二極化する百貨店 コロナ明けの「閉店ラッシュ」と「過去最高売り上げ」

島根県の一畑百貨店(松江市)が2024年1月14日で閉店すると発表した。コロナの5類移行で客足は戻ってきたものの、郊外のショッピングセンター(SC)やカテゴリーキラーに対しての劣勢には変わりなく、黒字化は見込めないと判断した。島根県は全国で3番目の「百貨店ゼロ県」になる。百貨店は過去3年だけで30店舗近くが閉店している。一方、大都市の一部の基幹店では過去最高売上高が相次ぐ。コロナを経て、優勝劣敗がますます鮮明になる。

13日に閉店を発表した一畑百貨店は1958年に創業し、98年にJR松江駅前に移転して営業を続けてきた。親会社は一畑電気鉄道。売上高はピークである02年の108億円から直近の22年は43億円まで落ち込んでいた。

20年1月に創業320年の大沼が経営破綻した山形県、同年8月にそごう徳島店が撤退した徳島県に続き、島根県も百貨店が消滅した県になる。かつて県庁所在地はもちろん、人口数十万人の地方都市でも当たり前のように百貨店は存在していたが、2000年の大店法廃止後、郊外に増加したSCに客足をじわじわ奪われた。一畑百貨店も県内で16年に浜田店、19年に出雲店を閉め、松江の1店舗のみになっていた。島根県以外でも16県が百貨店1店舗だの営業で瀬戸際にある。

地方では「百貨店ゼロ県」が広がる

地方都市は車社会のため、中心市街地の空洞化の問題を抱えている。百貨店の撤退は、周辺の小売店や飲食店の経営にも響く。街全体が地盤沈下する問題をはらむ。

セブン&アイ・ホールディングスが傘下のそごう・西武を米投資会社フォートレス・インベストメント・グループに売却するに際し、秋田県と福井県の首長がそろって百貨店の営業存続を強く訴えた。フォートレスが損益だけで西武秋田店と西武福井店の撤退を決めれば、両県も百貨店ゼロ県になり、空洞化に拍車がかかるからだ。人口65万人の島根県でも唯一の百貨店がなくなる衝撃は大きい。丸山達也知事は「地域経済に大きな影響が出ることも懸念される」とコメントを出し、島根県と松江市による対策チームを立ち上げた。

今年に入ってから1月に東急百貨店渋谷本店、高島屋立川店、さらに北海道・帯広で100年以上の歴史を持つ藤丸が閉店した。4月には名鉄百貨店一宮店が来年1月に閉店すると発表された。日本百貨店協会に加盟する百貨店数は99年に311。それが今年4月の時点で181に減っている。

大都市の基幹店は富裕層と訪日客で潤う

地方や郊外立地の百貨店の苦境とは対照的なのが大都市の基幹店である。特に東京、大阪、名古屋の売上高一番店の好業績は際立っている。

伊勢丹新宿本店の23年2月期の売上高は前期比29.2%増の3276億円となり、31年ぶりに過去最高を更新した。阪急本店(阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪)の23年3月期の売上高も前期比30.1%増の2610億円で過去最高になった。JR名古屋高島屋(タカシマヤゲートタワーモール含む)も23年3月期で前期比21.7%増の1724億円と過去最高を記録した。コロナからの回復どころか、経験ないほどの活況に沸く。

好調の立役者は高額品だ。「ルイ・ヴィトン」「シャネル」「エルメス」といったラグジュアリーブランド、「ロレックス」に代表される高級時計、「カルティエ」「ブルガリ」のような宝飾品、現代アートなどを含めた美術品が飛ぶように売れる。

高額品を買い支えるのは富裕層と訪日客である。

アベノミクス以降の株高で、富裕層の持つ資産は増加の一途。野村総合研究所によると、純金融資産1億円以上の“富裕層”は05年の81万世帯から21年は139万世帯へ、5億円以上の“超富裕層”は5万世帯から9万世帯にそれぞれ増えている。百貨店各社は外商事業を強化するため、外商員を増強し、サービスメニューも厚くした。これが身を結び、百貨店で年間数百万円を落とす富裕層が特に若い世代で増えている。

訪日客は昨年10月の入国規制の撤廃から急回復した。最大のボリュームだった中国の観光客は戻りきっていないものの、東南アジアや欧米からの観光客の消費が活発だった。コロナ下で進んだ円安と海外のインフレによって、訪日客にとって日本はお得な買い物天国だ。彼らも高額品を買い求める。

過去最高売上高を達成した百貨店は、高額品の品ぞろえが充実し、SCやEC(ネット通販)と競合しない富裕層の分厚い顧客基盤を持ち、さらに訪日客を呼び込むことに成功している。これが可能なのは大都市の基幹店にほぼ限られる。一口に百貨店といっても地元の大衆に支えられ、ボリュームゾーンの価格帯で構成された地方・郊外の店舗とは中身が全く異なる。

百貨店が冬の時代といわれてひさしい。だが3年に及ぶコロナ禍を経て、業態論ではくくれないほど、百貨店の二極化が進んでいる。

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ユーグレナが未来の大阪・関西万博を盛り上げるサウナイベントを開催 日本のサウナ文化を世界へ発信

「ユーグレナ」は6月24日、2025年の大阪・関西万博を“勝手に考える”プロデューサー&クリエイター集団のdemoexpo(デモエキスポ)と協業し、テントサウナイベント「大阪の温浴文化を世界に!EXPO蒸場」を大阪の展望貸切空間ウエマチルーフで開催する。事前予約制、1枠2時間で価格は2000円。

本イベントは、未来の大阪・関西万博を盛り上げることを目的に開催する。イベント関係者やクリエイター、万博に興味がある人、また、温浴業界関係者やサウナ好きの誰もが垣根なく、参加できる企画。近年、日本ではサウナ施設の新規開業やリニューアルが発展し、サウナ文化が盛り上がりを見せている。大阪も、銭湯やサウナ文化が根付いており、その価値の再認識に加え、世界への発信方法を検討する場として実施される。なお、1970年開催の大阪万博、および2025年の大阪・関西万博のプレイベントまで通算で、サウナ文化を発信する企画としては初めての開催となる。

「ユーグレナ」は、心身共に「サステナブる」な健康を目指し、より身近なサウナ習慣を広げることを目的に、石垣島ユーグレナを配合した飲料“からだにユーグレナ”をサウナドリンクとして提案する「からだにユーグレナ サウナプロジェクト」を22年1月から推進している。サウナを一過性のブームではなく、より身近で継続的に楽しめる文化として根付かせるべく、さまざまな活動を実施。全国で“からだにユーグレナ”をサウナドリンクとして飲む人が増えているという。

demoexpoは、2025年の大阪・関西万博に向けて「自分たちができること、やるべきことを勝手に」考え、企業の垣根を越えて集まる非公式の活動団体。万博をきっかけに、1人でも多くの人の目的や願望、野望が実現するように活動している。

■「大阪の温浴文化を世界に!EXPO蒸場」
日程:6月24日
時間:1枠2時間制11時~13時/14時~16時
場所:大阪展望貸切空間 ウエマチルーフ
住所:大阪市天王寺区生玉町3-10
価格:2000円
参加方法:Peatixイベントページから申し込み
参加人数:1枠15人
必須持ち物:水着、タオル、サンダル、ドリンク

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「ブルガリ イル チョコラート」が新食感のアイスデザートを発売

「ブルガリ イル チョコラート(BVLGARI IL CIOCCOLATO)」がお中元や手土産にイタリアのエスターテ(イタリア語で夏の意味)を届けるエスターテコレクションを発売した。

ラインアップは期間限定のフルーティーで芳醇なカカオをダイレクトに味わえる“トルティーノ・アル・ピスタッキオ・エ・カカオ・バリネーゼ” (3980 円)やエアリーなムースを凍らせたようなイタリア人に大人気の新食感のアイスデザートが楽しめる“セミフレッド” (4個/7650円)、肉厚なオレンジの味わいとダークチョコレートとホワイトチョコレートの甘さとマッチする “アランチャ・カンディータ・コン・チョコラート”(3980円)、人気のチョコレート・ジェムズ 4 種とオーガニックルイボスをベースに、スイートアプリコットとピーチ、 ラベンダーシード、バラの花びらをブレンドしたノンカフェインのオリジナルブレンドティーがセットになった“エスターテ ティー ギフトボックス”などだ。

