「アンドワンダー」が「サロモン」の別注スニーカーを9月1日に発売

 「アンドワンダー(AND WANDER)」は9月1日、仏のアウトドアブランド「サロモン(SALOMON)」に色別注したスニーカー2型を発売する。「アンドワンダー」の全国5店の直営店や公式ECのほか、「アンドワンダー」の国内外の卸先セレクトショップで販売する。

 商品は、ロングトレイルハイク向けスニーカーの“ODYSSEY”のミッドカットの黒(税込2万5300円)と、トレイルランニングシューズ“XT-6”のキャメル(2万7500円)の2型。「アンドワンダー」は2019年秋冬から「サロモン」との取り組みを継続している。

 「アンドワンダー」はイッセイミヤケのデザインチーム出身の池内啓太、森美穂子によるアウトドアブランドで、18年からTSIホールディングス傘下。デザイナー2人も山好きなことから、人とは違う登山ウエアを求める層の間で人気が高まっている。「サロモン」は1947年に創業したアウトドアブランド。スキー用品が有名だが、近年はトレイルランニングやトレッキング分野にも注力。また、2015年にパリの有力セレクトショップ「ザ ブロークン アーム(THE BROKEN ARM)」とコラボレーションスニーカーを企画して以来、ファッションブランドとの取り組みも多く、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」などとも協業している。

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日本神話を感じる「アヤーム」、タイ人デザイナーの「アブランクページ」など初ランウエイ勢に注目 「WWDJAPAN」が選ぶ東コレ3日目のヒットブランド

 2023年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」(以下、東コレ)が8月29日に開幕した。9月3日までの6日間、国内外のバイヤーやジャーナリストに向けて、全49ブランドがリアルショーやオンライン形式でコレクションを披露する。

 「WWDJAPAN」は今シーズンも、総力をあげて東コレを取材。ここでは、取材班が“イケてる!面白い“と思ったブランドを毎日リポートする。3日目は「アヤーム」「アブランクページ」「ゲンザイ」をお届け。


東コレ取材は10年目
ファッションリポーター大杉
「アヤーム(AYAME)」

見どころ:竹島綾による「アヤーム(AYAME)」がブランド初のショーを披露しました。竹島デザイナーは英セント・マーチン美術大学のファッションニットウェア科を主席で卒業。在学中にはパリへ渡り、「コシェ(KOCHE)」やシャネル(CHANEL)傘下のクチュールアトリエであるメゾンルマリエで経験も積んでいます。5年前の帰国とともにブランドをスタートさせ、展示会とルックブックの公開を中心にコツコツとブランドを続けてきました。シーズンを休止した期間もありましたが、昨年、映像発表で東コレに初参加。今季、いよいよ念願のショーを開催するフェーズに。青い光に照らされたランウエイは、日本神話に登場する洞窟である天岩戸をイメージしたそう。登場したカットジャカードのフリンジやチュールなど、歩くとふんわりと揺れるトップスをまとったモデルたちは、まるで天女のようでした。またメンズモデルも、ギャザーでボリュームのあるピンクのドレスを着用し、ジェンダーも超越します。今季は「ゆだねる強さ」をテーマに「暗闇から這い上がり、前向きに進む」と竹島デザイナー。ポジティブなムードとともに、やさしさと強さが感じられるショーでした。


東コレ取材5シーズン目
編集部 美濃島
「アブランクページ(ABLANKPAGE)」」

見どころ:タイ人のラロパイブン・プワデト(Larprojpaiboon Phoovadej)デザイナーによる「アブランクページ」が東コレ初参加。原宿ファッションに引かれて、奨学金制度を利用して来日したデザイナーは、ドレスメーカー学院と文化ファッション大学院大学、ここのがっこうで服作りを学び、2022-23年秋冬シーズンにブランドを本格始動しました。同ブランドが初の東コレで掲げたテーマは、ステレオタイプならぬ“STEREOTHAI(ステレオタイ)“。序盤は、タイの街並みに着想したネオンカラーや、現地のテキスタイルで表現したタイの文字などで、自身のアイデンディティーを詰め込みます。そこから徐々に色を削ぎ、最後は白のスタイルを打ち出して、偏見を持たず“本来の自分を見て欲しい“という思いを表現しました。ウエアは生地をたっぷりと使い、ドローコードやギャザーでシェイプを変えるテクニックが目立ち、着る人の性別・体形を問いません。メッセージがまっすぐ伝わってくるショーで、これからの活躍が楽しみになりました。


東コレ初取材
ソーシャルエディター津田
「ゲンザイ(GENZAI)」

見どころ:アートディレクターとしても有名な永戸鉄也デザイナーとyutoriが手掛けるストリートファッションブランド「ゲンザイ(GENZAI)」が、初めてのショーを代々木第二体育館で開催しました。昨年からSNSを中心に話題を集めているブランドです。ショーのスタートと同時にラッパー・アーティストのHideyoshi(ヒデヨシ)さんが登場。次に、周りをモデルたちが円を描くように囲み、最後は大勢のダンサーが姿を現しました。その光景は、ランウエイショーというよりも音楽ライブの雰囲気で、服と音楽、そして体をたっぷりと使ったプレゼンテーションでした。コレクションは、オーバーサイズのジーンズや、同コレクションのテーマである“DYSTOPIA”の文字が背中にプリントされたフーディーなど、ストリート感の強いウエアが多出。個性溢れるモデルとも好相性な雰囲気です。モデルたちは登場してから最後まで一歩も動かないという斬新すぎる演出で、「普通のショーはやらない」という反骨心も強く感じました!まだまだ成長しそうな同ブランドのこれからが楽しみです。

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「ルナソル」が「マラミュート」とコラボ 美容部員の期間限定ユニフォームを披露、ニットポーチも

 カネボウ化粧品のトータルメイクブランド「ルナソル(LUNASOL)」は今秋、ニットウエアを主力にするウィメンズブランド「マラミュート(MALAMUTE)」とコラボレートする。9月中旬~10月末の期間限定で「マラミュート」が特別にデザインした美容部員のユニフォームを「ルナソル」の伊勢丹新宿店や三越銀座店など6店舗で採用する。

 今回、「ルナソル」の秋冬コレクション“Fragment of the Earth(地球のかけら)”シリーズ第2弾の発売に合わせ、コラボを実施。ユニフォームは、「ルナソル」が提案するコンセプト「エゴイスティック シック(EGOISTIC‐CHIC)」をもとに、“新しい現代女性”のイメージを表現した。「マラミュート」の代名詞であるニットと、再生ポリエステルの生地を使用し、曲線美をアクセントにモノトーンで仕上げた。パンツスタイルとワンピーススタイルの2パターンをそろえ、袖口とパンツの内側にニットリブを採用するなど、動作に負荷がかからないデザインにこだわった。
  
 また、オリジナルのノベルティポーチを用意。「マラミュート」2022年秋冬コレクションで発表した金木犀の花柄ニットをモチーフに、「ルナソル」の“Fragment of the Earth”から着想した、ネイビー、ベージュ、オレンジの3色をデザインに採用した。なお、ノベルティポーチは9月16日から数量限定で、「ルナソル」の公式ECと限定ユニフォームを着用する「ルナソル」6店舗で税込1万1000円以上の購入者にプレゼントする。

 「ルナソル」がファッションプロダクトとコラボするのは、7月に実施した松村光が手掛ける「ゴジュウニ バイ ヒカルマツムラ(52 BY HIKARUMATSUMURA)」に次ぎ、今年2度目となる。

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「WWDBEAUTY」編集部が注目する9月発売の新作コスメ【新製品レコメンド】

 本連載は美容業界で活躍する識者をゲストに招き、注目の新製品を紹介する。今月は日々新製品をチェックしている「WWDBEAUTY」編集部が9月に発売する新製品をピックアップ。

新技術を採用したコスメに注目
カバーするだけじゃない“スキンケア級”ファンデーションも

 各ブランドから新技術を採用した期待の新作コスメが続々と登場する。特に秋冬に向けて発売するファンデーションは、カバーするだけでなく美容成分を豊富に配合することでスキンケア効果も兼ね備え、ハイカバーでありながら、素肌感のあるナチュラルな仕上がりにも技術が光る。また、スキンケアはさまざまな肌悩みに対応する頼もしいアイテムがそろう。「コスメデコルテ」の新クリームは睡眠時間に着目し、「3時間多く眠ったような肌」へと導くという。同シリーズのブランドを代表する美容液“リポソーム アドバンスト リペアセラム”と並ぶ名品誕生の予感に期待が高まる。

9月1日発売
ゲラン(GUERLAIN)

 2009年に発売したファンデーションシリーズ“パリュール ゴールド”をリニューアルする。シリーズを象徴する24Kゴールドを従来品の10倍も溶け込ませ、肌の内側から輝きを放つ処方に進化した。また、シリーズの中でも最も高い比率であるスキンケア成分を85%配合し、使うほどに肌質の改善も期待できる。グロウタイプとマットタイプの2種をそろえる。

9月1日発売
シセイドウ(SHISEIDO)

 フェイスカラーとしてもアイシャドウとしても使用可能なマルチパウダー。微細な発光パールをリキッドイン処方でプレスすることで、濡れたような艶のある輝きを最大限に高める。また、肌荒れを防止するラディアント トリートメントパウダーと保湿効果のある精製アルガンオイルを配合し、肌への優しさと軽くて心地よいテクスチャーを実現。艶のある上品な光沢が立体感のある肌や目元を演出する。

9月2日発売
ランコム(LANCOME)

 プレミアムシリーズ“アプソリュ”から、長寿美肌研究を基に開発した集中美容液が登場する。日本で開発した同製品は、シリーズ初の“アンプル”タイプの美容液。独自の整肌成分、グラン ローズ エクストラクトを配合したほか、3種のセラミドを含む独自開発のセラミドカプセル、分子蒸留によって有用成分を高濃度で抽出したヒマワリ種子オイルのオレオ ディスティレートを含んだ浸透力の高いフォーミュラが肌を素早く潤し、外部環境から肌を保護する。

9月3日発売
メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)

 長く濃密なまつ毛を実現する新マスカラは、ブランド史上初となる「スカイリフトブラシ」を採用。コームがブラシのように5列のアーチ状に並び、まつ毛を逃さずキャッチする。コンパクトで小回りがきき、目頭や目尻のまつ毛までしっかりとマスカラ液を塗布できる。ウォータープルーフで汗や水にも強く、まつ毛をケアする成分も配合した。

9月9日発売
カネボウ(KANEBO)

 肌本来の美しい質感を再現する新技術を搭載した美容液ファンデ―ション。粉体顔料を油剤に高分散させてカラーオイル化し、それを独自開発の透明ジェルで包む新技術「ライブリースキンテクノロジー」を採用した。肌に均一に伸び広げやすいテクスチャーと、カバー力がありながら肌本来の艶・キメ・色を生かした素肌の質感を再現する。

9月16日発売
コスメデコルテ(DECORTE)

 ブランドを代表する美容液“リポソーム アドバンスト リペアセラム”で採用している「多重層バイオリポソーム」にフォーカスし、クリーム剤型のためにアレンジした「ナイト多重層バイオリポソーム」を新たに開発。これまで不可能とされていたエモリエントオイルとの配合に成功し、肌をこすれから守るシールド効果を実現した。濃密な潤いでハリや艶、弾力のある肌へ導く。

9月23日発売
イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)

 ブランド独自の艶フィルム処方により、軽やかなつけ心地でありながら鮮やかな発色と艶を実現する新リップが誕生。リップトリートメント効果の高いスキンケア成分を約40%配合することでふっくらと潤いのある唇に整え、つけたての美しいカラーが長時間持続する。カラーは肌なじみの良いヌードからブランドの真髄を表現したレッドまで7色をラインアップ。

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美容クリエイター・ギュテのMYベストコスメ マスク生活でもヨレない最強コスメを紹介

 今回で2回目となる美容賢者のMYベストコスメ企画には、メイクアップアーティストとして活動しながら、ユーチューブやTikTokを中心に美容クリエイターとしても人気を誇るギュテが登場。性別や国籍、ジャンルを超えたメイク動画を公開するたびに瞬く間にいいねが押され、“整形級メイク”と話題になる彼が、コスメを選ぶときのポイントは?愛用する製品とともに紹介する。

数々の製品を試す中で、コスメを選ぶポイントは?

 「今の時期だと崩れにくさを重視しています。僕は絶対にメイク直しをしたくないので、メイク直しが必要ないようにコスメを選んでいます。あとはパッケージと香り。メイクをしているときは、美しい仕上がりはもちろん、自分の気分が上がるかどうかが大切だと思うんです。化粧品は一つ一つ、パッケージもこだわっていて、どれも個性があるものばかり。“パケ買い”って言葉があるくらい、パッケージのデザイン性を重要視している人も多いです。男性は特に、パッケージが女性らし過ぎるものはバッグから出しにくい。だからパッケージも自分のファッションに合うようなものを選びたいと思っています。僕はシルバーアクセサリーが好きなので、シルバーのパッケージのコスメを持つことが多いですね」。

シャープなパッケージとセミマット感が理想的なクッションファンデ

 「クッションファンデのパッケージは丸みのあるものが多いと思うのですが、これは全体的にシャープなフォルムで男女ともに使いやすいデザインが気に入っています。また、クッションファンデにありがちな水分量が多い、艶感が出過ぎる、というものではなく、しっかり硬めのテクスチャーも使いやすい。仕上がりはセミマットで、マスクをつけていても崩れにくく、メイク直しもしやすいです。肌に色が合いやすく、ファンデーションの方から肌の色に合わせにいってくれるような感じで、2色展開でも比較的幅広い人が使いやすいのではないでしょうか。僕が使っているのは21番のアイボリーというカラーです」。

マスク崩れも防止してくれる“防水パウダー”

 「肌を一瞬でサラサラにしてくれて汗や水を弾いてくれるフェイスパウダー。これを多めにつけていれば海に入っても顔が濡れていないくらいなので、僕の中では“防水パウダー”と呼んでいて、いつも仕上げに使っています。さらにパウダーの粒子一つ一つにオイルがコーティングされていて皮脂を吸着してコントロールしてくれるため、ベタつきや皮脂崩れを防いでくれます。最近はマスクをつけることが多いですが、肌の上にこのパウダーでひとつ層を作ることでファンデーションがマスクにつくのを防いでくれますよ」。

よれにくく、手ブレもしにくいアイライナー

 「僕が使った中で、一番よれないアイライナー。クレンジングバームを使っても落とせないくらいフィットしてくれるので、目元用のリムーバーで落としています。水、汗、皮脂はもちろん、擦れにも強く、マスクで蒸れたり、暑い夏の時期にもおすすめ。そしてこのアイライナーはペン自体に少し重みがあるので描きやすいのも特徴です。カラー展開が多く全色持っていますが、特にこのブラウンをよく使っていて、まつ毛を描いたりするのに役立っています」

8本目リピート!美しい唇を作る殿堂入りリップ

 「“ローズウッド”というピンクベージュっぽいカラーを愛用し、8本目くらいリピートしています。リップケアとしても使えて縦皺などを目立たなくなり、カプサイシン入りで唇をパンプする効果もあったり、唇を美しく見せてくれます。普段は『ケイト(KATE)』の“リップモンスター”の後につけていて、お直しはこのマキシマイザーひとつでOK。パンプ機能があるものの、程よく唇を際立たせてくれる程度なので他のリッププランパーのようなイヤなヒリつき感、荒れなどが気になりません。出かけるときにはこのリップと“防水パウダー”、財布しか持たず、『これさえあれば大丈夫!』と思えるリップです」。

良い香りのミストでメイク前のモチベーションUPに

 「メイク後に肌に吹きかけるとメイクの持ちを良くしてくれるという製品なのですが、僕はメイクの仕上げだけではなく、スキンケアミスト感覚でメイクを始める前にも使っています。肌が安定する気がするし、なんと言っても香りが良くて、これをつけると『メイクが始まった!』という感覚になり気分が上がります」。

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「ワイズ」がジェンダーレスラインから新作を発売 “違和感”を残したオールブラックのアウターがそろう

 ヨウジヤマモトの「ワイズ(Y’s)」は、ジェンダーレスなアイテムを提案するコレクション「Y's....」から秋冬の新作を発売する。アイテムはジャケット(7万4800円〜、税込、以下同)やコート(13万2000円)、ブルゾン(12万1000円)などのアウターがメイン。現在は公式オンラインストアで発売中で、9月2日からは全国の店舗で順次取り扱う。

 今回のコレクションではパーツの一部を特徴づけるシルエットにより、違和感や抑揚を加えたアイテムをそろえた。ジャケット2型はどちらもモールスキンを採用しており、テーラード風に仕立てたもの(7万9200円)と、継ぎ接ぎで構成したワ―クウエア風(7万4800円)をラインアップする。

 コートは、袖のボリュームと絞ったウエストが特徴のモールスキンロングコートと(13万2000円)、フーディをドッキングしたようなレイヤードテーラードコート(17万6000円)を用意。ブルゾンは3WAYで着られるライナーつき(15万9500円)と、継ぎ接ぎの生地が柄を描き出したようなライダースブルゾン(12万1000円)の2型をそろえた。そのほか、耳当てが付いたニットのバケットハットも発売する。

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「ワイズ」がジェンダーレスラインから新作を発売 “違和感”を残したオールブラックのアウターがそろう

 ヨウジヤマモトの「ワイズ(Y’s)」は、ジェンダーレスなアイテムを提案するコレクション「Y's....」から秋冬の新作を発売する。アイテムはジャケット(7万4800円〜、税込、以下同)やコート(13万2000円)、ブルゾン(12万1000円)などのアウターがメイン。現在は公式オンラインストアで発売中で、9月2日からは全国の店舗で順次取り扱う。

 今回のコレクションではパーツの一部を特徴づけるシルエットにより、違和感や抑揚を加えたアイテムをそろえた。ジャケット2型はどちらもモールスキンを採用しており、テーラード風に仕立てたもの(7万9200円)と、継ぎ接ぎで構成したワ―クウエア風(7万4800円)をラインアップする。

 コートは、袖のボリュームと絞ったウエストが特徴のモールスキンロングコートと(13万2000円)、フーディをドッキングしたようなレイヤードテーラードコート(17万6000円)を用意。ブルゾンは3WAYで着られるライナーつき(15万9500円)と、継ぎ接ぎの生地が柄を描き出したようなライダースブルゾン(12万1000円)の2型をそろえた。そのほか、耳当てが付いたニットのバケットハットも発売する。

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アーティストの向井太一が手掛けるブランド「ムカイ」がスタート ベーシックな7型でスタート

 セレクトショップ「ステュディオス(STUDIOUS)」などを運営するTOKYO BASEは、アーティストの向井太一がディレクターを務めるブランド「ムカイ(MUKAI)」をスタートする。9月1日12:00にステュディオス原宿本店とオンラインストアで発売する。

 「ムカイ」では、ディレクター本人が求めるワードローブをベースとしたありそうでない定番アイテムを作り、着る人の魅力が服によってにじみ出るニュースタンダードを提案するという。ファーストシーズンでは、シルエットや素材にこだわったシャツやデニムパンツ、ジャケット、コートなどベーシックアイテム7 型が登場する。価格帯は税込1万8700〜7万9200円。

 向井太一は、1992年福岡出身のシンガーソングライター。自身のルーツであるブラックミュージックをベースに、ジャンルを超えた楽曲を制作し、高い支持を集める。

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“カカオブラウン”が人気急上昇! ベストコスメ受賞ヘアカラー「アルティスト」の今秋の提案

 資生堂プロフェッショナルのサロン専用プレミアムヘアカラーブランド「アルティスト」は、「WWDBEAUTY 2022 ヘアサロン版ベストコスメ」のヘアカラー部門で2年連続3位を受賞した。

 同アワードは、業界をけん引する著名ヘアサロンの美容師による投票で、カテゴリー別のベストアイテムを決定する企画。連続受賞という結果により、改めてその存在感の高さを示した。中でも秋に向けて、ブラウン系カラー“カカオブラウン”の人気が急上昇中。ここでは同色の魅力を、トレンドセッターとして第一線で活躍するトップスタイリスト、谷口翠彩「クイーンズガーデン バイ ケイトゥー(QUEEN’S GARDEN by K-two)銀座」店長が、モデル作品を通して紹介する。

“カカオブラウン”1本で今秋に
人気となる色みと深みを表現できる

谷口翠彩/「クイーンズガーデン バイ ケイトゥー(QUEEN’S GARDEN by K-two)銀座」店長

 「『アルティスト』の魅力は、1本で思い描いた色を発色してくれるところ。明るいブリーチ毛にもグレイカラーにも使えて、なりたい色をかなえてくれる。例えば一般的に、カラー剤を分けて塗布しないと、ブリーチ部分には色が入り過ぎてしまうことがある。その点『アルティスト』は塗り分けをしなくてもベース・ブリーチ部分どちらにもフィットしてきれいに発色するので、サロンワークの時間短縮にもなり、パフォーマンスが上がる。通常は塗り分けが大変で時間がかかるデザインカラーも、ワンメイクでできるので時短につながる」と、「アルティスト」の特長を話す谷口翠彩店長。

 今秋のイチオシカラーは“カカオブラウン”という。「秋冬は血色がよく見える、温かみと深みのある色が求められる傾向がある。中でも今秋のポイントは、“ブラウンとテラコッタに合うヘアカラー”。透明感よりも艶や深みを重視した、しっかりと強いイメージの女性像を提案したい。“カカオブラウン”のよさは、1本で艶と深みが出るところ。ブリーチ毛に通常のブラウンを入れると、『物足りない』『浅い』となり、それを補うために重ねて暗くなってしまう……というパターンに陥りがち。“カカオブラウン”なら1本だけで、暗くないのに深さを表現できる」。

 また、グレイカラーとして使えることも特長の1つ。「絶妙なブラウンの色みなので、白髪部分にもしっかり色が入る。時間が経って褪色してきたときも、白髪特有のキラつきも抑えられる。明るめのグレイカラーにしたい場合は、明度の高い“カカオブラウン”に濃いめの同色を足すと、明るさをキープしつつ、しっかりと染まってくれる。秋冬にニーズの高い、こっくりとした色がかなえられる」。

黒髪ベースでカラーリングしても
艶と深みが出る“カカオブラウン”

 根元には“カカオブラウン(CB)”7・9レベル、中間~毛先は“カカオブラウン(CB)”7・9レベル、“アイリスバイオレット(IV)”9レベルを施したスタイル。

“カカオブラウン”はブリーチオンでも
1本で深さを表現できる

 根元には“カカオブラウン(CB)”9レベル、中間~毛先には“カカオブラウン(CB)”13レベルを施したスタイル。※インナー部分はブリーチ

艶のある美しい髪色をかなえる
「アルティスト」

 「アルティスト」は、ダメージを気にすることなく、何度でも繰り返し楽しめるヘアカラー。髪の芯からのゆるぎない発色と、艶のある美しい髪色をかなえる。3月1日には新色の“クリーミーピーチ”“サンドベージュ”“ピュアシェード”5色を発売。人気色となっている一方で、秋に向けて既存色“カカオブラウン”の需要も高まっている。

問い合わせ先
資生堂プロフェッショナル ヘア技術センター
0120-785-466

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「ミュウミュウ」がムートン素材の新作を集めたポップアップ バッグやバケットハットなど

 「ミュウミュウ(MIU MIU)」は、ポップアップ“ミュウ グルーヴ(Miu Groove)”を9月7〜13日に伊勢丹新宿本店本館1階のザ・ステージで開催する。

 ポップアップでは秋冬シーズンに先駆けて、ムートン素材の新作をラインアップ。シープファー素材を用いたバッグ“ミュウ ワンダー”(税込24万2000円)とバケットハット(同10万3400円)を先行販売するほか、スモールレザーグッズやスマートフォンケース、イヤーカフ、キーリングなどのアクセサリーも並ぶ。カラーはホワイト、エクリュ、ブルー、ピンクなど柔らかな色を基調としている。

