ビリー・アイリッシュと村上隆が「UT」でコラボTシャツ

 ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)と村上隆がコラボレーションし、「ユニクロ(UNIQLO)」のグラフィックTシャツブランド「UT」限定Tシャツを製作する。5月下旬に発売する予定だ。

 現代アーティストの村上隆は、2019年に公開されたビリー・アイリッシュの楽曲、「you should see me in a crown」のMVを監督したことがある。「ユニクロ」は、コラボレーションの詳細を5月19日に発表する。

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大丸心斎橋店、松坂屋名古屋店など10店を19日から再開 J.フロント

 J.フロントリテイリングは、基幹店を含む中部、関西、九州地方の10店の営業を5月19日から再開する。対象となるのは大丸心斎橋店(大阪府)、大丸梅田店(同)、大丸京都店(京都府)、大丸神戸店(兵庫県)、大丸須磨店(同)、大丸芦屋店(同)、松坂屋名古屋店(愛知県)、松坂屋豊田店(同)、松坂屋豊田店(同)、松坂屋高槻店(大阪府)、博多大丸(福岡県)の10店舗。

 14日に「緊急事態宣言」が解除された39県とともに、大阪、京都、兵庫において段階的な休業要請解除が決まったことで、営業再開を決めた。全館営業となるものの、取引先によっては休業を継続する売り場もあるという。ただし、いずれの店舗も当面の間、午前11時~午後6時の短縮営業となる。

 大丸東京店、松坂屋上野店、大丸札幌店は引き続き食料品売り場のみの営業とする。

 なお、名古屋地区に関してはそのほかの大手百貨店も営業再開に動いている。三越伊勢丹ホールディングス傘下の名古屋三越は、17日から栄店、星ケ丘店、ラシック店を再開する。ジェイアール東海高島屋も19日からジェイアール名古屋タカシマヤを、20日からタカシマヤゲートタワーモールを開く。

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「グラム」のチャリティーTシャツ 飲食店に無料納品、売り上げ7割を店舗に還元

 “グランジ フォー ラグジュアリー(Grunge for Luxary)”をコンセプトに掲げるファッションブランド「グラム(GLAMB)」は、新型コロナウイルス感染拡大を受けて飲食店限定でチャリティーTシャツを販売するプロジェクト“#SAVE_RESTAURANTS_T-SHIRTS”を発表した。参加できるのは同ブランドの愛用者がいる飲食店。ブランド公式サイトでTシャツの取り扱いを申し込むと、飲食店に希望枚数が無料で納品され、それを販売する。売り上げのうち7割が飲食店に、3割がブランドに還元される。レストラン、カフェ、バーなど業態は問わない。

 Tシャツの販売価格は5000円。ユニセックスで着用可能なワンサイズ、カラーはホワイトの1色のみで提案する。

 新型コロナウイルスはさまざまな業界に影響を与えているが、最も打撃を受けた一つが飲食業界だ。「飲食業界で働く顧客も多い。その人たちと共にこの危機を乗り越えるためチャリティープロジェクトを考案した」と担当者。

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「トーガ」 × 「パンダメリカ」 “東賀”の刺しゅうを施したカンフーシューズを発売

 「トーガ(TOGA)」は5月16日、ハットやバッグ、シューズを製作する「パンダメリカ(PANDAMERICA)」とのコラボシューズを発売する。「トーガ」公式オンラインストアで販売する。

 コラボシューズは全2型。「トーガ」を代表するウエスタンメタルと、ブランド名を漢字で表現した“東賀”の刺しゅうを施した。「パンダメリカ」の定番でサテンを使用したウィメンズ展開の“メリージェーン(MARYJANE)”(4色、各7900円)と、コットンを使用してかかと部分にウエスタンコンチョを用いたメンズ展開の“スリッポン(SLIP-ON)”(6900円)をそろえる。サイズは“メリージェーン”が36〜39を、“スリッポン”が42〜44を用意。またゴムソールを採用しており、屋内外問わずさまざまなシチュエーションで使用可能だ。

 「パンダメリカ」は1988 年に、米・カリフォルニア州で誕生。ベルベットをはじめ、さまざまな素材やオリエンタルな柄の織物、刺しゅうを施したカンフースタイルのシューズを中心に販売している。

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ワコールHD、20年3月期は増税とコロナで減収 海外事業にも打撃

 ワコールホールディングス(HD)の2020年3月期連結決算(米国会計基準)は、売上高が前期比3.8%減の1867億円、営業利益が同35.9%増の66億円、純利益が同約10倍の4億円だった。前期では子会社のピーチ・ジョンとその子会社に関する商標権およびのれんの減損損失56億円とグループが所有すする有価証券の投資評価損55億円の計上により利益を大きく落としていたため、反動で大幅増益になった。

  国内ワコール事業は、売上高が同3.3%減の1097億円、営業利益が同8.6%減の57億円だった。量販店中心の「ウイング(WING)」はノンワイヤーブラの“シンクロブラ”の販促などが奏功したが、「ワコール(WACOAL)」は“ナイトアップブラ”など一部商材が好調だったが、増税後の需要が主要販路の百貨店などで停滞したため減収となった。営業利益の減少は、3Dボディースキャナーや接客AI導入をはじめとするオムニチャネル戦略に関わるIT関連費用の増加および、新型コロナウイルス感染拡大の影響における卸売事業の売り上げ減少が大きな要因だ減収が響いた。

 海外ワコール事業は売上高が同4.8%減での505億円、営業利益は同67.4%減の14914億円だった。売上高は円高の影響に加え、タイの材料会社の売り上げ不振をはじめ、2019年に子会社化した米インナーウエア「ライブリー」を手掛ける米インティメイツ・オンライン(INTIMATES ONLINE以下、IO)の営業損失の取り込みや買収に関する費用により減収減益となった大幅な減益になった。

 ピーチ・ジョン事業は、売上高は前期並みの104億円、営業損益は35億3億5100万円の赤字(前期は58億円の赤字)だった。国内では19年秋から事業効率化の目的でカタログの休止をした影響で通販事業は減収となったが、不採算店を閉店し黒字化した。一方で、香港の民主化デモに続く新型コロナウイルス感染の影響による中国事業の営業損失に加え商標権の現存減損損失(1.9億円)を計上したため、赤字だった。

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インスタ&動画映えで海外コスメマニアが熱視線 クリーンビューティの魅力

 欧米、特にアメリカを中心に、クリーンビューティトレンドが拡大している。そして特に、環境問題や社会課題に関心が高いZ世代やミレニアル世代が注目しているというが、実際にどのような現象が起こっているのか。

 クリーンビューティは近年登場した概念だ。明確な定義や認証制度はないものの、健康や環境に害のある成分を使用せず、環境や社会、動物に配慮された美容アイテムを指すことが多いが、「WWDビューティ」5月14日号では、①健康や環境に害のある成分を使用しない、②製造から販売まで環境への配慮がなされている(サステナビリティ)、③動物実験の不実施や労働環境など社会に配慮している、と定義して特集を組んだ。その中でも触れているが、この背景には近年のウエルネスやビーガンへの関心、動物愛護などエシカルな意識の高まりがある。

 クリーンビューティはインディーブランドが多く、オンラインを活用したD2C(ダイレクト・トゥー・コンシューマー)の形で成長するところも多い。そのためブランドは、SNSでの発信やコミュニケーションに積極的だ。例えば昨年6月にユニリーバ(UNILEVER)が買収した「タチャ(TATCHA)」はインスタグラムで114万フォロワー、資生堂が昨年10月に買収した「ドランクエレファント(DRUNK ELEPHANT)」は97万フォロワーを持つ。

 多くのブランドは製品の効能や成分へのこだわり、サステナビリティ、エシカルな活動などを発信しているが、スキンケアブランドの「グロウ レシピ(GLOW RECIPE)」は一風変わった投稿を行った。ユーチューブで登録者419万、インスタグラムで210万フォロワーを抱える美容インフルエンサー、キャスリーン・ライツ(Kathleen Lights)は自身の動画で、同ブランドの製品の香りに苦言を呈した。これをきっかけに同ブランドは香りの配合を改良し、その動画をインスタグラムに引用投稿して新処方を告知。また、さらなる改善案も募った。批判を受けた事実までも明らかにする透明性や、改善を怠らない姿勢が、ファンの心をつかんでいる。

 ブランドによってはユーチューブやティックトック(TikTok)など動画メディアの活用も盛んだ。「バイオサンス(BIOSSANCE)」はクリーンビューティに関する知識を伝える「クリーンアカデミー(The CLEAN ACADEMY)」を自社サイトとユーチューブで展開している。また「トゥルーリー ビューティ(TRULY BEAUTY)」はティックトックで41万フォロワーを抱え、ホイップ状のボディーバターを紹介している。今後はこういった“動画映え”のアイテムも注目を集めそうだ。

消費者はクリーンビューティに何を期待する?

