「エックスフラッグ ラボ」がコラボプロジェクト開始 第1弾は「アンブロ」「アトモス」FC東京とコラボ

 ミクシィのエンターテインメント事業ブランド「エックスフラッグ(XFLAG)」は、新たなコラボプロジェクト「エックスフラッグ ラボ」を開始する。第1弾として8月8日に、「エックスフラッグ」がスポンサーを務めるJリーグクラブのFC東京、同チームのユニフォームを手掛ける「アンブロ(UMBRO)」、スニーカーブランドの「アトモス(ATMOS)」とコラボしたコレクション「“東京”パック」を発売する。アイテムはスニーカーとTシャツをそろえる。

 スニーカーは「アンブロ」の最新モデル“バンピーエックス”をベースに、「アンブロ」が手掛けるFC東京のユニホームに着想を得たデザインだ。サイドにはそれぞれが拠点とする渋谷の経緯度を立体的なプリントで表現し、ヒール部分には“東京”の文字を刺しゅうで表現した。カラーはホワイトとブラックで、価格は1万5000円。Tシャツはスニーカーにも施したストライプ柄をボックスデザインでプリントし、“東京”の文字をモザイク調であしらった。スニーカーと同じくホワイトとブラックをそろえ、価格は4500円。

 「エックスフラッグ」渋谷店、「アトモス」各店と公式サイトで、数量限定で取り扱う。

 「エックスフラッグ ラボ」では今後ゲーム、スポーツ、アニメーションの分野を合わせたコラボレーション企画に取り組む。

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「空調服(TM)」と「タケオ キクチ」がコラボ ファン付きプルオーバー

 暑さ対策・熱中症対策商品を手掛ける「空調服(TM)」は8月6日に、菊池武夫がディレクションする40~50代をターゲットにしたメンズブランド「フォーティーカラッツ アンド ゴーニーゴ バイ タケオキクチ(40CARATS&525 BY TAKEO KIKUCHI」とのコラボレーションウエアを発売した。「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」の公式オンラインストアや渋谷明治通り本店、有楽町丸井店で取り扱う。カラーはカーキの1色展開で、価格は5万9000円。

 菊池は「以前から真夏の工事現場での作業従事者のスタイルに興味があり、彼らの夏の必需品である『空調服(TM)』の存在を知り、昨年夏に試着するつもりで作業着ショップで購入した。散歩好きの私には無くてはならないアイテムとなった。ただ自分が満足出来るデザインではなく、同社にコラボ企画をお願いした」と語る。

 コラボウエアは5部袖のプルオーバーをベースに、身幅にゆとりを持たせ、裾のスピンドルやフロントジップを締めてファンを回した時に大きく膨らむように設計した。タウンユースや夏のレジャー、防災時など、さまざまなシーンでの着用が可能だ。また高密度なポリエステルタフタ生地を採用。生地に加えた特殊な加工による適度なハリ感と、化繊ながら天然素材のような表情が特徴だ。さらに、はっ水加工やUV遮へい率90%、手洗い可能という夏に適した機能を備えた。

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アダストリアが韓国のセレクトショップ「エーランド」の国内展開でパートナー契約 今秋都内に1号店

 アダストリアは6日、韓国のセレクトショップ「エーランド(ALAND)」と日本国内展開におけるパートナー契約を締結したと発表した。2020年秋には都内に1号店となる路面店をオープンする。同日には、日本公式のインスタグラムアカウントも開設した。なお初年度の売上高や今後の出店計画は未定としている。

 「エーランド」は2005年設立。ストリートテイストを軸にファッション、コスメ、雑貨など700を超えるブランドをそろえ、若者を中心に支持を得ている。韓国国内では明洞、ホンデ、カスキロルなど流行の中心地に9つの直営店を構え、海外では米国、香港、タイにも店舗を持つ。

 アダストリアは日本国内マーケットにおける店舗運営ノウハウを生かし、主に店舗展開と運営面でサポートする。「韓国ファッションやコスメ、カルチャーは日本の10〜20代の若者から圧倒的支持を得ているものの、国内外ではそれらを体験し購入できるリアルな場が少ないのが現状。また、新型コロナが蔓延する状況下で韓国旅行ができず、消費者のニーズはより高まっている」と分析する。一方、同社へのメリットとして「ブランドポートフォリオに韓国ファッションを加えることで、マルチブランド展開をさらに充実させることができる」としている。

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「テバ」が次世代アウトドアブランドとコラボ サステナブルな限定モデル発売

 スポーツサンダルのパイオニアとしても知られる「テバ(TEVA)」は、次世代アウトドアブランドの「コトパクシ(COTOPAXI)」と協業して限定サンダルとウインドブレーカーを7月29日に発売した。全てのアイテムは「コトパクシ」の製造工程で生じた残布やリサイクル素材を使用。「テバ」公式サイトで8800円から購入可能だ。なお日本ではサンダルのみの販売。

