「マルジェラ」の香水からミニサイズが登場、30mLで8000円 限定のキャンドルも

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は11月18日、フレグランスシリーズ“レプリカ”の30mLサイズ(全12種、各8000円)を発売する。もともとある100mLサイズ(1万4500円。11月18日から1万6000円に)とローラーボールタイプの10mLサイズ(全12種、各3500円)の中間のサイズになっている。100mLの世界観はそのまま、持ち運びやすいサイズになっており、ギフトにもぴったりだ。

 “レブリカ”のフレグランスシリーズは“時代を超えた普遍性”をテーマにしたカプセルコレクション“レプリカ”から着想を得て2012年に誕生した。理髪店や市場、ジャズクラブなど日常のシーンや思い出を再現した香りで多くのファンを獲得してきた。中でも世界的に人気なのは優雅な日曜日の朝をイメージした“レイジー サンデー モーニング”。調香師がフィレンツェのホテルに宿泊した際のシーツの香りを再現したもので、スズランやアイリス、ホワイトムスクを組み合わせた柔らかで清潔感のある香りだ。次いで人気なのが“ジャズ クラブ”。薄暗い室内にリキュールやタバコの香りが立ち、サックスの音色が心地よく響くニューヨークのジャズクラブをイメージしている。ピンクペッパーやラム、タバコリーフなどを用い、メンズの香りで最も人気だ。最新作の“バブル バス”は7月に発売したもので、泡風呂をイメージしたクリーンな香りになっている。調香師が泡風呂を浴びていたときにアイデアが生まれた香りで、ビバリーヒルズのラグジュアリーなバスルームの泡風呂をイメージ。ソープバブルアコードにローズやココナツを組み合わせ、清潔感のあるブレンドだ。

 なお、30mLサイズは11月5日から伊勢丹新宿本店で先行販売中。100mLボトルはアットコスメトーキョーおよび全国の「メゾン マルジェラ」直営店、「エムエム6 メゾン マルジェラ」店舗で扱い、30mLサイズおよび10mLサイズはアットコスメトーキョーで販売している。

 また、12月1〜4日、アットコスメが開催する「アットコスメビューティデー」で限定のキャンドルも発売する。人気の“レイジー サンデー モーニング”“ジャズ クラブ”“バブル バス”の3種の香りが登場し、アットコスメトーキョーおよびアットコスメのECで購入が可能だ。

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「マルジェラ」の香水からミニサイズが登場、30mLで8000円 限定のキャンドルも

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は11月18日、フレグランスシリーズ“レプリカ”の30mLサイズ(全12種、各8000円)を発売する。もともとある100mLサイズ(1万4500円。11月18日から1万6000円に)とローラーボールタイプの10mLサイズ(全12種、各3500円)の中間のサイズになっている。100mLの世界観はそのまま、持ち運びやすいサイズになっており、ギフトにもぴったりだ。

 “レブリカ”のフレグランスシリーズは“時代を超えた普遍性”をテーマにしたカプセルコレクション“レプリカ”から着想を得て2012年に誕生した。理髪店や市場、ジャズクラブなど日常のシーンや思い出を再現した香りで多くのファンを獲得してきた。中でも世界的に人気なのは優雅な日曜日の朝をイメージした“レイジー サンデー モーニング”。調香師がフィレンツェのホテルに宿泊した際のシーツの香りを再現したもので、スズランやアイリス、ホワイトムスクを組み合わせた柔らかで清潔感のある香りだ。次いで人気なのが“ジャズ クラブ”。薄暗い室内にリキュールやタバコの香りが立ち、サックスの音色が心地よく響くニューヨークのジャズクラブをイメージしている。ピンクペッパーやラム、タバコリーフなどを用い、メンズの香りで最も人気だ。最新作の“バブル バス”は7月に発売したもので、泡風呂をイメージしたクリーンな香りになっている。調香師が泡風呂を浴びていたときにアイデアが生まれた香りで、ビバリーヒルズのラグジュアリーなバスルームの泡風呂をイメージ。ソープバブルアコードにローズやココナツを組み合わせ、清潔感のあるブレンドだ。

 なお、30mLサイズは11月5日から伊勢丹新宿本店で先行販売中。100mLボトルはアットコスメトーキョーおよび全国の「メゾン マルジェラ」直営店、「エムエム6 メゾン マルジェラ」店舗で扱い、30mLサイズおよび10mLサイズはアットコスメトーキョーで販売している。

 また、12月1〜4日、アットコスメが開催する「アットコスメビューティデー」で限定のキャンドルも発売する。人気の“レイジー サンデー モーニング”“ジャズ クラブ”“バブル バス”の3種の香りが登場し、アットコスメトーキョーおよびアットコスメのECで購入が可能だ。

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「ハイク」 × 「アディダス」秋冬コレクション発売 アーカイブ生地のポンチョやスニーカーなど

 「アディダス(ADIDAS)」は、「ハイク(HYKE)」とのコラボコレクションを11月25日12時に日本先行発売する。「アディダス」公式オンラインストアや公式アプリ、三越伊勢丹の公式オンラインストアで扱う。1990年代に人気を博したアウトドアライン“アディダス アドベンチャー(ADIDAS ADVENTURE)”のアーカイブをインスピレーション源に製作した。

 コラボスニーカーは全4モデルを用意。96年に登場した“EQT XTR”を再構築したスニーカー“XTA”をベースにした“AH-002 XTA FL”(2万5000円)と“AH-003 XTA SANDAL”(2万円)のほか、95年に登場した“シーユーレイター(SEEULATER)”のソールやアッパーを採用した“AH-004 SEEULATER GTX” (2万8000円)、“AH-005 HI SEEULATER GTX”(3万円)をそろえる。カラーはブラック、ホワイト、カーキの3色展開だ。

 アパレルは、“アディダス アドベンチャー”の生地を使用したポンチョ(6万5000円)やボレロ(3万6000円)、スポーティーなポリエステル地を用いたプリーツスカート(4万5000円)、プルオーバー(3万3000円)、タイツ(1万8000円)を用意した。

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「#鬼滅カラー」のポイント 人気美容師の内田聡一郎「レコ」代表が指南

 
 今や社会現象となった人気漫画「鬼滅の刃」は、ビューティ業界にも影響を及ぼしている。登場するキャラクターの髪色が鮮やかなピンクやブルーなどの“派手髪”で、中にはグラデーションや毛先だけ色が異なる“裾カラー”になっているキャラクターもいる。それを真似た“#鬼滅カラー”の投稿もSNSで盛り上がっているが、ほとんどが“コスプレ”になっている。

 “コスプレ”ではなく、鬼滅キャラの髪色を日常のヘアスタイルに取り入れ、まわりの人に「おしゃれだけど何となく鬼滅っぽい」と思わせるには、どうすればよいのだろうか。

 トレンドをけん引する人気美容師、「レコ(LECO)」の内田聡一郎代表は、昨年から自身のインスタグラムに“#鬼滅カラー”の投稿を行っている。“鬼滅カラー”に関しては、「“鬼滅カラー”は確かにトレンドになっているが、『鬼滅の刃』のキャラクターに見られるような“派手髪”は以前からあった。ただヘアサロン業界では数年前からハイトーンのブリーチカラーがトレンドになっていて、そのタイミングでちょうど“鬼滅ブーム”が重なったために話題性に拍車がかかったといえる。あと、あまりに流行っているため、少しでも明るいカラーリングをしたら『鬼滅カラー』と言いたくなる、という心理も働いていると思う」と話す。

 一般的に“鬼滅カラー”といわれるのは、一色でのカラーリングでなく、1つの面に対して2色以上使っているカラーリングのこと。「日常のスタイルに取り入れる初級編は、全体はシンプルなカラーでインナーだけハイトーンにすること。中間から毛先にいくにつれて明るくなるグラデーションが中級で、上級は全体をハイトーンの2色使いで仕上げるルックだ」。

