手仕事を大事にする若きデザイナー 東京・下高井戸発「レットルース」

 1994年生まれの安田光作デザイナーが手掛ける「レットルース(LET LOOSE)」は、ロゴやグラフィックを載せたTシャツやポロシャツ、フーディーから、クッションやキャンドルなどのグッズまでを扱うファッションブランドだ。販路は公式ECと年に数回の受注会のみだが、3月には伊勢丹新宿本店メンズ館でポップアップを実施するなど、知名度を着実に上げている。

 同ブランド最大の特徴は、手仕事へのこだわりだ。ファッションブランドの大半は商品の量産を工場に依頼するが、安田デザイナーは生地・資材の購入から裁断、縫製まで、量産も一人で行っている。1シーズンの生産量は400着前後で、「朝起きて、裁断して、縫っての繰り返しです」。

 そんな安田デザイナーに、自宅兼アトリエのある下高井戸で話を聞いた。誰もが手軽に物が作れる時代に、手間と時間をかける裏には、どのような思いがあるのか。

はじまりは、一枚のCD

WWD:服が好きになったきっかけは?

安田光作デザイナー(以下、安田):小学生のころ、10歳上の姉にRHYMESTER(ライムスター)のCDを渡されて、ヒップホップに傾倒しました。周りにヒップホップ好きがいなくて、自分でミックスした音源を1枚500円とかで売ってたくらいです。父もジャズが大好きで、音楽にどっぷり浸かりました。その流れでファッションにも興味を持って、いろんな服に袖を通しました。おばあちゃんが呉服店を営んでいたから、さまざま生地が身近にありました。

WWD:高校卒業後、服飾学校に入った?

安田:最初は4年制の大学に入りました。父がフリーランスのライターだったこともあり、母親から「あなたは定職に就きなさい」と口すっぱく言われていて。でも、すごく退屈でした。そんな中、原宿に買い物に行ったとき、友達から「光作、服好きだし、作ってほしいな」と言われて。妙に納得して、数日後には退学届を出して、文化(文化服装学院)への入学手続きをしました。

WWD:文化での生活はどうだった?

安田:3年制に入学し、2年目からデザイン科に入りました。でも、「デザインってその人の感性だから、勉強するものなんだろうか」と感じ、3年目にアパレル技術科に転科しました。パターンを引いたり、縫製したり、“手に職”って感じで、デザインを学ぶよりずっと面白かったです。

誰かが自分の洋服に
価値を見出してくれる。
それがすごくうれしかった

WWD:「レットルース」立ち上げはいつ?

安田:文化の1年のときに始めました。Tシャツにシルクスクリーンで刷って、ECの「BASE」で販売していました。1枚5000円くらいだったかな?量は作っていなかったけれど、誰かが自分の洋服に価値を見出してくれて、お金を払ってくれるのはすごくうれしかった。今もそれが根底にあります。

WWD:他ブランドでの経験は?

安田:文化を卒業して「ヒステリックグラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」で働きました。布帛やニット、カットソー、グッズと部門が分かれていて、僕はカットソーの企画担当。ブランド運営を学ぶ大事な機会になった一方で、「自分のものづくりがしたい」という気持ちが強くなり、1年で独立しました。

WWD:安田デザイナーの目指すものづくりとは?

安田:手仕事を大事にしたものづくりです。例えば陶芸家だったら、どんなものを作るか考えて、粘土を成型して、焼いて、自分で完成させる。料理家も、自分で材料を買って、下ごしらえして、調理して、提供する。外部に任せる方がもちろん効率はいいし、ビジネスとしては正解かもしれない。でも、ものづくりが好きだから、全ての工程に自分の手を加えたいんです。

WWD:ブランド規模が大きくなると、自分で量産するのは難しいのでは?

安田:正直、すでにギリギリです(笑)。でも、そもそもブランドを大きくしたいとか、バズりたいとは思ってないから、できるだけ今のスタンスは貫きたい。仮に大きくなっても、ロゴTのシルクスクリーンだけは絶対に自分で刷り続けたいです。

WWD:クッションやキャンドルなどのグッズも手掛けている。

安田:こういう雰囲気のブランドでグッズまで作るところってあんまりないので、意図的にアイテムの幅を広げています。ほかと同じことをやっても仕方ないですからね。実はクッションってTシャツよりも手間が掛かって、工場に頼むと発注数のミニマムも増える。でも僕は自分で縫うから、ミニマムとか関係なく提案できる。クリエイションに自由が効くのは、「レットルース」の強みかもしれません。

WWD:伊勢丹のポップアップも大きな反響だった。出店の経緯は?

安田:伊勢丹の担当者から「ポップアップやらない?」と声をかけられました。これまで受注会は、自分が好きなエリアでしかやったことがなかったので、思い切って挑戦しました。11月には、日本橋のヒューマンネイチャーというワイン屋で受注型のポップアップをやりました。地方から来てくれる人もいて、すごくうれしかったです。ポップアップで交流できるのはとても楽しいし、励みになりますね。

小さい規模でもいい
周りの人に「いいもの作ってるね」と言われたい

WWD:卸売りは考えている?

安田:悩んでます。卸をやるなら、むしろ自分でお店をやりたいかな、とか。自分がコントロールできる範囲で、地に足つけて発信したいんです。それと、ネットがあればどこでも買える時代だからこそ、特別感を大事にしたくて。直営のECと受注会でしか買えず、そもそも数に限りがあることがブランドの価値につながっているから、当分はこのやり方を続けると思います。

WWD:今後の展望は?

