日本ロレアル、若手理系女性支援で20周年 日本の女性研究者比率は18%の低水準

ロレアル-ユネスコ 女性科学者 日本奨励賞

日本ロレアルは10月2日、第20回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」の授賞式を大阪・関西万博をテーマウイーク会場で実施した。例年、物質科学分野と生命科学分野から各2人を選出していたが、20周年を迎えた今回は応募者が増えたため各3人ずつ、計6人の若手女性科学者に授与した。また、20周年を記念して俳優のいとうまい子が特別賞を受賞した。いとうは45歳で早稲田大学に入学し、予防医学とロボット工学を学びんだ後、同大学院修士課程、博士課程へ進学。4月に情報経営イノベーション専門職大学の教授に就任。AIベンチャーで介護ロボットの研究開発を行っており、既存のキャリアに囚われず研究者として新たな道を切り開いた点が評価された。

「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」は、「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」の日本版として、日本ロレアルが日本ユネスコ国内委員会の協力を得て2005年に創設。「世界は科学を必要とし、科学は女性を必要としている(The World Needs Science and Science Needs Women)」という理念の下、日本の若手女性科学者の研究活動の継続を奨励することを目的として、日本国内で博士課程後期に所属する女性研究者を対象に授賞。副賞として奨学金100万円を贈呈。これまでに75人が受賞し、直近では「アジアの科学者100人」(2023年版)に同賞受賞者4人が選出されるなど科学界に貢献する人材を輩出してきた。

科学が女性を必要とする理由

日本ロレアルは、同賞の背景としてさまざまな分野で見過ごされていた“性差”が、科学技術の発展を阻害している可能性があることを挙げる。例えば、医学・薬学分野においては創薬研究において女性治験者数が少なく、過去には入眠剤ゾルビデムの薬効に性差が発見され、米国では13年以降、女性の服用量が男性の半分になったなどの例がある。また、職場においては女性の身体特性に合致した安全衛生措置が欠如していることから、職場におけるけがが男性は世界的に減少傾向にある一方で、女性は上昇傾向にあり、基準が男性を想定していることとの因果関係が示唆されている。そのほか、化学薬品への耐性は女性の方が低い傾向があるが、男性と一律の基準の場合が多い。工学の分野では、音声や画像認識の精度が女性より男性の方が高い。車の衝突実験では男性ダミーが使用されており、女性の事故死亡率は男性の1.45倍といったデータもある。

OECD(経済協力開発機構)の生徒の学習到達度調査(PISA)によると、15歳時点の先進11カ国グループ(G10)の男女の数学平均点は日本が最も高い点を示し、各国とも点数の男女差も大きくない。しかし、世界的に学部レベルでは男女比率が拮抗しているにも関わらず、博士課程以降、職位・階層が上がるごとに女性比率が低減するという。さらに、科学分野の研究職の女性比率は世界平均が33%であるのに対し、日本は18.5%にとどまっており諸外国と比較して遅れをとっている。

阻害要因は無意識の思い込み

日本ロレアルによると、科学分野における女性比率向上の阻害要因はライフステージの各段階でアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見・思い込み)が影響していると説明。小中高校時期は、両親、特に母親と教職員による「女性科学者のキャリアは安定しない」などの無意識の思い込み、友人の影響や同調圧力がある。学部以上においてはロールモデルやメンターの欠如、理系キャリアの可能性についての知識不足がある。研究職・専門職では採用時のバイアスに加えてワークライフバランスの性差、性差別的な職場慣習などが女性比率向上に影響しているという。

同社は、科学におけるジェンダー平等実現は圧倒的に不足する高度人材充足の助けとなるほか、科学の恩恵を包摂的に全ての人に届け、経済成長、科学発展にも寄与すると指摘。また、日本の科学分野におけるジェンダーギャップ解消には、次世代の女性が早い段階で理系分野に興味を持ち進路を選択できるよう周囲の理解を深めることが不可欠であるとして、女性科学者のロールモデル発信やアクアスしやすい情報の提供などを含めて積極的な支援を続けるとしている。

▪️第20回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」受賞者一覧 

※肩書きは2024年応募当時、( )内は25年10月2日時点の年齢

〈物質科学分野〉

・木野 量子(28)/東北大学大学院理学研究科物理学専攻 素粒子・核物理学講座 原子核物理研究室 ストレンジネス核物理
研究内容:ハイパートライトンのΛ束縛エネルギーと寿命の高精度測定によるバリオン間力の解明
受賞理由:原子核の寿命を決定する装置を開発する国際チームをけん引し、国際的な実験研究をリードする研究者としての貢献を高く評価

・髙田 咲良(26)/慶應義塾大学大学院 理工学研究科 基礎理工学専攻 生命分子工学研究室
研究内容:人工細胞内再構成系を用いた細胞内の時空間秩序原理の解明
受賞理由:細胞という複雑な系の仕組みを物理学的な手法で解析するというユニークな研究を展開し、新たな分野を切り開く独自性への評価

・仲里 佑利奈(26)/東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻 宇宙理論研究室
研究内容:多波長観測と高精度シミュレーションで探る宇宙最初期の銀河形成
受賞理由:宇宙初期の銀河形成について、宇宙の風による星の集団が形成されることを理論シミュレーションにより世界で初めて示すなど、独自の発想による研究が高く評価

〈生命科学分野〉

・上野山 怜子(28)/岩手大学大学院 連合農学研究科 生物資源科学専攻 分子生体機能学研究室
研究内容:ネコ科動物のマタタビ反応の行動学的意義とメカニズムの研究
受賞理由:ネコ科動物のマタタビ反応が生存戦略に関わるという独創的な発見であり、科学的知見を社会に広める意義も大きい研究であることを評価

・沖田 ひかり(28)/名古屋大学 大学院工学研究科 生命分子工学専攻 浅沼研究室 トランスフォーマティブ化学生命融合研究大学院プログラム
研究内容:人工生命の創製に向けた天然アミノ酸由来の核酸による化学的な遺伝情報伝達系
受賞理由:生命の起源に挑む挑戦的な研究で、RNAよりも簡素なアミノ酸が遺伝情報伝達に機能しうるという発見、人工生命創製への期待と大きい成果を評価

・吉本 愛梨(29)/東京大学大学院薬学系研究科 薬品作用学教室
研究内容:皮質視床ネットワークによるトップダウン心拍数調整
受賞理由:新たな実験系を確立し、ラットの心拍調整が訓練によって可能になることを解明したこと、そしてヒトの心拍コントロールや医療応用への貢献の可能性を見いだしたことへの評価

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日本ロレアル、若手理系女性支援で20周年 日本の女性研究者比率は18%の低水準

ロレアル-ユネスコ 女性科学者 日本奨励賞

日本ロレアルは10月2日、第20回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」の授賞式を大阪・関西万博をテーマウイーク会場で実施した。例年、物質科学分野と生命科学分野から各2人を選出していたが、20周年を迎えた今回は応募者が増えたため各3人ずつ、計6人の若手女性科学者に授与した。また、20周年を記念して俳優のいとうまい子が特別賞を受賞した。いとうは45歳で早稲田大学に入学し、予防医学とロボット工学を学びんだ後、同大学院修士課程、博士課程へ進学。4月に情報経営イノベーション専門職大学の教授に就任。AIベンチャーで介護ロボットの研究開発を行っており、既存のキャリアに囚われず研究者として新たな道を切り開いた点が評価された。

「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」は、「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」の日本版として、日本ロレアルが日本ユネスコ国内委員会の協力を得て2005年に創設。「世界は科学を必要とし、科学は女性を必要としている(The World Needs Science and Science Needs Women)」という理念の下、日本の若手女性科学者の研究活動の継続を奨励することを目的として、日本国内で博士課程後期に所属する女性研究者を対象に授賞。副賞として奨学金100万円を贈呈。これまでに75人が受賞し、直近では「アジアの科学者100人」(2023年版)に同賞受賞者4人が選出されるなど科学界に貢献する人材を輩出してきた。

科学が女性を必要とする理由

日本ロレアルは、同賞の背景としてさまざまな分野で見過ごされていた“性差”が、科学技術の発展を阻害している可能性があることを挙げる。例えば、医学・薬学分野においては創薬研究において女性治験者数が少なく、過去には入眠剤ゾルビデムの薬効に性差が発見され、米国では13年以降、女性の服用量が男性の半分になったなどの例がある。また、職場においては女性の身体特性に合致した安全衛生措置が欠如していることから、職場におけるけがが男性は世界的に減少傾向にある一方で、女性は上昇傾向にあり、基準が男性を想定していることとの因果関係が示唆されている。そのほか、化学薬品への耐性は女性の方が低い傾向があるが、男性と一律の基準の場合が多い。工学の分野では、音声や画像認識の精度が女性より男性の方が高い。車の衝突実験では男性ダミーが使用されており、女性の事故死亡率は男性の1.45倍といったデータもある。

OECD(経済協力開発機構)の生徒の学習到達度調査(PISA)によると、15歳時点の先進11カ国グループ(G10)の男女の数学平均点は日本が最も高い点を示し、各国とも点数の男女差も大きくない。しかし、世界的に学部レベルでは男女比率が拮抗しているにも関わらず、博士課程以降、職位・階層が上がるごとに女性比率が低減するという。さらに、科学分野の研究職の女性比率は世界平均が33%であるのに対し、日本は18.5%にとどまっており諸外国と比較して遅れをとっている。

阻害要因は無意識の思い込み

日本ロレアルによると、科学分野における女性比率向上の阻害要因はライフステージの各段階でアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見・思い込み)が影響していると説明。小中高校時期は、両親、特に母親と教職員による「女性科学者のキャリアは安定しない」などの無意識の思い込み、友人の影響や同調圧力がある。学部以上においてはロールモデルやメンターの欠如、理系キャリアの可能性についての知識不足がある。研究職・専門職では採用時のバイアスに加えてワークライフバランスの性差、性差別的な職場慣習などが女性比率向上に影響しているという。

同社は、科学におけるジェンダー平等実現は圧倒的に不足する高度人材充足の助けとなるほか、科学の恩恵を包摂的に全ての人に届け、経済成長、科学発展にも寄与すると指摘。また、日本の科学分野におけるジェンダーギャップ解消には、次世代の女性が早い段階で理系分野に興味を持ち進路を選択できるよう周囲の理解を深めることが不可欠であるとして、女性科学者のロールモデル発信やアクアスしやすい情報の提供などを含めて積極的な支援を続けるとしている。

▪️第20回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」受賞者一覧 

※肩書きは2024年応募当時、( )内は25年10月2日時点の年齢

〈物質科学分野〉

・木野 量子(28)/東北大学大学院理学研究科物理学専攻 素粒子・核物理学講座 原子核物理研究室 ストレンジネス核物理
研究内容:ハイパートライトンのΛ束縛エネルギーと寿命の高精度測定によるバリオン間力の解明
受賞理由:原子核の寿命を決定する装置を開発する国際チームをけん引し、国際的な実験研究をリードする研究者としての貢献を高く評価

・髙田 咲良(26)/慶應義塾大学大学院 理工学研究科 基礎理工学専攻 生命分子工学研究室
研究内容:人工細胞内再構成系を用いた細胞内の時空間秩序原理の解明
受賞理由:細胞という複雑な系の仕組みを物理学的な手法で解析するというユニークな研究を展開し、新たな分野を切り開く独自性への評価

・仲里 佑利奈(26)/東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻 宇宙理論研究室
研究内容:多波長観測と高精度シミュレーションで探る宇宙最初期の銀河形成
受賞理由:宇宙初期の銀河形成について、宇宙の風による星の集団が形成されることを理論シミュレーションにより世界で初めて示すなど、独自の発想による研究が高く評価

〈生命科学分野〉

・上野山 怜子(28)/岩手大学大学院 連合農学研究科 生物資源科学専攻 分子生体機能学研究室
研究内容:ネコ科動物のマタタビ反応の行動学的意義とメカニズムの研究
受賞理由:ネコ科動物のマタタビ反応が生存戦略に関わるという独創的な発見であり、科学的知見を社会に広める意義も大きい研究であることを評価

・沖田 ひかり(28)/名古屋大学 大学院工学研究科 生命分子工学専攻 浅沼研究室 トランスフォーマティブ化学生命融合研究大学院プログラム
研究内容:人工生命の創製に向けた天然アミノ酸由来の核酸による化学的な遺伝情報伝達系
受賞理由:生命の起源に挑む挑戦的な研究で、RNAよりも簡素なアミノ酸が遺伝情報伝達に機能しうるという発見、人工生命創製への期待と大きい成果を評価

・吉本 愛梨(29)/東京大学大学院薬学系研究科 薬品作用学教室
研究内容:皮質視床ネットワークによるトップダウン心拍数調整
受賞理由:新たな実験系を確立し、ラットの心拍調整が訓練によって可能になることを解明したこと、そしてヒトの心拍コントロールや医療応用への貢献の可能性を見いだしたことへの評価

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コーセーから“推しを指先に宿す”ネイルシール販売の新プラットフォーム 第1弾は“ツイステ”コラボ

コーセーは10月6日、“推し”のネイルシールを販売するプラットフォーム「ミュウ メイズ(MUWMAZE)」を立ち上げた。第1弾として、ディズニーが展開するモバイルゲーム「ツイステッド ワンダーランド」とコラボレーションした“ツイステッド ワンダーランド デザイン” (全7種、28枚入り、各2200円※編集部調べ)を数量限定で発売する。加えて、アイドルグループなどにおけるメンバーカラーを表現した“メンカラ デザイン”(全6色、28枚入り、各1800 円※編集部調べ)が登場。硬化不要のシールで、爪に直接貼り付け余分をカットし整えるだけで簡単に使用できる。いずれも14サイズ×2シートの28枚入りで、ネイルファイル付き。

「ミュウ メイズ」は、ネイルシールを介して推しとファンをつなぐプラットフォームとして誕生。コーセーがアーティストやキャラクターのブランドと協業し、それぞれが持つイメージや作品、コンテンツなどのIP(知的財産)をネイルシールのデザインに変えて販売するというビジネスモデルだ。爪先に推しのデザインやカラーを身に着けることで自己表現する楽しさを提供するとともに、新たな美容文化の創出を目指す。

コンセプトには、“指先に推しを宿す”を掲げる。ブランド名は指先の形をイメージした“M”と“W”を“UNION(まとまり・和集合)”“YOU(あなた)”などの意味を込めた“U”がつなぐ「MUW」と、深く入り込んで抜け出せないという推し活の特徴を比喩的に表現した「MAZE(迷路)」の2つの単語を組み合わせた。

“ツイステ”デザインは7つの寮に着想

限定の“ツイステッド ワンダーランド デザイン”は、作品内に登場する「ナイトレイブンカレッジ」の7つの寮に着想したネイルシール。レッドカラーの“01 ハーツラビュル寮”、イエローカラーの“02 サバナクロー寮”、パープルカラーの“03 オクタヴィネル寮”、ダークレッドカラーの“04 スカラビア寮”、ブルーカラーの“05 ポムフィオーレ寮”、ライトブルーカラーの“06 イグニハイド寮”、グリーンカラーの“07 ディアソムニア寮”の7種をラインアップする。各寮のテーマカラーを基調とし、象徴的なモチーフを取り入れたデザインに仕上げた。

“メンカラ”デザインは11色に拡充予定

“メンカラ デザイン”は、アイドルグループなどにおけるメンバーのイメージを表現したメンバーカラーを身につけられるネイルシール。スタート時のカラーは、“01 パープル”“02 ピンク” “03 ブルー”“04 グリーン”“05 レッド”“06 イエロー”の6色展開だが、近日中に“ライトブルー”“ライトグリーン”“オレンジ”“ホワイト”“ブラック”の5色を拡充する予定だ。

将来的には個人のデザインも販売できるマーケットプレイスへ

コーセーは、中長期ビジョン「Vision for Lifelong Beauty Partner―Milestone2030」の中で領域拡大に向けたアプローチを掲げており、新規事業として近年盛り上がりを見せる“推し活”を切り口に、今回「ミュウ メイズ」を立ち上げた。同プラットフォームを介すことで、ファンは推しを身近に感じながら自分らしさを演出することができ、アーティスト・キャラクターブランド側は新たなファン層へのアプローチを見込めるとした。

また、将来的には個人のデザインも販売できるマーケットプレイスの形態としての事業確立および自己表現や価値交換の場としての定着を目指す。今後も、さまざまなコラボレーションを通じ、各ファン層に“刺さる”ネイルデザインを販売する予定だ。

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コーセーから“推しを指先に宿す”ネイルシール販売の新プラットフォーム 第1弾は“ツイステ”コラボ

コーセーは10月6日、“推し”のネイルシールを販売するプラットフォーム「ミュウ メイズ(MUWMAZE)」を立ち上げた。第1弾として、ディズニーが展開するモバイルゲーム「ツイステッド ワンダーランド」とコラボレーションした“ツイステッド ワンダーランド デザイン” (全7種、28枚入り、各2200円※編集部調べ)を数量限定で発売する。加えて、アイドルグループなどにおけるメンバーカラーを表現した“メンカラ デザイン”(全6色、28枚入り、各1800 円※編集部調べ)が登場。硬化不要のシールで、爪に直接貼り付け余分をカットし整えるだけで簡単に使用できる。いずれも14サイズ×2シートの28枚入りで、ネイルファイル付き。

「ミュウ メイズ」は、ネイルシールを介して推しとファンをつなぐプラットフォームとして誕生。コーセーがアーティストやキャラクターのブランドと協業し、それぞれが持つイメージや作品、コンテンツなどのIP(知的財産)をネイルシールのデザインに変えて販売するというビジネスモデルだ。爪先に推しのデザインやカラーを身に着けることで自己表現する楽しさを提供するとともに、新たな美容文化の創出を目指す。

コンセプトには、“指先に推しを宿す”を掲げる。ブランド名は指先の形をイメージした“M”と“W”を“UNION(まとまり・和集合)”“YOU(あなた)”などの意味を込めた“U”がつなぐ「MUW」と、深く入り込んで抜け出せないという推し活の特徴を比喩的に表現した「MAZE(迷路)」の2つの単語を組み合わせた。

“ツイステ”デザインは7つの寮に着想

限定の“ツイステッド ワンダーランド デザイン”は、作品内に登場する「ナイトレイブンカレッジ」の7つの寮に着想したネイルシール。レッドカラーの“01 ハーツラビュル寮”、イエローカラーの“02 サバナクロー寮”、パープルカラーの“03 オクタヴィネル寮”、ダークレッドカラーの“04 スカラビア寮”、ブルーカラーの“05 ポムフィオーレ寮”、ライトブルーカラーの“06 イグニハイド寮”、グリーンカラーの“07 ディアソムニア寮”の7種をラインアップする。各寮のテーマカラーを基調とし、象徴的なモチーフを取り入れたデザインに仕上げた。

“メンカラ”デザインは11色に拡充予定

“メンカラ デザイン”は、アイドルグループなどにおけるメンバーのイメージを表現したメンバーカラーを身につけられるネイルシール。スタート時のカラーは、“01 パープル”“02 ピンク” “03 ブルー”“04 グリーン”“05 レッド”“06 イエロー”の6色展開だが、近日中に“ライトブルー”“ライトグリーン”“オレンジ”“ホワイト”“ブラック”の5色を拡充する予定だ。

