セレクトショップ販売員、百貨店外商、ヘアサロンオーナー 一流たちに学ぶ“稼ぐ接客”の極意

「WWDJAPAN」は2024年度、月に1回の頻度で計12のセミナーを実施している。これまで「Z世代の消費行動」や、「売れるスタイリング術」などをテーマに開催し、10月はファッションやビューティ業界の最前線で働く「販売員」に焦点を当てた。十数年にわたり「販売員特集」を組んできた「WWDJAPAN」にとって、彼らは時代を映す鏡。今をときめく販売員たちは対面接客とオンライン接客をどう使い分けているのか。10月15日に開いたセミナーでは、セレクトショップ、百貨店、ヘアサロンから3人のプロフェッショナルをゲストに呼び、“稼ぐ接客”の極意を聞いた。

3児の母&時短勤務にしてトップ販売員!?

セミナー第1幕の主題は、ブランドECサイトを通して、どう顧客との接点を広げるのか。登壇者は、接客コンテスト「スタッフオブザイヤー2023」でグランプリに輝いた「ユナイテッドアローズ」新宿店スタッフの仲希望さんと、DX接客サービス「スタッフスタート」の運営元であるバニッシュ・スタンダードの小野里寧晃最高経営責任者(CEO)だ。同コンテストで優勝するためには、対面接客だけでなく、オンライン接客の観点からも圧倒的な成績を収めなければならないが、仲さんは後者のスキルをバニッシュ・スタンダードが提供するDXサービス「スタッフスタート」を通して磨いてきたという。

仲さんは3児の母であり、時短勤務で店舗に立ってきた。「限られた時間の中で店に利益をもたらすには?」を考え、「スタッフスタート」のコンテンツ投稿機能を用いて大量のコーディネート案をブランドサイトにアップしている。仲さんのルーティンは、他の社員よりも早く出勤し、1日に最大10投稿できるよう、ひたすらコーディネートの写真を撮影すること。店舗がオープンしたら顧客対応や日々のタスクをこなしながら、合間を縫って投稿する。そのストイックぶりは「まるでアスリート社員」と小野里CEOも感嘆するほど。

また、「仲さんがすごいのは、あくまでもお客さまが必要とするアイテムを起点にコーディネートを考えるところ」と小野里CEOは紹介する。一般的な販売員は、自分に似合うアイテムでコーデを組みがちだが、仲さんは顧客データに基づいて投稿内容を決める。顧客のEC上における回遊動線をたどり、どの投稿を見て購入に至ったかを分析。考察結果をもとに、新たな投稿を制作し、日々PDCAを回していく。だからこそ、「顧客の『欲しい!」を誘発するコンテンツを作ることができている」のだとした。

外商員は“お客さまのプロ”

続くセミナー第2幕では、顧客ロイヤリティーの向上をテーマに、阪急阪神百貨店で外商員を務める後藤大祐さんが登場。顧客の懐に入り込む術と共に、同社の外商員史上最高の個人売り上げを叩き出すに至るまでを語った。
そもそも外商とは、1人のVIP顧客の要望を叶えるために、マンツーマンの接客を行う仕事。商品を紹介するだけでなく、百貨店の枠組みを超えたおもてなしとして、高級ホテルや海外での催事を企画することもある。

「外商は、接客のプロである以上にお客さまのプロ」。後藤さんは何よりも第一に、顧客との信頼獲得に励んできた。現在、外商員歴約9年になるが、駆け出しの頃は「見ず知らずの外商員に会いに店舗に足を運んでくれる人などいないため、ひたすら自宅訪問して顔を覚えてもらうようにしていた」と振り返る。そして、どれだけ夜遅い時間に連絡が届いたとしても迅速な返信を心がけ、顧客が深層心理で抱いている要望に寄り添う。例えば、コロナ禍で友人との交流が思うように取りづらくなっていた顧客には、友人とのコミュニケーションの場として話題の高級ホテルを手配し、さらにはホテルの担当者と連携してオリジナルの食事メニューを振る舞った。6歳の娘を持つ顧客から「とある大人気ブランドのハンカチがどうしても欲しい」という声が届けば、ECサイトでの発売日に何人もの自社スタッフを総動員して要望を叶えた。「商品以外でも顧客の“喜び”を模索すると、将来売り上げとして返ってくる」と後藤さん。外商の世界においては「何を買うか」よりも「誰から買うか」が大事であり、底なしのおもてなし精神こそが顧客の心をつかむための秘けつであると語った。

親子3代が顧客に 人気ヘアサロンの接客

ラストの第3幕ではビューティ市場にフォーカス。登壇するのは渋谷と新宿に店舗を構える人気のヘアサロン 「ヴァイス(VAICE)」で代表を務める浅野宏明さんだ。同サロンはハイトーンから白髪染めまで、幅広い世代のオーダーに対応することで評判を博しており、美容機器の売り上げでも全国トップクラスを誇っている。ファシリテーターを務めた中村慶二郎「WWDJAPAN 」編集部シニアエディターによれば、ヘアサロンは、顧客の滞在時間が少なくとも2〜3時間という「特殊な業態」であり、いかに負担や違和感を抱かせない接客に徹するかが肝になる。浅野さんは「だからこそ、僕は余計な商品の説明は絶対にしない」とと断言する。

一般のヘアサロンでは、仕上げにヘアミルクやヘアオイルを塗布したり、ヘアセットをしたりすることが多いが、「それは美容師のエゴではないか」と問いかける。「お客さまはその匂いが実は苦手かもしれないし、すぐに帰宅して就寝したいかもしれない」。そんな中で、サロン専売品や、ドライヤーやヘアアイロンなどの美容機器をどう売っているのか。「売ろうとする接客はせず、始めから終わりまでカウンセリングをする意識でいる」といい、例えば、「リファ(RIFA)」の新しいドライヤーであれば、折りたたみ式であることと海外の電圧にも対応していることをメリットとして挙げ、それを海外旅行好きの顧客に紹介する。「トリートメントの提案も、価格がネックになっているお客さまには『ドンキで買った方がいいよ』と提案することもあります」と笑う。

こうして地道に積み上げた安心感は、顧客層の中心が30〜40代女性である「ヴァイス」の間口を広げている。浅野さんはインスタグラムに、子どもやお年寄りを接客する様子を投稿しているが、「お客さまが自然に連れてきてくれるようになっただけ」と話す。自身が信頼する美容師に、子どもや親のヘアスタイリングも任せたいと思う人が多いようで、今や親子3代を同時に施術することも少なくないという。「あくまでも目の前のお客さまが何を1番求めているかを考えて、それに合わせた提案をするのみ」。至極シンプルに思えるアドバイスには、浅野さんの経験値による裏付けがあり、さらなる金言を求めてセミナー視聴者からはさまざまな質問が寄せられた。

続きはアーカイブ動画をチェック!

全3セッションから構成するプログラムの全容を知りたい人は、後日販売するアーカイブ動画をチェックしてほしい。

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「WWDJAPAN」は2024年度、月に1回の頻度で計12のセミナーを実施している。これまで「Z世代の消費行動」や、「売れるスタイリング術」などをテーマに開催し、10月はファッションやビューティ業界の最前線で働く「販売員」に焦点を当てた。十数年にわたり「販売員特集」を組んできた「WWDJAPAN」にとって、彼らは時代を映す鏡。今をときめく販売員たちは対面接客とオンライン接客をどう使い分けているのか。10月15日に開いたセミナーでは、セレクトショップ、百貨店、ヘアサロンから3人のプロフェッショナルをゲストに呼び、“稼ぐ接客”の極意を聞いた。

3児の母&時短勤務にしてトップ販売員!?

セミナー第1幕の主題は、ブランドECサイトを通して、どう顧客との接点を広げるのか。登壇者は、接客コンテスト「スタッフオブザイヤー2023」でグランプリに輝いた「ユナイテッドアローズ」新宿店スタッフの仲希望さんと、DX接客サービス「スタッフスタート」の運営元であるバニッシュ・スタンダードの小野里寧晃最高経営責任者(CEO)だ。同コンテストで優勝するためには、対面接客だけでなく、オンライン接客の観点からも圧倒的な成績を収めなければならないが、仲さんは後者のスキルをバニッシュ・スタンダードが提供するDXサービス「スタッフスタート」を通して磨いてきたという。

仲さんは3児の母であり、時短勤務で店舗に立ってきた。「限られた時間の中で店に利益をもたらすには?」を考え、「スタッフスタート」のコンテンツ投稿機能を用いて大量のコーディネート案をブランドサイトにアップしている。仲さんのルーティンは、他の社員よりも早く出勤し、1日に最大10投稿できるよう、ひたすらコーディネートの写真を撮影すること。店舗がオープンしたら顧客対応や日々のタスクをこなしながら、合間を縫って投稿する。そのストイックぶりは「まるでアスリート社員」と小野里CEOも感嘆するほど。

また、「仲さんがすごいのは、あくまでもお客さまが必要とするアイテムを起点にコーディネートを考えるところ」と小野里CEOは紹介する。一般的な販売員は、自分に似合うアイテムでコーデを組みがちだが、仲さんは顧客データに基づいて投稿内容を決める。顧客のEC上における回遊動線をたどり、どの投稿を見て購入に至ったかを分析。考察結果をもとに、新たな投稿を制作し、日々PDCAを回していく。だからこそ、「顧客の『欲しい!」を誘発するコンテンツを作ることができている」のだとした。

外商員は“お客さまのプロ”

続くセミナー第2幕では、顧客ロイヤリティーの向上をテーマに、阪急阪神百貨店で外商員を務める後藤大祐さんが登場。顧客の懐に入り込む術と共に、同社の外商員史上最高の個人売り上げを叩き出すに至るまでを語った。
そもそも外商とは、1人のVIP顧客の要望を叶えるために、マンツーマンの接客を行う仕事。商品を紹介するだけでなく、百貨店の枠組みを超えたおもてなしとして、高級ホテルや海外での催事を企画することもある。

「外商は、接客のプロである以上にお客さまのプロ」。後藤さんは何よりも第一に、顧客との信頼獲得に励んできた。現在、外商員歴約9年になるが、駆け出しの頃は「見ず知らずの外商員に会いに店舗に足を運んでくれる人などいないため、ひたすら自宅訪問して顔を覚えてもらうようにしていた」と振り返る。そして、どれだけ夜遅い時間に連絡が届いたとしても迅速な返信を心がけ、顧客が深層心理で抱いている要望に寄り添う。例えば、コロナ禍で友人との交流が思うように取りづらくなっていた顧客には、友人とのコミュニケーションの場として話題の高級ホテルを手配し、さらにはホテルの担当者と連携してオリジナルの食事メニューを振る舞った。6歳の娘を持つ顧客から「とある大人気ブランドのハンカチがどうしても欲しい」という声が届けば、ECサイトでの発売日に何人もの自社スタッフを総動員して要望を叶えた。「商品以外でも顧客の“喜び”を模索すると、将来売り上げとして返ってくる」と後藤さん。外商の世界においては「何を買うか」よりも「誰から買うか」が大事であり、底なしのおもてなし精神こそが顧客の心をつかむための秘けつであると語った。

親子3代が顧客に 人気ヘアサロンの接客

ラストの第3幕ではビューティ市場にフォーカス。登壇するのは渋谷と新宿に店舗を構える人気のヘアサロン 「ヴァイス(VAICE)」で代表を務める浅野宏明さんだ。同サロンはハイトーンから白髪染めまで、幅広い世代のオーダーに対応することで評判を博しており、美容機器の売り上げでも全国トップクラスを誇っている。ファシリテーターを務めた中村慶二郎「WWDJAPAN 」編集部シニアエディターによれば、ヘアサロンは、顧客の滞在時間が少なくとも2〜3時間という「特殊な業態」であり、いかに負担や違和感を抱かせない接客に徹するかが肝になる。浅野さんは「だからこそ、僕は余計な商品の説明は絶対にしない」とと断言する。