◾️取扱店舗
ブルガリ銀座タワー10階 ブルガリ ギンザ・バー
松屋銀座B1階 ブルガリ イル・チョコラート
髙島屋大阪店B1階 ブル ガリ イル・チョコラート
阪急うめだ5階 ブルガリ イル・カフェ

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「イエナ」2023-24年秋冬は、モード感のある「イエナ」流のフレンチシックを強化

ベイクルーズグループの「イエナ(IENA)」は2023-24年秋冬、「イエナ」流のフレンチシックの提案をあらためて強化する。長谷川真美プレス担当は、「フレンチシック、フレンチトラッドが軸の安心感のあるブランドとしてお客さまには受け入れられてきたが、32年目を迎えもう一度『イエナ』らしさを見つめ直したい。『イエナ』に欠かせない定番アイテムはそのままに、エッジの効いた挑戦的なアイテムも積極的に取り入れてモード感のある提案を強めたい」と話す。

たとえば、マスキュリンとフェミニンの絶妙なバランス感覚は「イエナ」の強みだ。ベーシックなネイビーのブレザー(3万7400円)には、マスキュリンな「カレンテージ(CURRENTAGE)」のデニムブルゾン(4万6200円)、フェミニンなボウタイブラウス(1万9800円)、動きのある「ラスパイユ(RASPAIL)」のロングスカート(4万9500円)を組み合わせる。また、オーバーサイズのカレッジカーディガン(2万5300円)と、「ジェーン スミス(JANE SMITH)」のミニスカート(2万4300円)のコーディネートには、ロングブーツではなく、あえてメンズライクな「パスクッチ(PASCUCCI)」のローファー(3万5200円)を合わせる。セレクトブランドも今季から「マックスマーラ(MAX MARA)」や「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」などを導入し、ファッション感度の高い人に向けた提案も強化する。

トレンドは、さりげなく取り入れるのが「イエナ」流。グリッターアイテムは、クラッチバッグやヒールなど小物でさりげなく取り入れる。今季はグレー、ネイビー、ブラック、レッドのブランドカラーのなかでも特に、差し色として活躍する発色の良いレッド強化し、ニットやボーダーカットソーなどのほか、パンプスやグローブなどをそろえる。

長谷川担当は、「『この人、イエナっぽいね』と言える人を増やしたい。そのためにもまずはスタッフ自身がそれを体現できるようにならないといけない」と話し、今後はスタッフへのスタイリング指導から強化していくという。

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「メゾン ド フルール」が「エミリー、パリへ行く」とコラボ バッグやハンカチなどを発売

ストライプインターナショナルの「メゾン ド フルール(MAISON DE FLEUR)」は6月30日、ネットフリックス(NETFLIX)で配信中のドラマ「エミリー、パリへ行く(Emily in Paris)」とコラボしたコレクションを発売する。バッグ3型、パスケース、ハンカチの全5型を展開し、価格は“サイドリボントート”が7700円、“フリルトートバッグ”が7300円、“プリントトートバッグ”が5200円、“パスケース”が4950円、“リボンハンカチ”が1870円。全国の「メゾン ド フルール」店舗で販売する。オンラインショップでは「ストライプ クラブ」「ゾゾタウン」で29日20時に発売する。

「エミリー、パリに行く」は、シカゴで働いていた主人公のエミリー・クーパーが、パリで念願の職を手に入れ、仕事に恋に友情に全力投球する夢の海外生活を描いた物語。

作品の舞台がパリであることから、フレンチテイストをベースにアイテムを展開する「メゾン ド フルール」と親和性があり、今回のコラボが実現した。

バッグは、タイトルロゴをフロントに大きく刺しゅうしたトートバッグや作品の中でも印象的なシーンをプリントしたバッグを用意した。そのほかにも、エミリーが愛用するカメラ型のスマホケースをイメージしたパスケースやロゴ刺しゅう入りのリボンハンカチも展開している。

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【スナップ】長谷川京子や三吉彩花、中村獅童らが来場 「ドン ペリニヨン レベレーションズ 2023」を開催

MHD モエ ヘネシー ディアジオのシャンパンブランド「ドン ペリニヨン(DOM PERIGNON)」は6月12日、京都・東山で「ドン ペリニヨン レベレーションズ 2023」を開催した。

イベントには、長谷川京子、中村獅童、三吉彩花、井浦新、MIYAVIらも参加し、一夜限りの特別な宴を満喫した。

同イベントは、「ドン ペリニヨン」の神秘と「ドン ペリニヨン」 醸造最高責任者、ヴァンサン・シャプロンの創作過程を明かす年に一度の集い。神聖と世俗、自然と文化、伝統と現代、熟練と直感といった「ドン ペリニヨン」がコンセプトに掲げるさまざまなパラドックスの間で「ドン ペリニヨン」の創造の美学が共有される。

今年は“From Matter to Light〜物質から光へ〜”をテーマに日本とイタリアで開催される。「ドン ペリニヨン」は、イタリアと日本という、深みと一貫性にこだわる2つの食の伝統に着目し、イタリアからはパドゥヴァにあるル・カランドル(Le Calandre)のシェフ、マッシミリアーノ・ア ライモ氏(Massimiliano Alajmo)、そして日本からは「ナリサワ(NARISAWA)」の成澤由浩氏をプロジェクトに招き入れた。シャプロンは、物事の本質に迫る共通の志を抱く2人のシェフに共感したという。

イベント当日は、ドン ペリニヨン ロゼ ヴィンテージ 2009の披露に加え、成澤氏によるペアリングディナーが振舞われた。

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【2023年キャンプ】忖度なしで使えるウエア&グッズはこれだ! アウトドア系PR会社社長2人が選ぶベスト8

山田昭一/ピープルショールーム代表 PROFILE

(左)1978年11月8日生まれ、埼玉県出身。ジャーナル スタンダードや「スノーピーク」を経て、2018年に独立。21年にピープルショールームを設立。被写体としてもたびたびメディアに登場し、1年の3分の1はアウトドアで過ごす。キャンプの必携グッズはテンカラ(和式の毛針釣り)竿で、渓流釣りを楽しむ

辻井国裕/オフィス ボルシチ代表 PROFILE

1976年7月7日生まれ、愛知県出身。セレクトショップで販売員などを経験後、2004年にオフィス ボルシチを立ち上げる。アウトドア系を中心に15ブランドをハンドリング中だ。プライベートでは、UL(ウルトラライト[装備を軽量化する])自転車キャンプやパックラフトを実践する PHOTO : NORIHITO SUZUKI

夏を間近に、「キャンプに挑戦してみたい!」と思っている人も多いだろう。そこでアウトドアブランドを多数ハンドリングし、プライベートでもキャンプが趣味のPR会社2社の社長に登場いただいた。

こだわったのは1点。“取材あるある”で、この手の依頼をするとクライアントの商品が出てきてしまうのが常だが、今回は「それ以外のブランドで!」と強くお願いしたことだ。泣く泣く紹介してもらった、つまりは“本当に使える(2人が実際に使っている)ウエア&ギア”がそろった。

4アイテムとも1万円台、キャンプ初心者も手を出しやすそうな辻井セレクト

WWD:数多くのアウトドアウエア&ギアを所有しているだろう2人に、4点ずつ厳選して持参いただきました。まずは、辻井国裕オフィス ボルシチ代表の服から紹介してもらえますか?

辻井国裕オフィス ボルシチ代表(以下、辻井):英国のアウトドアブランド「カリマー(KARRIMOR)」のレインポンチョです。3年ほど前に1万円強で購入しました。雨が降っていても気分があがるようにネオンイエローを選びました。これには、山で何かあったときに発見されやすいという実用の意味もあります。ポンチョって袖なしのデザインが基本で、でもそれだと作業中に手がびしょびしょになってしまうんです……。だから、これを見つけたときは即決でした。さらに面ファスナーで袖口も絞れて、雨風を防げます。加えて、ロング(膝下)丈なんですが、小さく畳めるんですよ。

WWD:ナイロンベストはどこのもの?