 さらに、9月7〜20日に“ペニーローファー”の新色を同店の本館2階の婦人靴売り場で先行販売する。価格は同14万5200円で、カラーはホワイトを用意する。

■ミュウ グルーヴ
会期:9月7〜13日
場所:伊勢丹新宿本店本館1階のザ・ステージ
住所:住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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「ミュウミュウ」がムートン素材の新作を集めたポップアップ バッグやバケットハットなど

 「ミュウミュウ(MIU MIU)」は、ポップアップ“ミュウ グルーヴ(Miu Groove)”を9月7〜13日に伊勢丹新宿本店本館1階のザ・ステージで開催する。

 ポップアップでは秋冬シーズンに先駆けて、ムートン素材の新作をラインアップ。シープファー素材を用いたバッグ“ミュウ ワンダー”(税込24万2000円)とバケットハット(同10万3400円)を先行販売するほか、スモールレザーグッズやスマートフォンケース、イヤーカフ、キーリングなどのアクセサリーも並ぶ。カラーはホワイト、エクリュ、ブルー、ピンクなど柔らかな色を基調としている。

 さらに、9月7〜20日に“ペニーローファー”の新色を同店の本館2階の婦人靴売り場で先行販売する。価格は同14万5200円で、カラーはホワイトを用意する。

■ミュウ グルーヴ
会期:9月7〜13日
場所:伊勢丹新宿本店本館1階のザ・ステージ
住所:住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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米フレッド シーガル、オリジナルのアパレルコレクションを発売 着想源は“LAのネイバーフッド”

 米ロサンゼルス発のセレクトショップ、フレッド シーガル(FRED SEGAL)は、オリジナルのアパレルコレクション「ザ・ネイバーフッド・コレクション(The Neighborhoods Collection)」を発売した。

 ロサンゼルスの近隣地域(ネイバーフッド)を着想源とした本コレクションのデザインは、ハーレーダビッドソン(HARLEY-DAVIDSON)のリード・デザイナーを務めていたアルフレード・セッティミオ(Alfredo Settimio)が行った。ブランドロゴもアップデートしたという。アイテムはオーバーサイズでジェンダーニュートラルなシルエットのTシャツ、スエットシャツ、スエットパンツ、フーディーなど22型をそろえ、ネオンカラー6色を含む12色で展開。主にオーガニックもしくはリサイクルコットンを使用し、地元ロサンゼルスのメリヤス工場で生産した。価格は180~390ドル(約2万4000〜5万3000円)。

 イタリア生まれで、ロサンゼルスで暮らして30年になるというセッティミオは、「イタリアでデザイナーをしていた当時からフレッド シーガルと取り引きしていたし、ロサンゼルスに来てからもよく通っている。大切に思っているショップのコレクションを手掛けることができて、とても光栄だ」と語った。

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ベスコス受賞のイーラルが「脳トレ」開発教授監修実験で確認 “ヘッドキュア”の2つの効果

 頭皮と髪のエイジングケア※1ブランド「イーラル」を手掛けるイーラルはこのほど、同社独自の頭皮ケアメソッド“ヘッドキュア”の効果検証に関する実験を東北大学と共同で行った。その結果、ヘッドキュアの施術にリラックス効果や集中力向上効果があると確認された。同ブランドの“スカルプシャンプー”は、「WWDJAPAN 2022 ヘアサロン版ベストコスメ」でシャンプー部門第3位を獲得するなど、頭皮に悩みを持つ人とサロンから高い支持を集めている。エビデンスを得たことで、メソッドへの信頼度が高まっている。

 頭皮環境を整えることで美しい髪の土台を整えることを目的とした、イーラル独自のメソッドであるヘッドキュアは、16種のオリジナルプロセスで構成する。人が持つ本来の機能へ導くメソッドで、顔や頭頂部、うなじ、首元、肩などに、施術者が体幹を使って奥までアプローチする。同社の公式アカデミーに合格し、認定証を得た人だけを“キュアリスト”と呼び、イーラル取り扱いサロンで施術することができる。

 ヘアサロンと頭皮に悩みを持つ顧客から支持を得ているヘッドキュアを、東北大学ナレッジキャストと東北大発ベンチャーのNeUが実証実験し、その実験結果を評価した。実証実験における脳科学計測手法や計測結果の評価・解釈は、「脳トレ(脳力トレーニング)」開発者である東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授から学術指導を受けた。

 効果検証実験の結果、ヘッドキュアにはリラックス効果と、認知機能の一種である集中力・判断力向上の効果があると判明した。また、施術を続けることで疲労回復や認知機能を高める効果も期待できることが分かった。

 これまで同社は「なりたい自分」に近づく最適な方法として、サロンでのヘッドキュアと、イーラル製品を活用した自宅ケア(ホームキュア)の併用を提唱してきた。今回の効果検証実験で確かな効果が裏付けられたことで、サロンでのヘッドキュア導入のさらなる活性化を目指す。

※1 年齢に応じたお手入れ

TEXT:WAKANA NAKADE
問い合わせ先
イーラルお客様相談室
0120-36-1186

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「売らない店、売ります」 ベータ・ジャパンが体験型ストアの出店支援事業を開始

 「売らない店、売ります」。体験型ストアの「ベータ(b8ta)」を運営するベータ・ジャパン(北川卓司社長)は、体験型ストア運営のためのソフト面、ハード面の仕組みを販売し、出店支援を行う「バイ・ベータ」事業をスタートした。8月から、まずは「ベータ」が“テスター”と呼ぶ店頭スタッフを育成するためのトレーニングプログラムを販売。店頭での客の行動データを分析するシステムや、可動型の什器、店舗デザインなども今後販売していき、「2023年中には、『バイ・ベータ』の店をオープンしたい」(北川社長)という。

 「ベータ」は20年8月に東京・有楽町、新宿に2店舗同時オープンし、21年11月に渋谷、22年4月に埼玉の越谷イオンレイクタウンにも出店している。また、今年は8月から10月にかけて、大阪、福岡、名古屋でポップアップストアも実施する(大阪は実施済み)。ただし、「今後、国内で何十店も自分たちで出店・運営していけるかというとそれは難しい。日本上陸時から、自社での店舗展開と共に体験型ストアの仕組みを販売していくことを目標にしていた」と北川社長は話す。

 8月8日に販売開始した“テスター”のトレーニングプログラムは、講師1人を派遣して2日間の研修を行う。対象人数10人までで100万円前後といった料金設定だ。「一般的な販売員は売ることを目的にしているが、“テスター”は売ることが主目的ではなく、お客さまとのコミュニケーションの中で、さまざまなニーズを聞き出すことが仕事。このマインドセットを変えることが実は難しく、そのためのトレーニングをする」のだという。

 発売以降、トレーニングプログラムには既に不動産デベロッパーなど10社程度から引き合いがある。デベロッパー各社は、自社物件内で将来的に「バイ・ベータ」を利用した体験型ストアの開設を目指している。D2C型のブランドが増えており、ポップアップ(催事)スペースを持つデベロッパーは多いが、その運営に「ベータ」の仕組みを活用しようという狙いだ。

銀行やカーディーラーも注目

 デベロッパーのほかに、銀行やカーディーラーなどの異業種が興味を示すケースもあるという。銀行は窓口閉鎖に伴って店舗の転用が求められており、カーディーラーは「車を買おう」とは思っていない客をいかに引き込むかが課題。その解決策として、コーナー展開を含む体験型ストアの運営に注目が集まっている。また、本屋や飲食店からも問い合わせがあったという。

 「体験型ストアを始めるための初期投資を抑えることができれば、『バイ・ベータ』事業に興味を持つ企業はさらに増える」として、ベータ・ジャパンとしてさまざまな工夫を盛り込んでいる。例えば、「ベータ」では店舗の天井に何十台も取り付けたカメラによって客の行動データを追い、客がそれぞれの出展商品のブース前でどのような行動を取ったかというデータを、“テスター”が聞き出した客の声と共に出展企業にフィードバックしている。しかし、「カメラはそれ自体が高いし、一度天井に取り付けると位置を変えるのが難しい」ため、天井のカメラに代えて、各商品のブースに設置しているタブレットで客の行動データや属性を収集できる仕組みを現在開発中だ。また、オリジナルデザインのコンパクトな可動型什器も現在製作しており、今後販売やリースを行っていく。

 20年の日本上陸以来、客の行動データを分析するためのシステムは米国の「ベータ」が開発したものを使ってきたが、「バイ・ベータ」事業立ち上げに伴い、日本向けのシステムを新たに構築している。「以前のシステムは前提として英語表記だった。UI/UXもより日本向けに使いやすいように変える」ことが目的だ。

※「ベータ」は15年に米サンフランシスコでオープンし、最盛期は米国で20店以上を運営していたが、コロナ禍による客数減から22年2月に米国内の全店を閉鎖している。日本事業は21年12月に米国から独立している。

 これら「バイ・ベータ」の仕組みを活用すれば、「(店舗とする物件やスペースが既にあるならば)数百万円で体験型ストアをスタートすることができる」とアピールする。将来的には、ベータ・ジャパンとしての直営店舗運営と、「バイ・ベータ」事業の売り上げを「2対8にしていく」考え。新店出店やポップアップストアの運営、「バイ・ベータ」事業立ち上げのために、ベータ・ジャパンは今春に累計6億円の資金調達も実施している。

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“人間vs AI” 次世代のスニーカー真贋鑑定でフェイク品は見破れるか

 リセール、リユースなど、二次市場が活発になればなるほど、スニーカーの偽物問題が浮き彫りになってくる。フェイク品のクオリティーは、もはや本物と見分けが付かないレベルなのに、鑑定士の育成には時間がかかり過ぎて、追いついていないのが現状。うっかり偽物のスニーカーを掴まされるなんてのは世の常である。そんな今、 AIを使った次世代の真贋鑑定サービスが話題だ。AIは人智を超えた革命となるか、はたまた人にしかできない“心眼鑑定”は生き残るか?(この記事は「WWDJAPAN」2022年8月22日号からの抜粋です)

「アンストリート」がスニーカー売買サービスをスタート

 スニーカーやストリートの最新情報などを発信するメディアアプリ「アンストリート(UNSTREET)」が、スニーカーを売買できるC to Cフリマ機能を実装した。これまでのスニーカー売買は、「メルカリ」や「ヤフオク」のような完全個人間での取り引きか、「スニダン」や「ストックX」のように物流倉庫に一度送って、鑑定士の目を通してから取り引きするのが一般的だった。フェイク品の可能性もあるスニーカーの売買で、個人間での取り引きは不安。一方で鑑定士による鑑定は、人材や場所など、そこそこの事業規模が必要で日数もかかる。

 そこで「アンストリート」では、あくまで個人間での取り引きに、 AI画像鑑定を導入。その先駆けであり、偽物検証動画でもおなじみのユーチューバー、白龍さん率いる「チェックグッズ(CHECKGOODS)」と業務提携することで、安心安全な売買を可能にした。そもそも、これまで人が時間をかけて鑑定していたモノをスマホの画像だけで、しかもものの数秒で判断できるのかと、思わず信ぴょう性を疑ってしまうけど、その精度は予想以上だ。

【出品オファー& AI鑑定】「アンストリート」ではスニーカーの発売情報とは別に、リリースに反応してプッシュ通知する“リストック通知”機能を備えていた(現在は「キラーパス」という別アプリに移行)。買うことに重点を置いたアプリだから、ユーザーは、“持っているもの”や“欲しいもの”を図鑑のようにリスト化でき、既に“持っているもの”は20万件以上、“欲しいもの”は200万件以上のデータがある。それを生かして、“欲しい人”が“持っている人”にオファーできるマッチング機能を設けた。出品オファーが成立すると、出品者は指定された箇所の実物の画像を投稿し、「チェックグッズ」による AI画像鑑定に進む。鑑定はたった5秒で完了。鑑定結果を待って、本取り引きへ。

【鑑定結果】鑑定結果は、複数の鑑定ポイントの正規品との一致率で総合的に決まる。総合的に判断するのは、正規品にも個体差があるため。99%以上の正答率だとか。

鑑定マスター!白龍さんに聞く偽物市場の闇

 今年2月に正式ローンチした「チェックグッズ」は、某スニーカーユーチューバーが“鑑定の精度を暴く”目的で、フェイク品の“ダンク”を複数の鑑定サービスに申し込み、試したところ、ほとんどの鑑定士の目をすり抜ける事態に。にもかかわらず、なんと画像だけで偽物と判定したことをきっかけに、サーバーがパンクするほど一気に知名度が上がった。数十万件の正規品と数万件のフェイク品の2つデータベースを所有し、ブランド品やストリートウエアの鑑定も可能。中国にも強いネットワークを持ち、各偽物工場の特徴まで把握。人間に依存しないAI画像鑑定サービスを提供する。

 「世界中のフェイクスニーカーのほとんどが中国産で、その99%が福建省の莆田市というところで作られています。莆田市にはナイキなどのメーカーの正規工場がいくつもあり、各サプライチェーンもある。莆田市だけで、2020年の1年間で20億足のスニーカーが作られたとか(正規品も含む全て)。フェイク品のクオリティを大きく分けると、S、A、B、C。BとCは僕たちが見ればすぐに分かりますが、SとAはスーパーコピーのレベルです。中国では、このSとAを「純原級」(2万〜3万円程度)と、BとCを「公司級」(5000〜1万5000円)と呼び2種類に分けられます。流通しているほとんどのフェイク品は公司級ですが、純原級は名前の通り、メーカーと同じサプライチェーンから仕入れた純粋な原材料を使っていて、一見、見分けがつきません。さらに純原級の中でも工場によって得意分野が異なり、例えば、今回用意した“トラヴィス・スコット×フラグメント”の“エア ジョーダン 1(AJ1)”のS級は、“AJ1”に特化した「LJR」という工場で作られたものです。LJR産は偽物の中でもものすごく高い水準で作られていて、販売価格もプレ値です。そのレベルのスーパーコピーは、外観ではほぼ分からないため、鑑定ポイントで判定します。その鑑定ポイントをいくつか解説します」。

知って得する鑑定ポイント

 どんな新作が発売されようとも、メーカーに共通しているポイントが必ずあり、そこから見るのが鑑定の基本だ。正規品とS級を比べてみた。

【内タグのフォント】
 鑑定でまず大事なのが、サイズや品番が記載してある内タグで、フォントの微差をまず確認。これは「9」がほんとに若干違うらしい。触れば生地の質感も本物とは異なる。あとは工場の略語が記載してあるため、その工場の特徴と一致しなければ、“怪しい”という判断基準に。

【中底の縫い目】
 中底の縫い目がフェイク品の方が雑に見えるが、正規品にもかなり個体差があるので一つの判断基準に過ぎない。正規品より穴が綺麗過ぎたり、糸の色が白過ぎたり、テープの色が本物より白かったりと、いくつかのポイントを見て、総合的に判断する。実は、“穴が綺麗過ぎる”のはLJR工場の特徴。毒をもって毒を制すわけだ。

【インソールの糊付け】
 インソールの糊付けは、現在でも偽物工場に完全に再現されていない最大の突破口だ。写真の右側が正規品でS〜C級までが順に並ぶ。正規品に比べ、フェイクは線がムラっぽい。ただし、正規品にも糊の付け方が複数ある。インソール無しのスニーカーは絶対に買ってはダメ。

【ふくらみ】
 画像だけでは外観で判断するのが難しいのだが、実は手に取るとよく分かるのは、履き口の外側・内側のふくらみだ。ここのふくらみが本物と偽物では若干異なる。偽物は、なんだかのっぺりしていて安っぽい。

【紙タグ】
 実はS級には国内正規品の証である紙タグが付いていない。一方、B級やC級には、紙タグが付いているものが多いとか。フォントも紙質も違うので、本物と全く異なる。

【シューズボックス】
 シューズボックスはクオリティーの差が出やすい。日本で流通しているスーパーコピーはあえてボックス無しのものも多いそう。本物のボックスに入れ替えている場合もあるそうなので、注意が必要。

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“人間vs AI” 次世代のスニーカー真贋鑑定でフェイク品は見破れるか

 リセール、リユースなど、二次市場が活発になればなるほど、スニーカーの偽物問題が浮き彫りになってくる。フェイク品のクオリティーは、もはや本物と見分けが付かないレベルなのに、鑑定士の育成には時間がかかり過ぎて、追いついていないのが現状。うっかり偽物のスニーカーを掴まされるなんてのは世の常である。そんな今、 AIを使った次世代の真贋鑑定サービスが話題だ。AIは人智を超えた革命となるか、はたまた人にしかできない“心眼鑑定”は生き残るか?(この記事は「WWDJAPAN」2022年8月22日号からの抜粋です)

「アンストリート」がスニーカー売買サービスをスタート

 スニーカーやストリートの最新情報などを発信するメディアアプリ「アンストリート(UNSTREET)」が、スニーカーを売買できるC to Cフリマ機能を実装した。これまでのスニーカー売買は、「メルカリ」や「ヤフオク」のような完全個人間での取り引きか、「スニダン」や「ストックX」のように物流倉庫に一度送って、鑑定士の目を通してから取り引きするのが一般的だった。フェイク品の可能性もあるスニーカーの売買で、個人間での取り引きは不安。一方で鑑定士による鑑定は、人材や場所など、そこそこの事業規模が必要で日数もかかる。

 そこで「アンストリート」では、あくまで個人間での取り引きに、 AI画像鑑定を導入。その先駆けであり、偽物検証動画でもおなじみのユーチューバー、白龍さん率いる「チェックグッズ(CHECKGOODS)」と業務提携することで、安心安全な売買を可能にした。そもそも、これまで人が時間をかけて鑑定していたモノをスマホの画像だけで、しかもものの数秒で判断できるのかと、思わず信ぴょう性を疑ってしまうけど、その精度は予想以上だ。

【出品オファー& AI鑑定】「アンストリート」ではスニーカーの発売情報とは別に、リリースに反応してプッシュ通知する“リストック通知”機能を備えていた(現在は「キラーパス」という別アプリに移行)。買うことに重点を置いたアプリだから、ユーザーは、“持っているもの”や“欲しいもの”を図鑑のようにリスト化でき、既に“持っているもの”は20万件以上、“欲しいもの”は200万件以上のデータがある。それを生かして、“欲しい人”が“持っている人”にオファーできるマッチング機能を設けた。出品オファーが成立すると、出品者は指定された箇所の実物の画像を投稿し、「チェックグッズ」による AI画像鑑定に進む。鑑定はたった5秒で完了。鑑定結果を待って、本取り引きへ。

【鑑定結果】鑑定結果は、複数の鑑定ポイントの正規品との一致率で総合的に決まる。総合的に判断するのは、正規品にも個体差があるため。99%以上の正答率だとか。

鑑定マスター!白龍さんに聞く偽物市場の闇

 今年2月に正式ローンチした「チェックグッズ」は、某スニーカーユーチューバーが“鑑定の精度を暴く”目的で、フェイク品の“ダンク”を複数の鑑定サービスに申し込み、試したところ、ほとんどの鑑定士の目をすり抜ける事態に。にもかかわらず、なんと画像だけで偽物と判定したことをきっかけに、サーバーがパンクするほど一気に知名度が上がった。数十万件の正規品と数万件のフェイク品の2つデータベースを所有し、ブランド品やストリートウエアの鑑定も可能。中国にも強いネットワークを持ち、各偽物工場の特徴まで把握。人間に依存しないAI画像鑑定サービスを提供する。

 「世界中のフェイクスニーカーのほとんどが中国産で、その99%が福建省の莆田市というところで作られています。莆田市にはナイキなどのメーカーの正規工場がいくつもあり、各サプライチェーンもある。莆田市だけで、2020年の1年間で20億足のスニーカーが作られたとか(正規品も含む全て)。フェイク品のクオリティを大きく分けると、S、A、B、C。BとCは僕たちが見ればすぐに分かりますが、SとAはスーパーコピーのレベルです。中国では、このSとAを「純原級」(2万〜3万円程度)と、BとCを「公司級」(5000〜1万5000円)と呼び2種類に分けられます。流通しているほとんどのフェイク品は公司級ですが、純原級は名前の通り、メーカーと同じサプライチェーンから仕入れた純粋な原材料を使っていて、一見、見分けがつきません。さらに純原級の中でも工場によって得意分野が異なり、例えば、今回用意した“トラヴィス・スコット×フラグメント”の“エア ジョーダン 1(AJ1)”のS級は、“AJ1”に特化した「LJR」という工場で作られたものです。LJR産は偽物の中でもものすごく高い水準で作られていて、販売価格もプレ値です。そのレベルのスーパーコピーは、外観ではほぼ分からないため、鑑定ポイントで判定します。その鑑定ポイントをいくつか解説します」。

知って得する鑑定ポイント

 どんな新作が発売されようとも、メーカーに共通しているポイントが必ずあり、そこから見るのが鑑定の基本だ。正規品とS級を比べてみた。

【内タグのフォント】
 鑑定でまず大事なのが、サイズや品番が記載してある内タグで、フォントの微差をまず確認。これは「9」がほんとに若干違うらしい。触れば生地の質感も本物とは異なる。あとは工場の略語が記載してあるため、その工場の特徴と一致しなければ、“怪しい”という判断基準に。

【中底の縫い目】
 中底の縫い目がフェイク品の方が雑に見えるが、正規品にもかなり個体差があるので一つの判断基準に過ぎない。正規品より穴が綺麗過ぎたり、糸の色が白過ぎたり、テープの色が本物より白かったりと、いくつかのポイントを見て、総合的に判断する。実は、“穴が綺麗過ぎる”のはLJR工場の特徴。毒をもって毒を制すわけだ。

【インソールの糊付け】
 インソールの糊付けは、現在でも偽物工場に完全に再現されていない最大の突破口だ。写真の右側が正規品でS〜C級までが順に並ぶ。正規品に比べ、フェイクは線がムラっぽい。ただし、正規品にも糊の付け方が複数ある。インソール無しのスニーカーは絶対に買ってはダメ。

【ふくらみ】
 画像だけでは外観で判断するのが難しいのだが、実は手に取るとよく分かるのは、履き口の外側・内側のふくらみだ。ここのふくらみが本物と偽物では若干異なる。偽物は、なんだかのっぺりしていて安っぽい。

【紙タグ】
 実はS級には国内正規品の証である紙タグが付いていない。一方、B級やC級には、紙タグが付いているものが多いとか。フォントも紙質も違うので、本物と全く異なる。

【シューズボックス】
 シューズボックスはクオリティーの差が出やすい。日本で流通しているスーパーコピーはあえてボックス無しのものも多いそう。本物のボックスに入れ替えている場合もあるそうなので、注意が必要。

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“人間vs AI” 次世代のスニーカー真贋鑑定でフェイク品は見破れるか

 リセール、リユースなど、二次市場が活発になればなるほど、スニーカーの偽物問題が浮き彫りになってくる。フェイク品のクオリティーは、もはや本物と見分けが付かないレベルなのに、鑑定士の育成には時間がかかり過ぎて、追いついていないのが現状。うっかり偽物のスニーカーを掴まされるなんてのは世の常である。そんな今、 AIを使った次世代の真贋鑑定サービスが話題だ。AIは人智を超えた革命となるか、はたまた人にしかできない“心眼鑑定”は生き残るか?(この記事は「WWDJAPAN」2022年8月22日号からの抜粋です)

「アンストリート」がスニーカー売買サービスをスタート

 スニーカーやストリートの最新情報などを発信するメディアアプリ「アンストリート(UNSTREET)」が、スニーカーを売買できるC to Cフリマ機能を実装した。これまでのスニーカー売買は、「メルカリ」や「ヤフオク」のような完全個人間での取り引きか、「スニダン」や「ストックX」のように物流倉庫に一度送って、鑑定士の目を通してから取り引きするのが一般的だった。フェイク品の可能性もあるスニーカーの売買で、個人間での取り引きは不安。一方で鑑定士による鑑定は、人材や場所など、そこそこの事業規模が必要で日数もかかる。

