンケアにも使いやすい。“エンパワー”(オイル、美容液50%ずつ)はシーンを選ばず肌にハリとツヤを与える。オイル100%の“リラックス”は、寝る前の疲れた肌のケアに適している。

 主力成分としてホホバ種子油、スクワラン(保湿)、アルガニアスピノサ核油を配合。美容成分もトウキ根エキス、チャ葉エキス、ローズヒップ、トウセンカ花エキスなど、植物由来の原料を中心にブレンド。顔、髪、全身と、マルチに使うことができる。

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ヴィクトリア・ベッカムとザ・ウールマーク・カンパニーがトレーサブルなニットコレクション

 「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」は、ザ・ウールマーク・カンパニーとコラボし、トレーサビリティーを担保したメリノウールのニットコレクションを発表した。日本ではバーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)で10月29日に発売する。

 コレクションは同系色のポロシャツやクルーネックセーター、Vネックカーディガン、スカーフ、帽子などのウィメンズウエア20点とキッズウエア14点で構成する。使用したノンミュールジングのメリノウールは、オーストラリアの牧羊業者まで完全に追跡が可能だ。ザ・ウールマーク・カンパニー独自の植物由来の染め技法を採用し、化学薬品を使用せずに鮮やかなカラーブロッキングを実現した。ラベルは再生ポリエステル、パッケージは生分解性のポリバッグを使用した。価格帯はウィメンズが370〜845ドル(約4万2000〜9万6000円)、キッズが240〜255ドル(約2万7000〜2万9000円)。

 デザイナーのヴィクトリア ベッカムとザ・ウールマーク・カンパニーの関係は長く、ベッカムは過去にザ・ウールマーク・カンパニーが主催する「インターナショナル・ウールマーク・プライズ(INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE)」の審査員を3年間務めている。

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「シャネル」から初のパーソナライズドマスカラが登場 3Dプリンターで製作したブラシ

 「シャネル(CHANEL)」は10月29日~2022年12月31日、ブランド初のパーソナライズドマスカラ“アイ ドゥ シャネル”を提供する「EYE EXPRESS YOUR EGO」サービスを提供する。3Dプリンターで製作した10種のブラシと、レギュラー・ウオータープルーフの2種のフォーミュラから自分だけの組み合わせを選ぶことができ、価格は1本税込6930円だ。展開店舗は直営4店舗(ギンザ シックス、ニュウマン新宿、ルミネ有楽町店、ルミネ横浜店)および阪急うめだ3階(2021年11月5日~12月31日)。

 同サービスのために新しく開発した3DプリントブラシはN°1からN°10までの全10種を用意し、形状は大きく4タイプに分けられ、まつ毛にそれぞれ異なるエフェクトを加える。両端が細くなっているオーバルタイプ(N°1、9、10)は短めの毛足がまつ毛をセパレートしながらボリュームをプラス。ストレートタイプ(N°2、3)は、目の形やまつ毛の長さを問わず、使いやすいコンパクトな形状だ。砂時計タイプ(N°4、5)は隆起した両端がきわのまつ毛まで一度でとらえて長さを出しながら、中央のくぼみ部分でしっかりとボリュームアップする。カーブタイプ(N°6、7、8)はしっかりと目のカーブに沿い、一度でまつ毛の1本1本をキャッチしボリューム&カールアップできるデザインになっている。それぞれのタイプで大中小、もしくは大小サイズをご用意し、あらゆる目もとにフィットする1本を作ることが可能だ。

 マスカラは「シャネル」店舗のビューティ アドバイザーとマンツーマンでコンサルテーションを行いながら、最初にiPhoneアプリで来店時の目もとの写真撮影を行い(希望しない場合は不要)、アプリを使用して仕上がりやフォーミュラなど、6つの質問に答えていく。診断結果をもとに、2つのブラシを提案する。そこから2種のブラシを使って、マスカラを左右のまつ毛にそれぞれ塗布し、再び写真撮影をする。アプリ上で目もとの写真を比較しながら、好みのまつ毛をかなえるマスカラを選ぶシステムだ。完成したマスカラは、特別なミラー付きケースにセットして提供する。

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「ボッテガ・ヴェネタ」“サロン 03” コレクション

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が“サロン 03(SALON 03)”コレクションを発表した。

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「ボッテガ・ヴェネタ」“サロン 03” コレクション

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が“サロン 03(SALON 03)”コレクションを発表した。

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テンガがアパレルの新プロジェクト「TXA」始動 アーティストと協業し“性を表通りに”

 テンガ(TENGA)は、アーティストとともにアパレルや雑貨などを製作するプロジェクト「ティーエックスエー テンガ バイ アーティスト(TXA -TENGA by Artist- 以下、TXA) 」を10月25日にスタートした。第1弾として、3人のアーティストとコラボレーションしたアイテムを「ティーエックスエー」公式オンラインストアと阪急メンズ東京内の旗艦店、テンガ ストア トーキョー(TENGA STORE TOKYO)で販売中だ。

 「TXA」は“性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく”ことを掲げ、アーティストとともにアパレルや雑貨を製作し、“性愛の可能性を拡張する”ことを目指す。月1回程度のペースでアイテムを継続的に発売し、展覧会やポップアップストア開催も予定しているという。

 第1弾では、「TXA」に共感したウンピス(unpis)、ボブ a.k.a. えんちゃん、オタニじゅん(OTANIJUN)の3人のアーティストが参加。Tシャツ(税込4730円)やロングTシャツ(同5280円)、スエット(同5830円)、パーカ(同6600円)といったアパレルのほか、クッション(同4180円)、ポーチ(同2420円)、キャップ(同3960円)の9アイテムをラインナップした。

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全製品再生紙パッケージの仏発オーガニックバームブランド「アースセンス」日本初上陸

 オリジナルオーガニックコスメなどを扱うBeはこのほど、全製品が再生紙パッケージのフランス発オーガニックバームブランド「アースセンス(EARTH SENCE)」の独占販売権を取得した。一部製品を10月中旬からロフトで先行販売し、11月24日からリップバームなど3アイテム(税込1485〜6930円)を東京・銀座の直営店やセレクトショップなどで販売する。

 「アースセンス」は2017年に誕生し、オーガニックであることやパームオイルフリーであること、クルエルティフリーであること、容器はサステナブルであることを前提とした製品を展開する。Beはこれまで国産オーガニックブランドを中心に集めたセレクトショップも運営してきたが「サステナブルな海外ブランドを加えることで、お客さまの選択肢を増やしたい」(桐山依子Beブランドマネージャー)とのことから、海外のリサイクル可能な紙パッケージを採用したブランドにアプローチした。「約20ブランドの中から、ブランド理念や配合成分、パッケージの耐久性などが適正だった『アースセンス』に決めた」という。同ブランドはアジア初上陸となる。

 スタート時は、スティック上の“オーガニック モイスチャライジングリップバーム”、全身に使用できる“ラグジュアリー オーガニック フェイス & ボディバーム”“カカオ ボディバター”、ソルトスクラブ入りのボディスクラブ“ヒマラヤン ボディポリッシュ”を扱う。いずれもオーガニック成分100%で、ベジタリアン認定成分100%(“ボディスクラブ”を除く)で、使用する全ての成分、原料は環境に悪影響を与えない、生分解性のあるものにこだわっている。

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全製品再生紙パッケージの仏発オーガニックバームブランド「アースセンス」日本初上陸

 オリジナルオーガニックコスメなどを扱うBeはこのほど、全製品が再生紙パッケージのフランス発オーガニックバームブランド「アースセンス(EARTH SENCE)」の独占販売権を取得した。一部製品を10月中旬からロフトで先行販売し、11月24日からリップバームなど3アイテム(税込1485〜6930円)を東京・銀座の直営店やセレクトショップなどで販売する。

 「アースセンス」は2017年に誕生し、オーガニックであることやパームオイルフリーであること、クルエルティフリーであること、容器はサステナブルであることを前提とした製品を展開する。Beはこれまで国産オーガニックブランドを中心に集めたセレクトショップも運営してきたが「サステナブルな海外ブランドを加えることで、お客さまの選択肢を増やしたい」(桐山依子Beブランドマネージャー)とのことから、海外のリサイクル可能な紙パッケージを採用したブランドにアプローチした。「約20ブランドの中から、ブランド理念や配合成分、パッケージの耐久性などが適正だった『アースセンス』に決めた」という。同ブランドはアジア初上陸となる。

 スタート時は、スティック上の“オーガニック モイスチャライジングリップバーム”、全身に使用できる“ラグジュアリー オーガニック フェイス & ボディバーム”“カカオ ボディバター”、ソルトスクラブ入りのボディスクラブ“ヒマラヤン ボディポリッシュ”を扱う。いずれもオーガニック成分100%で、ベジタリアン認定成分100%(“ボディスクラブ”を除く)で、使用する全ての成分、原料は環境に悪影響を与えない、生分解性のあるものにこだわっている。

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トークセッション開催 LINEスタッフスタートの活用でウィゴーが目指す未来とは

 LINEは、11月18日に開催するオンラインイベント「LINE ローカルデー(LOCAL DAY)」で、今秋ローンチのオンライン接客支援サービス「LINEスタッフスタート(STAFF START)」を紹介するトークセッションを行う。

 LINEスタッフスタートとは、バニッシュ・スタンダード(VANISH STANDARD)が提供する「スタッフスタート(STAFF START)」の機能を、LINE公式アカウントを通して活用できる新サービス。スマホなどで撮影した販売員コーディネートを簡単にネット通販に連携することができ、現在1600ブランドが導入。年間流通総額(2020年9月〜2021年8月)は1200億円に達している。すでにサービスを利用している10万人超の販売スタッフは、LINEの公式アカウントを所有できるようになり、チャット機能だけでなく、ビデオ通話やライブコマース機能も使用できるようになる。

 トークセッションは、バニッシュ・スタンダードの田中悠執行役員スタッフスタート事業責任者とLINEの高木祥吾アカウント事業企画室室長に加え、LINE公式アカウントとスタッフスタートを活用し、売り上げ増に成功しているアパレル企業、ウィゴー(WEGO)の園田恭輔社長を招いて開催。スタッフコーディネートを重要コンテンツと位置付け、さまざまな形で発信してきたウィゴーは、スタッフスタートの開始当初からサービスを利用し、人気スタッフの発掘や社員のモチベーションアップにも活用している。セッションでは、ウィゴーのマーケティング戦略やLINE公式アカウントおよびスタッフスタートそれぞれの活用法について、また、これから導入するLINEスタッフスタートで実現したい“新たな買い物体験”について語る。

■LINE LOCAL DAY
オンライン開催日時:2021年11月18日(木)13:30〜17:50

【セッションA-3】アパレルブランド「WEGO」がLINE STAFF STARTで実現する、 新しい買い物体験とは
配信時間:2021年11月18日(木)17:10〜17:50​

問い合わせ先
LINE LOCAL DAY 運営事務局
dl_linelocalday@linecorp.com

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ロシア人が「アディダス」を愛する理由 ソ連時代から続く意外な関係性

 はじめまして。東京とロンドンを拠点に活動するエディターやライター、スタイリスト、フォトグラファー、グラフィックデザイナーが所属するクリエイティブコレクティブ“インターネット・ボーイフレンズ(Internet BoyFriends)”です。「WWDJAPAN」でファッションやスニーカー、音楽、アートに関するコラムをこれから不定期で寄稿することになりました。よろしくお願いいたします。

ブームのきっかけはモスクワ五輪

 第1回目は、“日本から1番近いヨーロッパ”ことロシアと、ドイツのスポーツブランド「アディダス(ADIDAS)」の意外な関係性について。

 まずはじめに、ロシアは前身のソビエト連邦時代(1922~1991年)からアメリカと並ぶスポーツ超大国として知られ、参加した全18大会の夏季・冬季オリンピックで計1204個のメダルを獲得していた(日本は全45大会で555個)。中でも、自国開催だった1980年のモスクワ大会ではアメリカが不参加だったこともあって異次元の強さを見せ、全204個の金メダルのうち約40%にあたる80個を獲得。メダル獲得総数の195個と合わせて、1大会におけるメダル数の最多獲得という記録を打ち立てている。

 また、このモスクワ大会は東欧初であったこと、社会主義国初の夏季オリンピックだったこともあり、ソ連は国の威信をかけた一大イベントとして各方面で注力。特に選手団には代表にふさわしいユニホームを提供しようと考えていた。だが嘘のような本当の話で、当時のソ連は計画経済を敷いていた影響でファッション性や高品質のユニホームを作るノウハウがないにひとしかったのである。そんな彼らに手を差し伸べたのが、世界有数のスポーツブランド「アディダス」だったのだ。

幻の“ツーストライプ”?

 ところが、ことはそう上手く運ばない。アディダス本社のあるバイエルン州は、当時ソ連と冷戦状態にあったアメリカが統治する西ドイツに属しており、さらに「アディダス」のユニホームを採用することは資本主義に屈したことを意味するという声が上がったのだ。そのためソ連は苦肉の策として、同ブランドのアイコニックな3本線(スリーストライプス)を2本線(ツーストライプス)にした特注デザインのユニホームを発注したのである。

 そんな紆余曲折がありながらも、結果的に選手団が大活躍したことでソ連国内では「アディダス」のトラックスーツが大ヒット。逆に、人々が「アディダス」の正規品を手に入れるのが難しくなり、スリーストライプスが“憧れのアイテム”として神格化していった。また「アディドス」や「アビダス」といったフェイク品も大量に出回ったことで、スリーストライプスは国中に広がっていった。

 そして、1991年にソ連が崩壊すると国内で「アディダス」が正規流通し、2次ブームが到来。「プーマ(PUMA)」や「リーボック(REEBOK)」といったスポーツブランドにも人気が集まったものの、やはり「アディダス」のトラックスーツを求める人々が多かったそうだ。だが供給過多によりその人気が陰りを見せると、多くの刑務所が囚人の制服としてトラックスーツを採用し、これまでの健全なイメージから変化していった。“ゴプニク(いわゆるロシアのヤンキー)”の多くが「アディダス」を着ているのも、この影響なのかもしれない。

ゴーシャ登場で人気は加速

 とはいえロシア人にとって「アディダス」は憧れの存在であり、ゴーシャ・ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)の登場がそのイメージをさらに押し上げた。ゴーシャはロシア発の世界的デザイナーであり、さらに「アディダス」とのコラボまでやってのけたのだから、若者を中心に国内でのスリーストライプス人気が再燃。同時期にトレンドだったスポーツミックスやストリートウエアと親和性の高いヒップホップやロシアン・ハードベースといったジャンルの音楽も後押しした。特に、ロシアン・ハードベースのミュージックビデオではそれが顕著で、ロシアン ヴィレッジ ボーイズ(Russian Village Boys)は「Adidas」という楽曲まで製作している。

 このように、ロシアにおける「アディダス」は、単なるスポーツブランドという存在ではなく、数十年にわたって培われた文化そのものなのだ。この1年はコロナ禍によって世の中はリラックスムードのため、ロシア国内ではスリーストライプスがさらなる広がりを見せるかもしれない。

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りゅうちぇると考えるサステナブル・アクション 「パンテーン」から新エコパッケージが登場

 P&Gのヘアケアブランド「パンテーン(PANTENE)」は、「あなたらしい髪の美しさを通じて、すべての人の前向きな一歩をサポートする」というブランド理念を掲げ、これまで、一人一人の個性を尊重する#HairWeGoキャンペーンなどを展開してきた。サステナビリティにおいては、「2030年までにヘアケア製品のパッケージを100%リサイクル・再利用可能にし、25年までに再生素材でない新品のプラスチック(バージン・プラスチック)を50%削減する」という目標を掲げ、20年には「パンテーン」のプラスチックボトルと詰め替え用パウチのパッケージにおいて、ボトルや詰め替え容器のデザインをアップデートし、年間約400トンのプラスチックの削減を実現した。また、新たな取り組みとして、「パンテーン」からP&Gジャパン史上初となる2種類の新エコパッケージを発表。10年以上かけて開発した単一素材のリサイクル可能な“詰め替えECOPOUCH™(エコパウチ)”と繰り返し長く使える”アルミボトル“を発売した。

 そこで今回、これまでの「パンテーン」の取り組みに賛同し、自身も「パンテーン」のアンバサダーを務めた経験があるりゅうちぇる(ryuchell)に、「パンテーン」が持つ未来の可能性や自身が考えるサステナブル・アクションについて聞いた。

※2017年1月から12月に生産されたプラスチック総量との比較

意識を“サステナブル”に

WWD:最近は街中でも環境に配慮した取り組みが多く見られるが、サステナブルな消費活動を意識している?

りゅうちぇる:はい。僕は、買い物は投票だと考えています。“環境に配慮していて、誰にでも使えるもの”、“企業やブランドの理念に共感できるもの”を選んで買い物をしたいと思っています。僕の世代は、学校の授業でも環境問題が取り上げられることが多く、早い段階で環境に意識を向けることができました。また、最近はSNSでも知識を深めることができます。初めてサステナブルなアクションに挑戦しようとする人、特に若い人にとってはSNSでおしゃれに発信されていると興味を持つきっかけになりやすいですよね。その一方で、過剰に演出している投稿を見かけると“なんだか意識が高いな”と気持ちが追いつかなくなってしまうこともあります。だから僕は、一時的な取り組みではなく、“無理せず、やれることから”で良いと思っています。必ずしも完璧を目指すのではなく、自分ができる範囲のことを少しずつ行動に移していければいいと思います。

「#HairWeGoGreen」
髪も地球もダメージケア

WWD:“無理をしないサステナブルなアクション”で、日常生活で取り組んでいることは?

りゅうちぇる:詰め替えを利用したり、環境に配慮したものを選ぶように意識していますが、子育てや仕事で忙しい時にはプラスチック製の食品用ラップを使ってしまうこともありますし、環境に配慮された商品は値段が高いものが多く販売している場所も限られているので、なかなか取り入れにくいこともあると思います。意識を高くするということは、時間とお金が必要なので、この“詰め替えECOPOUCH™”は、売っている場所も多くてしかもコスパがいい、それに普段使っているシャンプーを切り替えるだけだから手軽にサステナブルなアクションとして実行しやすいですね。

WWD:耐久性が強く繰り返し使えるアルミボトルも、湿気の多いバスルームで長期的に使うことができる。

りゅうちぇる:ボトルも時代にあったシンプルなデザインでおしゃれですね。意識を持って使えるということが素晴らしいと思います。シャンプーは毎日使うものだから、一人一人の行動が結果に出ますし、毎日=365回は地球にとっても、すごく大きい数字。地球に優しいことを自分ひとりの行動だけでできて、お風呂に入るたびに自分の意識を上げたり、環境へのアンテナも張ることができますね。自分にも優しい、環境にも優しい、それでいておしゃれなものというのは選ぶ決め手になると思います。

WWD:「髪も地球もダメージケアする」考えのもと「#HairWeGoGreen」を新たに発信する「パンテーン」に期待したいことは?

りゅうちぇる:SDGsの目標を掲げている企業は多いけれど、本当の意味で実行できている企業は少ないように感じます。その中で「パンテーン」の「#HairWeGoGreen」は具体的な期限と目標を打ち出していて、本当に実現してくれそうだなと今後がすごく楽しみ。これからも地球環境や人の個性を尊重するようなブランドであり続けてほしいです。

“今日はいいことをした”と
気持ち良い1日を過ごせる
取り組み

WWD:今年の6月から、「パンテーン」では資源循環の推進やプラスチック問題解決の一歩として、テラサイクルとイオングループ、大手化粧品・日用品メーカー4社と協働し、使用済み容器の回収プログラム“グラムビューティーク リサイクルプログラム”に取り組んでいる。このような回収ボックスを利用したことはある?