将来的には個人のデザインも販売できるマーケットプレイスへ

コーセーは、中長期ビジョン「Vision for Lifelong Beauty Partner―Milestone2030」の中で領域拡大に向けたアプローチを掲げており、新規事業として近年盛り上がりを見せる“推し活”を切り口に、今回「ミュウ メイズ」を立ち上げた。同プラットフォームを介すことで、ファンは推しを身近に感じながら自分らしさを演出することができ、アーティスト・キャラクターブランド側は新たなファン層へのアプローチを見込めるとした。

また、将来的には個人のデザインも販売できるマーケットプレイスの形態としての事業確立および自己表現や価値交換の場としての定着を目指す。今後も、さまざまなコラボレーションを通じ、各ファン層に“刺さる”ネイルデザインを販売する予定だ。

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「ルルルン」が紅茶の香りのフェイスマスク発売 紅茶エキスとショウガエキスを配合

フェイスマスクブランド「ルルルン(LULULUN)」は10月6日、"プレミアムルルルン 紅茶(イングリッシュブレックファーストティーの香り)"(7枚入×3袋、1650円)を数量限定で発売した。公式オンラインストア、ドラッグストア、バラエティーストアで取り扱っている。イングリッシュブレックファーストティーの香りが特徴で、整肌成分として紅茶エキスと炭酸ショウガエキスを配合した。炭酸ナノバブル水によってショウガの成分を効率的に抽出し、健やかでキメの整った肌へと導く。

朝の忙しい時間に心身と肌のリフレッシュを

新たな限定アイテムは、ポリフェノールが含まれ昔は万能薬として重宝された時代があり、香りによるリラックス作用も語られる紅茶に着目。“紅茶の国”英国では朝食時に愛飲されるイングリッシュブレックファーストティーにフォーカスし、朝の忙しい時間でもフェイスマスクでリフレッシュ&リラックスしてほしいという思いを込めた。

アッサム由来の茶葉から抽出した紅茶エキス、炭酸ショウガエキスほか、浸透型セラムカプセルによるビタミン成分、保湿やハリ、艶肌をケアする植物由来の複合オイルも配合し、皮脂構成バランスを整えて乾燥やごわつきにもアプローチする。

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「ルルルン」が紅茶の香りのフェイスマスク発売 紅茶エキスとショウガエキスを配合

フェイスマスクブランド「ルルルン(LULULUN)」は10月6日、"プレミアムルルルン 紅茶(イングリッシュブレックファーストティーの香り)"(7枚入×3袋、1650円)を数量限定で発売した。公式オンラインストア、ドラッグストア、バラエティーストアで取り扱っている。イングリッシュブレックファーストティーの香りが特徴で、整肌成分として紅茶エキスと炭酸ショウガエキスを配合した。炭酸ナノバブル水によってショウガの成分を効率的に抽出し、健やかでキメの整った肌へと導く。

朝の忙しい時間に心身と肌のリフレッシュを

新たな限定アイテムは、ポリフェノールが含まれ昔は万能薬として重宝された時代があり、香りによるリラックス作用も語られる紅茶に着目。“紅茶の国”英国では朝食時に愛飲されるイングリッシュブレックファーストティーにフォーカスし、朝の忙しい時間でもフェイスマスクでリフレッシュ&リラックスしてほしいという思いを込めた。

アッサム由来の茶葉から抽出した紅茶エキス、炭酸ショウガエキスほか、浸透型セラムカプセルによるビタミン成分、保湿やハリ、艶肌をケアする植物由来の複合オイルも配合し、皮脂構成バランスを整えて乾燥やごわつきにもアプローチする。

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ニコラ・フォルミケッティが描く「M・A・C」新章 “カルチャーブランド”としての原点回帰

PROFILE: ニコラ・フォルミケッティ/M・A・C グローバル・クリエイティブ・ディレクター

ニコラ・フォルミケッティ/M・A・C グローバル・クリエイティブ・ディレクター
PROFILE: 1977年生まれ、静岡県沼津市出身。イタリア人の父と日本人の母を持ち、イギリス・ロンドンでファッションを学んだ。2010年に「ミュグレー」のクリエイティブディレクターに任命され、11年には自身のブランド「ニコパンダ」を設立。「ミュグレー」退任後の13〜17年に「ディーゼル」のアーティスティック・ディレクターを務め、「ユニクロ」のファッションディレクターとしても活躍。また、日本版「ヴォーグ オム」をはじめとした多くの雑誌で作品を手掛け、最近では3月に「Vマガジン」のファッション・ディレクターに就任した。25年5月から現職 PHOTO : KAZUSHI TOYOTA

M・A・C」は、グローバル・クリエイティブ・ディレクターに5月19日付で就任したニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)が手掛けた初のキャンペーン「I Only Wear M・A・C」をこのほど公開した。クリス・ジェンナー(Kris Jenner)やドージャ・キャット(Doja Cat)、水原希子らカルチャーアイコンやトレンドセッターが出演し、バックステージや撮影スタジオで求められる仕上がりを追求して開発した“スタジオシリーズ”のファンデーションの実力を表現した。キャンペーンの公開前に来日したフォルミケッティ=グローバル・クリエイティブ・ディレクターに、同職におけるミッションや今後の変革について聞いた。

WWD:「M・A・C」のグローバル・クリエイティブ・ディレクターに任命された際はどんな気持ちだった?

ニコラ・フォルミケッティ=M・A・C グローバル・クリエイティブ・ディレクター(以下、フォルミケッティ):「M・A・C」とは20年以上前から、広告のディレクションやスタイリングなどで一緒に仕事をしてきたので、グローバル・クリエイティブ・ディレクターに任命されてすごくうれしかった。これほど大きなグローバルビューティブランドと共に働けるのは光栄なことだ。

WWD:「M・A・C」はどのようなブランドだと捉えている?

フォルミケッティ:昔からが大好きなブランドだが、ビューティブランドと捉えたことはない。「M・A・C」は、ファッションやビューティを超えた“カルチャーブランド”だ。初めて「M・A・C」を知ったのは、米ドラッグクイーンのル・ポール(Ru Paul)を起用した広告が発表された約30年前。当時は世界中にカルチャーショックを与えた。「M・A・C」はもちろんメイクが中心だけど、単にトレンドを描いているのではなく、常に面白いことをやっている。僕もいろいろとクレイジーなことをやってきたけど、「M・A・C」から受けた影響は大きい。「M・A・C」のやり方は自分にも合っているし、一緒に面白いことができると思う。

セレブリティーやミュージシャンとのコラボレーションにおいても、「M・A・C」は先駆者的存在だった。それまでは、ファッションやビューティブランドが著名人と協業することはあまりなかったが、「M・A・C」はリアーナ(Rihanna)やレディー・ガガ(Lady Gaga)らとタッグを組み、常識を覆すようなコレクションを発表してきた。僕は、「M・A・C」が昔からやってきたことを今っぽく、未来に向けてアレンジし、もう一度ブランドの存在感を高めていくことに貢献したい。

WWD:グローバル・クリエイティブ・ディレクターとしてのミッションは?

フォルミケッティ:今世界で起こっていることをすぐにキャッチして、「M・A・C」らしく表現する。一方で、「製品が素晴らしい」というコアの部分は変えない。もちろんアップデートはするが、トレンドに左右され過ぎたくはない。“「M・A・C」らしさ”を軸に、トレンドを創出していく。

WWD:「無限の自己表現」「個性」「トレンド創出」といった「M・A・C」の核に、どのような新たな視点を持ち込んでいくのか?

フォルミケッティ:自分の個性も発揮したいが、それよりも社内のメイクアップアーティストたちとコラボレーションして表現していきたい。「M・A・C」のメイクアップアーティストは世界に約1万2000人おり、年に数回みんなで集まりディスカッションする場も作っている。彼らが感じているものをビジュアルや広告でも表現したい。

WWD:現在の「M・A・C」が抱える課題と、考えられる対応策は?

フォルミケッティ:ブランドとしてグローバル展開が進み、世界中に店舗も増え、どんどん大きくなっていった。それは素晴らしいことだが、一方で大きくなり過ぎて“「M・A・C」らしさ”が少しぼやけてしまった。今後は、大胆でありながらモダンという「M・A・C」らしさをより打ち出していく。メイクの表現だけでなく、音楽などのカルチャーや、いろいろなコラボレーションなど、面白いことにあらためて挑戦していく。

新キャンペーンは「M・A・C」の根幹“スタジオシリーズ”で勝負

WWD:グローバル・クリエイティブ・ディレクターに就任後、初めて手掛けたキャンペーンについて教えてほしい。

フォルミケッティ:ファッションもビューティも、一番かっこよかった時代は1990年代だと思う。「M・A・C」も90年代がルーツ。当時の雰囲気をパッケージや白黒ビジュアル、ユニセックスでインダストリアルなデザインなどで表現していきたいと考えている。

初の広告キャンペーンは、ブランドが誕生した90年代のクラシックでタイムレスなムードに着想を得た。「I Only Wear M・A・C」と題し、「自分自身が大好きだから、何もまとう必要はない」というメッセージを込めてビジュアルを撮影。SNS向けのコンテンツも制作した。今回のキャストは、「M・A・C」のコミュニティーの多様性を象徴しており、「M・A・C」のファンデーションだけをまとって登場する。分断が広がるこの世界で、「M・A・C」はブランドのルーツに立ち返り、“全ての年齢、全ての人種、全てのジェンダー”が美しく調和する原点を目指す。

WWD:広告以外で着手していることは?

フォルミケッティ:店舗のデザインを、来年の頭くらいから世界中で順次刷新する。リニューアルにおいては「モダンなお店とは何か」から考えた。「M・A・C」はメイクアップアーティストたちを誇りに思っているので、彼らがお客さまにメイクを施したり、新しいメイクの仕方を教えたりするスペースをしっかりと設ける。デジタルが重要な現代だが、デジタル上やほかの場所ではできない体験を作っていく。アーティスティックな感性を表現できて、製品と触れて遊べる・学べるような場所にしたい。

WWD:次世代が共感する“美”とは、どのようなものだと考えている?

フォルミケッティ:住む場所や環境によってもその価値観は異なるだろうが、多くの人がもう少しメイクアップを楽しんでくれたらいいなと思う。写真の中では表現する人もいるかもしれないけど、日常生活でもより大胆になってほしい。大胆さを後押しする製品は、「M・A・C」が作っていく。

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新進デザイナーによる「ジャンポール・ゴルチエ」は、クラシックな衣装への敬意が足りず【26年春夏 新デザイナーの初コレクションVol.15】

「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」は、新クリエイティブ・ディレクターを務める新進デザイナー、デュラン・ランティンク(Duran Lantink)によるプレタポルテのデビュー・コレクションを発表した。

デュランは2016年に自身のブランドを立ち上げると、19年にはLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)による「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のセミファイナリストとなり、24年には同賞の準グランプリにあたるカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)審査員特別賞を受賞。前年の23年には「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award、ANDAM)」で特別賞、さらに今年はインターナショナル・ウールマーク・プライズ(INTERNATIONAL WOOLMARK PRIZE)でグランプリを受賞するなど、業界きっての期待の星だ。ショーの終了後、バックステージでデュランは「『ゴルチエ』といえば、セクシー。官能的で、挑発的で、新しいものへの挑戦を厭わない。そんな姿勢を今の形で表現したかった」と語る。

官能的で挑発的なのは、言葉通りだ。ファーストルックは、ベアトップのボディスーツ。モデルは胸を、コーンブラを横向きにしたようなカップに収める。メンズもウィメンズも、肌見せは過剰なほどで、ハイレグも頻繁に登場。ボディスーツには手描き風の裸体を性器まで含めて描き、扇情的だ。多用したのは、下半身をギリギリ露出させないほどに攻めた曲線のウエストラインや、ホットパンツに加えたカットアウト。視線を下半身に集めるべく、大きなバックルのベルトを加える。さらには生地をヌードカラーのチュールと頻繁に切り返し、まるで素肌の上に最小限の布しかあてがっていないようなスタイルも相次ぐ。

新しさは、スパンデックスのような伸縮自在の素材で作る。単純にボディスーツにしてみたり、S字の曲線のパネルに被せて近未来的かつ彫刻のようなシェイプのミニドレス生み出した。リアルとまでは言い難いが、意欲的だ。オートクチュールではなく既成服のプレタポルテゆえ、売れそうなアイテムを作ることも重要だ。それもまたスパンデックスで作ったボディバッグの一部を下に引っ張り、足の裏で踏みつけることにより肌が覗くレギンスにもなるアイテムにしている。創業者では生まれ得ないストリートライクなアイテムだろう。

とはいえ、コレクション全体から「ゴルチエ」感を抱くのは、正直かなり難しい。このショーだけ見たら、もちろんフレンチなマリンストライプやセーラー帽などの要素には気づくだろうが、多くの人は「ゴルチエ」を思い出さず、ただ「デュラン・ランティンク」と思うだろう。

振り返ればゴルチエは、コルセットしかり、貴族的なムードしかり、イギリス紳士や淑女の装いしかり、クラシックを踏まえた上で破壊し、官能的で、挑発的、そして新しいものを作っていた。デュランにもそのベースがなければ、ただの新進デザイナーで終わってしまうのではないか?新進デザイナーにいきなり高度な知識やクリエイティビティを求めるのは酷だが、歴史的な衣装に敬意を表する発想がなければ、「ゴルチエ」は成立しないと思うがどうだろう?

ショーの後、互いに抱擁し合うデュランとゴルチエを見て、そんな心配は杞憂なのだろうか?いや、そんなはずはないと考えた。

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オダギリジョーが語る「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」——深津絵里の8年ぶり映画出演と「映画監督としての挑戦」

PROFILE: オダギリジョー/俳優、映画監督

PROFILE: 1976年生まれ、岡山県出身。「アカルイミライ」(2003年/黒沢清監督)で映画初主演。以降、「血と骨」(04年/崔洋一)、「オペレッタ狸御殿」(05年/鈴木清順)、「メゾン・ド・ヒミコ」(05年/犬童一心)、「ゆれる」(06年/西川美和)、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(07年/松岡 錠司)「転々」(07年/三木聡)、「悲夢」(09年/キム・ギドグ)、「オーバー・フェンス」(16年/山下敦弘)、「宵闇真珠」(17年/クリストファー・ドイル)など。「ある船頭の話」(19年)で初の長編映画監督を務め、その年のヴェネチア国際映画祭に選出される。NHKドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」で脚本、演出、出演、編集を手掛け、カルト的な人気を博した。今年公開された「夏の砂の上」(25年/玉田真也)では、主演と共同プロデューサーを務める。「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」が長編監督作2作目となる。

「警察犬を着ぐるみで演じたかった」。オダギリジョーのそんな着想から生まれたテレビドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」。オダギリがオリバー役と、脚本・監督・編集を兼任したこの作品は、NHK総合で2021年にシーズン1が、翌年に続編となるシーズン2が、3話ずつ放送された。

鑑識課警察犬係のハンドラー・青葉一平(池松壮亮)だけに、相棒のオリバーが犬の着ぐるみの中年男性に見えている。しかもそのおじさんは、ぐうたらで慢性鼻炎、酒と煙草と女好き。オリバーに悩まされる一平の日常をコミカルに描きつつ、11年前に行方不明になった少女の謎に2人が迫るミステリーが展開し、熱烈なファンを獲得。「東京ドラマアウォード2022」単発ドラマ部門作品賞グランプリ受賞、「ギャラクシー賞」テレビ部門2021年10月度月間賞を受賞するなど、高い評価も受けた。

その伝説のドラマが「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」となり、劇場で公開されている。ドラマ版のキャストやキャラクターはもちろん続投し、豪華ゲスト俳優も出演した本作は、オダギリジョーの趣味性が炸裂した不条理コメディー×ダークファンタジーに仕上がった。監督・脚本家として、映画「ある船頭の話」とはガラリと作風が異なる2作目の映画を完成させたオダギリジョーに話を聞いた。

ドラマも映画も作り方は変えない

——シーズン3に当たる本作を、テレビドラマではなく映画として製作した理由からお聞かせください。

オダギリジョー(以下、オダギリ):「映画をやろう!」ではなく、結果的に映画にせざるを得なかったという方が正しい気がします。シーズン2を終えたあと、「もう1エピソード書いてほしい」とお願いされ、脚本を新しく書き上げたんですが、「どう頑張っても、テレビの制作費では実現できない」と言われてしまったんです。だったら、「製作委員会を組んで必要な制作費のもと映画にしましょうか」というアイデアが出てきたんですね。

——「映画にしましょうか」となったことで、作るものに変化や影響はあったと思いますか。

オダギリ:基本的にやっていることは変わっていないと思います。テレビシリーズのときから劇場で上映しても遜色ないクオリティーにこだわっていたので。一つ挙げるとしたら音響かも知れません。外の音を完全に遮断することができる劇場だからこそ、5.1サラウンドでとても細かく音を置いています。だから逆に、テレビだと十分に出ない音も多くあると思うので、家で見ても奥行きが伝わらないと思います。なかなか劇場で映画を観ることが少なくなっている時代ですが、この作品はむしろ、映画館でしか本当の面白さを感じられない作品を目指しました。時代が求めるような映画とは逆行しているかもしれません(苦笑)。ただ、せっかく自分の作品を発表するのに、時代に媚びたり迎合するようなものを作っても意味がないですからね。

——でも、非常に映画的だなと感じました。不条理なダークファンタジー的な世界観に挑戦されているなと。

オダギリ:内容に関しては紆余曲折あったんです。そもそも「オリバーな犬」はテレビのコンテンツとして企画したものです。テレビはいろいろな規制があるものですし、視聴者は老若男女、どんな人が観るかも分かりません。分かりにくかったり、ひねったことをやるとすぐに携帯に手を伸ばされるでしょう。視聴環境もさまざまです。そこに照準を合わせて作るのが、難しさであり面白さであったと思います。

しかし映画は全く違う競技です。映画は哲学や美学、詩やファッションや音楽まで全てひっくるめた総合芸術だと思っています。テレビの延長で映画を作ることは大きな間違いであり、自分の映画に対する信念やプライドが試されているような感覚でした。

もともと「オリバーな犬」は警察犬を擬人化したもので、写実的(リアリズム)というよりは、ファンタジー要素が強いものです。さらに世界観を強めていった結果、ダークファンタジーな雰囲気に落ち着きました。比べるのはおこがましいですが、ティム・バートンやテリー・ギリアム、ジュネ&キャロなど先人たちは、自分の世界観を突き詰めていく中でダークファンタジーな作品に辿り着いてますもんね。きっとアートの側面の一つには「ダークファンタジー」があるのだろうと思っています。

——時系列として、シーズン2のその後のストーリーを描きたかったのでしょうか。

オダギリ:特にそういった意図はありません。もしかしたら別の世界なのかもしれないというくらいの感覚です。この作品全体が、ドアを通り抜けたら違う世界に行く、という構造になっているので、もしかしたら、最初から違う世界にいるという可能性もあるし、シーズン2より前の話である可能性もある。受け取り方はそれぞれの自由で良いと思っています。

——「◯◯◯◯ランド」(※ネタバレ防止のため伏字)のモチーフをどう思いつき、どう脚本に落とし込んでいったのかが気になります。

オダギリ:あれは実は、脚本執筆中にコロナにかかって、40度の高熱で寝こんでいるときに浮かんできたアイデアなんです。苦しみの中で神から頂いた啓示なのかも知れません(笑)。ある日突然世界の価値観が「たこ焼き」を中心に廻り始めたら…気づいたら全てがたこ焼きを物差しに判断される世界になってしまったら……。当たり前の常識や価値観が一瞬で変わるとしたら、という状況を描いてみたいと思ったんですね。

