ユニクロのチャリティーTシャツ、万博の国連パビリオンで難民支援の展示 役所広司も登壇

ファーストリテイリングは6月16〜22日、大阪・関西万博内の国連パビリオンで、難民支援に関する展示を国連難民高等弁務官事務所(以下、UNHCR)と共同で行っている。6月20日の「世界難民の日」に合わせたもの。「ユニクロ(UNIQLO)」のチャリティーTシャツプロジェクト「ピース・フォー・オール(PEACE FOR ALL)」で新たにコラボレーターに加わった俳優の役所広司氏を招き、16日には同パビリオンで記者会見も開催した。

ファーストリテイリングが「ピース・フォー・オール」を開始したのが2022年。理念に賛同した著名デザイナーやスポーツ選手、俳優、建築家、作家、研究者、キャラクターなど、これまで多種多様な43組とコラボレーションしてきた。Tシャツ(1500円)の販売による利益の全額をUNHCRなど3団体に寄付し、難民や女性、子どもの支援に充てている。

「ピース・フォー・オール」は立ち上げからの3年間で、約719万枚のTシャツを販売し、総額約21億5771億円を寄付した。「お客さまに支援活動に参加いただかないとこの数字にはならなかった。さらに大きな取り組みにしていける可能性があると思っている。皆さんにより参加してもらえる形にしていきたい」と、柳井康治ファーストリテイリング取締役グループ上席執行役員。UNHCRの柏富美子 次期駐日代表は「Tシャツのデザインを気に入って手に取ったお客さまが、そこから難民問題を知り、興味を持つきっかけになっている」と、同取り組みの意義についてコメントした。

「こんどはこんど、今は今」

役所氏は、メジャーリーグで活躍した元野球選手のイチロー氏と共に、このたび新たにコラボレーターに加わった。両氏がデザインに関わったTシャツは6月20日に国内外の「ユニクロ」で発売。それに先駆け、国連パビリオンでは16日から販売している。同パビリオンで「ピース・フォー・オール」Tシャツを購入すると、スペシャルスタンプを押してカスタマイズすることも可能だ。

役所氏は、柳井取締役が個人としてプロデュースした、ヴィム・ベンダース(Wim Wenders)監督による23年公開の映画「パーフェクト・デイズ(PERFECT DAYS)」で、渋谷区のトイレ清掃人である主人公、平山を演じた縁がある。役所氏は同役で、カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した。

役所氏がデザインに関わった「ピース・フォー・オール」のTシャツは、「パーフェクト・デイズ」の中の2カットと、役所氏自身が「シンプルだけど、僕自身の心にも残った」と話す「こんどはこんど、今は今」という平山のセリフをプリントしたもの。会見で役所氏は、「未来や過去で思い悩むより、今この瞬間を大切に生きていれば、痛みも悩みも消えていくんじゃないのかということを伝えたかった」と、コメント。「(難民問題や厳しい世界情勢に日々接する中で感じるのは)他人の痛みを感じる心は、天性で備わっているものではなく、(相手の状況を思いやって想像するという)訓練をしなければ身につかない。かつて司馬遼太郎さんがそう言っていたが、人との一瞬一瞬の交流の中で、(相手のことを想像し)辛いだろうな、苦しいだろうなと感じることを大切にするといいんだろうなと思っている」と続けた。

新たに「難民映画基金」も開始

会見では、ファーストリテイリングが2001年のアフガン難民への衣料支援以来、20年超にわたって取り組んでいる難民支援についても紹介した。06年にUNHCRとの協働を開始し、11年にグローバルパートナーシップを締結。25年4月末時点で、全世界で1億2210万人いるという難民・国内避難民に対し、ファーストリテイリングは緊急支援、衣料支援、店舗での難民雇用も行っている。

また、ミャンマーからのロヒンギャ難民が100万人暮らすというバングラデシュ・コックスバザールのキャンプでは、難民女性たちの自立支援として縫製トレーニングも実施。バングラデシュにあるファーストリテイリングの協力工場がトレーナーを務め、これまで累計で700人超の女性に縫製トレーニングを行い、キャンプで女性たちに必要とする布ナプキンや生理ショーツを生産している。

新しい難民支援の形として25年1月に立ち上がったのが、「難民映画基金」だ。俳優のケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)氏らによって創設された同基金に、ユニクロは創設パートナーとして参加、10万ユーロ(約1600万円)を寄付している。難民という境遇にありながら活動を続けてきた映画制作者への支援を実施し、難民問題を映像の力でより幅広い層に届ける狙い。

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桃谷順天館が大阪万博に出展 未来のドレッサールーム、光合成する服を披露

明治期創業の老舗化粧品メーカーである桃谷順天館は6月10〜16日と9月23〜29日、大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」の展示・出展ゾーン「リボーンチャレンジ」エリアに出展する。現存する日本最古の化粧品専用研究所を1913年に開設して以来、研究開発に注力してきた同社が近年開発した最新技術を披露し、次世代のライフスタイルを提案する。

未来のスキンケアを体験
「スキンボイス」とは

6月10〜16日の展示テーマは「未来の生活スタイル〜スマートルーム〜」。未来型のスキンケアシステム「スキンボイス」を展示する。定常的に肌測定を行うセンサーを取り付けたメガネ型デバイスで肌の状態をリアルタイムで測定し、分析データをもとにシューター型デバイスから最適な化粧水を超微粒子化された状態で噴射する仕組みだ。

万博会場には、未来のドレッサールームを模した空間を用意。体験者はドレッサーの前に座り、メガネ型デバイスをかけるだけで、肌診断からスキンケアまでの一連のプロセスを約3分間で体験できる。AI(ディープラーニング)を活用することで体験者の肌水分量と肌バリア機能、肌年齢、肌タイプ(脂性肌、乾燥肌、混合肌など)を解析。結果は目の前のモニターに提示され、AIキャラクターの「モモ」がナビゲーターとなって分かりやすく説明してくれる。プライバシーに配慮し、計測結果をQRコードで持ち帰れるようにしている。

「肌の状態は日内で変動し、紫外線やストレスといった外的・内的要因で絶えず変化している。しかし、それに即したスキンケアをタイミングよく行えている人はごくわずか。スキンボイスは、そうした変化を常時捉え、肌トラブルを未然に防ぐ新しい仕組みだ。困っている人の悩みを解決するという創業精神にもとづき、肌トラブルのない世界をつくることをめざしている」と、同社桃谷総合文化研究所の杉野哲造所長は説明する。

メガネ型デバイスは、神戸大学大学院工学研究科の塚本・寺田研究室が開発した技術を基に、測定機器データとの比較や肌状態の判定システムを共同研究で開発した。シューター型デバイスに搭載する化粧水の成分は、大阪大学医学系研究科の濵田吉之輔特任教授との共同研究の成果がベースとなっており、産学連携による先端技術を結集している。

開発に取り組んだのは8年ほど前から。製品の枠を広げるために異業種と交流するなか、当時ウエアラブルコンピューターで注目されていた神戸大学の研究室との出会いがあった。「コツコツと研究を続け、うまく測定できるようになったのは万博への出展が決まってから。デバイスに付けるセンサーの位置が少しずれただけでもデータが変わるので、位置の固定やデータの取り方など試行錯誤して完成させた」と杉野所長は振り返る。

“着るスキンケア”
新素材「モイストファイバー」

スキンボイスにも使用される化粧水の成分“フローラコントローラFC161”は、同社が長年研究してきた肌常在菌の制御技術から生まれたもの。従来の殺菌剤とは異なり、肌トラブルの原因となる悪玉菌だけを殺菌し、肌にとって有益な美肌菌を増やす特徴がある。

このFC161を繊維に練り込み、スキンケア効果のある繊維として開発されたのが「モイストファイバー」だ。クレンジングオイルの処方技術を応用し、オーミケンシとの共同研究によってFC161を高濃度で繊維に配合することに成功。洗濯後も成分を維持でき、着用することで皮膚の水分量を向上させるなど化粧品としての効果があることが実証されている。

モイストファイバー開発の背景には、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の患者が増加し、ファッションを自由に楽しむことが制限されているという現状がある。「アトピー性皮膚炎は食物アレルギーや喘息の引き金になるとも言われている。縫い目がない服を選ばないといけなかったり、着ることができない素材があったりもする。だから“着ることがスキンケアになる服”を届けたいと考えた」と杉野所長は語る。

最近の研究では、肌のバリア機能を壊す黄色ブドウ球菌がアトピー性皮膚炎の原因ともいわれ、黄色ブドウ球菌を減少させるモイストファイバーへの期待が高まっている。

後半は「未来のファッション」を提案
「化粧品会社にとどまらない」を体現

9月23〜29日は「サステナブルに基づく繊維・ファッション産業の未来共創プロジェクト」のテーマで出展。モイストファイバーを活用した未来のファッションの展示を行う。同社とオーミケンシに加え、吊り編みメーカーで知られる和歌山の東紀繊維とレディスアパレルのマツオインターナショナルの4社で取り組む。

展示は3つのゾーンで構成。「光合成する服」ゾーンでは、モイストファイバーの保湿機能を活用し、特殊なメッシュ状の生地に植物の種子を植え付けて育てた衣服を展示する。「大阪は全国一、緑が少ないといわれている。それは肌にとっても良くないこと。未来に向けて緑を増やしていきたいという思いを、インパクトのあるデザインで表現する」(杉野所長)。

「透明人間の服」ゾーンでは、緑をテーマにした空間に再帰性反射素材を使ったドレスを展示。あるポイントに立つとドレスが消えて見えるという体験ができる。さらに「ドライゾーン」では、同社の調香技術を活かし、未来や環境問題へのメッセージを表現。スタートアップとの協業により、音と映像に連動した海や森林、屋久島の香りなどが広がる空間を演出する。

モイストファイバーは2023年頃から素材供給が始まり、現在、12社がインナーやソックスなどの製品化をめざして開発中だ。繊維だけでなく、皮膚細菌の研究が進化し、腸内細菌の研究にも着手。腸内の美肌菌を増加させる成分を開発し、サプリメントやコーヒー、プロテインのほか、食品の製品化も進めている。

杉野所長は「今後も化粧品の枠を超えた事業にチャレンジし、化粧品会社にとどまらず、美と健康を提供していく会社をめざす」と抱負を述べた。

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桃谷順天館が大阪万博に出展 未来のドレッサールーム、光合成する服を披露

明治期創業の老舗化粧品メーカーである桃谷順天館は6月10〜16日と9月23〜29日、大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」の展示・出展ゾーン「リボーンチャレンジ」エリアに出展する。現存する日本最古の化粧品専用研究所を1913年に開設して以来、研究開発に注力してきた同社が近年開発した最新技術を披露し、次世代のライフスタイルを提案する。

未来のスキンケアを体験
「スキンボイス」とは

6月10〜16日の展示テーマは「未来の生活スタイル〜スマートルーム〜」。未来型のスキンケアシステム「スキンボイス」を展示する。定常的に肌測定を行うセンサーを取り付けたメガネ型デバイスで肌の状態をリアルタイムで測定し、分析データをもとにシューター型デバイスから最適な化粧水を超微粒子化された状態で噴射する仕組みだ。

万博会場には、未来のドレッサールームを模した空間を用意。体験者はドレッサーの前に座り、メガネ型デバイスをかけるだけで、肌診断からスキンケアまでの一連のプロセスを約3分間で体験できる。AI(ディープラーニング)を活用することで体験者の肌水分量と肌バリア機能、肌年齢、肌タイプ(脂性肌、乾燥肌、混合肌など)を解析。結果は目の前のモニターに提示され、AIキャラクターの「モモ」がナビゲーターとなって分かりやすく説明してくれる。プライバシーに配慮し、計測結果をQRコードで持ち帰れるようにしている。

「肌の状態は日内で変動し、紫外線やストレスといった外的・内的要因で絶えず変化している。しかし、それに即したスキンケアをタイミングよく行えている人はごくわずか。スキンボイスは、そうした変化を常時捉え、肌トラブルを未然に防ぐ新しい仕組みだ。困っている人の悩みを解決するという創業精神にもとづき、肌トラブルのない世界をつくることをめざしている」と、同社桃谷総合文化研究所の杉野哲造所長は説明する。

メガネ型デバイスは、神戸大学大学院工学研究科の塚本・寺田研究室が開発した技術を基に、測定機器データとの比較や肌状態の判定システムを共同研究で開発した。シューター型デバイスに搭載する化粧水の成分は、大阪大学医学系研究科の濵田吉之輔特任教授との共同研究の成果がベースとなっており、産学連携による先端技術を結集している。

開発に取り組んだのは8年ほど前から。製品の枠を広げるために異業種と交流するなか、当時ウエアラブルコンピューターで注目されていた神戸大学の研究室との出会いがあった。「コツコツと研究を続け、うまく測定できるようになったのは万博への出展が決まってから。デバイスに付けるセンサーの位置が少しずれただけでもデータが変わるので、位置の固定やデータの取り方など試行錯誤して完成させた」と杉野所長は振り返る。

“着るスキンケア”
新素材「モイストファイバー」

スキンボイスにも使用される化粧水の成分“フローラコントローラFC161”は、同社が長年研究してきた肌常在菌の制御技術から生まれたもの。従来の殺菌剤とは異なり、肌トラブルの原因となる悪玉菌だけを殺菌し、肌にとって有益な美肌菌を増やす特徴がある。

このFC161を繊維に練り込み、スキンケア効果のある繊維として開発されたのが「モイストファイバー」だ。クレンジングオイルの処方技術を応用し、オーミケンシとの共同研究によってFC161を高濃度で繊維に配合することに成功。洗濯後も成分を維持でき、着用することで皮膚の水分量を向上させるなど化粧品としての効果があることが実証されている。

モイストファイバー開発の背景には、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の患者が増加し、ファッションを自由に楽しむことが制限されているという現状がある。「アトピー性皮膚炎は食物アレルギーや喘息の引き金になるとも言われている。縫い目がない服を選ばないといけなかったり、着ることができない素材があったりもする。だから“着ることがスキンケアになる服”を届けたいと考えた」と杉野所長は語る。

最近の研究では、肌のバリア機能を壊す黄色ブドウ球菌がアトピー性皮膚炎の原因ともいわれ、黄色ブドウ球菌を減少させるモイストファイバーへの期待が高まっている。

後半は「未来のファッション」を提案
「化粧品会社にとどまらない」を体現

9月23〜29日は「サステナブルに基づく繊維・ファッション産業の未来共創プロジェクト」のテーマで出展。モイストファイバーを活用した未来のファッションの展示を行う。同社とオーミケンシに加え、吊り編みメーカーで知られる和歌山の東紀繊維とレディスアパレルのマツオインターナショナルの4社で取り組む。

展示は3つのゾーンで構成。「光合成する服」ゾーンでは、モイストファイバーの保湿機能を活用し、特殊なメッシュ状の生地に植物の種子を植え付けて育てた衣服を展示する。「大阪は全国一、緑が少ないといわれている。それは肌にとっても良くないこと。未来に向けて緑を増やしていきたいという思いを、インパクトのあるデザインで表現する」(杉野所長)。

