ベイクルーズが初のライブコマース開催 ジャーナルスタンダードの人気販売員がアイテム紹介

 ベイクルーズは「LIVE STYLING」と題した初のライブコマースを、自社ECサイトの「ベイクルーズストア(BAYCREW'S STORE)」で5月22日18時に開催する。

 “今買って夏まで使える!人気スタッフが欲しい本命トレンドアイテム”をテーマに、ジャーナルスタンダード(JOURNAL STANDARD)のアイテムをウィメンズを担当する販売員が紹介し、視聴者からの質問にもリアルタイムに回答していく。

 「ベイクルーズストア」内のニュースページから視聴が可能。なお、ライブコマース中に紹介したアイテムは同じページ内で購入することができる。

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セーレンの20年3月期は7期ぶりの減収減益 デジタルパーソナルオーダー「ビスコテックス」に期待

 総合繊維メーカー、セーレンの2020年3月期連結決算は、売上高が前期比2%減の1200億円、営業利益が同0.8%%減の100億円となり、新型コロナウイルの影響で増収増益は7期連続で途切れた。北米、中米、南米、中国、アジアにある海外子会社の売上高は、同1.8%減(現地通貨ベース)の630億円だった。

 セグメント別では、ハイファッション事業の売上高が同2.8%減の246億円、営業利益が同4.6%増の11億円だった。川田達男・代表取締役会長兼最高経営責任者は、新型コロナ禍におけるハイファッション事業の厳しい見通しを示しながらも、自身の肝いりで推し進めている独自のデジタルパーソナルオーダーシステム「ビスコテックス(VISCOTECS)」を今後も強化していく考えだ。

 「『ビスコテックス』は、百貨店など40店舗を構えて着実に拡大している。BtoCビジネスが先行したが、ITを活用した全く新しいビジネスモデルに対して業界内の理解が深まり、ようやくアパレルメーカーの採用が増加してBtoBビジネスへの活路が見えてきた。まだ時間がかかるが、さらに認知度を高める必要がある。このシステムの方向性は間違っていないと思う」と話した。

 「ビスコテックス」は、IT技術と繊維一貫生産機能を融合して独自に開発したデジタルプロダクションシステム。客が等身大のモニターとタブレットを用いてバーチャル試着しながら、洋服のシルエットや色、柄、サイズを自由に組み合わせて、自分だけの一着を作れるというもので、その組み合わせ数は47万通りあるという。自社で開発したインクジェットプリンターを核に、全工程をIT制御し、企画から製造までの短納期化と、多品種、小ロット、在庫レス生産を実現した。

 21年3月期の業績予想は新型コロナの影響により未定としている。10年後の目標として、連結の営業利益を今の105億円から約2倍の200億円、ハイファッション事業も今の11億円から約2倍の20億円を掲げた。 

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「ノントーキョー」が「あつ森」データ配信 Zoom用背景など“おうち時間”のための企画を発表

 「ノントーキョー(NON TOKYO)」は自宅で過ごす時間が増えている状況を受け、“おうち時間”をより有意義にすることをテーマに、ニンテンドースイッチ用ゲーム「あつまれどうぶつの森(あつ森)」用のデータとZoom用背景の配信に加えて、オリジナルアイテムの販売を行っている。

 ニンテンドースイッチ用ゲーム「あつ森」で使用できるオリジナルウエアのデータを配信中。2020-21年の秋冬コレクションや、定番アイテムなど計15種類がダウンロードできる。

 また、同時に、利用が広がっているビデオ通話サービスのZoomなどで使用できる5種類の背景を無料で配信している。

 公式オンラインストアでは、“ステイホーム”をテーマにしたオリジナルTシャツ(5800円〜)や洋服のセットも販売中だ。

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セフォラがTモールに出店 米国では順次店舗の営業を再開

 セフォラ(SEPHORA)はアリババ(ALIBABA)のTモール(TMALL)に出店する。「フェンティ ビューティ バイ リアーナ(FENTY BEAUTY BY RIHANNA)」「ボン パフューマー(BON PARFUMEUR)」「ダーマロジカ(DERMALOGICA)」「ファーマシー(FARMACY)」など25のインターナショナルブランドを取り扱う。「ナターシャ デノナ(NATASHA DENONA)」や「サンデー ライリー(SUNDAY RILEY)」など、中国未進出のブランドも含まれ、全部で600以上の製品を販売する。

 セフォラはすでに中国で約250店舗を構えるが、中国に化粧品を輸出する際には動物実験の実施が義務付けられている。越境ECに出店することで、動物実験を行わないクルエルティーフリーブランドを中国に展開することが可能となる。ベンジャミン・ヴュショ(Benjamin Vuchot)=セフォラ アジア プレジデントは「セフォラは今年、中国に上陸して15年目を迎え、このタイミングでTモールに出店することはわれわれにとっても特別なこと。Tモールへの出店により、中国の消費者に新しいトレンドを届け、ニーズに応えられると思う」とコメント。

 なお、セフォラは米国では5月22日に順次営業を再開する。アラスカやアリゾナ、テキサスなど13州にわたり70店舗をオープンする。また、オープンに伴い独自に健康安全ガイドラインを設けた。検温や店内のソーシャルディスタンス、製品の定期的な殺菌、マスクの着用など、細かく取り組む。また、医療従事者に対して、年末まで10%のディスカウントを提供する。ほかにもウルタ(ULTA)も180店舗をオープンし、700以上の店舗で“カーブサイド ピックアップ”サービスを提供している。オンラインの注文を近くの店舗でピックアップできるサービスだが、注文の受け取りは駐車場で、店員が製品を車まで届けてくれるものだ。メイシーズ(MACY’S)が買収した専門店の「ブルーマーキュリー(BLUEMERCURY)」も同様に5月末までにカーブサイド ピックアップサービスのために、115店舗をオープンする。

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月1000万人以上が利用する美容系口コミアプリ「リップス」がD2Cコスメ「ミオル」をスタート 第1弾はフェイスマスク

 累計500万ダウンロード、月間サービス利用者数1000万人を達成するなど、若い女性を中心に人気の美容系口コミアプリ「リップス(LIPS)」から初となるD2Cコスメブランド「ミオル(MEOL)」が誕生した。第1弾製品としフェイスマスク「アップデーティングマスク- 1.0.0」を公式オンラインストアで5月20日から販売を開始した。

 D2Cコスメブランドをスタートした理由について、「多くのユーザーデータを保有している中で、よりユーザーに近いアプローチで手助けになることがないか考えた際に、一番は『製品を発売し実際に使ってもらうこと』だと思った。『ミオル』は品質や使用感に対するユーザーの声やトレンドに向き合い、徹底した分析を通じてリアルな“欲しい”を追求していく」と広報担当者はコメントする。

 「ミオル」はユーザーの声を反映させながらアップデートしていくのが特徴。使い続けたくなる製品であるために、購入したユーザーの口コミを分析し、製品へと取り込んで定期的にアップデートしていく予定だという。第1弾となる「アップデーティングマスク- 1.0.0」は用途に合わせて保湿、透明感、毛穴、肌トラブル、艶の5種をラインアップする。価格は1セット5枚入りで、単品購入が2000円(税込)、定期購入が1780円(税込)、5種のトライアルセットが1480円(税込)で、いずれも送料無料となっている。

 フェイスマスクからスタートしたのは「やはりメイクを楽しむ上で肌は非常に大切なもの。肌の潤いやハリがあるだけでメイクが何倍にも生きるということを知っているのでスキンケアラインから挑戦した。また、その中でも“使いやすさ”にこだわってたどり着いたのがフェイスマスクだった」という。

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渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」がオープン SEKAI NO OWARIのDJ LOVEらがイベントに参加

 KDDI、一般社団法人渋谷未来デザイン、一般財団法人渋谷区観光協会(以下、渋谷区観光協会) を中心とする参画企業50社で組成する「渋谷5Gエンターテインメントプロジェクト」は、先端テクノロジーを駆使してエンターテインメントの活動を止めることなく、自宅からさまざまなイベントへの参加が可能となる渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」を5月19日にオープンした。

 「バーチャル渋谷」は、アーティストのライブやアート展示、トークイベントなど、渋谷らしいコンテンツを発信・体験できるということをコンセプトに、先端テクノロジーとエンターテインメントを組み合わせて、バーチャルイベント会場と渋谷の街を連携した新しいコンテンツを提供していく。

 なおオープニングイベントとして、「バーチャル渋谷」内の渋谷スクランブル交差点で、ネットフリックス(NETFLIX)のオリジナルアニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」を含む「攻殻機動隊」シリーズについて、SEKAI NO OWARIのDJ、DJ LOVEや、にじさんじ所属のバーチャルライバー、アンジュ・カトリーナのほか、渋谷未来デザインフューチャーデザイナーの若槻千夏や、S/U/P/E/R DOMMUNEの宇川直宏代表らがアバターとして登場して語り合う。ライブトークイベントは、公式イベントサイトで5月19日19時に開催する予定だ。

 また、11月に開催する渋谷区共催事業「ソーシャル イノベーション ウイーク 渋谷2020(SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2020))における都市型イベント会場としても展開する予定だという。

 今後「渋谷 5G エンターテインメントプロジェクト」は、渋谷における経済や文化の流れを止めずに、エンターテインメントで新しい体験価値を創出し、文化創造都市である渋谷をサポートしていく。

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送料無料で自宅で試着 フランス時計「ミッシェル・エルブラン」の新サービス

 輸入代理店のオールージュは、フランスの時計ブランド「ミッシェル・エルブラン(MICHEL HERBELIN)」の試着サービスをスタートさせた。客が公式サイトの専用フォームにIDを入力すると、5~7日で時計(試着用実機)が届く。発送料はもちろん、5月31日までは返送料も無料とする。写真では伝わりにくい質感や色、着け心地やサイズ感を手に取って確認できる。

 下山征人オールージュ社長は、「“近くに取り扱い店舗がない”“ワードローブとのマッチングを確かめたい”“家族に見てもらいたい”といった客の声に応える目的もあるが、最たるものは“コロナショック”による売り上げ大幅減だ。『ミッシェル・エルブラン』の主たる販路は百貨店であり、百貨店の休業に伴い壊滅的な打撃を受けた。実に9割減(前年同期比)だ」と話す。一方で、「中心価格が1100万円の、液体を用いて時間を表現する機械式時計ブランド『HYT』の4、5月の売り上げは好調で、オールージュとしては前年をクリアしている。しかしローレンジの『ミッシェル・エルブラン』が安定してこそ、ビジネスは盤石となる」と話す。

 「ミッシェル・エルブラン」は1947年に創業。フランスブランドらしい色使いや繊細なデザインが人気で、中心価格は12万円。

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「無印良品」で売れているリモートワークに役立つアイテム

 新型コロナウイルス拡大の影響でリモートワークが定着しつつある。4月7日の緊急事態宣言発令後の、リモートワーク関連の売れ筋を「無印良品」に聞いてみた。大人だけでなく子どもも休校のため、デスクやテーブルの需要が高まっているという。中でも、“折りたたみテーブル(幅160cm、オーク材)”(税込2万5900円)は折り畳んで省スペースに収納でき、ダイニング用としてだけでなくワークデスクとしても使えるため人気が高い。

 長時間座って仕事をするため、“ワーキングチェア”(税込1万2900円)の売れ行きが好調だ。このチェアの特徴は、自宅での使用を考えた靴を脱いで使いやすい座面高(39〜49cm)で、昇降機能があるので大人用・子ども用を問わないという点。“ウレタンフォームシートクッション角型(杢チャコール)”(税込1490円)も、椅子の座面や背当て用として売れている。コードレスで使用できる“手元をてらすリビングライト”(税込8890円)もリモートワークで売り上げが伸びている。

 仕事をしながら香りを楽しめてリラックス効果がある“ポータブルアロマディフューザー”(2990円)も売れ行きが好調だ。水を使わず、内臓充電池のためコードレスで使用でき、自宅やオフィスではU S B電源でも使用できる。

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テック企業Hameeが滞留在庫のECを開始 取引先の在庫最適化までをサポート

 中小事業者向けECサポート事業などを展開するHamee(神奈川県小田原市、樋口敦士社長)はこのほど、滞留在庫のECプラットフォーム「ルカモ(RUKAMO)」をスタートした。ローンチ時点(3月24日)では、参加企業は中小のアパレルやファッション雑貨のメーカー、小売、卸売が中心で、出品総点数は日用品を軸に1万点以上。取引先には、ECにおける受発注や在庫管理を自動化するツールを提供し、データ分析基盤の弱い中小企業の在庫最適化もサポートする。

 「ルカモ」は“エシカルEC”と銘打ち、価格や環境への意識が高い主婦などが主なターゲット。取引先は年商1億円前後の中小が中心で、商品は数百円~数千円程度と値ごろなものが多い。アパレルでは下着やTシャツ、パーカ、ワンピースなどノーブランド品の中~軽衣料が中心。ブランド品に関してはタグはカットしていない。リピート購入を促すため、正価から値引きをせず、販売価格の50%を購入客に還元する仕組みを導入している。

 余剰品を抑えるための、取引先の合理的な在庫管理もサポートする。取引先には、正規販売ルートでは「アマゾン(AMAZON)」や「楽天市場」「ヤフー!ショッピング」など複数のEC市場に出品している企業も多い。だが投資資金などの問題によりデータに基づいた在庫管理が難しいことから、同社は、ECモールの受発注や在庫分配、販売ページへの登録などを自動化・可視化するシステム「ネクストエンジン」も提供している。

 「ネクストエンジン」の導入企業は、年商1億円規模を中心に約4000社(4月末時点)。同社によると、「ネクストエンジンで管理している在庫のうち約10%が滞留している」(鈴木純也「ルカモ」事業責任者)という。「(滞留在庫を)企業努力で何とかするには限界があり、中小企業は外部の手助けも必要。ゆくゆくは取引先のモノ作りの面にも絡み、需要予測に基づいた商品企画を提案するなど、滞留在庫の“予防”もビジネスにしていきたい」。

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「バズフィード」英国とオーストラリアで事業撤退

 米国デジタルメディアのバズフィード(BUZZFEED)は5月14日、新型コロナウイルスのパンデミックで広告収入が減少したことを理由に、英国とオーストラリアでの事業から撤退することを明らかにした。なお同社では5月上旬に、米国ニュース部門のトップにジャーナリズム分野で30年以上のキャリアを持つマーク・スクーフス(Mark Schoofs)が就任した。

 同社はこの2地域のオフィスを閉める理由として経済上と戦略上の問題を挙げており、今後は米国内で影響力のあるニュースにフォーカスするとしている。なおこの件で影響を受ける従業員は14人で、そのうち10人は英国在住だ。

 スポークスマンによると同社は、米国オフィスの団体交渉を望む従業員団体に属さない4人の従業員を一時解雇したという。現状において彼らの業務が必要不可欠なものではなくなったことを理由に挙げている。

 過去に報道されたように、英国政府は月2500ポンド(約33万円)を上限として一時解雇されている労働者の賃金の80%を保証しており、新型コロナウイルスによる休業補償政策を10月まで延長することも決定した。

 バズフィードは英国で社会およびセレブリティー関連の取材や調査などを行い、世界の読者に向けたニュースを担当する一部の従業員については雇用を維持する計画だ。英国とオーストラリアからの撤退に関連して、ほかの従業員とも一時解雇についての協議を開始するともしている。

 スポークスマンによるとニュース事業に対する投資額の大きさは変わらないといい、約1000万ドル(約10億円)の投資が予定されている。なお、今年度と来年度の予算はおよそ600万ドル(約6億3600万円)だ。

 「バズフィード」は豊富なニュースや流行をカバーしており、タイトルとリストだけで構成されたリスティクルという記事でその名を挙げた。2013年に英国で運営を開始し、調査および政治の報道分野で急速に事業を拡大した。同社のスタッフはロシアのウラジミール・プーチン(Vladimir Putin)大統領に関する大量殺りくの調査で評価され、ジャーナリズムや文学、音楽などにおいてアメリカで最も権威のある賞といわれている「ピュリツァー賞(Pulitzer Prize)」のジャーナリズム部門の国際報道(International Reporting)で18年度のファイナリストにも選出された。

 米国のデジタルメディア業界では19年初め頃に人員削減の動きがあり、バズフィードでも同年1月に約200人規模の人員削減を行った。英国会社登記所のカンパニーズ・ハウス(COMPANIES HOUSE)によると、英国のバズフィードの18年度の売上高は2150万ポンド(約28億3800万円)で、前年度から3分の1以上落ち込む結果となっていた。なお、営業損失は前年度の230万ポンド(約3億円)から940万ポンド(約12億円)に増加していた。

 同社は新型コロナ危機によって広告業界が打撃を受けた影響で、3月下旬に主要ニュースメディアとして初めて賃金カットにも踏み切った。なお、同社はドイツでの事業からも撤退すると伝えられている。

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新型コロナで加速する「デジタル・カウンセリング」、海外化粧品ブランドの事例

 技術の進化に伴い注目を集めているデジタルカウンセリング。パーフェクトの「ユーカムメイク(YOUCAM MAKEUP)」やロレアル(L'OREAL)傘下の「モディフェイス(MODI FACE)」などといったバーチャルメイクアップサービスは、比較的早い段階からEC販売のツールとして活用されてきた。その一方で、ウエブ上のスキンケアカウンセリングは自身の肌質や悩みなどを選択するとそれに見合った製品が表示されるチャート式が大半だ。AIによるチャットボットも質問の傾向によって回答を提示するものが多くを占めルため、マシンを使いながら美容部員がこまやかに肌チェックを行うサービスは店頭で行う“特別な体験”の意味合いが強かった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により世界の都市ではロックダウンが行われ店舗は閉鎖。製品販売の窓口がオンラインに限られた結果、スキンケアカウンセリングも主戦場をデジタルに移し、大きな変化を見せている。

 この数カ月各国で増えたのは、オンラインでの“人による接客”だ。店舗休業により待機を余儀なくされている美容部員を生かすことができるほか、お客の漠然とした悩みに寄り添いピンポイントで答えを導き出すことで、購買へもつながりやすくなっているという。

 「クラランス(CLARINS)」が米国や英国などでスタートした「クラランス アンド ミー(CLARINS AND ME)」は、美容部員や教育チーム、メイクアップアーティストがパーソナルカウンセリングを行うサービスだ。顧客はボディーケアやフェイスリフト、肌の悩みなどといった目的に合わせてコースを選択し、希望の日時を予約して15〜30分間のパーソナルカウンセリングを受ける。このサービスをスタートさせてからスキンケアやボディーケアなどの製品は売り上げが好調で、肌を引き締めるパック「トータルVラップ」の売り上げは昨年と比較し5000%アップしているという。

 「ザ オーディナリー(THE ORDINARY)」などを擁するカナダ発のデシエムも、バーチャルショッピングサービスアプリ「ヒーロー(HERO)」と協業し、販売とビデオ通話もしくはチャット機能を活用したカウンセリングを実施。店舗休業でも売り上げを伸ばし、330人いる販売員に給料を払い続けることが可能になった。そのほか、ミレニアル世代に人気の「グロシエ(GLOSSIER)」もインスタグラム上でのレッスンを強化したほかバーチャルカウンセリングをしたところ、すぐに予約で埋まった。セレブリティーに支持されるドイツ発のクリニックから生まれた「ドクターバーバラシュトルム(DR.BARBARA STURM)」も、スマートフォンアプリのフェイスタイムを活用した20分間のバーチャルカウンセリングを導入。豪州最大のコスメセレクト店「メッカ(MECCA)」もフェイスタイムを利用し、メイクアップ、スキンケアのほか、フレグランスのコンサルもオンラインで行い、休業中の店舗内にある製品を案内している。

 また、米国発の「ダーマロジカ(DERMALOGICA)」も、スキンセラピストとの15分間のビデオコンサルティングのほか、インスタグラムでのレッスンをスタートし順調に売り上げを伸ばしている。ローレン・コンシグリオ(Lauren Consiglio)=「ダーマロジカ」USマーケティング&グローバルプログラムバイスレジデントは「カウンセリングは大きな役割を果たしている。カウンセリングなしでの購入率は4.3%ほどだが、スキンセラピストと話したお客の購入率は19%。カウンセリングを受けたお客の単価も高く、1〜4月の売り上げは前年同期比で158%増だった。こういったデジタルの流れは、ポストコロナも続くと思う。このパンデミックで消費者は新しい消費習慣を身につけており、コロナ収束後もデジタルコンテンツを消費したいと思うだろう」とコメント。「消費者は常に、製品やサービスに対して好奇心を抱いている。このようなデジタル上でのコミュニケーションは、店舗やサロンへの送客にもつながると思う」と、店舗での相乗効果を期待を寄せている。

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小売店の在庫を買い取る新サービス フリマアプリ感覚で査定&買取依頼

 リアル店舗の商品仕入れをサポートするプラットフォーム「ポルタス(PORTUS)」を運営するパーク&ポート(東京、櫟山敦彦代表)は5月13日、アパレル小売店の在庫を査定、買取するサービス「ストックパーク(STOCK PARK)」をリリースした。店舗はフリマアプリのように商品の写真を「ストックパーク」にアップロードし、査定を依頼。その後、商品をパーク&ポートに送ることで、買取が成立する仕組みだ。買い取った商品はパーク&ポート独自の販売チャネルで在庫消化を行う。買取は商品が同社に到着次第すぐに入金する即時買取か、商品が売れてから入金する委託買取の2種類を用意。商品は1点から査定に出すことができ、上代に対して最大で60%ほどの金額での現金化が可能だという。

 「⼩売りは在庫リスクを常に抱える業態だが、特に中⼩規模のアパレル⼩売店は⼤⼿に⽐べ店頭販売以外の販売⼿法に乏しく、今回の新型コロナウイルスの感染拡⼤により在庫リスクの問題が浮き彫りになった。この問題をできるだけクイックに解決できる方法を模索し、『ストックパーク』を開発した」と経緯を話す。サービスは事前検証済みで、3日間で50超の査定申し込みがあったという。「現在は買取メインだが、今後は販売サービスも開発するつもりだ。店舗がフリマアプリ感覚で1点から商品を出品できる新しいマーケットプレイスを目指していく」。

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「カルティエ」が時計の新たなデジタルプラットフォームの日本語版をスタート

 「カルティエ(CARTIER)」は時計の新たな発表の場として4月25日に英語、フランス語、中国語によるデジタルプラットフォーム「カルティエ ウォッチメイキング エンカウンター(CARTIER WATCHMAKING ENCOUNTERS)」を公開していたが、5月18日に日本語版もスタートさせる。復刻して注力するラウンドモデルの“パシャ ドゥ カルティエ”や、19年にクオーツを発売した“サントス デュモン”の手巻きモデルを披露する。

 「カルティエ」は例年、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)傘下のブランドが主となって開催される世界最大規模の時計見本市「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ(WATCHES & WONDERS GENEVA)」(旧「S.I.H.H.」)で新作を発表していたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて見本市そのものがリアルイベントを中止。「カルティエ」が「カルティエ ウォッチメイキング エンカウンター」をスタートさせた4月25日は、「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ」がデジタルプラットフォームを公開した日でもあり、「カルティエ」はそこでも新作を発表した。「カルティエ ウォッチメイキング エンカウンター」では「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ」以上の情報とビジュアルを見せるという。

 アルノー・カレズ(Arnaud Carrez)=カルティエ インターナショナル マーケティング&コミュニケーションディレクターは、「チームは非常に短い時間でデジタルプラットフォームを構築し、かつリモート作業で進行した。われわれにとっても挑戦だった。『カルティエ ウォッチメイキング エンカウンター』ではバイヤー、メディア、さらには一般消費者に『カルティエ』の精神を伝え、また最新情報を提供する。動画などにより、カタログ以上の体験を与える」と話す。

「カルティエ」がそうであるように、“コロナショック”に伴う在宅生活が今後、高級時計のデジタル化をいっそう促進するものと考えられる。

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「ディーゼル アート ギャラリー」が写真家RKの個展をバーチャルで再び開催 新型コロナの影響で一時は中止に

 「ディーゼル(DIESEL)」が手掛ける東京・渋谷の「ディーゼル アート ギャラリー(DIESEL ART GALLERY)」は、ストリートフォトグラファーのRKによる個展「ネオリエント(NEOrient)」をオンライン上で体験できるバーチャルツアーを同ギャラリーの公式サイトで公開した。同個展は、2月28日〜5月21日に開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により4月8日をもって中止となっていた。5月31日まで閲覧可能だ。

 バーチャルツアーでは、ギャラリーのエントランスから360度スクロールが可能で、作品を一つ一つ鑑賞することができるほか、ギャラリーを訪れたかのように展示風景を楽しんだり、レコード作品の音源を視聴したりすることができる。作品は、アーティストの村上隆、モデルのナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、ラッパーのタイガ(Tyga)やナスティー・C(Nasty C)らを東京の街中で撮影したものをそろえた。

 RKはグラフィックデザイン会社に勤務するかたわら、2013年にランニングクルー「AFE TOKYO」の専属iPhoneフォトグラファーとして写真撮影をスタート。その後、一眼レフに持ち替え、本格的なフォトグラファーの道に進んだ。ストリート、建造物、自然などを幻想的な色彩で切り取るスタイルが注目を浴び、海外メディアでも取り上げられてきた。現在のインスタグラムフォロワー数は約51万人を抱える。

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「AI分野における女性リーダー」賞にワコールのオムニチャネル推進部課長

 IBMが主催する「AI(人工知能)分野における女性リーダー(WOMEN LEADERS IN AI)」賞の一人に、ワコール(WACOAL)総合企画室オムニチャネル戦略推進部(2020年4月からイノベーション事業推進部)の篠塚厚子・課長が選ばれた。同賞は業界を問わず、質疑応答システムである「IBMワトソン」のAIツールを活用してビジネスやイノベーションの促進に貢献した女性を表彰するもので、今年は12カ国から35人が選出された。

 ワコールは19年5月、3D ボディースキャナーと接客 AIを活用した新しい接客サービス「スリーディ スマート アンド トライ( 3D SMART & TRY以下、スマート&トライ)」を導入した。3Dボディースキャナーは、わずか5秒でバストをはじめ全身18カ所を計測し、体形の特徴を判定。篠塚課長のチームは「IBMワトソン」を利用し、3Dボディーデータに基づいて商品を薦められる接客AIを開発した。接客AIには商品情報だけでなくワコールのビューティーアドバイザー(BA)の接客ノウハウを学習させ、消費者と自然な対話を行いながら、サイズや体形に合った商品を選ぶことができるというものだ。

 篠塚課長は「AIの導入により、あらためてワコールにおけるBAの役割の重要性を認識した」とコメントしている。「スマート&トライ」は昨年5月の導入以来、約半年間で1万人以上が計測を体験したという。

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「あつ森」に「ヴァレンティノ」や「マーク ジェイコブス」が参加

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」と「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は、ニンテンドースイッチ用のゲーム「あつまれ どうぶつの森(以下、「あつ森」)」で公式デザインを提供した。人気シリーズ「どうぶつの森」の新作「あつ森」は3月20日の発売以来、外出自粛の追い風を受けて世界的に記録的なヒットとなっている。デザイナーやブランドは、同シリーズの「マイデザイン」という好きな柄や模様を描く機能を使い、ダウンロードして「あつ森」内で着用することが可能なデザインを公開している。

 「ヴァレンティノ」は多くのデザインを掲載する一般のアカウント(@AnimalCrossingFashionArchive)と連携し、2020年春夏やプレ・フォールのコレクションからネオンカラーのワンピースやシャツ、コートなど複数のアイテムを、公式インスタグラムアカウント(@maisonvalentino)のストーリーズで公開している。

 「マーク ジェイコブス」も同様に、19年に設立した新ラインの「ザ マーク ジェイコブス(THE MARC JACOBS)」から6種類のオリジナルデザインを公開した。フリルをあしらったドレスやアイスブルーのハットやコートなどを、公式インスタグラムアカウント(@marcjacobs)のストーリーズに投稿して、ダウンロード用のコードやゲーム内での様子を載せている。

 また、イタリアのストリートブランド「GCDS」は、一般ブログの「クロッシング・ザ・ランウエイ(Crossing the Runway)」と連携してコレクションを公開した。SNSブログサービスのタンブラーの同サイト内に掲載されているQRコードをスキャンすることで、“GCDS”のロゴをあしらったセーターやフェイクファーのハットなどを「あつ森」内で着て遊ぶことができる。

 業界では他に、「アナ スイ(ANNA SUI)」やファッションメディアの「ハイプビースト(HYPEBEAST)」「ハイスノバイエティ(HIGHSNOBIETY)」なども参加しており、今後も盛り上がりを見せていくだろう。

 「あつ森」内でポップアップショップを作成した米ビンテージショップのワット ゴーズ アラウンド カムズ アラウンド(WHAT GOES AROUND COMES AROUND)=ヘッドバイヤーのペイジ・ルビン(Paige Rubin)は、「『あつ森』は顧客とブランドのつながりを強化するものになっていくだろう。多くの会社が永続的であるためにクリーンなライフスタイル・ブランドである必要を感じている時代に、仮想世界で自社を利用できるようにすることは斬新だ」と述べた。今後もユーザーとブランドの新しい関わり方として定着するのかもしれない。

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トランジットの婚活パーティー「Just You!」がオンラインで開催

 トランジットジェネラルオフィスが主催する婚活パーティー「Just You!(ジャストユー)」は、初のオンライン婚活イベント「ONLINE Just You!」を5月29日に開催する。新型コロナウイルスによる外出自粛要請を受け、イベントの開催が困難なことからオンラインで新しい出会いやつながりをつくる場所を提供する。

 「Just You!」はトランジットジェネラルオフィスでPRを務める喜田理恵子さんがプロデュースする婚活パーティー。自身の婚活経験を生かした“自分が参加したいと思える婚活パーティー”は素敵なパートナーに出会えると好評で、毎回定員を超える応募があり、女性の参加倍率は3倍にも上る。

 「ONLINE Just You!」は喜田さんが以前、オンライン企画を専門とする団体「at HOME fes実行委員会」が主催するオンライン合コンに参加したことがきっかけで発案した。「そのときのオンライン合コンが楽しく、一緒に企画したいとオファーした」(喜田)と、今回はその「at HOME fes実行委員会」のサポートのもとに開催する。会場は、ビデオ会議ツールのZoomを使用する。イベント中はさまざまな企画を予定しており、Zoomの個別で話せる部屋「ブレイクアウトルーム」などの機能を活用するという。

 参加定員は男女10名程度ずつで、参加費は男性が3000円、女性が2000円。参加者にはオーストラリア初のメキシカンダイナー「グズマン・イー・ゴメズ(GUZMAN Y GOMEZ)」のブリトーと、ミシュラン1つ星を獲得する石井真介シェフが開発した「パフズ(PUFFZ)」のシュークリームが食べられるチケット(1800円相当)をプレゼントする。

■「ONLINE Just You!」
日時:5月29日(金)20:00~22:30
会場:Zoomを使用
参加人数:選考で男女各10人 合計20人程度
参加費:男性3000円、女性2000円(1800円相当のフードチケット付き)
応募資格:独身
応募締め切り:5月20日(水)23:59

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ロンハーマンがオンラインストアをついにオープン 実店舗主義を貫いてきた11年目の決断

 サザビーリーグが手掛けるロンハーマン(RON HERMAN)は5月28日、オンラインストアをオープンする。実店舗と同様のラインアップで一部のラグジュアリーブランド除く高額品もそろえる。

 ロンハーマンは昨年日本上陸10周年を迎えているが、「ECをオープンすれば売れるのはわかっているが、ECはしない」と実店舗での買い物体験を重視した“実店舗主義”を貫いてきた。

 開設の理由を「『ロンハーマンに買い物に行きたいけど、出かけられない』というたくさんの声に応えてオンラインンストアをオープンする。不安な状況が残る今の世の中だからこそ、ファッションの持つドキドキわくわくするエネルギーをぜひ取り入れていただきたい、自分も周りにいる人たちも明るくする前向きなパワーをぜひ楽しんでいただきたい、そんな想いでスタートする。これまでの電話でのご相談やe-コレクト販売に加えて、自宅からお買い物も楽しんでいただけるよう、今後もさまざまなコンテンツをご用意し、進化していく」と発表した。

 ロンハーマンはこれまで一部の顧客に向けて、電話接客でのe-コレクト販売を行っていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けてeコレクトを強化していた。「『行かないと買えない』と思っていた顧客にも好評を得ており、e-コレクトでかなりの売り上げを立てられていた」(広報担当者)。

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「グッチ」がソウルで「No Space, Just A Place」展開催 VRで自宅でも楽しめる

 「グッチ(GUCCI)」は韓国・ソウルの豊かな文化的景観とコンテンポラリーアートシーンをサポートすることを目的とした「No Space, Just A Place」展をソウルの大林美術館で開催中だ。会期は7月12日まで。

 アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターの“エテロトピア(他なる空間)”のコンセプトを軸に、ミリアム・ベン・サラ(Myriam Ben Salah)がキュレーションを手掛けた。

 同展はオルタナティブスペースの提案をミッションに掲げており、ソウルのインディペンデント・アートスペースのAudio Visual Pavilion、Boan 1942、D/P、Hapjungjigu、White Noiseなどが参加。各アートスペースを代表するアーティストの作品を展示している。ジャンルとジェンダーの関係性の倫理的・美学的価値、環境意識の向上、自由な自己表現、エイジレスな人類学的マニフェストといった、ミケーレにとっての重要なテーマが反映された内容になっている。同展の様子はVR技術で公開され、自宅からでも楽しむことができる。

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石野卓球やtofubeatsらがインスタライブでパフォーマンス “満足の価値観に挑もう”新プロジェクト始動

 “満足の価値観に挑もう”をメッセージに掲げる「グロー(glo)」は、インターネットラジオ局「ブロック エフエム(block.fm)」とコラボした音楽プロジェクト「グロー × ブロックエフエム ライブ “Defy The Rules of Satisfaction”(満足の価値観に挑もう)」をスタートする。プロジェクト第1弾として、石野卓球やtofubeats、DJ HASEBE、m-floのメンバーでもある☆Taku Takahashiの計4組がパフォーマンスを披露するライブ配信を「グロー」公式インスタグラムアカウント(@glo.japan)で行う。5月9日20時スタートだ。

 「ブロック エフエム」主宰で今回のライブ配信にも参加する☆Taku Takahashiは「(プロジェクトを通して)サティスファクションを高めるサウンドをアーティストとともにどんどん発信していくので楽しみにしてほしい」とコメント。人気トラックメイカーのtofubeatsは「インスタグラムでのDJ企画なので、クラブとはまた違った楽しみ方を提案したい」と語る。

 同プロジェクトでは今回のライブ配信を皮切りに、「グロー」と「ブロック エフエム」が企画した国内トップアーティストによるコラボやライブコンテンツなどを提案する予定。これらを通して、アーティストと音楽ファンが今までにない価値観を見出せるプラットフォームを目指す。

■glo × block.fm LIVE “Defy The Rules of Satisfaction”(満足の価値観に挑もう)
日程:2020年5月9日20:00~24:00
出演:
20:00 DJ HASEBE
21:00 ☆Taku Takahashi (m-flo/block.fm)
22:00 tofubeats
23:00 石野卓球
視聴:「グロー」公式インスタグラムアカウント(@glo.japan)から
※20歳以上の人のみ参加可能

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ロコンドがスザンヌとコラボ シューズのD2Cブランド第2弾

 シューズとECの通販サイト「ロコンド(LOCONDO)」を運営するロコンドは本日8日から、タレントのスザンヌとコラボレーションしたシューズのD2Cブランド「「セレンセクール(SERENE CE COOL)」をスタートする。スザンヌはインスタグラムで約37万フォロワーを抱えており、知名度を生かしつつ、ロコンドの持つシューズ生産プラットフォームを活用する。本日夕方に田中裕輔ロコンド社長と出演するYouTubeを公開する。ロコンドは4月2日に人気ユーチューバーのヒカルとコラボレーションしたシューズを予約販売すると、サーバーダウンなどの祭り状態になり6億円を売り上げたばかり。田中社長は「D2Cブランドはそれぞれ10億円のブランドに育てていきたい」という。

 「セレンセクール」のシューズはサンダルを中心に9型で色展開なども含めると35アイテム。3900〜5900円と手頃な価格帯に抑えた。まずは受注販売になり、「ロコンド」のサイト上で本日から予約販売を開始。6月下旬の引き渡しになる。スザンヌは現在、地元の熊本県在住でインスタグラム(@suzanneeee1028)のフォロワーは37.2万。ブランドの収益の一部は熊本城の復興資金に充てられる。

 ロコンドの田中社長はヒカルとのコラボレーションを皮切りに、ユーチューバーやインフルエンサーとコラボレーションしたD2Cブランド事業をスタート。2018年10月には婦人靴卸の三鈴商事(今年3月に吸収合併)を、今年4月には百貨店平場を主力販路とするサン・トロペを買収し、シューズの企画生産インフラを内製化していた。スザンヌとのコラボした「セレンセクール」は、D2C事業としては第2弾になる。5月には自身のYouTubeチャンネルを開設。5月8日時点で約1万5000人が登録している。

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「プラダ」が公式サイトをリニューアル 24時間限定コレクションも販売

 「プラダ(PRADA)」は、オンラインストアを含む公式ウェブサイト「PRADA.COM」を5月1日にリニューアルした。毎月1回、24時間オンライン限定で販売するコレクション“プラダ タイムカプセル“を開始し、ブラウジング機能もアップデートした。

 「プラダ タイムカプセル」は昨年12月にヨーロッパで先行デビュー。日本では7日、初回のコレクションを発売する。建築スタジオのOMAがデザインしたロゴを配したシャツ(予定価格 12万円)を22時から販売する予定だ。

 ブラウジング機能のアップデートでは、コレクションやイベント、ニュースをカテゴリーや年別で検索できるようにした。

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2021年春夏パリメンズもオンラインで開催

 イタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)がミラノ・デジタル・ファッション・ウイークの初開催を発表した数時間後、フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、サンディカ)も7月9〜13日に映像を使ったオンラインショーケースを開催することを明らかにした。同イベントは2021年春夏メンズ・コレクションに特化したもので、専用プラットフォームを中心に構成。公式スケジュールに従って行われる。参加ブランドは、クリエイティブなフィルムや映像作品を披露。その他のコンテンツを収められる編集セクションも設ける。

 また、サンディカが手掛ける若手ブランドに特化したショールーム「スフィア(SPHERE)」も、バーチャル・ショールームとして開催する。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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ミラノ・デジタル・ファッション・ウイークが7月に初開催 メンズやプレ・スプリングを発表

 イタリアファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana 以下、CNMI)は7月14〜17日、初のミラノ・デジタル・ファッション・ウイークを開催する。参加ブランドは、2021年春夏メンズ・コレクションやウィメンズ&メンズの21年プレ・スプリング・コレクションを披露する予定。CNMIの公式ウェブサイトやインスタグラム(INSTAGRAM)、フェイスブック(FACEBOOK)などのデジタルプラットフォームを駆使して、幅広い層に訴求する。

 イタリアでは5月4日からロックダウン(都市封鎖)が段階的に緩和され、製造業や建設業、B2Bビジネスなどが再開した。カルロ・カパサ(Carlo Capasa)CNMI会長は、「当初の計画では6月中旬に(デジタル・ファッション・ウイークを)開催する予定だったが、まだ(ブランドは)生産を再開したばかり。コレクションが完成するのは7月第2週頃になるため、タイミングが合わなかった」と話す。また、初のデジタル・ファッション・ウイークについては、公式スケジュールによって時間帯を割り振られた各ブランドが「映像や無観客ショー、広告キャンペーン撮影の舞台裏、インタビューなどさまざまな形式で発表を行う。ウィメンズのプレ・スプリングを披露するブランドもあれば、メンズのプレ・スプリングや春夏コレクションを見せるブランドもある。これは(新型コロナ)ウイルスにより加速した業界の変化の一部。私たちは協会として、そのための舞台を提供する」と説明。さらに、ウェビナーや業界のキーパーソンによるプレゼンテーションのライブ配信、エンターテインメントやライブパフォーマンスも企画するほか、プラットフォーム上にショールームに特化したセクションも設ける計画だ。

 同ファッション・ウイークには、すでに7月に“フィジタル(フィジカルとデジタルを合わせた造語)”形式で21年春夏コレクションを披露することを発表した「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」などのビッグブランドも参加予定。加えて、喫緊の課題となっている若手デザイナー支援のため、CNMIは彼らにデジタルコンテンツの制作資金を提供する。

 なお、CNMIは3月末、新型コロナの流行を鑑みて6月19〜23日に予定されていた21年春夏ミラノ・メンズ・ファッション・ウイークを延期し、9月22〜28日のウィメンズ・ファッション・ウイークと同時開催することを発表した。カパサ会長はこの計画に変更はないとし、「7月にデジタルで発表するブランドが、9月に物理的なイベントを行うこともあり得る」とコメント。パンデミックによる不確実性について触れつつ、「私たちはそれぞれのブランドに決断の自由を与えているが、これは時代を反映したもの。今、確固たる戦略を決めるのは非常に難しい」と話す。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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三越伊勢丹のファッションECが再開へ

 三越伊勢丹は、主にファッションを扱うEC「三越オンラインストア」「伊勢丹オンラインストア」を5月7日午前10時に再開する。それぞれ4月6日の「緊急事態宣言」発効以降は約1カ月間休止し、生活必需品との観点から食品宅配の「イセタンドア」、化粧品の「ミーコ(MEECO)」のみを運営してきた。

 両ECの再開は、「休止以降、お客さまや取引先の(再開を求める)声が多かったため」(三越伊勢丹広報)。ただし新型コロナ感染の恐れがある「3密」を避けるため、倉庫や店頭からの商品のピッキング・発送業務は必要最小限の人員にとどめ、運用管理業務はリモートワークで行う。そのため再開直後の商品の取り扱いは、休止前の全SKU(最小在庫管理単位)の約50%強にとどめ、「商品の発送・到着に関しても平常時よりお待たせすることになる」。

 また三越伊勢丹は同日、首都圏6店と全国の小型店の食品エリア含む全館休業を当面の間継続することを正式発表した。グループ会社が運営する地方店に関しても、休業を維持する方針。

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桃谷順天館が就活生に向けたユーチューブチャンネルを開設 研究所や生産現場の様子なども公開

 化粧品の製造・販売を行う桃谷順天館はこのほど、全国の就活生に向けたユーチューブチャンネル「桃谷順天館 人事採用担当」を開設した。感染拡大を続ける新型コロナウイルスの影響により、各地で予定していた企業説明会の中止の状況を鑑みて、学生に対して会社の風土や事業説明、先輩社員の声のほか、研究所、生産現場の様子など、化粧品業界の理解を深めてもらうための情報配信をスタート。今後は、実際に就活生から寄せられた質問に先輩社員が答える動画などの配信も行う予定だ。

 同社は2019年4月に、遠方や海外を拠点にしている採用候補者に対し、本社のある大阪や東京支社まで通うのが難しい場合に対応するため、2019年4月にウェブ面接を導入しており、現在の新型コロナウイルスの影響から、より一層ウェブ面接を強化しているという。

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ロレアルがビデオ会議に使えるフィルターを開発 「メイベリン」や「ロレアル パリ」のフィルターが登場

 ロレアル(L'OREAL)はスナップチャット(SNAPCHAT)のフィルターをビデオ会議や動画プラットフォームに使えるスナップ カメラ(SNAP CAMERA)と協業し、レンズ(フィルター)を開発した。Zoomやスカイプなどのビデオ通話、ライブ配信サービスのツイッチ(TWITCH)、動画プラットフォームのユーチューブ(YOUTUBE)などで使える。ロレアル傘下のブランド「ガルニエ(GARNIER)」「ランコム(LANCOME)」「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」「メイベリン(MAYBELLINE)」のフィルターを製作し、ブランドが展開する製品によって背景やメイク、ヘアカラーが加工される。フィルターはそれぞれスナップ カメラの“ビューティ”カテゴリーに格納される。なお、スナップ カメラが化粧品企業と協業するのは今回で初めて。

 ロレアルUSAのグレチェン・セイ・フレミング(Gretchen Saegh-Fleming)=チーフ・マーケティング・オフィサーは「スナップチャットやスナップ カメラユーザーはテクノロジーを駆使して自己表現をしており、ロレアルでは自己表現こそがビューティの真意だと捉えている。自宅にいる時間が増えている今、ARは製品を試したり、ブランドの世界観を体験したりできる新たなツールだ」と話す。

 新型コロナウイルスの感染拡大で自宅で過ごす人が増えた結果、スナップ カメラのダウンロード数は30倍以上伸び、20年1〜3月におけるスナップチャットのデイリーアクティブユーザーも前年比20%増だったという。また、スナップ カメラと協業して作られたブランドのフィルターも新型コロナウイルスの影響が出始めた頃に比べて18%多く使用されている。

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世界最大級のVRイベント「バーチャルマーケット」に伊勢丹新宿や「ウィゴー」が出店

 世界最大級のバーチャル・リアリティ(VR)イベント「バーチャルマーケット」が4月29日〜5月10日に開催され、マーケット内の仮想都市 「パラリアルトーキョー」に伊勢丹新宿本店と「ウィゴー」が出店する。
 
 再現された伊勢丹新宿店ではメンズブランド「ミノトール(MINOTAUR)」が実在の商品や3Dデータを販売。また、伊勢丹のタータンチェックの紙袋の3Dデータも無料配布する。

 「ウィゴー」では実際のアイテムをもとにしたアバター用の衣装を販売。リモートワークでショップスタッフがアバターを操作し接客を行う。

 HIKKYが主催する「バーチャルマーケット」は今回で第4回目。バーチャル空間で買い物をしたり、乗り物に乗ったり、映像を見たり、同じ空間にいる人とコミュニケーションも楽しめるというもの。東京をモチーフにした「パラリアルトーキョー」では東京駅や東京タワーなどのランドマークも再現され、さまざまな企業が店舗を出展。VRゴーグルやパソコンでの参加が可能で、昨年の第3回イベントには71万人が入場した。

 今回は、伊勢丹新宿本店、「ウィゴー」のほか、ソフトバンクやネットフリックスなど35社が出店し、100万人の入場を想定している。

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ファッション・コスメ業界に特化したリモート展示会サービス「リモテン」がローンチ 6月初旬サービス開始

 新型コロナウイルス感染拡⼤防⽌のため、ファッション業界とコスメ業界の多くのブランドが展⽰会を開催できない現状を受け、博報堂マグネットは4月27日、リモートで展示会を開催できるサービス「リモテン(REMOTEN)」を6⽉初旬に開始すると発表した。従来の展示会の代わりとしてではなく、日常を取り戻したあとの世の中でも求められる、新しい可能性を開くオンライン展示会を目指す。

 同サービスはアパレル、コスメ、ウオッチ、ジュエリーブランドに特化し、プレス向けとバイヤー向けどちらの展示会にも対応。電⼦招待状(E-vite)の送付も簡単に行えるほか、写真や動画による全商品の表⽰以外に、担当者が着⽤した動画をライブ配信できる機能も備える。気に入った商品があれば、その場でリース予約やお気に入り登録をすることも可能だ。そして、従来の来場型展⽰会と同様、ビデオ通話による来場者(複数人同時接続可)との挨拶やチャットでの質問など、対話型コミュニケーションを盛り込んだインタラクティブなつくりも特徴だ。

 サービスの準備から実施に⾄るまでの全てをリモートワークで完結でき、通常の展⽰会で発⽣する会場の⼿配や施⼯などが削減できるため、短納期かつ低コストでの実施が可能となる。

 また、ブランド側が商品撮影をできない場合は、フォトグラファーやスタイリストに依頼して撮影を行うワンストップサービスも提供予定だ。ゆくゆくは商品撮影だけでなく、AIを活⽤したモデルによる試着やVRでの会場演出など、未来に向けた新しい展⽰会の形を提供していく。なお、撮影やカスタマイズが発生しない案件は、定額でのサービス提供を想定している。

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スイスの時計見本市「ウオッチ&ワンダー(旧S.I.H.H.)」が初のデジタル開催 識者2人の評価は?