 そこで「アンストリート」では、あくまで個人間での取り引きに、 AI画像鑑定を導入。その先駆けであり、偽物検証動画でもおなじみのユーチューバー、白龍さん率いる「チェックグッズ(CHECKGOODS)」と業務提携することで、安心安全な売買を可能にした。そもそも、これまで人が時間をかけて鑑定していたモノをスマホの画像だけで、しかもものの数秒で判断できるのかと、思わず信ぴょう性を疑ってしまうけど、その精度は予想以上だ。

【出品オファー& AI鑑定】「アンストリート」ではスニーカーの発売情報とは別に、リリースに反応してプッシュ通知する“リストック通知”機能を備えていた(現在は「キラーパス」という別アプリに移行)。買うことに重点を置いたアプリだから、ユーザーは、“持っているもの”や“欲しいもの”を図鑑のようにリスト化でき、既に“持っているもの”は20万件以上、“欲しいもの”は200万件以上のデータがある。それを生かして、“欲しい人”が“持っている人”にオファーできるマッチング機能を設けた。出品オファーが成立すると、出品者は指定された箇所の実物の画像を投稿し、「チェックグッズ」による AI画像鑑定に進む。鑑定はたった5秒で完了。鑑定結果を待って、本取り引きへ。

【鑑定結果】鑑定結果は、複数の鑑定ポイントの正規品との一致率で総合的に決まる。総合的に判断するのは、正規品にも個体差があるため。99%以上の正答率だとか。

鑑定マスター!白龍さんに聞く偽物市場の闇

 今年2月に正式ローンチした「チェックグッズ」は、某スニーカーユーチューバーが“鑑定の精度を暴く”目的で、フェイク品の“ダンク”を複数の鑑定サービスに申し込み、試したところ、ほとんどの鑑定士の目をすり抜ける事態に。にもかかわらず、なんと画像だけで偽物と判定したことをきっかけに、サーバーがパンクするほど一気に知名度が上がった。数十万件の正規品と数万件のフェイク品の2つデータベースを所有し、ブランド品やストリートウエアの鑑定も可能。中国にも強いネットワークを持ち、各偽物工場の特徴まで把握。人間に依存しないAI画像鑑定サービスを提供する。

 「世界中のフェイクスニーカーのほとんどが中国産で、その99%が福建省の莆田市というところで作られています。莆田市にはナイキなどのメーカーの正規工場がいくつもあり、各サプライチェーンもある。莆田市だけで、2020年の1年間で20億足のスニーカーが作られたとか(正規品も含む全て)。フェイク品のクオリティを大きく分けると、S、A、B、C。BとCは僕たちが見ればすぐに分かりますが、SとAはスーパーコピーのレベルです。中国では、このSとAを「純原級」(2万〜3万円程度)と、BとCを「公司級」(5000〜1万5000円)と呼び2種類に分けられます。流通しているほとんどのフェイク品は公司級ですが、純原級は名前の通り、メーカーと同じサプライチェーンから仕入れた純粋な原材料を使っていて、一見、見分けがつきません。さらに純原級の中でも工場によって得意分野が異なり、例えば、今回用意した“トラヴィス・スコット×フラグメント”の“エア ジョーダン 1(AJ1)”のS級は、“AJ1”に特化した「LJR」という工場で作られたものです。LJR産は偽物の中でもものすごく高い水準で作られていて、販売価格もプレ値です。そのレベルのスーパーコピーは、外観ではほぼ分からないため、鑑定ポイントで判定します。その鑑定ポイントをいくつか解説します」。

知って得する鑑定ポイント

 どんな新作が発売されようとも、メーカーに共通しているポイントが必ずあり、そこから見るのが鑑定の基本だ。正規品とS級を比べてみた。

【内タグのフォント】
 鑑定でまず大事なのが、サイズや品番が記載してある内タグで、フォントの微差をまず確認。これは「9」がほんとに若干違うらしい。触れば生地の質感も本物とは異なる。あとは工場の略語が記載してあるため、その工場の特徴と一致しなければ、“怪しい”という判断基準に。

【中底の縫い目】
 中底の縫い目がフェイク品の方が雑に見えるが、正規品にもかなり個体差があるので一つの判断基準に過ぎない。正規品より穴が綺麗過ぎたり、糸の色が白過ぎたり、テープの色が本物より白かったりと、いくつかのポイントを見て、総合的に判断する。実は、“穴が綺麗過ぎる”のはLJR工場の特徴。毒をもって毒を制すわけだ。

【インソールの糊付け】
 インソールの糊付けは、現在でも偽物工場に完全に再現されていない最大の突破口だ。写真の右側が正規品でS〜C級までが順に並ぶ。正規品に比べ、フェイクは線がムラっぽい。ただし、正規品にも糊の付け方が複数ある。インソール無しのスニーカーは絶対に買ってはダメ。

【ふくらみ】
 画像だけでは外観で判断するのが難しいのだが、実は手に取るとよく分かるのは、履き口の外側・内側のふくらみだ。ここのふくらみが本物と偽物では若干異なる。偽物は、なんだかのっぺりしていて安っぽい。

【紙タグ】
 実はS級には国内正規品の証である紙タグが付いていない。一方、B級やC級には、紙タグが付いているものが多いとか。フォントも紙質も違うので、本物と全く異なる。

【シューズボックス】
 シューズボックスはクオリティーの差が出やすい。日本で流通しているスーパーコピーはあえてボックス無しのものも多いそう。本物のボックスに入れ替えている場合もあるそうなので、注意が必要。

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「ウィークエンド マックスマーラ」が建築家のパトリシア・ウルキオラとコラボ

 「ウィークエンド マックスマーラ(WEEKEND MAXMARA)」はこのほど、「カッシーナ(CASSINA)」のアートディレクターを務める世界的建築家のパトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)とコラボレーションした2022-23年秋冬シグネチャーコレクション“ハビト(HABITO)”を発表した。直営店とマックスマーラ公式サイトで9月から順次販売する。

 ウルキオラは「衣服は住まいの一部であり、感情が住まう場所」と語り、コレクションには建築家ならではの視点で、カラフルなパイピングやボリューム感、プリーツのほか、スペインの民族衣装の要素も取り入れた。コレクション名の“HABITO”は、“habits(習慣)”や“to inhabit(住む)”を意味するスペイン語で、「ウィークエンド マックスマーラ」として10回目のコレクションにあたる。ジャンパーブラウスに変形するブラウス、ハイブリッドなコートやキルティングジャケット、ソフトレザーのチェルシーブーツなどをラインアップし、キャンペーンには、パトリシア・ウルキオラと米国出身モデルのテイラー・ヒル(Taylor Hill)が登場した。

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化粧品国内大手が下方修正の中、ロレアルは大幅な増収増益を達成

 ロレアル(L'OREAL)の2022年1〜6月期決算は、売上高が前年同期比20.9%増の183億6000万ユーロ(約2兆5153億円)、営業利益が25.3%増の37億4550ユーロ(約5131億円)、純利益が同25.2%増の32億5400万ユーロ(約4457億円)と増収増益だった。収益力を上げて持続可能な価値を創出し、イノベーションとコスト管理を通じてポートフォリオを安定させたことにより、原料価格の高騰などの悪影響を相殺した。

 事業部別では、「キールズ(KIEHL’S)」「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」「ビオテルム(BIOTHERM)」などを擁するリュクス事業本部が25.6%増の68億7100万ユーロ(約9413億円)でと、スキンケアとフレグランス、メイクアップの全てのカテゴリーで期待以上のパフォーマンスを達成した。「セラヴィ(CERAVE)」「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」「ヴィシー(VICHY)」などが属するアクティブコスメティックス事業本部も、同28%増の25億3600万ユーロ(約3474億円)と引き続き好調だった。同事業本部は、全ての地域で2ケタ増を達成した。

 プロフェッショナルプロダクツ事業本部は同21.7%増の21億6380万ユーロ(約2964億円)を記録。「ロレアル プロフェッショナル(L’OREAL PROFESSIONAL)」「ケラスターゼ(KERASTASE)」「レッドケン(REDKEN)」などが属する同事業本部は、全地域で上半期の増益を達成した。特にインド、中国本土、北米、ドイツにおいて卓越したパフォーマンスを上げた。一方、「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」「ガルニエ(GARNIER)」「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX PROFESSIONAL MAKEUP)」などを擁し、メイクアップ比重が重く低調だったコンシューマープロダクツ事業本部も同13.9%増の67億9400万ユーロ(約9307億円)と躍進した。

 地域別では、北米の売上高が同23.5%増の46億5000万ユーロ(約6370億円)、北アジアが同20.3%増の56億2000万ユーロ(約7699億円)、東南アジア・中東・北アフリカ・サブサハラアフリカが同28.3%増の14億340万ユーロ(約1922億円)、ラテンアメリカが同39.1%増の11億2500万ユーロ(約1541億円)だった。中国はeコマースにおけるグループの専門性が高まり、競争が激化する中でも着実な成長を遂げた。

 ニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)最高経営責任者(CEO)は、「パンデミック発生から2年が経ち、『人付き合いをしたい』『革新的で優れたビューティ製品と出合いたい』という消費者の願いが裏付けられた。その結果、ビューティ市場の成長が加速している。ただ、当社は倍速での成長を遂げ、世界最大のビューティ企業としての地位をさらに強固にした。22年は想定を上回るパフォーマンスを達成し、前年に引き続き増収増益の年となることを確信している」とコメントした。

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フェムケアブランド「フィメカ」がCBD配合のボディークリームとデリケートゾーンウォッシュを発売

 フェムケアブランド「フィメカ(FI ME KA)」はトータルケアクリーム“リラックス アンド リカバリー CBD モイストクリーム”(80g、税込7600円)とデリケートゾーンソープ“ボタニカルインティメイトウォッシュ”(150mL、税込2750円)を9月5日に発売する。

 “リラックス アンド リカバリー CBD モイストクリーム”は、CBDと12種類の植物エキスを配合し、潤いのある艶やかな肌へと仕上げる。就寝前や運動後、女性特有の揺らぎやすいタイミングに首や肩、手足、ふくらはぎ、下腹部など、気になる部分に塗布することで心地よいリラックスタイムへ導く。“ボタニカルインティメイトウォッシュ”は、きめ細かい泡で優しく汚れを吸着し、肌に負担をかけずに潤いを保ちながらニオイや汚れをしっかりと落とす。皮膚科専門医でコスメプロデユーサーの岩本麻奈医師監修のもと、植物由来成分95%(水を除く)を配合し、デリケートゾーンのpH値に合わせた弱酸性処方に仕上げた。

 「フィメカ」は2021年3月にデビューしたフェムケアブランド。1891年創業の太陽マークが主軸のセールス・プロモーション事業とウエルネス事業に加えて、新規事業として立ち上げた。ブランドマネジメントは横山真央専務が担う。自身の20代前半に起きた体の不調や、妊娠・出産、仕事と育児の両立による疲れなどの経験から、女性特有の心と体の不調に向き合い解決に導くことで女性が活躍できる社会を目指し、フェムケアブランドの立ち上げに至ったという。

 第1弾アイテムではレギュラーとハイウエストの2タイプをそろえる“吸水ショーツ”(各3サイズ、各3色、税込6050〜6270円)、パンツタイプの腹巻き“シルクウォームパンツ”(フリーサイズ、2色、税込5280円)、CBDオイル“CBD オイル テルペン リッチ 5% サンブレッシング”(10mL、税込5900円)、“同 10% ムーンリバー”(10mL、税込8600円)を展開する。吸水ショーツはリピーターを獲得しつつあり、コーラルレッドが人気カラー。CBDオイルはブランドのエントリーアイテムとして機能している。

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「NARS」から“無重力”のように軽い高発色マットリップスティック発売

 「ナーズ(NARS)」は10月14日、滑らかさとつけ心地のよさ、色移りのしづらさを備えた全15色からなるリップコレクション“パワーマットリップスティック”(各税込4290円)を発売する。マットタイプの口紅のみのコレクションはブランド初となる。

 同コレクションは、ブランドの原点であるリップスティックにフランソワ・ナーズ(Francois Nars)=クリエイティブ・ディレクターがこだわり抜いて完成した。15色それぞれに「パワー」に紐づくストーリーがあり、カラーをまとう度に眠っていたパワーが引き出されるコンセプトになっている。アイコンカラーの133番メープルレッドは、ソウルフルな音楽にインスパイアされた。

 独自のパワーピグメントコンプレックスは、純度の高いピグメントを保湿成分のエモリエントオイルにブレンド。溶けるような感触の薄いヴェールが、唇の上でマットな質感に変化する。スリムな形状が正確な描き心地を可能にし、ワンストロークで鮮やかに発色。美しい仕上がりが長時間続く。

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ビームスがプロeスポーツチームのリブランディングを総合プロデュース

 ビームス(BEAMS)はこのほど、プロeスポーツチーム「ヒューマン アカデミー クレスト ゲーミング(HUMAN ACADEMY CREST GAMING)」のリブランディングを手がけた。ロゴマークやユニフォームのデザイン、WEBサイト、ステートメントの設計などを総合的にプロデュースした。

 旧「クレスト ゲーミング」は2016年に結成され、20年からプロゲーマー育成などの教育事業を手がけるヒューマンアカデミーが運営する。同社は、「eスポーツは若年層を中心に人気が加速する一方で、職業としての認知度の低さや選手寿命の短さなど、ネガティブなイメージが払しょくされていない。新規成長産業であるeスポーツにおける本格的なプロ人材を育成・輩出し、業界全体の活性化へけん引するためリブランディングを行うことを決めた」という。

 ロゴは、チームカラーのブルーとオレンジを用いた三角形で、“クレスト(頂点)”を目指し業界の発展に貢献するというチームのビジョンを表現した。ユニフォームは、フットボールTシャツをベースにデザインし、ブランドカラーを袖に施した。ビームスクリエイティブの松下圭担当は、「国内外のチームをリサーチし、ほかには見られないファッション性を意識した」と説明する。ウェブサイトは「応援したくなるチーム」を念頭に、各選手のポートレートや集合写真を撮り下ろし、ポップな印象に刷新した。11月にはオフィシャルグッズの発売も予定する。「どんなチームを目指しているのかヒアリングを重ね、何をもってかっこいいとするのか共通言語を持つことに時間をかけた。何より選手が自分のチームを誇りに思うことで、お客さまを引き込むきっかけになるはずだ」と松下担当。

 ヒューマンアカデミーの今堀健治事業部長は、「リブランディングに際して社内にクリエイティブディレクションできる人材が不足していたため、社員にもファンが多いビームスに声をかけた。お互いのリソースを組み合わせることで、eスポーツ自体の認知を広めることができると思う。その中で、『ヒューマン アカデミー クレスト ゲーミング』は選手の個性を大切にし、若い人たちから憧れられる存在を目指したい」という。同社はリブランディングを経て独自の教育システムで、選手引退後のキャリア形成のサポートや「誰もが安心して目指せる活躍の場」のイメージの訴求に取り組む。

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時計界は“空山基フェス”状態? 「ブルガリ」から“アルミニウム限定モデル”

 「ブルガリ(BVLGARI)」は8月29日、“ブルガリ アルミニウム 空山基 限定モデル”を発売した。世界限定1000本で、40万7000円(税込)。文字盤の全面には“流線型の時代”のマシンのボディにあった、「スピニング模様(鱗模様)」「エンジンターン」とも呼ばれる幾何学的なパターンをあしらい、アルミニウムとラバーで構成。「SORAYAMA」と「BVLGARI」のロゴが入った、“ブルガリ アルミニウム”のケースと美しく融合した。さらに2時位置のアワーインデックスにだけ「2」の数字が採用され、特別な存在感を放っている。1998年にファーストモデルが誕生した“ブルガリ アルミニウム”は、独自の輝きを放つ軽量なアルミニウムとラバーの魅力を組み合わせて生まれた、ユニークでクールなスポーツウオッチ。このモデルは、その歴史の中でもおそらく初のアーティストコラボモデルだ。

 ファッションの世界ではコラボレーションが続いており改めて説明するまでもないが、伝説的なイラストレーターでスーパークリエーターの空山氏は1947年生まれ。70年代からエアブラシ技法を駆使し、メタル素材の持つクールな輝きやテクスチャーを表現したスーパーリアリズムとも呼ばれる独自のイラストレーション、なかでも女性の優美でエロティックな身体美をファンタジックに描いた“セクシーロボット”シリーズで世界を席巻している。ソニー初のエンターテインメントロボット、初代“AIBO(アイボ)”(1999~2006)のデザインでも有名だ。

 空山氏は、「今回のコラボレーションモデルで表現したかったのは、メタル素材だけが持つ特別な輝き、テクスチャーの魅力。デザインするときにイメージしたのは、“流線型の時代”と言われる1930年代から40年代の飛行機やレーシングカーのボディ。職人がハンマーで叩くことで生まれた、“機械らしい機械”の質感を文字盤で表現したかった。わかる人にはわかる、好きな人にはたまらない、メタル素材だけが持つ魅力のひとつだからね。もうひとつこだわったのは、『2』を文字盤に織り込むこと。私は昭和22年2月22日生まれで、2がラッキーナンバーなんだ」と語る。ステンレスやチタンよりも格段に軽量なアルミニウム素材だけに、誰でも抵抗なく軽快に着けられるジェンダーフリーな1本だ。

 時計の世界では、リシュモングループ傘下でジュネーブの高級時計ブランド「ロジェ・デュブイ(ROGER DUBUIS)」もこのほど、 空山氏とコラボレーションした“エクスカリバー モノバランシエ ソラヤマ”を日本限定28本発売している。

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BLACKPINKのハレの装い ROSEは「サンローラン」、LISAは「ブルガリ」

 ブラックピンク(BLACKPINK)が、「MTV ビデオ・ミュージック・アワード2022」に登場した。メインボーカルのロゼ(ROSE)は「サンローラン(SAINT LAURENT)」の黒のドレスとパンプスを着用し、リサ(LISA)は「ブルガリ(BVLGARI)」のネックレスとブレスレットを身に着けた。

 ロゼはマイクロミニのドレスで長い脚をセクシーかつ健康的に見せ、リサはヘビをモチーフにした「ブルガリ」のアイコン“セルペンティ”のネックレスで装い、ブレスレットは重ね付けした。

 またロゼは仁川国際空港で、“YSL”ロゴなどゴールドのメタルパーツ使いがアクセントの黒のバッグとシルク製マスクを着用する姿もキャッチされた。

 ロゼは「サンローラン」、リサは「ブルガリ」のアンバサダーを務める。

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勇気をショーに込めて「フミエ タナカ」は前進する 業界歴20年以上の“新人”、開花のとき

 
 「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」は30日、2023年春夏コレクションのランウエイショーを「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で発表した。デザイナーの田中文江は、「フミエ タナカ」を開始して3年目を迎え、軌道に乗っている。先シーズンのデビューショーも業界内で高く評価され、「第40回毎日ファッション大賞」の新人賞・資生堂奨励賞を受賞することが発表されたばかり。その実力が確かであることを、このショーで証明した。

ダークでエキゾチックな雰囲気から一転
鮮やかな花に溢れたランウエイ

 ショーの舞台は、国立代々木競技場の第二体育館。広大な体育館の中央に、一本のゴールドのランウエイを作った。ファーストルックは、ブラックのジャケットとパンツのセットアップで、胸元には大きな透明のビーズネックレスを合わせてシックな印象だ。続くルックもブラックのオールインワンと、黒いペイズリーのジャカードのミニドレス、「フミエ タナカ」らしい民族調の柄ドレスもモノトーンで見せ、ダークでエキゾチックな雰囲気が漂う。

 そこから一転、後半はアップテンポなBGMに切り替わり、白やピンク、ブルーなど鮮明な色が加わると、ムードが華やいだ。透け感のあるシアードレスやマイクロミニのショートパンツ、お腹が見えるクロップド丈のトップスやワンショルダーのドレスなど、肌を露出したスタイルも多出。大花や小花、植物のビンテージ風のテキスタイルや、実際に生花を持ったモデルも登場し、ランウエイに花が咲き乱れた。

“種まきをすれば
いつか芽を出し、花は咲く”

 今季のテーマは「Clear Seed(透明の種)」。田中デザイナーは「世の中ではコロナや戦争の話題に慣れてしまい、それらの新しい情報が見過ごされるようになってきた。『それでいいのか?』と疑問を持ちながらも、ずっと怯えているわけにもいかない」と考えた。そして「暗闇の中で悩んだり、不安になったりすることもある。でも実はみんなが透明な種を持っていて、種まきをすれば、いつか芽を出し、花は咲くはず。どんな花が咲くかは分からない。でも、一歩前に進んでほしい」という未来への前向きな気持ちを込め、着る人に勇気を与え、背中を押すコレクションを目指した。

 ラストルックには、無数の立体的な花をかたどったドレスが登場。これから何色にでも変化できる可能性を秘めた無色透明なドレスが、ライトに反射してキラキラと輝く。PVC(ポリ塩化ビニル)素材のテープを編んだもので、ショー当日の朝まで田中デザイナーとその愛娘の2人で、手作業で作り上げたという。フィナーレでは、その温かいストーリーの締めくくりを祝福するかのように、眩しいライトに照らされて、ゴールドの紙吹雪が舞い降りた。

始まったばかりの
“遅咲きの新人”の物語

 会場では、来場者へのお土産として花の種が配られた。花の品種は明かされておらず、咲いてみてのお楽しみだという。種の入った封筒には「いつどんな花が咲くか分からないから、人って素晴らしいんだ。私に聞かせて、その花の名前を」という田中デザイナーのメッセージが添えられていた。

 田中デザイナーは毎日ファッション大賞の“新人賞”受賞したとはいえ、この道20年以上のベテランデザイナーだ(自身の名前を冠したブランドでは3年目)。だからこそ、地道な努力を積み重ね、長年の鍛練が開花した彼女の言葉とクリエイションには説得力がある。受賞の知らせが届いて「驚いたが、“新人”とは、“若い人”ではなく、“新しい人”という意味もあって、そういう意味で選んでいただけた。これまでやってきたことが評価されて、とてもうれしかった」と笑顔で話す。

 ショー後には「もう来シーズンのことで頭がいっぱい。明日からは次の秋冬に向けて動きたい」と一言。次のシーズンはどんな花を咲かせて見せてくれるのか、期待は高まる。“遅咲きの新人”のストーリーは、まだ始まったばかりだ。

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勇気をショーに込めて「フミエ タナカ」は前進する 業界歴20年以上の“新人”、開花のとき

 
 「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」は30日、2023年春夏コレクションのランウエイショーを「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で発表した。デザイナーの田中文江は、「フミエ タナカ」を開始して3年目を迎え、軌道に乗っている。先シーズンのデビューショーも業界内で高く評価され、「第40回毎日ファッション大賞」の新人賞・資生堂奨励賞を受賞することが発表されたばかり。その実力が確かであることを、このショーで証明した。

ダークでエキゾチックな雰囲気から一転
鮮やかな花に溢れたランウエイ

 ショーの舞台は、国立代々木競技場の第二体育館。広大な体育館の中央に、一本のゴールドのランウエイを作った。ファーストルックは、ブラックのジャケットとパンツのセットアップで、胸元には大きな透明のビーズネックレスを合わせてシックな印象だ。続くルックもブラックのオールインワンと、黒いペイズリーのジャカードのミニドレス、「フミエ タナカ」らしい民族調の柄ドレスもモノトーンで見せ、ダークでエキゾチックな雰囲気が漂う。

 そこから一転、後半はアップテンポなBGMに切り替わり、白やピンク、ブルーなど鮮明な色が加わると、ムードが華やいだ。透け感のあるシアードレスやマイクロミニのショートパンツ、お腹が見えるクロップド丈のトップスやワンショルダーのドレスなど、肌を露出したスタイルも多出。大花や小花、植物のビンテージ風のテキスタイルや、実際に生花を持ったモデルも登場し、ランウエイに花が咲き乱れた。

