「セリーヌ」がBLACKPINKのLISAをキャンペーンビジュアルに初起用 エディ・スリマンが昨年6月に撮り下ろし

 「セリーヌ(CELINE)」は6月21日、K-POPグループBLACKPINKのLISAを初起用したキャンペーンビジュアルを公開した。撮影を手掛けたのはエディ・スリマン(Hedi Slimane)=アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターで、LISAが初めて「セリーヌ」のショーに来場した2019年6月にパリで撮影されたものだ。

 LISAが起用されたのは、シーズンがない定番ライン“セリーヌ エッセンシャル(CELINE ESSENTIALS)”のキャンペーンで、このラインにはデニムやライダースジャケット、トリオンフスニーカーやアルファベットネックレスなどのアイテムがある。エディはミュージシャンを自身で撮影し、たびたび「セリーヌ」の公式インスタグラムに掲載しているが、K-POPアーティストをビジュアルに起用したのは今回が初めて。

 LISAはエディが18年に同ブランドで初めて手掛けたバッグ“セーズ(16)”をレディ・ガガ(Lady Gaga)やアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)らとともに世界で初めて手にしたスターの一人で、19年6月の「セリーヌ」20年春夏メンズコレクションと9月の20年春夏コレクションのランウエイショーに来場しているほか、11月にエディが撮影した自身の写真をインスタグラムで披露していた。LISAは撮影や舞台衣装、空港ファッションでもたびたび「セリーヌ」を着用しており、6月26日にリリース予定のBLACKPINKの新曲「How You Like That」のティーザービジュアルの一つでも「セリーヌ」を着用している。

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「タトラス コンセプトストア」が「ステア」別注を発売 モデルのJunko Katoがしなやかで芯のある女性像を体現

 武笠綾子がデザインする東京ブランド「ステア(STAIR)」はこのほど、伊「タトラス(TATRAS)」が日本国内で展開する「タトラス」全店、「タトラス&ストラダ エスト(TATRAS & STRADA EST)」全店および公式EC「タトラス コンセプトストア(TATRAS CONCEPT STORE)」で別注商品11型を発売した。歯科医師でモデルのJunko Katoを起用したルックとムービーを制作し、店頭および公式ECで公開している。

 別注コレクションは高感度な「タトラス コンセプトストア」の顧客に向けて、人気の定番にモード感を加えてアップデートした。メンズライクなダブルの前合わせやトレンド感のある開襟、背面にはプリーツを施し洗練された印象のシャツドレス(3万6000円)や、ウエストベルトがアクセントの軽やかなポリエステル素材のタック入りのワイドパンツ(同)などをラインアップする。「新たな価値観を身に着けなくてはならない“今”だからこそ、本物を知っている(「タトラス コンセプトストア」の)ファンの方々に、ブランドの深い魅力を知ってもらいたい」(武笠デザイナー)。

 Junko Katoをイメージモデルに起用したルックとムービーでは、「彼女の持つしなやかで芯のある女性像、エレガンスでヘルシーな魅力」に焦点を当て、「流れるように、軽やかに進化するフェミニティーをスタイリングで表現した」という。

 「ステア」は2016年秋冬スタート。17年には武笠デザイナーが「Tokyo新人デザイナーファッション大賞」を受賞した。「ステア」のコンセプトは「現代の女性に今の気分と遊びの余白を。テクスチャーとシルエットの意外性を楽しむ」。テーラードなどのアイテムを女性的に解釈してモダンでフェミニンに仕上げ、意外性のある素材の組み合わせでシルエットや着心地にもこだわる。


問い合わせ先
タトラスインターナショナル
03-6451-0924

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美顔器の常識を塗りかえた名品 ウェアラブルEMS美顔器「メディリフト」

 これまで数多くのエポックメイキングな美容機器を開発してきたヤーマンが、ハンズフリーのウェアラブル美顔器という新ジャンルを切り拓いたのが「メディリフト」シリーズだ。年齢とともに気になる頬や口もと、口角などに現れるエイジングサインといった悩みに着目。通常はエステに通ったり時間をかけた入念なスキンケアを行うなどのケアが必要な悩みに対し、忙しい現代人のライフスタイルも考慮して、1回10分*1つけるだけの“ウェアラブルEMS美顔器”という新たなアプローチを生み出した。

 機能的な特徴は、顔の印象を左右する表情筋の衰えに対し、EMSの刺激により“適切な筋肉に適切にアプローチ”してリフトケア*2をかなえることだ。例えば「メディリフト」は、顔の表情を支える2つの筋肉「大小頬骨筋」と「咬筋」に着目。大小頬骨筋はトレーニングする低周波EMSで、食いしばりなどで日ごろ酷使しがちな、休ませるべき筋肉である咬筋は心地よく刺激する低周波EMSでケアする。トレーニング系とリリース系、2種の独自EMSを使い分けることでケアの最大効率をもたらす。「メディリフト アイ」と「メディリフト ネック」も同様に、センセーショナルな形状と機能が特徴だ。

*1:使用時間
*2:美容機器の装着によって肌を物理的に持ち上げてケアすること


ヤーマン設立から42年間の
“エポックメイキングヒストリー”

 1978年の設立以来、エステサロン用の業務用美容機器を作り続けているヤーマンは、“高度な機能性はそのままに家庭用に小型化する”という開発スタイルで自宅での本格エステを実現した。また、まだ体脂肪という概念がない頃に日本で初めて開発した体脂肪計をはじめ、この42年間、誰も足を踏み入れていない未知のエリアで革新的な製品開発を行い、新たな美容の分野を開拓してきた。ヤーマンの歴史は“人を綺麗にする発明”ともいえる。

 これまでの“エポックメイキング”な製品の一例を紹介すると、「プラチナゲルマローラー」は、2007年に発売し、「コロコロ」という愛称でヒットした。顔の上で転がして表情筋をケアするという新しさから“ローラー型美顔器”という新カテゴリーが定着し、今では多くの人がその存在を知るまでに至った。「ノーノーヘア」は、「抜かない、剃らない、ノーノーヘア~♪」のフレーズが広く認知された家庭用脱毛器。若年層から大人まで幅広い年齢層にファンを生み、シリーズ累計250万台以上を売り上げ、当時の脱毛市場に新カテゴリーを創出した。「フォトプラス」シリーズは、15年に登場したスティック状のRF美顔器。今や美顔器といえばこのスティック状の形状が定着しているが、同シリーズの発売を境にRF美顔器市場は拡大して いった。そして「メディリフト」シリーズは、専門知識がないと難しいとされる表情筋ケアを、“ウェアラブル”というアプローチを採用したことで誰もが簡単に行えるようにした。究極の“ながら”であることもニーズにマッチし、多くの人に受け入れられる美顔器となった。

「メディリフト」シリーズのご紹介

MODEL PHOTOS : SOUICHI ISHIDA
PRODUCTS IMAGE PHOTO : HIROKI WATANABE

問い合わせ先
ヤーマン
0120-776-282

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キム・カーダシアンが自身の化粧品を製造する会社に提訴される

 キム・カーダシアン(Kim Kardashian)は、自身のコスメブランド「KKW ビューティ(KKW BEAUTY)」の製品を製造するシード ビューティ(SEED BEAUTY)に提訴された。キムは化粧品大手のコティ(COTY)と売却の交渉をしているとされており、今回シード ビューティは、キムがコティに製品の製造や営業に関する企業秘密を漏洩しないように求めている。

 なお、シード ビューティは異父妹のカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)が手掛ける「カイリー・コスメティクス(KYLIE COSMETICS)」の製品も製造しており、コティが同ブランドを買収した際、カイリーが企業秘密を明かしたかは把握していないとしている。しかし、コティが「KKW ビューティ」を買収することになった場合、企業秘密が漏洩されることを懸念しているという。

 コティは米国証券取引委員会に対し、「KKW ビューティ」と化粧品に関する協業について交渉していると申請している。また、ピーター・ハルフ(Peter Harf)=コティ最高経営責任者はカーダシアン・ジェンナー家の母、クリス・ジェンナー(Kris Jenner)と仲が良く、「カイリー・コスメティクス」の買収の際には1年半にわたり交渉を重ねたと明かした。

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【速報】コロワイド、大戸屋に負ける。株主総会の取締役選任案件で

 大戸屋ホールディングスが6月25日、株主総会を実施した。創業家から19.1%の株式を購入し、筆頭株主となった外食大手コロワイドが株主提案した取締役選任案が大戸屋の現経営陣と異なり、どちらが可決されるか注目されたが、コロワイド提案は否決され、現経営陣の提案が可決された。
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「アスタリフト」の“飲む紫外線ケア”を味方にポジティブで活動的な毎日を

 新たな生活様式が求められる今、常に向上心を持ち自分自身をより高めるために挑戦を続ける女性は、どんな状況下でも輝いている。スキンケアブランド「アスタリフト(ASTALIFT)」の「アスタリフト サプリメント ホワイトシールド」は“飲む紫外線ケア”として健康志向の女性たちに人気のアイテム。今回、“#staypositive_stayactive”をキーワードとし、アクティブな活動を趣味とするモデルやインフルエンサーたちに「アスタリフト サプリメント ホワイトシールド」の魅力、そして外出自粛中の現在もポジティブな気持ちをキープするための秘訣や行動をインスタグラム上で披露してもらった。注目のサプリメントを味方に、ワンランク上の紫外線ケアを今すぐ試してみて!

科学的実証に基づいて機能が
認められた“飲む紫外線ケア”

 今、美容フリークたちの間で話題の「アスタリフト サプリメント ホワイトシールド」は抗酸化作用を持つアスタキサンチンを配合し、“飲む紫外線ケア”として科学的実証により機能が認められている機能性表示食品だ。サプリメントには機能性関与成分であるアスタキサンチンのほかリコピンやビタミン、ポリフェノール、コラーゲンなど、女性にうれしい7種類の成分をバランスよく配合。紫外線の刺激から肌を保護するのを助けてくれるだけでなく、健やかな肌へと導いてくれる。1日2粒を目安に、外出前など習慣的に摂取することで体の抗酸化力のアップも期待できる。小粒のソフトカプセルと持ち歩きしやすい袋パッケージを採用し、好きなタイミングで取り入れやすいのもアクティブな女性たちにぴったり。

アクティブなモデルたちが
現在の過ごし方を披露!

 今回、さまざまな職業の女性たちが外出自粛中の現在、自宅などでチャレンジしている活動をSNS上で紹介してくれた。普段から美意識の高い彼女たちだからこそ、日々の紫外線ケアをサポートする「アスタリフト サプリメント ホワイトシールド」は必須アイテムだという。また近い将来、太陽の下でゴルフやサーフィンなどの活動的な趣味を行うために毎日の体づくりや、外出が難しい今だからこそポジティブな気持ちを保つための気分転換は重要なルーティン。そんな日々の大切な時間の中で、紫外線ケアが手軽に実現しやすいのも支持を集める理由の一つ。また、スキンケアなどでも信頼度の高い「アスタリフト」が提案する機能性表示食品という点にも、期待を寄せている女性が多いようだ。彼女たちの素敵なチャンレンジを参考に、肌ケアのヒントを探してみてはいかが?

アスタキサンチンの
抗酸化作用に着目

 長年にわたり、抗酸化についての研究を続けてきた富士フイルムは、ブランドの主力成分であるアスタキサンチンをさらに詳しく調べたところ、肌や体にダメージを与える活性酸素を除去する抗酸化の機能が期待できることがわかった。紫外線は長時間浴びると肌が炎症を起こし、シミやバリア機能の低下に影響があるほか、疲労や認知機能の低下、目のかすみなどにもつながる。日焼け止めを塗るだけでなく、サプリメントで内側からもケアすることでより効果的な紫外線対策が期待できるという。今なら、以下のトライアルサイトから7日分の「アスタリフト サプリメント ホワイトシールド」をお試し価格で体験できる。新たな“飲む紫外線ケア”として、これからの季節に向けて早速トライしよう。

問い合わせ先
富士フイルム
0120-241-946

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ウルタがクリーンビューティ市場へ本格進出 クリードと協業

 化粧品専門店のウルタ(ULTA)はクリーンビューティ専門店のクリード ビューティ(CREDO BEAUTY以下、クリード)とパートナーシップ契約を締結し、クリードで取り扱うブランドの販売を開始する。まずは今秋から、クリードで取り扱う8ブランドをウルタの100店舗およびECで販売するという。今回の提携により、ウルタは注目が高まるクリーンビューティ市場への本格的な進出を果たす。一方で、米国で9店舗を展開するクリードは、米国国内最大級の化粧品専門店であるウルタとのパートナーシップ締結により企業規模の拡大を見込んでいる。

 ウルタで取り扱いを始めるブランドには、「インナーセンス オーガニック ビューティー(INNERSENSE ORGANIC BEAUTY)」「ワン ラブ オーガニックス(ONE LOVE ORGANICS)」のほか、女子プロテニス選手のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)とクリードによる日焼け止めブランド「イレブン バイヴィーナス ウィリアムスxクリード(ELEVEN BY VENUS WILLIAMS X CREDO)」などが名を連ねる。ウルタのチーフ マーチャンダイジング オフィサー(CMO)のモニカ・アルナウド(Monica Arnaudo)はクリードについて、「クリーンビューティの草分け的存在だ。化粧品業界においてクリーンビューティに尽力していく上で、今回のパートナーシップは互いにとって有益なものとなる」と話す。

 セフォラ(SEPHORA)出身の故シャシ・バトラ(Shashi Batra)とアニー・ジャクソン(Annie Jackson)最高執行責任者(COO)により設立されたクリードは、2015年にサンフランシスコに第一号店をオープンした。以降、ニューヨーク州、イリノイ州、カリフォルニア州、テキサス州、マサチューセッツ州と米国各地に店舗を構えた。クリードが発行したクリーンビューティ製品の原材料に関する規約は、クリーンビューティへの参入に目を向ける小売り店にとっての規範となっている。

 またここ数年で、セフォラ、ブルーマーキュリー(BLUEMERCURY)、ノードストーム(NORDSTROM)といった主力の化粧品専門店は、クリーンビューティの施策に着手している。セフォラは18年にクリーンビューティブランドの取り扱いを強化し、昨年時点で68のブランドで計3000のクリーンビューティ製品を取り入れている。なお、ウルタは3月上旬、ボストンのクリーンビューティ専門店、フォレイン(FOLLAIN)の自社ブランドの取り扱いを400店舗で開始するなど、参入への準備を進めていた。

 クリーンビューティ市場はまだ小規模ではあるものの、成長を続けるカテゴリーだ。米市場調査会社のNPDによると、新型コロナウイルスが米国で広がる前の3月時点では、プレステージスキンケア市場の売り上げの13%をクリーンビューティが占めていたという。また、4月には新型コロナウイルスによる店舗の閉鎖でプレステージ化粧品の売り上げが14%減少したが、クリーンビューティに関しては11%増加した。こうした流れを踏まえ、ジャクソンCOOは「クリーンビューティやサステナブルパッケージへの認知が高まっている今が絶好のタイミング。私たちが今、地球で体感しているあらゆることを踏まえると、今以上にクリーンビューティというカテゴリーが重要になるタイミングはない」と言う。

 なお、クリードの店舗のほとんどは、ニューヨークのソーホーやサンフランシスコのフィルモアストリートなど、大都市の繁華街に位置している。一方で、ウルタが展開する約1200の店舗は主に、市外の小型ショッピングセンターに入居している。ジャクソンCOOは「ウルタの顧客のクリードの認知はそれほど高くはないかもしれないが、これはその認知を広げる機会。興味関心の矛先が同じであることは確信している」とし、この顧客の差異を活かしていくと話している。今回のパートナーシップで、クリーンビューティがいよいよ全国規模で広がることとなる。

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ニュウマン横浜にビューティショップが続々オープン アルビオンの新業態や新ブランド「バウム」など

 ルミネは6月24日、横浜駅前の商業施設「ニュウマン横浜」を開業した。売り場面積は約1万3000平方メートルで、1~10階で構成。ファッションや飲食など115店舗がそろう中で、ビューティショップは15店舗がオープンした。新業態やエリア初など話題のビューティショップも多数含まれている。アルビオンの新業態「アルビオン フィロソフィ」や、横浜エリア初出店の「ディオール バックステージ ストゥーディオ」、「アットコスメ ストア」など6ショップを紹介する。

「アルビオン フィロソフィ」

 アルビオンはオープンラボやオリジナルのトリートメントサロンを併設した新業態ショップ「アルビオン フィロソフィ」をオープン。店舗面積は約230平方メートルで、「アルビオン(ALBION)」のほか、同社が展開する「イグニス(IGNIS)」「エレガンス(ELEGANCE)」「インフィオレ(IN FIORE)」を取り扱う。店内はラボ、ザ・ベッド、ギャザリングなどの8つのゾーンに分かれており、ラボでは肌測定や常駐する研究員が同社を代表する乳液の作り方などを披露する(1日2回実施予定)。トリートメントサロンとなるザ・ベッドは、「アルビオン」の最高級シリーズ“エクシア AL”を使った同店オリジナルのフェイス&ボディートリートメントを用意(コースは完全予約制で1万6500~11万円)。ギャザリングゾーンではビューティアドバイザーによるカウンセリングや展示イベント、ワークショップを開催する。そのほか、ラグジュアリーな空間で化粧品を試せる特別室やスキンケアアイテムを体験できるプライベート空間も備える。

 また、同店のアプリも開発した。アプリではトリートメントや肌測定の予約が可能のほか、事前に購入製品を申し込むことで待ち時間をなくすこともできる。オープン時は、トリートメントサロンやミストを使用したカウンセリング、肌測定は新型コロナウイルスの影響で休止するほか、店頭のテスターも販売スタッフに声をかけて使用することになる。同店について「当社が大切にするモノ作りと接客などを凝縮した店舗。ラボで蓄積したデータは今後商品開発にも生かしていく」(同社広報担当者)と語った。

「バウム」

 資生堂は6月に誕生したクリーンビューティブランド「バウム(BAUM)」を出店した。タカシマヤ ゲートタワーモールに続き2店舗目だ。店舗は“樹木の恵みと出会う場所”をコンセプトに、製品パッケージに使用している木材をイメージした印象となっている。同日にはアイルミネ、26日には新丸ビルにも出店する。

「ディオール バックステージ ストゥーディオ」

 パルファン・クリスチャン・ディオールは横浜エリア初となる「ディオール バックステージ ストゥーディオ」を開設した。アイパレットやティントリップバームなどオープン記念限定品や、最新のメイクアップ製品を扱う。横浜では初めてのリップ刻印サービスを提供する。またバックステージ アーティストがメイクアップアドバイスと共に、マッチするファンデーションやリップスティックのカラーの提案も行う。

「ウカ」

 「ウカ(UKA)」は3店舗目の直営店「ウカ ストア」をオープンした。コンセプトは“ウカ ファーマシー”。フロントには商品を試せるシンク付きのテスターコーナーを設けた。製品説明をしっかり伝えるため、ソーシャル・ディスタンシングをとりながらもベンチを配置して対面での接客も進める。店舗限定のネイルオイルやスカルプブラシなども販売する。

「ラ・ブルケット」

 スウェーデン発のライフスタイルオーガニックブランド「ラ・ブルケット(L:A BRUKET)」も横浜エリア初のブランドオンリーショップをオープン。白とグレーを基調としたシンプルながら温かさのある店内には6月4日に発売されたばかりの最新作ヘアケアアイテムも展開するほか、限定キットなども扱う。

「アットコスメ ストア」

 「アットコスメ ストア」も横浜エリア初となる。同店初のメゾネットタイプで、約330平方メートルの売り場面積に、カジュアル、ナチュラル、ラグジュアリーゾーンで構成。同店初の取り扱いとなる「NARS」「ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)」を含む百貨店ブランドから、専門店や通信販売、ドラッグストア、バラエティーショップで扱うブランドまで幅広くそろえる。店舗やブランドを横断したオンラインのカウンセリング台帳を導入した。

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「トラヴィスマシュー」の日本1号店で感じるアメリカ西海岸のサーファー気分

 アメリカのスポーツ&ライフスタイルブランド「トラヴィスマシュー(TRAVISMATHEW)」の日本1号店は、神奈川県藤沢市の片瀬海岸にオープンした商業施設「エノトキ(ENOTOKI)」の1階にある。新江ノ島水族館の向かいで、その先に海岸線が広がるビーチリゾートエリアだ。

 アジア1号店でもある同店進出をこの場所に選んだのは、南カリフォルニアのハンティントンビーチを創業地とする同ブランドが持つサーフィンと太陽と砂のインスピレーションにこだわったからだ。本国のショップコンセプトをそのまま落とし込んだ店内は白と黒を基調とし、アメリカ西海岸のライフスタイルをイメージしたメンズのサーフ系カジュアルをはじめ、同ブランドの原点でもあるゴルフウエア、キャップやバッグなど雑貨アイテムをそろえる。エントランス付近にあるバーカウンターとガラスの卓球台は、本国のショップと同じ空間演出だ。奥にはパウダールームとシャワールームも完備し、海水浴客の利用にも対応した。

 35~40代の男性をターゲットとしたアパレルは肌触りのよい生地使いとリラックスする着心地を重視し、アクティブシーンだけでなく、ふだんのカジュアルウエアとしても汎用性がある。

 同店を運営するキャロウェイゴルフの朝岡浩一「トラヴィスマシュー」チーフブランドマネジメントは、「アメリカ本国のショップコンセプトに近づけ、西海岸のライフスタイルを感じることができる非日常的な店作りを心掛けた。本国同様、ローカルコミュニティーを大切にしたブランディングが目標だ。今後も、横浜や神戸など海が近い場所に路面店を出店し、時間をかけて10店舗を目指したい」と語った。併せて、オンラインストアも6月22日にオープンした。

 「トラヴィスマシュー」はライフスタイルを重視したメンズのゴルフウエアの確立を主な目的として2007年に設立され、17年にキャロウェイゴルフが傘下に収めた。

問い合わせ先
「トラヴィスマシュー」カスタマーサービス
0120-300-147

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解除後の外食再開、5割。但し、家族や親友4人以下で。

5人以上の外食は約9割が控える。レンタルスペース予約の「スペースマーケット」を運営する株式会社スペースマーケット(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:重松 大輔)が緊急事態宣言全面解除後の外出意識調査を行い、6月17日~6月22日でのネット調査による1637人の回答を集計した。
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ユニリーバが“新ヘアケア戦略”をスタート 複数ブランドで細分化したニーズをカバー

 ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングは、新ヘアケアブランド「スガミ(SUGAMI)」を2020年1⽉からバラエティーストアの一部店舗で先⾏販売し、3⽉から一部のドラッグストアで販売した。また2月に、新ヘアケアブランド「メゾン ドュ テ(MAISON DE THÉ)」を一部ドラッグストアとeコマースで発売。さらにトータルビューティケアブランド「ラックス(LUX)」から新シリーズ「ビューティー アイディー バイ ラックス(Beauty iD by LUX)」を3⽉に発売した。ここまで短期間のうちに複数の新ヘアケアブランド・シリーズをローンチするのは異例のことだ。新型コロナウイルスの影響により、プロモーションや販売戦略は見直すとするが、さまざまなニーズが顕在する中で、複数のブランド発信の背景にはマーケティングに基づいた同社の“新ヘアケア戦略”があった。その戦略について、2人のアシスタントブランドマネージャーに聞いた。

WWD:短期間のうちに複数の新ヘアケアシリーズをローンチした経緯は?

芦田真知子ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング アシスタントブランドマネージャー(以下、芦田):ヘアケアに対する消費者のニーズは細分化が進んでいて、求めるものが共通ではなくなってきました。ドラッグストアを中心とした一般ヘアケア市場は、メガブランドが過半数のシェアを占めていた時期もありましたが、最近は大きなブランドが縮小化し、小さなブランドがシェアを伸ばしています。そうした状況下でユニリーバとして何ができるかを考えたときに、「ラックス」のような国民的ブランドを育てていくことは大事ですが、細分化したニーズをカバーしていくことも必要だという方針に至りました。それで、ターゲット別に複数の新ブランドを発売し、今までアプローチできていなかった個々のニーズに、ピンポイントで対応しようという試みをスタートさせました。

WWD:「スガミ」の特徴と戦略的な位置づけは?