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、リアルイベントの中止を余儀なくされたスイスの時計見本市「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ(WATCHES & WONDERS GENEVA)」(旧「S.I.H.H.」)が、中央ヨーロッパ時間の25日12時(日本時間同19時)にデジタルプラットフォームを一般公開した。サイトでは、「カルティエ(CARTIER)」や「エルメス(HERMES)」「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」など17ブランドの新作時計や最高経営責任者の動画プレゼンテーションなどが閲覧できる。参加ブランドは今後数週間から数カ月の間に増え、さらに夏以降にECの創設も視野に入れるという。

 デジタル化による大きな変更点は、見本市の対象がバイヤーやメディアに加えて“全ての消費者”に広がった点だ。これにより高級時計の分野もD2C(Direct to Consumer)が一気に加速すると考えられ、それは旧態依然とした見本市の形を脅かす存在になるかもしれない。

 「WWDジャパン」委嘱ジャーナリストで同見本市を25年間取材してきた渋谷ヤスヒトは、「注目したのは、時計部門の責任者によるライブプレゼンテーション。動画内でしっかりと語られるブランドと、そういった試み自体がなく情報が非常にあっさりしているブランドに二極化し、“温度差”を感じた。ライブが定刻通りに始まらなかったり、サーバーがダウンしかけたりもしたが、初めてのことなので仕方がない」と言う。

 米国発の時計デジタルメディア「ホディンキー(HODINKEE)」の日本版「ホディンキー・ジャパン」の関口優編集長は、「“中止”としていたにもかかわらず、『ウオッチ&ワンダー ジュネーブ』がデジタルプラットフォームを急ピッチで構築した点は評価したい。しかし、中身はまだまだ。各ブランドのオフィシャルページから脱し切れておらず、オリジナリティーがない。デジタルにおいても『ウオッチ&ワンダー ジュネーブ』らしさを期待したい」と話す。

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「ベイプ」が外出自粛にうれしい無料ダウンロードサービスを開始

 「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R)以下、ベイプ)」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による外出自粛が広がっていることを受け、ペーパークラフトとビデオ会議などで使用できるオリジナル壁紙の提供を始めた。公式ホームページの「bape.com」から無料でダウンロードできる。

 ペーパークラフトは今年20周年を迎えたオリジナルスニーカー“ベイプ スタ(BAPE STA)”がモデル。型紙をプリントアウトして図面を切り取り、組み立てると完成する。着色したオリジナルの“ベイプ スタ”をハッシュタグ「#papercraftbapesta」でシェアすることもできる。

 オリジナルの壁紙は「ベイプ」オリジナルのカモフラージュ柄“ABC カモ”などを5種類用意した。ビデオ会議ツール「Zoom」などのバーチャル背景に使用できる。今後も順次追加予定だ。

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海外スナップ誌「ストリート」がアーカイブを初の電子化 「フルーツ」も復活に向け始動

 青木正一が手掛ける海外ストリートファッション誌「ストリート(STREET)」が、創刊号から100号までのアーカイブを電子書籍化した。1985〜97年のロンドン・コレクションやパリ・コレクションのストリートスナップが収められている。それぞれ36ページで、10号セットは3000円(税込、以下同)〜、全巻セットは3万円。電子書籍は編集室で保管する誌面をスキャンして制作したため、折れたり変色したりしている箇所がある。この期間の実物が全巻そろっているのは、文化学園の図書館とニューヨークのメトロポリタン美術館の資料室のみだ。

 また青木は、2017年に廃刊となった原宿のストリートスナップ誌「フルーツ(FRUiTS)」を復活させることを発表した。具体的な日程は未定だが、復活に向けた資金を募るためドッグタグを2000円で販売している。蛍光ピンクのアクリルにレーザーでロゴとシリアルナンバーを刻印した。イーロン・マスク(Elon Musk)が資金調達のためにロゴ付きの帽子を売ったプロジェクト「イニシャル・ハット・オファリング」にオマージュを捧げている。

 「ストリート」の電子版とドッグタグはどちらも「ストリート」オンラインストアで取り扱うほか、海外向けにインターナショナルショップでも販売する。

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オンライン展示会サービスがローンチ リアルな買い付けに近い体験を提供

 リアル店舗の商品仕入れをサポートするプラットフォーム「ポルタス(PORTUS)」を運営するパーク&ポート(東京、櫟山敦彦代表)は、アパレル向けのオンライン展示会サービス「エグジブ(EXIV)」をローンチする。

 「エグジブ」は、展示会用のウェブサイトの制作やオーダーシートの作成、バイヤーの検討状況の可視化などを行う。ウェブサイトはアイテム写真やコレクションの説明を送ることで制作できるほか、インタビューや撮影などにも対応し、リアルの展示会に近い雰囲気を表現する。バイヤーの検討状況は、取引先のログイン情報や閲覧ページ情報から確認することが可能だ。また、自身の展示会サイトで誰が、いつ、どの商品に、どれほどアクセスしていたのかなどを分析できるツールも提供する。

 「エグジブ」は、新型コロナウイルスの影響による展示会の開催中止や来場者数の減少に対する解決策の1つとして開発。櫟山代表は「『エグジブ』は、展示会の中心的な価値である“ブランドの雰囲気の伝達”と“接客による情報発信”をウェブメディアとして再現し、ITの知見が無くてもバイヤーの温度感を上げることができるサービスとして開発した。『ポルタス』による新規商流の開拓と、『エグジブ』による既存商流のサポートの2軸でプロダクトの流通量をもっと増やし、買い物をより楽しくしていきたいと考えている」と語る。

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「アディダス」が初の公式ショッピングアプリをローンチ 商品画像から検索する機能を搭載

 アディダス ジャパンは、国内初となる公式ショッピングアプリ「ADIDAS アプリ」をリリースした。自宅や移動中でも気軽にオンラインショッピングを活用でき、スムーズな商品検索や注文・購入、顧客のお気に入りカテゴリー・商品設定機能のほか、「アディダス」のシューズやウエアの画像から商品を検索する機能を搭載。また最新ウエアやシューズの情報、アプリ限定コンテンツも展開する。

 公式アプリ会員用の「ADICLUB」に登録し、アプリ内のポイントをためることで、商品の発売情報や会員限定商品の案内、スペシャルイベントへの招待など、さまざまな特典を受け取ることができる。ポイントは、プロフィール入力や商品の購入、商品レビュー投稿などで獲得することができる。5月初旬には同会員限定のスニーカーの販売を予定している。

 「アディダス」はこれまでオムニチャンネル戦略を推進し、オンラインショップの機能拡充、デジタルとリアルの連係強化(オンラインで購入し、店舗で受け取る“CLICK&COLLECT”など)に取り組んできた。今後も顧客に「アディダス」の世界観を発信していくとともに、より良いショッピング環境づくりを目指すという。

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ドラッグストアやスーパーの購買データ可視化ツールを1カ月間無料で提供

 データマーケティング会社のトゥルーデータは、購買データ可視化ツールの「Dolphin Eye(ドルフィンアイ)」を1カ月間無償で提供する。

 「ドルフィンアイ」は、全国のドラッグストアや食品スーパーマーケットの購買データを簡単に確認できるサービス。新型コロナウイルス感染拡大による需要や売り上げの急激な変化に影響されるメーカー企業が対象だ。無償提供は先着200社までで、ウェブサイトで申し込みができる。

 すでにコスメ企業などが導入しており、小売店の店舗での売り上げや平均売価、購入者の年齢等の情報分析に利用している。トゥルーデータは今回の無償提供について「企業の生産や配荷の計画に役立ててほしい」と語った。なお、通常の利用料金は月額4万8300円〜だが、期間終了後も新型コロナウイルス対策の特別料金での提供を検討している。

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「プラダ」がインスタライブ 異業界から参加者多数

 「プラダ(PRADA)」が、インスタグラム上でトークライブを始めた。「プラダ・ポッシブル・カンバセーションズ(Prada Possible Conversations)」と題し、公式アカウントで配信した。

 初回は14日18時(日本時間の14日25時)に配信され、参加者はキュレーターで歴史家のパメラ・ゴルバン(Pamela Golbin)とファッションジャーナリスト評論家のアレクサンダー・フューリー(Alexander Fury)で、“危機下におけるファッション”をテーマにディスカッションをし、視聴者の質問や意見も受け付けた。

 毎週の配信を予定しており、第2回は21日18時(日本時間の21日25時)から。 アーティスト兼映画制作者のフランチェスコ・ヴェッツォーリ(Francesco Vezzoli)と作家で准教授も務めるエマヌエーレ・コッチャ(Emanuele Coccia)が、“コロナ禍の愛”を語る。

 人々に魅力的なコンテンツを届けようという思いから、視聴者と国際的な思想家や異業種の著名人が繋がることを狙う。ファッションやアート、建築、映画、哲学、心理学、文学まで幅広いトピックに触れ、時代の移り変わりによって文化がどう変容し、将来どう進化するか探求する。

 「プラダ・ポッシブル・カンバセーションズ」は配信ごとにユネスコ(UNESCO)の新型コロナ対策に募金をする。教育機関の閉鎖で影響を受けた世界中の1億5000万人を超える学生への支援を目的とし、子どもたちの文化、創造性、教育の重要性および科学における国際協力を強化するプログラムに宛てられる。

 プラダの共同最高経営責任者のパトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)とミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)は、カルロ・マッツィ(Carlo Mazzi)会長とともにすでに寄付・募金活動を行っている。6つの集中治療設備をイタリア国内3カ所の病院に寄贈したり、トスカーナ地域からの要請に応じてモントーネの工場を稼働して8万着の医療防護服と11万個のマスクなどを医療従業者に提供したりしている。

 またイースター際して、グループの高級ペストリーの「マルケージ 1824 (MARCHESI 1824)」は、イタリアの伝統イースターケーキであるコロンバをミラノの医療従事者およびイタリアの貧困層に食事提供する非営利団体「パーネ・クォティディアーノ(Pane Quotidiano)」に寄付する。

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顔ヨガレッスンをライブ配信 オルビスとオンラインスタジオが協業で

 オルビスとヨガやトレーニングレッスンをオンライン上でライブ配信するソエルは協業し、顔ヨガのライブレッスンを開催した。17日までユーチューブで公開している。

 同ライブレッスンは、オルビスが2月に発売したクレンジングクリーム「オルビス オフクリーム」(100g、2300円、詰め替え用1800円)の発売を記念したもの。同製品が提案する、心身をときほぐし、オフモードに切り替えるための“わたしに還る”時間を、忙しい日々をおくる現代女性に体験してもらうことを目的に実施した。インストラクターの指導のもと、顔のむくみや歪みなどの悩みを改善していく。

 「オルビス オフクリーム」は、メイク汚れだけになじむ「セレクトクレンジング成分」が肌本来の潤いを守りつつ洗浄するほか、配合したヒアルロン酸やローズマリー葉エキスなどの保湿成分がしっとりとした肌へと導く。

 ソエルは、PCやスマートフォン、タブレットなどで200人以上のインストラクターと100種以上のレッスンから悩みや希望に合わせたレッスンを受講できる国内初のオンラインフィットネススタジオ。ユーザーは自宅に居ながらプロの専門的な指導のもと、レッスンが受けられる。

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今さら聞けないフォーマルの知識を自宅で学ぶ 東京ソワールがSNSでコミュニケーション強化

 ウィメンズのフォーマルウエアを手掛ける東京ソワールは、緊急事態宣言下で外出自粛や在宅勤務が増える中、SNSを活用した情報発信を充実させ、客とのコミュニケーションや社内教育を強化している。

 同社の販路別営業状況(4月13日現在)は、百貨店が145店舗中76店舗、量販店が544店舗中541店舗、直営店のフォルムフォルマはリアル店舗25店舗中3店舗。本来、卒入学式やパーティーの需要が多い2~4月は、同社のビジネスにとって重要な時期だけに対応策が必要だ。

 その一つとして力を入れているのが、同社の公式インスタグラムとフェイスブックを活用した客とのコミュニケーションで、フォーマルウエアに関する知識や認知の向上を目的に「おうちで学ぶ フォーマルマナー講座」の投稿を強化した。「ブラックワンピースの着回し方」「ブラックバッグの選び方」「念珠入れの選び方」など、今後も週に1~2回の頻度で更新する予定だ。インスタグラムのストーリーズの「アンケート機能」を活用し、客から寄せられた質問にも回答する。同社は「インターネット上はたくさんの情報に溢れ、どれが正解かわからず、今さら人に聞けないというお客さまの声を多く耳にする。外出自粛の今、自宅にいながらフォーマルウエアについて学べるお役立ちアカウントとして、お客さまの生活に寄り添う運営を行いたい。フォロワー数は多いといえないが昨年4月と比べて70%増加し、eコマースの売り上げも上向いている」としている。

 また、新型コロナウイルスの感染防止を目的に中止した販売員研修に対しても、リモート環境を整備し、独自に作成した「ソワール用語集」や客から寄せられた質問や疑問を共有し、接客に役立つ専門知識の向上に役立てている。

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「トミー ヒルフィガー」がバーチャルファッションショーを検討

 「トミーナウ(TOMMYNOW)」のランウエイがサイバースペースで行われる日も遠くないかもしれない。「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」はすでにアムステルダムのイノベーションセンターでアバターやホログラムの使用も試験的に始めている。トミー ヒルフィガー グローバル(TOMMY HILFIGER GLOBAL)およびPVHヨーロッパ(PVH EUROPE)のダニエル・グリーダー(Daniel Grieder)最高経営責任者(CEO)は、「バリューチェーン全体のデジタル化とバーチャルランウエイショーの実現を目指している」とインタビューで語った。

 同ブランドは、2月に英国人F1レーサーのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)やアメリカ人歌手のH.E.R.とコラボした"SEE NOW, BUY NOW(見てすぐ買える)"ショーをロンドンのテート・モダン(Tate Modern)美術館をはじめ、ロサンゼルスや上海で発表しているが、バーチャルランウエイショーをどのシーズンで導入するかといった具体的な時期は明かさなかった。グリーダーCEOは、「最終消費者も業界も気に入る、新しい試みになるだろう」と言い、「新型コロナウイルス感染拡大の収束後、数カ月のうちに導入したい。技術的には可能でテストも行ったが、大きな可能性を感じている」と語った。

 創業者でデザイナーのトミー・ヒルフィガーは、「私は新たな可能性を前向きに取り入れていくつもりだ。新型コロナの影響でファッション・ウイークが危機に直面し、ファッション業界がこれまでのやり方を見直す必要が出てきた今だからこそね」と語り、「私は常に消費者が何を望んでいるのかを出発点にデザインをして、ユニークでポップなカルチャーを発信してきた。私たちの多くはもはやデジタルテクノロジーなしには生きていけない。テクノロジーの進化は私たちに新たな創造性をもたらしてくれるだろう」と付け加えた。

 グリーダーCEOは、拡張現実(AR)やバーチャルリアリティー(VR)、ミクストリアリティーのソリューション全てを検討しているとし、「フィッティングモデルとして使ったり、一緒にキャンペーンを行ったり、ファッションショーに出ることも可能なアバターを作成した。まだ試験段階のため外部での使用には至っていないが、準備はできている」と述べ、「イノベーションは試して、良いと思ったら取り入れていく。ブランドにとって何が効果的か見極めながらね」と付け加えた。

 これらの取り組みは同ブランドが企画から生産、販売までのバリューチェーンのデジタル化を推進していることを裏付けるものだ。15年にはアムステルダムの本社で卸向けのデジタルショールームを始め、19年11月には、22年春夏コレクション以降のデザインを全て3Dで行う計画を発表している。

 グリーダーCEOは、「すでに同ブランドのデザイナーのうち66%は3Dデザインの訓練を受けており、20年中には全デザイナーに拡大する」と述べた。またアン・クリスティーン・ポーレット(Anne-Christine Polet)=デジタルベンチャー・シニア・バイス・プレジデントは、「35の商品グループで3Dデザインを導入しており、ブランド全体の約80%を占めている。19年11月以来、3Dでデザインされるスタイル数はこれまでの2倍になっている」と明かした。

 ポーレット=シニア・バイス・プレジデントは、「3Dデザインはディテール、ライニングやトリミングなどすべてが見られるため、最初から思っているものにたどりつきやすい。また、サンプル製作や撮影などが不要になる分、時間やコストの削減にもつながる」と語り、「新型コロナ拡大でさまざまなことが滞る中、デジタルデザインによって事業の継続が可能となるだろう」と付け加えた。

 当初、デジタルショールームは受け入れられず、また伝統的な服作りを学んできたデザイナーからは戸惑いも見られたという。グリーダーCEOは、「考え方を変える必要があるが」と前置きした上で、「仕組みを習得すれば、より早く、より効果的にトレンドに対応することが可能になるだろう」と語った。

 ポーレット=シニア・バイス・プレジデントは、「3Dデザインへの移行により、新たなスキルを持つ人材の発掘につながっているし、他業界からソフトウエアエンジニアや3Dモデリングのスペシャリストなども採用している」と述べ、「3Dデザインを顧客に向けても活用できるよう取り組んでいる。近い将来、顧客にデジタルな体験してもらえるだろう」と意気込みを見せた。

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Zoomなどのオンライン会議 気になる背景対策は?

 新型コロナウイルスの影響によるリモートワーク推奨の動きから、急激に需要が高まったオンライン会議サービス。ファッション業界でもビューティ業界でも利用している人は多いはずだ。しかし、ビデオをオンにすると背景に自宅の部屋が映ってしまい、恥ずかしい思いをしたり、変にプライベート感が出てしまったりして抵抗を感じる人も少なくない。

 そこで、人気の無料オンライン会議サービス(アプリ)の背景対策を紹介する。ズーム(Zoom)は、背景を他の画像に置き換えられる“バーチャル背景”の機能を搭載。簡単な操作により話している本人の背景を好きな画像に変えることで、部屋が映る込むのを防ぐとともに、少しのユーモア感を演出することができる。

 なおゲッティイメージズ ジャパン(GETTY IMAGES JAPAN)が展開する画像コンテンツサービスのアイストック(iStock)は、ズームで使用できる背景画像の無料提供を行っており、アイストックの公式サイトからダウンロードできる。背景画像のセットの仕方は“Zoomヘルプセンター”のサイトに手順が記してある。

 スカイプ(Skype)は、ビデオ通話中に背景をぼかすことができる機能を搭載。操作手順は“Skypeヘルプ”のサイトから閲覧可能だ。フェイスブック メッセンジャー(Facebook Messenger)のスマートフォン向けアプリでは、エフェクト機能を利用できる。画面に顔文字アイコンを出したり、自身にキャラクターを重ねたりできるので、うまく活用すれば背景をごまかせる。

 実際に人と会わずにミーティングをするのは寂しい気持ちにもなるが、こうした機能を活用することでほっこりした気持ちになり、会議がスムーズに進むケースもありそうだ。

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米ITサービス企業、新型コロナで悲鳴を上げる小売業界を支援

 新型コロナウイルスのパンデミックにより、各国の小売店が営業停止や自粛に追い込まれている。この状況を受けて、オンラインサービスを提供するIT企業がオンライン上の売り場を提供することで、各ブランドやその仕入れ業者を支援する新たな動きが広まっている。

 フェイスブック(FACEBOOK)、イーベイ(eBAY)、アマゾン(AMAZON)、ビューティアプリ運営を手掛けるパーフェクト(PERFECT)などは、困難な状況に陥っている小売業者にとって頼みの綱とも言える新たな支援策を続々と打ち出している。

 フェイスブックは1億ドル(約108億円)の現金補助と、中小事業者向けの表示地域制限付きの広告クレジットの提供を明らかにした。同社はこれにより30カ国以上で3万の小規模事業者の支援が可能になるとしている。

 また同社は、小規模事業者が無料でオンライン上での販売に参入し、同じく無料でオンライントレーニングを受けられるサポート態勢も考案した。シェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)=フェイスブック最高執行責任者は、「事業者がオンライン上にこぞって進出している。フェイスブックを利用すれば無料でインターネット上にページを開設することができる」とのコメントを発表した。

 ECサイトへの進出にはイーベイも活用されている。イーベイは、実店舗で営業している事業者のウェブ参入のサポートを目的とした新プログラム、「アップ・アンド・ランニング(Up & Running)」のサービス提供を始めた。このプログラムでは、条件を満たす事業者がイーベイに無料のベーシックストアを3カ月間オープンすることができる。また、販売手数料の支払い延期や、商品を500点まで無料出品することも可能だ。新規利用者はマーケティングツールやブランディング強化機能、配送手数料の割引なども受けることができる。

 ECサイトにとって、小売業者はその規模の大小にかかわらず重要な存在だ。イーベイは北米の小規模小売店への1億ドルの援助を表明している。イーベイのジョーダン・スウィートナム(Jordan Sweetnam)北米担当副社長は、「実店舗を持つ小売業者は新型コロナウイルスの影響でかつてないほどに打撃を受けている。イーベイはこれまでにも多数の小規模事業者の発足や成長をサポートしてきた。実店舗で事業を行う企業の存続に向けて、できる限りのことをしていきたい」とコメントした。

 大規模小売店や百貨店であれば、このような危機的状況に陥っても数カ月間は持ちこたえることができる。しかし、小規模の小売店であれば数週間、または数日で限界を迎える。米金融大手JPモルガン・チェース(J.P. MORGAN CHASE)は2016年、小規模事業者の蓄えとして保有する資金は27日分であるという経済データを発表している。つまり、この状況下では多くの小規模小売業者がそう長くは持たないということだ。

 新型コロナに対する安全策と配送ポリシーの変更を求めるストライキが決行されたアマゾンでは、レジ決済なしで買い物ができる「アマゾン ゴー(AMAZON GO)」で活用されているシステムの提供を開始した。しかし、同システムの導入についての詳細は明らかにされていない。

 パーフェクトは、同社が提供するアプリ「ユーカム(YouCam)」を通じてビューティブランド向けに3つの無料デジタルサービスを提供する。同社は7月31日まで在庫管理を100点まで無料化し、「ユーカム」の無料利用サービスも提供する。これにより、各ブランドが同社のAR(オーグメンテッド・リアリティー以下、AR)機能を自社サイトと統合することができ、消費者がオンライン上でメイクを試すことが可能となる。「ユーカム アート(YouCam ART)」または「ARライブトレーニング(AR Live Training)」のライセンスも無料提供し、AR技術を用いた社内でのリモートトレーニングやチームの連帯強化に役立ててもらう狙いだ。

 アリス・チャン(Alice Chang)パーフェクト創始者兼最高経営責任者(CEO)は、「新型ウイルスのパンデミックにより、実生活での規制が強化されている。今はデジタルでのつながりがライフラインになっている。ビューティ技術を提供する企業として、当社のサービスが美容業界とその顧客へのサポートになればいい。無料のARデジタル・メイクアップ・サービスという新しい経験が、困難な状況の手助けになることを願っている」とコメントしている。

 また、中国第2位のEC企業JDドットコム(JD.COM)とブランド小売代理店のユニコーン(UNICORN)が共同で、カナダのブランド「ポーツ(PORTS)」とそのハウスブランドの2020年春夏コレクションショーのライブ映像を9時間にわたって配信したところ、売上高が140万ドル(約1億5100万円)に達した。約130万人がこのライブ配信型ファッションショーを視聴し、同ブランドはJDドットコム上の店舗で58万人の新規フォロワーを獲得した。今後、JDドットコムが同じ形式で各ブランドをサポートしていくかどうかは未定だが、このシステムが有効であることは明らかだ。

 将来的に見ても、スマートフォンビジネスやSNSを通じたショッピングが秘める可能性は無限だ。IT企業はブランドや小売業者とともに成長してきたこともあって、実店舗の生き残りをかけた緊急支援を行っており、今後もさらに拡大されていくだろう。

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しまむらが20年秋に自社ECを本格スタート 歯止めのきかない客数減にくさびを打ち込めるか?

