「ビュリー」路面2店舗目の青山骨董通り店がオープン 目印はハンドクリームの巨大な模型

 パリ発美容ブランド「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY、以下ビュリー)」は、国内7店舗目、路面店では1号店の代官山店に続く2店舗目となる東京・青山骨董通り店を8月28日にオープンした。

 新店舗は赤レンガ造りのビルに合わせたデザイン。ショップサインとして代表製品のハンドクリーム「ポマード・コンクレット」の巨大サンプルを掲示した。店内はブランドの根幹である“伝統とモダニティ”の融合を表すように、カウンター内は18世紀フランスを思わせるクラシカルな劇場をイメージした装飾、カウンターと向き合う壁面には理化学研究用の日本製のガラス管を一面にディスプレーした。複雑に絡み合ったガラス管はオイル製品のテスター器具としての機能も持ち、楽しみながらブランドの世界観を体験できるように設計。そのほか店舗奥には手を洗える水栓スペースを設けた。

 スキンケア製品や水性香水、くしなどの美容ツールを扱う「ビュリー」は17年4月に日本1号店を東京・代官山にオープンした。直近では6月に開業したニュウマン横浜に6店舗目を出店。植物を主原料に自然な製法で作られるスキンケアに加えてアーティスティックなパッケージや店舗デザインが支持されている。

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関西最後の「西武」が営業終了 堤家ゆかりの滋賀県で44年

 西武大津店(滋賀県大津市)が31日、最後の営業を終え、44年の歴史に幕を下ろした。2019年9月に閉店した西武高槻店に続き、同大津店も撤退したことで、「西武」の屋号を持つ百貨店が関西から姿を消すこととなった。

 最終日は朝10時の開店前に550人が行列を作った。開業時から同店を見守ってきた中高年はもちろん、若年層も含め幅広い年代の地元客が来店し、最後の買い物を楽しんだ。7月1日から閉店記念のサンクスセールを開催。最終日を除く8月の売り上げは前年同月に比べて2倍、最終日は同2.5倍で入店客数は約2万5000人だった。

 7階で開催されていた「44年のあゆみ展」にも大勢の人が詰めかけ、約100点の写真パネルに見入りながら写真を撮ったり、思い出を語り合ったりして懐かしんだ。正面玄関近くにはメッセージボードが設置され、「大津の自慢の西武さん、ずっといてくれると思っていたので残念」「約30年前のジョンレノン展が忘れられません」「やっぱり私の青春かな」など、閉店を惜しむ声や感謝の言葉、思い出のエピソードなどで埋め尽くされた。地元から愛された百貨店だったことが改めて伝わってきた。

 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、閉店セレモニーは行われず、通常の閉店体制だったが、夜8時の閉店が近づくと1階南出入口前には最後の瞬間を見届けようと数百人が殺到。同店の宮島潤店長が最後の客を見送り、深くお辞儀してシャッターが下りはじめると、「ありがとう」「さよなら」と声援が飛び交い、多くの拍手が送られる中、最後の営業を終了した。

 中学生のときに同店が開店し、大学生の2年間、エレベーターガールのアルバイトをしたという市内在住の主婦(58)は「めちゃくちゃ懐かしくてエレベーターの写真も撮った。開店当時はこの界隈で一番華やかな場所で学校帰りによく入り浸っていたが、最近は日常的に利用することはなくなった。あるのが当たり前になっていたのか、いよいよ閉店となると自分にとって大きな存在だったと気づき、寂しさが込み上げた」と、涙で言葉を詰まらせた。

 1979年から市内に住み、愛犬のトリミングで同店のペットショップをよく利用していたという男性(74)は「デパートでは珍しく、駅前から離れた不便な立地にあるのは、西武の堤さんが地元の発展を願っていたから。近隣のマンションの住民のなかには西武百貨店があるから引っ越してきたという人も多い。跡地はマンションになるそうで非常に残念」と名残を惜しんだ。

 西武大津店は、1968年に琵琶湖を埋め立てて開催された「びわこ大博覧会」の会場跡に、76年6月開業。滋賀県は西武グループの創業者、堤康次郎氏の出身地でゆかりが深く、大津市初の百貨店として市民らに親しまれてきた。しかし、バブル崩壊後の1993年をピークに業績が低迷。371億円だった売上高は19年2月期に99億円まで落ち込んでいた。低価格SPA(製造小売り)アパレルの台頭や郊外型ショッピングモールの勢力拡大、京都や大阪商圏への顧客流出、ECの急成長など、地方百貨店を取り巻く経営環境の激変に対応できず、業績悪化の一途をたどった。

 同店に隣接していた大津パルコも2017年8月に閉店。かつて西武王国といわれた土地柄だが、小売業でも権勢を誇った西武の存在感がさらに薄まる。同時に滋賀県は山形県、徳島県と同じく、県庁所在地に百貨店がない県となった。

 そごう・西武は31日に、そごう徳島店、そごう西神店(兵庫県)、西武岡崎店(愛知県)の営業も終えた。「西武」だけでなく、大阪発祥の「そごう」の屋号も関西から消えた。

橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」

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「ジーユー」が福士蒼汰をイメージキャラクターに起用 メンズのブランディング強化

 「ジーユー(GU)」は2020年秋冬メンズのイメージキャラクターとして俳優の福士蒼汰を起用する。

 店頭、ウエブ、テレビCMなどのプロモーションに登場する予定で、“CPOシャツ”(2490円)のビジュアルを第1弾として公開した。「ジーユー」は今期、メンズのブランディングを強化しており、イメージキャラクターの起用を決めたもの。

 普段から「ジーユー」の服も着るという福士は「男性だけでなく女性も着られるアイテムがそろっている、ぜひファッションを楽しんでほしいとコメントした。

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伊「ヴォーグ」9月号は100人100通りの表紙

 広告のため1年の中で最も分厚くなり表紙も各雑誌が力を入れる9月号、通称“セプテンバーイシュー”でイタリア版「ヴォーグ(VOGUE)」は、さまざまな年齢、ルーツ、ライフスタイルを持つ人物100人を表紙に起用した。同誌史上初めての取り組みで、多様性と包括性のメッセージを伝えている。また表紙に登場した人物はそれぞれ、イタリア版「ヴォーグ」公式インスタグラム(@vogueitalia)で自身のライフストーリーを語った60秒の動画を公開している。

 誌面では、劇作家ジェレミー・O・ハリス(Jeremy O. Harris)が書いたテキストを添えた、写真家タイラー・ミッチェル(Tyler Mitchell)によるBLM(Black Lives Matter=黒人の命は大切)運動に捧げるマニフェストが特集されている。さらに映画監督のマーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)とは、同氏が手掛けたジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)のドキュメンタリー「Made in Milan」の公開30周年を祝うインタビューも掲載している。

 表紙を飾るのはモデルのシンディ・クロフォード(Cindy Crawford)、パット・クリーブランド(Pat Cleveland)、ドナ・ジョーダン(Donna Jordan)や、売れっ子モデルのカイア・ガーバー(Kaia Gerber)、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)、イリーナ・シェイク(Irina Shayk)、アレック・ウェック(Alek Wek)ら。

 ほかにもモデルで活動家もあるベサン・ハーディソン(Bethann Hardison)や初めてヒジャブでランウエイを歩いたウグバッド・アブディ(Ugbad Abdi)、プラスサイズモデルのプレシャス・リー(Precious Lee)、「#MeToo」運動のキーパーソンであるキャメロン・ラッセル(Cameron Russell)とトリッシュ・ゴフ(Trish Goff)も登場する。

 さらに社会的発信を続けるエミリー・ラタコウスキー(Emily Ratajkowski)やパロマ・エルセッサー(Paloma Elsesser)、LGBTQ+の権利啓発に力を入れるトランスジェンダーかつノンバイナリーモデルのインディア・ムーア(Indya Moore)や、エイジェンダー(無性)を自認するジュノ・ミッチェル(Juno Mitchell)らも起用。国際的な活動家や作家、写真家、アーティストなど幅広い人物が登場している。

 同誌のエマニュエル・ファルネティ(Emanuele Farneti)編集長は、「100枚の異なる表紙を制作するのはこれが初めて。一人一人が主人公として表紙に登場し、年齢や外見、肌の色の異なる個人に捧げたものになっている。待ちわびていた層に焦点を当てたポートレートの数々だ。距離やさまざまな制約が加わった中で、フレッシュなスタートを切った」と述べた。

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三井物産アイ・ファッションがエシカルなD2Cブランドを発売 初のファッションブランドに挑戦

 三井物産グループの繊維商社である三井物産アイ・ファッションは、ニュージーランド産メリノウールを主原料とするオリジナルのニットブランド「アニュアル(ANNUAL)」をeコマースで販売する。現在商品の予約を受付中で、9月9日に発送を開始する予定。同社初となるオリジナルのファッションブランドだ。

 ニュージーランド産メリノウールの特徴は、白度が高く、繊細で柔らかくて丈夫なこと。そして、リサイクルができるエシカルな素材であることだ。

 同社は事業の主軸を環境に配慮したエシカルに置き、その一環として消費者から回収した衣料品を再資源化するシステム「クロスループ」を開始した。「アニュアル」の商品も再資源化が可能で、商品に「クロスループ」のラベルを取り付けることで消費者に回収の協力を呼び掛ける。商品価格は2万~3万円。

 eコマースをメインに販売するがブランド認知度を高めるため、9月にバーニーズ ニューヨークの銀座本店と横浜店で、10月に同新宿店と福岡店でポップアップストアをオープンする。

 同社でエシカルな事業を中心的に担う商品開発室の米﨑尊路・室長は、「エシカルの考え方を理解してもらうためには自社から直接消費者に商品を届けることが必要だ。お客さまとのタッチポイントを得ることで、生の声をいただくことが今後の商品開発の改善につながる。それがなければ、商品の未来はない」と話した。

 同社は、紙糸から開発された繊維を使用したオリジナルブランド「ワ クロス(WA CLOTH)」も11月に行われる合同展「ルームス(rooms)」に出展後、21年春にスタートさせる予定だ。

■バーニーズ ニューヨークでの「アニュアル」のポップアップショップ
場所:銀座本店、横浜店
日程:9月18~27日
時間:11:00~20:00

場所:新宿店、福岡店
日程:10月2~11日
時間:11:00~20:00

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スパイバー傘下になった「ユイマ ナカザト」が “TV電話を使ったオートクチュール”を事業化

 中里唯馬が手掛ける「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」は、ビデオ通話を利用した新しいオートクチュールのサービス“フェイス トゥ フェイス(Face to Face)”をスタートさせた。7月7日にオンラインで開催されたパリ・オートクチュール・ファッション・ウイークで発表したもので、7月末から一般向けへのサービス提供を開始。

 内容は、依頼者が自身のシャツを「ユイマ ナカザト」へ送り、ビデオ通話でデザイナーの中里との15分間の対話を行う。その後、依頼者のエピソードや要望をくみ取りながら、中里がそのシャツを新しいデザインへとリメイクするというもの。価格は1着30万円。オンラインストアから注文でき、3週間~1カ月で商品が完成する。“特別な1着を長く大切に着る価値観”を伝えるため、お直しなどのアフターサービスも受け付ける。

 ユイマナカザトは人工タンパク質素材の開発で知られるスタートアップ企業のスパイバーに株式の過半数を2月に売却し、同社の子会社になったばかり。新サービスに込めた思いや、スパイバー傘下入りについて中里に話を聞いた。

WWD:“フェイス トゥ フェイス”を始めた理由は?

中里唯馬(以下、中里):1月にパリでクチュールを発表した後、新型コロナウイルスの影響で普段通りのモノ作りをすることが難しくなり、3月末には7月開催のパリ・オートクチュール・ファッション・ウイークがリアルでの実施を中止するという話が出てきたんです。「私たちに何ができるだろう?」と考えていたときに、世界中でミュージシャンたちが自宅から世界へダイレクトに音楽を発信している姿に感動し、私たちにも何かできることがあるのではないかと希望が湧いてきました。オンラインでも私たちに何かできるのではないかと思ったんです。そこでまずはチャリティーという形で、オンライン上で募った25人の方への服作りを始めました。洋服がネットで注文してすぐ届く時代に、オンライン上でのオートクチュールに挑戦したいと思ったんです。

WWD:アイテムをシャツに限定した理由は?

中里:クチュールはオーダーメードなので、お客さまの採寸ができないのは致命的です。しかしシャツは、老若男女誰もが持っているアイテムで、シンプルな構造で、かつ体に沿った形をしているので、採寸ができない問題を解決できると思いました。依頼者の白シャツをお預かりして、丁寧に縫い目をほどいて、こちらで用意した白い生地を組み合わせながら新しい服に生まれ変わらせる作業を行いました。発表動画では白シャツに限定したのですが、今回事業化するにあたりシャツはどんな色柄でも、またTシャツもシャツの種類の一つなのでお受けしたいと思っています。

1週間で25件、最高月産50~100着の注文を受けることが可能

WWD:依頼者との対話からデザインを考えるプロセスはどのようなもの?

中里:15分間という時間を設けて、シンプルな質問をさせていただきます。どんな短い会話でも、そのシャツにまつわるエピソードが出てくるんです。お母さまから受け継がれたシャツをお送りくださった方がいましたし、安価なシャツだったとしても一人一人ユニークな思い出があって。私はそのビデオ通話が終わった後もその人のことを考えてデザインするので、15分間しかお話ししたことがない方ですが、デザインが終わった後には知り合いのような感覚になっていますね(笑)。依頼者の方に大変満足いただけて、成功体験になりましたし、個人的にはデジタル上でも温かみのある服が生まれるということを実感できました。

WWD:注文はどのくらい受けることができるのか?

中里:オートクチュール期間に発表した動画では、1カ月で25着を作ることができました。今後、内部のリソースを合理化し、チームとの連係がスムーズになれば1日4~5件、1週間で25件ほどお受けできるようになります。そうすれば最高月産50~100着の注文を受けることが可能です。

WWD:30万円という価格をつけた理由は?

中里:大量生産ではなく、クオリティーを担保しながら3週間~1カ月の時間をかけて1着をお作りします。一生大切にしたいと思っていただけるような服を生み出し、“高いものには理由がある”ということ体感していただけたらうれしいです。30万円には送料も含まれています。

スパイバーとの“新しい衣服の可能性を考える”という共通の価値観

WWD:スパイバーの傘下に入った理由は?

中里:共通の知人を介して2年前に山形にあるスパイバー本社に伺い、1年前にはコラボレーションが実現しました。スパイバーが開発した人工合成タンパク質「ブリュード・プロテイン(BREWED PROTEIN)」に初めて触ったときに、素材としてこんなに面白いものはないとわくわくしました。スパイバーのチームとは世代も近く、“新しい衣服の可能性を考える”という共通の価値観やビジョンを持っています。お互いをリスペクトし合いながら信頼関係を築き、一緒にいいものを作っていきたいという思いで一体化しようという決断になりました。

WWD:今後のコラボレーションは?

中里:19-20年秋冬では「ブリュード・プロテイン」を使って、立体的なテクスチャーを作ることができる素材「バイオ・スモッキング」を開発しました。原料を石油などの化石資源に頼らないサステナビリティの観点だけでなく、無駄を出さないオーダーメードのデザインと一緒に考えながら今後も研究開発することができれば、爆発力のあるものを生み出すことができると思います。長期的なパートナーシップを見据えて、僕も一員として新しい衣服の開発に携わっていきます。

WWD:今後もオートクチュール・ファッション・ウイークに参加していくのか?

中里:挑戦し続けたいと思っています。新型コロナや世界の状況を見ながら、その時に合ったベストなものを見せていきたいです。

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D2Cのブランディットがギークスなどから1億円を調達

 アパレルに特化したECサービスを展開するブランディットはこのほど、1億円の第三者割当増資を行った。リードインベスターはIT人材派遣大手のギークスで、三菱UFJキャピタルと既存株主で投資会社のディメンションが応じた。ブランディットは6月にアパレルに特化したECプラットフォーム「ブランディットシステム」の提供を開始しており、今回の増資でエンジニア採用を強化する。ブランディットは現在新たに3ブランドを準備しており、その資金にも充てる。

 同社は19年5月に、マークスタイラーのEC事業の責任者や動画配信プラットフォームのCANDEEの執行役員を務めた鍛治良紀氏が立ち上げたスタートアップ。インフルエンサーの佐野真依子を起用したD2Cブランド「トランク 88(TRANC 88)」の運営ノウハウをベースに、「ブランディットシステム」はECに必要な販売機能に加え、受発注や原価管理、販売開始日、配送データなどを一元管理できるなど、自社完結型のPDCAサイクルを回しやすい設計になっている。

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「ノア」創業者ブレンドンに聞いた「アディダス」とのコラボレーションで伝えたいこと

 「ノア(NOAH)」はこのほど、「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS、以下アディダス)」とのコラボコレクションを発売した。ランニングシューズとアパレル、雑貨などをラインアップする。シューズにプラスチック廃棄物をアップサイクルして作った「アディダス」の新素材“プライムブルー(PRIMEBLUE)”を使用するほか、ウエアも全てリサイクルポリエステル100%。アイコニックな三つ葉のアイコン、“トレフォイル”を貝殻に置き換えるなど、海洋プラスチック問題にも訴えるコレクションだ。「ノア」の創業者であるブレンドン・バベンジン(Brendon Babenzien)は、かねてより環境問題についても積極的に目を向けている。コラボコレクションについての思いを聞いた。なお、「アディダス」の公式オンラインストアでは、すでに一部商品が売り切れている。

WWD:コラボレーションに至った経緯は?

ブレンドン・バベンジン(以下、ブレンドン):かなり前の話になるけれど、クリエイティブ分野で活躍する人々に向けた海洋プラスチック問題の会議に招待された。そのイベントのメインスポンサーが「アディダス」で、リサイクル海洋プラスチックで製造されたスニーカーのプロトタイプを発表した。当時はまだ開発初期段階の素材だったけれど、とにかく素晴らしいアイデアだったから、将来、リサイクル海洋プラスチック素材を使って何かしたいと思った。そのときはまだ「ノア」を起業してなかったから、「アディダス」と取り組む手段がなかったんだけど、その数年後にチャンスが訪れた。

WWD:コレクションのコンセプトは?

ブレンドン:まず、海洋プラスチックに焦点を当てた。環境保全の話題に上がるようなシューズを作りたかったんだけど、それだけでは足りないと感じたんだ。僕自身がランナーということもあって、ランナー向きのシューズを作りたいと思ったんだけど、そのためにはもっと機能性が必要だった。今回発売したSLシリーズの初代モデル“SL72”にはクラシックスタイルに対する僕の愛と「アディダス」の伝統を、エントリーランナーに向けた超軽量ランニングシューズ“SL20”には僕のランニング愛とランニングにおける「アディダス」の姿勢をそれぞれ組み合わせている。

WWD:デザインに関しては?

ブレンドン:ほとんどの「ノア」の商品は比較的シンプルなんだ。その方が好きだからね。一番難しいのは、シンプルなアイテムでありながらそれ以外の意味を持たせることさ。だから“プライムブルー”を使うことが重要だった。そして誰でも手に取れるものにもしたかった。ランニングアパレルは見た目もよくて、機能性もしっかりあるものが欲しいと思ったけれど、僕はそこまで超高機能を求めていないから、昔のランニングスタイルからインスピレーションを得た。今使えるアパレル、そしてラン以外でも使えるものにしたかった。

WWD:グラフィックの貝殻に込めた思いは?

ブレンドン:まず、僕は(米NY州の)ロングアイランド出身だから、海の存在は僕のやること全てに影響を与えてきた。サーフィンや釣りは常に生活の一部だったよ。デザインする上で大事なのは色とグラフィックだから、(「アディダス」の)“トレフォイル”と似ていて、でも新しいものにしたいと思った。それにイメージは何かしら海とつながりを連想させるものじゃないといけない。そこから貝殻のデザインが“トレフォイル”の代わりになると考えた。貝類の漁業はロングアイランドのカルチャーにとって大事な役割を担ってきたし、ロングアイランドの人々は海の恵みによって経済を維持してきた。だけど1970~80年代から水質汚染と人口増加の被害を受けて、2019年10月の時点で、ロングアイランド東部におけるホタテは全滅してしまった。だけど、海や湾は非常に強い回復力を持っているから決して手遅れじゃない。海に対して敬意を示せば、生物は戻ってくることができるんだ。

WWD:今回のコラボレーションを生かして、自身のブランドでも取り組みたいことがあるとしたらどんな部分?

ブレンドン:僕たち大人がこれまで環境に与えてきた悪影響は計り知れない。だけど、今はそのダメージを少しでも改善できる立場にいる。「アディダス」は“プライムブルー”の開発に多くの労力を注いできて、僕たちもその素材を使ったシューズを開発することができた。コラボレーションによって行動に移すことができたし、その機会に本当に感謝しているよ。今後はブランドとしても小さなことを組み合わせて、海洋プラスチックの除去に取り組んでいきたいと思っているんだ。

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コロナ禍でも2カ月連続で売り上げは月215万円を達成 「アルバム」金内柊真のスター美容師への道 Vol.7

 ツイッターのフォロワー数14万超え、インスタグラムのフォロワー数11万超え、TikTokのフォロワー数9万超え、ユーチューブのチャンネル登録者数6万2000人超えの人気美容師・金内柊真。かつては芸能活動を行い、2018年8月にはアシスタントながら自身の著書「才能がなければその分努力すればいい」(KADOKAWA)を出版するなど、美容師の枠に収まらない存在として注目を集めている。昨年11月にスタイリストデビュー。今連載では、毎月の彼の売り上げの推移とともに、売り上げを伸ばすために何をやってきたか、また新人スタイリストならではの苦労などを紹介していく。今回は休業明けとなった6月と7月の話を聞いた。

WWD:今回は6月と7月の話を中心に聞いていきたい。まずは、売り上げはどうだった?

金内柊真(以下、金内):6月、7月共に月215万円で、お客さまの数は200人ほどでした。5月末までお店が休業していたこともあって、6月は待っていてくれたお客さまがたくさん来てくれました。来てくれたお客さまの中には「待っていてよかった」と言ってくれる人もいて、うれしかったです。その反動で7月はどうなるかなと少し心配していたんですが、ありがたいことに多くのお客さまが来てくれました。

WWD:数字的には満足のいく結果だった?

金内:そうですね。月200万円以上いけばいいと思っていたので満足です。最近はアシスタントも成長してしっかりとサポートしてくれるので、頼もしいです。

WWD:コロナの影響を感じることはある?

金内:僕自身は変わらないのですが、7月は6月と比べると店全体としてはさすがにお客さまの数は減ってきています。あと、7月中旬以降コロナの感染者数も増えてきて、お店全体が落ち着く時間は増えましたし、予約のキャンセルも多くなりました。それは仕方ないなと思っていて、お店としては感染対策をしっかりとやるだけです。来てくれたお客さまは満足してくれていて、他に行くところがない中で、美容室だけが唯一の楽しみと言ってくれる人も多いです。

WWD:7月は他のスタイリストが苦戦している中で、売り上げを維持できた要因は?

金内:6、7月は4月に上京してきた新社会人や新大学生で、ようやく美容室に来られたという人も多くて、ハイトーンカラーのメニューが人気でした。あとこれまでなかなか予約が取れなかったけどようやく取れたという新規のお客さまが多かったです。僕のように指名のお客さまが多いスタイリストはそこまで影響なかったですが、フリーの新客に頼っていた人は厳しそうです。

WWD:メニュー的には引き続きカラーが人気?

金内:夏という季節性もあって明るくする人は多く、カラーメニューは人気です。ハイトーンにする人も多いです。

WWD:マスクをするようになって、ヘアスタイルのニーズは変化している?

金内:前髪を短くする人は増えました。普段前髪をアイロンで巻いている人も「巻きがすぐ取れてしまうので、巻かなくていい長さにしたい」という人が増えました。あと、ばっさり切るよりも、暑いので首元をすっきりさせるために結べる長さにしておきたいという人は増えました。

WWD:8月は順調?

金内:ありがたいことに8月の予約は開始から1時間と最速で埋まりました。毎月15日に翌月の予約が開始されることが認知されてきた結果だと思います。

WWD:それだと売り上げについてはほぼ最大の状態?

金内:人数的にはマックスなので、あとはメニューの単価を上げていくか、店販の売り上げを伸ばしていくしかないです。ただ僕は店販を積極的におすすめしていなくて、お客さまから悩みを相談されたら提案するくらいで、店販比率は6〜9%くらいで推移しています。最近は家で過ごすことも多くなってきたので、ヘアケアに力を入れる人は増えています。あとドライヤーなど高単価な製品も売れていますね。

WWD:8月の目標は?

金内:有休などもあって出勤日数は少なくなるのですが、売り上げは200万円を目指したいです。そのためには1日あたりの売り上げを高めに設定して、それを達成できればと思います。

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「バオ バオ」に類似したバッグの販売等を巡る裁判でイッセイ ミヤケとバルコスが和解

 イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)は、バッグメーカーのバルコス(BARCOS)のブランド「ハナアフ(HANAA-FU)」が展開するバッグがイッセイ ミヤケのバッグブランド「バオ バオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE、以下バオ バオ)」の商品と類似する特徴を備えているとして、不正競争防止法違反等を理由に製造、販売および輸入等の差し止めを求め東京地方裁判所に仮処分の申し立てを行っていた件について、両社が和解に達したと発表した。

 イッセイ ミヤケによると、東京地裁はバルコスの商品4種のうち、“アリエス ネオ(ARIES NEO)”など3種については販売等の行為が不正競争防止法に違反すると判断したという。また、これを前提として両社間で和解協議を重ねた結果、バルコスが3種の商品について製造、販売および輸出入を中止するなどの内容で和解が成立したという。その他の和解条件は非開示だ。

 イッセイ ミヤケは、「本件でも当社の主張が裁判所においておおむね認められる結果となった。当社としては、広く知られたデザインにフリーライドする不正競争行為の範囲を確認する上で、本件の和解もまた、意義のある結果であると考えている」とコメントしている。一方でバルコスは「早期解決のために和解を選んだ。また、上場を控える当社として早期に和解できたことは有意義であったと考えている」とコメントしている。

 イッセイ ミヤケによると、2019年1月末に業界紙にバルコスの商品の広告が大きく掲載されているのを発見し2月から両社の間で協議を行い、販売差し止め等の対応をバルコスに求めたが、バルコスはイッセイ ミヤケ側の要求に応じなかったため解決の見込みがなくなったと判断して、仮処分の申し立てに踏み切ったという。

 「バオ バオ」の商品は、物を入れるとタイルのようなピースの境界部分が折れ曲がり、外観が立体的に変形する点が特徴だ。今回和解の対象となった商品3種もタイルのようなピースがバッグ側面にあしらわれ、境界部分が折れ曲がって立体的に変化するという特徴を有している。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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お客も店も喜ぶ「米国産ポテト」の魅力。味良し、低原価、そして販促支援も【PR】

 肉バルやビアパブ、居酒屋などの定番メニューである「ポテトフライ」。無意識に食べているが、万人に喜ばれるメニューである。テイクアウトでは付け合わせでよく目にすることが多い。ポテトには様々な産地があるが、飲食店の多くが「米国ポテト」を選んでおり、その理由についても質問をぶつけてみた。
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「ロクシタン」の簡単にまとまるヘアミルク 広がりやうねりを抑えて“さら艶”髪に

 夏は日焼けやシミ・ソバカスを防ぐために、日焼け止めを塗るなど肌への紫外線対策を行う人は多いが、髪も同様に紫外線ダメージを受けている。紫外線ダメージや湿気で、うねったり広がったり思うように髪がまとまらず悩んでいる人も多いのではないだろうか。

 ヘアケアやスキンケア製品などを展開する南フランス・プロヴァンス地方発祥のライフスタイルコスメティックブランド「ロクシタン(L'OCCITANE)」から、そんな悩みにアプローチしたヘアミルクが登場した。

簡単に24時間まとまる髪へ

 まとまった健康な髪にはケアが不可欠だ。“ファイブハーブス リペアリング”シリーズから登場した「リペアリングヘアミルクセラム」(100mL、3900円)は、髪を内側からも外側からも補修しながら、湿気によるクセやうねりなどの広がりを抑えて、熱や日差しから保護し、指通りの良い髪に仕上げる1本3役のヘアミルクだ。タオルドライした髪に塗布するだけで、艶感と潤いを与え簡単にまとまる。時間のない朝のスタイリングにも最適で、加えて一日中効果が持続するという。その効果は、湿度75%の環境でもクセやうねりを抑え、230度の高温からも髪を保護する。また、環境に配慮したシリコンフリーで、98%自然由来成分配合の優しい処方も特徴だ。

厳選したヘアケア成分

  “ファイブハーブス リペアリング”はアンジェリカ、ゼラニウム、ラベンダー、イランイラン、スウィートオレンジの厳選した5種のハーブから抽出したエッセンシャルオイルが髪を補修する、ダメージケアに特化したシリーズ。シリーズ共通成分のブラックオーツエキス、ソイプロテクト、サンフラワーオイルを配合した「リペアリングリッチコンプレックス」が髪を内側からも外側からも集中補修する。髪のダメージをケアし、天然の保護膜が潤いを閉じ込めてうねりや広がりを抑えるほか、ドライヤーやアイロン、日差しなどの熱からも保護する。

「リペアリングヘアミルクセラム」
好評の声続出

ライブ配信で長井かおりが
使い方指南

 「ロクシタン」と「WWD JAPAN.com」は8月27日にライブ配信を行った。ヘア&メイクアップアーティストの長井かおりを招いて、「リペアリングヘアミルクセラム」の使い方を紹介した。長井は「ロクシタン」について、「植物の力を私たちに教えてくれる、歴史ある身近な存在のブランドです。誠実でサステナブルなブランドとして、業界を長くけん引していると思っています。加えて、店舗や製品パッケージは心躍る色やデザインです。入りたくなる店舗づくりや、人に贈りたくなるコスメブランドという印象も強いです」と語り、ブランドに信頼を寄せている。9月も日中はまだまだ厳しい日差しが続き、乾燥も気になり始める季節がやってくる。夏に受けたダメージをセラムで補修して秋のお洒落を楽しんでみては?