 クリーンビューティの消費は、“大義第一”なだけではない。インスタグラムの美容に関するハッシュタグ「#skincareaddict」(173万投稿)「#365inskincare」(13.1万投稿)「#itgtopshelfie」(10.6万投稿)などを見ていくと、棚にずらりと並んだアイテムの中に、いくつものクリーンビューティ製品が並ぶ。「ファーマシー(FARMACY)」や「グープ(GOOP)」「クレイヴ ビューティ(KRAVE BEAUTY)」「ヴァースド(VERSED)」「セイ ビューティ(SAIE BEAUTY)」「ユース トゥー ザ ピープル(YOUTH TO THE PEOPLE)」など、複数のブランドから色とりどりのパッケージが選ばれている。

 またメイクアップ製品でも複数ブランドのアイテムを集めるのがはやりのようで、バスルームの棚や「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」の人気レザーバッグ“ザ ポーチ”などに、コスメを詰め込んだ写真が定番化している。ハイブランドのコスメも人気だが、同じくらい「コーサス(KOSAS)」のリップバームや「ライラ B(LILAH B)」のリップ&チーク、「イリア(ILIA)」のマスカラなど、クリーンビューティのコスメも目立っている。

 前述のように、クリーンビューティブランドはオンラインから成長する若いブランドが多い。そのため成分や効能だけでなく、オンライン上でも目を引くトレンドを意識したパッケージやブランディングが特徴だ。美容ブログから始まり、SNSで火が付いてユニコーン企業(評価額10億ドル超え)まで成長した「グロシエ(GLOSSIER)」のような現象が、クリーンビューティでも起こっているのは興味深い。

 もちろん、見た目だけが評価されているわけではない。若い世代はより環境問題や動物愛護にシビアだといわれている16歳の女優ミリー・ボビー・ブラウン(Millie Bobby Brown)が立ち上げたティーン向けコスメブランド「フローレンス バイ ミルズ(FLORENCE BY MILLS)」は、消費者からのよくある質問として、動物実験やサステナビリティに関して事細かに回答している。環境や社会に配所していながらデザインや性能・効能を我慢しなくていいことが、若者の間で広がっている要因なのだ。

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テック企業Hameeが滞留在庫のECを開始 取引先の在庫最適化までをサポート

 中小事業者向けECサポート事業などを展開するHamee(神奈川県小田原市、樋口敦士社長)はこのほど、滞留在庫のECプラットフォーム「ルカモ(RUKAMO)」をスタートした。ローンチ時点(3月24日)では、参加企業は中小のアパレルやファッション雑貨のメーカー、小売、卸売が中心で、出品総点数は日用品を軸に1万点以上。取引先には、ECにおける受発注や在庫管理を自動化するツールを提供し、データ分析基盤の弱い中小企業の在庫最適化もサポートする。

 「ルカモ」は“エシカルEC”と銘打ち、価格や環境への意識が高い主婦などが主なターゲット。取引先は年商1億円前後の中小が中心で、商品は数百円~数千円程度と値ごろなものが多い。アパレルでは下着やTシャツ、パーカ、ワンピースなどノーブランド品の中~軽衣料が中心。ブランド品に関してはタグはカットしていない。リピート購入を促すため、正価から値引きをせず、販売価格の50%を購入客に還元する仕組みを導入している。

 余剰品を抑えるための、取引先の合理的な在庫管理もサポートする。取引先には、正規販売ルートでは「アマゾン(AMAZON)」や「楽天市場」「ヤフー!ショッピング」など複数のEC市場に出品している企業も多い。だが投資資金などの問題によりデータに基づいた在庫管理が難しいことから、同社は、ECモールの受発注や在庫分配、販売ページへの登録などを自動化・可視化するシステム「ネクストエンジン」も提供している。

 「ネクストエンジン」の導入企業は、年商1億円規模を中心に約4000社(4月末時点)。同社によると、「ネクストエンジンで管理している在庫のうち約10%が滞留している」(鈴木純也「ルカモ」事業責任者)という。「(滞留在庫を)企業努力で何とかするには限界があり、中小企業は外部の手助けも必要。ゆくゆくは取引先のモノ作りの面にも絡み、需要予測に基づいた商品企画を提案するなど、滞留在庫の“予防”もビジネスにしていきたい」。

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福岡発の名店「マギークープ」が署名活動に加わった理由 「前シーズンの商品は旧作という考え方には疑問」

 5月14日に緊急事態宣言が39県で解除され、ファッション小売業も感染拡大防止に努めながら少しずつ営業を再開している。とは言え、客の間に以前のような消費マインドが戻ってくるのにはまだまだ時間がかかりそうだ。ブランドやショップにとっては苦しい時が続く。そんな中で、「ユナイテッド ヌード」日本法人の青田行社長らは、「業種を限らない消費の活性化策」などを政府への要望として掲げ、署名活動を5月8日に立ち上げた。福岡発の名店セレクトショップ「マギークープ(MOGGIE CO-OP)」の三浦ふさこ社長、三浦直之オーナー兼バイヤーも、同署名活動の発起人グループに名を連ねる。イメージを大切にするセレクトショップのビジネスで、こうした活動を行うは難しい部分もあったはず。2人に話を聞いた。

WWD:「マギークープ」の現在の営業状況は?休業によって、春夏物販売の山場が飛んでしまったが?

三浦ふさこ社長(以下、三浦社長):4月8日から福岡3店、東京2店を休業していましたが、5月15日から福岡2店、東京1店の路面店は営業を再開しています。春夏のコレクションはすてきなものが多くて、本来は店頭で確実に売れていくものでした。このコレクションを埋もれさせてしまうという点がすごく残念で、もったいなく感じています。店舗休業中もECは行っており、ブログなどで紹介した商品がECで売れるという流れはありました。でも、そのように紹介するものしかお客さまの目に触れさせることができないというのが本当に残念で。20-21年秋冬物に関しても一部のブランドからは「(コロナの影響で)生産ができなくなったのでキャンセルさせてほしい」という連絡が入っています。連絡のないブランドでも同様の可能性はあるかもしれない。秋冬物も素晴らしいものばかりだったので、商品にならないということが非常に残念です。

三浦直之オーナー兼バイヤー(以下、三浦オーナー):路面店は15日に再開しましたが、どれくらいのお客さまが来てくださるか未知数です。署名活動の発起人である青田社長もおっしゃっていますが、お店を再開したから「ハイ、もう大丈夫」とはならないですよね。経済が回り始めるのはそこからまた時間がかかる。

WWD:署名活動の発起人グループとなったのはどういった考えから?

三浦オーナー:ファッション業界は、他の業界に比べて声を上げている方があまりいない。横のつながりが薄い業界だからだと思います。取引先のメーカーやブランドとはつながりがありますが、小売業同士だとあまりつながっていないからだと思います。そういった中で、声を上げたい、どんどん発信したいと思っていても、「どうやって?」という部分もある。それで青田社長やセールスレップのイーストランド島田昌彦社長から署名活動の話があって、是非一緒にとなりました。

WWD:署名活動には政治的な部分も絡んでくる。イメージを売る商売として危惧する部分はなかった?

三浦社長:お客さまからクレームなどは全くありません。むしろ、オンライン署名サイトの賛同者のお名前のところに、私たちからはお声掛けしていない顧客の方の名前がどんどんあがってきて、本当にありがたいなと思っています。そういった顧客の中には、自営業で自主的な休業をされていた方もいますし、医療現場の最前線で働かれている方もいる。ファッション小売業を主体としている活動なのに、そのように賛同していただけることには感謝の気持ちでいっぱいです。だからこそ、われわれの業種だけではなく、できるだけ公平にあらゆる業種にとって支援となるような要望をしています。

WWD:5月11日には、青田社長らは自民党2議員と面会し、政府への要望を直接伝えた。その内容が今後補正予算などに反映されるかどうかはまた別問題だが、声を上げれば事態は徐々に動くということを感じた人は業界内にも多いだろう。

三浦オーナー:声を上げても何も変わらないだろうと思っていた人は多いと感じます。だから、今回の件は業界にとっていいきっかけだと思います。コロナショックはファッション業界に大きな被害をもたらしましたが、これまでは国もファッション小売業の実際の仕組みや流れをそんなには分かっていなかったし、金融機関にもわれわれのビジネスモデルが理解されていないと感じる場面は多かった。(半年分を一度に発注する)在庫の持ち方も、何度説明しても他業界と違うため、伝わりづらいと思ってきましたが、そういった業界特有の仕組みをこの機会に広く伝えることができるなら、ここがスタートになっていくと思う。アパレルは産業規模として小さくはないものです。われわれの産業について、政治家や省庁、金融機関の人に知ってもらういい機会になり得るのでは。

WWD:中小規模のファッション小売りは、独立独歩の意識が強く、政治に寄っていくようなことをよしとしない人がこれまで多かったと思う。

三浦オーナー:「初めて政治に興味を持った」「世界情勢や世界の中の日本を考えるようになった」といった声は周りでも聞きます。もともと僕達は選挙には必ず行っていましたが、今回のようにわれわれの業界のことを知ってもらおうと声を上げていくなら、権利であり義務としてちゃんと普段から政治家も選ばないといけないと感じています。コロナショックであらためて実感しましたが、ファッションビジネスは世の中が平和ででないと成り立たない。だからこそ、いい世の中であるようにと自分たちも参加していかなければならないと感じています。

WWD:販売機会を逃した春夏の在庫について、業界では大きな問題になっている。それらは今後どうしていく?

