山﨑賢人 × 土屋太鳳が語るNetflixシリーズ「今際の国のアリス」シーズン3  オリジナル・ストーリーの手応えと2人の信頼関係

麻生羽呂原作の大人気漫画を破格のスケールで映像化したNetflixシリーズ「今際の国のアリス」。これまで配信されたシーズン1&2は国内外で大ヒットを果たし、シーズン2は90以上の国と地域でTOP10入り、日本国内では14日連続1位獲得という偉業を達成。そんな世界中で愛されるシリーズの待望の続編であるシーズン3が9月25日に配信された。

過去シーズンとは異なりオリジナル・ストーリーである今作では、全ての“げぇむ”をクリアし現実世界で結婚したアリスとウサギが、「ある理由」により再び今際の国に戻ることになる。これまで以上に過酷な試練に挑むアリスとウサギを演じるのは山﨑賢人と土屋太鳳。前作から続投となる磯村勇斗、三吉彩花、毎熊克哉に加え、新キャストとして大倉孝二、須藤理彩、池内博之、玉城ティナなど実力派俳優が参加。彼らの命懸けの“げぇむ”を撮るのはこれまで同様、佐藤信介監督だ。

世界中が待望したシーズン3を撮るにあたり、山﨑と土屋はどのようにそれぞれの役柄に挑んだのか。作品内外に感じる変化や見どころ、本シリーズが及ぼした影響についてなど、話を聞いた。

オリジナル・ストーリーのシーズン3

——「今際の国のアリス」は日本製作のNetfix実写シリーズとしては初のシーズン3となる作品ですね。それほど国内外で支持され、続編が待ち望まれた作品ということですが、本シリーズがここまで愛される作品となった心境からお伺いできますか?

山﨑賢人(以下、山﨑):めちゃくちゃうれしいですが、同時にプレッシャーもありました。シーズン2までがこれだけ人気が出て、多くの人が待ち望んでくれたからこそですが。

土屋太鳳(以下、土屋):本当だよね。だってシーズン2で終わったと思っていたのに、「シーズン3か……!」となりました。しかも前作までとは違ってオリジナル・ストーリーなので、難しさもあるなと……。

山﨑:そう。ただ自分自身も好きな作品なので、オリジナルのシーズン3は自分も「どんな展開になるんだろう」と楽しみにしていたし、撮影中もすごく楽しめた。だから今はもううれしいしかないです。

——多くの困難を乗り越えてきたアリスとウサギが、今作では夫婦というこれまでと異なる関係を築いていますね。その関係の変化についてどのように思われましたか?

山﨑:感慨深かったです。

土屋:うれしいですよね。大人として成長していくアリスの姿や包容力にきっとウサギは惹かれたんだと思います。

山﨑:ただよく考えたら僕らは「まれ」(2015)で夫婦役を既にやっているんですよ。

土屋:そう。だから結婚指輪を付けるのがそんなに珍しくないと(笑)。賢人君もナチュラルに夫婦として演じてくださるので、私も今までの経験を積み重ねたお芝居ができました。賢人君とは10代の頃からご一緒させていただいて、いろんな話をしてきて、こういう風にまた夫婦役を演じられたのはとてもうれしかったです。ただ作品自体は生きるか死ぬかという極限の状況に置かれる緊張感のある物語ではあるので、撮影現場ではあまり暗く考えすぎないようにとしていました。それまで楽しい話をしてたのに、いきなりシリアスなシーンを演じることも多くて。

山﨑:だからシリアスなシーンでも笑っちゃうんだよね。

土屋:そう! すごく大事なシーンなのに本当に笑いが止まらない(笑)。

山﨑:2人が再会するシーンや、アリスが自分の不幸な未来を見た後に2人で話すシーンとかね。

土屋:一番大事なシーンなのに。その切り替えが難しかったですよね。待ってる間は普通の楽しい話がしたいし、演じる時は状況や台詞が究極だったりするので(笑)。

山﨑:前室で「ご飯が美味しいね」とか話したりしてて、それで撮影の部屋に入ったら「生きるか死ぬか」という感じですから。ギャップがすごすぎて(笑)。

2人の信頼関係

——ただ今回アリスとウサギは基本的に別行動ですよね。それぞれがいないことは演じる上で意識されていたのでしょうか?

土屋:アリスもウサギも“げぇむ”のときは生きることに精一杯なので、あまり考える余裕はないんじゃないかなとは思い、そこは演じていました。でもふとしたときに離れた場所で互いに思いあったりもしたり。

山﨑:太鳳ちゃんに絶大な信頼感と安心感を自分は持っているので、ウサギパートもめちゃくちゃ良いものになっているんだろうなと。そこは何も心配していませんでしたし、だからこそ自分もできることを一生懸命やることに集中していました。もちろん寂しさもありましたが、アリスパートの新キャストの方々も素敵な人たちばかりだったので、それはそれで新鮮で楽しかったですね。

——「信頼」という言葉がありましたが、今回の現場で改めて信頼を感じた瞬間はありましたか?

土屋:私の方が信頼してるかもね。私は台本に関して「こうした方がいいじゃないか」って直感的に思うことがあるんです。ただそれは物語を変えることにもなるし、一番理解があるのは(監督の)信介さんだから「あまり言わない方がいいのかも……」と考えることもあって。でも賢人君は「それ絶対言った方がいいよ」って背中を押してくれたんです。そのときにやっぱりすごく頼りになると感じましたし、そういう頼もしいところが仕事や映像に現れているからこそ、大勢の人が賢人君に付いていきたくなるし、観たくなるんだろうなって思いました。そういう意味で今回もすごく救われました。

——今の言葉を聞いていかがですか?

山﨑:………。

土屋:覚えてる!?

山﨑:覚えてるよ(笑)! どこだっけ……とか思いながら。

土屋:こういうあんまり覚えてないところもありますけど、きっと気付かず人を救ってるんだろうなって思います。

シーズン3のパワーアップしたポイントは?

——2人を見ていると撮影現場でとても良い関係を築いたんだなと思います。今回は新キャストもたくさん参加されていますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

山﨑:アリスチームは大倉孝二さんを筆頭にみなさん個性豊かで素敵な方々ばっかりで、本当に作中のチームの空気感がそのままあるような感じでした。今回はオリジナルということもあり、それぞれのキャラクターも結構演じる人とリンクしていたりして。それがまた役の人間味につながっていて、すごく良いなと思ったポイントでした。

土屋:賀来賢人さんとは何年かぶりかに共演させていただきまして。前回は兄妹の役柄だったんです。今回もドキドキしながら現場に入ったんですが、賀来さんは今回もお兄ちゃんのようにお芝居を引っ張ってくださって。かつ賀来さんは二児のパパでもあるので、子育てのコツとかプライベートなお話もしながら撮影できて楽しかったですね。

——従来のシーズンよりも「シーズン3はここがパワーアップした!」と思うポイントはありますか?

土屋:原作があるものをリアルに表現できるのが佐藤信介監督のすごさだと思うんですが、今回のシーズン3はオリジナルが入ってくるので、私たちつくる側の人間性が試されるのかなと思いました。これまで迷ったときは原作を読んだりしていたけれど、今回はそれもできない。だからこそ私たちからの提案もできましたし、みんなで頑張ったという意味ではこれまで以上にパワーアップした点かもしれません。

山﨑:もともとシーズン1からパワーがすごい作品ですからね。それでも映像はCG含めパワーアップしていると思います。最初のシーンもそうだし、最後もすごいじゃないですか。

土屋:そうだよね。私たちは用意された場所に行って演技しますが、それまでに脚本を練ってセットや美術をつくってといういろんな過程があるわけですよね。それで全部出来上がった状態のところに入って演技をして、それが終わったら音を足したり編集して映像をつくりあげていく。その一つひとつがこだわり抜かれていて、各プロフェッショナルの愛が詰まった作品だなということを改めて感じるシーズンでした。

見応えたっぷりの
アクションシーン

——今回もアクションが満載でとりわけエピソード4の高低差のあるアクションは見応えがありましたが、アクション監督として参加されている下村勇二さんとどのようにアクションを構築していったのでしょうか。

土屋:アクションをするためには、骨盤底筋というところから鍛えないといけないんですが、出産後の撮影だったので、傷口が癒えるまではトレーニングもできなくて。筋肉が落ちて本当に10m走るのもゆっくりじゃないと……という感じではあったんです。ただそれでも可能な限り頑張ってやろうと思って、高いところから落ちるといったことはしっかりやらせていただきました。ただレーザーのようなものを側転して避けたりというパートは、私が体調を崩したこともあり最後の方に撮ることになったんです。少しずつ走ったりして、そのときは体力もちょっと回復していたので、あのパートは下村さんが思うようなアクションができたかなと思います。

——高所にぶら下がったり、観ている限りはブランクは感じませんでした。

土屋:ぶら下がるのは大丈夫だったんです。まだ腕の筋肉はあったので。ただお腹から下が全然いうことをきかなくて…(笑)。

山﨑:でも太鳳ちゃんカッコよすぎましたね。アリスが頭脳派な分、ウサギは体力的なゲームが多いじゃないですか。それを見事にこなしていて、「太鳳ちゃんすごい!」と思いながら見ていました。

土屋:頭脳戦も難しいよね。「ゾンビ狩り」もアリスの良さがすごく出るゲームだなと思ったんです。アリスが最後に種明かしする短い台詞があるんですけど、そこはすごく気をつけたんですよね?

