NYから日本人が発信するブランド「タナカ」 “サステナビリティはかっこよく”100年先も廃れない服作り

 世界中でサステナビリティに取り組む企業が増えている中、デザインとサステナビリティの両立を困難に感じているブランドも多い。「サステナブルと言えても商品自体が魅力的であることが大事で、そのかっこよさを伝える努力をブランド側がしなければならない」と話すのはニューヨーク発のファッションブランド「タナカ(TANAKA)」のタナカサヨリだ。

 タナカはヨウジヤマモト社を経て、「ユニクロ」のウィメンズデザインのチームリーダーを務めたのち、海外生活でインスピレーションを得ながら、遠隔で日本と中国で生産している。ブランドコンセプトに“今までの100年とこれからの100年を紡ぐ服”を掲げ、長く愛される服を目指しながらサステナビリティにも取り組んでいる。

 海外が40アカウント、国内10アカウントで、卸先は8割が海外。カナダ発のラグジュアリーECのエッセンス(SSENSE)やロシアの有力店ツム(tsum)をはじめ、日本ではビショップ(Bshop)、シティショップ(CITYSHOP)、シップス(SHIPS)などで取り扱いがある。現在は仕事の関係で、ヨーロッパに滞在するタナカに、ブランドのサステナビリティに関する考えや、遠隔でのモノ作りについて話を聞いた。

WWD:まずはバックグランドを教えて欲しい。どのような環境で育ったのか?

タナカサヨリ(以下、タナカ):自然が豊かな新潟県に生まれ、祖父が庭師、父が洋画家で着物のテキスタイルデザイナーという家系に育ち、幼い頃からアートが身近にありました。家には面白い写真や図案、世界のアーティストの作品が掲載されている本がたくさんあって。祖父や父の働く姿を見て、人に喜んでもらえたり、感動を与えられたりするようなモノ作りに憧れを持つようにもなりました。小学3年生頃にはファッションデザイナーを志していて、作文の将来の夢として書いていたようです(笑)。そうして、東京の服飾専門学校へ進学し、卒業後にヨウジヤマモトに入社しました。

WWD:前職ではどのような経験を?

タナカ:ヨウジヤマモトでは入社1〜2年目でデザインをするチャンスをいただき、在籍中に「ヨウジヤマモト ファム(YOHJI YAMAMOTO FEMME)」「ヨウジヤマモト プールオム(YOHJI YAMAMOTO POUR HOMME)」「ワイズ フォー メン(Y’S FOR MEN)」を担当しました。4年間働いて退職。その後、お声がけをいただきユニクロで業務委託の形で働き始めて入社することに。ウィメンズのデザインリーダーとして東京のほか、上海に2年間、ニューヨークに8年間、それぞれのデザインオフィスで働くことになりました。若い頃から海外で働くことができ、本当にいい経験をさせてもらいました。

“気持ちが高揚する服を、
国籍や人種の異なる人々に届けたい”

WWD:「タナカ」をスタートしたきっかけは?

タナカ:このキャリアを突っ走ってきて、上海とニューヨークでの生活でふと我に帰るタイミングがありました。世界中の人たちとコミュニケーションを取ることで、可能性は無限大に広がり、何かワクワクすることを海外を拠点にやっていきたいと感じたんです。特にニューヨークでの暮らしからインスピレーションを受けることが多く、気持ちが高揚するような特別感がある服を、国籍や人種の異なるさまざまな人に届けたいと。また、これまでの経験を生かしてアジアの生地や生産背景を世界に発信できるのではないかと思いました。

WWD:ブランド名はなぜ「タナカ」にしたのか?
タナカ:いろいろ考えたんですが、自分の家族にリスペクトがあり、私のフルネームよりも家族として続くものを表現したいと思ったからです。また「タナカ」は日本でも多い名字の一つ。世界を視野に入れたときに、日本を代表するブランドになるようにとあえて分かりやすい名前にしました。

WWD:モノ作りでは素材にもこだわっている。

タナカ:生地は日本製が多く、ニットや布帛は中国で生産しています。ブランドでも好評アイテムである岡山デニムは、世界でどこを探してもできない表情の加工ができるんです。中国も技術が高く、勤勉で前向きに一緒にモノ作りができる。私は小さな違いが、着る人の1日を変えると思うので、細かいところまでこだわってしまいますね(笑)。最近はヨーロッパでの仕事もあるので、アイテムによってベストなモノ作りができるよ生産地を広げていきたいと思っています。

次の100年のスタンダードになるような服

WWD:サステナビリティへの考えは?

タナカ:ブランドコンセプトに「今までの100年とこれからの100年を紡ぐ服」を掲げています。私はビンテージ、昔からあるユニフォームや作業着が好きで、それらはその時の生活や用途に合わせて作られた服で、よくできているものが多いんです。これまでの100年に敬意を払い、「タナカ」では次の100年のスタンダードになるような服を作っていきたいと考えています。クリエイターとしてゴミを作らず、モノ作りではなるべくリサイクルの生地や環境に優しいものを選びたい。サステナブルやエコって一見、ほっこりしたイメージがあると思うんですが、かっこいいものを発信するためには努力が必要に感じます。「タナカ」では2019-20年秋冬のルックを写真家の小浪次郎さんにニューヨークで撮り下ろしてもらい、色気があってエッジの効いたイメージを打ち出すことができました。

WWD:具合的にどのようなアイテムが環境に配慮して作られている?

タナカ:デニムでは従来捨てられてしまう落ち綿を一緒に混ぜて作っていたり、洗いや加工で使用した水を再利用できるまて綺麗にできる工場でお願いをしています。また、奄美大島の伝統的な泥染めで美しく、環境にも優しい染色を取り入れているほか、無染色の白を定番色のローホワイトとして提案し、染めずともそのままで生地の風合いと色の美しさを表現しています。これらの商品は北米、ヨーロッパでも評価が高く、手に取っていただける方が多いです。やれる範囲でやっていますが、まだサステナブルなモノ作りはコストがかかってしまうのが事実。その部分をお客さまにも理解をしてもらうことも大切だと思います。

WWD:日本でもサステナビリティに取り組む企業は増えているが、欧米とはまだ環境問題への意識に差がありそうだ。海外にいることで違いを感じることは?

タナカ:アメリカ、特にニューヨークではサステナビリティへの意識は強いと思います。買い物では、モノが溢れている中で、どういう企業から、どのような商品を買いたいのか?というような思考があり、どうせだったら、環境問題に取り組む姿勢のある企業から商品を購入したいと思っている人は多いです。その先駆けが「エバーレーン(EVERLANE)」で、モノ作りの透明性を開示したアプローチに共感する人が増えています。ヨーロッパの店舗でも「サステナブルだったら商品を買い付ける」という店も出てきています。人それぞれ意見は異なると思いますが、私はモノ作りは責任だと思うので、サステナビリティへの取り組みはやれるんだったら、やったほうがいいと感じます。

“お客さまにエキサイトメントを届けたい”

WWD:海外からの遠隔作業は難しくないのか?

タナカ:日本にもサポートしてくれるメンバーがいて、助けられています。コロナ前は、数カ月に1回のペースで日本や中国に行って直接コミュニケーションを取ってきていたので、信頼関係を築くことができています。その信頼関係がある上で、LINEやZoom、ワッツアップ(WhatsApp)、フェイスタイムなどを駆使しながら話しています。それぞれの取引先にキーマンがいて、伝えたいことをわかっていただけて、私も職人さんの腕を信頼しています。特にデニムの加工を担当していただいている、西江デニムの柞磨さんは10年以上の付き合いがあり、私の感覚を電話やメールなどですぐに理解してくださっています。コロナが落ち着き、また自由に動けるようになったら、すぐに商品を作ってくださっている現場に行きたいと思っています。

WWD:海外でコロナ禍を経験して変化を感じることは?