 「コトパクシ」はユタ州に2店を構える新興ブランド。2013年の創業以来“ギアー フォー グッド(Gear for Good)”という信念のもとに、環境問題や発展途上国の貧困といった社会問題の解決に取り組んでいる。その姿勢は注目を集め、アメリカのミレニアル世代から厚い支持を得ているという。

 このコラボでは「テバ」の看板商品“オリジナル ユニバーサル”サンダルの男女用をそれぞれネオンカラーにアレンジした。ウインドブレーカーは、再利用のポリエステルタフタを使用してユニセックスに展開。優れた耐久性とはっ水性を持たせた。

 サンダルのストラップにはペットボトルなどをリサイクルして作られたレプリーブ(REPREVE)ポリエステルと、「コトパクシ」の残布の組み合わせを採用している。またミッドソールには非常に軽量で、塩素を含まないことから無公害のプラスチック素材といわれるEVA樹脂が使われている。

 「テバ」と「コトパクシ」はともにサステナブルな資源の調達や生産に重点をおくブランドだ。「テバ」のアンダース・バーグストロム(Anders Bergstrom)=ゼネラルマネジャーは「このコラボレーションは、何よりも価値観が合うことを称えるものだ。だからこそ、話題性が優先された多くのコラボレーションとは一線を画していると思う」と語った。

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「サカイ」がドーバー限定のMA-1を発売 

 「サカイ(SACAI)」は8月7日、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)との限定コレクション「サカイ ジェム(SACAI GEM)」の新作を発売する。メンズ、ウィメンズ共にMA-1をベースに、バンダナをイメージしたペイズリー柄を刺しゅうで施した。

 ウィメンズのMA-1は背面にプリーツを加え、メンズにはサイドにジップを施すことで、さまざまな着こなしを実現。共にブラックとカーキの2色展開だ。ウィメンズは16万4000円、メンズは16万9000円となる。

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NEW ARRIVALS: REPLAY

こんにちは。

PRの新井です。

本日は、バーニーズ ニューヨーク銀座本店で展開をスタートしている<リプレイ>限定コレクションのご紹介です。

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バーニーズ ニューヨークでは、型崩れしない独自開発のストレッチデニム“ハイパーフレックス”シリーズが人気のデニムパンツ<リプレイ>にオーダーした、セルビッジ仕様の“ハイパーセルビッジ”デニムをバーニーズ ニューヨーク銀座本店で展開しています。

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スリムストレートシルエットにハイパーストレッチ素材のフレキシブルでクリーンな本アイテム。

この夏に最適なワンウォッシュモデルとウォッシュモデルは、絶大な人気を誇る“ハイパーフレックス”のリプレイストレッチテクノロジーとセルビッジファブリックを兼ね備えており、セルビッジファブリックでありながら伸縮性が体感できる一本です。

エレガントな表情の中にもクラフツマンシップを感じられるようなディテールや快適性にも優れているスペシャルピースです。

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今回の限定コレクションでは、リラックスムードが高まる中で最新のコンフォータブルなトレンドエッセンスを用いたデニムパンツやチノパンツ、ウェアなど幅広いラインナップでご紹介しています。

ぜひバーニーズ ニューヨーク銀座本店店頭でご体感くださいね!

 

限定アイテムの詳細につきましては、こちらをご覧ください>>>

https://safarilounge.jp/online/fashion/column/detail.php?id=5317

 

「アディクション」の「ザ アイシャドウ」リニューアルでSNSに登場した“特定班”って何者? 編集部が勝手に妄想

 ビューティにまつわるニュースを編集部員が語り合う「WWDビューティポッドキャスト」は、「WWD JAPAN.com」や週刊紙「WWDビューティ」の中から編集部が気になるニュースやトピックスをピックアップし、解説と共にお届けします。

 第4回は、「WWDビューティ」7月16日号の巻末コーナー「ビューティパトロール」に掲載した、「アディクション(ADDICTION)」のブランドを代表するアイテム「ザ アイシャドウ」のリニューアルの発表からSNSで起きた“バズ”について詳しく紹介します。

 人気アイテムということもあり、今回のリニューアルで関心を集めたのが既存の全99色の“残留”“廃番”について。SNSに登場した“特定班”と呼ばれる熱心なファンについて、「WWD JAPAN.com」デジタルデスクの福崎明子と元ウェブメディアでエディターを務め、「WWDビューティ」でソーシャルパトロールを担当する浅野ひかる「WWDビューティ」記者が話します。

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資生堂1~6月期連結決算 休業中の従業員給与や店舗維持費など響き純損益213億円の赤字

 資生堂の2020年1~6月期連結決算は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を全地域で受け売上高が前年同期比26%減の4178億円となった。利益面は市場環境の低迷に加え、減産に伴う工場生産性の悪化により営業損益が34億円の赤字(前年同期は689億円の黒字)、経常損益が63億円の赤字(同679億円の黒字)。休業中の従業員給与や店舗・工場維持費などを特別損失として計上したことから純損益は213億円の赤字(同524億円の黒字)と厳しい結果となった。

