D2Cの現在地 ワービーパーカーとナイキの場合【鈴木敏仁USリポート】

アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。D2C脚光を浴びて10年ほどが過ぎた。今ではネット通販に特化するだけでなく、事業規模によってリアル店舗、ホールセールのバランスが求められることが当たり前になった。ここではD2Cの代表格と言われたわービーパーカーと、卸縮小戦略を見直したナイキの推移を紹介しよう。

商業不動産調査会社(Coresight Research)によると、アメリカ大手小売企業による昨年1年間の店舗閉鎖総数は4913店舗だったのに対し、新規オープン数は5645店舗で、新店数が閉店数を上回った。高インフレや金利の上昇など小売業界にはマイナスとなるマクロ要因が少なくなかったが、消費者によるリアル店舗に対する需要は衰えていないことが分かったことになる。

またリーマンショック後にショッピングセンター建設が大きく落ち込んで供給過剰状態が解消されていること、ネット通販(EC)のデータ分析による売れるロケーションを見いだす技術が進化していることが、新店の増加に影響を及ぼしていると説明されている。

ちなみにオフィス需要は弱いままで、空室率が昨年の第4四半期の時点で19.6%となって、過去30年間で最悪となっている。パンデミック終了後にリモートワークは急激に減ったのだが、オフィスワークとミックスするハイブリッド型となって残っていることが要因である。この傾向は続くとみられていて、とりわけ大都市のオフィスは違う用途に転換する必要があるのではないかと言われ始めている。

リモートワークはオフィスワーカーによる買物圏を大きく変えた。例えばNYマンハッタンの小売市場はリモートワークの影響を大きく被ったが、マンハッタンで働く人が多く住むロングアイランドの消費は逆に増えた。

この消費ロケーションの分析に使われているのがECのデータであり、さらに近年さかんに利用されはじめているのがスマホの位置情報による人流分析である。新店の好適地を見いだす精度が上がっていることが、強い新店数の一因となっているということはすでに書いた。

今や大手専門店チェーンに変貌

D2Cブランドとして創業したが、リアル直営店舗強化へと戦略をシフトしているのがメガネのワービーパーカーだ。2013年に1号店をオープンし、23年度末(12月末)の時点で237店舗まで増えている。昨年の新店数は37店舗、今年は40店舗を計画している。

売上高ベースではリアル店舗がすでに60%を占めているので、数値上はすでにD2Cブランドではなくリアルな専門店チェーンである。

このリアル店舗強化戦略は今後も継続し、現時点で900店舗を視野に入れているとしている。これから4倍近くまで店舗を増せると言っているのだ。

何度か書いているが、D2Cというビジネスモデルはスタートアップにとっては便利だが、一定規模になると、他のリアル企業に商品を卸すホールセールと、自ら運営する直営店舗と、チャネルを増やす必要性に迫られる。理由の一つが広告コストだ。知名度を上げる、新規ユーザーを獲得するまたは維持するといった目的による高い広告コストがD2Cモデルにはつきまとう。これを軽減するために、リアルで消費者の目に付く場所に商品を露出する必要が出てくる。

新しい商圏に店舗をオープンするとその商圏のネット売上が3倍に増えると同社は言っていて、広告支出の軽減だけではなく、売上増という相乗効果もあるというわけだ。

またスマホなどを利用した人流分析を専門としている調査企業Placer.aiによると、ワービーパーカーの12月の来店客数は対前年比で40%も増えたという。また来店客の世帯収入の中央値が、全体では上がっているが、店舗では下がっており、このことは同社の対象市場が広がっていることを意味していると結論づけている。

チェーン店舗の運営能力があることが大前提だが、このようにリアル店舗はD2Cにポジティブな影響を及ぼすということが分かってきた。

EC、ホールセール、直営店がポジティブに影響しあう

EC、ホールセール、直営店舗のバランスを崩したのがナイキである。

3月に発表された第3四半期決算によると、EC売上高が対前年比で3%減だった。これは2015年以来初めてなのだという。ナイキ・コムによるデジタル収益を本体から切り離して公開したのが15年だそうなので、“公となっている業績上初のマイナス成長“ということになる。

同社は17年にConsumer Direct Offense Strategyという名称で直販強化に舵を切って、ホールセールチャネルを絞り、ナイキストアとナイキ・コムに注力する戦略にシフトした。EC市場がコンスタントに成長していた時期なのと、D2Cに注目が集まってトレンドとなっていたこともあって、とりわけEC強化に傾いた。

これが裏目に出て、ホールセールを戻す戦略へとシフト、いったん弱めた大手シューズ専門店・フットロッカーとの関係を最強化すると発表したのが昨年の3月である。リアル環境での商品露出を再び増やす方向へと向かうことで建て直そうとしているのだ。

あるべき姿は、EC、ホールセール、直営店舗の3つがそれぞれポジティブに影響を与え合って、全体が伸びていくことなのだが、ナイキのような大企業でも3つのチャネルの最適化は容易ではない。

規模が小さいレベルでとどまるならば話は別だが、大きな企業や、これから一定規模を超えようという企業にとっては、直営店舗であれホールセールであれ、商品やブランドのリアルな露出が必要なのだということが、試行錯誤の中ではっきりと分かってきた。

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BLACKPINKジェニー×「ジェントルモンスター」の全ラインアップを公開 青山の旗艦店に巨大ユニコーン&カピバラが出現

韓国発のアイウエアブランド「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」は5月1日、ブラックピンク(BLACKPINK)のジェニー(JENNIE)とコラボレーションしたコレクション「ジェントルサロン(GENTLE SALON)を発売する。発売に先駆け、東京・青山の旗艦店でプレスプレビューが行われ、全商品のラインアップと、ポップアップストアの内装を公開した。

目玉は、「ジェントルサロン」のアイウエアに取り付け可能なチャーム。ジェニーが1番好きな動物であるカピバラやキュートなリボン、パールが揺れるスターなど全7種で、価格は2700〜8800円。このチャームを変更することでアイウエアをカスタマイズすることができ、さまざまなスタイルを楽しむことが可能だ。

アイウエアは全8種で、丸みとボリュームのあるサングラス“ドーナッツバン”(全3色、各3万9900円)や角のあるキャットアイシェイプが特徴のシンプルなサングラス“ベイビーポニー”(全3色、各3万5300円)、カチューシャのような太めのデザインが特徴のサングラス“シュブデ ニニ”(全3色、各4万3300円)、ブラウングラデーションレンズを採用した“グリッター-02”(4万5600円)、ヘアピンを思わせるメタルフレームのアイウエア“バレット-02”(4万5600円)などを用意した。アイウエアの購入者には、ピンクのオリジナルケースをプレゼントする。

PR担当は「プレスプレビューの段階で注目を集めているアイウエアは、“バレット 02”。こちらの商品はチャームの取り付け不可だが、ラインストーンのヘアピンを付けているようなユニークなデザインで、ジェニー自身もインスタグラムで着用した写真を載せていた」と話す。

東京・青山の旗艦店と大阪・阪急うめだ本店では、6月31日までポップアップを開催。青山の旗艦店に足を踏み入れると、ファンタジーな巨大ユニコーンとカピバラのオブジェがお出迎え。ジェニーの考える「ジェントルサロン」を表現した特別仕様で、メルヘンチックな空間が広がっている。

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「ベルルッティ」がパリ五輪フランス代表の開会式の服を公開 選手と職人が対話し製作

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する「ベルルッティ(BERLUTI)」は、2024年パリオリンピックとパラリンピックの開催まで100日を迎えた4月17日、フランス代表選手団の開会式での公式服装を公開した。

キーワードは、“エレガンス”と“コンフォート”。メード・イン・イタリーのクラフツマンシップを重んじるフランス発の「ベルルッティ」による短期間かつ注目度の高いデザイン開発の挑戦により、1500着を作り上げた。ジャケットからシャツ、パンツ、ベルト、シューズまで選手の全身を着飾る公式服装の特徴は、随所に取り入れたフランスらしいトリコロールカラーと「ベルルッティ」が得意とする染色技術のデザインだ。そして、「ベルルッティ」のコレクションと同じ生産背景で職人たちにより作られた。

ジャケットは、今回の開会式が夏季大会史上初めてスタジアムの外に会場を置き、セーヌ川沿いの夕暮れ時に開催されることから、タキシードをデザインの出発点とした。考案者は、元「ヴォーグ パリ(VOGUE PARIS)」編集長でファッションエディターやスタイリストとしてもさまざまなブランドとタッグを組むカリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)「CR ファッションブック(CR FASHION BOOK)」編集長。男子選手には、クラシックなミッドナイトブルーのウールのタキシードを用意。女子選手にはノースリーブジャケットや、ボトムスにパンツまたはシルクの巻きスカートを選ぶことができる。

カリーヌは、「1500人ものアスリートの歴史的瞬間にふさわしいウエアを考案することは、私にとっても前例のないこと。タキシードの案はすぐに思い付いた。『ベルルッティ』のシグニチャーであるパティーナという染色技術を用い、フランスのナショナルカラーをショールカラーにデザインした。選手やコーチに視線が集まる大事な日なので、スタイリッシュな気分で臨んでほしい」と語った。

シューズは、「ベルルッティ」の定番品が生産されるイタリアのフェラーラにある工場で生産。ローファーとスニーカーの2種類をそろえ、選手は選ぶことができる。ローファーはメンズの伝統的な“ロレンツォ(Lorenzo)”をベースに、女子選手には改良。ネイビーのしなやかなレザーに、柔軟性の高いソールを備えた軽量な“ロレンツォ”は、ブラックのパティーナ加工を施し、サイドには、大会アスリート限定のデザインとして赤いステッチがあしらっている。

スニーカーは、2021年まで「ベルルッティ」のアーティスティック・ディレクターを務めていたクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)が、当時の最高経営責任者(CEO)、アントワン・アルノー(Antoine Arnault)非業務執行会長の依頼で発表したデザインを特別仕様にしたもの。全体をオールネイビーにし、シューレースなどに黒いディテールをプラス。またネイビーに合わせて、赤と白のグラデーションデザインを加え、フランスを象徴するトリコロールを特徴とした。アッパーのサイドにはブランドのロゴ、足首には“Paris 2024”の文字が刺しゅうされている。

ベルトは、「ベルルッティ」のアイコニックなバックル付きのレザーベルトにナショナルカラーをハンドペイント。先行して発表されたフランス代表チームの競技ウエアのデザインにもリンクしているようだ。すべてのアイテムには、LVMHがパリ五輪のプレミアムパートナーであることを示すフレーズ「Artisan of All Victories(勝利の職人)」と記され、ジャケットなどの裏地には製作における職人の役割などを示したラベルが縫い付けられている。

これらのアイテムはすべてオーダーメードであることから、デザインチームは選手と対話を重ね、デザインやスタイルを微調整してきた。例えば、パラリンピック選手のフィードバックから、フルスカートやプリーツスカートのアイデアが、車椅子に乗る選手にとっていかに非現実的だったかを理解したり、“ロレンツォ”のローファーをミュールバージョンで提供する計画も義肢を持つ選手たちにはグリップ力のあるオリジナルのローファーの方が快適であると判断したり、改良を重ねた。ヴァネッサ・ル・ゴフ(Vanessa Le Goff)=プレタポルテ・コレクション&マーチャンダイジング・ディレクターは、「ウエアはコスチューム的なものは避け、選手団に快適さを感じてもらうことを優先して考えた」と語った。

アルノー非業務執行会長は、「世界で最も注目を集めるイベントの一つであり、数十億人もの観衆が集まる。フランスメゾンの一つである『ベルルッティ』がアスリートたちの全身着飾ることはまたとない機会だ。『ベルルッティ』の情熱と職人技のすべてを感じてくれることを願っている。

なお、フランス代表チームの競技ウエアは、「ピガール(PIGALLE)」の創設者兼デザイナーで、今年パリで開催する夏季オリンピック・パラリンピックのフランスチームのアーティスティック・ディレター兼シニア・デザイナーを務めるステファン・アシュプール(Stephane Ashpool)がデザイン。同大会の公式サプライヤー「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」と共同開発した。このほかにも、アメリカ代表は「ナイキ(NIKE)」、カナダ代表は「ルルレモン(LULULEMON)」といったスポーツブランドがユニホームを手掛けることを発表している。お披露目は、7月26日のオリンピック開会式と8月28日のパラリンピック開会式。

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「ベルルッティ」がパリ五輪フランス代表の開会式の服を公開 選手と職人が対話し製作

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する「ベルルッティ(BERLUTI)」は、2024年パリオリンピックとパラリンピックの開催まで100日を迎えた4月17日、フランス代表選手団の開会式での公式服装を公開した。

キーワードは、“エレガンス”と“コンフォート”。メード・イン・イタリーのクラフツマンシップを重んじるフランス発の「ベルルッティ」による短期間かつ注目度の高いデザイン開発の挑戦により、1500着を作り上げた。ジャケットからシャツ、パンツ、ベルト、シューズまで選手の全身を着飾る公式服装の特徴は、随所に取り入れたフランスらしいトリコロールカラーと「ベルルッティ」が得意とする染色技術のデザインだ。そして、「ベルルッティ」のコレクションと同じ生産背景で職人たちにより作られた。

ジャケットは、今回の開会式が夏季大会史上初めてスタジアムの外に会場を置き、セーヌ川沿いの夕暮れ時に開催されることから、タキシードをデザインの出発点とした。考案者は、元「ヴォーグ パリ(VOGUE PARIS)」編集長でファッションエディターやスタイリストとしてもさまざまなブランドとタッグを組むカリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)「CR ファッションブック(CR FASHION BOOK)」編集長。男子選手には、クラシックなミッドナイトブルーのウールのタキシードを用意。女子選手にはノースリーブジャケットや、ボトムスにパンツまたはシルクの巻きスカートを選ぶことができる。

カリーヌは、「1500人ものアスリートの歴史的瞬間にふさわしいウエアを考案することは、私にとっても前例のないこと。タキシードの案はすぐに思い付いた。『ベルルッティ』のシグニチャーであるパティーナという染色技術を用い、フランスのナショナルカラーをショールカラーにデザインした。選手やコーチに視線が集まる大事な日なので、スタイリッシュな気分で臨んでほしい」と語った。

シューズは、「ベルルッティ」の定番品が生産されるイタリアのフェラーラにある工場で生産。ローファーとスニーカーの2種類をそろえ、選手は選ぶことができる。ローファーはメンズの伝統的な“ロレンツォ(Lorenzo)”をベースに、女子選手には改良。ネイビーのしなやかなレザーに、柔軟性の高いソールを備えた軽量な“ロレンツォ”は、ブラックのパティーナ加工を施し、サイドには、大会アスリート限定のデザインとして赤いステッチがあしらっている。

スニーカーは、2021年まで「ベルルッティ」のアーティスティック・ディレクターを務めていたクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)が、当時の最高経営責任者(CEO)、アントワン・アルノー(Antoine Arnault)非業務執行会長の依頼で発表したデザインを特別仕様にしたもの。全体をオールネイビーにし、シューレースなどに黒いディテールをプラス。またネイビーに合わせて、赤と白のグラデーションデザインを加え、フランスを象徴するトリコロールを特徴とした。アッパーのサイドにはブランドのロゴ、足首には“Paris 2024”の文字が刺しゅうされている。

ベルトは、「ベルルッティ」のアイコニックなバックル付きのレザーベルトにナショナルカラーをハンドペイント。先行して発表されたフランス代表チームの競技ウエアのデザインにもリンクしているようだ。すべてのアイテムには、LVMHがパリ五輪のプレミアムパートナーであることを示すフレーズ「Artisan of All Victories(勝利の職人)」と記され、ジャケットなどの裏地には製作における職人の役割などを示したラベルが縫い付けられている。

これらのアイテムはすべてオーダーメードであることから、デザインチームは選手と対話を重ね、デザインやスタイルを微調整してきた。例えば、パラリンピック選手のフィードバックから、フルスカートやプリーツスカートのアイデアが、車椅子に乗る選手にとっていかに非現実的だったかを理解したり、“ロレンツォ”のローファーをミュールバージョンで提供する計画も義肢を持つ選手たちにはグリップ力のあるオリジナルのローファーの方が快適であると判断したり、改良を重ねた。ヴァネッサ・ル・ゴフ(Vanessa Le Goff)=プレタポルテ・コレクション&マーチャンダイジング・ディレクターは、「ウエアはコスチューム的なものは避け、選手団に快適さを感じてもらうことを優先して考えた」と語った。

アルノー非業務執行会長は、「世界で最も注目を集めるイベントの一つであり、数十億人もの観衆が集まる。フランスメゾンの一つである『ベルルッティ』がアスリートたちの全身着飾ることはまたとない機会だ。『ベルルッティ』の情熱と職人技のすべてを感じてくれることを願っている。

なお、フランス代表チームの競技ウエアは、「ピガール(PIGALLE)」の創設者兼デザイナーで、今年パリで開催する夏季オリンピック・パラリンピックのフランスチームのアーティスティック・ディレター兼シニア・デザイナーを務めるステファン・アシュプール(Stephane Ashpool)がデザイン。同大会の公式サプライヤー「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」と共同開発した。このほかにも、アメリカ代表は「ナイキ(NIKE)」、カナダ代表は「ルルレモン(LULULEMON)」といったスポーツブランドがユニホームを手掛けることを発表している。お披露目は、7月26日のオリンピック開会式と8月28日のパラリンピック開会式。

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存在感増す中国コスメ 韓国メイクとの違いとは?

さまざまな中国コスメが日本に上陸している。中国国内でも、Z世代を中心に自国のコスメを愛用する若者が増えているという。今回、卸商社あらたと「フローラシス(花西子)」に売れ筋や人気の理由を聞いた。

1.5年で25店舗を出店予定の「フローラシス(花西子)」

中国コスメの中でも存在感を放つのが2017年誕生の「フローラシス(花西子)」だ。中国・浙江省に本社を置く杭州宜格化粧品(コウシュウイケイケショウヒン)が展開する。2023年は2月にアットコスメ原宿で1週間のポップアップを、秋には伊勢丹新宿本店1階の化粧品プロモーションスペースでポップアップを実施した。アットコスメ大阪にも商品棚を展開する。「われわれは、日本マーケットの展開を遂行し、パートナーと一緒に日本市場を開拓している。今後5年で、アジアほか北米やヨーロッパで50店舗の出店目標を掲げているが、うち25店舗を日本国内で計画している」と、曹明磊(ソウ メイライ)・花西子日本マーケティング責任者は話す。

―――伊勢丹のポップアップで売り上げ点数ベスト1位(23年9月末時点)は何か。

曹明磊(ソウ メイライ)・花西子日本マーケティング責任者(以下、曹):“玉養桃花ルースパウダー 05ラベンダー”(4100円)だ。細かい粉質とサラサラとした仕上がりが好評だ。インフルエンサーからの評価の影響も大きい。

―――ポップアップでのメインの顧客層は?

曹:幅広いが、メインは20〜40代の女性だった。理由は大きく3つある。まず、商品のパッケージが魅力的であること。粉質やラメ、発色など、商品の品質の良さ。そして、自分が好きなインフルエンサーが薦め購買するケースも多かった。

2.「パーフェクトダイアリー(PERFECTDIARY)」をはじめ複数ブランドを取り扱う卸商社「あらた」

―――現在、取り扱っている中国コスメブランドは?

柚原(ゆはら)晴香・あらたコスメ事業本部(以下、柚原)「パーフェクトダイアリー(PERFECTDIARY)」「ズーシー(ZEESEA)」「フラワーノーズ(FLOWERKNOWS)」「カラーキー(CLORKEY)」「カラーローズ(COLORROSE)」「ジューシー(JOOCYEE)」「ジュディドール(JUDYDOLL)」などを取り扱っている。日本の正規代理店で取り扱っているブランドのみを仕入れている。

―――その中でヒットアイテムとその理由は?

柚原:「パーフェクトダイアリー」では、“エクスプローラ12色動物アイシャドウパレット”(3990円)や“トランスルーシェントブルーリングルースパウダー”(3890円)が好調だ。アイシャドウパレットは目を引く動物柄のパッケージと捨て色がないカラー展開、発色の良さで人気。ルースパウダーはTikTokやインスタグラムなどのSNSで「水をはじくパウダー」として話題となりその後店頭で欠品するほど人気となった。「フラワーノーズ」など、見た目にこだわった製品は新しいシリーズが発売する度に、話題を集めている。また「ズーシー(ZEESEA)」の“夢幻燦爛動物シリーズ4色アイシャドウ”(1580円)は、猫や犬のかわいらしいパッケージと手に取りやすい価格帯で若年層を中心に売れている。

―――日本でも「千金メイク」に代表されるように、中国コスメ・メイクが受け入れられつつある印象だ。顧客の温度感については?

柚原:ブランドがこだわっている世界観や高いデザイン性はもちろん、品質面でも非常に優れているものも多く、日本の顧客にも苦手意識はないと感じている。展示会で中国コスメをご紹介する際も顧客からは好印象で、ブランドを既に知っている人も年々増えている。最近では各種SNSで中国メイクの発信が増えており、Z世代を中心にニーズが高まっている。韓国コスメとはまた違ったメイクも常に話題となっている印象だ。

―――韓国メイクと「千金メイク」などに代表される中国メイクでは、テイストにどのような違いがある?

柚原:あくまでも個人的な意見となるが、分類するとすれば韓国メイクはナチュラルな可愛い系、中国メイクは凛としてハッキリした印象の美人を目指す印象だ。韓国メイクはアイドルのような束感のあるまつ毛や透明感ある水光肌、自然な色味(ニュアンスカラー)や淡い配色のアイシャドウやチークを使用し「ナチュラルでキレイ」「かわいい」を強調する傾向がある。一方で中国メイクにおいては、アイラインやアイブロウをしっかりと描き、鮮やかな色味のリップを使用する。さらにハイライトやシェーディングで立体感を演出・陶器のような白いマット肌など美人度が増すようなメイクが多いのではないか。ここ最近の「千金メイク」においても華やかさのある令嬢のようなイメージで、韓国のアイドルメイクとは重視するポイントが異なると感じている。

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存在感増す中国コスメ 韓国メイクとの違いとは?

さまざまな中国コスメが日本に上陸している。中国国内でも、Z世代を中心に自国のコスメを愛用する若者が増えているという。今回、卸商社あらたと「フローラシス(花西子)」に売れ筋や人気の理由を聞いた。

1.5年で25店舗を出店予定の「フローラシス(花西子)」

中国コスメの中でも存在感を放つのが2017年誕生の「フローラシス(花西子)」だ。中国・浙江省に本社を置く杭州宜格化粧品(コウシュウイケイケショウヒン)が展開する。2023年は2月にアットコスメ原宿で1週間のポップアップを、秋には伊勢丹新宿本店1階の化粧品プロモーションスペースでポップアップを実施した。アットコスメ大阪にも商品棚を展開する。「われわれは、日本マーケットの展開を遂行し、パートナーと一緒に日本市場を開拓している。今後5年で、アジアほか北米やヨーロッパで50店舗の出店目標を掲げているが、うち25店舗を日本国内で計画している」と、曹明磊(ソウ メイライ)・花西子日本マーケティング責任者は話す。

―――伊勢丹のポップアップで売り上げ点数ベスト1位(23年9月末時点)は何か。

曹明磊(ソウ メイライ)・花西子日本マーケティング責任者(以下、曹):“玉養桃花ルースパウダー 05ラベンダー”(4100円)だ。細かい粉質とサラサラとした仕上がりが好評だ。インフルエンサーからの評価の影響も大きい。

―――ポップアップでのメインの顧客層は?

曹:幅広いが、メインは20〜40代の女性だった。理由は大きく3つある。まず、商品のパッケージが魅力的であること。粉質やラメ、発色など、商品の品質の良さ。そして、自分が好きなインフルエンサーが薦め購買するケースも多かった。

2.「パーフェクトダイアリー(PERFECTDIARY)」をはじめ複数ブランドを取り扱う卸商社「あらた」

―――現在、取り扱っている中国コスメブランドは?

柚原(ゆはら)晴香・あらたコスメ事業本部(以下、柚原)「パーフェクトダイアリー(PERFECTDIARY)」「ズーシー(ZEESEA)」「フラワーノーズ(FLOWERKNOWS)」「カラーキー(CLORKEY)」「カラーローズ(COLORROSE)」「ジューシー(JOOCYEE)」「ジュディドール(JUDYDOLL)」などを取り扱っている。日本の正規代理店で取り扱っているブランドのみを仕入れている。

―――その中でヒットアイテムとその理由は?

柚原:「パーフェクトダイアリー」では、“エクスプローラ12色動物アイシャドウパレット”(3990円)や“トランスルーシェントブルーリングルースパウダー”(3890円)が好調だ。アイシャドウパレットは目を引く動物柄のパッケージと捨て色がないカラー展開、発色の良さで人気。ルースパウダーはTikTokやインスタグラムなどのSNSで「水をはじくパウダー」として話題となりその後店頭で欠品するほど人気となった。「フラワーノーズ」など、見た目にこだわった製品は新しいシリーズが発売する度に、話題を集めている。また「ズーシー(ZEESEA)」の“夢幻燦爛動物シリーズ4色アイシャドウ”(1580円)は、猫や犬のかわいらしいパッケージと手に取りやすい価格帯で若年層を中心に売れている。

―――日本でも「千金メイク」に代表されるように、中国コスメ・メイクが受け入れられつつある印象だ。顧客の温度感については?

柚原:ブランドがこだわっている世界観や高いデザイン性はもちろん、品質面でも非常に優れているものも多く、日本の顧客にも苦手意識はないと感じている。展示会で中国コスメをご紹介する際も顧客からは好印象で、ブランドを既に知っている人も年々増えている。最近では各種SNSで中国メイクの発信が増えており、Z世代を中心にニーズが高まっている。韓国コスメとはまた違ったメイクも常に話題となっている印象だ。

―――韓国メイクと「千金メイク」などに代表される中国メイクでは、テイストにどのような違いがある?

柚原:あくまでも個人的な意見となるが、分類するとすれば韓国メイクはナチュラルな可愛い系、中国メイクは凛としてハッキリした印象の美人を目指す印象だ。韓国メイクはアイドルのような束感のあるまつ毛や透明感ある水光肌、自然な色味(ニュアンスカラー)や淡い配色のアイシャドウやチークを使用し「ナチュラルでキレイ」「かわいい」を強調する傾向がある。一方で中国メイクにおいては、アイラインやアイブロウをしっかりと描き、鮮やかな色味のリップを使用する。さらにハイライトやシェーディングで立体感を演出・陶器のような白いマット肌など美人度が増すようなメイクが多いのではないか。ここ最近の「千金メイク」においても華やかさのある令嬢のようなイメージで、韓国のアイドルメイクとは重視するポイントが異なると感じている。

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ZOZOコスメ好調、今期130億円 プチプラ強化 25年3月期

「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOの2024年3月期通期決算は、商品取扱高(=GMV、その他商品取扱高を除く)が前年同期比7.1%増の5369億円、売上高が同7.4%増の1970億円、営業利益が同6.5%増の600億円、経常利益が同5.4%増の597億円、純利益が同12.2%増の443億円だった。同社は配当性向70%を目安としており、昨年10月31日に発表した年間配当金98円を104円に引き上げた。

親会社のLINEヤフーが運営する「ヤフーショッピング」内の「ゾゾタウン支店」が好調で、同事業のGMVは15.7%増の576億円と大幅に伸び、暖冬で24年1〜3月に春物販売が伸び悩んだ主力の「ゾゾタウン」をカバーした。「ゾゾタウン」内の広告事業、いわゆるリテールメディア事業も好調で、売上高は25.3%増とこちらも大幅に伸びた。

営業利益率は、ほぼ横ばいの同0.1ポイント悪化の11.2%(GMV対比)。物流拠点の「つくば3」の稼働などのコスト増を、人件費の抑制や出荷単価増、ヤフーショッピングの大幅増でカバーした。

ただ、暖冬の影響は小さくない。ずっと伸び続けてきた年間購入者数は、0.1%減とわずかながら数年ぶりに減少に転じた。栁澤孝旨・副社長CFOは「暖冬の影響でアクティブ会員の増加が想定を下回り、新規会員の獲得が低調に推移した」という。商品単価も第4四半期(1〜3月)は、テナント側の商品価格の上昇が続く中で、前年同期比で0.4%増の4003円にとどまった。

一方で出荷単価は、積極的な送料無料施策が奏功し、1注文あたりの合わせ買い点数の増加で同5.2%増の8735円。暖冬を巧みな施策の実施で最小限にくい止めた。

25年3月期の見通しは、GMV(その他商品取扱高を除く)が5722億円、売上高が2144億円、営業利益と経常利益が642億円、純利益が452億円、配当金は107円。主力の「ゾゾタウン」事業が前期比6.5%増の4951億円と増加を見込むほか、「ヤフーショッピング」を中心とするLINEヤフーコマース事業が同10.2%増の636億円と引き続き急成長させる。また、24年3月期でGMV113億円と大台に乗せたコスメ事業を、今期も130億円と伸ばす。「デパコス系の出店は順調に進んでおり、今期はプチプラコスメを強化する」(廣瀬文慎・取締役兼COO)。クーポンなどの積極的なプロモーション施策で、これまで中心だったファッションとの買い周りだけでなく、「コスメをめがけて毎日ゾゾタウンに来る、『コスメを買うのもZOZO』を定着させたい」(広瀬COO)と意気込む。

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ZOZOコスメ好調、今期130億円 プチプラ強化 25年3月期

「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOの2024年3月期通期決算は、商品取扱高(=GMV、その他商品取扱高を除く)が前年同期比7.1%増の5369億円、売上高が同7.4%増の1970億円、営業利益が同6.5%増の600億円、経常利益が同5.4%増の597億円、純利益が同12.2%増の443億円だった。同社は配当性向70%を目安としており、昨年10月31日に発表した年間配当金98円を104円に引き上げた。

親会社のLINEヤフーが運営する「ヤフーショッピング」内の「ゾゾタウン支店」が好調で、同事業のGMVは15.7%増の576億円と大幅に伸び、暖冬で24年1〜3月に春物販売が伸び悩んだ主力の「ゾゾタウン」をカバーした。「ゾゾタウン」内の広告事業、いわゆるリテールメディア事業も好調で、売上高は25.3%増とこちらも大幅に伸びた。

営業利益率は、ほぼ横ばいの同0.1ポイント悪化の11.2%(GMV対比)。物流拠点の「つくば3」の稼働などのコスト増を、人件費の抑制や出荷単価増、ヤフーショッピングの大幅増でカバーした。

ただ、暖冬の影響は小さくない。ずっと伸び続けてきた年間購入者数は、0.1%減とわずかながら数年ぶりに減少に転じた。栁澤孝旨・副社長CFOは「暖冬の影響でアクティブ会員の増加が想定を下回り、新規会員の獲得が低調に推移した」という。商品単価も第4四半期(1〜3月)は、テナント側の商品価格の上昇が続く中で、前年同期比で0.4%増の4003円にとどまった。

一方で出荷単価は、積極的な送料無料施策が奏功し、1注文あたりの合わせ買い点数の増加で同5.2%増の8735円。暖冬を巧みな施策の実施で最小限にくい止めた。

25年3月期の見通しは、GMV(その他商品取扱高を除く)が5722億円、売上高が2144億円、営業利益と経常利益が642億円、純利益が452億円、配当金は107円。主力の「ゾゾタウン」事業が前期比6.5%増の4951億円と増加を見込むほか、「ヤフーショッピング」を中心とするLINEヤフーコマース事業が同10.2%増の636億円と引き続き急成長させる。また、24年3月期でGMV113億円と大台に乗せたコスメ事業を、今期も130億円と伸ばす。「デパコス系の出店は順調に進んでおり、今期はプチプラコスメを強化する」(廣瀬文慎・取締役兼COO)。クーポンなどの積極的なプロモーション施策で、これまで中心だったファッションとの買い周りだけでなく、「コスメをめがけて毎日ゾゾタウンに来る、『コスメを買うのもZOZO』を定着させたい」(広瀬COO)と意気込む。

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【メットガラ2024】今年ホストを務めるゼンデイヤの「メットガラ」ルックを振り返り 

「メットガラ2024」が現地時間5月6日にニューヨークのメトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)で開催される。今年は““時の庭(The Garden of Time)”をドレスコードに設け、ゼンデイヤ(Zendaya)らが共同ホストを務める。

スタイリストのロー・ローチ(Law Roach)に支えられ、これまでの「メットガラ」にもゼンデイヤはスタイル・アイコンとして出席してきた。19年にシンデレラルックを披露して以来姿を見せていなかったが、今年は共同ホストとして5年ぶりに参加する。「『メットガラ2024』は本当に開催寸前…。ネタバレをしたいところだけど、まだドレスが決まっていないから何も話せることがない」とローチは映画「チャレンジャー(Challengers)」のロサンゼルスプレミアで「コンプレックス(COMPLEX)」に語った。

迫る「メットガラ2024」を前に、ゼンデイヤのこれまでのメットガラ・ルックを振り返る。

「メットガラ2015」

・テーマ:「鏡越しに見る中国(China: Through The Looking Glass)」
・ドレス:ファウスト・プリージ(Fausto Puglisi)がデザインしたハイローのフロックは、太陽のモチーフと黒と白のパターンが刺しゅうされている。同じく太陽がモチーフのアームカフスと王冠を合わせた。
・ジュエリー:「ジャック ヴァルタニアン(JACK VARTANIAN)」のイヤリング、「リディア クーテル(LYDIA COURTEILLE)」と「パスクワーレ ブルーニ(PASQUALE BRUNI)」のリング
・シューズ:「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」

「メットガラ2016」

・テーマ:「手仕事×機械:テクノリジー時代のファッション(Manus x Machina: Fashion in an Age of Technology)」
・ドレス:「マイケル・コース(MICHAEL KORS)のスパンコールワンショルダードレス。職人が1カ月かけて刺しゅうを施したこのドレスは、まるで「グラマラスなアンドロイド」だとコース=デザイナーは語った。
・ジュエリー:「ホルヘ アドラー(JORGE ADLER)」のリング

「メットガラ2017」

・テーマ:「川久保玲/コム デ ギャルソン:間の技(Rei Kawakubo/Comme des Garçons: Art of the In-Between.)
・ドレス:川久保デザイナーの花への敬愛を「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」のボールガウンで表現。着用したドレスは2015年秋冬クチュールコレクションのもの。
・ジュエリー:「フォーエバーマーク(FOREVERMARK)」のリングとイヤリング

「メットガラ2018」

・テーマ:「天国のボディー:ファッションとカトリックのイマジネーション(Heavenly Bodies: Fashion and the Catholic Imagination)」
・ドレス:ゼンデイヤが着た華やかな鎧兜は、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」の特注品だった。「ある晩、ジャンヌ・ダルク(Joan of Arc)の夢を見て、ジャンヌダルクにちなんだものを作ったらどうだろうと、ヴェルサーチェに電話した。そうすると彼女たちは本当に素晴らしいスケッチを持って帰ってきたよ」とスタイリストのローチは語った。
・ジュエリー:「ティファニー(TIFFANY & CO.)」
・シューズ:「ジミー チュウ」

「メットガラ2019」

「メットガラ2019」
・テーマ:「キャンプ:ファッションについてのノート(Camp: Notes on Fashion)」
・ドレス:ゼンデイヤは19年メットガラのレッドカーペットにちょっとした魔法をかけた。シンデレラに扮した彼女は、妖精役を務めたローチとともにカーペットを歩いた。ゼンデイヤは、トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)とフセイン・チャラヤン(Hussein Chalayan)が手掛けたライトアップされたドレスに、シンデレラのカボチャの馬車の形をしたクリスタルの特注クラッチバッグを添えた。さらに、ゼンデイヤは“ガラスの靴”を置いてくパフォーマンスまでみせた。ローチによると、彼女のルックはディズニー・スターから本格的な俳優へのキャリア・シフトを象徴するものだったという。
・バッグ:「ジュディス リーバー(JUDITH LEIBER)」
・ジュエリー:「ステフィール(STEFERE)」のイヤリングにリング、チョーカー