 “鬼滅カラー”を日常に取り入れるポイントに関しては、以下のように語っている。「私も昨年からインスタグラムに“鬼滅インスパイアカラー”を投稿しているが、こだわっていることが1つある。それは“カラーだけではなくカットでも魅せる”ということ。カラーだけ派手にしてカットが普通だと、そのアンバランスな感じでいかにもコスプレっぽく見えてしまう。エッジィなカラーに合わせてカットにも技巧を加えてフォルム(カットライン)も個性的にすることで“コスプレ”から“おしゃれ”に変換できると思う」。

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ファストリ傘下のプレミアムデニム「Jブランド」が21年春で卸販売を停止

 ファーストリテイリングは、傘下に持つプレミアムデニムブランド「Jブランド(J BRAND)」の卸販売をやめ、グループ内の店舗で販売する直販型ビジネスに切り替える。2021年夏物から実施する。現状は、本国のアメリカや日本を含む世界20カ国以上で2000以上の百貨店やセレクトショップに卸販売している。

 「Jブランド」単独のECやアメリカ・カリフォルニアにある直営店1店も閉鎖予定。今後は「ユニクロ(UNIQLO)」や「セオリー(THEORY)」など、同グループが抱えるブランドの店舗内やEC内での販売が考えられるが、「具体的にどのブランドの店舗やECで扱うかは未定」(ファーストリテイリング広報担当者)という。「(ジーンズを取り巻く)市場環境は厳しさを増しているが、今回の戦略転換によって、再び活力あふれるブランドの姿を取り戻す」と、Jブランドの会長を務める柳井一海ファーストリテイリング上席執行役員はコメントしている。ファーストリテイリングは今後も、16年にロサンゼルスに開設したジーンズイノベーションセンターで、サステナブルで革新的な次世代デニムの開発を「Jブランド」を含め進めていくという。

 「Jブランド」は05年にロサンゼルスで創業し、2000年代のプレミアムデニムブームをけん引。その後、投資会社による買収を経て、12年11月にファーストリテイリングが株式の80.1%を2億9000万米ドル(今日現在の為替レートで298億円)で取得していた。

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ファストリ傘下のプレミアムデニム「Jブランド」が21年春で卸販売を停止

 ファーストリテイリングは、傘下に持つプレミアムデニムブランド「Jブランド(J BRAND)」の卸販売をやめ、グループ内の店舗で販売する直販型ビジネスに切り替える。2021年夏物から実施する。現状は、本国のアメリカや日本を含む世界20カ国以上で2000以上の百貨店やセレクトショップに卸販売している。

 「Jブランド」単独のECやアメリカ・カリフォルニアにある直営店1店も閉鎖予定。今後は「ユニクロ(UNIQLO)」や「セオリー(THEORY)」など、同グループが抱えるブランドの店舗内やEC内での販売が考えられるが、「具体的にどのブランドの店舗やECで扱うかは未定」(ファーストリテイリング広報担当者)という。「(ジーンズを取り巻く)市場環境は厳しさを増しているが、今回の戦略転換によって、再び活力あふれるブランドの姿を取り戻す」と、Jブランドの会長を務める柳井一海ファーストリテイリング上席執行役員はコメントしている。ファーストリテイリングは今後も、16年にロサンゼルスに開設したジーンズイノベーションセンターで、サステナブルで革新的な次世代デニムの開発を「Jブランド」を含め進めていくという。

 「Jブランド」は05年にロサンゼルスで創業し、2000年代のプレミアムデニムブームをけん引。その後、投資会社による買収を経て、12年11月にファーストリテイリングが株式の80.1%を2億9000万米ドル(今日現在の為替レートで298億円)で取得していた。

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「RMK」の2021年春コレクションのテーマは「ブルーミング イン ザ シティ」 キーカラーはベージュ

 「RMK」は2021年春コレクション「ブルーミング イン ザ シティ」を2021年1月4日に発売する。洗練されたベージュをキーカラーにアイシャドウやチーク、リップスティックなど全8アイテムをそろえる。

 KAORIクリエイティブ・ディレクターは、「20年は赤をキーカラーに集大成的なカラーメイクを提案した。21年は大人の女性として次のステージに行くために、顔色が悪く見える、イエローベースだからという理由から日本の女性には難しい色とされるベージュにあえてチャレンジした。ナチュラルやカジュアルと思われがちだが、ヌーディーなものを綺麗に仕込むことで自分自身の持っている美しさを呼び覚ますことができる」と話す。

 キーアイテムは、“ザ ベージュライブラリー アイシャドウデュオ”(全5種、各4000円)は、クリームとパウダーがセットになった3WAYアイシャドウだ。軽やかなオイルを抱え込んだクリームは滑らかに広がってまぶたに密着し、クリアな発色でしっとりと艶やかな目元を演出する。きめ細かなパール配合のパウダーは軽やかでカジュアルな仕上がりに。さらにクリームの上からパウダーを重ねると繊細なきらめきが加わり印象を変えることができる。

 そのほか、自然な立体感を引き出すカラーと光を集めて艶めく偏光パールの2色をセットにした“ザ ベージュライブラリー ブラッシュデォ”(全4種、うち限定1種、各4000円)やベージュリップのための新処方を採用した“ザ ベージュライブラリー リップスティック”(全5色※数量限定、各3500円)など、骨格を際立たせるアイテムを展開する。

 なお「RMK」は、11月24日からビューティコミュニケーターによるオンラインカウンセリングを開始する。予約不要で気軽に受けられるクイックカウンセリング(15分)と、事前予約制でよりじっくりと行うパーソナルカウンセリングの2つを用意。最新コレクションの紹介やマスクメイクのポイント、おこもり美容におすすめのアイテムの提案など、希望に合わせて1対1でカウンセリングする。

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「RMK」の2021年春コレクションのテーマは「ブルーミング イン ザ シティ」 キーカラーはベージュ

 「RMK」は2021年春コレクション「ブルーミング イン ザ シティ」を2021年1月4日に発売する。洗練されたベージュをキーカラーにアイシャドウやチーク、リップスティックなど全8アイテムをそろえる。

 KAORIクリエイティブ・ディレクターは、「20年は赤をキーカラーに集大成的なカラーメイクを提案した。21年は大人の女性として次のステージに行くために、顔色が悪く見える、イエローベースだからという理由から日本の女性には難しい色とされるベージュにあえてチャレンジした。ナチュラルやカジュアルと思われがちだが、ヌーディーなものを綺麗に仕込むことで自分自身の持っている美しさを呼び覚ますことができる」と話す。

 キーアイテムは、“ザ ベージュライブラリー アイシャドウデュオ”(全5種、各4000円)は、クリームとパウダーがセットになった3WAYアイシャドウだ。軽やかなオイルを抱え込んだクリームは滑らかに広がってまぶたに密着し、クリアな発色でしっとりと艶やかな目元を演出する。きめ細かなパール配合のパウダーは軽やかでカジュアルな仕上がりに。さらにクリームの上からパウダーを重ねると繊細なきらめきが加わり印象を変えることができる。

 そのほか、自然な立体感を引き出すカラーと光を集めて艶めく偏光パールの2色をセットにした“ザ ベージュライブラリー ブラッシュデォ”(全4種、うち限定1種、各4000円)やベージュリップのための新処方を採用した“ザ ベージュライブラリー リップスティック”(全5色※数量限定、各3500円)など、骨格を際立たせるアイテムを展開する。

 なお「RMK」は、11月24日からビューティコミュニケーターによるオンラインカウンセリングを開始する。予約不要で気軽に受けられるクイックカウンセリング(15分)と、事前予約制でよりじっくりと行うパーソナルカウンセリングの2つを用意。最新コレクションの紹介やマスクメイクのポイント、おこもり美容におすすめのアイテムの提案など、希望に合わせて1対1でカウンセリングする。