“種まきをすれば
いつか芽を出し、花は咲く”

 今季のテーマは「Clear Seed(透明の種)」。田中デザイナーは「世の中ではコロナや戦争の話題に慣れてしまい、それらの新しい情報が見過ごされるようになってきた。『それでいいのか?』と疑問を持ちながらも、ずっと怯えているわけにもいかない」と考えた。そして「暗闇の中で悩んだり、不安になったりすることもある。でも実はみんなが透明な種を持っていて、種まきをすれば、いつか芽を出し、花は咲くはず。どんな花が咲くかは分からない。でも、一歩前に進んでほしい」という未来への前向きな気持ちを込め、着る人に勇気を与え、背中を押すコレクションを目指した。

 ラストルックには、無数の立体的な花をかたどったドレスが登場。これから何色にでも変化できる可能性を秘めた無色透明なドレスが、ライトに反射してキラキラと輝く。PVC(ポリ塩化ビニル)素材のテープを編んだもので、ショー当日の朝まで田中デザイナーとその愛娘の2人で、手作業で作り上げたという。フィナーレでは、その温かいストーリーの締めくくりを祝福するかのように、眩しいライトに照らされて、ゴールドの紙吹雪が舞い降りた。

始まったばかりの
“遅咲きの新人”の物語

 会場では、来場者へのお土産として花の種が配られた。花の品種は明かされておらず、咲いてみてのお楽しみだという。種の入った封筒には「いつどんな花が咲くか分からないから、人って素晴らしいんだ。私に聞かせて、その花の名前を」という田中デザイナーのメッセージが添えられていた。

 田中デザイナーは毎日ファッション大賞の“新人賞”受賞したとはいえ、この道20年以上のベテランデザイナーだ(自身の名前を冠したブランドでは3年目)。だからこそ、地道な努力を積み重ね、長年の鍛練が開花した彼女の言葉とクリエイションには説得力がある。受賞の知らせが届いて「驚いたが、“新人”とは、“若い人”ではなく、“新しい人”という意味もあって、そういう意味で選んでいただけた。これまでやってきたことが評価されて、とてもうれしかった」と笑顔で話す。

 ショー後には「もう来シーズンのことで頭がいっぱい。明日からは次の秋冬に向けて動きたい」と一言。次のシーズンはどんな花を咲かせて見せてくれるのか、期待は高まる。“遅咲きの新人”のストーリーは、まだ始まったばかりだ。

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「サロニア」から新ハリ美容ブラシ登場 EMSによる電気刺激で顔のゆるみにアプローチ

 I-neが展開する美容家電ブランド「サロニア(SALONIA)」は9月1日、ハリ美容ブラシの新製品 「EMSリフトブラシ」を発売する。価格は税込2万7500円 。公式オンラインストアおよび、楽天市場、アマゾンなどで取り扱う。

 同商品は、大小異なる低周波を組み合わせた独自のEMS周波数と人間工学に基づいた3Dフィットピンにより、全身の筋肉へアプローチを可能にした電動美容ブラシ。筋肉を収縮弛緩運動させ、マスク着用生活などで深刻化した顔のゆるみを引き上げる。フェイスモード以外にスカルプモード、ボディーモードの計3つのモードを搭載し、頭皮から顔、体までそれぞれの部位に適したケアをかなえる。

 温感機能や防水機能も採用することで、風呂上がりやスキンケア中にも使用が可能。フェイスラインのカーブに沿ったシンプルで使いやすいデザインで、広範囲にフィットし電気刺激をムラなく深部まで届ける。

 同ブランドは今年に入り、温感RF美顔器の「RFフェイシャルリフト」(税込2万8600円)や、専用美容液の「RFフェイシャルリフトジェル」(税込1980円)、毛穴汚れをケアする「アクアピーリングデバイス」(税込1万3200円)など、スキンケア製品を続々発売している。

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“無香料のオルビス”から初の香りブランド「ヘレナス」誕生 第1弾はフレグランスボディーオイル

 オルビスは10月1日、肌と香りの関係に着目した新ブランド「ヘレナス(HELENUS)」を立ち上げ、フレグランスボディーオイル“ヘレナス グローイングセントボディオイル”(全3種、各110mL、税込各3960円)を発売する。ブランド公式ECと東京・表参道の体験特化型施設「スキンケア ラウンジ バイ オルビス(SKINCARE LOUNGE BY ORBIS)」で取り扱う。

 「ヘレナス」は、パーソナライズ香水ブランド「リベルタパフューム(LIBERTA PERFUME)」を運営するセントピアと協業し、オルビスの肌知見とセントピアのフレグランス知見を掛け合わせた「香りの可能性を引き出す」ブランドとして誕生。“自分自身の持つ肌の匂い”を意味する「スキンセント」にフォーカスし、肌タイプ別に適した香りを組み合わせた商品を提案する。

 第1弾となる“ヘレナス グローイングセントボディオイル”は、スキンセントタイプごとの水分と油分のバランスに着目。それぞれの特徴に合わせた精油を配合し、スキンセントを生かした「自然ないい匂いの人」を演出する。乾燥肌にはコクのあるテクスチャーでローズやイランイラン、サンダルウッドなどを組み合わせた香り、水分と油分バランスがとれた肌には滑らかなテクスチャーでゼラニウムやネロリなどを組み合わせた香り、オイリー肌には軽さのあるテクスチャーで柑橘の花とコショウ果実油などを組み合わせた香りを提案する。公式サイトでは、自分のスキンセントを分析できるコンテンツ「スキンセントチェック」を用意し、肌状態の特徴や時間が経った時の香りの傾向から、おすすめのアイテムを紹介する。

 オルビスは1987年の創業以来、スキンケア製品は全て無油分、無香料、無着色の処方を採用している。主力のエイジングスキンケア“オルビスユー”シリーズをはじめ、ニキビケアブランド「クリアフル(CLEARFUL)」、メンズブランド「オルビス ミスター(ORBIS MR.)」などをそろえるが、香りに特化したブランドを打ち出すのは今回が初となる。

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米発アウトドアブランド「コトパクシ」が、大阪の新店舗で働く販売スタッフを募集

 アメリカのソルトレイクシティ発のアウトドアブランド「コトパクシ(COTOPAXI)」は、9月に大阪でオープンする新店舗の店舗スタッフを募集する。業務内容は、店頭での接客対応や店舗のVMD、スタッフ育成、店長補佐業務など。月に5〜6日は、「コトパクシ」などの輸入・販売を行う親会社アルコインターナショナルが大阪・北堀江に開いた初の自社店舗、「ファブ_アワー_プラネット(FAV_OUR_PLANET)」でも勤務する予定だ。商品の特徴やバックボーンの説明を通して、来店客に商品の魅力を伝える。時に店舗だけでなく、全国で行われるオリジナルイベントや、音楽系のフェスへの出店などにも参加する。

 「コトパクシ」は、2013年誕生。“GEAR FOR GOOD=アウトドアギアを通して社会に貢献する”を企業理念に掲げ、発展途上国の労働者の自立促進や、自社の財団を通した支援活動、環境に配慮したモノづくりなどを進める。22年現在はバッグとアパレル2つのラインアップで展開。特にバッグは、アウトドア以外にも旅行やビジネスシーンでも選ばれる。1971年に設立し、専門商社として貿易事業を手掛けるアルコインターナショナルが取り扱う海外ブランドの一つだ。

募集職種
店舗スタッフ

雇用形態
正社員
※6カ月の試用期間あり。その間の給与・待遇に変更なし

応募条件
業界未経験、第二新卒の方、歓迎
販売接客経験をお持ちの方
※業界や経験年数不問。アルバイトもOK

<歓迎>
アパレル業界での経験をお持ちの方
スポーツやファッションに興味がある方

勤務地
大阪府大阪市北区大深町4-1 グランフロント大阪南館5F
※2022年9月、オープン予定
※転居を伴う転勤なし
※今後、東京にも出店計画あり
※ご希望により、東京での勤務も可能
※集客のためのオリジナルイベントなども企画。年に数回宿泊を伴う出張あり
※月5~6日ほどは、自社店舗「ファブ_アワー_プラネット」で勤務
「ファブ_アワー_プラネット」大阪府大阪市西区北堀江1-3-12

給与・待遇
月給23万9500円以上+賞与+各種手当
※30時間分のみなし残業代(4万円以上)を含む
※みなし残業時間を超えることはないが、万が一超過した場合は超過分を別途支給

<年収例>
400万円(30歳・入社2年)

勤務時間
シフト制(実働8時間)
※基本定時退社。月の残業時間は平均20時間以下
※棚卸やイベント前などで残業が生じる場合あり

<シフト例>
平日/早番 11:30~20:30、遅番 12:00~21:00
土日祝日/早番 10:30~19:30、中番 11:00~20:00、遅番 12:00~21:00

休日休暇
年間休日110~115日
週休2日制(月8~10日/シフト制)
夏季休暇
年末年始
有給休暇
慶弔休暇
産休・育休取得実績あり

福利厚生
昇給年1回(7月)
賞与あり
交通費支給(規定あり)
社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
時間外手当(超過分)
子ども手当(子ども1人につき月1万円支給)
健康促進手当(月1万円まで/健康に関わることに使用可能/規定あり)
スキルアップ手当(月1万円まで/業務に関わる勉強をする際に使用可能)
出張手当
役職手当
退職金あり
私服勤務OK(ユニホームを支給。ボトムスや履物は私服でOK)
社員旅行あり(沖縄、グアム、ハワイなど)

掲載期間
2022年10月5日

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「アンダーカバー」が伊勢丹新宿でポップアップ 刺しゅうやビーズで装飾したTシャツなどを販売

 「アンダーカバー(UNDERCOVER)」は8月31日、伊勢丹新宿本店本館3階にポップアップショップをオープンした。期間は9月6日まで。

 2022-23年秋冬コレクションで発表したスイスのファスナーメーカー、リリ(RIRI)のファスナーを使ったドレスシリーズなど通常、青山店のみで扱う商品も販売する。また、シーズンモチーフを刺しゅうやビーズで表現した特別商品のTシャツ2型(各4柄、4万9500円〜税込、以下同)や、アーカイブコレクションからコートのスペシャルカラーも用意する。アーカイブコレクションからは、猫のグラフィックをプリントしたTシャツ(1万4300円)も先行販売する。

 ポップアップショップでは、22-23年秋冬コレクションのショーピースも展示する。

■アンダーカバー2022-23AWコレクション「COLD FLAME」POPUP SHOP
日程:8月31日〜9月6日
場所:伊勢丹新宿本店本館3階 センターパーク/プロモーションスペース
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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新しい風を感じさせるデザイナーたち 「今週の特集お届け隊」2022年8月29日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2022年8月29日号からの抜粋です)

大塚:最近20代半ばから30代前半に面白いデザイナーがたくさん出てきているのですが、海外に出ている30代半ばから後半を“若手”とくくってしまっていて、それより若い世代を紹介する機会がなかなか作れていなかったんです。それで、これから世界に出ていくであろうニューパワーをまとめて紹介しようと今回の特集を企画しました。

大杉:私もコロナ禍が始まった頃から、業界で10年くらい経験を積んだ実力のある30歳前後のデザイナーが独立してきているなと注目していました。作っているものにも自信やメッセージ性があり、ちょうど私と同世代ということもあって共感できて。波が来ていますよね。

大塚:注目のデザイナー5組を集めて、座談会と表紙撮影をしました。ひとくくりにはしづらいけれど、職人肌な感じや偏愛ぶりなど、ファッションへの一直線な熱量は上の世代と共通していると感じました。日本の技術をリスペクトしていて、そこをもっと発信したいという意欲も強いですね。

大杉:私が取材して注目したのは、「一緒に働く人を幸せにしたい」というスタンスです。これまで世界で活躍するようなデザイナーは、強いカリスマ性があり、血を吐くほど努力をして道を開いてきた人が多かったですが、今回取材した世代にはそういった必死さが感じられず、みんな個性はバラバラだけれど、自然体だなと感じました。もちろん努力もするし、苦労もしているのですが、持続可能でみんなが幸せになれるような方法で成長を目指しているというのが特徴だと思います。

大塚:確かに。弟子として誰かの影響を強力に受けている感じがなく、いろんなところからインスピレーションを得ているというのも新しいと感じます。

大杉:イメージ作りや発信もうまいし、卸をベースにしつつも、SNSで告知をして受注会をリアルとオンラインで同時に開いたり、ファーストシーズンからECで販売したりしています。インスタやメールの通知で「買いたい」と思わせる情報発信も上手です。

大塚:偉大な先人たちが切り開いた道を歩く、新しい世代が出てきたというポジティブなムードを伝えたいですね!

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新しい風を感じさせるデザイナーたち 「今週の特集お届け隊」2022年8月29日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2022年8月29日号からの抜粋です)

大塚:最近20代半ばから30代前半に面白いデザイナーがたくさん出てきているのですが、海外に出ている30代半ばから後半を“若手”とくくってしまっていて、それより若い世代を紹介する機会がなかなか作れていなかったんです。それで、これから世界に出ていくであろうニューパワーをまとめて紹介しようと今回の特集を企画しました。

大杉:私もコロナ禍が始まった頃から、業界で10年くらい経験を積んだ実力のある30歳前後のデザイナーが独立してきているなと注目していました。作っているものにも自信やメッセージ性があり、ちょうど私と同世代ということもあって共感できて。波が来ていますよね。

大塚:注目のデザイナー5組を集めて、座談会と表紙撮影をしました。ひとくくりにはしづらいけれど、職人肌な感じや偏愛ぶりなど、ファッションへの一直線な熱量は上の世代と共通していると感じました。日本の技術をリスペクトしていて、そこをもっと発信したいという意欲も強いですね。

大杉:私が取材して注目したのは、「一緒に働く人を幸せにしたい」というスタンスです。これまで世界で活躍するようなデザイナーは、強いカリスマ性があり、血を吐くほど努力をして道を開いてきた人が多かったですが、今回取材した世代にはそういった必死さが感じられず、みんな個性はバラバラだけれど、自然体だなと感じました。もちろん努力もするし、苦労もしているのですが、持続可能でみんなが幸せになれるような方法で成長を目指しているというのが特徴だと思います。

大塚:確かに。弟子として誰かの影響を強力に受けている感じがなく、いろんなところからインスピレーションを得ているというのも新しいと感じます。

大杉:イメージ作りや発信もうまいし、卸をベースにしつつも、SNSで告知をして受注会をリアルとオンラインで同時に開いたり、ファーストシーズンからECで販売したりしています。インスタやメールの通知で「買いたい」と思わせる情報発信も上手です。

大塚:偉大な先人たちが切り開いた道を歩く、新しい世代が出てきたというポジティブなムードを伝えたいですね!

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【スナップ】「フミエ タナカ」らしいビンテージライクな上級者の着こなし ショー会場で参加者をキャッチ

 「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」は、2023年春夏シーズンの「楽天 ファッションウィーク東京(Rakuten Fashion Week Tokyo)」2日目となる8月30日に、国立代々木競技場 第二体育館でランウエイショーを行った。

 来場者のファッションで印象的だったのは、ボリュームのあるウエアや揺れるスカートを取り入れた、動きのあるシルエット。さらに、ジャカードや柄のアイテムもの、重量感のあるイヤリングなどで華やかに飾ったゲストも多く、「フミエ タナカ」らしいビンテージライクなアイテムを好む参加者が目立った。また、落ち着いたトーンのウエアに映えるブリーチヘアも人気だった。

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【スナップ】「フミエ タナカ」らしいビンテージライクな上級者の着こなし ショー会場で参加者をキャッチ

 「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」は、2023年春夏シーズンの「楽天 ファッションウィーク東京(Rakuten Fashion Week Tokyo)」2日目となる8月30日に、国立代々木競技場 第二体育館でランウエイショーを行った。

 来場者のファッションで印象的だったのは、ボリュームのあるウエアや揺れるスカートを取り入れた、動きのあるシルエット。さらに、ジャカードや柄のアイテムもの、重量感のあるイヤリングなどで華やかに飾ったゲストも多く、「フミエ タナカ」らしいビンテージライクなアイテムを好む参加者が目立った。また、落ち着いたトーンのウエアに映えるブリーチヘアも人気だった。

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神戸阪急がファッションフロアを新装 神戸の“美意識”に応えるジャンルレスな売り場

 神戸阪急は31日、本館・新館の一部フロアを新装オープンする。新館1〜3階は、「ハンキュウ モード コウベ」と銘打ち、神戸の感度の高い消費者に向けてコンテンポラリーファッションを軸にビューティや雑貨もミックスする。本館2〜4階はデジタルを活用したパーソナルな化粧品の提案に磨きをかけ、「コウベ ハンキュウ ビューティ」としてリニューアルする。

 同店がある三宮の周辺には、大丸松坂屋百貨店の主力店舗で強固な顧客基盤を持つ大丸神戸店がある。また阪急本店の所在する梅田駅にも電車で約20分と、商圏が近接している。30日に開かれたメディア向け内覧会で杉崎聡店長は、「品ぞろえの物量や新しさで(他店と)張り合うつもりはない。神戸に住む人々の価値観や審美眼をいかに理解し、寄り添えるか。これが当店の存在意義になる」と語った。

 新館の「ハンキュウ モード コウベ」は、「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ケンゾー(KENZO)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」といったコンテンポラリー・ハイデザイナーズファッションを主役とする一方、雑貨や食などの比率を約3割まで高めた。「神戸人はトレンドに流されることなく、エレガントな遊び心を持ち、自分なりの美意識を持って物を選ぶ。売り場もそれにマッチしたものでなくてはならない」と杉崎店長。

 フロア中央は、「クロエ(CHLOE)」による世界初のジェラートスタンド「クロエ・ル・グラシエ(CHLOE LE GLACIER)」(2階)や香水セレクトショップの「ノーズショップ(NOSE SHOP)」(同)、ビンテージのレアスニーカーショップ「ワームコウベ(WARM KOBE)」(3階)などをジャンルレスに集積する。その他にも神戸初出店の英国インテリアショップ「ザ・コンランショップ(THE CONRAN SHOP)」(3階)があったり、「トム ブラウン(THOM BROWN)」(2階)にバーが併設されていたりと、画一的でないフロア構成が回遊する楽しさを生み出す。神戸ならではの店内演出として、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」では神戸港の造船所の木材を、「マルニ(MARNI)」では景観維持を目的に間伐した市街地の材木を什器に取り入れた。

 本館「コウベ ハンキュウ ビューティ」の2階は“ラグジュアリービューティ”をテーマに国内外約30ブランドをラインアップ。中央には「ビューティステーション」を設置してメイクアップイベントやライブ配信などのイベントを行う。資生堂やコーセーの「コスメデコルテ(DECORTE)」はオンラインカウンセリングに特化したカウンターや個室を用意し、「M・A・C」はタブレット端末によるバーチャルメイクが可能。3階は「アヴェダ(AVEDA)」「サボン(SABON)」といった比較的値ごろなバス・ボディーケアで若年層やギフト需要を取り込む。4階は、顔専門のトレーニングプログラムを提案する美顔機器の「ヤーマン(YA-MAN)」をはじめ、体験型コンテンツが豊富だ。

 阪急阪神百貨店は約80億円を投じ、23年秋までに神戸阪急の全館営業面積の9割を改装する。旧そごう神戸店(〜2019年10月)時代から長らく大規模改装がなされないまま、婦人服に偏っていたカテゴリーバランスをテコ入れする。神戸市による三宮地区の再整備事業とも足並みをそろえ、エリア密着型百貨店として刷新を進める。6月には新館1階に「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「セリーヌ(CELINE)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」をオープンした。

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「フミエ タナカ」2023年春夏東京コレクション

 「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」が2023年春夏コレクションを東京で発表した。

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壁が動いた「ネグレクトアダルトペイシェンツ」やユニホーム企業「ハイドサイン」など異色ぞろい 「WWDJAPAN」が選ぶ東コレ2日目のヒットブランド

 2023年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」(以下、東コレ)が8月29日に開幕した。9月3日までの6日間、国内外のバイヤーやジャーナリストに向けて、全49ブランドがリアルショーやオンライン形式でコレクションを披露する。

 「WWDJAPAN」は今シーズンも、総力をあげて東コレを取材。ここでは、取材班が“イケてる!面白い“と思ったブランドを毎日リポートする。2日目は「ハイドサイン」「ネグレクトアダルトペイシェンツ」「ホウガ」をお届け。


東コレ取材5シーズン目
編集部 美濃島
「ハイドサイン(HIDESIGN)」

見どころ:普段はプロ向けのユニホームをデザインするハイドサインが、スタイリストでファッションディレクターの山口壮大をクリエイティブディレクターに迎えて、ファッションブランド「ハイドサイン」として東コレに参戦!ブルーカラーやホワイトカラーに分類されない労働者=“グレーカラー“に向けた新しいユニホームを提案しました。日本のワークウエアらしい緑がかったグレーをキーカラーに、マルチポケットのギミックと、アームカバーやベストによるレイヤードで、作業着をファッションとしてアレンジ。それぞれのポケットがハンマー用、ヘラ用、カッター用と特定の用途があるのも、ユニホーム企業ならではです。さらに、「当たり前のようにこだわってきた、長く使える耐久性」(吉井秀雄ハイドサイン社長、チーフデザイナー)と、東レが開発した植物由来の素材を採用し、環境にも配慮しました。いくつかのピースは一般消費者向けに販売する予定とのことで、ビジネス面の成果も楽しみです。入り口で来場者一人一人がタイムカードを切る演出からも、現場仕事へのリスペクトを感じられました。


東コレ取材2シーズン目
ソーシャルエディター佐立
ネグレクトアダルトペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATIENTS)」

見どころ:毎シーズン、プレイフルな演出で観客を楽しませてくれる「ネグレクトアダルトペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATIENTS、以下ネグレクト)」。今回は、「ランウエイなのに歩かなかったら」という渡辺淳之介デザイナーのアイデアから、"可動式の壁"に最初のモデルが乗って登場しました。恒例の麺を食べるパフォーマンスは、麺を用意まではしていたけど「そろそろいいかな」と卒業を決断。自由なクリエイションが「ネグレクト」らしいです。1990年代を感じさせるルックは、英国ロックバンドのブラー(Blur)などブリットポップの音楽シーンがインスピレーションだそう。"可動式の壁"の花柄模様は「SONG2」のミュージックビデオを再現。スポーティーな素材、ゆったりとしたシルエットやトラックスーツなどは、英国で"チャヴカルチャー"とステレオタイプ的に呼ばれた労働者階級の若者のファッションを連想させます。


東コレ取材は10年目
ファッションリポーター大杉
「ホウガ(HOUGA)」

見どころ:「ホウガ」は今季、ロックやパンク、ストリートの要素が加わった力強いコレクションを見せました。「ほっこりとした、甘いテイストのブランドだと言われることが多い」と石田萌デザイナーが話す通り、実は私もそのようなイメージを持っていた一人でした。しかし、その印象は一変。得意とするラッフルやギャザーなどの要素はありつつも、フリルがランダムに接ぎ合わされていたり、ボリュームが増していたりと、反骨精神を感じさせます。シーズンテーマも「MY WILL, OUR WILL(私の意思、私たちの意思)」と、意思を持つことで「世の中の当たり前に流されないで」という思いを込めたそうです。目を引くシルバーやルビーピンク、サファイアブルーなどのカラーパレットは、石田デザイナーが幼少期から少しづつ集めてきた鉱石や宝石の色から着想を得たそう。「切なものを守るため、自分の意思に自信を持てるように」と。社会問題や環境問題が避けられないトピックになっている今、そいうったメッセージのある服は、人の心を動かし、共感を得られるはず。“かわいい”や”かっこいい”だけでなく(見た目は大前提ですが)、ファッションの持つパワーを感じられたコレクションでした!

