【2023クリスマスコフレ】「エトヴォス」が異なるピンクトーンのコフレ2種を発売

「エトヴォス(ETVOS)」は11月1日、ピンクトーンのホリデーコフレとメイクアップアイテムを数量限定で発売する。同コレクションは“自分の中の多様性”をテーマにし、個性の異なるさまざまなピンクカラーを用いた2種のコフレを表現した。予約開始日は10月11日となる。

“ホリデーコフレ2023”(各9900円)は、可憐で繊細な表情に仕上がる“カームピンク”と、華やかな雰囲気をまとえる“ジョイピンク”の2種を用意した。定番の化粧下地“ミネラルインナートリートメントベース”[SPF31・PA+++]の限定カラー“ピンクベージュ”のミニサイズと、4色アイシャドウパレット、エアリーな質感のリップスティック、輝きと艶をプラスするハイライターを専用のボックスに詰め込んだ。セットした商品は全て限定カラーとなる。予約期間中に“ホリデーコフレ 2023”を予約した人には、限定のフェイスブラシ“マルチフェイスブラシ”を贈呈する。

“ホリデーコフレ2023”に含まれている化粧下地と4色アイシャドウパレットは、単品でも販売する。“ミネラルインナートリートメントベース ピンクベージュ”(25mL、4950円)は、小じわなどのさまざまな肌悩みをカバーし、滑らかで美しい肌に整える。肌に溶け込む軽やかなテクスチャーと、石けんでオフできる優しい処方が特徴だ。ミネラル処方の4色アイシャドウパレット“ミネラルクラッシィシャドー”(各4620円)はホリデー限定のカラーとパッケージで、可憐でピュアな目元に彩る“カームピンク”と、華やかでポジティブな雰囲気に仕上げる“ジョイピンク”の2種をそろえる。

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【2023年秋コスメ】「アンドビー」初のスティックルージュが登場 人気の“クレヨンリップ”はリニューアル

「アンドビー(& BE)」は9月15日、2023年秋コレクションを発売する。ブランド初のスティックルージュなどリップ2種とチークの3アイテムをラインアップ。ブランド公式サイトやロフト、プラザ、ハンズ、@cosmeなどで取り扱う。

スティックルージュ“シアーリップ”(各2200円)が新たに仲間入りする。シックな赤みブラウンカラー“ブリック”と、粘膜のような色味のベージュピンクカラー“ヌードピンク”、肌なじみの良いベージュカラー“ナッツベージュ”の3色をそろえる。シアーな発色が特徴で、軽やかに洗練された印象を引き出す。唇の表面をジェル状の膜で覆う処方を採用し、色持ちと艶を長時間キープする。

ハーフマットな質感が特徴のチーク“プレストチーク”(各2420円)は、新色“シームレスベージュ”が登場。陰影感のあるベージュカラーがくすまずに肌に溶け込み、シェーディングとしても使用できる。透け感のある発色が特徴で自然に仕上げる。

人気の“クレヨンリップ”(各1980円)はリニューアルする。ロングラスティング処方を採用し、滑らかなテクスチャーで唇に軽やかにフィット。発色はそのままに、潤いに満ちた艶感と落ちにくさを両立する。カラーは、華やかなベージュブラウン“ナッツブラウン”と上品なカラー“ピンクブラウン”の2色をそろえ、唇を補正するための仕込みとしても使用できる。クレヨンタイプの細い芯で、簡単に唇のアウトラインの縁取りやエッジ部分を立たせることができ、立体感のあるリップメイクをかなえる。植物オイルと保湿成分配合で、唇の乾燥を防ぎ、滑らかに整える。

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スキンケア&メイクアップ部門は史上初めてメイクアイテムが1位! 「WWDBEAUTY 2023 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表

「WWDBEAUTY」2023年・ヘアサロン版ベストコスメ・スキンケア&メイクアップ部門

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2023 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全13部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師155人に、各カテゴリーで「2022年下半期~23年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

スキンケア&メイクアップ部門では、「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」のアイブロウマスカラ“クシ ブロー”が初ランクインで1位に輝いた。同部門ではこれまで毎年、スキンケアアイテムが1~3位を独占しており、メイクアップアイテムは一度もランクインしたことがなかった。そうした流れの中で今回、メイクアップアイテムが初ランクインし、しかもスキンケアアイテムを抜いて1位に。ここ数年、メイクのアドバイスや提案を行ったり、実際にタッチアップしたりする美容室が増えているが、その動きが顕著に現れた結果だろう。特に眉はヘアカラーとの合わせで提案しやすいので、ある意味で必然的な結果といえる。2位もメイクアイテムで、ミルボンがコーセーと共同開発した美容室専売化粧品「インプレア(IMPREA)」の“アイブロウ マスカラ”がランクイン。同ブランドのスキンケアアイテムは入賞常連だが、今回初めてメイクアイテムが受賞した。1位と2位、どちらもエントリーしやすい目周りのアイテムであることからも、ヘアサロンでメイクを提案する流れが大きくなっていることが読み取れる。3位は、前回1位だった「インプレア」の“ローション”が受賞。変わらぬ人気を見せつけた。(全てサロン専売品。価格は全て編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を13部門に分類し、50軒の美容師155人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

スキンケア&メイクアップ部門

1位
“クシ ブロー”

「シュウ ウエムラ」

「WWDBEAUTY」2023年・ヘアサロン版ベストコスメ・クシ ブロー・シュウ ウエムラ

根本から毛先まで、1本1本ムラなく色づく、自然な立体感を演出するアイブロウマスカラ。特徴は、高い精密性をかなえる角度付きのマイクロブラシ。櫛にインスピレーションを受けた仕様は、絶妙な角度とキメ細かいブラシで細い毛から太い毛まで精密にとらえ、ムラなく隙なくカラーリングする。アンケートの回答には、「とても扱いやすく、サロンで購入する意味=サロンクオリティーを感じられる逸品」「仕上がりがよく、メイク直しにタッチアップすると喜んでもらえる」といった声があった。(全8色、各3960円)

2位
“アイブロウ マスカラ”

「インプレア」

「WWDBEAUTY」2023年・ヘアサロン版ベストコスメ・アイブロウ マスカラ・インプレア

自然になじみながら眉を際立たせるナチュラルな印象のブラウン、ふんわりトーンアップした柔らかな印象の明るめのブラウン、なじみながら明るくトーンアップする抜け感印象のイエローベージュなど、全7色をそろえるアイブロウマスカラ。アンケートの回答には、「トレンドのヘアカラーと色が合わせやすい」といった声があった。(全7色、各2420円)

3位
“ローション”

「インプレア」

「WWDBEAUTY」2023年・ヘアサロン版ベストコスメ・ローション・インプレア

角層ケラチンに着目したエイジングケア(年齢に応じたお手入れ)化粧水。保湿成分のリンゴ果実エキスなどを配合し、とろりとした独自のテクスチャーで、輝きあふれる肌印象へと導く。アンケートの回答には、「特にメンズのお客さまに提案すると、リピーターになってくれるケースが多い」といった声があった。(200mL、5500円)

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西日本最大級「アットコスメ」大阪旗艦店を一挙公開 500ブランドがほぼ全て試せる

アイスタイルグループのアイスタイルリテールは9月1日、「アットコスメ オオサカ(@COSME OSAKA)」をJR大阪駅直結の商業施設・ルクア イーレ3階にオープンする。売り場面積は関西エリア最大の約893㎡。500円以下から10万円以上まで約500のブランドを取り扱い、商品数は約1万2000点をそろえる。“新しい出合い”を創出し、「関西一愛される」店舗を目指す。

「アットコスメ」初出店のブランド続々

百貨店、通販、ドラッグ&バラエティーストアなど、流通チャネルを横断したブランドのラインアップを実現。同店では「アットコスメ」初の取り扱いとなる「シャネル(CHANEL)」、「スック(SUQQU)」、「アスレティア(ATHLETIA)」を導入。なお、「スック」はセミセルフ形態では初の出店となる。資生堂の新生「インウイ(INOUI)」の先行披露や、日本初上陸の韓国コスメブランド「ヘラ(HERA)」が出店する。

“ニッチ”ブランドと出合えるネクストトレンドゾーン

先行発売や限定アイテムをはじめ、日本未導入の海外ブランド、知名度の低いD2Cブランドや新興ブランドなど、これからトレンドになりそうなアイテムを集結。オープニングキャンペーンとして限定キットを用意する。

1日1回無償で貰えるサンプル自動販売機

アットコスメ(@COSME)のアプリをかざすと1日1回、好きなサンプルが無償でもらえる自動販売機を初導入。各商品1日20個限定の配布となる。オープン時には「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」「シセイドウ(SHISEIDO)」「カネボウ(KANEBO)」「ファンケル(FANCL)」「バイユア(BYUR)」など19ブランドがラインアップ。月替わりで最大24ブランド展開する。

2箇所のポップアップスペース

期間限定のポップアップスペースを2箇所で展開。オープン時は「シャネル」と「ランコム(LANCOME)」のポップアップイベントを開催する。

デパコスとプチプラの比較がしやすい

ユーザーが試して比較しながら納得したアイテムを購入できる。メンズコーナーも用意し、注目のメンズコスメをラインアップする。

トレンドが見つかるセールスランキングタワー&ベスコスウォール

店頭で人気の高い商品をそろえる「セールスランキングタワー」や、歴代のベスコス受賞商品を陳列した「アットコスメ ベストコスメアワードウォール」など、東京の旗艦店で行っているコンテンツを踏襲。オープン時の「セールスランキングタワー」はアットコスメ トーキョーの売れ筋を陳列する。

混雑緩和目指しレジは14台用意

アットコスメ トーキョーの課題でもあるレジ混雑緩和のために14台を設置。オペレーションを強化した。

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【2023年秋コスメ】「ネイルズインク」が透明感あふれるシアーヌードコレクション発売

英国発のネイルブランド「ネイルズインク(NAILS INC)」は9月6日、シアーヌードコレクション“アンドレスド ネイルポリッシュ”(14mL、3080円)を発売する。一塗りで透け感のある仕上がりに、さらに重ねると艶感と発色が高まり、シアーからミディアムまでの質感を楽しめる。カラー展開は全4色。ホワイトベースをはじめ、赤ちゃんの肌のようなベビーピンクやピーチカラー、キャラメルブラウンをそろえる。

また、10月4日にはビーガンネイルシリーズ“プラント パワー ネイルポリッシュフレッシュ”から、新色のブルーグレー“エア ドント ケア”(14mL、2750 円)を発売する。とうもろこしやサトウキビなどの植物由来成分を73%使用するビーガンシリーズで、秋冬の静かで澄んだ空気感を表現した。

発売後には店頭で、フラワーショップ「ディリジェンスパーラー(DILIGENCE PARLOUR)」を経営するフローリストの越智康貴とコラボレーションする。店頭のネイルカラーから好きな色を選ぶと、それぞれに占いが書かれたカードを引けるイベントを開催予定だ。

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「Qoo10」のビッグセール“メガ割”が9月1日スタート!ビューティ担当に聞いた攻略方法

EC総合モールの「Qoo10(キューテン)」は、美容好きの愛用者が多い。中でも四半期に1度開催しているセール“メガ割り”は、毎回「X(旧ツイッター)」でトレンド入りするなど、SNSで大きな盛り上がりを見せている。9月1〜12日まで開催する“メガ割”について、運営会社イーベイジャパンのビューティ営業担当の米川由満部長に、基礎知識からお得に商品を購入できる裏技まで教えてもらった。

ビューティの売り上げが6割を占める

WWDJAPAN(以下、WWD):「キューテン」について教えてほしい。

米川由満イーベイジャパンビューティ営業担当部長(以下、米川):2008年に韓国で誕生したEC総合ショッピングモール。10年に日本に上陸し、ファッションやビューティをはじめ、モバイルアイテム、生活用品、食品、本、eチケットなどのさまざまなカテゴリの商品を取り扱う。ビューティカテゴリーの売り上げが全体の6割を占めており、ユーザーの客層は10〜30代の女性が多い。独自のセールなど、さまざまなイベントを打ち出しているが、中でも注目すべきは“メガ割”だ。

> 「キューテン」公式オンラインサイトはこちら

20%オフで購入できる年4回の施策

WWD:SNSでも話題の“メガ割”とは?

米川:年に4回行われるビッグセールが“メガ割”だ。“メガ割”のタグが付いている商品に限り、クーポンを使用すれば20%割引した価格で購入できる。ビューティだけでなく、ファッションや食品なども対象となる。クーポンは期間中に1〜3次発行され、計9枚獲得することが可能だ。“メガ割”のメインページやクーポン専用ページで取得できる。

WWD:具体的に、“メガ割”がいつ開催されるのか知りたい

米川:四半期に1回のペースで開催する。毎年日時を定めていないため、予告投稿する「X」公式アカウントをフォローし、情報をキャッチするのがおすすめ。同アカウントでは開催までのカウントダウンだけでなく、お得な情報を配信するライブコマースなどの詳細を投稿している。

WWD:他社のセールと違うところは?

米川:これまで韓国や中国などの輸入したコスメを豊富に扱っているのは「キューテン」だけだったが、昨今はほかのECモールでも購入できるようになってきている。そこで、より他社との差別化を図るために、各メーカーに“メガ割”だけの特別かつお得なセットを制作いただくようオファーしている。

“メガ割”の攻略方法

WWD:“メガ割”の攻略方法について知りたい

米川:“メガ割”が開始する前に、欲しいアイテムをお気に入り登録しておくこと。スタートしてからお気に入りページに飛んで、すぐにカートに追加して決済をすることができるから。

WWD:よりお得に買い物できる方法はあるのか

米川:開催初日は、ぜひ日本国内発送の商品を購入してほしい。なぜなら“メガ割”の開催期間中に商品が届き、受け取り確認をして商品レビューを書くと、ビューティカテゴリで使える100ポイントをすぐにゲットできるから。“メガ割”期間中にこのポイントとクーポンを併用することで、よりお得に買い物ができる。また、コスメの人気色は早めに売り切れる傾向があるため、こちらもなるべく最初に購入すると良い。スキンケアアイテムなどは各メーカー、多くの在庫を準備しているが、コスメに関してはカラーごとに用意している在庫数が異なるためだ。

WWD:ほかには?

米川:“メガ割”の期間中に配布されたクーポンを全部使ってしまった場合、友人から未使用のクーポンをもらうことができる。マイページ“マイ キューテン”からクーポンページに飛び、メールアドレスを入力して指定する相手に送信することが可能だ。もちろん、自分から友人に送付することもできる。

WWD:今後の「キューテン」の展望は?

