「ルベル」が国際女性デーに“髪”から女性をエンパワーメント サロン専売“SEE/SAW”で初のポップアップを開催

理美容室専用の化粧品ブランド「ルベル(LEBEL)」のヘアコスメプロダクトシリーズ“シーソー(SEE/SAW)”は3月8〜9日、ポップアップイベント「Beautiful Impression Days―美しさは、人を動かすパワーとなる―」を渋谷のサクラステージ イベントスペース「BLOOM GATE」で開催している。

“シーソー“は2022年から3月8日の国際女性デーに合わせて取り扱いサロンやブランド公式サイトでキャンペーンを実施してきた。「国際女性デーをより多くの人に意識してもらい、女性を輝かせるきっかけとなってほしい」(ブランド広報担当者)という思いから、今回初めてのポップアップイベント開催に至った。

会場では、インバス、アウトバス、スタイリングアイテムをそろえ、ブランドビジュアルをビッグスクリーンで映し出した。アウトバスアイテムのタッチアップのほか、予約制(すでに予約は完売)でプロによるヘアスタイリングを体験できるコーナーを設置。髪の状態に合わせたお手入れ法などのアドバイスを行う。製品の販売は行わず、「取り扱いサロンに足を運んでほしい」という思いからQRコードで取り扱いサロンの表示サイトへ誘導するスタイルとした。

8、9日には、先着50人に国際女性デーのシンボルフラワーであるミモザを主役にした春限定“フレグランスキャンドル”(2200円)をプレゼントする。また、会場内でイベントの写真をSNS投稿すると、“シーソー”の製品やオリジナルグッズが当たるプレゼント企画を実施する。(数量限定でなくなり次第終了)

全国6000軒の取り扱いサロンでは、“フレグランスキャンドル”やブランドの対象製品の購入で、売り上げの一部が国際女性デーの普及と女性のエンパワーメントを推進する「HAPPY WOMAN基金」の寄付につながるキャンペーンを実施している。

トークセッションには山本美月が登場

8日には、ファッションメディア「ELLE」がプロデュースしたトークセッションを開催した。俳優の山本美月、ファッションスタイリストの小山田早織、坂井佳菜子「ELLE」編集長が登壇。坂井「ELLE」編集長のファシリテートのもと、「国際女性デー」「ヘア」「ファッション」をキーワードにトークを繰り広げた。

テーマは「美しくなることがもたらすパワー」について。「女性が美しく輝くために必要なことは?」という問いに対して山本さんは「自分の好きなものを確立することが大切だと思う」と回答。小山田さんは「素直さを大切にしている。自分の個性を受け止め、相手の長所を素直に褒めるようにしている」とコメントした。

そのほか、毎日の美容法や“シーソー”のアイテムを使用した感想、小山田さんによる当日のスタイリングのポイントなど、多岐にわたるトークで会場が盛り上がった。

■「Beautiful Impression Days―美しさは、人を動かすパワーとなる―」
日程:3月8〜9日
時間:8日は13時〜21時、9日は10時〜19時
場所:渋谷サクラステージ イベントスペース「BLOOM GATE」

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「ルベル」が国際女性デーに“髪”から女性をエンパワーメント サロン専売“SEE/SAW”で初のポップアップを開催

理美容室専用の化粧品ブランド「ルベル(LEBEL)」のヘアコスメプロダクトシリーズ“シーソー(SEE/SAW)”は3月8〜9日、ポップアップイベント「Beautiful Impression Days―美しさは、人を動かすパワーとなる―」を渋谷のサクラステージ イベントスペース「BLOOM GATE」で開催している。

“シーソー“は2022年から3月8日の国際女性デーに合わせて取り扱いサロンやブランド公式サイトでキャンペーンを実施してきた。「国際女性デーをより多くの人に意識してもらい、女性を輝かせるきっかけとなってほしい」(ブランド広報担当者)という思いから、今回初めてのポップアップイベント開催に至った。

会場では、インバス、アウトバス、スタイリングアイテムをそろえ、ブランドビジュアルをビッグスクリーンで映し出した。アウトバスアイテムのタッチアップのほか、予約制(すでに予約は完売)でプロによるヘアスタイリングを体験できるコーナーを設置。髪の状態に合わせたお手入れ法などのアドバイスを行う。製品の販売は行わず、「取り扱いサロンに足を運んでほしい」という思いからQRコードで取り扱いサロンの表示サイトへ誘導するスタイルとした。

8、9日には、先着50人に国際女性デーのシンボルフラワーであるミモザを主役にした春限定“フレグランスキャンドル”(2200円)をプレゼントする。また、会場内でイベントの写真をSNS投稿すると、“シーソー”の製品やオリジナルグッズが当たるプレゼント企画を実施する。(数量限定でなくなり次第終了)

全国6000軒の取り扱いサロンでは、“フレグランスキャンドル”やブランドの対象製品の購入で、売り上げの一部が国際女性デーの普及と女性のエンパワーメントを推進する「HAPPY WOMAN基金」の寄付につながるキャンペーンを実施している。

トークセッションには山本美月が登場

8日には、ファッションメディア「ELLE」がプロデュースしたトークセッションを開催した。俳優の山本美月、ファッションスタイリストの小山田早織、坂井佳菜子「ELLE」編集長が登壇。坂井「ELLE」編集長のファシリテートのもと、「国際女性デー」「ヘア」「ファッション」をキーワードにトークを繰り広げた。

テーマは「美しくなることがもたらすパワー」について。「女性が美しく輝くために必要なことは?」という問いに対して山本さんは「自分の好きなものを確立することが大切だと思う」と回答。小山田さんは「素直さを大切にしている。自分の個性を受け止め、相手の長所を素直に褒めるようにしている」とコメントした。

そのほか、毎日の美容法や“シーソー”のアイテムを使用した感想、小山田さんによる当日のスタイリングのポイントなど、多岐にわたるトークで会場が盛り上がった。

■「Beautiful Impression Days―美しさは、人を動かすパワーとなる―」
日程:3月8〜9日
時間:8日は13時〜21時、9日は10時〜19時
場所:渋谷サクラステージ イベントスペース「BLOOM GATE」

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新デザイナーの「セルジオ ロッシ」に好印象、「ヴェルサーチェ」はまるで集大成 25-26年秋冬ミラノコレ日記vol.4

2025-26年秋冬ミラノ・ファッション・ウイーク後半は、「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」や「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」といったシューズブランドの展示会も目白押し。ショーは「トッズ(TOD'S)」や「モスキーノ(MOSCHINO)」、新デザイナーによる「ミッソーニ(MISSONI)」などが続き、最後は「ヴェルサーチェ(VERSACE)」で締めくくりました。

「セルジオ ロッシ」に見る
前進する老舗ブランドの好例

木村和花/記者(以下、木村):この日は「セルジオ ロッシ」の展示会から。昨年クリエイティブ・ディレクターに就任したポール・アンドリュー(Paul Andrew)によるデビューコレクションのお披露目で、本人に取材しました。彼は自身のシューズブランドに加え、「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」(現「フェラガモ」)のクリエイティブ・ディレクターなどを手掛けた実力者ですね。

展示会場は、創業者のロッシ氏が好んで使っていたことから、以降ブランドのキーカラーに据えるというアクアミント1色。フレッシュなスタートを示唆しているようで、素敵です。アンドリューは、「クラフト」「デザイン」「テクノロジー」をキーワードに挙げました。これはセルジオ氏が大切にしてきた哲学でもあります。

アンドリューは街ゆく人たちを観察し、今求められている上記の要素を具現化。世の中のカジュアルシューズへの傾倒をどう「セルジオ ロッシ」らしく解釈すべきかに思考を巡らせたそう。結果、ヒール離れの私でもコレクションは「履きたい」「素敵」と思うものが、たくさんありました。

“高まり“といった意味を持つ“サージ(SURGE)“と名付けたシリーズは、過去に登場したポインテッドトーとスクエアを合わせたようなつま先部分に、少しだけピラミッドのような形を作りシャープさを加え、新しいアイコンと位置付けます。ユニセックスで提案する分厚いソールが特徴のチェルシーブーツやワークブーツは、見た目にインパクトがありながら超軽量。きちんと「セルジオ ロッシ」の哲学が反映されています。

印象的なのは、自動車の製造などに使われるカーボンファイバーを用いた“S”の形を模るミュール。今季のコレクションのムードボードには、ランボルギーニやポルシェの写真も貼っていたそうです。デザインとしても未来的でインパクトがあり、革新性を追い求める姿勢を表明していて、これからアンドリューが作る「セルジオ ロッシ」にワクワクしました。

お祝いコレクションは光り輝き、
秋冬は毛皮使いの「サントーニ」

村上要「WWDJAPAN」編集長:続いてのシューズブランドは、「サントーニ(SANTONI)」。創業50周年のアニバーサリーイヤーを迎えています。限定コレクションは、お祝いにふさわしくゴールドやブロンズカラーで光り輝いていましたね(笑)。秋冬コレクションでは、バックストラップのパンプスの甲の部分にファーのトリミングなど、随所にハラコや毛皮を取り入れています。フェイクも含む毛皮やシアリング素材が増えている今季のムードを的確に捉えました。

シャープなジャケットが着たくなった
「スポーツマックス」

木村:「スポーツマックス(SPORTMAX)」は、ソリッドなテーラリングを軸に、袖口やマフラー、バッグなどに大胆にあしらった長いフリンジで動きを加えました。オーバーサイズのジャケットとスリムなパンツを合わせたオールブラックのセットアップに始まり、ウエストを軽くシェイプしたジャッケットとパンツ、デニムのテーラードジャケットにバンドウ、ローウエストのジーンズの合わせなど、ワントーンで潔くまとめています。形と素材だけで遊ぶミニマルなスタイルがモードでかっこいい。

今季は「日常を非凡に変えるデザイン」がテーマ。1969年にデビューして以来、大事にしてきた現代的なライフスタイルを汲み取る視線、そこに新しいビジョンを示す姿勢が反映されていました。