一般のヘアサロンでは、仕上げにヘアミルクやヘアオイルを塗布したり、ヘアセットをしたりすることが多いが、「それは美容師のエゴではないか」と問いかける。「お客さまはその匂いが実は苦手かもしれないし、すぐに帰宅して就寝したいかもしれない」。そんな中で、サロン専売品や、ドライヤーやヘアアイロンなどの美容機器をどう売っているのか。「売ろうとする接客はせず、始めから終わりまでカウンセリングをする意識でいる」といい、例えば、「リファ(RIFA)」の新しいドライヤーであれば、折りたたみ式であることと海外の電圧にも対応していることをメリットとして挙げ、それを海外旅行好きの顧客に紹介する。「トリートメントの提案も、価格がネックになっているお客さまには『ドンキで買った方がいいよ』と提案することもあります」と笑う。

こうして地道に積み上げた安心感は、顧客層の中心が30〜40代女性である「ヴァイス」の間口を広げている。浅野さんはインスタグラムに、子どもやお年寄りを接客する様子を投稿しているが、「お客さまが自然に連れてきてくれるようになっただけ」と話す。自身が信頼する美容師に、子どもや親のヘアスタイリングも任せたいと思う人が多いようで、今や親子3代を同時に施術することも少なくないという。「あくまでも目の前のお客さまが何を1番求めているかを考えて、それに合わせた提案をするのみ」。至極シンプルに思えるアドバイスには、浅野さんの経験値による裏付けがあり、さらなる金言を求めてセミナー視聴者からはさまざまな質問が寄せられた。

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セレクトショップ販売員、百貨店外商、ヘアサロンオーナー 一流たちに学ぶ“稼ぐ接客”の極意

「WWDJAPAN」は2024年度、月に1回の頻度で計12のセミナーを実施している。これまで「Z世代の消費行動」や、「売れるスタイリング術」などをテーマに開催し、10月はファッションやビューティ業界の最前線で働く「販売員」に焦点を当てた。十数年にわたり「販売員特集」を組んできた「WWDJAPAN」にとって、彼らは時代を映す鏡。今をときめく販売員たちは対面接客とオンライン接客をどう使い分けているのか。10月15日に開いたセミナーでは、セレクトショップ、百貨店、ヘアサロンから3人のプロフェッショナルをゲストに呼び、“稼ぐ接客”の極意を聞いた。

3児の母&時短勤務にしてトップ販売員!?

セミナー第1幕の主題は、ブランドECサイトを通して、どう顧客との接点を広げるのか。登壇者は、接客コンテスト「スタッフオブザイヤー2023」でグランプリに輝いた「ユナイテッドアローズ」新宿店スタッフの仲希望さんと、DX接客サービス「スタッフスタート」の運営元であるバニッシュ・スタンダードの小野里寧晃最高経営責任者(CEO)だ。同コンテストで優勝するためには、対面接客だけでなく、オンライン接客の観点からも圧倒的な成績を収めなければならないが、仲さんは後者のスキルをバニッシュ・スタンダードが提供するDXサービス「スタッフスタート」を通して磨いてきたという。

仲さんは3児の母であり、時短勤務で店舗に立ってきた。「限られた時間の中で店に利益をもたらすには?」を考え、「スタッフスタート」のコンテンツ投稿機能を用いて大量のコーディネート案をブランドサイトにアップしている。仲さんのルーティンは、他の社員よりも早く出勤し、1日に最大10投稿できるよう、ひたすらコーディネートの写真を撮影すること。店舗がオープンしたら顧客対応や日々のタスクをこなしながら、合間を縫って投稿する。そのストイックぶりは「まるでアスリート社員」と小野里CEOも感嘆するほど。

また、「仲さんがすごいのは、あくまでもお客さまが必要とするアイテムを起点にコーディネートを考えるところ」と小野里CEOは紹介する。一般的な販売員は、自分に似合うアイテムでコーデを組みがちだが、仲さんは顧客データに基づいて投稿内容を決める。顧客のEC上における回遊動線をたどり、どの投稿を見て購入に至ったかを分析。考察結果をもとに、新たな投稿を制作し、日々PDCAを回していく。だからこそ、「顧客の『欲しい!」を誘発するコンテンツを作ることができている」のだとした。

外商員は“お客さまのプロ”

続くセミナー第2幕では、顧客ロイヤリティーの向上をテーマに、阪急阪神百貨店で外商員を務める後藤大祐さんが登場。顧客の懐に入り込む術と共に、同社の外商員史上最高の個人売り上げを叩き出すに至るまでを語った。
そもそも外商とは、1人のVIP顧客の要望を叶えるために、マンツーマンの接客を行う仕事。商品を紹介するだけでなく、百貨店の枠組みを超えたおもてなしとして、高級ホテルや海外での催事を企画することもある。

「外商は、接客のプロである以上にお客さまのプロ」。後藤さんは何よりも第一に、顧客との信頼獲得に励んできた。現在、外商員歴約9年になるが、駆け出しの頃は「見ず知らずの外商員に会いに店舗に足を運んでくれる人などいないため、ひたすら自宅訪問して顔を覚えてもらうようにしていた」と振り返る。そして、どれだけ夜遅い時間に連絡が届いたとしても迅速な返信を心がけ、顧客が深層心理で抱いている要望に寄り添う。例えば、コロナ禍で友人との交流が思うように取りづらくなっていた顧客には、友人とのコミュニケーションの場として話題の高級ホテルを手配し、さらにはホテルの担当者と連携してオリジナルの食事メニューを振る舞った。6歳の娘を持つ顧客から「とある大人気ブランドのハンカチがどうしても欲しい」という声が届けば、ECサイトでの発売日に何人もの自社スタッフを総動員して要望を叶えた。「商品以外でも顧客の“喜び”を模索すると、将来売り上げとして返ってくる」と後藤さん。外商の世界においては「何を買うか」よりも「誰から買うか」が大事であり、底なしのおもてなし精神こそが顧客の心をつかむための秘けつであると語った。

親子3代が顧客に 人気ヘアサロンの接客

ラストの第3幕ではビューティ市場にフォーカス。登壇するのは渋谷と新宿に店舗を構える人気のヘアサロン 「ヴァイス(VAICE)」で代表を務める浅野宏明さんだ。同サロンはハイトーンから白髪染めまで、幅広い世代のオーダーに対応することで評判を博しており、美容機器の売り上げでも全国トップクラスを誇っている。ファシリテーターを務めた中村慶二郎「WWDJAPAN 」編集部シニアエディターによれば、ヘアサロンは、顧客の滞在時間が少なくとも2〜3時間という「特殊な業態」であり、いかに負担や違和感を抱かせない接客に徹するかが肝になる。浅野さんは「だからこそ、僕は余計な商品の説明は絶対にしない」とと断言する。

一般のヘアサロンでは、仕上げにヘアミルクやヘアオイルを塗布したり、ヘアセットをしたりすることが多いが、「それは美容師のエゴではないか」と問いかける。「お客さまはその匂いが実は苦手かもしれないし、すぐに帰宅して就寝したいかもしれない」。そんな中で、サロン専売品や、ドライヤーやヘアアイロンなどの美容機器をどう売っているのか。「売ろうとする接客はせず、始めから終わりまでカウンセリングをする意識でいる」といい、例えば、「リファ(RIFA)」の新しいドライヤーであれば、折りたたみ式であることと海外の電圧にも対応していることをメリットとして挙げ、それを海外旅行好きの顧客に紹介する。「トリートメントの提案も、価格がネックになっているお客さまには『ドンキで買った方がいいよ』と提案することもあります」と笑う。

こうして地道に積み上げた安心感は、顧客層の中心が30〜40代女性である「ヴァイス」の間口を広げている。浅野さんはインスタグラムに、子どもやお年寄りを接客する様子を投稿しているが、「お客さまが自然に連れてきてくれるようになっただけ」と話す。自身が信頼する美容師に、子どもや親のヘアスタイリングも任せたいと思う人が多いようで、今や親子3代を同時に施術することも少なくないという。「あくまでも目の前のお客さまが何を1番求めているかを考えて、それに合わせた提案をするのみ」。至極シンプルに思えるアドバイスには、浅野さんの経験値による裏付けがあり、さらなる金言を求めてセミナー視聴者からはさまざまな質問が寄せられた。

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カサビアンのサージ・ピッツォーノが語る新アルバムからステージ衣装、地元レスターまで

PROFILE: セルジオ・ピッツォーノ(Sergio Pizzorno)/ボーカリスト、ギタリスト、プロデューサー

セルジオ・ピッツォーノ(Sergio Pizzorno)/ボーカリスト、ギタリスト、プロデューサー
PROFILE: 1980年生まれ、イングランド・デボン州出身レスター育ち。幼い頃はサッカー選手になるのが夢で、地元レスター・シティFCのFWを目指していたが、11歳の時にカサビアンの前身となるバンドを結成し、1997年からカサビアンのメンバーとして活動。大のファッション好きとして知られ、過去には「シーピー カンパニー」や「ジースター ロゥ」とコラボコレクションを制作した PHOTO:NAOKI USUDA

イングランド・ロンドンから150kmほど北に位置する多民族都市がレスターだ。同地で1997年に結成し、これまでリリースした8作のアルバムのうち7作で全英1位を獲得、世界最大級の音楽フェス「グラストンベリー フェスティバル(Glastonbury Festival)」ではヘッドライナーを務めるなど、名実共に英国を代表するロックバンドに成長したのがカサビアン(Kasabian)である。2020年に、結成時からボーカルを務めていたトム・ミーガン(Tom Meighan)と袂を分かち、現在はギタリストのサージことセルジオ・ピッツォーノ(Sergio Pizzorno)がフロントマンを務める新体制で活動している。

10月中旬、カサビアンの12年ぶりとなる単独ツアーのため来日していたサージにインタビューを敢行。7月にリリースしたばかりの8thアルバム「Happenings」についてはもちろん、作詞作曲に関するあれこれ、ファッション好きとして知られる一面、日本と地元レスターへの思いなどについても聞いてみた。

「時には制限がある方が自由なんだ」

ーーまずは、先日リリースしたばかりの8thアルバム「Happenings」について聞かせてください。今作を含めてほぼ全てのアルバムを2〜3年周期で発表していますね。

セルジオ・ピッツォーノ(以下、サージ):ツアーで全世界を回ると最低でも1年半はかかるんだけど、それから自宅に戻ってアルバムに着手するとなると、自然とその周期になるんだ。新しい作品を発表することと同じくらい、ライブは僕たちの活動における大事な要素だから蔑ろにはしたくないし、最速のサイクルじゃないかな。制作期間中は、取り憑かれたように没頭するから人生において最も濃密な時間で、人生そのものが楽曲制作だけのような感覚に陥るよ。

ーーなるほど。その中で、今作は制作にあたって具体的な糸口があったのでしょうか?

サージ:はっきりと作品のビジョンが浮かぶまでは、なるべくリラックスして暮らしているんだ。その中でも、感性をスパークさせるようなインスピレーションは常に探していて、映画をはじめとした芸術や歌詞的な何かに触れると、「OK、準備ができた」みたいな感じで制作が始まるね。そして、大抵は明確なアイデアがある状態で進めていくんだけど、今回は“サイコポップレコード”にしたいと思っていたら、収録曲の「Call」が最初に完成したから、「Call」こそがスパークでアイデアと言えるかな。

ーー収録内容は、全10曲で28分5秒と非常にコンパクトですが、意識されたのでしょうか?