「透明人間の服」ゾーンでは、緑をテーマにした空間に再帰性反射素材を使ったドレスを展示。あるポイントに立つとドレスが消えて見えるという体験ができる。さらに「ドライゾーン」では、同社の調香技術を活かし、未来や環境問題へのメッセージを表現。スタートアップとの協業により、音と映像に連動した海や森林、屋久島の香りなどが広がる空間を演出する。

モイストファイバーは2023年頃から素材供給が始まり、現在、12社がインナーやソックスなどの製品化をめざして開発中だ。繊維だけでなく、皮膚細菌の研究が進化し、腸内細菌の研究にも着手。腸内の美肌菌を増加させる成分を開発し、サプリメントやコーヒー、プロテインのほか、食品の製品化も進めている。

杉野所長は「今後も化粧品の枠を超えた事業にチャレンジし、化粧品会社にとどまらず、美と健康を提供していく会社をめざす」と抱負を述べた。

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ブランド設立10周年の「シュガーヒル」 5人の業界人の言葉で探る現在地

2016年、当時21歳だった林陸也デザイナーが立ち上げたブランド「シュガーヒル(SUGARHILL)」の洋服には、単なるスタイルを超えた文脈が息づいている。その背景には、古着やモーターカルチャーといった無骨なアメリカ由来の価値観と、インディペンデントな音楽シーンをはじめとした日本的な感性や美意識が潜む。さらに素材の質感や色味の探求、シルエットや再構築した独自の構造が重なり、唯一無二のビジュアル言語を生み出してきた。

26年、10周年という節目を迎えた同ブランドは、アニバーサリーランウエイショーを6月17日に東京で開催する。イベント前に「シュガーヒル」の現在地をおさらいすべく、筆者はブランドと林デザイナーの成長を間近で見守ってきた5人にインタビューを敢行した。林デザイナーが文化学園大学、ここのがっこう、ニューヨーク・ファッション工科大学(FIT)を経て入学した武蔵野美術大学で出会った恩師・津村耕佑。公私で支え合うバンド、「踊ってばかりの国」のフロントマン・下津光史。海外セールスを担うパリのエージェンシー、アンタイトルド(Untitled)のトーマス・ティストゥネ(Thomas Tistounet)。ミックスメディア「カーサービス(CarService)」でディレクターを務めるなどマルチに活躍し、同世代で切磋琢磨し続ける関係の Kei Hashimoto。「シュガーヒル」ファンの1人であり、ビームス(BEAMS)の長塚淳。それぞれの視点から語られる言葉を通して、「シュガーヒル」を立体的に探る。

津村耕佑

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーとの出会いを教えてください。

津村耕佑(以下、津村):彼が私のゼミに参加したのがきっかけで出会いました。ファッション専門学校を卒業していたこともあり、洋服の基本スキルが備わっている学生という印象でした。というのも、私は空間演出デザイン学科の教授なので、洋服を作ることを最終ゴールにするのではなく、演出や写真、グラフィック、ウェブデザインをメーンに学ぶゼミ生がほとんどでした。彼は当時、すでに「シュガーヒル」を立ち上げていて、学校の課題とブランドの仕事を完全に別物として分けていた。大学の課題は完成度の高さが求められず自由に取り組めるので、アート寄りのブリコラージュ作品を多く制作していた記憶です。

ーー学生時代の林デザイナーの印象的な思い出やエピソードはありますか?

津村:卒業コレクションのファッションショーは印象的でしたね。武蔵美のファッションショーは、過剰な演出やコスチューム要素が強くて世界観が全面に出がちなのですが、彼はモデルがウォーキングする、オーソドックスなショーを披露したんです。余計な演出をせずとも歩くだけで洋服が魅力的に見え、ウォーキングもスピード感があり、音楽は他の美大生が使わないようなロックテイストで、違う風を感じましたね。

ーー「シュガーヒル」はどんなブランドと認識していましたか?

津村:正直なところ、在学中は本気でやっていると認識していませんでした。美大生のブランドの多くは全てが手仕事で労力と値段が見合わず作るほどに赤字だったり、アーティスティックなクリエイションだったりで、ビジネス以前の課題が目立つもの。ですが、卒業後に開いていた展示会に伺うと、すでに量産体制が整い、ビジネス化の準備ができていましたし、奇抜ではなくリアリティーのある洋服が並んでいたので驚きましたね。また、デニムをメイン素材に使用していたのはクレバーなチョイスだと思いました。その頃の美大では「デニムはダサい」という感覚を引きずる人が少なくなかったのですが、彼はタフで人と共に育つ素材であるデニムの魅力を理解しているように感じて。日本にはデニム産業が根付くうえに、労働着というハイソサエティに対するカウンター的な位置付けや工芸的な要素もある。

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーの魅力とは?

津村:私の世代は、アバンギャルドだったり、無理して派手なことをしたりなど、地に足が付かないスターデザイナーを目指す風潮が強く、ビジネスを考えずに2~3シーズンでダメになるブランドが多い時代でした。私が考えるに、デザイナーが前に出すぎると熱狂が生まれやすい分冷めやすい。デザインは本質的にはアノニマスであるべきで、モノがあれば十分だ。その点、「シュガーヒル」はランウエイショーを不定期にしか開催せず、メディアなどに取り扱われる回数が少ないため、そもそも日本のブランドと認識していない人も多いはず。狙っているのかどうか分かりませんが、世間との適度な距離の取り方が器用ですよね。加えて、ライフスタイルに根差すブランドとして成長している点もいい。例えば、街のパン屋は毎日同じパンしか売らずとも、それを目当てに毎日人が通う。「シュガーヒル」もそれと同様に、一定の固定ファンが生まれていますよね。

下津光史

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーとの出会いを教えてください。

下津光史(以下、下津):僕が6年ほど前に東京のとある場所に引っ越した時、突然「近所に住んでます」とインスタグラムでDMをもらったのが始まりです。もともと共通の知り合いは多く、風の噂で存在は知っていたのですが「シュガーヒル」のことは全く知らず。だから最初は、“音楽やバイクのセンスが良い若い男の子”みたいな認識しか持っていなかった。しばらく遊ぶようになってから徐々にデザイナーであると分かっていったほどです。第一印象は、人懐っこい。「僕が知らなくて、あなたが知ってることを教えてください!」と真っ直ぐにぶつかれるのは才能だと思いますし、いつも何言ってるか分からないであろう関西人と付き合ってくれて感謝しています(笑)。

ーーその後、2022-23年秋冬コレクションのショーでランウエイBGMを担当するなど深い関係になっています。どういった部分で2人は共感していったのでしょうか?

下津:彼は服で、僕は詩が専門。「マス受けのやり方ってどうなの?」と世間を疑う基本スタンスが共鳴していて、彼のことはもはやデザイナーではなくアーティストとして捉えていますね。僕含めてバンドマンは感覚派な分、他分野の方々と関わりを持った際にビジネス的な側面が強いと離れてしまうこともあるんですが、陸也とは友だちとして始まった関係だからこそ、変にビジネス的な空気感もなくて。缶コーヒーとタバコで話が済んでしまうんですよ。22-23年秋冬コレクションの際には、彼からブランドを運営する中で気付いたことやしんどい経験をいろいろと聞いていたので、その話をもとにショーの尺に合わせて作った「知る由もない」という楽曲を演奏しました。「シュガーヒル」の洋服自体も、よくステージ衣装として着ています。

ーー下津さんから見て、「シュガーヒル」の5年、10年を振り返るとどう変化したと感じますか?

下津:悩んでは次の課題に取り組み、また悩んでブランドの世界観を強固にしていく作業の繰り返しだったと思います。シーズンごとにシルエットやディテールが変わったとしても、1つひとつのデザインに潜む“陸也節”が一貫してブレていない。この10年、その意思の強さが世界から信頼されていったことで本人も自信がついたと思います。「自分のやり方は間違っていなかった」と自覚するのが表現者としての飛躍の第一歩ですし、これは誰しもが成し遂げられることではありませんから。

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーの魅力とは?

下津:今、ちゃんと着られる洋服を貫き続けているブランドは本当に少ないし、良い意味でアパレル業界へのビートニクからのアンサーになっていると思う。洋服自体がロック精神を忘れていないんです。

トーマス・ティストゥネ

ーー「シュガーヒル」の印象を教えてください。

トーマス・ティストゥネ(以下、トーマス):日本的な感性とアメリカ文化への理解、そこに音楽的影響をユニークに融合したことで、他に類を見ない力強いビジュアル・アイデンティティーを形成しています。さらに優れたクラフツマンシップとコレクション構成へのこだわりが、一線を画す存在にしている。また、的確なクリエイティブアプローチとディテールへの気配り、日本製ならではのクオリティーといったファッション美学を持ち合わせているため、国外での成功の可能性を存分に秘めています。

ーー「シュガーヒル」との契約の決め手は?

トーマス:以前から「シュガーヒル」の歩みに注目しており、もっと深く知りたいと好奇心がわいていました。そんな中、リクヤさんと直接話してブランドの本質とビジョンの明確さを知る機会があり、深く心を動かされたんです。パートナーシップの必要性を確信させる重要な転機となりましたね。リクヤさんは、感性と芸術的な思考にあふれた先見の名を持つ人で、常に自身の決断と在り方を問い続け、最も洗練された成果を追求する完璧主義者。彼のようなクリエイティブに突き動かされている人と働けることは、私自身にとっても刺激的です。

ーー今後、「シュガーヒル」に期待することは?

トーマス:今まさに、「シュガーヒル」を取り巻く勢いと高揚感は高まっていて、パリを中心とした海外のバイヤーらが強い関心と投資欲を示しています。今回の設立10周年を記念したランウエイショーは、国際的なプレゼンスをさらに高める絶好の機会であり、極めて重要な節目となるに違いありません。今後はパリ・ファッション・ウイーク(Paris Fashion Week)でのプレゼンテーションやランウエイショーの開催も視野に入れながら、われわれはリクヤさんをサポートし、共に成長していければと思います。

Kei Hashimoto

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーとの出会いを教えてください。

Kei Hashimoto(以下、Hashimoto):コロナ禍以前にPR会社の4Kへ入社した際、ちょうどクライアントが「シュガーヒル」で、それが初対面でした。会社として30〜40ブランドを取り扱っている中で、同世代のデザイナーはあまりいなかったから新鮮で。ただしばらくして、2〜3年ほど前に実は出会ってることにお互い気付いて(笑)。そんな巡り合わせもあって話すようになったら、土臭いものが共通の好みであると発覚。僕が「カーサービス」の展示会を開く際には相談に乗りつつ洋服も見てくれて、グッと距離が近づきました。とはいえ、ヒップホップやブラックカルチャー好きが多い俺の界隈とは全く違う人。リクちゃんの周りに俺みたいな人間はいないだろうし、俺の周りにリクちゃんみたいな子はいない。でも、俺自身はアメカジや古着、乗り物など西海岸のカルチャーも好きだから超B-boyってわけでもなく、そこが良い感じにマッチングしたと思います。

ーー「シュガーヒル」のお気に入りのアイテムや印象的な思い出はありますか?

Hashimoto:東京オペラシティで開催された24年春夏コレクションのランウエイショーですね。PRとして人生で初めてランウエイショーに携わらせてもらったので苦戦したことも多かったですが、ゼロから洋服を作っているデザイナーを側で見ながらショーの準備ができたのは、本当に良い経験でしたし、自分も成長できた気がします。何より、リクちゃんの「シュガーヒル」に対する気持ちが一層強く感じ取れて、一生忘れられない思い出です。

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーの魅力とは?

Hashimoto:誰に対してもウェルカムな空気を醸し出しているけど、本気で洋服が好きな人に向けて作っている。全員に洋服を着てほしくてブランドをやっているわけではないのが伝わってきます。この反骨精神がきれいでカッコ良くて、それがリクちゃんのスタイルにも、「シュガーヒル」の洋服にも、全てに反映されている気がします。他ブランドがシーズンごとにランウエイショーを開いたり、モデルに著名人を起用したりする中で、焦らず自分のペースとスタンスを守ってきたからこそ、わずか10年でブランドのイメージをバッチリ固められたのが本当にすごい。僕も周りにいろいろと言われながら、本当にやりたいことや方向性をブラさずに「カーサービス」を10年続けてきました。そういったスタンスをお互いにリスペクトし合えるから友だちになれたし、一緒に仕事もできているんじゃないですかね。

ーーこの先、「シュガーヒル」はどうなると思いますか?

Hashimoto:これまでの10年と全く変わらないと思います。リクちゃんのペースで、リクちゃんがやりたいことを、ちょっとずつ具現化していくことで、「シュガーヒル」はデカくなるというよりも渋みを増す。デニムの色落ちと一緒で、良い味が出てくる。これは俺たちの周りの同世代にも言えることで、有名になるよりもカッコ良さを突き詰めていきたい人が多い気がするんですよ。ひとまず、「シュガーヒル」もカーサービスも10周年を迎えるので、初コラボができたら嬉しいですね。

長塚淳

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーとの出会いを教えてください。

長塚淳(以下、長塚):19年頃にブランドを知り、ルックを見てレザーの風合いが素敵だと思い気になっていたのですが、実は僕の知人がそのライダースジャケット制作に関わっていたんです。当時、僕は原宿店のショップマネジャーを務めていて、ちょうど「シュガーヒル」を取り扱うことが決まったタイミングだった。展示会に伺い、そこで陸也くんと直接出会いましたね。

ーー当時の印象はいかがでしたか?

長塚:僕は陸也くんよりも少し上の世代なのですが、実直かつベージックなデザインや繊細さ、こだわりの強い加工と生地選びなどから、直接会うまでは古着などに精通する同年代の洋服好きが手掛けるブランドかと思っていました。それが、いざデザイナーに会ってみたら24歳だった。センスも才能も感覚も衝撃的で、「シュガーヒル」は同世代のブランドの中では生き残ると確信していましたね。売れる売れないのレベルではなく、同世代のブランドとやろうとしていることが違い過ぎて、敵がいない印象です。

ーー特に印象に残っているアイテムやコレクションはありますか?

長塚:初めて展示会に伺った時から毎シーズン欠かさず洋服を買っており、特に気に入っているのはフレアデニムですね。5〜6本は持っていて、仕事中でも、休日に街中でも、日常的に着ています。

ーー「シュガーヒル」および林デザイナーの魅力とは?

長塚:若い感性を持った陸也くんが普遍的な洋服を作るからこそ、焼き直しではない“新しさ”が見える。コレクションブランドの意思が宿っていると感じます。店では「シュガーヒル」のことを全く知らずに購入するお客さまも多く、具現化も言語化できないけど感じ取れる何かが洋服に現れているのではないでしょうか。

ーーどういった方々に「シュガーヒル」を着て欲しいですか?