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ウィゴー×17歳の“リカちゃん”コラボ第2弾 復活したフレンドドール“ジェニー”もトレンド姿で登場

ウィゴーは、タカラトミーの着せ替え人形「リカちゃん」が17才の高校2年生になった“ハッシュタグリカ(#Licca)”シリーズとコラボした“#LICCA #WEGO リカ”とフレンドドール“同 ジェニー”を6月15日に発売する。価格は各5720円。

ウィゴーと“ハッシュタグリカ”のコラボレーションは2回目。今回は2023年夏に復活して話題を呼んだ“ハッシュタグリカ”のフレンドドール“ハッシュタグジェニー(#Jenny)”もウィゴープロデュースのウエアを着て登場する。カーゴポケットが印象的なボトムスやクロップド丈のトップス、耳付きの帽子や厚底スニーカー、ヘッドホンなどティーンのトレンドを取り入れたもので、全国の玩具専門店、百貨店・量販店の玩具売り場、インターネットショップ、タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」などで扱う。

6月15日から7月31日の期間中は「ウィゴー1.3.5...原宿店」「ウィゴー心斎橋店」で商品の展示も予定している。

ユーチューブチャンネル「リカちゃん公式チャンネル」ではウィゴーのショップスタッフ“ハッシュタグリカ”のもとに“ハッシュタグジェニー”がお客さんとして来店する動画を5月31日に公開。“ハッシュタグリカ”が店内を紹介したり“ハッシュタグジェニー”がショッピングする様子を見ることができる。

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「リトゥンアフターワーズ」山縣良和の個展がアーツ前橋で開催 装いを通じた社会との対話


アーツ前橋は4月27日(土)~6月16日(日)、「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWORDS)」とcoconogacco(ここのがっこう)の代表を務める山縣良和の個展を開催する。3.11からの再生を祈った“The seven gods”(2012年)をはじめ、物語性のある実験的な表現の場として発表してきたコレクションを4つのテーマに編集し、全60の作品を展示している。「装う」ことに執着しながらも、そこで扱うテーマは災害、信仰、スキャンダル、過疎化、環境、パンデミックなど身近かつ深刻な社会問題だ。ユーモアを交えつつ、見るものに深く考えるきっかけを投げかけてくる展示内容を、展示解説書にある山縣の言葉と併せてリポートする。

「10数年の活動の全貌を見てもらえるのは初めて。特別な思いで企画をさせてもらった。群馬の前橋、桐生はファッション産業にとって最も重要な場所の一つでありそこからもインスピレーションをもらった」と山縣良和「リトゥンアフターワーズ」代表。旧西武デパート WALK 館を改修して2013年にオープンしたアーツ前橋は、百貨店のモダンな趣を残す吹き抜け(エスカレーター撤去跡)の構造で、散歩道のような展示スペースは約1000㎡と広い。大きな作品が多い「リトゥンアフターワーズ」の独特の世界観に没入するにはうってつけの会場だ。

第0章 バックヤード


「第0章 バックヤード」と題した1階は無料エリアで、07年のデビューコレクションのレースの地球儀やスケッチ、生地のアーカイブ、個人で保管している蔵書などまさに制作の背景が見える38のコーナー展示が続く。

第1章 神々、魔女、物の経

地階へ続く階段の途中では、山縣の真骨頂とも言える「神」のシリーズが待ち構える。「僕は妄想癖があるというか、神話や歴史とかの物語からイメージを膨らませて制作する傾向があります。第1章は『神話の世界で神々はどういう服装をしていたのかな?』とか、ファッションの源流をさかのぼる妄想の中から出てきた作品たち。彼らを崇高で神々しい存在にしたいわけじゃなくて、どこか人間くさくて、ツッコミどころのある身近な存在として表現したい」と山縣。自身の表現媒体としてのファッションを選択している山縣の作品の特徴の一つは、どんなに大きな作品も人が着られる服になっている点にある。

11年の東日本大震災をきっかけにその再生を祈り制作した「七服神」も、そして虐げられた存在を象徴する魔女も、また人間の階層意識が憑依した妖怪も、さらには打ち捨てられた着物の山もショーではモデルが着用して歩いたもの。展示ではマネキンが着用しており、“ルック”として成立しており、ともすれば目を背けたくなる社会の“暗い”部分もルックの形をとることで観るものの心にスッと届く。

第2章 集団と流行(はやり)

第2章「集団と流行(はやり)」は常に山縣のインスピレーションとなってきたフリーマーケットのイメージから始まり、移民問題と向き合い制作した19年の“フローティング・ノマド”、スキャンダルを起こした著名人を集団でヒステリックに叩く“記者会見”などへ続く。「そこの土地での人の営みから生まれた物の集積や集合体ってそれこそ流行(ファッション)の発生源でもあり、終着点でもある」という視点を反映している。

その中の一つは、長崎の爆心地で黙祷する学生服の青年たちと千羽鶴を題材にしたルックだ。父方のルーツが長崎にある山縣は幼少期から平和や戦争が常に頭のどこかにあるという。「日本は戦争であんな酷いことになったのに、日本に限らず今世界中の国々でプロパガンダはまだ続いている。だから流行のポジティブな側面だけを見るんじゃなくて、デザイナーは常にネガポジのバランスに注視してゆく必要があると思う」。

第3章 孤独のトポス

「第3章 孤独のトボス」はここ数年、山縣が制作拠点の一つとしている長崎県・五島列島の島々での活動がベースになっている。「離島の小集落は近代化しなかったからこそ日本の過去から現代に脈々とつながる深い精神性やものづくりが残されていると感じる。日本の近代化ってほとんど西洋化だったわけで、ファッションもそうだし、むやみやたらと西洋化の波にも呑まれてゆく過程で、失っちゃいけないものも消えていったんじゃないか」と思いを馳せる。

軽トラックの荷台から連なるように並べたたぬきの剥製は里山の象徴なのだろうか。剥製ゆえ一瞬ゾッとするが、スケートボードに乗せて愛嬌も振りまく。たぬきたちが抱えているのは、「ぐんまシルク」を使った桐生の最上級の絹織物の反物だ。その華やかな生地を提供した龍匠錦の織り手、小林靖子さんは展示を見ながら「自分の代で辞める」と教えてくれた。無念であろうが多くは語らない、そして展示を見るだけでは伝統技法の消失は止まらない。それだけに「辞める」の一言が重く、心にその無念さが根を張るような感覚を覚える。

第4章 変容する日常

「第4章 変容する日常」は、広いスペースに誰かが使い古した家財道具が雑然と並ぶ。古いテレビゲーム、浜辺で使われたのであろうパラソル。昭和を連想するレトロなそれらの多くはプラスチック製かつ丁寧に汚れを落とされている故カラフルな色が際立つ。日常生活の道具ばかりだが、人が介在せず、洗濯機も音を立てて勝手に回り続けているだけに、逆に非日常性が浮かび上がってくるようだ。「ウクライナやガザでは街が日々現在進行形で破壊され続けているし、日本でも新年早々に能登半島地震が起きてたくさんの人々が避難生活を送っている。現実の僕らの世界だっていつ崩れてしまうかわからない。すでに“非日常のなかの日常”なんじゃないか」と山縣は言う。

第5章 ここに いても いい

最後の部屋「ここに いても いい」は様相がガラリと変わり、優しさと温もりだけが存在している空間だ。昨年子供が生まれた山縣の私生活の今が色濃く反映されている。その選択にはかなり迷いもあったという。「今までの作品では少なからず、現代の社会問題や歴史に向き合って作ってきたけど、今はちょっとそういう社会問題に以前のようにうまく自分の心が接続できなくなりました。目の前のことでもう一杯一杯な自分がいて、ただただ目の前のやるべきことに向き合いながら日々を過ごしている中で、今の僕には目の前にあるパーソナルな出来事や風景からしかリアルな作品を作れないという結論に至った」と告白するかのように言葉を紡いでいる。

iPhoneで撮影した動画からは子供の笑い声がずっと流れている。「新しい世代と共にこれからのファッション表現の可能性についてじっくりと向き合い、新たな物語を綴っていければ」とポジティブな表現でこの展示を締め括った。

▪️「リトゥンアフターワーズ ここに いても いい 〜山縣良和と綴るファッション表現のかすかな糸口」展

会期:2024年4月27日〜6月16日
開館時間:午前10時〜午後6時
休館日:水曜日
会場:アーツ前橋
住所:群馬県前橋市千代田町5-1-16

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「ラブ・ライナー」のmshが新ブランドをスタート 第1弾はショートコード着想の目元ケア&メイク

「ラブ・ライナー(LOVE LINER)」を手掛けるmshは、ジェンダーレスな新ブランド「コントロールバイ(CTRLX)」をスタートする。第1弾として目元悩みに着目して開発した3種類のアイバームと、パーソナルカラー別のコンシーラー2種を5月1日からmsh楽天公式ストアで先行発売。5月中旬からバラエティーストアやドラッグストアででも順次販売を行う。

新ブランドはデザイン会社のグッドパッチ社と協業し開発。mshの化粧品カテゴリーでの商品開発力と、グッドパッチ社のユーザー体験を軸にしたデザインアプローチを掛け合わせ、目元の悩みとパーソナルカラーで選ぶアイテムを作り上げた。

ブランドの世界観はパソコンのショートカットキーに着想を得て、“時間をショートカットする”時短メイクの手軽さをアピール。第1弾商品は目元の悩みに合わせたバーム状美容液“アイバーム DEL”(全3種、各990円)と肌の色に合わせた“アイコンシーラー”(全2色、各990円)を自由に組み合わせ、専用ケース“アイコンパクトケース”(990円)にセットする使い方を推奨する。専用ケースはWindowsのコントロールキーを、バーム美容液はデリートキーなど、パソコンのキーボードを思わせるデザインに仕上げている。

バーム美容液のラインアップはビタミンE誘導体などを配合した血流悩み、ビタミンC誘導体配合のくすみ対策、ナイアシンアミド配合のハリ対策の3種。コンシーラーはイエローベース向けのナチュラルオレンジベージュとブルーベース向けのピンクベージュをそろえたほか、目元タイプをセルフチェックする診断コンテンツも用意し、選ぶ楽しさを提供する。

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都会でも着られるスイムウェア サウナ好きモデル花山瑞貴とオンワード「ネイヴ」がコラボ

オンワード樫山の「ネイヴ(NAVE)」はモデルの花山瑞貴とのコラボ水着を発売する。「ネイヴ」の公式ECでは5月25日から、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」では5月31日から取り扱う。

花山は、モデル界きってのサウナ好きで知られ、自身のユーチューブチャンネルでもサウナ関連のコンテンツを発信している。

今回のコラボでは、彼女のアイデアから、ビーチやサウナなどのシーンを楽しむだけでなく、その行き帰りや食事にも活用できる“スイムタウンウェア”を製作。キャンプやバーベキューなど夏のアクティブシーンにも幅広く活躍する、おしゃれで機能的なアイテム6型を展開する。

「サウナが大好きで、『こんな水着があればいいな』と思うことも多かった」という花山。「体型や年齢に関わらずサウナでもビーチでも安心して着られて、なおかつおしゃれを楽しめる水際アイテムを製作した」。コラボ商品発売を記念して5月4日、ルミネ新宿1の「ネイヴ」ポップアップストアに花山本人が来店する。

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「ルルレモン」がパリ五輪カナダ代表に特別デザインのウエアを提供 夏季大会は初

カナダ・バンクーバーを拠点とする「ルルレモン(LULULEMON)」は、2024年パリオリンピック・パラリンピックに出場するカナダ代表チームの開会式と閉会式などで着用するウエアを提供する。「ルルレモン」はカナダチームの公式アウトフィッターとして、22年北京冬季大会から28年ロサンゼルス夏季大会までの4大会において、チームのウエアを手掛けることになっており、今回は2回目。夏季大会のウエアは初めてになる。

「ルルレモン」はウエア製作にあたり、14競技19人のオリンピック&パラリンピックの選手と協働し、彼らの身体的、精神的なニーズをリサーチ。その結果、軽量で吸汗速乾性に優れた素材を使用し、温度調節機能や調節可能なドローコード、新たに設計したポケットを備えたウエアが完成した。

開会式用のボマージャケットとショートパンツには、カナダのアートや建築、自然を表したモチーフが描かれたジャカードプリントをデザイン。表彰台に立つ用のウエアは、ショートパンツに切り替わるパンツやジッパーで袖が取り外せるジャケットがあり、カナダのナショナルカラーの赤と白のグラフィックが全体に描かれている。

また、オリンピックをテーマにしたランニングシューズやメディア対応用のフード付きジャケットやショートパンツを用意。閉会式用には、地元ウィスラーの先住民、サドルレイク・クリー族のアーティスト、メイソン・マション(Mason Mashon)とコラボレーションし、オーロラを含む自然の象徴を表現したプリントのウエアもラインアップする。

ビーチバレーのアスリートで、「ルルレモン」のアンバサダーでもあるメリッサ・ヒューマナ=パレデス(Melissa Humana-Paredes)選手は、「このコレクションで気に入っている点は、それぞれのアスリートにフィットするよう包括的なアイデアで作られていること。デザインも美しく、アイテムを着用することで、自分のクリエイティビティを発揮して自分らしくいることができると感じている」と語った。

パラリンピアンのためには、ウエアに点字やマグネット付きファスナー、感覚でのタッチガイドといった特殊な機能を盛り込んだデザインを採用。また座った姿勢で競技する選手のために、フィット感のいい“シーテッド・フィット・カーペンターパンツ”(Seated-Fit Carpenter Pant)や持ち運びしやすい“パッカブル・レイン・ポンチョ(Packable Rain Poncho)”といった2つのアダプティブスタイルを提案している。

車椅子ラグビープレイヤーであり、「ルルレモン」のアンバサダーであるザック・マデル(Zak Madell)選手は、「この製作プロセスに携わった最大のメリットは、コレクションを開発するために、アクセシブルでアダプティブな解決策を見出そうとする『ルルレモン』の真摯な姿勢を目の当たりにしたことだ」と振り返る。

カルバン・マクドナルド(Calvin McDonald)=ルルレモン最高経営責任者(CEO)は、「2回目となる今回のコラボレーションで、新たなトップアスリートたちと親交を深め、彼らのニーズを最優先したデザインを製作できたことに大変嬉しく思っている。選手の身体と能力をサポートすることにフォーカスした快適性や機能性、スタイルに合った革新的なアイテムになっている。世界最大のスポーツの舞台で戦う彼らを応援するのが待ちきれない」とコメントした。

ウエアの一部は一般販売予定で、4月16日にオンラインで、17日にカナダの一部店舗で発売する。主な商品と価格は、切り替え可能なパンツが198カナダドル(約2万2600円)、ジャケットが248カナダドル(約2万8300円)、ハイライズショーツが68カナダドル(約7770円)、半透明のフード付きジャケットは188カナダドル(約2万1400円)、開会式用のボマージャケットは398カナダドル(約4万5400円)、ショーツは98カナダドル(約1万1400円)、ランニングシューズは198カナダドル(約2万2600円)、持ち運び可能なレインポンチョは298カナダドル(約3万4000円)。この他のカナダチームのアパレルとアクセサリーは7月の大会開幕前にアメリカのオンラインショップとパリの一部の店舗で販売される予定だ。

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「ゴールドウイン」中国で出店加速 「ノース・フェイス」より高価格なプレミアムスポーツ市場狙う

ゴールドウインは、7月に発表予定の新中期経営計画(2025年3月期〜29年3月期)の骨子となる、自社ブランド「ゴールドウイン(GOLDWIN)」の強化策を先立って公表した。「われわれが『ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)』(以下、TNF)でつちかった素材開発、縫製、デザインといったノウハウ全てを投下し、“プレミアムスポーツブランド”としてグローバルで地位を築く」と、渡辺貴生社長。10年後の33年3月期に、ブランドとしてグローバルで売上高500億円を目指す。現状、海外店舗は中国・北京の1店舗のみだが、「今後、中国の一級都市で出店を加速する」。詳細は5月14日の24年3月期決算発表時に公表する。

同社の基幹ブランドは「TNF」であり、「それは今後も変わらず、さらなる成長戦略を立てている」。ただし、「TNF」についてゴールドウインは、本国VFコーポレーションとの契約で日本と韓国の商標権を持つに限られている。企業としてさらなる成長を目指す中で、グローバルで売っていける自社ブランドの強化は以前から課題として掲げてきた。「ゴールドウイン」の中国展開については、先立って3月に発表していたように、現地企業の蘇州愿景零售(以下、SGAR)と4月に設立した合弁会社によって行う。出資比率はゴールドウイン65.0%、SGAR35.0%。「合弁会社を作る際は、株のマジョリティを持つことと商標権を保持することを最優先事項とした」と渡辺社長が説明するのは、「TNF」のそうした事情があるからだ。

北京店は原宿や丸の内を超える一番店

21年に出店した「ゴールドウイン」北京店は、日本の原宿や丸の内の旗艦店よりも既に売上規模が大きいという。また、国内店舗も「23年秋ごろから訪日客が増えており、改めてグローバル展開の可能性を感じている。ブランド全体として、現在前年比で1.5〜1.6倍で伸びている」ことを受け、中国での出店強化に踏み切る。「現状、中国市場は二極化が進んでいるが、機能性強化とローカライズ対応で、“プレミアムスポーツブランド”として中国大陸でシェアを獲得する」(発表資料から)。展開強化エリアは中国や日本、韓国が最優先で、次いで欧州、その次が北米だ。

「ゴールドウイン」が目指すポジションの“プレミアムスポーツブランド”とは、競合となる「アークテリクス(ARC’TERYX)」「オン(ON)」などからもよく耳にするワード。“プレミアムスポーツブランド”とは「(スパイバーとの取り組みなどで)サステナビリティやイノベーションに強い意識を払い、品質、機能、普遍的なファッション性を備えたブランドのことを指す。従来のスポーツブランドは幅広い客層を狙ってきたが、より高感度な層に向けて開発していく」と渡辺社長。基本的に、パフォーマンス性を強く打ち出す「TNF」に対し、「ゴールドウイン」はパフォーマンス性と共にファッション性も強化し、「その結果、価格は『TNF』よりも高いレベルになる」。グローバル展開を見据えて、「ゴールドウイン」ブランドはここ3年ほどデザインや価格帯でリブランディングを進めてきたが、それを継続。また、ブランド認知向上の一環として、これまでブランドロゴとは別だったゴールドウインの企業ロゴを、ブランドロゴに統一した。

「ゴールドウイン」の強化策に合わせ、会見では創業地の富山で進めている自然公園「ゴールドウイン プレイアースパーク(GOLDWIN PLAY EARTH PARK)」の進捗も公表した。従来、26年中に開業としてきたが、能登半島地震で土木事業が逼迫していることなどを背景に、27年初夏の開業に後ろ倒しする。

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BTSのヘアも手掛けるパク・ネジュのヘアケアブランド日本上陸 1週間で1万本販売

BTSやルセラフィム(LE SSERAFIM)、パク・ボゴム(Park Bo-Gum)らのヘアを担当する韓国人ヘアスタイリストで、ソウル・清潭洞の美容室「ビット&ブート(Bit & Boot)」オーナーのパク・ネジュ(Park Naejoo)が手掛ける自身のブランド「ネジュ(NEJOO)」が、日本に上陸した。第1弾として、洗い流さない泡タイプのヘアトリートメント“ドン ウォッシュ トリートメント”(150mL、3960円)を販売中だ。販売先はアマゾンで、美容商品の開発および販売などを行う美フレクトが日本における総代理店を務める。

第1弾のヘアトリートメントは、ネジュが数多くの韓国トップアーティストのヘアを約20年にわたって手掛けてきたノウハウと、現場の声を集約して試作を重ね、約2年かけて完成させた。昨年7月に韓国でローンチし、日本では4月12日に発売すると、1週間で約1万本が売れたという。現在は、関西エリアを中心にサロンでの取り扱いも行っており、今後は美容学校への導入も決定している。学校ではネジュ本人による講義など、韓国ヘアを直接学べる機会を提供していきたいという。

同商品は天然成分97%配合で、ネジュは製造者と3段階のヘアケア“3ステップ ヘアケアシステム”を開発した。ステップ1は毛髪に最も近いとされるメラチン トップケラチンや、ビール酵母タンパク質、天然保湿因子NMFでダメージヘアの栄養を補給し、ステップ2は毛髪を強化するセラミドやスピンゴシン、スクワラン成分でフィルム膜を形成。ステップ3は、100%オーガニックのアルガンオイルと椿オイル、ココナッツオイルでタブルコーティングして毛髪タンパク質を保護し、内側から栄養で満たすというもの。濡れた髪にも乾いた髪にも使用でき、短時間でのヘアケアが可能で、使用後に手のベタつきやヌメりも残しにくい。韓国の調香師では第一人者のイ・スンミン(Lee Sungmin)と試作を繰り返した、オリジナルブレンドのネロリの香りも特徴だ。

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【追悼】高島屋前会長・鈴木弘治さん 単独路線で活路ひらく

高島屋の前会長の鈴木弘治さんは、21年間にわたって社長、会長を務めた業界の重鎮だった。そごうの経営破綻、西武百貨店の私的整理などが相次ぎ、百貨店の先行きが不透明だった2003年に社長に就任。ライバルの三越と伊勢丹、大丸と松坂屋、そごうと西武百貨店、阪急百貨店と阪神百貨店がそれぞれ経営統合する中、単独路線を選んだ。ショッピングセンターを運営する子会社・東神開発と組み、百貨店を核にした「まちづくり戦略」の土台を築いた。

1945年6月、神奈川県鎌倉市で生まれる。慶大経済学部を卒業後、68年に高島屋に入社し、日本橋店の家具売り場からキャリアを歩む。労働組合専従となり、委員長を10年以上務めた。49歳でトップへの登竜門である取締役経営企画室長に抜擢された。

社長・会長時代は強固な「守り」と果敢な「攻め」で活路を開いた。

「守り」とは、財務体質の強化だ。社長就任早々、コスト削減など事業構造改革を断行した。借入金の圧縮を図るとともに、公募増資や転換社債の発行を積極的に行い、資金調達に手腕を発揮する。国内では赤字続きだった新宿店の土地・建物を取得し、黒字化に導く。海外でも長期にわたって赤字だったシンガポール高島屋を黒字化するだけでなく、地域一番店へと育て上げた。

「攻め」の成長戦略では、まちづくり戦略を確立した。1969年開業で日本初の郊外型ショッピングセンターである玉川高島屋S・Cの手法を発展させ、新宿、日本橋、流山おおたかの森、京都などの商業不動産の開発に取り組んだ。

足場のなかった名古屋進出も大きな功績だ。90年代後半、社内は慎重論が支配的だった。役員会で賛成派は取締役の鈴木さんを含めて2人だけ。バブル崩壊後の消費低迷期、社運をかけた新宿店(96年開業)が軌道に乗る前に、さらなる大型プロジェクトを進めることを躊躇する意見が多勢だった。鈴木さんは社内を粘り強く説得し、JR東海との合弁会社・ジェイアール東海高島屋の設立にこぎつけた。2000年開業のジェイアール名古屋タカシマヤ(JR名古屋高島屋)は、名古屋の不動の一番店だった松坂屋の売上高を14年に抜き去り、国内有数の店舗になった。

社長時代の08年、高島屋はエイチ・ツー・オー リテイリング(中核会社は阪急阪神百貨店)との経営統合に合意したが、企業文化の違いから10年に破談となる。「高島屋」ののれん一本で戦い抜く覚悟を決めた。苦労したシンガポールで勝ち得た「TAKASHIMAYA」のブランド価値を用いて、ベトナムやタイにも進出した。200年近くにわたる高島屋の歴史と文化を後世に伝えようと東京と大阪に高島屋史料館を整備した。24年2月期には営業利益で過去最高を33年ぶりに更新した。長年の鈴木改革と会長退任の花道になった。

(4月16日死去、享年78)

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ロクシタンが持株会社を通じて株式を買い取り 香港証券取引所から上場廃止へ

ロクシタン インターナショナル(L’OCCITANE INTERNATIONAL、以下ロクシタン)は4月29日(現地時間)、株式を非公開化すると発表した。ライノルド・ガイガー(Reinold Geiger)取締役会長ら経営陣は、投資持株会社のグループ・ロクシタンSA(GROUPE L’OCCITANE SA)を通じて、保有していない全株式を1株あたり4ドル34セント(約677円)、総額約17億ユーロ(約2839億円)で取得して、香港証券取引所における上場を終了する狙いだ。持株会社はすでにロクシタンの発行済み株式の72.64%を保有している。ロクシタンは声明文で「現経営陣で非上場企業として事業を継続することで、長期的で持続可能な成長に投資する。業界の動向と上場企業としての経営のプレッシャーが重なったことが取引の根底にある。世界の化粧品業界における競争が激化する中、柔軟性を重要視する」と述べた。

提示額は2月5日の終値26香港ドル(約520円)に対して約30.77%のプレミアムとなっている。これに基づく同社の時価総額は約64億ドル(約9984億円)。取引は投資銀行クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク(CREDIT AGRICOLE CORPORATE AND INVESTMENT BANK)の外部債務組織と、ニューヨークを拠点とする投資会社のブラックストーン(BLACKSTONE)、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント・インターナショナル(GOLDMAN SACHS ASSET MANAGEMENT INTERNATIONAL)などの関連会社から追加資金を調達する。

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「ロクシタン」夏の定番“シトラスヴァーベナ”が登場 限定パッケージのオードトワレや2層式シャワージェルなど

「ロクシタン(L'OCCITANE)」は5月1日、夏の定番“シトラスヴァーベナ”シリーズを数量限定で発売する。2024年は、限定パッケージの全4アイテムも販売する。

“シトラスヴァーベナ”の香調はスパークリングシトラスで、トップノートは爽やかなレモンやグレープフルーツ、ミドルノートは柑橘系の香りをより高めるヴァーベナが広がる。ラストノートにシダーウッドを採用し、余韻の残る上品な香りに仕上げた。

ラインアップは日本限定デザインの“オードトワレ”(100mL、8030円)や香りと潤いを全身にまとえる“ボディ&ヘアミスト”(50mL、3410円)をはじめ、シリーズ初登場となるミルクとオイルの2層式シャワージェル“バイカラーシャワージェル”(200mL、3960円)、ひんやりとしたみずみずしい使用感のボディー用乳液“モイスチャースプレー”(150mL、4620円)が登場する。

ほか、通常デザインの“シトラスヴァーベナ アイスボディミルク”(250mL、4620円)や“シトラスヴァーベナ リフレッシングロールオン”(50mL、2860円)も用意している。

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小嶋陽菜のランジェリー「ロジア バイ ハーリップトゥー」がルミネ新宿でポップアップ

小嶋陽菜が代表を務めるハートリレーションのランジェリーブランド「ロジア バイ ハーリップトゥ(ROSIER BY HER LIP TO)」は、5月9〜15日まで、ルミネ新宿でポップアップストアをオープンする。ブランドを代表する“エブリデイ エッセンシャル ブラ”(4800円)と“エブリデイ エッセンシャル ショーツ”(2600円)、“エブリデイ エッセンシャル ソング”(2400円)、マジカルレースを使用したナイトランジェリー“エブリデイ マジカル レーシー ソング”(3200円)の新色フレンチモーヴを先行発売する。

公式サイトで完売している“エブリデイ エッセンシャル ストラップレス ブラ”(4800円)や“エクスクルーシブ コレクション”の一部アイテムも登場する。ショーツ以外の商品は試着が可能で、希望者にはバストサイズの採寸も行う。

また、ポップアップショップ限定のブラとショーツ、ポーチをセットにした“ロジア ポーチ セット”(1万1000円)も登場。ポーチは、巾着型のランジェリーポーチとスクエア型のクリアポーチの2種類から選ぶことができ、ランジェリーのカラーは現在発売しているヌードローズ、ブラック、パールブルー、モカの4色に加えて新色フレンチモーヴもそろえる。会場内で1万5000円以上購入した人には、ノベルティーとして“ロジア スクランチーズ セット”を数量限定で用意している。店頭での購入者全員には、母の日にもぴったりのオリジナルメッセージカードを配布する。

■ロジア バイ ハーリップトゥー ポップアップストア アット ルミネ新宿
日程:5月9〜15日時間:11:00〜21:00
場所:ルミネ新宿 ルミネ2 2階ギャラリー2
住所:東京都新宿区新宿3-38-2

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宮脇咲良「アンドビー ヘア」モデル就任に喜び 河北氏の指名に「私のこと知ってるんだ!と思った」

ヘアメイクアップアーティストの河北裕介がプロデュースする「アンドビー(&BE)」のヘアケアブランド「アンドビー ヘア(&BE HAIR)」が4月30日、発表会を開催し、同ブランドのモデルに就任した宮脇咲良が登壇した。全身真っ白なアシンメトリーのミニワンピースの衣装で登場した宮脇は、就任について「日本を代表するメイクアップアーティストの河北さんに直接指名いただけたことがすごく嬉しくて。私のことを知ってるんだ!と思った」と笑顔を見せ、河北とブランドやヘアケアについてトークを繰り広げた。

宮脇は美しいホワイトブロンズの艶髪をなびかせながら登場。「アンドビー ヘア」について、「季節や髪の状態によって使い分けられるような、豊富なラインアップがうれしい。一番のお気に入りは“アフターサロンpHコンディショナー“(280g、1650円)で、ヘアカラーをした後の1週間継続的に使うことでよりきれいな艶髪をキープできる」とアピール。

新CMについては「『アンドビー ヘア』の始まりを象徴する映画のワンシーンのようなCMに仕上がった。生き生きとした髪を演出するためにトランポリンやバランスボールなどを駆使して撮影したが、表情をブラさずにかっこいい表情をキープできるよう頑張った」と撮影の裏側も語り、笑いを誘った。

河北はブランド誕生のきっかけについて「ずっと『アンドビー』から、ヘアアイテムを販売したかった。20代の頃は美容師として現場に立っていたので、その頃からヘアのことを考えていた。ヘアメイクの現場では髪が一番大事。ファッションの現場でも、ビューティの現場でもヘアスタイルをとにかく重要視しているからこそ、“髪のベースメイク“発想のヘアケアブランドを立ち上げたかった」とコメント。同ブランドは“ヘアケアは髪のベースメイク“という考えの元、自分に最適なケアをカスタマイズできる全9品をそろえている。

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ファイン・ジュエラー「キーリン」が銀座に旗艦店をオープン

中国発のファイン・ジュエラー「キーリン(QEELIN)」がブランド創設20周年を記念し、日本初となるフラッグシップを銀座・並木通りとみゆき通りの交差点にオープンした。同ブランドはケリング・グループ傘下。“東洋のシンボルとモダニティーの融合”をコンセプトに、ファイン・ジュエラーとしてアジアをはじめとする世界中のセレブリティーや若い世代から注目を集める。東洋の伝統的なシンボルとモダニティーを融合した遊び心溢れるクリエイションについて、その魅力と今後の展望に迫る。

東洋のシンボルをモダンに表現

赤と黒のコントラストが印象的なフラッグシップストア“キーリン トレジャーボックス”は、香港を拠点に活動するスティーブ・リョンが建築、内装のデザインを担当。ドラマチックなライティングは照明コンサルタントのティノ・クワンが手掛けた。「キーリン」は、クリエイティブ・ディレクターのデニス・チャンが2004年に創設。ブランド名の「キーリン」は、中国神話に登場する幸運と愛を意味する伝説上の霊獣、“麒麟”(Qillin)に由来している。豊かなクリエイティビティーと卓越したクラフツマンシップを誇り、ひょうたんをモチーフにした“ウル”や愛らしいパンダの“ボボ”、獅子舞をアレンジした“シシ”など遊び心溢れるファイン・ジュエリーをそろえる。

遊び心溢れるファイン・ジュエリー

オリエンタルなシンボルとモダニティーを融合したデザインは、日常使いからドレスアップまでシーンを選ばず楽しむことができる。銀座店のオープンを記念し、限定コレクションとして“芸者”をモチーフにした“サクラ ボボ”が先行発売された。伝統と革新を融合したオリジナリティー溢れるコレクションはクリエイションの枠を広げ、グローバルなファイン・ジュエラーとして日本でも存在感を発揮する。

ユニークなファイン・ジュエラーとして
モダンな東洋の美を発信

ファイン・ジュエリーを通して東洋の美学を世界へと発信する「キーリン」。クリストフ・アルトー=キーリン最高経営責任者(CEO)は、「『キーリン』は、創業者のデニスがシルクロードの敦煌を訪れ、文化遺産に感銘を受け、ジュエリーを通して東洋の美学を表現したいという思いから誕生した」と語る。同ブランドは、中国をはじめアジアパシフィック、ヨーロッパ、北米を含む15カ国に、約60の直営店を構える。2019年に中国初のファイン・ジュエラーとしてヴァンドーム広場に出店。「ユニークなポジショニングのファイン・ジュエラーとして、アジア圏以外の消費者にもブランドを通して中国文化や、東洋の美学に興味を持ってもらいたい」。ブランド20周年の節目に日本初のブティックを出店した。「日本は重要な市場。日本のファンも増やしたいし、旅行客からの需要も期待できる」と同CEO。今後、ブランドのポジショニングを高めるため、ファイン・ジュエリーのラインアップを拡大する。

問い合わせ先
キーリン トレジャー ボックス
03-6228-5562

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「ナーズ」が22年ぶりフルリニューアルの“ブラッシュ N”発売イベント 萬波ユカ、桜田通らが来場

「ナーズ(NARS)」は22年ぶりにフルリニューアルし6月7日に全国発売する“ブラッシュ N”(全20色、各5060円)の誕生を記念したイベントを開催した。官能的かつモダンな商品の世界観を表現し、東京・六本木のエンタテイメントショークラブ、バーレスクのショーケースやDJプレーなどのパフォーマンスを行った同イベントには、モデルの萬波ユカや俳優の桜田通らをはじめとしたセレブリティーやインフルエンサーが来場。熱狂の空間でショーや商品を堪能した。

新しい“ブラッシュ N”は4種のピグメントを独自にブレンドしたパウダーチークで、ルースパウダーに血色感を加えたような繊細なフォーミュラが特徴。シアーな発色が長時間続き、光の反射で毛穴や色ムラなど自然にカバーする。カラーは全20色で、うち9色は5月1日から「アットコスメ ショッピング(@COSME SHOPPING)」で、8日から「アットコスメ トーキョー(@COSME TOKYO)」と「アットコスメ オーサカ(@COSME OSAKA)」で先行独占販売。ポップアップイベントや先行販売特典なども用意している。

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愛用シャンプーに混ぜるだけの“カラーシャンプーの素” 石澤研究所が発売

石澤研究所は6月5日、ヘアカラーの色持ちを良くする新商品“トレンドホリック マゼプー”(10回分、1595円)を全国で発売する。5月24日から順次ハンズ、ロフトで先行販売を行う。愛用のシャンプーに同商品を混ぜることで手軽にカラーシャンプーを作ることができる“カラーシャンプーの素”で、お気に入りのヘアケアとカラーケアを両立させることができる。

カラーラインアップはブリーチの黄みを消したりパープル&ブルー系の髪色に合う“黄み消しムラサキ”、
退色しオレンジ系になる人やピンク&レッド系の髪色向けの“つや出しピンク”、くすみを足してトーンダウンしたい人やシルバー&アッシュ系の髪色におすすめの“くすませアッシュ”の3種類。

