「ザ・ノース・フェイス」「チャムス」、障がい者クライミングのモンキーマジックをサポートしイベント

ゴールドウインが運営する「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」とランドウェルの「チャムス(CHUMS)」は8月29〜31日、障がい者クライミングの普及活動を行うNPO法人モンキーマジック(小林幸一郎代表)の設立20周年記念イベントを共催する。会場となるゴールドウイン東京本社1階にクライミングウォールを設け、ブラインドクライミング体験やトークセッションなどを行う。

「ザ・ノース・フェイス」は2006年から、「チャムス」は12年から、モンキーマジックの活動をサポートするアイテムを企画し、売り上げの一部を寄付している。モンキーマジックはクライミングのスクールやイベントを年間60回以上開催し、障がい者・健常者のべ1000人以上が年間で参加しているという。

オープニングレセプションを兼ねた29日は、モンキーマジックの小林代表、「ザ・ノース・フェイス」契約アスリートでクライマーの平山ユージ氏、伊藤ふたば氏、「チャムス」契約アスリートの小田菜摘氏によるブラインドクライミングデモンストレーションや、トークセッションなどを実施。30、31日には、ブラインドクライミング体験会や、視覚障がい者クライマーの挑戦を描いたドキュメンタリー映画「ライフ・イズ・クライミング!」の上映、指皮ケアやボトルキーパー作成などのワークショップを実施する。全て予約不要。

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韓国コスメ「カラーグラム」がジャムのようにとろける新感覚ティントを発売

韓国発のメイクアップブランド「カラーグラム(COLORGRAM)」は8月29日、ジャムのようにとろけて、透け感のある艶とぼかしたような仕上がりが1本でかなうリップティント“ジューシージャムブラーティント”(全9色うち限定1色、各1210円)を「キューテン(QOO10)」で発売する。

また、同日に人気のマットティント“ヌーディーブラーティント”(全21色うち日本限定1色、各1300円)が柔らかなチューブパッケージにリニューアルして登場する。

新製品の“ジューシージャムブラーティント”

“ジューシージャムブラーティント”は、滑らかなテクスチャーが特徴のリップティント。唇に心地よく伸び広がり、境目のない“ふんわりぼかしリップ”をかなえる。透け感のある発色で唇に自然に溶け込み、血色感を引き出す。

カラーは、明るい印象をもたらすコーラル系や肌になじみやすいピンク系、日本限定のふんわりとしたピーチベージュカラーを含めた全9色展開だ。時間が経ってもくすまず、塗りたての鮮やかさが長時間持続する。

パッケージを改良した“ヌーディーブラーティント”

“ヌーディーブラーティント”は、唇の温度でやさしく広がる新感覚マットティントだ。ベタつかないサラッとしたパウダリー処方で、快適なつけ心地を実現。唇の縦じわや凹凸をふんわりとカバーし、柔らかな印象に導く。リニューアル前はチップタイプだったが、最後まで使用できるチューブタイプに改良した。

カラーは日本限定1色を含む全21色を用意した。ピンク系やベージュ系、コーラル系、レッド系など、幅広いカラー展開で毎日の気分やスタイルに合わせてカラーを楽しめる。

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「アットコスメ」の口コミから読みとく“美容液”ヒットの法則

ユーザーはどのような要素を基準に美容液を選んでいるのか?今回は、「アットコスメ(@COSME)」に寄せられた美容液の口コミから、新井絵里香「アットコスメ」リサーチプランナーがヒットの法則を解説する(集計期間2025年7月1~31日)。

ーー美容液の口コミで象徴的に使われているワードは?

新井 絵里香「アットコスメ」リサーチプランナー(以下、新井):ほかのカテゴリーに比べて「効果」についての言及が多い。特にハリやシミ、キメへの効果が期待されている。「翌朝のハリや顔色、弾力が高まった」といった口コミが寄せられ、「ハリ」は一晩という比較的短期間で実感できる効果感として重視されているようだ。「翌朝にハリを実感できるかどうか」が、美容液を長期的に使い続けるためのモチベーションにもなっているのかもしれない。

アットコスメ2025年7月「美容液」口コミTOP5

1位「シセイドウ(SHISEIDO)」“アルティミューン パワライジング セラム”(30mL、9900円/50mL、1万5180円/レフィル50mL、1万4630円)

「とろみのあるテクスチャーで保湿力が高く、肌がもっちりするところが人気。一方でべたつかず、化粧ノリを良くしてくれる点も高評価を得ている。特に20~30代からは、『ニキビなどの肌荒れを抑えてくれる』との口コミも。乾燥による肌荒れが気になる人にも好評だ」(新井)。

2位「アヌア(ANUA)」“PDRNヒアルロン酸カプセル100セラム”(30mL、2580円※編集部調べ)

「人気の成分“PDRN”が配合されており、保湿力が高く、肌の水分量を上げてくれると人気。SNSで『水分爆弾』と話題になり、気になり購入したという人も。サラッとしたテクスチャーなので肌になじみやすく、べたつかない点も支持された。化粧水の後の美容液として、洗顔後のファーストステップ導入液として、ファンデーションに1、2滴混ぜて水光肌にするなど、多様な使用方法が話題になっている」(同)。

3位「オーディナリー(THE ORDINARY)」“ナイアシンアミド10%+亜鉛1%”(30mL、1100円/60mL、1980円)

「皮脂による肌のべたつき緩和や毛穴の引き締めに効果的な美容液。とろみのあるテクスチャーだが、塗るとサラサラになり、その後のスキンケアやコスメを邪魔しない点も高く評価されている。ナイアシンアミドが配合されている点も人気の理由の一つ」(同)。

4位「ダルバ(D'ALBA)」“ホワイトトリュフファーストスプレーセラム”(100mL、2420円)

「トナー、ミスト、セラム、エッセンスの4つの機能を備えた、スプレー式ローション。ミストが細かく、『メイクの上から使用してもメイクがヨレない』『保湿力が高く、肌に艶が出る』との口コミが寄せられている。SNSを中心に大バズりしており、化粧水として、メイク後のキープミストとして、お風呂上がりすぐの乾燥対策としてなど、幅広い用途で支持されている。ホワイトトリュフの香りも好評で、『使うと癒やされる』との口コミが多い」(同)。

5位「ハク(HAKU)」“メラノフォーカスIV”(45g、1万1000円/レフィル1万670円)

「シミ予防や美白に効果的と人気の美容液。乳液状のテクスチャーで伸びが良く、塗布後はしっとり感がありべたつかないところもポイント。特に夏の時期は紫外線が気になる顧客が多く、『使い続けることでシミ予防やトーンアップを実感した』という声が多い」(同)。

ーー7月に、美容液以外で好調なカテゴリーは?

新井:口コミ件数では、サプリメントが好調。生ビタミンC美容液が人気のスキンケアブランド「ユンス(YUNTH)」が発売した“リポソーム生ビタミンC”(2.5g × 28包、3960円)と、韓国ブランド「カンティーンナイン(CANTEEN9)」“サファーデイスノー”(90粒、5457円)への口コミ件数が大きく増加したことが要因だ。「ユンス」“リポソーム生ビタミンC”は「以前から『ユンス』の化粧品を使っていたので、飲むビタミンCをとても楽しみにしていた」などの口コミに代表されるように、スキンケア化粧品との併用が特徴的。一方で「カンティーンナイン」“サファーデイスノー”はスキンケアでも人気の成分“グルタチオン”を配合したサプリメントで、飲む日焼け対策としてインフルエンサーに紹介されSNSで注目が高まっている。いずれも紫外線・日焼け対策が期待されており、紫外線量が1年で最大となる7月ならではの動きといえる。

ーー今後注目のキーワードなど、“トレンドの芽”は?

新井:日本の6〜8月の平均気温は年々上昇を続けており、化粧品においても「暑さ対策」や「湿気対策」を求める声が大きくなると予測している。ヘアケアでは“ロックオイル”と呼ばれる、湿気からヘアスタイルを“ロック”し、キープしてくれる製品が人気を集めている。また、風呂上がりのドライヤーの時間を少しでも短くする大風量ドライヤーが好評だ。コスメでは、暑い夏でも肌をサラサラに保つフェイスパウダーカテゴリーへの注目が高まっている。

また海外では「サニフィケーション(紫外線から肌を守る“サンケア”と、肌を整える“スキンケア”を統合する)」という考え方が浸透しつつあり、もはや日焼け止めは特定のカテゴリーでなく、全ての化粧品に必要な効果とされる動きがある。いかに快適に暑さと付き合うことができるかという視点で、化粧品の役割も広がるのではないか。

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“ワイルドサイド ヨウジ ヤマモト”が「ハイドロ フラスク」と初コラボ  ステンレスボトルの人気モデル2型を発売

ヨウジヤマモトのコンセプチュアルプロジェクト“ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)”は、「ハイドロ フラスク(HYDRO FLASK)」と初のコラボアイテムを発売する。アイテムは、“16oz ワイド マウス”(7810円)と“200ml マイクロ ハイドロ”(5940円)の2型を用意する。8月30日からワイルドサイド ヨウジヤマモト 大阪、ワイルドサイド ヨウジヤマモト 原宿、ヨウジヤマモト阪急メンズ東京で、同日12時から“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”公式オンラインで取り扱う。

マットな質感に“INAZUMA”モチーフとロゴをあしらう

コラボアイテムは、「ハイドロ フラスク」の定番モデル“16oz ワイド マウス”とコンパクトなサイズ感の“200ml マイクロ ハイドロ”のブラックカラーに、“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”の“INAZUMA”モチーフとロゴをあしらう。“16oz ワイド マウス”は、容量473mLの広口タイプで洗いやすく、アウトドアや日常使いにも適した定番モデル。一方の“200mL マイクロ ハイドロ”は、腰に下げたりバッグに取り付けたりと、アクセサリー感覚でコンパクトに持ち運ぶことができるサイズ感だ。いずれも、ステンレスの壁を二重にした真空断熱構造とハニカム断熱構造を採用し、保温は最大6時間、保冷は最大24時間。表面にはパウダーコーティングを施し、滑りにくくマットな質感に仕上げている。

アメリカ発ステンレスボトルブランド「ハイドロ フラスク」

2009年にアメリカオレゴン州ベンドで誕生した断熱ステンレスボトルブランド。アメリカ国内で人気が拡大し、17年に日本に上陸。保冷性・保温性どちらにも優れ、季節やシーンを問わず使用可能だ。また、美しい自然にインスパイアされた豊富なカラー展開は、グローバルな市場で多くの人々を魅了し続ける。カラフルなボトルは、従来の「水筒」と一線を画し、持つ人の個性、スタイルを表現するライフスタイルアイテムとして更なる注目と人気を集めている。

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パフューム・ジーニアスの創造的思考に迫る——音楽からファッション、映画、ジェンダーまで