山﨑:「実は〇〇だった」というところね。あれば一番カッコよくやろうと思って(笑)。

土屋:めっちゃカッコよかったもん! 「ゾンビ狩り」で落合モトキ君が演じる役は「俺が引っ張るぜ」って感じだけど、アリスは全然そうじゃない。なのにみんなが付いていきたくなるし、信頼したくなる。そういうアリスの魅力があのゲームではすごく出ていて、拍手って感じでした(拍手をしながら)。

山﨑:ありがとうございます(笑)。

——アクションでいえば、2人が濁流の中を泳ぐシーンもありましたよね。

山﨑:大きいプールで撮影したんですが、水がドッと流れてきたりでとても大変でした。

土屋:「波ってあんなボールみたいな装置でつくるんだ」って驚きもありました。流れも激激しく、結構危なかったよね。流されて気付いたら端っこにいたんですよ。で肩をトントンってされたから、プールから上がったら誰もいなかったんです。私だけじゃなく、他の人も誰かにトントンってされたけど周りに人がいなかったって話してて。

山﨑:……心霊現象が起きてますね。

土屋:水って人を満たすけど、同時に命を危険に晒すものでもありますからね。あと水に流されているとき、自分がどこにいるか分からないからこそ、研ぎ澄まされたような感覚があって。その感覚って多分世界共通だから、いろんな人がいろんなことを思うシーンになるんじゃないかなと思いながら演じたシーンでもありました。

生きている意味を実感する瞬間は?

——シーズン1からアリスとウサギという役を5年間演じておられますが、演じる中で役に感じたこと、または作品自体に感じたことはありますか?

土屋:役って自分に寄ってくると言うので、賢人君はもともと頭脳派なんじゃない?

山﨑:薄々感じてた(笑)。

土屋:(笑)。シーズン1で描かれたような「渋谷から人がいなくなる」なんて絶対あり得ないと思っていましたが、コロナ禍に実際に体現をし、シーズン2もコロナ禍でキャンペーンや取材がほぼなかったんですよね。だからそういうあり得ないと思っていたことが起こると知らされた作品でした。でもそういう説得力があったからこそ「今際の国のアリス」が海外の方にまで観ていただけたんじゃないかなと。役者も何が起こるか分からないし、10年後何をしているかも分からないじゃないですか。そういう意味ではこの作品と同じだなとか思ったり。

山﨑:確かに。

土屋:そういう話とか、役作りに関して私は結構究極の話をしちゃうんですよね。だから共演者から「この人変わっているな」とか思われてるかもしれない。

山﨑:変わってなくはないよね(笑)。太鳳ちゃんの特化した良さがあるからすごく楽しいですよ。

土屋:役に関して言えば、シーズン3でアリスとウサギの関係性を夫婦という形で残せたのはとてもありがたい機会だったなと感じましたね。

——今回改めて、お互いのここが尊敬できると感じた部分はありますか?

土屋:アクションがかかるとお芝居を全力でしてくださるので、その姿を見ているとハッとさせられるし、流石だなと思って尊敬の気持ちが毎回大きくなります。

山﨑:本気で挑む姿勢は僕も尊敬しています。あとは人柄がとても素敵なので、そこも尊敬する部分ですね。

土屋:私も人柄!やっぱり共演って人だもんね。

——世界配信され、さまざまな反響が寄せられた本シリーズでの経験は、今後の2人のお仕事にどのような影響を及ぼすと思いますか?

山﨑:これだけ世界中の人に観てもらえて、良いと思ってもらえたことは自信につながりましたね。僕が面白いと感じたものは世界でも面白いと感じてもらえるんだとも思えたし、これからも一生懸命頑張ろうって思いました。

土屋:でも本当にそうだよね。「これからも頑張ろう!」って思える作品に出られることって本当に幸せだなって。私はシーズン1でストイックな自分を出せたなと思うし、シーズン2では火力発電所で撮影をして漫画の世界をリアルに落とし込んだ映像を観てこんな監督に出会えて良かったなと思いました。

そしてシーズン3ではウサギと同様、私もライフステージが変わってからの撮影だったんです。子どもを持ちながら女優として仕事をする難しさについて考えていたタイミングなんですが、プロデューサーさんたちが「自分たちも一緒に子どもを育てる気持ちで臨みます」といってくれて、すごくサポートもしてくださって。それがなかったら自分は今も女優として頑張ろうと思えてなかったかもしれないと思うので、本当に恩人のような作品だと思います。

——最後に、劇中でアリスが皆に問う質問をさせてください。2人が「生きている意味を実感する瞬間」ってどんなときですか?

山﨑:先ほどもこのシリーズに対して「感動しました」と言っていただくことがあったんですが、そうやって人の心を動かせる作品を残せているということはものすごく生きる意味を感じることですよね。人に何かを与えられるというのはそれだけ大きなことだと思うので。あと、普通にいい景色を見たときに「生きてる」と感じたり。

土屋:いい景色って最高だよね(笑)。私も賢人君と一緒で、作品をいろんな人に届けられたときにすごく意味を感じます。あとお芝居はやればやるほど難しい瞬間もあって、「お芝居のどこが好きで、何が楽しくて、どうして続けてるんだろう?」って思うこともあるんです。それを舞台で共演していた方にお話ししたら「多分太鳳ちゃんは、人の心が動く瞬間を見るのがすごく好きなんだと思う。人が心を動かしたことで、自分の心も動く。それが大好きなんだよ」って言ってくれたんです。自分の中で腑に落ちる言葉だったし、それを聞いてからは自分のお芝居で人の心を動かしたり、それでさらに自分の心が動いたりする瞬間に生きている意味を実感していますね。

PHOTOS:TAKUYA MAEDA(TRON)
STYLING: [KENTO YAMAZAKI]SHOGO ITO(sitor )、[TAO TSUCHIYA]DAISUKE FUJIMOTO(tas)
HAIR & MAKEUP:[KENTO YAMAZAKI]TAICHI NAGASE(VANITES )、[TAO TSUCHIYA] George

Netflixシリーズ「今際の国のアリス」シーズン3

◾️Netflixシリーズ「今際の国のアリス」シーズン3
2025年9月25日からNetflixにて世界独占配信中
© 麻生羽呂・小学館/ROBOT
https://www.netflix.com/jp/title/80200575

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「スターバックス」と「ジェラピケ」コラボや「ラブブ」×「ミャクミャク」フィギュア など! 来週発売のファッションアイテム7選【9/29〜10/5】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は9月29〜10月5日に発売するアイテムを紹介します。「スターバックス(STARBUCKS)」は、「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」との初コラボアイテムを29日に発売します。ウエアだけなくコラボドリンクも登場しますよ。
一方、大阪・関西万博会場内にあるオフィシャルストア東ゲート店 大丸松坂屋百貨店では、人気キャラクター「ラブブ」と「ミャクミャク」がコラボレーションしたフィギュアを10月1日に発売します。これは禁断のコラボですね(笑)。閉幕まであとわずか。ビッグなコラボを用意しました。

【9月29日発売】
ジェラート ピケ
(GELATO PIQUE)

「スターバックス」コラボ
ウエアやトート、タンブラーなど

「スターバックス(STARBUCKS)」は、「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」との初コラボアイテムを制作。“ふわふわ、もこもこ!とびきりスイートなパジャマパーティー”をテーマに、ウエアやタンブラーなど全25型51アイテムを販売する。