サージ:疾走感がありながらコーラスやメロディは壮大で、それを極限まで短く編集して攻撃的なまでに簡潔な作品にしたかったんだ。ラモーンズ(Ramones、1970~90年代に活躍したニューヨーク・パンクを代表するバンド)のような精神性にダンス・サイケデリックポップのフィルターをかけることで、コンパクトだけど複雑な楽曲群になったと思っているよ。

あとは、多くの人たちがどんな情報もダイジェストに消費している今の時代に対して、僕なりにメッセージを問いかけたんだ。ユーチューブには、名作の映画や小説を数分で解説する動画があるよね。僕からすると、「たったそれだけで作品を理解できるのか」と驚くし信じられないけど、この情報の取得方法が今の人たちには心地がいいみたいだから、それを逆手に取ったんだ。どういうことかと言うと、「Happenings」を制作する段階で頭の中に箱を用意した。この箱の中は自由だけど、箱から出てはいけないーーそう、この箱は“簡潔な作品”という制限なんだ。

ーー“制限こそ創造性を高める”と言いますよね。

サージ:そうそう!真っ白な大きい紙を前にしたら何をすればいいか迷うけど、ノートという枠とペンがあれば自然と文字や絵を描くことに導かれるように、時には制限がある方が自由なんだよね。

ーーでは、どのような状況下で楽曲を生み出すことが最も多いですか?

サージ:不思議なことに、僕自身もいつ、どこから生み出しているのか分からないんだ。朝起きて、そのままギターを手にすると20分後には1つの楽曲ができてしまうこともあるし、特に決まったルーティーンはないね。ただ、僕は誰かが何かを叩く音も音楽に聴こえてしまうし、友人がタバコの灰を落とすタイミングもリズムと捉えてしまうから、とにかく敏感なんだと思う。同時に、人は毎秒、毎分、毎時間、常に何かしらのインスピレーションに触れ続けていることを理解している。“世界を感じる”とでも言えばいいのかな?その状態で映画を観ちゃうと一瞬のストリングスの音ですら過敏に反応してしまうから、正直疲れるけどね(笑)。

あとは、今こうして東京を訪れて散歩中に見つけたジャケットを羽織っただけでも、マインドに変化が生まれてギターの持ち方が少し変わるから、ある意味で洋服もインスピレーションの源だね。こういう話をすると、ファッションに興味がない人から馬鹿げた考えだと思われてしまうのは分かっている。でも、僕のように人前でパフォーマンスをする人間にとっては、ステージに立つ前に靴を履き替えるだけで、信じられないくらい気持ちが切り替わるものなんだ。自分の好きな洋服を身にまとうことで生じる気持ちは、本当に大切にすべき。クソみたいな気持ちの時でも、クソみたいな格好をしている時でも、好きなアイテムを身に着けるだけで気分が一新するんだよ。

「小さい頃からファッションが自分の一部だった」

ーーそうおっしゃられるということは、ステージ衣装には並々ならぬこだわりがあると思いますが、いかがですか?個人的には、今年の「グラストンベリー フェスティバル」の衣装が最高でした!

サージ:「これを着てほしい」と言われても着たくなかったら着ないタイプだから、ステージ衣装は基本的に自分で用意するようにしていて、忙しいときだけスタイリストにお願いするね。力の入れ具合は、普段の格好が10段階の“7”だとしたら、ステージが“10”で、スタジオだと“2”かな(笑)。「グラストンベリー」の衣装は、デザイナーのフェイ・オークンフル(Faye Oakenfull)が手掛けた「リーバイス(LEVI’S)」と僕のコラボによる一点モノのギリースーツで、あれを着てステージに立てたことは本当に誇りさ。

ーーライブ映像を観ていると、足元が「コンバース(CONVERSE)」をはじめとしたスニーカーを履かれていることが多く、今日の足元も「ステューシー(STUSSY)」のコラボモデルです。これも一種のこだわりなのでしょうか?

サージ:「コンバース」は、セットアップと合わせたらクールでロックンロールな感じがするし、スキニージーンズにもバギージーンズにも合うし、どんな衣装でも履くだけで全体の統一感が生まれる魔法のようなスニーカーだから大好きなんだ。それに、ステージ上で動きやすいのが何よりも大きなポイントだね。ステージで履きたいブーツもいろいろあるんだけど、動き回ったりジャンプしたりしたら脚を痛めてしまうから(笑)。

ーーフロントマンとして立ち回るようになった2021年以降、フロントマン然としたステージ衣装を意識するようにはなりましたか?

サージ:もともと子どもの頃から洋服が大好きで、ステージ衣装には前々からこだわってきたけど、今はより意識するようになったかな。ファッションは自分のクリエイティビティの一環であり、表現の一種であり、形成する一部であると強く思っている。というのも、母親はいつもスタイリッシュでエレガントだったし、叔母が洋服屋を営んでいたんだよ。彼女は先見の明がある人で、イギリスでは手に入りづらいフランスやイタリアの洋服を仕入れてファッションショーを行ったり、オリジナルのビジュアルを作ったりして、僕は小さい頃から手伝っていたからファッションが自然と自分の一部になったんだ。

偉大なアーティストは、それぞれがオリジナルのファッションスタイルを持っているよね。たとえば、カート・コバーン(Kurt Cobain)に代表されるグランジファッションは、本来はアンチテーゼから生まれたスタイルだけど、彼のカリスマ性もあってクールに変貌した。オリジナルになるためには、全て古着屋で買ったものでもいいし、特にブランドにこだわる必要もないし、何を組み合わせたらコーディネートとして面白いかなんだ。逆を言えば、ファッションセンスがイマイチなアーティストは、音楽的にも思うことがある(笑)。とにかく、クリエイティブなアイデアをファッション的な形に表すことができるなら、より良いことだよ。

ーーちなみに、今回の来日公演の衣装は?

サージ:東京公演初日に着ていたジャケットは、イギリスの郵便局員が着るようなものを日本の古着屋で3000円で購入したというおかしな話。ジーンズは、“S”から始まる韓国のブランドのもので、名前は思い出せないけど作りがピカイチなんだ。トップスは……妻のクローゼットから勝手に拝借したもので、バレたら怒られるから内緒ね(笑)。東京公演2日目は、サイズ感が気に入っている「キス(KITH)」のニットジャケットと、架空のホテルブランド「レイト チェックアウト(LATE CHECKOUT)」のTシャツを着たよ。

「日本に滞在中、生まれ育ったような錯覚を覚える」

ーーカサビアンは来日公演が多いですが、プライベートでの来日経験はありますか?

サージ:17回ほど来日しているんだけど、実はプライベートの旅行は一度もないんだ。ライブ会場に向かう車窓越しの日本ばかり楽しんでいるから、いつかちゃんと旅行したいんだよね。家族とはすでに計画していて、息子も必ず気に入ってくれると思うよ。

ーーあなたの琴線に触れる日本のカルチャーなどがあれば教えてください。

サージ:日本の映画を結構観るし、ダモ鈴木(実験的即興演奏で知られる音楽家で、2024年2月に74歳で死去)とカン(Can、ダモ鈴木がボーカルを務めた西ドイツのロックバンド)のファンで、彼がやっていたことはネクストレベルだと思う。あと、カルチャーとは少し違うんだけど、日本の滞在中はまるで家にいるような、生まれ育ったような錯覚を覚えるんだよね。僕はすごく背が高いから(197cm)、どうしても着られる洋服が限られてしまう。でも、不思議なことに日本の洋服はフィットすることが多くて、そういうときに自分が日本の一部だと感じてしまう。それに、道行く人たちが本当にスタイリッシュで、ファッションが好きな気持ちが通じるというか。これはプロモーションで来日しているからでも、君がファッションメディアの人間だから言っているわけでもないと分かってほしい(笑)。

ーー最後に、日本のファンに向けて地元レスターやロンドンのおすすめスポットを紹介していただけますか?

サージ:ロンドンだったら、ありきたりだけどドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)は服好きなら間違いなく行ってほしい。カムデン(古着屋やライブハウスで知られるエリア)も定番とはいえ、歩いていたら思わぬお宝に巡り合えることがあるから楽しいよ。ショーディッチ(古着屋が多いショッピングエリア)も歩き回るにはおすすめで、セレクトショップの「グッドフッド(Goodhood)」にはよく行くね。

レスターに関しては、10年前にこのインタビューを受けていればリストを作れたんだけど、オンラインストアの影響で気に入っていた個人店がいくつもなくなってしまったんだ。テナント料が高すぎて、エッジィなセンスがある個人店は店を畳まざるを得ず、センスがある若い子も新店をオープンできない状況で、ショッピングモールやチェーン店ばかりが増えてしまっている。だから、「学生やアーティストにはテナント料などを下げてほしい」と、レスター議会に対して働きかけようとしているんだ。そうすることで、街の外からも人が訪れて地域活性化につながるからね。

ーーそうだったんですね。では、観光名所となるとキング パワー スタジアム(King Power Stadium、レスター・シティFCの本拠地)になるんですかね?

サージ:キング パワー スタジアムは最高だよ(笑)!でも、フットボールに興味がない人もいるだろうから、一般的にはリチャード3世が埋葬されているレスター大聖堂が良いかな。

■Kasabian「Happenings」
●国内盤アルバム
販売中
2860円 / SICP-6580
- 初回仕様限定ステッカーシート封入
- ボーナス・トラック1曲収録
- 歌詞・対訳・解説付き

●配信アルバム
配信中

https://kasabian.lnk.to/JPHappenings

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カサビアンのサージ・ピッツォーノが語る新アルバムからステージ衣装、地元レスターまで

PROFILE: セルジオ・ピッツォーノ(Sergio Pizzorno)/ボーカリスト、ギタリスト、プロデューサー

セルジオ・ピッツォーノ(Sergio Pizzorno)/ボーカリスト、ギタリスト、プロデューサー
PROFILE: 1980年生まれ、イングランド・デボン州出身レスター育ち。幼い頃はサッカー選手になるのが夢で、地元レスター・シティFCのFWを目指していたが、11歳の時にカサビアンの前身となるバンドを結成し、1997年からカサビアンのメンバーとして活動。大のファッション好きとして知られ、過去には「シーピー カンパニー」や「ジースター ロゥ」とコラボコレクションを制作した PHOTO:NAOKI USUDA

イングランド・ロンドンから150kmほど北に位置する多民族都市がレスターだ。同地で1997年に結成し、これまでリリースした8作のアルバムのうち7作で全英1位を獲得、世界最大級の音楽フェス「グラストンベリー フェスティバル(Glastonbury Festival)」ではヘッドライナーを務めるなど、名実共に英国を代表するロックバンドに成長したのがカサビアン(Kasabian)である。2020年に、結成時からボーカルを務めていたトム・ミーガン(Tom Meighan)と袂を分かち、現在はギタリストのサージことセルジオ・ピッツォーノ(Sergio Pizzorno)がフロントマンを務める新体制で活動している。

10月中旬、カサビアンの12年ぶりとなる単独ツアーのため来日していたサージにインタビューを敢行。7月にリリースしたばかりの8thアルバム「Happenings」についてはもちろん、作詞作曲に関するあれこれ、ファッション好きとして知られる一面、日本と地元レスターへの思いなどについても聞いてみた。

「時には制限がある方が自由なんだ」

ーーまずは、先日リリースしたばかりの8thアルバム「Happenings」について聞かせてください。今作を含めてほぼ全てのアルバムを2〜3年周期で発表していますね。

セルジオ・ピッツォーノ(以下、サージ):ツアーで全世界を回ると最低でも1年半はかかるんだけど、それから自宅に戻ってアルバムに着手するとなると、自然とその周期になるんだ。新しい作品を発表することと同じくらい、ライブは僕たちの活動における大事な要素だから蔑ろにはしたくないし、最速のサイクルじゃないかな。制作期間中は、取り憑かれたように没頭するから人生において最も濃密な時間で、人生そのものが楽曲制作だけのような感覚に陥るよ。

ーーなるほど。その中で、今作は制作にあたって具体的な糸口があったのでしょうか?