米川:これまで、新商品や国内未発売商品を先行販売するなどし、ミレニアル世代とZ世代(MZ世代)の顧客層を中心に喜ばれてきた。今後は、これに加えて「キューテン」でしか買えないオンリーワンの商品を更に増やし、早い配送でお客さまに喜ばれ、安心してお買い物を楽しめる売り場を拡張していきたい。

「VT」や「魔女工場」が“メガ割”限定セットなどを用意

出店している各メーカーはこの期間に合わせた限定セットやお得なキット、一つ購入するともう一点付いてくる“1+1”などを提案する。9月1日から開催する“メガ割”でも、各ブランドさまざまな施策を用意。

「VT コスメティックス(VT COSMETICS)」は、スキンケアアイテムを詰め込んだ限定のキットや、天然マイクロニードル(シリカ)を配合した話題の美容液“リードルショット”を試せるセットなどを販売する。

ほか、スキンケア商品を展開する韓国コスメブランド「魔女工場」は、7000円以上の購入者に公式ショップで使える700円分のクーポンを贈呈。“ガラクラインセット”または“ピュアクレンジングセット”を購入した人には、数量限定で大容量サイズの美容液“ビフィダバイオームコンプレックスアンプル”をプレゼントする。

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【宿泊リポ】プールを楽しむホテル「ボタニカル・プール・クラブ」が千葉県で開業 

不動産クリエイティブ事業を展開するVALMが、千葉県安房群に1年中プールが楽しめるリゾートホテル、「ボタニカル・プール・クラブ(BOTANICAL POOL CLUB、以下BPC)」を8月25日にオープンしました。プールクラブをイメージした同施設では、プールをメインに、サウナやバーベキュー、プールサイドバーも満喫できるそう! 盛り沢山な内容に、SNSではオープン前から耳の早い人たちの間では噂になっていました。今回は、BPCでの宿泊体験をリポートします。

300種類のボタニカルに囲まれた
リゾート感漂うホテル

BPCは、300種類を超えるユニークなボタニカルに囲まれた空間で、屋外温水プールをオールシーズン楽しめるホテル。プールは、全長約40mの“ブラック プール”と炎を囲うサークル型の“シグネチャー プール”を用意しています。

宿泊棟に用意されているゲストルームは、5タイプ21室。テラス付きの部屋や、プライベートプールを備えたスイートルーム、家族やグループなど最大6人でシェアできる専用プールのある部屋などがあり、料金は1人1泊7万3000円から。中にはドッグフレンドリーな部屋やドッグランもあり、大切なペットと思い出を作ることもできます。プールやサウナは、水着を着用して、好きな時間に利用できるのが嬉しい。宿泊は朝食つきで、そのほかのフードやドリンクには追加の料金が発生します。

東京駅から車で1時間半
気軽に楽しめる非日常

BPCまでは、東京駅から車で約1時間半。車に揺られていると徐々に風景が移り変わり、やがて東京ではなかなかお目にかかれない緑が広がる世界に。山道を進むと、白を基調としたホテルが出現! 周囲にはコンビニがないので、チェックインの前にお買い物を済ませておくとよかったかも、とプチ後悔。

エントランスから中に入ると、ボタニカルのコンセプトにマッチした、シトラスやグリーンを感じさせる香りが鼻腔をくすぐります。これが、BPCのシグネチャーのフレグランスのようで、このあともいろんなシーンで登場します。

昼間と夜で雰囲気がガラリとチェンジ
仕事のことは今日だけ忘れて

プールに出てみましょう。全長約40mを誇る“ブラック プール”(※利用は13歳以上のみ)は、少しずつ水深が深くなる作りで、最も深いところで身長162cmの私の首下まで水面が来る深さになっています。プールでのんびり過ごすだけでなく、少し泳ぎたいという人も満足できそうな深さです。 “ブラック プール”を先端まで泳ぐと、千葉の緑豊かな風景が広がります。

サークル型の“シグネチャー プール”には浮き輪やビーチボールが浮かんでいて、自由に使うことができます。プールのまわりには、ゲストルーム以上の数のチェアがずらり。チェア同士の間隔は十分に空けて、プライベート感を損なわないように工夫しているとか。また、冷暖房完備のプールハウス(要予約)も用意されており、こちらはさらにプライベートなスペースです。

プールは、昼間と夜で雰囲気ががらりと変わるのが印象的でした。明るく開放的な印象の昼間とは打って変わって、夜は、静けさとほどよい照明の光が共存する空間の中でくつろぐことができます。夜は薄暗いため、普段、水着を着るのにあまり前向きになれないという人でも、気負わずプールを満喫できそう。また、部屋数が限定されていることもあってか、プールには人がそう多くなく、身内のメンバーでマイペースに楽しめるのも好印象でした。

雄大な自然の風景の中でプールに浮かんでいると、その日の午前中まで東京で仕事をしていたことが嘘のよう…。ステイしている間は、仕事の電話が鳴らないように願うばかりです。

プールサイドバーでは、ビールやカクテルなどの各種ドリンクのほか、プールサイドスナックも楽しめます。プールサイドスナックは、シャンパンに合うアフタヌーンティーをコンセプトにした“プールサイド ローフロー”(4000円)や“フェッシュ&チップス”(1500円)、サローインステーキバーガー(4800円)などがあります。泳ぎ疲れたらここでのんびりおしゃべりを楽しむのもアリ。サークル型のカウンターなので、たまたま居合わせた人とのコミュニケーションが生まれることもあるかも。

広々としたゲストルーム
アメニティーや備品にもこだわりが光る

ゲストルームに入ると、ロビーと同じシグネチャーの香りに包まれました。私が宿泊した部屋は、大きな窓から陽が差し込んでいて、テラスに出ると“シグネチャー プール”のきらめく水面が一望できました。ゲストルームや共用スペースの床やソファは耐水仕様で、水着のままでくつろぐこともできるそう。

ホテルステイをするにあたって、存在感は小さいながらも満足感を大きく左右するものといえば、アメニティー。BPCのゲストルームにはシグネチャーの香りに寄せて作った、オリジナルのシャンプーとトリートメント、ボディーソープ、ボディーミルクが備えられています。香りも良く、ケチらず使える容量で用意されていたので、個人的にはかなり“アタリ”。「ダイソン(DYSON)」のパワフルなドライヤーが備えつけられているのも、思わずガッツポーズが出るポイント。

部屋にテレビがないのも印象的でした。担当者に聞いてみると、「滞在中は思い切りプールを満喫して欲しいから」とのこと。代わりにスピーカーがあったので、私は好きな音楽をかけてのんびり過ごしました。情報をシャットアウトして、思い切りデトックスできそうですね。

プール×お鍋の不思議な組み合わせ?
朝食はプールサイドで食べても◎

食事も旅の楽しみの一つ。BPCでは、ディナーやBBQは必ずオーダーしないといけないものではないものの、こだわりのフードメニューをそろえています。

ディナーは、紹介制のモダンアメリカンレストラン、ノー コード(NO CODE)の米澤文雄シェフが監修したBBQ(8000円)と和食割烹 酒井商会の酒井英彰シェフの監修のホットポット3種類(薬膳火鍋、千葉県産白姫豚のオーガニックハーブしゃぶしゃぶ、和牛ローストビーフ&千葉県産ベーコンのチーズフォンデュ/各8000円)から選ぶことができます。プールクラブにお鍋という組み合わせは不思議ですが、ゲストの冷えた体を温めるためのセレクトだそうです。

私がいただいたのは薬膳火鍋。ピリ辛の黒胡麻麻辣スープと魚介の旨味がつまった緑白湯の2種類のスープでラムや鶏肉を食べ、〆にはフォーを楽しみました。確かに体が温まる!

BBQは、5種類のお肉(鶏、豚、牛、ラム、ソーセージ)や地元産の季節の野菜をハーブで焼き上げます。アップルマスタードやスモーキーBBQ、粒マスタード、かんずりマヨなどのオリジナルソースなどをお好みに合わせてつけることができます。前菜にはシュリンプカクテル、〆にはパエリアが用意されています。

朝食に用意されるのは、野菜たっぷりのミネストローネ(ボタニカルをイメージした緑色!)とふわふわの卵とBLTのサンドイッチ。サンドイッチは、プールサイドやテラスなど、ゲストが好きな場所で楽しめるようにと、専用のボックスに入れて部屋に届きます。卵には贅沢なボリュームがあり、BLTはこんがりと焼かれたスモーキーなベーコンの味わいがしっかりと感じられました。一人暮らしをしていて平日に働いていると、朝から手の込んだ朝食をゆっくり食べる機会もなかなかないので、嬉しいですね。

サウナは2箇所
木々がざわめく中の外気浴が最高

サウナーのみなさま、お待たせいたしました。サウナについてです。サウナは、宿泊棟とプールサイドに一つずつ用意されています。どちらも、水着を着用して利用する男女共用。家族やカップルでも一緒に入れるのが嬉しいですね。宿泊棟のサウナには、飲料水や水風呂、ジャグジー、外気浴スペースが用意されていました。サウナは、暗くて窮屈であることも多いですが、BPCのサウナはくり抜かれた窓から緑が覗く明るい空間です。蝉の鳴き声や木々のざわめきの中で、おいしい空気をいただける外気浴スペースでは、至高の幸せを感じました……。

プールサイドのサウナは大きくないものの、全面が窓になっており、昼間は自然光を浴びながらサウナ浴を楽しめる空間。水風呂の代わりにシャワーが用意されていて、外気浴はプールサイドのチェアで楽しめます。

まとめ

BPCは、都会の喧騒を離れて気軽にリゾート気分を満喫できるホテル。VALMの北原代表は「ゲストがここで自分を癒すことで、自己肯定感が上がるような場所を目指したい」と話してくれましたが、確かに帰りは自然と「よし、明日からまた頑張ろう…!」という気持ちが湧いてきました。毎日頑張っているみなさん、たまの休暇にはBPCのような施設で自分を労ってみてはいかがでしょうか。

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筆の触感までこだわった「ルミアグラス」の新アイライナー発売 発表会にはわたなべ麻衣も登場

「ルミアグラス(LUMIURGLAS)」は11月1日、滑らかな描き心地を実現する京都産のシルクを配合したリキッドアイライナー“ベルベットライナー”(全3色、各1760円)を発売する。このほど発表会を開催し、モデルやタレントとして活躍しているわたなべ麻衣と、吉崎沙世子ヘアメイクアップアーティストが登壇した。

“描き心地”を追求したアイライナー

開発に先立ち、消費者がアイライナーにどんな機能を求めているのかアンケートを行ったところ「崩れにくさ」と「描き心地」を求める声が多かったという。同ブランドはこのデータを参考に、新アイライナーの開発をスタートした。

誕生した“ベルベットライナー”はインクの吐出量、滑らかな描き心地、筆が肌に触れた時の触感など細部までこだわった。目頭から目尻までインクがかすれることなくラインを引くことができ、美しく印象的な目元を演出できる。

カラーはブラックをベースにニュアンスを加えた3色を用意。濃密なブラックと肌なじみのいいブラウンを掛け合わせた王道カラーのブラウンブラック、深みがありつつも血色感を感じるボルドーブラック、マットな質感の黒にグリーンを加えたオリーブブラックを用意した。
パッケージは、既存品よりもスリムになって登場。ポピーの花を施した上品なデザインに仕上げている。

アイラインの入れ方のポイントは?

発表会では新商品を使用したアイメイクの実演も行われた。吉崎ヘアメイクアップアーティストからは「目尻のみにアイラインをプラスするだけ。最初は太く、最後は細めに払って伸ばすと印象的な目元になりつつ、繊細で美しく仕上がる」とアイラインの入れ方のアドバイスが寄せられた。

その言葉を受け自分でラインを引いてみたわたなべは「描きやすいだけでなく、持ちやすい部分も気に入っている。リキッドタイプのアイライナーというと、乾くまで時間がかかるのでほかのメイクに取り掛かりにくいが、すぐに密着するので、目元を動かすことが怖くない」と語り、「いつもブラウンやブラックを選びがちだが、さりげない血色感をプラスできるボルドーブラックはチャレンジしやすそう」と笑顔を見せた。

“ベルベットライナー”は、公式オンラインストアで予約を受け付け中。9月1日には公式オンラインストアとロフトで先行販売を行う。

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「ミューラル」涙でかすむフラワードレス 夢で再会した亡き父との記憶

村松祐輔と関口愛弓のデザイナーデュオによる「ミューラル(MURRAL)」は、2024年春夏コレクションのランウエイショーを「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」内で30日に発表した。

この日は1年の中で満月が最も大きく見える“スーパームーン”と、1カ月に2度目の満月“ブルームーン”が重なる“スーパーブルームーン”の前日。会場の国立競技場 2階のテラスは、その特別な月を望める絶好のロケーションだった。

着想源
亡き父と夢で再会した多幸感

今シーズンのコレクション制作は、村松デザイナーが中学時代に永別した父との夢の話から始まったという。「幼い頃に父と一緒に海に行った記憶が夢になって出てきた。浜辺で手をつなぎながら歩き、話すこともできた。夢から覚めても、背中越しの光や風のにおいが鮮明に記憶に残った。夢だと気が付いて涙が出たが、父親に会えた喜びで多幸感に溢れていた」と村松デザイナーは明かす。今季はその感情、“EUPHORIA(多幸感)”をテーマに掲げた。

氷染め職人との協業
夢の共有で完成した柄

コレクションでは、村松デザイナーの夢の情景を描いている。ぼんやりした夢の中の出来事や、涙でぼやけた視界のように、“にじみ”や“かすみ”の表現を多用。象徴的なのは、涙や海を連想させる青いマーブル柄のドレスだ。これは群馬・桐生の職人によるアイスダイ(氷染め)で、色をのせた氷が溶けるとにじんだ柄に染まっていく技法だ。「僕らから絵柄のデザインを渡さずに、職人の方に父との思い出や夢の話を共有することで仕上げてもらった」と村松デザイナー。夢が一人一人異なるように、1点1点異なる染めの模様になるのだという。

また、父との思い出をたどるように、村松デザイナーが実家付近で見つけたバラの写真をグラフィックとして採用。ぼかして重ね、ドレスなどのせて、神秘的な雰囲気を作り出した。

アイテム
象徴的なフラワーモチーフは
レースと架空の花で表現

「ミューラル」の代表的なアイテムいえば、オリジナルのレースを使った花柄ドレスだ。関口デザイナーが、毎シーズン手描きで図案を起こしてデザインしている。今季はアーカイブから7種類の絵柄を選び、“ぼかし”のテクニックで蘇らせた。ひときわ目を引いたのは、レースを細かくハンドカットしてフリンジを加えたドレス。歩くたびにダイナミックに揺れ動き、華やかさをプラスした。

ラスト2ルックも特別だった。透明の花を装飾したコルセットは、1000以上の手作りのワイヤーの花びらを重ねたもの。「ミューラル」による架空の花で、夢の非現実性を美しく表現することでショーを締めくくった。

顧客との強い絆と
クリエイションへの思い

これまでD2Cビジネスを強化してきた「ミューラル」は、月に1回の受注会イベント「サロン・ド・ミューラル(Salon de MURRAL)」を定期開催し、顧客とのコミュニケーションを大切にしてきた。このショーにも約300人の顧客が来場するなど、そのファンコミュニティーの熱気と絆の強さを証明していた。

東コレでショーを行う理由はもう一つあった。「ここ数年、しっかりと顧客に寄り添って、地に足をつけてビジネスを強化してきた。顧客を大事にしながら、もっと目の肥えたメディアやバイヤーの方たちにも認められるクリエイションにしていかなければ、僕らはデザイナーとして成長していくことはできない。世界にもっと『ミューラル』の輪を広げていけるようにしたい」という。

“自分たちの作った服が
誰かの希望になれば”

ショーの後、デザイナー2人は涙を浮かべながらコレクションについて振り返った。関口デザイナーは「自分たちが作った服をこんなにたくさんの人に見てもらえることは、本当に幸せだなと思った」と震えながら声を絞り出した。

涙がこぼれないように空を見上げると、雲に隠れてぼやけた“スーパーブルームーン”がまるでコレクションとリンクするように優しく輝いていた。村松デザイナーは「また父に会いたい––そういう気持ちでこのコレクションを作ってきた。もしかしたら、父に届いているかもしれない」と月を見上げながらつぶやいた。「この多幸感が、誰かにとっての希望になったらうれしい」。

今年10年目を迎えた「ミューラル」は、ビジネスとクリエイションに向き合ってさらに進化した姿を見せてくれた。パーソナルで暖かい記憶が詰まったエモーショナルなコレクションは、今宵の月の光のように多くの人の心を優しく包み込むだろう。

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「シュプリーム」が韓国・ソウルに初出店 日本を除くアジア圏では初の路面店

ニューヨーク(NY)発のストリートウエアブランド「シュプリーム(SUPREME)」は8月19日、韓国・ソウルの江南(カンナム)区新沙洞(シンサドン)に世界で16店舗目のショップをオープンした(648 Sinsa-dong, Gangnam-gu, Seoul 06027)。店舗面積は211平方メートル。日本を除くアジア圏では初の出店となる。オープン数日前からは、熱狂的なファンが2023-24年秋冬コレクション ウイーク1(WEEK1)のアイテムとソウル店限定の“ボックスロゴ”Tシャツを購入するための枠を勝ち取ろうと列を作った。

カンナムの高級ショッピングエリアに位置する同店は、鳥山(トサン)公園に隣接。近隣には「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のポップアップストアやアイウエアブランド「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」と傘下のコスメブランド「タンバリンズ(TAMBURINS)」が入る旗艦店ハウス トサン(HAUS DOSAN)などがある