■商品詳細

コラボトップス(1万500円)
コラボソックス(3900円)
コラボバッグ(4900円)
ティッシュケース(1万5000円)
※一部商品

【10月1日発売】
サカイ
(SACAI)

「カーハートWIP」コラボ

「サカイ(SACAI)」は「カーハートWIP(CARHARTT WIP)」とのコラボコレクション第3弾を制作。同コレクションでは、「カーハートWIP」の象徴的なプロダクトを再解釈し、「サカイ」ならではのデザインアプローチを融合させた全19ピースをラインアップする。

【10月1日発売】
ゾゾヴィラ
(ZOZOVILLA)

中森明菜とコラボ第3弾
スニーカーとデニムをラインアップ

ZOZOのラグジュアリー&デザイナーズブランドを集積した「ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)」は、歌手の中森明菜とのコラボレーション企画の第3弾としてシューズブランド「コンバース(CONVERSE)」とデニムブランド「リー(LEE)」のコラボ限定アイテムを受注販売する。また10月4〜13日の期間には、西千葉で同コラボを記念したポップアップイベントを開催する。

■商品詳細

コラボスニーカー(1万9800円)
コラボデニムジャケット(1万6500円)
コラボジーンズ(1万3200円)

【10月1日発売】
大丸松坂屋百貨店

「ラブブ」×「ミャクミャク」フィギュア
大阪・関西万博会場内にて

大阪・関西万博会場内にあるオフィシャルストア東ゲート店 大丸松坂屋百貨店では、人気キャラクター「ラブブ」と「ミャクミャク」がコラボレーションしたフィギュアを発売する。加えて、アーティストの三浦大地とHimeが「ミャクミャク」をイメージして制作したアート作品をプリントしたTシャツや、“エキスポ 2025 アート ブルーム バイ A4ギャラリー”とコラボしたTシャツなど、アートが息づくアパレルアイテムもラインアップする。

■商品詳細

コラボフィギュア(4400円)
コラボTシャツ/Hime×三浦大地(9700円)
コラボTシャツ/“エキスポ 2025 アート ブルーム バイ A4ギャラリー”(4950円)

【10月2日発売】
リーバイス
(LEVI'S)

「トイ・ストーリー」30周年記念
メンズとウィメンズをラインアップ

「リーバイス(LEVI'S)」は「トイ・ストーリー(Toy Story)」の30周年を記念したアイテムを制作。アイテムは、ウエスタン(西部劇)と、キャラクター“アンディー”のおもちゃ箱のイメージを掛け合わせた。

■商品詳細

コラボデニムジャケット(2万3100円〜)
コラボデニムシャツ(2万2000円)
コラボベスト(2万5300円)
コラボシャツジャケット(1万8700円)
コラボキャップ(6600円)
※一部商品

【10月3日発売】
マリメッコ
(MARIMEKKO)

国内限定バッグ3型
クロスボディー2サイズと“フォンポケットバッグ”

フィンランド発のデザインハウス「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、パッカブルバッグシリーズ“ニート バッグ(NEAT BAG)”から、日本限定の新作を全3型制作。9月26日に「マリメッコ」日本公式オンラインストアおよび楽天ファッション(Rakuten Fashion)で先行発売する。

■商品詳細

クロスボディーバッグ(Sサイズ、1万5400円)
クロスボディーバッグ(Mサイズ、1万7600円)
“フォンポケットバッグ”(1万4300円)

【10月4日発売】
ユナイテッドアローズ
(UNITED ARROWS)

“ハローキティ”コラボ
チャームやカーディガン、トートなど

ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)は、サンリオの“ハローキティ”との初のコラボアイテムを制作。アイテムは、“ハローキティ”が、ユナイテッドアローズのショッパーから顔をのぞかせているデザインのチャームなど、全4型を展開。また発売を記念して、10月18日にユナイテッドアローズ横浜店で“ハローキティ”と写真が撮れるグリーティングイベントを開催する。

■商品詳細

コラボチャーム(3300円)
コラボカーディガン(2万8930円)
コラボショルダーバッグ(1万4900円)
コラボバッグ(1万1000円)

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新生「ヴェルサーチェ」は直感的なセクシーから“ジワる”アティチュードを目指す ジャンニの面影が現代に蘇る 【26年春夏 新デザイナーの初コレクションVol.4】

ダリオ・ヴィターレ(Dario Vitale)がチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務める「ヴェルサーチェ(VERSACE)」が、彼による初めてのコレクションを発表した。

その解説をする前に、まずはこれまでの「ヴェルサーチェ」が置かれている状況を話してみよう。ブランドは、ジャンニ・ヴェルサーチェ(Gianni Versace)の妹であるドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)が30年以上に渡り牽引してきたが、この間に時代の流れとは若干乖離。特にクワイエット・ラグジュアリーのムードが色濃くなると、色や柄、ボディコンシャスなシルエットが特徴だったクリエイションは、トレンドとは大きくかけ離れて失速した。ダリオは、そんな課題に向き合うべく、「ヴェルサーチェ」を買収したプラダ グループの「ミュウミュウ(MIU MIU)」から移籍。近年の「ミュウミュウ」大躍進の立役者だったが、アヴァンギャルドとは融合しつつもガーリーな「ミュウミュウ」路線を貫けば「ヴェルサーチェ」らしさが無くなるし、一方で「ヴェルサーチェ」らしさを維持すれば時代のムードからは置き去りにされたままという大きな課題に向き合ったといえるだろう。

結果、ダリオはその課題に果敢に向き合い、“らしさ”を維持しながら、今はまだ違和感も残るが今後、確実に“ジワる”予感しかしないコレクションを生み出した。

ショーの終了後、ダリオはバックステージで「ヴェルサーチェ」に欠かせないセンシュアリティ(官能性)について、「それは、セックスだけの話じゃない」と答えた。「良いセックスとは、行為そのものだけの話ではないと思う。相手から漂う色香、肌の触れ合い……。思い出になるのは、往々にして(行為ではなく)前後のコミュニケーションだ」と語り始め、新たな「ヴェルサーチェ」が目指すのは、本能的・直感的・即時的なセクシーではなく、感情的で思考的、そして後年エモーションとして記憶に残るセンシュアルなアティチュードであることを示した。ダリオは、「ジャンニのアーカイブに触れるときは、洋服そのものではなく、それがもたらす感情を重視している。それこそが『ヴェルサーチェ』の魂だから」と続けた。ドナテラ時代からの大きな転換は、彼女がブランドのアイコンとして多用してきたグルカ デザインやメデューサからの脱却。バロック柄を一部残しながら、“アメリカン・ピープル”と称してマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)やエルビス・プレスリー(Elvis Presley)らのカルチャーアイコンの顔写真をコラージュした人の顔のモチーフは復活。代わりに鮮やかなレッド、ブルー、グリーン、イエローなど、原色に溢れることで「ヴェルサーチェ」が放つべき自信を表現した。

ジャンニ時代への傾倒は、ダリオの母親が当時の「ヴェルサーチェ」に夢中だったことに起因しているようだ。「もちろん彼女のスタイルは、今日自分が発表したコレクションとは違うけれど、ブラックとブラウンのカラーミックスなど自由、だけどなぜか“まとまっている”ジャンニのスタイルを現代に蘇らせたかった」と振り返った。

ハイウエストへの転換で
現代的にスタイルアップ

セクシーについては、ハイウエストへの転換に注目したい。ダリオは、「僕自身がいつもハイウエストのデニムばっかり履いているから(笑)」としつつも、「僕の中では、『ヴェルサーチェ』はハイウエストの先駆的存在。そして究極、スタイルがよく見えるのは、ハイウエスト。それにこだわり続けるような、ハイウエストと信じて止まない信念みたいなものも、アティチュードにつながるだろう」という。スクエアなメタルバックのベルトを用いたり、ボディコンシャスなドレスもハイウエストで生地を手繰り寄せたり、セクシーを存分に楽しむビーチリゾートを彷彿とさせるようにカラフルなカーディガンでウエストマークしたり、ブルゾンはクロップド丈に仕上げたり。そこにネックラインを深く抉ったタンクトップや、肩から脇腹にかけての生地を一切廃したノースリーブなどで直接的なセクシーの痕跡は残しつつ、開襟シャツのボタンを開けたり、肩を誇張したジャケットやブルゾンを羽織ったり、ポケットに手を突っ込んでウォーキングさせたりすることで何事も恐れない自信から生まれるセクシネスを表現する。ドナテラ時代に度々見かけたローライズからの転換は、ダリオが「ミュウミュウ」時代に得意としてきた、最初は違和感があるものの、なんだか忘れられず、いつの間にか「いいかも」と思ってしまう“ジワる”感覚にもつながっている。少なくとも、今の若い世代が世界的に傾倒するプロポーションバランスに近づいたことは間違いない。