辻井:カナダ発のアウトドアブランド「アークテリクス(ARC'TERYX)」です。なんと言っても薄さ・軽さが特徴で、たった85gなんです。本来はトレーニングウエアのようですが、僕は夏場の寒さ対策で携行しています。パッカブル仕様なので、バッグやジャケットのポケットに忍ばせています。“保険”というか、お守りというか。山は朝・晩、冷え込みますからね。はっ水・速乾性があって、Tシャツの上に羽織るだけでだいぶ変わり(温かくなり)ます。

山田昭一ピープルショールーム代表(以下、山田):「アークテリクス」、憧れのブランドですよね。でも、ちょっと高くてなかなか手が出ないです……。それとシャープなデザインが多い印象で、体格の良い僕はそこでも躊躇しちゃってます……。

辻井:あ、でも、このベストは約1万円でしたよ。

山田:それはお買い得ですね!というか、辻井さんが買い物上手なのか(笑)。

WWD:シューズもお持ちいただきましたね。

辻井:5月に購入したばかりの「ナイキ(NIKE)」のアウトドアライン“ナイキ ACG”です。1万6000円ほどでした。僕はパックラフト(ゴムボートによる川下り)がキャンプの楽しみなんですが、このシューズはグリップ力がすごいんです。オールホワイトで洒落てるから、雨の日の街履きにも良さそうですよね。モノトーンコーデとかで。

WWD:最後はギアです。

辻井:ギアは本当にたくさんあって悩んだんですが、日本ブランド「ソト(SOTO)」のスタッキング鍋を選びました。価格は約1万5000円で、もう7年くらい使っています。ステンレス製で炒め物もできて、ふたが皿にもなるんです。つまり、これさえあればアウトドアでの調理には困らないのですが、重いのがタマニキズ……。

山田:僕もまったく同じものを持っています。ダッチオーブンみたいにも使えるので、“丸鶏とゴロゴロ野菜のハーブ蒸し”なんかを作っています。

WWD:以前、こちらの動画で紹介してもらったメニューですね。おいしかったです!

山田:ありがとうございます。

WWD:山田さんの言う通り、辻井さんのリコメンドアイテムはどれも1万円台で、キャンプ初心者も手を出しやすそうですね。

レア古着から大人気ブランドまで、山田セレクトに共通するのは“楽しむ”ための道具感

WWD:続いては山田さんの厳選4アイテムです。

山田:1着目は、「パタゴニア(PATAGONIA)」の前身ブランド「シュイナード・イクイップメント(CHOUINARD EQUIPMENT)」のアロハシャツです。

WWD:キャンプにハワイアンシャツ!?

山田:はい、ぜんぜん着て行っちゃいます(笑)。

辻井:実は、自転車キャンプの人もシャツを着ていますよ。

山田、WWD:へー、それは意外ですね。

辻井:着脱が簡単で、体温調整しやすいからだと思います。それに「WWDJAPAN」でも特集していましたが、日本のアウトドアブランド「山と道」の影響もあって、トレンドとも言えるのかと。フィールドでもSNSでも、シャツを着ている自転車キャンパーを多く見かけます。

WWD:現場のリアルな声ですね。勉強になります。ちなみに山田さん、ハワイアンシャツの下は?

山田:「パタゴニア」の“バギーズ”(ショーツ)です。「パタゴニア」×「パタゴニア」ですね(笑)。あ、このシャツ、クライミングギア柄なので、その意味でもアウトドア物と言って良いかと。辻井さんも言っていましたが、キャンプのときって、普段街で着ないような色・柄を着れちゃうんですよね。その方がテンションがあがるというか。それに辻井さんのポンチョほどではないですが、赤もハザードカラーなので実用性もあります。

WWD:古着で購入?

山田:ええ、東京・町田のアウトドア専門古着店バックストリートで2万円ほどでした。1980年代の物だと思います。

WWD:続いてはアウターですね。

山田:「サウス2ウエスト8(SOUTH2 WEST8)」のテンカラジャケットです。

WWD:テンカラとは?

山田:和式の毛針釣りのことです。テンカラは川に入って行うので、ジャケットの着丈が短くなっています。ロッド(竿)ホルダーを設けているのも特徴ですね。防水素材なので、レインウエアとしても使えます。「サウス2ウエスト8」はテンカラに特化しているので機能性も十分で、何より格好良いですよね。シーズンごとに買い足して、5枚を所有しています。価格は各6万円ほど。辻井さん、釣りは?

辻井:やらないですね……。僕にとって川は、もっぱら“下る”ものです(笑)。

山田:キャップは、釣り具ブランド「ダイワ(DAIWA)」のアパレルライン“ダイワ ピア39(DAIWA PIER39)”です。素材にははっ水性があって、裏地がメッシュで夏向きです。青のパイピングがかわいいですよね。

WWD:キャップはよくかぶります?

山田:はい、30個ほどを所有しています。これは、くしゅくしゅっとポケットに突っ込める点も気に入っています。

辻井:帽子はキャンプの必需品ですね。日焼けをすると、体力も奪われてしまいますので。

山田:ギアは僕も本当に悩んで、「WWDJAPAN」の読者にも人気がありそうな「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」のチェアにしました。価格は2万4000円ほどでした。クッション材入りの背もたれが高くて、高身長の僕も安心なんです。コーデュラナイロン製だから丈夫で、長く座っていても疲れないんです。2脚あって、妻と使っています。

WWD:「ザ・ノース・フェイス」はチェア以外にも?

山田:シェルジェケットやパンツを愛用しています。

WWD:辻井さんは?

辻井:ビームス別注の“ヌプシブーツ”やダウンマフラーを持っています。「ザ・ノース・フェイス」は街でも大人気なので、バッティングしないよう“変化球的小物”を選んでいます(笑)。

キャンプ上級者からビギナーにアドバイス、「服もギアも家にある物でいい!」

WWD:最後に2人から、この記事を見て「キャンプ、やってみようかな?」と背中を押されたビギナーにひと言アドバイスをお願いします。

辻井:あれこれ紹介しておいてなんなんですが、極端な話、服は普段着で良いし、ギアも手持ちの物で賄えると思います。最初から全部そろえる必要はないんです。僕は、今回紹介した「ソト」のスタッキング鍋を家でも使っています。

山田:まったくもって、そう思います!敷居を高く感じてしまって、“あれもなきゃダメ、これもなきゃダメ”と最初の一歩が踏み出せなくなるのは残念過ぎます。服で言えば、「ユニクロ(UNIQLO)」や「ワークマン(WORKMAN)」にもキャンプで使える商品がたくさんあります。ちなみに、僕は夏場に“エアリズム”が手放せません。ギアは「無印良品」がおすすめです。

辻井:服で大事なのは雨対策でしょうか。山の天気は変わりやすく、体が濡れると体力を消耗してしまうので。

山田:生地の乾きやすさは、ウエア選びの基準にして良いでしょうね。雨具は防寒具にもなりますし。

WWD:もう十分に服もギアも持っている2人ですが、今夏に狙っている商品はありますか?

辻井:日本のアウトドアブランド「ネイタルデザイン(NATAL DESIGN)」が発売している、スエット地に総柄プリントのショーツに触手が伸びています。ショーツは30着ほど持っているんですが、何枚でも欲しくて(笑)。

山田:僕はパックラフトグッズですね。今日、辻井さんから話を聞いて、すっかりやってみたくなっちゃいました。今度、レクチャーしてください。

辻井:なかなかに“沼”ですよ(笑)。日本市場にはまだ服もギアも少なくて、海外からの取り寄せが基本になります。ちなみに、国内のパックラフト人口は800人ほどとか。

山田:では、僕が801人目になります!