1回2gの小分けパウチが10個入っていて、10回の使用が可能。いつものシャンプーに同商品1個を混ぜて髪を洗い、3〜5分放置。その後色水が出なくなるまで洗い流すだけという手軽さも魅力になっている。

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「YSL」の人気アイシャドウ“クチュール ミニ クラッチ”から煌めく復刻限定色

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は5月8日、アイコニックなアイシャドウ“クチュール ミニ クラッチ”から、昨年のノエルコレクションで人気だった“NO.910 トロカデロ ナイト”をブラック×ゴールドのカサンドラロゴのパッケージにアップデートした復刻限定色“クチュール ミニ クラッチ #910”(1万890円)を公式オンラインブティックと表参道店で数量限定販売する。

同アイテムは、エッフェル塔を真上にのぞむパリの街トロカデロの華やかなナイトタイムに着想。4色のパレットには、エッフェル塔のシャンパンフラッシュをイメージしたメタリックシルバー、大小さまざまなゴールドパールを含む暖かいゴールドグリッター、華やぐ人々の肌を思わせるソフトマットのペールローズカラー、ブルーやピンク、シルバーに輝くパールがアクセントのジェットブラックを収める。

パウダーにはダイヤモンド発想のパールを配合し、ドラマチックな輝きが目元を美しくドレスアップする。さらに、保湿力の高いスウィートアーモンドオイル、抗酸化作用が高いとされているコーヒーシードオイルをミックスした美容オイルカクテルを配合。しっとりと密着する軽やかなテクスチャーで、メイク中も繊細な目元の肌をケアし乾燥やくすみから守る。

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伝統を刷新し続ける「トミー ヒルフィガー」  “若者”と“セレブリティー”を起点に40年目へ

創業者本人が現在もデザイナーを務める「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」は、2025年で40周年を迎える。常にニュースに事欠かず、今年2月にはニューヨーク・ファッション・ウイークにカムバックし、4月には「トミー ジーンズインターナショナル ゲームス(TOMMY JEANS INTERNATIONAL GAMES)」の復刻コレクションをリリース、K-POPグループのストレイキッズ(Stray Kids)と2度目のコラボを果たすなど、現在も精力的に活動し続けている。

WWDJAPAN(以下、WWD):「トミー ヒルフィガー表参道店」がリニューアルオープンしてから1年が経つ。手応えは。

トミー・ヒルフィガー=「トミー ヒルフィガー」デザイナー(以下、トミー):素晴らしい場所に店舗を構えられて、顧客に喜んでもらえているように感じる。コロナ禍の人々は外出自粛を余儀なくされていたから、最高のタイミングで店舗をリニューアルできた。ショッピングは多くの人にとって“気晴らし”。実店舗でリアルな購買体験を楽しんでもらいたい。現在、D2Cやライブコマースが台頭しているが、店舗が顧客に刺激的な体験を提供するものである限り、なくなることはないだろう。

WWD:来年で創業40周年だが、息の長いブランドになるために必要なことは。

トミー:常に市場から求められ続ける存在を目指すことだ。通常、ブランドの刷新には何十年とかかり、決して1日で達成できるものではない。だからこそ、全ての物事を適切に進める必要がある。

「トミー ヒルフィガー」の顧客の年齢層はとても幅広いが、中でも若い消費者は、ブランドの勢いを加速させてくれる存在。彼らはファッションやアート、音楽、エンターテインメント、スポーツの世界で起きていることに敏感。「トミー ヒルフィガー」はこれまで、数多くのセレブリティーとコラボしてきた。我々もカルチャーの一員だからこそ、コラボ相手には単なる有名人ではなく、その時々のカルチャーにおける重要人物を選ばなければいけない。

若者のニーズを視野に
MDバランスで応える

WWD:「トミー ヒルフィガー」が考える現代の若者の特徴は。

トミー:3つある。サステナビリティーに関心があり、テクノロジーが搭載された生地を好み、シルエットやディテール、色にこだわることだ。今日の顧客は妥協しない。ブランドは、彼らのニーズを意識できるかどうかにかかっている。

WWD:現代の若者は、ブランドの歴史に裏打ちされた“らしさ”に魅力を感じる傾向がある。ブランドの伝統と新鮮さを同時に提案する秘訣は何か。

トミー:「トミー ヒルフィガー」は、伝統的なアメリカンプレッピースタイルを打ち出すブランドで、それは今後も変わらない。その上で、MDのバランスが全ての鍵を握る。あまりにも前衛的なスタイルを発表したら、それについていけない顧客も出てくるし、逆に変わり映えのないスタイルばかりを発表していたら、それに飽きる顧客も出てきてしまう。

バランスが重要だ。我々は最近では、1996年の「トミージーンズ ゲームコレクション」の復刻や、スプリング・コレクション、2024-25年秋冬コレクションの発表の中で、メンズ、ウィメンズ、キッズラインのみならず、シューズやアクセサリーも充実させている。同時に、定番アイテムをそろえた「エッセンシャルズ」ラインに力を入れている。同ラインは、「トミー ヒルフィガー」のビジネスを前進させる上で基盤となる存在だと考える。

セレブリティーとの関係性
“尊重し合える”パートナーシップ

WWD:先述のセレブリティーとのコラボについて聞きたい。世界にはたくさんのセレブリティーがいるが、「トミーヒルフィガー」がコラボ相手を選ぶ基準は。

トミー:ブランドを愛してくれているかだ。「トミー ヒルフィガー」を大切に思ってくれない人に対して、ブランドの顔を務めてもらうためだけに報酬は払いたくはない。もちろん、我々もセレブリティーの才能を“当たり前のもの”として消費すべきではないし、人として彼らを好きになる必要がある。幸運なことに、「トミー ヒルフィガー」はその条件を満たしたセレブリティーと仕事ができている。

WWD:コミュニティーが細分化する現代において、新たな才能を探し当てることは必ずしも容易ではない。

トミー:「トミー ヒルフィガー」は、その時々の主流な価値観を察知するのに長けている。これまで、「音楽の世界やハリウッドでは今、何が起きているか?」など、各界の最新トレンドにアンテナを張ってきた。例えば、ブランドのミューズである女優のゼンデイヤ(Zendaya)も出会った当初こそディズニースターの一人だったが、今や世界的なファッションアイコンになっている。ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)も、ランウエイに登場し始めた頃は無名だったが、今では最も有名なモデルの一人だ。

スポーツ界についても同じで、F1とファッションは密接な関係性を築いて久しい。その中でも「トミー ヒルフィガー」は、F1のスポンサーを30年前から務めてきたし、レーシングドライバーのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)とも10年以上にわたってコラボしている。

WWD:23年秋のキャンペーンに引き続き、24年春のキャンペーンでもK-popボーイズグループのストレイキッズ(StrayKids)を起用した。

トミー:彼らは生き生きとした楽しい人たちで、「トミー ヒルフィガー」のブランドスピリットと合致する。若い世代を中心に大人気だ。才能に溢れていて、ビジュアルも申し分ない。現在、K-popは大きな影響力を持っているが、我々はその中でも特に素晴らしい才能を備えたグループを選んだと思っている。

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【スナップ】「ジミー チュウ」が銀座でポップアップ 長谷川京子らが「マルボルン」とのコラボウエアで来場

「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」は、東京・銀座の店舗のガーデンスペースでロサンゼルスの「マルボンゴルフ(MALBON GOLF)」とのコラボアイテムにフィーチャーしたポップアップを6月30日まで開催中だ。入場は事前予約制。

会場は2024年夏コレクションのテーマカラーである太陽をイメージした淡いグラデーションカラーで装飾した。ミニゴルフのコースやコラボ仕様のラッピングを施したゴルフカーもディスプレーしてコラボコレクションの世界観を演出した。「ジミーチュウ」のロゴ入りフレームで撮影できるフォトブースも設置した。

また人気カフェの「ザ マッチャ トーキョー」と協業。事前予約制でレギュラーメニューのほか、特別に用意したドリンクやアイスクリームが楽しめる。

長谷川京子や山田優らが来場

プレオープンの4月25日には、俳優の長谷川京子や大政絢、山田優、俳優の磯村勇斗、一ノ瀬颯、結木滉星、内藤秀一郎らが「マルボルン ゴルフ」とのコラボ商品を身につけて来場した。

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「アミ パリス」が見せた圧巻のランウエイ 世界初、中国・蘇州の相門古城壁でファッションショー 

アミ パリス,AMI PARIS

「アミ パリス」は4月10日、1月にパリで披露した2024-25年秋冬コレクションのリピートショーを開催した。舞台となったのは9つの庭園がユネスコ世界遺産に登録され、「中国のベネツィア」とも呼ばれる中国の蘇州にある、歴史的建造物の相門古城壁。同所でのファッションショーの開催はこれが世界で初の試み。今回のランウエイでは、メンズ、ウィメンズウエアとアクセサリーの中からアイテムをセレクトし直し、新たなスタイリングで発表した。

さまざまなムードを組み合わせ
クラシックとモダンを融合

ランウエイは、メンズ、ウィメンズ共にリッチな質感の素材やテキスタイルを採用し、ジャケット、コートを中心としたクラシカルなテーラリングのクリエイションが際立った。特にダブルブレストのジャケットはピークドラペルでシャープな印象ながらもショールカラーのような柔らかな曲線など、さまざまなシルエットを描く。一方で、後半にはゴールドのボタンや袖をファーに切り替えたコート、きらびやかなキャミソールドレス、抜け感のあるチェックのトップスなども登場。優美なムードも盛り込み、ステレオタイプなクラシックを更新した。

会場に選ばれた相門古城壁は、呉の時代に蘇州旧城の外郭に建てられた8つの城門のうちの1つで悠久の歴史を有する古城だ。同所で開催されるのが世界初のファッションショーは、荘厳さとミニマルな演出、暮れていく夕日とが幻想的にクロスオーバーした特別な時間だった。

アレクサンドル・マテュッシ創設者兼クリエイティブ・ディレクターが大切にしてきた創業当初から変わらないブランドの哲学と共に、ジェンダーや国を超えて多くの共感を生み、コミュニティーを広げて愛されることが「アミ パリス」の重要な要素なのだと再認識したショーとなった。

ブランドの哲学と
アジア文化へのリスペクトが
共鳴したショー

「1月に発表したコレクションはテーラリングを軸としたアイテムが中心だが、華やかなウエアもあるので、今回のショーではあらゆる要素をミックスした。例えば、ウィメンズのコートやダブルブレストのテーラードジャケットにバミューダパンツやロング丈のショーツを合わせたように、クラシックとモダン、エレガンスとクールさというバランスをとることが重要だ。自分にとってテーラリングはクリエイションの本質であり、美しいジャケットやコートを作ることは本当に難しいことと考えている。

そして、蘇州の相門古城壁でファッションショーを開催するのは世界で初めての試みだ。今年はフランスと中国の国交樹立60周年でもあり、「アミ パリス」のフレンドシップというテーマから、このショーも一つのメタファーになっていて、全てが循環している。ブランド設立当初から日本や中国を含めたアジアの国々と素晴らしい関係を築けていることは幸運で、この関係性がブランドの成功と密接に結びついている」

アジアのトップアーティストが
フロントローに

フロントローには、シンガーソングライターのMIKAをはじめ、俳優のジェリー・イェン、カラ・ワイ、アーティストのヘンリー・ラウらアジアのトップアーティストが集結。MIKAは「特にジャケットやコートのシェイプ、スーツのロングショーツといった絶妙な丈感のアイテムが秀逸だった」とショーを振り返り、「『アミ パリス』のクリエイションからはシンプルなメッセージが伝わる。自分もストレートな表現をすることが多く、モノづくりの方向性にはシンパシーを感じる。自分のステージでも着用したい」と自身のクリエイションとの共通点を語った。

ラグジュアリーで親しみやすい
ブランドイメージが
次代のアジア市場を握る

「『アミパリス』が堅実な成長を続けている理由は、これまで日本と中国に現地法人を設立し人的資源に投資を行ってきたことが身を結んだこと。現在、中国での高級品の消費減速による影響はない。これは、昨年11月に北京・三里屯で行ったポップアップ・カフェのようなイベントに投資を強化した結果だ。この経験から今回、蘇州でのリピートショーの開催を決定した。アジアの次世代は、ラグジュアリークラスの品質やサービスを保持しながらも親しみやすく、ポジティブで包括的な雰囲気を求めている。ブランドの価値観とアジアの文化や伝統に対するリスペクトが、この市場で確固たる地位を築くのに役立っているだろう。 

また、日本は売り上げが2年連続最速で成長している国だが、まだ多くの可能性を秘めている。現在のインバウンド需要の復活は、未曽有の円安に後押しされているとはいえ、実績を伸ばす余地がある。特に“パリ パリ バッグ”や“ヴーレ ヴー”といったレザーバッグを中心としたアクセサリーの売り上げが顕著なので、時間をかけてさらにブランディングを推し進めながら、今後は東京だけでなく各都市のショッピングモールへの出店やポップアップの開催も計画している」

問い合わせ先
アミ パリス ジャパン
03-3470-0505

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ルカ・オッセンドライバーが「セオリー」を離れる ブランドのチーフ・クリエイティブ・オフィサーも退任

ファーストリテイリンググループが擁する「セオリー(THEORY)」のジェフリー・カリンスキー(Jeffrey Kalinsky)=チーフ・クリエイティブ・オフィサー兼チーフ・マーチャントが退任した。後任については明らかにされていない。また、「セオリー プロジェクト(THEORY PROJECT)」を手掛けてきたデザイナーのルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)もブランドを離れた。

カリンスキー前チーフ・クリエイティブ・オフィサー兼チーフ・マーチャントは、1999年に高級セレクトショップのジェフリー(JEFFREY)をニューヨークのミートパッキング地区にオープン。「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「シャネル(CHANEL)」などを扱って人気を博し、同地区にほかのデザイナーズストアが出店するきっかけとなった。2005年、米百貨店ノードストローム(NORDSTROM)が同店の過半数株式を取得したことから、デザイナー・マーチャンダイジング・ディレクターとして同百貨店に入社。その後、バイス・プレジデントなどの要職を務めたが、20年にノードストロームがジェフリーを閉店したことに伴い退職。21年11月に「セオリー」のクリエイティブ・コンサルタントに、22年3月にチーフ・クリエイティブ・オフィサー兼チーフ・マーチャントに就任した。同氏は、「2年半にわたって『セオリー』のコレクションをデザインできた喜びは計り知れない。しかし、次へと進むときがきた」と語った。

オッセンドライバーは、1971年オランダ生まれ。2001年から、エディ・スリマン(Hedi Slimane)が率いていた時代の「ディオール オム(DIOR HOMME)」(現「ディオール」)でデザイナーとして経験を積む。05年に「ランバン(LANVIN)」のメンズ・クリエイティブ・ディレクターに就任し、ウィメンズを手掛けていた故アルベール・エルバス(Alber Elbaz)と共にブランドの黄金期を築いた。18年の退任後、しばらくファッション業界の第一線から退いていたが、21年に「セオリー」との協業を発表。22年8月から、メンズ&ウィメンズのカプセルコレクション「セオリー プロジェクト バイ ルカ・オッセンドライバー」を手掛けており、24年3月には4シーズン目となる24年春のカプセルコレクションを発売した。今回、ブランドを離れる理由については明らかになっておらず、同氏やディネシュ・タンドン(Dinesh Tandon)=セオリー グローバル最高経営責任者のコメントも得られなかった。

また、グローバル・マーチャンダイジング部門のシニア・バイス・プレジデントや、ブランドコンテンツ・ヘッドらも4月22日の週に退任している。

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「スウォッチ」がアーティストのVERDYとのコラボコレクションを発売 本人が語るコラボレーションや「ベネチア・ビエンナーレ」への参加

「スウォッチ(SWATCH)」は、日本人アーティストのVERDYと“スウォッチ×VERDYコレクション”を発売した。両者はすでにイタリアの芸術の祭典「べネチア・ビエンナーレ国際美術展」(以下、「ビエンナーレ」)で「ヴィック ブロンズ バイ ヴェルディ(VICK BRONZE BY VERDY)」を発表し、4m大のブロンズカラーのフィギュアと時計をお披露目していたが、今回新たに4型をリリースした。

今回発表したのは、直径41mmの“ヴィック バイ ヴェルディ(VICK BY VERDY)”と“ヴィスティ バイ ヴェルディ(VISTY BY VERDY)”“ウェイステッドユース バイ ヴェルディ(WASTED YOUTH BY VERDY)”の3型(各1万5950円)と、34mmの“ガールズドントクライ バイ ヴェルディ(GIRLS DON’T CRY BY VERDY)”(1万4300円)で、それぞれVERDYを象徴するキャラクターやメッセージを文字盤やベルトに描いた。

さまざまなブランドと仕事をしているアーティスト自身の言葉で「スウォッチ」とのコラボレーションについて語ってもらった。

コラボレーションの経緯 
過去の名作をオマージュしつつ自分らしさも表現

WWDJAPAN(以下、WWD):今回のコラボレーションの経緯は?

VERDY:1年ほど前に今回発売したコラボコレクションの製作が決まり、そのプロセスで「スウォッチ」がサポートしている「ビエンナーレ」への参加を打診され、4m大のフィギュアの展示とブロンズカラーの限定時計の発売が決まった。

WWD:それぞれのアイテムについて。

VERDY:ハードコア・パンクファンのあいだで名作とされる、文字盤に「ストレート・エッジ(喫煙、ドラッグ、飲酒、快楽目的のセックスをしないというハードコアの思想)」のシンボルの「X」の文字が書かれた「スウォッチ」の時計がある。“ヴィック バイ ヴェルディ”はそれをオマージュし、「アナキズム」と「パンク」のシンボルである「A」を書いた。“ウェイステッドユース バイ ヴェルディ”は、文字盤にパンキッシュなコラージュで文字を入れ、ベルトにはいつも使っている総柄をあしらった。“ヴィスティ バイ ヴェルディ”は、新しいキャラクターであるVISTY(ヴィスティ)を使い、子どもの着用をイメージして派手で楽しい配色で作った。ひとまわり小さい“ガールズドントクライ バイ ヴェルディ”はメッセージ通り、女性が着用することを想定した。これも「スウォッチ」の過去の名作に敬意を払い、クリアカラーの文字盤とベルトにした。

WWD:ブロンズカラーのVICKの時計は、口の中の色が変わる仕様になっている。

VERDY:これは「スウォッチ」のデザインチームから提案してもらった。自分はあくまでグラフィックアーティストなので、プロダクトのデザインについて知らないことも多い。今回のように、パートナーのブランドから提案してもらったアイデアを採用することも多い。

アートとの関係が深い「スウォッチ」ならではのやりやすさ

WWD:製作は本国のデザインチームと進めていた?

VERDY:リモートで打ち合わせを続けてきたが、ファッションウイークでパリを訪れた時に打ち合わせをしたり、サンプル品を見せてもらったりした。打ち合わせ後の雑談で生まれるアイデアも多く、ともに仕事をする相手の人となりを知ることも必要。直接会って話すのは重要だと感じている。

WWD:アートとの関係が深い「スウォッチ」ならではのやりやすさはあったか?

VERDY:去年のジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)とのコラボレーションをはじめ、「スウォッチ」にはアーティストと作った膨大なアーカイブがある。それらを参照することで、アイデアをより具体的に想像できた。ベルトから文字盤、時計の針に至るまで、さまざまな要素をカスタムできる自由度の高さも魅力的だった。

WWD:さまざまなブランドや企業とコラボレーションをしているが、コラボレーションのパートナーを選ぶ基準は?

VERDY:そのブランドに対する思い入れがあるかどうか、直感的に自分が作りたいプロダクトのイメージが湧くかどうかを大事にしている。「スウォッチ」にはアーティストとのコラボレーションの歴史があり、キース・ヘリング(Keith Haring)が描いたポスターなど、自分にとっても思い入れが強いプロジェクトも多く、すぐにアイデアが湧いた。

自分らしさを貫いたからこその「ビエンナーレ」への参加

WWD:アーティストであれば誰もが参加を夢見る「ビエンナーレ」への参加が叶った。

VERDY:ストリートやファッションの文脈で作品を発表してきたので、「ビエンナーレ」は遠い世界だった。当初は想像もつかなかったが、こんなチャンスはなかなかないと思い挑戦を決めた。ベネチアでは各国のパビリオンを巡って作品を見て回ったが、イベントの規模にも圧倒されたし、難解なインスタレーションやコンセプチュアルアートなど、さまざまな種類の作品にも触れて多くの学びを得た。また初めて訪れたベネチアの街からも大いに刺激を受けた。

WWD:日本の代表としてではなく、「スウォッチ」とのコラボレーションの一環として「ビエンナーレ」に参加した。

VERDY:ぼくは、純粋なアーティストともグラフィックデザイナーとも異なり、カテゴリーしづらい異質な存在という自覚がある。活動を始めた当初は、デザイナーにせよ、アーティストにせよ、どちらかに専念しないと成功できないとさんざん言われてきた。そんな自分がブランドとのコラボレーションで「ビエンナーレ」に参加できたのは、自分らしさを貫いたからこそだと感じる。

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【スナップ】「ロクシタン」渋谷新旗艦店に佐々木希、山本美月、大平修蔵らが来場 

「ロクシタン(L'OCCITANE)」は4月27日、東京・渋谷のスクランブル交差点に面した旗艦店名をロクシタン・シブヤ・トーキョー(L'OCCITANE SHIBUYA TOKYO)に変え、世界初のコンセプトストアとしてリニューアルオープン。同店には俳優でモデルの佐々木希、山本美月、グローバルボーイズグループ&TEAMのEJ、K、JO、大平修蔵、鈴木えみ、井上ヤマトが来場し、新店舗の世界観を体感した。

リニューアルした新店舗は建物の外観にラベンダーなどの植物で覆い、ブランド発祥の地であるプロヴァンスの自然を表現。1階では、詰め替え用パッケージを購入すれば、そのボトルを使って何度でも商品を購入することができるリフィルファウンテンを日本で初めて導入した。2、3階は食事やスイーツが楽しめる「カフェ・ロクシタン・シブヤ・トーキョー(CAFE L'OCCITANE SHIBUYA TOKYO)」で、ブランドの世界観とプロヴァンスの文化を取り入れたメニューを用意する。

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BLACKPINKのロゼ、2024年「ANDAM賞」の審査員に シャルロット・ゲンズブールやカーラ・ブルーニも

フランス国立モード芸術開発協会が主催する「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award以下、ANDAM賞)」は、2024年度のゲスト審査員にBLACKPINKのロゼ(ROSE)、カーラ・ブルーニ(Carla Bruni)、シャルロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg)らを起用した。なお、21年度にはBLACKPINKのリサ(LISA)もゲスト審査員を務めている。

ほかには、モデルのアンニャ・ルービック(Anja Rubik)、アレック・ウェック(Alek Wek)、ベアトリス・ダル(Beatrice Dalle)、俳優のロッシ・デ・パルマ(Rossy de Palma)、ニールス・シュナイダー(Niels Schneider)、ヴィルジニー・エフィラ(Virginie Efira)、映画監督のギャスパー・ノエ(Gaspar Noe)、小説家のヴィルジニー・デパント(Virginie Despentes)、元「ヴォーグ・パリ(VOGUE PARIS)」編集長でスタイリストのエマニュエル・アルト(Emmanuelle Alt)、ジャーナリストのオーガスティン・トラペナード(Augustin Trapenard)の計13人がゲスト審査員を務める。

常任審査員は、セドリック・シャルビ(Cedric Charbit)=バレンシアガ(BALENCIAGA)社長兼最高経営責任者(CEO)、フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)=ケリング(KERING)会長兼CEO、ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル(CHANEL) ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデント、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vacarello)「サンローラン(SAINT LAURENT)」クリエイティブ・ディレクターら22人。

35回目となる今年のファイナリストは5月末に発表し、授賞式は6月27日に開催する予定。グランプリと準グランプリの受賞者にはそれぞれ賞金30万ユーロ(約5000万円)と10万ユーロ(約1670万円)に加えて、メンターを務めるヴァカレロ=クリエイティブ・ディレクターによる一年間のコーチングセッションが贈られる。

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経産省「みらいのファッション人材育成プログラム」公募開始 専門家伴走や500 万円支援

経済産業省は、次世代ファッションクリエイター育成を目的にした補助事業「みらいのファッション人材育成プログラム」を実施し、26日から公募を開始した。同プログラムは、プログラムパートナーによる持続可能なサプライチェーン構築に向けた実践的な教育機会の提供、事業創出支援を通じ、未来のファッション産業を担う卓越人材育成事業を行う。

公募への参加表明の締め切りは5月10日(金)、公募の締め切りは5月17日(金)。また公募説明会を5月8日にオンラインで実施する予定だ。運営事務局はインフォバーンが担う。

同省は、2021年に有識者と「これからのファッションを考える研究会~ファッション未来研究会~」を実施し、22年には報告書を発表。その中で「持続可能なファッション産業への変革」のためには「サプライチェーンのデザインから製造、販売、使用、リセール・再生までをリアルとデジタルの両輪でアップデートすることが重要」と結論づけている。人材については、地域の伝統産業を支える職人などに加えて、アート、デジタル、ライフサイクル、ビジネスと大きく4つの分野にフォーカスしているが、本プログラムは、このうちアート・デジタル・ライフサイクル人材の育成を目指し、サプライチェーンのアップデートに向けた実践的な教育機会を提供する。

【プログラムの特徴】

▪️活動費の補助:1申請あたり上限500万円を支援
▪️専門家による伴走支援:事業計画の策定支援や計画の推進に必要なメンタリングの提供など、専門家がクリエイターごとに伴走支援。
▪️事業化へのレクチャー:クリエイターの想像性や創造性を刺激し、事業計画を推進するための専門的知見を各領域の講師が提供。
▪️ファブ施設の利用:ファブリケーション機器を備えたデザインスペース・KYOTO Design Lab[D-lab]の利用を必要に応じて提供。
▪️事業化機会の創出:事業計画の推進や成果報告会を通して、京都を中心とした研究機関や産業界との情報交換、マッチングの機会を創出。
参加表明フォームなどは公式サイトで公開している

【実施概要】

プログラム実施期間:2024年6月〜2025年2月
▪️募集数:5組
▪️応募資格:個人またはチーム
▪️対象:2024年4月1日時点で中学校を卒業していること 
▪️国籍:個人またはチーム全員が日本国籍又は外国籍で日本の永住資格を有すること
▪️参加費:無料
▪️公募期間:2024年4月26日(金)〜5月17日(金)17:00
▪️公募説明会:5月8日(水)

▪️参加表明、質問締め切り:5月10日(金)17:00
▪️審査期間:5月20日(月)〜30日(木)

【プログラムパートナー】

水野大二郎/京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構教授(講師/メンター/アドバイザー)
砂山太一/京都市立芸術大学美術学部准教授 (講師/メンター)
津田和俊/京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構准教授(講師)
奥林里子/京都工芸繊維大学 繊維科学センター長京都大学生存圏研究所 特定教授(講師)
井上裕太/KESIKI Co-founder/ Executive Director Whatever CorpDev Director(講師/メンター)
向千鶴/「WWDJAPAN」編集統括、サステナビリティ・ディレクター(メンター)
井登友一/インフォバーン取締役副社長(講師)
辻村和正/インフォバーン執行役員(メンター/アドバイザー)

※プロフィールは2024年4月時点。( )内は本プロジェクトにおける役割

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経産省「みらいのファッション人材育成プログラム」公募開始 専門家伴走や500 万円支援

経済産業省は、次世代ファッションクリエイター育成を目的にした補助事業「みらいのファッション人材育成プログラム」を実施し、26日から公募を開始した。同プログラムは、プログラムパートナーによる持続可能なサプライチェーン構築に向けた実践的な教育機会の提供、事業創出支援を通じ、未来のファッション産業を担う卓越人材育成事業を行う。

公募への参加表明の締め切りは5月10日(金)、公募の締め切りは5月17日(金)。また公募説明会を5月8日にオンラインで実施する予定だ。運営事務局はインフォバーンが担う。

同省は、2021年に有識者と「これからのファッションを考える研究会~ファッション未来研究会~」を実施し、22年には報告書を発表。その中で「持続可能なファッション産業への変革」のためには「サプライチェーンのデザインから製造、販売、使用、リセール・再生までをリアルとデジタルの両輪でアップデートすることが重要」と結論づけている。人材については、地域の伝統産業を支える職人などに加えて、アート、デジタル、ライフサイクル、ビジネスと大きく4つの分野にフォーカスしているが、本プログラムは、このうちアート・デジタル・ライフサイクル人材の育成を目指し、サプライチェーンのアップデートに向けた実践的な教育機会を提供する。

【プログラムの特徴】

▪️活動費の補助:1申請あたり上限500万円を支援
▪️専門家による伴走支援:事業計画の策定支援や計画の推進に必要なメンタリングの提供など、専門家がクリエイターごとに伴走支援。
▪️事業化へのレクチャー:クリエイターの想像性や創造性を刺激し、事業計画を推進するための専門的知見を各領域の講師が提供。
▪️ファブ施設の利用:ファブリケーション機器を備えたデザインスペース・KYOTO Design Lab[D-lab]の利用を必要に応じて提供。
▪️事業化機会の創出:事業計画の推進や成果報告会を通して、京都を中心とした研究機関や産業界との情報交換、マッチングの機会を創出。
参加表明フォームなどは公式サイトで公開している

【実施概要】

プログラム実施期間:2024年6月〜2025年2月
▪️募集数:5組
▪️応募資格:個人またはチーム
▪️対象:2024年4月1日時点で中学校を卒業していること 
▪️国籍:個人またはチーム全員が日本国籍又は外国籍で日本の永住資格を有すること
▪️参加費:無料
▪️公募期間:2024年4月26日(金)〜5月17日(金)17:00
▪️公募説明会:5月8日(水)

▪️参加表明、質問締め切り:5月10日(金)17:00
▪️審査期間:5月20日(月)〜30日(木)

【プログラムパートナー】

水野大二郎/京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構教授(講師/メンター/アドバイザー)
砂山太一/京都市立芸術大学美術学部准教授 (講師/メンター)
津田和俊/京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構准教授(講師)
奥林里子/京都工芸繊維大学 繊維科学センター長京都大学生存圏研究所 特定教授(講師)
井上裕太/KESIKI Co-founder/ Executive Director Whatever CorpDev Director(講師/メンター)
向千鶴/「WWDJAPAN」編集統括、サステナビリティ・ディレクター(メンター)
井登友一/インフォバーン取締役副社長(講師)
辻村和正/インフォバーン執行役員(メンター/アドバイザー)

※プロフィールは2024年4月時点。( )内は本プロジェクトにおける役割

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K-POPから考える“バレエコア”の流行とその先の“ポスト・バレエコア” 連載:ポップスター・トレンド考察

文筆家・つやちゃんがファッション&ビューティのトレンドをポップスターから紐解いていく本連載。第1回は2023年後半から人気となった“バレエコア”をK-POPアーティストから分析していく。

2023年後半から今年にかけてファッションシーンを席巻している“バレエコア”(※レイヤーを重ねたレッグウォーマーやバレエシューズ、クロップトップとチュチュスカート、リボンなど、バレエからインスパイアされたスタイル)。オフィスサイレンやグランパコアといった多岐に渡る昨今のトレンドの中でも、バレエコアは特に熱狂的な人気を得ることですっかり市場に浸透した。興味深いのは、SNSでの盛り上がりを受けることでこの潮流が息長く続いている点だろう。「ミュウミュウ(MIU MIU)」の22-23年秋冬ウィメンズコレクションを1つのきっかけとしながらも、23年の後半から再びTikTok上で支持が再燃、さらに今年以降いくつものアレンジを経てブームになりつつある。実際、Google Trendsで「バレエコア」をサーチしてみると、24年に入って右肩上がりで一気に検索数が増加。SNSでのポストもこの3カ月ほどで急増しており、もはや流行として定着したように見える。そのような状況下で、ほかのトレンドとの融合や実験~拡大解釈が起こることでいくつかの変奏が生まれ、ポスト・バレエコアとも言えるスタイルへと進化の兆しが。本記事では、まさに今勃興し始めている5つの傾向について紹介したい。

K-POPとバレエコア

その前に、バレエコアがそのフォーマットを確立した昨年までの動向を押さえておこう。そもそも、バレエにインスパイアされたルックというのは特段新しいものではない。それこそハイファッションの世界ではバレエはこれまでも繰り返しインスピレーションの一つとして重宝されてきたし、最近も「シャネル(CHANEL)」が24年春夏のオートクチュールコレクションにおいて「バレエ・リュス」をテーマにショーを展開した。昨今は、むしろトレンドの勢いを加速させているのはK-POPの存在が大きいだろう。もともとK-POPのパフォーマーは、性別問わずバレエ経験者が多い。EXO(エクソ)のカイ、TWICE(トゥワイス)のミナ、さらにLE SSERAFIM(ル セラフィム)のカズハに至るまで、たくさんの演者が流麗な身体感覚をポップスのダンスパフォーマンスへと落とし込んできた。さらに、バレエ・インスパイアな世界観を、アートワークやステージングに反映してきた歴史もある。APRIL(エイプリル)は、「April Story」(17年)をはじめとして着想源にバレエがあったし、OH MY GIRL(オーマイガール)も10年代末から同様のスタイルをたびたび取り入れてきた。完成度という点ではRed Velvet(レッド・ベルベット)も忘れてはならない。コンセプトの1つにバレエを借用した「Feel My Rhythm」(22年)の作り込みは素晴らしく、ほかにも「Psyco」(19年)や「Chill Kill'」(23年)といった曲で麗しい装いを見せてきた。

バレエコアの隆盛を作ったターニングポイントとして、22年末からBLACKPINK(ブラックピンク)のジェニーがたびたび取り入れていたシアーな素材やレース使いといったコーディネートが挙げられる。その流れによって勢いづいた23年は、K-POPにおいて音源やMVのアートワークでも盛んにバレエ(のレッスンウエア)が参照され、一気に一大ムーブメントと化した。バレエをそっくりそのまま持ち込んだLEE CHAE YEON(イ・チェヨン)「LET'S DANCE」やJESSICA(ジェシカ)「BEEP BEEP」などの曲もあったが、新たな解釈を取り入れることで“バレエからのインスピレーション”を“バレエコア”へと進化させたのはやはりNewJeans(ニュージーンズ)だろう。「ASAP」のアートワークにおいて見せたフェアリーでおとぎ話的とも言える儚さは、バレエコアの1つの完成形として、イージーリスニングな曲の世界観ともマッチ。以降、「The 38th Golden DISC AWARDS」をはじめとして各所で儚げなコーディネートをまとい、K-POPシーンにバレエコア・ブームを巻き起こした。

ポスト・バレエコアの5つのバリエーション

さて、NewJeansが打ち立てたバレエコア以降、23年の末から24年にかけて薄ピンクやホワイトのカラー、レースやフリル、サテンリボン、クロップトップ、レッグウオーマー、あるいはバレエシューズやトゥシューズ、サテンシューズ風の足元が、あらゆる組み合わせでスタイリングされるようになった。さらには、コルセットやパフスリーブといったコケットコアの潮流とも融合することで、ほとんどのアートワークに何かしらのバレエコア要素を見つけられるほどに。例えばLE SSERAFIM「Swan Song」やRESCENE(リセンヌ)「YoYo」といった曲の衣装を王道と置いた場合、昨今はそこから5種類ほどのバリエーションへと進化しているようにみえる。(※XGは日本のグループだが、主な活動拠点は韓国であるため便宜上本記事で取り上げる)。

フェアリー系

いわゆるポスト・バレエコアのまず1つ目は、フェアリー系。NewJeansのスタイルをベースにした妖精のような世界観は、ILLIT(アイリット)が「Magnetic」で継承してみせた。同時期にARTMS(アルテミス)が「BIRTH」でロリータコーデを展開し話題になったが、ILLITもややロリータのテイストをミックスしているのが特徴的だ。

近未来系

2つ目は、近未来系。XG(エックスジー)が「PUPPET SHOW」で展開したフューチャリスティックなバレエコアは、今後誰かの手によってサイバーな要素とも掛け合わされ進化していくかもしれない。

ギャル系

3つ目は、ギャル系。VIVIZ(ビビジ)が「MANIAC」で試したスタイリングだが、辛めの衣装にバレエコア的なアイテムを引用し構成している。やや難易度の高いバランスだが、ギャルファッションとの接近は今後も避けては通れないはず。

スポーツ系

4つめは、スポーツ系。NiziU(ニジュー)「SWEET NONFICTION」が代表的だが、ジャージやスニーカーと合わせることで、ブロークコアとバレエコアが融合したようなスタイルを標榜。

メンズ系

そして5つ目は、メンズ系。キム・ジョーンズが「ディオール(DIOR)」の24-25年秋冬メンズ・コレクションで宇宙を舞台にバレエコア解釈を行ったが、K-POPにおいてはTOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)が「Light」のConcept Clipで『星の王子さま』をテーマにトライ。圧倒的に優雅なロマンティシズムを見せつけた。

韓国のファッションブランドも盛んにバレエコアを解釈しており、たとえばNewJeansが着用した「セリック(CERRIC)」やLE SSERAFIMが取り入れた「ヒッシュ(hish)」など、ウエアからヘアアクセまでさまざまなアイテムが注目されている。恐らく今後もポスト・バレエコアはますます拡大していくと思われるが、やはりこのスタイルは、虚構的で夢見るコンセプトの世界観に最もハマるように思う。バレエをモチーフにしたaespa (エスパ)の24年SEASON’S GREETINGは「Girls just want to have a dream!」というコピーが掲げられていたが、まさに「夢」というのが本来バレエコアの核にあるはず。

今回はK-POPを参照したが、それこそ日本国内でも、雑誌「LARME」のルーツ“夢かわいい”などは、確実に今のバレエコアに通じる概念だろう。だからこそ国内カルチャーとの親和性は高く、現在、ムーブメントは衣服を飛び越えてロマンチックなネイル、シニヨンをアレンジしたヘアスタイルといった範囲にまで影響を及ぼしてきている。ファッションだけではない、本格バレエ小説として恩田陸の「spring」が話題を集めていたり、本物のバレエダンサーが躍る映画「RED SHOES/レッド・シューズ」が公開されていたりと、多くのジャンルでバレエの魅力に人々が夢中になっている最中。現実世界が暗澹(たん)たるものになればなるほど、その反動としてファンタジーへの現実逃避が加速するのが世の常だが、バレエコアを通じた“夢へのひきこもり”は、今後さらなるバリエーションを生みながらまだまだ続いていきそうだ。実際、24-25年秋冬コレクションにて、「プラダ(PRADA)」はすでに「INSTINCTIVE ROMANCE(本能的なロマンス)」をテーマに全身薄ピンクリボンのルックにアプローチ。次の秋冬が到来する頃、K-POP勢は、バレエコアを如何なる方法で料理しているのだろう?