2010年のデビュー以降、パーソナルな感情を出発点に、それを普遍的な物語へと昇華させてきたアメリカ・シアトル出身のシンガー・ソング・ライターのパフューム・ジーニアス(Perfume Genius)ことマイク・ハドレアス(Mike Hadreas)。繊細なピアノと囁(ささや)くような歌声で誘う内省的なバラードから、シンセサイザーや打ち込みを駆使した広がりのあるサウンドへと変貌を遂げてきたその音楽は、ポップと実験の境界を自在に行き来することで独自の表現領域を押し広げてきた。今年3月にリリースされた最新アルバム「Glory」は、こうした歩みを凝縮した集大成といえる。パートナーでもあるアラン・ワイフェルズ、さらにプロデューサーを務めたブレイク・ミルズらとのコラボレーションを経て完成した今作は、フォークやクラシカルな響きにエレクトロニックやノイズの要素を溶け合わせたハイブリッドで濃密な音像を描きつつ、ハドレアスの内面へと静かに踏み込むような作品となっている。

そうした中、パフューム・ジーニアスというアーティストを特徴づけてきたのが、音楽を通して「身体」を語る視点だ。そこには、ハドレアスが幼少期から抱えてきた孤独や葛藤、ジェンダーの流動性やセクシュアリティにまつわる実体験が深く刻まれている。そして、その経験を表現へと昇華するための試行錯誤があった。特に近年の作品では、こうしたテーマが単なる告白や主張を超え、より複雑で抽象的なかたちを帯びているのも印象的だ。ハドレアスの「歌」は、現実と夢想のあわいを漂いながら、そこに確かに存在する身体と感情をすくい上げ、聴く者の感情や記憶を映し返す鏡のように響く。

先日の「フジロックフェスティバル2025(FUJI ROCK FESTIVAL 2025)」(以下、「フジロック」)で初日のレッドマーキーに登場し、11年ぶりに日本でライブを披露したパフューム・ジーニアス。登場したハドレアスは、繊細な歌声に突如として爆発的な動きや挑発的なポーズを差し込み、踊り、身をくねらせ、時に叫びながら、まるで音と身体がその場で絶えず交渉し合うようなパフォーマンスで空間全体を支配し観客を魅了していた。「美しくても、醜くても、複雑でもいい。そういう感情を全て受け止めてくれる唯一の場所が音楽なんだ」——。そのステージ前日、都内のホテルで行われたハドレアスへのインタビューでは、「身体性」をキーワードに、音楽からファッション、映画、ジェンダー表現に至るまで広く話題が及んだ。

音楽だから表現できること

——10年以上前にイベント(2014年の「ホステス・クラブ・ウィークエンダー(Hostess Club Weekender)」)で初来日した際に、後日小さなアートスペースのような場所で弾き語りのライブをされましたよね。

マイク・ハドレアス(以下、マイク):うん、シークレット・ライブみたいな感じで、たしか2曲だけ演奏したんだ。オーウェン・パレットとブラッドフォード・コックス(ディアハンター)も見に来てたよ。

——まだデビューして間もないタイミングだったと思いますが、当時、今のようなキャリアを築くことができると想像できましたか。

マイク:いや、今の自分のパフォーマンス・スタイルを考えると、当時とはまるで違うからね。あの頃はとても緊張していて、最初の数回のツアーなんかずっとうつむいて、ピアノの後ろに隠れてるような感じだった。でも今は、叫んだり、踊ったり、身体をめちゃくちゃに動かしたりしてて(笑)、自分自身もパフォーマンスを心から楽しめるようになったと思う。

——確かにあの頃とはいろんなことが大きく変わったと思いますが、ただ、あなたの音楽がたたえている、リスナーの一人ひとりに歌いかけるような親密さは今も変わっていない気がします。

マイク:たぶん僕は、音楽の鍵って“あの感覚”を持ち続けることなんだって気付いたんだと思う。どれだけスケールが大きくなっても、どれだけ過激になったり、広がっていっても——全部、最初のあの感情から生まれているものだから。

それに、言葉にできない感情って、本当にたくさんあるよね。日常の会話の中ではうまく言えなかったり、複雑すぎたり、矛盾していたり、時には怖くて人に伝えられなかったり。僕にとっては、そういう感情って、普通の会話では到底伝えきれないんだ。すごく感情的なんだけど、自分でもどう扱っていいのか分からない瞬間があるし、そこに触れるのが怖いこともある。でも音楽は、そういう感情を全て受け止めてくれるセーフ・スペースなんだ。美しくても、醜くても、複雑でもいい。それを丸ごと表現できる、唯一の場所が音楽なんだと思う。

——新作の「Glory」は、あなたのパートナーであるアラン(・ワイフェルズ)やプロデューサーのブレイク・ミルズなど多くの人たちと作り上げたコラボレーティブなアルバムで、音楽的にもこれまでの集大成と呼べるようなハイブリッドな作品だと思います。そうした中で、親密さや“あの感覚”が損なわれないように心掛けたことがあれば教えてください。

マイク:長年やってきて気付いたんだけど、たとえ関わる人が増えても、コラボレーションを通じて生まれるものって、むしろ自分のアイデアがより純化された形になることがあるんだよね。というのも、僕が「こういうふうに感じさせたい」っていう感覚を周りに伝えると、みんながそれを一緒に形にしてくれる。まるで、自分の感情を翻訳してくれているような感じでね。

もちろん、うまく伝えたつもりでも伝わってないこともある。例えば、パートナーのアランにデモを聴かせて「この曲ってこういうことを歌ってるんだ」って言ったら、「そうは聴こえないけどな」って返されることもある。そうすると、「じゃあどうすれば伝わるんだろう?」って、もう一度考え直したりもするんだ。でも面白いのは、逆に彼が何か新しいアイデアを持ち込んできたことで、その曲がもっと「自分のもの」に感じられることもあって。関わってる人数が多くなっても、出来上がったものが、より深いレベルで自分の感情に触れていると感じる時があるんだよね。「私たちのもの」であると同時に、「私自身のもの」としても感じられる。それがコラボレーションの不思議な力なんだと思う。

アートワークと映画

——今作「Glory」はアートワークもとても鮮烈です。映画のワン・シーンや事件の決定的な瞬間、あるいはダンスのポーズを捉えたようなハプニング性が感じられて、曖昧さと緊張感が同居したようなイメージが目を惹きます。

マイク:うん、今きみが説明してくれた通りなんだけど(笑)、ビジュアルの参考にしたのは、全部映画のワン・シーンなんだ。でも、そのシーンそのものを再現したかったわけじゃなくて、そこに漂っている「空気」みたいなもの——緊張感とか、複雑さとか、曖昧で揺れる感覚——を写しとりたかった。

写真家のコーディー(・クリッチロー Cody Critcheloe)と共有したシーンは、どれも感情的にも心理的にもとても強烈だった。だけど、同時にちょっと笑っちゃうような瞬間があったり、どこかやり過ぎない感じもあって。だから、ある日はその突き抜けた感じが面白く見えるかもしれないし、別の日、もし自分の気分が沈んでいたら、同じシーンが不穏で押しつぶされそうに感じられることもある。僕はそういう振れ幅のあるものがすごく好きなんだ。

最終的に選んだ写真にも、ちゃんとその“感じ”があった。例えば、写真の中の僕は、傷ついているようにも見えるし、逆に恍惚の中で踊っているようにも見える。部屋の中の小道具や細かいイースターエッグ的な要素も、まるで映画の一場面を切り取ったようで、見る人に「この前に何があったんだろう?」「この後、何が起きるんだろう?」って想像させるんだ。その一瞬を閉じ込めた、たった1枚のフレーム——でも、そこには無数の感情が流れている。そんな写真になったと思う。

——具体的にどんな映画を参考にしたんですか?

マイク:「ピアニスト」とか、(ピエル・パオロ・)パゾリーニの「テオレマ」、それから(イングマール・)ベルイマンの「叫びとささやき」とか、いろいろ参考にしたよ。そうした作品の中の印象的なシーンが、今回のビジュアルの元になってるんだ。

——今作に限らず、パフューム・ジーニアスのビジュアル表現に影響を与えてきたアーティストや作品を教えてください。

マイク:本当にいろんなものから影響を受けてるよ。音楽と同じで、ジャンルとか関係なくいろんなものが好きなんだ。若い頃からずっと大好きなのはデヴィッド・リンチ。彼自身の言葉もそうだし、アンジェロ・バダラメンティが手掛けたサウンドトラックも自分にとってはすごく大きな影響だったと思う。それからラース・フォン・トリアーの映画もね。もちろん、彼自身にはいろいろ問題があるけど、それでもあの映画の持つ力には惹かれるものがある。

あと、ホラー映画もよく観るよ。日本の作品も好きで、例えば三池崇史とか。彼の映画って、すごく過激で、不穏で、でもその不穏さの中に笑える瞬間があったり、やり過ぎなくらいド派手だったりして。でもふとした瞬間に、とても親密で静かな空気が流れるような場面もあって。フィルモグラフィー全体は散漫で、一貫性や統一感があるとは言い難いけれど、その振れ幅が面白いんだ。たぶん僕は、度胸があって、本能に訴えかけてくるようなものに惹かれるんだと思う。

——ちなみに、一番好きな三池作品は?

マイク:特に好きなのは「GOZU(極道恐怖大劇場 牛頭)」だね。

——すごいところ挙げましたね(笑)。

マイク:(笑)たしか、あれは弟と一緒に観たんだ。でも弟は、僕がその映画を見せたことに、ちょっと怒ってしまって。僕たち2人とも当時は20代だったので、無理やり観せたわけじゃないんだけど(笑)。

それと、「HOUSE ハウス」(1977年 大林宣彦)も大好き。フランスのホラー映画も好きでよく観るんだけど、どちらも共通してとても過激で極端なんだよね。極端なもの、奇妙なもの、不条理なもの――そういう作品に惹かれるんだ。そういうのを見ると逆に落ち着くというか、安心感すらあるというか。僕は普段から、理由もなく不安を感じることが多くて、でもそういう映画には「ちゃんと理由があって不安になる状況」が描かれているから、不安の行き場ができて落ち着く。そんな感覚になるんだ。

——そういえば、ゲストのオルダス・ハーディングと濃厚なラブシーンを演じた「No Front Teeth」のMVも強烈でした。

マイク:(MVのディレクターの)コーディーに連絡して、まずはムードボードを送ったんだ。そこには映画のワンシーンや写真、その他いろんなジャンルのイメージを詰め込んでて、もう“狂気のるつぼ”みたいな内容だった(笑)。で、「さて、これをどうやって一つのシーンにする?」っていうところからスタートしたんだ。

それとね、実はずっと前から、誰にも見せずに作ってた映像があって。フィギュアスケートで転倒する瞬間を集めたもので、転ぶところと立ち上がる瞬間を編集で全部カットして、まるで氷の上で眠ってるように見えるようにしたんだ。自分でもびっくりするくらい、実際そう見えたんだよね。それが、今回の“フィギュア・スケーター”というモチーフの原点になった気がする。