 事業別の売上高は、日本事業が同31.9%減の1505億円。eコマースが同19%増と伸長したものの、緊急事態宣言解除後も続く小売店の時短営業や来店客数減などの影響を受け、百貨店や量販店ブランドなどを中心に売り上げが低迷した。さらにインバウンド売り上げも70%超減となった。

 中国事業は、同7.1%減の1000億円。3月下旬以降の感染者数減少により回復傾向となり、プレステージブランドが50%増とプラスに転じた。さらにeコマースも同35%増と好調だったものの、価格面での競争激化や香港市場の回復が難しかった。

 トラベルリテール事業は、中国の海南島や韓国の市中免税店を中心に成長しているものの、米州や欧州、日本などの落ち込みが響き同19%減の516億円だった。そのほか、アジアパシフィック事業は同27.8%減の261億円、米州事業は同42.1%減の367億円。欧州事業が同27.5%減の349億円、プロフェッショナル事業が同22.1%減の56億円、その他が同28.3%減の121億円だった。

 第3四半期以降の緊急事態宣言やロックダウンを想定していないことから通期連結業績見通しを公表した。ニューノーマル(新しい日常)に応じた新製品のプロモーション強化や役員基本報酬の一部返上(CEO30%、ほか10~15%)、設備投資の見直しなどを進め、売上高は前期比15.8%減の9530億円、営業利益が同100%減の0円、経常損益が65億円の赤字、純損失が220億円の赤字を見込む。

 また、中期計画「WIN2023」を策定。自社開発やオープンイノベーション、戦略的M&Aを推進し、ジャパニーズビューティや、クリーンやナチュラル、メンタル・ウエルネスカテゴリーなどを含むスキンビューティ領域を強化する。魚谷雅彦資生堂社長兼CEOは「デジタルを活用した事業モデルへの転換を加速する。また、アジア圏の早期回復を実現させる。23年に収益の完全復活を目指し、不退転の決意で臨む」と述べた。

 10月には、美容機器メーカーのヤーマンとの合弁会社エフェクティムが稼働する。「2年前から契約に向け話し合いをスタートしていた。21年初めには、両社の専門性を駆使した新ブランドの商品を発表し戦略についても発信する」と魚谷社長は語った。

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ビームスと「ディーン&デルーカ」「ジップロック」のトリプルコラボ バッグを発売

 ビームスのレーベル“ビームス クチュール(BEAMS COUTURE)”は「ジップロック(ZIPLOC)」、「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」とのトリプルコラボで保冷機能のあるクーラーバッグを8月7日に発売する。大きいサイズ(4000円)と小さいサイズ(3000円)を用意する。

 「ディーン&デルーカ」で人気のクーラーバッグをベースにしたアイテムで、まるで「ジップロック」がくっついたかのようなデザインが特徴だ。有料化されたプラスチック製ショッピングバッグの代わりにマイバッグとしても役立ててほしいという。

 ビームスと「ディーン&デルーカ」の公式ECサイトで取り扱う。

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資生堂とヤーマンが合弁会社設立 2021年に新ブランドを日本と中国で発売

 資生堂は8月6日、ヤーマンとの合弁会社設立契約の締結を発表した。合弁会社名はエフェクティム。資本金は4億9000万円で出資比率は資生堂が65%、ヤーマンが35%。梅津利信・資生堂執行役員が社長を務める。

 資生堂は2014年から続く中長期戦略で、他社の知見を融合させたビジネスモデルの構築を戦略の一つに掲げている。一方のヤーマンは、得意とする美容機器ビジネスを中心に日本発のグローバルブランド企業の確立を目指しており、両社の目的が合致した。

 エフェクティムは10月から事業を開始。まずは中国を注力市場と位置づけ、資生堂が持つ皮膚科学技術と、ヤーマンが持つ美容機器の知見と技術を生かした新ブランドを立ち上げる。新ブランドはエイジングケアや美容機器に関心がある消費者を対象とし、2021年に中国と日本市場で販売する予定。

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「レベッカ ミンコフ」から初の香水 ビーガンでグルテンフリーな成分を使用

 ニューヨークブランド「レベッカ ミンコフ(REBECCA MINKOFF)」は、初めてのフレグランス「レベッカ ミンコフ オードパルファム」を8月中に発売する。3種類のサイズから取り扱いを開始し、価格は30〜95ドル(約3700〜1万円)。アメリカのメイシーズ(MACY'S)やQVC、公式オンラインサイトなどで販売する。

 初めてのフレグランスは、大手香料メーカーのジボダン(GIVAUDAN)の調香師と共に作られ、ビーガンでグルテンフリーなものになっている。また、3種類あるサイズのうちの2種類は詰め替え可能だ。外箱には、環境に配慮したFSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)認定の素材を使用する。香調の中心はジャスミンとタバコの葉の香りで構成し、トップノートはベルガモットとカルダモンを配合した。

 同ブランドは2019年にプレミア グループ(THE PREMIERE GROUP)と長期ライセンス契約を結び、ビューティ事業を開始。フレグランスが最初の取り組みとなった。デザイナーのレベッカ・ミンコフは、「フレグランスは私がずっとずっと作りたかったもの。当初からサステナブルなパッケージと成分を使用することは明確に考えていた」と語った。業界筋は初年度1000万ドル(約10億円)の売り上げと予想している。