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文筆家・つやちゃんがファッション&ビューティのトレンドをポップスターから紐解いていく本連載。第1回は2023年後半から人気となった“バレエコア”をK-POPアーティストから分析していく。

2023年後半から今年にかけてファッションシーンを席巻している“バレエコア”(※レイヤーを重ねたレッグウォーマーやバレエシューズ、クロップトップとチュチュスカート、リボンなど、バレエからインスパイアされたスタイル)。オフィスサイレンやグランパコアといった多岐に渡る昨今のトレンドの中でも、バレエコアは特に熱狂的な人気を得ることですっかり市場に浸透した。興味深いのは、SNSでの盛り上がりを受けることでこの潮流が息長く続いている点だろう。「ミュウミュウ(MIU MIU)」の22-23年秋冬ウィメンズコレクションを1つのきっかけとしながらも、23年の後半から再びTikTok上で支持が再燃、さらに今年以降いくつものアレンジを経てブームになりつつある。実際、Google Trendsで「バレエコア」をサーチしてみると、24年に入って右肩上がりで一気に検索数が増加。SNSでのポストもこの3カ月ほどで急増しており、もはや流行として定着したように見える。そのような状況下で、ほかのトレンドとの融合や実験~拡大解釈が起こることでいくつかの変奏が生まれ、ポスト・バレエコアとも言えるスタイルへと進化の兆しが。本記事では、まさに今勃興し始めている5つの傾向について紹介したい。

K-POPとバレエコア

その前に、バレエコアがそのフォーマットを確立した昨年までの動向を押さえておこう。そもそも、バレエにインスパイアされたルックというのは特段新しいものではない。それこそハイファッションの世界ではバレエはこれまでも繰り返しインスピレーションの一つとして重宝されてきたし、最近も「シャネル(CHANEL)」が24年春夏のオートクチュールコレクションにおいて「バレエ・リュス」をテーマにショーを展開した。昨今は、むしろトレンドの勢いを加速させているのはK-POPの存在が大きいだろう。もともとK-POPのパフォーマーは、性別問わずバレエ経験者が多い。EXO(エクソ)のカイ、TWICE(トゥワイス)のミナ、さらにLE SSERAFIM(ル セラフィム)のカズハに至るまで、たくさんの演者が流麗な身体感覚をポップスのダンスパフォーマンスへと落とし込んできた。さらに、バレエ・インスパイアな世界観を、アートワークやステージングに反映してきた歴史もある。APRIL(エイプリル)は、「April Story」(17年)をはじめとして着想源にバレエがあったし、OH MY GIRL(オーマイガール)も10年代末から同様のスタイルをたびたび取り入れてきた。完成度という点ではRed Velvet(レッド・ベルベット)も忘れてはならない。コンセプトの1つにバレエを借用した「Feel My Rhythm」(22年)の作り込みは素晴らしく、ほかにも「Psyco」(19年)や「Chill Kill'」(23年)といった曲で麗しい装いを見せてきた。

バレエコアの隆盛を作ったターニングポイントとして、22年末からBLACKPINK(ブラックピンク)のジェニーがたびたび取り入れていたシアーな素材やレース使いといったコーディネートが挙げられる。その流れによって勢いづいた23年は、K-POPにおいて音源やMVのアートワークでも盛んにバレエ(のレッスンウエア)が参照され、一気に一大ムーブメントと化した。バレエをそっくりそのまま持ち込んだLEE CHAE YEON(イ・チェヨン)「LET'S DANCE」やJESSICA(ジェシカ)「BEEP BEEP」などの曲もあったが、新たな解釈を取り入れることで“バレエからのインスピレーション”を“バレエコア”へと進化させたのはやはりNewJeans(ニュージーンズ)だろう。「ASAP」のアートワークにおいて見せたフェアリーでおとぎ話的とも言える儚さは、バレエコアの1つの完成形として、イージーリスニングな曲の世界観ともマッチ。以降、「The 38th Golden DISC AWARDS」をはじめとして各所で儚げなコーディネートをまとい、K-POPシーンにバレエコア・ブームを巻き起こした。

ポスト・バレエコアの5つのバリエーション

さて、NewJeansが打ち立てたバレエコア以降、23年の末から24年にかけて薄ピンクやホワイトのカラー、レースやフリル、サテンリボン、クロップトップ、レッグウオーマー、あるいはバレエシューズやトゥシューズ、サテンシューズ風の足元が、あらゆる組み合わせでスタイリングされるようになった。さらには、コルセットやパフスリーブといったコケットコアの潮流とも融合することで、ほとんどのアートワークに何かしらのバレエコア要素を見つけられるほどに。例えばLE SSERAFIM「Swan Song」やRESCENE(リセンヌ)「YoYo」といった曲の衣装を王道と置いた場合、昨今はそこから5種類ほどのバリエーションへと進化しているようにみえる。(※XGは日本のグループだが、主な活動拠点は韓国であるため便宜上本記事で取り上げる)。

フェアリー系

いわゆるポスト・バレエコアのまず1つ目は、フェアリー系。NewJeansのスタイルをベースにした妖精のような世界観は、ILLIT(アイリット)が「Magnetic」で継承してみせた。同時期にARTMS(アルテミス)が「BIRTH」でロリータコーデを展開し話題になったが、ILLITもややロリータのテイストをミックスしているのが特徴的だ。

近未来系

2つ目は、近未来系。XG(エックスジー)が「PUPPET SHOW」で展開したフューチャリスティックなバレエコアは、今後誰かの手によってサイバーな要素とも掛け合わされ進化していくかもしれない。

ギャル系

3つ目は、ギャル系。VIVIZ(ビビジ)が「MANIAC」で試したスタイリングだが、辛めの衣装にバレエコア的なアイテムを引用し構成している。やや難易度の高いバランスだが、ギャルファッションとの接近は今後も避けては通れないはず。

スポーツ系

4つめは、スポーツ系。NiziU(ニジュー)「SWEET NONFICTION」が代表的だが、ジャージやスニーカーと合わせることで、ブロークコアとバレエコアが融合したようなスタイルを標榜。

メンズ系

そして5つ目は、メンズ系。キム・ジョーンズが「ディオール(DIOR)」の24-25年秋冬メンズ・コレクションで宇宙を舞台にバレエコア解釈を行ったが、K-POPにおいてはTOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)が「Light」のConcept Clipで『星の王子さま』をテーマにトライ。圧倒的に優雅なロマンティシズムを見せつけた。

韓国のファッションブランドも盛んにバレエコアを解釈しており、たとえばNewJeansが着用した「セリック(CERRIC)」やLE SSERAFIMが取り入れた「ヒッシュ(hish)」など、ウエアからヘアアクセまでさまざまなアイテムが注目されている。恐らく今後もポスト・バレエコアはますます拡大していくと思われるが、やはりこのスタイルは、虚構的で夢見るコンセプトの世界観に最もハマるように思う。バレエをモチーフにしたaespa (エスパ)の24年SEASON’S GREETINGは「Girls just want to have a dream!」というコピーが掲げられていたが、まさに「夢」というのが本来バレエコアの核にあるはず。

今回はK-POPを参照したが、それこそ日本国内でも、雑誌「LARME」のルーツ“夢かわいい”などは、確実に今のバレエコアに通じる概念だろう。だからこそ国内カルチャーとの親和性は高く、現在、ムーブメントは衣服を飛び越えてロマンチックなネイル、シニヨンをアレンジしたヘアスタイルといった範囲にまで影響を及ぼしてきている。ファッションだけではない、本格バレエ小説として恩田陸の「spring」が話題を集めていたり、本物のバレエダンサーが躍る映画「RED SHOES/レッド・シューズ」が公開されていたりと、多くのジャンルでバレエの魅力に人々が夢中になっている最中。現実世界が暗澹(たん)たるものになればなるほど、その反動としてファンタジーへの現実逃避が加速するのが世の常だが、バレエコアを通じた“夢へのひきこもり”は、今後さらなるバリエーションを生みながらまだまだ続いていきそうだ。実際、24-25年秋冬コレクションにて、「プラダ(PRADA)」はすでに「INSTINCTIVE ROMANCE(本能的なロマンス)」をテーマに全身薄ピンクリボンのルックにアプローチ。次の秋冬が到来する頃、K-POP勢は、バレエコアを如何なる方法で料理しているのだろう?

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桂由美氏が死去 日本のブライダルファッションの第一人者

桂由美氏が死去 日本のブライダルファッションの第一人者

桂由美「ユミカツラ(YUMI KATSURA)」クリエイティブ・ディレクターが4月26日、死去した。享年94。

桂クリエイティブ・ディレクターは、1964年に日本初のブライダルファッションデザイナーとして活動を開始。翌65年、日本初のブライダル専門店をオープンした。日本人女性にフィットするウエディングドレスを作り続ける一方、81年にはニューヨークでショーを開催。以降、パリやローマなど30カ国以上に発表の場を広げ、世界中の花嫁に影響を与えた。

ユミカツラインターナショナルは、「桂氏が活動を始めた当時の、日本におけるウエディングドレスの着用率は3%だった。それが現在は90%以上。桂氏の活動は婚礼衣装にとどまらず、結婚式のスタイルにも強く影響を与えた」と話す。

なお、「ユミカツラ」は30年以上、桂クリエイティブ・ディレクターの右腕として共に歩んだ藤原綾子、森永幸徳、飯野恵子の3デザイナーが率いるクリエイティブ・チームが引き継ぐ。

桂由美氏が死去 日本のブライダルファッションの第一人者

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桂由美氏が死去 日本のブライダルファッションの第一人者

桂由美氏が死去 日本のブライダルファッションの第一人者

桂由美「ユミカツラ(YUMI KATSURA)」クリエイティブ・ディレクターが4月26日、死去した。享年94。

桂クリエイティブ・ディレクターは、1964年に日本初のブライダルファッションデザイナーとして活動を開始。翌65年、日本初のブライダル専門店をオープンした。日本人女性にフィットするウエディングドレスを作り続ける一方、81年にはニューヨークでショーを開催。以降、パリやローマなど30カ国以上に発表の場を広げ、世界中の花嫁に影響を与えた。

ユミカツラインターナショナルは、「桂氏が活動を始めた当時の、日本におけるウエディングドレスの着用率は3%だった。それが現在は90%以上。桂氏の活動は婚礼衣装にとどまらず、結婚式のスタイルにも強く影響を与えた」と話す。

なお、「ユミカツラ」は30年以上、桂クリエイティブ・ディレクターの右腕として共に歩んだ藤原綾子、森永幸徳、飯野恵子の3デザイナーが率いるクリエイティブ・チームが引き継ぐ。

桂由美氏が死去 日本のブライダルファッションの第一人者

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「アンドビー」日焼け止め発表会に川口春奈が登場 「塗ってもベタつかない」と満足顔

ヘアメイクアップアーティストの河北裕介がプロデュースする「アンドビー(&BE)」は4月29日、都内で新CMおよび新商品発表会を開催した。ブランドミューズを務める川口春奈を招き、トークショーを行った。

5月15日に発売する新商品の“ウォータープルーフUVミルク”[SPF50+・PA++++](60g、2420円)は、肌への優しさや環境への配慮を考えたノンケミカル処方で、低刺激でありながらも国内最高値の紫外線カットと耐水性認定を取得。海やプール、屋外スポーツなどのレジャーシーンや汗をかきやすい日でも崩れにくさを実現した。

一足早く同商品を試した川口は「個人的に日焼け止めの“塗っている感”があまり好きじゃない。でもこの商品は潤いがすごかった。パリッと乾く感じがまったくなく、ストレスがない。塗ってもベタベタしない商品は、あるようでなかった」と太鼓判を押す。「これから夏本番。紫外線ケアをしながら夏を楽しんでほしい」と語った。

川口は同商品をつけて何をしたいか聞かれると「バーベキューをやりたい。やりたい、やりたいと毎年言っているのにできていない。日差しを気にしないで肌を守りながら、夏らしいことをしたい」と声を弾ませた。

発表会には、河北も登壇。開発に関して「ウオータープルーフタイプには紫外線吸収剤が入っているが、紫外線吸収剤が入っているものを持ち込めない国もある。このことから環境に良いUVアイテムを作り、自然と共存することを考え、この商品には紫外線吸収剤を入れなかった。業界的にすごい商品ができたのではないか」と自信たっぷりで、「伸びも良いし、しかも塗ると透明になる」とアピールした。

また、4月29日に新しく公開した新CMでは、ブランド初となる海外ロケを敢行。ニュージーランドの大自然の中で撮影した。初めて同国を訪れたという川口は「とにかく穏やかな時間が流れていたし、気候もご飯もお酒も人もすばらしかった。フラットでいられてめちゃくちゃ良い時間を過ごせた。ニュージーランドは最高で、大好きになった」と感激した様子。「また行きたいなぁ」と会場内にいる関係者に向かっておねだりする場面も見られた。

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【2024年夏コスメ】「アテニア」から大人の肌ケアコフレ 化粧水や日焼け止め、美容液など

「アテニア(ATTENIR)」は6月17日、2024年サマーコフレ“サマースターセレクション”(5300円)を数量限定で発売する。化粧水、美白美容液、導入美容液、日焼け止めの4つをセットにした。

創業25周年の感謝を込めたコフレで、透明美肌に導くラインアップを用意した。“感謝”と“幸福”の花言葉を持つバラの花をデザインしている。

化粧水“ドレススノー ローション”(150mL)はとろみのあるテクスチャーで、肌の隅々まで濃密な潤いとハリを与え、美白美容液“ブライトインセプション”(15mL)はみずみずしいエッセンスが透明な肌に導く。高濃度導入美容液“プライマーショットW”(30mL)はメントールによる清涼感とともに化粧水の肌なじみをアップ。クリーム状の日焼け止め“陽断 UV50 ブライト&プロテクト クリーム”[SPF50+/PA++++](20g)はUV耐水性★★の処方で、外的ダメージをカットしながら潤いあるなめらかな肌をキープする。日焼け止めを除いて、いずれも医薬部外品になる。

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【2024年夏コスメ】「アテニア」から大人の肌ケアコフレ 化粧水や日焼け止め、美容液など

「アテニア(ATTENIR)」は6月17日、2024年サマーコフレ“サマースターセレクション”(5300円)を数量限定で発売する。化粧水、美白美容液、導入美容液、日焼け止めの4つをセットにした。

創業25周年の感謝を込めたコフレで、透明美肌に導くラインアップを用意した。“感謝”と“幸福”の花言葉を持つバラの花をデザインしている。

化粧水“ドレススノー ローション”(150mL)はとろみのあるテクスチャーで、肌の隅々まで濃密な潤いとハリを与え、美白美容液“ブライトインセプション”(15mL)はみずみずしいエッセンスが透明な肌に導く。高濃度導入美容液“プライマーショットW”(30mL)はメントールによる清涼感とともに化粧水の肌なじみをアップ。クリーム状の日焼け止め“陽断 UV50 ブライト&プロテクト クリーム”[SPF50+/PA++++](20g)はUV耐水性★★の処方で、外的ダメージをカットしながら潤いあるなめらかな肌をキープする。日焼け止めを除いて、いずれも医薬部外品になる。

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「ラッシュ」が父の日コレクション発売 スーパーヒーローがモチーフのバスボムなど全17種

英国発のナチュラルコスメブランド「ラッシュ(LUSH)」は、6月16日の父の日に向けた“ファザーズデイコレクション”を発売する。“スーパーヒーロー”のようなお父さんにゆっくりとしたバスタイムを贈れるバスボムやソープ、シャワージェルなど全17種類を用意する。5月1日に公式アプリで先行発売し、2日から全国78店舗と公式オンラインストアで販売する。

バスボムからは、スーパーヒーローのお面をモチーフにし、ベルガモットとイランイランの香りで安らぎを与える“スーパーダッド!”(1150円)や、ダマスクローズとラベンダーの香りが気持ちを落ち着かせる“ダイナソー”(700円)、ポッピングキャンディーの弾ける音やピンクとブルーの渦巻、フルーティーで爽やかな香りが広がる“アウトオブディスワールド”(990円)を用意する。

そのほか、バブルバー“シーサイド”(100g、800円)やソープ“トゥルーグリット”(100g、1300円)、シャワージェル“フレッシュ アズ シャワージェル”(115g 1580円、290g 3160円、565g 5330円)などもそろえる。

ギフトセットからは、バスルームを宇宙空間に変える2種類のバスボムをセットにした“アウトオブディスワールド ギフト”(2380円)、“ダイナソー”と“フレッシュ アズ シャワージェル”を含む、未知のバスタイムが体験できる“アドベンチャーアイランド ギフト”(4930円)が登場するほか、好きなアイテムを風呂敷にインスピレーションを受けた“ノットラップ”や手すきの紙“ロクタラップ”に包めるオリジナルギフトも用意する。

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韓国コスメ「アピュー」から香り付きUVボディーパウダー 質感で選べる2種類

ミシャジャパンが手掛ける韓国コスメブランド「アピュー(A’PIEU)」は、汗や皮脂によるベタつきを抑える香り付きUVボディーパウダー“アピュー ジューシーパン UVボディパウダー”[SPF40・PA+++](15g、1980円)を発売する。4月30日からウエルシアグループで販売する。

同アイテムは、パールの有無、香り、粉質で選べる2種類をラインアップ。

“クリアタイプ”はさらさら肌に仕上げたい人向けのパウダー。ウルトラライトパウダー配合で、皮脂・汗を吸着し肌のベタつきやテカリを抑える。サボンのように清潔感のあるさわやかなフローラルの香りだ。“ピンクパールタイプ”は、程よく保湿感のあるパウダーが肌をなめらかな質感に仕上げる。異なる大きさのパールを配合し、肌を自然にトーンアップする。ブーケのようにフレッシュで優しいフローラルの香り。

外出時や入浴後のボディーケアとしてはもちろん、メイクの仕上げパウダーとして顔にも使える。

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韓国コスメ「アピュー」から香り付きUVボディーパウダー 質感で選べる2種類

ミシャジャパンが手掛ける韓国コスメブランド「アピュー(A’PIEU)」は、汗や皮脂によるベタつきを抑える香り付きUVボディーパウダー“アピュー ジューシーパン UVボディパウダー”[SPF40・PA+++](15g、1980円)を発売する。4月30日からウエルシアグループで販売する。

同アイテムは、パールの有無、香り、粉質で選べる2種類をラインアップ。

“クリアタイプ”はさらさら肌に仕上げたい人向けのパウダー。ウルトラライトパウダー配合で、皮脂・汗を吸着し肌のベタつきやテカリを抑える。サボンのように清潔感のあるさわやかなフローラルの香りだ。“ピンクパールタイプ”は、程よく保湿感のあるパウダーが肌をなめらかな質感に仕上げる。異なる大きさのパールを配合し、肌を自然にトーンアップする。ブーケのようにフレッシュで優しいフローラルの香り。

外出時や入浴後のボディーケアとしてはもちろん、メイクの仕上げパウダーとして顔にも使える。

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2024年のG.W.が「G.H.バス」な3つの理由 4月26日に大阪旗艦店がオープン!

2024年のG.W.が「G.H.バス」な3つの理由 4月26日に大阪旗艦店がオープン!

「ジーエイチバス(G.H.BASS)」は1876年、ジョージ・ヘンリー・バス(George Henry Bass)が米国メイン州で設立したシューズブランドだ。世界で初めてローファー(ペニーローファー)を作ったことで知られる。また、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)が名曲「スリラー」のミュージックビデオで、白いソックスに合わせたのも「ジーエイチバス」のローファーだ。

……と、ここまでは革靴好きを自負する人なら、“知ってるよ”かもしれない。そんなレザーシューズ界の定番ブランド「ジーエイチバス」が、にわかに活気付いている。その3つの理由について解説しよう。

理由その1 G.W.に大阪旗艦店ができたばかり!

「ジーエイチバス」は4月26日、大阪・南船場に新店舗をオープンした。売り場面積は約33㎡、心斎橋駅からは徒歩2分のロケーションだ。採光性の高い店内にフルラインアップをそろえ、ウィメンズも20型ほどを並べる。

南船場には、米国靴「オールデン(ALDEN)」の代理店を務めるラコタのラコタハウス大阪店や、フランス靴「パラブーツ(PARABOOT)」、日本の靴ブランド「ロイドフットウエア(LLOYD FOOTWEAR)」の店舗、靴のセレクトショップ、トレーディングポストもある。

粉物グルメの食べ比べやタイガースの応援も良いけれど、このゴールデンウイーク(G.W.)は大阪で靴にまみれてみるのも一興という提案だ。

■ジーエイチバス大阪
オープン日:4月26日
時間:11:00〜20:00
定休日:無休
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-11-6

理由その2 怠け者のくせに“しっかり見え”

このG.W.はコロナ前ぶり(=数年ぶり)に帰省したり、「お嬢さんを僕にください」を伝えに行ったり、な人もいるかもしれない。

そんな時にも「ジーエイチバス」なのだ。

ペニーローファーを世界で初めて作ったのが同ブランドなのは前述した通りだが、ローファーの名前は“履き口が広くて紐もなく、着脱が簡単なこと”を意味する“怠け者(Loafer)”に由来する。

ただ、「ジーエイチバス」の場合、高級感のあるガラスレザーをメインマテリアルとし、オーセンティックなレザーソールを備えるモデルが主のため、楽チンさはそのままにスーツにだってマッチする。

ちなみにガラスレザーは雨にも強いタフさを持ち、手入れも楽という優等生でもある。

理由その3 “ちゃんと靴”なのに2万円台〜

今やヨーロッパ靴が軒並み10万円を超える中、セメント製法(接着)ではないマッケイ製法(縫製)による底付けで、2万円台から本格靴を売り続けるのってシンプルにすごい!当然、学生やサラリーマンの懐にも優しいのだ。

しかも、安かろう悪かろうではない。「ジーエイチバス」ではソールにクッション性が高く軽量化した素材を用いた4層構造を取り入れているため、長時間の歩行でも疲れにくい。

今井翔太ジーエイチバス大阪店長は「足なじみが良く、慣れてくるとサンダル感覚で履けます」と話し、「革靴でありながら、スエットやショーツなどストリート感のある服装に合うのも『ジーエイチバス』らしさ。実際10〜20代のお客さまの多くは、そういったスタイリングを楽しんでいます」と教えてくれた。

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2024年のG.W.が「G.H.バス」な3つの理由 4月26日に大阪旗艦店がオープン!

2024年のG.W.が「G.H.バス」な3つの理由 4月26日に大阪旗艦店がオープン!

「ジーエイチバス(G.H.BASS)」は1876年、ジョージ・ヘンリー・バス(George Henry Bass)が米国メイン州で設立したシューズブランドだ。世界で初めてローファー(ペニーローファー)を作ったことで知られる。また、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)が名曲「スリラー」のミュージックビデオで、白いソックスに合わせたのも「ジーエイチバス」のローファーだ。

……と、ここまでは革靴好きを自負する人なら、“知ってるよ”かもしれない。そんなレザーシューズ界の定番ブランド「ジーエイチバス」が、にわかに活気付いている。その3つの理由について解説しよう。

理由その1 G.W.に大阪旗艦店ができたばかり!

「ジーエイチバス」は4月26日、大阪・南船場に新店舗をオープンした。売り場面積は約33㎡、心斎橋駅からは徒歩2分のロケーションだ。採光性の高い店内にフルラインアップをそろえ、ウィメンズも20型ほどを並べる。

南船場には、米国靴「オールデン(ALDEN)」の代理店を務めるラコタのラコタハウス大阪店や、フランス靴「パラブーツ(PARABOOT)」、日本の靴ブランド「ロイドフットウエア(LLOYD FOOTWEAR)」の店舗、靴のセレクトショップ、トレーディングポストもある。

粉物グルメの食べ比べやタイガースの応援も良いけれど、このゴールデンウイーク(G.W.)は大阪で靴にまみれてみるのも一興という提案だ。

■ジーエイチバス大阪
オープン日:4月26日
時間:11:00〜20:00
定休日:無休
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-11-6

理由その2 怠け者のくせに“しっかり見え”

このG.W.はコロナ前ぶり(=数年ぶり)に帰省したり、「お嬢さんを僕にください」を伝えに行ったり、な人もいるかもしれない。

そんな時にも「ジーエイチバス」なのだ。

ペニーローファーを世界で初めて作ったのが同ブランドなのは前述した通りだが、ローファーの名前は“履き口が広くて紐もなく、着脱が簡単なこと”を意味する“怠け者(Loafer)”に由来する。

ただ、「ジーエイチバス」の場合、高級感のあるガラスレザーをメインマテリアルとし、オーセンティックなレザーソールを備えるモデルが主のため、楽チンさはそのままにスーツにだってマッチする。

ちなみにガラスレザーは雨にも強いタフさを持ち、手入れも楽という優等生でもある。

理由その3 “ちゃんと靴”なのに2万円台〜

今やヨーロッパ靴が軒並み10万円を超える中、セメント製法(接着)ではないマッケイ製法(縫製)による底付けで、2万円台から本格靴を売り続けるのってシンプルにすごい!当然、学生やサラリーマンの懐にも優しいのだ。

しかも、安かろう悪かろうではない。「ジーエイチバス」ではソールにクッション性が高く軽量化した素材を用いた4層構造を取り入れているため、長時間の歩行でも疲れにくい。

今井翔太ジーエイチバス大阪店長は「足なじみが良く、慣れてくるとサンダル感覚で履けます」と話し、「革靴でありながら、スエットやショーツなどストリート感のある服装に合うのも『ジーエイチバス』らしさ。実際10〜20代のお客さまの多くは、そういったスタイリングを楽しんでいます」と教えてくれた。

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日比谷公園に8mの巨大壺 東京都が新たなアートイベント

東京都は、日比谷公園でアートインスタレーション「プレーグラウンド ビカムス ダーク スローリー(Playground Becomes Dark Slowly)」を4月27日から5月12日まで開催している。

同イベントのコンセプトは、“公園という都市の隙間の中で、変化する日の光を感じながら、自然への想像力を駆り立てる”だ。東京アートアクセラレーション共同代表の山峰潤也をキュレーターに迎え、現代美術家の大巻伸嗣、建築家の永山祐子、サウンドアーティストの細井美裕の3人が、日比谷公園内にアート作品を展示する。

大巻は遊具が並ぶ草地広場に、8mにおよぶ壺型のオブジェ「Gravity and Grace」(2019)を設置し、日常の風景の中に異質なアートがそびえ立つ空間を演出した。永山は、花壇をピラミッド状のハンモックで覆った「はなのハンモック」を制作。花畑の上に寝そべっているような体験ができる。また、細井は日比谷公園に溢れる自然音や生活音を録音するプロジェクトを行い、収集した音を園内放送で流す「余白史」を実施する。

公園×アートで「公園の新たな楽しみ方」を提案
アンバサダーはモデルの西内まりや

4月26日に実施したメディア向け内覧会では、都立公園の整備と運営を担当する古屋留美=東京都生活文化スポーツ局長が登壇した。キュレーターの山峰と上記のクリエイター3人、そしてアンバサダーを務めるモデルの西内まりやと共に、イベント立ち上げの経緯や見どころを語った。

古谷局長は、「日比谷公園は、120年前に設置された伝統的な場所であり、洋花を初めて都民にお披露目するなど、たくさんのチャレンジングな取り組みが行われてきた。公園の新たな楽しみ方と価値を人々に提供するために、今回はアートを取り入れたイベントを企画した」と話した。

イベント名「Playground Becomes Dark Slowl」は、日本語で“ゆっくりと日が暮れる遊び場”を意味する。“変化する日の光を感じる”というコンセプトについて、キュレーターの山峰は、「公園と人との関係性の間にある2つの側面に注目した。一つは誰しもが持つ幼少期の記憶で、日が暮れて家に帰る頃になると、虫の声などの小さな物事に注意が向くようになる点。2つには、子供から大人に徐々に成長するスピードが、ゆっくりと日が落ちていく感覚と似ている点だ」と説明した。これにちなみ、永山の「はなのハンモック」は日中、壺の内部にライトを設置した大巻の「Gravity and Grace」は夜をメインに、細井の「余白史」は一日を通して楽しめる仕様になっている。

アンバサダーの西内は、「作品を見た瞬間ワクワクしたし、自然の中にアートがあることで、五感が刺激された。年齢、性別、国籍問わず、誰しもがそれぞれの感じ方で楽しめる空間になっているので、たくさんの人に来園してほしい」と呼びかけ、「私がイベントの良さを伝えていけたら」と笑顔を見せた。

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ゴールデンウイークは「ディオール」「アンドビー」ヤーマンの新作で美を磨く!今週発売のビューティアイテム13選【4/29〜5/5】

メイクアップやスキンケア、ヘアケア、フレグランス、美容家電などのビューティアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は4月29〜5月5日に発売するアイテムを紹介します。今週は「アンドビー(&BE)」や「シスレー(SISLEY)」の新ヘアケアアイテムや、ヤーマンの“夜アイロン”、「ラネージュ(LANEIGE)」の新スリーピングマスクなど、ゴールデンウイークのおうち時間に美のギアを上げるアイテムが目白押し!韓国発ライフスタイルビューティブランド「ノンフィクション(NONFICTION)」のセンテッドキャンドル3種も日本に上陸します。メイクアップは「ディオール(DIOR)」や「エトヴォス(ETVOS)」の春夏コレクション、美容家の石井美保とコラボレーションした「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」に注目です。

【4月30日発売】
アンドビー
(&BE)

ヘアケアブランドの第1弾

「アンドビー(&BE)」から誕生したヘアケアブランド「アンドビー ヘア(&BE HAIR)」は第1弾の商品を発売する。シャンプーは、ボリュームを抑える“テイクダウン”、トップのボリュームを出す“スタンドアップ”、ブリーチなどによる黄ぐすみを防ぐ“カラーシャンプーVブルー”、頭皮をすっきりと洗う“スクラブシャンプースミブラック”の4種をラインアップ。そのほか3種のトリートメント、スペシャルケアアイテムとしてコンディショナーやスカルプセラムなどのアイテムを用意する。

■商品詳細

“テイクダウン”(400mL、1540円/詰め替え370mL、1320円/トライアルサシェ、143円)
“スタンドアップ”(400mL、1540円/詰め替え370mL、1320円/トライアルサシェ、143円)
“カラーシャンプーVブルー”(280mL、1980円)
“スクラブシャンプースミブラック”(150g、1980円)

【4月30日発売】
アピュー
(A’PIEU)

香り付きUVボディーパウダー2種

韓国コスメブランド「アピュー(A’PIEU)」は、香り付きUVボディーパウダーを発売する。“クリアタイプ”はさらさら肌に仕上げたい人向けのパウダー。ウルトラライトパウダー配合で、皮脂・汗を吸着し肌のベタつきやテカリを抑える。“ピンクパールタイプ”は、程よく保湿感のあるパウダーが肌をなめらかな質感に仕上げる。異なる大きさのパールを配合し、肌を自然にトーンアップする。

■商品詳細

“アピュー ジューシーパン UVボディパウダー”[SPF40・PA+++](15g、1980円)

【5月1日発売】
ヒンス
(HINCE)

唇や肌に自然な艶と血色感を与えるティントリップとリキッドチーク

「ヒンス(HINCE)」は、2024年夏コレクションとしてティントリップ“ロウグロウジェルティント”とリキッドチーク“デューイーリキッドチーク”を発売する。“ロウグロウジェルティント”は唇に自然な光沢感を与え、半透明のカラーが唇の色と調和し“レア膜”を形成しながら鮮やかなカラーをキープする。“デューイーリキッドチーク”は、艶やかな“ほてり肌”を演出するリキッドチークで、カラーはクリアカラーと細かいパールを配合したシャインタイプの2種を用意する。しっとりとした使用感でありながら軽くベタつかず、ベースメイクの上に均一に密着する。

■商品詳細

“ロウグロウジェルティント”(全7色、各4mL、各1980円)
“デューイーリキッドチーク”(全5色、各6mL、各2200円)

【5月1日発売】
ラネージュ
(LANEIGE)

毛穴とハリにアプローチするスリーピングマスク

「ラネージュ(LANEIGE)」は、毛穴とハリにアプローチする“バウンシースリーピングマスク”を発売する。同商品はフェイス用オーバーナイトマスクの第3弾。整肌潤い保持成分「ピオニー&コラーゲンコンプレックス」配合で、“未来の表情じわ”にアプローチしながら毛穴・ハリケアをかなえる。セラミドをカプセル化した「ハイドロメルトグローカプセル」とヒアルロン酸5種を組み合わせた「5Dヒアルロン酸」が肌に潤いと輝きをプラスする。

