誌面では、劇作家ジェレミー・O・ハリス(Jeremy O. Harris)が書いたテキストを添えた、写真家タイラー・ミッチェル(Tyler Mitchell)によるBLM(Black Lives Matter=黒人の命は大切)運動に捧げるマニフェストが特集されている。さらに映画監督のマーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)とは、同氏が手掛けたジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)のドキュメンタリー「Made in Milan」の公開30周年を祝うインタビューも掲載している。
東京都渋谷区が渋谷区商店会連合会、渋谷区観光協会、渋谷未来デザインと共に立ち上げた「YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング」は10月17日、渋谷区公認のECモールを立ち上げる。コロナ禍によるインバウンド(訪日外国人客)減、来街者減に苦しむ区内のファッション事業者の支援が目的で、区内に直営店や卸先を持つブランドやデザイナーが主対象。モール出店のための初期費用は不要とし、「集客や販促はモール主体で行うことで、小規模なブランドやデザイナーでも出店しやすいようにする」と、同クラウドファンディング広報担当はコメントしている。
「YOU MAKE SHIBUYAクラウドファンディング」は、コロナ禍に苦しむ渋谷区内の事業者を支えるために7月22日にCAMPFIRE上でスタート、9月6日まで。8月31日現在で約1400万円が集まっており、渋谷区予算から拠出する1億円とあわせてさまざまな支援を行う。ファッション産業と同様に打撃の大きいエンターテインメント産業支援としては、渋谷区公認の配信プラットフォームを構築するとともに、区内の文化施設でのオンライン配信環境整備などを進めていく。
SOCIAL & INFLUENTIAL:社会情勢によって変化するファッション&ビューティ業界を見つめます。インクルージョン(包摂性)&ダイバーシティー(多様性)な時代のファッション&ビューティから、社会に届けたい業界人のオピニオンまで。ジャーナリズムを重んじる「WWD JAPAN.com」ならではのメルマガです。
8月30日、「2020 MTVビデオ・ミュージック・アワード(2020 MTV Video Music Awards以下、VMA)」がニューヨークで開催される。米MTVが主催する一大ミュージックイベントの「VMA」は、ブルックリンのバークレイズ・センター(BARCLAYS CENTER)で行われる予定だったが、20年は新型コロナウイルスの世界的流行を受けてニューヨーク市内外の5つのエリアで開催。MTVジャパンは日本時間8月31日7時30分からプレショーを、9時からメインショーを生中継するほか、後日追って放映する予定だ。
今年最も多くノミネートされているのはアリアナ・グランデ(Ariana Grande)とレディー・ガガ(Lady Gaga)で、2人のコラボ曲「Rain On Me」でのノミネートを含めそれぞれ9部門の候補に挙がっている。また今年はパンデミックの禍中でも作品の発信を続けたことを称える新たな2部門、「最優秀自宅制作ミュージックビデオ賞(BEST MUSIC VIDEO FROM HOME)」「最優秀自宅隔離パフォーマンス賞(BEST QUARANTINE PERFORMANCE)」を設けた。ノミネーション候補者の発表と同時に投票も開始され、日本からも投票可能だ。
「最優秀ビデオ賞(VIDEO OF THE YEAR)」
ビリー・アイリッシュ 「Everything I Wanted」
エミネム ft. ジュース・ワールド 「Godzilla」
フューチャー ft. ドレイク 「Life Is Good」
レディー・ガガ&アリアナ・グランデ 「Rain on Me」
テイラー・スウィフト 「The Man」
ザ・ウィークエンド 「Blinding Lights」
「最優秀アーティスト賞(ARTIST OF THE YEAR)」
ダベイビー
ジャスティン・ビーバー
レディー・ガガ
ミーガン・ジー・スタリオン
ポスト・マローン
ザ・ウィークエンド
「最優秀楽曲賞(SONG OF THE YEAR)」
ビリー・アイリッシュ 「Everything I Wanted」
ドージャ・キャット 「Say So」
レディー・ガガ&アリアナ・グランデ 「Rain on Me」
ミーガン・ジー・スタリオン 「Savage」
ポスト・マローン 「Circles」
ロディ・リッチ 「The Box」
「最優秀コラボレーション賞(BEST COLLABORATION)」
アリアナ・グランデ&ジャスティン・ビーバー 「Stuck With U」
ブラック・アイド・ピーズ ft. J. バルヴィン 「RITMO (Bad Boys for Life)」
エド・シーラン ft. カリード 「Beautiful People」
フューチャー ft. ドレイク 「Life Is Good」
カロルG ft. ニッキー・ミナージュ 「Tusa」
レディー・ガガ&アリアナ・グランデ 「Rain on Me」
「最優秀MTV PUSH新人アーティスト賞(PUSH BEST NEW ARTIST)」
ドージャ・キャット
ジャック・ハーロウ
ルイス・キャパルディ
ロディ・リッチ
テート・マクレー