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鎌倉シャツがリネンのマスクを発売 夏にぴったりな麻素材

 “鎌倉シャツ”の愛称で知られるメーカーズシャツ鎌倉は8月7日から公式ECサイトと直営店でマスクを販売する。

 シャツの生地にも使われる麻素材で、夏らしい涼しげなマスクだ。内側はコットンガーゼが二重になっており、鼻の部分にはワイヤーが通っている。価格は1000円で、製造はシャツの縫製をする国内の工場で行っている。

 同ブランドはコットン素材のマスクをすでに販売しており、東京・練馬光が丘病院の医療従事者にプライベート用として寄贈もしている。

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せーのが「エフアールツー」初の海外店をタイ・バンコクにオープン ファッションとアートの発信地に

 メンズファッションブランド「ヴァンキッシュ(VANQUISH)」などを手掛けるせーのは、海外初となる「エフアールツー(#FR2)」の路面店をタイ・バンコクに7月31日にオープンした。

 店舗は、高架鉄道スカイトレイン(BTS)のサイアム駅前のサイアム スクエア ソイ3 (SIAM SQUARE SOI 3)にあり、サイアムセンターやサイアム ディスカバリーといった若者に人気の施設も近い。

 同店では、6月に東京・原宿のイベントスペース、エフアールツー ギャラリーで行った、グラフィックデザイナーやアートディレクター、コラージュアーティストとして活動している河村康輔のアート展を計画している。

 せーのはタイに合弁で現地法人を設立しており、「ヴァンキッシュ」の直営店を2015年から構えている。また、シンガポールにも現地法人を年内に設立する予定で、「アジア市場しか可能性はない」という石川涼せーの社長の拡大戦略は続く。

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ユナイテッドアローズが業績悪化を受け、3つの政策を発表

 ユナイテッドアローズ(UA)は、コスト構造改革、EC、働き方改革、在庫の見直しなどを目的とした3つの重点取り組み政策を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、同社の2020年4~6月期業績は営業損益が50億円の赤字。5日の決算会見で同社の竹田光広社長執行役員は「非常に厳しい結果」と語り、変革を一気に進める考えを示した。

 1つ目は「稼ぐ力を取り戻す」。近年の暖冬や天候不順、新型コロナウイルスの影響による消費減退などで従来のビジネスモデルは通用しないと考えて、事業構造から抜本的に見直し、MD精度の向上を図る。20-21年秋冬物は調達量を現段階で2割減らす。2つ目は「低コスト体質に切り替える」。固定費の縮小を目的に、一部の不動産家賃を再考。また、残業を削減するなどして本社の人件費を抑制する。3つ目は「フリーキャッシュフローの追求」。実店舗を中心としてきた従来のビジネスに対して、不採算店舗や事業のスピーディーな見直しを進め、働き方改革と合わせてコスト削減を目指す。

 竹田社長執行役員は「UAは働く方々やハレの場の衣装、外に出ることを前提としたファッションビジネスで成長してきた。ただし、現代のお客さまの消費の変化に対して、スーツのMDを見直し、ウィズコロナ、アフターコロナに向けた商品改革を行っていく必要がある。実店舗の在り方を見直し、店舗の中から新たな接客スタイルに変えていく」とコメントした。

 なお、5月に発表した23年3月期を最終年度とする中期経営計画については、再検討しているという。「初年度の21年3月期は“新型コロナをどう乗り切るか”、22年3月期は“企業体力の改善”、23年3月期は“従来のリアル中心のビジネスモデルからOMO(オンラインとオフラインの融合)への転換”が大きな方向性となるだろう」と説明した。

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D2Cスキンケアブランド「アジャイル・コスメティクス・プロジェクト」が初の実店舗を「ベータ」に開設 

 D2Cブランド「アジャイル・コスメティクス・プロジェクト(AGILE COSMETICS PROJECT)」は8月、ブランド初の店舗を新宿と有楽町にオープンした米国シリコンバレー発の体験型店舗「ベータ(B8TA)」に出店した。

 同ブランドは2018年11月に誕生。製品に記載しているQRコードや、インタビュー・ミートアップセッションなどを通じ、顧客とのコミュニケーションを蜜に行い製品をアップデートさせている点が特徴で、製品名にバージョン名を記載している。売り上げは順調に推移しているといい、「コロナ禍において“おうち時間”でのスキンケアニーズが高まっていること、同時にデジタルなどに接する機会も増えていることから、ブランドページへの流入や新客も2倍の成長を見せている」と担当者。購入前に手に取って試してみたいという声もあり、初の出店を決めた。

 店舗での取り扱い製品は、プロジェクト第1弾製品である二層式保湿ブライトニングオイル「白いオイル (ver.1.24)」(30mL、6400円)、昨年6月に発売を開始し、約半年で容器デザインのバージョンアップを行った「時計遺伝美容液(ver.1.08)」(30mL、7000円)、 両製品のミニサイズをセットにした14日間集中キット(4500円)の3種類となる。

