「マキアージュ」がスナップ カメラにメイクフィルターを導入 ビデオ会議やリモート飲みにも

 資生堂のメイクアップブランド「マキアージュ(MAQUILLAGE)」は、スナップチャット(SNAPCHAT)のカメラアプリ「スナップカメラ(SNAP CAMERA」で、最新のメイクを楽しめるAR(拡張現実)フィルターを導入した。ズーム(Zoom)などのビデオ会議やユーチューブ(YOUTUBE)などの動画プラットフォームで使用でき、在宅勤務やオンライン上でのコミュニケーションが進んでいることから、顧客との接点の拡大を目指す。

 同サービスは8月21日に限定発売したアイシャドウパレット「マキアージュ ドラマティックスタイリングアイズ」(3080円)や「マキアージュ ドラマティックルージュEX」(3080円 )などのアイテムを使用した4パターンの最新メイクの発色や質感などを自分の顔で楽しむことができる。また、資生堂の美容総合サイトワタシプラス内の「テレビューティ」特設サイトでは、4つのメイクパターンの詳細の紹介しているほか、気に入った商品を購入できるようにしている。

 「スナップカメラ」では、ロレアル(L'OREAL)が、化粧品企業として初めて協業とし、同サービスを5月から実施している。傘下のブランド「ガルニエ(GARNIER)」「ランコム(LANCOME)」「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」「メイベリン(MAYBELLINE)」のフィルターを製作している。

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ニュウマン新宿のビームス ニューズが新コンセプト 人気アイテムを2週間ごとにプレゼン

 ビームスは9月1日から、ニュウマン(NEWOMAN)新宿2階の駅ナカに構えるコンセプトショップ「ビームス ニューズ(BEAMS NEWS)」を刷新する。“ビームスのいま”を新コンセプトに、全国の店舗やオンラインショップで展開するアイテムの中から“いまお客様に選ばれている人気のヒットアイテム”を2週間ごとに入れ替えてプレゼンテーションする。

 ヒットアイテムは、カジュアル、ビジネスカジュアル、キッズ、雑貨の4カテゴリから選ぶ。各ヒットアイテムには、全国の店舗スタッフによる愛着やこだわりが詰まったリコメンド入りのPOPを配備する。日々駅を利用する人にとっても、“ちょっとした発見”があることで毎日覗いてみたい場所を目指す。

■ビームス ニューズ(BEAMS NEWS)
時間:平日8:30~21:30 / 土・日・祝日8:30~21:00
※当面は平日9:00~20:30 / 土・日・祝日8:30~19:00
定休日:不定休
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan 2F エキナカ

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コーセー子会社からメンズスキンケア「マニフィーク」誕生 アマゾンなどで販売

 コーセーの子会社であるコーセーコスメポートからメンズスキンケアブランド「マニフィーク(MAGNIFIQUE)」(全5品、1200~2500円※編集部調べ)が誕生する。東京・銀座の直営店メゾンコーセー(公式サイトも含む)とアマゾンで9月1日から販売する。

 同社は活性化するメンズ市場に向け「マニフィーク」を立ち上げた。コンセプトは“循環美容”で、植物由来保湿成分やマリン由来保湿成分をはじめとする、ナチュラル由来成分を豊富に配合。肌が持つ潤いの巡りを整え、余分な皮脂や古い角質を取り除き、くすみや淀みのない肌をかなえる。また、ベタつきや乾燥、毛穴が気になる肌に潤いの膜を作ることで、乾燥を防ぐほか、洗顔や髭剃り後のバリア機能をキープし、肌の水分バランスも整える。

 製品は洗顔と化粧水、乳液、オールインワンジェル、フェイスマスクを扱い、全品共通で天然香料を配合したフローラルウッディの香りも特徴。

 同社は、「マニフィーク」と同時期に発売する機能特化型スキンケアブランド「デルマサージ(DERMA SURGE)」とともに、機能性やターゲットを明確に打ち出した2つのブランドを導入し、ブランドの多様性を高めセルフ市場における新規顧客の獲得を図っていく。

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JFW推進機構主催のテキスタイル展の見どころはサステナブル・プロジェクト 11月の開催概要を発表

 日本ファッション・ウィーク(JFW)推進機構は、11月18、19日に東京国際フォーラムで開催する2021年秋冬テキスタイル展「プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)」と「JFWジャパン・クリエーション(JFW-JC)」の概要を発表した。

 今回が19回目の開催。厳選された出展者が多彩な高品質テキスタイルを提案するビジネス商談会「PTJ」には68社が、日本唯一の繊維総合見本市「JFW-JC」には26社が出展する。

 出展社が企画開発したテキスタイルを編集展示したトレンド・コーナーと、出展社の新商品と一推し素材を展示するインデックス・コーナーは毎回注目されるが、今回の見どころはトレンド・コーナーで初めて行う“JFWサステナブル・プロジェクト”だ。

 サステナビリティのテーマごとに“原料”“製造工程”“企業認証”の3つのコーナーに大別し、さらに“原料”は“オーガニック原料・生分解性のある天然繊維”“リサイクル原料”“バイオベース原料・環境負荷軽減原料”“アニマルケアー原料”の4つに、“製造工程”は“最適化された染色・後加工プロセス”“非有害化学物質”の2つに分けられ、計7つの分類で展示される。今回の展示はテキスタイルのみとし、今後、副資材やレザーなどにも領域を広げる予定だ。

 JFW推進機構は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月に行う予定だった21年春夏向け「PTJ」と「JFW-JC」を中止し、予定していた9月のイタリアの素材見本市「ミラノ・ウニカ(MILANO UNICA)」と中国の「インターテキスタイル上海(INTERTEXTILE SHANGHAI)」の参加を見送った。

 なお、JFW推進機構の新しい事務局長に、7月1日付けで東レ出身の古茂田博氏が就任し、指揮を執っている。

■「プレミアム・テキスタイル・ジャパン」「JFWジャパン・クリエーション」
日程:11月18日 10:00~18:30、19日 10:00~18:00
会場:東京国際フォーラム ホールE
住所:東京都千代田区丸の内3丁目5−1

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JFW推進機構主催のテキスタイル展の見どころはサステナブル・プロジェクト 11月の開催概要を発表

 日本ファッション・ウィーク(JFW)推進機構は、11月18、19日に東京国際フォーラムで開催する2021年秋冬テキスタイル展「プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)」と「JFWジャパン・クリエーション(JFW-JC)」の概要を発表した。

 今回が19回目の開催。厳選された出展者が多彩な高品質テキスタイルを提案するビジネス商談会「PTJ」には68社が、日本唯一の繊維総合見本市「JFW-JC」には26社が出展する。

 出展社が企画開発したテキスタイルを編集展示したトレンド・コーナーと、出展社の新商品と一推し素材を展示するインデックス・コーナーは毎回注目されるが、今回の見どころはトレンド・コーナーで初めて行う“JFWサステナブル・プロジェクト”だ。

 サステナビリティのテーマごとに“原料”“製造工程”“企業認証”の3つのコーナーに大別し、さらに“原料”は“オーガニック原料・生分解性のある天然繊維”“リサイクル原料”“バイオベース原料・環境負荷軽減原料”“アニマルケアー原料”の4つに、“製造工程”は“最適化された染色・後加工プロセス”“非有害化学物質”の2つに分けられ、計7つの分類で展示される。今回の展示はテキスタイルのみとし、今後、副資材やレザーなどにも領域を広げる予定だ。

 JFW推進機構は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月に行う予定だった21年春夏向け「PTJ」と「JFW-JC」を中止し、予定していた9月のイタリアの素材見本市「ミラノ・ウニカ(MILANO UNICA)」と中国の「インターテキスタイル上海(INTERTEXTILE SHANGHAI)」の参加を見送った。