りゅうちぇる:はい。僕が沖縄にいた時から、スーパーなどで回収ボックスを見かけることは多かったですし、東京でもたくさんの場所で見かけます。でもその存在に気付いているのに、行動に移せていない人も多いと思います。そんな人も自分ができる時でいいので挑戦してみたら、きっと“今日はいいことをした”と気持ち良い1日を過ごせるはず。

WWD:子ども達の未来のためにも積極的に行動したいですね。

りゅうちぇる:子ども達は親の小さな行動をよく見ていますよね。僕の子どもは今3歳ですが、少しずつ自我が芽生え、恐竜や電車など自分自身が好きなものを選択するようになってきました。僕自身がそうであったように、子どもにも自由にのびのびと育ってほしいです。そのためにも、僕は将来、彼が環境について意識を向けた時に誇れる親でありたいです。

世界共通のビジョン“Ambition 2030”と
“責任を果たすP&Gビューティ”

WWD:「責任を果たすP&Gビューティ」では、“品質と性能”や”製品の安全性”をはじめ、“サステナビリティ”、“平等な機会とインクルーシブな世界の実現”などをビジョンとして掲げている。また「パンテーン」では「さあ、この髪でいこう。#HairWeGo」のスローガンのもとキャンペーンを通じて一人一人の個性の尊重について考えるきっかけづくりをしてきた。「パンテーン」に持つイメージは?

りゅうちぇる:「パンテーン」は、ジェンダーやダイバーシティに関する取り組みをいち早く取り入れていた印象です。昔、僕が「パンテーン」に対して持っていたのは “黒髪の女性が髪をなびかせながらヒールを履いて歩いている”というイメージ。だから2年前にアンバサダーに選ばれた時は、金髪だったし、男性だし、本当に自分で良いのかと不安になりました。CMに出演した後、ファンの皆さんに“りゅうちぇるがやったからこそ意味がある”というコメントをいただきき、とても嬉しい気持ちになったのを覚えています。

WWD:いち早く人々の個性や多様性を尊重するメッセージを発信してきた。

りゅうちぇる:ジェンダーやダイバーシティに関する取り組みが早い一方で、環境に配慮した商品の発売についてはまだ取り組んでいないのかなと感じていましたが、“詰め替えECOPOUCH™”の開発に10年という長い時間をかけたと聞いて納得。10年間、たくさんのことを考えて生まれたと思うと信頼度がさらに増します。人の個性に寄り添った「#HairWeGo」、そして地球にも寄り添った「#HairWeGoGreen」、「パンテーン」の素晴らしい取り組みに今後も期待しています!

MODEL:RYUCHELL
PHOTOS:KAZUSHI TOYOTA
STYLING:IPPEI SOGA
HAIR & MAKEUP:MEGU
問い合わせ先
P&Gジャパン合同会社お客さま相談室
0120-021327

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神戸牛のレザーで作った「花のような椅子」 330万円で販売

 10月22日に都内の複数の会場で開幕したデザインの祭典「デザイナート トーキョー 2021(DESIGNART TOKYO 2021)」で、神戸牛のレザーを用いた高級アウトドアチェアが展示されている。「ブルーム(BLOOM)」と名付けられた作品は、名前の通り、花が咲いたような形の一人がけの椅子。神戸牛10頭分のレザーを、ひだのようにぜいたくに使って花を表現する。価格は330万円(税抜)。

 台湾出身の建築家ジョニー・チゥ(Johnny Chiu)氏がデザインし、神戸の老舗家具店の永田良介商店が製作した。チゥ氏は2017年のIIDA、19年のワールドアーキテクチュアフェスティバル大賞などの建築賞を受賞した気鋭の建築家。永田良介商店は100年前にフランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)設計の邸宅の家具を手がけた名門工房として知られる。

 「ブルーム」は、神戸市による「神戸レザー」の活性化プロジェクトの一つとして企画された。ステーキなどのブランド食材として有名な神戸牛だが、レザー製品としてもブランド価値を高めるため、服飾雑貨やインテリアへの活用を積極的に進めている。

 「ブルーム」は革本来の風合いを残しつつ、撥水性を持たせ、屋外に置けるようにした。同作品をプロデュースした写真家の溝畑恭秀氏は「ターゲットは国をまたいで拠点を持つZ世代の富裕層。アジアの文化を凝縮したようなデザインプロダクトであり、折りたたんで飛行機で持ち運ぶこともできる」と説明する。日本の百貨店からも外商顧客やインバウンド客向けの高級家具として引き合いがあったという。

 「デザイナートトーキョー2021」の会期の31日まで、ワールド北青山ビル1階の会場で展示されている。

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産地型サーキュラーエコノミーを目指す「リクロー」が初の展示会 回収したワークウエアから新たなプロダクトを制作

 地域イノベーション財団とディスカバーリンクせとうちが運営するプロジェクト「リクロー(REKROW)」は9月16~18日、初の展示会を広島県府中市で開いた。会期中は繊維産業の関係者やバイヤー、小売業、地域の一般の人々など約400人が来場した。

 「リクロー」は「産地型サーキュラーエコノミーの実現を目指す」プロジェクトとして2020年11月に発足。広島県福山市の繊維産業の産地継承を目標に、地元広島の造船会社のワークウエアを回収して新たなプロダクトを作るプロジェクトや、1カ月でデニムパンツが制作できるようになるスクールの運営、定期的に繊維産業のサステナブルシフトの可能性について語る「リクロートークス(REKROW TALKS)」などを開催している。

 今回の展示会では回収したワークウエアを解体し、その生地を用いたインテリア、ウエア、財布などのアクセサリー、アウトドアウエアを展示した。参加ブランドはアウトドアの「スノーピーク(SNOW PEAK)」やロサンゼルスのエシカル家具の「ステファン ケン(STEPHEN KENN)」、石橋真一郎がデザインするメンズの「クオン(KUON)」、福山発の作業着メーカー「TSデザイン」など9ブランド。また、展示に加えて端材を用いたワークショップやロンハーマンの根岸由香里事業部長らを招いたリクロートークスも開催した。

 「リクロー」は、新しいワークウエアの開発と着用済みワークウエアの活用で、地域のものづくりの技術力、企画力を伸ばしながら、縮小傾向にある繊維産業に新たなビジネス、雇用を生み出すことをビジョンとして掲げている。11月1日にはオンラインショップもオープン予定だ。使い古されたワークウエアのかっこよさを生かし、そこに価値を見出すことで、循環型社会の実現と繊維産業のアップデートを目指す。

問い合わせ先
ディスカバーリンクせとうちREKROW
info@rekrow-hiroshima.com

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マッシュが来春ウィメンズでも新ブランド シンプルな中に「想像をかき立てる」服  

 マッシュスタイルラボは2022年春、新ウィメンズブランド「ミースロエ(MIESROHE)」を立ち上げる。ブランド名は近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエ( Mies van der Rohe
)に由来し、「神は細部に宿る」「より少ないことはより豊かなことである」という思想に共鳴。28〜45歳の自立した価値観を持つ女性に向けて、“ジャストモード”をキーワードに過度な装飾を削ぎ落としたシンプルなデザインを打ち出す。

 同社の「ミラ オーウェン(MILA OWEN)」で経験を積んだ坂上典子氏がチーフデザイナーを務める。30代になり、他者の評価やトレンドよりも自分の感性や生き方を大事にするようになったという坂上氏。「かわいくみられたい、モテたいというよりも、知的に見えて背筋が伸びる服が欲しいという人が周りでも増えていた。でもそれは、百貨店のキャリアゾーンにあるようなコンサバな服とも、セレクトショップが打ち出しているようなトラッドテイストとも少し違った」という。「市場にないんだったら、自分で作るしかないんじゃないか」。そんな思いで企画書をしたため、社長室に持ち込んだ。

 メンズ向けの素材を使用したというウール混のテーラードジャケットは、オーバーサイズながら肩のシルエットを中心にミリ単位で調整し、「女性らしさの中にも芯の強さが感じられる」(坂上チーフデザイナー)ムードにこだわった。ニットは、「知的に見える」リブ幅のミリ単位の調整に多くの時間を費やしたという。価格帯はコートで3万6000円、ジャケットで2万6000円、ワンピースで2万1000〜2万7000円、シャツ・ブラウスで1万〜1万6000円、パンツで9000〜2万1000円。

 「今の女性は価値観やライフスタイルの多様化で、洋服選びに割く時間がどんどん少なくなっている」と近藤広幸社長。「ローエの建築は至極シンプルだが、緻密な設計があったからこそ、家具や植物で空間が生きた。『ミースロエ』も単なる着やすい服ではなく、細部まで作り込み、『このニットにはジーンズを合わせてみたい』『ワンピースを重ねてみたい』とさまざまな想像をかき立てる服を作りたい」。

 同社のファッション領域では、社員の発案による初のブランドとなる。近藤社長は「これまでは自分の頭の中にあるコンセプトを具現化してブランドを作ってきた。社員の熱意をからスタートすることで、これまでにないものができるのではないかとワクワクしている」と話す。出店を前提とせず、まずは同社のブランドを集めたECモール「ウサギオンライン(USAGI ONLINE)」及びブランド単独の自社ECで販売する。出店依頼があればケースバイケースで検討し、専門店への卸売販売も行う。売上高目標は当面は年間20億円を掲げる。

 なお同社は22年春に30〜50代の男性に向けた初のメンズブランド「アウール(AOURE)」の立ち上げも計画している。

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この会社、危ないかも! 債務超過&自己資本比率10%未満の9社、増資後も資本を減らしている3社

 コロナで各社とも財務が痛み、軒並み自己資本比率を下げた。中には債務超過に陥った企業もある。みなが資本増強に急いだが、いまだに債務超過をクリアできず、自己資本比率が10%越えしていない企業も目立つ。最悪なのは悪化しているところだ。
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しぶとい「天狗」。常に「土俵際」の10年、あくまで「居酒屋」として生きる

 老舗居酒屋「天狗」を展開するテンアライドがしぶとく生き残っている。組織化された居酒屋チェーンとして初期に店舗展開をしたが、この10年は常に「土俵際」だった。だが、後発チェーンが店舗数を広げ、コロナ禍で事業の再構築を図っている中で、あくまで居酒屋を前提に事業を展開している。
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在宅勤務で激変「スーツ市場」を考える:記者談話室vol.4

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの新連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第4回は「在宅勤務で激変『スーツ市場』を考える」。コロナによる働き方の変化でスーツ市場が大打撃を受けています。スーツは働く男性のシンボルのような存在でした。その変化は社会の変化を反映しています。スーツ市場のこれまでを振り返りつつ、今後の仕事着について語り合いました。詳しくはポッドキャストをお聞きください。

【今回のキーワード】
スーツの市場規模の推移/「振り返れば奴がいる」/洋服の青山、AOKI/オンワード、レナウン/団塊世代の2007年問題/金融機関も脱スーツ/クールビズ/小池百合子/男の制服/ファブリック トウキョウ/ワークマンの価格破壊/WWS/テーラードスーツからアクティブスーツへ/パジャマスーツ/白いTシャツ、合繊ジャケット、スタンスミス/最強のユーティリティーウエア/総理大臣がスーツを脱ぐ日?/万年筆/伊ロロ・ピアーナの工場/オンとオフの線引きがなくなる

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

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「ミナ ペルホネン」×「ナタリー・レテ」コラボぬいぐるみ バンビに加えてコアラが登場

 「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN以下、ミナ)」とフランス人アーティストのナタリー・レテ(Nathalie Lete)の第3弾コラボレーションのぬいぐるみが10月29日に発売される。5年前に「ミナ」の皆川明とレテが出会い、意気投合してコラボがスタート。今年4月には第2弾コラボが実現してオンラインで即日完売した。

 今回のコラボでは新たにコアラの“コアララ”とバンビの“プティ”と“ルブスト”が登場。“コアララ”は一番長身で、安心感のある抱き心地ととぼけたような表情が魅力だ。バンビ2種類は第1弾で登場したものが新しいテキスタイルの組み合わせで登場する。チョウチョのチョーカー“パピヨン”でおめかしさせることもできる。

 これらのぬいぐるみは、「ミナ」のテキスタイルを使用し、レテが制作したサンプルを元に日本で一つ一つ手作業で仕上げられている。

 “コアララ”は4色展開で、各3万6300円、“プティ”は2色で各3万800円、“ルブスト”は2色で各3万3000円。“パピヨン”は7700円。「アッシュ・ペー・フランス」の公式オンラインストアと一部直営店で販売する。

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1万円のグッズのTシャツは「高い」が、アパレルのTシャツは1万円で販売している。真相を解明するためにアパレルを始めた by中田敦彦

中田敦彦

 グッズのTシャツを1万円で売ろうとすると「それでは売れない」「高い」と言われる一方で、アパレルのTシャツは1万円で普通に販売されている。コットンのボディーにプリントがされているのは同じなのに、何が違うんだ?と思い、真相を解明するためにアパレルを始めました。

【The WORDS】
ファッション業界人の残した名言を日々の糧に。デザイナーやバイヤー、社長、編集長らの心に響く言葉をお届け。


【中田敦彦の思考を知るトピックス】

 今やファッションブランドを手掛けるタレントやインフルエンサーなども多い時代。お笑いコンビ、オリエンタルラジオの中田敦彦もその1人だ。「『シュプリーム(SUPREME)』を超えるアパレルブランドを作る」という思いから中田により命名されたブランド名は「幸福洗脳」。「シュプリーム」のどこをどう意識すればこの名前になるのか、

 オリエンタルラジオの中田敦彦は8月8日、アパレルブランド「カール・フォン・リンネ (CARL VON LINNE)」を自身のユーチューブ「中田敦彦のYouTube大学」で発表した。動画内ではアパレルの廃棄問題や低賃金問題を解説。

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デイトナ・インターナショナルが東北と長野の地場産業支援、SDGs貢献も意識

 デイトナ・インターナショナルはこのほど、同社出店地域の地場産業支援のため、新たに2つのプロジェクトを発表した。

 1つ目は、宮城県石巻市の水産加工品メーカー、木の屋石巻水産との協業によるホヤの缶詰のプロデュースだ。24日までフリークスストア仙台店で同缶詰や宮城県の地場缶詰に加え、限定グッズを販売する。缶詰や限定グッズのクリエイティブディレクションは、アートディレクターのヨシロットン(YOSHIROTTEN)率いるデザインスタジオYARが手がけた。売り上げの一部は一般社団法人「東の食の会」を通じ、三陸の水産業の販路開拓とブランディング支援のために寄付される。

 また、ホヤ缶を使用したコラボレーションメニューも開発。料理家・寺井幸也プロデュースのデリ&ケータリング店「幸也飯」は、ホヤの水煮を唐揚げに仕立てた弁当など2種を渋谷東急フードショー店にて販売する。東北地方の地場産品に特化したカフェ&バルの「トレジオン」は、グラタンなど2種をエスパル仙台店にて提供している。

 デイトナは同プロジェクトを通じ、東日本大震災から10年経った現在でも風評被害が残る同地域の海産物販売を支援するとともに、SDGsの目標としても掲げられているフードロス問題の解消と地域活性化への貢献を目指す。

 2つ目は、長野県庁とのコラボレーションで31日まで実施する「ジビエフリーク企画」。長野県が課題として認識する鳥獣被害への対策に寄与すべく、同地域の食文化として知られてきたジビエをテーマにカレー缶詰「ジビエフリーク」を発売する。またフリーペーパーの発刊や「フリークス ストア」長野店でのポップアップ、地元の飲食店18店との協業によるジビエフェアの開催、プロモーションムービーの制作なども行う。

 りんご(甘口)、バターチキン(中辛)、カシュー(辛口)の3種を販売する「ジビエフリーク」は「フリークス ストア」長野店で販売しているほか、ふるさと納税の返礼品としても発売予定。デイトナ・インターナショナルのメディア「フリーク」が編集・デザインを手がけたフリーペーパーでは、イベント情報のほか、ジビエにまつわる長野県の課題や、自然との向き合い方について特集。特設ウェブサイトも開設し、イベントに参加する飲食店をマップ形式で紹介している。

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AOKIの“パジャマスーツ”が好調 年間売り上げ100億円を見据える

 紳士服チェーン大手のAOKIの“パジャマスーツ”が売れ行き好調だ。スーツのきちん感とパジャマのリラックス感を兼ね備えた1着で、昨年11月の発売から3万着を販売。今後は年間売上高100億円を目標に販促を加速し、仕事着のニュースタンダードとして浸透させることを目指す。

 リモートワークが増え、仕事着としてのスーツ需要が減少する一方、消費者の間では「自宅で肩肘張らず仕事をしたい」「けれど、会議などの際はきちんと見える服が欲しい」というニーズが高まっている。コロナ禍以前から、ストレッチ素材を用いたり、芯地を抜いたりするなど、着やすさに配慮したジャケットなどは世の中に出回ってはいた。AOKIも家庭洗濯可能な“洗えるスーツ”、帝人と共同開発したストレッチ生地を仕様した“アクティブテック”シリーズなどを販売していた。

 「ただそれらは、あくまで出社を前提として作られたもの。事実として、『自宅勤務となったがどういう格好をしていいかわからない』という“迷子”のお客さまが(コロナ禍以降)数多く来店されるようになった」と上田雄久AOKI社長。そのニーズに応える形で、昨年7月には“ホームアンドワークウエア”シリーズを発売。現行のパジャマスーツと同じ仕様だったものの、滑り出しはまずまずだった。しかし11月にネーミングを変えたことがきっかけで、一気に売り上げが伸びた。店頭では「“パジャスー”ください」という指名買いも増えているという。

 AOKIは全国に「アオキ(AOKI)」「オリヒカ(ORIHIKA)」など約600の店舗を展開している。「当社の強みは自社で企画・生産機能を持ち、店頭の販売員がお客さまのニーズを吸い上げ、スピーディーに商品企画に反映できること」。“パジャマスーツ”の誕生も、店頭の声がきっかけだった。自宅勤務に使える服を求めて来店した顧客の「パジャマスーツください」という冗談半分のリクエストを「キャッチーで面白い」と採用。発売からわずか4カ月で“ホームアンドワークウエア”を現名称に変更した。同時にメンズ商品には、寝転んだ男性の吊り札が提げ、リラックス感を強調した。スピード感を最優先に刷新を進めたため、被写体もプロのモデルではなく、同社の飽田翔太広報部長を起用した。

紳士服メーカーならではの設計
楽なのにキチンと見える

 ネーミングの妙だけでなく、紳士服専門店としての技術も生きている。“パジャマスーツ”はダンボールニット素材やミラノリブニットを主に使用。ストレッチ性に富み、体を包み込むような軽い着心地だ。一方で全体のパターン設計や肩部などに施されたダーツにより、立体的できちんと見えるように計算されていて、「スーツメーカーだからこそできる発想の服になっている」。

 価格帯はジャケットとパンツのセットアップでも1万1000円〜1万6500円と同社商品と比較してもリーズナブルに抑える。室内使いはもちろん、休日やちょっとした外食時など、さまざまな場面での使用を想定。ベルギーサッカー1部リーグの「シント=トロイデン」とオフィシャルサプライヤー契約を結び、パジャマスーツを着た選手たちがフィールドでプレーするプロモーション動画も制作した。

 ゆくゆくは“パジャマスーツ”が、既存のクラシックなスーツに興味を持つきっかけになることも期待する。上田社長は「仕事着としてスーツを着る人は今後、(コロナ以前と比較して)1割程度減るだろう」とみる。「だが人の背筋を伸ばしたり、勇気を与えたりというスーツ本来の価値はより際立ったものになる。パジャマスーツを日常的に袖を通してもらえれば、その魅力を身近に感じてもらうきっかけにもなるはずだ」。

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「失敗したら即アプデ」というアジャイルな「A|X」オープン 大平修蔵らセレブも来場

