
月別: 2022年3月
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SEO対策の成果とは?成果を確認してPDCAを回す方法
こんにちはテクノポートの永井です。
今回はSEO対策を行った記事の成果の確認方法とその後どのように対応すればいいのかを紹介します。
SEO対策の成果とは
SEO対策の成果は「検索順位」ですが、成果がでるまでに一定期間必要です。また、結果は日々変動するため継続的に確認していかないといけません。
成果が現れるまでの期間
SEO対策を施した記事の順が変動するまで約1ヶ月〜3ヶ月、長いときは6ヶ月かかることもあります。また、コンテンツの作り方によっては順位が下がる可能性もあるので、注意してください。
順位は一気に上がる場合もありますし、徐々に上がっていくこともあります。競合のコンテンツが弱い場合は一気に上がり、競合もSEO対策を施している場合は徐々に上がっていくことが多いですが、いずれにしろGoogleが良いコンテンツと判断すれば順位は上がっていきます。
チェックポイントとしては、記事公開後1ヶ月で順位を確認します。順位が少しでも上がっている場合はそのままで大丈夫ですが、全く変わらない、もしくは下がった場合はコンテンツを見直したほうがよいでしょう。
次に3ヶ月後に順位を確認します。大体この段階での順位が標準的な順位になりますので、さらに順位をあげようと思った場合はコンテンツの見直しが必要になります。
ただし、競合のコンテンツが強く、かつ自社の順位もある程度高い場合は順が入れ替わるまでさらに時間がかかる場合もあります。
公開から6ヶ月後の順位は確定順位として考えてよいでしょう。
順位は毎日変化する
検索順位は毎日変動するため、順位を正確に追いかけたい場合は毎日順位を確認しなければなりません。毎日の確認が手間な場合は、パスカルというツールを利用してみても良いと思います。テクノポートはパスカルを使っています。
また、順位は検索する地域でも変わってくるため、絶対値を評価することは難しくなってきています。順位を決める場合は、「自分のPCでの検索結果を正とする」など基準を決めるなど工夫すれば問題ありません。
検索順位が上がらなかったときの対応
検索順位が上がったときは特に何もする必要はありませんが、順位が上がらなかったときは記事の見直しなどを行っていく必要があります。ただし、ドメインの古さなど変更できない内容もありますので、注意が必要です。
ドメインの古さを確認する
SEO対策をするために情報を網羅して記事を作ったが、順位が思った以上に上がらないというケースがあります。そんなときは「ドメインの取得日」を調査してみてください。
ドメインの古さが検索順位に影響を与えているケースがよくあります。Googleは信用できる情報源が出している内容を上位表示する傾向にあります。
製造業関係の場合、古いドメイン=長期間会社を維持している=信頼できる企業とGoolgeが判断し、検索順位に影響がでることがあります。
内容が十分あるにも関わらず検索順位が上がらない場合は、上位10サイトのドメインの古さを確認してみましょう。 ドメインの取得日は「who is」というサイトで確認できます。
10サイトすべてのドメインが自社のものよりも古かった場合、ドメインの影響によって上位表示されていない可能性があります。その場合、順位を上げることはかなり難しくなる可能性があるため、コンテンツ数を増やすなど大がかりなSEO対策が必要です。逆に、1サイトでも自社より新しいドメインがあった場合、コンテンツを見直すことで順位を上げることは可能でしょう。
記事をリライトをする
すでにSEO対策を施したページであれば、記事を新しく作るのではなく、リライトすることをおすすめしています。リライトの内容は主に3つです。
- 上位10サイトと比較して自社のコンテツがどのようなものになっているか分析
- 記事のボリュームを増やす
- 自社のオリジナルを入れる
記事の目標は「検索者が求める情報がすべて掲載しているもの」になります。Googleは同じような情報を掲載したサイトの場合、情報量が多いものを上位に表示する傾向にあります。そのためには、検索順位の上位サイトが掲載している情報は掲載し、それにプラスして自社のオリジナル情報を掲載することが大切です。
ライターに権威をつける
ライターの紹介をしている場合は、ライターに権威をもたせることも効果的です。例えば、資格やこれまでの実績などです。
Googleは信用できる情報源が出している内容を上位表示する傾向にあります。特に、E-A-T(イーエーティー)を重視しています。