 なお、JFW推進機構の新しい事務局長に、7月1日付けで東レ出身の古茂田博氏が就任し、指揮を執っている。

■「プレミアム・テキスタイル・ジャパン」「JFWジャパン・クリエーション」
日程:11月18日 10:00~18:30、19日 10:00~18:00
会場:東京国際フォーラム ホールE
住所:東京都千代田区丸の内3丁目5−1

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天然石を用いた“ジュエリー絵画”の展覧会を大丸心斎橋店で開催 「リボンの騎士」や「鉄腕アトム」のマンガ作品など

 大丸心斎橋店は8月26日〜9月1日に、有名キャラクターやマンガ作品などの絵画をジュエリーで彩った「魅惑のジュエリー絵画展」を開催する。場所は本館8階にある「アールグロリュー ギャラリー オブ オーサカ(Artglorieux GALLERY OF OSAKA)」で、入場料は無料。

 “ジュエリー絵画”は、創業115年の神戸・本町に本店を構えるジュエリーカミネが商標登録したもので、熟練の職人が手作業で天然石を敷き詰めて仕上げた作品だ。細かい部分は宝石を砕き、パウダー状にして貼り付けるなどし、大きい絵画では完成までに3カ月程度かかったものもあるという。

 今回の展覧会では、手塚治虫の作品から“リボンの騎士”(30万8000円、税込)や“火の鳥”(148万5000円、税込)、“鉄腕アトム”(9万6800円、税込)、池田理代子による「ベルサイユのばら」の“オスカル&マリー・アントワネット”(74万8000円、税込み)などの“ジュエリー絵画”を販売する。また、サンリオキャラクターのハローキティやディック・ブルーナ(Dick Bruna)によるミッフィーなど世界を代表するキャラクターを含む約50点を展示する。

 昨年秋にリニューアルした大丸心斎橋店は、新しいアートギャラリー「アールグロリュー ギャラリー オブ オーサカ」を設けて、国内外のアートやデザインなどを積極的に発信してきた。

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「レスポートサック」から再生素材を使用した“リサイクルコレクション”登場

 「レスポートサック(LESPORTSAC)」は8月26日に、100%リサイクル素材の生地を使用した“リサイクルコレクション”を全国の店舗と公式オンラインストアで発売する。

 アイテムは、トートバッグ(1万5950円)やスクエア型の2ウエイミニトート(1万4300円)、ミニショルダーバッグ(9350円)などで、全ての生地に使用済みのペットボトルを原料としたリサイクル糸を使用した。なお生地1ヤードあたりに9本のペットボトルを使用している。デザインはベーシックなブラックと、ナチュラルな温かみのあるベージュ地にピンクとオレンジのバラを組み合わせたもの、地球や海をイメージしたブルー地に明るいパープルとブルーでアヤメの花を描いたものの3種類をそろえる。また、同コレクションのロゴには循環型を表す矢印を用いた。

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進化する幸せ産業(5)ワーケーション編 東京の旬を五感で味わう23区内のバカンス体験

 この夏にキーワードとなる“ワーケーション”とはワークとバケーションを組み合わせた造語。旅先のような環境で、バカンスを楽しみながら仕事を進めるスタイルだ。感染拡大防止の観点から考えると、遠方へ出向くべきか迷うが、せっかくならリラックスしたいし、刺激も受けたい。そこでこの夏、開業したばかりの「ウォーターズ竹芝(WATERS takeshiba)」内にできたホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」で、東京の“今”を五感で感じるワーケーションを体験してきた。

 旅の醍醐味は、まず目的にたどり着くこと。「メズム東京、オートグラフ コレクション」はJR山手線・京浜東北線の浜松町駅から徒歩でわずか6分。ゆりかもめでは竹芝駅のすぐ近くだ。ホテルが位置する「ウォーターズ竹芝」の敷地内に新しく船着場もオープンし、浅草や両国、お台場などへの定期航路便も開通した。私は最近手に入れたクロスバイクに乗って、荻窪の自宅から向かうことに。

 目指すのは伊豆大島や小笠原諸島への出発点となる、竹芝桟橋にほど近い「ウォーターズ竹芝」だ。都内、飯田橋エリアでの用事を終え、六本木ヒルズ、東京タワーなど名所を通過しながら東京湾へと向かう。たどり着いたときにはもう、感無量。ホテルのある建物の先はすぐ海で、スカイツリーも望むことができるのだ。最終目的地としては申し分ない。

 1階エントランスで体温チェックや消毒を済ませ、16階のフロントへ。自転車は1階のエントランスで預かってくれるので、外出時にもすぐピックアップできる。都内近隣在住者にとって東京湾沿いにある「メズム東京、オートグラフ コレクション」は程よい距離の自転車旅になるだろう。健脚自慢なら事前に荷物を送り、ランニングで向かうのもチャレンジングかもしれない。(実際、そういう方も結構いるのだとか!)

視覚、聴覚、嗅覚…あらゆるアンテナでこの瞬間の東京をキャッチする高揚感

 さて、JR東日本グループの日本ホテルがマリオット・インターナショナルと初提携したホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」とはどんなホテルなのだろう。16階のロビーで出迎えるのは正面の大開口部から望むスカイツリー。TOKYOの鼓動を繊細な糸で表現したアートワークと、ブランドイメージに合わせて調合した爽やかなフレグランス(春夏と秋冬で香りが変わるらしい!)に魅惑されながらロビーに向かうと、9mの開放的な空間が広がる。水面に揺らぐ光のような天井のアートや、波しぶきのようなオブジェ、耳に心地いいホテルオリジナルセレクトの音楽など、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚……あらゆる感覚を駆使して今この瞬間の東京を体感するのがコンセプトであり、その仕掛けが至る所に配されている。

 「スターサービスクルー」と呼ばれる接客スタッフのユニホームはヨージヤマモト社の「Y‘s BANG ON!」によるデザイン。メンズのパターンをベースにしたジェンダーレスなブランドだけに、一つのサイズでさまざまな体格の人にフィットし、それぞれの個性を引き出すスタイルだ。「ヘアスタイルやメイクは、クルー全員がメイクアップスクールのレッスンを受け、その人らしいモードなメイク法を個別に習得しました」と説明してくれたのは広報のジェーキンス沙織さん。このご時勢なので、みな黒のマスクを着けての接客だが、それも演出の一部であるかのようにスタイリッシュ。クルーはみな、右手を左胸あたりに添えるような所作で挨拶をする。劇団四季の劇場にも隣接していてエンターテインメントの空気が漂うこのエリアらしく、ホテル内をステージに見立てて、「メズム東京」の世界観を築いている。

 空間やサービスに統一感をもたらすブランディング――それをかなえるのが、この規模のホテルでは例を見ないであろうハウスデザイナーの存在だ。もともとファッションやコスメ業界のデザインの分野で活躍していた、まだ20代の小泉堅太郎氏が抜擢され、ブランディングを担当。そのデザインは多岐にわたり、オリジナルのカートまで作ってしまった。銅や人工大理石、レザーなど素材もラグジュアリーだが、透かし彫りや車輪が見えない細工など職人の技術も生かされている逸品だ。

 中でも小泉氏が力を注いだのは、各客室に備えられたブック型のアメニティーキット。大航海時代の冒険小説のようなボックスの表紙を開くと、歯ブラシやシャワーキャップなどのアメニティーが入った小さなボックスがパズルのように組み合わさっている。中身はもちろん持ち帰り可能。本をかたどったこのボックスを8000円で販売したところ、瞬く間に完売し、現在入荷待ちだという。この反響には「作りたいものを作りたいという思いで、自由にデザインしています」と語る小泉氏も驚いたという。ブランディングが強化されることで、タレント(メズム東京では従業員をそう呼ぶ)一人ひとりの中のイメージも膨らみ、胸に手を添える独特の挨拶や、オリジナルのウェルカムミュージックなど、さまざまなアイデアが寄せられて採用されたという。

