「サカイ」が「ナイキ」とのコラボコレクションを発売 2019-20年秋冬メンズコレクションで披露

 「サカイ(SACAI)」は10月20日、「ナイキ(NIKE)」とのコラボコレクションを発売する。東京・南青山の「ナイキラボ MA5(NIKELAB MA5)」、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)、「サカイ」青山店および公式オンラインストアで販売した後、公式アプリ“スニーカーズ(SNKRS)”でも扱う。

 同コレクションは、2019年1月にパリで発表した2019-20年秋冬メンズコレクションで披露したもの。ダウンの袖口とポケットをウールのメルトンで切り替えたメンズ展開のパーカー(3色、各6万円)や、袖口とフード、サイドラインにファーを組み合わせたウィメンズ展開のパーカ(4色、各6万円)を用意。そのほかユニセックス展開で、MA-1をドッキングしたフーディー(3色、各2万7500円)を販売する。カラーはブラック、ホワイト、ネイビー、カーキの日常で使いやすい構成にした。

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“スーパスター”誕生50周年キャンペーンがスタート “多様性”を表現

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」はこのほど、“スーパースター(SUPERSTAR)”の誕生50周年を記念したキャンペーン“SUPERSTAR 2020 ジブンだけの、色でいこう。”を開始した。

 同キャンペーンでは1969年にバスケットボールシューズとして誕生した“スーパースター”が、音楽やストリート、ファッションなどさまざまな文化に受け入れられてきたことを表現すべく、“多様性”をメッセージテーマに据える。キャンペーンビジュアルには、ブランドアンバサダーのローラをはじめ、「アディダス」バスケットボール契約選手であるオコエ桃仁花選手、テーブス海選手らが登場。また同テーマを表現したキャンペーンムービーも公開した。

 今回登場した記念モデルは、多様性を表現するカラーをあしらったアシンメトリーなスリーストライプスが特徴。ベロと側面には3Dトレフォイルロゴを施した。また、タトゥーショップのスリータイズ タトゥー(THREE TIDES TATTOO )のアーティストとコラボした“風神雷神コレクション”も登場。アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア 原宿では、同コレクションをフィーチャーし、スリータイズ タトゥーの30点以上の作品や、東京・大阪を拠点に活動するタトゥーアーティストによる直筆アートを落とし込んだ“スーパースター”を展示している。

 またアディダス オリジナルス フラッグシップ ストア 新宿ではローラの巨大ビジュアルが登場した。店内では、同店限定のビジュアルのほか、ローラにインスピレーションを受けたコーディネートを紹介する。ローラは「“スーパースター”は何年たっても、素敵なアイコニックなシューズだなと思うの。昔から変わらないデザインで、いろいろなスタイルに合わせやすいところが好き。カジュアルはもちろん、ちょっとキレイめな格好にも合う。カラフルなスリーストライプスはとても新鮮だなと思う。カラーが入るとハッピーカラーな格好に合わせたくなる。今回は、あえてシンプルで真っ白な色の無いコーデにして“自分らしさ”を表現してみたの。みんな違うからこそ個性があるわけだし、それを尊重する気持ちを持つことが大事だなと思う」とコメントを寄せた。

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コンデナストが国内旅行をプロデュース エクスペリサスと業務提携

 コンデナスト・ジャパンはこのほど、コンシューマー向けの国内旅行事業の「BtoC向け旅行プランの販売」と、広告クライアントに向けて提案する「BtoB向けイベント開発」の2つの分野で、コンテンツ企画などを手掛けるエクスペリサスと業務提携したことを発表した。

 国内旅行事業ではエクスペリサスの企画力と、コンデナスト・ジャパンのもつブランドアセット、編集力、会員基盤をかけあわせ、コロナ禍における安心・安全へのニーズに応えた旅行体験を提供していく。

 第1弾としてコンデナスト・ジャパンが保有するブランドの一つ「GQ JAPAN」にてIDメンバー限定の「GQ プレミアム エクスペリエンス-トラベル(GQ Premium Experience-Travel)」と題した国内旅行企画をスタートさせた。富山で1泊2日の二人旅が楽しめる「トヤマ グルマン ツアー(TOYAMA GROUMAND TOUR)」の販売を10月15日から開始した。有名建築家や作家が手掛けた空間や器といった富山の魅力を堪能できる内容になっている。旅行代金は52万円と、松濤庵でのお点前体験付きの53万2000円の2パターンを用意した。

 コンデナスト・ジャパンは2020年8月に「コンシューマビジネスデべロップメント」部署を設立。今後もコンシューマービジネスに力を入れていく。

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ビームス、コスモ、つみき、トランジットが協働で苦境の映画業界を支援 「ビーシアター」を始動

 ビームスと広告代理店のコスモ・コミュニケーションズ、国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス「フィルマークス(FILMARKS)」を運営するつみき、トランジットジェネラルオフィスは協働で、映画産業の支援プロジェクト「ビーシアター(B-THEATER)」をスタートさせる。新型コロナウイルスの影響で苦境に立つ映画産業をファッションとカルチャーの力で支援する試みだ。

 「ビーシアター」では、さまざまな映画体験を提供するシアタープロデュースチーム「ドゥイット・シアター(DO IT THEATER)」の協力のもと、車の中にいながら映画鑑賞ができるドライブインシアターを活用。ロゴはグラフィックデザイナーの小林一毅が手掛け、車中の暗闇の中で映画から放つ光に照らされる人の横顔を描いた。

 まずは11月21日と22日に神奈川県横須賀市にある長井海の手公園の特設会場で「ビッグ・フィッシュ」「シング・ストリート 未来へのうた」「あの頃ペニー・レインと」「ラ・ラ・ランド」の4本を各回に分けて上映。J-WAVE(81.3FM)とInterFM897による音楽ライブも行う。

 チケットは10月20日から公式サイトで発売し、各回150台ずつで料金は1台1万円だ。収益の一部をミニシアター・エイド基金へ寄付する。

■B-THEATER
開催日:11月21、22日 ※雨天決行
上映スケジュール:21日1stステージ「ビッグ・フィッシュ」開場15:00~上映開始16:40~、2ndステージ「シング・ストリート 未来へのうた」開場19:10~上映開始20:10~ ※各回150台、22日1stステージ「あの頃ペニー・レインと」開場15:00~上映開始16:35~、2ndステージ「ラ・ラ・ランド」開場19:10~上映開始19:55~ ※各回150台
会場:長井海の手公園 特設会場
住所:神奈川県横須賀市長井4丁目
チケット料金:1万円

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「シロ」2020年クリスマスコフレは“イチジク”の限定フレグランスがセット 限定ネイルも登場

 「シロ(SHIRO)」は11月12日、2020年クリスマスコフレと限定ネイルを数量限定で発売する。予約はオンラインストア限定で10月29日から開始する。

 クリスマスコフレ“ホリデー フェイバリット コフレ”(1万3500円)は、ブランドを代表する“カレンデュラアイシャドウリキッド”の2色とゆずの香りが特徴の口元専用オイル美容液“エッセンスリップオイル”、イチジクの香りを表現した限定フレグランス“ホーリーフィグ オードパルファン”、ヒノキの間伐材を使用した“アロマウッド”をセット。パッケージはいずれも限定でゴールドで描いた模様をデザインした。