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「イプサ」のロングセラー化粧液「ME」がリニューアル “肌の酸素レベル”に応じた新処方

 イプサが展開する、一人一人の肌状態に応じたアプローチを実現する化粧液「ME(メタボライザー)」から8種(6500円)を11月13日にリニューアルした。1987年に初代が誕生し、9代目となる今回の「ME」8種は「酸素」に注目。朝晩の洗顔後に使用すれば、潤いやハリ、透明感に溢れた肌へと導く。

 肌の生まれ変わりの力をサポートし、健やかな肌を保つことを目指して誕生した「ME」は、数多くの肌測定データを蓄積してリニューアルを重ねてきた。健やかな肌には、肌を作る細胞そのものが良い状態であり新しい細胞に生まれ変わることが重要なため、細胞の成熟に必要な因子を生み出す鍵となる“酸素”に着目。一人一人の異なる肌の酸素レベルと皮脂分泌力に応じたアプローチにリニューアルした。

 新「ME」は、肌の酸素レベルが高い人に向けた“ME1”〜“ME4”には、保湿成分「OX-ME成分α」、酸素レベルが低い人に向けた“ME5”〜“ME8”には保湿成分「OX-ME成分β」を新たに配合。また、共通成分として薬用美白有効成分「m-トラネキサム酸」、薬用肌荒れ防止有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」を含む。

 なお、8種のほかに“アルティメイト”(3種、1万円)“センシティブ”(2種、5500円)シリーズがあるが、これらはそのまま残り、「ME」は全13種の体制となる。

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「ザボディショップ」がロゴマーク刷新 ブランド表記も変更

 ザボディショップジャパンはこのほど、本国であるイギリス直轄の子会社となったブランドを象徴するロゴマークを刷新した。ロゴの刷新は2004年以来で5代目。来夏ごろの新製品から新ロゴマークが記載された製品が日本で展開される予定だ。またブランドの日本語表記も「ザ・ボディショップ(THE BODY SHOP)」から「ザボディショップ」に変更した。

 新ロゴマークの左側の3つの種は、一人一人の持つスピリッツ、可能性と平等な社会の実現、共に創りあげる未来、というブランドの信念を表現した。右側は心と体のための美と喜びを創造する、教育を通して平等を推進する、共通の経験を通して人々の絆を醸成する、というブランドがこれからの信念をどのように体現していくかを示した。円形は6つの全ての種を本質的に結びつけ、「より公平で美しい世界のために力を尽くす」というブランドの存在意義をひとつのホリスティックでインクルーシブな形で表現している。

 英国をはじめとする海外では7月から新ロゴマークの使用を順次開始した。日本では10月からで製品や印刷物などは順次切り替えていく。

 同ブランドはイオンの子会社であるイオンフォレストが1990年から展開し、東京・原宿の路面店や商業施設などに出店していた。本国のザ・ボディショップ・インターナショナル・リミテッドが株式を取得し、10月からザボディショップジャパンが事業を引き継いでいる。

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「バーバリー」が心斎橋パルコに日本初のメンズ、ウィメンズ合体型ストア 限定カラーのバッグも

 「バーバリー(BURBERRY)」は11月20日に開業する大阪・心斎橋パルコに日本初のメンズ、ウィメンズ合体型ストアをオープンする。心斎橋パルコの1階、約150平方メートルの広さだ。

 また、オープンを記念してキャンバス地のバッグ、“ポケットバッグ”(13万5000円)と“ソサエティトート”(14万円)の限定カラーも発売する。どちらも白地のキャンバスをレザーで縁取ったツートーンカラーのモデルだ。

 心斎橋パルコは旧大丸心斎橋店北館にJ.フロント リテイリングとパルコが開業し、ラグジュアリーブランド、デザイナーブランド、フード、カルチャーまでバラエティーに富んだ170店舗が入る。「バーバリー」を含め、11月20~23日の入場にはホームページからの事前予約が必要だ。

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買い物難民エリアに出ていく「無印良品」に義侠心を見た MUJI特集担当記者座談会【後編】

 「WWDジャパン」11月9日号は「無印良品」特集です。誕生から今年12月で40周年を迎える「無印良品」を多面的に取材しました。本紙詳細はこちらから。ここでは、担当記者3人による紙面作りの振り返りや取材こぼれ話の後編をお届けします。

【座談会参加者】
林芳樹:デスク、ファッション担当記者
五十君花実:ニュースデスク、ファッション担当記者
中村慶二郎:ビューティ担当記者

林芳樹(以下、林):五十君さんは7月に開店した「無印良品」の直江津店(新潟県上越市)を取材したわけだけど、発見はありましたか。

五十君花実(以下、五十君):直江津店は「無印良品」の世界最大の店というだけでなく、良品計画が掲げる地域貢献のモデル店舗なんです。上越市には自動車がなければ食品や日用品の買い物に困ってしまうエリアがたくさんある。運転できない高齢者も多いし、公共のバスの本数も少ない。だから直江津店が定期的にバスによる移動販売を行なっています。

中村慶二郎(以下、中村):今週号の表紙になっていたワインレッドのバスだね。

五十君:そうです。そのバスの移動販売に密着したのですが、良品計画の金井会長やユニクロ(ファーストリテイリング)の柳井正会長兼社長がよく言っている「小売業はプラットフォーム」という意味を改めて実感しました。

中村:どういうこと?

五十君:モノを売るってことは人の生活にコミットできるんですよ。近隣にスーパーなどがないエリアにバスが到着すると、地元のおばあさんたちがたくさん待ち構えていて、すごく楽しそうに買い物をしたり、お客さん同士やスタッフでおしゃべりしたりしている。中にはボーダー柄のカットソー、肌着、カレーなど数点で4000円、5000円買う方もいました。高齢者はけっこうお金を持っている(笑)。移動販売は買い物の場だけでなく、地域のコミュニティの場も作っているのです。最近、ECの普及で(リアルの)小売業にはネガティブなイメージがあったけど、小売業には私が想像できなかった可能性があるのかもしれないと思いました。

中村:でも移動販売って採算取れているの?

五十君:そこですよね。移動の時間もかかるし、スタッフの人件費もある。今のところは地域社会で認知を広げることを優先しているようです。でも移動販売することで直江津店や「無印良品」自体への相乗効果は小さくないと思います。オープン景気は長く続かないけど、移動販売でファンを増やせば、もっとたくさんの商品を直江津店で見たくなる。

:直江津店は最も進んだ事例だけど、「無印良品」は個店経営を掲げて店舗ごとの取り組みを広げていこうとしているよね。金太郎飴のような画一的なチェーンストア運営ではく、地域の個人商店のように商店会や行政と協力して地域の課題解決に汗を流す。

中村:効率は良くないかもしれないけど、リアル店舗の役割って、そういった手間のかかることなのかもね。ECでは代替できない部分だから。

「ユニクロ」や「ニトリ」への対抗意識は?

