良品計画2024年8月期は過去最高を更新 新体制で生産・開発体制も強化

「無印良品」を手がける良品計画の2024年8月期決算は、売上高に当たる営業収益と、各段階利益がすべて過去最高を更新した。決算説明会の冒頭で、金井政明代表取締役会長が退任し、堂前宜夫代表締役社長が取締役会長に就き、新社長として清水智(さとし)副社長が昇格することになったことを報告。中期経営戦略については、11月15日に行う経営戦略説明会で発表するため、今回の決算会見では、数字を中心とした説明となった。

セブン-イレブン・ジャパンで商品本部長やQC・物流管理本部長などを務め、22年に良品計画に入社した高橋広隆上席執行役員も取締役に就任予定。11月23日付で始動する新経営体制では、堂前取締役会長、清水代表取締役社長、高橋取締役上席執行役員の3人と、社外取締役5人、社内監査役4人という体制になる。

24年8月期の営業収益は国内外の出店に伴う店舗数の増加に加え、国内の売上高が伸張し、6616億円(前期比13.8%増)となった。堂前社長体制となった2021年9月から成長スピードを速め、3年間で2000億円以上を積み増したことになる。

粗利益率は国内の価格改定による効果と、値下げのコントロールにより4.1ポイント改善し、50.8%となった。営業利益は561億円(同69.4%増)で、従来の最高益だった18年2月期の452億円を100億円以上上回った。営業利益率は8.5%で前期から2.8ポイント改善。ピーク時の12%には及ばないものの、回復傾向にある。

販管費は人的資本への投資を強化したことで、2802億円(同17.6%増)となり、販管費率は前期から1.4ポイント増加し42.4%となった。店舗に加えて本社人員が増加した一方で、運搬・配送費は国内で納品回数の適正化や積載率の向上など物流の効率化が進んだ。借地借家料は国内で定賃料の店舗が増える中、売上高が伸長したことで賃料比率が若干低減した。

国内事業は営業収益が3889億円(同13.4%増)と4000億円に迫る勢いとなった。ECを含む全店売上高は前期比16.0%増で、客数が同6.2%増、客単価が同9.3%となった。既存店は客数が同1.2%減だったものの、客単価が4.7%増となり、売上高が同6.8%増と計画を上回った。生活雑貨が同11.8%増とけん引し、衣服雑貨は同0.5%増、食品は同5.3%増だった。上期は昨年の値上げの影響で伸び悩んだものの、下期に入り、新商品投入やマーケティング効果で、プラスに転換した。国内スキンケアの販売拡大や、衣服雑貨の刷新なども寄与した。営業利益は397億円(61.8%増)と高伸長し、営業利益率も前期に比べ 3ポイント改善し10.2%まで回復。増収増益となった。課題に掲げていた坪当たり売上効率も下期に入り改善傾向にある。なお、10月2日に開示した9月の月次実績でも既存店ベースで前年同月比11.3%増と好スタートを切ったという。

グローバルで1305店舗に

海外(現地通貨ベース)は、東アジア事業(中国大陸、台湾、香港韓国)は営業収益が約2000億円となり、既存店売上高は前年割れとなったが、店舗数が増加して増収。営業総利益率が改善し増益となった。円安効果で押し上げられた。中国大陸は増収増益を確保。東南アジア・オセアニア事業(タイ、シンガポール、マレーシア、ベトナム、オーストラリアなど)は約400億円となり、既存店売上高は前年並みながらも、出店拡大により増収。出店経費が先行していることで減益となった。ただし、円ベースでは円安効果により増益となっている。欧米事業については、北米は売上高が伸長し、増収増益。欧州は採算店舗閉鎖に伴う店舗数減により減収微増益、円ベースでは増収増益となった。海外事業は総じて円安進行により、連結取組時の押し上げ効果があったほか、特に欧米と東南アジアにおいては、日本から海外への商品供給時における原価低減効果により、営業総利益率が押し上がり、増益幅が拡大した。

消費のスローダウンが言われる中国大陸では、既存店売上高前年比は3.6%減と計画を下回った。オンライン販売は前年実績を上回ったが、店舗の売上高が低迷した。ただし、円換算では通期の営業収益が同11.5%増の1182億円(11.5%増)だった。期末店舗数は前期から37店舗増えて398店舗。なお9月の既存店売上高の前年比は、オンライン販売の押し上げにより、同3.9%増で、23年12月以来、9カ月ぶりに前年実績を上回った。

店舗数は117店舗増加し、国内・海外合わせて1305 店舗となった。国内は郊外を中心に76 店舗を出店し、15店舗を退店。期末店舗数は61店舗増えて623 店舗になった。海外は73店舗を出店し、17店舗を退店。期末店舗数は682店舗となった。中国など東アジアで 54店舗を出店したほか、東南アジアにも 19 店舗を出店して店舗網を拡大。一方、欧米では不採算店舗の閉鎖を進めており、7店舗退店して期末店舗数は50店舗となった。

今期も国内外で出店攻勢

25年8月期の業績予想は、営業収益は国内外の出店を軸とした伸張により7340億円(同11.2%増)を見込む。国内は4333億円(同11.4%増)、海外は3007億円(10.3%増)と、海外の売上高が3000億円を突破する計画を立てる。既存店売上高前年比は全てのセグメントでプラス成長を見込む。国内はスキンケアの拡販と、衣服の立て直しを進め、既存店売上高は10.6%増、中国大陸はオンライン販売の伸長を見込み10.1%増で計画する。

営業利益は、為替の影響や生産開発体制の強化に伴う先行経費などにより550億円(同2.0%減)と微減益を見込む。為替影響を除けば実質的には増益基調だ。国内が460億円(同15.9%増)、海外が445億円(同2.3%減)と国内が海外を上回る見通し。設備投資は店舗投資及びソフトウェア投資等を中心に 439億円を計画する。

エリア別では、東アジアは増収増益、東南アジア・オセアニアは3割増収も減益、欧米は減収減益を見込む。中国大陸は店舗のスクラップ&ビルドを推進することで、店舗数の純増ペースは抑制するものの、既存店の売上高をしっかりキープすることで増収増益を見込む。

米国は2020年にチャプター11(連邦破産法第11条)の適用を申請し、再建に取り組んできた。現在は店舗を東海岸中心に営業し、既存店売上高も前年を超えるなど、状況は堅調だ。次の一手として、ニューヨークに旗艦店を開業すべく、物件を探しているところだ。

生産・開発体制を戦略的に強化する。カンボジア、インドネシア、インドの3カ国に新たに現地法人を立ち上げ、従来の3拠点から6拠点に拡大する。生産パートナーの工場から近い場所に生産管理拠点を設けることで、工場の実態をより把握することが可能とする。製造現場により入り込み、生産パートナーの都合に合わせた生産をすることで、製造工程での無駄を省き、最小原価の実現につなげる。今期は経費が先行する分、利益を圧迫する要因となるが、来期以降、粗利率の改善という形で原価低減効果を刈り取っていきたい考え。

店舗数は国内外で128 店舗増え、1433店舗を見込む。国内は生活圏を中心に出店を進め、64店舗増加の687店舗に。海外は中国大陸の他、東南アジアを中心に64店舗増加の746店舗を計画する。中国大陸はスクラップ&ビルドをさらに進め、26店舗の純増を見込む。

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奇抜なスタイルも着こなすアニャ・テイラー=ジョイ 彼女が極める“パーソナル・スタイル”とは

映画のプレミアツアーで着た「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」のミニドレスにはいくつもの矢が刺さり、座れないほどトゲトゲ。カンヌ映画祭には空も飛べそうなほど大きな「ジャックムス(JACQUEMUS)」のストローハットを選び、深夜のテレビインタビュー出演時には「ミュグレー(MUGLER)」の真っ赤なボンデージドレスを着る――アニャ・テイラー=ジョイ(Anya Taylor Joy)にとっては、どれも難しいことではない。

アニャは「ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」と「ディオール(DIOR)」のグローバルアンバサダーとしてクラシック・エレガンスをけん引する一方、数多くの大胆なルックを着こなし、ファッションアイコンとしての地位を確立してきた。そして彼女は今、より“自分らしいスタイル”を追求しようとしている。

「子供の頃の自分に、『アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)』のショーについて調べて、その背景にある歴史を知るような人間になるんだと言ったとしても、当時の私はきっと信じないわ」と彼女は言う。

アメリカン・ゴシックに魅了されて

2020年のNetflixのヒット作「クイーンズ・ギャンビット(The Queen's Gambit)」では、1960年代のスタイルで勝ち気なチェスの天才を演じ、ゴールデングローブ賞、SAGアワード(全米映画俳優組合賞)、クリティック・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)を受賞。ポップカルチャーの殿堂入りを果たした。

ヒロインを演じた22年のコメディ・ホラー映画「ザ・メニュー(The Menu)」では、ニューヨークを拠点とする高級ランジェリーブランド「フルール・デュ・マル(FLEUR DU MAL)」の500ドルのスリップドレスに身を包み、同じく「ジャガー・ルクルト」のブランド・アンバサダーであるニコラス・ホルト(Nicholas Hoult)と共演。その後彼女は「マッドマックス:フュリオサ(Furiosa: A Mad Max Saga)」で主人公のキックアスを演じ、「デューン 砂の惑星 PART2(Dune: Part Two)」にサプライズ登場して世界を震撼させた。

各所に引っ張りだこの躍進ぶりを見せる中、22年にミュージシャンのマルコム・マクレー(Malcolm McRae)と結婚。ニューオーリンズでひっそりと式を挙げ、翌年ヴェニスで家族や友人を招いて祝宴を開いた。

「アメリカン・ゴシックにはとても惹かれるものがある。ストーリーだけでなく、建築物にもね。長い間そこにあって、ちょっとボロボロになっているような――でも本当にロマンチック。そんなものが大好きなの」と、彼女は歴史ある町・ニューオーリンズを結婚式の地として選んだ理由を明かす。

アニャは今でこそ生粋のLAっ子に見えるが、生まれはマイアミで、ブエノスアイレスとロンドンで育った。当時、ファッションは彼女の世界とは無縁だった。「兄や姉のお下がりをたくさん着ていたし、いつも外に出て馬に乗ったり、泥だらけになって遊ぶのが大好きだった。映画の仕事をするうちに、本当に好きになったスタイルがある。それは本当にパワーとアイデンティティーを表現しているの」と、ジェーン・オースティン(Jane Austen )の同名の名作を原作にした20年の映画「EMMA エマ(Emma)」の衣装について語る。

「オータム・デ・ワイルド(Autumn de Wilde)監督は、視覚的に細心の注意を払っていた。服はすべて私の体に合うように作られたから、服が作られる間、私は何時間もひたすら立っていたの。そのおかげで、デザイナーのアレクサンドラ・バーン(Alexandra Byrne)と私は本当に親しくなったのよ」。

レッドカーペットのためにドレスを着ることは、キャラクターになりきることでもある。「最初はレッドカーペットに圧倒されないように、自己防衛のために服を着ていたわ」。この夏行われた「フュリオサ」のプレスツアーでは、「リック・オウエンス(RICK OWENS)」や「ロバート・ウン(ROBERT WUN)」の衣装を選び、映画のキャラクターのパワーを現実世界に投影した、戦士にふさわしいルックを着てみせた。

「スタイリストのライアン・ヘイスティングス(Ryan Hastings)とレッドカーペットのルックを完成させるまで、映画の仕事は終わらない気がするの。自分自身と役柄が融合したようなルックに仕上がることでやっと、その作品を手放すことができる」と彼女は言う。

アニャ・テイラー=ジョイのモデル時代

彼女が初めてハイファッションに触れたのは、実はモデルとして活動した時のことだ。17歳のとき、ロンドンのナイツブリッジにあるデパート、ハロッズ(Harrods)の前で犬の散歩をしていたところ、ストーム・マネージメントの創設者サラ・ドゥーカス(Sarah Doukas)にスカウトされた。アニャは“演技を最優先し、追求し続ける”という条件で、このエージェンシーと契約したのだ。

「いつも現場に行って、全ての服を見ては誰が着るのか見極めるのが大好きだった」と彼女は言い、才能のあるデザイナーや職人と仕事をするだけでなく、好奇心も彼女の糧になったことを明かした。「情熱的な人にとても惹かれる。もしあなたが税金に情熱を持っているなら、私はじっくりと話を聞くわ」とユーモラスに語る。

今や彼女はファッションに魅了され、プレスツアーの衣装のアイデアのために常にランウエイを見たり、4年間一緒に仕事をしているライアンにメールを送ったりもすると言う。「私とライアン、ヘアスタイリストのグレゴリー・ラッセル(Gregory Russell)、メイクアップアーティストのジョージー・アイズデル(Georgie Eisdell)の間では、常にメールが飛び交っているわ。私達はみんなとても仲良し!自分達の映画のキャラクターが何を体現しようとしているのか話し合うの」。

「私がファッションを好きな理由の1つは、ファッションにはファンタジーの要素があるから」。シドニーで開催された「フュリオサ」のプレミアで、「パコ ラバンヌ」の96年春のオートクチュール・ルックを着用したことは大きなミッションだった。「『ランウエイを歩いて以来、誰もこれを着ていない』と言われたの。ゾクゾクしたわ。矢はプラスチックで作られていて、絶対に座ることはできなかった。一番重かったのはヘッドピースで、信じられないような構造。夜が明ける頃には、矢が頭から外れてもいいと思うほどよ」。アニャはヘッドピースが大好きだ。「あまり活用されていなくて、もったいないと思うわ」。

「ディオール」から学んだこと

21年に「ディオール」のグローバル・アンバサダーに任命されて以来、今年のアカデミー賞で着用したガウンの他にも、49年秋コレクションの傑作“ジュノン”と“ヴィーナス”をモダンにアレンジしたドレスを着用。たびたび「ディオール」の衝撃的なルックを披露してきた。

「私は歴史が大好きなので、豊かな歴史を持つブランドで仕事ができることをとても幸運に感じる。『ディオール』のクチュールと香水、両方のアーカイブでかなりの時間を過ごすことができた」と語り、「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)本人に関する本もたくさん読んだわ。ニュールックが世界の服の見解にどのような革命をもたらしたか――あのシルエットは本当に新しい時代を象徴していると思う」と続けた。

彼女が「ディオール」から得た学びの中で、最大の驚きとは?「私の頭の中では、アトリエのチームはもっと大きいものだと想像していたの。でも実際は、このような素晴らしい服を作っているのはほんの数人。その人達が何時間も費やして作っていることにいつも驚かされる」。

「デューン 砂の惑星 PART2」のロンドン・ワールドプレミアでは、61年のマーク・ボーハン(Marc Bohan)期の「ディオール」にインスパイアされた白いガウンとフードを着用。アフターパーティでは、シアーなフードを脱ぎ、ローカットのマキシドレス姿を披露した。

「このような歴史を持つファミリーと仕事をすることの素晴らしさは、アーカイブを深く掘り下げることができること。そして、“私のキャラクターが誰なのか”“映画の中で彼女はどのような人物なのか”がわかった時、このウエディングドレスを見て即座に『イエス』と答えた。唯一変えたのは下のドレスで、オリジナルは上にリボンがついていた。そして、もう少し肌を見せようと思ったの。スタイリストのライアンと私がお互い『これだ!』って思う瞬間が大好きなの。そして、『ディオール』は私達にそれを体験させてくれたのよ」。

彼女はまた、結婚式で着用したウエディングドレスも「ディオール」に依頼した。ハチドリが花に近づく姿など、繊細に、華麗に刺繍されたドレスは、アニャとマクレーの愛の物語を表現している。

「私達の愛の物語をドレスに刺繍したかったの。小さなスピードボートがあるのは、私の父が若い頃、パワーボートの世界チャンピオンだったから。それに夫の家族のためのコーディネートもあるのよ。私は結婚式の写真をSNSで公開しなつもりだったけど、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)はとても優しく時間をかけて、常に気遣ってくれた。つまり彼女は、ただ愛のもと引き受けてくれたということよ」。

「ジャガー・ルクルト」との関係も、実は個人的なものだ。「ザ・メニュー」の共演者であるホルトから、彼女がこのブランドと「きっとすごく気が合うはず」と勧められたことがきっかけだった。

「ジャガー・ルクルト」と刻む時間

「『ジャガー・ルクルト』の“レベルソ・ウォッチ”が、ポロ競技の槌で時計の文字盤を叩き割られないようにするために考案されたということを知った時は、かなりクレイジーだと感じた」。31年にアール・デコのラインでデビューした“レベルソ・ウォッチ”は、ポロ競技の激しさに耐えられるように作られた。先駆的なリバーシブル・ケースを備え、やがて世界中で知られる時計デザインの1つとなった。

「時計というものは大抵の場合、特に男性にとって“成功の証”であるように感じていた。だから私にとって、この時計はとても特別なものよ」。アニャの時間に対する概念は、とても几帳面である。「私は5分以上遅刻しないように最善を尽くしているの。それはきっとバレエから植え付けられたもので、決まりの時間にはちゃんとクラスにいなければならなかったから」と、彼女は3歳から15歳までセミプロのバレエスクールでダンスを学んだ幼少時代について振り返る。「だから、私は時間通りに撮影現場にいることにとても厳格なの。私の体にはちょっとした体内時計がある。でも、もっと時間があればと思うことはよくあるわ」。

「ロサンゼルスの家にいる時間がもっとあれば」と思うこともあるそうだ。「仕事のスピードが速すぎて、私生活が追いつかないことが多い。今の家を持つようになって2、3年経つけど、まだ完全に荷解きができていないわ。ただ、とても住みやすいのよ」。

ファッションに関して言えば、衣装とレッドカーペットの間にあるもの――彼女ならではのスタイルの追求に、アニャは今夢中になっている。

アニャ・テイラー=ジョイの“パーソナル・スタイル”

「常に仕事と結びついているから、私自身のパーソナルなスタイルはそれほど重要ではなかったの。私が考えなければならなかった唯一のことは、朝の3時に撮影現場に行って、その日の残りの時間、別の服に着替えるときにいかに快適でいられるのは何かということ。だから何年もスウエットパンツを履いていたわ。でもファッションに夢中になるにつれて、よくビンテージショップに行くようになった」。

ビンテージの「ジャン・ポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」のバイカージャケット、ホットパンツ、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の“タビ ローファー”…「最近は『ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)』のビンテージに夢中なの。ビンテージショップに行って一目惚れするたびに、スタッフが『それは“ウエストウッド”のだ』って言うの。ワードローブ全部を“ウエストウッド”だけで揃えたいくらい」と彼女は言い、お気に入りのビンテージショップはLAのレプリカ(Replica)だと明かす。「あのお店はもはや、歴史の一部を所有しているようなものよ」。

「最近はとてもスペシャルな『ミュグレー』の服を買ったの」と言う彼女に「レッドカーペットのため?それとも実生活用?」と尋ねると、「私のためだと思うわ」とアニャ。

「友達から食事に誘われたとき、私が持っていたのは舞踏会用のガウンかセットアップだけだった。カジュアルに着られるものを持っていないの」。彼女のレッドカーペットでの大胆さを見ると、そのクローゼットでも納得だ。「“小くて赤いレザーグローブ”みたいな感じのファッションが好きなのかも。昔の人の着こなしは魅力的だし、とても興味をそそられるの」。

この秋、彼女はロマン・ガヴラス(Romain Gavras)監督の次回作「サクリファイス(The Sacrifice)」の撮影でヨーロッパを回る予定だ。「あまり詳しくは明かせないけど、とても緊迫感のある作品よ。監督はとてもアーティスティックだから、撮影をスタートするのが待ちきれないわ」。

アニャは9月末にパリで開催された「ディオール」の2025年春のプレタポルテ・ショーにも出席した。「以前は人混みを恐れていたけど、今はもっとエネルギーを持って出席できるわ。どのデザイナーがどんな道を辿るのか見るためにね。毎回旅行のような気分なの」。

この業界のプロフェッショナルのように語る彼女は、将来的にファッションビジネスに挑戦するのだろうか?――ミステリアスな彼女のアンサーは、「そうね、否定はしないわ」。

PHOTO:MILAN ZRNIC(WWD)

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1位は、大丸梅田店、売り場面積4割減 計6フロアから退く|週間アクセスランキング TOP10(10月3日〜10月9日)

1位は、大丸梅田店、売り場面積4割減 計6フロアから退く|週間アクセスランキング TOP10(10月3日〜10月9日)

「WWDJAPAN」 ウイークリートップ10

1週間でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事をランキング形式で毎週金曜日にお届け。
今回は、10月3日(木)〜10月9日(水)に配信した記事のトップ10を紹介します。


- 1位 -
大丸梅田店、売り場面積4割減 計6フロアから退く

10月09日公開 / 文・林 芳樹

 大丸松坂屋百貨店は、JR大阪駅直結の大丸梅田店の売り場面積を4割縮小する。入居するサウスゲートビルディングの大規模改装に伴うもの。 

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- 2位 -
ライトオン、赤字店の大規模退店へ ワールド傘下入りで大ナタ

10月09日公開 / 文・林 芳樹

 ジーンズカジュアル専門店のライトオンは8日、ワールド系の投資会社によるTOB(株式公開買い付け)を受け、新体制下での5カ年の中期経営計画を発表した。 

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- 3位 -
「ユニクロ」が欧米限定の人気商品を日本でも発売 新宿本店のオープンを記念して

10月04日公開 / 文・WWD STAFF

 「ユニクロ(UNIQLO)」は10月25日、新宿本店のオープンを記念してこれまで欧米のみで販売していた商品のうち、現地で人気のアイテムを“欧米特別コレクション スペシャル エディション フロム EU/US”として「ユニクロ」新宿本店と公式オンラインストアで発売する。

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- 4位 -
阪急阪神百貨店も1月2日を休業日に 高島屋、大丸松坂屋に続く 

10月07日公開 / 文・林 芳樹

 阪急阪神百貨店は、阪急本店(阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪)や阪神梅田本店などの主要店舗で2025年1月1日・2日の2日間を休業日にすると発表した。長らく元日の1日間だけ休業日としてきたが、取引先を含めた従業員の就労環境の改善ため見直した。

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- 5位 -
「セイコー ルキア」が「フェイラー」とコラボ 限定モデルを発売

10月08日公開 / 文・WWD STAFF

 セイコーウオッチは11月9日、「セイコー ルキア(SEIKO LUKIA)」の“ルキア グロウ”より、「フェイラー(FEILER)」とのコラボモデル2種を発売する。価格は、各12万6500円。

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- 6位 -
「マキアージュ」初の医薬部外品リップが登場 唇の荒れを防ぐ薬用有効成分を配合

10月07日公開 / 文・WWD STAFF

 「マキアージュ(MAQUILLAGE)」は11月21日、ブランド初の医薬部外品リップ“ドラマティックエッセンスリップケア”【医薬部外品】(2420円※編集部調べ)を発売する。唇の荒れを防ぐ薬用有効成分として、グリチルレチン酸ステアリルを配合した。ルージュの発色を邪魔しないノーカラータイプで、ナイトケアにも利用できる。

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- 7位 -
「アナ スイ」と鶴屋吉信がコラボ 3種の羊羹と限定デザインのポーチやショッパーをセットで

10月06日公開 / 文・WWD STAFF

 和菓子製造販売の鶴屋吉信(つるやよしのぶ)は10月12日12時、公式オンラインショップで「アナ スイ(ANNA SUI)」とのコラボ商品を数量限定で発売する。鶴屋吉信本店、鶴屋吉信の直営店、百貨店売場では17日から取り扱う。

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- 8位 -
「ユニクロ」×「ホワイトマウンテニアリング」 コラボ第3弾はリサイクルダウンジャケット

10月09日公開 / 文・WWD STAFF

 「ユニクロ(UNIQLO)」は10月11日、相澤陽介が手掛ける「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」とのコラボシリーズ「ユニクロ アンド ホワイトマウンテニアリング(UNIQLO AND WHITE MOUNTAINEERING)」の第3弾として、ダウンジャケットを発売する。全3色で、各7990円。全国のユニクロ店舗ほか、オンラインストアで取り扱う。