 仕事柄、「ラグジュアリーブランドのジャパン社で働く人って、大変だ」と思っています。理由を挙げればキリがありませんが(笑。でも大変なのは、どの仕事も同じです)、主たるものは「本国とのパワーバランス」「そのイメージゆえ完璧を求められる」、そして「だからこそ日本のスタッフは、さらに完璧を期してしまう」というところでしょうか?「完璧を期す」と「スピード感」の両立は、なかなか難しいものです。正直今は「スピード感」の方が大事な気がしますが、上述の理由で「完璧を期す」という意識とプレッシャーが強いラグジュアリーブランドのジャパン社は、しばし“乗り遅れがち”なことも多く、「どうしたら、もっと自由にチャレンジできるんだろう?」なんて考えることもしばしばでした。

 そんな中、ラグジュアリー企業のジャパン社としては、かなりアジャイル(素早く)に、まずはプロトタイプをスタートして、「ダメだったら、即アプデ」みたいなショップがオープンしたので、皆さんにお伝えしたいと思っています。東京・渋谷のキャットストリートに誕生した「A|X アルマーニ エクスチェンジ(A|X ARMANI EXCHANGE)」です。世界初のコンセプトストアは、デジタルとリアルの双方で楽しめることを目指したOMOストア。ちっちゃなコトから大きなコトまで様々なチャレンジをスタートしましたが、一番ユニークなのは、ダメなら直ぐに修正すればいいじゃんという発想。その発想自体が、ラグジュアリーの世界にはまだまだ珍しいけれど、今っぽいんです。そこで今回は、ラグジュアリーブランドの取材を重ねてきた私が驚いた、つまり、その世界ではかなり斬新なプロトタイプなチャレンジを紹介したいと思います。

アナタのお買い物がディスプレイになっちゃう!?
OMOの斬新なシンボル「A|X」ロッカー

 まず最初に驚いたのは、1階の壁面にあるロッカーです。これは、ECで注文した商品を、この店舗で受け取りたい人のためのもの。ECで注文した商品の店頭受け取りは当たり前になりつつありますが、なんとその商品は、店内から丸見えどころか存在感さえ放っているほどのロッカーに収められ、購入者はコードを入力してピックアップするんです。商品が収められたショッピングバッグは、他の買い物客から丸見えです(笑)。でも冷静になって考えてみると、「ソレって、ダメって決めつけることなんだっけ?」って思いますね(笑)。むしろ、「あ、こんなに買い物している人いるんだ。じゃあ、私も」なんて思う人もいるのでは?ECで注文した商品の店頭ピックアップについてはかつて、ニューヨークにオープンしたノードストロム(NORDSTROM)の旗艦店で、ラックに雑然とぶら下がったショッピングバッグを見たことがありました。正直、美しくありませんでした。でも「A|X」のロッカーは、ピッカピカ。そこから自分が買った商品をピックアップする購買体験は、アッゲアゲかもしれません。

コーヒーのサブスクをスタート
店内で飲んでスマホを充電、それで帰ってもOKです

 次に驚いたのは、店内でコーヒーを飲んでもOK!むしろコーヒーステーションを置いて、サブスクも募っちゃうよ!です。サブスク登録をすると、好きな時間に予約注文できて、店内でコーヒーを受け取ることができます。でコーヒーは、1階の奥にあるフリースペースで堪能しちゃいましょう。ちなみにこのフリースペースにはコンセントがたくさんあって、プレス曰く「ここで仕事していただいても構わない(笑)」そうです。BGMのおかげで、爆速で仕事ができるでしょうか(笑)?ちなみに店内は、撮影もOK!「A|X」とは言え、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)さんのブランドで、ここまでフリーダムなのは、なかなかの驚きなのであります。さらにコーヒーは11月11日まで無料とのこと!さぁ、キャットストリート界隈にお勤めの皆さん、サブスクはアリかナシか?まずは試飲してみましょう。

 そしてこのフリースペースでは、ライブストリーミングが行われます。これも、ラグジュアリー企業が手がけるブランドとしては、なかなかに珍しい試みです。ラグジュアリーブランドでは、対外的な発信役をデザイナーと最高経営責任者に限っているブランドが多く、ここにショップスタッフが出るのなら画期的!「個」の時代が進んでいる今、これを機に、ラグジュアリーの世界の既成概念に風穴が開くことさえ願ってやみません。余談ですがラグジュアリーブランドに話を聞くと、皆一応に「イメージ・コントロールができないから」なんて話をするんですが、インフルエンサーだって、ショップスタッフだって、ファンだって、「投稿するなら、ベストを尽くす」ので、熱量の高い人ならヘンな投稿はしないんですけれどね……。イメージをコントロールするくらいなら、ポジティブなイメージを発信してもらえるようにエンゲージメントを高める。「A|X」は、そんなチャレンジを開始します。

 デジタルウォールを見ると、最新コレクションはもちろん、上述のサービスに関する案内も現れます。でもそれらはいずれも「ダメだったら、即消去」できる仕様です。冒頭にお話した通り、今回の店舗は「ダメだったら、即アプデ」がコンセプト。その哲学は、デジタルウォールの仕様やデザインからも感じ取ることができます。

 という具合に「最初から完璧」ではなく、「どんどん進化する」ストアになりそうな予感の「A|X アルマーニ エクスチェンジ」の原宿キャットストリート店は、有名な存在になって「来させる」店舗ではなく、いろんな人の生活に「溶け込む・入り込む」ことを目指しているように感じられます。同様のコンセプトは今後、海外にオープンする「A|X」の店舗に取り入れられるようですが、この考え方は他のブランドにも波及して行くかもしれません。

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「ティファニー」がビヨンセとジェイ・Zを起用した広告の番外編公開 娘のブルー・アイビーも出演

 「ティファニー(TIFFANY&CO.)」はこのほど、ビヨンセ(BEYONCE)とジェイ・Z(Jay-Z)を起用したキャンペーン“アバウト ラブ(ABOUT LOVE)”の番外編フィルム“デートナイト(Date Night)”をユーチューブなどで公開した。映像では、2人の娘ブルー・アイビー(Blue Ivy)がスペシャルゲストとて出演する。

 番外編の映像はディカイル・リマシュ(Dikayl Rimmasch)とデレク・ミルトン(Derek Milton)が監督を務め、2人のロマンチックな夜のデートを描く。映画「ティファニーで朝食を」のワンシーンをインスピレーション源として、オープニングでは、マンハッタンを走るロールスロイスに乗るビヨンセを映し出している。

 夫妻はブランドを代表するアイコニックなジュエリーを多数身につけており、ジェイ・Zはプラチナと18Kゴールドで作られた鳥が印象的な、ジャン・シュランバージェ(Jean Schlumberger)によるブローチ“バード オン ア ロック”を、ビヨンセもシュランバージェがデザインした計10カラット超のダイヤモンドリングや計6カラット超のイヤリングなどを着用している。

 「ティファニー」は、今年8月にビヨンセとジェイ・Zを起用したキャンペーン“アバウト ラブ”を公開。1年にわたって短編映画や動画も公開すると発表していた。中には映画「ティファニーで朝食を」の主題歌「ムーン・リバー(Moon River)」をビヨンセが歌う動画も収録している。

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超吸収型サニタリーショーツ「ベア」に薄いグレー色の吸収体タイプが登場

 吸水型ショーツ“ベア シグネチャー ショーツ”などを展開するベア ジャパン(BE-A JPANA)はこのほど、超吸収型サニタリーショーツ“ベア シグネチャー 02”(S〜3Lまで5サイズを展開、税込各7590円)に、薄いグレー色の吸水体タイプをオンラインストア限定で発売した。

 今年2月に発売した小中学生向けのジュニアライン“ベア ペティート シグネチャー ショーツ”では、周期の安定しない若年層が日によって異なる量や、体調を把握しやすいように薄いグレー色の吸収体を採用した。同製品を購入した保護者からは「子どもが自身の体調を把握するためにも、量や位置が確認できるのはとてもありがたい。同じように大人でも量や周期が安定しない人のために薄いグレー色の吸収体があるとうれしい」という声があった。また50人以上のユーザーを対象に行った個別インタビューでも、体調の変化に気付きやすいグレー色の吸収体へのニーズが高かったことから販売に至ったという。

 視覚的なストレスを軽減したい人は従来の黒色の吸収体を、その日の量や位置、色を見て体調管理に生かしたい人はグレー色の吸収体を選べるようにすることで、快適なサニタリーライフを提案する。

 「ベア」は昨年6月にクラウドファンディングで45日間で9064人から1億円以上の支援を集めてデビューしたブランド。“ベア シグネチャー ショーツ 02”は5層のテクノロジー構造で120mlの液体を吸収し、通常の下着と同じ感覚で身につけながら、漏れの心配からユーザーを開放する。今年3月にユーザーの声を元にリニューアルし、横漏れに強い構造にアップデートした。

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「アツシ ナカシマ」が東京駅でリアルショー 色とスタイル、“意識”と“無意識”が入り混じる2022年春夏

 中島篤が手掛ける「アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)」は、2022年春夏コレクションを東京で発表した。東京駅八重洲口のグランルーフを舞台に、30以上のルックを披露した。

 シーズンテーマは“SUBCONCIOUS(=潜在意識)”。冒頭は、“意識”と“無意識”を象徴するように、白と黒のコントラストが際立つスタイルを押し出した。彼自身の頭文字の“A”と“N”を幾何学的に配置したモノグラムを、ラッフルやプリーツのみのシンプルなワンピースやクレリックシャツ、プルオーバースエットとショーツのセットアップなどに落とし込んだ。レザーパンツやコットンのライダースジャケットなどでロックなテイストを盛り込んだほか、フラッグチェックとストライプを切り替えたトリックアートのような柄も加え、白と黒の世界を強調した。

 今シーズンは、同ブランドでは珍しくミリタリースタイルも披露した。ガンフラップやチンストラップなど、ミリタリーディテールをふんだんに取り入れたコートにはじまり、ステッチワークでナポレオンジャケットを表現したミニワンピや、カーキとグレーのカラーパレットだけを残したTシャツなど、徐々に要素を削いでミニマルに転換。その後、メタリックな素材やラメ加工、“CYBORG“の文字をあしらった直球なグラフィクなどで、近未来なワークスタイルに発展させた。

 終盤は、深い紫や緑、黄などが入り混じるサイケなカラーパレットと、カオスな脳内を表現したようなグラフィックで、テーマの“潜在意識”をストレートに伝えた。ラスト3ルックは、ドレープやフリルを無数に重ねたボリューミーなドレスを連打し、得意とするオートクチュールのスキルを見せつけた。

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「ミナ ペルホネン」から森やキノコをイメージさせる照明が登場 東京・代官山マテリアリで販売

 「ミナ ペルホネン」は10月22日、東京・代官山のマテリアリで、フィンランドの建築家兼デザイナーであるエサ・ヴェスマネン(ESA VESMANEN)とコラボレーションした照明を発売する。

 フィンランド語で森を意味する“メッツァ”は白樺素材のシェードが特徴で、あかりを灯すと森が浮かび上がり。無数に施された細かな穴は夜空の星をイメージさせるデザインだ。ペンダントランプは8万2500~8万8000円。フィンランド語でキノコを意味する“シエニ”は、柔かいラインが特徴のスタンドランプで、価格は6万500~7万1500円。フィンランド語で雲を意味する“ピルヴィ”は、コロンとした印象のペンダントランプ。価格は7万1500~

 9万3500円。ランプは組み立て式で購入後、約2週間で納品予定だ。

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ただそこにいるだけで癒される、猫のような居心地のいい美人になる方法【ニャンダフルなコスメたち】

 狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.10。猫にちなんで、毎月2(ニャー)日と22(ニャーニャー)日の2(ニャー)回更新しています。今回のテーマは「美のバランス感覚」。大人たるもの、独りよがりな美はもう卒業。ただそこにいるだけで人々を魅了する猫のように、会う人をほっと癒し和ませる心地よい美しさを目指すための方法&コスメをご紹介します。前段の“事件”のインパクトにより、猫感がやや薄味になってしまっておりますこと、ご了承ください。

マツエクをした「その筋の男」が放つ、強烈な違和感の正体

 姉の友人の看護師から聞いた話。ある日勤務先の病院に「その筋の人」が担ぎ込まれてきたという。それだけでも十分びっくり案件だと思うのだが、それより何よりその場にいた看護師全員の目を釘づけにしたのは、付き添いでやってきた子分のほう。なぜなら50〜60代と思しきそのおっさんがゴリッゴリにマツエクをつけていたというのである。

 「その筋の人」だって、きれいを目指してもいいのだが、聞けば、頭は白髪交じりのパンチ、首元は安定の喜平ネックレス、トップスはスタッズでドクロがでかでかと描かれた黒ニット、パンツは迷彩柄のジャージーという、まつげ以外はイメージを1mmも裏切らない見事なまでのチンピラコーデを披露していたというから、素直に「美容が好きなのね」という話では終われない。まつげに執着するわりに、その他の部分にはかわいい要素が一つもないのはどういうことか。

 いかつい業界で、いかついファッションに身を包み、いかつい美容(?)を楽しむのなら全く問題はないが、そこにフッサフサでクルンと上向いたお人形のようなまつげはどう考えてもそぐわない。「まつげはかわいいんかい!」とその場にいた看護師たちがツッコミたくもずっこけたくもなった気持ちがよく分かる。

 生まれつきまつげが密という人は当然いるが、白髪パンチのおっさんは、誰が見ても明らかにマツエクだと分かるまつげをしていたという。まつげ貧毛症など致し方ない理由であったとしても、今のマツエクは本当に進化しているから、「生まれつきフサフサなんです」と言ってもバレないくらいの自然な仕上がりになるはず。なのに、そこにいる全員の目を釘づけにし思考停止させるほどの強烈な違和感を放つまつげって、いったいどんな? やはりそこには“目元を盛りたい”という願望があったのではなかろうか。

 ここまで書いていて、「あれ、これ何のコラムだっけ」と迷子になってしまったが、つまり私が言いたいのは、どんなに美容やおしゃれに気を使おうと、人目に「違和感」と映ったら全ての努力が無駄、一発アウトだということ。

 白髪パンチのおっさん×マツエクは極端な例だとしても、何事にもベストなバランスというものがある。それを無視した独りよがりの美容は、人目に魅力的には映らないし、若いころは勢いでどうにかできても、いつか必ず違和感に変わる。好きを貫くことも大切。けれど、相手にとって心地よい存在であろうとすることも、大人が備えておくべき美の一つだと思うのだ。

美の黄金バランスを備えた猫は、さながら美しい景色のよう

「室内に猫は欠かせない。猫がいて初めて部屋は完璧になる」(ステファヌ・ファラメ)
「あら、ガラスの向こうにきれいな花が! 白いケシの花。いいえ、花じゃない。あれはねこ……」(コレット)
「愛しのビューティ、あなたほど完璧な子ねこをこれから先も自然が創ることはないでしょう」(オノレ・ド・バルザック)

 こんなふうに、猫の美しさに魅了された偉人たちの名言は、ちょっと探しただけでも山ほど出てくるのだが、美に一家言ありの人々にここまで言わしめるとは、やはり猫の美は侮れない。「何事もベストなバランスがある」と言ったが、猫は目・鼻・口・耳の配置、長いしっぽや鍵しっぽ、多様な毛柄など、全てのバランスが奇跡と言ってもいいほど美しく整っていて、生まれながらにして美の黄金比が備わっていると思えてならない。猫はまるで美しい景色のように、人を癒し和ませ、魅了することができる特別な存在なのだ。

 どんなに容姿が優れた人でも、そんな猫の美には到底及ばない。けれど、少なくとも白髪パンチのおっさんのように人をギョッとさせることのない、いつでもそばにいたくなる魅力や居心地の良い雰囲気を目指すことは、日々の美容でなんとかできるはずだ。

美のバランス感覚を養い、猫のような居心地のよさをかなえるためには?

 と今回も強引な猫着地がキマッたところで、いかなるときでも、猫のように癒し和ませる居心地よい美しさを育むためのアイテムをご紹介。

 小さな鏡だけでは、自分を客観視する感覚は育たない。まずは大きな鏡をデスクにセットして、自分が普段どう見られているのか引きで見つめてみる習慣を。「シンク−(SHIN;KUU)」の鏡は、頭のてっぺんからデコルテまで写すことができる余裕のある楕円形フォルム。使う人の座高に合わせて高さを調整できる上、台座から取り外して手鏡にすれば、合わせ鏡で見えにくい後ろ姿もチェック可能。トータルで美のバランスをとらえる練習にぴったりのアイテムだ。


 自分のキャラとはチグハグな美に突き進んでしまうのは、自信のなさや、自分自身と向き合えていないことが原因のひとつとしてあるのかもしれない。自宅でのリラックスタイムにマインドフルネスを取り入れてみるのも一案だ。コスメに頼るなら、「CBDAYS」のCBDオイルがおすすめ。消化吸収しやすいMCT オイルとヘンプシードオイルをベースに、CBDを270mg配合。徳島県のすだちとライムをブレンドしたすっきりとしたクセのないフレーバーで、気持ちをポジティブにスイッチ。自信を取り戻したいときに頼りになるはずだ。


 猫と過ごすひとときのような、心穏やかで居心地のいい雰囲気をまとうなら、今季トレンドの金木犀の香りにTRY。「シロ(SHIRO)」のキンモクセイ オードパルファンは、金木犀とベルガモットのすっきりとした甘さから、ウッディ、ムスクの穏やかなラストへと紡がれる優しく懐かしい香り。道端で感じる金木犀そのものの香りを楽しめるから、そばにいる人はきっと癒され好印象を抱くはず。

 「白髪パンチのおっさんは、看護師たちには丁寧に接してくれたし、いい人風だったよ。無駄に清潔感もあったし。でもさ、マツエクが強烈すぎてどんな情報も入ってこないよね(笑)」とは姉の友人の看護師談。どんなに美を磨こうと、一つでも選択を誤ると全てのバランスが崩れ良かった部分までなかったことになってしまうようだ。そう考えると、やはり猫のように調和のとれた誰の目にも心地よい美しさを目指すことは、ほかのどのエイジングケアよりも急務かもしれない。美のバランス感覚を養っておかなければ、あなたも私も、白髪パンチのことを笑っていられなくなるから。

参考文献
ちいさな手のひら事典 ねこ(グラフィック社)

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若手現代アーティストが「アウディ」とコラボレーション 六本木ヒルズで展示を開催

 ドイツ発プレミアムカー・ブランドの「アウディ(AUDI)」は10月22日〜11月3日、東京・六本木ヒルズのヒルサイド2階、ヒルサイドカフェ/スペースで一般社団法人日本現代美術商協会(以下、CADAN)とコラボレーションで車と現代アートの展示「カダン 六本木 プレゼンテッド バイ アウディ」を行う。

 会場のエントランスを飾るのは、「アウディ」の新作フラッグシップ電気自動車“アウディe-tron GT”にアーティストの大山エンリコイサムがアートワークを施したラッピングカー。大山が活動の拠点とする米ニューヨークのストリートアートのエレクトロニクスをイメージするブルーと車の疾走感をミックスさせた作品「FFIGURATI#341」は、コラボカーだけでなく、六本木ヒルズ内各所に散りばめられている。

 この展覧会を企画・運営するアートのプラットフォーム企業であるマグアスの上坂真人社長は、「日本にアートのある生活を根づかせたいという考えからマグアスを立ち上げた。今回『アウディ』の協力を得た展示では本物の現代アートを紹介したいと思いCADANに相談し、10人の若手現代アーティストを推薦してもらった」とコメント。

 出品アーティストは、小林優平、大山エンリコイサム、大野智史、川人綾、二艘木洋行、藤崎了一、ユアサエボシ、前田紗希、今井俊介、SHIMURAbrosで、これら10点の作品はすべて購入可能だ。

■「CADAN ROPPONGI presented by Audi」
日程:2021年10月22日〜11月3日
会場:六本木ヒルズ Hills café/Space ヒルサイド2F
営業時間:11:00 〜21:00(最終入場20:30)
※営業時間の可能性あり
入場料:無料

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若手現代アーティストが「アウディ」とコラボレーション 六本木ヒルズで展示を開催

 ドイツ発プレミアムカー・ブランドの「アウディ(AUDI)」は10月22日〜11月3日、東京・六本木ヒルズのヒルサイド2階、ヒルサイドカフェ/スペースで一般社団法人日本現代美術商協会(以下、CADAN)とコラボレーションで車と現代アートの展示「カダン 六本木 プレゼンテッド バイ アウディ」を行う。

 会場のエントランスを飾るのは、「アウディ」の新作フラッグシップ電気自動車“アウディe-tron GT”にアーティストの大山エンリコイサムがアートワークを施したラッピングカー。大山が活動の拠点とする米ニューヨークのストリートアートのエレクトロニクスをイメージするブルーと車の疾走感をミックスさせた作品「FFIGURATI#341」は、コラボカーだけでなく、六本木ヒルズ内各所に散りばめられている。

 この展覧会を企画・運営するアートのプラットフォーム企業であるマグアスの上坂真人社長は、「日本にアートのある生活を根づかせたいという考えからマグアスを立ち上げた。今回『アウディ』の協力を得た展示では本物の現代アートを紹介したいと思いCADANに相談し、10人の若手現代アーティストを推薦してもらった」とコメント。

 出品アーティストは、小林優平、大山エンリコイサム、大野智史、川人綾、二艘木洋行、藤崎了一、ユアサエボシ、前田紗希、今井俊介、SHIMURAbrosで、これら10点の作品はすべて購入可能だ。

■「CADAN ROPPONGI presented by Audi」
日程:2021年10月22日〜11月3日
会場:六本木ヒルズ Hills café/Space ヒルサイド2F
営業時間:11:00 〜21:00(最終入場20:30)
※営業時間の可能性あり
入場料:無料

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”ダウン to earth” マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」Vol.33

 今年の秋冬は、いきなり寒くなった。アウターを新調した、もしくは検討している人も多いのではないだろうか?