なんて言えばいいんだろう……不穏なんだけど、どこかおかしさもあって、笑っていいのか迷うような。深刻なのか冗談なのか、自分でもよく分からない。でも確かに、何か強い感情がそこに詰まってる——そういうイメージを軸にしながら、少しずつ物語が形になっていった感じなんだ。

音楽とファッションの関係

——これも10年近く前の話になりますが(2016年)、「プラダ(PRADA)」とコラボレーションして、エルヴィス・プレスリーの「Can't Help Falling in Love」のカバーをリリースされたことがありましたね。あれって、あなたの音楽とファッションの関係がすごくはっきり見えた瞬間だったと思うのですが、あなたがファッションの世界、あるいはファッションと音楽の関係についてどんな関心や興味を向けられてきたか、教えていただけますか。

マイク:それに気付いたのは、けっこう後になってからだったかな。最初にフォト・シュートをやったり、スタイリストと一緒に仕事を始めたり——アルバムのためにそういう準備をしていく中で、「あれ、ファッションってこんなにクリエイティブなんだ」「自分のアイデアを、まったく別の形で伝える手段になるんだ」って思うようになって、視界が一気に広がった感じだった。それからは、音楽や映画と同じように、常に何かを見て、掘り下げて、面白いものを探すようになったんだ。

それに単純に、楽しいんだよね。「今日はどんな服で遊ぼう?」っていう感覚もあるし、ものすごくシンプルで無邪気な部分がある。でもその一方で、冷たさとか、ちょっとチクチクするような刺激とか、そういう感覚もあって——その振れ幅を丸ごと楽しんでるんだと思う。

——今回のアルバムジャケットにまつわるファッションに関しては、どんなふうにしてイメージを膨らませていったんですか。

マイク:インスピレーションの多くは、やっぱり映画のワン・シーンみたいなものとか、昔のプレス写真から来てるんだ。例えば、リヴァー・フェニックスがレッドカーペットに現れた時のような写真。そういう「本当にこの世界で生きていた人たち」の佇(たたず)まいから影響を受けることが多い。どこか無造作なんだけど美しいし、ファッションとしても“演出されすぎていない感じ”がすごく惹かれるんだよね。昔のハイファッションのアーカイブをがっつり研究するというよりは、もっと日常の延長にあるような感覚というか。

でも今回は、たまたま過去数十年分の「VOGUE」アーカイブを見つけて、それがかなり面白かったんだ。適当にリンクをクリックすると、いきなり1984年のファッションエディトリアルが出てきたりして、まるで時代の空気に一瞬で引き込まれるような感覚だった。そこから特定の年やムードを掘っていって、その年代の文化や服、広告なんかをランダムに検索してムードボードを作ったりもした。

今回のアルバムでは、「ハイ」と「ロー」のミックス、つまり“高級そうで安っぽい”“安っぽいのに高級に見える”みたいな、そのアンバランスを意識してた。完璧過ぎず、でもちゃんとスタイルがあって、どこか不思議な余白を残すようなビジュアルにしたかった。その違和感やコントラストが面白いなと思ってね。

——ファッションを選ぶ際の基準、哲学みたいなものはありますか。

マイク:ある程度リスキーじゃないといけないと思うし、最初はちょっと居心地の悪さを感じるくらいがちょうどいいんだと思う。慣れてしまえば自然に振る舞えるようになるけど、まずは「試してみる」ことが大事なんだよね。音楽もそれにすごく似ていて、最初は怖くてできなかったことが、いつの間にか当たり前になっていく。情熱って、そういうふうに自分の許容範囲を広げてくれるものなんじゃないかと思う。

今回のアルバムでは、かなりローライズなパンツやすごくタイトな服、ベビーティーみたいなアイテムを着てるんだけど、最初にそれでステージに立ったときは正直ちょっと気恥ずかしさもあった。でも今ではもう、ステージに上がってしまえば全く気にならない——いや、少しはあるかもしれないけど(笑)。

音楽でもファッションでも、僕は常に新しいことがしたいんだ。たとえそれが「自分にとって新しい」だけだったとしても、同じことを繰り返すのは嫌だし、そこで止まりたくない。常に「もう一段階先」を目指したい。ファッションも、僕にとってはまさにそういうものなんだ。

——ちなみに、好きなデザイナーやブランド、影響を受けたファッション・アイコンがいたら教えてください。

マイク:グレン・マーティンス(Glenn Martens)は大好き。彼は今の「ディーゼル(DIESEL)」のクリエイティブ・ディレクターで、その感性には本当に惹かれる。(以前グレン・マーティンスがクリエイティブ・ディレクターを務めた)「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」の服も大好きなんだけど——あの極端さとか、ちょっとバカっぽいくらい大げさなところがすごく魅力的で。すごく美しいのに、どこかズレてる。見た瞬間に「あれ? 何か変だぞ」って思わせる、その違和感がたまらないんだ。

それから、ちょっと意外かもしれないけど(モデル・俳優の)ブリジット・ニールセンも好き。「コナン・ザ・グレート」にも出ていたし、あの全体的な雰囲気は本当にアイコン的だと思う。アメリカでは少しネガティブに捉えられることもあるけど、私にとっては唯一無二の存在。

あと、チッチョリーナ(Cicciolina)も好き(笑)。彼女はイタリア出身のポルノ女優(後に国会議員)だけど、その生き方や姿勢にはずっと魅力を感じてきたんだ。たぶん僕は、型にはまらない、伝統的な枠組みから外れた人たちに強く惹かれるんだと思う。

——具体的に、今回のアルバムのアートワークで着ているファッションはどんなコンセンプトで選んでいったんですか。

マイク:今回は自分が10代だった頃のものとリンクしている。例えば、ベビードールTシャツとか、コートニー・ラブみたいなスタイル、当時のライオットガールのムードや90年代の空気感。「デリアス(DELIA’S )」や「ミス シックスティ(MISS SIXTY)」みたいなティーン向けブランドの影響もあったし、そういう要素が自然に入っていて。

でも同時に、すごく「ロックンロール」らしい雰囲気もちゃんとあって、それもかなり伝統的なロックのスタイルなんだよね。そういうクラシックさと、自分の原体験が混ざる感じが気に入っているよ。

それから、赤毛と日焼け。僕は生まれつき赤毛で、母も赤毛だからすごく個人的な要素なんだけど、同時にすごく人工的に見えることもある。「あ、染めてるな」って思われるような感じにもなっていて。

そういう二面性は、ほかの部分にもある。例えばあのベルト――めちゃくちゃ美しい「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」のベルトなんだけど、ほとんど腰に引っかかってるだけで、サイズも合ってない。ただそこに“ある”って感じで。でも、その「マルジェラ」のベルトに、3ドルのTシャツを合わせている。この、ラグジュアリーとチープが同居しているバランスがすごく好きなんだよね。

ダンスによる解放

——ところで、先ほども「ダンス」という言葉が出ましたが、マイクさんは以前にコレオグラファー/ダンス・カンパニーとコラボレートした作品「The Sun Still Burns Here」(19年)、「Ugly Season」(22年)をリリースされましたね。あの経験が、その後のあなたの音楽や感情の表現にどんな影響を与えたと思いますか。

マイク:自分でも気付いていなかったんだけど、ダンスのリハーサルをしているとき、すごく感情が揺さぶられていたんだ。ただ踊っているだけなのに、急に泣き出してしまったり、リフトで持ち上げられた瞬間や、即興で動いているときに涙が出てきたり。

さっきも言ったけど、僕は感情を外に出すのがすごく苦手で、感情がたくさんあるのは分かっているけど、それが何なのかうまく理解できないし、あまりに強くて怖いから、つい押し込めてしまう。でも、“安全な出口”があると、そこから自然に出すことができる。僕にとって音楽がその出口だったんだと思う。

そして、ダンスが新しい出口になった。ダンスを通して、「どんな感情でも感じきって、それでいいと受け入れること」こそが全ての目的なんじゃないかって気付いたんだ。それに、感情って時に反転することもある。僕の曲にも多いけど、例えば嫌な感情や怖い気持ちを、ただ恐れるんじゃなく、それを力や武器に変えることだってできる。恥や罪悪感として抱え込むのではなく、そのエネルギーで何かを変えるような感覚というか。

ある動きや姿勢をしたとき、「これってやり過ぎかな」「バカっぽく見えないかな」「私には似合わないんじゃないかな」って思うこともあった。でも、思いきってやってみたら、すごく解放された。大きな声で自分を表現できたような感覚があって、気付かなかった感情が一気にあふれ出してきたんだ。すごくワクワクしたし、今までやったことがなかったからこそ、新しい扉を開いたような感覚だった。あの時以来、それはもう自分の一部になったと思う。これからもずっと、離れることはないと思うよ。

——ファッション、ダンス、そしてクィアネス――それぞれ異なる表現領域ですが、「身体性」や「身体感覚の拡張」という観点で見ると、あなたの中ではどこかで地続きにつながっているように感じられます。そうした関係性について、ご自身ではどう考えていますか。

マイク:不思議なんだけど、僕が作るものって、すごく純粋なアイデアから生まれることが多いんだ。まるで子どもの頃――世界のルールを知る前、「こう感じちゃいけない」「こう思っちゃダメ」なんて知らなかった時の感情や思考から出てくるみたいにね。だからステージでも、あたかも何のルールも知らないまま、「誰もこれはダメだなんて言ってない」という前提でパフォーマンスしている感覚になる。それはすごく無垢でありながら、同時にとても反抗的で、「クソくらえ!」と叫んでいるみたいなところもあって。

僕は、そういう相反する感情が同時に存在しているのが好きなんだ。無邪気で心からのものなのに、同時に挑発的で、身体を通して語られる政治的なメッセージにもなっているから。

——例えば「Too Bright」(14年)のときは、ゲイであることや女性らしさを隠さずに「強く、美しく見せたい」と話されてましたよね。逆に「Set My Heart on Fire Immediately」(20年)では、ステレオタイプな男性像を風刺的に描いた「On The Floor」のMVも印象的でした。あなたの中で、いわゆる「男性性」のビジュアル表現に対する考え方やアプローチは、どんなふうに変わってきたといえますか。

マイク:最近になって、自分がどれだけ“流動的”なのかに気付いたんだ。ダンスのためにトレーニングして体を鍛えてた時でさえ、なぜか前よりも女性らしく感じてて。それは「女性的な強さ」という感覚で、男性的になるというよりは、もっと“たくましい女性”としての自分だった。

それで思ったのは、こういう感覚って全部“作られたもの”なんじゃないかということで。ある日は自分の中の男性性を強く感じ、次の日はそうでもない。でも、それらは競い合うものではなくて、100%男性的でありながら、同時に100%女性的であることだってできる。どちらかを犠牲にする必要なんてないんだよ。