芦田:「スガミ」は、スキンケア発想のプレミアムヘアケアブランドです。ユニリーバのポートフォリオで見ると、私たちが特にカバーできていないのが、ドラッグストアの市場の中で“プレミアム系”といわれる単価1000円以上のシャンプーです。市場のサイズに比べて当社がカバーできているサイズが小さく、逆にいえば可能性に溢れたカテゴリーでもあるのです。プレミアム系の購買層の行動を調べたところ、トレンドベースで買い物をしている傾向がありました。そこでトレンドベースで新ブランドを作り、美容感度の高いプレミアム系の商材を買っている人たちにアプローチしたいと考えました。

WWD:ラインアップも特徴的ですが。

芦田:ラインアップは「クレンジング シャンプー」「化粧⽔ ヘアミスト」「美容液 ヘアオイル」「保護 ヘアクリーム」の4アイテムです。ステップ1のシャンプー以外は、スキンケアのように髪に与え重ねていくステップですね。これまでにない新しいステップですが、ターゲットにしているのは美容感度が高く、常に新しいものにアンテナを張っている女性たち。次々と新ステップが追加されるスキンケアを躊躇なく試せる人たちなので、ヘアケアにおけるこの新ステップも受け入れてくれると読んでいます。

WWD:4アイテムのうち3アイテムが洗い流さないトリートメントというのは非常に珍しい。

芦田:“どのようにすれば素髪の美しさを最⼤限に引き出せるか”という視点で、これまでのヘアケアを本質的に⾒直した結果、“洗い流すトリートメントよりも、髪に良い成分がしっかりと残る洗い流さないトリートメントを重視し、それをスキンケアのように重ねる”というアプローチに行き着きました。

WWD:「メゾン ドュ テ」も“紅茶”をテーマにした個性あるブランドですね。

芦田:そうですね。「メゾン ドュ テ」のターゲットは“パッケージデザインや香りを重視して買い物をしている人たち”です。日本や韓国で“食べ物×美容”が流行っていて、フルーツをモチーフにしたフェイスマスクや、日本酒の成分を配合した化粧水などがシェアを伸ばしています。そうした中、当社では紅茶に含まれる成分“タンニン”に髪を補修する効果があり、実際にサロン市場のトリートメントに使用されていることに着目しました。“ティータイムのリラクセーションをヘアケアに”をコンセプトに開発したのが、紅茶発想のヘアケアブランド「メゾン ドュ テ」です。

WWD:香りはまさに紅茶そのもので驚きました。

芦田:コンセプトをターゲット層に的確に届けるため、グローバルのフレグランスチームも巻き込んで紅茶の香りを再現しました。紅茶の缶から着想を得た、まるで紅茶の茶葉が入っているような高級感のあるデザインにもこだわりましたね。発売と同時に、紅茶ファンの間のSNSでかなり盛り上がったようです。

WWD:「ラックス」からも新シリーズが登場しました。

古松尚実ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング アシスタントブランドマネージャー(以下、古松):新シリーズ「ビューティー アイディー バイ ラックス」は、「ラックス」初のカスタマイズヘアケアシリーズです。優しく洗うシャンプー1種、髪質に合わせて選ぶトリートメント3種、質感に合わせて選ぶエッセンス3種の全7アイテムを展開し、なりたい髪の仕上がりに合わせて9通りの組み合わせから⾃分に合う組み合わせを選ぶことができます。

WWD:カスタマイズやパーソナライズはまさにトレンドですね。

古松:昨年はヘアケアを含め、さまざまなカテゴリーでパーソナライズ化が進み、まさに“パーソナライズ元年”といえる年でした。そして20年は、パーソナライズをよりカジュアルな形で楽しめる“カジュアルカスタマイズ”が求められると考えています。昨年は美容感度が高く、ヘアサロンでしかヘアケアを買わないような方たちがパーソナライズヘアケアに注目していましたが、そのトレンドがマス化し、より多くの人がカジュアルに楽しめるようになるイメージです。ドラッグストア市場のプレミアム系で、そうしたトレンドに対応するために開発に至りました。シリーズの目標として、カスタマイズというトレンドをさらに広めていきたいと考えています。

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ストライプ「アース ミュージック&エコロジー」が6月末で中国撤退と現地メディアが報道

 ストライプインターナショナルの「アースミュージック&エコロジー(EARTH MUSIC & ECOLOGY以下、アース)」が、コロナショックを受けて中国市場から撤退すると現地流通媒体が報じている。それによれば、ECモールのJDドットコム上の同ブランドフラッグシップショップは6月21日でクローズし、30日をもって全面的に中国市場から撤退する予定という。

 「アース」だけでなく、同社の「イーハイフンワールドギャラリー(E HYPHEN WORLD GALLERY以下、イーハイフン)」と、同社傘下のキャンが運営する「サマンサ モスモス(SAMANTHA MOS2)」も既に「Tモール」上のショップを閉めており、30日をもって中国事業から撤退と報道されている。「イーハイフン」は、日本国内でも7月末での事業終了が発表されていた。

 ストライプインターナショナルは2011年に中国本土に進出。12年の反日デモなどの影響もあって厳しい状況が続いてきたが、18年にアリババとアライアンスを締結し、局面が変化。19年の中国本土での売り上げは「実店舗が前年の1.5倍、ECが同2倍になった。20年はようやく黒字化が見えてきた」と、19年末に石川康晴前社長は語っていた。アリババに次ぐ中国EC大手JDドットコムとも組み、「アース」の大型店舗には多数のカメラやセンサーを設置し、客の行動情報を収集してニューリテールも模索。「20年は4~6級都市にフランチャイズ店舗を少なくとも50店出店する」と鼻息は荒かったが、コロナショックで中国事業の維持が難しくなり、損切りを決断した形。

 現地流通媒体では「アース」だけでなく、コロナショックを受けて「オールドネイビー(OLD NAVY)」「エスプリ(ESPRIT)」などが既に中国から撤退し、「スーパードライ(SUPERDRY)」も7月で撤退の可能性があると報じている。

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レインボーカラーで彩られる「プライド パレード」 20年はBLM運動と融合

 毎年6月の「プライド月間」では、LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー等の性的少数者)コミュニティーの権利啓発が行われる。月間中のイベントのひとつである「プライド パレード(Pride Parade)」は、多様性を象徴するレインボーカラーで彩られたパレードとフェスティバルで、世界各地で人が集まってLGBTQ文化をたたえるものとなっている。

 20年の「プライド パレード」では、アメリカで黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)氏が白人の警察官に押さえつけられて死亡した事件でいっそう広がっている「Black Lives Matter(黒人の命は大切 以下、BLM)」の抗議運動の影響も各所に見られる。BLM運動の包括性にも目が向けられ、「All Black Lives Matter(全ての黒人の命は大切)」を掲げて黒人人権運動の中で見落とされやすいLGBTQの存在も含むよう訴えている。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大を受けてオンラインでの開催に切り替えた団体も多い「プライド パレード」だが、ここではBLM運動と融合したカルフォルニアでのパレードの様子を紹介する。

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「ユークス」がAIを駆使したキャンペーン“SHARE THE LOVE”を開催 ユーザー同士が交流

 ユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP)が運営するECサイト「ユークス(YOOX)」は、20周年を記念してユーザーの交流を目的としたキャンペーン“SHARE THE LOVE”を6月19日から28日まで開催する。

 同キャンペーンは、サイト内で“ドリームボックス(お気に入り)”登録した商品や、スタイルの類似性、ユーザーの特性をAIで識別してユーザー同士を結びつけていくもの。識別後、10人ほどのユーザーとつながり、個々のSNSに関する情報を受けたり、「ユークス」のデジタル上のファッションコミュニティーへと招待されたりする。

 インスタグラム上では、「#SHARETHELOVE」キャンペーンと題して、今回特別に制作された3タイプのAR フィルターを活用し、指定ハッシュタグを貼り付けてストーリーズに投稿することで、世界中の脆弱な立場にある子どもを支援する国際協力NGO「ワールド・ビジョン(WORLD VISION)」へ1ユーロ(約120円)を寄付する。

 そのほか20周年を記念して、「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」とのカプセルコレクションをサイト内で販売している。ジェンダーレスをテーマに、シャツ(5万5400円)、プルオーバー(5万6600円)、スカート(5万5400円)、スリッパ(4万2500円)などをラインアップ。価格は全て消費税・関税込み。

 「ユークス」のプレジデントであるパオロ・マッシオ(Paolo Mascio)は「われわれは常にお客の視点で物事を捉えるようにしている。これまで築き上げてきた顧客との強い結びつきがなければ、今日の『ユークス』は存在しないと言っても過言ではない。“SHARE THE LOVE”キャンペーンではテクノロジーと遊び心を融合した。これまで『ユークス』が培ってきた20年、そして少なくともこれからの20年のキーワードになるのは間違いない」とコメントした。

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進化する幸せ産業(2)飲食業界編 連携し絆を深めるレストラン&バービジネス

 「新しい日常」が始まり、徐々に外食の機会も増えてきた。今までと違うのは風通しのいいテラス席が目立ち、席数を減らすなどソーシャル・ディスタンシングを保つ工夫がみられること。換気が悪そうな雑居ビルや地下の人気店を避けるなど、自分自身の意識もポストコロナで変わったようだ。日常生活に一番近い“幸せ産業”である外食事情は今、明らかに変化している。新たなる外食産業を表すキーワードは、顧客とのつながりを深め、広がるさまざまな“連携”なのではないかと感じている。

ピクトグラムを無償で提供し、業界全体の回復を目指したヒラマツ

 自粛要請が解除されつつある5月下旬に「HIRAMATSUスタンダード」なる独自の基準を掲げたのがヒラマツグループだ。「ポール・ボキューズ(PAUL BOCUSE)」などのミシュランスターレストランをはじめ、全国に33軒、パリに1軒のレストラン、賢島、熱海、沖縄、京都にオーベルジュ的なホテルを開業し、レストランウェディングを展開するなどして、業界をリードしてきた。「衛生管理」「ソーシャル・ディスタンシング」「換気」の観点から、ポストコロナに対応する環境やスタッフの態勢を徹底的に見直した基準だ。

 また、ソーシャル・ディスタンシングを保つ配席や消毒の徹底など、店としての対応を示すアイコン=ピクトグラムをほかの飲食店にも提供。飲食・サービス業の9つの安全対策の指針を示したポスターや、個々のピクトグラムを無料でダウンロードできるようにし、6月初旬には英語版も公開した。コロナ対策を明確に示すことで、業界全体が活性化することを目指している。

屋上開放、ドライブスルー導入など、連携することで促進

 昨年11月22日にグランドオープンした渋谷パルコ(PARCO)では10階屋上のROOFTOP PARKをイートインスペースとして開放した。全29店舗がテイクアウトメニューを用意し、寿司、タイ料理、ドイツ料理、串カツなどバラエティーに富んだラインアップで、顧客の好みに対応する。例えば「居酒屋 真さか」は、唐揚げや餃子も大豆ミートで作ったビーガン向け中華弁当を販売。「米とサーカス」では滋養のあるジビエ料理や昆虫食など、話題性のあるメニューも。今まで店内でしか食べられなかった讃岐うどんの名店「おにやんま」のカレーうどんなど限定メニューも多く、選択肢が広がった。館内で一定以上の買い物をすると飲食店の割引クーポンを配布するなど、施設全体の集客にも貢献している。

 横浜中華街ではドライブスルーを導入。事前予約することで、一定の時間帯に、観光バス用の駐車エリアを一般車両に開放し、各飲食店がそこまで届けるという仕組みだ。300店舗の情報をまとめたサイトに情報を順次アップし、現在は30軒以上の飲食店がドライブスルーに対応している。

 また「恵比寿新聞」と飲食店が企画し、こども弁当を300円で販売するプロジェクトもユニークだ。支援したい飲食店に一口3000円の寄付をすることで、間接的に休校中の子どもたちや子育て世帯をサポートできる仕組みを実現させた。当初10店舗だった参加店舗はエリアも拡大し、現在は「シブヤこどもごはんプロジェクト」として26店舗が賛同している。いずれも個の力だけではなく、連携することで施設や地域を活性化させた例といえるだろう。

居酒屋や中華 意外性のある業態で絆を深め、新たなファンも獲得

 中には業態をがらりと変え、結果、新たなファン層を得た飲食店もある。肉料理が評判のイタリアンバル「あつあつ リ・カーリカ」は6月末までランチ限定でカレー店として営業。メニューがないおまかせのみの渋谷の隠れ家イタリアンとして知られる「Konel」は「中華屋Konel軒」として期間限定のイベント営業で、常連客を楽しませた。現在は16時から18時まで早めの限定コースなどのニーズにも対応している。

 最高峰のハイボールを提供するバー「銀座 ロックフィッシュ」の店主、間口一就はレシピ本の著書も出し、メディアでの露出も多い。2月末ごろからハイボール列車などイベントも次々にキャンセル。テイクアウトメニューを強化し、フードメニューの片面が390円均一の居酒屋営業に切り替えるなど、瞬時に対応した。クラウドファンディングを立ち上げ、空間除菌脱臭機ジアイ―ノを設置、今まで通りに交流できるようアクリル板でカウンターを完全に仕切るなど、営業再開に先駆け、設備投資した。ランチ営業により、近隣のオフィスワーカーが立ち寄る機会を増やした。「試練に負けず進化し続けたい。『美味しいは経済をまわす』が信条です」と間口氏は語る。

 6月19日にオープンした「春水堂(チュンスイタン)渋谷マークシティ店」では鉄観音スパークリング、タピオカカルーアミルクティーなど台湾本場の茶葉の旨味を生かしたカクテルを開発。ティーカクテル1種とおまかせ前菜3種をほろよい茶酒セットとして、16時以降、1000円で提供する。タピオカミルクティー発祥の店だけに、女子高生など若年層が圧倒的だったが、オフィスビルが次々にできた今、渋谷は成熟した街となった。「オフィス内でランチをとる方が多いのか、テイクアウトの一括注文も増えています」と広報の工藤芽衣氏は語る。駅構内にあり、帰宅時の立ち寄りスポットとしての需要に応える。

 すでに定着しているファンの心をとらえつつ、意外性のある新形態、新メニューで新たな顧客とのタッチポイントを増やす。そんな取り組みに挑んだ飲食業がこれからさらに進化していく。そう、1ファンとして信じたい。

間庭典子(まにわ・のりこ)/フリーライター:婦人画報社(現ハースト婦人画報社)を退社後、ニューヨークへ渡る。現在は東京を拠点に各メディアに旅、グルメ、インテリア、ウエルネスなど幅広いテーマで執筆。著書に「ホントに美味しいNY10ドルグルメ」「走れば人生見えてくる」(共に講談社)など

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秋のパリコレ開催が決定 物理的なショーとデジタルの両軸で

 フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、サンディカ)は6月24日、2021年春夏パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)の開催を発表した。会期は9月28日から10月6日までの9日間。「実施については公的機関の勧告に従う」とし、物理的なショーに加えて、専用のオンラインプラットフォームも活用する。

 サンディカは新型コロナウイルスの影響を受けて、夏に予定されていたメンズとオートクチュールのファッション・ウイークを中止。代替案として、7月6〜8日にオートクチュールの、9〜13日にメンズのオンラインショーケースを行う予定だ。

 しかし、「シャネル(CHANEL)」や「ディオール(DIOR)」をはじめラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドを率いる経営陣やデザイナーからは物理的なファッション・ウイークの再開を望む声が多く、それが実現することになる。一方、「サンローラン(SAINT LAURENT)」は少なくとも今年のパリコレには参加せず、ランウエイショーも行わないとしている。

 他都市については、ニューヨークは「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」が、ミラノは「グッチ(GUCCI)」がファッション・ウイークへの不参加を表明。「バーバリー(BURBERRY)」は屋外での無観客ショーの開催を決め、「フェンディ(FENDI)」は9月22日にローマ本社で観客を招くとともにデジタルの要素も絡めたショーを計画している。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。

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「無印良品」がプラスチックごみ削減を目指して無料の給水サービス開始 給水ボトルも発売

 良品計画は7月1日から、プラスチックごみを削減する取り組みの一環として「無印良品」の店内に給水機を設置し、無料の給水サービスをスタートさせる。併せて、給水ボトル(190円、税込)も発売する。今回の取り組みを通して、環境と健康を考えるきっかけづくりを目指す。

 給水機は「無印良品」銀座店をはじめとする113店舗に設置し、2020年度内には国内約400店舗まで拡大する予定だ。飲料水には水道水を使用。「無印良品」の商品以外でも、マイボトルを持参することで利用できる。

 さらに、給水機を設置している無印良品店舗の位置情報などがわかるアプリも開発した。7月1日から公式ECサイトの特設ページでダウンロードが可能。給水ボトルを持ち歩くことで削減できるペットボトルの廃棄量およびCO2排出量などが表示されるほか、公共施設など都内約700カ所以上の給水スポットの表示にも対応していく予定だ。

 今回発売する給水ボトルは、持ち運びに便利な330mLで繰り返し利用できるデザインにこだわった。また、同アイテムの店頭回収サービスも実施する。回収したボトルはポリエステル原料にリサイクルすることでプラスチックゴミを削減し、石油由来原料の有効活用につなげる。そのほか、給水サービス利用時に使えるアイテムとして、保温性と保冷性に優れた“ステンレス保温保冷マグ”もそろえる。これまでの350mL(1290円、同)と500mL(1490円、同)に加えて、200mLサイズ(990円、同)も加わった。

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「タグ・ホイヤー」と藤原ヒロシの「フラグメント」コラボ第2弾が発売

 「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」は、藤原ヒロシの「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」と2018年以来となる2度目のコラボレーションを発表した。“タグ・ホイヤー × フラグメント デザイン キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ”名付けた腕時計を7月下旬に500本限定で発売する。特製ボックス入りで、価格は66万円。

 第2弾となる今回は、1960年代と70年代の「タグ・ホイヤー」のモーターレーシングに使用されていたCケースモデルを再解釈した。時計の構造を最低限まで細かく削り、ベゼルの象徴的なタキメータースケールを強調し、過剰な装飾を排除。ブラックオパーリンダイヤルには、3時と9時位置にブラックエンボスサブカウンターを、6時位置にシンプルな日付けウインドウを備えた。シックなダイヤルに、ポップな印象を与えるレッドインデックスとレッドラッカーを施した針が特徴的だ。

 ケースバックには、レッドサファイアクリスタルを採用しており、タグ・ホイヤー製ムーブメントの“ホイヤー 02”を眺められる仕様。「フラグメント デザイン」のサンダーマークも施すほか、1から500までのシリアルナンバーを刻印する。

 またブレスレットは、バタフライフォールディングバックルを備えたステンレススティール製5連ブレスレットを採用した。

 「タグ・ホイヤー」の公式オンラインブティックで先行発売する。

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1カ月半休業も営業再開後は順調 「アルバム」金内柊真のスター美容師への道 Vol.6

 ツイッターのフォロワー数14万超え、インスタグラムのフォロワー数11万超え、TikTokのフォロワー数9万超え、ユーチューブのチャンネル登録者数6万2000人超えの人気美容師・金内柊真。かつては芸能活動を行い、2018年8月にはアシスタントながら自身の著書「才能がなければその分努力すればいい」(KADOKAWA)を出版するなど、美容師の枠に収まらない存在として注目を集めている。昨年11月にスタイリストデビュー。今連載では、毎月の彼の売り上げの推移とともに、売り上げを伸ばすために何をやってきたか、また新人スタイリストならではの苦労などを紹介していく。今回は自主休業中の話や、5月28日からの営業再開後の話を中心に聞いた。

WWD:新型コロナの影響で「アルバム」は4月8日から5月27日まで全店で休業していた。これは美容室の中でもかなり長い休業だったが、どんなことをしていた?

金内柊真(以下、金内):サロンに関連したことだと、平日は毎日社内向けのオンライン講習があったので、それを受けていました。実際に家でウイッグを使ってカットの練習をしたりしていました。あと、個人的にSNSの発信を積極的に行っていて、中でもTikTokはすごく反響があり、期間中にフォロワーが2万ほど増えたんです。

WWD:今後はTikTokでも集客していこうと考えている?

金内:TikTokはインスタグラムにつなげるための入り口だと考えています。なので、TikTokでは美容師っていうよりかは、“金内柊真”にまず興味を持ってもらって、そこからヘアスタイルがメインのインスタグラムを見てもらい集客につなげていければと考えています。SNSもそれぞれの特性を考えて、投稿する内容は変えています。

WWD:自粛中は自分の髪はどうしていた?

金内:もう伸びっぱなしで、人生で初めて2カ月近く髪を切りませんでした。それで営業再開前日の5月27日に髪を切って、カラーをしました。でも自分で切ってあらためて感じたのは、「髪を切ることってやっぱり気分も上がる」ということです。実際に来店されたお客さまもけっこうばっさり切る人も多くて、その気持ちも分かります。

WWD:5月28日から営業を再開して集客はどう?

金内:やはり1カ月半以上休業していたので、僕の場合は予約がすぐに埋まってしまうくらいに順調です。衛生面にも気をつけて、席ごとにパーテーションを設けるなど、コロナ対策はしっかりとやっています。予約数も制限しているのですが、お店としてもすごく順調で、土日だけではなく、平日でも朝から夜までけっこう予約が埋まっています。最近は少し落ち着いてきましたが、再開後2週間ほどはすごかったです。

WWD:営業時間は短縮している?

金内:以前は23時まで営業していたのですが、今は21時までの営業に変更しています。

WWD:来店する人はリピートの人が多い?

金内:今回はリピーターの人を優先したいなと思って、「ホットペッパービューティー」での予約を開放する前に、一度でも僕を指名してくれたお客さまを対象にインスタグラムで事前に予約を受け付けました。それで半分くらい予約が埋まって、その後に「ホットペッパービューティー」の予約を開放したら残りの枠もすぐ埋まりました。

WWD:6月の売り上げ目標は?

金内:6月1~30日で現状だと200人ほど予約が入っているので、売り上げは180万円を目標にしています。コロナ前くらいまでは戻ってきています。

WWD:今回の新型コロナによって美容師の在り方は変わると思うか?

金内:美容師のやることは変わらないと思いますが、各美容室のスタンスは問われると思います。特にコロナ禍でスタッフに対してどういう対応を取ってきたかというのは、スタッフからはすごく見られているでしょうね。今後はそういったことがリクルートに影響してくると思います。

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フランス発ジュエラー「ブシュロン」のCEOがロックダウン中にしたこと

 フランス発ジュエラー「ブシュロ(BOUCHERON)」を率いるエレーヌ・プリ・デュケン(Helene Poulit・Duquesne) 最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウン中にフランス・ノルマンディの自宅で同社の指揮を執っていた。彼女はコロナ感染拡大の予兆が出てすぐに、リモートワークができるよう全てのスタッフにPCを調達。また、ヨーロッパでロックダウンが始まる前にジュエリーの在庫を主要市場であるアジアに贈った。プリ・デュケンCEOは、「3カ月間会社運営ができなかったとしても、(アジアで)在庫切れにならないようにした」と話す。また、彼女が行ったのはデジタル施策の強化だ。高級ブランドを扱うECサイト「ファーフェッチ(FARFETCH)」とタッグを組み販売をスタートさせた。日本では5月25日から、自宅にいてジュエリーのオーダーができる「ブシュロン リモート ショッピング サポート」を銀座店と心斎橋店で開始した。このサービスは、公式ウェブサイトにアクセスしメールやチャットでオーダーすることができるもの。クライアントサービスに電話すれば専任スタッフがショッピングをサポートし、希望する顧客には、スタッフが要望に合わせてビデオ電話で商品を提案するという内容だ。

 ロックダウン中も、プリ・デュケンCEOは、重役らとコロナ危機におけるマネジメントおよびコロナ終息後について頻繁にブレーンストーミングを行ったという。「『ブシュロン』は、女性が中心を担うジュエラーであることに気付いた。それを十分に発信できていない」とプリ・デュケンCEO。「ブシュロン」では同CEOをはじめクリエイティブ・ディレクターのクレール・ショワンヌ(Claire Choinne)も女性だ。「コロナ危機で、人と人のつながりというシンプルなことにフォーカスすることができた。スタッフや顧客は大丈夫かと思いやる気持ち、このように感情を大切にする面が『ブシュロン』のプラットフォームにはあると感じた」という。

 同CEOは、「ブシュロン」はとても誠実なブランドだと強調する。そんな彼女がロックダウンで感じたことは、VIP顧客との強い絆だ。「今までこれほど、VIP顧客とつながりを感じたことはない。ロックダウンが始まって10日間で、私をはじめ、担当営業はメールや『ワッツアップ(WhattsApp)』、『ウィーチャット(微信、WeChat)』などのSNSを通じてVIP顧客とコミュニケーションを取った。ビジネス目的ではなく、ロックダウン中どうしているか、家族は大丈夫かと思いやる気持ちからだ」。プリ・デュケンCEOからのメッセージを受け取って感動したという顧客も多い。「顧客から数日返答がないと気がかりでならなかった。私は、彼らとつながっていたいと心から思っていたから」。

 同CEOは、顧客とのこのようなコミュニケーションが絆をつくったと考える。コロナ感染拡大が収束すれば、安全確保を万全にして、パリ・ヴァンドーム本店でVIP顧客向けに小規模のランチやディナーイベントを開催する予定だ。ロックダウン中に、他者との気持ちのつながりの重要性を自ら感じ、それをチームに伝えて顧客との絆を深めたプリ・デュケンCEOのしなやかなリーダーシップに学べることは多いかもしれない。

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業界の光と陰を見た“元”インフルエンサー 華やかな舞台と決別しパリにショップを開いた理由

 ウィズコロナ時代の小売りはデジタル化が急速に進むと予想される中で、パリに新たなセレクトショップ「パラダイス・ガラージュ(PARADISE GARAGE)」がオープンした。インフルエンサーとして活躍したエステル・シェムニー(Estelle Chemouny)と、夫のエリー・シェムニー(Elie Chemouny)による店で、パリ1区のかつて「コレット(Colette)」が店を構えていた場所からほど近い位置にある。3月中旬オープン予定だったが、ロックダウン(都市封鎖)の影響により5月29日に延期となった。オープンから1週間後に店舗を訪れると、すでに地元パリジャンの客が店内で買い物を楽しんでいた。「ECサイトは立ち上げない」ときっぱりと言い切るエステルに、自身の経験から出店にいたるまでの経緯、コンセプトや実店舗にこだわる理由までを聞いた。

マウントを取り合う世界に「嫌気がさした」

——インフルエンサーとしての活動と店のオーナーに転身した理由は?

エステル・シェムニー(以下、エステル):17歳から9年間ロンドンで過ごし、ショップスタッフやバイヤー、フリーのパーソナルショッパーとして経験を積んだわ。特に深くは考えず自分のコーディネートを投稿していたら、ブランドからプロモートのために声が掛かるようになったのが6年ほど前からで、報酬を受け取るインフルエンサーという職業があることを初めて知ったの。一般人の私が無料で商品をギフトされ、さらにお金も稼げるなんて、こんなラッキーなことはあるのだろうかと次々と依頼を受けて、フォロワーもどんどん増えていった。ファッションショーに招待され、セレブリティーに挟まれてフロントローに座る機会も増えて、まるで注目されているような、価値のある人間になったという優越感があったの。でも時間が経つと同時に、それがいかに表層的で薄っぺらなものなのか、いかに本質に欠ける行為なのかと徐々に違和感を覚えていったわ。

——違和感とは具体的に?

エステル:前置きしておくけど、これはインフルエンサーをビジネスとして経験した一人の人間としての個人的な見解であることを理解してほいの。誰かを傷つけたり、否定したりする意図は全くなくて、私の感情だと割り切って聞いてね。

私も当時は無料でギフトを受け取り、フォロワー数が増えることで注目され、投稿に対してリアクションがあることに優越感を覚えていたの。同世代や同じキャリアのほかの人たちよりも、自分は抜きん出ているような感覚を持っていた時期もあった。でも実際は、自分の経済力でブランドが提供してくれるバッグや洋服を購入することはできないし、飛行機もビジネスクラス以上に乗ることはできない。プロモートなしでそれができるインフルエンサーはとても少ないの。ファッション・ウイーク中は着せ替え人形のように何度も着替えるけれど、自分が本当に愛する洋服に身を包むことができず、洋服を通して“自分らしく”いることの意味を見失っていたの。もともと持っていた洋服のこだわりや自分のテイスト、一着に対する深い愛情が薄れつつあったわ。

——それでキャリアを変える決意をしたと

エステル:何より嫌気がさしたのは、インフルエンサー同士のマウントの取り合いや、年を重ねてもティーンエイジャーのように振る舞う態度、当たりさわりなくみんなに好かれるようにしていることだった。別にその人たちを否定したいのではないけれど、自分はもうそういう環境には身を置きたくないし、違う形で生きたいと思うようになっただけ。数年前から感じ始めた違和感が少しずつ私の心の中で亀裂となっていき、ようやくインフルエンサーとしてのキャリアを壊す覚悟ができたのよ。

デジタルシフトにはあえて逆行

——店名「パラダイス・ガラージュ」の由来は?