安田:世田線沿いにアトリエ兼事務所を構えたいです。自宅が手狭になってきたから、もう少しゆったりした空間が欲しい。知り合いはもちろん、予約制でお客さんも入れるスタイルで、来年にでも実現したいですね。あとは、実直にアイテムを作るだけです。小さい規模でもいいから、周りの人に「いいもの作ってるね」と言われ続けたいです。

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専門店11月度、気温低下でも消費回復せず ユニクロは4カ月連続前年割れ

 専門店チェーン、セレクトショップの2021年11月度売上高(既存店ベース)は、月後半にかけて気温が下がったものの、手放しで好調と呼べる企業は少なかった。緊急事態宣言明け以降、華やかなアイテムが動き始めているという報道も一部であるが、実需中心のマーケットでは消費がなかなか戻らない状況を映している。

 国内ユニクロは前年同月比4.6%減。4カ月連続の前年実績割れと芳しくない。19〜29日が恒例の感謝祭で、月内には「+J」や「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」とのコラボ商品の発売といった話題性もあったが、「月前半に高気温で苦戦しており、それをカバーしきれなかった」(広報担当者)。

 しまむらの「ファッションセンターしまむら」は同4.7%増。暑さにより前年実績を割り込んだ10月度から回復している。20日締めのため、10月下旬の急な冷え込みと11月半ば以降の気温低下で冬物が売れたと同時に、この間強化しているトレンド商品やキャラクター商品もチラシの打ち出しでヒットした。

 アダストリアは同5.3%増。前年11月に売り上げをやや落としていた反動もあるが、「予算は上回っており、手応えを感じている」と広報担当者。月前半の高気温下でも「前年並みは確保できた」。二宮和也さんを起用した、自社ECモールのCMキャンペーンの効果もあったという。

 良品計画の「無印良品」は同0.1%増。衣料は同6.6%減と苦しんだが、家具類が10%オフキャンペーン効果で伸長、全体を押し上げた。

 ユナイテッドアローズは同8.5%増。ただし前年11月が同27.3%減だったことによる反動は大きい。「10月から段階的に消費が回復している感触はあるが、当初の予想に対しては回復力は弱い」と楽観ムードはない。

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専門店11月度、気温低下でも消費回復せず ユニクロは4カ月連続前年割れ

 専門店チェーン、セレクトショップの2021年11月度売上高(既存店ベース)は、月後半にかけて気温が下がったものの、手放しで好調と呼べる企業は少なかった。緊急事態宣言明け以降、華やかなアイテムが動き始めているという報道も一部であるが、実需中心のマーケットでは消費がなかなか戻らない状況を映している。

 国内ユニクロは前年同月比4.6%減。4カ月連続の前年実績割れと芳しくない。19〜29日が恒例の感謝祭で、月内には「+J」や「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」とのコラボ商品の発売といった話題性もあったが、「月前半に高気温で苦戦しており、それをカバーしきれなかった」(広報担当者)。

 しまむらの「ファッションセンターしまむら」は同4.7%増。暑さにより前年実績を割り込んだ10月度から回復している。20日締めのため、10月下旬の急な冷え込みと11月半ば以降の気温低下で冬物が売れたと同時に、この間強化しているトレンド商品やキャラクター商品もチラシの打ち出しでヒットした。

 アダストリアは同5.3%増。前年11月に売り上げをやや落としていた反動もあるが、「予算は上回っており、手応えを感じている」と広報担当者。月前半の高気温下でも「前年並みは確保できた」。二宮和也さんを起用した、自社ECモールのCMキャンペーンの効果もあったという。

 良品計画の「無印良品」は同0.1%増。衣料は同6.6%減と苦しんだが、家具類が10%オフキャンペーン効果で伸長、全体を押し上げた。

 ユナイテッドアローズは同8.5%増。ただし前年11月が同27.3%減だったことによる反動は大きい。「10月から段階的に消費が回復している感触はあるが、当初の予想に対しては回復力は弱い」と楽観ムードはない。

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窪塚洋介のスキンケアブランドから天然素材のフェイスマスクが登場

  俳優・窪塚洋介がプロデュースするユニセックススキンケアブランド「アックス(AQX)」は、生地に天然繊維を使用したフェイスマスクを12月7日に発売する。価格は5枚入りで税込2200円。公式ECサイトで取り扱う。

  同製品には、バラから抽出した天然セルロース繊維を用いた吸水性が高い素材を採用し、肌への刺激を軽減した。スキンケア成分にはオーガニックラベンダー花水やオーガニックワサビノキ種子油(モリンガオイル)、10種類のアミノ酸などを配合する。

  「アックス」は、化粧品D2C販売などを行うダイヤコーポレーションが今年2月に立ち上げた。窪塚が企画からプロデュースまでを行っており、ブランド名には"Answer, Question=X(問いであり答え)"というメッセージを込めている。

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スニーカーショップ「SNS」が「ニューバランス」とのコラボ“574” ネイチャーカラー仕立て

 スウェーデン発のスニーカーショップ「スニーカーズエンスタッフ(SNEAKERSNSTUFF以下、SNS)」は、 「ニューバランス(NEW BALANCE)」とコラボレーションしたスニーカー“THE SNS 574”(税込1万7600円)を公式アプリ限定で12月11日に発売する。

 “THE SNS 574”は、「ニューバランス」の人気モデル“574”をベースに、ピッグスキンヌバックやシンセティックレザーなどの異素材を組み合わせたアッパーや、ナイロンのライニングなど多彩な素材使いが特徴だ。カラーは、“自然”からインスピレーションを得て、グリーンを基調にバイオレットとベージュを組み合わせた。

 また発売に合わせて、イラストレーターのイライジャ・アンダーソン(Elijah Anderson)によるポスターを公開した。そのほか、米・ニューヨークの「SNS NYC」で自然派ワインイベントを、東京・代官山のカフェ「SNS CAFE TOKYO」では特別メニューを用意するなど、さまざまなイベントを開催する。

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スニーカーショップ「SNS」が「ニューバランス」とのコラボ“574” ネイチャーカラー仕立て

 スウェーデン発のスニーカーショップ「スニーカーズエンスタッフ(SNEAKERSNSTUFF以下、SNS)」は、 「ニューバランス(NEW BALANCE)」とコラボレーションしたスニーカー“THE SNS 574”(税込1万7600円)を公式アプリ限定で12月11日に発売する。