長塚:ファッションに精通していない方にも、トレンド好きの若い子にも、洋服好きの同年代にも、海外からのお客様にも、「これがカッコいい洋服です」と心から勧められます。ビームスで取り扱っていることが僕の中では誇らしい。自分の店舗には絶対に置きたい、日本を代表するブランドだと思います。

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ベスコス連覇中、5年で売上高65倍と勢いが止まらない韓国スキンケア「アヌア」とは

韓国のスキンケアブランド「アヌア(ANUA)」は、ブランド誕生から5年を迎えた2024年に売上高が400億円を突破。日本市場でもKビューティの新興コスメブランドにおいて年間売り上げ1位(24年1月1日〜12月31日の累計売り上げ、美顔器などの美容機器を除いたコスメ製品のみ、「アヌア」調べ)を記録した。化粧水“ドクダミ77スージングトナー”(250mL、2500円)は2023年下半期から、「WWDBEAUTY ベストコスメ」総合 化粧水部門 バラエティー・ドラッグストア1位を連覇している。本記事では、今注目の「アヌア」を深掘りする。

「アヌア」について

「アヌア」は、19年4月に韓国で誕生したスキンケアブランド。スタートアップ企業のザ・ファウンダーズ(THE FOUNDERS)が創設した。19年11月に米国と日本へ進出。現在160カ国以上で販売し、売り上げ全体の85%以上を海外市場が占めている。韓国・日本・米国市場の強化と安定化を継続しながら、今後はヨーロッパと中東アジアへの展開にも注力し、売上高1000億円を目指しているという。

「アヌア」というブランド名は、2つのAが「Ask(尋ねる)」と「Answer(応える)」を意味し、顧客の声に耳を傾け、的確な解決策を提供する姿勢を表している。NとUは、数学の概念である「交差」と「和集合」に由来し、肌への「優しさ」と「効果実感」を両立させるブランド理念を象徴している。

主力製品

「アヌア」の製品は、ブランド理念「優しく。強く」を表す2つのラインに大きく分けられる。自然由来の「優しい」ラインと皮膚科学に基づいた「強い」ラインだ。前者には、保湿・鎮静にアプローチする“ドクダミ”、水分チャージの“シラカバ”、キメのケア・美白を目指す“桃”、保湿・肌バリアケアへ導く“ライス”が含まれる。第1弾として登場した“ドクダミ77スージングトナー”は累計2000万本(累計販売本数、19年2月〜25年5月)を記録するブランドの人気No.1製品だ。日本では、肌の揺らぎを感じやすい4〜5月に特に好調に推移するという。

「アヌア」は近年、「強い」区分の“ダーマライン”に注力している。主力製品は、24年に発売した、インナードライや肌再生へ向けた“PDRNセラム”と、赤み肌・肌荒れケアにアプローチする“アゼライン酸セラム”だ。“PDRNヒアルロン酸カプセル100セラム”(30mL、3450円)は、サーモン由来PDRNや11種のヒアルロン酸、低分子コラーゲンを配合。浸透力にこだわり、超低分子スマートカプセル技術を採用した。肌を潤いで満たし、艶とハリのある肌をサポートする。“アゼライン酸15インテンスカーミングセラム”(30mL、2950円)は、アゼライン酸15%と植物由来のアヌア シカ7 コンプレックスを配合し、皮脂・テカリや毛穴悩みにアプローチする。アゼライン酸15%は、韓国や米国では販売できない配合量だが、日本の顧客のニーズに応えるべく開発した。発売後は、予想を上回る反響を得たという。ブランド担当者は、「今後も、グローバルでニーズがある成分を策定し、顧客の肌悩みに寄り添った製品開発に注力する」と語った。

日本事業について

日本事業は、22年のオフライン展開から1年たたずに3000店舗を突破した。事業開始後5年間で売り上げは65倍に成長し、25年度の売り上げは前期比2倍を目標としている。24年10月にはなにわ男子の大橋和也を起用し、「アヌア」初のテレビCMを発表。取扱店舗は、CM放映後に60%以上増加したという。「今後、日本でもスキンケアブランドのトップ10に入るため、展開店舗数を現在の3倍以上に増やすことを目指している」と話した。

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【スナップ】新田真剣佑やINIの髙塚大夢、藤牧京介、松田迅らが来店「エンポリオ アルマーニ」銀座店がオープン

「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」は6月14日、東京・銀座みゆき通りに新旗艦店をオープンした。13日に開催されたオープニングレセプションには俳優の新田真剣佑や桜田ひより、関水渚、ボーイズグループINI(アイエヌアイ)の髙塚大夢、藤牧京介、松田迅、歌舞伎俳優の市川染五郎らが出席した。

新田は「『エンポリオ アルマーニ』の“枠に囚われず挑戦する”という姿勢にとても共感し、より挑戦していきたいという気持ちになりました。国や言語、ドラマ・映画などジャンルを問わずチャレンジしていきたいと思っているので、『エンポリオ アルマーニ』の“自由な精神”に通じるところがあると感じました」とコメントした。

松田は、「どの角度から見てもスタイリッシュに見えるのが魅力です。合わせたシャツも夏らしさを感じさせるデザインで、パンツとの相性もとても良いと思います。あと、アクセサリーに少しユニークなストーンが使われていて、全体の雰囲気を夏らしく仕上げてくれます。店内にはストローハットなど夏を感じさせるアイテムも多く、今日の衣装にもぴったりだなと思いながらチェックしていました。普段のファッションは黒が多いのですが、今日はあまり選ばないベージュやブラウンのトーンで、店内にあったベージュのバッグにとてもひかれました!ナチュラルトーンのスタイルで、優しい雰囲気なのが新鮮で気に入りました。今後、こういうコーデにも挑戦してみたいと思います」と着用した衣装や店内のラインアップについて感想を述べた。

桜田も、「今日着たアイテムは、一見シンプルなデザインながら、上品な輝きと存在感があり、自分の新たな一面を引き出してくれるような感覚がありました。アクセントとして合わせたバッグは、自然と背筋が伸びるような気持ちにさせてくれて、強さを内に秘めた芯のある女性像を思い描きながら一日を過ごすことができました。アルマーニのジャケットは、女性の凛とした美しさや生き様を優しく包み込むような佇まいがあり、個人的にもとても好きな存在です」とコメント。

関水は、「アルマーニがこだわり抜いて作ったという階段は、まるでアートのように美しく、買い物中にソファに座りながら眺めることができるのが素晴らしかったです」と内装について触れた。

また市川は、「『エンポリオ アルマーニ』の姿勢は、歌舞伎と非常に通じるものがあると感じました。伝統的な型やスタイルを大切にしながらも、時代に合わせて進化し続ける点が共通していると思います」と語った。

来場者スナップ

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【スナップ】新田真剣佑やINIの髙塚大夢、藤牧京介、松田迅らが来店「エンポリオ アルマーニ」銀座店がオープン

「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」は6月14日、東京・銀座みゆき通りに新旗艦店をオープンした。13日に開催されたオープニングレセプションには俳優の新田真剣佑や桜田ひより、関水渚、ボーイズグループINI(アイエヌアイ)の髙塚大夢、藤牧京介、松田迅、歌舞伎俳優の市川染五郎らが出席した。

新田は「『エンポリオ アルマーニ』の“枠に囚われず挑戦する”という姿勢にとても共感し、より挑戦していきたいという気持ちになりました。国や言語、ドラマ・映画などジャンルを問わずチャレンジしていきたいと思っているので、『エンポリオ アルマーニ』の“自由な精神”に通じるところがあると感じました」とコメントした。

松田は、「どの角度から見てもスタイリッシュに見えるのが魅力です。合わせたシャツも夏らしさを感じさせるデザインで、パンツとの相性もとても良いと思います。あと、アクセサリーに少しユニークなストーンが使われていて、全体の雰囲気を夏らしく仕上げてくれます。店内にはストローハットなど夏を感じさせるアイテムも多く、今日の衣装にもぴったりだなと思いながらチェックしていました。普段のファッションは黒が多いのですが、今日はあまり選ばないベージュやブラウンのトーンで、店内にあったベージュのバッグにとてもひかれました!ナチュラルトーンのスタイルで、優しい雰囲気なのが新鮮で気に入りました。今後、こういうコーデにも挑戦してみたいと思います」と着用した衣装や店内のラインアップについて感想を述べた。

桜田も、「今日着たアイテムは、一見シンプルなデザインながら、上品な輝きと存在感があり、自分の新たな一面を引き出してくれるような感覚がありました。アクセントとして合わせたバッグは、自然と背筋が伸びるような気持ちにさせてくれて、強さを内に秘めた芯のある女性像を思い描きながら一日を過ごすことができました。アルマーニのジャケットは、女性の凛とした美しさや生き様を優しく包み込むような佇まいがあり、個人的にもとても好きな存在です」とコメント。

関水は、「アルマーニがこだわり抜いて作ったという階段は、まるでアートのように美しく、買い物中にソファに座りながら眺めることができるのが素晴らしかったです」と内装について触れた。

また市川は、「『エンポリオ アルマーニ』の姿勢は、歌舞伎と非常に通じるものがあると感じました。伝統的な型やスタイルを大切にしながらも、時代に合わせて進化し続ける点が共通していると思います」と語った。

来場者スナップ

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「ボタニスト」今夏の香りコレクションはフルーツトマト! ヘアケア&ボディーケアの全9アイテム

「ボタニスト(BOTANIST)」は7月1日、季節の香りを取り入れた“フレグランスコレクション”から、“フルーツトマト&ローズマリーの香り”を発売する。トマトの香りはニッチフレグランス界隈でグローバルトレンドになっていることから採用を決めたという。アイテムはヘアケアとボディーケアの全9アイテムで、公式オンラインストア、楽天市場、アマゾン(AMAZON)およびヤフーショッピング(YAHOO! SHOPPING)で発売。ほか、全国のドラッグストア、バラエティーストアでも順次取り扱う。

夏も滑らかな美髪へ導く

同コレクションの香りは晴れた日の朝のガーデンをイメージしてブレンド。フレッシュなベルガモットやトマトリーフなどのハーバルグリーンのトップノートから、完熟トマトやローズなどのミドルノートに続き、ウッディーのラストノートまで、幅広い香りの移り変わりを楽しむことができる。また、“ボタニカルシャンプー・トリートメント”シリーズをはじめとしたヘアケアとボディーケア商品の全9アイテムには、髪にまとまりと艶感を与えるトマトオイル、頭皮を保湿するローズマリー葉水やオリーブ果実油、ハトムギエキスなどを配合した。

“ボタニカルシャンプー” (460mL、各1540円)と“ボタニカルトリートメント”は(460g、各1540円)の単品はオンラインストアのみの販売で、モイストとスムースの2タイプを用意。ドラックストアではシャンプーとトリートメントのセット2種(各3080円)を販売する。ヘアマスク(200g、1650円)、ヘアオイル(80mL、1870円)、ボディーソープ(490mL、1100円)はすべての販路で取り扱う。

これらの発売を記念し、6月16〜30日と7月1日〜の2回にわたり、公式Xでプレゼントキャンペーンを行うほか、6月28日に1日限定の発売記念イベントを開催。詳細は順次公開する。

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「ボタニスト」今夏の香りコレクションはフルーツトマト! ヘアケア&ボディーケアの全9アイテム

「ボタニスト(BOTANIST)」は7月1日、季節の香りを取り入れた“フレグランスコレクション”から、“フルーツトマト&ローズマリーの香り”を発売する。トマトの香りはニッチフレグランス界隈でグローバルトレンドになっていることから採用を決めたという。アイテムはヘアケアとボディーケアの全9アイテムで、公式オンラインストア、楽天市場、アマゾン(AMAZON)およびヤフーショッピング(YAHOO! SHOPPING)で発売。ほか、全国のドラッグストア、バラエティーストアでも順次取り扱う。

夏も滑らかな美髪へ導く

同コレクションの香りは晴れた日の朝のガーデンをイメージしてブレンド。フレッシュなベルガモットやトマトリーフなどのハーバルグリーンのトップノートから、完熟トマトやローズなどのミドルノートに続き、ウッディーのラストノートまで、幅広い香りの移り変わりを楽しむことができる。また、“ボタニカルシャンプー・トリートメント”シリーズをはじめとしたヘアケアとボディーケア商品の全9アイテムには、髪にまとまりと艶感を与えるトマトオイル、頭皮を保湿するローズマリー葉水やオリーブ果実油、ハトムギエキスなどを配合した。

“ボタニカルシャンプー” (460mL、各1540円)と“ボタニカルトリートメント”は(460g、各1540円)の単品はオンラインストアのみの販売で、モイストとスムースの2タイプを用意。ドラックストアではシャンプーとトリートメントのセット2種(各3080円)を販売する。ヘアマスク(200g、1650円)、ヘアオイル(80mL、1870円)、ボディーソープ(490mL、1100円)はすべての販路で取り扱う。

これらの発売を記念し、6月16〜30日と7月1日〜の2回にわたり、公式Xでプレゼントキャンペーンを行うほか、6月28日に1日限定の発売記念イベントを開催。詳細は順次公開する。

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「ボタニスト」今夏の香りコレクションはフルーツトマト! ヘアケア&ボディーケアの全9アイテム

「ボタニスト(BOTANIST)」は7月1日、季節の香りを取り入れた“フレグランスコレクション”から、“フルーツトマト&ローズマリーの香り”を発売する。トマトの香りはニッチフレグランス界隈でグローバルトレンドになっていることから採用を決めたという。アイテムはヘアケアとボディーケアの全9アイテムで、公式オンラインストア、楽天市場、アマゾン(AMAZON)およびヤフーショッピング(YAHOO! SHOPPING)で発売。ほか、全国のドラッグストア、バラエティーストアでも順次取り扱う。

夏も滑らかな美髪へ導く

同コレクションの香りは晴れた日の朝のガーデンをイメージしてブレンド。フレッシュなベルガモットやトマトリーフなどのハーバルグリーンのトップノートから、完熟トマトやローズなどのミドルノートに続き、ウッディーのラストノートまで、幅広い香りの移り変わりを楽しむことができる。また、“ボタニカルシャンプー・トリートメント”シリーズをはじめとしたヘアケアとボディーケア商品の全9アイテムには、髪にまとまりと艶感を与えるトマトオイル、頭皮を保湿するローズマリー葉水やオリーブ果実油、ハトムギエキスなどを配合した。

“ボタニカルシャンプー” (460mL、各1540円)と“ボタニカルトリートメント”は(460g、各1540円)の単品はオンラインストアのみの販売で、モイストとスムースの2タイプを用意。ドラックストアではシャンプーとトリートメントのセット2種(各3080円)を販売する。ヘアマスク(200g、1650円)、ヘアオイル(80mL、1870円)、ボディーソープ(490mL、1100円)はすべての販路で取り扱う。

これらの発売を記念し、6月16〜30日と7月1日〜の2回にわたり、公式Xでプレゼントキャンペーンを行うほか、6月28日に1日限定の発売記念イベントを開催。詳細は順次公開する。

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長澤まさみ × 矢口史靖 映画「ドールハウス」で試みた2人の新境地

PROFILE: 左:長澤まさみ/俳優 右:矢口史靖/映画監督

PROFILE: (ながさわ・まさみ)1987年6月3日生まれ、静岡県出身。2000年に第5回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞。03年公開「ロボコン」で映画初主演を飾る。翌年の「世界の中心で、愛をさけぶ」では、第28回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞など数々の賞を受賞した。「モテキ」「海街diary」「50回目のファーストキス」「コンフィデンスマンJP」「MOTHER マザー」「すばらしき世界」「マスカレード・ナイト」「シン・ウルトラマン」「百花」「シン・仮面ライダー」「ロストケア」など数々の話題作に出演。24年9月には主演映画「スオミの話をしよう」が公開された。 (やぐち・しのぶ)1967年神奈川生まれ。シンクロナイズドスイミングに挑む男子高校生を描いた「ウォーターボーイズ」(01)で日本アカデミー賞優秀監督賞と脚本賞を受賞。「スウィングガールズ」(04)では同最優秀脚本賞を受賞した。その後も「ハッピーフライト」(08)、「ロボジー」(12)、「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」(14)、「サバイバルファミリー」(17)などコメディー映画をヒットさせている。監督・脚本を務める映画「ドールハウス」は自身初のオリジナル・ミステリー作品。

愛する娘を事故で亡くして悲しみにくれる夫婦。ある日、骨董市で手に入れた、娘によく似た人形を娘同然にかわいがるが、次第に奇妙な出来事が起こり始める。謎めいた人形をめぐる物語、「ドールハウス」はノンストップでゾクゾクさせられる“ドール・ミステリー”だ。脚本・監督を手掛けたのは意外にもコメディーの名手、矢口史靖。そして、ヒロインの鈴木佳恵を演じたのは、脚本を読んで出演を熱望したという長澤まさみ。「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」(2014年)以来の顔合わせとなった2人が、それぞれの新境地を開いた「ドールハウス」の舞台裏について語ってくれた。

最後までドキドキさせられる映画

——監督がこういう“ゾクゾク”する映画を撮られるのは今回が初めてですが、いつか挑戦したいと思われていたのでしょうか。

矢口史靖(以下、矢口):そうなんです。もともとゾクゾク映画は大好きで、サスペンス、ホラー、スプラッターなど、これまでいろいろ観てきて、自分でも作ってみたいと思っていたんですけど、なかなかアイデアがまとまらなくて。そんな中、ドールセラピーというものがあることを知ったんです。本来は人形を通して心のケアをするんですけど、いわくつきの人形を買ってしまった夫婦が恐ろしい体験をする、というアイデアを思いついたら、すぐにストーリーができて脚本を書き上げました。

——長澤さんは脚本を読んで、どんな感想を持たれました?