:私が取材した団地での取り組みも印象的でした。団地って高度成長期に建てられたものが多く、住民の高齢化が全国的な問題になっている。池袋から近い光が丘団地(練馬区、板橋区)の中に「無印良品」を出店していて、住民同士が交流する起点にしようとしています。店内に3畳くらいの小上がりがあって、年配の住民が持参した弁当を食べていたり、若いお母さんが子供と休憩していたり。店側はたとえ買い物をしなくても、休憩だけでもウエルカムという姿勢です。生活の場の中にある小さな店なので、スタッフと客が自然に顔見知りになる。足腰が弱い高齢者の自宅に商品を届けたりもしていて、団地の人たちにとっては全国チェーンの「無印良品」というよりも気心の知れた○○さんのお店なのかもしれない。勝手口から御用聞きをしてくれる、「サザエさん」の三河屋さんみたいな。

五十君:取材していた不思議に感じたのは、良品計画って理念先行であると同時に売上高4000億円台の大企業でもある。相反するようでいて、けっこううまくっている印象です。

:たくさんのステークホルダーがいる上場企業だし、厳しい販売目標も立てているからね。高い理念を実現するためにも高収益が前提だから。

中村:「ユニクロ(UNIQLO)」は衣料品、「ニトリ」は家具・インテリアに特化しているけど、「無印良品」は総合的な品ぞろえ。ベンチマークしている企業はあるのかな。

五十君:取材すると、直接は言及しなくても「ユニクロ」や「ニトリ」への対抗意識を匂わせるコメントはありました。

:もちろんベンチマークしているでしょう。シンプルなセーターほしいと思ったとき、「無印良品」で買うか、「ユニクロ」で買うか。ベッドを買い換えたいとき、「無印良品」か「ニトリ」か。そんな比較をする消費者は多いはず。価格見直し戦略も競合対策だよね。

五十君:値下げに際しては、衣食住の生活の基本領域でお客さんがまず一番に想起する存在になると宣言しています。

中村:言い換えれば、それは衣料品でもインテリアでも一番のシェアを狙うってことだよね。イメージと違ってけっこう野心的な肉食系企業なのかもしれない(笑)。

:部屋作りや収納などの相談にのる「MUJIサポート」だけでなく、12月3日に開業する関東最大店舗の東京有明店では、家庭の不用品の回収、観葉植物のサブスクなども始めるようだね。国内2111万ダウンロードのアプリ「MUJIパスポート」のユーザー基盤を用いれば、スマホ経由の新しいサービスも広がりそう。

五十君:いろいろ考えているみたいですよ。C(コンシューマー、消費者)とCがつながるメルカリみたいなものとか。

中村:衣食住の守備範囲が広いから色々できそうですね。

:話していて思ったんだけど、「無印良品」がやろうとしていることは、かつての百貨店のポジションに近いかもしれないね。

中村:確かに。百貨とは言わないまでも、生活に必要な商品はほぼカバーしているし、お得意さんには御用聞きしたりする。

五十君:もともと総合スーパー(GMS)の西友のプライベートブランドですからね。

:現に、イオンモール堺北花田店(大阪)、京都山科店、直江津店、シエスタハコダテ店(北海道)など、最近の大型店は百貨店やGMSが撤退した跡地に出ている。

中村:特集で実施した2000人へのアンケートでも、「無印良品」の来店頻度は「月1〜2回」が一番多かった。百貨店以上、スーパー未満ということかもしれませんね。積極的な出店やアプリの活用、アマゾンや楽天への出店、ローソンでの販売開始などを通じて、これからもタッチポイントは増えて、もっと身近な存在になるのでしょう。

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ジル・サンダー氏に聞くユニクロ「+J」 最もデザインを楽しんだアイテムは?

 ユニクロ(UNIQLO)とデザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)氏によるコラボコレクション「+J」が13日、世界各国の店舗とオンラインストアで発売された。両者は2009〜11年の間にも5シーズン継続してコラボコレクションを発表していたが、今回9年ぶりの販売となった。

 アイテムは、ウィメンズに袖の短いパファーダウンやメリノウールを使用したカーディガン、スタンドカラーのストライプシャツなどをそろえた。メンズのルックには、オーバーサイズのワークジャケットやダウンブルゾン、チノパンなど。

 サンダー氏はドイツ出身のファッションデザイナーで、1968年に自身のブランドをスタート。ミニマリズムなデザインが人気を獲得した。その後同ブランドを13年に去り、ファッション業界での活動を休止していた。17年にはフランクフルトの応用美術博物館(Museum of Applied Art)で回覧展が開催された。

 ここでは、新型コロナウイルスのパンデミックがデザイン制作にどのような影響を与えたか、コラボに関するものからデザイン全般に対する話などを米「WWD」が聞いた。

WWD:ユニクロとの最後のコラボレーションから約10年が経ったが、なぜ今再びコラボをしたのか?

サンダー:「ジル・サンダー」の最後のショーは13年だった。ここ数年ガーデニングや美術館での展覧会の開催などでクリエイティビティーを保っていた。その間もユニクロとは連絡を取り合っており、「+J」を再開する時期がきたと感じた。

WWD:これまでも度々ファッションシーンに戻ってきていたが。

サンダー:戻ってくることが私の運命のようだ。ユニクロとなら、使い捨てで消費されていくファッションに何かアクションを起こせるとわかっていた。ファーストリテイリングの交渉力や国内外の流通ネットワークによって、高品質なデザインを大衆向けの価格で作ることができる。

WWD:ベストセラーになりそうなアイテムや、自分に合っているアイテムの選び方などについてアドバイスはある?

サンダー:コレクションはかなり絞られているが、うまく構成している。1つだけでなく、全体のルックを購入することをお勧めする。また快適に着られるように作られているため、サイズを選ぶ際は注意してください。

WWD:パンデミックによってデザイナーはさまざまな影響を受けているが、あなた自身のファッションへのアプローチや、人々がどのような洋服を身につけたいかについて考えに変化はあったか?

サンダー:もちろん。パンデミックは私たちの頭の中にくっついてデザインに影響を与えた。私はより柔らかく優しさに溢れる、オーバーサーズのアイテムを追求するようになった。しかし全体的なアプローチは変わっていない。着用者の個性を活かすような洗練された3Dデザインを発展させたく、体に沿うようなデザインでアイテムのボリュームを調整した。自信を高め、新たなスタートに備えられるようなスマートで仕立ての良いアイテムを求める気分だと思う。

WWD:最もデザインを楽しんだアイテムはある?その理由は?

サンダー:チェスターフィールドコートかな。コートの作りは常に変化していて、現代の感性に合わせて調整したいディテールがたくさんある。

WWD:デザイナーのイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)は、自分で発明したかったものにブルージーンズをあげていた。もしファッションで何かを発明できたとしたら?

サンダー:今ならライトダウンジャケット。20年前にハイキング店で初めてライトダウンを見たとき、これが新しい“毛皮コート”になるだろうと感じた。私は毛皮を軽くしようとデザインをしていたが、ライトダウンが代わりになっていた。生地だけでなく新しい制作方法など、発明を大切にしている。私たちは過去に多くの革新的なアイデアを生んできたと思う。

WWD:ファッション業界のデジタル化が加速しているが、オンラインで買い物をすることはある?

サンダー:オンラインで買い物はしないわ。

WWD:ファッション以外で、デザインしてみたいものはあるか?

サンダー:以前スポーツカーの内装をデザインしたこともある。私の経験と無垢なアイデアをビューティラインで生かしてみたいと思っている。

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「オークリー」×「フラグメント デザイン」限定アイウエアを大阪心斎橋店で発売 渋谷店は即完売

 アメリカのスポーツ&ライフスタイルブランド「オークリー(OAKLEY)」が、藤原ヒロシが手掛ける「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」と製作したアイウエアの新作限定コレクションを11月14日にオークリーストア 大阪心斎橋店で発売する。

 両ブランドのコラボレーションは今回が5回目で、4つのアイテムで構成される。今年で35周年を迎える“フロッグスキン(FROGSKINS)”モデルに加え、フレームサイズが一回り小さくなった”フロッグスキンXS“モデルをラインナップした。テンプルに「オークリー」と「フラグメント デザイン」のロゴを刻印しており、限定のロゴ入りマイクロバッグが付く。

 また、スノーボードがライフスタイルの一部になっている藤原ヒロシの思いを反映したスノーゴーグルも発表した。“Oフレーム2.0(O FRAME 2.0)”と“フォールライン(FALL LINE)の2モデルがあり、共に風や雪から鼻を保護するノーズガードが特徴で、”Oフレーム2.0“には雪のコンディションや天候に合わせて交換できる2種類のレンズが付いている。「オークリー」独自の機能と「フラグメント デザイン」の高いデザイン性が融合したコレクションは、10月31日に東京・オークリーストア 渋谷店で発売して即完売した。 価格はサングラスが1万9200円と1万7400円、ゴーグルが2万1700円と1万2700円。