 “亜麻ネイル”は、クリスマスの雪景色にインスパイアされた限定4色(各2330円)を用意。ダークグリーン、くすみと輝きを持ち合わせたゴールド、透明感のあるニュアンスホワイト、明るいイエローゴールドをラインアップする。

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メイベリンが若年女性のメンタルヘルス支援を発表 NPOのボンドプロジェクトとパートナーシップ締結

 日本ロレアルはこのほど、メイクアップブランド「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」が10~20代の生きづらさを抱える女性の支援団体、特定非営利法人BONDプロジェクト(代表者、橘ジュン)とパートナーシップを締結したことを発表した。同プロジェクトは「メイベリン ニューヨーク」を展開する各国が取り組む、若年女性のメンタルヘルス(心の健康)を支援するプログラム「プレイヴ トゥギャザー(BRAVE TOGETHER)」の一環で青少年の社会回復支援として実施する。

 具体的にはメンタルヘルスケアの重要性の認知度向上支援として、BONDプロジェクトとの啓もうイベントの共同開催を予定する。そのほか「メイベリン ニューヨーク」製品の寄付やメイクアップセミナーの開催、SNSでのメイクアップ動画の配信動画を行う。さらに世界中で活動する各国の主要なメンタルヘルスの支援団体に、今後5年間で「メイベリン ニューヨーク」全体で1000万ドル(約10億5400万円)の投資を行う。

 現在、メンタルヘルスは世界中で大きな健康問題の一つとなっている。米国で行われた調査では、精神疾患を患う成人の半数が10代半ば(14歳)までに、4分の3が20代半ば(24歳)までに発症すると報告されている(National Comorbidity Survey Replication)。日本でも精神疾患の生涯有病率は18~19%と推計され、これは日本人の約5人に1人が生涯でいずれかの精神障がいを経験する計算となる。

 同ブランドは、現在も続く新型コロナウイルス感染症の世界的な危機が多くの人に精神的なストレスをもたらしており、いち早くこの課題に取り組むとしている。

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「ノワール ケイ ニノミヤ」の“気持ちを前に進める服作り” 狂気と可憐さが共存するリボンドレス

 二宮啓が手掛ける「ノワール ケイ ニノミヤ(NOIR KEI NINOMIYA)」は10月19日、2021年春夏コレクションを東京・南青山のコム デ ギャルソン本社で発表した。同日に同会場で開催された「コム デ ギャルソン」と同様に9〜10月に行われたパリ・ファッション・ウイークには参加せず、今季は東京での発表に切り替えた。

“手元にあるもので新しいものを生み出す”

 ファーストルックは、無数の黒いビーズを通したワイヤードレス。輪っか状の装飾が歩くたびに揺れ動く。その装飾はハーネスやチェーン、チュールを組み合わせて、次第に派手に、ボリューミーに、要素を増していく。

 中盤のルックからはリボンが主役になった。チュールのリボンをのせた立体的なドレスや、ファーのように無数のリボンを覆ったドレスなど、大胆に装飾を盛り込む。終盤にはピンクと白の半透明のビーズを編んだロングドレスや、ビーズがフリンジのように前に突き出すようにドレスなど華やかなピースも登場。そこには可憐さがありながらも、狂気さえも感じる力強さが共存する。

 「ノワール ケイ ニノミヤ」は、これまでレーザーカットや、生地の特殊加工などでテキスタイル開発も得意としてきたが、今回はそういった特殊な技術を用いずに手仕事に焦点を当てた。二宮デザイナーは「素材はコットンやウール、チュール、ビースなどありふれたものを使い、手元にあるもので新しいものを生み出すことを目指した」と説明する。

草木のヘッドピースで、生命のエネルギーを表現

 植物を使ったヘッドピースは、コラボレーションを継続しているフラワーアーティストの東信(あずままこと)によるもの。今季は、野山から摘んできた雑草や、草木を使用することで、生命のエネルギーを表現した。中には根っこがそのままついているものまであった。

 「今回はエネルギーを感じるもの、気持ちがポジティブになるものを意識して制作を進めた。コロナ禍でも変わらず、われわれが続けてきたモノ作りを継続していくということを示したかった」と二宮デザイナーが語るように、クリエイションへの情熱がダイレクトに伝わるショーであった。逆境に屈せず、見る人の気持ちを前に進めてくれる「ノワール ケイ ニノミヤ」の進化は止まらない。

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「第35回イエール賞」グランプリはベルギー出身デザイナー “感覚の爆発”を表現

 18日に開催された「第35回イエール国際フェスティバル(以下、イエール賞)」で、ベルギー出身のデザイナーのトム・ヴァンデル・ボルクト(Tom Van Der Broght)がグランプリを受賞した。グランプリには2万ユーロ(約240万円)の賞金と、パリで行われる素材見本市「プルミエール・ヴィジョン(PREMIERE VISION)」への参加権が贈られる。またボルクトはシャネル(CHANEL)子会社のパラフェクション(PARAFFECTION)が管理する専用アトリエとのプロジェクトにも参加する。

 ボルクトは30歳でファッションに関する勉強を始め、2013年にベルギーのファッション学校を卒業と同時に自身のレーベル「トム・ヴァンデル・ボルクト(以下、TVDB)」を立ち上げた。激しく装飾されたメンズウエアを手掛け、サイケデリックな柄や素材、明るい色を組み合わせが特徴で、ボルクトいわく“感覚の爆発”。バルセロナ発のウェブマガジン「メタル(METAL)」のインタビューの中で、「私は都会に住む今ドキでで常識にとらわれない層に向けて制作している。TVDBは必ずしも男性向けでないメンズウエアを作成していると思う。ストリートクチュールであり、オートトラッシュ(ファッションアイテムの廃棄問題を調べ、リサイクル素材などを使用すること)。ファッションと言うには芸術的過ぎるし、アートと言うにはファッション的過ぎる」と述べた。

 “TVDBになる7つの方法(Seven Ways to be TVDB)”と題したコレクションでは、不良在庫からメリノウールや透明なアクリル、ラメ糸を取り入れた精密なニットを制作した。透明なスパンコールや突起したモチーフによるマスクで顔が覆われ、“私は怪物ではない(I’m not a monster)”といったスローガンが刺しゅうされたドレスをきたモデルが係員によってランウエイを運ばれるという演出も見られた。また同コレクションは一般投票でも最も支持を集め、ベルリンで開催される「メルセデス・ベンツファッション・ウイーク(MERCEDES-BENZ FASHION WEEK)」で発表することが決まった。

 審査員を務めた「ロエベ(LOEWE)」と自身のブランド「ジェイダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」を率いるデザイナーのジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)は、「彼の作品で私たちが最も感心したのは、全く新しいタイプのフォルムとシェイプ、シルエットへのこだわりだ。私たちが今いるこの瞬間、審査員としてこの先数年間を新しさやオリジナリティーから始めていくのだと感じた。それは商業を目的としたものではなく、ファッションの美しさや手作り、技術、リスクに意味を見出している。トムは偉業を成し遂げたと思うし、今後も活躍するだろう」とコメントした。