三浦社長:一定程度、セールはやらざるを得ないと思っています。ただ、春夏が終わったら在庫は全てキャリー品として扱うべきかは疑問です。次シーズン以降に新作として売ってもいいんじゃないかと思う。もともと、「シーズンが過ぎた商品は旧作」という考え方が好きではありません。ファッションビジネスは、「前シーズンの商品は古い」という風潮が強すぎる。シーズンが変わっても、いついつに出たいいものとして売っていきたい。常々そう思っていましたし、そういう価値観への理解が広がっていけばと思っています。

Editor’s Voice
「WWDジャパン」では、コロナショックに立ち向かうためにこれまでのファッション業界の常識や当たり前を取り払い、未来ある産業を作っていこうと動いているビジネスパーソンやクリエイターを取材しています。知恵を結集し新しいファッションビジネスを作っていくため、ご意見を press@infaspub.co.jpにお寄せください。取材希望の自推他推も受け付けております(取材を確約するものではありません)。

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ティックトックで「YSL」の人気リップを体験!オリジナルエフェクトが登場

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT、以下YSL)」は動画アプリのティックトック(TikTok)で人気リップスティック「ルージュ ヴォリュプテ ロックシャイン」が体験できるオリジナルエフェクトを5月16日~7月14日の期間限定で配信する。

 オリジナルエフェクトは全11色のカラーバリエーションの中から「YSL」のおすすめ6色から選べ、同製品の特徴である艶やラメのきらめきを動画上で実際に塗っているかのような体験ができる。さらに、「ルージュ ヴォリュプテ ロックシャイン」のイメージに合わせたオリジナルのBGMも楽しめる。

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レナウンが経営破綻 長年の不振にコロナが追い打ち

 レナウンは15日、民事再生手続きに入った。子会社レナウンエージェンシーによって東京地裁に民事再生法の適用が申し立てられ、受理された。負債総額は138億円。主力販路である百貨店での販売不振によって長期にわたって低迷しており、2019年12月期には67億円の最終赤字を計上していた。財務の悪化に加えて、新型コロナウイルスによる店舗休業が決定打になって資金繰りに行き詰まった。今後は再建に向けてスポンサーを探す。

 同社は戦後のファッション業界のリーディング企業だったが、1990年代のバブル崩壊後以降は業績悪化に歯止めがかからなくなっていた。人員削減や事業縮小を繰り返しながら延命し、2010年には中国の繊維大手・山東如意科技集団の傘下に入った。山東如意はレナウンの株式の53%を保有する。だが、その後も業績は浮上せず、赤字とわずかな黒字を行ったり来たりする状況が続いていた。前期(19年12月期)には山東如意の香港子会社から売掛金53億円を回収できず、多額の赤字を計上。3月の株主総会では筆頭株主の山東如意による動議によって、当時の神保佳幸社長と北畑稔会長が退任に追い込まれるなど、迷走が続いていた。

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新鋭ラッパーHIYADAMがジュエリーブランド「アンボアハンデン」を立ち上げ サンプリングで生み出すウィットなジュエリー

 1996年生まれの新鋭ラッパーHIYADAMが、ジュエリーブランド「アンボアハンデン(ANVORHANDEN)」を立ち上げた。ブランド名は、ドイツ語で存在や実在を意味する“VORHANDEN”と、英語で否定を意味する接頭辞“UN”を単数の“AN”に替えて組み合わせた造語。「欲しいと思うジュエリーがなかった」という実体験から、主張しすぎず生活になじみやすいリアリティーのあるアイテムをシーズンレスに展開するという。ファッションアイコンとしても注目を集めるHIYADAMが生み出す次世代のジュエリーブランドを、彼の経歴を振り返りながら探る。

WWDジャパン(以下、WWD):ラッパーになったきっかけを教えてください。

HIYADAM:母親の影響で幼い頃からブラックミュージックを聴いていて、R&Bが好きだったんですけど母親に「歌うのがへただからラップをしたら?」と言われたんです。それで中学生の頃から友人たちとラップを始めたんですが、日本一のフリースタイル高校生ラッパーを決める「BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」の第1回と第2回をテレビで見て、「どうすれば出られるんだろう、俺の方がうまいのに」と思ったんです(笑)。それで軽い気持ちで第3回のオーディションを受けたら出場が決まり、優勝しました。

WWD:当時はかなりストリートテイストの服装でしたね。

HIYADAM:同世代の中では洋服に対する意識は高かったと思います。ただ、ブラックカルチャーが好きな1人の子どもとして彼らに憧れてまねしていただけなので、それをファッションとしては捉えていませんでしたね。

韓国のラッパーKid Milliによるヒット曲「WHY DO FUCKBOIS HANGOUT ON THE NET」をリミックスしたミュージックビデオ。「ラフ・シモンズ」や「マーティン ローズ」がリリックに用いられている

WWD:では、ファッションに目覚めたのは?

HIYADAM:上京してからのここ4年くらいです。自分で情報を得るようになったのもありますが、19〜20歳くらいからモデルとしての仕事をもらうようになって、モデルやファッション関係の友人が増えたんです。

WWD:ステレオタイプにとらわれず、数カ月で髪型やスタイルが大きく変わりますよね。

HIYADAM:ヒップホップって、時代を塗り替えたカニエ・ウェスト(Kanye West)やリル・ナズ・X(Lil Naz X)のように、いろいろなラッパーが音楽を吸収して進化させていくからおもしろいと思うんですよね。だから、人と違うことをすることでヒップホップ自体を新しくしていかなきゃいけない、みたいなのが僕の精神にもあって、それがファッションにも表れているんだと思います。それに、もともと人と同じことをするのが嫌いな性格だから、どんなファッションをしたら差別化できるかと考えてたどり着いたのがモードなラッパーだったんです。

NASTY MEN$AHがディレクションした「Brain」のミュージックビデオ。ファッションウイーク中に訪れたパリの街で撮影された

WWD:ミュージックビデオはどれもアーティスティックですが、ディレクションされているんですか?

HIYADAM:NASTY MEN$AHという札幌にいた頃からの相棒と2人でディレクションしています。小さい頃は工作が好きで、いまだにプラモデルを作ることもあるので、何かを作ったり表現したりするのが根っから好きなんです。

承認欲求より自己実現欲求を刺激するブランドに

WWD:「アンボアハンデン」の構想はいつからありましたか?

HIYADAM:2018年ごろからで、リングもネックレスも自分が欲しいと思うジュエリーがなかったことが一番大きいです。いわゆる武骨な“ゴリゴリ系”のジュエリーに興味がなくて、いざ欲しいものがあったとしても高価で、安価なものはシンプルなデザインすぎてつまらない。だから価格を抑えてデザイン的に尖ったブランドを自分で立ち上げようと思ったんです。

WWD:ターゲットは?

HIYADAM:年齢や性別に関係なく着けてもらいたいですが、若い世代に刺さらないと意味がないと思っています。彼らの間で「1個は持ってるよね」と、スニーカーを買うような感覚で「アンボアハンデン」のジュエリーを楽しんで欲しいです。また、これまで若い世代にジュエリーが広く浸透しなかった理由に価格の高さがあると思っているので、メイド・イン・ジャパンの高品質ながらリアリティーのある価格帯にしています。

WWD:なぜシーズンレスに?

HIYADAM:ラッパーはほかのアーティストに比べ、レコーディングしてからリリースするまでのスピードが速いんです。自身のファッション観と流行も3カ月や半年で変化していくので、そのスピード感と温度感をブランドでも保ちたかった。展示会でオーダーを受けてから生産し、手元に届くまでを従来のような流れで行っているとフレッシュ感が損なわれてしまうと考えたからですね。ファーストドロップは6型で、毎月2〜3型ずつリリースしていく予定です。

WWD:インスピレーション源は?

HIYADAM:今一番自分が欲しいものと、日常にあるものの形をジュエリーとしてかっこいいものへと昇華させるイメージで、ヒップホップでいうサンプリング(過去の楽曲や音源の一部を引用し、新たな楽曲を制作すること)の手法ですね。よくも悪くも、悪ふざけを本気で突き詰めていきたい。自身の楽曲でも、3日考えて書いたリリックよりも10分で書いたものの方が評価されることも多いんです。深く思考しすぎると共感者がいなくなってしまうから、ライトな着地点を目指します。大切なのは時間じゃないです。

WWD:ブランドのシグネチャーアイテムをイヤーカフにした理由は?

HIYADAM:過去にメンズのイヤーカフが欲しいと思ったときに見つからず、ウィメンズのものを着けていたことがあったんです。そもそもイヤーカフを着けている男性があまりいないのは、単純に手に入らず選択肢にないからだと考え、新しいスタイルとして提案していきたかったんです。今回のデザインを「ナイキ(NIKE)」の“エア フォース 1(AIR FORCE 1)”のようにブランドの定番にしつつ、別のイヤーカフも作っていきたいと思っています。

WWD:ラッパーというと、派手なジュエリーを想像しがちですが。

HIYADAM:ヒップホップには派手に着飾る文化があり、今でも根強く残ってはいます。でも最近は、海外を中心に男性らしい色気を持つエレガントなラッパーが現れ始めています。彼らのようなセクシーな男性には、主張しすぎないチラ見せのフェティズムがある「アンボアハンデン」のようなジュエリーが必要になっていくはずです。

WWD:今後の展望は?

