ザボディショップジャパンはこのほど、本国であるイギリス直轄の子会社となったブランドを象徴するロゴマークを刷新した。ロゴの刷新は2004年以来で5代目。来夏ごろの新製品から新ロゴマークが記載された製品が日本で展開される予定だ。またブランドの日本語表記も「ザ・ボディショップ(THE BODY SHOP)」から「ザボディショップ」に変更した。
サンダー氏はドイツ出身のファッションデザイナーで、1968年に自身のブランドをスタート。ミニマリズムなデザインが人気を獲得した。その後同ブランドを13年に去り、ファッション業界での活動を休止していた。17年にはフランクフルトの応用美術博物館(Museum of Applied Art)で回覧展が開催された。
栗野:LVMHプライズは第1回から審査員を務め、7年目を迎えました。1回目からサステナビリティをテーマにしている人はいましたが、回を重ねるごとに増えています。7回目はベスト8に残った半分以上がサステナビリティをテーマにしていました。ファッションがサステナビリティに取り組むには「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のように、服が持っている強さや魅力によって捨てられない服を作るという方法と、僕が注目している日本ブランド「テキスト(TEXT)」のように、環境に配慮したモノ作りを徹底する方法があります。その両方があってこそのファッションですし、LVMHプライズではどちらもありだと思います。しかし、業界の一番大きな流れはサステナビリティなので、LV側も応募者にそこを意識したものを出すように要請しているようです。
オンワード樫山も9月18日、オフプライスストア「オンワード・グリーン・ストア(ONWARD GREEN STORE)」の1号店を千葉県柏市の生活圏型SC「モラージュ柏」に出店。「23区」「自由区」「組曲」「ICB」「J.プレス(J.PRESS)」など自社百貨店ブランドの婦人服や子供服、「シェアパーク(SHARE PARK)」「エニィファム(ANY FAM)」などカジュアルブランドの持ち越し品を6〜8割引きで販売し、他社ブランドの放出品も加えて21年春までに東海地区や関西地区にも出店する。
サザビーリーグ傘下のセレクトショップ「エストネーション(ESTNATION)」も、銀座店の1階を20年10月2日にオフプライスの「エストネーション セントラル(ESTNATION CENTRAL)」に切り替え、21年の2月には全フロアをオフプライスストアにしてしまう。銀座店は2974平方メートルの六本木ヒルズ店に次ぐ2225平方メートルもある旗艦店で、至近には01年9月創業の有楽町店(1333平方メートル)もある。
サザビーリーグでアウトレット店を持たない「サザビー(SAZABY)」「カンペール(CAMPER)」「ハウス オブ ロータス(HOUSE OF LOTUS)」や「エストネーション」の仕入れ先ブランドの放出在庫も販売するからオフプライスストアであり、顧客から買い取ったハイブランドの中古品も販売するからリサイクルストアでもある。建前としては「エストネーション」の会員顧客に限定するが、その場で入会することもできるから、正面切った大型オフプライスストアに他ならない。
「オンワード・グリーン・ストア」が出店したモラージュ柏は高島屋がある柏駅から3kmも離れておらずシャトルバスも通っているし、「ネクストドア(NEXTDOOR)」が出店したららぽーと愛知東郷も名古屋都心部から電車で45分かかる郊外とはいえ、「コーチ(COACH)」や「ラルフローレン( RALPH LAUREN)」も出店しているアップスケールな広域大型SCだ。「アンドブリッジ」が出店した浅草ROXやイオンモールKYOTOは期間限定とはいえ都心の百貨店から目と鼻の先、「エストネーション セントラル」は銀座のど真ん中で、もはやアパレルは在庫処分の場所を選んではいられないほど追い詰められている。そんな後先考えない在庫処分が広がれば、もはや「正価」で購入する顧客などいなくなってしまう。そんなありさまを見て、アパレル業界は「正価流通」の崩壊を悟ったに違いない。