「シュプリーム」と長年コラボしてきたロンドンのデザインスタジオ、ブリンクワース(BRINKWORTH)が手掛けたソウル店の外観は、スケーター向けのスロープ状のエントランスや光沢のある黒のファサード、床から天井まで届くガラスのウインドーが特徴。まるでアートギャラリーのような雰囲気を醸し出す。

店内で印象的なのは、シカゴ店のアートワークも手掛けたリタ・アッカーマン(Rita Ackermann)が描いた妖精のようなキャラクターの巨大な壁画だ。反対の壁には、BLACKPINK(ブラックピンク)のリサ(LISA)からバズを起こした猫のミームまで、ポップカルチャーを引用したウィアード・デイブ(Weirdo Dave)によるコラージュアートが飾られている。また、壁や床に施されたネイト・ロウマン(Nate Lowman)による銃弾跡のペイントは空間にポップなアクセントをプラス。NY在住のスピーカー・アーティストであるデヴォン・ターンブル(Devon Turnbull)が同店のためにデザインした、天井から鎖で吊るされた2つのスピーカーも目を引く。

そして、店内中央には巨大化した“シュプリームマネー”のベンチが設置され、来店者が集まって、ゆっくりと時間を過ごせるようになっている。このベンチは著名なアーティストによる作品ではなく、17年秋冬コレクションのペーパーウェイトをベースにしたものだ。なお、2階は同ブランドの現地オフィスになっている。

さらに韓国初出店を記念し、「シュプリーム」は専属スケートチームがソウルの街を駆け巡り、その中でトリック(技)を披露するショートフィルム「PIGGY」を発表。同ブランドに在籍する映像作家ウィリアム・ストロベック(William Strobeck)が撮影した同作はオープンに先駆けて開かれたパーティーで初披露され。現在は公式サイトなどのオンラインでも視聴できる。

「シュプリーム」のソウル出店は、中国で唯一の卸先であるドーバーストリートマーケット北京(DOVER STREET MARKET BEIJING)を通して中国展開を始めてから、約1年後のことになる。「シュプリーム」を擁するVFコーポレーション(VF CORPORATION)のマルティノ・スカッビア・グエリーニ(Martino Scabbia Guerrini)=エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、APAC(アジア太平洋地域)、新進ブランド担当プレジデントは、「『シュプリーム』は中期的にアジアとヨーロッパでの小売店の数を拡大することで、リーチを倍増できる可能性を秘めている」とコメント。「『シュプリーム』は素晴らしいビジネスモデルだが、商品や美学、顧客とのコミュニケーションを革新し続けていく必要があり、そのためには統制しながら取り組んでいくべき。商品の過度な飽和を避け、希少性を持たせることがエクスクルーシブであり続けるための術だ」と説明した。

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「アットコスメ オオサカ」オープン 「東京旗艦店のコピーではない」

アイスタイルグループは9月1日、関西初の旗艦店「アットコスメ オオサカ(@COSME OSAKA)」をJR大阪駅直結の商業施設ルクア イーレ3階にオープンする。同館2階に構えていた「アットコスメストア ルクア大阪店」の移転に伴う出店となる。場所は3月26日に移転した「エストネーション(ESTNATION)」の跡地で売り場面積は約893㎡。デパコスからプチプラまで約500のブランドを取り扱い、商品数は約1万2000点をそろえる。

遠藤宗アイスタイル社長は、「(東京・原宿の旗艦店)アットコスメ トーキョーのコピーを作りたかったわけではない。アットコスメ オオサカは新しい機能として、進化した姿になっている。1つ1つのブランドがわかりやすく、“新しい出合い”を創出する場となっている」と話す。

アットコスメ オオサカでは、日本未導入の海外ブランドや認知が低いD2Cブランドなど、国内外の新興ブランドを展開するゾーンを設置。先行販売や限定品も多く用意する。さらにアットコスメのアプリと連動し、1日1回好きなサンプルを無償でもらえる自動販売機を初導入する。菅原敬アイスタイル取締役CFOは「これまでは、サンプルを渡したお客さまの属性がわからず課題だった。今回はアットコスメのデータと紐付くため、お客さまのデーターをメーカー側にレポートでき、マーケティング活動につなげていただけるメリットがある」と話す。

店舗デザインのコンセプトは“テーマパーク”で、什器の高さをあえて変え奥行き感を演出した。店舗設計を担当した加藤涼太アイスタイル店舗カンパニーFS事業本部OSAKA営業部マネージャーは、「『次のコーナーはどんなブランドと出合えるのだろう』と迷路のように設計し、ワクワク感をもたらせた」。各所に設置されたデジタルサイネージも特徴で、アットコスメトーキョーよりも数が多い。「メーカー側から動画で紹介したいという要望が増えている」。

接客教育に注力したという美容部員は、既存店からの人事異動や新規採用した約30人を配置。店長・ショップマスターは、アットコスメトーキョーの初代店長を務めた田村愛さんが着任した。田村店長は「アットコスメトーキョー以上に盛り上げていきたい」と意気込む。

大阪駅周辺は全国でも屈指の百貨店・商業施設の激戦区であるが、「もともと化粧品を買うときの“ハブ”になりたいという思いで店を作っている。ここで試して、他の店舗で購入しても全く構わない。どこで購入するかはお客さまの自由。ここのエリアが盛り上がり、ビューティ市場全体の活性化につながれば」(遠藤社長)と話す。

アットコスメ トーキョーは2020年1月のオープン直後にコロナ禍に見舞われ、「厳しい時間」を過ごしてきた。ここ最近は順調に推移し、平日は約9000人、週末は約1万5000人と来客数が増加。買い上げ率は約40%で、月間の売り上げも平均約5億円まで伸ばしているという。なお、アットコスメストア ルクア大阪店(売り場面積約149㎡)の売り上げは年間で約7億円だった。アットコスメ オオサカでは、「中長期的にアットコスメ トーキョーの月売り上げの半分を目指したい」。

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サロン専売品からニキビケアクレンジングまで注目高まる「シコンエキス」とは?

成分を重視して、スキンケアやヘアケアを選ぶ人が増えている。今回、注目するのは、「シコン(紫根)エキス」。多年草ムラサキの根を乾燥させたもので、赤紫色が美しくポリフェノールが豊富。一見すると、新しい成分のようにも思えるがその歴史は古い。江戸時代に、外科医・華岡清洲が紫根の粉末と豚の脂を混ぜた軟膏「紫雲膏(しうんこう)」を考案。湿疹、ニキビ、火傷などに使える万能外用薬として活用されてきた。各メーカーに、シコンエキスを配合した経緯やヒット商品の売れ行きを聞いた。

ニキビに悩む人の「クレンジング」にも

ランクアップは、2021年5月に発売した皮脂と毛穴の専門ブランド「アクナル(ACNAL)」の“アクナル ピンクハーブクレンジング”(120mL、3190円)にシコンエキスを配合している。ニキビに悩む人のクレンジング・洗顔中は、肌に触れる時間が長く負担がかかりやすいという理由から。佐々木春佳ランクアップ 製品開発部担当は、「繰り返すにきびの原因は、『毛穴の炎症』と『皮脂の酸化』であり、ニキビを繰り返さないために対策が必要だと考えた。クレンジング・洗顔中は、肌に触れる時間が長く負担がかかりやすいが、洗っている間も肌に負担をかけずニキビケアをできたらという発想から、抗炎症・抗菌作用に優れたシコンエキスを選んだ。“アクナル ピンクハーブクレンジング”は、3月の時点で、定期便での契約者数ベースが前年同月比236%増、売り上げは同220%増と好調に推移しており、にきびや毛穴の詰まりに悩む方から高い支持を得ている」。

毎日使える、スカルプケアシャンプーにも

「ウルオッテ(URUOTTE)」のリンス不要シャンプー“ナチュラルシャンプーエキゾチックフラワー”(250mL、3300円)にも、シコンエキスが配合されている。クィーン代表笹川直子は「スカルプケアを習慣化したいと顧客から支持されている。頭皮の小さな炎症によるかゆみやフケが気になる方からも好評で支持を得ている。特に、20〜30代で頭皮ケアを始める女性から人気」とコメント。

水を一滴も使わず日本原種の薔薇ハマナスを使用した美容クリーム

「アムリターラ(AMRITARA)」は、シコンエキスを配合したアイテムを数多く展開する。“ローズエナジークリーム”(30mL、7480円)、“マイルドベールクリーム”(35mL、6710円)、“ピュア トリートメント リップグロス(ボタニカルピンク)”(10g、2640円)など、幅広い。勝田小百合アムリターラ代表兼商品開発は、「紫根の持つ有効成分『シコニン』の効果を、肌や唇にも活かしたいと考えている。また海外産ではなく、在来の日本産の紫根を使いたいという強い思いがあり、北海道産の農薬不使用で栽培した紫根を使用している」。特に“ローズエナジークリーム”の人気が高く、22年3月から23年3月までの累計販売数は1742個にのぼる。

アリミノは新ラインのキー成分に選定。毛髪の酸化抑制に期待

「アリミノ(ARIMINO)」は、美容室専売ブランド「スプリナージュ(SPRINAGE)」より、新ライン・モイストヴェールを発売する。“スプリナージュ シャンプー モイストヴェール”<医薬部外品>(280mL、3300円)、“スプリナージュ トリートメント モイストヴェール”(230g、3300円)、“スプリナージュ モイストヴェール ミスト”(120mL、3300円)、“スプリナージュ モイストヴェール バーム”(25g、3300円)の共通成分として選んだのがシコンエキスだ。津田真希アリミノ商品開発部担当は、「植物は特有の色を持つものが多くあり、その色味成分に有効性が確認できる。色素を持つ植物の検討を行ってきたが、ピンク色を呈することができるシコンをキー成分として選定した。ピンクは心を穏やかにし、女性ホルモンを活性化するなどの心理的効果も報告されており、情緒的価値を創出できると考えた。研究では、肌への新しい有効性や毛髪の酸化抑制へのアプローチも認められた」と話す。

――― 今後、盛り上がりが期待される注目成分は?

佐々木春佳ランクアップ 製品開発部担当:40代以降に肌のハリ不足に着目して開発された、3種の植物の混合成分『ハリスチャー』だ。肌の土台を整え、セラミドを合成するなど、みずからのうるおいを作り出す力をサポートする働きがある。近年、注目されているゾンビ細胞の増殖を抑制する働きも。ハリスチャーの研究結果は日本抗加齢医学会総会にて発表し、2つの特許を申請している。

笹川直子クィーン代表取締役:2020年11月のリニューアル時から米や茶など、日本の土地に根差した植物に着目している。耕作放棄地の茶の実オイルを配合した“ナチュラルシャンプー 無香料”(250mL、2750円)は、サスティナブルコスメアワード2021を受賞した。

津田真希アリミノ商品開発部担当:ルイボスエキス。ルイボスは、南アフリカに自生する落葉亜低木でハーブの一種だ。ルイボスエキスは、体内のたんぱく質と余分な糖がくっつく「AGEs」をブロックする働きがあるといわれている。髪と地肌の糖化を防ぎ、エイジングに有効な植物由来成分として注目している。

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髙梨沙羅が体験!“ヘアサロン版ベストコスメ”ヘアカラー部門史上初の3連覇「イノアカラー」

ロレアル プロフェッショナルが展開する「イノアカラー(INOA COLOR)」が、「WWDBEAUTY 2023 ヘアサロン版ベストコスメ」のヘアカラー部門において、3連覇を達成した。同賞は、都内の人気ヘアサロン50軒に、この1年間で実際に使用して良かった製品についてアンケートを実施し、その得票数でランキングを出したもの。その結果は、第一線で活躍する美容師が太鼓判を押したことの証でもある。

今回、スキージャンプの髙梨沙羅選手が、「イノアカラー」を体験した。髙橋さんは、バッサリ髪を切ったボブスタイルでカメラの前に立ち、モードな大人の女性として新たな魅力を発揮。ヘアデザインを手掛けた朝日光輝「サンバレー(SUNVALLEY)」代表と共に、新しいヘアスタイルの感想や、「イノアカラー」の魅力を聞いた。さらに受賞を受け、都内某所に“iNOA ギャング&エンジェル”と呼ばれる「イノアカラー」を知り尽くした7人のトップスタイリストが集結。プロからの目線で、同ブランドの実力を語ってもらった。

髙梨沙羅選手と朝日光輝「サンバレー」代表に聞く
「イノアカラー」の魅力

WWDBEAUTY(以下、WWD):かなり髪を切って、印象が変わった。

髙梨沙羅(以下、髙梨):約20cm髪を切りました。これまでハイライトを入れたり、インナーカラーを入れたり、部分的にブリーチしたことはありましたが、今回のように全部の髪をブリーチしたのは初めて。ここまで明るい色にしたことはなかったので、大丈夫かな?と不安もありましたが、想像していた以上に素敵な色に仕上げて頂きました。髪が短いほうが洋服もかっこよく着られるかなと、思い切ってカットしましたが、モードな印象になってすごく嬉しい。これからの色落ちも楽しみです。

WWD:カラー前の不安とは?

髙梨:全部ブリーチして髪が傷まないかも不安だったし、自分に似合うのかも心配でした。ブリーチしたら傷むという前提でトライしたのですが、仕上がったら透明感があるし、ブリーチしたことを忘れるくらい手触りもツルツルしていて、かなり驚きました。

WWD:今回のヘアカラーのポイントは?

朝日光輝「サンバレー」代表(以下、朝日): 髙梨さんからは、寒色系というリクエストでした。ブルー系なども含め検討し、前回の色の褪色具合なども見ながら、グレー3:ベージュ1の割合で寒色系を表現しました。根元は色も入っていなかったので暗くし、毛先に向かって明るくなるようグラデーションに。ブリーチする前には“メタルDX”のプレトリートメントを使用して、ダメージに配慮しました。

髙梨:仕上がってもう一つ驚いたのが天使の輪!頭部にできる天使の輪って、黒髪にできるイメージでしたが、こんなに明るいカラーでもちゃんとできていて、ビックリしました。

WWD:美容師の目から見た「イノアカラー」の長所とは?

朝日:出したい色によっては、2回ブリーチすることもありますが、ダメージが気になる人もいます。その点「イノアカラー」は、独自の“オイル デリバリー システム”で髪のダメージに配慮され、透明感と艶を与えながら希望の色を表現できるので、ヘアデザインの幅が広がります。最近は、大人でもハイトーンを好む傾向にありますが、髪のエイジングが気になる大人もダメージを怖がらずにトライできる素晴らしいカラー剤だと思います。

WWD:サポーターとして「髪色自由化プロジェクト」(働くすべての人が自分らしい髪色で働ける社会を目指すプロジェクト。詳細は下記参照)をどう思う?

髙梨:素晴らしい活動だと思います。個性やこうなりたいというイメージがあるのに、先入観によるルールや暗黙の了解でそれが制限されてしまっては、本当の姿が見えにくくなってしまいます。髪色に個性が出ていれば、それが目に見えて分かりやすいし、会話のきっかけにもなります。私自身も先日ある大会で、ピンクの髪色の選手に「ピンクにしたんだね。すごく似合っている」と声をかけました。応援するほうも、結果だけでなく、個性がある人のほうが応援したくなるだろうし、そういうキャラクターは存分に生かしたほうがいいと思っています。

朝日:私も接客していて、会社や上司の目を気にして、自分のやりたいスタイルを表現できていない人が本当に多いと感じます。他人の物差しで決められた枠からはみ出さないようにして生きるのは窮屈だと思う一方で、自ら言い出すのは難しい。そんな中、ロレアル プロフェッショナルさんが手を挙げ、声を出してくれたことで救われた人も多いだろうし、これから救われる人も多いのではないでしょうか。

髙梨:社会で働くのに、TPOにあった服装や容姿というのは大切だと思いますが、個性は生かしたほうが素敵だと思う。個性あるヘアカラーでも艶があれば清潔感はちゃんと出せるだろうし、お手入れされた艶のある髪はその人の魅力を増すと思います。

顧客にも自分にも「イノアカラー」を選ぶ
7人の“iNOA ギャング&エンジェル”が
その実力を語る

WWDBEAUTY(以下、WWD):「イノアカラー」の一番の魅力とは?