 ほかにもクロエ賞はマーヴィン・トゥモ(Marvin M’Toumo)、シャネル(CHANEL)と共同のメティダール賞はエマ・ブルースキー(Emma Bruschi)がそれぞれ受賞した。トゥモはフランス出身のデザイナーで、プリーツ加工が特徴的なシャツとパンツを貝殻に見立てたおそろいのブラと組み合わせた。アンダーソンは「ストリート要素も感じるし、詩的でもある」と評価した。ブルースキーもフランス出身のデザイナーで、ストロー素材を使用した大きなピアスを制作した。

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ナチュラルコスメの宝庫、ベルリンの自然派商品専門デパートメント「ナトゥーア・カウフ・ハウス」 海外ビューティ通信ベルリン編

 世界に目を向けると日本とは異なる美容トレンドが生まれている。そこで、連載「海外ビューティ通信」ではパリやニューヨーク、ソウル、シンガポールの4都市に住む美容通に最新ビューティ事情をリポートしてもらう。(本文中の円換算レート:1ドル=105円)

 ベルリンでは街の至るところにあるドラッグストアやスーパーでオーガニックコスメやナチュナルコスメを購入できるが種類は少ない。オーガニック専用のビオスーパーでも全種類そろっていることはまずない。ヘアコンディショナーやトリートメントがなくシャンプーしか置いていない、といった事態が日常茶飯事だ。

 そんな中、今年で25周年を迎えた自然派商品専門のデパートメントストア「ナトゥーア・カウフ・ハウス(NATURKAUHAUS)」は定番から話題のブランドまでをそろえ、主要ブランドについては全商品をそろえるほど充実している。売切れ以外、ほぼ全てのアイテムが入手可能といっても過言ではない。コスメ以外も含めて全商品にフェアトレードまたはエコマークが付いており、100%オーガニックではないが持続可能なモノ作りを行なっているブランドのみを取り扱っている。環境先進国といわれるドイツでも自然派商品だけを扱う専門デパートは「ナトゥーア・カウフ・ハウス」以外になく唯一無二の存在だ。

 同ストアはベルリン市内のシュテーグリッツ地区とベルナウ・バイ・ベルリンにも店舗を構える。ベルリンの一号店は4000平方メートルの敷地面積に建つガラス張りの5階ビルの中に衣料品、インテリア雑貨、食品、文具、本、コスメなどのカテゴリー別に8つの売り場に分かれている。4階のコスメ、スキンケア、ボディーケア、ヘアケア売り場はベルリン随一の豊富な品ぞろえを誇る。お世辞にも洗練されているとは言えない飾り気のないフロアの3分の2をコスメが占める。

 ドイツブランドはオーガニックコスメ認証機関「ネイトゥルー(NATRUE)」を共同設立した「ロゴナ(LOGONA)」「ラヴェーラ(LAVERA)」「ヴェレダ(WELEDA)」「サンタベルデ(SANTAVERDE)」「ドクターハウシュカ(DR.HAUSCHKA)」「プリマヴェーラ(PRIMAVERA)」といった定番の人気ブランドを筆頭に、「アンネマリー・ボーリンド(ANNEMARIE BORLIND)」「オーシャンウェル(OCEANWELL)」「スピンラド(SPINNRAD)」「ヒルデガルド・ブラウクマン(HILDEGARD BRAUKMAN)」といった有名ブランドが顔をそろえる。ドイツブランド以外ではイタリアの「レルボラリオ(L’ERBOLARIO)」や「ネスティ・ダンテ(NESTI DANTE)」、フランスの「ロクシタン(L’OCCITANE)」、デンマークの「ウルテクラム(URTEKRAM)」のほか、オーストリアやイギリスなどヨーロッパ各地のオーガニックコスメやナチュラルコスメを取り扱う。

 注目はヘアケア製品の民族的なグラフィックパターンのパッケージデザインが話題の「ビオトゥルム(BIOTURM)」で、ビオスーパーでも特設コーナーが設置されているほどの人気ブランドだ。ヘアケア製品はオイリーヘア、薄毛、ボリューム不足、ダメージヘアなど、髪質や用途別に9種類のシャンプーと6種類のトリートメントがある。そのほか日本でも注目を集めているデリケートゾーン専用のケア製品がウオッシュジェルやクリームなど10種類をそろえる。同ブランドはオーガニックの食品や化粧品に精通しているマルティン・エヴァース(Martin Evers)創設者によって2001年に設立。乾燥肌、アレルギー肌、神経皮膚炎、乾癬、ニキビなどの肌トラブルを抱える人たちに向けて、乳清から得られる有機ホエイを主成分に使った医療発想のオーガニックコスメを展開している。

宮沢香奈:フリーランスライター兼コラムニスト。プレス、ブランドディレクターなどを経て、フリーランスとしてPR事業をスタート。その後、ライターとして執筆活動を開始。2014年に東京からベルリンに拠点を移し、ヨーロッパを中心に現地情報を多数の媒体で執筆中

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「バルミューダ」の掃除が楽しくなるクリーナー誕生秘話 社長自ら掃除好きに

 「バルミューダ(BALMUDA)」は11月17日、新製品“バルミューダ ザ・クリーナー(以下、クリーナー)”を発売する。同ブランドは予約受付を開始した10月15日に、東京・代官山で体験会を開催。新製品のプレゼンテーションは、いつも通り寺尾玄バルミューダ社長が行った。冒頭に寺尾社長は、「新型コロナウイルス感染拡大の中で、実際に発表会を行うことに対していろいろと考えたが、できるだけ予防をして経済活動をするべきだと思った」と語った。ベント開催を決定したのは9月中ごろ。まだ、対面の展示会や発表会は少ない時期だった。会場内の20人全スタッフはPCR検査を受けて陰性という結果を確認後にこのイベント開催に踏み切ったそうだ。

 このクリーナーが誕生するきっかけは社内スタッフの声から。今までの「バルミューダ」の製品は全て寺尾社長のアイデアから生まれた。 2003年にブランド設立後、空調、キッチン家電などジャンルを少しずつ増やしてきた。寺尾社長は「15年には、そろそろ次のジャンルへ移行しなければ」と考えていたそうだ。社内の声とは反対に、同社長は掃除に関しては、花王の“くるくるワイパー”派。さっと使えてしまえる便利さが理由だった。「自分が欲しいと思わないモノを開発するもどかしさもあり悩んだが、事業の都合上仕方ない。仕事だと割り切ってプロジェクトをスタートした」と言う。掃除機といえば、ロボット掃除機以外は、前後に動かしてゴミを吸い込むタイプがほとんど。可動域が前後という道具は掃除機くらい。しかも、掃除機は部屋の片隅にあると不自然なので、しまって出すという作業が必要。これらが、掃除が不便、面倒と思わせる理由だ」。同社長は、社内の開発チームと行きつけの蕎麦屋で作戦会議を開催し、3種類のプロトタイプが生まれた。悩みながらも寺尾社長が理想の掃除機としてイメージしたのはホバークラフト。雪、水などの上を浮かびながら移動する乗りものだ。「ホバークラフトは私にとってはユニコーンのような夢の存在。少し浮きながら滑るように動く掃除機があればいいなと思った」という。そこから、「バルミューダ」独自のホバーテクノロジーが開発された。