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NYコレが完全デジタル化 ブランドや消費者、プレス、バイヤーなど誰でも使えるプラットフォームを開設

 アメリカファッション協議会(COUNCIL of FASHION DESIGNERS of AMERICA以下、CFDA)は、国内のファッション業界向けのビジネスツールを兼ねた総合デジタル・プラットフォーム「ランウエイ360(Runway360)」を立ち上げる。公開はニューヨーク・ファッション・ウイーク(9月14〜16日開催予定)の開幕前だ。

 「ランウエイ360」は、コレクション発表やPR、販売、消費者への働きかけといったブランドビジネスにおけるツールを網羅しており、デザイナーが業界関係者や消費者と直接つながることができる。デザイナーはバーチャルのプレスカンファレンスの開催や参考資料の配布、ファッションショーやプレスキットのリリースができるなど、販売の促進や米国ファッションにおけるクリエイティビティーを披露する場として機能する。また世界中の小売業者やプレス、消費者を対象に、AR/VRを駆使した360°の動画やライブ配信、ECおよびSNSとの連係やショッピング機能が提供され、9月のファッション・ウイーク終了後も永続的に利用することができる。

 ブランド、消費者、プレス、取引顧客など誰もがアクセス可能な「ランウエイ360」では、各ユーザーのプロフィールに合わせたサービスが提供される。例えば、デザイナーは50人限定でコレクションを公開することができたり、各自のページにBtoB向けのデジタル・マーケットプレイスのニューオーダー(NuORDER)や卸売りシステムを設置したり、またユーザーはそのページからデザイナーのプロフィールページにアクセスし、360°の拡張現実を用いたコレクションの閲覧やプレスキット、プライベートイベント、AR/VR体験といったソーシャルメディアを通じたコミュニケーションを行うことができる。

 「ライブ ナウ(Live Now)」というページでは、ウィメンズ、メンズ、新人、サステナビリティの4つのカテゴリー別に、ファッション・ウイークの公式スケジュールとブランド、コレクションを紹介。期間中はライブ配信されているコレクションが特集される。ユーザーはお気に入りのショーを登録し、SNSを通じてシェアすることもできる。またデザイナーは、過去のコレクションを公開することも可能だ。CFDAは今回イベントを開催しないが、どの場所で行われるショーも「ランウエイ360」でライブ配信する。

 スティーブン・コルブ(Steven Kolb)CFDAプレジデント兼最高経営責任者(CEO)は、「デジタル・プラットフォームを駆使してファッション・ウイークを現代風にまとめた。ニューヨーク・ファッション・ウイークでのコレクション発表のベースとなるだろう。また年間を通じて、ブライダルおよびジュエリー・ウイークやプレ・コレクションといったその他のマーケットにも適用できる。誰でもアクセスが可能で、年間を通じてデザイナーのコレクションをサポートするという点は、ミラノ・デジタル・ファッション・ウイークでの取り組みと似ている。今シーズンはどのデザイナーも、これまでのような本格的なランウエイショーをリアルタイムで行うことはないだろう。全てがデジタルで行われるはずだ」とコメントした。

 「ランウエイ360」はECサイトとしての機能はないが、消費者やバイヤーはお気に入りアイテムを登録し、プレオーダーや購入が可能だ。デザイナーはこうした情報をeメールなどで情報が共有され、人気の高いルックやコレクションを知ることができる。「コンテンツは私たちではなくデザイナーが作成する。私たちはそれをプラットフォームにつなげるだけだ。デザイナーはルックブックの写真や動画を投稿することもできる。これはデザイナーをサポートするためのビジネスツールだ。柔軟性が高く、各ブランドの需要に合わせてカスタマイズできるプラットフォームにしたい」とコルブ=プレジデント兼CEO。なお、ブランドは「ランウエイ360」に無料参加が可能で、CFDAはこれによる収益化を考えていないという。
 
 また、BtoBパートナーであるニューオーダーは、新人デザイナーや有色人種のデザイナーによるビジネスのサポートを目的とした、バーチャル販売ショールームを含む一連のサービスを提供する。ヒース・ウェルズ(Heath Wells)=ニューオーダー共同創設者兼共同CEOは、「新しい世代のデザイナーやブランドに技術やツールを提供することで、彼らの将来の成功をサポートできることをうれしく思う」とコメントした。
 
 コルブ=プレジデント兼CEOは、「ファッション業界が変革の時にある今、革新的なビシネスツールが必要だ。ソーシャル・ディスタンシングや移動制限がある世の中で、『ランウエイ360』は画期的な存在だと言える。デジタル・プラットフォームは新型コロナウイルスの影響を受けた今だけでなく、将来的に従来のようなファッションショーが行われる場合にも役立つ」とコメントした。将来的に従来のランウエイショーが行われた場合は、ブランドはプラットフォーム上でショーの動画を配信もでき、ショーのコメントやコレクションのインスピレーション源などの投稿も可能だ。