サージ:はっきりと作品のビジョンが浮かぶまでは、なるべくリラックスして暮らしているんだ。その中でも、感性をスパークさせるようなインスピレーションは常に探していて、映画をはじめとした芸術や歌詞的な何かに触れると、「OK、準備ができた」みたいな感じで制作が始まるね。そして、大抵は明確なアイデアがある状態で進めていくんだけど、今回は“サイコポップレコード”にしたいと思っていたら、収録曲の「Call」が最初に完成したから、「Call」こそがスパークでアイデアと言えるかな。

ーー収録内容は、全10曲で28分5秒と非常にコンパクトですが、意識されたのでしょうか?

サージ:疾走感がありながらコーラスやメロディは壮大で、それを極限まで短く編集して攻撃的なまでに簡潔な作品にしたかったんだ。ラモーンズ(Ramones、1970~90年代に活躍したニューヨーク・パンクを代表するバンド)のような精神性にダンス・サイケデリックポップのフィルターをかけることで、コンパクトだけど複雑な楽曲群になったと思っているよ。

あとは、多くの人たちがどんな情報もダイジェストに消費している今の時代に対して、僕なりにメッセージを問いかけたんだ。ユーチューブには、名作の映画や小説を数分で解説する動画があるよね。僕からすると、「たったそれだけで作品を理解できるのか」と驚くし信じられないけど、この情報の取得方法が今の人たちには心地がいいみたいだから、それを逆手に取ったんだ。どういうことかと言うと、「Happenings」を制作する段階で頭の中に箱を用意した。この箱の中は自由だけど、箱から出てはいけないーーそう、この箱は“簡潔な作品”という制限なんだ。

ーー“制限こそ創造性を高める”と言いますよね。

サージ:そうそう!真っ白な大きい紙を前にしたら何をすればいいか迷うけど、ノートという枠とペンがあれば自然と文字や絵を描くことに導かれるように、時には制限がある方が自由なんだよね。

ーーでは、どのような状況下で楽曲を生み出すことが最も多いですか?

サージ:不思議なことに、僕自身もいつ、どこから生み出しているのか分からないんだ。朝起きて、そのままギターを手にすると20分後には1つの楽曲ができてしまうこともあるし、特に決まったルーティーンはないね。ただ、僕は誰かが何かを叩く音も音楽に聴こえてしまうし、友人がタバコの灰を落とすタイミングもリズムと捉えてしまうから、とにかく敏感なんだと思う。同時に、人は毎秒、毎分、毎時間、常に何かしらのインスピレーションに触れ続けていることを理解している。“世界を感じる”とでも言えばいいのかな?その状態で映画を観ちゃうと一瞬のストリングスの音ですら過敏に反応してしまうから、正直疲れるけどね(笑)。

あとは、今こうして東京を訪れて散歩中に見つけたジャケットを羽織っただけでも、マインドに変化が生まれてギターの持ち方が少し変わるから、ある意味で洋服もインスピレーションの源だね。こういう話をすると、ファッションに興味がない人から馬鹿げた考えだと思われてしまうのは分かっている。でも、僕のように人前でパフォーマンスをする人間にとっては、ステージに立つ前に靴を履き替えるだけで、信じられないくらい気持ちが切り替わるものなんだ。自分の好きな洋服を身にまとうことで生じる気持ちは、本当に大切にすべき。クソみたいな気持ちの時でも、クソみたいな格好をしている時でも、好きなアイテムを身に着けるだけで気分が一新するんだよ。

「小さい頃からファッションが自分の一部だった」

ーーそうおっしゃられるということは、ステージ衣装には並々ならぬこだわりがあると思いますが、いかがですか?個人的には、今年の「グラストンベリー フェスティバル」の衣装が最高でした!

サージ:「これを着てほしい」と言われても着たくなかったら着ないタイプだから、ステージ衣装は基本的に自分で用意するようにしていて、忙しいときだけスタイリストにお願いするね。力の入れ具合は、普段の格好が10段階の“7”だとしたら、ステージが“10”で、スタジオだと“2”かな(笑)。「グラストンベリー」の衣装は、デザイナーのフェイ・オークンフル(Faye Oakenfull)が手掛けた「リーバイス(LEVI’S)」と僕のコラボによる一点モノのギリースーツで、あれを着てステージに立てたことは本当に誇りさ。

ーーライブ映像を観ていると、足元が「コンバース(CONVERSE)」をはじめとしたスニーカーを履かれていることが多く、今日の足元も「ステューシー(STUSSY)」のコラボモデルです。これも一種のこだわりなのでしょうか?

サージ:「コンバース」は、セットアップと合わせたらクールでロックンロールな感じがするし、スキニージーンズにもバギージーンズにも合うし、どんな衣装でも履くだけで全体の統一感が生まれる魔法のようなスニーカーだから大好きなんだ。それに、ステージ上で動きやすいのが何よりも大きなポイントだね。ステージで履きたいブーツもいろいろあるんだけど、動き回ったりジャンプしたりしたら脚を痛めてしまうから(笑)。

ーーフロントマンとして立ち回るようになった2021年以降、フロントマン然としたステージ衣装を意識するようにはなりましたか?

サージ:もともと子どもの頃から洋服が大好きで、ステージ衣装には前々からこだわってきたけど、今はより意識するようになったかな。ファッションは自分のクリエイティビティの一環であり、表現の一種であり、形成する一部であると強く思っている。というのも、母親はいつもスタイリッシュでエレガントだったし、叔母が洋服屋を営んでいたんだよ。彼女は先見の明がある人で、イギリスでは手に入りづらいフランスやイタリアの洋服を仕入れてファッションショーを行ったり、オリジナルのビジュアルを作ったりして、僕は小さい頃から手伝っていたからファッションが自然と自分の一部になったんだ。

偉大なアーティストは、それぞれがオリジナルのファッションスタイルを持っているよね。たとえば、カート・コバーン(Kurt Cobain)に代表されるグランジファッションは、本来はアンチテーゼから生まれたスタイルだけど、彼のカリスマ性もあってクールに変貌した。オリジナルになるためには、全て古着屋で買ったものでもいいし、特にブランドにこだわる必要もないし、何を組み合わせたらコーディネートとして面白いかなんだ。逆を言えば、ファッションセンスがイマイチなアーティストは、音楽的にも思うことがある(笑)。とにかく、クリエイティブなアイデアをファッション的な形に表すことができるなら、より良いことだよ。

ーーちなみに、今回の来日公演の衣装は?

サージ:東京公演初日に着ていたジャケットは、イギリスの郵便局員が着るようなものを日本の古着屋で3000円で購入したというおかしな話。ジーンズは、“S”から始まる韓国のブランドのもので、名前は思い出せないけど作りがピカイチなんだ。トップスは……妻のクローゼットから勝手に拝借したもので、バレたら怒られるから内緒ね(笑)。東京公演2日目は、サイズ感が気に入っている「キス(KITH)」のニットジャケットと、架空のホテルブランド「レイト チェックアウト(LATE CHECKOUT)」のTシャツを着たよ。

「日本に滞在中、生まれ育ったような錯覚を覚える」

ーーカサビアンは来日公演が多いですが、プライベートでの来日経験はありますか?

サージ:17回ほど来日しているんだけど、実はプライベートの旅行は一度もないんだ。ライブ会場に向かう車窓越しの日本ばかり楽しんでいるから、いつかちゃんと旅行したいんだよね。家族とはすでに計画していて、息子も必ず気に入ってくれると思うよ。

ーーあなたの琴線に触れる日本のカルチャーなどがあれば教えてください。

サージ:日本の映画を結構観るし、ダモ鈴木(実験的即興演奏で知られる音楽家で、2024年2月に74歳で死去)とカン(Can、ダモ鈴木がボーカルを務めた西ドイツのロックバンド)のファンで、彼がやっていたことはネクストレベルだと思う。あと、カルチャーとは少し違うんだけど、日本の滞在中はまるで家にいるような、生まれ育ったような錯覚を覚えるんだよね。僕はすごく背が高いから(197cm)、どうしても着られる洋服が限られてしまう。でも、不思議なことに日本の洋服はフィットすることが多くて、そういうときに自分が日本の一部だと感じてしまう。それに、道行く人たちが本当にスタイリッシュで、ファッションが好きな気持ちが通じるというか。これはプロモーションで来日しているからでも、君がファッションメディアの人間だから言っているわけでもないと分かってほしい(笑)。

ーー最後に、日本のファンに向けて地元レスターやロンドンのおすすめスポットを紹介していただけますか?

サージ:ロンドンだったら、ありきたりだけどドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)は服好きなら間違いなく行ってほしい。カムデン(古着屋やライブハウスで知られるエリア)も定番とはいえ、歩いていたら思わぬお宝に巡り合えることがあるから楽しいよ。ショーディッチ(古着屋が多いショッピングエリア)も歩き回るにはおすすめで、セレクトショップの「グッドフッド(Goodhood)」にはよく行くね。

レスターに関しては、10年前にこのインタビューを受けていればリストを作れたんだけど、オンラインストアの影響で気に入っていた個人店がいくつもなくなってしまったんだ。テナント料が高すぎて、エッジィなセンスがある個人店は店を畳まざるを得ず、センスがある若い子も新店をオープンできない状況で、ショッピングモールやチェーン店ばかりが増えてしまっている。だから、「学生やアーティストにはテナント料などを下げてほしい」と、レスター議会に対して働きかけようとしているんだ。そうすることで、街の外からも人が訪れて地域活性化につながるからね。

ーーそうだったんですね。では、観光名所となるとキング パワー スタジアム(King Power Stadium、レスター・シティFCの本拠地)になるんですかね?