 “THE SNS 574”は、「ニューバランス」の人気モデル“574”をベースに、ピッグスキンヌバックやシンセティックレザーなどの異素材を組み合わせたアッパーや、ナイロンのライニングなど多彩な素材使いが特徴だ。カラーは、“自然”からインスピレーションを得て、グリーンを基調にバイオレットとベージュを組み合わせた。

 また発売に合わせて、イラストレーターのイライジャ・アンダーソン(Elijah Anderson)によるポスターを公開した。そのほか、米・ニューヨークの「SNS NYC」で自然派ワインイベントを、東京・代官山のカフェ「SNS CAFE TOKYO」では特別メニューを用意するなど、さまざまなイベントを開催する。

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ラオックスが新業態のアジアコスメ専門店オープン 100ブランド・1200アイテム扱う

 ラオックスは12月3日、新業態のアジアコスメ専門店「ラオックス ビューティー エアポート(LAOX BEAUTY AIRPORT)」を東京・自由が丘にオープンする。韓国と中国、台湾、タイからオフライン初展開のブランドを多く扱い、100ブランド・約1200アイテムをそろえる。

 同店は自由が丘駅から徒歩1分の好立地に位置した路面店となる。コンセプトは“お客さまのコスメ・ビューティの旅路の場所”。店内は1960〜70年代の空港をイメージソースに什器などは全て丸みを帯びたデザインにした。売り場面積は約112平方メートルで、スキンケアやメイクアップ、メンズコスメ、シートマスクなどカテゴリー別に集積する。それぞれの什器にはゲートナンバーが記され、入り口の案内図とも連動している。入り口横にはタッチパネルを設置し、表示されるQRコードがオンラインサイトと連動しているため、店舗で製品を試し、オンラインで購入することも可能だ。

 日本初上陸のブランドを多数扱い、「マティエ(MATIER)」「ビープレーン(BEPLAIN)」など韓国ブランド83、「ジューシー(JOOCYEE)」ほか中国ブランド9、「フォーユーツー(4U2)」などタイブランド5、台湾ブランド3を扱う。韓国を中心としたシートマスクは100種をそろえる。

 同社は、1年半前からアジアコスメの導入を本格化した。7月には京都市の河原町OPAにアジアコスメと食品を中心とした店舗をオープン。好評価を得たことから11月25日に新業態のアジア食品専門店「亜州太陽市場」を東京・吉祥寺に出店した。オープン後1週間の売り上げは京都店の1.8倍、予算比1.3倍と好調な滑り出しをきった。「ビューティー エアポート」も京都店を超える売り上げを期待する。

 「アジアコスメは東京・新大久保の印象が強いが、幅広い層にリーチするため自由が丘の路面店に出店した。同店で検証を重ね、近い将来に関東圏に1〜2店舗を開設する」と飯田健作ラオックス社長CEOは述べた。

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オーラは眉間から開かれる! ヤマネコ属の“M”に学ぶ印象アップ術 【ニャンダフルなコスメたち】

 狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.13。猫にちなんで、毎月2(ニャー)日と22(ニャーニャー)日の2(ニャー)回更新しています。今回のテーマは「ヤマネコ属の“M”と眉間の美」。まだまだマスクが手放せない今、眉間の美しさが、その人の印象を決めてしまうといっても過言ではない。猫界きっての魅惑の眉間をもつヤマネコ属の猫たちのお印「M」の謎に迫りつつ、シワやくすみのないオーラを放つ眉間をかなえるコスメをご紹介。

眉間はオーラを放つ場所。シワもくすみもあってはならない

 私の顔はどちらかと言うと、シワよりたるみが目立つタイプ。今、日本の化粧品界ではとんでもなく優秀なシワ改善コスメがどんどん誕生しているが、目元も口元もさほどシワが目立たないため、その威力を100%実感できていなかった。

 ところが最近、眉間に謎の小ジワを発見。眉をひそめたときに現れる縦ジワではなく、眉頭から目頭あたりのエリアにシャシャシャッと細く浅い横ジワが入っていることに気づいてしまった。なにこれ。

 調べてみると、眉間の横ジワは鼻根筋(眉間から鼻筋にかけて縦方向に走る筋肉)が関係しているそうだ。収縮することで入るシワなので、ここにグッとシワが寄るような表情グセがついてしまっているのか(嫌な顔だな)、はたまた、頭蓋骨のボリュームロスで頭皮や額の肉が垂れてきて眉間にシワが寄ってしまっているのか……。

 目尻の笑いジワはポジティブな印象に見えることもあるけれど、眉間のシワは縦に入ろうが横に入ろうが全くかわいくない。なんとなく、神経質そうにも不機嫌そうにも見え、印象としてはかなり微妙だ。それに、大仏さまのイメージからなのか、眉間はオーラを発する場所のような気がするから、シワだけじゃなくキズやくすみ、ニキビなど、肌トラブルがあっても何となくダメな気がする。

 そんなことを考えながら、観相学の権威・岡井浄幸先生のブログを拝見していたところ、「額から眉間のあたりまでは脳の一部であり、脳が作った紋(シワ)。外側からのケアだけでなく脳内のストレスをなくしてあげることも大事」という一文を発見。確かに、原稿書きに夢中になっている時の脳へのストレスは相当なものだし、パソコンを連打しているときの表情なんて人に見せられたものではない。表情ジワはその人のマインドや行動、生活の全てが作るものなのだな、と納得し、眠っていたシワ改善コスメを引っ張り出し朝晩眉間に塗りたくっている。

マリア様のキスで生まれた!? ヤマネコ属だけに許された眉間の「M」

 みなさんはご存じだろうか。猫の眉間にも紋があることを。しかも、全ての猫にあるわけではなく、茶トラやアメリカンショートヘアなど、縞模様のある猫にだけ、眉間に「M」の字が神々しく刻まれている。

 イエネコの祖先と考えられているリビアヤマネコの額にも「M」のような刻印があり、本来の猫そのもののデザインであるといわれているそうだ。額の「M」は狩りをする際、森の中で自然に溶け込む迷彩効果を発揮していたといい、猫の祖先・ヤマネコ属の遺伝子を色濃く受け継ぐ種に現れる模様のようだ。