村上:ショー会場には、デザインチームからのメッセージがいくつか置いてありましたね。そこには「最小限のデザインが、革新的な素材の価値を引き出す」などの文言がありました。厚手のウールやハイゲージのニットはもちろん、テクニカル素材のアノラックやムートンまで、素晴らしい素材をたっぷり使い、柔らかい生地の場合はタッキングしたりツイストしたりでドレープを生み出す程度に留め、最後にフリンジでスパイスをプラスした。そんな印象のコレクションです。身頃と一体化したり、境目の区別がつかなかったりのアウター&ストール使いは、流線型のシルエットを描く今シーズンのトレンドでもあります。「マックスマーラ」が凛としているなら、こちらはもっとしなやかな感じです。

リッチなテクスチャーが際立つ
「ジミー チュウ」

木村:「ジミー チュウ」は、しなやかなナッパレザーや滑らかな手触りのベルベット、レザーのスネークエンボス加工など、豊かなテクスチャーがポイント。コニャックやゴールド、バターミルク、チョコレートといったカラーパレットも秋冬らしさを演出します。ブーツに配したステッチやパッチワークなど職人の手仕事を感じさせるディテールが「温かさ」を加えます。バッグは、ホーボーバッグをプッシュ。縫い目は人気のダイヤモンドシリーズに通ずる、ダイヤモンド型でデザインしています。

「ジャンヴィト ロッシ」はシックに

木村:「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」は、前シーズンのジャングルのような空間で見せた蝶々やライオンモチーフのミュールやサンダルから一変、シックなムードです。カーブを描く細いゴールドラインを這わせたブラックのロングブーツやしっとりとした質感のベロア素材のプラットホームサンダル、細かなビジューで飾ったバックスリングパンプスなどを披露しました。パンプスのカラーパレットには、30色以上のスエードが使われているそうで、バリエーションが楽しめます。

「ロロ・ピアーナ」は、乗馬と
アルゼンチンの民族衣装を融合

村上:「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」は、アルゼンチンからスコットランド、そしてニュージーランドとオーストラリアという、スケールの大きな旅に出ました。いずれもメリノウールやビキューナなど、ブランドに欠かせない素材を生み出したり、糸を紡ぎ生地につなげたりという産地です。こうした地方には、羊やビキューナ同様、馬と共生する町が多いと言います。そこで今シーズンは、アルゼンチンの民族衣装とイギリスの乗馬カルチャーを融合。前者は有機的な曲線のライン、後者はそれを引き締める直線のラインをもたらします。

シャギーな表面感やネップやメランジュといった豊かな生地感が多い今シーズン、そんな素材の最高峰を贅沢に使う「ロロ・ピアーナ」がよく見えるのは必然でしょうか?ブランデーやブラウンなどの濃色からバニラなどの淡色まで、そこにネイビーやブラックなどを加えながら、マニッシュなスタイルをリラックスしたシルエットで楽しみます。

スパーニャジャケット、ラペルがないカーディガンとジャケットの中間のような存在で、エレガントとスポーティなムードが同居するアイコンは、複数の糸を絡めたツイードで提案。確かに民族衣装感の強い独特のシルエットは多いものの、アンサンブルやセットアップ提案でフォーマルにまとめました。イブニングも同様です。アルゼンチンの女性を思わせる前掛けとフレアスカート、そこにつばの広い帽子を合わせたスタイルは、細かな手刺しゅうが圧巻でした。前回もエキゾチックなムードが強かったものの、今回は乗馬のムードとセットアップ提案でリアリティも十分って感じですね。

カーラ・ブルーニが巨大なドレスで出迎えた「トッズ」

木村:「トッズ」の会場に入ると、なんとレザーの端切れをパッチワークした巨大なドレスを着たカーラ・ブルーニ(Carla Bruni)の姿が。これはシカゴを拠点に活動するアーティストのネリー・アガシ(Nelly Agassi)によるパフォーマンスアートでした。カーラは手に職人技を象徴する巨大な針を持っていて神々しかったですね。

クリエイティブ・ディレクターのマッテオ・タンブリーニ(Matteo Tamburini)は昨シーズンに続き、“職人知能(アーティザナル インテリジェンス)“をテーマに掲げました。コレクションのテーマって毎シーズン異なるものを掲げるのがルールなのだと思っていたので、同じことを繰り返し伝えるタンブリーニに明確な目的意識を感じます。

シルエットもこれまで同様、シャープなロング&リーンが中心です。素材の質感を主役にするアプローチも変わりません。カシミヤよりもさらに高級なウール素材“パシュナ“に由来する高級レザーライン“パシュミー”シリーズのスエードやナッパレザーで作るトレンチコートやボマージャケットは、触るとその滑らかさと軽さに驚きます。カーキグリーンのウールのトレンチコートにレザーのトリムを施した重厚感のあるケープを重ねたルック、ツイード素材にフリンジのディテールをあしらったジャケットといったルック群は、秋冬らしさを加えていました。

村上:先ほどの「スポーツマックス」でも触れましたが、ミラノブランドの多くは素材の良さを引き出すため、特にコートやジャケットは、なるべく幅広の素材を“そのまま”使うことを考えているように思います。ドレープやペプラムさえ最小限に、美しい素材の“ありのまま”を見てもらおうというアプローチです。特に前任に比べてマスキュリンなスタイル提案が多いマッテオは、この流れの牽引役ですね。確かにパリのブランドに比べるとシンプルかもしれないけれど、着ていたら「素敵な素材ね、触っていい?」と聞かれそうなスタイル(笑)。で、触ってみたり、色々見ると「案外凝った作りなのね」と“2度おいしい”スタイル、そんな印象があります。「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」出身というキャリアも影響しているのでしょう。“職人知能”をテーマに掲げ続ける点からも、職人とうまくコミュニケーションできているんだと感じます。

「ジャンニ キアリーニ」は、
定番バッグを秋冬素材に

村上:「ジャンニ キアリーニ(GIANNI CHIARINI)」は、定番のバッグを秋冬素材に。ホーボーバッグは深いブラウンのスエード、ショルダーバッグにはポニースキンを用い、トートバッグの背面はカラフルな糸を撚ったウールの編み込みで切り替えました。

ユーモアか、リアルか?
絶妙な路線が問われる「モスキーノ」

村上:ウールン商会が日本におけるディストリビューターとしての役割を終了し、今、日本には販路がない「モスキーノ」は正直、正念場です。エイドリアン・アピオラッザ(Adrian Appiolaza)は才能豊かなデザイナーだと思うけれど、「モスキーノ」らしいユーモアを追求すればリアルからかけ離れ、反対にリアリティを追い求めれば「モスキーノ」である必要性がなくなってしまう。そんな構造的問題を抱えているからこそ、絶妙なボーダーラインを探し、その上を歩き続けることが求められています。

エイドリアンは、リアル側の世界からボーダーラインを探している印象でしょうか?序盤は、サルトリアの仕立て糸を見せる、インサイドアウトのフォーマルウエアでスタート。パフスリーブのコートには、胸元に針が刺さりまくっているハートの針山を飾りました。ボタンを縫い付けたホルターやペプラム裾のドレスに続くのは、「モスキーノ」にとってアイコニックな水玉を大胆に使った脱構築ドレス。中盤はボロボロのニットをモスリンのように体に巻き付けたり、半身は生地のまんまでこれから縫製が始まるようなジャケット提案したり。制作過程がコレクションのようになった印象です。

どうして中盤、座布団を頭に被ってしまったのかはわからないけれど(笑)、終盤にはカーペンターのようなワークウエアが現れ、切ったり貼ったり結んだりとDIYするイブニングでエンディングを迎えました。

屋外で極感の会場でミニ丈連発
なんだか“お寒い”「ミッソーニ」

村上:フィリッポ・グラツィオーリ(Filippo Grazioli)の退任に伴い、ホームコレクション部門を率いてきたアルベルト・カリーリ(Alberto Caliri)がトップについた「ミッソーニ」も、「モスキーノ」同様、難しい舵取り迫られています。

フィリッポのコンセプチュアル過ぎたコレクションに比べれば幾ばくかのリアリティを取り戻しましたが、再生への道のりは当面紆余曲折がありそうでしょうか?アルベルトは、トップスではオーバーサイズのニット重ねつつ、ボトムスはミニ丈に絞ったスタイルを連打。36ルック中、28ルックがミニスカートかホットパンツ(らしきもの。トップスが大き過ぎて、ボトムスはほとんど確認不可能ですw)という偏ったラインアップを披露しました。

確かに「ミッソーニ」と言えば、ジグザグニットやカーディガンが思い浮かぶのでトップスに傾倒するのは理解できるのですが、足元が華奢なストラップサンダルなのは、なぜ?今っぽいシルエットとして、意識しすぎてしまったのかな?ブランドをだいぶ誤った方向に導いてしまった感があるフィリッポ路線からのグレートリセットではあるのでしょうが、「『ミッソーニ』らしいニットの復活」だけが先行してしまい、肝心の「どんな女性に着て欲しいか?」「今を生きる女性って、どんな人たちなのか?」に対する思考が足りず、表面的な若々しさだけしか伝えられなかった印象です。

「ロレーナ・アントニアッツィ」が日本上陸
トレーサブルなニットブランド

木村:「モスキーノ」を止めたウールン商会が25-26年秋冬シーズンに取り扱いを始める「ロレーナ アントニアッツィ(LORENA ANTONIAZZI )」の展示会へ。同ブランドは、1993年にウンブリア州ペルージャで誕生しました。デザイナーのロレーナ・アントニアッツィは、「創業当時、周りのニット製品はシンプルなものばかり。コンフォートでありながらコンテンポラリーな、市場にないものを作りたいと思った」と創業背景を語ります。以来、ウンブリア州にある自社工場では、糸から開発しオリジナルの加工技術を用いたニットウエアを作っています。

その技術革新の集大成とも言えるのが、今シーズン登場した“ノーシーズン(NO SEASON)”シリーズです。コットンシルクやコットンカシミア、ビスコースといった糸を用いて、夏でも冬でも着られるニットを完成させました。素材は全て認証を取得したものかつ製造工程はトレーサブルなのも特徴です。2013年からQRコードで商品の全ての生産工程をたどることができるというから驚きです。

デザイナーのロレーナは、毎年日本を訪れ、日本の女性たちからインスピレーションを得ていると話します。「いつか日本でビジネスをしてみたいと心待ちにしていたので、とても楽しみです」とロレーナ。3月12日から6月まで、阪急うめだ本店6階でポップアップショップを開くほか、8月以降は札幌三越や仙台の藤崎などに登場するようです。

前グッチCEOが出資する
「エリザベッタ フランキ」とは?