蜂須賀祐太「ワーカー」代表(以下、蜂須賀):なによりリピート力の高さ。一度体験すると「今回もこれにしたい」と、お客さまの方からリクエストされることが圧倒的に多い。「イノアカラー」が日本に上陸したのが2019年。それから多くのカラー剤が出てきたが、主成分の約60%がオイルで、オイルと水の反発力を使って髪を染める“オイル デリバリー システム”の価値は年々高まり存在感を増していると感じる。髪や頭皮にとってさまざまな外的要因がある昨今、カラーによるダメージに配慮したシステムであることは大きな魅力だ。

NATSUMI「アルバム」ディレクター(以下、NATSUMI):頭皮に配慮されているのも、お客さまの満足度とリピート率が高い理由の一つ。最近はハイトーンブームであり、艶髪ブームでもある。「イノアカラー」でカラーしたあとのほうが、カラー前より艶色髪に仕上がるのは、“オイル デリバリー システム”ならではの新感覚だと思う。

MANAE「バイオレット」副店長(以下、MANAE):たしかにブリーチオンカラーの時、しみやすいお客さまにも提案しやすいし、グレイカラーで頭皮の状態を気にされている方にもすすめやすい。「バイオレット」では2019年の日本上陸時から導入しているが、現在に至るまでリピート率は99%。

坂狩トモタカ「シア」代表(以下、坂狩):「シア」はパーマを得意とするサロンだが、「イノアカラー」はワンメイクで色がきれいに出るのが良い。

WWD:カラー剤の違いはパーマにも影響する?

坂狩:攻め方が違ってくる。「イノアカラー」は、そのほかの施術で使用するアルカリ剤を調整しなくていいので、美容師にとってスタイルの可能性を広げるアイテムになっている。

WWD:サロンユーザーが実感できるメリットは?

前坂美来乃「シア」ディレクター(以下、前坂):アンモニア無配合で、帰宅後にカラー剤特有のツンとした臭いがないことだと思う。私自身、ずっと「イノアカラー」を使っている。施術後、鏡を見てその艶色に感動してくださる方も多いし、髪に触れた時の触感も含め、総合的に満足度が高く「これだったら、少しくらい高くなっても続けたい」というお客さまが多い。

NATSUMI:「イノアカラー」は2~3日臭いが残ったり、ドライヤー使用時や枕に着いた臭いを気にしたりするようなストレスがないし、施術中も「臭いがないですよね」と自信を持って言える。サロンでも自宅でもストレスフリーというのが、喜んでもらえるポイント。

浅野宏明「ヴァイス」代表(以下、浅野):頭皮を気にする僕自身も使ってるからこそ、頭皮や髪のエイジングを気にされているグレイヘア世代の方にも自信を持っておすすめできる。

WWD:「イノアカラー」は、グレイヘアにもすすめやすい?

前原穂高「バイオレット」代表:カラーパレットの中に、ファッションカラーと一緒に白髪染めに適した色も入っているから「白髪染め」とお客さまに思われないところがいい。白髪が増え、それまでおしゃれ染めをしていた人が、いきなり「今日から白髪染めに変わってしまった」というのは、それだけでストレスのはず。白髪染め専用でないカラー剤を、何歳になっても使ってもらえるというのは、メンタル的にもかなりプラスだと思う。

坂狩:「シア」はグレイカラーも多いのでマスト。エイジングダメージに対して必要な油分をしっかり与えられ、頭皮にも配慮されている。“オイル デリバリー システム”はグレイヘアにマッチするし、カラー頻度も高く継続的に使用するから、結果がより見えやすい。

NATSUMI:グレイヘアで、髪のボリュームがないことを気にされている方にもおすすめできる。私は世の女性のために、「イノアカラー」が、グレイカラー部門の1位になってほしいと思っている美容師の1人(笑)。グレイカラーは黒やブラウンなど暗くしなければいけない、というイメージがあるけれど、明るめの色でデザインできる。白髪が増えても、おしゃれを楽しむ可能性があることを提案したいし、美容師にとって「イノアカラー」はその提案を実現する武器の一つになると思う。

浅野:今は、白髪を黒やブラウンに染めるのではなく、目立たなければいい、それがデザインされていればいいという考えが主流。その一方で、白髪にコンプレックスがあり、地肌にしっかり塗らないと不安という方もいる。そういう方にも安心して使用できるのも、「イノアカラー」の良さ。

WWD:今年の秋におすすめしたいトレンドカラーは?

前坂:トレンドやおしゃれさでいうと、レッドブラウン系。赤みとブラウンみがあって、濁りが少ない色をすすめたいと思っている。

NATSUMI:今の時点でラベンダーや紫みは人気が高い。ラベンダー=艶みたいなイメージがあり、春に出た新色の“モカラベージュ”は使いやすい。ラベージュにバイオレットやピンクを足して提案するのもいいと思う。

浅野:秋口はラベンダーを求める方がグンと増えるので、僕もベースは“モカラベージュ”が多くなる。よりラベンダーを出したい時はパープルを加えたり、ナチュラル寄りの場合はブラウンを足したり。“モカラベージュ”は年齢を重ねた方でも、透明感がありつつ、艶っぽく、品のある感じに仕上がる。

MANAE:私もラベーシュ系の人気はそのまま続くと思う。ラベージュとモカを合わせるほか、私的には次に暖色がくると思うので、オレンジを最近よく使っている。

蜂須賀:僕はモカ推し。新色の“モカラベージュ”と“モカグレージュ”は発色が良く使いやすい。今も一番使っているが、秋も継続すると思う。

WWD:最後にロレアルが発信している「髪色自由化プロジェクト」についての感想は?

蜂須賀:「ワーカー」は愛知県豊田市にあるが、お客さまの髪色に対する自由化が進んでいるのを確かに感じる。今は、髪色が厳しい所はアルバイトも辞めていく時代。髪色で自由に自分を表現するということが、当たり前になればいい。

前原:とてもいいプロジェクトだと思う。別に奇抜にする必要はないが、自由に髪色を楽しむことで、感性も育つ。感性はファッションやヘアスタイルだけに限ったことではなく、さまざまなことに感じる力が育つということ。感性が揺れ動くという意味でも、いいアクションになると思う。

坂狩:頭皮に配慮されていて、ツンとした臭いも感じにくい「イノアカラー」は、髪色を楽しむ一歩であるファーストカラーリングにピッタリだ。カラーすることで清潔感が失われることを心配する声もあるようだが、艶も出るしカラーしたほうがきれいになれる可能性は高い。自分らしい髪色をどんどん楽しんでほしい。

髪のダメージへの配慮や臭いの軽減など
“ユーザーファースト”な「イノアカラー」

髪表面のダメージに着目し、ロレアル独自の先進テクノロジーであるオイル デリバリーシステム(オイルと水の反発力を使って染料を毛髪内部に届ける)で、手触りも滑らかに仕上げる。特徴は、“オイルグロスカラー”の愛称が示す通り、カラーリング後に艶感が出ること。加えて発色がよく、髪のダメージへの配慮や臭いの軽減など“ユーザーファースト”な機能も兼ね備えている。「WWDBEAUTY 2023 ヘアサロン版ベストコスメ」のヘアカラー部門で史上初の3連覇。

ロレアル プロフェッショナルが推進する
「髪色自由化プロジェクト」とは?

「イノアカラー」を展開するロレアル プロフェッショナルによる、全ての人が自分らしい髪色で働ける社会を目指すプロジェクト。勤務先や職種の都合で好きなヘアカラーを楽しめない人が多い現状に対し、企業ブランドを尊重しつつも、その人らしいスタイルや髪色で働くことができる社会の実現を目指すというもの。同社の調べによると、日本で髪色規定がある企業が約74%(8業種)にのぼるという。スキージャンプの髙梨沙羅選手が、同プロジェクトのサポーターを務める。

PHOTOS : ANNA MIYOSHI(TRON) ※髙梨さん・朝日さん,SOICHI ISHIDA ※iNOA ギャング&エンジェル
TEXT : YOSHIE KAWAHARA
問い合わせ先
ロレアル プロフェッショナル
03-6911-8321

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【2023クリスマスコフレ】「ネイルズインク」からココアカラーのネイル オーナメントにも

英国発のネイルブランド「ネイルズインク(NAILS INC)」は11月1日、ホリデーコレクションを数量限定で発売する。ココアをイメージした“ココアキッシーズ コージー ウィズ ココア”と、3色をセットにした“ホームベイクド ネイルポリッシュ トリオ キット”をラインアップする。

“ココアキッシーズ コージー ウィズ ココア”(14mL、3080円)は、寒い冬に飲む温かく甘いココアをテーマにしたネイルカラーだ。テイクアウトカップを模した箱にリボンを付け、オーナメントとしても飾れる。一塗りで鮮やかなココアブラウンに発色し、ジェルネイルのような輝きと艶めきが特徴の「ジェルエフェクト」シリーズを採用した。

“ホームベイクド ネイルポリッシュ トリオ キット”(12mL×3色、4180円)は、お菓子の箱のようなハウス型の限定パッケージに包む。通常より小さいミディアムサイズのネイルカラーで、泡立てたホイップのようなピンク、ストロベリージャムのようなラメ感のレッド、熟した果実シロップのような深いプラムの3色をセットにする。保湿効果の高いスーパーフードのケールを配合し、健やかな爪へと導く。

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ドーバー ギンザが「ナイキ」のウエアとスニーカーを発売 スタイルブックの配布も

ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)は9⽉2⽇、「ナイキ」のウエア“ナイキ テック フリース リイマジンド(NIKE TECH FLEECE: REIMAGINED)”およびスニーカー“ナイキ ウィメンズ ショックス TL(NIKE WMNS SHOX TL)”を発売する。ドーバー ストリート マーケット ギンザおよび同公式オンラインで販売する。

ウエア“ナイキ テック フリース リイマジンド”は、ウィメンズのフーディ(1万6170円)とジャケット(2万350円)、パンツ(1万6170円)、さらにメンズのロングジャケット(4万2900円)、シャツジャケット(2万8600円)、タートルネック(1万5620円)、センタープレスのパンツ(2万350円)を販売する。スニーカー“ナイキ ウィメンズ ショックス TL”(2万5300円)は、ブラックとホワイトの2色、サイズは22.5~29.0cmを用意する。

またドーバー ストリート マーケット ギンザで取り扱うブランドと“ナイキ テック フリース リイマジンド”のアイテムを用いたスタイルブックを制作し、9⽉2⽇13時から同店の店頭にて数量限定で無料配布する。フォトグラファーは戎康友、スタイリストは山本マナ、ヘアはASASHI、メイクはUDA、モデルは冨永章胤、平田かのんを起用し、東京・銀座で撮影を行った。

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美容機器部門は「リファ」の独壇場で4連覇! 「WWDBEAUTY 2023 ヘアサロン版ベストコスメ」結果発表

「WWDBEAUTY」2023年・ヘアサロン版ベストコスメ・美容機器部門

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY 2023 ヘアサロン版ベストコスメ」の結果を発表する。今回は全13部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師155人に、各カテゴリーで「2022年下半期~23年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

美容機器部門では、「リファ(REFA)」の“リファビューテック ドライヤープロ”が1位。“リファビューテック ドライヤー”シリーズとして4連覇となった。今回も、「『表面はしっかり乾いているのに、内部には水分が詰まっている“レア髪”を作る』というコンセプトが分かりやすく、説明しやすい」というコメントが多かったのが印象的だ。2位は“リファビューテック フィンガーアイロン”。「生え際のうねりも簡単に直せる」いう、ユーザーが求めていた機能を備えた点が好評だった。これにより、「リファ」ブランドとして2年連続で1・2位を独占する結果となった。なお、惜しくもランクインはできなかったものの、軽量コンパクトサイズの“リファビューテック ドライヤースマート”も4位という好順位。同ブランドの支持の高さがうかがえる。3位は「ダイソン(DYSON)」の“スーパーソニック イオニック ヘアドライヤー”。2021年のアワードで2位になって以来、復活のランクインとなった。(価格は編集部調べ)

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を13部門に分類し、50軒の美容師155人に各カテゴリーのベストだと思う商品を選んでもらった。選んでもらった各商品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

美容機器部門

1位
“リファビューテック ドライヤープロ”

「リファ」

「WWDBEAUTY」2023年・ヘアサロン版ベストコスメ・リファビューテック ドライヤープロ・リファ

美容師のブローテクニックが作り上げる、表面はしっかり乾いているのに内部には水分が詰まっている“レア髪”を、誰でも簡単に作れることを目指したドライヤー。髪の温度を自動で調整する“プロセンシング”機能が特徴的。アンケートの回答には、「高価格帯だけど店販品としても好調」「髪が乾燥し過ぎることなく、滑らかに仕上がる」といった声があった。(4万3000円)

2位
“リファビューテック フィンガーアイロン”

「リファ」

「WWDBEAUTY」2023年・ヘアサロン版ベストコスメ・リファビューテック フィンガーアイロン・リファ

独自の技術“カーボンレイヤープレート”が、ストレートアイロンによる水・熱・圧のダメージを抑えながら髪を美しく整える。指先サイズの極細プレートが、毛束1cmを指先でつまんでくせづける美容師のテクニックを再現する。アンケートの回答には、「小回りがきくのでメンズのスタイリングにも最適」といった声があった。(1万4500円)

3位
“スーパーソニック イオニック ヘアドライヤー”

「ダイソン」

「WWDBEAUTY」2023年・ヘアサロン版ベストコスメ・スーパーソニック イオニック ヘアドライヤー・ダイソン

独自のテクノロジーが生み出すパワフルな風の力で髪をすばやく乾かし、過度な熱によるダメージから髪本来の艶感を守るヘアドライヤー。アンケートの回答には、「やはり風量が魅力。一度他のドライヤーに替えても、結局は戻ってくる」といった声があった。(4万5760円)

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ブン&アイ、そごう・西武の売却を決議、9月1日付で米ファンドに

セブン&アイ・ホールディングスは8月31日、臨時取締役会を開き、米ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに9月1日付で子会社のそごう・西武を売却することを決議した。売却額は約2200億円程度と見られ、セブン&アイはそごう・西武への貸付金900億円も放棄する。そごう・西武の労働組合が約60年振りという西武池袋本店でのストに踏み切る中、労使が決裂したまま、売却手続きを行う異例の展開になった。

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ブン&アイ、そごう・西武の売却を決議、9月1日付で米ファンドに

セブン&アイ・ホールディングスは8月31日、臨時取締役会を開き、米ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに9月1日付で子会社のそごう・西武を売却することを決議した。売却額は約2200億円程度と見られ、セブン&アイはそごう・西武への貸付金900億円も放棄する。そごう・西武の労働組合が約60年振りという西武池袋本店でのストに踏み切る中、労使が決裂したまま、売却手続きを行う異例の展開になった。

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ダメージ軽減とスタイリング力を両立 ヘアスタイリストがひもとく、最新カールアイロン“ヴェーダスムースカール 32mm”の魅力

美容機器や化粧品を手掛けるヤーマンは8月29日、サロン向けブランド「ヤーマン プロフェッショナル」から初のカールヘアアイロン“ヴェーダスムースカール 32mm”を発売した。ヤーマンならではの美顔器テクノロジーを応用し、潤いと艶、スタイリング力が共存するサロンワーカーに必須のアイテムだ。韓国トレンドを取り入れたヘアスタイルで支持される「ジュイル 原宿」のSAKURA副店長に、その使い心地を聞いた。

独自のプレート構造で、
低温でも狙った通りのスタイルに
“ヴェーダスムースカール 32mm”

新商品の“ヴェーダスムースカール 32mm”は、独自の“高性能デュアルヒーター”により、高度な温度管理技術を実現。プレートの熱を効率良く髪に伝えることで、理想の巻き髪が作れる。約120℃からの低温設計で髪を熱ダメージによる乾燥から守り、ヒートアップ時間も早く、多忙なサロンワークに最適だ。
また、過剰な熱ごもりを防ぐ“ダメージカットライン”、キューティクルをつぶさずに髪をキャッチする“低反発スプリング構造”を採用。ブラックシリカとトルマリンを配合した滑りの良いプレートで、摩擦ダメージを防ぐ。
さらに幅広いニーズに応えるため、2つのモードを搭載しているのも特徴だ。“スタイリングモード”は短時間でキープ力のあるカールスタイルを求める人に、美顔器発想の“モイスチャーパルス”を採用し、イオン電極が直接髪に触れてアプローチする“ブライトモード”は、しっとりと艶のあるカールを求める人におすすめだ。

“ヴェーダスムースカール 32mm”で作る
艶やかな巻き髪アレンジ

“ヴェーダスムースカール 32mm”を使い、スタイリストSAKURA氏が実際にスタイリングする様子を披露。手触りが良く自然な艶のある、韓国風巻き髪が短時間で完成した。「これまでに試したヘアアイロンの中でも、軽くて持ちやすい。仕上がりのしっとり感が全く違う」とSAKURA氏。「多くのヘアアイロンを試してきたが、現場で働く美容師に一層寄り添うヘアアイロン」とコメントした。

“熱ダメージを軽減し、
ヘアカラーの色持ちをかなえてくれる”

WWD:最近のスタイリングオーダー需要の特徴は?