タナカ:ビジネス面では、ロックダウンにより店舗が閉まったことでオーダーがキャンセルになることもありました。ただ、現在所属しているミラノのショールームではデジタルショールームとして直接見れないバイヤーにも営業をしているので、ありがたいことに取り扱いの店舗数は毎シーズン増えいます。作り手として感じるのは、このような状態でも、一緒にモノ作りを続けてくれている人々への感謝。こういう時だからと遠慮せずに、しっかりクリエーションに反映して、お客さまに喜んでもらえるものを作っていかなければならいないと思っています。

WWD:今後の目標は?

タナカ:お客さまにどうやってワクワクすることを届けられるかということを考えています。私個人的には家の時間が長いので、レコードを集めたり、アコースティックギターも買ったりと、改めて音楽の素晴らしさを認識しました。そのエキサイトメントを表現すべく、みんなが楽しめられる場所やイベントのようなことも考えていきたいと思っています。またモノ作りでは100年廃れない服を作り続けること。今後、廃棄されるような、倉庫で埋もれている生地などを使って1点モノを作ることにもチャレンジしたいですね。

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〜立ち上がれ!産地の若者たち 前編〜 尾州伝統の再生ウール“毛七”を世界へ 32歳彦坂さんの挑戦

 海外製のファストファッションやSPA(製造小売業)アパレルの台頭により、国内の繊維産地は衰退の一途にある。そのような中、産地では若い人材が中心となって新たなビジネスチャンスを生み出そうとする取り組みが生まれている。

 2020-21年秋冬シーズン、ゴールドウインの新作アパレルコレクションでチェック柄ウールを使ったコレクション8点がラインアップされた。見て、触って上質と分かるこの生地の主原料は再生羊毛。毛織物の産地・尾州(愛知県尾張西部地域から岐阜県西濃地域)で織られたものだ。

 同地域で半世紀以上前から伝統的に作られてきたリサイクルウール生地“毛七”(けしち)。このテキスタイルへの注目度が今、国内のアパレルメーカーなどの間でじわじわと高まっている。読んで字の如く、ウールが70%、残り30%がナイロンやポリエステルなどの合成繊維で組成される混紡素材。国内に流通する古着のセーターを厳選して原料とし、尾州に残る旧型の織機でゆっくり織ることで、一般的なリサイクル素材と一線を画す質感を実現している。19年夏、現地の毛織物卸業・大鹿(愛知県一宮市、大鹿晃裕社長)が自社のリサイクルウールを“毛七”として正式に商標権を取得。若手社員チームが中心となったブランディングの努力により、取引高は2.5倍に跳ね上がっている。

 “毛七”は、尾州の織物の歴史とともに一帯に根付いてきた「文化」でもある。同地域では、木曽三川の水源や豊かな土壌に恵まれ、奈良時代から繊維産業が栄えた。1940年代になると、軍服生産などの戦時特需を追い風に、織物産地として世界的に名を馳せた。一方で生産拡大とともに、製造のプロセスで生まれる端切れや落ち綿なども増えた。それを「もったいない」という日本人的精神で再利用すべく“毛七”は生まれ、主に一般庶民のための普及品に使われてきた。

 近年では安価な外国産製品に押され、尾州の毛織物業は衰退の一途をたどってきた。サステナブル意識の高まりを追い風に、“毛七”にスポットライトを当てることで復興につなげようと動き出したのが大鹿の若手社員たちだ。チームの陣頭指揮を執るのが32歳の彦坂雄大さん。毛七の品質を実現する上では、膨大な古着の山の中から良質なウール生地を見極める“目”であったり、裁断により古着を原料化とした後に紡績、織布する作業の“腕”であったりと、さまざまな職人技がキモになる。そこで彦坂さんは「尾州の再生ウールは他にない歴史、モノ作りの背景こそが強み」と分析し、「これを若い自分たちのセンスで発信できれば、市場で差別化できる」と考えた。

 彦坂さんらはすぐさま“毛七”のホームページ制作に着手。モノづくりをテーマに、原料の選別や生地を織るプロセスにフォーカスした記事コンテンツやブログを設置し、オウンドメディア化を進めた。さらに生地メーカーにはめずらしく、ビジュアルにこだわった「生地カタログ」も作成。すると取引の問い合わせも増え、国内デザイナーズブランドの2021年春夏の新作でも“毛七”が使われることに決まった。

 「全く新しいことにチャレンジするには膨大な時間と資金が必要だ。発想の転換で、尾州ならではの歴史やモノづくりの背景といった、『すでにあるもの』を強みにしていきたい」と彦坂さんは話す。尾州を苦境に追いやってきたSPAアパレル商品の普及も、“毛七”の生産においては追い風になっているという。彼らの企業努力で、良質なウール100%の古着が市場に流れ込むようになったためだ。「エシカルやサステイナブルという言葉が流行語のように使われるようになったが、尾州にはウールを貴重な資源として当たり前に大切にしてきた文化がある。これからは自分たちがバトンを受け、先人が当たり前にやってきたことが世界で再び評価されるよう努力していきたい」。

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植物の葉をそのまま使ったバッグ登場 パリ発の「アメリ・ピシャール」

 パリ発のシューズおよびバッグブランド「アメリ・ピシャール(AMELIE PICHARD)」は、植物由来の原料を使用したビーガンレザー製のバッグを3タイプ発表した。パイナップルやサボテンの繊維を使用したものは従来の技術を活用しているが、植物の葉をそのまま使ったバッグは世界で初となる。

 2010年に同ブランドをパリで設立したアメリ・ピシャールはもともとシューズデザイナーだが、靴はサイズ展開する必要があるため、今回はバッグを実験的に生産した。同ブランドはこれまでもリサイクル素材を使用したバッグを発表しているほか、17年にはオンラインストアに自社製品の中古品コーナーを設けるなど、以前からサステナビリティに取り組んでいる。

 ピシャールは、「サステナブルな素材を使用するのはいいことだが、ある程度の量を継続的に供給しようとすると環境に負荷をかけてしまうこともある。また“ビーガンレザー”と一口に言っても、現在の技術では100%植物由来にすることはできないので、何割かはプラスチックなどの化学的な原料が混ざっている。当社のオンラインストアでは、こうした内訳についてもできる限り詳細に記載して消費者が納得の上で購入できるようにしているが、多くのブランドは“ビーガンレザー”としか説明していない」と語った。

 例えば今回使用した“ピニャテックス(Pinatex)”は、英国を拠点とするスタートアップ企業アナナス・アナム(ANANAS ANAM)が開発したもので、その90%はパイナップルの葉の繊維を原料としているが、10%はポリウレタンなどで構成されている。同様に、サボテンを由来とするレザーの50%は天然素材だが、残り50%の原料については製造元が開示していない。

 しかしサトイモ科のクワズイモの葉をそのまま使用したビーガンレザー「ビリーフ(beLeaf)」は、これらと比べても環境負荷が極めて低いという。象の耳のように大きく厚みのある葉をつけることから“エレファントイヤー・プラント”とも呼ばれるこの植物は、葉を切ってもそこから新たな葉が生えてくるので、収穫の過程で植物自体を枯らさずにすむ。「ビリーフ」を開発したブラジルのバイオレザー企業ノバ・カエル(NOVA KAERU)は、同国内の熱帯雨林に生えているクワズイモの葉を収穫した後、葉の繊維を強化するため環境に優しい方法でタンニングを行っており、将来的には皮革の代替品としてスニーカーや家具などにも用途を広げたいとしている。

