コーセーが日本発プロダンスリーグに参画 新チーム監督にブレイクダンス世界最年少チャンピオンISSEIが就任

 コーセーは、Dリーグが発足させた日本発のプロダンスリーグ「D. LEAGUE」に参画することを決定した。2021年1月10日から開幕するレギュラーシーズンにブレイクダンスを主体とするチーム「コーセーエイトロックス(KOSÉ 8ROCKS)」をエントリー、同リーグでの優勝を目指す。

 日本のダンス市場は、08年の中学校学習指導要領の改訂で「ダンス」が必修に加わるなどいまや競技人口は約600万人、市場規模は数千億円だ。また、24年パリ五輪の追加競技として承認の可能性があるなど、世界的にも注目を集めている。

 8人のメンバーで構成される「コーセーエイトロックス」はチームディレクター(監督)に、日本人初かつ世界最年少でのブレイクダンスの世界大会「REDBULL BC ONE WORLD FINAL」優勝という偉業を成し遂げたダンサーのISSEI(イッセイ)を迎える。今回の「D. LEAGUE」参画は、コーセーのさらなる認知拡大と、チーム運営という新たな事業展開への着手とともに、同社が長年取り組んでいるスポーツ振興支援が目的。「D.LEAGUE」への参戦を通じて、ダンス市場において日本だけでなく世界中のストリートダンスシーン全体を盛り上げていく。小林一俊社長は、「当社は“美”の創造企業として、“美”“芸術性”“ファッション性”などの要素を含む各種スポーツ振興支援を行っており、ダンスにおいてもその親和性の高さを感じて参画を決意。ダンスを見た人々が明るく前向きな気持ちになれるような、愛されるチーム作りを目指す」とコメント。

 「D.LEAGUE」は、日本のストリートダンスの発展と普及を図るとともに、ストリートダンスのプロフェッショナルを生み出し、アートとスポーツ、そしてビジネス面での新たな価値を創造し、ダンサーがメインとなる世界を作り上げるために発足。コーセーのほか、エイベックス、サイバーエージェント、セガサミーホールディングス、セプテーニ・ホールディングス、フルキャストホールディングス、ベネフィット・ワン、USEN-NEXT HOLDINGSの8社がチームオーナーとして参画。チーフクリエイティブアドバイザーにはEXILE HIROが就任する。来年1月から始まるレギュラーシーズンでは総勢8チームが全12ラウンドを戦う。

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シューズブランド「フラワーマウンテン」が写真家の森山大道と初コラボ 

 日本発シューズブランドの「フラワーマウンテン(FLOWER MOUNTAIN)」は、写真家の森山大道とのコラボスニーカーを発表した。2021年春に公開予定のドキュメンタリー映画「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道」と同時期にローンチする。森山がシューズブランドとコラボするのは今回が初めて。

 コラボスニーカーは全2型。同ブランドの定番モデル“パンパス(PAMPAS)”と、アイヌ民族の履物ストゥケレをモチーフにしたアッパーのレース使いで、快適なホールド感とデザインが特徴の“ライキリ(RAIKIRI)”に、森山が手掛けたスナップショットを反映させた。 “パンパス”は3デザイン(各2万円)、“ライキリ”は2デザイン(各2万3000円)をそろえた。

 9月5日〜10月31日には、美術展「KEEP WALKING PROJECT-DAIDO MORIYAMA× 『フラワーマウンテン』スニーカーズ エキシビション」を北海道・札幌のアイエルエーギャラリー(ILA GALLERY)で開催する。

 「フラワーマウンテン」は、OEMのシューズデザインなどを手掛けていた太田圭輔デザイナーが中国・北京在住のヤン・チャオ(Yang Chao)デザイナーと共同で2015年にスタートしたブランド。自然の動植物から切り出した情景をコンセプトに、ハンドメイドで製作する独創的なデザインが特徴だ。

 森山は1938年大阪生まれ。岩宮武二、細江英公のアシスタントを経て64年に独立。写真誌などで作品を発表し続け、67年「にっぽん劇場」で「日本写真批評家協会新人賞」を受賞。2012年にはニューヨークの国際写真センター(ICP)が主催する「第28回インフィニティ賞」生涯功績部門で日本人として初受賞。同年、ウィリアム・クライン(William Klein)との2人展「William Klein+Daido Moriyama」をロンドンのテート・モダン(Tate Modern)で開催した。また18年にはフランス政府より芸術文化勲章「シュヴァリエ」が授与されたほか、19年にハッセルブラッド財団国際写真賞を受賞している。

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アイスタイル20年6月期は50億円の赤字 創業以来初の減収で“選択と集中”急ぐ

 アイスタイルの2020年6月期連結決算は、最終損益が50億円の赤字(前期は5億円の赤字)と赤字幅が拡大した。売上高は前期比5.1%減の305億円、営業損益は23億円の赤字(前期は4億7000万円の黒字)、経常損益が24億円の赤字(前期は3億8000万円の黒字)で、創業以来初の減収となった。改善を急いでいた海外事業が新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてさらに悪化したほか、店舗休業により売り上げ計画が狂った。今後は海外事業の縮小や店舗の見直し、17年3月に子会社化したマレーシアの化粧品ECサイト「ヘルモ(HERMO)」の売却などを進める一方で、ブランド向けのマーケティングサービスや店舗とECの融合など同社が強みとしている事業に資源を集中させ立て直しを図る。

 部門別では、オンプラットフォーム事業の売上高が同1.1%増の77億円、営業利益が同47.0%減の11億円。ブランド向けのマーケティングサービス「ブランドオフィシャル」が伸長したものの、メーカー側の宣伝広告費見直しの影響を受け、「アットコスメ(@COSME)」の広告・PR収入が落ち込んだ。グローバル事業は中国ECの競争が激化していることに加え、香港のデモや新型コロナの影響もあり、売上高が同32.5%減の61億円、営業損益が7億8000万円の赤字(前期は2700万円の赤字)だった。
 
 国内小売りのビューティサービス事業は、店舗休業の影響を受ける一方で、通常はECの取り扱いがないブランドが「アットコスメ ショッピング(@COSME SHOPPING)」で一時的に販売したことなどで、ECの売り上げが伸びた。また、休業期間中の店舗家賃等を特別損失に振り替えたこともあり売上高が同7.2%増の153億円、営業損益6億8000万円(前期は5億5000万円の黒字)で着地した。