村上:お次は、私も初めての「エリザベッタ フランキ(ELISABETTA FRANCHI)」へ。正直これまではスルーしていましたが、上の記事にある通り、マルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)前グッチ最高経営責任者が立ち上げた投資会社ネッシファッション(NESSIFASHION)が株式の23%を取得したとあれば、チェックしないわけにはいきません。聞けば創業デザイナーのエリザベッタは、動物愛護にも積極的なのだそう。世界でおよそ80の国や地域でビジネスを手掛けています。

「90年代、女性は男性同様の権利を獲得するため、マニッシュなスーツに身を包んだ。そして21世紀になると、今度はフェミニニティーという名の下でドレスをまとってきたけれど、そろそろ既成概念から解放されていいはず。だからドレスのように洗練されているけれど、スーツのようにシンプルな洋服を提案したかった」とエリザベッタは話します。ボディコンシャスなシルエットを基調に、首元や脇腹を抉って肌をのぞかせるドレス、そしてほんのりフレアするロングパンツと合わせる金ボタンのジャケットなどを提案しました。ドレスとジャケットは、共に細長いシルエット。ムードに違いはありません。ブラックやボルドーなどオンでもオフでも使える色をベースに、カジュアルならデニム、イヴニングならベロアを使い、スタイルの汎用性を示しました。

「プランC」はワークウエアに遊び心を加えて

木村:私は、「プラン C(PLAN C)」がショールームで行った展示会&カクテルパーティーにダッシュ。建物のエントランスに到着した時には、上階から降りてくる人たちばかり。脚立を担いだ会場の解体業者さんたちと一緒にエレベーターに乗り込みました。

やっぱりパーティーはもうお開きで、さすがに帰らされるかと思いましたが、そんな状況下でも「いらっしゃい」と笑顔で迎えてくれるのが、クリエイティブ・ディレクターのカロリナ・カスティリオーニ(Carolina Castiglioni)です。

コレクションはワークウエアがインスピレーション源。アウターはカーペンタージャケットをベースにしています。クロップド丈やネイビーや淡いピンクなどもあり、ユニセックスで提案。インナーにはボウタイブラウスを合わせて、ワークとアーバンをミックスしたコーディネートも遊び心があります。ウールのプリーツスカートなどには、取り外し可能なフェザーをあしらい華やかさを演出しました。

これがドナテラの集大成?
「ヴェルサーチェ」はどうなる?

村上:さて、本日の大トリは「ヴェルサーチェ」。ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーは、今回のコレクションを最後にクリエイティブ・ディレクターを退くのではないか?とのウワサが渦巻いています。

そんな彼女によるコレクションは、長らく創業デザイナーで兄のジャンニ(Gianni)の活躍を見てきた彼女ならでは。いち早くスタートしたホームウエアラインの柄を使った、パンクなドレスで幕を開けました。

近年は柄使いを控えた“クワイエット・ラグジュアリー“な趣でしたが、今季はいささかムードが異なります。漆黒のパートがあっという間に終わると、次はレザーにシルクスクリーンのド派手なシャツやネクタイが登場。ウィメンズではレオパード柄が加わり、オーバーサイズのジャケットの下はハイレグのリボン&フリル付きビキニです。スカートはバルーンシルエットに仕上げたり、パレオのように巻き付けたりですが、いずれも色鮮やかなシルク素材。そこにダメージジーンズやスタッズが加わり、ビートは一気に加速します。レザーやシルクサテンをグルグルと巻き付けた雰囲気のミニドレス、極彩色のブラトップ、そしてパワーショルダーのジャケットやコート。確かに少し懐古主義的ではありますが、やはり「ヴェルサーチェ」はこうでなくっちゃ、とも思えてきます。

これって、集大成ってことなのでしょうか?ドナテラの退任や後任に関するニュースは、今のところまだ発表されていません。

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新デザイナーの「セルジオ ロッシ」に好印象、「ヴェルサーチェ」はまるで集大成 25-26年秋冬ミラノコレ日記vol.4

2025-26年秋冬ミラノ・ファッション・ウイーク後半は、「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」や「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」といったシューズブランドの展示会も目白押し。ショーは「トッズ(TOD'S)」や「モスキーノ(MOSCHINO)」、新デザイナーによる「ミッソーニ(MISSONI)」などが続き、最後は「ヴェルサーチェ(VERSACE)」で締めくくりました。

「セルジオ ロッシ」に見る
前進する老舗ブランドの好例

木村和花/記者(以下、木村):この日は「セルジオ ロッシ」の展示会から。昨年クリエイティブ・ディレクターに就任したポール・アンドリュー(Paul Andrew)によるデビューコレクションのお披露目で、本人に取材しました。彼は自身のシューズブランドに加え、「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」(現「フェラガモ」)のクリエイティブ・ディレクターなどを手掛けた実力者ですね。

展示会場は、創業者のロッシ氏が好んで使っていたことから、以降ブランドのキーカラーに据えるというアクアミント1色。フレッシュなスタートを示唆しているようで、素敵です。アンドリューは、「クラフト」「デザイン」「テクノロジー」をキーワードに挙げました。これはセルジオ氏が大切にしてきた哲学でもあります。

アンドリューは街ゆく人たちを観察し、今求められている上記の要素を具現化。世の中のカジュアルシューズへの傾倒をどう「セルジオ ロッシ」らしく解釈すべきかに思考を巡らせたそう。結果、ヒール離れの私でもコレクションは「履きたい」「素敵」と思うものが、たくさんありました。

“高まり“といった意味を持つ“サージ(SURGE)“と名付けたシリーズは、過去に登場したポインテッドトーとスクエアを合わせたようなつま先部分に、少しだけピラミッドのような形を作りシャープさを加え、新しいアイコンと位置付けます。ユニセックスで提案する分厚いソールが特徴のチェルシーブーツやワークブーツは、見た目にインパクトがありながら超軽量。きちんと「セルジオ ロッシ」の哲学が反映されています。

印象的なのは、自動車の製造などに使われるカーボンファイバーを用いた“S”の形を模るミュール。今季のコレクションのムードボードには、ランボルギーニやポルシェの写真も貼っていたそうです。デザインとしても未来的でインパクトがあり、革新性を追い求める姿勢を表明していて、これからアンドリューが作る「セルジオ ロッシ」にワクワクしました。

お祝いコレクションは光り輝き、
秋冬は毛皮使いの「サントーニ」

村上要「WWDJAPAN」編集長:続いてのシューズブランドは、「サントーニ(SANTONI)」。創業50周年のアニバーサリーイヤーを迎えています。限定コレクションは、お祝いにふさわしくゴールドやブロンズカラーで光り輝いていましたね(笑)。秋冬コレクションでは、バックストラップのパンプスの甲の部分にファーのトリミングなど、随所にハラコや毛皮を取り入れています。フェイクも含む毛皮やシアリング素材が増えている今季のムードを的確に捉えました。

シャープなジャケットが着たくなった
「スポーツマックス」

木村:「スポーツマックス(SPORTMAX)」は、ソリッドなテーラリングを軸に、袖口やマフラー、バッグなどに大胆にあしらった長いフリンジで動きを加えました。オーバーサイズのジャケットとスリムなパンツを合わせたオールブラックのセットアップに始まり、ウエストを軽くシェイプしたジャッケットとパンツ、デニムのテーラードジャケットにバンドウ、ローウエストのジーンズの合わせなど、ワントーンで潔くまとめています。形と素材だけで遊ぶミニマルなスタイルがモードでかっこいい。

今季は「日常を非凡に変えるデザイン」がテーマ。1969年にデビューして以来、大事にしてきた現代的なライフスタイルを汲み取る視線、そこに新しいビジョンを示す姿勢が反映されていました。

村上:ショー会場には、デザインチームからのメッセージがいくつか置いてありましたね。そこには「最小限のデザインが、革新的な素材の価値を引き出す」などの文言がありました。厚手のウールやハイゲージのニットはもちろん、テクニカル素材のアノラックやムートンまで、素晴らしい素材をたっぷり使い、柔らかい生地の場合はタッキングしたりツイストしたりでドレープを生み出す程度に留め、最後にフリンジでスパイスをプラスした。そんな印象のコレクションです。身頃と一体化したり、境目の区別がつかなかったりのアウター&ストール使いは、流線型のシルエットを描く今シーズンのトレンドでもあります。「マックスマーラ」が凛としているなら、こちらはもっとしなやかな感じです。

リッチなテクスチャーが際立つ
「ジミー チュウ」

木村:「ジミー チュウ」は、しなやかなナッパレザーや滑らかな手触りのベルベット、レザーのスネークエンボス加工など、豊かなテクスチャーがポイント。コニャックやゴールド、バターミルク、チョコレートといったカラーパレットも秋冬らしさを演出します。ブーツに配したステッチやパッチワークなど職人の手仕事を感じさせるディテールが「温かさ」を加えます。バッグは、ホーボーバッグをプッシュ。縫い目は人気のダイヤモンドシリーズに通ずる、ダイヤモンド型でデザインしています。

「ジャンヴィト ロッシ」はシックに

木村:「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」は、前シーズンのジャングルのような空間で見せた蝶々やライオンモチーフのミュールやサンダルから一変、シックなムードです。カーブを描く細いゴールドラインを這わせたブラックのロングブーツやしっとりとした質感のベロア素材のプラットホームサンダル、細かなビジューで飾ったバックスリングパンプスなどを披露しました。パンプスのカラーパレットには、30色以上のスエードが使われているそうで、バリエーションが楽しめます。