ワーケーションの味方は快適環境と東京らしいビュー

 ワーケーションが効率よく進むよう客室の環境もサポートしてくれる。ガーデンビューの部屋にはバルコニーがあり、東京湾や浜離宮恩賜庭園、スカイツリーなど東京らしいビューを見渡せる。ハンドドリップでたのしむ猿田彦珈琲のオリジナルブレンド、茶せんで点てる本格的な抹茶など、ゆったりと過ごすためのアイテムもそろっている。また「メズム東京」では全客室にCASIOの電子ピアノを完備。気分転換に好きな曲を演奏したり、抹茶を点ててみたりと、室内で過ごす時間が娯楽になる環境だ。

 また、おこもりステイプラン「ザ・プライベート」では、チェックインも食事も部屋内ででき、外部との接触を最小限にした滞在も可能だ。また、目の前でソースをかけて仕上げるなど、インルームダイニングでもレストラン「シェフズ・シアター」のクリエィティブなフレンチを堪能できるのだ。バルコニーで潮風を感じながらいただくインルームの朝食も格別だ。

日常を持ち込む滞在だからこそ非日常での刺激が必要

 自分だけの空間で作業に没頭し、目標としていたノルマを達成できたので、16階のバー&ラウンジ「ウィスク」へ。ここはアーティストのアトリエをイメージしたミクソロジーバーで、ゴッホの「ひまわり」やモネの「睡蓮」、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」など、誰もが知る名画をモチーフに、その名を付けたオリジナルカクテルを提供している。あっと驚く斬新なプレゼンテーションばかりだが、見た目だけでなく素材や味にもこだわっている。奇をてらわず、バランスのいいカクテルなので、どれも試してみたくなり困る……!なにせメニューには18種類の名画が並んでいるのだから。フロアでは毎日、クラシックから長唄などの邦楽までジャンルを問わず「ショーケース」という無料イベントが開催され、その音が心地よく流れてくる。「ウィスク」はラストオーダーが2時30分と深夜まで営業しているので、残業後の自分へのご褒美にも最適だ。

 ワーケーション滞在とは、いつもの業務を進めつつ非日常的な空間で自分を解放すること。そのためにも、安らぎと刺激が両立する場がふさわしい。23区内の通勤圏内でありながら東京のトレンドを感じられる「メズム東京」は、そんな対極の望みをかなえてくれる。いつもの東京を別の角度から感じ、五感で楽しむ。海外やリゾート地までの交通費を考えるとすこし贅沢もできそうだ。ポストコロナは私たちに新しい休日の過ごし方を提案している。

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ドイツ発、老舗せっけんメーカーが作るオーガニックサンケア 海外ビューティ通信ベルリン編

 世界に目を向けると日本とは異なる美容トレンドが生まれている。そこで、連載「海外ビューティ通信」では、パリやニューヨーク、ソウル、シンガポールなど、4都市に住む美容通に最新ビューティ事情をリポートしてもらう。(本文中の円換算レート:1ユーロ=124円。この記事はWWDビューティ2020年8月20日号からの抜粋です)

 熱波の影響を受けて気温38度を記録する日もあった昨夏は、8月末でも連日35度を超える猛暑に見舞われた。今夏も昨年ほどの猛暑ではないが、8月に入り連日30度を記録している。梅雨がなく湿度も低いドイツの夏は、カラッとしていて過ごしやすい。“夏は小麦色の肌が美しい”という概念を持つドイツ人にとって、日光浴は欠かせない習慣となっている。しかしドイツは日差しが強くて日照時間も長く、紫外線による肌トラブルを防ぐために日焼け止めが必需品となっている。

 市販されている日焼け止め製品は、アボベンゾンやオキシベンゾン、オクトクリレン、ホモサレート、オクチサレート、オクチノキサートといった紫外線吸収剤を使用しているものが多く、これらの化学物質アレルギー症状を引き起こす原因とされている。また、これらの紫外線吸収剤は人体だけでなく、サンゴ礁などの海洋生物に影響があるとして問題視されている。

 そんな中ドイツの老舗せっけんメーカー、SPEICK(スパイク)が3月に画期的な日焼け止め製品を発表した。スパイクは南ドイツのバーデンヴュルテンベルク州エスリンゲンに拠点を構えるオーガニックせっけんメーカーで、創設者で人類学者のウォルター・ラウによって1862年に創業され、1928年に会社が設立された非常に長い歴史を誇る。せっけん以外にボディーケアやヘアケア製品を展開しており、全ての製品に、オーストリアのノックベルグ国立公園内に生息する野生の真正スパイクのエキスが配合されている。真正スパイクとは別名スパイクハーブと呼ばれ、中枢神経系に鎮静効果をもたらし栄養神経系を刺激する効果があるといわれている。真正スパイクは保護高山植物に指定されており、海抜約1800mの高さから専門農家が手作業で採取する。非常に希少価値の高い植物であるため、スパイクのみが独占使用許可を得ている。

 新製品の日焼け止めシリーズは「サンローションSPF20」「サンローションSPF30」「サンクリームSPF30」「サンクリームSPF50」(全てPA+++)、そして「アフターサンローション」の5種類をそろえる。日焼け防止に酸化亜鉛を使用し、ビート根、ザクロ、セイタカヨシの植物エキス複合成分と真正スパイクが肌を保湿する。同シリーズは香料、合成色素、石油系ミネラルオイル不使用、グルテンフリー、乳糖フリー、動物性原料を使用しないビーガン対応となっており、ドイツを含む欧州5カ国合同で策定した世界でも厳しいオーガニック基準であるコスモスオーガニック認証を取得している。

 ドイツを代表するオーガニックコスメメーカーでも残念ながら香料を使用していることがあり、子どもに使用できないブランドや製品もある。スパイクの日焼け止め製品は肌にも海にも優しい上に、ありがちな白浮き問題も心配ない。さらにウオータープルーフ処方もされており、試さない理由が見つからないほど秀逸で安心・安全な製品が誕生したのだ。

宮沢香奈:フリーランスライター兼コラムニスト。プレス、ブランドディレクターなどを経て、フリーランスとしてPR事業をスタート。その後、ライターとして執筆活動を開始。2014年に東京からベルリンへ拠点を移し、ヨーロッパを中心とした現地情報を多数の媒体で執筆中

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「メイベリン」が新作ファンデの発表会をオンラインとリアルで同時開催

 新型コロナウイルスの影響で大勢の人が集まるのが難しくなっている中、化粧品の新作発表会にも変化が訪れている。これまではイベント会場を貸し切って美容家や美容エディター、インフルエンサー、その他関係者を招待して新作を披露することが一般的だったが、現在はZoomやユーチューブなどを用いたオンライン発表会に切り替えるブランドがほとんどだ。しかしオンラインだと今までのようにダイレクトなコミュニケーションが取れない、また製品もSNSで発信してもらえない、通信の不具合によるシステムのトラブルが起こりやすいなど、オンライン発表会の難しさを感じているブランドも少なくないだろう。そんな中「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」は7月30日に新作ファンデーション「フィットミー リキッドファンデーション R」の発表イベントを、リアルでは天王洲で開催し、オンラインではその様子をライブ配信した。リアルとオンラインの同時開催は、オンライン発表会が増えている化粧品業界でも稀だ。今回「WWD Japan.com」編集部は「メイベリン」のオンライン・オフライン発表会双方を取材し、企画の意図やそのこだわりとはーー。

リアル会場には徹底的な感染防止策を

 会場は、天王洲アイルに浮かぶ船「T-LOTUS M」。3階建てで広々としている会場もこだわった点の一つだそう。遠藤由貴「メイベリン ニューヨーク」シニアPRコーディネーターは「人のいる空間をしっかり分けて、“密”を避けられる会場にした」と説明する。検温や消毒、ソーシャルディスタンシング、マスクの着用を徹底したほか、ゲストには受付で感染対策のガイドラインを読むように指導。通常の発表会だとメイクアップアーティストが来場者に対してタッチアップすることも多いが、今回はタッチアップは行わずセルフで製品を触れるブースを設けた。またタブレットも配置し、製品を触りたくないゲストのためにバーチャルで試せるように配慮した。