問い合わせ先
ロクシタン
0570-66-6940

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渋谷区によるコロナで苦しむ事業者向けクラウドファンディング 10月17日にファッションECモールを立ち上げ

 東京都渋谷区が渋谷区商店会連合会、渋谷区観光協会、渋谷未来デザインと共に立ち上げた「YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング」は10月17日、渋谷区公認のECモールを立ち上げる。コロナ禍によるインバウンド(訪日外国人客)減、来街者減に苦しむ区内のファッション事業者の支援が目的で、区内に直営店や卸先を持つブランドやデザイナーが主対象。モール出店のための初期費用は不要とし、「集客や販促はモール主体で行うことで、小規模なブランドやデザイナーでも出店しやすいようにする」と、同クラウドファンディング広報担当はコメントしている。

 同ECモールは、毎年3月、10月に渋谷区で開催してきた街をあげたファッションイベント「SHIBUYA HARAJUKU FASHION FESTIVAL(以下、シブハラフェス、プロデューサーは松井智則ワンオー社長。前身は2011年にスタートしたシブフェス)」と連携して運営。今後は同ECモールとしてまとまった形で、中国など海外大手ECモールへの出店も目指し、失われたインバウンド消費を取り戻す。モールが立ち上がる10月17日と翌18日には、「シブハラフェス」の一環として、渋谷区による配信プラットフォームを使ったデジタルファッションショーも開催。デジタルショーとECモールをつなげる狙い。ECモールへ出店するブランドやショップは9月から本格的に募集する。

 「YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング」は、コロナ禍に苦しむ渋谷区内の事業者を支えるために7月22日にCAMPFIRE上でスタート、9月6日まで。8月31日現在で約1400万円が集まっており、渋谷区予算から拠出する1億円とあわせてさまざまな支援を行う。ファッション産業と同様に打撃の大きいエンターテインメント産業支援としては、渋谷区公認の配信プラットフォームを構築するとともに、区内の文化施設でのオンライン配信環境整備などを進めていく。

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「オーバーコート」大丸デザイナーが語るNYの今とこれからのビジネス

 大丸隆平氏がニューヨークに渡ったのは2008年。現在、チャイナタウンにオフィスを構える大丸製作所2の代表として、ニューヨーク・ファッション・ウイークに参加するブランドをはじめとする多くのブランドのパターンメーカー、クリエイティブのコンサルタントを担い実力をつけてきた。15年には自身のブランド「オーバーコート(OVERCOAT)」を始動し、毎シーズンコレクションを発表。日本での卸も順調だった。そんな矢先に、新型コロナによって自身やニューヨーク自体のビジネスも大きな変更を余儀なくされたという。今回、日本で初めて開催する展示会のために一時帰国した大丸代表。多くサポートがあり開催実現に至ったという。ニューヨークの現状や自身を取り巻く状況について話を聞いた。

 「オーバーコート」はその名の通り、コートからスタートしたブランドだ。店の入り口などの日よけに使われているオーニング素材に注目し、「雨にも強いこの素材でグラフィカルな柄をコートにしてみたらどうだろうか」というアイデアからブランドの立ち上げにつながった。これまで培ってきたパタンナーとしての技術を生かし、プレタポルテでもオートクチュールのような着心地をブランドのコンセプトとしている。肩にプリーツを入れることで男女誰が着用してもフィットするパターンのコートは、そのデザイン哲学を反映させた代表的なデザインだ。

 現在、日本ではユナイテッドアローズ、トゥモローランドのエディション、ビオトープ、バーニーズ ニューヨーク、伊勢丹新宿本店、福岡のダイス&ダイス、名古屋のキンク、海外ではディエチ コルソ コモ(10 CORSO COMO)、パリのル・ボンマルシェ(LE BON MARCHE)百貨店などで販売されている。

 当初、6月にパリで「オーバーコート」メンズの2021年春夏コレクションとウィメンズのプレ・コレクション(リゾートコレクション)を発表する予定だったという。大丸代表は「しかし新型コロナの感染がニューヨークやパリであっという間に拡大し、パリでの発表は無理だなということになった。そうこうしているうちにニューヨークもロックダウンに入り、仕事も途中のままできなくなってしまった。パターンメーカーの仕事は、職種的にリモートではできない。ミシンや裁断の台をスタッフの家に交代に置くことも考えたが、住んでいる家もそれぞれなので、効率を考えたら無意味だった。ニューヨークが静まり返って、街自体のエネルギーがゼロになった瞬間があり、不思議な世界にいた」という。「当時は、スタッフのモチベーションを維持することを優先し、連絡をまめにするようにしていた。なんとか気分が落ち込まないように、簡単な仕事を無理やりつくって手を動かしてもらうようにしていた」。

ユナイテッドアローズの栗野氏が手を差し伸べてくれた

 パリで発表できず、今後の見通しがつかない中、手を差し伸べてくれた人たちがいた。その一人が、ずっと気にかけてくれていたという栗野宏文ユナイテッドアローズ上級顧問クリエイティブディレクション担当だった。「『ニューヨークもコロナで大変だろうから、ユナイテッドアローズのスペースを貸すから、日本で展示会を開催したらどうか』と提案してくれた。ユナイテッドアローズだけでなく他のセレクトショップのバイヤーも買い付けができる展示会場として、同社の場所を提供してくれた」という。

 それによって初めて日本で展示会を開いた。また西麻布のギャラリーのスペースを借りて、親しい友人や知り合いを招いた個人オーダー会も8月上旬に開催した。「受注会では驚くほどオーダーがあって多くの人が個人買いしてくれた。バイヤーのオーダーも付き、本当に感謝しかない。ファッション自体が衰退しているのかというとそうではなかった。江戸時代の呉服屋で着物を売っていた当時ときっと変わらないような、対面で話をしながら購入してもらうスタイル。来てくれた人がいろんな人に宣伝してくれて、また人がやって来るという状態だった。自分自身も皆さんにコレクションの説明をしたことで、より理解してもらいやすかった」。その結果、卸は昨対比で1割減にとどまり、個人オーダーは逆に5倍の数となった。

 「オーバーコート」の21年春夏コレクション自体製作はままならなかったが、実際に生地サンプルに触れられなくても、これまでの経験と勘でこうしたら面白くなるんじゃないかと想像を働かせながら制作に取り組んだという。「結果的にそれがよかった。面白くとらえられた」。生地においては、中伝毛織、小松マテーレ、宇仁繊維が生地を一部提供してくれるなど協賛してくれたという。

周りの助けがなければどうなっていたか分からない

 また、クリエイションにおいては、「オーバーコート」のロゴのデザインを手掛け、「セリーヌ(CELINE)」とも長年仕事をしているアートディレクター兼グラフィックデザイナーのピーター・マイルズ(Peter Miles)が手を差し伸べてくれて21年春夏コレクションでコラボが実現した。マイルズが制作した鮮やかなグラフィックが「オーバーコート」のコレクションに大胆に用いられている。ダイナミックで鮮やかな色使いが印象的だ。「普段から連絡をとっていて、ピーターにはマスクを作ってあげたりしていた。声をかけてくれて本当にうれしかった」。ニューヨークは9月からデジタルをメインとするファッション・ウイークを開催する流れになっているが、大丸代表は「デザイナーの間では実際のところは新作を作る状況ではないという声が大きい。また、パリは卸のシステム自体が崩壊している。そんな中、周りのサポ―トによって、コレクションを制作でき、日本で展示会、受注会を開催することができた。皆さんに生かされてここに来た。それがなければどうなっていたか分からない」。

 パターンやクリエイティブのコンサル業に関しては、「型数は少ないけれど一緒にやろうというニューヨークブランドやデザイナーもいる。プラバル・グルン(Prabal Gurung)もその一人だ。ロサンゼルスやロンドンといったニューヨーク以外からの発注も徐々に戻ってきている。ニューヨークはそもそもモノ作りの基盤があまりない街だが、さらに整っていない環境にいるデザイナーから依頼が増えたため、素材から量産まで全ての工程をこちらから提案して任せてもらうという事例が増えてきている。卸のビジネスが減ってきているから手のいい技術を持つ工場も減っている」と大丸代表。

 「オーバーコート」に関しては、「ただ従来通りの商品を作って卸すということだけでは売れない。「『提案する』に重点を置き、お客さまや店頭のスタッフの方にストーリーやモノ作りへのこだわりを伝え、変化するライフスタイルにも対応できる服作りを意識している。21年春夏コレクションでは、カジュアルな型にテーラリングの要素をプラスし、家でもリラックスして着られるけど、そのまま散歩にも行ける、または会社にも着ていけるよう、素材やパターンを工夫している」。

 「軸足はパタンナー。オートクチュールの着心地をプレタで着られる。そしていろんな人種の人にも合い、着る場所を選ばないような服を目指している。作者の思いがあっても、手が離れてからは着る人が主役。服はプロダクトだと思うから、作者の意図から離れたときにプロダクトの本質が伝わる。究極を言えば作者の思いはどうでもよい、だからきちんとモノ作りに真摯に向き合う。僕が今着ているパンダのTシャツも最初にデザインした人がいて、それをパクった人がいてチャイナタウンで売られている。その人の手から離れて遠いところにいる。それが面白い」。

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ワンピースの着回しポイントは足元にあり 決め手は“トレンド靴”

 暑さが残る時期に、体を締めつけないワンピースは頼りになるウエアです。組み合わせに頭を悩ませずにすむ点でも、重宝で楽ちん。そして、ありきたりを抜け出す着こなしの決め手となるのが“靴”。足元を替えるだけで、トレンド感がアップします。

 たとえば、ニューヨーク・ファッション・ウイークに登場したファッショニスタは、ロマンチックな花柄ワンピースのお供に、フリンジがどっさり付いたウエスタンブーツをチョイス。スタイリングの勘所は、フェミニンなワンピースをそのままの雰囲気で着ないで、別のテイストを靴で持ち込むところ。今回は2020年プレ・フォール・コレクションから、“知恵あり”なアレンジにフォーカスしてみました。

“スニーカー、スポサン”でストリートフェミニンに昇華

 ワンピース姿に軽快なムードを与えてくれるのは、やはり白のスニーカー。どんなワンピースにもフレッシュ感を加えてくれるから、“とりあえず白スニ”的な使い方が可能に。ヘルシーな雰囲気が添えられるのも健康意識を高めたい時代のムードにマッチします。

 「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」のワンピースはドッキングやアシンメトリーなど遊び心がたっぷり。足元に白スニーカーを選ぶことによって、ワンピースのデザイン性を生かしつつ、まとまりすぎるのを防ぐ好コーデに整いました。

 ここ最近、出番がぐっと広がってきたスポーツサンダル(スポサン)。ドレッシーな装いとのマッチを試すテクニックも登場してきました。見慣れたサンダルよりもワイルドな気分を取り込めます。

 「シー ニューヨーク(SEA NEWYORK)」のワンピースは、愛らしいパフスリーブがポイント。裾のティアードもたおやかな表情を生んでいます。その裾下に迎えたのは、やや武骨なスポサン。総柄のフェミニンワンピースとは真逆のスポサンで、タフネスにドレスダウンしてみせました。

“ローファー、ドレスシューズ”で、ハンサムフェミニンに味付け

 クラシックなテイストを帯びた「紳士×淑女」風のジェンダーミックスでも、靴がキーピースになります。ワンピースに紳士靴を合わせるコーデは大人女性向きです。

 「トリー バーチ(TORY BURCH)」が組み立てたのは、女っぽさとメンズ感が入り交じるミックスコーデ。斜めに流れ落ちるようなラッフルが印象的なワンピースに、トラッドの目印的なローファーを合わせて、ロマンチックと英国テイストを響き合わせました。

 ミニマルなワンピースと、王道メンズシューズのマッチングは、中性的な雰囲気を濃くします。全体をモノトーンでまとめれば、さらに“ジェンダーフリュイド”なたたずまいに。

 「ザ・ロウ(THE ROW)」のノースリーブワンピースは、オーソドックスに見えて、布の表情を引き出すディテールが繊細。内に秘めたセンシュアルなシルエットにあえてメンズ風革靴を迎えて、抑制的なムードを添わせました。

“ロングブーツ、ウエスタンブーツ”で、タフ&ドレッシーが共存

 2020年秋冬はロングブーツがカムバックの兆し。柔らかい素材のワンピースにクールなブーツをぶつけて、足元からニュアンスをずらすコーデを試せます。

 「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」のワンピースは、レイヤードのように見えるドッキング型。身頃を斜めに横切るジップ使いがアイキャッチーです。若干シースルーな裾に、ロングブーツを組み込んで硬質感をプラス。裾回りに複雑な雰囲気を醸し出しました。

 やや癖の強いブーツを取り入れれば、足元から装いのイメージをプロデュースできます。ブーツを生かしやすい秋冬は、ウエスタンブーツをはじめコンバットブーツ、乗馬ブーツ、ワークブーツなど、それぞれに異なるテイストを呼び込めます。

 「アリス アンド オリビア(ALICE + OLIVIA)」が打ち出したのは、1970年代ヒッピー風の装い。マルチカラーの総柄ワンピースは、フラワーチルドレンの奔放さを呼び覚ますかのよう。ベージュのウエスタンブーツを添えて、型にはまらない自由な雰囲気も印象づけ、さらにハットとのコンビネーションでウエスタン気分も強めました。

 残暑シーズンから秋口にかけても、風が通りやすいワンピースは出番が途切れません。秋以降は、アウターで隠れない靴の印象度がさらに増すので、今年らしいシューズを引き合わせて、ワンピースコーデのテクニックに磨きを掛けてみてください!

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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「テイクアウトに注力。でも弁当は売らない」。売れなかった役者が作った繁盛店が取り入れる「変わった仕掛け」の数々

 神奈川県川崎市の新丸子駅から徒歩2分という好立地に、2019年1月にオープンした居酒屋「ウラサカバ 満月Do(まんげつどぅー)」。繁盛店を数多く世に送り出している楽コーポレーション(以下、楽)から独立した高山隆志氏が作った人気店だ。駅近くには新しい商業施設が並ぶエリアもあるが、同店は昔ながらの商店街の並びにある。地元に溶け込んだ佇まいにはユニークな仕掛けが多くある。
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大衆肉酒場ビーフキッチンで、凪ラーメン販売。ランチで稼がないと。

株式会社奴ダイニング(所在地:東京都千代田区、代表取締役:松本 丈志)が運営する大衆肉酒場「ビーフキッチンスタンド 」で、煮干ラーメン店「ラーメン凪」(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:生田 悟志)とのコラボメニューの提供を6月から順次始めている。
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「シュウ ウエムラ」が“信頼できる”ヒーロー製品に注力 コロナ禍でも“市場平均を上回るパフォーマンス”を達成

 「アジアのマーケットをリードする日本発の最先端メイクアップアーティストブランド」を目指して近年リポジショニングを行ってきた「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」。中でもメイクアップにフォーカスし、24色展開でアジア人の肌ニーズに応えたベースメイク「アンリミテッド」シリーズや最新のメイクアップトレンドを反映し、アジア人の肌に映えるカラーをそろえるリップスティック「ルージュ アンリミテッド」シリーズが大ヒットし、2019年の売り上げは2年連続で前年比2ケタ増を達成した。

 20年に入り、新型コロナウイルスの感染拡大といった類例のない状況の中で、ブランドを象徴するヒーロー製品にフォーカスした戦略を推進。これらヒーロー製品や、ロングセラー製品のクレンジングオイルなどのプロモーションに注力した。その理由に、3月に新事業部長に就任したルシアン・バラバン(Lucien Baraban)氏は「店頭で今までのように自由に製品が試せないことから、消費者はとにかく“信頼できる”製品を求めている。そのため、長年愛用されてきた製品には力がある」と話す。その結果、「メイクアップ市場全体が大きな打撃を受けていたにも関わらず、『シュウ ウエムラ』は市場平均を上回るパフォーマンスを保つことができた」と振り返る。狙い通りに、スキンケア効果が高い「アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル」や、マスクにも付きづらいと好評の「アンリミテッド ラスティング フルイド」がよく動いたという。

 また、7月7日に公式ECサイトをリニューアルしたことも奏功した。「バーチャルでメイクアップを試せるデジタルツールを追加するなど、CX(カスタマー体験)を大幅に向上させた。デジタル限定のサービスの充実もポイントだ」と話す。その例として「アンリミテッド ラスティング フルイド」のテスター3色、下地2色を送料の450円のみで提供する「トライアル サシェ セット」を提供したり、色が合わなかった場合に「アンリミテッド 」ファンデーションの色の変更サービスなどを行った。多色展開にこだわっているからこそ、これまでデジタルだと難しかった“色選び”のハードルを下げるのが狙い。またスキンケアでは配達サイクルや「アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル」をはじめとした、人気のクレンジング オイル4種から自由に選べるお得な「クレンジング オイル定期お届け便」をスタートし、リピーター獲得にも取り組んだ。

 秋以降も引き続きベースメイク、リップ、クレンジングオイルに注力する。8月19日に発売した艶タイプの「アンリミテッド グロー フルイド」に続き、9月1日にはゆずをはじめとする天然由来成分を91%配合し、初めて100%再生プラスチックで作られた容器を採用した自然派クレンジング オイル「ボタニック クレンジング オイル」、また16日には「ルージュ アンリミテッド アンプリファイド」シリーズがパッケージを刷新し、色も加えてリニューアル発売する。ビジュアルは、グローバルブランドアンバサダーとして渡辺直美を起用し、幅広い層へのリーチを目指す。「ニューノーマルの時代に、消費者の購買意識も変化しているが、『シュウ ウエムラ』は引き続きルーツであるメイクアップアーティストリーに軸をおき、またアジア人のニーズに応え続ける」。

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今週のスケジュール(2020年8月31日〜2020年9月6日)

FASHION

2 WED
ミーレ・ジャパン
「Miele Dishwashers Stories」プレス向けコラボイベント
14:00〜15:00 
オンライン配信

3 THU
永井酒造
新製品発表会「Mizubasho Artist Series 水芭蕉アーティストシリーズ」
14:30〜 東京ミッドタウン日比谷 6階ドローイング ハウス・オブ・ヒビヤ
(東京都千代田区有楽町1-1-2)

BEAUTY

1 TUE
デミコスメティクス
新ブランド発表会
14:00~
オンライン配信

2 WED
アジュバンコスメジャパン
新ブランド発表会(3日も開催)
14:00~14:30
オンライン配信

3 THU
ナリス化粧品
新製品発表会
13:00~
オンライン配信

ロレアルグループ
「アンクル ド ポー ルクッション」イベント
12:00〜21:00 MORIO STUDIO
(東京都港区南青山6-5-45)

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デトックス効果も期待 注目の「炭」を使ったビューティアイテムをセレクト

 スーパーフードとしても知られる“炭(チャコール)”。インド発祥の民間療法アーユルヴェーダでも重宝されてきた炭は、ミネラルを豊富に含んでいてデトックス効果が期待できる。また無数の細かな穴が開いた多孔質のため、強い吸着力を持つことでも知られている。ニオイが気になる頭皮ケアやフットケアに炭を配合した商品も注目を集める。そこで、炭を含むオススメのビューティアイテムをセレクトした。

大気の汚れ、頭皮汚れの浄化に ココナツ活性炭と火山灰配合の「ジョヴァンニ」シャンプー&コンディショナー

 ビバリーヒルズ発オーガニックヘアケアブランド「ジョヴァンニ(GIOVANNI)」のツーシックシリーズから、ココナツ活性炭と火山灰配合の「チャコール&アッシュ シャンプー」(250mL、2400円)、「同 コンディショナー」(250mL、2400円)が発売された。黄砂、花粉、排気ガスなどの大気中物質のほか、落ちにくいスタイリング料や毛穴の皮脂詰まりをココナツ活性炭と火山灰がクリーンに洗い上げる。

 ココナツ活性炭とはココナツの外殻を焼いた活性炭のことで、火山灰は韓国のチェジュ島のものを使用。どちらも無数の微細な穴が空いているので、皮脂や落ちにくいスタイリング材などさまざまな汚れを吸着してくれる。実際にシャンプーを使ってみると、洗い上がりは頭皮がサッパリとする印象。同シリーズのアサイーとゴジベリー配合のコンディショナーを併用することで、髪を乾かした後も潤いのあるふんわりとした仕上がりになる。平日は手持ちのシャンプーを使い、週末は「チャコール&アッシュ」シリーズで頭皮クレンズと、用途別に使い分けるのもいい。

むくみ対策、消臭にも 「スナオ」のクレンジングマッサージスクラブ

 防御機能ホメオスタシスの理論をスキンケアに適用したブランド「スナオ(SUNAO)」。「クロフットスクラブ」(250g、3800円)は天然成分のボディー&フットスクラブで、角質をやさしく除去してくれる。吸着力が高い紀州備長炭と、微細な粘土鉱物の沖縄産海泥がたまった汚れをクレンジング。天然マンナンを使用したソフトスクラブなので、肌にも環境にもやさしい。マッサージしながらスクラブを使うことで老廃物の排出を促し、むくみ改善も期待できる。殺菌・防菌の効果が期待できる柿タンニンを配合しているため、消臭対策にもオススメだ。

 製品名は「フット」スクラブだが全身に使用できるので、角質がたまりやすい肘や膝、かかとなどのパーツケアにもオススメ。

2種類の食べられる炭を配合 「アムリターラ」の“引き算”サプリメント

 「アムリターラ(AMRITARA)」の「ディープクリアブラック」(60粒、3600円)は、食べられる炭、食べられる土から作られたデトックスサプリメント。食べられる炭と土が、食品添加物、残留農薬、化学薬品、重金属、悪玉菌などの有害物質を吸着して排出することが期待できるという。サプリメントというと栄養を補助するものと思いがちだが、体内に蓄積した不要な物質を取り除く“引き算”発想というのが新しい。

 炭は2種類をブレンド。マツタケが生えることで有名な赤松と、ココヤシの木に実るココナツ果実の殻、ヤシ殻を焼き上げた食用活性炭を微細に粉砕。2種類をブレンドすることで、高い吸着能力が期待できる。これらの炭は遠赤外線を発するため、体を内側から温める働きもあるそうだ。

 食事の30分前、または食間に水と一緒に1粒飲むだけという手軽さもうれしい。現在1日1~2粒のペースで飲み続けているが、腸活にもよいと感じる。
PM2.5や黄砂、花粉、排気ガス、食品添加物、残留農薬、薬品……。肌の調子が優れないのは、こうしたものが知らず知らずのうちにたまってしまっているのが原因かもしれない。どんなに良質なヘアトリートメントも、ボディークリームも、栄養のある食事も、まずは不要なものを排出しなければ吸収することは難しい。美しく健やかであるために、意識的に、継続的にデトックスしてみてはいかが。

小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる

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20周年の「マウジー」が「アシックス」の“ゲルカヤノ 5 OG”とコラボ EC限定でメンズも用意

 バロックジャパンリミテッド(以下、バロック)の「マウジー(MOUSSY)」は今年ブランド設立20周年になるのを記念し、「アシックス(ASICS)」と初めてコラボレーションして特別スニーカーを発売する。

 コラボスニーカーは、「アシックス」の“スポーツスタイル”で定番のスニーカー“ゲルカヤノ 5 OG(GEL-KAYANO 5 OG)”をベースに、「マウジー」のキーカラーである黒をメインに採用した。そこに、1999年の同モデルの特徴である異素材の組み合わせを生かし、メッシュや刺しゅう、レザー、起毛スエードを加えて「マウジー」らしいファッション性を添えた。随所に貼ったリフレクティブ素材のデザインもアクセントになっている。シューレースは、黒と白の配色と黒の2種類が付属する。

 価格は1万4000円。9月4日から、「マウジー」全店とバロックのECサイト「シェルターウェブストア(SHEL’TTER WEB STORE)」で販売を開始する。なお同サイト限定で、メンズサイズ(25.5cm、26.5cm、27.5cm、28.5cm)も用意し、8月28日から注文を受け付ける。

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「ローベリイテ アンド シーオー」2020-21年秋冬コレクション

 「ローベリイテ アンド シーオー(ROBELITE AND CO.)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。

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香水「バイレード」から初のカラーコスメが登場 肌色や用途に関係なく使えるマルチアイテム

 フレグランスブランド「バイレード(BYREDO)」から、初のカラーメイクコレクションが10月に登場する。メイクアップアーティストのイサマヤ・フレンチ(Isamaya Ffrench)が監修し、さまざまな感情を表現した色やクリーンなフォーミュラを特徴とする。なお、日本での発売日や価格などは未定。

 ベン・ゴーラム(Ben Gorham)「バイレード」創業者は「ブランドを立ち上げた当初から、フレグランスをメインにストーリーを描くような製品を手掛けてきた。しかし、“ストーリーテリング”はフレグランスだけでなく、さまざまな方法でできると感じるようになった。これまではフレグランスという目に見えないものでストーリーを語ってきたが、次はメイクアップカラーという、視覚的な方法を用いたかった」と語る。そこで2〜3年前にインスタグラムでイサマヤの作品を見たときに、彼女とならメイクアップのアイデアを実現できると感じたという。

 実際のアイテムは肌色や用途関係なくマルチに使えるようになっている。ベンは「色を見たときに喚起される感情を表現している」と説明し、イサマヤは「人々が自身のアイデンティティーを表現し、顔を“デコレート”できるアイテムを開発した。なりたい自分に“変身できる”メイクの魔法を伝えたかった」と付け加えた。彼女は写真や映画、パッケージなどの写真を撮り、そこから色を選んだという。また、2人はクリーンでない成分をリストにし、配合しないと決めたそうだ。

 16色展開の「カラー スティック」は目元や口元などマルチに使えるアイテムで、肌に肌なじみやすいテクスチャーが特徴だ。「似合う肌トーンや使い方を限定しないアイテムを作りたかった」とイサマヤ。パープルやブルーといった鮮やかなカラーだけでなく、「茶色やベージュなど一見つまらないけど、実際はみんなが使いたいと思うカラーも作った」とし、それらの色を含めたパレットを「コーポレートカラー」と、ウィットに富んだネーミングにしたという。色以外にもテクスチャーにこだわり、リップスティックはサテンとマット仕上がりの2種をそろえる。またメイクアップを自由に楽しめる、プレイフルな世界観を保ちつつ、使いやすさも重視しており、プロのメイクアップアーティストとしてのこだわりをつめた。その例としてマスカラを挙げ、「ブラシヘッドを細くすることにより粘膜ギリギリのところまでマスカラ液を塗れるようにした」という。さらにユニークなパッケージは、「タイムレスかつ今っぽいオブジェクトを意識した」とベン。湾曲したフォームを特徴とし、マテリアルや重さ、仕上がりに全てこだわったという。

 製品はマルチスティック、リップスティック、マスカラ、リキッドアイライナー、リップバームで、価格は29〜39ユーロ(約3700〜5600円、海外価格)。10月1日に路面店や米サックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)や仏ル・ボン・マルシェ(LE BON MARCHE)などで発売する。11月にはアイシャドウパレット、21年には18色入りのパレットが発売される予定だ(日本は未定)。

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「D2C」って、多分こういうコト エディターズレター(2020年7月9日配信分)

※この記事は2020年7月9日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「D2C」って、多分こういうコト

 下のリンク1本目で「フーフー」の高坂マールくんが話している「レガシーブランドの参入」のハナシ、D2Cに限らず、よくあるコトであります。マールくんが話している「芸能人のYouTube参入」はもちろん、私たちの世界で言えば「プリントメディアのウェブスタート」も、全く同じ現象です。ウェブの世界では数年前から、例えば「GQ」や「シュプール」が、いよいよ本気でオンラインメディアを拡充。さすが、圧倒的なブランド力と編集力、そして資金(たぶんw)で急成長して、2000年前後にウェブでスタートした新興メディアは、正直駆逐されかけています。

 とはいえ正直ワタクシ、マールくんの心配は杞憂だと思っています。いやね、なかなか出来ないですよ、アレは。D2Cをやろうと思っているアパレルブランドは、一度、彼のソーシャルをフォローしてみると良いでしょう。マメです。あんなにIGでライブ配信をして、ツイッターで購入者の投稿をリツイートしている人はいないでしょう。レガシーブランドの皆さん、アナタにその覚悟はありますか?

 彼が見据える、次のビジョンにも超共感です。コレは、リンク2本目にある「エヴァンジェリスト(伝道師)」の育成に似たビジョンだと思うのですが、コレに成功すると、ブランドは、勝手にドンドン広がります。ブランドの理念(そもそも、アナタが始めようと思っているD2Cには、社会的理念がありますか?ないと、マジで無理ですよ)に共感した伝道師が、マールくん同様にブランドを広める活動をスタートして、ユーザーの投稿を拡散。ユーザーの投稿はそもそもUGC(User Generated Content)だし、影響力のあるエヴァンジェリストが拡散・ブーストするからますます広がり、そのUserはハイ、もう次の伝道師いっちょ上がり‼︎ってコトですね。D2Cって、D2C2Cなんだと痛感させられます。

 コレだけソーシャルでのコミュニケーションを知り、ブランド発の一方的なコミュニケーション以外を設計できるブランドが、他にありましょうか?言っときますけどワタクシ、ここまで洋服そのもののハナシを全くしておりません。ファッションブランド「フーフー」は、洋服のコトを置いておいてもこんなに語れるほど、洋服以外の設計が見事なのです。無論彼のスゴさは、洋服作りでも発揮されていますが、洋服以外の事情にここまで明るく、それを洋服と結びつけられる人は、なかなかいないなぁ、と思っています。一方のレガシーブランドは、最初に洋服でしょうね。それで、マールくんに勝てるでしょうか?