SAKURA:ボブのブームも少し落ち着き、レイヤーを入れたロングヘアの方が増えたように感じます。韓国トレンドの影響も相まって、くびれシルエットの巻きスタイル“ヨシンモリ”などのリクエストも多くいただきます。

WWD:カールアイロンを使用する際の悩みは?

SAKURA:ハイトーンや寒色系のヘアカラーのお客さまは、アイロンを使うと熱によるダメージで髪色が落ちてしまうのが気になります。きれいな髪色を長持ちさせるために、日頃からミルクやオイルを併用するなど、保湿を意識したケアを取り入れると良いと思います。特に髪を毎日巻く人はダメージが蓄積されやすいので、ケアだけではなくアイロン選びにもぜひ注目してほしいです。

WWD:“ヴェーダスムースカール 32mm”の使い心地は?

SAKURA:見た目がスタイリッシュなのはもちろん、軽くて持ちやすいというのが第一印象でした。温度の立ち上がりも早いため、忙しいサロンワーク中にとても助かります。また、プレート部分に細長く穴が開いているため、髪に熱がこもらないのもダメージ軽減につながるほか、カールを素早く作れます。プレートの滑りもちょうど良くて、髪をつぶさず、しっかり挟めて使いやすい。現場でプロが使うことを考慮し、さまざまな工夫がされていると思います。

WWD:搭載されている2つのモードの使い心地は?

SAKURA:“スタイリングモード”はカールの持ちがよく、巻きが取れやすいお客さまに好評です。120℃と低めの温度設定でもしっかり巻けるので、髪への負担を減らしながらスタイリングできます。また、アイロンを使うと熱により髪がパサつきやすくなってしまいますが、“ブライトモード”で巻くと傷みが軽減できるので、ハイトーンの人にもおすすめです。スタイリング剤なしでもしっとりと艶のあるカールに仕上がるので驚きました。

WWD:どんな人におすすめしたい?

SAKURA:使いやすく、32mmとどんなレングスにも使いやすい太さなので、一般の人からプロまで、皆さんに試してほしいです。韓国風のふんわりしたカールスタイルはもちろん、毛流れを作りやすいので、髪が短い男性のスタイリングにも向いていると思います。1台持っておくと安心なアイロンです。

※個人の感想です。効果・効能を保証するものではありません

ホームスタイリングを
格上げする家庭用カールアイロン
“スムースアイロンフォトイオン
カール 32mm”

“ヴェーダスムースカール 32mm”の高いスタイリング力やカールキープ力と、デイリーに使いやすい手軽さを融合した“スムースアイロンフォトイオン カール 32mm”も登場。20℃刻みの温度設定、単一モードのシンプルな操作性が特徴だ。レングス問わず使いやすい直径32mmの太さで、スタイリング初心者にも手に取りやすい。

PHOTO:KAZUSHI TOYOTA
MODEL:RAN KITAZAWA(WINTARTS)
問い合わせ先
ヤーマン
0120-776-282

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【随時更新】ドキュメント8月31日 西武池袋本店「スト突入」

そごう・西武労働組合は31日、西武池袋本店でのストライキを決行した。同店は全館臨時休業となった。百貨店のストは実に61年ぶり。労組が抵抗を強める一方で、親会社セブン&アイ・ホールディングスは臨時取締役会を開き、そごう・西武の売却を決議した。戦後の小売業にとっても激動の日となった8月31日を時系列でレポートする。

午前11時 そごう・西武労組が街頭活動で理解と支持を求める

そろいの白いベストを着たそごう・西武労組の組合員たちが街頭活動を始めた。「ただいま労働者の権利としてストライキ(就業拒否)を実施しています」と書かれたビラを通行人に配る。青いのぼりや横断幕には「池袋の地に百貨店を残そう!」「西武池袋本店を守ろう!」といったメッセージが書かれていた。ビラを受け取った年配の女性は「ずっと利用している百貨店なので、今のまま頑張ってほしい」と話した。同じ頃、東池袋の公園付近でそごう・西武労組によるデモ行進が行われた。三越伊勢丹など同業の労組も参加し、連帯を示した。

午前10時 顧客「ストは働く人の権利。応援したい」

通常であれば、開店時刻だが、シャッターは下ろされたまま。ところどころに貼られた「臨時閉館のお知らせ」をスマホに収める人が目立つ。西武線沿線に住み、毎週店舗で買い物するという40代の女性は「ストで営業しないのは残念だけど、ストは働く人の権利なので応援したい」と話した。また30代の女性は「おしゃれな洋服や化粧品が充実してこその西武。大きなヨドバシカメラが入ると、デパートのイメージが損なわれる。池袋にはすでに家電量販店はたくさんあるし、私は(ヨドバシの大型店の出店に)賛成できない」と焦点になっている改装案に疑問を呈した。

午前9時30分 ストを支持する団体が赤いのぼりを立てる

池袋駅東口の西武池袋本店の前では、ストを支持する団体などが赤いのぼりをたて、「そごう・西武のストを支持します」と言いながら通行人にビラを配っていた。この時点では、そごう・西武労組の関係者の姿は見られなかった。既にざっとみて100人ほどの報道陣が取材を行っていた。一般の通行人がスマホで撮影する姿も目立った。

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「サマンサタバサ」創業者企業が美容事業参入 プロジェクトのアンバサダーにアンミカ&美香&井手上漠らを起用

「サマンサタバサ(SAMANTHA THAVASA)」創業者の寺田和正氏によるサマンサグローバルブランディングアンドリサーチインスティチュートが美容事業に参入し、新プロジェクト「サマンサ ビューティ プロジェクト」をスタートする。プロジェクト第1弾として電気ヘアブラシを9月1日に発売するほか、AI音声接客を導入したポップアップを11月1日から全国で開催する。8月31日に都内で行われた発表会にはプロジェクトのアンバサダーを務めるモデルでタレントのアンミカや美香、井手上漠、せいらと、SNSでZ世代に高い支持を得ているインフルエンサーのとうあ、前夜に「2023 ミス・ユニバース ジャパンファイナル」でグランプリを獲得し日本代表に選ばれた宮崎莉緒が登場。また、同じくアンバサダーに起用されたFANTASTICSの八木勇征と中島颯太はビデオメッセージでコメントを寄せた。

プロジェクト第1弾の電気ヘアブラシ“ツインマイナスイオン リセット&デトックス ブラッシュ リアディ”(8800円)は、ヘアケア家電などを手掛ける手掛ける小泉成器と共同で開発した。毎分約6000回の音波振動と左右2カ所から発生するマイナスイオン、88本のメタルピンによる頭皮への刺激が爽快感を与え髪に潤いと艶を与える。開発には井手上も参画し、ホワイト、ピンク、パープル、グレーの5色のカラーラインアップは井手上の意見も反映されている。

同商品を手に取りながら行われた華やかな6人のトークステージは、豊富な美容知識と経験、ユーモアを備えたアンミカの独壇場に。司会者に商品を手に取った感想や使用実感を聞かれると「若干通販番組風になりますけどよろしいですか?」と語り会場を笑いに包むと、「頭皮は髪の畑。これは髪と頭皮を両方耕すことができる。ローズカラーのメタルピンの先端が丸いフォルムになっていて、とても心地よい刺激です。また、髪が傷む3大要因のひとつが静電気。これはメタルピンと同じローズカラーで静電気抑制機能がついています」と圧倒的なトーク力を発揮し、美香は「アンミカさんの説明が完璧すぎて聞きってしまいました」尊敬の眼差しを向け、せいらは「アンミカさんの素晴らしい説明で使うのが楽しみになった」と笑顔を見せた。

同プロジェクトではそのほか、ヘアケアからボディー保湿まで幅広く使えるオイルや、ヘアサロン「ZACC」が監修した頭皮と髪のための炭酸セラムも順次発売する予定。

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メルローズ50周年記念スペシャル対談 トップランナーに聞く「ファッション半世紀」

メルローズ50周年記念の連載企画「メルローズと私」のスタートに先立ち、メルローズ前社長の武内一志ビギホールディングス社長と、日本のファッションを50年間見つめてきたユナイテッドアローズ創業者の重松理名誉会長の対談を企画した。

「洋服は着るのではなく、着こなす」

WWD:お二人の出会いは?

重松理ユナイテッドアローズ名誉会長(以下、重松):共通の知人を介してお会いしたのが最初です。その後プライベートでも食事にいくようになりました。私の妻が「マルティニーク」が好きでお店での買い物に付き合っていたこともあったので、お会いする以前から武内さんのことは知っていました。「マルティニーク」は、武内さんが立ち上げられたセレクトショップですね。

武内一志ビギホールディングス社長(以下、武内):はい。メルローズの母体であるビギは1970年代から80年代のDCブランドの火付け役で、デザイナーの世界観の強い服を仕掛けてきました。しかし80年代後半から90年代になるとブームは下火となり、海外のブランドやライフスタイルを提案するセレクトショップが若者の人気を集めます。そのトップランナーがユナイテッドアローズでした。初期のユナイテッドアローズのことをよく覚えていますが、店内には“大人のおもちゃ箱”のような高揚感がありました。スタッフさんにもオーラがあり、何よりも知識豊富で洋服のことを何でも教えてくれた。「洋服は着るのではなく、着こなすんだ」と、強く影響を受けました。自分もいつかセレクトショップを作ることが夢になり、2000年に立ち上げたのが「マルティニーク」でした。

東京の風俗と文化が変わる瞬間を演出した

WWD:創立当時のビギやメルローズについて、お二人の印象を教えてください。

重松:私は73年に社会人となり、今年でメルローズと同じく、ファッションの仕事を始めてちょうど50年になります。70年代初頭は、洗練されたブランドといえばインポートでした。そんな中、パルコや西武百貨店の「カプセル」が日本の最先端のブランドを取り上げ、中でも(メルローズの前身である)ビギはひときわ輝いていました。

当時、アパレルメーカーの多くは神田や日本橋の繊維問屋街に事務所を構え、百貨店や専門店に卸売りしていました。その時代に、ビギやメルローズはすでに表参道にブティックを出店していたのです。表参道がファッションの街になったのも、ビギやメルローズの力が大きい。表参道沿いにあった石垣造りの「ビギ」の1号店は、60年代のロンドンの影響も受けていてとてもかっこ良かった。同潤会青山アパートメントにあったニット専門の「メルローズ」の1号店にも行ったことがあると思います。今振り返れば、東京の風俗と文化が変わる瞬間でした。「日本のブランドがかっこいい」ということが新鮮だったのです。

武内:僕は重松さんより年下なのでまだ学生でしたが、テレビドラマ「傷だらけの天使」(74~75年)で「ビギ」を知りました。菊池武夫先生がデザインを手がけていた頃の「ビギ」が衣装提供をしており、ブランドがドラマに衣装提供をすることもそうですが、主演のショーケン(萩原健一)の洗練されたファッションに衝撃を受けました。

学生時代には親に「参考書を買う」と嘘をついておこづかいをもらい、「ビギ」に買い物に行きました(笑)。同潤会の「メルローズ」でも、面白いニットが売っていたので購入していました。

DCブランドからセレクトショップの時代へ

重松:その頃はちょうどビギやメルローズを代表に、日本にも社名を冠したブランドが出てきた時代。私は最初の3年は婦人アパレルメーカーで働いていましたが、社名がブランド名になることに驚きを覚えました。武内さんは、最初はビギに入社したのですよね。

武内:はい。85年にビギに入社し、最初はメンズデザイナーとして働いていました。ようやく仕事に慣れてきた92年、ビギの創業者の大楠(祐二)に「ウィメンズデザインもやってみないか」と背中を押され、グループのメルローズに移籍したのが転機になりました。

DCブランドの後にインポートブランド、セレクトショップと次々と新しい潮流が出てきて、ファッション業界は混沌としていました。僕はビンテージアイテムを中心に、オリジナルとセレクトアイテムを取り扱うウィメンズのセレクトショップ「マルティニーク」と「ティアラ」を立ち上げました。それまでメルローズの出店先は百貨店が多かったのですが、路面店やファッションビルへも販路を広げたのです。重松さんやユナイテッドアローズからも、もちろん影響を受けてのことでした。

重松:メルローズとユナイテッドアローズでの協業はありませんが、私とメルローズとのつながりは、英ブランド「ジョンスメドレー」にもあります(メルローズは18年にジョンスメドレーを輸入販売するリーミルズエージェンシーを子会社化)。セレクトショップに欠かせないブランドで、買い付けもしていました。私自身も大好きで、今は見ない古いタグの時代からのニットを何枚も持っています。

互いに刺激し合い、高めていく

武内:そうですね。235周年を迎えた際の「ジョンスメドレー」のホームページでは、重松さんに愛好家としてご登場いただきました。昨年のピンクハウスの50周年記念展にも多忙の合間を縫ってお越しいただき、メルローズの歴史をいつもしっかり見てくださることに心から感謝しています。

WWD:ビギやメルローズとユナイテッドアローズは、互いに刺激し合い、発展しているのが面白いですね。メルローズには「服―それはあくまで着る人のためにある」というフィロソフィーがあります。これは半世紀の歴史で根付いたのでしょうか。長くビジネスを続けるために大切にすることはありますか。

武内:昔からビギはデザイナーによる個性の際立ったブランドがそろっていました。一方、メルローズはより広い市場を意識し、柔らかい感じのテイストで、多くの方々に愛される服を作る。手に取ったときの気持ちの高まり、袖を通したときのワクワクやドキドキ。長くアパレルビジネスを存続させていくために「まだ見ぬ景色を、お客様にどれだけ見せることができるか」を大切にしてきました。僕はメルローズの経営からは退きましたが、今も脈々と受け継がれていると思います。

WWD:重松さんは昨年、自身が立ち上げられた日本服飾文化振興財団の書籍「日本現代服飾文化史 ジャパンファッション クロニクル インサイトガイド1945~2021」でも、日本のファッションの変遷をまとめられています。ビギやメルローズがけん引したDCブームをはじめさまざまな過去のファッションを記録されていますね。

重松:日本のファッション史は本当に豊かでバラエティに富んでいます。「こんなにも豊かだったのだ」ということを広く伝えたかったのが、出版のきっかけでした。一方でファッションは年々ミニマル化して、引き算になっています。新しい人たちにもっと足し算のファッションを楽しんでほしいと思っています。ファッションは不滅ですから。

TEXT : MAMI OSUGI
問い合わせ先
メルローズ
03-3464-3310(代表)

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吐噶喇(とから)列島の海水から抽出したミネラルを配合したヘア&ボディーケアシリーズ 髪と頭皮の濃厚ヘアパックが話題

“ノエビア トカラの海の贈りもの”シリーズは、ノエビアが展開している、吐噶喇(とから)列島の海水から抽出したミネラルを配合したヘア&ボディーケアシリーズ。同シリーズの、髪と頭皮の濃厚ヘアパック“ノエビア トカラの海のヘアパック”が話題になっている。