 しまむらは、2020年秋にEC事業を本格開始する。スマホアプリ「しまむらアプリ」にウェブ決済や自宅配送機能を追加する。これまで、商品取り寄せアプリの「しまコレ」で商品の店頭への取り寄せ、店頭支払いを行ってきたが、「『しまコレ』の延長ではなく、異なるシステムでECを本格化する。EC販売と同時に、ECをきっかけとした来店客数増も目指す」(鈴木誠社長)。EC売り上げは21年下期(20年9~21年2月)で15億円、「しまコレ」での店頭取り寄せと合わせて「21年2月期で25億~30億円の売り上げを見込む」という。

 しまむらは、18年7月に同社初のEC事業として「ゾゾタウン」に出店。契約は「2年間の予定だった」が、手数料の高さや、19年1月から「しまコレ」も並行して運営していたことで人的リソースが二重に必要となっていたことなどから、「ゾゾタウン」は開始後1年の19年6月で退店していた。

 「しまコレ」の累計ダウンロード数は20年2月期末で82万。「当初計画の100万には達しなかったものの、注文金額は年間で計画比58%増の9.5億円となった」と、一定の手応えを感じている。20年秋にECを本格開始した後も、EC売り上げの過半は店頭への取り寄せになると読んでおり、歯止めがかからない店頭の客数減にも効果があると期待する。

 20年2月期は、売上高が前期比4.4%減の5219億円、営業利益が同9.7%減の229億円、純利益が同17.9%減の131億円だった。年間を通しての天候不順や10月の増税による消費の冷え込み、それらによる客数減が響いた。「低単価商品の絞り込みや、レジでの値引きを減らすことで、粗利率は0.7ポイント改善して32.5%となったが、客数減をカバーしきれなかった」。「ファッションセンターしまむら」の既存店売り上げは通期で同6.3%減だった。

 中計の最終年度である21年2月期は、「客単価は維持し、客数増によってしまむらグループの復活“リ・ボーン”を目指す」。モノ作りの面では、この間強めてきた短納期(40日以内)生産にさらに注力し、トレンド提案を強化。「短納期生産と追加生産の割合を商品全体の52%にまで高めたティーンズ向け婦人衣料は、20年2月期も年間売上高が同2.9%増となった」と手応えを得ており、ミッシー・ミセス向けでも商品全体の20%以上を短納期商品で構成するという。販売力の面では、紙チラシに代わるウェブチラシや、導入を進める店頭の新レイアウトなどで客数増につなげる。同時に、効率化のために不採算店の精査も引き続き行い、「今後4~5年をかけて、毎年20~25店を閉めていく」。

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、21年2月期の業績予想は開示を見送った。「ファッションセンターしまむら」の3月の既存店売り上げは前年同月比12.1%減、「入卒対応のフォーマル商品やレジャーシーン向けの商品が厳しいが、ベビー用品や新入学の女児、男児向け商品は堅調」という。サプライチェーンでは、「中国の生産現場は回復してきている。今後はアセアン諸国などでの生産に影響が出る」と見る。

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ビームスが結婚式に参列する女性のためのオンラインサービス「ビームス サロン」をスタート

 ビームスは結婚式に参列する女性に向けたオンラインサービス「ビームス サロン(BEAMS SALON)」を4月10日にスタートする。ビームスが扱うドレスやアクセサリー、バッグ、シューズなどを再編集し、ウェブコンテンツを通して提案。各アイテムは公式オンラインショップで購入でき、コーディネートだけではなく、ヘアアレンジやネイルのティップスも発信する。

 「ビームス サロン」は2019年6月に同社が開いた社内新規事業コンテスト「TANE.MAKIグランプリ」の優勝企画で、応募総数300超の中から選ばれた。ディレクターには発案者であるPR戦略部所属の三條場夏海(26)が就任。新郎新婦が自分たちらしい挙式を望み、自由なスタイルの結婚式が増える中、“何を着て参列したらいいか分からない”と悩む女性が友人や知人の中にも多いという自身の実体験がアイデアソースになっているという。

 4月10日に公開されるサイトでは、ビームスで扱う商品を再編集したラインアップに加え、ドレスを選ぶ基準や今知りたい情報などを紹介。画像メインのSNSに慣れたユーザーに対して、親しみやすさや使いやすさにもこだわった。また、「ビームス サロン」オリジナルブランドの「ジョエブ(JOIEVE)」も同時に立ち上げる。今後は、レンタルサービスも視野に入れ、サービス拡充を図るという。

 4月15~19日は、ローンチ記念としてデミルクス ビームス 新宿で「ビームス サロン」のポップアップイベントを実施し、三條場ディレクターも店頭で接客する。

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「ミュウミュウ」がバーチャルアイドル起用し、中国「Tモール」にデビュー

 「ミュウミュウ(MIU MIU)」は3月23日、中国最大のBtoCプラットフォーム「Tモール(天猫国際)」での販売を開始した。この10日前には、「プラダ(PRADA)」が同ECモールで販売を始めている。

 どちらのブランドも新たなバーチャルアイドル、エイミー(Aimee)とコラボする。エイミーは現実に近いスタイルをしていて、“豪華でトレンディ”であるとされている。

 共同最高経営責任夫妻ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とパトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)の息子で、プラダ マーケティングおよびデジタルコミュニケーション部門ヘッドのロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)は、「エイミーは『プラダ』や『ミュウミュウ』のZ世代へのリーチや顧客の購買体験向上の促進に貢献するだろう」と語る。ショートフィルムや双方向HTML5ゲーム、ファッションブログなどを通じて若い世代に働きかけることを狙う。

 また「Tモール」とのパートナーシップにより、「顧客への幅広い商品と多彩なオンラインサービスの提供を目指す」と語った。2017年に家業に参加して以来、ロレンツォは世界最大の高級品市場である中国における両ブランドのデジタル化を推し進めている。

 一方でプラダ グループ(PRADA GROUP)はイタリアでの新型コロナ感染拡大防止の闘いに関わっていく意向を示している。3月16日には、プラダのミウッチャとパトリツィオ・ベルテッリ、およびカルロ・マッツィ(Carlo Mazzi)会長が6つの病院の集中治療室に寄付を行っている。また、同社はイタリアにある工場で8万着の医療用防護服と110万枚のマスクを生産し、医療関係者に供給することでトスカーナでの需要に対応する。同工場は防護服やマスク生産のためだけに稼働され、4月6日までは複数の外部供給者の支援を受けながら医療用品を毎日配送する予定だという。

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カウズの作品が“どこでも誰でも”楽しめるARアプリが登場 渋谷スクランブル交差点には巨大コンパニオンが浮かぶ

 ニューヨークを拠点に活動するアーティストのカウズ(KAWS)と、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)を制作するアキュート・アート(Acute Art)が、スマートフォン用ARアプリ「Acute Art」でカウズの作品を購入、鑑賞、発見できるサービス「EXPANDED HOLIDAY」を開始した。アプリは、アップストア(App Store)とグーグル プレイ(Google Play)から無料でダウンロードすることができる。

 今回のサービスでは、期間限定の無料版と有料版、無期限の有料版の3つのサービスが提供される。無料版では3月12日から26日まで、渋谷スクランブル交差点をはじめとした世界12カ所で、目が×印のカウズの代表的なキャラクター「コンパニオン(COMPANION)」の巨大AR彫刻をアプリを通して鑑賞することができる。この巨大コンパニオンは、2012年に百貨店のメイシーズ(Maycy’s)のために制作されたバルーンタイプの作品がベースとなっており、AR彫刻で新たに生まれ変わらせた。

 期間限定の有料版は、AR彫刻のコンパニオンのサブスクリプションサービスだ。860円で7日間自由に表示・撮影することができ、コンパニオンは全3種。3800円を支払えば3種を並べて表示することも可能だ。無期限の有料版では、1.8mのAR彫刻のコンパニオンの永久保有権が購入できる。価格は1万ドル(約104万円)で、世界25個限定。自由に表示・撮影することができるのはもちろん、特定の箇所に設置し他ユーザーへの公開や、アキュート・アートの公式サイトを通じて永久保有権を他ユーザーに転売することもできる。転売する場合は、販売価格から30%の手数料が差し引かれ、販売者と購入者の両者がそれぞれ半額を負担することになる。

 カウズがサービスを提供した理由について「彫刻を作るとき、その重さや建物に設置する方法など、ロジスティックな問題を考えないといけない」と話すように、昨今のアートシーンではARやVRが新たな展示の場として注目を集めている。仮想空間であれば、たとえ巨大作品であっても大規模な設営や巨額の運搬費を抑えることができ、端末さえあれば世界中のファンにリーチすることができるからだ。

 なお、無料版が展示される12カ所は以下の通り。

・渋谷スクランブル交差点/日本(東京)
・タイムズスクエア/アメリカ(ニューヨーク)
・ブルックリン美術館/アメリカ(ニューヨーク)
・ルーヴル・ピラミッド/フランス(パリ)
・ミレニアム・ブリッジ/イギリス(ロンドン)
・香港観覧車/中国(香港)
・国立中正紀念堂/台湾(台北)
・東大門デザインプラザ/韓国(ソウル)
・ビクトリア国立美術館/オーストラリア(メルボルン)
・イビラプエラ公園/ブラジル(サンパウロ)
・イスラム美術館/カタール(ドーハ)
・セレンゲティ国立公園/タンザニア

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元「ギンザ」編集長が監修、楽天が読んで買えるウェブファッション誌

 楽天の運営するファッションECモール「楽天ファッション(RAKUTEN FASHION)」は3月12日、読んで買えるウェブファッション誌「アールエフマグ(RF mag)」をスタートする。元「ギンザ(GINZA)」編集長の中島敏子氏が監修を務め、クオリティの高いビジュアルやスタイリング、商品紹介などのコンテンツを提供する。更新頻度は不定期だが、月に数回程度で、コンテンツページから商品ページに遷移できる。

 今回は、色と柄にフォーカス。パステルやストライプなどのアイテムをピックアップしたモデルシューティング画像を掲載。関連商品のサムネイルとリンクをそのすぐ下に置き、気になったアイテムが購入できるようになっている。

 楽天は、昨年10月から東京ファッション・ウィークの冠スポンサーに就くと同時に「楽天ファッション」をリニューアル。ファッションECの大々的な強化に着手しており、中島氏を「楽天ファッション」のエグゼクティブ ファッション クリエイティブディレクターとして招聘していた。

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「アディダス」がグーグルとコラボ インソールにテクノロジーを搭載してゲームと連動

 「アディダス(ADIDAS)」は3月10日に、グーグル(GOOGLE)が開発した“ジャカード(JACQUARD)”テクノロジーを搭載したインソール“アディダス ゲーマー(ADIDAS GMR)”を発売した。価格は4690円で、サイズは22.0〜31.5cm。「アディダス」公式オンラインストアや「アディダス」渋谷店、名古屋店、大阪店などで取り扱う。

 “ジャカード”は、伝導性繊維を布に織り込むことにより、簡単な操作で通話や目的地へのナビゲーション、音楽の再生などを可能にするテクノロジー。

 “アディダス ゲーマー”は、“ジャカード”の高度な機械学習アルゴリズムを使用して、ユーザーのキック精度、シュート力、ボールタッチなどを測定する。それらのデータは、“アディダス ゲーマー”の専用アプリをダウンロードして、Bluetoothでペアリングすることで計測が可能だ。またそのデータをEAスポーツのゲームアプリ、「FIFA モバイル」と連動させることで、ユーザー自身のオリジナルチームをつくる人気コンテンツのアルティメットチーム(ULTIMATE TEAM)を強化させたり、報酬を獲得したりすることができる。

 購入者特典として、伊・セリエAに所属するフットボールクラブ・ユヴェントスFC(JUVENTUS FC)で10番を背負うパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)の限定バージョンをプレゼントする。また、今回制作したオリジナルムービーにはディバラ本人も登場するほか、プレーヤーと一体となったゲーム内でのゴールシーンなども紹介されている。

 モリッツ・クロエツナー(Moritz Chloethner)=「アディダス」フットボール事業責任者は「“アディダス ゲーマー”は、グーグルや「FIFA モバイル」との協業によって、製品開発に対する従来のアプローチを探めつつ挑戦したことで、スポーツの新しい体験をサッカープレーヤーたちにもたらすことができた」と述べた。

 マット・ラフレニエール(Matt Lafrenier)=EAスポーツ「FIFA モバイル」プロデューサーは「私たちは、『FIFA モバイル』の仮想世界とサッカーの現実の世界をつなぎ、プレーヤーに新しい体験をもたらす方法を常に検討している。“アディダス ゲーマー”を通して、ピッチ内外で究極のチームをつくることができる、まったく新しい方法を紹介することができた」とコメント。

 グーグルのイワン・プピレフ(Ivan Poupyrev)は「“ジャカード”は、“アディダス ゲーマー”を日常的なものに結合して、より便利で楽しいものにした。まったく新しい体験を提供できることに興奮している」と語る。

 “ジャカード”は、デジタルサービスと日常動作のボーダーレス化を目指しており、これまでにリーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS)と協業したスマートジャケットのほか、「サンローラン(SAINT LAURENT)」とコラボしたバックパックなどを発売している。

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「アディダス」がグーグルとコラボ インソールにテクノロジーを搭載してゲームと連動

 「アディダス(ADIDAS)」は3月10日に、グーグル(GOOGLE)が開発した“ジャカード(JACQUARD)”テクノロジーを搭載したインソール“アディダス ゲーマー(ADIDAS GMR)”を発売した。価格は4690円で、サイズは22.0〜31.5cm。「アディダス」公式オンラインストアや「アディダス」渋谷店、名古屋店、大阪店などで取り扱う。

 “ジャカード”は、伝導性繊維を布に織り込むことにより、簡単な操作で通話や目的地へのナビゲーション、音楽の再生などを可能にするテクノロジー。

 “アディダス ゲーマー”は、“ジャカード”の高度な機械学習アルゴリズムを使用して、ユーザーのキック精度、シュート力、ボールタッチなどを測定する。それらのデータは、“アディダス ゲーマー”の専用アプリをダウンロードして、Bluetoothでペアリングすることで計測が可能だ。またそのデータをEAスポーツのゲームアプリ、「FIFA モバイル」と連動させることで、ユーザー自身のオリジナルチームをつくる人気コンテンツのアルティメットチーム(ULTIMATE TEAM)を強化させたり、報酬を獲得したりすることができる。

 購入者特典として、伊・セリエAに所属するフットボールクラブ・ユヴェントスFC(JUVENTUS FC)で10番を背負うパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)の限定バージョンをプレゼントする。また、今回制作したオリジナルムービーにはディバラ本人も登場するほか、プレーヤーと一体となったゲーム内でのゴールシーンなども紹介されている。

 モリッツ・クロエツナー(Moritz Chloethner)=「アディダス」フットボール事業責任者は「“アディダス ゲーマー”は、グーグルや「FIFA モバイル」との協業によって、製品開発に対する従来のアプローチを探めつつ挑戦したことで、スポーツの新しい体験をサッカープレーヤーたちにもたらすことができた」と述べた。

 マット・ラフレニエール(Matt Lafrenier)=EAスポーツ「FIFA モバイル」プロデューサーは「私たちは、『FIFA モバイル』の仮想世界とサッカーの現実の世界をつなぎ、プレーヤーに新しい体験をもたらす方法を常に検討している。“アディダス ゲーマー”を通して、ピッチ内外で究極のチームをつくることができる、まったく新しい方法を紹介することができた」とコメント。

 グーグルのイワン・プピレフ(Ivan Poupyrev)は「“ジャカード”は、“アディダス ゲーマー”を日常的なものに結合して、より便利で楽しいものにした。まったく新しい体験を提供できることに興奮している」と語る。

 “ジャカード”は、デジタルサービスと日常動作のボーダーレス化を目指しており、これまでにリーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS)と協業したスマートジャケットのほか、「サンローラン(SAINT LAURENT)」とコラボしたバックパックなどを発売している。

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「ジーユー」が身長158cmのバーチャルヒューマンを公開 女性200人の身体データをもとに作成

 「ジーユー(GU)」は3月9日、身長158cmのバーチャルヒューマン、ユウ(YU)を公開した。「モデルに比べて自分が着ると残念になる」「体形が近いモデルを参考にしたい」などといった声を参考に、ランダムに選んだ女性200人の身体を計測しその平均データをもとに作成した。英語の“YOU(あなた)”が由来となっており、「あなたの意見から誕生したバーチャルヒューマンである」という意味を込めてユウと名付けた。

 ユウは2020年春夏シーズンの新商品を着こなし、さまざまな商品やコーディネートをリアルなスタイルで提案する。“身長158cm。彼女が、もっと、ファッションを自由にする。”をコンセプトに、今後は多様な体形に変化しながらその体に合った商品や着こなしを紹介する。

 特設サイト上では、“2020年に20歳になる。ラッキーな感じがする大学生。流行に敏感な妹キャラで、THE自由人。”といったプロフィールや、“すぐ体型が変わる”などの悩みを公開している。「ジーユー」は女優の水川あさみと中条あやみが出演するテレビCMを放映しており、同サイトでユウが“無敵ワンピ”を着用して水川や中条と共演したムービーを見ることができる。

YUスペシャルムービー

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新型コロナの影響でファッション・ウイークにもデジタル化の波 オンデマンドサービスも人気に

 デジタル技術が、新型コロナウイルスの影響で打撃を受けているファッション業界の救世主となっている。2月18~24日に開催されたミラノ・ファッション・ウイークでは、中国の新進デザイナー8人が参加をキャンセルしたほか、中国からのバイヤーやプレスが渡航および入国制限措置などにより来場できない事態となった。同イベントを運営するイタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)は、こうした中国のファッション業界関係者がオンラインで参加できるように「チャイナ・ウィー・アー・ウィズ・ユー(China, we are with you)」プロジェクトを実施。中国の人気SNSウィーチャット(微信、WeChat)を擁するインターネットサービス企業大手のテンセント(騰訊、TENCENT)と中国版ツイッターのウェイボー(微博、WEIBO)の協力を得て、ショーやデザイナーのインタビュー、舞台裏の様子などのコンテンツをデジタル配信した。

 同協会のカルロ・カパサ(Carlo Capasa)=プレジデントによれば、テンセントのプラットフォームで延べ1600万のユーザーがライブ配信を視聴し、ウェイボーでは同900万のユーザーがコンテンツにアクセスしたという。同氏は、「バイヤーやメディア関係者、インフルエンサーなど1000人近くの関係者がミラノ・ファッション・ウイークに来場できなかったが、このプロジェクトのおかげで、それを補って余りあるほど大勢の消費者にアプローチできた。今回のような危機的な状況下ではなくても、こうした“デジタル・ファッション・ウイーク”には大いなる価値があるのではないか」と語った。しかし、これは実際のファッション・ウイークに置き換わるものではないと同氏は言う。「今回のデジタル・プロジェクトが大成功したことで、今後は実際のショーとデジタル上のものが相互に補完して共存するフェーズに入ったと思う」と説明した。

 3月26日から開催される予定だった上海ファッション・ウイークも、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期が決定していたが、アリババ(ALIBABA)が運営する中国大手EC「Tモール(T MALL)」と提携して3月24〜30日にオンライン上で発表する。参加ブランドは2020年春夏コレクションの販売や、20-21年秋冬コレクションのショーのライブ配信をすることができる。リブ・シャオレイ(Lv Xiaolei)上海ファッション・ウイーク委員会バイス・セクレタリーは、「新たなテクノロジーを活用しないのは大きな機会損失になる。『Tモール』では会期中に何百万ものユーザーがアクセスすると見込んでおり、各ブランドはより大きな売り上げを達成することができる。これによって破産を免れるブランドも多いだろう」と語った。同氏はまた、今回の試みが成功すれば、将来的には上海ファッション・ウイークに“オンライン版”を追加したいと話した。

 イベントにデジタル技術を活用した先駆けとしては、イタリアのフィレンツェで開催されるメンズファッション最大の見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO以下、ピッティ)」が挙げられる。「ピッティ」はコレクションを提示するバイヤー向けのポータルサイト「イーピッティ(e-Pitti)」を11年に立ち上げているが、実際の見本市と競合することはなく、予算やスケジュールの関係で来場できない関係者も参加できる新たなツールとして役立っているという。

 「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」も、今回の状況を受けて中国のバイヤー向けにデジタルショールームを開設した。同ブランドは数年前から伊デジタル開発会社ハイフン(HYPHEN)と提携していたため、立案から12日という短期間でデジタルショールームを立ち上げることができた。現在は小売りのオムニチャネル化が進んでいるため、こうした危機的な状況ではなくてもデジタル化は重要だと、ステファノ・リゲッティ(Stefano Righetti)=ハイフン創業者兼最高経営責任者(CEO)は指摘する。「現実とオンライン上の世界の境界線がどんどん薄れてきている。オンライン上でのイメージをしっかり管理するためにも、またバイヤーや消費者へのアプローチという意味でも、各ブランドはデジタル化を推進するべきだ」と述べた。

 複数のブランドを取り扱うショールームのリッカルド グラッシ(RICCARDO GRASSI)では、新型コロナウイルスの影響により、ミラノ・ファッション・ウイーク中に予定されていた商談のうち70%がパリ・ファッション・ウイークでの、もしくはデジタルでのやりとりに変更されたという。同社は、「アジアで新型コロナウイルスが発生したことを知ったのは1月だったが、当社の売り上げのうち40%程度をアジアが占めているため、すぐに行動した。各ブランドと協力してコレクションの主なルックを動画に撮ってデジタル化したところ、国外のバイヤーから非常に好評だった。もちろん実物を見て触れることの重要性は変わらないので、今後も全てがデジタルで済むことはないと思うが、重要なツールであることは間違いない」とコメントした。

“出歩けない“ことでオンデマンドサービスの需要が急増

 デジタル化の恩恵を受けているのはアパレルブランドばかりではない。イタリアでは新型コロナウイルスの感染者が急増しており、混雑した場所に出かけないよう同国政府が呼びかけている。このため在宅勤務に切り替える企業が増加し、商業施設やスポーツクラブなどが一時休業もしくは短縮営業をしている中、さまざまな業種でオンラインやオンデマンドサービスの需要が高まっている。

 メイクアップアーティストや美容師をスマートフォンのアプリで予約し、自宅などに呼べるサービスをミラノで展開するマダム・ミランダ(MADAME MIRANDA)では、2月末から毎日予約で埋まっているという。ディアマンテ・ロセッティ(Diamante Rossetti)共同創業者は、「通常は夕方など仕事が終わったタイミングでの予約が混み合うが、現在は日中の時間帯も埋まっている。新規顧客もかなり増加した。当社の衛生ルールに関する問い合わせも多いが、安心して利用してもらえるようにさらに厳しいルールを設けている」と話した。

 衛生面を懸念する市民が増えたことから、事業が成長している会社もある。宅配でのドライクリーニング・サービスを提供するミラノのママクリーン(MAMACLEAN)では、宅配という利便性に加えて専門業者ならではの高い洗浄力が人気を呼び、シーツや毛布のクリーニングが増加している。

 ほかにもオンラインでのクラスを始めたヨガ教室など、これを機にデジタル化を推進している企業は多い。ECや二次流通プラットフォームでも、新型コロナウイルスの影響によって家に居ざるを得ない人が増えた国では売り上げが上昇している。イタリアの高級スーパーマーケット、エッセルンガ(ESSELUNGA)ではオンラインでの注文が通常の5倍に伸びているという。一方で、家で過ごす時間が増えたことから自宅で料理をする人が増加したため、調理済み料理の宅配サービスは注文が減少しているようだ。

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動画追加:ZOZOの「最もシューズが買いやすい場」 「ゾゾシューズ」を本格ローンチ

 ZOZOは3月4日、靴の専門モールとして「ゾゾシューズ(ZOZOSHOES)」をスタートした。同モールに関するプレスカンファレンスを同日、ライブ配信メインで開催した。2019年6月に発表され、今年2月から順次発送中の“ゾゾマット”で誰もが簡単に、正確な足の3Dデータを計測でき、そのデータを基にAIがユーザーに似合うサイズのシューズをリコメンドする。同社が澤田宏太郎・社長のもと掲げる「カテゴリーの強化」の一環。ローンチ時の靴の取り扱い商品数は約100点だが、現在約400億円の「ゾゾタウン」でのシューズ取扱高のさらなる拡大を目指し、順次商品数を増やしていくという。

 「ゾゾシューズ」の特徴は、 “ゾゾマット”による試着なしでのシューズのリコメンド機能、サイトのオリジナルコンテンツ、そしてシューズに特化した検索UIの3つだ。シューズのリコメンドに関しては、“ゾゾマット”で足のサイズを計測後、シューズごとに各サイズでユーザーとの相性度を提示する流れだ。“ゾゾマット”は現在、71万件の注文が入っており、8万4312人分の計測データが集まっているという。19年秋以降に発送とされていた当初の予定よりも大幅に遅れていたが、同技術の開発を指揮する伊藤正裕取締役COOは「万全なる状態でお届けするために、約5000時間をかけ、6万回の技術検証を行っていた。結果として、一般的な3Dスキャナーとの平均誤差は1.4ミリ程度と非常に小さい」と説明する。“ゾゾマット”を活用し自社ブランドで靴を作るのかという質問も出たが、伊藤取締役は「考えていない。ただ、アパレル領域で行っているマルチサイズプラットフォーム(MSP)事業のように、他社との共同開発に関しては積極的に取り組んでいきたい」と語った。

 サイトのオリジナルコンテンツでは、シューズに特化した歴史などの詳細情報やコーディネートのレコメンドなどを掲載。検索UIでは防水やクッション材の搭載など、機能面からの検索が可能だ。今後も動画や360度から商品を確認できるスワイプ動画、検索項目の拡充など、順次実装していく計画だ。「『ゾゾシューズ』で、最もシューズが買いやすい場を提供したい」と伊藤取締役は意気込む。

 イベントには19年に行われた「第12回 シューズベストドレッサー賞」の男性部門で受賞したMattも登場した。「名前がMattなので、いつかマット関連の仕事が来るのではないかと思っていた」と笑いながら語ったMattは“ゾゾマット”について「実際に使ってみたところ、慣れればテンポよく計測できるので、時間もそこまでかからずすぐに終わった。現代ならではの技術だと思う」とコメント。普段は革靴派で、28センチの靴を履いているというMattだが、“ゾゾマット”での計測のもと、リコメンドされた革靴のサイズは26.5cm。しかし、いざ履いてみたところ「本当にピッタリ。キツいということも、足が浮くこともない」と感動した。

 なお、ZOZOは「ゾゾシューズ」オープンを記念して、“ゾゾマット”で足のサイズを計測した16歳以上のユーザーに対して、計1万足のシューズをプレゼントするキャンペーンを4月15日まで実施中だ。

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アシックスとカシオ、ウエアラブル端末とアプリを共同開発 フォームを可視化・スコア化

 アシックスとカシオ計算機は、2月に東京ビッグサイトで開催されていたウエアラブル機器などの展示会「第6回ウェアラブルEXPO」で、共同開発したランニング用ウエアラブル端末と専用スマートフォンアプリを披露した。両者は昨年5月にスポーツのデジタル化を目指した業務提携の締結をしており、カシオが培ってきたセンシング技術と、アシックスが得意とするスポーツ工学の知見と蓄積してきたビッグデータを融合させた、ランナーの動作分析を行う初の共同サービスコンテンツとなる。