 21年6月期は、上期までは新型コロナの影響などで赤字を見込むものの、事業の選択と集中を急ぎ売上高が同21.7%増の372億円、営業利益は5000万円の黒字化を見込む。

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「SK-II」から約5年ぶりに新スキンケアシリーズが登場 現代生活における肌の揺らぎにアプローチ

 「SK-II」は8月21日、約5年ぶりに新スキンケアライン「スキンパワー」を発売する。新シリーズは現代女性のライフスタイル特有の肌の揺らぎにアプローチし、美容乳液を2種、美容液を1種、アイクリームを1種そろえる。なお、既存のエイジングケアライン「R.N.A.パワー」シリーズは在庫がなくなり次第、終了する。
 
 「SK-II」は今回の製品開発のために約8年間を費やし、初めて一日の肌年齢の変動を定点的にとらえる調査を行った。その結果、女性の肌はよいコンディションの状態から、そうでないくすみや毛穴の目立ち、ハリ不足が気になる状態まで、肌年齢が一日の中でも約9歳分も揺れ動いていることを発見した。紫外線や大気汚染、乾燥、気温の急激な変化などの外的ストレスにより肌コンディションが低下し、その結果見た目に分かるほど急激にキメが乱れ、毛穴が目立つようになるという。

 そこで新シリーズには全製品に独自の「インフィニット パワー テクノロジー」を用いた。これは肌に潤いを与えてふっくらとさせる独自成分「カラーリリーエキス」、潤いのある生き生きとした肌に整えるドクダミエキス、弾むようなハリを与えるシャクヤクエキスの3つの天然由来成分を組み合わせたもので、弾むような生き生きとした肌に導く。また、同ブランドのアイコン成分「ピテラ」も配合しており、既存の「R.N.A.パワー」と同等のエイジングケアをかなえている。

 美容乳液はみずみずしく軽い感触の「スキンパワー エアリー」(50g、1万2000円/80g、1万8000円)と、しっとりコクのある「同クリーム」(50g、1万2000円/80g、1万8000円)の2種類が登場。美容液「同エッセンス」(30mL、1万3000円/50mL、1万9500円/75mL、2万6000円)は毛穴の目立ちにくい、潤いに溢れた肌に導く。「同アイ クリーム」(15g、1万1500円 以上全て価格は編集部調べ)は軽いテクスチャーで目周りの肌にすばやく溶け込み、乾燥による小ジワを目立たなくして艶のある目元に仕上げる。

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明日8/14(金)からTHE GREAT SALE開催

こんばんは。

各店店頭・オンラインストアでは2020年春夏シーズンのファイナルセールが開催中ですが、

明日8月14日(金)からは、恵比寿のEBis303 イベントホールにて3日間限定のザ グレート セールもスタートします。

200806 great sale N main 明日8/14(金)からTHE GREAT SALE開催

<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションのアイテムが会場内限定の特別プライスで登場するほか、今回は<バーニーズ ニューヨーク ベビー>オリジナルコレクションのウェア各種が ¥3,000よりお求めいただけます。もちろん、デザイナーブランドアイテムもご用意しています。

 

詳しくは↓こちらよりご確認くださいね。

https://www.barneys.co.jp/events/the-great-sale.html

 

アシックス2020年上期は大幅に減収 2倍成長のECに活路

 アシックスの2020年1〜6月期連結決算は、売上高が前期比21.5%減の1468億円、本業のもうけを示す営業利益は38億円の赤字だった。新型コロナウイルスの感染拡大による直営店の臨時休業やインバウンド低迷により大幅な減収減益、営業赤字となった。一方で、EC売上高は同103.3%増の233億円と大きく伸長した。

 カテゴリー別では、主要カテゴリーであるランニングシューズの売上高が同15.1%減の709億円だった。ただし、多くの直営店が営業再開した6月は北米と中華圏がけん引し、単月では前年を上回った。また広告費の削減やデジタルコミュニケーション促進による旅費の縮小など販管費をコントロールしたことで利益率も0.1ポイント改善した。今後は、SNSやランニングアプリなどを活用しデジタルでの顧客接点を拡大するほか、8月発売の新作“ダイナブラスト(DYNABLUST)”で新客の取り込みを目指す。またランニング専門店との関係強化を継続し、シェア拡大に向けた取り組みを加速させる。

 地域別の売上高は、日本が同24.0%減の470億円、現地通貨ベースで北米が同25.7%減の284億円、欧州が同17.4%減の370億円と大きく減収した一方、中華圏は同3.8%増の185億円、オセアニアが同9.6%増の85億円と伸長した。廣田康人社長COO(最高執行責任者)は「インバウンド低迷による影響は大きく、短期での戻りは考えられない。好調な中国と東南アジアでしっかりと売り上げを立てていく」と語る。

 通期は売上高3000億円、営業利益140億円、経常利益170億円、純利益220億円と予想する。今後は好調なECの勢いを生かし、ライブ配信を活用したEC戦略やデジタルと連動した店舗運営で売上高を拡大させる。廣田社長は「地域によってデジタル戦略にばらつきがある。5Gの普及でライブコマースがやりやすくなった中国がトップで、欧米がそこに追いつきつつある。日本はまだこれから」と話す。加えて「ECがこれだけ伸びると、リアル店舗もショーケースのような役割に変わっていくだろう。現時点で店舗再編は考えていないが、『オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)』が好調な上海や北京、バンコクにアシックスの世界観を感じてもらえる旗艦店を出店し、日本でのインバウンド需要が見込めない分を現地で取り返したい」と説明した。また、生産拠点を集約して効率化を図るほか、販管費のコントロールも継続して営業利益のさらなる改善も目指す。

 公式スポンサーを務める東京オリンピック・パラリンピックについては「あくまで2021年に延長されただけ。すでに投資した予算もあるが、来年には大会が開催されるつもりで準備しており、回収できると考えている」と話した。

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【動画】「京大卒モデル一ノ瀬のモード飯~Cuisine à la mode~」Vol.0 “海鮮とお米のサラダ”

 「京大卒モデル一ノ瀬のモード飯~Cuisine à la mode~」は、モデル兼俳優の一ノ瀬遼による料理番組です。「オシャレな料理を作りたい!!」「たまにはお家でご飯を食べたい!!」という、多忙な業界人でも簡単に作れる料理を学びます。また京都大学薬学部出身の知識を生かした、料理にまつわるさまざまなウンチクや雑学もプラス。一ノ瀬についてもっと詳しく知りたい人は、下記の関連記事をチェック!!