 私がダウンの問題に気づくことができたのは、とある大手企業から「ダウンをプロデュースしてほしい」との依頼を受けた2018年のことだ。企画と資料の準備に際してダウンの生産背景を調べた時、全身に身の毛がよだつ採取法もあることを知った。

 もちろん私も、ダウンの暖かさという恩恵を受けてきた一人だ。今でもそう。ただ一部の企業による杜撰さは、見ていられないものだった。それはライブピッキングと呼ばれ、生きたままダックの毛をむしるというもの。人にしたら髪の毛を力づくでむしり取られ、伸びてきたらまた抜き、その生命が果てるまで繰り返されるというものだ。今は規制により改善が促されているというが、まだダウンを不当に扱う工場もあるという。

 そんな中で出合ったのが、リサイクルダウン、green down projectの活動だった。彼らと情報や知識を共有させていただく中でショックだったのは、新品よりもリサイクルダウンの方が清潔という見解。ダウンの資材は、グラム単位で買い取られる。重ければ重いほど高い。そのためピッキングの際に付着した肉片などは、わざと取らないというのだ(一部の生産背景に限るとは思われる)。一方リサイクルダウンは、高い品質基準でクリーニングされた再生資材。なので新品よりも安全・清潔、そしてサステナなダウンができるというのだ。

 ショックは、さらに重なる。依頼を受けた3年前、「ダウンをサステナブルにしていこう!」という活動は、ようやく注目を浴び始めた段階だった。プロデュースの依頼を受けた大手企業に「リサイクルダウンでいきます!これを主流にしましょう!」と提案したら却下されたくらい、サステナダウンは市民権を得られない発想だった。

 あれから急速に企業や人々の意識は変わり、今はダウンブランドも「サステナブルな貢献をしないと!」とプラスマイナスを整えようとしている。

 私自身、「ビーガンですよね?」と聞かれる時が多々ある。でもそんな時私は、「いや、ハイブリッドです」と答えている。もちろん動物愛護の観点から、環境や畜産の観点から、人間が本来持つ潜在能力を引き出すためビーガンを選択することは、地球に共存する上で大切な考え方だ。だがその前に、我々にはするべきことがある。何度もこのコラムで話しているが、「全てを永久資材と考えること」。まずこれが第一歩だ。「OK!そうね!じゃあ私も、今日からビーガン!今まで持っていたものを全て捨てちゃいましょう!」というマインドセットは、一点集中の活動にしかならない。私だけでは変えられないと思われる畜産界の大きな問題として、食用に育てられる動物の外見は捨てられ、一方バッグや靴などのために育てられる畜産は中身が捨てられている。この二つの無駄をドッキングして、少しでも改善すると、二酸化炭素の削減量は、もうみんなが一生懸命「エネルギーを節制しよう」なんて叫ばなくてもいい数値にまで下がるさえ言われている。

 「ファッション」という言葉の語源は流行を意味するもので、衣類そのものを示すものではない。では今の「流行」とはなんだろうか?それは「サステナブル」だ。

 トレーサビリティの取れない新品のダウン。これを読んでもまだ欲しくなった?

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「ケイト」の“リップモンスター”からミニサイズが登場 限定4色をラインアップ

 カネボウ化粧品の「ケイト(KATE)」は、高発色で落ちにくい口紅“リップモンスター”のミニサイズ“ミニリップモンスター”を2022年1月22日に数量限定で発売する。オレンジレッド、パールブラウン、フラッシュピンク、パープルピンクの限定4色をラインアップ。価格は税込880円(編集部調べ)。
 
 “ミニリップモンスター”のパッケージは、モンスターのイラストを特別にデザイン。各色ユニークなネーミングで、オレンジレッドは“真夜中の収穫祭”、パールブラウンは“ホーンテッドミラールーム”、フラッシュピンクは“舞踏会の主役”、パープルピンクは“マジカルミッドナイトショー”として展開する。

 “リップモンスター”は、高発色で保湿力があり、色持ちの良さが特長。21年5月1日の発売以降セルフメイク口紅市場においてシェア50%以上(インテージSRI 21年5月10~17日調べ)を記録し、店頭やオンラインストアでは入荷してもすぐに売り切れるヒット製品。

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「シロ」の2021年ホリデーは限定フレグランスとサステナブルなメイクパレット【2021年クリスマスコフレ】

 コスメブランド「シロ(SHIRO)」は11月18日、2021年ホリデーコレクションとして フレグランス“スターリーホリデー”(50mL、税込1万1550円)と“シアアイシャドウ&ハイライターパレット”(全3種、各税込各5940円)を限定発売する。

 ホリデー限定の香り“スターリーホリデー”は、澄んだ空に無数にきらめく星空から着想を得て誕生した。シトラス、フローラル、ムスクに加え、ウッディーやレザーの落ち着いた香りも持ち合わせた奥深さのある仕上がりだ。さらに、水のかわりにスキンケアにも使用する徳島県の木頭柚子の蒸留水を配合することで、香りにより深みを加えた。

 “シアアイシャドウ&ハイライターパレット”はシアバター配合でしっとりとした質感と艶やかな仕上がりが特徴のパレットで、カラーは華やかなラメやパールを配合した“1K01スパークルイエロー”“1K02 メタリックカッパー”“1K03 ヌードローズ”の3色をラインアップする。右側のハイライターは全色共通で、美しい艶肌を演出するゴールドとなっている。パレットは紙製で使用後は燃やせるゴミとして簡単に処分ができ、ラメはプラスチックフリーの素材を利用するなど環境に配慮した。

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1年ぶりにリアルで開催中の「ルームス」 地方専門店のバイヤーら集まり活況

 アッシュ・ぺー・フランスは10月21〜23日、東京・新宿の新宿住友ビル三角広場で、ファッションやビューティ、アートなどの合同展示会「ルームス(rooms)」を行っている。今年3月に予定していた同展は、コロナ拡大を受けて会場での開催を見送り、オンライン展示会プラットフォームのみでの開催となった。1年ぶりとなったリアルでの開催には約250ブランドが出展し、新規ブランドを探す地方専門店のバイヤーなどが詰めかけた。

 初日の21日の来場者数は5000人弱だったという。「人の入りは想定に比べて良すぎるといってもいい。特に地方店のバイヤーの来場が目立ち、出展者からの聞き取りでは『今すぐ買いたい』というほど来場者の買い付け意欲は高い」と話すのは、同展の渡邊睦コンセプターだ。コロナ禍で約1年半の間、国内にも海外にも買い付けに行けていないバイヤーが積極的に新規ブランドを探している。「既に取り扱いのあるブランドはオンライン展示会でも発注しやすいが、新規ブランドはオンラインではやはり買い付けが難しいようだ」。

 エリア別では、サステナブル、SDGsといった時流ともつながり、「ルームス」が5年以上前から打ち出してきた「エシカル(ETHICAL)」ゾーンが盛況。また、今回から新たに設けた「ディアミー(DEAR ME)」ゾーンも人を集めている。「ステイホーム期間中は、これからはサステナブルな暮らしでなければいけないと必要以上に強く自省したり、自由な判断ができなくてストレスを感じたりする人が多かったと思う。その一方、意識が自身の内面に向かったことで、クリエイターはモノ作りが進んだ部分もある。それらを外に出していく場が必要と考え、新エリアを作った」と渡邊コンセプター。新エリアには「エシカル」ゾーンと近しいオーガニックコスメブランドなども出展しているが、「自分の心と体にとって気持ちいい点を重視している」点が特徴だ。

 コロナ禍による出展キャンセルも一部あったが、「10万円で出展できる小規模スペースを用意したことなどもあって、出展者を集めることにも苦労はなかった」という。ファッション関連の大型展示会は「ルームス」以外を含めても久しぶりの開催。「来場者の滞留時間も長い。オンライン展示会にも良さはあるが、やはりリアルの展示会は求められている」と手応えを感じている。

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1年ぶりにリアルで開催中の「ルームス」 地方専門店のバイヤーら集まり活況

 アッシュ・ぺー・フランスは10月21〜23日、東京・新宿の新宿住友ビル三角広場で、ファッションやビューティ、アートなどの合同展示会「ルームス(rooms)」を行っている。今年3月に予定していた同展は、コロナ拡大を受けて会場での開催を見送り、オンライン展示会プラットフォームのみでの開催となった。1年ぶりとなったリアルでの開催には約250ブランドが出展し、新規ブランドを探す地方専門店のバイヤーなどが詰めかけた。

 初日の21日の来場者数は5000人弱だったという。「人の入りは想定に比べて良すぎるといってもいい。特に地方店のバイヤーの来場が目立ち、出展者からの聞き取りでは『今すぐ買いたい』というほど来場者の買い付け意欲は高い」と話すのは、同展の渡邊睦コンセプターだ。コロナ禍で約1年半の間、国内にも海外にも買い付けに行けていないバイヤーが積極的に新規ブランドを探している。「既に取り扱いのあるブランドはオンライン展示会でも発注しやすいが、新規ブランドはオンラインではやはり買い付けが難しいようだ」。

 エリア別では、サステナブル、SDGsといった時流ともつながり、「ルームス」が5年以上前から打ち出してきた「エシカル(ETHICAL)」ゾーンが盛況。また、今回から新たに設けた「ディアミー(DEAR ME)」ゾーンも人を集めている。「ステイホーム期間中は、これからはサステナブルな暮らしでなければいけないと必要以上に強く自省したり、自由な判断ができなくてストレスを感じたりする人が多かったと思う。その一方、意識が自身の内面に向かったことで、クリエイターはモノ作りが進んだ部分もある。それらを外に出していく場が必要と考え、新エリアを作った」と渡邊コンセプター。新エリアには「エシカル」ゾーンと近しいオーガニックコスメブランドなども出展しているが、「自分の心と体にとって気持ちいい点を重視している」点が特徴だ。

 コロナ禍による出展キャンセルも一部あったが、「10万円で出展できる小規模スペースを用意したことなどもあって、出展者を集めることにも苦労はなかった」という。ファッション関連の大型展示会は「ルームス」以外を含めても久しぶりの開催。「来場者の滞留時間も長い。オンライン展示会にも良さはあるが、やはりリアルの展示会は求められている」と手応えを感じている。

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ミニ丈&ローウエストが完全復活 2022年春夏ミラノ・ファッション・ウイークスナップ

 2022年春夏シーズンのミラノ・ファッション・ウイーク(ミラノコレ)が、9月21〜27日に開催された。参加ブランドのうち3分の2が現地でリアルショーを行った今季、街中にも活気が戻ったようだ。スナップフォトグラファーは、欧州からの来場者のほか、モデルの私服姿を多く捉えていた。

 来場者の間で人気だったアイテムは、ロングブーツ、サイクリングパンツ、古着屋やフリーマーケットで見つけてきたような年季の入ったレザージャケットなど。胸元部分のボタンだけを留めたシャツやカーディガン、ローウエストのパンツ、ミニスカート、裾広がりのベルパンツなど、SNSで火がついたY2K(2000年代)ファッションはリアルの世界でも広がりを見せているようだ。特にショーの合間に私服で移動するモデルのファッションでこのY2Kを思わせるスタイリングが多く見られた。

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古着「デザートスノー」が日本最大のショッピングセンターに出店

 同名の古着店などを運営するデザートスノー(東京、鈴木道雄社長)は11月6日、日本最大のショッピングセンターである埼玉県越谷市のイオンレイクタウンに「デザートスノー イオンレイクタウン店」をオープンする。同社によるSCへの出店は初。期間は2022年1月末までだ。

 鈴木社長は「デザートスノーの客単価は5000~6000円だが、幅広い年代のお客さまが来店するショッピングセンターを意識して、より安価な商品も用意する」と話し、税込1000円の古着を多数準備する。また、「今回の結果次第でSC戦略を強化し、アウトレット出店も実現したい」と言う。デザートスノーでは現在セールを行っていないが、アウトレットでは既存店の在庫を30~40%オフで販売することなどを考えている。

 デザートスノーは“古着の街”としてあらためて注目される東京・下北沢に12店舗を運営し、ブームをけん引する中心的存在だ。

■デザートスノー イオンレイクタウン店
オープン日:11月6日
時間:10:00~22:00
定休日:無休
住所:埼玉県越谷市レイクタウン3-1-1

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「ディオール」 × 「サカイ」が日本先行発売 限定カラーの“サドルバッグ”も

 「ディオール(DIOR)」は、「サカイ(SACAI)」とのコラボコレクションを11月4日に東京・神宮前に開くポップアップストアと「ディオール」公式ECサイトで先行発売する。全国の直営店では6日から取り扱う。

 アイテムは、フローラル刺しゅう付きのニットや、“DIOR”の“I”の文字に「サカイ」のロゴをプリントしたシャツ、デニムジャケットのほか、ナイロン素材を使った“サドルバッグ”などのアクセサリーをそろえる。また先行発売を記念して、日本限定でホワイトカラーの“サドルバッグ”も用意する。

 「ディオール」公式LINEでは、プレオーダーや公式オンラインブティックでの先行発売などの特別企画を、友だち限定で10月22日に実施する。

■ディオール&サカイ ポップアップストア
会期:11月4日〜14日
時間:11:00~20:00
場所:441
住所:東京都渋谷区神宮前5-12-1

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「Y2K」ってどんなトレンド? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.8

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第8弾は、【Y2K】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

若手2人が考える【Y2K】

 「Y2K」は“2000年”の数略語で、“Y”は年(year)、“K”はキロ(Kilo、1000の単位)の意味。一般的にはコンピューターが誤作動すると騒がれた2000年問題を指していたが、ゼロゼロ年代(2000~09年)のファッションやビューティトレンドのリバイバル文化を表す言葉にもなりつつある。ひとえに“ゼロゼロ年代”と言うとその時代の多様なスタイルを含むが、「Y2K」はより特定のアメリカを中心とするポップカルチャー発のトレンドを指している。ファッションスタイルとしては、ベイビーピンクなどの甘い色やミニスカート、クロップド丈の小さなトップス、アクセサリーの多数付け、ローライズのジーンズ、小さなサングラスなどが特徴だ。またビューティは、コントラスト強めのハイライト入りヘアや寒色系のメタリックなアイシャドウ、クリアなリップグロスなど。

 2021年現在流行している「Y2K」ファッションとビューティの元になっているのは、ソーシャルメディアが普及していない当時、メディアを賑わせたセレブたち。中でも、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)やパリス・ヒルトン(Paris Hilton)、クリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)、ヒラリー・ダフ(Hilary Duff)、ビヨンセ(Beyonce)含めたデスティニーズ・チャイルド(Destiny's Child)は、この時代を代表するアイコンとして語られる。映画「ミーン・ガールズ(Mean Girls)」などゼロゼロ年代のポップカルチャーも今もインターネット上で引用されることが多く、今日の「Y2K」のイメージに大きなインパクトを残している。

 Z世代の新生ポップスター、オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)のスタイルは、まさに「Y2K 」だとメディアも注目する。「ミュウミュウ(MIU MIU)」などラグジュアリーブランドの2022年春夏コレクションにもリバイバルの影響が強く見られた。ほかにもBLACKPINK(ブラックピンク)やaespa(エスパ)らK-popアーティストが「Y2K」スタイルを取り入れたことも再燃の理由の一つとされ、Stray Kids(ストレイキッズ)のヘアピンを使ったスタイルをはじめとして、男性アーティストもトレンドを楽しんでいる。

 このような“ジェンダーレス”なアプローチに加え、再燃した「Y2K」スタイルが当時と大きく違う点は、多様な体型の人がエンジョイしていることだ。「Y2K」自体が、スリムなセレブたちがけん引した露出多めのトレンドのため、“洋服のために痩せなくてはいけない”という風潮を加速させてしまうのではと危惧する声も上がっている。しかし、ティックトック(TikTok)などを中心に広まった「Y2K」リバイバルはZ世代のボディーポジティブな考え方と融合し、多様な楽しみ方が提案されている。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

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「気候変動」「ジェンダー」「選挙」などを議論 5日間オンラインで開催

 衆議院選挙に際し、社会問題について議論するイベント「WILL FESTIVAL」が10月25日から29日の5日間、オンラインで開催される。サイボウズの青野慶久社長、メルカリの小泉文明会長ら第一線で活躍する経営者やビジネスパーソンが登壇し、日本の未来を話し合う。

 主催は、社会提言を行うプロデュース集団・VISIONING COMPANY NEWPEACE(東京、高木新平社長)。5日間で「気候変動・環境問題」「教育」「働き方」「新しい問い」「ジェンダー」「多様性」「選挙」の7つのテーマについて、計24人で議論する。開始時間はテーマによって異なるが、夕方から夜にかけてそれぞれ1時間ずつとなる。無料で参加できる。

 ファッションやビーティ業界の関係者も登壇する。初日の25日(月)17時30分からの「気候変動・環境問題」にはパタゴニア日本支社の中西悦子氏、オールバーズの蓑輪光浩氏ら、27日(水)17時30分からの「ジェンダー」にはポーラの大城心氏、SHEの福田恵里氏らが登場する。

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「ジースター ロゥ」CMOがスヌープ・ドッグを起用した新キャンペーンに自信!

 オランダのジーンズブランド「ジースター ロゥ(G-STAR RAW)」はこのほど、ラッパーのスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)を起用したグローバルキャンペーンをスタートした。その狙いや「ジースター ロゥ」の現在地と未来について、グウェンダ・ヴァン・ヴリエット(Gwenda van Vliet)=ジースター インターナショナル チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)に話を聞いた。 

ヒップラインを美しく見せる
ジーンズをあらためて訴求

WWD:スヌープ・ドッグの起用理由は?