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オンデーズが店長の年収を最大130万円アップ 優秀な人材の確保につなげる

 アイウエア企業オンデーズ(OWNDAYS)は売り上げ拡大に伴い、給与体系の大幅アップを実施し、店長職の年収を一律で平均100万円、最大で130万円引き上げると発表した。

 世界12の国と地域で350店舗以上を展開しているオンデーズは出店を加速させており、2021年2月中旬にシンガポールで30店舗目を総合リゾート施設マリーナベイ・サンズにオープンする。また、国内の店舗では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、リモート視力測定による非対面型視力測定システムを全国の店舗に導入を進めているほか、視力測定予約システムの整備、購入履歴のLINE連携など、DX(デジタルトランスフォーメーション)によるスタッフの生産性向上、店舗運営の効率化に取り組んでいる。これらの施策による売り上げ拡大に伴い、給与体系の大幅アップが可能になったという。営業管理職の待遇改善を行うことで、他業界からの中途採用も強化し、優秀な人材の確保につなげるとしている。

 同社は20年度末までに約40店舗(日本国内20店舗)の出店を計画しており、売上高220億円を見込んでいる。

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「バレンシアガ」が青山店を拡張リニューアル 世界最大級の旗艦店へ

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は11月6日、青山店を世界最大級の旗艦店へと拡張リニューアルオープンした。デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)=アーティスティック・ディレクターによる、同店だけのオリジナルの建築コンセプトを反映した新店舗は、公共施設やコンテンポラリーな建築現場を想わせるインダストリアルな内外装が特徴だ。青山店では、“高級感”という枠に収まりきらない「バレンシアガ」独自のブランドイメージを存分に味わうことができる。

イメージの異なる3つの空間

 「バレンシアガ 青山」は、売り場面積をリニューアル前の約2.5倍に拡張。地下1階~地上2階の3フロア構成で、1階はバッグとスモールレザーグッズ、シューズを中心としたメンズとウィメンズのコレクション、地下1階はウィメンズとキッズ、2階はメンズアイテムを取り扱う。

 高い天井と広々としたスペースのスケールに圧倒される店内は、ガラス張りのいくつもの壁がファサードから屋内までをダイナミックに仕切り、空間をゆるやかにつなぐ。ガラスには、外の景色や内装が何層にも映り込むように計算されており、さらに店内と外の境界線を曖昧にする。

1階

 この建築コンセプトを最も象徴する1階のグランドフロアには、両端の壁に床から天井まで続く大きな鏡を設置。中央に立つと、まるで通路が無限に続くような感覚を味わうことができ、その視覚効果がフロアを一層広く見せている。床材にも都市景観とストアインテリアを繋ぐ工夫を施し、表参道の通りの外側から内側にかけて、石畳みのようなインターロッキングブロック舗装、ゴムチップ舗装、重厚感のあるカーペットの異なる3つの素材を採用した。これらがアルミニウム製のイスや棚などの什器と相まって、オフィスやコンテンポラリーな建築現場、高級感のあるブティックといった服を取り巻くさまざまな空間のイメージをハイブリッドに表現している。

地下1階

 地下1階に降りると、使い古されたような真紅のベルベットカーテンがガラスの壁に収められた、まるでアートのような装飾が目に飛び込む。開放的な1階と異なり重厚感のあるフロアには、同じくベルベットカーテンが垂れ下がるフィッティングルームが広々と設置され、ゆったりと試着を楽しむことができる。

2階

 2階には、「バレンシアガ」のロゴを施した鮮やかな赤のカーペットが敷かれ、公園に設置されているような工業的なイスを高級感のあるベルベットの布が包み込む。ガラスの壁で不規則に仕切られたフロアは、1階と異なる景色の映り込みと奥行きがあり、たっぷりと入る採光が心地よい。

 加えて、店内奥にはキーカラーのグレーで塗装された特注のエレベーターがあり、ドアが閉まるとコンベアのような“キーン”という音と共に上下し、耳でもインダストリアルな雰囲気を楽しめるのがおもしろい。意図的ではないというが、デムナは身の回りにあるモチーフをコレクションに取り入れ、ファッション業界の慣習に一石を投じるアプローチを行ってきた存在だ。「バレンシアガ」の東京の旗艦店である「バレンシアガ 青山」は、リニューアルでブランドスピリットを色濃く体現できる場所へと生まれ変わり、さらなる発展を目指す。

INFORMATION
「バレンシアガ 青山」

時間:11:00 ~ 20:00
定休日:不定休
住所:東京都港区南青山5 -1-3

PHOTOS : COURTESY OF BALENCIAGA
TEXT : ANRI MURAKAMI

問い合わせ先
バレンシアガ クライアントサービス
0120 -992-136

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【ホーム】『翠』ジンソーダ。「業務用・家庭用」連動の宣伝活動でも家飲みの定着に不安あり

 【ホーム】は、飲食店での感動を家庭に広めるためのマーケティングニュースとして、定期的に配信。  今年3月、サントリーから発売した国産ジン「翠(すい)」。昨年からクラフトジンがブームとなり、国産クラフトジンも多く発売された。ジンが注目されてきたなか、業務用と家庭用を連動してジンを定着させる飲み方が「ジンソーダ」である。ハイボール、レモンサワーのように、「ジンソーダ」は、家飲みニーズを捉えることができるのか。
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【ホーム】『翠』ジンソーダ。「業務用・家庭用」連動の宣伝活動でも家飲みの定着に不安あり

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「メリー」が新しい“自分”や“好き”に出会えるオンラインイベントを開催中 高橋愛を招いたトークイベントも

 女性向けウェブメディア「メリー」を運営するMERYは、11月14日まで、新しい“自分”や“好き”に出会えるコンテンツを発信するオンラインイベント「ラッキーメリーウィーク」を開催している。「メリー」公式ユーチューブチャンネルでライブ配信する。

 同イベントでは高橋愛をゲストに招いたトークショーを開催するほか、BiSHのセントチヒロ・チッチやイラストレーターのニシイズミ ユカ、モデルやインフルエンサーとして活動する橋本三好などが登場するメイクレッスン、ファッションコーディネート紹介、写真撮影講座、ワークショップなどファッションやビューティ、恋愛を中心にとしたコンテンツを用意している。

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ポーラ恒例「美肌県グランプリ」、総合賞1位は石川県 新たに14部門を新設

 ポーラ(POLA)は“いい皮膚の日”である11月12日に、毎年恒例の「新・美肌県グランプリ2020」を発表した。9年目となる今年はウイルスの感染拡大や、度重なる気候変動、生活習慣の変化などをふまえて総合賞ベスト3に加え美肌の要素別に14の部門賞を新設し、美肌の要素別に14の部門賞を新設しパワーアップした。

 美肌総合賞1位は石川県、2位は秋田県、3位は山梨県だった。石川県はハリ、透明感、揺らぎへの強さなどが総合的に全国トップレベルの肌スコアだった。毛穴の目立たない肌で、肌ポテンシャルはとくに「表皮」の平均スコアが高く、肌の潤いを守る機能やバリア機能を発揮できる力が備わっていると分析する。

  新設した14部門のうち、「肌ポテンシャル部門」の1位は島根県で、肌の各層(表皮・真皮・皮下組織)がきちんと機能を発揮できる力を評価した。そのほか、ニキビリスクの低さを評価する「ニキビレス部門」の1位は広島県、毛穴の目立ち具合を分析した「皮脂毛穴レス部門」の1位は鳥取県だった。

