山下達郎は、日本のポップス界を代表するシンガーソングライターであり、シティポップの象徴的存在として国内外に多大な影響を与えてきた。1975年にシュガー・ベイブでデビュー後、ソロとして「RIDE ON TIME」「クリスマス・イブ」など数々のヒットを放ち、卓越した作曲・編曲センスと演奏技術で高く評価されている。ライブでは自身の音楽に対する完璧主義が貫かれ、緻密なバンドアンサンブルと圧倒的な歌唱力で観客を魅了する。「フジロック」初出演となる今回は、野外で聴く達郎サウンドの豊潤さが、新たな魅力として響き渡ることだろう。時代を超えて愛され続けるその音楽が、苗場に美しく降り注ぐ瞬間が訪れる。
JAMES BLAKE
ジェイムス・ブレイク(James Blake)は、UKポストダブステップの潮流から現れたシンガーソングライター/プロデューサーであり、そのソウルフルな歌声と先鋭的なエレクトロニクスを融合させた音楽性で、現代音楽の境界を拡張し続けている。デビュー当初は無機質なビートと空白を活かしたサウンドで注目を浴び、アルバムを重ねるごとに内省的なリリックと感情表現の振れ幅を深めてきた。「Assume Form」や「Friends That Break Your Heart」などでは、ポップと実験の絶妙なバランス感覚が際立ち、リスナーの心を揺さぶっている。ライブでは静寂と轟音の対比を自在に操り、繊細なピアノとサブベースが空間を震わせる。苗場の空に響く彼の声は、特別な時間を生むに違いない。
バリー・キャント・スウィム(Barry Can't Swim)は、エディンバラ出身のプロデューサー/DJで、ハウスを基軸としながらもジャズやアフロビート、ラテンなどを取り入れたオーガニックかつ洗練されたサウンドで注目を集める存在である。2023年のデビューアルバム「When Will We Land?」では、エモーショナルなコード進行とグルービーなリズムが交錯するトラック群で高評価を得た。メロディーの美しさとリズムの快楽が共存する彼の楽曲は、ダンスフロアにもフェスの草原にも溶け込む柔軟性を持つ。ライブでは感情を揺さぶる構成力と高揚感を生む展開が魅力であり、苗場の自然と一体になったパフォーマンスは観客の記憶に刻まれるであろう。
ヴァンパイア・ウィークエンド(Vampire Weekend)は、ニューヨークのコロンビア大学出身のメンバーにより結成されたインディーロックバンドである。2008年のデビュー以来、アフロポップやクラシック、レゲエなど多様な音楽性を軽やかに取り入れたセンスと、知的なリリックで高い評価を受けてきた。代表作「Contra」「Modern Vampires of the City」はシーンの金字塔とされ、19年の「Father of the Bride」ではグラミー賞を受賞するなど進化を続けている。ライブでは独特の軽快さと緻密なアンサンブルが際立ち、会場を心地よい熱気で包み込む。今年の「フジロック」では、夜のステージに映える洗練された音像と美しいハーモニーが幻想的なフェスの雰囲気を一層豊かに彩るだろう。
LITTLE SIMZ
リトル・シムズ(Little Simz)は、UK出身のラッパー/俳優/作家として多彩な才能を発揮するアーティストである。鋭く緻密なリリック、壮麗なオーケストレーション、ストーリーテリングを融合させた音楽は、ヒップホップの枠を超えて高く評価されている。アルバム「Sometimes I Might Be Introvert」では、自らの内面と社会的テーマを並列に描き出し、2022年にはマーキュリー賞を受賞。ステージでは巧みなフロウとパフォーマンス力により、メッセージ性とエンタメ性を両立させた圧倒的な存在感を放つ。言葉の力が野外の空気を震わせ、観客の意識に深く刻まれる時間となるだろう。
White Stage
HAIM
ハイム(HAIM)は、エスティ、ダニエル、アラナのハイム三姉妹によるカリフォルニア出身のポップロックバンドである。AOR、R&B、90年代ロックなどを咀嚼(そしゃく)した懐かしくも現代的なサウンドと、全員がマルチプレイヤーである演奏力の高さ、緻密なコーラスワークが大きな魅力である。2013年のデビュー作「Days Are Gone」で脚光を浴び、20年のアルバム「Women in Music Pt. III」ではよりパーソナルで内省的な表現へと進化。ライブでは姉妹ならではの抜群の呼吸と、観客との親密な関係性が際立つ。エネルギッシュでありながら包容力あるそのステージは、真夏の火照った身体に心地よい高揚感を生み出すに違いない。