——劇中に出てくる“球体公園”を見つけたからではないんですね。

オダギリ:ではないですね。逆に後からあれを見つけて「完璧じゃん!ここを使おう!」と思いました。

——ドラマも今回の映画も、ロケーションが本当に素晴らしいですね。

オダギリ:ありがとうございます。自分が書いた脚本だからこそ、なかなかイメージと合う場所が見つからないのですが、制作部さんがいつも頑張ってくれています。制作主任の鈴木遼平氏は「ある船頭の話」のときは助監督として、「オリバーな犬」ではテレビシリーズから制作部としてずっとついてくれているので、徐々に僕のこだわりや好みをつかんでくれているのかもしれません(笑)。ちなみみにあの球体のトイレは、バナナマンの日村さんの散歩番組で見つけたんです(BSテレ朝の「バナナマン日村が歩く!ウォーキングのひむ太郎」)。「アメトーク」でも日村さんが話してくれてましたが、結構面白い場所を歩いているので、ロケハンの気分でよく見ているんです(笑)。

深津絵里、8年ぶりの映画出演

——深津絵里さんの8年ぶりの映画出演は「事件だ!」と思いました。とはいえお2人の間には(NHKの朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(21年)で夫婦役を演じた関係性があるので、自然な流れだったのかなと思いつつ。どのように出演に至ったのでしょうか。

オダギリ:「カムカム」の撮影が(「オリバーな犬」の)シーズン1の初回放送のタイミングだったので、深津さんに「自分が作った作品なので、時間があったら見てみてください」とお伝えしたところ、「すごく面白かったです」と言っていただいたんです。そのときはちょうどシーズン2の脚本を書いていたので、現場の待ち時間に、「ちょっと今、引っ掛かっていることがあるんですけど、こういうときって、例えば深津さんだったらどうします?」みたいな感じで、勝手に脚本の相談をしていたんです(笑)。深津さんもそれを楽しんでくれているようで、やっぱりモノづくりに強い興味を持っているのだろう、とは思ったんです。もしかしたら、「オリバーな犬」みたいな世界観を楽しんでくれるのではないかと考え、引き受けてくれるか分からないけど、ひとまず深津さんに当てて「羽衣弥生」という人物を描いていきました。先日の完成披露試写会でもおっしゃってましたが、「近年稀に見る、奇想天外さに魅了された」と言ってもらえたのはうれしかったですね。

——演出して感じた、深津絵里のすごさとは。

オダギリ:映画を観ていただいて驚かれたと思うのですが、冒頭から深津さんのすごさは全開です。古いキャバレーのステージでEGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)の名曲「色彩のブルース」を歌ってもらっています。そのカッコイイこと。俳優としての存在感や魅力はもちろん、あの歌声は本当に揺さぶられるものがありました。今の日本で、あんなことを成立させられる俳優は深津さんの他に居ませんよ。ただ歌が上手いという事ではなく、感情の機微を歌声に乗せてくれています。「本物」とは何かを見せていただいた思いでした。

歌唱シーンは、MVを撮るように何度も繰り返しながらの撮影となりました。楽器の演奏ももちろん撮りますし、深津さんの歌う姿も色んな角度から撮影していくことになります。その一日に集中的に歌ってもらったわけですが、スタッフは毎回泣きそうになっているんです。深津さんの芝居と歌声に、完全に飲み込まれていると言うのか……。深津さんの寄り(アップ)の撮影では、目に涙を溜めて歌う深津さんの姿に、撮影監督の儀間(眞悟)さんもファインダーを覗きながら、涙をこらえるのに必死だったそうです(苦笑)。それだけ観る人の心に響く本当の表現をされる人なんですよね。

——脚本に涙の描写はなかった?

オダギリ:実は、脚本には「涙を堪えながらも歌い続ける羽衣……」というような描写は書いていないんです。きっと深津さんも、脚本を読んだ段階では、そこで涙を流すというイメージはなかったのではないかと思います。ただ、現場に立ち、羽衣としてそこに存在した瞬間に、抑えきれない感情が深津さんの内面を満たしたんだと思うんです。それは俳優の中でも、限られた人にしか起こらない奇跡というか、芝居が芸術だと思える所以でもあるところです。それを現場で共有させてもらえたのは幸せでしたね。本当にすごい芸術家だと思います。

映画は劇場で観てもらいたい

——撮影監督は、「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」(07年、松岡錠司監督)や「エルネスト」(17年、阪本順治監督)で仕事をされた儀間眞悟さんです。シリーズもので撮影監督を変えるのは、勇気が必要な気がしますが。

オダギリ:テレビシリーズも1と2で撮影監督が違うんですね。自分には決まったカメラマンがいないんです。特にこの作品は、編集でテンポを上げたり、画を大きく加工したりすることが多いので、それを理解してもらえる柔軟な方にお願いしています。今回は映画でもあるし、クリス(クリストファー・ドイル)にお願いしようかという案もありましたが、たまたまCMの撮影で久しぶりに儀間さんとお会いしたんですよ。儀間さんとは同い年でもあり、笠松(則通)さんについていらっしゃった若い頃から一緒に時間を過ごした仲でもあったので、信頼もできるし、久しぶりに会ったのも何かの縁かなと思ったんです。撮影監督なので画的なセンスはもちろんですが、儀間さんはチームを引っ張っていけるリーダーシップがある人で、現場の雰囲気作りに関しても助けてもらいました。自分が突然「今日の夕陽を撮りましょう」と言い出しても、嫌な顔ひとつせず、すぐに対応してくれる、そうした人間性の部分も儀間さんの大きな魅力だと思います。

——監督として編集をする際に大事にしていることは。

オダギリ:編集をちゃんと勉強したわけではないので感覚的なものですが、今までの経験から自分なりの編集術は確立されてると思います。とは言え編集を語るのは、本にできそうなくらいですからね(苦笑)。要点だけお話しすると、現場では時間に追われていたり、急にトラブルが起きたり、いろいろな理由で思うような撮影が出来ないこともあります。脚本を書いていたときにイメージしていた理想の形にもう一度組み直す、理想に近づけていく作業が、編集の醍醐味なのかなと思っています。シーンの目的や伝えたいことをロジカルにつなげることもありますし、本当に伝えたいことは敢えて顔を見せず、想像させることが効果的なときもあります。

つなぎ方にはいろいろなやり方があるとは思いますが、自分が重要視しているのは「目線の誘導」です。観客に何を観てほしいのか、どこに視線を集めたいのか、ということは大切にしています。そうすることで、違和感なく画を追えて、結果的に作品の世界に入り込みやすくなると思っています。なので、2回目、3回目はぜひ、意識的に目線を変えて観てもらえたら、1度目とは全く違う受け取り方ができると思います。これは自分が編集をするようになってから気付いた映画の楽しみ方の一つです。

——初監督作「ある船頭の話」とはジャンルもムードも全く違う作品になりました。どのような作品を作りたいと思っているのでしょうか。

オダギリ:確かに全く違う作品なんですが、共通するのは、その時の日本映画や、それを取り巻く社会に抗おうとしているのは確かなんですね。「ある船頭の話」のときは(今もそうですが……)ああいった何も起きないミニマルな題材は敬遠されやすく、誰も作りたがらない作品でした。だからこそ、自分が作らなければと思えたし、そうした無謀な挑戦に多くのスタッフやキャストがエールをくれていたんです。

今回は、配信などで映画を見ることも増え、なかなか映画館に足を運ぶ機会が減っているのならば、映画館でしか受け取れない、映画館で観るべき映画を作りたいと思っていました。外の音を完全に遮断した空間で、5.1サラウンドで細かく音を設置して行ったので、この世界にどっぷりと浸りやすいと思いますし、日常を完全に忘れられる、現実逃避できる100分だと思います。深津さんの歌も映画館の素晴らしい環境で見てもらえると最高だと思います! やはり映画は映画館で観るべきだと実感してもらえるのではないでしょうか。

理想とする映画監督像は?

——これまで多くの映画作品に出演し、国内外の映画監督と仕事をしてきたオダギリさんが思う、理想の映画監督像とは。

オダギリ:それは難しいですね。いろいろな映画があるように、いろいろな監督がいらっしゃって、それぞれに良さがあるんですよね。中でも、鈴木清順監督はつかみどころがなくて、一緒に仕事させてもらってものすごく面白かったんです。完全なオリジナリティーがあって、イマジネーションがくすぐられる方でした。その一方で、とても真面目な人もいれば、とても意地悪な人もいますからね……。撮りたい作品によっても変わってくるでしょうし、理想像は特にないですね。ただ、憧れている監督はもちろんいます。とは言え、その人たちのようになりたいとは思わないですからね。あくまで自分のスタイルを突き詰めていく中で、いつの間にか理想に辿り着いているものなのだろうと思いますね。

——なるほど。ご自分の現場では、どういう監督であろうとしましたか?

オダギリ:自分の書いた脚本に興味を持ってくれ、参加してくれるわけですから、スタッフやキャストの方々には、なるべく誠意を持って対応したいと思っています。「この現場は面白いな」「今日はどんな面白いことが起きるのかな」というような楽しみを持って現場に来てもらいたいし、もちろんみんながクリエイティブなアイデアを持って来てくれたらうれしいし。モノづくりの現場として良い空気が流れてほしいとは思ってますね。

時々、俳優として参加する現場で「どうだろうな」と思ってしまう監督もいるんです。自分は監督ベースの椅子に座ったままで、助監督さんを現場に走らせて演出を伝えたり……。俳優からするとそれはやはりあまり気持ちのいいことではないですよね。ちゃんと向き合おうとしてないように感じてしまうし。そういう経験から、自分が見ていて、カッコ悪いなと感じる監督は反面教師にしています。だから「ある船頭の話」では、非常に太陽に差される現場だったので、普段はサングラスをかけていましたが、柄本明さんをはじめ俳優部に演出をつけにいくときだけはしっかりサングラスを外す、みたいな(笑)。本当に些細なことなんですが、俳優はまぶしい中サングラスもつけず芝居をしている訳ですから、監督がサングラスを外してちゃんと目を見て芝居の話をするくらい、最低限のマナーだと思うんですよね。誰が偉いとかではなく、みんながこの作品を良くしようと参加してくれているので、全ての人にリスペクトは忘れたくないと思っています。

——この映画は決して分かりやすくはないと思います。鑑賞した感想として、ドラマ版ではストーリーに運ばれていきましたが、映画は世界観に埋没する感覚がありました。作品に登場するドアというモチーフにこじつけるならば、この映画はドアの向こう側にある新しい世界であり、映画監督は違う世界に続くドアを設置する人だと感じました。作品によりけりだとは思いますが。

オダギリ:そうですね。仰る通り、テレビはストーリーで引っ張るものだと思いながら、そこでどういう風に遊べるかを模索していましたし、今回は映画だからこそ、やれることを突き詰めました。どちらにしてもその世界が監督の色で染まり切っていて、その人にしか作れない世界であれば良いと思っています。今回は特に、映画館だからこその「体験型」の映画にしようという思いは強くありました。

——監督は映画に対して、自分というものを曝(さら)け出しているわけですよね。ものすごい覚悟を持って。

オダギリ:だからこそのプレッシャーであり、ストレスを感じますし。決して開き直って、「楽しんでください!」なんて言えない心境で公開初日を迎えていますけどね……。

——そうなんですか?

オダギリ:はい。ついに、観客の皆さんに観てもらう日が来てしまって、もちろんそこには賛否があるわけで、聞きたくない感想まで聞くことになりますからね。結局のところ、自信を持って自分を曝け出すことなんてできないんですよ。自分のエゴとも言える表現を、どう捉えられるのか、本当は逃げたいくらいの気持ちなんです。でも、表現というのはそれに対峙する必要がある訳で、それに打ち勝つ勇気が必要なんだと思います。自分にとっては、芝居は何年も勉強をして、長い経験が自信となり、打ち勝つ術を得たのだと思いますが、監督業はまだまだ新人で暗中模索な状況だからこその心情なんでしょうね。

——今後、監督業に専念したいという思いはありますか? それとも俳優業と両輪でやっていくのでしょうか。

オダギリ:正直、監督としてそんなに才能があると思っていないので、自分に期待はしていません。しかも自分が作る映画は大衆受けを狙うものではないし、一部の人に深く刺さるものしか作れません。今は人件費や物価の高騰もありますし、時間をかけてこだわる自分のスタイルは、制作費とも折り合いがつきません。ましてや自分の人生の5年近くを一つの作品に費やすわけで、軽い気持ちで映画に手を出す気にもなれません。これが今の正直な気持ちですね。

——先ほどの発言にもありましたが、日本映画や映画界の状況に対する危機感や憂いを表明しています。となると、そう簡単に引けないのではないでしょうか。

オダギリ:いえいえ(笑)。実際のところは、自分ごときが日本映画や映画界の状況を変えれるなんて思っていません(苦笑)。それは社会の流れが決めていく価値観ですから、自分ひとりで抗っても、どうにもならないことなんです。きっと仰るような「危機感や憂い」のようなものを源に創作意欲を燃やしてきただけで、自分には闘う相手として「映画界」という大きな存在が必要だったんでしょうね。今は、映画に関わらず、新たに自分の信じる表現を突き詰める場所を探したいと思っています。50歳を節目に、次のフィールドに向かっても良いのではないかと思うんです。自分が情熱を注げられる、新たな場所があるなら、そこに挑戦するべきだと思っています。

——自分のクリエイティブに誠実であろうということですね。そのために、ドアを開けて違う世界へと向かっていく可能性もある。

オダギリ:そこにドアがあるのであれば、開けないよりかは、開けて後悔した方がいいんじゃないかなとは思います。

——後悔ですか。楽しみではなくて。

オダギリ:もちろんその先に楽しいことがあれば最高ですが、開けた結果失敗したとしても、開けないよりかはいいんじゃないかなとは思います。

PHOTOS:MASASHI URA
STYLING:TETSUYA NISHIMURA
HAIR&MAKEUP:YOSHIMI SUNAHARA(UMiTOS)

ジャケット 11万3300円、シャツ7万950円、パンツ 9万4600円/全てキディル(サカス ピーアール 03-6447-2762)、シューズ スタイリスト私物

「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」

◾️「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」
全国劇場公開中
脚本・監督・編集・出演:オダギリジョー
出演:池松壮亮 麻生久美子 本田翼 岡山天音
黒木 華 鈴木慶一 嶋田久作 宇野祥平 香椎由宇
永瀬正敏
佐藤浩市
吉岡里帆 鹿賀丈史 森川 葵
髙嶋政宏 菊地姫奈 平井まさあき(男性ブランコ)
深津絵里
制作プロダクション:MMJ
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
コピーライト:©︎2025「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」製作委員会
https://oliver-movie.jp/

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オダギリジョーが語る「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」——深津絵里の8年ぶり映画出演と「映画監督としての挑戦」

PROFILE: オダギリジョー/俳優、映画監督

PROFILE: 1976年生まれ、岡山県出身。「アカルイミライ」(2003年/黒沢清監督)で映画初主演。以降、「血と骨」(04年/崔洋一)、「オペレッタ狸御殿」(05年/鈴木清順)、「メゾン・ド・ヒミコ」(05年/犬童一心)、「ゆれる」(06年/西川美和)、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(07年/松岡 錠司)「転々」(07年/三木聡)、「悲夢」(09年/キム・ギドグ)、「オーバー・フェンス」(16年/山下敦弘)、「宵闇真珠」(17年/クリストファー・ドイル)など。「ある船頭の話」(19年)で初の長編映画監督を務め、その年のヴェネチア国際映画祭に選出される。NHKドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」で脚本、演出、出演、編集を手掛け、カルト的な人気を博した。今年公開された「夏の砂の上」(25年/玉田真也)では、主演と共同プロデューサーを務める。「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」が長編監督作2作目となる。

「警察犬を着ぐるみで演じたかった」。オダギリジョーのそんな着想から生まれたテレビドラマ「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」。オダギリがオリバー役と、脚本・監督・編集を兼任したこの作品は、NHK総合で2021年にシーズン1が、翌年に続編となるシーズン2が、3話ずつ放送された。

鑑識課警察犬係のハンドラー・青葉一平(池松壮亮)だけに、相棒のオリバーが犬の着ぐるみの中年男性に見えている。しかもそのおじさんは、ぐうたらで慢性鼻炎、酒と煙草と女好き。オリバーに悩まされる一平の日常をコミカルに描きつつ、11年前に行方不明になった少女の謎に2人が迫るミステリーが展開し、熱烈なファンを獲得。「東京ドラマアウォード2022」単発ドラマ部門作品賞グランプリ受賞、「ギャラクシー賞」テレビ部門2021年10月度月間賞を受賞するなど、高い評価も受けた。

その伝説のドラマが「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」となり、劇場で公開されている。ドラマ版のキャストやキャラクターはもちろん続投し、豪華ゲスト俳優も出演した本作は、オダギリジョーの趣味性が炸裂した不条理コメディー×ダークファンタジーに仕上がった。監督・脚本家として、映画「ある船頭の話」とはガラリと作風が異なる2作目の映画を完成させたオダギリジョーに話を聞いた。

ドラマも映画も作り方は変えない

——シーズン3に当たる本作を、テレビドラマではなく映画として製作した理由からお聞かせください。

オダギリジョー(以下、オダギリ):「映画をやろう!」ではなく、結果的に映画にせざるを得なかったという方が正しい気がします。シーズン2を終えたあと、「もう1エピソード書いてほしい」とお願いされ、脚本を新しく書き上げたんですが、「どう頑張っても、テレビの制作費では実現できない」と言われてしまったんです。だったら、「製作委員会を組んで必要な制作費のもと映画にしましょうか」というアイデアが出てきたんですね。

——「映画にしましょうか」となったことで、作るものに変化や影響はあったと思いますか。

オダギリ:基本的にやっていることは変わっていないと思います。テレビシリーズのときから劇場で上映しても遜色ないクオリティーにこだわっていたので。一つ挙げるとしたら音響かも知れません。外の音を完全に遮断することができる劇場だからこそ、5.1サラウンドでとても細かく音を置いています。だから逆に、テレビだと十分に出ない音も多くあると思うので、家で見ても奥行きが伝わらないと思います。なかなか劇場で映画を観ることが少なくなっている時代ですが、この作品はむしろ、映画館でしか本当の面白さを感じられない作品を目指しました。時代が求めるような映画とは逆行しているかもしれません(苦笑)。ただ、せっかく自分の作品を発表するのに、時代に媚びたり迎合するようなものを作っても意味がないですからね。

——でも、非常に映画的だなと感じました。不条理なダークファンタジー的な世界観に挑戦されているなと。

オダギリ:内容に関しては紆余曲折あったんです。そもそも「オリバーな犬」はテレビのコンテンツとして企画したものです。テレビはいろいろな規制があるものですし、視聴者は老若男女、どんな人が観るかも分かりません。分かりにくかったり、ひねったことをやるとすぐに携帯に手を伸ばされるでしょう。視聴環境もさまざまです。そこに照準を合わせて作るのが、難しさであり面白さであったと思います。