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【2023年キャンプ】忖度なしで使えるウエア&グッズはこれだ! アウトドア系PR会社社長2人が選ぶベスト8

山田昭一/ピープルショールーム代表 PROFILE

(左)1978年11月8日生まれ、埼玉県出身。ジャーナル スタンダードや「スノーピーク」を経て、2018年に独立。21年にピープルショールームを設立。被写体としてもたびたびメディアに登場し、1年の3分の1はアウトドアで過ごす。キャンプの必携グッズはテンカラ(和式の毛針釣り)竿で、渓流釣りを楽しむ

辻井国裕/オフィス ボルシチ代表 PROFILE

1976年7月7日生まれ、愛知県出身。セレクトショップで販売員などを経験後、2004年にオフィス ボルシチを立ち上げる。アウトドア系を中心に15ブランドをハンドリング中だ。プライベートでは、UL(ウルトラライト[装備を軽量化する])自転車キャンプやパックラフトを実践する PHOTO : NORIHITO SUZUKI

夏を間近に、「キャンプに挑戦してみたい!」と思っている人も多いだろう。そこでアウトドアブランドを多数ハンドリングし、プライベートでもキャンプが趣味のPR会社2社の社長に登場いただいた。

こだわったのは1点。“取材あるある”で、この手の依頼をするとクライアントの商品が出てきてしまうのが常だが、今回は「それ以外のブランドで!」と強くお願いしたことだ。泣く泣く紹介してもらった、つまりは“本当に使える(2人が実際に使っている)ウエア&ギア”がそろった。

4アイテムとも1万円台、キャンプ初心者も手を出しやすそうな辻井セレクト

WWD:数多くのアウトドアウエア&ギアを所有しているだろう2人に、4点ずつ厳選して持参いただきました。まずは、辻井国裕オフィス ボルシチ代表の服から紹介してもらえますか?

辻井国裕オフィス ボルシチ代表(以下、辻井):英国のアウトドアブランド「カリマー(KARRIMOR)」のレインポンチョです。3年ほど前に1万円強で購入しました。雨が降っていても気分があがるようにネオンイエローを選びました。これには、山で何かあったときに発見されやすいという実用の意味もあります。ポンチョって袖なしのデザインが基本で、でもそれだと作業中に手がびしょびしょになってしまうんです……。だから、これを見つけたときは即決でした。さらに面ファスナーで袖口も絞れて、雨風を防げます。加えて、ロング(膝下)丈なんですが、小さく畳めるんですよ。

WWD:ナイロンベストはどこのもの?

辻井:カナダ発のアウトドアブランド「アークテリクス(ARC'TERYX)」です。なんと言っても薄さ・軽さが特徴で、たった85gなんです。本来はトレーニングウエアのようですが、僕は夏場の寒さ対策で携行しています。パッカブル仕様なので、バッグやジャケットのポケットに忍ばせています。“保険”というか、お守りというか。山は朝・晩、冷え込みますからね。はっ水・速乾性があって、Tシャツの上に羽織るだけでだいぶ変わり(温かくなり)ます。

山田昭一ピープルショールーム代表(以下、山田):「アークテリクス」、憧れのブランドですよね。でも、ちょっと高くてなかなか手が出ないです……。それとシャープなデザインが多い印象で、体格の良い僕はそこでも躊躇しちゃってます……。

辻井:あ、でも、このベストは約1万円でしたよ。

山田:それはお買い得ですね!というか、辻井さんが買い物上手なのか(笑)。

WWD:シューズもお持ちいただきましたね。

辻井:5月に購入したばかりの「ナイキ(NIKE)」のアウトドアライン“ナイキ ACG”です。1万6000円ほどでした。僕はパックラフト(ゴムボートによる川下り)がキャンプの楽しみなんですが、このシューズはグリップ力がすごいんです。オールホワイトで洒落てるから、雨の日の街履きにも良さそうですよね。モノトーンコーデとかで。

WWD:最後はギアです。

辻井:ギアは本当にたくさんあって悩んだんですが、日本ブランド「ソト(SOTO)」のスタッキング鍋を選びました。価格は約1万5000円で、もう7年くらい使っています。ステンレス製で炒め物もできて、ふたが皿にもなるんです。つまり、これさえあればアウトドアでの調理には困らないのですが、重いのがタマニキズ……。

山田:僕もまったく同じものを持っています。ダッチオーブンみたいにも使えるので、“丸鶏とゴロゴロ野菜のハーブ蒸し”なんかを作っています。

WWD:以前、こちらの動画で紹介してもらったメニューですね。おいしかったです!

山田:ありがとうございます。

WWD:山田さんの言う通り、辻井さんのリコメンドアイテムはどれも1万円台で、キャンプ初心者も手を出しやすそうですね。

レア古着から大人気ブランドまで、山田セレクトに共通するのは“楽しむ”ための道具感

WWD:続いては山田さんの厳選4アイテムです。

山田:1着目は、「パタゴニア(PATAGONIA)」の前身ブランド「シュイナード・イクイップメント(CHOUINARD EQUIPMENT)」のアロハシャツです。

WWD:キャンプにハワイアンシャツ!?

山田:はい、ぜんぜん着て行っちゃいます(笑)。

辻井:実は、自転車キャンプの人もシャツを着ていますよ。

山田、WWD:へー、それは意外ですね。

辻井:着脱が簡単で、体温調整しやすいからだと思います。それに「WWDJAPAN」でも特集していましたが、日本のアウトドアブランド「山と道」の影響もあって、トレンドとも言えるのかと。フィールドでもSNSでも、シャツを着ている自転車キャンパーを多く見かけます。

WWD:現場のリアルな声ですね。勉強になります。ちなみに山田さん、ハワイアンシャツの下は?

山田:「パタゴニア」の“バギーズ”(ショーツ)です。「パタゴニア」×「パタゴニア」ですね(笑)。あ、このシャツ、クライミングギア柄なので、その意味でもアウトドア物と言って良いかと。辻井さんも言っていましたが、キャンプのときって、普段街で着ないような色・柄を着れちゃうんですよね。その方がテンションがあがるというか。それに辻井さんのポンチョほどではないですが、赤もハザードカラーなので実用性もあります。

WWD:古着で購入?

山田:ええ、東京・町田のアウトドア専門古着店バックストリートで2万円ほどでした。1980年代の物だと思います。

WWD:続いてはアウターですね。

山田:「サウス2ウエスト8(SOUTH2 WEST8)」のテンカラジャケットです。

WWD:テンカラとは?

山田:和式の毛針釣りのことです。テンカラは川に入って行うので、ジャケットの着丈が短くなっています。ロッド(竿)ホルダーを設けているのも特徴ですね。防水素材なので、レインウエアとしても使えます。「サウス2ウエスト8」はテンカラに特化しているので機能性も十分で、何より格好良いですよね。シーズンごとに買い足して、5枚を所有しています。価格は各6万円ほど。辻井さん、釣りは?

辻井:やらないですね……。僕にとって川は、もっぱら“下る”ものです(笑)。

山田:キャップは、釣り具ブランド「ダイワ(DAIWA)」のアパレルライン“ダイワ ピア39(DAIWA PIER39)”です。素材にははっ水性があって、裏地がメッシュで夏向きです。青のパイピングがかわいいですよね。

WWD:キャップはよくかぶります?

山田:はい、30個ほどを所有しています。これは、くしゅくしゅっとポケットに突っ込める点も気に入っています。

辻井:帽子はキャンプの必需品ですね。日焼けをすると、体力も奪われてしまいますので。

山田:ギアは僕も本当に悩んで、「WWDJAPAN」の読者にも人気がありそうな「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」のチェアにしました。価格は2万4000円ほどでした。クッション材入りの背もたれが高くて、高身長の僕も安心なんです。コーデュラナイロン製だから丈夫で、長く座っていても疲れないんです。2脚あって、妻と使っています。

WWD:「ザ・ノース・フェイス」はチェア以外にも?

山田:シェルジェケットやパンツを愛用しています。

WWD:辻井さんは?