 ピシャールは、「『ビリーフ』がほかの天然由来の素材と異なるのは、混合物が必要ないところ。もともとレザーのように厚みがあり、手触りも似ている。これまでにない、真の意味でのビーガンレザーだと思う」と述べた。天然の葉を使っていることを強調するため、今回はオリジナルの緑色のままとなっているが、実際にはさまざまな色に染めることができる。バッグを作るに当たっては、補強のためリネン素材で裏打ちしているという。

 こうしたビーガンレザー製の商品を発表する一方で、同ブランドでは今後も「サステナブルな方法で」本革製品を取り扱うという。フランスの小規模な畜産農家と提携し、食肉用の牛から副産物として生産された皮革のみを使用した、透明性の高いレザーグッズを提供することを目指す。

 ピシャールは、「現在はどのブランドでも、皮革の元である牛や豚を育てた農家までたどることはできない。私は消費者に、自分が手にするバッグやシューズがどういう素材で作られているのか、その素材はどこでどういうふうに生産されたのかなどを知ってもらいたいと思う。商品の“オリジン”を身近に感じられるように、いずれは農家や牛の名前なども分かるようにしたい」と話した。

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植物の葉をそのまま使ったバッグ登場 パリ発の「アメリ・ピシャール」

 パリ発のシューズおよびバッグブランド「アメリ・ピシャール(AMELIE PICHARD)」は、植物由来の原料を使用したビーガンレザー製のバッグを3タイプ発表した。パイナップルやサボテンの繊維を使用したものは従来の技術を活用しているが、植物の葉をそのまま使ったバッグは世界で初となる。

 2010年に同ブランドをパリで設立したアメリ・ピシャールはもともとシューズデザイナーだが、靴はサイズ展開する必要があるため、今回はバッグを実験的に生産した。同ブランドはこれまでもリサイクル素材を使用したバッグを発表しているほか、17年にはオンラインストアに自社製品の中古品コーナーを設けるなど、以前からサステナビリティに取り組んでいる。

 ピシャールは、「サステナブルな素材を使用するのはいいことだが、ある程度の量を継続的に供給しようとすると環境に負荷をかけてしまうこともある。また“ビーガンレザー”と一口に言っても、現在の技術では100%植物由来にすることはできないので、何割かはプラスチックなどの化学的な原料が混ざっている。当社のオンラインストアでは、こうした内訳についてもできる限り詳細に記載して消費者が納得の上で購入できるようにしているが、多くのブランドは“ビーガンレザー”としか説明していない」と語った。

 例えば今回使用した“ピニャテックス(Pinatex)”は、英国を拠点とするスタートアップ企業アナナス・アナム(ANANAS ANAM)が開発したもので、その90%はパイナップルの葉の繊維を原料としているが、10%はポリウレタンなどで構成されている。同様に、サボテンを由来とするレザーの50%は天然素材だが、残り50%の原料については製造元が開示していない。

 しかしサトイモ科のクワズイモの葉をそのまま使用したビーガンレザー「ビリーフ(beLeaf)」は、これらと比べても環境負荷が極めて低いという。象の耳のように大きく厚みのある葉をつけることから“エレファントイヤー・プラント”とも呼ばれるこの植物は、葉を切ってもそこから新たな葉が生えてくるので、収穫の過程で植物自体を枯らさずにすむ。「ビリーフ」を開発したブラジルのバイオレザー企業ノバ・カエル(NOVA KAERU)は、同国内の熱帯雨林に生えているクワズイモの葉を収穫した後、葉の繊維を強化するため環境に優しい方法でタンニングを行っており、将来的には皮革の代替品としてスニーカーや家具などにも用途を広げたいとしている。

 ピシャールは、「『ビリーフ』がほかの天然由来の素材と異なるのは、混合物が必要ないところ。もともとレザーのように厚みがあり、手触りも似ている。これまでにない、真の意味でのビーガンレザーだと思う」と述べた。天然の葉を使っていることを強調するため、今回はオリジナルの緑色のままとなっているが、実際にはさまざまな色に染めることができる。バッグを作るに当たっては、補強のためリネン素材で裏打ちしているという。

 こうしたビーガンレザー製の商品を発表する一方で、同ブランドでは今後も「サステナブルな方法で」本革製品を取り扱うという。フランスの小規模な畜産農家と提携し、食肉用の牛から副産物として生産された皮革のみを使用した、透明性の高いレザーグッズを提供することを目指す。

 ピシャールは、「現在はどのブランドでも、皮革の元である牛や豚を育てた農家までたどることはできない。私は消費者に、自分が手にするバッグやシューズがどういう素材で作られているのか、その素材はどこでどういうふうに生産されたのかなどを知ってもらいたいと思う。商品の“オリジン”を身近に感じられるように、いずれは農家や牛の名前なども分かるようにしたい」と話した。

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今年もご愛顧ありがとうございました!

こんにちは。

いよいよ2021年へのカウントダウンがはじまりました!

 

2020年は、バーニーズ ニューヨーク日本上陸30周年を迎え、このような状況の中でも多くのお客様との出会いや素敵な笑顔に囲まれて過ごすことができました。

来年もバーニーズ ニューヨークならではの情報をご紹介してまいりますので、変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。

 

銀座本店・新宿店・六本木店・横浜店・神戸店・福岡店は、明日1月1日(金・祝)は休業いたします。

そして2021年は、1月2日(土)が初売り!

福岡店は10:00、銀座本店・新宿店・六本木店・横浜店・神戸店は11:00から営業いたします。

開催中のウィンターセールは引続き要チェックです>>>

 

オンラインストアはもちろん、この年末年始も引き続きショッピングをお楽しみいただけます>>>

 

アウトレット店では、1月1日(金・祝)元日から営業しています!

営業時間は各アウトレットモールに準じていますので、詳しくは各サイトをご確認ください>>>

 

みなさま2021年もバーニーズ ニューヨークをどうぞよろしくお願いいたします。

よいお年をお迎えくださいね。

 

洋服を着たままエステが受けられる リラックスモード全開の“ハンモックの眠り”を体験

 新型コロナウイルス感染拡大の第三波が襲来する中で、化粧品業界は引き続きタッチアップの自粛などを行っている。そんな中で直接肌に触れる施術を行うエステティックなどは、安心安全な体制を取った新しいメニュー開発・提供する。全国にエステティックサロンを展開するソシエ・ワールドが今秋からスタートしたメニュー“ハンモックの眠り”を体験してきた。

 エステティックといえば、洋服を脱いで肌にボディーオイルやクリームなどを塗布しながら施術するのが一般的だ。しかしコロナ禍で他人との直接的な接触を控えるようになり、顧客の足が遠のいてしまった。そこで開発したのが洋服を着たまま施術が受けられる“ハンモックの眠り”だ。

 実際にハンモックに揺られながら施術を受けるわけではなく、通常のゆったりしたサロンの個室でハンモックに身を委ねたようなリラックス気分が味わえるというもの。このメニューをエステティック&スパ ビューティアベニュー ソシエ 新宿タカシマヤタイムズスクエア店で体験した。

在宅勤務でなまった体に喝

 新宿御苑を見下ろせる個室に案内され眺望を満喫した後に早速施術開始。着替えがないため施術を受けるまでの準備が少ないのがいい(もちろん服を脱いで施術してもらう既存のメニューも個人的には大好き)。体験したのは“着衣 DE エステ 30”(30分、3500円)という、ゆらす・たたく、といったさまざまなエステティック技術を洋服の上から行うボディーケアと、頭皮から顔、肩、首、デコルテまでをほぐしてくれる“ヘッドタッチ 30”(30分、3500円)。

 在宅勤務で体を動かす機会がめっきり減ったが、一気にほぐれていくのを実感。夢うつつの至福の時間が過ぎていった。ヘッドスパによって目の疲れも取れ、施術後は目の大きさが違うのがわかったほど。体のメンテナンスはやっぱり必要と痛感した時間だった。