“ジワり”そうな予感を感じて仕方ないのは、コレクションの背景にエモーションが多分に存在する気配がプンプン漂うからだ。アンブロジアーナ美術館を借り切ったショー会場には、深く愛し合った痕跡を残すベッド、脱ぎ捨てられたガウンなどが点在。今回は自身の思いの丈を綴ったラブレターを招待状とともにゲストに配り、ライブ配信はせず、まるで自宅に恋人や友人を招いたかのような親密な空間でコレクションを発表。こうした演出についてダリオは、「ずっとラブレターを受け取ってみたいと思っている、まだ一度ももらったことはないけれど(笑)。ファッションショーもある意味、ゲストを自宅に招くような行為。特に今の『ヴェルサーチェ』には、『お願い、私にはあなたが必要なの。戻ってきて』と懇願するくらいの姿勢が必要だと思う。そんな気持ちを(招待状と共に配った)ラブレターにのせて、嘘偽りのない今の『ヴェルサーチェ』をさらけ出したい。シワクチャのシーツなどを置いたのは、ジャンニのファクスや手紙、そしてさまざまな記事などを見つけたから。改めて洋服ではなく、アティチュードを現代に蘇らせたいと考えた」と話す。こうした素直な気持ちが、自由奔放なスタイリングや、恐れを知らないカラーコンビネーションはもちろん、ドナテラ時代とは異なる「もっと知りたい」と思えるリアリティに結実していきそうな予感がする。単純に今回のコレクションがきっかけとなって、若い世代は90年代の「ヴェルサーチ(当時)」の洋服を探し出すだろう。人々がまた「ヴェルサーチェ」というブランドと交わるようになる。ブランド復活の第一歩が始まる。

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「プラダ」2026年春夏は過剰な時代にフリュイド、流動的であることの強さを示す

「プラダ(PRADA)」の2026年春夏のテーマは、「ボディー・オブ・コンポジション(Body of Composition)」。ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)は、服を構成する要素を見つめ、解体することで、人々の自主性と自由のあり方を提示した。

数年前からトレンドキーワードとして浮上する、ロゴや装飾を削ぎ落とした”クワイエット・ラグジュアリー”の潮流の背後には、過剰なまでにモノや情報があふれる世の中で、人々のよりシンプルに生きたいという思いがある。今季の「プラダ」は、装飾を削ぎ落とすだけではなく、洋服の構造を解体しながらシルエットそのものを流動的にすることで、過剰な世界からの人々の解放を訴えた。

ショーは、ブランドのクリエイションの基盤であるミリタリーユニフォームでスタート。続くルックはそこに、ロンググローブを合わせて「ワーク」に「ドレス」の要素を交差させた。ユニフォームとは、社会における個人の役割を示すもの。それは労働着でもあり、イブニングウエアでもあるという、記号に対してフリュイド(流動的)な態度を示す。ワークシャツのディテールを残したドレスとロンググローブの合わせは、フェミニンでもあり、プロテクションの意味も持ち合わせる。

大胆な配色もまた、そのメッセージを補強する。均質さの象徴であるワークシャツはあえてフューシャピンクに、ビジューで縁取られたベストはカーキに。装飾と実用の役割を入れ替えることで、色そのものを構成の一部として読み替えている。

さまざまな生地をつぎはぎしたようなパッチワークスカートのウエストはリボンで縛り、残布を巻きつけただけのようなブラトップと合わせる。深いVネックのニットトップや、肩から吊り下げサスペンダースカートも、シルエットを形作ることを拒む。

一つの着方に縛られず、さまざまに重ねられる服は、時代に対する態度そのものでもある。「プラダ」が示したのは、本質を見極め、柔軟であり続けることこそが、今を生きる強さなのだというメッセージだろう。

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「プラダ」2026年春夏は過剰な時代にフリュイド、流動的であることの強さを示す

「プラダ(PRADA)」の2026年春夏のテーマは、「ボディー・オブ・コンポジション(Body of Composition)」。ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)は、服を構成する要素を見つめ、解体することで、人々の自主性と自由のあり方を提示した。

数年前からトレンドキーワードとして浮上する、ロゴや装飾を削ぎ落とした”クワイエット・ラグジュアリー”の潮流の背後には、過剰なまでにモノや情報があふれる世の中で、人々のよりシンプルに生きたいという思いがある。今季の「プラダ」は、装飾を削ぎ落とすだけではなく、洋服の構造を解体しながらシルエットそのものを流動的にすることで、過剰な世界からの人々の解放を訴えた。

ショーは、ブランドのクリエイションの基盤であるミリタリーユニフォームでスタート。続くルックはそこに、ロンググローブを合わせて「ワーク」に「ドレス」の要素を交差させた。ユニフォームとは、社会における個人の役割を示すもの。それは労働着でもあり、イブニングウエアでもあるという、記号に対してフリュイド(流動的)な態度を示す。ワークシャツのディテールを残したドレスとロンググローブの合わせは、フェミニンでもあり、プロテクションの意味も持ち合わせる。

大胆な配色もまた、そのメッセージを補強する。均質さの象徴であるワークシャツはあえてフューシャピンクに、ビジューで縁取られたベストはカーキに。装飾と実用の役割を入れ替えることで、色そのものを構成の一部として読み替えている。

さまざまな生地をつぎはぎしたようなパッチワークスカートのウエストはリボンで縛り、残布を巻きつけただけのようなブラトップと合わせる。深いVネックのニットトップや、肩から吊り下げサスペンダースカートも、シルエットを形作ることを拒む。

一つの着方に縛られず、さまざまに重ねられる服は、時代に対する態度そのものでもある。「プラダ」が示したのは、本質を見極め、柔軟であり続けることこそが、今を生きる強さなのだというメッセージだろう。

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ジェニー、ジス、リサらメンバーたちの個性が引き立つBLACKPINKワールドツアーで話題の特注ルック!

全世界を熱狂させたブラックピンク(BLACKPINK)のワールドツアー。ステージ上のパフォーマンスと同様に注目を集めたのは、各メンバーのために特別に制作されたカスタムルックでした。アーティストの個性とブランドの美学が見事に融合したステージ上のハイファッション!知れば知るほど面白いカスタムルックの舞台裏を紹介します。

ジェニー × 2000Archives

ジェニー(JENNIE)はコンサートのソロステージで、初のソロアルバムを象徴するシグネチャーカラー「レッド」を基調とした、サステナビリティを取り入れたカスタムルックを披露しました。彼女が身にまとった「2000アーカイブス(2000ARCHIVES)」の衣装は、レッドレザージャケット、「Jennie」のタイポグラフィが刻まれたボディースーツ、そしてビンテージ衣料をリフォームして仕立てられたレイヤードスカートという構成。ブランド特有の大胆な感性とジェニーの圧倒的なエネルギーが重なり合い、ステージを強烈に印象づけました。特に、ゼロウェイストの手法で制作されたスカートは、環境への配慮を繊細に反映しました。

続くパフォーマンスでは、「レジュ(LEJE)」のカスタムボディスーツとレーシングジャケットが強烈な印象を残しました。立体的なパディングディテールを施したブーツと組み合わせたルックは、まるでサーキットを疾走するドライバーを思わせ、ジャケット背面に配された「JENNIE」のレタリングが、ステージ上での存在感を一層際立たせました。

全てのピースは「レジュ」のゼロウェイストパターンで制作されており、アップルレザーや韓紙レザーといった持続可能な素材、さらにデッドストック生地やビンテージ衣類を活用することで、サステナビリティへの強いメッセージを伝えていました。

ジス × Dior

LAコンサートのステージ上で、ジス(Jisoo)は「ディオール(DIOR)」のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が彼女のために初めて制作したカスタムルックを披露しました。ピンクカラーのクロップトツーピースは、リボンを思わせるスリーブレストップと、柔らかく広がるフレアスカートで構成され、愛らしさと優雅なプロポーションを同時に強調していました。フリルと滑らかなテクスチャーが対比を生み出す構造的なディテールは、ディオール特有の職人技と洗練されたセンスを体現していました。
合わせて履いたシューズは、滑らかなブラックカーフレザーで作られたD-Townヒールブーツです。頑丈なブロックヒールと膝下まで届くハイブーツシルエットが強烈な印象を残し、上部に刻まれた「Christian Dior Paris」のロゴが全体のルックにさりげないアクセントを添えていました。ディオールの精緻なテーラリングとジスのステージ上での存在感が調和し、洗練されたロマンチシズムの一編を完成させていました。