 今回は、免疫力の向上をテーマに、タンパク質やビタミンA、ビタミンCを多く摂取することができる“海鮮とお米のサラダ”を学んでいきます。

レシピ
(2人分)
・米 0.5合
・エビ 4尾
・アサリ 7個
・イカ 1/3杯分
・ニンニク 1片
・赤パプリカ 1/4個
・ミニトマト 2、3個
・きゅうり 1/5個
・小きゅうりのピクルス(コルニッション) 1本
・ブラックオリーブ 4、5個
・白ワイン 30ml
・水 30ml
・塩 適量
・砂糖 適量
・お酢(穀物酢等で可) 適量
・マヨネーズ 小さじ1/2以下
・エクストラバージンオリーブオイル
・白胡椒(黒胡椒でも可) 適量

(トッピング)
・クリームタイプのバルサミコ酢 適量
・ディル 少量
・イタリアンパセリ 少量

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「シュウキュウ マガジン」がポップアップストアをオープン 「バルサ」や「レアル」のユニホームをリメイクしたマスクも

 フットボール・カルチャーマガジン「シュウキュウ マガジン(SHUKYU Magazine)」(SHUKYU)は8月16日まで、ポップアップストア「フットボール フリーク(FOOTBALL FREAK)」をフリークスストア渋谷(東京都渋谷区神南1-13-1)でオープン中だ。

 同ポップアップストアは、ライフスタイルとしてのフットボールを楽しむきっかけ作りをテーマに、「シュウキュウ マガジン」や普段はオンラインでしか購入できない国内外の雑誌、アパレルグッズなどをラインアップした。

 また今回のポップアップストアでは、海外の人気フットボールクラブのユニホームをリメイクしたマスクやトートバッグも販売している。価格はマスクが3800円、トートバッグが7000〜9200円となる。対象クラブは、スペイン・ラ・リーガ(リーガ・エスパニョーラ)の名門「FCバルセロナ(FC BARCELONA)」や、同リーグに所属し白い巨人の異名を持つ「レアル・マドリードCF(REAL MADRID CF)」、イギリス・プレミアリーグの2019-20年シーズン覇者「リヴァプールFC(Liverpool FC)」、「チェルシーFC(Chelsea FC)」、イタリア・セリアAに所属する「FCインテル・ミラノ(FC INTERNAZIONALE MILANO)」、「ASローマ(AS ROMA)」など。

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マツキヨの人気PB「アルジェラン」を手掛けるカラーズ 環境や社会問題に取り組むプロジェクト始動

マツモトキヨシの人気プライベートブランド「アルジェラン(ARGELAN)」などを手掛けるカラーズは、創業20周年を迎えた今年、環境や社会問題に取り組むプロジェクト「カラーズ ネクスト 20」をスタートさせた。世界と日本が抱える問題点を6つ掲げ、持続可能な経済活動や社会づくりを軸にしながら今後20年をかけて目標を実現していく。

 同社は広告制作会社として創業したが2008年から化粧品ブランドの開発に携わり、以降オーガニックコスメなどを手掛けてきた。「これまでの20年は多くの人の支えによって企業体として形になったと感じている。今後20年は人や社会、地球に恩返しすることが使命だ」(橋本宗樹カラーズ社長)と同プロジェクトを立ち上げたという。これを機に、モダンクリーンカンパニー(都会的で先進的な精神をもち、人や地球に誠実な企業)へ進化を目指す。

 6つの問題点として、現代人のストレス、地球環境、地方の衰退、日本の貧困、少子高齢化、多様性の欠如を挙げ、それに対して10のプロジェクトを立ち上げて30年までにSDGsの視点で、40年までに“カラーズ ネクスト 20”の視点で達成する目標を定めた。すでに実現に向けて社内で6つのチーム(部署ごとや、一部部署を横断した形もあり)をつくって取り組みを始めている。

「現代人のストレス」

具体的には、現代人のストレスに対しては、“ストレスを日常的にケアして、強い心と体を作る”をテーマに、30年までに多角的に証明された精油によるストレスマネジメントメソッドを生み出す。そして40年までに精油によるストレスマネジメントを日常化する。

「地球環境」

地球環境については、“CO2とプラスチックいよる環境悪化を止める”をテーマに、30年までにカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出を抑制で相殺すること)の達成と、容器や資材の50%削減を目指す。40年までにカーボンポジティブ(二酸化炭素を取り込む量が排出量を上回ること)の達成と、容器や資材の90%削減、創業以来排出したCO2を回収する。

「地方の衰退」

地方の衰退に対しては、“衰退する地方に産業を生み出し、活性化する”をテーマに、30年までに3億円規模の精油事業を1カ所創出し、リトリート(保養)施設を1カ所造る。40年までには3億円規模の精油産業を5カ所に創出し、リトリート施設を3カ所造る。

「日本の貧困」

日本の貧困については、“相対的貧困による将来への弊害を軽減する”をテーマに、30年までにシングルマザーの雇用環境による心理的不安、周囲の不理解をなくす、児童養護施設への支援の輪を拡大する。40年までに、仕事をすることで貧困から脱却できる社会と、子どもへのサポートが当たり前の社会を実現する。

「少子高齢化」

少子高齢化では、“高齢者のQOLを高め、現役世代の負荷を減らし、介護者のケアを進める”をテーマに、30年までに精油によるQOLマネジメント実施を、要介護者で5万人、介護者で1万人に対して提供する。40年までには要介護者を10万人、介護者を2万人まで広げる。

「多様性の欠如」

多様性の欠如については、“個性が尊重される社会を目指し、LGBTQやジェンダーギャップ理解の輪を広げる”をテーマに、30年までに同社の全てのパートナーが多様性を尊重した企業活動を行う。40年までに日本で多様性を尊重した考え方、行動をとる人を増やす。