 最近、いろんな方から「ビューティはD2Cが多いけれど、ファッションってどうですか?『フーフー』以外、ありますか?」と聞かれます。皆さん、なかなか鋭いですね。

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旬のアイメイクを楽しむための24時間アイケアのすすめ 最新ケア製品5選

 “新しい日常”を生きる今、外出時のマスク着用が常識となった。この状況によってメイクアップのトレンドは大きく変化し、目元にフォーカスされている。リモートワークでパソコンに向かう時間は増え、このことで生じさせる弊害もあるだろう。その上メイクアップは、アイメイクに重きを置くのが今のムードだ。想像している以上に、目元を酷使しているかも知れない。

 そんな時代背景も後押ししていると思えるほど、今秋のアイケアアイテムは豊作だ。今回、ピックアップしたアイテム以外にも発表を控えているアイテムは多くあり、例えば9月4日に「マリコール(MARY COHR)」が目元用美容液を、10月16日には「ドクターフィルコスメティクス(DR.OHIL COSMETICS)」が針状ヒアルロン酸パッチをパワフルに進化させて発表する。

 「エイジングケアを考える上で、アイケアは絶対に外せないアイテム。これまでのアイケア製品は、乾燥小ジワ、クマなど、単に加齢によるものがメインだったように感じるが、デジタル化が進む昨今、若い人でも睡眠不足やブルーライトの影響を受けダメージを受けており、各世代のライフスタイルに合わせた製品づくりが必須になってきていると感じる」とスタービューティーの安藤睦エレミス事業部長は話す。

 確かに、これまでのアイケアは、エイジングケアの中の一つである印象が強かった。が今季のアイケア市場は少し違っているように見える。スキンケアにおいてのアイケアの役割もそうだが、メイクアップアイテムにおいても目元を美しく見せてくれる働きを持つアイケアの登場も今の潮流を感じさせる。

 クラランスの三宅 由佳マーケティング部 PRは、いつも女性の声を聞いて製品の開発をしているとした上で、「目元への意識が高まりニーズが多く、開発のきっかけになった。コロナの影響で目元を酷使していたり、マスクで目元周りの意識が高まって来ている背景を受け、9月に発売した」と述べた。

 目元の皮膚は、ティッシュ1枚分とも言われるデリケートなパーツであり、年齢が出やすい。そこに、PCやタブレットなどでの酷使が重く伸し掛かる。そんな今シーズンのアイケアについて考えたい。今シーズンのトレンドであるアイメイクをより楽しむために。

明るく美しい表情へと目元から導く

ITRIM

 2018年9月のデビュー以来、ベーシックライン「エレメンタリー」のアイテムを発表し続け、多くの人の注目を集めてきた「イトリン(ITRIM)」。しかし、今回発表する「クレセント アイ トリートメントクリーム」は、これまでのラインとは違い、新たなシリーズ「クレセント」での発売となる。「自然体で美しく年を重ねていくことを大切にしたいと考える「イトリン」が、大人の肌悩みの代表格である“シワ” について考えたプログラム。シワ1本にこだわるのではなく、シワとたるみは表裏一体であることに着想を得て、根本的なハリや弾力不足に取り組むために、“見た目印象”を左右する4つの部位にフォーカスした」(大山幸恵イトリン コミュニケーション・PR シニアマネージャー)シリーズを構成する4アイテムは、大人の女性の全身から与える印象を考慮して、顔の上下、体の上下の4つの部位に着目。新作のアイクリームは、この顔の上部が目元を含む“ゴーグルゾーン”に働きかけ、豊かな香りで包みながら透明感のある凛とした表情へと導く。「目元は、その人が持つ表情などの豊かさをあらわれであり、思いっきり笑ったり、微笑んだり、まなざしが凜としている女性は美しいと「イトリン」は考えている。丸みとシャープさを併せ持つ、三日月のような美しさ=クレセントで、大人の女性がさらに豊かな表情で過ごせるように思いを込めてつくった」と独自の見解を示す。

EPISTEME

 19年9月に発売された、ブランド人気NO.1アイクリーム「アイパーフェクトショットa」 。たくさんの栄誉ある賞にも輝いたアイテムの発売から一年のスピードで新作の目元美容液を発売する。その誕生の背景について、「目周り悩みとして常に上位にあがる、クマ・くすみへアプローチするべく研究を進めていた。クマ・くすみの原因が目周りの血流低下にあることから、血管強化アプローチをかなえる成分を開発し、製品化したのが、20年秋だった」(宮下侑子・ロート製薬 エピステームPR担当)。クマの原因は血流大きく関与し、その血流の改善には血管が健全な状態であることが肝要であるとの答えを出し、今回の新美容液は血管強化に重要な細胞ペリサイトに着目。よどみグマやくすみといった目の悩みに働きかけながら、塗った瞬間から表情に明るさを蘇らせる。「映える目元メイクのためには、肌そのものが健やかであることが何よりだと考える。目周りは最も皮膚が薄く、卵の薄皮程度しかなく、コラーゲンやエラスチンなども少ないため早期からエイジング症状が出やすい部位のため早めのケアが必要」

JURLIQUE

 オーガニックスキンケアブランドのパイオニア、「ジュリーク(JURLIQUE)」は目元用クリームを発売する。専用のアプリケーターを付け、ケアする喜びを感じさせてくれる新作について、「ジュリークの最高峰シリーズの中で、アイケアアイテムはまだなかった。顧客からも待望の声があった」(五耒千里ジュリーク PR マネージャー)ことから発売に至った、と説明する。そのアイケアについて、「ブランドとして大切にしている“ウェルビーイング”の考え方に沿い、肌だけでなく身体や心まで健やかに、そしてお手入れの時間が自己肯定になるような、心地いい至福の時間になるための商品を届けている」としたブランドとしての考えを示した上で「このアイケアもその基本的な考え方の元、自然由来のカプセルにオーガニック認証自社農園で育んだハリに特化した植物成分を入れ肌の奥に素早く届ける工夫をしている」と話す。自然由来のマイクロリポソームに6つの植物エキスを内包したパワフルな処方がデリケートな目元をソフトに働き、きめ細やかな美しさを呼び戻す。

CLARINS

 紫外線などの影響を受けやすい目の周りは、最もエイジングのサインが現れやすいパーツと考える「クラランス(CLARINS)」は、目元用美容液を発売する。「ほとんどの女性がフェイスケアをしている近年、とりわけパーツに注目し、その中でもエイジングサインが表れやすく、人からも注目されるのが目元。元気で若々しい印象を与える重要なパーツであるアイケアは、今後もさらに注目、必須アイテムになるのではと考えている」(三宅 由佳・クラランス マーケティング部 PR)と昨今の、アイゾーンケアへの注目度の高さを説く。今回の新製品には、スイートアカシアワックスとオーガニックハルンガナエキスの2つの植物エキスを配合することで、リフトアップとスムージングの2つの効果を付与。スピード時代に寄り添うように、わずか約60秒のケアでフレッシュな表情へ、目元からアプローチする。

ELEMIS

 ブランド理念である、自然由来成分と最新技術を融合させることを貫きながら、「さらに各年代に合わせて、“より簡単なケアで” 最大の結果を導くことが必要でこうしたことを意識した商品開発を行う、「エレミス(ELEMIS)」から目元用のマスクが登場する。「デジタル化が進むなか、ライフスタイルの変化やこれまで以上に目元のケアに対する悩みを持つ方が増えたことに加え、さまざまな技術的な進歩があり、今回の発売に至った」(安藤エレミス事業部長)パディナパボニカやブッシュクローバーなど、厳選の植物成分を配合して処方。保湿やハリに作用するマスクとしてはもちろんのこと、乾燥などによるダメージから肌を守るプライマーとしても使用可能。「暮らし方の変化により、若い方でも睡眠不足やブルーライトの影響など、各世代のライフスタイルに合わせた製品づくりが必須になってきている。今後もさまざまな人に寄り添う幅広い商品展開が必要と考えている。今秋(10月~11月) に発売を予定。ブランド最高技術を結集した「ウルトラスマート プロコラジェン」シリーズを正式にローンチ、アイケアアイテムとして、デイ&ナイト モイスチャライザー「ウルトラスマート プロコラジェン アイトリートメント Duo」を発売する予定だ。

メイク時にプラスしたい3アイテム

ETVOS

 オリジナルブレンドの植物オイルなどの独自の処方により、乾燥による小ジワにアプローチするハイライトバーム「ミネラルラディアントスキンバーム」を発売する「エトヴォス (ETVOS)」。目元を美しく見せたい場合、明るい目元で抜け感ある表情を作ることが大切と言い、その効果的な使い方は、「別売りのデュオタッチブラシを持ち、目の下から頬の高い位置まで『ミネラルラディアントスキンバーム』を塗り広げる」(栗原蒼エトヴォス PR) まずはこの基本的な使用法を試したい。また「気分に合わせて、ミネラルラディアントスキンバームを指の腹にとったら、目頭、目尻、それに鼻の起点(目と目の間)にトントンとのせ、目から下には塗布しないようにする」方法が、よりエレガントな印象を生む。さらに、艶の魔法をかけてよりヘルシーな印象にしたい場合は、ミネラルラディアントスキンバームをデュオタッチブラシのブラシ側にとり、ゴーグルゾーン=目の周りから頬の高い位置までのゴーグルで隠れる位置に広く入れると、明るく澄んだ眼差しを演出することができる。

ADDICTION

 「アディクション(ADDICTION)」から、目元はもとより口元やほお、デコルテなどにも活躍するマルチパーパスの「ザ グロウ スティック」が10月にお目見え。96%もの保湿成分を配合したことで、濡れたようなみずみずしい肌をかなえる「ザ グロウ スティック」。オリーブオイル、ホホバオイル、サフラワーオイル、セサミオイルの4種のオーガニック植物由来成分を配合したグロウタイプのスティックハイライターは、肌の内側から発光するような自然な艶を与えたいときに瞬時に効果を発揮する。目元に塗布することで、生き生きとしたフレッシュな印象を宿す。「目元はもちろん、チークボーンとアイブロウボーンにも繊細な輝きを加えることができるプロダクト。特に目元は、ウオーターラインを強調するようにインナーコーナーに塗布することで、より目周りの立体感を引き立てることができる」(國京寛一・ADDICTION メイクアップ アーティスト)グロウタイプのほかに、超微粒子のパールがみずみずしく仕上げるパールタイプ3種もラインアップ。

MIMC

 「エムアイエムシー(MIMC)」のロングセラー、多機能バームはローズヒップとエルダーベリーの2種の保湿成分を配合した限定品で登場。メイク時にも活躍する「エッセンスハーブバームクリーム(ローズヒップ&エルダーベリー)」は、「瞬きなど動きが多く乾きやすい目元をしっとりと潤わせ、化粧ノリもよくなる。エアコンや紫外線による乾燥で目元の小ジワが気になる夕方には、少量を指先にとり、メイクの上から目元に馴染ませることで乾燥による小じわが気にならなくなる」(川﨑愛子MIMC PRマネージャー)。更に、朝晩それぞれのスキンケア時の効果的な使い方としては、「朝のスキンケアの最後に、目元にやや多めにつける。手のひらの体温でハンドプレスを長めに行うこと。そして夜のスキンケアではお手入れの最後に、目元にやや多めにつけたら目頭の内側にあるツボ=くぼみやこめかみの部分をプッシュしながら軽くマッサージし、コリをほぐしていく。これが視野が広がり、目元がぱっちりと開かせる」とレクチャーする。“ビタミンCの爆弾”と称されるローズヒップはハリをもたらしながら、ローズヒップで肌にやわらさを与える新作はファンデーションの下地としても活躍。

渡部玲:女性誌編集部と美容専門の編集プロダクションに勤めた後、独立。2004年よりフリーランスの編集者・ライターとして雑誌やウェブなどの媒体を中心に活動。目下、朝晩のシートマスクを美容習慣にして肌状態の改善を目指している

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20年「MTV VMA」はレディー・ガガとアリアナ・グランデが最多9部門にノミネート

 8月30日、「2020 MTVビデオ・ミュージック・アワード(2020 MTV Video Music Awards以下、VMA)」がニューヨークで開催される。米MTVが主催する一大ミュージックイベントの「VMA」は、ブルックリンのバークレイズ・センター(BARCLAYS CENTER)で行われる予定だったが、20年は新型コロナウイルスの世界的流行を受けてニューヨーク市内外の5つのエリアで開催。MTVジャパンは日本時間8月31日7時30分からプレショーを、9時からメインショーを生中継するほか、後日追って放映する予定だ。

 今年最も多くノミネートされているのはアリアナ・グランデ(Ariana Grande)とレディー・ガガ(Lady Gaga)で、2人のコラボ曲「Rain On Me」でのノミネートを含めそれぞれ9部門の候補に挙がっている。また今年はパンデミックの禍中でも作品の発信を続けたことを称える新たな2部門、「最優秀自宅制作ミュージックビデオ賞(BEST MUSIC VIDEO FROM HOME)」「最優秀自宅隔離パフォーマンス賞(BEST QUARANTINE PERFORMANCE)」を設けた。ノミネーション候補者の発表と同時に投票も開始され、日本からも投票可能だ。

 全米最大級の音楽の祭典である「VMA」は、多くのアーティストやセレブたちが奇抜なファッションで登場することでも知られている。今年の司会は俳優兼ミュージシャンのキキ・パーマー(Keke Palmer)が務める。また、「VMA」メインショーに先立って行われるプレショーでパフォーマンスを披露するのは姉妹デュオのクロイ&ハリー(Chloe x Halle)、ジャック・ハーロウ(Jack Harlow)、ルイス・キャパルディ(Lewis Capaldi)、テート・マクレー(Tate McRae)、マシン・ガン・ケリー(Machine Gun Kelly)ら。ホストはネッサ・ディアブ(Nessa Diab)とジャミーラ・ムスタファ(Jamila Mustafa)が務める。

 「2020 VMA」各賞の候補者は以下の通り。

「最優秀ビデオ賞(VIDEO OF THE YEAR)」
ビリー・アイリッシュ 「Everything I Wanted」
エミネム ft. ジュース・ワールド 「Godzilla」
フューチャー ft. ドレイク 「Life Is Good」
レディー・ガガ&アリアナ・グランデ 「Rain on Me」
テイラー・スウィフト 「The Man」
ザ・ウィークエンド 「Blinding Lights」

「最優秀アーティスト賞(ARTIST OF THE YEAR)」
ダベイビー
ジャスティン・ビーバー
レディー・ガガ
ミーガン・ジー・スタリオン
ポスト・マローン
ザ・ウィークエンド

「最優秀楽曲賞(SONG OF THE YEAR)」
ビリー・アイリッシュ 「Everything I Wanted」
ドージャ・キャット 「Say So」
レディー・ガガ&アリアナ・グランデ 「Rain on Me」
ミーガン・ジー・スタリオン 「Savage」
ポスト・マローン 「Circles」
ロディ・リッチ 「The Box」

「最優秀コラボレーション賞(BEST COLLABORATION)」
アリアナ・グランデ&ジャスティン・ビーバー 「Stuck With U」
ブラック・アイド・ピーズ ft. J. バルヴィン 「RITMO (Bad Boys for Life)」
エド・シーラン ft. カリード 「Beautiful People」
フューチャー ft. ドレイク 「Life Is Good」
カロルG ft. ニッキー・ミナージュ 「Tusa」
レディー・ガガ&アリアナ・グランデ 「Rain on Me」

「最優秀MTV PUSH新人アーティスト賞(PUSH BEST NEW ARTIST)」
ドージャ・キャット
ジャック・ハーロウ
ルイス・キャパルディ
ロディ・リッチ
テート・マクレー
ヤングブラッド

「最優秀ポップ・ビデオ賞(BEST POP)」
BTS 「On」
ホールジー 「You Should Be Sad」
ジョナス・ブラザーズ 「What a Man Gotta Do」
ジャスティン・ビーバー ft. クエイヴォ 「Intentions」
レディー・ガガ&アリアナ・グランデ 「Rain on Me」
テイラー・スウィフト 「Lover」

「最優秀ヒップホップ・ビデオ賞(BEST HIP-HOP)」
ダベイビー 「Bop」
エミネム ft. ジュース・ワールド 「Godzilla」
フューチャー ft. ドレイク 「Life Is Good」
ミーガン・ジー・スタリオン 「Savage」
ロディ・リッチ 「The Box」
トラヴィス・スコット 「Highest in the Room」

「最優秀ロック・ビデオ賞(BEST ROCK)」
ブリンク-182 「Happy Days」
コールドプレイ 「Orphans」
エヴァネッセンス 「Wasted on You」
フォール・アウト・ボーイ ft. ワイクリフ・ジョン 「Dear Future Self (Hands Up)」
グリーン・デイ 「Oh Yeah!」
ザ・キラーズ 「Caution」

「最優秀オルタナティブ・ビデオ賞(BEST ALTERNATIVE)」
ザ・1975 「If You're Too Shy (Let Me Know)」
オール・タイム・ロウ 「Some Kind of Disaster」
フィニアス 「Let's Fall in Love for the Night」
ラナ・デル・レイ 「Doin' Time」
マシン・ガン・ケリー 「Bloody Valentine」
トゥエンティ・ワン・パイロッツ 「Level of Concern」

「最優秀ラテン・ビデオ賞(BEST LATIN)」
アヌエルAA ft. ダディー・ヤンキー、オズナ、カロルG、J. バルヴィン 「China」
バッド・バニー 「Yo Perreo Sola」
ブラック・アイド・ピーズ ft. オズナ&J・レイ・ソウル 「Mamacita」
J. バルヴィン 「Amarillo」
カロルG ft. ニッキー・ミナージュ 「Tusa」
マルマ ft. J. バルヴィン 「Que Pena」

「最優秀R&B・ビデオ賞(BEST R&B)」
アリシア・キーズ 「Underdog」
クロイ&ハリー 「Do It」
H.E.R. ft. YG 「Slide」
カリード ft. サマー・ウォーカー 「Eleven」
リゾ 「Cuz I Love You」
ザ・ウィークエンド 「Blinding Lights」

「最優秀K-POP・ビデオ賞(BEST K-POP)」
(G)I-DLE 「Oh My God」
BTS 「On」
EXO 「Obsession」
モンスタ・エックス 「Someone's Someone」
トゥモローバイトゥギャザー「9 and Three Quarters(Run Away)」
レッド・ベルベット 「Psycho」

「ビデオ・フォー・グッド賞(VIDEO FOR GOOD)」
アンダーソン・パーク 「Lockdown」
ビリー・アイリッシュ 「All the Good Girls Go to Hell」
デミ・ロバート 「I Love Me」
H.E.R. 「I Can't Breathe」
リル・ベイビー 「The Bigger Picture」
テイラー・スウィフト 「The Man」

「最優秀自宅制作ミュージックビデオ賞(BEST MUSIC VIDEO FROM HOME)」
ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー 「Wildflower」
アリアナ・グランデ&ジャスティン・ビーバー 「Stuck With U」
ブリンク-182 「Happy Days」
ドレイク 「Toosie Slide」
ジョン・レジェンド 「Bigger Love」
トゥエンティ・ワン・パイロッツ 「Level of Concern」

「最優秀自宅隔離パフォーマンス賞(BEST QUARANTINE PERFORMANCE)」
クロイ&ハリー 「Do It」(MTV主催「プロマソン」から)
CNCO (「MTVアンプラグド・アット・ホーム」から)
DJ D-ナイス (クラブMTV主催“#DanceTogether”から)
ジョン・レジェンド (“#TogetherAtHome”コンサート・シリーズから)
レディー・ガガ 「Smile」(「ワン・ワールド:トゥギャザー・アット・ホーム」から)
ポスト・マローン 「Nirvana Tribute」

「最優秀監督賞(BEST DIRECTION)」
ビリー・アイリッシュ 「Xanny」(ビリー・アイリッシュ監督)
ドージャ・キャット 「Say So」(ハナー・ラックス・デイビス監督)
デュア・リパ 「Don't Start Now」(ナビール監督)
ハリー・スタイルズ 「Adore You」(デイヴ・マイヤーズ監督)
テイラー・スウィフト 「The Man」(テイラー・スウィフト監督)
ザ・ウィークエンド 「Blinding Lights」(アントン・タミー監督)

「最優秀撮影賞(BEST CINEMATOGRAPHY)」
ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー 「Old Me」(キーラン・ファウラー撮影)
カミラ・カベロ ft. ダベイビー 「My Oh My」(スコット・カニンガム撮影)
ビリー・アイリッシュ 「All the Good Girls Go to Hell」(クリストファー・プロブスト撮影)
ケイティ・ペリー 「Harleys In Hawaii」(アルナウ・ヴァルス撮影)
レディー・ガガ&アリアナ・グランデ 「Rain On Me」(トーマス・クロス撮影)
ザ・ウィークエンド 「Blinding Lights」(オリヴァー・ミラー撮影)

「最優秀アートディレクション賞(BEST ART DIRECTION)」
エイサップ・ロッキー 「Babushka Boi」(エイサップ・ロッキー、ナディア・リー・コーエン芸術監督)
デュア・リパ 「Physical」(アナ・コロメ・ノグ芸術監督)
ハリー・スタイルズ 「Adore You」(ローラ・エリス・クリックス芸術監督)
マイリー・サイラス 「Mother's Daughter」(クリスチャン・ストーン芸術監督)
セレーナ・ゴメス 「Boyfriend」(タチアナ・ヴァン・ソーター芸術監督)
テイラー・スウィフト 「Lover」(イーサン・トブマン芸術監督)

「最優秀視覚効果賞(BEST VISUAL EFFECTS)」
ビリー・アイリッシュ 「All the Good Girls Go to Hell」(ドライブ・ストゥディオズ監修)
デミ・ロバート 「I Love Me」(フーディFX監修)
デュア・リパ 「Physical」(エイティー4監修)
ハリー・スタイルズ 「Adore You」(マテマティクス監修)
レディー・ガガ&アリアナ・グランデ 「Rain On Me」(インジェニュイティ・ストゥディオズ監修)
トラヴィス・スコット 「Highest in the Room」(アート・ジェイル、シザー・フィルム、フレンダー監修)

「最優秀振付賞(BEST CHOREOGRAPHY)」
BTS 「On」(ソン・ソンドゥク、イ・ガヒョン、イ・ビョンスン振付)
CNCO&ナティ・ナターシャ 「Honey Boo」(カイル・ハナガミ振付)
ダベイビー 「BOP」(ダニー・リー、チェリー振付)
デュア・リパ 「Physical」(チャーム・ラドンナ振付)
レディー・ガガ&アリアナ・グランデ 「Rain On Me」(リッチー・ジャクソン振付)
ノーマニ 「Motivation」(ショーン・バンクヘッド振付)

「最優秀編集賞(BEST EDITING)」
ホールジー 「Graveyard」(エミリー・オーブリー、ヤンネ・ ヴァーシャ、ティム・モンタナ編集)
ジェイムス・ブレイク 「Can't Believe the Way We Flow」(フランク・ルボン編集)
リゾ 「Good As Hell」(ラッセル・サントス、ソフィア・カーパン編集)
マイリー・サイラス 「Mother's Daughter」(アレクサンドル・ムーアズ、ヌーニョ・ヒーコ編集)
ロザリア 「A Pale」(アンドレ・ジョーンズ編集)
ザ・ウィークエンド 「Blinding Lights」(ヤンネ・ ヴァーシャ、ティム・モンタナ編集)

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しまむらが雑誌「リンネル」「インレッド」とコラボ新ブランド発表 洋服からインテリアまでライフスタイルを網羅

 しまむらは、宝島社の女性誌「リンネル」「インレッド(INRED)」とコラボした新ブランド「シーズン リーズン バイ リン アンド レッド(SEASON REASON BY LIN. & RED)」を9月2日に全国のしまむらの店舗で発売する。

 10~60代の幅広い年齢層の“暮らし系女子”に支持される「リンネル」と新しい30代女性像を打ち出す「インレッド」、2つの雑誌の世界観を生かしたナチュラルなライフスタイルブランドがコンセプト。ウィメンズ、メンズ、キッズとインテリアを用意した。ウィメンズはワンピース(2200円)、スニーカー(1790円)、メンズはTシャツ(990円)、パンツ(1790円)、キッズはプルオーバー(890円)、レギンス(690円)、インテリアにはクッション(790円)、掛け布団カバー(1790円)など多数。取り扱い品目はしまむらのブランドでは最大だという。

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ワールドが浅草にオフプライスストア 都心型の期間限定店

 ワールドのオフプライスストア「アンドブリッジ(&BRIDGE)」が東京・浅草に5カ月限定の店舗を29日出店する。

 オフプライスストアは、自社および他社から仕入れた余剰在庫を定価より安く販売する業態で、「アンドブリッジ」は西大宮(埼玉県)と相模原(神奈川県)にそれぞれ店舗を出している。国内では他にゲオや「ドン・キホーテ」のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが参入している。

 開店前日の28日、報道関係者向けに店内を公開した。店舗面積は594平方メートル。都心から20km圏内にある西大宮店、50km圏内の相模原店とも違い、「都心型の実験店舗」(松下剛アンドブリッジ社長)と位置付ける。近隣に住む高感度な30〜40代の女性向けに、百貨店・インポートブランドのアパレルを豊富にそろえたのが特徴。平均客単価は従来型店舗(4500〜5500円)よりも高い6000〜6500円を想定する。商品はワールドのブランドが25%。カテゴリーの構成比はウィメンズアパレル45%、メンズアパレル25%で、そのほかキッズアパレルや生活雑貨なども並ぶ。

 「立地ごとの検証により、それぞれの店舗に合わせたMDの組み方がわかってきた」と松下社長は話す。9月5日には同じく都心型の期間限定店舗としてJR京都駅前にあるイオンモール京都に店を出し、21年3月期中には従来以上の規模の大型2店舗を出す。「コロナで消費マインドは停滞しているが、一方で、商業施設では退店により好立地の空所も出てきている。在庫の調達もしやすい中で、うちにとってはチャンスとも言える事業環境だ」。来期(22年3月期)以降は出店を加速させ、23年3月期までに最大20店舗を出す計画。

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ビームスがアントニオ猪木の60周年をお祝い プロレス好きブランドとのコラボ商品を発売

 ビームスは元プロレスラーのアントニオ猪木のリングデビュー60周年を記念し、新宿にあるビームス ジャパン4階のトーキョー カルチャー by ビームス(TOKYO CULTUART by BEAMS)でポップアップコーナー「猪木ジャパン!」を開いている。期間は9月16日まで。

 同コーナーでは、プロレス好きで知られるブランド「タコマフジレコード(TACOMA FUJI RECORDS)」や「モブスタイル(MOBSTYLES)」「パンクドランカーズ(PUNK DRUNKERS)」「ウェイプミュージック(WAYP MUSIC)」などとのコラボ商品も販売中だ。また、東京スポーツ新聞社の協力の下、「東スポ」で保管されているアーカイブの中から厳選された貴重な写真の展示も会期中に行う予定だ。

 商品は同展のほか、「ビームス」の公式ウェブストアでも取り扱っている。アントニオ猪木の技である“コブラツイスト”と描かれたTシャツや、トレードマークの赤タオルを肩から掛けたかのようにデザインされたTシャツ(いずれも4950円、税込)などをラインアップする。

 アントニオ猪木は1943年2月20日生まれ、神奈川県横浜市出身。60年にブラジルで力道山にスカウトされ、プロレスデビューした。76年に日本武道館でプロボクシング統一世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリ(Muhammad Ali)と異種格闘技戦を行うなど、注目を集めてきた。98 年に現役を引退している。

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ビームスがアントニオ猪木の60周年をお祝い プロレス好きブランドとのコラボ商品を発売

 ビームスは元プロレスラーのアントニオ猪木のリングデビュー60周年を記念し、新宿にあるビームス ジャパン4階のトーキョー カルチャー by ビームス(TOKYO CULTUART by BEAMS)でポップアップコーナー「猪木ジャパン!」を開いている。期間は9月16日まで。

 同コーナーでは、プロレス好きで知られるブランド「タコマフジレコード(TACOMA FUJI RECORDS)」や「モブスタイル(MOBSTYLES)」「パンクドランカーズ(PUNK DRUNKERS)」「ウェイプミュージック(WAYP MUSIC)」などとのコラボ商品も販売中だ。また、東京スポーツ新聞社の協力の下、「東スポ」で保管されているアーカイブの中から厳選された貴重な写真の展示も会期中に行う予定だ。

 商品は同展のほか、「ビームス」の公式ウェブストアでも取り扱っている。アントニオ猪木の技である“コブラツイスト”と描かれたTシャツや、トレードマークの赤タオルを肩から掛けたかのようにデザインされたTシャツ(いずれも4950円、税込)などをラインアップする。

 アントニオ猪木は1943年2月20日生まれ、神奈川県横浜市出身。60年にブラジルで力道山にスカウトされ、プロレスデビューした。76年に日本武道館でプロボクシング統一世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリ(Muhammad Ali)と異種格闘技戦を行うなど、注目を集めてきた。98 年に現役を引退している。

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ルックHD1〜6月期は営業赤字 「戦略にメリハリ」で通期黒字の見通し

 ルックホールディングスの2020年1〜6月期は、売上高が前年同期比20.6%減の169億円、営業損益が6億8400万円の赤字(前年同期は6億4500万円の黒字)、純損益が7億2500万円の赤字(同4億6900万円の黒字)だった。

 主力の国内アパレル事業を担う子会社ルックの売上高は同20.8%減の74億円。緊急事態宣言下での(4〜6月)店舗休業が痛手となった。顧客の年齢層が高い自社ブランドが苦戦する一方、「マリメッコ(MARIMEKKO)」「イルビゾンテ(IL BISONTE)」などインポートブランドは同10%減と比較的健闘した。店舗の選択と集中も進め、19年12月期末から21店純減(うち百貨店販路が退店17店)の307店舗となった。

 海外事業は、子会社アイディールックが展開する韓国事業の売上高が同13.6%減の68億円。「新型コロナの早期鎮静により、ダメージは小さく済んだ」(多田和洋社長)。欧州事業などと合わせた業績で見ると、1〜3月は同21%減と落ち込んだが、4〜6月は同6%減まで回復した。EC販売は好調で、国内・海外合わせて4〜6月は同2.2倍に跳ね上がった。3月に完了したEC物流の内製化、在庫連携の強化などが奏功した。

 通期業績予想は、売上高が前期比13.5%減の380億円、営業利益が同82.0%減の3億円、純利益が同95.1%減の1億円で黒字着地の見通し。下期(7〜12月)の仕入れ量は自社ブランドを3割減らす一方、インポートブランドは前年並みをキープする。出店は不採算店舗の撤退・縮小を進めつつ堅調な「イルビゾンテ」は直営・フランチャイズで計5店を出す。「事業戦略にメリハリをつけながら、いつも以上に手堅い運営で来期の成長につなげたい」。

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ルックHD1〜6月期は営業赤字 「戦略にメリハリ」で通期黒字の見通し

 ルックホールディングスの2020年1〜6月期は、売上高が前年同期比20.6%減の169億円、営業損益が6億8400万円の赤字(前年同期は6億4500万円の黒字)、純損益が7億2500万円の赤字(同4億6900万円の黒字)だった。

 主力の国内アパレル事業を担う子会社ルックの売上高は同20.8%減の74億円。緊急事態宣言下での(4〜6月)店舗休業が痛手となった。顧客の年齢層が高い自社ブランドが苦戦する一方、「マリメッコ(MARIMEKKO)」「イルビゾンテ(IL BISONTE)」などインポートブランドは同10%減と比較的健闘した。店舗の選択と集中も進め、19年12月期末から21店純減(うち百貨店販路が退店17店)の307店舗となった。

 海外事業は、子会社アイディールックが展開する韓国事業の売上高が同13.6%減の68億円。「新型コロナの早期鎮静により、ダメージは小さく済んだ」(多田和洋社長)。欧州事業などと合わせた業績で見ると、1〜3月は同21%減と落ち込んだが、4〜6月は同6%減まで回復した。EC販売は好調で、国内・海外合わせて4〜6月は同2.2倍に跳ね上がった。3月に完了したEC物流の内製化、在庫連携の強化などが奏功した。

 通期業績予想は、売上高が前期比13.5%減の380億円、営業利益が同82.0%減の3億円、純利益が同95.1%減の1億円で黒字着地の見通し。下期(7〜12月)の仕入れ量は自社ブランドを3割減らす一方、インポートブランドは前年並みをキープする。出店は不採算店舗の撤退・縮小を進めつつ堅調な「イルビゾンテ」は直営・フランチャイズで計5店を出す。「事業戦略にメリハリをつけながら、いつも以上に手堅い運営で来期の成長につなげたい」。

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ザ・ローリング・ストーンズがロンドンに初のショップをオープン

 英ロックバンドのザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones以下、ストーンズ)が9月9日に、世界初のショップ「RS NO.9 カーナビー(RS NO.9 CARNABY)」をロンドンのカーナビーストリート9番地にオープンする。店にはストーンズが手掛ける同名の新ブランドのファッションアイテムやグッズが並ぶ予定だ。

 新ブランドはメンズやウィメンズ、キッズファッションとアクセサリーに加え、「バカラ(BACCARAT)」とのコラボでバンドを象徴する“ベロモチーフ”が刻印されたグラスなども扱う。さらにスウェーデン発のレインウエアブランド「ストゥッテルハイム(STUTTERHEIM)」とコラボレートしたレインコートやハットも販売するという。

 またオープンを記念して、“ベロモチーフ”に使用した「パントン(PANTONE)」の公式カラー“ストーンズ・レッド”を用いたカプセルコレクションも発売。店内の内装にもこのカラーを使っており、ガラス張りの床には曲の歌詞を、試着室にはバンドのアルバムを用いたアートワークを施している。

 今回のオープンは同バンドが所属するユニバーサル・ミュージック・グループ(UNIVERSAL MUSIC GROUP)のブランド・マネジメント会社であるブラバド(BRAVADO)との提携で誕生。ブラバドのマット・ブラシック(Mat Vlasic)最高経営責任者は、「このパートナーシップにより、ザ・ローリング・ストーンズの豊かなレガシーに触れられる文化的な場を設けられる。『RS NO.9 カーナビー』は、長年にわたる計画と、世界で最も有名なブランドを築いた成果だ。ファンがつながり、バンドの音楽やスタイル、スピリットに浸ることのできる場所になっている」と語った。

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【動画】ウオッチプラス 2021年春夏メンズのトレンドにフィットする時計を提案!

 「WWDジャパン」とハースト婦人画報社の時計デジタルメディア「ホディンキー・ジャパン(HODINKEE JAPAN)」の時計番組「ウオッチプラス」の5回目は、「WWDジャパン」が選んだ2021年春夏メンズの4つのトレンド(“加速する3つのレス”“人間礼賛”“SNS映え再び”“プロテクション”)にフィットする時計を両メディアが提案します。

 出演は引き続き、関口優「ホディンキー・ジャパン」編集長、和田将治「ホディンキー・ジャパン」ウェブプロデューサー、村上要「WWD JAPAN.com」編集長、三澤和也「WWDジャパン」記者(時計担当)の4人。“四者四様”の時計観をお楽しみください!

