猛暑日が続いたが、夏休みに向けた外出需要やイベント需要が高まり、都内の主要ショッピングセンターはどこも売上高2ケタ増だった。ファッションのセールは盛り上がりに欠け、プロパー商品を多く販売する傾向。アーティストとのコラボキャンペーンや、飲食をフックにするなどが集客の仕掛けとして奏功している。都心店はインバウンド需要も大きな追い風になっている。
渋谷109

【高伸長ブランド】
サンリオ(212%増)/サマンサベガ(172%増)/ラファリーストア(110%増)/リズリサ(93%増)/シークレットハニーバイハニーバンチ(88%増)/スプレイ(69%増)/ヴォルカンアンドアフロダイティ(66%増)/キスキス(61増)/ミツマル チコ(60%増)/ドレステーブル バイ シンクスビューティパレット(59%増)/プラザ(48%増)/ミツマルイング プレミアムストア(43%増)/リエンダ(43%増)/ミツマル リン(43%増)/ドールキス(42%増)/マウジー(39%増)/レディミーゴー!(39増)/ギャレッツ(37%増)
【前年比なし好調店舗】
サンアイリゾート/ワンアフターアナザー ナイスクラップ/ルナアース/アルシーヴ/ドットケーオーエム/オリーブ・デ・オリーブ/アンミール/ダズリン/ネバーマインドザエックスユー/バブルス
【安定・堅調ブランド】
スライ/エモダ/アマベル/エブリン/アナップ/プニュズ/フリーズマート/アンクルージュ/cs T&P/エヴリス/フィグ&ヴァイパー/アールアンドイー/レディアゼル/ミツマル エメフィール プラチナ/ジェイダ/グランドエッジ/ウィゴー/リサマリ/ピーチ・ジョン ザ ストア/クリックス/ロイヤルパーティー/アメーバマーズ
【7月の概況】
売上高は前年同期比35.8%増、入館者数は同18.1%増だった。家族連れや友人同士、地方客、インバウンドと幅広く多数のお客さまが来店した。Vuberのポップアップ展開と、セールタイアップで起用したアーティストの影響も大きく、入館者数の増加に繋がった。購買率(47.8%)も前年同期に比べ3.2ポイントアップした。アパレル店舗は、夏休みにおける外出需要やイベント需要が高まり、コーデ購入も多数得られて好調に推移。セール月であったが、全体的にプロパー商品の稼働が高かったことで、客単価増(同7.3%増)に寄与した。
【8月の計画】
1〜20日に6人組ボーイズグループ「DXTEEN」を起用したセールを開催。期間中はシリンダーを中心にビジュアルが館内外に掲出されるほか、ポップアップストアのオープン、ノベルティープレゼント企画など、さまざまな取り組みを実施した。
9日9時半にLINEお友だち登録者限定で、館内で1000円以上のお買い物に使用可能な500円お買物券引き換えクーポンを配信。その場でお友だち登録された方にもクーポンを配信。
15日から10月14日まで秋物ファッションの販売訴求企画として、モデルが着用したファッションビジュアルを制作。ムービーも間内デジタルサイネージで放映。
ルミネエスト新宿

【高伸長ブランド】
アトモスピンク(96%増)/ライチ(71%増)/ジェラートピケ(64%増)/ゴールディ(59%増)/エミ(45%増)/シップス エニィ(W)(41%増)/ディーゼル(38%増)/ビームス(35%増)/ヒステリックグラマー(34%増)/トリップ(32%増)/ハッピーソックス(30%増)/エテ(22%増)/デスティネーション(17%増)/ポーター スタンド(135%増)/アグ(78%増)/オーカ(73%増)/ビジュリィ(71%増)/スパイラルガール(67%増)/ダーリッチ(64%増)/シールーム・リン(29%増)/エイミーイストワール(27%増)/マウジー(26%増)/フリーズマート(24%増)/ムルーア(24%増)/エモダ(22%増)/カシラ(21%増)/ジェミカ(19%増)/リエンダ(18%増)/オニツカタイガー(181%増)/リルリリー(108%増)/レイ ビームス(32%増)/エフ(20%増)/メリージェニー(40%増)/ローリーズファーム(37%増)/アルシーヴ(34%増)/マルキーゼ(31%増)/ヘザー(31%増)/ウンナナクール(30%増)/シアラ(24%増)/マジェスティックレゴン(20%増)/プニュズ(17%増)/サンリオ(137%増)/靴下屋(72%増)/ダブルネーム(57%増)/エブリン(41%増)/アリーバイダブルクローゼット(39%増)/フラワー(36%増)/ビス(35%増)/ジーナシス(34%増)/コトモノマルシェ(32%増)/アンミール(30%増)/レイカズン(28%増)/ケービーエフ(28%増)/スリーコインズ(26%増)/ページボーイ(26%増)/ダズリン(25%増)/センスオブプレイス(21%増)/アイシティ(14%増)/アンテ バイアンテシュクレ(12%増)/津田家(100%増)/チーク(51%増)/アパート バイローリーズ(44%増)/ラブラリー バイフェイラー(42%増)/ハルタ(39%増)/トリートユアセルフ(36%増)/ピーク&パイン(33%増)/エムライン(32%増)/ロペピクニック(31%増)/ドリードール(24%増)/リュッカ(23%増)/サンアイリゾート(21%増)/アンデミュウ(20%増)/ウィルセレクション(18%増)/グレゴリー(122%増)/カルバン・クライン(95%増)/デザートスノー(64%増)/シップス エニィ(M)(57%増)/オグラ 眼鏡店(51%増)/ヴィレッジ・バンガード(37%増)/コール&レスポンス(34%増)/ステュディオス(25%増)/ノーアイディー(21%増)/tk. タケオ キクチ(20%増)/トルク(19%増)/ルイス(15%増)/ジュンレッド(14%増)/エルエイチピー(13%増)/ABCマート グランドステージ(109%増)/ブラフシューペリア(101%増)/レトロガール(76%増)/カーハート(67%増)/アヴァランチ(59%増)/ウィゴー(43%増)/ゾフマート(43%増)/ルールズ バイ ロウドリップ(19%増)/レイジブルー(15%増)/ラティス(12%増)
【7月の概況】
館の売上高は前年同月比25.2%増だった。バーゲン前の上旬は、平日と休日でお客さま層が変わり購買動向も変化した。平日は、プロパーの新規アイテムが稼働し、着回しができるものや新規の晩夏(アースカラー)アイテム、秋口まで着られるアイテム、キャミワンピ、シアー素材が売れ筋だった。休日になるとセール待ちのお客さまが増加した。
13〜19日のルミネ・ザ・バーゲン期間中の3連休は、お客さまが多かったものの、以前のように初日の朝に行列ができるようなことははなかった。バーゲン3日目くらいまでの間で「新作」「コラボ」を用意したショップは、リアルの集客と売り上げにつなげていた。バーゲン期中は、全面値下げではなく、プロパー商品を併売するショップが多数、見受けられた。
バーゲン後は、プロパー品とのセットによりセット率がアップ。セールを1~2ラック程にとどめプロパーに切り替えているショップやプロパー在庫を切らさずに展開できたショップが好調だった。また、夏休みの集客を狙ったコラボ商材を展開しているショップも見受けられた。
【8月の計画】
9月13日まで2023年秋冬シーズン立ち上がり施策”IT’S NEW”WEEKを開催中。各ショップが受注会や先行販売を実施するほか、ノベルティーやポイントアップなどのキャンペーンなどを行う。
玉川高島屋S・C

【高伸長ブランド】
※( )内のパーセンテージは対前年同期比
プレインピープル(81%増)/ノワールドプーペ(79%増)/ミズイロインド(71%増)/オルビス(66%増)/ラブラリーバイフェイラー(65%増)/トゥモローランド(W)(58%増)/ミラオーウェン(56%増)/ブリーフィング(55%増)/リベーチェ(50%増)/アンテプリマ(48%増)
【安定・堅調ブランド】