「Set My Heart on Fire Immediately」では、いくつものアーキタイプ(典型的なイメージ)を試して、それをどう“着こなすか”を考えるのが楽しかった。そして、どんなに明確な参照元があっても、最終的に自分がやるとどこか“異質”に見える——「あれ、何か違うぞ」という感覚になる。その感覚がまた面白いんだよね。

ジェンダーや表現にまつわるテーマは複雑で、時に恥や混乱を伴う。でも同時に、それは“遊び”にもなるし、特にトラウマを経た後では、なおさらそう感じるんだ。

——そういえば、最近のインタビューで、インディー・ロックにおけるクィアな男性アーティストの少なさを指摘しつつ、ストレートな男性がスカートを着るトレンドを「サポートする」とユーモラスに語っていましたね。ジェンダー表現が自由で開放的になっている今の状況については、どんなふうに感じ、見ていますか。

マイク:すごくいいと思う。例えばクィアのアーティストたちの中には、ガソリンスタンドの制服みたいな格好をしたり、「すごく男らしい」とされる職業の作業服をわざと着たりする人が増えてきてる。今のアメリカだと、それがある意味「ゲイのサイン」になっていたりするのが面白い。逆に、男性でネイルをしていたり、ふわっとしたシャツを着ていたりすると、むしろストレートだったりする。こういうのって、全部もともとは誰かが勝手に作ったルールで、本当は意味なんてないんだよね。理由があったのかもしれないけど、結局はただの作り話みたいなもので。

だからこそ、今の若い世代が、そういうルールを気にも留めずに自然に無視しているのを見るのがすごく好きなんだ。まるで最初からそんな決まりなんてなかったかのように振る舞ってるのが、最高にかっこいいと思う。

——これまでさまざまな形で“自分”というものを表現されてきたと思います。今のマイクさんにとって、改めて「自分らしさ」とはどう定義されるものなのでしょうか。

マイク:もしその答えが分かってしまったら、もう何かを作ることはやめてしまうと思う。今はもう、その答えを知ることにこだわっていないんだ。歳を重ねるほど、「理解しなきゃ」と思う気持ちは薄れていっていて。ある日はこうだと思っても、次の日には考えが変わってもいいし、それで全然かまわない。そうやって、解明しようとする執着がなくなっていく一方で、歳を取るほどに——不思議と、それがどうでもよくなってくるんだよね。

PHOTOS:TAKUROH TOYAMA

パフューム・ジーニアス「Glory」

◾️パフューム・ジーニアス「Glory」
2025年3月28日リリース
TRACKLISTING
01. It's a Mirror
02. No Front Teeth feat. Aldous Harding
03. Clean Heart
04. Me & Angel
05. Left For Tomorrow
06. Full On
07. Capezio
08. Dion
09. In a Row
10. Hanging Out
11. Glory
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=14644

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大坂なおみがバラをテーマに「ナイキ」を着用 特注の“ラブブ”も 「2025年全米オープンテニス」

女子プロテニス選手の大坂なおみは8月26日(現地時間、以下同)、「全米オープン」初戦にベルギーのグリート・ミネン(Greet Minnen)選手との試合に出場し、「ナイキ(NIKE)」との最新コラボレーションを披露した。バッグには大坂のためにデザインされた世界で1つの“ラブブ”を飾り、華やかな存在感を放っていた。

これまで4度のグランドスラムに優勝している大坂は、今大会では赤を基調とした装いでテニスコートに現れた。ノースリーブのテニスウエアの上には、全身に赤い煌めきをあしらった長袖ジップアップジャケットを着用。ローズレッドのユニホームにバブルヘムラインのスカートを合わせたスタイルは、「ナイキ」によるY2Kトレンドの復活を予感させるものとなった。

2019年から大坂のスポンサーを務める「ナイキ」
バラに着想を得たアシッドカラーキット

シューズは、素早い動きを支える安定性に特化したモデル、”ナイキGPチャレンジ1ナオミ・オオサカ”(170ドル、約2万5000円)だ。かかと部分はロッカー動作をサポートする設計で、サーブ時の引き戻し動作にも対応する。バラのデザインには、複数の大会で披露してきた彼女の花をモチーフにしたテーマを継承している。

試合中は髪をきつく結んだお団子ヘアだったが、コート入場時には取り外し可能な編み込みエクステンションを付け、あちこちにバラのヘアアクセサリーを散りばめていた。

さらに、テニスバッグには、いま世界中のセレブを筆頭に人気を集める “ラブブ”のチャームを付けて登場した。これは、大坂のために特注されたもので、キラキラと光るテニスラケットを持った特別仕様になっている。試合後のインタビューでこの“ラブブ”について、「テニス界のレジェンド、ビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)へのオマージュで“ビリー・ジーン・ブリング(Billie Jean Bling)”と名付けた」と明かした。また、「衣装のインスピレーションは、今年「ナイキ」と続けてきた(お花の)テーマに沿ったものです。『全米オープン』では、バラを取り入れました」と語った。

大坂の次の試合は、28日に行われるヘイリー・バティス(Hailey Baptiste)選手との試合だ。

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グレイカラー部門は「カラーストーリー プライム」が1位に 【「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師159人に、各カテゴリーで「2024年下半期~25年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

1位は昨年2位だったアリミノの「カラーストーリー プライム(COLOR STORY PRIME)」が受賞した。グレイカラーは白髪を染めるという主目的があるために、透明感や柔らかさの表現は二の次になってしまう傾向にあるが、透明感や柔らかさも担保しつつダメージもケアしてくれるという総合力の高さが支持の要因となった。2位はミルボンの「ヴィラロドラ(VILLA LODOLA)」、3位はロレアルの「イノアカラー(INOA COLOR)」が受賞。もはや「きれいに染まる」は当たり前で、ブランドのストーリー性やダメージケア、柔らかさの表現など、評価軸の多様化が見て取れた。

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師159人に各カテゴリーのベストだと思う製品を選んでもらった。選んでもらった各製品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“カラーストーリー プライム”

「カラーストーリー プライム(COLOR STORY PRIME)」

暖かみのあるナチュラルブラウンベースで白髪を染める“ブラウンタイプ”、赤みの少ないブルーブラウンベースの“ハイブリッドタイプ”、時短にこだわったリタッチ用カラーの“クイックタイプ”、グレイカラーの毛先に色みを補充する微アルカリカラーの“ベールタイプ”などをそろえる。アンケートの回答には、「グレイカラーは茶色みが強くでてしまいがちだが、ファッションカラーのような透明感をだしてくれる」といった声があった。【医薬部外品】(1剤全71色、各90g/2剤全2種、各1000g)※「WWDBEAUTY」8月25日号、P.7にある “カラーストーリー プライム”の説明は誤りで、正しくは上記になります。

2位
“ヴィラロドラ カラー”

「ヴィラロドラ(COLOR STORY PRIME)」

92%天然由来のヘアカラー。柔らかい質感と美しい色合い、潤いに満ちた艶をかなえる。アンケートの回答には、「カラーのラインアップが充実している」といった声があった。【医薬部外品】(1剤全48色、各80g)

3位
“イノアカラー”

「イノアカラー(INOA COLOR)」

オイルを主役とした新しい染毛システムを採用。オイル・デリバリー・システムによって薬剤の浸透が効率化し、ダメージの軽減につながっている。アンモニア無配合で刺激臭を軽減した。アンケートの回答には、「頭皮へのダメージが少なく、アンモニア臭がしない。塗りやすくて染まりやすく操作性が高い」といった声があった。【医薬部外品】(全63色)

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「ディーゼル」と「イーストパック」が初コラボ “だまし絵”や異素材を掛け合わせたデザイン

「ディーゼル(DIESEL)」は、「イーストパック(EASTPAK)」との初コラボアイテムを発売した。一部取扱店舗および両公式オンラインで販売する。

「イーストパック」コラボ
“デイパック”や“ショルダーバッグ”など

コラボアイテムは、“だまし絵”を意味する“トロンプルイユ”のデニムプリントで、本物のデニムのような、質感を表現した“デイパック”(3万1900円)や“ショルダーバッグ”(2万4200円)、“ショップトート”(2万6400円)、“スプリンガー”(1万6500円)、“トランジットラゲージ”(5万6100円〜)と、「ディーゼル」のカットオフデニムと「イーストパック」のコーデュラ素材の異素材を掛け合わせた、“デイパック”(3万9600円)と“ショルダーバッグ”(3万1900円)をラインアップする。それぞれめくれた「ディーゼル」ロゴの下から、「イーストパック」ロゴがのぞく、コラボならではのロゴデザインをあしらう。

公式サイト

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【2025年クリスマスコフレ】「ラッシュ」がノスタルジックな3種のアドベントカレンダーを発売

「ラッシュ(LUSH)」は8月29日、ノスタルジックなクリスマスマーケットを彷ふつとさせるアドベントカレンダー3種を全国78店舗で発売する。現在公式アプリおよび公式サイトでプレオーダーを受け付けている。同アイテムは、ブランドの創立30周年を記念し「ラッシュ」の軌跡と感謝の気持ちを込めた特別版として販売する。定番のベストセラーアイテムやギフト限定アイテム、復刻アイテムなど全25種をそろえた。アイテムは全てビーガン対応で、ボックスとリボンには100%リサイクル素材を使用している。パッケージデザインには繊細なアートを施し、シーズンが過ぎたあともケースとして使用できる。また、過去のアドベントカレンダーの空き箱を持っている場合には、公式アプリと公式オンラインストア限定でリフィルを用意している。

10種類のギフト限定アイテムも!
自由、喜び、愛などをテーマに掲げたセット

“「ラッシュ」アドベントカレンダー ギフト”(3万9800円)は、自由や、喜び、愛などをテーマに、10種の限定アイテムを含む25種類を詰め込んだ。デザインは、アートボックス ロンドンに所属するアーティストのシュルティ・ガドヴィが手がけた。同団体は、学習障がいや自閉症を抱える方々に、アートワークショップや販売の場を提供する非営利団体として活動している。ガドヴィは、ロンドンで日常的に見かけるたくさんの花や色彩を着想源に、ポジティブな言葉やマンダラのモチーフにした花々を組み合わせて作品を完成させた。

お風呂を愛する全ての人へ

バスタイムを愛してやまない人々に向けて登場するのは、“「ラッシュ」29 ½ ハイストリート アドベントカレンダー ギフト”(2万4800円)。バスボムやバブルバーほか、扉を開けると現れる5種のキャラクターも用意した。デザインは、同社が実施するタレントプールの一環で選ばれた、英国王立デザイン協会の会員でもあるシェリー・ティリーが手がけた。ティリーは制作について、ユーモアと感情を織り込んで、キャラクターや要素に命を吹き込むことができるこのプロジェクトが好きだ、と語っている。