ヤングブラッド
「最優秀ポップ・ビデオ賞(BEST POP)」
BTS 「On」
ホールジー 「You Should Be Sad」
ジョナス・ブラザーズ 「What a Man Gotta Do」
ジャスティン・ビーバー ft. クエイヴォ 「Intentions」
レディー・ガガ&アリアナ・グランデ 「Rain on Me」
テイラー・スウィフト 「Lover」
「最優秀ヒップホップ・ビデオ賞(BEST HIP-HOP)」
ダベイビー 「Bop」
エミネム ft. ジュース・ワールド 「Godzilla」
フューチャー ft. ドレイク 「Life Is Good」
ミーガン・ジー・スタリオン 「Savage」
ロディ・リッチ 「The Box」
トラヴィス・スコット 「Highest in the Room」
「最優秀オルタナティブ・ビデオ賞(BEST ALTERNATIVE)」
ザ・1975 「If You're Too Shy (Let Me Know)」
オール・タイム・ロウ 「Some Kind of Disaster」
フィニアス 「Let's Fall in Love for the Night」
ラナ・デル・レイ 「Doin' Time」
マシン・ガン・ケリー 「Bloody Valentine」
トゥエンティ・ワン・パイロッツ 「Level of Concern」
「最優秀ラテン・ビデオ賞(BEST LATIN)」
アヌエルAA ft. ダディー・ヤンキー、オズナ、カロルG、J. バルヴィン 「China」
バッド・バニー 「Yo Perreo Sola」
ブラック・アイド・ピーズ ft. オズナ&J・レイ・ソウル 「Mamacita」
J. バルヴィン 「Amarillo」
カロルG ft. ニッキー・ミナージュ 「Tusa」
マルマ ft. J. バルヴィン 「Que Pena」
「最優秀R&B・ビデオ賞(BEST R&B)」
アリシア・キーズ 「Underdog」
クロイ&ハリー 「Do It」
H.E.R. ft. YG 「Slide」
カリード ft. サマー・ウォーカー 「Eleven」
リゾ 「Cuz I Love You」
ザ・ウィークエンド 「Blinding Lights」
「最優秀K-POP・ビデオ賞(BEST K-POP)」
(G)I-DLE 「Oh My God」
BTS 「On」
EXO 「Obsession」
モンスタ・エックス 「Someone's Someone」
トゥモローバイトゥギャザー「9 and Three Quarters(Run Away)」
レッド・ベルベット 「Psycho」
「ビデオ・フォー・グッド賞(VIDEO FOR GOOD)」
アンダーソン・パーク 「Lockdown」
ビリー・アイリッシュ 「All the Good Girls Go to Hell」
デミ・ロバート 「I Love Me」
H.E.R. 「I Can't Breathe」
リル・ベイビー 「The Bigger Picture」
テイラー・スウィフト 「The Man」
「最優秀自宅制作ミュージックビデオ賞(BEST MUSIC VIDEO FROM HOME)」
ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー 「Wildflower」
アリアナ・グランデ&ジャスティン・ビーバー 「Stuck With U」
ブリンク-182 「Happy Days」
ドレイク 「Toosie Slide」
ジョン・レジェンド 「Bigger Love」
トゥエンティ・ワン・パイロッツ 「Level of Concern」
「最優秀撮影賞(BEST CINEMATOGRAPHY)」
ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー 「Old Me」(キーラン・ファウラー撮影)
カミラ・カベロ ft. ダベイビー 「My Oh My」(スコット・カニンガム撮影)
ビリー・アイリッシュ 「All the Good Girls Go to Hell」(クリストファー・プロブスト撮影)
ケイティ・ペリー 「Harleys In Hawaii」(アルナウ・ヴァルス撮影)
レディー・ガガ&アリアナ・グランデ 「Rain On Me」(トーマス・クロス撮影)
ザ・ウィークエンド 「Blinding Lights」(オリヴァー・ミラー撮影)
「最優秀視覚効果賞(BEST VISUAL EFFECTS)」
ビリー・アイリッシュ 「All the Good Girls Go to Hell」(ドライブ・ストゥディオズ監修)
デミ・ロバート 「I Love Me」(フーディFX監修)
デュア・リパ 「Physical」(エイティー4監修)
ハリー・スタイルズ 「Adore You」(マテマティクス監修)
レディー・ガガ&アリアナ・グランデ 「Rain On Me」(インジェニュイティ・ストゥディオズ監修)
トラヴィス・スコット 「Highest in the Room」(アート・ジェイル、シザー・フィルム、フレンダー監修)
2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」より
「トッズ(TOD’S)」は、2020-21年秋冬コレクションの短編映像「Sounds of a Planet」を28日に公開した。主演はブランドアンバサダーの榮倉奈々で、監督はサカナクションや水曜日のカンパネラのミュージックビデオなどを手掛ける山田智和が務めた。