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鳥取発のバッグメーカー、バルコスがTOKYOPROに上場

 バッグメーカーのバルコス(鳥取県倉吉市、山本敬社長)は8月28日、東証TOKYO PRO Marketに新規上場を申請した。上場日は10月2日を予定している。

 バルコスは1991年に設立。バッグブランド「バルコス(BARCOS)」「バルコスジェイライン(BARCOS J LINE)」「ハナアフ(HANNA-FU)」「バルコスブルー(BARCOS BLUE)」などを抱え、ハンドバッグや財布などの皮革商品の企画・デザインを行い、国内外で販売している。07年にスタートした「ハナアフ」は、折り紙からインスピレーションを得た6通りに変形できるバッグ“アリエス(ARIES)”が注目を集め、アメリカやアジアなど、世界中の百貨店やセレクトショップで扱われている。生産では中国・広州に自社サンプル専門工場を構え、迅速で大量にサンプルを制作できる体制を有している。

 20年12月期の見通しは、売上高が前期比44.3%増の44億円、営業利益は同51.9%増の4億7200万円、経常利益が同52.7%増の4億5100万円、純利益が同81.6%増の2億9100万円を見込む。新型コロナウイルスの影響で店舗事業が苦戦を強いられているが、鳥取県が行う新型コロナウイルス感染対策事業のマスク販売あっせんに協力したことや、オンライン事業の強化などで店舗事業の損失をカバーした。また、19年12月期の総資産額は19億1400万円、純資産額は6700万円で、自己資本比率は3.5%だった。資本構成は山本敬社長が80.7%、山本社長の資産管理会社のグリーンが19.3%を所有している。

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ライブ配信戦略で快進撃の「トーン」 2020年秋冬新作もインスタライブで発表

 マッシュビューティーラボが手掛ける「トーン(TO/ONE)」は、8月27日に発売した秋冬コレクションのプレス向け発表会をインスタグラムライブで行った。新型コロナウイルスの影響で実店舗が休業していた間にもインスタライブを積極的に行い、急速にフォロワーを獲得して売り上げにつなげてきた。ライブ配信を強化したことで4〜5月のEC売り上げが前年の12倍にもなったほどで、同ブランドにとって大きな武器となっている。

 そこで多くのブランドがZoomやユーチューブでオンライン発表会を行う中、「トーン」は秋冬の新作の発表にもインスタライブを活用。オンライン発表会専用の鍵付きアカウントを開設し、参加者は事前に自身のアカウントをPRチームに伝えることで出席を確認。そこからライブ配信を1日に4回行った。津覇雅実・PR担当と高野未久・商品企画が製品を説明する回と、RYUJIメイクアップディレクターがメイクアップデモンストレーションを行う回に分け、参加者は自由に選べるようにした。

 また、多くのブランドが頭を抱えるオンラインでの“世界観の演出”にもこだわった。「トーン」は花をコンセプトにしており、華やかな花々はこれまでビジュアルや発表会を飾ってきた。そんなブランドの世界観を画面上でも伝えるために、今季のビジュアルの花を手掛けたフラワーショップ 「ボイス」を貸し切った。通常の発表会のように会場を作り込み、そこからライブ配信を行うことで、これまでのリアルの発表会と同じ“世界観”を伝えた。全てiPhoneで撮影したのもポイントで、まるで会場にいるような“リアル感”を意識したという。

 テクニカルな面では、これまでのインスタライブのノウハウを生かし「画面の内容が長時間同じだと飽きられてしまうことが分かったため、会場の様子を見せたり、資料を投影したり、さらには製品をスウォッチしたり、約10分ごとに画面やコンテンツを切り替え、飽きさせないことを意識した」と津覇PR。そんなライブ配信の様子はインスタTVとしてアカウントに残し、当日見られなかった人のために、期間限定で後からでも見られるようにも配慮した。「今や誰もがインスタアカウントを持っている時代。今回の発表会はとにかく気楽に参加していただきたかったので、いつでもどこでも簡単に見ることができるインスタを選んだ」。

 なお、「WWDジャパン」8月20日号ではそのほかのファッション・ビューティブランドのオンライン発表会取り組みをまとめている。参加するバイヤーやエディター、美容家などのリアルな声も掲載し、そこから見えたオンライン展示会・発表会の課題などについても分析している。

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動物と人の関係性を考える シャルロット・デュマの展覧会が銀座エルメスで開催中

 東京・銀座メゾンエルメスフォーラムで、オランダ・アムステルダムを拠点に活動する写真家兼アーティストであるシャルロット・デュマ(Charlotte Dumas)の展覧会「ベゾアール(結石)」が開催中だ。入場料は無料、会期は11月29日まで。

 1977年生まれのデュマは、現代社会における動物と人の関係性をテーマに20年にわたって騎馬隊の馬や救助犬など、人間と密接な関係を築いている動物を被写体とした作品を発表してきた。2014年からは日本を訪れ、北海道や長野、宮崎、与那国島など全国8カ所を巡り、現存する在来馬を撮影し続けている。

 本展のタイトル「ベゾアール」とは動物の胃や腸の中に形成される凝固物を意味し、その存在は古来、お守りや神秘的な想像と結び付けられることもあったという。同展はデュマの近年の映像作品3点を中心に構成し、動物と人の関係性を再考するもの。撮影された馬や馬と関連する品々、資料を通して生と死について問いかける。

 会場デザインは建築家の小林恵吾と植村遥が担当。また、デュマが数年来コラボレーションを続けるテキスタイルデザイナーのキッタユウコによる、藍染めの布を使ったインスタレーションも展示するなど、デュマの紡ぐ物語をさまざまな視点から見つめることができる内容となっている。

■「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展
日程:8月27日〜11月29日
時間:月〜土曜11:00〜20:00(最終入場19:30)/ 日曜11:00〜19:00(最終入場18:30)
定休日:不定休(エルメス銀座店の営業時間に準ずる)
場所:銀座メゾンエルメスフォーラム 中央区銀座5-4-1 8・9階
入場料:無料

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パリの素材見本市、9月のリアル展中止へ

 パリの大型素材見本市「プルミエール・ヴィジョン(PREMIERE VISION以下、PV))はヨーロッパ圏内での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行再燃を受けて9月15~16日に予定していたリアル展を中止すると発表した。オンライン展を強化する。

 フランス政府はこのほど、多くの国の移動に関する新たな制限措置と増加する衛生リスクの再燃により、10月31日まで5000名人以上のイベント再開を禁止するという措置を発表していた。

 ジル・ラスボルド(Gilles Lasbordes)=ゼネラルマネージャーは「PVパリ9月展のリアル展の中止はフランス政府の指示を考慮に入れた上での難しい決断だった。しかしながら私たちは、マーケット全体に提供するサービスを強化し、デジタル化に投資してきており、具体的なソリューション提案を行うことが可能だ」とコメントを発表した。

 なお、フランスの製造業者に特化した見本市「メード・イン・フランス・プルミエール・ヴィジョン」を予定通り9月1~2日に開催する。約100社が出展する予定だ。

 PVの公式サイト「マーケットプレイス・プルミエール・ヴィジョン」では7月10日からデジタルショーを開催しており、今後1588社のオンラインブティック、2万点以上の閲覧可能な素材などの情報、トレンドやシーズンの傾向更新されていく予定だ。

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「トッズ」が榮倉奈々主演の短編映像を公開 気鋭映像作家が誘う不思議で優しい世界

 「トッズ(TOD’S)」は、2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」を28日に公開した。主演はブランドアンバサダーの榮倉奈々で、監督はサカナクションや水曜日のカンパネラのミュージックビデオなどを手掛ける山田智和が務めた。

 映像は約4分30秒で、榮倉が扮するランドリー店員が客からの依頼品を通じて不思議な体験をするというストーリーだ。登場人物全員が「トッズ」のアイテムを身につけ、19年10月に新クリエイティブ・ディレクターに就任したヴァルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi)のデビューコレクションを映像を通じて打ち出している。

 山田監督は同ブランドの物作りへの真摯な姿勢に注目し、製品を介して始まる人と人との交流を軸にコレクションの世界観を表現したという。映像は公式サイトやインスタグラム、ショップなどで配信しているほか、公式LINEアカウントではメーキング映像も公開している。

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フォーシーズンズホテルがホテルリテールを改革 アデライデと組む理由

 9月1日に開業を迎える、「フォーシーズンズホテル東京大手町」。その最上階にセレクトショップのアデライデ(ADELAIDE)がキュレートするライフスタイルストア「ザ スパ ブティック バイ アデライデ(THE SPA BOUTIQIE BY ADELAIDE)」がオープンする。“豊かな文化の創造”をビジョンに掲げ次世代のラグジュアリー顧客層を見据えた売り場には、日本の伝統工芸や国内外のクリエイターが生み出した特別な品々がそろう。両者が目指す本物志向のライフスタイル提案と、新しいラグジュアリー体験とは?アンドリュー・デブリト(Andrew De Brito)リージョナル・バイスプレジデント兼 フォーシーズンズホテル大手町 東京 総支配人と、長谷川左希子アデライデ/アディッション アデライデ=ディレクターに話を聞いた。

 「開業計画を進めるにあたり、退屈なものとなっているホテルのリテールを改革したかった。次世代を見据えたこのホテルにはもっと現代のライフスタイルに寄り沿える売り場が必要だと感じていました」と話すデブリト総支配人。協力者となるリテーラー探しを始め、三井不動産を介してアデライデに行き着いたのは緊急事態宣言渦中の5月ごろだったという。「ちょうど、私たちも3年前からライフスタイル提案のプロジェクトを水面化で考えていましたから、とてもありがたいお話でした」と長谷川ディレクター。「アデライデの持つアパレル、リテールの知識などを全て包み隠さず伝えることから始めました」と、わずか4カ月という短期間ながらも互いの理念やビジョンに共通項を見出せたこと、そしてお互いが透明性を持って取り組めたことが信頼関係につながったようだ。

 丸の内に続き都内2軒目のフォーシーズンズが出店する大手町は、東京のグローバル企業が拠点を置くビジネス街であると同時に、皇居を中心に緑が広がるエリアだ。ライフスタイルショップを擁する39階からは、そういった絶景が360度見渡すことができる。ラウンジがある同フロアには、「ピニェート(PIGNETO)」や「エスト(est)」、「ヴェルテュ(VIRTU)」という 3軒のレストランと、ライフスタイルショップを併設したスパを一つのフロアに集めた。デブリト総支配人が“ソーシャルスペース”と銘打つフォーシーズンズにとっては革新的なこのフロアを通して、宿泊客だけではなく、来館者に向けてもシームレスな体験を提供していくという。

 スパはレストランスペースの喧騒を遮るような重厚な扉の奥に位置し、皇居を望む20mのプールやジム、リラクセーションルームをつなぐ中間の空間がライフスタイルショップとなる。キュレーションのテーマは“サステナブル・クラフツマンシップ/本物志向・エッセンシャル/希少価値・リミテッドエディション”。扉を開くとお香がかおる暗がりの長い通路が現れ、潮工房(神奈川)のガラスや田淵太郎さん(高松)の白磁といった日本の美意識を感じさせる工芸品や、「叢- Qusamura」(広島)による植栽などがまるでアートのようにディスプレーされている。

 「アデライデもそうですが、アンドリューさんの中に“ギャラリー”というイメージがあったようで、そこにもシナジーを感じました。工芸品のセレクションは自宅でそういうものをコレクションして集めてきた母(長谷川真美子クリエイティブ・ディレクター)が担当しています」。

 一方で、上質なものをよりすぐったという、アパレル、ジュエリー、コスメ&スキンケアなどは、長谷川ディレクターが中心となってそろえたという。「アデライデ」と縁のある「ヴェトモン(VETEMENTS)」や「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIRLA)」といったトップブランドとは限定商品を製作した。また、バスソルト「アマヨリ(AMAYORI)」や米デザインスタジオが手がけるインセンス「テネン(TENNEN)」など日本初上陸のブランドのほか、長谷川ディレクターと同世代のクリエイターにもスポットを当て、ロサンゼルスを拠点に活動するモデルのローラが手掛けるワークウエア「ストゥディオ アール330(STUDIO R330)」を国内では唯一常設で取り扱うほか、「チヨノ・アン(CHIYONO ANNE)」のランジェリーからも限定品がそろう。「宿泊者の方にだけではなく、オフィスで働く人たちのギフトショップになればと、ここでしか手に入らないものにこだわった」と、母娘の世代を超えたセレクションで他にはない空間を生み出した。

 27年間もの間、フォーシーズンズに身を置くデブリト総支配人は、「今の時代における“ラグジュアリー体験”ついてはたびたび社内でも議論されてきたが、その一つに“経験”がある。常に移動し続ける現代人にとっては、座って誰かと食事をしながら会話することや、アートに刺激されてクラフツマンシップに敬意を感じること、時間をぜいたくに過ごし、五感を刺激し、感情を揺さぶられる体験をすることにこそ豊かさはあるのではないか」と話す。実際に、今回のライフスタイルショップがそういった新しいラグジュアリー体験において挑戦的な取り組みでもあるということは、互いが店舗在庫をシェアするという運営体制からもうかがうことができる。「このビジネスモデルが成功したら国内の他の施設にも適用していきたいですし、海外に向けても新しいラグジュアリーのモデルケースになるはずです」と、今後にも期待をのぞかせた。

高村美緒(こうむら・みお)/ライター:大学卒業後、雑誌出版社を経て、ウェブメディア黎明期にファッションニュースメディアの初期メンバーとして参画。約10年にわたりパリやミラノ、ニューヨークや東京のコレクション取材のほか、コンテンツ開発などを経験し、2018年に独立。現在はデジタルメディア「リング オブ カラー(RIng Of Colour)」の編集長を務めるほか、京都精華大学非常勤講師やファッションエディター、ディレクターとしても活動している

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次世代乳液に注目 アルビオン「エクシア」が13年ぶりに刷新

 アルビオンは9月18日、誕生から今年30周年を迎えた同社を代表するスキンケアライン「エクシア(EXCIA)」を13年ぶりに刷新する。天然の乳化成分を配合した新しい世代の乳液をはじめ、洗顔料として使用する拭き取り用乳液など全9品(5500~2万円)をそろえる。

 同製品を披露するリアルな発表会は参加人数を絞り込んで先ごろ開かれ、その様子をオンライン発表会として後日報道関係者などに配信した。冒頭で小林章一アルビオン社長は「当社は創業以来一貫して高級化粧品メーカーとしてモノ作りと接客サービスに力を注いできた。今回、当社のさらなる発展をけん引するために、一品ずつが個性溢れる製品に『エクシア』が生まれ変わる。生命線である乳液は今まで同様に心地よさと感触にこだわりながら、会社として初めて天然の乳化成分を配合した新しい世代の乳液となる」と述べた。また、埼玉県の熊谷工場に乳液と化粧水専用の新生産棟(地上4階、敷地面積1万7300平方メートル)が竣工し、薬品工場と同等の安心、安全、品質管理基準の新生産棟で今後「エクシア」を生産することも語った。

 新生「エクシア」は“美の新生”がコンセプト。2003年に表皮幹細胞に着目して美肌との関係を追究してきたが、今回は脂肪幹細胞にフォーカス。脂肪幹細胞は幹細胞の切り札といわれ、脂肪組織だけでなく骨や軟骨、血管を作る細胞などに分化する能力を持っているといわれる。同社はこの脂肪幹細胞にエイジングケアの可能性を見出し、脂肪幹細胞が持つ創傷治癒の働きに着目した。具体的には、真皮・表皮組織にダイレクトに働くこと、皮膚の中の損傷部位を感知してその場所まで届けること。それをかなえるために、脂肪幹細胞の増殖作用が期待できる独自成分のヒトリシズカヒトリンと、脂肪幹細胞の受容体が活性化するムラサキシブエキスを共通成分として全製品に配合した。

 メイン製品の乳液は、生分解性に優れ環境にも優しい発酵由来の天然乳化成分アミノサイクロを採用し、浸透力と1回での即効性がこれまで以上になった。「当社の64年の歴史は乳液の進化とともにある。現在16種、サイズ違いで22本ある。これまで世に出たレシピは200以上。今回次元の異なる乳液を開発した」(ブランド担当者)と自信をのぞかせる。また今回は、泡状の洗顔料をラインアップせず、拭き取り用乳液「ミルクファイナー」を洗顔用と位置づけて発売する。泡で洗顔するという考え方を覆し、乳液で肌を柔らかくしながら、余分な汚れを取り、滑らかな肌にするという新しい乳液洗顔だ。

 パッケージは環境に配慮してバイオマスPETを採用。クリームはレフィルを用意するほか、外容器にはリユース可能なガラス瓶を使用することで樹脂の使用量とCO2排出量を抑えた。外装もサトウキビの絞りカスから作られるバガスを51%使用した。

 同社は現在、潤い訴求の「エクサージュ(EXAGE)」、30代からのエイジングケア「アンフィネス(INFINESSE)」、プレステージスキンケア「エクシア(EXCIA)」、「エクシア」のハイエンドライン「アンベアージュ(ENBEAGE)がある。新生「エクシア」は、これまでのスキンケアの一シリーズという枠からスキンケア、メイク、「アンベアージュ」という構成のプレステージブランドを目指し、存在感を高める。

 今後は、21年4月にブライトニング、21年9月ポイントメイク、22年9月にベースメイクを刷新する予定だ。現在、「エクシア」は「アンベアージュ」も含めて年商100億円。2026年には150億円ブランドに育成していく。

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ファッション合同展示会「マグ」がウェブ上で初開催 オンライン展示会サービス「グランストラ」を採用

 ファッションと雑貨の合同展示会「マグ(MAG.)」は、オンライン展示会サービス「グランストラ(GRANSTRA)」を採用したオンライン合同展示会「マグプラス(MAG.+)」を開催する。会期は2020年9月1日~21年2月28日の6カ月間。

 「マグ」は13年にスタートしたファッション、雑貨、インテリアの合同展示会で、東京、大阪、福岡で半年ごとに開催している。「グランストラ」はイーストフィールズが運営するバイヤーとブランドをつなぐプラットフォーム。出展ブランドはソーシャルメディアのように最新の情報を投稿することができ、バイヤーによる閲覧数やお気に入り数を確認することができる。またバイヤー側も、お気に入り機能やチャット機能で効率的にブランドの情報を得ることができる。オンライン展示会の出展料は15万円。

 「マグ」のリアル開催は、東京(スパイラルホール)が9月8~10日、大阪(パインブルックリン)が9月15、16日、福岡(レソラ天神ホール)が9月29、30日を予定する。

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米ウォルマート、ティックトック買収に参戦 マイクロソフトと提携

 米小売最大手のウォルマート(WALMART)は8月27日、米マイクロソフト(MICROSOFT)と手を組み、動画投稿アプリのティックトック(TikTok)の米国事業買収に乗り出すことを発表した。

 ウォルマートは、「ティックトックの買収によってオムニチャネルベースでの顧客へのリーチを強化し、サードパーティーによるマーケットプレイスや広告事業を拡充できる」とコメントした。

 ティックトックは米国内だけでもおよそ1億、世界で8億のユーザーを抱える人気アプリだ。しかし親会社が中国企業バイトダンス(BYTEDANCE)であることから、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は国家安全保障上の懸念を理由に、同社に米国事業を11月中旬までに売却するよう命じている。

 ウォルマートはEC分野を強化しているものの、ティックトックの運用ができるほどのクラウドインフラは備えていない。一方で、マイクロソフトは買収に当たって米IT企業オラクル(ORACLE)などの有力な買い手候補と競う必要があるため、今回の提携はウォルマートとマイクロソフトの両社にとって有益なものだ。

 マイクロソフトはティックトックの米国事業に加えて、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド事業にも関心を示しており、買収額は100億~500億ドル(約1兆500億~5兆2500億円)規模になると見られている。マイクロソフトの時価総額は1兆7300億ドル(約181兆円)、ウォルマートは同3730億ドル(約39兆円)。なお、8月26日にはティックトックのケビン・メイヤー(Kevin Mayer)最高経営責任者が辞任している。

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「ポメラート」から初のハイジュエリー シーンを選ばず着用できる現代のラグジュアリーを提案

 イタリア発ジュエラー「ポメラート(POMELLATO)」から初のハイジュエリーコレクションが登場した。コレクション名は“ラ・ジョイア”で、イタリア語で“喜び”のことだ。「ポメラート」らしい色石の組み合わせやボリューム、センシュアルなフォームが特徴。ブランドを象徴するチェーンをはじめ、アイコンの“ヌード”“サッビア”などのコレクションを、贅沢な色石使いとパヴェセッティングをはじめとする高度なクラフツマンシップで豪華なハイジュエリーに昇華している。“ラ・ジョイア”は全165点で、カラフルで生き生きとしたハイジュエリーはシーンを選ばず着用できるのが魅力だ。

DNAに基づいた大胆で
遊び心のあるデザイン

 ハイジュエリーというと通常はクラシックなデザインを想像しがちだが、“ラ・ジョイア”はジュエリーのプレタポルテを提唱する「ポメラート」のDNAに基づいた大胆で遊び心溢れるデザインが特徴だ。また、多くのハイジュエリーは一部の富裕層やコレクターを対象にしたものが多く、石の希少性やグレードと各メゾンが持つクラフツマンシップが融合して誕生する芸術品ともいえる存在で、日常で着用するというよりは、特別なオケージョンやコレクション目的で購入されることが多い。「ポメラート」のハイジュエリーへのアプローチは、それらとは少し異なる。素材へのこだわりと高度なクラフツマンシップの融合はもちろん同じだが、「ポメラート」のハイジュエリーは特別な機会はもちろん、日常でも着用して楽しむためのものだ。‟ジュエリーのプレタポルテ“の精神に基づき、よりゴージャスな現代のラグジュアリーを提案している。

色の喜びを表現する比類ない
プレシャスジュエリー

 「ブランド設立50年が過ぎてジュエラーとしても成熟し、ハイジュエリーを提案するときが来たと思った」と、「ポメラート」のクリエイティブ・ディレクターを務めるヴィンチェンツォ・カスタルド(Vincenzo Castaldo以下、カスタルド)は語る。“ラ・ジョイア”は『ポメラート』の哲学を踏襲しつつ、ダイナイックでエクスクルーシブ、カスタムメード感覚で顧客と作り上げるコレクションだ。カスタルドは、「パリ・ヴァンドーム広場のジュエラーとは違って『ポメラート』が提案するハイジュエリーは”プレタポルテ”の概念を裏切ることなくより洗練されプレシャスなものだが、気軽に日常に着けたくなるようなイージーなジュエリーなのだ」と強調する。「ポメラート」というと色石というイメージ通り、“ラ・ジョイア”ではありとあらゆる色石、色石の中でも希少な色合いのものを集め、全て自社の職人が手仕事で仕上げる。「『ポメラート』独自のハイジュエリーを表現する上で色は重要。“ラ・ジョイア”では色の喜びを表現しており、ブランドの伝統を祝福するものだ」。

卓越したクラフツマンシップが
可能にする輝き

 “ラ・ジョイア“は「ポメラート」の約100人の金細工職人のクラフツマンシップの集大成ともいえるコレクションだ。さまざまなトーンの何種類もの色石のカットからセッティングまでの全工程を職人が手仕事で行う。しなやかに首元や手首に沿うチェーンやメッシュなどのセンシュアルなボリューム感も「ポメラート」の職人技の真骨頂の一つだ。また、数千個にもおよぶダイヤモンドや色石をカーブを描く地金にセッティングする緻密なパヴェセッティングも「ポメラート」ならでは。中には制作に200時間を費やすものもある。宝石をはじめ、大胆でエッジの利いたデザインを輝かせるのはまさに「ポメラート」の卓越したクラフツマンシップなのだ。

問い合わせ先
ポメラートブティック 銀座店
03-3289-1967

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元「ヨウジ」&「サポートサーフェス」の実力派デュオ 新ブランドで伝える“皮肉的なエレガンス”

 2020-21年秋冬シーズンに東京を拠点とする新たなブランド「イレニサ(IRENISA)」がデビューした。「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」でパタンナーとして経験を積んだ小林祐と、「サポートサーフェス(SUPPORT SURFACE)」で企画から生産、デザインまでを担当した安倍悠治の実力派デュオが手掛けるメンズブランドだ。

技術とユーモアの調和

 ブランドコンセプトは“CHIC WITH SARCASM”。“皮肉のあるエレガンス”と解釈できるこのコンセプトには、「シックな服作りを基本としながら、それに止まらない面白さを発信したい」(小林デザイナー)という思いが込められている。「例えばナースコートは、コットンなどの軽い素材で作られるのが一般的。そこをヘビーなウールで仕上げることで新しい見え方を提案した。また付属のレザーも通常は裁断しただけのものを採用することが多いが、レザーブランドの『モト(MOTO)』に製作してもらったベジタブルタンニンなめしのコバ処理済みレザーを使った」と小林デザイナーは語る。安倍デザイナーは「真面目すぎる服って意外と飽きちゃう。ただのオーセンティックでなく、今の時代らしい意外性も加えたい」と説明する。

 ファーストシーズンは、前述したナースコートのほか、ショールカラーのゴージラインをくり抜いた襟と身頃のプリーツラインが特徴のジャケット、生地の折り込みでセンタープレス風に仕立てたパンツなど、全8型を用意。価格帯は3万円〜15万円ほどで、取り扱いは国内2店舗だが、「予約完売するアイテムもあり、上々な滑り出しだ」と小林デザイナーは語る。

 黒やカーキなどを基調としたデビューコレクションと異なり、2021年春夏シーズンは色と柄も使ってコレクションの幅を広げた。しかし、意外性のある素材選びは継続し、軽い装いでカジュアルなムードが加速する春夏でも上品さを忘れない。「ウール表面のスケール(キューティクル)を取り除く“スケールオフ加工”を施し、羊毛とは思えないなめらかなタッチとハリを生むオリジナル生地をはじめ、上品な風合いは秋冬以上に大切にした。柄やモチーフを使うとどうしても子どもっぽくなってしまうから、僕ら世代でもなじむような服にはこういった素材が必要不可欠」と安倍デザイナーは考える。

ブランド名の意外な由来

 ブランド名の「イレニサ」は、会社の設立日である10月23日から名付けたもので、特別な意味はない。「既存の言葉を用いると、どうしてもブランドにイメージを持たれてしまう。それを避けたかった。自分たちのブランドだからこそ、真っ白なところからスタートさせようと思った」(小林デザイナー)。

 小林デザイナーは大学卒業後、文化服装学院の夜間コースで服作りを学び、「ヨウジヤマモト」に入社。ウィメンズとメンズラインを5年ほど担当した。阿部デザイナーは「サポートサーフェス」で企画、生産、パターン、デザインとブランド運営にまつわる幅広い分野を担当した。「会社員である以上、ある程度の制約は付き物。一定のルールの下で服を作るのも楽しいけど、やっぱり自分のブランドを持ちたかった」と小林デザイナーはブランド立ち上げの経緯を振り返る。

 ウィメンズ畑でキャリアを積んだものの、メンズブランドに着手した理由を安倍デザイナーに聞くと、「ウィメンズは、どこか空想というか、“他人が着るもの”として作る側面がどうしても出てしまう。でもメンズは自分が本当に着たいと思えるものを作り込める。だから自分たちが本当に共感を呼べるものづくりはメンズではないかと考えた」と答える。

 2021年春夏の展示会は「このご時世ながらファーストシーズンより多くの人に来てもらっている」と手応えを感じる2人。“着て初めて本当の良さが分かる服”だと自負するから、「成長スピードは早くなくていい。店舗で実直に世界観を伝えて、ファンを増やしていきたい」と笑顔を見せる。

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「ダイヤモンド調達の透明性が購入動機に」 ティファニーCEOが語る今後の戦略

 ティファニー(TIFFANY & CO.)は、0.18カラット以上のダイヤモンドについてトレーサビリティーを開示すると発表した。その取り組みは「クラフトマンシップ ジャーニー」と名付けられ、産出地、仕分け、カットと研磨、グレーディング、セッティングが行われた全てのロケーションを証明するものだ。この取り組みは、ダイヤモンド(0.18カラット以上)に産出地証明を付けて販売するという2019年にスタートした動きの延長線にあるもので、ティファニーのダイヤモンド鑑定書に含まれる。これらの取り組みはティファニーのような大規模なジュエラーにおいては初めてだ。ジュエリー業界は、労働条件や持続性に関する宝石調達の不透明性について長年闘ってきた。特にエンゲージメントリングやブライダルリングを購入するミレニアル世代による要求の高まりにより、これまで以上に取り組みが盛んになっている。

 アレッサンドロ・ボリオーリ(Alessandro Bogliolo)=ティファニー最高経営責任者(CEO)は、「われわれはこの取り組みを20年前から始めているが、発表するのには今が最適なタイミングだ。この取り組みは私の前任者による決断で、消費者にわれわれが過去20年間取り組んできたことを提供できるのを幸運に思う」と話す。ティファニーは何年も前から垂直統合に投資してきたが、ダイヤモンドの原産地などの詳細を公表することはボリオーリCEOの新戦略における決定だ。この取り組みはティファニーのダイヤモンドの価格には影響しないという。「多くの投資と調査が必要なことなので、競合企業が簡単にまねできることではない」とボリオーリCEOはきっぱり。「この取り組みが、販売されるあらゆるダイヤモンドの原点と調達経路を知る権利があると消費者が考えるきっかけになればいいと思っている。たとえダイヤモンドが倫理的に不透明性を持つものであると思われても、正しい取り組みは可能だということを証明できる。この取り組みは、ジュエリー業界のスタンダードを根本から変えるはずだ」。

 ボリオーリCEOは、ティファニーのこの取り組みは特に若い消費者から反響があるという。「かつて両親がエンゲージメントリングを購入したとき、それは慣習だった。今は、個人がそれを購入するかしないか決断する時代だ。われわれのトレーサビリティーの取り組みに対する価値は絶大だ。なぜなら、それが購入動機になり得るから。トレーサビリティーは多くの顧客がダイヤモンドを購入する際の説得材料になるはずだ」。トレーサブルかつサステナブルに採掘された宝石の需要に関して、ボリオーリCEOは、「オーストラリアではジュエラーはより高いエシカル基準を要求される。中国市場でさえ最近はそれらに対する関心が高まっている。このような消費者の動向は中国やアジア市場で見られており、特に若年層はエシカルなものを購入することへの関心が高い」と話す。

 ティファニーのアニサ・カマドーリ・コスタ(Anisa Kamadoli Costa)=チーフ・サステナビリティ・オフィサーは、「ラフ(原石)からダイヤモンドを調達し自社で加工するということは、トレーサビリティーだけでなく、『ティファニー』のダイヤモンドの工程に携わるコミュニティーに良い影響を与えていることを表す」と話す。ティファニーがトレーサビリティーの取り組みを色石にも適用するかという点に関しては、カマドーリ・コスタは、「ダイヤモンドにビジネスチャンスがあるので、今はそれに注力する。約8割の色石は小さな鉱山から産出されるため、その原産地を知るのは困難であるというのが現実だ」と言う。

 ティファニーのトレーサビリティーの取り組みは、新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンで、より多くの消費者がジュエリーをECで購入するようになった動きに対するものでもある。ボリオーリCEOは、ロックダウン中の消費傾向について「ECにおけるエンゲージメントリングやマリッジリング、ダイヤモンドリングの購入が急速に伸びた。以前は、カップルで店舗に行って選んでいたが、それが不可能になったためだ。ありがたいことに95%の店舗の営業が再開した」と述べている。「一方で、ロックダウン中に購入せず店舗が再開してから購入する顧客もいた。これらの顧客は衝動買いではなく計画的に購入を考えている」。

 ティファニーはLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による買収の途上にある。7月にLVMHのジャン・ジャック・ギヨニー(Jean Jacques Guiony)=チーフ・フィナンシャル・オフィサーは162億ドル(約1兆7000億円)を投じてのティファニー買収に関する進捗について、約6件の独占禁止法がらみでとん挫しているがどの国かに関しては言及しておらず、「前進しているがいつ成立するかは分からない」とコメントしている。

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クリエイトR、経理・人事は1本化。買収先のカルチャーを尊重する余裕なし。

株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス(本社:東京都品川区、 代表取締役 社長:岡本 晴彦)が、グループ会社のSFPホールディングス株式会社(本社:東京都 世田谷区、 代表取締役社長:佐藤 誠)と共に、経理・人事等のコーポレート業務のシェアードサービス機能を担う合弁会社、株式会社クリエイティブ・サービスを9月1日付けで設立する。
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「コロナ禍のモンテローザに脱帽しました」。居酒屋最大手チェーン攻めの姿勢を見た

 東京都の小池百合子知事が23区内の飲食店に対して営業時間短縮要請の延長を発表した。崖っぷちに立たされている外食業界には、まさに寝耳に水である。なかでも、23区内に多くを出店しているのが大手居酒屋チェーン。コロナ禍で耐え凌ぐ守りの営業をとっているなか、モンテローザの攻めの営業には強く感銘を受けた。コロナ禍におけるモンテローザの動きに迫った。
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ユナイテッドアローズがスキンケアを始めた理由とは? 「ファッションは洋服だけではない」

 ユナイテッドアローズ(以下、UA)が化粧品事業に本格参入した。ヤブ椿オイルを主軸にしたスキンケアブランド「ジュース(JUICE)」を立ち上げ、マルチオイルやリップ、ボディークリームなどをラインアップ。ファッションのトレンドを発信するセレクトショップのUAが、化粧品事業と聞けば普通、カラーメイクアップ製品ではないかと想像するが、実際は3年の歳月をかけて開発したこだわりのスキンケアだった。今なぜ、スキンケアなのか。開発を担当した第一事業本部 ウィメンズ商品部 レーベル推進課 STYLE for LIVING MDの西岡麗バイヤーに聞いた。

WWD:セレクトショップの先駆者としてライフスタイル提案を行ってきた「ユナイテッドアローズ」だが、約10年前の取材でも「ビューティはライフスタイルの一部」と話しており、ビューティ関連アイテムを取り扱ってきた。なぜ今、オリジナルでの化粧品開発なのか?