 そのほかにも、大の猫好きだったイスラムの預言者・ムハンマドがつけたマークだとか、キリストが赤ちゃんだったとき、ゴロゴロと喉を鳴らす茶トラの猫に慰められたという言い伝えがあり、聖母マリアがその猫の額にキスをし、そこにMの字が残ったという説とか(んなアホな)。

 「M」のお印がついた猫は、神がかり的なかわいさのあまり、眉間の紋がマイナスになるどころか話がオカルトの領域にまで発展してしまうようだ。それぐらい、猫の眉間の「M」は尊い。でも人間の眉間の場合は、縦ジワだろうが横ジワだろうが、ひとつもかわいくないし、たとえ猫とおそろいの「M」の字を書いてみたところで、ただの様子がおかしい人にしかなりえないので勘違いしてはならない。シワのない滑らかで艶やかな輝く眉間に磨きあげる方が、よっぽど神々しい猫に近づけそうだ。

「M」の刻印に匹敵するオーラを宿す眉間磨きアイテム

 ということで今回は、シワの気配すらない、ピカーンと輝く滑らかな眉間に磨き上げるアイテムを厳選。質感・透明感・マインドの3方向から猫クラスの神々しい眉間をかなえて、マスク越しでも伝わる好印象オーラを手に入れよう。

 岡井先生のブログの「眉間のシワは脳が作る」「脳のストレスを無くしてあげることが大事」というお話に深く納得したので、脳疲労をケアする「味の素」の“毎朝ヒスチジン”をおすすめしたい。かつおだし研究により、かつおだしに含まれる必須アミノ酸のひとつヒスチジンが疲労感の軽減に役立つことを発見し、ヒスチジンを1650mg配合。注意力の低下や、頭の冴えをサポートする。かつおの味は全くせず、すっきり爽やかなレモン味で美味しい。


 シワ改善コスメには、この春最先端テクノロジーを搭載し進化する3代目“アイピーショット(IP.SHOT)”」をレコメンド。シワ改善有効成分リンクルナイアシンに加え、美白有効成分トラネキサム酸を新配合。肌をパックするように密着しながら角層深部にまでくまなく浸透させ、押し上げるようなハリをもたらし、輝きや透明感まで叶えてくれる眉間磨きに打ってつけの1本だ。シワ部分にピタッと密着してピンと張ったような緊張感をもたらしてくれる使用感も、眉間のシワが緩みそうなフローラルシプレのリラクシーな香りもGOOD!


 マイクロニードルパッチも乾燥によるシワのケアにおすすめ。「ショットモード(SHOT MODE) BT-X」は、肌悩みをケアする3種類の高分子ペプチドや、表情に現れるダメージに着目して開発された肌を引き締める成分アルジルリンを配合したパッチ。エイジングサインが気になる眉間や毛穴が目立つ小鼻に貼るだけで、潤いやハリをアップして顔のセンターラインを美しく整えてくれる。

 ちなみに、サカイ家にはキジシロ、白、茶トラの3匹の猫がおり、キジシロと茶トラの眉間にも「M」のお印がある。白猫の方は「M」の気配など何もないが、仔猫のころは眉のあたりに墨で「八」と書いたような黒いお印がくっきりついていた。困ったようなとぼけた表情がとてつもなくかわいくて気に入っていたが、生後2カ月〜半年ほどで消えてしまうゴーストマークと呼ばれるものなので、今は跡形もなく残念だ。シワもシミも猫の場合はかわいらしく見えるが、人間の場合はすぐに老いに直結。つくづく、猫がうらやましい。

参考
ねこちゃんホンポ「猫の額にMマークがあるのはどうして?
ねこちゃんホンポ「猫の額に『Mマーク』の模様がある4つの理由

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自分だけの「フェンディ」バッグ? “バゲット”のカスタムサービス

 「フェンディ(FENDI)」はこのほど、バッグとバックルを自由に組み合わせられるメイド・トゥ・オーダーサービス“バゲット ホリデー エディション(Baguette Holiday Edition)”を開始した。東京・銀座、ギンザ シックス(GINZA SIX)内の旗艦店で12月22日まで提供する。

 カスタムできるのは、ブランドのアイコンバッグ“バゲット”。バッグに付けるバックルの外枠と内側の素材や色を選ぶことができる。バックルはマグネットで簡単に交換できる。

 本体は3種類の素材をそれぞれ4色用意。ビーズ刺しゅうを施したシアリング素材は、クリーム、ライトブルー、ミントグリーン、ブラッシュピンク。パイエット(スパンコール)素材は、ブラック、ライトブルー、ブラッシュピンク、ミントグリーン。マーブル(大理石)プリントのベルベット素材は、ブラック・ホワイト、パウダーピンク、ベビーブルー、ダストグレーを用意する。

 価格はカスタムによって決まる。同サービスは東京に加え、ミラノ、ロンドン、ミュンヘン、ニューヨーク、ダラス、マイアミ、ドバイ、上海、成都、香港、ソウルの世界12の旗艦店限定で提供する。

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「アディダス」から女性チームが開発した女性ランナー向けモデル“ウルトラブースト 22”が登場

 「アディダス(ADIDAS)」は、人気のランニングシューズ“ウルトラブースト”シリーズから、女性ランナー向けの最新モデル“ウルトラブースト 22”を12月9日に全国の取り扱い店舗で発売する。12月2日から「アディダス」公式ECサイトと公式アプリで先行販売する。女性社員のみで構成した開発チームが、120万人の女性ランナーの足を研究したデータベースに基づき、足の形状や特徴に沿って既存モデルに改良を加えた。サイズは22〜26.5cmで、価格は2万4000円(税込)。