HIYADAM:欲求は、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求の5段階あるといわれています。この中で「アンボアハンデン」を、承認欲求よりも高度な自己実現欲求を刺激するようなブランドにしていきたいです。他人に認められるよりもなりたい自分になれる、そんな人生が変わるよう体験を提供したいですね。

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「バズフィード」英国とオーストラリアで事業撤退

 米国デジタルメディアのバズフィード(BUZZFEED)は5月14日、新型コロナウイルスのパンデミックで広告収入が減少したことを理由に、英国とオーストラリアでの事業から撤退することを明らかにした。なお同社では5月上旬に、米国ニュース部門のトップにジャーナリズム分野で30年以上のキャリアを持つマーク・スクーフス(Mark Schoofs)が就任した。

 同社はこの2地域のオフィスを閉める理由として経済上と戦略上の問題を挙げており、今後は米国内で影響力のあるニュースにフォーカスするとしている。なおこの件で影響を受ける従業員は14人で、そのうち10人は英国在住だ。

 スポークスマンによると同社は、米国オフィスの団体交渉を望む従業員団体に属さない4人の従業員を一時解雇したという。現状において彼らの業務が必要不可欠なものではなくなったことを理由に挙げている。

 過去に報道されたように、英国政府は月2500ポンド(約33万円)を上限として一時解雇されている労働者の賃金の80%を保証しており、新型コロナウイルスによる休業補償政策を10月まで延長することも決定した。

 バズフィードは英国で社会およびセレブリティー関連の取材や調査などを行い、世界の読者に向けたニュースを担当する一部の従業員については雇用を維持する計画だ。英国とオーストラリアからの撤退に関連して、ほかの従業員とも一時解雇についての協議を開始するともしている。

 スポークスマンによるとニュース事業に対する投資額の大きさは変わらないといい、約1000万ドル(約10億円)の投資が予定されている。なお、今年度と来年度の予算はおよそ600万ドル(約6億3600万円)だ。

 「バズフィード」は豊富なニュースや流行をカバーしており、タイトルとリストだけで構成されたリスティクルという記事でその名を挙げた。2013年に英国で運営を開始し、調査および政治の報道分野で急速に事業を拡大した。同社のスタッフはロシアのウラジミール・プーチン(Vladimir Putin)大統領に関する大量殺りくの調査で評価され、ジャーナリズムや文学、音楽などにおいてアメリカで最も権威のある賞といわれている「ピュリツァー賞(Pulitzer Prize)」のジャーナリズム部門の国際報道(International Reporting)で18年度のファイナリストにも選出された。

 米国のデジタルメディア業界では19年初め頃に人員削減の動きがあり、バズフィードでも同年1月に約200人規模の人員削減を行った。英国会社登記所のカンパニーズ・ハウス(COMPANIES HOUSE)によると、英国のバズフィードの18年度の売上高は2150万ポンド(約28億3800万円)で、前年度から3分の1以上落ち込む結果となっていた。なお、営業損失は前年度の230万ポンド(約3億円)から940万ポンド(約12億円)に増加していた。

 同社は新型コロナ危機によって広告業界が打撃を受けた影響で、3月下旬に主要ニュースメディアとして初めて賃金カットにも踏み切った。なお、同社はドイツでの事業からも撤退すると伝えられている。

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エル・ファニングとニコラス・ホルト出演 フールー新作ドラマ「ザ・グレート」の衣装舞台裏

 エル・ファニング(Elle Fanning)とニコラス・ホルト(Nicholas Hoult)が出演するフールー(Hulu)の新作ドラマ「ザ・グレート(The Great)」が、5月15日に公開された。同作はオーストラリア出身の脚本家トニー・マクナマラ(Tony McNamara)による、18世紀ロシアとエカチェリーナ2世(Catherine the Great)を題材にした連続ドラマだ。

 マクナマラが手掛けた2018年オスカー作品賞ノミネート作品の映画「女王陛下のお気に入り(The Favourite)」同様、歴史上のストーリーをコメディータッチで描いたものだ。作中でファニングとホルトはそれぞれ、ロシアで最も長く統治したロシア・ロマノフ朝の女帝エカチェリーナ2世とその配偶者のピョートル3世(Peter III)を演じる。歴史的史実を取り入れつつ、エカチェリーナ2世の出世にまつわる架空の物語をつむぎ出している。

 そんな「ザ・グレート」の衣装を手掛けたのは、衣装デザイナーのエマ・フライヤー(Emma Fryer)だ。フライヤーの衣装デザイナーとして最初の仕事は、90年代初頭に映画のヘッドドレスやジュエリーを制作したことだった。その後数年間ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)で働き、1988年に映画「恋におちたシェイクスピア(Shakespeare in Love)」の衣装担当として抜擢され転機を迎える。「ここ数年は時代物と現代のプロジェクトの両方を行ったり来たりしながらやってきた」と言う。

 「ザ・グレート」の制作チームに参加する前は、ジュリア・スタイルズ(Julia Stiles)主演のドラマ「リビエラ(Riviera)」の衣装担当としてハイブランドの現代的なスタイルを扱っていた。「現代から18世紀の世界へと飛んできたわけだけれど、私の仕事は俳優が衣装を介して役のキャラクターを見つけることを、コラボレーションする気持ちで手伝うこと。どんな時代設定のものであろうとこれは変わらない。でも衣装の制作に関しては少し変わってくる」と語る。

 フライヤーは、必ずしも作品で描かれる時代のものではない生地を取り入れることにより、モダンな雰囲気を演出しているという。王室の絵画などから研究を重ねる中、彼女はまた、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」「ディオール(DIOR)」などの現代のブランドにも注目した。

 「袖の形やドレスに施された装飾など、いろいろなものを集めてムードボードを作った。それらは布地や宝石のほんの一部だが、思わぬところでひらめいて特徴を見つけることができた」と語る。ロンドンのハロッズ(HARRODS)の店内を歩きながらインスピレーションを得たこともあるという。

 主要キャストを含め、ほとんどの衣装はオリジナルで制作されたものだ。彼女は宝石やフルーツのような色を用い、歴史的にヨーロッパ風の着こなしを取り入れていたロシア宮廷の色彩環境を表現した。

 「序盤の明るい色を用いた衣装は、見合い結婚のためにポーランドからロシアにやって来た、理想主義的なロマンチストで気まぐれな若々しい女性像を表している。しかし彼女の愛と明るさは、境遇の異常さに気づくにつれて、ゆっくりと消えていく」と説明する。その後、貴族男性と恋に落ちて人生の喜びを取り戻す様子を、ワードローブに緑色を加えることで表現している。

 そして、クーデターの始まりとともにエカチェリーナ2世の知性が表に出てくるという物語の流れに合わせて衣装の色味も変化し、終盤には強く大胆な色使いになる。「鮮やかな色を幅広く用いることは彼女の能力への敬意だ。それが、視聴者に彼女の偉大さを感じさせる」とフライヤーは語る。

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「ジンズ」が店舗従業員に「営業継続特別感謝⼿当」を⽀給 新型コロナ禍の勤務に感謝

 アイウエア企業ジンズ(JINS)は、緊急事態宣言発令後も新型コロナウイルス感染防止と安全確保に努めながら営業している店舗の従業員に「営業継続特別感謝手当」を支給すると発表した。

 「ジンズ」は約400店舗のうち一時約9割が休業していたが、現在は約半数が順次営業を再開している。同社は「営業中の店舗においては、お客さまの来店が集中することによる業務の繁忙が続いており、心理的負担も大きい状況の中で商品提供を続けている従業員に感謝の気持ちを込め、今回の手当を支給することとした」と説明した。

 支給の対象者は「ジンズ」の契約社員とアルバイトを含む店舗従業員で、対象期間は4⽉17⽇から、店舗が所在する都道府県の緊急事態宣⾔が解除されるまでとし、⽀給額は出勤1⽇当たり、フルタイムは1000円、パートタイムは500円。1カ⽉分を翌⽉の給与とともに⽀給する。

 同社は今後の店舗営業について「出店する施設の営業方針に準じながら、お客さまと従業員の健康と安全に配慮しながら、順次営業再開を検討したい」とコメントした。

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「ジンズ」が店舗従業員に「営業継続特別感謝⼿当」を⽀給 新型コロナ禍の勤務に感謝

 アイウエア企業ジンズ(JINS)は、緊急事態宣言発令後も新型コロナウイルス感染防止と安全確保に努めながら営業している店舗の従業員に「営業継続特別感謝手当」を支給すると発表した。

 「ジンズ」は約400店舗のうち一時約9割が休業していたが、現在は約半数が順次営業を再開している。同社は「営業中の店舗においては、お客さまの来店が集中することによる業務の繁忙が続いており、心理的負担も大きい状況の中で商品提供を続けている従業員に感謝の気持ちを込め、今回の手当を支給することとした」と説明した。

 支給の対象者は「ジンズ」の契約社員とアルバイトを含む店舗従業員で、対象期間は4⽉17⽇から、店舗が所在する都道府県の緊急事態宣⾔が解除されるまでとし、⽀給額は出勤1⽇当たり、フルタイムは1000円、パートタイムは500円。1カ⽉分を翌⽉の給与とともに⽀給する。

 同社は今後の店舗営業について「出店する施設の営業方針に準じながら、お客さまと従業員の健康と安全に配慮しながら、順次営業再開を検討したい」とコメントした。

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あなたの推しアカウントは? インスタグラムでバトンを回してファッション&ビューティビジネスを応援しよう

 インスタグラム(INSTAGRAM)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を特に受けている中小企業を支援するため、「お店を応援(SUPPORT SMALL BUSINESS)」スタンプを5月11日に導入した。ユーザーがサポートしたいアカウントを選び、このスタンプを使用してシェアすることで、中小企業のアカウントの認知度向上を図る。

 そこで「WWD JAPAN.com」はファッションとビューティ業界をサポートするため、このスタンプ専用のインスタグラムストーリーズのテンプレート「#FashionIsntForgotten」と「#BeautyIsntForgotten」を公開する。この2種類のテンプレートと「お店を応援」スタンプを使って、ファッション&ビューティのアカウントを紹介し、同時にこのテンプレートの「次はあなたの番!」に答えてもらいたい人のアカウントをタグづけしてこのテンプレートという“バトン”を回すというもの。