第一事業本部 ウィメンズ商品部 レーベル推進課 STYLE for LIVING MD西岡麗バイヤー(以下、西岡バイヤー):当社経営理念からも、美容はファッションの一部であり、トータルで提案するのが自然と考えていました。ただ、店頭でコスメをバイイングしていて興味はありましたが、お洋服屋さんですし自分たちで作るという発想は現実問題難しいと思っていて……。

そう思っていた約3年前に、弊社ファッションマーケティング部の調査で、「これまで以上にファッションは洋服のことだけではない時代になっている。ファッションと同様に化粧品もできないといけないのでは」と。同時にマーケの方でさまざまな出会いから「ヤブ椿オイル」には行き着いていました。業務として化粧品をバイイングしていた私に、「このオイル、どう思う?」って話が来たんです。最初はお手伝いって感じだったんですけど(笑)。

WWD:3年前と言えば、低迷するファッション業界を尻目に、ビューティ業界は右肩上がりで成長していた。そういった流れもあったのか?

西岡バイヤー:確かにビューティ関連の売り上げシェアはじわじわ高まっていました。でも、ファッションがダメだからビューティというのでは全くありません。ファッションもビューティも全部合わせて、それがおしゃれ。肌が整っていないと何を着ても気分はどんよりしてしまうんですよね。だからこそ開発したんです。

WWD:開発にあたり苦労した点は?

西岡バイヤー:ヤブ椿オイルに出合ったところから、この開発は始まっていたので、そこから広げていくのにはそんなに苦労はしませんでした。オイルはバイイングでもたくさん試していたし買い付けていました。私自身、オイルが大好きで、顔が足りないって思うぐらいです(笑)。このヤブ椿オイルを初めて使った時は、その浸透力など本当にすごいと思ったんです。このオイルに惚れ込みました。そこから結局、中心となって開発することになったんです。

WWD:チームに化粧品業界出身者はいるのか?自分たちでモノ作りをしているのか?

西岡バイヤー:業界出身者はいません。ナチュラル系コスメを得意とするOEMメーカーのオーラコスメティックスさんと作っています。苦労しなかったと言いましたが、いざモノ作りを始めて困ったのはテクスチャーでした。たくさんのオイルを触ってきていた経験からの感覚でメーカーさんには伝えるしかなくて。手振りでスーと入るとか、何度も伝えました。香りも同じで、リッチタイプでは最初は柑橘系で上がってきたんですが、もう少し爽やかにというか、甘すぎないというか。その微妙なバランスを伝えていくことで完成させることができました。

WWD:ナチュラル系の化粧品のパッケージはもっとナチュラルになりそうだが、濃いグリーンが印象的だ。

西岡バイヤー:チームに男性が入る前は、白のボトルでクリーンなイメージだったんです。でも女性、男性問わず話を進めていくうちに発想が変わってきました。これは何度もボツりましたね。ちゃんとストーリーが伝わるもの、ファッションの一部として伝えていこう。誰が持っても、置いてもおしゃれじゃなきゃ。その視点が大きかったと思います。ジェンダーフリーで使えるというのもコンセプトなんです。また、現在はコロナ禍で様相が変わっていますが、UAにはたくさんの外国からのお客さまもいらっしゃるので、ボトルに印字した表記は英字にしました。

リアルとオンラインで発表会開催

WWD:すでにUAの一部店舗と公式オンラインストアでは先行販売している。反響は?

西岡バイヤー:正直なところ、告知もせず店頭に置いているだけなので反響というほどではなく、興味を持っていただくというところで止まっています。ただ、このほどファッション・ビューティ業界の関係者(セレクトショップやメディア)を呼んでリアルとオンラインで発表会を開催しました。それにより取り扱ってもらえるショップも増えたらいいと思いますし、メディアへの露出も増えていると思います。

WWD:これまで御社では、洋服などを並べてメディアに見てもらうプレビューの開催が中心で、ビューティ業界が行なっている発表会という形式は珍しい。またリアルとオンラインと併用も大変だったのでは?

西岡バイヤー:初めてのことで手探りでした。オンラインだけでも良いのでは?という話にもなったのですが、実際に手で触って体感してほしい、リアルの対面で説明したい、聞きたいということもあり人数を制限して行いました。
オンラインでは、画面越しに観るというのは淡々と聞いているだけになりがちで集中力も切れる。だから、スライドを見せたり、スピーカーも代わりながら飽きさせない方法を考えました。台本も、話が長いと眠くなるとか、ジェンダーレスに使えるアイテムだから男性目線で使い方を入れた方がいいとか、テクスチャーは手を見せながらがいいよね、スライドの文字数はこれぐらい……とかなり時間をかけて練習しました(笑)。

WWD:やってみてどうだった?

西岡:オンラインは視聴者の表情が見えないので、実際どう伝わったのか……。リアルの方が表情も分かるし、うなずいてくれたり、メモしてくれていたりで分かりやすいなあと。ただ、こういう状況下でオンラインという手段で広められたのは良かったと思います。リアルだと会場を借りて作り込まないといけないとなると費用も嵩むというのもありますが、今回社内のプレスルームで開催したので抑えられました。費用より何より、プレスルームにはたくさんのお洋服が並んでいてその中を通った先に会場を作ったのですが、ビューティ関連のメディアの方からには「お洋服がこれだけある状況が新鮮」「見るだけで楽しい」など、ファッションのセレクトショップならではの雰囲気が出せたことは良かったと思います。

WWD:今後の展望は?

西岡:10月にはスクラブウオッシュとフォームウオッシュが発売になりますし、来年以降、新製品も展開していきます。個人的にはカラーアイテムも作りたいですね。9月下旬から一般販売も始まり、卸売などにも拡大したいと思っています。ポップアップを行ったり、ゆくゆくは単独店舗も持ちたいです。

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アトモスと「アグ」のコラボショップはストリートマーケットの若者がターゲット

 スニーカーショップのアトモス(ATMOS)と米カリフォルニア発祥のシューズブランド「アグ(UGG)」は共同で、東京・原宿にコンセプトショップ「アグ アトモス(UGG@MOS)」を立ち上げ、8月29日にグランドオープンする。6月に店を開けたが、コロナ禍でプレオープンが続いていた。

 店舗デザインは、モダンさと自然が隣り合わせにあるカリフォルニアをモチーフに、ストリートテイストをミックス。18~25歳の若者をターゲットに「アグ」のシューズやアパレル、雑貨はもちろん、ユニークなスニーカーを毎月ドロップするプロジェクト「12 × 12」やストリートマーケットを狙った店舗限定アイテムなどを取り扱う。

 グランドオープンを記念して、アーティスト・ペインターのルイーゼ・オノ(Luise Ono)とコラボする。同氏の作品は“成長”をテーマに、自然界の溢れるエネルギーを有機的な線で表現するのが特徴。店舗の壁面に「アグ」をイメージしたアートワークを描き下ろし、コラボTシャツ(6000円)なども発売する。

■UGG@mos
オープン日:8 月29日
時間:11:00~20:00
定休日:不定休
住所:東京都渋谷区神宮前4-31-5 インガレッソ1階

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「リーボック」と「アディダス」のコラボスニーカーから新作が登場 “トリコロール”を採用した第4弾

 「リーボック(REEBOK)」は8月28日に、パートナーシップを結ぶ「アディダス(ADIDAS)」とのコラボモデル“インスタポンプ フューリー ブースト(INSTAPUMP FURY BOOST)”を発売する。第4弾となる今回は、「リーボック」の人気モデル“インスタポンプ フューリー”で赤、青、白を基調とするカラーリングが特徴の“トリコロール”を採用。また26日に、「リーボック」公式オンラインストア、一部販売店舗で先行予約をスタートした。

 昨年に販売を開始した同モデルは、“インスタポンプ フューリー”の発売25周年を記念したもの。「リーボック」を代表するモデルに、「アディダス」のミッドソールテクノロジー“ブースト(BOOST)”を掛け合わせ、両ブランドのロゴをデザインしたバンドが付属する。今後も新カラーを随時販売していく予定だ。サイズは22.0〜31.0cm(22.5cmと30.5cmは除く)で、価格は2万4000円。

 これまで、第1弾は白と青とオレンジを基調としたモデル“プロトタイプ(PROTOTYPE)”を、第2弾では“インスタポンプ フューリー”の初期のカラーリングで黄、黒、赤を使用した“シトロン”と、「アディダス」の“ウルトラブースト(ULTRABOOST)”の初期モデルのカラーリングを使用した“OG ミーツ OG(OG MEETS OG)”を販売してきた。そして第3弾では、ブラックとホワイトのミニマルなカラーリングのモデルが登場した。

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「UT」の「鬼滅の刃」コラボ第2弾は8月28日発売 残暑の時期に注目コラボを続々投入

 ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」は2020年秋冬も、人気アニメや写真家、アーティストなどとの多彩なコラボレーション商品を販売する。8月28日に「鬼滅の刃」とのコラボ商品を発売するのを皮切りに、まだまだ残暑が続く秋の立ち上がりである9月は、続々と注目コラボを投入する。

 「鬼滅の刃」コラボは、8月7日に発売した第1弾に続く第2弾。前回は漫画イラストを用いたコラボだったが、今回はアニメ版とのコラボ。キッズサイズのTシャツや雑貨もそろえる点がポイントだ。雑貨はタオル3柄(各1500円)、ポケッタブルバッグ4柄(各990円)。TシャツはXS~4XLサイズが990円、キッズ用790円。店頭、EC問わず2点以上購入した客にはバンダナをプレゼントする。

 続いて8月31日に発売するのが、米ニューヨークの写真家、ライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)とのコラボ商品。マッギンレーの作品やレタリングをプリントしたTシャツ6柄を販売する。メンズサイズのみで各1500円。その後も、9月7日に「スパイダーマン(SPIDER-MAN)」「アイアンマン(IRON MAN)」などを擁するアメリカンコミック「マーベル(MARVEL)」とのコラボを発売する。

 「UT」で定着しているアーティストのジャン・ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)やキース・へリング(Keith Haring)とのコラボでは、バスキアはワーナー・ブラザースのアメコミ「DCコミックス」などのキャラクターとの掛け合わせ、キース・へリングは「ミッキーマウス(Mickey Mouse)」との掛け合わせという、「UT」を含めるとトリプルコラボの形で表現。それぞれのアーティストのタッチによる、有名キャラクターの味のあるグラフィックがチャーミング。それぞれ9月18日、9月28日に販売する。Tシャツ1500円、スエット1990円、パーカ2990円。

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「スニーカーズエンスタッフ」が「アディダス」とのコラボスニーカー発売 “キャンパス 80S”をベースに

 スウェーデン発のスニーカーショップ「スニーカーズエンスタッフ(SNEAKERSNSTUFF以下、SNS)」は8月25日に、「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」とのコラボコレクション“HOMEMADE PACK”を公式アプリで抽選販売した。価格は1万3300円(ユニセックス)と7200円(キッズ)。

 同コレクションは、「アディダス オリジナルス」の定番モデル“キャンパス 80S(CAMPUS 80S)”をベースに、デザートのブラウニー(ブラウン)、カップケーキ(パープル)、レモネード(イエロー)から着想したカラーリングを採用した。アッパーはプレミアムソフトスエードを、ソールにはお馴染みのラバーカップソールを用いた。またインソールには、それぞれのカラーに合わせたスイーツをプリントしてポップさも加えた。

 今回のコラボを記念して、「SNS」で働くスタッフが子どもと一緒にスイーツを作る動画「『SNS』ホームクッキングキャンペーン」を制作した。動画ではスニーカーの3色のカラーリングに選んだスイーツの調理から試食までを自宅で撮影。時折、子どもらのスニーカー着用シーンも映し出され、親子でおそろいのコーディネートを楽しむこともできそうだ。

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2006年生まれの14歳が菅付雅信&山縣良和に直撃「東京芸術中学って将来何の役に立ちますか?」

 編集者の菅付雅信は、「リトゥンアフターワーズ」デザイナーの山縣良和がディレクターを務める渋谷パルコの9階の教育スペース「GAKU」で、中学生に向けたアートスクール「東京芸術中学」を9月から開校する。ゲスト講師にはアーティストの会田誠、ダンサーの菅原小春、スタイリストの北村道子、音楽家の渋谷慶一郎、建築家の田根剛、「アンリアレイジ」デザイナーの森永邦彦などの豪華な顔ぶれが並び、授業料は30万円。対象は中学生ではあるものの、その分野のトップクリエイターたちを招聘した野心的なアートスクールだ。この「東京芸術中学」の1番目に申し込んだ中学生、瀧澤照英くん(インタビュー当時は13歳)が、菅付雅信&山縣良和に直撃した。「東京芸術中学って、なんの役に立つの?」。

瀧澤照英くん(以下、照英くん):本日はよろしくお願いいたします。僕は初音ミクが好きで、将来は音楽関係の仕事もしたいと思っています。いきなりですが、「東京芸術中学」って将来役に立ちますか?

菅付雅信(以下、菅付):僕自身は多摩美術大学で教えたり、下北沢の書店「B&B」で編集スパルタ塾というのを7年間やっていたりと、いろいろ教えるということをやってきました。そんなときにパルコ側から10代を教育する場をつくってほしいというオファーがあったんです。大学生や社会人は教えた。でも、もっと若い人を教えるとなると、それだったら中学生の頭をクリエイティブにすることを思いついたんです。大学生以上になると、アートやデザインの知識がそれなりにある人もいるけど、そうじゃない人もいる。でもクリエイティブの教育は早ければ早いほどいいんじゃないかとは感じていました。大学生からでは、アートやデザインに触れるのは遅すぎる。中学生くらいのスポンジのように柔らかい頭にクリエイティブなものをガンガン入れてしまった方がいいと思ったんです。

照英くん:もしアーティストやデザイナーを目指すなら、スタートが早い方がいいってことですか?

菅付:確率論的には、ということです。もしその人に才能やセンスがあったとしたら、できるだけ早い方がいい。

照英くん:なるほど。では夢をかなえるために必要なことはなんですか?

菅付:その前に僕のことを話させてください。僕は宮崎県出身で、宮崎県内では一番の進学校に入ったんだけど、落ちこぼれだったんです。どのくらい落ちこぼれかというと、450人中440番台。440番台の人たちとは落ちこぼれ同士でみんな友だちでしたが(笑)。不良ではなかったんですが、授業受けたくない、学校行きたくない。そんな高校生でした。その後法政大学に進学したものの大学も中退しちゃったんだけど、いま思えば学校にもいいところはたくさんあった。社会に出ると1人でなんでもできるわけではなくて、多くは共同作業なんです。その意味では、刺激を与えあって競争することを体験できる環境はいいんです。ただ、本来は一人ひとり個性を持った人間なのに、学校は同じカリキュラムと画一的な判断基準で、システマチックに判断されてしまう。本来は文化的な感性は個人差が大きいはずなのに。「東京芸術中学」は、少人数でもいいから、同じような感性や気持ちを持った人が集まって文化や芸術を学べる場であればいいと思っています。

山縣良和(以下、山縣):「東京芸術中学」には、文化やアートのいろんな分野のプロが来ます。文化やアートっていっても、ファッションや音楽、写真、演劇、ダンスなどいろいろな分野がある。そういった多分野のプロたちから熱中する種をもらえるというのがいい。中学生向けの学校ということに限らなくても、これだけのプロたちを見れる場は、そうそうないのではないか。

菅付:クリエイティブ教育で重要なのは、カリキュラムよりも人だと思うんです。つまり、教える人。なんだかわからなくても、非常に優れたアーティストが一生懸命、自分の分野の歴史やクリエイティブについて話している、その同じ場でやり取りできるってことは、どんなに優れた教科書よりも効果があると思っています。なぜなら人は人に感動したいから。リアルに、自分の目で耳で、目の前のすごい人の話に共感して、感動してほしい。15人の先生が、新しいものを生み出すために過去にこんなに苦しんだ、こんなことにすごく感動した、そういう話を聞くと、同じ人間なんだなあと思うじゃない。年の差があってもそれはわかる。同じ場にいることが大事なんだよね。

照英くん:サポート体制を教えてください。

菅付:かなりのスパルタ式です(ニヤリ)。毎回レクチャーがあって、レクチャーの最後に課題を出します。課題は1〜2カ月後に提出して、講師が講評します。講師はそれぞれの分野のトップクリエイターですが、例えば音楽家の人は曲を作らせよう、ダンサーの人はダンスを創作させようと考えています。そしてそれを彼ら/彼女らが講評するんです。すごい刺激にはなります。

照英くん:面白そうですね。視野が広くなる気がします。

山縣:モノ作りは独立した気持ちが大事です。どんどん講師に質問をしてほしい。ある意味で、講師や時間、場所を自由に使ってほしいけど、その方法はあえていいません。時間をどう使うか、先生からどう引っ張り出すか、それを自ら考えてくれたらいいなあと。

照英くん:生徒たちに期待することは?

菅付:先生の話に触発はされてほしいけど、うのみにはしないでほしいなあ。自分だったらこうするかなあとか、自分だったらそうはしないなあ、とか。自分の考えを押し殺さないほしい。「東京芸術中学」の授業数は、学校の授業に比べたら格段に少ない。その分、「東京芸術中学」は普通の中学校では与えられない大きな気づきを中学生に与えたい。ある種の感覚や才能への気づきを得てもらって、眠ってるものを引き出してほしい。これ好きかも、これいいかも、これ面白いかも。そんな気づきを触発できればと思っています。クリエイティブに限らず、プロになりたいかかどうかは早い段階で気付ければ、迷わず努力して、それを積み重ねて夢に近づけていける。それはすごく重要なことです。例えば20歳になってから、プロのサッカー選手になりたいと思っても難しいですよね。だからクリエイティブでも好きなジャンルがわかっていれば、勉強のスタートが早ければ成功する可能性が高くなるはずです。アートでも同じだと思うんです。気付きは早いほうがいい。そして好きだ、勉強したいと思ったら、その時点から一生懸命インプットしたほうがいい。照英くんはテニスをやっているそうだけど、スポーツでも大事なのは基礎体力。芸術も同じで、10代からやっていくべきなんです。音楽をたくさん聴いてみよう、聴いているだけじゃなくて曲を弾いてみようとなったら、関わり方が違ってくる。そうなると聴き方や見方が変わる。それが大事なんです。

照英くん:山縣さんはどう思います?

山縣:自分のことも他人のことも、あまり決めつけないほうがいいと思っています。自分はこれが苦手でできないんだって思い込みすぎちゃって、自分にレッテルをはるのはよくない。僕は何にでもなれる、何でもできると考え、そしてそこで出会った友だちにも影響を受けて、その変化を受け入れていくこと。僕も小学校、中学校で、ほんとびっくりするくらい勉強ができなかった。よくテストで「0点」も取ってました。でもそんな自分に「0点」のレッテルを貼ったりすると、それで終わり。僕はそれでも何かできるかもしれない、と思えたことが助けてくれた。リラックスして、自分は何でもできるかもしれない――そんな風になってくれればいいなあと。

山縣:照英くんは親御さんから「うちの子は変わってて」って言われてたけど自分でどう思ってる?

照英くん:うーん。そうは思ってないですね。

菅付:まあ、クリエイターなんてみんな変わっていて、品行方正な人なんて皆無だよ。自分が違うってことをエネルギーに変えていけばいい。むしろ違うってことが価値になる。学校の勉強できなくてもめちゃくちゃ映画に詳しいとか、なんでもいい。でもそれらの強いこだわりがその人の個性であり、教養になっていれば、クリエイティブの分野だと成功しやすい。「東京芸術中学」はこんな小さな空間だけど、それでもその少ない人数の中で人と違うってことを、良いエネルギーに変えてほしい。「東京芸術中学」で学んだ後には、ほかの人と違うってことが素晴らしい――そういった感覚を持ってほしいな。

照英くん:ところで菅付さんの編集者ってどんなお仕事なんですか?

菅付さん:辞書的な説明をすると、雑誌や本を作るってことなんだよね。でも半分は合ってるけど、半分は外れている。編集の本質は、企画を立て、人を集め、モノをつくること。昔はマスなメディア、つまりは大量に伝えるコミュニケーション手段が紙だったけど、今はメディアがすごく広がった。僕はいろんなメディアに編集が必要だろうと思っています。例えるならスマホのアプリを作ってる人も編集だと思っています。

照英くん:うーん。わかるようなわからないような。

菅付:アプリを作るのも、企画を立てて、人を集めて、モノをつくっているから編集だと思う。そして世の中には自分よりずっと才能がある人がいっぱいいます。だから何かを作りたかったら、自分にない才能を持つ人たちに頼めばいい。世の中にはまだない、全く新しいモノやコトを企画して、人を呼びかけて作る、それが編集者の仕事です。例えば、この篠山紀信さんの写真集「TOKYO ADDICT」(小学館)のときは、僕が誰をどこでいつ撮影するのかを決めて、被写体と篠山紀信さんのスケジュールを調整しました。

照英くん:編集者が、撮影する日時を決めたりするんですね。

菅付:うん。どういった撮影にするのか、例えば大型カメラで撮影するのか、どうしたらいい写真になるのか、なども相談しています。このパラパラダンスの写真は、当時パラパラダンスが流行っていたので、パラパラダンサー1000人に集まってもらって、このクラブの営業開始の6時間前に行って、セッティングして撮影しました。撮影するときには音を出せなかったけど、盛り上がっているようにするためにいろいろ準備しました。篠山紀信さんのような写真家のスーパースターと被写体の間にはいって、大変なことも本当に多い。それでもいい写真が撮れた、生み出せた、それができたら、苦労は報われたから、全部OK(笑)。写真を撮影するのは写真家だけど、編集者が企画して初めて世の中に生み出せる。それが編集者の醍醐味です。

照英くん:ファッションデザイナーはどんな仕事なんですか?

山縣:わかりやすく言うと、“人の装いを作る”ことです。服をデザインするだけじゃなくて、人の内面と向き合い、メイクや髪型、どんなスタイルにするのか、それをどうやって見せて伝えるか。僕の場合はファッションショーを重視することが多いのだけど、そのときには伝えたいメッセージやコンセプトを考えて、会場を選定して、服を作って、メイクや髪型、モデルを歩かせる順番などを考えて決めていきます。ショーを見てどう感じるかは人それぞれだけど、ショーを見たことで、人の意識や行動を変えるきっかけを与えたいと思っています。照英くんはどんなファッションが好きなの?

照英くん:好きなファッションというか、身だしなみはいつも整えたいとは思ってます。テニスをやっているので、ウエアも同じメーカーでそろえたい。やっぱりメーカーって一つのテーマで沿って服を作っているので、同じメーカーじゃないとちぐはぐになっちゃうので。

山縣:そうだよね。でも逆に、わざとちぐはぐにするからかっこいいという考え方もある。どっちもあるんだよね。あえて崩すことで見えることもある。いろいろな考え方があることを知ってほしいです。ファッションショーでは、これまで見たこともない服が出てきて、それが時代を変えることがある。ファッションは人間に一番近いメディアだから、それが可能。ファッションが新しい人間像を作って、世界が変わる――それが醍醐味です。

照英くん:いつも心がけていることはありますか?

菅付:誰もやってないことをやりたい、と思っています。嫌いなことは他の人がすでにやっていることをなぞること。誰かの後ろを歩くようなことはやりたくない。そのためにも他の人がやっていること、すでに他の人が歩いている道を知ることが重要です。オリジナルだと思っても、他の人がやっていることも多い。

山縣:わかります。「これ、誰かのまねだよね」って思われるほど嫌なことはない。もちろん似てしまうことはあるけど、ここだけはやってないんじゃないか、っていう小さくても何かを探して、ファッションをデザインしています。

菅付:どんなジャンルでも一生懸命、熱中してやっていれば、必ずその人らしさは出る。でもそれは個性であっても、オリジナルではないんだよね。だから探さないと見つからない。でも探せばきっとある。それを一生懸命続けることで、完成度が高くなって、自分だけの道を歩ける。本当の個性が出るんじゃないかな。

照英くん:個性を出すためには、やりたいことを一生懸命やればいいってことでしょうか?

山縣:大事なのは、自分が当たり前だと思っていること、普通だと思っていることを、もう一度見直してみることだと思います。自分が当たり前だと思っていることの裏側に個性のヒントがある。当たり前だけど、自分と他人が全く同じということはない。それこそ、置かれていた環境って十人十色なわけで。それをよく考えていくことで、自分らしさや個性のヒントがあると思っています。

照英くん:これまで手がてきた自分の作品とは、どんな存在ですか?

菅付:自分がつくったものはなかなか客観的に見れない。だから、いろんなことを言われるのは大事なこと。練習試合も大事だけど、本番試合をたくさんやったほうがいい。それが糧になる。編集者の場合は、それを記事にするなり、出版なり、世の中に出すこと。そうして社会からの評価を受ける。自分が編集した本のアマゾンのレビューなんかを読んでいると、めちゃくちゃ頭に来ることも多いよ。ろくに読んでないのに、低評価を付ける人だっている。でも、それを恐れていたら次のところに行けない。

山縣:同感です。作るってことは、覚悟を持つってことだと思います。覚悟を持って世の中に出す行為が作品なんだと思います。バリアしすぎちゃうと、大事なことが見えなくなる。一つ一つその繰り返しです。

照英くん:勇気が必要なんですね。

菅付:何かを出したら、いろんな人がいろんなことを言ってくる。でも何かを出したら、評価や代金などに加えて、知恵をくれることも、人を紹介してくれることだってある。世の中とのキャッチボールをどうするのかは、プロとして大切なことだと思います。万人から喜ばれることもあれば、少しだけ好きになってくれる人もいる。なんにせよ強い願いを込めて出すと、反応してくれる。そういった仲間をどれだけ増やせるかが大切なんだと思います。

照英くん:最後にメッセージをお願いします。

菅付:YOU ARE NOT ALONE。僕たちは一人ぼっちじゃない。共感するする人たちがいるってことを感じ合うことは大切です。クリエイティブな人たちの数はけっして多くない。時代の空気や価値観、新しいコトを作れる人は少ないけれども、そうした人が次の時代を作る。だから「東京芸術中学」は、そのいい空気を作っていきたい。空気を読めるヤツ、じゃなくて空気を作れるヤツのたまり場にしたいなあ。

山縣:世の中には変わった人たちがたくさんいます。さまざまな個性で出会えるカオス的な場になったらいいかな。

WWD:最後に照英くん、今日聞いて印象的だったフレーズは?

照英くん:「自分だけの道を探して歩く」です。これからの授業が楽しみです!

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ジュエリーブランド「ハム」がエストネーションでポップアップをオープン 再生貴金属を使用したジュエリーや一点物を販売

 ジュエリーブランド「ハム(HUM)」は9月6日まで、エストネーション(ESTNATION)銀座店でポップアップショップをオープンする。同ブランドが2018年から取り組んでいる「リファイン メタル プロジェクト」のジュエリーを販売する。“リファイン メタル”とは、“都市鉱山”と呼ばれる携帯電話やPCなどの廃棄物から精錬された貴金属のことで、採掘された金や銀の代わりに“リファイン メタル”コレクションで使用されている。「ハム」は今年、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA以下、DSMG)でも期間限定で同コレクションを販売し、インスタレーションも手掛けた。

 エストネーションでは、ドーバーに引き続きオブジェや映像アートなどのインスタレーション行うとともに、一つ一つ風合いが異なる輝きを持つ工業用や内包物のある一点物のダイヤモンドジュエリーの販売やルースオーダーにも対応する。価格は、28万5000~50万4000円。

 銀座店に続き、エストネーション六本木店でも同ポップアップを9月15~28日に開催する。

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三越日本橋本店のビックカメラが1.7倍に増床 高級家電の好調を受けて2月にオープンしたばかり

 三越日本橋本店は、新館で営業する「ビックカメラ(BIC CAMERA)」を1.7倍に増床して9月18日にオープンする。同店のビックカメラは今年2月に開店したばかりで、富裕層に強い老舗百貨店に家電量販店を入れる試みが話題になっていた。高級家電を中心に販売が好調なことから、わずか半年で拡大を決めた。

 現状のビックカメラは新館6階の売り場面積1200平方メートルで白物家電やテレビ、健康・美容家電、スマートフォン、パソコンなどを販売している。増床後はこれまで催事場だった7階の800平方メートルが加わる。手薄だったフィットネス機器やオモチャ、照明器具を拡充するほか、リフォームの相談にのる「リフォームカウンター」を設置する。

 三越日本橋本店の強みである外商を中心とした富裕層の送客によって、全国のビックカメラの中でも客単価が最も高い店舗になっていた。同店だけの家電コンシェルジュが三越のスタイリスト(販売員)と連携し、家電の全般的な提案を行うほか、商品搬入の立会い、アフターケアまで行っている。

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夢はパリコレを歩く漫画家 ボン イマージュの新人モデル、ブライアン・リー

 来日5年目のカナダ人ブライアン・リー(Bryan Lee)は8月、大手事務所ボン・イマージュでモデルとしてのキャリアをスタートさせた。オーディションで毎日が忙しなく過ぎる中でも、「ペンを握らない日はないよ」と言う彼は、実は漫画家でもある。9月5日まで、自身6度目となる作品展が東京・下北沢のカフェ&ギャラリースペース「キャンドルカフェ」で開催されている。

 今回の展示作品「穴」は、将来を嘱望される自閉症の天才画家少年が、美術館に展示された自分の作品を盗み出すところからストーリーが始まる。16ページの短編は、ポップなタッチでありながら人間の汚さや純粋さとともに、自身の「周囲の期待に応えること」への反発を投影した。「僕はいつも思ってるんだ。大人はみんなが人生の大事なことを知っているわけじゃない。なのに僕にはこうするべきだ、こうなるべきだと勝手なことを言う」。20歳のブライアンには、ロシア、カナダ、インド、中国と4カ国の血が流れている。彼は作品制作を通じて、自分のナショナリティや人生と向き合い、そしてモデルと漫画家という2つの夢のはざまで「自分は何者になりたいのか?」と自問し続けている。

漫画漬けの日々も 先に決まったのはモデルデビュー

 生まれは台湾・台北。物心をついたときから人前に立つのが好きな少年だった。「振り返れば、その時からモデルになる素質はあったのかも(笑)」。だが夢中になったのは日本のアニメだった。「毎日弁当を食べながら『ヨルムンガンド』とか『男子高校生の日常』『けいおん!』みたいな日本の学校を題材にしたアニメを見て、日本に行きたいと思うようになったんだ」。中学卒業後は来日し、東京の日本語学校に入学。アニメの原作に触れる中で、作家が物語からキャラ設定、画まで一人で作り上げる漫画家という職業にひかれた。平凡な高校生が人気作家になるまでのリアルを描いた「バクマン」の主人公に自分を重ね、日本語の猛勉強をしながら1日8時間は筆を動かす毎日を過ごした。

 だが高校3年間では、手塚賞(集英社が主催する新人漫画家の登竜門)入選には届かず、その後漫画の専門学校へ進学するも「ペンを持つのが嫌になった時期があった」。そのときたまたま見つけたのが「メンズノンノ(MEN‘S NONNO)」のモデル募集。「結局(選考は)落ちたんだけど、それで自分の中に火がついたんだ」。それから1カ月で10キロ体重を落とし、専門学校の友人をたどってファッション関係のイベントに参加したことをきっかけに、モデル事務所への所属が決まる。