辻井:ビームス別注の“ヌプシブーツ”やダウンマフラーを持っています。「ザ・ノース・フェイス」は街でも大人気なので、バッティングしないよう“変化球的小物”を選んでいます(笑)。

キャンプ上級者からビギナーにアドバイス、「服もギアも家にある物でいい!」

WWD:最後に2人から、この記事を見て「キャンプ、やってみようかな?」と背中を押されたビギナーにひと言アドバイスをお願いします。

辻井:あれこれ紹介しておいてなんなんですが、極端な話、服は普段着で良いし、ギアも手持ちの物で賄えると思います。最初から全部そろえる必要はないんです。僕は、今回紹介した「ソト」のスタッキング鍋を家でも使っています。

山田:まったくもって、そう思います!敷居を高く感じてしまって、“あれもなきゃダメ、これもなきゃダメ”と最初の一歩が踏み出せなくなるのは残念過ぎます。服で言えば、「ユニクロ(UNIQLO)」や「ワークマン(WORKMAN)」にもキャンプで使える商品がたくさんあります。ちなみに、僕は夏場に“エアリズム”が手放せません。ギアは「無印良品」がおすすめです。

辻井:服で大事なのは雨対策でしょうか。山の天気は変わりやすく、体が濡れると体力を消耗してしまうので。

山田:生地の乾きやすさは、ウエア選びの基準にして良いでしょうね。雨具は防寒具にもなりますし。

WWD:もう十分に服もギアも持っている2人ですが、今夏に狙っている商品はありますか?

辻井:日本のアウトドアブランド「ネイタルデザイン(NATAL DESIGN)」が発売している、スエット地に総柄プリントのショーツに触手が伸びています。ショーツは30着ほど持っているんですが、何枚でも欲しくて(笑)。

山田:僕はパックラフトグッズですね。今日、辻井さんから話を聞いて、すっかりやってみたくなっちゃいました。今度、レクチャーしてください。

辻井:なかなかに“沼”ですよ(笑)。日本市場にはまだ服もギアも少なくて、海外からの取り寄せが基本になります。ちなみに、国内のパックラフト人口は800人ほどとか。

山田:では、僕が801人目になります!

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「コンバース」のアウトドアラインから水陸両用サンダルの限定カラーが登場 ミリタリー要素を取り入れる

アウトドアシーンを想定したアイテムを展開する「コンバース(CONVERSE)」の「コンバース キャンピング サプライ(CONVERSE CAMPING SUPPLY)」は、水陸両用サンダルの直営店限定カラーを発売した。価格は1万2100円。カラーはブラックとホワイトの2色を、サイズは23〜29cmをハーフサイズなしでそろえる。ホワイトアトリエバイコンバースと公式オンラインストアで取り扱っている。

サンダルは、ボリューム感のあるソールとシンプルなデザインのアッパーを組み合わせたものだ。アウトドアシーンだけでなくタウンユースとしても合わせやすい、ブラックとホワイトを基調にした。アッパーにはミリタリーのギアに取り入れられる幅の広いベルトをZ字に配し、フィット感の調整を可能にした。ベルトには、ミルスペック(米国軍事調達規格)のように、モデル名とスペックを織りで表記したタグをつけた。

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「かつては残酷な声もあった」 コメ兵4代目社長が語る、リセール事業を取り巻く社会変化

リセール事業大手のコメ兵ホールディングス(HD)が事業説明会を東京・渋谷で行った。石原卓児社長が登壇し、「リユースは今あるものを長く使い、新たな自然資本を必要としないビジネス。長く続く事業だが、時代の変化によってこれまで以上に社会的価値が高まっている」と述べた。

同社の23年3月期連結売上高は前期比121.8%増の812億円だった。過去5年で2倍に押し上げる急成長を見せている。石原社長は「伸び代は大いにある」という。最大の理由は、買い取りのポテンシャルだ。メルカリの調査によると、市場価値がありながら、まだ世に出ていない“かくれ資産”と呼ばれる商材が国内に44兆円相当あると言われており、現在扱われているのはそのうち7%だという。

まだ見ぬ商材を集めるべく、各社とも買い取りを強化しており、同社は22〜24年3月期までに買取専門店を100店舗出店する計画だ。「すでに60店舗を出店した。生活導線に多く出し、(かくれ資産が)市場に出回る“介在者”としての役割を強くする」。

石原社長は創業家出身の4代目。幼いころとはリセールのイメージが大きく変わってきたと話す。「かつては良くないイメージもあった。小学生のころ、友人から『中古って壊れそう』『偽物もあるのでは』といった無邪気にも残酷な声を掛けられた。今、当社で働く従業員のお子さまに、同じ思いをしてほしくない。これから、リユースが当たり前の時代がくる。その時、『責任を持って真贋やメンテナンスするコメ兵のような会社があってよかった』と思ってもらえるよう、リユース業界水準を上げていきたい」。4月から26社で構成させる日本リユース業協会の会長に就任し、業界のリーダーとして透明性や信頼性の向上に邁進する。

近年、法改正により中古品の買取規制が緩和されたため、常設店だけでなく商業施設の駐車場や空きスペースでの買取イベントが増加している。コメ兵には商業施設などから「この買取業者は安心できるのか」「買取価格は適正か」など、第3者としての意見を求められることもあるといい、「同業者としてのアドバイスなどを通して、安心・安全な取り組みを全力でサポートする」。また同社は過去にフリマアプリを運営したことがあり、「10点に1点の頻度でイミテーション(偽物)が出回っていた。今もイミテーションは多いはず。具体的な案はまだないが、フリマアプリと連携して、安心・安全にやり取りできるプラットフォーム確立を支援できれば」と展望する。

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「G-SHOCK」の40周年記念モデルは内部が見えるスケルトン 7月7日に全7モデルを発売

カシオ計算機の「G-SHOCK」は7月7日に、40周年記念モデルの“クリアリミックス(CLEAR REMIX)”を発売する。

“クリアリミックス”は、40周年を記念した新たなチャレンジとしてケースやバンド、液晶、ボタンなどにスケルトン素材を用い、モジュールや回路基板などの内部の部品を見せるなどのデザインを施した。初号機の角型フォームをベースにしたモデルを含む7モデルを用意する。またパッケージにはリサイクル素材を使用した特別仕様となっている。

「G-SHOCK」は“落としても壊れない丈夫な時計”をコンセプトとし、1983年に誕生した。以降さまざまなモデルを発売し、現在では1億4000万個以上を出荷した。

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「ジャンバティスタ ヴァリ」2024年プレ・スプリング・コレクション

「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」が2024年プレ・スプリング・コレクションを発表した。

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「アンリアレイジ」がくつ下の「シックストックス」とコラボ第2弾 パッチワークをジャカードで表現

「アンリアレイジ(ANREALAGE)」は6月16日、ソックスブランド「シックストックス(CHICSTOCKS)」とのコラボソックスを発売する。サイズはMのみ、価格は各3300円。アンリアレイジ渋谷パルコ、「シックストックス」オンラインのほか、6月末頃から「アンリアレイジ」公式オンラインでも取り扱う。また6月16日〜7月2日までスパイラルガーデンで開催する、「アンリアレイジ」のブランド設立20周年を記念した展覧会“A=Z”でも販売する。

両ブランドのコラボは第2弾となる。今回は「シックストックス」の定番モデル“ライン”をベースに、ジャカードでパッチワークを表現した。

■アンリアレイジ展覧会“A=Z”
日程:6月16日〜7月2日
時間:11:00〜20:00
場所:スパイラルガーデン
住所:東京都港区南青山5-6-23

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【スナップ】冨永愛や松本まりか、ヨンアらが来場 「ラルフ ローレン」が逗子マリーナとコラボイベントを開催

「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は6月30日まで逗子のレストラン「マリブファーム 逗子マリーナ」とコラボレーションイベントを開催中だ。13日開催のオープニングパーティーには、冨永愛、松本まりか、滝沢眞規子、ヨンアら多くのゲストが来場した。

「ラルフ ローレン」の2023年春夏コレクション“カリフォルニア ドリーミング”を体現し、プールサイドテラスにはネイビー×ホワイトのパラソルを設置するほか、コラボレーションドリンクを提供。ドリンクはアルコールとノンアルコールどちらも用意し、ザクロのシロップ“グレナデンシロップ”でコレクションのテーマカラーを表現。二層が混じり合うと、見頃を迎える紫陽花のようなアメジスト色に変化する。

また、コレクションに着想を得たボロベアのLINEスタンプも登場。配布期間は7月10日まで。

■ラルフ ローレン マリン クラブ
日時:6月14日~30日
時間:11:00~20:30
場所:マリブファーム 逗子マリーナ 
住所:神奈川県逗子市小坪5-23-16リビエラ逗子マリーナ内