長澤まさみ(以下、長澤):どんどん物語に引き込まれて、そこから抜け出せなくなってしまいました。子どもの頃に観たゾクゾクする映画って、緊張感から解放される瞬間があるじゃないですか。ホッとさせてくれるような。この映画にはそういうのがなくて、最後までドキドキさせられっぱなし。その容赦ないところがすごいと思いました。

矢口:長澤さんがそういうところを気に入っているのは初めて知りました。

人形ならではの魅力

——監督は人形のどんなところに興味を持たれたのでしょうか。

矢口:大学の頃に山岸凉子さんの「わたしの人形は良い人形」という漫画を読んで、人形というのは見せ方次第で面白い話ができると思ったんです。まず、人と似ているところが気になりますよね。リカちゃんとかバービーくらいのサイズだったらまだしも、この映画に出てくる人形のアヤちゃんは子どもと同じサイズなのがポイントです。このサイズの人形はあまり買わないとは思いますが。

——存在感がありすぎますからね。

矢口:でも、映画に登場する人形は「生き人形」と呼ばれて江戸時代から現在に至るまで作られてきたんです。生き人形が家の椅子に座っていたら人間なのか人形なのか分からない。すごく不気味だし、映画になると思ったんです。

長澤:アヤちゃん、毎日表情が違うんですよ。

——えっ? どういうことですか。

長澤:照明がどう当たるかで表情が変わってくるんです。だからアヤちゃんもお芝居をする。ちゃんと私たちと共演していたんです。現場で一番大御所感がありましたよ。

矢口:アヤちゃんはハードワークだったので、メイク直しも入れてたんです。それで表情が変わることもありました。

——人形は無表情ですけど、だからこそ見る人の気持ち次第でかわいく見えたり怖く見えたりすることもありますよね。

矢口:今回はまず、誰もが愛したくなるようなかわいい人形として撮りました。主人公の夫婦が自分の子どものようにアヤちゃんをかわいがっていたのに、子どもができてからはアヤちゃんへの愛情は薄らいでゆく。そこにもゾクゾクしほしかったんです。夫婦が立ち直っていくのを応援したい気持ちと、アヤちゃんがかわいそうだと思う気持ち。その両方を観客に感じてもらうことで、アヤちゃんが一人のキャラクターとして映画の中で動き始めるので。

——長澤さんはアヤちゃんと共演してみていかがでした?

長澤:佳恵はアヤちゃんのおかげで元気になっていく一方で、アヤちゃんの世界に翻弄されていく。佳恵が体験したことのどこまでが現実で、どこからが非現実なのかが分からないところが難しかったですね。佳恵が自分で選択したつもりでいるだけで、全部アヤちゃんの手の内の物語だったのかもしれない。観客の方々は、私の演技をどんな風に受け止めるんだろうって撮影中に考えたりもしました。

観客の心をつかむ
ファースト・シーン

——確かに気が付いたら異様な世界に入っていますからね。しかも今回、佳恵は鬱になったりハイになったり、感情の起伏が激しい役柄だったのでメンタル的に大変そうですね。

矢口:毎日、撮影に入る前に「今日は一番病んでる日です」とか「健康な日です」とか、長澤さんに伝えていたんです。撮影に入ってからも、もっと病んでください!ってお願いしたり。

長澤:そうでしたね(笑)。

矢口:順撮りではなかったので、今日は暗い日。明日は明るい日。でも、明後日は一番暗い日、という風にアップダウンが激しかったので、日々、(佳恵のテンションに)気をつけるようにしていました

——そんな中で、長澤さんの絶叫シーンがインパクトがあって、長澤さんがこれまで見せたことがないような表情と演技でした。

矢口:長澤さんのゾクゾク演技は100点でした。怖いものを見せることより、それを見てしまった人がどんなリアクションをするかが映画では大切なんです。観客は長澤さんの顔を見ただけで背筋が凍る思いができるんです。特にファースト・シーン。タイトルが出る前なので、あそこでお客さんの心をつかまないとダメなんですよ。お客さんに「この映画は最後まで絶対見逃さないぞ!」っていう気持ちになってもらわないといけないのですが、あのシーンの長澤さんの絶叫顔があるおかげで、誰も映画館から出られなくなるんです。

長澤:うまくいって良かったです(笑)。あそこは重要なシーンだと分かっていたので。

——思えば、長澤さんがこういうゾクゾクする映画に出られたことはあまりなかったですよね。

矢口:以前、長澤さんに「WOOD JOB!~神去なあなあ日常~」という映画に出ていただいたんです。青春コメディーなので軽やかに演じつつ、田舎に住んでいる女性のリアリティも出してください、というこちらのリクエストに見事に応えてくれたんです。その時は出てもらったシーンが多くなかったので、いつか主演で出てほしいなと思っていたんですよね。それで、この映画の台本ができて「誰に出てほしいのか」という話になった時に、僕の方から「長澤さんがいいです」と言ったんです。僕が作るミステリー映画なんで難しいだろうな、と思いつつも、1回、脚本に目を通してもらえたら良いな、ぐらいの感じだったんです。そしたら、結構すぐに「やりたいです」という返事をいただいて、それで企画が一気に進みました。

——長澤さんは、こういうゾクゾクする映画には興味はあったのでしょうか。

長澤:あまり観ていませんでした。お友達は観ていて「面白いよ!」って力説されていたんですけど、まだ踏み込めていなかったんです。でも、「ドールハウス」の撮影に入る前に何作か観たので、これからは大丈夫かもしれないです。

矢口:免疫ができた?

長澤:こういうゾクゾクする作品を観る時は、「全部作り物だから」というのを頭の中に入れておいて見るのがミソだと思ったんです。その上で物語のスリルを楽しむ、ということを、こういう映画が好きな皆さんは大切にされているような気がして。だから、怖いシーンを大爆笑して観ている方もいる。私もそういう感覚で観よう、と思って作品に接していたら、だんだん大丈夫になってきました。

矢口:でも、防衛本能を働かせていたら楽しさが減っちゃうよ。

長澤:監督はどんな風に楽しむんですか?

矢口:全身全霊で物語に浸りきります。死ぬつもりで観る。もう、バラバラにしてもらおうと思って(笑)。

長澤:すごい! 心臓が強いんですね。監督は。

矢口:というより、マゾっ気があるんです。痛めつけられたい(笑)。

長澤:そうなんですか。でも、この仕事は、そういう人が多いかも(笑)。

矢口:「この仕事」って監督のこと?

長澤:監督だけじゃなく、俳優もスタッフもですね。

矢口:現場はいろいろと大変だからね。

——今回の現場も大変でした?

長澤:砂浜で撮影するシーンがあったんですけど、暴風警報が出るくらい風が強くて。機材が止まってしまうんじゃないかって思うような天気の中で撮影して、全員砂まみれになったんです。

矢口:あれはつらかったね。

人形との思い出

——お疲れさまです。ちなみに長澤さんは子どもの頃に人形遊びはされていました?

長澤:大好きでした。でも、子どもなのでかわいくしてあげようと思って髪の毛をグシャグシャにしてしまったりして……今から思うと人形がかわいそうですね。

——今でも捨てられない人形があったりしますか?

長澤:あります。お誕生日にメッセージを添えてもらったぬいぐるみとか。人の思いがこもったものは捨てられませんね。

矢口:僕も捨てられない人形がありますよ。結構大きなアイアンマン。「ロボジー」を撮る時に、参考にしたいからどうしても必要なんだ、とカミさんを説得して買ったんです。それが結構高くて……。自宅に飾ってあるんですけど、横にはメカゴジラとかレギオンもいます。人形というよりフィギュアですけど。

長澤:フィギュアだったら、うちに綾波レイがいますよ。

矢口:えっ!? プラグスーツですか。

長澤:そうです。本広(克行)監督に頂きました。その頃、「エヴァンゲリオン」にはまっていて、本広さんにそういう話をしたら「ウチに綾波の人形があるからあげるよ」って。それで「シン・ウルトラマン」の共演者の皆さんと順番に映像を配信するという企画の時に、その綾波と共演したんです。

矢口:そうなんだ。じゃあ、僕も何かあげなきゃね。アイアンマンはダメだけど(笑)。

——そういえばアヤちゃんは映画公開後はどうなるんですか?

矢口:許されるなら我が家に持ち帰りたいですね。

——アイアンマンの横にアヤちゃんが並んでいるというのもシュールな風景ですが、奥様がおびえたりはしませんか?

矢口:頑張って説得します。

長澤:アヤちゃんの実物はかわいいんですよ〜。

——かわいいからこそ、ゾクゾクさせられるんでしょうね。長澤さんは完成した映画をご覧になっていかがでした?

長澤:ゾクゾクするけど次の展開が気になって引き込まれていく。遊園地のアトラクションに乗っているような映画でした。この世界にどっぷり浸ってほしいですし、ゾクゾクするのが苦手な人も楽しめる作品だと思います。

矢口:この映画を撮って、長澤さんはこういうジャンルもいけるな、と思いました。これからゾクゾク映画に “ぞくぞく”オファーが来るんじゃないですか。

——ゾクゾク尽くし(笑)。

長澤:監督がまたこういう映画を撮られるのであれば、ゾクゾク担当で出演させていただきます(笑)。

PHOTOS:TAKAHIRO OTSUJI
STYLIST:[MASAMI NAGASAWA]MEGUMI YOSHIDA
HAIR & MAKEUP:[MASAMI NAGASAWA]MINAKO SUZUKI

[MASAMI NAGASAWA] ノースリーブトップ 7万7800円、スカート 16万8350円/ともにラバンヌ、ネックレス 7万2600円、イヤカフ・右 3万5200円、左 3万5120円、リング・右手 5万600円・左手 10万9040円(全てオール ブルース/全てエドストローム オフィス 03-6427-5901)、シューズ 12万4300円/ジミー チュウ(ジミー チュウ 0120-013-700)

映画ドールハウス

■映画「ドールハウス」
6月13日公開
出演:長澤まさみ 瀬戸康史
田中哲司
池村碧彩 本田都々花 今野浩喜 西田尚美 品川徹
安田顕 風吹ジュン
原案・脚本・監督:矢口史靖
主題歌:ずっと真夜中でいいのに。「形」(ユニバーサル ミュージック)
配給:東宝
©2025 TOHO CO.,LTD.
https://dollhouse-movie.toho.co.jp/

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「クラランス」から仕上がりに応じて選べる2種のスクラブが登場 厳選したスキンケア成分を配合

「クラランス(CLARINS)」は6月20日、厳選したスキンケア成分を配合し、滑らかな肌へ導くフェイススクラブ“コンフォート オイル スクラブ”(50mL、4950円)と“イドラ クリーム スクラブ”(50mL、4950円)の2種を発売する。

理想の仕上がりや角質ケアの強度に応じて選べるラインアップ

“コンフォート オイル スクラブ”は、潤いを守りながら肌をやさしく磨きあげ、滑らかな肌に仕上げるフェイススクラブ。スクラブ成分のシュガークリスタルが肌表面の不要な角質や毛穴汚れを取り除く。また、保湿成分として配合したマンゴーバターが肌に潤いを与えながら乾燥を防ぎ、しっとりしなやかな仕上がりをかなえる。マイルドな角質ケア処方で、デリケートな唇にも使用可能だ。

“イドラ クリーム スクラブ”は、潤いを守りながら優しく磨き上げ、みずみずしい肌に仕上げるのが特徴だ。角質ケアレベルはノーマルで、2種のスクラブ成分と乾燥状態でも水分を保ち“生命の木”と呼ばれるセイロンベンケイを配合。肌表面の古い角質を取り除き、明るく透明感のある肌に整えながら肌にみずみずしさを与える。

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「クラランス」から仕上がりに応じて選べる2種のスクラブが登場 厳選したスキンケア成分を配合

「クラランス(CLARINS)」は6月20日、厳選したスキンケア成分を配合し、滑らかな肌へ導くフェイススクラブ“コンフォート オイル スクラブ”(50mL、4950円)と“イドラ クリーム スクラブ”(50mL、4950円)の2種を発売する。

理想の仕上がりや角質ケアの強度に応じて選べるラインアップ

“コンフォート オイル スクラブ”は、潤いを守りながら肌をやさしく磨きあげ、滑らかな肌に仕上げるフェイススクラブ。スクラブ成分のシュガークリスタルが肌表面の不要な角質や毛穴汚れを取り除く。また、保湿成分として配合したマンゴーバターが肌に潤いを与えながら乾燥を防ぎ、しっとりしなやかな仕上がりをかなえる。マイルドな角質ケア処方で、デリケートな唇にも使用可能だ。

“イドラ クリーム スクラブ”は、潤いを守りながら優しく磨き上げ、みずみずしい肌に仕上げるのが特徴だ。角質ケアレベルはノーマルで、2種のスクラブ成分と乾燥状態でも水分を保ち“生命の木”と呼ばれるセイロンベンケイを配合。肌表面の古い角質を取り除き、明るく透明感のある肌に整えながら肌にみずみずしさを与える。

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「セリーヌ」から新作シューズが登場 クラシカルな紳士靴“カーシューズ”に着想