 「不思議だけど、モデルをやるようになって漫画を描く時間は減ったのに、自分でもはっきりと上手くなったのが分かる。単純に絵が上手になったんじゃない。『ドラゴンボール』なら鳥山明、『ワンピース』なら尾田栄一郎さんみたいな……。それは大げさだけど、でも『僕にしか描けない』っていう個性が線ににじむようになった」。撮影の現場ではプロのカメラマンやスタイリストなど一流のクリエイターと触れ合う中で、創作につながる様々な気づきが落ちている。「カメラマンに要求されるたたずまいだったり、スタイリストが着せてくれる自分自身でも気づかないような個性を表現してくれる洋服だったり。漫画にも生かせるヒントは現場にたくさん落ちているから、いつもメモを持ち歩いて書き留めるようにしているよ」。

2つの仕事が刺激を与え合う 「どちらも本気で極めたい」

 この夏、通っていた専門学校を辞めた。「モデルをやって、環境や周りの人間が一番自分を変えてくれるんだと気づいた。だから漫画家を目指すのも、プロのアシスタントになるのが近道だと思った。両親とか周りの大人には『学校は出た方がいい』って言われたけど、思い切ったよ。自分の人生に一番大事な選択は自分の意思でしたいし、今がそのタイミングだと直感したんだ」。

 しばらくはモデルで稼ぎながら、そのかたわら漫画を描く生活を続けるつもりだ。自分の将来については「モデルは26、7歳くらいまでが賞味期限って言われているけど、漫画は一生書けるから安心だね(笑)」と冗談交じりに話す。「結局僕は何になりたいのかって?うーん、『漫画が書けるモデル』はちょっと違う」。ブライアンにとって2つの仕事は互いにいい影響を与え合うもの。「だからこそどちらも本気で続けるし、極めたい。(『スラムダンク』の)井上雄彦みたいに美術館で展示されるくらいの作品を作りたいし、パリコレにも出たい。きっとその先に、自分だけにしかなれない表現者の姿があるはずだと思っている」。

■BRYAN LEE EXHIBITION 「穴」
日程:8月22日(土)〜9月5日(土)
時間:11:00〜29:00(日月祝は18:00〜)
場所:CANDLE CAFE & Laboratory △Ⅱ
住所:東京都世田谷区北沢2-37-3-2A

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「無印良品」が今秋再び価格見直し 足なり直角靴下は3足790円から690円に値下げ

 「無印良品」を運営する良品計画は今秋冬、「ずっと、見直し。ずっと、良い値。」のテーマで価格見直し(値下げ)を行う。2019年春、同年秋など、これまでも定期的に大規模な価格見直しを行ってきたが、それをさらに推し進める。見直すのは、「くらしの基本」と位置付ける商品群。たとえば “えらべる・足なり直角靴下シリーズ”は、大人用3足790円(税込)を690円に値下げする。

 9~10月に値下げする商品は、衣料品12商品、生活雑貨6商品、食品4商品の22商品。衣料品では前述の靴下のほか、メンズ、ウィメンズの“綿であったかインナーシリーズ(990円から790円へ)”、メンズの“軽量ポケッタブルノーカラーダウンベスト(3990円から2990円へ)”など。生活雑貨は掃除用品が中心で、“ウレタンフォーム三層バススポンジ(250円から199円へ)”など。食品は“世界の焼き菓子シリーズ(250円から190円へ)”。

 公式ホームぺージ内には、価格を見直した商品を集めた特集ページを作成。8月28日以降、毎週金曜日に更新予定。今秋価格を見直した商品や、昨年秋に値下げした商品のうち代表的な商品を、価格見直しの理由などとともに紹介する。アプリでも同様に値下げ商品や販売員による実際の使い心地レビューなどを毎週配信する。

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ランジェリー業界のゲームチェンジャー vol.8 ニューヨークと日本をつなぐ「リリピアーチェ」の早瀬芳子・彩子

 サイズ展開の多さから在庫管理が煩雑であり、主力商品のブラジャーは使用する資材の種類が多いためロットが大きくなるなどの理由で、新規参入が難しいとされてきた下着業界。これまで大手ブランドやアパレルブランドの寡占が顕著だったが、ここ数年、30代の女性を中心に新ブランドを始めたり、SNSで情報発信したり新たな動きが見え始めている。そんな下着業界に新風を吹き込むゲームチェンジャーらにインタビューし、業界の今、そして今後の行方を探る。

 最終回となる第8回に登場するのは、2013年にニューヨークでブランドデビューした「リリピアーチェ(LILIPIACHE)」の早瀬芳子・彩子デザイナー。現地の有力店舗で取り扱われるほか、「アンソロポロジー(ANTHROPOLOGIE)」ともコラボするなどして注目され、翌年から逆輸入の形で、伊勢丹新宿本店をはじめ日本の百貨店でのポップアップストア展開がスタートした。18年8月からはその実績を踏まえ、阪急うめだ本店で商品を定期的に販売している。現在もニューヨークと日本をつなぎ、ブランドを運営している。

――ニューヨークでブランドをスタートさせた経緯は?

早瀬芳子「リリピアーチェ」デザイナー(以下、芳子): 2005年3月に妹の彩子と優子・ストークの3人で、上田安子服飾専門学校の卒業コレクションを作ったのがきっかけです。そのとき、「いつか一緒にブランドをやれたらいいね」と話していました。それぞれ就職した後も3人でたびたびニューヨークに旅し、エネルギーに溢れ、多種多様な文化や物が混在する街の雰囲気に魅了されて「ここに住みたい」と思うようになりました。どうせブランドを始めるならニューヨークでやろうと目標を決め、優子と私は09年に渡米。はじめは洋服のブランドを始めましたが、優子はランジェリーの、私には水着のパタンナーとデザイナーの経験があったのと、ニューヨークはランジェリーカルチャーも豊かで面白いショップも多かったので、13年にランジェリーブランド「リリピアーチェ」をスタートさせました。

――ブランドコンセプトは?

早瀬彩子「リリピアーチェ」デザイナー(以下、彩子):「リリピアーチェ」という名はデザイナー3人のイメージから生まれた花で、優雅なユリと、色彩も香りも豊かなイヴ・ピアジェというバラに由来しています。そんな美しい花が与える幸せを全ての女性に届けたいという思いを込めました。とくに自然の色からインスパイアされるカラー展開にこだわっていて、最初の色出しは自分たちで染めています。実は私、小さな頃は花屋さんになるのが夢で、ニューヨークでフローリストとして働いた経験もあります。未経験でもやりたいことを後押ししてくれる、ニューヨークはそんな街です。

多様性が下着市場の広がりとなり、夢のある売り場に

――いきなりニューヨークというのは思い切りましたね。

芳子:家も決めず渡米して、最初はゲストハウス暮らし。英語もあまりしゃべれませんでしたから、今思い返すと若さと勢いでしたね(笑)。コネクションも全くなく、生地の手配も工場探しも手探り。ニューヨークのガーメント地区の工場を一軒一軒回って縫ってくれるところを探しました。最初に頼んだ工場は、納期は守らないし縫製は粗いし修正も進まない。やっとできた商品を納品しても、今度は支払いが滞る店があったりと苦労もありました。その中で、中国人女性がオーナーの工場と出合い、やっと生産と品質が安定しました。母親くらいの年齢の彼女は「リリピアーチェ」を応援してくれて、お金がなかった私たちを自宅に呼んで食事を振る舞ってくれることもありました。彼女がいたから今の「リリピアーチェ」がある、ニューヨークの母ともいえる恩人です。14年に私が帰国して生産を全て日本に移行しましたが、その日本の工場でも縫い手にしかわからないことや縫製の難しさを教えてもらいながら、その知識をデザインやパターンに生かしています。

――国をまたいだ3人での運営だが、役割分担は?

彩子:デザイン、パターン、営業など役割分担は決めていず、それぞれがそのときできることをやっています。工場に出向くのは必然的に日本に住んでいる芳子の担当になりますが、コミュニケーションもオンラインで行うので問題ありません。

――ニューヨークの有力店舗との取引のきっかけは?

彩子:ニューヨークの専門店「ジョアネル(JOURNELLE)」も「アンソロポロジー」との出合いも、ランジェリーの見本市「カーブ(CURVE)」がきっかけです。「ジョアネル」のオーナーは、米国ブランドにはないフェミニンなテイストを気に入ってくれ、その場でオーダーしてくれました。たとえ無名でも良いと思ったら評価して決断する、それがニューヨークなんです。「アンソロポロジー」はブランドのテイストと「リリピアーチェ」の世界観がマッチして、コレクションのオーダー以外にコラボラインも15年にスタートしました。「アンソロポロジー」に並ぶことでわれわれの認知度も上がり、それを機に営業しなくても他店から取引依頼が来るようになったし、オーダー数も大きいので経営も安定しました。一番多いときで、米国内で20数店舗の専門店に卸していました。現在は中国のオンライン・ランジェリーセレクトショップ「オーツーブラ(O2Bra)」でも販売しています。

――2018年8月には阪急うめだ本店で常設になったが?

芳子:大手メーカーのブランドが並ぶ中に、私たちのような個人経営のブランドを常設するのは非常にリスキーだったと思います。それを決断してくださった阪急百貨店に本当に感謝しています。2年の間に新規顧客も増えて、スタッフ一丸となってまい進しています。

――これからチャレンジしたいことは?

彩子:最近はイベントもできず、目の前の業務に追われることが多かったので、国内外を問わずアーティストとのコラボレーションをしたいと思います。それを通じてお互いに刺激し合い、新しいクリエイションに挑戦したいと思っています。

――日本の下着業界はどうなってほしい?

芳子:もっと多様性が出るといいと思います。日本では、ランジェリーがなかなか日の目を見ないので、もっとオープンになってほしい。百貨店にも頑張っている日本ブランドがもっと並んでほしいし、その多様性が下着市場やランジェリーカルチャーの広がりと、そして夢のある売り場につながると思います。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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「ルイ・ヴィトン」 × NIGO®の第2弾が発売決定 多彩なアクセサリーも

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、NIGO®と協業したメンズの“ルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション”の第2弾を8月28日に発売する。ブランドの公式サイトと一部直営店で取り扱う。

 第2弾では、日本限定アイテムとしてスエードのブーツ(15万9000円)とネックレス(6万7000円)が登場する。さらに、1960年代にロンドンを中心に流行したモッズスタイルから着想したダミエ・パターンのジャケット(34万7000円)とパンツ(14万8000円)のセットアップやコート(46万3000円)、シャツ(14万8000円)、ネクタイ(2万4000円)などフォーマルなアイテムもそろえる。

 モノグラムとダミエを融合したモチーフを配したソフトトランク(38万2000円)やバックパック(36万1000円)などバッグ類に加え、バングル(8万2000円)やリング(5万5000〜7万5000円)、サングラス(7万5000円)などのキャッチーなアクセサリーも並ぶ。
 
 同ブランドはメンズの2021年春夏コレクションを9月2日に東京で発表する予定だ。

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「ルイ・ヴィトン」 × NIGO®の第2弾が発売決定 多彩なアクセサリーも

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、NIGO®と協業したメンズの“ルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション”の第2弾を8月28日に発売する。ブランドの公式サイトと一部直営店で取り扱う。

 第2弾では、日本限定アイテムとしてスエードのブーツ(15万9000円)とネックレス(6万7000円)が登場する。さらに、1960年代にロンドンを中心に流行したモッズスタイルから着想したダミエ・パターンのジャケット(34万7000円)とパンツ(14万8000円)のセットアップやコート(46万3000円)、シャツ(14万8000円)、ネクタイ(2万4000円)などフォーマルなアイテムもそろえる。

 モノグラムとダミエを融合したモチーフを配したソフトトランク(38万2000円)やバックパック(36万1000円)などバッグ類に加え、バングル(8万2000円)やリング(5万5000〜7万5000円)、サングラス(7万5000円)などのキャッチーなアクセサリーも並ぶ。
 
 同ブランドはメンズの2021年春夏コレクションを9月2日に東京で発表する予定だ。

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「ゾフ」が東京大学発スタートアップ企業エーシーズと業務提携 未来のアイウエアを探る

 アイウエアブランド「ZOFF(ゾフ)」を手掛けるインターメスティックの研究・開発機関ゾフ アイパフォーマンス スタジオ(以下、ZEPS)は、東京大学松尾研究室発のAIスタートアップ企業エーシーズ(ACES)と業務提携した。

 エーシーズは人の行動や感情を検知・解析するヒューマンセンシング技術(行動認識技術)を軸に画像認識アルゴリズムを開発・提供する企業で、ZEPSはこの技術を用いた次世代の眼鏡や接客サービスの開発を目指しており、エーシーズがAI活用の設計から技術開発、運用まで全面的にサポートすることで合意した。

 今後は、目のパフォーマンスや身体能力の向上を目的としたフレームとレンズの開発、光学・デジタル的なアプローチでの研究開発の推進、機械学習・ディープラーニング・IoTなどを利用した生産・流通・販売基盤の構築など、アイウエアビジネスの未来に向けた挑戦を目標としている。

 ZEPSの責任者である逆井浩之インターメスティック事業基盤本部本部長は、「エーシーズのミッション“アルゴリズムで社会はもっとシンプルになる”の通り、“人や社会を主役に考える”姿勢に共感しチームを結成した。眼鏡は結果であって、その向こう側にある社会的な課題やニーズを追究し、センサーとしての“眼”の本質に、妥協せず一緒に探求していく」とコメントした。

 年内にプロトタイプなどを発表し、創業20周年を迎える2021年内に新しい商品とサービス開発の実現を目指している。

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川口春奈が「エンポリオ アルマーニ」のキャンペーンモデルに抜擢 日本人女優では11年ぶり

 「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」は27日、女優の川口春奈を起用した2020-21年秋冬シーズンの広告ビジュアルの発表会を「アルマーニ/銀座タワー」で行った。ビジュアルは全6パターンで、日本人女優が同ブランドの広告モデルを務めるのは2009年の黒木メイサ以来11年ぶり。川口の起用はデザイナーのジョルジョ・アルマーニ本人が決めたという。

 発表会には川口のほか、広告のメイクを担当した河北裕介が登壇した。全身「エンポリオ アルマーニ」の衣装をまとった川口は、お気に入りポイントを聞かれて「このビッグフラワーがいいですよね。緑はあまり着ないので、とても新鮮です」とコメント。同ブランドのイメージについては「ハイブランドで、お店にちょっぴり入りづらい大人なイメージを持っていました。でも、撮影ではモードからカジュアルまで幅広い衣装があって、手に取りやすいアイテムもあるんだと新たな発見がありました」と述べたほか、複数パターンのモデルを務めたことに関して「体のメンテナンスはもちろん、ポージングなど普段しない見せ方にも挑戦しました。今日初めて(完成したビジュアルを)見ましたが、自分の新たな一面を見ているようです」と話した。河北は広告のメークに関して「川口さんのきれいな肌を存分に生かすため、実は眉毛しかメークしていません。どなたでも真似できるので、ぜひ挑戦してほしいです」と語った。

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フリーアナウンサー名越涼の爆裂!健康美容マニア道 この夏必須の神サプリを発表する

 1日8食、ジャンクフード三昧の超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけをここで余すことなく伝える。

 突然だが、みなさんはサプリを摂っているだろうか。かくいう名越はサプリ活用歴およそ15年。健康オタクとして3つの独自ルールを設け、さまざま試してきた。

・常に最善のものを探し続けること。
・いいなと感じたものは最低3カ月〜半年は続け、自分なりのエビデンスをとる。
・選抜サプリは入れ替え制。厳しい基準にクリアーしたものだけが「神3」となれる。(いや私、何様!)

 基本的には健康的な食事をとり、しっかり寝てストレスを溜めないことがきれいへの近道だ。それが一番だと分かっているけど、なかなか実現できないのが現代人の悩み。気が緩むとどこまでも錆びていくこの世の中で、サプリは心強い助っ人なのである。今回は上記ルールの中で選抜された“神3”を発表したいと思う。

1、ビタミンC界のゴッドマザー
「カムカム」

 とてつもなく大切な成分なのに体内で作り出すことができないビタミンC。シミ・シワ・そばかす対策をはじめ、風邪の予防や活性酸素の抑制まで幅広く活躍してくれる、なくてはならない存在。毎日新鮮なレモンにかぶりつきたいけど「酸っぱ!」ってしかめっ面した時にシワができそうで恐ろしい。(ガクブル)「カムカム?今さら?」そんな声も聞こえてきそうなほど一時期日本でブームになった果物だが、やはりビタミンC界のゴッドマザー。 栄養素が半端ない。100グラムあたりのビタミンCの含有量がレモンの60倍。ポリフェノールは赤ワインの7倍〜10倍も含まれている。水溶性なので吸収されやすく、摂取し過ぎてもおしっことして出ていってくれるので安心。名越のおすすめカムカムサプリは、米国パラダイスハーブス社のもの。品質にこだわった原材料が植物性のカプセルに充填されている。カムカム回帰組は声を大にして言おう。「ママー!ただいまー!」

2、鉄分の神様
「フローラディクス」

 生理前のいわゆるPMS症候群にとてつもなく悩まされている時期があった。そりゃもうひどいもので、湿疹にはじまり猛烈な眠気と食欲、頭痛に情緒不安定と、一言で表すなら大魔王。それが毎月やってくるからさあ大変(汗)。そんな時にすごーく助けられたのがドイツのフローラディクス社の鉄分ハーブドリンク。丁寧に収穫されたハーブをぜいたくに使った液体サプリなのだ。もうね、これ無しには生きていけません。PMS症候群の改善はもちろんのこと、疲労回復まで助けてくれる。意外と忘れがちな鉄分は重要なミネラル成分で、不足すると全身に酸素が十分に行き届かなくなり、身体機能そのものが低下してしまうのですよ。上手に摂取してヘトヘトから脱出しよう!

3、脱・乾燥肌のヒアルロン酸
「美潤」

 肌荒れの原因のおおもとってなんだかんだ乾燥である。若き日の潤いはいずこ、意識しないとカッサカサ地獄に。そんな乾燥肌に超絶おすすめなのが、ヒアルロン酸サプリの「美潤」。低分子化したヒアルロン酸にコラーゲンなどほかのタンパク質を結合させ、吸収力をUPさせた優れもの。これに出合ってから全身とぅるんとぅるん!名越はお尻から潤いました♡皮膚の保湿能力って真皮のヒアルロン酸の含有量で決まるそう。それは年齢と共に減少してしまうというのだから、とにかく根気よく摂り続けて年中うるうる女でいたいと思うのだ。

 ということで名越の現在の“神3サプリ”、いかがだっただろうか。

 この夏、絶好調に過ごしたい人はぜひお試しあれ。

【DATA】
・白血球の働きを強化し免疫を上げてくれるビタミンC。コロナ環境下、積極的に摂りたい栄養素だ。
・鉄分には「ヘム鉄」と「ノン・ヘム鉄」がある。ヘム鉄は肉や魚などの動物性食品に、ノン・ヘム鉄は野菜や穀類など植物性食品に多く含まれている。(フローラディクスはノン・ヘム鉄)

名越涼/フリーアナウンサー。香港出身。福井と愛知のテレビ局アナウンサーを経て独立。司会やライター、セミナー講師、企画・プロデュースなど幅広く活躍するパラレルワーカー。趣味・特技は手作り発酵食、食文化研究、ヨガ(歴15年)eスポーツと農業にも精通

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「ギャップ」が今秋冬から全商品を3~4割値下げ セール常態化を変革へ

 「ギャップ(GAP)」は今秋冬物から、日本の商品価格を全体的に3~4割下げる。看板商品のジーンズの中心価格は、従来の6990~7990円から3990~4990円となる。セールが常態化して価格が分かりづらくなっていたことを受けて、「フェアな価格を打ち出し、日本のお客さまにいつでも安心して購入してもらえるようにする」とマシュー・コリン(Matthew Corin)ギャップジャパン社長。19年11月に現職に就き、今年1月から日本に住んでいるというコリン社長に聞いた。

WWD:価格改定は、今秋冬からのアジア向けキャンペーン“Comfortable together 心地よさから、はじめよう”の一環だ。そもそも同キャンペーンの意図は何か。

マシュー・コリン ギャップジャパン社長(以下、コリン):「ギャップ」として、もう一度日本やアジアのお客さまにコミットし直すという意思表明だ。「ギャップ」には50年以上の歴史があるが、創業当時から人の多様性や包括性を尊重してきた。今回のキャンペーンで掲げているコンフォータブル(心地よい)とは、単に服の着心地がよいということだけではなく、個人のあり方としても心地よさを追求するという意味。コロナ禍で行動が制限されている今だからこそ、「ギャップ」の核にあるこうした考え方を改めて伝えていく。店でもデジタルでも心地よさを感じてもらえて、着心地もよく、さらにそれをフェアな価格で提供する。

WWD:セールが常態化していたことで、これまでは商品購入後に商品がすぐに値引きされているという、「フェアではない」と感じるケースもあった。

コリン:そうした事態はもう起こらない。値引きのプロモーションは今後は縮小する。今日も明日も同じ価格だ。お客さまには新しい価格になじんでもらって、値引きを心配することなくいつでも安心して商品を購入していただきたい。もちろん、シーズン末や大型連休などにはセールは行うが、これまでより縮小し、値引き幅も従来よりも狭める。広告も、値引きのパーセンテージを打ち出すのではなく、商品そのものについて語るものが中心になる。

価格改定に向けて売り上げデータも分析したし、お客さまの声も聞いた。実際のところはこれまでも適正価格は明確であり、それは競合ブランドの販売価格ともほぼ同じだった。しかし、以前はその価格がセールでの値引き後の価格だった。今後は最初からその価格を打ち出す。アイテムやカテゴリーによって値下げ幅は異なるが、全体的におおよそ3~4割値下げする。ジーンズの中心価格は、従来の6990~7990円から3990~4990円となる。実際にこれまでお客さまが払っていた価格に近いので、(売上高に)大きな違いはない。今回のキャンペーンはアジア向けであり、中国でも同様に価格は変えていく。

WWD:同キャンペーンでは価格改定のほかに、品質やコミュニケーション手法にも焦点を当てている。

コリン:品質面として、たとえば防水などの機能性はこれからも伝えていくが、それを単に機能として羅列するのではなく、エモーショナルに伝えていくことが重要だ。「ギャップ」はエモーショナルにブランドや商品を好きでいてくれるファンが多い。そうではないブランドは機能性だけを打ち出して勝負をするのかもしれないが、われわれは機能性とエモーショナルであることのバランスをとって伝えていきたい。

WWD:コロナ禍でデジタルでの表現の重要性が増している。

コリン:われわれには日本全国に約5000人の販売員がいるが、4~5月に実店舗を休業していた期間中、各販売員がSNSを通して自分たちの声でブランドを伝えてくれた。グローバルなキャンペーンと、こうしたローカルな活動とをつなげていきたいし、既にコロナ禍で一定の成果が出ている。日本のお客さまの中には、「『ギャップ』は自分のスタイルには合わない。だから店舗にも行かない」という人が多いかもしれないが、SNSでスタイリングを発信していけば、「ギャップ」にはそういう方にも合うスタイルがあると知っていただける。“モダン・アメリカン・オプティミスティック”は今までもこれからも変わらない「ギャップ」のキャラクターだが、日本のお客さまにより親しみやすいスタイリングでそれを表現したい。日本の販売員の着こなしをSNSで目にすれば、自分のスタイルにも合う服があると知ってもらえるはずだ。

WWD:今回のキャンペーンはコロナ禍を受けて計画したのか。

コリン:私のキャリアの中でギャップで働くのは今回で2度目。2019年11月にギャップに再入社し、20年1月から日本に住んでいる。その時から、今秋からこうした変革を行おうと思って計画してきた。ギャップジャパンで働く多くの人が「やっと改革ができる」と歓迎してくれたし、われわれが出店する日本のデベロッパーからも賛同を得ている。「ギャップ」が変わっていくことを広く伝えていきいからこそ、こうしてメディアのインタビューも受けている。お客さまには是非店にきてほしいし、オンラインも見てほしい。改めて「ギャップ」を知っていただけば、いかに日本の皆さんに沿ったブランドであるかが分かっていただけるはずだ。

WWD:そもそも、なぜ長年改革ができなかったのか。

コリン:いい質問だ。好調だった時はそういった変革の必要性はなかったし、この10年で考えても競合状況も世の中のプロモーション手法もかなり変わっている。そうした変化に、やっとわれわれは追い付いたのではないか。これから学ぶことは多い。日本市場にそったやり方に変えていくことで、かつての顧客にも戻ってきてほしいし、新しい顧客も獲得したい。ブランド自体の認知度は非常に高く、日本の90%の消費者が「ギャップ」を知っていると調査で出ている。しかしその人たちはお客さまではない。彼らをいかに取り込んでいくかが重要だ。

WWD:ECのあり方はどう変えて行くのか。

コリン:ECを強化していくために、将来的に新しいプラットフォームも考えていきたい。日本はアジアの一部であり、中国はデジタルコマースが非常に進んでいるので、中国の事例から学び、店舗に来ずともブランドを経験してもらえるようにしていく。たとえば中国のECモールの「Tモール」では、静止画ではなく動画やライブでの商品訴求が主になっている。デジタルも実店舗も、常にアップデートして今に追い付いていくことが私達のめざすところだ。

WWD:実店舗のあり方はどう変わっていくのか。

コリン:どこに店を持つかが変わっていく。コロナ禍で人が都心に外出しなくなっている。たとえば二子玉川に住んでいたら、わざわざ都心に出る必要はない。消費者が住み、活動しているところにわれわれも存在していなければならない。6カ月前とは実店舗でもECでも買い方は全く変わっている。休業期間を含むこの数カ月間で、「ギャップ」をECで初めて買ったという人は大幅に増えた。食料品さえオンラインで買うようになり、ECの利便性に多くの人が気付いたはず。消費行動が変わっているなら、当然実店舗のあるべき場所や役割は変わってくる。一方で、ブランドスピリットを表現できる都心の旗艦店も諦める気はない。デジタルでも実店舗でも、また、実店舗で立地に関わらず、どこでも一貫性のある接客を提供し、お客さまには心地よい経験をしてもらいたい。

休業中、EC売り上げは非常に好調だった。いくつかの実店舗は物流拠点代わりにし、店舗からEC購入分を配送していた。現在もEC売り上げの4割は実店舗から配送している。そういった点から言っても、実店舗とECを別では考えていない。客にとっては商品がどのようなルートで届こうが関係ない。客との接点はこの数カ月間でかなり変えている。SNSもその一つだ。(世界で初めてカフェを導入した新宿フラッグス店のように)実店舗の一部をSNS撮影のためのステーションに変えたら、実店舗がデジタルに直結し、デジタル上でブランドをどう表現していけるかを現場が考えていくようになる。今というこの移行期をできるだけ心地よく進めていきたい。

WWD:20年1月期の決算発表時点では、21年度1月期にグローバルで170店の閉鎖を発表していた。日本ではどの程度閉めるのか。

コリン:日本にはもともと「ギャップ」は約150店舗しかない。(閉店して)ECに置き換えるべきか、それともふさわしい場所に移転するべきかは、グローバルでも日本でも常に分析している。ニュースではセンセーショナルに「ギャップが大量閉店」などと報道するが、閉店ではなく移転というケースもある。お客さまに来ていただくためには、実店舗はお客さまの生活圏に近いところに出すべき。たとえば食料品なども売っているホームセンターのような施設の中で、キッズとベビーだけを扱う小型店があってもいい。全商品カテゴリーをそろえた2万平方メートルの店舗だけにしようとは思っていない。店舗数を縮小し、1店あたりを大型化するという考えではなく、市場に合わせて柔軟に取り組んでいく。

WWD:「ギャップ」はアメリカでの売り上げ比率が全売り上げの大部分を占める。アジア売り上げ(全体の7%)を、今回のキャンペーンでどれくらいまで高める考えか。

コリン:グローバルの売り上げの中で、いかに日本やアジアのシェアを高めるかという考え方はしていない。日本のファッション市場でわれわれのシェアは1%だ。それをいかに拡大するか。現在、われわれのCRM会員数は約600万人だが、日本の人口は1億2500万人。日本市場だけでも、まだまだ無尽蔵といえるほどに新規開拓のチャンスがあるはずだ。

WWD:アメリカ本国では、日本から撤退した「オールドネイビー(OLD NAVY)」や「アスリータ(ATHLETA)」といった同じグループのブランド群が、「ギャップ」よりも比較的好調だ。これらのブランドの日本展開の予定はあるか。

コリン:「ギャップ」の中でも、(インナーやルームウエア中心の)“ラブ バイ ギャップ(LOVE BY GAP)”など、日本でまだしっかり表現しきれていない商品がある。「ギャップ」の中でもまだまだ伝えられるものがあるので、「オールドネイビー」など他ブランドよりも、まずは「ギャップ」を強化していく。

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オルビスが通販向け出荷ラインに無人搬送ロボットを導入 出荷能力が1.3倍に

 ポーラ・オルビスグループのオルビスは、通販向け出荷作業の主要拠点であるオルビス東日本流通センターの通販用出荷ラインの刷新に伴い、集荷から方面別仕分けまでを独自に自動化した「ティーキャリーシステム」を新設し8月25日から本格稼働させた。

 また、これを機に同グループであるディセンシアの通販商品の出荷作業も統合し、9月14日から「ティーキャリーシステム」から出荷を開始。グループの中でもECを主軸に展開するオルビスとディセンシアの出荷作業を統合することで、近年ニーズが高まる物流のオートメーション化、スマート化のシナジー効果を発揮していく。

 「ティーキャリーシステム」とは、新たに採用した小型自動搬送ロボットを最大限活用した出荷システム。1オーダーに対して1台の小型自動搬送ロボットを割り当て、集荷から検査梱包までの一連の流れを遂行させる。また従来は手作業だった封函、方面別仕分けを、9種の全配送箱サイズを自動判別する日本最速クラスの自動封函機、自動方面別仕分け機で行う。

 「ティーキャリーシステム」の新設により、旧出荷ラインに比べて出荷能力は1.3倍となり、人員は27%削減、コストは18%削減(1件当たり出荷作業費)、消費電力は40%削減が可能となった。

 新型コロナウイルスの影響でEC市場の伸長が加速する中、物流施設のオペレーションは複雑化し、物流業界の労働力不足が深刻さを増している状況を受け、同グループは最新テクノロジーの積極活用によって物流システムの自動化、省人化を促進する。

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ヘアトレンドの変化でヘアオイルやバームが圧倒的支持 SNSで「ヘアスタイリング剤」アンケート調査

 「WWDビューティ」8月20日号は、ヘアスタイリング剤特集。ヘアトレンドの変化から、「スタイリング離れ」という言葉も聞かれるようになり、それまでのワックス主流の動きからナチュラルな質感のアイテムが人気となっている。そこで「WWD ビューティ」では「WWD JAPAN.com」の公式インスタグラム・ツイッターでフォロワーにヘアスタリング剤について意識調査を実施した。

 「ヘアスタイリングはしますか?」という質問に対してインスタグラムとツイッター共に約8割のユーザーが「する」と回答。インスタグラムでは「週5回~毎日」と仕事や外出時に使用するという回答が大半を占める中、「週1~ 2回」と週末や休日などに使用しているであろう声も目立った。また、「月に1、2回」とほとんど使用しないという意見も少数ながら見受けられた。

 また、ツイッターで行った「どのようなスタイリング剤を使用しますか?」という問いではオイル47.5%、ワックス34.2%、グリース11.7%、ムース 6.6%とオイルが全体の4割以上を占めた。ナチュラルヘアが主流になり、動きの出るスタリング剤から自然な毛流れや質感のアイテムにシフトしているのだろう。一方でクラシックなバーバースタイルが再燃している影響でグリースなどのセット力の強いスタイリング剤も人気だ。

 次にツイッターの「スタイリング剤の情報はどこから得ていますか?」という問いには、SNSが41%、サロンが31.8%と口コミから情報を知るという割合が大半を占めた。また、「どこでスタイリング剤を買っていますか?」という問いにはドラッグストア・バラエティーショップが50%と全体の半分を占めており、幅広い製品展開とリピート購入しやすい点から票を集めたようだ。

 インスタグラムの「どのメーカー・ブランドのスタイリング剤を使用していますか?」という問いにはヘアオイルやバームで有名な「エヌドット」を展開するナプラが圧倒的な支持を集めた。次いで全身に使えるヘアワックスが代名詞の「ザ・プロダクト」がランクイン。3位に「ミルボン」、4位に「ナカノ」と続き、5位にヘアケアブランドの「ダヴィネス」が続いた。このランキングだけでもどれだけヘアオイルやバームがトレンドなのかが見て取れる。またウェットヘアが引き続き人気な事もあり、「ナカノ」や「ミルボン」でもジェルやグリースなどの製品を使用しているという声も多く上がった

 なお、紙面ではインスタグラムアンケートで募集した「スタイリング剤について知りたいこと」に寄せられたユーザーの疑問にサロン向けヘアメーカーのミルボン開発本部商品開発部・瀬野恵介マネージャーと、河嶋希ヘア&メイクアップアーティストが答えてくれている。回答は「WWDビューティ」2020年8月20日をチェック!