 施術をしてくれた女性に話を聞くと、「洋服を着たままこれまで同様にリラックスをしてもらうかが大変だった」とのこと。それを実現するために今までとは異なる技術研修を受けたそうだ。

 このハンモックの眠りを開発したことで、男性客にも対応できることに。施術時間が30分であることも買い物途中に気軽に立ち寄れる一因となっているようだ。エステティック業界も人の手を介さないセルフタイプが注目を集めるなどコロナ禍で変革している。

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ティファニー株主の99%がLVMH傘下入りを承認 買収額は1兆6200億円に引き下げ

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)によるティファニー(TIFFANY & CO.)の買収について、ティファニーの株主は1株あたり131.5ドル(約1万3500円)、総額158億ドル(約1兆6200億円)での身売りを承認した。買収を発表した2019年11月当初は、1株あたり135ドル(約1万3900円)、総額162億ドル(約1兆6600億円)を予定していたため、LVMHはおよそ400億円の引き下げに成功した形だ。
12月30日に実施した臨時株主総会で決議され、全体の約99%にあたる8800万票が賛成に回り、反対はわずか10万7000票だった。

 買収が実現すれば、LVMHがティファニーをどう運営していくかが次の焦点となる。アレッサンドロ・ボリオーロ(Alessandro Bogliolo)ティファニー最高経営責任者(CEO)や、リード・クラッコフ(Reed Krakoff)=チーフ・アーティスティック・オフィサーの進退に注目が集まる。情報筋によると、ティファニーの次期CEOの最有力候補の1人は、アンソニー・ルドリュ(Anthony Ledru)LVMH グローバル コマーシャル アクティビティーズ部門エグゼクティブ ヴァイス・プレジデントだという。ルドリュ氏はかつて北米事業のヴァイス・プレジデントを勤めた人物だ。また、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOの次男で、ティファニー視察時に同行していたアレクサンドル・アルノー(Alexandro Arnault)=リモワ(RIMOWA)CEOも経営に携わるとみられている。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「サボン」が肌にも髪にも使用できるオイル発売 4種のボタニカルオイルを黄金比で配合

 「サボン(SABON)」は12月26日、ボディーとヘアに使用できる「ビューティーオイル」を発売した。厳選した4種のボタニカルオイルを黄金比でブレンド。細やかな霧のミスト状スプレーで、潤いと艶のある肌やしなやかな髪へ導く。「サボン」直営店と公式オンラインストアなどで取り扱い、価格は各100mL、各4200円。

 ビーガン処方で自然由来成分を配合。ココナツ由来オイルをベースに、マカダミアとホホバ、アルガン、ユチャの4種のオイルをブレンドする。パチュリ・ラベンダー・バニラや、デリケート・ジャスミン、グリーン・ローズなど8種の香りをそろえ、リラックスしたセルフケアをかなえる。お風呂上がりのタオルドライ前や直後の肌や、寝る前に香りに包まれたいとき、朝のヘアスタイリングや日中の肌のカサつきや髪のパサつきが気になるときに使用できる。

 また同日には、乾燥ダメージを集中ケアし潤いを与えるボディー用トリートメントクリーム「リペアボディクリーム」を発売。ビーガン処方で自然由来85%、“奇跡の生命力を持つ”と言われるジェリコローズとシアバターを配合。こっくりとした上質なテクスチャーで肌に密着し潤いを閉じ込め、滑らかな肌に導く。ホワイトティーやパチュリ・ラベンダー・バニラ、デリケート・ジャスミンなど全8種の香りで各200mL、各4200円。

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2021年美容トレンドはどうなる?メイク編 鍵は「まだマスク着用で目元フォーカス」「コロナ後の気分は前向きに」

 2021年春のメイクアップは、コロナ禍という経験を経た「今の気分」が表現されているように思う。さまざまなストレスとの対峙を強いられた、重苦しい空気感から一歩踏み出すように。コレクションのテーマは「春の訪れ」「希望」「夜明け」など、「幕開け」のイメージが目立つ。カラーは花々や木々など、自然の延長線上にあるような、穏やかなトーンが充実している印象だ。そんなメイクのトレンドを、3つのキーワードでひも解きたい。

【メイクトレンド1】
アイカラーの主役は自然を想起する
「ボタニカルカラー」

 マスク着用の習慣が続く限り、メイクは「目元」に軸足が置かれそうだ。21年春のアイカラーのトレンドは「ベージュ」「ブラウン」「ローズピンク」など、穏やかなトーンのカラーたち。昨年春のトレンドが明るい「イエロー」だったことを考えると、実に対照的である。

 陽光の下で咲くみずみずしい花々を表現した「ディオール(DIOR)」、植物との出合いをテーマにした「ルナソル(LUNASOL)」など、“自然界の美”にインスパイアされたコレクションも多い。自由に外出することがままならない中「自然に触れ穏やかな気分で過ごしたい」、そんな思いが伝わってくる。どの色も透け感に優れており、まだ完全に楽天的になれないけれど「軽やかさ」「透明感」を求める気持ちを象徴している。

【メイクトレンド2】
大人の遊び心あふれる
「中間色」のアイライナー

 ここ数年人気のカラーアイライナーは、マスク着用習慣で、ますます存在感が高まりそうだ。これまでは若年層を中心に、赤やボルドーが流行していたけれど、今シーズンの注目カラーは「絶妙な中間色」。「スック(SUQQU)」からは、ホワイトを含むスタイリッシュなスモーキーグレーが。「セルヴォーク(CELVOKE)」からは、赤みを帯びたビターピンクが登場。いずれも、ありそうでなかった、大人のためのモダンなカラー。あえて太めに入れて、目元に遊び心溢れるニュアンスを添えたい。

【メイクトレンド3】
リップは透け感のある
トリートメント系

 この春も各社から続々リップカラーが登場するけれど、個人的に「今はこういうものがつけたいな」と感じたのが、トリートメント効果に優れた「透けリップ」。「アディクション(ADDICTION)」から登場する全9色の“リップ オイル プランパー”は、唇に潤いとツヤ、そして淡いニュアンスを添える心地良い感触が印象的。「ジバンシイ(GIVENCHY)」の“ランテルディ・リップスティック No.01”は、しっとり唇を包み込み、唇本来の色を透かしながら微細な輝きを添えるニュアンスブルー。双方共にストレスフリーの使い心地と、マスクを外した時にも「唇本来の立体感が際立つ」効果が嬉しい。

 コロナ禍を経て、リップを使う機会が減ったように「一時的に変化したこと」もあれば、スキンケアで肌を立て直す重要性のように「本質に気づかされたこと」もある。たぶん、私たちは2020年の経験から、今後「自分に本当に必要なもの」を、よりシビアに選択していくことになるだろう。

 そういう意味で、この1年間で最も価値観が変わり、女性たちの目下最大の関心事といえば「ベースメイク」にほかならない。次回のコラムでは、ベースメイクの未来について考えたい。

宇野ナミコ:美容ライター。1972年静岡生まれ。日本大学芸術学部卒業後、女性誌の美容班アシスタントを経て独立。雑誌、広告、ウェブなどで美容の記事を執筆。スキンケアを中心に、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、美容医療まで担当分野は幅広く、美容のトレンドを発信する一方で丹念な取材をもとにしたインタビュー記事も手掛ける

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2021年美容トレンドはどうなる?メイク編 鍵は「まだマスク着用で目元フォーカス」「コロナ後の気分は前向きに」

 2021年春のメイクアップは、コロナ禍という経験を経た「今の気分」が表現されているように思う。さまざまなストレスとの対峙を強いられた、重苦しい空気感から一歩踏み出すように。コレクションのテーマは「春の訪れ」「希望」「夜明け」など、「幕開け」のイメージが目立つ。カラーは花々や木々など、自然の延長線上にあるような、穏やかなトーンが充実している印象だ。そんなメイクのトレンドを、3つのキーワードでひも解きたい。