「ロロ・ピアーナ」は、乗馬と
アルゼンチンの民族衣装を融合

村上:「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」は、アルゼンチンからスコットランド、そしてニュージーランドとオーストラリアという、スケールの大きな旅に出ました。いずれもメリノウールやビキューナなど、ブランドに欠かせない素材を生み出したり、糸を紡ぎ生地につなげたりという産地です。こうした地方には、羊やビキューナ同様、馬と共生する町が多いと言います。そこで今シーズンは、アルゼンチンの民族衣装とイギリスの乗馬カルチャーを融合。前者は有機的な曲線のライン、後者はそれを引き締める直線のラインをもたらします。

シャギーな表面感やネップやメランジュといった豊かな生地感が多い今シーズン、そんな素材の最高峰を贅沢に使う「ロロ・ピアーナ」がよく見えるのは必然でしょうか?ブランデーやブラウンなどの濃色からバニラなどの淡色まで、そこにネイビーやブラックなどを加えながら、マニッシュなスタイルをリラックスしたシルエットで楽しみます。

スパーニャジャケット、ラペルがないカーディガンとジャケットの中間のような存在で、エレガントとスポーティなムードが同居するアイコンは、複数の糸を絡めたツイードで提案。確かに民族衣装感の強い独特のシルエットは多いものの、アンサンブルやセットアップ提案でフォーマルにまとめました。イブニングも同様です。アルゼンチンの女性を思わせる前掛けとフレアスカート、そこにつばの広い帽子を合わせたスタイルは、細かな手刺しゅうが圧巻でした。前回もエキゾチックなムードが強かったものの、今回は乗馬のムードとセットアップ提案でリアリティも十分って感じですね。

カーラ・ブルーニが巨大なドレスで出迎えた「トッズ」

木村:「トッズ」の会場に入ると、なんとレザーの端切れをパッチワークした巨大なドレスを着たカーラ・ブルーニ(Carla Bruni)の姿が。これはシカゴを拠点に活動するアーティストのネリー・アガシ(Nelly Agassi)によるパフォーマンスアートでした。カーラは手に職人技を象徴する巨大な針を持っていて神々しかったですね。

クリエイティブ・ディレクターのマッテオ・タンブリーニ(Matteo Tamburini)は昨シーズンに続き、“職人知能(アーティザナル インテリジェンス)“をテーマに掲げました。コレクションのテーマって毎シーズン異なるものを掲げるのがルールなのだと思っていたので、同じことを繰り返し伝えるタンブリーニに明確な目的意識を感じます。

シルエットもこれまで同様、シャープなロング&リーンが中心です。素材の質感を主役にするアプローチも変わりません。カシミヤよりもさらに高級なウール素材“パシュナ“に由来する高級レザーライン“パシュミー”シリーズのスエードやナッパレザーで作るトレンチコートやボマージャケットは、触るとその滑らかさと軽さに驚きます。カーキグリーンのウールのトレンチコートにレザーのトリムを施した重厚感のあるケープを重ねたルック、ツイード素材にフリンジのディテールをあしらったジャケットといったルック群は、秋冬らしさを加えていました。

村上:先ほどの「スポーツマックス」でも触れましたが、ミラノブランドの多くは素材の良さを引き出すため、特にコートやジャケットは、なるべく幅広の素材を“そのまま”使うことを考えているように思います。ドレープやペプラムさえ最小限に、美しい素材の“ありのまま”を見てもらおうというアプローチです。特に前任に比べてマスキュリンなスタイル提案が多いマッテオは、この流れの牽引役ですね。確かにパリのブランドに比べるとシンプルかもしれないけれど、着ていたら「素敵な素材ね、触っていい?」と聞かれそうなスタイル(笑)。で、触ってみたり、色々見ると「案外凝った作りなのね」と“2度おいしい”スタイル、そんな印象があります。「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」出身というキャリアも影響しているのでしょう。“職人知能”をテーマに掲げ続ける点からも、職人とうまくコミュニケーションできているんだと感じます。

「ジャンニ キアリーニ」は、
定番バッグを秋冬素材に

村上:「ジャンニ キアリーニ(GIANNI CHIARINI)」は、定番のバッグを秋冬素材に。ホーボーバッグは深いブラウンのスエード、ショルダーバッグにはポニースキンを用い、トートバッグの背面はカラフルな糸を撚ったウールの編み込みで切り替えました。

ユーモアか、リアルか?
絶妙な路線が問われる「モスキーノ」

村上:ウールン商会が日本におけるディストリビューターとしての役割を終了し、今、日本には販路がない「モスキーノ」は正直、正念場です。エイドリアン・アピオラッザ(Adrian Appiolaza)は才能豊かなデザイナーだと思うけれど、「モスキーノ」らしいユーモアを追求すればリアルからかけ離れ、反対にリアリティを追い求めれば「モスキーノ」である必要性がなくなってしまう。そんな構造的問題を抱えているからこそ、絶妙なボーダーラインを探し、その上を歩き続けることが求められています。

エイドリアンは、リアル側の世界からボーダーラインを探している印象でしょうか?序盤は、サルトリアの仕立て糸を見せる、インサイドアウトのフォーマルウエアでスタート。パフスリーブのコートには、胸元に針が刺さりまくっているハートの針山を飾りました。ボタンを縫い付けたホルターやペプラム裾のドレスに続くのは、「モスキーノ」にとってアイコニックな水玉を大胆に使った脱構築ドレス。中盤はボロボロのニットをモスリンのように体に巻き付けたり、半身は生地のまんまでこれから縫製が始まるようなジャケット提案したり。制作過程がコレクションのようになった印象です。

どうして中盤、座布団を頭に被ってしまったのかはわからないけれど(笑)、終盤にはカーペンターのようなワークウエアが現れ、切ったり貼ったり結んだりとDIYするイブニングでエンディングを迎えました。

屋外で極感の会場でミニ丈連発
なんだか“お寒い”「ミッソーニ」

村上:フィリッポ・グラツィオーリ(Filippo Grazioli)の退任に伴い、ホームコレクション部門を率いてきたアルベルト・カリーリ(Alberto Caliri)がトップについた「ミッソーニ」も、「モスキーノ」同様、難しい舵取り迫られています。

フィリッポのコンセプチュアル過ぎたコレクションに比べれば幾ばくかのリアリティを取り戻しましたが、再生への道のりは当面紆余曲折がありそうでしょうか?アルベルトは、トップスではオーバーサイズのニット重ねつつ、ボトムスはミニ丈に絞ったスタイルを連打。36ルック中、28ルックがミニスカートかホットパンツ(らしきもの。トップスが大き過ぎて、ボトムスはほとんど確認不可能ですw)という偏ったラインアップを披露しました。

確かに「ミッソーニ」と言えば、ジグザグニットやカーディガンが思い浮かぶのでトップスに傾倒するのは理解できるのですが、足元が華奢なストラップサンダルなのは、なぜ?今っぽいシルエットとして、意識しすぎてしまったのかな?ブランドをだいぶ誤った方向に導いてしまった感があるフィリッポ路線からのグレートリセットではあるのでしょうが、「『ミッソーニ』らしいニットの復活」だけが先行してしまい、肝心の「どんな女性に着て欲しいか?」「今を生きる女性って、どんな人たちなのか?」に対する思考が足りず、表面的な若々しさだけしか伝えられなかった印象です。

「ロレーナ・アントニアッツィ」が日本上陸
トレーサブルなニットブランド

木村:「モスキーノ」を止めたウールン商会が25-26年秋冬シーズンに取り扱いを始める「ロレーナ アントニアッツィ(LORENA ANTONIAZZI )」の展示会へ。同ブランドは、1993年にウンブリア州ペルージャで誕生しました。デザイナーのロレーナ・アントニアッツィは、「創業当時、周りのニット製品はシンプルなものばかり。コンフォートでありながらコンテンポラリーな、市場にないものを作りたいと思った」と創業背景を語ります。以来、ウンブリア州にある自社工場では、糸から開発しオリジナルの加工技術を用いたニットウエアを作っています。

その技術革新の集大成とも言えるのが、今シーズン登場した“ノーシーズン(NO SEASON)”シリーズです。コットンシルクやコットンカシミア、ビスコースといった糸を用いて、夏でも冬でも着られるニットを完成させました。素材は全て認証を取得したものかつ製造工程はトレーサブルなのも特徴です。2013年からQRコードで商品の全ての生産工程をたどることができるというから驚きです。

デザイナーのロレーナは、毎年日本を訪れ、日本の女性たちからインスピレーションを得ていると話します。「いつか日本でビジネスをしてみたいと心待ちにしていたので、とても楽しみです」とロレーナ。3月12日から6月まで、阪急うめだ本店6階でポップアップショップを開くほか、8月以降は札幌三越や仙台の藤崎などに登場するようです。

前グッチCEOが出資する
「エリザベッタ フランキ」とは?