 ランニング用のウエアラブル端末といえばウオッチが一般的だが、「より正確なデータを得るために重心に近い腰に装着する必要があった」(担当者)と、今回発表された端末はパンツのウエストに挟むクリップ型だ。GPSに加えモーションセンサー、加速度センサー、ジャイロなどを搭載し、ペースや距離、ピッチ、スライドなどの一般的な項目だけでなく、ランナーの動作やランニングフォームなど20以上のデータを計測。連続使用時間は約15時間で、フルマラソンやウルトラマラソンにも対応する。大きさは幅40 × 高さ62 × 厚さ18mmとかなり小ぶりで、重さも約40gなので走行中も気にならない。また「スマートフォンが煩わしい」というランナーの声から、端末で計測したデータは自動でスマートフォンに転送されるため、スマホを持って走る必要もない。

 計測したデータは、グラフや3Dアニメーションなどアプリ内で分かりやすく可視化される。最大の特徴は、自身のフォームを「巧みな動き」「動きの力強さ」「スムーズな重心移動」「左右対称性」「安定した姿勢」「負担の少ない着地」の6つの項目に分けられたレーダーチャートで確認できる点だ。レーダーチャートではフォームがスコア化され、理想のフォーム(100点)を目指して楽しみながらフォーム改善に取り組むことができる。さらに、「ランニングを始めた人の7割が、『1人で走るのがツラい』『練習方法が分からない』などの理由で1年でやめてしまう。そういった方々と、数年ランニングを続ける中で記録が更新できず悩みや迷いを持つ中級の方々に、手を差し伸べるコーチのようなサービスの提供を目指した」(担当者)と、コーチング機能やトレーニングメニューの提案などのサービスも提供する。

 ウエラブル端末の発売とアプリの配信は年内を予定しており、「G-SHOCK」との連動も視野に入れているという。

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アプリで試着、3Dプリンターでサンプル デジタル系ジュエリーブランドが三越銀座にオープン

 フェスタリアHDは2月19日、ジュエリーブランド「ディアプラス プロデュースド バイ フェスタリア(DIAPLUS PRODUCED BY FESTARIA以下、ディアプラス)」の初店舗を三越銀座店内にオープンした。「ディアプラス」とはダイヤモンドとプラス(加える)の造語で、好みのデザインとダイヤモンドを選んで自由に組み合わせられるセミオーダーサービスを提供する。スマートフォン専用のアプリを介して、ファッションジュエリーからブライダルジュエリーまで100種類以上のデザインの試着ができる(2月末予定)。中心価格帯は10万~30万円で、納期は約1カ月半だ。また、自身の筆跡をそのままジュエリーにできる“サインジュエリー”のオーダーも可能だ。店頭で用紙かデバイスにサインを記入するとデータ化され、3Dプリンターでサンプルを作成。サンプルを確認後に発注すると約1カ月で商品が出来上がる。

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バンタンが2021年春、名古屋に3スクール開校 ファッション教育の激戦地に

 クリエイティブ分野のスクールを運営するバンタンは2021年4月1日に、名古屋に3つの学校を開く。東京、大阪に次ぐ3拠点目。開校するのは、ファッションとヘアメイクを学ぶバンタンデザイン研究所のほか、ゲームプログラム、キャラクターデザイン、グラフィックを学ぶバンタンゲームアカデミー、そして今年4月に東京に開校するIT専門校バンタンテックフォードアカデミーの3校だ。先ごろ、名古屋駅近くのJPタワー名古屋に入学事務局を兼ねた拠点を開設し、入学検討者向けの説明会を随時行っている。

 名古屋には昨年、モード学園などを運営する日本教育財団が国際ファッション専門職大学を開いたほか、名古屋デザイナー学院や名古屋ファッション専門学校、中部ファッション専門学校など地元に根付いた伝統校などライバルは多い。バンタンは名古屋進出の理由について、「人口が増加している名古屋において、東京、大阪と同じようにバンタンの価値を広めたい」とコメントしている。

 1965年創立のバンタンは東京に6拠点、大阪に4拠点あり、ファッション、ビューティ関連のほか、グラフィックデザイン、映画映像、フォト、スケートボード、ゲーム、アニメ、eスポーツ、パティシエ、カフェなどの多分野においてクリエイティブな人材を育成している。

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メルカリが2次流通を超越 複数企業との連携で売買に新たな価値を創出

 メルカリ(mercari)は2月20日、初となる事業戦略発表会「メルカリ カンファレンス 2020」を開催した。新型コロナウイルスの影響で、同社のパートナー企業に対してはライブ配信での実施となった。山田進太郎メルカリCEOは「2020年6月期は『メルカリ』日本事業と米国事業、そして『メルペイ』にとって勝負の年と位置付けている。メリカリはこれまで、個人のお客様をエンパワメントしてきた。これからはメルカリの持つ二次流通ならではの強みを生かし、一次流通をはじめとしたパートナー企業とのビジネスをエンパワメントする存在として進化させていきたい」と語る。

 同発表会ではメルカリの中核を担う「メルカリ」日本事業の戦略に焦点を当てた。コンセプトを“コネクト”に据え、複数企業との連携を通じた出品施策の拡大と、データ連携を通じた一次流通と二次流通の融合を行っていくという。

 出品施策の拡大に関しては、同社初となるリアル店舗「メルカリステーション」のオープン、梱包や発送を代行する「あとよろメルカリ便」のスタート、そして無人で発送可能な投函ボックス「メルカリポスト」の設置の3つが主軸だ。「メルカリステーション」は「メルカリ」の使い方を学べるメルカリ教室のほか、商品の撮影、出品、梱包、発送までを一気通貫でサポートする体制を整える。丸井と提携し、一号店を新宿マルイ本館に春に出店。今後はマルイ全店への拡大を計画し、21年の夏までに全国主要10都市での店舗オープンを目指す。丸井の青木正久社長は「丸井では現在、お客さまに体験を提供する“売らないお店”づくりを推進しているほか、10年からはマルイ・モディで不要な衣料品の回収を行っている。メルカリの取り組みは、当社が考える店舗戦略とも多くの点で合致していた。『メルカリ』の商品の受け取りや発送のみならず、梱包作業などのサポートを丸井グループ社員が行う計画だ」と説明する。

 「あとよろメルカリ便」は、オープンロジと提携し、同社の提携倉庫で「メルカリ」出品商品の管理や保管、梱包、発送を代行するサービスだ。一部の出品者に向けて2月からサービスを試験的に実施している。ユーザーの「商品が売れるまで家の中で場所を取って困る」「売れた後の梱包・発送が面倒」といった声に対応するために生まれたという。

 「メルカリポスト」は、ヤマト運輸が集荷のパートナーだ。出品商品が売れた後にアプリ上で表示されるQRコードをかざすと自動で発送ラベルを印刷。後はラベルを商品に貼り付け、投函することで発送が可能だ。マルイ新宿にオープン予定の「メルカリステーション」に設置を予定しているほか、全国のドコモショップや人口密集地などを中心に設置を行い、2023年までに全国5000カ所への設置を計画している。また、「メルカリポスト」を進化させ、出品物の自動採寸、無人レジ機能、顔から年齢・性別を自動解析し、個人に合ったクーポンなどを発行するといった機能を持つ「メルカリポストプラス」の開発をパナソニックと共同で進めていく。

 また、一次流通と二次流通との融合では、メルカリがこれまでに蓄積してきた二次流通市場に関するデータを、メーカーや小売企業といった一次流通企業のデータと結び付け、マーケティングや商品企画などをサポートする計画だ。連携企業のECサイトと購入履歴を共有し、そのサイトで購入した商品を「メルカリ」で出品する際に情報入力を簡便するほか、「メルカリステーション」や「メルカリポスト」で取得したオフラインでのユーザーデータをもとに、近隣の店舗への来店促進をしたり、「メルカリ」上で新品購入への誘導を可能にしたりする。既に丸井が運営するマルイ店舗とECの「マルイウェブチャネル」やアイスタイルが運営する「アットコスメ(@COSME)」との連携が決まっている。

 さらに、「メルカリ」での取引全体の4割を占めるというアパレルにおいては、バニッシュ・スタンダードが運営するコーディネート投稿機能を中心とした販促支援サービス「スタッフスタート(STAFF START)」と連携。「メルカリ」内にコーディネートから服を探す「コーデ機能」を実装し、コーディネート画像内にあるアイテムの新品をアパレル企業のECサイトで購入したり、「メルカリ」で類似商品を探したりできる。

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メルカリが2次流通を超越 複数企業との連携で売買に新たな価値を創出

 メルカリ(mercari)は2月20日、初となる事業戦略発表会「メルカリ カンファレンス 2020」を開催した。新型コロナウイルスの影響で、同社のパートナー企業に対してはライブ配信での実施となった。山田進太郎メルカリCEOは「2020年6月期は『メルカリ』日本事業と米国事業、そして『メルペイ』にとって勝負の年と位置付けている。メリカリはこれまで、個人のお客様をエンパワメントしてきた。これからはメルカリの持つ二次流通ならではの強みを生かし、一次流通をはじめとしたパートナー企業とのビジネスをエンパワメントする存在として進化させていきたい」と語る。

 同発表会ではメルカリの中核を担う「メルカリ」日本事業の戦略に焦点を当てた。コンセプトを“コネクト”に据え、複数企業との連携を通じた出品施策の拡大と、データ連携を通じた一次流通と二次流通の融合を行っていくという。

 出品施策の拡大に関しては、同社初となるリアル店舗「メルカリステーション」のオープン、梱包や発送を代行する「あとよろメルカリ便」のスタート、そして無人で発送可能な投函ボックス「メルカリポスト」の設置の3つが主軸だ。「メルカリステーション」は「メルカリ」の使い方を学べるメルカリ教室のほか、商品の撮影、出品、梱包、発送までを一気通貫でサポートする体制を整える。丸井と提携し、一号店を新宿マルイ本館に春に出店。今後はマルイ全店への拡大を計画し、21年の夏までに全国主要10都市での店舗オープンを目指す。丸井の青木正久社長は「丸井では現在、お客さまに体験を提供する“売らないお店”づくりを推進しているほか、10年からはマルイ・モディで不要な衣料品の回収を行っている。メルカリの取り組みは、当社が考える店舗戦略とも多くの点で合致していた。『メルカリ』の商品の受け取りや発送のみならず、梱包作業などのサポートを丸井グループ社員が行う計画だ」と説明する。

 「あとよろメルカリ便」は、オープンロジと提携し、同社の提携倉庫で「メルカリ」出品商品の管理や保管、梱包、発送を代行するサービスだ。一部の出品者に向けて2月からサービスを試験的に実施している。ユーザーの「商品が売れるまで家の中で場所を取って困る」「売れた後の梱包・発送が面倒」といった声に対応するために生まれたという。

 「メルカリポスト」は、ヤマト運輸が集荷のパートナーだ。出品商品が売れた後にアプリ上で表示されるQRコードをかざすと自動で発送ラベルを印刷。後はラベルを商品に貼り付け、投函することで発送が可能だ。マルイ新宿にオープン予定の「メルカリステーション」に設置を予定しているほか、全国のドコモショップや人口密集地などを中心に設置を行い、2023年までに全国5000カ所への設置を計画している。また、「メルカリポスト」を進化させ、出品物の自動採寸、無人レジ機能、顔から年齢・性別を自動解析し、個人に合ったクーポンなどを発行するといった機能を持つ「メルカリポストプラス」の開発をパナソニックと共同で進めていく。

 また、一次流通と二次流通との融合では、メルカリがこれまでに蓄積してきた二次流通市場に関するデータを、メーカーや小売企業といった一次流通企業のデータと結び付け、マーケティングや商品企画などをサポートする計画だ。連携企業のECサイトと購入履歴を共有し、そのサイトで購入した商品を「メルカリ」で出品する際に情報入力を簡便するほか、「メルカリステーション」や「メルカリポスト」で取得したオフラインでのユーザーデータをもとに、近隣の店舗への来店促進をしたり、「メルカリ」上で新品購入への誘導を可能にしたりする。既に丸井が運営するマルイ店舗とECの「マルイウェブチャネル」やアイスタイルが運営する「アットコスメ(@COSME)」との連携が決まっている。

 さらに、「メルカリ」での取引全体の4割を占めるというアパレルにおいては、バニッシュ・スタンダードが運営するコーディネート投稿機能を中心とした販促支援サービス「スタッフスタート(STAFF START)」と連携。「メルカリ」内にコーディネートから服を探す「コーデ機能」を実装し、コーディネート画像内にあるアイテムの新品をアパレル企業のECサイトで購入したり、「メルカリ」で類似商品を探したりできる。

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アパレルテックのシタテルが新領域へ D2Cブランドのサポートなど3機能を発表

 衣服生産プラットフォームを運営するシタテルは2月3日、新たな戦略の記者向け発表会を開催した。発表会では取引やワークフローの円滑化を目指す「シタテル クラウド(SITATERU CLOUD)」のβ版やユニフォームのカスタムサービスである「シタテル カスタム(SITATERU CSTM)」、D2Cブランドの業務をサポートする「シタテル スペック(SITATERU SPEC)」の3機能のローンチがアナウンスされた。

 少数のアパレル事業者に向けて試験的に導入中の「シタテル クラウド」は、シタテルの連携工場と直接取引を行えるサービスだ。生産プロセスにおける情報管理と縫製工場とのコミュニケーションなどをクラウド上で一元管理し、業務を効率化。さらに、導入企業が連携している工場もクラウド上に取り込み、シタテルの連携工場以外との取引も可能にする。

 2つ目の「シタテル カスタム」は企業のユニホームのカスタマイズサービスだ。シタテルがこれまでに請け負ってきたユニホームの生産の知見やデザインのデータを活用。洋服のジャンルや素材、デザインなどを選ぶことでユニホームの製作を行うことができる、“BtoB版のマスカスタマイゼーション”を提供する。同サービスは1月30日にローンチしており、順次導入企業を拡大していく予定だという。

 3つ目の「シタテル スペック」は、生産機能を持つECとして試験的に運用していたβ版から19年12月にアップデートし、初期費用不要で受注生産と販売を一体化。導入事業者が考案した衣服の企画をサポートし、サンプルの生産から商品撮影、ECサイトでの受注販売を行う。受注したアイテムは2週間~1カ月ほどで消費者に届く。D2Cモデルでの商品販売において課題となる服作りのノウハウの不足や販売スキームの欠如、在庫問題などの解決を図る。導入事業者は初期費用や製作費が不要で、在庫リスクを抱えることなく、売り上げ金額の20%前後をライセンスフィーとして受け取る仕組みだ。

 シタテルの河野秀和社長は「単にブランドと生産する側、という二面的な取引から、ユーザー間のダイレクトなやり取りといった多面的な取引も生まれてきている。われわれも多面的なサービスに対応し、新しいサプライチェーンを作っていくつもりだ。ユーザーの目的がスムーズに実行できるよう、プロダクト開発を推進していく」と語った。

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生理周期に合わせたカスタマイズサプリ 指で自律神経を測定するフェムテック商品

 ビーボが運営する葉酸サプリのD2Cブランド「ベルタ(BELTA)」は、女性向けのカスタマイズサプリサーバー「フェムサーバー(FEM SERVER)」を発売する。生体認証と専用アプリのデータから女性の体調を分析し、不足した栄養素を含んだサプリを提供する。生理や妊娠などのステータス設定によってユーザーの生活に根ざしたカスタマイズをかなえる。ブランド会員に向けて月額5980円(予定)で貸し出し、本体価格は無料となる。発売は5〜6月を見込み、クラウドファンディングの「マクアケ」で先行予約を受け付け中だ。

 世界初のカスタマイズサプリサーバーを作ったドリコスと共同開発したサーバーで、備え付けの認証センサーに指をふれると自律神経を分析する。アプリに登録された体重やスケジュール、生活習慣など20以上のユーザーデータを踏まえて、独自のアルゴリズムで最適なバランスの栄養素を配合する。

 「ベルタは」これまで60万人以上のユーザーの悩みに寄り添ったアイテム提案を行ってきた。そのノウハウとドリコスの技術を掛け合わせ、女性のより深い悩みに寄り添うことを目指して同サーバ―を開発した。1年間で1万台を新規会員に貸し出すことを目指す。

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KDDIが「5G」活用で渋谷のエンタメを加速 パルコやベイクルーズなど32社が参画

 KDDIと渋谷未来デザイン、渋谷区観光協会は共同で、3月に本格的に導入予定の第5世代移動通信システム(以下、5G)を活用して渋谷の創造文化都市事業へ貢献する「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」を発足した。東急やパルコ、ベイクルーズなど32の参画企業・団体と共にKDDIのau 5Gを用いてアート、音楽、ファッションといった渋谷の文化を深化させる取り組みを実施する。

 同プロジェクトの第一弾として、24日と25日の2日間、渋谷駅のハチ公前広場に5Gの基地局を設置。スマートフォンをかざすことで1964年の渋谷の街並みを体感できるXR(クロスリアリティー。VRやAR、MRの総称)体験ブースを開設する。そのほか、観光案内所の“青ガエル”で1月24~3月31日までの期間、XR技術やAIを実験的に用いて今後実施する5Gによる拡張体験施策のガイドを行ったり、1月25日の須田景凪のライブイベントや1月26日の格闘ゲームの祭典「エボリューション チャンピオンシップ シリーズ:ジャパン2020(EVO Japan 2020)」などにも5Gを活用した拡張体験を提供する。

 プロジェクトの発足日には、メディア向けの説明会が行われた。KDDIの繁田光平ビジネスアグリゲーション本部 アグリケーション推進部部長は「昨年の9月に渋谷区とKDDIで『渋谷エンタメテック推進プロジェクト』を作り、オープンカンファレンスを開催した。議論で出てきたさまざまなアイデアを具現化し、天気や場所に応じてAIが作曲するサービスやARアートなど、2~3カ月の間で7つのコンテンツをリリースしてきた。さまざまな企業の方とつながっていく中で、今回のプロジェクトが発足した。われわれとしては次のフェーズに進んだと考えている」と経緯を説明する。今後の取り組みについては具体的な明言はなかったものの、「5Gにおける進化の方向性は、高速かつ大容量でのデータ通信が可能にするネットの進化と、リアルの世界のデジタル化の2つがある。当社としては多種多様な人が集まる場所で、エンタメなどにおける熱量をデジタルの力で増幅できればと考えている。現在まさに詳細を詰めているところだが、春ぐらいには大きな計画を発表できると思う」と話した。

 説明会には、長谷部建・渋谷区長や渋谷未来デザインでフューチャーデザイナーを務める若槻千夏らも登壇した。若槻は「5Gは単に便利、速いというイメージしか持っていなかったが、調べていくうちに世界を変える可能性を持っていると実感した。17歳でデビューしてから、18年間住み続けている渋谷をエンタメの街として、若者だけでなく私のようなママなども巻き込んでいくお手伝いをさせていただければと思っている」とコメント。長谷部渋谷区長は「2020年は東京オリンピック・パラリンピックをはじめ、明治神宮の100周年など、さまざまなイベントや行事が起きる年。実際に多くの人に注目され、足を運んでいただいている。『渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト』は、 “多様な人・モノが混ざり合い、新しい価値・文化を世界に発信していく”という渋谷区が目指すところを実現していく予感がして、今からワクワクしている。区としても出来る限りサポートしてきたい」と期待を寄せた。

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東レが価格5分の1のRFIDタグの製造法 アパレルラベル事業にも参入

 東レはアパレルの在庫管理などに使用するRFIDタグで、従来の5分の1以下のコストで製造できる技術を開発した。従来の複雑な製造法ではなく、電子回路を直接プリントする技術を使うことで、大幅に生産工程を削減できる。RFIDタグは、RFIDインレイ(アンテナ付のICチップ)を紙のブランドタグや値札の中に挟み込んで製造。主要なサプライヤーは現在テンタックやナクシスなど織ネームやブランドネームから業容を発展させてきた企業だが、東レは「インレイだけでなく、完成したタグ供給も視野に入れる」という。

 RFIDインレイをプリントして製造する技術自体は従来から知られていたが、電波をうまく飛ばすことができなかったという。東レは自社開発で導電性のカーボンナノチューブを開発。直接プリントによるRFIDインレイの開発にこぎつけた。東レは従来5〜10円と言われているRFIDインレイの価格を1〜2円にまで引き下げる。来年3月までにサンプルを出荷し、アパレル企業との実証実験をスタート、早ければ2023年3月までに事業化に進めたい考え。

「ザラ(ZARA)」や「H&M」など海外での導入が先行していたRFIDタグは、この数年で日本市場でも導入が急拡大しており、日本でも市場規模は10億枚程度まで拡大している。中でも最大のRFIDタグのユーザーは、東レとウエアの開発と供給で戦略的なパートナーシップを契約している「ユニクロ」「ジーユー」を擁するファーストリテイリング。画期的な低価格RFIDインレイの開発を武器にした東レが、RFIDタグの完成品でも「ユニクロ」への供給を始めれば、アパレルラベル・タグ業界の再編のきっかけになりそうだ。

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「アリババ」がオリンピックに向け成田空港で日本人アーティストの作品を展示

 アリババ(ALIBABA)は東京2020オリンピック・パラリンピックのワールドワイドパートナーとして3月1日、成田国際空港で日本人アーティストの作品を展示する「アリババクラウドギャラリー」をオープンする。アリババのクラウドテクノロジーを生かしたデジタルアートを展示し、東京2020オリンピック・パラリンピックのために訪日する外国人に日本の芸術や文化を発信する。作品は第1ターミナル、第2ターミナル内の9つの通路に2021年3月31日まで展示する。なお、国際空港においてクラウドテクノロジーを生かしたアート展示を設けるのは初めてだ。

 クリス・タン(Chris Tung)=アリババグループ最高マーケティング責任者は「20年は世界中から多くの人が日本に訪れる年で、成田空港はそんな訪日外国人を受け入れる大切な玄関口になる。そこでアリババのクラウドテクノロジーを生かし、日本の素晴らしい若手アーティストの作品を展示することで日本の文化を世界中に発信できたらと思う。若手日本人アーティストのクリエイティブな作品を通じて、スポーツ、アート、文化、テクノロジーを組み合わせ、若いアーティストを応援したい。『アリババクラウドギャラリー』を通じて、日本に訪れる方々へのスペシャルウェルカムとしてユニークな体験を届けたい」と語った。

 古宮正章・公益財団法人東京2020オリンピック・パラリンピック組織委員会副事務総長は「オリンピック開会まで200日を切り、いよいよカウントダウンの期間に入っている。オリンピック・パラリンピックはスポーツだけでなく開催国の芸術や文化を発信する役割を果たしており、今回のギャラリーはまさにそのような付加価値を与えるだろう。スポーツの祭典と言われているが、このような芸術活動を通してスポーツの新たな楽しみ方を提供したい」と意気込んだ。

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「カルティエ」が中国最大手のネット通販企業アリババのラグジュアリー専門プラットフォームに出店

 「カルティエ(CARTIER)」は2月に、アリババ(ALIBABA)が運営する中国大手EC「Tモール(天猫、T MALL)」内にある完全招待制のラグジュアリー・プラットフォームの「ラグジュアリー パビリオン(LUXURY PAVILION)」に出店する。

 「(ラグジュアリー パビリオンへの出店は)移り変わりの早い中国の小売り環境において顧客とより強固な関係性をつくるために有効な手段だ」と、シリル・ヴィニュロン(Cyrille Vigneron)=カルティエインターナショナル最高経営責任者(CEO)はコメントする。

 オンライン上での旗艦店出店の動きが増える昨今、消費者の注目を集めるためにリアル店舗のオープン時さながらの仕掛けが必要になっている。「Tモール」の“スーパー・ブランド・デー”に合わせてオープンする「カルティエ」の店舗では、ダイヤモンドをあしらった“ジュスト アン クル(JUSTE UN CLOU)”ブレスレットや“ガーランド(Guirlande)”のチェーンウオレットバッグといった限定品の販売、先着288人に赤いボックスへの刻印や、赤いユニホームを来たベルボーイが直接自宅まで届けてくれるサービスを提供する。

 なお、「カルティエ」は中国で公式ECサイトを4年前から開設している。また、「カルティエ」の親会社、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)とアリババは2018年8月、戦略的パートナーシップを締結し、合弁会社を設立している。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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機械学習とファッションの融合 Synfluxと「ハトラ」の協同プロジェクトが国際ファッション展に出展

 スペキュラティブ・ファッションデザイナーの川崎和也が主宰するファッションデザイン/デザインリサーチコレクティブSynflux(シンフラックス)と長見佳祐デザイナーの「ハトラ(HATRA)」による協同プロジェクト「AUBIK(オービック)」が、スイス・バーゼルで開催される展覧会「Making FASHION Sense(メイキング ファッション センス)」に出展する。

 「AUBIK」は、アルゴリズムを応用した新しい服作りを模索したプロダクトやサービスを開発する2社協同プロジェクト。「ハトラ」がアパレル向け3DCADツールのCLO(クロ)でデザインしたパーカを、Synfluxが開発した直線構成で廃棄ゼロの型紙を生成するパターンメーキング技術と、200万枚の動物柄画像を学習したオリジナルプリントパターン生成技術の2つの機械学習アルゴリズムを応用して再構成した。