 「美肌県グランプリ」は、パーソナライズスキンケアブランド「アペックス(APEX)」が保有する約1870万件もの肌のビッグデータを活用して2012年にスタートした人気企画。19年にリニューアルした「アペックス」独自の静止画と動画による肌分析技術の進化により分析項目は8から18に増加。それにより、美肌県グランプリの部門を拡大することが可能になった。

 今回の結果は全国47都道府県を対象に19年7月1日〜20年6月30日に集めた36万6570件の女性の肌のデータを分析し都道府県別に集計したもの。

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栗野宏文UA上級顧問が語るサステナビリティ 「出来るか出来ないかではない。やるしかない」

 「WWD ジャパン」は12月1日に、“サステナブルなファッションの未来を共につくる”と題した「WWDジャパン サステナビリティ サミット第1回」を開催する。その第3部では“服の廃棄物問題に対して若手研究者はどんな解決方法を考え未来を見ているのか?”をテーマに、栗野宏文ユナイテッドアローズ上級顧問クリエイティブディレクション担当が、若手研究者たちと対談する。LVMHプライズ設立当初から外部審査員を務め、若手クリエイターの発掘に長く携わってきた同氏は業界が抱えるサステナビリティの課題をどのように見ているのか、話を聞いた。

WWD:ご自身がサステナビリティについて考えるきっかけとなった出来事は?

栗野:サステナビリティという言葉を意識し始めたのはこの10年くらいですが、僕らの世代は光化学スモッグ世代で、小学生の頃から公害や地球環境について考えなければいけないと教えられてきました。1960年代末から70年代には「ホール・アース・カタログ(Whole Earth Catalog)」のようなカウンターカルチャーの中で“エコロジー”という言葉に触れていました。僕自身は常に環境問題に関心がありましたが、ファッション業界がサステナビリティを業界の課題として認識するようになったのは2013年にバングラデシュで起きたラナプラザ事件が大きかったと思います。ヨーロッパはこれからの時代に、サステナブルでなければもうモノを買ってもらう理由がないと考え、先進的に取り組みを開始しました。「もったいない」の精神が根付いている日本では生活者の意識は高いと思いますが、ビジネス面、特にファッション業界は取り組みが遅れていますね。

WWD:なぜ日本のファッション業界は遅れている?

栗野:「新しいものを作って買ってもらわなければ商売にならないよ」とか「エコな素材だけで服は作れないよ」とか「エコ素材はコストが上がってしまう」とか、ネガティブ要素ばかりを考えているのが原因でしょう。しかしそれらは言い訳に過ぎません。日本では世の中で新しいことに挑戦する時にできない理由を先に挙げる傾向がある。でも、それでは世の中は変わらない。例えば、グレタ・トゥーンベリ(Greta Thunberg)さんはたった1人で座り込み運動を始めました。そこからだんだんと賛同者が増え、世界的なうねりになりました。つまり、この問題はやるかやらないかなんです。

ニーズがあれば必ず人は発明する

WWD:ご自身の著書「モード後の世界」(扶桑社)の中では、これからのファッション業界で大切な要素にサステナビリティ、ダイバーシティ、西洋的価値観の行き詰まりをあげていた。

栗野:その3つの要素を乗り越えない限り、お客さまはモノを買ってくれない。それを乗り越えるところにビジネスが生まれると思います。遠い人と話したいと思ったから携帯電話が誕生したようにニーズがあれば必ず人は発明します。廃棄ゼロのパターンメーキングに取り組む川崎和也Synflux(シンフラックス)代表のようにすでに実行に移し始めている人もいます。

WWD:LVMHプライズでもここ数年、サステナビリティに取り組むデザイナーの活躍が目立っている

栗野:LVMHプライズは第1回から審査員を務め、7年目を迎えました。1回目からサステナビリティをテーマにしている人はいましたが、回を重ねるごとに増えています。7回目はベスト8に残った半分以上がサステナビリティをテーマにしていました。ファッションがサステナビリティに取り組むには「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のように、服が持っている強さや魅力によって捨てられない服を作るという方法と、僕が注目している日本ブランド「テキスト(TEXT)」のように、環境に配慮したモノ作りを徹底する方法があります。その両方があってこそのファッションですし、LVMHプライズではどちらもありだと思います。しかし、業界の一番大きな流れはサステナビリティなので、LV側も応募者にそこを意識したものを出すように要請しているようです。

WWD:サステナビリティにはさまざまなアプローチがあるということか?

栗野:この問題は“反公害運動”や“環境保護”“エコロジー”など常に言葉を変え取り上げられてきました。現在はSDGs(持続可能な開発目標)としてより包括的な問題を指摘しています。しかし、SDGsとうたえば無駄なものを生み出して良いわけではありません。無駄を作らない、無理に売らない、作りすぎない、廃棄しない、これらを最優先にすべきでしょう。大変なことですが、やればできると思います。ファッションが好きなのであれば、正しく批判と弁護ができなればダメです。モノを生み出すということは、どこかで誰かに迷惑をかけていることも考えなければいけない。

WWD:サステナビリティの取り組みをしている注目ブランドは?

栗野:日本だと先ほど挙げた「テキスト」です。「テキスト」は“Farm-to-Closet(農場からクローゼットへ)”をコンセプトに掲げています。例えば、染色工程の汚染を最小限にすルために茶色と黒のチェックを作るには、茶色と黒のアルパカに会いに行くそうです。もちろん、カーボンフットプリントの観点で言えば負担はあります。けれど、極力環境負荷を軽減させようと努力している。僕はそういう人たちを応援したい。

サステナビリティを流行りにしてはいけない

WWD:宣伝としてのSDGsを使うブランドと、栗野さんが応援したくなるブランドの違いは?

栗野:本人と会って話して、人として信頼できるかどうかに限ります。その人がどこまで挑戦しようとしているのかをヒアリングします。それでもやはり、世の中に無駄なモノを生み出していないか、という視点は大事です。

WWD:サステナビリティは企業活動を前進させるエンジンとなりうるか?

栗野:捉え方次第でしょう。縛りがあると出来ないという人もいるでしょう。しかし、問題解決をすることで人々は進歩してきました。真剣に取り組めば必ず答えはあります。出来るか出来ないかではなく、やるかやらないかです。

WWD:「WWDジャパン サステナビリティ サミット第1回」では、服の廃棄物問題にテクノロジーで解決を試みる若手研究者と対談していただく。彼らに期待することは?

栗野:今のコロナウイルスのワクチンと同じように、それさえできれば解決すると期待するのは間違いです。ウイルスは変異します。では、何が一番大事かというと自己免疫力と抵抗力です。川崎さんのような事業はこれからどんどん業界に適応されていくと思いますが、それだけが解決策ではない。いわゆるモノを作るデザインとテクノロジーがいかに融合するかに注目しています。「もったいない」の精神がDNAに根付いている日本人は、その気になれば環境先進国になれると思います。ただ、サステナビリティを流行りにしてはいけない。電気自動車に乗れば良い、オーガニック素材の服を着れば良い、ではなく暮らしの全てにおいて地球環境と結びついていることをみなが自覚して、努力することが大事です。

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悩みのサードプレイスという商機 エディターズレター(2020年7月31日配信分)

※この記事は2020年7月31日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

悩みのサードプレイスという商機

 取材させていただいた、リンク1本目の神保さんは本当にステキな方でした。実はワタクシ、2回目の取材でまさか涙がこぼれました(照)。取材で感動して泣いたのは、3回目(結構あるんですw)。前回は「ルイ・ヴィトン」のランウエイショーで、ファースト・コレクションを発表したヴァージル ・アブローがフィナーレで泣き始めた時でした。

 記事には、「家族(第1の場所)にも、職場(第2の場所)にも相談できない悩みが相談できるサードプレイスになること」の文言を加えました。実はコレ、次回以降の連載で盛り込もうと思っていた文言でしたが、同じようにステキな「悩みのサードプレイス」の話を聞き、なんだかここに商機を感じたので、「早めに盛り込んでみよっと」という判断に至りました。