グウェンダ・ヴァン・ヴリエット=ジースター インターナショナルCMO(以下、ヴリエット):スヌープはヒップホップ界の生ける伝説であり、ジーンズのようにアイコニックな存在だ。自身のスタイルを確立しながら、それを改新し続け、さらに異なる文化も遊び心を持って積極的に融合させる。そのオリジナルなスタイルに共鳴したからだ。また、「ジースター ロゥ」はこれまでもファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)やジェイデン・スミス(Jaden Smith)とタッグを組んできたが、スヌープが彼らと同様に“本物”であることも重要な要素だった。

WWD:特に今回は、スヌープがリリースした「Say It Witcha Booty」にフォーカスしている。

ヴリエット:“Booty(ヒップ=後ろ姿)で語る”というこの楽曲と、「ジースター ロゥ」のブランド哲学はがっちりリンクする。以前行った市場調査で、「ジースター ロゥ」のジーンズを購入する理由の1位に「フィット感」が挙がっており、それはヒップで最も体感できる。

WWD:確かに「ジースター ロゥ」では2019年から、ヒップにフォーカスしてフィット感をアピールする“ハードコア デニム”キャンペーンを行っている。今回の「Say It Witcha Booty」キャンペーンも、それにひもづくものである?

ヴリエット:その通りだ。“ハードコア デニム”キャンペーンの次の章と言える。われわれは今まで、完璧なジーンズのフィット感について発信してきた。今回はそれを楽しい方法で伝えたいと考え、オリジナルムービーには「ジースター ロゥ」のジーンズをはいた男女に加え、犬、島、気球まで登場させた。「ジースター ロゥ」の世界観とスヌープのユニークなスタイルを組み合わせ、見る人が笑顔になることに重きを置いた。そして、ヒップラインを美しく見せるアイテムとしてジーンズをあらためて訴求したい。

「ジーンズとヒップホップは
いずれも文化として根付いている」

WWD:ジーンズとヒップホップの親和性については、どう考える?

ヴリエット:ヒップホップが音楽の世界で大きく飛躍した1990年代、ヒップホップ界のユニホームと言える存在がジーンズだった。ルーズシルエットのジーンズとビッグサイズのパーカはヒップホップシーンには欠かせないものであり、全身をデニムウエアでコーディネートする“カナディアン・タキシード”と呼ばれるスタイルも流行した。

WWD:90年代は、アウトサイダーとされていたヒップホップアーティストがメインストリームになった時代でもあった。

ヴリエット:彼らはストリートの代弁者からトレンドセッター、スタイルアイコンになった。そして、この90年代をけん引したのがスヌープ・ドッグだった。ただし、スヌープのすごいところは、今なお進化し、シーンの先端を走り続けていることだ。ジーンズとヒップホップに共通して言えることは、一過性のものではなく、文化として根付いている点だと思う。

日本のECは2019年比で
2倍以上に成長!

WWD:「ジースター ロゥ」はサステナビリティも大きく掲げる。本キャンペーンの商品にも、その精神は取り入れられる?

ヴリエット:もちろんだ。サステナビリティはわれわれのDNAであり、全ての活動に組み込まれる。現在、われわれが使用する素材の93%は持続可能な方法で調達されており、コットンに関してその数値は99%に達している。

WWD:“ジーンズが売れない”と言われて久しいが、「ジースター ロゥ」のビジネスは好調と聞いた。日本市場においても、それは言える?

ヴリエット:コロナ禍でも日本の業績は非常に安定している。特にECは、2019年に比べて2倍以上に成長した。一方で、実際にタッチ&フィールできる実店舗も重要で、9月に三重県の三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島内の店舗を移転リニューアルし、10月にはダイバーシティ東京 プラザに最上位コレクションからアウトレット商品までラインアップする日本初の実験的ストアもオープンした。

WWD:最後に、他のジーンズブランドにはない、「ジースター ロゥ」の特別性について教えてほしい。

ヴリエット:ひと言で言うなら、発明と探求への意欲だ。ジーンズに限界はないと信じており、未来のために日々努力している。

「Say It Witcha Booty」
キャンペーンとは?

 スヌープ・ドッグの楽曲「Say It Witcha Booty」から着想を得たもの。スヌープはキャンペーンのために歌詞を手直しし、オリジナルムービーにも登場する。ヴリエットCMOは、「“ジーンズをはいてBooty(ヒップ=後ろ姿)で語る”ことをあらためて訴求したい」と話す。

問い合わせ先
ジースター インターナショナル
03-6890-5620

 

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破竹の「スリーコインズ」 原宿に初の旗艦店

 パルは、プチプラ雑貨店「スリーコインズ(3COINS)」の旗艦店を東京・原宿に11月12日オープンする。明治通りに面した同社直営店「ベースヤード トーキョー(BASE YARD TOKYO)」を改装し、1階部分の415平方メートルに出店する。「スリーコインズ」は全国に221店舗を構えているが、旗艦店は初めて。食品やバッグなど旗艦店限定の商品もそろえる。

 300円(税抜)の生活雑貨を主力にする「スリーコインズ」は、パルにとって最大の稼ぎ頭の事業。コロナ下の巣ごもり需要を追い風して成長を加速しており、2021年3〜8月期の売上高は前年同期比83.8%増の187億円だった。通期(22年2月期)の売上高も前期に比べて100億円増の「360億円を突破する勢い」(同社)で伸びている。

 近年は300円雑貨だけでなく、1000円以上のワイヤレスイヤホンや美容家電など品ぞろえも拡充されており、店舗の大型化を進めている。

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時代を超えたジェンダーレスな輝きを 「4℃ HOMME+」誕生

「4℃(ヨンドシー)」から、新D2Cライン「4℃オムプラス(4℃ HOMME+)」が誕生した。同ラインは、洗練され、研ぎ澄まされたフォームが特徴。“オム”とうたっているが、ファッション感度の高い男女が着用できるシンプルなデザインのジェンダーレスなジュエリーだ。「4℃オムプラス」のプラス(+)には、“時代やジェンダーを超えて着用する人に寄り添い、時代の一歩先を行く輝きを届けたい”という思いが込められている。

揺るぎなく、男女問わず
寄り添うシンプルなデザイン

 ネックレスやブレスレット、リング、イヤカフなどから構成されるコレクションは、サークルやチェーンといった定番的モチーフにオリジナルな解釈を施してデザインしたタイムレスなジュエリーを提供。シンプルだからこそ、フォーマルからカジュアルまで日常のさまざまな装いのアクセントとして活躍しそうだ。シェアード・ワードローブのように、カップルでシェアしても楽しめる。シルバーにプラチナと18金イエローゴールドをコーティングしているので、手に取りやすい価格帯も魅力だ。

シンプルに、上品に愛用できる
ベーシックジュエリー

 飽きのこないシンプルなジュエリーを装いに取り入れることによりファッションがランクアップするのは間違いない。細部まで計算し尽くされたデザインなので上品でシーンを選ばず着用できる。シンプルでありながらも、ラインやモチーフ、素材の組み合わせによるさりげない遊び心も「4℃オムプラス」のこだわりの一つだ。

インスタグラムでは
豊富なスタイリングを紹介

「4℃オムプラス」の公式インスタグラムでは、ジュエリーを楽しむヒントになる豊富なスタイリングを紹介している。男女モデルやインフルエンサーによるオリジナリティー溢れるスタイリングに注目だ。また、阪急うめだ本店の1階プロモーションスペース11 で12月15〜25日にポップアップショップを開催。「4℃オムプラス」のジュエリーを実際手に取ってみられるチャンスだ。

問い合わせ先
4℃
03-5719-3266

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「タトラス」が「ミスターサタデー」とコラボ 初のダウンパンツも登場

 「タトラス(TATRAS)」は今秋、カナダ発の気鋭ブランド「ミスターサタデー(MR.SATURDAY)」とのコラボレーションラインを始動し、10月15日からタトラス直営店で順次販売する。

 「ミスターサタデー」は2019年、カナダ・トロント生まれのデザイナー、ジョイ·ゴーリッシュ(Joey Gollish)が創業。世界的な歌手ザ・ウィークエンド(The Weeknd)が設立したインキュベーションチーム“HXOUSE ”の初代メンバーとしても知られており、同ブランドはアートや音楽などのカルチャーとファッションを結びつけたデザインに定評がある。

 「タトラス」の高品質なダウンに「ミスターサタデー」が得意とするグラフィックやカジュアルなシルエットを組み合わせたコレクションは、1着で重ね着をしているような素材使いが特徴だ。

 ボックスシルエットのダウンジャケット(11万5000円)には、ビンテージシャツに着想を得たシャツ地の襟や、カットソー素材のフードを採用。ドロップショルダーのロングコート(15万5000円)は、特徴的なダブルフードにツイル素材とカットソー素材を組み合わせた。プルオーバーのダウンベスト(6万円)には、丸いパターンのポケットやアイコニックなパッチ、背面にグラフィックをプリント。リラックス感のあるシルエットで、インナーにパーカも合わせられる。

 さらに、廃棄された漁網など原料にしたリサイクルナイロンのダウンベスト(6万円)や、中綿入りのパンツ(4万8000円)も登場。中でも大きなパッチのデザインが目を引くパンツは、裾をボタンで開け閉めすることで、シルエットの変化を楽しめる。

 ファーストシーズンは、ユニセックスの全6型をラインアップ。「タトラス」初となるストレートシルエットのダウンパンツ(5万6000円)もそろう。全アイテムには、コラボレーションラインのために特別に制作したオリジナルプリントの裏地を採用。デザインのアクセントとなるファスナーには、ビンテージライクなアルミ調の加工を施している。

問い合わせ先
タトラス コンセプトストア 青山店
03-3407-2700

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「一つだけお願いがあります。私のことは嫌いでも、お店のことは嫌いにならないでください」藤嶋由香氏(やきとんユカちゃん店主)

 コロナ禍で一躍時の人となった"ユカちゃん"こと藤嶋由香氏。ニュース番組では歯に衣着せぬ発言で注目を集めたことで、アンチも増えた。今月6日には自身初めての著者となる「一緒に飲みたくない客は断れ!」(ポプラ社)を出版した。なんと、帯を書いたのはひろゆき氏(2ちゃんねる開設者)。コロナ禍で奮闘を続ける藤嶋由香氏の想いを取材した。
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地元デザイナーの服で開催を祝福 2022年春夏ロンドン・ファッション・ウイークスナップ

 2022年春夏シーズンのロンドン・ファッション・ウイーク(ロンドンコレ)が9月17〜21日に開催された。今季は「バーバリー(BURBERRY)」などロンドンを代表するブランドが不在だったが、来場者は「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」や「ユハン ワン(YUHAN WANG)」などロンドンコレに参加する地元の若手デザイナーのコレクションをまとい、久々のリアルショー開催を祝福したようだ。

 スナップフォトグラファーがカメラに捉えた来場者の間で人気だったのは、セカンドスキンのように身体にフィットするがストリングスやギャザーで肌見せさせるトップスやワンピース。今季初めてロンドンコレで単独ショーを行った「ネンシ ドジョカ(NENSI DOJAKA)」などのスタイルにも共通するアイテムだ。スタイリングでは同色で合わせたテーラードスーツのセットアップが多く見られた。

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「ドクターマーチン」が新作ブーツを発売 スニーカー感覚で履けて手頃な価格

 「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は新作ブーツ“TARIK(タリック)”を10月22日に発売する。全国の店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 価格は税込1万7600円で、同ブランドのブーツの中では手頃な価格。「カジュアルにスニーカー感覚で履けるのが魅力」とブランドはコメントしている。

 しなやかなアウトソールと弾力性のあるインソールで快適さを追求し、素材は牛革やリサイクルのポリエステルなどを使用した。ユニセックスのサイズ展開で、“ブラック”と“ガンメタル”の2色を用意する。

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ビリー・アイリッシュが香水を発売 自身の“共感覚”から着想

 歌手のビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)はフレグランスメーカーのパーラックス(PARLUX)と共に、初のフレグランス“アイリッシュ”を発売する。米国で11月にD2Cで販売し、価格は68ドル(約7700円)。処方はビーガンかつクルエルティーフリーだ。

 “アイリッシュ”は、ビリー自身のシナスタジア(共感覚。1つの刺激に対して、通常の感覚に加え異なる種類の感覚も生じる知覚現象)から着想した。嗅覚が特に敏感というビリーは「ファッションであれ、髪の毛であれ、音楽に関しても、全て香りにこだわっている。私の人生のあらゆることに関して、香りは特別なもの」と説明する。

 香りはトップノートにシュガーペタルやマンダリン、レッドベリーを、ハートノートにはソフトなスパイスやココア、バニラを、ベースノートにはムスクやトンカビーンズなどを組み合わせた。

 ロリ・シンガー(Lori Singer)=パーラックス社長は「初めて香水をズーム上で作ったのだが、ビリーとは画面上でインスピレーション源などについて話し合った。数多くあるセレブリティフレグランスの中で、(ビリーのように)セレブ自身がクリエイティブプロセスに密に関わっているものが成功する」と明かした。「ビリーは香水を100種類以上持っており、フレグランス愛用者だ。フレグランスに対する熱意は新作も伝わると思う」と期待を込める。

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NIGO®や岩田剛典、NAOTOらが「ルイ・ヴィトン」渋谷メンズ店に登場 “LVスクエアード コレクション”第2弾発売を祝して

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、NIGO®と協業した“ルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション”第2弾の先行発売に先駆けて東京・神宮前のルイ・ヴィトン 渋谷メンズ店でプレビューを20日に開催し、NIGO®やブランドアンバサダーの岩田剛典らが来場した。

 同店は、11月中旬までコレクションに合わせてタイガーやドラゴンを配置した特別仕様のディスプレーで、来場者たちは遊び心溢れる空間を楽しんだ。ほかにもEXILE NAOTOやNissyこと西島隆弘、岩橋玄樹、佐野玲於、川村壱馬、大平修蔵らも登場した。

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NIGO®や岩田剛典、NAOTOらが「ルイ・ヴィトン」渋谷メンズ店に登場 “LVスクエアード コレクション”第2弾発売を祝して

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、NIGO®と協業した“ルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション”第2弾の先行発売に先駆けて東京・神宮前のルイ・ヴィトン 渋谷メンズ店でプレビューを20日に開催し、NIGO®やブランドアンバサダーの岩田剛典らが来場した。

 同店は、11月中旬までコレクションに合わせてタイガーやドラゴンを配置した特別仕様のディスプレーで、来場者たちは遊び心溢れる空間を楽しんだ。ほかにもEXILE NAOTOやNissyこと西島隆弘、岩橋玄樹、佐野玲於、川村壱馬、大平修蔵らも登場した。

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D2Cの代表格 眼鏡の「ワービーパーカー」が支持される理由 鈴木敏仁USリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。D2Cの代表格として日本でも知られる眼鏡の「ワービーパーカー」だが、支持を集める理由を理解している人は案外少ない。改めてどんなブランドなのかおさらいしよう。

 眼鏡のD2C(ダイレクト・トゥー・コンシューマー)のワービーパーカー(WARBY PARKER)」が9月末に上場した。当日の株価は0.8%増で1日を終えて、2週間後の今もほぼ同じ株価を維持している。時価総額はこれを書いている時点でおよそ54億ドル(110円換算で6000億円弱)、昨年の秋に2億4500万ドルを調達したときの評価額は30億ドルだったので、1年間で20億ドル近く評価が上がったことになる。

 上場したD2Cブランドとして知名度の高い企業はもう1社、マットレスのキャスパー(CASPER)が昨年初頭に公開しているのだが、こちらは52週の安値近くまで株価が落ちている。D2Cブランドは星の数ほど存在するが、上場まで持ち込める企業は当然のことながら希少で、さらに上場後も株価を高く維持できる企業はさらに希少だ。

 創業は2010年で、ECからスタートするデジタルネイティブなブランドのはしりといえる。またECからスタートし、その後リアル店舗へと進出するビジネスモデルとして、既述のキャスパー、ボノボス(BONOBOS)、アンタックイット(UNTUCKIT)といった企業群の中で、今回の上場の成功で1社飛び抜けた企業になったといえるだろう。

若者に「自分たちのブランド」と思わせる

 この企業は純粋なD2Cではなくてリアル店舗への進出が早く、創業間もない13年にニューヨークのソーホーに1号店を開店し、その後急速に店舗を増やして18年には100店舗を超えていた。

 ちょうどその頃に私が住んでいるロサンゼルスにも店舗ができ始めて、当時高校生だった娘たちと買い物中に店を見つけて、「こんなところに出店しているのか」と声を上げたところ、「なんで知っているの?」と驚かれたことがある。私たちしか知らないはずのブランドを何で親が知っているのだろう、という反応だ。

 ついでなので「この店はどう思うの?」と聞いたところ、「すごくクールだ」と答えが返ってきたのであった。かっこいいというわけだ。

 この会話で私は2つの事実を確認させられたのであった。ワービーパーカーは親世代がまだ知らない企業で“自分たちのブランド”だと認識していることと、若年層はこの企業にクールだというイメージを抱いているということである。おそらく親世代が使い始めると彼らは逃げていくのだろう。アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)やフェイスブック(FACEBOOK)と同じである。

 このクールさを作るのがマーケティングやブランディングなのだが、伸びるD2Cには必ず創業者たちが発信するユニークな物語があり、それをメッセージとして伝える手段が今はSNSということになる。

 この物語のテーマとして今の時代は必ずサステナビリティ、エコ、インクルーシビティが含まれていなければならず、そしてメッセージの背景には彼らのパッションが感じられなければならない。また必ず求められるのがAuthenticity(本物感)で、少しでも宣伝臭くなると若年層は逃げていってしまう。

 この本物感がもっとも重要なのだが容易ではない。大手メーカーや小売企業がD2Cブランドを開発してもすぐに見破られてしまうのだ。だから自ら開発するよりも買収する方が効率が良く、傘下に収めてリソースを提供しながら、しかし自分たちの存在は外にあまり出さないという戦略を取るわけである。資生堂が買収したビューティD2Cブランドのドランクエレファント(DRUNK ELEPHANT)がその好例である。

 ワービーパーカーは当初から眼鏡が1つ売れたら途上国に1つ寄付することをスローガンとして掲げている。この社会貢献イメージがなければ今の時代の若年層には響かない。またブログを眺めると分かるが、眼鏡を売るのではなくて、読書などメガネ周辺のライフスタイルをブランドメッセージとして伝えてきている。こういった秀逸なブランディング技術がクールなイメージを作り、この企業をして成功に導いたのである。

アメリカ人が眼鏡市場に抱く不満を解消

 試着が不可欠な眼鏡をD2Cで売るのはアパレルと同じように簡単ではない。成功した理由の一つは手元で眼鏡を試すことができる無料プロセスを作り上げたことにある。まずお客はサイトでクイズ形式の質問で検索し、商品を絞り込み、最終的に5つを選択することからスタートする。無料で送られてきた5つの眼鏡を5日間限定で試着し、同梱されている箱で送料無料で返品する。この5日間にユーザーは自撮りし、SNSにアップして友人に見栄えをチェックしてもらう人が増えて、口コミによる拡散の追い風ともなった。

 もう一つの理由は米国の眼鏡小売業界の寡占による高価格である。イタリア本拠のエシロールルックスオティカ(ESSILORLUXOTTICA以下、ルックスオティカ)がサングラスハット(SUNGLASS HUT)やレンズクラフターズ(LENS CRAFTERS)といったチェーンのほとんどを傘下に収めており、これが200~300ドル程度と売価を高止まりさせているという指摘はもはや周知の事実となっている。できあがりまで1~2週間かかることはざらで、さらに古い店も多く正直言ってトレンディではまったくない。アメリカ人の多くが不満を持っていて、ここで全品95~145ドルという低価格とデジタルネイティブという新しさが受けたのである。