鹿児島県の南西にある、屋久島と奄美大島の間に位置する吐噶喇列島。同海域は、東シナ海と太平洋が交差し、世界最大規模の暖流“黒潮”が流れ込む。その海水には豊富なミネラルが含まれ、美しいサンゴ礁や色とりどりの魚たちを育んでいる。吐噶喇列島の海域の中でも特に流れの速い、黒潮の本流が流れるポイントで取水した海水を使用。その海水に含まれる貴重な微量のミネラルまで余すところなく取り出して原料化。世界有数の透明度を誇る吐噶喇の海のミネラルが、豊かな潤いで髪や肌を包み込む。

6月にリニューアルを行い、透明度の高い海域に生息するオキナワモズクのエキスを新配合。コンブやワカメ、モズクなど褐藻類の粘質物に多く含まれるフコイダンを含有し、さらに海由来のコラーゲンも新たに配合した。海の恵みが髪や地肌を守り、豊かな潤いを与える。

ラインアップは、“トカラの海のヘアパック”“同 シャンプー”“同 コンディショナー”“同 ボディソープ”など。中でも“トカラの海のヘアパック”は、髪と頭皮の両方をケアできるヘアパックとして話題。濃厚なパックで包み込んで、枝毛・切れ毛・パサつきなどの傷んだ髪を補修・保護し、艶のあるしなやかな髪へ導く。さらに地肌の汚れや毛穴の皮脂を吸着除去する2種類の海泥の海シルト“クチャ”と“タナクラクレイ”(ともに清浄成分)を配合。毛穴に詰まった汚れを吸着し、地肌を清潔に保つ。

ヘアパックのパッケージは簡素化して箱を使用せず、シュリンク包装にすることで廃棄物を削減。シャンプー、コンディショナー、ボディソープの容器には、環境に配慮した植物由来のバイオマスプラスチックを使用するなど、環境負荷低減にも取り組んでいる。

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西武池袋本店、スト突入 顧客から「応援したい」の声も

そごう・西武労働組合は31日、西武池袋本店でのストライキを決行した。同店は全館臨時休業となった。百貨店のストは61年ぶり。一方、親会社のセブン&アイ・ホールディングスはきょう午前に臨時取締役会を開き、9月1日付でそごう・西武の米投資会社フォートレス・インベストメント・グループへの売却を決議する。情勢としては労組が求める売却延期は実現しそうにないが、売却をめぐる混乱はまだ続きそうだ。

9時30分。池袋駅東口の西武池袋本店の前では、ストを支持する団体などが赤いのぼりをたて、「そごう・西武のストを支持します」と言いながら通行人にチラシを配っていた。そごう・西武労組の関係者の姿は見られなかった。

10時。通常であれば、開店時刻であるが、シャッターは下ろされたまま。「臨時閉館のお知らせ」がところどころに貼られていた。表通りには多くのテレビカメラなど多くのメディア関係者が集まり、通行人に取材したり、閉店の様子を撮影したりしていた。

西武線沿線に住み、毎週店舗で買い物するという40代の女性は「ストで営業しないのは残念だけど、ストは働く人の権利なので応援したい」と話した。また30代の女性は「おしゃれな洋服や化粧品が充実してこその西武。大きなヨドバシカメラが入ると、デパートのイメージが落ちてしまう。池袋にはすでに家電量販店はたくさんあるし、私は(ヨドバシの大型店の出店に)賛成できない」と焦点になっている改装案に疑問を呈した。

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2020年設立 スイーツとビューティーの 2つの事業を展開するサマンサグローバルが 事業拡大で急成長 新しい仲間を大募集

「バターのいとこ」は今、連日行列を作る話題のスイーツだ。宮本吾一氏が生み出した“ふわっ・シャリッ・とろっ”の3つの食感が楽しめる甘いミルクジャムを挟んだゴーフレット(ワッフル)が幅広い世代を虜にしている。おいしくおしゃれなスイーツであるだけでなく、SDGsに着目したソーシャルグッドな商品であることも魅力。材料はバターを作るときに出る副産物であるスキムミルク(脱脂粉乳)をアップサイクルしており、障害のある人たちや子育て世代の女性スタッフが働く就労支援施設を兼ねた工場で作られているため、酪農家、施設のスタッフ、そして消費者もみな笑顔になれる三方良しのビジネスなのだ。

憧れ消費から
“共感・応援消費”の時代へ

このムーブメントの仕掛け人が、「サマンサタバサ」の創業者である寺田和正氏だ。寺田氏が取締役会長を、宮本氏が社長を務め、栃木県の那須を拠点にするGOOD NEWSが「バターのいとこ」を手掛けており、寺田氏が2020年に立ち上げた新会社のサマンサグローバルブランディングアンドリサーチインスティチュート(以下、サマンサグローバル)が店舗を運営する(那須店を除く)。20年10月に、羽田空港第二ターミナルにスイーツを取り扱う「サマンサタバサグローバルアイランド」を開き、「バターのいとこ」の販売を開始したのを皮切りに、ブランドは急成長。現在はエキュート品川やルミネエスト新宿などを含む全12店に広がった。22年7月には那須に持続可能なまち「グッドニュース」を開業し、「バターのいとこ」の工場周辺に環境に配慮した事業を行うショップやレストランを誘致し、町おこしの取り組みをスタート。

GOOD NEWSの食のブランドラインアップも拡大。21年には、チーズを作る過程で廃棄されてしまうホエイ(乳清)からできた“ブラウンチーズ”を主役にしたクッキーサンドの「ブラウンチーズブラザー」と、規格外の野菜や余ってしまう食材を生かすことでフードロス問題に向き合うスパイスカレーパン「コナとスパイス」が仲間入り。今年6月には、自然と人が共生する里山の恵みを詰め込んだ新ブランド「里山ワルツ」のシリーズが誕生し、放牧酪農を行う那須の森林ノ牧場のミルクを使用した「森のミルクタルト」を、自然の中で放し飼いにされた鶏のたまごを使った「麓のエッグタルト」を発売
し、じわじわとファンを増やしている。

寺田氏は約30年前に「サマンサタバサ」を立ち上げてから、ヒルトン姉妹やミランダ・カーをはじめとする世界的なセレブリティーを起用したプロモーションで注目を集め、“憧れ消費”を推し進めてきた。これからの時代は“共感・応援消費”に注力していくと宣言している。グッドニュースの商品はいずれも社会や地域の課題を解決することを目的としており、共感を生み、応援したくなるような背景があるのだ。

全てが希望と感謝につながるビジネス
“誰かの明日に
つながることがしたい人”募集中!

サマンサグローバルとグッドニュースで非常勤取締役を務める世永亜実氏は、「サマンサタバサ」創業者の寺田和正氏の右腕として、広報部でブランディングやマーケティングを統括し、ブランドを成長させてきた人物だ。サマンサグローバルの魅力を「“社会課題をデザインの力で解決する”という強い信念のもと生まれた会社で、ここで働いていることを幸せに思えるし、誇りに感じられること」と語る。「酪農家さんが愛情を込めて作ったミルクからバターを作るときに90%以上がスキムミルクとして安価に販売される問題を解決し、工場は就労支援施設として障害のある方々の働く場所を増やすことにも貢献できており、全てが希望と感謝につながるビジネスになっている」。同社で働く人々について「既成概念にとらわれず、『自分の仕事で誰かの明日につながるようなことがしたい』という思いを持っている人が集まっている。これからの自分の生き方について考えている人たちにぜひ仲間になってほしい」という。

今年度は年商30億円を予想
サステナブルアクションで急成長!

SDGsに取り組み、持続可能なビジネスで成長するサマンサグローバル。今年度の売上高は 約30億円を予想し、来期は 50 億円を目指している。今後の新規出店は30店鋪予定。創業から約3年のこの企業の快進撃は始まったばかりだ。

成長企業でチャレンジを
楽しみたい人を大募集!

サマンサグローバルでは、店舗でのスイーツ販売の接客を中心に、在庫管理や発注、店舗のディスプレーの考案、販促やキャンペーンを立案、実行するスタッフを募集する。丁寧な研修があるため、未経験者歓迎。雇用形態は正社員、アルバイト、パートなど相談可。現在、「バターのいとこ」は、羽田空港第一ターミナル店(ゲート内)と 羽田空港第二ターミナル店 (ゲート内)、ルミネエスト新宿店 、大丸札幌店 、 新千歳空港店、羽田空港第一ターミナル店 食賓館3付近の6店舗、「ブラウンチーズブラザー」は、羽田空港第一ターミナル店(特選洋菓子) 、羽田空港第二ターミナル店(出発ロビー)の2店舗、「GOOD NEWS TOKYO」は、エキュート品川店、羽田空港第二ターミナル店(出発エリア)、上野マルイ店の3店舗、「里山ワルツ」は、羽田空港第一ターミナル スタースイーツの1店舗。羽田空港だけで7店舗、全12店舗を構える。店舗勤務だけでなく、ブランドに携わる本社の内勤スタッフも採用。

また サマンサグローバルは2023年秋、新事業「Samantha Beauty Project」を本格始動する。「綺麗になりたい」「新しい自分を発見したい」というビューティの本質を追求したプロダクトを開発。「美容室に行ったり、新しいファッションを身にまとったりすることで自信を取り戻す」という思いを体現するように、「Samantha Beauty Project」のプロダクトを取り入れることで、自分に自信を取り戻せるような事業を目指す。ありそうでなかったものと新しい価値をお客さまに提案し、内面も外見も美しく、毎日を素敵に彩るアイテムを発信していく予定だ。

今秋には新宿と有楽町でポップアップストアの出店を開始し、全国展開をスタート。来春には常設店をオープンする。この新規事業についても一緒にブランドの思いを届けていく仲間を募集する。

EDIT&TEXT : MAMI OSUGI
問い合わせ先
サマンサグローバルブランディングアンドリサーチインスティチュート
03-5484-7796

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「ラブ・ライナー」がアットコスメオオサカに常設コーナーを展開 ブランド初

アイメイクブランド「ラブ・ライナー(LOVE LINER)」は9月1日、JR大阪駅直結の商業施設・ルクア イーレ 3階にオープンする「アットコスメオオサカ(@COSME OSAKA)」に常設コーナーを展開する。同ブランドが常設コーナーを設けるのはブランド誕生15年目で初めて。

常設コーナーでは、サステナブルを意識した木目調や石目調のデザインを取り入れ、ブランドの世界観を感じられる空間に仕上げた。

「ラブ・ライナー」は2008年に誕生。全国のバラエティーショップやドラッグストアを中心に店舗を拡大する。主力商品のアイライナーはベストコスメを多く受賞するなど幅広い層から支持を集める。ブランドを代表する“ラブ・ライナーリキッド”は2022年3月に専用リフィルをつけ替えることで繰り返し使えるリユーザブルボトル仕様にリニューアル。商品・パッケージへのプラスチックの使用を極力控える、パッケージやリーフレットには FSC 認証紙を使用し、環境へ配慮したモノ作りを推進する。

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「ジミー チュウ」が(G)I-DLEのミヨンを起用した2023年秋のキャンペーンを公開

「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」は、K-POPガールズグループ(G)I-DLE(ジー・アイドゥル)のミヨンを起用した2023年秋のキャンペーンを公開した。

同キャンペーンはパリで撮影され、クロスボディーバッグやパンプスなど“ダイヤモンド”コレクションにフォーカスする。

ミヨンは(G)I-DLEのメインボーカルで、今月から「ジミー チュウ」のグローバルアンバサダーを務める。

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「セルヴォーク」と「イウミー」がコラボキッドを発売 華やかな限定バスソルトを用意

「セルヴォーク(CELVOKE)」は9月14日、セルフケアブランド「イウミー(EUME)」とのコラボレーションキットを「セルヴォーク」全店舗と公式オンラインで数量限定発売する。価格は4070円。

アナツバメ巣発酵液やハーブなどをブレンドした美容ドリンク「セルヴォーク」の“インナーリサージェンスリキッド”(30mL)と、「イウミー」の人気バスソルトを元に両ブランドでコラボした限定バスソルト“クォーツバスソルト ルビー ピオニー”(60g)を組み合わせた。コラボバスソルトは3億年以上の前のヒマラヤバスソルトに、無農薬で育てられたシャクヤクの花びらを加えている。

「イウミー」はダイエット美容家・本島彩帆里がプロデュースするブランド。冷えやむくみに着目し、ソックスやインナー、ドリンクなどをラインアップする。中でも“クォーツバスソルト”は見た目の華やかさも手伝いコスメキッチンなどでも支持を集めている。

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「セルヴォーク」と「イウミー」がコラボキッドを発売 華やかな限定バスソルトを用意

「セルヴォーク(CELVOKE)」は9月14日、セルフケアブランド「イウミー(EUME)」とのコラボレーションキットを「セルヴォーク」全店舗と公式オンラインで数量限定発売する。価格は4070円。

アナツバメ巣発酵液やハーブなどをブレンドした美容ドリンク「セルヴォーク」の“インナーリサージェンスリキッド”(30mL)と、「イウミー」の人気バスソルトを元に両ブランドでコラボした限定バスソルト“クォーツバスソルト ルビー ピオニー”(60g)を組み合わせた。コラボバスソルトは3億年以上の前のヒマラヤバスソルトに、無農薬で育てられたシャクヤクの花びらを加えている。

「イウミー」はダイエット美容家・本島彩帆里がプロデュースするブランド。冷えやむくみに着目し、ソックスやインナー、ドリンクなどをラインアップする。中でも“クォーツバスソルト”は見た目の華やかさも手伝いコスメキッチンなどでも支持を集めている。

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「ジーユー」×「ちいかわ」第3弾 キャラになりきれる耳付きのラウンジパーカなど

「ジーユー(GU)」は9月22日、イラストレーターのナガノによる漫画「ちいかわ」とのコラボアイテム第3弾を発売する。今回は第1弾のコンセプト「“ポシェットの鎧さん”がもしもファッションブランドを作ったら」を再解釈。“ポシェットの鎧さん”による「YOROISAN’S」という架空のブランドをイメージし、ハンドメード感のある刺しゅうデザインのアイテムを発表した。

今回のコラボで登場するキャラクターは、“ちいかわ”と“ハチワレ”“うさぎ”に加え、新たに“モモンガ”“ラッコ”“くりまんじゅう”がラインアップ。ステッチワークのデザインが特徴のスエットプルオーバーや、足としっぽがついたポーチ、それぞれのキャラクターになりきれる耳付きのラウンジパーカなどがそろう。全9型で、価格帯は390〜2990円。全国の「ジーユー」店舗とオンラインストアで取り扱う。

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「ジーユー」×「ちいかわ」第3弾 キャラになりきれる耳付きのラウンジパーカなど

「ジーユー(GU)」は9月22日、イラストレーターのナガノによる漫画「ちいかわ」とのコラボアイテム第3弾を発売する。今回は第1弾のコンセプト「“ポシェットの鎧さん”がもしもファッションブランドを作ったら」を再解釈。“ポシェットの鎧さん”による「YOROISAN’S」という架空のブランドをイメージし、ハンドメード感のある刺しゅうデザインのアイテムを発表した。

今回のコラボで登場するキャラクターは、“ちいかわ”と“ハチワレ”“うさぎ”に加え、新たに“モモンガ”“ラッコ”“くりまんじゅう”がラインアップ。ステッチワークのデザインが特徴のスエットプルオーバーや、足としっぽがついたポーチ、それぞれのキャラクターになりきれる耳付きのラウンジパーカなどがそろう。全9型で、価格帯は390〜2990円。全国の「ジーユー」店舗とオンラインストアで取り扱う。

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「ハルノブムラタ」の美しい情景や「ペイデフェ」前代未聞の汚水処理場ランウエイ 東コレダイジェスト前編

2024年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」が8月28日に開幕しました。9月2日までの6日間に、全50ブランドがコレクションを披露します。ここでは、単独のショーリポートで紹介しきれなかったランウエイショーやプレゼンテーションを厳選し、3人の取材記者が現場からダイジェストでお届けします。