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100人の人気ヘアスタイリストが認めたお米のヘアオイル「ヘアレシピ 『和の実』」 注目のスーパーフード“ライスオイル※1”は実は髪にこそよかった!

 P&Gは、髪のスーパーフード“ライスオイル※1”を配合した新しいヘアケアライン「ヘアレシピ『和の実』」を8月31日、全国のドラッグストアやオンラインストアで発売する(オンライン限定で先行販売を実施中)。

 米は古来より日本人の食生活に欠かせない食材であり、近年、米由来のライスオイル※1はその豊富な栄養素からスーパーフードとしても注目されている。米ぬかと米胚芽から抽出される、米1000粒からわずか1滴しか採れない貴重なオイルで、米に含まれる栄養素が濃縮されていることで、それぞれの栄養素が働きかけて髪本来の美しさを引き出す。

 これまでにない“お米のヘアオイル”で、オイルなのに高い浸透力を持ち、欧米人の約1.5倍ともいわれる日本人の太い髪や、硬くて厚いキューティクルにまでしっかり浸透。髪の内部まで潤って、内側から自然な輝きを放つ“すっぴんツヤ髪”へと導いてくれる。

 話題のヘアオイルということで、トレンドをけん引するトップヘアサロンの美容師100人が同オイルを評価。最大の特徴である“すっぴんツヤ髪”へと導く効果を98%の美容師が認める圧倒的な結果となった。

人気美容室の美容師100人が
「ヘアレシピ 『和の実』」
お米のヘアオイルを評価

人気美容師も
「ヘアレシピ 『和の実』」
お米のヘアオイルを評価

シャンプー&トリートメントも人気

 「ヘアレシピ『和の実』さらとろライスオイル」は、食べられるほど※2純度の高い100%国産のオイルで、シリコン・サルフェート・パラベン・着色料フリー。“さらとろ”の軽い感触で伸びがよく、洗い流さないトリートメントとしてはもちろん、ヘアスタイリングのほか、髪以外にもボディーやハンドケアなど1本でマルチに使用できる。より効果的な使い方として、まずは4滴から試してみることがおすすめ。そこから、不足していると感じた場合は量を足していく。手のひらに対して斜めにボトルの口を傾け、1滴ずつ出し、手のひらでオイルを温めてから毛先につけるとより伸び広がりやすくなる。

 また「ヘアレシピ『和の実』」ではオイルのほか、髪タイプと香りで選べるシャンプー&トリートメントも人気。優しく包み込む“ふんわりもちもち”の泡がしっかり髪を洗い上げ、ライスオイル※1が内側にしっかり浸透・補修する。ダメージを受けて傷んだ髪に適した、しょうがと檸檬の香りの「ヘアレシピ『和の実』 つるん」、乾燥してパサついた髪に適した、さくらとシナモンの香りの「同 しっとり」、ペタンとなりがちな髪に向けた、檸檬とかぼすの香りの「同 ふわふわ」の3種のラインアップとなっている。

 なお、現在SNSプレゼントキャンペーンを実施中。「@HairRecipe_Japan」をフォローし、「#お米のヘアオイル無敵説!?」」をつけてツイートした人の中から、抽選で500人に「ヘアレシピ『和の実』さらとろライスオイル」が当たる。詳しくは「ヘアレシピ『和の実』」公式ツイッターを参照のこと。応募期間は2020年9月9日まで。

※1:コメヌカ油(浸透性ツヤ成分)
※2:食用を目的とはしておりません

問い合わせ先
P&G お客様相談室
0120-021327

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なぜ、透明性が大切ですか?

 「WWDジャパン」8月24日号は「サステナビリティ特集2020 持続可能な企業への道」の第1弾として“透明性”に取り組む企業を特集している。環境負荷の測定や労働環境の把握など、サプライチェーンを透明化させていくことは決して容易ではないが、そこに取り組む意義を見いだし、業界全体に変化を生み出そうとしている企業も存在する。透明性を重視する11人に取り組む理由を聞いた。

森摂/「オルタナ」編集長

 企業はサプライチェーンにおけるネガティブな要素も目に見える形で説明する責任がある。それらをポジティブな要素に転換していくことこそが透明性に取り組む意義だろう。消費者の情報感度が上がっている昨今、企業の社会対応力が問われている。できていることもできていないことも透明性をもって開示することが結果的には信頼獲得のための最短距離となるはずだ。

レベッカ・マーモット/ユニリーバ チーフサステナビリティオフィサー

 世界最大級の消費財企業であるユニリーバにとって、事業活動を把握し、状況を共有することは非常に重要。だからこそ、何をしているのかをオープンにし、進捗状況を報告し、さらにやるべきことがあれば公表する。また、サステナビリティの目標を達成するためには、さまざまなパートナーとオープンに協力する必要がある。透明性を保つことは企業が政府やNGO、そのほかのパートナーと協働し、社会全体のシステムをよりサステナブルに変えていくための鍵だと考えている。

セバスチャン・コップ/ヴェジャ創業者

 ダフト・パンクのドキュメンタリーの中で、音楽プロデューサーのジョルジオ・モロダー(Giorgio Moroder)が、3つの異なるマイクを設置した部屋で彼らのアルバムを録音していた。古いもの、一般的なもの、そして未来的なもの。彼は一緒に作業をしていた技術者に「一般の人がマイクの音の違いに気付くと思う?」と聞くと、技術者は「いいえ。しかしダフト・パンクはそれらの違いを生み出すでしょう」と答えた。まさに私たちの哲学と重なると感じた。私たちはやるべきことを誰よりも先に行い、人々が私たちを探り出せば、その取り組みを理解するだろう。私たちが目指すのは、「地球と人に敬意を表するスニーカー」を作ることだ。

シダーサ・シュクラ/「セオリー」チーフブランドオフィサー、ウェンディ・ウォー/サステナビリティ&原材料担当シニアバイスプレジデント

 「セオリー(THEORY)」の服を作る人や着る人、地球に対して果たすべき責任へのコミットメントとして、2020年春に「Theory For Good」 をローンチした。25年までに全ての代表的な素材について、完全トレーサビリティーの実現を第一目標に、服作りの変革を進めている。ファッション産業が進化するためには、未来を考え、透明性を高め、一つ一つの素材に責任を持つべき。同じ志を持ったサプライヤーと共に進化を続けたい。

ティム・ブラウン/オールバーズ共同創業者

 私たちはカーボンフットプリントのゼロ化を実現することを目標に起業した。全商品にカーボンフットプリントを表示したのは企業として責任を持つためであり、また、あらゆる食品にカロリー表示がされているのと同じようにカーボンフットプリントを見て消費者が物を選ぶ時代が来ると信じているから。そうすれば一人一人の意識が変わり、行動も変わるはずだと思う。私たち人間がこの地球上に住み続けるには、ビジネスも社会もカーボンニュートラルに向けて、取り組む必要がある。

マイケル・プレイズマン/エバーレーン創業者

 透明性を追求することは信頼を築くことにつながる。私たちは商品の質やモノの真価を伝えるための情報を開示することで、消費者に賢い選択をするための力を与えたいと思っている。製造原価、労働環境、環境負荷全てにおいて透明性を追求することで、私たちは説明責任を果たすことができ、われわれのブランドに携わる人々とこの地球を守ることができる。

デイブ・マンツ/花王執行役員ESG部門統括

 透明性とはステークホルダーがわれわれを信頼のおけるパートナーとして、そして持続可能な社会の実現に欠かせない企業として受け入れるために知りたいと願うことによって定義付けられるものだ。今日においてはステークホルダーの信頼はどの企業、ブランドにとってもビジネスの成功の基本である。そのためわれわれは、透明性とは絶対的に欠くことができないものであると考える。情報開示にあたっては目標達成までの長い道のりのどの地点にいるのか、敬意と公正さを持って、誠実に説明することを何よりも重視している。

ハビエル・ゴジェネーチェ/エコアルフ創業者

 われわれが使用したいと考えるリサイクル素材はサプライヤーとの密接な協力があってようやく開発ができるもので、そもそも透明なサプライチェーンの構築が不可欠だった。そのため創業当初から透明性に取り組み、スペインで初めてB Corp認証を取得した。われわれは“Storytelling”ではなく、“Storydoing”のブランドだ。問題を発信するだけでなく、実際に行動して解決の一助になりたいと思っている。

福田稔/ローランド・ベルガー パートナー

 現在、世界でESG(環境・社会・ガバナンス)銘柄に対して投資が進んでいる。ESGにきちんと取りかかる企業は成長性が高く、利回りがよいということが分かってきているからだ。当然ESGは透明性を持って活動内容を把握し、公表していくことが前提となる。また、これまでの“ちょっとエコ”のような柔らかい打ち出し方では消費者に響かなくなってきているのが現実だ。企業はより本質的な活動が見られていくことを意識するべきだ。

ジェローム・ブリュア/日本ロレアル社長

 ロレアルでは、企業行動は経済的活動や製品の質などと同様に重要と考えている。世界的な模範企業になることを目指し、倫理をわれわれのビジネスの中核に根差している。当社の倫理規範は「誠実さ」「尊重」「勇気」「透明性」の4つ。透明性は私たちの価値観を形成するコアであり、企業文化を形成する重要な要素だ。私たちの行動や決定を正しいものとするために、常に誠実でいなければならない。そのために透明性は必要不可欠なものだ。

豊島半七/豊島社長

 透明性の要素の一つとしてトレーサビリティーが正確に取れることが挙げられる。この考えから昨年3月にオーガニック綿花農場から紡績工場までを運営するトルコのウチャクと日系向けのオーガニックコットン糸の独占販売契約を結んだ。綿花のトレーサビリティーを確保することは生産者の顔が見えるという新たな価値と同時に双方の責任を生み出す。世界へ発信する上で“TRUECOTTON”という名前をつけて販売することが、一般的には難しいと言われる綿花の透明性を高めると考える。

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「ダメパパ」にならないように︎ エディターズレター(2020年7月8日配信分)

※この記事は2020年7月8日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「ダメパパ」にならないように︎

 一昨日、「WWDビューティ」編集部の「WWD JAPAN.com」編集部への統合を発表し、その背景にある「ONE WWD JAPAN」という思いを綴らせていただきました。下のリンク、1本目をご覧ください。

 この宣言を書くに際しては、正直、少なからず躊躇しました。特に気にしたのは、「ファッションがビューティをナメている」そして「ビューティが、ナメられているように感じるから、ファッションを必要以上に敬遠している」の箇所。「長年の想いを、いよいよぶっちゃけて良いかしら?波風、立ちそうだけど(汗)」という躊躇です。無論、皆が皆、そうでないコトは分かっています。

 案の定、事前に原稿を見せたファッション側の同僚から、「確かに、私はビューティを知らない。社内は、週刊紙の『WWDビューティ』やウェブが、週刊紙の『WWDジャパン』から生まれた経緯もあるから、変な関係性があるかもしれない。でも、ナメてるつもりもない」とアドバイスをもらいました。きっと、彼女はそうなんでしょう。「熱量、こもってんなぁ」という私の原稿に、率直に、異なる意見を述べてくれた。良き同僚です。でも私は、「いや、コレはマジで、ビューティ業界の結構大勢が感じているのを知っている。だから書きます」くらい宣言し、そのまま世に送り出しました。ここまで言い切ったのは、編集部の統合に伴う「WWDビューティ」編集部との個人面談を通し、やっぱり多くのスタッフがファッション>ビューティ」という、少なくとも社内には存在するヒエラルキーや関係性を感じ取っており、正直、「そういうモンなんだよね」と割り切ろうとさえしていたコトを学んだからです。

 とは言え、この件については改めて、信頼するビューティジャーナリストに意見を求めました。念には念を入れて、ってヤツです。すると彼女は、「ナメられてると思ってますよー。そして、ファッションの人は気づかないですよ。それは多くのパパが、育児に悩むママの気持ちを理解しきっていないのと同じです」と背中を押してくれました。

 そして、自分が「ダメパパ」にならないように気をつけなくちゃ、と気を引き締めたのです。

 1本目のリンクの最後に書きましたが、今後収益の面において会社を支えるであろう、そして世界的にも、業界的にも、社内的にもますます存在感を増していくであろうウェブの特攻隊長として(笑)、最近「変わらない?変われない?」人たちを置き去りにしているかもしれない、と感じています。でもそれって、「ダメパパ」ですよね。バリバリ働いているからを大義名分に、育児で社会復帰できないママの気持ちに寄り添えないパパにはなりたくありません。「置き去り」、ダメです。

 ちょっと先にデジタルの世界に足を踏み入れた者として何ができるか?を考えつつ、「『みんな違って、それがいい』って言葉は、本当に素敵だなぁ」なんて思ったりする毎日です。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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フランス発「パトゥ」が伊勢丹新宿3階でポップアップをオープン 日本版オフィシャルECもスタート

 フランス発「パトゥ(PATOU)」の日本初のポップアップショップが9月8日まで、伊勢丹新宿本店3階で開催される。同ブランドはもともと創業者の名前を冠した「ジャン・パトゥ(JEAN PATOU)」の名称だったが、18年にLVMHルイ ヴィトン・モエ ヘネシー(LVMH LOUIS VUITTON MOET HENNESY以下、LVMH)の傘下に入り、「パトゥ」に名称を変更し、「カルヴェン(CARVEN)」や「ニナ リッチ(NINA RICCI)」などでクリエイティブの指揮を執ったギヨーム・アンリ(Gillaume Henry)がクリエイティブ・ディレクターに就任した。

 日本初のポップアップショップでは、アンリが手掛けた2020-21年秋冬コレクションの洋服やアクセサリーのほか、限定Tシャツ(2万9000円)を販売する。コレクションの一部には、トレーサビリティーやサステナビリティを重視したエッセンシャル・コレクションと呼ばれる定番的なアイテムもそろう。ポップアップショップの空間もアンリがデザインし、フランス・パリの百貨店ギャラリー・ラファイエット(GALERIES LAFAYETTE)でのポップアップに使われたリサイクル素材の什器や片布のじゅうたんを使用し、ブランドのサステナブルな姿勢を表現している。

 8月26日には「パトゥ」のオフィシャルEC日本版もスタートし、ECでもショッピングを楽しむことができる。

 香水「ジョイ(JOY)」で知られる「ジャン・パトゥ」は、創業者のジャン・パトゥ(Jean Patou)が1914年にスタートさせ、シンプルなイブニングドレスや日常着を提案。36年にパトゥが死去した後は、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)やジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)、クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)などを迎えてブランドを存続させていた。2001年にプロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)、11年にデザイナー パルファン(DESIGNER PARFUMS)に買収された後、18年にLVMH傘下に入った。

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ルルレモンが買収した“魔法の鏡”はウィズコロナ時代の備え 鈴木敏仁USリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。今回は世界的に注目を集めるスポーツウエアのルルレモンを取り上げる。コロナの打撃を受ける中、5億ドルを投じた大型買収を実行した理由を探る。

 アメリカの各州が3月半ばごろから開始したロックダウンで、小売りや外食に営業休止要請が出たことはご存知のことだろう。生活に最低限必要なものを売るエッセンシャルと、そうではない非エッセンシャルに区分けして、営業を止められたのは非エッセンシャルである。エッセンシャルな小売りとは基本的に食品や雑貨、非エッセンシャルはそれ以外なので、ファッション系の小売企業が大打撃を受け、今もトンネルから抜け出せていない。

 米小売業は3月頃から会計年度が始まる企業が多い。そのためちょうど第1四半期からその影響が出ているのだが、業績の悪化ぶりはなかなかすさまじい。売上高を前年同期と比べるとメイシーズ(MACY'S)が45.2%減、ギャップ(GAP)が43.1%減、ノードストロム(NORDSTROM)が39.5%減、アバクロンビー&フィッチ(ABERCROMBIE & FITCH)が33.9%減、アメリカンイーグルアウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS)が37.8%減と軒並み30%以上のマイナスを記録し、そしてこの5社全てが赤字を計上している。

 この期間にEC市場が急増しており、これらアパレル小売企業もその恩恵を被って、例えばメイシーズのEC売上高が42%伸びるなどネット通販は急増している。それでもリアルな売上減を埋めるには至っていない。

店舗の臨時休業でも黒字を確保する手堅さ

 ところがこういった状況下でケガが少なくすんでいる企業が存在する。高級スポーツウエアのルルレモン(LULULEMON)だ。第1四半期の業績は前年同期に比べて売上高16.7%減、営業利益74.6%減と減収減益ではあるが、赤字に陥る企業がほとんどなのに対して黒字を維持した。EC売上高は68%増で、他社と比較しても非常に高い伸びを記録している。

 この企業が全商品にRFIDタグ(無線電子タグ)を付けて在庫管理の精度向上に取り組み始めたのは2015年。業界に先駆けていることは本稿ですでに書いた(「コロナ禍の米ファッション小売業の生き残り策 鈴木敏仁リポート」)。ECからのオーダーを店頭で処理する仕組みに取り組んでいたときに、店頭在庫が正確に把握できていなかったため注文を受けながら店頭欠品していてユーザーに迷惑をかけることが多かった。これをRFID化することで解決することができたと当時の幹部が説明していたことを覚えている。

 今回の店舗営業停止という状況でも、店舗のダークストア化、ダークストアとセンターの商品在庫の最適化、さらには人員配置に至るまで、精密な管理体制の実現に対する投資が結果として功を奏した。コロナ下での黒字確保という結果がそれを如実に物語っている。

 さて、このようにルルレモンはECへしっかり投資してきた企業なのだが、その感度の高さが表れたと感じているのが7月に発表されたミラー(MIRROR)の買収である。

「デジタルな鏡」で自宅をジムに変える

 ミラーは大型のスマートミラーを利用し、セルフでワークアウトする技術と商品を開発したスタートアップ企業だ。買収総額は5億ドル(約525億円)。現在は手元資金の流動性を可能な限り確保しておくべき時期であり、投資に対する自信のほどがうかがえる。

 デバイスとしての鏡をネットに接続し、メニューからワークアウトを選択して、表示されるインストラクターと一緒に体を動かす。アーカイブされているメニューに加えてライブセッションもある。鏡の価格は1495ドル(約15万6975円)、サブスクリプション(定額利用料)は1カ月あたり39ドル(約4095円)。

 スポーツジムは非エッセンシャルとみなされて休業を余儀なくされ、ゴールドジム(GOLD'S GYM)、24Hフィットネスと立て続けに2社がすでに破綻している。いまは限定オープンを許可され始めた段階だが、人数制限のための予約制、マスク着用など足かせがいまだ多い。

 私は近所のスポーツジムのメンバーで、すでに営業再開されてはいるものの、この足かせが面倒でまだ行っていない。実は自宅でも十分にワークアウトできるということに気づいてしまったことも理由の一つで、次回のメンバーシップ更新はしないだろうと思っている。近隣に住んでいる同じジムのメンバーの知人はマシーンを購入していて、彼もスポーツジムに戻らないかもしれない。

 おそらく私のような人が全米に急増しているであろうことは想像に難くない。この自宅ワークアウト市場にぴったりマッチするのがミラーなのである。アメリカのスポーツジムはロー、ミドル、ハイと施設とサービスのクラスで3つに分化している。会員費を調べたところプラネットフィットネスは120.00ドル(約1万2600円)、24Hフィットネスは449.99ドル(約4万7248円)、イクイノックスは2,064.00ドル(約21万6720円)となっている(全て年額、ただし地域によって異なる)。ハイエンドに通っている高所得層ならミラーの方が安く、ミドルクラスの24Hフィットネスならば数年使えばミラーの方がお得といったところか。

 つまりミラーが対象としている所得層は中~高所得層ということになって、ルルレモンの市場と合致し、だからシナジー効果が見込まれることになる。

 アナリストによるとミラーの推定会員数は6万~7万人で、これが2023年までには10倍の60万人になると予測されている。サブスクだけで2億8000万ドル(約294億円)を売り上げて、デバイスと合わせて年商7億ドル(約735億円)というのがアナリストの予測数値である。

 実は同じコンセプトで先行しているのが、自転車に備え付けられた端末にインストラクターやリアルな景色を表示してペダルをこぐペロトン(PELOTON)だった。アナリストは5年前のペロトンに重ねてミラーの将来性を計算しているようだ。ちなみにペロトンは自転車2245ドル(約23万5725円)、サブスクリプションが1カ月39ドル(約4095円)である。

 ルルレモンはシカゴとニューヨークに、衣料品を売るフロアとフィットネススペースを併設した実験店舗をオープンさせている。概念的にいうと物販と経験(エクスペリアンス)の融合への挑戦ということになる。この“経験”市場(つまりジム)にコロナ渦によって縮小傾向が見えてきている中、逆に伸び始めている自宅フィットネスを取り込んだのが今回の買収といえる。いま表現としてはやっている“コロナによって変化した消費者嗜好”とか、“アパレル専門店チェーンによるDX(デジタルトランスフォーメーション)”といったキーワードにぴったりマッチする事例だ。

 優秀な小売業はコロナの被害を強い財務で吸収し、そして萎縮することなく次に向けての投資を怠らないのだということを実感している。

鈴木敏仁(すずき・としひと):東京都北区生まれ、早大法学部卒、西武百貨店を経て渡米、在米年数は30年以上。業界メディアへの執筆、流通企業やメーカーによる米国視察の企画、セミナー講演が主要業務。年間のべ店舗訪問数は600店舗超、製配販にわたる幅広い業界知識と現場の事実に基づいた分析による情報提供がモットー

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「魚金」まさかの閉店ラッシュ! コロナ禍で店舗整理の着手を始めたのか?

 東京・新橋を中心に海鮮居酒屋からビストロ、イタリアン、フレンチなど50店舗以上を展開する魚金グループ。魚金の代名詞でもある豪快な盛り付け「刺身の6点盛り」は、今でも圧倒的な人気を誇っている。そんな魚金グループの店舗が相次いで閉店をしている。1995年4月新橋駅烏森口そばに1号店をオープン。2010年以降は、毎年3〜6店舗と出店を加速。リニューアルなどで一時的に休業した店舗はあるものの、魚金の閉店話は聞いたことがない。コロナ禍に伴う店舗整理なのか。
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インスタ活用で来客3倍、坪月商28万の繁盛店に。SNSはコロナにも強かった

 「グルメサイト離れ」が起き、SNSやGoogle検索などが代替ツールとなりつつある今、SNSの活用で来客数を飛躍的に増やした店がある。渋谷駅から少し離れた奥渋谷にある「肉ダイニングRAKUGAKI」だ。佐々木将介店長に、活用前後で集客はどのように変わったか、来店をうながすコツとは?などを聞いた。
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悩みのどん底にいたチームの奇跡が始まる 元ファストリ上席執行役員の心に火をつけた“トーチング”回顧録Vol.4

 ファーストリテイリンググループで社内改革を推進する「有明プロジェクト」をけん引し、史上最年少で上席執行役員に昇格した神保拓也はこのほど、人の「心に火をつける。」ことを目指し、株式会社トーチリレーを設立した。まず取り組む同社の主たる事業は、「心に火をつけることを主題に置きつつも、ティーチングやコーチングとは一線を画す」という「トーチング」。山に登るためのトーチ、登る山を見つけるためのトーチを提供する。ただ、その料金はタダだ。神保はなぜ、タダで「トーチング」を始めたのか?人の心に火が付くことで起こった、ファーストリテイリング時代の「ユニクロ(UNIQLO)」の「奇跡」をたどり、「トーチング」の魅力を考える(「トーチング」のビジネスモデルは、コチラから)。

(前回からの続き)

 店長とスーパーバイザー(以下、SV)、そしてスタッフ。それぞれが、それぞれのトーチングでのやり取りを知り、それぞれに悩みがあることを学ぶと、「最高のメンバー」は「最高のチーム」になって奇跡を起こした。

 奇跡の第一歩は、連続した「低評価」からの脱却。神保“隊長”が定期的に訪問・サポートしたロードサイドの「ユニクロ」は、ようやく「低評価」から1ランクアップ。しかし神保“隊長”には、「高評価」に至らなかった悔しさを滲ませたり、前面に押し出したりのメールが相次いだ。「残念ながら、目指していた評価ではなかった」ーー。その連絡について神保“隊長”は、「ビックリした。3カ月前は悩みのどん底にいたチームとは思えなかった」と振り返る。

 チームは、想像以上のペース、これまでとは全く異なるスピードで成長した。スタッフからは、「今回の結果は、SVのサポートや指導がなければ出せなかった。私たちのことを最優先に考え、行動してくださって本当に感謝している」との連絡。「本当に同じ人たちなのか?」。神保“隊長”は、ドラマが起き始めている予感を抱く。さらにスタッフは店長に対して、「挫折を味わったが、SVとの関係も大きく改善。今は戦える『チーム』になってきた」「だからこそ、早くこの店舗から異動して欲しい。もっと大きな店舗で活躍して欲しい。『20代で経営者になる』という彼の夢を叶えて欲しい。それが、部下として店長に示すことができる最大の愛」というメッセージ。互いに尊敬し合うからこそ「早く異動して欲しい」と言えるようになったチームワークを目の当たりにして、「自走が可能な組織になった」との実感を得たという。

 間もなく神保“隊長”はこのロードサイドの店舗を離れ、次の地方店舗のサポート業務をスタート。しかし、このロードサイド店の躍進は続く。

「着任当初は弱気だった店長が、勢いづいている」。

「やっぱり店長は生意気で、勢いがあって、ビッグマウスなくらいがちょうど良い」。

「店長を見て、苦労や挫折は自信になると学んだ」。

「店長から『モデル店舗に選ばれたい』という宣言があった。その思いに応えようと、一丸となって頑張っている」。

「たった1年で30数人のスタッフが、お客様と、25歳の2年生店長のために全力で、本当に全力で頑張るまでになった。『ユニクロ』が大切にする、『きれいな売り場にすること』の意味を思うと感極まる」。

「SVが売り場を見て、『皆さんの爆発力はスゴい……』との言葉をくださった。本当に嬉しい」。

「店舗運営やスタッフの統率は本当に大変。失敗と遠回りをたくさん経験したからこそ、応用力が生まれたり、何かに向かう時の力になった。25歳の店長が教えてくれた」。

「店長は『大きな店舗に異動する!』と言い張っているし、私は『早く出ていけ!!』と言っているが(笑)、残りの期間、スタッフ全員で店長からたくさん学びたい。自他ともに認めるチームワーク集団になった私たちは、必ず成果を出せる」。

 神保“隊長”が最初に店舗を訪れてから1年後。郊外のロードサイド店は単月ではあるものの、日本で一番の「ユニクロ」に選ばれた。ごくごく標準サイズの店舗はこの時、世界でもベスト10にランクイン。標準サイズの店舗でTOP10に選ばれたのは、このロードサイド店だけだった。神保“隊長”には、またまたスタッフから連絡が届いた。「どん底も経験したが、誰も『私たちなんて……』とは言わず、ひたすらに頑張って明るくやってきた」「本当に山あり、谷あり。心から泣いて、笑って。その繰り返しで、私たちはたくさんの出来事をパワーに変えてきた。それが私たちの誇りです」。

 そして、奇跡は終わらなかった。(次回に続く)


お知らせ:申し込み殺到中という神保“隊長”のトーチングを受けてみませんか?「WWD JAPAN.com」は取材させていただくことを条件(企業名や個人名は匿名でも構いません)に、トーチングを受けたいファッション&ビューティ業界の皆さまを募集します。トーチリレーの業務には、アナタの登る山を見つけたり山への登り方を一緒に考えたりするトーチングと、神保“隊長”の経験を語るグループ向けのセッションがあります。どちらでも構いません。ご興味がある方は、コチラまで簡単な自己紹介をお送りください。神保“隊長”と相談の上、ご返信差し上げます(お送りいただく情報は取材後、速やかに破棄します)。


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「ハレ」からサンプルを再利用した新ライン“アールイー”発売

 アダストリアの「ハレ(HARE)」は8月28日に、商品開発時に出るサンプルを再利用した新ライン“アールイー(RE)”を発売する。同日オープンする西日本の旗艦店、ルクア大阪で発売を開始し、そのほか店舗と公式ECサイトなどでは9月以降に販売する。

 資源の無駄を減らすことを目的として開始した“アールイー”では、サンプルをひとつひとつ手作業で解体し、流行にとらわれない一点物のアイテムに生まれ変わらせる。ジャケット(8万円)やコート(9万円)、スラックス(3万5000円)などのユニセックスアイテムのほか、バッグ(1万3000円)などもそろえる。

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米副大統領候補カマラ・ハリスの姪がデザイナー メッセージTシャツで女性の権利向上を支援

 2020年11月に迫った米大統領選に民主党候補として挑むジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領が、副大統領候補としてカマラ・ハリス(Kamala Harris)上院議員を指名して大きな話題を呼んでいる。ハリス上院議員がジャマイカ系とインド系のルーツを持つ女性だからだ。

 米大統領選で女性が副大統領候補に選ばれるのは同氏で3人目だが、1984年のジェラルディン・フェラーロ(Geraldine Ferraro)元下院議員と2008年のサラ・ペイリン(Sarah Palin)元アラスカ州知事は白人なので、有色人種の女性としてはハリス上院議員が初めてである。

 民主党の正副大統領候補を正式に選出するため、8月19日に開催された民主党全国大会は、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領とミシェル・オバマ(Michelle Obama)同夫人が応援演説を行ったほか、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)元国務長官やナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長も登壇するなど、“ウィメンズパワー”が強く印象に残るものとなった。ハリス上院議員を紹介する動画には、同氏の継娘と妹、そして姪のミーナ・ハリス(Meena Harris)が登場。かつて検察官だったハリス上院議員と同じく法曹界に身を置く弁護士であり、人権活動家や絵本作家、そしてアパレルブランドの設立者として活躍するミーナに米「WWD」がインタビューを行った。

WWD:女性の権利向上を支援する運動「フェノミナル・ウーマン・アクション・キャンペーン(Phenomenal Woman Action Campaign)」を17年に立ち上げた際、そのスローガンをプリントしたTシャツなどを販売する同名のブランドを設立して話題となったが、以前からファッションに興味はあった?