エステル:1970〜80年代ニューヨークに実在したナイトクラブ「パラダイス・ガラージ」に由来しているの。同時期に爆発的な人気があった伝説的ナイトクラブの「スタジオ・フィフティーフォー(Studio 54)」はセレブリティーが集まる豪華絢爛な場だったけど、「パラダイス・ガラージ」はアンダーグラウンドな雰囲気で同性愛者の間で人気に火がつき、アフリカ系やヒスパニック系など有色人種が混在する多様性に溢れる自由な場だった。着飾って行く「スタジオ・フィフティーフォー」に対して、われを忘れて踊ることを目的に行く「パラダイス・ガラージ」といった感じかな。30歳の私は実際には行ったことはないけれど、映画や写真などを見てそのインクルーシブな空間に引かれたの。

それに、ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivianne Westwood)が名もない頃、当時恋人だったマルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)とともに70年代前半にロンドンに開いた最初の店も同名だった。そこから彼女が、ファッションを通してカルチャーを築き上げてきた歴史に感銘を受けたのも由来の一つね。

——店を通してカルチャーを築いていきたいということ?

エステル:結果的にそうなればいいけれど、正直なところ展望を明確に描いているわけではないの。こういうと、ファウンダーとしてビジネス的な視点に欠けていると指摘を受けることは多々あるわ。でも私たちは、あくまで建設的に成長していきたいだけ。店が人々にいい影響を与えて、顧客と互いに刺激し合える強固な関係を築きたいというのが今の一番の願いなの。最初に展望を固めてそれに縛られるよりも、核となる部分を持ちながら、時代や顧客とともに柔軟に成長していきたいのよ。

——店のコンセプトは?

エステル:一生大切にしたいと思えるアイテムを提供して、みんなと一緒に驚きや感情を共有すること。ジェンダーの境界は曖昧だけど、基本的にはメンズウエアと小物を取り扱っていて、フランスの他の店では見つけられない品をそろえているわ。これはフランスに限ったことではないけれど、百貨店やセレクトショップの品ぞろえはトレンド一辺倒で、どこに行っても同じようなブランドばかりでしょ。私自身も、たくさんの商品が並んでいるのにほしい物が全然ないという感覚に陥ってしまっていたから、異なる路線のストアがあればいいなと考えていたの。

——扱う商品の特徴は?

エステル:全てハンドメードや小ロットで、年に1型か2型しか生産しないブランドばかりよ。派手なプリント柄やカラフルなデザインが多くて、ワードローブに一点あると存在感を発揮してくれるようなものね。フルコーディネートでももちろんうれしいけれど、手持ちのジーンズやスニーカーに合うようなアイテムといったように、一点買いを顧客には推奨しているの。たとえブランドや年代が不明でも、深く印象に残るような逸品を提供したいと考えているわ。価格帯は200〜500ユーロ(約2万4000円〜6万円)で、買いやすい価格に抑えている。アウターなどを除くと、シーズンという枠組みはなるべく設けたくないの。買い物目的ではなくても、顧客が何度も足を運びたくなるように、店内の家具と内装を1カ月ごとに一新するわ。

——オープン時のラインアップは?

今、取り扱っているのはカリフォルニア発の「ジェットパック(JETPACK)」や、台湾人デザイナーで南アフリカに拠点を置く「チュラープ(CHULAAP)」、日本の「ニポアロハ(NIPOALOHA)」などね。「チュラープ」は卸をしていなくて、猛烈アプローチをしたけれど何度も断られたの。だから夫と一緒に南アフリカに往復30時間かけて飛び、「2日間南アフリカにいるから絶対に会いたい」とアトリエに行き、説得してようやく承諾してくれたの。オープンして1週間で売れているのは「ニポアロハ」ね。男性はもちろん、女性の顧客も多く購入してくれているわ。

——ウィズコロナ時代、デジタルシフトする小売りが多い中でECサイトを運営しない理由は?

エステル:オンライン上で各ブランドの良さが伝わると思えないから。手に取ったときに感じられるハンドメードのぬくもりや上質な素材感は、オンラインでは分からない。これもビジネス的な観点から反対意見は多いし、今後はデジタルがますます重要になっていくというのも理解しているわ。でも私たちは実店舗のみで運営していくつもりよ。インフルエンサーとしてキャリアを積んだから、デジタルがいかにコミュニティーづくりや販売において重要なのかは誰よりも知っているわ。でもだからこそ、現実とデジタルのギャップが嫌だというのも正直なところなの。

——現在も個人のインスタグラムで13万以上のフォロワーを抱えるが、ビジネスには活用する?

エステル:インスタグラムを店のイメージを発信することに活用できればいいけど、戦略的にやりたいわけじゃない。これまでと同じように自分の好きなものや世界観、ライフスタイルを発信する上で、結果的に店の写真や取り扱いブランドの投稿が増えていくかもしれないわ。ただ、以前よりもSNSの投稿には慎重になっているのは事実ね。でもそれはフォロワーに物を買ってほしいからではなくて、「行ってみたい」と思ってもらえる店の魅力を発信できているかどうかを考えているから。

——今後インフルエンサーとしての活動は?

ロックダウン中の約2カ月間はさまざまな思いや不安が渦巻いたけれど、後悔はしていない。今後は、本当に信頼ができて自分が心から愛すると思えるものしか扱いたくないから、そういった仕事をする機会は少なくなるだろうし、インフルエンサーと呼べるほどの機能は果たさないんじゃないかしら。もしショーに招待される機会があったとしても、本当に好きなブランドのファッションショーしか参加したくないし、衣装も自分の服で行きたいわ。実は、過去に唇のヒアルロン酸注射をしたことがあるのよ。今思えば、自分の美の基準ではなく、メディアやSNSに植え付けられた考えに固執してしまっていたかもね。だから、ヒアルロン酸を全て出す施術を数日前に受けてたばかりなの。正直、今もとても喋りにくいわ(笑)。でも自分の中の違和感を脱ぎ捨てて膿を出し切ると、世間の基準なんてどうでもよくなって楽になった。自分の物差しで測った好きなものだけを、自信を持って「好き」と言えることが今はとても心地よく感じるの。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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リカルド・ティッシが語る 「バーバリー」オンライン発表の狙いとロックダウン中の過ごし方

 「バーバリー(BURBERRY)」は、2021年春夏コレクションを9月17日にオンラインで発表する。イギリスの大自然の中でショーを無観客で開催し、そのライブ配信を行う。なおロンドン・ファッション・ウイークは同月18〜22日に開催される予定だが、その方法はまだ明らかになっておらず、「バーバリー」の参加については現段階では未定だ。

 リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーに、今回のショーの狙いや、ロックダウン(都市封鎖)中はどのように過ごしていたのかについて、米「WWD」が独占インタビューを行った。

WWD:9月のショーについて教えてほしい。

リカルド・ティッシ=チーフ・クリエイティブ・オフィサー(以下、ティッシ):実際にショーを行い、それをライブ配信する。現地にはモデルとスタッフしかいない状態だが、旅行をすることがほぼ不可能な中、世界中の人たちがショーを体験できる“空間”をつくりたかった。それが実現できることを、とてもうれしく思っている。

WWD:ショーのコンセプトやムードはどのようなもの?

ティッシ:最近は現実逃避することや、自分を創造的に表現する方法について空想していた。自然と一体化することの単純で純粋な喜びをまた感じたいと思うようになっていたので、イギリスの美しい大自然の中でショーを行い、クリエイティブな体験をみんなで楽しみたいと考えた。当ブランドの設立者であるトーマス・バーバリー(Thomas Burberry)も自然をこよなく愛していたので、ルーツをたどり、原点に立ち返るという意味もある。

WWD:実際のショーの代わりになるものはあると思うか。クリエイティブ面での工程において、また各シーズンのメッセージを伝えるために、ショーはどの程度重要か。

ティッシ:ファッション・ウイークをやめるべきだとは思わない。私たちが住むこの“新たな世界”に合わせて、再構築する必要があるだけだ。ファッションショーは、会場にあふれるエネルギーといい、始まるまでの期待感といい、ほかにはないエキサイティングで美しいものなのでなくならないでほしいと思う。

しかし世の中が変化しているので、新たな表現方法を見つけて適応しなければならない。私にとっては、服の生地やそれがどう動くのかなどをこの目で見て理解するといった、ファッションの物質性がとても重要なのだが、これも新たな方法で実現していきたい。

また、近年はファッションから“感情”が失われているように思う。私がキャリアをスタートさせた頃は、業界に本物の感情的なエネルギーが満ちていた。当時はマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)、アン・ドゥムルメステール(Ann Demeulemeester)、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)らが、むき出しの感情を注ぎ込むようにして服をデザインしていた。もちろん今でもさまざまなデザイナーからクリエイティビティーを感じるが、真の意味での独自性に少し欠けているのではないか。コレクションの本質を取り戻すことで、ファッションの純度をまた高められると思う。

WWD:誰もがショーにアクセスできるようにする理由は?

ティッシ:現在はつながることや連携すること、創作することがこれまでよりもさらに大切になっているので、誰もがショーを体験できて、“参加している”と感じられることが重要だと思った。また個人的にも、こうしたクリエイティビティーの民主化や、コミュニティーを大切にする精神は大切だと以前から思っていたからでもある。

WWD:自然が楽しめる場所で好きなところは?アウトドア体験で好きなものはある?

ティッシ:私はイタリアの小さな町で生まれ育ったので、自然とはとても深くロマンティックなつながりを感じていたし、世界中の美しい場所に行ってみたいと夢見ていた。その後、こうしてこの地球上にあるさまざまな素晴らしい場所を訪れる機会に恵まれて、とても幸運だと思っている。

私は何かを体験することがとても好きで、外に出ることは私のクリエイティビティーを大いに刺激してくれる。今回のショーでは、イギリスの自然を称えることが重要だと思った。イギリスは景観が本当に素晴らしいし、自然は「バーバリー」の伝統に大きな影響を与えているものだから、このテーマを探索するのはとても楽しい作業だった。

WWD:ロックダウンが解除されたら、自然の中に行きたいと思っていた?またロックダウン中は、どのように過ごしていた?

ティッシ:もちろんそう思っていたよ。幸運なことに、ロックダウン中は母と姉の一人とイタリア北部のコモで過ごすことができた。17歳で実家を離れて以降、これほど長く母と一緒にいたのは初めてのことだった。母とまた強い結びつきを得ることができて、本当に美しい時間だった。都会やそのせわしない日々から離れて過ごしたことでとても癒やされたし、いろいろとインスパイアされた。

あまり知られていないことだが、私には静かな時間が必要だ。私はにぎやかなタイプだと思われているけれど、静けさこそがクリエイティビティーを呼び覚ます。この数カ月間は、一度足を止めて自らを振り返り、また前に進むための準備ができてとてもよかった。

ロックダウンが解除されて、外出できるようになった今、周囲にあるものに対してより敏感になっていると思う。屋外にあるほんの小さなものに気づくようになったし、感謝するようになった。現在はロンドンに戻ってきているが、ジョギングの際には美しい庭や公園が以前よりも目にとまるようになった。ショーがとても楽しみで、わくわくしているよ。

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モンテローザの新業態「からあげの鉄人」に見た、お決まりのパクリ感と意外なハイブリット感

 「魚民」「山内農場」「つきじ すしざむらい」「俺の串かつ 黒田」等々。「パクって何が悪い」という感じで我が道を突き進むモンテローザ。そんな同社が、この4月、埼玉の春日部に「からあげ専門店」を出店した。その名も「からあげの鉄人」。ワタミが力を入れる「から揚げの天才」を彷彿とさせるこの店、行ってみると、意外と言っては何だが、パクリ感だけでなく、独自路線をプラスしたハイブリット感も強かった。「からあげの鉄人」は、酒場的利用の取り込みにも力を入れた「呑めるからあげ専門店」なのだ。
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日焼け止め「アネッサ」と「ユニクロ」の“UVカットウェア”が初のコラボキャンペーン

 資生堂の日焼け止めブランド「アネッサ(ANESSA)」と「ユニクロ(UNIQLO)」は初のコラボレーション施策として、紫外線防止とスキンケア効果を兼ね備えた「アネッサ」の日焼け止めと、「ユニクロ」の機能性ウエア“UVカットウェア”を連動させたキャンペーンを実施する。

 一部を除く全国の「ユニクロ」店舗と公式ECサイトでは6月26日から、“エアリズムUVカットメッシュパーカ”などの対象商品の購入者に先着で「アネッサ」の日焼け止めサンプルをプレゼントする。また一部の「アネッサ」取り扱い店舗では7月21日から、対象セット品にユニクロ公式ECサイトで使えるクーポンリーフレットを同梱する。

 両ブランドのアイテムを掛け合わせ、“着る”と“塗る”のアプローチで普段の生活に無理なく取り入れやすいUVケアを提案する。

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「シャネル」2020年秋冬メイクアップコレクションはピンクに注目 「ボーム エサンシエル」の新色も

 「シャネル(CHANEL)」は8月14日、2020年秋冬メイクアップコレクションを発売する(一部数量限定発売)。価格帯は3200〜6900円。

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「スマッシュボックス」がインスタグラム上でドラァグクイーンコンテストを開催

 多くの企業が新型コロナウイルス感染拡大により、人が密接する集客イベントの開催の中止や見合わせを余儀なくされる中、「スマッシュボックス コスメティクス(SMASHBOX COSMETICS以下、スマッシュボックス)」はインスタグラム上でプライドフェス(LGBT文化をたたえるイベントの総称)を開催している。

 同ブランドはその一環として、メイクアップアーティストでインフルエンサーのエンジェル・メリノ(Angel Merino)と協業したドラァグクイーンコンテストを開催している。参加者はハッシュタグを使用してドラァグクイーンメイクの動画を投稿し、その中から4人がファイナリストとして選出される。その後ファイナリストは、歌唱力ではなくリップシンク(口パク)でパフォーマンスを競い合う“リップシンク バトル”に出場し、優勝者は「スマッシュボックス」のキャンペーンビジュアルに登場するほか、1年分のメイクを受け取ることができる。月末には、インスタグラム上でドラァグクイーンパフォーマンスを公開し、プライド月間を締めくくる。

 グレン・エヴァンズ(Glenn Evans)=スマッシュボックス コスメティクスシニア バイスシニア・バイス・プレジデント兼グローバルジェネラルマネジャーは今回のイベントについて、「このような規模でデジタルイベントを行うのは初めて。これまでもプライド月間は支援してきたが、今年はより大きなスケールでサポートしたかった。私たちやその他のブランドも、デジタルイベントについてまだ学んでる最中だ。今後、デジタルは私たちが想像もできなかったようなコンテンツやコンセプトで、より多くの人々にリーチすることを可能にするだろう」と語った。

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「エストネーション」ニュウマン横浜店がオープン 限定アイテムが続々

 エストネーション(ESTNATION)は6月24日に、横浜駅前の新商業施設、ニュウマン横浜に新店をオープンする。3~4階の立体フロアには、ウィメンズ&メンズのウエアやアクセサリー、コスメ、アンティーク雑貨などを幅広くラインアップ。インショップとして、「ニコライ・バーグマン フラワーズ&デザイン(NICOLAI BERGMANN FLOWERS & DESIGN)」が横浜エリアに初出店する。また同店のオープンを記念したコラボレーションアイテムもバリエーション豊富に発売する。注目のアイテムを一足先に紹介する。

セットアップで楽しめる「マディソンブルー」のシャツ&スカート

 中山まりこデザイナー兼ディレクターが手掛ける人気ブランド「マディソンブルー(MADISONBLUE)」には、定番の“Jブラッドリー”シャツをベースにした、デニム地のノースリーブシャツとミモレ丈のフレアスカートを別注。セットアップでワンピースのようにも楽しめるアイテムは、着回しが利くためコーディネートの汎用性が高い。

限定カラーのアートTシャツ

 エストネーションで毎シーズン続く、アーティストとのコラボプロジェクトからは、アメリカ人フォトグラファー、ピーター・サザーランド(Peter Sutherland)の作品をプリントしたアートTシャツが登場。横浜店限定カラーとしてベージュを用意する。

存在感のある「トムウッド」のリング

 ノルウェーのジュエリーブランド「トムウッド(TOM WOOD)」からは、スターリングシルバーに無色透明なロッククリスタルをあしらったリングを横浜店で先行発売。存在感のあるクリーンなデザインは、シンプルなコーディネートにアクセントを添える。

横浜をイメージした限定フラワーボックスも

 「ニコライ・バーグマン フラワーズ&デザイン」では、セイリングブルーのボックスに、鮮やかなオレンジやパープルのバラやカーネーションを詰めたフラワーギフトを用意。上質で洗練された大人の街、横浜を爽やかなカラーリングでイメージしたという。

 エストネーション横浜店では、買い物時にショッパーの受け取りを辞退するとメンバーズカードにポイントを付与。たまったポイントに応じてギフトをプレゼントする。また税込み1万円以上の購入で、ノベルティーのトートバッグを先着順でプレゼントする。

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「ノア」が大阪に国内2号店 木彫りの熊の限定Tシャツ発売

 ベイクルーズ グループが運営する「ノア(NOAH)」は6月27日、大阪・南堀江にオープンする国内2店舗目となる路面店のオープンを記念し、木彫りの熊をプリントした大阪店限定Tシャツ(6000円)を発売する。店舗の正式名称や住所などは追って発表する。限定Tシャツはホワイトとネイビーの2色展開で、大阪店とオンラインショップで販売予定。

 「ノア」のジャパンチームは「2号店のプロジェクトは、昨年春にこの場所にとてもクラシックで素晴らしい物件を見つけたことからスタートした。地元に馴染むローカリズムのようなものを感じたのを覚えている。Tシャツには、実家や老舗和食屋の一角に飾られていた木彫り熊のグラフィックをプリントした。この木彫り熊は、海外から輸入されたことがきっかけで、日本各地で愛されたもの。海外のブランドが日本に上陸し、徐々に日本各地に知られていくストーリーに思いを巡らせながらデザインした。日本のノスタルジックなカルチャーとアイコニックなものへ敬意を払いたい」とコメントしている。

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名古屋のオアシス・久屋大通公園に「スノーピーク」新業態がオープン

 スノーピークは、愛知・名古屋の久屋大通公園内に2020年秋に開業する「ヒサヤオオドオリパーク(Hisaya-odori Park)」(三井不動産)内に新業態「スノーピーク 久屋大通公園」をオープンする。飲食や物販に加え、公園という立地を生かした屋外型オフィスも運営する。2層構造で店舗面積は606平方メートル。担当者は「緑豊かな公園に位置し、自然をより身近に感じられる店舗、そしてアウトドアの間口を広げる店舗になる」とコメントした。

 1階はレストラン「スノーピーク イート(Snow Peak Eat)」を、2階はアウトドアギアとアパレルを扱う物販エリアとなる。レストランでは全国で見つけた滋味深い食材や焚火台といったこだわりの調理器具を用いて、キャンプブランド「スノーピーク」が大事にしてきた食のあり方を発信する。

 オフィス空間は2種類を運営する。公園にテントやテーブル、チェアといったアウトドアギアを設置する屋外型オフィス「キャンピング オフィス(Camping Office)」と、店舗2階を利用する屋内型オフィス「キャンピング オフィス オソト(Camping Office osoto)」(有料会員制)だ。アウトドアギアによって自然や人との距離を身近に感じ、「いつものオフィスでは出ない意外なアイデアやポジティブな意見が生まれる」と担当者は述べた。

 名古屋の直営店は「ららぽーと 名古屋みなとアクルス」店に続く2店舗目。

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D2C専用のECシステムを開発 ファッションECの実力者が語る「D2Cブランド成功のルール」

 インフルエンサーの佐野真依子が手がけるD2Cブランド「トランク 88(TRUNC 88)」を運営するブランディット(BRADIT)はこのほど、D2Cブランドに特化したECシステム「ブランディットシステム」の提供を開始した。ブランディット(BRANDIT)は、マークスタイラーやライブコマース配信大手のCANDEEなどでEC部門のトップを務めてきた鍛冶良紀・代表取締役CEOが、昨年9月にCANDEEからスピンアウトして立ち上げたスタートアップ企業で、「ブランディットシステム」を機にECシステム事業に本格参入する。ファッションEC屈指の実力者である鍛冶CEOに、D2Cブランドの成功のカギを聞いた。

WWD:「ブランディットシステム」の特徴は?

鍛冶:最大の特徴は、在庫を極限まで効率的に運用することを目指したシステム設計だ。SKU単位で在庫の把握や原価、モールごとの手数料、販売開始日、配送データなどが一目で分かるようになっており、商品のSKU単位で粗利率を把握できる。アパレルに特化し、生産からEC販売、在庫管理、マーケティング分析、ロジスティックスを一元的に管理できるECシステムは、他にはあまりない。自社のD2Cブランド「トランク88」でこれまで培ってきたノウハウをすべてつぎ込んでおり、D2Cブランドのための究極のECシステムだと自負している。

WWD:クリエイターやインフルエンサー向けには、既存のBASEやSTORESなど安価で使いやすいECカートが人気だが。

鍛冶:インフルエンサーのSNSなどを通じてダイレクトにファンや消費者と繋がれるD2Cブランドは、今の時代にフィットするビジネスモデルだ。僕自身も「トランク88」の運営を通じて、裏側ではインスタの投稿のタイミング、投稿のいいね数や保存数などをかなり細かく見ながら、商品の販売日や供給量をコントロールしてきた。その一方で、D2Cブランドの運営者なら誰しも直面することだが肝心のECシステムが、そうしたきめ細かなマーケティングデータを運用面で反映できるかと言われれば疑わしい。多くのブランドは受発注や在庫管理は今もエクセルに手打ちで管理していることがほとんどだろう。特にファッションの場合、アイテムのバリエーションが多く、季節や時期で商品も入れ替わる。そこにさらに商品生産や管理も加わって、実はかなり複雑な業務フローになる。つまり、実はビジネスとして継続して利益を出すのが非常に難しい。

WWD:D2Cブランド運営のカギになるのは?

鍛冶:重要なのは、ロジカルな販売計画を立てて実行できるか、あるいは商品の企画から生産、販売までをPDCAをきちんと回せるかどうか、だろう。D2Cブランドの場合、インフルエンサーが顧客であるファンのことを一番良く理解している。彼女/彼らは直感的にファンが欲しいものを嗅ぎ分けつつ、その上で新しいトレンドや商品を企画する。それを支えるMDは当て勘や過去の経験ではなく、数字的な裏付けをもって販売を支えるべき。

鍛冶:例えば「トランク88」だったら、AとBを作るかで迷った場合、クリエイティブディレクターの佐野麻衣子はインスタライブでファンに直接聞いてしまうだろう。それが一番早いし正確からだ。ただ、それをどのくらいの数量を作って、どうやって売っていくか。それにはインスタ投稿のインサイト分析や初速の売れ行きをロジカルかつ丁寧に見ていくことが重要だ。「ブランディットシステム」は、インフルエンサーを含めたブランドのチーム全員が、商品に関わるすべてのデータや業務フローを共有・可視化し、検証して実行することに軸足をおいて設計している。

「トランク88」でも、インフルエンサーでありクリエイティブ・ディレクターの佐野麻衣子も、彼女自身はもともと数字に明るい方ではないものの、常に在庫や販売の数字のデータを常に共有している。

WWD:ターゲットは?

鍛冶:月商300万円から数億円のブランドを想定している。一つのアイテムのどう作り、どう売っていくのか、データをマイクロサービス化したことが、結果的にこのシステムに拡張性を与えることに成功している。今後はMD支援ツールや生産管理ツールなども順次開発して、載せていくことを考えている。

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「ユニクロ トウキョウ」4階で展示 シュールでポップなラグのインスピレーション源とは?

 「ユニクロ(UNIQLO)」のグローバル旗艦店「ユニクロ トウキョウ」が6月19日、東京・銀座にオープンした。“ライフウエアのすべてをここに”をコンセプトにブランドの世界観を発信する同店舗では、1~4階のさまざまなエリアで新進気鋭のアーティストやデザイナー、スタイリストとコラボレーションし展示を行っている。参加しているクリエイターは、資生堂トップヘアメイクアーティストの原田忠やフラワークリエイターの篠崎恵美(エデンワークス)など計11人。4階のキッズ&ベビー売り場では、「スタジオ・ザ・ブル―・ボーイ(STUDIO THE BLUE BOY以下、ブルー・ボーイ)」のラグが展示されている。ラグは、曲線と直線が自由に組み合わされたシュールでポップなデザインで、ラグの概念を覆すインパクトがある。「ブル―・ボーイ」の正田啓介は以前、「WWD JAPAN.COM」などでアートディレクターやグラフィック・デザイナーとして活躍。現在は自身でラグやセラミックのクリエイションのほかさまざまなコラボを行っている。正田に「ユニクロ」とのコラボおよび、新作ラグについて話を聞いた。

WWD:「ユニクロ トウキョウ」とコラボした感想は?

正田啓介(以下、正田):5月初旬に連絡があった。多くの人が訪れる店舗に展示してもらい、作品を見てもらえることをとてもうれしく思う。昨年フランス・パリの小さなギャラリーの展示からはじまり、今年初めに東京で初の展覧会を行った。その次が「ユニクロ トウキョウ」と、展示のスケールがどんどん大きくなってきている。最初は、自己満足で作った小さなアートが、このような形でいろいろな人の目に触れることによって自分の意識も変わってきている。

WWD:「ユニクロ」から声がかかった理由は?

正田:SNSの影響だと思う。インスタグラムやツイッターで多くの反響があるので、それがきっかけだと思っている。

WWD:展示しているラグは?

正田:「ブルー・ボーイ」のアイコン的なウェーブのモチーフのラグを“エアリズム”のベッドリネンなどと展示している。新作を展示してもいいと思ったが、SNSで反響が大きかったラグに決定した。

WWD:新作のラグに関しては?