「セリーヌ(CELINE)」は、2025-26年秋冬コレクションの新作シューズ“アダム ローファー”をローンチする。メンズは6月19日、ウイメンズは7月下旬に、セリーヌ ブティックおよび公式オンラインストアで発売する。価格は12万6500円。

“アダム ローファー”は、クラシカルな紳士靴の典型であるカーシューズにインスパイアされたデザイン。カジュアルでありながら、スエードカーフスキン素材がエレガントな印象を加える。薄く軽量のラバーソールが柔軟性をもたらし、かかと部分のエラスティックバンドがフィット感を高めることで、履き心地の良さを実現している。メンズはベージュ、ダークブラウン、エレクトリックブルーの3色、ウイメンズはローズウッド、ダークブラウン、ベージュ、レッドの4色展開。

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「アディダス」からロンドンを舞台にしたテニスコレクションが登場 “トレフォイルロゴ“が30年ぶりに復活

「アディダス(ADIDAS)」は6月16日17時から、イギリスのテニストーナメントから生まれたカルチャーと有名なクラブハウスに着想得た “ロンドン オリジナルス コレクション”を発売する。これに伴い、テニスカテゴリーで約30年ぶりとなる“トレフォイルロゴ”を採用した。同コレクションは、「アディダス」公式オンラインショップおよび「アディダス」アプリ、そのほか全国の「アディダス」取り扱い店舗で順次販売する。

イギリスのテニストーナメントから生まれたカルチャーと
有名なクラブハウスに着想得たコレクション

同コレクションは、長年のドレスコードであるホワイトをベースに、フレッシュな視点で新しいカットやシルエットを追求し、1970年代テニスファッションの定番カラーであるオープンカラーを採用しながら、大会の天然芝を彷ふつとさせる鮮やかなグリーンで、“トレフォイルロゴ”やコントラストの効いたステッチを施した。ほか、アーガイルチェク風パターンのポロシャツや、テニスボールモチーフが印象的なジッパープルなど独特なデザインディテールを施したアイテムも登場。

メンズのラインアップは、伝統的な美と先進的なテーラリングを組み合わせ、ウィメンズでは、オンコートのパフォーマンスとオフコートのスタイルを同時に追求したデザインに仕上げた。アクセサリーでは、大会の伝統とテニススタイルに対するフレッシュな視点を融合させたアイテムをそろえる。

アイテム概要

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心を動かすラグジュアリーについて考える 「ウィークエンド マックスマーラ」の「パスティチーノ ワールドツアー」体験記

先日、マックスマーラ(MAX MARA)グループのライフスタイルブランド「ウィークエンド マックスマーラ(WEEKEND MAX MARA)」がスペイン・グラナダで開催した、“パスティチーノ バッグ スパニッシュ ヘリテージ”のお披露目ツアーに参加してきました。アイコンバッグ“パスティチーノ”は、新作ごとに世界各地の職人技に焦点を当て、その土地の文化をゲストとともに体験するワールドツアーを毎年開催しており、今回もその一環です。モノが溢れる今は「商品にいかに豊かなストーリーを込め、それをどう伝えるか」がますます重要になっていると感じます。このワールドツアーは、“パスティチーノ”という商品に「クラフツマンシップ」と「旅」というコンセプトを織り交ぜることで、ただのモノではなく、心を動かすブランド体験を上手に作り出している──そんな実感を得た2日間でした。

世界の手仕事と物語をバッグに詰めて

コロンとした丸みのあるフォルムと、がま口タイプの留め具が特徴の“パスティチーノ”は、2016年に誕生しました。名前は、イタリア語で「小さなお菓子/ペイストリー」に由来します。「ウィークエンド マックスマーラ」のブランド戦略を統括するニコラ・ガーバー・マラモッティ(Nicola Gerber Maramotti)氏は、「子どもの頃に家に帰ると、おじいちゃんやおばあちゃんが、トレーに山盛りのパスティチーノを用意してくれていたの。包み紙を開けるまで、中身が何味なのか分からない。だから、全て試したくなって、いくつも食べてしまったりして」とパスティチーノの思い出を話してくれました。お菓子の包み紙を開ける瞬間の、ちょっとしたドキドキや、小さな幸福感を感じてほしいという思いが、このバッグにも込められています。

元々はワンシーズン限りの展開予定だったそうですが、その絶大な人気からブランドを代表する商品に成長しました。マラモッティ氏は、このアイコンバッグにブランドらしい価値をさらに重ねられないかと考え、バッグを通じて世界の文化や職人技をめぐる「旅するバッグ」というコンセプトを思いつきました。「パスティチーノ ワールドツアー」と題し、新作ごとに世界の、まだあまり知られていない職人技にスポットライトを当て、その土地の文化をゲストとともに体験するという内容です。これまでにイタリア、フランス、日本を巡り、今年はスペインが目的地となりました。

イスラム教とキリスト教の歴史が交差する歴史都市グラナダへ

スペインのクラフツマンシップを盛り込んだ新作にちなんで行われた今回のツアーは、スペイン南部アンダルシア地方にある歴史都市グラナダで行われました。グラナダを選んだ理由をマラモッティ氏に聞くと、「だって、まだ多くの人が訪れたことのない土地だと思ったから」と言います。お菓子のパスティチーノの包み紙を開けるときのような、まだ見ぬ何かに出合うワクワク感を、このツアーの体験にも重ねているわけです。

人生で初めて訪れたグラナダは、夜9時を過ぎても沈まない太陽と、乾いた空気に照らされたオレンジ色の街並みといった、明るい色彩が印象的な場所でした。街は、イスラム教とキリスト教が交差した文化的背景を持ち、世界遺産に登録されているアルハンブラ宮殿をはじめとする壮麗な建築が今も残っています。ツアーでは、アルハンブラ宮殿やカトリック両王の眠る場所として知られるグラナダ王室礼拝堂を訪れ、この街の歴史を学びました。

グラナダは、陶器の街としても知られています。今回訪れたのは、16世紀から続く歴史あるファハラウサ工房。ここで、街の象徴ともいえるザクロの花の絵付けを体験させてもらいました。実は“グラナダ“とは、スペイン語で「ザクロ」を意味し、街の名前の由来にもなっているのです。ザクロの花は、絵付けのモチーフとしても定番で、街中のマンホールや街灯など、さまざまな場所に描かれていました。

初めての絵付けにしては、かなりハードルが高いモチーフでしたが、工房の絵付け師さんの教えの下、夢中で筆を動かしました。絵付け師さんが描く様子はとても簡単そうに見えるのに、いざ自分がやってみると、力加減や筆の置き方、全てにおいて熟練の技が必要なのだと痛感します。こうして「手を動かして何かを作る」という行為自体、普段は専らパソコンに向かって仕事をしている私にとって、すごく久しぶりで新鮮。このたった1時間弱の体験であっても、手作業の複雑性の再発見と驚き、職人技への敬意をあらためて実感しました。それは、手仕事が詰まった“パスティチーノ“への理解にも、自然とつながっていきました。

“パスティチーノ“で職人の声を世界に届ける

スペインのクラフツマンシップを盛り込んだ新作は、ボディー部分にコルドバにある著名な革工房クエロ・ガダミース社(CUERO GHADEMES)のゴートレザーが、留め具部分にはスペインの伝統技法ダマスキナード(象嵌細工)が用いられています。

ツアーでは両工房の職人によるデモンストレーションが行われました。クエロ・ガダミース社のレザーは、色付けから加工まで全て手作業で作られます。同社の創立者であるラファエル・バロ・アタラヤ氏は、「革は一点一点、染まり方や柄の出方も異なる。その表情の違いが面白いんだ」と話してくれました。スペインでは、このように全てを手作業で行う工場は稀だと聞きました。あえて、「なぜ、手作業にこだわるのですか?」とアタラヤ氏に伺うと、「ずっと、クリエイティブでいたいから」と一言。自分の手元にある“パスティチーノ“も、アタラヤ氏の渾身のクリエーションの結晶なのだと考えると、ぐっと温度感が増す気がしました。

留め具部分に用いられているダマスキナードは、中東から伝わりトレド地方を中心に発展したもので、金属板の表面に金や銀の線を象嵌(ぞうがん)しながら模様を描く伝統的な金属装飾技法です。今回は1970年にトレドで創業した老舗アトリエ、アンフラマ工房が手掛けています。平らな金属板に繊細なアラビック模様を描き、線をハンマーで叩きながらなぞると掛けた部分が輝きを放ちます。それを丁寧に球体に仕上げるという工程で、同社によると、1つの球が出来上がるには4日間かかるそう。同社からも職人が、ハンマーで線をなぞっていく仕上げ作業を実演してくれました。職人の言葉を借りればこの工程は、金属板に「命を吹き込む作業」。きらきらと輝く球体を見ながら職人は、「少しでも力加減を間違えるとすぐに割れてしまったり、間違った部分をハンマーで叩いてしまうと絵柄が美しくなくなる。非常に複雑で難しい技術だけど、僕にとっては全ての工程がとても楽しいんだ」と笑顔で話してくれました。

マラモッティ氏は「パスティチーノ ワールドツアー」の目的は、こうした職人たちの声を世界に届けることだと言います。「世界には本当に多くの手仕事があるのに、今はそれらが埋もれてしまっている。後継者不足でどんどん小規模になっていることも事実。でも、私はこういう仕事こそが、もっとも豊かなものだと思っています。芸術的で創造的で、そして何より意味がある。デジタルやAIの時代だからこそ、私たちはもう一度、時間をかけて作ることの尊さを再発見しなくてはいけないと考えています」。

最終日には、フランメンコレッスンも体験しました。こちらも人生で初めて。ダンス未経験者の私が本場のフラメンコダンサーに手ほどきしてもらうのは、かなり恥ずかしかったのは否定できませんが、マラモッティ氏の「新しい何かに出合う瞬間の幸せ」という言葉を思い返すと、自然に楽しむことができました。

グラナダで過ごした2日間は、一瞬一瞬が出合いと発見の連続でした。その充足感こそが、“小さなお菓子”に由来する“パスティチーノ バッグ"が提案する、ラグジュアリーの本質なのだと理解しました。世界中の職人によって紡がれる文化や手仕事を詰め込んだひとつのバッグ。そして、そのバッグが旅をすることで語られる物語。その奥行きに、「ウィークエンド マックスマーラ」というブランドの美学を感じられるプロジェクトでした。

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「プーマ」が「エリオット エミル」とコラボ 機能性とミニマリズムを追求したオールブラックのアイテム

「プーマ(PUMA)」は、デンマーク・コペンバーゲン発のブランド「エリオット エミル(HELIOT EMIL)」とのコラボレーションコレクション“プーマ×エリオット エミル”を発売した。プーマストア 原宿キャットストリート、プーマストア大阪および一部取り扱い店舗、プーマ アプリで販売中だ。

テーマは“動きの中にある集中と静けさ”

同コレクションは、“動きの中にある集中と静けさ”をテーマに、機能性とミニマリズムを追求したデザインのアイテムを展開する。ラインアップは、ユニホームのようなスリーブレストップ&ショーツ、オーバサイズのバッグ、レーシング仕様に再構築したシューズ“ディヴィエイト ニトロ エリート トレイル(DEVIATE NITRO ELITE TRAIL)”などオールブラックで構成した。

「エリオット エミル」は、デザイナーのユリウス・ユール(Julius Juul)が手がけるデンマーク・コペンハーゲン発のファッションブランド。機能性と実験的な美学を融合させたデザインが特徴で、ミニマルでありながら構築的なシルエットやテクニカルな素材使いによって、先鋭的なスタイルを提案する。

アイテム概要

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「ディオール」バックステージにph反応のスティックチークが登場 4色パレットの新色も

「ディオール(DIOR)」は8月1日、“バックステージ”ラインから、先日発表した“アディクト リップグロウ バター”(全5色、各5060円)に加え、新3製品を発売する。ラインアップは、pH反応型チークの“ロージー グロウ スティック”(全6色、各7040円)と“ロージー グロウ”(全6色、各6380円)、マルチユースパレットの“グロウ マキシマイザー パレット”(全4種、各6930円)で、全国の「ディオール」取扱店舗および公式オンラインストアで取り扱う。

pHレベルで発色が変化するチーク

持ち運べるスティックタイプ

“ロージー グロウ スティック”は、肌のpHレベルに反応して発色が変化するカラーリバイバルテクノロジーを搭載した。クール ピンクまたはウォーム コーラルの2つのアンダートーンにより正確な色の表現を可能にし、自分だけの発色を実現する。チェリー オイル配合のメルティングテクスチャーが濡れたような艶感を演出し、光をナチュラルに反射して、頬をふっくらとリフトアップする。

カラーは、ピュアな血色感をかなえるピンク、エレガントなローズウッド、温かみのある鮮やかなチェリー、透明感溢れるピンク ライラック、ゴールドのパールが煌めくピーチピンクのキャンディ、ヌードカラーのトフィーの6色をそろえる。

パウダーチークが柔らかく進化

“ロージー グロウ”は、既存品より柔らかで肌に溶け込むテクスチャーと高発色のパウダーにリニューアルした。なめらかに頬に広がり自然に馴染み、ふんわりと軽やかなつけ心地だ。

カラーはスティックタイプと同じ6色を用意する。新パッケージには、シルバーの“オブリーク”ロゴのモチーフを施した。

4色ハイライトパレットに新2色が登場

“フェイスグロウパレット”は、ハイライト、チークからアイ、ボディーまで使用できる“グロウ マキシマイザー パレット”として新たに登場する。透明なジェルベースに繊細なパールやラメを配合した高密着パウダーが肌に溶け込んで、サテンの艶から偏光パールによる華やかな輝きまでかなえる。

カラーは全4色で、“フェイスグロウパレット”の既存色、“ユニバーサル グロウ”と“ローズ ゴールド グロウ”に加え、ブルーシェードの“フロステッド オパール グロウ”とピーチシェードの“パーリー ピーチ グロウ”を追加する。

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「シュギョク」がハリ艶にアプローチするエイジングケア成分配合のUVクリームを発売

スキンケアブランド「シュギョク(SHUGYOKU)」は6月17日、UVクリーム“S-美容3DプロテクトUVトーンアップ50”[SPF50+・PA++++](40g、8800円※編集部調べ)を発売する。

同製品は、化粧下地と日焼け止めを兼ね備えたUVクリーム。みずみずしいテクスチャーが特徴で、美容成分を届けながら紫外線や大気汚染から肌を守る。ハーブ由来成分など4種のエイジングケア成分に加え、3種の潤い美肌成分を配合。紫外線や赤外線による光ダメージを防ぎながら糖化にアプローチし、キメの整った弾力のある肌に導く。香料や合成色素不使用で、天然成分のキャロットエキスが自然なトーンアップをかなえる。ほか、酒粕エキスやサトザクラ花エキスなどのハリ艶成分を11種配合する。

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テイラー&ケルシーがNHLスタンリー杯決勝を観戦 チームカラーでカップルコーデを披露

テイラー・スウィフト(Taylor Swift)とプロアメリカンフットボール選手で恋人のトラビス・ケルシー(Travid Kelce)は6月21日、米フロリダでスタンリー・カップ・ファイナル、パンサーズ対オイラーズの第4試合を観戦。ケルシーの所属するカンザスシティ・チーフスのカラーであり、パンサーズのユニホームの色合いを彷ふつとさせるコーデで登場した。

