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BtoBオウンドメディアマーケティングの全て: 実践戦略、効果、事例からの学び
こんにちは、テクノポートの卜部です。今回は、オウンドメディアをテーマに取り上げます。オウンドメディアは、自社HPやカタログなど広く「自社が自ら運営しているメディア」を指しますが、この記事では狭義の意味として「記事コンテンツを主体とした情報発信のためのメディア」をテーマにします。
BtoB製造業にとって、オウンドメディアをマーケティングに活用することは非常に意味があることですが、リソース・費用がかかるものでもあり、初めての企業にとってはハードルが高いかもしれません。今回は、BtoBマーケティングにおけるオウンドメディアの位置づけや、メリット・デメリットなども含め総合的に解説していきます。
BtoBマーケティングとオウンドメディア
BtoBビジネスの世界では、購買決定に至るまでのプロセスは複雑です。複数の意思決定者、それぞれのニーズや課題、そしてそれに伴う長い購買サイクル。このような状況下で、どのようにして企業は自らのブランドや商品を効果的に伝え、信頼を築き上げていけるのでしょうか?答えの一つが「オウンドメディア」です。
はじめに: BtoBマーケティングとオウンドメディアの関係
BtoBマーケティングは、BtoCと比べて特有の課題を持っています。BtoCが個人の消費者を対象とするのに対し、BtoBは企業や組織を対象とします。このため、購買サイクルは一般的に長く、複数の意思決定者が関わることが多いのです。例えば、技術担当者、購買担当者、経営層と、それぞれが持つ情報ニーズや課題は異なります。
このような複雑な購買プロセスの中で、オウンドメディアは非常に重要な役割を果たします。オウンドメディアは、企業が自らコントロールできるメディアを指し、公式ウェブサイトやブログ、SNSなどを活用して情報を発信する手法です。専門的な情報提供や、顧客の抱える問題の解決支援を行うことで、オウンドメディアはBtoBの購買プロセスにおいて信頼の構築や関係性の強化に貢献します。
特に、意思決定者が購入前に情報収集を行うフェーズでは、オウンドメディアの存在がブランドの信頼性を高めるキーとなります。深い専門知識や解決策を提供することで、企業は意思決定者に対して自らの価値をしっかりと伝えることができるのです。そして、これが購買への道筋をつける大きな役割を果たします。
オウンドメディアのメリット: BtoB企業での具体的な効果
オウンドメディアは、BtoB企業にとって数々のメリットがあります。その最大の特長は、継続的な専門的コンテンツの提供能力です。これにより、業界内でのブランドの認知度を向上させることが可能となります。企業が持つ専門知識を活かして提供する質の高いコンテンツは、他の競合企業との差別化要因となり、企業の信頼性や権威を構築します。
BtoBの特性上、ターゲットとなる顧客はより専門的な深い情報を求めています。そのため、オウンドメディアを活用して深掘りした専門的な情報を提供することで、強力な訴求力を持つことができます。これがリードの獲得や育成を促進する原動力となります。また、BtoBの業界では、専門性が高い内容の深掘りがしやすいのも大きなメリットです。
オウンドメディアのデメリットと向き・不向きな企業・目的
しかし、オウンドメディアにはデメリットも存在します。その一つは、継続的な高品質コンテンツの提供にかかる時間とリソースの確保です。オウンドメディアの品質を保つためには一貫した努力と専門的な知識が求められます。また、すぐに成果を期待することは難しく、短期での費用対効果を計ることは難しい面があります。
これらの点を考慮すると、短期的な成果を求める企業や、必要なリソースを確保できない企業にはオウンドメディアの導入や継続的な運営が難しいといえます。また、BtoBのオウンドメディアでは、内容の専門性が非常に高いため、単に外注業者にすべてを任せるという方法もリスクを伴います。企業が関与せず、外部に完全に依存すると、その専門性や独自性が失われ、オウンドメディアの効果が薄れてしまう恐れがあります。
オウンドメディアと他のマーケティング手法の比較
マーケティング活動には多様な手法が存在します。近年では「オウンドメディア」、「ペイドメディア」、「アーンドメディア」という3種類のメディアが頻繁に取り上げられるようになりました。それぞれの特性を理解し、目的やゴールに合わせて選択することが、効果的なマーケティング活動の鍵となります。