リサ × Louis Vuitton

「Thunder」と「Fxck Up the World」のステージで、リサ(Lisa)は「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のカスタムルックを身にまとい、SFファンタジーの世界観を体現する女戦士へと完璧に変身しました。ブラック、ゴールド、レッドで構成されたパワフルなカラーパレットに、半袖トップスとショーツ、そしてニーハイブーツを合わせたルックは、まるでワンダーウーマンを思わせる強烈なシルエットを完成させていました。

光沢感のあるメタリック素材と身体に密着するラインは照明の下で眩い存在感を放ち、上半身を覆うハートシェイプのプレートは、力強さとロマンチックなムードを同時に醸し出していました。さらに、マットな質感と立体感が際立つブーツにはLVモノグラムが刻まれ、細部に至るまでのこだわりを示していました。まさにルイ・ヴィトンの「アーマー」を纏ったリサは、激しい振り付けの中でも乱れることなく動き、圧倒的なパフォーマンスでステージを掌握していました。

EDITOR: キム・ミンジョン

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ジェニー、ジス、リサらメンバーたちの個性が引き立つBLACKPINKワールドツアーで話題の特注ルック!

全世界を熱狂させたブラックピンク(BLACKPINK)のワールドツアー。ステージ上のパフォーマンスと同様に注目を集めたのは、各メンバーのために特別に制作されたカスタムルックでした。アーティストの個性とブランドの美学が見事に融合したステージ上のハイファッション!知れば知るほど面白いカスタムルックの舞台裏を紹介します。

ジェニー × 2000Archives

ジェニー(JENNIE)はコンサートのソロステージで、初のソロアルバムを象徴するシグネチャーカラー「レッド」を基調とした、サステナビリティを取り入れたカスタムルックを披露しました。彼女が身にまとった「2000アーカイブス(2000ARCHIVES)」の衣装は、レッドレザージャケット、「Jennie」のタイポグラフィが刻まれたボディースーツ、そしてビンテージ衣料をリフォームして仕立てられたレイヤードスカートという構成。ブランド特有の大胆な感性とジェニーの圧倒的なエネルギーが重なり合い、ステージを強烈に印象づけました。特に、ゼロウェイストの手法で制作されたスカートは、環境への配慮を繊細に反映しました。

続くパフォーマンスでは、「レジュ(LEJE)」のカスタムボディスーツとレーシングジャケットが強烈な印象を残しました。立体的なパディングディテールを施したブーツと組み合わせたルックは、まるでサーキットを疾走するドライバーを思わせ、ジャケット背面に配された「JENNIE」のレタリングが、ステージ上での存在感を一層際立たせました。

全てのピースは「レジュ」のゼロウェイストパターンで制作されており、アップルレザーや韓紙レザーといった持続可能な素材、さらにデッドストック生地やビンテージ衣類を活用することで、サステナビリティへの強いメッセージを伝えていました。

ジス × Dior

LAコンサートのステージ上で、ジス(Jisoo)は「ディオール(DIOR)」のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が彼女のために初めて制作したカスタムルックを披露しました。ピンクカラーのクロップトツーピースは、リボンを思わせるスリーブレストップと、柔らかく広がるフレアスカートで構成され、愛らしさと優雅なプロポーションを同時に強調していました。フリルと滑らかなテクスチャーが対比を生み出す構造的なディテールは、ディオール特有の職人技と洗練されたセンスを体現していました。
合わせて履いたシューズは、滑らかなブラックカーフレザーで作られたD-Townヒールブーツです。頑丈なブロックヒールと膝下まで届くハイブーツシルエットが強烈な印象を残し、上部に刻まれた「Christian Dior Paris」のロゴが全体のルックにさりげないアクセントを添えていました。ディオールの精緻なテーラリングとジスのステージ上での存在感が調和し、洗練されたロマンチシズムの一編を完成させていました。

リサ × Louis Vuitton

「Thunder」と「Fxck Up the World」のステージで、リサ(Lisa)は「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のカスタムルックを身にまとい、SFファンタジーの世界観を体現する女戦士へと完璧に変身しました。ブラック、ゴールド、レッドで構成されたパワフルなカラーパレットに、半袖トップスとショーツ、そしてニーハイブーツを合わせたルックは、まるでワンダーウーマンを思わせる強烈なシルエットを完成させていました。

光沢感のあるメタリック素材と身体に密着するラインは照明の下で眩い存在感を放ち、上半身を覆うハートシェイプのプレートは、力強さとロマンチックなムードを同時に醸し出していました。さらに、マットな質感と立体感が際立つブーツにはLVモノグラムが刻まれ、細部に至るまでのこだわりを示していました。まさにルイ・ヴィトンの「アーマー」を纏ったリサは、激しい振り付けの中でも乱れることなく動き、圧倒的なパフォーマンスでステージを掌握していました。

EDITOR: キム・ミンジョン

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ファッション・ウイークは“都市の祭り”になれるか? 東コレを10年見てきた私が期待したいこと

2025年はジャパン・ファッション・ウィーク(JFW、通称「東京コレクション」)が20周年を迎える年だ。これまで、東コレは日本のファッション産業の発展を目指してさまざまな取り組みを行ってきた。メルセデス・ベンツ日本やアマゾン ジャパンのスポンサーシップを得て、「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク東京」「アマゾン ファッション ウィーク東京」と正式名称を変えながら、現在は楽天の支援のもと「楽天 ファッション ウィーク東京」と呼ばれている。

私はそのうちの約10年間、東コレに通い続けてきた。「東京のファッション・ウイークは盛り上がっている!」と言いたいところだが、以前ほどの熱狂を維持できているとは言い難い。10年前は約40ブランドが参加し、多い日には1日6〜7ブランドがショーを開催していたし、会期外を含めるとさらに多くのブランドが独自でコレクション発表する場を設けていた。それと比較すると、今季の2026年春夏は23ブランドにまで減ってしまった。「私の大好きなファッション・ウイークにはもっと盛り上がってほしい!」というのが率直な思いで、そのためにファッションはより“開かれたもの”になる必要がある。このコラムでは、今後の期待を込め、これまでの東京の節目を振り返りながら今季感じたことを記したい。

東コレの転換点①
2011年:「バーサス トーキョー」

私は2011年、上京した。東日本大震災が起きた年だ。日本全体に「TVを含めたエンターテインメントは不謹慎」という風潮が広がり、外へ出て友人と食事をしたり、お酒を飲んだりすることさえ“軽はずみな行為”と見なされていた。ファッション・ウイークも例外ではない。「(復興への)祈り」をテーマにして単独でショーを開催したブランドもあったが、3月に開催を控えていたブランドのショーはほとんどが中止になった。

それでも、新しいファッションショーの形を示すと同時に、復興と街の彩りを取り戻し、生活に潤いを与えるためでもあったのではないかと感じるイベントもあった。同年11月に開催された特別イベント「バーサス トーキョー(VERSUS TOKYO)」だ。ファッション・ウイーク最終日に「フェノメノン(PHENOMENON)」「ディスカバード(DISCOVERED)」「ウィズリミテッド(WHIZLIMITED)」「ファセッタズム(FACETASM)」といった気鋭ブランドが合同でショーを行うこのプロジェクトで、入場券を購入すれば誰でも観覧できた点が新しかった。当時、ファッションショーはジャーナリストやバイヤーなど限られた人にしか開かれていなかったが、その閉じた場に「一般の観客」という新しい層を引き込んだ。また、当時はファッション・ウイークの中にストリート文化を受け入れ難いムードがあったが、上述のブランドが参加することで、これを起点にファッションをストリートの文化として共有した。ここから飛躍したのが、のちにパリ・ファッション・ウイーク常連となる「ファセッタズム」だ。今振り返って見て、イベント「バーサス トーキョー」は東京ファッションの実験精神を象徴していたと思う(売上は、東日本大震災の復興のため日本赤十字社に寄付された)。