 同社は10年スパンの目標を掲げることで、近代的な暮らしを維持しながらも持続可能な生き方を実現していく。さらに未来に目を背けず、問題に鋭く切り込むことで「日本らしい他者を敬う精神と、現代の自由で寛容なスタイルを組み合わせて社会をアップデートし、本当に必要とされる会社に進化させていく」と述べた。

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目玉はラフ・シモンズが加わった「プラダ」 リアルとデジタルをミックスして9月のミラノコレ開催へ

 イタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana 以下、CNMI)は8月15日、2021年春夏ミラノ・ファッション・ウイークの暫定スケジュールを発表した。期間は9月22〜28日で、今回はリアルなイベントとデジタルショーケースを織り交ぜて開催する。

 暫定スケジュールに載っている約50ブランドの中で、物理的なファッションショーを計画しているのは27ブランド。すでに9月23日の開催を表明していた「フェンディ(FENDI)」や、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)が共同で手掛けた初のコレクションを披露する「プラダ(PRADA)」をはじめ、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「マルニ(MARNI)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」「マックスマーラ(MAX MARA)」「エトロ(ETRO)」「MSGM」「ヌメロヴェントゥーノ(N21)」などが名を連ねる。一方、「ディースクエアード(DSQUARED2)」や「ミッソーニ(MISSONI)」「GCDS」「アンテプリマ(ANTEPRIMA)」「アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)」はデジタル形式でコレクションを発表予定だ。カルロ・カパサ(Carlo Capasa)CNMI会長は、「9月のミラノ・ファッション・ウイークは“フィジタル”(フィジカルとデジタルを合わせた造語)なショーケースになるだろう。参加するブランドやデザイナーがそれぞれのストーリーに合わせて最適な形式で発表できることを目指している」と話す。

 また、初日の22日にはイタリアの百貨店リナシェンテ(LA RINASCENTE)とCNMIのコラボレーションによるパーティーが、27日には地元のファッションスクールの卒業生によるコレクションを披露するショーが予定されている。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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「メゾン スペシャル」がヘラルボニーとコラボ 知的障害のあるアーティストを支援

 「メゾン スペシャル(MAISON SPECIAL)」は8月14日に、知的障害のあるアーティストによるプロジェクトなどを手掛けるへラルボニーとのコラボアイテムを「メゾン スペシャル」各店舗と公式ECサイト内で発売する。

 ヘラルボニーに所属するアーティストが手掛けたグラフィックを「メゾン スペシャル」のTシャツとセットアップに落とし込んだ。Tシャツ(7489円、税込)は3人のアーティストの作品をそれぞれプリントした3型をそろえ、セットアップは「ソロテックス(SOLOTEX)」素材を使用した細身(ジャケット2万8600円、パンツ1万5180円、同)のものと、同じく「ソロテックス」のジャージー素材(ジャケット2万1780円、パンツ1万2980円、同)を用いた2型で裏地にグラフィック1種類をプリントした。

 「メゾン スペシャル」は、障害のある人々に対してボランティアや援助だけではく、持続可能なビジネスを通して貢献していきたいというへラルボニーの理念に共感し、今回のプロジェクトに至ったという。

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「グッチ」の親会社、上半期は厳しい結果に 6月以降は中国などでV字回復

 ケリング(KERING)の2020年1〜6月期決算は、売上高が前年同期比29.5%減の53億7830万ユーロ(約6669億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は同40.3%減の16億7500万ユーロ(約2077億円)、純利益は同52.9%減の2億7260万ユーロ(約338億円)と減収減益だった。

 地域別の売上高では、西欧が同29.0%減の16億7060万ユーロ(約2071億円)、北米が同32.1%減の9億5550万ユーロ(約1184億円)、日本を除くアジア太平洋地域が同25.3%減の20億4800万ユーロ(約2539億円)、日本が同37.5%減の3億9900万ユーロ(約494億円)、東欧・アフリカ・中東が同34.9%減の2億5520万ユーロ(約316億円)だった。

 ブランド別の売上高では、「グッチ(GUCCI)」が同33.8%減の30億7220万ユーロ(約3809億円)、「サンローラン(SAINT LAURENT)」が同30.0%減の6億8110万ユーロ(約844億円)、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が同8.3%減の5億310万ユーロ(約623億円)だった。

 フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼最高経営責任者は、「20年上半期はこれまでで最も厳しい結果となった。これは新型コロナウイルスの世界的な感染拡大がいかに大きく影響したかという証左だが、この危機的な状況を耐え抜いた当社のビジネスモデルの強さをも示すことができた。事態が収束した際には、さらに力強く発展できるものと確信している」と語った。

 ジャン・マルク・デュプレ(Jean-Marc Duplaix)最高財務責任者(CFO)は、「アジア太平洋地域では中国、台湾、韓国が好調だが、香港とマカオは業績が低迷したままだ。アジア市場の数カ国、またヨーロッパの主要国は中国人観光客がいないことでかなり苦戦している」と述べた。

 ジャン・フランソワ・パル(Jean-Francois Palus)=マネジング・ディレクターは、「小売業界は激動の最中にあるが、当社がサステナビリティや多様性の推進に尽力していることはプラスに働くと思う。今後もラグジュアリー市場がなくなることはないし、ミレニアル世代やZ世代のラグジュアリー製品に対する購買意欲も落ちていない。実のところ、ロックダウン(都市封鎖)が解除されて店舗の営業を再開したときに、真っ先に買い物に来たのはそうした若年層だった」と述べた。

 ケリングは、「今後数カ月間における個人向けのラグジュアリー市場に関する見通しが立たないため、下半期の業績について信頼性のある予測をすることはできないが、上半期での売り上げ減少を補うことはできないだろう。しかし上半期に導入したコスト削減策などの効果が下半期に表れると思われる」と分析した。なお、店舗の営業再開とともに業績は順調に回復しており、20年4〜6月期(第2四半期)における中国本土での売り上げはそれ以前と比べて40%以上の伸びを見せているほか、6月中旬からは欧米でも好調だという。またECも72.4%増と急激に売り上げを伸ばした。