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「ナイキ」から“エア フォース 1”誕生40周年記念モデル 「A+S」では彫刻家・小畑多丘の個展を開催

 「ナイキ(NIKE)」は、新作スニーカー“エア フォース 1 ロー レトロ カラー オブ ザ マンス ホワイト チョコレート(AIR FORCE 1 LOW RETRO COLOR OF THE MONTH WHITE/CHOCOLATE)”を発売する。価格は1万6500円(税込)で、9月1日に東京・原宿のスニーカーショップ「A+S」で先行販売し、3日から「ナイキ」の公式アプリ「SNKRS」などで取り扱う。

 今作は、2022年で“エア フォース 1”誕生40周年を記念するスペシャルエディションの一足だ。ホワイトをベースカラーに、スウッシュやアウトソール、ミッドソールの“AIR”の文字などにチョコレートカラーを採用。そして、記念モデルの証としてシュータンに“Anniversary Edition”の文字をゴールドで刺しゅうしたほか、ヒールにもクラシックフォントで“NIKE AIR”の文字をあしらい、“Since 1982.”と刻印した記念歯ブラシが付属する。

 なお「A+S」は、発売に合わせて彫刻家・小畑多丘の個展「アート アンド スニーカーズ(ART AND SNEAKERS)」を9月1日から30日まで開催する。スニーカーとヒップホップカルチャーが感じられる作品を展示・販売し、入場は無料だ。

■ART AND SNEAKERS
日程:9月1〜30日
時間:12:00〜20:00
場所:A+S
住所:東京都渋谷区神宮前3-34-10 2階

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故ヴァージル・アブローを魅了した新鋭アーティストのベイビー・ブラッシュとは?

 ストリートアーティストのベイビー・ブラッシュ(BABY BRUSH)が、バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)の六本木店で行ったイベントに合わせて来日した。ベイビー・ブラッシュはスイス・チューリッヒで生まれで、現在はイタリアを拠点に活動。主にエアブラシを用いて作品を制作し、ネオンカラーを基調とした鮮やかな色彩とその細やかで大胆な筆使いで故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)を魅了し、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」とのコラボレーションを実現している。

 来日したベイビー・ブラッシュに、アーティストになった経緯から「オフ-ホワイト」とのコラボの経緯までを語ってもらった。

ーー幼い頃からアートやデザインに興味があったのでしょうか?

ベイビー・ブラッシュ:4~5歳頃から街中の道路標識や看板が好きで、母親いわく周りの子どもたちが絵を描いている中で僕だけは文字を描いていたらしい(笑)。そして、1970年代にニューヨークでグラフィティ文化が発展したタイミングとほぼ同時期に、スイスはタイポグラフィ文化が根付いているからグラフィティが流行し(注:スイスはタイポグラフィやグラフィックデザインが最も発展している国の一つ)、今でも街中にグラフィティが数多くあるんだ。その影響もあって13歳頃からストリートスタイルに傾倒し、15歳でエアブラシを持っていたね。エアブラシは、日本でいうお祭りや遊園地みたいな場所で、塗装する人たちが使っているのを見て存在を知ったんだ。

 それから、芸術系の大学に進学してタイポグラフィを専攻した。両親がイタリア人だから、イタリアを拠点にヨーロッパを転々としつつ、アートや映画、音楽、コミックなどアメリカのカルチャーに大きな影響を受けていたので、現地で勉強もした。どれくらい好きかっていうと、スイスの音楽を一切聴いて育っていないくらいね(笑)。スイスは小さい国だから(注:九州地方より小さい)、ディープなカルチャーを感じることは難しかったんだ。

ーー大学に進学した理由は、職に就くことを考えていたからですか?それとも、あくまでアーティストを目指すための通過点?

ベイビー・ブラッシュ:両親の顔を立てるために学校を卒業しないといけなかったのもあるけど、一番はアーティストになるための経験だね。誰かの下で働くために学ぶ、という考えはなかったよ。

ーーアーティスト活動を始めたのは具体的にいつ頃ですか?

ベイビー・ブラッシュ:今の時代、インターネットやSNSを通じて自分の作品を世に発信するアーティストが多いと思うけど、その多くが“未成熟な状態”で発表しているように感じる。それが僕は嫌で、2014年からプロフェッショナルレベルのクオリティになるまでじっくりと準備し、2019年にようやく自信を持って作品を発表できるようになったんだ。

ーーそれでは、アーティスト名の由来を教えてください。

ベイビー・ブラッシュ:僕の顔が幼かったからずっとニックネームが“ベイビーフェイス”で、インスタグラムのアカウント名の一部も“babyface”にしてたんだ。作品を描くときに“エアブラシ(airbrush)”を使っていたから、シンプルに“baby”と“brush”を組み合わせただけだよ。

ーー今のようなどこかネオンを彷ふつとさせる作風が確立したタイミングは?

ベイビー・ブラッシュ:エアブラシで作品を描いた洋服を友達によくプレゼントしていたんだけど、いろいろな人から「オリジナリティが高いね」って言われて、その時に作風が確立していることに気付いたんだ。だから試行錯誤した末にというよりも、いつの間にかだね。

ーー洋服にエアブラシで作品を落とし込むようになったきっかけは?“自分の作品を着たい”という衝動があったんでしょうか?

ベイビー・ブラッシュ:20歳頃から洋服をキャンパスにエアブラシで作品を描いていたんだけど、自分の作品が動いているのを見てみたかったんだ。それに、人々がギャラリーに足を運ばなくても街中で僕の作品を見ることができるからね。

ーー「オフ-ホワイト」とのコラボは、アーティスト人生を語るうえでのハイライトの1つだと思いますが、この経緯は?

ベイビー・ブラッシュ:まず、いろいろなブランドからコラボの依頼が届いていたけど、僕がアーティスト活動をスタートするまでに時間を要したように、一つ一つの関係性を大事にしたかった。それに、最初にコラボするブランドだけは本当に納得した相手が良かったから、全て断っていたんだ。でもある日、ヴァージルから突然DMが届いたんだ。というのも、昔からの親友のブロディンスキ(Brodinski、フレンチ・エレクトロ・シーンを代表するプロデューサー/DJ)がヴァージルと知り合いでね。僕はブロディンスキの作品のアートワークや洋服のカスタムを担当していたから、ヴァージルがインスタグラム経由で僕の作品を見てくれたみたい。パンデミックのタイミングだったから全てをリモートで進めて、発売するタイミングで初めて会う予定だったけど、亡くなってしまった。ヴァージルはグラフィティに造詣が深かったから、親和性を感じてくれたんだろうね。

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大竹伸朗の大回顧展が11月に開催 500点の作品展示と新作グッズを販売

現代日本を代表するアーティスト、大竹伸朗の大回顧展「大竹伸朗展」が東京・竹橋の東京国立近代美術館で11月1日から2023年2月5日まで開催される。

同展は、06年に東京都現代美術館で開催された「全景1955–2006」以来となる大規模な回顧展。1982年の初個展開催時から現在にいたるまで、約半世紀にわたる大竹伸朗の創作活動を振り返ることができる。

会場は7つのテーマで構成され、初期の作品から近年の海外発表作、そしてコロナ禍に制作された最新作まで、およそ500 点の作品が一堂に会し、手製本から巨大な小屋型のインスタレーション、作品が発する音まで、ものと音が会場を埋め尽くす。

映画「モテキ」の劇中でも登場した、スナックの看板をモチーフにした代表作「ニューシャネル」(98年)をはじめとした「大竹文字」Tシャツや、直島銭湯「I♡湯」(09年)でも人気を博す大竹伸朗グッズ。同展のために製作された新作グッズも多数登場する。グッズの詳細は公式サイトで今後発表予定だ。

■大竹伸朗展
日程:11月1日〜2023年2月5日
時間:10:00〜17:00 / 金・土曜日10:00〜20:00
定休日:月曜日(ただし1月2日、 1月9日は開館)、年末年始(12月28 日–1月1日)、 1月10日
場所:東京国立近代美術館1F 企画展ギャラリー、 2F ギャラリー4
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
入場料:一般1500 円(税込、以下同) / 大学生1000 円
*高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名) は無料

■巡回情報
愛媛県美術館
2023年5月3日〜7月2日
富山県美術館
2023年8月5日〜9月18 日(仮)

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大竹伸朗の大回顧展が11月に開催 500点の作品展示と新作グッズを販売

現代日本を代表するアーティスト、大竹伸朗の大回顧展「大竹伸朗展」が東京・竹橋の東京国立近代美術館で11月1日から2023年2月5日まで開催される。

同展は、06年に東京都現代美術館で開催された「全景1955–2006」以来となる大規模な回顧展。1982年の初個展開催時から現在にいたるまで、約半世紀にわたる大竹伸朗の創作活動を振り返ることができる。

会場は7つのテーマで構成され、初期の作品から近年の海外発表作、そしてコロナ禍に制作された最新作まで、およそ500 点の作品が一堂に会し、手製本から巨大な小屋型のインスタレーション、作品が発する音まで、ものと音が会場を埋め尽くす。

映画「モテキ」の劇中でも登場した、スナックの看板をモチーフにした代表作「ニューシャネル」(98年)をはじめとした「大竹文字」Tシャツや、直島銭湯「I♡湯」(09年)でも人気を博す大竹伸朗グッズ。同展のために製作された新作グッズも多数登場する。グッズの詳細は公式サイトで今後発表予定だ。

■大竹伸朗展
日程:11月1日〜2023年2月5日
時間:10:00〜17:00 / 金・土曜日10:00〜20:00
定休日:月曜日(ただし1月2日、 1月9日は開館)、年末年始(12月28 日–1月1日)、 1月10日
場所:東京国立近代美術館1F 企画展ギャラリー、 2F ギャラリー4
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
入場料:一般1500 円(税込、以下同) / 大学生1000 円
*高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名) は無料

■巡回情報
愛媛県美術館
2023年5月3日〜7月2日
富山県美術館
2023年8月5日〜9月18 日(仮)

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AMIAYAと学ぶサステナビリティvol.5 衣と食をつなげ、ゴミを出さない循環モデルとは

 私たちAMIAYAがリアルな目線でサステナビリティを学ぶ本連載。自由にファッションを表現する楽しさや、ファッションが持つポジティブなエネルギーを届けたいという思いは、今も昔も変わりません。ファッション業界の負の側面が問題になっている近年、私たちは大好きなファッションを通して責任ある発信をしていきたい。モノづくりに関わる人間としてこれからの未来のためにできるより良い選択をしていきます。

 今回は、“衣”から“食”をつなぎ、ゴミを出さない新しい循環モデルを実践している「アルーフ ホーム(ALOOF HOME)」に伺いました。東京・南青山に店舗を構える同ブランドは、和紙やコットン、シルクなどの天然繊維を用いた衣類を中心に、カーテンや寝具などの衣食住に関わるプロダクトを販売しています。合成繊維を使わずに、天然繊維を使用しているのには理由があります。それは、回収した古着を京都・美山の自社農場で肥料に活用して野菜を育てているからです。南青山の店舗に併設されたカフェスペースでは、それらの野菜を使ったフードやカフェメニューを楽しめます。

 ファッション業界が抱える問題のひとつでもある大量の在庫廃棄から生じる汚染水や温室効果ガスは、環境問題を語る上で避けては通れません。「アルーフ ホーム」の循環モデルは、これからのファッションの未来を担う新しいプラットフォームになっていくはずです。園部皓志代表は、「ゴミを出さない」とシンプルだけど、やるべきことをきちんと見据えていました。ファッションの未来は明るい!と希望が持てる取材でした。

「かっこいい」より「おいしい」で理解するサステナビリティ

AMI:衣から食をつなげるというコンセプトを思いついたきっかけは?

園部皓志代表(以下、園部):すごく簡単に言うと、人には「かっこいい」より「おいしい」の方が伝わりやすいんです。かっこいい服を着てサステナビリティを考えるよりも、食を通じた方が理解が早い。僕は以前ファストファッションブランドに勤めていましたが、日本の消費者は世界と比べるとサステナビリティへの意識がまだまだ低い。「サステナブルだから」よりも「安くて高品質」だからの方が購買につながります。そんな消費者をどう教育すべきかを2年間かけて考え、服を肥料にして土壌を活性化して、その土壌で育てた素材を活用した食を販売するモデルに行き着きました。

AYA:その壮大なスキームをたった2年で形にできたのってすごいですね。

園部:僕はトレンド予報士の資格を取得していて、世の中の兆候を捉え仮説を組み立てるのが得意なんです。2017年ころには、20年までには環境や健康系の市場が活性化することを見据えていました。でもサステナブルな服を購入してもらう方法を考えるのはすごく難しくて。ファッション業界にはさまざまな問題がありますが、僕はまず使った後の責任に焦点を当て「ゴミを出さないこと」を軸にしました。

AMI:天然繊維が畑の肥料になるんですね。

園部:もともと麻などは肥料として活用されていたので、天然繊維も肥料になるのではないかと思い、検証したら微生物を活性化させることができました。最初は日本を代表する繊維の和紙で商品開発を進め、今はコットンやシルクも使用しています。

AYA:古着の回収ボックスは街でよく見かけますが、その服がその後どこに行っているかは正直分からない。でも「アルーフ ホーム」は、自分の着た服が肥料になって野菜になって戻ってくるので、意識が変わるきっかけになりそうですね。こちらのお店では食事を楽しめるだけでなく、価値観を共有するコミュニティーの一員になれるのもうれしいです。

園部:お客さまの意識を変化させるためには、五感で感じられる場所が必須だと思いました。サステナブルブランドである以上、伝えるべきメッセージがたくさんあるので、この空間を発信拠点にしていきます。

ファッション好きの“矛盾”を解消する購入方法

AMI:商品の購入方法には、“Long Buy(定額購入)”と“Time Buy(期間型購入180日)”の2種類があります。サステナビリティの観点から考えると1着を長く大切に着ることが大事だけど、ファッション好きのいろんな服を楽しみたい気持ちと矛盾してしまうんです。このシステムは、どちらの欲求も満たしてくれるので良いですね。

園部:僕の軸は、ゴミを出さないことです。周りからも「長く着た方がサステナブルなんじゃないですか」と指摘を受けたことがありますが、その根拠はないですよね。

AMI:このスキームを実践する上で難しかったことは?

園部:本当にいろいろ難しかったですよ(笑)。最初は土に戻るスピードが速い和紙に着目しましたが、僕たちの最終目標は服を戻した土壌で野菜を作ることです。それには微生物をどれだけ活性化できるかが重要でした。周りには時間ではなく質の大切さを理解してもらうことに苦労しました。

AMI:京都の自社農園もいちから作ったんですか?

園部:はい、知り合いの土地の一部を購入しました。このスキームを実現するには、自分が見える範囲でスピード感を持ってトライ&エラーを繰り返すことが鍵になります。デザインするときに、自由がないと嫌じゃないですか。それと一緒です。

AYA:すごい。その熱量はどこから来るんですか?

園部:やっぱりファッションが好きなので。服には人の気持ちを変える力があります。今は、そのファッションの本質が忘れられている気がします。僕はスーパーファッションデザイナーではないので、サステナブルの分野で「ゴミを出さない」ビジネスモデルを構築して資本を集め、人の意識を変えることに挑戦したい。

AMI:私たちもモノづくりに携わる人間としていろんな矛盾を感じています。でも、その中でどう責任を持って生み出していくかが重要だと思います。服を販売した後の仕組みを構築するのも責任を持つ1つの方法で、ファッションに対しての夢が広がるブランドだなと思いました。

園部:将来的には、皆さんが生み出したものは私が全部回収して、ゴミを出さない国作りを目指します。

■Aloof hom
場所:東京都港区南青山3-2-9
電話:03-6812-9401
営業時間:11:00〜19:00
定休日:月曜日・金曜日

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「ナナミカ」と「アウェイク ニューヨーク」によるコラボコレクション チェック柄のジャケットやパンツなど

 「ナナミカ(NANAMICA)」は、「アウェイク ニューヨーク(AWAKE NY)」とのコラボレーションによるカプセルコレクションを9月16日に発売する。「ナナミカ」の直営店と両ブランドの公式オンラインストアなどで取り扱う。

 コレクションでは、「ナナミカ」を象徴する速乾性に優れたアルファドライ素材を使用し、「アウェイク ニューヨーク」によるチェック柄を用いたデザインを提案している。アイテムは、チェック柄のジャケット(税込5万1700円)とパンツ(同4万2900円)、バケットハット(同9680円)に加えて、胸元にオリジナルのエンブレムを刺しゅうしたホワイトシャツ(同2万5300円)やフーディ(同2万8600円)などを用意する。

 「アウェイク ニューヨーク」クリエイティブ・ディレクターのアンジェロ・バク(Angelo Baque)は、コラボについて次のようにコメントしている。「この商品はまさに日本とニューヨークの融合。お気に入りの『ナナミカ』のシルエットを使い、私たちのデザインランゲージとパターン、特にチェック柄を合体させた。これらは東京のストリートやニューヨークの美術館街で気軽に着ることができる。また着回しが効いて機能的であり、都市で生活する人々にとって必要な特性を持っている」。

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人気美容師が明かす“脱白髪染め”の秘密 施術に最適なヘアカラー剤とは?

 シュワルツコフ プロフェッショナルから今春デビューした、クレイを使った新ヘアカラーブランド「テラ(TERRA)」。自然素材をベースとし、頭皮や髪への優しさを追求しながらも、一般的なナチュラル系カラー剤のイメージを覆す色持ちと艶感を実現。クレイの特性により髪に高密着するため、染料の浸透・発色もいい、という特徴が多くの美容師の支持を得ている。

 今回は、「テラ」が“脱白髪染め”に最適、という側面を中心に紹介する。“脱白髪染め”といえば、ヘアサロン業界でヒットワードとなっている話題の施術。日本女性の最大の人口ボリュームゾーンである大人女性にアプローチできる、今後サロンメニューの柱となる可能性も秘めている。

 脱白髪染めとは、白髪を黒染めして隠すのではなく、生かしてヘアカラーデザインとして見せるというもの。「テラ」は3つの特徴から、脱白髪染めに向いているといわれる。1つはクレイ独特の粘性により、ゼロテク(ギリギリ地肌につけずに塗布するテクニック)が簡単にできるという点。さらに色持ちが良い(従来品と比べて41%アップ)点と、シリコーンによらない自然な艶が出せるという点も、脱白髪染めの仕上がりの魅力をアップさせる。

 ここでは北海道のトレンドセッターサロン、「ウィークエンド(WEEKEND)/ソルト(SALT)」の久保慎悟代表が登場。5万人超えのフォロワーがいるインスタグラム(@yolo_hair_life)では、脱白髪染め投稿がバズッており、全国から脱白髪染めの顧客が訪れるという久保代表に、そのノウハウと可能性を聞いた。
 

白髪を生かした明るく
艶やかなヘアカラー

 久保代表の現在の顧客で、「ウィークエンド」に通う前までは、部分的に白髪染めを行っていたモデル。今回、久保代表は彼女に、脱白髪染めのカラーリングを施し、シャドウルーツ(明るく染めた髪の根元を中心に暗くし、コントラストを付けたカラースタイル)に仕上げた。「分け目部分に白髪が多いお客さまで、当初はファッションカラーで白髪ぼかしを行っていたけれど、最近ブリーチ施術に移行してハイトーンにした。施術的には白髪も黒髪も生かしたいので、まず根元以外をフルブリーチ。黒髪から毛先の18レベルまでつながるグラデーションを作り、その後に白髪がぼける程度のカラーリングを施した」と話す。根元に白髪と黒髪の2色があるということは、既に筋感ができているということ。その筋感を生かしたハイライトデザインにし、白髪が伸びてきても目立たず、逆にハイライトデザインが完成するようにしたのが“脱白髪染め”だ。

脱白髪染めは、生涯顧客のために
絶対マスターすべき技術
それを強力に
サポートするのが「テラ」

安部和恵「テラ」シニアブランドマネージャー(以下、安部):「ウィークエンド」の客層を教えてください。

久保代表(以下、久保):30代後半から40代前半がボリュームゾーンとしては多いですが、10代から80代まで来ていただいています。“生涯顧客”をコンセプトにしており、若い方でも年配の方でも、お悩み解決できることを掲げているので、世代を問わず、ご家族の顧客も多いです。

安部:お店のコンセプトは?

久保:「作りたてのスタイルで魔法をかけない」ことですね。美容室帰りのスタイルを、明日も再現できることと、2カ月後・3カ月後も美しくいられることを重視しているので、「その時だけの髪型を作らないように」というのは常にスタッフに言っているし、僕自身も心掛けています。

安部:脱白髪染めは、そのコンセプトにぴったりですね。最初に着目したきっかけは?

久保:美容師になりたての頃、女性が来店した時に全員プリンになっているのを見て驚きました。当時は白髪染めの方も多かったので、ほぼ全員根元が白くて、中間から毛先が黒くて横線が入っていて……。そのときから「プリンをなくそう」と思って仕事をしてきました。世間的に打ち出したのは、コロナが始まったときです。お客さまの来店周期が確実に伸びると感じたので、SNS上で打ち出したところバズり、世間に広まっていきました。

安部:久保さんの脱白髪染めとは?

久保:1カ月後、2カ月後に、白髪の存在を感じさせないのが脱白髪染めだと考えています。白髪が伸びるとできることが増えてくるし、立体感が出てくることを実感してほしいですね。世代が上がるにつれボリューム感がなくなってくるので、根元から立体感を作っていける白髪があることは大きなメリットなんです。逆に黒染めは、白い髪と黒い髪を一色に見せるのものなので、フラットになってしまいます。根元から筋を作るのはブリーチじゃないとできないことなので、根元0ミリから立体感が出せるのは、白髪特有のメリットなんです。さらに僕は、白髪が伸びてくるにつれ、透明感が出るように毛先のカラーも調整しています。年齢を重ねるにつれどんどん白髪は増えていきますが、その施術だとどんどん透明感のあるカラー、立体感のあるカラーにできるので、「年をとるのが楽しみになった」と言ってもらえます。

安部:脱白髪染めに「テラ」を使っている理由は?

久保:ゼロテク(ギリギリ地肌につけずに塗布するテクニック)で使えるのが一番大きなメリットですね。やはり地肌へのダメージは避けたいですから。色みに関してもブラウンラインが使いやすいです。いわゆるグレイカラーのブラウンラインと、ブラウンみが少ないラインの2つにきれいに分かれているので、イメージして使いやすいというのが、美容師として大きなメリットだと思います。

安部:ほかには?

久保:「テラ」のいいところは、操作性の高さと、あとは艶と色持ちですね。この3つが大きいと思います。僕が提案している脱白髪染めは、次回来店時まできれいなままで過ごせる施術。2カ月後、3カ月後にさらに透明感が出るように毛先のカラーも調整しているので、色持ちがいいのは有難いですね。

安部:色的には?

久保:「テラ」の“サンドブラウン”や“マホガニー”はいいですね。僕にはブリーチをするお客さまも多いのですが、明度が高くなるにつれて、赤みが抜けやすく、青みが反応しやすくなってしまいます。グレーにしたいからといって紫を使うと、赤だけ流れて青っぽくなってしまうケースもある。ブラウンを使ってグレーやベージュができるまで色を抜いてあげたほうが、褪色してきた箇所が明るくなって根元の白髪とつながる状態になる。「テラ」の“サンドブラウン”や“マホガニー”を使うと、きれいな状態が長く続くと思います。

安部:今後、超高齢化社会に向かうにつれ、ますます重要な施術ですね。

久保:そうですね。僕が脱白髪染めをやっているのは、デザインを売っている訳ではなく、「生涯顧客」を作っているんです。一人のお客さまを一生涯担当したいという思いが強いですね。どんな人も必ず白髪になってきて、薄くなってくるので、今目の前のお客さまを「生涯担当したい」と考えているなら絶対マスターすべき技術だし、マスターするべき考え方なのかなと思っています。それを強力にサポートしてくれるカラー剤が、「テラ」だと考えています。

脱白髪染めにも最適な高密着・
高浸透クレイカラー「テラ」

問い合わせ先
シュワルツコフ プロフェッショナル お客様相談室
(受付:土・日・祝日を除く10~12時/13~17時)
03-3472-3078

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担当21年目のファストリ社員に聞く社会貢献の現場と現実 「被災地でユニクロはインフラなんだと震えた」

 サステナビリティは地球環境問題だけでなく、「社会」もまた重要な要素である。企業は世界の社会課題とどう向き合い、貢献するかが問われる時代だ。とは言え「社会」という漠然として言葉が何を指すのか理解は難しい。そこで、ファーストリテイリングで社会貢献分野に長年携わるシェルバ英子コーポレート広報部部長に、これまでの歩みと同社が社会貢献を行う意味について聞いた。世界進出をしたことで見えた「社会」とは?そして社会貢献とビジネスの関係とは?