村上:お次は、私も初めての「エリザベッタ フランキ(ELISABETTA FRANCHI)」へ。正直これまではスルーしていましたが、上の記事にある通り、マルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)前グッチ最高経営責任者が立ち上げた投資会社ネッシファッション(NESSIFASHION)が株式の23%を取得したとあれば、チェックしないわけにはいきません。聞けば創業デザイナーのエリザベッタは、動物愛護にも積極的なのだそう。世界でおよそ80の国や地域でビジネスを手掛けています。

「90年代、女性は男性同様の権利を獲得するため、マニッシュなスーツに身を包んだ。そして21世紀になると、今度はフェミニニティーという名の下でドレスをまとってきたけれど、そろそろ既成概念から解放されていいはず。だからドレスのように洗練されているけれど、スーツのようにシンプルな洋服を提案したかった」とエリザベッタは話します。ボディコンシャスなシルエットを基調に、首元や脇腹を抉って肌をのぞかせるドレス、そしてほんのりフレアするロングパンツと合わせる金ボタンのジャケットなどを提案しました。ドレスとジャケットは、共に細長いシルエット。ムードに違いはありません。ブラックやボルドーなどオンでもオフでも使える色をベースに、カジュアルならデニム、イヴニングならベロアを使い、スタイルの汎用性を示しました。

「プランC」はワークウエアに遊び心を加えて

木村:私は、「プラン C(PLAN C)」がショールームで行った展示会&カクテルパーティーにダッシュ。建物のエントランスに到着した時には、上階から降りてくる人たちばかり。脚立を担いだ会場の解体業者さんたちと一緒にエレベーターに乗り込みました。

やっぱりパーティーはもうお開きで、さすがに帰らされるかと思いましたが、そんな状況下でも「いらっしゃい」と笑顔で迎えてくれるのが、クリエイティブ・ディレクターのカロリナ・カスティリオーニ(Carolina Castiglioni)です。

コレクションはワークウエアがインスピレーション源。アウターはカーペンタージャケットをベースにしています。クロップド丈やネイビーや淡いピンクなどもあり、ユニセックスで提案。インナーにはボウタイブラウスを合わせて、ワークとアーバンをミックスしたコーディネートも遊び心があります。ウールのプリーツスカートなどには、取り外し可能なフェザーをあしらい華やかさを演出しました。

これがドナテラの集大成?
「ヴェルサーチェ」はどうなる?

村上:さて、本日の大トリは「ヴェルサーチェ」。ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーは、今回のコレクションを最後にクリエイティブ・ディレクターを退くのではないか?とのウワサが渦巻いています。

そんな彼女によるコレクションは、長らく創業デザイナーで兄のジャンニ(Gianni)の活躍を見てきた彼女ならでは。いち早くスタートしたホームウエアラインの柄を使った、パンクなドレスで幕を開けました。

近年は柄使いを控えた“クワイエット・ラグジュアリー“な趣でしたが、今季はいささかムードが異なります。漆黒のパートがあっという間に終わると、次はレザーにシルクスクリーンのド派手なシャツやネクタイが登場。ウィメンズではレオパード柄が加わり、オーバーサイズのジャケットの下はハイレグのリボン&フリル付きビキニです。スカートはバルーンシルエットに仕上げたり、パレオのように巻き付けたりですが、いずれも色鮮やかなシルク素材。そこにダメージジーンズやスタッズが加わり、ビートは一気に加速します。レザーやシルクサテンをグルグルと巻き付けた雰囲気のミニドレス、極彩色のブラトップ、そしてパワーショルダーのジャケットやコート。確かに少し懐古主義的ではありますが、やはり「ヴェルサーチェ」はこうでなくっちゃ、とも思えてきます。

これって、集大成ってことなのでしょうか?ドナテラの退任や後任に関するニュースは、今のところまだ発表されていません。

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「ニューエラ」×「ハローキティ」 新作コラボコレクション発売 キッズやゴルフ用も

「ニューエラ(NEW ERA)」は、「ハローキティ」とのコラボレーションの新作アイテムを発売した。

本コラボレーションのために描き起こされた「ニューエラ」キャップをかぶったハローキティ、ハローキティのアイコンでもあるリボンやりんごモチーフと「ニューエラ」ロゴを組み合わせたデザインなど、コラボレーションならではのデザインとなっている。またキッズコレクションやゴルフコレクションなど、幅広いバリエーションを展開する。

コラボアイテム

59FIFTY

9TWENTY

Bucket-01 Sailor Brim

Knit Bucket

Square Knit

Oversized T-shirt

Short Sleeve T-shirt

Camisole

Sweat Straight Pants

KIDS

Youth 9TWENTY

Youth 9FORTY A-FRAME Trucker

Youth Bucket Reversible

Youth Cuff Knit

GOLF

9FORTY A-FRAME TRUCKER

9FIFTY

9TWENTY

9TWENTY On-Par

SUN VISOR

Short Sleeve Medium Neck T-shirt

STRETCH SKIRT

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「ニューエラ」×「ハローキティ」 新作コラボコレクション発売 キッズやゴルフ用も

「ニューエラ(NEW ERA)」は、「ハローキティ」とのコラボレーションの新作アイテムを発売した。

本コラボレーションのために描き起こされた「ニューエラ」キャップをかぶったハローキティ、ハローキティのアイコンでもあるリボンやりんごモチーフと「ニューエラ」ロゴを組み合わせたデザインなど、コラボレーションならではのデザインとなっている。またキッズコレクションやゴルフコレクションなど、幅広いバリエーションを展開する。

コラボアイテム

59FIFTY

9TWENTY

Bucket-01 Sailor Brim

Knit Bucket

Square Knit

Oversized T-shirt

Short Sleeve T-shirt

Camisole

Sweat Straight Pants

KIDS

Youth 9TWENTY

Youth 9FORTY A-FRAME Trucker

Youth Bucket Reversible

Youth Cuff Knit

GOLF

9FORTY A-FRAME TRUCKER

9FIFTY

9TWENTY

9TWENTY On-Par

SUN VISOR

Short Sleeve Medium Neck T-shirt

STRETCH SKIRT

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「ジバンシィ」覚醒 サラ・バートンによって目覚めた“眠れる森の美女”は優雅なシルエット

“眠れる森の美女”が、目を覚ました。「ジバンシィ(GIVENCHY)」のことだ。

サラ・バートン(Sarah Burton)は3月7日、パリで新生「ジバンシィ」の2025-26年秋冬コレクションを発表し、ゴスやストリートに傾倒していたメゾンのスタイルコードを再定義した。バルーンコートやベビードールドレスさえ新しい形で提案しつつも、フォーマルからイヴニング、そしてレッドカーペットまでの源流はいずれもユーベル・ド・ジバンシィ(Hubert de Givenchy)とメゾンのクラフツマンシップに存在する、エレガントなシルエットのブランドへと生まれ変わった。

会場は、ジョルジュ・サンク通りにある「ジバンシィ」の本社。ここにサラは、封筒を幾重も重ねた椅子を並べ、ショー会場とした。「ジバンシィ」のクリエイティブ・ディレクターに就任すると、サラはアーカイブのリサーチに没頭。ゴミのように堆積する資料から、当時の素材を含む、さまざまなインスピレーション源を得たという。

もっとも強い刺激を受けたのは、シルエットだった。サラは、「原点であるシルエットに立ち返った。今日のメゾンの屋台骨だと思ったから。全てはシルエットとカッティング、『ジバンシィ』には、その才に長けた驚くべき職人たちが存在するから」と語る。

その職人技を最大限に表現したかったのだろう。ファーストルックは、メッシュで作ったボディスーツ。「女性の体こそ、もっとも美しいシルエット」という思いを込めた。ボディスーツは、ブラジャーとブルマーしか身につけていないモデルの体にピッタリとフィット。総メッシュだから、誤魔化しは効かない。精緻なパターンワークとフィッティング、そして縫い代を最小限に留めるクラフツマンシップが問われるが、まさに“シンデレラフィット”していた。続くセカンドルックは、シルクで作ったレオタードスタイルという、これまた一切の誤魔化しが通用しないミニマリズムの極地。ホルターネックの周りに優雅なドレープを刻み、偉大なる手仕事を讃える。

その後は、砂時計のような曲線のシルエットで作るマスキュリンなスタイルが続く。男性的なスタイルに、女性的な曲線を加えた。ウールのヘリンボーンからスーツ地、ギャバジン、レザーに至るまで、シルエットは力強いショルダーラインと、優雅なウエストラインのコントラスト。ドラマティックとリアリティのバランスも絶妙だ。ユーベル・ド・ジバンシィが世の中に広め、「ジバンシィ」ならではのリトル・ブラック・ドレスの1つとして数えられるベビードールドレスは、レース製。マイクロミニ丈にカットした。バルーンコートの面影は、コートやジャケットの背面に現れた。白いシャツさえテントラインに広がり、肩口からプリーツを刻みながら垂らした共布がエレガンスの度合いを高める。

終盤は、イヴニングというよりレッドカーペットのムードが高まる。前任のデザイナーではなし得なかった、サラ・バートンに託された大きな役割の1つだろう。オリエンタルな刺繍と着物を思わせる前合わせ、大きなノットを刻むことでアシンメトリーに仕上げたシルエットは目を引くが、ここでも装飾には頼らず、あくまで主役はシルエットに据えた。アクセサリーは、「ジバンシィ」らしいリボンを着想源とした、大きなレザースカーフがハイライト。上述の通り、リボンはドレスのノットへも発展している。

「ジバンシィ」がエレガンス、中でもシルエットに立脚した可憐なエレガンスをこれほど美しく発信したのは、ゴスやストリートに傾倒してきた過去を考えると20年ぶりくらいだろう。“眠れる森の美女”は、ようやく長い眠りから覚めた。これからまた可憐なシルエットで人々を楽しませてくれるのだと思う。本人は「自然なステップで取り組むことができたら」としているが、すでにクチュールの再開は見据えていることだろう。

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「ジバンシィ」覚醒 サラ・バートンによって目覚めた“眠れる森の美女”は優雅なシルエット

“眠れる森の美女”が、目を覚ました。「ジバンシィ(GIVENCHY)」のことだ。

サラ・バートン(Sarah Burton)は3月7日、パリで新生「ジバンシィ」の2025-26年秋冬コレクションを発表し、ゴスやストリートに傾倒していたメゾンのスタイルコードを再定義した。バルーンコートやベビードールドレスさえ新しい形で提案しつつも、フォーマルからイヴニング、そしてレッドカーペットまでの源流はいずれもユーベル・ド・ジバンシィ(Hubert de Givenchy)とメゾンのクラフツマンシップに存在する、エレガントなシルエットのブランドへと生まれ変わった。

会場は、ジョルジュ・サンク通りにある「ジバンシィ」の本社。ここにサラは、封筒を幾重も重ねた椅子を並べ、ショー会場とした。「ジバンシィ」のクリエイティブ・ディレクターに就任すると、サラはアーカイブのリサーチに没頭。ゴミのように堆積する資料から、当時の素材を含む、さまざまなインスピレーション源を得たという。