米ミシガン州アンアーバー出身、現在ブルックリンを拠点に活動するメイ・シモネス(Mei Semones)。日本人の母とアメリカ人の父のもとで育ち、ジャズ/ボサノヴァ/インディロックを自在に横断し、日本語と英語のバイリンガル歌詞を用いる才能溢れるシンガーソングライターである。バークリー音楽院でギターを学び、2022年にEP「Tsukino」を発表しデビュー。Red Hot Chili PeppersのベーシストFleaが絶賛し、アメリカの音楽メディアPaste誌からも「The Best of What’s Next」に選出された注目株である。25年5月リリースのデビューアルバム「Animaru」では、日英バイリンガルで歌詞を紡ぎ、ジャズ的な和声と軽やかなタッチのギターが印象的な楽曲「Dumb Feeling」などを通じて独自の音像を築いた。緊張と解放が交錯する構成と心を掴むような柔らかい歌声で高い評価をうけているメイ・シモネスのライブ。繊細さと豊かな色彩感を兼ね備えたサウンドが大自然の伊吹を感じさせる「フジロック」を彩る。
アーティストのジャクソン・ワン(Jackson Wang)が手掛ける「チームワン デザイン(TEAM WANG DESIGN)」とファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が設立した「ビリオネア・ボーイズ・クラブ(BILLIONAIRE BOYS CLUB)」は、レースをテーマにしたカプセルコレクションのローンチを発表した。また、ウィリアムスによるオークションプラットホーム、ジュピター(Joopiter)で限定オークションも行う。
ワンにとって、今回のリリースはたくさんある“準備中”のうちの1つだと言う。7月18日にリリースされるアルバム「MAGIC MAN 2」は、彼の生々しく、深い個人的なプロジェクトで、音楽業界や人間関係、大人になっていく現実といった、彼を取り巻く環境から来る感情的な負荷を解きほぐす。ワンはアルバムについて、「全ての歌詞は僕の日記から書いたものだ。成長すること、感情をコントロールすること、人生のあらゆる現実に向き合うことのプロセスなんだ」と語った。
オールスターのフラッグシップモデルをキャンパスにグレープを描いた
“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”
“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”(1万4850円)“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”(1万4850円)“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”(1万4850円)“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”(1万4850円)“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”(1万4850円)“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”(1万4850円)“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”(1万4850円)“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”(1万4850円)“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”(1万4850円)“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”(1万4850円)“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”(1万4850円)“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”(1万4850円)
“オールスター LGCY GP HI/トウヤ ホリウチ”は、LGCYの名を冠した“オールスター”のフラッグシップモデルをベースにホリウチのアートワークを大胆に展開したモデル。ぶどうは新たなフロンティアを開拓しようとする希望と反骨のエネルギーのイメージ化であるというホリウチの思いからテーマは“グレープ”に。アッパー、シューレース、インソールにグレープのグラフィックをあしらい、キャンパス素材で凹凸まで再現した。ライニングには、“オールスター スクエアトウ OX/トウヤ ホリウチ”同様、 “自由の女神×アンクルパッチ”のホリウチ描き下ろしのアートワークをプリント。
トウヤ・ホリウチは、数々の日米ブランドやアーティストにグラフィックやデザインを提供するアメリカ・ニューヨーク在住のアーティストだ。グラフィックデザイン、シルクスクリーン、プリンター、スプレー、チャコール、オイルペインティングなど使うメディアは多岐にわたり、作るモノによって制作の方法はさまざま。カナダ NY ギャラリーをはじめとするニューヨークのギャラリーの展示にも参加し、日本ではコモン ギャラリーや旧ブックマークでも展示を行った。