WWDJAPAN(以下、WWD):ファーストリテイリングは、地域社会やNGO・NPOと連携して各国や地域における社会的課題を解決するための支援を行っている。シェルバさん自身のこれまでの歩み、今の仕事を選び続けている理由は?

シェルバ英子ファーストリテイリング コーポレート広報部部長(以下、シェルバ):自然の流れであり、あまりたいそうなことは言えないが、入社は2001年。それ以前は「ギャップ(GAP)」の当時の原宿旗艦店でアシスタント・ストアマネジャーとして働いていた。あるとき「ギャップ」の2900円のフリースが売れなくなり、競合調査をしたら原宿にオープンした「ユニクロ(UNIQLO)」では1900円で売っていた。何度か視察をする中で、“この会社、勢いがあって面白いな”と思ったのが出会いになる。ちょうど人材募集をしていたので入社をし、最初は社員研修のプランニングなどの担当部署にいたが、社長直轄の社会貢献室を立ち上げるタイミングで“新しいこと好きそうだから”と声がかかった。

 柳井(正ファーストリテイリング会長兼社長)は当時から「世の中、もうけっぱなしではダメ。社会に還元する企業でなきゃいけない」と明確に言っており強く印象に残っている。人事や総務、広報なども細分化されていない、まだベンチャー気質があった頃のこと。「ウチにしかできないことをやろう」と思った。地域と結びついて、従業員が参加できること、服を通じてできる取り組みを探そうとした。この軸は今も変わらない。

WWD:社会貢献室は2004年にCSR部となる。

シェルバ:会社がどんどん大きくなっていった時期で、同時に一部のグローバルSPA企業が“スエットショップ”と批判されるなど、アパレルの労働環境が問題視されていた頃でもある。グローバルを意識する中、労働集約型の産業の課題に着手せねばと、CSR部では04年の設立当時から労働環境のモニタリングを始めている。日本企業の中でも早い方だったと思う。2017年からはサステナビリティ部が設立され、自然環境の取り組みが進んでいるが、私は引き続き社会貢献活動を担当している。

WWD:今の所属が広報部である理由は?

シェルバ:「情報発信は取り組みと同じくらい大切」という考えから、2年前にサステナビリティ部のマーケティングチームを広報部に移管。これまでは定期刊行物を作るような活動しかしてこなかったものを、「ユニクロ」のブランディングの根幹のひとつを担う役割としてサステナビリティの位置づけが変わってきた。

WWD:「ユニクロ」の根幹と言えば、地域、小売店、服だと思うが、社会貢献活動もそれらがベースにあるのか。

シェルバ:社長の柳井はよく「平和な社会でないとビジネスが成り立たない。だから地域社会が持続可能な状況を作ることに目を向けるべきだ」と言っているが、その考え方がベースにある。

従業員間の合意形成を測ることは簡単ではない

WWD:シェルバさんのキャリアはファーストリテイリングの変遷と重なりとてもユニークだ。モチベーションはどこにあるのか?

シェルバ:さかのぼると、“人”となる。最初に担当した仕事が瀬戸内オリーブ基金だった。瀬戸内オリーブ基金は、当時日本最大と言われた有害産業廃棄物の不法投棄事件「豊島(てしま)事件」をきっかけに建築家の安藤忠雄氏と豊島事件弁護団長の中坊公平氏が呼びかけ設立されたNPO法人。当時は知名度がなく、2000年に調整が成立していたものの跡地や緑化の問題は深刻で、企業が入り込むにはディープな世界だったが、社長は現場を視察してこの状況を変えることが市民社会として必要だと思ったという。事業との関連性はなかったが、全国展開している店舗でできること、として募金と寄付の活動を始めた。

 募金を寄付するだけではなく、従業員がボランティアに参加し、それがどのように使われているかを知る仕組みが必要なんじゃないか?となり、2003年に仕組みを作ったものの、従業員からの関心が低く。どうしたら関心を持ってくれるかな、と考えることは自分のモチベーションになった。

WWD:日々売り上げに追われている一人一人の意識を変える、まさにサステナビリティの肝で難所だ。ほかにこれまでの仕事で印象的だったものは?

シェルバ:難民支援はずっと関わらせていただいている。もうひとつ、06年に服の店頭回収を開始した。そしてこれまた従業員がその気にならないと進まないプロジェクトだ。お客様の服を店でお預かりして役立てる取り組みだから、丁寧な対応が大切。同時に全従業員が納得する取り組みでないと意味がない。当初はアンケートをとったところ半数くらいの従業員しかやりたがらなかった。

WWD:店頭としては成績にもつながる“売る”ことに集中したいと思うのが自然だ。

シェルバ:そこでまずは北海道でトライアルを行い、「毎月これくらい回収があった」といった情報や具体的なオペレーション方法をシェアすることで、「それなら店舗のオペレーションの中でやっていける」といった納得感を得られるようにした。従業員が自分ごと化し、合意形成を測ることはとても大切。簡単ではない。

WWD:衣料の寄贈は2021年8月末までの累計で79カ国、4619万点と膨大だ。難民支援も服の回収と同じく2006年スタートである。つながりはあるのか?

シェルバ:「回収した服をどういう使い方をするのか、誰が着るのか。中古市場に流すことが多いようだが、うちは最後までどうなったのか追いたい」そんな声が社員からあがるなか、服は服として活用したいという思いもあり、実際に服が必要なところはどこなのかを探して、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に引き継ぐことに決めた。

 そこで初めて地球上の難民の課題を知った。UNHCRの予算は医療などが優先で衣料にはまわりづらい。ならば「これは私たちがやる意味ある」と思った。店頭回収から支援までの一連のスキームを作ったことは意義ある経験となった。社内でよく使われる好きな言葉が「現場、現実、現物」。現場に行って現実を見て、課題を知って何ができるかを見つけるという意味で、店舗運営や商売を語るときに使われるが、サステナビリティも同じだと思う。現場で課題を発見して課題を解決する。

WWD:2025年度までに、100億円規模で社会貢献活動に投資することを発表している。その中身はあくまで「服屋として何ができるのか」という視点だと。

シェルバ:アパレル企業としては筋が通っていると思う。それとやはり、平和な社会なくしてビジネスは成り立たない。世の中の不均衡といった問題の解決策を服を通じて探っている。

記憶に残る東日本大震災でのできごと

WWD:多くの人と接する中で記憶に残ることは?

シェルバ:東日本大震災のとき。3月11日の金曜日から24時間以内に「ユニクロ」への支援要請がカスタマーセンターや店舗スタッフに届き、その多くが「早く!」と怒りにも近いテンションだった。私たちはもう社会インフラなっているのだ、頼られているのだと震え上がった。社長個人が10億円を出すことを決めて、現場も週末中に声を集めて数百万枚レベルの衣料支援が必要であると決定。以降、半年間は木曜日の夜から月曜日の朝まで毎週服を届けに行ったが、今でもあの時のことを思い出すと、社会からの期待に背筋が伸びる。

WWD:まさに「現場、現実、現物」だ。

シェルバ:当初は自治体も被災者であり機能をしていなかった。そこで仙台で倉庫を借りて、そこに備蓄されていた日用品もまとめて、借りた車で被災地へワーっと届ける。そういったことを繰り返ししていた。あれから10年が経ち、ヨーロッパのスタッフがウクライナで同じことをしている。ロシアによるウクライナ侵攻が始まって5日目くらいには、ヨーロッパにある衣料をポーランドなどに届けるなど同じスキームで支援を行っていて、そういう教育があったわけではないけど同じことを実践していることは印象的だ。

WWD:地球上のさまざまな課題と接する中、ファッションにはどんな力があると思うか?

シェルバ:「ユニクロ」にはライフウエアというコンセプトがあり、あらゆる人のための普段着を作っている。私たちは「救援物資」という言葉を使ってしまうが、もらった人たちに取っては1枚の服。人間としての尊厳を表すものが服。受け取った服を「あなたにはこれが似合う」と交換するなど、自己表現にもなっている。有事の際には、もちろん生命を維持する水や食べ物の方が必要だが、着替えることでリフレッシュしたり気持ちを高揚させたりするパワーが服にはあると、現場を見てきて強く思う。

 「UT」の平和を願うチャリティーTシャツプロジェクト「ピース・フォー・オール(PEACE FOR ALL)」もそうだが、お客さまとサステナビリティのタッチポイントのような存在、社会課題に結びつく商品の伝え方は小売業ならではと思う。

グローバルビジネスで企業姿勢を表すCSRを推進は不可欠

WWD:「支援」は企業にとってどんなメリットがあるのか?もしくは「支援」はメリットを求めることではないのか?

シェルバ:海外進出を進めた頃、社長の柳井は各国の要人と会う際に「あなたの会社はうちの国にどう貢献しますか?」と問われることが多く、「良い服を手ごろな価格で提供します」というだけでは話にならないと感じたと聞いている。それもありグローバルビジネスで企業姿勢を表す際にCSRを推進することが不可欠であるという考えから05年に社会貢献室をCSR部に改組するとともに、CSR委員会を立ち上げた。「支援」、「難民問題」という表現は上から目線に聞こえるかもしれないが、やはりそこは地球市民の責務であり、社会課題を解決することが企業の役割のひとつだと思う。

WWD:世界でさまざまな立場の人と接する仕事だが、コミュニケーションをする際に意識していることは?

シェルバ:話す以上に、聞く方が大事だとは思う。相手が国連の人でも難民の人でも従業員でもそう。何を考え、何を必要としているかを聞く。そして全部聞いた上で「これはできるけど、これはできない」とロジカルに伝える。人間だから、つい当たり障りのない返答をしそうになるが、中途半端な期待を残さないことも大事で相手がどんな立場でもそこはぶらさない。

WWD:依頼を受けることは多いだろう。

シェルバ:難民キャンプで「しかるべき人に届けてほしい」と嘆願書を渡されたことがあったが、私たちにはできないことだからお断りをした。本当に悲しいこと。難民の方たちは自分の意志とは関係なく難民という立場に置かれている。「自分にはパスポートがない、帰る家がない」と聞いて、何も答えられなかったこともある。

 東日本大震災のときの経験も胸をえぐられた。津波の被害があったエリアとなかったエリアの境に避難所があったため、被災していない人も服を持っていったため、大ごとに。間に入ってくれる機関もなかったから、自分たちで即座に優先順位を決めて「波をかぶった人から配ります」と伝えたのだが、公平の中にも優先順位が必要なわけで、学びが大きかった。

WWD:みんなに、は難しい。

シェルバ:平等でないから、全員に渡せないからやらない、ではなく、必要な人にはやはり渡したいのが私たちの思いだ。

WWD:これから関わりたいことは?

シェルバ:リサイクル素材などの採用、責任ある調達など商品に紐づいた情報発信をより積極的に実施していくことで、透明性の向上やお客様によりわかりやすく伝えることを心掛けていきたい。その際に、自社がやっていることを一方的に伝えるのではなく、お客様にも参加いただける機会を増やしながら、活動の輪を広げていきたいと思う。 ユニクロは現在、25の国と地域で店舗を展開しており、商品、店舗、従業員がサステナビリティのタッチポイントとなって、サステナビリティがお客様にとって身近なものとなるよう取り組んでいきたい。

WWD:多彩な情報に触れる仕事だが、日々の情報収集方法は?

シェルバ:歴史が好きで、司馬遼太郎が好き。組織論や普遍的な人間の立ち振る舞い、愚かさは彼が先生だ。時事ニュースは流しっぱなし。ソーシャルはあまり見ない。一喜一憂したくないから。


【WWDJAPAN Educations】

【第2期】サステナビリティ・ディレクター養成講座
2022年9月30日(金)開講

 昨年初めて開催し好評を得た「サステナビリティ・ディレクター養成講座」を今年も開講。サステナビリティはこれからの企業経営の支柱や根底となるものであり、実践が急がれる事業の課題である。この課題についてのビジョンを描くリーダーの育成を目的に、必要な思考力・牽引力を身につける全7回のワークショップとなる。前半は各回テーマに沿った第一線で活躍する講師を迎え、講義後にはディスカッションやワークショップを通して課題を明確化し、実践に向けたアクションプランに繋げていく。

 また、受講者だけが参加できるオンライン・コミュニティーでは、「WWDJAPAN」が取り上げるサステナビリティに関する最新ニュースや知っておくべき注目記事をチェックでき、更に講義内容をより深く理解するための情報を「WWDJAPAN」編集部が届ける、まさに“サステナ漬け”の3カ月となる。
講義のみが受講できるオンラインコースも同時に受け付けています。


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「ユニクロ ユー」の秋冬コレクションが9月16日に発売 シーズンレスでミニマルな48型

 ユニクロは、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)率いるパリのデザインチームによる「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」の2022秋冬コレクションを9月16日に発売する。アイテムはウィメンズ21型、メンズ23型、小物や雑貨4型をそろえ、価格はシャツが2990円(税込、以下同)、ニットやボトムスが3990円〜、アウターが7990円〜。フルラインアップは105店舗とオンラインストアで取り扱い、一部商品を国内全店舗で販売する。

 今季のコレクションでは、ミニマルでありながらも機能性を備えたアイテムをそろえた。アウターはロングコートや、ワークウエアに着想したショートブルゾンなど、ジェンダーを問わないラインアップを展開。ウィメンズは着回しやすいステンカラーコートやウールニット、メンズライクなシャツなどをそろえた。メンズはアウトドアにまで使えるラインアップにこだわり、トップスはウールやフランネル、コットンジャージー素材を採用したものを展開。定番のチノパンツはワイドテーパードシルエットを採用した。

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「ユニクロ ユー」の秋冬コレクションが9月16日に発売 シーズンレスでミニマルな48型

 ユニクロは、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)率いるパリのデザインチームによる「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」の2022秋冬コレクションを9月16日に発売する。アイテムはウィメンズ21型、メンズ23型、小物や雑貨4型をそろえ、価格はシャツが2990円(税込、以下同)、ニットやボトムスが3990円〜、アウターが7990円〜。フルラインアップは105店舗とオンラインストアで取り扱い、一部商品を国内全店舗で販売する。

 今季のコレクションでは、ミニマルでありながらも機能性を備えたアイテムをそろえた。アウターはロングコートや、ワークウエアに着想したショートブルゾンなど、ジェンダーを問わないラインアップを展開。ウィメンズは着回しやすいステンカラーコートやウールニット、メンズライクなシャツなどをそろえた。メンズはアウトドアにまで使えるラインアップにこだわり、トップスはウールやフランネル、コットンジャージー素材を採用したものを展開。定番のチノパンツはワイドテーパードシルエットを採用した。

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「ア ベイシング エイプ®」と「アー・ペー・セー」が初コラボ 特別な“ベイプカモ”やデニムを使った商品を発売

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」は「アー・ペー・セー(A.P.C.)」と初コラボし、メンズ・ウィメンズ・キッズからなるコレクションを9月3日に発売する。「ア ベイシング エイプ®」の取り扱い店舗および公式オンラインストアで扱う。

 同コレクションは、コーチジャケット(3万8500円税込、以下同)やスエット(メンズ・ウィメンズ2万6400円、キッズ1万4300円)、Tシャツ(メンズ・ウィメンズ1万3200円、キッズ6600円)、バッグ(2万3100円)、キーホルダー(4400円)などからなり、迷彩柄の中に“A”“P”“C”の文字を溶け込ませた特別な“ベイプカモ”を作成したり、両ブランドのロゴを重ねたタグを作ったり、コラボならではのアクションを行う。

 ほかにも、「ア ベイシング エイプ®」のアイコンである“ベビーマイロ”と「アー・ペー・セー」のロゴを組み合わせたグラフィックをプリントした商品や、「アー・ペー・セー」を象徴するデニムを使ったジャケット(5万7200円)やパンツ(3万5200円)も販売する。

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「ア ベイシング エイプ®」と「アー・ペー・セー」が初コラボ 特別な“ベイプカモ”やデニムを使った商品を発売

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」は「アー・ペー・セー(A.P.C.)」と初コラボし、メンズ・ウィメンズ・キッズからなるコレクションを9月3日に発売する。「ア ベイシング エイプ®」の取り扱い店舗および公式オンラインストアで扱う。

 同コレクションは、コーチジャケット(3万8500円税込、以下同)やスエット(メンズ・ウィメンズ2万6400円、キッズ1万4300円)、Tシャツ(メンズ・ウィメンズ1万3200円、キッズ6600円)、バッグ(2万3100円)、キーホルダー(4400円)などからなり、迷彩柄の中に“A”“P”“C”の文字を溶け込ませた特別な“ベイプカモ”を作成したり、両ブランドのロゴを重ねたタグを作ったり、コラボならではのアクションを行う。

 ほかにも、「ア ベイシング エイプ®」のアイコンである“ベビーマイロ”と「アー・ペー・セー」のロゴを組み合わせたグラフィックをプリントした商品や、「アー・ペー・セー」を象徴するデニムを使ったジャケット(5万7200円)やパンツ(3万5200円)も販売する。

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「ヨシオクボ」が東コレで見せたダイナミズムの“究極系” ベテランの決意と未来への第一歩

 久保嘉男デザイナーによる「ヨシオクボ(YOSHIOKUBO)」が、2023年春夏コレクションのショーを東京・渋谷のイベントホール「ベルサール渋谷ファースト」で開催した。「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」冠スポンサーの楽天が実施する支援プロジェクト「バイアール(by R)」のサポートによるもので、6月のパリ・メンズ・ファッション・ウイークでオンライン形式で披露した23年春夏コレクションをベースに、新作を加えて再編集した東京独自の内容だ。

 ショー直前のバックステージで、久保デザイナーは意外な言葉を口にした。「今回で、これまでのようなショーの形は一旦休憩するつもり。ファッションを夢見て、憧れて、情熱をかけてブランドをやってきた中で、ショーという形態を疑ったことはなかった。でも今、SNSで服の情報が溢れる中、既存のショーという形式にみんなが慣れすぎちゃっている。デザイナーの僕でさえ情報が多すぎると思っている。一歩引いて、服の見せ方と、服作りそのものを見直そうかなと。『バイアール』はそれにふさわしい舞台やし、これまでの『ヨシオクボ』の究極系のショーにしたい」。

ぼんやり浮かぶ人魂を
“透ける”ギミックで表現

 広々とした会場には、巨大な白い幕が吊るされていた。幕の向こう側でぼんやりとした青いシルエットが浮かび上がると、その独特な動きに魅了される。コレクションピースをまとったダンサー、KELOによるパフォーマンスだ。ダンスが終わると会場が暗転し、ランウエイショーが開幕した。シーズンテーマは、夜に浮遊する火の玉を意味する“人魂(ひとだま)”だ。

 ウエアは、ブランドの持ち味であるスポーティーなスタイルを軸に、オーガンジーやメッシュなどの“透ける”生地を多用し、宙に浮かぶ人魂を表現した。オーガンジーをたっぷりと使い、ボーンを入れて獣のような構造を作ったドレスや、同じくオーガンジーによる球体のようなフォームのブルゾンなど、ダイナミックなシルエットに振り切ったコレクションピースを連打する。一方で、身頃やヨーク、袖の一部をメッシュで切り替えたブルゾンや、全面をメッシュで作ったオーバーサイズのトップスなどのリアルクローズも登場した。いくつかのルックには、ヘアメイクアップアーティストの奥平正芳が制作した、妖怪の頭のようなヘッドピースを組み合わせて、奇想天外な世界観を強調した。

 メッシュに刺しゅうされた英字は、一見クールなスラングかと思いきや、“SHIRANGANA(知らんがな)”をはじめとする大阪弁だった。「アメリカに長くいたのに、今でも大阪弁が抜けんのは、僕の揺るがないアイデンティティーやから」と、久保デザイナー。さらに、しめ縄を彷彿とさせるテキスタイルや竹やぶのようなグラフィックといった“和”の要素や、NFTを想定した風船のように膨らむ構造など、ここ数シーズンで挑戦してきたクリエイションの要素を詰め込み、全54体の壮大なコレクションを完成させた。フィナーレではモデルたちが幕の裏側を歩き、ダイナミックなシルエットを印象付けた。

 ショー後の久保デザイナーの表情は晴れやかだった。「ブランドをやめるわけじゃないですよ(笑)。あくまで、服作りの方向性を変えて、新しいチャレンジをしようと決めただけ。服は今も好きやし、これからも作り続けたい。さらに芯の食った服作りを目指していきます」。

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着想源はミニトマト!? スタートアップが作る環境に優しいパッケージ&サンプリング手段4選

 コスメのパッケージはプラスチックかガラスだけだろうか?そして、外箱は使い捨てる以外にないのだろうか?現在は貝殻、海藻、野生の植物、紙など、さまざまな原料を用いた容器やサンプリング手法が生まれている。4つのスタートアップを紹介する。

ミニトマトを再現したノップラ

 ノップラ(NOTPLA)は、「パッケージを消してしまおう」を謳う。持続可能な包装資材を開発するスタートアップ企業は、使い捨てプラスチックに代わるパッケージの普及を目指す。2014年、ロドリゴ・ガルシア・ゴンザレス(Rodrigo Garcia Gonzalez)とピエール・パスリエ(Pierre Paslier)が学生の時に起業した。

 ノップラのマーケティングを担当するマルゴー・ダゲール(Margaux Deguerre)は、「液体をカプセルに閉じ込める方法を考えたとき、彼らは自然からインスピレーションを受け、ミニトマトを再現した」と言う。ノップラは、その名のとおりプラスチックではない素材、つまり海藻や植物といった、数週間で生分解されるものでできたパッケージをつくっている。

 現在は多くのスポーツイベントやフェスに協賛し、食品容器を生分解仕様にするコーティング事業にも挑戦。海藻の繊維を使ったノップラペーパー、オイルを内包できるノップラ ピペットなども開発した。後者は水で溶けるため、使い切りシャンプーなどの容器に使用できる。マーケティング担当のダゲールは、「化粧品業界にも関心を抱いている」という。

100回繰り返し可能なアイディ・セント

 アイディ・セント(iD SCENT)は、「におい」の商品化を考えた。香水のサンプリングを改革するのがねらいだ。

 新たなテクノロジー、「センティスト」は、100%リサイクルできる紙に香水を含ませる。空気を圧縮させることで、香りを紙の繊維になじませるのだ。この方法を使うと、揮発しないアルコールフリーの香水なら数カ月から数年に渡って香りを楽しめる。

 「ゲラン(GUERLAIN)」の“アクアアレゴリア ネロリア ベチバー”のサンプルは、香水のびんをイメージした紙の形で配られた。サンプルの上についている帽子のような部分を上に向かって引っ張ると、白いスティック上のサンプルが出てくる。このサンプルは、理論上は100回以上繰り返し使用可能だ。

 10年前に始まったアイディ・セントは、サンプルを多くの人々が共有できるように作られた。フランスのブロンを拠点とし、自国で再生可能で環境に配慮した紙を生産している。