 通常の掃除機のブラシは1本だが、“クリーナー”には2本ブラシがあり、内側に回転し、床面から浮いている状態を可能にする。ヘッドは360度回転するスワイプ構造で、縦にも横にも斜めにも自由自在に動くようになっている。四隅にはローラーが付いており、壁の隅や階段などの狭いスペースの隅々まで吸いつくように掃除が可能だ。ハンディータイプとしても使え、サッシやソファなどの掃除にも使える。パーツは水洗いが可能なので清潔に保てる。デザインは立てかけられた1本のほうきのようにシンプル。「美しさをあえて追求せず、部屋の片隅や廊下にも自然に馴染むシンプルでクリーンなデザインにした」。

滑るように動く操作性抜群の“バルミューダ ザ・クリーナー”

 この“クリーナー”の開発にかかった期間は約2年。寺尾社長は、「自分が欲しいと思わず製品化したのは初めて。最初は悩んだが、事業における責務と思って取り組んだ。滑るように浮く掃除機だったら欲しいと思い、悩みから欲しさに変わった。欲しさにたどり着かなかったら製品化しなかった」と話す。「バルミューダ」としては初めてのクリーナー製品だが、クリーナー事業だけでゆくゆくは売り上げ100億円を目指すという。「掃除体験はこうあるべきということを考えて開発した製品だ。今まで開発してきたトースターなども同じコンセプト。時短とか効率とかスペックのようなものではなく、人々の生活において、どれだけ良質で楽しい体験を提供できるかということが一番重要だ」。トースターはいまだに最高出荷数を更新する製品になった。コロナの状況下においてもビジネスは予想以上に好調だという。「今まで変更せずやってきたことが正しかったと実感している。製品開発する基準は、基本、全て自分が欲しいモノ。開発は、スケジュールや予算など色々な制約があり辛いプロセスだ。しかし、今作れなくても、数年後には作れるようになるべきというもモチベーションに溢れている。開発においては、どれだけ夢を見られるかということが大切だ。一見無駄と思われる時間がそうじゃない場合もある」。試行錯誤しながら開発することにより大当たりが出ることがあるというのが寺尾社長の考えだ。5万4000円という価格設定に関しては、「自分が製品を試してこの価格だったら買うと思う値段にしている。他社製品の価格等は気にしない。大切なのは消費者がどう思うか、どう感じるかということだ」ときっぱり。来年には、想像を絶するようなノズルパッケージが登場するという。

 時代に左右されず、独自路線で邁進する「バルミューダ」。今後もファンはさらに増えていくことだろう。

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森星のお気に入りは「カルツェドニア」のカシミヤ混タイツ 秋冬コレクションが登場

 イタリア発レッグウエア「カルツェドニア(CALZEDONIA)」から2020年秋冬コレクションが登場した。ヘルシーかつセンシュアルにさまざまなスタイルのファッションを楽しめる幅広いラインアップがそろう。

 人気の高いレースのアイテムは軽やかでタイムレス。中でもゼブラ柄やダイヤモンド柄などフィッシュネットタイツに注目だ。千鳥格子に花柄を組み合わせたものやアーティスティックなグラフィック柄のタイツは存在感たっぷりだ。寒い季節にうれしいカシミヤ混のタイツには幾何学模様を採用。モチーフやカラーバリエーションが豊富なソックスはコーディネートの程よいアクセントに。

 新作コレクションの価格はタイツが1000~3000円、カシミヤ混タイツが2000~3000円、ソックスが500~1500円。カルツェドニアのブティックとオンラインショップで販売している。

 今季でキャンペーン登場4シーズン目を迎える森星に新コレクションやスタイリングアイデアなどについて聞いた。

WWD:今年の秋冬コレクションの中でお気に入りのタイツはどれか?

森星(以下、森):おうち時間が増え、家の中で気持ちよくおしゃれに過ごしたいので履き心地がよいカシミヤ混タイツが気に入っている。センスのある落ち着いたカラーもとてもいいと思う。旅ができるようになったら、飛行機の中でも履きたい。

WWD:どんなシーンでタイツを履きたいか?

森:人気ドラマシリーズの「セックス・アンド・ザ・シティー(SEX AND THE CITY)」を見て、その中のパーティーシーンから着想を得てガールズナイト・インを楽しんでいる。ファッションやヘアメイクをバッチリして家の中でドレスアップするときにタイツを合わせている。

WWD:タイツのおすすめコーディネートは?

森:シンプルなメンズサイズの無地Tシャツをワンピースのように着てビジューのついた華やかなタイツを合わせるコーディネート。

WWD:4シーズン目のキャンペーン起用だが、「カルツェドニア」はどのようなブランドか?

森:自分のためにファッションを楽しむエネルギッシュな女性のためのブランド。ファッションの枠を超えた新たな価値観があるし、私自身のファッションに飽きたとき「カルツェドニア」のタイツをスタイリングに盛り込むことで新しい発見があったり、自分のワードローブをまた愛せるようなる。だから私は「カルツェドニア」が大好き。

WWD:読者へのメッセージは?

森:こんな時だからこそ、自分のために“まとう”時間を楽しんで欲しい。 

問い合わせ先
カルツェドニア 渋谷道玄坂店
03-6809-0661

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H&Mが商品の生産国や工場を開示する理由 トレーサビリティー実現の先をサステナビリティ責任者が語る(前編)

 「H&M」は2013年からサプライヤーリストの公開をはじめ、19年から製品の素材や生産国、サプライヤー名のほか、製造工場名と所在地、従業員数などの情報の公開も始めた。オンラインで購入できる、ホームを含めたH&Mブランド全ての商品が対象だ。実店舗でも消費のタグをスキャンすればその場で情報が確認できるという消費者フレンドリーな仕組みでもある。システム構築まで3~4年かかったというが、なぜ、商品情報の開示に至ったのか。またそれを今後どのように発展させるのか。アナ・ゲッダ(Anna Gedda)=サステナビリティ責任者にオンラインインタビューを行った。

WWD:なぜ一つ一つの商品情報を開示しようと思い立ちましたか。

アナ・ゲッダ=サステナビリティ責任者(以下ゲッダ):理由は2つあります。1つ目は、透明性、そしてトレーサビリティー(追跡可能性)は私たちのサステナビリティへの取り組みの基盤になっているからです。責任を果たす企業でありたいならば、取り扱う製品がどこで、誰によって作られたかを知っておく必要があります。ファッション産業のサプライチェーンは複雑なので、「オーガニックコットンを使用している」や「良質なリサイクルポリエステルを使用している」といったことを保証するには、サプライチェーン内のトレーサビリティーは欠かせません。信頼性を保つためにはとても重要なのです。

2つ目は、多くのお客さまがサステナビリティへの高い関心を持っている中で、私たちは必要な情報を届けなければいけないと考えるからです。多くのお客さまは関心があるものの、どのようにサステナブルな選択を行えばいいのかが分かっていないのが現状です。それは世の中にはさまざまな企業や団体によるラベルや情報共有するためのモノが溢れ返っているからです。ゆえに、お客さまから信頼され、そしてお客さまにとって何が良い選択で何がそうでないのかを理解してもらうための唯一の方法は透明性を保持することだと私たちは考えます。

私たちも開発に関わっている環境負荷の計測ツールのヒグ・インデックス(Higg Index)もそうですが、多くの企業がそれぞれにサステナビリティに取り組んでいる中で、まずは業界全体の底上げを行いたいと私たちは考え、製品レベル、工場レベル、そしてブランドレベルで各々のサステナビリティのパフォーマンスを計測できる統一された基準があれば、お客さまにとっても第三者機関を通じての比較が可能で有益だと考えました。

WWD:情報を開示するにあたって重視した点は?