オウンドメディアは企業自身がコントロールできるメディアであり、中・長期的なブランド構築やリレーションシップの形成に向いています。継続的な関係構築を目指す場合、この手法が最も適しています。
一方、ペイドメディアは有料での広告配信を指します。短期的なキャンペーンや、直接的な成果を求める際に効果的で、広告出稿による露出を迅速に得ることができます。
これらに対して、アーンドメディアは、企業が直接コントロールするのが難しいメディアです。アーンドメディアは、ユーザーからの口コミや報道機関での記事として生まれるものです。企業側の働きかけにより、よい口コミを促すことは可能ですが、強制することはできません。しかしだからこそ、信頼性が高く、コンテンツの拡散やビジネスの信頼構築に役立ちます。
どの手法を優先するかは、目的や期待する結果によって変わります。例えば、新しく立ち上げたブランドの認知度を早期に高めたい場合、ペイドメディアを利用したキャンペーンが効果的です。一方、継続的な顧客エンゲージメントを求める場合は、オウンドメディアの構築が重要となります。
最も効果的なのは、これらのメディアを組み合わせて活用することです。オウンドメディアとペイドメディア、アーンドメディアの長所を使い分け、組み合わせた施策を展開することで、ユーザーとの接触機会が増え、結果的にマーケティングの成果を上げることが可能となります。
例えば、異業種の潜在層を掘り起こしたい場合、オウンドメディアで業界向けに絞ったコンテンツを配信し、長期的情報提供基盤を構築。並行して、新製品のローンチ時にペイドメディアで露出機会を強化する戦略が考えられます。異業種でも、抱える悩みに共通点があれば、既存顧客からの良好なフィードバックや成功事例の活用も有効です。これにはアーンドメディアを組み合わせる策も考えられます。
効果的なオウンドメディアの作り方
ここでは、効果的なオウンドメディアの構築方法について解説します。制作の基本的な流れから、高品質なコンテンツの作成方法、そして効果測定と改善のためのPDCAサイクルの回し方まで、オウンドメディアを成功に導くためのステップを紹介します。
オウンドメディア制作の基本的な流れ
オウンドメディアを効果的に運営するためには、その制作・運営の基本的な流れを理解しておくことが重要です。以下に、オウンドメディア制作の流れを示します。
1:ターゲットオーディエンスの特定
最初のステップとして、どのようなユーザー層を対象とするのかを明確にします。これが後のコンテンツ制作の方向性や戦略を決める基盤となります。
2:ペルソナの作成
ターゲットオーディエンスを基にペルソナを作成します。ペルソナを具体的にイメージすることで、そのペルソナに合わせたコンテンツテーマやカテゴリを策定しやすくなります。
3:発信媒体/プラットフォームの選択
オーディエンスの消費媒体や嗜好に合わせて、最適な発信媒体やプラットフォームを選択します。ブログ、YouTube、Podcastなど、さまざまな媒体が存在しますので、ターゲットとのマッチングを重視します。
4:コンテンツ制作のスケジュールを計画
継続的なコンテンツ提供のために、制作・公開のスケジュールを計画します。計画的なコンテンツの更新により、フォロワーや読者の期待を裏切らず、高いエンゲージメントを得ることが可能となります。
導入時に必要なシステム環境・ツール
オウンドメディアを運営する際には、さまざまなツールやシステムが必要となります。以下に、導入時に考慮すべき主なシステム環境やツールをリストアップします。
CMSの選定
CMSは運営目的や必要機能に合わせて選ぶべきです。しかし、経験が浅くどれを選んでよいかわからない場合は、WordPressを選ぶのが無難です。もちろん、DrupalやJimdoなどの他のCMSも存在しますので、より詳しい情報やニーズに合わせて選定することも大切です。
SEO最適化ツール・デザインツール
検索エンジンでの可視性を高めるためのSEOツールや、魅力的なコンテンツデザインを行うためのデザインツールを導入します。
アナリティクスツール
来訪者の行動やサイトのパフォーマンスを把握するためのアナリティクスツールを利用します。これにより、サイトの効果測定や改善の方向性を定めることができます。
メール管理ツール
獲得したユーザーとの関係構築を行うためのメール管理ツールも必要です。これにより、定期的なコミュニケーションやフォローアップが可能となり、エンゲージメントを向上させることができます。
質の高いコンテンツの作り方
質の高いコンテンツは、読者を引き付け、ブランドの信頼性を高めるための鍵となります。以下に、その作成方法のポイントを書いておきます。