正田:以前のコレクションではニュージーランド産ウールを100%使用したが、新作ではウールとレーヨンを使用している。レーヨンを使用することで、光沢感が出るし、触感もシルクのようにスムーズになるから。また、タペストリーとしても楽しんでもらえる。

WWD:新作のラグのインスピレーション源は?

正田:今年1月に訪れた米ロサンゼルス(以下、LA)やサンフランシスコで出合った建築物。フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)が設計したマリン郡シビックセンターなどミッドセンチュリーの建築物に見られるアールデコの要素やウェーブがモチーフになっている。幸運なことにLAでは富豪のジェームズ・ゴールドスタイン(James Goldstein)の自宅を訪問することができた。LAの緑豊かな自然と彼の自宅に置かれた木製家具のコントラストに感動した。その家はロイドの門下生だったジョン・ラトナー(John Lautner)が設計したというから納得だ。

WWD:鮮やかな色使いはどこから?

正田:マイアミのサウスビーチにあるピンクやブルー、イエローなどのアールデコ建築が着想源だ。ジャンニ・ヴェルサーチェ(Gianni Versace)の元邸宅に使われていた3本のエメラルドグリーンのラインなどもイメージソースになっている。

WWD:最近では、お香なども製作しているが、今後の予定は?

正田:新型コロナウイルス感染拡大の影響で“おうち時間”が増えているので、お香立てやランチョンマット、玄関用マットなどを提案していく。また、トートバッグも製作する予定だ。これからも、いろいろなコラボレーションをしていくつもりだ。

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ウェブメディア「ハイスノバイエティ」がオンラインイベントを開催 「ディオール」「エルメス」など参加

 ベルリンを拠点にするストリートウェブメディア「ハイスノバイエティ(HIGHSNOBIETY)」は、「ノット イン パリス(NOT IN PARIS)」と題したオンライン・エキシビジョン・イベントを6月24日〜7月2日に開催する。国境やアートの枠組みを超えたデジタルの取り組みで、ラグジュアリーアイテムやストリートウエアからアート、音楽、建築、さらに高級ワインまでを取り上げるほか、イベント関連グッズの販売も行う。開催のきっかけは、新型コロナウイルスの世界的流行により2021年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイークの物理的なイベントが中止となったこと。ファッション業界内でファッション・ウイークの未来やバーチャルランウエイの魅力が話し合われる中、「ハイスノバイエティ」は独自のソリューションを提案する。

 参加ブランドは、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「エルメス(HERMES)」といったラグジュアリーブランドから「ゲーエムベーハー(GMBH)」「ウェールズ ボナー(WALES BONNER)」「マリーン セル(MARINE SERRE)」などの新進ブランドまで多岐にわたる。「エルメス」は象徴的なシルクスカーフの歴史を披露するためにアーカイブを開放し、「ゲーエムベーハー」は今回のためにベルリンで映像を撮り下ろした。さらにルクセンブルク美術館(Musee du Luxembourg)の協力によるマン・レイ(Man Ray)のファッション写真展や、グッゲンハイム美術館(Guggenheim Museum)とデビッド・ツヴィルナー・ギャラリー(David Zwirner Gallery)によるレイモンド・ペティボン(Raymond Pettibon)の作品展もオンラインで開催する。

 「ハイスノバイエティ」のトム・ベットリッジ(Thom Bettridge)編集長は、「私たちが普段記事にしている多くのイベントがキャンセルになったため、自分たち自身をカルチャーにおけるプロデューサーと考えざるを得なかった。それなら独自のカレンダーを作って、プロジェクトを基盤としたメディアブランドになろう、世界で(イベントが)何も起こっていないならば自分たちで形にしようと考えた」と述べ、「これはファッションイベントではなく、コンテンツイベント。皆がフォローしているブランドの世界観に浸るためのものだ」と語った。

 「ハイスノバイエティ」は直接ブランドとタッグを組み、読者の要望に正確に応えることを重視している。これについて、「新型コロナウイルスが発生した直後にとったアンケートでは、読者の3分の2が経済的なストレスを感じているか、周りがそういう状況にある中で目立った買い物をすることに罪悪感を持っていることがわかった。しかし同時に、85%はスタイルとカルチャーに思い入れを持っていると答えた。読者はファッションの持つ物語に夢中で、もっと文化的側面を知りたいと意欲的だ。コンテンツを届ける側にいる私たちにとってこれはすごく重要なことで、目的意識を感じた」とベットリッジ編集長。さらに同編集長は、このような若くファッションに関心を持つ層にとっては、実際にランウエイで披露される新シーズンのアイテムよりも、アーティストとのコラボレーションの背景にあるストーリーやショー音楽などがはるかに重要だと加えた。

 また、「ハイスノバイエティ」は新型コロナ終息後も同イベントの存続を目指すとともに、オブザーバーにとどまらず対等の関係でブランドと提携するメディアビジネス運営の新しい方法を示す。「過去にもこのような連携はあったが、それをより幅広く行うことができたのは素晴らしいこと。これまでショーや街中にあるものには少し恣意性が感じられたが、今は目の前にあるものの中から何と対話するかを決めることができる。キュレーターの視点から考えると、とても自由だ。オンラインであることの素晴らしさは、メディア、店舗、エージェンシーの境界線がなくなること。今では全てが同じ場所(オンライン上)で行われている」と、ベットリッジ編集長は述べた。

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「マックスマーラ」とサフィロがアイウエアのライセンス契約を早期解除 マルコリンへ移動か?

 「マックスマーラ(MAX MARA)」とイタリアのアイウエア企業サフィロ(SAFILO)は、両社が締結しているアイウエアのライセンス契約を2020年10月31日をもって解除すると発表した。これは1997年から続く契約で、現契約では23年12月31日まで更新の予定だったが前倒しの終了となる。サフィロによると、19年の売上高に占める「マックスマーラ」の割合は2%以下という。同社の19年12月期の売上高は前期比3.1%増の9億3900万ユーロ(約1100億円)だった。

 「マックスマーラ」の次の契約先は明かされていないが、マックスマーラ ファッション グループの「スポーツマックス(SPORTMAX)」と「マックス アンド コー(MAX & CO.)」のアイウエアを手掛けるマルコリン(MARCOLIN)が有力視されている。

 サフィロは、ハウスブランド「ポラロイド(POLAROID)」「カレラ(CARRERA)」「スミス(SMITH)」のほか、20以上のライセンスブランドを手掛けており、昨年は「リーバイス(LEVI’S)」「ミッソーニ(MISSONI)」「デヴィッド ベッカム(DAVID BECKHAM)」をスタートさせた。一方、来年は主力ブランドの「ディオール(DIOR)」と「フェンディ(FENDI)」のライセンスが、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)とマルコリンの合弁会社ティリオス(THELIOS)に移動する予定で、同社のポートフォリオはビジネスを大きく左右する変動が続いている。

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「パテック フィリップ」がスイスに新工場を建設 講堂やレストランも併設

 スイスの高級時計ブランド「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」が新たな工場をスイスに設立した。完成を祝して同ブランドはステンレススチールの“カラトラバ”を1000本限定で発売する。新工場は今後20〜30年間の成長に対応できるように、6億スイスフラン(約672億円)を投入してジュネーブのプラン・レ・ウアットに建てられたもので、地下4階を含む10層の広大なスペースを確保。さらに299席ある講堂や880人を収容することができるレストラン、4つのVIPラウンジを設け、駐車場は600台分の面積を持つ。

 今回の5年間にわたった新しい工場設立計画は、ティエリー・スターン(Thierry Stern)社長の父フィリップ・スターン(Philippe Stern)が活動した地にワークショップを開きたいという思いとともに、ブランドの諸活動を独立したものにしたいと同社長が考えてのことだという。年間6万2000本の生産量を増やすことが狙いではなく、生産に関わるさまざまなリソース運用を効率的で合理的なものにするためだという。同ブランドは「この工場は『パテック フィリップ』のジュネーブのルーツを再確認し、伝統と革新を完璧に融合させた時計作りのこれからの芸術性を確信するものだ」と述べた。

 スイス時計産業連盟の月次統計によるとスイス時計の輸出量は減少し続けており、新工場は新型コロナによる経済への打撃を受けた困難な時期に完成を迎えることとなった。統計によると、5月のスイス全体の輸出量は前年同期比67.9%減で、6月までの5カ月の間に全体で同35%減少した。5月は中国市場も同54.6%減で、市場の回復は「まだ見通しがついていない」と連盟は述べる。

 新型コロナウイルスによって経済に打撃を受ける前から、スイス時計業界は厳しい状況にあった。“アップル ウオッチ(APPLE WATCH)”の台頭や、主要市場の香港で長期化したデモの影響を残したままであるほか、20年現在は新型コロナウイルスによって苦戦を強いられている。

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スーツとネクタイ姿で抗議デモ 仕掛けた3人の黒人業界人がその理由を語る

 6月4日、ファッションやアートの分野で活躍する3人の黒人業界人による呼びかけで、ニューヨーク・マンハッタン北部(ハーレム)で抗議運動が平和的に行われた。これは5月25日に、米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)氏が白人の警察官に首を押さえつけられて死亡した事件に対するものだが、一風変わっていたのは、参加者が全員スーツやネクタイなどを着て正装していたことだ。

 子ども連れで参加した父親なども見られたこのデモを企画したのは、スタイリストのガブリエル・ガーモン(Gabriel M. Garmon)、デザイナーのブランドン・マーフィー(Brandon Murphy)、そしてアートキュレーターのハロルド・ジェームズ・アレクサンダー・ワイト(Harold James Alexander Waight)だ。当日は1000人以上が集まるなど好評だったことを受けて、彼らはジューンティーンス(Juneteenth)と呼ばれる米国の「奴隷解放記念日」の6月19日にも、同じようにスーツ姿で抗議運動を行っている。

 なぜ“正装”でのデモを企画したのか、またファッション業界における構造的な人種差別や今後それをどう改善するべきなのかについて、米「WWD」が聞いた。

WWD:6月4日はミネアポリスでフロイド氏の葬儀が行われた日だが、ニューヨークでも抗議運動を実施しようと考えた理由は?

ガブリエル・ガーモン(以下、ガーモン):アトランタで行われていた抗議運動にインスピレーションを受けた。フロイド氏をはじめ、これまで命を奪われてきた同胞たちを追悼し、連帯を示す運動をニューヨークでもやりたいと思ったことがきっかけだ。

ブランドン・マーフィー(以下、マーフィー):スーツなどの正装で参加するように呼びかけたのは、黒人や有色人種に対する固定観念とは違うイメージをメディアで伝えたかったから。重苦しい社会情勢の中ではあったが、士気も上がったし、協力し合えば世の中を変えられると感じられてよかったと思う。

WWD:1960年代の公民権運動でも、活動家らはメディアでどう見えるかを意識してスーツを着用するなど、服装を武器の一つとして闘った。当時の写真には、完璧にドレスアップした黒人男性が白人の警察官に不当な暴力を受けている様子が多く残されているが、今回のデモはそうした歴史からも影響を受けているか。

マーフィー:公民権運動があった頃は、男性は三つぞろえのスーツを着て帽子をかぶっていたし、女性もドレスを着ているなど、今よりもドレスアップすることが当たり前だった。服装によって人の印象は変わるし、世論もそれによって変わってくるので、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(Martin Luther King Jr.)やマルコム・エックス(Malcolm X)といった当時の活動家からは多いに影響を受けている。今回の抗議運動は連帯を示すことはもちろん、インパクトのあるイメージを発信したいという意図もあったから。

ハロルド・ジェームズ・アレクサンダー・ワイト(以下、ワイト):正装することに関しては、「ドレスアップしなくてもいいのではないか」「スーツを着ないと尊重されないのはおかしい」という声もあった。しかしこれは、失われた命に対する私たちなりの敬意の表し方なのだ。表現方法は自由であるべきで、私たちの場合はそれがファッションだった。人は身なりで判断されることが多いが、今回は“スーツを着た人間”として見られ、真剣に受け止めてもらいたいと考えた。

ガーモン:正装しなくてもいいのではという意見は私も耳にしたが、私たちはファッションを愛しているので、自分を表現する手段として自然なものだ。またユニホームやそろいの服を身につけることで連帯が生まれるし、集団として効果的に意見を表明できる。

マーフィー:何か行動を起こすと、ポジティブな反応もあれば、ネガティブな反応もある。しかし信念を持って、自分が正しいと思うことを続けていくしかない。私たちは自分たちの声を社会に届け、変化を起こしたいと考えている。スーツを着ることで、これまでとは違う形でメディアに取り上げられるのであれば、それはいいことだと思う。今回のデモには高齢者や子どもも参加していたし、スーツやネクタイがない人のためにと余分に持参している参加者もいた。とても胸を打たれる光景で、こうして協力し合えばきっと変化を起こせると希望を持つことができた。

WWD:人種差別に対する闘いを支持すると表明しながらも、実際には黒人や有色人種の従業員がほぼいないなど、口先だけのファッションブランドやメディアが批判されているが、どのような変化が起きてほしいと思うか。

ワイト:企業は黒人や有色人種をもっと採用する、門戸をさらに開くと発表しているが、採用後の扱いが平等でないケースが多いことも問題だ。白人と同じ学歴や職歴があり、同じ職種に採用されたにもかかわらず、肌の色が違うというだけで給料が少ない。それが現実だ。企業やファッションブランドは、多様性を推進している体(てい)を装うために黒人を何人か採用してイメージアップを図るのではなく、真の意味で平等に扱う必要がある。

ガーモン:プライド月間(Pride Month、LGBTQ+の権利について啓発するイベントなどが開催される)に対する企業の態度がまさにそれだ。6月はレインボーフラッグ(LGBTQ+を象徴する旗)を掲げ、いかにも支持しているかのようだが、7月1日になった途端に旗を下ろして後は知らないふりを決め込む。企業は運動を継続し、本当の意味でのアライ(支援者)になることが重要だ。

マーフィー:ファッション業界では多数の有色人種が働いているのに、業界がそのことを認識していない。アシスタント・デザイナーやアシスタント・エディターなど、私たちはどれだけ頑張っても“アシスタント・何とか”な立場か、販売員にしかなれない。私がテーラリングのブランドで仕事をしていたときも、作業フロアにいる従業員の多くは黒人や有色人種なのに、上階のオフィスには白人しかいなかった。これではやる気を削がれるし、自分はファッション業界に受け入れられていないのではと疑問に感じてしまうので、経営側になったり、ブランドのオーナーになったりするための道筋が必要だ。これは公平性の問題で、人々の暮らしや人生がかかっている。ソーシャルメディアに「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」と投稿するだけでは十分ではない。

ワイト:「Black Lives Matter」がトレンドになってほしいわけではなく、本当に変化が起きて、それが定着してほしいと思う。ファッション業界は黒人や有色人種のさまざまなカルチャーを取り入れて利益を上げているのに、なぜ私たちのことをまるで背景か下働きのように扱うのかをよく考えてほしい。また、私たちはほかの人種に対して抗議しているのではなく、人種差別に抗議しているのだということも明確にしておきたい。

WWD:希望を感じるものは?

ガーモン:若い世代。今回のデモでは、ネクタイの結び方を教えてもらっている子どもの姿を見かけたが、私たちは彼らのために闘っているのだと思った。変化は一晩で起きるものではないが、子どもや若者を見ると希望を感じる。

マーフィー:黒人のデザイナーやクリエイターが連帯し、互いにサポートしている様子に心を打たれた。本気なのかどうかに多少の疑念は残るものの、大企業も誠意のこもった支援策を発表しているし、社会でも対話が続けられていることをうれしく思っている。

ワイト:未来に希望を感じる。過去は変えられないが、現在の行動で未来が変わるのだと思うと勇気が湧いてくる。またデモに参加できない人も、人種差別に反対する絵画や詩を発表したり、曲を作ったりして、みんな自分なりに行動している。そうした姿を見て、私は未来に対する希望を感じているのだと思う。

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「NYX」がわずか2年で再撤退 9月に順次閉店

 米国発のメイクアップブランド「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX PROFESSIONAL MAKEUP)」が23日、公式サイトとSNSで9月末での日本事業終了を発表した。

 同ブランドは現在国内に5店の直営店を持つが、9月14日にルクア大阪店、22日に名古屋ゲートタワーモール店、27日に池袋PARCO店と沖縄パルコシティ店を閉店する。表参道原宿店の閉店日は追って発表。楽天市場やロハコ(LOHACO)での取り扱いは9月30日で終了する。

 同ブランドは1999年に誕生。豊富なカラーバリエーションと手軽な価格で個性を発揮し、過去に日本には数回上陸したがいずれも撤退。2014年にロレアルグループに買収され、18年3月16日に東急プラザ表参道原宿に出店し再上陸を果たした。1号店オープン日には開店前から約400人が行列を作るなど高い注目を集めていたが、2年でまたしても撤退することになった。

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ママ雑誌「ママガール」休刊 ウェブやユーチューブなどのデジタル施策にシフト

 エムオン・エンタテインメントが発行する女性向け季刊誌「ママガール(mamagirl)」は、7月28日発売(新型コロナウイルスの影響で5月末発売から延期)の夏号をもって休刊する。ウェブ版は継続し、今後はインフルエンサーの活用やユーチューブ公式チャンネルでの動画施策など、デジタル領域にさらに注力していくという。

 「ママガール」は2012年8月にムックとして創刊。ママの新しいライフスタイルを提案し続けてきた。2013年には読者からの反響を受けて、定期刊行化していた。休刊に関して同社は「昨今、ユーザーの情報を入手するスタイルが変化し、メディアフォーマットが変容していく中、その価値を提供する上で雑誌というスタイルの役目は終了したと判断した」としている。

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「ディオール」と「ジョーダン ブランド」がコラボした“エア ジョーダン 1”の発売方法が決定 専用サイトで購入資格をエントリー

 「ディオール(DIOR)」はこのほど、新型コロナウイルス感染拡大の影響で発売が延期となっていたナイキ(NIKE)の「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」とコラボした“エア ジョーダン 1(AIR JORDAN 1)”の発売方法を発表した。

 購入希望者は、後日発表される専用サイトから希望モデルやサイズ、受け取り希望店舗などを登録して購入資格を申請することができる。当該の店舗では購入資格取得者のみを対象に先着順に販売し、在庫がなくなり次第終了となる。購入資格のエントリーは1人につき1足まで。

 なお、ウエアとアクセサリーを含むカプセルコレクションの“エア ディオール”は7月以降に、イギリス・ロンドンのセルフリッジ(SELFRIDGES)と中国・成都市の太古里ショッピングセンター内のポップアップショップなどで販売を予定している。

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ヴァレンティノとアマゾンがタッグ 共同で模倣品販売会社を提訴

 ヴァレンティノ(VALENTINO)とアマゾン(AMAZON)は、靴の小売り事業を展開する米ニューヨーク州のケイトリン パン グループ(KAITLYN PAN GROUP LLC)が、「ヴァレンティノ」のアイコンであるロックスタッズをあしらった「ヴァレンティノ ガラヴァーニ」のシューズの模倣品を同社のECサイトと「アマゾン」で販売したことがアマゾンの規約違反およびヴァレンティノの知的財産権侵害に当たるとして、損害賠償請求等を求め、共同でケイトリン パン グループと米ニューヨーク州在住のハオ・パン(Hao Pan)を相手取り訴訟を提起した。

 アマゾンにとってラグジュアリーブランドと共同訴訟を提起するのは初のことであり、またヴァレンティノにとっても、オンライン小売企業と共同訴訟を提起するのは初だという。

 アマゾンのウェブサイトに掲載された連名のプレスリリースの中で、「ヴァレンティノは伊ローマのアトリエで完全生産し、メード・イン・イタリーを維持する代表的なラグジュアリーブランドだ。イタリア製であることはブランドの根幹をなす価値である。私たちの使命はブランドの保護と、創造性と包括性を持って行動することによってヴァレンティノコミュニティーを守ることだ。アマゾンと協働でオンライン上のブランドとリソースを保護することにより、ファッション業界に危機感を持たせ、知識や理解することの重要性を強調する」とコメントしている。また、アマゾンは「『アマゾン』の出店者の大半は誠実だ。われわれは消費者やブランド、出店者を偽造者から守るためには積極的な行動をとることをいとわない」とコメントしている。

 アマゾンは「複数回におよぶ警告や停止命令にもかかわらず、ケイトリン パンは輸入、販売、侵害品の提供を続けた」と説明する。加えて、ケイトリン パン グループは米国でロックスタッズの商標登録申請を試みたという。このためアマゾンはケイトリン パンのアカウントを2019年9月に凍結している。

 ヴァレンティノは米国における模倣品対策に力を入れており、過去3年間で2000点以上の模倣品を税関で差し止めたという。また同社は、複数のマーケットプレイスで模倣品を販売する7000以上のアカウントを凍結したほか、360以上のウェブサイト、1000以上のSNSアカウントを停止することにも成功している。

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「ディオール」がイタリアでのショー決行へ 無観客で2021年クルーズ・コレクションを披露

 「ディオール(DIOR)」は6月21日に開かれたオンライン記者会見で、2021年クルーズ(プレ・スプリング)・コレクションのランウエイショーを7月22日に南イタリア・プーリア州のレッチェで開催することを発表した。衛生面を考慮して無観客で行い、その模様をライブ配信する。今回のショーは当初5月9日に予定されていたもので、新型コロナウイルスのパンデミックにより無期限延期となっていた。

 世界から600人以上のメディア関係者が参加した記者会見には、ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)=クリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)社長兼最高経営責任者(CEO)とマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターが登場。ロックダウンよりも前にコレクション制作を始めていたキウリ=アーティスティック・ディレクターは、「父がプーリア州出身なので、私にとってこのプロジェクトはとても大切なものだった。そして、私に困難なときでも自分自身と未来を信じることを教えてくれた父に、このショーを捧げたいという気持ちもある」と、ショーにかける特別な思いを語った。

 一方、ベッカーリ社長兼CEOはショーを“美しい映画”に例え、モデルやフォトグラファー、ヘア&メイクアップアーティスト、イベントプロデューサーから職人や大工、電気技師まで1000人以上が携わることになるだろうと明かす。開催を決めた理由の一つとしては、「ラグジュアリーはエモーションであり、ファッションに関してはリアルなファッションショーほど感情を喚起するものはない」とコメント。大きなメーカーから家族経営の工房まで多くのサプライヤーだけでなく、新型コロナの最も深刻な影響を受けた国の一つであるイタリアへの支援を表すための取り組みでもあると説明した。さらに、第2次世界大戦直後にメゾンを立ち上げた創業者のクリスチャン・ディオール(Christian Dior)の勇気と前向きな姿勢に触れ、「これが私たちのDNAだ。この特別な時代に、ファッション界のために『ディオール』が立ち上がり行動を起こすことは象徴的だと思う」と述べた。

 また、ベッカーリ社長兼CEOは9月に再開予定のパリ・ファッション・ウイークでショーを続ける意向も示し、「ファッションの世界には、生のファッションショーが常に存在するだろうと考えている。9月のパリでは、少なくともある程度の観客を呼べることを期待している」という。キウリ=アーティスティック・ディレクターも「ファッション・ウイークはファッション界にとってだけでなく、開催都市にとっても重要」と、パリに与える経済的影響を強調した。

 なお、7月6〜8日のオートクチュール・ファッション・ウイークでは、6日14時半(現地時間)から発表が予定されている。生のショーは行わないというが、形式の詳細については明言を避けた。

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雨の日も使える!コンバットブーツにヒットの予感 ゴツさと量感で細見え

 秋に向けてヒットの兆しが見えている新顔シューズは、コンバットブーツに代表されるボリュームたっぷりのゴツめブーツ。背景にあるのは、“強い女”のイメージや、不安な時代の空気。アンフェアや不合理と戦いながら、今の時代を生き抜く女性像に、軍用シューズならではのタフ感がぴったりです。

 「ディオール(DIOR)」は2020年春夏パリ・コレクションで、ショートボトムスとゴツめブーツの組み合わせを提案。このように相反する印象の、フェミニンなスカートやキュートなミニボトムスとブーツを合わせるのがコンビネーションのコツです。おしゃれスナップを参考に、コンバットブーツの上手な取り入れ方を、夏のうちから先取りマスターして、梅雨のレインファッションにも取り入れていきましょう。

◆スカート・ワンピースに合わせてフェミニン×強さ

 秋元梢さんはラバーソールのコンバットブーツを履いて、「サカイ(SACAI)」の2020年春夏パリ・ファッション・ウイーク会場に来場。透ける袖のトップスに、ハイウエストのフレアシルエットのロングスカートを合わせ、とどめにタフな戦闘シューズをマッチング。シアー素材やフレアシルエットにぐっと緊張感がプラスされクールな装いが完成しました。

 2枚目のルックは「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」のショー来場者。ミニマルなノースリーブの白ワンピースに、スパイシーなブーツを引き合わせました。“上半身はたおやかに、靴はハードに”はおしゃれテクニシャンの得意技。腰にニットを巻いて、アクセントを添えました。夏場のシンプルなワンピースも、タフ顔のブーツを添えれば、スパイシーな着こなしに。大人女性でも取り入れやすいスタイリングです。

◆ジャケット×ミニボトムスで脚をきゃしゃ見せ

 ゴツめブーツは量感が豊かなので、コーデ全体のめりはりを演出できます。端正なテーラードジャケットや、コンパクトなミニボトムスと組み合わせて、トレンド感の高い着こなしに整えるのは、賢い組み立て方。写真1枚目はジャケットとミニボトムスでスクールガール風の雰囲気に。足元に戦闘モードのコンバットブーツを迎えて、スパイスをまぶしました。足元をハードに決めるだけで、自然な華奢感がアップ。脚線が細見えするおまけつきです。

 2枚目はジャケットとショートパンツのコンビネーション。ニュートラルカラーでまとめました。きれいめに整えつつ、足元だけはゴツめブーツではずしているのが、おしゃれエリートならではの隠し味的アレンジ。スーパースリーブ丈のシャツもアンバランスを印象づけて、遊び心を醸し出します。ショートパンツの裾がゆったりしているうえ、ブーツが豪快なので、シャープなレッグラインが引き立ちました。

◆ブーツインでスレンダー&ジェンダーレスなムード

 ゴツめブーツを目立たせるには、パンツの裾をブーツインするのが一番。「サカイ(SACAI)」の20年春夏パリ・ファッション・ウイーク会場で、モデルの高瀬真奈さんは、シアー素材のドット柄シャツとパンツのセットアップ姿を披露。パンツの裾はコンバットブーツに収めています。足首周りに適度なたるみを生んで、細感を際立たせるテクニックが参考になります。

 2枚目の写真は、夏らしいシンプルなTシャツ姿。パンツとのコーデはさっぱりして見えがちですが、コンバットブーツを取り入れれば、退屈に見えません。サンダルやスニーカーではイージーに見えすぎたり、物足りなく見えたり。でも、コンバットブーツに裾をインするだけで、こんなに新鮮な着映えにさま変わり。ジェンダーレスなたたずまいに整うので、ゆるっと見えがちなラフなコーデが凜々しく映ります。

 肌の露出をカムフラージュする効果が高いので、コンバットブーツはサマールックの相棒にうってつけ。手抜きに見えがちな装いにも、“強め感”を添えてくれます。秋冬にはさらに盛り上がりを見せそうなので、夏のうちから手なずけておくのが賢い先取りコーデです。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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ワグとiDAが渋谷パルコでチャリティーセールイベント開催 「ファセッタズム」や「ランバン」などが参加

 ファッションPRのワグと人材会社のiDAは6月26~28日に、東京都の新型コロナ対策医療支援の寄付を目的としたチャリティーセールイベントを渋谷パルコ9階の特設会場で開催する。

 「ウィー バイ プロジェクト(WE BUY PROJECT)」と題した同イベントは“ファッションの力で社会貢献”をコンセプトに掲げ、その趣旨に賛同するファッションブランドやセレクトショップがそれぞれの商品やアーカイブ品、サンプル商品の出品に加え、デザイナーの私物も販売する。売り上げの一部は東京都福士保護局の「守ろう東京・コロナ対策支援寄附金」に寄付する。

 6月18日時点では、「ファセッタズム(FACETASM)」「ランバン(LANVIN)」「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」「アレッジ(ALLEGE)」やセレクトショップのベスト パッキング ストア(BEST PACKING STORE)など計30以上のブランドおよびセレクトショップの参加が決定している。

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ペッパーランチ売却先、投資ファンドJ-STAR浮上。治郎丸・相席屋の買収実績。

株式会社ペッパーフードサービス(本社/東京都墨田区、代表取締役社長CEO:一瀬 邦夫)が、ペッパーランチ事業の売却先について、6月18日には食肉卸大手のエスフーズやコメ卸最大手の神明ホールディングスによる連合の可能性を否定しなかったが、6月22日には国内投資ファンドの J-STARの名を挙げて同社は決定していないと発表した。
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ペッパーランチ売却先、投資ファンドJ-STAR浮上。治郎丸・相席屋の買収実績。

株式会社ペッパーフードサービス(本社/東京都墨田区、代表取締役社長CEO:一瀬 邦夫)が、ペッパーランチ事業の売却先について、6月18日には食肉卸大手のエスフーズやコメ卸最大手の神明ホールディングスによる連合の可能性を否定しなかったが、6月22日には国内投資ファンドの J-STARの名を挙げて同社は決定していないと発表した。
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ゴーストレストランをFC展開。売上200万円プラスにできて、300店展開するってホント?