ゲッダ:私たちがトレーサビリティーに取り組む理由の一つにもつながりますが、私たちはお客様がより良い選択ができるようにしたいと思っています。そのためにはただデータを提供するのではなく、お客さまにとってわかりやすい形であることが重要です。その点に関して段階的に取り組みを進めています。

興味深いのは、お客さまが興味を持つトピックが市場や地域によって異なることです。例えば、北ヨーロッパに住むお客さまは社会問題についての関心がより高く、アジアのお客さまは環境問題、特に化学物質関連の問題について関心が高いということがわかっています。

この点は透明性の機能を築く際に重要視しました。今後さらに多くのデータを回収することができれば、現在開示している情報に加え、お客さまがそれぞれ知りたいと思うものに応じた情報を提供できるようになります。人によっては工場の労働環境や衣料品従事者にいくら賃金が支払われているかを知りたい人もいるでしょうし、一方でこの素材がどこから来たものか、安全な地域から調達したものなのかなどの点に興味がある人もいるでしょう。つまりお客さまが重要だと思うことや、知りたいことは人によってさまざまなのです。将来的には、より広範なデータをお客さまにわかりやすく提供することを目指しています。

WWD:製品がトレーサブルでないと売れない時代が来ると思いますか?どれくらいの消費者が実際にモノを選ぶ基準にしていると思いますか?

ゲッタ:お客さまのサステナビリティへの関心は確実に高まっており、特にこの2~3年で加速しています。ただ、関心が高いだけでなく、懐疑的であったり、好奇的であったりすることもあるので、信用性が非常に重要な要素となります。お客さまによって関心のレベルはさまざまなので、すべての人に当てはまるわけではありませんが、多くの人々が自分が買うものが安全であることを求めています。商品がどこで作られ、何が含まれていて、何が良く何が悪いのかについて開示することで、信用と信頼を提供することが大事だと思っています。

将来、製品がトレーサブルでないと消費者が実際に購入しないのかということは、現状ではわからないですが、サステナビリティとは何かを理解して、消費者として自分の行動がどう影響し、実際に何ができるかを考えることにつながればと思っています。

WWD:今までに製品がどこでどのように作られたかなどの問い合わせはありましたか?

ゲッタ:もちろんです。まさにお客さまの関心が高まっている良い例です。これまでにも社員への教育は行っていましたが、最近、新たに店舗の社員向けにサステナビリティに関するガイドブックを発行し、お客さまからのお問い合わせに答えられるようにしています。「この繊維の由来はどこか」「誰がこの製品を縫製したか」などについて非常に興味を持っている場合もあります。そのような中で、すべてではなくとも大多数の質問に答えられるように取り組んでいるところで、将来的にはトレーサビリティーについてもこの中に導入したいと思っています。

ちなみに、トレーサビリティーは、循環型へのシフトにおいても大きな役割を果たします。なぜなら製品のさまざまな部分で活用することができるからです。例えばとある製品をリサイクルする場合に、どのような素材がその製品に紐づけられているかを把握していれば、生産工程で取り除く必要のある化学物質はないか、どのように繊維をリサイクルするのが最適かなどを正確に判断することができます。そういった意味では透明性やトレーサビリティーは私たちのリサイクルへの取り組みの土台にもなっています。

WWD:トレーサビリティーのサービス構築の中で直面した困難は?

ゲッタ:システム構築よりも、サービスを提供するためのプロセスや、それをどう発展させるか、どういうサービスが適しているかを決定していくプロセスに時間がかかりました。特に難しかった点は、お客さまにとって重要なことは何か、お客さまは何を知りたいと思っているのかをいかに理解し、どのような情報を提供するのかを定めることが難しかったです。そして、実際にデータを集めることも難しかったです。社内で運用しているさまざまなシステムをどう連携させて、そこから得た情報をどのようにお客さまにとってわかりやすいものに転換させるかに時間がかかりました。

今後の課題としては、さらなるトレーサビリティーが挙げられます。サプライチェーンのさらに前の段階へとさかのぼり、原材料がどこで取れたものなのか、リサイクルポリエステルでは元のペットボトルがどこのどういうものなのかなど詳細な情報が必要になります。そこで私たちは各素材や製品のトレーサビリティーに取り組んでいるのですが、やはりサプライチェーンの複雑性を考えるとそれは簡単なことではありません。
WWD:実現するにはサプライヤーの協力が不可欠ですが、サプライヤーに対してどのようなサポートを提供していますか?

ゲッタ:私たちは1997年にサプライヤーの評価などに取り組み初めて以来、長年サプライヤーと協働してきました。サプライヤーからデータを集めるだけでなく、彼らのパフォーマンスを向上するためのサポートも長きに渡って取り組んできています。この透明性のサービスを提供するにあたっては、それらをどうお客さま視点につなげるか、どのように変換してお客さまにとってわかりやすいものにするか、という点に取り組みました。このように私たちはサプライヤーと長年かけてパートナーシップを構築しており、その多くと15~20年近く共に取り組んできています。その間共に成長し、発展していく中で、信頼も築きましたし、とても良いビジネスパートナシップを構築することができています。

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“アムラー”“モテメイク”など平成30年間の美容軌跡が書籍に

ポーラ・オルビスグループの“化粧文化”に関する研究活動を行うポーラ文化研究所は10月20日、平成30年間の美容や文化をまとめた書籍「平成美容開花」(1500円)を発行する。30年間の女性誌の美容記事から読み解いた独自分析や同所が長年実施する美容意識調査のデータ分析などを掲載している。

同書は社会が激動したといわれる平成の30年間で、大きく変化した美容意識について独自の視点でまとめたもの。30年間の女性誌の記事からデータベースの作成や、“アムラー”“モテ”など平成の代表的なヘア&メイクを再現、イラストでたどる平成メイクなどを掲載するなどして流行や変化を体感することができる。

ポーラ文化研究所は1976年設立。化粧を美しさの文化としてとらえ、学術的に探究することを目的に、日本と西洋の文化を中心に“化粧文化”に関わる資料の収集と調査研究を行っている。

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「コム デ ギャルソン」が約40年ぶりの東京ショーで見せた 不協和音が生むポジティブなエネルギー

 「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」は10月19日、2021年春夏コレクションを東京・南青山の本社で発表した。7月にメンズの「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」のショーを同会場で開いたが、従来はパリで発表しているウィメンズの「コム デ ギャルソン」が東京でコレクションを披露するのは1981年のパリコレデビュー以降は初で、約40年ぶりのことだ。会場は赤いライトで照らされ、コンクリートのような囲いが建てられた空間。部屋に入ると、ソーシャル・ディスタンシングを取るために間隔を開けたパイプ椅子が並んでいる。
 