食感、見た目、匂いを再現するオーガノイド

 オーガノイド・テクノロジー・ゲーエムベーハー(ORGANOID TECHNOLOGY GmBH以下、オーガノイド)は、商品の触り心地、見た目、においの再現をこだわり抜いている。ディレクターのアルプ・ベアール(Alp Behar)は、「オーガノイドが作ったサンプルの表面に触れても、まるで本物のバラの花びらに触れたり、香りを感じているように錯覚するでしょう」と説明する。オーガノイドは、フランス、ベルギー、ルクセンブルク、スイス、イスラエルといった国々に向けて販売している。

 オーガノイドは、オーストリアのフリースで2018年に設立された。商品はすべて、カーボンニュートラルに取り組む、同国にあるチロルの山脈でつくられている。

 べアールは、「オーガノイドは、コスメの販売に向いている」という。家具と一緒にディスプレイしたり、別の商品に同梱したりのサンプリングに向いているという。

 またオーガノイドは、スキンケア用品やエッセンシャルオイルのような物質を貯蔵する役割を果たす天然の苔を使った、肌に貼るパッチ、ナットパッド(NatPad)という商品のために子会社もつくっている。ナットパッドは、オーガノイドの表面にもつけることができる。

廃棄される貝殻を地元で消費するマラキオ

 マラキオ(Malakio)は、魚介類の殻をレストランから直接集めている。それらを押しつぶして、天然の粘結剤と混ぜるためだ。ローテクな作り方だからこそ、「二酸化炭素の排出を抑えることができる」と共同創設者であるヒューゴ・ケルマレック(Hugo Kermarrec)は言う。

 マラキオは、再利用した素材を使った食器やインテリアの販売から家具の製造へと事業を拡大。現在は、コスメのパッケージを手がけている。マラキオの製品に使われている素材には隙間があるため、クリームやパウダー、水性のコスメを収めるのに適している。

 マッスル貝や牡蠣、帆立貝の貝殻は、様々な色に変わる。「自然に着色できるのも特徴」とケルマレックは語る。現在はフランスのナントに拠点をおくが、もともとは同国のブルターニュで2020年に設立された。

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長濱ねるが東コレのエコバッグデザインに挑戦 SDGsレポーター就任で感じた変化

 2022-23年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」のSDGsレポーターである長濱ねるが29日、「RFWT」公式会場の表参道ヒルズで合同取材に応じ、サステナブルなどについて語った。

 長濱は「もともと好きなブランドでした」という、「フェティコ(FETICO)」のチュニックを着用。「エレガントでかっこよく、肌見せをポイントに個性を出せるので、日常でも、ドレスアップしたい場面でも使える。ショーを見ていても“着たい!”と思う服が多かったです」と語った。

 また、「RFWT」のSDGsレポーターに就任して3シーズン目を迎え、持続可能な取り組みが以前よりも身近になっている実感があるという。「就任当初は、SDGsに貢献していることで知られているブランドはいくつかあった印象でしたが、今はどのブランドにとっても当たり前になりつつある。消費者が意識せずにたまたま選んだのが、環境に配慮した服だったという風に変わってきています」。

 さらに長濱は今シーズン、リポーターに加え「RFWT」の公式エコバッグをデザインしており、素材やデザインについてのこだわりも語った。「エコバッグは石川県のファブリックメーカー、小松マテーレと作ったもので、マスクを作るときに四角く切り抜く工程で余った切れ端を再利用しています。石川県の工場で布の染色の工程を見て、どうしても大量の水が必要であることを知り、その中でどのようにSDGsと両立していけるのかと考えて制作しました」。

 今後楽しみにしているショーは「たくさんありますけど、『アンリアレイジ(ANREALAGE)』や『フミエタナカ(FUMIE TANAKA)』は特に楽しみです」とし、鑑賞し終えたばかりの「『ケイイチロウセンス(KEIICHIROSENSE)』は先ほど初めて見て、すごく感動しました。こういうフィジカルのショー体験はやはりいいですね」と述べた。

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「アミリ トーキョー」誕生 新天地で描く次世代のラグジュアリー

 米ロサンゼルスを拠点とする「アミリ(AMIRI)」が、東京・南青山に旗艦店をオープンした。直営店は世界6店舗目で、アジアでは中国・上海に次ぐ2店舗目だ。マイク・アミリ(Mike Amiri)CEO兼クリエイティブ・ディレクターは、同店を「真のラグジュアリーへのステップアップには欠かせない」と位置づける。メゾンが愛するLAのムードを保ちながら、日本の伝統技術を各所に取り入れて、誰もまねできないクリエイティビティーを探求する「アミリ」の世界観を体現する。

“僕らは新たなステージへと
駆け上がる”

WWD:東京への出店を決めた理由は?

マイク・アミリ(以下、アミリ):東京はファッションの多様性を代表する街で、個性とクリエイティビティーに溢れている。メゾン設立当初からとても重要なマーケットで、出店は念願だった。ここに来れば、われわれがどんなメッセージを込めてものづくりを行っているかを理解できるはずだ。より多くのユーザーに、メゾンを知ってもらうきっかけになってほしい。

WWD:「アミリ」が掲げる“次世代のラグジュアリー”とは?

アミリ:従来のメゾンが大切にしてきた伝統やヘリテージを持ち合わせながら、新しいカルチャーと密接につながり、社会を代弁するような存在だ。現代社会では新たなシーンが次々に登場し、刺激が生まれ続けている。若い世代にもラグジュアリーのストーリーを伝えるには、彼らとの対話を持ち続けなければいけない。「アミリ」はものづくりへのピュアな欲求から始まったが、クリエイションと向き合い、メゾンの世界観を築いていくうちに、“次世代のラグジュアリー”へと変わっていった。

WWD:間もなく立ち上げる2022-23年秋冬コレクションのこだわりは?

アミリ:店舗のアートも手掛けてくれたウェス・ラング(Wes Lang)との協業だ。あらゆる画材とテクニックを思いつくままに操る彼の姿を見て、アートワークを単にグラフィックとして採用するのではなく、服をキャンバスに見立てて、刺しゅうやジャカード、ペイント、色落ち加工など、さまざまな技法で表現していった。ぜひ店舗で重層的なクリエイションを目の当たりにしてほしい。

WWD:6月に発表した23年春夏コレクションでは、テーラードを強く打ち出した。

アミリ:次世代のラグジュアリーに大切なのは、いろんな側面を常に取り入れること。だから、「アミリ」が持つカジュアルなムードと着心地の良さをテーラードにミックスした。ブレザーだったら、ライニングやつなぎの部分を外して軽くしてみたり、ウール素材にビンテージ加工をして古いTシャツのような質感にしたり。コアなファンのほか、新たなユーザーからの手応えも大きい。

WWD:メゾン設立から8年がたった。今後の展望は?

アミリ:短期間でこれだけ成長できたのは、自分たちがどんなメゾンかを明確にして、メッセージを届けてきたから。誰もまねできないオリジナルなインスピレーションとオーセンティックなイメージをそのままに、メゾンの間口を広げて、大きな夢を描き続けたい。「アミリ トーキョー」とともに、新たなステージへと駆け上がっていく。

ガラス張りの心地よい空間に
自然の豊かさをプラス

 「アミリ トーキョー」は、店舗面積204㎡で2フロア構成だ。1階は自然光がたっぷりと注ぐ全面ガラス張りの空間で、コンクリートをベースにしたシンプルな設計。つり下ろし式のハンガーラックなどで要素を削ぎ落としながら、大理石の什器やオーク材の台、観葉植物をミックスして、自然の豊かさを表現した。シルクシャツやデニムといった定番アイテムをはじめ、バスケットボールをモチーフにしたバッグやレザーグッズ、フットウエアなどのメンズコレクションを集積する。店内各所には、アミリの友人であり、2022-23年秋冬コレクションで協業したアーティスト、ウェス・ラングによる描き下ろしのアートワークを設置。LAから世界に名を広めた同氏の作品が、同じくLAから次世代のラグジュアリーを伝える「アミリ」と共鳴する。

盟友による大型アートワークがお出迎え
常設店初のウィメンズコーナーも

 2階は、ローソファーや彫刻のようなテーブルなど、洗練された家具をゆったりと配置し、リラックスした空間を演出した。中央に敷いた市松模様のラグが、日本の伝統と温もりを感じさせる。ウェス・ラングが東京店のために制作した大型のアートワークが目を引く中央のコーナーには、メゾンの最新アイテムやカプセルコレクションをラインアップ。ウィメンズコーナーも充実し、ブラウスやコートといったウィメンズアパレルと、スニーカーやレザーグッズなどを用意する。上層階の外装は、黒漆喰を日本伝統の左官工法で仕上げ、ガラス張りの下層とのコントラストを生み出している。

東京店限定のアイテムたち

 「アミリ トーキョー」限定のカプセルコレクションも販売。メゾンの象徴的なデザイン“ボーンスタック”を、日の丸に着想した赤と白でアレンジして、フーディーやTシャツ、スエット、トランクス、ハットに落とし込んだ。

INFORMATION

住所:東京都港区南青山5-3-27
時間:11:00~20:00
不定休

PHOTOS:AMIRI, SHUHEI SHINE
問い合わせ先
アミリ/スタッフ インターナショナル ジャパン
クライアントサービス
0120-106-067

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「コーチ」が新コレクションを記念したイベント開催 kemioによるビデオガイドやライブ演奏など

 「コーチ(COACH)」は9月3〜11日、2022年フォール・コレクションの発売を記念したイベント“サムウェア イン アメリカ(Somewhere in America)”を東京の表参道バツアートギャラリーで開催する。

 想像上のアメリカの郊外の町にインスパイアされた同イベントでは、アップカミングなアーティストによるライブ演奏や、クラフツマンシップを感じられるプレゼンテーション、アメリカの郊外の町からインスパイアされたスイーツの提供など、さまざまなコンテンツを用意する。また、動画クリエイターkemioが登場する、会場でのみ視聴可能なスペシャルビデオガイドも公開。入場無料で、参加は公式HPから要予約。

 同コレクションでは、シアリングやレザーのアウターウエアをはじめ、新作バッグ“バンディット(Bandit)”や、グラフィティアーティストデュオのミント&サーフ(Mint&Serf)とのコラボレーションによるアートワークを施したアイコンバッグ“ローグ(Rogue)”などが登場する。

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「ららぽーと堺」11月8日開業 目玉は1400人観覧の屋内スタジアムコート

 三井不動産が大阪・堺に建設中の郊外型ショッピングモール「三井ショッピングパーク ららぽーと堺」の開業日が11月8日に決まり、施設概要などの説明会が29日、現地で行われた。

 地上3階建ての店舗棟は約9万200平方メートルで、そのうち店舗面積は約5万平方メートル。ファッションからインテリア、日用品、食物販、レストラン・カフェまで212店舗が出店する。関西初出店33店を含む97店が堺市初出店。他のららぽーとの施設に比べて飲食の構成比率が高めで、フードコートのテナントを含めると飲食店は全体の2割を占める。多様化するニーズに対応し、食事や買い物だけでなく、イベントを通じた新しい体験を提供することをめざす。

 中でも注目は1階中央の吹き抜け空間に設けた屋内型スタジアムコート「ファンスタクロススタジアム」。Xスポーツやダンス、3人制バスケットボールの3×3(スリーエックススリー)などのスポーツイベントのほか、音楽ライブやeスポーツなど幅広いエンターテインメントベントが開催され、約1400人の観覧が可能だ。中央には国内商業施設の屋内型ビジョンとしては最大級の横型メインビジョン、2階壁面には全長58.5mのリボンビジョンが設置されたほか、本格的な音響・照明設備を完備し、本物のスタジアムさながらの臨場感を演出する。

 スタジアムコートを取り囲むように、階段ベンチ席を含む約380席を有するフードホール「サカイ フード スタジアム」が併設され、イベントを観覧しながら飲食を楽しめるのも大きな特徴。スタジアムコート全体では2500平方メートルの広さとなる。飲食ゾーンとしては、3階にエリア最大級の1400席を有し、20店舗がそろうフードコート「サカイ フード キッチン」、2階には堺市初出店の「エッグスンシングス」や「京鼎樓」などが集結する「サカイ フード ストリート」が登場。フードコートには、イベントやお誕生日会などに利用できるレンタルスペースやキッズスペース、コンセント付ブース席を備えたコワーキング&カフェゾーンも併設し、地域コミュニティ拠点としての機能も備えた。

 北西のエントランス前には、屋外広場「ミハラパーク」が広がり、子供用遊具のある「プレイゾーン」や、イベント時にスポーツが体験できる「アーバンスポーツゾーン」などを設ける。ほかには、音楽ゲーム「太鼓の達人」の世界観を用いて堺の街や地域の祭りを表現した日本初のアミューズメントエリア「ナムコ 太鼓の達人毎日おまつりだドン!(仮称)」や、赤ちゃん絵本「しましまぐるぐる」がテーマの遊び場「しまぐるランド」、アニマルテーマパーク「モフ アニマルカフェ」など、体験型のエンタテインメント店舗が充実している。

 ららぽーと堺は、関西エリアのららぽーとの施設としては4施設目。施設が立地する堺市美原区は、堺と大阪南部、奈良県中部をつなぐ交通の結節点としての役割を担い、阪和自動車道の美原南ICからも近い。商圏エリアは堺市、大阪市、大阪東部、大阪湾岸エリア、奈良西部を想定する。ららぽーとの基本商圏は10キロ圏内だが、本格的なイベント開催を経常的に行うことで広域からの集客を狙う。

 イベント空間を集客の目玉にした理由について、同社の商業施設本部リージョナル事業部の小野寺弘康氏は「スタジアムコートを核にしたのはチャレンジでもあるが、ECの時代だからリアルの価値や施設に足を運んでもらうことの唯一無二性を大事にしていきたい。そこを担保しながら、リアルとデジタルを融合したイベントも検討していく」と話している。

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「GU」が1万5000円以下で1週間の通勤服を提案 働く女性向けの新キャンペーン

 ファーストリテイリンググループの「ジーユー(GU)」はこのほど、働く女性を応援するキャンペーン「ジーユー 1ウィーク ワードローブ(GU 1week Wardrobe)」を公式オンラインストアで開始した。

 同キャンペーンは、コロナ禍によって生じた通勤服の悩みを解決するため、働く女性に向けてファッション性・着まわし・低価格をテーマに1週間(平日5日間)のワードローブを税込1万5000円以下で提案するもの。ジーユー銀座店では、通勤電車をイメージした展示とともに、1週間の着まわしコーディネートを提案するポップアップを9月25日まで開催する。期間中、コーディネート一式を購入すると、先着300人に“マシュマロパンプス”1足をプレゼントする。

 「ジーユー」の調査によると、コロナ禍以前と比較してコロナ禍中の支出で減少したものとして、「交際費」「娯楽費」「被服費」がトップ3にランクイン。被服費が減少したと答えた人のうち、1カ月あたりの被服費平均額は、コロナ禍以前は1万2291円だったのに対し、コロナ禍中は5882円と半額以下にまで大幅に減少したことが判明した。また、コロナ禍で約4割の人が「リラックスした雰囲気の服が多くなった」とし、約2割が「トレンドの服がない」「通勤服が不足している」と回答した。さらに、半数以上が「着まわしやすさ」を通勤服に求めており、次いで「価格」や「着心地」 を求め、低価格ながらも着まわしできるアイテムが重要視されている傾向が明らかになった。「コロナ禍以前と比較した通勤服やファッションに関する調査」として、全国20代~50代の女性500人にインターネット調査を8月10〜15日に行った。

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「ディオール」が再生型花栽培を中心とする新サステナビリティ計画「BEAUTY AS A LEGACY 2030」を策定

 「ディオール(DIOR)」はこのほど、持続可能な事業活動の促進に向けたロードマップ「BEAUTY AS A LEGACY 2030」計画を発表した。再生型花栽培に投資し、バリューチェーン全体を通じて生物多様性保護と地域コミュニティーへの悪影響の軽減に取り組む。

 同計画は、再生型花栽培、気候変動への取り組み、エコデザイン、責任ある原料調達と透明性、文化的責任の5つの活動で構成する。「ディオール」では、生態系の保全における花々の役割を重視。ローラン・クレットマン(Laurent Kleitman)社長兼最高経営責任者は、「花々は昆虫や鳥類、哺乳類よりはるかに早く絶滅に直面すると報告されている」と指摘し、花をサステナビリティ戦略の先頭に据える。再生農業に特化した世界最大の組織ヘクター(HECTAR)とパートナーシップを組み、2023年までに教育プログラムを開始する。新規事業開発の支援団体や研究プログラムを取り上げ、科学的な研究機関と連携して、生態系における花農業の影響の調査や他農業との相乗効果の研究を行う。

 気候変動への取り組みでは、バリューチェーン全体の二酸化炭素排出量を削減すべく科学的根拠な基づく目標を設定。30年までに19年比で46%削減を目指す。そのほかエコデザインや透明性の活動では、28年までに化石原料由来のプラスチックの使用停止、公式サイトにおける成分や配合目的の掲載、ブランドコミュニケーションを通じた多様性の支持、女性が活躍できる組織政策の強化、生産者の専門知識の認知と評価向上に注力する。

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「シーイン」が著作権侵害トラブル 訴えたアーティストは「何度も同じことが起きていて見過ごせない」

 ロサンゼルスを拠点に活動するアーティストのジェニファー・スターク(Jennifer Stark)は24日、「シーイン(SHEIN)」がスタークの著作権を侵害したとして、運営会社のシーイン ディストリビューション グループ(SHEIN DISTRIBUTION GROUP)に対して損害賠償を求めて提訴した。26日時点では「シーイン」側は答弁書を出しておらず、コメントも得られなかった。

 訴状によると、スタークが2014年に米国著作権局に登録した“Meltdown”、15年に登録した“Drip Cascade”、そして17年に登録した“Chromatic Cascade”の3作品の著作権を「シーイン」が侵害したと主張する。“Meltdown”は、マイアミ国際空港内の壁画アートにも使用されているデザインだ。

 スタークは「アート界にとって、見過ごせないほど多くの問題が起きている。われわれは立ち上がる必要があった。なぜならこれまでに何度も同じことが起きており、これに終止符を打つ必要があるからだ」とコメントを発表している。

 「シーイン」の権利侵害をめぐる裁判はこれまでにも数多く起きている。6月にはアーティストのマギー・スティーブンソン(Maggie Stephenson)が「One is good, more is better」と題した作品の著作権侵害などを主張して提訴。そのほかにも「ステューシー(STUSSY)」や「ドクターマーチン(DR. MARTENS)」などのブランドとも商標権侵害をめぐって係争中だ。

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「シーイン」が著作権侵害トラブル 訴えたアーティストは「何度も同じことが起きていて見過ごせない」

 ロサンゼルスを拠点に活動するアーティストのジェニファー・スターク(Jennifer Stark)は24日、「シーイン(SHEIN)」がスタークの著作権を侵害したとして、運営会社のシーイン ディストリビューション グループ(SHEIN DISTRIBUTION GROUP)に対して損害賠償を求めて提訴した。26日時点では「シーイン」側は答弁書を出しておらず、コメントも得られなかった。

 訴状によると、スタークが2014年に米国著作権局に登録した“Meltdown”、15年に登録した“Drip Cascade”、そして17年に登録した“Chromatic Cascade”の3作品の著作権を「シーイン」が侵害したと主張する。“Meltdown”は、マイアミ国際空港内の壁画アートにも使用されているデザインだ。

 スタークは「アート界にとって、見過ごせないほど多くの問題が起きている。われわれは立ち上がる必要があった。なぜならこれまでに何度も同じことが起きており、これに終止符を打つ必要があるからだ」とコメントを発表している。

 「シーイン」の権利侵害をめぐる裁判はこれまでにも数多く起きている。6月にはアーティストのマギー・スティーブンソン(Maggie Stephenson)が「One is good, more is better」と題した作品の著作権侵害などを主張して提訴。そのほかにも「ステューシー(STUSSY)」や「ドクターマーチン(DR. MARTENS)」などのブランドとも商標権侵害をめぐって係争中だ。

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「ヨシオクボ」2023年春夏東京コレクション

 「ヨシオクボ(YOSHIO KUBO)」が2023年春夏コレクションを発表した。

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「ヨシオクボ」2023年春夏東京コレクション

 「ヨシオクボ(YOSHIO KUBO)」が2023年春夏コレクションを発表した。

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高島屋×「ホワイトマウンテニアリング」の第2弾 “循環”をテーマに7商品をラインアップ

 高島屋のセレクトショップ「CSケーススタディ」は、「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」とのコラボ第2弾となるカプセルコレクションを8月31日に発売する。

 同コレクションは7商品からなり、高島屋限定で扱う。価格は、裾のドローコードでシルエットを変えられる製品染めのコーチジャケットが4万6200円(税込、以下同)、3タックのテーパードパンツが4万1800円など。高島屋のサステナブルプロジェクト“デパート デ ループ”に基づくもので、JEPLAN(ジェプラン、旧日本環境設計)の衣料品再生プログラム“ブリング”を活用して、不要時には高島屋が店頭で回収。繊維の原料などに再資源化して循環させる。

 Tシャツの胸にもプリントするトレードマークについて相澤陽介「ホワイトマウンテニアリング」デザイナーは、「テキスタイルは糸が重なり合って1枚の布となる。それは、とても時間のかかる作業だ。そして“ブリング”は、服をあらためて糸や布に循環させるため、さらに手間と時間がかかる。しかし服の未来を考える際、非常に重要なアクションであり、服を着る人の意識にもつながっていくはず。そこでトレードマークは、“循環”をコンセプトに製作した」と話す。

 CSケーススタディは、2021年に20周年を迎えた。

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今更聞けない「映え」の意味とは 考えたい言葉 vol.28

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第28弾は、【映え】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

若手2人が考える【映え】

 「映(ば)え」は、映(は)えるという動詞が連濁化して、見栄えの良いものを表現する言葉。若者を中心にSNSや写真、目にしたときに全体的に良く写っている状態などを指すものとして「映え」という概念が普及するようになった。2017年の流行語大賞にノミネートされている。風景やスポット、食べ物など、写真に残したときに美しいものを対象に使う。

 一方、映えることを優先して、その瞬間や食べ物の場合はその味などを楽しんでいないのではないかという批判の意を込めて、「インスタ蝿」という言葉で「映え」を楽しむ人を揶揄する言葉も生まれた。ただ、実際に「映え」の対象を粗末にする人は先行するイメージほど多くはなく、「映え」を楽しむことがその瞬間を楽しむ文化として浸透している。

 2017年ごろの「映え」は、建物にフォトスポット的アレンジを加えたものなど、作られた場所が主流だった。トレンドのスポットやものとして多くの人が同じものを「映え」の対象としていた。しかし22年現在は、自分達でアレンジ・カスタマイズできるものや、生活の延長にあるような、余白のある「映え」が人気となっている。例えば、推しの名前を入れられるドリンクを撮ったり、あえて「うんこミュージアム」に行ったりするなど、自分の美的価値観を表現するようになっている。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

ポッドキャスト配信者

ソーンマヤ:She/Her。翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

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今更聞けない「映え」の意味とは 考えたい言葉 vol.28

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第28弾は、【映え】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

若手2人が考える【映え】

 「映(ば)え」は、映(は)えるという動詞が連濁化して、見栄えの良いものを表現する言葉。若者を中心にSNSや写真、目にしたときに全体的に良く写っている状態などを指すものとして「映え」という概念が普及するようになった。2017年の流行語大賞にノミネートされている。風景やスポット、食べ物など、写真に残したときに美しいものを対象に使う。

 一方、映えることを優先して、その瞬間や食べ物の場合はその味などを楽しんでいないのではないかという批判の意を込めて、「インスタ蝿」という言葉で「映え」を楽しむ人を揶揄する言葉も生まれた。ただ、実際に「映え」の対象を粗末にする人は先行するイメージほど多くはなく、「映え」を楽しむことがその瞬間を楽しむ文化として浸透している。