メイクアップショーや実験をライブ配信

 今回発表した「フィットミー リキッドファンデーション R」(全15色、各1600円)は、「メイベリン」の中でもベストセラーとなっている「フィットミー」シリーズのマットタイプをリニューアルしたもの。ドラッグ・バラエティーストアブランドでは最多の15色展開で自分の肌にぴったりなシェードが見つかるというコンセプトでこれまで人気を集めており、その“ぴったりな色選び”のハウツーを、今回メイクアップデモンストレーションで行った。会場には複数台の動画カメラを用いてオンラインでもその様子を生配信し、質問などはチャットで投函できるようにした。また、パワーアップした処方はクレイ由来成分を配合し、油分をコントロールして崩れにくいのが特徴だ。この“崩れにくさ”を分かりやすく伝えるための実験も行い、研究開発担当をオンライン会議でつないで解説も添えた。遠藤・シニアPRコーディネーターは「プレゼンテーション中は画面の向こうで参加されている方にも話しかけるように心掛け、遠隔でもライブの臨場感を味わってもらえるように工夫を凝らした」という。
 
 「なかなか画面上だけだと製品やブランドの世界観をフルに伝えることが難しいことから、今までのようなオフラインでの発表会の開催を決めた。一方でこのような状況下で、オンラインで参加したい人もいると思い、会場の様子を生配信するといった、ハイブリッドでの発表会に挑戦した。オンライン、オフラインどちらの良さを生かし、結果的にはどちらにもバランスよく参加していただけた。『メイベリン』は世の中の女性にポジティブなエネルギーを与えるブランドとして、既存の考え方にとらわれず今後も新しいアイデアに挑戦し続けたい」と遠藤・シニアPRコーディネーター。

 新型コロナウイルスの影響で新作の発表会が急速にデジタルシフトしたが、同時にリアルなコミュニケーションの良さも改めて感じるきっかけにもなっていると言えるだろう。新型コロナウイルスの完全なる収束が見えない中、今後もうまくデジタルとリアルを活用するブランドが増えそうだ。

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「ユニクロ」が前開き仕様のインナー発売 乳がん患者や介護が必要な人の声を受けて開発

 「ユニクロ(UNIQLO)」は9月7日から、前開きの仕様のTシャツやブラトップなどの“前あきインナー”を、自社ECで販売する。乳がん患者や入院・通院している人、介護を受けている高齢者、障がいを持っている人などが脱ぎ着しやすく、快適に過ごせるように開発された、新しい“LifeWear”だ。

 開発の発端は、かぶり型の衣服の着脱に困難を抱えていた消費者からの、「もっと着心地のよい、カラーバリエーションもある前開きのインナーがほしい」という1通の手紙。医療機関や介護施設などを訪問する中で、前開きのインナーが患者や介護を受ける側からも、診察や介護に従事する側からも求められていることを受け、開発に至った。

 具体的な商品は、“エアリズム”素材を使った前開き仕様のTシャツ(ウィメンズ、メンズとも各1990円、キッズ990円)や“エアリズム”素材の前開きブラトップ(1990円)など。ウィメンズはラベンダーや淡いオレンジ、薄いグリーンなどを含む6色をそろえ、メンズは黒などベーシックカラーを中心に5色を展開。コットン製もそろえる。Tシャツ、ブラトップともスナップボタンや面テープを使用し、弱い力でも着脱を可能にした。縫い代はフラットにしており、タグは生地に印字することで肌への刺激を抑えた。他に、高齢者なども着脱がしやすい締め付けのゆるいソックス(390円)も企画した。

 前開き仕様のブラトップやインナー類は下着専業メーカーも高齢者や介護が必要な人などに向けて企画しているが、価格がやや高かったり、色合いがベージュ中心といったものも多い。

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「ユニクロ」が前開き仕様のインナー発売 乳がん患者や介護が必要な人の声を受けて開発

 「ユニクロ(UNIQLO)」は9月7日から、前開きの仕様のTシャツやブラトップなどの“前あきインナー”を、自社ECで販売する。乳がん患者や入院・通院している人、介護を受けている高齢者、障がいを持っている人などが脱ぎ着しやすく、快適に過ごせるように開発された、新しい“LifeWear”だ。

 開発の発端は、かぶり型の衣服の着脱に困難を抱えていた消費者からの、「もっと着心地のよい、カラーバリエーションもある前開きのインナーがほしい」という1通の手紙。医療機関や介護施設などを訪問する中で、前開きのインナーが患者や介護を受ける側からも、診察や介護に従事する側からも求められていることを受け、開発に至った。

 具体的な商品は、“エアリズム”素材を使った前開き仕様のTシャツ(ウィメンズ、メンズとも各1990円、キッズ990円)や“エアリズム”素材の前開きブラトップ(1990円)など。ウィメンズはラベンダーや淡いオレンジ、薄いグリーンなどを含む6色をそろえ、メンズは黒などベーシックカラーを中心に5色を展開。コットン製もそろえる。Tシャツ、ブラトップともスナップボタンや面テープを使用し、弱い力でも着脱を可能にした。縫い代はフラットにしており、タグは生地に印字することで肌への刺激を抑えた。他に、高齢者なども着脱がしやすい締め付けのゆるいソックス(390円)も企画した。

 前開き仕様のブラトップやインナー類は下着専業メーカーも高齢者や介護が必要な人などに向けて企画しているが、価格がやや高かったり、色合いがベージュ中心といったものも多い。

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エイ・ネットが「ネ・ネット」と「メルシーボークー、」事業を終了

 エイ・ネットは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて大規模な事業編成を行う。2020-21年秋冬シーズンをもって主力ブランド「ネ・ネット(NE-NET)」と「メルシーボークー、(MERCIBEAUCOUP,)」の2ブランドの事業を休止。21年1月末までに「ネ・ネット」と「にゃー」の13店舗、「メルシーボークー、」の8店舗の計23の直営店を順次クローズする。

 「ネ・ネット」と「メルシーボークー、」はコロナ以前から苦戦傾向にあったが、両ブランドともにインバウンド(訪日外国人)の購買比率が約30%と高かったこともあり、コロナショックでさらに打撃を受けている。同社は昨年、ライセンス契約の満了に伴い「ツモリチサト(TSUMORI CHISATO)」のブランド事業を終了したばかりだったため、今後は「プランテーション(PLANTATION)」「ズッカ(ZUCCA)」「タクタク(TAC TAC)」の3ブランド体制となる。

 エイ・ネットの大滝雄一郎社長は「ブランド休止を決めたのは約1カ月半前。以前から事業再編を考えてきたが、コロナの影響で一刻を争う状況になった。『ネ・ネット』と『メルシーボークー、』はここ数年間、ブランドの特性と時代にギャップが生まれており、その差を埋めるために改革を進めてきたが完遂することはできなかった」と説明する。また「大規模な事業再編となるが、“今変わらず、いつ変えるのか”という覚悟を持って判断した。企業の力を結集すべく、社員たちともその思いや覚悟を共有している」と話す。休止する2ブランドの社員は配置転換などを検討しているという。

 「ネ・ネット」は05年にイッセイ ミヤケ社出身の高島一精がスタートさせ、今年で15周年を迎えた。“カップルで共有する日常着”としてメンズとウィメンズを扱い、06年春夏には東京コレクションに参加。07年には黒猫のキャラクター“にゃー”が誕生し、“にゃー”のモチーフをあしらったベーシックウエアや雑貨などを展開しつつ「にゃー」の商品をそろえた単独店も構えていた。

 「メルシーボークー、」はデザイナーの宇津木えりが06年に東京コレクションでデビューさせ、今年で14年目。「清く、楽しく、美しく。」をコンセプトに、“きちんとしているけど、ちょっと笑える”遊び心のある日常着を提案してきた。パターンを前後逆にした“うしろまえパンツ”などが定番人気で、根強いファンを抱えている。