透明のウレタンで包まれた造形的なドレス群

 
 定刻の10時、ノイズ音とともに登場したファーストルックは「プレイ・コム デ ギャルソン(PLAY COMME DES GARCONS 以下、プレイ)」のアイコニックな目のモチーフをランダムにプリントしたAラインドレス。上からテーブルクロスに用いられる透明なウレタンで包み、ボリュームのある襟が可愛らしく装飾されている。
 
 その後も1ルックずつ、電車の通過する音、風の音など異なる生活音、ノイズが流れ、モデルがゆっくりとランウエイを歩く。優しいトーンの音に合わせて登場したのはバラの形をしたトップスに、波打つようなドレープが印象的なウレタンのスカート。それから、ドット柄のバルーンシルエットのスカートなど、造形的なシルエットが次々と登場する。モチーフは「プレイ」の目だけでなく、初期のコミック調のミッキーマウスや、カラフルなミニーマウス、モノトーンのベアブリック(BE@RBRICK)などのキャラクターをあしらったプリントを採用し、上からウレタンでラッピング。プリントの一部には、スプレーで描かれたグラフィティがのせられている。
 
 いずれもベースになっているのは、シルエットは正統派なクチュールドレスの形。そこに日常で目にするウレタンやレース、キャラクターたちのモチーフ、グラフィティなどの相反する要素を合わせて、不協和音を生み出した。それらの予想外のミックスは、新しい美しさを追求するポジティブなエネルギーを放っている。
 

“予想外のことが起こっても、後で心地よければ、それが理想”

 
 川久保玲デザイナーはショー後にプレス関係者の前に姿を見せて、今回のコレクションについて数分説明した。「相反する要素の不協和音がポジティブなパワーを生むということがテーマ」。「世の中には面白いことや、予想外のこと、悪いことも起こるが、終わったとき静かに考えて心地よかったと思えれば、それが理想です」と一言。新型コロナが与えた世の中への影響は計り知れないが、“必ずしも全てが悪いことではない。前を向いて、新しい日常で新しいものを生み出し続ける”―― そんなポジティブなメッセージを受け取った。

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三喜商事がCIを変更 ライフスタイルカンパニーを目指す

 ヨーロッパを中心とした海外ブランドの輸入卸や小売りを主事業とする三喜商事がCI(コーポレート・アイデンティティ)を変更し、ファッションにとどまらないライフスタイルカンパニーを目指すと発表した。

 これを契機に新しいコーポレートマークを導入し、先ごろ東京本社を青山ベルコモンズ跡地に建てられた複合ビル「ジ アーガイル アオヤマ」に移転した。2フロアで、オフィスとイベントホールがある。30年以上、本社を構えた千代田区三番町の自社ビルは、老朽化もあり売却した。来年春は、大阪本社もリノベーションする予定だ。

 堀田康彦・三喜商事社長は「時代の流れに合わせた企業の変革が必要だという考えで、以前から計画を進めてきた。これまで積み重ねてきた伝統やDNAは大切にしながら、ファッションに限らず食や美容など生活全般を豊かにするライフスタイルカンパニーを目指したい」と話した。

 三喜商事は1956年の設立で、「ミッソーニ(MISSONI)」「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」など30ブランド以上を手掛ける。

 11月に東京・広尾プラザ1階の「ザ・ブティック・ナイツブリッジ」を「オールド イングランド(OLD ENGLAND)」のショップにリニューアルする予定だ。

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美容師が選ぶ「イノアカラー」が進化 さらに広がるトレンドカラー の表現力

 「イノアカラー」は、多くの人気美容師がSNSで仕上がりを投稿している話題のヘアカラーだ。オイル配合率約60%という独自のテクノロジーを採用した“オイルグロスカラー”で、艶感と奥深い透明感で高い支持を得ている。業界を代表する50サロンに「実際に使って最も良かった製品」を聞いた「WWDビューティ ヘアサロン版ベストコスメアワード2020」ではヘアカラー部門の第2位を受賞。10月には新色の「クリア」が登場し、さらに色表現の可能性が広がった。ここでは、トレンドセッターサロン「シャチュー(SHACHU)」のみやちのりよし最高経営責任者(CEO)が手掛けた、今秋のトレンドカラー“グレープグレージュ”と“マロンアッシュ”のルックを紹介する。

艶はもちろん、
色みがパキッと出て
黄色みもきれいに消せる

 “グレープグレージュ”は、「バイオレット」を使うことで最近多い寒色のハイトーンよりも暖色がかり、マイルドなハイトーンが求められる最近の傾向にマッチしている。“マロンアッシュ”は、カーキっぽいくすみ過ぎないマロンで、くすんだグレージュからさらなる進化が要求されはじめている今秋、ニーズに沿った提案となっている。また、新型コロナによりサロンに行けない期間を経験したお客さまは、色持ちのよさや褪色の仕方を気にする傾向にある。その点「イノアカラー」は色みを強く入れれば入れるほど持ちがよくなり、特に「バイオレット」のラインアップは黄色みやオレンジみが出ない落ち方をするので提案しやすい。

 「イノアカラー」といえばまず“艶”や“透明感”といった印象があるが、持ちのよさや発色の鮮やかさ、伸びやすいことによるカラーリング作業のしやすさ、そして最近ではカラーバリエーションの豊富さも大きな強み。10月に新色の「クリア」が登場し、髪の傷みを配慮しつつ明度のニュアンス変化がつけやすくなり、トレンドを発信する美容師にとってこれまで以上に色表現の可能性が広がった。

エッジーなハイトーンで魅せる
「グレープグレージュ」

くすみ過ぎない進化系アッシュ
「マロンアッシュ」

 「イノアカラー」には“オイルがもたらす艶感”“奥深い透明感”というキャッチーな特徴があるだけに、そうした特徴に関する話題が先行し、これまでカラーバリエーションに関しては多く語られてこなかった。しかし、今年3月に14色のハイリフトが、そして10月には「クリア」が登場し、ラインアップは全45色に進化。トレンドカラーの提案においても、ニュアンスに変化をつけてオリジナリティーを出すことが容易となり、美容師のインスタグラムには色表現の幅や仕上がりの発色を楽しむ投稿が増えている。アッシュ系の色みにおいてシャンプーを重ねても黄み・赤みを抑制でき、滑らかな手触り、長持ちする艶感へと導く先進のオイル・デリバリー・システムなどに加え、カラーバリエーションの充実という特徴が追加された。今の日本人がヘアカラーに求める要素が搭載される形となり、艶感が強く求められる秋冬に向けてさらなる躍進に注目が集まる。

MAKE-UP:(GRAPE GREIGE)MOMO
(MARRON ASH)FUKA(SHACHU)
STYLING:MARIE HIGUCHI(TRON)
PHOTOS:SOICHI ISHIDA
GRAPE GREIGE:ドレス 5万2000円/ウジョー(エム 03-3498-6633) ネックレス 14万4000円/オール ブルース(エドストローム オフィス 03-6427-5901)MARRON ASH:ジャケット 6万9000円 ブラウス 3万2000円/ ともにウジョー(エム)

問い合わせ先
ロレアル プロフェッショナル
03-6911-8321

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「フレッドペリー」がアメリカの極右団体との関わりを否定 「信じられないほど憤りを感じている」