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustworthiness:信頼性
E-A-Tは上記の略で、これらを満たしていると評価が上がります。
例えば、ベアリングの記事であれば、ベアリングメーカーが書いたもの、その中でもベアリング設計1級を持っている人が書いたものは評価が上がる傾向にあります。
これからSEO対策を行う場合はライターの紹介もしてくとよいでしょう
まとめ
今回はSEO対策の成果を確認してPDCAを回す方法について紹介しました。
- SEO対策は成果が出るのに時間がかかる(1〜3ヶ月、最長6ヶ月)
- 順位は毎日変化するので自動チェックツールがおすすめ
- ドメインの古さが順位を左右することもある(古いほうが強い)
- 記事のリライトは効果的
- E-A-Tを意識して記事を書くと効果的
弊社は技術ライティングの請負も行っていますので、SEO対策でお困りでしたらご相談ください。
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ホームページの迷惑メール対策
現在はどの企業も自社のホームページを所有し、オンラインからの問い合わせを増やすための方法を模索しています。ホームページはもちろん企業戦略として有効な手段ですが、迷惑メールがたくさん届いて困っているケースも多いのではないでしょうか。
例えば、海外から突然来るメールや不明なファイルが添付されたメールだと、気味が悪くウイルス感染しているのでは?と疑い、担当者の気苦労は絶えません。
今回の記事では、ホームページにおける迷惑メールの実態や危険性とその対策内容を紹介していきます。
ホームページの迷惑メールとは
迷惑メールによって具体的にどのような問題が発生するか、2つ確認しましょう。
危険性(ウイルス)
迷惑メールの中には、ウイルスが含まれている場合があります。
添付ファイルを開いたり、URLを開いたりすることで感染してしまいます。ウイルスに感染すると次のような問題が発生する可能性があります。
- パソコンが重くなったり、起動しなくなったりする
- パソコン内のデータが取られたり、消されてしまったりする
- 遠隔操作によって迷惑メールを拡散されたり、勝手にネット通販で買い物される
- 個人情報が抜き取られてしまう
このような問題が発生すると、企業の社会的信頼に大きなダメージを受けてしまいます。大損失が出る前に対策が必要でしょう。
危険性(重要なメールの見逃し)
迷惑メールの中には、1日に数百件ものメールが送られてくるスパムメールというものが存在します。具体的な内容としては、下記のようなものが挙げられます。
- お金などの儲け話
- 架空請求
- なりすまし
- 異性からの出会い系
- 海外からの謎のメール
メールの内容自体も問題ですが、迷惑メールがたくさん送られてくることで、本当に大切なメールを見落としてしまうことにつながります。業務上における優先度の高い仕事や、スピード感が必要とされる返信など、メールを通して重要なやり取りをたくさんしています。
これもユーザーやクライアントへ迷惑をかけることで、会社の信頼が失われてしまう可能性があります。悪い口コミが広がる前に対策が必要です。
迷惑メール対策LV1「フォームの設置」
ホームページにメールアドレスを直接表示しておくと、迷惑メールのターゲットになる可能性は高いです。なぜかというと、安易に掲載されているメールアドレスは、収集プログラムなどで簡単に回収されてしまうのです。
回収されたアドレスは悪徳業者などのリストに掲載されてしまい、それがどんどん広がって迷惑メールが止まらなくなってしまうでしょう。そこで考えられる対策が、問い合わせや見積依頼専用の入力フォームを設置して、そこからの連絡動線をホームページ上に構築することです。
そうすることで、収集プログラムの包囲網からすり抜けられる可能性があります。それでいて利便性が損なわれないところに、この対策の有効性があります。
迷惑メール対策LV2「海外アクセスの制限」
迷惑メールは海外からも送信されてきます。ここでは中小企業で使用率が高いOutlookでの設定について紹介していきます。
ドメイン中の2文字のものは国や地域を指し、「.jp」は日本、「.us」はアメリカとなります。Outlookではこの構造を活用して、迷惑メールの対策を行うことができます。下記に手順を紹介していますので、設定を行ってみましょう。
- 「ホーム」を選択して「迷惑メール」を開く
- 「迷惑メールのオプション」を選択する
- 「インターナショナル」を選択する
- 「ブロックするトップレベル ドメイン リスト」をクリック