■商品詳細

“バウンシースリーピングマスク”(60mL、3600円)

【5月1日発売】
シスレー
(SISLEY)

エイジングケアシャンプーが登場

「シスレー(SISLEY)」は、エイジングケアシャンプー“ヘア リチュアル フォーティファイング シャンプー”を発売する。同商品は亜鉛や銅、マグネシウム、ビタミンを組み合わせた成分のほか、髪の再構築作用に優れた有効成分2種を配合。頭皮や毛髪に活力を与えながら毛髪の隙間を埋め、内側からふっくらした髪に導く。加えて、3種のオイルが毛髪をコーティングし乾燥を防ぎながら毛髪の輝きをアップ。キューティクルを滑らかにし、柔らかくしなやかな髪に仕上げる。シトラス&ウッディノートの香り。

■商品詳細

“ヘア リチュアル フォーティファイング シャンプー”(200mL、1万1440 円/500mL、2万2000円)

【5月1日発売】
アナ スイ コスメティックス
(ANNA SUI COSMETICS)

初のフレグランスはアイスクリームサンデーの香り

「アナ スイ コスメティックス(ANNA SUI COSMETICS)」は、ブランド初のフレグランスコレクションを発売する。香りは、ソルベミックスを思わせる爽やかなシトラス系の“サンデー プリティ ピンク オードトワレ”、ミドルノートにオスマンサスを採用したフローラルな“サンデー メロー イエロー オードトワレ”、ムスクが漂うまろやかなアンバー調の“サンデー バイオレット バイブ オードトワレ”の3種類。ボトルはマットなフロストガラスで、心躍るデコラティブなトッピングを施した。

■商品詳細

“サンデー プリティ ピンク オードトワレ”(50mL、7590円)
“サンデー メロー イエロー オードトワレ”(50mL、7590円)
“サンデー バイオレット バイブ オードトワレ”(50mL、7590円)

【5月1日発売】
エトヴォス
(ETVOS)

クールな表情を演出するメイクアップアイテム

「エトヴォス(ETVOS)」は、“COOL IN THE RAYS”をテーマにした2024年春コレクションを発売する。ブランド初となるリキッドアイシャドウ“ミネラルウォータリーシャドー”は、ウオータリーな潤いのあるテクスチャーがまぶたにフィットし、美しい仕上がりが長時間続く。カラーは華やかな青みピンク“ペタルフィズ”、太陽をイメージしたカッパーブラウン“ブロンズシャイン”、ヘルシーなコーラルピンク“ピーチベージュ”、シャーベットのようなペールピンク“ソルベパール”の限定4色。ほか、チークとハイライトをセットにした“ミネラルプレストチーク”が10年ぶりにリニューアルして登場し、皮脂を吸着しながら乾燥を防ぐフェイスパウダー“ミネラルセバムレスベール”を数量限定で発売する。

■商品詳細

“ミネラルウォータリーシャドー”(限定4色、各3300円)
“ミネラルプレストチーク”[SPF20・PA++](新4種うち限定1種、各4180円)
“ミネラルセバムレスベール”(限定、3520円)

【5月1日先行発売】
ノンフィクション
(NONFICTION)

韓国発ブランドのセンテッドキャンドル3種が日本上陸

ライフスタイルビューティブランド「ノンフィクション(NONFICTION)」は、キャンドルコレクション“センテッドキャンドル”を、阪急うめだ本店9階で開催するポップアップ“HANKYU BEAUTY フレグランスフェスティバル2024”で先行発売する。期間は5月1〜6日。

香りはブラックカラントと草の葉が柔らかく香る“テーブルゲスト”と、サンダルウッドが濃密に包み込む“ピーストーク”、バニラビーンズにスモーキーな余韻を残す“ラプサンソング”の3種類をラインアップ。フランスの調香師、ドミティル・ミシャロン=ベルティエ(Domitille Michalon Bertier)が手掛けている。

■商品詳細

“センテッドキャンドル”(200g/1万120円、600g/2万7500円)

【5月2日発売】
ボウブ
(BOBE)

海や大地がテーマの2色アイシャドウなど

「ボウブ(BOBE)」は、定番メイクアイテムから2024年夏の新色を発売する。“プレスドアイシャドウ”からは、ブランド初の鮮やかな発色の2色を組み合わせた新色が登場する。夏の木々の美しさと太陽の輝きを感じるグリーン×ゴールド、大自然の海と大地をイメージしたブルー×ブラウンの2種で、マット質感とラメカラーをセットにした。“カラーマスカラ”からは肌になじみすぎないベージュと凛とした印象を与えるブルーの2色を、“マットリキッドルージュ”からは鮮やかなレッドとサンドカラーのベージュの2色を用意した。

■商品詳細

“プレスドアイシャドウ”(各2420円)
“カラーマスカラ”(各2970円)
“マットリキッドルージュ”(各3300円)

【5月2日発売】
ヤーマン

寝る前に美髪を仕込む“夜アイロン”

ヤーマンは、寝る前に使用するだけで美髪を仕込めるヘアアイロン“ナイトリペアアイロン”を発売する。同商品はインバスで使用するトリートメントを浸透させる「ディープトリートメントモード」と朝のスタイリングを行う「ストレートモード」に加え、ドライヤー後の就寝前に使い毛流れを整える「ナイトリペアモード」の3つの機能を搭載したヘアアイロン。独自の低温×超音波テクノロジーを1台に搭載したことで、トリートメントの浸透補修とくせ伸ばしを同時にかなえる。

■商品詳細

“ナイトリペアアイロン”(3万8500円)

【5月3日発売】
ジバンシイ
(GIVENCHY)

“禁断のまなざし”をかなえるアイテム

「ジバンシイ(GIVENCHY)」は、“禁断のまなざし”がテーマのボリュームアップマスカラ、“ランテルディ マスカラ”を発売する。ひと塗りで自まつ毛を際立たせ、扇形に広がる上品なまつ毛に仕上げる。また9色アイシャドウ“ル・ヌフ・ジバンシイ”とリップスティック“ルージュ・アンテルディ・シルキー”の新色が登場し、ボリュームアップしたまつ毛をより印象付ける。

■商品詳細

“ランテルディ マスカラ”(8g、5280円)
“ル・ヌフ・ジバンシイ”(8g、8360円)
“ルージュ・アンテルディ・シルキー”(3.4g、全2色、各5500円)

【5月3日発売】
スナイデル ビューティ
(SNIDEL BEAUTY)

美容家の石井美保とコラボした限定アイパレット

「スナイデル ビューティ(SNIDEL BEAUTY)」は、定番のアイシャドウパレット“アイデザイナー”から美容家の石井美保とコラボレーションした限定色“ライト シフォン”を数量限定で発売する。厳選したベージュやブラウン、ピンクなどの淡いニュートラルカラーを組み合わせ、重ねるほどに立体感が増しつつも目元に溶け込み、まるでシフォンのような柔らかで洗練されたアイメイクをかなえる。

■商品詳細

“アイデザイナー EX11 ライト シフォン”(限定、6380円)

【5月3日発売】
ディオール
(DIOR)

2024年夏コレクション

「ディオール(DIOR)」は、晴れやかな色合いを詰め込んだ夏にぴったりな全6アイテムの限定色を発売する。5色アイシャドウパレット“ディオールショウ サンク クルール”からは、太陽が降り注ぐリゾート地のフレンチ・リビエラに着想を得たカラフルな2種が、リキッドハイライター“ディオールスキン フォーエヴァー グロウ マキシマイザー”からは、繊細な偏光パールがきらめく、夏らしい健康的な艶肌をかなえるヌードカラーが登場する。ほか、チークやティントリップ、ネイルポリッシュの新色を用意する。

■商品詳細

“ディオールショウ サンク クルール”(各1万10円)
“ディオールスキン フォーエヴァー グロウ マキシマイザー”(5940円)
“ロ―ジ― グロウ”(各6380円)
“ディオール アディクト リップ グロウ”(各4730円)
“ディオール アディクト リップ ティント”(各4730円)
“ディオール ヴェルニ”(各4620円)

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韓国コスメ「ナンバーズイン」の5番シリーズから化粧水が登場 グルタチオンやナイアシンアミドを配合

韓国のスキンケアブランド「ナンバーズイン(NUMBUZIN)」は5月7日、透明感のある肌をかなえる定番の5番シリーズから、化粧水“5番 白玉グルタチオンCエッセンシャルトナー”(200mL、2090円)を発売する。全国のバラエティーショップやドラッグストアで取り扱う。

本アイテムは白玉のような艶肌に導くブースター化粧水で、話題の成分であるグルタチオンやナイアシンアミドに加え、肌荒れをケアするマデカッソシドなどを配合。みずみずしいジェルテクスチャーで、肌にたっぷりと潤いを与える。

「ナンバーズイン」は肌悩み別に商品を提案する韓国のスキンケアブランドで、代表的なナンバーシリーズは肌悩みに合わせた商品を簡単に見つけられるよう、1番や2番などの数字が割り振られている。

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「ジョー マローン ロンドン」からブラジルのトロピカルビーチをイメージした香りが登場

「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」は5月15日、毎年恒例の“ブロッサムズ”コレクションを数量限定で発売する。今年はブラジルのトロピカルビーチにインスパイアされた香りのフレグランス3種が登場。1日に阪急うめだ本店で、8日に大丸心斎橋店で先行販売を行い、公式オンラインストアは10日から取り扱う。

“イエロー ハイビスカス コロン”(50mL、1万6280円)は、フローラルにローズのフレッシュでみずみずしい香りを加えた。スライスされたライムがジューシーなアクセントを添え、鮮やかなイエローのハイビスカスを彷ふつとさせる。“ユズ ゼスト コロン”(50mL、1万6280円)は、個性的なシトラスにシダーウッドがもたらすウッディな深みとバルサムモミの樹脂を思わせるタッチが絶妙に調和する。“サンリット チェリモヤ コロン”(50mL、1万6280円)は、ジューシーな洋梨のノートが漂い、コパイバの樹脂とクリーミーなトンカビーンが温かみを添えるなめらかで心地よい香り。海辺の屋台に並べられたチェリモヤの実をイメージした。

3つの香りを10mLずつ組み合わせた“ブロッサムズ トラベル コロン トリオ”(10mL×3、1万2320円)も用意する。持ち運びにも便利なミニサイズのセットで、香りを重ね付けても楽しむことができる。また一部店舗では期間限定のギフトラッピングを用意する。

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「ジョー マローン ロンドン」からブラジルのトロピカルビーチをイメージした香りが登場

「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」は5月15日、毎年恒例の“ブロッサムズ”コレクションを数量限定で発売する。今年はブラジルのトロピカルビーチにインスパイアされた香りのフレグランス3種が登場。1日に阪急うめだ本店で、8日に大丸心斎橋店で先行販売を行い、公式オンラインストアは10日から取り扱う。

“イエロー ハイビスカス コロン”(50mL、1万6280円)は、フローラルにローズのフレッシュでみずみずしい香りを加えた。スライスされたライムがジューシーなアクセントを添え、鮮やかなイエローのハイビスカスを彷ふつとさせる。“ユズ ゼスト コロン”(50mL、1万6280円)は、個性的なシトラスにシダーウッドがもたらすウッディな深みとバルサムモミの樹脂を思わせるタッチが絶妙に調和する。“サンリット チェリモヤ コロン”(50mL、1万6280円)は、ジューシーな洋梨のノートが漂い、コパイバの樹脂とクリーミーなトンカビーンが温かみを添えるなめらかで心地よい香り。海辺の屋台に並べられたチェリモヤの実をイメージした。

3つの香りを10mLずつ組み合わせた“ブロッサムズ トラベル コロン トリオ”(10mL×3、1万2320円)も用意する。持ち運びにも便利なミニサイズのセットで、香りを重ね付けても楽しむことができる。また一部店舗では期間限定のギフトラッピングを用意する。

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【2024年母の日】「ウカフェ」から感謝の心を込めた“猫クッキー” 限定パッケージとフレーバーで登場

トータルビューティーカンパニー「ウカ(UKA)」が運営するカフェ「ウカフェ(UKAFE)」は、母の日に向けて限定版の“猫クッキー”(10枚入り、1944円)を発売した。5月12日まで東京ミッドタウンのウカフェと「ウカ」店舗、広尾店、表参道のCOJP/ストアで取り扱う。また、公式オンラインストアでは5月6日まで予約を受け付けていて、注文商品は母の日前日の5月11日に届く。

クッキーのフレーバーはプレーン、ココア風味、ビーツ&レモン風味を用意。材料に国産小麦100%の薄力粉や、濃厚な旨味とコクが特徴な奥久慈卵、和三盆など厳選したものを使用している。パッケージには“母への愛”という花言葉を持つカーネーションを手にした猫をデザインした。

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【2024年母の日】「ウカフェ」から感謝の心を込めた“猫クッキー” 限定パッケージとフレーバーで登場

トータルビューティーカンパニー「ウカ(UKA)」が運営するカフェ「ウカフェ(UKAFE)」は、母の日に向けて限定版の“猫クッキー”(10枚入り、1944円)を発売した。5月12日まで東京ミッドタウンのウカフェと「ウカ」店舗、広尾店、表参道のCOJP/ストアで取り扱う。また、公式オンラインストアでは5月6日まで予約を受け付けていて、注文商品は母の日前日の5月11日に届く。

クッキーのフレーバーはプレーン、ココア風味、ビーツ&レモン風味を用意。材料に国産小麦100%の薄力粉や、濃厚な旨味とコクが特徴な奥久慈卵、和三盆など厳選したものを使用している。パッケージには“母への愛”という花言葉を持つカーネーションを手にした猫をデザインした。

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江戸の古民家再生「シラコノイエ」に見る衣食住の古くて新しい視点 隈研吾、高橋悠介も参加


ライフスタイリストとしてファッションや食の世界で活躍している大田由香梨は、コロナ下の2021年に東京とのデュアルライフを考え各地の古民家を訪れた。そして出会ったのが、千葉県長生郡白子町の古い民家だ。江戸末期に建てられた国登録有形文化財の大きな家屋と広い庭に少しずつ手を入れて再生し、「シラコノイエ」と名付けた。修繕設計を担当したのは建築家の隈研吾。隈の事務所スタッフや古民家好きの人たち、そして白子の住民たちを巻き込みワークショップ形式で修繕を少しずつ進めてきた。4月27~29日にはここで「白子藝術祭」と題した体験型イベントを開催している。江戸の佇まいを残しながらもモダンな「シラコノイエ」に見るのは、衣食住にまつわる古くて新しい視点だ。

千葉県誕生150周年記念の一環「白子藝術祭」

千葉県は県誕生150周年記念事業の一環として今年、自然、文化、資源豊かな千葉を舞台に、百年後を考える「百年後芸術祭」を各地で開催している。「シラコノイエ」では、衣食住のトップクリエイターが参加し、白子の暮らしに見る景観や人、食や芸術を生かし「共に百年後を創っていく共創の場」を創出する。具体的には、隈研吾が修繕設計した「シラコノイエ」の 建築ツアーや、「CFCL」を着用した白子の人々を写真家・蓮井幹生が撮り下ろした写真展、白子町の旬の食のワークショップが行われる。「CFCL」はこのイベントのためのカプセルコレクションも発表した。(「白子藝術祭」のチケットは完売)。

谷崎潤一郎「陰翳礼讃」に見る日本家屋の光の奥行き

4月21日に開かれたプレスプレビューでは、隈研吾建築都市設計事務所の堀木俊設計室長による建築ガイドツアーの後、3人のクリエイターによる会見が行われた。以下は、そこでの一問一答など。

大田由香梨:日本文化の技術と精神の集大成とも言える江戸末期、約190年前の暮らしを舞台に、百年後に想いを馳せる三日間を世界で活躍される皆さんと丁寧に時間をかけて準備してきた。100年後をどんな風に暮らすのか、豊さって何だろう?一人一人の生き方がアートとして、皆さんの心に種が植えられたらうれしい。私の担当の「食」は、九十九海岸の蛤や白子産の玉ねぎ、たけのこなどを使用して、参加者と一緒に料理をする。「衣」を担当した高橋さんがこのイベントに寄せた思いとは?

高橋悠介「CFCL」代表兼クリエイティブ・ディレクター:パリにはパリの生活様式があり、パリコレではオケージョン用の華やかな服も作っている。同じように日本にも日本の暮らしがあり、どの生活にもなじむ、普遍的なベーシックになりえる服を作りたいと思っている。「CFCL」は普段は再生ポリエステルの発色の良さを生かした服を作っているが、今回は谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」にあるように、日本家屋の光の奥行きの深さを表現したく、シャドーグレーとブラックをミックスして竹炭色を、白とライトグレーを混ぜて暗闇に光る白磁色を採用した。展示は空間に馴染むかが重要で、マネキンに着せてもハンガーにかけても何かが違った。結果、壁に掛けたり床に平置きをしたりしたことで馴染むことが認識できた。

もう一つの取り組みである写真展は「CFCL」が写真家・蓮井幹生と継続してきたポートレートプロジェクト「シルエット」の一環で、昔ながらの大判フィルムで白子の人たちとその表情を、彼らの思い入れのあるランドスケープと合わせて切り撮っている。蓮井さんにお願いしているのは「服ではなくポートレートを撮ってほしい」ということ。「CFCL」は着る人の生活をサポートする“道具”として服を作りたいという気持ちが大きく、ここでそれを改めて伝えたい。

価値ある文化を後世にバトンを繋ぐことは私たちの大事な役目であることは間違いない。しかし変化を恐れず、過去から脈々と続く文化の本質と向き合う気概を持って、同じ時代を生きる人々と共に時代を作り続けることが、もっと大切なのだと思う。次の世代の人々が、時にはそれを否定し、時には活用して、この世界は続くと思うから。

これはある種、民芸の新しい考え方

大田:隈さんに「美しいとは?」と問うたら、「懐かしいけど新しいことだと思う、それを僕は美しいと思う」との答えでグッときた。私自身、古民家とは言え、毎日着物を着て昔ながらの暮らをしたいと思ったわけではない。現代的な「CFCL」を着て作業をする時間がとても豊かで、こういう美しい暮らしが続いたらいいな、と思う。

隈研吾:大田さんに声をかけてもらってこの場に来て、昭和的な増改築を繰り返した建物の状態を見て最初はどうしたものかと思ったが、荒れた庭で大田さんによる地元の食材を使った料理を食べて腑に落ちた。彼女は今までの役割を超えたことをあえてやろうとしている、新しい人間の生き方を提案しようとしている、と。

これはある種、新しい民芸の考え方だと思う。自著「日本の建築」にも書いたが、民芸運動は結局、マッチョな世界。男の美学で見て“素敵”な器などが重んじられてきた。大田さんや高橋さんの視点は新しく、生活者の立場で今までの民芸運動を解体するような部分があり、自分が考えていたこととピタッとあった。最近の地域の芸術祭は、投機の対象となる現代アートの有名作家を主役にした形が多いが、白子芸術祭は従来とは違う地域とのつながりを持とうとしているところが面白い。

ヨーロッパのルネッサンス以降の建築は“偉い”建築家が図面を書いてその通りに形にしてきた。一方、近世以前の日本の大工の棟梁は図面を書く発想はなく、施主と茶飲み話をしながらカタチにするようなところがある。今回は予算がなかったこともあるが、設計図面を書いてそれをもとに改修をするのではなく、職人さんたちと一緒になってその方法を考えた。そういう方が、これからのモノづくりだと思う。

大田:それは食も同じ。レシピ通りに作るためにスーパーマーケットで食材を買おうとするから四季もなくなる。白子にはスーパーマーケットがないので道の駅で農家さんから買ってそれで何を作ろうと考える。大工さんがその場で“いい塩梅”で造るように。道の駅では先週まで豊富だったゆずが今週はなくなり、「次は一年後なんだ」と寂しさを覚えたりする。それもクリエイティブの一部だと思う。

生活と仕事の場が一体となった江戸の住居

参加者:隈氏から見て江戸時代の建物の魅力とは?

隈:ヨーロッパから入ってきた「住宅」の概念は、「住む」だけの場所だけど、近代以前の日本の家は全体がワーキングスペースだった。土間で農作業をして、味噌や醤油も作る。今はリモートワークなんて言い方をするけれど、日本人はとっくの昔から住む所で仕事もしていた。その総合性はこれからの時代の人間の住まい方のモデルでもあると思う。

参加者:デザイン的な特徴は?

隈:梁や柱に曲がった丸太が随所に使われているところ。日本の家は、縄文の竪穴式の大地に立脚した住まいと、床をあげた弥生式の2つの系列があり、この家には縄文の流れがはっきりと見られる。近代以前の民家がもっていた特徴がふんだんに見られて面白い。

参加者:逆に江戸時代の建物や欠点、それを補った技法とは?

隈:透明性は増した。中と外を仕切る壁を大きなガラスに張り替えたり、間仕切りの壁を取っ払ったりすることで、中にいても外の自然が感じられる。昔の人も自然は大好きだったろうけど、大きなガラスはなかった。縄文の遺伝子に透明性が突然加わった、というところか。

長嶋りかこによる公式図録も発売

このプロジェクトに合わせて、グラフィックデザイナーの長嶋りかこがデザインをした白子藝術祭公式図録を制作、販売をする(3800円)。写真家の高野ユリカが「シラコノイエ」撮り下ろした写真と、隈、高橋、大田がそれぞれの視点で建築、ファッション、食の未来と暮らしを語る寄稿文で構成する。一冊ずつ、白子町の住民が棕櫚縄で束ねた装丁が美しい。

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江戸の古民家再生「シラコノイエ」に見る衣食住の古くて新しい視点 隈研吾、高橋悠介も参加


ライフスタイリストとしてファッションや食の世界で活躍している大田由香梨は、コロナ下の2021年に東京とのデュアルライフを考え各地の古民家を訪れた。そして出会ったのが、千葉県長生郡白子町の古い民家だ。江戸末期に建てられた国登録有形文化財の大きな家屋と広い庭に少しずつ手を入れて再生し、「シラコノイエ」と名付けた。修繕設計を担当したのは建築家の隈研吾。隈の事務所スタッフや古民家好きの人たち、そして白子の住民たちを巻き込みワークショップ形式で修繕を少しずつ進めてきた。4月27~29日にはここで「白子藝術祭」と題した体験型イベントを開催している。江戸の佇まいを残しながらもモダンな「シラコノイエ」に見るのは、衣食住にまつわる古くて新しい視点だ。

千葉県誕生150周年記念の一環「白子藝術祭」

千葉県は県誕生150周年記念事業の一環として今年、自然、文化、資源豊かな千葉を舞台に、百年後を考える「百年後芸術祭」を各地で開催している。「シラコノイエ」では、衣食住のトップクリエイターが参加し、白子の暮らしに見る景観や人、食や芸術を生かし「共に百年後を創っていく共創の場」を創出する。具体的には、隈研吾が修繕設計した「シラコノイエ」の 建築ツアーや、「CFCL」を着用した白子の人々を写真家・蓮井幹生が撮り下ろした写真展、白子町の旬の食のワークショップが行われる。「CFCL」はこのイベントのためのカプセルコレクションも発表した。(「白子藝術祭」のチケットは完売)。

谷崎潤一郎「陰翳礼讃」に見る日本家屋の光の奥行き

4月21日に開かれたプレスプレビューでは、隈研吾建築都市設計事務所の堀木俊設計室長による建築ガイドツアーの後、3人のクリエイターによる会見が行われた。以下は、そこでの一問一答など。

大田由香梨:日本文化の技術と精神の集大成とも言える江戸末期、約190年前の暮らしを舞台に、百年後に想いを馳せる三日間を世界で活躍される皆さんと丁寧に時間をかけて準備してきた。100年後をどんな風に暮らすのか、豊さって何だろう?一人一人の生き方がアートとして、皆さんの心に種が植えられたらうれしい。私の担当の「食」は、九十九海岸の蛤や白子産の玉ねぎ、たけのこなどを使用して、参加者と一緒に料理をする。「衣」を担当した高橋さんがこのイベントに寄せた思いとは?

高橋悠介「CFCL」代表兼クリエイティブ・ディレクター:パリにはパリの生活様式があり、パリコレではオケージョン用の華やかな服も作っている。同じように日本にも日本の暮らしがあり、どの生活にもなじむ、普遍的なベーシックになりえる服を作りたいと思っている。「CFCL」は普段は再生ポリエステルの発色の良さを生かした服を作っているが、今回は谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」にあるように、日本家屋の光の奥行きの深さを表現したく、シャドーグレーとブラックをミックスして竹炭色を、白とライトグレーを混ぜて暗闇に光る白磁色を採用した。展示は空間に馴染むかが重要で、マネキンに着せてもハンガーにかけても何かが違った。結果、壁に掛けたり床に平置きをしたりしたことで馴染むことが認識できた。

もう一つの取り組みである写真展は「CFCL」が写真家・蓮井幹生と継続してきたポートレートプロジェクト「シルエット」の一環で、昔ながらの大判フィルムで白子の人たちとその表情を、彼らの思い入れのあるランドスケープと合わせて切り撮っている。蓮井さんにお願いしているのは「服ではなくポートレートを撮ってほしい」ということ。「CFCL」は着る人の生活をサポートする“道具”として服を作りたいという気持ちが大きく、ここでそれを改めて伝えたい。

価値ある文化を後世にバトンを繋ぐことは私たちの大事な役目であることは間違いない。しかし変化を恐れず、過去から脈々と続く文化の本質と向き合う気概を持って、同じ時代を生きる人々と共に時代を作り続けることが、もっと大切なのだと思う。次の世代の人々が、時にはそれを否定し、時には活用して、この世界は続くと思うから。

これはある種、民芸の新しい考え方

大田:隈さんに「美しいとは?」と問うたら、「懐かしいけど新しいことだと思う、それを僕は美しいと思う」との答えでグッときた。私自身、古民家とは言え、毎日着物を着て昔ながらの暮らをしたいと思ったわけではない。現代的な「CFCL」を着て作業をする時間がとても豊かで、こういう美しい暮らしが続いたらいいな、と思う。

隈研吾:大田さんに声をかけてもらってこの場に来て、昭和的な増改築を繰り返した建物の状態を見て最初はどうしたものかと思ったが、荒れた庭で大田さんによる地元の食材を使った料理を食べて腑に落ちた。彼女は今までの役割を超えたことをあえてやろうとしている、新しい人間の生き方を提案しようとしている、と。

これはある種、新しい民芸の考え方だと思う。自著「日本の建築」にも書いたが、民芸運動は結局、マッチョな世界。男の美学で見て“素敵”な器などが重んじられてきた。大田さんや高橋さんの視点は新しく、生活者の立場で今までの民芸運動を解体するような部分があり、自分が考えていたこととピタッとあった。最近の地域の芸術祭は、投機の対象となる現代アートの有名作家を主役にした形が多いが、白子芸術祭は従来とは違う地域とのつながりを持とうとしているところが面白い。

ヨーロッパのルネッサンス以降の建築は“偉い”建築家が図面を書いてその通りに形にしてきた。一方、近世以前の日本の大工の棟梁は図面を書く発想はなく、施主と茶飲み話をしながらカタチにするようなところがある。今回は予算がなかったこともあるが、設計図面を書いてそれをもとに改修をするのではなく、職人さんたちと一緒になってその方法を考えた。そういう方が、これからのモノづくりだと思う。

大田:それは食も同じ。レシピ通りに作るためにスーパーマーケットで食材を買おうとするから四季もなくなる。白子にはスーパーマーケットがないので道の駅で農家さんから買ってそれで何を作ろうと考える。大工さんがその場で“いい塩梅”で造るように。道の駅では先週まで豊富だったゆずが今週はなくなり、「次は一年後なんだ」と寂しさを覚えたりする。それもクリエイティブの一部だと思う。

生活と仕事の場が一体となった江戸の住居

参加者:隈氏から見て江戸時代の建物の魅力とは?

隈:ヨーロッパから入ってきた「住宅」の概念は、「住む」だけの場所だけど、近代以前の日本の家は全体がワーキングスペースだった。土間で農作業をして、味噌や醤油も作る。今はリモートワークなんて言い方をするけれど、日本人はとっくの昔から住む所で仕事もしていた。その総合性はこれからの時代の人間の住まい方のモデルでもあると思う。

参加者:デザイン的な特徴は?

隈:梁や柱に曲がった丸太が随所に使われているところ。日本の家は、縄文の竪穴式の大地に立脚した住まいと、床をあげた弥生式の2つの系列があり、この家には縄文の流れがはっきりと見られる。近代以前の民家がもっていた特徴がふんだんに見られて面白い。

参加者:逆に江戸時代の建物や欠点、それを補った技法とは?

隈:透明性は増した。中と外を仕切る壁を大きなガラスに張り替えたり、間仕切りの壁を取っ払ったりすることで、中にいても外の自然が感じられる。昔の人も自然は大好きだったろうけど、大きなガラスはなかった。縄文の遺伝子に透明性が突然加わった、というところか。

長嶋りかこによる公式図録も発売

このプロジェクトに合わせて、グラフィックデザイナーの長嶋りかこがデザインをした白子藝術祭公式図録を制作、販売をする(3800円)。写真家の高野ユリカが「シラコノイエ」撮り下ろした写真と、隈、高橋、大田がそれぞれの視点で建築、ファッション、食の未来と暮らしを語る寄稿文で構成する。一冊ずつ、白子町の住民が棕櫚縄で束ねた装丁が美しい。

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KNOWER(ノウワー)のルイス・コール&ジェネヴィーヴ・アルターディが語る「ジャズ」と「ポップ・ソング」の関係——「ジャズは古い音楽である必要はない」 

PROFILE: KNOWER(ノウワー)

KNOWER(ノウワー)
PROFILE: ドラマー/プロデューサーとして活躍するルイス・コール(Louis Cole)とボーカリストのジェネヴィーヴ・アルターディ(Genevieve Artadi)の2人からなるLA発超絶ポップ・ユニット。メンバーのルイス・コールは、現代のLAビート・ミュージック・シーンにおける最重要アーティストの1人。ノウワーとしては、2016年にグラミー賞受賞アーティスト、スナーキー・パピーの「ファミリー・ディナー Vol.2」に参加。さらに2017年には、レゴ映画「Ninjago」に楽曲提供を行うだけでなく、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのヨーロッパ公演のオープニング・アクトに抜擢。最新アルバム「KNOWER FOREVER」は23年12月8日に国内盤CDと、輸入盤LPでリリース。アルバムには、サックス奏者のサム・ゲンデル、ベーシストのサム・ウィルクスとモノネオンなど、超絶技巧と個性を持ち合わせたさまざまなミュージシャンが参加している。 ノウワーのルイス・コール(左)とジェネヴィーヴ・アルターディ(右)

ドラマー/プロデューサーのルイス・コール(Louis Cole)とボーカルのジェネヴィーヴ・アルターディ(Genevieve Artadi)によるLA発のポップ・ユニット、ノウワー(KNOWER)が6年ぶりの来日公演を行った。昨年の新作アルバム「KNOWER FOREVER」リリース後、初めてのツアーでもある。首を長くして待っていたリスナーも多かったようで、東京公演のチケットは即ソールドアウト、追加公演が決定するほどの盛況ぶりだった。

その追加公演として開催されたのが3月27日、神田スクエアホールでのライブ。これがツアーの初日となった。会場はホールの足元が見えないほど満員で、オープニングアクトを西口明宏、馬場智章、陸悠ら日本の気鋭サックス奏者3人をフロントに擁したテナーズ・イン・カオス(Tenors In Chaos)が務めると、続いてノウワーがルイスとジェネヴィーヴの他、ポール・コーニッシュ(key)、チキータ・マジック(イシス・ヒラルド/key)、サム・ウィルクス(b)、トム・ギル(g)を従えた計6人のバンド編成で登場した。オーディエンスを圧倒するエキサイティングな音楽は、ジャズ・ミュージシャンならではの超絶技巧に裏打ちされながらも、同時に、並外れたポップとも呼びたくなる強毒性のキャッチーさを備えたパフォーマンスでもあった。数曲で日本の気鋭ジャズ・ミュージシャンからなるホーンセクションとコラボレートしたことも来日公演だからこそ味わえる楽しみの1つだっただろう。

そんなノウワーの音楽をどう形容したらいいだろうかと考えていた時に頭をよぎったのが、2024年にグラミー賞で新設されたベスト・オルタナティブ・ジャズ・アルバム賞だった。映えある最優秀賞に選ばれたのはミシェル・ンデゲオチェロの「The Omnichord Real Book」(23)だったが、グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーによれば、オルタナティブ・ジャズとは「ジャズ(即興、相互作用、ハーモニー、リズム、アレンジメント、作曲、スタイル)と、R&B、ヒップホップ、クラシック、現代即興、実験、ポップ、ラップ、エレクトロ/ダンスミュージック、スポークンワードなど他のジャンルを混ぜ合わせた、ジャンルを超えたハイブリッドなもの」だと定義している*。

変化し続ける今のジャズを捉えるのにぴったりではないだろうか。そしてジャズが背景にありながら突き抜けたポップを聴かせるノウワーの音楽もまさしく、オルタナティブ・ジャズと呼ぶのがふさわしいのではないか。今回のインタビューでは、ツアー初日の公演を終えたばかりのルイス・コールとジェネヴィーヴ・アルターディに、久しぶりの来日でのライブの手応えやステージ衣装へのこだわりの他、ノウワーというユニットとジャズそしてポップのつながりを伺った。

*「2024年開催の第66回グラミー賞に3つの新カテゴリーが追加」/「uDiscovermusic」日本版、2023年6月14日公開
https://udiscovermusic.jp/news/three-new-categories-added-grammy-awards

6年ぶり来日ツアー初日を終えて

——ジャパン・ツアー初日、大盛況でしたね。ノウワーとしては2018年以来6年ぶりの来日公演でもありますが、ライブの手応えはいかがでしたか?

ジェネヴィーヴ・アルターディ(以下、ジェネヴィーヴ):今回、初日ということもあり、ツアーをしている実感がすぐにはわかなかった。けれど演奏しているうちに「今、私はライブをやっているんだ」という思いが湧いてきて。特に何度も披露してきたおなじみの曲を歌った時はそう。もちろん、新しい曲を歌うのもとてもエキサイティングだった!

ルイス・コール(以下、ルイス):確かに信じられない気持ちだったね。アルバム(「KNOWER FOREVER」)を作るのもすごく長い時間をかけていて、今回はライブ・バンドでレコーディングしたんだけど、それを本当にライブでやっているという実感はやっぱりすぐには湧かなかった。まるで夢を見ているような、現実だとは思えない気分だったよ。

——昨年リリースされた新作「KNOWER FOREVER」には「ライブ・バンドでアルバムを作る」というコンセプトがありましたよね。それは、よりスムーズにライブを行うためでもあったそうですが、実際にアルバム完成後初めてのツアーを行って、スムーズにライブができたり、何か新たな発見があったりはしましたか?

ルイス:そう、アルバムそのものをライブ・バンドでレコーディングしたから、それをライブに移行することはこれまでよりもスムーズだった。でも一概に全てがスムーズになったわけじゃない。当然、難しいところもあったし、ライブをやることは常に挑戦なんだ。ただ「KNOWER FOREVER」はライブの時に劇的に変える必要がなかったから、基本的にはレコーディングした通りにライブでも演奏することができたかな。

ジェネヴィーヴ:そうね。

——新作の収録曲を中心に、過去アルバムの曲も演奏されていましたが、セットリストはあらかじめ決めていたのでしょうか? それともその場でやることを決めた曲もありましたか?

ルイス:セットリストは決めている。紙にプリントして置いていたわけじゃないけど、スマホに入れたのを見てたんだ。

——ライブではメトロノームを鳴らしていて、ジェネヴィーヴさんはヘッドセットを装着していましたね。演奏はクリックを聴きながら合わせていたのですか?