サージ:キング パワー スタジアムは最高だよ(笑)!でも、フットボールに興味がない人もいるだろうから、一般的にはリチャード3世が埋葬されているレスター大聖堂が良いかな。

■Kasabian「Happenings」
●国内盤アルバム
販売中
2860円 / SICP-6580
- 初回仕様限定ステッカーシート封入
- ボーナス・トラック1曲収録
- 歌詞・対訳・解説付き

●配信アルバム
配信中

https://kasabian.lnk.to/JPHappenings

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“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”×「ヒステリックグラマー」 ラムレザーを使用したレーシングレザージャケット

ヨウジヤマモトが手掛けるエッジの効いたコンセプチュアルプロジェクト“ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)”は、「ヒステリックグラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」とのコラボレーションアイテムを“ワイルドサイド”オンライン及び大阪、原宿、「ヨウジヤマモト」阪急メンズ東京で11月6日に発売する。

今回のコラボでは、「ヒステリックグラマー」の定番の“SEE NO EVIL”のモチーフに“ワイルドサイド”のロゴを組み合わせたグラフィックを配したレーシングレザージャケット(19万8000円)、半袖Tシャツ(1万7600円)、メッシュキャップ(1万6500円)の3アイテムを展開する。

サステナブルな製法でなめしたラムレザーを使用したレーシングレザージャケットは、しっとり柔らかく、軽快な着心地。コラボレーショングラフィックや両ブランドのロゴのワッペンをフロントバック両方に散りばめ、右袖には“ワイルドサイド”のロゴを大胆に配した迫力ある1着となっている。

また、半袖Tシャツとメッシュキャップのフロント部分にも、コラボレーショングラフィックをプリントしている。

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リボン旋風到来 甘すぎない大人スタイルの作り方【2024-25年秋冬トレンド】

見慣れたディテールの“リボン”が、別の顔をまとって復活する兆しを見せています。従来はガーリーで甘いムードが持ち味でしたが、今シーズンは甘さや少女らしさを遠ざけて、クールに大人っぽく操るのが新流儀。今回は2024-25年秋冬コレクションから、リボン旋風を予感させるルックをご案内します。

トレンドセッターの「プラダ(PRADA)」は、リボンルックでも先陣を切りました。ノースリーブワンピースのフロントはリボンでいっぱい。淡いピンクですが、ラブリーなイメージではなく、アートライクでクチュール感を印象付けました。歩くたびに揺れるリボンのざわめきが、ほんのりミステリアスさも引き出しています。

スーツに特大ボウタイで意外性をプラス

“リボン=甘い”イメージを思い切って覆すアレンジが、今っぽく取り入れるコツです。クールでウイットに富んだ新リボンは、強さや凜々しさを示すキーピースといえます。

「ニナ リッチ(NINA RICCI)」がマニッシュなパンツスーツに取り入れたのは、横に張った特大リボン。アイキャッチーなデザインが、かしこまったムードに茶目っ気を添えました。ユニークなディテールを差し込んだ、新トレンドを象徴するようなボウタイです。

服と一体化した特大リボンでアートフルに

サプライズ感を高めるジャンボサイズのリボンが増えています。ボウタイとして迎えれば、顔まわりをすっきり見せる効果を発揮。服と一体化したタイプなら、アートライクなフォームに仕上がります。

特大サイズのリボンが印象的な「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」は、顔まわりはバラクラバ風のヘッドピースでピタッとまとめて、立体感を際立たせています。バルーンシルエットのドレスとリボンが一体化して、朗らかな印象に。ボウタイがボリュームのめりはりを引き出すキーディテールです。

ピースフルなリボンニットが情緒的

平和や安全を願う気持ちをリボンに託すような試みも広がっています。エレガントで優ししげなムードをまとえるのもリボンモチーフの特徴。ソフトなニットに編み込めば、ハートフルな表情が引き立ちます。

ビッグリボンを編み込んだニットウエアを発表したのは、「コーチ(COACH)」。柔らかいピンク色と相まって、ハートウォーミングなメッセージを感じさせます。ミニスカートをチラ見せして、ボリュームの強弱を際立たせました。どこか懐かしさも感じさせるリボンのデザインが、情感を漂わせています。

着物帯のような立体感でドレッシーに

従来の形状から大胆に発展した、リボンの枠を超えた変形タイプも増えてきました。パッと見でリボンに見えないため、ドレッシーな装いにも迎えやすいです。

「アーデム(ERDEM)」は、この秋冬のトレンドカラーであるレッドカラーで、つやめきを宿したドレスを仕立てました。単色なのに複雑に見えるのは、ウエストに配した、ビッグリボンのおかげ。生地が立体的に交差して、まるで着物の帯のよう。ひだの起伏がエレガントな雰囲気を強めました。

カチューシャ×革パンツのミックスコーデ

リボンを目立つ位置に迎えるなら、ヘッドアクセサリーがおすすめです。ウエアとおそろいのカチューシャやヘアクリップは、視線を引き上げる効果を発揮。装い全体のムードメーカーになってくれます。

チェック柄のジャケットにレザーパンツを合わせた「ヴェルサーチェ(VERSACE)」は、パンクテイストな装いにリボンカチューシャを投入しました。ロックなスタイリングに、白シャツやストラップシューズも盛り込み、レトロかわいいミックスコーディネートに仕上げています。

パンツルックにリボンでロマンス注入

リボンを大人っぽく扱うなら、ダークなムードを漂わせた使い方が鍵になります。トレンドに浮上した、ゴシックテイストを帯びたダークファンタジーとも好相性です。

「フェティコ(FETICO)」は、ダークブラウンのパンツルックの首元にリボンをあしらい、ロマンスを注入しました。後ろで束ねた髪にも黒リボンを添え、ハンサムなパンツルックに意外性を与えます。

従来のリボンのイメージから離れれば離れるほど、着こなしの鮮度も上がります。サイズや素材、形状など、リボンのバリエーションが増えたことで、表現力もアップ。ミニマルな装いにディテールで変化を加えるスタイリングが勢いづくこの秋冬は、リボンの扱い方がスタイリングのスパイスになりそうです。

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単なるファッションブランド以上の存在に 「ニューバランス」の最新コラボレーター「ブリックス&ウッド」

10月18日、「ニューバランス(NEW BALANCE)」と米ロサンゼルスのサウス・セントラルを拠点とするブランド「ブリックス&ウッド(BRICKS & WOOD)」の3作目のコラボスニーカー“1906 ユーティリティ エコーズ オブ ア バタフライ(1906 UTILITY ECHOES OF A BUTTERFLY)”が、日本国内で発売を迎えた。

この前日、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)は「ブリックス&ウッド」のブランドチームを日本に招へいし、関係者や友人を招いた発売記念朝食会を7階に併設するカフェ「ローズ ベーカリー(ROSE BAKERY)」で開催。この日のためだけに考案されたスペシャルメニューが振る舞われ、参加者たちは東京とロサンゼルスの太平洋を越えた交流を楽しんだ。そして、朝食会を終えて満足気な様子を見せていたファウンダーのケイシー・リンチ(Kacey Lynch)とデザイナーのダニ・バラザ(Dani Barraza)にインタビューを敢行。「ブリックス&ウッド」の設立経緯から、「ニューバランス」とのコラボのきっかけ、今作の制作秘話、そして2人が気になっていることまで、たっぷりと話を聞いた。

単なるファッションブランド以上の存在に

ーーまずは、「ブリックス&ウッド」というブランドのイントロデュースからお願いしたく、設立経緯を教えてください。

ケイシー・リンチ(以下、ケイシー):「ブリックス&ウッド」は、俺がファウンダーとして2014年にカリフォルニア・ロサンゼルスのサウス・セントラルで設立したブランドで、ストーリーをきちんと語ることのできるプロダクトが作りたいという思いがベースにある。というのも、設立以前に某ストリートブランドで働いていたんだけど、ファッション業界はモノを作って売ることばかりが先行していて、属しているカルチャーやコミュニティーへの恩返しの気持ちをはじめ、愛情や感動などが欠けていると思うことが多かったんだ。だから、何かモノを作ることでカルチャーやコミュニティーに還元しながら俺たちの気持ちも伝えられる、ストーリーのあるプロダクトを作り始めたのさ。今、「ブリックス&ウッド」では「こういう背景があるから作った」と説明できないアイテムは一切販売していない。俺たちは大人数で動いているチームではないが、誰もがクリエイターであり、ファンのエデュケートを考えながら取り組んでいるよ。

ーー単なるファッションブランド以上の存在ということですね。

ケイシー:まさに。まぁ、いまだにブランドとはどういう場であるべきか考えているけどね。少なくとも“モノを作り売った”、そんな取り引きだけで終わるようなブランドにはしたくない。買ってくれたファンが、「『ブリックス&ウッド』を身に付けている」だけでなく「こんな気持ちになれるんだ」とまで周りに言えるような、ブランド以上の大きな存在を目指しているよ。

ーーブランド名にも、同様の思いが込められているのでしょうか?

ケイシー:「ブリックス&ウッド」はストーリーが大事だからね、ちゃんと背景があるよ。由来をかいつまんで話すと、俺がもっとも影響を受けてきた人物でありメンターでもある父親が、ある日、自分の車の上に葉っぱが落ちてきた話をしたんだ。ちょうどその頃、俺は自分のブランドを立ち上げる準備をしていて、「ブリックス&ウッド」をブランド名の候補として考えていた。それで、彼から「葉っぱは美しく、質感や手触りも良い」と聞いて、木であれ、花であれ、石であれ、命を生み出す自然の源こそブランド名に最適だと気付いたんだ。父親に相談したら「いいじゃないか」と承認が下りたから、帰宅するなりインスタグラムやタンブラーといったSNSを開設したよ。ただ、「ブリックス&ウッド」と耳にした時、どう感じてもらっても問題はなくて、それぞれの感覚に任せている。俺個人としては、単純に音の響きも好きだね。

「『NB』は、レーダーの外側にいるブランドだった」

ーーここからは「ニューバランス」とのコラボについてお伺いしたいのですが、どのような流れで21年に初協業が実現したのでしょうか?

ケイシー:とてもありがたいことに、共通の友人を通じて「ニューバランス」からアプローチがあったんだ。正直に言うと、当時ロサンゼルスで「ニューバランス」を履いている人は全然いなくて、いわゆるレーダーの外側にいるブランドという認識だったから、コラボの話を聞いてもエキサイティンな気持ちにならなかった。でも裏を返せば、「ニューバランス」がロサンゼルスのスニーカー勢力図を塗り替えられる余白があったということ。思い返すと良いタイミングだったし、俺たちが成長するきっかけにもなったね。もちろん、今では毎日履いてるよ(笑)。

ダニ・バラザ(以下、ダニ):ケイシーの言う通り、ロサンゼルスで存在感を確立していない「ニューバランス」と手を組むことで、お互いがワンランク上の階層にいけると思っていたから、結果的には大成功だったね。今じゃ、どこもかしこもだけど(笑)。

ーー当時というか今もですが、ロサンゼルスだけでなくアメリカといえば「ナイキ(NIKE)」のイメージは強いです。

ケイシー:その通りさ。俺もコラボ以前の「ニューバランス」のイメージは、ダッドシューズだったり、ランニングやトレーニングなど、ファッションというよりもスポーティーで機能的なイメージが強かったよ。ただ、その頃の「ニューバランス」はストリートウエアに合うようなスニーカーを発売したり、今のようなファッショナブルな打ち出し方を模索している過渡期で、それが俺たちにもインセンティブになったからコラボしたんだ。

ーーその中で、3作目のコラボモデルとして“1906 ユーティリティ エコーズ オブ ア バタフライ”を発表されましたが、モデル名にも入っている“バタフライ”を着想源とした理由を教えてください。

ダニ:まず、「ニューバランス」と“1906 ユーティリティ”をベースにコラボすることが決まったんだけど、「何かカッコいいものを作らなきゃいけない」というプレッシャーがあったし、普段デザインする場合はストーリーや背景をベースにしていることもあって、思うようにプロジェクトが進まなかったのね。でもある日、ケイシーと仕事の話をしていたら目の前にチョウが止まって、「こうして私たちが話している小さなことも、思いがけない大きなことにつながるかもしれないよね」と、バタフライエフェクトの話になった流れでチョウを着想源にしたの。

ケイシー:コラボモデルのデザインをする時間が無くて焦っていたのに、まさか飛んできたチョウから全てがスムーズに進むとは思わなかったよ。

ーーロサンゼルスには、こんなにも鮮やかなチョウがいるんですか?それとも、飛んできたチョウと着想源としたチョウは別種ですか?