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「ギャップ」が銀座の旗艦店を7月末で閉店

「ギャップ(GAP)」を運営するギャップジャパンは、銀座の旗艦店である「ギャップフラッグシップ銀座」を7月31日で閉店すると発表した。「健全な店舗運営を目標に、不動産ポートフォリオの分析を慎重に続けている。銀座店閉店もその一環」(広報担当者)という。同店は2011年3月にオープンしていた。

大型店では、「ギャップ」は19年に原宿の旗艦店を閉店、17年に渋谷店を閉店している。ギャップの国内店舗数は4月29日時点で、プロパー店舗が77店、アウトレット店舗が51店。

米ギャップの23年1月期業績は、売上高が前期比6.3%減の156億ドル(約2兆1684億円)、営業利益は6900万ドル(約95億円)の赤字(前期は8億ドル=約1112億円=の黒字)だった。

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仏ラゲージブランド「デルセー」が原宿に世界初の実験型コンセプトストアをオープン 「訪れた誰もが特別なモノを見つけられる場所」に

フランスのラゲージブランド「デルセー(DELSEY PARIS)」は4月29日、世界初となるコンセプトストアのデルセーラボ(DELSEY LAB)を東京・原宿のキャットストリートにオープンした。コロナ禍を経て再び旅行需要が高まる中、アジアでの展開の新たな一歩となるユニークな店舗とアイテムを通して、日本の若い世代やアジアからの旅行者にブランドをアピールする。

世界で唯一の“ラボ”が原宿に誕生

デルセーラボのグローバルコンセプトを手掛けたのは、演出家でありプロデューサーの山田淳也。1階はアーティストや他社とのコラボレーションを展開するための“実験室”となるギャラリーで、現在は日本人アーティストBEYによる「和」の文化と「世界旅行」を融合したポップアートのようなカラフルでダイナミックなイラストが壁から床や天井までを覆う。一方、2階には飛行機内の壁を再現。窓の部分にはデジタルアートを映し出し、訪れる人をファンタジーの旅へといざなう。

キャットストリートという立地にちなみ、所々に猫のモチーフが登場するなど、遊び心を感じる仕掛けもポイントだ。そんな店内には、数量限定モデルをはじめ、スーツケースやトラベルバッグからバックパック、トート、革小物までをラインアップ。それだけでなく、カンファレンスやライブなどのさまざまなイベントを行い、人々がつながる場所を目指す。

ラゲージのニーズは、
“必需品”から“憧れ”にシフト

1946年にパリで創業して以来、「デルセー」は時代によって変わる旅行者のニーズに寄り添い、旅をより安全で快適にするためのイノベーションに取り組んできた。その中で、二重構造の強化ファスナーによって盗難への抵抗力を高める“ジップ セキュリテック”や取り外して洗濯可能なライニングなどが生み出された。

新型コロナウイルスのパンデミックを経て再び世界が開かれた今、来日したダビデ・トラクスラー(Davide Traxler)最高経営責任者(CEO)がラゲージのニーズにおいて感じているのは「“必需品”から“憧れ”へのシフト」だとし、次のように説明する。「コロナ前は、必要に迫られてスーツケースを買う人が多く、黒やダークグレーの機能性が高いものがベストセラーだった。一方、コロナ収束後は、さまざまなブランドがラゲージを“スタイル”として打ち出すようになった。そういった変化に私たちもスピード感を持って対応し、楽しい配色やデザインで憧れを創出する製品を提案している。実際、今はアイボリーやグリーン、茶色が人気だ」。

今回オープンしたデルセーラボについても、「2022年1月にデルセージャパンを立ち上げ、今年1月に来日してキャットストリートのホワイトアトリエ バイ コンバース(WHITE ATELIER BY CONVERSE)を訪れた際にこの立地を見つけた。それから構想の具現化を進め、約3カ月でオープンにこぎ着けた」と明かす。

目指したのは、
「ラゲージストアに
楽しさをもたらすこと」

新たな業態となるデルセーラボで目指したのは、「ラゲージストアに楽しさをもたらすこと」とトラクスラーCEO。「ここでは、通常とは異なる素材や加工、仕上げを生かした1モデルにつき数点のみの限定モデルを数多く提案する。だからといって、エクスクルーシブ(排他的)なブランドになりたいわけではない。ラゲージのプロでありながらより身近な『デルセー』が大切にしているのは、インクルーシブ(包摂的)であることだ。この店は、訪れた誰もが特別なモノを見つけられる場所。そこに値段は関係なく、“特別”な人に向けた“特別”なアイテムを次々と打ち出していく。それは、旅路を共にする親友のような存在になるだろう」と話す。そして、絶えず変化するアイデアは商品のラインアップだけでなく内装にも反映され、「アーティストによる1階の装飾や2階のデジタルアート作品は、3〜4カ月ごとに変える予定」だという。

今後日本でも
主要都市に出店

今後について尋ねると、「デルセーラボに関しては、ふさわしい立地が見つかれば出店する」とコメント。その理由を「キャットストリートは、必ずしもラグジュアリーやエクスクルーシブというわけではないが洗練されていて、若々しいエネルギーに満ちた場所。そのようなロケーションは、世界でも極めて少ないから」と付け加える。また日本では、来年中にラボとはコンセプトが異なる通常のショップの3店舗オープンを計画。主要都市への出店を通して、ブランドの認知向上とビジネス拡大に取り組む。

INFORMATION
デルセーラボ

営業時間:11〜20時
住所:東京都渋谷区神宮前6-15-4
定休日:火曜日

INTERVIEW & TEXT:JUN YABUNO
問い合わせ先
デルセーラボ
03-6427-5519

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【スナップ】「サンローラン」24年春夏メンズショー山﨑賢人や水原希子、SEVENTEENジョンハンら

「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vacarello)=クリエイティブ・ディレクターによる2024年春夏メンズ・コレクションを、ドイツ・ベルリンで現地時間12日に発表した。

コレクション会場は、建築家のルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe)が1968年に手掛けた現代美術館の新ナショナルギャラリー。1982年の独仏映画「ケレル(Querelle)」の中で、俳優ジャンヌ・モロー(Jeanne Moreau)が歌った曲“Each Man Kills The Thing He Loves(人は愛するものを殺す)”をテーマに、マスキュリンとフェミニン、2つの要素が作用し合ったクリエイションを見せた。

世界から約200人のゲストが集まり、今年アンバサダーに就任した俳優の山﨑賢人と水原希子をはじめ、SEVENTEENのジョンハン(JEONGHAN)、シャルロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg)、アンジャ・ルービック(Anja Rubik)、アンソン・ブーン(Anson Boon)、ジェシカ・アレクサンダー(Jessica Alexander)、ルイス・ホフマン(Louis Hofmann)らが駆けつけた。

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【スナップ】「サンローラン」24年春夏メンズショー山﨑賢人や水原希子、SEVENTEENジョンハンら

「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vacarello)=クリエイティブ・ディレクターによる2024年春夏メンズ・コレクションを、ドイツ・ベルリンで現地時間12日に発表した。

コレクション会場は、建築家のルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe)が1968年に手掛けた現代美術館の新ナショナルギャラリー。1982年の独仏映画「ケレル(Querelle)」の中で、俳優ジャンヌ・モロー(Jeanne Moreau)が歌った曲“Each Man Kills The Thing He Loves(人は愛するものを殺す)”をテーマに、マスキュリンとフェミニン、2つの要素が作用し合ったクリエイションを見せた。

世界から約200人のゲストが集まり、今年アンバサダーに就任した俳優の山﨑賢人と水原希子をはじめ、SEVENTEENのジョンハン(JEONGHAN)、シャルロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg)、アンジャ・ルービック(Anja Rubik)、アンソン・ブーン(Anson Boon)、ジェシカ・アレクサンダー(Jessica Alexander)、ルイス・ホフマン(Louis Hofmann)らが駆けつけた。

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錦戸亮&赤西仁の「セントオブノート」「セントオブエターナル」が渋谷でポップアップを開催

アーティストの錦戸亮と赤西仁がプロデュースするビューティブランド「セントオブノート(SCENT OF NOTE)」と「セントオブエターナル(SCENT OF ETERNAL)」が、6月29日〜7月5日に渋谷スクランブルスクエア6階のビューティフロア「プラスクビューティー」でポップアップを開催する。会場では7月1日から順次発売となる新商品のヘアミストの先行販売も行う。