8月28日(月)
15:00「ナノアット(NANO ART)」

「ナノアット(NANO ART)」は後藤凪と田中陸人のデザイナーデュオが2020年に立ち上げたメンズブランドで、今回が東コレ初参加。“レストインピース“をテーマに、人間の体に着想した有機的なカッティングやディテールを使ったウエアを披露しました。襟が心臓のような造形のシャツや、ドローコードを髪の三つ編みのようにしつらえたジャケットが登場しました。トップスに散りばめた樹脂は、大阪のテキスタイルメーカーV&AJAPANが開発した、生分解性ポリエステル素材。特定の条件下で堆肥に埋めると生分解されるもので、また“レスト“という言葉から派生して、パジャマ風のセットアップやガウンなども披露しました。(松村)

16:30「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA」

村田晴信デザイナーによる「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」は東コレへの参加は3回目となりますが、春夏コレクションのショー開催は今回が初めて。東京・上野の東京国立博物館の法隆寺宝物館を舞台に、屋外の水盤を囲んで新作を披露しました。「前シーズンの重厚感から一転、今回は軽さを意識した」と村田デザイナーが話すように、序盤は白シャツをベースにしたドレープ入りのドレスが登場。足元はフットウエアブランド「オーエーオー(OAO)」との初のコラボレーションスニーカーを合わせており、足取りも軽やか。今季の着想源は、夏の風景を美しく切り取った米写真家スリム・アーロンズ(Slim Aarons)や、映画監督ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)の作品。彼らが切り取った夏の情景をほうふつとさせるスカイブルーやグリーン、夕日のようなオレンジからイエローへのグラデーションが目を引きました。フロントローには三吉彩花や西内まりや、馬場ふみかをはじめとする華やかなゲストがブランドのドレスをまとって着席。このコレクションも、彼女たちやエレガントな女性がさまざまなシーンで着用する姿を想像でき、「ハルノブムラタ」が日本発のラグジュアリーブランドへの道を着実に突き進んでいると実感しました。(大杉)

16:30「ヴィルドホワイレン(WILDFRAULEIN)」

「ヴィルドホワイレン(WILDFRAULEIN)」は、ループ志村デザイナーが2014年にスタートした日本のブランド。今シーズンは“ザ プレイヤー“と題して、アメリカの日曜礼拝文化に着想したコレクションを見せました。ショーは、聖職者をほうふつとさせる白のワンピースをまとったモデルが祈りを捧げるシーンで始まり、デザイナー本人が描いたという宗教画風のタペストリーなどを使ったウエアを披露。また、ミリタリーウエアを日常使いするアメリカ文化を表現するため、カーゴパンツやミリタリーベスト、ジャンプスーツなどをテーラード仕立てにアレンジしたウエアも作りました。首にかけたレザー小物には家やアトリエの鍵を付けて、「これまで歩んできたストーリーをショーに込めた」と言います。ショー後には「次シーズンの東コレでは、もっと大きい会場で、さらに面白いショーを開催する」と熱く語りました。(松村)

8月29日(火)
11:30「ウィルソンカキ」

「ウィルソンカキ(WILSONKAKI)」は“2021年の注目すべきアジアのデザイナー10人”に選出されたウィルソン・カキ・イップ=デザイナーが同年に設立したユニセックスウエアブランドです。今季は“日常の痕跡(TRACE OF LIFE)”をテーマに、衣服のシワに着想したコレクションに挑戦。シワ加工や大量のスナップボタンでアレンジしたワークシャツやジャケット、カーゴパンツ、デニム、Tシャツなどを披露しました。また、アルミニウムベースの形状記憶生地やボンディング素材、スナップボタンが形成するプリーツや折り目で、“手を上げる、歩く、座る”といった動きの痕跡も表現しました。小物も豊富で、「アシックス(ASICS)」とコラボした“GT-2160”や“GEL-NYC”、1970〜90年代のデジタルウォッチをリメイクした三連時計やネックレス、ベルトも目を引きました。(松村)

13:00「ペイデフェ(PAYS DES FEES)」

朝藤りむデザイナーによる「ペイデフェ(PAYS DES FEES)」が今シーズンも奇想天外なショーを見せました。アンダーグラウンドと水を掛け合わせた造語“Under Wateround”をテーマに、荒川区にある日本初の下水処理場「旧三河島汚水処理場ポンプ場施設」でショーを開催。安部公房の短編小説「水中都市」に着想して、都市生活と海洋生物が交わり、日常が非日常になるイメージをウエアに込めました。毛羽立ったジャカードやサテン素材で表現したウロコや、ヒレのように見える肩周りのフリル、デポン紀の海洋生物の色鮮やかなグラフィックなど。同ブランドは独創的な世界観で、舞台衣装のような奇抜さがあるものの、トラックジャケットなどのスポーティーなリアルクローズも増やしており、クリエイションの幅の広がりも感じました。(美濃島)

15:00「イージェイシェヤン(EJ SHEYANG)」

「イージェイシェヤン(EJ SHEYANG)」はシェヤン・ジン=デザイナーが2020年にスタートしたウィメンズウエアブランドで、初のランウエイショーを行いました。深夜の東京の工事現場で見たコンクリートに着想し、“ナイト インザ コンクリート リバー(Night In The Concrete River )”をテーマに掲げました。全体的にダークな色調のスタイリングと、時折見せる青のアイテムが川を想起させます。ワンピースのとがった肩やスクエアシェイプでコンクリートの硬さを表現する一方で、サテンやシルクなどの軽やかな素材で川の柔らかさを表しました。デニムやライニングはデッドストックの生地をアップサイクルしたそうです。着想源となった夜を回想する際の、記憶の曖昧さを表現するため、顔を覆うようなシルバーアクセサリーも組み合わせました。初のショーを終えたジン=デザイナーは「まだ夢にいるみたい、もちろん、またショーをしたい」と笑顔を見せました。(松村)

18:00「コンダクター(EL CONDUCTORH)」

長嶺慎太郎デザイナーによる「コンダクター(EL CONDUCTORH)」が3シーズンぶりにショーを開催。これまで地下駐車場や演劇場、映画仕立てのビデオなどチャレンジングな表現を続けてきましたが、今回は「原点に立ち返り、ベーシックなショーをしたい」とメイン会場のヒカリエホールBを選びました。テーマは“suppression(抑制)“。長嶺デザイナーは6月、初めてパリに赴いた際に、毎日のように行われるデモを目にして、自分たちの日常は何かに抑圧された状況なのでは?と疑問に思ったそうで、「人々が自由に考え、自分を解放されられる洋服」を構想。クラシカルなムードと反抗心を備えたウエアとして、グレンチェックのウールの上から有刺鉄線を顔料プリントしたセットアップや、荒く引き裂いたデニムやスウェットなどを作りました。ジェンダーレスなミックススタイルも健在で、シャネルツイードのノーカラージャケットや透け感のあるセンシュアルなトップスなどを男性モデルに着せていました。スポットライトがランダムに照らされた会場を、モデルが足早にウオーキングする演出も疾走感がありました。ルックは15体と少ない印象で、欲を言えばもっとたくさん見たかったです。(美濃島)

19:00「クイーン アンド ジャック(QUEEN&JACK)」

「クイーン アンド ジャック(QUEEN&JACK)」は日本独自の制服文化を元に、日本とイタリアの職人たちが共同制作するウィメンズブランド。今シーズンは“モードな雰囲気をまとうポジティブでエレガントなスクール・ガール”をコンセプトに、ブレザーやセーラー服、スカート、ニットといった制服を再解釈します。ジャケットは大胆なカットアウトやギャザーで形成するパフショルダー、袖のフリルなどでガーリーにアレンジ。シャツやブラウスはレイヤードして奥行きを持たせて、ワンピースはトーマスメイソンやアルビニの生地を使用し、クラシカルな雰囲気も忘れません。セーラーカラーやプリーツなども多用しながら、チェックやピンストライプといったボーイッシュな柄を合わせることで、甘すぎないバランスにしていました。(松村)

8月30日(火)
11:30「トゥー(TWEO)」

台湾出身のデザイナーの譚芸斯(タン・ウンシ)による「トゥー(TWEO)」が東コレに初参加しました。タンデザイナーは、イッセイ ミヤケの「ハート(HAAT)」で企画などを7年経験した人物。ブランド名は”曖昧”という意味を持つ、中世の英語が由来です。今季は、異国への一人旅で感じた孤独や内省がインスピレーション源なっているそう。例えば、折り返したビスチェ風の装飾を施したタンクトップや、ランダムにギャザーと切り替えを入れたアシンメトリーなドレスなど、旅先での感情をねじれやゆがみにして投影。スモーキーなブルーやベージュなどの色調も、センチメンタルな雰囲気を醸し出していました。一部のモデルは花を入れた円盤型のバッグを片手に歩いていて、ロマンチックな印象も抱きました。ショー後、デザイナーに話を聞いてみたかったのですが、「シャイなので」という理由でインタビューはNG。残念ではありますが、どこかミステリアスで異国情緒漂うコレクションに、個人的に思いを巡らせ浸ることができました。(大杉)

13:00「セヴシグ/アンディサイデッド(SEVESKIG/(UN)DECIDED」

長野剛織デザイナーによる「セヴシグ/アンディサイデッド(SEVESKIG/(UN)DECIDED」が東京・鶯谷にある元キャバレーのホール東京キネマ倶楽部でショーを発表しました。「セヴシグ」がメンズ、「アンディサイデッド」がウィメンズの合同ショーです。 “IF WE BREAK DOWN THE WALLS (もし壁を取っ払えたら)“をテーマに、戦争に対する長野デザイナーの思いを反映。スラブの伝統的な民族衣装に見られる花の刺しゅうやクロスステッチを、ヒッピー風のスタイルに落とし込み、ダメージ加工したデニムやクラックレザーのライダースジャケットで、争いによって傷を負った人々の心を表現しました。またチャットGPTを使って「トラの頭を持った神」や「赤い豹の毛皮を着た魔女」といった架空の神々をグラフィック化し、アロハシャツやスカジャンにあしらいました。「もし、争いを生み出す障壁を取り除くことができたら、その先に光があるといいな」という理由で、光沢のあるアイテムも押し出しました。(松村)

14:30「グローバルファッションコレクティブ(GLOBAL FASHION COLLECTIVE)」

「グローバルファッションコレクティブ(GLOBAL FASHION COLLECTIVE)」は、2017年にカナダのバンクーバー・ファッション・ウイークが立ち上げた、国際的なデザイナーをサポートするプロジェクトです。今季の東コレでは「アルサ(ALCA)」「セディム(CEDIM)」「クルールス ダフリック(COULEURS D’AFRIQUE)」「ジャスマ(JUSMA)」「カレン モリヤマ(KAREN MORIYAMA)」「マキシム エドワード(MAXIME EDWARD)」が参加しました。テーラードを再解釈し、プリーツを多用したドレスから、ワイヤーを使用したシルエットまで、バラエティー豊かな合同ショーとなりました。(松村)

15:30「ミツルオカザキ(MITSURUOKAZAKI)」

「ミツルオカザキ(MITSURUOKAZAKI)」は2018年に岡崎満デザイナーが設立したメンズブランド。今シーズンは夢に着想したコレクションで、寝癖風のヘアメイクをしたモデルたちが、パジャマのようなストライプの、パイピングを施したコートやシャツを披露しました。また、同ブランドらしい斜め方向の鋭いカッティングも多用し、肌を見せたり、ピアスのような金具で穴を繋ぎ合わせたりしました。複数アイテムに刺しゅうした人型のシルエットは、「不思議国のアリス」のキャラクターを表現したもの。さらにアリスをジャカードで描いたニットも登場しました。(松村)

18:00「へオース(HEOS)」

暁川翔真デザイナーによる「へオース(HEOS)」は、昨シーズンに続き2度目の東コレです。今季のコレクションは「自身のルーツの再定義」と言い、若いころから好きだったミリタリーテイストと、故郷である中国のエッセンスを盛り込んだ色気のあるウエアをそろえました。ミリタリーコートは、胸元や背面のテープまでベージュで統一し、ハリのある生地を使います。ゆったりしたシャツやジャケットは、チャイナジャケット風の前立てや、かつて中国の貿易で使われていた、荷物にぶら下げる許可証に着想したディテールなどで自身のアイデンティティーを加えました。オリジナルテキスタイルも豊富で、オパール加工で蛇柄を表現した軽やかな素材や、ビンテージの小さな布をパッチワークしたようなジャカード生地、一度染めた生地をムラ染めし、その上からシワ加工を施したタイダイ風の素材などを使いました。フィナーレでは天井から火花を降らせる大胆な演出に挑戦。暁川デザイナーは「かつて音楽の道を志したものの挫折し、心新たにファッションに挑戦した」経緯があるそうで、最後の火花には、暗闇の中で見出した、ファッションという希望の光を投影したのだと解釈しました。(美濃島)

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「ハルノブムラタ」の美しい情景や「ペイデフェ」前代未聞の汚水処理場ランウエイ 東コレダイジェスト前編

2024年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」が8月28日に開幕しました。9月2日までの6日間に、全50ブランドがコレクションを披露します。ここでは、単独のショーリポートで紹介しきれなかったランウエイショーやプレゼンテーションを厳選し、3人の取材記者が現場からダイジェストでお届けします。

8月28日(月)
15:00「ナノアット(NANO ART)」

「ナノアット(NANO ART)」は後藤凪と田中陸人のデザイナーデュオが2020年に立ち上げたメンズブランドで、今回が東コレ初参加。“レストインピース“をテーマに、人間の体に着想した有機的なカッティングやディテールを使ったウエアを披露しました。襟が心臓のような造形のシャツや、ドローコードを髪の三つ編みのようにしつらえたジャケットが登場しました。トップスに散りばめた樹脂は、大阪のテキスタイルメーカーV&AJAPANが開発した、生分解性ポリエステル素材。特定の条件下で堆肥に埋めると生分解されるもので、また“レスト“という言葉から派生して、パジャマ風のセットアップやガウンなども披露しました。(松村)

16:30「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA」

村田晴信デザイナーによる「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」は東コレへの参加は3回目となりますが、春夏コレクションのショー開催は今回が初めて。東京・上野の東京国立博物館の法隆寺宝物館を舞台に、屋外の水盤を囲んで新作を披露しました。「前シーズンの重厚感から一転、今回は軽さを意識した」と村田デザイナーが話すように、序盤は白シャツをベースにしたドレープ入りのドレスが登場。足元はフットウエアブランド「オーエーオー(OAO)」との初のコラボレーションスニーカーを合わせており、足取りも軽やか。今季の着想源は、夏の風景を美しく切り取った米写真家スリム・アーロンズ(Slim Aarons)や、映画監督ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)の作品。彼らが切り取った夏の情景をほうふつとさせるスカイブルーやグリーン、夕日のようなオレンジからイエローへのグラデーションが目を引きました。フロントローには三吉彩花や西内まりや、馬場ふみかをはじめとする華やかなゲストがブランドのドレスをまとって着席。このコレクションも、彼女たちやエレガントな女性がさまざまなシーンで着用する姿を想像でき、「ハルノブムラタ」が日本発のラグジュアリーブランドへの道を着実に突き進んでいると実感しました。(大杉)

16:30「ヴィルドホワイレン(WILDFRAULEIN)」

「ヴィルドホワイレン(WILDFRAULEIN)」は、ループ志村デザイナーが2014年にスタートした日本のブランド。今シーズンは“ザ プレイヤー“と題して、アメリカの日曜礼拝文化に着想したコレクションを見せました。ショーは、聖職者をほうふつとさせる白のワンピースをまとったモデルが祈りを捧げるシーンで始まり、デザイナー本人が描いたという宗教画風のタペストリーなどを使ったウエアを披露。また、ミリタリーウエアを日常使いするアメリカ文化を表現するため、カーゴパンツやミリタリーベスト、ジャンプスーツなどをテーラード仕立てにアレンジしたウエアも作りました。首にかけたレザー小物には家やアトリエの鍵を付けて、「これまで歩んできたストーリーをショーに込めた」と言います。ショー後には「次シーズンの東コレでは、もっと大きい会場で、さらに面白いショーを開催する」と熱く語りました。(松村)