ケイシー:話をしている時に飛んできたのは、ロサンゼルスによくいるオオカバマダラで、着想源にしたのは別種だね。

ダニ:チョウについてリサーチしている中で、“世界でもっとも美しい鱗翅類(りんしるい)”と称されるマダガスカルサンセットモス(和名:ニシキオオツバメガ)というマダガスカル島にしかいない固有種を見つけて、正式に着想源をチョウにすることになった感じ。マダガスカルサンセットモスは、正確にはチョウじゃなくてガなんだけどね(笑)。

ーー全体のカラーリングはマダガスカルサンセットモスが由来で、それぞれのカラーごとに異なる素材を採用しているんですね。

ダニ:そうなの。メッシュ地のトゥのアンダーレイでバタフライエフェクトを、リップストップ生地のサイドパーツで虫取り網を、レザー地のダブルアイレットにドットをあしらうことでチョウの羽模様を、湾曲したプラスチックパーツのヒールでチョウが水の上を羽ばたいた時にできる波紋を表現していて、クイックシューレースの先端もあえてバラバラにすることで、チョウの触覚をイメージしたわ。あとは、右足のサイドにだけ「ブリックス&ウッド」のブランド名をあしらっているのがポイントかな。

ーー本作をはじめ、これまで「ニューバランス」と3つのコラボスニーカーをデザインしてきましたが、重要視してきたことはなんでしょうか?また、普段のアパレルのデザインフローとは異なるものでしたか?

ケイシー:最高の質問だね!普段アパレルをデザインするときは、まずダイレクトにリーチできる地元サウス・セントラルのコミュニティを想定し、どうストーリーテリングするかを考えているけど、スニーカーに関してはそもそもの畑が違う。そして、「ニューバランス」にはオリジナルのファンがいるわけだ。彼らは、俺たちが普段接しているような層とは異なり、おそらく世界各地の一般大衆に近いと思う。だから、「日本人やフランス人は、俺たちがデザインしたスニーカーを気に入ってくれるかな」といった具合に、今まで考えていなかったロサンゼルスを離れた視点が必要になったんだ。要するに、コンフォートゾーンから抜け出して、オープンマインドにならなければいけない。それに、スニーカーというアイテムの特性上、独特のこだわりやスタイルを持ったヘッズとナードが多いから、そこの新たな知見も必要だったね。

ーーということは、「ニューバランス」との3度のコラボを経て「ブリックス&ウッド」での仕事にも変化はありそうですね。

ケイシー:方向性も、働き方も、俺個人も100%変わったと言って過言ではないね。ビジネスのスケールが圧倒的に大きくなったし、成長速度も想定よりずっと速くなっているよ。ファンも変わって、以前までは「ブリックス&ウッド」は知っているけど「ニューバランス」をあまり知らないパターンが多かったのに、今はどちらにも理解がある感じがするね。

2人が気になること、日本からの影響について

ーーDSMGで来日記念イベントが開かれたように、世界が「ブリックス&ウッド」の動向に注目している一方で、あなた方が注目しているモノやコトはありますか?

ケイシー:ざっくりとした答えになるけど、経済かな。特にキャッシュフローに興味があって、ここ数年のコロナショックによる経済危機を経て、今の消費者はどうお金を稼ぎ、何に使い、なぜ貯めるのかを知りたい。だからといって、金繰りを意識しすぎて「ブリックス&ウッド」がスケールダウンするような動きはしたくないし、バランスの取り方を考えているよ。あと、今年のアメリカ大統領選挙の結果次第で変わってくることが多そうだから、期待も心配もあるね。

ダニ:私が興味のあることもケイシーと少し似ていて、自分が何にどれだけ消費しているか。食べ物でも、音楽でも、オンラインで何かに課金するでも、これまでは頭の中が消費行動でいっぱいで、あまりにも多くのものを過剰に消費しすぎていたと思うの。だから、最近は行動整理しながら消費の仕方と量を考えるようにしているね。

ーー消費というと、「ブリックス&ウッド」のオンラインストア「SPACE(S)」では、いくつかの日本の雑誌を取り扱っていますよね?

ケイシー:そもそも、俺はファッションスクールでデザインの勉強をしたこともスキルもないし、夢はセレクトショップをオープンすることだったんだ。自分のブランドのアイテムだけではなく、キャンドルからパフューム、ハンディファンまで、今まで購入して良かったアイテムや好きなモノを全て並べるのが理想で、そのうちのひとつが日本の雑誌ってわけ。あと、オレゴン州ポートランドにあった革製品専門店「タンナー グッズ(Tanner Goods)」で5年ほど働いていたんだけど、オーナーが「ポパイ(POPEYE)」や「ブルータス(BRUTUS)」などの日本の雑誌を置いていて、店舗のレイアウトも日本の店舗や雑誌を参考にしていたから、俺も自分のお店を持ったら同じようなことをしたかったのさ。日本には2019年に初めて訪れて、価値観が変わるくらい日本人の親切心や礼儀、清潔感などに感銘を受けて、学ぶべき文化がたくさんあると感じたね。

ダニ:私は今回が初めての日本で、まだ滞在日数は2日だけどすでにマインドセットが変わりつつあるね。日本人は本当にみんな優しくて、「見習って、もっと素敵な人間にならないと!」と思わされている(笑)。

ーー先ほど、ケイシーはファッションスクール出身ではないと話されていましたが、同じく「ニューバランス」のコラボレーターであるジョー・フレッシュグッズ(Joe Freshgoods)も卒業しておらず、ダニはいかがですか?

ダニ:今まさに在学中で、12月に卒業するの!ただ、ストリートウエアの世界では、コミュニティ内のコミュニケーションで学ぶことの方が多いし、必ずしもスクールに通う必要はないと思うわ。だけど、私は人から何かを教わることが大好きだし、何より大学の学位を取得して両親を安心させたいのが本音(笑)。

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2024-25年の商業施設イルミネーション情報まとめ【随時更新】

ショッピングも楽しめる都内&関西の商業施設を中心に、2024〜25年のイルミネーション情報をピックアップ!各施設やエリアの個性が感じられる、趣向を凝らしたイルミネーションやイベントを楽しんで。

<赤坂・六本木・虎ノ門エリア>

【六本木ヒルズ】
<11/7~12/25>
六本木のけやき坂通りを彩る「スノー&ブルー」

森ビルが運営する六本木ヒルズは11月7日~12月25日の期間、イベント「六本木ヒルズ クリスマス 2024(ROPPONGI HILLS CHRISTMAS 2024)」を開催する。イルミネーション「スノー&ブルー(SNOW&BLUE)」は、白銀の世界をテーマにLED約80万灯の光がけやき坂通りを彩る。記事の続きはこちら

■スノー&ブルー/ルミナス ブーケ
日程:11月7日〜12月25日/11月14日〜12月25日
時間:17:00〜23:00/17:00〜24:00(最終日は23:00まで)
場所:六本木けやき坂通り/六本木ヒルズ 66プラザ


【東京ミッドタウン】
<11/14〜12/25>
幻想的な雪の世界をゴールドとホワイトの光で表現

東京ミッドタウンは11月14日〜12月25日の期間、イベント“ミッドタウン クリスマス 2024(MIDTOWN CHRISTMAS 2024)”を開催する。幻想的な雪の世界をイメージしたイルミネーションや、期間限定でふわふわ漂うシャボン玉や雪が舞う演出を用意。今年はエリアを拡大し、約56万球の光が一帯を包み込む。記事の続きはこちら

■ミッドタウン クリスマス 2024
日程:11月14日〜12月25日
時間:17:00〜23:00
場所:ミッドタウン・ガーデン(東京ミッドタウン)
※12月13日までの期間限定でシャボン玉と雪の演出を実施予定
住所:東京都港区赤坂9-7-1


【虎ノ門ヒルズ】
<11/23〜12/25>
巨大ラジカセのインスタレーション

虎ノ門ヒルズは11月23日〜12月25日の期間、“トラノモン ヒルズ クリスマス 2024(TRANOMON HILLS CHRISTMAS 2024)”を開催する。記事の続きはこちら

■トラノモン ヒルズ クリスマス 2024
日程:11月23日〜12月25日
場所:虎ノ門ヒルズ ステーションタワーB2階
住所:東京都港区虎ノ門2-6-2


<日本橋・丸の内・日比谷エリア>

【コレド室町テラス、日本橋三井タワーなど】
<11/1〜2/14>
三井本館や桜並木を暖かな光で彩るエリアイベント

日本橋室町エリアマネジメントによる「日本橋イルミネーション2024」は、日本橋の中央通り沿いに並ぶコレド室町テラスや日本橋三井タワー、重要文化財に指定の三井本館、江戸桜通り沿いの桜並木などをライトアップ。クリスマス期間中にはコレド室町テラス大屋根広場にツリーも設置する。記事の続きはこちら

■日本橋イルミネーション2024
日程:2024年11月1日〜2025年2月14日
時間:17:00〜24:00(予定)
場所:日本橋中央通り沿い、江戸桜通り沿いなど


【東京ミッドタウン日比谷】
<11/14〜2/28>
映画「モアナと伝説の海2」とコラボ

東京ミッドタウン日比谷は11月14日から2025年2月28日の期間、日比谷仲通りや日比谷シャンテなど日比谷エリア全体を彩るイルミネーションイベント“ヒビヤ マジック タイム イルミネーション 2024(HIBIYA Magic Time Illumination 2024)”を開催する。今年はディズニー映画「モアナと伝説の海2」とコラボし映画の世界観を表現した7本のクリスマスツリーが日比谷ステップ広場に登場。ほか、日比谷仲通りや東京ミッドタウン日比谷6階 パークビューガーデンをイルミネーションで彩る。記事の続きはこちら

◾️HIBIYA Magic Time Illumination 2024
日程:11月中旬〜2025年2月28日
時間:各所に準じる
場所:東京ミッドタウン日比谷、日比谷仲通りや日比谷シャンテなど
住所:東京都千代田区有楽町1-1-2(東京ミッドタウン日比谷)


【東京ミッドタウン八重洲】
<11/14〜12/25>
ツリーのコンセプトは“金継ぎ”

東京ミッドタウン八重洲の“ミッドタウン 八重洲 クリスマス 2024(MIDTOWN YAESU CHRISTMAS 2024)”は、ジャパンクラフト”がコンセプト。1階のイベントスペース、ガレリア(GALLERIA)には金継ぎをモチーフにして作られた“キンツギツギキ”がメーンツリーとしてそびえ立つ。記事の続きはこちら

◾️ミッドタウン 八重洲 クリスマス 2024
日程:11月14日〜12月25日
時間:16:00〜23:00
場所:東京ミッドタウン八重洲 1階 ガレリア、アトリウム/5階 八重洲テラス


【丸ビル、新丸ビルなど】
<11/14〜1/13>
三菱地所4施設でスーパーマリオとコラボ

丸ビル、新丸ビル、丸の内オアゾ、丸の内ブリックスクエアでは任天堂のゲーム「スーパーマリオ」とコラボレートしたイベントを開催。メイン会場の丸ビル1階は、高さ約13mのオリジナルオブジェ“スーパーマリオのパワーアップイルミネーション”を設置するほか、新丸ビル3階は“プリンセスピーチ SHOWTIME!”と題し、“ピーチ姫”と撮影ができる劇場モチーフのフォトスポットを用意した。記事の続きはこちら

■MARUNOUCHI BRIGHT HOLIDAY 2024〜LET’S PLAY IN MARUNOUCHI WITH SUPER MARIO〜
日程:11月14日〜2025年1月13日
時間:施設に準じる
場所:丸ビル、新丸ビル、丸の内オアゾ、丸の内ブリックスクエア
住所:東京都千代田区丸の内2-4-1など