 なお、「ランウエイ360」はニューヨークの総合デザインスタジオ、デ ヤン(De-Yan)が開発。モバイル版にも対応している。

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ランジェリー業界のゲームチェンジャー vol.6 外務省勤務から下着デザイナーへ転身した「ナオランジェリー」の栗原菜緒

 下着業界はファッション業界に比べるとメディア露出が少なく、またサイズの展開が多いため、在庫管理が複雑、生産工程で使用する資材が多い、生産ロットが大きいなどの理由から新規参入が難しいといわれてきた。大手の下着メーカーやアパレルメーカーによる市場の寡占によってなかなか新陳代謝が進まない印象だったが、ここ数年でD2Cブランドが増加している。また、異業職種からのデザイナー転身やSNSを通じたコミュニティーの活性化など、下着業界では30代の女性を中心に新たなムーブメントが起こっている。下着業界に新風を吹き込むゲームチェンジャーらにインタビューし、業界の今、そして今後の行方を探る。

 第6回に登場するのは、栗原菜緒「ナオランジェリー(NAO LINGERIE)デザイナー。外務省勤務からランジェリーデザイナーを目指し、物作りの経験がほぼゼロからブランドを立ち上げたという異色の経歴の持ち主だ。個人デザイナーのブランドとしては珍しく日本橋高島屋にコーナーが常設されるなど、その経歴や活躍は人気テレビ番組の『ガイアの夜明け』や『セブンルール』などでも取り上げられ話題になった。下着を作って売るだけでなく社会活動にも熱心に取り組み、下着を通じて“女性の尊厳と自尊心を守る”というブランドコンセプトを実践している。

――服飾専門学校や美大卒のデザイナーが多い中、異色の経歴だが?

栗原菜緒「ナオランジェリー」デザイナー(以下、栗原):高校生のときから外交官を目指していたので大学在学中に外務省でアルバイトを始めて、卒業後もアルバイトをしばらく続けました。『日本の素晴らしさを世界に広めたい』という夢があったのですが、実際に勤務すると、官僚の仕事と私の夢の実現は異なることが分かりました。それに気付いたときには、大学の同級生らは有名企業に勤めて活躍していて焦りました。『私も好きなことを仕事にしたい、好きな仕事で夢を実現しよう』と思い、ランジェリーデザイナーとしてブランドを立ち上げようと決心しました。その後、補整下着専門店に勤めたのが下着に関わる初めての仕事で、1セット十数万円の補正下着を販売する中で、自分の理想のランジェリー像が具体的にイメージできるようになりました。コンサルティング会社に就職してからは多くの新規事業に携わり、ブランディングやマーケティングを約2年間経験したことが起業にも役立ち、28歳でランジェリーデザインを学ぶためにミラノに留学し、帰国後29歳で会社を設立して「ナオランジェリー」をスタートさせました。

――ランジェリーに興味を持った理由は?

栗原:中学生の頃からランジェリーが好きで、洋服よりも下着姿の自分の方が好きだし、きれいだと思ったんです。私の中学時代はヤマンバギャル全盛期。私も流行にのりたかったけれど、学校も家庭も厳しくてかないませんでした。肌を焼いてガングロには近づいたけれど、その中途半端な感じがすごく嫌で……。ただ、時代の流れや他人の視線に左右されるファッションの流行にはのれないけれど、限られたお小遣いの中で買ったお気に入りのランジェリーを身に着けると、人の目に触れなくても自分が表現できると感じました。また、家長(男性)を大切に扱う旧家に生まれ、女性である私は軽んじられていると思いながら育ったことも理由の一つです。そのような環境下でもきれいな下着を身に着けると自分が大切な存在で、自分が存在する意味があると感じられました。そんな経験から、ブランドコンセプトを“女性の尊厳、自尊心を守る”としました。

――ランジェリーブランドを設立するにあたっての一番の苦労は?

栗原:工場探しと資金の調達です。工場は十数社連絡をとって、会ってもらえたのは4社。下着業界には何のつてもありませんでしたから、ネットで検索と連絡の繰り返しでした。ワイヤー入りのブラジャー1枚の縫製工賃は5000円、ロットも1型400枚からと言われ途方に暮れる中、工賃も抑えて100枚から縫ってくださる工場が見つかりスタートできました。その工場は、ちょうどお父さまから息子さんへ代替わりするときで、「若い人を応援しよう、工場も変わっていこう」という思いがあり、オーダーを受けてくださいました。資金は貯金と銀行からの融資、あとは銀座のクラブで週5日働いてためました。ただ、そのお金も1年でなくなりましたから、銀座のクラブでのアルバイトはブランド設立後にまた復活。一時は伊勢丹新宿本店のポップアップストアで一日接客した後、夜は銀座のクラブで接客をすることもありました(笑)。投資してもらうという選択もあったと思いますが、私は自分のブランドをコントロールされるのが嫌でそれを選びませんでした。

児童養護施設にファーストブラを
寄付するなど、自らの体を
大切にする啓蒙活動も

――デビューコレクションは何型?