スウィフトは、お気に入りブランドである「エリア(AREA)」のニュートラルなベージュのトラックジャケットに同色のトラックショーツを合わせた。ハイウエストのショーツとジャケットにはクリスタルがあしらわれており、「プラダ(PRADA)」のベージュのアンクルヒールブーツと「シャネル(CHANEL)」の黒のバッグ、「デビアス(DE BEERS)」や「ティファニー(TIFFANY & CO.)」、「ウォーブ × ミシェル ウィ(WOVE × MICHELLE WI)」のジュエリーを合わせた。

 

メイクアップは、跳ね上げたブラックのアイラインに、彼女のシグネチャーである濃いレッドリップで仕上げ、パートナーの服装にマッチさせた。

ケルシーは、赤のスエットシャツ、ショーツ、ベースボールキャップでスポーティーにコーディネートした。

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「ローリーズファーム」と ハローキティがコラボ “ロック”なオリジナルデザイン

アダストリアが運営する「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」は、サンリオのハローキティとのコラボレーションアイテムを発売する。本ラインアップは、“ロック”な姿に変身したハローキティをコンセプトに、Tシャツ4型とトイキーホルダー1型27種類を販売する。ローリーズファーム公式オンラインストアおよび直営店で6月20日から7月4日23時59分まで予約販売、7月11日から通常販売を行う。

Tシャツではウィメンズ2型とキッズ2型を取り扱い、親子でおそろいコーデを楽しむこともできる。「ローリーズファーム」の雑貨を展開する「ミィパーセント(Me%)」とハローキティとのコラボレーションは今回で第5弾となり、人気のトイキーホルダーのバリエーション全27種類は過去最大となる。

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「ボンジュールレコード」が映画監督ジム・ジャームッシュによる“コーヒー&シガレッツ”のTシャツを発売

ジュンが運営する「ボンジュールレコード(BONJOUR RECORDS)」は6月27日、アメリカの映画監督ジム・ジャームッシュ(Jim Jarmusch)によるオムニバスムービー“コーヒー&シガレッツ(Coffee &Cigarettes)”のエクスクルーシブTシャツ(1万1000円)を発売する。本アイテムは、ボンジュールレコード代官山およびジャドール ジュン オンライン(J’aDoRe JUN ONLINE)で購入でき、6月12日から同オンラインストアで先行予約を受け付けている。

2作品からシーンを採用したオリジナルTシャツ

本アイテムは、11作品からなる“コーヒー&シガレッツ(Coffee &Cigarettes)”の中から、俳優のジョイ・リー(Joie Lee)と名バイプレイヤーのスティーブ・ブシェミ(Steve Buscemi)が共演した“TWINS"、ロックバンド ザ・ホワイト・ストライプス(The White Stripes)のメンバー ジャック・ホワイト(Jack White)とメグ・ホワイト(Meg White)のダブル主演作品”JACK SHOWS MEG HIS TESLA COIL”の2作品のシーンを採用。カラーはホワイトとブラックの2色展開、サイズは3サイズ(M、L、XL)を用意する。

ジム・ジャームッシュ(Jim Jarmusch)は、1953年生まれのアメリカの映画監督。ニューヨーク大学で映画を学び、1986年に“ダウン・バイ・ロー”を公開し、インディペンデント・スピリット賞に4部門でノミネートされた。

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「シロル」から低刺激をかなえる敏感肌用の炭酸泡洗顔 コットン配合の使い捨てタオルも

「シロル(SHIRORU)」は6月18日、濃密泡洗顔シリーズ“クリスタルホイップ”から、優しく洗う敏感肌用の炭酸泡洗顔“クリスタルホイップ マイルド”(120g、3960円)を発売する。取り扱いは、ブランド公式ECや楽天などの各種EC、全国のバラエティーショップ。

優しいもちもち泡でクリアな肌へ

同製品は、濃密な炭酸泡をワンプッシュで作れる洗顔料。敏感肌向けの処方設計と優しい洗い心地が特徴だ。マイルドなアミノ酸系の界面活性剤を使用するほか、潤いバリアを守りながら皮脂汚れだけを落とす洗浄成分を配合。弱酸性で低刺激な炭酸泡は、効果と肌への優しさを両立する濃度に調整した。弾力のある泡が肌にぴったりと密着しながらしっとりと洗い上げ、クリアな印象の肌に導く。

美容成分91.4%で、グリチルリチン酸ジカリウムやビタミンC誘導体、トウキ根エキスなどの保湿成分14種を配合。炭酸のパチパチ感を穏やかにしながら肌の調子をサポートし、健やかで潤った肌に導く。鉱物油をはじめ、石油系活性剤やアルコール、合成香料、合成着色料不使用の5つのフリー設計を採用した。

雑菌から肌を守る使い捨てタオル

なお同日、使い捨てタイプの“洗顔タオル”(60枚入り、660円)を発売する。天然コットン配合の柔らかい素材を使用し、顔全体を優しく包む厚手の大判サイズを採用。常に清潔な状態で使用でき、雑菌から肌を守る。顔に当てるだけで水分を吸収し“摩擦レス”な使い心地をかなえる。

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エスティ ローダー帝国を築いたレナード・ローダー名誉会長が死去 享年92

レナード・A・ローダー=エスティ ローダー カンパニーズ名誉会長
エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES、以下ELC)は、レナード・A・ローダー(Leonard A. Lauder)名誉会長が6月14日に死去したことを発表した。92歳だった。詳しい死因は明らかにされていないが、家族に囲まれて息を引き取ったという。

同氏は、ELCの創業者であるエスティ・ローダーとジョセフ・ローダー(Joseph Lauder)夫妻の長男として生まれ、1958年、25歳の時に正式に家業に入った。72年から95年まで社長を、82年から99年まで最高経営責任者(CEO)を務めた。95年には会長に就任し、2009年6月に同職を退任以降も取締役として留まり、昨年11月の任期満了まで同社をけん引した。

在任中、1960年に英国の老舗百貨店ハロッズ(HARRODS)に進出し初の海外展開を実現したほか、「クリニーク(CLINIQUE)」や男性用スキンケアの「アラミス(ARAMIS)」「ラボ シリーズ(LAB SERIES)」など多くのブランドの立ち上げを率いた。同社のM&A戦略にも深く関わり、「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」「ラ メール(LA MER)」「アヴェダ(AVEDA)」「M・A・C」「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」「バンブル アンド バンブル(BUMBLE AND BUMBLE)」などの買収にも携わった。60年以上にわたりビューティ業界における革新の先駆者として、ELCを単一ブランドを販売する企業から現在のような多ブランドを展開し業界をリードするグローバル企業へと育てた。

ELCのステファン・ド・ラ・ファヴリー(Stephane de La Faverie)社長兼CEOは声明で、「レナード・ローダーは多くの人々に愛され、惜しまれる存在だった。従業員にとって彼はインスピレーションの源であり支援者だった。 業界においてはアイコン、そして先駆者であり、世界中から尊敬を集めた。彼のエネルギーとビジョンは当社に貢献し、今後も世代を超えてその影響は継承されていくだろう。彼は会社の一人ひとりを深く思いやる情熱的なリーダーだった。レナードと共に働けたことは、私にとって最高のメンターから学ぶ機会を得るという特権だった。彼は私たち全員の記憶に残り続けるだろう」と述べた。

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エスティ ローダー帝国を築いたレナード・ローダー名誉会長が死去 享年92

レナード・A・ローダー=エスティ ローダー カンパニーズ名誉会長
エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES、以下ELC)は、レナード・A・ローダー(Leonard A. Lauder)名誉会長が6月14日に死去したことを発表した。92歳だった。詳しい死因は明らかにされていないが、家族に囲まれて息を引き取ったという。

同氏は、ELCの創業者であるエスティ・ローダーとジョセフ・ローダー(Joseph Lauder)夫妻の長男として生まれ、1958年、25歳の時に正式に家業に入った。72年から95年まで社長を、82年から99年まで最高経営責任者(CEO)を務めた。95年には会長に就任し、2009年6月に同職を退任以降も取締役として留まり、昨年11月の任期満了まで同社をけん引した。

在任中、1960年に英国の老舗百貨店ハロッズ(HARRODS)に進出し初の海外展開を実現したほか、「クリニーク(CLINIQUE)」や男性用スキンケアの「アラミス(ARAMIS)」「ラボ シリーズ(LAB SERIES)」など多くのブランドの立ち上げを率いた。同社のM&A戦略にも深く関わり、「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」「ラ メール(LA MER)」「アヴェダ(AVEDA)」「M・A・C」「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」「バンブル アンド バンブル(BUMBLE AND BUMBLE)」などの買収にも携わった。60年以上にわたりビューティ業界における革新の先駆者として、ELCを単一ブランドを販売する企業から現在のような多ブランドを展開し業界をリードするグローバル企業へと育てた。

ELCのステファン・ド・ラ・ファヴリー(Stephane de La Faverie)社長兼CEOは声明で、「レナード・ローダーは多くの人々に愛され、惜しまれる存在だった。従業員にとって彼はインスピレーションの源であり支援者だった。 業界においてはアイコン、そして先駆者であり、世界中から尊敬を集めた。彼のエネルギーとビジョンは当社に貢献し、今後も世代を超えてその影響は継承されていくだろう。彼は会社の一人ひとりを深く思いやる情熱的なリーダーだった。レナードと共に働けたことは、私にとって最高のメンターから学ぶ機会を得るという特権だった。彼は私たち全員の記憶に残り続けるだろう」と述べた。

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リーナ・ネアー「シャネル」CEOが大英帝国勲章を受賞 ウィリアム皇太子から

リーナ・ネアー(Leena Nair)=「シャネル(CHANEL)」グローバル最高経営責任者(CEO)は、小売と消費者部門における功績を称えられ、ウィリアム皇太子から大英帝国勲章コマンダー(CBE)を受賞した。

ネアーは、「このような素晴らしい賞をいただけるなんて光栄だ。家族の無条件のサポートとユニリーバと『シャネル』で働く全ての人々の聡明さと寛大さに深く感謝している。この名誉は、私のキャリアと併走し、私の価値観を形成してくれた全ての素晴らしい人々と分かち合うものだ。特に、私にこの賞を受賞させてくれた「シャネル」の素晴らしいチームに感謝する。この賞を励みに、今後も『シャネル』を大胆さと誠実さを持ってリードし続け、そして世界にポジティブな影響を与えられるよう努力したい」とコメントした。

 

ネアーは、「シャネル」オートクチュールを着用。バイオレットのツイードのドレスコートに、シューメーカーの「メゾン マサロ(MAISON MASSARO)」のサンダル、「メゾン ミッシェル(MAISON MICHEL)」のバイオレットのフェルトの帽子を合わせた。両ブランドは、「シェネル」が傘下に持つアトリエだ。

アクセサリーには、18Kホワイトゴールドとダイヤモンドをあしらった“エターナル シャネル N°5 イヤリング”、“リュバン ドゥ シャネル リング”と、ステンレススティールケースをダイヤモンドで囲ったブラックダイヤルの“プルミエールメタルチェーン”を身につけた。

ネアーは、ユニリーバで30年以上のキャリアを持つ。1992年に同社のインド法人に入社し、2006年にはインド法人の人事部を統括するマネジャーに就任。ユニリーバではダイバーシティ&インクルージョン(D&I)をけん引してきた。2016年に同社初の女性チーフ・ヒューマン・リソース・オフィサー(CHRO)に抜擢。22年からシャネルのグローバル最高経営責任者(CEO)を務めている。

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リーナ・ネアー「シャネル」CEOが大英帝国勲章を受賞 ウィリアム皇太子から

リーナ・ネアー(Leena Nair)=「シャネル(CHANEL)」グローバル最高経営責任者(CEO)は、小売と消費者部門における功績を称えられ、ウィリアム皇太子から大英帝国勲章コマンダー(CBE)を受賞した。

ネアーは、「このような素晴らしい賞をいただけるなんて光栄だ。家族の無条件のサポートとユニリーバと『シャネル』で働く全ての人々の聡明さと寛大さに深く感謝している。この名誉は、私のキャリアと併走し、私の価値観を形成してくれた全ての素晴らしい人々と分かち合うものだ。特に、私にこの賞を受賞させてくれた「シャネル」の素晴らしいチームに感謝する。この賞を励みに、今後も『シャネル』を大胆さと誠実さを持ってリードし続け、そして世界にポジティブな影響を与えられるよう努力したい」とコメントした。

 

ネアーは、「シャネル」オートクチュールを着用。バイオレットのツイードのドレスコートに、シューメーカーの「メゾン マサロ(MAISON MASSARO)」のサンダル、「メゾン ミッシェル(MAISON MICHEL)」のバイオレットのフェルトの帽子を合わせた。両ブランドは、「シェネル」が傘下に持つアトリエだ。

アクセサリーには、18Kホワイトゴールドとダイヤモンドをあしらった“エターナル シャネル N°5 イヤリング”、“リュバン ドゥ シャネル リング”と、ステンレススティールケースをダイヤモンドで囲ったブラックダイヤルの“プルミエールメタルチェーン”を身につけた。

ネアーは、ユニリーバで30年以上のキャリアを持つ。1992年に同社のインド法人に入社し、2006年にはインド法人の人事部を統括するマネジャーに就任。ユニリーバではダイバーシティ&インクルージョン(D&I)をけん引してきた。2016年に同社初の女性チーフ・ヒューマン・リソース・オフィサー(CHRO)に抜擢。22年からシャネルのグローバル最高経営責任者(CEO)を務めている。

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ケリング、テコ入れのため新CEOを任命か ルノーのCEOを起用と仏紙が報道

仏紙ル・フィガロ(LE FIGARO)は6月15日、「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(KERING)が、次期最高経営責任者(CEO)として仏自動車メーカー、ルノー・グループ(RENAULT GROUP)のルカ・デメオ(Luca de Meo)CEOの任命を検討していると報じた。本件について、ケリングはコメントを差し控えるとしている。

デメオCEOは自動車業界で30年以上の経験を有し、ルノーを5年間にわたって率いた。同社は15日、同氏が「自動車業界以外の分野で新たな挑戦に取り組みたい」として、7月15日付で退任することを発表した。

業績不振が続くケリング

ケリングはここ数年、業績の低迷に苦しんでおり、2024年12月通期決算は売上高が前期比12.1%減の171億9400万ユーロ(約2兆8542億円)、純利益は同62.0%減の11億3300万ユーロ(約1880億円)と大幅な減収減益に。株価も下落していることから、売り上げ全体の半分程度を占める「グッチ」の立て直しが急務となっており、3月にはやはり同社が擁する「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のデムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターが「グッチ」に移籍することを発表した。

なお、ケリングは05年から、創業者の息子であるフランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼CEOが率いているが、先週には同社が会長職とCEO職の分離を検討していると複数の海外メディアが報じた。このため、新たなCEOを迎えた場合は、ピノー会長兼CEOは会長職に専念するのではないかと見られている。

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ラスベガスで「ケリング・ジェネレーション・アワード X ジュエリー」授賞式開催、韓国人学生らが受賞