ジェネヴィーヴ:いや、私はクリックを聴いていたんじゃなくて、ヘッドセットを通して自分の声を聴いていたの。モニターから聴くと音量が大きくなりすぎてしまうから。で、どの曲も短いので、少しでも遅れると曲自体が台無しになる。だから遅れないよう正確に歌わなければいけなくて、自分の声を耳の中でじっくり聴きながら歌ってた。クリックは聴いてなかったけど、私にとってはバンド自体がメトロノームみたいな存在だった。とてもタイトな演奏をする人たちだから、リズムを完璧に保っていてくれたと思う。

ルイス:実は僕もメトロノームは聴いていなかったんだ。それよりもバンドが正しいスピードを保つことの方が僕の中では非常に大事で。そうでないと、演奏がノッてきて少しでも違うアレンジをしたら全てがおかしなことになってしまう。もし僕が速すぎたらみんなに迷惑がかかるからね(笑)。だから正しいスピードに設定したメトロノームを鳴らしてカウントオフしてから曲を始めていたんだ。

——ライブでは音源を忠実に再現することを重視していますか? それともライブならではの変化が起きることに重きを置いているのでしょうか?

ルイス:基本的にはアルバムの曲を忠実に再現しようと努めてる。特に音源の良い部分や僕が大好きな部分はライブでもたくさん演奏したいからね。でも同時にインプロヴィゼーションの余地も残しておきたい。ちょっとした瞬間にみんなが自由に変化をつけることもできるようにしたいんだ。だからそれらを混ぜていきたいと思ってるよ。

——そうした変化はバンド・メンバーによっても変わってきますよね。今回のツアー・メンバーは6年前の来日時とも、「KNOWER FOREVER」収録曲のメンバーとも若干違います。メンバーはどのように決めたのですか?

ルイス:みんな友人でありミュージシャンでもあり、もちろんミュージシャンとしても尊敬しているし、友人としても愛している人たちなんだ。ポール(・コーニッシュ/key)とサム(・ウィルクス/b)は僕らと同じLAに住んでいる。イシス(・ヒラルド/チキータ・マジック/key)は友人を通じて知り合って、最初は音楽をやるというより遊び仲間で、そこから一緒に音楽をやるようになっていった。トム(・ギル/g)は唯一、「KNOWER FOREVER」のレコーディングには参加していないメンバーで、演奏しているところを1回観ただけだったんだけど、その時に「この人はめちゃくちゃスペシャルなミュージシャンだ」と感動して。それから友人になって、今回のツアーでもお願いしたんだ。

——ノウワーのライブではファッションにもこだわりが感じられます。6年前の来日時はルイスさんがおなじみのスケルトンスーツも着用していましたが、今回はルイスさんがタンクトップ、ジェネヴィーヴさんはミニスカートで、お2人ともキャップをかぶったスポーティーな雰囲気がありました。ステージ衣装にはどのようなこだわりがありますか?

ルイス:基本的にはスーツケースいっぱいに思いつく限りの衣装を入れて持ってきて、その日のムードや気分で選ぶようにしてる。ステージの上に立った僕を見てほしいというよりも、音楽をじっくり聴いてほしいという思いの方が強いかな。だから音楽を聴いて楽しむのを邪魔しない衣装を心がけている。

ジェネヴィーヴ:私は普段はもっとガーリーな格好をしていて、ドレスやワンピースを着たり、ハイヒールを履いたりしてる。けどステージでは、特にノウワーの音楽はアスレチックなところがあるというか、ジャンプしたりもするので、そういう激しい運動ができる衣装を選んでいるかな。

——初日の公演ではスマホでステージを撮影するオーディエンスもたくさんいましたね。パフォーマンスを撮影したり、それをSNSにアップしたりすることについては、どのようなスタンスでいるのでしょうか?

ルイス:もはや世界がそうなっているので、どうしようもないと思ってる。でも何か新しいことを試す時は、これが撮られていると意識すると怖い部分も感じるかな。だから勇気を出さなくちゃならないけど、でも、もしもオーディエンスが撮影した動画があまり良くないサウンドだったとしたら、それは僕ら自身の責任だと思ってパフォーマンスしているね。

ノウワーというオルタナティブ・ジャズ

——ノウワーとジャズのつながりについて伺いたいのですが、ルイスさんは南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校で、ジェネヴィーヴさんはカリフォルニア州立大学ノースリッジ校で、お2人ともジャズを学ばれていますよね。具体的にはどのようなことを専門的に学ばれましたか?

ルイス:僕はドラムを専攻していたから、その技術的なレッスンが中心だった。でも大学でジャズを学ぶことにした一番の理由は、実は、他の若いミュージシャンたちに出会うためだったんだ。実際、そこで多くの素晴らしいミュージシャンと面識を得ることができた。例えば、サム・ゲンデルもそうだし、ピアニストのエルダー(・ジャンギロフ)やティグラン・ハマシアンもそう。他にもたくさんの、同じような考えを持った若いミュージシャンたちに出会うことができて、それは僕の人生で素晴らしい巡り合わせだった。

ジェネヴィーヴ:私の場合は少し違って、当時はまだ音楽を始めたばかりの初心者だった。だから、まずは音楽理論とか、インプロヴィゼーションのやり方、それに歌のハーモニーの作り方をたくさん学んだ。他のシンガーと一緒にボーカル・ジャズをたくさんやってみたりね。あとはビッグバンドの編曲や、クラシックのアナリーゼの授業もあった。学校はとても好きだったわ。勉強オタクみたいな感じで、たくさんのことを学ぶことができた。

——学生時代に特に研究したジャズ・ミュージシャンはいましたか?

ルイス:たくさんいる。本当に大好きなミュージシャンたち、例えばジャック・ディジョネットやトニー・ウィリアムス、キース・カーロック、それにネイト・ウッドといったドラマーたちに入れ込んだね。

ジェネヴィーヴ:私はマイルス・デイヴィスをたくさん聴いていた。他にもいろいろなサックス・プレイヤーたち、ジョー・ヘンダーソンとかソニー・ロリンズも聴き込んだわ。シンガーでいうとビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーンがやっぱり大好き。実際にソロ・パートを書き起こして譜面にして自分で歌ったりしていたの。とにかく全てを吸収して身体の中に取り入れるという勉強の仕方をしていた。

——ノウワーはいわゆるジャズではないですが、ライブではジャズ・ミュージシャンならではのインプロヴィゼーションの魅力もありました。お2人にとって、ノウワーにおいて、ジャズを学んだからこそできることはどのようなことだと思いますか?

ルイス:一番大きいのはさまざまな種類のハーモニーを使っているところかな。もちろん、ジャズが持つワイルドなエネルギーも出ていると思う。ライブだと特にそうだね。でも、ジャズの歴史をさかのぼっていくと、1920〜40年代に爆発的に流行ったころは、ダンス・ミュージックないしポップ・ミュージックのようなものだと思われていたと思うんだ。だからそれがなくなってしまう必要はない。ジャズは古い音楽である必要はないし、年寄りのための音楽である必要もない。それどころか、エキサイティングで新鮮なものになり得るし、そういった気持ちを盛り上げるためのツールだと思ってる。つまり、ジャズそれ自体にポップ・ソングとしての構造みたいなものがあると思うんだ。

ジェネヴィーヴ:そうね。もちろん、ジャズとポップは完全にイコールというわけじゃない。「ポップ」ということはもともと「人気がある(popular)」という意味だから、ジャズが流行ればそれはポップと呼べるけど。私にとってジャズとポップの違いは、音楽的に言うと、ポップにはないハーモニーやメロディー、リズムがジャズにあるという点。だから、そのバランスはとても大事にしている。かつ、やっぱりインプロヴィゼーションというポップにはあまりない手法を使っている。私たちがノウワーでやっていることは、ジャズの要素を取り入れながら、それをあくまでもポップの構造の中でやっていくということ。

例えば歌詞を大事にしているのもそうだし、ポップならではのメロディーもたくさん使っている。ジャズの奥深さを極めていきつつ、どんどん極めることで逆にシンプルにすることをやっていると言えばいいかしら。シンプルでありながら同時に深みがある音楽。ジャズの持つ奥深さを、理解しやすくてエキサイティングなフォーマットに持ち込みたい。

——いわゆるジャズではないものの、ジャズを抜きには語ることができないような音楽は、これまで取り扱いが難しいものでしたが、今年グラミー賞に新設されたベスト・オルタナティブ・ジャズ賞が、まさにそうしたある意味でカテゴライズ困難なジャズを拾い上げることを可能にしたと思うんです。

ルイス:確かに!

——ルイスさんのソロ・アルバム「Quality Over Opinion」(22)もノミネートされましたよね。ノウワーも同様に、グラミー賞のカテゴリーでいえば「オルタナティブ・ジャズ」と呼ぶのが相応しい音楽ではないでしょうか?

ルイス:うん、そうだと思う。

ジェネヴィーヴ:私もオルタナティブ・ジャズを選ぶわ。

——もしもベスト・オルタナティブ・ジャズ賞がもっと前に創設されていたとしたら、お2人はどんな作品がノミネートしたと思いますか?

ルイス:ニーボディの「Kneebody」(05)。僕は彼らのファースト・アルバムが大好きなんだ。それと、デヴィッド・ビニーはいくつかあるんだけど、「Anacapa」(14)とか、アンビエント寄りの「Where Infinity Begins」(22)とかね。

ジェネヴィーヴ:トム・ギルやチキータ・マジックのアルバムも。

ルイス:(近くに座っていたチキータ・マジックことイシス・ヒラルドに向けて)チキータ、君のアルバムでどれがお気に入り?

イシス・ヒラルド:(照れ笑いを浮かべながら)「Mexico Sexi Time」(22)!

ルイス:それだ!

ジェネヴィーヴ:うん、私も「Mexico Sexi Time」を推すわ。

ルイス:僕も本当に大好き。トム・ギルだったら「Such Is Your Triumph」(11)かな。

ジェネヴィーヴ:あとペドロ・マルチンス。「Rádio Mistério」(23)。

——今挙げていただいたさまざまなアルバムは、どれもサウンドは一括りにできないと思いますが、ノウワーとの共通点を感じることはありますか?

ルイス:そうだね、音楽性は違っているけれど、精神的なところで共通点があると感じる。やっぱり僕たちがこの世界で生きていく上でやりたいことは、こういうことなんだという精神。どれもクリエイティブなエネルギーは同じというか。そういったクリエイティブなエネルギーを生み出すことによって、実際の音楽のクオリティーの面でも、美しさのようなものを持つことができると思うんだ。

PHOTOS:TAKUROH TOYAMA

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中森明菜×「ゾゾヴィラ」や「ジーユー」と「ワンピース」コラボなど! 来週発売のファッションアイテム7選【4/29〜5/5】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は4月29〜5月5日に発売するアイテムを紹介します。ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)と歌手の中森明菜デビュー42周年を記念したコラボコレクションが第1弾に続き登場します。反響が大きい今回のコラボは5月1日〜20日11時59分の期間の受注販売で、アルバムジャケットやブックレットをイメージしたデザインのTシャツ全5型を発売します。5月3日には、「ジーユー(GU)」と漫画・アニメ「ワンピース」がコラボしたアイテムを発売。グラフィックTシャツは、名シーンを手描きでアレンジした16種類です。Tシャツが活躍するシーズンに向けてこだわりの1枚を選ぶのは楽しいですね。

【4月30日発売】
アメリ
(AMERI)

「ニューエラ」と初コラボ
キャップとバケットハットの2型

「アメリ(AMERI)」は、「ニューエラ(NEW ERA)」と初のコラボアイテムを発売する。ダメージ加工を施したコットンをを用いたベースボールキャップ、つばを長めに仕上げたバケットハットを制作。ともに「アメリ」ロゴがフロント部分にあしらわれている。

■商品詳細

キャップ(7150円)
バケットハット(8250円)

【5月1日発売】
コンバース トウキョウ
(CONVERSE TOKYO)

「コトハヨコザワ」と第2弾コラボ
ユニセックスアイテム8型

「コンバース(CONVERSE)」のアパレルブランド、「コンバース トウキョウ(CONVERSE TOKYO)」は、「コトハヨコザワ(KOTOHAYOKOZAWA)」とのコラボアイテムを発売する。ユニセックスなアイテム8型をラインアップし、グラフィックや星のモチーフをあしらった。

■商品詳細

コラボアイテム(1万8150円〜※編集部調べ)

【5月1日受注販売】
ゾゾヴィラ
(ZOZOVILLA)

中森明菜のデビュー42周年記念コラボ
楽曲がテーマのTシャツ5型を受注販売

ZOZOのラグジュアリー&デザイナーズブランドを集積したゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)は、歌手の中森明菜デビュー42周年を記念したコラボコレクションを制作。5月1日〜20日11時59分の期間、「ゾゾヴィラ」限定で受注販売する。アルバムジャケットやブックレットをイメージしたデザインのTシャツ全5型をラインアップ。環境に配慮した“エコサイクル”のボディーを用い、デザインごとに適したプリント技法を採用している。

■商品詳細

コラボTシャツ(8800円)

【5月2日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

新たにニット地のバッグ3型
“ウニッコ”と“メリロスヴォ”柄の2デザイン

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、2024年春夏コレクションから、新たにニットバッグを発売する。ハンドバッグと2種のショルダーバッグをラインアップ。リサイクルポリエステルを用い、軽く型崩れしにくい仕様を目指した。オレンジとピンクの “ウニッコ”柄、ブルーとグリーンの“メリロスヴォ”柄の2デザインを用意する。

■商品詳細

ハンドバッグ(2万8600円)
ショルダーバッグ(3万1900円〜)

【5月3日発売】
オン
(ON)

「ポスト アーカイブ ファクション」と初コラボ
ウエアとシューズを制作

「オン(ON)」は、「ポスト アーカイブ ファクション(POST ARCHIVE FACTION)」と初のコラボコレクション“カレント フォーム 1.0”を発売する。ウエアは、通気性があり快適な着心地を目指したブレーカージャケットや軽量のランニングパンツ、トップスなどを制作。シューズは、今シーズンの新作モデル“クラウドモンスター 2”を発売する。

■商品詳細

ブレーカージャケット
トップス
ランニングパンツ
シューズ“クラウドモンスター2”

【5月3日発売】
ビームス
(BEAMS)

“ビームス クチュール”レーベルから
ハローキティ50周年記念のコラボアイテム

ビームスのレーベル“ビームス クチュール(BEAMS COUTURE)は、ハローキティの50周年を記念したコラボアイテムを発売する。ビンテージな風合いに仕上げたぬいぐるみ、ポシェット、エナメル地に刺繍をあしらったバッグ、セーターとランニングパンツのセットアップ、薄く透ける素材感が特徴のセーターを販売する。50年の歴史をテーマに、デビュー当初のハローキティを思わせるレトロなテイストにまとめた。

■商品詳細

ぬいぐるみ(7150円)
ポシェット(8250円)
バッグ(1万4300円)
セットアップ(2万900円)
セーター(2万5300円)

【5月3日発売】
ジーユー
(GU)

アニメ「ワンピース」とコラボ
名シーンを手書きでアレンジしたTシャツなど

「ジーユー(GU)」は、漫画・アニメ「ワンピース」とコラボしたアイテムを発売する。Tシャツ、ラウンジウエア、ソックス、ボクサーパンツにキャラクターをあしらった。グラフィックTシャツは、名シーンを手描きでアレンジした16種類をそろえる。吸汗速乾機能付きのラウンジウエアは、キャラクターたちの休息を連想させるシーンをあしらった。

■商品詳細

Tシャツ(1290円)
ラウンジウエア(2990円)
ボクサーパンツ(590円)
ソックス(390円)

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一流ホテルが選ぶノンアルコール「フレンチ・ブルーム」 美食家夫妻がビンテージシャンパンの味を実現

いよいよゴールデンウイークが始まった。今年は、旅行などのレジャーが本格的に再開し、外食や行楽で飲酒の機会が増える人も多いだろう。コロナを機に飲み会などが減り、ライフスタイルを見直す人が増えた。ここ数年のウェルネスブームもあり、お酒は飲むが「量を減らしたい」「お酒の雰囲気を楽しみたい」「健康管理に気を使いたい」などという声が増えて、敢えてアルコールを飲まない“ソバー・キュリアス”という選択肢が広まりつつある。日本でも、ノンアルコールビールやワイン、モクテルなどが続々と発売され、その需要は年々高まっている。

お酒もノンアルコールも楽しむ“フレキシ・ドリンカー”が増加

私自身ワインが好きだが、「アルコールなしでワインの味わいを楽しめたら」と思うこともある。今まで、ノンアルコールワインを幾つか試したが、味はイマイチ・・・。ところが、「フレンチ・ブルーム(FRENCH BLOOM)」というノンアルコールスパークリングワインに出合い、“ノンアルコール=不味い”という概念は覆った。「フレンチ・ブルーム」の購入者は、8割がアルコールを飲む人で、残りが、妊婦や宗教や健康上の理由によりアルコールが飲めない人だという。アルコールは飲むけれど、摂取を減らす人やその日の体調や気分によりアルコールとノンアルコールを使い分ける人を “フレキシ・ドリンカー”と呼ぶらしい。

一流ホテルやファーストクラスで提供されるノンアルコール

「フレンチ ブルーム」は、マギー・フレールジャン・テタンジェ創始者とロドルフ・フレールジャン・テタンジェ最高経営責任者(CEO)が手掛けるブランド。マギーは「ミシュランガイド」出身、ロドルフCEOはシャンパン「テタンジェ(TAITTINGER)」の創設者のひ孫にあたるという美食家夫妻だ。ブランド誕生のきっかけは、マギーの妊娠。食事とペアリングするのにふさわしいノンアルコールワインがあればと思った彼女は、ヘルシーなライフスタイルを模索していたモデルで友人のコンスタンス・ヤブロンスキーと「フレンチ・ブルーム」を考案した。そして、シャンパンやコニャック造りに造形の深い夫ロドルフCEOと2019年に同ブランドを創業。現在、パリの「シュヴァル・ブラン」やニューヨークの「ザ・カーライル」などの一流ホテルや「アラン・デュカス」「ジョエル・ロブション」といったレストラン、航空会社のファーストクラスなどで提供されている。ラグジュアリーECのモーダ・オペランディ(MODA OPERANDI)の代表であるローレン・サントドミンゴは同ブランドを気に入り、同サイトで取り扱いをスタート。米セレクトショップのウェブスター(WEBSTER)でも販売されている。また、ラグジュアリー・ブランドのイベントで採用されるなど、ノンアルコール飲料の新たな選択肢として広がりつつある。日本では、公式ECで販売しているほか、「ザ・リッツカールトンホテル」「ホテル 東京 エディション」などで提供されている。

ビンテージシャンパンの味をノンアルコールで実現

テタンジェ夫妻が4月、イベントのために来日した。「ミシュランガイド」と「テタンジェ」の関係者が手がけたノンアルコールワインとはどのようなものか、興味津々でイベントに参加。「フレンチ・ブルーム」の“ル・ロゼ”は、爽やかで上品な味わいで、さまざまなオケージョンや料理と相性が良さそうだ。夏にかけてのホームパーティーやピクニックなどにぴったり。“ル・ブラン”は、ブドウのフルーティーな味わいが感じられ、デザートとのペアリングにふさわしい。中でも、6月に発売される“ラ キュヴェ ヴィンテージ200(以下、ラ キュヴェ)”は、色、香り、味わい、テクスチャーといい、まるでビンテージシャンパンのよう。ノンアルコールでも、複雑で深い香りと味わいだ。マギーは、「約40年熟成が必要なビンテージシャンパンの味を“ラ キュヴェ”では実現している」とコメント。2023年世界優秀ソムリエのライモンズ・トムスンからのお墨付きというのも納得だ。ノンアルコールなのに、思わずほろ酔い気分になる味わいと満足感がある。

美味かつヘルシー&インクルーシブな新世代のドリンク

ノンアルコールワインは、ワインからアルコールを抜けばできるものと思いきや、テロワールからブドウの品種、収穫の時期、つまりゼロからワイン造りの再構築が必要だったという。マギーは、「ノンアルコールワインを作るのはチャレンジングなことだった。100年以上のシャンパン造りのノウハウと革新が結びついたのが『フレンチ・ブルーム』だ」とコメント。使用するのは、100%オーガニックのラングドック地方のシャルドネとピノ・ノワール。オーク樽で発酵し、低温で3回に分けて脱アルコール処理する。そうすることにより、ワインが持つ複雑な香りや味わい、余韻といったものをノンアルコールでも実現している。ドサージュ(製造工程で澱引きにより目減りしたワインをリキュールなどで補う作業)を行わないため、カロリーもシャンパンの5分の1の19カロリーと低カロリーで、酸化防止剤も使用していない。オーガニック、ビーガン、ハラール認定と、誰もが高級ワインと同じように楽しめるノンアルコール飲料だ。美味しいだけでなく、ヘルシー、インクルーシブ。日本でも、イベント開催後にホテルやワインショップなどから問い合わせが急増したという。「フレンチ・ブルーム」はノンアルコールのラグジュアリーな選択肢として、広がっていくだろう。

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New Jeansやカイリー・ジェンナーなどからオファー相次ぐヘアメイクアップアーティスト松野仁美 ヘッドピースや3Dアートピースと表現方法を拡げる

PROFILE: 松野仁美

松野仁美
PROFILE: (まつの・ひとみ)兵庫県西宮市生まれ。ルトーア東亜美容専門学校卒業後、大阪でのヘアサロン勤務を経て上京し、MASAYUKI氏に師事。13年に独立し、ファッション誌や広告、ミュージックビデオ制作などに携わる。19年より本格的にヘッドピース制作を開始。21年に渡韓し、約1年間エンターテイメント業界を中心に活動する。22年に帰国し、ヘアメイクアップアーティスト、ヘッドピースクリエイターとして活躍する一方、3Dプリントを使ったアートピース制作を行う Instagram:@matsuno71 PHOTOS:RIE AMANO

美容師としてキャリアをスタートし、ヘアメイクアーティストのほかヘッドピースクリエイターとしても活動の場を広げる松野仁美さんは、最近は3Dプリンターを活用したアートピース制作にも力を入れる。先日は、カイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)初のフレグランス「コズミック(COSMIC)」のイメージビジュアルにヘッドピースとリングが採用され、国内外から注目を集めた。内に秘めたクリエイティブ魂を解き放つかのように活動の場を広げるその原動力は何か、どのようにしてチャンスを掴んだか、制作現場であるアトリエで聞いた。

WWD:まずは、キャリアのスタートと経歴から教えてください

松野仁美(以下、松野):中学生の時からヘアメイクアップアーティストになりたいと思っていました。もともとファッションに興味があり、その流れでヘアメイクに興味を持ちましたが、当時はまだ想像の域を出ない程度。自分は瞬発的な集中のほうが向いていると分かっていたので、ファッションデザイナーのように長時間何かに向き合うより、ヘアメイクアップアーティストの方が合っているかな、と。今も、その時の勘は間違っていなかったと思います。大阪の美容学校を卒業し、大阪で4年間のサロン勤務を経て上京。ヘアメイクのアシスタントを約3年間務めて、13年に独立しました。アーティストのあいみょんとは同郷で地元のヒーローなのですが、独立して彼女と一緒に仕事ができたのは、いい親孝行になりました(笑)。

WWD:ヘアメイクアップアーティストとして独立してから心掛けた事は?

松野:いただいた1回の仕事が次につながるように、印象に残るようにしようと心掛けました。ただ悪目立ちしてはダメだし、馴染ませ過ぎては何も残らない。何が正解かは未だに分かりませんが、当時は、自分らしいポイントを一つ以上は入れるようにしていました。尊敬する先輩方は、激しいものでなくても何かしら目に止まるものがあったので、それに憧れ、目指しました。

WWD:松野さんの自分らしさとは?

松野:よく「かわいい」と言われます。私自身はかわいいものを作りたいとは思っていませんが、ただの「かわいい」ではない、何か私らしい色や雰囲気があるのかと思います。

WWD:なぜ、ヘッドピース制作を手掛けるように?

松野:ヘアメイクアーティストを目指した高校生の時にヘアメイクアップアーティストの加茂克也(故人)さんを知り、「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」や「ジョン・ガリアーノ(JOHN GALLIANO)」のコレクションを見て、ファッションだけどテーマ性がある、インパクトのある表現に強く憧れました。アシスタント時代から作り始めてはいたのですが、その時はあまり探求できず、優先もしませんでした。独立してから再開し、表現したいものが形になり始めたのは2019年頃です。

フラストレーションからヘッドピース制作に

WWD:一度は止めたヘッドピース制作を、独立して再開したきっかけは?

松野:先ほど「自分らしいポイントを一つ以上は入れるように」と話しましたが、時代と共に、それすらかなわなくなったというか、渡された資料と同じものを作る事を求められ、自分の個性を押し殺さなきゃいけなくなり、何をしても学びを感じられなくなりました。だんだんフラストレーションが溜まり、もっと自分にしかできないものを探求したり、創造性のあるものを作ったりしたくなりました。もともとモノ作りへの憧れがあり、選択したのがヘアメイクだっただけ。仕事の延長線上にあるヘッドピースを制作する事で、自分のやりたい事が発揮でき、フラストレーションが溜まらなくなったんです。

WWD:そのヘッドピース制作が、徐々にビジネスになり始めたのは?

松野:21年に韓国のエンターテインメント業界に携わる人から声が掛かり、韓国で活動するようになったのがきっかけです。ちょうど環境も変えたかったし、海外に住みたいという気持ちもあったので、チャレンジしました。最近はファッション誌にアイドルが出るようになり、とくに韓国ではファッション業界とエンタメ業界がボーダ―レスになっていると感じます。ヘアメイクアップアーティストとしての仕事は順調でしたが、韓国では知り合いもおらず時間もあったので、ヘッドピースを制作しインスタグラムでつながった人たちと作品撮りも積極的に行いました。

WWD:韓国と日本では、作品撮りにも違いがある?

松野:日本では、作品撮りをするとしても、ナチュラルなテイストを求められる場合が多くて、自分のやりたいことを表現する場がありませんでした。逆に韓国では個性的なものやユニークなものなどインパクトがあるものを求められます。その時、いかに自分が今まで何もしてきていなかったか、技術が足りなかったかを痛感しましたね。ただ、作品をインスタにあげると気づいてくれる人がいて、フォトグラファーから声が掛かり、また新しい物を作って作品撮りして、それが仕事につながる。いい循環でした。

フォトグラファーのチョ・ギソクとの出会いが飛躍のきっかけ

WWD:自分の世界観を表現する韓国の作品撮りの方が、より松野さんに合っていた。

松野:そうですね。ある時、「イタリアンヴォーグ」の表紙やビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)などを撮影しているフォトグラファーのチョ・ギソク(Cho Giseok)さんと作品撮りする機会に恵まれました。彼がそれをインスタに載せてくれたのがきっかけとなって「ヘッドピースを使いたい」という連絡が来るようになり、K-POPガールズグループNew Jeans(ニュージーンズ)やRed Velvet(レッドベルベット)などとの仕事につながりました。

WWD:ヘアメイクアーティストとヘッドピースクリエイターの仕事のバランスは?

松野:ヘアメイクの仕事で収入を得て、自分のやりたい事はヘッドピースで表現すると分けて考えています。最近は、マネージャーがついて、広告の仕事など自分の作風の延長でできる仕事も増えました。

WWD:最近は活動の場もどんどん広がっている。

松野:韓国から帰国した当初は不安もありましたが、昨年はニュウマン新宿のウインドゥに作品が展示されたり、こうして取材して頂く機会が増えたり、順調にコツコツやっています。近々では、3月に東京クリエイティブサロン2024 K-BALLET TOKYO × TOMO KOIZUMIにヘアメイクアップアーティストとして参加しました。舞台のヘアメイクはミュージックビデオにも似ていて、プロフェッショナルなダンサーたちにも大いに刺激を受けたし、本当にやって良かったです。同じく3月にカイリー・ジェンナーが初のフレグランス「コズミック」を発売した際、イメージビジュアルにヘッドピースとリングが採用されました。

3Dでアートピースを制作

WWD:新しいチャレンジは?

松野:ニュウマン新宿の展示では、制作に3Dプリンターを取り入れました。もともとSFや近未来の世界に興味があり、それがインスピレーション源にもなっているので、これからも極力3Dでアートピースを制作したいと思っています。今後は、リサイクル素材を使った作品制作にもチャレンジしていきたいです。

WWD:ヘッドピースというより、アート作品を制作している印象だ。

松野:ヘッドピースにこだわっているわけではありません。もともとヘアメイクを仕事にしているから、顔まわりのパーツになりましたが、今はリングや首まわりに付けるものも作っていますし、今年は全身に装着できる立体物を作りたいと思っています。最終的にはっモノ(アート作品)だけで完結するのが目標です。モノを作って渡したら、それをどう使うかは渡した人の自由。クリエイティブ心はアートピースが完成した時点で消化しているので。

WWD:今後、表現したい事は?

松野:AIもこれだけ進んだ今、機械的過ぎるとテクノロジーに負けてしまうので、テクノロジーを利用するけれど、あまりに頼り過ぎないようにしたいです。人口的過ぎたり、無機質過ぎたりするものはあまり好きではないし、花も完璧な美しさでなく、朽ちかけた一瞬の美しさを表現したい。調和や共存を意識しつつ、自分のやり方で新しい表現を開拓したいですが、その開拓の仕方は今も模索中です。

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セイコーウオッチが表参道ヒルズに「グランドセイコー」店舗 ブランドメッセージを空間で表現

セイコーウオッチは4月27日、表参道に「グランドセイコーブティック 表参道ヒルズ」をオープンする。

 表参道ヒルズの一角にオープンする同店は、メインスペースがブランドメッセージの“Alive in Time”を体現する没入空間になっており、LED壁面の映像と音楽を通して、ブランド誕生60周年を記念して2020年に生まれた “エボリューション9 コレクション”の世界観を体感できる。

また「グランドセイコー」のブティックとしては初めて、“エボリューション9 コレクション”を中心としたモデルを直接見て触れられるコーナーを設置。同ブランドが磨いてきた匠の技や精緻さを気軽に体感できる。

ショーウィンドウには、同ブランドのものづくりと親和性のあるアーティストが独自の視点で「グランドセイコー」を解釈した作品を展示する。最初のアーティストは博多人形の工房「中村人形」の4代目の中村弘峰で、グランドセイコーを象徴する獅子の紋章を再解釈し、博多人形の技法で表現した作品「刻(とき)の獅子」を制作した。

■グランドセイコーブティック 表参道ヒルズ
オープン日:4月27日
場所:表参道ヒルズ西館1階
住所:〒150-0001東京都渋谷区神宮前4-12-10
時間:11:00~20:00
定休日:不定休

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1位は、「ユニクロ」×「マリメッコ」の2024年夏の限定コレクションが5月10日に発売|週間アクセスランキング TOP10(4月18〜24日)

1位は、「ユニクロ」×「マリメッコ」の2024年夏の限定コレクションが5月10日に発売|週間アクセスランキング TOP10(4月18〜24日)

「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、4月18日(木)〜24日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
「ユニクロ」×「マリメッコ」の2024年夏の限定コレクションが5月10日に発売

04月23日公開 / 文・WWD STAFF

 「ユニクロ(UNIQLO)」と「マリメッコ(MARIMEKKO)」とのコラボレーション「ユニクロ ×マリメッコ」から2024年夏の限定コレクションが5月10日に発売される。全国284店舗と「ユニクロ」オンラインストアで販売する。

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- 2位 -
中森明菜×「ゾゾヴィラ」 第4弾は「北ウイング」をイメージしたTシャツを受注販売

04月24日公開 / 文・WWD STAFF

 ZOZOのラグジュアリー&デザイナーズブランドを集積した「ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)」は歌手の中森明菜とコラボレーションしたコレクション「AKINA NAKAMORI ×ゾゾヴィラ」の第4弾は、「北ウイング」をイメージしたTシャツが登場する。「北ウイング」のTシャツは、4月24日正午から5月1日11時59分まで受注販売する。ブラックとホワイトの2色展開で価格は各8800円。

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- 3位 -
「ディオール」の無料LINEスタンプが限定登場 ラブリーなディオールの愛犬が全8種類

04月23日公開 / 文・WWD STAFF

 「ディオール(DIOR)」は4月26日、オリジナルの無料LINEスタンプの配信を開始する。5月17日に発売する"ミス ディオール パルファン"の発売を記念したもので、創業者、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)の愛犬ボビーをモデルに、全8種類のスタンプを作成した。メゾンの創立と同時に誕生したフレグランス"ミス ディオール"とボビーは結びつきが深く、1952年にはボビーの姿をデザインした限定ボトルの「ご主人様はミス ディオール」を発表。ボビーエディションのボトルは21年に復刻し、その後は毎年数量限定で発売を続けている。5月17日発売の新作"ミス ディオール パルファン"はフランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)=ディオール パフューム クリエイション ディレクターが現代風にアレンジしたものだ。

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- 4位 -
「キャンメイク」のロングセラーチークが刷新 しっとり&艶感をアップした新4色

04月22日公開 / 文・WWD STAFF

 「キャンメイク(CANMAKE)」は5月下旬、1998年に販売を開始したロングセラーの“パウダーチークス”(新4色、各660円)をリニューアルし発売する。

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- 5位 -
「オペラ」が水滴のような“水光艶”続く新リップティントを発売 粘膜カラーの全5色展開

04月22日公開 / 文・WWD STAFF

 「オペラ(OPERA)」は7月5日、ブランドを代表する“リップティント”シリーズの新商品として、より潤いあふれる水滴のような“水光艶”を実現した“グロウリップティント”(全5色うち限定1色、各1980円)を発売する。取り扱いは、全国のバラエティーショップと公式オンラインストアとなる。

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- 6位 -
ロンハーマンが「G-SHOCK」に別注したウオッチを発売 マットな質感のスマホ連携モデル

04月18日公開 / 文・WWD STAFF

 ロンハーマン(RON HERMAN)は、カシオ計算機の「G-SHOCK」に別注したウオッチ“G-ショック フォー ロンハーマン GBX-100”を発売する。価格は3万6300円。4月22日12時〜4月26日23時59分までの期間、公式オンラインで先行予約を受付、5月11日からロンハーマンの店舗で販売する。

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- 7位 -
ビームスが「ポロ ラルフ ローレン」に別注した人気コレクション第3弾を発売

04月22日公開 / 文・WWD STAFF

 ビームス(BEAMS)は4月26日、「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN以下、ポロ)」に別注した“ネイビー アンド ゴールド ロゴ コレクション”の第3弾を発売する。Tシャツ(1万5400〜1万6500円)、ショーツ(1万9800円)、バケットハット(1万4300円)、靴下(3190円)、トートバッグ(1万9800円)を用意し、ビームスおよびビームス ボーイ各店と公式オンラインストアで取り扱う。

> 記事の続きはこちら

- 8位 -
「無印良品」の新スキンケア“薬用ブライトニング”シリーズが登場 美容液やUV乳液など全6品

04月18日公開 / 文・WWD STAFF

 「無印良品」は4月26日、スキンケアシリーズから新たな薬用ブライトニングシリーズを発売する。24日には、公式オンラインストアで先行販売を行う。

> 記事の続きはこちら

- 9位 -
「YSL」の新リップが好調 “バブみピンク”の新色は品薄状態、平野紫耀カラーも人気

04月19日公開 / 文・WWD STAFF

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」(以下、YSL)が3月29日に発売した新リップ“ラブシャイン リップスティック”(全20色、各5940円)が好調だ。全国発売前後17日間を比較すると、発売直後からリップスティックの売り上げが約3倍に拡大したほか、一部のカラーはオンラインストアや一部店舗で欠品が相次ぐなどの品薄状態になっている。