 「フレッドペリー(FRED PERRY)」はこのほど、アメリカの極右団体プラウド・ボーイズ(Proud Boys)との関与・支持を否定する声明を発表した。襟に二本のラインが入った「フレッドペリー」のシグネチャーアイテムであるツインティップシャツを、同団体がユニホームのように使用していることから関与も支持もしていないことを明らかにする声明を発表した。

 「フレッドペリー」のウェブサイトに掲載された声明には、「(同ブランドの)シャツを流用し、(同ブランドのモチーフである)月桂樹を自分たちの目的のためその価値を転覆させたことに、信じられないほど憤りを感じて」いると書かれている。同社はこの事態を重く見ており、2019年9月からは米国においてイエローの二本ラインが入った黒いシャツの販売を停止しており、今後カナダでもプラウド・ボーイズとの関連性がなくなったことが確認できるまで販売再開しないという。

 「フレッドペリー」は1952年に英国のテニス選手フレッド・ペリーが立ち上げたブランドで、95年に日本のアパレル企業ヒットユニオンに売却した。

 プラウド・ボーイズはヴァイス メディア(VICE MEDIA)の共同創業者であるギャビン・マッキネス(Gavin McInnes)が2016年に立ち上げた団体で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を支持する。団体名はディズニー映画「アラジン(ALADDIN)」のミュージカルに登場する“プラウド オブ ユア ボーイ(Proud of Your Boy)”にちなんでいる。同団体はFBIから白人至上主義の過激派グループと認定されている。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「M・A・C」のアンバサダーにBLACKPINKのLISAが就任 ビジュアルで使用したアイテムも公開

 「M・A・C」は新グローバルアンバサダーにBLACKPINKのLISAを起用した。LISAは今後、ブランドのビジュアルに登場する予定で、K-POPアイドルがアンバサダーに抜擢されるのは初めて。

 今回のコラボレーションは、常に創造性と専門性を追求しているブランドと、LISAの音楽やビューティ、ファッションのトレンドセッターとしての価値観がマッチしたことから生まれたという。

LISAはアンバサダーに就任したことについて「私は『M・A・C』の大ファンで、長年製品を愛用しています。キャンペーンビジュアルや世界中のファッションウイークのバックステージでメイクアップアーティストが創り出す素晴らしいメイクルックを見ると、改めて『M・A・C』は最新トレンドを発信しているブランドだと気づかされます。そんなブランドのパートナーになることに誇りを感じています」とコメント。

 また、メイクは幼いころから興味があったという。「私は幼い頃からメイクとファッションが好きでした。本格的にメイクに興味を持ったのは、デビュー後でしょうか。新しいアルバムのリリースや雑誌の撮影には、メイクアップアーティストと協力しながら、自分が試してみたいメイクを提案しています」。普段はナチュラルなメイクを好むといい、「カジュアルに過ごす日は、ナチュラルなメイクをします。シンプルなベースメイクに、血色感を足すために少し大胆な色味のリップカラーで仕上げます。特にリップメイクは、唇の中央からタッピングして自然にグラデーションをつけて、ぼかすように仕上げるのが好きです」と話した。

 なお、今回のビジュアルでLISAが身につけているメイクは、LISAのお気に入りのカラーであるパープルをメインに用いたルックだ。ベースに“スタジオ フィックス フルイッド SPF 15”、目元には目頭に“スモールアイシャドウ”の“エスプレッソ”を入れ、次に“同ダーク ルーム”を目のきわに沿って塗った。その後にグリッターのアイシャドウ“ダズルシャドウ リキッド”の“ダイヤモンド クランブルズ”と“ノット アフレイド トゥ スパークル”、“パンサータイズド”を重ね、黒のリキッドアイライナー“ブラシストローク ライナー ブラシブラック”で仕上げた。最後に頰骨と鼻の高い位置にピーチピンクのハイライター“エクストラ ディメンション スキンフィニッシュ ショー ゴールド”を入れ、リップはマットタイプの“パウダー キス リップスティック マル イット オーバー”を使用した。

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新型コロナとレンタル エディターズレター(2020年8月27日配信分)

※この記事は2020年8月27日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

新型コロナとレンタル

 「レンタル」「サブスク」「リセール」はこの10年で消費を変えてきたと思いますが、新型コロナウイルス感染拡大の猛威は、米ファッション業界きってのユニコーン企業(評価額が10億ドル以上で非上場のベンチャー企業)にも大きなダメージを与えていますね。

 ファッションレンタルのサブスク市場を切り開いてきたレント・ザ・ランウェイが全店舗撤退です(1番目の記事参照)。会員が選んだ4アイテムが月に1度送られてきて、気に入らなければ1回交換可がベース。「マルニ」や「3.1フィリップ リム」などのデザイナーズブランドも扱い、“ランウエイで発表されるようなドレスやアクセサリーが安価で気軽に楽しめる!”と2009年の創業以来、米国の都心に住む女性たちの心をつかんで急成長してきました。

 基本的にオンラインで完結できるサービスなので、試着や実物を確認するための店舗はなくても成立します。とはいえ3月中旬の休業要請とイベント自粛要請は、特にパーティー需要が高かったレント・ザ・ランウェイにとって大きな打撃になりました。彼らにとって明らかに苦しい環境ですが、“全ての女性のクローゼットをクラウド化する”という野心ある企業なので、これを糧にさらに成長してほしいと思います。

 また、同じく波に乗っていたファッションレンタルのサブスク企業ル・トートは、老舗百貨店ロード&テイラーを買ってしまったために破綻するという皮肉な結果になりました(2番目の記事参照)。リアル店舗38店を運営することでさらに事業とサービスを拡大しようという挑戦が、まさにアダとなってしまいました。ただでさえ結構チャレンジングだったのに、タイミングが悪すぎました……。

 そんな中、「おぉ、新しい!」と思ったのが、「リーバイス」とデンマーク発のファッションブランド「ガニー」が協業したデニムコレクションをレンタルのみで扱うというニュースです(3番目の記事参照)。“多くの人に着られ、誰にも所有されない。デニムへの愛を皆でシェアしよう”というコンセプトのもと、「リーバイス」のビンテージデニムや再利用デニムを「ガニー」がアップサイクル。レンタルで多くの人が着ることでデニムを“育てて”、その履歴も含めて次の利用者にシェアすることでデニムへの愛も引き継ごうというものです。レンタルの特性を最大限に生かしたプロジェクトで、思わず「これ、レンタルなの!」と周囲に明かしたくなりますよね。

 小さいながらも今を象徴するようなこうした試み、ピックアップしていきたいと思います。

VIEWS ON WWD U.S.:米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説するメールマガジン。「WWDジャパン」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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新型コロナとレンタル エディターズレター(2020年8月27日配信分)

※この記事は2020年8月27日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

新型コロナとレンタル

 「レンタル」「サブスク」「リセール」はこの10年で消費を変えてきたと思いますが、新型コロナウイルス感染拡大の猛威は、米ファッション業界きってのユニコーン企業(評価額が10億ドル以上で非上場のベンチャー企業)にも大きなダメージを与えていますね。