 厨房を外部に貸し出すゴーストレストラン。デリバリー需要が注目され、脚光を浴びているが、それをフランチャイズ(FC)展開する新しいビジネスモデルを始めた企業がある。商品は唐揚げ。これで月商200万円を上乗せできるという。そんな夢みたいなことがあるのか? しかも8月には300店が見えているという。直撃した。
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ゴーストレストランをFC展開。売上200万円プラスにできて、300店展開するってホント?

 厨房を外部に貸し出すゴーストレストラン。デリバリー需要が注目され、脚光を浴びているが、それをフランチャイズ(FC)展開する新しいビジネスモデルを始めた企業がある。商品は唐揚げ。これで月商200万円を上乗せできるという。そんな夢みたいなことがあるのか? しかも8月には300店が見えているという。直撃した。
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欧米で注目集める“定額レンタル服”をパリで体験 届いた服やサービスに見るビジネスの可能性

 新型コロナウイルスの影響で、ファッション業界の流通に大きな変化が起き始めています。中でも私が注目しているのは、コロナ騒動前から需要を伸ばしていたレンタルサービスです。未使用の中古品をレンタルで共有することで、衣類を循環させて生産を減らすという持続可能な新たなファッションビジネスだと近年うたわれており、昨年からいよいよレンタル事業を本格的に開始する企業も増えました。日本でもストライプインターナショナルの「メチャカリ」をはじめ、エディストの「エディスト クローゼット」、高級バッグに特化した「ラクサス」などがあります。パーティー用のフォーマルウエアだけではなく、日常着を定額制でレンタルするのがトレンドです。この潮流をつくったのはレント・ザ・ランウェイ(RENT THE RUNWAY)やル・トート(LE TOTE)、グウィニー・ビー(GWYNNIE BEE)などのアメリカのスタートアップ企業でした。中でも、11年前にサービスを開始したレント・ザ・ランウェイは現在約1100万人のユーザーを抱えており、世界中で売上高10億ドル(約1060億円)に達し、今もなお成長を続けています。昨夏には「アーバンアウトフィッターズ(URBAN OUTFITTERS)」「アメリカンイーグル(AMERICAN EAGLE)」「バナナ リパブリック (BANANA REPUBLIC)」などファションブランドも相次いでレンタルサービスを発表しました。

 アメリカ企業の成功を参考にし、フランスでもル・クローゼット(LE CLOSET)やパノプリー(PANOPLY)、テール・ミー(TALE ME)などの企業が続々と誕生しました。老舗百貨店のギャラリー・ラファイエット(GALERIES LAFAYETTE)オスマン本店では、パノプリーと協業したレンタルサービス専門コーナーが設けられています。

背景には自然環境への意識

 レンタルサービスが注目を集めることになった背景の一つに、環境問題への意識の高まりがあります。米新聞「ブルームバーグ(BLOOMBERG)」紙と「ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)」紙は2018年、「H&M」では未販売の衣類とアクセサリー計42億ドル分(約4876億円)が倉庫に山のように積まれ無駄になっていると暴きました。ファッション業界が環境汚染に加担する産業だと長年問題視される主な要因は、ファストファッションが生み出す過剰生産です。多くの企業がサステナビリティを指針に掲げて取り組む一方で、生産された衣類の大部分は倉庫もしくはクローゼットの中で眠っているという悪循環に陥ってしまっているようです。IFM(フランスのテキスタイル・モード・ラグジュアリーブランド産業の高等専門学校)の調べでは、環境および社会に悪影響を与える洋服の過剰消費を制限することで、中古衣料品市場(再販売、レンタル、リサイクル)が生み出す利益は10億ユーロ(約1221億円)に相当するという試算が出されました。

 このような矛盾を解消するために、使用されていない衣類をレンタルによって共有して寿命を延ばすという考えは、環境的な視点からも有意義であると言えます。さらに、新型コロナウイルスの脅威を経験したことで、人々の自然環境への関心は今後いっそう高まり、衣料品に対してサステナブルな選択を意識することになるでしょう。

 しかし、環境問題に関しては結果がすぐ表れないだけに、正しい結論を導き出すのは容易ではありません。昨今フランスでは、サステナビリティをマーケティングの手法として用いる欺瞞的なアピールである“グリーン・ウオッシング”を指摘する記事も話題になっています。環境に関する科学的根拠が出ていないレンタルサービスに対して、私はまだ懐疑的です。また、コロナ騒動の最中「レンタル品によってウイルスがまん延する」といううわさがアメリカで飛び交いました。これに対しレント・ザ・ランウェイは、徹底した清掃方法に則っていると主張する書簡を出しましたが、外出規制で衣類着用の機会が減ったことと、感染の不安からサービス利用者が激減したと想像できます。現に同社は3月末に、アメリカ国内にある5つの実店舗の従業員を解雇しました。外出規制が解除されたとしても、レンタル品に対する不安はなかなか払拭できないかもしれません。

フランスのレンタル服を体験

 このように情報はいろいろと溢れていますが、体験してみないと何もわかりません。そこで、パリ在住の私は実際にフランス企業ル・クローゼットの1カ月定額レンタルサービスを体験してみることにしました。まずはオンライン上でユーザー登録を行い、洋服の好みやサイズなど、10項目の簡単な質問に答えます。レンタルする洋服とアクセサリーの数によって3段階の料金設定があり、私は一番安い月額39ユーロ(約4700円)で2着の衣類と1つのアクセサリーをレンタルできるコースを選びました。どのコースでも返却時のクリーニングは不要で、月に何度でもレンタル品の依頼が可能です。

 注文から5日後、最初に届いたのはコットン素材の黒のトップスと淡いブルーのジャケット、ストーンが付いたリングでした。でも好みとは違ったため、一度も着用することなく返却しました。レンタル品はナイロン素材のバッグに入って届けられ、洋服を包む梱包紙などは使用されていません。ナイロン素材の品質は不明ですが、プラスチック製ではなく植物由来の繊維素材であるといいなと思ったのが、受け取って最初に感じたことです。2度目の配送で届いたのは、ジーンズとロングドレス、ネックレスでした。サービスを利用したのはまだまだ寒い時季だったため、最初のレンタル品同様、素材や丈感は寒い時季には適していませんでした。今回の体験で唯一着用したのは、ジーンズだけです。気に入ったら買い取ることもできますが、一度着用したら返却し、レンタル体験を終えました。

配送法とクリーニングに疑問

 サービスを利用して気になった点が2つあります。まずは配送に関して。レンタルサービスにおいて往復の配送は必須ですが、ビジネスが拡大すると同時に二酸化炭素排出量は増える一方ではないでしょうか?米「アマゾン(Amazon)」は、二酸化炭素量排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル達成のために電動トラックを導入し始めたというニュースが記憶に新しいところです。レンタルサービスを行う企業は、環境への負荷が少ない車両での輸送でなければ利用者は疑問を感じてしまうはず。ル・クローゼットの往復の輸送は郵便局を利用したもので、電気自動車は導入されていません。

 もう一点気になったのは、クリーニングのサービスについて。私のように一度も着用せず返却された場合であっても衣類はドライクリーニングにかけられます。家庭での洗濯よりもドライクリーニングの方が多くのエネルギーを要し、溶剤は大気汚染を助長する有害な成分を含んでいることがほとんどです。レンタルサービスを行う企業は、非毒性で生分解性の洗剤と純水のみを使用するドライクリーナーとの提携であってほしいと感じました。

 今回は“環境的視点でレンタルサービスについて考察する”という目的でしたが、私の結論は、レンタルサービスが環境問題に対する最善策であるかどうかは“未知数”でした。倉庫や配送に再生可能エネルギーを使用し、包装を最低限にして廃棄物を出さない、クリーニングは水洗いか植物由来の溶剤のみを使用することなど、カーボンニュートラルを目指せば環境に優しいサービスだと言い切れるようになるかもしれません。

コロナ禍でどう変わるか

 ほしいと思っていた衣服を選択でき、購入するかどうかの最終決断として試着目的でレンタルを利用するのはとてもいいと思います。しかし、たとえレンタルサービスがサステナブルだという科学的根拠が出ても、個人的には今後利用しないと思います。なぜなら、レンタルした衣服には何の愛情も湧かなければ、それを着用して“自分らしくいられる感覚”を得られないからです。衣服は身を覆うだけが目的ではなく、感情やアイデンティティーと深いつながりがあると私は信じています。所有する衣服と時間を重ねることで生活、人生に深みが増していくもので、人生のあらゆる場面で衣服は重要な役割を持ち、人間性を構成する一部であると思っています。少なくとも私にとって、衣服はとそういう存在です。購入するよりも安くトレンドの衣服をまとえるとしても、私はこの先レンタルサービスとは縁がなさそうです。

 仏新聞「ル・モンド(Le Monde)」紙の取材に答えた「パノプリー」共同創始者アングリッド・ブロシャール(Ingrid Brochard)は、従来の消費スタイルから洋服レンタルのスタイルにくら替えする人が増えている理由について、SNSが背景にあると分析しています。「1、2回着用してSNSに投稿したら満足感を得られる。人々は実生活よりもSNSで人気がある方を好み、写真であれば洋服がレンタルか所有物であるかは見分けられないから利用者が増えている。洋服自体への関心や敬意は減り、自分自身への関心が増しているのだ」。

 とどまるところのないSNSの普及とともにレンタルサービスは成長していくのでしょうか。新型コロナウイルスによる外出自粛で売り上げを伸ばした企業もあれば、大きな打撃を受けた企業もあることは間違いないため、各社がビジネスを今後どのように広げていくのか引き続き注目していきたいです。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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肉汁餃子製作所ダンダダン、看板から「酒場」消す。アフターコロナは「餃子食堂」。

株式会社NATTY SWANKY(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:井石 裕二)が、全国に91店舗を展開する「肉汁餃子製作所ダンダダン酒場」の業態名を2020年7月より「肉汁餃子のダンダダン」へ変更することを決定した。業態名から「酒場」を消すことで酒場機能を残した「お食事処(飲食店)」へ進化させる。
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「フェンディ」がビジュアル・アーティストのジョシュア・ヴィーダスとコラボ キャンペーン動画も公開

 「フェンディ(FENDI)」は6月25日に、ロサンゼルスを拠点に活躍するビジュアル・アーティストのジョシュア・ヴィーダス(Joshua Vides)とのコラボコレクション“カリフォルニア スカイ”を発売する。

 ヴィーダスは黒と白のマーカーで描くユニークなスタイルで、FFロゴやフローラルモチーフをグラフィカルに再解釈した。軽量素材に注目した同コレクションは、ナイロンのウインドブレーカーやエンボス加工が施されたサイクリングショーツなどの都会的なアイテムから、カフタンやポプリン素材のシャツドレスなどのリゾートアイテムまでがそろう。メンズアイテムにも同様のグラフィックを施した。

 アクセサリーも豊富にそろえ、“ピーカブー”や“バゲット”などのアイコンバッグに加えて、ポリッシュレザーの新作スニーカーや人気のウィメンズサングラス“フェンディラマ”、メンズの最新作サングラス“ボタニカル フェンディ”などが登場する。

 また「フェンディ」表参道店では7月29日まで、同コレクションの世界観を表現した店内装飾やショーウインドーを楽しむことができる。また公式LINEアカウントでは7月31日までの期間中、ヴィーダスのグラフィックやイメージビジュアルを用いたオンラインジグソーパズルコンテンツをLINEの友だち限定で配信する。パズルゲームをクリアするごとに壁紙をプレゼントするほか、最終レベルをクリアした人を対象に“カリフォルニア スカイ”コレクションのスケートボードステッカーを数量限定でプレゼントする。

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時計「ロンジン」が人気モデル“ドルチェヴィータ”の新レザーストラップ7色を発売

 1832年創業の時計メーカーの「ロンジン(LONGINES)」は6月20日に、人気モデル“ドルチェヴィータ(DOLCEVITA)”から新レザーストラップ7色を銀座店で先行発売した。一般販売は7月1日。全国の「ロンジン」正規取扱店舗で取り扱う。同モデルは、イタリア人のライフスタイル“ドルチェヴィータ(豊かな生活)”からインスピレーションを得て1997年に誕生。時計本体は14万円、レザーストラップは各1万300円。

 新レザーストラップ7色は、イタリアのリゾート地や下町、海、自然を表現したターコイズ、ライムグリーン、イエロー、オレンジの4色のほか、クラシックカラーのブラウン、トープ、パイングリーン3色をそろえた。

 また今回の発売を記念して、全国の「ロンジン」正規取扱店舗でカラーレザーストラップを購入すると追加でもう1本プレゼントするキャンペーン“ロンジン カラーオブライフ”を7月2日から8月2日まで行う(プレゼントストラップのカラーは選べない)。

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「UT」が今年50周年を迎えた「ドラえもん」とコラボ メンズ8型、キッズ6型

 「ユニクロ(UNIQLO)」のグラフィックTシャツブランド「UT」は6月26日、今年50周年を迎えた人気漫画「ドラえもん」とコラボした“ドラえもんUT”を発売する。全国のユニクロ直営店、公式オンラインストアで取り扱う。

 “ドラえもんUT”はメンズ8型(各1500円)、キッズ6型(各900円)を用意。メンズは50周年記念映画「STAND BY ME ドラえもん2」(公開日未定)と連動した3D「ドラえもん」の後ろ姿とタイトルロゴを使用したものや、映画内で「ジャイアン」が実際に着ているTシャツのデザインのほか、第一巻の表紙をオマージュしたもの、人気のひみつ道具を「ドラえもん」のシルエット内に散りばめたデザインなどをラインアップ。キッズでは、ライトイエローのボディーカラーに“タイムふろしき”をはじめとした人気のひみつ道具とさまざまな表情の「ドラえもん」を一枚に表現したものなどをそろえる。

 また6月25日~7月23日に、ユニクロのオンラインストアで“ドラえもんUT”を購入した人には、「ドラえもん」の名言を詰め込んだオリジナルボックスで梱包して発送する。

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「エーグル」が路面店を原宿にオープン 閉店した渋谷本店と同じ明治通り沿い

 フランス発のアウトドア・ライフスタイルブランド「エーグル(AIGLE)」は6月26日に、東京・原宿に直営路面店舗をオープンする。

 2017年に閉店した渋谷本店と同じ明治通り沿いに位置し、今までのクラシックな内装と新しいインダストリアルなコンセプトが融合した店内になっている。サンドリン・コンセイエ(Sandrine Conseiller)=エーグル最高経営責任者は「東京の中心部への再出店により、フランス国外で初めて出店した国である日本とのつながりがより強固になる」とコメントした。

 オープンを記念してTシャツ(5900円)を販売するほか、ノベルティーグッズが当たるガチャガチャゲームも用意する。

 また、フランス・パリ在住のフォトグラファー、宮本武の写真展をオープンから8月下旬まで同店内で開催する。宮本の写真をプリントしたチャリティーTシャツを販売し、その売り上げの8%を、音楽家の坂本龍一が代表を務める森林保全団体モア・トゥリーズに寄付する。

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伊アイウエア企業マルコリンの新CEOが就任 「新しい成長のフェーズに入る」

 イタリアの大手アイウエア企業マルコリン(MARCOLIN)は、新しい最高経営責任者(CEO)兼ゼネラルマネジャーにファブリッツィオ・クルチ(Fabrizio Curci)氏が6月22日付で就任すると発表した。4月に退任してベネトン(BENETTON)のCEOとなったマッシモ・レノン(Massimo Renon)前CEOの後任だ。

 クルチ新CEOは、イタリアのボッコーニ(BOCCONI)大学の出身。前職はイタリアを中心に世界で展示会等を運営しているフィエラ ミラノ(FIERA MILANO)のCEO兼ゼネラルマネジャーで、同社はミラノで開かれる世界最大級のアイウエア国際展「ミド(MIDO)」も手掛けている。それ以前は、オリベッティ(OLIVETTI)やフィアット・クライスラー・オートモービルズグループ(FIAT CHRYSLER AUTOMOBILIES GROUP)などで長年キャリアを積み、昨年は“イタリア共和国功労勲章 カヴァリエーレ章“を受章した。クルチ新CEOは「クラフツマンシップによる素晴らしいモノ作りを育むアイウエア業界に入り、マルコリンのマネジメントチームを率いることをうれしく、また誇らしく思う。私にとって、エキサイティングな旅になるだろう」とコメントした。

 マルコリングループのヴィットリオ・レヴィ(Vittorio Levi)=会長は「クルチ氏の下、われわれは新しい成長のフェーズに入る。彼は、これまでさまざまな業界で国際的に重要な役割を果たしてきた経験豊かなキャリアの持ち主だ。マルコリンにおいても継続的な変革とアイウエア業界における国際的なリーダーシップを構築する手腕を発揮してくれるだろう」と期待を示した。

 マルコリンは、「トム フォード(TOM FORD)」「モンクレール(MONCLER)」「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」など約30のライセンスブランドを手掛けており、2018年12月期の売上高は4億8200万ユーロ(約570億円)、19年は1400万本のアイウエアを販売した。12年にペイパートナーズ(PAI PARTNERS)が、トッズ・グループ(TOD’S GROUP)」のディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)会長とアンドレア・デッラ・ヴァッレ(Andrea Della Valle)副会長兄弟らを含む複数の株主からマルコリンの株を取得して全体の72%を所有しているほか、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が10%、マルコリンファミリーも一部保有している。

 マルコリンはこの2年の間、「バリー(BALLY)」「アディダス(ADIDAS)」「スポーツマックス(SPORTMAX)」「マックス アンド コー(MAX&CO.)」のほか、スウォッチグループ(SWATCH GROUP)の「ロンジン(LONGZINES)」と「オメガ(OMEGA)」、さらにビーエムダブリュー(BMW)グループともライセンス契約を締結するなど、時計や自動車にもブランドポートフォリオを広げている。

 近年、世界のアイウエア業界はケリング(KERING)による傘下ブランドのアイウエア内製化、ルックスオティカ(LUXOTTICA)とエシロール(ESSILOR)の合併、マルコリンとLVMHによる合弁会社ティリオス(THELIOS)の設立など劇的な変化を見せており、業界地図が様変わりしている。マルコリンもライセンスビジネスを拡大する一方、13年には「ゲス(GUESS)」「ハーレーダビッドソン(HARLEY-DAVIDSON)」「スケッチャーズ(SKECHERS)」などを手掛けるアメリカのアイウエア企業ヴィヴァ インターナショナル(VIVA INTERNATIONAL)を買収するなど年々、成長を遂げている。

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女性起業家を支援する「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ」 20年度受賞者7人を発表

 「カルティエ(CARTIER)」は、女性起業家を支援する国際ビジネスコンペティション「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ(Cartier Women's Initiative以下、CWI)」の2020年度の受賞者7人を発表した。162カ国以上に及ぶ1200人の応募者の中から独立した国際審査団によって選ばれたのは、地球の未来に向けた課題解決に貢献するリーダーたちだ。各受賞者には賞金10万ドル(約1000万円)が授与されるほか、14人のファイナリストもそれぞれ3万ドル(約300万円)を手にする。そして最終選考に残った21人全員に、財務に関する専門的な助言サービスや個別の戦略コーチング、メディアへの露出、国際ネットワーク構築の機会に加えて、世界最大級のビジネススクールであるINSEADの経営幹部教育プログラムへの参加資格も与えられる。

 「CWI」は06年の設立以来、56カ国240社以上の女性が率いるビジネスを支援し、7000以上の雇用を生み出してきた。また、これまでに300万ドル(約3億円)を超える資金を提供し、今や女性起業家を幅広く支援する世界最大のコンテストの一つになっている。対象は設立5年以下の企業で、少なくとも1年間は収益を上げていることと、200万ドル(約2億円)以上の効果の薄い資金調達を行っていないことが条件。この取り組みを通じて、女性への財務的、社会的、そして資格や学歴などの人的資本的な支援を提供し、ビジネスの拡大とリーダーシップの育成を目的とする。

 メルセデス・アブラーモ(Mercedes Abramo)北米カルティエ社長兼最高経営責任者(CEO)は、「世界中のみんなが今は困難な状況を強いられ、今回選ばれた21人も駆け出しの起業家として、それぞれの試練に直面しているだろう。そして、私は彼女たちのような素晴らしい女性を知り、どのようにこの数カ月を乗り越えてきたかを学ぶ中で、強く感銘を受けた。明るいニュースが少ないように感じられるときでも、自身のコミュニティーや世界に対して社会的・環境的影響をもたらす女性たちの支えになれることをうれしく思う」と語った。

 なお、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、20年度の「CWI」授賞式の開催は中止になった。今年度の受賞者とファイナリストは、「CWI」の15周年にあたる21年5月26日にボストンで開催予定の授賞式であらためて表彰される。

 20年度の「CWI」受賞者は、以下の通り。

・北米:ステファニー・ベネデット(Stephanie Benedetto)、ニューヨーク
企業名:クイーン・オブ・ロー(QUEEN OF RAW)

不良在庫のテキスタイルの売買を通して、廃棄に代わるサステナブルな活用法を促進するオンライン市場を運営。

・中南米およびカリブ海地域:アドリアナ・ルナ・ディアス(Adriana Luna Diaz)、メキシコ
企業名:ティエラ・デモンテ(TIERRA DE MONTE)

バクテリアや菌類を利用して植物の繁殖力と土壌の肥沃度を回復させ、病や害虫を安全で効果的に管理するテクノロジーを開発。

・東アジア:チュングアン(シャーロット)・ワン(Chunguang/Charlotte Wang)、中国
企業名:イコータ エネルギー(テクノロジー)上海(EQUOTA ENERGY/TECHNOLOGY SHANGHAI)

データ分析主導の効率化ソリューションプロバイダー。顧客のリアルタイムのエネルギー消費量を算出し、コストと環境負荷の削減を提案。

・南アジアおよびオセアニア:ジョアン・ハワース(Joanne Howarth)、オーストラリア
企業名:ウールパック オーストラリア(WOOLPACK AUSTRALIA)

温度に敏感な商品輸送のために、環境に配慮したウール製断熱パッケージを製造。

・ヨーロッパ:アナ・ソフィー・ハートヴィッセン(Anna-Sophie Hartvigsen)、デンマーク
企業名:フィーメイル・インベスト(FEMALE INVEST)

会員制サービスを通して女性に投資などの金融教育を提供し、金融業界での女性の雇用を促進。

・サハラ以南のアフリカ:テミー・ギワ・トゥボスン(Temie Giwa-Tubosun)、ナイジェリア
企業名:ライフ バンク(LIFE BANK)

バイクやボートといった独自のネットワークを駆使して、血液や酸素などのWHO準拠の医療必需品を病院に配送する医療流通会社。

・中東および北アフリカ:ナディア・ガマル・エル・ディン(Nadia Gamal El Din)、エジプト
企業名:ラヘット バリー(RAHET BALLY)

独自のカードで、医療専門家や病院へのアクセスや割引きを提供。「クラブ バイ ラヘット バリー」は、精神科のカウンセリングサービス、ジム、ベビーシッターなど、母親が必要とする全てのサービスを提供する施設。

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「無印良品」が食にフォーカスした新店を新潟・直江津に開業 「スタバ」や「カルディ」も出店、地域のハブに

 良品計画は7月20日、新潟県上越市の直江津ショッピングセンター内に「無印良品 直江津」をオープンする。カギとなるのは食関連の打ち出しだ。「無印良品」の商品を充実したラインアップで展開するほか、「スターバックス(STURBUCKS)」「カルディコーヒーファーム(KALDI COFFEE FARM)」が売り場内に出店。地元の農産品・特産品を販売する「なおえつ良品市場」、カレーやラーメン、定食、スイーツなどが楽しめる「なおえつ良品食堂」もそろう。

 地元で路線バスなどを運営する企業、頸城自動車が運営する直江津ショッピングセンター2階に出店する。売り場面積は良品計画の直営エリアで約4934平方メートル。売り場中央に食に関する書籍や絵本を充実する「BOOKS & CAFE」コーナーを設け、その周りに「無印良品」の“くらしの基本”アイテムや、「無印良品」内初出店の「スターバックス」、「カルディ―コーヒーファーム」「久世福商店」などパートナー企業のコーナーを配す。上越市という土地柄、キャンプ用品の編集コーナーなどを設けた点もポイントだ。

 出店に先駆けて、1月に良品計画、上越市、頸城自動車の三者で「地域活性化に向けた包括連携に関する協定」を締結しており、上越市後援のコミュニティースペースとして地域紹介などを行う「Open MUJI」のスペースも設ける。また、今秋からは頸城自動車保有のバスを活用した移動販売も予定しており、山間部に住む高齢層などにも商品やコミュニケーションを届ける。

 直江津ショッピングセンターは、2019年5月にそれまでキーテナントだったイトーヨーカドー直江津店が撤退。「求心力の低下は否めず、地域全体に与える影響が懸念されていた」と頸城自動車はコメントしている。良品計画は2019年11月、大丸山科店の退店跡地にも出店。地方百貨店や総合スーパーが撤退し、地盤沈下が憂慮されるエリアに出店することで、地域を活性化するとともに店舗の大型化につなげる狙い。

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J & Jの「美白化粧品販売中止」報道に日本のSNSは疑問の声 問題の根幹は何?