 同社の稼ぎ頭である「グッチ」は、20年4〜6月期における既存店ベースでの売上高が同44.7%減となり、20年1〜3月期の同23.2%減からさらに減少した。またコロナ禍の影響に加えて販売網を整理していることから、卸の売り上げも減少した。しかし店舗が営業を再開してからは主要な市場で業績を伸ばしているという。またECが非常に好調で、上半期はそれ以前と比べて51.8%の売り上げ増となっている。

 「サンローラン」は20年4〜6月期における既存店ベースでの売上高がやはり同48.4%減と大幅に減少したが、これは西欧と北米への依存度が高いためだという。「ボッテガ・ヴェネタ」も同24.4%減となったが、中国本土と韓国で店舗が営業を再開してからは売り上げがV字回復していることから、減少の度合いが抑えられた。

 デュプレCFOは、「当社の傘下ブランドが危機的な状況の中でも耐え抜き、強い回復力を見せていることをうれしく思うが、下半期の動きについては慎重に注視していきたい。多くの不確定要素がある中ではっきりしているのは、20年は観光客による売り上げは望めず、少なくとも21年の上半期まではその状態が続くということだ」と述べた。

 同氏は一方で、「ECが今後も成長していくことは間違いないと考えている」と話した。ケリングの小売り分野の売上高においてECが占める割合は、19年上半期は6%程度だったが、20年上半期では13%となっている。同氏は、「もともとECが販売チャネルとして確立している北米で記録的な売り上げとなったことに加えて、アジア太平洋地域では前年比でおよそ2倍の浸透率となり、さらなる伸びが期待される。6月は各国の店舗が次第に営業を再開していたにもかかわらず、全地域のECが2倍前後の伸びを見せるなど力強い勢いが感じられた」と説明した。

 ケリングではAI(人工知能)の導入を進めており、サプライチェーンにおける需給予測から顧客への“お薦め商品”の選択まで、さまざまな場面で活用している。パル=マネジング・ディレクターは、「以前から取り組んできたため、当社はこの分野において業界内でも優位にある上に、現在のように過酷な状況下でそれをさらに発展させることができてうれしく思う。事態の収束後は速やかに成長軌道に戻り、いっそう利益性の高い企業として発展できるだろう」と話した。また同氏は、ケリングが「ブリオーニ(BRIONI)」など業績が低迷しているブランドを手放すのではないかとの臆測を否定。「事態が収束して小売り環境が落ち着けば、堅調に業績を伸ばしていくと確信している」と述べた。

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「服にかけるお金が減っている」と2万8000人中62%が回答 「ジーユー」が着回し提案を強化

 お盆シーズンを迎え、そろそろ秋物の本格的な立ち上がり時期となっていますが、「ジーユー(GU)」が2020-21年秋冬の展示会でとても気になるデータを発表していました。それは、「6月下旬にブランドの公式インスタグラム上でアンケートを行ったところ、約2万8000人中62%が服にかけるお金が減っていると答えた」というもの。コロナ禍を受けてそのようなことは想定していましたが、実際にデータとして突き付けられると、ファッション業界に身を置く自分としては心にズッシリきます。感染再拡大で不透明感は増しており、秋以降はよりいっそうの消費停滞もあり得るかもしれません。

 そんなアンケート結果を受け、「ジーユー」が“新しいおしゃれ”として打ち出していたのが「ONE2MANY WARDROBE」というキーワードでした。このキーワード、簡潔に言えば「気温の変化に応じて、何通りにも着回せるアイテムをそろえる」といった内容です。“着回し”は今やウィメンズファッションでは欠かせない要素になっていますが(多様な着回しが可能=コスパがいい、という表現、SNS上にも雑誌にもあふれていますよね)、実際に「ドゥーズィエム クラス(DEUXIEME CLASSE)」などの人気ブランドを取材すると、社内検討会などで着回しを徹底的に追求しています。その徹底ぶりには驚くほどです。

 「ジーユー」として、改めて多様な着回しが可能なアイテムを提案してコスパを高め、ファッションの楽しさを消費者に届けるということが狙いなのだと思いますが、分が悪いなと感じるのは、「ジーユー」はトレンドのアイテムが手頃な価格で買えるところが強みである点。正直、着回しの多様さって、ベーシックやシンプルが得意なブランドの方が表現しやすいですから。「ドゥーズィエム クラス」もどちらかというとベーシック寄りですし、消費の冷え込みを想定して、秋以降はシーズン問わず売れるベーシックな定番品を増やすという動きはファッション業界全体に広がっています。「『ONE2MANY WARDROBE』はベーシックでやるなら簡単。それを『ジーユー』はトレンドのアイテムでやろうとするから難しい」と「ジーユー」の担当者も話していました。

 というわけで、トレンド性と着回しをいかに両立させるかがカギである「ジーユー」の「ONE2MANY WARDROBE」ですが、20-21年秋冬のその答えはシアーシャツ、サロペットを含むイージースラックス、軽いアウターなどにあるようです。シアー(透ける素材の)シャツは今夏のトレンドアイテムとして街でもよく見かけますが、それを既に7月から店頭に投入している晩夏初秋物のコーナーで提案していたのはもちろんのこと、気温がより下がった時期の着回しとして、セーターやアウターのインナーとしてチラ見せするレイヤードスタイリングも提案していました。スラックスも、まだまだ暑い時期は半袖ブラウスと合わせて、よりシーズンが進んだらスエットトップスやセーターと合わせてといった具合です。軽いアウターもさまざまなレイヤードを提案していました。

 こんなに何通りにも着回せても、もちろん価格はシアーシャツが1490円、サロペットが2490円と、「ジーユー」プライス据え置き。また、1着を長い期間楽しめるということで、サステナビリティの面も「ジーユー」では意識しているようです。老婆心ながら、「1着でこんなにも着回せるとアピールしたら、シーズンを通した購入着数が従来よりも減ってしまわないんだろうか」などと私は思ったりもしましたが、コロナで消費者の財布のヒモが固くなっている中で(コロナを除いてもファッション消費への熱がやや停滞気味な時代ですし)ファッションの楽しさを感じてもらうためには、着回しによるコスパの打ち出しがこれまでよりもいっそう重要になってくるのかもしれません。同時に、トレンドと着回しの両立を「ジーユー」にやられてしまったら、手も足も出ないという中小アパレルメーカーの嘆きも、聞こえてきそうです。