 ケリング(KERING)は同社初となる「ケリング・ジェネレーション・アワード X ジュエリー」の授賞式を、米ラスベガスで開催されたJCKショーで行った。

同アワードは2024年11月にCIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)と共同で立ち上げたもので、ジュエリー業界において環境と社会にポジティブな影響をもたらす次世代のイノベーターを支援・育成することを目的としている。今年は「セカンドチャンス・ファーストチョイス」というテーマのもと、廃棄物に新たな価値を見出すジュエリーデザインが集まった。

22のスタートアップや学生の参加の中から、学生部門では韓国ソウルの弘益大学に在籍するイ・ミンソが受賞。スタートアップ部門では、中国発のジュエリーブランドIanyanが受賞した。イ・ミンソは韓国の伝統打楽器チャングから廃棄されたレザーを用いたジュエリーコレクションを発表。韓国音楽の再解釈に挑戦した。一方Ianyanは、ひび割れたオパールなど完璧でない宝石をあえて選び、「ありのままの美しさ」に焦点を当てたジュエリーを発表した。Ianyanの全てのジュエリーは修理、再構成、変形が可能で、長く使い続けられる工夫が施されている。

授賞式にはケリング傘下のジュエリーブランド「ブシュロン(BOUCHERON)」「ポメラート(POMELLATO)」「ドド(DODO)」「キーリン(QUEELIN)」も参加した。

受賞者たちはミラノ工科大学の専門家によるメンタリングを受ける機会を得る。また、イ・ミンソにはケリングのジュエリーブランドのいずれかでインターンシップを受ける機会も提供される。

JCKは毎年1万8000人以上の来場者と1900社を超える出展者が集う、世界でも影響力の高いジュエリー展示会として知られている。

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「カンペール」から「イッセイ ミヤケ」デザイナーが作るフットウエアが登場 一枚革で包むしなやかフォーム

「カンペール(CAMPER)」は7月15日、イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)とのパートナーシップによる、近藤悟史「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」デザイナーが手掛けたフットウエア“ペウフォーム(Peu Form)”を発売する。同シューズは、スリッパのようなビジュアルのシューズタイプ(6万9300円)と、アンクルブーツタイプ(8万8000円)の2つを展開し、サイズは22.5〜27.5cmを0.5cm刻みで用意する。両ブランドの直営店と「イッセイ ミヤケ」の公式オンラインストアおよび、一部のセレクトショップで扱う。なお、販路の詳細は両者の公式サイトに記載する。

1枚の革から生み出す
しなやかなデザイン

“ペウフォーム”は、「カンペール」から登場しているシューズ“ペウ(Peu)”を「イッセイ ミヤケ」の服作りの根幹にある思想“一枚の布”で表現したモデル。1枚の革で足を包み込みような方法で製作することで、しなやかなフォームを実現した。また、同シューズはコンパクトに折りたたむことができ、持ち運びや収納にも便利だ。

アッパーは、上質なイタリアンレザーを使用したほか、インソールにはポリウレタン素材、アウトソールには20%リサイクルの熱可塑性ポリウレタンを用いた。カラーは、シューズタイプがホワイト、ブラック、レッド、ブルーの4色、アンクルブーツがホワイト、ブラック、ブルーの3色をラインアップする。

発売を記念したローンチイベント
やインスタレーションも

同アイテムの発売を記念し、7月11〜20日の間、表参道のアートスペース、「スタンドバイ(StandBy)」で、ローンチイベントを開催する。初日には、ダンサーでコレオグラファーの柿崎麻莉子が作曲家、中野公揮が提供した楽曲にあわせてパフォーマンスを行う。また、同イベントを皮切りに、渋谷パルコや「イッセイ ミヤケ」の一部店舗では、インスタレーションを展示する。

イベント詳細

ローンチイベント

日程:7月11〜20日
場所:「スタンドバイ」
住所:東京都渋谷区神宮前5-11-1
※柿崎麻莉子によるパフォーマンスは11日19:00と19:30に実施予定

インスタレーション

日程:7月15〜21日
場所:渋谷パルコ 1階<ゲート>
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1

日程:7月15〜31日
場所:「イッセイ ミヤケ」新宿/シカク
住所:東京都新宿区新宿3-14-1 本館2階

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カール・ラガーフェルドによる「クロエ」のドレスが競売に 1974〜83年製の約80着が出品

競売会社のボナムズ(BONHAMS)は6月26〜7月9日、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が1974〜83年にデザインした「クロエ(CHLOE)」のドレス約80着を出品するオンラインオークションを行う。また7月3日から、パリ・オートクチュール・ウィークに合わせ、オッシュ通りで展覧会を開催する。

ボナムズは同ドレスの所有者を明かしていないが、全て単一のオーナーによる出品だという。落札価格は、700〜1500ユーロ(約11万5000〜24万5000円)からスタートする予定だ。

 

オークションには、「クロエ」1984年春夏コレクションから、ゴールドのスパンコールの刺しゅうと、アンティークなドレープを施したアイボリーのシルク製イブニングドレスも出品される。このドレスの予想落札スタート価格は、1200〜1500ユーロ(約20万〜24万5000円)だ。

 

1963年に「クロエ」に入ったラガーフェルドは、当初は同ブランド創設者のギャビー・アギオン(Gaby Aghion)が招いたグラツィエラ・フォンターナ(Graziella Fontana)やタン・ジュディチェリ(Tan Giudicelli)、ミシェル・ロジエ(Michèle Rosier)らのデザイナーと共に働いていた。その後1966〜83年、同ブランドのクリエイティブを全面的に担当した。

1992年に再び「クロエ」に戻ると、モデルのリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)を起用した印象的な広告キャンペーンを制作するなど、97年に完全に離れるまで活躍した。

ユベール・フェルバック(Hubert Felbacq)=ボナムズファッション・アクセサリー部門ディレクターは「このオークションはカール・ラガーフェルドへのオマージュであり、彼の『クロエ』での初期の代表的なコレクションと、彼が最後に手掛けた1984年春夏コレクションの画期的なルックがそろっている」とコメントした。また、ラガーフェルドが在籍していた当時について、「『クロエ』は黄金期を迎え、プレタポルテの境界線を押し広げる大胆で物語性の高いコレクションを発表していた。優美なドレスやロマンティックなシルエットから、大胆でシュルレアリスティックなプリントのルックまで、ラガーフェルドの優雅さと革新性を融合させる比類ない能力が証明されていた」と話した。

なお、イヴ サンローラン(Yves Saint Laurent)やギイ・ラロッシュ(Guy Laroche)、ルイ・フェロー(Louis Feraud)、エルヴェ・レジェ(Hervé Léger)、エマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)、ピエール・バルマン(Pierre Balmain)などによるオートクチュールも70点ほど出品される予定だ。

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カール・ラガーフェルドによる「クロエ」のドレスが競売に 1974〜83年製の約80着が出品

競売会社のボナムズ(BONHAMS)は6月26〜7月9日、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が1974〜83年にデザインした「クロエ(CHLOE)」のドレス約80着を出品するオンラインオークションを行う。また7月3日から、パリ・オートクチュール・ウィークに合わせ、オッシュ通りで展覧会を開催する。

ボナムズは同ドレスの所有者を明かしていないが、全て単一のオーナーによる出品だという。落札価格は、700〜1500ユーロ(約11万5000〜24万5000円)からスタートする予定だ。

 

オークションには、「クロエ」1984年春夏コレクションから、ゴールドのスパンコールの刺しゅうと、アンティークなドレープを施したアイボリーのシルク製イブニングドレスも出品される。このドレスの予想落札スタート価格は、1200〜1500ユーロ(約20万〜24万5000円)だ。

 

1963年に「クロエ」に入ったラガーフェルドは、当初は同ブランド創設者のギャビー・アギオン(Gaby Aghion)が招いたグラツィエラ・フォンターナ(Graziella Fontana)やタン・ジュディチェリ(Tan Giudicelli)、ミシェル・ロジエ(Michèle Rosier)らのデザイナーと共に働いていた。その後1966〜83年、同ブランドのクリエイティブを全面的に担当した。

1992年に再び「クロエ」に戻ると、モデルのリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)を起用した印象的な広告キャンペーンを制作するなど、97年に完全に離れるまで活躍した。

ユベール・フェルバック(Hubert Felbacq)=ボナムズファッション・アクセサリー部門ディレクターは「このオークションはカール・ラガーフェルドへのオマージュであり、彼の『クロエ』での初期の代表的なコレクションと、彼が最後に手掛けた1984年春夏コレクションの画期的なルックがそろっている」とコメントした。また、ラガーフェルドが在籍していた当時について、「『クロエ』は黄金期を迎え、プレタポルテの境界線を押し広げる大胆で物語性の高いコレクションを発表していた。優美なドレスやロマンティックなシルエットから、大胆でシュルレアリスティックなプリントのルックまで、ラガーフェルドの優雅さと革新性を融合させる比類ない能力が証明されていた」と話した。

なお、イヴ サンローラン(Yves Saint Laurent)やギイ・ラロッシュ(Guy Laroche)、ルイ・フェロー(Louis Feraud)、エルヴェ・レジェ(Hervé Léger)、エマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)、ピエール・バルマン(Pierre Balmain)などによるオートクチュールも70点ほど出品される予定だ。

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細尾がSBT認定を取得 中小企業版SBTを活用

京都西陣織の細尾はこのほど温室効果ガスの削減目標において科学的根拠に基づくことを証明する国際的な環境イニシアチブSBT(Science Based Targets)認定を取得した。2030年度までにスコープ1&2において23年度比で42%削減することを目標とする。

細尾は気候変動対策を重要な経営課題と捉え、持続可能な社会の実現に向けて、現在5つの施策を進めている。1つ目は再生エネルギーの導入だ。本社、旗艦店、ギャラリー、カフェラウンジ及び全ての自社工房において使用する電力の100%を再生可能エネルギー由来の電力へと25年6月時点で全て切り替えた。2つ目はエネルギー使用量の定期的なモニタリングと改善施策の実施。3つ目は社内委員会を発足し、役員及び社員による定期的な実態確認および社内共有の実施。4つ目は事業用車両に電気自動車の導入を検討する。5つ目は段階的にLEDへ切り替え照明を効率化する。

細尾は「西陣織の伝統を守りながらも、持続可能な未来に向けて進化し続けることを企業の責任と考えている。SBT認定を契機に、伝統工芸の未来と地球環境の両立を目指す」とコメントを発表した。

細尾は24年に新たに定義された中小企業版SBTを活用。30年を目標年とし、目標レベルはスコープ1&2において年4.2%以上の削減が求められる。一方スコープ3の数値目標はなく、算定削減の意志表示が求められる。

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麻織物職人、ひんやり感を生む“コンニャク糊付加工”にお熱 滋賀県発の匠の技

「生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げるマクアケによる、“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」には、伝統技術を現代的なアイテムに活用したプロジェクトが数多い。この連載では、全国各地の匠の技に注目。実行者の思いとともに、匠の技をどう活用し、どう訴求しているのかを考える。目指すは、47都道府県の匠の技の探訪だ。第7回は、滋賀県を訪れた。


今回の技術は…

蒟蒻麻絲

滋賀県湖東地域は、室町時代から麻織物の産地として知られています。同地に拠点を構える湖東繊維工業協同組合は、そんな伝統技術を受け継ぐ23社が集まり構成。麻糸を知り尽くした職人たちは現在、“蒟蒻麻絲”を使った製品の開発に情熱を注いでいます。

“蒟蒻麻絲”とは、麻糸にコンニャク糊をコーティングした糸のこと。滑らかな肌触りと、ひんやりとした着心地が特徴です。開発がスタートしたのは2021年で、「麻の良さをより多くの人に届けたい」という辻英幸副理事の思いがきっかけでした。麻糸はもともと硬く、コンニャク糊で加工するとさらに強張るため、一般的には編地には不向きと言われています。最初の製品となるスヌードが誕生するまでも、熟練の職人が1年間試行錯誤を繰り返しました。

「マクアケ」で実施したプロジェクトの結果は、納得のいくものでした。しかし、課題は別にありました。スヌードの開発は、ベテラン職人だけが参加する形を取っていたのです。「伝統は、若い世代と一緒に盛り上げたい」。この思いを実現するため、今回のプロジェクトでは、大手アパレル企業に勤めた経験を持ち、1000年続く柿渋染めの継承・発展に力を注ぐ若手職人の水谷真也氏をクリエイティブ・ディレクターに迎えました。「伝統的な職人技と、若者に人気のストリートカルチャーを融合させる」。これまでにないアプローチで、麻の新たな可能性を追求する方向にかじを切りました。

今回開発したTシャツには、 所属する企業ならではの技術を集結させました。例えば、110年以上糊付け加工一筋のユニフルは、麻糸に“コンニャク糊付加工”をすることで、美しい光沢とひんやり感のある着心地を。国内でも数社しかできない希少性の高い加工です。その麻糸を、澤染工が糸の表面のみに色を付ける“ル・ポワン染め”で染め上げました。その後、柿渋染めや暮染めなど、伝統的な染色法を進化させるおおまえが、色が体温で変化する染料を用い手捺染で仕上げています。ストリートカルチャーに着想した、大胆で直感的なデザインが目を引きます。ブランドは「蒟蒻麻絲」と名付け、「麻織物に関わる人全員で“コンニャク糊加工”に取り組もう」という思いを込めました。

6月には、大阪・関西万博にかかる滋賀県主催のイベント「滋賀魅力体験ウィーク~Discover Shiga, Go Biwako~」で、蒟蒻麻絲のTシャツを展示・販売する予定とのこと。今後も若いメンバーで新たな組織を発足させ、継続的に活動していくそうです。

麻の伝統と革新を融合させる4つのポイント

1.コンニャク糊付加工

食材としても親しまれる天然素材のコンニャク芋を使用。職人が指先で糊の濃度を調整しながら、糸を均一にコーティングしています。こうすることで、糸の毛羽立ちを抑え、独特のハリとコシを生むことができます。

2.ル・ポワン染め

澤染工の“ル・ポワン染め”。糸の表面のみに色を付ける染色方法です。内側に白さを残すことで、立体感と奥行きを生み、麻の自然な風合いを引き出しています。

3.クール加工

後加工を生業とする大長が、編み上げた生地をクール加工しています。触った瞬間に従来の麻との違いが分かるひんやり感と、美しい光沢のある生地に仕上がっています。

4.手捺染

色が体温で変化するTシャツも用意。特殊な染料を用い手捺染で丁寧に染め上げました。「特に若い世代に動きに合わせて変わる色を面白がってもらえたら」(担当者)。

滋賀発!
応援購入が高額なプロジェクト3選

“アタラシイものや体験の応援購入サービス”の「マクアケ」で大きな反響が寄せられた滋賀県発のプロジェクトを3つ紹介する。

PICK UP 1 : 応援購入総額1億6176万円

Makuake財布歴代1位!
収納しても最薄を目指す!「il modo Air」

レザーブランド「ステータシー」の長財布“イルモードエア”。極限の薄さを追求しており、収納後の厚さは約12mm。一方で、紙幣20枚、カード8枚、小銭15枚が入る収納スペースも確保。革は、オリジナルの“栃木レザー”を使用している。

PICK UP 2 : 応援購入総額7470万円

NANGA発!快適な睡眠を得ることを追求した、
超軽量ダウン寝袋&エアマット

アウトドアブランド「ナンガ」の760FPの“DXダウン”を採用した“超軽量寝袋&エアマット”のセット。プロジェクト終了後、災害に備えてほしいという思いから、“SONAE BAG”と名付け商品化した。

PICK UP 3 : 応援購入総額953万円

【航空自衛隊 70周年記念】
ブルーインパルス 100本限定 プレミアムモデル!