栗原:全てワイヤー入りのブラで6型、そのうち1型は2色展開で、700枚の在庫を抱えてスタートしました。コーディネートショーツはタンガ(Tバック)だけ。自分がタンガしかはかないから、それでいいかと思ったんです。今振り返るともちろん無謀だったと思いますし、何も知らなかったからできたとつくづく思います。こんなに大変だとは思いませんでしたが、もう後戻りできない状況でした(笑)。現在、経営は“安定”とまでは言えませんが、ブランドデビューしてから6年たって売り上げは年々順調に伸び、毎シーズン新型と新色を継続的に発表できるようになりました。

――ランジェリーデザイナーとして一番の喜びは?

栗原:“女性の尊厳を守る”というブランドのコンセプトがお客さまに伝わっていると感じることです。デザイナーである私自身が銀座本店や百貨店、地方のホテルでの出張販売などで直接接客することもあり、お客さまとの関係が近くて濃いんですね。「ナオランジェリー」を着けて「初めて自分の体が愛おしく感じられた」「女性としてステップアップできた」「パートナーとの関係が改善された」とお手紙をいただくこともあります。ランジェリーを通して、これからもお客さまの人生に寄り添っていければうれしいです。

――今後の夢は?

栗原:今年から来年にかけて海外進出に挑戦する予定で、海外の展示会出展も計画しています。また、社会活動もさらに積極的にやっていきます。現在、児童養護施設のファーストブラを着用する年齢の女の子たちに弊社のノンワイヤーコットンブラを寄付しています。それくらいの年齢の女の子にとって、自分の体を大切に思うこと、生まれ持った体を好きになることは、その後の人生にとても重要です。今後は商品を寄付するだけでなく、そんな話もできるようになりたいと思っています。

――下着業界に期待することは?

栗原:大きいメーカーも小さなブランドも、それぞれオリジナリティーを持ち、互いを尊重し合い、切磋琢磨できる業界になればいいと思います。ランジェリーは心と密接に関係するので、女性に自信を与え、活躍を後押しできる存在。下着業界全体で女性のエンパワーメントを底上げできればうれしいです。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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「ルイ・ヴィトン」が上海での2021年春夏メンズのショーを公式サイトでライブ配信

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、8月6日19時30分(日本時間)に上海で開催する2021年春夏メンズのランウエイショーを公式サイトでライブ配信する。同サイトの特設ページではショー開始までのカウントダウンとともに、カラフルなチェーンのアクセサリーが映るティーザー動画や画像も掲載している。

 同ブランドは7月、メンズはこれまでの春夏や秋冬というコレクションや発表のスケジュールを改め、今後はシーズンレスの体制に移行することを発表している。さらに今回はサステナビリティを多分に盛り込むことも表明しており、リサイクル素材や過去のコレクションを再利用したアイテムも登場する予定だ。

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プレミアアンチエイジングから攻めのオーガニック新スキンケア誕生

 プレミアアンチエイジングは10月21日に、新スキンケアブランド「イミュノ(IMMUNO)」をスタートさせる。エコサートやCOSMOSなどオーガニック認証のある天然由来原料などを積極的に使用し、製品の主成分が天然由来90%を目指すエイジングケアシリーズだ。価格は3500~6500円。公式サイト、全国のコスメキッチンで販売する。

 同ブランドは攻めのエイジングケアをかなえるオーガニックコスメを追求し、皮膚科学の視点で選んだオーガニック素材を使用した。製品は先行型オイル美容液「アドバンスド エッセンスオイル AG」(30mL、6500円)を中心に、クレンジングバームや洗顔料、化粧水、クリーム、日焼け止め乳液の全6品をラインアップする。全製品に共通してパラベン、鉱物油、石油系合成界面活性剤、アルコール、合成ポリマー、合成香料、合成着色料は不使用で、動物実験を行わず、オーガニック認証登録された工場で製造する。さらに、外装や容器も軽量化やリサイクル素材を使用するなど、環境に配慮したパッケージを採用した。

 プレミアアンチエイジングはエイジングケアにこだわり自然の力と科学との融合を軸に、エイジングケアブランド「デュオ(DUO)」や「カナデルCANADEL)」を展開し、9月18日には新スキンケアブランド「シトラナ(SITRANA)」もスタートする。

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「時短営業には従えません」串カツ田中、ダンダダンなどチェーン企業でも22時以降営業続行

 コロナ感染者拡大を防ぐ目的で、東京都は8月3日から31日まで酒類を提供する飲食店、カラオケ店に対して22時までの営業時間短縮の要請を求めたが、前回の営業時間短縮要請とは訳が違い、要請に従う店がある一方、22時以降も営業を続ける店も増えている。
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「店舗を良くしたい」の行動が誤解!? 元ファストリ上席執行役員の心に火をつけた“トーチング”回顧録Vol.1