 人種差別への抗議行動が続く米国に本社を置く医薬品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson Consumer Company以下、J & J)が、美白効果があるとされてきた化粧品の販売を中止することを決めた。米国時間19日、ニューヨークタイムスなどが報じた。それを受け、日本のSNSでは混乱と疑問の声が広がっている。

 販売中止対象とされている製品は、アジアや中東で販売されている「ニュートロジーナ(NEUTROGENA)」の「ファイン フェアネス」や、「クリーン&クリア(CLEAN & CLEAR)」の「クリア フェアネス」で、白人のような肌の白さが手に入るように思わせる広告表現に批判が寄せられていた。なお、米国内では美白化粧品を販売する他企業に対しても批判が高まっており、J & Jは他社に先駆け“手を打った”形になる。なお、該当製品はすでに公式サイトから削除されている。

 しかし日本のSNSでは、米国での美白化粧品に対する批判に困惑の声が集まった。「なんで過激派の人たちは『アジア人には美白を求めている人が多い』という事実を『白人に憧れている』って捉えるんだ?」「美白化粧品を禁止したところで、肌にコンプレックスを持つ人は誰も救われない」「日本でも江戸時代から美白化粧品はブーム。 “色の白いは七難隠す”なんて言葉もあるほど、人種とか関係なく美白は美意識にすり込まれたもの」という声も上がった。

 日本や韓国、中国など、極東アジアで美白化粧品といえばシミ・ソバカスやくすみのケアを想定したものが多い。しかし、米国やインドなどでは“肌の漂白(Skin Bleaching)”の意味合いが強く、アフリカも空前の美白ブームといわれている。そういった美白ブームの反面、粗悪な美白化粧品には健康を害する成分が含まれていることや、それによる死亡例も報告されており、“白い方が美しい”という価値観に対して疑問の声が上がっているのも事実だ。

 今回のJ & Jの発表は「白人文化による価値観の植え付けをやめる」という意思表示の一環ではあるが、各国に古くから根付いた“美白をめぐる価値観”の違いを浮き彫りにした。SNSユーザーからは、「インドもフィリピンもアジアだし、そこでは日本とはまた違う問題がある」「『美白』という言葉自体には昔から問題を感じていたのは確か。だって“肌が白くなる化粧品”だと勘違いする」という声のほか、「今の時勢的に企業イメージのために美白製品の販売中止を選ぶことはまぁわかるよねって感じ。賛同するわけではないけど理解はできる」という、米国の人種差別抗議運動の裏にある“問題“を指摘する声も上がっている。

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梅雨にビジネスマンをお助け 高はっ水機能のセットアップを「洋服の青山」が発売

 青山商事は梅雨対策商品として、高はっ水生地「ミノテック(MINOTECH)」を使用したジャケットとパンツのセットアップを「洋服の青山」の都市部を中心とする主要150店舗とオンラインストアで販売中だ。

 このセットアップには、雨に対応するさまざまな機能がある。使用している生地「ミノテック」は、伝統的な雨具として知られる“蓑(みの)”からアイデアを得て繊維商社の帝人フロンティアが開発したはっ水生地で、表面に付いた水滴が流れ落ちやすい独自の織り構造と加工により高いはっ水性を発揮する。また、ジャケット内側の背中部にはフードが収納されており、急な雨でも簡単に取り出して着用することができ、腰ポケットには止水ファスナーを付けて防水性を高めた。さらに、ジャケットの袖口とパンツの裾口にはドローコードを取り付け、ひもを絞ることで雨水の侵入を防ぐ。自宅の洗濯機で丸洗いできるウオッシャブル仕様だ。同社が手掛ける「クリスチャン・オラーニ(CHRISTIAN ORANI)」ブランドによる展開で、ブラックとグレーの2色があり、価格はジャケットが1万3000円、パンツが5900円。販売数量は共に1300着。

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「バーバリー」2021年春夏はオンラインでの発表が決定 イギリスの大自然の中から配信

 「バーバリー(BURBERRY)」は2021年春夏コレクションをオンラインで発表することを明らかにした。9月17日にイギリスの大自然の中でライブ配信を行う。従来9月に行われていたロンドン・ファッション・ウイークの開催方法がまだ明らかになっておらず、「バーバリー」の参加については現段階では未定だ。

 チーフ・クリエイティブ・オフィサーのリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)は「人は常に自然と密接な関係にある。自然の圧倒的な美しさに驚き、それを堪能すると同時に、私たちが存在していられることに対して敬意を表す必要がある。特に現在のような状況下で、私たちは再びつながることに焦がれている。今回のコレクションで、その思いをイギリスの大自然の中でのクリエイティブな体験を通して叶えたい」とコメントしている。

 「バーバリー」はサステナビリティへの取り組みを促進しており、ファッションショーは20年春夏からカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量と吸収量を同じにすること)のイベントとして認定を受けている。ショーの開催で排出される二酸化炭素量を軽減させ、排出量を植樹などでオフセットしており、今回の発表も同様にカーボンニュートラルとして認定されるという。

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ストライプがアウトドアブランド「ドアフォーナイン」を7月に発売 ゆくゆくはキャンプ地などへの出店も

 ストライプインターナショナルは7月7日から、アウトドアをキーワードにした新ブランド「ドアフォーナイン(DORR#49)」を自社ECサイトの「ストライプクラブ(STRIPE CLUB)」の販売を始める。「インドアとアウトドアをシームレスにつなぐライフスケールブランド」として、「アパレル商品を皮切りに、ギア、雑貨、家具、食の展開も計画」しているという。順次、ファッション系ECモールにも出店し、将来的にはキャンプ地などへの実店舗の出店も目指す。

 アウトドアシーンで活躍するアノラックやミリタリーコート、ベストなどをそろえ、「世代を問わずジェンダーレスで展開」する。アウトドアと親和性のあるブランドや企業とのコラボレーションにも力を入れる。アパレル商品の価格帯は5800~5万円の予定。今後、商品の機能性などは公式ユーチューブで発信していく。立ち上げに合わせた注目商品として、ウエスト部分にファン(扇風機)を内蔵したベスト(2万6800円)も企画した。

 ブランドマネジャーを務めるのは、元「カシラ(CA4LA)」ディレクターで、直近では家具ブランド「イナウト(INOUT)」ディレクターを務めていた沼田裕進。ストライプインターナショナルには2019年9月に入社した。

 ストライプインターナショナルは、ヤング向けのウィメンズカジュアル「イーハイフンワールドギャラリー(E HYPHEN WORLD GALLERY)」を7月末で事業終了すると発表している。

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「ワイズ」初のアイウエアが7月に登場 日本デビューの後グローバル展開へ

 モンドティカジャパンは、「ワイズ(Y’S)」初のアイウエアを7月に発売する。

 ファーストコレクションは眼鏡フレーム6モデルで、デザインはユニセックス。テンプル(つる)にベータチタンを使用したラウンド系ボストンシェイプのフレームなどしなやかな掛け心地が特徴で、異素材使いやアシンメトリーな要素も取り入れた。フランス製で、価格は2万5000円と2万7000円。今後アジアとヨーロッパに販売を拡大する予定で、サングラスの導入も検討している。

 モンドティカジャパンはイギリス・ロンドンに本社を置くモンドティカ(MONDOTTICA)の子会社モンドティカ・インターナショナル(香港)と、福井県のアイウエア企業の村井との折半出資で設立された合弁会社で、同社は「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」のアイウエアも手掛けている。

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企業はTikTokをどう活用する?人気クリエイターに聞く“TikTokの今”

 TikTok(ティックトック)はショートムービーの特性を生かして多様な表現ができるプラットフォームとしてZ世代だけでなく幅広い層から支持されており、アプリのダウンロード数も伸び続けている。また、昨今のデジタルコンテンツの需要の拡大でさらに存在感を強めており、新たなマーケティングの可能性を開くSNSとして注目されている。そこで、「WWD JAPAN.com」は6月30日に、TikTokのマーケティングの可能性を解説するオンラインセミナー「TikTokマーケティングセミナー supported by WWD JAPAN.com」を開催する予定だ。

 今回は、セミナーにゲストとして登壇してもらう人気TikTokクリエイターの南部桃伽さんとサラ・コールディさんにインタビューを実施。TikTokの今を聞いた。

トレンド感のある投稿で人気
ビューティ&ファッションが強みの
南部桃伽さん

WWD:フォロワーの傾向は?

南部桃伽(以下、南部):20代前後のトレンドに敏感な女性が多いです。

WWD:人気になったきっかけの動画は?

南部:海外トレンドをいち早く取り入れた動画がバズり(短期間で爆発的に拡散されること)、その後に地味な格好から一瞬でファッショナブルに変身する動画などがバズってフォロワーが増えました。

WWD:投稿の参考にしているものは?

南部:アメリカのシンガー・ソングライターのローレン・グレイ(Loren Gray)などのインフルエンサーや、ほかにもロシアや韓国など、海外のアカウントからトレンドをキャッチしています。海外に興味のあるユーザーが多いこともあり、TikTokのトレンドに国境はないですね。

WWD:投稿する際に工夫していることは?

南部:やっぱり“自分らしいオリジナリティー、クリエイティビティーを動画で表現すること”が大事です。特に背景は重要で、かわいい部屋だったり、テープライトを使って音源の雰囲気によって光を変えたり、カラーがある背景で撮ったり……。きれいな夕日や自然の背景などもバズる要素になると思います。

WWD:企業とのタイアップは増えている?

南部:私は2018年から始めたんですが、全体的にユーザーも増えていると感じているし、タイアップも年々増えています。最近だと「イヴ・サンローラン(YVES SAINTLAURENT)」のオリジナルエフェクトを使った動画で多くの “いいね”が集まりました。

WWD:タイアップの投稿を行うとき、どんなことに気を付けている?

南部:フォロワーやユーザーは広告色が強いものには敏感です。基本は企業様からの指定に応えつつも、いつもの投稿と大きくイメージが変わらないように自分らしさやを加えるようにしていて、音楽に合わせてポーズや表情をアレンジしています。広告でもフォロワー、ユーザーが私のいつもの動画投稿を見ている気分で最後まで楽しんでもらえるような工夫をしています。

WWD:例えばメイクアップ系のタイアップの場合、どういった投稿が効果的か?

南部:ただ製品を見せるだけでなく、実際に塗っている場面などユーザーが使用感をイメージできることが大切です。「かわいい」「欲しい」と思わせるような、見やすさとオシャレな編集で見入ってしまう工夫をすると、 “いいね”などの反応も増えます。

WWD:タイアップを行う際、難しいと感じることは?

南部:企業が求めることを実際にやってみると実は難しかったり、あまりよくない仕上がりになることもあります。簡単にできることもあれば、TikTokならではの難しさもあったり。企業側にはそういった部分の理解が大切ですね。あと、依頼するクリエイターの世界観、表現方法や個性、さらに最近のトレンドも加味していただいた上でクリエイターに任せていただければ、より良いものが作れる自信があります。

南部桃伽さんの投稿事例

“共感”や“親近感”で支持
幅広いファン層を持つ
サラ・コールディさん

WWD:フォロワーの傾向は?

サラ・コールディ(以下、サラ):20代前半の女性が多いですね。私のフォロワーの傾向は、オシャレが好きな子はもちろん、面白い投稿などでギャップを楽しんでくれる人が多く、フォロワーの層は幅広いと感じています。

WWD:人気になったきっかけの動画は?

サラ:音に合わせてファッションを変えるという新しい手法で投稿した動画が最初に大きくバズりました。今は人気の手法ですが、当時はほかになかったため注目を集めたのだと思います。あと、最もバズったのが独特な動きで朝の準備をしていく様子を撮影した動画で、この動画をきっかけにまねをしてくれる人やフォロワーが一気に増えました。

WWD:バズる動画の傾向は?

サラ:写真と違って動画ならではの変化を楽しめることがポイントですね。服装が音楽に合わせて変化したり、メイクをしていないパジャマの状態から一気に変身してギャップを楽しむシンデレラパターンなどです。飽きないテンポのよさ、何度も見たくなる中毒性が大切です。

WWD:TikTokで支持を集めるポイントは?

サラ:ただキレイ、オシャレなだけでなく、普段の日常をつなげて、ミュージックビデオ風の動画が“エモい”( “エモーショナル”を語源とし、感情が動かされるなどの意味を持つスラング)と感じています。こうした飾らない風景や姿などが今の“映え”だと思いますし、共感を得るために大切です。また、私の場合は“親近感”も大切にしていて、コメントなどでファンと交流することもあります。

WWD:企業とのタイアップは増えている?

サラ:この1年くらいで増えてきています。私の場合はファッション、ビューティ、ライフスタイルなど、ジャンルは幅広いです。普段の投稿でさまざまなジャンルに挑戦していることがその理由だと思います。

依頼の内容も変化しつつあります。これまではCM的な作りの要望が多かったのですが、最近はある程度クリエイターの表現に委ねてくれることが増え、PRっぽさのない面白いものが増えていると思います。

WWD:タイアップを行う際に気を付けることは?

サラ:自分らしさを表現することですね。作り込みすぎたり、いつもと違う表現だったりすると見ている側はそれをとても敏感に感じ取ってしまうので、要望に応えながらも私らしいコンテンツになるように工夫しています。

WWD:企業側がクリエイターとタイアップを行う上で大切なことは?

サラ:やっている側にしかわからないトレンドの機微があるので、私たちの意見や感覚とうまくコラボレーションできるのが理想です。あと、トレンドの移り変わりがとても速いのでスピード感が大切ですね。

サラ・コールディさんの投稿事例

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「withコロナ時代の飲食店を応援、ステッカーとサインボードを提供」米国ポテト協会が全面支援。

 米国産ポテトを使用した「テイクアウト」商品販売を全面支援。米国ポテト協会 日本代表事務所(本部:米国コロラド州デンバー/日本代表事務所:東京都千代田区)は、米国産ポテトを使用したテイクアウト商品を販売する飲食店を応援するキャンペーンを実施します。
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「withコロナ時代の飲食店を応援、ステッカーとサインボードを提供」米国ポテト協会が全面支援。

 米国産ポテトを使用した「テイクアウト」商品販売を全面支援。米国ポテト協会 日本代表事務所(本部:米国コロラド州デンバー/日本代表事務所:東京都千代田区)は、米国産ポテトを使用したテイクアウト商品を販売する飲食店を応援するキャンペーンを実施します。
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「withコロナ時代の飲食店を応援、容器サポート代として1万円を提供」米国ポテト協会が全面支援。

 米国産ポテトを使用した「テイクアウト」商品販売を全面支援。米国ポテト協会 日本代表事務所(本部:米国コロラド州デンバー/日本代表事務所:東京都千代田区)は、米国産ポテトを使用したテイクアウト商品を販売する飲食店を応援するキャンペーンを実施します。
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環境配慮型のEC専用スキンケア「スキオ」誕生 ロート製薬から

 ロート製薬は7月22日、3ステップで肌の手入れが完結する環境配慮型のEC専用スキンケアブランド「スキオ(SKIO)」の全5品(3000~5800円)をブランド公式サイトと「楽天」サイトで発売する。同社がEC専用ブランドを手掛けるのは9年ぶり。3年後の売上高は10億円を目指す。

 「新型コロナウイルスの影響で当たり前を見つめなおす人が増えていると感じる。モノを所有することが目的の消費から、それを使うことで得られる価値や生活を豊かにするための消費へとシフトしている。その中で肌悩みを解決するだけでなく、その化粧品を使うことで自分の暮らし方が理想に近づいていると感じてもらえるような提案をしたい」(石井雪SKIOブランドマネージャー)として新ブランドの投入を決めたという。

 コンセプトは“無理なく、無駄なく、美しく。”。美容に精通したプロの美容法から着想を得て、肌に最短距離で効果をもたらすために美容液先行型のスキンケアを提案する。それをかなえたのが同社独自の浸透技術のディープターゲットデリバリーシステムで、全アイテムに用いている。スキンケアのステップは、“洗って整える”洗顔料、“与えて効かせる”美容液、“与えて維持する”美容ゲルで完結する。「いそがしいながらも地に足をつけて、自分の理想とする充実した生活を送りたい、過ごしたいと考えている人におすすめ。シミや毛穴の悩みがあり、何を使っていいかわからない、今使っているモノに満足していない人に使用してほしい」。メインターゲットは30代の女性となる。

 スタート時はシミや毛穴、くすみケアに向けた「VC ホワイトピールシリーズ」と、シワやハリ、保湿ケアに向けた「VB リンクルクリアシリーズ」の肌悩みに対応した2シリーズを展開。「VC ホワイトピールシリーズ」は、シミに効果的で安全性の高いアプローチができる緑茶エキスを配合した。さらにディープターゲットデリバリーシステムにより、透明感のある肌を実現する。「VB リンクルクリアシリーズ」は、シワ改善の承認を受けたナイアシンアミドを美容液に配合。さらに「当社オリジナルの成分である低分子フコイダンも配合。こちらもエイジングケアであるハリへの効果が確認されており、相乗効果が期待できる」。

 環境に配慮した取り組みも推進し、美容液の容器には75%リサイクルされたガラス瓶を採用。洗顔料と美容ゲルはプラスチック容器を使用しているが、エコ対応容器を模索する。パッケージには緩衝材と外装を一体化したバブルパックを使用したことで、ゴミ重量を約80%削減した。

 来春には新シリーズなどの投入を予定するほか、「いずれアジア圏を中心とした海外へのグローバル展開も見込んでいる。日本EC発のグローバルブランドに向けてまい進していく」と意欲的だ。

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メルローズのECセレクトショップ「サードマガジン」 ショールーム再開後に売上高が前年同月比5倍のワケ

 メルローズのEC専業セレクトショップ「サードマガジン(THIRD MAGAZINE)」は、東京・代官山のショールーム再開後の6月1~18日の期間、売上高は前年同期比で約5倍と大きく伸ばしている。新型コロナの影響による閉鎖中、種まきとしてインスタでのコーディネート発信を地道に行ったことが成果につながっている。

 同ブランドは主に30~40代の女性をコアターゲットに、オリジナル商品と買い付けのデザイナーズブランド、古着などをミックスした商品MDを組んでいる。商品はEC専業としては比較的高価格で、シャツやブラウス、スカートなどで2~3万円、ジャケットなどのアウター類では5万円から10万円を超えるものもある。代官山ショールームは商品を見られる唯一の場になるが、4月7日~5月25日は新型コロナウイルスの影響で閉鎖した。

 自粛期間中は、オリジナルアイテムと古着を混ぜたスタイリングを継続して打ち出し、ブランドらしさをアピール。従来から古着に関しては、「顧客さまでも年齢が高くなるほど、『カジュアルになりすぎる』『どう着たらいいか分からない』と抵抗を持たれていた方が多かった」(中山彩子プレス)。そこで「たとえば、大ぶりなロゴが付いた古着Tシャツには、ベロア素材で上品な光沢のパンツを合わせるなど、シンプルに提案した。すると『新鮮』『こなれて見える』と大きな反響があった」。

 インスタで提案した古着ミックスのコーディネート一式でまとめ買いする客が増え、客単価アップにつながり、5月の売り上げは前年同月比80%増。だが6月はそれ以上の勢いだ。ショールームの再開により、「実際に店と商品を見てから購入したい」という客が押し寄せたためだという。「これからの時代にはECでの購入が増えるとされているが、お客さまにブランドの世界観に『共感』して頂くことが前提条件になる。逆にそれさえあれば、高価格なものでも(ネットで)売れる。今後はブランドらしさの発信として、ショールームの作り込みにも一層力を入れていきたい」。

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「SHISEIDO」グローバルキャンペーンが7月スタート ザギトワ選手らが“境界線を超えた美しさ”を発信

 資生堂のグローバルプレステージブランド「SHISEIDO」は、7月1日からグローバルキャンペーン“With One Another. Without Limits. Our Future Is Beautiful. 超えていこう。明日はもっと美しい。”をスタートする。キャンペーンアンバサダーには、俳優の前田美波里、モデルのローレン・ワッサー、俳優のホアン・シュアン、フィギュアスケーターのアリーナ・ザギトワ選手を起用する。

 現在、世界中で先の見えない不安感が蔓延している一方で、現状を乗り越えて“明るい未来”を目指そうと誰もが動いている。そこで「SHISEIDO」は、そんな世の中に“超えていこう。明日はもっと美しい。”というメッセージを発信。自分自身の限界や常識を超え、内面からの美しさと明るい未来を得られるようにという思いを込めてキャンペーンをスタートさせる。

 キャンペーンには、「それぞれの限界・常識などさまざまな境界線を超え、自分らしい内面からの美しさを持っている」として4人を起用。1966年の資生堂初のポスターモデルである、71歳の現在も自信に満ち溢れて若々しくも優雅でエレガントなエネルギーを発している前田美波里、TSS(トキシックショック症候群)が原因で24歳のとき両足を失いながらも、障壁をも美しさとして捉えてファッション界などで注目を集めるローレン・ワッサー、中国を中心に演技だけでなく大胆なスタイルとメイクにも挑戦し、多様的な美に挑戦し続けている女優(?)ホアン・シュアン、世界トップクラスの地位に甘んじず、アスリートとしての美をさらに追い求め続けているアリーナ・ザギトワ。アンバサダー4人が「#Beauty is Boundless 美に境界線はない」ことを体現する存在として、「超えていこう。明日はもっと美しい。」というメッセージ世の中に発信する。

 グローバルアンバサダー4人を通したキャンペーンメッセージの他、自身の「境界線を超えた美しさ」に関するストーリーやバックグラウンド、アンバサダー就任への思いなど、アンバサダーそれぞれの魅力が詰まったムービーを、7月1日にオープンするブランドキャンペーンサイトで公開。また、キャンペーンと連動して限定パッケージの夏限定ミスト「アルティミューン ディフェンス リフレッシュミスト」(7200円)、同じく限定デザインの美容液「アルティミューン パワライジング コンセントレート N リミテッドエディション」(1万4500円)、同デザインのクッションコンパクトケース「シンクロスキン ケース(クッションコンパクト用)リミテッドエディション」(1200円)をそれぞれ限定発売する。

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【アフターコロナをどう見る?】「『家賃支払いモラトリアム法案』提案したことは、まだ実現されていません」EGGS ‘N THINGS 松田社長

 4月21日(火)、「外食産業の声」委員会を発足して、「家賃支払いモラトリアム法」の策定を訴えた元参議院議員、現在、EGGS 'N THINGS JAPAN株式会社 代表取締役 松田公太氏。5月28日には、資金繰り対策として中小企業に最大600万円、個人事業主に最大300万円の家賃補助「家賃支援給付金」が閣議決定されたが、果たして松田氏の心境は?アフターコロナを見据えた次の戦略とは?松田氏に聞いた。(前編)
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「繊維の追跡技術がアパレル生産の透明性を変える」 インドのスタートアップ企業トップが語るトレーサビリティー革命

 インド発のテキスタイルジェネシス(TEXTILEGENESIS)は、あらゆる繊維をトレーサブル(追跡可能)にする技術「ファイバーコインズFibercoins」を開発し、有力力テキスタイルメーカーから注目を集めている。ブロックチェーンの技術を用いて、繊維の製造から販売までの過程を追跡可能にする「ファイバーコインズ」は指紋のような役割を果たし、素材ごとの独自のIDを発行するという。すでにオーストリアの繊維大手レンチンググループ(LENZING GROUP)とも協業し、同社の新技術開発にも携わっている。

 テキスタイルジェネシスは、H&Mファウンデーション(H&M Foundation)が主催するイノベーションコンペ「グローバルチェンジアワード(Global Change Award以下、GCA)」をこの4月に受賞した。アミット・ガウタム(Amit Gautam)創業者にその技術について聞いた。

WWD:なぜ、トレーサビリティーの技術に注目したのか。

アミット・ガウタム創業者(以下、ガウタム):テキスタイルジェネシス創業以前に、サステナブル繊維生産において先導的なレンチング社と協業していた。ブランドやアパレル関係者との顧客会議を続ける中で、ファッション業界におけるセルロース繊維やリサイクルポリエステル、RWS(Responsible Wool Standard、羊と牧草地の福利に関するグローバル基準)などのサステナブル繊維のトレーサビリティーとその証明が決定的 な課題であることが次第に明確になっていった。有力ファッションブランドの大半が、これから3~5年の間に100%サステナブル繊維への切り替えを目標に掲げている。しかしながら、繊維の出所から販売までのトラッキングを行えているのはその5%以下。これを私は“透明性ギャップ(Transparency gap)”と呼んでおり、私たちの提供するトレーサビリティー技術「ファイバーコインズ」を通してこのギャップを埋めたいと考えている。

WWD:サステナビリティを追求するときにはトレーサブルで透明であることをまず実現すべきだといわれているが、それはなぜだと思うか?