新商品のヘアミストはヘアオイルとヘアエッセンスの2層式タイプで、毛先のダメージを補修し、艶髪に導く成分を配合した。

錦戸がプロデュースする “セントオブノート ヘアミスト”(50mL、1980円)はムスク、アンバー、サンダルウッドの調和を基調としつつ、ホワイトリリー、アイリス、ジャスミン、ローズなどのフローラルノートにフルーティーさとスパイスさを加えたフローラルウッディ調の香りが特徴。

赤西の“セントオブエターナル” (同)はほのかな甘さのあるフローラルノートをムスクが包み込み、パチュリやサンダルウッドが淡い余韻を響かせる清潔感のある香りに仕上げている。

両ブランドは2022年に誕生。第1弾はそれぞれがプロデュースする香水を、第2弾はボディーミストを発売している。ポップアップではそれら既存商品の販売も行う。

■SCENT OF NOTE  SCENT OF ETERNAL POPUP
日程:6月29日〜7月5日
時間:10:00~21:00
場所:渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン 6F+Q(プラスク)ビューティー内 Event Stage6A
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12

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錦戸亮&赤西仁の「セントオブノート」「セントオブエターナル」が渋谷でポップアップを開催

アーティストの錦戸亮と赤西仁がプロデュースするビューティブランド「セントオブノート(SCENT OF NOTE)」と「セントオブエターナル(SCENT OF ETERNAL)」が、6月29日〜7月5日に渋谷スクランブルスクエア6階のビューティフロア「プラスクビューティー」でポップアップを開催する。会場では7月1日から順次発売となる新商品のヘアミストの先行販売も行う。

新商品のヘアミストはヘアオイルとヘアエッセンスの2層式タイプで、毛先のダメージを補修し、艶髪に導く成分を配合した。

錦戸がプロデュースする “セントオブノート ヘアミスト”(50mL、1980円)はムスク、アンバー、サンダルウッドの調和を基調としつつ、ホワイトリリー、アイリス、ジャスミン、ローズなどのフローラルノートにフルーティーさとスパイスさを加えたフローラルウッディ調の香りが特徴。

赤西の“セントオブエターナル” (同)はほのかな甘さのあるフローラルノートをムスクが包み込み、パチュリやサンダルウッドが淡い余韻を響かせる清潔感のある香りに仕上げている。

両ブランドは2022年に誕生。第1弾はそれぞれがプロデュースする香水を、第2弾はボディーミストを発売している。ポップアップではそれら既存商品の販売も行う。

■SCENT OF NOTE  SCENT OF ETERNAL POPUP
日程:6月29日〜7月5日
時間:10:00~21:00
場所:渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン 6F+Q(プラスク)ビューティー内 Event Stage6A
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12

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「五輪汚職」「スーツ離れ」 AOKIは立ち直れるか

紳士服大手のAOKIホールディングスは立ち直れるか。コロナ禍でのビジネススーツ需要の急減、そして昨年の東京五輪・パラリンピックでの汚職をめぐるトップの逮捕劇は、同社にとって大きな痛手となった。失った信用を取り戻すための社内コンプライアンスの徹底と、ビジネススーツに頼らない商品戦略への転換を両輪で進める。

昨年8月、当時の会長で創業者の青木拡憲氏、社長の寶久氏、専務執行役員でファッション事業会社AOKI社長の上田雄久氏の3人が贈賄の容疑で逮捕された。報道によると、同社は東京五輪・パラリンピックの大会スポンサー選定や公式ライセンス商品の販売契約をめぐり、大会組織委員会の高橋治之理事(当時)に便宜を図ってもらった見返りに、計5100万円の賄賂を受け渡したとされる。東京地裁は今年4月、3人に有罪判決を下した。

主力の紳士服事業も逆風が吹く。ビジネスシーンのカジュアル化でじわじわ進んでいたスーツ離れは、コロナ禍のテレワークで一気に加速した。AOKIの2019年3月期に1144億円あった売上高は、21年3月期には853億円まで急減。23年3月期の売上高も945億円と、コロナ前の水準には戻っていない。

ビジネススーツ一本足打法から脱却

AOKIは14日、今後の事業戦略に関する記者説明会を開いた。登壇した森裕隆社長は、コロナと汚職事件の渦中で昨年7月に就任した。森社長は一連の汚職事件について「ガバナンスの強化に努め、お客さま、ステークホルダーとの信頼回復に全社一丸で取り組んでいく」と述べた。同社では年に10回行うエリアマネージャーの集合研修において、企業コンプライアンスに関する2時間程度の学習時間を設けているという。

商品戦略面では、ビジネススーツ頼みのMDからの脱却を目指す。現在、スーツを中心とするビジネス分野、セットアップなどのカジュアル分野、ウィメンズ分野の売上高構成比は7:1:2。これを5年後の28年3月期に5:2:3、10年後の33年3月期には4:3:3にする。

近年のカジュアル分野でヒット商品となった“パジャマスーツ”は、パジャマのようなリラックス感とスーツのきちんと感を求めるリモートワーカーに支持を得て、20年11月の発売から1年半で15万着を販売した。今後はセットアップと合わせて着回せるTシャツやカジュアルパンツを強化する。ウィメンズでは機能性の高いセットアップ、ジレ、スカートなど休日でも着回しが効くアイテムを拡充する。

商品構成におけるビジネスウエアの比重が縮むことは、「スーツの売上高が大きく縮むということではない」と森社長。足元では、体に合ったスーツを求める顧客ニーズを捉えた「クイックオーダースーツ(以下、QOS)」が好調に推移している。店頭で生地の色柄を選び、スタイリストが採寸・フィッティング。スリム・普通などフィッティングの調整をした上でオーダーしたスーツが、最短4日で受け取れる。「当社のコアはビジネススーツ。これを武器に商品軸を広げながら、トップライン(売上高)の拡大を狙っていきたい」。

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サステナブルビューティブランド「Be」が提案する、アクティブワーカーのためのトータルケア

2017年の創業以来、快活な毎日を駆け抜ける“アクティブワーカーとの共創” をコンセプトに掲げてきたサステナブルビューティブランド「Be(ビー)」。社会と個人の幸せの実現のため、オーガニック認証の取得や国産原料・処方にこだわったビューティアイテムを展開し、サステナブルな全身のトータルケアをかなえる。

6月22日には“Beトリートメント”がリニューアルする。スキンケアと同じ美容成分やオリジナルの発酵粕エキス、独自でブレンドしたエッセンシャルオイルを配合した濃厚なテクスチャーが特徴で、地肌と髪を守りながら指通り滑らかな艶髪へと導く、ヘアケアシリーズの人気アイテムだ。シリコーンや鉱物油、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤、パラベン、フェノキシエタノールフリーで、地肌と環境に優しい処方設計はそのままに、最後まで無駄なく使いきれるチューブタイプに変更した。パッケージ素材には植物由来樹脂を使用したバイオマスプラスチックを採用したことで、枯渇の危機にある石油由来樹脂使用量を低減できるほか、商品焼却時の温室効果ガス排出量削減にもつながる。

「Be」は3つのサステナビリティアクションを実行している。1つ目のテーマは、“国内の有機原料を使用し農家を支援”。有機栽培された岩手県産の米や島根県産の桑の実、静岡県産のハーブといった上質な素材と、醸造、発酵といった日本のバイオテクノロジーを組み合わせ、素材が持つ個性とパワーを存分に活かした。透明性のある国産原料の調達により、持続可能な日本のオーガニック農家を支援する。

2つ目は“土壌と水に優しい商品の製造過程”。生分解性の高い自然由来原料を使い、水に流しても環境負荷が少ないビューティ商品を提案する。さらに静岡県の工場で商品を製造し、各地へ届けることで、輸送時の温室効果ガス排出量削減に努める。

そして3つ目のテーマとして“容器回収プログラムでゴミを削減”を目標に掲げ、一部商品のパッケージ原料には100%リサイクル樹脂を用いたメカニカルリサイクルPETを採用。使用済み容器を旗艦店「Be Organic」で回収し水平リサイクルすることで、廃棄時に発生する温室効果ガスを削減する。