 紹介されたアカウントの認知度向上につながるほか、メンションされたアカウントには通知が届くので、自分がそのアカウントを応援していることを伝えることができる。休業を余儀なくされて顧客とのつながりが普段より希薄になっているビジネスも少なくない中、この状況下でもそのアカウントを忘れていないことを伝えるのは、少なからず新型コロナ禍を乗り切る力になるはずだ。そのために「#FashionIsntForgotten(ファッションは忘れられていない)」と「#BeautyIsntForgotten(ビューティは忘れられていない)」というテンプレートとハッシュタグを作成した。投稿はインスタグラムのアカウントがあれば誰でも可能だ。投稿の仕方は以下の通り(モバイルデバイス推奨)。画像3枚目に村上要「WWD JAPAN.com」編集長の回答と、画像4枚目に5月14日号のクリーンビューティ特集を担当した北坂映梨「WWDビューティ」記者の回答を例として掲載しているので、参考になれば幸いだ。

1. この記事上部にあるテンプレート画像をタップし、画面右上に出てくる矢印ボタンをタップし「Download image」をタップする。別タブで画像が表示されるので画像を長押しして画像を保存する。

2. インスタグラムのアプリを立ち上げ、左上のカメラマークをタップする。カメラが起動したら画面を上にスワイプしてカメラロールを開く。カメラロールの中から先ほどダウンロードした画像を選ぶ。

3. 画面右上の右側から3番目の角丸正方形のアイコンをタップする。画面下に使用できるスタンプ一覧が表示されるので、そのうちのバッグ型のアイコンと「お店を応援(英語版はSUPPORT SMALL BUSINESS)」と書かれたものを選択する。

4. @マークが表示されるので、シェアしたいアカウント名を入力し、正しいアカウントを画面下のユーザーアイコンをタップして選ぶ。選んだアカウントの投稿3つが表示されたスタンプをテンプレートの一番上の「私の推しアカウント」の空欄に移動させて当てはめる。

5. 画面右上の「Aa」というアイコンをタップして好きなフォントで(フォントは画面上部のフォント名をタップすると変更できる)、推しアカウントのおすすめポイントを書いて2番目の「おすすめポイント」空欄に移動させる。

6. もう一度「Aa」というアイコンをタップしてこのテンプレートに答えてもらいたい人のアカウントを@をつけてタグづけし、(1投稿あたり最大10アカウントをタグづけできる)3番目の「次はあなたの番!」空欄に移動させる。

7. もう一度「Aa」というアイコンをタップして@wwd_jpをタグづけし4番目の空欄に移動させる(@wwd_jpをメンションするとリポストさせていただく場合があります)。

8. 画面左下の自分のアイコンをタップして投稿する。

なお、テンプレートは「WWD JAPAN.com」の公式インスタグラムでも公開する。 @wwd_jpのプロフィールページから、ハイライト「template2」をタップし、使いたいテンプレートの画面を長押ししてアイコンやコメント欄などが消えたら、スクリーンショットを撮ることでテンプレートを入手することができる。

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“エア マックス 90 リバース ダックカモ”が夏らしい配色になって登場

 「ナイキ(NIKE)」は5月23日、今年で誕生30周年を迎えたスニーカー“エア マックス 90(AIR MAX 90)”の新作“グリーンカモ(GREEN CAMO)”を発売する。

 同モデルは、2013年にアトモス(ATMOS)提案カラーとして発売され人気を博した“エア マックス 90 ダックカモ”の配色を変更し、今年3月に発売された“エア マックス 90 リバース ダックカモ”の2作目だ。前作の“エア マックス 90 リバース ダックカモ”はレッドの差し色が目を引くモデルだったが、今作はレッドをネオングリーンにアップデート。カモ柄もトーンアップするなど、どこかさわやかさが感じられる1足に仕上がっている。

 価格は1万4000円で、「ナイキ」の公式アプリ「NIKE SNKRS APP」とアトモス一部直営店およびオンラインストアで取り扱う。なおアトモスのオンラインストアでは、18日19時から22日8時59分まで抽選販売も申し込みを受け付けている。

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高級ブランド御用達のシルク生地100%のマスク コロナで本業苦戦の石川県の生地メーカーが発売

 高級シルク生地で知られる藤本商店(石川県小松市)は、5月6日から楽天でシルク製マスクの販売を始めた。シルク100%サテン地が3300円、シルクコットン地(シルク32%、コットン68%)が2200円だ。同社は1913年創業の絹織物メーカーで仏ラグジュアリーブランドや日本のデザイナーズブランドに向けて素材の開発・製造・販売を行っている。デザインの企画から縫製、販売は初めての挑戦だ。

 藤本洋右社長は「新型コロナウイルスの感染拡大の影響で1~4月の売り上げは前年に比べて約3割減。フランスの某ラグジュアリーブランドで、見本生地発注後、生地を受け取れないため出荷保留のところもある。5月以降の売り上げはコレクションの中止などにより更なる減少が予想される。当社スタッフや機屋さんなどの取引先の雇用を継続するためにトライした」と明かす。また、シルクの機能がマスクに適していることもアピールする。「シルクは肌にもっとも近い、体にやさしい繊維。吸放湿性、通気性、保温性に優れているので夏は涼しくて蒸れにくく、冬は暖かい快適な素材だ。特にこれからの時季は蒸れないので眼鏡が曇りにくいのもポイントだ」と語る。

 原料の絹には最高品質で知られるブラジル製の絹糸を用い、旧式フライシャトル織機で時間をかけて織り上げた。製織は石川県小松市、染色は京都西陣、縫製は滋賀県で行った。染色に関しては、有害性を考慮して漂白せずに染めた。「クラシックで上質な質感を楽しんでもらえるはず。上品さとオシャレさがウケて母の日のギフトとして好調にスタートしている。マスクはもはやコーディネートの一部。これからはマスクがおしゃれアイテムになっていく時代になる」と藤本社長は語る。

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仕事が絶えないあの人の、“こうしてきたから、こうなった”山下慶子ディセンシア社長

 転職はもちろん、本業を持ちながら第二のキャリアを築くパラレルキャリアや副業も一般化し始め、働き方も多様化しています。だからこそ働き方に関する悩みや課題は、就職を控える学生のみならず、社会人になっても人それぞれに持っているはず。

 そこでこの連載では、他業界から転身して活躍するファッション&ビューティ業界人にインタビュー。今に至るまでの道のりやエピソードの中に、これからの働き方へのヒントがある(?)かもしれません。

 連載第9回目に登場するのは、敏感肌専門ブランド「ディセンシア(DECENCIA)」の山下慶子社長です。旅行代理店に就職したのち、商社などいくつかの企業に派遣社員として勤務。3社目の派遣先であったポーラ・オルビスグループの傘下である「ディセンシア」で正社員となり、11年後に代表取締社長に抜擢されました。「派遣先は自宅からの近さで決めました」「キャリア願望はゼロでしたね」——そう穏やかに語る山下社長のお仕事遍歴に耳を傾けました。

WWD:大学卒業後に中国への留学を経験されたのですね。

山下慶子氏(以下、山下):地元である九州の女子大学を卒業後、北京清華大学に語学留学をしています。周りには欧米のほかに華僑や北朝鮮からの学生もいました。育ってきた環境や価値観が異なる相手と先入観抜きでコミュニケーションをする中に、多くの学びと発見がありました。何よりも、「個」として自分や周囲と向き合える環境が楽しかったし、うれしかったですね。それまで生まれ育ってきた中で、日本人にありがちな同調意識にどこか閉塞感を感じていたんだと思います。留学当初の私は、中国語を全くしゃべれませんでした。けれど「周りの学生たちとなんとかして話したい」と思ったんです。そう思うと、めきめきと上達し始めました。目的が見えると飲み込みが早いんですね。仕事でもそうですが、物事を始めるときに「何のために?」という目的を明示することの大切さは、この留学時代から学んだように思います。

WWD:それからの進路はどのように?

山下:留学中に時間を共にしていたのは、大きな夢や具体的な志を持っていた仲間ばかりでした。私は在学中に心理学を専攻していたので、大学院に進むことも考えましたが、周りの学生と比べるとそこまでの明確なビジョンはなかった。いったん仕事に就いて自立しようと決め、約2年を経た2000年の夏に日本に戻りました。

けれどその頃はまさに、就職氷河期真っただ中。私は新卒でもなければ職歴もなくて、正社員での就職口はないに等しい状況でした。そんな中、当時はまだベンチャーだった大手旅行代理店の契約社員採用枠が目に留まり、「留学経験が生かせるかもれない」と応募してみることに。それが、地元である九州の営業所にエントリーしたつもりが、実際には関東の営業本部への応募でした。そのことに後から気が付きまして(笑)。上京するつもりはなかったけれど、「こんなご時世だし、ひとまず受けてみよう」と、面接を受けることに。ありがたいことに採用が決まり、営業チームの中でも中国人顧客向けのセクションに配属されました。上司や周りは中国人や台湾人など外国人ばかり。チケットを売るといっても、街でビラを配るというような宣伝ではなくて戦略的で合理的。プロフェッショナルとは?成果を出すとは?ということをとことんたたき込まれました。

WWD:なるほど。

山下:営業成績は良かったですし、お客さまに旅という充実した時間を提供するというその仕事にやりがいも感じていました。けれど4年が過ぎた頃、「チケットを売り続けること以外の人生を歩みたい」と思ったんです。同時に「自分の頭の中に浮かぶイメージを絵にしたい!」とクリエイティブな欲が発動しまして。帰宅してから朝4時までペンを持ち、翌朝9時に出社するという毎日を過ごすようになりました。すると、仕事よりも絵を描くほうが楽しくなってしまい、旅行会社を辞めることに決めました。

その後、商社やIT関連企業で派遣社員として実務経験を積みました。プライベートでは、留学時代の親友が帰国したことをきっかけにルームシェアを始めました。私以外の3人の住人がその後、音楽でメジャーデビューすることになり、それをきっかけにミュージシャンやデザイナーたちが日々集まってはお酒を飲み交わすような暮らしでした。家に帰ると、「私が一番フツーだなぁ」と思っていましたね(笑)。

WWD:プライベートを優先するため派遣社員という働き方を選んだのですね。

山下:はい、「定時って天国だなぁ!」と。ですから業界にこだわりはありませんでした。その後「ディセンシア」で派遣社員として働くようになったのも、家から近かったという理由からです。派遣会社にもよると思いますが、当時交通費は支給されなかったので自宅と会社の近さも重要なポイントでした。敏感肌に特化したスキンケアブランド「ディセンシア」の立ち上げメンバーとして携わることになりました。

目の前に来たボールは全て拾っていく

WWD:最初はどんなお仕事を?