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- 9位 -
【スナップ】小松菜奈やBLACKPINKジェニーらが来場 「シャネル」2025年春夏コレクション

10月03日公開 / 文・WWD STAFF

 「シャネル(CHANEL)」は10月1日(パリ現地時間)、2025年春夏コレクションを発表した。ショーの舞台は「シャネル」がサポートを続けているグラン パレ。ランウエイには、ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chasnel)のアパートに飾られていた小さなオブジェに着想した巨大な鳥かごを設置し世界観を完成させた。

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- 10位 -
「マルニ」がマルニマーケットを高島屋新宿店にオープン ビスケット入りポーチも販売

10月05日公開 / 文・WWD STAFF

 「マルニ(MARNI)」は10月9日〜15日の期間、ポップアップストア「マルニマーケット(MARNI MARKET)」を高島屋新宿店にオープンする。また10月10日12時〜14日13時の期間、特設サイトでも一部商品をオンライン販売する。

> 記事の続きはこちら

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若月佑美が“やめたこと”は「完全防備の日焼け対策」 コスメ愛とこだわりの美容法を語る

PROFILE: 若月佑美/女優・モデル

若月佑美/女優・モデル
PROFILE: PROFILE:(わかつき・ゆみ)6月27日生まれ、静岡県出身。2011年から乃木坂46で1期生として活動し、18年11月にグループを卒業。その後は女優やモデルとして活動の場を移し、ドラマでは「今日から俺は!!」(日本テレビ)、「私の家政夫ナギサさん」(TBS)、「共演NG」(テレビ東京)などに多数出演。20年に雑誌「オッジ(Oggi)」6月号から美容専属モデルを務めた経験もあり、21年7月に発売した9月号では初の単独表紙登場を果たした。現在放送中のNHKの“朝ドラ”「おむすび」にも出演している。 PHOTO:TAMEKI OSHIRO

雑誌「オッジ(Oggi)」の美容専属モデルを担当する一方で、ドラマや映画などの俳優としても活躍している若月佑美。2024年1月ごろ、大胆なイメージチェンジでベリーショートに。Xではこれに関する一般ユーザーのポストが相次ぎ、一部の投稿に4.4万いいね、3.9万いいねが付くバズが巻き起こった。引用リポスト欄には「イケメン過ぎる」「推しが万バズしてる!」などの絶賛の声が相次ぎ、注目を浴びた。

そんな彼女は11月3日からスタートする舞台「有頂天家族」で、妖艶でミステリアスな女性の弁天を演じる。同作は、シリーズ累計55万部を誇る森見登美彦の人気小説で、下鴨神社の糺(ただす)の森に暮らすたぬき一家を中心に京都の地で、たぬき・てんぐ・人間が繰り広げる奇想天外、波乱万丈な物語だ。ドラマやアニメにもなるほど多くの人に親しまれている。

今回は、自他共に認める美容好きだという若月にこだわりの美容法や舞台ならではのメイク術、弁天を演じる難しさなどについて聞いた。

“もったいない精神”で、新商品も愛用品も使い回す

WWD:ようやく長い夏が終わりました。若月さんはきれいな“透明美肌”ですが、この夏日焼けしないように気を付けたことはありますか。

若月佑美(以下、若月):場面に合わせて日焼け止めを使い分けています。レジャー中だったり、長時間日光に当たるときは不快感の少ないジェルタイプを使いつつ、塗りなおしには香りの良いスプレータイプを併用するなどしています。

アイドル時代は「絶対に日焼けをするな」という通達が出ていて、野外会場のリハーサルのときでもアームカバー、帽子、サングラス、日焼け防止のフェースカバーをして完全防備していましたが、今はそこまで徹底はしていないです。もちろん日焼け対策はしっかりしますが、頑張り過ぎないくらいにしています。

WWD:季節の変わり目のスキンケアで意識していることは?

若月:やっぱり保湿ですね。たっぷり水分を補給して、インナードライにならないように気を付けています。あとは、化粧水の浸透をより良くするために必ず導入美容液を使うこと。夏に蓄積した古い角質を柔らかくするため、ターンオーバーを促進するアイテムを取り入れたりしています。

WWD:普段のメイクで心掛けていることがあれば教えてください。

若月:美容好きなので、コスメはたくさん持っているのですが、「同じものを無理に使い続けない」ことですね。自分に合いそうだなと思った新商品は積極的に購入して、愛用しているアイテムと併用するんです。気合を入れたい日は新商品を、家で過ごす日や家族とお出かけをする日は使い慣れているものを使用するなどして、バランス良く使い分けています。

“もったいない精神”を意識することで無駄もなくなり、新しい自分に毎日出会えるんです。

WWD:プライベートと仕事のオンオフはどうやって切り替えていますか。

若月:仕事のことを家に持ち帰ることはあまりなく、私服に着替えた瞬間に仕事モードがオフになります。自宅で台本を軽く読んだり、セリフを言ったりすることはありますが、そこにストレスはありません。

仕事に向かう前はルーティンがあって、車の中で必ずホットアイマスクをします。リラックス効果だけでなく、むくみも取れて一石二鳥です。極論ですけど、おしぼりで顔を拭くみたいな(笑)。その感覚に近いんだと思います。これだけはやらないと、仕事のスイッチが入らないですね。

WWD:疲れた日のご褒美はどうしていますか。

若月:大好きなアイスクリームは毎日食べているので……王道ですが、たまに食べる焼肉!「明日何してる?」を気楽に言える、秋元真夏ちゃんや佐々木史帆ちゃんを誘って行くことが多いかな。

WWD:バスタイムのお供は?

若月:絶対に入浴剤を入れます。小さいときからこれが当たり前になってしまっていて、透明なお湯に入れないんです(笑)。温浴効果も高まり、香りの癒やし効果もあるので入れないと気が済まないですね。最近はクレイにハマっていて、肌はツルツルになるし、毛穴の汚れがごっそり取れる気がします。

「蓄えた知識をアウトプットしないまま死ぬのはもったいない」

WWD:今後トライしてみたいことは?

若月:ファッションに関しては、ヘアをベリーショートにしたのでメンズライクな服装を楽しむということ。美容は、ニキビ痕に悩んでいるのでハーブピーリングをしてみたいです!

WWD:ダウンタイムが気になりますが……お仕事柄長期休みを取ることは可能なのでしょうか。

若月:1週間ほど、ピーリング休みが欲しいですね(笑)。いつできるか分からないので、今は「アラサー世代の人はどのくらいの期間でニキビ痕がきれいになるのか」というのを日頃のスキンケアで試しています。例えば約1年かかると立証できれば、同じ悩みを抱えている人が「1カ月で治るわけないか」と気が楽になりますよね?小さなことですが、誰かを救えるかもしれない!なんて考えています。そんな情報を美容が好きな方やファンの皆さんに発信したいです。

WWD:どこまでもファンファーストなんですね。

若月:ファンの皆さんも知りたいことだと思うので、私が蓄えた知識とか、やってきた経験をアウトプットしないまま死ぬのはもったいないなと思って。誰かの人生を1日でも早く豊かにしてあげられるお手伝いがしたいんです。自分が10年かかった知識を誰かに教えることができれば、その人は10年楽しく過ごせるのと思うので。誰かの力になれるとうれしいですね。

自身と真逆な女性“弁天”を演じる

WWD:舞台メイクのこだわりは?

若月:基本的に舞台だと、メイクは自分、ヘアはプロのメイクさんにしてもらうことが多いです。その役に合ったメイク方法を学ぶため、事前にレクチャーを受けたりもします。もちろん、役になりきるということが一番ですが、個人的には映像になったときに「やり過ぎていないか」をチェックするようにしています。

舞台メイクと聞くと、ライティングに負けないように濃く、目立つメイクをしているイメージがあると思います。ですが、昨今の舞台はオンライン配信をすることもあるので、映像にしたときにメイクが濃過ぎたりすると、画面越しに見てくれている方々が物語に集中できない可能性があります。キャラクターの雰囲気を損なうことなく、しっかりと表現できるように「ここまでなら大丈夫だろう」というギリギリのラインを攻めてメイクをしています。小さなこだわりですが、会場だけでなく、画面の先にいるファンの皆さんのことも考えてメイクするようにしていますね。

WWD:そこまで考えているのですね。美容業界は今、艶肌ブームが来ていますが舞台上ではどうしていますか?

若月:舞台ではクッションファンデーションなどの艶が出るアイテムは使わないようにしています。後からハイライターで艶を足すことはありますが、土台はマット一択。最後にフィックスミストをかけて、汗をかいても崩れないベースメイクに仕上げています。また、男の子の役を演じるときは自分の肌色よりもワントーン暗い色味を選んだりするなど、肌作りは自分で工夫することが多いです。

WWD:今回の舞台「有頂天家族」で演じる弁天の見どころを教えてください。

若月:弁天は人間にも、たぬきにも、てんぐにも寄らないミステリアスで妖艶な女性なんですよね。その様子がより際立つような演出が入る予定なので、マンガやアニメとはまた違った弁天が楽しめると思います。

WWD:弁天を演じるに際し、苦労したことは?

若月:私と真逆の性格や雰囲気なので、色気や妖艶な雰囲気をどう表現したら良いのか悩みました。弁天はてんぐなので、物語では飛んだり、急に姿を消したりする場面があるんです。舞台では演出や装置で助けてもらうかもしれないのですが、自分自身もちゃんと気配を消せるように、表情やしぐさで演じなければいけないと思っています。

WWD:最後に、舞台「有頂天家族」への意気込みを聞かせてください。

若月:フィクションではあるんですけど、舞台が京都なので、実際にある場所を思い浮かべて見ていただき、物語の世界にふと入ってしまったという印象を持ってもらえるような公演にしたいと、チームの一員として考えています。

弁天としては、Wキャストを務める下鴨矢三郎役の中村鷹之資さんと、濱田龍臣さんをサポートし、ちゃんと2人を立てられるような立ち位置でいられるよう尽くしたいです。また、会場には森見登美彦先生の作品が好きな方がたくさんいらっしゃると思うので、その方たちにも楽しんでいただけるように頑張ります。

▪️「有頂天家族」
11月3〜11日新橋演舞場、11月16〜23日南座、11月30日〜12月1日御園座
出演:中村鷹之資、濱田龍臣、若月佑美、渡部秀、池田成志、相島一之、檀れいほか
原作:森見登美彦(『有頂天家族』幻冬舎刊)
脚本・演出:G2

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若月佑美が“やめたこと”は「完全防備の日焼け対策」 コスメ愛とこだわりの美容法を語る

PROFILE: 若月佑美/女優・モデル

若月佑美/女優・モデル
PROFILE: PROFILE:(わかつき・ゆみ)6月27日生まれ、静岡県出身。2011年から乃木坂46で1期生として活動し、18年11月にグループを卒業。その後は女優やモデルとして活動の場を移し、ドラマでは「今日から俺は!!」(日本テレビ)、「私の家政夫ナギサさん」(TBS)、「共演NG」(テレビ東京)などに多数出演。20年に雑誌「オッジ(Oggi)」6月号から美容専属モデルを務めた経験もあり、21年7月に発売した9月号では初の単独表紙登場を果たした。現在放送中のNHKの“朝ドラ”「おむすび」にも出演している。 PHOTO:TAMEKI OSHIRO

雑誌「オッジ(Oggi)」の美容専属モデルを担当する一方で、ドラマや映画などの俳優としても活躍している若月佑美。2024年1月ごろ、大胆なイメージチェンジでベリーショートに。Xではこれに関する一般ユーザーのポストが相次ぎ、一部の投稿に4.4万いいね、3.9万いいねが付くバズが巻き起こった。引用リポスト欄には「イケメン過ぎる」「推しが万バズしてる!」などの絶賛の声が相次ぎ、注目を浴びた。

そんな彼女は11月3日からスタートする舞台「有頂天家族」で、妖艶でミステリアスな女性の弁天を演じる。同作は、シリーズ累計55万部を誇る森見登美彦の人気小説で、下鴨神社の糺(ただす)の森に暮らすたぬき一家を中心に京都の地で、たぬき・てんぐ・人間が繰り広げる奇想天外、波乱万丈な物語だ。ドラマやアニメにもなるほど多くの人に親しまれている。

今回は、自他共に認める美容好きだという若月にこだわりの美容法や舞台ならではのメイク術、弁天を演じる難しさなどについて聞いた。

“もったいない精神”で、新商品も愛用品も使い回す

WWD:ようやく長い夏が終わりました。若月さんはきれいな“透明美肌”ですが、この夏日焼けしないように気を付けたことはありますか。

若月佑美(以下、若月):場面に合わせて日焼け止めを使い分けています。レジャー中だったり、長時間日光に当たるときは不快感の少ないジェルタイプを使いつつ、塗りなおしには香りの良いスプレータイプを併用するなどしています。

アイドル時代は「絶対に日焼けをするな」という通達が出ていて、野外会場のリハーサルのときでもアームカバー、帽子、サングラス、日焼け防止のフェースカバーをして完全防備していましたが、今はそこまで徹底はしていないです。もちろん日焼け対策はしっかりしますが、頑張り過ぎないくらいにしています。

WWD:季節の変わり目のスキンケアで意識していることは?

若月:やっぱり保湿ですね。たっぷり水分を補給して、インナードライにならないように気を付けています。あとは、化粧水の浸透をより良くするために必ず導入美容液を使うこと。夏に蓄積した古い角質を柔らかくするため、ターンオーバーを促進するアイテムを取り入れたりしています。

WWD:普段のメイクで心掛けていることがあれば教えてください。

若月:美容好きなので、コスメはたくさん持っているのですが、「同じものを無理に使い続けない」ことですね。自分に合いそうだなと思った新商品は積極的に購入して、愛用しているアイテムと併用するんです。気合を入れたい日は新商品を、家で過ごす日や家族とお出かけをする日は使い慣れているものを使用するなどして、バランス良く使い分けています。

“もったいない精神”を意識することで無駄もなくなり、新しい自分に毎日出会えるんです。

WWD:プライベートと仕事のオンオフはどうやって切り替えていますか。

若月:仕事のことを家に持ち帰ることはあまりなく、私服に着替えた瞬間に仕事モードがオフになります。自宅で台本を軽く読んだり、セリフを言ったりすることはありますが、そこにストレスはありません。

仕事に向かう前はルーティンがあって、車の中で必ずホットアイマスクをします。リラックス効果だけでなく、むくみも取れて一石二鳥です。極論ですけど、おしぼりで顔を拭くみたいな(笑)。その感覚に近いんだと思います。これだけはやらないと、仕事のスイッチが入らないですね。

WWD:疲れた日のご褒美はどうしていますか。

若月:大好きなアイスクリームは毎日食べているので……王道ですが、たまに食べる焼肉!「明日何してる?」を気楽に言える、秋元真夏ちゃんや佐々木史帆ちゃんを誘って行くことが多いかな。

WWD:バスタイムのお供は?

若月:絶対に入浴剤を入れます。小さいときからこれが当たり前になってしまっていて、透明なお湯に入れないんです(笑)。温浴効果も高まり、香りの癒やし効果もあるので入れないと気が済まないですね。最近はクレイにハマっていて、肌はツルツルになるし、毛穴の汚れがごっそり取れる気がします。

「蓄えた知識をアウトプットしないまま死ぬのはもったいない」

WWD:今後トライしてみたいことは?

若月:ファッションに関しては、ヘアをベリーショートにしたのでメンズライクな服装を楽しむということ。美容は、ニキビ痕に悩んでいるのでハーブピーリングをしてみたいです!

WWD:ダウンタイムが気になりますが……お仕事柄長期休みを取ることは可能なのでしょうか。

若月:1週間ほど、ピーリング休みが欲しいですね(笑)。いつできるか分からないので、今は「アラサー世代の人はどのくらいの期間でニキビ痕がきれいになるのか」というのを日頃のスキンケアで試しています。例えば約1年かかると立証できれば、同じ悩みを抱えている人が「1カ月で治るわけないか」と気が楽になりますよね?小さなことですが、誰かを救えるかもしれない!なんて考えています。そんな情報を美容が好きな方やファンの皆さんに発信したいです。

WWD:どこまでもファンファーストなんですね。

若月:ファンの皆さんも知りたいことだと思うので、私が蓄えた知識とか、やってきた経験をアウトプットしないまま死ぬのはもったいないなと思って。誰かの人生を1日でも早く豊かにしてあげられるお手伝いがしたいんです。自分が10年かかった知識を誰かに教えることができれば、その人は10年楽しく過ごせるのと思うので。誰かの力になれるとうれしいですね。

自身と真逆な女性“弁天”を演じる

WWD:舞台メイクのこだわりは?

若月:基本的に舞台だと、メイクは自分、ヘアはプロのメイクさんにしてもらうことが多いです。その役に合ったメイク方法を学ぶため、事前にレクチャーを受けたりもします。もちろん、役になりきるということが一番ですが、個人的には映像になったときに「やり過ぎていないか」をチェックするようにしています。

舞台メイクと聞くと、ライティングに負けないように濃く、目立つメイクをしているイメージがあると思います。ですが、昨今の舞台はオンライン配信をすることもあるので、映像にしたときにメイクが濃過ぎたりすると、画面越しに見てくれている方々が物語に集中できない可能性があります。キャラクターの雰囲気を損なうことなく、しっかりと表現できるように「ここまでなら大丈夫だろう」というギリギリのラインを攻めてメイクをしています。小さなこだわりですが、会場だけでなく、画面の先にいるファンの皆さんのことも考えてメイクするようにしていますね。

WWD:そこまで考えているのですね。美容業界は今、艶肌ブームが来ていますが舞台上ではどうしていますか?

若月:舞台ではクッションファンデーションなどの艶が出るアイテムは使わないようにしています。後からハイライターで艶を足すことはありますが、土台はマット一択。最後にフィックスミストをかけて、汗をかいても崩れないベースメイクに仕上げています。また、男の子の役を演じるときは自分の肌色よりもワントーン暗い色味を選んだりするなど、肌作りは自分で工夫することが多いです。

WWD:今回の舞台「有頂天家族」で演じる弁天の見どころを教えてください。

若月:弁天は人間にも、たぬきにも、てんぐにも寄らないミステリアスで妖艶な女性なんですよね。その様子がより際立つような演出が入る予定なので、マンガやアニメとはまた違った弁天が楽しめると思います。

WWD:弁天を演じるに際し、苦労したことは?

若月:私と真逆の性格や雰囲気なので、色気や妖艶な雰囲気をどう表現したら良いのか悩みました。弁天はてんぐなので、物語では飛んだり、急に姿を消したりする場面があるんです。舞台では演出や装置で助けてもらうかもしれないのですが、自分自身もちゃんと気配を消せるように、表情やしぐさで演じなければいけないと思っています。

WWD:最後に、舞台「有頂天家族」への意気込みを聞かせてください。

若月:フィクションではあるんですけど、舞台が京都なので、実際にある場所を思い浮かべて見ていただき、物語の世界にふと入ってしまったという印象を持ってもらえるような公演にしたいと、チームの一員として考えています。

弁天としては、Wキャストを務める下鴨矢三郎役の中村鷹之資さんと、濱田龍臣さんをサポートし、ちゃんと2人を立てられるような立ち位置でいられるよう尽くしたいです。また、会場には森見登美彦先生の作品が好きな方がたくさんいらっしゃると思うので、その方たちにも楽しんでいただけるように頑張ります。

▪️「有頂天家族」
11月3〜11日新橋演舞場、11月16〜23日南座、11月30日〜12月1日御園座
出演:中村鷹之資、濱田龍臣、若月佑美、渡部秀、池田成志、相島一之、檀れいほか
原作:森見登美彦(『有頂天家族』幻冬舎刊)
脚本・演出:G2

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「きものやまと」表参道に初のコンセプトショップ “着物”の概念を変える意思を表現

着物のやまとは、同社の基幹ブランド「きものやまと」のコンセプトショップを表参道に12日オープンする。前日の11日、プレス関係者や取引先向けにレセプションパーティを実施し、店内を公開した。

コンセプトショップのテーマは「伝統的なきものの美しさと現代的なライフスタイルの融合」。店内には着物や反物のほか、アクセサリーやバッグなどのセレクトアイテムも豊富にそろえる。既存の着物イメージにとらわれない文化の発信地として、ポップアップや着付け教室、イベントも積極的に実施していく予定だ。

「きものやまと」は現在、全国に70店を構える。そのほとんどが商業施設にテナントとして入居する店舗だ。やまとの矢嶋孝行社長はブランド初のコンセプトショップをオープンするに至った経緯を「地方への出店はその地域に合わせた工夫が必要だったり、一定の制限を有する商業施設での出店が中心だったりしたこともあり、やまとのブランドの色がぼやけてきていた。今、改めて我々の方向性を示す“原酒”のような場所を作りたかった。その原酒をもとに、水割りでもいいし、お湯割りでもいい。そんな形で各地にブランドのスタンスが広がることをイメージした」と説明する。

表参道という場所を選んだ理由については、「着物の街としてのイメージが強い、銀座、日本橋、浅草などの選択肢も頭に浮かんだ。ただ、着物という言葉や概念が持つ認識と印象を変えることが我々の目指しているところ。ファッションの街であり、新しいものが生まれる街である表参道に店を構えることで、我々の“着物の概念を変える”という意思を示したかった」と矢嶋社長は話す。ライバルは「時代と認識」とつづけ、今後も着物の良さを維持しながら新しいあり方を模索していく意向だ。

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俳優・井之脇海が語る「演技で心掛けていること」 「自分がその役をやる意味をどれだけ大きくできるか」

PROFILE: 井之脇海/俳優

井之脇海/俳優
PROFILE: (いのわき・かい):1995年生まれ。神奈川県出身。2008年、「トウキョウソナタ」(黒沢清監督)で第82回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞ほか複数の賞を受賞。18年、監督・脚本・主演を務めた「3Words 言葉のいらない愛」が第68回カンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナー部門に入選。近年の主な出演映画に「ONODA 一万夜を越えて」(21/アルチュール・アラリ監督)、「猫は逃げた」(22/今泉力哉監督)、「犬も食わねどチャーリーは笑う」(22/市井昌秀監督)、「almost people」(23/加藤拓人監督)、「バジーノイズ」(24/風間太樹監督)などがある。25年にはNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」への出演も控える。

子どもの頃からピアノを習っていたという俳優の井之脇海。映画「ピアニストを待ちながら」では主演を務め、実際に演奏したピアノの音も使われている。同作はもともと2021年に設立された早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)の開館記念として製作された作品で、新たに再編集し、10月12日から順次全国で公開される。

ストーリーは真夜中に大学の図書館で目を覚ました瞬介(井之脇)が、なぜかそこから出られないまま、大学の頃の演劇仲間と遭遇し、居合わせた中年男や謎の女性も交えながら、芝居の稽古を始めることになる——という、観客の想像力を刺激する不思議な物語だ。

脚本と監督を手掛けた七里圭の謎めいた世界に、どんな風に向き合ったのか。また演技で心掛けていることや劇中で演奏したピアノとの関係など、撮影が行われた村上春樹ライブラリーで井之脇に話を聞いた。

観る側がいろいろな受け取り方ができる作品

——「ピアニストを待ちながら」は不思議な映画でした。観る人によっていろんな解釈が生まれそうですが、井之脇さんは脚本を読んでどんな印象を持たれましたか?