しかし映画は全く違う競技です。映画は哲学や美学、詩やファッションや音楽まで全てひっくるめた総合芸術だと思っています。テレビの延長で映画を作ることは大きな間違いであり、自分の映画に対する信念やプライドが試されているような感覚でした。

もともと「オリバーな犬」は警察犬を擬人化したもので、写実的(リアリズム)というよりは、ファンタジー要素が強いものです。さらに世界観を強めていった結果、ダークファンタジーな雰囲気に落ち着きました。比べるのはおこがましいですが、ティム・バートンやテリー・ギリアム、ジュネ&キャロなど先人たちは、自分の世界観を突き詰めていく中でダークファンタジーな作品に辿り着いてますもんね。きっとアートの側面の一つには「ダークファンタジー」があるのだろうと思っています。

——時系列として、シーズン2のその後のストーリーを描きたかったのでしょうか。

オダギリ:特にそういった意図はありません。もしかしたら別の世界なのかもしれないというくらいの感覚です。この作品全体が、ドアを通り抜けたら違う世界に行く、という構造になっているので、もしかしたら、最初から違う世界にいるという可能性もあるし、シーズン2より前の話である可能性もある。受け取り方はそれぞれの自由で良いと思っています。

——「◯◯◯◯ランド」(※ネタバレ防止のため伏字)のモチーフをどう思いつき、どう脚本に落とし込んでいったのかが気になります。

オダギリ:あれは実は、脚本執筆中にコロナにかかって、40度の高熱で寝こんでいるときに浮かんできたアイデアなんです。苦しみの中で神から頂いた啓示なのかも知れません(笑)。ある日突然世界の価値観が「たこ焼き」を中心に廻り始めたら…気づいたら全てがたこ焼きを物差しに判断される世界になってしまったら……。当たり前の常識や価値観が一瞬で変わるとしたら、という状況を描いてみたいと思ったんですね。

——劇中に出てくる“球体公園”を見つけたからではないんですね。

オダギリ:ではないですね。逆に後からあれを見つけて「完璧じゃん!ここを使おう!」と思いました。

——ドラマも今回の映画も、ロケーションが本当に素晴らしいですね。

オダギリ:ありがとうございます。自分が書いた脚本だからこそ、なかなかイメージと合う場所が見つからないのですが、制作部さんがいつも頑張ってくれています。制作主任の鈴木遼平氏は「ある船頭の話」のときは助監督として、「オリバーな犬」ではテレビシリーズから制作部としてずっとついてくれているので、徐々に僕のこだわりや好みをつかんでくれているのかもしれません(笑)。ちなみみにあの球体のトイレは、バナナマンの日村さんの散歩番組で見つけたんです(BSテレ朝の「バナナマン日村が歩く!ウォーキングのひむ太郎」)。「アメトーク」でも日村さんが話してくれてましたが、結構面白い場所を歩いているので、ロケハンの気分でよく見ているんです(笑)。

深津絵里、8年ぶりの映画出演

——深津絵里さんの8年ぶりの映画出演は「事件だ!」と思いました。とはいえお2人の間には(NHKの朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(21年)で夫婦役を演じた関係性があるので、自然な流れだったのかなと思いつつ。どのように出演に至ったのでしょうか。

オダギリ:「カムカム」の撮影が(「オリバーな犬」の)シーズン1の初回放送のタイミングだったので、深津さんに「自分が作った作品なので、時間があったら見てみてください」とお伝えしたところ、「すごく面白かったです」と言っていただいたんです。そのときはちょうどシーズン2の脚本を書いていたので、現場の待ち時間に、「ちょっと今、引っ掛かっていることがあるんですけど、こういうときって、例えば深津さんだったらどうします?」みたいな感じで、勝手に脚本の相談をしていたんです(笑)。深津さんもそれを楽しんでくれているようで、やっぱりモノづくりに強い興味を持っているのだろう、とは思ったんです。もしかしたら、「オリバーな犬」みたいな世界観を楽しんでくれるのではないかと考え、引き受けてくれるか分からないけど、ひとまず深津さんに当てて「羽衣弥生」という人物を描いていきました。先日の完成披露試写会でもおっしゃってましたが、「近年稀に見る、奇想天外さに魅了された」と言ってもらえたのはうれしかったですね。

——演出して感じた、深津絵里のすごさとは。

オダギリ:映画を観ていただいて驚かれたと思うのですが、冒頭から深津さんのすごさは全開です。古いキャバレーのステージでEGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)の名曲「色彩のブルース」を歌ってもらっています。そのカッコイイこと。俳優としての存在感や魅力はもちろん、あの歌声は本当に揺さぶられるものがありました。今の日本で、あんなことを成立させられる俳優は深津さんの他に居ませんよ。ただ歌が上手いという事ではなく、感情の機微を歌声に乗せてくれています。「本物」とは何かを見せていただいた思いでした。

歌唱シーンは、MVを撮るように何度も繰り返しながらの撮影となりました。楽器の演奏ももちろん撮りますし、深津さんの歌う姿も色んな角度から撮影していくことになります。その一日に集中的に歌ってもらったわけですが、スタッフは毎回泣きそうになっているんです。深津さんの芝居と歌声に、完全に飲み込まれていると言うのか……。深津さんの寄り(アップ)の撮影では、目に涙を溜めて歌う深津さんの姿に、撮影監督の儀間(眞悟)さんもファインダーを覗きながら、涙をこらえるのに必死だったそうです(苦笑)。それだけ観る人の心に響く本当の表現をされる人なんですよね。

——脚本に涙の描写はなかった?

オダギリ:実は、脚本には「涙を堪えながらも歌い続ける羽衣……」というような描写は書いていないんです。きっと深津さんも、脚本を読んだ段階では、そこで涙を流すというイメージはなかったのではないかと思います。ただ、現場に立ち、羽衣としてそこに存在した瞬間に、抑えきれない感情が深津さんの内面を満たしたんだと思うんです。それは俳優の中でも、限られた人にしか起こらない奇跡というか、芝居が芸術だと思える所以でもあるところです。それを現場で共有させてもらえたのは幸せでしたね。本当にすごい芸術家だと思います。

映画は劇場で観てもらいたい

——撮影監督は、「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」(07年、松岡錠司監督)や「エルネスト」(17年、阪本順治監督)で仕事をされた儀間眞悟さんです。シリーズもので撮影監督を変えるのは、勇気が必要な気がしますが。

オダギリ:テレビシリーズも1と2で撮影監督が違うんですね。自分には決まったカメラマンがいないんです。特にこの作品は、編集でテンポを上げたり、画を大きく加工したりすることが多いので、それを理解してもらえる柔軟な方にお願いしています。今回は映画でもあるし、クリス(クリストファー・ドイル)にお願いしようかという案もありましたが、たまたまCMの撮影で久しぶりに儀間さんとお会いしたんですよ。儀間さんとは同い年でもあり、笠松(則通)さんについていらっしゃった若い頃から一緒に時間を過ごした仲でもあったので、信頼もできるし、久しぶりに会ったのも何かの縁かなと思ったんです。撮影監督なので画的なセンスはもちろんですが、儀間さんはチームを引っ張っていけるリーダーシップがある人で、現場の雰囲気作りに関しても助けてもらいました。自分が突然「今日の夕陽を撮りましょう」と言い出しても、嫌な顔ひとつせず、すぐに対応してくれる、そうした人間性の部分も儀間さんの大きな魅力だと思います。

——監督として編集をする際に大事にしていることは。

オダギリ:編集をちゃんと勉強したわけではないので感覚的なものですが、今までの経験から自分なりの編集術は確立されてると思います。とは言え編集を語るのは、本にできそうなくらいですからね(苦笑)。要点だけお話しすると、現場では時間に追われていたり、急にトラブルが起きたり、いろいろな理由で思うような撮影が出来ないこともあります。脚本を書いていたときにイメージしていた理想の形にもう一度組み直す、理想に近づけていく作業が、編集の醍醐味なのかなと思っています。シーンの目的や伝えたいことをロジカルにつなげることもありますし、本当に伝えたいことは敢えて顔を見せず、想像させることが効果的なときもあります。

つなぎ方にはいろいろなやり方があるとは思いますが、自分が重要視しているのは「目線の誘導」です。観客に何を観てほしいのか、どこに視線を集めたいのか、ということは大切にしています。そうすることで、違和感なく画を追えて、結果的に作品の世界に入り込みやすくなると思っています。なので、2回目、3回目はぜひ、意識的に目線を変えて観てもらえたら、1度目とは全く違う受け取り方ができると思います。これは自分が編集をするようになってから気付いた映画の楽しみ方の一つです。

——初監督作「ある船頭の話」とはジャンルもムードも全く違う作品になりました。どのような作品を作りたいと思っているのでしょうか。

オダギリ:確かに全く違う作品なんですが、共通するのは、その時の日本映画や、それを取り巻く社会に抗おうとしているのは確かなんですね。「ある船頭の話」のときは(今もそうですが……)ああいった何も起きないミニマルな題材は敬遠されやすく、誰も作りたがらない作品でした。だからこそ、自分が作らなければと思えたし、そうした無謀な挑戦に多くのスタッフやキャストがエールをくれていたんです。

今回は、配信などで映画を見ることも増え、なかなか映画館に足を運ぶ機会が減っているのならば、映画館でしか受け取れない、映画館で観るべき映画を作りたいと思っていました。外の音を完全に遮断した空間で、5.1サラウンドで細かく音を設置して行ったので、この世界にどっぷりと浸りやすいと思いますし、日常を完全に忘れられる、現実逃避できる100分だと思います。深津さんの歌も映画館の素晴らしい環境で見てもらえると最高だと思います! やはり映画は映画館で観るべきだと実感してもらえるのではないでしょうか。

理想とする映画監督像は?

——これまで多くの映画作品に出演し、国内外の映画監督と仕事をしてきたオダギリさんが思う、理想の映画監督像とは。

オダギリ:それは難しいですね。いろいろな映画があるように、いろいろな監督がいらっしゃって、それぞれに良さがあるんですよね。中でも、鈴木清順監督はつかみどころがなくて、一緒に仕事させてもらってものすごく面白かったんです。完全なオリジナリティーがあって、イマジネーションがくすぐられる方でした。その一方で、とても真面目な人もいれば、とても意地悪な人もいますからね……。撮りたい作品によっても変わってくるでしょうし、理想像は特にないですね。ただ、憧れている監督はもちろんいます。とは言え、その人たちのようになりたいとは思わないですからね。あくまで自分のスタイルを突き詰めていく中で、いつの間にか理想に辿り着いているものなのだろうと思いますね。

——なるほど。ご自分の現場では、どういう監督であろうとしましたか?

オダギリ:自分の書いた脚本に興味を持ってくれ、参加してくれるわけですから、スタッフやキャストの方々には、なるべく誠意を持って対応したいと思っています。「この現場は面白いな」「今日はどんな面白いことが起きるのかな」というような楽しみを持って現場に来てもらいたいし、もちろんみんながクリエイティブなアイデアを持って来てくれたらうれしいし。モノづくりの現場として良い空気が流れてほしいとは思ってますね。

時々、俳優として参加する現場で「どうだろうな」と思ってしまう監督もいるんです。自分は監督ベースの椅子に座ったままで、助監督さんを現場に走らせて演出を伝えたり……。俳優からするとそれはやはりあまり気持ちのいいことではないですよね。ちゃんと向き合おうとしてないように感じてしまうし。そういう経験から、自分が見ていて、カッコ悪いなと感じる監督は反面教師にしています。だから「ある船頭の話」では、非常に太陽に差される現場だったので、普段はサングラスをかけていましたが、柄本明さんをはじめ俳優部に演出をつけにいくときだけはしっかりサングラスを外す、みたいな(笑)。本当に些細なことなんですが、俳優はまぶしい中サングラスもつけず芝居をしている訳ですから、監督がサングラスを外してちゃんと目を見て芝居の話をするくらい、最低限のマナーだと思うんですよね。誰が偉いとかではなく、みんながこの作品を良くしようと参加してくれているので、全ての人にリスペクトは忘れたくないと思っています。

——この映画は決して分かりやすくはないと思います。鑑賞した感想として、ドラマ版ではストーリーに運ばれていきましたが、映画は世界観に埋没する感覚がありました。作品に登場するドアというモチーフにこじつけるならば、この映画はドアの向こう側にある新しい世界であり、映画監督は違う世界に続くドアを設置する人だと感じました。作品によりけりだとは思いますが。

オダギリ:そうですね。仰る通り、テレビはストーリーで引っ張るものだと思いながら、そこでどういう風に遊べるかを模索していましたし、今回は映画だからこそ、やれることを突き詰めました。どちらにしてもその世界が監督の色で染まり切っていて、その人にしか作れない世界であれば良いと思っています。今回は特に、映画館だからこその「体験型」の映画にしようという思いは強くありました。

——監督は映画に対して、自分というものを曝(さら)け出しているわけですよね。ものすごい覚悟を持って。

オダギリ:だからこそのプレッシャーであり、ストレスを感じますし。決して開き直って、「楽しんでください!」なんて言えない心境で公開初日を迎えていますけどね……。

——そうなんですか?

オダギリ:はい。ついに、観客の皆さんに観てもらう日が来てしまって、もちろんそこには賛否があるわけで、聞きたくない感想まで聞くことになりますからね。結局のところ、自信を持って自分を曝け出すことなんてできないんですよ。自分のエゴとも言える表現を、どう捉えられるのか、本当は逃げたいくらいの気持ちなんです。でも、表現というのはそれに対峙する必要がある訳で、それに打ち勝つ勇気が必要なんだと思います。自分にとっては、芝居は何年も勉強をして、長い経験が自信となり、打ち勝つ術を得たのだと思いますが、監督業はまだまだ新人で暗中模索な状況だからこその心情なんでしょうね。

——今後、監督業に専念したいという思いはありますか? それとも俳優業と両輪でやっていくのでしょうか。

オダギリ:正直、監督としてそんなに才能があると思っていないので、自分に期待はしていません。しかも自分が作る映画は大衆受けを狙うものではないし、一部の人に深く刺さるものしか作れません。今は人件費や物価の高騰もありますし、時間をかけてこだわる自分のスタイルは、制作費とも折り合いがつきません。ましてや自分の人生の5年近くを一つの作品に費やすわけで、軽い気持ちで映画に手を出す気にもなれません。これが今の正直な気持ちですね。

——先ほどの発言にもありましたが、日本映画や映画界の状況に対する危機感や憂いを表明しています。となると、そう簡単に引けないのではないでしょうか。

オダギリ:いえいえ(笑)。実際のところは、自分ごときが日本映画や映画界の状況を変えれるなんて思っていません(苦笑)。それは社会の流れが決めていく価値観ですから、自分ひとりで抗っても、どうにもならないことなんです。きっと仰るような「危機感や憂い」のようなものを源に創作意欲を燃やしてきただけで、自分には闘う相手として「映画界」という大きな存在が必要だったんでしょうね。今は、映画に関わらず、新たに自分の信じる表現を突き詰める場所を探したいと思っています。50歳を節目に、次のフィールドに向かっても良いのではないかと思うんです。自分が情熱を注げられる、新たな場所があるなら、そこに挑戦するべきだと思っています。

——自分のクリエイティブに誠実であろうということですね。そのために、ドアを開けて違う世界へと向かっていく可能性もある。

オダギリ:そこにドアがあるのであれば、開けないよりかは、開けて後悔した方がいいんじゃないかなとは思います。

——後悔ですか。楽しみではなくて。

オダギリ:もちろんその先に楽しいことがあれば最高ですが、開けた結果失敗したとしても、開けないよりかはいいんじゃないかなとは思います。

PHOTOS:MASASHI URA
STYLING:TETSUYA NISHIMURA
HAIR&MAKEUP:YOSHIMI SUNAHARA(UMiTOS)

ジャケット 11万3300円、シャツ7万950円、パンツ 9万4600円/全てキディル(サカス ピーアール 03-6447-2762)、シューズ スタイリスト私物

「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」

◾️「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」
全国劇場公開中
脚本・監督・編集・出演:オダギリジョー
出演:池松壮亮 麻生久美子 本田翼 岡山天音
黒木 華 鈴木慶一 嶋田久作 宇野祥平 香椎由宇
永瀬正敏
佐藤浩市
吉岡里帆 鹿賀丈史 森川 葵
髙嶋政宏 菊地姫奈 平井まさあき(男性ブランコ)
深津絵里
制作プロダクション:MMJ
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
コピーライト:©︎2025「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」製作委員会
https://oliver-movie.jp/

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「オン」×「ポスト アーカイブ ファクション」による最新コラボ「Current Form 3.0」 スニーカーとソックスを発売

スイスのスポーツブランド「オン(ON)」は10月9日、韓国のファッションブランド「ポスト アーカイブ ファクション(POST ARCHIVE FACTION )」とコラボした最新コレクション「Current Form 3.0」を発売する。本コレクションは、「オン」と「ポスト アーカイブ ファクション」のオンラインストア、「オン フラッグシップストア トーキョー ギンザ」、「オン ストア トーキョー キャットストリート」及び⼀部取扱店にて販売する。

パフォーマンスとアバンギャルドなデザインを融合させるという実験的なアプローチをさらに推し進めた「Current Form 3.0」コレクションでは、新たに“クラウドモンスター ハイパー PAF(Cloudmonster Hyper PAF)”(3万5200円)をローンチ。本アイテムはアイコニックな“クラウドモンスター”を新解釈し、“クラウドモンスター2 PAF”のアッパーと進化した“クラウドモンスター ハイパー”のボトムユニットを組み合わせることで、快適さにこだわり精密に設計された未来的なシルエットを実現しつつ、優れたパフォーマンスと美しいフォルムを融合している。

さらに、本コレクションでは、「オン」で最も⾼い機能性を誇る“メリノ ソックス(Merino Sock)”(4950円)もラインアップする。

アイテム画像

“クラウドモンスター ハイパー PAF”

“メリノ ソックス"

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【早割受付中】リセール革命ーーファッションの新収益モデルを探る

リセール革命
ファッションの新収益モデルを探る

このような人におすすめ

・ブランド経営者・マーケティング担当者:新規顧客獲得やブランド価値向上にリセールを活かしたい方
・サステナビリティ/CSR担当者:循環を組み込んだ戦略を経営に落とし込みたい方
・商業施設・不動産デベロッパー関係者:施設におけるリセール活用や新しい収益モデルに関心のある方
・アパレル・小売の企画/事業開発担当者:リユースやオウンドリセールの実践事例からヒントを得たい方
・ファッション業界の次世代リーダー・研究者:循環型ビジネスのトレンドを体系的に理解したい方

 

クーポンコードをご利用の方は、申し込み画面で入力してください
早割クーポンコード【H1RMZNO6X8】/有料会員の方はこちらからクーポンコードを取得してください

 


インフォメーション

日時

2025年10月30日(木)14:00〜17:00
※講座開始30分前から会場受付開始

実施方法

会場 または オンライン受講
※受講前日17時と当日9時を目安に、ご案内メールをお送りしますので、ご入力にお間違いがないようご注意ください。セミナー当日は受付でメールをご提示ください。
※オンライン受講の方は、ご案内メールに視聴用URLを記載しております。また、OneStreamでの配信を予定しています。
※ご案内メールが届かない場合は迷惑メールフォルダなどもご確認ください。
※セミナー終了後、会場&オンライン受講者へのアーカイブ配信の案内はありませんのでご了承ください。後日アーカイブ動画は、単体で購入することが可能です。