 一方、検眼という大きなハードルもある。日本と異なりアメリカは度付き眼鏡を買うときは検眼医による処方せんが必要となり、100%デジタルで買い物が終了しない。ウォルマート(WALMART)やコストコ(COSTCO)はレジの外側に検眼医常駐型のメガネ売り場を持っているが、対面なので目的来店性が100%となり集客力が強い。

 ワービーパーカーで買おうにも、検眼目的でまずウォルマートやレンズクラフターズに行かざるを得ないという状況になる。そのため検眼医が常駐するリアル店舗を増やさざるを得ず、これが今後同社のビジネスモデルにどう影響を及ぼすのか未知数だ。

 リアル小売企業がECへと参入するのではなく、その逆のデジタルネイティブな企業がリアルへと本格参入する時代がやってきた。ワービーパーカーはその代表プレーヤーとして注目したい。

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「セルヴォーク」5周年記念コフレにブランド初のネイルが登場

 「セルヴォーク(CELVOKE)」は11月3日、設立5周年を記念した“フィフス アニバーサリー キット”(税込1万4850円)を数量限定で発売する。唇の水分量で色が変化するティントタイプのリップや、ブランド初となるネイルポリッシュ、デビュー時から人気でリピート率が高い“コンセントレートオイル”のミニボトルをセット。ボックスはFSC認証紙を採用し、1枚1枚表情が異なるラベルをあしらっている。10月27日から予約を受け付ける。

 アニバーサリーを祝した同キットでは“シースルーブラック”に着目したアイテムを展開する。“サジェスティヴ リップス”は、黒から赤へと変化するティントタイプのリップ。唇の水分量に反応してカラー濃度が変化し、リップバームのように潤いを与える。“サジェスティヴ ネイルポリッシュ”は、透け感のあるシースルーブラックカラーで、偏光ピンクパールを配合。一度塗りで自爪の色が透ける艶やかな指先に、二度塗りでモードな印象に仕上げる。ブランドを象徴する“コンセントレートオイル”はミニボトル(18mL)で登場する。

 「セルヴォーク」は、2016年にマッシュビューティーラボから誕生。デビュー時はスキンケアからスタートし、希少性が高く国際特許申請中の天然成分”アナツバメ巣発酵液”を世界で初めてスキンケアに配合したことでも話題を集めた。翌年、菊地美香子メイクアップアーティストをクリエイティブアドバイザーに迎え、メイクアップラインを投入。素肌が透けるような艶と自然の生命力、芯の強さをイメージした“透黒(シースルーブラック)”をブランドカラーとして容器の色にも採用している。

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奥が深くて懐も深い「着物販売員の世界」 40年のベテランに聞く 三松 青木良子

 明治時代に洋装文化が日本に入り、和装文化は徐々に衰退の一途をたどる。着物を着る機会といえば七五三、成人式、冠婚葬祭など、かしこまった場面でしかないというイメージも定着しつつあるため、きっちりルールを守った着方をしていないとダメだと指摘する『着物警察』の存在が話題になることも。一方で、ポップな柄の着物や着物コーデをした若者たちによる積極的なSNS発信も増えている。最近では“代々受け継いでいくもの”という観点から“サステナブル”であると再認識され、着なくなった着物をリメイクするブランドも登場。老舗の着物専門店「三松」ルミネ立川店の青木良子さんは、約40年に渡り着物の歴史を販売員の立場で見てきた。

―着物の販売員になったきっかけを教えてください。

青木良子さん(以下、青木):うちの家系はみんな代々、結婚前に和裁を習う習慣があったのです。行儀見習いのような感じで叔母たちも和裁教室に通っていましたので、私も行くことになりました。

―手に職をつけるというかんじでしょうか?

青木:そんな感じです。それに昔は、結婚したらご主人の浴衣ぐらい縫えるように針仕事くらいできないといけない時代でもありましたね。年齢の離れた姉は洋裁学校に行っていたので、中学生の頃は姉に服を縫ってもらっていました。当時は「次はコレにする?」なんて言いながら、雑誌を見ていましたね。私は和裁教室に行きましたが、そこで同い年のお友達に誘われて、着付け教室にも行くようになりました。和裁と着付けを3年半も習っていたので、折角だからと着物業界へ入ったのが昭和54年(1979年)の12月。ボーナス支給日に入社して、あの日はとても忙しかったからよく覚えているのです(笑)。さすがにその時は「私、続けていけるかしら…」と思いましたけど、「“三日三月三年”という言葉もあるし、ま、大丈夫か」と思い直しました。研修を受けても実際に店頭に出るとちょっと違いますでしょ。だから先輩の接客を見様見真似で覚えて、最初はお客さまに「外はいいお天気ですか?」なんて話しかけることができただけで喜んでいました。本当に毎日一歩ずつ成長していった感じですね。

―先輩の姿を見て仕事を覚えるというのは今も昔も変わらない上達の近道ですよね。

青木:そうです。要は「人の振り見て我が振り直せ」じゃないですが、そんな気持ちで仕事もしています。例えば、和裁教室の時はみんな進行具合も違うし、作っているものも違うから、先生が一人ひとり教えていくことは大変なんですよ。他の生徒さんが注意されている姿を見て、自分も「あの部分は雑だったかな」と思い、縫い直したことがありました。

―故事、ことわざってよくできていますよね。

青木:そう、とても的を射ていますよ。例えば「泣き面に蜂」ってありますけど、めげている時はどんどんめげて、良いことが起こらなくなります。誰かのせいにしたくなりますが、すべての原因は自分から発しているんですよね。まずは自分で反省しない限り、前には進めないと思います。

―今の社会的状況にも通じるものを感じます。新宿店にはいつまで?

青木:新宿には3年半いて、1984年に渋谷パルコ店に異動しました。渋谷店は99年に一旦クローズして「ふりふ」になったのです。私が入社当時に三松が掲げていた企業理念に「伝統と新しさに微笑みながらこれが三松の個性」というのがありまして、まさにそれを体現するようなブランドでした。古いことも守りつつ、新しいことにもチャレンジするって素晴らしいことだと思いました。「ふりふ」のような斬新な着物にも挑戦しているのは三松の強みですね。

―斬新でかわいい着物を展開していますよね。私も、成人式を迎えた頃に「ふりふ」があったらよかったのに…と思います。昭和から平成にかけての渋谷は活気があったと思いますが、当時の様子は?

青木:私が84年に渋谷に異動したころの渋谷は勢いがあって、若者がどんどん街に集まってきていました。在籍期間も長く、楽しい時代でした。でも、はじめのころは競合店が揃っていたのに、少しずつ撤退していって、結局は最後の一軒になりました。一店舗だけになると結構大変で、やはり競合店がある方が店は運営しやすいし、お客さまも呼びやすいんです。お客さまもお店が近くにあることで、各店を比較検討できますからね。そんな低迷の続く着物の状況を打破しようと、若者が集まるパルコで「ふりふ」が誕生したのです。最初は本当に大変で、顧客様にもたくさん声をかけました。普通なら数カ月かかるお仕立てを数日で仕立ててもらったこともありました。当時はお客様にも職人さんにもたくさん協力してもらいました。

―青木さんだから協力してくれたのではないでしょうか?

青木:そんなことはないですよ。新しいブランドは多くの人の協力なくしては成り立ちません。会社も頑張っていたから、私たち販売員も頑張っていろいろなことをしました。例えば、ディスプレイをこまめに変更してみたり、店に一日中立っているだけだと疲れるからスタッフに「着物を着たままでいいから館内や渋谷の街中を周ってきて」とお願いしたり。

―渋谷の街を「ふりふ」の着物で歩いたら目立ちそうですね。

青木:歩いているだけではもったいないので、「外で写真でも撮ってきたら?」といって、スタッフ数人で撮影会をしたこともありました。

―イマ風に言うと、インスタ映えのようなものですね!

青木:渋谷はロケーションが良いですからね。歩いてもらうだけで宣伝になりました。当時の渋谷は、若者が街を歩き回って服を探し、それをちょっと高かったとしても思い切って買う、そんな時代でした。今は世の中に物が溢れて選択肢が広がる一方で、余計なものは要らないという時代になり、インターネットを使って下調べするのが当たり前。買い物の仕方は大きく変わったと感じています。

―自由に着物を着ている若い方もいますが、一方で着物警察なんて呼ばれる方もいます。青木さんは着物の着方には何かルールや思うことはありますか?

青木:着物は本来、日常着だったのですから、自由に着ればいいと思いますよ。私は普段から着物を着ていますけど、洋服よりコーディネートを考えなくていいから楽(笑)。形は一律だし、後は小物や帯の色でどうか飾るか考えればいい。それも自分の好みで自由に合わせればいいんです。私なんか着物で卓球とかボウリングもやりましたよ(笑)。

―え!着崩れませんか?それに暑そう。

青木:着物は一つに繋がっているから、出てきたら引っ張れば直るんですよ(笑)。それに着物は意外と暑くないんですよ。わきの下が開いているから洋服よりも熱が逃げるんです。歌舞伎役者さんが扇子で顔の方ではなく、下の方、袖口の方を仰いでいるのも、風が袖から入って体の方へ通るからなんです。品が良いですよね。

―もっと気軽に考えればいいんですね。

青木:そう。強いて言えば、最近の子は補正をしてきれいに着ているでしょ。でも、昔の人は補正なしで自分の体型を生かして楽に着るものだったんですよ。その方が人間らしいじゃないですか。って、私はきれいに着られないからそう言うだけ(笑)。キチンと着られる方がうらやましいとは思います。

―着物のお店は何となく敷居が高いイメージがあるのですが……。

青木:そんなことないですよ。夏は浴衣が着たいからと見に来られる方もいらっしゃいます。振袖になると七五三で着て以来という方も多いですけどね。

―40年以上販売を続けてこられた秘訣は何でしょうか?

青木:やっぱりお客様に育てていただいているということだと思います。勤め始めて間もないころ、私の失敗で間違えて商品をお渡しした親子のお客様がいまして、何とか事無きを得たのですが、それをきっかけに顧客としてずっとついてきてくださいました。着物は洋服のように流行が変わって買い替えるものではない分、お客様とのお付き合いも自然と長くなりやすいんです。ご自宅にお電話すると旦那さんが出られて「青木さん、いつもお世話になってありがとう。今、代わるね」と奥様につないでくださることもあって、家族ぐるみのお付き合いになります。

―青木さんの接客のモットーは。

青木:お客様のお好み発見器みたいな感じですね。例えば、振袖はどれを選んだらいいか分からない人もいますが、話すうちに徐々に着てみたいイメージが浮かんできます。そういうのを引き出せることができたら良いですね。着てみたいイメージがある方でも、これが似合いそうだと思った小物を入れ替えてみて、さらに新しい発見ができたらいいなと思います。でも、私の販売スタイルは“カリスマ”ではないんです。

―いらっしゃいますね。「あなたにはコレ」みたいな決める方。確かに似合うかもとは思いますが(笑)。

青木:私はそれができませんが、迷っている方は「これが似合うと思うけど、こういうのは好き?」と聞いてから、合わせてもらいます。ダメだったら引っ込める(笑)。自分が買う立場になった時にあんまりしつこくされると嫌じゃないですか。特に考えているときに一生懸命勧められても困るなと思うのです。あまりにも悩むのであれば「また来てください」とか帰すこともありますよ。

―その見極めは難しいですね。

青木:そうですね。商品とお店の雰囲気を気に入ってくださっていれば、その時にご縁がなくても、ふと思い出して来店されます。その辺は洋服の販売の方と変わらないですよ。

―そうですね。では、最後に今後の目標は。

青木:誰かのお役に立てる限りは仕事を続けたいですね。私のような年配が店に立つ方が「重みが出る」とはいわれますが、そんな時代じゃないとも思っています。でも、必要とされる限りはお店に立ちたいですね。

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「ケラスターゼ」最高峰シリーズ「クロノロジスト」のミューズに鈴木えみが就任

 仏発・プロフェッショナル向けラグジュアリーヘアケアブランド「ケラスターゼ(KERASTASE)」は、最高峰シリーズ「クロノロジスト」のミューズにモデルの鈴木えみを起用した。日本市場向けのキャンペーンで順次コンテンツを公開する。

 「クロノロジスト」は髪ダメージの要因となる頭皮と髪のエイジングに包括的にアプローチして、しなやかで艶のある質感へと導く「ケラスターゼ」の最高峰シリーズ。コンセプト“Live Beyone Time(時を超える普遍的な美しさ”)”を誰よりも体現していることから、鈴木えみの起用に至った。

 ミューズ就任に際して鈴木えみは、「ケラスターゼの中でも『クロノロジスト』は最高傑作だと思います。こんなぜいたくなヘアケアは今までなかったのではないかと。私自身、使い始めてから髪が美しくなったと実感していますし、ぜいたくなフレグランスやテクスチャーにも使う度に癒されます。美しい髪を目指す女性全員に使ってほしいですね」とコメントを寄せている。

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バーバリーの新CEOはヴェルサーチェから 2022年4月に就任

 バーバリー(BURBERRY)は、新たな最高経営責任者(CEO)として、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」を運営するジャンニ・ヴェルサーチェ(GIANNI VERSACE)のジョナサン・アクロイド(Jonathan Akeroyd)CEOを任命した。2022年4月1日付で就任する。同氏は21年12月末でバーバリーを離れるマルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)CEOの後任となる。今回の人事に伴い、ジャンニ・ヴェルサーチェでは新たなCEOの選定をこれから行うという。

 アクロイド新CEOは、英老舗百貨店ハロッズ(HARRODS)でファッション部門の要職を経験した後、04年から16年までアレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)のCEOを務めた。16年5月にジャンニ・ヴェルサーチェのCEOに就任し、現在に至る。同氏は、「以前から『バーバリー』の豊かなヘリテージに深い愛情を感じていた。才能あふれるチームと共に、同ブランドのさらなる成長に向けて尽力できることを楽しみにしている」と語った。

 ジェラルド・マーフィー(Gerard Murphy)=バーバリー会長は、「ジョナサンは経験豊富なリーダーであり、グローバルなラグジュアリーブランドの収益性を高めてさらに成長させる手腕に長けている。彼は当社と価値観が一致しており、英国のクリエイティビティー豊かなブランドである『バーバリー』をさらに進化させてくれるだろう」と述べた。なお、ゴベッティCEOの退任からアクロイド新CEOが就任するまでの期間、バーバリーの経営会議の議長はマーフィー会長が務めるという。

 バーバリーを4年以上にわたって率いてきたゴベッティCEOは、1993年から2004年までモスキーノ(MOSCHINO)のCEOを、その後はジバンシィ(GIVENCHY)の会長兼CEOを務めた。08年から16年までセリーヌ(CELINE)の会長兼CEOとして指揮を執った後、17年7月から現職。業績が芳しくなかった「バーバリー」を成功に導いた立役者であり、その経営手腕は高く評価されている。21年6月に、バーバリーを離れてサルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)のCEO兼ジェネラル・ディレクターに就任することを発表した。

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ユニクロ「+J」、11月12日に発売する21-22年秋冬を公開 コラボ“第2章”はこれで終了

 「ユニクロ(UNIQLO)」は、デザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)氏とのコラボレーションライン「+J」の2021-22年秋冬物を11月12日に発売すると発表した。商品ラインアップはウィメンズ42型、メンズ32型。併せて、同氏とのコラボ「第2章」は21-22年秋冬をもって終了するとも発表した。「+J」は09年秋冬〜11年秋冬に販売した後、休止して20年秋冬に復活販売していた。「第2章」と呼んでいるのはその経緯ゆえ。

 ウィメンズ、メンズの全商品は国内234店と公式ECで販売し、一部商品は国内全店舗で扱う。スーピマ綿のボタンダウンシャツやカシミヤセーター、カシミヤ混のラップコート、構築的なダウンアウターやMA-1ブルゾンなど、「+J」らしさの詰まった商品がそろう。引き続き、リラックス感のあるスエットセットアップなども充実。色合いは定番の黒やネイビー、ダークグレー、カーキに加え、鮮やかな赤や白を差してポイントにする。

 価格帯はアウター9900円〜2万9900円(税込)、シャツ3990円〜1万4900円、ニット4990円〜1万7900円、カットソー1500円〜5990円、パンツ4990円〜9990円、スカート7990円、ドレス5990円〜7990円、雑貨2990円〜1万5900円。

 サンダー氏は「このコレクションでは、あらゆる人にソフィスティケーション(洗練)をもたらすことを目指している。そのために新しい快適さを感じさせる特徴的なシルエット、センシュアルなテクスチャー(素材の質感)、贅沢なテーラリングに集中した。日常が戻りつつある中でも誰もが守られていたいと感じている。そこで、ほどよいフィット感のある新しいオーバーサイズシルエットと、冬にふさわしい最高水準の豊かな(商品)ラインアップを追求した」とコメントしている。

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コロナで観光需要減、ストライプに出向するはとバスのガイド職 今の率直な気持ちは?