 同じようにステキな「悩みのサードプレイス」の話を聞いたのは、化粧品ブランド「ポーラ」。同ブランドが擁する地域密着型ビューティスタッフのお話です。時に「時代遅れ」なんて言われた時もありましたが、それでも他社と差別化できる大きな財産として、消費者の美を育んできた「ポーラ」スタッフ。その中には、まもなく100歳という超・大ベテラン(‼︎)を筆頭に多数の経験豊かなスタッフがいらっしゃいます。

 彼女たちは、付き合い始めてウン十年、なんて顧客を抱えています。それだけでスゴいのですが、カウンセリングやタッチアップ、施術で肌と肌が触れ合うから、その関係性は「数十年来のお客さま」をさらに超え、ココでも家庭じゃ言えない悩みが飛び出してくるそうです。つまり神保さん同様、「ポーラ」のおばあちゃんスタッフ(に限らないでしょうがw)も、悩みのサードプレイスというワケです。

 ホラ、なんかコレ、商機がありそうな気がしませんか?思えば昨年「WWD居酒屋を開きたい‼︎」とメルマガにしたためたのも、悩みのサードプレイスに可能性を感じていたから、です。

 神保さんはZoomでも「トーチング」していますが、「ポーラ」はきっとリアルですね。僕も、現段階では「悩みを聞くサードプレイス」は、リアルでこそ価値を発揮する商機な気がします。特に、今は尚更ですね。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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【月次速報2】DD、ゼットン7割超え。「老舗」大庄、ワタミ、天狗は6割台に留まる。鳥貴族は孤高の93.1%

 上場企業の10月売上速報第2弾。自粛緩和ムードに加え、GO Toイートキャンペーンが始まったことにより、ファミレスなどの食事業態、居酒屋業態とも、9月よりおよそ10ポイントの上乗せとなっている。ただ、居酒屋業態は、企業・ブランドでの差がはっきりしてきた。
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酒類卸最大手カクヤス、福岡の卸ダンガミを子会社化。九州に販路拡大。

業務用最大手の酒類卸、株式会社カクヤスグループ(本社:東京都北区、代表取締役社長 :佐藤 順一)が、福岡県・長崎県を中心とした業務用酒販店、株式会社ダンガミ(本社:福岡市博多区、代表取締役 段上 昌治)を12月1日付けで子会社化する。買収価格は21億10 百万円。
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大都市ドミナント戦略が裏目に出たダイナック。未だ、復調の兆しが見えない。「響」「グッドスプーン」が再起のカギかもしれない

 コロナ禍で居酒屋チェーンの売上は壊滅的な状態が続いているなか、大都市ドミナント戦略でビジネスパーソンを主要顧客として展開していた株式会社ダイナック(本社:東京都・新宿区 代表取締役 田中政明)が、未だ苦戦を強いられている。かつては、丸の内、大手町エリアでダイナックタウンと呼ばれるほど、多業態を積極的に展開していたが、コロナ禍で大都市ドミナント戦略が裏目に出た。
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出店相次ぐオフプライスストアの差し迫った課題 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。コロナによる在庫の増加を受けて、オフプライスストア事業への新規参入が目立つようになった。ビジネスとして軌道に乗せるポイントはどこにあるのか。

 昨秋冬の暖冬と消費税増税で持ち越した在庫に今春夏のコロナ禍による過剰在庫が加わってアパレル業界が抱える在庫は危機的に膨れ上がり、店舗やECで値引きしても処分しきれず、2次流通に放出される在庫も急増した。しかるに在庫処分の販路は急には広がらず、販売消化のスキルも欠いて2次流通の在庫が積み上がり、プロパー販売を圧迫するような場所での叩き売りも広がっている。このままでは過剰在庫の処分が進まないばかりか、2次流通がプロパー販売を追い詰めるという最悪の事態が危惧される。

2次流通の在庫処分が進まないわけ

 コロナ禍で2次流通に放出されたアパレル在庫は前年から2倍、3倍に急増したといわれるが、処分業者が買い取った在庫の販路は急には広がらず、処分業者の抱える在庫が限界まで積み上がっている。

 処分業者が買い取った在庫の販路は、ECでの消費者や転売ヤーへの直販、直営処分店での直販もあるが、地方や郊外のディスカウントショップやホームセンター、安売り衣料店や催事業者などへの卸が大半を占める。ブランドのプロパー販路と重なるメジャーなECモールや商業施設は使えないから急激な販路拡大が難しく、個性の強いブランドやベタークラスから上のブランドは大幅値引きしても売れる販路が限られる。副業転売ヤーを組織化したり直営処分店を増やしたりしても思うように売り上げが伸びず、買取在庫の急増に販売が追いついていない。

 処分が進まない要因は2つ考えられる。第一に処分業者には再販を前提としたMDの発想がなく選択的な買い取りをしておらず、持ち込まれる在庫を全量引き取る業者が多い。オフプライスストアチェーンは米国でも日本でもリテールMDを組んで必要な商品を探しており、捨て値で持ち込まれても不要な商品を買い取ることはない。

 ブランドディスカウント型オフプライスストアの「アンドブリッジ(&BRIDGE)」はタイプ別にブランドのクラス構成と8週サイクルのMD展開を組んで適合商品を調達しているし、激安プライスライン型オフプライスストアの「タカハシ」も8週サイクルでMD展開を組み量販ベンダーの過剰在庫から選択調達するだけでなく、足りない商品はベンダーに別注したり工場に発注して確保している。オフプライスストアは「先にMD在りき」で、受け身の処分業者とはスタンスが全く異なる。

 第二は、買い取った商品を仕分けて適切な販路に流し、販売消化するスキルを欠いていることだ。処分業者が全量買い取りした場合でも、まず衣料品として再販できるものとウエスや再生原料にしかならないものを仕分け、再販できるものは名の通ったブランド品(ディスカウント販売)とそうでない量販品(プライスライン販売)に仕分ける。ブランド品はクラスやターゲット別に仕分け、海外処分指定品や持ち越し指定品(今シーズン中に買い取っても販売は来シーズン)を分離する。量販品はターゲット、アイテム別に仕分けする。月度あるいは8週サイクルのシーズンMDを組んでアイテムを仕分けるのは、どちらも同様だ。

 処分業者の多くは引き取ったパッキンを開けることなくサンプル商談で転売する横々商売が基本で、仕分けて付加価値を付けるというリテール発想を欠いている。アパレルとしては処分業者に放出して終わりと思っているかもしれないが、彼らの再販力(実態は転売力)は疑わしく、キャパを超えれば在庫を抱えてしまう。転売主体の処分業者と自らMDを組んで売り切るオフプライスストア事業者は全く別物なのだ。

 適切に仕分けても、計画通りに販売消化できないと店舗は魅力を失い、倉庫は在庫であふれてしまう。ブランド品は最初こそブランド別ラックで訴求するが、消化が進んで欠落してくると類似ブランドをテイスト別にまとめ、売り切りサイクルではアイテム別にまとめ、最終はプライスライン別あるいは値引率別にまとめて売り切ってしまう。カラー展開アイテムは色が欠けてくるとカラー別にまとめ、サイズ展開アイテムはサイズが欠けてくるとサイズ別にまとめて購買プロセスを誘導するなど、通常店舗の売り切りで使われる編集スキルも駆使する。

 そんな編集スキルを駆使するには特有の可動什器体系が必要で、TJXやロス・ストアーズ(ROSS STORES)、ノードストローム・ラック(NORDSTROM RACK)などでは実際に使われているが、わが国のオフプライスストアは彼らのノウハウを全く学んでおらず、什器構成もレイアウトも編集運用も自己流にとどまっている。これでは米国のようにスムーズな在庫消化(TJXの在庫回転は6.32回、ロス・ストアーズは6.09回)は望めない。