サステナビリティをテーマに制作
限定リフィルセット

“リフィル アドベントカレンダー ギフト”(3万4800円)は、リサイクル、リユース、サステナビリティをテーマにそろえた限定セットだ。同社がこれまで展開してきたアドベントカレンダーのボックスを再利用し、リフィルとして楽しめるセットに昇華した。ギフト限定のアイテム7種を含む、全25種のバスグッズやボディケアアイテムなどを詰め合わせた。

デザインは、タレントプールの一環で選ばれた美術大学出身のエリン・スティーヴンが手がけた。スティーヴンはデザインについて、懐かしさと心地よさを感じられるクリスマスの記憶をテーマにプリントをコラージュし、ファンキーな背景を加えることで、ポップで遊び心のある仕上がりにした、と語る。

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デザイナーとスタイリストがタッグを組む「ゾマー」 日常を彩るカラフルで遊び心あふれるクリエイション

海外ファッション・ウイークを現地取材するWWDJAPANは毎シーズン、今後が楽しみな若手デザイナーに出会う。本連載では毎回、まだベールに包まれた新たな才能1組にフォーカス。10の質問を通して、ブランド設立の背景やクリエイションに対する考えから生い立ち、ファッションに目覚めたきっかけ、現在のライフスタイルといったパーソナルな部分までを掘り下げる。

今回取り上げるのは、ウィメンズウエアブランド「ゾマー(ZOMER)」を手掛けるデザイナーのダニアル・アイトゥガノフ(Danial Aitouganov)。アムステルダム・ファッション・インスティテュートを卒業後、「クロエ(CHLOE)」や「バーバリー(BURBERRY)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などで経験を積んできたダニアルは、2023年に親友であるスタイリストのイムル・アシャ(Imruh Asha)と一緒にパリを拠点にブランドを立ち上げた。出身はそれぞれ異なるが、2人ともアムステルダム育ちで、ブランド名はオランダ語の「夏」に由来する。

「ゾマー」の着想源は、現代アートとカルチャー。鮮やかな色彩やユニークなテクスチャー、大胆なシェイプを取り入れつつ、商業性も考慮し、洗練と遊び心が同居するコレクションを提案している。デビューシーズンの24年春夏はパリ・ファッション・ウイークの公式スケジュール外だったが、翌シーズンからは公式スケジュールでコレクションを発表。ユーモアあふれるショー演出もブランドの魅力で、25-26年秋冬は服の前後が真逆になったシーズンの象徴的デザインを反映し、ショーをまるごと逆再生するかのような演出で観客を驚かせた。また、9月3日に受賞者が発表される25年度「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のファイナリストにも名を連ねており、今後さらに注目度が高まりそうだ。

1:出身は?どんな幼少期や学生時代を過ごしましたか?

私はロシア連邦のタタールスタン共和国の出身で、イムルはカリブにルーツがあります。二人ともオランダで育ちました。子どもの頃は少し反抗的で服の着こなしには強いこだわりがありましたね。イムルはその頃から色彩に引かれていて、私はただ自分が着たいものを自由に、時には奇妙な組み合わせで楽しんでいました。

2:ファッションに関心をもった原体験やデザイナーを志したきっかけは?

子どもの頃から服が大好きで、よく服で遊んでいました。10代になるとクリエイティブな活動にもっと浸り、常にスケッチをしていて、やがてグラフィックデザインを学ぶようになりました。転機になったのは、映画「レクイエム・フォー・ドリーム(Requiem for a Dream)」を観たとき。ジェニファー・コネリー(Jennifer Connelly)が着ていたヘルムート・ラング(HELMUT LANG)のトップスに興味を持ち、調べていくうちにブランドの世界と出合いました。それが、最初に本格的にファッションに心惹かれた瞬間でした。

3:自分のブランドを立ち上げようと決めた理由は?

私たちはしばらくファッション業界で働いていますが、ずっと誰かのビジョンを実現する立場でした。自分たちのブランドを持つことは夢でしたが、当時はまだ準備ができていませんでした。だからまず業界に浸り、経験を積むことを選んだんです。やがて、そこから「自己表現をしなければならない」という強い気持ちが生まれました。

4:学生時代から過去に働いたブランドまで、これまでの経験で一番心に残っている教えや今に生かされている学びは?

コレクションを作るには村一つ、いや街全体が必要なくらい多くの人の力が関わります。私たちは小さなチームですが、「ルイ・ヴィトン」のようなビッグブランドと同じ基準で評価されてしまう。だからこそ、大企業で働いた経験はとても貴重なものでした。シンプルなスケッチから完成形になる過程を見られ、さまざまな部署と関わることができたのは本当に大きな学びだったと思います。

5:デザイナーとしての自分の強みや、クリエイションにおいて大切にしていることは?

私たち2人の中には、意義のあるメッセージや明確な声を持ちつつも、同時に「欲しい!」と感じてもらえるものを作りたいという、程よいバランスがあります。人生でもブランドでも大切にしているのは、遊び心あふれる感覚。楽しくて喜びにあふれるエネルギーを、すべてのクリエイションに注ぎ込みたいのです。また、私たちの強みだと感じるのは、さまざまなブランドでの経験や異なる地域での生活、異なる文化のルーツといったことがもたらすバックグラウンド。そしてスタイリストであるパートナーの存在が、さらに異なる層をブブランドにもたらします。こうした多様な視点の融合こそが、「ゾマー」を特徴づける要素です。

6:活動拠点として、今暮らしている街は?その中でお気に入りのスポットは?

現在はパリに住んでいて、スタジオは11区のトロワ・ボルヌ通り(Rue des Trois Bornes)にあります。同じ通りにある「レ ウフ(Les Oeufs)」はシェフが毎月入れ替わり、美味しいタパスが食べられますしワインも充実していて、お気に入り。リラックスしたいときや友人とのキャッチアップには最高の場所です。

7:ファッション以外で興味のあることや趣味は?

イムルはスポーツ好き。定期的にランニングをして、最近はウェイクボードにも挑戦しています。私はジムでローイングをしていますが、いずれ実際に水上でもやってみたいと考えています。また、乗馬を最近始めた友人から「とても解放的だ」と聞いたので、興味を持っています。そういった体験が、今の自分に必要だと感じるんです。

8:理想の休日の過ごし方は?

ファッションについて考えるのを一旦やめて、透き通る海と白い砂浜で過ごすことでしょう。面白みはないかもしれませんが、私がずっと求めているものです。ただ、今年の夏は実現しなさそう。コレクションの進行が遅れていたので予定を空けておく必要があったんですが、そうしているうちに友人たちはみんな旅行を予約していて、値段もかなり高騰してしまいました。なので、夢の楽園へ行くのはまたの機会になりますが、南仏くらいならちょっとした逃避にいいかもしれませんね。

9:自分にとっての1番の宝物は?

ちょっとベタかもしれないですが、正直、人生そのものを宝物のように感じます。私にとっては、日々の小さなことにこそ価値があるんです。物にはあまり執着しませんが、母からもらったハート形の小さな陶器は常にポケットに入れていて、父からはゴールドの指輪を受け継ぎました。その2つは、私の宝物ですね。それ以外は自由気ままに暮らしているので、もし明日ニューヨークに引っ越さなければ行けなくなっても、何のしがらみもなく行けると思います。

10:これから叶えたい夢は?

目指すのは、スタッフに価値に見合った報酬を払うことができる健全で持続可能な会社を築くこと。顧客にサービスを提供するだけでなく、それ以上のものを届けられる成長を遂げていきたいです。理想は、服以上のものを世界にもたらすことができるブランド。それこそが、真の夢です。

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アイスタイルの「アットコスメ」がeギフト始動

アイスタイル8月28日、化粧品のeギフトサービス「アットコスメ イーギフト(@cosme eGIFT)」を開始した。ギフティが提供する電子チケット発行システムを導入し、1000円、3000円、5000円、1万円の4種類から選べる。

ECサイト「アットコスメショッピング(@cosme shopping)」で販売し、贈る側はメッセージカードを添えてSNSやメールを通じて手軽に送れる。利用先はアットコスメの店舗と同ECの双方に広げる。贈られた側は、化粧品やスキンケア商品などの買い物に使うことができる。

国内のギフト市場は縮小傾向にあるが、矢野経済研究所によるとフォーマルなギフトよりも個人的で身近なギフト需要が伸びているという。特にSNSやメールで手軽に贈れる「ソーシャルギフト(e-Gift)」は若年層を中心に定着しつつあり、アイスタイルはこうした新しい需要を取り込む。

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ユニチカがシキボウへの譲渡詳細を発表、譲渡価額は30億円

経営再建中のユニチカは8月28日、6月に発表していたシキボウへの繊維事業の譲渡について詳細を発表した。繊維事業の中核会社であるユニチカトレーディングの主力であるユニフォーム事業のほか、海外子会社の中国(北京)とベトナム、インドネシア子会社の全事業あるいは一部事業を譲渡する。衣料繊維事業の大半を譲渡することになり、譲渡する事業の合計の売上高は約170億円になる。譲渡価額は30億円。ユニチカは撤退する繊維事業の契約に関して8月中を期限としているが、ウイスキーの醸造所で有名な大阪・山崎にあるプリントの名門工場、大阪染工の去就についてはまだ発表していない。

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ヘアカラー部門は「イルミナカラー」が2連覇 「超えるものはない」との声も【「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」結果発表】

年1回の恒例企画、「WWDBEAUTY ヘアサロン版ベストコスメ 2025」の結果を発表する。今回は全14部門のアワードを設定し、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師159人に、各カテゴリーで「2024年下半期~25年上半期に実際に使ってみて良かった製品」についてアンケート調査を実施した。

毎年激戦となるヘアカラー部門は、ウエラ プロフェッショナルの「イルミナカラー(ILLUMINA COLOR)」が1位に輝き、2連覇を達成した。同ブランドは2015年の発売以来日本のヘアカラーシーンをけん引し、22年から24年までランクイン。今回で2連覇となり、変わらぬ支持と10年目の説得力を見せつけた。発色、艶、透明感、染まり具合、褪色のきれいさ、ダメージの少なさなど、カラー剤に求める要素がそろう製品力の高さに「超えるものがない」との声も。また、25年夏に発売したブラウンに特化した“アースコレクション”に対して「待望だった」という声もあり、市場のトレンドや現場のニーズを着実に捉えた製品開発も好調を後押ししている。2位は、ミルボンの「オルディーブ アディクシー(ORDEVE ADDICTHY)」が受賞した。特に、発色の良さや黄味を打ち消す透明感に言及するコメントが多かった。3位は同率で、「エヌドット(N.)」“ルフレカラー〈ファッション〉”と「アルティスト(ULTIST)」“アルティスト”が受賞した。「エヌドット」は発色の良さやトレンドを捉えたカラーバリエーションのほか、特に香りへの評価が高かった。「アルティスト」は、透明感のある発色に支持が集まった。