1. ターゲットの理解
コンテンツを作成する前に、ターゲットとなるオーディエンスのニーズや課題をしっかりと理解することが重要です。これにより、彼らの関心を引き付ける内容を提供できます。
2. 独自性の追求
専門性が高く、他の情報源とは異なる独自の視点や情報を提供することで、読者の関心を高められます。
3. SEO対策
質の高いコンテンツを作成したら、SEO対策を施すことで、検索エンジンからの流入を増やすことができます。
4. ビジュアルの活用
写真や図表、動画などのビジュアル要素を効果的に使用することで、コンテンツの魅力をさらに高められます。
5. フィードバックの収集
読み手からのフィードバックを収集する手段を設けることで、コンテンツの改善点を知ることができます。このプロセスを可視化すれば、双方向性のあるコンテンツを実現できます。
質の高いコンテンツを作る上で最も重要となるのは、ターゲットの理解です。しかしBtoBの場合、企業としての属性があり、その中で、各々の組織・役割をもった人が存在します。そのコンテンツが、どういう企業のどの組織・役割に向けたものなのかを考慮しましょう。それによって、オーディエンスの抱える課題やニーズが異なってきます。フィードバックやアンケートを通じて、できるだけ生の声を収集しましょう。
効果測定とPDCAの回し方
オウンドメディアの成功は、効果測定と継続的な改善が不可欠です。以下に、その手順を解説します。
- 効果測定:オウンドメディアの成果を定期的に確認するため、設定したKPIに基づいたデータ分析が重要です。
- アクション策定:分析結果を基に、次のアクションを計画します。これには、コンテンツのリライトやテーマ、カテゴリ、キーワードの見直しが含まれることが多いです。
- PDCAサイクルの継続:効果測定とアクション策定を繰り返し行うことで、オウンドメディアの品質を継続的に向上させることができます。
オウンドメディアの効果測定で注意が必要なのは、ページビューや資料ダウンロード、問い合わせなど、アクセス解析上の一般的な指標をそのままなんとなく計測してしまうことです。重要なのは、最終的な目的・目標達成のため中間指標としてのKPIであり、KPIそのものを追いかけることが目的ではありません。十分に注意しましょう。
BtoB企業が実践したオウンドメディアの事例紹介
オウンドメディアは、BtoB企業にとっても有効なコンテンツマーケティングの一手段です。ここでは、実際にオウンドメディアを運営し、その効果を実感しているBtoB企業の事例を紹介します。
事例1: 測り隊.com(株式会社キーエンス)
URL:https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure/library/
キーエンスは、FAの総合メーカーとして知られています。そのオウンドメディアの運営実績は圧倒的で、数十に上るメディアを持っています。その中でも「測り隊.com」は、測定誤差や測定器の選び方に関する深い内容を解説しています。「測定誤差 許容範囲」や「測定精度 求め方」などのキーワードでの上位表示も実現しており、業界内での認知度と信頼度を高めています。
事例2: KICHINAN 物流ジャーナル(キチナングループ株式会社)
URL:https://www.kichinan.co.jp/journal/
関西を中心に物流事業を展開しているキチナングループは、「KICHINAN 物流ジャーナル」を運営しています。このメディアでは、物流のプロフェッショナルたちが、倉庫や輸送に関する豆知識を積極的に発信しています。記事を執筆する社員がプロフィールを公開している点も、信頼感を生む要素となっています。物流関連のキーワード、例えば「保税倉庫」や「倉庫 建築費」でしっかりと上位表示されています。
事例3: ばね探訪(東海バネ工業株式会社)
URL:https://tokaibane.com/bane-tanbo/
東海バネ工業は、金属ばねの設計・製造・販売を専門に行う企業です。「ばね探訪」は、お客様の事例を中心にした現場インタビュー記事が多く、実務担当者が必要とする情報が豊富にそろっています。2023年の大型ロケットH3の開発において、JAXAが同社のばねを採用した事例では、中小企業のものづくりの力がJAXAを通して魅力的に伝えられています。このような専門性の高い貴重な情報の開示は、独自の情報を求める訪問者を引きつけ、信頼の構築に寄与しています。