<渋谷・原宿・表参道エリア>

【渋谷スクランブルスクエア】
<11/7〜12/25>
渋谷上空からきらめく冬景色

渋谷スクランブルスクエアの展望施設、渋谷スカイ(SHIBUYA SKY)のイベント「スパークリングビュー(SPARKLING VIEW)」は“渋谷上空からきらめく冬景色”がテーマ。46階スカイギャラリー(SKY GALLERY)では、ミラーバルーンを配置、日中は冬の澄んだ青空が、また夜は都心の夜景が美しく乱反射する。バルーンを飾った“スパークリングバルーンツリー”も登場し、クリスマス気分を盛り上げる。当日の渋谷スカイ入場チケット、または年間パスポートで鑑賞できる。記事の続きはこちら

■スパークリングビュー
日程:11月7日〜12月25日
場所:渋谷スクランブルスクエア 渋谷スカイ
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12


【表参道ヒルズ】
<11/13〜12/25>
表参道を表現した“光のクリスマスツリー”

表参道ヒルズ恒例のクリスマスイベントが今年も開催。本館の吹抜け大階段に設置するクリスマスツリーのデザインには建築家の沖津雄司を起用した。今回のツリーは、カルチャーやトレンドを発信し続ける街“表参道”を表現している。記事の続きはこちら

■表参道ヒルズ クリスマス 2024
日程:11月13日〜12月25日
時間:11:00〜23:00
場所:表参道ヒルズ
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10


<関西>

【グランフロント大阪】
<11/7~12/25>
人々の願いが“無限の光”に

グランフロント大阪は11月7日〜12月25日、クリスマスイベント“グランド ウィッシュ クリスマス2024〜インフィニティ ライツ〜”を開催する。記事の続きはこちら

■グランド ウィッシュ クリスマス2024〜インフィニティ ライツ〜
期間:11月7日~12月25日
場所:グランフロント大阪
住所:大阪府大阪市北区大深町4-20
※クリスマスイベント全体の詳細情報は、10月下旬発表予定。


【梅田スカイビル】
<11/22~12/25>
高さ25m、13万球のLEDを配したクリスマスツリーが登場

梅田スカイビルのイベント「梅田スカイビルクリスマス2024」には、“ワンダースクエア”広場に高さ25m、13万球のLEDを配したクリスマスツリーが登場し、音楽に合わせたイルミネーションを実施。11月22〜30日は、スリーピースバンド、BACK NUMBERの楽曲「クリスマスソング」、12月1〜25日は作曲家、チャイコフスキー(Tchaikovsky)が手掛けた「くるみ割り人形」の世界観を表現する記事の続きはこちら

■梅田スカイビルクリスマス2024
期間:11月22日~12月25日
場所:梅田スカイビル
住所:大阪市北区大淀中1-1-88


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2024-25年の商業施設イルミネーション情報まとめ【随時更新】

ショッピングも楽しめる都内&関西の商業施設を中心に、2024〜25年のイルミネーション情報をピックアップ!各施設やエリアの個性が感じられる、趣向を凝らしたイルミネーションやイベントを楽しんで。

<赤坂・六本木・虎ノ門エリア>

【六本木ヒルズ】
<11/7~12/25>
六本木のけやき坂通りを彩る「スノー&ブルー」

森ビルが運営する六本木ヒルズは11月7日~12月25日の期間、イベント「六本木ヒルズ クリスマス 2024(ROPPONGI HILLS CHRISTMAS 2024)」を開催する。イルミネーション「スノー&ブルー(SNOW&BLUE)」は、白銀の世界をテーマにLED約80万灯の光がけやき坂通りを彩る。記事の続きはこちら

■スノー&ブルー/ルミナス ブーケ
日程:11月7日〜12月25日/11月14日〜12月25日
時間:17:00〜23:00/17:00〜24:00(最終日は23:00まで)
場所:六本木けやき坂通り/六本木ヒルズ 66プラザ


【東京ミッドタウン】
<11/14〜12/25>
幻想的な雪の世界をゴールドとホワイトの光で表現

東京ミッドタウンは11月14日〜12月25日の期間、イベント“ミッドタウン クリスマス 2024(MIDTOWN CHRISTMAS 2024)”を開催する。幻想的な雪の世界をイメージしたイルミネーションや、期間限定でふわふわ漂うシャボン玉や雪が舞う演出を用意。今年はエリアを拡大し、約56万球の光が一帯を包み込む。記事の続きはこちら

■ミッドタウン クリスマス 2024
日程:11月14日〜12月25日
時間:17:00〜23:00
場所:ミッドタウン・ガーデン(東京ミッドタウン)
※12月13日までの期間限定でシャボン玉と雪の演出を実施予定
住所:東京都港区赤坂9-7-1


【虎ノ門ヒルズ】
<11/23〜12/25>
巨大ラジカセのインスタレーション

虎ノ門ヒルズは11月23日〜12月25日の期間、“トラノモン ヒルズ クリスマス 2024(TRANOMON HILLS CHRISTMAS 2024)”を開催する。記事の続きはこちら

■トラノモン ヒルズ クリスマス 2024
日程:11月23日〜12月25日
場所:虎ノ門ヒルズ ステーションタワーB2階
住所:東京都港区虎ノ門2-6-2


<日本橋・丸の内・日比谷エリア>

【コレド室町テラス、日本橋三井タワーなど】
<11/1〜2/14>
三井本館や桜並木を暖かな光で彩るエリアイベント

日本橋室町エリアマネジメントによる「日本橋イルミネーション2024」は、日本橋の中央通り沿いに並ぶコレド室町テラスや日本橋三井タワー、重要文化財に指定の三井本館、江戸桜通り沿いの桜並木などをライトアップ。クリスマス期間中にはコレド室町テラス大屋根広場にツリーも設置する。記事の続きはこちら

■日本橋イルミネーション2024
日程:2024年11月1日〜2025年2月14日
時間:17:00〜24:00(予定)
場所:日本橋中央通り沿い、江戸桜通り沿いなど


【東京ミッドタウン日比谷】
<11/14〜2/28>
映画「モアナと伝説の海2」とコラボ

東京ミッドタウン日比谷は11月14日から2025年2月28日の期間、日比谷仲通りや日比谷シャンテなど日比谷エリア全体を彩るイルミネーションイベント“ヒビヤ マジック タイム イルミネーション 2024(HIBIYA Magic Time Illumination 2024)”を開催する。今年はディズニー映画「モアナと伝説の海2」とコラボし映画の世界観を表現した7本のクリスマスツリーが日比谷ステップ広場に登場。ほか、日比谷仲通りや東京ミッドタウン日比谷6階 パークビューガーデンをイルミネーションで彩る。記事の続きはこちら

◾️HIBIYA Magic Time Illumination 2024
日程:11月中旬〜2025年2月28日
時間:各所に準じる
場所:東京ミッドタウン日比谷、日比谷仲通りや日比谷シャンテなど
住所:東京都千代田区有楽町1-1-2(東京ミッドタウン日比谷)


【東京ミッドタウン八重洲】
<11/14〜12/25>
ツリーのコンセプトは“金継ぎ”

東京ミッドタウン八重洲の“ミッドタウン 八重洲 クリスマス 2024(MIDTOWN YAESU CHRISTMAS 2024)”は、ジャパンクラフト”がコンセプト。1階のイベントスペース、ガレリア(GALLERIA)には金継ぎをモチーフにして作られた“キンツギツギキ”がメーンツリーとしてそびえ立つ。記事の続きはこちら

◾️ミッドタウン 八重洲 クリスマス 2024
日程:11月14日〜12月25日
時間:16:00〜23:00
場所:東京ミッドタウン八重洲 1階 ガレリア、アトリウム/5階 八重洲テラス


【丸ビル、新丸ビルなど】
<11/14〜1/13>
三菱地所4施設でスーパーマリオとコラボ

丸ビル、新丸ビル、丸の内オアゾ、丸の内ブリックスクエアでは任天堂のゲーム「スーパーマリオ」とコラボレートしたイベントを開催。メイン会場の丸ビル1階は、高さ約13mのオリジナルオブジェ“スーパーマリオのパワーアップイルミネーション”を設置するほか、新丸ビル3階は“プリンセスピーチ SHOWTIME!”と題し、“ピーチ姫”と撮影ができる劇場モチーフのフォトスポットを用意した。記事の続きはこちら

■MARUNOUCHI BRIGHT HOLIDAY 2024〜LET’S PLAY IN MARUNOUCHI WITH SUPER MARIO〜
日程:11月14日〜2025年1月13日
時間:施設に準じる
場所:丸ビル、新丸ビル、丸の内オアゾ、丸の内ブリックスクエア
住所:東京都千代田区丸の内2-4-1など

<渋谷・原宿・表参道エリア>

【渋谷スクランブルスクエア】
<11/7〜12/25>
渋谷上空からきらめく冬景色

渋谷スクランブルスクエアの展望施設、渋谷スカイ(SHIBUYA SKY)のイベント「スパークリングビュー(SPARKLING VIEW)」は“渋谷上空からきらめく冬景色”がテーマ。46階スカイギャラリー(SKY GALLERY)では、ミラーバルーンを配置、日中は冬の澄んだ青空が、また夜は都心の夜景が美しく乱反射する。バルーンを飾った“スパークリングバルーンツリー”も登場し、クリスマス気分を盛り上げる。当日の渋谷スカイ入場チケット、または年間パスポートで鑑賞できる。記事の続きはこちら

■スパークリングビュー
日程:11月7日〜12月25日
場所:渋谷スクランブルスクエア 渋谷スカイ
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12


【表参道ヒルズ】
<11/13〜12/25>
表参道を表現した“光のクリスマスツリー”

表参道ヒルズ恒例のクリスマスイベントが今年も開催。本館の吹抜け大階段に設置するクリスマスツリーのデザインには建築家の沖津雄司を起用した。今回のツリーは、カルチャーやトレンドを発信し続ける街“表参道”を表現している。記事の続きはこちら

■表参道ヒルズ クリスマス 2024
日程:11月13日〜12月25日
時間:11:00〜23:00
場所:表参道ヒルズ
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10


<関西>

【グランフロント大阪】
<11/7~12/25>
人々の願いが“無限の光”に

グランフロント大阪は11月7日〜12月25日、クリスマスイベント“グランド ウィッシュ クリスマス2024〜インフィニティ ライツ〜”を開催する。記事の続きはこちら

■グランド ウィッシュ クリスマス2024〜インフィニティ ライツ〜
期間:11月7日~12月25日
場所:グランフロント大阪
住所:大阪府大阪市北区大深町4-20
※クリスマスイベント全体の詳細情報は、10月下旬発表予定。


【梅田スカイビル】
<11/22~12/25>
高さ25m、13万球のLEDを配したクリスマスツリーが登場

梅田スカイビルのイベント「梅田スカイビルクリスマス2024」には、“ワンダースクエア”広場に高さ25m、13万球のLEDを配したクリスマスツリーが登場し、音楽に合わせたイルミネーションを実施。11月22〜30日は、スリーピースバンド、BACK NUMBERの楽曲「クリスマスソング」、12月1〜25日は作曲家、チャイコフスキー(Tchaikovsky)が手掛けた「くるみ割り人形」の世界観を表現する記事の続きはこちら

■梅田スカイビルクリスマス2024
期間:11月22日~12月25日
場所:梅田スカイビル
住所:大阪市北区大淀中1-1-88


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【2024年クリスマスコフレ】「クリオ」からアイシャドウパレットとリッププランパー 日本限定カラーも