> 記事の続きはこちら

- 10位 -
中森明菜×「ゾゾヴィラ」 デビュー42周年を記念したコラボコレクションを5月1日から販売 「SILENT LOVE」「Seventeen」などのイメージ

04月24日公開 / 文・WWD STAFF

 ZOZOのラグジュアリー&デザイナーズブランドを集積した「ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)」は歌手の中森明菜のデビュー42周年を記念したコラボコレクション「AKINA NAKAMORI × ゾゾヴィラ -42nd Anniversary Collection-」を中森明菜がデビュー42周年を迎える5月1日から「ゾゾヴィラ」限定で受注販売する

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生成AIで瞬時に大量の絵型生成 通販大手スクロールの生成AIサービスが爆走中のワケ

東証プライムの通販大手スクロール子会社のスクロールインターナショナルは、生成AIを使ったアパレルデザイン生成サービス「ライトチェーン(LIGHTCHAIN)」が、ユーザーを急拡大している。自社のデザイナー・パタンナーでも簡単に使えるよう使い勝手を磨きながら、技術は中国有数のベンチャー企業と組んだ。繊維商社やOEM会社、アパレル企業、小売チェーンなどをターゲットに、数年内にスタンダートなサービスへと普及させる。

「ライトチェーン」は、デザイン生成やスタイル変更、生地・柄変更、ディテール変更、ボタンやレースなどの副資材の追加・変更が数クリックでできるサービス。ユーザーは自社のアーカイブ写真データを読み込ませることで、AIに特徴を覚えさせ、生成したいアイテムの写真などを読み込ませることで、上記のようなデザイン生成や変更を数クリックでできるようになる。月々の使用料を支払い、ブラウザ上でログインして使用するSaaS(=Software as a Service、ネット経由のソフトウエアサービス)型のサービスになる。

「ライトチェーン」の最大の特徴は、必要な”プロンプト(テキストでの指示)”をなくし、クリックやドラッグで操作が可能にしたこと。「本日も取材を受ける前に某大手のアパレル専門店チェーンに行ってきたが、その場で(採用を)即決してもらえた」と語るのは、大手商社から2017年に同社に転じた、スクロールインターナショナルの音羽裕之・社長だ。音羽社長は、スクロール本体の執行役員も兼任しており、もともと通販事業の内製化・直紡化の担当役員だった。

だが、昨年9月に「生成AIを使ったアパレルデザイン生成に衝撃を受け」、事業化プロジェクトをスタート。今年2月には「ライトチェーン」のローンチにこぎつけた。「実質的に営業期間はまだ1カ月たらずだが、説明に行くと即決というケースも多く、アパレル企業からの反応は予想以上。当初はOEMなどを手掛ける企画会社や商社などをターゲットにしていたが、どんどんユーザーが広がっており、いまでは商社・OEM会社だけでなく、アパレル、小売チェーンなどにも広がっており、すでに50〜60社から申し込みをもらっている。初年度に掲げていた100社の獲得はほぼ前倒しで達成可能で、もしかしたら当初計画の2倍にすら到達しそうだ」という。

同社が自身も驚くほどの反響を得ているのには、いくつか理由がある。「1つ目が価格。OEMなどを行っている商社に営業に行くと、『こんなに安くていいの?』と聞かれるほどの価格設定。2つ目は、そもそもスクロールのデザイン・企画担当者が使えるよう、つまり使いやすさに徹底的にこだわっていること」。もともとカタログ通販が主力のスクロールは自社内に多くのデザイナー、パタンナーを抱えており、それらのスタッフが実務で使えるように日々改善、改良しているというわけだ。「中国でトップクラスの生成AIベンチャー企業とタッグを組んでおり、技術的にはかなり高い。その上でAIを全く触ったことのないデザイナーがストレスゼロで、数クリックで作業が完結できるUI/UXにしている」という。

価格をあえて低く設定している理由について音羽社長は「生成AIは、ものすごいスピードで進化している。大げさではなく、半年・1年で最新のサービスや技術も古臭く感じるほどだ。だからこの2−3年が勝負だと思っている。ワンクリックで瞬時に絵型を1000型でも2000型でも作れるような生成AIの普及は、これまでのアパレルの企画を根底から変えかねず、大きなインパクトをもたらす。まさに”ゲームチェンジ”だ。全くの新しいサービスだが、数年内に当社の『ライトチェーン』を日本のファッション業界で誰もが使うようなスタンダードなSaaSサービスにしたい」と意気込む。

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K-POPスターが訪れるソウルの複合施設「コンフォート」が伊勢丹で国内初のポップアップを開催

韓国・ソウルのカルチャープラットフォーム、コンフォート(COMFORT)は5月1〜7日、伊勢丹新宿本店で国内初となるポップアップを開催する。

会場では、コンフォート ソウルのエレベーター内グラフィックを施したフォトブースが再現されるほか、デザイナーの愛猫をモチーフに製作したシグネチャーアイテム“ピヨン キーリング”(8800円)のスペシャルカラーを先行販売する。ジュエリーやバッグ、新作となるアパレルも韓国の発売に先駆けて販売する予定だ。また1万1000円以上の購入者には、先着でオリジナルステッカーパックをプレゼントする。

コンフォートは、デザイナー・動画クリエイターのTKと、ファッションマガジンやラグジュアリーブランドのキャンペーンビジュアルを担当するフォトグラファーのキム・ヒジュン(Kim Hee June)をはじめ、スタイリストやアートディレクターなどが意見を出し合い、2022年にオープンした複合文化空間。BLACKPINKのジェニー(JENNIE)やロゼ(ROSE)、BTSのブイ(V)のほか、ジードラゴン(G-DRAGON)やチョン・ソミ(Jeon Somi)、チョン・ホヨン(HoYeon Jung)、パク・スジュ(Soo Joo Park)らが同店を訪れたことや、キーリングなどのアイテムを愛用したことをきっかけに話題となった。

◾️コンフォート ポップアップストア
会期:5月1〜7日
場所:伊勢丹新宿本店 本館2階 イーストパーク・プロモーション
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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「ナイキ」がパリオリンピックに向けて各国代表のユニホームを発表

「ナイキ」がパリオリンピックに向けて各国代表のユニホームを発表

「ナイキ(NIKE)」はパリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会(以下パリ大会)に向けて、フランスのパリで「Nike On Air」イベントを開催し、40人以上の世界レベルのトップアスリートたちと共に、 2024年の各国の代表ユニホームを発表した。

2024年の各国の代表ユニフォームは、「ナイキ」がこれまで発表してきたものの中で、最も多くのアスリートの情報とデータに基づいてデザインされている。4Dモーションキャプチャーデータを駆使し、ピクセルレベルの細かな精度でアルゴリズムを用いて各競技のために特別にデザインされたユニホームは、それ ぞれの国とスポーツが象徴するアイデンティティーと多様なコミュニティーからインスピレーションを得ている。

メンズとウィメンズの陸上競技用のアイテムは約50近くあり、特定の競技種目のために細かく調整された12種類のスタイルがあり、アスリートはパリでの大会で快適さを損なうことなく、自分のスタイルや好みに合ったウエアを選ぶことができる。

ナイキのグローバル スポーツ アパレル担当 VPのジョーダナ・カッチャーは「各ユニホームは、それぞれの競技に合わせてデザインされています。「ナイキ」の試合用のユニフォームにはすべてDri-FIT ADV テクノロジーが採用されていますが、ユニホームにはそれぞれの個性が現れており、バスケットボールやフットボールのウエアには、可動性と通気性を追求したパターンが採用されています。それとは対照的に、スケートボードやブレイキンでは、全てのユニホームにハイパフォーマンスに必要な吸汗速乾性と通気性を備える一方で、テクニカルさを抑えたよりストリート的なスタイルを追求しています」とコメントする。

ユニホムの一例を紹介する。

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「ナイキ」がパリオリンピックに向けて各国代表のユニホームを発表

「ナイキ」がパリオリンピックに向けて各国代表のユニホームを発表

「ナイキ(NIKE)」はパリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会(以下パリ大会)に向けて、フランスのパリで「Nike On Air」イベントを開催し、40人以上の世界レベルのトップアスリートたちと共に、 2024年の各国の代表ユニホームを発表した。

2024年の各国の代表ユニフォームは、「ナイキ」がこれまで発表してきたものの中で、最も多くのアスリートの情報とデータに基づいてデザインされている。4Dモーションキャプチャーデータを駆使し、ピクセルレベルの細かな精度でアルゴリズムを用いて各競技のために特別にデザインされたユニホームは、それ ぞれの国とスポーツが象徴するアイデンティティーと多様なコミュニティーからインスピレーションを得ている。

メンズとウィメンズの陸上競技用のアイテムは約50近くあり、特定の競技種目のために細かく調整された12種類のスタイルがあり、アスリートはパリでの大会で快適さを損なうことなく、自分のスタイルや好みに合ったウエアを選ぶことができる。

ナイキのグローバル スポーツ アパレル担当 VPのジョーダナ・カッチャーは「各ユニホームは、それぞれの競技に合わせてデザインされています。「ナイキ」の試合用のユニフォームにはすべてDri-FIT ADV テクノロジーが採用されていますが、ユニホームにはそれぞれの個性が現れており、バスケットボールやフットボールのウエアには、可動性と通気性を追求したパターンが採用されています。それとは対照的に、スケートボードやブレイキンでは、全てのユニホームにハイパフォーマンスに必要な吸汗速乾性と通気性を備える一方で、テクニカルさを抑えたよりストリート的なスタイルを追求しています」とコメントする。

ユニホムの一例を紹介する。

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大阪・関西万博とベイクルーズがコラボ ミャクミャクの帽子やTシャツなど

2025大阪・関西万博マスターライセンスオフィスは、ベイクルーズグループとのコラボレーション商品を5月3日に発売する。

「スピック&スパン(SPICK & SPAN)」や「イエナ(IENA)」など計9ブランドとコラボレーションし、Tシャツやボーダーシャツ、キャップなどのアパレルアイテムから雑貨、ネイルケア商品まで幅広いアイテムを扱う。大阪・関西万博のイメージカラーである赤色や青色をあしらった商品や公式キャラクター「ミャクミャク」を取り入れた商品などを展開する。

本アイテムは「2025大阪・関西万博オフィシャルオンラインストア」、ベイクルーズグループ公式通販サイト「ベイクルーズストア」で発売する。コラボレーション商品の発売を記念して、5月3日〜5月8日にルクア大阪内のルクアイーレ3Fに「2025大阪・関西万博オフィシャルポップアップストア ルクアイーレ店 by BAYCREW’S」を期間限定でオープンする。

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大阪・関西万博とベイクルーズがコラボ ミャクミャクの帽子やTシャツなど

2025大阪・関西万博マスターライセンスオフィスは、ベイクルーズグループとのコラボレーション商品を5月3日に発売する。

「スピック&スパン(SPICK & SPAN)」や「イエナ(IENA)」など計9ブランドとコラボレーションし、Tシャツやボーダーシャツ、キャップなどのアパレルアイテムから雑貨、ネイルケア商品まで幅広いアイテムを扱う。大阪・関西万博のイメージカラーである赤色や青色をあしらった商品や公式キャラクター「ミャクミャク」を取り入れた商品などを展開する。

本アイテムは「2025大阪・関西万博オフィシャルオンラインストア」、ベイクルーズグループ公式通販サイト「ベイクルーズストア」で発売する。コラボレーション商品の発売を記念して、5月3日〜5月8日にルクア大阪内のルクアイーレ3Fに「2025大阪・関西万博オフィシャルポップアップストア ルクアイーレ店 by BAYCREW’S」を期間限定でオープンする。

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髪のダメージに悩む、ナチュラル派のためのヘアケア マッシュビューティーラボとノインが共同開発

マッシュビューティーラボは、コスメベンチャーのノインと共同開発したナチュラルヘアケアブランド「バイヤーデン(BY YARDEN)」を5月16日に発売する。「コスメキッチン(COSMEKITCHEN)」、「ビープル(BIOPLE)」、「メイクアップキッチン(MAKEUP KITCHEN)」の各店舗および公式ECで取り扱う。

ヘアカラーを繰り返し、パサつきなどの悩みを抱える人に向けた“ダメージケアシリーズ”、ブリーチによる切れ毛・枝毛に悩む人に向けた“ハイダメージケアシリーズ”をラインアップ。ダメージやヘアスタイルに合わせたシャンプー&トリートメントを展開する。

最大の特徴は、自然農にこだわっている農家である苗目で育った無農薬ハーブエキスを、惜しみなく使用していることだ。髪の内部やキューティクルを補修する成分や、カラーキープを叶える成分もナチュラルにこだわり、シリコンフリーで処方した。

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愛知県初のアウトレットモールが岡崎市に 2025年秋開業予定

三井不動産は、愛知県岡崎市で開発推進中の「三井アウトレットパーク 岡崎(仮称)」の開業が2025年秋になると発表した。三重県桑名市にある「ジャズドリーム長島」に続く東海エリア2つ目の三井アウトレットパークだ。

名古屋鉄道本線本宿駅から徒歩圏内にあり、国道1号線や新東名高速道路岡崎東IC、東名高速道路音羽蒲郡ICからも至近の交通利便性が高い立地につくられる。

海外ブランドからスポーツ、アウトドア、キッズまでバリエーション豊富な約170店舗が集積するほか、緑豊かな屋外広場も整備する。また、太陽光パネルの設置や省エネアイテムの導入などによりCO2排出量の削減をはじめとしたESG課題の解決にも取り組む。

同施設開業と同年の春には、愛知県安城市にも「三井ショッピングパーク ららぽーと安城(仮称)」の開業を予定している。

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「SOUCE(源)」がテーマの「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2024」リポート 写真家の川内倫子らがメインプログラムに参加

京都の歴史的建造物や近現代建築に国内外の作家の写真作品を展示する「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2024(以下、KYOTOGRAPHIE)」が5月12日まで開催している。

12回目を迎える今回は「SOUCE(源)」がテーマ。生命や愛、自由の源を探究し、新たな未来の姿を想像するきっかけとなる作品群と共に、おすすめの展示をリポートする。

川内倫子/潮田登久子「From Our Windows」
川内倫子「Cui Cui + as it is」
潮田登久子「冷蔵庫/ICEBOX + マイハズバンド」
Supported by KERING’S WOMEN IN MOTION

ケリングが2015年に立ち上げた、芸術や文化に関わる分野で活躍する女性たちに光を当てることを目的とした「ウーマン・イン・モーション」が今回サポートするのは、川内倫子と潮田登久子による対話的展覧会「From Our Windows」だ。

川内は、13年にわたり祖父の死や甥の誕生など家族を被写体として撮り続けた「Cui Cui」と自身の出産から約3年間、子どもの姿や子育ての中で出合った身近な風景を撮りためた「as it is」を展示している。

潮田は、ごく普通の家庭にある冷蔵庫の外側と内側を定点観測的的に撮影した2枚組のモノクロ写真シリーズ「冷蔵庫/ICE BOX」と、夫で写真家の島尾伸三と娘のまほとの約40年前の生活を記録した「マイハズバンド」を展示。作品に合わせて40年前から大切に取っているという思い出の品々も展示している。

共に家族を被写体として記録を続ける中で、時間を積み重ねて向き合ってきたからこそ、独自の視点やアプローチを感じることができるのだろう。あえてスペースを分けたキュレーションに加えて、それぞれの展示方法がすべて異なる点も興味深い。

会場:京都市京セラ美術館 本館 南回廊2階
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
時間:10:00〜18:00

川田喜久治
「見えない地図」
Supported by SIGMA

1965年に刊行した写真集「地図」は、原爆ドームの壁や天井を埋め尽くすシミを追い、若い攻隊員の肖像や手紙、廃虚と化した要塞等を通じて戦火の記憶を炙り出した、日本写真史の金字塔として国内外に知られている。同展では、「地図」より、戦後から昭和の終わりまでを写した「ラスト・コスモロジー」、近年新たに取り組んでいる「ロス・カプリチョス」の3タイトルを7つの部屋に分けて鑑賞できる。

現在もプリントの作品に加えて、2017年から始めたInstagramに写真をアップし続けている。戦後直後から記録を続けてきた川田にとって、現代の日本はどう映っているのだろうか。何かを暗示するような同展のタイトルからもそう考えさせられる。

会場:京都市京セラ美術館 本館 南回廊2階
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
時間:10:00〜18:00

柏田テツヲ
「空(くう)をたぐる」
Presented by Ruinart
Ruinart Japan Award 2023 Winner

旅をしながら人と自然の関係性を問いかけるような作品づくりを行う柏田テツヲは、「Ruinart Japan Award 2023」を受賞し、世界最古のシャンパーニュブランド「ルイナール」のアート・レジデンシー・プログラムに参加。2023年に2週間、ランス地方で滞在制作を行った。

滞在中に目の当たりにした、自然に影響をもたらしている地球温暖化と葡萄畑を歩いているときに引っかかった蜘蛛の巣が目視しづらい状態でも存在していることから、環境変化のメタファーとしてインスピレーションを受けた作品を展示している。
会場には写真の他にも、糸を蜘蛛の巣に見立て植物と組み合わせた作品も観られるので、滞在制作の足跡を辿るような感覚で鑑賞できる。

会場:両足院
住所:京都府京都市東山区小松町591
時間:10:00〜17:00
休日:5月1、8日

バードヘッド(Birdhead/鳥頭)
「Welcome to Birdhead World Again, Kyoto 2024」
Presented by CHANEL NEXUS HALL

2004年に結成されたバードヘッド(Birdhead)は中国・上海を拠点に活動するアートユニットだ。めまぐるしい発展を遂げる上海で客観的なまなざしで街や人間の変化を見続け、身近な存在を被写体にノンフィクションで発信してきた。

会場では、老舗帯問屋の誉田屋源兵衛の建築的特徴を活かした二部構成で作品を展示している。竹院の間では、シルクスクリーンで木材に写真画像を印刷した「Bigger Photo」シリーズの近作5点に加え、代表作でもあり、昨年京都と東京で撮影された124点のイメージからなる「Matrix」の新作を展示している。

古い蔵を現代建築と融合させた黒蔵では、写真の神秘的な力を崇めて、空想の宗教「Phototheism」と信条「We Will Shoot You(我らは汝を撮影す)」をテーマにしたコラージュやインスタレーションを展開している。媒体を横断した作品展示からは、写真表現の可能性や在り方を問いかけるような印象も受ける。

会場:誉田屋源兵衛 竹院の間、黒蔵
住所:京都府京都市中京区室町通三条下ル 西側
時間:10:00〜18:00
休日:5月2、9日

クラウディア・アンドゥハル
「ヤノマミ ダビ・コベナワとヤノマミ族のアーティスト」

スイス出身でブラジルに移住したアーティストのクラウディア・アンドゥハルは、アマゾンの奥地で1万年以上にわたり、独自の文化や風習を守り続けているラジル最大の先住民族ヤノマミの主張や権利を守るために撮影を続けた活動家だ。同展では、アンドゥハルの写真や映像作品とヤノマミのアーティストによるドローイングが展示されており、彼らの思想や政治観、社会性などを垣間見ることができる。監修を務めたのは、シャーマンでもあり、ヤノマミを代表するダビ・コペナワだ。

コペナワは「ヤノマミ族の住む地は、ブラジル政府によって先住民保護区の認定をされているものの、金の違法採掘で環境破壊や感染病といったさまざまな被害を受けている」と悲惨な現状を明かすと共に「展示作品を通じてヤノマミ族の素晴らしい文化や豊かな自然、そしてどのような脅威に晒されているのかを知ってほしい」と鑑賞者に訴えかける。

会場:京都文化博物館 別館
住所:京都市中京区三条高倉
時間:10:00〜19:00
休日:5月7日

ヨリヤス(ヤシン・アラウイ・イスマイリ)
「カサブランカは映画じゃない」
Supported by agnès b.

モロッコの写真家ヨリヤス(ヤシン・アラウイ・イスマイリ/Yassine Alaoui Ismaili)はプロのブレイクダンサーとして活動した後に2015年に写真家としてのキャリアをスタート。

展示作品は、ヨリヤスの出身地でありカサブランカに暮らす人々や日常、公共空間などを撮影し続けたことで浮き彫りになった社会変化に焦点を当てる。ダイナミックで動的な作品群からはカサブランカという都市が持つ多面性も写し出している。作品特性を活かした展示空間も新しい写真の見方を提示しているようだ。

会場:ASPHODEL
住所:京都府京都市東山区八坂新地末吉町99-10
時間:11:00〜19:00
休日:5月1、8日

イランの市民と写真家たち
「あなたは死なない──もうひとつのイラン蜂起の物語──」
In collaboration with Le Monde

同展では、2022年9月、女性の髪を覆うヒジャブの着用が不適切だとして、22歳のマフサ・アミニが警察に拘束された後に亡くなった事件を受け、各地で起こった抗議運動を報道するために集められたSNSでの写真や動画が展示されている。ほとんどの作品の撮影者は伏せられているのだが、これはイラン当局による報道規制に背き、その現状を伝えようとする市民の写真や動画が匿名で展示している。

抗議する市民の様子を切り取った写真からは、スローガンに掲げた「女性、生命、自由!」というメッセージが痛いほど伝わってくる。

会場:Sfera
住所:京都府京都市東山区弁財天町17 スフェラ・ビル2階
時間:12:00〜19:00
休日:5月1、8日

ヴィヴィアン・サッセン
「PHOSPHOR|発光体:アート&ファッション 1990–2023」
Presented by DIOR
In collaboration with the MEP - Maison Européenne de la Photographie, Paris

同展は、オランダ・アムステルダム出身のファッションフォトグラファー、ヴィヴィアン・サッセン(Viviane Sassen)の日本初の大規模個展となる。

会場には、30年に及ぶキャリアを紹介する回顧展で、約200点の作品を展示。作品は、南アフリカで幼少時を過ごしたルーツともいえる鮮やかな色彩、緊張感のある多層的で豊かなイメージにあふれていて、絵画的なポートレートのファッション写真から数々のラグジュアリーブランドのビジュアルにも大きな影響を与えていることが伺える。

光と影のコントラストに加えて、セクシャリティ、死といった根源的な思想が写真やドローイング、映像作品に反映されている。会場の京都新聞ビル地下1階の印刷工場跡という広大で無機質な空間とのコントラストも有機的なエネルギーを増幅させている。

会場:京都新聞ビル地下1階(印刷工場跡)
住所:京都府京都市中京区烏丸通夷川上ル少将井町239
時間:10:00〜18:00
休日:5月12日

ティエリー・アルドゥアン
「種子は語る」
Presented by Van Cleef & Arpels
In collaboration with Atelier EXB

フランスの写真家、ティエリー・アルドゥアン(Thierry Ardouin)による「種子は語る」では、フランスの国立自然史博物館の所蔵品で1万年以上前の出現時の種子から、現在のハイブリッドな種子を顕微鏡のような拡大鏡を直接カメラに取り付けて撮影を行なった作品が展示されている。

同作は、2009年にスタートした農業に関するドキュメンタリープロジェクト「Seed Stories」がきっかけとなった。種子の造形や美しさを観察するような会場設計も生命の歴史を紐解くことを試みているようだ。作品群からは既視感のある種子から、およそ微生物にように見えるものまで、自然の生命力を感じさせられる。

会場:二条城 二の丸御殿 台所・御清所
住所:京都府京都市中京区二条城町541
時間:9:30〜17:00

ジェームス・モリソン
「子どもたちの眠る場所」
Supported by Fujifilm

ケニア出身でヴェネチアを拠点にするアーティスト、ジェームス・モリソンは、世界各国の子どもたちの肖像と寝室を写したシリーズ作品「子どもたちの眠る場所(Where Children Sleep)」を発表している。

作品から読み取れるのは、それぞれの国の経済状況や親の価値観を通した子どもを取り巻く環境だ。親の愛情を一心に受けているような温かな印象の部屋から、安全性が確保されているかわからない、ヒリヒリする緊張感が伝わる部屋まで、鑑賞者にあらゆる考察の視点を与える。毎日を平和に暮らせている現状にも改めて気付かされる。

会場:京都芸術センター
住所:京都府京都市中京区山伏山町546-2
時間:11:00〜19:00

ルシアン・クレルグ
「ジプシー・テンポ」
Supported by Cheerio

フランス・アルル出身で世界最古の写真祭「アルル国際写真祭」の創始者でもあるルシアン・クレルグ(Lucien Clergue)。写真や音楽において功績を残したクレルグの活動の根底にあるアルルという街とジプシーの関係に焦点を当てる。

1969年に開催した「アルル国際写真祭」と同じ頃に、間もなく世界的な名声を得るロマ族のギタリスト、マニタス・デ・プラタとの出会いから、ロマ族のコミュニティと親密な関係を築き、長年にわたり撮影を続けた作品や演奏やダンスを楽しむジプシーを捉えた写真が展示されている。

ちなみに、マニタス・デ・プラタはフラメンコギターバンドの「ジプシー・キングス(Gipsy Kings)」のバリアルド兄弟(ジャクー、モーリス、トニーノ)の父親でもある。会場内で流れる音楽を感じながら鑑賞したい。

会場:嶋臺(しまだい)ギャラリー
住所:京都府京都市中京区御池通東洞院西北角
時間:10:00〜18:00
休日:5月7日

ジャイシング・ナゲシュワラン
「I Feel Like a Fish」

インド出身の写真家、ジャイシング・ナゲシュワラン(Jaisingh Nageswaran)のプロジェクト「I Feel Like a Fish」では、ダリットと呼ばれる、ヒンズー教のカースト制度の最下層民のレジスタンス(抵抗)とレジリエンスに焦点を当てる。作品にはコミュニティーへの献身と共に、社会から疎外された人々の生活や闘争、忍耐などが表現されており、精度の根深さを感じさせる。

会場:TIME’S
住所:京都府京都市中京区三条通河原町東入中島町92
時間:11:00〜19:00

KG+SELECT 2024

公募型のコンペティション「KG+SELECT」の展示は、10名の写真家・アーティスト作品を展示している。グランプリに選ばれた作品は来年の「KYOTOGRAPHIE」で展覧会を開催する。

同所の特設ブース「SIGMA Lounge」では、濱田祐史の新作「Color Collection」シリーズを展示。コロナ禍の植物園で制作をスタート、デジタルで撮影した作品をインクジェットプリントした際に現れる色に着想し、被写体である植物の一部が漂白され、流れ落ちる様子が収められている。

会場:堀川御池ギャラリー
住所:京都府京都市中京区押油小路町238-1
休日:5月6日
時間:11:00〜18:00(最終入場18:00)

メインプログラム以外のおすすめ展示

髙橋恭司
LOST TIME

写真家の髙橋恭司は花をテーマに、写真集「Lost time」から13点と新作4点、1990年代のビンテージプリント3点を展示。現実において1秒でも同一性を保っている存在はなく、すべての瞬間は過去に直結し喪失していくのだが、花の先品は、ある瞬間にそこに存在していた痕跡を浮き彫りにする。

髙橋がノードホテルでの展示について「ウェルカムドリンクのように花で鑑賞者を迎えている」と話すように、フロントの鮮やかな花の写真から始まり、徐々に抽象性も帯びていき、空間には自然の美しさや静かで幻想的な雰囲気が共存する。会場では、完売となっている作品集「Lost time」を再刊行し販売している。

会場:ノードホテル
住所:京都府京都市中京区四条西洞院上ル蟷螂山町461

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「ヴァレンティノ」、23年は営業利益18%減 日本を含むアジアは好調だが欧州が減速

ヴァレンティノ(VALENTINO)の2023年12月期決算は、売上高が前期比5%減の13億5000万ユーロ(約2214億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は同7%減の3億1400万ユーロ(約514億円)、営業利益は同18%減の9900万ユーロ(約162億円)だった。地政学上の先行き不透明感や、世界的なラグジュアリー需要の減速が響いた。

23年12月末の時点で、同ブランドは世界で264の店舗や売り場を展開しており、そのうち直営は232店。売り上げ全体の66%を占める小売(ECを含む)の売上高は同3%増だった。一方、小売を強化する戦略に基づき、合理化を進めている卸は同12%減となった。

地域別に見ると、日本を含むアジア太平洋地域は好調だったが、欧州は下半期に減速。南北アメリカは下半期に回復の兆しが見られたという。

1960年創業の「ヴァレンティノ」は現在、変化のただ中にある。2012年、同ブランドを運営するヴァレンティノ社をカタールの投資会社メイフーラ・グループ(MAYHOOLA GROUP以下、メイフーラ)が8億5800万ドル(約1321億円)で買収。16年に就任したピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)前クリエイティブ・ディレクターは24年4月22日に退任し、後任には22年11月まで「グッチ」を率いていたアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が就任した。

また、23年7月には、「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(KERING)が、ヴァレンティノの株式の30%をメイフーラから17億ユーロ(約2788億円)で取得。これは両社のより幅広い戦略的提携の一環で、契約にはケリングが28年までにヴァレンティノの株式の100%を取得するオプションが含まれているほか、メイフーラはケリングの株主となる可能性があるという。

そのケリングは、24年1~3月期(第1四半期)決算の売上高が前年同期比11.3%減(既存店・現地通貨ベースでは同10%減)の45億400万ユーロ(約7386億円)と苦戦。上半期の営業利益は同40~45%減となる見込み。

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「ヴァレンティノ」、23年は営業利益18%減 日本を含むアジアは好調だが欧州が減速

ヴァレンティノ(VALENTINO)の2023年12月期決算は、売上高が前期比5%減の13億5000万ユーロ(約2214億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は同7%減の3億1400万ユーロ(約514億円)、営業利益は同18%減の9900万ユーロ(約162億円)だった。地政学上の先行き不透明感や、世界的なラグジュアリー需要の減速が響いた。

23年12月末の時点で、同ブランドは世界で264の店舗や売り場を展開しており、そのうち直営は232店。売り上げ全体の66%を占める小売(ECを含む)の売上高は同3%増だった。一方、小売を強化する戦略に基づき、合理化を進めている卸は同12%減となった。

地域別に見ると、日本を含むアジア太平洋地域は好調だったが、欧州は下半期に減速。南北アメリカは下半期に回復の兆しが見られたという。

1960年創業の「ヴァレンティノ」は現在、変化のただ中にある。2012年、同ブランドを運営するヴァレンティノ社をカタールの投資会社メイフーラ・グループ(MAYHOOLA GROUP以下、メイフーラ)が8億5800万ドル(約1321億円)で買収。16年に就任したピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)前クリエイティブ・ディレクターは24年4月22日に退任し、後任には22年11月まで「グッチ」を率いていたアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が就任した。

また、23年7月には、「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(KERING)が、ヴァレンティノの株式の30%をメイフーラから17億ユーロ(約2788億円)で取得。これは両社のより幅広い戦略的提携の一環で、契約にはケリングが28年までにヴァレンティノの株式の100%を取得するオプションが含まれているほか、メイフーラはケリングの株主となる可能性があるという。

そのケリングは、24年1~3月期(第1四半期)決算の売上高が前年同期比11.3%減(既存店・現地通貨ベースでは同10%減)の45億400万ユーロ(約7386億円)と苦戦。上半期の営業利益は同40~45%減となる見込み。

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日本ヒップホップ界のレジェンド2人が32ページであまねく語る 「ブループリント」創刊

ヒップホップカルチャー誌「ブループリント ザ マガジン(BLUEPRINT THE MAGAZINE)」(発売元:apples&oranges)が5月26日に創刊・発売する。アマゾンで事前販売予約を受け付けている。

創刊号は、日本のヒップホップカルチャーをけん引してきたZeebraとSEEDAが両面表紙で登場。写真は全てモノクロで、同レーベルの発起人であるフォトグラファー・小田駿一が撮り下ろした。

近年は、ちゃんみなやT-Pablowなどを輩出した「BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」(BSスカパー!)、「フリースタイルダンジョン」(テレビ朝日)などが火付け役となり、盛り上がりを見せている日本のヒップホップシーン。その黎明期からけん引してきたZeebra、SEEDAが1冊32ページをまるまる分け合う超ロングインタビューは、ヒップホップファンのみならず一読の価値がある内容だ。

両者の口から語られるのは、自身のキャリアやヒップホップに向き合う価値観、哲学。日本のヒップホップ黎明期から00〜10年代に至るまでのブームの浮沈、背景にある日本の音楽ビジネスの趨勢。そして、それぞれが考えるヒップホップカルチャーの展望だ。ロングインタビューの一部始終を収録した動画は、「ブループリント」の公式ユーチューブチャンネルで順次公開する。

雑誌を核にライブやグッズ展開
オフラインコミュニティーを拡張

「ブループリント」は雑誌の枠を超えた事業も展開する。ライブ&グッズをメディア事業と並び立つ柱とし、ヒップホップファンのオフラインコミュニティーを醸成するプラットフォームとして機能させる。

ショーケースライブの第1弾を6月23日、渋谷のヒップホップクラブ「ハーレム(HARLEM)」で開催する。すでにCHICO CARLITO、MUD、ELIONE、LIZA、Yan Sekuなど新進気鋭のアーティストの出演が決定している。

■ "BLUEPRINT THE LIVE vol.1"

日時:6月23日(日)
開場 / 開演 : 16:30 / 17:00
会場:HARLEM(東京都渋谷区円山町2−4)
入場料:先行4000円(+500円で「ブループリント ザ マガジン」付き)、当日4500円 ※それぞれ1ドリンク(600円)別途

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「ポロ ラルフ ローレン」のウィメンズ特化型ショップ 渋谷にリニューアルオープン

「ポロ ラルフ ローレン キャットストリート(POLO RALPH LAUREN CAT STREET)」が3月28日、「ザ ポロ ウィメンズ ショップ」としてリニューアルオープンした。同店の総面積は約500m²で、1階と2階で構成。ウィメンズの成長を目指し、店内は最新の「ポロ ラルフ ローレン」(以下、「ポロ」)のウィメンズ商品を中心に、女性も着こなしやすいメンズウエアや「ラルフ ローレン」などの貴重なビンテージアイテム、店舗限定品などを厳選してキュレーション。レーベルの垣根も越えた自由なスタイリングと現代女性のライフスタイルに寄り添った遊び心は、ここでしか体験できない。創業デザイナーのラルフ・ローレンが、常に顧客に届けたいと願う喜びを感じさせる空間だ。

1階
ハッピームードあふれる
色鮮やかな「ポロ」グッズ

1階は、世界でもトップクラスの売上高を誇るという日本で人気のケーブルセーターやオックスフォードシャツに加え、キャップやトートバッグ、ポロシャツ、ドッグウエアなど、「ポロ」のアイコニックなアイテムが豊富なカラーバリエーションでそろう。一目でハッピーな気分に誘う色鮮やかで楽しい空間は圧巻。自分用だけでなく、ギフトにも喜ばれるアイテムが必ず見つかるはずだ。エントランス右手には、ポップアップスペースを設けた。初回はフラワーショップが店内を彩り、「ポロ」のブランドイメージや店舗の雰囲気に合わせてセレクトした季節の花々を販売している。

2階
ホームグッズや
エクスクルーシブアイテムが集結

2階は1階のポップな雰囲気から一変し、タイムレスで洗練された「ポロ」の魅力あふれる空間に。クローゼットには、トレンチコートやパッチワークのジャケット、エレガントな花柄のワンピースといったアメリカンクラシックを体現する女性のためのアイテムがすべて詰まっている。書籍やタオル、食器、ガラス製品などをそろえた「ラルフ ローレン ホーム」や「ダブル アール エル」のシルバーアクセサリーなどもラインアップし、1階同様、レーベルを越えて楽しめるワードローブを提案する。また、千葉の藍染工房のノラビ(NORABI)とコラボレーションした、藍色のグラデーションが映える一点モノのカプセルコレクションなど、店舗限定商品も取りそろえる。