東コレの転換点②
2015年:「東京ニューエイジ」

次の節目は、私がファッションライターとして参加するようになった15年のプロジェクト「東京ニューエイジ」である。渋谷パルコ協賛のもと、自主開催が難しい若手ブランドにもチャンスが与えられ、「ここのがっこう」の卒業生を中心に若手デザイナーたちが合同ショーを行った。参加したのは「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」「コトハヨコザワ(KOTOHAYOKOZAWA)」「ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」「リョウタムラカミ(RYOTAMURAKAMI)」など、後に東京の新世代を代表する存在となるブランド群。まだ資金も経験も十分ではなかった彼らが、集団として東コレに登場したことは大きなインパクトを残した。

この時期から東コレには「一般招待枠」が設けられ、メディアと連携して募集告知を打ち、より大々的に一般客を呼び込むようになる。特に忘れがたいのは、「ケイスケヨシダ」のショーで、300人収容の会場に対して約1000人の応募が殺到したエピソードだ。会場外でスクリーン越しにショーを見守るファンも出た。もちろん安全面を考慮した上で収容人数に制限をかけているため、1000人を「ブランドの集客実績」と認めるのは難しいが、これほどまでにファッションに熱を注ぐ若者が集まったという事実は、いま振り返れば忘れ難い光景である。

加えて、当時は若手ブランドに加えてベテランブランドが継続的に参加し、「今期の大トリはどこだ?」と期待されるムードがあった。「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「ケイタマルヤマ(KEITAMARUYAMA)」「ドレスキャンプ(DRESSCAMP)」「ミハラヤスヒロ(MIHARAYASUHIRO、現在はMAISON MIHARA YASUHIRO)」などの会場には著名人や若手デザイナー、そして個性的なファッションに身を包んだ学生たちが集まっていた。

東コレの転換点③
2020年:新型コロナウイルス感染拡大

しかし、その盛り上がりを断ち切ったのがコロナ禍である。20年は全ての発表形式がYouTubeを介したデジタル配信に変更。翌年からはフィジカル発表が再開したが、ブランドが来場ゲストの人数を絞ったことで、“閉じられた”形式に舞い戻ってしまった。

その後、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」や「ア・ベイシング・エイプ(A BATHING APE)」といった著名ブランドの参加で活気を取り戻したかに思われたものの、参加ブランド数は一時に比べ戻る気配もなく、現在の姿に落ち着いている。背景には、メンズブランドの多くが東コレから離脱してしまった現象があるだろう。パリ・メンズ・ファッション・ウイークの時期に合わせるため、「カミヤ(KAMIYA)」「M A S U」「シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)」「ダイリク(DAIRIKU)」「シュガーヒル(SUGARHILL)」が先駆けて単独ショーを開催するようになった。

近年は「フェティコ(FETICO)」「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」「ピリングス(PILLINGS)」「ヴィヴィアーノ(VIVIANO)」「チカ キサダ(CHIKA KISADA)」「ヨシオクボ(YOSHIOKUBO)」といった実力派が継続的に参加し、ファッション・ウイークを支えている。特に「チカ キサダ」のモノ作りの姿勢は素晴らしいので是非体感してほしいのだが、今回は人数を絞っての開催であった。

ファッションが“開かれたもの”になるには
体感することの重要性

ここまでファッションショーの一般開放や若手ブランドの参加、ベテランブランドによる話題作りを鍵に、東コレの転換点をおさらいしてきた。中でも私が重要視するのは、ショーの一般開放による観覧者数の増加である。ファッション・ウイークの盛り上がりが停滞している要因として、世界情勢や環境問題、何より若者がファッションにお金を使わなくなった事実も無視できない。だが、本質的な問題は、ファッションがまだ「文化的に開かれた場」として機能していないことにある。ここで、アートの建築・空間を生業にする、ある先輩が語った「アートはパブリックなものにするべきだ」という言葉を引用したい。街に作品が開かれ、誰もが偶然にアートに触れられる環境は、人々の感受性を育てる。ファッションも同じで、特権的なイベントに閉じるのではなく、都市全体で共有される文化へと進化すべきなのだ。多くの人がファッションショーを文化として体験することが刺激となり、業界の新たな才能を発掘し、次世代のファンを育てる土壌となる。

今季は東コレ初参加の「アンセルム(ANCELLM)」、前シーズンから参加の「エムエスエムエル(MSML)」が約800人を招待し、会場に活気を取り戻していた。私はファッションショーを“都市の祭り”として、市民に開かれた文化にすることに可能性を感じる。なお、「ヨシオクボ」がブレイキンとのダンスコラボショーで話題を呼んだが、野外で通りすがりの人も興味を持てるように開けていれば、もっと渋谷の街や人を巻き込んだ特別なショーになったと思う。

ショーはあくまでビジネス戦略の一環であり、規模や招待人数をコントロールするのは当然のことだ。しかし、東コレに参加する以上「祭典を盛り上げる一員」としての役割を担ってほしい。ショーでなによりも尊いのは、デザイナーらが半年かけて作り上げたコレクションのみならず、彼らのファッションに向き合う姿勢や、観客が新作に対面するときの緊張感だ。情報が氾濫する時代だからこそ、実際に体感することの価値は大きい。

日本の祭りが地域の人々にとって、誰もが参加し、祝う行事であるように、もう少しパブリックな空間での発表が増えれば、ファッションは「共有する文化体験」へと変わるはずだ。東コレが人々にとって“開かれた文化行事”として認識されていない以上、われわれメディアを含めた関係者が裾野を広げる努力が必要だ。デザイナーやブランドだけでなく、主催者、行政、メディアが一体となって、ビジネスと文化を両輪で育む。その先に、私がかつて体験した熱狂を再び味わえるファッション・ウイークが生まれるはずだ。

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ファッション・ウイークは“都市の祭り”になれるか? 東コレを10年見てきた私が期待したいこと

2025年はジャパン・ファッション・ウィーク(JFW、通称「東京コレクション」)が20周年を迎える年だ。これまで、東コレは日本のファッション産業の発展を目指してさまざまな取り組みを行ってきた。メルセデス・ベンツ日本やアマゾン ジャパンのスポンサーシップを得て、「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク東京」「アマゾン ファッション ウィーク東京」と正式名称を変えながら、現在は楽天の支援のもと「楽天 ファッション ウィーク東京」と呼ばれている。

私はそのうちの約10年間、東コレに通い続けてきた。「東京のファッション・ウイークは盛り上がっている!」と言いたいところだが、以前ほどの熱狂を維持できているとは言い難い。10年前は約40ブランドが参加し、多い日には1日6〜7ブランドがショーを開催していたし、会期外を含めるとさらに多くのブランドが独自でコレクション発表する場を設けていた。それと比較すると、今季の2026年春夏は23ブランドにまで減ってしまった。「私の大好きなファッション・ウイークにはもっと盛り上がってほしい!」というのが率直な思いで、そのためにファッションはより“開かれたもの”になる必要がある。このコラムでは、今後の期待を込め、これまでの東京の節目を振り返りながら今季感じたことを記したい。

東コレの転換点①
2011年:「バーサス トーキョー」

私は2011年、上京した。東日本大震災が起きた年だ。日本全体に「TVを含めたエンターテインメントは不謹慎」という風潮が広がり、外へ出て友人と食事をしたり、お酒を飲んだりすることさえ“軽はずみな行為”と見なされていた。ファッション・ウイークも例外ではない。「(復興への)祈り」をテーマにして単独でショーを開催したブランドもあったが、3月に開催を控えていたブランドのショーはほとんどが中止になった。

それでも、新しいファッションショーの形を示すと同時に、復興と街の彩りを取り戻し、生活に潤いを与えるためでもあったのではないかと感じるイベントもあった。同年11月に開催された特別イベント「バーサス トーキョー(VERSUS TOKYO)」だ。ファッション・ウイーク最終日に「フェノメノン(PHENOMENON)」「ディスカバード(DISCOVERED)」「ウィズリミテッド(WHIZLIMITED)」「ファセッタズム(FACETASM)」といった気鋭ブランドが合同でショーを行うこのプロジェクトで、入場券を購入すれば誰でも観覧できた点が新しかった。当時、ファッションショーはジャーナリストやバイヤーなど限られた人にしか開かれていなかったが、その閉じた場に「一般の観客」という新しい層を引き込んだ。また、当時はファッション・ウイークの中にストリート文化を受け入れ難いムードがあったが、上述のブランドが参加することで、これを起点にファッションをストリートの文化として共有した。ここから飛躍したのが、のちにパリ・ファッション・ウイーク常連となる「ファセッタズム」だ。今振り返って見て、イベント「バーサス トーキョー」は東京ファッションの実験精神を象徴していたと思う(売上は、東日本大震災の復興のため日本赤十字社に寄付された)。