井之脇海(井之脇):脚本をいただいた時に3回くらい繰り返して読んだんですけど、正直、難解だと思いました。でも、読むたびに印象が変わるんですよね。だから、映像化した時は、観る側がいろんな受け取り方ができる作品になるんじゃないかと思いました。でも、だからといって観客に全てを委ねているわけではないと思うんですよ。コロナ禍で撮影したこともあって、人がフィジカルに出会った時に生まれる疑問や戸惑いが物語のベースにあるんじゃないかな、と思いました。

——七里監督とは役柄についてディスカッションされたのでしょうか。

井之脇:リハーサルはかなりやりましたね。そこで七里さんと一緒に探っていったのですが、七里さんが求めているのは一つの角度で捉えられる人物ではないというのは伝わってきました。

——瞬介は気づいたら図書館にいる。自分がなぜそこにいるのか分からない。そういった状況は、正解を探しながら演技をしていた井之脇さんと重なるところがありますね。

井之脇:おっしゃる通りで、僕と瞬介は「何かを探している」という状況が重なっていたと思います。だから、等身大で悩みながら演じていました。

——図書館が不思議な空間になっていますね。そこから出られない、という状況はステイホームを強いられていたパンデミック期の日々を思わせますが、同時に別の空間とつながっているような節もある。

井之脇:図書館だから本がいっぱいあるじゃないですか。本に触れたら別の世界に行ってしまいそうな気がして、本に触れるのが怖かったりしました。現実の世界と地続きだけど少し違う。時間の流れも違う。でも、一つの世界として存在していて、本がその世界につなぎ止めるヒントになっているのかもしれない、と思っていたんです。

——普段、図書館に行かれることはありますか?

井之脇:よく行きます。近所に図書館があって用事のついでに寄るんです。本を探すというか、陳列されている本を片っ端から見ていって、気になったものを読んでみるんです。よく行く図書館にはブースがあって、そこで利用者がそれぞれの世界に向き合っている姿が良いなって思うんですよね。そこに自分も入っていって自分の世界に向き合う。

演技をする上で心掛けていること

——いくつもの世界がひしめいていると思うと、図書館は一つの宇宙のようでもありますね。また、この作品では図書館は劇場のようでもありました。劇中劇があるせいか、演出や演技に演劇的なテイストも感じました。監督の演出はどのようなものだったのでしょうか。

井之脇:七里さんには緻密な演出プランがあったと思います。でも、手の内は明かしてくれなくて、ヒントみたいなものは散りばめてくれる。こっちはそれを集めて自分なりに考えてやっていました。

——登場人物の1人で、劇中劇を演出する行人が「自分の中に劇場を持て!」と言いますが、井之脇さんは演技をする上で心掛けていることはありますか?

井之脇:どの役も自分の分身だと思っています。別の人間を演じながらも、自分だったらここでどんな反応をするのか。どう考えるのか、ということを意識して演じる。そうすることで、その役に血が通うと思うんです。

——100パーセント別人格にならず、そこに自分も混ぜていく。

井之脇:そうしないと僕が演じている意味がないと思うんですよね。自分の隣ではなく、自分の中に別人格を作るというか。いま(※取材時)、舞台(「ボクの穴、彼の穴。W」)の稽古をしているんですけど、大人計画の篠原悠伸さんとダブルキャストで同じ役をやっているんです。僕は篠原さんの稽古は見ていないのですが、スタッフの方に聞くと僕とは全然違うみたいで。それはつまり、この役を僕がやる意味があるということだと思うんですよ。その意味をどれだけ大きくできるかが、役者の仕事なんじゃないかなって思います。

ピアノとの関係

——今回、井之脇さんは劇中でピアノを弾きます。初主演作の「ミュジコフィリア」をはじめ、これまで出演された作品でもピアノを弾かれていましたが、映画のタイトルからして本作ではピアノは重要な役割を担っていますね。

井之脇:今回、初めて僕の生音を使っているんです。撮影するまでは緊張していましたが、いざ始まってしまうと楽しかったですね。とてもいい雰囲気の現場だったので、リラックスしながら瞬介として演奏を楽しむことができました。

——ピアノは子どもの頃から弾かれていたのですか?

井之脇:幼馴染がピアノを習い始めたのを知って、わけの分からない嫉妬を感じて自分もピアノをやり始めたんです。それ以来、人生にずっとピアノはありました。今、1Kのマンションで1人暮らしをしているんですけど、そこにも電子ピアノを置いています。現場に行くと精神がぐちゃぐちゃになってしまうことがあるんですけど、煮込み料理とかを作っている時とか、お酒を飲んでいる時とかにピアノを触ると、その時の自分の気分の音を奏でることができるし、懐かしさを感じてすごく安心できる。ピアノを弾くことで気持ちがリフレッシュされるんです。だからピアノは僕のメンタルを支えてくれる存在なんです。

——ピアノを弾くことで本来の自分を取り戻せる?

井之脇:山に登るのも好きで、それも自分を取り戻せる時間なんですけど、家にいる時はピアノですね。聴覚ってすごいと思うんですよ。子どもの頃に弾いていた曲を弾くと、その時の感覚がパッとよみがえる。それがある意味、自分に戻れる瞬間のような気がして。

——そういう人生に欠かせないものが、仕事に活かされるというのも良いですね。

井之脇:しばらくピアノを触っていない時期もあったんです。その時は映画ばかり観ていて、あまり弾いていなかった。そんな時に親戚の子がピアノを始めたいというので、僕の電子ピアノを譲ってあげたんです。そしたら1年も経たないうちに「ひよっこ」という朝ドラで音楽の先生の役をやることになって、家で練習するためにピアノを買い直したんですよ。その時に、ピアノとは切っても切れない関係なんだなって思いました。そしたら、数年後に「ミュジコフィリア」の話がきたんですよね。

——ピアノを買い直していてよかったですね。ピアノを弾くだけではなく、曲を書いてみようと思われませんか?

井之脇:書いてみたいとは思いますけど、作曲の才能は多分ないと思いますね。やってみないと分かんないですけど。でも、生音を使わせてもらうという願いが今回かなったので、ちょっとしたものでも曲を書いてみるのは面白いですね。曲を書くというのは良いアイデアだなって、いま思いました。

——ぜひ、井之脇さんが書いた曲を聴いてみたいです。曲も書けるようになったら、ますますピアノとの関係は深まりますね。

井之脇:ピアノが弾けるというのは、役者としての武器でもあると思うんですよね。実際に弾くと芝居の乗り方も変わってきますし。事前に録音したものに合わせて弾くにしても、その鍵盤を抑える指先の感覚が脳を通じて心にも伝わるので、絶対芝居は変わると思うんです。ほかの楽器を芝居で演奏することになった時も、なるべく自分で弾けるようにしたいと思っています。4年ぐらい前かな、ドラムを叩く役をやったんですけど、それもほぼ自分で叩いたんです。小さい頃の影響なのか、幸い音楽には苦手意識がないので、いろんな楽器に挑戦してみたいですね。

PHOTOS:TAKUROH TOYAMA
STYLING:SHINICHI SAKAGAMI(Shirayama Office)
HAIR&MAKEUP:TOSHIHIKO SHINGU


ビンテージ腕時計 96万8000円/ECW SHOTO(江口時計店 03-5422-3070)

■映画「ピアニストを待ちながら」
10月12日からシアター・イメージフォーラムで、11月2日からシネ・ヌーヴォほか全国順次公開
出演:井之脇海 木竜麻生 大友一生 澁谷麻美 斉藤陽一郎
監督・脚本:七里圭
プロデューサー:熊野雅恵
撮影:渡辺寿岳
編集:宮島竜治 山田佑介
制作・配給:合同会社インディペンデントフィルム
2024年/日本/カラー/61 分/ヨーロピアンビスタ/5.1ch /DCP
©️合同会社インディペンデントフィルム/早稲田大学国際文学館
https://keishichiri.com/pianist/

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俳優・井之脇海が語る「演技で心掛けていること」 「自分がその役をやる意味をどれだけ大きくできるか」

PROFILE: 井之脇海/俳優

井之脇海/俳優
PROFILE: (いのわき・かい):1995年生まれ。神奈川県出身。2008年、「トウキョウソナタ」(黒沢清監督)で第82回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞ほか複数の賞を受賞。18年、監督・脚本・主演を務めた「3Words 言葉のいらない愛」が第68回カンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナー部門に入選。近年の主な出演映画に「ONODA 一万夜を越えて」(21/アルチュール・アラリ監督)、「猫は逃げた」(22/今泉力哉監督)、「犬も食わねどチャーリーは笑う」(22/市井昌秀監督)、「almost people」(23/加藤拓人監督)、「バジーノイズ」(24/風間太樹監督)などがある。25年にはNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」への出演も控える。

子どもの頃からピアノを習っていたという俳優の井之脇海。映画「ピアニストを待ちながら」では主演を務め、実際に演奏したピアノの音も使われている。同作はもともと2021年に設立された早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)の開館記念として製作された作品で、新たに再編集し、10月12日から順次全国で公開される。

ストーリーは真夜中に大学の図書館で目を覚ました瞬介(井之脇)が、なぜかそこから出られないまま、大学の頃の演劇仲間と遭遇し、居合わせた中年男や謎の女性も交えながら、芝居の稽古を始めることになる——という、観客の想像力を刺激する不思議な物語だ。

脚本と監督を手掛けた七里圭の謎めいた世界に、どんな風に向き合ったのか。また演技で心掛けていることや劇中で演奏したピアノとの関係など、撮影が行われた村上春樹ライブラリーで井之脇に話を聞いた。

観る側がいろいろな受け取り方ができる作品

——「ピアニストを待ちながら」は不思議な映画でした。観る人によっていろんな解釈が生まれそうですが、井之脇さんは脚本を読んでどんな印象を持たれましたか?

井之脇海(井之脇):脚本をいただいた時に3回くらい繰り返して読んだんですけど、正直、難解だと思いました。でも、読むたびに印象が変わるんですよね。だから、映像化した時は、観る側がいろんな受け取り方ができる作品になるんじゃないかと思いました。でも、だからといって観客に全てを委ねているわけではないと思うんですよ。コロナ禍で撮影したこともあって、人がフィジカルに出会った時に生まれる疑問や戸惑いが物語のベースにあるんじゃないかな、と思いました。

——七里監督とは役柄についてディスカッションされたのでしょうか。

井之脇:リハーサルはかなりやりましたね。そこで七里さんと一緒に探っていったのですが、七里さんが求めているのは一つの角度で捉えられる人物ではないというのは伝わってきました。

——瞬介は気づいたら図書館にいる。自分がなぜそこにいるのか分からない。そういった状況は、正解を探しながら演技をしていた井之脇さんと重なるところがありますね。

井之脇:おっしゃる通りで、僕と瞬介は「何かを探している」という状況が重なっていたと思います。だから、等身大で悩みながら演じていました。

——図書館が不思議な空間になっていますね。そこから出られない、という状況はステイホームを強いられていたパンデミック期の日々を思わせますが、同時に別の空間とつながっているような節もある。

井之脇:図書館だから本がいっぱいあるじゃないですか。本に触れたら別の世界に行ってしまいそうな気がして、本に触れるのが怖かったりしました。現実の世界と地続きだけど少し違う。時間の流れも違う。でも、一つの世界として存在していて、本がその世界につなぎ止めるヒントになっているのかもしれない、と思っていたんです。

——普段、図書館に行かれることはありますか?

井之脇:よく行きます。近所に図書館があって用事のついでに寄るんです。本を探すというか、陳列されている本を片っ端から見ていって、気になったものを読んでみるんです。よく行く図書館にはブースがあって、そこで利用者がそれぞれの世界に向き合っている姿が良いなって思うんですよね。そこに自分も入っていって自分の世界に向き合う。

演技をする上で心掛けていること

——いくつもの世界がひしめいていると思うと、図書館は一つの宇宙のようでもありますね。また、この作品では図書館は劇場のようでもありました。劇中劇があるせいか、演出や演技に演劇的なテイストも感じました。監督の演出はどのようなものだったのでしょうか。

井之脇:七里さんには緻密な演出プランがあったと思います。でも、手の内は明かしてくれなくて、ヒントみたいなものは散りばめてくれる。こっちはそれを集めて自分なりに考えてやっていました。

——登場人物の1人で、劇中劇を演出する行人が「自分の中に劇場を持て!」と言いますが、井之脇さんは演技をする上で心掛けていることはありますか?

井之脇:どの役も自分の分身だと思っています。別の人間を演じながらも、自分だったらここでどんな反応をするのか。どう考えるのか、ということを意識して演じる。そうすることで、その役に血が通うと思うんです。

——100パーセント別人格にならず、そこに自分も混ぜていく。

井之脇:そうしないと僕が演じている意味がないと思うんですよね。自分の隣ではなく、自分の中に別人格を作るというか。いま(※取材時)、舞台(「ボクの穴、彼の穴。W」)の稽古をしているんですけど、大人計画の篠原悠伸さんとダブルキャストで同じ役をやっているんです。僕は篠原さんの稽古は見ていないのですが、スタッフの方に聞くと僕とは全然違うみたいで。それはつまり、この役を僕がやる意味があるということだと思うんですよ。その意味をどれだけ大きくできるかが、役者の仕事なんじゃないかなって思います。

ピアノとの関係

——今回、井之脇さんは劇中でピアノを弾きます。初主演作の「ミュジコフィリア」をはじめ、これまで出演された作品でもピアノを弾かれていましたが、映画のタイトルからして本作ではピアノは重要な役割を担っていますね。

井之脇:今回、初めて僕の生音を使っているんです。撮影するまでは緊張していましたが、いざ始まってしまうと楽しかったですね。とてもいい雰囲気の現場だったので、リラックスしながら瞬介として演奏を楽しむことができました。

——ピアノは子どもの頃から弾かれていたのですか?

井之脇:幼馴染がピアノを習い始めたのを知って、わけの分からない嫉妬を感じて自分もピアノをやり始めたんです。それ以来、人生にずっとピアノはありました。今、1Kのマンションで1人暮らしをしているんですけど、そこにも電子ピアノを置いています。現場に行くと精神がぐちゃぐちゃになってしまうことがあるんですけど、煮込み料理とかを作っている時とか、お酒を飲んでいる時とかにピアノを触ると、その時の自分の気分の音を奏でることができるし、懐かしさを感じてすごく安心できる。ピアノを弾くことで気持ちがリフレッシュされるんです。だからピアノは僕のメンタルを支えてくれる存在なんです。

——ピアノを弾くことで本来の自分を取り戻せる?

井之脇:山に登るのも好きで、それも自分を取り戻せる時間なんですけど、家にいる時はピアノですね。聴覚ってすごいと思うんですよ。子どもの頃に弾いていた曲を弾くと、その時の感覚がパッとよみがえる。それがある意味、自分に戻れる瞬間のような気がして。

——そういう人生に欠かせないものが、仕事に活かされるというのも良いですね。

井之脇:しばらくピアノを触っていない時期もあったんです。その時は映画ばかり観ていて、あまり弾いていなかった。そんな時に親戚の子がピアノを始めたいというので、僕の電子ピアノを譲ってあげたんです。そしたら1年も経たないうちに「ひよっこ」という朝ドラで音楽の先生の役をやることになって、家で練習するためにピアノを買い直したんですよ。その時に、ピアノとは切っても切れない関係なんだなって思いました。そしたら、数年後に「ミュジコフィリア」の話がきたんですよね。

——ピアノを買い直していてよかったですね。ピアノを弾くだけではなく、曲を書いてみようと思われませんか?

井之脇:書いてみたいとは思いますけど、作曲の才能は多分ないと思いますね。やってみないと分かんないですけど。でも、生音を使わせてもらうという願いが今回かなったので、ちょっとしたものでも曲を書いてみるのは面白いですね。曲を書くというのは良いアイデアだなって、いま思いました。

——ぜひ、井之脇さんが書いた曲を聴いてみたいです。曲も書けるようになったら、ますますピアノとの関係は深まりますね。

井之脇:ピアノが弾けるというのは、役者としての武器でもあると思うんですよね。実際に弾くと芝居の乗り方も変わってきますし。事前に録音したものに合わせて弾くにしても、その鍵盤を抑える指先の感覚が脳を通じて心にも伝わるので、絶対芝居は変わると思うんです。ほかの楽器を芝居で演奏することになった時も、なるべく自分で弾けるようにしたいと思っています。4年ぐらい前かな、ドラムを叩く役をやったんですけど、それもほぼ自分で叩いたんです。小さい頃の影響なのか、幸い音楽には苦手意識がないので、いろんな楽器に挑戦してみたいですね。

PHOTOS:TAKUROH TOYAMA
STYLING:SHINICHI SAKAGAMI(Shirayama Office)
HAIR&MAKEUP:TOSHIHIKO SHINGU


ビンテージ腕時計 96万8000円/ECW SHOTO(江口時計店 03-5422-3070)

■映画「ピアニストを待ちながら」
10月12日からシアター・イメージフォーラムで、11月2日からシネ・ヌーヴォほか全国順次公開
出演:井之脇海 木竜麻生 大友一生 澁谷麻美 斉藤陽一郎
監督・脚本:七里圭
プロデューサー:熊野雅恵
撮影:渡辺寿岳
編集:宮島竜治 山田佑介
制作・配給:合同会社インディペンデントフィルム
2024年/日本/カラー/61 分/ヨーロピアンビスタ/5.1ch /DCP
©️合同会社インディペンデントフィルム/早稲田大学国際文学館
https://keishichiri.com/pianist/

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フィリピンの服飾技能訓練学校「ココラボ」 サニタリースパッツブランドと競業で女性支援を加速

フィリピンで服飾技能訓練学校「ココラボ(COXCO LAB)」を運営するNPO法人ディアミー(DEAR ME)は国際女性デーの10月11日、サニタリースパッツブランド「アンジェライト(ANGELITE)」との協業を発表した。「ココラボ」で「アンジェライト」の一部の製品を製造するほか、現地での性教育の普及活動などを行う。

ディアミーが2023年2月にフィリピン・マニラに開校した「ココラボ」は、現地の貧困地区で暮らす女性を対象に、縫製やデザイン技術の教育や就業支援を行う。小森谷則子デザイナーが手掛ける「アンジェライト」はサニタリースパッツの製造ほか、16年からフィリピンでOEM・ODM事業を展開する。女性の活躍を支援するという共通のビジョンから、今回の協業が実現した。

まずは、「ココラボ」での「アンジェライト」のギフトラッピングポーチを製造する。また「アンジェライト」の一部の商品に、「ココラボ」への寄付金を付けて販売する。今後はフィリピン国内の学校や企業とも連携し、性教育や支援活動を広げていく。

ディアミーは、西側愛弓代表が2019年に設立。ファッションを通して、持続可能な社会づくりを目指す。「ココラボ」の運営ほか、フィリピンの貧困地区で暮らす子どもがモデルとして歩くファッションショーを開催している。

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フィリピンの服飾技能訓練学校「ココラボ」 サニタリースパッツブランドと競業で女性支援を加速

フィリピンで服飾技能訓練学校「ココラボ(COXCO LAB)」を運営するNPO法人ディアミー(DEAR ME)は国際女性デーの10月11日、サニタリースパッツブランド「アンジェライト(ANGELITE)」との協業を発表した。「ココラボ」で「アンジェライト」の一部の製品を製造するほか、現地での性教育の普及活動などを行う。

ディアミーが2023年2月にフィリピン・マニラに開校した「ココラボ」は、現地の貧困地区で暮らす女性を対象に、縫製やデザイン技術の教育や就業支援を行う。小森谷則子デザイナーが手掛ける「アンジェライト」はサニタリースパッツの製造ほか、16年からフィリピンでOEM・ODM事業を展開する。女性の活躍を支援するという共通のビジョンから、今回の協業が実現した。

まずは、「ココラボ」での「アンジェライト」のギフトラッピングポーチを製造する。また「アンジェライト」の一部の商品に、「ココラボ」への寄付金を付けて販売する。今後はフィリピン国内の学校や企業とも連携し、性教育や支援活動を広げていく。

ディアミーは、西側愛弓代表が2019年に設立。ファッションを通して、持続可能な社会づくりを目指す。「ココラボ」の運営ほか、フィリピンの貧困地区で暮らす子どもがモデルとして歩くファッションショーを開催している。

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現代美術家のナカヤマン。が森美術館に次いでニューヨークのソーホーでプレゼンテーションを開催

現代アーティストのナカヤマン。が、プレゼンテーション「(跡見:)黒節分/(Atomi:) WHITE2BLACK∈division」をニューヨークのホテル、ザ・マーサーで開催する。会期は11月6〜8日に完全招待制のリレーショナルアートとしての茶事「黒節分/WHITE2BLACK∈division」を、9日に跡見の茶事から引用した展示形式の「跡見:黒節分/Atomi:WHITE2BLACK∈division」が行われる。

同展は裏千家16代家元坐忘斎の実弟・伊住宗晃の次男の伊住禮次朗が主宰する茶道プロジェクト「茶美会」との協業によるもので、昨年発表した「(跡見:)黒節分/(Atomi:) WHITE2BLACK∈division」の最新作である。引き続き「情報伝達とその(沈着した)歪曲」をコンセプトとしており、1999年の映画「アメリカンビューティー」や虫プロによる63年の白黒アニメ「鉄腕アトム」の他、「美少女戦士セーラームーンS」や「新世紀エヴァンゲリオン」など90年代カルチャーなどもリファレンスに用いて表現される。

同プロジェクトは、今年8月に「私たちの間にあるのは分断ではなく、美と寛容である/Beauty and generosity between us, not division」を実施した。同作は昨年の黒節分に、正客(ホストゲスト)で参加したシアスター・ゲイツ(Theaster Gates)とのコラボレーションとして森美術館で開催した。ゲイツの個展「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝(以下、シアスター・ゲイツ展)」を用いる形で催されたこの企画は、黒節分と同じく9人の完全招待制で、閉館後の森美術館の「シアスター・ゲイツ展」の各エリアを用いたティー・セレモニーを展開した。最後には展覧会の会場外に設けられた茶室で締め括られた。

最新作となる同展において、9日に開催する「Atomi:WHITE2BLACK∈division」は81人限定で10月11日24:00から参加予約の受付を開始する。

ナカヤマン。はロサンゼルスと京都を拠点にする現代アーティスト、マーケター。2007年以降にソーシャルメディアを活用したバイラルマーケティングやコンテンツクリエイションで注目を集め「ルイ・ヴィトン」「シャネル」「グッチ」などのブランドをパートナーに活動した。19年「シン・エヴァンゲリオン劇場版」にストラテジストとして参画し、映画監督の庵野秀明と共同代表で八万・能を設立した。21年に西本願寺内国宝 飛雲閣で展示「陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと言うはまことか (UN)KEEPALL」を開催し、現代アーティストとしての活動を開始。翌年にはアートフェア「Frieze Week Los Angeles」の公式プログラムに作品が招致されプレミア上映を実施した。

■“黒節分/WHITE2BLACK∈division”
-年ごとに 人はやらへど目に見えぬ 心の鬼はゆく方もなし WHITE2BLACK 11062024-
日程:11月6、7、8日
会場:ザ・マーサー
住所:147 Mercer St At Prince St, New York City
※完全招待制、1日1回開催、各回3名限定

“跡見:黒節分/Atomi:WHITE2BLACK∈division”
-年ごとに 人はやらへど目に見えぬ 心の鬼はゆく方もなし WHITE2BLACK 11062024-
日程:11月9日
会場:ザ・マーサー
住所:147 Mercer St At Prince St, New York City
※事前予約制で81名限定
※参加予約はナカヤマン。のInstagramで受付

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現代美術家のナカヤマン。が森美術館に次いでニューヨークのソーホーでプレゼンテーションを開催

現代アーティストのナカヤマン。が、プレゼンテーション「(跡見:)黒節分/(Atomi:) WHITE2BLACK∈division」をニューヨークのホテル、ザ・マーサーで開催する。会期は11月6〜8日に完全招待制のリレーショナルアートとしての茶事「黒節分/WHITE2BLACK∈division」を、9日に跡見の茶事から引用した展示形式の「跡見:黒節分/Atomi:WHITE2BLACK∈division」が行われる。