【メイクトレンド1】
アイカラーの主役は自然を想起する
「ボタニカルカラー」

 マスク着用の習慣が続く限り、メイクは「目元」に軸足が置かれそうだ。21年春のアイカラーのトレンドは「ベージュ」「ブラウン」「ローズピンク」など、穏やかなトーンのカラーたち。昨年春のトレンドが明るい「イエロー」だったことを考えると、実に対照的である。

 陽光の下で咲くみずみずしい花々を表現した「ディオール(DIOR)」、植物との出合いをテーマにした「ルナソル(LUNASOL)」など、“自然界の美”にインスパイアされたコレクションも多い。自由に外出することがままならない中「自然に触れ穏やかな気分で過ごしたい」、そんな思いが伝わってくる。どの色も透け感に優れており、まだ完全に楽天的になれないけれど「軽やかさ」「透明感」を求める気持ちを象徴している。

【メイクトレンド2】
大人の遊び心あふれる
「中間色」のアイライナー

 ここ数年人気のカラーアイライナーは、マスク着用習慣で、ますます存在感が高まりそうだ。これまでは若年層を中心に、赤やボルドーが流行していたけれど、今シーズンの注目カラーは「絶妙な中間色」。「スック(SUQQU)」からは、ホワイトを含むスタイリッシュなスモーキーグレーが。「セルヴォーク(CELVOKE)」からは、赤みを帯びたビターピンクが登場。いずれも、ありそうでなかった、大人のためのモダンなカラー。あえて太めに入れて、目元に遊び心溢れるニュアンスを添えたい。

【メイクトレンド3】
リップは透け感のある
トリートメント系

 この春も各社から続々リップカラーが登場するけれど、個人的に「今はこういうものがつけたいな」と感じたのが、トリートメント効果に優れた「透けリップ」。「アディクション(ADDICTION)」から登場する全9色の“リップ オイル プランパー”は、唇に潤いとツヤ、そして淡いニュアンスを添える心地良い感触が印象的。「ジバンシイ(GIVENCHY)」の“ランテルディ・リップスティック No.01”は、しっとり唇を包み込み、唇本来の色を透かしながら微細な輝きを添えるニュアンスブルー。双方共にストレスフリーの使い心地と、マスクを外した時にも「唇本来の立体感が際立つ」効果が嬉しい。

 コロナ禍を経て、リップを使う機会が減ったように「一時的に変化したこと」もあれば、スキンケアで肌を立て直す重要性のように「本質に気づかされたこと」もある。たぶん、私たちは2020年の経験から、今後「自分に本当に必要なもの」を、よりシビアに選択していくことになるだろう。

 そういう意味で、この1年間で最も価値観が変わり、女性たちの目下最大の関心事といえば「ベースメイク」にほかならない。次回のコラムでは、ベースメイクの未来について考えたい。

宇野ナミコ:美容ライター。1972年静岡生まれ。日本大学芸術学部卒業後、女性誌の美容班アシスタントを経て独立。雑誌、広告、ウェブなどで美容の記事を執筆。スキンケアを中心に、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、美容医療まで担当分野は幅広く、美容のトレンドを発信する一方で丹念な取材をもとにしたインタビュー記事も手掛ける

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「ルイ・ヴィトン」からメンズの新作レザーグッズ 人気の“ダミエ・パターン”をマルチカラーで

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、メンズの新レザーグッズライン“ダミエ・グラフィット 3D”と“ダミエ・アンフィニ 3D”を2021年1月1日に発売する。一部の直営店ほか公式オンラインストアで扱う。同ブランドを代表する“ダミエ・パターン”を3 つの異なるサイズのブロックで組み合わせて表現した。

 “ダミエ・グラフィット 3D”は、ブラック × グレー、シルバー × ホワイト、深みのあるブルー × ネイビーのほか、遊び心溢れる色鮮やかなマルチカラーを用意した。一方、“ダミエ・アンフィニ 3D”ではカウハイドレザーを用い大人向けの雰囲気を演出。カラーはブラック × ネイビーを展開する。

 一押しアイテムは小ぶりなサイズ感が魅力の“スタジオ・メッセンジャー”だ。ミニマルなデザインで、2箇所のフラットポケットを配し収納力を備える。そのほかサイズの異なる3つのポーチやストラップを自由に組み合わせできる“モジュラー・ポーチ”、旅行用バッグ“キーポル・バンドリエール 50”、メッセンジャーバッグ“トリオ・メッセンジャー”、“キャンパス・バックパック”、“アマゾン・スリングバッグ”、さらにスモールレザーグッズからはカードケース“オーガナイザー・ドゥ ポッシュ”、長財布の“ジッピーウオレット・ヴェルティカル”などをラインアップする。価格は4万6000〜34万9000円。

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古着店「ラグタグ」の巨大倉庫に潜入 真贋、ささげ、保管、受注、発送などを一括

 品ぞろえと編集力で人気を集める古着店「ラグタグ(RAGTAG)」は、全国17店舗やウェブサイトを通じ、消費者から古着(靴やバッグを含む)を買い取って販売している。古着のため商品は一点ものばかり。その全ての商品が集まる東京都国立市の「国立商品センター」は、ブランド古着を循環させる「ラグタグ」の心臓といえる場所だ。膨大な数の一点ものの商品はどう管理されて、消費者に届くのか。

 国立市の郊外にある国立商品センターの建物は、3フロア構成で約1万平方メートル。全国の消費者から買い取った古着が1日平均2000点届き、真贋チェックやコンディション確認などを経て、最終的な価格が付けられる。店舗とECの在庫が一元化されているため、全商品のささげ(採寸、撮影、原稿)作業もここで行われる。常時30万〜40万点の古着を保管し、各店舗に出荷したり、ECを通じて消費者に配送したりする。約110人のスタッフが働く。

 「ラグタグ」の商品はブランド古着で、目の肥えた顧客の売り買いによって成り立っている。他のリユース店に比べて客単価も高い。同社ECの人気ブランドランキングのベスト3(12月29日時点)は、メンズが「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME DES GARCONS SHIRT)」「エンジニアド ガーメンツ(ENGINEERED GARMENTS)」「ビームス(BEAMS)」、ウィメンズが「トリコ コム デ ギャルソン(TRICOT COMME DES GARCONOS)」「サカイ(SACAI)」「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」。

 独自の基準によって商品のコンディションを「新品同様」から「A」「B」「C」「D」の5段階に分類し、ダメージなども正直に記載することで信頼を築いてきた。メルカリに代表されるフリマアプリが浸透する中でも、ブランド古着の売り買いは「ラグタグ」で行いたいという人も少なくない。

偽物は絶対に入れない

 入荷した古着はまずモード、ストリート、カジュアル、ビジネス、アウトドアといったジャンル別に分けられた後、専門知識を持つスタッフが真贋を見極める。店舗で買い取る古着は店舗スタッフがその場で真贋チェックをしているが、さらに厳しい目で疑わしいものを弾く。

 上光治郎さんは店舗スタッフを経て、6年前から真贋のスペシャリストとして抜擢された。毎日、大量の商品を一つひとつチェックする。買い取られた店舗による値付けを修正したりするのも上光さんの仕事だ。

 アウターの裏側に縫い付けられた品質表示タグのある部分を指差し、「この◯◯◯は真正品では見られないものです」と教えてくれた。品質表示のほか、素材、縫製、ファスナーなどの付属。真贋を見極めるポイントはいくつかある。「(企業秘密なので)具体的には話せませんが、本物にたくさん触れて、その特徴を頭と目に焼き付けることが大切です」と話す。時間があれば、ブランドの直営店に出向き、最新の商品に触れる。経験を重ねると「注意深く見なくても、大量の商品の中から疑わしい商品は自然と浮かび上がってくるようになります」。