高村美緒(こうむら・みお)/ライター:大学卒業後、雑誌出版社を経て、ウェブメディア黎明期にファッションニュースメディアの初期メンバーとして参画。約10年にわたりパリやミラノ、ニューヨークや東京のコレクション取材のほか、コンテンツ開発などを経験し、2018年に独立。現在はデジタルメディア「リング オブ カラー(RIng Of Colour)」の編集長を務めるほか、京都精華大学非常勤講師やファッションエディター、ディレクターとしても活動している
ブランドコンセプトは“CHIC WITH SARCASM”。“皮肉のあるエレガンス”と解釈できるこのコンセプトには、「シックな服作りを基本としながら、それに止まらない面白さを発信したい」(小林デザイナー)という思いが込められている。「例えばナースコートは、コットンなどの軽い素材で作られるのが一般的。そこをヘビーなウールで仕上げることで新しい見え方を提案した。また付属のレザーも通常は裁断しただけのものを採用することが多いが、レザーブランドの『モト(MOTO)』に製作してもらったベジタブルタンニンなめしのコバ処理済みレザーを使った」と小林デザイナーは語る。安倍デザイナーは「真面目すぎる服って意外と飽きちゃう。ただのオーセンティックでなく、今の時代らしい意外性も加えたい」と説明する。
ティファニーはLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による買収の途上にある。7月にLVMHのジャン・ジャック・ギヨニー(Jean Jacques Guiony)=チーフ・フィナンシャル・オフィサーは162億ドル(約1兆7000億円)を投じてのティファニー買収に関する進捗について、約6件の独占禁止法がらみでとん挫しているがどの国かに関しては言及しておらず、「前進しているがいつ成立するかは分からない」とコメントしている。
第一事業本部 ウィメンズ商品部 レーベル推進課 STYLE for LIVING MDの西岡麗バイヤー
ユナイテッドアローズ(以下、UA)が化粧品事業に本格参入した。ヤブ椿オイルを主軸にしたスキンケアブランド「ジュース(JUICE)」を立ち上げ、マルチオイルやリップ、ボディークリームなどをラインアップ。ファッションのトレンドを発信するセレクトショップのUAが、化粧品事業と聞けば普通、カラーメイクアップ製品ではないかと想像するが、実際は3年の歳月をかけて開発したこだわりのスキンケアだった。今なぜ、スキンケアなのか。開発を担当した第一事業本部 ウィメンズ商品部 レーベル推進課 STYLE for LIVING MDの西岡麗バイヤーに聞いた。
第一事業本部 ウィメンズ商品部 レーベル推進課 STYLE for LIVING MD西岡麗バイヤー(以下、西岡バイヤー):当社経営理念からも、美容はファッションの一部であり、トータルで提案するのが自然と考えていました。ただ、店頭でコスメをバイイングしていて興味はありましたが、お洋服屋さんですし自分たちで作るという発想は現実問題難しいと思っていて……。
菅付:YOU ARE NOT ALONE。僕たちは一人ぼっちじゃない。共感するする人たちがいるってことを感じ合うことは大切です。クリエイティブな人たちの数はけっして多くない。時代の空気や価値観、新しいコトを作れる人は少ないけれども、そうした人が次の時代を作る。だから「東京芸術中学」は、そのいい空気を作っていきたい。空気を読めるヤツ、じゃなくて空気を作れるヤツのたまり場にしたいなあ。
「セオリー(THEORY)」の服を作る人や着る人、地球に対して果たすべき責任へのコミットメントとして、2020年春に「Theory For Good」 をローンチした。25年までに全ての代表的な素材について、完全トレーサビリティーの実現を第一目標に、服作りの変革を進めている。ファッション産業が進化するためには、未来を考え、透明性を高め、一つ一つの素材に責任を持つべき。同じ志を持ったサプライヤーと共に進化を続けたい。
ミーナ:もちろん。16年の米大統領選では、私の母である弁護士のマヤ・ハリス(Maya Harris)がヒラリーのシニア・アドバイザーを務めていたこともあって大きな影響を受けている。当時、フェイスブック(FACEBOOK)にはヒラリーを支持する「パンツスーツ・ネーション(Pantsuit Nation)」というグループがあり、私はその運営に関わっていた。ヒラリーがよく着用していることから、同グループは女性の権利を象徴するものとしてパンツスーツを重視していたので、400万人以上いた参加メンバーの多くは応援の際にパンツスーツを着ていた。選挙後に、これを仕事の面接に行くための服がない低所得層の女性を支援する非営利団体ドレス・フォー・サクセス(Dress for Success)に寄付する運動を行ったが、「フェノミナル・ウーマン」はこうした経験に基づいて立ち上げた。
ミーナ:私はアパレルブランドも政治的なことに関わるべきだと思う。ケイが解雇された件については、アメリカ自由人権協会(American Civil Liberties Union)や全米黒人地位向上協会/全米有色人種地位向上協会(National Association for the Advancement of Colored People)と連携して支援しているが、まだ対応が保留となっている。