 「ネ・ネット」の高島と「メルシーボークー、」の宇津木の2人は7月31日で同社を退社しており、今後は独立して創作活動を行っていくという。両ブランドの商標権は、引き続きエイ・ネットが保有する。

 今後エイ・ネットは「プランテーション」と「ズッカ」の両事業を強化していく。「プランテーション」は天然繊維のテキスタイルと着心地に定評があり、現在もワンマイルウエアなどが堅調だ。「ズッカ」はシューズやバッグの種類を拡充したことで、30歳前後の新規客の取り込みに成功している。「これからはよりお客さま視点を持つことが経営課題。ブランドを時代に合わせられるかどうかが肝になる」と大滝社長。両ブランドともにターゲットを明確に絞り、同社の強みである物作りを生かしてサステナビリティなどの時代性を盛り込んでいく。

 「タクタク」に関しては「卸を中心に毎シーズン着実に成長しており、ファッション好きの若い顧客を取り込めている。今年3月には東京コレクションに参加予定だったが、コロナの影響で中止になっていた。今後リアルのプレゼンテーションが開催できなくとも、オンライン上でのコレクション発表を検討していく」という。

 さらに、自社ECサイト「ユーモア(HUMOUR)」は、4~5月の緊急事態宣言に伴う店舗休業中は前年比200%増で成長し、現在も同100%増で推移している。今年中に江東区・新大橋の本社に物流倉庫を移し、アトリエ、プレスルーム、スタジオ、物流の機能を1カ所にまとめることで、スピード感を持って業務を効率化していく。「まずは事業再編を最優先にOMO(Online Merges with Offline、オンラインとオフラインの融合)を推し進め、その後は新ブランドについても検討していく」と大滝社長は語った。

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エイ・ネットが「ネ・ネット」と「メルシーボークー、」事業を終了

 エイ・ネットは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて大規模な事業編成を行う。2020-21年秋冬シーズンをもって主力ブランド「ネ・ネット(NE-NET)」と「メルシーボークー、(MERCIBEAUCOUP,)」の2ブランドの事業を休止。21年1月末までに「ネ・ネット」と「にゃー」の13店舗、「メルシーボークー、」の8店舗の計23の直営店を順次クローズする。

 「ネ・ネット」と「メルシーボークー、」はコロナ以前から苦戦傾向にあったが、両ブランドともにインバウンド(訪日外国人)の購買比率が約30%と高かったこともあり、コロナショックでさらに打撃を受けている。同社は昨年、ライセンス契約の満了に伴い「ツモリチサト(TSUMORI CHISATO)」のブランド事業を終了したばかりだったため、今後は「プランテーション(PLANTATION)」「ズッカ(ZUCCA)」「タクタク(TAC TAC)」の3ブランド体制となる。

 エイ・ネットの大滝雄一郎社長は「ブランド休止を決めたのは約1カ月半前。以前から事業再編を考えてきたが、コロナの影響で一刻を争う状況になった。『ネ・ネット』と『メルシーボークー、』はここ数年間、ブランドの特性と時代にギャップが生まれており、その差を埋めるために改革を進めてきたが完遂することはできなかった」と説明する。また「大規模な事業再編となるが、“今変わらず、いつ変えるのか”という覚悟を持って判断した。企業の力を結集すべく、社員たちともその思いや覚悟を共有している」と話す。休止する2ブランドの社員は配置転換などを検討しているという。

 「ネ・ネット」は05年にイッセイ ミヤケ社出身の高島一精がスタートさせ、今年で15周年を迎えた。“カップルで共有する日常着”としてメンズとウィメンズを扱い、06年春夏には東京コレクションに参加。07年には黒猫のキャラクター“にゃー”が誕生し、“にゃー”のモチーフをあしらったベーシックウエアや雑貨などを展開しつつ「にゃー」の商品をそろえた単独店も構えていた。

 「メルシーボークー、」はデザイナーの宇津木えりが06年に東京コレクションでデビューさせ、今年で14年目。「清く、楽しく、美しく。」をコンセプトに、“きちんとしているけど、ちょっと笑える”遊び心のある日常着を提案してきた。パターンを前後逆にした“うしろまえパンツ”などが定番人気で、根強いファンを抱えている。

 「ネ・ネット」の高島と「メルシーボークー、」の宇津木の2人は7月31日で同社を退社しており、今後は独立して創作活動を行っていくという。両ブランドの商標権は、引き続きエイ・ネットが保有する。

 今後エイ・ネットは「プランテーション」と「ズッカ」の両事業を強化していく。「プランテーション」は天然繊維のテキスタイルと着心地に定評があり、現在もワンマイルウエアなどが堅調だ。「ズッカ」はシューズやバッグの種類を拡充したことで、30歳前後の新規客の取り込みに成功している。「これからはよりお客さま視点を持つことが経営課題。ブランドを時代に合わせられるかどうかが肝になる」と大滝社長。両ブランドともにターゲットを明確に絞り、同社の強みである物作りを生かしてサステナビリティなどの時代性を盛り込んでいく。

 「タクタク」に関しては「卸を中心に毎シーズン着実に成長しており、ファッション好きの若い顧客を取り込めている。今年3月には東京コレクションに参加予定だったが、コロナの影響で中止になっていた。今後リアルのプレゼンテーションが開催できなくとも、オンライン上でのコレクション発表を検討していく」という。

 さらに、自社ECサイト「ユーモア(HUMOUR)」は、4~5月の緊急事態宣言に伴う店舗休業中は前年比200%増で成長し、現在も同100%増で推移している。今年中に江東区・新大橋の本社に物流倉庫を移し、アトリエ、プレスルーム、スタジオ、物流の機能を1カ所にまとめることで、スピード感を持って業務を効率化していく。「まずは事業再編を最優先にOMO(Online Merges with Offline、オンラインとオフラインの融合)を推し進め、その後は新ブランドについても検討していく」と大滝社長は語った。

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メンズブランド「マーカウェア」のウール素材マスクが再入荷 ネックストラップ付き

 メンズブランド「マーカウェア(MARKAWARE)」はニュージーランド産のウールを使用したマスクを8月25日から再販売する。8月3日に発売したものはすぐに完売となった。

 今回は特設ウエブサイトのみでの販売で、価格は4000円。インディゴ、チャコール、カーキの3色を用意した。ネックストラップ付きで、置き場所などに困らない仕様。裏地はリサイクルポリエステルのメッシュを採用し夏の着用も快適な作りとしている。表地のウールには非塩素の防縮加工を施し、冷水での家庭洗濯は可能だ。

 「マークウェア」のシャツやパンツなどと同じ色と素材を使用し、洋服とのコーディネートも提案する。

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夏の中だるみコーデに喝! “タイダイ柄”でマンネリ解消

 残暑の時期に入りましたが、夏の後半はコーディネートもマンネリ気味になりがちです。このあたりで中だるみに喝を入れるなら、絞り染めの“タイダイ柄”がおすすめ。サーファールックでおなじみのぼかし染めが夏気分をもう一度高めてくれます。さらに、勢いが続く70年代ヒッピーのトレンドも取り込めるので、マルチカラーやグラデーションなどを生かせば、サマールックにスパイスも加わりそうです。

 Tシャツでおなじみのタイダイ柄ですが、ウィメンズでは「イロジカケ(IROJIKAKE)」のような、フェミニンなワンピースにまでバリエーションが広がってきました。タイダイ柄の魅力はポジティブな気分と自由感。一枚で華やかに映るのも、薄着のサマーコーディネートではうれしいメリットです。そこで、今回は進化系のタイダイ・ルックをピックアップ。夏の後半戦にパンチを加える着こなしに役立ててみて。

タイダイ・ボトムスで気分を上げる スポーティーなトップスと好相性

 グラデーション風のタイダイが増えています。「アウラ アイラ(AULA AILA)」はデニムのブリーチを思わせるぼかしタイダイで、ロングスカートをエレガントな見え具合にアレンジ。スポーティーなメッシュトップスと合わせて甘さを抑えるのが、全体のバランスを整えるコツです。タイダイにはヒッピー感が伴いますが、あえて雰囲気の異なるアイテムを合わせると、こなれたミックスコーディネートにまとめられます。