なお今回の集計方法は、ヘアサロンで扱うプロ用製品を14部門に分類し、50軒の美容師159人に各カテゴリーのベストだと思う製品を選んでもらった。選んでもらった各製品を、効果実感、香り、コストパフォーマンス、パッケージデザイン、使用感、トレンド、店販人気、おすすめのしやすさ、といった項目に分けて、各10点満点で評価してもらい、そのポイントの合計数で各部門の順位を導き出した(製品以外に“サロンモデル部門”も有り)。

1位
“イルミナカラー”

「イルミナカラー(ILLUMINA COLOR)」

“高機能カラーブーム”のきっかけを作ったパイオニア。抜きん出た透明感で外国人風カラーのトレンドを作り、2015年の誕生から10年が経つ現在でも一般ユーザーからの認知度が非常に高い。2連覇を達成。アンケートの回答には「どのカラーを使っても透明感がある。カラー剤の最高峰ではと思えるほど」といった声があった。【医薬部外品】(全71色)

2位
“オルディーブ アディクシー”

「オルディーブ アディクシー
(ORDEVE ADDICTHY)」

日本人の髪特有の赤みを消すことで、彩度の高い外国人風のカラーをより美しく仕上げる。上質かつ繊細な質感表現もかなえる。アンケートの回答には、「高発色で特にハイトーンカラーの寒色系は抜群に良い発色をする。高アルカリ高発色でベースが足りないカラーでも色が入り、ブリーチのムラも整えながら色を入れられることが使いやすい」といった声があった。【医薬部外品】(1剤全82色、各80g/2剤1000mL/ブリーチライン500g)

3位
“ルフレカラー〈ファッション〉”

「エヌドット(N.)」

人気ブランド「エヌドット」から22年2月に誕生した、みずみずしい色艶、あふれ出す透明感、高発色を実現するプロ用ヘアカラーブランド。毛髪内部へのスムーズな浸透とクリアな発色をかなえる新アルカリ処方、光の乱反射を防ぎ、高発色に魅せるクロスポリマーなど、長年に渡って研究開発を重ねてきた最新テクノロジーがそれを支える。アンケートの回答には、「絶妙なカラーがトレンドを捉えていてありがたい。塗っている最中の香りがよく、お客さまからも喜ばれることが多い」といった声があった。【医薬部外品】(1剤全71色、各80g/2剤1000mL)

3位
“アルティスト”

「アルティスト(ULTIST)」

2025年5月にリニューアル発売し、ダメージを抑制しつつもカラーの発色を持続させるブランドとして再出発した。髪に立体感と陰影を与えて美しい髪色に導く厳選された10色相で黒髪が持つアンダートーンを自在にコントロール。シンプルな染料設計のピュアシェードは高彩度の色表現によってカラーデザイン提案の幅を広げる。アンケートの回答には、「アルカリが低く髪に優しいため安心して使える。発色も綺麗でカラバリも多く重宝している」という声があった。【医薬部外品】(1剤全 52 色、各80g)

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松屋発ジュエリー「エネイ」から新ライン 合成ダイヤモンドの可能性を広げるフルオーダー

松屋が展開するジュエリー「エネイ(ENEY)」から、高額ラインの「エネイ・ファイン(ENEY FINE)」が登場する。同ブランドは2021年にスタート。 ファッション好きにアピールするデザインが特徴で、ラボグロウンダイヤモンド(以下、ラボグロウン)を使用したジュエリーなどを展開。ターゲットはファッション好きな20~60代と幅広く、そのデザイン性の高さからスタイリストからの指示も高い。平均価格帯は5万円前後と手に取りやすい価格も魅力だ。銀座内の常設店とECで販売する他、日本全国の百貨店や商業施設でポップアップを開催し、ファンを増やしている。 

ラボグロウンを使用した新たなジュエリーの選択肢を提供

同ブランドの年商は前年比22%増。日常のファッションの1部として楽しむジュエリーブランドとして毎年2ケタ増と好調に売上高を伸ばしている。そこで、さらなるビジネス拡大を目的とする新ラインとして登場したのが「エネイ・ファイン」だ。「エネイ」を手掛ける松屋銀座の島田成一郎 事業推進部スタートアップ事業課 課長と松屋銀座の渡邊るり子 個人外商部 商品企画課 商品企画係 専門係長がタッグを組んでスタートした。ターゲットはジュエリー好きな顧客や富裕層で、松屋ならではの外商サービスの強化が目的だ。同ブランドでは、3カラット以上のラボグロウンを使用したフルオーダージュエリーを提供する。デザインは、「エネイ」のメーンデザイナーの一人である木村朱里が担当。それぞれの顧客の要望に応じて“NOMAD”というアプリを駆使してデザインし、1.5~2カ月程で納品するというスピーディーなサービスだ。通常のジュエラーにはない「こういうデザインがあったら」という要望に柔軟に応える。

ラボグロウンの調達は中国やインドから、ジュエリーは日本で制作する。市場で広がりつつあるラボグロウンは、天然と全く同じ組成、硬度、輝きを持ち、天然に比べて価格優位性やエシカルな観点から、選択肢の一つとして定着しつつある。ここ最近では、1カラット以上のラボグロウンの相場が急落し、大粒のものほど以前よりも手に取りやすい価格帯になっている。島田課長は、「『エネイ』と別ブランドとして展開することで顧客の差別化ができる。外商と組んで遊び心のあるファインジュエリーを提案していきたい」と話す。 

3カラットのリングで100万円台を実現

  
使用するラボグロウンのグレードは、基本3カラット以上、カラーはG以上、クラリティーはVS以上、カットはトリプルエクセレントだが、顧客の要望に応じて柔軟に対応していくという。使用する地金は18Kイエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールド、プラチナなどから選べる。例えば、3カラット、Eカラー、VVS、トリプルエクセレントのラボグロウン1粒を使用したフルオーダーリングは120万円〜と、天然では考えられない価格だ。

さまざまなファンシーカラーも調達可能

また、ラボグロウンのファンシーカラーダイヤモンドを使用したジュエリーの制作も可能だ。天然のカラーダイヤモンドは希少性が高く非常に高価。モノによっては数千万円以上するものもあり、富裕層であってもなかなか手が出ない。しかし、ラボグロウンであればカラーダイヤモンドのカラーやカラット数の選択肢も広く、価格も手に届きやすい。例えば、7カラット、VSのピンクは600万円程度〜、イエローは500万円程度〜という価格でリングが制作できる。「エネイ・ファイン」は9月、松屋で開催される顧客イベントでデビュー予定だ。

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BLACKPINKリサがラブブに! 「デッドライン」ワールドツアーで全身ピンクのカスタム衣装

BLACKPINKのリサ(LISA)は、同グループのワールドツアー「デッドライン(DEADLINE)」公演で、玩具メーカー、ポップマート(POP MART)による「ザ・モンスター」シリーズのキャラクター“ラブブ(LABUBU)”をモチーフとした衣装を着用した。

リサが“ラブブ”のカスタム衣装を着用

本衣装は、デザイナーのマルコ・モンロー(Marko Monroe)が手掛け、セパレートタイプのトップスとボトムスに、ロングブーツを合わせ、全体を鮮やかなピンクが包む。腰には“ラブブ”のチャームを下げたほか、同キャラクターの顔を模したアイマスクも用意した。

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「スターバックス」が沖縄・那覇に県内初の公園内店舗をオープン 豊かな自然と共存

スターバックスコーヒージャパンは9月1日、沖縄県那覇市に、豊かな自然と共存する県内初の公園内店舗「スターバックスコーヒー」 那覇鏡原店をオープンする。同店は、地元企業のオーエスディーと協業し、那覇市の漫湖公園鏡原側パークPEF事業の公募に参加し、今回の出店に至った。

地域とのつながりや未来を育む公民館のような居場所に

同店は、市内中心部にありながら多様な生態系を楽しめる自然豊かな漫湖公園の景観に配慮するとともに、既存の木々と地形を生かしながら店舗を配置。大きな窓やテラス席からは、ガジュマルの木や芝生の景色を楽しむことができる。店内中央には、ゆんたく(沖縄の方言でおしゃべりを意味する)ができるコミュニティーテーブルや、窓に面したソファー席など、席のバリエーションも豊富にそろえた。また地域に根差した店舗づくりとして、バーカウンターやフロントパネル、壁面の一部には沖縄の県木である琉球松を使用。さらに、外壁から店内へつながるコンクリートの壁面には、コーヒーの木や農園、動植物の手書きイラストを取り入れ、店舗と公園をシームレスに、憩いの場となるような空間づくりが特徴だ。

そして、店舗前に沖縄のビーク(い草)で作られたござを広げて、老若男女が楽しめるワークショップや、テイスティングパーティーなどの開催、漫湖水鳥・湿地センターと連携した自然の魅力発信など、同店を起点とした地域の未来を育む様々な活動を実施する。また、地域の資源循環につなげるために、公園内にコンポストを設置し、排出されるコーヒー豆かすや伐採されたマングローブの稚樹などで作ったたい肥を、公園や地域で活用する予定だという。

▪️スターバックス コーヒー 那覇鏡原店

オープン日:9月1日
時間:7:00〜21:00
定休日:不定休
場所:漫湖公園内
住所:沖縄県那覇市鏡原町37-30
席数:店内36席、テラス14席

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ユースキン製薬が新ハンドケアブランド「キノカ」を発売 ビタミンB6&Eを配合

ユースキン製薬は、ハンドクリームの新ブランド「キノカ(KINOKA)」を立ち上げた。製品は40gのチューブタイプで、価格は1430円(※編集部調べ)。9月からバラエティーショップおよび公式ショップで順次発売する。木の香りをコンセプトとして3種類の香りを用意したほか、クリームには肌の健康をサポートするビタミンB6とビタミンEを配合している。

日本人になじみ深い3つの木の香り

「キノカ」の香りはヒノキ、クスノキ、サンダルウッドの3種類で、日本人が古来より木と深い関わりの中で暮らしてきた背景を踏まえ、なじみ深い樹木を中心に香りを選定した。木の香りがもたらす癒しをデザインにも取り入れ、パッケージには木目を採用している。

クリームは同社が長年培ってきた技術を応用し、高保湿でありながらベタつかない使用感を実現した。パラベン・アルコールなどを含まない「4つのフリー処方」を採用している。

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「ア ベイシング エイプ®︎」が浮世絵の名作とコラボしたカプセルコレクションを発売

「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」は、日本の浮世絵とコラボしたカプセルコレクション“BAPE×UKIYO-E”を8月30日に数量限定で発売する。全国のBAPE STORE®、および公式オンラインストアで取り扱い、購入者にはノベルティーとして、今回のグラフィックをあしらったBAPE® CAMO柄のあぶらとり紙を数量限定で配布する。アイテムは、Tシャツ(1万2100円)、クルーネックスエット(3万3000円)、トートバッグ(8800円)、タンブラー(4400円)、ステッカーセット(3850円)をラインアップする。