会場

株式会社TSIホールディングス 本社
東京都港区赤坂 8-5-27 住友不動産青山ビル東館

募集人数

会場:先着50名
オンライン:100名

募集期間

2025年10月29日(水)12時まで
【早割10%OFFキャンペーン】
10/15(水)18時までのお申し込みで、一般価格から10%OFFで受講いただけます。
申し込み画面でクーポンコードを入力してください。
クーポンコード:H1RMZNO6X8

受講料金

一般価格:22,000円19,800円早割10%OFF
スタンダードプラン:15,400円 30%OFF
ライトプラン:19,800円 10%OFF
※表示価格は全て1名様分、税込です。
※他のクーポンとの併用はできません。
※早割期間内であっても、募集人数に達し次第受け付けを締め切らせていただく場合がございます。

 

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講座終了後、アーカイブ受講の販売を予定しております。

 


プログラム

 

「リセール」はもはや“中古販売”にとどまりません。若年層の新規顧客を獲得し、ブランド価値を高めると同時に、服を長く生かし、資源を循環させる仕組みそのものへと進化しています。急拡大するリセール市場は、ブランドや商業施設、地域を巻き込みながら、ファッション産業全体を「つくって、売って、終わり」から 循環と成長が共存する時代 へとシフトさせています。
それは、利益とサステナビリティを両立させる、新しい成長エンジンでもあります。
本セミナーでは、いち早く実践し成果を上げているブランドやデベロッパーの事例をもとに、リセールが「コスト」から「利益」へと転換する最前線を紹介。自社の循環戦略を次のステージに進めるヒントをお届けします。

 

【Introduction】14:00~14:20(20分)

ファッション循環時代におけるリセールの位置づけ

ファッション産業の持続可能な未来に向けては、「つくって、売って、終わり」という直線型の流れを改め、素材からデザイン・生産、販売、着用、回収、再資源化まで──すべての工程をつなぎ直すことが欠かせません。そのカギのひとつが、急成長を遂げるリセール市場です。新規顧客獲得やブランド価値の強化につながるだけでなく、服を長く生かし廃棄を減らす即効性ある仕組みとして注目されています。イントロダクションでは、WWDJAPAN9月29日号「目指せ!循環ファッション」で提示した“循環マップ、課題と可能性”を起点に、国内外の最新事例を交えながら、リセールがどのように「コスト」から「利益」へ転換しているのかをダイジェストで紹介します。

スピーカー:向 千鶴/「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター
PROFILE:(むこう・ちづる)横浜市出身。東京女子大学卒業。デニムアパレル会社エドウイン営業職、日本繊維新聞社記者を経て2000年にINFASパブリケーションズ入社。記者として主に国内外のデザイナーズブランドの取材を担当。「WWDジャパン」編集長などを経て21年4月から執行役員「WWDJAPAN」編集統括サステナビリティ・ディレクターに就任。記者業務に加えて、ファッションスクールでの講義、省庁の有識者委員なども通じてファッション産業のサステナビリティ・シフトに尽力。24年8月に独立。引き続き「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターを務めつつ、活動の領域を広げている

 

【Session#1】14:20~15:00(40分)

サーキュラーエコノミーの新たな経済圏──可能性と課題

リユースやリサイクルは、もはや「中古販売」の域を超え、地域やブランドと連携しながらサーキュラーエコノミーとして新たな経済圏を生み出そうとしています。循環商社を掲げるエコミットは、百貨店や自治体など多様なパートナーと組み、市場の可能性を広げてきました。一方で、消費者参加をどう促すか、循環データをどのようにものづくりや販売に活用するかといった課題もあります。本セッションでは、エコミットの川野氏と、衣類・ファッション雑貨の回収事業に挑戦しているビームスの金城氏を迎えます。強いカルチャーや顧客基盤を持つファッション企業にとって、古着を回収するとはどんな意味を持つのでしょうか?実証実験で何を検証しようとしているのか、その計画の背景にある課題と期待される可能性を共有します。

ゲストスピーカー:川野 輝之/ECOMMIT 代表取締役CEO
PROFILE:(かわの・てるゆき)2007年ECOMMITを創業。創業後、中国に輸出された日本の電子ごみによる環境負荷を目の当たりにし、2014年からトレーサビリティシステムを自社開発。現在は、全国8拠点でサーキュラーセンターや物流拠点を自社運営し、「PASSTO(パスト)」などによる不要品の回収、選別・再流通による資源循環インフラを構築。また、トレーサビリティシステムを軸に、企業や自治体のサーキュラーエコノミー推進を全国で展開している。 「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2023 ジャパン」九州地区代表に選出され、Regional Vitalization Leader 部門を受賞
ゲストスピーカー:金城 奈美/ビームス 経営企画本部 サステナビリティ推進部
PROFILE:(きんじょう・なみ)新卒で入社後、人事採用・予算管理・出店サポートなどの店舗マネジメント業務を経て、CRMを経験。後にスタッフを通じて顧客のリアル店舗とECの相互的な行き来を促進するビームス独自の役割、オムニスタイルコンサルタントの立ち上げを担った。現在は「サステナビリティ推進部」にて、ビームス全体のサステナビリティ活動の体系化を進めながら、衣料品を軸としたサーキュラーエコノミーの構築や、温室効果ガス削減に向けた再生可能エネルギー導入の推進など、未来につながるアクションを多角的に担当しています。
モデレーター:向 千鶴/「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター

 

【Session#2】15:00~15:40(40分)

なぜ“オウンドリセール”は成功したのか──マーガレット ハウエルと三井不動産の挑戦

かつては“タブー”とされた自社製品の回収・再販=オウンドリセールが、いまブランドの新戦略として急速に広がっています。若年層の新規顧客獲得、大量生産サイクルからの脱却、そして新しい収益モデルの創出──リセールはもはや「中古販売」ではなく、ファッション産業の構造そのものを変えつつあります。
本セッションでは、立場が異なる3社からキーマンが登壇。「マーガレット ハウエル」山本氏がオウンドリセールに踏み切った理由とその成果や可能性・課題を明らかにしてきた 背景を、三井不動産の藤本氏が大型商業施設にリセールを取り込みリアルとデジタルを融合させた新たな収益モデルを推進する可能性を、そしてフリースタンダード張本氏 オウンドセール市場の概要について語ります。ブランド・商業施設・市場の最前線から、それぞれが直面する現状と課題を深掘りし、「リセールが切り拓くファッション産業の未来像」を参加者とともに描きます。

ゲストスピーカー:張本 貴雄/Free Standard 代表取締役社長
PROFILE:(はりもと たかお)2007年クルーズ株式会社へ新卒として入社。 複数の新規事業立ち上げを行い、2010年に取締役に就任。2012年にネット通販事業「SHOPLIST.com」を立ち上げ、7年で250億円規模の事業へ成長させる。2020年8月よりFree Standard株式会社を設立し、代表取締役社長を務める
ゲストスピーカー:山本 真也/TSI ANGLOBAL事業部 BICセクション長 兼 Margaret Howell Ltd 取締役
PROFILE:(やまもと・しんや)1999年(株)アングローバル入社。入社から一貫してイギリスのアパレルブランドMargaret Howellに所属。Margaret Howellのカジュアルライン、MHLの国内立ち上げから従事。2019年からマーガレットハウエル部門全事業(Main、MHL、Café)の統括、2020年から本国Margarethowell ltd取締役に就任。循環型企画として、Overdye Product、Upcycling Fabric、MH Resell立上げ。2024年から国内ブランド(YLEVE、LIBRARY、SEVEN BY SEVEN、QUITAN、DICE&DICE)の統括部長を兼務
ゲストスピーカー:藤本 真一/三井不動産 商業施設運営一部 オムニチャネル推進グループ長
PROFILE:(ふじもと・しんいち)リアル(商業施設)とデジタル(ECやアプリ等)を掛け合わせた、新たなサービスや顧客価値の創出に取り組んでいる
モデレーター:向 千鶴/「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター

 

【Crosstalk】15:40〜16:10(30分)

新リセール市場はファッションビジネスの突破口となるか?

セミナーの最後は、セッション1・2のスピーカーが再登壇し、リセールの未来像を多角的に議論します。ブランドの収益モデルとしての可能性から、施設や地域を巻き込んだ循環の仕組みづくりまで──。現場で実践を重ねてきた登壇者たちが、それぞれの立場からリアルな視点を持ち寄ります。ファシリテーターは「WWDJAPAN」EDUCATIONS BXパートナーの藤原義昭。新リセール市場がファッション産業にとって本当に“突破口”となるのかを探り、次のアクションへのヒントを共有します。

ゲストスピーカー:川野 輝之/ECOMMIT 代表取締役CEO
ゲストスピーカー:金城 奈美/ビームス 経営企画本部 サステナビリティ推進部
ゲストスピーカー:張本 貴雄/Free Standard 代表取締役社長
ゲストスピーカー:山本 真也/TSI ANGLOBAL事業部 BICセクション長 兼 Margaret Howell Ltd 取締役
ゲストスピーカー:藤本 真一/三井不動産 商業施設運営一部 オムニチャネル推進グループ長
ファシリテーター:藤原 義昭/WWDJAPAN EDUCATIONS BXパートナー
PROFILE:(ふじはら・よしあき)1999年コメ兵ホールディングス入社。ECの立ち上げ、販売や物流などマーケティングの変革を牽引。2010年からIT事業部の部長に就任し、ウェブ事業やデジタルマーケティング、社内システムを統括する。21年4月にユナイテッドアローズに転職、その後プライベベートエクイティファンドであるアドバンテッジパートナーズを経て、BX(Business transformation)カンパニーである300Bridgeを創業して代表に就任
モデレーター:向 千鶴/「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター

※講義内容やタイトルは予告なく変更となる場合があります。また、当日の進行状況により、各セッションの開始・終了時間が前後する可能性がございます。あらかじめご了承ください。
【Extra】16:15〜17:00(45分)

ミートアップ

会場受講の方はセミナー終了後、登壇記者も参加するミートアップにご参加いただけます。ドリンクを用意しておりますので、さらなるコミュニケーションの場としてご活用ください。

 

特典

9月29日発行「サステナ特集号」をプレゼント

 

注意事項

・受講料は会場とオンライン同額です。
・割引価格はクーポンをご利用時に適用となります。スタンダードとライトのクーポンコードはマイページをご確認の上、申し込み画面で入力してください。
・申し込みの受け付けは先着順です。募集人数に達し次第締め切らせていただきます。
・申し込み完了後のキャンセルは受け付けておりません。
・会社PC等のフィルタリング環境により、視聴が制限される場合がございます。その際はご自身のスマートフォン・PC等の別デバイスからご視聴ください。
・定期購読者で会員登録がお済みでない方はこちら
・本ページでのお支払いはクレジットカードのみとなります。コンビニ支払いをご希望の方はこちら
・適格請求書(領収書)の発行は、こちらから。記載のお宛名をご入力の上ご連絡ください。
弊社登録番号:T5-0110-0104-4278
・当日は会場内に撮影用のカメラが入ります。撮影した動画や写真は、「WWDJAPAN」Weeklyやウェブサイト、公式SNSなどで掲載する場合があります。ご了承いただける方のみお申し込みください。

 

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問い合わせ先
INFASパブリケーションズ カスタマーサポート
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【早割受付中】リセール革命ーーファッションの新収益モデルを探る

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このような人におすすめ

・ブランド経営者・マーケティング担当者:新規顧客獲得やブランド価値向上にリセールを活かしたい方
・サステナビリティ/CSR担当者:循環を組み込んだ戦略を経営に落とし込みたい方
・商業施設・不動産デベロッパー関係者:施設におけるリセール活用や新しい収益モデルに関心のある方
・アパレル・小売の企画/事業開発担当者:リユースやオウンドリセールの実践事例からヒントを得たい方
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インフォメーション

日時

2025年10月30日(木)14:00〜17:00
※講座開始30分前から会場受付開始

実施方法

会場 または オンライン受講
※受講前日17時と当日9時を目安に、ご案内メールをお送りしますので、ご入力にお間違いがないようご注意ください。セミナー当日は受付でメールをご提示ください。
※オンライン受講の方は、ご案内メールに視聴用URLを記載しております。また、OneStreamでの配信を予定しています。
※ご案内メールが届かない場合は迷惑メールフォルダなどもご確認ください。
※セミナー終了後、会場&オンライン受講者へのアーカイブ配信の案内はありませんのでご了承ください。後日アーカイブ動画は、単体で購入することが可能です。

会場

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東京都港区赤坂 8-5-27 住友不動産青山ビル東館

募集人数

会場:先着50名
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募集期間

2025年10月29日(水)12時まで
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受講料金

一般価格:22,000円19,800円早割10%OFF
スタンダードプラン:15,400円 30%OFF
ライトプラン:19,800円 10%OFF
※表示価格は全て1名様分、税込です。
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「リセール」はもはや“中古販売”にとどまりません。若年層の新規顧客を獲得し、ブランド価値を高めると同時に、服を長く生かし、資源を循環させる仕組みそのものへと進化しています。急拡大するリセール市場は、ブランドや商業施設、地域を巻き込みながら、ファッション産業全体を「つくって、売って、終わり」から 循環と成長が共存する時代 へとシフトさせています。
それは、利益とサステナビリティを両立させる、新しい成長エンジンでもあります。
本セミナーでは、いち早く実践し成果を上げているブランドやデベロッパーの事例をもとに、リセールが「コスト」から「利益」へと転換する最前線を紹介。自社の循環戦略を次のステージに進めるヒントをお届けします。

 

【Introduction】14:00~14:20(20分)

ファッション循環時代におけるリセールの位置づけ

ファッション産業の持続可能な未来に向けては、「つくって、売って、終わり」という直線型の流れを改め、素材からデザイン・生産、販売、着用、回収、再資源化まで──すべての工程をつなぎ直すことが欠かせません。そのカギのひとつが、急成長を遂げるリセール市場です。新規顧客獲得やブランド価値の強化につながるだけでなく、服を長く生かし廃棄を減らす即効性ある仕組みとして注目されています。イントロダクションでは、WWDJAPAN9月29日号「目指せ!循環ファッション」で提示した“循環マップ、課題と可能性”を起点に、国内外の最新事例を交えながら、リセールがどのように「コスト」から「利益」へ転換しているのかをダイジェストで紹介します。

スピーカー:向 千鶴/「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター
PROFILE:(むこう・ちづる)横浜市出身。東京女子大学卒業。デニムアパレル会社エドウイン営業職、日本繊維新聞社記者を経て2000年にINFASパブリケーションズ入社。記者として主に国内外のデザイナーズブランドの取材を担当。「WWDジャパン」編集長などを経て21年4月から執行役員「WWDJAPAN」編集統括サステナビリティ・ディレクターに就任。記者業務に加えて、ファッションスクールでの講義、省庁の有識者委員なども通じてファッション産業のサステナビリティ・シフトに尽力。24年8月に独立。引き続き「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターを務めつつ、活動の領域を広げている

 

【Session#1】14:20~15:00(40分)

サーキュラーエコノミーの新たな経済圏──可能性と課題

リユースやリサイクルは、もはや「中古販売」の域を超え、地域やブランドと連携しながらサーキュラーエコノミーとして新たな経済圏を生み出そうとしています。循環商社を掲げるエコミットは、百貨店や自治体など多様なパートナーと組み、市場の可能性を広げてきました。一方で、消費者参加をどう促すか、循環データをどのようにものづくりや販売に活用するかといった課題もあります。本セッションでは、エコミットの川野氏と、衣類・ファッション雑貨の回収事業に挑戦しているビームスの金城氏を迎えます。強いカルチャーや顧客基盤を持つファッション企業にとって、古着を回収するとはどんな意味を持つのでしょうか?実証実験で何を検証しようとしているのか、その計画の背景にある課題と期待される可能性を共有します。

ゲストスピーカー:川野 輝之/ECOMMIT 代表取締役CEO
PROFILE:(かわの・てるゆき)2007年ECOMMITを創業。創業後、中国に輸出された日本の電子ごみによる環境負荷を目の当たりにし、2014年からトレーサビリティシステムを自社開発。現在は、全国8拠点でサーキュラーセンターや物流拠点を自社運営し、「PASSTO(パスト)」などによる不要品の回収、選別・再流通による資源循環インフラを構築。また、トレーサビリティシステムを軸に、企業や自治体のサーキュラーエコノミー推進を全国で展開している。 「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2023 ジャパン」九州地区代表に選出され、Regional Vitalization Leader 部門を受賞
ゲストスピーカー:金城 奈美/ビームス 経営企画本部 サステナビリティ推進部
PROFILE:(きんじょう・なみ)新卒で入社後、人事採用・予算管理・出店サポートなどの店舗マネジメント業務を経て、CRMを経験。後にスタッフを通じて顧客のリアル店舗とECの相互的な行き来を促進するビームス独自の役割、オムニスタイルコンサルタントの立ち上げを担った。現在は「サステナビリティ推進部」にて、ビームス全体のサステナビリティ活動の体系化を進めながら、衣料品を軸としたサーキュラーエコノミーの構築や、温室効果ガス削減に向けた再生可能エネルギー導入の推進など、未来につながるアクションを多角的に担当しています。
モデレーター:向 千鶴/「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター

 

【Session#2】15:00~15:40(40分)

なぜ“オウンドリセール”は成功したのか──マーガレット ハウエルと三井不動産の挑戦

かつては“タブー”とされた自社製品の回収・再販=オウンドリセールが、いまブランドの新戦略として急速に広がっています。若年層の新規顧客獲得、大量生産サイクルからの脱却、そして新しい収益モデルの創出──リセールはもはや「中古販売」ではなく、ファッション産業の構造そのものを変えつつあります。
本セッションでは、立場が異なる3社からキーマンが登壇。「マーガレット ハウエル」山本氏がオウンドリセールに踏み切った理由とその成果や可能性・課題を明らかにしてきた 背景を、三井不動産の藤本氏が大型商業施設にリセールを取り込みリアルとデジタルを融合させた新たな収益モデルを推進する可能性を、そしてフリースタンダード張本氏 オウンドセール市場の概要について語ります。ブランド・商業施設・市場の最前線から、それぞれが直面する現状と課題を深掘りし、「リセールが切り拓くファッション産業の未来像」を参加者とともに描きます。

ゲストスピーカー:張本 貴雄/Free Standard 代表取締役社長
PROFILE:(はりもと たかお)2007年クルーズ株式会社へ新卒として入社。 複数の新規事業立ち上げを行い、2010年に取締役に就任。2012年にネット通販事業「SHOPLIST.com」を立ち上げ、7年で250億円規模の事業へ成長させる。2020年8月よりFree Standard株式会社を設立し、代表取締役社長を務める
ゲストスピーカー:山本 真也/TSI ANGLOBAL事業部 BICセクション長 兼 Margaret Howell Ltd 取締役
PROFILE:(やまもと・しんや)1999年(株)アングローバル入社。入社から一貫してイギリスのアパレルブランドMargaret Howellに所属。Margaret Howellのカジュアルライン、MHLの国内立ち上げから従事。2019年からマーガレットハウエル部門全事業(Main、MHL、Café)の統括、2020年から本国Margarethowell ltd取締役に就任。循環型企画として、Overdye Product、Upcycling Fabric、MH Resell立上げ。2024年から国内ブランド(YLEVE、LIBRARY、SEVEN BY SEVEN、QUITAN、DICE&DICE)の統括部長を兼務
ゲストスピーカー:藤本 真一/三井不動産 商業施設運営一部 オムニチャネル推進グループ長
PROFILE:(ふじもと・しんいち)リアル(商業施設)とデジタル(ECやアプリ等)を掛け合わせた、新たなサービスや顧客価値の創出に取り組んでいる
モデレーター:向 千鶴/「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター

 

【Crosstalk】15:40〜16:10(30分)

新リセール市場はファッションビジネスの突破口となるか?