ガウタム:衣料品や靴などのファッション製品はシンプルに見えて、実はそのサプライチェーンはグローバル規模であり、長く、しかも非常に断片化されたものだ。そのためバリューチェーンが不透明なものになりやすく、多くのサステナビリティに関する計画では素材、サプライチェーンのいずれにおいても、信用性を高めるためにますます透明性を重視する状況が生まれている。透明性とサステナビリティは相互に深くつながっており、透明性による裏付けがなければ、説得力のあるサステナビリティのストーリーは伝えられない。

有力アパレル・ファッションブランドが次の3~5年で100%サステナブルな繊維への切り替えを目標に掲げているが、衣料品に使用されている繊維のサステナビリティの証明さえできないのに、どうやってこの目標を達成するのか。トレーサビリティーによって裏付けされていなければ、信用性のあるサステナブルな道のりは伝えることができない。

多様なバックグラウンドを持った7人で開発

WWD:開発にかかった期間と、特に大変だったことは?

ガウタム:ベータ版を開発するのに約1年かかった。私たちのチームはファッションやテキスタイル産業、ブロックチェーン技術など多様なバックグラウンドを持った7人の専門家から構成されており、全員でこのプラットフォームを開発している。私たちの最も大きな課題は、この技術をどのようにアパレル産業に導入するかの情報を持ち合わせていなかったことだった。

WWD:「ファイバーコインズ」で、どのようにしてトレーサビリティーを実現するのか。

ガウタム:「ファイバーコインズ」は、アパレルのサプライチェーン全体においてテキスタイル製品の追跡と管理ができる技術だ。“デジタル・ツイン(現実世界のデータを用いてデジタル空間に現実と双子のようなコピー環境を再現する技術)”のようなもので、特定の繊維に対して作り、実製品の物流とともにサプライチェーンを通して転送、追跡できる。繊維内の化学物質やDNAマーカーを検証するためにランダムに実製品のサンプル監査を行い、デジタル上の情報と実際の製品がしっかりとリンクしているかを確認している。

WWD:実用化へのストーリーは?

ガウタム:実用化が可能なだけでなく拡大さえも可能だ。すでにいくつかの市場でテストを成功させ、商業向けのバージョンを今年の後半に導入開始予定だ。これは年間購入モデルとなり、より多くの関係者がこのプラットフォームを導入できるような「サービス」として価値付けようとしている。

WWD:あらゆる素材で可能なのか?

ガウタム:私たちのトレーサビリティー技術には多様な可能性があり、私たちは“テンセル”、モダールなどのセルロース繊維、ウールやカシミアなどの天然素材から、リサイクル合成繊維(ポリエステルやナイロンなど)までを対象としている。

WWD:現在の課題は?

ガウタム:現在のような新型コロナの影響下であっても、透明性とトレーサビリティーが重視されるべきであると信じるサプライチェーンパートナーを得ることだ。

WWD:あなたと同じようにトレーサビリティーを実現する技術で注目している企業とその理由は?

ガウタム:テキスタイル・エクスチェンジ(TEXTILE EXCHANGE)だ。アパレル産業におけるグローバルスタンダード組織であり、オーガニックコットン、RWS、リサイクルポリエステルなどサステナブル繊維の業界スタンダードを採用して、トレーサビリティーの確保に力を入れている。

WWD:他に注目しているサステナブル技術は?

ガウタム:シーチェンジテクノロジー(SEACHANE TECHNOLOGIE)。私たちと同様にGCAの受賞者で、排水から汚泥を取り除き、化学物質排出と温室効果ガスを削減する技術を開発した。

WWD:注目しているファッションブランドは?

ガウタム:「アームドエンジェルス(ARMEDANGELS)」「オールバーズ(ALLBIRDS)」「リフォーメーション(REFORMATION)」。

WWD:新型コロナウィルスはファッション業界にどのような変化をもたらすと思うか。

ガウタム:新型コロナによって欧米では需要が消滅し、アジアのサプライチェーンでは発注の停止・延期が相次ぐなど、ファッション業界は大きな混乱を目の当たりにしている。小売業界ではテコ入れが行われるだろうし、サプライチェーン関係者は効率化とキャッシュフロー管理の推進により注力していくことになるだろう。

アジアの途上国の衣料品生産における数百万の半熟練従事者の生活に直接的な影響が出るため、理想的なシナリオは、すべてのブランドが発注済みのオーダーに責任を持ち、いかなる発注も停止しないことだと思う。

WWD:ポストパンデミックの世界はどんな世界になっていると思う?

ガウタム:私たちはポジティブな側面を見つめたい。人々が人生のより大きな物事の重要性に気づき、必要なもののみ購入し、できるかぎりムダを減らし、自然が回復するよう、継続的につましくあることを信じている。

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「NARS」から初の日本限定コレクション ビジュアルに横浜流星と菅原小春を起用

 「NARS」は7月8日に、初の日本限定コレクション“「NARS ZEN COLLECTION」を発売する。キービジュアルには俳優の横浜流星とダンサーの菅原小春を起用した。

 同コレクションはブランド初の白いパッケージを採用し、日本人のためにセレクトしたシェードが特徴だ。「リップスティック」(各3300円)は既存色から3色をラインアップしたほか、4色をセットにしたアイシャドウパレット「クワッドアイシャドウ」(各5800円)はブラウン系カラーの “KYOTO”とピンク系カラーの“TOKYO”をそろえる。

 福島まどかコミュニケーション マネージャーは「日本は『NARS』展開国の中で重要なマーケットの ひとつであり、昨今は海外からの注目が集まっていることから限定コレクションの発売に至った。また、メイクアップを楽しむ若年層の男性が増え、男女問わず美を追求する全ての人に『NARS ZEN COLLECTION』を届けたいという思いから横浜流星さんと菅原小春さんを起用した」とコメントした。

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今週のスケジュール(2020年6月22日〜2020年6月29日)

FASHION

22 MON
ルミネ
2416MARKETメディア内覧会
13:00〜17:00
ニュウマン横浜 6階 2416MARKET
(神奈川県横浜市西区南幸1-4)

25 THU
ニトリホールディングス
決算説明会
16:30〜18:30
滝野川会館 もみじホール
(東京都北区西ヶ原1-23-3)

BEAUTY

22 MON
アインファーマシーズ
新製品発表会 (23日も実施)
10:00~18:00(オンライン)

24 WED
マッシュビューティーラボ
「トーン」新製品発表会
11:00~(オンライン)

26 FRI
コーセー
新製品発表会
11:00~/17:00~(オンライン)

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安達祐実が“大人カラコン”のイメージモデルに就任 “奇跡の38歳”いわく「自分を表現するものの1つ」

 プリントシール機やカラーコンタクト通販などを手掛けるフリューは、自社オリジナルカラーコンタクトの新ブランド「c(BELLSiQUE)」を発売した。ブランドの世界観を表現するイメージモデルに、エイジレスな美しさが“奇跡の38歳”と女性から絶大な支持を集める俳優、安達祐実を起用した。

 「ベルシーク」は“わたしを魅せる、わたしを楽しむ”がコンセプトの、大人のためのカラコンブランドで、同社運営のカラコンECサイト「ミューコンタクト」などで展開する。“そろそろカラコンを卒業した方がいいのかも”“何歳までカラコンをつけていいのか分からない”と悩む大人の女性に寄り添った商品作りで、自分らしくカラコンを使いこなす楽しさを提案する。

 瞳になじむ自然なデザインと、シーンに合わせて選べるレンズラインアップが特徴。繊細なぼかしドットと透き通るような色味で作る水彩画のようなデザインが瞳に溶け込み、美しさを引き立たせる。レンズカラーは、透明感を引き出しより魅力的に“魅せる”3色と、ナチュラルなアクセントカラーで印象の変化を“楽しむ”3色の計6色。その人自身の魅力を自然に際立たせるため、年齢を問わず瞳のおしゃれを楽しめるように設計している。

 安達祐実を起用した理由は、「美しさとかわいらしさを併せ持つ安達さんが、“魅せる・楽しむ”の2つの魅力を持つ『ベルシーク』の世界観を表するのにぴったりだったから」と同社広報。

 起用に際して、安達祐実は「カラコンは若い人が使う物というイメージもあるかもしれないけど、私は“自分を表現するもののひとつ”だと思う。なので、ファッションやメイクと同じように、自分の魅力を引き立ててくれるもののひとつとして皆さんにも楽しんでほしい。『ベルシーク』はすごくナチュラルなデザインなので、年齢問わず自由に楽しんでもらえたらなと思う」とコメントしている。

 安達祐実は1981年9月14日生まれ。2歳から芸能活動をはじめ、12歳のときに主演したドラマ「家なき子」(日本テレビ系)での高い演技力が評価され、一躍国民的子役俳優に。以降、俳優として数多くのドラマや映画に出演している。

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「RMK」2020年秋冬コレクションは江戸時代の美人画に着目

「RMK」は8月1日、2020年秋冬メイクアップコレクションを限定発売する(一部9月1日発売)。価格帯は2800〜5800円。

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2019年度TOP100ランキングから見る、世界のビューティ業界が拡大した2つの要因

 米「WWD」が毎年発表する「世界のビューティ企業ランキングTOP100社」の2019年版が明らかになり、「WWDビューティ」6月18日号でお伝えした。19年も18年に続き、1位ロレアル(L'OREAL)、2位ユニリーバ(UNILEVER)、3位エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)のトップ3は相変わらずの強さを見せつけた。日系企業では資生堂が5位と、アジアトップのポジションを保持した。ビューティ業界の好調は、2つのトピックスから見てとれる。また、今後に期待の初ランキング企業とは−−。

好調の要因1、スキンケアの伸長

 上り調子のビューティ業界をけん引したのは数年伸び続けるスキンケアなのだが、それを裏付けるように、ロレアルはドクターズスキンケアを扱うアクティブコスメティックス事業部が過去最高の伸長率を達成し、エスティ ローダーは約5年ぶりにスキンケアの売り上げがメイクアップを上回った。また、プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)の「SK-II」は20期(四半期換算)連続で2ケタ増を記録している。

好調の要因2、中国市場の成長

 スキンケアの好調に加え、業界の拡大の奏功は、やはり中国、およびアジア市場の成長と言えるだろう。ロレアルは18年からアジアパシフィックが最大の市場となり、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)はビューティの売り上げの45%はアジアが占めるほどになっている。TOP100のランキングからも、今年は中国企業が順位を上げ、さらに株価の騰落率ランキングにも複数ランクインするなど、Cビューティへの期待度が伺える。また、エスティ ローダーが韓国発「ドクター ジャルト(DR JART+)」を擁するハブ&ビー(HAVE & BE)を買収し、初めてアジア企業を傘下にしたり、ユニリーバが日本のスキンケア企業、レノア・ジャパンの株式70%を取得したりするなどアジアブランドの買収も目立った。

初ランクインの企業は北米から

 今回、初めてランクインした企業も多くあったが、中でも2つの企業をお伝えしたい。カナダ発のデシエム(DECIEM)と人気インフルエンサーが手掛ける米国発フーダ ビューティ(HUDA BEAUTY)だ。デシエムは原液にフォーカスし、低価格のスキンケアを展開する「ザ オーディナリー(THE ORDINARY)」をはじめとするユニークなコンセプトのブランドを複数抱え、「フーダ ビューティ」はSNSで多数のフォロワーを持つイラク系アメリカ人のフーダ ・カタン(HUDA KATTAN)がプロデュースするメイクアップが若年層にヒットし、急成長している。20年のランキングではどこまで順位を上げれるか、また日本への上陸も期待したい。

 今回のランキングは2019年の1年間のビューティの売り上げを計算したもので、20年から世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響は反映されていない。上期はその影響を大きく受けるのは間違いないが、新型コロナがいち早く収束に向かった中国では早速、“リベンジ消費”が話題となるなど市場が回復し始めているのも間違いない。ただ、業界全体が回復し以前のような成長に向かうまでにはしばらく時間が掛かると予想する。20年のランキングは、ウィズコロナの時代に変化する消費者のニーズをいち早く察知し柔軟に対応できるかで業績に明暗が分かれそうだ。

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神戸のヘアサロン「スクリーン」が銀座に出店 距離を超えたワンチームになることへの挑戦

 2014年に岡山県出身の神谷翼代表とKAORIディレクターが兵庫県・神戸で立ち上げたヘアサロン「スクリーン(SCREEN)」。縁もゆかりもない土地で顧客ゼロからスタートしたが、抱えていた不安に反し大人の女性たちの支持を集めて、翌年には2店舗目の「シスター バイ スクリーン(SISTER.by SCREEN)」を開業した。そして今年5月には、新たに東京・銀座に3店舗目となる「スクリーン ギンザ メゾン(SCREEN GINZA MAISON.)」をオープン。新型コロナウイルスの影響は神戸での営業や新規オープンに暗い影を落としたが、6月に入り大幅に復調してきているという。銀座店では新規顧客を獲得し始め、かつて東京で働いていたときの神谷代表の顧客がうわさを聞きつけて来店し、約7年ぶりに再会を果たすこともあるそうだ。未知の土地・神戸でのオープンから6年を経て、再び新たな土地である銀座への出店を決め、スタッフを伸ばすために挑戦を続ける神谷代表とKAORIディレクターに話を聞いた。

WWD:神戸と銀座に店を構える理由は。

神谷翼代表(以下、神谷):僕は東京・青山のサロンで、KAORIは岡山のサロンで美容師をやっていましたが、結婚を機に2人でお店をすることにしました。神戸の居留地の街並みと大人の女性のファッショナブルさに衝撃を受けてしまって、「スクリーン」のスタートとして基本となる土台をこの場所でつくりたいという思いが強くなりました。もちろん、ゼロからスタートさせることへの不安は大きかったですし、神戸の大人の女性を素敵にしたいと思ったものの、大人の女性は変わるよりも今を維持したい人が多いではないかという勝手な美容師側の思い込みがありました。ですがふたを開けてみると、大人の女性が紹介やわざわざ調べて来てくれたりして、新鮮さや刺激を求めているとすごく感じました。ビジネス上や、保護者としての姿とか、大人の女性にはさまざまな制約がありますが、変わりたいと思っているところが解けてくると、もっと女性は自由になれるんです。大人の女性を素敵にしたいという思いから今回銀座に出店しました。

WWD:再びゼロからの土地で築き上げていくことになるが。

神谷:新規出店には不安はつきものですが、ぼくらには神戸での経験があります。応援してくれるお客さまがたくさんいて、そこでの経験が僕たちの背中を押してくれています。神戸のお客さまに銀座への出店を伝えると、涙ながらに「おめでとう」と喜んで応援してくれるんです。お客さまは業界の大会に挑戦するときには応援団みたいに、ぼくらの美容にかける思いを理解してくれているんです。髪の毛を切ることで素敵にしてくれるから「スクリーン」に来るだけでなく、「自分も何か新しいことにチャレンジしたいと思わせてくれる」とお客さまが言ってくれることもあります。一生懸命やってきた結果ですが、僕たちが挑戦することがひとつのサービスになっていたんだなと気づきました。

WWD:銀座店はどのようサロンを目指すか。

神谷:不安だらけのスタートで新型コロナウイルスの影響も大きかったけれども、こういう逆境も「スクリーン」っぽいかなと思います。お客さまはすごく心配してくれますけれど、不安が大きい分乗り越えられたらもっと大きな思いになるはずです。応援してくれるたくさんの神戸のお客さまのためにもくじけるわけにはいきません。

今回、銀座店には東京での経験がない神戸のスタッフが挑戦することになります。ぼくが神戸でサロンワークを始めたときに、(洗練されたお客さまが多い)東京でやってるみたいと思ったんです。スタッフが神戸でファッショナブルな大人の方からたくさん学ばせてもらったことは、絶対に銀座でも通用するはずです。神戸と銀座で何かを変えようとは一切思っていなくて、それぞれの生の情報をもって影響を与え合いたいですね。

去年はロシアやマレーシアなど海外でヘアショーなどの仕事をたくさんして、世界は広いようで狭いとあらためて感じました。だから、日本にあるヘアサロン「スクリーン」と考えられたらいいのではと。新型コロナの影響が大きかったので神戸をもとに戻すことも今は大事ですが、ゆくゆくはいろんなスタッフを神戸と銀座を行き来させたいですね。神戸と東京の間で流れをつくることが目標です。

WWD:オープニングメンバーはどうやって決めた?

神谷:銀座の店長は神戸の「スクリーン」を引っ張ってきてくれた橋本佳奈という女性スタッフを中心に、神戸で腕を磨いたメンバーを中心に構成しています。加えてぼくとKAORI、福井は神戸と銀座を半月ずつ行き来する予定です。

お客さまがわざわざ来店してくれる美容師を生み出す

WWD:神戸と銀座の行き来には交通費など経費面が大変そうだ。

KAORIディレクター(以下、KAORI):今のスタッフとなら新しいサロン展開の形をつくれるんじゃないかと思いました。ずっと神戸にこだわってやってきましたが、東京と神戸を点と点にするのではなく結んでいきたいです。神戸にある2店舗はすごく近所で、一日の中でもスタッフが行き来するぐらい、他店舗というよりは一緒のチームという感覚です。それが銀座と神戸という距離があってもできるかどうかが挑戦です。普通は、美容師は転勤もなければ出張もありません。サロンという居場所があって、お客さまをお迎えする立場なので、神戸と銀座を行き来することで新しい働き方ができると思います。銀座店の店長の橋本は6月の1週目は神戸でも働きましたが、彼女のスケジュールに合わせて来店するお客さまも多く、そんなお客さまがいてくれることがうれしくて毎日泣いていたぐらいです。自分を求めて来店してくれることのありがたさや、お客さまの愛情を感じられる働き方ではないでしょうか。こういったことに価値を見出して新しい何かが生まれる感覚があったので、交通費も投資だと思っています。

神谷:スタッフにとっては、東京に挑戦できる環境はプレッシャーでもあると思いますよ。自分とKAORIの2人でもう一回銀座でスタートすることは簡単かもしれないけど、それでは「スクリーン」じゃなくなってしまう。銀座にお店を出すということは、僕らだけではできないスタッフの可能性を広げることにもつながります。

WWD:物件へのこだわりも強かったと聞いたが。

神谷:どうしてもこの物件にしたくて、1月からおさえて4月のオープンを目指していましたが、新型コロナの影響もあってようやく5月中旬にオープンしました。もともと4カ月ほどは準備期間として仮家賃が発生しようとも、新しい挑戦、神戸の「スクリーン」をレベルアップするための期間だったので、これも投資の一つと考えて乗り越えることができました。

KAORI:直感でここがいいと思ったんですよね。神戸の2店舗と同じように、2人で図面を引いてCGを作ってこだわりました。何も手を入れていないゼロの状態がとても好きだったから、デザインをすることにも葛藤がありました。2人で作り上げていくことは男女の目線の違いもあって、毎日ぶつかり合ったことでいい化学反応が生まれたんじゃないでしょうか。女性目線では非日常的なところにこだわりました。女性は私生活とは遠い場所でもなじんでしまう感覚があると思います。非日常的だけど心地いいところを狙いました。

WWD:そんなスタイリッシュでクールな空間ですが、スタッフのみなさんはなんともアットホームで(笑)。

KAORI:アットホームさは人が出すものであって、サロンの空間は背筋が伸びるような場所がいいんです。最初は緊張するかもしれないけれど、空間とのギャップが私たちの雰囲気を感じ取ってもらいやすいと思います。また、このお店の雰囲気で選んで来てくれるお客さまは、求めているヘアスタイルのデザインも強いはずです。デザインを求めて来てくれたお客さまに対してて、この空間に見合う技術を提供しなければならないので、スタッフたちの背筋も伸びるのではないでしょうか。

WWD:最後に今後の目標を教えてください。

神谷:新型コロナの影響もあり、いろんなものがずれ込みましたが、自粛のため来店できなかったお客さまからも多く予約をいただき、昨年の6月よりも大幅に売り上げが伸びています。銀座店は新規のお客さまの来店だけでなく、かつての自分の東京の顧客や、神戸から東京に引っ越しをされたお客さまもうわさを聞いて来てくださることもあります。銀座店もきちんと安定させながら、スタッフにとっての挑戦になり刺激になることで、さらに可能性を広げていけたらと思っています。

KAORI:毎日マスクをして過ごす生活は人生で初めてで、女性にとって顔を隠して生活することは今までになかったことですよね。思う存分メイクができないということで、メイクとファッションの要素を表現できるヘアスタイルの重要性をあらためて感じました。色々とストレスがたまっている中で、髪で元気を与えていきたいですね。リップは塗れないかもしれないけれど、メイクをするようにヘアカラーを楽しんでもらいたいです。

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ただの眼鏡屋やあらへんで! 月島の下町でトレンド最先端をゆく新店「ダウンタウン」

 レトロな風情を色濃く残す東京・月島の街。もんじゃ焼き店が軒を並べる名物通りの西中通商店街(通称もんじゃストリート)から東に外れて徒歩1分ほどの住宅街に、アイウエアセレクトショップ「ダウンタウン(DOWNTOWN)」が5月末オープンした。「緊急事態宣言」の解除(5月25日)から徐々ににぎわいを取り戻しつつある下町で、高感度なアイウエアを武器に新たなビジネスチャンスを模索している。

 直訳すれば“下町”の店名の通り、ノスタルジックな街並みに溶け込むような佇まい。昔ながらの駄菓子屋ほどのこぢんまりとした店内(24平方メートル)だが、内装はアーティストの「ノー・ヴァカンシー(NO VACANCY)」が手掛けたネオンサインが彩るクールな雰囲気だ。商品のラインアップも「マツダアイウエア(MATSUDA EYEWEAR)」「アイヴァン(EYEVAN)」「ジャック・デュラン(JACQUES DURAND)」など国内外の感度の高い眼鏡、サングラスをそろえる。ボストン型やウエリントン型など定番を押さえながら、アバンギャルドなフレームもラインアップする。

変貌する下町で高まるファッション需要に着目

 なぜ下町で、それも親和性のなさそうなハイエンドなアイウエアショップを開いたのか。「都心の眼鏡のセレクトショップはすでにオーバーストア。初めから出店の視野には入れていなかった」と原崇「ダウンタウン」オーナーは語る。月島は勝どきや晴海などオフィスタワーの開発が進むエリアにも近いことから、タワーマンションなどに若いパワーカップルが多く住む街に変貌しつつある。「この辺りに住む人は可処分所得が多いし、ファッションを楽しみたいという潜在的なニーズは大きいはず。銀座にも近いけれど、そこに構える店とは距離的にギリギリ(取り扱いブランドの)バッティングにならない。だから絶好の立地だった」。

 レコードプレーヤーから流れるジャズと、メガネのレンズを切り出す機械音が心地よく調和する空間。原氏の共同経営者で眼鏡技術者の中山勇佑氏が、視力検査、加工、調整まで全ての工程を担っている。メガネの聖地・鯖江を有する福井県出身の2人は小学生以来の付き合いだが、当初は選んだ道は違った。中山氏はアイウエアセレクトショップ「グローブスペックス(GLOBE SPECS)」でメガネ一筋のキャリアを歩んだ。かたや原氏はラグジュアリーブランドの婦人服の販売員を長く経験したのち、3年前に眼鏡業界に入ったばかりだ。

 2人が再び結びついたのは、「アイウエアショップはファッションとメガネのスペシャリスト、両方がそろってこそ本物の提案ができる」という考えで意気投合したから。「アイウエアショップは『メガネ一筋』のキャリアの方がやっているところばかり。僕(原氏)から見ると、ファッション目線の提案が物足りないと感じていた。かといってアパレルの店が付け焼き刃的にアイウエアの別注企画をしようにも、服と眼鏡では展示会から納品までのスケジュール感も全然違うから難しい。違う畑を歩んできた僕ら2人だからこそ提案できる価値があると思った」(原氏)。

 店名は、誰もが知るあの超大物お笑いコンビにもあやかっている。「ボケとツッコミではないけれど(笑)。阿吽の呼吸で、銀座からも足を運んでもらえるような話題性のある店を作れたらいい」。

コロナで人生観がリセット メガネは「自分探しの手段」

 数字の「2」が眼鏡のテンプル、「0」がレンズの形にも見えることから、「2020年=メガネの年」――。そんな縁起のよさに期待したものの、開業前に新型コロナが直撃。不安の中でのオープンとなったが、開店初日から近隣に住む家族連れが店を訪れ、手応えを感じている。「数万円のメガネフレームを試着し、購入を即決するようなお子さま連れのご夫婦方もいらっしゃって、正直驚いている」。

 店の外壁には「lookin' for the face(新しい顔を探そう)」と記した看板を掲げた。「メガネは、掛けるだけで普段と違う自分を発見したり、演出したりする力がある。今は大変な状況だけれど、一方であらゆる人の人生観、価値観がリセットされている。新しい自分が見つかることを期待して、メガネを手に取る人が増えているのかも。今、お客さまがお店に来てくださっているのは、古い街並みに新しい店ができたという『ちょっとした違和感』がきっかけかもしれない。だがゆくゆくはアイウエアの価値、投資する意味をこの下町中に広げていくという気概でやっていきたい」。

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ただの眼鏡屋やあらへんで! 月島の下町でトレンド最先端をゆく新店「ダウンタウン」

 レトロな風情を色濃く残す東京・月島の街。もんじゃ焼き店が軒を並べる名物通りの西中通商店街(通称もんじゃストリート)から東に外れて徒歩1分ほどの住宅街に、アイウエアセレクトショップ「ダウンタウン(DOWNTOWN)」が5月末オープンした。「緊急事態宣言」の解除(5月25日)から徐々ににぎわいを取り戻しつつある下町で、高感度なアイウエアを武器に新たなビジネスチャンスを模索している。

 直訳すれば“下町”の店名の通り、ノスタルジックな街並みに溶け込むような佇まい。昔ながらの駄菓子屋ほどのこぢんまりとした店内(24平方メートル)だが、内装はアーティストの「ノー・ヴァカンシー(NO VACANCY)」が手掛けたネオンサインが彩るクールな雰囲気だ。商品のラインアップも「マツダアイウエア(MATSUDA EYEWEAR)」「アイヴァン(EYEVAN)」「ジャック・デュラン(JACQUES DURAND)」など国内外の感度の高い眼鏡、サングラスをそろえる。ボストン型やウエリントン型など定番を押さえながら、アバンギャルドなフレームもラインアップする。