もっとも強い刺激を受けたのは、シルエットだった。サラは、「原点であるシルエットに立ち返った。今日のメゾンの屋台骨だと思ったから。全てはシルエットとカッティング、『ジバンシィ』には、その才に長けた驚くべき職人たちが存在するから」と語る。

その職人技を最大限に表現したかったのだろう。ファーストルックは、メッシュで作ったボディスーツ。「女性の体こそ、もっとも美しいシルエット」という思いを込めた。ボディスーツは、ブラジャーとブルマーしか身につけていないモデルの体にピッタリとフィット。総メッシュだから、誤魔化しは効かない。精緻なパターンワークとフィッティング、そして縫い代を最小限に留めるクラフツマンシップが問われるが、まさに“シンデレラフィット”していた。続くセカンドルックは、シルクで作ったレオタードスタイルという、これまた一切の誤魔化しが通用しないミニマリズムの極地。ホルターネックの周りに優雅なドレープを刻み、偉大なる手仕事を讃える。

その後は、砂時計のような曲線のシルエットで作るマスキュリンなスタイルが続く。男性的なスタイルに、女性的な曲線を加えた。ウールのヘリンボーンからスーツ地、ギャバジン、レザーに至るまで、シルエットは力強いショルダーラインと、優雅なウエストラインのコントラスト。ドラマティックとリアリティのバランスも絶妙だ。ユーベル・ド・ジバンシィが世の中に広め、「ジバンシィ」ならではのリトル・ブラック・ドレスの1つとして数えられるベビードールドレスは、レース製。マイクロミニ丈にカットした。バルーンコートの面影は、コートやジャケットの背面に現れた。白いシャツさえテントラインに広がり、肩口からプリーツを刻みながら垂らした共布がエレガンスの度合いを高める。

終盤は、イヴニングというよりレッドカーペットのムードが高まる。前任のデザイナーではなし得なかった、サラ・バートンに託された大きな役割の1つだろう。オリエンタルな刺繍と着物を思わせる前合わせ、大きなノットを刻むことでアシンメトリーに仕上げたシルエットは目を引くが、ここでも装飾には頼らず、あくまで主役はシルエットに据えた。アクセサリーは、「ジバンシィ」らしいリボンを着想源とした、大きなレザースカーフがハイライト。上述の通り、リボンはドレスのノットへも発展している。

「ジバンシィ」がエレガンス、中でもシルエットに立脚した可憐なエレガンスをこれほど美しく発信したのは、ゴスやストリートに傾倒してきた過去を考えると20年ぶりくらいだろう。“眠れる森の美女”は、ようやく長い眠りから覚めた。これからまた可憐なシルエットで人々を楽しませてくれるのだと思う。本人は「自然なステップで取り組むことができたら」としているが、すでにクチュールの再開は見据えていることだろう。

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「アンダーカバー」高橋デザイナーによる「ジーユー」の新ライン“ユージー”第1弾が発売に! 来週発売のファッションアイテム11選【3/10〜3/16】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は3月10〜16日に発売するアイテムを紹介します。いよいよ「アンダーカバー」の高橋盾デザイナーが手掛ける「ジーユー」の新ライン“ユージー”の第1弾が14日に発売になります。ウェブ記事のアクセス数からも期待が高いことがうかがえる“ユージー”。本来は隠す縫い代を表に出してあえて見せたり、切りっぱなしにしたりする手法がデザインの特徴の一つで、メンズアイテムながらもユニセックスとしても着られることも意識して作ったそう。争奪戦になりそうです。

【3月10日発売】
ディーン&デルーカ
(DEAN & DELUCA)

「ビームス クチュール」「ジップロック」
トリプルコラボ第3弾

「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は、「ビームス クチュール(BEAMS COUTURE)」「ジップロック(ZIPLOC)」とトリプルコラボしたバッグを発売する。クリア素材のトートと、保冷・保温機能搭載したバッグの2種を販売する。

■商品詳細

“クリアトートバッグS”(3850円)
“クーラートートバッグS”(5280円)

【3月11日発売】
グリーン パークス
(GREEN PARKS)

「スター・ウォーズ」コラボ
Tシャツやキャップなど13型

グリーン パークス(GREEN PARKS)は、「スター・ウォーズ」とのコラボアイテムを発売する。各アイテムには、「スター・ウォーズ」ロゴや人気キャラクターをモチーフとしたデザインをあしらい、ウエアやキャップ、メッシュバッグなど13型をラインアップする。

■商品詳細

コラボロンT(4990円)
コラボTシャツ(3990円〜)
コラボパーカ(5990円)
コラボスエット(4990円)
コラボバッグ(3990円)
※一部商品

【3月12日発売】
クリスチャン ルブタン
(CHRISTIAN LOUBOUTIN)

「メゾン マルジェラ」コラボ
シューズを多数ラインアップ

「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」は、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」とのコラボシューズを発売する。“メゾン マルジェラ バイ クリスチャン ルブタン”と“クリスチャン ルブタン バイ メゾン マルジェラ”の2テーマで構成する。

■商品詳細

コラボシューズ“メゾン マルジェラ バイ クリスチャン ルブタン”(15万円〜)
コラボシューズ/“クリスチャン ルブタン バイ メゾン マルジェラ”(15万9000円〜)

【3月12日先行発売】
ブルックス ブラザーズ
(BROOKS BROTHERS)

「コンバース」コラボ
“オールスター LGCY”2型

「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」は、「コンバース(CONVERSE)」との限定コラボスニーカーを発売する。“オールスター LGCY”を土台とし、2型を制作。3月9日まで公式オンラインで先行予約を受け付け、12日から「ブルックス ブラザーズ」表参道店および京都高島屋店で先行発売、一般発売は3月15日から。

■商品詳細

コラボスニーカー“ブルックス ブラザーズ×コンバース オールスター LGCY HI”(1万6500円)
コラボスニーカー“ブルックス ブラザーズ×コンバース オールスター LGCY OX”(1万5400円)

【3月13日発売】
フェンディ
(FENDI)

「フェンディ」100周年記念
タロアウトとコラボ

「フェンディ(FENDI)」は、キャラクターアーティスト、タロアウトとのコラボアイテムを発売する。アーティスティック・ディレクター、シルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)と家族がローマ本店のパラッツォフェンディで過ごす様子をデザイン。国内限定バッグをはじめ幅広くラインアップする。

■商品詳細

コラボバッグ“ピーカブー エックスライト スモール”(国内限定、予定価格63万8000円)
コラボバッグ“バゲット”(予定価格57万8600円)
コラボバッグ“バゲット ソフト トランク”(予定価格34万3200円)
コラボトートバッグ(予定価格32万7800円)
コラボスニーカー(予定価格16万2800円)
※一部商品

【3月13日先行発売】
マウジー
(MOUSSY)

「リーボック」コラボ
バスケをモチーフに13型

「マウジー(MOUSSY)」は、「リーボック(REEBOK)」とのコラボアイテムを発売する。コラボレーションロゴをあしらったトラックジャケットやパーカ、メッシュ素材のゲームシャツなどバスケットボールに着想を得た13型を制作。すでにシェルター ウェブストアで先行予約を受け付け、3月13日から「マウジー」一部店舗で先行発売、14日から一般発売する。

■商品詳細

コラボトラックジャケット(1万5290円)
コラボトラックパンツ(1万3090円)
コラボゲームシャツ(9790円)
コラボパーカ(1万1990円)
コラボTシャツ(7590円〜)
※一部商品

【3月14日発売】
ザ・ノース・フェイス
(THE NORTH FACE)

トレイルランニングシューズ3型
新ソールユニットを採用

「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」は、トレイルランニングシューズ“ベクティブ 3.0(VECTIVE 3.0)”を発売する。着地の衝撃を抑える5層構造のソールユニットを搭載し、3型をラインアップする。

■商品詳細

ランニングシューズ“サミット ベクティブ プロ 3”(3万3000円)
ランニングシューズ“サミット ベクティブ スカイ 2”(2万9700円)
ランニングシューズ“ベクティブ エンドゥリス 4”(2万4200円)

【3月14日発売】
ジーユー
(GU)

「アンダーカバー」チームによる
新ライン“UG”第1弾

「ジーユー(GU)」は、高橋盾デザイナー率いる「アンダーカバー(UNDERCOVER)」チームが手掛ける新ライン“ユージー(UG)”のファーストコレクションを発売する。“サイレント/ノイズ”をコンセプトとし、「ジーユー」の商品を再解釈したメンズアイテム19型で構成する。

■商品詳細

アウター(4990円〜)
シャツ(2990円〜)
Tシャツ(1990円〜)
パンツ(3990円〜)
キャップ(1290円〜)
※一部商品

【3月14日発売】
ファセッタズム
(FACETASM)

ニコライ・バーグマンとコラボ
ガーデニングウエアを制作

「ファセッタズム(FACETASM)」は、フラワーアーティストのニコライ・バーグマン(Nicolai Bergmann)とコラボしたガーデニングウエアを発売する。アイスグレーを基調とし、エプロンやガーデニングバッグ、ウエアなど10型をラインアップ。ニコライのフラワーボックスに着想を得たオリジナルのバンダナ柄や、コラボロゴをあしらう。

■商品詳細

コラボジャケット(6万8200円)
コラボTシャツ(1万1000円)
コラボエプロン(3万6300円〜)
コラボガーデニングバッグ(4950円〜)
コラボキャップ(7150円、予約販売)
※一部商品

【3月14日先行発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

新店舗オープン記念
コラボアイテムを先行発売

「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、東京ミッドタウン日比谷に新店舗をオープンする。オープンを記念し、アーティストのペトラ・ボーナー(Petra Borner)とのコラボアイテムを国内先行発売する。独自の線画と鮮やかな色使いのアートワークを、シャツやワンピース、スカートなどウエアに落とし込んだ。一般発売は3月21日から。

■商品詳細

コラボワンピース(5万600円〜)
コラボシャツ(7万400円)
コラボスカート(5万3900円〜)
コラボカットソー(3万7400円)