日々カイゼンを繰り返す「ささげ」

 真贋を通過した商品はささげに回る。

 フロアの設備で最も目立つのは、照明によって白い光を放つたくさんの撮影機材だ。商品を平置きにして撮影する設備が8台、ハンガーにかけて撮影する設備が15台、帽子や靴などの服飾雑貨を撮影する設備も数台ある。

 撮影は各設備で1人のスタッフが完結して行う。ハンガー撮影はマットレスを立てかけたような白い壁にシャツやワンピースを吊るす。スタッフはキャスターがついた椅子に座ったままで商品を整えたり、カメラを構えたり、パソコンで画像を確認したりする。「ラグタグ」を運営するティンパンアレイの桜庭邦洋ゼネラルマネージャーは「クオリティの高い画像が効率よく撮れるように、現場でたびたびカイゼンを重ねてきました。キャスター付きの椅子を使うのも、無駄な動きを減らしてスタッフの作業量を軽減するためです」と説明する。

 採寸は今のところ1点ずつ袖丈や身幅を手作業で行っている。だが、ティンパンアレイと同じワールドのグループ企業オムニスの自動採寸テクノロジーの試験導入が一部で始まっている。写真を撮影すれば、自動的に採寸してサイズを割り出す。本格的に導入されれば業務効率は飛躍的に上がる。

 商品情報の入力が終わった商品は保管フロアには移動する。広いフロアを埋め尽くす2段組のラックに、ハンガーにかけられた古着がぎっしり並ぶ光景は圧巻だ。30万〜40万点の古着がテイストやブランドごとに棚番号で整理されている。

 新品を売るチェーンストアとは違い、店舗ごとの顧客特性に合わせて選ばれた商品がここから毎日出荷される。例えば都心のモードに強い店と、地方都市のカジュアルが求められる店ではMDを変えている。ECで注文を受けた商品もここから消費者に発送する。ECが更新されるのは毎日17時。掘り出し物を探す常連顧客のアクセスが集中するのもこの時間帯だ。

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OWVが「ジバンシイ」ビューティのジャパンアンバサダーに就任 「プロデュース 101 ジャパン」元練習生の4人グループ

 次世代ボーイズグループOWV(オウブ)が、LVMHフレグランスブランズの「ジバンシイ(GIVENCHY)」ビューティの日本公式アンバサダーに就任した。 今後OWVは、「ジバンシイ」のメイクアップ、スキンケア、フレグランス製品の魅力や発売情報などを発信する。

 OWVは、2019年に行われたオーディション番組「プロデュース 101 ジャパン(PRODUCE 101 JAPAN)」に出演した元練習生である、本田康祐、中川勝就、浦野秀太、佐野文哉により結成。 20年9月30日に「UBA UBA」でメジャーデビュー、21年1月20日にはセカンドシングル「Ready Set Go」をリリースする人気グループだ。

 プロモーション動画では、4人が「ジバンシイ」の店舗に訪れ、パウダーやリップ、フレグランスなどの製品を試し笑顔を見せるシーンが満載だ。

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美容室の店舗デザインを学生コンテストで決定 学生の感性をリアルに生かす産学連携プロジェクト

 美容室チェーン「アグ(Agu.)グループ」はモード学園3校(東京、大阪、名古屋)と共同で、学生たちの感性を店舗デザインに生かす取り組みとして、産学連携プロジェクト“サロン リノベーション コンペティション 2020”を開催した。

 3校のインテリア学科の学生を対象として、“thought & antique”というテーマで店舗デザインのコンテストを実施。最優秀賞に選出された作品は、大阪市にある「アグ ヘアー コットン 梅田店」の店舗デザインに採用。2021年2月下旬~3月上旬を目途に、最優秀作品を具現化した店舗がリニューアルオープンする。

 「アグ ヘアー コットン 梅田店」は、オーナーがこの土地でオープンした第1号店となることから、思いが込められた店舗の新デザインとして“thought=思い”と“antique=古くて価値のあるもの”というテーマを設定した。

 全24チームの中から最終審査に5作品を選出し、「アグ グループ」の顧客を含む約2000人の投票により“Re start”という名前の作品が最優秀作品に選ばれた。

 最優秀作品のコンセプトは“ここからはじまる新しいデザイン空間へ”。1からリニューアルするのではなく、既存のものの良さを生かしつつ、現代の“カジュアル”と“アート”をプラスした新感覚のアンティーク空間としてデザイン。女性目線を意識し、白を基調としたナチュラルで優しい空間に、さまざまな差し色をアクセントとしておしゃれな雰囲気を演出した。

 「アグ グループ」は、全国47都道府県に543店舗を展開する国内最大級の美容室チェーン。今回の取り組みの意図について、担当者は「ファッション業界のみならず、美容などの分野でも多くの人材を輩出してきたモード学園において、インテリアデザインを学ぶ学生向けに実店舗デザインを行う機会を提供した。今後も若い人材の就労意欲を喚起し、学びをアウトプットする場を作ることで、美容業界のさらなる発展のための取り組みを継続していきたい」と話す。

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“香りの編集者”フレデリック・マルが世界最高峰の調香師らとメゾン20年の歴史を語る 「万人受けする香りではなく個性が光る香水を作る」

 「フレデリック マル(FREDERIC MALLE)」はこのほど、メゾン誕生20周年を記念してパフュームサミットを開始した。創業者のフレデリック ・マル(Frederic Malle)が、これまでメゾンの香りを手掛けてきた世界最高峰の調香師と共に香りやブランドなどについて語った。

 そもそもマルは、1962年にアーティストや調香師、実業家が名を連ねる家系に生まれた。「私は幼いときから、(家族などの)周りが常に香水について語っていたし、香りに関する会話をよく耳にしていた。5歳のときには香水の絵を描き、常に香りをまとっていた。子どものときは香水をそこまで理解できていなかったが、女の子が気になりはじめた年頃から、香りが人に与える影響を感じるようになった。人を引きつけるその魅力に気付いてから、香りの世界に進もうと思った」とマル。

 そこで数多くのプレステージフレグランスを作るルール・ベトラン・デュポン(ROURE BETRAND DUPONT)に就職し、世界最高峰の調香師たちと出会う。25年以上をかけて彼らと親交を深めていくうちに、自身のメゾンを立ち上げることを決意。多くの化粧品ブランドがイメージやマーケティングを訴求する中でマルは本来香水の本質である“香り”にフォーカスし、芸術的な香りを作るミッションに出た。そこで誕生した「フレデリック マル」は“エディション ドゥ パルファム(香りの出版社)”というコンセプトを掲げ、真のラグジュアリー パルファムの制作にこだわった。マーケティング戦略や時間、原料、コストなどにとらわれず、調香師にクリエイティビティーの自由を与えたのだ。マルはまさに“編集者”として、世界中の調香師の手掛ける作品を集積したメゾンを立ち上げることにしたのだ。

“香りの編集者”として真に作りたい香りを

 「“香りの編集者”というポジションは私が作った概念。当時は香水の“マスマーケット化”が進み、調香師と消費者との距離がどんどん離れていった。調香師からも不満の声を多く聞くようになった。ユニークで面白い香水が消え、いつしか、つまらない香りばかりが市場に出るようになったし、友人も香水を付けなくなっていった。それでも私は香水が好きでたまらなかったし、どうにかこの状況を変えたかった」。

 そんなある日、マルは日々を共にしていた調香師との関係が、編集者と作家との関係に近いことに気づいたという。「メーカーで働いていた私は、ときには調香師が作る香りにアドバイスをしたり、要望を出したり、彼らの香りを“編集”していたんだ。そこで自分が調香師の“編集者”として彼らが本当に作りたい香水をかなえられたら、真に美しくユニークな香りの世界が蘇るのでは、と思った」。