ブルーインパルスの魅力を詰め込んだ日本製のソーラークロノグラフ。航空自衛隊の創設70周年を記念したモデルで、各色100本のみの限定生産。公式エンブレムの刻印や機体をイメージした針先など、随所にブルーインパルスの要素を取り入れた。

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在庫を減らして最高益! 筆者が見た現場の不安と経営のリーダーシップ

WWDJAPAN.comは4月までマンガ版「ザ・ゴールシリーズ 在庫管理の魔術」を連載していました。在庫過剰に陥ると、つい値下げセールに頼ってしまう――。しかし、本当にそれしか方法はないのか? 利益を高め、最大化するための解決策を、アパレル在庫最適化コンサルで「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」「図解アパレルゲームチェンジャー」等の著者である齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、同マンガを読みながら、解説して行きます。今回は、第10話を取り上げます。

店舗も倉庫も不安を抱える「在庫改革」の壁

前回までのストーリーで、主人公の徹が店長を務める渋谷店は、在庫を減らしながらも売り上げを伸ばすことに成功しました。

今回から数回にわたってのテーマは個店の成功をいかに他店に広げて行くことができるか、です。

マンガ「在庫管理の魔術」の第10話は コチラ

店舗で働く人の大半は、販売機会を逃さないために「できるだけ多くの在庫を手元に確保しておきたい」と考えています。このため、在庫を減らしても売り上げを伸ばせるという話は信じられないのです。実際にそれを体験した人でないと、そんなことができるとは考えられないでしょう。

筆者は、小売りチェーン勤務時代、全店のバックヤードに眠っている在庫から、売れ筋以外の商品をすべて回収するプロジェクトを主導したことがあります。このプロジェクトでは、会社始まって以来の過去最高の消化率と最高益を達成し、みんなが決算賞与を頂きました。独立後、クライアント先と取り組んだプロジェクトでは、店舗に過剰に在庫を置かずに、倉庫にフリー在庫を十分に持つことで定価販売率を向上させたこともあります。

多くの店舗で働く人たちは「在庫が多いほど売り上げが伸びる」という思い込みを持っているのが現実です。自分たちを評価する唯一のKPI(重要業績評価指標)が売上予算達成で、売れ残り在庫の責任が自分たちにあるわけではないことから、このような「思い込み」が生まれてくるのです。今回のストーリーでは、成績トップの常連2店の店長が反対していることが、これを象徴しています。

店舗のバックヤード在庫を減らすことで全店の販売効率を高めるプロジェクトを始めると、必ず起こることがあります。それは、店舗で働く人が、在庫が減ったことで、欠品が起こり、売り上げが落ちるのではないかないかと不安を訴えることです。

もうひとつ、店舗の在庫を減らし、倉庫に持つようにすると、倉庫の人たちも以前より在庫が増え、不安を覚えるようになります。このストーリーでは倉庫のマネジャーが理解のある方で、とても協力的でしたが、一般的には、倉庫の責任者、担当者は、いままでほど店舗に在庫が出て行かず、倉庫の在庫が増えるので、「店舗での売れ行きが悪いのでないか」「多くの売り逃しをしているのではないか」と心配になるものです。

不安を乗り越えた先に見える新たな景色

私も、数々のプロジェクトで、こうした場面に遭遇しました。店舗と倉庫の双方が不安になり、中には社長や経営幹部に訴える人たちも出てくるため、こうしたプロジェクトを推進するには、経営者の理解とリーダーシップが欠かせません。

そして、店舗の方々には、「もし、欠品して、売り逃していると感じたら、改善しますので、遠慮なく申し出て下さい」と伝えるのです。しばらくすると、当初の不安の声はなくなります。なぜならば、売れ筋は売り逃さないように、倉庫から全店にタイムリーに補充しているからです。むしろ、バックヤード在庫が減って、店舗で仕事がしやすくなった、と感謝される声が増えて行きます。

まだ体験したことのない店長たちに対して、主人公たちは、どのようにその不安を払しょくし、プロジェクトを進めて行くのか?ここからが楽しみです。

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世界最大規模のサステナビリティ国際会議GFSで語られた日本企業が知るべきポイント

グローバル・ファッション・サミット(GFS)が6月3~5日、デンマーク・コペンハーゲンで開催された。世界各国からアパレル&テキスタイルメーカーのサステナビリティ責任者やデザイナー、非営利団体や政策立案者など25カ国以上から集まり、より持続的で循環型のファッション産業への移行を目指して議論した。

今年のテーマは「バリア・アンド・ブリッジ (障壁と掛け橋)」。昨年のように企業がサステナビリティへの取り組みを意気揚々とアピールする様子は少なかった。その背景には、ここ1年で大きく変化した政治情勢やそれに伴うサステナビリティ関連規制の緩和、アメリカの関税政策による企業の混乱とその影響を受けるサプライヤーの存在など、さまざまな要因がある。こうした状況により、多くの企業ではサステナビリティの優先順位が下がり、消費者への発信も控えている。その一方、環境負荷削減や循環型ビジネスの効率化やスケールを実現するための技術革新が生まれている。

GFSは実行のための計画を立てパートナーを見つける場

GFSで取り上げるテーマや登壇者の選定を担当するフェイス・ロビンソン(Faith Robinson)=グローバル・ファッション・アジェンダ・ヘッド・オブ・コンテンツは、今年のテーマについてこう語る。

「『障壁と掛け橋』をテーマに『イノベーション(革新)』『キャピタル(投資資本)』『カレッジとリーダーシップ(勇気と先導力)』『インセンティブ(動機付け)』『レギュレーション(規制)』の5つの主要なトピックに焦点を当てた。この1年で業界には多くの変化が起き、さまざまなプレーヤーが葛藤や困難に直面している。しかし同時に、変革に向けた多くの“掛け橋”も着実に築かれている。例えば、新しい技術への投資や、競合他社ともパートナーシップを構築するなど、表には出ていない取り組みも数多く進んでいる。今回GFSへ参加している企業の多くが、サステナビリティに関する具体的な行動を起こし始めている」。

さらに、ロビンソン=ヘッド・オブ・コンテンツは、GFSの役割についても語る。「企業に対して『変革を起こさなければならない』と働きかけて意識を高める段階はすでに終わっている。今は『何をいつまでに、どのように進めるか』という具体的な行動が求められている。GFSはその実行に向けた道しるべとなり、企業同士のコラボレーションを生み出す出発点となることを目指している」。

縮小・延期されたサステナビリティ関連法案

ラーラ・ウォルターズ(Lara Wolters)欧州委員会メンバーと、メッテ・レイスマン(Mette Reissmann)デンマーク議会メンバーは、主要なトピックの1つである規制について言及した。ウォルターズ「2024年は世界各国で選挙が相次いだスーパーサイクルの年だった。その結果、米国だけでなく欧州でも右派政権が台頭しこれまで進められてきたサステナビリティ関連の規制が、経済競争力を損なうものと見なされ方向転換が起こっている」と語る。

欧州委員会は25年2月、「オムニバス法案」を発表した。この法案は企業の報告義務に関する負担を軽減し、EUの競争力を高めることを目的としている。主な内容はサステナビリティに関する情報開示を企業に義務づけるCSRD(企業持続可能性報告指令)に関する変更だ。CSRDの運用開始時期を2年延期し、適用対象企業を従来の5万社から1万社へと約8割削減する見込みだ。

また、欧州委員会は24年に企業が製品やサービスの環境配慮について主張する際のルールを定めた「グリーンクレーム指令」を採択し、25年中に施行する予定だ。これにより多くの企業が批判や取り締まりのリスクを避けるため、サステナビリティに関する発信をすでに控える傾向にある。この指令は製品の環境影響をライフサイクルアセスメント(LCA)で評価し、使用するサステナブルな素材の科学的根拠やデータを明確に示すなど、透明性のあるコミュニケーションを促すことを目的としている。しかしその実現には、第三者機関による検証や専門家の関与といったリソースが必要となる。欧州のファッション産業の企業の9割以上が中小企業だ。米国向け製品への追加関税によるコスト増も重なり、補助金などの支援がない中で、サステナビリティに関する取り組みに予算を割くのは難しい状況である。こうした背景から、サステナビリティへの優先順位が下がっているのが現状である。

イノベーションが循環型ファッションへの救世主となるか

ファッション産業が循環型のビジネスモデルへと移行するためには「ものを作らずに、どう売り上げを上げるか」という根本的な問いに向き合う必要がある。この問いに対する答えを探るべく、エレン・マッカーサー財団(EMF)は昨年、「ファッション・リモデル・プロジェクト」をGFSで発表し、3年間の実証実験を進めている。レニエラ・オドネルEMFエグゼクティブリード・ファッション&フードはプロジェクト開始から1年目の成果を発表した。

「当初8社だった参加企業は現在では18社にまで拡大し、7カ国・6大陸にまたがる世界的な取り組みへと発展している。参加企業はすでに初期成果の報告を始めており、いくつかの事例では明るい兆しが見え始めている。例えば、アウトドアブランドの『アークテリクス(ARC'TERYX)』が実施している修理・再販・アップサイクルを軸とした循環型プログラム「リバード(REBIRD)」は前年の2倍の売上を記録した。英国の百貨店『ジョン・ルイス(JOHN LEWIS)』は、24年5月からメンズフォーマルウェアのレンタルサービスを開始し、既に英国最大規模のメンズウェアレンタル事業へと成長させている。H&Mでは、循環型ビジネスモデルで生まれる売り上げが過去2年間で50%増加したと報告している」。

GFSのプレパーティの場で商品を展示した「マッド・ジーンズ(MUD JEANS)」は、約10年前からレンタルサービスを行っている。ジョランダ・ブリンク(Jolanda Brink)CEOは「現在ではオンライン売上の約2割がレンタルによるもので、企業にとって重要な収益源のひとつになっている」と語った。

こうした成果は、もともとの循環型ビジネスの売上規模が小さかったために成長率が大きく見える側面があるが、企業内や業界全体に本当のインパクトを与えるには、これらのモデルをスケールすることが不可欠である。その鍵は技術による効率化だ。今回のGFSでは、特にリペア・レンタル・リサイクルといった循環型ビジネスを収益化するためのテクノロジーが多く紹介された。

AIを活用した効率化の技術

今回注目を集めたスタートアップ企業リファイバード(Refiberd)は、繊維の素材構成を高速かつ正確に識別できる革新的な技術を開発。この技術は循環型ファッションの実現に大きな可能性を示す技術として高く評価され、GFSのスタートアップ企業を対象としたアワード「トレイルブレイザー・プログラム」で優勝した。

リファイバードの技術はAIとハイパースペクトル画像技術を組み合わせたもので、人の目では見えない波長までを捉えることで、繊維を高精度に識別することができる。これにより、リセール商品の真贋判定、繊維リサイクルの効率化、素材トレーサビリティの向上など、循環型ビジネスにおける課題の解決が期待されている。サリカ・バジャジ(Sarika Bajaj)=リファイバード共同創業者兼CEOは、「同社が開発したシステムは、衣類を非接触で1着ごとにミリ秒単位のスピードでスキャンできるのが特徴。装置は机の上に置けるほどのコンパクトサイズのためベルトコンベアなどが設置されているリサイクル施設でも、既存設備に後付けする形で簡単に導入できる」と説明した。これまでに12社との実証実験を完了し、現在は導入段階に入っているという。

EUでは昨年「持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)」が発効され、27年から製品の素材構成などの情報をデジタルで記録する「デジタルプロダクトパスポート(DPP)」が段階的に義務化される。ただし、DPPに記録される素材情報は、長いサプライチェーン上の複数の企業から提供されるため、情報に誤りが生じるリスクもある。こうした課題に対してもリファイバードの技術は、素材情報の正確性を検証する手段として活用が期待される。

昨年、GFSに参加していたインディテックス(Inditex)傘下の「ザラ(ZARA)」幹部も、すでに社内で同様の技術を導入していると語っていた。こうした背景からもこの技術は、需要・供給の両面でさらに拡大していく可能性が高いだろう。

再販ビジネスの利益化を助けるロボット

再販業者向けにAI搭載ロボットを開発するスタートアップ企業ヴィニックス(Ynxy)も、プロトタイプを展示して注目を集めた。再販ビジネスでは、少量多品種の商品を効率よく扱うことが求められ、特に「ささげ(撮影・採寸・原稿作成)」の効率化が利益向上の鍵となる。ヴィンセント・ヴァン・デル・ホルスト(Vincent van der Holst)=ヴィニックスCEOによると、「従来は1つの商品を出品するのに、8人が8つのテーブルで作業し、平均19分かかっていた」という。「ヴィニックスのロボットを使えば、1人がロボットに服を着せるだけで、1分以内にささげ作業が完了する。商品を自動で回転させながら、高品質な360度画像や動画、商品情報を自動で生成する。これにより、1着あたりの販売コストが大幅に削減され、再販による利益が向上するだけでなく、これまでコスト面から販売できずに廃棄されていた衣類も再販が可能になる。その結果、廃棄量の削減につながる可能性がある。現在、生成される情報の正確性は75%だが来年には90%を目指す。今後1年間は実証実験を重ね、高品質かつ使いやすいシステムへと改良していく予定だ」と語った。ヴィニックスは、日本企業を含む開発パートナーを募集中だ。

日本企業の参加が待たれている

世界のファッション産業の未来を議論する場GFSでは、誰でも参加できるセミナーに加えて招待制のラウンドテーブルも開催している。このラウンドテーブルでは、限られたリーダーたちが少人数で深い議論を交わし、業界の方向性を形作っている。かつては、ファーストリテイリングなどの日本企業もこうした場に参加していたというが、現在では日本企業はほとんど見られない。カンファレンス中に紹介された各国のサステナビリティ・ロードマップや、セミナーでの会話の中でも、日本や日本企業の名前が一度も挙がることはなかった。

その背景には、日本がファッション産業の主要なサプライヤーを有する国ではないという構造的な理由があると考えられる。しかし、日本は一人当たりの衣類廃棄量や温室効果ガス排出量では世界上位に位置しており、日本の産業や消費者が担う責任は小さくない。また、日本にはサステナビリティに関する優れた技術革新や、循環型ビジネスモデルを実現する企業も存在するはずだ。そうした取り組みを世界に紹介し、国際的な議論に参加することは重要だ。実際、GFSに参加していたニーナ・マレンジ(Nina Marenzi)フューチャー・ファブリックス・エキスポ(Future Fabrics Expo)創業者からは「日本の素材をぜひ展示してほしい」と話していたし、GFSのロビンソン=ヘッド・オブ・コンテンツも「日本の状況を知り、それに合わせて必要なことを準備したい」と語っていた。

サステナブルなファッション産業を実現していくためには、世界の現状を知り、ともに行動することが求められる。今こそ、日本もその波に乗るときではないか。

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