 ポイントは、女性特有のS字形の曲線に沿う靴型を使って再設計したプライムニットアッパーだ。女性ランナーの多くが悩む靴擦れを防ぐため、シュータンとヒール部分はクッション性を高めた。糸はプラスチック廃棄物が原料の“パーレイ オーシャン プラスティック”を50%使用した。天然ゴムのアウトソールには、高い反発性で伸びのあるストライドをサポートする“リニアエナジープッシュ”が付く。女性の足の形状をマッピングして分析し、前モデルよりも甲周りのサポート性を改善した。ヒール部分にも“BOOST”フォームを入れ、かかと周りが内側に旋回しすぎてしまう状態を防止する。ミッドソールの“BOOST”フォームとの組み合わせで、エナジーリターンは前モデルと比較して4%向上した。

 カラーは、デザインコンセプトの“抱擁感”を表現する温かみのあるパープル(マジックモーブ)のほか、ユニセックスモデルを含む合計13色を用意した。商品開発を担当したノラ・ウィリムジ(Nora Wilimzig)は、「私たちは全てのランナーにとって完璧なシューズを開発してきたつもりだったが、男性と女性の足ではやはり構造的な違いがある。例えば、通常の靴形で作ったシューズの場合、女性はシューレースを男性よりもきつく結ばなければいけなかったり、かかと部分のスレを男性よりも感じたりしている。今回はヒールカップを少し狭くしたり、前足部分を浅くしたりといったミリ単位の調整を重ねることで、フィット感を大幅に改善できた。360度快適に包みこまれる抱擁感に近い感覚を実現できた」と説明する。

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シトウレイがセレクトした古着100着を販売 「ラグタグ」原宿店でポップアップ開催

 古着店「ラグタグ(RAGTAG)」は、フォトグラファーのシトウレイが選んだ古着100着を集めたポップアップイベント「ラグタグ ワンハンドレッド ポップアップ セレクテッド バイ シトウレイ」を原宿店で12月17〜26日に開催する。公式ECサイトでは、20日に一部商品を販売する。

 アイテムは、“トレンドを超越した洋服たち”をテーマに、「エルメス(HERMES)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」など、シトウがこれまで影響を受けた愛用品を中心にセレクトしたという。

 同ポップアップは、スタイリストやファッション好きのクリエイターをゲストに招き、それぞれが設定したテーマのもと、「ラグタグ」の常時約30万点の在庫の中から100 着をセレクトする。第1弾はスタイリストの井田信之と井田正明が、第2弾ではTEPPEIがセレクトした。

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「Nº21」がLA発デニム「セブンフォーオールマンカインド」とコラボ 21周年記念で

 アレッサンドロ・デラクア(Alessandro Dell’Acqua)が手掛ける「ヌメロ ヴェントゥーノ(Nº21)」は、LA発のデニムブランド「セブンフォーオールマンカインド(7 FOR ALL MANKIND)」とコラボレーションし、デニムのカプセルコレクションを発表した。伊勢丹新宿店で12月3〜9日に先行販売し、三越伊勢丹オンラインで12月8日から、「ヌメロ ヴェントゥーノ」全店舗で12月10日から販売する。

 カプセルコレクションは、「ヌメロ ヴェントゥーノ」のブランド設立21周年を記念したもの。ジェンダーレスなアイテムをそろえ、脱構築的なシルエットが特徴だ。オーバーサイズシャツ(税込8万6900円)やクロップド丈のフーディー(同5万8300円)、ボリュームのあるケープ(同11万5500円)、ボウタイ付きブラウス(同5万8300円)、シフォンのトリムをあしらったペンシルスカート(同6万9300円)などを用意する。

 キャンペーンビジュアルは、“大胆さと個性を追求する”というコンセプトで、中性的なモデルをストリートキャスティングしたという。フォトグラファーのロビン・ガレグ(Robin Gallegue)とスタイリストのエロディ・デヴィッド=トゥブール(Elodie David-Touboul)が手掛けた。

 アレッサンドロ・デラクアは「『ヌメロ ヴェントゥーノ』の美意識と『セブンフォーオールマンカインド』のカリフォルニア的な雰囲気のコントラストが、この2つの異なる世界を完璧に調和させるパートナーシップの強みだ。機能性、ブランドヘリテージへの敬意、そして意外性のあるディテールが、このカプセルコレクションの特徴」とコメントしている。

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「ロベルト カヴァリ」2022年プレ・フォール・コレクション

 「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」が2022年プレ・フォール・コレクションを発表した。

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ブームを支える「古着卸」とは? “川上”にある選別工場に潜入

 古着にまつわる取材を進めるうちに、“川上”に興味を引かれるようになった。東京・下北沢で税込110円で古着を販売する「スティックアウト100」では、藤原輝敏社長に“古着卸”の存在について聞いた。しかし、ごみビジネスゆえのアンタッチャブルさもあってか、取材交渉は難航……。数社からお断りを受けたが、町田や下北沢に古着店「デザートスノー」を7店舗運営する「MIC(ミック)グループ」傘下の鈴可(鈴木道雄社長)に許可をもらい、神奈川県相模原市の選別工場を取材した。

WWD:古着が小売店舗に並ぶまでの流れを教えてほしい。

鈴木道雄鈴可社長(以下、鈴木):古着には海外と国内、大きく2通りの仕入れ先がありますが、鈴可は国内仕入れ専門です。80%が家庭ごみ、残りの20%をリサイクルショップから購入しています。家庭ごみは、行政(鈴可の場合は相模原市)に委託された産廃業者が回収しています。古着卸である鈴可は別途市と契約し、産廃業者から“原料”(衣料ごみ)を引き取ります。

WWD:その“原料”が、この小さなビニール袋に入った集合体である?

鈴木:そうです。家庭から出された、ごみのままの状態です。これをスタッフが1つずつ開封して選別します。

WWD:作業を見ていると1つのビニール袋の開封・選別はほんの数秒だが、品定めも同時に行っている?