 ファーストリテイリンググループで社内改革を推進する「有明プロジェクト」をけん引し、史上最年少で上席執行役員に昇格した神保拓也はこのほど、人の「心に火をつける。」ことを目指し、株式会社トーチリレーを設立した。まず取り組む同社の主たる事業は、「心に火をつけることを主題に置きつつも、ティーチングやコーチングとは一線を画すサービス」。ただ、その料金はタダだ。なぜ神保は、タダで「トーチング」を始めたのか?人の心に火が付くことで起こった、ファーストリテイリング時代の「奇跡」をたどり、「トーチング」の原点を探る。

 神保拓也・代表取締役“隊長”のトーチリレー、人の「心に火をつける。」素晴らしさの原体験は、ファーストリテイリング勤務時代、「ユニクロ(UNIQLO)」の関東のとある店舗にあるという。幹線道路のロードサイドにある、ごくごく普通の店舗だ。

 それは、5年前の話。神保“隊長”は、本部社員が店舗を定期的に訪問しサポートする制度で、その店舗を訪問。それは「ユニクロ」の「お客様第一」、そして「店舗が主役、店長が主役、スタッフが主役」というカルチャーを体現する制度だった。訪れた店舗の店長は、当時25歳。実力があれば最短半年で店長に昇格できる実力主義の人事制度で、その職に就いていた。ただ何かがうまく機能しておらず、店舗は監査を受けると低い評価を突きつけられた。

 一般的に、店舗の「問題」はさまざまだ。「在庫は揃っているか?」「欠品はないか?」「アルバイトスタッフの数は足りているか?」「清掃は行き届いているか?」などは巡回する時、上司が確認するポイントだろう。だが神保“隊長”は、「『店舗オペレーション』が主役ではなく、『人』が主役であるべき」と考え、「『人』にフォーカスした巡回を心がけた」。「そこで働いてくれている人の心に、火がついているか?」を確認して回ったという。すると見えてきたのは、「店長と、このロードサイド店を含め複数の店舗を束ねるスーパーバイザー(以下、SV)の関係性が良くなかった」という、この店舗最大の問題。SVは監査のたびに低い評価を受ける店長に不満を持ち、一方の店長は実力主義でのし上がった自分を評価してくれないSVに不満がある。そして店長とSVの不和が、「夫婦喧嘩に動揺する子どものように」スタッフを悩ませていた。

 店長は店舗に着任して早々、「20代で執行役員になります。だからさっさと結果を出して、半年で、大きな店に異動します」と、自分を追い込むためでもあるビッグマウスを吐き、スタッフに総スカンを食らっていた。しかし店長は間もなく、一人じゃ何にもできなくて、先輩スタッフの方が仕事ができることに気づく。そしてスタッフは、不器用ながら努力する店長を応援するように。結果、店長とスタッフの関係性は急速に改善。ただスタッフと仲良くなることと、店舗が改善することは別。なかなか成果が出なくて、店長とSVはコミュニケーション不全の状態に。そこで神保“隊長”は、店長室に自らの名刺を置き、店長とスタッフに「何かあったら、電話してこい」とのメッセージを残したという。

 するとある時、店舗の女性スタッフが泣きながら「このままでは、店長が壊れてしまう」と電話をかけてきた。

 店舗には相変わらず問題があり、SVは欠品やサイズの不備などを指摘していた。なのに店長は、社内公募のフィリピン短期留学に参加して2週間不在に。SVが激怒している最悪のタイミングで監査が入り、この店舗は再び低い評価を受けた。連続の低評価でSVは激怒し、店長は意気消沈。店長は監査の際に店舗を不在にしていたこと、連続して「低評価」だったことの責任を感じ、SVに責任感の欠如を問いただされ、激しく凹んでしまったという。赴任した当初は無鉄砲なくらいだった店長が小さくまとまり、「日に日に元気がなくなっている」という電話。スタッフは、「このままでは、辞めてしまうかもしれない」と心配した。店長とSVの信頼関係が悪化したため、店舗の雰囲気も日に日に悪くなったという。そこで神保“隊長”は改めて、SVと店長、そしてスタッフと面談することにした。

 面談で気付いたのは、店長も、SVも、スタッフも、3者3様で「店舗をよくしたい」と思い、自発的に動いていたこと。でも「その言動が、相手に誤解されて伝わっていた」。そこで神保“隊長”は、店長とは「SVに認めてもらうには、自身の何が課題なのか?」、SVとは「あの店長に変わってもらうためには、自身も何を変えなければいけないのか?」、そしてスタッフとは「店長とSVがあんな状態の時、みんなは一体、何をすればいいのか?」をディスカッション。その時それぞれは、「登る山がわからないから、登り方も何もない状態」。そこでそれぞれに複数回、「心に火をつける」トーチングを実施した(つづく)。

今週のトーチング格言

「0次産業が重要だ!!」

連載では最後に、神保“隊長”から取材中に飛び出した名言をお伝えします。今週の格言について神保代表は、「1次産業の農林水産業からさまざまな仕事が広がり、今は6次産業やインダストリー4.0や5.0と言われているけれど、1次以上の産業は、全て人のつながりの上に成り立っている。だから人は0次。そして0次が変わらないと、世の中は良い方向に変わらない。トーチングは、人の心に火を灯す0次産業のビジネスなんです」という。

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