 コロナ禍による観光需要減を受け、航空会社や観光関連業などの社員が、コールセンターや小売りなど他企業に出向し、雇用を維持する取り組みが昨年から広がっている。その一環として、ストライプインターナショナル(以下、ストライプ)の首都圏の店舗で11月1日から、はとバスのバスガイド職26人が働くことになった。出向期間は5カ月間。販売員とバスガイド職は同じ接客業だが、目的意識を持って参加してくるバスツアー客と、通りすがりの客も多い店頭接客とでは、求められるスキルで異なる部分は大きい。バスガイド職の研修を取材した。

 10月19日午後、東京・銀座のストライプ本社を訪れると、バスガイド職13人がレクチャーを受けていた。ストライプの人事スタッフが、接客の声掛けや商品の畳み方などについて説明。どういった店なら客が入りやすいかといったことについては、グループワークを行なっていた。13人の内訳は、はとバスの新卒入社1年目が6人、2年目が7人。午前中にも入社1、2年目の13人に同様の研修を行なったという。

 研修を受けていた1人が戸頃紀花さん。短大を卒業後、はとバスに入社して2年目の22歳で、11月からは「アース ミュージック&エコロジー(EARTHE MUSIC & ECOLOGY)」の千葉県内の店舗で働く。20年3月の入社だが、コロナ禍による休業もあってガイド職として観光バスに乗車できたのは2年間で8回のみだという。

 短大でも旅行関連を学んでいたという戸頃さんにとって、はとバスのバスガイド職は夢がかなったと言えるキャリア。ガイド職へのモチベーションも高い。それがアパレル企業に出向することになり、「最初に話を聞いたときはやはり驚きました」と話す。「アパレルは私にとって未知の領域で何が分からないのかが分からない。でも、違った職場で働くこともいい経験になるんじゃないかと思うようになりました」と前向きに続ける。

 ガイド職、特に戸頃さんら若手が担当している都内を巡る1時間ほどのツアーでは、客と1対1で話す機会はほぼないという。「店頭では、1人1人のお客さまに対する応対の仕方が学べるんじゃないかと期待しています。店頭接客の経験も生かして、ゆくゆくは地方をまわる長時間ツアーで、お客さまに楽しんでいただけるガイド職になりたい」。ファッションについては「知識に自信はないですが、ユーチューブを見て色合わせやスタイリングを考えています。ワンピースが好きなので、ワンピースを着て接客するのが楽しみ」。

はとバスに代表電話からアプローチ

 はとバスがバスガイド職を出向させるのは今回が初めて。現在の同社のバスガイド職は119人という。バスガイド職に先んじて、事務職の一部はコールセンターなどに出向させている。ストライプも7月から2022年6月までの期間で、はとバスの事務職15人を受け入れている。

 「コロナ禍以降、休業して雇用調整助成金などで雇用を維持してきた」と話すのは、はとバスの岩脇明宏広報室長。今年は東京・大手町のワクチン大規模接種会場と東京駅間の輸送や、東京五輪会場の輸送などを受託し、観光需要減の中でもやってきたが、感染状況は落ち着きつつあるものの、引き続き需要の戻りは見通せない部分が大きい。「GO TO トラベル」キャンペーンの再開も不透明だ。そんな経緯から、バスガイド職の出向を決めたという。「22年春、特に5月の大型連休には、一定の需要が戻ってくると想定している」。それに間に合うように、バスガイド職は5カ月間(22年3月末まで)の出向にした。

 アパレル企業にとっては、販売員の採用難はコロナ禍以前から各社共通の課題になっている。「採用難、アパレル不況と言われる中で、店頭で客と接する販売職の楽しさを世の中に伝えていきたい」と、ストライプの川島学人事部長は今回の取り組みの狙いを話す。そもそも、今回の出向は川島部長が代表電話からはとバスにアプローチしたことがきっかけという。「(ストライプ本社のある)歌舞伎座タワーの周辺を、コロナ前ははとバスのツアーがよく回遊していた。40〜50人の客の注目を引きつけているバスガイド職の接客スキルやホスピタリティを見て、常々すごいと思っていた」。

 今後は人事交流として、ストライプの販売員がバスガイド職の研修に参加し、スキルを高めることなども考えているという。ストライプは、はとバス以外の企業からの出向受け入れの予定はないが、「観光関連企業などで話をしているところはある」という。

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「ユニクロ」最高益決算の死角 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングの2021年8月期連結決算が発表された。コロナ禍でも最高益を達成する強さを見せつけたが、細かく分析すると課題も見えてくる。

 10月14日に公表されたファーストリテイリングの2021年8月期決算は、国内とグレーターチャイナのユニクロが復調し、売上収益、営業利益こそ19年8月期に及ばなかったものの、為替差益192億円も寄与して税引き前利益は過去最高益を更新した。したたかに復調したかに見えるファーストリテイリングだが、2つの死角が指摘される。

コロナを克服して最高益を計上した21年8月期連結決算

 売上収益は前期比6.2%増の2兆1329億9200万円とコロナ前の19年8月期には1575億5600万円、営業利益も2490億1100万円と同じく86億円2500万円、当期利益も1756億8400万円とわずかに届かなかったが、税引き前利益は前期から73.9%伸びて2658億7200万円と過去最高を更新し、したたかな立ち直りを見せた。

 回復をけん引したのは売上収益が16.7%(763億円)伸びたグレーターチャイナ(中国本土、香港、台湾)・ユニクロと4.4%(357.4億円)伸びた国内ユニクロで、GUは1.4%(33.5億円)の微増に留まり、グローバルブランドは1.3%(14.3億円)減少した。営業利益でも52.7%(346億円)も伸びたグレーターチャイナ・ユニクロと17.7%(185.6億円)伸びた国内ユニクロが貢献し、GUは7.6%(16.6億円)減益、グローバルブランドは赤字を8分の1近くまで圧縮したが黒字転換はならなかった。

 22年8月期は国内ユニクロが反動で減収減益(既存店11%減、EC微増)、グレーターチャイナ・ユニクロも上期は減収減益(通期は小幅な増収増益)、GUも減収・利益横ばい、欧州ユニクロは増収増益、北米ユニクロは大幅増収で黒字化、グローバルブランドも黒字化すると見て、営業収益を3.1%増の2兆2000億円、営業利益を8.4%増の2700億円、親会社所有者に帰属する当期利益を3.0%増の1750億円と見込んでいる。

したたかなマネジメントスキル

 コロナ禍が長引く中では売り上げの回復は一進一退となったが、粗利益率を19年8月期の48.9%からコロナ禍の20年8月期でも48.6%と0.3ポイントの低下に留め、21年8月期には50.3%と15年8月期(50.5%)の水準に引き上げた在庫運用とサプライのマネジメントスキルは、商社との製販同盟を割り引いても突出した力量と評価するべきだろう。「無印良品」の良品計画が18年9月〜19年8月の51.3%から19年9月〜20年8月は47.%と3.9ポイントも落とし、21年8月期も48.9%と回復しきれなかったのと比較すれば、マネジメントスキルの格差は歴然だ。

 販管費率も然りで、19年8月期の37.3%から20年8月期には40.1%と2.8ポイントかさんだが、21年8月期では38.4%まで抑制しており、14年の40.0%、15〜16年の39%台に比べれば格段に効率化されている。販管費の中身を19年8月期と比較すると、切り下げられたのは広告宣伝費率(3.25%→3.12%)だけで、不動産費率 (注1)は0.51ポイント、人件費率は0.56ポイント、ECの拡大(約47%増の3800億円)で物流費も0.19ポイント上昇しているが、コロナ禍が長引いて販売効率が低下した中では抑制が効いている。

 コロナ禍の20年8月期、国内ユニクロ直営店の販売効率は11.3%低下したが、1人当たり保守面積を19年8期の30.55平方メートルから33.36平方メートルに拡大して1人当たり売上高を3119.2万円から3019.0万円への低下に留めている。この間に国内ユニクロの常勤雇用者 (注2)が1万3621人から1万3259人と2.66%減少、パート・アルバイトの平均在籍数も3万535人から2万9562人と3.19%の減少に留まって極端なシフト削減は確認できないが、海外も含む全社ではパート・アルバイトの平均在籍数が8万758人から7万765人と12.37%も減少しているから、売上減少に伴って相応の運営人時量が削減されたと推察される。

 21年8月期では国内ユニクロの販売効率はさらに1.24%低下したが人時量はほとんど削減されず、1人当たり保守面積も32.61平方メートルと若干縮小したが、全社では常勤雇用者数が3.7%、パート・アルバイトの平均在籍数はさらに10.78%も減少しているから、売り上げは回復しても運営人時量抑制の手綱は緩めなかったようだ。

 運営人時量の圧縮はRFIDタグとセルフレジの導入によるところも大きい。棚卸しや棚戻しの人時量削減に加えてセルフレジの本格導入は効果絶大で、RFIDレーダーを使えばEC受注への店在庫引き当てで生じるピッキングも格段に効率化できる。国内ユニクロは10月8日からECで注文してから最短2時間で店舗の商品を受け取れる「オーダー&ピック」を全国750店舗で始めたが、そんな裏付けもあったと思われる。

 店舗物流が絡む荷受け・品出しは改善の余地が大きいものの、デジタル装備が進むユニクロの店舗運営は急ピッチで効率化している。その基盤となっているのが店舗資産の入れ替えによる大型化だ。

 (注1)不動産費率はIFRS会計適用で比較が難しいが、単純に地代家賃と減価償却費の合計で見れば10.76%から11.27%に上昇している。人件費は委託費と合算して15.18%から15.74%に上昇している

 (注2)ファーストトリテイリングでは18年以降、正社員とフルタイム勤務者を「常勤雇用者」とし、パート・アルバイトも8時間労働の常勤雇用者に換算せず、平均在籍者数を開示している

店舗資産の継続的入れ替えによる大型化と効率化

 販管費の2大項目は不動産費と人件費だが、ファーストリテイリングはコロナ禍のはるか以前から着々と抑制策を積み上げてきた。店舗物件の継続的入れ替えによる店舗規模の拡大、デジタル投資による運営人時量の圧縮がその要と思われる。

 21年8月期は全社で230店舗を出店して333店舗を退店しているが(103店純減)、20年8月期までの5年間では1357店舗を出店して705店舗を退店している(652店純増)。ユニクロ業態では21年8月期までの6年間で1028店を出店して383店を退店している(645店純増)。効率指標がそろう国内ユニクロは同期間に164店を出店して197店を退店しているが(33店純減)、この間に平均店舗面積が917平方メートルから1001平方メートルに拡大する一方、平均運営人員は30.50人から30.70人とほとんど変わっておらず、1人当たり保守面積は30.06平方メートルから32.61平方メートルに拡大している。

 坪当り売上高はこの間に322.7万円から18年8月期には343.5万円のピークに達したが、コロナ禍を経て21年8月期は295.0万円まで落ちている。1人当たり売上高も16年の2940万円から19年には3119.2万円まで上昇したが21年には2915.4万円に落ちており、保守面積拡大効果を相殺している。逆にいえば、保守面積拡大効果がなかったら、人件費負担は相応に上昇して収益を圧迫したはずだ。

 もっと長い目で見れば、08年は平均688平方メートルの店舗を20.34人で運営して6億円強(1人当たり2995万円)を売り上げていたのが、18年のピークでは平均938平方メートルの店舗を31.99人で運営して9億7240万円(1人当たり3052万円)を売り上げ、コロナ禍を経て21年は平均1001平方メートルの店舗を30.70人で運営して8億8594万円(1人当たり2915万円)を売り上げている。

 店舗面積拡大の効果は運営人件費の抑制だけではない。集客力と絶対売上額で商業施設デベロッパーに「準核店舗」と認めさせ、破格の家賃条件(推定家賃負担率8%)と売上金の直接収納、キャッシュレス決済の直接契約(2.0%未満)という優位をもたらしている。

第一の死角 チャンスとリスクは裏表

 コロナ後を見据え「情報製造小売業化してグローバルNo.1へと成長を加速する」とうたうファーストリテイリングは、DX(デジタルトランスフォーメーション)を軸に「適品の適時・適量生産・適地販売」「店舗とEC一体の購買利便向上」「サステナビリティと正しい経営の追求」を経営課題に挙げているが、今回の決算発表で注目を集めたのは「人権侵害を絶対に容認しない」という決断だった。

 新疆綿問題に直接、言及するものではなく、原材料の生産者まで自社で直接確認する体制を構築するというものだが、中国の政府や消費者がこれをどう受け取るかは予断を許さない。15年8月期には18.13%だったグレーターチャイナ売上依存度が21年8月期では24.98%と4分の1に迫り、営業利益依存度は同22.05%から39.61%と4割に迫ったが、今期見通しではさらに高まりそうだ。そんな中、「人権侵害を絶対に容認しない」という文言が中国での不買運動や行政による抑圧を招くとしたら、カントリーリスクは急激に高まる。

 コロナ禍では逸早く立ち直ったグレーターチャイナ市場に助けられ、欧米市場に依存するインディテックス(INDITEX、「ザラ」を運営)やH&Mとの差を詰めたファーストリテイリングだが、一歩間違えばチャンスがリスクとなって牙をむきかねない。「グローバル化の流れは変わらない」とするが、世界は分断と対立を深めサプライチェーンのブロック化へ急転している。とりわけ中国は独自の経済圏を力ずくで広げ、人民も「1984」※1.的情報操作で国粋主義に染まり、急激に進化する自国ブランドを愛顧して外国ブランドの排除へと動き出している。

 H&Mは新疆綿排除をうたって標的になり、インディテックスは中国市場を見切って大量退店に転じている。ユニクロもいつ標的となるやも知れず、カントリーリスクを圧縮するにはグレーターチャイナ依存度を下げるしかない。国内市場は飽和に近く大きな成長は望めないし、欧米市場はようやく黒字化した段階で急激な拡大は難しく、ロシアや東欧、南アジアやオセアニアを拡大するには時間がかかる。

 セルフレジ訴訟は力ずくでゴリ押しする一方、パラアスリートには1億円も報奨金を出す感覚は世間の理解には遠いから、柳井正社長の思う「正しい経営」も黒白鮮明ではない。ならばあえて旗色を鮮明にするより、投資家や従業員、取引先のためにも、カントリーリスクを避ける外交的スキルを尽くすべきだろう。さもなければ中国撤退という最終決断を迫られることになる。

 ※1.「1984」……ジョージ・オーウェルが国家権力による監視社会を描いたディストピアSF小説。作品名にちなんで1984年に英国で映画化され、当時のアップルがマッキントッシュコンピュータ発売を記念してリドニー・スコット監督による「1984」をイメージしたテレビCMを「第18回スーパーボール」の際に一度だけ放送した

第二の死角 「シーイン」が問う化石化ビジネスモデルの限界

 中国といえば「1984」を彷彿させるデジタル先進国で、ファッション業界ではAI&DX武装越境ECファストファッションの「シーイン(SHEIN)」が注目を集めており、「ユニクロ」など前世紀の旧式ビジネスモデルだと喧伝されている。そんな中、10月17日の日本経済新聞の一面コラム「春秋」でも「シーイン」が取り上げられるに及び、Z世代の若者や業界人のみならずビジネスマンにも広く知れわたるに至った。

 「シーイン」については多くの識者が紹介しているので私なりの解釈に止めるが、欧米やオーストラリア、中東諸国やアジアのみならず日本のZ世代も魅了して、20年の売り上げは7500億円に急伸し、21年は1兆円を大きく上回る勢いで、企業価値も150億ドルを超えてデカコーン企業の仲間入りし、インディテックスやH&M、ユニクロの牙城を脅かすAI武装のファッションベンチャーだ。

 連日3000点以上を新規投入しながら在庫リスクを最小に抑えるAI仕掛けのオートマチックな商品企画と需要予測、DX仕掛けの小ロット超高速反復生産システムはAI仕掛けのADAS(自動運転)に近い。

 ADASでは複数のカメラやミリ波レーダーの情報をAIが1秒間に数十回も判断してブレーキやハンドルを速攻で操作するが、人間の判断速度は格段に遅いし、決断してからブレーキやハンドルを操作するまで秒近く要し、高速運転ではその間に車は数十メートルも移動してしまう。AIの判断にズレがあっても毎秒数十回も修正されれば人間の判断より高精度に収斂し、遥かに速く状況に対応できるから安全性も高くなる。

 これをアパレルの企画から生産までのプロセスに置き換えてみると、DX以前では企画からスクリーニング、仕様設計とコスト計算、販売数量予測、サンプル検討と修正の繰り返しで何週間も要した。そこからバイオーダーの素材を確保して副資材を手当てし、マーキングや編み図設計して生産に仕掛かると、企画開始から製品化まで数カ月、大量かつ低コストな生産を図れば半年以上を要してしまう。デジタル企画が生産ラインのCAD/CAMと連携する最新のDX生産でも、人の組織が勘案する企画プロセスを短縮するのは限界があり、3DモデリングとCGを駆使して4週間を1週間に短縮できても1日や1時間に短縮できるはずもない。

 「シーイン」ではベンチマークしたECサイト群やSNSをAI制御のクローラが巡回し自動解析して合成したデザインを3Dパターンに落として3Dモデリングで企画を決定し、DX連携した小規模工場がCAD/CAMで100点程度のミニマムロットを数日で生産。初期ロット商品をインフルエンサーがSNSで紹介してECサイトに誘導し(いずれ3DモデリングサンプルをCGモデルが着ることになる)、日々の受注やレビューからAIが受注数量の推移を予測して誤差を収斂しながら100点単位の小ロット生産を反復していく。ADASのように1秒に数十回とまではいかないが、週サイクルあるいは週2サイクルで反復生産を繰り返し、「売れる要素」を引き継いで類似デザインを素材を変え柄を変えバリエーションを広げ、リレーして拡充していると思われる(一部は私の推測です)。「シーイン」の創業者・許仰天氏はSEOから入ったネットエンジニアだと伝えられるから、そんなSFチックな仕掛けもごく自然な発想だったのではないか。

 「Redcollar」(DX仕掛け1週間パターンオーダーの元祖)が扉を開き、「シーイン」でSFの域に到達した中国先進アパレル企業のDXとAIサプライマネジメントは、もはやアナログな業界人の理解を超えたフューチャーエンジニアリングの領域だ。そんな「シーイン」のADAS的超高速サプライを前にしては、企画から市場投入まで数カ月から半年以上も要する「ユニクロ」のダム型サプライは「ジャストサイズ」のようなQR補正生産を組み合わせても限界がある。

「ユニクロ」は化石から脱却できるか

 「ユニクロ」も3Dモデリングで企画を検討しDX連携したCAD/CAM生産でリードタイムの短縮に勤めているが、人の組織が検討して決定し低コストで大量一括生産する限りは週サイクルどころか月サイクルの実現も難しい。直近の21年8月期でも在庫回転(国内直営店)は2.5回に留まっており、食品スーパーやコンビニ並みの25〜30回転には程遠い。

 すでにコンビニの弁当や惣菜では日サイクルどころか日2回サイクルのオンデマンド生産が一般化しており、アパレル分野でもローカル対応(弁当や惣菜も然り)して小ロット多頻度生産すれば週サイクルまでは実現できる。ギャルファッションの黎明期にはソウル・東大門で即席生産した商品を毎週、ハンドキャリーするブティックも珍しくなかったし、垂直統合によるトヨタの看板システムや水平分業によるデルのBTO(受注生産)も確立されて久しい。なんでアパレルだけがリードタイムがリスクを増幅するギャンブルサプライに留まっているのだろうか。

 「ユニクロ」が真の「LifeWear」(究極の普段着)を目指すなら、弁当や惣菜とまでは行かなくても、日配食品のようにローカルな生活者に寄り添ったオンデマンド生産を実現すべきではないか。

 「シーイン」のAI仕掛けオートマチック大量商品企画は特異でも、週サイクルのDX反復生産は「低コスト大量一括生産で売れ残るより高コスト(とは限らない)少量反復生産で完全消化」と割り切ればすぐにでも実現できる。「ユニクロ」のような大量生産の定番的商品でも、素材備蓄を背景に生産仕様と生産工程を抜本から組み直せば、週サイクルどころか週2サイクルも容易に実現できるはずで、初期投入は低コスト大ロットの計画生産でも型・色・サイズの補正生産を高速高頻度化する余地は十分にある。25回転はともかく、現在の倍速強の6回転や12回転は十分に実現可能なのではないか。

 さすれば在庫マネジメントも店舗運営もOMO運用も飛躍的に効率化し、物流やキャッシュフローの感覚も異次元の域に達すると期待される。資金力と経営意志で突出するファーストリテイリングなら、何世代も新しいAIファッションベンチャーを一気に追い越す革命劇を見せてくれるかも知れない。

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「ユニクロ」最高益決算の死角 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングの2021年8月期連結決算が発表された。コロナ禍でも最高益を達成する強さを見せつけたが、細かく分析すると課題も見えてくる。

 10月14日に公表されたファーストリテイリングの2021年8月期決算は、国内とグレーターチャイナのユニクロが復調し、売上収益、営業利益こそ19年8月期に及ばなかったものの、為替差益192億円も寄与して税引き前利益は過去最高益を更新した。したたかに復調したかに見えるファーストリテイリングだが、2つの死角が指摘される。

コロナを克服して最高益を計上した21年8月期連結決算

 売上収益は前期比6.2%増の2兆1329億9200万円とコロナ前の19年8月期には1575億5600万円、営業利益も2490億1100万円と同じく86億円2500万円、当期利益も1756億8400万円とわずかに届かなかったが、税引き前利益は前期から73.9%伸びて2658億7200万円と過去最高を更新し、したたかな立ち直りを見せた。

 回復をけん引したのは売上収益が16.7%(763億円)伸びたグレーターチャイナ(中国本土、香港、台湾)・ユニクロと4.4%(357.4億円)伸びた国内ユニクロで、GUは1.4%(33.5億円)の微増に留まり、グローバルブランドは1.3%(14.3億円)減少した。営業利益でも52.7%(346億円)も伸びたグレーターチャイナ・ユニクロと17.7%(185.6億円)伸びた国内ユニクロが貢献し、GUは7.6%(16.6億円)減益、グローバルブランドは赤字を8分の1近くまで圧縮したが黒字転換はならなかった。