山下:07年の1月に株式会社化した「ディセンシア」に、同月から勤務をスタートしました。ブランドは同年9月にデビューしています。研究員でもあった社長、ポーラから出向していた2名の社員と私という4人でのスタートでした。決まっていたのは「敏感肌の全ての人を幸せにする」というビジョンと、「フェイスクリームとボディークリームの2アイテムでデビューする」ということ。私は研究発表用のポスターなどの印刷をすることもあれば、今後の出店のために他ブランドの店舗リサーチをしてまとめることも。徐々に「山下さんの意見も聞きたいのでミーティングに入ってください」と声がかかるようになりました。派遣社員として4カ月間働き、その後正社員となりました。

WWD:業務範囲が広がり、社員になることに抵抗はなかったのでしょうか。

山下:仕事に携わっていくうちに、「ブランドの創業から関わり試行錯誤しながら前に進む、そしてそれがマーケットに発信されてお客さまのもとに届く——それってすごくクリエイティブだ!」と感じ始めていました。

同時にこの頃から「肌が荒れることで女性がどういう気持ちになるのか」「それがもし多感な時期であれば人格形成にどのように作用するのか」といったことをとことん考えるようになりました。成分などのスペックの価値だけではなくて、提供する全ての価値によって人生に寄り添えるようなブランドでありたい——そう強く思うようになっていました。

WWD:スタートアップで少数のチーム。やることは山積みだったのでは?

山下:私自身は目の前に来たボールは、全て拾っていくというスタンスでした。とりあえずやってみて、走りながら考えてもなんとかなる、という経験を重ねてきました。しかし、未熟で経験が不足していたことで判断力が追いつかず、悩む時間が多かったですね。リーフレット作成の際に初めて“校正”という行為をしましたし、撮影の段取りが分からないときには広告代理店の方にこっそりアドバイスを仰いだり。3年ぐらいは、壁にぶつかって学んでいくという日々でした。

WWD:苦労を重ねながらも無事ブランドデビューを迎えたのですね。

山下:はい。とはいえ、当初の売り上げは微々たるもので。私たちが思い描いていたことはうまくいかず、「この事業に未来はあるのかな」という不安にメンバー全員が苛まれながら、日々の膨大な業務をしなくてはならない。まるで、小舟が大海に浮いているように不安定な状態だったと思います。

一番つらかったのは、「山下さんにブランディングを任せたい」と言われたとき。どこから手を付けていいのか見当がつきませんでした。社外からしてみたら、私が「ディセンシア」の担当なのにその場でジャッジができない。社内のチームも、一枚岩になっていないので主観の意見が乱立する。担当としてこの先どうやって先に進めばいいのか、と途方に暮れました。今でこそ冷静に分析できますが、「『ディセンシア』って誰のためのもの?」「どういう風に付加価値を差別化するの?」という方向性がバラバラだったからなんですよね。だからこそ、「ディセンシア」にしかない力強いコンセプトを決めなくてはならないのに、なかなか進まない……。08年ごろですかね。

WWD:その状況をどのように打開されたのでしょうか。

山下:正直、もう辞めたかったんです。これ以上は私の力が及ばない——そう思っていたら、2代目の「ディセンシア」社長として小林(小林琢磨・現オルビス社長)が異動してきました。体制が変わったと同時に、「ディセンシア」は商品の差別化軸でいく、というこの先の方針が一気に決まりました。自分たちの“現在地”はここで、これからどうすべきか、ということをロードマップとして示してもらえたんですね。やがて私はCRM(顧客関係管理)の専属として、既存のお客さまのマーケティングを担当するようになりました。業務も多く残業もありましたが、明確な目標が見えたことで、精神的にはそれまでよりずっと楽でしたね。

WWD:手応えを感じたのはいつ頃でしょう?

山下:14年に黒字化をして以降、ずっと売り上げが伸びています。ありがたいですし、うれしいことなのですが手放しで喜べないんです。前年比200%で伸びていたときも、です。それには、創業当時の苦労が大きかったこともありますが、代わりのブランドは他にもいくらでもある、という緊張感は常にありますね。変化しないほうが怖いですし、「明日じゃなくて今やろう!」というストイックさは社風としてもあるかもしれません。

WWD:18年に社⻑になられました。ポーラ・オルビスグループで派遣社員から社長への抜擢は初だったと聞いています。そのときのお気持ちを教えてください。

山下:「マジか!」と(笑)。すぐに「ありがたいことだ」思い直しましたが、「自分は現場の人間だ」という気持ちが強かったように思います。当時の私はCRM統括部長をしながら、ビジュアルなどのクリエティブにも関わっていました。“人もお金も”という経営の器ではない——そう感じていました。けれども、「キャリア志向ではなかった私のようなロールモデルが出ることは、後に続く人の参考になるかもしれない」と。「やってみてダメなら、『ダメでした』と言えばいい」と、いただいたチャンスに腹をくくることにしました。

WWD:「ディセンシア」のプレステージライン「ディセンシー(DECENCY)」が昨秋デビューしました。

山下:伊勢丹新宿本店リニューアルのタイミングで出店をしましたが、好調なスタートを切ることができました。付加価値の高い敏感肌ブランドということで、滑り出しは好調ですね。お正月にECで発売したエントリーキット(1万6000円)は、販売計画数が早々に完売し、急きょ追加販売をしました。実際に手で試すことができない通販、なおかつ初めて使う商品で1万円を超える価格というのはハードルが高いと思うんです。それでもたくさんの方が期待感を持ってご注文いただけということは、一つの自信になりました。

WWD:業種や立場が変わっていく中でも変わらずに大切にしているルールはありますか?

山下:「この組織で上を目指すぞ!」というよりも、「自分はどうしたら役に立てるんだろう?」という視点はずっと変わらないですね。これまでに派遣社員も部長も経験していますから、いろいろな立場を理解できると自負しています。そのときの気持ちを忘れちゃいけないと、経営者となった今ますます感じていますし、役割としての社長をやっているだけだと割り切るようにしています。

そしてもう一つ大切にしているのは、多様性に対しての耐性です。留学やいろいろな場所で仕事をしてきたことで、“自分の常識は常識じゃない”ということを身をもって学べたように思います。

アフターコロナの世界をポジティブに描く

WWD:山下社長にとっての「仕事」とは?

山下:社会で生きていく上での“役割”ですね。とはいえ、役割や社会の前提というのは時代ごとに変わっていくと思うんです。感度を高く保ちながら、仕事を通して社会に貢献できたらと考えています。社会の前提が変化する、という意味では新型コロナウイルスもそうですよね。今は、これまでの価値観が大きく変わる転換点だと感じています。確かにつらく不安な状況ではあるけれど、このことを“引き金”として、持続的な経済や働き方を強制的に突き詰める機会になったと捉えています。在宅勤務の期間は皆が等しくリモートですから、時短で働く女性社員も遠慮がいらないわけです。スタッフの待遇や働き方など、より良い方向へと加速できるチャンスとしたいですね。

スキンケアということにつなげると 、敏感肌ってストレスや女性のライフイベントにも大きく関わっているんですよね。敏感肌を見つめることは、今の社会を見つめることだと考えています。すると「今後のサステナブルな女性の働き方って?」「アフターコロナの新たな敏感肌悩みって何だろう?」と、課題が浮かび上がってきます。

この先は、デジタル上でのお客さまとのつながりをより強化したいと考えています。実は去年から、お客さまと私が一対一で行う「100人インタビュー」という取り組みを始めています。エリアで区切り、これまで累計27人のお客さまと直接お話をしてきました。けれど今はこのような状況ですので、オンラインでチャレンジしています。沖縄から北海道まで、物理的な距離を超えてお客さまとコミュニケーションできる貴重な機会です。

WWD:最後に、キャリアチェンジを考えている人、そしてコロナ禍で苦境に立たされている人にエールをお願いいたします

山下:何歳であっても自分の可能性は“ここまで”と決め付けずに、チャレンジにワクワクしてほしいなと思います。私もこれからまたキャリアが変わるかもしれません(笑)。若いうちであれば、たくさんの人に会い、その中で出会った人の良いところはまねをして、悪いところは反面教師にして。その全てが学びになると思います。私個人の人生を振り返ると、どの会社に入るかということよりも、誰と出会って仕事をするのかの方が大きかったように思います。

コロナの影響で今は、「前に進みたくても進めない」「時間だけがあって不安」という気持ちもあると思うんです。けれどインプットに思い切り使うことのできる貴重な時間です。この状況を客観的に捉えながら前向きに過ごせるといいですよね。究極、生きているだけで丸もうけですから!