 ヒッピーと縁が深いタイダイは、めくるめく色使いのサイケデリックカラーとも好相性。2枚目の「77 サーカ(77 CIRCA)」はマルチカラーのパンツにタイダイを生かしました。ナンバリングモチーフのスポーティーなトップスとのコンビネーションで、いっそうアメリカ西海岸風のムードに。気の滅入ることが多いご時世だからこそ、イエローやピンク、そしてタイダイで気持ちを盛り上げていきましょう。

リラックスワンピースにグラデーション染め ダイナミックな着映えに

 ワンピースにタイダイを迎えると、面積が広い分、ダイナミックな着映えに仕上がります。マルチカラーの帯状グラデーションが装いにリズミカルな動きを添えた「コンバース トウキョウ × ミュベール(CONVERSE TOKYO x MUVEIL)」のコラボレーションワンピースは、ハイカットスニーカーとも色を合わせて鮮やかに演出。リズミカルな動きを添えて、自然な落ち感も引き出すことに成功しています。

 逆に、ブルー系を使ったクールなタイダイ・ルックはまさに夏向きの装い。さわやかな印象を強めるなら白とのコンビネーションが効果的です。2枚目の「ミディウミソリッド(MIDIUMISOLID)」は、ブルーのタイダイが涼やかさいっぱい。裾広がりの伸びやかなシルエットは、ボディーに張り付かないゆったり感が見るからに心地よさげ。パートナー色の白が清潔感を印象づけると同時に、ブルーの深みを引き出しています。

タイダイTシャツで即効ヒッピースタイル ジェンダーレスな雰囲気もプラス

 真夏の主役アイテムであるTシャツは、タイダイとの相性が抜群。さっぱりして見えすぎるところのあるTシャツも、華やかな色のタイダイを生かせば、サマールックに程よい主張を呼び込んでくれます。「ハフ(HUF)」のオレンジ系タイダイTシャツは強めのメッセージプリント入りで、反骨ムードを匂わせています。さらに、切りっぱなしのデニムパンツを添えて、70年代ヒッピー感を演出。葉っぱモチーフのソックスも組み込んで、ありきたりを抜け出すコーディネートの出来上がり。

 トレンドが続いているレインボーカラーは、多様性のシンボル。Tシャツで取り入れると、一気にジェンダーレスな雰囲気が出ます。2枚目の「チャンピオン(CHAMPION)」のサイケデリック調の花柄風モチーフには、フラワーチルドレンのスピリットまで宿っているかのよう。レオパード柄のパンツは“柄×柄”コーデの決め手。装いにパワーも添えています。

 今年のタイダイ柄は、これまでに比べてバリエーションが多彩。薄着でマンネリ感が増しがちなサマールックにインパクトやサプライズを持ち込んでくれるので、“着こなし中だるみ”を打破する点で頼りになります。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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三喜商事が伊「イレブンティ」のメンズを本格的にスタート 直営店オープンを見据えた初のポップアップストア

 三喜商事はイタリアのファッションブランド「イレブンティ(ELEVENTY)」のウィメンズに加えて、2020年秋冬シーズンにメンズの取り扱いもスタートする。

 今月日本語の公式サイトを開設したほか、8月下旬に東京・ギンザ シックスと六本木ヒルズで初めてのポップアップストアをオープンする。商品価格は、ジャケット5万9000~11万8000円、パンツ3万8000~5万8000円、ブルゾン9万8000~13万円など。ポップアップストア限定品として、「イレブンティ」のアイコンであるバタフライのロゴをゴールドであしらったフルジップアップパーカやスエットパンツも販売する。初のポップアップストアは、充実したラインナップだ。また、「イレブンティ」は、エストネーションとバーニーズ ニューヨークの一部店舗でも販売する。

 「イレブンティ」は、2006年にオーナー兼デザイナーのマルコ・バルダッサーリ(Marco Baldassari)とパオロ・ズンティー二(Paolo Zuntini)、アンドレア・スクーデリ(Andrea Scuderi)の3人がミラノで立ち上げた。メンズでスタートし、16年にウィメンズも加わった。同年にはアメリカ法人を立ち上げ、グローバルにビジネスを展開している。

 イタリア製の生地を使用し、イタリア人の縫製職人が仕立てるメード・イン・イタリーの技術力にこだわった“インテリジェント・ラグジュアリー”を標榜する。タン、スモーキーグレー、ブラウンがベースカラーで、デザインはベーシックでありながらシーズンごとに新たなテクスチャーを取り入れ、遊び心があるカジュアル感が特徴だ。

 ウィメンズに加えてメンズが本格的にスタートし、直営店オープンを見据えたポップアップストアの展開だ。

■ELEVENTY GINZA SIX店
日程:8月26日〜10月27日
場所:ギンザ シックス
住所:東京都中央区銀座6丁目10-1 ギンザ シックス4F
※GINZA SIX店別注アイテムを販売

■ELEVENTY 六本木ヒルズ店
日程:8月27日〜2021年1月31日
場所:六本木ヒルズ
住所:東京都港区六本木6丁目10-2 六本木ヒルズけやき坂コンプレックス ヒルサイドB1F
※六本木ヒルズ店別注アイテムを販売

問い合わせ先
三喜商事
03-3470-8237

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まだ、あなたが知らないニューヨーク最新トレンド ニューヨークの不動産事情を解剖 SHRINKING FASHION RETAIL SPACE

 ニューヨークのファッション業界で活躍するクリエイティブ・ディレクター、メイ(May)と、仕事仲間でファッションエディターのスティービー(Stevie)による連載第12回。ニューヨークの路上に出現した屋外レストランで、3月以来の対面ランチが実現。“You’d Better Be Handsome”では、トレンドに敏感なレイチェル(Rachel)も加えて、ニューヨークのトレンドや新常識について毎回トーク。今回のテーマは、激変するニューヨークの不動産事情について。コロナの前から閉店に追い込まれている百貨店とセレクトショップの厳しい現状を含めてリポートする。

 ソーホーのはずれ、素敵な雑貨店「ギルド(THE GUILD)」と花屋を併設するフレンチレストラン「ラ メルシエ(LA MERCIER)」。レストランのすぐ外に設置されたテーブルは、もともとある屋内にも増してパリにいるかのようなムード。屋内でのレストラン営業がまだNGのニューヨークでは、レストランの周りにテーブルが設置され、天気のいい日は気持ちよく食事ができる。6フィート(約1.8m)は離れていないといけないため、普段よりも広々と感じる。メニューはQRコードをスキャンする仕組み。これもニューノーマルの一部。La Mercier, 53 Howard Street, New York NY 10013 tel:212 852 9097

メイ:屋外のレストランは使い捨て食器やプラスチックのコップが多かったりするけれど、「ラ メルシエ」ではもちろんコップはガラスで、ナプキンも布で、シルバーウエアだし、なんだかとっても落ち着く。

スティービー:屋内も天井が高くて素敵な空間だったけど、隣のテーブルの会話が丸聞こえしてしまう距離感だったから、今の方がゆっくり会話を楽しみながら食事ができるね。

レイチェル:レストランには申し訳ないけど、そんなに混んでないし、一人ずつのスペースがたっぷりで贅沢な感じ。でも雨が降ったりすると営業できないわけだから飲食店は大変よね。

スティービー:冬が来る前に、レストランの屋内でも食事ができるようになるといいね。

歴史あるロード&テイラーの撤退

メイ:でも今回のコロナのことが後押しして、ニューヨークを撤退するチェーン店も増えている。家賃が高いし仕方ないけど。

スティービー:例えばどこ?