同展は裏千家16代家元坐忘斎の実弟・伊住宗晃の次男の伊住禮次朗が主宰する茶道プロジェクト「茶美会」との協業によるもので、昨年発表した「(跡見:)黒節分/(Atomi:) WHITE2BLACK∈division」の最新作である。引き続き「情報伝達とその(沈着した)歪曲」をコンセプトとしており、1999年の映画「アメリカンビューティー」や虫プロによる63年の白黒アニメ「鉄腕アトム」の他、「美少女戦士セーラームーンS」や「新世紀エヴァンゲリオン」など90年代カルチャーなどもリファレンスに用いて表現される。

同プロジェクトは、今年8月に「私たちの間にあるのは分断ではなく、美と寛容である/Beauty and generosity between us, not division」を実施した。同作は昨年の黒節分に、正客(ホストゲスト)で参加したシアスター・ゲイツ(Theaster Gates)とのコラボレーションとして森美術館で開催した。ゲイツの個展「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝(以下、シアスター・ゲイツ展)」を用いる形で催されたこの企画は、黒節分と同じく9人の完全招待制で、閉館後の森美術館の「シアスター・ゲイツ展」の各エリアを用いたティー・セレモニーを展開した。最後には展覧会の会場外に設けられた茶室で締め括られた。

最新作となる同展において、9日に開催する「Atomi:WHITE2BLACK∈division」は81人限定で10月11日24:00から参加予約の受付を開始する。

ナカヤマン。はロサンゼルスと京都を拠点にする現代アーティスト、マーケター。2007年以降にソーシャルメディアを活用したバイラルマーケティングやコンテンツクリエイションで注目を集め「ルイ・ヴィトン」「シャネル」「グッチ」などのブランドをパートナーに活動した。19年「シン・エヴァンゲリオン劇場版」にストラテジストとして参画し、映画監督の庵野秀明と共同代表で八万・能を設立した。21年に西本願寺内国宝 飛雲閣で展示「陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと言うはまことか (UN)KEEPALL」を開催し、現代アーティストとしての活動を開始。翌年にはアートフェア「Frieze Week Los Angeles」の公式プログラムに作品が招致されプレミア上映を実施した。

■“黒節分/WHITE2BLACK∈division”
-年ごとに 人はやらへど目に見えぬ 心の鬼はゆく方もなし WHITE2BLACK 11062024-
日程:11月6、7、8日
会場:ザ・マーサー
住所:147 Mercer St At Prince St, New York City
※完全招待制、1日1回開催、各回3名限定

“跡見:黒節分/Atomi:WHITE2BLACK∈division”
-年ごとに 人はやらへど目に見えぬ 心の鬼はゆく方もなし WHITE2BLACK 11062024-
日程:11月9日
会場:ザ・マーサー
住所:147 Mercer St At Prince St, New York City
※事前予約制で81名限定
※参加予約はナカヤマン。のInstagramで受付

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「ヴァンズ」がビリーズ10周年記念コラボ パイレーツ柄の“オーセンティック”2色

「ヴァンズ(VANS)」は、スニーカーショップ、ビリーズ(BILLY'S)の10周年を記念し、コラボスニーカー2色を発売する。価格は各1万2100円。10月19、20日に開催するイベント「東京カルチャーデパート(TOKYO CULTURE DEPART)」で先行販売し、12月上旬に一般発売する。

パイレーツ柄の“オーセンティック”
ビリーズ10周年イベントで先行販売

コラボスニーカーは、“オーセンティック(AUTHENTIC)”を土台とし、アッパーに、1980〜90年代の「ヴァンズ」を思わせる、パイレーツ柄をリフレクター素材と合わせたほか、シュータンの裏側に“10th”、インソールに双方のロゴをあしらった。ビリーズは、2014年のオープン当初にも、パイレーツ柄の「ヴァンズ」のスリッポンを発売している。

「東京カルチャーデパート」は、ファッションや音楽、グルメまでをそろえた、ビリーズ10周年記念イベント。東京タワー周辺特設会場で開催予定、詳細は公式サイトに記載する。

■東京カルチャーデパート
日程:10月19、20日
場所:東京タワー周辺特設会場
住所:東京都港区芝公園4丁目
公式サイト

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「ヴァンズ」がビリーズ10周年記念コラボ パイレーツ柄の“オーセンティック”2色

「ヴァンズ(VANS)」は、スニーカーショップ、ビリーズ(BILLY'S)の10周年を記念し、コラボスニーカー2色を発売する。価格は各1万2100円。10月19、20日に開催するイベント「東京カルチャーデパート(TOKYO CULTURE DEPART)」で先行販売し、12月上旬に一般発売する。

パイレーツ柄の“オーセンティック”
ビリーズ10周年イベントで先行販売

コラボスニーカーは、“オーセンティック(AUTHENTIC)”を土台とし、アッパーに、1980〜90年代の「ヴァンズ」を思わせる、パイレーツ柄をリフレクター素材と合わせたほか、シュータンの裏側に“10th”、インソールに双方のロゴをあしらった。ビリーズは、2014年のオープン当初にも、パイレーツ柄の「ヴァンズ」のスリッポンを発売している。

「東京カルチャーデパート」は、ファッションや音楽、グルメまでをそろえた、ビリーズ10周年記念イベント。東京タワー周辺特設会場で開催予定、詳細は公式サイトに記載する。

■東京カルチャーデパート
日程:10月19、20日
場所:東京タワー周辺特設会場
住所:東京都港区芝公園4丁目
公式サイト

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「ケイスケヨシダ」の公式ECサイトがオープン 記念に秋冬プレコレクション11型を発売

吉田圭佑デザイナーによる「ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」は公式ECサイトをオープンした。これを記念し、2024-25年秋冬シーズンのプレコレクションとして、「プレ24 カジュアルコレクション」を発表。「ケイスケヨシダ」の国内取扱店舗や、ブランド公式ECサイトで10月12日から販売する。

同ブランドは2015年秋冬シーズンにデビューし、今年で10周年を迎える。今回のプレコレクションは、「ケイスケヨシダ」のこれまでを総ざらいし、ブランドの代表的なアイテムをアップデートした全11型で構成する。ファーストシーズンで用いたロゴをプリントしたTシャツ(1万6500円)や20年秋冬シーズンの“ダブルニースカート(double knee skirt)”を元にデザインしたデニムパンツ(4万4000円)、21年秋冬シーズンをソースに襟のリブを内側に引き込んだMA-1(9万6800円)など。

同コレクションは、吉田デザイナーの「どのアイテムを作るか選ぶ行為こそが、ファッションデザインにおける重要なポイントなのではないか」という考えを制作の出発点にしているという。

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柳井社長が語るファストリの現在と未来 2人の息子の役割や対「シーイン」にも言及

「ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」を手掛けるファーストリテイリングは2024年8月期、売上高3兆円達成を果たした。柳井正 会長兼社長は10月10日開催の決算説明会に登壇し、現状認識と成長に向けた考え方、企業の存続意義、後継者や2人の息子の関わり方、さらには、「ジーユー」の成長スピードへの期待や、「シーイン(SHEIN)」や「TEMU」への警鐘などを語った。質疑応答の柳井会長発言パートを含め、会見のほぼ全文をレポートする。

柳井正ファーストリテイリング会長兼社長(以下、柳井):ファーストリテイリングが今後どのような考え方で経営していくのかをお話したいと思います。

世界中の個人がスマートフォンを手に、自らダイレクトに情報を発信・受信する時代になりました。あらゆる情報が公開され、いつでも誰でもアクセスできる。世界のすべての場所でそのような変化が起こっています。

そこでは、誰が信頼できる情報を発信しているのか。誰が信頼できる商品やサービスを提供しているのか。個人も企業も社会性が問われます。売り手の都合、企業の都合、国家の都合といった、自分の理屈を押し付けようとしてももはや通じません。社会の役に立つ企業であることがますます重要になってきます。いまや世界の市場は一つになり、企業間、人材間の競争は世界が舞台です。かつて一国の枠組みの中で考えていた経営が、完全に世界市場が前提になります。このことは、私たちファーストリテイリングにとって大きなチャンスです。

私たちは2001年のロンドン進出以来、数々の失敗を繰り返しつつも、その経験に一つひとつ学び、ようやくグローバルプレーヤーとしての基本を身につけつつあります。現時点では真のグローバルブランドを目指す競争にやっと出場資格を得た段階に過ぎませんが、今からもっと力をつけ、世界に出ていきます。世界が大きく変化し、会社も人も出来上がりつつある今こそ、次の成長への絶好のタイミングであると考えています。

「公開企業とファミリー企業の
良さを併せ持つ」

今年6月、「ユニクロ」は創業40周年を迎えました。先週、パリで「ユニクロ」40 周年を記念し、「The Art & Science of LifeWear(ジ・アート&サイエンス・オブ・ライフウエア)」というイベントを開催しました。世界中から多くのお客様やメディア、ファッション関係の皆さまが訪れ、世界中から私たちファーストリテイリングの“LifeWear”の考え方を体感いただきました。創業以来40年間、多くのお客さまや株主、取引先の皆さまに支えられ、成長を継続してきました。

今後もさらに急成長していきます。毎年5000億円ずつ売り上げを伸ばしていくと、数年のうちに売上高5兆円に届きます。世界市場の環境や会社の潜在力はそれが可能なステージに来ています。その先、さらに10兆円を目指し、将来に向けての具体的な計画と準備を進めています。

今後の成長において最も重要なことは、人材の投資です。グループ全体の経営者、各国・各機能の経営者の発掘と成長、そして一番大切なのは、世界各地の店舗を支える店長と販売員の育成です。世界中で良い人を採用し、各人の志と会社の志、理念が一致し、店主・経営者として精一杯日々の仕事に向き合う。そして、会社と社外に役に立つ人材へと成長していく。そのような人の集団にすべく、今後も人材育成に惜しみなく投資していきます。

自社の理念を共有し、実現するための経営人材の育成を考えれば、全ての人材が長期的視野で企業理念や価値観を深く学び、継続的に成長していく教育体制が必要です。そういう考え方でこれまでもやってきており、土台ができています。

大切なのは上司が部下に会社の理念と考え方を明確に伝えること。そして部下が上司を超えるレベルに成長することだと考えています。ここに同席している塚越(大介ユニクロ社長兼COO)をはじめ、会社の理念に深く共感し、長く会社の成長に貢献してきた経営者が育っています。

現在、私の時間の大部分は継承者の育成に費やしています。経営の継承とは、私自身が実践してきたことを各人が自分の力で実践できるようにすることです。物事の本質、最も大切なポイントがずれることがないように、座学でなく、現場の仕事、実務を通じて経営の原理原則と判断基準を教え、間違っている場合には、ここがこのように違うと具体的に伝えて、その仕事が成功するように持っていく。そのようなことを日々現場で実行しています。

また、柳井一海と柳井康治には、単に柳井ファミリーの継承者でなく、企業のガバナンスの部分をしっかりと担ってもらいたいと思います。企業経営全般において、売上収益の達成にとどまらず、常に真に正しい経営を行い、良い企業として社会に役立つ存在になるために様々なことを発言してほしいと考えています。公開企業でありつつもしっかりした創業家が存在し、ファミリー企業の良さを併せ持ち、双方の良いところを発揮できるようなバランスの取れた経営を行いたいと考えています。

さらに、次の世代として能力、知見ともに優れた人材が各国、各部門に多くいます。今期からはそうした経営者人材の具体的な発掘と雇用をさらに加速します。現在、執行役員、各国の経営陣が責任を持って育成に関わる体制を構築しているところです。

世界各地でそれぞれの経営執行チームを作る一方、GHQ(グローバルヘッドクオーター)の経営執行チームは本部から遠隔で関与するものではなく、直接現地に行って現場・現物・現実に基づき、自ら課題を発見し、現地の経営陣と社員を巻き込んで、ともに解決する。そういう体制に全社を作り変えていきます。そのためには長時間労働、人海戦術は通用しません。もっと仕事の基準を上げ、少数精鋭を徹底します。すべてをお客さまの基準で判断し、自分の頭で考えて行動する、自立した判断力を持つ個人が最先端のデジタル技術を駆使し、あらゆるソフトやハード、デバイスを活用して、少数精鋭で国を超えたチームで連携する。このような体制に変えていきます。

冒頭お話したように、グローバルな市場では国の垣根や業界の際が消え、企業の真の力が問われる時代になりました。商売とは当たり前のことの繰り返しです。目先の利益に惑わされることなく、お客さまにとって最高の商品、最高のサービスを実現する。そのために必要な、当たり前のことをひたすら真面目に実行する。日々の仕事をきちっと振り返る。足りないところは即座に改めて再挑戦する。常に高い成果を出し、会社の収益も社員の報酬も着実に上げていく。最終的にお客さまに選ばれ、生き続けることができるのは、そういう企業だけです。

「目先の利益追求とは一線を画す」

私たちは決して特殊な才能を持つ人間の集団ではありません。しかし、過去 40 年当たり前のことを愚直にやってきたので成長できました。大切なことは常に自分自身が高い基準を維持することです。お客さまの視点には立てば、仕事には100点と0点しかありません。

自分の求める基準が低ければ、お客さまや社会の視点を忘れ、自分都合の仕事に陥ってしまいます。常にこの仕事は何のためにあるのか?お客さまの役に立っているのか?そのような視点を忘れずに、常に完璧を目指します。そのような企業姿勢を今後も継続していきます。

近年、デジタル技術の進化で、その傾向が加速されています。多くの企業がさまざまな領域で目先の利益のみを追い求める投機的な行為に走っています。

私たちファーストリテイリングは、そうした動きと一線を画し、これまで長期間にわたり、事業そのものの価値を高める経営に専念してきました。そのためにパートナー企業と力を合わせ、事業を全てをエンド・トゥー・エンドで自らが責任を持ってやり通す。そのような経緯をより徹底します。

近年の急速な技術革新によって、企業同士がグローバルな規模で綿密なパートナーシップを結び、一緒に成長し、お互いに利益を得られる関係がより強力に実現できるようになりました。これは私たちには大きな追い風です。企業として利益追求は当然のことですが、そのために社会のあらゆる方面で共存共栄の関係を作り出し、事業拡大と社会に対する貢献がイコールになる。そういう会社にする。常に高い志を忘れず、同時に事業経営で高い利益を上げて、サステナビリティ活動を継続する。そのような考え方が非常に重要です。加えて、私たちは個々の店舗が主体となる経営なので、地域への貢献が不可欠です。地域の人と協業して共に栄える。これまでもそういう姿勢を重視して、地域の企業や個人と共存共栄を掲げ一緒にやってきました。今後も引き続き、より社員の士気を高め、地域の皆さんとともに成長していきます。

私たちは日本で生まれた企業です。グローバル企業でありつつも、日本文化に根差したユニークさを大切にしています。常に品質を追求し、無駄を省いてものを大切にする心。個性を尊重しつつもチームや組織全体の利益を追求する姿勢。日本の文化や仕事のやり方の良い点を企業経営に生かし、世界に広く発信してより多くの人に理解してほしいと考えています。

以前の決算説明会でもお話したことがありますが、日々の株価に一喜一憂するのではなく、常に業績に対して責任を持って経営する。そういう考え方でこれまで経営してきました。今年は当社にとって株式上場30周年であります。これまで常に長期的な視野に立ち、継続的にその責任を果たしてきたので現在の株価があるものと考えています。今後も変わることなく、自社の長期的な価値を高める企業活動を行ってまいります。

企業は長期にわたって事業を継続し、社会の利益に貢献し続ける、Going Concern(ゴーイングコンサーン)が最も重要です。40周年を超えて、50周年、60 周年、100周年と同じように成長を続けられる企業にするべく努力を続けます。

【メディア&アナリストからの質疑応答】

ーー欧州と北米について、ブランド力もブランド認知も上がってきて、売れる商材もブラトップに代表されるように広がりが見える中で、2年後の目標の欧州で5000億円、北米で3000億円などがかなり射程に入っていると思う。それぞれの国で例えば1兆円を達成するには、今の人材投資などをしながら、もう見えている感触があるのか、それとも野望はもっと高いぞとか、そこに持っていくために今何が必要なのか?

柳井:私個人としては、欧州はかなり確証があるんじゃないか、北米はかなり民族性も違い価値観も違う中でいかがなものかなと思っている。できたらやっぱり欧州でナンバーワン、北米のナンバーワンになりたいっていう風に思います。やっぱり真のグローバルブランドになるというのは、主だった市場でナンバーワンにならない限り、真のグローバルブランドになり得ないと思ってます。それと、見えているかどうかはわかりませんが、感触はあります。それが本物かどうか。今いる人材とこれから先入ってくる人材、とくにニューヨークやパリ、ロンドン、こういうところは人材の宝庫なんで、素晴らしい人材を、我々と一緒の考え方で一緒に成長していける、そういう企業を作ることが大事なんじゃないかなっていう風に考えてます。

ーー感触はあるということだが、ナンバーワンになるという方はどうか?

柳井:両方ともですよね。私は行けるところまで行こうということを考えているんで。行けるとこまで行くっていうのは、多分10兆円超えても行けるとこまで行こうっていう風に考えていて、それをやろうっていう風に考えています。

ーー毎年5000億円ずつ積み上げていけばという話があったが、一方で現実的な目線として、例えば今回の計画では3000億円ぐらいずつ積み増すことを目指している。大きく売り上げを増やしていく部分と、まだそこまで達してない部分があるとすると、どういうところを埋めていけばさらに大きな拡大が目指せると見ているのか?

柳井:やっぱり人材。当然なんですけど、グローバルだけでは経営できない。ローカルだけでも経営なんてできない。世界はつながっているわけですよ。ですから、グローバルのことも理解しながら、ローカルの市場に合わせて、もっと言ったら、1店舗ずつの個店経営(をする)。服の場合は、色とサイズが全部違いますから、SKU経営。そういったことが必要なんじゃないか。それが充足できれば。そういった技術というのはもうすでに開発されているが、でも、それを全部つなげないといけないんですね、当然のことながら。だから、そういう風なエンド・トゥー・エンドでできる人。これ、デジタルの世界でもそうですけど、感性の世界でもそうですよ。結局、数学の世界と感性の世界は、到達点は、いかにお客様の生活にプラスになるか、 社会にとってプラスになるか。そういうところに尽きるんじゃないかなと思うので、そういうことができる人材、および、そういうチーム、 それを各地で作っていかないといけないんじゃないかなという風に思います。

ーーこれからのファーストリテイリングとユニクロの経営の体制について。人材投資の重要性や、経営の継承が進んでいること、一海さん、康治さんの発言の重要性についても触れ、今後5兆円、あるいは10兆円、さらにその先に行けるところまで行くという。今、ファーストリテイリングで柳井会長が担っている部分を一海さんと康治さんが担い、現場のユニクロの事業の運営、成長、あるいは「ジーユー」「プラステ(PLST)」といったブランドの部分に関しては、塚越さんのように現場でその仕事を学び成長してきた人材が経営する。そういった体制をお考えなのか?

柳井:(一海氏、康治氏、塚越氏)および、そのチーム、ですね。継承に関しては、世界で最近成長しているところを見れば、やっぱり情報産業ですよね。デジタルですよね。ただし、これは時代の先駆けですよ。本来は全作業がそういう風になる。我々は偶然なのか必然なのか、繊維産業、あるいは小売業。小売業であるし、製造業であるしで、工場とか物流まで全部やらないといけないと思います。だからそれをエンド・トゥー・エンドで(やらなければならない)。でね、2人の息子に言っていることは、経営者にしないよと言っています。ガバナンスをやってもらえればもう十分だと思う。で、ファーストリテイリングにしてもユニクロにしても、やっぱり一般社員が最終的に社長になれるっていうことが必要だっていう風に思うし、これは持ち株会社じゃなくても、なんであってもそういうことなんじゃないかなと考えています。ですから、普通のように、持ち株会社は創業家で、他の会社、事業会社は一般社員からっていうことは考えていません。その辺、誤解しないようにお願いしたい。

ーーグループの売上げが初めて3兆円を突破したが、ジーユーも3000億円を突破し、一つの画期的なポイントになった。今後のポテンシャルと成長スピードについてどう考えるか。また、「ジーユー」のニューヨーク店の感想もお願いしたい。

柳井:僕もニューヨークの店、見てないんですけど。いや、もう3000億円どころじゃない。僕はね、常々(柚木治ジーユー)社長に言ってるんですよ。ユニクロの半分をプレゼントした、ということなんで、少なくとも3兆円ぐらいはできるんじゃないかなと思ってるんで。なんか本人(柚木社長)は1兆円って言ってますけど、ちょっと1兆円と3兆円と間違えているんじゃないかなっていうのが、僕のね、本心と言いますか、お願いしたいことですよね。

ーー業界を見ると、「シーイン」や「TEMU」のような、超ウルトラファストファッションと言うようなデジタルを軸にした新しいビジネスモデルの急成長企業が出てきている。そこに対する脅威や影響、逆に学ぶことは?

柳井:スピードという点では、作ることはできるんですよ。あんなものは誰でもできますよね。誰でもできることで、国際的な基準とか水準とか倫理からいけば、言ってはなんですけど、ちょっとやっぱり、法にもとるんじゃないかなって私は考えています。ですので、長続きしない(と思う)。やっぱり1点ずつ個人で届ければ税金がかからない。そういうことはある意味ではグレーですよね、これ。ですから、私はあまり気にしていませんし、あんな簡単に商品を作っていいのかどうか。資源の無駄遣いじゃないかなっていう風に考えてますけど。

ーー塚越さんがユニクロ社長兼COOに就任してからここまでの通信簿というか、評価は?

柳井:まあ、評価は自分で決めた方がいいんじゃないかなと思いますし(笑)。まあまあ、なんじゃないかなっていう。点とか、そんなんつけてもしょうがないですよね、これ。できるかどうかの問題。それだけです。

ーー今のところはもちろん、合格ということ?

柳井:いや、まあ、(なかなか良く)やってるんじゃないかなっていう、そういう風に思います。

ーー人材に投資が必要で、少数精鋭で報酬で成果に報いていくというが、 全体に対する賃上げの考え方は?

柳井:これは他の会社と違うんじゃないかなと思うんですけどね。ベースアップみたいなことは考えてません。 やっぱり1人ずつが正当に評価されて、公正に評価されることが必要なんじゃないかなと思いますし。それよりも、日本がこの30年間、報酬がアップしていない、しかも円安になってる。こういう現実をもっと自覚して危機感持って仕事をしないと日本人はいけないんじゃないかと思います。各国に比べると圧倒的に低いですからね。だから、昨年40%アップみたいなこと言ったんですけど、あれは一律40%アップじゃなしに、倍とか3倍ぐらいになる人もいれば、そのまま据え置きの人もいる。個人個人、やっぱり評価して適正に公平に判断するっていうことが必要なんじゃないかなと思いますし、その人がチームプレイヤーとしてできるかどうかっていうことと、個人の才能とか能力とか、その辺りをやっぱり的確に判断する。だから評価がすごく大事だと思いますし、評価せずに一律何%アップということ自体、ちょっとおかしいんじゃないかなっていう風に思いますけど。

ーー中国について。不動産危機もあり、消費がスローダウンしている。長期的な影響は?