  パターンメーキング技術は、H&Mファンデーション(H&M Foundation)主催の「第4回グローバル・チェンジ・アワード(Global Change Award)」アーリーバード特別賞を受賞したSynfluxの「アルゴリズミック・クチュール(Algorithmic Couture)」にも用いられた技術。複数のデジタルツールを活用しながら産業の効率化とファッション表現の拡張を目指す。今回のプロジェクトでは、縫製会社のフクルとファッションコワーキングスペースのcoromozaがプロダクト制作をサポートした。

 「Making FASHION Sense」は1月16日〜3月8日、スイス・バーゼルの美術館HeK(Haus der elektronischen Kunste Basel)で開催されるテクノロジーを応用した新しいファッションの可能性を探る展覧会。「AUBIK」のほかに、イリス・ヴァン・ヘルペン(Iris van Herpen)「イリス ヴァン ヘルペン」デザイナーや、フセイン・チャラヤン(Hussein Chalayan)「チャラヤン(CHALAYAN)」デザイナー、中里唯馬「ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)」デザイナーの作品が展示される。

■Making FASHION Sense
日程:1月16日〜3月8日
時間:12:00〜18:00
定休日:月・火曜日
場所:HeK(Haus der elektronischen Kunste Basel)
住所:Freilager-Platz 9, Basel 4142, Switzerland
入場料:一般 9スイスフラン(約990円) / 学生・高齢者など 6スイスフラン(約660円)

秋吉成紀(あきよしなるき):1994年生まれ。2018年1月から「WWDジャパン」でアルバイト中。

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ナイキがブロックチェーンでの追跡に関する特許を取得

 ナイキ(NIKE)はブロックチェーンを利用してスニーカーの所有者IDを追跡する特許を取得した。

 この特許技術を使用したスニーカー群を“クリプトキックス(CRYPTOKICKS)”と呼び、ブロックチェーン上でトークン化した情報によってそのスニーカーの所有者IDを特定できるという。これによって二次流通市場の模倣品を特定したり、リアルでもバーチャルでも商品を追跡したりすることができる。将来的にはそのデジタル化したスニーカーを売買したり、ゲーム上で利用したりすることが期待されると専門家は説明する。

 ナイキの担当者からはコメントやこの特許技術の詳細な説明は得られなかったが、専門家によるとこの技術は所有者IDを作成・記録し、その情報はブロックチェーン上に保存されるという。トークンはいわゆるデジタル・ウオレットに保管され、ビデオゲームなどとも連動して、ゲームのアバターも購入した同じスニーカーを履くことができるようになるという。

 ナイキは「“クリプトキックス”に使用される特許を取得できたことをうれしく思う。また、アスリートや消費者がブロックチェーン上で『ナイキ』に触れる機会を提供できることを楽しみにしている」とコメントを発表した。

 ブロックチェーンは基本的に物理的なアイテムを追跡し、サプライヤーから購入者までの流れを監視するための分散ネットワークだ。当初は暗号通貨に利用されていたが、最近では物理的資産の所有権の追跡手段としても使用されている。特にラグジュアリーやジュエリー市場で製品の信頼性を確保する方法として注目が集まっている。追跡業者エバーレッジャー(EVERLEDGER)は、ダイヤモンドを追跡するためにブロックチェーン技術を用いているという。

 その設計上、ブロックチェーンは所有者情報や移動の流れを記録・保管しやすく、気付かれることなく情報を改ざんすることが難しい設計になっていると専門家は説明する。

 ナイキがこの特許を取得したことで競合ブランドに与える影響は未知数だ。同社が取得した特許は、他社が同様の目的でブロックチェーンを利用することを妨げるわけではない。しかし、ナイキ独自のブロックチェーンへの記録の保存方法などは使用できない可能性が高い。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「シャネル」とファーフェッチが“未来のブティック”で協業 アプリを活用したパーソナルな買い物体験

 「シャネル(CHANEL)」とラグジュアリーEC大手ファーフェッチ(FARFETCH)が協業して進めている「未来のブティック(Boutique of Tomorrow)」プロジェクトが実を結びつつある。パリのカンボン通りにある「シャネル」本店の近くに建つ新旗艦店で、7カ月前からテスト導入していたデジタル戦略が一定の成果を上げているという。これは販売員用と顧客用の2種類のアプリ、そして試着室に置かれた“コネクテッド・ミラー”からなっており、顧客ごとのパーソナル接客を目指すというものだ。

 顧客向けのアプリは招待制で、現在のところ1400人程度の得意客にダウンロードリンクが送られている。このアプリを使い、顧客は店舗を訪れる前に製品を見てウィッシュリストを作成することが可能だ。顧客のアプリにあるQRコードを販売員が自身のアプリで読み取ると、顧客が作成したリストなどのデータが表示される。これに従って試着室に持っていくアイテムをそろえ、かつそれに合わせた追加のアイテムなども準備できる。ほかにも販売員用のアプリで店内にある製品を試着室にあるコネクテッド・ミラーに映し、顧客がそれを実際に見たいかどうかを確認できるため行き来する回数が減り、時間が節約できるという。また顧客用のアプリには、ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)が実際に住んでいたアパートメントのバーチャルツアーや、コレクションに登場したアイテムの詳細、ランウェイショーに使われた音楽のプレーリストなどのコンテンツが用意されている。

 ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル ファッション部門プレジデントは、「ここは世界で最高のブティックだ」と自信を見せる。「『シャネル』の顧客は忙しいので、店を訪れた際にはその限られた時間内で好みのアイテムをできるだけたくさん見たいと思っている。ECではサイト上にあるものを何でも購入できるが、新旗艦店では一味違う買い物体験を提供するべく尽力した。例えば、ここでは顧客が選んだジャケットが本当にその人に合うものであるように販売員が気を配ることができる」と語った。同氏はまた、以前から発言している通り今後もウエアやバッグ類のECを行う予定はないと付け加えた。

 新旗艦店のエリサ・ラガイエット(Elisa Lagayette)=ストアマネジャーは、「このアプリは顧客の好みやワードローブを把握した上でさまざまなアイテムを薦めることができるため、すでに売り上げにプラスの影響が出ている。また顧客エンゲージメントも上昇していると思う。来店回数の増加は、購入額の増加に直結する」とその効果について話した。

 ファーフェッチのリテール・イノベーション事業であるストア・オブ・ザ・フューチャー部門のサンドリーヌ・デヴォー(Sandrine Deveaux)=エグゼクティブ・バイス・プレジデントは、「最高のテクノロジーとは、ユーザーが意識せずに使える目に付かないものだ。『シャネル』とのプロジェクトでも、テクノロジーは販売員と顧客のやりとりをサポートするために使われており、販売員の代わりとなるものではない。そこがECとは全く異なる」と述べた。

 ジョゼ・ネヴェス(Jose Neves)=ファーフェッチ創業者兼最高経営責任者は、「『シャネル』新旗艦店での好評を受け、今後は他店にも展開していく予定だ」と語った。将来的には、同社が擁する英セレクトショップのブラウンズ(BROWNS)や、「トム ブラウン(THOM BROWNE)」などにも同様のシステムを導入していく計画だとしている。「これはただの販売員支援アプリではない。顧客とブランドのやりとりをスムーズにすることで店舗での買い物体験を向上させ、ブランド独自のコンテンツなども提供して顧客との結び付きを強化することができる“システム”だ。ユーザーごとに違う使い方ができるので、ブランドが違えば全く違う活用法になると思うし、同じ『シャネル』でも国や店舗によって異なる使い方になるだろう」と説明した。

 パブロフスキー=シャネル ファッション部門プレジデントによれば、新旗艦店を訪れる得意客は週におよそ60人で、販売員は50人ほどいる。その双方の意見を取り入れながら、アプリなどをさらに改良していきたいという。「本当に重要なのはテクノロジーではない。技術的な部分は同じでも、買い物体験はそれぞれのブランドで異なったものになる。今回、われわれは『シャネル』ならではのサービスや付加価値を開発できたと自負している」と語った。

 なお、「シャネル」は2020年にパリの3店舗にもこの「未来のブティック」システムを導入する予定だが、どの店舗なのかは明らかにされていない。同氏は、「ブティックごとに特徴があるので、新旗艦店と全く同じものにはならないだろう。『シャネル』では、“1つのブティック、1つのストーリー”という考えで店を運営している。地域や国によってアプリをカスタマイズする必要があるかもしれない。ゆえに、明日すぐに全店に導入ということはない」と締めくくった。

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「エイスース」の新型ノートPC 個性あふれる5色、モスグリーンは上村翔平がアンバサダー

 総合エレクトロニクスメーカー「エイスース(ASUS)」は、新型ノートPC“ビボブック エス フィフティーン(VivoBook S15)”を発売した。5つのカラーバリエーションをはじめとする高いデザイン性と優れた使い心地を備えたモダンPCだ。価格はスペック別に12万4800円(税込)から。

 発売前日の12月12日に開催されたメディア発表会には、モスグリーンのカラーアンバサダーに選ばれたエレクトロバンドTHREE1989のボーカル、上村翔平が登壇した。上村は「パソコンは音楽制作の必須アイテム。外に出てインスピレーションを得ることも多いので、持ち運びやすい“ビボブック エス フィフティーン”は僕にぴったりのモデルです」とコメント。さらに「ものを選ぶときは個性を発揮できるかどうかをとても重視しています。5つの個性的なカラーがそろうので、自分らしさを表現したい人におすすめです」と語った。

 カラーはガンメタル、トランスペアレントシルバー、コバルトブルー、パンクピンク、モスグリーンの5つ。キーボードや天板の側面にはそれぞれ異なるカラーアクセントを施し、遊び心あふれるデザインに仕上げている。ディスプレーとキーボードをつなぐ部分には独自構造のエルゴリフトヒンジを採用。天板を開くとキーボードに傾斜が生まれて快適なタイピングをかなえるほか、冷却性能とオーディオパーフォーマンスの向上にも寄与する。コンパクトかつ軽量で、持ち運びにも便利だ。

 スクリーン対ボディー比最大88%の迫力のあるナノエッジディスプレーは、資料作成や動画視聴などにも最適。512ギガバイトのSSDと1テラバイトのHDDという大容量のデュアルストレージに加え、高速データ通信を可能にする最新のインテル Wi-Fi 6を搭載しており、ストレスのない快適な作業をかなえる。さらには、パスワードを打ち込まず素早くログインできる顔認証システムも採用。カフェなどの公共の場でも安心して使用できる。

問い合わせ先
ASUS コールセンター
0800-123-2787

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今年も「カルティエ」が大切な人に“想い”を届ける特別メッセージサイトをオープン

 今年も「カルティエ(CARTIER)」が、大切な人に“想い”を届ける特設サイト「カルティエ ウイッシュ(CARTIER WISH)」をオープンした。スマートフォン専用で、2020年1月6日まで。特別サイトでは、カルティエのページボーイが、オリジナルのタイポグラフィを一生懸命組み立て、ユーザー一人ひとりのメッセージを作成。その様子と言葉、音楽付きのショートムービーは、SNS経由でプレゼント可能だ。

 サイトのトップページは、「カルティエ」レッドのジュエリーボックス。このボックスを開けるようにスクリーンをタップすると、ページボーイが現れる。あとは12文字までのメッセージと名前を入れるだけ。メッセージは「MERRY XMAS」や「THANK YOU」「WISH U JOY」など、定型文も選択可能。メッセージと名前を送信すると、「RECEIVED BY CARTEIR(カルティエが受け取りました)」のスタンプが発行され、ページボーイが「カルティエ」のジュエリーを組み込みながらメッセージを製作するショートムービーがスタートする。

 ムービーは、今年も愛らしい。ページボーイより大きなジュエリーをメッセージの中に“セッティング”するため、滑車を一生懸命に動かして反対に振り回されてしまったり、重たすぎて転んだりよろめいたり、4人がかりで肩車したり。愛らしく、健気に、アイコニックな動物“パンテール”モチーフのブローチや、“LOVE”ブレスレット、コーラルリングなどを持ち運ぶ姿は、ムービーを贈る側も、贈られる側も“ほっこり”してしまいそう。フィナーレではジュエリーボックスが開き、ジュエリー付きのメッセージが画面いっぱいに現れる。

 アニメーションは、選んだ言葉によって変化する。パートナーや友人、同僚、家族にクリスマスメッセージを贈ったり、一年の感謝の気持ちを伝えたりするときに利用したい。LINEの公式サイトでは現在、オリジナルの壁紙もダウンロードできる。

問い合わせ先
カルティエ カスタマー サービスセンター
0120-301-757

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渋谷の街でXRアートを体感 5Gを見据えたイベントが開催

 「渋谷エンタメテック推進プロジェクト」は電子音楽とメディアアートの祭典「MUTEK」とコラボレーションし、XRアート体験を提供する「INVISIBLE ART IN PUBLIC Vol.2“ Synthetic Landscapes”」 を12月11〜15日に開催する。会場は渋谷のシンボルであるスクランブル交差点や、渋谷ストリーム、渋谷リバーストリートなどの全5エリア8カ所。

 「渋谷エンタメテック推進プロジェクト」は5Gを見据えて、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)などの総称であるXR(クロスリアリティ)技術を駆使し、エンターテインメントと掛け合わせることで渋谷の街をより面白く魅力的にしていくためにKDDI、渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷未来デザインが立ち上げたプロジェクト。

 2000年にカナダ、モントリオールでスタートした、電子音楽やオーディオビジュアル・アートの普及を目的とした芸術フェスティバル「MUTEK」とコラボレーションした同イベントでは、STYLY APPを端末にダウンロードし、各スポットにある“STYLYマーカー”(QRコード)を読み込んで、空間に重ねることでXRアートを体験できる。エレクトロサウンドにあわせ上空からレーザーのような光線が降り注ぐなど、画面を通してオリジナルのグラフィック作品を楽しむことができ、ユーザーが自由に音や映像をミックスすることも可能だ。

■「INVISIBLE ART IN PUBLIC Vol.2“ Synthetic Landscapes”」
期間:12月11日〜12月15日
場所:渋谷ストリーム、スクランブル交差点、LINE CUBE SHIBUYA、スクランブルスクエア
料金:無料

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「バング&オルフセン」の旗艦店が銀座・並木通りに登場

 デンマーク発「バング & オルフセン(BANG & OLUFSEN)」は12月6日、日本初の旗艦店を東京・銀座の並木通りにオープンした。約130平方メートルの同店舗はDDAA/DDAA LABの代表を務める建築家の元木大輔がデザイン。和とデンマークのエッセンス、インダストリアルな要素が融合した開放感あふれる空間になっている。旗艦店では、人気のワイヤレスイヤフォンやポータブルスピーカーなどをバリエーション豊かにそろえ、最新の4K有機ELテレビや各種スピーカーによるサウンドも実際に体感できるようになっている。

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「ジーユー」が新たなスタイリングメディアを立ち上げ おしゃれスタッフが毎日スタイリング提案

 「ジーユー(GU)」は12月2日から、新たなスタイリングメディア「ジーユー スタッフ スタイリング」を公式アプリとオンラインストア内で公開している。

 同メディアでは、「ジーユー」独自のおしゃれ認定資格“おしゃリスタ”に合格した全国の販売スタッフが、オススメのスタイリングを毎日更新する。気になったスタイリングの着用商品はオンラインストアで購入できる仕組みだ。500人以上の販売スタッフが地域によって異なる気候に合わせたスタイリングや、幅広いテイストのスタイリングを提案していく。

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H&Mが2020年に傘下の「ウィークデイ」でカスタムジーンズを発売 3Dボディースキャンでサイズを測定

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)は、2020年に傘下のデニムブランド「ウィークデイ(WEEKDAY)」で、3Dボディースキャンとソフトウエアを用いて製作するオーダーメード仕様のジーンズを発売する。

 米サンフランシスコと香港にオフィスを構えるスタートアップ企業アンスパン(UNSPUN)は、人体をスキャンしてその情報を型紙に落とし込むことのできるソフトウエアを開発した。この技術によって、それぞれの体形にぴったりフィットしたジーンズを製造することが可能になる。同社は“自動化、そしてローカライズ化されたインターナショナルな製造”を通じて、地球上の二酸化炭素排出量を最低でも1%削減することを企業目標に掲げており、17年にはH&Mの「グローバル・チェンジ・アワード(Global Change Awards)」を受賞している。アンスパンは同年12月に香港市内のショッピングエリアでフィッティングルーム仕様のバスを走らせてこのアイデアを宣伝していた。この時3Dボディースキャンを体験した人びとの中に、H&Mの社内シンクタンク、ラボラトリー(LABORATORY)の循環/サステナブル型ビジネス開発チームのメンバーであるローラ・コッペン(Laura Coppen)がいた。

 3Dスキャンを体験するためには、レギンスにアンダーシャツなど体のラインがはっきりわかる格好になる必要がある。コッペンは「香港の中心街のバスの中でほとんど下着姿になるなんて、始めは奇妙なことだった」と語ったが、すぐにこのアイデアが持つポテンシャルを見抜き、ファッション業界全体の大きな変化につながることを確信したという。

 H&Mのラボラトリーは昨年9月、「ウィークデイ」の顧客100人の協力のもとにこのソフトウエアをテスト使用した。

 コッペンは「主な目的は“フリーサイズ”という選択肢をつくることで、デニムのサイズとフィット感の問題を解決することだった。また、カスタム製品に対応するというオンデマンド形式の製造についても調査したいと考えていた。その結果は期待をはるかに超えた」と語っている。この試みで、顧客は「ウィークデイ」の人気デニム2種から好きなデザインを選び、ポケットやステッチをカスタマイズした上でボディースキャンを行い、それぞれの体形に合ったデニムを発注して、商品は10日後に顧客のもとに届けられた。

 H&Mはソフトウエアの試験後、このサービスに対する顧客満足度調査を実施。コッペンのチームはおよそ65%の顧客が高く評価すると予想していたが、それを上回る80%から“満足”との回答が得られた。

 コッペンは「この結果は全体のシステムを再定義するという意味で、かなりの混乱を招く可能性が考えられる。デザインからサプライチェーンに至るまで、あらゆる製造サイクルのステージを一から見直すことになる。しかし、オンデマンド形式の製造はサステナブルであり利益も見込める。無駄の削減や、在庫過多の解消にもつながる」と語っている。

 20年秋に「ウィークデイ」の実店舗でこのシステムが試験的に運用されるが、どの店舗で行うかは未定だ。H&Mは一連の調査にかかった費用を明らかにしていないが、コッペンはこのカスタマイズジーンズは1着およそ900スウェーデンクローナ(約1万円)で販売されると考えており、調査に参加した顧客もこの価格を妥当だと答えたという。

 カスタマイズできるジーンズのバリエーションも来年には増やす予定だ。コッペンは、自分仕様にカスタマイズされた衣服にはより愛着が湧くものだと指摘し、この事業が衣服の廃棄量削減にもつながると考えている。

 しかし、このシステムの普及にはまだ時間がかかる。デジタル技術を用いる上での難点としては、オリジナルのデザインに則してリサイズやカスタマイズが行われるように、ソフトウエアの確実な調整が求められる。

 もうひとつの難点は、サプライチェーンレベルでどのように拡大していくかだ。ひとつひとつ異なる製品を扱える製造業者の十分な確保が必要となるし、デザインのバリエーションを増やす際には、デザインを保ちながらリサイズを行うようアルゴリズムの正しい動作も確認する必要がある。しかし、H&Mはすでにこの問題に前向きに取り組んでいる。

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AIは“美の創造”に貢献できるのか エマ理永デザイナーと理研が協業でシンポジウム

 理化学研究所は11月25日、人工知能(AI)と人間の感性の融合をテーマにした「理研よこはまシンポジウム」を横浜ランドマークホールで開催した。

 同シンポジウムでは、AI技術がいかに“美の創造”に貢献できるのかを探る試みとして、ドレスブランド「エマリーエ(EMARIE)」デザイナーのエマ理永が、AIが生成する画像を着想源にデザインした2019-20年秋冬コレクションのアイテムをファッションショー形式で披露した。AIが生成した画像は、「エマリーエ」のアーカイブ作品約500点のデータを学習して抽出した、同ブランドの世界観をイメージしたものだ。

 同コレクションでは、AIが生成した抽象的なイメージをプリントしたドレスや、AIのイメージを立体に起こしたフリルが重なるドレスなどが登場した。

 理永デザイナーは、アーカイブ作品に加えて自然界のモチーフをAIに学習させることによって、同氏のクリエイションの原点である“自然界の美しさ”そのものを認識させることを試みた。同氏が「自然界のもっとも美しい創造物」と考える貝と同ブランドのスカートのデータを同時に学習させてできた画像をもとに生まれたのは、巻貝のような美しい螺旋を描くホルターネックドレスや、波打つ貝の模様を連想させるワンショルダードレスなど。

 最後は、同じく自然界のモチーフとしてバラのイメージを組み合わせてできたルックが登場した。バラをかたどるダイナミックな布の動きが印象的なウエディングドレスがラストルックを飾った。

 エマ理永デザイナーは「AI技術は優秀な美大生のような存在だった。こちらから学習する要素を提示してあげると、そこから素敵な画像を生み出してくれる。将来的には、AIを使って、多様性の時代の中で女性一人一人の体形や美の概念に沿ったオートクチュールドレスを作ってみたい」と展望を語った。

 同研究所がファッションブランドと協業したのは今回が初めて。シーズンごとの発表は予定していないものの、今後も「エマリーエ」との協業は続けていくという。

 シンポジウムの後半では、AI技術の実装例として、全日本空輸(ANA)のアバター技術による新事業「アバター イン」が紹介されたほか、理化学研究所の桜田一洋氏や石原正康・幻冬社専務取締役・編集本部本部長らによる“心とは何か”をテーマにしたトークセッションが行われた。

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バーチャルモデルの葵プリズムがトヨタとコラボ “カローラ スポーツ”と東京の映えスポットを紹介、運転免許証も同時公開

 yutoriのモデルエージェント「ヴィム(VIM)」に所属するバーチャルモデルの葵プリズムが、トヨタ自動車(以下、トヨタ)とコラボレーションした。東京の映えスポットを紹介するビジュアルが公開された。同コラボは、トヨタが企画するプロジェクト「#トヨタグラム」の一環で、葵プリズムが案内人としてトヨタの“カローラ スポーツ”と共に渋谷や秋葉原を紹介する。現在、トヨタ自動車公式SNSや葵プリズムの公式インスタグラムで公開中だ。

 また葵プリズムの公式インスタグラムでは、自身の自動車運転免許証(以下、免許証)も発表した。免許証は、バーチャルギャルならではのユーモア溢れる世界観が表現され、免許証の有効期限の部分には“なめられたら無効”と記載され、運転可能な車の種類の部分には“ギャル車”“痛車”“単車”が記載されている。

 葵プリズムは「ウチの個人情報みて〜。ちな、いつかお金貯めて超カスタムしたギャル車を持つのが夢。てか、免許証の写真って一生盛れなくてしんどい」とコメント。

 そのほかハロウィンシーズンでは、自身のイラストをモチーフに“カローラ スポーツ”をデコレーションして“痛車”を製作し(内装もハロウィン仕様に)、「東京モーターショー2019」のトヨタブースで、アンドロイド女子のSAORIとのツーショットを撮影した。

 葵プリズムは世界初のバーチャルギャルで、90年代のギャルを尊敬するネオトーキョー在住の20歳だ。趣味は、平成初頭のオーパーツ集め(ガラケー、たまごっちなど)。座右の銘は“映えは時空を超える”で、新しさと懐かしさを独自の視点で融合させたセンスで注目を集める。現在のフォロワー数は約12万人で、元AKB48で女優の秋元才加ともコラボしている。

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メディアの行方 エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年5月15日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

メディアの行方

 デジタル化が進み、オンオフあらゆる場面で地殻変動が起きています。素材開発から生産・物流、売り方まで、ファッション業界に携わる皆さんも、まさに「今が変革期だ」と実感しているのではないでしょうか?