 香水業界の既成概念を打破しようとしていたマル。彼はその後、世界中の最高峰調香師とタッグを組み、“マニアック”な香りを次々と生み出した。マルと協業した理由を聞かれた調香師のジャン・クロード・エレナ(Jean-Claude Ellena。“ローズ&キュイール”や“ロー ディベール”などを手掛ける)は「当時は私もまだ若く、次世代を担うパフューマーだったんだ。古いジェネレーションの調香師ともよくぶつかったし、ちょうど香水業界が変わりつつある時代にキャリアをスタートした。私は先輩たちとは違うことをしたかったし、業界を変えたかった。特に香水業界は(一般の人からして)謎に包まれ、閉ざされていた。そんな業界を解放し、調香師として、またアーティストとして自分の声を消費者に届けたかった。そこで少しずつニッチなメゾンフレグランスが台頭してきた時に、フレデリックのブランドを知り、彼はこう言ったんだ。『香水のボトルに、調香師の名前を入れたい』と。本当に驚いたよ。調香師が前に出ることは今までなかったからね。自分の名がボトルに載ることは、それだけの責任も持つ必要がある。でも、やっと“自分が作った香り”として認められることにもなる。ブランドの香りではなく、私の香り。それが面白くて、即座に協業を決めたよ。フレデリックには、私たち調香師にスポットライトを当ててくれて、感謝しかない」。

 調香師のピエール・ブルドン(Pierre Bourdon)は、マルと共に作った“フレンチラバー”という香りについて語った。「私もフレデリックも、母親が“ミス ディオール”をよく付けていたんだ。だから僕らにとって、幼少期を思い出す香りでもあって。共に作った“フレンチラバー”には、“ミス ディオール”に近いノートも感じられるんだ」。実際、パルファン・クリスチャン・ディオール (PARFUMS CHRISTIAN DIOR)の創設者だったマルの祖父はブルドンの父親をアシスタントとして迎え、その後マルの母親が彼の弟子になっている。「本当にファミリーストーリーがある香りなんだ」。


 “ダン テ ブラ”と“ムスク ラバジュール”を手掛けた調香師のモーリス・ルーセル(Maurice Roucel)は同製品が最も誇りに思う香りだと明かした。「当時、カシメラン(Cashmeran)という原料を使いたかったんだ。扱いが非常に難しい原料なだけに、調香師の間ではこれを用いた香水を作ることはステータスでもあった。多くが挑戦したが、いい香りを作ることに成功する人は少なかった。だからこそ、キャリアの中でも最も誇りに思う作品だ」。

“万人受けする”香りを求めるようになった大手

 香水業界の変遷について聞かれるとブルドンは「香水業界は70年代に大きく変わったと思う。大手企業がより“売れる”香りを作るようになったんだ。“ミス ディオール”を父が作っていた時代は、アルコールを500リットル調達していた。今は世界中に展開され、もっと大きなスケールで生産している。名作が次々と大量生産されていく中で、“万人受け”する香りが増えていった。昔はリスクを負ってでも個性的な香りを作ることが醍醐味だったのに」。アン・フリッポ(Anne Flipo)も賛同した。「一時期は、市場に出回る香水が全部似たような香りだったと思う。やっと今、ニッチな香水メゾンの活躍で個性的な香りが再び受け入れられるようになった」。

 ルーセルは「そして今の消費者はセフォラに行けば、何十種類もの香水をその場ですぐに試せる。だから嗅いですぐ彼らの印象に残らないと、選ばれない。トップノートに重きを置いた香りが増えているのではないか」と分析。「でも香水は本来、トップとミドル、ベースが重なりハーモニーを奏でるもの。そして時間をかけてゆっくり表情を変えるもの。だからトップノートだけでなく、全てを鑑みたブレンドを考えるべき」。

コロナで変わる人々の香りの趣向

 新型コロナウイルスの与えた影響についてマルは「ナイトクラブが閉まる中で華やかなドレスをまとって香水をつけることはないだろう。もちろん香水には相手を引きつけたり、印象付ける役割があった。同時に、香水は“自分のために楽しむ”ものでもあると思う。つけると良い気分になり、なんだか安心感や高揚感を与える。例えばジャン・クロードが作った“ロー ディベール”はとても心地の良い香りで、その“心地よさ”は現代人が求めているものでもある」と語った。

 ルーセルは「何でも香りの着想源となるのだ。今はみんな家でパンやケーキを作ったりしているけれど、それも香水の着想源になりうる。と話し、ブルドンも「都会に住んでいた人も、みんな今は実家に帰ったり田舎でロックダウンしていたりする。だから自然や田舎をほうふつとさせる香りを求めるようになるかもしれないし、香りの趣向も変わるかもしれない」とコメント。ドミニク・ロピオン(Dominique Ropion。“ポートレート オブ ア レディ”や“カーナル フラワー”などを手掛ける)は「(調香師として)われわれの仕事は変わることはない。常に、ユニークで新しいことを生み出すこと。もちろん、伝統的な価値や過去のクリエイションを大切にしながらね。だから香水業界の未来には全く不安を抱えていない。困難な状況であっても、それがイノベーションやクリエーションのきっかけになるだろうし、どんな状況であれ、新しいものを生み出せるから」。

 最後にマルは「私は自分だけのやり方で香水を作りたい。。私の香水のボトルがシンプルなのも、見た目や広告にお金をかけるのではなく、中身にこだわりたいから。今はニッチなメゾンが輝きはじめ、個性的な香りが再び活躍できるようになっている。『フレデリック マル』はいつの時代もチャレンジとイノベーションを続け、真にアーティスティックな香りを作り続けたい」と語った。

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イタリア発のダウンブランド「ケープホーン」 プレミアムダウン苦戦の中でも売り上げ伸長

 大磯産業が輸入代理店を務めるイタリアのダウンブランド「ケープホーン(CAPE HORN)」が売り上げを伸ばしている。「11月末時点で卸先での消化率は80%を超え、12月末では90%近い」と大磯隆重・大磯産業最高経営責任者(CEO)。2021-22年秋冬の受注金額は現時点で30%増ペースという。市場全般としてはコロナ禍でアパレル消費自体が冷え込んでいることに加え、アウターよりも室内着のニーズの方が高まっている。「ダウンに充てる買い付け予算は小売店各社恐らく減っている中で、(競合のプレミアムダウンブランドではなく)『ケープホーン』が選ばれるケースが増えている」という。

 20-21年秋冬の卸先は、「ビームス ライツ(BEAMS LIGHTS)」や「ナノ・ユニバース(NANO・UNIVERSE)」などのチェーンセレクトショップ30社、高島屋や阪急阪神百貨店など百貨店5社、全国の個店専門店50店で販売。同時に8月中旬からポップアップストアも全国13社35店で行った。国内での売り上げ比率は、ウィメンズが9割、メンズが1割だ。「ストレッチ素材の使用でフィット感がありながら着心地がよい点や、質に対する価格のバランスの良さが支持につながっている」と見る。

 元々はアウトドアや旅といった要素を打ち出したカジュアルイメージのブランドだが、日本ではよりエレガントなムードで訴求している。光文社の女性誌「ヴェリィ(VERY)」の10、11月号でタイアップを組むなどした効果で、30~40代のママ層の間で認知が向上。「ヴェリィ」11月号で行ったダウンジャケットのプレゼント企画には、「約9000件の応募があった」という。

 ウィメンズ商品の一番人気は、体にフィットするシルエットのロング丈ダウン。表地に伸縮性のあるポリウレタンを12%使用し、羽毛のかさ高を示すフィルパワーは800。10~20万円台も少なくないプレミアムダウンの市場の中で、価格は6万3000円とかなり抑えめだ。エントリー価格のショート丈ダウンは3万9000円。