メイ:ブライアントパークの中にある「ブライアント パーク グリル(BRYANT PARK GRILL)」も、実は他に19店持つチェーンだったらしく、旗艦店という意味でニューヨークに店を構えていたけれど、シンボル的なことにお金を費やしている余裕はなくなったみたい。

スティービー:ブライアントパークといえば、その2ブロック南にあったロード&テイラー(LORD & TAYLOR)という百貨店がとうとうなくなってしまったよね。ロード&テイラーは、1826年に創業したアメリカでいちばん古い歴史を持つ百貨店だった。ニューヨークの旗艦店は2018年に閉めていたけれど、まだ地方都市のモールを中心に50近くあった店舗のうち、19店が閉店する。

レイチェル:アパレルレンタルのル・トート(LE TOTE)が昨年8月に、ハドソンベイカンパニー(HUDSON BAY COMPANY)からロード&テイラーを買収したばかりだったのに、今月2日に破産申告を申請している。

スティービー:ル・トートもロード&テイラーを買収しなければ、共倒れにならなかったかもしれないのに。一時はメイシーズ(MACY’S)を持つフェデレイテッド(FEDERATED)の傘下にあったロード&テイラーにはいろんな企業が挑戦したけどうまくいかず、終止符を打った。

レイチェル:ニューヨークの元ロード&テイラーの6万1300平方メートルの店舗だけど、シェアオフィスの最大手ウイワーク(WEWORK)が元CEOのアダム・ニューマン(Adam Newman)の下で17年に購入し、その後アマゾン(AMAZON)に売った。今年3月に9億7800万ドル(約1040億円)でね。

メイ:ニューヨーク本社の夢をアマゾンは諦めてなかったんだね。今年3月って、コロナでロックダウンがスタートした時。他の企業だったら、そんな大きな買い物をしてしまって気の毒にもなるけど、アマゾンはロックダウンで利益が大幅に伸びた組代表だからあのビルも安泰だね。

スティービー:最近のロード&テイラーは地味なブランドしか置いていない廃れた百貨店だったけれど、僕が子どもの頃はトップブランドが並ぶキラキラした百貨店だった。1階にはパイプオルガンが設置されていて、華やかだった記憶が鮮明に残っている。

レイチェル:パイプオルガン?

メイ:ブライアントパークでファッションショーがあった時代に、ときどきあそこのカフェで休憩したりした記憶があるな。けっこう昔のことだけれど。そのときもすでにいつでも空いていた。

スティービー:百貨店内にレストランをオープンしたのも、ロード&テイラーがいちばん最初だったはず。5番街にある旗艦店は20世紀初頭に建てられたランドマークだし。

メイ:百貨店が難しいといわれて久しいけれど、本当に次々に消えていくよね。ブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)やサックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)は大丈夫かな?

スティービー:ニーマン マーカス(NEIMAN MARCUS)が破産申告したのが5月。コロナが大きな要因にはなっているだろうけど、その前から苦労していた様子だった。

メイ:ニーマン マーカス グループ傘下の高級百貨店、ニューヨークの最高峰バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)は大丈夫なのかな?

スティービー:バーグドルフは、別の経営チームが担当しているとかで、ニーマンの道連れにはならなさそうだけど、eコマースに強いわけでもなさそうだから大変だろうな、とは想像できる。

レイチェル:ニーマン・マーカスがバーグドルフを買収したときの条件として、バーグドルフは、同グループから競合百貨店をニューヨークにはつくらないことを提示したらしい。そのため、ずっとニーマン マーカスはニューヨークには出店しないできた。でも19年に大型高級ショッピングセンター、ハドソンヤーズ(HUDSON YARDS)がニューヨークに登場した際に晴れて出店したわけだけど、お客がそんなに入っているわけでもないし、正直いつまで持つのかなとみんな思っていたはず。

スティービー:ハドソンヤーズだけじゃないけど、コロナ時代に人がたくさん集まる、しかも室内のショッピングモールは危険とされているからつらいね。

メイ:「シャネル(CHANEL)」とか「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」まで入っているのにね。あの手の高級モールがワールドトレードセンターの近くにもあるけど、どうなっているのかしら?

レイチェル:ブルックフィールドプレイス(BROOKFIELD PLACE)とウエストフィールドワールドトレードセンター(WESTFIELD WORLD TRADE CENTER)のこと?ブルックフィールドには「グッチ(GUCCI)」や「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が、ウエストフィールドにはアップルや「H&M」が入っていた。でもみんなまだコロナの影響で閉まっているみたい。これを機に撤退する店があっても驚かないな。

高い賃料に潰される百貨店

レイチェル:私が暮らすブルックリンのブッシュウィックエリアは家賃も下がっているし、いろんな物件が増えていて引っ越そうかといろいろ物色しているところ。普段なら、そもそも空いている物件が少なくて苦労するのに、現時点ではニューヨーク市全体で1万3000件の空き物件があるらしい。これは記録的。もちろん住居だけで。

スティービー:コロナが長引くし秋からの学校も主にオンラインだから、郊外に引っ越す人も増えていて、ニューヨーク州北部やニュージャージーなどは一軒家の価格が30%くらい上がっているところもあるらしい。実際の物件を見ないで買う人もいるって聞いた。

メイ:分かる分かる。前みたいに旅が気軽にはできなくなったいま、仕事もリラックスも学校も何でもかんでも家でしないといけないから、庭やテラスがないとつらい。

スティービー:「ニューヨーク タイムズ(The New York Times)」の5月の記事だけど、ニューヨーク市の人口の約5%にあたる42万人が、ロックダウンになってニューヨークから郊外や他州に逃げたというデータがある。ドライブで2〜3時間以内で行けるニューヨーク州北部のアップステートや、ハンプトンやコネチカットなどに別荘を持っている人たちも多いのも確か。

レイチェル:年内はオフィスに行かなくていい企業もたくさんあるしね。仕事のリモート化で、都会のど真ん中にいる必要がなくなった人たちも多いはず。そもそも、家賃が高過ぎるから。

スティービー:家賃が高いといえば、米国の「ムジ(MUJI)」も7月に破産宣申告をしたね。カリフォルニアの店舗は全店閉鎖するらしい。そういえばニューヨークのハドソンヤーズにも入っていたね。

レイチェル:高いところにばかり出店したのがあだになったみたいよ。

メイ:そうはいっても、みんないいところに出店したいよね?ただバランスの問題だと思うけど。

スティービー:バーニーズ ニューヨーク(BARNEY’S NEW YORK)が倒産したときに、あのビルが持ちビルでないと聞いてすごく驚いたのは僕だけじゃなかったはず。1993年から旗艦店を構えてきたから、てっきりバーニーズのビルだと信じ切っていた。2万1375平方メートルの面積を借りていたとは。

メイ:年間家賃が1600万ドル(約17億円)だったのが、19年1月に約倍の3000万ドル(32億円)になったというのも倒産の理由だったよね。1600万ドルだって十分に高い。高級品をたくさん売ったところでなかなかそんな利益は出ないって、素人の私でも計算できるのに。ヘンリベンデル(HENRI BENDEL)もワクワクさせられる素敵な店だったけど、なくなってしまった。実はバーニーズと同じ頃に静かに閉店したよね。

スティービー:ニューヨークに店を出すのは、以前は成功の証しだったかもしれないけど、もうそんなことを言っている場合ではなくなっているし、一等地に旗艦店をオープンすることがゴールということ自体がいまどきじゃない。

続々消えゆくセレクトショップ

メイ:オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)はある意味、いいときにビジネスを売ってラッキーだったと言える?コロナの前だったから。予定より早く店を閉めなくてはいけなかったとはいえ。

レイチェル:ディエチ・コルソコモ(10 CORSO COMO)もコロナになって、あっという間に閉まってしまった。18年9月にオープンして、結局2年持たなかった。場所も不便だったから、私は1度行ったきり。

スティービー:ディエチ・コルソコモのスーパーセールが7月にオンラインであって、普段は絶対にセールにならないようなブランドまで全て70%オフとかになったんだよ。ただ、すごいオーダーが殺到してパンクしたのか、全キャンセルになったらしい。前代未聞。