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ZOZO創業者の前澤氏がアダストリアとユナイテッドアローズ株を大量取得 

 ZOZO創業者の前澤友作氏が、個人で約66億円を投じアダストリアとユナイテッドアローズの株式を大量に取得していることがわかった。アダストリアは約39億円を投じ、全体の5.6%・273万株を取得。ユナイテッドアローズ株は約27億円を投じ、5.98%・180万株を取得している。両社は前澤氏が創業したファッションECモール「ゾゾタウン」で上位にある有力テナント企業。

 いずれも7月13日から8月6日にかけ、少額ずつ株式市場で買い足していた。13日のアダストリア株価は前日比34円安の1609円、ユナイテットアローズは同14円安の1336円だった。ユナイテッドアローズの広報担当者は「前澤氏からは、お世話になったので純投資をしたいと連絡があった。それ以上のことは聞いていない」という。

 なお、前澤氏は昨年9月に社長兼CEOを退任したZOZOの株式を、依然として全体の17.87%・5455万株を所有しており、ZOZOの親会社Zホールディングスに次ぐ第2位の大株主にとどまっている。

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東京中央線愛情文化雑誌「カミガタ。」が刊行

 美容の専門出版社の女性モード社は、「中央線の魅力を本気で伝えたい」との思いから、中央線沿線のファッション、ライフスタイル、食、文化、歴史、そしてヘアスタイルまでを網羅した東京中央線愛情文化雑誌「カミガタ。」を刊行した。

 コンテンツは、中央線沿線に“生息”するカップルの日常を切り取ったスナップ“恋する中央線”、地元で愛される隠れたスポットを紹介する“中央線最古の撞球場 ビリヤード山崎”“超普通な中央線沿線グルメガイド”など独自の視線から“中央線愛”を表現している。

 ロックバンド「ゴーゴーバニラズ」のジェットセイヤ、ビジュアル系バンド「ディオーラ」の翔也、お笑い芸人の玉袋筋太郎など、中央線沿線に思い入れを持つ著名人の“偏愛”インタビューも収録している。

 「阿佐ヶ谷3349」「コマ(coma)」「ソラ(sola)」など中央線沿線にあるエッジィの効いたヘアサロンが全面協力しているため、登場人物のヘアスタイルやファッションも要注目の一冊になっている。

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破綻の米ブルックス ブラザーズ、344億円で売却決定

 米アパレル運営会社のスパーク・グループ(SPARC GROUP)は8月11日、経営破綻した米ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)を3億2500万ドル(約344億円)で買収した。

 スパーク・グループは、米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP以下、ABG)と米不動産投資信託会社サイモン・プロパティー・グループ(SIMON PROPERTY GROUP)が半々の出資比率で設立した合弁会社で、アパレルブランドの「エアロポステール(AEROPOSTALE)」や「ノーティカ(NAUTICA)」などを管理している。

 ブルックス ブラザーズは7月8日に、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用を破産裁判所に申請していた。買い手候補としては、ABGとサイモン・プロパティー・グループ、そして不動産開発会社のブルックフィールド・プロパティー・パートナーズ(BROOKFIELD PROPERTY PARTNERS)の3社連合と、新進の米ブランド管理会社WHPグローバル(WHP GLOBAL以下、WHP)が有力視されていた。

 米連邦破産法第11条に基づいて事業を売却する場合、事前に“ストーキング・ホース”と呼ばれる買い手候補と協議の上で取引価格を決定し、後日開催される競売でそれを上回る入札がなければストーキング・ホースが正式な買い手となるという方法を取ることができる。スパーク・グループは7月23日にブルックス ブラザーズとストーキング・ホース契約を3億500万ドル(約323億円)で締結しており、期限までにほかの入札がなかったため落札が成立した。なお、当初の取引価格を2000万ドル(約21億円)上回る額での決着となっている。

 「ブルックス ブラザーズ」は1818年にニューヨークで誕生し、2018年に200周年を迎えたアメリカを代表するブランドの一つ。ビジネス用のスーツやシャツ、ネクタイを主力としており、品のある“アメリカントラッド”が持ち味だが、近年はオフィスファッションのカジュアル化によるスーツ離れを背景に業績が低迷していた。同ブランドは米国でおよそ250店を運営しているが、スパーク・グループはそのうち少なくとも125店を存続させることに合意している。

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「バートン」が「ネイバーフッド」とコラボ 死去した創業者の最期のコレクション

 “スノーボードの父”とも呼ばれるジェイク・バートン・カーペンター(Jake Burton Carpenter)氏が創業した「バートン(BURTON)」が、「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」とコラボしたコレクションを8月13日に「バートン」公式ECサイトと東京と大阪のフラッグシップストアで発売した。

 昨年11月、がんの再発による合併症のため死去したバートン氏が手掛けた最期のコレクションで、彼のシグネチャーコレクションである“MINE77”と彼と交流のあったブランド「ネイバーフッド」とのコラボだ。“MINE77”は北アメリカ限定だったため、今回が日本で初めての販売だという。

 リバーシブルのベルベットジャケット(5万7000円)、4つのポケットが特徴的なデニムジャケット(5万5000円)、ジーンズ(5万6000円)、カーゴジーンズ(5万2000円)、オーバーオール(5万8000円)を用意した。

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大阪の高感度セレクトショップ「ホワイ・アー・ユー・ヒアー?」が2号店 20周年で新たなスタート

 ラグジュアリーストリートやデザイナーズブランドなどを扱う大阪のセレクトショップ「ホワイ・アー・ユー・ヒアー?(WHY ARE YOU HERE.....?)」は8月8日に、2号店を心斎橋の御堂筋沿いにオープンした。創業から20年が経ち、今では高感度なアイテムを求めて全国から客が訪れる関西で唯一無二のショップとなった。節目の年に、1号店のある南船場からほど近い御堂筋沿いの一等地で、“未来へ向けて”新しいスタートを切る。