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三越伊勢丹が地方7店舗の営業再開へ 39県の「緊急事態宣言」解除で

 三越伊勢丹は、39県における「緊急事態宣言」解除を受け、当該地域の7店舗の営業を順次再開する。対象となるのは仙台三越、岩田屋本店(福岡県)、岩田屋久留米店(同)、福岡三越が5月16日から、新潟伊勢丹、静岡伊勢丹、高松三越が18日から。

 いずれも全フロア営業に戻すが、取引先によっては再開日時点で休業を継続している売り場もあり、「(取引先との)合意が取れ次第、順次売り場を開けていく方針」(三越伊勢丹)。また、当面の間は営業時間を短縮する。仙台三越、岩田屋本店、岩田屋久留米店、福岡三越が午前10時半~午後7時、新潟伊勢丹、静岡伊勢丹が午前10時~午後6時。高松三越が午前10時~午後7時。

 営業再開に当たり、客と従業員のマスク着用と検温の義務付け、集中レジへの飛沫感染防止ビニールの設置、現金やカードの手渡し禁止、休憩所の閉鎖などの対策を取る。

 伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店など首都圏6店舗および地方の小型店の営業再開に関しては未定という。

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「スナイデル」から小顔見えマスク登場 数量限定で販売

 「スナイデル(SNIDEL)」5月15日、数量限定のオリジナルマスクを公式ECストアと「ウサギオンライン(USAGI ONLINE)」で発売した。

 マスクは大きめのサイズ感で、生地のバイアス使いとカットラインで小顔に見せるシルエットにこだわった。立体仕様で、きれいな鼻筋を強調するデザインになっている。ホワイトの本体にブラックのゴムを組み合わせたタイプと、ベージュのワントーンで仕上げた2型をそろえる。持ち運びに便利なオリジナルポーチもセットになっている。価格は2400円。

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0円効果?「ゾフ」のブルーライトカットレンズの受注数が前年対比62倍で過去最高

 アイウエアブランド「ゾフ(ZOFF)」を運営するインターメスティックは、スマートフォンやパソコンなどLEDディスプレーから発生するブルーライトをカットするレンズの「ゾフ」オンラインストアにおける受注件数が過去最高を記録したと発表した。同社が4月29~5月6日の8日間の受注数を昨年と比較したところ62倍に増えたという。

 理由は、新型コロナウイルスの影響による外出自粛でテレワークやオンライン授業が多くなり、パソコンやスマートフォンに接する機会が増えたことによる需要増。さらに、4月29日から実施したブルーライトカットコートの追加料金を従来の3000円から0円にしたことが挙上げられる。ブルーライトカットレンズのオプション選択率は昨年が約10%だったのに対し、今年は約72%となっており、同社は「緊急事態宣言発令に伴う在宅ワークの増加により、コンタクトレンズのユーザーが自宅で眼鏡を掛けるようになったり、パソコンの使用時間が増えたことなどから目の健康に対する関心が高まっているようだ」とコメントした。

 また同期間はオンラインでの受注件数が5.5倍となり、全体の数字も押し上げた。

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インナーブランド「アロマティック カスカ」のオンライン購入でオリジナルマスクをプレゼント

 インナーウエアブランド「アロマティック カスカ(AROMATIQUE CASUCA)」は、オンライン購入者先着50人にオリジナルマスクをプレゼントする。同ブランドは、ジュエリーブランド「カスカ」とインナーブランド「アロマティック」のコラボレーションで、素材やディテールの細部までこだわり抜いたアウターに響かない洗練されたインナーを提供。

 このマスクは同ブランドのインナーに使用されている最高級コットンのフィロスコッチアの余り素材を使用しており、ベーシックカラーのブラックをはじめ、2020年春夏の新色のロータスとアッシュの3色展開だ。プレゼントの開始は5月15日20時。

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ユニチカが中長期の経営計画を発表 サステナとグローバル事業推進で2030年度の売上高2000億円を目指す

 素材大手ユニチカの2020年3月期の業績は、売上高が前期比7.4%減の1195億円、営業利益は同32.9%減の54億円だった。そのうち衣料繊維事業は、エコロジーマテリアルであるバイオマス素材の「テラマック(TERRAMAC)」の販売は拡大したものの、スポーツ分野、ウィメンズ分野、寝装分野が低調だったのに加え、主軸のユニホーム分野の販売が伸び悩んだ。また、海外向けデニム生地の販売も減少した。この結果、繊維事業の売上高は同5.6%減の498億円、営業損失は5億8900万円(前期は1億5900万円の利益)だった。

 併せて、同社は3カ年の新中期経営計画「ジーステップ・サーティ ~ファースト(G-STEP301st)」と、30年を見据えた長期ビジョン「ジーステップ・サーティ(G-STEP30)」を発表した。新中期経営計画ではサステナビリティの新事業推進や、生産態勢や人材育成を中心とするグローバル事業展開の推進を主な骨子としている。繊維セグメントの衣料繊維も、エコや環境配慮型素材の商品開発・拡販を重点戦略として掲げた。22年度の売上高は1470億円を、30年度の売上高は2000億円を目標にしている。

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「ルルルン」の花嫁救済プロジェクトが始動 延期した日数のフェイスマスクをお届け

 グライド・エンタープライズが手掛けるフェイスマスクブランド「ルルルン(LULULUN)」は5月15日から、新型コロナウイルスの影響で結婚式を延期した花嫁に向け、延期期間と同じ枚数のフェイスマスクを届ける「延期したぶん、きれいになろう。#ルルルン花嫁救済プロジェクト」を公式キャンペーンサイトで開始する。


 ジューンブライドを迎えるこの時期は毎年結婚式のハイシーズンだが、今年は新型コロナウイルスの影響が大きく影を落としている。延期や中止をせざるを得なくなった花嫁たちに少しでも笑顔になってほしいという思いから本キャンペーンを実施する。

 「ルルルン」の特設サイトにアクセスし、結婚式の延期日など必要事項の記入で、延期日数分のフェイスマスクを抽選で100人に届ける。結婚式を延期した日数分、毎日フェイスマスクで手入れをすることにより美しい肌で当日を迎えることができるよう花嫁を応援する。

 「ルルルン」は2011年7月に発売され、19年3月にはシリーズ累計販売枚数10億枚を突破したロングセラーアイテム。“シートマスクは特別なお手入れ”という従来の概念を、デイリーに使えるようにと大容量マスクを発売して人気を得た。

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【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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新型コロナの影響で閉店 オーガニックコスメのセレクトショップ、ビューティライブラリー

 ネイチャーズウェイは、オーガニック・ナチュラルコスメのセレクトショップであるビューティライブラリー青山店を閉店する。コロナ禍の影響で4月6日から休業していたが、収束のめどが立たないため、このまま店舗を閉じることを決めた。今後はビューティライブラリー大丸心斎橋店と公式オンラインで販売を続ける。

 ビューティライブラリーはオーガニック・ナチュラルコスメとカフェを融合した店舗として2015年に東京・表参道にオープン。店内でワークショップなども行われ、オーガニック・ナチュラルコスメの啓もう活動にも力を注いでいた。そんな中で、「以前から店舗運営に関しては協議を続けていた。昨年オーガニック・ナチュラルの正しい情報を伝えるサイト、ビューティーライブラリーオンラインをオープンさせたこと、そして今回の新型コロナウイルス感染症による影響から青山店の閉店を決定した」(PR担当)という。

 同店の販売スタッフは、同社が展開する「ナチュラグラッセ(NATURAGLACE)」や「チャントアチャーム(CHANT A CHARM)」などを扱う取引先の店舗でプロモーションを担当する。

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高級ECファーフェッチ、売上高が9割増の3億3100万ドル 20年1〜3月

 高級ブランドのECサイト「ファーフェッチ(FARFETCH)」を運営するファーフェッチの2020年1〜3月期は、商品取扱高(GMV)が前年同期比45.6%増の6億1087万ドル(約647億円)、売上高が同90.4%増の3億3143万ドル(約351億円)、調整後EBITDAが792万ドル(8億3900万円)改善の2231万ドル(約23億円)の赤字、純損失が同149万ドル(約1億5700万円)悪化の7917万ドル(約83億円)の赤字だった。新型コロナウイルスで全世界的にリアル店舗が閉鎖する中でも、同社は力強い伸びを示した。ジョゼ・ネヴェス創業者兼CEOは「この数週間の出来事は、コロナ前の”ノーマル”だった状態には戻れないことを示している。ラグジュアリー業界も否応なく変革を迫られており、ファーフェッチはそうした変革後の未来により強固なポジションを築くだろう」とコメントした。

 ECサイト「ファーフェッチ」単体のGMVは19.3%増の4億9489万ドル(約524億円)と伸びは従来に比べやや鈍化し、粗利率(GMV対比)は4.6ポイント悪化の52.5%だった。アクティブ会員数は同450万人増の2149万人と大幅に増加する一方、出荷単価(AOV)は前年同期の601ドル(約6万3706円)から571ドル(約6万526円)に低下した。

 昨年8月に買収した「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」などを傘下に持つニューガーズグループ(NEW GUARDS GROUP)を軸にしたブランド事業は、売上高が1億745万ドル(約113億円)、粗利率は48.8%だった。

 同社は21年12月期で調整後EBITDAの黒字化を掲げているが、現時点ではその計画を維持する方針だ。

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TOKYO BASEもTシャツブランド「パブリックティー」をスタート 第1弾は「ポケモン」とコラボ

 セレクトショップの「ステュディオス(STUDIOUS)」を展開するTOKYO BASEは5月30日、オリジナルブランド「パブリックトウキョウ(PUBLIC TOKYO)」からTシャツに特化したブランド「パブリックティー(PUBLIC TEE)」をスタートさせる。