アニエスベー/ウィム ガゼット/マックスマーラ/マルティニーク/ネミカ/マギー/ジェラートピケ/ハウスオブロータス/エタンスラン/セブンティ/トゥモローランド(M)/ヤヌーク/エストネーション/シップス/ディーゼル/ビームス/ビショップ/ブルックスブラザーズ/メーカーズシャツ鎌倉/ユナイテッドアローズ/リベーチェ/ドレステリア/きものやまと/東京ますいわ屋/ダイアナ/スタージュエリー/フォーナインズ/プラザ/無印良品/プロトリーフ
【7月の概況】
専門店売上高は前年同期比11.4%増で、19年対比で2.4%増だった。14日から4日間のセール「タマガワスペシャルデイズ(以下、TSD)」は売上高が同14.4%増の113億円だった。また、5~31日の「シールームリン」のポップアップの売り上げも1360万と好調だった。
TSDでは、初日よりセール目当てのお客さまが多く来店し、入店客数は4日間累計で同8.4%増。夏休みのおでかけ需要や猛暑の影響もあって、衣料品、服飾、雑貨業種で夏物商材が伸長。衣料品業種ではノースリーブワンピ、リネンなど夏素材、ビジネスでも着用可能なセットアップ等が高稼働。またセールイベントであっても、プロパー品でもお買い求めになる傾向は年々強まっており、プロパーでジャストシーズンアイテムを用意できた店舗は、客単価もあがり、売り上げをかさ上げすることができた。
【8月の計画】
2〜30日に「パサンドバイヌキテパ」のポップアップを実施。18日に「デサント」がリニューアルオープン。24日に「パルクアン カラー」がオープン
ルミネ新宿

【高伸長ブランド】
スナイデル ビューティ(269%増)/リファ (122%増)/オルビス(86%増)/マスターピース(80%増)/フレッドペリー(68%増)/デクーヴェルト(57%増)/エロチカ(54%増)/ABCマート スポーツ プラス(53%増)/アニュアンス(53%増)/ビータイム(52%増)/マルティニーク(41%増)/スナイデル ホーム(39%増)/スティーブンアラン(38%増)/マーコート(37%増)/ティアラ(35%増)/ワームス(35%増)/オゥパラディ(34%増)/リムオブジンズ(34%増)/オサジ(33%増)/ミラオーウェン(33%増)/オデット(33%増)/シーナリー(32%増)/ジェラートピケ(32%増)/ビショップ(32%増)/トゥモローランド(31%増)/靴下屋(31%増)
【7月の概況】
館の売上高の前年同月比は18.9%増だった。上旬は、気温が高く、盛夏アイテムへのニーズが高まった。
13〜19日のルミネ・ザ・バーゲン期間中は、特に若年層や週末のフリーのお客さまのセールニーズが高く、ワンピースやトップスなどのセール品が稼働した。一方で、バーゲン期間中に復刻アイテムの予約会を実施したショップでは、店外までお並びいただくほど顧客さまの来店があった。他にも人気商材の再入荷などプロパー品のトピックスがあるショップは、バーゲン以外の目的来店をつくることができ、期間中好調に推移した。下旬から順次秋冬を立ち上げるショップが増えたが、気温が高い日が続いたため、秋色夏素材のすぐ着られるアイテムが好反応だった。また値段よりも気に入るかどうかが購買の決め手となっていた。
引き続きインバウンドは好調で、衣料品やコスメなどが稼働した。中国からのお客さまが増えたことに加えて、夏休みに入ったため日本人の一時帰国のお客さまが増えている。
【8月の計画】
9月13日まで2023年秋冬シーズン立ち上がり施策”IT’S NEW”WEEKを開催中。各ショップが受注会や先行販売を実施するほか、ノベルティーやポイントアップなどのキャンペーンなどを行う。1〜31日に「ラグタグ」買取センターが期間限定オープン。
10日にルミネ2 2階に「ラブティックボンボン」がオープンする。
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