 22年8月期は国内ユニクロが反動で減収減益(既存店11%減、EC微増)、グレーターチャイナ・ユニクロも上期は減収減益(通期は小幅な増収増益)、GUも減収・利益横ばい、欧州ユニクロは増収増益、北米ユニクロは大幅増収で黒字化、グローバルブランドも黒字化すると見て、営業収益を3.1%増の2兆2000億円、営業利益を8.4%増の2700億円、親会社所有者に帰属する当期利益を3.0%増の1750億円と見込んでいる。

したたかなマネジメントスキル

 コロナ禍が長引く中では売り上げの回復は一進一退となったが、粗利益率を19年8月期の48.9%からコロナ禍の20年8月期でも48.6%と0.3ポイントの低下に留め、21年8月期には50.3%と15年8月期(50.5%)の水準に引き上げた在庫運用とサプライのマネジメントスキルは、商社との製販同盟を割り引いても突出した力量と評価するべきだろう。「無印良品」の良品計画が18年9月〜19年8月の51.3%から19年9月〜20年8月は47.%と3.9ポイントも落とし、21年8月期も48.9%と回復しきれなかったのと比較すれば、マネジメントスキルの格差は歴然だ。

 販管費率も然りで、19年8月期の37.3%から20年8月期には40.1%と2.8ポイントかさんだが、21年8月期では38.4%まで抑制しており、14年の40.0%、15〜16年の39%台に比べれば格段に効率化されている。販管費の中身を19年8月期と比較すると、切り下げられたのは広告宣伝費率(3.25%→3.12%)だけで、不動産費率 (注1)は0.51ポイント、人件費率は0.56ポイント、ECの拡大(約47%増の3800億円)で物流費も0.19ポイント上昇しているが、コロナ禍が長引いて販売効率が低下した中では抑制が効いている。

 コロナ禍の20年8月期、国内ユニクロ直営店の販売効率は11.3%低下したが、1人当たり保守面積を19年8期の30.55平方メートルから33.36平方メートルに拡大して1人当たり売上高を3119.2万円から3019.0万円への低下に留めている。この間に国内ユニクロの常勤雇用者 (注2)が1万3621人から1万3259人と2.66%減少、パート・アルバイトの平均在籍数も3万535人から2万9562人と3.19%の減少に留まって極端なシフト削減は確認できないが、海外も含む全社ではパート・アルバイトの平均在籍数が8万758人から7万765人と12.37%も減少しているから、売上減少に伴って相応の運営人時量が削減されたと推察される。

 21年8月期では国内ユニクロの販売効率はさらに1.24%低下したが人時量はほとんど削減されず、1人当たり保守面積も32.61平方メートルと若干縮小したが、全社では常勤雇用者数が3.7%、パート・アルバイトの平均在籍数はさらに10.78%も減少しているから、売り上げは回復しても運営人時量抑制の手綱は緩めなかったようだ。

 運営人時量の圧縮はRFIDタグとセルフレジの導入によるところも大きい。棚卸しや棚戻しの人時量削減に加えてセルフレジの本格導入は効果絶大で、RFIDレーダーを使えばEC受注への店在庫引き当てで生じるピッキングも格段に効率化できる。国内ユニクロは10月8日からECで注文してから最短2時間で店舗の商品を受け取れる「オーダー&ピック」を全国750店舗で始めたが、そんな裏付けもあったと思われる。

 店舗物流が絡む荷受け・品出しは改善の余地が大きいものの、デジタル装備が進むユニクロの店舗運営は急ピッチで効率化している。その基盤となっているのが店舗資産の入れ替えによる大型化だ。

 (注1)不動産費率はIFRS会計適用で比較が難しいが、単純に地代家賃と減価償却費の合計で見れば10.76%から11.27%に上昇している。人件費は委託費と合算して15.18%から15.74%に上昇している

 (注2)ファーストトリテイリングでは18年以降、正社員とフルタイム勤務者を「常勤雇用者」とし、パート・アルバイトも8時間労働の常勤雇用者に換算せず、平均在籍者数を開示している

店舗資産の継続的入れ替えによる大型化と効率化

 販管費の2大項目は不動産費と人件費だが、ファーストリテイリングはコロナ禍のはるか以前から着々と抑制策を積み上げてきた。店舗物件の継続的入れ替えによる店舗規模の拡大、デジタル投資による運営人時量の圧縮がその要と思われる。

 21年8月期は全社で230店舗を出店して333店舗を退店しているが(103店純減)、20年8月期までの5年間では1357店舗を出店して705店舗を退店している(652店純増)。ユニクロ業態では21年8月期までの6年間で1028店を出店して383店を退店している(645店純増)。効率指標がそろう国内ユニクロは同期間に164店を出店して197店を退店しているが(33店純減)、この間に平均店舗面積が917平方メートルから1001平方メートルに拡大する一方、平均運営人員は30.50人から30.70人とほとんど変わっておらず、1人当たり保守面積は30.06平方メートルから32.61平方メートルに拡大している。

 坪当り売上高はこの間に322.7万円から18年8月期には343.5万円のピークに達したが、コロナ禍を経て21年8月期は295.0万円まで落ちている。1人当たり売上高も16年の2940万円から19年には3119.2万円まで上昇したが21年には2915.4万円に落ちており、保守面積拡大効果を相殺している。逆にいえば、保守面積拡大効果がなかったら、人件費負担は相応に上昇して収益を圧迫したはずだ。

 もっと長い目で見れば、08年は平均688平方メートルの店舗を20.34人で運営して6億円強(1人当たり2995万円)を売り上げていたのが、18年のピークでは平均938平方メートルの店舗を31.99人で運営して9億7240万円(1人当たり3052万円)を売り上げ、コロナ禍を経て21年は平均1001平方メートルの店舗を30.70人で運営して8億8594万円(1人当たり2915万円)を売り上げている。

 店舗面積拡大の効果は運営人件費の抑制だけではない。集客力と絶対売上額で商業施設デベロッパーに「準核店舗」と認めさせ、破格の家賃条件(推定家賃負担率8%)と売上金の直接収納、キャッシュレス決済の直接契約(2.0%未満)という優位をもたらしている。

第一の死角 チャンスとリスクは裏表

 コロナ後を見据え「情報製造小売業化してグローバルNo.1へと成長を加速する」とうたうファーストリテイリングは、DX(デジタルトランスフォーメーション)を軸に「適品の適時・適量生産・適地販売」「店舗とEC一体の購買利便向上」「サステナビリティと正しい経営の追求」を経営課題に挙げているが、今回の決算発表で注目を集めたのは「人権侵害を絶対に容認しない」という決断だった。

 新疆綿問題に直接、言及するものではなく、原材料の生産者まで自社で直接確認する体制を構築するというものだが、中国の政府や消費者がこれをどう受け取るかは予断を許さない。15年8月期には18.13%だったグレーターチャイナ売上依存度が21年8月期では24.98%と4分の1に迫り、営業利益依存度は同22.05%から39.61%と4割に迫ったが、今期見通しではさらに高まりそうだ。そんな中、「人権侵害を絶対に容認しない」という文言が中国での不買運動や行政による抑圧を招くとしたら、カントリーリスクは急激に高まる。

 コロナ禍では逸早く立ち直ったグレーターチャイナ市場に助けられ、欧米市場に依存するインディテックス(INDITEX、「ザラ」を運営)やH&Mとの差を詰めたファーストリテイリングだが、一歩間違えばチャンスがリスクとなって牙をむきかねない。「グローバル化の流れは変わらない」とするが、世界は分断と対立を深めサプライチェーンのブロック化へ急転している。とりわけ中国は独自の経済圏を力ずくで広げ、人民も「1984」※1.的情報操作で国粋主義に染まり、急激に進化する自国ブランドを愛顧して外国ブランドの排除へと動き出している。

 H&Mは新疆綿排除をうたって標的になり、インディテックスは中国市場を見切って大量退店に転じている。ユニクロもいつ標的となるやも知れず、カントリーリスクを圧縮するにはグレーターチャイナ依存度を下げるしかない。国内市場は飽和に近く大きな成長は望めないし、欧米市場はようやく黒字化した段階で急激な拡大は難しく、ロシアや東欧、南アジアやオセアニアを拡大するには時間がかかる。

 セルフレジ訴訟は力ずくでゴリ押しする一方、パラアスリートには1億円も報奨金を出す感覚は世間の理解には遠いから、柳井正社長の思う「正しい経営」も黒白鮮明ではない。ならばあえて旗色を鮮明にするより、投資家や従業員、取引先のためにも、カントリーリスクを避ける外交的スキルを尽くすべきだろう。さもなければ中国撤退という最終決断を迫られることになる。

 ※1.「1984」……ジョージ・オーウェルが国家権力による監視社会を描いたディストピアSF小説。作品名にちなんで1984年に英国で映画化され、当時のアップルがマッキントッシュコンピュータ発売を記念してリドニー・スコット監督による「1984」をイメージしたテレビCMを「第18回スーパーボール」の際に一度だけ放送した

第二の死角 「シーイン」が問う化石化ビジネスモデルの限界

 中国といえば「1984」を彷彿させるデジタル先進国で、ファッション業界ではAI&DX武装越境ECファストファッションの「シーイン(SHEIN)」が注目を集めており、「ユニクロ」など前世紀の旧式ビジネスモデルだと喧伝されている。そんな中、10月17日の日本経済新聞の一面コラム「春秋」でも「シーイン」が取り上げられるに及び、Z世代の若者や業界人のみならずビジネスマンにも広く知れわたるに至った。

 「シーイン」については多くの識者が紹介しているので私なりの解釈に止めるが、欧米やオーストラリア、中東諸国やアジアのみならず日本のZ世代も魅了して、20年の売り上げは7500億円に急伸し、21年は1兆円を大きく上回る勢いで、企業価値も150億ドルを超えてデカコーン企業の仲間入りし、インディテックスやH&M、ユニクロの牙城を脅かすAI武装のファッションベンチャーだ。

 連日3000点以上を新規投入しながら在庫リスクを最小に抑えるAI仕掛けのオートマチックな商品企画と需要予測、DX仕掛けの小ロット超高速反復生産システムはAI仕掛けのADAS(自動運転)に近い。

 ADASでは複数のカメラやミリ波レーダーの情報をAIが1秒間に数十回も判断してブレーキやハンドルを速攻で操作するが、人間の判断速度は格段に遅いし、決断してからブレーキやハンドルを操作するまで秒近く要し、高速運転ではその間に車は数十メートルも移動してしまう。AIの判断にズレがあっても毎秒数十回も修正されれば人間の判断より高精度に収斂し、遥かに速く状況に対応できるから安全性も高くなる。

 これをアパレルの企画から生産までのプロセスに置き換えてみると、DX以前では企画からスクリーニング、仕様設計とコスト計算、販売数量予測、サンプル検討と修正の繰り返しで何週間も要した。そこからバイオーダーの素材を確保して副資材を手当てし、マーキングや編み図設計して生産に仕掛かると、企画開始から製品化まで数カ月、大量かつ低コストな生産を図れば半年以上を要してしまう。デジタル企画が生産ラインのCAD/CAMと連携する最新のDX生産でも、人の組織が勘案する企画プロセスを短縮するのは限界があり、3DモデリングとCGを駆使して4週間を1週間に短縮できても1日や1時間に短縮できるはずもない。

 「シーイン」ではベンチマークしたECサイト群やSNSをAI制御のクローラが巡回し自動解析して合成したデザインを3Dパターンに落として3Dモデリングで企画を決定し、DX連携した小規模工場がCAD/CAMで100点程度のミニマムロットを数日で生産。初期ロット商品をインフルエンサーがSNSで紹介してECサイトに誘導し(いずれ3DモデリングサンプルをCGモデルが着ることになる)、日々の受注やレビューからAIが受注数量の推移を予測して誤差を収斂しながら100点単位の小ロット生産を反復していく。ADASのように1秒に数十回とまではいかないが、週サイクルあるいは週2サイクルで反復生産を繰り返し、「売れる要素」を引き継いで類似デザインを素材を変え柄を変えバリエーションを広げ、リレーして拡充していると思われる(一部は私の推測です)。「シーイン」の創業者・許仰天氏はSEOから入ったネットエンジニアだと伝えられるから、そんなSFチックな仕掛けもごく自然な発想だったのではないか。

 「Redcollar」(DX仕掛け1週間パターンオーダーの元祖)が扉を開き、「シーイン」でSFの域に到達した中国先進アパレル企業のDXとAIサプライマネジメントは、もはやアナログな業界人の理解を超えたフューチャーエンジニアリングの領域だ。そんな「シーイン」のADAS的超高速サプライを前にしては、企画から市場投入まで数カ月から半年以上も要する「ユニクロ」のダム型サプライは「ジャストサイズ」のようなQR補正生産を組み合わせても限界がある。

「ユニクロ」は化石から脱却できるか

 「ユニクロ」も3Dモデリングで企画を検討しDX連携したCAD/CAM生産でリードタイムの短縮に勤めているが、人の組織が検討して決定し低コストで大量一括生産する限りは週サイクルどころか月サイクルの実現も難しい。直近の21年8月期でも在庫回転(国内直営店)は2.5回に留まっており、食品スーパーやコンビニ並みの25〜30回転には程遠い。

 すでにコンビニの弁当や惣菜では日サイクルどころか日2回サイクルのオンデマンド生産が一般化しており、アパレル分野でもローカル対応(弁当や惣菜も然り)して小ロット多頻度生産すれば週サイクルまでは実現できる。ギャルファッションの黎明期にはソウル・東大門で即席生産した商品を毎週、ハンドキャリーするブティックも珍しくなかったし、垂直統合によるトヨタの看板システムや水平分業によるデルのBTO(受注生産)も確立されて久しい。なんでアパレルだけがリードタイムがリスクを増幅するギャンブルサプライに留まっているのだろうか。

 「ユニクロ」が真の「LifeWear」(究極の普段着)を目指すなら、弁当や惣菜とまでは行かなくても、日配食品のようにローカルな生活者に寄り添ったオンデマンド生産を実現すべきではないか。

 「シーイン」のAI仕掛けオートマチック大量商品企画は特異でも、週サイクルのDX反復生産は「低コスト大量一括生産で売れ残るより高コスト(とは限らない)少量反復生産で完全消化」と割り切ればすぐにでも実現できる。「ユニクロ」のような大量生産の定番的商品でも、素材備蓄を背景に生産仕様と生産工程を抜本から組み直せば、週サイクルどころか週2サイクルも容易に実現できるはずで、初期投入は低コスト大ロットの計画生産でも型・色・サイズの補正生産を高速高頻度化する余地は十分にある。25回転はともかく、現在の倍速強の6回転や12回転は十分に実現可能なのではないか。

 さすれば在庫マネジメントも店舗運営もOMO運用も飛躍的に効率化し、物流やキャッシュフローの感覚も異次元の域に達すると期待される。資金力と経営意志で突出するファーストリテイリングなら、何世代も新しいAIファッションベンチャーを一気に追い越す革命劇を見せてくれるかも知れない。

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TRF、チキンバーガー&卵料理店をFC展開へ。伊達鶏とミシュランシェフのグルメ路線。

焼鳥「鳥幸」などを展開する東京レストランツファクトリー株式会社(TRF 本社:東京都目黒区、代表取締役:渡邉 仁)が、チキンバーガー&卵料理専門店「CHICKEN LAND DATEYA(チキンランド ダテヤ)」1号店を11月1日(月)、イオンレイクタウンkazeフードコートに出店する。
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「HUB、宣言解除後も黄色信号」お客が戻らない。頼みの綱はスポーツ放映

 わずか2年で天国と地獄を見た外食チェーンと言えば、英国風PUBのHUB(株式会社ハブ 本社:東京都千代田区、代表取締役社長:太田 剛)ではないだろうか。2019年2月末で107店舗。2024年度には200店舗、売上200億円、経常利益20億円を目指していたHUBが緊急事態宣言の解除後も苦しんでいる。
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スタイレムが新ブランド「シングス ザット マター」を始動 元「ステア」の武笠綾子デザイナーが手掛ける

 テキスタイルメーカーのスタイレムは、受注生産型の新ブランド「シングス ザット マター(THINGS THAT MATTER)」を立ち上げた。元「ステア(STAIR)」の武笠綾子デザイナーをクリエイティブ・ディレクターに迎え、“その先の感覚をまとう”をコンセプトに、毎月異なる“感覚”に着想した5型前後のアイテムをリリースする。自社ECで注文を受け付け、40日前後で生産・配送する。アイテムサンプルを展示するポップアップも定期的に開催する。
 
 ウエアは、武笠デザイナーが得意とするカットアウトやスリットを用いたワンピースやトップス、ジャケット、コートなどをそろえる。原料の手配から縫製までを一貫して行うことで、コート4〜5万円、ジャケット3万円、ワンピース1〜3万円、カットソー9000円という価格帯で販売する。

 第1弾は、夢の記憶をたどった“DREAMING I WAS DREAMING”や、生と死を繰り返しながら咲き誇る色彩“POSITIVE END”など、4つの“感覚”に沿ったアイテムを用意した。“DREAMING I WAS DREAMING”では、月のような丸いパターンワークを採用したワンピースやガウンコートなどを、“POSITIVE END”では花のグラフィックをプリントしたジャケットやカットソーなどをそろえる。購入者には、カセットテープやドライフラワーなど、アイテムそれぞれの“感覚”に着想したノベルティを届け、ブランドの世界観を伝える。立ち上げに合わせて、東京・池尻大橋のギャラリー「ガレージ(GARAGE)」と、渋谷ミヤシタパーク「イコーランド シブヤ(EQUALAND SHIBUYA)」でポップアップを開催する。

 武笠デザイナーは今年2月、10シーズン続けてきた自身のブランド「ステア」を終了した。「デザインを休む間、自分と向き合う中で、ふとした物事がきっかけで豊かになる瞬間があった。そのきっかけや“何か大切なこと(=THINGS THAT MATTER)”をウエアに落とし込み、ユーザーが自分と向き合う機会になるようなブランドにしたい」と語る。

 スタイレムは、テキスタイルの企画・開発やOEMなど、BtoBのアパレル事業をメインにする創業150年を超える老舗。成長戦略として新規事業開発に取り組んでおり、その一環として同ブランドを立ち上げた。

■ポップアップストア
場所:GARAGE
住所:東京都目黒区大橋1-6-4
日程:10月22〜23日
時間:12:00〜18:00(23日は17:00終了)

場所:EQUALAND SHIBUYA
住所東京都渋谷区神宮前6-20-10 ミヤシタパーク サウス 3階
日程:10月27〜29日
時間:11:00〜21:00

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「ア ベイシング エイプ®」と「レディメイド」のコラボ第3弾 即完したダウンジャケットに新作

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®以下、ベイプ)」は、「レディメイド(READYMADE)」との3度目となるコラボコレクションを発表した。全6アイテムを用意し、「ベイプ」取扱店と「ベイプ」の公式ECサイト、セレクトショップのGR8(グレイト)、マックスフィールド(MAXFIELD)で10月23日から販売する。メインビジュアルにはモデルの秋元梢を起用した。

 コレクションには、第1弾のコラボで即完売したダウンジャケットが再び登場する。新作はワッペンをボディ全体にあしらったデザインで、価格は税込60万7200円。

 また新たなアイテムとして、ポケットを開くと「ベイプ」のアイコニックなカモフラ柄“BAPE® CAMO”が覗くカーゴパンツ(税込18万7000円)を用意したほか、同コラボで人気の高いショーツ(同16万5000円)や、ヴィンテージミリタリーファブリックを使用した全⻑60cmの“ベイビーマイロ® プラッシュドール(BABY MILO® PLUSH DOLL、同22万円)”、“ギリー スーツ ベイプ® 1000% ベアブリック(GHILLIE SUIT BAPE® 1000%BE@RBRICK、同33万円)”も販売する。

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