オウンドメディアはBtoB領域でも多大な効果を上げることができます。上記の事例を通じて、専門性を活かした情報発信や、ターゲットに合わせたコンテンツ戦略が成功の鍵であることがわかります。これらの事例には、多くのBtoB企業が学び取るべきヒントやノウハウが詰まっていますので、ぜひ参考にしてください。
BtoB企業のオウンドメディア成功へのポイント
オウンドメディアの運営は、単にコンテンツを作成し公開するだけではありません。更新頻度の意識、SEO対策の継続的な実施、そしてユーザーエンゲージメントの向上が、成功への鍵となります。ここでは、BtoB企業がオウンドメディアを効果的に運営するためのポイントを簡単にご紹介します。
コンテンツ更新の頻度とその重要性
コンテンツの更新頻度は、SEOの表示頻度や読み手のサイト訪問の習慣作りに密接に関係します。ただし、頻繁に更新をしたとしても、意味がないと感じられるコンテンツの作成は避けるべきです。そのようなコンテンツはユーザーに価値を提供することが難しく、逆にサイトの価値を下げる恐れがあります。その代わりに、短い記事やQ&A形式などのコンテンツを利用して、質の高い情報を提供しながらも更新の頻度を維持する方法が効果的です。
また、過去のコンテンツの再利用や、まとめ記事の作成、FAQコンテンツの整理などで、質の高いコンテンツ制作を効率的に進めることが可能です。
SEO対策: BtoB企業でのポイント
SEO対策は、オウンドメディア運営の基本です。多くの高機能な有料ツールも存在しますが、初めの段階や予算に制約がある場合でも、googleのキーワードプランナーやaramakijake.jpなど、無料でも十分に活用できるキーワードリサーチツールがあります。これらを使用して適切なキーワードを選定し、それをタイトルや見出しに効果的に配置することで、検索エンジンの評価を高められます。
このほか、画像のアルトタグの記述や圧縮、記事内の内部リンクの工夫なども、SEO対策の効果を向上させる手段として取り入れるとよいでしょう。
ユーザーエンゲージメントの向上策
ユーザーエンゲージメントの向上は、サイトの成果を最大化する上で欠かせない要素です。CTAの導入や、アンケートツールの活用、SNSシェアボタンの設置など、ライトな施策でも一定の効果を期待できます。
重要なのは、これらの施策を「設置」するだけではなく、ユーザーが自然と魅かれる配置やタイミングを考慮することです。設置場所がコンテンツによってバラバラになるのは、サイトの統一感を損なうためおすすめできません。コンテンツのシナリオ構成の方を工夫して、ユーザーが自然に行動しやすい導線を用意するのが有効です。
BtoB企業のオウンドメディア成功のためのポイントは、更新頻度、SEO対策、ユーザーエンゲージメントの3つに絞られます。それぞれの要素を適切に実施し、ユーザーのニーズに応じたコンテンツ提供を続けることで、オウンドメディアの価値を最大限に引き出せます。
まとめ
BtoBオウンドメディアの運用は、今やマーケティング戦略の中核をなす存在です。本記事では、BtoBマーケティングの中でのオウンドメディアの位置付けや、そのメリット・デメリット、他のマーケティング手法との比較を詳しく解説しました。どれかひとつの方法をとるのではなく、目的に合わせて組み合わせて活用することがポイントとなります。
また、成功するためのオウンドメディアの構築方法や、実際に効果を上げているBtoB企業の事例を紹介しました。ターゲットに合わせてどのようなテーマを考え、専門性を具体的にどうコンテンツに取り入れていくかは、初めての方にはイメージしにくいかもしれません。その際は、BtoB企業のオウンドメディアの事例を参考に検討してみるとよいでしょう。
実際にオウンドメディアを制作するにあたって、注意すべき点はいくつもあります。本記事では、始めるにあたっての基本的な項目である、コンテンツ作成の頻度と質の関係、SEO対策、そしてユーザーエンゲージメントを高める方法について述べました。これらの情報をもとに、効果的なオウンドメディア運用を進めていただければ幸いです。
テクノポートは効果的な導入事例の制作を支援するサービスをご用意しています。導入事例に関して、ご相談やお手伝いが必要な場合は、お気軽にご連絡ください。
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カーボンニュートラルと中小製造業
テクノポートの小林です。今回は、最近耳にすることが非常に多くなったカーボンニュートラルについて、中小製造業としてどうとらえるべきか、個人的な見解を含め紹介します。
カーボンニュートラルとは?