江戸の粋とストリートマインドが
オーバーラップするカプセルコレクション

2025年秋冬シーズンのテーマ“Connect with the People”は、時代や文化を超えて人々の心をつなぐ“アートの力”にフォーカスする。本コラボレーションでは、世界的に名高い2人の浮世絵師、葛飾北斎と歌川国芳の代表作から、北斎の“冨嶽三十六景”シリーズより“神奈川沖浪裏”と“凱風快晴(通称・赤富士)”、そして国芳の“相馬の古内裏”と“金魚づくし 百ものがたり”をセレクト。公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団の監修のもと、これらの浮世絵にBAPE® カモパターンを重ねて再構築した。

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「ミュウミュウ」から“トップハンドルバッグ”が登場  レッドやアンティークの風合いも

「ミュウミュウ(MIU MIU)」は、レザーバッグコレクションからモダンな感性が息づく“トップハンドルバッグ”2型を販売した。全国の店舗および公式オンラインストアで取り扱い中だ。しなやかなカーフレザーと繊細な光沢が施されたハンドルバッグは、ブラック、ホワイト、レッドの3色で展開。価格は42万3500円で、レッドのみ9月中旬ごろに発売する。コニャックカラーのエイジド加工をほどこしたレザーバッグは、47万3000円で用意した。

同アイテムは、クラシックなフォームを「ミュウミュウ」ならではの視点で再構築したモデルだ。デザインには、実用性を兼ね備えたフラットハンドルを採用し、レザーのレタリングロゴをバッグのフロントにあしらった。

>公式オンライン

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注目のロンドン発8人組バンド、キャロラインの初来日ツアーが来週開催 日本限定のツアーTシャツも受注販売 大阪ではミー&グリも

2022年、名門<Rough Trade Records>から1stアルバム「caroline」をリリースすると、NMEを筆頭に22年注目すべきアーティストとして海外メディアで多く名前が上がり、瞬く間にその存在を世界に知らしめたロンドン拠点の8人組バンド、キャロライン(caroline)。"同時多発的な状態や、非常に異なる要素たちが同時に存在する状態"をテーマに掲げ約3年ぶりの新作「caroline 2」は既に各所から大絶賛されている。

そんなキャロラインの初来日ツアーが来週からスタートする。9月3日の東京公演は即完し、9月4日の大阪公演のチケットは残りわずかとなっている。今回、初来日公演で販売される日本限定のツアーTシャツ(5500円)のデザインが発表され、「ビートインク」オンラインでの受注販売が開始した。受注期間は、8月27日から9月15日までで、発送は10月上旬を予定している。

大阪公演の終了後に
ミート&グリートも開催

9月4日の大阪公演終演後には、直接バンドメンバーに会えるミート&グリートも開催する。日本発の新鋭高音質ブランドBWVのスピーカーを設置している、期間限定のBEATINK Listening Spaceにメンバーが来店する。時間は22:00〜23:00を予定。参加費は無料。メンバーに直接会える貴重な機会となっている

◾️ミート&グリート@大阪
会場:大阪:BEATINK LISTENING SPACE
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-13-12 南船場OMビル 3F
日時:9月4日22:00〜23:00(予定)
https://www.instagram.com/beatink_listening_space/


注意事項
・アーティストの都合により、当日急遽キャンセル、時間変更、お待ちいただく場合もございます。予めご了承ください
・お荷物はお客様自身の責任で管理をお願いいたします。紛失・盗難・破損時において、主催者・会場は一切の責任を負いませんのでご了承下さい。
・お客様同士のトラブルには一切関与いたしません。あらかじめご了承ください。
・当日は撮影が入る可能性がございます。あらかじめご了承ください。
・イベント当日はBEATINK LISTENING SPACE定休日のため、ミート&グリード開始時刻からご入店頂けます。
・混雑の状況によっては、入場制限を行う場合があります。

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「フジコ」が“メイク迷子を救う”捨て色なしのマルチパレットを発売

「フジコ(FUJIKO)」は11月25日、メイク迷子や初心者でも簡単に垢抜けメイクが実現する、“捨て色なし”のマルチパレット“マルチ イージー パレット”(全3種、各2195円)を発売する。

艶とマットの5つの質感を詰め込んだ同製品は、アイシャドウはもちろん、チークやハイライター、リップなどにも使えるマルチな設計を採用した。このパレット1つで自然な立体感や陰影をかなえ、統一感のあるワントーンメイクに仕上げる。ホホバ種子油やアボガド油などの保湿成分を配合し、メイク中もケアをかなえる。

カラーは3種。表情を華やかに引き立てるピンク系パレット“インパルス ピンク”、柔らかなニュアンスで盛る好印象なピーチ系パレット“トワイライト ピーチ”、しゃれ感が高まる大人のヌード系パレット“エモーショナル ヌード”を用意した。

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大谷翔平選手シグネチャーコレクションを扱う期間限定店 「ニューバランス」が成田空港にオープン

「ニューバランス(NEW BALANCE)」は9月12日〜2026年3月22日の期間、プロ野球選手の大谷翔平シグネチャーコレクションを扱う「ニューバランス―ザ ショウヘイ オオタニ コレクション トウキョウ(NEW BALANCE – THE SHOHEI OHTANI COLLECTION TOKYO)」を、成田国際空港第2ターミナル4階にオープンする。

大谷翔平シグネチャーコレクション期間限定店

同店は、球場をイメージした店内に、ウエアやシューズ、各種アクセサリーをラインアップ。また大谷選手のグローブや、着用したスパイク、サイン入りのアイテムなどを展示する。「ニューバランス」は、25年3月に渋谷ツタヤで大谷選手のシグネチャーコレクション期間限定店を、5月に「ニューバランス」原宿店と心斎橋店でポップアップをオープンしている。

■ニューバランス 大谷翔平シグネチャーコレクション期間限定店
日程:9月12日〜2026年3月22日
営業時間:8:00〜20:00
場所:第2ターミナル4階
住所:千葉県成田市古込字古込1-1

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「ティルティル」がメッシュ型チークを発売 “じゅわっ”と色付くピンクやラベンダー

「ティルティル(TIRTIR)」は8月29日、自然な血色感と透明感を与えるメッシュタイプのチーク“エアリー ブルーム メッシュ ブラッシュ”[SPF17・PA+](全3色、各1980円)を発売する。「キューテン(QOO10)」の公式ストアと「ロフト(LOFT)」で取り扱う。

同製品は、独自の処方で保湿感と密着力を両立したメッシュチークで、スポンジの上に極細メッシュ層を重ねた“ハイブリッドメッシュフィルター”を採用した。必要な分だけを均一に取り出し、軽やかなつけ心地と美しい仕上がりを長時間キープする。

カラーは、さりげない血色感で明るい肌印象へ導く3色を用意した。柔らかく上品なクールラベンダー“パールラベンダー”、みずみずしいピーチピンク“ソフトペタル”、温かみのあるアプリコットコーラル“クリーミーアプリコット”をラインアップ。水分を含んだ滑らかなテクスチャーが肌に均一に広がり、べたつきのない快適なつけ心地をかなえる。

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「ロクシタン」から夏を楽しんだボディーを癒す“アーモンド”シリーズが登場

「ロクシタン(L'OCCITANE)」は9月3日、アーモンドの恵みを贅沢に配合したボディーケア“アーモンド”シリーズを発売する。全国の「ロクシタン」店舗および公式オンラインストアで予約を受け付け中だ。「ロクシタン」のボディーケアアイテムの中でもロングセラーを誇る“アーモンド モイスチャライジング シャワーオイル”(500mL、5610円)と、アーモンドオイルを贅沢に配合した“アーモンド サプルスキンオイル”(限定、100mL、6600円/50mL、4180円)を用意した。

冷房や紫外線によって乾燥した肌に潤いを与える2アイテム

“アーモンド モイスチャライジング シャワーオイル”は、冷房や汗、紫外線などにさらされ、インナードライになりがちな夏のボディーに潤いを与える。香り高いオイルで体を洗うたびにやみつきになるような使い心地が特徴だ。スプレータイプの100mLと手軽に試せる50mLの2種類を用意するアーモンド サプルスキンオイル”は、全身に心地よくなじみベタつかない軽やかな使用感になっている。

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「サロモン」がニュウマン高輪に直営店をオープン シューズの先行発売や数量限定ノベルティーも

「サロモン(SALOMON)」は、9月12日にオープンする商業施設、ニュウマン高輪内に直営店をオープンする。東京都内で7店舗目の直営店となる。

サロモンストア ニュウマン高輪店

同店は、スポーツスタイルカテゴリーやフィールドパフォーマンスカテゴリーのシューズを中心にラインアップ。オープンに際し、「サロモン」のクロスカントリースキーブーツの配色をイメージした、“アイコンズ パック(ICONS PACK)”コレクションからシューズ(2万2000円〜)4型を先行発売する。加えてシューズ“XT-6 ゴアテックス(XT-6 GORE-TEX)”(3万1900円)の復刻カラーを数量限定発売する。また同店で税込2万2000円以上の購入者に向け、先着でノベルティーのオリジナルウォータープルーフバッグをプレゼント、なくなり次第終了となる。

店舗情報

サロモンストア ニュウマン高輪店

オープン日:9月12日
営業時間:11:00-20:00
定休日:不定休
住所:東京都港区高輪2-2-1 ニュウマン高輪 ノース4階

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「トム フォード ビューティ」が新フレグランス“ウード ヴォヤージュ”を発売 

「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は9月5日、新フレグランス“ウード・ヴォヤージュ オード パルファム スプレィ”(30mL、2万8380円/50mL、4万1030円)を発売する。また、8月21〜27日に渋谷スクランブルスクエア、8月27日〜9月2日に高島屋大阪店で同製品の先行販売を行うポップアップストアをオープンする。

“ウード・ヴォヤージュ”は、同ブランドのために特別に栽培・収穫されたウードという伝統的な香料を中心に据えた。三層蒸留技術により、ゼラニウム、リビング レッド ピオニー、ウードの3つの素材が調和を見せ、温もりを与えるカルダモンやサフラン、爽快なシトラス、刺激的なピンクペッパーなども調香した。ラストにはパチョリ、ベチバー、シプリオール、ムスクがアーシィなニュアンスで香る。

ボトルは透け感のあるバイオレットカラーを採用し、プラチナカラーのアクセントを施した。“ウード・ウッド”の墨色のボトルと対を成すデザインとなっている。

ポップアップで新フレグランスを先行販売

渋谷と大阪で開催するポップアップストアでは、“ウード・ヴォヤージュ”に加え、“ウード・ウッド バス アンド ボディー”、“リップ カラー”の新色も先行販売する。さらに、会場限定の購入特典も用意するほか、スペシャリストによるパーソナルアドバイスも体験できる。

ポップアップ概要

◾️ポップアップストア 渋谷

日程:8月21〜27日
時間:10:00〜21:00
場所:渋谷スクランブルスクエア 6階 +Q ビューティー内 イベントステージ 6A
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12