韓国コスメブランド「クリオ(CLIO)」は11月中旬、ホリデーエディションとしてアイシャドウパレットとリッププランパー2種を発売する。11月14日にキューテン(QOO10)で、21日に楽天市場で販売を開始する。リップアイテムはオンラインのみでの販売となり、アイシャドウパレットはオンラインと店頭で取り扱いカラーが異なる。

“ピンクで溢れるローズホリデー”

人気アイシャドウパレットシリーズ“プロアイパレットエアー”から、ホリデーカラー”ローズダイアリーエディション”(全3種、各3960円)が登場。明るく穏やかなピンクカラーの“ミュートアーカイブ”、深みのある暖色カラーの“バニラヘイズ”は日本限定カラーで、ほか、くすみバランスカラーの“ローズダイアリー”をラインアップする。

本アイテムをキューテンまたは楽天市場で購入すると、数量限定で「クリオ」の人気アイテム“ムーングラスリキッドグリッター”をプレゼントするキャンペーンを行う。

ひと塗りでぷっくりボリューム感

“クリオ クリスタルグロスプランパー”(全3色、各1760円)は、ひと塗りでぷっくりボリューミーな唇を演出するグロスプランパー。オーロラのようにキラキラと輝くパールグロスが唇にフィットし、ぷっくりと立体感のある唇をかなえる。

カラーはさわやかに煌めくブルーパールカラー“スパイシーエード”、神秘的なオーロラカラー“スパイシーベリーティー”、天の川のように溢れるピンクフラッシュカラー“スパイシーチェリーコーク”の3色をラインアップする。

自分だけのカラーに発色
光沢バームプランパー

“クリスタルバームプランパー”(全3色、各1980円)は、使う人の肌の温度やpH濃度に応じたカラーに発色するギャップカラーリングが特徴の新感覚バームプランパー。ゼリーのようなもっちりとしたテクスチャーが唇に溶け込み、輝くボリューム光沢感を演出する。

爽やかなのレモンコーラルカラー“フレッシュレモン”、イチゴミルク色に変化するライトミントカラー“フレッシュライム”、青みピンクに変化するクールなブルーカラー“フレッシュソーダ”の3色で展開する。

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【2024年クリスマスコフレ】「クリオ」からアイシャドウパレットとリッププランパー 日本限定カラーも

韓国コスメブランド「クリオ(CLIO)」は11月中旬、ホリデーエディションとしてアイシャドウパレットとリッププランパー2種を発売する。11月14日にキューテン(QOO10)で、21日に楽天市場で販売を開始する。リップアイテムはオンラインのみでの販売となり、アイシャドウパレットはオンラインと店頭で取り扱いカラーが異なる。

“ピンクで溢れるローズホリデー”

人気アイシャドウパレットシリーズ“プロアイパレットエアー”から、ホリデーカラー”ローズダイアリーエディション”(全3種、各3960円)が登場。明るく穏やかなピンクカラーの“ミュートアーカイブ”、深みのある暖色カラーの“バニラヘイズ”は日本限定カラーで、ほか、くすみバランスカラーの“ローズダイアリー”をラインアップする。

本アイテムをキューテンまたは楽天市場で購入すると、数量限定で「クリオ」の人気アイテム“ムーングラスリキッドグリッター”をプレゼントするキャンペーンを行う。

ひと塗りでぷっくりボリューム感

“クリオ クリスタルグロスプランパー”(全3色、各1760円)は、ひと塗りでぷっくりボリューミーな唇を演出するグロスプランパー。オーロラのようにキラキラと輝くパールグロスが唇にフィットし、ぷっくりと立体感のある唇をかなえる。

カラーはさわやかに煌めくブルーパールカラー“スパイシーエード”、神秘的なオーロラカラー“スパイシーベリーティー”、天の川のように溢れるピンクフラッシュカラー“スパイシーチェリーコーク”の3色をラインアップする。

自分だけのカラーに発色
光沢バームプランパー

“クリスタルバームプランパー”(全3色、各1980円)は、使う人の肌の温度やpH濃度に応じたカラーに発色するギャップカラーリングが特徴の新感覚バームプランパー。ゼリーのようなもっちりとしたテクスチャーが唇に溶け込み、輝くボリューム光沢感を演出する。

爽やかなのレモンコーラルカラー“フレッシュレモン”、イチゴミルク色に変化するライトミントカラー“フレッシュライム”、青みピンクに変化するクールなブルーカラー“フレッシュソーダ”の3色で展開する。

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「ボタニスト」と「ヨル」からお得な福袋が登場 最大42%オフのセットも

アイエヌイー(I-ne)のボタニカルライフスタイルブランド「ボタニスト(BOTANIST)」と夜間ケアビューティブランド「ヨル(YOLU)」は、最大42%オフで新商品を試せる2025年福袋の販売を開始した。公式オンラインストアや楽天市場など、オンラインのみでの取り扱いとなる。

「ボタニスト」

「ボタニスト」の定番ラインからは、シャンプー、トリートメント、ボディーソープの3品と、それぞれの詰め替え用パウチ3品を組み合わせた6点セット(5500円)、それらにヘアマスク、ヘアミルク、ヘアオイル、ボディーミルクを加えた10点セット(1万1000円)の2種をそろえた。ヘアケアアイテムは悩みに合わせ、しっとりとした髪へと導くモイスト、さらさら髪をかなえるスムース、傷みが気になる髪に向けたダメージケアの3タイプから選択できる。

また、リニューアルしたエイジングケアライン“ルース”の福袋も初登場する。価格は5500円。シャンプー、トリートメントのボトル商品と詰め替えパウチ、地肌クレンジング&ヘアオイルを組み合わせた計5アイテムのセットで、トータルでボタニカルエイジングケアを体験できる。

「ヨル」

「ヨル」からは、パサつきをケアししっとり艶髪に仕上げるカームナイトリペア、うねり髪をさらさらとした艶髪に仕上げるリラックスナイトリペア、生コラーゲンを配合しダメージヘアをケアするディープナイトリペアの3シリーズをラインアップした。

それぞれ、シャンプー、トリートメントと新商品のボディーソープのボトル商品、それらの詰め替えパウチを組み合わせた6点セット(5500~5800円)、6点セットの詰め替えパウチ3品を3倍容量に変え、ヘアオイル、ジェルヘアマスク、ヘアミスト、バスタブレットを加えた10点セット(1万1500円~1万1800円)を用意している。

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「ボタニスト」と「ヨル」からお得な福袋が登場 最大42%オフのセットも

アイエヌイー(I-ne)のボタニカルライフスタイルブランド「ボタニスト(BOTANIST)」と夜間ケアビューティブランド「ヨル(YOLU)」は、最大42%オフで新商品を試せる2025年福袋の販売を開始した。公式オンラインストアや楽天市場など、オンラインのみでの取り扱いとなる。

「ボタニスト」

「ボタニスト」の定番ラインからは、シャンプー、トリートメント、ボディーソープの3品と、それぞれの詰め替え用パウチ3品を組み合わせた6点セット(5500円)、それらにヘアマスク、ヘアミルク、ヘアオイル、ボディーミルクを加えた10点セット(1万1000円)の2種をそろえた。ヘアケアアイテムは悩みに合わせ、しっとりとした髪へと導くモイスト、さらさら髪をかなえるスムース、傷みが気になる髪に向けたダメージケアの3タイプから選択できる。

また、リニューアルしたエイジングケアライン“ルース”の福袋も初登場する。価格は5500円。シャンプー、トリートメントのボトル商品と詰め替えパウチ、地肌クレンジング&ヘアオイルを組み合わせた計5アイテムのセットで、トータルでボタニカルエイジングケアを体験できる。

「ヨル」

「ヨル」からは、パサつきをケアししっとり艶髪に仕上げるカームナイトリペア、うねり髪をさらさらとした艶髪に仕上げるリラックスナイトリペア、生コラーゲンを配合しダメージヘアをケアするディープナイトリペアの3シリーズをラインアップした。

それぞれ、シャンプー、トリートメントと新商品のボディーソープのボトル商品、それらの詰め替えパウチを組み合わせた6点セット(5500~5800円)、6点セットの詰め替えパウチ3品を3倍容量に変え、ヘアオイル、ジェルヘアマスク、ヘアミスト、バスタブレットを加えた10点セット(1万1500円~1万1800円)を用意している。

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「ハリー・ポッター」とグリーン パークスが再びコラボ 魔法学校の寮がモチーフの7型

ストライプインターナショナルのセレクトショップ、グリーン パークス(GREEN PARKS)は11月15日、映画「ハリー・ポッター」シリーズとの第2弾コラボアイテムを発売する。グリーン パークス一部店舗、ストライプインターナショナル公式オンラインのストライプクラブ(STRIPE CLUB)で取り扱う。

“ホグワーツ魔法魔術学校”の4寮がモチーフ
ハーフジップからルームウエアまで

コラボアイテムは、劇中の“ホグワーツ魔法魔術学校”の生徒をテーマとし、“グリフィンドール”“レイブンクロー”“ハッフルパフ”“スリザリン”の4寮をモチーフに制作。ラグラン仕様のハーフジップニット(6990円)や、袖口にラインを施したパーカ(5990円)、背面に寮名を刺しゅうしたスエット(4990円)、“HOGWARTS”と配したゲームシャツトップス(5990円)、ボア素材のルームウエアセット(5990円)、リブ編みのニットキャップ(2990円)、ラインをあしらったソックス(1490円)を用意する。

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蜷川実花が関西過去最⼤規模の個展を京セラ美術館で開催 グッズ付き前売り券販売中

京都市京セラ美術館は2025年1月11日〜3月30日の期間、絵巻体験のインスタレーション “蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影”を開催する。すでにオンラインサイトで前売り券の販売を開始している。

インスピレーション源は京都の街並み

本展は、写真家・映像監督の蜷川実花と、データサイエンティストの宮⽥裕章、セットデザイナーのENZO、クリエイティブディレクターの桑名功、照明監督の上野甲子朗らで構成されるクリエイティブチーム“エイム(EiM)”が制作を手掛けた。蜷川実花が作品作りを手がける展覧会としては、関西最大規模の個展となる。

映像によるインスタレーションや立体展示などによる、10話編成の”絵巻”を体験できる展覧会となっている。鑑賞者自身が物語のある展示の主人公となり、作品に滲み出たアーティストの内面を通し自分の内面を覗くことで、自身の存在や周囲の世界と向き合うきっかけを提供する。

蜷川は同展の開催について、「ここ何年か集中して、アート作品の制作により一層力を入れ、大規模な展覧会をいくつもやらせていただきましたが、京都市京セラ美術館での展覧会は、私にとってとても大きなことです。今回も何かの境界線を越えたり、境目が揺らいで融合したり、自分の中を深く旅するような体験をしていただける展覧会を目指しています。クリエイティブチーム“エイム”と共に新しい扉を開けたような、進化した作品展示にしたいと、日々つくり続けています。より深く自分の中に潜っていけるような、新しい扉を開くような、イマーシブ体験をつくります、ぜひ観にいらしてください」とコメントしている。

限定アイテム付きチケット

イープラス限定で、前売り限定グッズ付きチケット2種を数量限定で販売している。詳細は京都市京セラ美術館公式サイトから確認できる。さらに、本展のチケットやオリジナルグッズは京都市ふるさと納税の返礼品に登場する予定だ。

■蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影

日程:2025年1月11日〜3月30日
時間:10:00〜18:00(最終入場は17:30)
休館日:月曜日(祝・休日の場合は開館)
場所:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
料金:一般 2300円〜(前売り2100円〜)、大学生1600円〜(前売り1400円〜)、高校生1100円〜(前売り900円〜)、小中学生800円〜(前売り600円〜)

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