カーボンニュートラルは、炭素中立とも呼ばれ、環境と気候への影響を最小限に抑える目的で、炭素排出量と炭素吸収量を均衡させることを意味します。具体的には、ある組織や個人が生み出す炭素排出量(二酸化炭素や他の温室効果ガスの排出)を減少させ、同時に炭素吸収活動(例:森林の植林や二酸化炭素の吸収に貢献するプロジェクト)を通じて排出量を相殺し、最終的にプラスマイナスゼロの炭素排出状態にすることを指します。カーボンニュートラルを達成することは、気候変動への対処と持続可能な未来への貢献になるとして重要視されています。
引用元:環境省:脱炭素ポータル https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/
よく耳にする言葉としてSDGsがありますが、カーボンニュートラルの概念と取り組みは、SDGsの一部としても位置づけられています。なぜならSDGsの達成には、環境への負荷を減少させ、気候変動を抑制する必要があるためです。
カーボンニュートラルを目指す背景と経緯
気候変動への懸念
20世紀から21世紀にかけて、科学的な研究が進み、地球温暖化と気候変動が深刻な問題であることが明らかになりました。温室効果ガスの排出(特に二酸化炭素)が増加し、気温上昇、極端な気象、海面上昇、生態系への影響などが顕著になりました。これらの現象は、環境、社会、経済への脅威として広く認識され、カーボンニュートラルを目指す必要性が強調されました。
国際的な合意 パリ協定
2015年に国際連合で採択されたパリ協定は、気候変動に対処するための国際的な合意であり、温室効果ガスの排出削減に関する具体的な目標を設定しました。多くの国が、自国の温室効果ガス排出を削減し、最終的にはカーボンニュートラルを達成することに合意しました。この実現に向けて、世界が取り組みを進めており、120以上の国と地域が「2050年カーボンニュートラル」という目標を掲げているところです。
日本政府としての目標設定
2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。
各企業の流れ
これを受け、企業としても単に利益を追求するだけでなく、持続可能性を考慮し、社会的な責任を果たすことが重要という認識を強く持ち、積極的に取り組む企業が増えています。この方針は「企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility, CSR)」や「持続可能な経営(Sustainable Business)」などとして知られています。
この流れは大手企業を中心に進行しており、サプライチェーンの中に組み込まれている中小製造業にも協力要請が徐々に出始めています。
グリーン調達とは
グリーン調達とは、企業などが原材料や部品、資材、サービスなどをサプライヤから調達する際に環境負荷の小さいものを優先的に選ぶ取り組みのことです。このような環境に配慮した調達に積極的に取り組むことで、環境負荷を抑えた製品開発を促すことができ、環境問題の改善につながります。
サプライヤーにとってのグリーン調達
グリーン調達を行うことで、納入先企業の事業戦略や、環境に関する要求に沿った対応が可能になります。そのため、納入先企業から信頼を獲得し、安定的・長期的な事業機会の獲得やリスク回避につなげることができるため、必要な取り組みであるといえます。
さてここで、環境負荷の小さいものとはどのような評価をするのでしょうか?