レイチェル:オンラインセールといえば、ニューヨークにお店もあったトトカエロ(TOTOKAELO)と、オンラインでセンスのいい服と雑貨を販売してきたニードサプライ(NEEDSUPPLY)。同じグループだけど、どちらも現在進行中のセールをもって閉店するらしいし。

スティービー:ニードサプライは、1996年にビンテージのリーバイス専門店としてバージニア州リッチモンドでオープンした。2008年から、オンラインも展開していて、僕も本や食器を買ったりしていたよ。

メイ:5月にはジェフリー(JEFFREY)も閉店したよね。1999年まだ血の匂いが漂うミートパッキング地区に高級セレクトショップをオープンし、その後2005年にノードストロム(NORDSTROM)が買収したのだけれど。

スティービー:あの頃旬なデザイナーブランドがすべて並んでいたし、メンズも充実していた。ジェフリーの出現で、ミートパッキングには続いて「ステラ・マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」や「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」などのブティックが出来たし。

メイ:コロナがとどめを刺したのは確かかもしれないけれど、セレクトショップというコンセプトが次々に破綻してきている。バーニーズ、ヘンリベンデル、オープニングセレモニー、スティーブン・アラン(STEVEN ALAN)、ジェフリー、トトカエロ、もっと出てくるかも?

スティービー:センス(SSENSE)のように店を構えず、それゆえに一等地で高い賃料を払わなくてもいいところしかもはや生き残れないのかも?

メイ:結局はアマゾンだけが生き残る世の中しか待っていないのか?今はツーリストもいないし。

レイチェル:アマゾンといえば、郊外の閉店したモールを発送センターにする予定があるらしい。モールの経営では最大手のサイモン・プロパティ(SIMON PROPERTY)と交渉中だとか。シアーズ(SEARS)やJ.C.ペニー(J.C.PENNEY)だったところがアマゾンになるってこと。

メイ:ロックダウンの間も閉まらなかったターゲット(TARGET)やウォルマート(WALMART)とかの売り上げはすごく上がっているし。勝敗がはっきり出てきている。

スティービー:小売業の不動産物件が今後どうなるかは目が離せないね。店がどんどん閉店するだろうし。ニューヨークの魅力って、ショッピングであったことは確かだから、その魅力が消えないといいね。

メイ/クリエイティブディレクター : ファッションやビューティの広告キャンペーンやブランドコンサルティングを手掛ける。トップクリエイティブエージェンシーで経験を積んだ後、独立。自分のエージェンシーを経営する。仕事で海外、特にアジアに頻繁に足を運ぶ。オフィスから徒歩3分、トライベッカのロフトに暮らす

スティービー/ファッションエディター : アメリカを代表する某ファッション誌の有名編集長のもとでキャリアをスタート。ファッションおよびビューティエディトリアルのディレクションを行うほか、広告キャンペーンにも積極的に参加。10年前にチェルシーを引き上げ、現在はブルックリンのフォートグリーン在住

レイチェル/プロデューサー : PR会社およびキャスティングエージェンシーでの経験が買われ、プロデューサーとしてメイの運営するクリエイティブ・エージェンシーで働くようになって早3年。アーティストがこぞってスタジオを構えるヒップなブルックリンのブシュウィックに暮らし、最新のイベントに繰り出し、ファッション、ビューティ、モデル、セレブゴシップなどさまざまなトレンドを収集するのが日課

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「クラランス」が初の50代向けエイジングケアシリーズ

 「クラランス(CLARINS)」は9月4日、50代向けの新エイジングケアシリーズ「N ルミエール」を発売する。同シリーズはシワやシミのほか、肌密度の低下が起こる55歳以上の肌状態と、加齢によって肌の活力を左右する微量栄養素のネットワークに着目。3年に及ぶ研究、240の処方テスト、3つの研究機関との共同研究により開発した。

 同ブランドはこれまで、肌年齢に合わせたエイジングケアシリーズとして25歳〜の「Mアクティヴ」、35歳〜の「ファーミング EX」、45歳〜の「スープラ」のほか、2019年からはミレニアル世代向けの「マイ クラランス」を展開しているが、50代向けは初めて。豊かな人生や生活を楽しみポジティブに美容と向き合う大人女性にアピールする。

 ラインアップはエッセンスローション、デイクリーム、デイエマルジョン、ナイトクリームの4種で、価格は1万500〜1万9000円。オーガニックマロニエフラワーエキスやマロニエ果実のほか、ワカメエキス、ハルンガナエキス、カラスムギ、シアバターなど、植物由来の成分を取り入れた独自成分を取り入れている。

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人材会社のiDAがアパレル・コスメ企業の新入社員研修を無料開催 2020年度入社の新卒販売員を対象に

 人材会社のiDA(東京、加福真介・社長)は、販売員応援プロジェクトの一環として、アパレル・コスメ企業を対象としたオンライン研修「新入社員フォローアップトレーニング」を9月8日と25日に無料開催する。同研修はZoomで実施し、各日先着18人の募集だ(1社あたり最大3人まで)。時間は10〜17時。

 販売員応援プロジェクトは今年4月に、新型コロナウイルスの影響により苦戦するファッション・コスメ業界で働く販売員の応援を目的にスタート。今回実施するオンライントレーニングは、コロナ禍により新入社員研修を実施できなかった企業向けのフォローアップとして、2020年度入社の新卒販売員を対象に、“社会人としての思考”や“仕事には欠かせないコミュニケーション”などを無料でレクチャーし、“自ら考えて動ける”人材の育成を目指す。講師には、元ルイ・ヴィトンジャパンの採用・トレーニングマネジャーで、現キャリアブロッサム代表の増田啓子氏を招き、心理学やケーススタディーを用いて、グループワークやディスカッションを取り入れながら7つのカテゴリーに分けて実施する。

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人材会社のiDAがアパレル・コスメ企業の新入社員研修を無料開催 2020年度入社の新卒販売員を対象に

 人材会社のiDA(東京、加福真介・社長)は、販売員応援プロジェクトの一環として、アパレル・コスメ企業を対象としたオンライン研修「新入社員フォローアップトレーニング」を9月8日と25日に無料開催する。同研修はZoomで実施し、各日先着18人の募集だ(1社あたり最大3人まで)。時間は10〜17時。

 販売員応援プロジェクトは今年4月に、新型コロナウイルスの影響により苦戦するファッション・コスメ業界で働く販売員の応援を目的にスタート。今回実施するオンライントレーニングは、コロナ禍により新入社員研修を実施できなかった企業向けのフォローアップとして、2020年度入社の新卒販売員を対象に、“社会人としての思考”や“仕事には欠かせないコミュニケーション”などを無料でレクチャーし、“自ら考えて動ける”人材の育成を目指す。講師には、元ルイ・ヴィトンジャパンの採用・トレーニングマネジャーで、現キャリアブロッサム代表の増田啓子氏を招き、心理学やケーススタディーを用いて、グループワークやディスカッションを取り入れながら7つのカテゴリーに分けて実施する。

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今週のスケジュール(2020年8月24日〜2020年8月30日)

FASHION

24 MON
ワック
「ネグレクトアダルトペイシェンツ」 21年春夏ランウェイショー
21:30〜 渋谷パルコ 10階「ルーフトップ パーク」
(東京都渋谷区宇田川町15-1)

25 TUE
ワコール
「ワコール メゾン」プレオープン
11:00〜12:00 ギンザ シックス 4階「ワコール メゾン」
(東京都中央区銀座6-10-1)

BEAUTY

26 WED
川辺
新製品発表会
11:00~/14:00~
オンライン配信

28 FRI
ビヨンクール
「タナメラ」ローンチイベント
14:00~15:00 
(東京都渋谷区神宮前3-21-1 プラフロール神宮前B1F)

The post 今週のスケジュール(2020年8月24日〜2020年8月30日) appeared first on WWD JAPAN.com.