 2号店の売り場面積は約250平方メートル。内装デザインは造形活動も行っている建築家の松井俊樹が担当した。宇宙をコンセプトに、“未来とは宇宙であり、ファッションとは旅”という思いを込めてデザインした。新しい販売スタイルや新しいモードの見せ方など、“Why?”を探し求める場所として、セレクトショップのあり方を再定義するという。

 「アミリ(AMIRI)」や「バーバリー(BURBERRY)」、「リック・オウエンス(RICK OWENS」「レディメイド(READYMADE)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」「ハイダー アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)」「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」「ザ・ロウ(THE ROW)」「フィアー オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」など、国内外のハイエンドなブランドをセレクトする。

 同店では、新型コロナウィルス感染拡大防止への取り組みとして従業員に対してマスク常時着用、手洗い、うがいの徹底、健康チェック(検温、倦怠感、咳など)、店舗の消毒の徹底や業務スペースの消毒の徹底を実施している。また来店の際にはマスクをできる限り着用し、店内のアルコール消毒液を利用するよう協力を呼び掛けている。

■Why are you here.....? Midosuji
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-4-3
営業時間:11:00~20:00
電話:06-6244-7799

問い合わせ先
Why are you here.....? Midosuji
06-6244-7799

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「パタゴニア」が新疆ウイグル自治区からの素材調達をストップ

 パタゴニア(PATAGONIA)は、中国による新疆ウイグル自治区への人権侵害が文化的大虐殺にあたるとして、当該地域からの素材調達をやめることを明らかにした。

 中国当局は、180万人のウイグル人、カザフ人、その他トルコ系ムスリムの少数民族などを、当局がモデルとしている「北京語を話し、中国共産党を支持する市民」に変えるため、大規模収容所で再教育および強制労働を行うことで民族性を抹殺する計画を実行しているとされている。新疆ウイグル自治区では2017年中ごろから新たな収容所の建設や既存の収容所を拡張する動きが見られ、中国当局によるウイグル族の言語や文化、宗教的な慣習を取り締まる動きが顕在化していた。

 「ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)」や「ウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)」の過去の調査リポートでは、「パタゴニア」を含む多くのアパレルブランドが、新疆ウイグル自治区で事業を展開する企業や、中国政府の助成金を受けている施設、または当局が派遣する抑留者を低賃金で働かせている施設と関わりのある企業との取引があることが明らかにされている。

 パタゴニアのキャラ・チャコン(Cara Chacon)ソーシャル/エンバイロメンタル・レスポンシビリティ担当副社長は、「この問題に深い悲しみを覚えるとともに憂慮に堪えない。原材料の供給源を明確にするのは難しいが、重要な仕事だ。パタゴニアは公正労働協会(Fair Labor Association)のガイダンスに従って新疆ウイグル自治区から撤退し、人権侵害のない、環境負荷を限りなく削減した形で製品を作っていく」との声明を発表した。

 同社は当該地域で完成された素材を受け入れないことと、人権侵害が行われていない場所のみを供給源とする旨の声明を3月に発表しており、今回の決定でさらに踏み込んだ動きを見せた。また当該地域のサプライヤーに撤退の旨をすでに通告しており、世界中のほかのサプライヤーに対しても新疆ウイグル自治区での原材料調達および製造を禁止したことを伝えている。

 米ワシントンD.C.の戦略国際問題研究所(Center for Strategic & International Studies)によると、中国産コットンの80%以上が新疆ウイグル自治区で生産されている。現在中国による繊維原料、糸、生地、衣服などの生産量は世界一で、専門家は新疆ウイグル自治区で生産された糸がバングラデシュやカンボジアといった国々に輸出され、中国国外のサプライチェーンに紛れ込む可能性があることを指摘している。しかし実際には、世界に流通しているコットン製品の5分の1に新疆ウイグル自治区原産の繊維や糸が含まれているという。

 ブランドがこのような搾取から利益を生み出さないためには、当該地域からの撤退、そして中国当局による弾圧の事実上の支えとなっているサプライヤーとの関係を断ち切ることが重要だといえる。

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縫製大手のマツオカ、マスク特需で経常利益3倍増 20年4〜6月期

 縫製大手のマツオカコーポレーション(広島県福山市)の20年4〜6月期決算は、売上高が前年同期比20.0%増の165億円、営業利益が同2.8倍の18億1300万円、経常利益が同3.1倍の17億9500万円、純利益が同5.6倍の13億4200万円だった。マツオカは、中国やバングラデシュ、ベトナムなどに巨大な縫製工場を構える縫製の日本最大手。世界的にアパレル生産が落ち込む中で、マスク特需で異例の大幅増収増益になった。

 ただ、7月30日に発表した通期見通しでは売上高490億円(前期比14.2%減)、営業利益24億円(同7.8%減)、経常利益21億円(同16.8%減)、純利益20億円(同70.1%増)と、固定資産の売却益で膨らむ純利益を除き、減収減益の見通し。20年3月期で5800万枚に達していた衣服の生産数量も21年3月期は4700万枚に減少する見通し。

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「アネロ」がサステナビリティを強化 アイコン“口金バッグ”をリサイクルポリエステルに変更

 キャロットカンパニーが手掛けるバッグブランド「アネロ(ANELLO)」は、2020年秋からサステナビリティに注力する。ブランド設立15周年の2020年を“サステナブル元年”と位置付けて社会的課題に取り組んでいく。

 その第1弾として米テキスタイルメーカーのユニファイ(UNIFI)によるリサイクルポリエステル「レプリーブ(REPREVE)」の使用したバッグシリーズ“クロスボトル(CROSS BOTTLE)”を8月22日に発売する。14年の誕生以来、累計1000万個を販売するアイコンバッグの“口金バッグ”のレギュラーサイズ1個につき、500mLのペットボトル約5本分のリサイクルが可能なほか、今後5年間で約5000万本以上のペットボトルを再利用できるという。「アネロ」は目標として、2年以内で商品生産数に対してリサイクル素材使用量50%以上を目指す。

 また、“口金バッグ”の仕様も刷新し、ファスナーの引き手部分には人工皮革のスエードを用いて、ブランドネームをプリントから刺しゅうに変更。PC収納ポケットに加え、キャリーケースのハンドルに通すことができる背面パーツを付け、はっ水加工も施した。ユーチューブ上ではモデルのジュン・ヘイガン(Jun Hagan)を起用した動画を発表し、リニューアル商品について詳しく紹介している。