セミナーの最後は、セッション1・2のスピーカーが再登壇し、リセールの未来像を多角的に議論します。ブランドの収益モデルとしての可能性から、施設や地域を巻き込んだ循環の仕組みづくりまで──。現場で実践を重ねてきた登壇者たちが、それぞれの立場からリアルな視点を持ち寄ります。ファシリテーターは「WWDJAPAN」EDUCATIONS BXパートナーの藤原義昭。新リセール市場がファッション産業にとって本当に“突破口”となるのかを探り、次のアクションへのヒントを共有します。

ゲストスピーカー:川野 輝之/ECOMMIT 代表取締役CEO
ゲストスピーカー:金城 奈美/ビームス 経営企画本部 サステナビリティ推進部
ゲストスピーカー:張本 貴雄/Free Standard 代表取締役社長
ゲストスピーカー:山本 真也/TSI ANGLOBAL事業部 BICセクション長 兼 Margaret Howell Ltd 取締役
ゲストスピーカー:藤本 真一/三井不動産 商業施設運営一部 オムニチャネル推進グループ長
ファシリテーター:藤原 義昭/WWDJAPAN EDUCATIONS BXパートナー
PROFILE:(ふじはら・よしあき)1999年コメ兵ホールディングス入社。ECの立ち上げ、販売や物流などマーケティングの変革を牽引。2010年からIT事業部の部長に就任し、ウェブ事業やデジタルマーケティング、社内システムを統括する。21年4月にユナイテッドアローズに転職、その後プライベベートエクイティファンドであるアドバンテッジパートナーズを経て、BX(Business transformation)カンパニーである300Bridgeを創業して代表に就任
モデレーター:向 千鶴/「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター

※講義内容やタイトルは予告なく変更となる場合があります。また、当日の進行状況により、各セッションの開始・終了時間が前後する可能性がございます。あらかじめご了承ください。
【Extra】16:15〜17:00(45分)

ミートアップ

会場受講の方はセミナー終了後、登壇記者も参加するミートアップにご参加いただけます。ドリンクを用意しておりますので、さらなるコミュニケーションの場としてご活用ください。

 

特典

9月29日発行「サステナ特集号」をプレゼント

 

注意事項

・受講料は会場とオンライン同額です。
・割引価格はクーポンをご利用時に適用となります。スタンダードとライトのクーポンコードはマイページをご確認の上、申し込み画面で入力してください。
・申し込みの受け付けは先着順です。募集人数に達し次第締め切らせていただきます。
・申し込み完了後のキャンセルは受け付けておりません。
・会社PC等のフィルタリング環境により、視聴が制限される場合がございます。その際はご自身のスマートフォン・PC等の別デバイスからご視聴ください。
・定期購読者で会員登録がお済みでない方はこちら
・本ページでのお支払いはクレジットカードのみとなります。コンビニ支払いをご希望の方はこちら
・適格請求書(領収書)の発行は、こちらから。記載のお宛名をご入力の上ご連絡ください。
弊社登録番号:T5-0110-0104-4278
・当日は会場内に撮影用のカメラが入ります。撮影した動画や写真は、「WWDJAPAN」Weeklyやウェブサイト、公式SNSなどで掲載する場合があります。ご了承いただける方のみお申し込みください。

 

クーポンコードをご利用の方は、申し込み画面で入力してください
早割クーポンコード【H1RMZNO6X8】/有料会員の方はこちらからクーポンコードを取得してください

講座終了後、アーカイブ受講の販売を予定しております

 

問い合わせ先
INFASパブリケーションズ カスタマーサポート
お問い合わせフォームはこちら

【18名様にプレゼント】「WWDBEAUTY 2025上半期ベストコスメ」豪華受賞アイテム

「WWDBEAUTY 2025上半期ベストコスメ」を受賞した厳選アイテムを18名様にプレゼントします。豪華なスキンケアとトレンドコスメの詰め合わせや残暑にうれしいアイテムなど約2万5000~5万円相当の賞をご用意しました。"本当に"売れたコスメをお試しいただき、ぜいたくなひとときをお過ごしください。

プレゼント一覧

応募要項

・「WWDJAPAN.com」の会員登録が必要です。
・メルマガ会員の方も「WWDJAPAN.com」の新規会員登録が必要です。会員登録のうえ、
下記、応募フォームよりご応募ください。

応募期間

9月19日(金)〜10月17日(金)10:00

注意事項

・賞品のお届け先は日本国内の方に限らせていただきます。
・応募はお一人様1回のみ有効となります。
・応募者多数の場合は抽選により当選者を決定いたします。
・抽選結果に関するお問い合わせはお受けできませんので、予めご了承ください。
・当選の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
・同業者の方の応募はご遠慮ください。
・当社の判断で応募条件を満たさないと考えられる場合や、応募に関して不正な行為があった場合、当選を取り消させていただく場合がございます。
・当選権利の交換・換金、また第三者への譲渡・転売はできません。
・詰め合わせセットの内容は予告なく変更される可能性があります。予めご了承ください。
・本キャンペーンの応募時に発生するインターネット接続料、パケット通信料などの諸経費は応募者のご負担となります。
・本キャンペーンへの参加は、応募者自らの判断と責任において行うものとし、応募に際して募者に何らかの損害が生じた場合、又は賞品に破損などの不備等があった場合、当社の故意または重過失に起因するものを除きその責任を一切負いません。
・複数のアカウントによる同一人物の応募は無効とさせていただきます。
・個人の属性等、アンケート項目への回答は、統計処理した集計値としてのみ使用いたします。
・当選者の個人情報は、当キャンペーンに関するご連絡にのみ使用いたします。法令により開示を求められた場合を除き、応募者の同意なしに第三者に対して開示・提供することはありません。この点については、下記プライバシーポリシーをご参照ください。
プライバシーポリシーはこちら

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【18名様にプレゼント】「WWDBEAUTY 2025上半期ベストコスメ」豪華受賞アイテム

「WWDBEAUTY 2025上半期ベストコスメ」を受賞した厳選アイテムを18名様にプレゼントします。豪華なスキンケアとトレンドコスメの詰め合わせや残暑にうれしいアイテムなど約2万5000~5万円相当の賞をご用意しました。"本当に"売れたコスメをお試しいただき、ぜいたくなひとときをお過ごしください。

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応募期間

9月19日(金)〜10月17日(金)10:00

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「ユニクロ」の2025年“ヒートテック”コレクションはメンズ初の“極暖ヒートテックカシミヤ”が登場 駅ナカ店舗には“大型気温計”が出現

「ユニクロ(UNIQLO)」は、秋冬シーズンの定番である“ヒートテック”シリーズを発売する。昨年発売し、暖かさと柔らかさで話題を呼んだ“極暖ヒートテックカシミヤ”を、今シーズンからメンズでも展開する。また10月7日から、JR池袋駅など、多く人が集まる駅構内の4店舗にその日の最低気温を表示した大型気温計を展開する。さらに同日、俳優の綾瀬はるかと松下洸平が出演する新テレビCMも放映開始する。

今回メンズから初登場する“極暖ヒートテックカシミヤ”は、クルーネックとタートルネックの2型を用意する。着脱の際に袖がずり上がりにくいよう袖口をカフス使用に仕立てた9分袖設計で、インナーに最適な1枚に仕上げた。さらにウィメンズの“極暖ヒートテックカシミヤ”はカラーバリエーションを拡充、ベビーからは赤ちゃんのための“ヒートテックコットンクルーネックT”が登場するなど幅広いラインアップをそろえる。

駅ナカ4店舗に大型気温計が登場

多くの人が移動する国内の駅ナカ10店舗ではヒートテック特別ラッピングを展開する。また、JR池袋駅やJR新大阪駅など、多く人が集まる駅構内の4店舗に大型温度計が出現する。毎日の最低気温を表示することで、その日に最適な“ヒートテック”のラインアップをわかりやすく提案する。

”ヒートテック”が1日の始まりを暖かく彩る様子を表現したCMも

また、綾瀬はるかと松下洸平が出演する新テレビCM“ヒートテックライフとウエア/気持ちいい朝”は、綾瀬と松下がそれぞれ“ヒートテッククルーネックT”と“極暖ヒートテックカシミヤブレンドタートルネックT”を着用し、着た瞬間に気持ち良い“ヒートテック”が1日の始まりを暖かく彩る様子を表現した。

アイテム概要

メンズ

ウィメンズ

キッズ

グッズ

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「ユニクロ」の2025年“ヒートテック”コレクションはメンズ初の“極暖ヒートテックカシミヤ”が登場 駅ナカ店舗には“大型気温計”が出現

「ユニクロ(UNIQLO)」は、秋冬シーズンの定番である“ヒートテック”シリーズを発売する。昨年発売し、暖かさと柔らかさで話題を呼んだ“極暖ヒートテックカシミヤ”を、今シーズンからメンズでも展開する。また10月7日から、JR池袋駅など、多く人が集まる駅構内の4店舗にその日の最低気温を表示した大型気温計を展開する。さらに同日、俳優の綾瀬はるかと松下洸平が出演する新テレビCMも放映開始する。

今回メンズから初登場する“極暖ヒートテックカシミヤ”は、クルーネックとタートルネックの2型を用意する。着脱の際に袖がずり上がりにくいよう袖口をカフス使用に仕立てた9分袖設計で、インナーに最適な1枚に仕上げた。さらにウィメンズの“極暖ヒートテックカシミヤ”はカラーバリエーションを拡充、ベビーからは赤ちゃんのための“ヒートテックコットンクルーネックT”が登場するなど幅広いラインアップをそろえる。

駅ナカ4店舗に大型気温計が登場

多くの人が移動する国内の駅ナカ10店舗ではヒートテック特別ラッピングを展開する。また、JR池袋駅やJR新大阪駅など、多く人が集まる駅構内の4店舗に大型温度計が出現する。毎日の最低気温を表示することで、その日に最適な“ヒートテック”のラインアップをわかりやすく提案する。

”ヒートテック”が1日の始まりを暖かく彩る様子を表現したCMも

また、綾瀬はるかと松下洸平が出演する新テレビCM“ヒートテックライフとウエア/気持ちいい朝”は、綾瀬と松下がそれぞれ“ヒートテッククルーネックT”と“極暖ヒートテックカシミヤブレンドタートルネックT”を着用し、着た瞬間に気持ち良い“ヒートテック”が1日の始まりを暖かく彩る様子を表現した。

アイテム概要

メンズ

ウィメンズ

キッズ

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「セリーヌ」は早くも第2章 フィービーとエディ、マイケル・ライダーのスタイルをフレンチシックなスカーフが繋ぐ【26年春夏 新デザイナーの初コレクションVol.14】

マイケル・ライダー(Michael Rider)新アーティスティック・ディレクターが「セリーヌ(CELINE)」の2026年春夏コレクションを発表した。

「セリーヌ」は、3カ月前にマイケルのデビュー・コレクションとなった26年スプリング(一般的には26年のプレ・スプリング・コレクションに相当)を発表したばかり。マイケルが指揮するチームは、2つのコレクションをほとんど同時進行で手掛けていたという。ゆえに最新コレクションは、デビューシーズンの世界観を踏襲。自身がプレタポルテのデザイン・ディレクターをしていた頃、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)期のリラックスしてエフォートレスなムードと、エディ・スリマン(Hedi Slimane)期のブルジョワな良家の子女のクールで快活なイメージ、そして自身の持ち味なのだろうプレッピーなスタイルを考え抜きながらミックススタイリングしているはずなのに、肩の力が抜けたエフォートレスなムードに仕上げた。フィービーとエディという、ともすれば真逆のデザインコードを引き継ぎながら自身のエッセンスを加えることがミッションと聞いた時、正直「かなりの難題」と思ったものだが、マイケルは見事に連続でクリアしている。

コレクションは、エディ期を思わせるフィット&フレアのミニドレスで幕を開けた。フィット&フレアでミニのシルエットは、裾にペプラムをあしらったダブルブレストのジャケットや、ボディコンシャスな金ボタンのニットポロに生地を手繰り寄せてドレープを生み出し腰元には大きなリボンをあしらったミニスカートなどで描く。フィービー期に由来するのは、オーバーサイズのアウターたち。大きなスリットを入れたトレンチコート、コンパクトなトップスに合わせたロングスカートなどは、歩くたびに優しく揺れた。マイケル自身は、スーツに相当拘ったのだろう。肩のラインを斜めにすることでパワーショルダーに仕上げたがウエストはくびれたジャケットは、流動性の高いコレクションの中で構築的な存在を担った。

こうした歴代デザイナーのメゾンコードを繋いだのは、スカーフだ。さまざまな場所にスカーフを巻きつけたり、垂らしたり、スカーフ素材のアイテムを作ったりで、フレンチシックな「セリーヌ」らしくまとめ上げる。エントリーアイテムの不足で苦戦気味の日本市場においては今後、簡単に「セリーヌ」らしさを醸し出せる入門編として機能していくだろう。初登場したメンズと共通のアイテムは、2枚をつなげたスカーフに襟をあしらったラガーシャツ風のシルクシャツ。このほかにもスカーフのように布を随所にあしらい、ちょっとしたタイミングでスカーフやストールを首元や体に巻き付けるフランス流の気ままなのにエレガントなスタイルを表現する。多用したスカーフの柄には、新しくデザインを起こしたものもあるという。マイケルは、「新しいものと古いものをミックスするのが好き。(フィービーやエディら)過去のメゾンコードを大事にしながら、自分らしい『セリーヌ』のスタイルを築いていきたい」と話す。

エクレクティックなムードのもう1つのシンボルは、時々登場したヘルメットだ。「セリーヌ」を担うようになって拠点をパリに移したというマイケルは、自転車で軽やかに移動する人たちの多さに興味を持ち、地に足のついた人たちが日常生活の中に取り入れている「ヘルメットさえクールに思えた」という。

「さまざまを融合して独自の世界を描きたいと思うが、自分自身を誇示するようなスタイルを作るつもりはない」とマイケル。振り返ればフィービー以前、「セリーヌ」には確固たるアイデンティティーが存在しなかったように思う。そこにフィービー、そしてエディが築いたレガシーを大切にしながら、自身のエッセンスを加え、さらにパリジャンのシックを貫くことで今後の礎となるメゾンコードを築いている。マイケルの巧みなディレクションセンスに今後も期待したい。

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「セリーヌ」は早くも第2章 フィービーとエディ、マイケル・ライダーのスタイルをフレンチシックなスカーフが繋ぐ【26年春夏 新デザイナーの初コレクションVol.14】

マイケル・ライダー(Michael Rider)新アーティスティック・ディレクターが「セリーヌ(CELINE)」の2026年春夏コレクションを発表した。

「セリーヌ」は、3カ月前にマイケルのデビュー・コレクションとなった26年スプリング(一般的には26年のプレ・スプリング・コレクションに相当)を発表したばかり。マイケルが指揮するチームは、2つのコレクションをほとんど同時進行で手掛けていたという。ゆえに最新コレクションは、デビューシーズンの世界観を踏襲。自身がプレタポルテのデザイン・ディレクターをしていた頃、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)期のリラックスしてエフォートレスなムードと、エディ・スリマン(Hedi Slimane)期のブルジョワな良家の子女のクールで快活なイメージ、そして自身の持ち味なのだろうプレッピーなスタイルを考え抜きながらミックススタイリングしているはずなのに、肩の力が抜けたエフォートレスなムードに仕上げた。フィービーとエディという、ともすれば真逆のデザインコードを引き継ぎながら自身のエッセンスを加えることがミッションと聞いた時、正直「かなりの難題」と思ったものだが、マイケルは見事に連続でクリアしている。

コレクションは、エディ期を思わせるフィット&フレアのミニドレスで幕を開けた。フィット&フレアでミニのシルエットは、裾にペプラムをあしらったダブルブレストのジャケットや、ボディコンシャスな金ボタンのニットポロに生地を手繰り寄せてドレープを生み出し腰元には大きなリボンをあしらったミニスカートなどで描く。フィービー期に由来するのは、オーバーサイズのアウターたち。大きなスリットを入れたトレンチコート、コンパクトなトップスに合わせたロングスカートなどは、歩くたびに優しく揺れた。マイケル自身は、スーツに相当拘ったのだろう。肩のラインを斜めにすることでパワーショルダーに仕上げたがウエストはくびれたジャケットは、流動性の高いコレクションの中で構築的な存在を担った。

こうした歴代デザイナーのメゾンコードを繋いだのは、スカーフだ。さまざまな場所にスカーフを巻きつけたり、垂らしたり、スカーフ素材のアイテムを作ったりで、フレンチシックな「セリーヌ」らしくまとめ上げる。エントリーアイテムの不足で苦戦気味の日本市場においては今後、簡単に「セリーヌ」らしさを醸し出せる入門編として機能していくだろう。初登場したメンズと共通のアイテムは、2枚をつなげたスカーフに襟をあしらったラガーシャツ風のシルクシャツ。このほかにもスカーフのように布を随所にあしらい、ちょっとしたタイミングでスカーフやストールを首元や体に巻き付けるフランス流の気ままなのにエレガントなスタイルを表現する。多用したスカーフの柄には、新しくデザインを起こしたものもあるという。マイケルは、「新しいものと古いものをミックスするのが好き。(フィービーやエディら)過去のメゾンコードを大事にしながら、自分らしい『セリーヌ』のスタイルを築いていきたい」と話す。

エクレクティックなムードのもう1つのシンボルは、時々登場したヘルメットだ。「セリーヌ」を担うようになって拠点をパリに移したというマイケルは、自転車で軽やかに移動する人たちの多さに興味を持ち、地に足のついた人たちが日常生活の中に取り入れている「ヘルメットさえクールに思えた」という。

「さまざまを融合して独自の世界を描きたいと思うが、自分自身を誇示するようなスタイルを作るつもりはない」とマイケル。振り返ればフィービー以前、「セリーヌ」には確固たるアイデンティティーが存在しなかったように思う。そこにフィービー、そしてエディが築いたレガシーを大切にしながら、自身のエッセンスを加え、さらにパリジャンのシックを貫くことで今後の礎となるメゾンコードを築いている。マイケルの巧みなディレクションセンスに今後も期待したい。

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「ブリーフィング」が釣具メーカー「メガバス」と初コラボ ルアーフィシングを想定し設計したバッグ2型

「ブリーフィング(BRIEFING)」は10月20日、ルアーなどの釣具を取り扱う「メガバス(MEGABASS)」との初となるコラボレーションアイテムを発売する。「ブリーフィング」新宿店、六本木ヒルズ店、マークイズみなとみらい店、名古屋ラシック店、グランフロント大阪店、アミュプラザ博多店および「ブリーフィング」公式オンラインストアと「メガバス」公式オンラインショップで取り扱う。