ミーナ・ハリス(以下、ミーナ):ファッションは好きで興味もあったし、いいものを見分ける目はあると思うが、スタイリッシュなタイプではなかった。だから今でも自分をデザイナーだと称するのは気が引けるけれど、どういう配色や言葉を使えばメッセージが伝わり、世間の注目を集められるかというセンスには自信がある。私は起業家でもあるが、社会や男性から否定的な視線を向けられることなどによって自信を喪失し、なかなか「私は起業家だ」と言うことができなかった。しかし今では胸を張って言えるようになったので、いずれはデザイナーとしてもそうなりたいと思っている。

WWD:「フェノミナル・ウーマン」という名称は、活動家で詩人の黒人女性マヤ・アンジェロウ(Maya Angelou)による同名の作品に着想を得ているそうだが、ヒラリーが民主党の大統領候補だった16年の米大統領選にも影響を受けているか。

ミーナ:もちろん。16年の米大統領選では、私の母である弁護士のマヤ・ハリス(Maya Harris)がヒラリーのシニア・アドバイザーを務めていたこともあって大きな影響を受けている。当時、フェイスブック(FACEBOOK)にはヒラリーを支持する「パンツスーツ・ネーション(Pantsuit Nation)」というグループがあり、私はその運営に関わっていた。ヒラリーがよく着用していることから、同グループは女性の権利を象徴するものとしてパンツスーツを重視していたので、400万人以上いた参加メンバーの多くは応援の際にパンツスーツを着ていた。選挙後に、これを仕事の面接に行くための服がない低所得層の女性を支援する非営利団体ドレス・フォー・サクセス(Dress for Success)に寄付する運動を行ったが、「フェノミナル・ウーマン」はこうした経験に基づいて立ち上げた。

WWD:“フェノミナル・ウーマン”と胸にプリントしたTシャツで一躍注目を浴びたが、その経緯について。

ミーナ:女性の権利向上を啓発し、そうした問題に取り組んでいる団体に寄付をしたいと考えて作った。これはグレーのTシャツに黒い文字で“フェノミナル・ウーマン”と書かれているものだが、最初は色違いも作ってほしいという要望も多かった。私がフルタイムで働いていたため、在庫管理の面からも対応できなかったけれど、「グレーに黒字で書いてあったら『フェノミナル・ウーマン』のTシャツ」とブランドイメージが定着したので結果的によかったと思う。

WWD:女優のアメリカ・フェラーラ(America Ferrera)や、女優でプロデューサーのイッサ・レイ(Issa Rae)がブランドアンバサダーを務めているが、どうやって声をかけた?

ミーナ:イッサは大学時代からの友人で、アメリカとは活動家としての運動を通じて知り合った。彼女たちに「フェノミナル・ウーマン」のTシャツを着てほしいと打診したら快諾してくれた上に、ほかのセレブリティーにも紹介してくれた。

WWD:ここ数年で、企業の社会的な責任を意識するブランドも増えてきた。アイテムが売れるごとに寄付を行ったり、安全な水の供給事業をサポートしたりしているシューズブランド「トムス(TOMS)」などがそのはしりだが、こうした動きをどう思うか。

ミーナ:私も「トムス」のビジネスモデルに大きな影響を受けている。商品に社会的な影響を及ぼす役割があってもいいと思うし、それは消費者が求めていることでもある。「黒人の命は大切(Black Lives Matter)」運動でも明らかなように、最近の消費者は企業のトップがどういう考えの持ち主なのかを重視するようになっている。また労働者の権利は守られているのか、黒人の取締役はいるのかなど、口先だけでなく行動が伴っているのかも大切だ。「フェノミナル・ウーマン」はそうした人権を守る運動を支援しているが、ほかの企業もそうであるよう促すのが私のミッションの一つだ。

WWD:ファッションとフェミニズム、そして政治の関係は時に難しいことがある。ファッション誌である弊誌でも、ハリス上院議員の服装について取り上げるべきかどうかが議論されている。服装を政治的なツールとして活用することについてどう思うか。

ミーナ:女性のスピーチの内容でなく服装にばかりフォーカスするのはどうかと思うが、何を着るかも自己表現の一つであり、政治的なメッセージとなり得る。例えば、女性がパンツスーツを着ることは反体制的なことだと長らく考えられてきた。私がワシントンD.C.でロークラーク(判事の補佐役)として働いていた頃、女性のロークラークはスカートをはくべきだと言う判事がまだかなりいた。それに反対してパンツスーツを着るにしても、目立つような明るい色は避けて紺や黒にしておこうという気持ちにさせられることもある。(有色人種の女性である)アレクサンドラ・オカシオ・コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)下院議員は真っ赤な口紅と大きなフープ型イヤリングがトレードマークだが、政治家としての手腕とは関係なくそうした服装を攻撃されることも多い。これはとても差別的な行為だし、同じくカマラが真っ赤なパンツスーツと口紅を身に着けていたら人々がどう反応するかは容易に想像できる。そうした意味で、やるべきことはまだまだ多いと思う。

WWD:現在はマスクの着用など、これまでになく「何を身につけるか」が政治的な意味を持つようになっている。“フェノミナリー・ブラック(驚くほど素晴らしくブラック)”と胸にプリントされた「フェノミナル・ウーマン」のTシャツを校内で着用したカリフォルニア州の黒人女性教師ケイ・ジャクソン(Kei Jackson)が解雇されたことについてどう思うか。

ミーナ:私はアパレルブランドも政治的なことに関わるべきだと思う。ケイが解雇された件については、アメリカ自由人権協会(American Civil Liberties Union)や全米黒人地位向上協会/全米有色人種地位向上協会(National Association for the Advancement of Colored People)と連携して支援しているが、まだ対応が保留となっている。

WWD:大統領選が近づいているが、売り上げは増加している?

ミーナ:“フェノミナリー・アジアン(Phenomenally Asian)”や“黒人の命は大切”とプリントされたシリーズを販売していることもあり、売り上げは増加している。家にいる時間が増えたため、着心地のよいカジュアルウエアが人気であることも後押ししていると思う。

WWD:今後進出したい分野や、コラボレーションしたい相手は?

ミーナ:たくさんあるが、まずブラジャーを発売したい。ほかには女児用のアスレジャーアイテムも手掛けたいと考えている。男児用と同じような耐久性があって、ベーシックでキュートな商品があまりないから。今のところ、そうしたものは「アスレタ(ATHLETA)」などほんの数ブランドでしか見かけない。

WWD:ほかに展望はある?いつかパンツスーツを手掛けたいとか、大きなブランドになりたいと考えている?

ミーナ:もちろん。卸先を増やしたいと考えているし、パンツスーツについては将来的なパートナーを探しているところ。「フェノミナル・ウーマン」は社会正義の実現や市民の社会参加を促すブランドであり、今後もそうしたライフスタイルを支援していきたい。

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渡辺直美が「シュウ ウエムラ」のグローバル・ブランド・アンバサダーに就任 “強くなった女性”を象徴

 「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は、お笑い芸人の渡辺直美をグローバル・ブランド・アンバサダーに起用する。9月16日に発売するリップ「ルージュ アンリミテッドアンプリファイド」(全10色うち新色4色 既存6色、3300円)シリーズのキャンペーンビジュアルに登場する。同ブランドは過去にも渡辺をブランドアンバサダーにも起用し、コラボしたリップやチークを販売しており、大きな反響、売り上げにもつながっている。

 新色を追加し、新パッケージで発売する「ルージュ アンリミテッドアンプリファイド」は、アジア人の唇を美しくみせるカラー展開。渡辺は、シリーズの世界観を表現する “amplified woman(強くなった女性)”を象徴する存在だ。

 新色「Naomi’s redwood」は、4つの異なる質感のカラーで、アジア人の肌トーンを引き立てるために開発した、赤味を含んだブラウンカラーだ。赤味を加えることで、肌なじみをより良くし、さまざまな肌やシーンにもマッチするバランスを生み出した。

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小泉環境大臣が「日本企業も“ファッション協定”に参加を」 意見交換会で提言

 小泉進次郎・環境大臣は26日、NPO団体ファッション レボリューション ジャパンの提言を受け、伊藤忠商事や豊島、ファーストリテイリング、H&Mジャパン、アダストリア、帝人フロンティアなど9社のファッション企業との意見交換会を行った。ファッション企業が自社の取り組みを説明しているのを聞き、小泉大臣は「手元の報道媒体にある“ファッション トランスペアレンシー インデックス”では日本ブランドの名前がまだまだ目立っていないし、欧米の有力企業・ブランドが入っている『ファッション協定(The Fashion Pact)』にも日本企業が一つも入っていない。多くの素晴らしい取り組みをしているからこそ、まずは加盟することで向こうの土俵に乗り、その上で取り組みをアピールしてほしい」と逆提案を行った。

 意見交換会には、上記の伊藤忠などのほか、日本環境設計、クラボウ、東レ、アダストリアが自社のサステナブルの取り組みを紹介。その後は環境省の「森里川海プロジェクト」アンバサダーで意見交換会のファシリテーターを務めた鎌田安里紗さんのほか、クルックの江良慶介氏、モデルのトラウデン直美、森摂「オルタナ」編集長、渡辺三津子「ヴォーグジャパン」編集長も交えたディスカッションを行った。

 ファッション協定は、フランス政府の呼びかけによって2019年に発足した環境保護などを定めた協定で、協定の発足をリードしたケリング(KERING)を筆頭に、シャネルやH&Mなどの有力企業が数多く参加している。小泉大臣のファッション協定加盟の呼びかけに、参加者の1人で昨年までJFW推進機構の国際ディレクターを務めた信田阿芸子氏は、「ファッション協定はフランス政府主導の協定。むしろ日本政府主導で、日本版ファッション協定を作って国際社会に新たな潮流を生み出してほしい」とリクエスト。小泉大臣は「できることしか言わない、できるかわからないからアピールしないでは、国際社会の潮流から取り残される。まずはやってみよう姿勢に変え、素晴らしい取り組みをもっと世界にアピールしてほしい」と企業にエールを送った上で、「環境省も今後は音頭を取って“日本版ファッション協定”やサステナブルファッションアワードの創設などにも取り組んでいきたい」と語った。

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「シャネル」から2020年ホリデーコレクションが登場 特別デザインを施したフェイスカラーやアイシャドウに注目

 「シャネル(CHANEL)」は11月6日に、ホリデーメイクアップコレクションを発売する。同ブランドのアイコンの1つであるゴールドのチェーンと黒のレザーストラップにインスピレーションを受け、コレクションに落とし込んだ。

 ゴールドを含んだローズ色のアンダートーンが絶妙な立体感をかなえるフェイスパウダー「レ シェヌ ドゥ シャネル」(限定1色、8000円)と、シングルアイシャドウ「オンブル プルミエール プードゥル」(限定4色、各4100円)にはコレクションを象徴するチェーンのエンボスを施した。そのほか、リップスティック「ルージュ アリュール」(限定4色、各4800円)やネイルカラー「ヴェルニ ロング トゥニュ」(限定1色、3200円)をラインアップする。
 
 同日には、スリーブにホリデー仕様のデザインを施した「シャネル N°5 オードゥ パルファム」「ココ マドモアゼル オードゥ パルファム」「ガブリエル シャネル エッセンス オードゥ パルファム」「チャンス オー タンドゥル オードゥ パルファム」「ブルー ドゥ シャネル オードゥ パルファム」の限定品を発売する。さらに、ブランドを象徴するフレグランス「シャネル N°5」のシャワージル、ボディーローション、ボディークリーム、ヘアミスト、ハンドクリームも登場する。

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【動画】ウィズコロナ時代に大流行のキャンプをファッション&ビューティ目線で体験ルポ(前編)

 今回の「出張インタビュー」ではキャンプを体験します。「え、なんでWWDがキャンプ?」と思われるかもしれませんが、“モノが売れない”といわれる時代にキャンプ商品は売り上げを伸ばしており、「WWD JAPAN.com」内でも関連記事は人気です。またキャンプはウィズコロナ時代のレジャーとしても注目されています。ファッション&ビューティのビジネスメディアである「WWDジャパン」としては、ここにフォーカスしない手はない、というわけです。

 その道のプロであるキャンプライター兼スタイリストの山田昭一さん、「WWDビューティ」出身でママ目線、女性目線を持つ福崎明子デジタルデスク、そしてキャンプ超初心者の「WWDジャパン」編集部 三澤和也の3人が実際にキャンプをしながら、前編ではタープの設営や、アウトドアでも使えるビューティグッズなどを紹介します。

 近日公開予定の後編ではダッチオープンを使った“キャンプ飯”や、アウトドアでも人気の格安&機能的なワークマンプラスの服についても解説します。

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「ニューバランス」が70年代の人気モデル“スーパーコンプ”をアップデート

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、1970年代に販売したランニングシューズ“スーパーコンプ(SUPERCOMP)”からインスピレーションを得たスニーカー“スーパーコンプ2”を公式オンラインストアで発売した。価格は9900円で、サイズは22.5~29.0cm。

 アッパーは78年に発売した同ブランド初のアパレルラインから着想を得てナイロンを使用した。またレトロな印象を醸し出すマルチカラーのウェビングテープをアッパーとベロ部分に配して、ミッドソールには反発弾性に優れた“FUELCELL”を搭載することで、ライフスタイルに適したモデルに仕上げた。

 同モデルのベースに使用した“スーパーコンプ”は、ロードレース用に開発されたシューズで、70年代の「ニューバランス」を代表するモデルだ。軽量性やグリップ力に優れ、ソールにもこだわりを持つ。

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「ルイ・ヴィトン」から2年ぶりメンズ香水 流星を想起させるクリアなシトラスノート

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、メンズフレグランスの新作「メテオール(METEORE)」を8月28日に発売する。同メゾンは16年に70年ぶりとなる新作フレグランスのコレクション「レ・パルファン ルイ・ヴィトン」を発売し、その後18年はメンズ向けフレグランス5種を加えてラインアップを拡充した。今回は2年ぶり6つ目のメンズフレグランスとなる。

 メンズフレグランスコレクションはインハウス・マスター・パフューマーのジャック・キャヴァリエ(Jacques Cavallier)が“男性に捧げる旅”をテーマに調香。新作は流星を意味する「メテオール」の名の通り、水晶のような透明さやパワフルさ、すがすがしさを表現した。香料にはベルガモットやマンダリン、シチリアのオレンジを使用して生き生きとしたエネルギーを込め、カルダモンやナツメグなどのスパイスを組み合わせることでシトラスを引き立たせた。

 「オー ドゥ パルファン」(100mL 3万5000円、200mL 4万9000円)のほか、「トラベルスプレー」(7.5mL×4本 3万5000円)と「トラベルスプレーレフィル」(7.5mL×4本 1万9000円)を販売する。

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「ランバン オン ブルー」のアンバサダーに北村匠海が就任 9月から全国でキャンペーン展開

 ジョイックスコーポレーションが手掛ける「ランバン オン ブルー(LANVIN EN BLEU)」のアンバサダーに俳優でアーティストの北村匠海が就任した。

 パリの「ランバン(LANVIN)」のエッセンスを盛り込んだ、同ブランドのコンセプト“シックで生意気”を体現するアンバサダーとして、9月から展開する20-21年秋冬キャンペーンのビジュアルに登場する。今回撮り下ろしたムービーを編集したダイジェスト版を9月14日から1週間、関東、関西、名古屋エリアの交通広告で公開するほか、東京メトロビジョンとJR西日本ウェストビジョンのトレインチャンネル、JR名古屋駅の100面連続多面型デジタルサイネージ「シリーズ・アド・ビジョン名古屋」などで展開する。

 北村匠海は1997年11月3日、東京都生まれ。出演する映画「思い、思われ、ふり、ふられ」が現在公開中で、今後も映画「とんかつDJアゲ太郎」(10月30日公開)、「さくら」(11月13日公開)、「アンダードッグ」(11月27日公開)、「東京リベンジャーズ」(公開延期)、「砕け散るところを見せてあげる」(近日公開)など待機作が多い。

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「ユニクロ」が雑誌「LifeWearマガジン」第3号を8月28日から配布 全世界で137万部を配布予定

 ユニクロは8月28日から、雑誌「LifeWearマガジン」2020年秋冬号を全国の「ユニクロ(UNIQLO)」店頭で配布する。全世界で約137万部を配布予定。デジタル版は特設サイトと電子書籍キンドル上でも読める。同誌は2019年8月に創刊し、今回で3号目。“Our Tomorrow”をテーマに、音楽家の坂本龍一や写真家ライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)などを特集している。

 「(コロナ禍という)こんなときこそ、服を通して社会を元気づけることはできないかを模索しながら、ファッションを楽しむ気持ちと、新しいことへの挑戦を忘れない、そんな特集を目指した」と、同誌の編集を担当している木下孝浩ファーストリテイリング グループ上席執行役員はコメントしている。坂本龍一のインタビューはオンラインで実施。コロナ禍でのニューヨーク(NY)での生活や未来に向けて思うことなどを語っている。

 20年秋冬の「UT」でコラボレーションしているライアン・マッギンレーは、自身の作品をプリントしたTシャツ姿でセルフポートレートを撮影。他に、今秋9年ぶりに「ユニクロ」との協業ライン「プラスジェイ(+J)」を発売するデザイナー、ジル・サンダー(Jil Sander)のインタビューや、今秋から販売開始する「ユニクロ」のリサイクルダウンの工場見学リポートなども掲載している。

 表紙のアートワークは、NYのアーティスト、ジェイソン・ポラン(Jason Polan)のイラスト。今年初めに亡くなったポランを追悼し、17年にNY5番街の「ユニクロ」店舗で行った、シェルターで暮らす子どもたちとのイラストのワークショップなど、「ユニクロ」とポランの取り組みを振り返っている。

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ユニクロがジル・サンダーとの協業ライン「プラスジェイ」を今秋復活 「伝説のコラボ再び」

 「ユニクロ(UNIQLO)」は2020年秋、デザイナー、ジル・サンダー(Jil Sander)との協業ラインである「プラスジェイ(+J)」を復活させる。同ラインは09年秋冬にスタートし、11年秋冬までの5シーズンにわたって販売。クリーンでミニマムなシャツなど、ジル・サンダーらしいデザインで人気を集めていた。

 20年秋冬物は、「繊細な慎ましさから生まれた」コレクション。「ウィメンズ、メンズそれぞれ、あらゆる機会にふさわしい、優れたアイテムにより構成」「多様な上質素材を用いて丁寧に仕立てられたスタイルの数々は、すべての人々に対する洗練されたラグジュアリーの提案」という。復活を告知するリリースには、「伝説のコラボレーションが再び」という言葉も。

 8月28日から店頭で無料配布する「LifeWearマガジン」2020年秋冬号には、ジル・サンダーのインタビューも掲載。デジタル版は既に特設サイト上で閲覧可能で、「小林一茶の俳句集を大切にしている」「(初めてコラボをした09年とは)あらゆることが変化したように感じる。新しい生地には、新しいソリューション、カット、パターンが必要」といったジル・サンダーのコメントが並ぶ。

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BARNEYS at HOME #54【BARNEYS NEW YORK】【LIVRER YOKOHAMA】 バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<バーニーズ ニューヨーク>今治タオル・<リブレ ヨコハマ>限定ランドリーデタ―ジェントとアウトドアリネンスプレー

バーニーズ ニューヨークのスタッフがおすすめアイテムをピックアップしてご紹介!

今日ご紹介するのはウィメンズバイヤー熊澤がおすすめするアイテム、<バーニーズ ニューヨーク>の今治タオルと<リブレ ヨコハマ>のランドリーデタ―ジェント、アウトドアリネンスプレーです。

https://youtu.be/uRD9BSdvCj8

<バーニーズ ニューヨーク>今治タオル

パイル生地のタイプは厚みがあり、ふっくらした手触りでご自身用にもギフトにもおすすめの定番アイテムです。

今シーズン新しく登場したワッフル素材は吸水性や吸湿性に優れていて、汗のかきやすい今の時季にぴったりなアイテムです。

共にハンドタオル、フェイスタオル、バスタオルの3サイズでご用意しております。

IMG 0147 BARNEYS at HOME #54【BARNEYS NEW YORK】【LIVRER YOKOHAMA】  バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<バーニーズ ニューヨーク>今治タオル・<リブレ ヨコハマ>限定ランドリーデタ―ジェントとアウトドアリネンスプレー

<リブレ ヨコハマ>限定ランドリーデタ―ジェント・アウトドアリネンスプレー

舞台衣装をはじめ、国内外アーティストのライブ衣装のクリーニングも手掛けるオリジナリティ溢れるランドリー店が展開するブランドです。

ランドリーデタージェント“グリーン リーフ”はバーニーズ ニューヨーク神戸店10周年を記念して誕生したエクスクルーシヴの香りです。

爽やかでありながらフローラルな雰囲気も感じられる香りで男女問わずご使用いただけます。

衣類などの布製品にスプレーするだけで虫よけの効果を発揮するアウトドアリネンスプレーは、ダニ予防や虫食い予防としてご使用いただけるほか、外出時の虫よけスプレーとしてのご使用も可能です。

天然の成分で作られており、お子様でも安心してご使用いただけます。

IMG 0146 BARNEYS at HOME #54【BARNEYS NEW YORK】【LIVRER YOKOHAMA】  バーニーズ ニューヨークスタッフおすすめの一品:<バーニーズ ニューヨーク>今治タオル・<リブレ ヨコハマ>限定ランドリーデタ―ジェントとアウトドアリネンスプレー

ご紹介したアイテムはオンラインストアにてお求めいただけます。

 

BARNEYS NEW YORK<バーニーズ ニューヨーク>ワッフルゲストタオル(LIGHT BLUE)

https://onlinestore.barneys.co.jp/home/home_towel_handkerchief/2125510.html?2020_bjyoutube

 

BARNEYS NEW YORK<バーニーズ ニューヨーク>ワッフルフェイスタオル(LIGHT BLUE)

https://onlinestore.barneys.co.jp/home/home_towel_handkerchief/2680003910247.html?2020_bjyoutube

 

BARNEYS NEW YORK<バーニーズ ニューヨーク>ワッフルバスタオル(LIGHT BLUE)

https://onlinestore.barneys.co.jp/home/home_towel_handkerchief/2680003910261.html?2020_bjyoutube

 

BARNEYS NEW YORK<バーニーズ ニューヨーク>ワッフルゲストタオル(NAVY)

https://onlinestore.barneys.co.jp/home/home_towel_handkerchief/2680003910148.html?2020_bjyoutube

 

BARNEYS NEW YORK<バーニーズ ニューヨーク>ワッフルフェイスタオル(NAVY)

https://onlinestore.barneys.co.jp/home/home_towel_handkerchief/2680003910131.html?2020_bjyoutube

 

BARNEYS NEW YORK<バーニーズ ニューヨーク>ワッフルバスタオル(NAVY)

https://onlinestore.barneys.co.jp/home/home_towel_handkerchief/2680003910186.html?2020_bjyoutube

 

LIVRER YOKOHAMA<リブレ ヨコハマ>限定ランドリーデタージェント“グリーン リーフ”

https://onlinestore.barneys.co.jp/home/home_fabriccare/2680003971682.html?2020_bjyoutube

 

LIVRER YOKOHAMA<リブレ ヨコハマ>アウトドアリネンスプレー

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日本発 “世界最強グローバルEC”を率いる起業家・原田真帆人の挑戦

 「リングブル(LINGBLE)」という日本人起業家が立ち上げたグローバルECプラットフォームをご存知だろうか。14カ国語以上の多言語と世界の100以上の決済手段に対応し、しかも開発費や固定費は無料。カスタマーセントリック(顧客中心主義)の設計になっており、多くの地域でチャット接客が可能になっている(しかもチャットは35秒ほどで立ち上がる)。グローバルECサイトとしては、世界最強の高級ブランドECの「ファーフェッチ(FARFETCH)」すら上回る完成度の高さだ。

 リングブルの経営陣にはそうそうたる顔ぶれが並ぶ。最高執行責任者(COO)はニューヨーク大出身で世界的な法律事務所で企業弁護士を務めたアレハンドロ・バルガス(Alejandro Vargas)、最高技術責任者(CTO)はレーンクロフォード(LANE CROWFORD)でCTOを務めた香港出身のウィルソン・ラム(Wilson Lam)と、いずれも歴戦のプロフェッショナルで、極めつけは非常勤取締役で技術顧問のデイヴィッド・リンゼイ(David Lindsay)だ。リンゼイ氏は、欧州のラグジュアリーEC「ネッタポルテ(NET-A-PORTER)」の創業メンバーの1人で、同社のCTOを務めた後にファーフェッチに移って技術部門のトップを務め、直近ではLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)のEC技術責任者だった人物だ。リングブルはシンガポールに本社を置き、従業員は中国や香港、マレーシアなど15カ国・地域で50人が働く。

 にもかかわらず「リングブル」は、今はまだ世界でも日本でも知る人ぞ知る存在だ。「マウジー(MOUSSY)」「タトラス(TATRAS)」などの日本の有力ブランドに加え、欧州のラグジュアリーブランドも利用しているが、現時点では契約している企業数は決して多くない。謎多き次世代のグローバルECプラットフォーム「リングブル」とは?創業者でCEOを務める原田真帆人とは何者なのか。原田CEO本人に直撃した。

 39歳の原田CEOが、海外で豊富な経験を積んだ歴戦のビジネスパーソンであることは間違いない。高校卒業後に渡米し、米国のミネソタ大学で経営学を学んだ後、地元三重県の有力企業である自動車部品専門商社の扇港産業に入社し、アムステルダムや深センなどで海外駐在員を務めた。退社後はフルブライト奨学金を得て世界屈指の名門ビジネススクールIMDでMBAを取得。クックパッドに入社し、新規事業部門の責任者を務めたのち2014年に退職。その後は、日本製のデニムを海外に販売するECサイト「デニミオ(DENIMIO)」の運営を本格的に始めた。自力で海外70カ国以上に販売するグローバルECプラットフォーム「リングブル」を構築し、19年に「リングブル」だけをスピンアウトさせ、シンガポールでリングブル社を設立した。「日本製のデニムを売ろうとしたら、世界中で100人の中の3人を掘り当てる必要があった」と振り返る。「あるラグジュアリーブランドのトップに日本製のデニムと『ザラ』のデニムを見せて、どっちが300ユーロのデニムか、クイズをしたことがあった。彼は『一方はストレッチがきいていて手触りもなめらか。もう一方ははいたら血が出るほどゴワゴワしている。こっちに決まってるよ』とザラのデニムを手にとった。僕は笑いながら、『正解はこのゴワゴワしている方です。これを求めて僕の横浜のお店には世界中からお客が来るんだ』と言ったら、『信じられないよ』って驚いていた。でも、それがメード・イン・ジャパンのデニム。誰もが認めるものではなくて、コアなファンがとにかく好き。『リングブル』は、そうした世界のマニアを掘り起こし、彼ら/彼女らに売ることを追求した結果、完成したものなんだ」という。

 あるジーンズ好きのマレーシア人がクアラルンプールの自宅で日本製のデニムブランドの名前をグーグルに打ち込んだとしよう。そうすると、かなりの確率で「デニミオ」のECサイトにアクセスするはずだ。マレーシア語で書かれたやたらと詳しい日本デニムの記事を30秒ほど読んでいると、「なにをお探しですか?」というマレーシア語のチャットウィンドーが立ち上がる。このチャットには、本当に聞きたいことが聞ける。なぜなら自動応答のボットではなく、デニムに詳しい人間のオペレーターが待ち構えているからだ。

 信じ難いことに、「リングブル」はこうした仕組みを世界規模で実装している。クラウド化され、多言語対応するECプラットフォーム、100以上の決済手段(国や地域によっては現金や銀行送金が主流だったりする)、物流、返品・返金、トラッキング、通関、多言語でのカスタマーサポートまで、グローバルECに必要なことはすべてそろっている。「そろっているというか、泥水をすすりながらそろえていったというのが正しい表現だ(笑)」。

 経営陣や社員が多国籍化していったのも自然なことだったという。「日本でも、中国でも、インドネシアでも、マレーシアでも、売ろうと思ったらどこでもやるべきことは変わらない。サイトが現地の言葉で表示され、チャットを含めてスムーズにコミュニケーションが取れ、現地で当たり前の決済手段が使えて、できるだけ早く問題なく手元に商品が届く。その上、返金や返品の対応がスムーズ。それを実現するために、あらゆるコネクションを使って人材を集めていったら、自然と社員は15カ国に広がった。だから業務は完全なフルリモートで、リアルなオフィスは持たず、オフィスはある意味でオンラインのプロジェクト管理ツール『ベースキャンプ(Basecamp)』にある。シンガポールに本社を登記したのは、日本の会社法だと外国籍の人にストックオプションが使えなかったから」。日本の約40のデニムブランドを集めた「デニミオ」のECサイトは数年前に月商5000万円を達成し、そのうち海外売り上げが9割を占め、出荷先は70カ国以上に達している。

 しかしそれなら、なぜこうした苦労を重ねて開発した「リングブル」が、初期費用や月額固定費が無料なのか。原田はクックパッド出身者らしく、ビジネスを料理に例える。「僕らは自分たちをITの開発会社とは考えていない。あくまでもグローバルビジネスの進出をサポートするパートナーだと考えている。いわゆるこれまでのECビジネスやITベンダーは、おいしい料理を出すのが目的と言いながら、高性能な冷蔵庫や使い勝手のいい調理場、よく切れる包丁などを買わせて、あとは知らないという感じだった。でも料理するには当たり前だけど料理の腕を磨く必要があるし、新メニューだって考えないと。その意味では、『リングブル』は調理師学校。3年間でグローバルECに二人三脚で取り組み、美味しい料理を出すためのすべてを提供する。パートナーだからリスクも折半。売れない場合はわれわれも収入が得られない――そういう仕組みにした」。「リングブル」の契約者数が少ないのも単なるクラウド型のシステムではなく、グローバルECをブーストさせるためのサポート体制をセットで提供するためなのだ。

 リングブルは今後、何を目指すのか。「資金調達をしたのは、グローバル企業がクライアントに加わって、その対応が必要だったから。新たなラウンド(シリーズB)にも今は動いているが、現時点では上場を考えているわけではない」という。原田CEOには忘れられない光景がある。海外から来たラグジュアリーブランドのトップを、デニム産地の岡山や徳島に案内したときのことだ。「現地のデニム企業の社長は、そのトップエグゼクティブを当たり前のように自分の運転で、自分の行きつけの居酒屋に案内した。極めつけは『ワシらは自分たちのデニムを染めた排水を浄化して、その水を田んぼに使い、その米を食べてるんだ』という説明。サステナビリティの究極にわかりやすい説明をいとも自然に話した。ラグジュアリーのトップもその言葉に衝撃を受け、ラグジュアリーブランドと日本のデニムのビジネスが始まった。日本の産地には、計り知れないポテンシャルがある。その可能性をとことん広げたい」。

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ヤギがナノファイバーを使用した高機能マスク発売 薄くて軽量、ウイルスをブロック

 繊維専門商社のヤギは、ナノファイバー「ナノクセラ(NANOXERA)」を使用した高機能マスク“エアクイーン(AirQUEEN)”を9月上旬にAmazonの自社ページで発売し、医療・介護施設、GMS、雑貨専門店などでも展開を予定している。

 「ナノクセラ」は韓国のナノファイバー製造企業トップテック(TOPTEC)グループが信州大学繊維学部と研究開発したもので、極細の糸を電気で紡糸する技術“エレクトロスピニング法”の量産型ナノファイバー。ヤギは今年1月、同社とナノファイバー製品のグローバル販売(韓国を除く)に関する契約を締結し、業務提携した。このマスクは、「ナノクセラ」を製品化した第1弾だ。

 ”エアクイーン”の価格は、1枚300円(販売は10枚セットで3000円)。「ナノクセラ」は、はっ水性、高吸水性、透過性、ストレッチ性に優れているほか、高いフィルター性能が特徴で、衣類のみならず医療用や電気・電子分野まで幅広い用途が期待されている。

 ”エアクイーン”は、0.3㎛(マイクロメートル)以下の微粒子を95%以上遮断し、着用部分からの空気の漏れ率が10%以内というアメリカの防じんマスク規格「N95」の基準をクリア。また製品の安全性・有効性を保証する機関であるアメリカ食品医薬品局(FDA)に医療機器として登録されるなど高い機能性が特徴のマスクだ。

 ヤギは1月の「nano tech 2020(第19回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)」に「ナノクセラ」を出展し、最も優れた技術・研究成果を持って取り組んでいる初出展の団体に贈られる「新規ピックアップ賞」を受賞した。これをきっかけに、さまざまな業種から問い合わせを受けているという。

 今後は、中期経営計画の重点方針である“新領域への挑戦”に沿って、「ナノクセラ」を通気性のある透湿防水衣料やフィルター、車両資材など産業資材のほか、美容・コスメなどの各領域に拡大するとしている。

問い合わせ先
ヤギ 営業第一本部 第二事業部 
テクテキスタイルプロジェクトチーム
06-6266-7523

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