柳井:まず思い出してもらいたいのは、中国は(人口が)14億人にいるってことですよね。14億人。それともう1つ思い出してもらいたいのは、アジアと中国は地続きで、しかもアジアで活躍してるのは、オーバーシーズ・チャイニーズ(越境中国人)ですよね。そういうことを思い出してもらえれば、確かに不動産のスローダウンというかクライシスがあると思うんですけど、でも14億人の人が何か問題が起きて路頭に迷う(ことになれば)、世界にとって大変なことになる。これ、今の米中対立どころじゃないじゃないっていうことですよね。しかも、隣国がロシア、北朝鮮ということから考えれば、それこそ中国が安定してないとまずいんじゃないかなっていう風に思いますし、やっぱり世界平和(が大切だ)。われわれ、「PEACE FOR ALL(ピース・フォー・オール)」という取り組みをしている。世界平和が一番大事。っていうことなんじゃないかなっていう風に僕は考えてますけど。

ーー情報製造小売業について、さらにその進化を掲げているが、できた点、足りなかった点はどこで、今後さらにどのような取り組みが必要か?どの産業でもますます情報化が浸透していく中で、どういう形を目指していくのか。

柳井:まずこれ、よく聞かれる質問なんですけどね。自分の姿は自分で見えないでしょ。あなたが判断したことの方が正確なんじゃないかなっていう風に思います。それと、これは捉え方によると思うんですよ。われわれの会社だけじゃないし、あらゆる産業にとって、世界が開かれて、しかも日本っていう立地にあるわけですよ。日本のパスポートほどいいパスポートはないですよ。どの国でも事業ができる。それと、日本の歴史、日本の文化がありますよね。その一番大事なものをなんで利用しないのか。それが僕は一番大事なことなんじゃないかなと思いますし、日本の強み、弱い点もあると思うんですよ。それを現実的に把握して、自分は何者か、あるいは自社は何者かっていうことを もっと把握して努力したらもっといい結果が出ると思う。その中でこれはどうかなって思うんですけど、 同調圧力がすごい強いでしょ。だから、そういう風なものがないように。まあ、僕みたいにちょっと言いたいことばっかり言っているというのもちょっと困りもんですけどね(笑)。「あなた何考えているの?」っていうことをもっと表明しないと、日本人は個人として認識されないんじゃないかなっていう風に思う。それと、チームプレーじゃなしに同調圧力なんでね。やっぱり日本人同士、慣れ合いみたいなことを廃止しないと、外国人と一緒に仕事できないんじゃないかなと思うんで。その辺りのことをよく考えてやっていけばいいんじゃないかなっていう風に思いますけど。

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「ビルケンシュトック」とジェシー・レイバが協業 レザー&スエード地の“ボストン”

「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」は、ジェシー・レイバ(Jesse Leyva)と協業したサンダル3型を発売した。価格は各3万9600円。「ビルケンシュトック」直営店および公式オンラインで取り扱う。

ジェシー・レイバとの協業第1弾
キルティングデザインの“ボストン”

コラボサンダルは、ストリート界隈で知られる、ジェシー・レイバとの協業コレクションの第1弾“オフ グリッド(OFF-GRID)”として制作。「ビルケンシュトック」の“ボストン(BOSTON)”を土台とし、2重ステッチのキルティング加工を施したブラックナッパレザーモデルと、それぞれターコイズとライトグレーのスエードを配したモデルをラインアップする。“ボストン”はカール・ビルケンシュトック(Karl Birkenstock)がデザインし、1976年に“コルク・クロッグ”として発表、のちに“ボストン”に改名した。ジェシー・レイバとの協業コレクション第2弾は、来年以降順次発売を予定する。

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「ビルケンシュトック」とジェシー・レイバが協業 レザー&スエード地の“ボストン”

「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」は、ジェシー・レイバ(Jesse Leyva)と協業したサンダル3型を発売した。価格は各3万9600円。「ビルケンシュトック」直営店および公式オンラインで取り扱う。

ジェシー・レイバとの協業第1弾
キルティングデザインの“ボストン”

コラボサンダルは、ストリート界隈で知られる、ジェシー・レイバとの協業コレクションの第1弾“オフ グリッド(OFF-GRID)”として制作。「ビルケンシュトック」の“ボストン(BOSTON)”を土台とし、2重ステッチのキルティング加工を施したブラックナッパレザーモデルと、それぞれターコイズとライトグレーのスエードを配したモデルをラインアップする。“ボストン”はカール・ビルケンシュトック(Karl Birkenstock)がデザインし、1976年に“コルク・クロッグ”として発表、のちに“ボストン”に改名した。ジェシー・レイバとの協業コレクション第2弾は、来年以降順次発売を予定する。

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映画「SUPER HAPPY FOREVER」の五十嵐耕平と櫻木大悟(D.A.N.)が考える「映像と音楽の関係」

PROFILE: 左:櫻木大悟/ミュージシャン、右:五十嵐耕平/映画監督

左:櫻木大悟/ミュージシャン、右:五十嵐耕平/映画監督
PROFILE: 左:(さくらぎ・だいご):1994年生まれ。2014年8月に、櫻木(Gt,Vo,Syn)、市川仁也(Ba)、川上輝(Dr)の3人でバンドD.A.N.を始動。ボーカル・ギター、シンセサイザーを担当、全ての楽曲の作詞を手掛ける。16年4月に1stアルバム「D.A.N.」を、18年7月に2ndアルバム「Sonatine」を、21年10月に3rdアルバム「NO MOON」をリリース。22年12月末をもってD.A.N.のライブの活動を休止。現在は個人として活動中。 右:(いがらし・こうへい):1983年、静岡県生まれ。東京造形大学在学中に制作した初長編映画「夜来風雨の声」(2008)が、シネマ・ デジタル・ソウル2008で韓国批評家賞を受賞。その後、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻の修了作品「息を殺して」(14)が高い評価を得る。日仏合作でダミアン・マニヴェルとの共同監督作「泳ぎすぎた夜」(17)は日本やフランスをはじめ各国で上映。「SUPER HAPPY FOREVER」の基となった短編映画「水魚之交」は23年、第71回サン・セバスチャン国際映画祭でプレミア上映され、「SUPER HAPPY FOREVER」では日本映画初となるヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門オープニング作品に選出された。

リゾート地のホテルを舞台にして現在と過去が交差。最愛の人を失った悲しみと、出会いの喜びが独創的な語り口で描かれる五十嵐耕平監督の映画「SUPER HAPPY FOREVER」。そこで音楽を担当したのは、D.A.N.の櫻木大悟だ。五十嵐監督がD.A.N.のミュージック・ビデオを手がけたことから交流が生まれたが、本作では「何の音か分からない音」という五十嵐監督のイメージをもとに音楽を制作。音楽と音響の境界で揺れ動くようなサントラが映画に奥行きを生み出している。本作における音楽と映像の関係について2人に話を聞いた。

五十嵐監督とD.A.N.との出会い

——2人の交流はD.A.N.のミュージック・ビデオからだと思うのですが、五十嵐監督にミュージック・ビデオをお願いしたきっかけは何だったのでしょう。

櫻木大悟(以下、櫻木):監督の「息を殺して」(2014)という映画を観て衝撃を受けたんです。それでぜひお願いしたいと思いました。

——それで完成したのが「POOL」ですね。ビデオを制作するにあたって、バンドと監督の間でどんなやりとりがあったのでしょうか。

櫻木:こっちからは何も言ってないですね。

五十嵐耕平(以下、五十嵐):僕の方で曲を聴いてイメージして、こういう場所でこういうことをしましょうかって提案したんだと思います。

櫻木:スモークを焚いたりしましたね。懐かしいな(笑)。

——屋外でメンバーが歌っているビデオでしたね。監督が手がけた2作目のビデオ「Native Dancer」はホログラムのダンサーが踊る映像が印象的でした。

五十嵐:あれは本当にホログラムを作って投影したものを撮影したんです。デジタルで作った方が簡単なんですけど、幽霊っぽい感じを出したかったのでアナログで撮った方がいいかな、と思って。

——ダンサーが登場するまで無人の街の風景を切り取っていますね。あの無機質なムードも曲にピッタリだと思いました。

五十嵐:曲を聴いた時、羽田とかお台場周辺とか、人工的な建物がたくさん建っている場所でダンサーが踊るのがいいんじゃないかって思いました。

櫻木:できあがったものを見てブチあがりましたね。街の無機質さとダンスの有機的なところのバランスが、当時、自分たちがやっていた音楽の方向性と合っていた。ファースト・アルバムの重要な曲だったので、曲をちゃんと聴いていただけている気がしてありがたかったです。

——監督はD.A.N.の音楽に対してどんな感想を持たれていたのでしょうか。

五十嵐:当時、僕はブライアン・イーノとか環境音楽みたいなものを聴いていて、そんなに日本のバンドのことは知らなかったんです。そんな中で、D.A.N.の音楽には身体性を感じてすごく惹かれました。

「SUPER HAPPY FOREVER」の音楽

——そういった背景がありつつ、今回、櫻木さんに「SUPER HAPPY FOREVER」の音楽を依頼されたのは、どういった狙いからだったのでしょうか。

五十嵐:大悟くんが手がけた「アボカドの固さ」(19)という映画のサントラや広告の音楽を聴いて、大悟くんの音楽は自然に耳に入ってくるけど、ぽんと飛び越える瞬間があると感じていました。今回の映画には、そういう音楽が必要なんじゃないかと思ったんです。

櫻木:ナチュラルだけど何か引っかかる、いい違和感みたいなものは好きだし、そういうことは結構、音楽でやってきたかもしれないですね。

——サントラの方向性が決まるまでは、2人でいろいろとディスカッションされたのでしょうか。

櫻木:そうですね。かなり探り探りでした。監督から「何の音か分からない音がいい」っていうお題があったんですけど、まるで禅問答みたいで(笑)。そのことについて、2~3カ月ぐらいずっと考えながら生活していました。

五十嵐:楽器の音色を認知して音楽を「聴く」というより「感じる」ようなサントラがいい、と漠然と考えていたんです。でも、それがどういうものなのかは、音楽家じゃないので分かりませんでした。

櫻木:最終的に結論として出したのは、シンギングボウルみたいな周波数の揺らぎが音のうねりを生み出すものがいいんじゃないかと。音楽っていうよりかは音というか、うまく説明できないんですけど。

——シンギングボウルにヒントを得たサウンドを、どのように具現化していったのでしょうか。

櫻木:シンギングボウルが出す共鳴音のようなものをモジュラーシンセで作っていきました。感覚的な話になりますが、いろんな波の線をレイヤーさせて、それを一音に聴こえるようにする。音の波を重ねる作業の中で、それぞれの音が合ったり、ズレたりするというのは映画で描かれていることと重なると思うし、映画の舞台になっている海のリズムと通じるところがあると思ったんです。そういう手法で曲をいくつか作って、シーンに当てながら微調整していきました。

——映画で流れていた音楽を聴くと、音楽と音響の境界にあるというか、捉えどころのないサウンドでしたね。

櫻木;そうですね。気配とか匂いとか、そういうものに近い。そういう言語化できない感じが、「何の音か分からない音」につながるんじゃないかと思ったんです。

五十嵐:できあがったものを聴かせてもらった時は「すごい!」と驚きました。こっちは抽象的なことを言っていたのに、それが周波数の塊みたいなものとして実際に表現されている。しかも、映画そのものだな、と思ったんです。大悟くんが言ってくれたように、この映画にはいくつかレイヤーがあって、それが交わりつつ、いつの間にか変化してしまったり、偶然合ったりする。だから、映画にぴったりの音楽だと思いました。

——オーソドックスな劇伴だったらドラマチックなシーンに音楽をつけて盛り上げますが、今回はそうではないですよね。もともと、監督はそういう音楽のつけ方はされませんが。

五十嵐:日々の生活をする中で、自分がそういうことにあった時の感情の複雑さみたいなのが、ちゃんと映画で伝わった方がいいと思うんですよね。だから、観客の感情を支配するような音楽のつけ方は違うかなって思っていて。

——今回はどういう点を意識して音楽をつける場所を考えられたのでしょうか。

五十嵐:具体的な理由を問われると難しいですが、多分、登場人物の感情の動きがある場所なんですよ。でも、「今こういう感情です」とはっきり伝えない。でも、何かしら感情が引っ張られているところに音楽をつけた気がします。

櫻木:監督が最初に音楽をつけたい場所として指定したシーンを見て、移動するシーンが多い気がしました。登場人物は移動しながら、今自分がどういう気持ちなのかを探っている。きっと、観客も登場人物の気持ちを探っている。

——なるほど、言われてみればそうかもしれませんね。

櫻木:でも、五十嵐さんはあんまり具体的なことは言わないんですよ。「フィーリングのままにやってみて」みたいな感じで自由にやらせてもらいました。

五十嵐:大悟くんから音楽があがってくると、「このシーンにそういう雰囲気の音楽を当ててくるんだ!」という驚きが毎回ありました。完成した映画を観るとそうは感じませんが、 最初に曲を当てた瞬間は「マジ!?」と思って。でも、映像に乗っけてみると複雑さが増すんですよね。撮影してる時も、そうなんですよ。「これは悲しいシーンなんで悲しい顔をしてください」という演出はしない。人の感情は複雑で常に移り変わるじゃないですか。コンマ何秒ごとにぐるぐる渦巻いている。だから、想定したものとは違う音楽の微妙なズレが、シーンに合ったり合わなかったりするのが面白いなと思いました。

——たくさんの音を重ねて一つの音にしたからこそ感じられる、シンプルさに隠された複雑さが物語にフィットしたんですね。

櫻木:シンプルだけどすごい複雑っていうことが一番気持ちいいと思っていて。そういう音楽が作れたのはうれしかったですね。

五十嵐:音楽に限らず、映像や物語もシンプルである同時に、実は複雑で変なことをしているものが良いと思います。ただ、シンプルにするのってすごく難しいんですよね。複雑な作業をしないとシンプルにならないから。

櫻木:ほんと、そうですよね。「アンビエントな音楽を作ってください」と言われたらすぐにできたと思うんですよ。でも、試行錯誤した上でたどり着いたからこそ、良い音楽になったと思います。

余白のある映画

——そういえば、劇中に出てくるクラブで流れる音楽も櫻木さんが手がけられたとか。

櫻木:そうです。最初に作りました。あのシーンは実際にクラブで撮影したんですよね。

五十嵐:そうそう。撮影に大悟くんが来てくれて、映画でDJをやっているのは大悟くんなんです。撮影のためにクラブでイベントをやって、お客さんには撮影することを伝えたんです。

——日本の映画に出てくるクラブ・シーンはどこかぎこちないところがありますが、この映画は自然でした。本当にイベントをやっていたんですね。

五十嵐:撮影する時には音楽を流していないことが多いから、踊ってる方も恥ずかしいんですよ。日本人は特にそうだと思う。

櫻木:海外みたいにパーティーが定着していないですしね。だから、ちゃんとパーティーをやって、その一部始終を撮影することにしたんです。現場では別の音楽をかけたんですけど、チャラいアゲアゲの曲をレファレンスにしてラストに向けてBPMが上がっていくような曲を作ったんです。実際にDJをしたから現場の空気感も知ってるし、クラブの曲は作りやすかったですね。

——劇中ではボビー・ダーリンの「Beyond the Sea」が象徴的に使われていますが、この曲を選んだ理由は?

五十嵐:曲が良いっていうのがまずあるんですけど、歌詞がちょっと変わっているんですよ。一見、「君に会いたい」という普通のラブソングに思えるんですけど、ちゃんと歌詞を聴くと全然そうじゃない。それが面白いと思ったのと、「海」が出てくるところが映画に共通している。あと、この曲はシャルル・トレネのシャンソンのカバーなんです。一つの曲が違う時代、違う場所で変化するというのも面白いし、そうした変化はこの映画の内容にも合っていると思いました。

櫻木:ホテルの従業員の女の子が歌うシーンと、主人公が海の家で歌うシーンとでは同じ歌だけど聞こえ方が全然違う。そういう使い方がうまいな、と思いました。歌を一つの核にして、いろんなことが配置されているようにも思えて面白かったですね。

——櫻木さんから見て、五十嵐監督の映画の魅力はどんなところでしょう。

櫻木:想像の余白が大きいというか、すごく自由な映画だと思います。エンターテインメントな映画って、映画に気持ちをどんどん誘導されていくことが気持ち良かったりもするんですけど、(五十嵐監督の作品は)そういうものとは違って、観る人によって受け取り方が違う。僕はそういう映画が好きなんです。

五十嵐:なるべく余白は作るようにしています、でも、しっかりとした骨組みを作らないと余白は生まれない。骨組みがないと全部崩れ落ちて空間はゼロになってしまう。だから、骨組みをちゃんと作った上で空間を生み出す。そこに観客がどれだけ感情を乗せてくれるかが大切だと思っています。

——今回、櫻木さんが作ったサントラは「余白の音楽」と言えるかもしれませんね。最近、櫻木さんは新しいプロジェクト、Timephazer+をスタートされましたが、音楽より音響の方に興味がシフトしているようにも思えました。

櫻木:そうですね。「音楽的」というのと「音響的」というのと2つ合って、そのバランスをいろいろ考えている感じですね。この映画の音楽をやらせてもらったことからも、すごく刺激を受けました。

——今後、映画音楽的なスコアにも挑戦したいと思われますか?

櫻木:どうかなあ。僕は専門的な音楽教育を受けていないですからね。今回もスコアというよりはサウンドデザインっていう感じだったし。スコアに挑戦するのも面白そうですけど、自分はヘンテコな植物みたいな存在として(笑)、好きなことだけをやっていければ良いなって思っています。

PHOTOS:MASASHI URA

■映画「SUPER HAPPY FOREVER」
出演:佐野弘樹 宮田佳典 山本奈衣瑠 ホアン・ヌ・クイン
監督:五十嵐耕平
脚本:五十嵐耕平 久保寺晃一
音楽:櫻木大悟 (D.A.N.)
企画協力:宮田佳典 佐野弘樹
プロデューサー:大木真琴 江本優作
共同プロデューサー:マルタン・ベルティエ ダミアン・マニヴェル 
撮影:髙橋航
録音:高橋玄
美術:布部雅人
編集:大川景子 五十嵐耕平 ダミアン・マニヴェル 
カラリスト:ヨヴ・ムール 
リレコーディングミキサー:シモン・アポストルー
サウンドエディター:アガット・ポッシュ ルノー・バジュー 
製作:NOBO MLD Films Incline LLP High Endz 
制作プロダクション:NOBO MLD FIlms 
配給:コピアポア・フィルム
©2024 NOBO/MLD Films/Incline/High Endz
2024年/日本=フランス/94分/DCP/カラー/1.85:1/5.1ch
https://shf2024.com

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映画「SUPER HAPPY FOREVER」の五十嵐耕平と櫻木大悟(D.A.N.)が考える「映像と音楽の関係」

PROFILE: 左:櫻木大悟/ミュージシャン、右:五十嵐耕平/映画監督

左:櫻木大悟/ミュージシャン、右:五十嵐耕平/映画監督
PROFILE: 左:(さくらぎ・だいご):1994年生まれ。2014年8月に、櫻木(Gt,Vo,Syn)、市川仁也(Ba)、川上輝(Dr)の3人でバンドD.A.N.を始動。ボーカル・ギター、シンセサイザーを担当、全ての楽曲の作詞を手掛ける。16年4月に1stアルバム「D.A.N.」を、18年7月に2ndアルバム「Sonatine」を、21年10月に3rdアルバム「NO MOON」をリリース。22年12月末をもってD.A.N.のライブの活動を休止。現在は個人として活動中。 右:(いがらし・こうへい):1983年、静岡県生まれ。東京造形大学在学中に制作した初長編映画「夜来風雨の声」(2008)が、シネマ・ デジタル・ソウル2008で韓国批評家賞を受賞。その後、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻の修了作品「息を殺して」(14)が高い評価を得る。日仏合作でダミアン・マニヴェルとの共同監督作「泳ぎすぎた夜」(17)は日本やフランスをはじめ各国で上映。「SUPER HAPPY FOREVER」の基となった短編映画「水魚之交」は23年、第71回サン・セバスチャン国際映画祭でプレミア上映され、「SUPER HAPPY FOREVER」では日本映画初となるヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門オープニング作品に選出された。

リゾート地のホテルを舞台にして現在と過去が交差。最愛の人を失った悲しみと、出会いの喜びが独創的な語り口で描かれる五十嵐耕平監督の映画「SUPER HAPPY FOREVER」。そこで音楽を担当したのは、D.A.N.の櫻木大悟だ。五十嵐監督がD.A.N.のミュージック・ビデオを手がけたことから交流が生まれたが、本作では「何の音か分からない音」という五十嵐監督のイメージをもとに音楽を制作。音楽と音響の境界で揺れ動くようなサントラが映画に奥行きを生み出している。本作における音楽と映像の関係について2人に話を聞いた。

五十嵐監督とD.A.N.との出会い

——2人の交流はD.A.N.のミュージック・ビデオからだと思うのですが、五十嵐監督にミュージック・ビデオをお願いしたきっかけは何だったのでしょう。

櫻木大悟(以下、櫻木):監督の「息を殺して」(2014)という映画を観て衝撃を受けたんです。それでぜひお願いしたいと思いました。

——それで完成したのが「POOL」ですね。ビデオを制作するにあたって、バンドと監督の間でどんなやりとりがあったのでしょうか。

櫻木:こっちからは何も言ってないですね。

五十嵐耕平(以下、五十嵐):僕の方で曲を聴いてイメージして、こういう場所でこういうことをしましょうかって提案したんだと思います。

櫻木:スモークを焚いたりしましたね。懐かしいな(笑)。

——屋外でメンバーが歌っているビデオでしたね。監督が手がけた2作目のビデオ「Native Dancer」はホログラムのダンサーが踊る映像が印象的でした。

五十嵐:あれは本当にホログラムを作って投影したものを撮影したんです。デジタルで作った方が簡単なんですけど、幽霊っぽい感じを出したかったのでアナログで撮った方がいいかな、と思って。

——ダンサーが登場するまで無人の街の風景を切り取っていますね。あの無機質なムードも曲にピッタリだと思いました。

五十嵐:曲を聴いた時、羽田とかお台場周辺とか、人工的な建物がたくさん建っている場所でダンサーが踊るのがいいんじゃないかって思いました。

櫻木:できあがったものを見てブチあがりましたね。街の無機質さとダンスの有機的なところのバランスが、当時、自分たちがやっていた音楽の方向性と合っていた。ファースト・アルバムの重要な曲だったので、曲をちゃんと聴いていただけている気がしてありがたかったです。

——監督はD.A.N.の音楽に対してどんな感想を持たれていたのでしょうか。

五十嵐:当時、僕はブライアン・イーノとか環境音楽みたいなものを聴いていて、そんなに日本のバンドのことは知らなかったんです。そんな中で、D.A.N.の音楽には身体性を感じてすごく惹かれました。

「SUPER HAPPY FOREVER」の音楽

——そういった背景がありつつ、今回、櫻木さんに「SUPER HAPPY FOREVER」の音楽を依頼されたのは、どういった狙いからだったのでしょうか。

五十嵐:大悟くんが手がけた「アボカドの固さ」(19)という映画のサントラや広告の音楽を聴いて、大悟くんの音楽は自然に耳に入ってくるけど、ぽんと飛び越える瞬間があると感じていました。今回の映画には、そういう音楽が必要なんじゃないかと思ったんです。

櫻木:ナチュラルだけど何か引っかかる、いい違和感みたいなものは好きだし、そういうことは結構、音楽でやってきたかもしれないですね。

——サントラの方向性が決まるまでは、2人でいろいろとディスカッションされたのでしょうか。

櫻木:そうですね。かなり探り探りでした。監督から「何の音か分からない音がいい」っていうお題があったんですけど、まるで禅問答みたいで(笑)。そのことについて、2~3カ月ぐらいずっと考えながら生活していました。

五十嵐:楽器の音色を認知して音楽を「聴く」というより「感じる」ようなサントラがいい、と漠然と考えていたんです。でも、それがどういうものなのかは、音楽家じゃないので分かりませんでした。

櫻木:最終的に結論として出したのは、シンギングボウルみたいな周波数の揺らぎが音のうねりを生み出すものがいいんじゃないかと。音楽っていうよりかは音というか、うまく説明できないんですけど。

——シンギングボウルにヒントを得たサウンドを、どのように具現化していったのでしょうか。

櫻木:シンギングボウルが出す共鳴音のようなものをモジュラーシンセで作っていきました。感覚的な話になりますが、いろんな波の線をレイヤーさせて、それを一音に聴こえるようにする。音の波を重ねる作業の中で、それぞれの音が合ったり、ズレたりするというのは映画で描かれていることと重なると思うし、映画の舞台になっている海のリズムと通じるところがあると思ったんです。そういう手法で曲をいくつか作って、シーンに当てながら微調整していきました。