稲垣大輔Be代表取締役は「エネルギッシュで仕事にもプライベートにも全力なアクティブワーカーに寄り添いながら、彼らと共に未来を作っていきたい。現在は“人と地球に向き合い、活動の輪を広げる”という『Be』の理念に共感する人々と積極的にコラボレーション企画を行っている。将来的には“サステナブルアクションの軸と言えば『Be』”と言われるのが理想だ」と語り、「Be」から広がるコミュニティーの活性化に努める。

問い合わせ先
Beカスタマーサポート
03-6868-4779

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10周年を迎えた「ランドリン」から新シリーズ・ティーフレグランス誕生 アールグレイやホワイトティーなど4種の香り

今年ブランド誕生10周年を迎えたホームケアブランド「ランドリン(LAUNDRIN)」は、新シリーズとしてティーフレグランス“グッドティータイム(GOOD TEA TIME)”をローンチする。“ダージリンレモンティー”“アールグレイティー”“ホワイトティー”“ウーロンティー”の4種の香りの柔軟剤をラインアップ。7月14日からブランド公式サイトで先行発売し、8月1日に全国のドラッグストアやバラエティーショップで数量限定発売する。

近年はコロナ禍での生活様式の変化により、アルコール類を出す場の自粛や上質感を体験できることなどを背景に、“ヌン活”としてアフタヌーンティー人気に火が付いている。また、香水市場でもティーフレグランスが支持を広げている。そんな、癒やしや心地良さを与えてくれるお茶に着目し、ティータイムを楽しむように優雅な香りをまとってほしいと「ランドリン」は“グッドティータイム”を開発。日本だけでなくアジアや北米にもブランドファンが多いことから、さまざまなライフスタイルや気分に合わせてセレクトできる4種の香りをそろえている。

“ダージリンレモンティー”はティーやレモン、ローズなどが香り、ゆったりとくつろぎたいときにおすすめ。“アールグレイティー”はベルガモットやオレンジ、マスカットなどが香り、気持ちを華やかにしたいときに。“ホワイトティー”はホワイトティーやクラリセージ、ベルガモットなどが香り、フレッシュな清潔感を与えてくれる。“ウーロンティー”はウーロンティーやマンダリン、ジャスミンなどが香り、気持ちを清らかにして一息つきたい午後にぴったり。価格は(600mL)767円、詰め替え用は(480mL)547円。

いずれもオーガニックの植物エキスを配合し、マイクロプラスチック不使用。衣類を柔らかく滑らかにして肌と衣類の摩擦を抑える。

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【2023年秋コスメ】「スック」が新クリームファンデーションとルースパウダーを発売 「どちらもブランドを代表する商品に」

「スック(SUQQU)」は9月1日、上品な艶感と高いカバー力を兼ね備えたクリームタイプの新ファンデーション“ザ ファンデーション”(全24色、各30g、各1万4300円)と、薄い羽衣をまとったような美しい肌を演出するルースパウダー“ザ ルース パウダー(パフ付)”(20g、1万1000円)を発売する。

新ファンデーションは、艶を失わない限界を追求して粉体を配合することで密着感と優れたカバー力をかなえる。とろみのあるオイルを配合することで艶感とカバー力を両立させており、艶感は塗布直後、馴染んだ後、皮脂分泌後と時間が経過するにつれて3段階に変化。崩れても美しい仕上がりが続く。13種の国産の保湿成分を配合し、メイクしながらのスキンケア効果も期待できる。カラーは24色展開で、“自分に合う色”が見つかる豊富なラインアップだ。

ルースパウダーは素肌やファンデーションの美しさを活かしつつ、毛穴や小ジワをふんわりとぼかして滑らかな肌に整えるアイテムだ。しっとりとした質感を表現する原材料“アミノ酸系粉体”を高配合し、パウダーでありつつも保湿感を感じるテクスチャーを実現した。

商品開発マネージャーは「2022年に発売したリキッドファンデーション“ザ リクイド ファンデーション”が大ヒットしたが、流行に左右されない普遍的な“ファンデーションの王道”を開発しようと考え、今回のクリームファンデーションが誕生した。新商品の“ザ ファンデーション”、 “ザ ルース パウダー”ともにこれからの『スック』を代表する商品になる」とコメントした。

「スック」は23年の秋に誕生20周年を迎える。7月21日には秋コレクションも発売する。

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韓国の“美のカリスマ”パク・ミニョンのアイメイクのポイントは? 新コスメ“3650 アイライナー”発売イベントに登場

日用品・化粧品卸商社のあらたのグループ会社であるD-Neeコスメティックが新コスメブランド「3650(san roku go zero)」を立ち上げた。“毎日を10倍楽しくする”をスローガンに、テクニックがなくても使いやすい機能性の高いアイテムを展開する。6月20日、第1弾アイテム“3650 アイライナー”(全10色、各1650円)を日本全国のドラッグストアやバラエティーショップおよび韓国で発売する。同社はあらたのグループ会社であることを生かし、ブランドの運営から商品企画、製造、広告戦略、流通、販売までを行う。

8日、発売に先立ち都内でメディア発表会を実施した。ドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」などに出演する韓国女優パク・ミニョン(Park Min-Young)が登壇した。

美のカリスマとして女性の支持も厚いパク・ミニョンは、自身のメイクアップのポイントを聞かれ、「自分が言うのは恥ずかしいですが、私は目がかわいいと言われることが多いので、目元のメイクに力を入れています」と回答。この日のメイクには“3560 アイライナー”を使用しており、「レッドとピンクがとてもかわいい発色で、目の下のハイライトとして使ってみました」とポイントを紹介した。

“3650 アイライナー”は定番のブラックから日本人に肌なじみのいいカラー、目頭や二重ラインなどさまざまな目の部位に使用できるカラーまで10種をそろえる。パク・ミニョンは「韓国では赤いアイライナーのようなパンチのあるポイントメイクがはやっていますが、そうしたメイクをした経験があまりなので、プライベートで実践してみたい」と話した。

また、毎日を楽しむために欠かさずやっていることを聞かれ、「毎日栄養剤(サプリメント)と十分な水分を摂って肌をきれいに保っています。一番大事なことは健康だと思うので、ピラティスもしています」と美の秘訣を語った。

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「立ち飲み鮨 謹賀」が15坪で最高月商1,800万円の大ヒット!(株)ディグ奥田社長に聞いたヒットの秘訣とは?

【記事のポイント】 ●大繁盛店「立ち飲み鮨 謹賀」を展開する株式会社ディグの奥田氏は、実は「鳥貴族」カムレードチェーン出身。チェーン店感のない個人店的な立ち飲み鮨とは一見真逆に見える。話を聞くと、人気店となるのも納得。海外出店も構想中という、そのスケール感に注目されたし。
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「立ち飲み鮨 謹賀」が月商1000万円の大ヒット!(株)ディグ奥田社長に聞いたヒットの秘訣とは?

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「クリスチャン ルブタン」が夏らしい新オードゥパルファンを発売 ボトルキャップにはタツノオトシゴ

「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」は7月15日、新作香水“ルビホース オードゥパルファン”(90mL、税込3万9930円)を発売する。“水中に抱く幻想”から着想を得たフレグランスで、フローラルでスパイシーな香りが特徴だ。

同商品はクリストフ・レイノー(Christophe Raynaud)調香師が手掛け、バニラをメインにフローラルアンバーやネロリ、ベルガモットが香る夏らしい爽やかな香りに仕上げたという。ボトルキャップにはラグジュアリーな装いを演出するピンクゴールドのタツノオトシゴや貝殻、サンゴ礁などを施した。

創業者のクリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)は、今回の新フレグランスを作ろうと思ったきっかけについて「“ルビホース オードゥパルファン”は、私の空想の旅から生まれたフレグランスコレクションの最新作。幼少期によく世界中を冒険することを夢見ていて、旅行代理店でカタログを集めたり、旅先で毎日何をするか考えたりしていた。私の考えるフレグランスは、そうした“子供時代の夢の香り”を表現したようなものだ」とコメントした。

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