◾️ポップアップストア 大阪

日程:8月27日〜9月2日
時間:10:00〜20:00
場所:高島屋大阪店 1階 化粧品売場 ポップアップスペース
住所:大阪府大阪市中央区難波5-1-5

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「カルバン・クライン」グローバルトップに聞くアジア初の原宿旗艦店と日本市場のコト

「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」は8月29日、東京・原宿にアジア初となるグローバル旗艦店をオープンする。地上3層、約1315平方メートルの空間には、アパレルからアンダーウエア、アクセサリー、フレグランスまで、ブランドの全カテゴリーを集積。昨年6月に開業したパリ旗艦店や、間もなくオープン予定のニューヨーク店と並び、グローバル戦略における重要なマイルストーンとなる。原宿店のオープンを前に来日したデヴィッド・サヴマン(David Savman)グローバルプレジデントに、ブランドのグローバル戦略とアジア戦略、その中での日本市場や原宿旗艦店の役割について聞いた。

WWD:まずグローバルビジネスの概況に加えて、影響力のあったキャンペーンや人気商品について教えてほしい。

デヴィッド・サヴマン カルバン・クライン グローバルプレジデント(以下、デヴィッド):デニム、アンダーウエア、アパレル、アクセサリーを含むライフスタイル製品は、世界中で広く支持されている。特にアンダーウエアとデニムはグローバル売り上げの大きな柱であり、「カルバン・クライン」はアンダーウエア市場のリーダーとして、イノベーションを通じてその地位をさらに強化している。

今春夏のキャンペーンでは、グローバルアーティストのBad Bunnyが新商品の“アイコン・コットン・ストレッチ”ブラを着用した。ビジュアルはブランドの力強さを示すと同時に、カルチャーに浸透しながら商業的影響力を発揮する能力を明確に示した。デニムでも消費者との結び付きを強めており、とりわけ新しいデニムのイノベーションに注力している。さらにロゴTシャツ、アウターウエア、ラウンジウエアといったアイコニックな商品群も、消費者との強いつながりを築いている。

WWD:ブランドの強みをどう捉えているか。

デヴィッド:「カルバン・クライン」は非常に高い認知度を誇り、創業以来カルチャーの最前線に立ち続けてきた。コアブランド資産は地域を問わず消費者に認識されており、それ自体が強力な価値である。真の強みは、アイコニックなマーケティングを活かし、最新の製品ラインで市場に存在感を発揮できる点にある。

下着、デニム、アパレルの分野で影響力を維持しながら、イノベーションを重ねて現代的に解釈したアイコン商品を提示し、市場と文化的議論の両面で関連性を保ち続けることに注力している。

WWD:ヴェロニカ・レオーニ新クリエイティブ・ディレクターによって、コレクションラインが再びランウェイに戻った。メインラインのブランディングへの影響はあるか?

デヴィッド:「カルバン・クライン コレクション(CALVIN KLEIN COLLECTION)」はブランドの頂点を象徴する存在だ。独立したブランドではなく、「カルバン・クライン」の理念を最高峰で体現したもの。下着やジーンズ、スポーツウエア、シューズ、アクセサリーまで、すべてとシームレスに結びついている。新たに別のストーリーをつくるのではなく、ラグジュアリーコレクションの「ハロ(HALO)」とともに、そのトーンを確立する役割を担っている。

WWD:アジア初の旗艦店を東京に構えた理由は?

デヴィッド:東京は世界的にも象徴的なファッション都市であり、ローカルとグローバル双方にとって重要な拠点だ。「カルバン・クライン」も日本市場で継続的に成長してきた。その中心である原宿に、ブランドの本質を最も純粋に表現したアジア初の旗艦店を開くのは自然な流れだった。この空間はブランドの真髄を体現するものだ。

今回の旗艦店は戦略的に極めて重要な一歩である。ブランドらしいライフスタイル提案を全面的に打ち出せる理想的な立地を確保できた。特に、デニムコレクションを本格的に展開するスペースを設けられたこと、さらに9月に控える「カルバン・クライン コレクション」次期コレクション発表の場としても機能する点は大きい。

WWD:原宿旗艦店の空間設計でのこだわりや、来店客に体験してほしいことは?

デヴィッド:原宿の旗艦店は、世界で展開するライフスタイルストアの中でも最大規模である。立地に合わせて設計・開発した店舗デザインを採用し、日本の芸術的要素も取り入れている。究極の小売体験を提供することを目標に掲げ、特別なコレクション発売や消費者イベントに活用できるアクティベーションスペースを設けた。ブランドへの愛着や忠誠心をさらに高めてもらいたい。

WWD:日本市場での人気商品や顧客ニーズの傾向は?

デヴィッド:今年前半は、Bad BunnyやSEVENTEENのミンギュを起用したキャンペーン、過去のBLACKPINKジェニーやBTSジョングクを起用したアンバサダー施策が、日本市場で質の高いエンゲージメントを生み出した。特にアンダーウエア、デニム、ロゴTシャツの組み合わせは、日本の若年層から強い共感を得ている。ブランドのデニムにおける歴史的背景を活かし、日本のデニム市場でさらなる成長機会を見出している。また「カルバン・クライン コレクション」の復活によって、よりファッション的な結び付きを高められるだろう。

WWD:日本市場での中長期的な目標は?

デヴィッド:「カルバン・クライン」を世界でも最も魅力的なブランドの一つに成長させる戦略を、継続的に実行していく。イノベーションを重ね、アイコン商品を現代の消費者に合う形で提示し、セクシーさを備えたエッセンシャルなワードローブを提供し続ける。そしてそのライフスタイルを世界中の消費者に届けていく。原宿旗艦店は、そのための重要な第一歩だ。今後は日本国内でも主要都市に焦点を当て、デジタルとフィジカルをシームレスに融合させた体験を提供する。今年中には神戸にも大型ライフスタイルストアを新たにオープンする予定だ。これにより、日本市場における自信とライフスタイル提案への確信を、さらに強固なものにしていく。

WWD:グローバルでの今後の出店戦略は?

デヴィッド:出店拡大を続けながら、消費者をブランドの世界へ導く、より高次の体験を提供したい。パリのフラッグシップストアでは先日、1周年を記念するイベントを開催した。今年後半にはニューヨーク・ソーホーに新店舗を開業予定だ。これら旗艦店の目的は、グローバルな消費者にブランドの本質を最も純粋な形で伝えること。「カルバン・クライン」のライフスタイルとファッションカルチャーが融合する空間を提供する場となる。

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有害物質不使用のセルロース繊維“スピノバ”の現在地

スタートアップ企業が画期的な技術を開発しても、産業レベルに移行するまでには多くの障壁がある。フィンランドのスピノバ社(SPINNOVA)も例外ではない。

スピノバ社は有害な化学物質を使わず、またパルプを溶解することなく機械的な方法でセルロース繊維“スピノバ・ファイバー”を製造する特許技術を有する。2015年に名門研究所VTT(フィンランド技術研究センター)からスピンオフしたスタートアップ企業で、「繊維産業の原料基盤を変えること」をミッションとする。19年にパイロットプラントを稼働し、21年にはヘルシンキ証券取引所のFirst North Growth Marketに上場、ブラジルを拠点とする世界最大規模の紙パルプメーカーのスザノ(Suzano)と合弁会社ウッドスピン(Woodspin)を設立した。23年に生産規模が年間1000トン規模の工場をフィンランドのユバスキュラに構えた。

スピノバ社のこれまでの資金調達額は2億ユーロ以上。24年には、フィンランドの産業機械メーカーであるヴァルメット(Valmet)とパートナーシップ契約を締結し、関係を強化した。また、自社で繊維を生産・販売するのではなく、製造技術の販売に焦点を当てた新たな戦略を発表した。同年、“スピノバ・ファイバー”を用いた量産型の製品が初めて「ジャック&ジョーンズ(JACK & JONES)」や「ルフタ(LUHTA)」から販売され、「プーマ(PUMA)」とは数年間にわたり繊維を確保するためのパートナーシップ契約を締結した。

しかし25年2月、スザノはスピノバとの次の段階の協業のための投資を継続しない方針を表明し、合弁会社ウッドスパンの戦略の見直しを開始した。これを受けてスピノバは自社戦略全体の見直しを始め、新たな協業パートナーを探している。

大阪万博で6月12日に開催されたフィンランドナショナルデーのために来日したスピノバのシャーリアレ・マムード(Shahriare Mahmood)=チーフ・プロダクト&サステナビリティ・オフィサーは“スピノバ・ファイバー”の優位性をこう語る。

「パルプからビスコースやリヨセルのようなセルロース繊維を製造する場合、大規模な化学的なプロセスで製造されている。環境への負荷も大きい。スピノバは化学薬品を使わずにメカニカルプロセスで繊維を製造するため、CO2排出量が大幅に少ない。例えばユーカリパルプを原料とした場合、従来のコットンと比べてCO2排出量が74%、水使用量は98%、土地利用が85%少ない。テキスタイル廃棄物を原料とした場合は、CO2排出量も水使用量もさらに少なくなる。持続可能な生産工程と製品と言えるだろう」。

また、「“スピノバ・ファイバー”の紡績工程でも廃棄物がほとんど発生しないため原料の利用効率は100%に近い」と加える。

“スピノバ・ファイバー”の特長についてもこう語る。「コットンと非常に近い特性をもっており、それは製品の特長としても重要な要素だ。天然の防臭性があるため、洗濯の回数を減らせる可能性もある。ただし、“スピノバ・ファイバー”は既存の繊維の代替品ではなく全く新しい繊維だ。そのため、産業も学ぶ必要がある。例えばこれまで協働した『アディダス(ADIDAS)』や『プーマ(PUMA)』、『H&M』の製品ラインアップは膨大でどの製品が最も適しているか精査する必要があった。われわれはこうした共同開発を進めながら“スピノバ・ファイバー”商業化を目指している。市場で利用可能になるのは数年かかる見込みだが、素材の調達も含めた協業が最適で、現在、共同開発を行う企業を探している」。

現在、パルプメーカーやアパレルメーカーが協働先として適しているという。「例えば、パルプメーカーはデジタル化の影響で紙の消費量が減少しているため、事業の多角化を迫られている。パルプの新しい活用法として紙よりもはるかに価値の高い製品に転換できる点で“スピノバ・ファイバー”は選択肢のひとつといえるだろう。日本はデニム製造において長い経験と伝統がある。日本のデニムブランドとも協働できるのではないか。気候変動の影響で綿や他の天然繊維の生産は減少傾向にある。そのため高品質で持続可能な人工繊維が必要だと考えている」。

課題は技術をコスト競争力にあるものへと発展させることだ。環境問題を解決する技術はさまざまな分野で開発されているが、産業レベルまでスケールするまでには資金調達をはじめ、安定した品質や量産体制の確立といった技術的要素、市場の採用スピードが遅いなどさまざまな課題をクリアする必要がある。

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