——映画で流れていた音楽を聴くと、音楽と音響の境界にあるというか、捉えどころのないサウンドでしたね。

櫻木;そうですね。気配とか匂いとか、そういうものに近い。そういう言語化できない感じが、「何の音か分からない音」につながるんじゃないかと思ったんです。

五十嵐:できあがったものを聴かせてもらった時は「すごい!」と驚きました。こっちは抽象的なことを言っていたのに、それが周波数の塊みたいなものとして実際に表現されている。しかも、映画そのものだな、と思ったんです。大悟くんが言ってくれたように、この映画にはいくつかレイヤーがあって、それが交わりつつ、いつの間にか変化してしまったり、偶然合ったりする。だから、映画にぴったりの音楽だと思いました。

——オーソドックスな劇伴だったらドラマチックなシーンに音楽をつけて盛り上げますが、今回はそうではないですよね。もともと、監督はそういう音楽のつけ方はされませんが。

五十嵐:日々の生活をする中で、自分がそういうことにあった時の感情の複雑さみたいなのが、ちゃんと映画で伝わった方がいいと思うんですよね。だから、観客の感情を支配するような音楽のつけ方は違うかなって思っていて。

——今回はどういう点を意識して音楽をつける場所を考えられたのでしょうか。

五十嵐:具体的な理由を問われると難しいですが、多分、登場人物の感情の動きがある場所なんですよ。でも、「今こういう感情です」とはっきり伝えない。でも、何かしら感情が引っ張られているところに音楽をつけた気がします。

櫻木:監督が最初に音楽をつけたい場所として指定したシーンを見て、移動するシーンが多い気がしました。登場人物は移動しながら、今自分がどういう気持ちなのかを探っている。きっと、観客も登場人物の気持ちを探っている。

——なるほど、言われてみればそうかもしれませんね。

櫻木:でも、五十嵐さんはあんまり具体的なことは言わないんですよ。「フィーリングのままにやってみて」みたいな感じで自由にやらせてもらいました。

五十嵐:大悟くんから音楽があがってくると、「このシーンにそういう雰囲気の音楽を当ててくるんだ!」という驚きが毎回ありました。完成した映画を観るとそうは感じませんが、 最初に曲を当てた瞬間は「マジ!?」と思って。でも、映像に乗っけてみると複雑さが増すんですよね。撮影してる時も、そうなんですよ。「これは悲しいシーンなんで悲しい顔をしてください」という演出はしない。人の感情は複雑で常に移り変わるじゃないですか。コンマ何秒ごとにぐるぐる渦巻いている。だから、想定したものとは違う音楽の微妙なズレが、シーンに合ったり合わなかったりするのが面白いなと思いました。

——たくさんの音を重ねて一つの音にしたからこそ感じられる、シンプルさに隠された複雑さが物語にフィットしたんですね。

櫻木:シンプルだけどすごい複雑っていうことが一番気持ちいいと思っていて。そういう音楽が作れたのはうれしかったですね。

五十嵐:音楽に限らず、映像や物語もシンプルである同時に、実は複雑で変なことをしているものが良いと思います。ただ、シンプルにするのってすごく難しいんですよね。複雑な作業をしないとシンプルにならないから。

櫻木:ほんと、そうですよね。「アンビエントな音楽を作ってください」と言われたらすぐにできたと思うんですよ。でも、試行錯誤した上でたどり着いたからこそ、良い音楽になったと思います。

余白のある映画

——そういえば、劇中に出てくるクラブで流れる音楽も櫻木さんが手がけられたとか。

櫻木:そうです。最初に作りました。あのシーンは実際にクラブで撮影したんですよね。

五十嵐:そうそう。撮影に大悟くんが来てくれて、映画でDJをやっているのは大悟くんなんです。撮影のためにクラブでイベントをやって、お客さんには撮影することを伝えたんです。

——日本の映画に出てくるクラブ・シーンはどこかぎこちないところがありますが、この映画は自然でした。本当にイベントをやっていたんですね。

五十嵐:撮影する時には音楽を流していないことが多いから、踊ってる方も恥ずかしいんですよ。日本人は特にそうだと思う。

櫻木:海外みたいにパーティーが定着していないですしね。だから、ちゃんとパーティーをやって、その一部始終を撮影することにしたんです。現場では別の音楽をかけたんですけど、チャラいアゲアゲの曲をレファレンスにしてラストに向けてBPMが上がっていくような曲を作ったんです。実際にDJをしたから現場の空気感も知ってるし、クラブの曲は作りやすかったですね。

——劇中ではボビー・ダーリンの「Beyond the Sea」が象徴的に使われていますが、この曲を選んだ理由は?

五十嵐:曲が良いっていうのがまずあるんですけど、歌詞がちょっと変わっているんですよ。一見、「君に会いたい」という普通のラブソングに思えるんですけど、ちゃんと歌詞を聴くと全然そうじゃない。それが面白いと思ったのと、「海」が出てくるところが映画に共通している。あと、この曲はシャルル・トレネのシャンソンのカバーなんです。一つの曲が違う時代、違う場所で変化するというのも面白いし、そうした変化はこの映画の内容にも合っていると思いました。

櫻木:ホテルの従業員の女の子が歌うシーンと、主人公が海の家で歌うシーンとでは同じ歌だけど聞こえ方が全然違う。そういう使い方がうまいな、と思いました。歌を一つの核にして、いろんなことが配置されているようにも思えて面白かったですね。

——櫻木さんから見て、五十嵐監督の映画の魅力はどんなところでしょう。

櫻木:想像の余白が大きいというか、すごく自由な映画だと思います。エンターテインメントな映画って、映画に気持ちをどんどん誘導されていくことが気持ち良かったりもするんですけど、(五十嵐監督の作品は)そういうものとは違って、観る人によって受け取り方が違う。僕はそういう映画が好きなんです。

五十嵐:なるべく余白は作るようにしています、でも、しっかりとした骨組みを作らないと余白は生まれない。骨組みがないと全部崩れ落ちて空間はゼロになってしまう。だから、骨組みをちゃんと作った上で空間を生み出す。そこに観客がどれだけ感情を乗せてくれるかが大切だと思っています。

——今回、櫻木さんが作ったサントラは「余白の音楽」と言えるかもしれませんね。最近、櫻木さんは新しいプロジェクト、Timephazer+をスタートされましたが、音楽より音響の方に興味がシフトしているようにも思えました。

櫻木:そうですね。「音楽的」というのと「音響的」というのと2つ合って、そのバランスをいろいろ考えている感じですね。この映画の音楽をやらせてもらったことからも、すごく刺激を受けました。

——今後、映画音楽的なスコアにも挑戦したいと思われますか?

櫻木:どうかなあ。僕は専門的な音楽教育を受けていないですからね。今回もスコアというよりはサウンドデザインっていう感じだったし。スコアに挑戦するのも面白そうですけど、自分はヘンテコな植物みたいな存在として(笑)、好きなことだけをやっていければ良いなって思っています。

PHOTOS:MASASHI URA

■映画「SUPER HAPPY FOREVER」
出演:佐野弘樹 宮田佳典 山本奈衣瑠 ホアン・ヌ・クイン
監督:五十嵐耕平
脚本:五十嵐耕平 久保寺晃一
音楽:櫻木大悟 (D.A.N.)
企画協力:宮田佳典 佐野弘樹
プロデューサー:大木真琴 江本優作
共同プロデューサー:マルタン・ベルティエ ダミアン・マニヴェル 
撮影:髙橋航
録音:高橋玄
美術:布部雅人
編集:大川景子 五十嵐耕平 ダミアン・マニヴェル 
カラリスト:ヨヴ・ムール 
リレコーディングミキサー:シモン・アポストルー
サウンドエディター:アガット・ポッシュ ルノー・バジュー 
製作:NOBO MLD Films Incline LLP High Endz 
制作プロダクション:NOBO MLD FIlms 
配給:コピアポア・フィルム
©2024 NOBO/MLD Films/Incline/High Endz
2024年/日本=フランス/94分/DCP/カラー/1.85:1/5.1ch
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「ヨーク」初の直営店を南青山にオープン 店舗面積200平方メートルで限定品も

寺田典夫デザイナーが手掛ける「ヨーク(YOKE)」は10月19日、東京・南青山に初の直営店をオープンする。

同店は、外苑西通りの一角に店を構える。約200 平方メートルの空間に、2024-25年秋冬コレクションをアートピースのように並べ、「今の『ヨーク』の集大成になるようデザインした」という。「美術館で座りながら作品を眺めるように、ゆったりした空間になるよう余白を意識した」と寺田デザイナー。

限定品の発売も

オープンに合わせ、直営店限定アイテムも発売。羊革のレザーコートやパンツ、セーター、カーディガン、Tシャツをラインアップする。これらにNFCカード(かざすだけで通信できる近距離無線通信)を搭載し、商品の詳細情報にアクセスできるようにした。

「ヨーク」は2018年に始動した。21年に「東京ファッションアワード2022(TOKYO FASHION AWARD 2022)」を受賞し、同コンペの支援を受けながら、パリでの展示会や「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion TOKYO)」での発表を実施してきた。

■YOKE AOYAMA
オープン日:10月19日
時間:12:00〜19:00
定休日:水曜日
住所:東京都港区北青山2-11-15 町田ビル2階

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ミケーレ初コレクションの「ヴァレンティノ」から新作バッグ2型が発売

「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は10月15日、クリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)による2025年春夏コレクション“アヴァン レ デビュ”からバッグ2型を発売する。

ヴァレンティノ ガラヴァーニ “9TO5”

ヴァレンティノ ガラヴァーニ “9TO5”シリーズは、ソフトでわずかに丸みを帯びたシルエットとゴールドの“V”ロゴが特徴。調節可能なストラップと3つのインナーポケット備え、機能性にも優れている。半光沢のレザーやスエード、ゴブランジャガードのパターンなど幅広い素材で展開し、価格はそれぞれ52万8000円〜58万3000円。

ヴァレンティノ ガラヴァーニ “ヴィヴァ スーパースター”

3つのサイズで展開するヴァレンティノ ガラヴァーニ “ヴィヴァ スーパースター”シリーズは、1970年代のアートシーンに着想したデザイン。オーバーサイズの“V”ロゴと70年代を彷彿とさせるカラーパレットで、力強いカウンターカルチャーとレトロな美を表現した。価格はそれぞれ35万2000円〜50万6000円。

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イガリシノブの「フーミー」が初のミニコスメを限定発売 マルチスティックや4色アイシャドウなど

イガリシノブ=ヘア&メイクアップアーティストがプロデュースするコスメブランド「フーミー(WHOMEE)」は10月19日と11月18日の2回に分けて、ブランド初のミニコスメシリーズを数量限定で発売する。前髪がある人にフォーカスしたイガリの新提案「前髪アイ理論」に基づき開発したマルチスティックやリップ、アイシャドウの3アイテムをラインアップする。

外箱はイラストレーター・万年喪服が描き下ろしたパッケージで、全てそろえると絵柄がつながる仕様になっている。

第1弾:10月19日発売

第1弾は、2アイテムを10月19日に発売する。マルチスティック“リリュタンスティック”(限定4色、各980円)は、手持ちのリップに合わせるだけで立体的な唇を仕込めるコンシーラーカラー1色と、健康的な色気を演出する血色カラー3色をそろえる。リップコンシーラーは口元だけでなく、くまやニキビ痕のカバーにも使用できる。

単色でも、重ねても魅力が増すミニリップ“リリュタンルージュ”(各980円)からは、オレンジ系“パーク”と、レッド系“リゾート”の2色が登場する。両商品ともに、ウェブサイトでは10月11日10時に先行販売を開始した。

第2弾:11月18日発売

第2弾は、“リリュタンパレット“(限定4種、各1320円)を11月18日に発売する。同アイテムは、イガリのこだわりが詰まった4色アイシャドウパレットで、カラーはコーラル系、ピンクベージュ系、レッドパープル系、オレンジ系の4種を用意した。ふんわり発色と締め色を自由に使って明るい印象の目元に導く。

また、“リリュタンルージュ”(各980円)からも明るめの青みパープル“パラダイス”と、ほんのりとピンクに色付くティントタイプ“パーティー”の2色を販売する。両商品ともに、ウェブサイトでは11月8日10時から先行販売を開始する。

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良品計画、清水副社長が社長昇格 堂前社長は代表権のない会長、金井会長は顧問に

「無印良品」を運営する良品計画の社長に、11月23日付で清水智副社長が就任する。堂前宣夫現社長は代表権の無い会長に就き、金井政明代表取締役会長は顧問に退く。異動理由は「経営体制変更のため」(発表資料から)。

新社長となる清水氏は1974年生まれの50歳。96年に良品計画に入社し、2011年に有楽町店長。13年に販売部長、15年に取締役東アジア事業部長、18年常務商品本部長、生活雑貨部長、イデー事業部長兼生産部管掌、19年常務中国大陸事業部長、21年専務中国大陸事業部長兼中国大陸、台湾事業、香港事業管掌を経て、22年11月に副社長就任。

会長となる堂前社長は21年7月に現職就任。以来、“第二創業”と位置付けて30年8月期に売上高3兆円、営業利益4500億円、国内・海外合わせて2500店体制を掲げている。

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日本初上陸&限定アイテムも!香水の祭典「サロン ド パルファン 2024」今年の見どころは?

国内最大規模の香りの祭典「サロン ド パルファン 2024」が、伊勢丹新宿本店で10月17〜21日(エムアイカード会員は16日に特別招待)、伊勢丹新宿本店メンズ館で29日まで開催される。かつては香水砂漠と言われた日本だが、昨今はニッチフレグランスの隆盛もあり人気は上々。12回目となるこの祭典も、年々拡大の一途をたどっている。今年の見どころや注目ブランドを紹介する。

「サロン ド パルファン」今年の注目ポイントは?

24年のキーワードは「本能」で、バイヤー選りすぐりのニッチフレグランスやメゾンフレグランスなど、日本初上陸のブランドや同イベント限定の香水を伊勢丹新宿本店メンズ館を含め60ブランド以上を用意した。伊勢丹新宿本店メンズ館は29日まで開催し、伊勢丹新宿本店は10月17〜21日(エムアイカード会員は16日に特別招待)に行う。一部体験やブランド創業者によるトークショーは事前予約や抽選、参加費が必要だ。

みどころ①AIが運命の香りを紹介する「カオリウム」

編集ブースには、時間帯別の香りを提案する“セルフフレグランス テイスティングブース”や、AIが香りを選んでくれる「カオリウム」などのさまざまな体験型コンテンツを用意した。

みどころ②原宿の人気カフェと「リベルタパフューム」がコラボ

フレグランス×食のコーナーには、キンモクセイの香りをまとったドリンクを提供する原宿の人気カフェ「バゲージ(BAGGAGE)」と「リベルタパフューム(LIBERTA PERFUME)」のコラボレーションカフェなどを設置した。

みどころ③香水サンプルとおみくじがもらえる「香みくじ」

三越伊勢丹アプリクーポンの利用と、香水を1万9800円以上の購入者が行える「香みくじ」は、おみくじ棒を引くと、引いた番号の引き出しから香水サンプルとおみくじがもらえるもの。自分では選ばない香りに出合えるチャンスを提供する。

日本初上陸ブランド3選

日本初上陸ブランドや限定アイテム、先行発売品が多数揃うのも「サロン ド パルファン」の魅力だ。今年も世界中からさまざまなブランドが初上陸。その中から、注目の3ブランドをピックアップする。

「インダルト パリ」

「インダルト パリ(INDULT PARIS)」は、2006年にフランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)の調香により誕生したフレグランスブランドで、こだわりの香料と、洗練された技で表現される「纏う芸術作品」を表現している。バニラをぜいたくに使用した、グルマンファンを唸らせるような香り“ティオタ”(50mL、3万5200円)やプラムとジャスミンサンバック、パチョリが三位一体となった“イスバラヤ”(50mL、3万5200円)などを先行販売する。

「ヴェネツィア 1920」

「ヴェネツィア 1920(VENEZIA 1920)」は、秘密のヴェニスへの旅に誘うような、エレガントな香りの物語をテーマにしたブランド。ヴェネツィアの街のように、迷い込んだり、自分自身を見つけたりするための迷宮を思わせる、魅惑的な香りのコレクションを堪能してほしいという思いが込められている。フランキンセンスが漂う“オードパルファム インテンス ペギー”(100mL、3万8500円)や、アンバーやココナッツなどをブレンドした“エクストレ ディ パルファム グレーベルベット CE”(100mL、4万1800円)などの「サロン ド パルファン 2024」の限定5品がそろう。

「ワットウイドゥ イズ シークレット」

「ワットウイドゥ イズ シークレット(WHAT WE DO IS SECRET)」は、モダンとクラシックの要素を融合させた、独創的でアイコニックな香りを生み出すフレグランスブランドだ。シンプルでありながらも印象深い香りのコレクションは、身に付ける人を選ばず、日常に特別なエッセンスを与える。ラインアップは、ピーチブロッサムやアンバーが香る“メッシーセクシー ジャスト ロールドアウトオブベッド”(50mL、2万4200円)、ネロリやサンダルウッドを採用した“アンド ザ ワールド イズ ユアーズ”(50mL、3万3000円)など。

「サロン ド パルファン 2024」イベント概要

■「サロン ド パルファン 2024」

日程:10月17〜21日(エムアイカード会員は12日に特別招待)
時間:10:00~20:00 ※最終日は18:00終了
場所:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

日程:10月16〜29日
時間:10:00~20:00 
場所:伊勢丹新宿店 メンズ館1階 プロモーション・コスメティクス

出店ブランド一覧

■本館6階 催物場

「アクア ディ パルマ(ACQUA DI PARMA)」
「アンリ・ジャック(HENRY JACQUES)」
「インダルト パリ(INDULT PARIS)」
「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」
「ヴェネツィア 1920(VENEZIA 1920)」
「エディット(EDIT(H))」
「エレクティムス(ELECTIMUSS)」
「オルメ(ORMAIE)」
「キャスウェル・マッセイ(CASWELL-MASSEY)」
「キャロン(CARON)」
「キリアン パリ(KILIAN PARIS)」
「ケンゾー パルファム(KENZO PARFUMS)」
「コウシ(KOHSHI)」
「ゴダブリュウイチエイチ(5W1H)」
「サノマ(CANOMA)」
「ザ マーチャント オブ ヴェニス(THE MERCHANT OF VENICE)」
「ジェイ エフ シュヴァルツローゼ ベルリン(J.F. SCHWARZLOSE BERLIN)」
「ジバンシイ(GIVENCHY)」
「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」
「セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)」
「ソン ヴェーン(SON VENIN)」
「テオブロマ パルファン(THEOBROMA PARFUMS)」
「トバ パルファン(TOBB PARFUM)」
「ドルチェアンドガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」
「ナルシソ ロドリゲス(NARCISO RODRIGUEZ)」
「ハイラム グリーン(HIRAM GREEN)」
「パルファンサトリ(PARFUM SATORI)」
「ピーセブン茶香水(P.SEVEN 茶香水)」
「ファム パルファン(FAM PARFUM)」
「ブーディカ ザ ヴィクトリアス(BOADICEA THE VICTORIOUS)」
「フレデリック マル(FREDERIC MALLE)」
「フローリス(FLORIS)」
「ペンハリガン(PENHALIGONS)」
「ボン パフューマー(BON PARFUMEUR)」
「ミヤ シンマ パリ(MIYA SHIMA PARIS)」
「ミュシャ(MUCHA)」
「ミラー ハリス(MILLER HARRIS)」
「メゾン クリヴェリ(MAISON CRIVELLI)」
「メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランス(MAISON MARGIELA 「REPLICA」FRAGRANCE)」
「モルトンブラウン(MOLTON BROWN)
「ラニュイ パルファン(LA NUIT PARFUM)」
「ラブソルー(LABSOLUE)」
「リベルタパフューム(LIBERTA PERFUME)」
「ルシヤージュ(LE SILLAGE)」
「レ アンデモダブル(LES INDEMODABLES)」
「レ スール ド ノエ(LES SOEURS DE NOE)」
「ワットウイドゥ イズ シークレット(WHAT WE DO IS SECRET)」

「サロン ド パルファン 2024」販売アイテム、ノベルティーなど

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「ディオール」のスニーカー“B44 ブレード”から限定色 ルイス・ハミルトンがデザイン

「ディオール(DIOR)」は、ゲストデザイナーにF1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を迎えたライフスタイル・カプセルコレクションから、スニーカー“B44 ブレード”の限定エディションを発売した。カラーは全4色で、価格は各20万円。

Y2Kムード漂う“B44 ブレード”

“B44 ブレード”は大胆なボリューム感と、2000年代に着想を得た曲線が特徴。マイクロファイバーとキャンバスのインサートを備えるほか、象徴的なロゴをアッパー、ヒール、サイドにあしらい機能性とデザイン性を両立した。限定カラーは”オレンジ”“ブルー”“パープル”“グリーン”の全4色。それぞれサイドに同色のチャームを取り付けアクセントを加えた。

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「ディオール」のスニーカー“B44 ブレード”から限定色 ルイス・ハミルトンがデザイン

「ディオール(DIOR)」は、ゲストデザイナーにF1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を迎えたライフスタイル・カプセルコレクションから、スニーカー“B44 ブレード”の限定エディションを発売した。カラーは全4色で、価格は各20万円。

Y2Kムード漂う“B44 ブレード”

“B44 ブレード”は大胆なボリューム感と、2000年代に着想を得た曲線が特徴。マイクロファイバーとキャンバスのインサートを備えるほか、象徴的なロゴをアッパー、ヒール、サイドにあしらい機能性とデザイン性を両立した。限定カラーは”オレンジ”“ブルー”“パープル”“グリーン”の全4色。それぞれサイドに同色のチャームを取り付けアクセントを加えた。

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韓国発雑貨ブランド「ウィグルウィグル」からファミリーマート限定デザインが登場

ファミリーマートは10月11日、韓国の雑貨ブランド「ウィグルウィグル(WIGGLE WIGGLE)」の限定アイテム全5種類を関東の店舗で順次発売する。

「ウィグルウィグル」は、20〜30代の女性を中心に人気を集める、カラフルでポップなデザインが特徴の韓国発の雑貨ブランドで、今年冬には日本初の旗艦店のオープンを予定している。ファミリーマート限定デザインアイテムは、ブランドの世界観を表現する、普段使いにぴったりなデザインでそろえた。

ラインアップは、フェイシャルマスク(385円)、リップバーム(全2種、各660円)、ハンドクリーム(全2種、各770円)、モバイルバッテリー(全2種、各3980円)、グリップトック(全2種、各2400円)をそろえる。 スマートフォンの裏につけて持ち手として使用できる“グリップトック”は、丸いフォルムが特徴で、モバイルバッテリーとリンクしたデザイン2種を用意する。

アイテム一覧

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「クロックス」と「エクストララージ」のコラボ第2弾 “チョコチップカモ”を配したデザインで登場

「クロックス(CROCS)」は10月12日、「エクストララージ(XLARGE)」とのコラボ第2弾となるフットウエアを発売する。サイズは23〜30.0cmまでを用意し、価格は1万2100円。「クロックス」の渋谷パルコ店、名古屋パルコ店および、公式オンラインストアと、「エクストララージ」、「エックスガール(X-GIRL)」の全店舗と公式オンラインストア、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」で取り扱う。

「エクストララージ」オリジナルのカモ柄を採用した一足

両者のコラボは、2023年6月に続き2度目。今回は「クロックス」の代表的なモデル“クラシッククロッグ”(Classic clog)をベースに、「エクストララージ」オリジナルのチョコチップカモフラージュ柄を全面に配したほか、ヒールストラップには「エクストララージ」のロゴをあしらい、ストリートな雰囲気あふれる一足に仕上げた。