オフプライストアの成功パターンは答えが出ている

 ワールドとゴードン・ブラザーズ・ジャパンの合弁事業「アンドブリッジ」、ゲオの「ラック・ラック クリアランスマーケット(LUCK RACK CLEARANCE MARKET)」、PPIH(ドン・キホーテ)の「オフプラ」、ショーイチの「カラーズ(COLORS)」などオフプライススアは次々と多店化しているように報道されているが、それらが全てうまくいっているわけではない。

 「オフプラ」は名古屋郊外の1号店が立地とMDがすれ違って離陸せず、仕切り直しを余儀なくされている。ディスカウントストアの単品量販MDがオフプライスストアの売り切りバラエティーMDと相いれず、若者狙いのストリート感覚も立地の顧客とすれ違ったのではないか。

 「ラック・ラック クリアランスマーケット」は10月30日のミーナ町田店(1320平方メートル)に続いて11月20日には名鉄百貨店名古屋本店のメンズ館(759平方メートル)、12月9日には松坂屋静岡店(催事契約で594平方メートル)にも出店し、2019年4月の1号店(コーナン港北インター店)開設から早くも8店舗に広がるが、大型化が先行して狙いを絞り込めておらず、販売効率や消化回転には課題が残る。

 販売効率が読めて在庫が回り収益を確保しているのはブランドディスカウント型の「アンドブリッジ」と激安プライスライン型の「タカハシ」くらいだと思うが、狙いの絞り込みと「先にMD計画在りき」の選択調達、販売消化運用と低コスト運営が共通している。

 「アンドブリッジ」は19年9月の西大宮店の開業から1年で4店舗(うち浅草ROX店とイオンモールKYOTO店は期間限定)まで増え、来春から出店を加速する。「タカハシ」は19年8月期で東京、神奈川、埼玉の郊外に36店舗を展開して73億円を売り上げ、20年8月期は41店舗まで増えて売上を87億円に伸ばし過去最高益を稼ぎ出している。コロナ禍による衣料消費の生活圏シフトも「タカハシ」の追い風に、ブランド商品の大量放出は「アンドブリッジ」の追い風になったのではないか。

 1月15日掲載の本リポート「日本にオフプライスストアは定着するか」で、わが国で成功するのは生活圏立地で継続的品ぞろえも可能な激安プライスライン型、次いで知名度の高い百貨店・駅ビルブランドのディスカウント型と結論づけたが、その通りの結果になっている。フルプライスからオフプライスへの分岐点はまだ先のことと思われていたが、コロナ禍で背に腹は変えられずブランド在庫の放出が広がり、一気に分岐点を超えた。供給が潤沢になった一方で販路の拡張は追いつかず、さまざまな課題が露呈している。

販路統制を欠いては正価流通を追い詰める

 ワールドは百貨店・駅ビルブランド主体の都心型「アンドブリッジ」を20年8月29日に浅草ROX、9月5日にはイオンモールKYOTOに出店(どちらも半年程度の期間限定店)。9月14日には名古屋郊外に開業した三井不動産の広域大型SC「ららぽーと愛知東郷」に、同じスタイルで自社ブランドに絞ったアウトレットストア「ネクストドア」を出店し、「アンタイトル(UNTITLED)」や「インディヴィ(INDIVI)」など自社百貨店ブランドの持ち越し品を6〜7割引きで売っている。

 オンワード樫山も9月18日、オフプライスストア「オンワード・グリーン・ストア(ONWARD GREEN STORE)」の1号店を千葉県柏市の生活圏型SC「モラージュ柏」に出店。「23区」「自由区」「組曲」「ICB」「J.プレス(J.PRESS)」など自社百貨店ブランドの婦人服や子供服、「シェアパーク(SHARE PARK)」「エニィファム(ANY FAM)」などカジュアルブランドの持ち越し品を6〜8割引きで販売し、他社ブランドの放出品も加えて21年春までに東海地区や関西地区にも出店する。

 サザビーリーグ傘下のセレクトショップ「エストネーション(ESTNATION)」も、銀座店の1階を20年10月2日にオフプライスの「エストネーション セントラル(ESTNATION CENTRAL)」に切り替え、21年の2月には全フロアをオフプライスストアにしてしまう。銀座店は2974平方メートルの六本木ヒルズ店に次ぐ2225平方メートルもある旗艦店で、至近には01年9月創業の有楽町店(1333平方メートル)もある。
サザビーリーグでアウトレット店を持たない「サザビー(SAZABY)」「カンペール(CAMPER)」「ハウス オブ ロータス(HOUSE OF LOTUS)」や「エストネーション」の仕入れ先ブランドの放出在庫も販売するからオフプライスストアであり、顧客から買い取ったハイブランドの中古品も販売するからリサイクルストアでもある。建前としては「エストネーション」の会員顧客に限定するが、その場で入会することもできるから、正面切った大型オフプライスストアに他ならない。

 「オンワード・グリーン・ストア」が出店したモラージュ柏は高島屋がある柏駅から3kmも離れておらずシャトルバスも通っているし、「ネクストドア(NEXTDOOR)」が出店したららぽーと愛知東郷も名古屋都心部から電車で45分かかる郊外とはいえ、「コーチ(COACH)」や「ラルフローレン( RALPH LAUREN)」も出店しているアップスケールな広域大型SCだ。「アンドブリッジ」が出店した浅草ROXやイオンモールKYOTOは期間限定とはいえ都心の百貨店から目と鼻の先、「エストネーション セントラル」は銀座のど真ん中で、もはやアパレルは在庫処分の場所を選んではいられないほど追い詰められている。そんな後先考えない在庫処分が広がれば、もはや「正価」で購入する顧客などいなくなってしまう。そんなありさまを見て、アパレル業界は「正価流通」の崩壊を悟ったに違いない。

 コロナ禍で放出された過剰在庫はアウトレットやオフプライスのストアやサイトに並び、消費者のタンスを経ていずれ中古衣料店やフリマアプリに放出されるから、長く新作品の販売を圧迫することになる。ましてやプロパー販路の至近で売れ残りの新品をたたき売ってはブランドの未来も絶ってしまうから、慎重な配慮が望まれる。

ビンテージMDという第3の可能性

 フランスでは20年2月に衣類、化粧品、家電、書籍などを対象とする「廃棄対策・循環型経済に関する法律」が施行され(食品は16年に施行)、分野によって21年から23年末までに適用される。売れ残り在庫の廃棄(焼却や埋め立て)を禁止するもので、寄付またはリサイクルが義務付けられる。

 これまでブランドイメージを守るべく売れ残り在庫を廃棄してきたフランスの高級ブランドは、おそらく売れ残り在庫を保管して“熟成”させるビンテージ商品を志向するだろう。LVMHやシャネルなど高級ブランド資本はワイン&スピリッツ部門も抱えており、気が遠くなるほどスローなビンテージMDに違和感を持たないからだ。

 完成度の高い商品はビンテージ品(旧作)としてアーカイブ価値が評価され、新作品と並んで長く流通する。コロナ禍を契機にサステナブルでない多産多死の生産と流通に終止符を打ち、アーカイブ価値が評価されるモノ作りとビンテージMDに目覚めてもよいのではないか。三陽商会など咋秋冬商品が暖冬と消費税増税で30%も売れ残り、今秋冬は新作品60%、旧作品40%の構成になると明かしているが、そんなアーカイブミックスを前向きに捉えてもいいはずで、ビンテージMDに特化した通なオフプライスストアが登場してもおかしくない。

 ならば安価な生活衣料としての激安プライスライン型、利口にファッションを楽しむブランドディスカウント型とは次元を画した、趣味性の高い第3のオフプライスストアを見いだせるかもしれない。

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。近著は店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)

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