 第1弾は人気アニメ「ポケモン(POKEMON)」を用いて、イラストレーターのニシクボサユリと、フラワーショップのディリジェンスパーラー(DILIGENCE PARLOUR)で代表を務める越智康貴の2人がTシャツ全8型を手掛けた。人気キャラクターの“ピカチュウ”“ミュウ”“メタモン”や、「ポケモン」をゲットするときに使うモンスターボール、ゲーム内で「ピカチュウ」と遭遇したシーンをフロントに配したものなどを、レギュラーサイズとビッグサイズでそれぞれ用意する。サイズは共に1〜4をそろえ、価格は全て6000円。「パブリックトウキョウ」公式ストアや海外店舗でブランドスタート同日に販売する。

 また同ブランドの取り組みとして、アパレルOEMのマルチョウに協力を仰ぎ、短サイクル生産や受注生産の実現による在庫レスを目指し、さらなる価値向上を追求していくという。

 Tシャツ特化型ブランドとしては「UT」や「ビームスT」などがあり、毎年コラボTシャツが話題になる。「UT」は4月に、「ポケモン」とアーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)とのコラボTシャツを発売している。

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【4月9日まで|スヌーピーミュージアム】 第2回展覧会 史上最大のスヌーピー展「もういちど、はじめましてスヌーピー。」 誕生秘話から、約50年間大きな変遷を遂げていく様子を、原画約80点と映像で紹介 詳しくはこちら→

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「ランドリン」の夏季限定で人気の“サマーモヒートの香り”からディフューザーなど5製品が登場

 ネイチャーラボは5月15日、プレミアムホームケアブランド「ランドリン(LAUNDRIN)」から夏季限定シリーズ“サマーモヒートの香り”を発売する。昨夏、同じ香りで販売したルームディフューザー(80mL、830円)の好評を受け、ファブリックミスト(370mL、474円)、柔軟剤(600mL、665円/詰め替え用480mL、474円)、ペーパーフレグランス(1枚入り、298円)、車用フレグランス(1個入り、460円)を追加する。

 “サマーモヒートの香り”は、カリブ海をイメージしたペパーミントの爽やかな清涼感と、レモンやライムなどの柑橘系のフルーティーな香りでビーチに漂う甘い香りを表現した。

 シリーズに加わったファブリックミストはオーガニック抽出エキスを配合し、カーテンやソファなどの布製品のほか、たばこやペットの臭いなどを消臭、除菌も期待できる。柔軟剤は、人体や環境への負荷が懸念されるマイクロカプセル不使用で、香水のようにトップノートからラストノートへと香りが移ろう。抗菌効果も期待でき、部屋干しによる菌の増殖や臭いを抑える。ペーパーフレグランスと車用フレグランスは共に最長で4週間ほど効果が持続する。

 ブランドを代表する柔軟剤「クラシックフローラルの香り」は、2019年売上No.1を記録(TrueData調べ 柔軟剤香り別年間売上ランキング 2019年1月~12月)した 。

問い合わせ先
ネイチャーラボ
0120-880-337

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新型コロナで加速する「デジタル・カウンセリング」、海外化粧品ブランドの事例

 技術の進化に伴い注目を集めているデジタルカウンセリング。パーフェクトの「ユーカムメイク(YOUCAM MAKEUP)」やロレアル(L'OREAL)傘下の「モディフェイス(MODI FACE)」などといったバーチャルメイクアップサービスは、比較的早い段階からEC販売のツールとして活用されてきた。その一方で、ウエブ上のスキンケアカウンセリングは自身の肌質や悩みなどを選択するとそれに見合った製品が表示されるチャート式が大半だ。AIによるチャットボットも質問の傾向によって回答を提示するものが多くを占めルため、マシンを使いながら美容部員がこまやかに肌チェックを行うサービスは店頭で行う“特別な体験”の意味合いが強かった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により世界の都市ではロックダウンが行われ店舗は閉鎖。製品販売の窓口がオンラインに限られた結果、スキンケアカウンセリングも主戦場をデジタルに移し、大きな変化を見せている。

 この数カ月各国で増えたのは、オンラインでの“人による接客”だ。店舗休業により待機を余儀なくされている美容部員を生かすことができるほか、お客の漠然とした悩みに寄り添いピンポイントで答えを導き出すことで、購買へもつながりやすくなっているという。

 「クラランス(CLARINS)」が米国や英国などでスタートした「クラランス アンド ミー(CLARINS AND ME)」は、美容部員や教育チーム、メイクアップアーティストがパーソナルカウンセリングを行うサービスだ。顧客はボディーケアやフェイスリフト、肌の悩みなどといった目的に合わせてコースを選択し、希望の日時を予約して15〜30分間のパーソナルカウンセリングを受ける。このサービスをスタートさせてからスキンケアやボディーケアなどの製品は売り上げが好調で、肌を引き締めるパック「トータルVラップ」の売り上げは昨年と比較し5000%アップしているという。

 「ザ オーディナリー(THE ORDINARY)」などを擁するカナダ発のデシエムも、バーチャルショッピングサービスアプリ「ヒーロー(HERO)」と協業し、販売とビデオ通話もしくはチャット機能を活用したカウンセリングを実施。店舗休業でも売り上げを伸ばし、330人いる販売員に給料を払い続けることが可能になった。そのほか、ミレニアル世代に人気の「グロシエ(GLOSSIER)」もインスタグラム上でのレッスンを強化したほかバーチャルカウンセリングをしたところ、すぐに予約で埋まった。セレブリティーに支持されるドイツ発のクリニックから生まれた「ドクターバーバラシュトルム(DR.BARBARA STURM)」も、スマートフォンアプリのフェイスタイムを活用した20分間のバーチャルカウンセリングを導入。豪州最大のコスメセレクト店「メッカ(MECCA)」もフェイスタイムを利用し、メイクアップ、スキンケアのほか、フレグランスのコンサルもオンラインで行い、休業中の店舗内にある製品を案内している。

 また、米国発の「ダーマロジカ(DERMALOGICA)」も、スキンセラピストとの15分間のビデオコンサルティングのほか、インスタグラムでのレッスンをスタートし順調に売り上げを伸ばしている。ローレン・コンシグリオ(Lauren Consiglio)=「ダーマロジカ」USマーケティング&グローバルプログラムバイスレジデントは「カウンセリングは大きな役割を果たしている。カウンセリングなしでの購入率は4.3%ほどだが、スキンセラピストと話したお客の購入率は19%。カウンセリングを受けたお客の単価も高く、1〜4月の売り上げは前年同期比で158%増だった。こういったデジタルの流れは、ポストコロナも続くと思う。このパンデミックで消費者は新しい消費習慣を身につけており、コロナ収束後もデジタルコンテンツを消費したいと思うだろう」とコメント。「消費者は常に、製品やサービスに対して好奇心を抱いている。このようなデジタル上でのコミュニケーションは、店舗やサロンへの送客にもつながると思う」と、店舗での相乗効果を期待を寄せている。

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【アフターコロナをどう見る?】「日商700万円でもテイクアウトでは足りない。営業再開してwithコロナに備えます」ワンダーテーブル秋元社長

ローストビーフレストラン「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」など独自の世界観を持つ店を展開するワンダーテーブル。インバウンド客の減少、全店休業という苦難に合いながら、テイクアウト・デリバリーでは日商700万円を記録するなど、一定の成果を出している。だが、それでも営業再開の道を選んだ。秋元社長が考える、コロナと付き合いながら利益を出す「withコロナ」時代の経営とは?
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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

5/20(水) 19:00~南仏ドメーヌ・バサック ルイ・ドロン氏によるフランスからのオンライン Zoom セミナー開催🇫🇷 🍷🍇フランスからの中継なんて素敵ですね✨お仕事後にぜひ😊お申込みはアズマ(株)のHPへ👇 ドメーヌ・バサック オンラインセミナー | Azuma corporation

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連載「今、デザイナーができること」Vol.12 幾左田千佳「発表のサイクルを見直してアウトプットの質を上げていく」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中で不透明な状況が続いている。そんなときに、ファッションは何ができるのか。生産者から販売員まで業界全体が不安を抱えている状況に、ファッションデザイナーたちは何を思うのか。日々変化する状況に対応しながら、それでもファッションの力を信じ続けるデザイナーたちの声を連載で紹介する。今回は2007年に「レキサミ(REKISAMI)」、14年に「チカ キサダ(CHIKA KISADA)」を立ち上げてクリエイションを続ける幾左田千佳デザイナーが、既存のファッションサイクルに疑問を投げかける。

CHIKA KISADA

幾左田千佳デザイナー

Q.今、デザイナーができることは?

A. 気軽に外出し、装うことができなくなり、ファッションを楽しむことが精神の豊かさに直結していたことをあらためて実感した。今のファッション業界はクリエイションの発表サイクルがとても短かい。インプットとアウトプットのバランスが悪いことにずっと違和感を覚えていた。自由に動けない今こそ発表サイクルを見直し、アウトプットの質を上げていきたい。次のコレクションはパリと東京で9月に発表を予定しているので、その方法も含めてセールスとコミュニケーションを取っていく。

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福岡のシアトル系カフェ「エスカーサ」、破産。商業施設の再開待てず。

シアトル系カフェ「Caffe ESCASA」を展開していた、株式会社エスカーサ(本社:福岡県古賀市、岸本友美社長)は4月30日までに事業を停止し、破産手続きを申請した。福岡のイオン、ゆめタウンなどで直営とフランチャイズで5店舗を展開していた。負債は現在調査中。
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