東コレの転換点②
2015年:「東京ニューエイジ」

次の節目は、私がファッションライターとして参加するようになった15年のプロジェクト「東京ニューエイジ」である。渋谷パルコ協賛のもと、自主開催が難しい若手ブランドにもチャンスが与えられ、「ここのがっこう」の卒業生を中心に若手デザイナーたちが合同ショーを行った。参加したのは「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」「コトハヨコザワ(KOTOHAYOKOZAWA)」「ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」「リョウタムラカミ(RYOTAMURAKAMI)」など、後に東京の新世代を代表する存在となるブランド群。まだ資金も経験も十分ではなかった彼らが、集団として東コレに登場したことは大きなインパクトを残した。

この時期から東コレには「一般招待枠」が設けられ、メディアと連携して募集告知を打ち、より大々的に一般客を呼び込むようになる。特に忘れがたいのは、「ケイスケヨシダ」のショーで、300人収容の会場に対して約1000人の応募が殺到したエピソードだ。会場外でスクリーン越しにショーを見守るファンも出た。もちろん安全面を考慮した上で収容人数に制限をかけているため、1000人を「ブランドの集客実績」と認めるのは難しいが、これほどまでにファッションに熱を注ぐ若者が集まったという事実は、いま振り返れば忘れ難い光景である。

加えて、当時は若手ブランドに加えてベテランブランドが継続的に参加し、「今期の大トリはどこだ?」と期待されるムードがあった。「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「ケイタマルヤマ(KEITAMARUYAMA)」「ドレスキャンプ(DRESSCAMP)」「ミハラヤスヒロ(MIHARAYASUHIRO、現在はMAISON MIHARA YASUHIRO)」などの会場には著名人や若手デザイナー、そして個性的なファッションに身を包んだ学生たちが集まっていた。

東コレの転換点③
2020年:新型コロナウイルス感染拡大

しかし、その盛り上がりを断ち切ったのがコロナ禍である。20年は全ての発表形式がYouTubeを介したデジタル配信に変更。翌年からはフィジカル発表が再開したが、ブランドが来場ゲストの人数を絞ったことで、“閉じられた”形式に舞い戻ってしまった。

その後、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」や「ア・ベイシング・エイプ(A BATHING APE)」といった著名ブランドの参加で活気を取り戻したかに思われたものの、参加ブランド数は一時に比べ戻る気配もなく、現在の姿に落ち着いている。背景には、メンズブランドの多くが東コレから離脱してしまった現象があるだろう。パリ・メンズ・ファッション・ウイークの時期に合わせるため、「カミヤ(KAMIYA)」「M A S U」「シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)」「ダイリク(DAIRIKU)」「シュガーヒル(SUGARHILL)」が先駆けて単独ショーを開催するようになった。

近年は「フェティコ(FETICO)」「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」「ピリングス(PILLINGS)」「ヴィヴィアーノ(VIVIANO)」「チカ キサダ(CHIKA KISADA)」「ヨシオクボ(YOSHIOKUBO)」といった実力派が継続的に参加し、ファッション・ウイークを支えている。特に「チカ キサダ」のモノ作りの姿勢は素晴らしいので是非体感してほしいのだが、今回は人数を絞っての開催であった。

ファッションが“開かれたもの”になるには
体感することの重要性

ここまでファッションショーの一般開放や若手ブランドの参加、ベテランブランドによる話題作りを鍵に、東コレの転換点をおさらいしてきた。中でも私が重要視するのは、ショーの一般開放による観覧者数の増加である。ファッション・ウイークの盛り上がりが停滞している要因として、世界情勢や環境問題、何より若者がファッションにお金を使わなくなった事実も無視できない。だが、本質的な問題は、ファッションがまだ「文化的に開かれた場」として機能していないことにある。ここで、アートの建築・空間を生業にする、ある先輩が語った「アートはパブリックなものにするべきだ」という言葉を引用したい。街に作品が開かれ、誰もが偶然にアートに触れられる環境は、人々の感受性を育てる。ファッションも同じで、特権的なイベントに閉じるのではなく、都市全体で共有される文化へと進化すべきなのだ。多くの人がファッションショーを文化として体験することが刺激となり、業界の新たな才能を発掘し、次世代のファンを育てる土壌となる。

今季は東コレ初参加の「アンセルム(ANCELLM)」、前シーズンから参加の「エムエスエムエル(MSML)」が約800人を招待し、会場に活気を取り戻していた。私はファッションショーを“都市の祭り”として、市民に開かれた文化にすることに可能性を感じる。なお、「ヨシオクボ」がブレイキンとのダンスコラボショーで話題を呼んだが、野外で通りすがりの人も興味を持てるように開けていれば、もっと渋谷の街や人を巻き込んだ特別なショーになったと思う。

ショーはあくまでビジネス戦略の一環であり、規模や招待人数をコントロールするのは当然のことだ。しかし、東コレに参加する以上「祭典を盛り上げる一員」としての役割を担ってほしい。ショーでなによりも尊いのは、デザイナーらが半年かけて作り上げたコレクションのみならず、彼らのファッションに向き合う姿勢や、観客が新作に対面するときの緊張感だ。情報が氾濫する時代だからこそ、実際に体感することの価値は大きい。

日本の祭りが地域の人々にとって、誰もが参加し、祝う行事であるように、もう少しパブリックな空間での発表が増えれば、ファッションは「共有する文化体験」へと変わるはずだ。東コレが人々にとって“開かれた文化行事”として認識されていない以上、われわれメディアを含めた関係者が裾野を広げる努力が必要だ。デザイナーやブランドだけでなく、主催者、行政、メディアが一体となって、ビジネスと文化を両輪で育む。その先に、私がかつて体験した熱狂を再び味わえるファッション・ウイークが生まれるはずだ。

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シューズ「ネブローニ」がポップアップ 完全予約制、マンツーマン接客

伊シューズ「ネブローニ(NEBURLONI E.)」が完全予約制のポップアップを開催する。10月1〜5日は東京・駒場東大前のハレトケ(HARETOK)が、10月16〜19日は大阪・心斎橋のアトリエ エクリュ(ATELIER ECRU)が会場となる。

ポップアップでは、2025年秋冬シーズンの新作に加えて、ロングセラーやアーカイブまで用意。公式EC限定モデルも手に取ることができる。これら豊富なアイテムをスタッフがマンツーマンで説明する。予約は公式サイトで受付中。

購入特典として、オリジナルトートを配布する。数量限定で、なくなり次第終了する。

◾️トランクショー イン トウキョウ
日程:10月1〜5日
場所:ハレトケ
住所:東京都目黒区駒場1-33-8 コードンブリューⅡ 1階

◾️トランクショー イン オオサカ
日程:10月16〜19日
場所:アトリエ エクリュ
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-9-11 レイシス心斎橋ビル2階

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【一粒万倍日】「ディオール」から新作ウオレットやカードホルダーが登場 日本限定カラーも

「ディオール(DIOR)」は、天赦日(てんしゃび)、一粒万倍日が重なる開運日の10月6日に向けて、エレガンスで機能的な新作ウオレットやカードホルダーを、「ディオール」公式オンラインブティックと全国のブティックで発売した。

“ディオール カロ”

“マクロカナージュ”ステッチをラムスキンに施した“ディオール カロ”は、日本限定カラーのスカイブルー、ブラック、パウダーピンク、パウダーベージュの4色展開で、“ディオール カロ ダリア ウオレット”(全4色、11万5000円)、“ディオール カロ ハイビスカス クリスタル Lジップウオレット”(全4色展開、11万5000円)と“ディオール カロ ダリア クリスタル カードホルダー”(全4色展開、6万9000円)をラインアップする。

“デニム ディオール オブリーグ ジャガード”

メゾンのアイコニックなモチーフをコンテンポラリーに再解釈した“デニム ディオール オブリーグ ジャガード”は、グレーの“30 モンテーニュ フリージア カードホルダー”(5万4000円)、“サドル ロータス ウオレット”(8万9500円)、“30 モンテーニュ ダリア ウオレット”(8万7000円)、“30 モンテーニュ ヴォワヤジュール スリムロングウオレット”(11万5000円)や“サドル ブルーム カードホルダー”(6万8000円)などを豊富に展開する。