- 国のリストが出たら、対象の国や地域を選択してチェックしていく
- 「OK」を選択して終了
早ければ1分、長くても5分で設定は完了でき、指定した国や地域からの迷惑メールを区分けできるようになります。海外とのやり取りがある場合は、対象となる国は設定範囲に入れないようにしましょう。
迷惑メール対策LV3「外国語への制限」
英文のホームページを日本語に変換することをエンコードといいます。Outlookではこの仕組みを利用することで、迷惑メールの対策を行うことができます。
下記に手順を紹介していますので、設定を行なってみましょう。
- 「ホーム」を選択して「迷惑メール」を開く
- 「迷惑メールのオプション」を選択する
- 「インターナショナル」を選択する
- 「ブロックするエンコード リスト」をクリックする
- 外国語のリストが出たら、対象の外国語を選択してチェックしていく
- 「OK」を選択して終了
こちらも早ければ1分程度で完了でき、言語からの迷惑メールを区分けできるようになります。メールで外国語を使用する場合は、対象となる言語は設定範囲に入れないようにしましょう。
迷惑メール対策LV4「reCAPTCHAの導入」
reCAPTCHAとはGoogleが開発したスパムメールなどを対策する無料サービスです。
10年以上前からreCAPTCHAの取り組みを行っていて、現在では「v3」までアップデートしています。バージョンが上がるたびに、機能も利便性も向上しています。
reCAPTCHAの簡単な仕組み
reCAPTCHAが対象とする相手は、Bot(ボット)と呼ばれる自動システムです。Botはある特定の動作を正確かつスピーディに行います。アカウントを乗っ取ったり、個人情報を取ったりする動作をする悪意性のあるBptが組まれることがあり、そのようなBotからサイトやホームページを守るためにreCAPTCHAが活躍するのです。
初めに「人」と「Bot」のどちらなのかを判断します。Botの可能性があると判断すると、ある認証テストに移行します。例えば、「私はロボットではありません」というチェックボックスにチェックを入れた経験が一度はあるのではないでしょうか。
この認証に使われているものはBotの苦手とするもので、そうやって人であるかBotであるかを見極め、必要に応じてブロックしているのです。
reCAPTCHA v3の導入方法
「Googleアカウント」と「サイトのURL」の2つを準備する
- reCAPTCHAのサイトをひらき、右上に出てくる「v3管理コンソール」を選択する
https://www.google.com/recaptcha/about/ - 「新しいサイトを登録する」という画面に、下記6つの設定項目を入力する
・ラベル→公開されない情報なので、分かりやすい名前を入力する
・reCAPTCHAタイプ→「reCAPTCHA v3」を選択する
・ドメイン→設定したいもののドメインを入力する
・オーナー→ログイン時のアドレスが表示されるのでそのまま
・reCAPTCHA利用条件に同意する→チェックする
・アラートをオーナーに送信する→チェックする
※送信すると「サイトキー」と「シークレットキー」が入手できます
これで「reCAPTCHA v3」の導入は完了です。
「サイトキー」と「シークレットキー」はしっかりと保管して、特に「シークレットキー」は人に見られないようにしましょう。このあと設定したいWebサイトに実装していき、reCAPTCHA v3が無事に適応されます。
まとめ
現代では企業もホームページを持って様々な事業を展開しています。そうすることで、どうしても迷惑メールと関係を持たないといけない状況になります。
対策を取りながらも、迷惑メールとはある意味共存しなければなりません。使う側としても常に最先端の情報を駆使しながら、自社を守っていく必要があります。
この記事を通して、安心して業務に取り組めることを願っています。
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こんにちは。誇りある技術を持つ企業が シナジーを起こすブランディングC-OILING合同会社(シーオイリング合同会社)代表の大後 裕子(だいご ひろこ)です。
「D2C」の市場への浸透が会社の二極化をつくる
D2Cとは「Direct to Consumer」の略で、「製造者がダイレクトに消費者と取り引きをする」という意味の言葉です。2020年あたりからクラウドファンディングなどを中心に取り組みを始める企業が急激に増えてきました。