 ファッションレンタルのサブスク市場を切り開いてきたレント・ザ・ランウェイが全店舗撤退です(1番目の記事参照)。会員が選んだ4アイテムが月に1度送られてきて、気に入らなければ1回交換可がベース。「マルニ」や「3.1フィリップ リム」などのデザイナーズブランドも扱い、“ランウエイで発表されるようなドレスやアクセサリーが安価で気軽に楽しめる!”と2009年の創業以来、米国の都心に住む女性たちの心をつかんで急成長してきました。

 基本的にオンラインで完結できるサービスなので、試着や実物を確認するための店舗はなくても成立します。とはいえ3月中旬の休業要請とイベント自粛要請は、特にパーティー需要が高かったレント・ザ・ランウェイにとって大きな打撃になりました。彼らにとって明らかに苦しい環境ですが、“全ての女性のクローゼットをクラウド化する”という野心ある企業なので、これを糧にさらに成長してほしいと思います。

 また、同じく波に乗っていたファッションレンタルのサブスク企業ル・トートは、老舗百貨店ロード&テイラーを買ってしまったために破綻するという皮肉な結果になりました(2番目の記事参照)。リアル店舗38店を運営することでさらに事業とサービスを拡大しようという挑戦が、まさにアダとなってしまいました。ただでさえ結構チャレンジングだったのに、タイミングが悪すぎました……。

 そんな中、「おぉ、新しい!」と思ったのが、「リーバイス」とデンマーク発のファッションブランド「ガニー」が協業したデニムコレクションをレンタルのみで扱うというニュースです(3番目の記事参照)。“多くの人に着られ、誰にも所有されない。デニムへの愛を皆でシェアしよう”というコンセプトのもと、「リーバイス」のビンテージデニムや再利用デニムを「ガニー」がアップサイクル。レンタルで多くの人が着ることでデニムを“育てて”、その履歴も含めて次の利用者にシェアすることでデニムへの愛も引き継ごうというものです。レンタルの特性を最大限に生かしたプロジェクトで、思わず「これ、レンタルなの!」と周囲に明かしたくなりますよね。

 小さいながらも今を象徴するようなこうした試み、ピックアップしていきたいと思います。

VIEWS ON WWD U.S.:米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説するメールマガジン。「WWDジャパン」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「その投資家、ヤバくない?」 資金難で株を「叩き売り」している中堅外食企業の「行く末」

 資金繰りにあえぐ、上場中堅外食企業が、投資家からの出資を募り、当面の資金手当に動いている。居酒屋「なつかし処 昭和食堂」などを展開する海帆(本社名古屋市、東証マザーズ上場)、ラーメン店「山小屋」などをフランチャイズ展開するワイエスフード(本社福岡市、ジャスダック上場)だ。ところが、この2社への投資家は、同一人物。しかも、証券界隈ではあまり評判が良いとは言えない。大丈夫か?
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アクセサリーブランド「ライオンハート」が拡大戦略 来年設立25周年に向けてリブランディング

 アクセサリーブランド「ライオンハート(LION HEART)」が、客層の拡大を目指してブランドの再構築を進めている。

 アメリカで1996年に生まれた同ブランドは当初、日本のビジネスをタイムレスが手掛けていたが、2012年に繊維商社のスタイレムが傘下に収めた。新宿マルイメン、有楽町マルイメン、阪急メンズ大阪の3店舗と卸に加えてeコマースで販売しており、4期連続で増収増益を達成して今年の上期もeコマースの売り上げが前年同期比25%増だった。

 今年7月、ジェンダーレスなアクセサリーブランド「エルエイチエムイー(LHME)」を発売。若年層を狙って、既存ラインの商品価格が平均2万円なのに対し、サージカルステンレスを素材とする「エルエイチエムイー」は平均5000円に抑えた。

 先ごろ、卸先とプレス関係者向けに初の展示会を開いたライオンハートの平井賢二社長兼スタイレム事業本部ガーメント事業部第2部部長は、「実店舗と卸、eコマースの各販路がうまく連動して売り上げは安定している。来年ブランド設立25周年を迎える中で、時代の流れに応じた変化が必要だ。既存のラインと『エルエイチエムイー』に加え、高級ラインも設けて3ブランド体制を整備し、『ライオンハート』独自のストリートカルチャーを幅広い客層にアプローチしたい」と話した。当面の売り上げ目標を10億円としている。

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心斎橋パルコに「2G」 メディコム、ナンヅカ、デイトナ&POGGYが組んだ“物販+アート”の業態

 「ツージー(2G)」は、11月20日に開業する大阪の「心斎橋パルコ」に2号店となる「ツージー オオサカ(2G OSAKA)」を出店する。「ツージー」はアート、トイ、ファッションが連動した新しい形のスタジオとして、昨年、渋谷パルコのリニューアルオープンの目玉として誕生した。“ベアブリック(BE@RBRICK)”などで有名な「メディコム・トイ(MEDICOM TOY)」と、アートギャラリーを運営する「ナンヅカ(NANZUKA)」、デイトナ・インターナショナルと組んだファッション・キュレーターの小木“POGGY”基史が協業し、“物販+アート”を継続的に行う。

 「ツージー オオサカ」のロゴは1号店のシルバーに対して、ゴールド。「メディコム・トイ」が中心となり、「ナンヅカ」は店内の中央に設置したキャビネットでアートを提案する。洋服は「ピールーム ザ ワールド(P ROOM THE WORLD)」と「ポギーザマン(POGGY THE MAN)」、オリジナルブランドの「ツージー」の3ブランドを中心にキュレーションする。渋谷店と連動する商品もあれば、「ツージー オオサカ」だけの店舗限定や先行発売商品なども扱う予定だ。

 店舗デザインは渋谷店同様、ダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)率いる米ニューヨークのデザインスタジオ、スナーキテクチャー(SNARKITECTURE)が手掛けた。SF映画「2001年宇宙の旅」をイメージしたデカダンスな彫刻がエントランスを飾る。また、店舗運営は大阪のセレクトショップ「グラウンド・デポ(THE GROUND DEPOT.)」が担当し、地域に根差した接客を目指す。

 オープンを記念して、「メディコム・トイ」から空山基やハビア・カジェハ(JAVIER CALLEJA)、千秋、ルネ・マグリット(Rene Magritte)、「アナ スイ(ANNA SUI)」「ナタリー レテ(NATHALIE LETE)」「マスターマインド ジャパン(MASTER MIND JAPAN)」、ディズニー(DISNEY)などとコラボした“ベアブリック”を、「ツージー」からゴールドのロゴをあしらった大阪限定TシャツとロングスリーブTシャツを発売する。

■2G OSAKA
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3 心斎橋パルコ2階
営業時間:10:00~21:00(新型コロナウイルス感性症対策として当面は20:00まで)
定休日:不定休

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今週のスケジュール(2020年10月19日〜2020年10月25日)

FASHION

22 THU
デザイナート
DESIGNART TOKYO 2020 オープニングセレモニー/プレスデー
10:00〜11:00 ワールド北青山ビル 「NEW HOME OFFICE展」会場
(東京都港区北青山3-5-10)

BEAUTY

19 MON
北海道曹達
新製品発表会
13:00~13:50
オンライン

21 WED
アモーレパシフィック
「イニスフリー」新製品発表会
11:00~/13:00~/15:00~
オンライン

23 FRI
ブリーシングスペース
「ウラニア」新製品発表会
11:00~/13:00~/15:00~

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