10月6日はラッキーデー

10月6日は、一粒の籾(もみ)が豊かに実り万倍もの稲穂になるといわれる“一粒万倍日“、 すべての神が天に登り、万物の罪を許す“天赦日"が重なるラッキーデーだ。また、“一粒万倍日“は財布を買ったり、使い始めたり、贈ったりするのに適した日とされる。

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この秋注目の「炭酸美容」アイテムを紹介 洗顔からオーラルケアまで

肌に爽快感をもたらしながら、美容効果にも期待が集まる「炭酸美容」がこの秋ますます盛り上がりを見せている。常盤薬品工業が今年実施した調査(有効回答数:15~49歳の137人)によると、「74.4%の消費者が炭酸美容に興味・関心を寄せている」ことが分かった。炭酸美容の仕組みとして、肌表面に炭酸ガス(CO2)が浸透することで、肌が酸素を取り入れようとし代謝が活性化することは広く知られるところだが、2024年2月にはI-neが「炭酸ガスがアスコルビン酸(ビタミンC)の皮膚への吸収を著しく促進する」という研究結果を発表。“ビタミンCのブースター”としても注目度が一段と高まった。季節の変わり目で肌が揺らぎやすい10月を目前に、洗顔料から化粧水、フェイスマスク、さらにはオーラルケアまで、多彩な炭酸美容アイテムを紹介する。

フェイスマスク

「ミース(MEETH)」

「ミース」が19年に発売したブランドを代表する炭酸ガスパック“モアリッチパック”から、多様な毛穴悩みにアプローチするハイエンドモデル“モアリッチパック スムース”(7回分、1万2980円)が8月に登場した。パウダーとジェルを混ぜ合わせ、パックの内部で均一・持続的に炭酸ガスを発生させる高度な技術は踏襲しながら、バクチオールや加水分解ヒアルロン酸Naなどの美容成分を配合。保湿効果により、開き毛穴やたるみ毛穴、詰まり毛穴、毛穴の黒ずみにアブローチする。ノニ幹細胞エキスやアゼライン酸といった美容成分が肌荒れの防止をサポートし、健やかな肌へ導く。

「グラスーン(GLASOON)」

「グラスーン」の“グルタブライト VC コンデンスソーダマスク”(3枚入、2530円※限定発売)は、使用直前に炭酸を発生させる“生炭酸マスク”。毛穴ケアや乾燥によるくすみ対策に長けたスペシャルケアアイテムだ。シリーズ共通成分である3種のビタミンCとグルタチオンに加え、2種のビタミンC誘導体やアゼライン酸誘導体、ナイアシンアミドなどの美容成分を配合し、透明感と潤いのある肌を目指す。

「ドクターメディオン(DR.MEDION)」

創立19年を迎える炭酸美容のパイオニアブランド「ドクターメディオン」のスター製品は、“炭酸パック スパオキシジェル ブライトプラス”(6回分、8910円)だ。炭酸は揮発しやすいため、使用直前にフレッシュな高濃度炭酸を発生させる2剤式を採用。パウダーに配合した高浸透型ビタミンC誘導体「APPS」は、水溶性ビタミンC誘導体の約100倍の浸透力を持つとされ、炭酸と相性が良い。使い続けることで毛穴やシミ、ハリ不足にアプローチし、健やかで明るい肌へと導く。

「エカト(EKATO)」

「エカト」の“プレシャスジェルパック”(10回分、1万5400円)は、炭酸ガスの発生が60分間と持続時間が長い点が特徴。2種のペーストを混ぜ合わせる特許処方により、60分間安定して炭酸ガスを肌に送り続けることができる。肌にのせると約10分で固まり、30〜60分放置した後に固まったパックを剥がして取り除く。洗い流しは不要だ。乾燥や小ジワ、たるみ、くすみなど幅広いエイジングサインにアプローチする。

洗顔料

「シロル(SHIRORU)」

23年に炭酸泡洗顔“クリスタルホイップ”が洗顔料国内売り上げNo.1(TPCマーケティングリサーチ調べ、22年5月〜23年4月)を獲得した「シロル」から、敏感肌向けの炭酸泡洗顔料“クリスタルホイップ マイルド”(120g、3960円)が登場した。アミノ酸系の優しい洗浄成分と弱酸性の炭酸泡が肌に負担をかけずに汚れを落とす。美容成分を91%以上配合し、グリチルリチン酸ジカリウムやビタミンC誘導体など14種類の成分がクリアな印象の肌へ導く。

「ユンス(YUNTH)」

「ユンス」の“生VCホワイトクリアフォーム”(120g、3960円)は、ホイップクリームのように滑らかで弾力のある炭酸泡の洗顔料。約1万ppmという高濃度炭酸が、肌への摩擦を最小限に抑えながら汚れを落とす。「ユンス」の代名詞的成分である“生ビタミンC”などの美容液成分も約84%配合している。

パック&スカルプケア

「ボーダーフリーコスメティクス(BORDER FREE COSMETICS)」

「ボーダーフリーコスメティクス」の“ブライトCO2フェイスパック”(120g、3480円)は、特別な道具や泡⽴て、洗い流しが不要の炭酸パック。毛穴サイズのマイクロ泡が肌に密着し、美容液成分が潤いやバリア機能にアプローチする。塗布後5分放置しハンドプレスするだけなので、スキンケアルーティンに手軽に加えられる。ツボクサエキスが揺らぎがちな肌をサポートし、リンゴ幹細胞エキスやグリーンレモンエキスがくすみやハリをケアする。ブランドが「スカルプケアにも使える」ことを公言しており、1本2役で活躍する。

ミスト化粧水

「メグリー(MEGLY)」

「メグリー」は、「めぐり」をコンセプトにした炭酸セルフケアブランド。専用化粧水と炭酸ガスカートリッジ、デバイスを組み合わせて使用するアイテムを販売している。“スターターキット”(3万円)にはデバイス本体と専用化粧水1本、炭酸ガスカートリッジ1本を完備。デバイスが専用化粧水を毛穴の約30分の1サイズの微細ミストにし、炭酸を高濃度のまま肌に届ける。専用化粧水は肌質や肌悩みに合わせ、ハリ・弾力ケアの“#0”、揺らぎ肌向けの“#1 プロテクト”、くすみケアの“#2 グロウ”、混合肌向けの“#1 スキンセンサー”、角質・毛穴ケアの“ダブルピール”(各60mL、各3300円)をラインアップする。

オーラルケア

「バブロス(BUBLOS)」

I-neが手掛ける「バブロス」は、“炭酸泡ハミガキ フレッシュミント”と“炭酸泡ハミガキ クールフレッシュミント”【医薬部外品】(各80g、各1485円)を9月1日に発売した。泡で出てくるエアゾールタイプの歯磨き粉で、1万ppmを超えるきめ細かい高濃度炭酸泡と、殺菌・抗炎症に効果のある2つの有効成分を配合しているのが特徴。

厚生労働省の調査によれば、歯科矯正初診患者数は21〜24年で3.6 倍となり、特に女性は 4.8 倍と顕著に増加した。炭酸泡は歯間や歯周ポケットまでいきわたることから、歯列矯正中の人もストレスなく使える。

消費者の支持が拡大する炭酸美容。新製品が続々登場する中、各ブランドは時短・高機能を武器に市場シェア拡大を狙う。

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“トラック オイル”から限定アールグレイの香りが登場 華やかなオレンジカラー

ナチュラルケアブランド「トラック(TRACK)」は10月8日、髪や体などマルチに使用できる人気の“トラック オイル”から、数量限定でアールグレイの香り(90mL、4620円)を発売する。10月1日に全国の取り扱いサロンで先行販売を行う。

同製品は天然由来成分を高配合した美容オイルで、髪や体、ボディーなどマルチに使える。髪の内部に働きかけて補修をサポートするドコサラクトンやコンディショニング成分、潤いを与える植物オイルをバランスよく配合。夏に受けたダメージを補い、うねりや広がりを抑えてまとまりやすい髪へと導く。ほんのりウェットな質感と、自然な艶が宿るヘアスタイリングに仕上がる。

限定アールグレイの香りは、シトラスに爽やかなベルガモットが重なり、甘く優しいジャスミンやバニラ、ホワイトムスクを組み合わせて上品でリラックス感のある香りに仕上げた。ティータイムのような柔らかく穏やかな香りで癒しの時間を提供する。

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「エムエム6 メゾン マルジェラ」2026年春夏コレクション

「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA)」が2026年春夏コレクションを発表した。

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