同コラボでは、バス・ソルト問わずあらゆるルアーフィッシングを想定して設計したバックパック“メガバス×ブリーフィング アングラーパック”(ワンテン、5万5000円/ポップ-X、5万4780円)とスリングバッグ“メガバス×ブリーフィング アングラー スリング”(ワンテン、4万8400円/ポップ-X、4万8180円)の2型を用意する。「メガバス」のフィールドにおける知見と「ブリーフィング」が培ってきた機能性や耐久性、デザイン性を融合した釣り人向けのバッグに仕上げた。

タウンユースやビジネスシーンにもフィットするバックパック

バッグのメーン素材には、1680×840デニールの中空構造、高強力糸を使用した“コーデュラエアバリスティックナイロン”を採用し、軽量性と高耐久性を両立したヘビーデューティーなスペックに仕上げた。フィッシングシーンはもちろん、タウンユースやビジネスシーンまで幅広く使用できる。

フィッシングシーンに特化した専用設計を随所に施したスリングバッグ

ミニマムなデザインに高い拡張性と収納力を備えたスリングバッグには、フィッシングシーンに特化した専用設計を随所に施した。サイドには、ロッドベルトストラップを配し、釣行時に必要なロッドやギアをスマートに固定、収納することができる。また、ショルダーストラップを左右どちらにも変更できるスイッチシステムを採用した。さらに、異なるサイズにセパレートしたフロントポケットで、ルアーボックスを効率よく機能的に収納できる。アングラーの使用シーンを徹底的に想定し、実用性とアクセス性を追求したアイテムに仕上げた。

限定ルアーがセットで付属

また、「ブリーフィング」のブランドカラーであるレッドをキーカラーとした限定ルアーもセットで展開する。魚の側線を彷ふつとさせるレッドラインをあしらい、視認性と存在感を兼ね備えた一体感のあるデザインだ。なお、ルアーは2種類をそろえ、セットするルアーによって金額が前後する。また、「メガバス」オンラインストアで販売するルアーカラーは“RTWL ジェットブラック”、「ブリーフィング」で取り扱うのは“RHRL ジェットブラック”で、それぞれ販売するカラーが異なる。

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「ブリーフィング」が釣具メーカー「メガバス」と初コラボ ルアーフィシングを想定し設計したバッグ2型

「ブリーフィング(BRIEFING)」は10月20日、ルアーなどの釣具を取り扱う「メガバス(MEGABASS)」との初となるコラボレーションアイテムを発売する。「ブリーフィング」新宿店、六本木ヒルズ店、マークイズみなとみらい店、名古屋ラシック店、グランフロント大阪店、アミュプラザ博多店および「ブリーフィング」公式オンラインストアと「メガバス」公式オンラインショップで取り扱う。

同コラボでは、バス・ソルト問わずあらゆるルアーフィッシングを想定して設計したバックパック“メガバス×ブリーフィング アングラーパック”(ワンテン、5万5000円/ポップ-X、5万4780円)とスリングバッグ“メガバス×ブリーフィング アングラー スリング”(ワンテン、4万8400円/ポップ-X、4万8180円)の2型を用意する。「メガバス」のフィールドにおける知見と「ブリーフィング」が培ってきた機能性や耐久性、デザイン性を融合した釣り人向けのバッグに仕上げた。

タウンユースやビジネスシーンにもフィットするバックパック

バッグのメーン素材には、1680×840デニールの中空構造、高強力糸を使用した“コーデュラエアバリスティックナイロン”を採用し、軽量性と高耐久性を両立したヘビーデューティーなスペックに仕上げた。フィッシングシーンはもちろん、タウンユースやビジネスシーンまで幅広く使用できる。

フィッシングシーンに特化した専用設計を随所に施したスリングバッグ

ミニマムなデザインに高い拡張性と収納力を備えたスリングバッグには、フィッシングシーンに特化した専用設計を随所に施した。サイドには、ロッドベルトストラップを配し、釣行時に必要なロッドやギアをスマートに固定、収納することができる。また、ショルダーストラップを左右どちらにも変更できるスイッチシステムを採用した。さらに、異なるサイズにセパレートしたフロントポケットで、ルアーボックスを効率よく機能的に収納できる。アングラーの使用シーンを徹底的に想定し、実用性とアクセス性を追求したアイテムに仕上げた。

限定ルアーがセットで付属

また、「ブリーフィング」のブランドカラーであるレッドをキーカラーとした限定ルアーもセットで展開する。魚の側線を彷ふつとさせるレッドラインをあしらい、視認性と存在感を兼ね備えた一体感のあるデザインだ。なお、ルアーは2種類をそろえ、セットするルアーによって金額が前後する。また、「メガバス」オンラインストアで販売するルアーカラーは“RTWL ジェットブラック”、「ブリーフィング」で取り扱うのは“RHRL ジェットブラック”で、それぞれ販売するカラーが異なる。

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【スナップ】2026年春夏パリ・ファッション・ウイークのストリートスナップ全153枚!

現地時間9月29日〜10月7日までパリ・ファッション・ウイークが開催中だ。目が覚めるような原色使いや、煌びやかなシルバーアクセ、トレンドを反映したスモーキーな囲い目メイクなど、ロックでプレイフルなファッショニスタたちがパリの街を颯爽と闊歩する!現地から届いたばかりのホットなルックを全153枚のストリートスナップで紹介する。

ストリートスナップ

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【スナップ】2026年春夏パリ・ファッション・ウイークのストリートスナップ全153枚!

現地時間9月29日〜10月7日までパリ・ファッション・ウイークが開催中だ。目が覚めるような原色使いや、煌びやかなシルバーアクセ、トレンドを反映したスモーキーな囲い目メイクなど、ロックでプレイフルなファッショニスタたちがパリの街を颯爽と闊歩する!現地から届いたばかりのホットなルックを全153枚のストリートスナップで紹介する。

ストリートスナップ

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「ユナイテッドアローズ ビューティー」×「ラブクロム」 ファッションとして成立する美髪コーム

ユナイテッドアローズが展開する、ミレニアル世代をターゲットとしたユニセックスのビューティーブランド「ユナイテッドアローズ ビューティー(UNITED ARROWS BEAUTY)」は、美髪コームブランド「ラブクロム(LOVECHROME)」とのコラボレーションアイテムを10月24日に発売する。

“ファッションとして成立するコーム”をテーマに、「ラブクロム」の人気インラインモデル“K24GPツキ ゴールド”と、“PGツキ プレミアムブラック”に合わせた専用ケースを「ユナイテッドアローズ ビューティー」が監修。ボトムスのベルトループやバッグ、キーホルダーなどに付けられるチャームのようなデザインで、コームをより身近に、ファッションのように楽しめる仕様にした。

専用ケースはフェイクスエード生地にスタッズを施し、自由なカラーリングとエッジィなムードを表現。“K24GPツキ ゴールド”にはシックなブラックのケース(1万4630円)、“PGツキ プレミアムブラック”にはベージュ×パープルのバイカラー(8360円)でカジュアルに落とし込めるデザインを採用。ミラー付きで出し入れしやすく、機能性にも優れているほか、ケース内側にさりげなくダブルネームを配置した。

アパレルならではの感覚で、ビューティーとファッションの境界線をつなぐアイテムを作りたいという「ユナイテッドアローズ ビューティー」の思いから、スタッフにも愛用者の多い「ラブクロム」にオファーし、両ブランドの強みを活かした特別なコラボレーションが実現。「ユナイテッドアローズ ビューティー」初の異業種コラボレーションとして、ファッションとビューティーの融合を体現するアイテムに注目が集まる。

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【スナップ】「ディオール」に豪華セレブ大集結 新旧コレクションで転換期を象徴するゲストの装い

「ディオール(DIOR)」は10月1日(現地時間)、2026年春夏コレクションをパリで発表した。ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)によるウィメンズのデビューショーには、ジョニー・デップ(Johnny Depp)やアンナ・サワイ(Anna Sawai)、アンバサダーに就任したグレタ・リー(Greta Lee)、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)「ヴァレンティノ(Valentino)」クリエイティブ・ディレクター、カミーユ・ミチェリ(Camille Miceli)「プッチ(PUCCI)」アーティスティック・ディレクター、日本からは新木優子と中谷美紀ら、世界中から豪華セレブリティーが来場した。セレブの多くは、創業者にオマージュを捧げる花のモチーフや“シガール“などアーカイブから着想を得た建築的な構造のアンダーソンによるファーストコレクションに身を包み、ランウエイ外で新生「ディオール」を体現していた。

一方、メゾンの上顧客や大手メディアの編集長、インフルエンサーたちは、ヴァージニア・ウルフ(Virginia Woolf)による1928年の小説「オーランド(Orlando)」を着想源にした、2025-26年秋冬コレクションを堂々と着こなす。小説の舞台であるエリザベス朝を思わせるコルセットや、フリルをふんだんにあしらったブラウス、レースやチュールのドレスでロマンチックな雰囲気を演出した。“レディ ディオール“はゲストの手元を飾る定番バッグだが、今回のランウエイに登場したアンダーソンが手掛けるワンハンドルの新作バッグ“ディオール シガール“も、メゾンの新たなアイコンとしての兆しを見せていた。ショー会場外には、華やかなセレブリティースナップと「ディオール」にとっての変革の瞬間が混在する、パリコレならではの非日常的な光景が広がっていた。

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「プーマ」と「ソニック」のコラボコレクションが登場 2型のオリジナルスニーカーなどを用意

「プーマ(PUMA)」は、セガのゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ(SONIC THE HEDGEHOG)」とコラボレーションしたコレクションを10月30日に発売する。「プーマ」の公式オンラインストアや公式アプリ、原宿キャットストリート店、大阪店、京都店、福岡店などで取り扱う。

スニーカーはカスタマイズ可能なパーツを付属

今回のコレクションは、2型3種のスニーカーとアパレルをラインアップする。スニーカーは、登場キャラクターに着想して今回のコラボのためにデザインされたオリジナルモデル“インヘイル(INHALE)”と“インバース(INVERSE)”を用意。“インヘイル”は主人公ソニックをイメージしたブルーを、“インバース”はライバルのシャドウと相棒のテイルスを彷ふつとさせるブラックとイエローにカラーリングし、どれもキャラクター型のシュラウドや着脱式のヒールタブ、交換可能なフォ ームストリップなど、カスタマイズ可能なパーツを付属する。価格はどれも1万9800円だ。

アパレルは、モータースポーツのスタイルとゲームの世界観を融合したアイテムを展開。ソニックのグラフィックを大胆にあしらったレーサーシャツや、アタリ出し加工を施したブルーのフーディーとショーツ、ゲーム内に登場するゴールドリングをモチーフにしたドローコード付きのフーディーとショーツ、シャドウのようなブラック&レッドの配色のトラックジャケットとパンツなどをそろえる。

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三陽商会が営業赤字に 3〜8月期、百貨店販売が低迷

三陽商会の2025年3〜8月期連結業績は、営業損益が2億1300万円の赤字(前年同期は5億9900万円の黒字)になった。主力販路である百貨店での販売が低迷し、特に春先の低気温が影響して3〜5月の売上高が前年同期比6%減と苦しんだ。6〜7月も春夏のプロパー販売は同10%減で、在庫増加に伴うセール販売に膨らんだ。8月に盛り返したものの、シーズンを通じた利益は目減りした。

売上高は同3.1%減の270億円だった。前年同期比で約8億6000万円少なく、当初計画費で約13億6000万円の未達だった。プロパー販売比率は7.5ポイント低下の59.7%で終わった。セール販売の増加によって粗利益率は2.3ポイント低下した。純利益は2億9900万円だった。

通期(26年2月期)は、売上高599億円(前期比1.0%減)、営業利益23億円(同15.3%減)、純利益41億円(同2.3%増)を予想する。新規出店を増やして売り上げを確保するとともに、調達原価率の抑制、商品供給のコントロールなどによって粗利益率を改善させる。

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新生「ロエベ」のバッグ&シューズ34連発 不朽のアイコン“アマソナ“のモダンな再解釈に注目【26年春夏 新デザイナーの初コレクションVol.13】

「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」の創業デザイナーを経てクリエイティブ・ディレクターに就任したジャック・マッコロー(Jack McCollough)とラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)による新生「ロエベ(LOEWE)」は、メゾンの伝統やクラフトと2人のモダンな感性や鮮烈な色使いが融合したアクセサリーがそろう。バッグなどに刻印されたアナグラムは、「L」を4つ合わせて描いたデザインから上部の2つのみを残した“クロップド アナグラム“に刷新された。

最注目のバッグは、来年創業180周年を迎えることから名付けられた“アマソナ180”。「ロエベ」を象徴するクラシックなハンドバッグ“アマソナ“をクタッとしたシェイプとワンハンドルでモダンに再解釈した新作だ。素材は、スムース、スエード、クロコダイルの3タイプをラインアップ。ランウエイショーには一番大きなモデルのみが登場したが、3サイズ展開になる。手持ち用の短いハンドルと肩掛けにも掛けられる長いハンドルが配されたデザインで、取り外し可能なショルダーストライプも付属。バッグの内側には前後を斜めに仕切るマグネット開閉のパネルがあり、ファスナーを開けたままでも中身を見せずに使用できる実用性を考慮したデザインが特徴だ。ファスナーを閉めることもできる。

また、2人がスペインらしさを感じるという“フラメンコ クラッチ“は、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)時代はノット(結び目)になっていた部分を巻貝のような形状のリジッドなパーツに刷新。ラッフル状になった開口部にアーカイブのロゴや広告をプリントしたカラフルなレザーを重ねることで、ドラマチックなアレンジを加えたモデルも登場した。そのほか、長さ調節可能なショルダーストライプ付きの大ぶりなバケットバッグは、巨大なロゴをコントラストの効いた配色で仕上げたモデルと単色モデルを用意する。付属するレザーのクロシェットは、通常はカギを取り付けるものだが、栓抜きになっているのがユニークだ。さらに、ムール貝の貝殻のようなパーツをたっぷりあしらったカゴバッグ“シェル バスケット“や、ツイストした形状と2色のレザー張り、口金部分のてんとう虫のパーツが印象的なハードクラッチも提案。バッグに付けるチャームもムール貝や昆虫、栓抜きなど、遊び心にあふれている。

足元は、ロングノーズとキトゥンヒールで仕上げた透明や色とりどりのPVC製シューズが目を引く。中に黄色やオレンジ、青などウエアに通じるカラフルでスポーティーなソックスパーツを合わせて履くスタイルが中心になる。また、ポインテッドトーのミュールは折り紙さながらレザーを折り畳んだようなデザイン。巻貝のようなパーツをアッパーに配したカラフルなローファーや、クライミングシューズから着想した軽やかなスニーカーも打ち出す。

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「パンドラ」のCEOが来年3月に退任 後任は内部昇格

デンマーク発のジュエリーブランド、パンドラ(PANDORA)は、アレクサンドル・ラシック(Alexander Lacik)最高経営責任者(CEO)が2026年3月11日付で退任することを発表した。後任には、ベルタ・デ・パブロバルビエ(Berta de Pablos-Barbier)最高マーケティング責任者(CMO)が就任する。

新CEOはマーケティング畑の経験が豊富

デ・パブロバルビエ新CEOは、スペイン出身。ケリング(KERING)が擁するブシュロン(BOUCHERON)でマーケティング関連の要職に従事した後、12年から15年までラコステ(LACOSTE)のCMOを務めた。15年から20年まではマーズ(MARS)のチーフ・グロース・オフィサーを、20年から24年まではLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が擁するモエ・エ・シャンドン(MOET & CHANDON)やドン ペリニヨン(DOM PERIGNON)などの社長兼CEOを務めた。24年11月から現職。

ラシックCEOはスウェーデン出身で、現在60歳。プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)やレキットベンキーザー(RECKITT BENCKISER)などの日用消費財メーカーで要職を歴任した後、チャイルドシートなどを製造するブリタックス(BRITAX)のCEOを務めた。19年4月から現職。「パンドラ」は自由にカスタマイズできるチャームジュエリーが有名だが、CEOに就任後、同氏はこれをフルラインアップのジュエリーブランドへと進化させるべく尽力。商品カテゴリーや市場の拡大策が奏功し、在任中の売上高は45%増、グローバルでの従業員数はおよそ54%増の3万7000人となった。なお、退任後は家族との時間を楽しむべく、企業トップなどの役職を引き受ける予定はないという。

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「エテュセ」の“初代ほてリップ”が待望の限定復刻 “ジンジン×艶ぷる”の新処方で

「エテュセ(ETTUSAIS)」は11月20日、“ほてリップ”の愛称で親しまれる唇用美容液“リップエッセンス ホット”(2g、1760円 ※編集部調べ)を数量限定で復刻発売する。

“リップエッセンス”は2018年に数量限定で発売後、「唇がじんわり温まるような使用感」と「血色感のあるぷっくりとした艶感仕上がり」で、SNSや口コミを中心に話題を呼んだリップバームだ。23年には“初代ほてリップ”を復刻発売したものの、一部原料の調達困難により惜しまれつつ終売となった。そんな中、多くの再販を望む声に応えるべく、この冬新処方で再登場する。

伝説の“初代ほてリップ”が、“ジンジン×艶ぷる”の新処方で登場!