 「アネロ」は昨年12月にオープンした原宿店の内装に、使用済みのコーヒー豆を材料としたリサイクル可能な壁材や、再生ガラスを使用した什器などを用いており、今後も環境に配慮した取り組みを強化していく方針だ。

 

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新宿の経営者が叫んだ。「僕たちは○○だから都の自粛要請には応じませんでした」

 東京都は8月3日から都内全域で酒類を提供する飲食店、カラオケ店に対して営業時間を午前5時〜午後10時と再び営業時間短縮の要請を発表した。都庁のお膝元、新宿で真っ向から22時以降も営業を継続する4人の経営者に自粛に応じない理由をフリップで表現し、熱い想いを語ってくれた。
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こじれた上司と部下の「心に火をつけた」言葉は? 元ファストリ上席執行役員の心に火をつけた“トーチング”回顧録Vol.2

 ファーストリテイリンググループで社内改革を推進する「有明プロジェクト」をけん引し、史上最年少で上席執行役員に昇格した神保拓也はこのほど、人の「心に火をつける。」ことを目指し、株式会社トーチリレーを設立した。まず取り組む同社の主たる事業は、「心に火をつけることを主題に置きつつも、ティーチングやコーチングとは一線を画す」という「トーチング」。山に登るためのトーチ、登る山を見つけるためのトーチを提供する。ただ、その料金はタダだ。神保はなぜ、タダで「トーチング」を始めたのか?人の心に火が付くことで起こった、ファーストリテイリング時代のユニクロの「奇跡」をたどり、「トーチング」の魅力を考える(「トーチング」のビジネスモデルは、コチラから)。

(前回からの続き)

 3者3様で「店舗を良くしたい」と思いながら、それぞれの「言動が、相手に誤解されていた」状況に対して、神保“隊長”が行なったトーチングは、こんな具合だ。

 まず「スーパーバイザーに認めてもらうには、自分の何が課題なのか?」を学ぶべき店長に伝えたのは、2つ。1つは、「『登りたい山』だけでなく、『登るべき山』に登ることも必要ということ」。神保“隊長”は、「『登るべき山』に登るための努力が、あなたを『登りたい山』に導く」と説いた。そして2つ目は、「信頼残高を積み上げろ」。例えばフィリピンへの語学研修は会社・店舗のためなのだが、こじれた関係性のせいでその「努力」は、上司のスーパーバイザー(以下、SV)や部下の店舗スタッフには「ワガママ」に映っている可能性があった。そこで神保“隊長は店長に、今はSV、スタッフ、ひいては店舗の利用客からも「信頼残高を失っている状態」と進言。「相手の自分への期待を超えることで『信頼残高』を積み上げ、その逆はしないことで『信頼残高』を減らさないよう」アドバイスをした。

 一方、店長に対する不信感が募っていたSVには、「人は変えられない。変わるもの。無理やり変えようとするのではなく、変わるきっかけを与えること、その人の心に火をつけることに注力すべき」とアドバイス。力技で変えようとするのではなく、変わる“きっかけ”を与えるのが上司の仕事と説いた。その上で必要なのは、「相手以上に相手を知ること」。特にダメな面ではなく良い面に興味を持ってほしいと考え、「『店長』として扱う前に、まず一人の『人間』として接し、相手にもっと興味・関心を持つべき」と主張。それができなければ、結局SV本人が一番望まない「店長が変わらない」に繋がってしまうと続けた。

 さらにスタッフには、「矢印を自分に向けよう」とのメッセージを発信した。店長とSVの関係性を心配する気持ちはわかるが、そんな中でも「自分たちにできることは、たくさんある」ハズ。「周囲の喧騒に惑わされず、矢印を自分に向け、お客様のために最善を尽くそう」とエールを送った。「店長とSVが……」「あの2人が……」と考え続けるのは、ツラいことだ。

 そして最後に全員には、以下の6つをトーチングした。

①「我以外皆我師」。自分以外の人や、起こった事象の全てから学ぼう。大変な状況は自分を耕す肥やしであり、それを意識すると見える景色が変わる。

②「相手を叱るな。『志』に叱らせろ」。相手の中にある「志」を見つけて、「あなたの『志』が泣いているよ」と諭してみよう。

③「仕組みを憎んで、人を憎まず」。人は、叱っても変わらない。だったらミスに繋がった環境や仕組みを責め、常にアップデートを繰り返す。特に「犯人探し」を始めてしまうと、事業はアップデートできない。「この店舗に必要な仕組みは?」「今の仕組みは、古くないか?」と知恵を振り絞ることが大事。

④「人は、巻き込むのではなく、巻き込まれるもの」。よく言われる「人を巻き込む」は、間違い。自分が圧倒的な努力をしていれば、周囲は自然と味方になる=「巻き込まれる」。「巻き込めないのは、自分の努力が足りないから」と考えたほうが、人生はずっと面白い。

⑤「whatではなく、whyをすり合わせる」。「what」で人を動かすのは、完全に命令。「what」でも人は動くけれど、心までは動かない。それは仕事ではなく、作業を依頼していること。「what」ではなく「why」、つまり「やる理由」「なぜアナタに、これをやってもらいたいか?」を伝えるべき。

⑥「1つ上の視座で世界を見てみる」。上司や、その上司には、今の状況や環境がどう見えているのか?を意識する。スタッフは店長、店長はSV、SVは部長、部長は社長の視点で、相手が見ている景色を理解しながら事業を営む。すると相手の「why」がわかり、“阿吽(あうん)”の呼吸が生まれる。「店長になってから、店長の視座を身に付ける」のは弱い組織。誰もが1つ上の視座に立って動いているのが、強い組織。そしてトップの社長がスタッフの視座で仕事できるのが、最強の組織。

 そして神保“隊長”は、それぞれに実施したトーチングの内容を、それぞれに伝えたという。つまり店長にはSVやスタッフへのトーチングを、SVには店長やスタッフへのトーチングを、そしてスタッフには店長やSVへのトーチングの内容を伝えた。今振り返ると、「これが大きかった」という。(次回につづく)

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