8月29日(火)
11:30「ウィルソンカキ」

「ウィルソンカキ(WILSONKAKI)」は“2021年の注目すべきアジアのデザイナー10人”に選出されたウィルソン・カキ・イップ=デザイナーが同年に設立したユニセックスウエアブランドです。今季は“日常の痕跡(TRACE OF LIFE)”をテーマに、衣服のシワに着想したコレクションに挑戦。シワ加工や大量のスナップボタンでアレンジしたワークシャツやジャケット、カーゴパンツ、デニム、Tシャツなどを披露しました。また、アルミニウムベースの形状記憶生地やボンディング素材、スナップボタンが形成するプリーツや折り目で、“手を上げる、歩く、座る”といった動きの痕跡も表現しました。小物も豊富で、「アシックス(ASICS)」とコラボした“GT-2160”や“GEL-NYC”、1970〜90年代のデジタルウォッチをリメイクした三連時計やネックレス、ベルトも目を引きました。(松村)

13:00「ペイデフェ(PAYS DES FEES)」

朝藤りむデザイナーによる「ペイデフェ(PAYS DES FEES)」が今シーズンも奇想天外なショーを見せました。アンダーグラウンドと水を掛け合わせた造語“Under Wateround”をテーマに、荒川区にある日本初の下水処理場「旧三河島汚水処理場ポンプ場施設」でショーを開催。安部公房の短編小説「水中都市」に着想して、都市生活と海洋生物が交わり、日常が非日常になるイメージをウエアに込めました。毛羽立ったジャカードやサテン素材で表現したウロコや、ヒレのように見える肩周りのフリル、デポン紀の海洋生物の色鮮やかなグラフィックなど。同ブランドは独創的な世界観で、舞台衣装のような奇抜さがあるものの、トラックジャケットなどのスポーティーなリアルクローズも増やしており、クリエイションの幅の広がりも感じました。(美濃島)

15:00「イージェイシェヤン(EJ SHEYANG)」

「イージェイシェヤン(EJ SHEYANG)」はシェヤン・ジン=デザイナーが2020年にスタートしたウィメンズウエアブランドで、初のランウエイショーを行いました。深夜の東京の工事現場で見たコンクリートに着想し、“ナイト インザ コンクリート リバー(Night In The Concrete River )”をテーマに掲げました。全体的にダークな色調のスタイリングと、時折見せる青のアイテムが川を想起させます。ワンピースのとがった肩やスクエアシェイプでコンクリートの硬さを表現する一方で、サテンやシルクなどの軽やかな素材で川の柔らかさを表しました。デニムやライニングはデッドストックの生地をアップサイクルしたそうです。着想源となった夜を回想する際の、記憶の曖昧さを表現するため、顔を覆うようなシルバーアクセサリーも組み合わせました。初のショーを終えたジン=デザイナーは「まだ夢にいるみたい、もちろん、またショーをしたい」と笑顔を見せました。(松村)

18:00「コンダクター(EL CONDUCTORH)」

長嶺慎太郎デザイナーによる「コンダクター(EL CONDUCTORH)」が3シーズンぶりにショーを開催。これまで地下駐車場や演劇場、映画仕立てのビデオなどチャレンジングな表現を続けてきましたが、今回は「原点に立ち返り、ベーシックなショーをしたい」とメイン会場のヒカリエホールBを選びました。テーマは“suppression(抑制)“。長嶺デザイナーは6月、初めてパリに赴いた際に、毎日のように行われるデモを目にして、自分たちの日常は何かに抑圧された状況なのでは?と疑問に思ったそうで、「人々が自由に考え、自分を解放されられる洋服」を構想。クラシカルなムードと反抗心を備えたウエアとして、グレンチェックのウールの上から有刺鉄線を顔料プリントしたセットアップや、荒く引き裂いたデニムやスウェットなどを作りました。ジェンダーレスなミックススタイルも健在で、シャネルツイードのノーカラージャケットや透け感のあるセンシュアルなトップスなどを男性モデルに着せていました。スポットライトがランダムに照らされた会場を、モデルが足早にウオーキングする演出も疾走感がありました。ルックは15体と少ない印象で、欲を言えばもっとたくさん見たかったです。(美濃島)

19:00「クイーン アンド ジャック(QUEEN&JACK)」

「クイーン アンド ジャック(QUEEN&JACK)」は日本独自の制服文化を元に、日本とイタリアの職人たちが共同制作するウィメンズブランド。今シーズンは“モードな雰囲気をまとうポジティブでエレガントなスクール・ガール”をコンセプトに、ブレザーやセーラー服、スカート、ニットといった制服を再解釈します。ジャケットは大胆なカットアウトやギャザーで形成するパフショルダー、袖のフリルなどでガーリーにアレンジ。シャツやブラウスはレイヤードして奥行きを持たせて、ワンピースはトーマスメイソンやアルビニの生地を使用し、クラシカルな雰囲気も忘れません。セーラーカラーやプリーツなども多用しながら、チェックやピンストライプといったボーイッシュな柄を合わせることで、甘すぎないバランスにしていました。(松村)

8月30日(火)
11:30「トゥー(TWEO)」

台湾出身のデザイナーの譚芸斯(タン・ウンシ)による「トゥー(TWEO)」が東コレに初参加しました。タンデザイナーは、イッセイ ミヤケの「ハート(HAAT)」で企画などを7年経験した人物。ブランド名は”曖昧”という意味を持つ、中世の英語が由来です。今季は、異国への一人旅で感じた孤独や内省がインスピレーション源なっているそう。例えば、折り返したビスチェ風の装飾を施したタンクトップや、ランダムにギャザーと切り替えを入れたアシンメトリーなドレスなど、旅先での感情をねじれやゆがみにして投影。スモーキーなブルーやベージュなどの色調も、センチメンタルな雰囲気を醸し出していました。一部のモデルは花を入れた円盤型のバッグを片手に歩いていて、ロマンチックな印象も抱きました。ショー後、デザイナーに話を聞いてみたかったのですが、「シャイなので」という理由でインタビューはNG。残念ではありますが、どこかミステリアスで異国情緒漂うコレクションに、個人的に思いを巡らせ浸ることができました。(大杉)

13:00「セヴシグ/アンディサイデッド(SEVESKIG/(UN)DECIDED」

長野剛織デザイナーによる「セヴシグ/アンディサイデッド(SEVESKIG/(UN)DECIDED」が東京・鶯谷にある元キャバレーのホール東京キネマ倶楽部でショーを発表しました。「セヴシグ」がメンズ、「アンディサイデッド」がウィメンズの合同ショーです。 “IF WE BREAK DOWN THE WALLS (もし壁を取っ払えたら)“をテーマに、戦争に対する長野デザイナーの思いを反映。スラブの伝統的な民族衣装に見られる花の刺しゅうやクロスステッチを、ヒッピー風のスタイルに落とし込み、ダメージ加工したデニムやクラックレザーのライダースジャケットで、争いによって傷を負った人々の心を表現しました。またチャットGPTを使って「トラの頭を持った神」や「赤い豹の毛皮を着た魔女」といった架空の神々をグラフィック化し、アロハシャツやスカジャンにあしらいました。「もし、争いを生み出す障壁を取り除くことができたら、その先に光があるといいな」という理由で、光沢のあるアイテムも押し出しました。(松村)

14:30「グローバルファッションコレクティブ(GLOBAL FASHION COLLECTIVE)」

「グローバルファッションコレクティブ(GLOBAL FASHION COLLECTIVE)」は、2017年にカナダのバンクーバー・ファッション・ウイークが立ち上げた、国際的なデザイナーをサポートするプロジェクトです。今季の東コレでは「アルサ(ALCA)」「セディム(CEDIM)」「クルールス ダフリック(COULEURS D’AFRIQUE)」「ジャスマ(JUSMA)」「カレン モリヤマ(KAREN MORIYAMA)」「マキシム エドワード(MAXIME EDWARD)」が参加しました。テーラードを再解釈し、プリーツを多用したドレスから、ワイヤーを使用したシルエットまで、バラエティー豊かな合同ショーとなりました。(松村)

15:30「ミツルオカザキ(MITSURUOKAZAKI)」

「ミツルオカザキ(MITSURUOKAZAKI)」は2018年に岡崎満デザイナーが設立したメンズブランド。今シーズンは夢に着想したコレクションで、寝癖風のヘアメイクをしたモデルたちが、パジャマのようなストライプの、パイピングを施したコートやシャツを披露しました。また、同ブランドらしい斜め方向の鋭いカッティングも多用し、肌を見せたり、ピアスのような金具で穴を繋ぎ合わせたりしました。複数アイテムに刺しゅうした人型のシルエットは、「不思議国のアリス」のキャラクターを表現したもの。さらにアリスをジャカードで描いたニットも登場しました。(松村)

18:00「へオース(HEOS)」

暁川翔真デザイナーによる「へオース(HEOS)」は、昨シーズンに続き2度目の東コレです。今季のコレクションは「自身のルーツの再定義」と言い、若いころから好きだったミリタリーテイストと、故郷である中国のエッセンスを盛り込んだ色気のあるウエアをそろえました。ミリタリーコートは、胸元や背面のテープまでベージュで統一し、ハリのある生地を使います。ゆったりしたシャツやジャケットは、チャイナジャケット風の前立てや、かつて中国の貿易で使われていた、荷物にぶら下げる許可証に着想したディテールなどで自身のアイデンティティーを加えました。オリジナルテキスタイルも豊富で、オパール加工で蛇柄を表現した軽やかな素材や、ビンテージの小さな布をパッチワークしたようなジャカード生地、一度染めた生地をムラ染めし、その上からシワ加工を施したタイダイ風の素材などを使いました。フィナーレでは天井から火花を降らせる大胆な演出に挑戦。暁川デザイナーは「かつて音楽の道を志したものの挫折し、心新たにファッションに挑戦した」経緯があるそうで、最後の火花には、暗闇の中で見出した、ファッションという希望の光を投影したのだと解釈しました。(美濃島)

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そごう・西武、追い詰められてスト決行 セブン&アイは「誠実」だったのか

そごう・西武労働組合はきょう31日、西武池袋本店でストライキを決行する。百貨店によるストライキは約60年ぶり。親会社セブン&アイ・ホールディングスによるそごう・西武の売却を先送りさせる狙いだが、セブン&アイは31日に開く臨時取締役会で、9月1日での売却完了を強行する見通しだ。

31日のスト決行によって臨時休業する西武池袋本店では約1万人のスタッフが働く。そごう・西武の従業員はうち1割で、組合員は900人ほど。大多数は取引先のスタッフとなる。あるアパレルの関係者は「コロナや台風のときと同じように当社としては館(百貨店)の方針に従うだけ。ただ、池袋本店が一番店(売上高が最も大きい)のブランドも複数あり、今後の動向は心配だ」と話した。別のアパレルは「ストが大きく報じられた7月以降、明らかに客足が落ちている。イメージダウンを懸念している。長引くのはよくない」と明かした。

最大の争点は池袋本店の「ヨドバシ百貨店化」

これほどこじれたのは、セブン&アイの悪手のためだ。株式譲渡の方針が決定した22年2月から1年半にわたって、労組や社員に対する情報開示が全くなかった。痛みを伴う改革が必要な時こそ、従業員には誠実に向かい合わねばならないのに、役割を放棄していたと言わざるを得ない。

売却先が米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに決まったのが昨年11月。セブン&アイの井阪隆一社長とそごう・西武労組の寺岡泰博委員長は何度も会う機会はあったものの、売却後の具体的な事業計画が示されることはなかった。従業員は報道によって西武池袋本店の大部分にヨドバシカメラが入る改装案を知る。フォートレスは買収にあたってヨドバシホールディングス(HD)をパートナーに迎えた。そのヨドバシHDは池袋本店の不動産を取得する。主導権はヨドバシが握る。事実上の“ヨドバシ百貨店”への転換であり、百貨店の売り場面積は大幅に縮小される。つまり、そごう・西武の従業員は大幅に削減される。

今回のスト決行は、賃上げなどの労働条件ではなく、売却後に会社が存続できるかという経営の根本が争点といえる。西武池袋本店は百貨店として国内3位(23年2月期1768億円)、そごう・西武全体の売上高の3分の1を稼ぎ、利益ではさらに多く貢献する。アパレルブランドや化粧品ブランドの一番店も多い。池袋本店で稼げるから、そごう・西武の他の店舗にも出店するというブランドはたくさんある。池袋本店の見通しが立たないため、そごう横浜店、そごう千葉店、そごう広島店などの改装を見送るケースも相次いでいる。

「ルイ・ヴィトン」などを展開するLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン・ジャパンのノルベール・ルレ社長は、テレビ東京の取材に対し、「ラグジュアリービジネスは雰囲気と環境が重要。今まで通り営業を続けたい」と答えた。ヨドバシカメラが悪目立ちしすぎると、ラグジュアリーブランドなどの高額品が離れる可能性がある。高額品は現在の百貨店の成長の柱であり、これを失えば存続が危ぶまれる。

当初、セブン&アイの井阪社長は売却先の条件として、そごう・西武の「事業継続」と「雇用確保」を打ち出してきたが、明らかに矛盾する方向へと舵を切っている。寺岡委員長は「社員の雇用維持について全く不透明であり、強い憤りを感じる」と反発する。

7月25日に労組がスト権を確立し、ようやく労使協議を重ねることになった。それでもセブン&アイは方針を崩さない。経営側は早期売却で腹を決めており、労組に対しては交渉ではなく説得に終始する。経営側はそごう・西武の3000億円もの有利子負債の完済のためには、現状のスキーム以外ないと譲らない。さらにスト権をチラつかせる労組に対し、対抗措置をとった。ヨドバシ導入に慎重な姿勢をとっていたそごう・西武社長の林拓二氏を事実上更迭し、セブン&アイから複数の取締役を送り込む人事を断行した。そごう・西武の取締役の過半をセブン&アイ出身者で固め、売却を急ぐ布陣となった。

そのため31日のスト決行の当日の臨時取締役会で売却が決定する公算が大だ。9月1日に株式譲渡が完了すれば、セブン&アイとは資本関係がなくなるため、交渉の糸口は断たれる。セブン&アイにとっては、ひとまず時間切れで逃げ切ることになる。

「社員に信頼される、誠実な企業でありたい」

セブン&アイは以下のような社是を掲げている。

 私たちは、お客様に信頼される、誠実な企業でありたい。
 私たちは、取引先、株主、地域社会に信頼される、誠実な企業でありたい。
 私たちは、社員に信頼される、誠実な企業でありたい。

祖業のイトーヨーカ堂時代の1972年に制定され、2005年に設立されたセブン&アイにも引き継がれた。今年3月に亡くなったイトーヨーカ堂創業者の伊藤雅敏氏(1924〜2023年)は、「誠実」の商人道を唱え、広く尊敬を集めた経営者だった。近年は、株主の利益を絶対とする「株主資本主義」の行き過ぎが疑問視され、多様な利害関係者との関係構築を重視する「ステークホルダー資本主義」が世界的に注目を集めている。伊藤氏の「誠実」の社是は時代を先取りしていた。

セブン&アイも「『社是』に掲げる精神は、将来、社会環境がどれほど大きく変化しても、ゆるぐことのない普遍的理念」であると、同社ウェブサイトと誇らしげに書く。もうけや資本の論理だけに傾倒するのでなく、取引先、地域社会、そして社員から信頼されてこそ企業の持続的発展がある。売上高10兆円を超える巨大流通グループを束ねる根幹だったはずだ。

だが、そごう・西武の売却までの一連の同社の動きを見る限り、「誠実」とは正反対といわれても仕方ない。セブン&アイ自体がモノ言う株主から追い詰められて、なりふり構わず資本の論理で動くことを余儀なくされた。そごう・西武の労組だけでなく、都市計画の観点から西武ホールディングスや豊島区からも異議が上がったが、これも強引に押し切ろうとしている。売却劇にひと段落ついたとしても、さまざまなステークホルダーに禍根を残すことになるだろう。

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「ミューラル」2024年春夏コレクション

「ミューラル(MURRAL)」が2024年春夏コレクションを発表した。

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