店舗限定アイテムも
豊富にそろう

ラグビーシャツやニットウエア、オックスフォードシャツなど、ブランドを象徴するアイテムをベースにした新たなデザインは、新旧をミックスした同店ならではの逸品。また千葉県大網白里市に拠点を置く藍染工房のノラビの品田彩来とコラボしたカプセルコレクションは、すべて一点モノ。オックスフォードシャツやメッシュポロシャツ、ケーブルセーターなど、一つ一つ異なる色合いと風合いは「ポロ」の新しい魅力を引き立てている。

INFORMATION
ザ ポロ ウィメンズ ショップ

営業時間:11:00〜20:00
住所:東京都渋谷区神宮前5-17-13

TEXT:RIE KAMOI
問い合わせ先
ラルフ ローレン
0120-3274-20

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【スナップ】TWICEモモ、柴咲コウ、多部未華子が来場 「タサキ」が70周年を記念したイベントを開催

「タサキ(TASAKI)」は5月12日まで、ブランド創業70周年を記念したイベント“フローティング シェル(FLOATING SHELL)”をバツアートギャラリーで開催している。

同イベントは、真珠を思わせるカラーを配した会場で、「タサキ」を代表するジュエリー“バランス”の新作のほか、藤本タツキの漫画作品や「アシックス(ASICS)」「アイヴァン(EYEVAN)」とのコラボアイテムも先行発売する。今後東京を皮切りに、世界各国で順次開催を予定する。

4月25日に開催したレセプションイベントには、ブランドパートナーを務めるTWICEのモモをはじめ、柴咲コウ、多部未華子、一ノ瀬颯、桜田通、Perfume、東原亜希、町田啓太、吉岡里帆らが来場した。

TWICEのモモはイベントに際し、「さまざまなジャンルのアイテムとのコラボレーションを見ることができて、とても面白かった。今日は、バランスの新作を着用させていただき、本当に1つ1つのパールが輝いていて、モダンなデザインがすごく素敵だと思った」と語った。

■フローティング シェル
日程:4月26日〜5月12日
時間:11:00〜19:00
場所:バツアートギャラリー
住所:東京都渋谷区神宮前5-11-5
※予約不要

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ハローキティとビームスがコラボ 50年の歴史が詰まったレトロなウエアやぬいぐるみ

ビームスのデッドストック品を手仕事によるリメイクで蘇らせるレーベル“ビームス クチュール(BEAMS COUTURE)は5月3日、サンリオのキャラクター、ハローキティの50周年を記念したコラボアイテムを発売する。ビームス ニューズおよび同公式オンラインで取り扱うほか、ビームス広島でも一部アイテムを販売する。

コラボアイテムは、ビンテージな風合いに仕上げたぬいぐるみ(7150円)、ポシェット(8250円)、エナメル地に刺しゅうをあしらったバッグ(1万4300円〜)、セーターとランニングパンツのセットアップ(2万900円)、薄く透ける素材感が特徴のセーター(2万5300円)を販売する。50年の歴史をテーマに、デビュー当初のハローキティを思わせるレトロなテイストにまとめた。またサンリオショップで商品を購入した際にもらえるマスコット“プレミアム”も今回制作。ハローキティのぬいぐるみを配した缶バッチが、商品購入時に配布される。イメージビジュアルには、ファッションインフルエンサーのCOCOを起用した。

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「ラルフ ローレン」最上級ラインのキャンペーンにEXILE AKIRAが登場 2度のグローバルメーン広告起用はアジア人初

「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」の最高峰ライン「ラルフ ローレン パープル レーベル(RALPH LAUREN PURPLE LABEL)」は、EXILE AKIRAを2024年春の広告キャンペーンにグローバルモデルとして起用した。

AKIRAは2018年春夏コレクションから同ラインの広告モデルを務め、グローバル展開は2度目となる。本キャンペーンはフォーマルウエアの美しさを表現しており、カメラマンのアルナルド・アナヤ(Arnaldo Anaya Lucca)が撮影した。2018年春夏メンズコレクションの際にもAKIRAをモデルに撮影したため、2人は久しぶりの再会を喜び、息の合ったフォトセッションを繰り広げたという。

AKIRAは「世界を代表するブランド、『ラルフ ローレン』においてアジア人初の2度目のグローバルメーン広告に起用してくださり、とても光栄に思っております。ラルフ・ローレンさんの好きな言葉“ファッションにブランドは必要ない、必要なのは自身から湧き出るなにかだ”とあるように今回の広告から僕自身のほかにはない何かを、そして『ラルフ ローレン』の世界観から“憧れ”と誠実な“紳士”さを感じていただけたら幸いです」とコメントした。

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「ラルフ ローレン」最上級ラインのキャンペーンにEXILE AKIRAが登場 2度のグローバルメーン広告起用はアジア人初

「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」の最高峰ライン「ラルフ ローレン パープル レーベル(RALPH LAUREN PURPLE LABEL)」は、EXILE AKIRAを2024年春の広告キャンペーンにグローバルモデルとして起用した。

AKIRAは2018年春夏コレクションから同ラインの広告モデルを務め、グローバル展開は2度目となる。本キャンペーンはフォーマルウエアの美しさを表現しており、カメラマンのアルナルド・アナヤ(Arnaldo Anaya Lucca)が撮影した。2018年春夏メンズコレクションの際にもAKIRAをモデルに撮影したため、2人は久しぶりの再会を喜び、息の合ったフォトセッションを繰り広げたという。

AKIRAは「世界を代表するブランド、『ラルフ ローレン』においてアジア人初の2度目のグローバルメーン広告に起用してくださり、とても光栄に思っております。ラルフ・ローレンさんの好きな言葉“ファッションにブランドは必要ない、必要なのは自身から湧き出るなにかだ”とあるように今回の広告から僕自身のほかにはない何かを、そして『ラルフ ローレン』の世界観から“憧れ”と誠実な“紳士”さを感じていただけたら幸いです」とコメントした。

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「リーボック」×吉田カバン「POTR」 ターコイズブルーの“インスタポンプフューリー”を限定発売

吉田カバンの「ピー・オー・ティー・アール(POTR)」は、「リーボック(REEBOK)」のアイコンスニーカー“インスタポンプフューリー”の30周年を記念した“リーボックインスタポンプフューリー 94 × POTR”(3万3000円)を5月1日に発売する。サイズは23.0〜29.0cm(1cmずつ)を展開する。

今回のコラボレーションでは、随所に「ピー・オー・ティー・アール」を象徴するカラーの1つであるターコイズブルーを採用し、左足のヒール部分や、右足のポンプボール、インソールに「ピー・オー・ティー・アール」のロゴを配したスペシャル仕様となっている。

また、シューズと同じ配色でデザインされたワンアクションで開閉可能なオリジナルケースも付属し、シューズだけでなく衣服などを収納することができる。

本アイテムは、「ポーター フラッグシップ ストア」、「ポーター ギンザ」、「ポーター シンジュク」「ポーター スタンド」、「クラチカ バイ ポーター」、「ピー・オー・ティー・アール」各店舗、「クロークルーム バイ ポーター」、吉田カバンと「リーボック」の公式オンラインストア、「リーボック」の直営店(渋谷、原宿、心斎橋、博多)で限定販売する。

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「リーボック」×吉田カバン「POTR」 ターコイズブルーの“インスタポンプフューリー”を限定発売

吉田カバンの「ピー・オー・ティー・アール(POTR)」は、「リーボック(REEBOK)」のアイコンスニーカー“インスタポンプフューリー”の30周年を記念した“リーボックインスタポンプフューリー 94 × POTR”(3万3000円)を5月1日に発売する。サイズは23.0〜29.0cm(1cmずつ)を展開する。

今回のコラボレーションでは、随所に「ピー・オー・ティー・アール」を象徴するカラーの1つであるターコイズブルーを採用し、左足のヒール部分や、右足のポンプボール、インソールに「ピー・オー・ティー・アール」のロゴを配したスペシャル仕様となっている。

また、シューズと同じ配色でデザインされたワンアクションで開閉可能なオリジナルケースも付属し、シューズだけでなく衣服などを収納することができる。

本アイテムは、「ポーター フラッグシップ ストア」、「ポーター ギンザ」、「ポーター シンジュク」「ポーター スタンド」、「クラチカ バイ ポーター」、「ピー・オー・ティー・アール」各店舗、「クロークルーム バイ ポーター」、吉田カバンと「リーボック」の公式オンラインストア、「リーボック」の直営店(渋谷、原宿、心斎橋、博多)で限定販売する。

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韓国発「ノンフィクション」のセンテッドキャンドルが日本上陸 阪急うめだ本店のポップアップで先行発売

ライフスタイルビューティブランド「ノンフィクション(NONFICTION)」は、キャンドルコレクション“センテッドキャンドル”(200g/1万120円、600g/2万7500円)を、5月1〜6日に阪急うめだ本店9階で開催するポップアップ“HANKYU BEAUTY フレグランスフェスティバル2024”で先行発売する。

同商品は自然や空間にインスパイアされたドラマチックなストーリーを共有するキャンドルコレクションで、フランスの調香師、ドミティル・ミシャロン=ベルティエ(Domitille Michalon Bertier)が手掛けている。香りはブラックカラントと草の葉が柔らかく香る“テーブルゲスト”と、サンダルウッドが濃密に包み込む“ピーストーク”、バニラビーンズとカルダモンにスモーキーな余韻を残す“ラプサンソング”の3種類をラインアップ。仏・グラースで生産した天然香料と高い発香力と優れた安定性をもつソイブレンドワックスを使用している。白磁の容器は韓国の陶磁器の名匠が手作業で製作した。

また、本イベントではオードパルファムのミニトリオセットや、、ハンドクリーム&チューブスクイーザーセットも登場するほか、購入者限定特典で韓国のセルフフォトブース「フォトマティック(PHOTOMATIC)」とコラボレーションしたフォトブースを設置する。さらに、店頭で購入するとオードパルファムトライアルキットと「フォトマティック」撮影チケットを、1万1000円以上の購入でオードパルファム(3mL)を3個とオリジナルドローストリングポーチを、2万2000円以上の購入でシトラスコレクションオリジナルエコバッグを数量限定で贈呈する。

◾️“HANKYU BEAUTY フレグランスフェスティバル2024”
日程:5月1〜6日
場所:阪急うめだ本店 9階 祝祭広場

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「無印良品」初のスキンケア本 活用法から開発のこだわりまで徹底解説

世界文化社は「無印良品」初のスキンケアに関する書籍「やさしいもので整える 無印良品のセルフケア」(1650円)を5月2日に発売する。

「無印良品」のスキンケアやメイクアップ商品のクオリティーの高さの理由を解説し、その活用法を紹介する。「あの人のマイスタンダード!」と題して年齢や性別、ライフスタイルが多様な人物がいつも使用している商品を紹介するページや、「リピートするには理由がある 定番名品カタログ」と題して商品開発のこだわりを紹介するページを盛りこんだ。「無印良品」のスキンケアシリーズを使ったヘアケア、スキンケア、ボディケアの方法を詳しく紹介している。

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「無印良品」初のスキンケア本 活用法から開発のこだわりまで徹底解説

世界文化社は「無印良品」初のスキンケアに関する書籍「やさしいもので整える 無印良品のセルフケア」(1650円)を5月2日に発売する。

「無印良品」のスキンケアやメイクアップ商品のクオリティーの高さの理由を解説し、その活用法を紹介する。「あの人のマイスタンダード!」と題して年齢や性別、ライフスタイルが多様な人物がいつも使用している商品を紹介するページや、「リピートするには理由がある 定番名品カタログ」と題して商品開発のこだわりを紹介するページを盛りこんだ。「無印良品」のスキンケアシリーズを使ったヘアケア、スキンケア、ボディケアの方法を詳しく紹介している。

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セレクトショップ、ヌビアンが5月18日に大阪店をオープン 大阪限定アイテムも

ヴェイパースが運営するセレクトショップの「ヌビアン(NUBIAN)」は5月18日、過去最大級の路面店を大阪堀江エリアにオープンする。17日にはラッパーKOHHとしての活動を引退した千葉雄喜をゲストに迎え、完全招待制のレセプションパーティーを開催する。

オープンを記念して、親交の深い「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」や、「ダブレット(DOUBLET)」、「ニードルズ(NEEDLES)」、ソウル発の「プロジェクト ジーアール(PROJECT G/R)」、韓国発の「サグ・クラブ(THUG CLUB)」、ドイツ発新鋭ブランド「ノーフェイス ストゥディオス(NO/FAITH STUDIOS)」、仏・パリ発の「パラドックス パリス(PARADOXE PARIS)」など国内外ブランドによる大阪店限定アイテムを販売する。

「ヌビアン」は、ストリートカルチャーをルーツに幅広くセレクトするショップ。ヒップホップを始めとしたミュージックカルチャーに親密な観点を持つ。上野店、原宿店、渋谷店、虎ノ門店、名古屋店を展開している。

◾️ヌビアン大阪
オープン日:5月18日
住所:大阪府大阪市西区南堀江 1-26-15

◾️ヌビアン大阪 オープニングパーティー
日程:5月17日(完全招待制)

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「ケイト」の“低彩色なのに際立つ”新メイクシリーズが誕生 くすみ色のマスカラ&ジェルライナー

「ケイト(KATE)」は6月22日、低彩色なのに存在感のある目元に仕上げる新たなシリーズ“KUMORIカラー”から、“レアフィットジェルペンシルN”(全3色、各1210円※編集部調べ、以下同)と、“フレームレスフィルムマスカラ”(全3色、各1540円)を数量限定で発売する。

“レアフィットジェルペンシルN”は、陰影効果で目元を強調するペンシルアイライナーで、とろける描き心地のレアジェル質感と速乾性が特徴だ。カラーは肌なじみの良い濃霧ブラウンや雨雲グレージュ、夕霧オレンジの3色。

“美嘘マスカラ”をキャッチコピーに掲げる“フレームレスフィルムマスカラ”は、自まつ毛の黒が透けたかのように色づくカラーマスカラ。まつ毛の間隔よりも狭い0.03mm間隔にした独自のWしなりコームを採用し、上下共にまつ毛を美しくセパレートする。カラーは濃霧イエロー、薄明ラベンダー、薄雲グレージュの3色で、透け度30%以上の絶妙な色設計を目指した。

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創業70周年の「TASAKI」がパールで描く未来

日本屈指のジュエラーとして疾走を続ける「TASAKI」は、今年創業70周年を迎えた。 同ブランドは、アニバーサリーイヤーを記念して話題性満点のエキシビション「フローティング シェル」を東京を皮切りに、大阪をはじめ世界各国で開催する。歴史を振り返る回顧展とはひと味違い、アイコニックな“バランス”コレクションの新作から超高級ハイジュエリー、スペシャルなコラボレーションアイテムまでが登場。エキシビションの見どころを紹介するほか、70年を経て、このエキシビションを開催する意味を田島寿一TASAKI社長に聞いた。

周年を記念した“バランス”最新作の数々

パールを代表するブランドである「TASAKI」の歴史は、家業の真珠養殖業に始まり、1954年に真珠加工販売業をスタートした。今ではアジア各地やヨーロッパにも拠点を持つグローバルなジュエラーへと成長。 創業70周年を記念したアニバーサリーエキシビション「フローティング シェル」は、誇れるジャパンブランドとなった「TASAKI」の現在と、その進化を肌で感じることができるイベントだ。パールというと、まず思い浮かべるのは“フォーマル”“冠婚葬祭”“ハレの日”といったイメージ。そうした古い既成概念を打破すべく、これまで「TASAKI」はさまざまなチャレンジを行ってきた。最もインパクトがあったのが、米国のファッションデザイナー、タクーン・パニクガルをクリエイティブディレクターに迎えて2010年に発表した“バランス”コレクション。モダンでグラフィカルなデザインは、パールのイメージを若々しくスタイリッシュなものに一新した。さらにタクーンは、12年に食虫植物の造形美にインスパイアされたコレクション“デインジャー”を手掛ける。粒選りのパールから妖しいトゲが生えたパンキッシュなデザインは、女性だけでなく男性の心も捉え、ジェンダーレスなジュエリーの先駆けとなり、パール男子たちが街を闊歩するきっかけにもなった。

今回のエキシビションでは“バランス”の最新作を先駆けて発表。デイリーに楽しめるリング、イヤリング、ネックレスといったシンプルなアイテムから、ため息が出るような超高級ハイジュエリーまでがべールを脱ぐ。デザインの完成度、そして職人技のレベルの高さにも目を見はることだろう。何より心が奪われるのは「TASAKI」の自社養殖場が生み出すあこや真珠の美しさ。幻想的なムードに満ちた会場で「TASAKI」が牽引するパールの“今”に出合えるはずだ。

ジュエリーの枠を超えたコラボレーション

人気コミック「宝石の国」「チェンソーマン」との意表を突くコラボレーションを過去に展開してきた「TASAKI」。そんな革新的なジュエラーが今回タッグを組んだのは、気鋭のジャパンブランドたちだ。「アイヴァン(EYEVAN)」や「アシックス(ASICS)」と共同で開発されたスペシャルアイテムには、どれもピュアに艶めくパールがあしらわれている。現代アートを思わせるアプローチでありながらも実用性をしっかり備えたアイウェア、スニーカー、イヤホンは間違いなくレアものだ。

INTERVIEW
優れた創造性とパワフルな
実行力を感じて

数々のラグジュアリーブランドで実績を積み上げてきた田島寿一TASAKI社長。70周年を記念し、パールの既成概念を覆すようなエッジの効いたエキシビションは、70周年の歴史で挑戦し続けてきたTASAKIの前向きなパワーを表現するのが目的だ。同社長は、「創業時の田崎真珠は店舗がない地方では、バスを改装し、移動店舗として運営する試みなど、その時代では誰も思いつかないような事でも、まずやってみる気構えを備えた会社だった。そのようなDNAがTASAKIにはあることをエキシビションで表現したい」と語る。名だたるジャパンブランドとタッグを組んだのは、日本のクリエイティビティーを海外に発信したいという思いから。海外で、日本製は高品質というイメージは広まっているが、クリエイティビティーに対する評価はまだ低い。グローバルブランドとして、それを払拭し、日本におけるクリエイティビティーの豊かさを表現する目的もある。「各社の個性とTASAKIがどんな化学反応を起こすか見たかった」と田島社長。来場者に期待するリアクションは「思わずニコッとしていただくこと」だと話す。世界で知られるブランドに成長した「TASAKI」。「面白いことをやってしまう大胆なブランドだと感じてもらいたい」。

INFORMATION
「TASAKI」70周年アニバーサリーエキシビション「FLOATING SHELL」

東京
4月26日~5月12日
会場:BA-TSU ART GALLERY/
StandBy東京都渋谷区神宮前5-11-5
時間:11:00~19:00

大阪
8月1日~29日
会場:阪急うめだ本店3階 POP UP CIRCUS
大阪府大阪市北区角田町8-7
時間:10:00~20:00

※日程・営業時間は変更になる場合があります
問い合わせ先
TASAKI
0120-111-446

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創業70周年の「TASAKI」がパールで描く未来

日本屈指のジュエラーとして疾走を続ける「TASAKI」は、今年創業70周年を迎えた。 同ブランドは、アニバーサリーイヤーを記念して話題性満点のエキシビション「フローティング シェル」を東京を皮切りに、大阪をはじめ世界各国で開催する。歴史を振り返る回顧展とはひと味違い、アイコニックな“バランス”コレクションの新作から超高級ハイジュエリー、スペシャルなコラボレーションアイテムまでが登場。エキシビションの見どころを紹介するほか、70年を経て、このエキシビションを開催する意味を田島寿一TASAKI社長に聞いた。

周年を記念した“バランス”最新作の数々

パールを代表するブランドである「TASAKI」の歴史は、家業の真珠養殖業に始まり、1954年に真珠加工販売業をスタートした。今ではアジア各地やヨーロッパにも拠点を持つグローバルなジュエラーへと成長。 創業70周年を記念したアニバーサリーエキシビション「フローティング シェル」は、誇れるジャパンブランドとなった「TASAKI」の現在と、その進化を肌で感じることができるイベントだ。パールというと、まず思い浮かべるのは“フォーマル”“冠婚葬祭”“ハレの日”といったイメージ。そうした古い既成概念を打破すべく、これまで「TASAKI」はさまざまなチャレンジを行ってきた。最もインパクトがあったのが、米国のファッションデザイナー、タクーン・パニクガルをクリエイティブディレクターに迎えて2010年に発表した“バランス”コレクション。モダンでグラフィカルなデザインは、パールのイメージを若々しくスタイリッシュなものに一新した。さらにタクーンは、12年に食虫植物の造形美にインスパイアされたコレクション“デインジャー”を手掛ける。粒選りのパールから妖しいトゲが生えたパンキッシュなデザインは、女性だけでなく男性の心も捉え、ジェンダーレスなジュエリーの先駆けとなり、パール男子たちが街を闊歩するきっかけにもなった。

今回のエキシビションでは“バランス”の最新作を先駆けて発表。デイリーに楽しめるリング、イヤリング、ネックレスといったシンプルなアイテムから、ため息が出るような超高級ハイジュエリーまでがべールを脱ぐ。デザインの完成度、そして職人技のレベルの高さにも目を見はることだろう。何より心が奪われるのは「TASAKI」の自社養殖場が生み出すあこや真珠の美しさ。幻想的なムードに満ちた会場で「TASAKI」が牽引するパールの“今”に出合えるはずだ。

ジュエリーの枠を超えたコラボレーション

人気コミック「宝石の国」「チェンソーマン」との意表を突くコラボレーションを過去に展開してきた「TASAKI」。そんな革新的なジュエラーが今回タッグを組んだのは、気鋭のジャパンブランドたちだ。「アイヴァン(EYEVAN)」や「アシックス(ASICS)」と共同で開発されたスペシャルアイテムには、どれもピュアに艶めくパールがあしらわれている。現代アートを思わせるアプローチでありながらも実用性をしっかり備えたアイウェア、スニーカー、イヤホンは間違いなくレアものだ。

INTERVIEW
優れた創造性とパワフルな
実行力を感じて

数々のラグジュアリーブランドで実績を積み上げてきた田島寿一TASAKI社長。70周年を記念し、パールの既成概念を覆すようなエッジの効いたエキシビションは、70周年の歴史で挑戦し続けてきたTASAKIの前向きなパワーを表現するのが目的だ。同社長は、「創業時の田崎真珠は店舗がない地方では、バスを改装し、移動店舗として運営する試みなど、その時代では誰も思いつかないような事でも、まずやってみる気構えを備えた会社だった。そのようなDNAがTASAKIにはあることをエキシビションで表現したい」と語る。名だたるジャパンブランドとタッグを組んだのは、日本のクリエイティビティーを海外に発信したいという思いから。海外で、日本製は高品質というイメージは広まっているが、クリエイティビティーに対する評価はまだ低い。グローバルブランドとして、それを払拭し、日本におけるクリエイティビティーの豊かさを表現する目的もある。「各社の個性とTASAKIがどんな化学反応を起こすか見たかった」と田島社長。来場者に期待するリアクションは「思わずニコッとしていただくこと」だと話す。世界で知られるブランドに成長した「TASAKI」。「面白いことをやってしまう大胆なブランドだと感じてもらいたい」。

INFORMATION
「TASAKI」70周年アニバーサリーエキシビション「FLOATING SHELL」

東京
4月26日~5月12日
会場:BA-TSU ART GALLERY/
StandBy東京都渋谷区神宮前5-11-5
時間:11:00~19:00

大阪
8月1日~29日
会場:阪急うめだ本店3階 POP UP CIRCUS
大阪府大阪市北区角田町8-7
時間:10:00~20:00

※日程・営業時間は変更になる場合があります
問い合わせ先
TASAKI
0120-111-446

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安達祐実のコスメブランド「ウプト」が初のシートマスクを発売 肌荒れ&毛穴をケア

俳優の安達祐実がプロデュースしているコスメブランド「ウプト(UPT)」は5月17日、初のシートマスク“カーミングセラムマスク”(4枚入り、1540円)を発売する。公式オンラインストアや全国のロフト(LOFT)、その他バラエティーショップで取り扱う。

同商品は美容液をたっぷりと含んだ個包装のシートマスクで、肌にフィットする密着性に優れた柔らかいシートを採用した。肌荒れをケアするツボクサエキス(シカ)やグリチルリチン酸2K、肌のキメを整えるビタミンC誘導体などを配合するほか、潤いを与える3種のセラミドやヒアルロン酸などを取り入れた。透明感のあるみずみずしい肌に導く。

安達は商品について「お肌がゆらぎがちな時や忙しい時に手早く潤いをチャージしてお肌を健やかに保ってくれる、お守りのようなシートマスクを作りたいと思って開発を進めました」とコメントしている。

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「ザ パブリック オーガニック」から100%精油調合のドライシャンプーが登場 髪のベタつきをすっきりオフ

東京発オーガニック・ナチュラルコスメメーカーのカラーズが展開するオリジナルブランド「ザ パブリック オーガニック(THE PUBLIC ORGANIC)」は5月16日、ブランド初のドライシャンプー3種を数量限定で発売する。取り扱いは、全国のドラッグストアおよびバラエティーショップ。

“精油ドライシャンプー”(各90g、各1320円)は、頭皮ケア、ニオイケア、スタイルケアを同時にかなえるドライシャンプー。“スーパーシャイニー”“スーパーポジティブ”“スーパーバウンシー”のヘアケアシリーズからそれぞれ登場する。植物由来パウダーが頭皮の余分な皮脂を吸着。水を使用せず、頭皮にスプレーするだけで汗や湿気によるベタつきをすっきりとオフする。ペタンコになった前髪やつぶれた頭頂部のふんわり感を復活させ、“ふわサラ髪”に導く。厳選した植物エキスが角質層のバリア機能をサポートしながら潤いを与え、紫外線による乾燥から頭皮を守る。

100%精油を調合し、精油の香りで頭皮や髪のニオイケアもかなえる。“スーパーシャイニー”はベルガモットにマグノリアを組み合わせたシトラスフローラル調、“スーパーポジティブ”はフランキンセンスにイランイランを組み合わせたフローラルウッディ調、“スーパーバウンシー”はマンダリンオレンジにゼラニウムを組み合わせたシトラスフローラル調の香り。

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「ドクターマーチン」が新作サンダルキャンペーンをスタート ビジュアルにはanoを起用

「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は、アーティストanoを起用した新作サンダルキャンペーン「MADE FOR SUMMER」を4月26日から全国でスタートした。対象のサンダルの購入者にオリジナルの扇子をプレゼントするほか、特設ページでは、アーティストanoのスタイリングやインタビューなどのスペシャルムービーを公開。また5月25日には渋谷エリアのオープンスペースでキャンペーンイベントを開催する予定だ。

キービジュアルには、「ドクターマーチン」が考える、他種多様な現代の強さを体現する若い世代の代表者であるという理由からanoを起用し、ブランドの世界観を表現している。

新作は大胆なシューレースがポイントの編み上げサンダル“ナルティラ XL”やデイリーユースに最適なサマーサンダル“ぺアソン”など、サマーシーズンに活躍するサンダルをラインアップする。。

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スニーカーブーム沈静化どこ吹く風 スイス発「オン」、急成長支えるイノベーション

PROFILE: オリヴィエ・ベルンハルド オン共同創業者兼執行役員

オリヴィエ・ベルンハルド  オン共同創業者兼執行役員
PROFILE: 1968年生まれ、スイス出身。オンの創業者3人のうちの1人。創業前はプロトライアスロン・デュアスロン選手で、1993〜2005年の間に世界選手権を3回、欧州選手権を1回、スイス選手権を15回制した。現在は、選手経験を生かした製品開発やブランドのコンセプトメーキングを主に担当している。背景のカーテンはオン ジャパンのある横浜・みなとみらいの風景が描かれており、各国で同様のオリジナルグラフィックを作っているのだという PHOTO:SUGURU TANAKA

「オン(ON)」のシューズを街で見掛ける機会が激増している。産業としてスポーツメーカーが盛んではないスイスで2010年に創業し、21年には米ニューヨーク証券取引所に上場。レアスニーカーブームが沈静化してナイキ、アディダスが苦しむ中、23年の売上高は前年比46.6%増の17億9210万スイスフラン(約3028億円)、純利益は同37.9%増の7960万スイスフラン(約134億円)で、26年には売上高35億5000万スイスフラン(約5999億円)を目指す。新勢力として成長街道を快走するが、何が短期間での躍進を可能にしているのか。来日した共同創業者の1人、オリヴィエ・ベルンハルド(Olivier Bernhard)に聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年4月22日号からの抜粋です)

WWDJAPAN(以下、WWD):創業前はプロのトライアスロン・デュアスロン選手だった。そこからオンを立ち上げた経緯は。

オリヴィエ・ベルンハルド オン 共同創業者兼執行役員(以下、ベルンハルド):5歳からレースに参加し、走ることや限界に挑戦することに喜びを感じていた。しかし、徐々に子どものころに感じた走る喜びが感じられなくなっていった。シューズには足をケガから守ることも求められるが、足を制約するのでなく、むしろ余裕を与えてパフォーマンスを高めていくような新しいランニング感覚のシューズを作れないか。そう有力スポーツメーカー数社に相談し、一緒に開発したいと伝えたら「開発チームは既にいる」と断られた。ならば自分でやるしかないと思ったのが、オン立ち上げの経緯だ。

WWD:最初の試作品では、ゴムホースを切って並べてソールにしたと聞く。雲の上を走る感覚を打ち出す、特許を持つ衝撃吸収構造“クラウドテック”に通ずるものだ。

ベルンハルド:砂や雪の上を走るときのような、滑らかな着地感覚を得たいと考えた。同時に、砂の上を走るとエネルギーが吸収されてしまい足が疲れるため、反発も得たい。ゴムホースは圧力をかけると平らになって、反発して形が元に戻るため、滑らかさと反発が両立できる。考え方はシンプルで、だからこそ他メーカーは考えなかったのかもしれない。しかし、例えばiPhoneもそうであるように、一見シンプルなものこそ実は非常に複雑な技術を要している。

時価総額は106億米ドル(約1兆6218万円)

WWD:製品開発で重視するのは。

ベルンハルド:常に心掛けているのは、(タウンユース用などでなく)まずパフォーマンス製品から開発すること。リサーチを重ねてデータを集め、新しい考え方を持ち込みイノベーションを起こす。例えばテニスシューズは(スイス出身でグランドスラム達成者の)ロジャー・フェデラー(Roger Federer)と組み開発した。ロジャーが履けるならパフォーマンスの信頼性を担保でき、消費者にとっても有益。当社の全てはイノベーションから始まる。それはサステナビリティ領域でも同様だ。

WWD:サステナビリティ領域では、循環型シューズのサブスクリプションサービス“サイクロン”を22年に本格開始した。

ベルンハルド:シューズを所有しないという考え方であり、パラダイムシフトだ。買わなければいけない、捨てなければいけないという考えを捨ててほしい。ただ、パラダイムシフトは簡単ではない。消費者に行動変容を促していく必要があるが、動画配信のサブスクサービス「ネットフリックス」が示すように、それは可能だと思っている。

WWD:創業からたった15年弱で、「ナイキ(NIKE)」「アディダス(ADIDAS)」と共に並べられるブランドになった。何がそれを可能にしたのか。

ベルンハルド:創業時、共同創業者の2人に「既に市場にはたくさんのランニングシューズがあり、これ以上は必要ない」と言われたが、ランニング感覚が従来とは違うシューズなら、消費者は求めるはずと説得した。今までなかった新しいものを生み出すイノベーションこそ、われわれの成長の源泉。あらゆる面で先駆的でありたい。

スニーカーは「これまでの売り方が古くなっただけ」

WWD:イノベーションを生み出す組織をどのように作っているのか。

ベルンハルド:私自身がアスリートであることも大きい。立ち上げ当初は知識もなかったが、自身も被験者となって、ラボでさまざまなテストを重ねてきた。早期から優れた研究者を集め、ランニングだけでなく、それ以外のスポーツにも応用できるチームを作った。今グローバルで約3000人の社員がいて、うち製品開発に関わる部門は350人ほど。チューリッヒにラボがあり、生産国のベトナムにも開発チームのメンバーがいる。会社としては、スポーツやアパレルの業界外から積極的に人を採用してきた。業界内から雇うと、過去の経験以上になりにくい。スイスにはランニングシューズメーカーの歴史がなく、だからこそ業界外から人を雇い、新鮮な考え方を持ち込む必要もあった。外部からの目線で自問自答を繰り返している。具体的には、テスラ、グーグル、レッドブル、アップルなどから来た社員もいる。

オンは非常に風通しがよくてユニークな組織だ。一番大切なものはチーム。社員皆が成長できる機会を提供しているし、自分の意見を自由に語っていい、それぞれの夢も聞きたい。そのような強いカルチャーがある。アスリートから製品改善のフィードバックを集めるように、社員のアイデアにも耳を傾ける。私も会社も挑戦することや難しいことが大好き。嵐の日の登山は晴れた日よりも難しいが、登頂した時の喜びはひとしお。チームメンバーも一緒に登っていたなら、皆で祝うことができる。

WWD:ナイキ、アディダスなど、欧米の大手スポーツ企業は直近は苦戦が目立つ。

ベルンハルド:それは何度も五輪でメダルを取ってきた選手について、なぜ今活躍していないのかと分析するようなものだ。われわれはまだ小型のスピードボートゆえ、小回りがきくが、大企業は何かあっても方向転換が難しい。ただ、イノベーションがややおざなりになっていた面はあるのでは。ブームが去り、スニーカー市場は飽和したといった報道も見るが、そうは思わない。これまでの売り方が古くなっただけだろう。大手スポーツブランドは競合ではあるものの、ライバルではない。例えばマラソンをする時、自分の周囲を走る選手からは学びがあるし、敬意を払う。大きなブランドに勝てたらうれしいが、歴史のある彼らから学ぶことは多い。

プレミアムスポーツブランドで首位目指す

WWD:さらなる成長への課題は何か。

ベルンハルド:プレミアムスポーツブランドで首位となるためには、クオリティー、パフォーマンス、サステナビリティとあらゆるものが求められる。急ピッチで伸びているため、成長痛はある。最大の課題は人材面。有能でカルチャーをさらに育んでくれる人、結果を出してくれる人を過去も今も探し続けている。イノベーションを続けるなら向こう5年は前年比3〜4割増で伸び続けると個人的には思うが、課題は続く。

WWD:スポーツブランドとファッションブランドの協業も引き続き盛んだ。

ベルンハルド:やり過ぎはよくないが、コラボレーションはそれぞれのブランドのコミュニティーをつなぐことができる。継続している「ロエベ(LOEWE)」との協業は、ハイエンドファッションとハイエンドパフォーマンスの組み合わせであり、理にかなっている。協業により、高品質や大胆なイノベーションを目指している。


サブスクで進める循環型プログラム“サイクロン”

アディダスやアシックスなど循環型スニーカーを開発する企業は増えているが、「オン」はトウゴマ種子由来の素材を主に使ったシューズ“クラウドネオ”を、月額3380円のサブスクリプションで提供している点がユニーク。定期的に走るランナーのシューズは相応に摩耗し、買い替える必要があるが、同シューズは600㎞を走れる設計で、これはシリアスランナーが3〜6カ月で走る距離に相当するという。履き古したら(または6カ月経過したら)新シューズをリクエストし、古いシューズは返却。返却後のシューズは再生可能パーツを粉砕し、新シューズや同素材のTシャツ“サイクロン-T”の原料とする。6カ月で交換した場合、1足あたりの価格は2万280円で、「オン」の他製品とほぼ同等、もしくは少し割高という設定だ。

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