鈴木:はい。そのために、この作業にあたるスタッフは目が利かなくてはなりません。1人が1日に2~3t分を選別します。鈴可は2つの選別工場を持っていて、それぞれが1500平方メートルほど。計3000平方メートルのスペースに衣料ごみを集積し、日々選り分けています。

WWD:選別について詳しく聞きたい。

鈴木:鈴可では4つに大別します。1.古着として海外に輸出するもの、これが90%ほど。機械で圧縮して“ベール”と呼ばれる状態にします。“アンタッチド(クレデンシャル)ベール”と呼ばれる、ビニール袋に入ったままの状態で圧縮して海外に輸出する古着卸もいますが、当社では100%開封・選別したものを“製品”にしています。こちらは“タッチドベール”と言います。2.MICグループの小売部門である「ミクモ」で販売するもの、これが10%ほど。ただしこれは、ミクモが全品税込330円の店舗から国内デザイナーズブランドを2万円ほどで販売する店舗まで幅広いレンジを持っているからできることで、一般的なピック率は5%ほどだと思います。あ、それから当然ミクモで販売する商品は洗濯やクリーニング、検品、リペアを経たものです。続いて3.毛布やシーツ類、4.生ごみや燃えないごみなどです。毛布やシーツ類を衣料に混ぜたままで輸出する古着卸もいますが、選別のひと手間をかけることで“製品”のクオリティーは上がりますし、古着業界は狭いとも言え、評判の良さはお客さんの獲得にもつながります。

WWD:選別した毛布やシーツ類はどうする?

鈴木:それらが目当てのお客さんもいるんです。いや、そういうお客さんを鈴可では作ったんです。だから、手間やそれに伴う人件費をカバーできています。

WWD:生ごみや燃えないごみも混在しているとのことだが、日本は比較的マナーが良いものと勝手に考えていた。そんなことはない?

鈴木:ええ、残念なことに……。それにアメリカなどの古着はドネーション(寄付)によるものが多く、あくまでごみとして出される日本とは性質が異なります。だから、初めて日本の古着卸と取引する海外業者の中には、衣料以外が混在することに対して不満を口にする人もいます。商習慣というか、流通の違いなんですけどね。

WWD:輸出先の海外とは具体的にどの国を指す?

鈴木:マレーシアや韓国です。特にマレーシアは古着における東南アジアのハブになっています。そこからインドネシアなどの第三国に入ることが多いですね。

WWD:タッチドベールの価格は?

鈴木:キロ20~30円ほどです。1つのベールが300kgほどで、それをコンテナ単位で売買します。1つのコンテナに23~24tほどの“製品”を積み、月に400~500tを輸出しています。

WWD:鈴可以外に古着卸と呼ばれる業者は何軒ほどある?

鈴木:関東では20軒ほどだと思います。ちなみに衣料ごみのリサイクル率は欧州で90%、日本は20%程度と言われています。

WWD:欧州並みの水準に高めるには、古着卸ビジネスの伸長や、家庭から出る衣料を可燃ごみにせず、あくまで古着として回収するシステムの徹底が必要そうだ。

鈴木:システムについてはその通りですね。ただ、古着卸が今後増えるかというとそんなことはないと思います。

WWD:それはなぜ?

鈴木:古着卸の多くは戦後から続く家業で、われわれのような新規参入組はまれです。

WWD:参入障壁は高い?

鈴木:ええ。やはり最後は“人”というか、歴史は買えないというか……。ですので、鈴可では「キロ5円で売買している“原料”を、10円で買わせてほしい」と交渉することもあります。それができるのは、買った“原料”を効率良く“製品”化するスキームとネットワークがあるからですね。鈴可の創業は2006年ですが、6~7年かけてそれらを獲得しました。

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「プーマ」の新ブランドアンバサダーに滝沢カレン

 「プーマ(PUMA)」は、ブランドの新アンバサダーとしてモデル・タレントの滝沢カレンの就任を発表した。

 滝沢は日頃からトレーニングを欠かさず、メディアではポジティブなキャラクターとして女性からの支持を集めており、同ブランドは「女性のエンパワーメントやインスピレーションを与える取り組みを行っている『プーマ』との親和性が高い」ことを起用理由としている。今後はヨガやトレーニングを中心に、ウィメンズカテゴリーのビジュアルやコンテンツ、2022年にスタートする女性に向けたキャンペーン“シー ムーブス アス(SHE MOVES US)”のもと活動する。

 滝沢カレンは1992年生まれ、東京都出身。小学館のファッション誌「オッジ(Oggi)」専属モデルを務める。書籍「カレンの台所」で第8回料理レシピ本大賞 in Japan2021 料理部門大賞受賞、映画 「土竜の唄 FINAL」への出演などモデル活動以外に、テレビやラジオなどマルチに活躍している。

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「ルイ・ヴィトン」、ヴァージルが手掛けた最後のコレクションを発表 「ヴァージルがここにいた」

 11月30日(現地時間)、米フロリダ州マイアミで「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」2022年春夏メンズ・コレクションのスピンオフショーが開催された。28日には、メンズ・アーティスティック・デザイナーとして同ブランドを率いてきたヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が急逝したばかりだが、「ヴァージルの遺志を尊重して想いを引き継ぐ」として、同ブランドはショーを予定通りに行った。

 マイアミ・マリン・スタジアム付近の埠頭に停泊したはしけ(平底の船舶)上で行われたショーには、ヴァージルが師と仰いだカニエ・ウェスト(Kanye West)と、キム・カーダシアン・ウェスト(Kim Kardashian West)のほか、リアーナ(Rihanna)、エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)、ベラ・ハディッド(Bella Hadid)、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)などのセレブレティーも数多く来場。ストリートウエアブランド「フィアー オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」を手掛けるジェリー・ロレンゾ(Jerry Lorenzo)は、ニューヨークで開催されるフットウエア・ニュース・アチーブメント・アワード(Footwear News Achievement Awards)に出席する予定だったが、急遽マイアミに飛んで来たという。

 また、「ルイ・ヴィトン」を擁するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)を筆頭に、アルノー家のメンバーも出席した。

 マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼CEOは、「これほどつらいスピーチは今までしたことがない」と、東京でヴァージルと初めて会った時の思い出などを1500人ほどの来場者に語りかけた。当時、訪日していたカニエとヴァージルにはNIGO®「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」創業者を通じて知り合い、以来ずっと友情を育んできたという。「そうした経緯があったので、彼が『ルイ・ヴィトン』に加わった際にはもう息子のように思っていた。彼の素晴らしい作品やビジョン、思慮深い人間性などにより、彼のレガシーはずっと生き続けるだろう」。

 マイアミらしい青空が美しい夕暮れとなった17時半に、ショーがスタート。ヴァージルが手掛けた最後のシーズンとなった22年春夏メンズ・コレクションをメインに、10の新たなルックが披露された。登場したアイテムは、ニット製のフットボールジャージー、プリーツやフレアのスカート、ベルト付きのジャケット、スタジャン、ロングコート、スニーカー、ブーツなど。ヴァージルと親交の深かったラッパーのオフセット(Offset)、キッド・カディ(Kid Cudi)、クエイヴォ(Quavo)がモデルとしてランウエイを歩いた。

 ショーの開始前とフィナーレには、ヴァージルがショーの着想源などについて語る音声が流された。それによれば、「子どもには頭ではなくイマジネーションを使い始める瞬間がある」ことから、“子ども時代を取り戻す”ことをインスピレーションの一つにしたという。

 音声が終わると夜空がマルチカラーの華やかなライトに照らされ、いくつもの花火が打ち上げられる中、「ルイ・ヴィトン」のロゴをあしらった赤い気球が飛び立っていった。アフターパーティーが行われたエリアの中心には、レインボーカラーに彩られたヴァージルの巨大な像が立っている。最後はドローンを用いたショーが行われ、空に「ヴァージルがここにいた(Virgil was here)」の文字が描かれた。

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東北の未利用資源を活用したスキンケア誕生 ドラッグストアとスタートアップ企業がタッグ

 発酵技術で循環型社会の構築を目指す研究開発型スタートアップのファーメンステーションと東北6県でドラッグストアを展開する薬王堂グループは、ナタネやクロモジなど東北の未利用資源をアップサイクルしたスキンケア「アンオフ(AND OHU)」(全5品、税込660〜1320円)を共同開発した。12月1日に薬王堂約350店舗で販売したほか、近日中に公式ECサイトを立ち上げる。

 両社は地元×環境×モノ作りをテーマに、「地球にも人の肌にも優しい(低刺激・天然由来成分)製品を作りたい」「製品品開発を通して、地域の農業・製造業との関わりを深めていきたい」という思いから開発に着手した。こだわったのは、1. 東北の作り手が見え、機能性豊かな原料 2. 環境にやさしい 3.6つのフリー処方だ。両社の知見を生かすことで4月のプロジェクトを立ち上げから8カ月で製品化・販売となった。

 第1弾で展開するクレンジングオイルや洗顔料、化粧水、乳液、リップクリームには、オーガニック米やヒマワリ、ヒエヌカ、ハトムギ、クロモジなど岩手に根付いた植物を採用。これらは休耕田を再生して収穫したほか、加工の過程で取り除かれ用途が限られていた原料をアップサイクルして活用した。ナチュラル処方にもこだわり、鉱物油や合成色素、合成防腐剤、合成香料、紫外線吸収剤、石油系界面活性剤は使用していない。「北国発信ならではの保湿にこだわった人と環境にやさしいスキンケア製品が完成した」(薬王堂担当者)と自信をのぞかせた。

 酒井里奈ファーメンステーション社長は「当社は創業から13年間、未利用資源を探し独自の発酵技術で化粧品原料を開発してきた。スタート時は岩手県の資源を活用したが、今後は他県の原料を使用しながら製品化につなげる。最終目標は未利用資源をなくすこと」とコメントした。

 今後は、ボディーケアアイテムなどアイテムを順次拡大するほか、東北6県のそれぞれの地域原料を利用したシリーズ化を予定する。

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創業118年、神戸の老舗「ブティックセリザワ」の挑戦【下】 4代目に聞くコロナ渦中の事業承継

 神戸の老舗専門店「ブティックセリザワ(BOUTIQUE SERIZAWA以下、セリザワ)」。パンデミックの最中、3代目の芹澤豊成社長は、娘夫婦である森山卓司取締役、芹澤麿衣取締役へと、順次事業を引き継ぐことを決めた。事業承継をスムーズに進める目的で、組織体制もよりシンプルに変更。こうしたプランを豊成社長は随分前から考えていたというが、自粛期間を経て、世の中が大きく変わろうとしているこのタイミングこそ「自社も変わるチャンス」と判断したのだという。経理は引き続き社長が担い、その他の全ての事業を両取締役へと託す形で新体制はスタート。3年以内を目処に、社長も4代目に譲る予定だ。

 新体制で、経営企画から人事にいたるまで総合管理を担うのが、森山取締役。サントリー、コスモスイニシア(旧リクルートコスモス)を経て、13年に「セリザワ」に入社し、販売員も務めて経験を積んだ。創業ファミリーの一人娘である芹澤取締役は、阪神間の富裕層との付き合いの中で磨かれた「セリザワ」 流の社交術が自然と身についており、店舗のサービス面のディレクションを担当。芹澤取締役は祖母にあたる2代目社長夫人、禮江(ひさこ)氏の鏡台で見つけた“化粧紙”をきっかけに、まだ4、5歳だった頃にすでに“香水”に魅了され、愛用していたのだという。ファッションを扱う企業の創業ファミリーらしい、エレガントなエピソードだ。

 旧体制から新体制へと移行する中で、森山取締役は自分より社歴の長いベテラン社員たちとの理解を深めるため、丁寧にコミュニケーションを重ねている。以前は社長、専務、常務の3人体制を敷いており、全員が創業ファミリーだった。重みのある旧経営陣に対して森山取締役は新参者であり、アパレル業に関しても「セリザワ」に入るまでは未経験。社員たちと心を通わせるために、森山取締役は「青臭いんですけれど、夢を語ったんです」と少し照れくさそうに話す。コロナという厳しい状況下、ベテランたちを前に「僕に任せてくれ」と豪語した一コマもあったとか。「結果を出して、認めてもらいたい」という気持ちを強く持っている。