【3月14日発売】
ヴィヴィアン・ウエストウッド
(VIVIENNE WESTWOOD)

新ユニセックスライン誕生
ラフォーレ原宿店限定ラインも

「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」は、新ユニセックスライン“ヴィヴィアン・ウエストウッド レッド アンド マン(VIVIENNE WESTWOOD RED+MAN)”のアイテムを発売する。宇宙を思わせるウエアや、ユニセックスデザインのベーシックなアイテムを制作、スローガンやパッチをあしらった。またラフォーレ原宿店限定ライン“ヴィヴィアン・ウエストウッド レッド アンド マン ‘エクスクルーシブ‘(VIVIENNE WESTWOOD RED+MAN ‘EXCLUSIVE‘)”のプレコレクションも同日発売する。

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SEVENTEENウォヌのロンドン・ファッション・ウイークの1日 本人撮影の写真も公開

2月24日、韓国のボーイズグループセブンティーン(SEVENTEEN)のウォヌ(Wonwoo)がロンドンで発表された「バーバリー(BURBERRY)」2025-26秋冬コレクションに出席した。今回がファッション・ウイークデビューとなった彼は、記念すべき1日をどのように過ごしたのか写真とともに紹介する。

ストレートティーで1日をスタート

タワーブリッジ、テムズ川、そして早春の自然を眺めに出かける前に英国らしく一杯の紅茶から1日を開始。「韓国で長い冬を過ごしていたから、緑を見るのは新鮮だった」と「バーバリー」のトレンチコートに身を包んだ彼は言い、川の近くに咲いている低木の写真撮影に勤しんだ。

「バーバリー」のショーに先立ち、韓国の俳優チョン・ウンチェ(Jung Eun-chae)やタイの俳優ブライト(Bright)らVIPゲストと合流。ダニエル・リー(Daniel Lee)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーを祝いにバックステージへと向かった。

コレクションを鑑賞したウォヌは「初のファッションウイーク、とても素敵な時間を過ごしました。ショーは最高でしたし、ルックもとても気に入りました。呼んでくれた『バーバリー』とダニエル・リーに感謝したいです」と語った。最後に夜間にライトアップされたビッグベンを写真に収めこの街に必ず戻ってくることを約束し、初のファッション・ウイークの1日を終えた。

セブンティーンは2015年に韓国で、18年に日本でCDデビューした13人組男性グループ。1996年生まれのウォヌは、4月3日から兵役義務を履行することを発表している。

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SEVENTEENウォヌのロンドン・ファッション・ウイークの1日 本人撮影の写真も公開

2月24日、韓国のボーイズグループセブンティーン(SEVENTEEN)のウォヌ(Wonwoo)がロンドンで発表された「バーバリー(BURBERRY)」2025-26秋冬コレクションに出席した。今回がファッション・ウイークデビューとなった彼は、記念すべき1日をどのように過ごしたのか写真とともに紹介する。

ストレートティーで1日をスタート

タワーブリッジ、テムズ川、そして早春の自然を眺めに出かける前に英国らしく一杯の紅茶から1日を開始。「韓国で長い冬を過ごしていたから、緑を見るのは新鮮だった」と「バーバリー」のトレンチコートに身を包んだ彼は言い、川の近くに咲いている低木の写真撮影に勤しんだ。

「バーバリー」のショーに先立ち、韓国の俳優チョン・ウンチェ(Jung Eun-chae)やタイの俳優ブライト(Bright)らVIPゲストと合流。ダニエル・リー(Daniel Lee)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーを祝いにバックステージへと向かった。

コレクションを鑑賞したウォヌは「初のファッションウイーク、とても素敵な時間を過ごしました。ショーは最高でしたし、ルックもとても気に入りました。呼んでくれた『バーバリー』とダニエル・リーに感謝したいです」と語った。最後に夜間にライトアップされたビッグベンを写真に収めこの街に必ず戻ってくることを約束し、初のファッション・ウイークの1日を終えた。

セブンティーンは2015年に韓国で、18年に日本でCDデビューした13人組男性グループ。1996年生まれのウォヌは、4月3日から兵役義務を履行することを発表している。

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「シピシピ」が毛穴をぼかし色付く“ブラーリングチーク”を発売 白み系のピンクやラベンダーなど3色

「シピシピ(CIPICIPI)」は3月28日、毛穴をぼかし、ふんわり色づいた頬に仕上げるブランド初のチークカラー“ポアレスチーク”(全3色、各1430円)を発売する。

同製品は発色のよさ、色持ち、毛穴カバーの3点にこだわったパウダーチークだ。さっとひと塗りするだけで毛穴をカバーし、思わず触れたくなるような頬に仕上げる。粉質は、色味をぼかしやすいさらさらのマットタイプを採用した。

カラーは柔らかな血色感をプラスする“バニーピンク”、透明感を宿す“スワンラベンダー”、どんなメイクにもなじむ“デイリーピーチ”の3色。どれも白みを帯びたカラーで、単色でも手持ちのチークに重ねても使用できる。

キービジュアルには、ブランドミューズを務めているTWICEのチェヨン(CHAEYOUNG)を起用した。

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「シピシピ」が毛穴をぼかし色付く“ブラーリングチーク”を発売 白み系のピンクやラベンダーなど3色

「シピシピ(CIPICIPI)」は3月28日、毛穴をぼかし、ふんわり色づいた頬に仕上げるブランド初のチークカラー“ポアレスチーク”(全3色、各1430円)を発売する。

同製品は発色のよさ、色持ち、毛穴カバーの3点にこだわったパウダーチークだ。さっとひと塗りするだけで毛穴をカバーし、思わず触れたくなるような頬に仕上げる。粉質は、色味をぼかしやすいさらさらのマットタイプを採用した。

カラーは柔らかな血色感をプラスする“バニーピンク”、透明感を宿す“スワンラベンダー”、どんなメイクにもなじむ“デイリーピーチ”の3色。どれも白みを帯びたカラーで、単色でも手持ちのチークに重ねても使用できる。

キービジュアルには、ブランドミューズを務めているTWICEのチェヨン(CHAEYOUNG)を起用した。

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「シピシピ」が毛穴をぼかし色付く“ブラーリングチーク”を発売 白み系のピンクやラベンダーなど3色

「シピシピ(CIPICIPI)」は3月28日、毛穴をぼかし、ふんわり色づいた頬に仕上げるブランド初のチークカラー“ポアレスチーク”(全3色、各1430円)を発売する。

同製品は発色のよさ、色持ち、毛穴カバーの3点にこだわったパウダーチークだ。さっとひと塗りするだけで毛穴をカバーし、思わず触れたくなるような頬に仕上げる。粉質は、色味をぼかしやすいさらさらのマットタイプを採用した。

カラーは柔らかな血色感をプラスする“バニーピンク”、透明感を宿す“スワンラベンダー”、どんなメイクにもなじむ“デイリーピーチ”の3色。どれも白みを帯びたカラーで、単色でも手持ちのチークに重ねても使用できる。

キービジュアルには、ブランドミューズを務めているTWICEのチェヨン(CHAEYOUNG)を起用した。

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「ビオトープ」事業開始15年で4店目の神戸店 厳選した立地で「オンリーワンの店」を作る秘訣

ジュンは、大型路面店「ビオトープ神戸(BIOTOP KOBE)」をきょう8日に開く。場所は近代建築が点在する旧居留地。歴史を感じさせる空間に、ファッション、コスメ、生活雑貨を豊富にそろえ、さらには飲食店を併設した複合型セレクトショップとなる。ジュンの佐々木進社長と、クリエイティブディレクターである迫村岳・常務取締役の2人の仕掛け人は、どんな店を目指しているのか。神戸で聞いた。

新規出店は「まず物件ありき」で決める

WWD:「ビオトープ」は東京・白金(2010年開店)、大阪・南堀江(14年開店)、福岡(19年開店)に続く4店舗目。神戸を選んだ理由は?

迫村岳クリエイティブディレクター(以下、迫村):「ビオトープ」に関しては物件ありきで決めている。通常の業態であれば、まず東京に数店舗、次に大阪、続いて名古屋となるだろう。これまでの3店舗はいずれも大勢の人が行き交うターミナル立地でもなく、商業施設のテナントでもない。ユニークな建物や空間、周辺環境を重視して厳選してきた。今回の神戸も1958年竣工のビルにたまたま空きが出たため、出店を決めた。

佐々木進社長(以下、佐々木):神戸港に近いこのビルは海運商社のオフィスビルとして建てられたと聞いている。港町らしい独特の匂いがある。これまでの3店舗とは異なる個性があって面白い。

WWD:神戸のマーケットをどう分析しているか?

佐々木:旧居留地で当社は古くは「アーペーセー(A.P.C.)」(現在の運営は別の会社)を運営してきたし、13年からは「サタデーズNYC(SATURDAYS NYC)」を出店しており、エリアの特性は深く理解している。目的意識を持って来店されるお客さまが多く、一度ファンになれば繰り返し来てくださる。商圏には芦屋をはじめ富裕層のお客さまもたくさんいる。「ビオトープ」の世界観に共感してくださるはずだ。

迫村:神戸はもちろん、中・四国を含めて広範囲からお客さんを呼びたい。落ち着いた空間で、じっくり買い物していだけるよう空間設計した。仮に同じ服であっても「ビオトープ」の店内で手に取ると他店よりも魅力的に映る。そんな工夫をこれまでの3店舗で磨いてきた。ていねいに接客して、商品の背景まで伝える。

「物販」と「飲食」を両立する手法

WWD:神戸にもカフェ&レストランを併設した。

迫村:この区画は市民の憩いの場である東遊園地にも近く、休日には家族連れも多い。旧居留地は意外にカフェが少ないので、そんな方たちにも気軽に立ち寄ってもらえる場所になるだろう。メニュー開発は東京・日本橋の「ネキ」や世田谷代田の「ソングブック」を手掛ける西恭平さんにお願いした。ワインも充実しており、昼も夜も楽しめる。

佐々木:同じ店で物販と飲食を両立させるのは、けっこう難しい。「服を買う」と「食事をする」はモチベーションが違うから、無理に一緒にすると失敗する。でも「ビオトープ」は既存の3店舗とも相乗効果を生んでいる。

WWD:コツはあるのか?