- 環境に配慮した原材料
- リサイクル材
- 環境負荷の低い生産方法
- 廃棄物の少ない製法 など
素材の製造工程や、部品加工時の温室効果ガス排出の少ないもの、エネルギー効率の高い製造方法などが考えられます。素材に関する排出量は数値化できるかもしれませんが、部品加工時の数値を想定することは、中小製造業には今まで経験がないことです。サプライヤー企業として、カーボンニュートラルに寄与するためには、現状使っているカーボンの排出量を正しく計算することが必要になります。それができなければ、排出量削減やエネルギー効率向上などの目標を立てることができません。そこで、DX(デジタルトランスフォーメーション)が必須となるわけです。
DXによる現状把握と課題
DXを通じて、企業は現状を把握し、持続可能な戦略の策定と実行に向けて重要な情報を収集し、効率化を実現できます。しかし、そのためにはデータの正確性や信頼制、データ収集のコスト、第三者による透明性と認証などさまざまな問題が存在します。どの範囲をどの程度まで計測すればよいのか、手探りな企業も多いのが現状です。
このテーマを中小製造業としてどうとらえるのか?
このテーマには取り組むことのメリット・デメリットがあり、「今すぐ始めたほうがよい」と断言することはできません。ここではまず、取り組まないことのリスクについて説明します。
今後取り組まないことによるリスク
顧客ロスのリスク:
顧客やパートナー企業は、環境への貢献を重視し、持続可能な企業との取引を優先する傾向が強くなり、サプライチェーンの選定から外れる可能性が出てきます。
競争力の低下:
環境に配慮の低い製品やサービスを提供する企業は、ユーザーからの信頼を失うリスクがあります。環境に対する配慮を欠いた企業は、競争力の低下やブランド価値の減少につながる可能性があります。
エネルギーコストの増加:
カーボン排出を減少させない企業は、エネルギーコストが増加する可能性があります。多くの国や地域が化石燃料に対する税金や規制を導入しており、高炭素のプロセスは高コストにつながります。
人材採用と維持の困難:
カーボンニュートラルを目指さない企業は、環境に配慮のある若い世代の従業員を引き寄せるのが難しくなる恐れがあります。また、既存の従業員が環境に配慮の低いビジネスモデルに不満を抱く可能性も考えられます。
資金調達が難しくなる:
脱炭素化への取り組みを評価基準として重視する金融機関で、低金利融資や特別な融資メニューなどの優遇が受けられない可能性が出てきます。
上記の内容を裏返したものが主なチャンスと言え、取り組むメリットとなります。
先駆けて取り組むことで、企業の行動の指標となりやすく、ノウハウも蓄積できます。中小製造業の方が、大手に比べ取り組む領域が少ないため、スモールスタートができる環境です。その取り組みで蓄積したノウハウをもとに、カーボンニュートラルを企業に導入するための支援サービスなど、新たなビジネスを生み出せるかもしれません。プレス加工業の会社で先駆けて自社のIoTに取り組んだことでノウハウを蓄積し、新事業としてIoTの導入支援サービスを立ち上げた会社もあります。
取り組むデメリット
短期的な観点で見れば、利益を生み出す取り組みではないことが一番のデメリットと言えます。もちろんDXによる見える化やエネルギーコストの削減などで原価低減には寄与できるかもしれませんが、初期段階ではコストが先行します。また、その具体的な進め方も企業によって事情は異なり、明確な手法として確立できているとは言えません。
取り組んだほうがよいのはわかるけれども、「どうすればよいかわからない」もしくは「コストがかかるので明確な要望があるまでは待機」と考える企業は多いと思います。ただ、SDGsよりもより具体的な数値で示されるカーボンニュートラルの取り組みは、製造業にとって必須となる可能性が高いように見えます。この問題に関する準備を少しずつでも進め、リスクを回避し、チャンスとして取り込める組織が求められているのではないでしょうか?