創業者をリスペクト、でも「そこにこだわりすぎない」

 森山取締役は、「セリザワ」創業者や、先代経営者たちの思いをどう継いでいくのか。「神さまでもない限り、思いや考えは、継承できるものではないと思っているんです」。意表を突かれると同時に、考えてみれば確かにそうだと納得してしまう言葉が返ってきた。「父たち(3代目)を見ていましたから、創業者に対して別格とも言える思いがあることは分かります。何もないところから創業したことを僕も深くリスペクトしており、理解しようとする努力は惜しみません。ただ、一般的に言って事業承継は、受け継ぐことにこだわりすぎるがゆえに、物事の判断基準が的外れになってしまうケースが多いと思うんです」。そして「その時代に生きた経営者が、その時代に生きる社員やお客さまのために考えた判断基準は、その人たちだけのもの」と続ける。

 それならば、森山取締役、芹澤取締役は4代目として、「セリザワ」をどのように今の時代にフィットさせ、発展させていくつもりなのか。既に動き出したことの一つが、60歳の定年を迎えても、まだ働ける優秀な人材の雇用継続だ。旧体制下でも、既存顧客の安心を得るために「なんとなく」雇用継続が行われている部分はあった。しかし、2人は雇用継続を明確に打ち出し、2021年3月から仕組みとして運用。実際、「セリザワ」には同社に勤めて半世紀という73歳の人気販売員もいる。年齢を問わず、新生「セリザワ」に必要とされているとはっきり伝わったことで、ベテラン社員のモチベーションは向上。ベテランのやる気は、増員中である若手社員にも伝播して成長につながっているという。

 「われわれの顧客にとって、馴染みの販売員に会いに来ることも楽しみの一つ。それに、熟練販売員たちの接客術は一朝一夕でまねできるものではなく、貴重な財産だと感じています」。森山取締役は、自らも販売員として店頭に立った経験から見えてきたこととしてそう語る。人生100年時代、年齢を重ねても生き生きと働き続ける販売員の存在は、ファッションやビューティ業界全体にとっても刺激になるはずだ。

 「セリザワ」のオリジナルコレクションを復活させたことも、4代目として仕掛けたことの一つだ。起用したパタンナーも70代の熟練。復活後初のシーズンとなった21-22年秋冬コレクションは、フレンチスリーブのカシュクールドレスやボウタイブラウスといった、オーセンティックなデザインがそろう。いいものを長く着たいという顧客のニーズに寄り添うために、高品質なお直しのサービスもこれから展開する予定という。

エルメスが出資する「シャンシア」でイベント実施

 今後は、定期的なコト提案にも注力していくと森山取締役は語る。その第1弾として10月15、16日に、中国発のラグジュアリーブランド「シャンシア(SHANG XIA)」のイベントを開催した。兵庫・芦屋の滴翠美術館を貸し切り、「シャンシア」の中国茶器、バッグ、洋服、ジュエリーと「セリザワ」オリジナルの21-22年秋冬コレクションを展示。和洋折衷の阪神モダニズム建築が際立つアートな空間に、美しい花々のインスタレーションを加えた。

 「シャンシア」は09年に中国発ライフスタイルブランドとしてスタート。以前はエルメス・インターナショナル傘下で、現在も引き続き同社が出資していることで知られる。「セリザワ」が「シャンシア」と縁を結べたのは、芹澤家と親しい神戸の華僑ソサエティーによるバックアップがあったからだという。老舗ならではの強みが、ここでも生かされている。優雅な2日間の展示販売会は、来場者数が予想の1.6倍、売り上げは2.7倍と、好調に幕を閉じた。従来の中心顧客であるシニア層に加え、30〜40代の新規客が多数来場したことに大きな手応えも得た。

 「売り上げよりも、まずは社員と一緒に成功体験を作りたかった。そうすることで、心が一つになれるんです。結果、数字は後からついてきました」と森山取締役。ECやSNSへの取り組みが手薄であることは「セリザワ」が抱える課題だが、今回のイベントではそれについても発見があったという。「(ECなどにも慣れ親しんでいるはずの)若い世代の新規のお客さまを含め、多くの方が商品を実際に見て、触れてから購入することを求めていらっしゃると感じました。芦屋の森の中の私設美術館という特殊な環境で質の高い接客を受けて、買いものをする。こういった機会を喜んでくださる層がこんなにもいるのか、と驚きましたね」と、目を輝かせた。コロナ禍による売り上げの落ち込み、先行きが見えない業界への不安など、ストレスの多い状況下にあった社員にとっても、イベントの成功は希望となった。

 次なるコト提案としては、年末年始に向け、家族団らんの場で使える食器のイベントを12月3、4日に行う。会場は、兵庫・灘の銘酒蔵「菊正宗」だ。麹の香り、伝統建築の気配など、五感に働きかける提案を目指す。“ステイホーム”需要で食器類に注目が集まっていることもあり、「シャンシア」イベントでも食器類の売り上げが特に好調だったことから、今度は趣向を変えて日本の美濃焼をセレクト。森山取締役が見つけたという、岐阜県土岐市の小さな集落から生まれる「ぎやまん陶」の食器を販売するという。

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中華の新潮流を探るなら、池袋発の中華フードコート「友誼食府」へ行け

 東京・池袋の北口にある中華フードコート、「友誼食府(ユウギショクフ)」が話題です。2019年11月のオープンから2年が経ち、中華料理好きの間では広く知られる存在になりました。池袋北口の一角は「池袋チャイナタウン」とも呼ばれ、中国のネイティブな味や雰囲気が楽しめる店が集結。そのニューシンボル的な存在である「友誼食府」は、中華の新潮流を探るのにもってこいの店です。
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