佐々木:「ビオトープ」の場合は物販と飲食のゾーニングを一体化しずぎるとダメ、明確に区切りすぎてもダメ。言葉で表現するのは難しいけど、適度なゾーニングの塩梅がある。「サタデーズNYC」や「サロン アダム エ ロペ(SALON ADAM ET ROPE)」、昨年12月に表参道に開いた「V.A.」など、当社は物販と飲食の併設店をいくつか運営しているが、それぞれ業態によってやり方は異なる。

迫村:飲食の併設は「ビオトープ」の強みだ。服だけが目的であれば、来店の頻度が限られてしまう。でも居心地の良い空間で食事をしたりお茶をしたりするため立ち寄れる店であれば、お客さまは頻繁に来店してくれる。ついでに服や生活雑貨を手に取る。

WWD:秋に出店予定の札幌はどんな店になる?

迫村:札幌の円山公園付近になる。広大な緑が広がる円山公園は札幌市民のオアシスであり、周辺は閑静な住宅街だ。ここもいわゆるショッピングエリアではない。既存の店舗とはまた違ったユニークな店になるだろう。

WWD:事業開始から15年で、神戸は4店目。現在の「ビオトープ」の売上高はどれくらいに成長しているのか?

佐々木:具体的には言えないが、神戸を含めた4店舗とEC(ネット通販)で30億円が見えてきた。中長期的には7〜8店舗とECで50億円は見込めるだろう。ただ、迫村が述べた通り「ビオトープ」の出店は物件ありき。性急な成長は求めない。厳選した立地とオンリーワンの店作りで、わざわざ訪れるに値する「ビオトープ」であり続ける。

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「ビオトープ」事業開始15年で4店目の神戸店 厳選した立地で「オンリーワンの店」を作る秘訣

ジュンは、大型路面店「ビオトープ神戸(BIOTOP KOBE)」をきょう8日に開く。場所は近代建築が点在する旧居留地。歴史を感じさせる空間に、ファッション、コスメ、生活雑貨を豊富にそろえ、さらには飲食店を併設した複合型セレクトショップとなる。ジュンの佐々木進社長と、クリエイティブディレクターである迫村岳・常務取締役の2人の仕掛け人は、どんな店を目指しているのか。神戸で聞いた。

新規出店は「まず物件ありき」で決める

WWD:「ビオトープ」は東京・白金(2010年開店)、大阪・南堀江(14年開店)、福岡(19年開店)に続く4店舗目。神戸を選んだ理由は?

迫村岳クリエイティブディレクター(以下、迫村):「ビオトープ」に関しては物件ありきで決めている。通常の業態であれば、まず東京に数店舗、次に大阪、続いて名古屋となるだろう。これまでの3店舗はいずれも大勢の人が行き交うターミナル立地でもなく、商業施設のテナントでもない。ユニークな建物や空間、周辺環境を重視して厳選してきた。今回の神戸も1958年竣工のビルにたまたま空きが出たため、出店を決めた。

佐々木進社長(以下、佐々木):神戸港に近いこのビルは海運商社のオフィスビルとして建てられたと聞いている。港町らしい独特の匂いがある。これまでの3店舗とは異なる個性があって面白い。

WWD:神戸のマーケットをどう分析しているか?

佐々木:旧居留地で当社は古くは「アーペーセー(A.P.C.)」(現在の運営は別の会社)を運営してきたし、13年からは「サタデーズNYC(SATURDAYS NYC)」を出店しており、エリアの特性は深く理解している。目的意識を持って来店されるお客さまが多く、一度ファンになれば繰り返し来てくださる。商圏には芦屋をはじめ富裕層のお客さまもたくさんいる。「ビオトープ」の世界観に共感してくださるはずだ。

迫村:神戸はもちろん、中・四国を含めて広範囲からお客さんを呼びたい。落ち着いた空間で、じっくり買い物していだけるよう空間設計した。仮に同じ服であっても「ビオトープ」の店内で手に取ると他店よりも魅力的に映る。そんな工夫をこれまでの3店舗で磨いてきた。ていねいに接客して、商品の背景まで伝える。

「物販」と「飲食」を両立する手法

WWD:神戸にもカフェ&レストランを併設した。

迫村:この区画は市民の憩いの場である東遊園地にも近く、休日には家族連れも多い。旧居留地は意外にカフェが少ないので、そんな方たちにも気軽に立ち寄ってもらえる場所になるだろう。メニュー開発は東京・日本橋の「ネキ」や世田谷代田の「ソングブック」を手掛ける西恭平さんにお願いした。ワインも充実しており、昼も夜も楽しめる。

佐々木:同じ店で物販と飲食を両立させるのは、けっこう難しい。「服を買う」と「食事をする」はモチベーションが違うから、無理に一緒にすると失敗する。でも「ビオトープ」は既存の3店舗とも相乗効果を生んでいる。

WWD:コツはあるのか?

佐々木:「ビオトープ」の場合は物販と飲食のゾーニングを一体化しずぎるとダメ、明確に区切りすぎてもダメ。言葉で表現するのは難しいけど、適度なゾーニングの塩梅がある。「サタデーズNYC」や「サロン アダム エ ロペ(SALON ADAM ET ROPE)」、昨年12月に表参道に開いた「V.A.」など、当社は物販と飲食の併設店をいくつか運営しているが、それぞれ業態によってやり方は異なる。

迫村:飲食の併設は「ビオトープ」の強みだ。服だけが目的であれば、来店の頻度が限られてしまう。でも居心地の良い空間で食事をしたりお茶をしたりするため立ち寄れる店であれば、お客さまは頻繁に来店してくれる。ついでに服や生活雑貨を手に取る。

WWD:秋に出店予定の札幌はどんな店になる?

迫村:札幌の円山公園付近になる。広大な緑が広がる円山公園は札幌市民のオアシスであり、周辺は閑静な住宅街だ。ここもいわゆるショッピングエリアではない。既存の店舗とはまた違ったユニークな店になるだろう。

WWD:事業開始から15年で、神戸は4店目。現在の「ビオトープ」の売上高はどれくらいに成長しているのか?

佐々木:具体的には言えないが、神戸を含めた4店舗とEC(ネット通販)で30億円が見えてきた。中長期的には7〜8店舗とECで50億円は見込めるだろう。ただ、迫村が述べた通り「ビオトープ」の出店は物件ありき。性急な成長は求めない。厳選した立地とオンリーワンの店作りで、わざわざ訪れるに値する「ビオトープ」であり続ける。

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韓国の“少しお節介”な習慣を届けたい IT企業社員がティーブランド「コーニー」を立ち上げた理由

ティーブランド「コーニー(CORNIE)」が2024年12月にローンチした。手がけるのは、韓国・ソウル生まれ、現在外資IT企業でCXコンサルタントとして勤務するリ・ユンジェ(Lee Younjae)だ。10歳の頃に東京に移住し、慶應義塾大学卒業後は韓国と上海でホテルや飲食店の企画を担当したのち、リクルートを経て現在の職に就いた。日韓の通訳としても活躍するなど、活動は幅広い。

そんな彼女が今回「コーニー」を立ち上げた理由を尋ねると「韓国と日本のバックグランドを持ちながら、スウェーデンに留学。その後上海での駐在生活を経て、あらためて日韓の文化の素晴らしさに気がついた。しかしながら、日本の市場には韓国文化の伸び代はまだある。私が上海にいる時に恋しくなったのは韓国の温かな“情”だったが、その情に価値を置いた発信がされていることはまだ少ないと感じた」とユンジェ。

日韓のルーツを持つ彼女だからこそできる方法で韓国文化を発信したいと考え、自らの韓国の原体験である韓国茶のブランドを手掛けることに。「子どもの頃に一緒に住んでいた祖母は、夏になればとうもろこし茶やオミザ茶を、冬には柚茶や生姜茶、デーツ茶を淹れてくれた。このように、季節や相手の体調に寄り添った、“少しお節介”な穀物茶や果実茶を飲む習慣が、私にとってはとても心地が良いものだった。そしてこの韓国のお節介さを、私は“情”と呼んでいる。ブランドを通じて、誰かを思いやり、お茶を淹れて分かち合う“少しお節介な気持ち=情”を届けていきたい」。

そんな気持ちから生まれた「コーニー」のファースト商品は最高品質のイェチョン産白とうもろこしの粒を100%使用した“粒コーン茶”。ユンジェは「コーン茶はむくみ改善にも効果的だといわれており、身体のコンディションを整えたい時にもおすすめだ。ノンカフェインのため、老若男女問わず生活にとりやすいだろう。日本で緑茶や麦茶を飲むように、韓国でも家庭でお茶を飲む習慣は根付いている」と続ける。

さらに「コーニー」の“粒コーン茶”には、低温真空ロースティング法が用いられ、香ばしさを増しながら栄養素を保つよう作られる。腸内環境を整える食物繊維や貧血予防に欠かせない鉄分、細胞の生成を助ける葉酸のほか、美肌づくりをサポートするビタミンB群、ビタミンC、Eを含む。「『コーニー』の“粒コーン茶”は一般的なティーパックのお茶とは異なり、そのままコーンの実を食べることもできるから、素材の栄養素を惜しみなく得られる。お茶を楽しんだ後のコーンを米と一緒に炊くのもおすすめだ」。

現在「コーニー」は公式サイトで販売しており、今後は粒コーン茶以外にもラインアップを拡充するほか、ギフトセットなどを提案。3月15〜16日には、目黒MEGURO MARCで開催されるマーケット“HAVE A GOOOD MARKET!!! at MEGURO MARC”に出展。試飲と商品の購入も可能だ。

◼︎HAVE A GOOOD MARKET!!! at MEGURO MARC
日程:3月15〜16日
時間:11:00〜17:00
会場:MEGURO MARC
住所:東京都品川区西五反田3-3-2

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