カーボンニュートラルの取り組みを行う中小企業の事例
最後に実際にカーボンニュートラルに取り組む板金企業の事例を紹介します。カーボンニュートラルを一つのチャンスをとらえ実践している企業さまですので、ご参考になれば幸いです。
参照:https://www.sheetmetal.amada.co.jp/column/challenge/sheetmetal08/
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アクセス解析を可視化できるLookerStudioの使い方
こんにちは、テクノポートの渡部です。
今年の6月末でユニバーサルアナリティクスのデータ取得が終了し、完全にGA4への移行が完了したアクセス解析ですが、うまくGA4のデータを確認できていますでしょうか?見られるデータが変わり、管理画面も大幅に変わったので、管理画面で必要な情報を見づらくなったと感じている人もいるのではないでしょうか?今日はそんなGA4のデータをわかりやすく可視化できるツールである、LookerStudioについて解説します。
LookerStudioとは?
LookerStudioとは、Googleが提供しているデータを視覚化し、カスタムダッシュボードとレポートを作成するためのクラウドベースのビジュアルデータ分析ツールです。これを使うことで、GA4のデータを円グラフや線グラフ、見やすい表などにまとめることができます。また、期間設定もカスタムすることで、閲覧時に自動的に一定期間のデータを表示してくれる優れもので、時系列で定期的にレポートを見るアクセス解析と非常に親和性が高いツールです。
GA4の設定について
LookerStudioでアクセス解析をするにはまず、GA4の設定が必要です。GA4側でLookerStudioとの連携の設定をする必要はありませんが、まずアクセス解析のデータを取得できる状態にしておく必要があります。
GA4の初期設定については、下記の記事を参考にしてください。
UAからのアカウントの追加方法

LookerStudioの設定について
まずはLookerStudioにアクセスします。
https://lookerstudio.google.com/
Googleのアカウントが必要になりますが、無料で利用できます。メインビジュアルの下部にある「USE IT FOR FREE」から利用を開始します。
空のレポートを追加する
上部にある「空のレポートを追加する」を選ぶと、最初にどのデータソースを使用するかの選択が出ますので、最初に設定したGA4を選んで追加します。
また、サーチコンソールの設定もしている場合は、ここで一緒にサーチコンソールのデータも接続しておくといいと思います。
データを可視化する
1、タイトルと期間設定をする
まず最初にタイトルを設定します。上部のコントロールパネルからテキストや、図表などを選択して挿入できるので、各ページにわかりやすいタイトルを入れておきます。また、アクセス解析はどの期間のデータなのかが重要なので、「コントロールを追加」から期間を設定しておくと、その期間のアクセスデータを表示してくれます。設定方法も「先月」や「過去3か月分」といった設定ができます。アクセスした日付に応じて、最新のデータを表示することができるので便利です。
2、データを視覚化
初期設定が完了したら、グラフや表を作成します。アクセスの推移がどれくらいあるのかについてのデータは、時系列のグラフを使うと簡単にアクセス推移のグラフを作ることができます。
右側の欄にGA4のデータを選ぶところ(オレンジ枠)がありますので、見たいデータの項目をディメンション(グリーン枠)と指標枠(ブルー枠)にドラッグ&ドロップしていくだけでグラフが完成します。他のグラフを使うときも同様ですが、ディメンションが横軸、指標が縦軸のデータになります。
各ページに期間内にどれくらいのアクセスがあったかについては、一番上にある表を使うとわかりやすい表を作成できます。縦軸横軸ではないので、グラフと少し仕様が違いますが、基本的にはディメンションごとに指標の数値がどれくらいあるのかの表を作ることができます。
また、サーチコンソールのデータ連携もしている場合は、データをGA4からサーチコンソールのデータに切り替えることで、サーチコンソールのデータも表にして同じレポート内にまとめることができます。
3、共有と公開
作成したレポートは、共有設定でgoogleアカウントを招待すれば、直接データにアクセスできるようにもなりますし、1枚のシートは横向きのA4サイズになっているので、PDF化して印刷するには丁度良くなっています。
まとめ
今日ご紹介した時系列グラフや、表の他にもアクセスの比率を可視化する円グラフも作ることができますし、細かく設定をすれば自社に必要なデータをわかりやすく可視化することができます。GA4の管理画面や、探索レポートよりもわかりやすくアクセス解析を可視化できますので、ぜひ一度LookerStudioとの連携に挑戦してみてください。
サンプルのモノカクのアクセスレポートを下記からダウンロードできますので、気になった方はダウンロードしてみてください。
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