変貌する下町で高まるファッション需要に着目

 なぜ下町で、それも親和性のなさそうなハイエンドなアイウエアショップを開いたのか。「都心の眼鏡のセレクトショップはすでにオーバーストア。初めから出店の視野には入れていなかった」と原崇「ダウンタウン」オーナーは語る。月島は勝どきや晴海などオフィスタワーの開発が進むエリアにも近いことから、タワーマンションなどに若いパワーカップルが多く住む街に変貌しつつある。「この辺りに住む人は可処分所得が多いし、ファッションを楽しみたいという潜在的なニーズは大きいはず。銀座にも近いけれど、そこに構える店とは距離的にギリギリ(取り扱いブランドの)バッティングにならない。だから絶好の立地だった」。

 レコードプレーヤーから流れるジャズと、メガネのレンズを切り出す機械音が心地よく調和する空間。原氏の共同経営者で眼鏡技術者の中山勇佑氏が、視力検査、加工、調整まで全ての工程を担っている。メガネの聖地・鯖江を有する福井県出身の2人は小学生以来の付き合いだが、当初は選んだ道は違った。中山氏はアイウエアセレクトショップ「グローブスペックス(GLOBE SPECS)」でメガネ一筋のキャリアを歩んだ。かたや原氏はラグジュアリーブランドの婦人服の販売員を長く経験したのち、3年前に眼鏡業界に入ったばかりだ。

 2人が再び結びついたのは、「アイウエアショップはファッションとメガネのスペシャリスト、両方がそろってこそ本物の提案ができる」という考えで意気投合したから。「アイウエアショップは『メガネ一筋』のキャリアの方がやっているところばかり。僕(原氏)から見ると、ファッション目線の提案が物足りないと感じていた。かといってアパレルの店が付け焼き刃的にアイウエアの別注企画をしようにも、服と眼鏡では展示会から納品までのスケジュール感も全然違うから難しい。違う畑を歩んできた僕ら2人だからこそ提案できる価値があると思った」(原氏)。

 店名は、誰もが知るあの超大物お笑いコンビにもあやかっている。「ボケとツッコミではないけれど(笑)。阿吽の呼吸で、銀座からも足を運んでもらえるような話題性のある店を作れたらいい」。

コロナで人生観がリセット メガネは「自分探しの手段」

 数字の「2」が眼鏡のテンプル、「0」がレンズの形にも見えることから、「2020年=メガネの年」――。そんな縁起のよさに期待したものの、開業前に新型コロナが直撃。不安の中でのオープンとなったが、開店初日から近隣に住む家族連れが店を訪れ、手応えを感じている。「数万円のメガネフレームを試着し、購入を即決するようなお子さま連れのご夫婦方もいらっしゃって、正直驚いている」。

 店の外壁には「lookin' for the face(新しい顔を探そう)」と記した看板を掲げた。「メガネは、掛けるだけで普段と違う自分を発見したり、演出したりする力がある。今は大変な状況だけれど、一方であらゆる人の人生観、価値観がリセットされている。新しい自分が見つかることを期待して、メガネを手に取る人が増えているのかも。今、お客さまがお店に来てくださっているのは、古い街並みに新しい店ができたという『ちょっとした違和感』がきっかけかもしれない。だがゆくゆくはアイウエアの価値、投資する意味をこの下町中に広げていくという気概でやっていきたい」。

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「イケア」が都心出店を加速 背景に新型コロナによる“おうち時間”の増加も

 スウェーデン発インテリア「イケア(IKEA)」は、6月8日に初の東京都心店となるイケア原宿をオープンした。さらに年末には、渋谷の「フォーエバー21(FOREVER 21)」跡地に出店を予定している。今年2月には、渋谷に法人向け店舗であるイケア フォー ビジネスを開業するなど、都心への出店を加速している。


 今まで、イケアは、神奈川県・港北や千葉県・船橋など郊外の大型店が中心だった。家具だけでなく雑貨も取りそろえ、カフェやキッズルーム、駐車場完備の店舗はファミリー層の顧客が主体だった。都心への進出は、郊外ではアプローチしにくかった若い世代を狙ったものだ。この数年、イケアは新しい顧客層の獲得に積極的に動いていた。17年4月の自社EC開始を手始めに、積極的なミレニアル世代の取り込みに着手する。同年8月の時点で売上高に占めるEC比率は5%になり、数年以内に比率を20%に伸ばすという目標を掲げた。また、ミレニアル世代の心をつかむコラボレーションを続々と発表。「オフ-ホワイト ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」と「イケア」のアイコンショッパー“フラクタ”のコラボに始まり、19年にはアブローとのコラボ家具“マルケラッド”を発売するなど継続的に協業している。18年には、米ロサンゼルス発ストリートウエアブランドの「スタンプド(STAMPED)」とコラボし、スケートボードやキャップなども発売するなど、ミレニアル世代に響く施策を立て続けに打ち出してきた。アブローとのコラボは大成功を収め、「イケア」はミレニアル世代が注目するべきブランドのポジショニングを得た。


 市場環境もイケアの追い風になる。新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの人が自宅で過ごす時間が長くなった。消費者の関心は、ファッションや車などから"おうち時間"へ移っている。とはいえ、予算の関係で家具を新調するというケースはそう多くない。「イケア」は家具だけでなく、在宅勤務に役立つグッズをはじめ、アウトドア、キッチンなど、ライフスタイルに関連するものをほぼ網羅する。在庫さえあればECで購入可能だ。緊急事態宣言が解除され、徐々に店舗が開き始めたタイミングでのイケア原宿のオープンは、外出自粛で買い物に飢えた都心の消費者の注目の的になった。現在のところ、平日昼でも店内は大勢の客でにぎわい、レジには数十人もの長い行列ができている。同店では、一人暮らしの部屋など都心の小さいスペースに合う商材をそろえ、カフェや世界初のスウェーデンコンビニを併設するなど話題性もたっぷりだ。

 原宿店オープン直後の渋谷出店のニュースで、都心シフトを鮮明にした。原宿店は2層2500平方メートルだが、渋谷店は7層4800平方メートルと約2倍の広さ。2万平方メートルの郊外店には及ばないが、原宿店以上に家具や生活雑貨関連の品ぞろえが充実するだろう。原宿店も渋谷店も立地は抜群。家族だけでなく、都心在住のさまざまな消費者にアピールしそうだ。一方、日本のインテリア企業ニトリも17年ごろから、渋谷をはじめ新宿や池袋の百貨店内に続々と出店している。ニトリも郊外店中心だったが、都心に出店することで、都心のファミリー層や若い消費者の取り込みに成功した。それ以前は“わざわざ出かける”店だったのが、身近な店になり、家具から雑貨まで生活必需品を廉価で提供している。イケアの都心進出により、王者であるニトリや、あるいは無印良品とも競合する場面が増えていくことが予想される。

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国連UNHCRが「世界難民の日」に無料音楽配信イベント MIYAVI、KREVA、水原希子らが登場

 特定非営利活動法人の国連UNHCR協会は、国連の定める「世界難民の日」である6月20日に世界の難民と避難民を新型コロナウイルスから守るための支援を呼びかけることを目的とした音楽・映画イベントを、公式ユーチューブチャンネルで開催する。

 20日の17時からは「聴く支援」と題し、難民支援に賛同するアーティストらによる音楽とトークの番組を無料で配信する。メインパーソナリティーはUNHCR親善大使でもあるアーティストのMIYAVIと国連UNHCR協会報道の長野智子ディレクターが務め、KREVA、LUNA SEA、RHYMESTERらが出演するほか、メッセージゲストには伊勢谷友介、綾小路翔、水原希子らも登場する。イベント中は難民支援のための寄付を呼びかける。

 また同日から8月31日までは、「観る支援」と題して難民問題をさまざまな角度から取り上げた映画6作品を配信する。視聴申込み時に視聴料の2000円に加えて募金額を支払うことも可能だ。

  また、「グッチ(GUCCI)」も同イベントをサポートする。多様性とインクルージョン(包括性)を推進するために立ち上げたグローバルプログラム「グッチ・チェンジメーカーズ(Gucci Changemakers)」プログラムの一環だ。MIYAVIは同ブランドのグローバルキャンペーン“グッチ オフ ザ グリッド(GUCCI OFF THE GRID)”において日本の著名人として初めて起用された。

 星野守・国連UNHCR協会事務局長は「難民の人たちは今、新型コロナという新たな脅威に晒され二重三重の困難に立ち向かっている。生死をかけた避難の過程を生き抜き、乗り越えてきた人たちは、互いを思いやり、体験を分かち合いながら、明日への希望を抱いて力強く人生に立ち向かっている。困難な時だからこそ、一人でも多くの方に難民の『生き抜く意志』の力強さを伝えたい。多くのアーティストのお力を借りて、日本の市民社会に共感と支援の輪が広がっていくことを願っている」とコメントした。

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ジョンマス導入のスタイラがJMOホールディングスリミテッドの全株式を取得

 ジョンマスターオーガニックグループはこのほど、同社の野田義宗代表取締役が代表を務めるスタイラが、英投資会社ペルミラが保有するJMOホールディングスリミテッド(本社:香港)の全株式を取得したと発表した。主要株主の異動を受けて、野田代表取締役がジョンマスターオーガニックグループの代表取締役CEOに4月30日付で就任した。今後は野田CEOが日本をはじめとするグローバル組織全体を束ね、「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」ブランドのビジネスをけん引していくとみられる。

 同ブランドは1991年に、米ニューヨークでヘアスタイリストとして活動していたジョン・マスター氏により誕生。自然由来成分から作られたヘアケア製品などの販売を約40カ国で展開してきた。日本への導入は2007年で、野田氏が社長を務めるスタイラが日本および東アジアにおける総販売代理店として展開。13年にスタイラインターナショナル(野田社長)が米ジョンマスターオーガニックインクの株式の過半数を取得。ピーク時のグローバルの年間売上高は約200億円程度で、そのうち3~4割を日本の売り上げが占めていた。

 16年に英投資会社ペルミラの子会社が、スタイラおよびジョンマスターオーガニックインクの過半数の株式を370億円で取得。ジョンマスターオーガニックグループを設立し、野田氏が代表取締役に就任。昨年4月には野田氏がジャパンカンパニーの社長を兼務することを発表していた。

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NIGO®が20ブランドを集めてブラック ライブス マターのチャリティーTシャツ 「サカイ」「アンダーカバー」などが賛同

 NIGO®が手掛ける「ヒューマンメイド(HUMAN MADE)」は、「サカイ(SACAI)」や「アンダーカバー(UNDERCOVER)」「カラー(KOLOR)」などの日本の20ブランドと協力して、“ブラック ライブス マター(Black Lives Matter=黒人の命は大切)”に賛同するチャリティーTシャツを販売することを発表した。

 デザインはフロントに「JAPANESE SOLIDARITY WITH BACK LIVES MATTER(日本人も団結して、黒人の命の大切さを考えよう)」というメッセージを入れ、バックスタイルには各ブランドのロゴをプリントしている。

 価格は7000円で、収益は全額、ブラック ライブス マターやイコール ジャスティス イニシアティブ(Equal Justice Initiative)のブラックアメリカンコミュニティーの未来に投資をする慈善団体に寄付する。販売は受注制となり、日本では6月20日11時から22日10時59分までの48時間に「ヒューマンメイド」の公式オンラインストアで受け付ける。アメリカでは6月19日22時から21日21時59分までファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が手掛ける「ビリオネア ボーイズ クラブ(BILLIONAIRE BOYS CLUB)」の公式オンラインストアで注文を受ける。

 NIGO®は自身のインスタグラム上で、「2004年に初めてニューヨークに出店したとき、ブラックアメリカから驚くほど歓迎されていることを感じました。そのことに対して感謝の気持ちを忘れたことはありません。憧れの人たちが僕のつくった物で喜ぶのを目にし、自分に何よりも影響を与えてくれたカルチャーに貢献できると感じさせてくれたことを、今でもとても光栄に思っています。(中略)今回日本国内での認識を高め寄付を募るため、日本の知人やブランドに声を掛け、この問題について話して沢山の賛同を得ることができ、協力してTシャツを製作しました。彼らには本当に感謝の言葉しかありません。この取り組みがプラスの影響をもたらすことを日本から願っています」とコメントしている。

■賛同ブランド
「アンブッシュ(AMBUSH)」
「ベドウィン&ザ ハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)」
「バウンティーハンター(BOUNTY HUNTER)」
「C.E」
「ディセンダント(DESCENDANT)」
「ガールズ ドント クライ(GIRLS DON'T CRY)」
「ヒューマンメイド(HUMAN MADE)」
「ハイク(HYKE)」
「ヒステリックグラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」
「カラー(KOLOR)」
「メゾンキツネ(MAISON KITSUNE)」
「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」
「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」
「ノンネイティブ(NONNATIVE)」
「サカイ(SACAI)」
「ソフ(SOPH.)」
「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」
「アンダーカバー(UNDERCOVER)」
「ワコマリア(WACKO MARIA)」
「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」
「ダブルタップス(WTAPS)」

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「ユニクロ トウキョウ」のオープニングに市川海老蔵が登場 “エアリズム”マスクなど求め300人行列

 ファーストリテイリングは6月19日、新しいグローバル旗艦店となる「ユニクロ トウキョウ」を東京・銀座にオープンした。通常は開店直前に行うテープカットセレモニーだが、状況を勘案して1時間前倒して開催。同店アンバサダーを務める歌舞伎役者の市川海老蔵や建物オーナーの読売新聞グループ本社の山口寿一社長を招き、柳井正会長兼社長と、新店を率いる工藤隆治「ユニクロ トウキョウ」店長がテープカットを行った。

 柳井会長はセレモニーで、「いよいよ『ユニクロ トウキョウ』が銀座にできます。これは、われわれユニクロの世界最先端のお店です。残念ながら今、日本、東京、銀座、元気がありません。これを起爆剤に元気にしていたただきたい、ゆっくりみなさまに楽しんでいただきたい。特に今日来られているお客さまは“エアリズム”のマスクをお求めだと思いますが、残念ながら全国で売ります(笑)。50万点しかありませんが、毎週50万点ずつはいってきますので、お買い求めいただきたいと思いますし、できたら、1年間買っていただければ。ユニクロトウキョウを、ぜひご愛顧いただき、お楽しみください」と挨拶した。

 山口読売社長は「昨日、柳井社長に1階から4階までご案内いただいた。大変すばらしい店舗で感銘を受けました。店内隅々までさまざまな工夫や仕掛けがあり、お客さまを楽しませてくださることと思います。商品に関して、ユニクロの商品は常に進化させていこう、最先端を切り開こうという強い意志が感じられますし、全体に非常に発信力がある。しかも、一方的ではなく、コミュニケーションを呼び覚ますような、そういう力のあるお店だと感じました。店内のあちこちに銀座に関するうんちくがありまして、『空也のもなか』が上野から銀座に来たというような勉強になることも書いてあります。今、コロナで、銀座も日本も苦しんでおりますが、このユニクロトウキョウが力強いきっかけとなって銀座全体を盛り上げていくことを心よりお願い申し上げます」と語った。

 さらに、市川海老蔵は「本日はアンバサダーとしてお招きいただき誠にありがとうございます。このユニクロトウキョウがオープンできますこと、本当におめでたいことと思います。日本は今、本当に厳しい状況の中、『ユニクロ トウキョウ』が銀座という街にオープンします。私も本来今頃は、向こうのほう(東銀座の歌舞伎座)で團十郎白猿を襲名しているはずでしたが、延期になっており、銀座自体も東京も日本も世界も明るい話題が少ない中で、このようにオープンできることで、光の兆しが見えた感じがいたします。私も店内を拝見させていただきましたが、すばらしいです。さまざまなキャラクターがTシャツになっていたり、いろいろなデザイナーの方々とコラボレーションされた作品がたくさんあったり、大人も子どもも楽しめるような場所があって、またいつか今度、私も息子と娘を連れてここで遊ばせていただきたいと思う次第でございます。私も今後とも微力ながらアンバサダーとしてお力になれればなと思うので、引き続き、よろしくお願い申し上げます」と祝辞を述べた。

 セレモニー後にはすでに300人近い行列ができていたため、10時の開店時間を早めてオープン。“エアリズム”マスクを求める人々、東レと組んで開発した“エアリズム”のプレゼンテーションを楽しむ人々、リノベーションを手がけたヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron)の内装建築を撮影する人々、キッズコーナーでお絵描きを楽しむ親子、帰りがけに花束を買っていく人々など、思い思いにユニクロトウキョウを楽しんでいた。

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【動画】「ミハラ」新店は謎キャラ“靴紐結べな君”との協業? 本人に出店理由を聞いてみた

 「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」を運営するソスウは、東京・神宮前にスニーカーが中心の新店舗「マイ フット プロダクツ(MY FOOT PRODUCTS)」を6月20日に開く。

 店内には同ブランドで人気のスニーカーを中心に、限定モデルやコラボレーションアイテムも並ぶ予定だ。オープンを記念して、ファイヤーペイントがあしらわれたスニーカー(3万8000円)を同店とオンラインストアで発売する。

 同店を手掛けたのは、三原康裕「メゾン ミハラヤスヒロ」デザイナーと親交が深いという“靴紐結べな君”だ。自称1972年生まれで福岡出身という、どこかで聞いたことのある出自や体形の謎だらけな“靴紐結べな君”にインタビューを行った。彼の意外な出店理由や、今後の壮大な計画とは。念のため、協業を依頼したという三原デザイナーにも話を聞いた。

■MY FOOT PRODUCTS
住所:東京都渋谷区神宮前6-14-10 ASM岩松ビル 1F
営業時間:12:00〜20:00
営業日:火・土曜日

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「アンダーアーマー」がアスリート向けのマスクを発売 

 「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」は、運動時に着用可能なアスリート向けの“UA スポーツマスク(UA SPORTS MASK)”を8月に発売する。それに伴い、6月19日に公式オンラインストアで1人2枚までの制限を設けて先行予約を開始したところ、1時間で予定枚数の3万枚が完売。急きょ21日から追加予約を受け付ける。追加分は9月以降の発送を予定している。価格は3000円で、サイズはS〜XL。自身と周りの人々の安全に配慮しながら、エクササイズやトレーニングをしたいと願う全ての人に向けて製作した。

 “UA スポーツマスク”を製作するにあたり、米国疾病予防管理センターの最新ガイドラインに準拠した上で、アスリートたちがトレーニングを再開するための解決策を模索した。今年3月に米「アンダーアーマー」が開発した医療用マスク・防護服の知見を活かして、安全性と機能性のバランスに重点を置き、アスリートのパフォーマンスをサポートする体制を整えた。また、「アンダーアーマー」契約選手、契約チームが活動時に着用する予定だ。

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パタゴニアの次期CEOは誰? “責任ある企業”のトップに今求められるもの

 パタゴニア(PATAGONIA)のローズ・マーカリオ(Rose Marcario)最高経営責任者(CEO)が6月12日付で退任し、ダグ・フリーマン(Doug Freeman)最高執行責任者(COO)が当面の指揮をとると発表されたが、後任探しは難航しているのかもしれない。

 フリーマンCOOはパタゴニアに入社してから商品開発部に9年間勤め、次いで「オバマイヤー(OBERMEYER)」「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」などのアウトドアブランドでもキャリアを積んだ人物だ。その後、2004年にアジア担当の調達部門マネジャーとしてパタゴニアに戻り、生産製造部門担当副社長を務めた後、13年にCOOに任命された。当時のケイシー・シアン(Casey Sheahan)元CEOはフリーマンCOOの就任に際して「このようなビジネスの重要な領域を監督するダグ(・フリーマンCOO)の能力を信頼している。彼は運営に関する幅広い経験だけでなく、ブランドへの深い理解や豊かな歴史を持っている」と評価していた。

 情報筋によると、マーカリオ前CEOの後継者に関する話し合いは数週間前から行われてきたという。シアン元CEO退任の際は、すぐにではなく、2週間をかけて引き継がれた。ブランドとして環境問題とその草の根運動に取り組んできた40年の歴史を考えると、パタゴニアの文化をよく知るベテランから後継者を選ぶことは妥当に思える。しかし今回の急な退任と後任の選定を急いでいないという予想外の発表は、同社が外部の人材に目を向けている可能性を示唆している。

CEOに求められるものは

 過去に行われた「WWD」のCEOサミット調査によると、経営者110人のうちの半数は、21年までにCEOには戦略的で実績のあるデジタル経験が求められるようになり、その役割は変わるだろうと考えていた。そして20年現在、すでに大きな変化が見られ、経営幹部の期待は高まっている。「パタゴニアのような社会的理念を持つブランドにふさわしい後任を探すことは簡単ではないだろう」と語るのは、ファッション界のサステナブルなベンチャー企業に出資する投資会社、アランテ・キャピタル(Alante Capital)のP・C・チャンドラ(P.C. Chandra)=アドバイザーだ。サステナビリティへの取り組みと経済対策の両立の大切さを説くと同時に、「パタゴニアがダイバーシティーを優先事項に掲げて次期CEOを探していることを願う」と述べた。マーカリオ前CEOの退任と直接的な関連性はないものの、元パタゴニアのスタッフなどは多様性の欠如を指摘している。

 雇用の機会を広げるために、職場環境の包括性を重視する団体と協業するなどの成果もあって、一般的にアウトドア企業における女性の比率は高い。「フォーチュン(FORTUNE)」誌の“最も多様性のある職場ランキング”によるとパタゴニアにおける男女はほぼ半々だ。今回の退任は急なものとみられたが実際には時間をかけて考えられてきたことで、「19年末から引き継ぎについては考え始めていた。今が次の世代にブランドを託すべき時だと信じている」とマーカリオ前CEOは語る。しかし記録的な売り上げだけでなく、パタゴニアを環境保全をはじめとする社会貢献活動の代名詞にした彼女の功績やリーダーシップを考えると、後任を探すのは容易ではなさそうだ。

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シャネル、今後18〜24カ月はコロナ禍で減収と予想

 シャネル(CHANEL)の2019年12月通期の売上高は、既存店ベースで前期比13%増の122億7000万ドル(約1兆3128億円)、営業利益は同16.6%増の34億9000万ドル(約3734億円)だった。営業利益率は28.5%となり、前期の27%からやや上昇している。

 地域別の売上高では、アジア太平洋地域が同14.7%増の54億3000万ドル(約5810億円)、ヨーロッパは同5.9%増の45億3000万ドル(約4847億円)といずれも増収だったが、成長率は前年よりも緩やかになっている。南北アメリカは同9.7%増の23億1000万ドル(約2471億円)となり、前年を上回る成長率だった。部門別ではファッション部門が特に好調で、およそ28%の増収となった。

 19年は、シャネルにとって忘れ難い変化の年となった。2月には長年にわたって「シャネル」のクリエイティブ・ディレクターを務め、“モード界の皇帝”と呼ばれたカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏が死去し、その後任には同氏の右腕として30年来活躍してきたヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)が就任した。そうした変化に加えて、香港やフランスでは政府に対する大規模なデモが長期化して小売り環境が悪化していたが、シャネルは強い需要に支えられて過去最高の売上高を達成した。しかし、20年は新型コロナウイルスの世界的な流行による大幅な減収は避けられないという。

 フィリップ・ブロンディオ(Philippe Blondiaux)最高財務責任者(CFO)は、「現在も続いている危機的な状況の影響を受けることは免れないため、20年度の売上高や利益は大幅に減少すると予想している。コロナ禍が今後もラグジュアリー業界全体の業績に響くことは間違いなく、当社も少なくとも18〜24カ月程度の影響があると見ている」と語った。

 同氏はまた、「世界中の店舗の15%ほどがまだ休業しているものの、営業を再開した店は地元の顧客に支えられ、売り上げが2ケタ、場合によっては3ケタの成長を記録している。特に中国をはじめとするアジア地域が好調であるほか、フランス、イタリア、ドイツを含むヨーロッパでもポジティブな結果となっている」と述べた。その一方で、「こうした堅調な動きも外国人旅行客の不在や免税店の売り上げがないことを補填するには十分ではないし、これらは早くても21年下期まで回復しないと思われる」と説明した。

 なお、ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル ファッション部門プレジデントも、「20年度の売上高は2ケタ減となることが予想される」と6月8日の時点で発言している。同氏はその際、それでもウエアやアクセサリー類をオンラインで販売するつもりはないと、引き続きECに消極的な姿勢を示した。

 同社は経費節減のため、予定されていたプロジェクトの延期や裁量支出の据え置き、不急の人材採用の保留、配当金の支払い中止などを打ち出しているが、設備投資は前年並みに行う。ブロンディオCFOは、「19年には7億7100万ドル(約824億円)の設備投資を行ったが、20年と21年にも7億ドル(約749億円)以上を投資する予定だ。外国人観光客の来店が望めないことから、パリのマレ地区に出店する計画は断念したものの、ほかの出店計画の大半はキャンセルではなく延期となっている。これはラグジュアリー業界が中期的には回復すると見込んでいるためで、事態が収束すれば『シャネル』もいっそう力強く成長するだろう」と話した。

 同社はここ数年、店舗網の拡大やデジタル化に投資を続けているほか、レザーグッズなど専門アトリエの株式を取得している。また20年下期には、パリ北部のオーベルヴィリエに建設中の新施設が完成する予定だ。これは地上5階、地下2階の総面積2万5500平方メートルとかなり大規模なもので、シャネルが管理する35の専門アトリエがここに集められるという。

 シャネルは1910年の創業以来、初めての決算を2018年6月に発表しているため、身売りをするのではないかという憶測が何度も流れている。しかしこうして長期的な視点での投資を続けていることから、その可能性は低いと見る関係者も多い。ブロンディオCFOは、「当社のスタンスは一貫して変わっていない。今後も独立した企業であり続けるために盤石な財務状態を維持していくつもりだが、それも(事業を売却するつもりはないという)一つの証左となるのではないか」と説明した。

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「フェンディ」がサンタ・チェチーリア国立管弦楽団による特別公演をストリーミング配信

 「フェンディ(FENDI)」は6月21日(日本時間)に、サンタ・チェチーリア国立アカデミアとともに「フェンディ ルネサンス -アニマ・ムンディ」と題したストリーミングイベントを「フェンディ」公式サイトおよびSNS上で開催する。

 同ブランドが本拠を置くローマのイタリア文明宮を舞台に、イタリアを代表するオーケストラであるサンタ・チェチーリア国立管弦楽団と、「フェンディ」のクチュールコレクションを着用したバイオリニストのアンナ・ティフ(Anna Tifu)がヴィヴァルディ作曲の「四季」から「夏」を演奏する。

 同ブランドは「新型コロナウィルスのパンデミックを経験した人々にアートとファッション、音楽を通じてポジティブなメッセージを届けたい」としている。

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