「クロックス」といえば、の“ジビッツ”チャームも付属

また、「エクストララージ」のアーカイブグラフィックを採用した11パターンの“ジビッツ”チャームも付属。“クラシッククロッグ”と合わせることで両ブランドの世界観をより楽しめる仕様だ。

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「クロックス」と「エクストララージ」のコラボ第2弾 “チョコチップカモ”を配したデザインで登場

「クロックス(CROCS)」は10月12日、「エクストララージ(XLARGE)」とのコラボ第2弾となるフットウエアを発売する。サイズは23〜30.0cmまでを用意し、価格は1万2100円。「クロックス」の渋谷パルコ店、名古屋パルコ店および、公式オンラインストアと、「エクストララージ」、「エックスガール(X-GIRL)」の全店舗と公式オンラインストア、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」で取り扱う。

「エクストララージ」オリジナルのカモ柄を採用した一足

両者のコラボは、2023年6月に続き2度目。今回は「クロックス」の代表的なモデル“クラシッククロッグ”(Classic clog)をベースに、「エクストララージ」オリジナルのチョコチップカモフラージュ柄を全面に配したほか、ヒールストラップには「エクストララージ」のロゴをあしらい、ストリートな雰囲気あふれる一足に仕上げた。

「クロックス」といえば、の“ジビッツ”チャームも付属

また、「エクストララージ」のアーカイブグラフィックを採用した11パターンの“ジビッツ”チャームも付属。“クラシッククロッグ”と合わせることで両ブランドの世界観をより楽しめる仕様だ。

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「ファミリア」×「ビームス ジャパン」 神戸と東京にフォーカスしたご当地アイテムも

「ファミリア(FAMILIAR)」は10月18日、「ビームス ジャパン(BEAMS JAPAN)」との限定コラボレーションアイテムを発売する。

今回は神戸と東京にフォーカスし、それぞれの街並みをモチーフにしたバッグや巾着ショルダーバッグなどを両ブランド異なるカラーで展開する。さらに、“TOKYO”と“KOBE”の刺しゅう入りご当地限定アイテムもラインアップする。

「ファミリア」限定アイテム

ベージュやネイビー、カーキなどの落ち着いたカラーに“ファミリアチェック”を合わせたデザインのアイテムをラインアップ。コロンとした形が魅力の巾着型のショルダーバッグ(全2種、各1万1000円)は、持ち手付きでハンドバッグとしても使用可能。タオルハンカチ(全2種、各1980円)はポケットや小さなバッグにも入れやすいハーフサイズで用意した。

神戸限定

神戸の港をお散歩する“クマちゃん“と”ワンちゃん “をデザインしたトートバッグ(1万6500円)。背景には神戸を代表するポートタワーや神戸の街並みを描いた。キャラクターのスタイリッシュな装いもポイントだ。

東京限定

コーヒーを飲みながら東京の街中を散歩するおしゃれな“クマちゃん”をデザインしたトートバッグ(1万6500円)。ブルーを基調に、シティーな街並みを表現した。

「ビームス ジャパン」限定アイテム

「ファミリア」販売アイテムを色違いでラインアップする。「ビームス ジャパン」らしいオレンジとブルーのポップな配色がポイントだ。

全てのアイテムの詳しい購入方法は特設サイトから確認できる。
特設サイト

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「ファミリア」×「ビームス ジャパン」 神戸と東京にフォーカスしたご当地アイテムも

「ファミリア(FAMILIAR)」は10月18日、「ビームス ジャパン(BEAMS JAPAN)」との限定コラボレーションアイテムを発売する。

今回は神戸と東京にフォーカスし、それぞれの街並みをモチーフにしたバッグや巾着ショルダーバッグなどを両ブランド異なるカラーで展開する。さらに、“TOKYO”と“KOBE”の刺しゅう入りご当地限定アイテムもラインアップする。

「ファミリア」限定アイテム

ベージュやネイビー、カーキなどの落ち着いたカラーに“ファミリアチェック”を合わせたデザインのアイテムをラインアップ。コロンとした形が魅力の巾着型のショルダーバッグ(全2種、各1万1000円)は、持ち手付きでハンドバッグとしても使用可能。タオルハンカチ(全2種、各1980円)はポケットや小さなバッグにも入れやすいハーフサイズで用意した。

神戸限定

神戸の港をお散歩する“クマちゃん“と”ワンちゃん “をデザインしたトートバッグ(1万6500円)。背景には神戸を代表するポートタワーや神戸の街並みを描いた。キャラクターのスタイリッシュな装いもポイントだ。

東京限定

コーヒーを飲みながら東京の街中を散歩するおしゃれな“クマちゃん”をデザインしたトートバッグ(1万6500円)。ブルーを基調に、シティーな街並みを表現した。

「ビームス ジャパン」限定アイテム

「ファミリア」販売アイテムを色違いでラインアップする。「ビームス ジャパン」らしいオレンジとブルーのポップな配色がポイントだ。

全てのアイテムの詳しい購入方法は特設サイトから確認できる。
特設サイト

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「ロエベ」×「オン」のスニーカー“クラウドティルト”から大胆カラーの新色が登場 

「ロエベ(LOEWE)」は、スイス発のスポーツブランド「オン(ON)」とのコラボスニーカー“クラウドティルト”(6万6000円)から新3色を発売した。全国の「ロエベ」直営店と「オン」フラッグシップストア キャットストリート及び両ブランドの公式オンラインストアで販売している。

インパクト大の新3色

今回登場する新色は“ダークサンド”“オレンジ”“チェリー”(ウィメンズのみ)の全3色。既存カラーの“オールブラック”“オールホワイト”“サンド”“ライムグリーン”“カーキグリーン”(新たにウィメンズでも展開)と合わせてラインアップする。

“クラウドティルト”は、ニットメッシュ製のソックス構造のアッパー、スピードシューレース、シルバーのロゴが特徴。ミッドソールテクノロジーCloudTec Phaseにより快適性と最先端のクッショニングを実現した。

メンズ

ウィメンズ

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「ロエベ(LOEWE)」は、スイス発のスポーツブランド「オン(ON)」とのコラボスニーカー“クラウドティルト”(6万6000円)から新3色を発売した。全国の「ロエベ」直営店と「オン」フラッグシップストア キャットストリート及び両ブランドの公式オンラインストアで販売している。

インパクト大の新3色

今回登場する新色は“ダークサンド”“オレンジ”“チェリー”(ウィメンズのみ)の全3色。既存カラーの“オールブラック”“オールホワイト”“サンド”“ライムグリーン”“カーキグリーン”(新たにウィメンズでも展開)と合わせてラインアップする。

“クラウドティルト”は、ニットメッシュ製のソックス構造のアッパー、スピードシューレース、シルバーのロゴが特徴。ミッドソールテクノロジーCloudTec Phaseにより快適性と最先端のクッショニングを実現した。

メンズ

ウィメンズ

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マッシュと伊藤忠が「レスポートサック」の国内事業を共同運営 販売会社の全株式を取得

マッシュホールディングス(以下、マッシュ)と伊藤忠商事はこのほど、米バッグブランド「レスポートサック(LESPORTSAC)」の国内販売会社であるレスポートサックジャパン(LSJ)の全株式を共同取得した。マッシュHDが株式の過半(51%)を保有し、LSJは同社の連結子会社となる。株式取得は9月27日付で完了し、同日付でマッシュHD執行役員経営企画部 改革推進室長の川島辰吾氏がLSJ新社長に就いた。

「レスポートサック」は、伊藤忠商事が2006年から全世界における商標権を保有している。日本では現在百貨店を中心に70店舗を展開し、主力商品はバッグやポーチで、顧客層は40代以上が中心。これまではサプライチェーンの川上(素材調達や生産管理など)を伊藤忠が、同社と資本関係を持たないLSJが川下(店舗展開や販売)を担ってきた。

マッシュの店舗運営力と企画力を活用

MDや店舗運営に長けたマッシュと組み、かつ生産から流通まで一気通貫の事業運営によるシナジーを狙う。マッシュの主販路であるファッションビルやSCへの展開、アパレルを含めたライセンス商品によるMD増強、会員へのクロスセルにより、同社の主要顧客である20〜30代女性の裾野拡大を目指す。川島新社長は「レスポートサック」について、「さまざまなコラボレーションを通じて可能性を広げてきたブランド。当社が得意とするモノ作りを生かして、クリエイティビティーをさらに加速させたい」と意気込む。

「バブアー」に続く成功事例に

マッシュは近年、他社との提携やライセンス契約などを通じて、海外ブランドを国内展開するビジネスにチャンスを見出している。自社でゼロからブランドを立ち上げるよりも資金や時間などが少なく済むメリットがあり、軌道に乗りさえすればスピーディーな事業成長が可能となる。その好例が2022年から展開する「バブアー(BARBOUR)」だ。

同ブランドは伊藤忠商事がブランドの独占輸入販売権を保有し、マッシュの100%子会社バブアー パートナーズ ジャパンが国内で店舗展開・販売するという座組で国内ビジネスをスタートした。百貨店だけでなくルミネ横浜やルクア大阪などのファッションビル、代官山に旗艦店を出店。同ブランドのシグニチャーであるオイルドジャケットを使ったジェンダーレスなコーディネート提案やブランド間協業のほか、レインウエア、Tシャツなどの軽衣料品、雑貨などの拡充により、女性客の取り込みに成功している。

「レスポートサック」の商標権と国内独占販売権を有する伊藤忠グループ会社LeSportsac,Inc.のチーフストラテジーオフィサーを務める有岡良樹氏は、事業パートナーにマッシュを選んだ理由に、まさに「バブアー」の好調を挙げた。「レスポートサック」でも「バブアー」を成功事例として、マッシュに新たなブランド像の構築を期待する。「40代以上には旅行バッグというステレオタイプがあるかもしれないが、若い人たちの間では“いい意味”でイメージがない。新しいブランド像を提示できれば可能性が広がっていくはずだ」と有岡氏。

マッシュとしては初のバッグブランド運営

中長期的な売上・利益目標は「非開示」(川島LSJ社長)としているが、コロナ禍以降(21年〜)の日本事業の業績は右肩上がりで推移しているという。近年は通勤にも使いやすいシンプルなデザインの商品投入、高感度セレクトショップやインフルエンサーとの協業企画により、若年層からの支持が拡大している。マッシュとしては初のバッグブランドの事業運営になるものの、強みの企画力で日本の顧客ニーズに刺さる商品提案をさらに強化し、将来的には「日本で企画した商品を海外市場向けに販売する可能性もあるだろう」と展望を描く。

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ゴールドウイン渡辺社長が語るグローバル戦略 「プレミアムスポーツブランドで世界へ」

ゴールドウイン,GOLDWIN

ゴールドウインが、自社ブランド「ゴールドウイン(Goldwin)」の海外戦略を加速している。10年後に売上高500億円(2024年3月期実績は32億円)、アジア100店舗体制を掲げた“ゴールドウイン500”プロジェクトを、7月に同社の新中期経営計画の骨子として発表した。21年に開業し、既に売上規模で日本の店舗を抜いているという北京店に続いて、中国では8月に成都、9月に上海にも大型直営店を出店済みだ。25年以降、韓国や欧米でも出店を計画している。「ゴールドウイン」がブランドとして目指すあり方や企業ゴールドウインが掲げる姿勢を、渡辺貴生社長のインタビューを交え深掘りする。

「世界中の人が長く着られる、
普遍的で美しい製品を作りたい」

ゴールドウインは、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」などの海外ブランドと提携し、日本市場に合うようにデザイン性と機能性を独自開発して成長してきた企業だ。一方で、自社ブランドの育成は遅れていた。「自分たちの考えを自由に形にしてお客さまの役に立つ製品を作り、世界中で自分たちの存在を知っていただくには、提携ブランドでは限界がある」と渡辺貴生ゴールドウイン社長。世界に目を向けていく中で、渡辺社長が現職に就いた20年以降、自社ブランドの「ゴールドウイン」でフィロソフィーやコンセプトの部分から見直しを進めてきたという。

従来は競技や種目を軸にした開発が一般的であったスポーツウエアにおいて、「ゴールドウイン」ではパフォーマンス(機能性)やファッション、ライフスタイルを高次元でミックスしていくようなブランドのあり方を目指している。「強く抱いているのは、普遍的な製品を作りたいという思い。どの国のどんな人が手に取っても同じ感覚を呼び覚まし、陳腐化することなく長く着られるデザインを追求している」と渡辺社長。近年はラグジュアリーブランドなどもスポーツやアウトドア領域に進出し、“プレミアムスポーツウエア”市場が形成されつつあるが、「企業として長年築いてきた高いパフォーマンス性と、リジェネラティブ(環境再生型)であることの2点を重視する点が、われわれは他ブランドとは異なる」と分析する。

リジェネラティブという面では、ゴールドウインは15年からスパイバーと共同研究し、構造タンパク質「ブリュード・プロテイン」の開発も進めてきた。「『ブリュード・プロテイン』を、石油由来の合成繊維の代替として世界に広めることはわれわれの大きな使命」と渡辺社長。「長く使えるもの、圧倒的に機能に優れたものを作りたい。どこよりも機能性の高い製品を美しくデザインできる会社になりたいと昔から思ってきた。機能性には、環境負荷を限りなくゼロにするということも含んでいる。“循環性”“越境性”“共創性”の3つをキーワードに、『ゴールドウイン』で“プレミアムスポーツブランド”としてのポジションを確立する」と語る。

ゴールドウインとして24年4月には、「人を挑戦に導き、人と自然の可能性をひろげる」というパーパスも新たに制定した。「人類の歴史で気候変動は今が一番厳しい状況にあるが、それを招いたのも人類。自然を収奪し、産業を前進させるあり方でよかったのか。人間も自然の一部と認識し、事業の進め方、暮らし方を変える必要がある」と渡辺社長。「お客さまも事業のパートナーとして、多くの人が積極的に環境を守れるような、そんな事業をわれわれがデザインすることを目指す」と続ける。

10年後にアジア100店体制、
北京店は既に年間売り上げ2億円

10年後に売上高500億円を目指す「ゴールドウイン」にとって、核となる地域は中国、日本、韓国。10年後の目標店舗数は、フランチャイズを含めアジアで100店だ。そのために中韓では、現地企業と販売合弁会社も設立した。最大市場と期待する中国では、今後年間4店のペースで、一級都市を中心に出店していく。今秋出店した成都、上海に続き、年内に杭州、南京にも出店予定だ。21年に出店した北京店は、既に年間売り上げ2億円規模となっている。

「スポーツは老若男女が楽しむことができ、日常でもスポーツウエアを着る人は多い。だからこそ、スポーツウエアでは国や文化を超えたデザインが可能」と渡辺社長。10年後に500億円という目標を「野心的」などと評する声もあるが、「全くそうは思わない。『ザ・ノース・フェイス』も過去10年で規模は5倍になった。ブランドは、何か1つ現状を突き抜けるきっかけがあれば、共鳴してくれる人に支えられて成長していく。それは私自身が『ザ・ノース・フェイス』で経験したことだ」と続ける。

24年秋冬は
「OAMC」ともコラボ

「ゴールドウイン」は、ゴールドウインが企業として長年つちかってきた機能性と共に、デザインとしての美しさも強く探求している。グローバルでの認知強化のために、6月には25年春夏のパリ・メンズファッションウイークに合わせ、マレ地区で初めて単独展示会も開催。クリエイティブチームにも海外有力メーカーのR&D出身者などが加わり、グローバル標準でのモノ作りが進んでいる。

そうした動きを象徴するのが、24年秋冬に打ち出している「OAMC」とのコラボレーションだ。現在、「ジル サンダー(JIL SANDER)」のデザインも手掛ける「OAMC」共同創業者のルーク・メイヤー(Luke Meier)は、今回のコラボについて「深い知識と高い品質を誇り、パフォーマンス製品のリーダーであるゴールドウインと仕事ができることを楽しみにしていた」とコメントしている。「ゴールドウイン」では25年春夏以降も、注目度の高いコラボをいくつか企画しているという。

人間と自然の関係性をデザイン

「モノを売って収益を得るだけでなく、環境を正しい方向にデザインしていくような事業を今後は目指す」。渡辺社長がそう話すように、ゴールドウインは人が自然を楽しみ、その中で環境を守り次世代に引き継いでいくような取り組みを強めている。22年春夏に、東京・六本木や創業地の富山で行った「プレイアースパーク(PLAY EARTH PARK)」はその一例だ。スポーツの起源である遊びを通し、子どもたちが未来につながる体験を得られることを目指したイベントで、両地でファミリー層を中心に約5万2000人を集客した。

「環境をデザインする」という考えのもと、富山・南砺では、自然と遊ぶ公園「プレイアースパーク ネイチャリング フォレスト(PLAY EARTH PARK NATURING FOREST)」を計画中だ。27年初夏の開業予定で、SUPや釣りが楽しめる桜ヶ池の周りに、キャンプ場、フラワーパーク、農園、レストラン、アウトドアアクティビティー施設を設ける。周辺地域とも連携し、クライミングやトレッキング、冬季はスノースポーツなど、さまざまなアクティビティーが楽しめるようにする。

問い合わせ先
ゴールドウイン カスタマーサービスセンター
0120-307-560

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「ケイト」の“ポッピングシルエットシャドウ”から火照りカラー3種が限定発売 ほんのり血色感をプラス

「ケイト(KATE)」は10月19日、異なる2つの質感で“クリッと丸い目元”に仕上げる4色アイシャドウパレット“ポッピングシルエットシャドウ”(各1540円※編集部調べ、以下同)から、限定の火照りカラー3種を数量限定で発売する。

“ポッピングシルエットシャドウ”は、自然になじんで目元を強調するミュートマットな質感の2色と、立体感を引き立たせるグリッターの2色をセットにしたアイシャドウパレットだ。正反対の質感を重ねることで、浮き出ているような立体的なアイメイクに仕上げる。限定色はほんのり血色感を足せる火照りカラーで、ブラッドオレンジ系、ホットレッド系、ウォームベリー系の3種を用意した。

同日、新商品1種と、定番2品の新色と限定色も発売する。新商品の“ラッシュバースト”(各1540円)は、ロングやボリューム、カールキープの3つをかなえ、“爆発級”に美しいまつ毛を演出するマスカラで、ダマにならない滑らかな液を採用し、長さの異なる2種類の繊維を配合した。カラーはブラックとブラウンの2色。

とろける描き心地ながらも速乾性が魅力な“レアフィットジェルペンシルN”(各1210円)からくすみ発色のブラウングレージュとブリックブラウンの新色を、繊細なまつ毛に仕上げるマスカラ“ラッシュフォーマーEX(クリア)”(各1078円)からは限定色としてネイビーとパープルの、濡れ艶パールを仕込んだニュアンスカラーが登場する。

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オンワードが「チャコット」、新国立劇場と協働で小中学生のための特別企画“バレエみらいシート”を提供

オンワードホールディングス(HD)と「チャコット(CHACOTT)」は、新国立劇場と協働し、未来のバレエ界を担う小中学生を応援する特別企画“バレエみらいシート”を実施する。

憧れのダンサーと交流できる夢の企画

オンワードホールディングスは2015年8月から、特別支援企業グループとして日本唯一の国立劇場である新国立劇場に協賛し、芸術・文化の発展に寄与してきた。“バレエみらいシート”では、バレエを一生懸命頑張っている小中学生に、新国立劇場バレエ団による公演「くるみ割り人形」の鑑賞チケットと、公演後にダンサーの奥村康祐、池田理沙子と直接対話する機会を提供する。

■特別企画「バレエみらいシート」概要

対象演目:「くるみ割り人形」
対象日時:①2月28日13:00 開演 ②1月4日13:00 開演
会 場:新国立劇場
住所:東京都渋谷区本町1-1-1
対象人数:各回10組20人(子どもと同伴の保護者をあわせた計20人)
応募条件:現在、バレエを一生懸命頑張っている小中学生
参加費:無料

詳しい応募方法は特設サイトから確認できる。
特設サイト

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日本上陸15周年のロンハーマンが「モンクレール」に別注 高機能素材のオールブラック2型 

ロンハーマン(RON HERMAN)は10月12日、日本上陸15周年を記念し、「モンクレール(MONCLER)」とコラボしたシャツジャケット(31万5700円)とパンツ(11万7700円)の2型を発売する。サイズはシャツジャケットが1〜5、パンツが46〜50の展開で、ロンハーマンの一部店舗および、公式オンラインストアで扱う。

高機能素材を使用したオールブラックの2型

今回発売する2型は、優れた形状保持を発揮するはっ水性素材の“アクアフレクト素材”を表地に採用し、シックなオールブラックに仕上げた。また、世界特許を取得した日本製繊維も使用し、製品の37%がバイオマスなのも特徴だ。

ジャケットの中綿にはダウンを配し、裏地には光沢のある軽量なマイクロシック素材を使用することで、優れた防寒性とライトな着心地を実現。パンツは、テーパードをきかせたすっきりとしたシルエットに、ドローストリング付きのウエストバンドによって快適に着用できる仕様に仕上げた。

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「ジュンヤ ワタナベ マン」×「ニューバランス」 新作はペニーローファー“1906L”

「ジュンヤ ワタナベ マン(JUNYA WATANABE MAN)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とコラボレーションしたスニーカー“ジュンヤ ワタナベマン × ニューバランス 1906L”(4万9500円)を10月18日に発売する。同アイテムは、1 月のパリメンズファッションウィークで発表されたもので、今回はブラックとホワイトの2色で、サイズは、25、26、27、28、29cmの5サイズを展開。全国の「ジュンヤ ワタナベ マン」取り扱い店舗で販売する。

今回のコラボでは、クラシックランニングスタイルの“1906”をペニーローファーに再構築し、フォーマルで快適な履き心地と、最先端のスタイルを融合させたスニーカーローファー“1906L”を採用。"Reconstructed suiting(再構築されたスーツ)"をテーマにした「ジュンヤ ワタナベ マン」の24年秋冬コレクションに合わせて、アッパーにプレミアムレザーを採用し、かかと部分にABZORB SBS ポッドを備えた“860v2”ソールユニットを組み合わせた。シュータンに「ジュンヤ ワタナベ マン」のロゴ、インソールにダブルネームロゴを配したデザインが、特別なコラボレーションを象徴している。

ジュンヤ ワタナベ マン × ニューバランス 1906L ブラック

ジュンヤ ワタナベ マン × ニューバランス 1906L ホワイト

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「バーバリー」の新キャンペーンにバリー・コーガンやカーラ・デルヴィーニュら7人が登場

「バーバリー(BURBERRY)」がアウターウエアキャンペーン“イッツ オールウェイズ バーバリー ウェザー(It's Always Burberry Weather)”を発表した。キャンペーンムービーやポップアップ、ウィンドーディスプレーなど、幅広く展開していく。

豪華7人のビジュアルも公開

ビジュアルには、俳優のバリー・コーガン(Barry Keoghan)、チャン・ジンイー( Zhang Jing Yi)や、モデルのカーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)、イングランド代表サッカー選手のコール・パルマー(Cole Palmer)とエベレチ・エゼ(Eberechi Eze)、ミュージシャンのリトル・シムズ(Little Simz)、俳優のオリヴィア・コールマン(Olivia Colman)ら7人を起用。それぞれトレンチ、ハリントン、キルト、パファー、パーカー、アビエーター、ダッフルの7つの主要スタイルを着こなした。

温かくユーモラスなキャンペーンムービー

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アモーレパシフィックやLG生活健康など韓国大手ビューティ 企業から学ぶK-ビューティのサステナビリティ