同製品は、新たに採用した“メルティースパイス処方”により、唇にとろけるようになじみ、自然な血色感とじんわりとした温感を実現する。ハイパーグロスオイルによるラッピング効果で、縦じわの目立たないふっくらとした艶唇へ導く。保湿成分としてローヤルゼリーエキスとヒアルロン酸を配合し、荒れや乾燥から守りながら潤いを長時間キープ。

さらに、アルガンオイル・ローズヒップオイル・ホホバオイルなどの美容オイルをぜいたくにブレンドした。透明感のある赤みカラーで、唇に適度な血色感をプラスする。

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「ドリス ヴァン ノッテン」に見る継承の成功例 初の春夏ウィメンズは鮮やかな色柄と装飾で描く楽観的ムード

ジュリアン・クロスナー(Julian Klausner)がドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)の後継者で良かった。デビューを飾った3月の2025-26年秋冬コレクション、そして喝采を浴びた6月の26年春夏メンズ・コレクションに続き、初のウィメンズの春夏シーズンとなった26年春夏のショーは、そんな安心感を抱かせるものだった。この3シーズンを通して感じたのは、ドリス本人のクリエイションとはやっぱり少し違うけれど、紛れもなく「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」であること。それは“実際に人が着るための服を作る“という創業者の信念をしっかりと受け継ぐとともに服をこよなく愛し、エモーショナルなショーを通して新たな美の表現に取り組むジュリアンの姿勢が表れているからだろう。

今季の出発点の一つとして挙げたのは、「どうすれば希望や喜びに満ちたオプティミスティック(楽観的)な感覚を表現できるか」だ。そこで彼が目を向けたのは、波と戯れ、風を感じるサーファーのシルエットや、「毎日訪れるシンプルな光景でありながら壮大で活力にあふれる」と考える夕焼け。リラックスした雰囲気を漂わせながらも、色柄と装飾を生かした高揚感のあるコレクションを見せた。

ファーストルックは、先のメンズのファーストルックにも通じるシンプルなカットのショートコートに、ルーズに履いたソックスとバレエシューズのようにソールが薄いスニーカーを合わせたスタイル。ただ、ウィメンズでは生地と同系色で植物モチーフのエキゾチックな刺しゅうをコートにたっぷりと施し、さりげなくも「ドリス ヴァン ノッテン」らしく仕上げている。その後も、序盤はグレーやエクリュ(生成り)、クリームといった淡い色合いのルックで構成。波の動きを想起させるフリルや太陽の光できらめく海面をイメージしたラインストーンなどで装飾を加えた。

今季のスタイルを特徴付けるのは、ダーツとラグランスリーブで作るコンパクトな肩と体のラインに沿うシルエットで仕立てたトップスやテーラリング、そして細身のひざ丈ショーツ。これらは、サーファーたちがまとうウエットスーツの優雅さからヒントを得たものだ。一方で、幅広の肩とピークドラペル、ダブルブレストで仕上げたマスキュリンなジャケットやコートも多出。軽やかなシアースカートやマイクロミニ丈のボトムスを合わせることで、硬さと軽やかさの対比を表現している。脚をあらわにする提案は、創業者時代にはあまり見られなかったジュリアンならではのアプローチと言えるだろう。

そして、パレ・ド・トーキョーの無機質なショー空間は、次第に鮮やかな色と柄で彩られていく。目が覚めるような黄色のアイテムには黒のビーズ刺しゅうで大胆に柄を描いたり、青と水色のトロピカルプリントを組み合わせたり。ストライプのニットローブやボディースーツからはビーチのムードが漂い、ジュリアンが好んで用いるドットは異なる色をずらして重ねたシアー生地やチュールに立体的な表現で取り入れている。

また、「喜びやオプティミズムを考えた時、楽観主義の象徴である60年代が思い浮んだ。当時のスタイルはシンプルなシェイプ、色やプリントに重点が置かれていた」と話すジュリアンは今季、幾何学的な線や円で構成されるグラフィカルなモチーフを多用。大小さまざまな尺度とピンク×オレンジや黄緑×朱赤、赤×白といった大胆な配色のプリントや総スパンコール刺しゅうで、前述のウエットスーツから着想したトップスや、風にひらめくシアーなカフタン風ドレスにロングスカート、そしてハリのあるベアトップブレスやミニドレスといった比較的シンプルなシルエットのアイテムにのせ、色柄を際立たせた。

ショーを終えた後、開始前と同じように心地よい波の音が流れる会場でジュリアンは、「以前からドリスとウィメンズには取り組んできたが、初めてメンズを手掛けるのはエキサイティングな挑戦だった。なので、とても楽観的かつ直感的なアプローチで取り組み始め、それを今も生かしている」と明かした。彼には、ドリスがゼロから築いてきた生地や刺しゅうなどのモノ作りに欠かせない背景や振り返ることのできるアーカイブがそろっているという恵まれた環境がある。その中で自身の感性やアプローチを生かし、シーズンを重ねるごとに「ドリス ヴァン ノッテン」の新時代を確立していくのが楽しみだ。

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「デジャヴュ」のクリームペンシルからパールがきらめく秋限定ブラウンカラーが登場

「デジャヴュ(DEJAVU)」は10月10日、自在にラインを描ける楕円芯のアイライナー“ラスティンファインEクリームペンシル”(1320円)から、パール入りの秋限定色“ルミナスブロンズ”を発売する。

限定色は、大小さまざまなパール8種を配合したブラウンカラー。ブラウンベースのラインに青や赤、ゴールド、ブロンズカラーのパールがきらめく。1.5mm×3mmの楕円芯はクリーミーで滑らかな描き心地が特徴。折れにくく、皮脂や汗、こすれに強く、細い面と幅広い面を使い分けることでラインの太さを自在に操ることができる。

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「プーマ」×「フミト ガンリュウ」の新作コレクション 2型のスニーカーとアパレルを用意

「プーマ(PUMA)」は、「フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)」とコラボレーションした新作コレクションを発表した。10月8日から「フミト ガンリュウ」の公式オンラインストアで先行販売後、11日からは「プーマ」の公式オンラインストアや公式アプリ、原宿キャットストリート店、大阪店などで取り扱う。

テーマは“デュアリティ”

今回のコラボコレクションは、“デュアリティ(二面性)”をテーマに掲げ、“衝動とコントロール、動と静の間にある緊張感を表現”したという2型のスニーカーとアパレルを展開する。スニーカーは、1999年に登場したアバンギャルドなシルエットのスニーカー“モストロ(MOSTRO)”をアウトドア仕様にアップデートした“モストロ XC(MOSTRO XC)”をベースモデルに採用。3Dプリンターで制作した彫刻的なモデル(4万6200円)と、ニット製のアッパーにクイックシューレースシステムを搭載したモデル(2万8600円)を用意した。

アパレルは、「プーマ」が1980年代に発売していたナイロントラックスーツを「フミト ガンリュウ」のパターンで再構築したトラックジャケットとパンツをはじめ、ケープとしても着用できるコンバーチブルジャケットや、ベンチレーションを配したTシャツなどをラインアップ。どれも「プーマ」と「フミト ガンリュウ」のロゴをあしらっている。

キャンペーンビジュアルのモデルには、俳優の笠松将を起用した。

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「ジャンポール・ゴルチエ」2026年春夏コレクション

「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」が2026年春夏コレクションを発表した。

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「ヴァレンティノ」2026年春夏コレクション

「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が2026年春夏コレクションを発表した。

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英国発の会員制クラブ「ソーホーハウス」が南青山に2026年春オープン 屋外プールなどを完備

イングランド・ロンドン発の会員制クラブ「ソーホーハウス(SOHO HOUSE)」が、2026年春に日本初進出となる「ソーホーハウス東京(SOHO HOUSE TOKYO)」を東京・南青山にオープンする。場所は、三井不動産が同時期の開業を予定している複合施設「表参道グリッドタワー」内の11~14階だ。

アジアで4番目のハウスは、4フロアのクラブスペースで構成

「ソーホーハウス東京」は、ムンバイと香港、バンコクに続くアジアで4番目のハウスで、ラウンジやベッドルーム、レストラン、バーなどを含む4フロアの会員制クラブスペースで構成される。ベッドルームは全42室を用意し、居心地の良いアットホームな部屋から簡易キッチンや屋外バルコニーを備えたスイートまでを展開。室内は、ビンテージの英国家具とともに、アップサイクルされた着物の生地や裂き織りの家具、寄木細工のフローリングなど、日本ならではのエッセンスを融合した空間に仕上がっている。そして、他フロアには屋外プールをはじめ、床から天井までの窓を備えたウェルネススタジオやコワーキングエリア、ライブパフォーマンスや上映会のためのイベントスペースなどを完備する。

アンドリュー・カーニー(Andrew Carnie)「ソーホーハウス」最高経営責任者は、「東京は、クリエイティブでエネルギーにあふれ、そして文化的な深みのある都市であり、まさにその魅力を『ソーホーハウス東京』で表現したいと考えている。『ソーホーハウス』は、常に都市の文化を形作る人々を集め、繋げることを使命としてきた。東京のアート、ミュージック、ファッション、フード、テクノロジーの領域を超え、またローカルとグローバル、伝統と革新という多彩なコミュニティを一つの屋根の下で結びつけることができる素晴らしい機会になるだろう」とコメントしている。

「ソーホーハウス」は、1995年にイギリス・ロンドンのソーホー地区で創設された国際的社交クラブで、クリエイティブ業界に従事する人々を対象としている。現在、全世界の46カ所で運営し、レストランやバー、ベッドルーム、スパ、ワークスペースなどを提供。会員にはクリエイティブシーンに関わるプロフェッショナルが多く、会員限定のイベントやネットワーキングの機会も多く用意されている。メンバーシップの会員費は年間62万円で、「ソーホーハウス トウキョウ」のみを利用できるローカルメンバーシップの会員費は年間50万5000円だ。

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英国発の会員制クラブ「ソーホーハウス」が南青山に2026年春オープン 屋外プールなどを完備

イングランド・ロンドン発の会員制クラブ「ソーホーハウス(SOHO HOUSE)」が、2026年春に日本初進出となる「ソーホーハウス東京(SOHO HOUSE TOKYO)」を東京・南青山にオープンする。場所は、三井不動産が同時期の開業を予定している複合施設「表参道グリッドタワー」内の11~14階だ。

アジアで4番目のハウスは、4フロアのクラブスペースで構成

「ソーホーハウス東京」は、ムンバイと香港、バンコクに続くアジアで4番目のハウスで、ラウンジやベッドルーム、レストラン、バーなどを含む4フロアの会員制クラブスペースで構成される。ベッドルームは全42室を用意し、居心地の良いアットホームな部屋から簡易キッチンや屋外バルコニーを備えたスイートまでを展開。室内は、ビンテージの英国家具とともに、アップサイクルされた着物の生地や裂き織りの家具、寄木細工のフローリングなど、日本ならではのエッセンスを融合した空間に仕上がっている。そして、他フロアには屋外プールをはじめ、床から天井までの窓を備えたウェルネススタジオやコワーキングエリア、ライブパフォーマンスや上映会のためのイベントスペースなどを完備する。

アンドリュー・カーニー(Andrew Carnie)「ソーホーハウス」最高経営責任者は、「東京は、クリエイティブでエネルギーにあふれ、そして文化的な深みのある都市であり、まさにその魅力を『ソーホーハウス東京』で表現したいと考えている。『ソーホーハウス』は、常に都市の文化を形作る人々を集め、繋げることを使命としてきた。東京のアート、ミュージック、ファッション、フード、テクノロジーの領域を超え、またローカルとグローバル、伝統と革新という多彩なコミュニティを一つの屋根の下で結びつけることができる素晴らしい機会になるだろう」とコメントしている。

「ソーホーハウス」は、1995年にイギリス・ロンドンのソーホー地区で創設された国際的社交クラブで、クリエイティブ業界に従事する人々を対象としている。現在、全世界の46カ所で運営し、レストランやバー、ベッドルーム、スパ、ワークスペースなどを提供。会員にはクリエイティブシーンに関わるプロフェッショナルが多く、会員限定のイベントやネットワーキングの機会も多く用意されている。メンバーシップの会員費は年間62万円で、「ソーホーハウス トウキョウ」のみを利用できるローカルメンバーシップの会員費は年間50万5000円だ。

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英国発の会員制クラブ「ソーホーハウス」が南青山に2026年春オープン 屋外プールなどを完備

イングランド・ロンドン発の会員制クラブ「ソーホーハウス(SOHO HOUSE)」が、2026年春に日本初進出となる「ソーホーハウス東京(SOHO HOUSE TOKYO)」を東京・南青山にオープンする。場所は、三井不動産が同時期の開業を予定している複合施設「表参道グリッドタワー」内の11~14階だ。

アジアで4番目のハウスは、4フロアのクラブスペースで構成

「ソーホーハウス東京」は、ムンバイと香港、バンコクに続くアジアで4番目のハウスで、ラウンジやベッドルーム、レストラン、バーなどを含む4フロアの会員制クラブスペースで構成される。ベッドルームは全42室を用意し、居心地の良いアットホームな部屋から簡易キッチンや屋外バルコニーを備えたスイートまでを展開。室内は、ビンテージの英国家具とともに、アップサイクルされた着物の生地や裂き織りの家具、寄木細工のフローリングなど、日本ならではのエッセンスを融合した空間に仕上がっている。そして、他フロアには屋外プールをはじめ、床から天井までの窓を備えたウェルネススタジオやコワーキングエリア、ライブパフォーマンスや上映会のためのイベントスペースなどを完備する。

アンドリュー・カーニー(Andrew Carnie)「ソーホーハウス」最高経営責任者は、「東京は、クリエイティブでエネルギーにあふれ、そして文化的な深みのある都市であり、まさにその魅力を『ソーホーハウス東京』で表現したいと考えている。『ソーホーハウス』は、常に都市の文化を形作る人々を集め、繋げることを使命としてきた。東京のアート、ミュージック、ファッション、フード、テクノロジーの領域を超え、またローカルとグローバル、伝統と革新という多彩なコミュニティを一つの屋根の下で結びつけることができる素晴らしい機会になるだろう」とコメントしている。

「ソーホーハウス」は、1995年にイギリス・ロンドンのソーホー地区で創設された国際的社交クラブで、クリエイティブ業界に従事する人々を対象としている。現在、全世界の46カ所で運営し、レストランやバー、ベッドルーム、スパ、ワークスペースなどを提供。会員にはクリエイティブシーンに関わるプロフェッショナルが多く、会員限定のイベントやネットワーキングの機会も多く用意されている。メンバーシップの会員費は年間62万円で、「ソーホーハウス トウキョウ」のみを利用できるローカルメンバーシップの会員費は年間50万5000円だ。

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敏腕PRディレクター南奈未が説くファッション業界の道標 Vol.5 【挑戦がくれる誇りと学び】

PROFILE: 南奈未

南奈未
PROFILE: (みなみ・なみ)アメリカの大学でマーケティングを専攻し卒業。米国や日本にて外資系企業などを経て、クリスチャン・ディオールに入社。その後ダミアーニ、ドルチェ&ガッバーナに転職。2004年に「ルイ・ヴィトン」で、ウィメンズとメンズのPRを担当。12年、マイケル・コースのコミュニケーション・ジェネラルマネージャーに就任。17年、ドルチェ&ガッバーナに復職し、PR&コミュニケーション ディレクターに就く。24年10月退職 PHOTO:MAKOTO NAKAGAWA(magNese) HAIR&MAKE UP:KIKKU(Chrysanthemum)
ファッション業界において、花形職とされるPR。そのトップに就くPRディレクターは、ブランドの“縁の下の力持ち”や“影の立役者”として認識されるほど、目立たずともブランドの大きな役割と責任を担っている。特にラグジュアリーブランドにおいては、常にVIP顧客やメディア、デザイナーやチームの中核的存在だ。交渉術やコミュニケーション能力も必要とされる。南奈未さんは約20年間、ファッションシーンをリードする数々の海外ブランドの日本法人のPRを統括。日本はもちろん、グローバルでその手腕を発揮してきた言わずと知れた人物だ。この10年でデジタルやマーケティングの概念が多様化する中、ファッションラグジュアリーの世界は大きく様変わりしているという。この連載では数回に分けて、南さんが培ってきたファッションPRの仕事そしてその裏側について語る。第5回は、PRという仕事を通じて得た誇りと学びについて。

PRの矜持は“ブランド偏差値”にあらわれる

本連載Vol.2【イマドキの“ラグジュアリーマーケティング”】でもお伝えした通り、近年のラグジュアリーファッションの世界でも、マーケティングを重視したB to C型のイベントが増えています。小規模なポップアップストアから、ブランドの歴史を深く掘り下げた大展覧会までスケールも内容もさまざま。どのような形でも、PRはブランドやデザイナーの思いを理解し、世の中へ伝える役割を担っています。

ブランドやシーズンによって異なりますが、40〜80近いルックを披露する10〜20分間のファッションショーにも、デザイナーとチームが費やした膨大な時間と熱意が込められています。ただし、その努力のすべてが観客に伝わるとは限りません。時に意図しない記事が出ることもあって、心がざわつくこともありますが(笑)、それでもPRは、デザイナーという人間に寄り添いながら、同時にジャーナリズムの存在意義も理解しなければなりません。だからこそ、その意図や背景を誤解なく伝えていくのが使命だと思っています。私自身、デザイナーの一番のファンでありたいと、いつも思っています。

私はよく“ブランド偏差値”という言葉を使います。これは営業や販売、物流、PRなどブランドに携わるメンバーの意識の総和を指し、「自分がこのブランドを背負っている」という誇りをどれだけ持っているかを測る物差しのようなものです。ある時、本国チームが日本の縫製工場に直接発注したショー用のストッキングを、急きょ私たちが受け取りにいくことになりました。私たちにはよくあるハプニング業務のひとつでしたが、工場の方とのやり取りで「私たちのショーのために一生懸命つくってくださり、本当にありがとうございました」とお伝えしたところ、「やっぱり一流ブランドの人は違いますね」と返していただいたんです。特別なことをしたつもりはありませんが、自然と出た言葉でした。きっと、自分でも気づかないうちに“自分が勤めているブランドのため“”一流の商品を手がけている”という自負が身についていたんだと思います。これはキャリアの長さに関係なく、意識の持ち方次第で表れるもの。日常の何気ない瞬間、通勤電車の中でも「ブランド偏差値」は問われていると感じています。

若さの感性に学ぶ、PRのアップデート

潮流の激しいこの業界にいると、「イマドキの子たちの気持ちが分からない」と嘆く声も聞きます。でも私は、そう感じたらまずイマドキの子たちが集まる場所に足を運んでみるようにしています。今年も4年連続で、真夏の野外音楽フェス「サマーソニック(SUMMER SONIC)」に行きました。炎天下で1日過ごすのは、もはや修行のよう(笑)。でも、若い世代が熱狂するアーティスト、自由なファッション、そこに満ちたエネルギーを肌で感じることは、私にとって大きな学びです。

Z世代をターゲットにした施策が求められる今、世代の違いを埋めるには“体感すること”が何よりも大切。マーケティングって、机上で考えるだけでは見えてこないんですよね。街を歩けばヒントがあるし、ライブ会場には時代の空気が凝縮されている。私はいまでもノートとペンを持ち歩いたりして、思いついたことをすぐメモしたり調べるようにしています。最近はもっぱらスマホかi Padですが、Chat GPTは親友です。

若手の育成においても、「任せること」が第一歩だと思っています。あえて距離を置き、トライ&エラーの環境をつくることが重要。失敗を恐れず挑戦する姿勢こそが成長の糧になるからです。たとえば、デザイナー来日のウェルカムディナーで「テーブルナプキンに刺しゅうを入れる」と決めるだけでも、位置は?糸の色は?と考えることは山のようにある。その一つひとつの判断がブランドの世界観を形づくるんです。若い感性から学ぶことは本当に多いですし、時には驚かされることもあります。PRの仕事は時代の声に耳を傾け、ブランドの未来を支えること。だからこそ、自分も常にアップデートしていたいと思っています。

失敗と挑戦がくれる、PRという仕事の魅力

ラグジュアリーブランドをいくつも経験してきましたが、失敗ももちろんありました。過去にはハリウッドセレブの衣装フィッティングを終えた帰り、疲れ果ててタクシーで寝落ちてしまい、衣装とジュエリーをトランクに置き忘れてしまうという大失態を起こしてしまったことも。奇跡的にタクシー会社と連絡が取れて、事なきを得ましたが、それ以来「タクシーでは絶対に寝ない」「領収書と車番は必ず記録する」というマイルールができましたね(笑)。

長年続けてきて思うのは、何より大切なのは体力と諦めない心。億単位のプロジェクトでは、社内メンバーも一緒に取り組んでくれる外部スタッフも全員が瀕死寸前まで力を尽くします。だからこそ生まれる団結力は、まさに漫画「スラムダンク」の名台詞「あきらめたらそこで試合終了ですよ」そのもの(笑)。それが仲間意識となって、次へのエネルギーにつながります。そして、仕事だけにのめり込むのはNG。心身のバランスが整ってこそ良いアイデアが生まれる。私も昔は寝る間も惜しんで働いていましたが、今は「願えば叶う」と信じて、まずは心身を整えることを優先するようにしています。

PRとは、人を動かす力を持ち、自分自身の人生にも彩りを与えてくれる仕事です。一人では決して見えない景色も、仲間となら辿り着ける。だから私はこれからも、ひとつずつの挑戦に全力で向き合っていきたいと思っています。

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