 2017年ごろの「映え」は、建物にフォトスポット的アレンジを加えたものなど、作られた場所が主流だった。トレンドのスポットやものとして多くの人が同じものを「映え」の対象としていた。しかし22年現在は、自分達でアレンジ・カスタマイズできるものや、生活の延長にあるような、余白のある「映え」が人気となっている。例えば、推しの名前を入れられるドリンクを撮ったり、あえて「うんこミュージアム」に行ったりするなど、自分の美的価値観を表現するようになっている。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

ポッドキャスト配信者

ソーンマヤ:She/Her。翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

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「アムリターラ」創業者が4年ぶりに著書 オーガニックな方法で体と肌、心を“循環”する方法を伝授

 オーガニックコスメ「アムリターラ(AMRITARA)」の代表兼商品開発の勝田小百合氏はこのほど、4年ぶりに著書「FLOWで不老 循環美でオーガニックに生きる」(河出書房新社)を上梓した。徹底したオーガニックな方法で、体と肌、心の面から循環(FLOW)を高める方法を解説している。

 勝田氏は30代からエイジレスな生き方の研究をはじめ、2005年にそれらを記したブログ“アンチエイジングの鬼”をスタートし人気を集め、著書も多数ある。現在54才となり更年期の症状には“循環”が大切と再認識したという。また「コロナ下で感じたのは“流れる水は腐らず”ということわざ。流れていれば自浄作用によって健康でいられる」(勝田代表)と、オーガニックな方法で全身の血流をアップし、循環の力を高める方法をさまざまな角度から伝えるために発刊した。

 「人間の体は約60兆個の細胞でできている。そのため細胞の構造や皮膚組織など多少難しい内容も織り交ぜているが、循環を知るためには欠かせないもの。まずは知ることが大切だし、自身の体の状態によって引かれる箇所が変わってくるだろう。できる範囲から生活に取り入れてほしい」とおすすめする。

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【スナップ】「フェティコ」のショー来場者には透け感のあるセンシュアルなスタイルが人気

 「フェティコ(FETICO)」は、2023年春夏シーズンの「楽天 ファッションウィーク東京(Rakuten Fashion Week Tokyo)」初日となる8月29日、初のランウエイショーを渋谷ヒカリエ ヒカリエホールAで行った。

 来場者は、ブラックを基調に色や柄で華やかさを取り入れたスタイルが多かった。中でも目を引いたのが、ボディコンシャスなワンピースや透け感のある素材、肌見せなどを取り入れたセンシュアルなムード。全身を飾った大ぶりのアクセサリーも印象的だった。

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「フェティコ」堂々の初舞台、新章を迎えた「エズミ」の覚悟 「WWDJAPAN」が選ぶ東コレ初日のヒットブランド

 2023年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」(以下、東コレ)が8月29日に開幕した。9月3日までの6日間、国内外のバイヤーやジャーナリストに向けて、全49ブランドがリアルショーやオンライン形式でコレクションを披露する。

 「WWDJAPAN」は今シーズンも、総力をあげて東コレを取材。ここでは、取材班が“イケてる!面白い“と思ったブランドを毎日リポートする。1日目は「フェティコ」「エズミ」「ケイイチロウセンス」をお届け。


東コレ取材5シーズン目
編集部 美濃島
「ケイイチロウセンス(KEIICHIROSENSE)」

見どころ:由利佳一郎デザイナーによる「ケイイチロウセンス(KEIICHIROSENSE)」が東コレにカムバック!表参道ヒルズのイベントスペース「スペースオー」でプレゼンテーションを行いました。同ブランドは、身にまとうバッグ=“WEARBAG”を軸にした独自のコレクションを提案しており、今シーズンはガジェット感溢れるバッグをメインに、水でできた皮膚をイメージしたオリジナルオーガンジー“ウォータスキン”や、恐竜の化石のレプリカに着想したボディースーツなどを合わせ、ユニークなスタイルを構築しました。水の気泡のズームアップ映像など、それぞれのスタイルを際立たせる大迫力の3D映像は、ビジュアルデザインスタジオ「WOW」との協業。王道だけでなく、独自路線を行くブランドの世界観を堪能できるのも、東コレの醍醐味ですね。


東コレ初参加
ソーシャルエディター浅野
「フェティコ(FETICO)」

見どころ:ブランド初のランウエイショーで東コレのオープニングを飾った舟山瑛美による「フェティコ(FETICO)」は、1970年代の作家や女優として活動した鈴木いづみから着想を得たコレクションを発表しました。メッシュやチュールなど透け感のある素材のドレスや大胆なカットのトップスなど、ブランドらしいボディーコンシャスなウエアに対し、ヘアメイクは非常にシンプル&ミニマルな仕上がり。その対比がモデルたちの個性や美しさをより一層引き立てます。女性の造形美を讃え、個々が持つ美しさを引き出すという今回のコレクションに込めた思いが感じられました。凝った演出こそないものの、それさえもコレクションを構成する要素だと思えるような王道のランウェイは、ブランドの存在感を堂々と示しました。


東コレ取材は10年目
ファッションリポーター大杉
「エズミ(EZUMI)」

見どころ:「エズミ(EZUMI)」が6年ぶりに東コレに帰ってきました!ショー自体も3年ぶり。これまで建築に着想を得た構築的なクリエイションを見せてきましたが、今季は大きく方向転換。江角泰俊デザイナーが英セント・マーチン美術大学の学生時代に題材にした、ビクトリア朝のファッションを今一度インスピレーション源にして、現代流にアレンジしています。いわば原点回帰。ブランドが得意とするジャケットやトレンチなどのテーラードアイテムにコルセットを融合したり、スカートにはボーンを入れたりと、女性のシルエットを強調するエレガントなデザインです。色もブラックやグレーを基調にしていてとてもシック。甘すぎず、リアリティーがあり、大人の女性が美しく着こなせるのではないでしょうか。会場は東京駅側の商業施設キッテ(KITTE)内の博物館であるインターメディアテク。クジラやキリンなどの大型動物の骨格標本や、鉱物やはく製のコレクションが並ぶ同施設でのショーは、クラシカルなコレクションともぴったり。江角デザイナーの覚悟と挑戦への思いが伝わりました。新章を迎えた「エズミ」、好印象です!

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「フェティコ」堂々の初舞台、新章を迎えた「エズミ」の覚悟 「WWDJAPAN」が選ぶ東コレ初日のヒットブランド

 2023年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」(以下、東コレ)が8月29日に開幕した。9月3日までの6日間、国内外のバイヤーやジャーナリストに向けて、全49ブランドがリアルショーやオンライン形式でコレクションを披露する。

 「WWDJAPAN」は今シーズンも、総力をあげて東コレを取材。ここでは、取材班が“イケてる!面白い“と思ったブランドを毎日リポートする。1日目は「フェティコ」「エズミ」「ケイイチロウセンス」をお届け。


東コレ取材5シーズン目
編集部 美濃島
「ケイイチロウセンス(KEIICHIROSENSE)」

見どころ:由利佳一郎デザイナーによる「ケイイチロウセンス(KEIICHIROSENSE)」が東コレにカムバック!表参道ヒルズのイベントスペース「スペースオー」でプレゼンテーションを行いました。同ブランドは、身にまとうバッグ=“WEARBAG”を軸にした独自のコレクションを提案しており、今シーズンはガジェット感溢れるバッグをメインに、水でできた皮膚をイメージしたオリジナルオーガンジー“ウォータスキン”や、恐竜の化石のレプリカに着想したボディースーツなどを合わせ、ユニークなスタイルを構築しました。水の気泡のズームアップ映像など、それぞれのスタイルを際立たせる大迫力の3D映像は、ビジュアルデザインスタジオ「WOW」との協業。王道だけでなく、独自路線を行くブランドの世界観を堪能できるのも、東コレの醍醐味ですね。


東コレ初参加
ソーシャルエディター浅野
「フェティコ(FETICO)」

見どころ:ブランド初のランウエイショーで東コレのオープニングを飾った舟山瑛美による「フェティコ(FETICO)」は、1970年代の作家や女優として活動した鈴木いづみから着想を得たコレクションを発表しました。メッシュやチュールなど透け感のある素材のドレスや大胆なカットのトップスなど、ブランドらしいボディーコンシャスなウエアに対し、ヘアメイクは非常にシンプル&ミニマルな仕上がり。その対比がモデルたちの個性や美しさをより一層引き立てます。女性の造形美を讃え、個々が持つ美しさを引き出すという今回のコレクションに込めた思いが感じられました。凝った演出こそないものの、それさえもコレクションを構成する要素だと思えるような王道のランウェイは、ブランドの存在感を堂々と示しました。


東コレ取材は10年目
ファッションリポーター大杉
「エズミ(EZUMI)」

見どころ:「エズミ(EZUMI)」が6年ぶりに東コレに帰ってきました!ショー自体も3年ぶり。これまで建築に着想を得た構築的なクリエイションを見せてきましたが、今季は大きく方向転換。江角泰俊デザイナーが英セント・マーチン美術大学の学生時代に題材にした、ビクトリア朝のファッションを今一度インスピレーション源にして、現代流にアレンジしています。いわば原点回帰。ブランドが得意とするジャケットやトレンチなどのテーラードアイテムにコルセットを融合したり、スカートにはボーンを入れたりと、女性のシルエットを強調するエレガントなデザインです。色もブラックやグレーを基調にしていてとてもシック。甘すぎず、リアリティーがあり、大人の女性が美しく着こなせるのではないでしょうか。会場は東京駅側の商業施設キッテ(KITTE)内の博物館であるインターメディアテク。クジラやキリンなどの大型動物の骨格標本や、鉱物やはく製のコレクションが並ぶ同施設でのショーは、クラシカルなコレクションともぴったり。江角デザイナーの覚悟と挑戦への思いが伝わりました。新章を迎えた「エズミ」、好印象です!

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夏フェス続々、コロナ明けのニュースタンダードはサステナブル?! マリエの「私の34年目のサステナブル」Vol.62

 ここ数週間、週末のインスタグラムは、帰ってきた音楽フェスの投稿で溢れている。コロナはなかなか収束しないが、音楽フェスに心躍っているファンは多いだろう。

 ミュージックフェスティバルとファッションの密接な関係には、伝説のロックフェス「ウッドストック・ミュージック・アンド・アート・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)」から「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル(Coachella Valley Music and Arts Festival. 以下、コーチェラ)」までが大きな影響を与えてきた。数々のセレブリティやインフルエンサーがとっておきのおしゃれをして挑む「コーチェラ」のスナップショットをが楽しみにしている人も多いだろう。

 汗をかいて大地を踊りまくるフェスもあれば、おしゃれをして訪れたくなるフェスも数多い。ミュージックフェスには単なるバケーションルックとは違う他の要素が注ぎ込まれ、一方それぞれが音楽におけるアイデンティティを盛り込もうと意気込んでいる。だから格別に楽しいのだ。

 日本でもさまざまなミュージックフェスティバルがカムバックした2022年、サステナブルな取り組みも取り入れられるようになった。

 なかでも8月21日に開催された「フリーダム(FREEDOM)」in淡路島には、サステナブルに特化したエリアが設けられ、音楽とファッション、フードの新しいサステナブルな関係性が築かれた。今回は、私も現場をプロデュースさせていただいた。

 全ては「FREEDOM」の発起人であるアーティスト・シンガーのminmiさんが、「自分もサステナブルなアクションを始めたい」と相談してくれたことから始まった。私もminmiさんも、現在30人弱ほどからなる環境省のサステナブルアンバサダー、”森里川海アンバサダー”の仲間同士。全ては、定例会トークセッションから始まった。

 以前も書かせていただいたように、フェスやライブでのグッズ生産はアパレル産業が担っている。一度に大量の生産物があり、コロナ初期には中止となったフェスやライブのために作られてしまった大量のグッズやTシャツが問題視されていた。そんなこともあり、今回はどのようにしてグッズをサステナブルにするかミーティングを重ね、天然性の素材に地産地消の技術や伝統を活用した。淡路島に工場を構える藍染の職人たちと、豊島による世界中の綿花のうちオーガニックコットンの割合を10%まで上げることを目標とする”オーガビッツ”を使い、家族連れが多いフェスならでの藍染めのワークショップを開催した。他にも淡路島で活動するアパレルブランドとは、オリジナルの手ぬぐいなどをプロデュース。現地や近隣の土地に根付く職人とのコラボレーションは、その場所をよく知る者達と音楽とファッションでつながる特別なエリアとなった。もちろんフードエリアも地産地消で、グルテンフリーや体にも地球にも優しい物が揃った。問題視されていたカトラリーなどのプラスチックゴミ問題も解決すべく、サステナブルな試みが導入された。さらに今回の試みに賛同したコスメブランドはブースを構え、音楽を肌で感じ、ファッションとコスメ、フードとの新しい出合いを提供できるサステナブルエリアが完成した。

 大自然の中で、音楽とファッション、そして風土を楽しみながら開かれたミュージックフェスは、ライフスタイルそのものが詰まった場所になった。課題はまだまだ山積みだが、アーティストという特別な存在の発する声には”力”がある。そして、その歌声に集まる人々のアクションは、さらに波を広げるだろうことを体感出来るフェスとなった。大量生産・大量廃棄だったフェスやライブグッズのあり方は、未来循環型に変化しなければならない。その挑戦は、これからも続く。

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カネボウ化粧品「メディア」が全面刷新 nendo協働のユニバーサルデザイン採用

 カネボウ化粧品は10月22日、セルフメイクブランド「メディア(MEDIA)」をリブランディングし、ブランド名を「メディア リュクス(MEDIA LUXE)」に変更する。“大人の未来は、美しい”を新コンセプトに掲げ、第1弾はティントルージュ、パウダーファンデーション、化粧下地、アイブロウパウダーの4アイテムをそろえる。容器デザインは、佐藤オオキ率いるデザインオフィスnendoと協働し、使いやすさとデザインの美しさを両立したユニバーサルデザインを採用した。ドラッグストアなどの取り扱い店では2026年秋冬を目処に順次切り替える。なお、ファミリーマート限定で展開するミニサイズの「メディア ミニ」は「メディア リュクス」の切り替えとともに販売終了となる。

 「メディア」は1990年に誕生。これまで“大人の肌映えメイク”をコンセプトに、大人世代の定番メイクブランドとして支持されてきたが、近年における“多様性”への意識の高まりから、「自分らしい美しさを引き出し、自分を楽しむためのブランド」としてリブランディングに踏み切った。なお、「メディア」 を含めた「メディア リュクス」2022年下期の売り上げ目標は前年同期比20%増、22年度は同12%増を目指し、中長期的に25年までに年平均成長率9%を計画する。

 スティックタイプの詰め替え式リップ“ティントルージュ”(レフィル、全6色、税込各880円※価格は編集部調べ、以下同)は、赤を基調にした血色感のある6色を展開する。それぞれ、「優しさの赤」「ほほえみの赤」「ごきげんな赤」「おしゃべりな赤」「華やぎの赤」「聡明な赤」とネーミングにもこだわった。同リップの専用ケース(全3種、税込各660円)は、形状が異なるS、M、Lの3種を用意する。Sは軽くてスリムな持ち運びに適したフォルム、Mはフィット感があり手になじみやすいフォルム、Lは適度な重みと安定感があるフォルムを採用した。
 
 “パウダーファンデーション”(全3色、セット税込各2200円、レフィル税込各1320円)は自然な明るさで肌のシミやくすみ、毛穴などをカバーし、表情の動きにもフィット。カバー力がありながら厚塗り感のない“つるん”とした肌を演出する。化粧下地“ラスティングベース”(全1種、税込1320円)は潤おい感のある下地膜が皮脂や乾燥による化粧崩れを防ぐ。“パウダーアイブロウ”(全3種、税込各1540円)は、連結して使えるチップとブラシを付属し、ふんわりとした眉を演出する。

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ファレル・ウィリアムスがメジャーリーグで始球式 「ビリオネア ボーイズ クラブ」とヤンキースのコラボ記念で

 ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)は8月22日、米メジャーリーグベースボールのニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees以下、ヤンキース)対ニューヨーク・メッツ(New York Mets)の試合で、息子のロケット・ウィリアムス(Rocket Williams)とともにマウンドに登場し始球式を行った。会場には妻のヘレン・ラシチャン(Helen Lasichanh)の姿もあった。

 これは自身が手掛けるストリートウエアブランド「ビリオネア ボーイズ クラブ(BILLIONAIRE BOYS CLUB)」とヤンキースのコラボコレクションの発売を記念したもの。同球団のオーナーである実業家のジョージ・スタインブレナー(George Steinbrenner)に協業を提案され、2年半前から準備を進めていたという。コレクションはTシャツ、フーディー、スエットパンツ、キャップ、コーヒーカップ、ダッフルバッグなどで構成され、「ビリオネア ボーイズ クラブ」の宇宙飛行士のモチーフやヤンキースのロゴなどがあしらわれている。価格は30~350ドル(約4000〜4万8000円)で、「ビリオネア ボーイズ クラブ」のオンラインストアと一部店舗のほか、ヤンキー・スタジアム(Yankee Stadium)のショップでも取り扱っている。

 ファレルは、「ニューヨーク生まれの2つのブランドを組み合わせることができて、とても光栄だ。音楽を長らく続けてきたが、それが服を作るなどのさまざまな事柄につながるとは思っていなかった。ヤンキースは世界最大級の“スポーツ・フランチャイズ”であり、こうして協業できて本当にうれしく思う」とコメントした。

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ロクシタンの人気フレグランス金木犀から期間限定でヘアオイルやジェリーフレグランスなど発売

 「ロクシタン(L'OCCITANE)」は9月7日、昨年定番化したフレグランスシリーズ“オスマンサス(金木犀)”からボディー&ヘアオイルやジェリーフレグランスなど4品(税込2200〜5390円)を期間限限定で発売する。

 今年はボディーとヘアに金木犀の花のようなシルキーな輝きと艶を与えるスプレータイプの“ボディ&ヘアオイル”と、肌にのせると溶けるようになじみ持ち運びに便利なチューブタイプの“ジェリーフレグランス”、アーモンドの殻を細かく砕いたスクラブが古い角質をやさしく取り去り、しっとり滑らかな肌に導く“シャワースクラブ”、顔や髪、体と全身に使えるハンディタイプのミスト“モイスチャーミスト”をそろえる。

 “オスマンサス”は昨年9月に定番フレグランスシリーズとして登場し、2週間で1年分の在庫がなくなるほど大ヒットした。“幻の香り”としてSNSを中心に話題を集め、ブランド内で人気No1(2021年9月〜22年5月のオードトワレ売り上げ実績)のフレグランスとなった。

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ロクシタンの人気フレグランス金木犀から期間限定でヘアオイルやジェリーフレグランスなど発売

 「ロクシタン(L'OCCITANE)」は9月7日、昨年定番化したフレグランスシリーズ“オスマンサス(金木犀)”からボディー&ヘアオイルやジェリーフレグランスなど4品(税込2200〜5390円)を期間限限定で発売する。

 今年はボディーとヘアに金木犀の花のようなシルキーな輝きと艶を与えるスプレータイプの“ボディ&ヘアオイル”と、肌にのせると溶けるようになじみ持ち運びに便利なチューブタイプの“ジェリーフレグランス”、アーモンドの殻を細かく砕いたスクラブが古い角質をやさしく取り去り、しっとり滑らかな肌に導く“シャワースクラブ”、顔や髪、体と全身に使えるハンディタイプのミスト“モイスチャーミスト”をそろえる。

 “オスマンサス”は昨年9月に定番フレグランスシリーズとして登場し、2週間で1年分の在庫がなくなるほど大ヒットした。“幻の香り”としてSNSを中心に話題を集め、ブランド内で人気No1(2021年9月〜22年5月のオードトワレ売り上げ実績)のフレグランスとなった。

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ナノ・ユニバースがモデル・タレントの近藤千尋とコラボ “思いきり洗えるニット”からボーダートップスとカーディガンを発売

 ナノ・ユニバースは、モデル・タレントの近藤千尋とコラボした商品を発売する。ナノ・ユニバースで人気の“思いきり洗えるニット”から、ボーダートップス(1万2100円税込、以下同)とカーディガン(1万7600円)を販売する。

 リニューアルオープンするルミネ横浜店で9月1日に、同じくリニューアルする新宿店で2日に先行販売(ポストカード付き)し、8日に有楽町店、北千住店、立川店、大宮店で予約を開始。15日に、ナノ・ユニバースの公式オンラインストアや「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」などで販売する。

 “思いきり洗えるニット”は島精機製作所の旧式編み機で編んだもので、目が詰まった仕上がりが特徴。ナノ・ユニバースは、「繰り返し洗濯しても型崩れや縮みがしづらく、Tシャツのような気軽さと強度が魅力。ニットとカットソーの中間的な商品だ」と説明する。

 近藤は1989年12月15日生まれ、岡山県出身。SNSの総フォロワー数は350万人超。2015年にお笑いトリオのジャングルポケットの太田博久と結婚し、2人の子どもがいる。

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「フェティコ」鮮烈のデビューショー 2023年春夏「楽天 ファッション ウィーク東京」開幕

 2023年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」が29日に開幕した。オープニングを飾ったのは舟山瑛美による「フェティコ(FETICO)」。女性の体の美しさや、強さを引き出すフェティッシュなスタイルを確立し、業界でも注目を集めている気鋭ブランドだ。日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)の新たな支援プログラム「JFW ネクスト ブランド アワード(JFW NEXT BRAND AWARD)」の初年度受賞ブランドとして、メイン会場である渋谷ヒカリエで、ブランド初となるランウエイショーを開催。ブランドが得意とするボディーコンシャスの要素を詰め込んだコレクションを見せ、強いインパクトを残した。

自己肯定感を高めて
肌見せを楽しむファッション

 今季「フェティコ」が着想源として選んだのは、1970年代に作家や女優、モデルとして活動した鈴木いづみ。小説家としてだけでなく、写真家・荒木経惟との協業でヌードモデルも務めたことでも知られている。ブランドは彼女の写真から女性の体の曲線美や、自信を持って肌を見せるという自己愛を表現。スリップドレスやメッシュドレス、背中が深くV字に開いたジャケットなど、体のラインをあらわにしたディテールが目を引く。舟山デザイナーは「体のラインを美しく見せ、きれいに演出することにフォーカスした。女性という存在がとても好きで、全力で肯定したいという気持ちが強くある。美しくあろうとする人は、みな美しい。もっと自信を持って肌を見せるファッションを楽しんでほしい」と言う。

 また鈴木いづみが活躍した70年代のファッションの要素も抽出。ブルーデニムのクロップトップとフレアスカートのほか、ペイズリーのジャカードのトップス、幾何学柄の編み地がユニークなボディースーツには、ピンクやネオングリーンなどを差し色に取り入れる。開放的な雰囲気がありながらも、少し湿っぽいダークなイメージを融合しているのが印象的だ。

 会場は、斜めにとった長いランウエイの中央に街頭のようなライトが並び、ロマンチックな印象だ。舟山が目指したのは、王道のファッションショー。服の主張が強い一方で、ヘアとメイクは、ベースメイクのみのナチュラルな仕上がり。シンプルで潔くても、モデルのそれぞれの個性を引き立てた。

アワードの初回を受賞 
スターデザイナー誕生の瞬間

 ショー後には会場で「JFW ネクスト ブランド アワード」の授賞式が開催された。同アワードは、デザイン性や将来性、市場性、完成度など観点から、今後ファッション業界でグローバルに活躍が見込める新しい才能を育成・支援するもの。舟山デザイナーはJFWOの古茂田博・事務局長から表彰盾を受け取り、また賞金として100万円を獲得した。スピーチでは、「いつか自分のブランドを持って、ショーをやることを目標にしてきたのでようやく夢が叶って感無量。支えてくれている人々にこういう形で一つ恩返しできてうれしい」とコメント。今後については「ブランドの認知度を上げて、国内に留まらず、『こういう服を着てみたい』という多くの人に届けられるように、活動を広げていきたい」と展望を語った。

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