“サステナビリティ”は今やグローバルビューティ産業全般で確固たる基準として定着している。これは世界各国で注目を集めるKビューティを展開する韓国ビューティ企業も同様だ。そこには世界的に原料の透明性は基本となり、生産工程からパッケージングに至るまで、環境に与える影響を細かくチェックし、倫理的な消費を求める消費者が増えている背景がある。深刻化する気候危機に伴い、さらに強化されたグローバル規制も一役買っている。欧州連合(EU)は今年までに初めて強制性を持つ「国際プラスチック条約」を策定する決議を行い、2025年までにプラスチック包装材のリサイクル率を55%まで引き上げると宣言した。

韓国政府もこれに賛同し、プラスチック規制を強化した。拡大生産者責任(EPR)に基づき、"リサイクル困難”等級の包装材の場合、10~20%の分担金割増額を課し、包装材の使用量とリサイクル等級によって分担金費用に差をつけ、温室効果ガス削減のための規制も強化した。23年には発電部門の温室効果ガス削減目標を従来の44.4%から45.9%に引き上げ、再生可能エネルギーを義務的に供給する目標比率も引き上げた。温室効果ガス排出権費用、再生可能エネルギーの義務供給費用を電力小売料金に反映する「気候環境料金制」を新たに導入した。

韓国を代表するビューティブランドもこのような流れを積極的に受け入れている。自社で自然原料を開発したり、再生可能エネルギーを使用したり、ゼロ廃棄物を目指すリサイクルパッケージを開発するなど、そのアプローチもさまざまだ。厳しいことで有名な韓国の消費者にアピールするには、単純なマーケティングスローガンではなく、真正性が必須だからだ。ここでは韓国のサステイナブルビューティのトレンドをリードするアモーレパシフィックとLG生活健康の動向を紹介する。

アモーレパシフィック

「ラネージュ(LANEIGE)」や「イニスフリー(INNISFREE)」などを保有するアモーレパシフィックグループは、「人を美しく、世界を美しく」という使命をもとに、「4R戦略(Reduce, Recycle, Reuse, Return)」を通じ、独自のプラスチック循環モデルを構築してきた。商品の生産から包装、使用、そして廃棄まで、全製品のライフサイクルで発生するカーボンフットプリントを計算するため、全過程評価(LCA、Life Cycle Assessment)体系を構築した。09年からは空き瓶回収キャンペーンを展開し、23年までに2592トンの空き瓶を独自に回収し、再生可能エネルギー面でも国内美容業界初の「RE100」に加入し、25年までにグローバル全事業場で使用する電力の100%を再生可能エネルギーで調達するという目標を立てた。

アモーレパシフィックの全ての生産事業所には、国際基準に適合する「環境経営システム」が存在する。各事業場は「Plan-Do-Check-Act」の4段階からなる安全、保健、環境管理基準を厳格に遵守することはもちろん、環境管理のための31の項目を守って運営されている。アモーレパシフィックが発表した「2023サステナビリティレポート」によると、23年の再生可能電力使用率は51.4%であり、持続可能なパーム油(RSPO認証パーム油)の使用率は91.5%に達した。 また、アモーレパシフィックは20年の排出量に対する温室効果ガス排出量を40%削減したが、これは22年に達成した28%の削減率から持続的に低下した数値で、目覚ましい成果だ。

アモーレパシフィックのさまざまなブランドラインアップの中でも、イニスフリーは最も積極的に環境に配慮した活動を続けている代表的な企業です。商品を開発する初期段階から商品の内容物とパッケージの環境影響力について考え、研究しているイニスフリーは、03年に代表的な「空き瓶回収」キャンペーンを開始し、24年1月までに約1241トンの空き瓶を回収してリサイクルし、24年4月には空き瓶回収で集められたガラスの空き瓶の一部をリサイクルした「グリーンティーシードヒアルロンセラム地球の月エディション」を発売した。

パッケージの面でも、プラスチックビニール素材の包装材の代わりにFSC認証を受けた紙の包装材と箱を使用している。12年からは地球各地に森を造成する「グリーンフォレストキャンペーン」を実施し、22年までに合計26万本の木を植樹した。このように、イニスフリーは製品に環境性改善の価値を加えることはもちろん、様々なキャンペーンを実践し、環境および社会的責任を果たしている。

LG生活健康

「オフィ(OHUI)」「ビヨンド(BEYOND)」「CNP」などを保有するLG生活健康は、1947年の創立以来、「顧客の美しさと夢を実現する最高の生活文化企業」というビジョンを基に、低炭素経済移行に貢献するために努力している。気候変動対応に積極的に参加するため、22年に「ネットゼロ政策」を宣言し、2030年までに炭素排出量を45%削減し、50年までにカーボンニュートラル達成を約束した。

21年には国内初の「クリーンビューティー研究所」を設立し、化粧品の開発段階から「地球環境、人体の健康、隣人との共生、正直な科学」という4つの核心価値を基に、発売商品の環境影響と持続可能性を評価している。また、廃プラスチック熱分解油由来のプラスチックで作った化粧品容器を業界で初めて商品に導入し、昨年12月に「第13回グリーンパッケージング公募展」で大賞を受賞した。このように、LG生活健康は環境にやさしい素材や製剤、工法を化粧品に適用し、環境にやさしい商品とサービスを開発するなど、気候変動に対応しようとする全世界の努力に積極的に参加している。

LG生活健康が展開するクリーンビューティブランド「スム37°(SUM37°)」は、07年の発売以来、「呼吸する自然のための約束」を守るという使命を掲げ、商品に動物性原料や合成香料、ミネラルオイルなど20種類の成分を排除し、全品目の皮膚刺激テストを完了した。また、環境にやさしいFSC認証に合格した包装材を使用し、焼却インクと再生ガラス及び再生プラスチックを使用して化粧品を生産している。24年5月には、持続可能な「スム37°」のクリーンビューティ哲学を込め、90%再生ガラス、再生プラスチックを使用し、分離排出が容易な構造を適用した“ウォータープルマリンレリーフジェルクリーム”をリニューアル発売し、容器全体をリサイクル素材で作った環境にやさしいリップクリーム“スキンステイモイスチャーリップセリン”を発表した。

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アモーレパシフィックやLG生活健康など韓国大手ビューティ 企業から学ぶK-ビューティのサステナビリティ

“サステナビリティ”は今やグローバルビューティ産業全般で確固たる基準として定着している。これは世界各国で注目を集めるKビューティを展開する韓国ビューティ企業も同様だ。そこには世界的に原料の透明性は基本となり、生産工程からパッケージングに至るまで、環境に与える影響を細かくチェックし、倫理的な消費を求める消費者が増えている背景がある。深刻化する気候危機に伴い、さらに強化されたグローバル規制も一役買っている。欧州連合(EU)は今年までに初めて強制性を持つ「国際プラスチック条約」を策定する決議を行い、2025年までにプラスチック包装材のリサイクル率を55%まで引き上げると宣言した。

韓国政府もこれに賛同し、プラスチック規制を強化した。拡大生産者責任(EPR)に基づき、"リサイクル困難”等級の包装材の場合、10~20%の分担金割増額を課し、包装材の使用量とリサイクル等級によって分担金費用に差をつけ、温室効果ガス削減のための規制も強化した。23年には発電部門の温室効果ガス削減目標を従来の44.4%から45.9%に引き上げ、再生可能エネルギーを義務的に供給する目標比率も引き上げた。温室効果ガス排出権費用、再生可能エネルギーの義務供給費用を電力小売料金に反映する「気候環境料金制」を新たに導入した。

韓国を代表するビューティブランドもこのような流れを積極的に受け入れている。自社で自然原料を開発したり、再生可能エネルギーを使用したり、ゼロ廃棄物を目指すリサイクルパッケージを開発するなど、そのアプローチもさまざまだ。厳しいことで有名な韓国の消費者にアピールするには、単純なマーケティングスローガンではなく、真正性が必須だからだ。ここでは韓国のサステイナブルビューティのトレンドをリードするアモーレパシフィックとLG生活健康の動向を紹介する。

アモーレパシフィック

「ラネージュ(LANEIGE)」や「イニスフリー(INNISFREE)」などを保有するアモーレパシフィックグループは、「人を美しく、世界を美しく」という使命をもとに、「4R戦略(Reduce, Recycle, Reuse, Return)」を通じ、独自のプラスチック循環モデルを構築してきた。商品の生産から包装、使用、そして廃棄まで、全製品のライフサイクルで発生するカーボンフットプリントを計算するため、全過程評価(LCA、Life Cycle Assessment)体系を構築した。09年からは空き瓶回収キャンペーンを展開し、23年までに2592トンの空き瓶を独自に回収し、再生可能エネルギー面でも国内美容業界初の「RE100」に加入し、25年までにグローバル全事業場で使用する電力の100%を再生可能エネルギーで調達するという目標を立てた。

アモーレパシフィックの全ての生産事業所には、国際基準に適合する「環境経営システム」が存在する。各事業場は「Plan-Do-Check-Act」の4段階からなる安全、保健、環境管理基準を厳格に遵守することはもちろん、環境管理のための31の項目を守って運営されている。アモーレパシフィックが発表した「2023サステナビリティレポート」によると、23年の再生可能電力使用率は51.4%であり、持続可能なパーム油(RSPO認証パーム油)の使用率は91.5%に達した。 また、アモーレパシフィックは20年の排出量に対する温室効果ガス排出量を40%削減したが、これは22年に達成した28%の削減率から持続的に低下した数値で、目覚ましい成果だ。

アモーレパシフィックのさまざまなブランドラインアップの中でも、イニスフリーは最も積極的に環境に配慮した活動を続けている代表的な企業です。商品を開発する初期段階から商品の内容物とパッケージの環境影響力について考え、研究しているイニスフリーは、03年に代表的な「空き瓶回収」キャンペーンを開始し、24年1月までに約1241トンの空き瓶を回収してリサイクルし、24年4月には空き瓶回収で集められたガラスの空き瓶の一部をリサイクルした「グリーンティーシードヒアルロンセラム地球の月エディション」を発売した。

パッケージの面でも、プラスチックビニール素材の包装材の代わりにFSC認証を受けた紙の包装材と箱を使用している。12年からは地球各地に森を造成する「グリーンフォレストキャンペーン」を実施し、22年までに合計26万本の木を植樹した。このように、イニスフリーは製品に環境性改善の価値を加えることはもちろん、様々なキャンペーンを実践し、環境および社会的責任を果たしている。

LG生活健康

「オフィ(OHUI)」「ビヨンド(BEYOND)」「CNP」などを保有するLG生活健康は、1947年の創立以来、「顧客の美しさと夢を実現する最高の生活文化企業」というビジョンを基に、低炭素経済移行に貢献するために努力している。気候変動対応に積極的に参加するため、22年に「ネットゼロ政策」を宣言し、2030年までに炭素排出量を45%削減し、50年までにカーボンニュートラル達成を約束した。

21年には国内初の「クリーンビューティー研究所」を設立し、化粧品の開発段階から「地球環境、人体の健康、隣人との共生、正直な科学」という4つの核心価値を基に、発売商品の環境影響と持続可能性を評価している。また、廃プラスチック熱分解油由来のプラスチックで作った化粧品容器を業界で初めて商品に導入し、昨年12月に「第13回グリーンパッケージング公募展」で大賞を受賞した。このように、LG生活健康は環境にやさしい素材や製剤、工法を化粧品に適用し、環境にやさしい商品とサービスを開発するなど、気候変動に対応しようとする全世界の努力に積極的に参加している。

LG生活健康が展開するクリーンビューティブランド「スム37°(SUM37°)」は、07年の発売以来、「呼吸する自然のための約束」を守るという使命を掲げ、商品に動物性原料や合成香料、ミネラルオイルなど20種類の成分を排除し、全品目の皮膚刺激テストを完了した。また、環境にやさしいFSC認証に合格した包装材を使用し、焼却インクと再生ガラス及び再生プラスチックを使用して化粧品を生産している。24年5月には、持続可能な「スム37°」のクリーンビューティ哲学を込め、90%再生ガラス、再生プラスチックを使用し、分離排出が容易な構造を適用した“ウォータープルマリンレリーフジェルクリーム”をリニューアル発売し、容器全体をリサイクル素材で作った環境にやさしいリップクリーム“スキンステイモイスチャーリップセリン”を発表した。

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「コム デ ギャルソン・オム」×「ニューバランス」 新作コラボスニーカー“860v”を発売

「コム デ ギャルソン・オム(COMME DES GARCONS HOMME)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とコラボレーションした“860v2“(4万2900円)を10月18日に発売する。同スニーカーは、1月のパリ・メンズ・ファッション・ウイークのランウエイで発表されたもので、全国の「コム デ ギャルソン・オム」取り扱い店舗で販売。カラーはグレーとブラックの2色展開でサイズは25〜29cmを展開する。※ハーフサイズはなし。

2011年に登場したランニングシューズ“860”。今回のコラボでは、アッパーを「ニューバランス」のクラシックランニングスタイルを代表するプレミアムなスエード×メッシュで仕上げ、ミッドソールにはクッション性の高いNergy(エナジー)と、サポート力と快適性を向上させるABZORB(アブゾーブ)を採用。さらに、耐久性に優れたラバーアウトソールを組み合わせた。シュータンに「コム デ ギャルソン・オム」のロゴ、インソールにダブルネームロゴを配した。

ブラック

グレー

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「コム デ ギャルソン・オム」×「ニューバランス」 新作コラボスニーカー“860v”を発売

「コム デ ギャルソン・オム(COMME DES GARCONS HOMME)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とコラボレーションした“860v2“(4万2900円)を10月18日に発売する。同スニーカーは、1月のパリ・メンズ・ファッション・ウイークのランウエイで発表されたもので、全国の「コム デ ギャルソン・オム」取り扱い店舗で販売。カラーはグレーとブラックの2色展開でサイズは25〜29cmを展開する。※ハーフサイズはなし。

2011年に登場したランニングシューズ“860”。今回のコラボでは、アッパーを「ニューバランス」のクラシックランニングスタイルを代表するプレミアムなスエード×メッシュで仕上げ、ミッドソールにはクッション性の高いNergy(エナジー)と、サポート力と快適性を向上させるABZORB(アブゾーブ)を採用。さらに、耐久性に優れたラバーアウトソールを組み合わせた。シュータンに「コム デ ギャルソン・オム」のロゴ、インソールにダブルネームロゴを配した。

ブラック

グレー

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「フィービー ファイロ」が日本含むAPAC地域で順次販売開始 ウエアやシューズなど

「フィービー ファイロ(PHOEBE PHILO)」は、日本を含むアジア太平洋地域での販売を順次開始する。

ドーバー ギンザや伊勢丹新宿本店でも取り扱う

同ブランドは、アジア太平洋地域で、「フィービー ファイロ」公式オンライン、ホールセールパートナーで商品の販売を順次開始する。11月から日本、オーストラリア、香港、シンガポール、韓国への発送を開始、また10月末から、段階的にドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)、伊勢丹新宿本店などでも取り扱う。商品は、レディ・トゥ・ウエアとレザーアイテム、シューズ、アクセサリーなどをラインアップする。

「フィービー ファイロ」は、2008年から17年まで「セリーヌ(CELINE)」のクリエイティブ・ディレクターを務めていたフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)が手掛ける。

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「H&M」が2025年までにバージンダウンの使用廃止 リサイクル素材に置き換え

「H&M」は、2025年までにバージンダウンの使用を廃止する。代わりに、ポスト・コンシューマー材(消費者が使用した後の製品を原料としたリサイクル素材)などに置き換えを進めていく。

同社は、「今回の決断は、使用する全素材をリサイクルまたは環境に配慮した形で調達したものに置き換えていくという当社のサステナビリティ戦略の一環だ。現在すでに約9割のダウンおよびフェザーにおいて、ポストコンシューマー材への置き換えが完了している」とコメント。年内には具体的な数値を調査予定だという。

動物愛護団体PETAなどが要求

背景には、動物愛護団体PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)のほか、俳優のホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)らも同社に対してダウンの使用廃止を要求していたことがある。PETAは声明で、世界各地のH&M店舗で行った数々のデモの成果が実を結んだことや株主決議に際して同団体の要求を支持する15万通を超える手紙を受け取ったことなどについて触れた。

PETAの上級副会長ジェイソン・ベイカー(Jason Baker)は、「H&Mのこの決断は、アヒルやガチョウにとって大きな勝利だ。PETAはこの前向きな一歩を称賛し、他の小売業者にも同様に、残酷な羽毛産業から利益を得ることをやめるようと強く促している」とコメントした。

「H&M」は21年にはPETAと協業し、動物由来の素材を使用しないビーガン・コレクション“コーイグジスト・ストーリー・コレクション(Co-Exist Story Collection)”を発表している。このコレクションでは、ダウンの代わりに野生の花から作られたセルロース素材“フラワーダウン(FLWRDWN)”やブドウの皮を原料とした人工レザーを活用して製作するなど、動物由来素材に依存しない選択肢を模索している。

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2025年春夏ミラノコレは“人間らしさ”に回帰

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年10月7日号からの抜粋です)

木村:2025年春夏のミラノコレでは、不安定な今の世界情勢を反映しているのだと思うのですが、デザイナーが考え方や生き方を発信するブランドが多かったです。その中でも「プラダ(PRADA)」はミックス&マッチで、「個性や独創性を大事にしよう」と打ち出しました。各アイテムもトロンプルイユなどのギミックがあるコレクション。ネット上で得た情報だけでなく、自分の体で感じることを大事にしたいという強いメッセージを感じました。

村上:ウクライナやガザでの紛争や米国大統領選挙に見られる分断などの世界的な情勢から、K-popアイドルのパパラッチ騒ぎに明け暮れるファッション・ウイーク、日々の生活に至るまで「これで良かったんだっけ?」という問いかけを、さまざまなブランドから受けましたね。「プラダ」も大人気のENHYPENを会場に呼ぶなど、現状に即しつつも、疑問を投げかけた印象です。ベストは「プラダ」でしたか?

「ディーゼル」のショーで初めて涙

木村:「プラダ」はとても良かったのですが、個人的には「ディーゼル(DIESEL)」のショーで初めて涙しました。14tのデニムの端切れを会場に敷き詰めていたのですが、ショーのあとには観客がその上に寝転がったり、写真を撮ったりとみんなが笑顔でした。ショー自体も良かったですし、終わったあとのその自然発生的な光景に感動して泣いてしまいました。グレン・マーティンス(Glenn Martens)が若い世代にすごく支持されているのは分かっていましたが、こうやって熱狂を生み出すんだと実感しました。

村上:自発的なアクションを誘発するZ世代への理解と空間の作り方―クリエイティブにサステナビリティを表現すると、こんなに共感を集めるというのが可視化されたショーでしたね。

木村:要さんのベストはどれでしたか?

村上:私はマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)がクリエイティブ・ディレクターを務める「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」。ファッションと工芸、アートが見事に融合しており素晴らしかったです。他のブランドもやってはいますが、もはや違う次元に到達。価格は手の届かないものになってしまっていますが、それでも感動的でウルっとしました。「トッズ」が、AI時代において職人のクラフツマンシップこそが大事、アーティフィシャルならぬアーティザナル・インテリジェンスと謳っていてウマい!と思いましたが、まさに“人間らしさ”を称えるようなシーズンでした。

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2025年春夏ミラノコレは“人間らしさ”に回帰

毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2024年10月7日号からの抜粋です)

木村:2025年春夏のミラノコレでは、不安定な今の世界情勢を反映しているのだと思うのですが、デザイナーが考え方や生き方を発信するブランドが多かったです。その中でも「プラダ(PRADA)」はミックス&マッチで、「個性や独創性を大事にしよう」と打ち出しました。各アイテムもトロンプルイユなどのギミックがあるコレクション。ネット上で得た情報だけでなく、自分の体で感じることを大事にしたいという強いメッセージを感じました。

村上:ウクライナやガザでの紛争や米国大統領選挙に見られる分断などの世界的な情勢から、K-popアイドルのパパラッチ騒ぎに明け暮れるファッション・ウイーク、日々の生活に至るまで「これで良かったんだっけ?」という問いかけを、さまざまなブランドから受けましたね。「プラダ」も大人気のENHYPENを会場に呼ぶなど、現状に即しつつも、疑問を投げかけた印象です。ベストは「プラダ」でしたか?

「ディーゼル」のショーで初めて涙

木村:「プラダ」はとても良かったのですが、個人的には「ディーゼル(DIESEL)」のショーで初めて涙しました。14tのデニムの端切れを会場に敷き詰めていたのですが、ショーのあとには観客がその上に寝転がったり、写真を撮ったりとみんなが笑顔でした。ショー自体も良かったですし、終わったあとのその自然発生的な光景に感動して泣いてしまいました。グレン・マーティンス(Glenn Martens)が若い世代にすごく支持されているのは分かっていましたが、こうやって熱狂を生み出すんだと実感しました。

村上:自発的なアクションを誘発するZ世代への理解と空間の作り方―クリエイティブにサステナビリティを表現すると、こんなに共感を集めるというのが可視化されたショーでしたね。

木村:要さんのベストはどれでしたか?

村上:私はマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)がクリエイティブ・ディレクターを務める「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」。ファッションと工芸、アートが見事に融合しており素晴らしかったです。他のブランドもやってはいますが、もはや違う次元に到達。価格は手の届かないものになってしまっていますが、それでも感動的でウルっとしました。「トッズ」が、AI時代において職人のクラフツマンシップこそが大事、アーティフィシャルならぬアーティザナル・インテリジェンスと謳っていてウマい!と思いましたが、まさに“人間らしさ”を称えるようなシーズンでした。

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Z世代のウェルネス疲れが顕著に? 「ルルレモン」がウェルビーイングリポート発表

「ルルレモン(LULULEMON)」はこのほど、年次グローバル・ウェルビーイング・リポートを発表した。調査分析コンサルタントのエデルマン データ&インテリジェンスによる同リポートによれば、人々は「健康でいなければならない」というプレッシャーに疲れを感じているようだ。

同リポートは15カ国、のべ1万6000人に調査を実施。報告書によると、回答者の61%が身体的、社会的、精神的な健康を達成するプレッシャーを感じており、45%はストレスや孤独感、疲労感も引き起こす“ウェルビーイングへの燃え尽き”に陥っていることが明らかになった。プレッシャーを感じる理由には、「社会の期待」「矛盾する情報」「全てを一人でこなしている感覚」の3つが挙げられ、米国はこの傾向が顕著な上位5カ国にランクインした。特にZ世代とミレ二アル世代は、このプレッシャーを他の世代よりも多く感じているという。

昨年の報告書では、人々は健康を優先し、依然として投資しているが、達成不可能なレベルの健康を維持するためのプレッシャーにより、実際には気分が悪くなっていることが示された。さらに過去の調査によれば、世界全体の健康指数は過去4年間で向上していないという。

リポートではこれらのプレッシャーに対処するために、「雑音を遮断し、自分自身の声を聞く」「心地良いことをする」「一人でなく、誰かと取り組む」の3つを提案している。具体的には、明確な境界線を引く、コミュニティを見つける、15分間の散歩など短時間や小規模でできる運動をするといったことが挙げられる。

全米精神疾患連合(NAMI)のダン・ギリソン(Dan Gillison)最高経営責任者(CEO)は、「仲間との強いつながりは精神的な健康を維持するために不可欠で、職場、近所などでのコミュニティの構築は非常に重要だ。それが育まれると全方位的な健康の基盤を強固に築くのに役立つ」と話す。

一方、報告書ではウェルビーイングを実現するためのポジティブな実例もいくつか強調している。例えば、グループフィットネスクラスに参加したり、コミュニティ意識を持っていたりの回答者は、「全体的な幸福度が高い」と回答している。

リポートの発表に加えて、「ルルレモン」は10月10日の世界メンタルヘルスデーに500カ所以上の場所で無料のワークアウトを開催し、イギリスのメンタルヘルスケア団体ユナイテッド・フォー・グローバル・メンタル・ヘルスやNAMIなど、いくつかの組織に310万ドル(約4億5800万円)を寄付することも発表。また、無料ワークアウトのクラス参加者1人につきNAMIに1ドル(約148円)を寄付(最大10万ドル(約1480万円)する。

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