 メディアで働く私たちも例外ではありません。紙とウェブ。どのコンテンツをどの形態で読者へ届けるのが最適か、有料であるべきか、無料であるべきか。これだけ情報があふれる時代に、どう記事に目を留めてもらうか。私たちも目まぐるしい環境の変化にさらされながら、常に検討・模索しています。

 そんな中、飛び込んできた「ヴォーグ(VOGUE)」擁する名門出版社、コンデナスト(CONDENAST)の新グローバルCEOが音楽配信会社出身者だというニュース。「これは、英断だな〜」と感じました。

 新CEOに就任したロジャー・リンチ(Roger Lynch)氏は米音楽配信サービス、パンドラ(PANDORA)のほかにも、テレビのストリーミングサービスのスリングTV(SLING TV)でCEO、衛星放送のディッシュ・ネットワーク(DISH NETWORK)で要職を務めてきた、いわばオンラインサービス業のプロ。これまでアメリカとその他の国で経営が分かれていたコンデナストの統合とデジタル化の推進、米社の黒字化という“大手術”は、内部の人材では不可能だという判断です。

 異業種出身のトップによる変革は、“出版”を守り続けてきた幹部からの抵抗も大きいかもしれません。しかし、もはや待ったなしの状況でもあります。出版の経験がないリンチ氏だからこそ、「ヴォーグ」や「GQ」「ワイアード(WIRED)」「ザ・ニューヨーカー(THE NEW YORKER)」などを抱え、100年以上の歴史がある出版社を、サービスに富んだ21世紀型のメディア企業へとドラスティックに転換させるかもしれません。

 業界に絶大な影響力を誇る米「ヴォーグ」編集長、アナ・ウィンター(Anna Wintour)女史とはウマが合うのだろうか?そんな野次馬な興味もしのばせつつ、リンチ氏の改革でコンデナストがどう変わるのか。注視していきたいと思います。

VIEWS ON WWD U.S.:米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説するメールマガジン。「WWDジャパン」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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三越伊勢丹のギフトECがソーシャルギフト機能を搭載 12月には期間限定実店舗も

 三越伊勢丹は、ミレニアルズに向けたオンラインギフトブティック「ムードマーク バイ イセタン(MOO:D MARK BY ISETAN)」を10月1日にスタートし、ソーシャルギフト機能を搭載するなど新しいギフト体験を提供している。スタートから1カ月、課題は「認知拡大」(福森拓デジタル事業部新規事業ディビジョンeギフト担当)と語り、ギフトニーズが高まるクリスマスシーズンの12月11〜25日に初の実店舗を伊勢丹新宿本店本館1階にオープンする。

 「ムードマーク バイ イセタン」は、「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERME PARIS)」「バルミューダ(BALMUDA)」「THREE」「ウカ(UKA)」「ヒポポタマス(HIPPOPOTAMUS)」「イッタラ(IITTALA)」など約230ブランドを展開し、内約7割が伊勢丹新宿本店で取り扱いのあるブランドだ。目玉となるソーシャルギフト機能は、住所を知らない人にもギフトが贈れるシステムで、デジタル世代が手軽に活用できる仕様としている。具体的には、送り主が同サイトでアイテムを選んでカートに入れ、決算後に発行される“受取専用URL”を、贈りたい相手にラインやメールでシェア。受け取った相手が、届け先住所や配送日時を入力することで、ギフトを受け取れるというものだ。「ギフトを持っていくのを忘れた時や、予定外にご馳走になってしまった帰りに、電車やタクシーなどからでも贈れる。ラインやツイッターでしかつながっていない、住所を知らない相手にも送れるのが魅力だ」と福森氏は語る。

 そのほか、「ムードマーク バイ イセタン」では、ギフト選びに悩んだ時にギフトコンシェルジュに個人的に相談できたり、オリジナルラッピングと人気イラストレーターによるオリジナルメッセージカードを添えたりすることができる機能を搭載する。

 今回、実店舗では、シーズン真っ只中のクリスマス需要を見越し、贈る相手とシーンを別にギフトを展開する。実際に手に取ってみたい、誰かと一緒にギフトを選びたいという人にアピールする。オープンを前に11月15日には、サイト内に約80ブランドをそろえたクリスマスギフトの特集ページも開設し、実店舗と同様のコンテンツを打ち出す。リアルとデジタルで同じ世界観を発信し、認知度向上、売り上げアップにつなげる。

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「プラダ」2020年プレ・スプリング・コレクションキャンペーン 世界7都市にフラワースタンドが登場

 「プラダ(PRADA)」は11月14日、2020年プレ・スプリング・コレクションの広告キャンペーンを開始した。キャンペーンの一環として「プラダ」青山店では11月14〜18日の期間にフラワースタンドを設置し、オリジナルのラッピングペーパーを使用したブーケを数量限定で配布する。

 東京・表参道のニコライ バーグマン フラワーズ&デザイン(NICHOLAI BERGMANN FLOWERS & DESIGN)フラッグシップストアでは27日まで、同キャンペーンに合わせたスペシャルインスタレーションを行う。

 また、キャンペーンを体験できるデジタルコンテンツも用意した。公式サイト内のリンク、もしくは公式SNSアカウントからアクセスすると、自分の写真を撮ってオリジナルのキャンペーンイメージを作成することができる。

 同キャンペーンは東京、ロンドン、ミラノ、モスクワ、ニューヨーク、パリ、上海の世界7都市で同時開催する予定だ。

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ファストリが倉庫自動化を加速 「3~5年以内にはサプライチェーン改革を達成する」

 ファーストリテイリングは、企画・生産から物流、働き方までを包含した改革“有明プロジェクト”の一環として、新たにMUJIN(東京、滝野一征・最高経営責任者兼共同創業者)、Exotec Solutions(フランス、ローメン・ムーリン=Romen Moulin最高経営責任者)の2社とグローバルパートナーシップを締結した。2018年10月に、マテハン機器(マテリアルハンドリング。物流倉庫や工場の作業機械)世界大手のダイフク(大阪、下代博社長)とパートナーシップを結び、倉庫の自動化を進めているが、今回の2社との締結によりその動きを加速する。

 18年10月のダイフクとの提携発表の際に、柳井正ファーストリテイリング会長兼社長は、「今後2~3年で世界中の倉庫の自動化する」と明言していた。そのために、1拠点あたり10~100億円、「全世界で1000億円」(神保拓也ファーストリテイリンググループ上席執行役員)の投資を進めている。今回、新たに2社とパートナーシップを締結することで、「お客さまがほしいものが、いつもある」「無駄なものを作らない、運ばない、売らない」という、“有明プロジェクト”が目指すサプライチェーン全体の改革にさらに近付くわけだが、「普通にやれば(改革達成までに)5年以上かかるだろう。しかし、われわれはそんなに待てない。最短で3年、3~5年のうちに達成する」と柳井会長は話す。

 今回締結した2社は、どちらも物流倉庫内のピッキング作業の自動化領域を担う。ダイフクとの提携により、倉庫に商品が入荷し、検品し、保管するといったピッキング以前の領域では自動化手法が既に成立している。

 11年創業のMUJINは産業用ロボットに特化した知能コントローラの開発・販売を行っており、ファーストリテイリングと組んでモーションプランニングAI(人工知能)を搭載した「アパレル用知能ピースピッキングロボット」を開発した。「アパレル分野ではピッキングの自動化が難しいといわれてきたが、それはシーズン毎に商品が変わる、商品が柔らかく掴みにくい、似ている商品が多いということが要因だった」(滝野CEO)というが、超多品種に対応できる3Dビジョンや柔軟なロボットハンド、ピッキング途中の検品などによりそれを可能にしたという。シーズン毎に全SKUをロボットに登録することは現実的ではないが、モーションプランニングAIにより、それが自動化されるのだという。同社公式サイトによれば、MUJINの知能コントローラは、JDドットコムも導入している。

 Exotec Solutionsは15年設立。「スカイポッド(Skypod)」という台車ロボットが倉庫内でピッキングを行う仕組みを開発している。「秒速4メートルで動き、高さ10メートルの棚にまで登り、(商品が収納されている箱を)取ってくることができる。受注量が増えても、ロボットと棚を増やせば効率が上がるので、物流変化に柔軟に対応できる」とムーリンCEO。同社のシステムは、仏のスーパー大手カルフールや仏のECサイトなどが導入しているという。

 ダイフクとのパートナーシップでは、既に東京・有明のファーストリテイリング本部内の物流倉庫や、西日本、米国など国内外計4拠点の自動化を進めている。MUJIN、Exotec Solutionsとは、それぞれ海外1拠点での倉庫自動化に着手しているという。

 2社との締結を発表した記者会見では、“有明プロジェクト”が目指すサプライチェーン改革の全体像もあらためて説明した。「お客さまがほしいものが、いつもある」「無駄なものを作らない、運ばない、売らない」モデルのために、情報の可視化・一元化、リードタイムの削減、過剰在庫・欠品の削減を相互連関的に進めていく。中でも、リードタイム削減については、今後「3D-CAD導入によるバーチャル企画」「素材の備蓄」「大ロット発注から多頻度の小ロット発注」「縫製工場の自動化」「船便中心から輸送形態の最適化」(神保・上席執行役員)などを通し実現を目指す。これにより、「生産枚数にもよるが、従来1~2カ月だった企画・生産から店頭投入までのリードタイムを、2週間~1カ月に近付けていく」(柳井会長兼社長)。

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三越伊勢丹が化粧品ECでバラエティーコスメも販売

 三越伊勢丹は11月15日、自社の化粧品オンラインストアの「ミーコ(MEECO)」からプチプラコスメを中心に扱うオンラインサイト「ミーコバラエティ(MEECO VARIETY)」を本格稼働する。バラエティーコスメ約80ブランドをそろえ、既存の百貨店コスメの約230ブランドを合わせると約1万2300アイテムの取り扱いとなる。また、肌チェックアプリと連携したり、新たな決済手段も追加したりするなど利便性の向上を図る。

 「ミーコ」と「ミーコバラエティ」は、“新しいコスメに出合うことは、新しい自分に出合うこと”がコンセプト。「ミーコ」は日本最大級の品ぞろえや消費者が欲しい商品が見つかる情報・コンテンツ、ECに必要な利便性を兼ね備えた化粧品専門オンラインストアとして2月にスタートした。9月は増税前の駆け込み需要の影響もあり売り上げが好調で、10月に入っても「ミーコ」独自のMDなどを増やしたことが奏功し引き続き堅調に推移している。

 今回の取り組みについて「多くの女性は百貨店コスメとバラエティーコスメなどを併用していることから『ミーコバラエティ』を手掛けた」と千々波吉太郎・三越伊勢丹 デジタル事業部コスメ事業推進部部長は述べた。スタート時は「キャンメイク」や「セザンヌ」「エクセル」、韓国コスメ「3CE」などを扱い約1300アイテムをそろえる。また新たにNTTドコモとソニーネットワークコミュニケーションズの肌チェックアプリ「フェイス ロゴ」と連携し、肌解析データに基づいた商品が見つかる機能を加える。さらに、従来の決算方法(クレジットカード、コンビニ決済)のほかにd払いやアマゾンペイ、楽天ペイ、エムアイ友の会も利用可能となる。オリジナルのギフト資材を用いたギフトラッピングも行う。

 また「ミーコバラエティ」のスタート企画として、インフルエンサーのゆうこすがセレクトした3種のキットを販売する。

 「当社は、オンライン(EC)とオフライン(店舗)のシームレス化による百貨店ビジネスモデルの革新を推進中。百貨店とバラエティーコスメという取り組みもシームレス化の一環で、化粧品が先行した形となる」と千々波コスメ部長は語った。

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「カルティエ」が顧客専用のデジタルプラットフォーム メンテナンス相談にも対応

 「カルティエ(CARTIER)」は11月12日、顧客専用のデジタルプラットフォーム「カルティエ ケア」をスタートする。店頭とデジタルの間でシームレスに各種サービスや個別アドバイスなどを提供し、カスタマー・エクスペリエンスを豊かにすることを狙う。

 たとえば12日以降に「カルティエ」の時計を購入して「カルティエ ケア」に登録すると、最大8年間の国際限定保証のサービスが利用できるほか、メンテナンスや補完についてのアドバイスなどを個別に受けることができる。12日以前の購入者も、時計が国際限定保証の有効期間中ならオンライン登録可能だ。これに伴い以降、「カルティエ」は一部を除く新世代電池ならびにクオーツムーブメント搭載モデルの性能保持期間を3年から6年に拡大する。

 また「カルティエ」のジュエリー所有者には、初回の無料のサイズ調整やツヤ出し、洗浄を勧めながら、手書きの文字をベースとした刻印や、ジュエリーを収めるレッドボックスへのエンボス加工など、ブティック内で行ってきたパーソナライズサービスを提供予定だ。

 「カルティエ ケア」の対象は、ジュエリーやウオッチのみならず、レザーグッズやアクセサリーなど、メゾンの全カテゴリーに拡大予定。アルノー・カレズ(Arnaud Carrez)=カルティエ インターナショナル マーケティング & コミュニケーション ディレクターは、「『カルティエ ケア』は、より良いサービスとワンランク上のパーソナルな体験を届けるプラットフォーム。消費者の予想を超える体験、いわば“これまでになかった何か”を求める傾向は強くなるばかり。こうした要望に対応できるよう、魅力を感じていただけるつながりのあり方をデザインする」としている。

 メゾンは現在、「カルティエ」コレクションの貸し出し、最新コレクションの提案に際しての商品の買い取りなども検討中だ。

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ユナイテッドアローズが自社EC開発部を設立 中国に現地法人設立も

 ユナイテッドアローズ(以下、UA)は12月1日付で、「自社EC開発部」を社長直下に新設する。今秋に自社運営化を予定していた自社ECサイト「ユナイテッドアローズ オンラインストア」の開発遅延による運営停止、これまで運営を委託していたゾゾの子会社アラタナとの再契約を受けたもの。11月6日に開いた2019年4~9月期決算説明会で発表した。

 今後の自社でのEC運営を目指し、「自社EC開発部」を設立し、開発を続ける。同部には、過去に情報システム部とデジタルマーケティング部の部長経験を持つ同社の高田賢二執行役員 経営企画部 ファッションマーケティング部担当を自社EC開発部担当に任命し、2月1日付ではあるが、すでに始動している。専門組織として推進することで、責任の所在を明確化、行動計画に基づき進捗管理することで、自社運営化とオムニチャネルサービスを実現する。

 竹田光広社長は「サイトで商品をご覧になってから来店されるお客さまが増える中、これ以上サイトを停止することは更なる迷惑をかけてしまう(ことから、アラタナに再委託し11月27日から運営を再開する)。今回の件は、重大な事象と捉えており、内部監査室を中心に開発遅延とサイト停止に至った経緯、責任の所在を明らかにするように調査を進行中だ。調査結果に基づき、然るべき適切な処置を下す」と語った。自社運営への切り替え時期については言及しなかった。

 また、決算説明会では海外展開の拡張を目指し、今期中をメドに中国現地法人の設立も発表した。これまで13年に台湾現地法人を設立し、現在台湾に5店舗と自社ECを運営しており、コーエンは今季初出店している。中国では、「グリーン レーベル リラクシング UA(GREEN LABEL RELAXING UA)」とコーエンをメインに展開する。そのほか、20年2月に「ブラミンク(BLAMINK)」を中心に展開する子会社のデザインズをUA第一事業本部に吸収合併する。商品面、販売面、販促面で第一事業本部が持つ機能を活用することで、効率的なグループ経営を図る。

 なお、2019年4~9月期連結決算は、売上高が前年同期比3.9%増の745億円、営業利益が同28.8%増の39億円、純利益が同29.2%増の19億円の増収増益だった。一部の連結子会社やUAのアウトレットが伸長したことで、売上総利益率が0.2ポイント改善。販管費率は、コーエンの宣伝販促費やUAの固定費の減少などで、0.8ポイント低減となった。

 20年3月期の連結売上高は前期比3.3%増の1642億円、営業利益が同8.2%増の119億円、経常利益が同6.1%増の120億円、純利益が同4.4%増の6億7000万円を見込む。

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オンワードのデジタル化担当役員の村田常務執行役員が退社

 オンワードホールディングス(HD)でデジタルトランスフォーメーション担当だった村田昭彦常務執行役員が10月31日付で退社したことがわかった。自身のSNSで発表した。村田氏はベイクルーズのECをファッション業界屈指の高成長事業に育てた立役者で、昨年9月1日付でオンワードHDに参画していた。わずか1年で同社を去ることになる。

 村田氏は1990年に明治大学を卒業後にオンワード樫山(現オンワードHD)に新卒で入社。その後ネットプライスなどを経て07年からベイクルーズに入社し、EC事業の担当役員としてシステム開発を内製化するなど、ベイクルーズのEC事業の基盤を築いた。オンワードHDでも今年3月1日付で、システム開発などを行うオンワードデジタルラボを資本金1億円で設立、村田氏が社長に就任していた。

 オンワードHD退社後の村田氏の去就は不明で、後任のデジタルトランスフォーメーション担当も発表されていない。オンワードHDは10月に国内外の600店舗を閉鎖する一方、ECとデジタル分野への投資を強化し、22年2月期にEC売上高500億円を掲げている。

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資生堂がデジタルでカウンセリングを疑似体験できる場を提供

 資生堂は11月1日、浜松町に設けたショールーム「S/PRESS」内の大型タッチパネルで、ビューティコンサルタント(BC)からカウンセリングを受けているような体験ができる「ビューティー・クラウド・コンサルタント」の運用を開始した。デジタルでのカウンセリングを疑似体験する場を設けることで、これまで資生堂と接点がなかった人にも必要な製品や美容情報を提供することを狙う。また、この体験により実際の店舗でBCによるカウンセリングを受けるきっかけとなることも目指していく。

 「ビューティー・クラウド・コンサルタント」は、「肌や唇の色から似合うカラーの提案」と「顔を解析し、バランスがとれるメイク提案」の2つのコースを用意。画面上のBCからの質問にタッチパネルで回答し、回答内容に応じておすすめのカラーやメイク方法などを提案する。提案内容はQRコードを通じて自身のスマートフォンでも確認可能。画面上のBCは利用者と目線が合うように調整されており、等身大で表示する。また、登場するBCはCGではなく実在のBCのため、もてなしのしぐさや笑顔を織り交ぜて接客されるのが特徴だ。さらに利用者がいない時にはカウンターを清掃している映像などが入り、すぐそばにいるようなリアル感を演出。今後は、顧客の利便性や満足感をさらに高めるためにコースや表示BCの数を拡充する。

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渋谷駅地下に「アットコスメ」が監修したパウダールームがオープン サンプルやサイネージコンテンツも用意

 アイスタイルが運営するビューティサイト「アットコスメ」がプロデュースするパウダールーム「アットコスメ パウダールーム」が11月1日、渋谷駅東口地下1階にオープンした。同日に開業した渋谷スクランブルスクエアの地下とハチ公口を繋ぐ公共スペースの地下広場の渋谷駅東口公衆便所に併設しており、男女問わず利用が可能だ。

 パウダールームでは1度に4人がメイク直しを行うことが可能。設置している利用者の好みのよって照明の明るさを調節できるほか、下部にはサイネージ動画やタッチパネルによる診断コンテンツを取り入れた。また、「アットコスメ」のアプリをダウンロードし、アプリに表示されるバーコードをスキャンすると協賛ブランドの商品テスターが入ったボックスがオープンし試すことができるといった、「コスメ ボックス」を設置するなど、アプリユーザー限定のサービスも用意している。

 なお、アイスタイルによるウェブ上でのビューティイベント「アットコスメ ビューティ デイ 2019」が行われる12月3日まで、内装やサイネージ動画などは同イベント仕様となる。加えて、「コスメ ボックス」は、同イベントの目玉である限定アイテムをそろえるなど情報を発信する。

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三越伊勢丹がオンライン上で完結する紳士服の簡単カスタムオーダーサービス開始

 三越伊勢丹は、オンライン上で完結する紳士服のカスタムオーダーサービス「ハイ・テーラー(HI TAILOR)」をスタートした。まずオーダーシャツを発売し、2020年春にオーダースーツの取り扱いを開始する予定だ。ターゲットは、eコマースやキャッシュレス決済に抵抗がない20代から30代のビジネスパーソン。オーダーサービスの敷居の高さや来店までの手間をなくし、手軽にシャツやスーツを選んでほしいという思いから生まれた。

 TOZI社の“1Measure”を採用した自動採寸によるオーダーの流れは、まずデザインを決め、次に身長と体重を入力して写真を2枚撮る。あとはスリムやレギュラーなどフィットサイズを選び、最短3回のタップで完了する。生地は無地やストライプなど幅広く90種類以上をそろえ、衿やカフスなどのデザインカスタマイズは3240通り。迷ったらスタイリストレビューに相談でき、三越伊勢丹の紳士服売り場のベテランスタッフが即日から2営業日以内で回答する。

 商品のデザインは、イタリアのブランド「ルイジ・ボレッリ(LUIGI BORRELLI)」を手掛けるファビオ・ボレッリ(Fabio Borelli)が監修し、縫製は三越伊勢丹のオーダーシャツも製造している老舗オーダーシャツ専門工場のフレックスジャパン長野本社工場が手掛ける。

 最短3週間で客の手元に送られ、中心価格は8900円。店頭販売している1万5000円のシャツに相当するという。オーダースーツの中心価格は、4万5000円となる予定だ。

 最近、スーツのカスタムオーダーを手掛ける企業が増えているが、「ハイ・オーダー」の特徴について、横山達也・三越伊勢丹デジタル事業部新規事業ディビジョンパーソナルオーダーマネージャーは「三越伊勢丹が蓄積した約20万件以上のオーダーデータや店頭のベテランスタッフの知見を総合して生まれた商品、百貨店独自のネットワークや接客のノウハウを体系化したシステム構築は大きな差別化になる。既製のスーツの需要は下降気味だが、オーダースーツのニーズは高まっている。ライバルは多いが、百貨店の強みを発揮していきたい」と話した。

 デジタルを生かしたオンラインビジネスは、2021年を最終年度とする中期経営計画の重要事業となっている。

 営業目標は、シャツとスーツを合わせて、5年後に売上高25億円を目指している。

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「バーバリー」がブランド初となるオンラインゲームを発表 賞品にはダウンジャケット

 「バーバリー(BURBERRY)」は10月21日、“モノグラム ダウンコレクション”の発売に合わせてブランド初となるオンラインゲーム「B バウンス(B BOUNCE)」を発表した。

 ゲーム内では、鹿をモチーフにしたキャラクターにユーザーが選択したダウンジャケットを着せることができる。キャラクターを動かし、障害物を避けながら上に向かってジャンプさせてゴールとなる月に到達する時間を競う。途中で登場する“TB”のモノグラムやドローンを獲得するとスピードアップが可能になる。

 11月3日までは期間限定で賞品を用意した。得点によってカスタマイズが可能なGIFやバーチャルダウンジャケットがもらえるほか、日本で1位を獲得したユーザーには実際にダウンジャケットをプレゼントする。

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ユナイテッドアローズがEC運営をZOZOアラタナに再委託

 ユナイテッドアローズが、公式オンラインストア「ユナイテッドアローズ オンラインストア(UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE)」の運営を再びZOZO子会社のアラタナに委託すると、21日付けの日本経済新聞が報じた。同オンラインストアは、サイト運営をアラタナから自主主導に移行するため、9月12日からサイトを一時停止していた。当初は約1カ月の利用停止を予定していたが、開発の長期化を理由に11月27日からこれまでのアラタナ運営で再開する。

 ユナイテッドアローズはリアル店舗とECのサービス拡充を目指し、約10年間協業してきたアラタナから自社運営への切り替えを表明していた。広報によると「サイト利用停止中はウェブの在庫を他社モールに振り分け、業績への影響は軽微だった」というが、「店舗の受け皿としてのサイト利用ができないため、実店舗への影響も考慮し、これ以上の利用停止期間の長期化は避けたい」と、アラタナへの再委託に至ったという。

 なお、当面はアラタナによる運営を続けるが、自社でのサイト開発は並行して続ける。

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「バレンシアガ」がLEDサングラスを発表 テクノロジーを融合した眼鏡デザインの革新

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、LEDシステムを取り入れたアイウエアを来年4月に全世界で発売する。

 2020年春夏パリ・コレクションのランウエイに登場したレクタンギュラータイプのサングラスは、厚みのあるテンプルが先端に向かって細くなり、片方のテンプルには軽量のLEDシステムによって「バレンシアガ」のロゴが光る。 ロゴは複数のカラーとパターンで彩られ、タップセンサーでコントロールが可能だ。 テンプルを最大に開いたときにロゴが点灯し、テンプルを閉じたり、サングラスを5秒以上逆さに置いたり、3回タップしたりすると消灯する。 LEDライトは点滅や点灯のほかにも、ブルー、レッド、グリーン、パープル、イエロー、ホワイトの中から好みのカラーのグラデーション機能があり、内臓バッテリーはUSBケーブルで充電可能だ。

 2019年春夏コレクションで発表したシューズとブーツからインスパイアされたデザインに現代的テクノロジーを融合することで、新しいアイウエアデザインに挑戦している。販売はケリングアイウエアで、価格は未定。

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「グッチ」や「プラダ」が協力 ゲームとSNSとショッピングが一体化したスタイリングゲームアプリ「ドレスト」とは

 英「ハーパーズ バザー(HARPER’S BAZAAR)」や、大手ファッションECサイト「ネッタポルテ(NET-A-PORTER)」が発行する雑誌「ポーター(PORTER)」で経験を積んだルーシー・ヨーマンズ(Lucy Yeomans)が、ゲームとSNSとショッピングが一体化したスタイリングゲームアプリ「ドレスト(DREST)」を発表した。

 同アプリでプレーヤーは、ファッション誌のスタイリストとしてアバターにスタイリングを施す。他のプレーヤーのスタイリングもチェックすることができ、他者からの評価が高いとプレゼントがもらえるという。また、アプリ内に登場するアイテムは実際に購入することもできる。