なぜこれほどまでにD2Cに注目が集まっているのかというと、思い立ったら小さくでも始められるという点に大きな魅力があります。販売も小売店や卸業者に依存することなく、流通・製造・販売・マーケティング・サービス・利益を自社でコントロールすることができます。このことから今後は、大衆的に好まれる大手企業の大きなブランド「マクロD2C」と、熱心なファンの指示を集める小規模企業による小さなブランド「マイクロD2C」の二極化が進むと言われています。
D2Cブランドを作るメリット
まず、D2Cの3つのメリットについて見ていきましょう。
①コスト削減
ECサイトを自社で構築・運営することで、Amazon・楽天・BASEといった有名ショッピングモールを使用する際に発生する手数料や利用料などが必要なくなります。その浮いた費用分の価格商品価格から引くこともでき、顧客が買いやすい価格帯の商品を作ることができます。
②コアファンの獲得
また、ネット検索をはじめとするSNSの普及により、誰でも気軽に発信者になれる時代になりました。特に発信者が一方的に語りかける今までのネット検索と違い、SNSでは発信者と受信者が相互に関係を構築できる「双方向性」というコミュニケーションの形が生まれました。そのため、自社ブランドにかける想いや技術の奥深さを受信者と共有し続けることで、コアファンを獲得していくことができます。
③BtoB顧客への再アプローチ
D2C商品のリリースはBtoB顧客への再アプローチにも有効です。プレスリリースなどを通して自社の新たな試みを休眠顧客に伝えることで、取引が再開するきっかけを作ることもできます。また、D2C商品をリリースすることによって、従来の取引先とは全く違う業界からのオファーにつながる可能性も秘めているのです。
D2Cブランドを作るデメリット
しかし、D2Cブランドを立ち上げ・運営するにはメリットだけでなくデメリットも伴います。
構築にかかるコストとリソース
D2CビジネスをスタートするにあたってECサイトの構築や試作制作、それに伴う人件費といった初期投資が必要になります。他にも顧客への決済や発送の管理・カスタマーサポートなど、従来なかった新たな業務フローを確立する必要もあります。
ブランド認知のための活動
新規ブランドを立ち上げる場合や、知名度が少ない場合、ブランドをどのようにして多くの顧客に認知してもらうかという点が大きな課題になります。特に、自社で製造から販売まで一貫して手掛けると決定した場合、小売店やモール型の大手ショッピングサイトの宣伝力や集客力に頼ることができないので、効果的に自社SNS・メルマガ・コミュニティ運営などの認知のためのブランディングを行う必要があります。
D2Cに重要なLTVという考え方
LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)とは、「LTV」とは、顧客が生涯を通じて企業にもたらす価値を表す指標です。
顧客から見たD2Cのメリットは、「ブランドと直接コミュニケーションを取れること」です。つまり生産者の想いや顔がわかり、安心して愛着を持って製品を使い続けることができます。それはAがいいかBがいいかと毎回購入のたびに選択を迫られるストレスがなくなり、生活の快適さにもつながります。このようにD2Cにとって、長期にわたって顧客に支持されるLTVという考え方を前提にブランド構築をすることが重要です。
特にこれからはデジタル世代を中心に「意味のある消費」に価値を感じる層が拡大していきます。そこでD2Cブランドには自社が作りたいものを作る「プロダクトイン」という考え方以外に、ニーズを捉えた「マーケットイン」という考え方が求められます。社会貢献も含めて、企業のミッションやビジョンが問われる中で、D2Cは自社のシンボルにもなるでしょう。
【プロダクトインのものづくり】
- 自社の想い
- 自社の技術
- 使用素材
【マーケットインのものづくり】
- 顧客に求められるデザイン
- 顧客に求められる過不足のない機能
- 使用素材が選ばれる理由
- ブランドのビジョン
そのために、自社が作りたいものを作るのではなく、自社の技術を活かして「顧客にとって嬉しいものを作る」というブランド視点に成功のカギが握られているのです。
まとめ
D2Cブランド立ち上げには、費用やリソースを策必要があります。しかし5年後、10年後の経営を想像した時に、D2Cブランドを起動に乗せることで「顧客からの支持」という、競合他社が一朝一夕で築くことのできない大きな会社の資産を築くことができます。今回の記事を参考に、D2Cブランドを経営戦略に組み込んでみてはいかがでしょうか。
The post 製造業や職人が大手企業にも勝てる!「D2C」に注目が集まる理由 first appeared on モノカク.