 ヨーマンズは同アプリについて、「始めはジュニア・スタイリストとしてキャリアがスタートする。毎日ミッションが与えられ、撮影ミッションもあり、プレーヤーが施したスタイリングについて『エルドットコム(ELLE.COM)』に載っているようなレビューが届く仕組みだ」と説明する。

 プレーヤーはミッションごとにドレスコードやシーズンテーマ、キーカラーなどのトレンド情報を与えられる。「このゲームでやりたかったことは、私が編集者時代にできていたことをより多くのファッション好きと共有したかったからだ」とヨーマンズは語る。

 プレーヤーは、ミッションごとに数種類のアバターの中からモデルを選択する。選択できるアイテムはウエアからバッグ、シューズ、サングラスなどのアクセサリーまで幅広い。登場するブランドも「バーバリー(BURBERRY)」「グッチ(GUCCI)」「プラダ(PRADA)」「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」などが並ぶ。また、実際にプレーヤーが購入する際には「ファーフェッチ(FARFETCH)」が販売や流通を担うという。

 数々の有名ブランドが参加する中、「グッチ」は同アプリとパートナーシップを締結した。「ドレスト」によると、「グッチ」の2019-20年秋冬コレクションがアプリに登場するほか、「グッチ」のアンバサダーで、2018-19年秋冬コレクションでは自分の顔にそっくりな“生首”を持ってランウエイを歩いたことで知られるロシア人モデルのウニア・パホモワ(Unia Pakhomova)がアバターとして登場する。「ドレスト」は今後さらに実在する俳優やモデル、インフルエンサーなどをアバターとして登場させる予定だという。

 同アプリの正式な公開は来年で、現在はソフトローンチの段階だ。同アプリの開発には、投資家で起業家のグラハム・エドワーズ(Graham Edwards)が携わっている。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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バンダイがアプリと連動する小学生向けスマートシューズを発売

 バンダイはスマートフォンアプリと連動する小学生向けスマートシューズ“アンリミティブ(UNLIMITIV)”の新モデル2型を11月1日に全国の靴売り場で発売する。

 同シリーズは、子どもたちに楽しみながらスポーツを継続してもらうことを目的に、専用のセンサーユニットをシューズにセットしてスマホアプリと連動させることでトレーニング結果をデータ化したりポイントをためてアプリ内のゲームに使用して遊ぶことができる。

 今回登場する新モデル“アンリミティブ S-ライン”は通気性・クッション性に優れたインソールやアッパーのフィット感などファーストモデルよりも性能をアップした。カラーはイエロー、ブラック、レッド、ネイビー、ライトブルー、ブラック×ピンクの6色をそろえ、各3990円。同じく“アンリミティブ C-ライン”はデイリーユースに合うカジュアルなデザインで、ブラックとグリーンのほかにピンクやラベンダーをそろえた。価格は各3490円。

 同モデルから、これまでセット販売のみだったセンサーユニットを別売りする。新たに買い直した靴にもセンサーユニットを入れ替えてそのまま継続して利用できる。価格は990円。

 さらにアプリもリニューアルした。従来の「フィールドモード」と「アルティメットモード」の2種類のトレーニングに加えて「ニゲキルモード」が登場する。

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ミレニアルズの自分らしい働き方を応援するシーがイベント開催 シタテルなどと協業

 ミレニアル世代の女性に向けたキャリアスクール事業「シーライクス(SHELIKES)」を運営するシー(SHE)は国際ガールズ・デーを翌日に控えた10月10日に、同スクールの卒業生を表彰する「キャリアのビフォーアフターアワード」を東京・表参道で開催した。

 シーは中山紗彩社長が2017年に設立。ミレニアル世代の女性に向けた自分らしい働き方を実現するためのコーチング事業として、ウェブデザインやマーケティングといったキャリア形成に必要なスキルを習得する全13コースを展開し、現在会員数は1万人を超える。

 同イベントでは、今年最も劇的なキャリアチェンジを遂げた卒業生として選出された4人が登壇し、来場した100人の女性たちに向けてスキル習得までの道のりやキャリアチェンジを遂げるためのアドバイスを行った。

 登壇者の1人の鈴木せいらさんは、2児の母でありながら同スクールのウェブディレクターコースを卒業し、現在「東京カレンダー」のウェブコンテンツプランナーを務める。鈴木さんは「転職活動中、子持ちというだけで制約があったり良くないイメージを持たれたりした。その時にここで学んだスキルを使って面接資料を作成し、何ができるかを相手に明確に示したことでチャンスを掴むことができた」と語った。

 同じく登壇者の村尾唯さんはライターコースを受講し、会社員として働きながら副業でライターのアシスタントを務める。「会社を離れても残るスキルを身に付けたくて始めた。30代未経験というハードルがあったので転職ではなく副業の形を選択した。今が一番若いという言葉を大事に、いつ始めても遅くないということを伝えたい」と語った。

 またシーはこのほど、ストアーズ・ドット・ジェーピー、シタテル、キャンプファイヤーとの4社協業でブランドプロデューサーを育成する新事業を開始する。同事業では10月10日から公募で参加者を募り、審査を通った参加者に対しブランド立ち上げまでのプロセスを4社の強みを生かしてサポートする。最終審査員はブランドプロデューサーとして活躍するハヤカワ五味や山賀琴子らが務める。

 さらに、来年2月1日には表参道校に次ぐ2拠点目を東京・銀座にオープンする。それに伴って11月からクラウドファンディングを開始し、ワークショップ参加などの特典を設けた銀座拠点第1期会員の事前募集を開始する。

 中山社長は3月にカルティエとマッキンゼー・アンド・カンパニーが主催する世界の女性起業家によるビジネスプランコンペティション「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ アワード」の日本人初のファイナリストに選ばれた。中山社長は「世界に評価していただいたことを自信に、ミレニアルズの抱える課題を世界規模で解決していきたい」と語った。

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伊藤忠がAI採寸の中国スタートアップ企業に出資

 伊藤忠商事は、香港のスタートアップ企業でAI(人工知能)を駆使して正確な採寸データを計測する深セン・トウジ・テクノロジー(SHENZHEN TOZI TECHNOLOGY以下、TOZI)に出資する。出資額などは未公表。正確な3Dの採寸データは、ZOZOスーツを使ったZOZOやバーチャル試着を展開するスタートアップ企業のバーチャサイズなど、多くの企業が開発している。伊藤忠は、海外の大手企業のアパレル生産などを手がける香港の子会社である伊藤忠テキスタイルプロミネントとも連携し、ネット通販サイトだけでなくアパレル生産にも活用する考え。

 TOZI社は朱帥印氏が香港理工大学での研究をベースに2017年に創業した。スマホなどで撮影した数枚の身体データと、全世界の10万人分の身体計測データをAIで結びつけて、衣服用の正確な3Dの採寸データを計測できる技術「ワンメジャー(1 measure)」を開発したことで知られている。

 伊藤忠によると日本企業にもすでに数社との取り組みを進めており、三越伊勢丹などが導入を検討しているという。伊藤忠は”商いの次世代化”を掲げ、世界中でファッションテックへの出資や業務提携を積極的に行っており、TOZI社への出資もその一環になる。

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コンデナストがバーチャルモデルエージェント「ヴィム」とパートナーシップ

 コンデナスト・インターナショナルは、BtoBに向けた新規ソーシャルビジネス開発事業「コンデナスト ソーシャル タレント エージェンシー」の強化のため、バーチャルインフルエンサーの葵プリズムなどが所属するバーチャルモデルエージェントの「ヴィム(VIM)」とパートナーシップを提携した。

 今年設立した「コンデナスト ソーシャル タレント エージェンシー」は、クリエイティブ・インフルエンサー発掘プログラムの「ルーモア・ミー オーディション(RUMOR ME AUDITION)」を通じて所属したクリエイティブ・インフルエンサーのキャリアサポートをはじめ、セレブリティーやインフルエンサーを含めたBtoB顧客へのソリューション企画および運営を展開する。今後はキャスティングの強化のほか、教育事業の「ソーシャルメディアアカデミー(SOCIAL MEDIA ACADEMY)」やIPビジネスなど多角的な事業への発展を図る。

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AIが作成した“存在しないモデル”が無限に登場 本間ゴルフの最新コレクションで

 ゴルフ用具大手の本間ゴルフは、2019-20年秋冬コレクションのモデルにAI(人工知能)が作成した実在しないモデルが登場させる。“Who am I(フーアムアイ)”と名付けたプロジェクトの一環で、公式サイトでは50パターンのコーディネートにAIが作り出したモデルが自動で当てはめ、スクロールすると無限に多種多様のルックが登場する。顔だけをCGで作成したバーチャルインフルエンサーも次々と登場しており、“人間を使わないモデル着用画像”という新しい潮流が生まれつつある。

 本間ゴルフの担当者は「これまでは、コストや実際の工数の面ですべてのコレクションをモデル着用で見せることが難しかった。“ゴルフギアで最新のテクノロジーを駆使することで、本間ゴルフの“不可能を可能にしてきた本間ゴルフ”を訴求したい」と意気込む。9月30日からは新宿駅の交通広告でも掲出する。

 同プロジェクトは京都大学発のAIスタートアップ企業のデータグリッド(DataGrid)と共同開発。同社は4月に実在人物の全身画像を自動生成するAIを開発し、発表していた。高品質なゴルフシャフトで知られる本間ゴルフは、18年1月に伊藤忠商事が約45億円を投じて6.29%の株式を取得し、アパレル分野の強化で資本業務提携を行っていた。

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オーダースーツの「ファブリック トウキョウ」 「D2Cのさらに先に進化する」新事業を一挙発表

 オーダースーツのD2Cブランド「ファブリック トウキョウ(FABRIC TOKYO)」を運営するファブリック トウキョウは9月26日、新事業の戦略発表会を東京・渋谷で行った。同社の森雄一郎社長が登壇し、2020年に向けた取り組みや、D2Cビジネスと“SaaS(Software as a Serviceの略)”を組み合わせた新構想“RaaS(Retail as a Service、小売りのサービス化)”実現のための新事業を発表した。

 20年に向けての取り組みは出店攻勢と海外展開の2つを発表。これまでに約3年半をかけて東京、関西、名古屋に16店舗を出店しているが、20年9月末までに全国の主要都市を中心に30店舗にまで増やす。海外展開に関しては「具体的な地域は未定」としながらも、すでに社内にチームを設け、ブランドと親和性の高い地域を調査しているという。

 「海外展開と出店はまだ序章。D2Cのさらなる先へとわれわれは進化する」と語る森社長が掲げたのが“RaaS”構想だ。「小売りを単に“売る”のではなく、付加価値を付けたサービスへと変える」と同構想について説明する。そのための事業としてサブスクリプションサービス「ファブリック トウキョウ ハンドレット」のスタートと、同社がプロデュースしたスマートファクトリーの稼働開始、そして循環型の服作り“サーキュラーエコノミー”構想の3つを発表した。

 26日からスタートしたサブスクリプションサービスは月額398円(税込)で、従来50日間だったオーダー品の保証期間(サイズが合わなかった際の作り直し可能期間)を100日間に延長するほか、サイズのお直しの無償提供とスラックス破損時の保証を実施する。10月以降はスーツの日々の着こなしやクリーニング・保管のサポートなどのサービスを順次実装する。スマートファクトリーは10月から稼働予定で、製造のIT化やデータの可視化、製造プロセスの消費者への見える化を行う。20年以降、このノウハウをほかの工場へB to B展開する計画もあるという。“サーキュラーエコノミー”構想は日本環境設計と提携し、消費者のいらなくなった服を用いた商品の製造を目指す。すでに全国の「ファブリック トウキョウ」店舗では来店者の服の回収を始めており、20年にはそれらを用いたポリエステル製の商品の販売や、すべての梱包資材を循環型にする予定。「2023年に完全サステイナブル化を目指す」と森社長は意気込む。

 戦略発表会には5月にファブリック トウキョウに出資したことで話題となった丸井グループの青井浩社長も登壇した。青井社長は「これまでに5年ほどかけ、オンラインとの共存が可能で、経験やコミュニティーが提供できる“売らなくてもいい店舗”を作る体制を整えた。ちょうどそのタイミングで森社長にお声がけいただいき、出資を決めた」と説明する。「われわれは売り場や人の派遣、生産管理ノウハウの提供など、資本だけに限らずさまざまな面からサポートができると考えている。森社長が素晴らしいのは自身の会社だけでなく、D2Cビジネス全体を盛り上げていきたいと考えている点。D2Cのリーダーとして頑張って欲しい」と述べた。

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日本ロレアルとアイスタイルが包括的パートナーシップ ユーザー視点の新製品共同開発も

 日本ロレアルは、アイスタイルとの包括的パートナーシップを発表した。外資系ブランドでは初めてアイスタイルのプラットフォームを活用したコンテンツやeコマースの開発を共同で推進するほか、共同で製品開発も行う。

 日本ロレアルは以前からマーケティングをはじめとしたデジタル施策に対して積極的に取り組んでおり、アイスタイルがブランド向けに行うソリューションサービス「ブランド オフィシャル」を11ブランドで活用している。また、自社のECのほか、2014年からはアイスタイルのECサイト「アットコスメ ショッピング」で、「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」や「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」などの百貨店ブランドも販売するなど、柔軟かつ積極的な販売チャネルの拡大を図ってきた。

 今回のパートナーシップはこれまでの関係性をさらに発展させるもので、新製品開発では日本ロレアル内にプロジェクトチーム「ビューティー・ラボ ウィズ アットコスメ」を立ち上げる。アイスタイルが持つ1500万件以上の口コミをはじめとした「アットコスメ」のユーザー情報を活用して消費者インサイトを分析し、国内外のニーズにかなった製品作りを加速させる。共同開発製品はメイクアップカテゴリーから行う予定だ。

 ジェローム・ブリュア(Jerome Bruhat)日本ロレアル社長は「ビューティ業界は黄金時代を迎えており、中でもソーシャルビューティが加速しているが、『アットコスメ』は消費者の声を私たちに届けてくれる。その声に応えることは私たちビューティ専門企業の責務だ。日本ロレアルとアイスタイルは、高い付加価値の相乗効果を生み出すだろう」と語った。

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「ルイ・ヴィトン」がeスポーツ参入 優勝トロフィー用のケースやアバターのウエアを制作

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、人気オンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)」などを提供する米ゲーム会社ライアットゲームズ(RIOT GAMES)と2年間のパートナー契約を締結した。

 協業の一部として、同ブランドは10月2日~11月10日に開催される同オンラインゲームの世界大会「2019 リーグ・オブ・レジェンド ワールド・チャンピオンシップ(2019 League of Legends World Championship以下、チャンピオンシップ)」で優勝者に授与されるトロフィーを収める専用トラベルケースを製作する。また、賞品としてベストプレーヤーなどに贈られるスキン(アバター用の着せ替えアイテム)やカプセルコレクションのデザインを、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)「ルイ・ヴィトン」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターが手掛けるという。カプセルコレクションは12月に店舗とECサイトで発売される。

 マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者(CEO)は、「トロフィーケースは11月8日にエッフェル塔で開かれる記者会見で発表するが、当ブランドの163年の歴史の中でもこれほど大きなケースを製作するのは初めてだ」と語った。

 ナズ・アレタハ(Naz Aletaha)=ライアットゲームズ eスポーツ・パートナーシップ主任は、「『ルイ・ヴィトン』との協業が決定して非常に興奮しているし、大変光栄に思っている。トロフィーケースには同ブランドの“LV”モノグラムがあしらわれるほか、ハイテクな要素や最新の技術が詰め込まれたファン垂涎の一品となる」と述べた。また、「『リーグ・オブ・レジェンド』は世界最大のeスポーツだ。オンラインゲームやeスポーツは従来のスポーツやエンターテインメントと同レベルの市場規模になりつつある」とその人気について説明した。

 2018年に韓国で開催されたチャンピオンシップでは、およそ1億人の視聴者が優勝の行方を見守っていた。今回も同程度、もしくはそれを超える数の視聴者がいると予想されている。バーク会長兼CEOはeスポーツについて、「10年間でサブカルチャーからメジャーなスポーツに成長したスケートボードと同じ道をたどるだろう。スケーターの次に来るのはeゲーマーだ」と話した。

 米投資会社ゴールドマン・サックス(GOLDMAN SACHS)が18年に発表したリポートによれば、eスポーツの市場規模は22年にはおよそ30億ドル(約3210億円)に達するという。同様に視聴者数は世界で2億7600万に上ると予想されており、これは米アメフトのプロリーグであるナショナル・フットボール・リーグ(National Football League)の現在の視聴者数に匹敵する数字だ。

 バーク会長兼CEOによれば、ジェスキエール「ルイ・ヴィトン」ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターも今回のコラボレーションに非常に乗り気だという。「ニコラはSFや未来的な世界観を好んでおり、『ルイ・ヴィトン』の16年春夏コレクションのキャンペーンに人気ゲーム『ファイナル・ファンタジー(Final Fantasy)』のキャラクターであるライトニング(Lightning)を起用している。ラグジュアリーブランドの広告にゲームキャラクターが登場したのはあれが初めてだっただろう」と述べた。「こうした協業によってゲーマーが『ルイ・ヴィトン』の顧客になるかどうかは重要ではない。時代の動きに目配りして次世代とつながること、そして異なる世界に触れてクリエイティビティーを促すことが重要だ」。

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「ルイ・ヴィトン」がユーチューブでLVTVを開始

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はユーチューブ(YOUTUBE)の公式チャンネルに「LVTV」と名付けた新たなカテゴリーを追加した。ブランドアンバサダーの舞台裏やファッションショー、工房の独占取材など独自に編集したユーチューブ専用コンテンツを配信する。

 「LVTV」を構成するのは「サヴォアフェール(SAVOIR-FAIRE)」「インスティテューショナル(INSTITUTIONAL)」「フレンズ オブ ザ ハウス(FRIENDS OF THE HOUSE)」「トラベル(TRAVEL)」そして「キャンペーン(CAMPAIGNS)」の5つのカテゴリー。人気TVドラマ「リバーデイル(RIVERDALE)」で知られる女優兼ユーチューバーのマドレーヌ・ペッシュ(Madelaine Petsch)がハンドバッグやシューズを使って音を出すASMR(ゾクゾクするような感覚)やエマ・ストーン(Emma Stone)の2019年オスカー準備風景、ドキュメンタリー監督のロイック・プリジェント(Loic Pregent)がパリ郊外のアニエールにあるブランドの歴史ある工房を訪れる様子などが収められている。

 同ブランドのチャンネル登録者数は現在約34万。20年プレ・スプリング・コレクションで人気ユーチューバーのエマ・チェンバレン(Emma Chamberlain)とコラボレーションした動画は視聴回数を200万回を超え、また動画アプリ「ヴァイン(VINE)」で人気のドラン兄弟(Dolan Twins)が20年春夏メンズ・コレクションに参加する様子を収めた20分の動画は約190万回視聴されるなど、すでに「ルイ・ヴィトン」にとって広告キャンペーンやランウエイ映像、そしてオリジナルコンテンツの発信媒体になっている。

大根田杏(Anzu Oneda):1992年東京生まれ。横浜国立大学在学中にスウェーデンへ1年交換留学、その後「WWD ジャパン」でインターンを経験し、ファッション系PR会社に入社。編集&PRコミュニケーションとして日本企業の海外PR戦略立案や編集・制作、海外ブランドの日本進出サポート、メディア事業の立ち上げ・取材・執筆などを担当。現在はフリーランスでファッション・ビューティ・ライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を行う。

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「ユーカムメイク」を展開するパーフェクトとアリババが業務提携

 バーチャルメイクアプリ「ユーカムメイク(YOUCAM MAKEUP)」を展開する台湾のテック企業パーフェクト(PERFECT)は、中国最大手のEC企業のアリババ(ALIBABA)と 業務提携した。「ユーカムメイク」の AR バーチャルメイク技術を越境ECプラットフォーム「Tモール(TMALL)」と「タオバオ(TAOBAO)」のオンラインショッピングに導入する。これにより、コスメを購入する際にスマートフォンなどのデバイスでメイクのシミュレーションを行うことができる。

 マイク・フー(Mike Hu)Tモール FMCG のジェネラルマネージャーは、「今後3年間はテクノロジーの有効的な活用が売り上げ増加のカギとなる。特に美容業界では、若い世代の購買動向に対してテクノロジーの及ぼす影響が非常に大きくなっている。消費者からの要求を満たし、購買体験をより豊かにするためには、イノベーティブなテクノロジーを駆使したショッピング体験の提供が必要となる」とコメントした。

 アリス・チャン(Alice H. Chang)パーフェクト最高経営責任者(CEO)は「今や中国は美容業界における主要マーケットの一つ。この度のアリババとの戦略的業務提携により、デジタル化を促進するコスメブランドや小売店に、弊社のビューティー SaaS ソリューションが必要不可欠であるサービスとして認知されていくだろう。当社はアリババによるショッピング体験のオンラインとオフラインのシームレスな連携を支持し、美容業界そのものを新たな高みに導いていく」と構想を語った。

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資生堂の肌測定アプリ「肌パシャ」機能強化 肌内部のコラーゲン量も推測可能に

 資生堂は、2017年9月から提供しているスマートフォンで肌測定ができるアプリ「肌パシャ」の測定機能を、これまでの潤い測定に加えてハリ・透明度・シミ・シワ・肌色分析など測定項目を増した。これにより店頭同様の本格的な肌測定がかなう。

 これまでは、光に影響されるため“肌色”の撮影が難しく、店頭の肌測定器のような多角的な肌測定は困難とされていた。しかし今回、資生堂の肌研究とテクノロジーを集結させ、スマホのみの“肌色”測定技術の開発に成功した。進化した「肌パシャ」は、資生堂の美容理論に基づき、健やかで美しい肌を示す“3つの美肌指標(潤い・ハリ・透明感)”を総合結果として判断できる“美肌チャート”を搭載。肌状態が低下している原因や今の肌に必要な要素を導く。また、個別の肌測定機能(シミ・シワ・肌色分析)を搭載し、肌状態を確認できるようにした。“肌色”測定では、肌の色み・明るさ・血色感・メラニン量に加え、肌内部のコラーゲン量までも推測、より詳細な肌測定が可能になった。

 「肌パシャ」は、17年のローンチ以降若年層を中心とした利用者が増え続け、ダウンロード数は、2017年公開初月(10月)の18倍以上に拡大している。今後は、「肌パシャ」で使用する肌測定技術のブランドアプリへの搭載や総合美容サイト「ワタシプラス」をはじめとするECと連携。健やかで美しい肌へ導くために肌を知る“美肌メーター”として展開する。

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「シャネル」や「ルイ・ヴィトン」のバッグの真贋を瞬時にAI鑑定するスタートアップ LVMHの支援プログラムに選ばれる

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が2018年4月から実施しているスタートアップ支援プログラム「ラ・メゾン・デ・スタートアップ(LA MAISON DES STARTUPS)」の第3弾がスタートし、1000件以上の応募の中から26社が選ばれた。

 今回はオムニチャネルの物流ソリューション、顧客エンゲージメントや販売支援ソフトウエア、店舗での買い物体験を向上させるカスタマイズサービスなどを開発する企業が選ばれたが、中でもAI(人工知能)を使った高級ブランド品の鑑定サービスを提供する米エントルピー(ENTRUPY)に注目が集まった。LVMHは、同社をはじめプログラムに参加する企業同士が協業することで、ラグジュアリー業界を悩ませている“製品の真贋”にまつわる諸問題の解決策を見出したいとしている。

 エントルピーの鑑定サービスの利用方法は簡単で、同社が開発した端末を品物の上に置き、連動する専用アプリの指示に従って品物の写真を撮ると、AIのアルゴリズムがそれを分析してすぐに鑑定結果をユーザーに送信する仕組みだ。例えば「シャネル(CHANEL)」のバッグであれば、500のデータポイントをマッピングして4秒で分析する。現在は「シャネル」のほかに、「エルメス(HERMES)」「ディオール(DIOR)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「グッチ(GUCCI)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」など15のラグジュアリーブランドに対応しており、鑑定の精度は99.1%に上るという。

 ヴィデュース・スリニヴァサン(Vidyuth Srinivasan)=エントルピー共同創業者兼最高経営責任者は、「今回のプログラムに選ばれたことで、ラグジュアリー業界や2次流通業界が直面している問題を理解しているほかのスタートアップ企業と協業する機会を得ることができ、とてもうれしく思っている」と語った。エントルピーは12年に創業。同社の鑑定サービスは、消費者保護に関連する政府機関や小売業者、ECプラットフォーム運営会社、2次流通業者などに採用されているという。

 近年、ラグジュアリー製品のECや2次流通市場の隆盛とともに、模造品や盗品の流通、詐欺などの問題が増加している。17年には、米国だけでもおよそ3万5000点の荷物が米税関・国境警備局や同移民・関税執行局によって押収され、その15%がアパレルとアクセサリー類だった。

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