 メンズでもウィメンズと同様、アウトドアムードの商品だけでなく、ビジネスマンがスーツスタイルのアウターとして着られるような落ち着いたデザインを本国に要望しており、21-22年秋冬ではそういった商品がより充実する。「ポップアップストアでは、女性客から『夫の分も購入したい』といった声が出るケースも少なくなかった。メンズの売り上げはまだまだだが、ここからもっと伸ばせる」と自信を見せる。

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ピエール・カルダン氏が死去 ファッションデザイナー98歳

 ファッションデザイナーのピエール・カルダン(Pierre Cardin)氏が12月29日、死去した。98歳だった。彼のスポークスパーソンであるジャン・パスカル・ヘッセ(Jean-Pascal Hesse)によると同日早朝に老衰で亡くなったという。カルダン氏が最後に公の場に姿を見せたのは、9月21日にパリで行われた「ピエール・カルダン」の創業70周年記念イベントだった。 
 
 カルダン氏は1922年イタリア生まれ。2歳でフランスに移住し、39年からヴィシーの仕立て屋で職業指導を受ける。45年にパリに移り、マダム・パカンやエルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)のアトリエを経て、47年にクリスチャン・ディオール(Christian Dior)のアトリエの責任者になる。“ニュールック”としても知られる「ディオール(DIOR)」のアイコニックな “バー”ジャケットの制作にも携わった。その後、50年に自身のアトリエを構えて独立。演劇や映画の衣装を手掛け、53年に初のオートクチュール・コレクションを発表し、高い評価を得た。59年にはフランスオートクチュール協会のメンバーとして初めて、ウィメンズのプレタポルテ・コレクションを発表し、モードの民主化を実現。ライセンスビジネスにも積極的に取り組み、大きな成功を収めた。

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大人顔負けのスケーティングとファッションセンス 14歳スケーター三谷小虎って誰だ?

 大阪在住、14歳の三谷小虎君を知ってる?「アディダス スケートボーディング(ADIDAS SKATEBOARDING)」や「タイトブースプロダクション(TIGHTBOOTH PRODUCTION)」など数社がスポンサーにつくほど、スケート界(主に関西方面)ではすでに有名人の小虎君。そんな知る人ぞ知る彼を初めて生で見たのは、ロサンゼルス発のピザレストラン「ピザニスタ(PIZZANISTA!)」が東京・原宿にオープンした先月のこと。店前の坂道をものすごい勢いでくだっていく彼は、14歳とは思えない大人顔負けのスケートスタイルとファッションセンス、14歳らしいチャーミングな笑顔で輝いていた。これはインタビューせずにはいられないと、遠路はるばる大阪まで、小虎君に会ってきた。

WWD:名前の由来は?

三谷小虎(以下、小虎):よう分からんすけど、親父が歴史上の人物から付けたって言ってました。「群れずとも豪勇無双の虎のように己の道を切り開き流されずに強く歩んでいける男に」だそうです。

WWD:いつスケート始めたの?

小虎:2013年だから6~7歳ぐらいっすね。

WWD:始めたきっかけは?

小虎:お母さんが昔買った全然使ってない新品の板が家にあって、遊び道具として乗ってみたらかっこいいなーって感じっすかね。

WWD:家族もスケートしてるの?

小虎:家族は誰もやってないんす。

WWD:スケートを教わったのは?

小虎:周りの人とか自分で映像見て研究したりっすね。

WWD:周りの同級生もスケートしてるの?

小虎:昔はみんなで一緒に始めたんすけど、今はみんなやめちゃってやってないっすね。

WWD:ケガしたことは?

小虎:結構何回もやってます。脚の骨折とかもあるし、腰も交通事故ぐらいのやつやって今もときどき痛いっすね。

WWD:ケガしても続けるスケートの魅力ってなに?

小虎:やっぱ達成感とかっすかねー。かっこいい人が周りにいるから俺も頑張らなっていう刺激で動いてる感じっす。

WWD:リスペクトしてるスケーターは?

小虎:いっぱいいますよ。上野伸平君とか岡本元気君とか宮原聖美君とか上原耕一郎君とか南勝巳君とか。みんな憧れっすね。

WWD:年齢的には東京オリンピックにギリギリ出れないよね?

小虎:そうなんすよね。でも出たいと思ったことはないっすねー。競技とストリートは全然違うと思うんで。

WWD:得意なトリックは?

小虎:うーん…やっぱやってて好きなのはフリップ系のトリックっす。

WWD:かっこいいスケートってなに?

小虎:難しいけど、技術+スタイル。技術とスタイルは一緒ぐらい大事やと思います。誰かのマネとかは偽物なんで。

WWD:最近はどこで滑ってる?

小虎:パークで滑って、その後ストリートっすね。

WWD:毎日どれぐらい滑ってるの?

小虎:1日最低でも6~7時間は滑ってると思います。毎日終電で帰ってますね。

WWD:お気に入りのデッキは?

小虎:最近ちょっと大きくして、このサイズが一番調子いいっすね。

WWD:お気に入りのシューズは?

小虎:今日は“ブセニッツ(BUSENITZ)”なんすけど、一番調子いいのは「アディダス」の“キャンパス(CAMPUS)”っす。

WWD:今日のファッションは?

小虎:「エビセン(EVISEN)」のパーカとキャップにショッピングモールで買ったパンツ、「タイトブース」のシャツ風カバン、「アディダス」のシューズ“ブセニッツ”。

WWD:モヒカンだったよね?

小虎:モヒカンだったのを学校あかんから坊主にしたんすよ。そしたら髪質変わっちゃって天パになっちゃったっす……。

WWD:中学校を卒業したら?

小虎:東京行きたいっすね。東京の方がいっぱいチャンスあるし、師匠の上野さんの元にいたいって感じっすね。伸平君なら親も安心できるかなみたいな。

WWD:同級生に言いたいことがあれば。

小虎:それぞれ頑張って将来かまし合えるようになりたいね!とかっすかね。

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冬コーデに映える こなれ感がアップする“ビーニー”の取り入れ方

 “ビーニー”とも呼ばれるニット帽は冬のコーディネートを助けてくれるアイテムです。防寒面ではもちろん、髪型も気にせずに済むので、近場のお出かけにも便利。ニット特有の質感のおかげで、ほっこりリラックス効果も発揮。顔周りが明るくなる上に、小顔効果のおまけ付きです。

 「コーチ1941(COACH 1941)」は、ヒッコリーストライプのアウターとスカート、ストライプシャツでトリプルストライプの装いにまとめました。シャツのブルーをビーニーにも生かして、顔周りをクールに表現。ダークカラーになりがちな冬ルックですが、明るい色をビーニーで取り入れれば、手軽にカラーバリエーションを広げられます。

赤ビーニーでチーク効果 あでやかさを上乗せ

 冬は装いに色が不足しがちになるので、赤系を顔周りに迎えられるビーニーは重宝します。顔周りにチークのような効果が期待できます。

 「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、クロップド丈のピンクのニットカーディガンとグラフィカルなイージーパンツを組み合わせて、ソフトな雰囲気を演出。赤ビーニーをかぶることで、ポップな雰囲気を上乗せしています。帽子のかさ上げで縦長効果も。

ポジティブな印象付けに便利 バッグと合わせてプレイフル

 ビーニーは、ニューノーマル下でファッションに求められる、元気さやポジティブさといったムードを演出しやすいアイテムでもあります。

 「ノントーキョー(NON TOKYO)」は、ビッグモチーフが配された長袖Tシャツに、チェック柄のロングスカートを合わせて、“大人かわいい”系のストリート風コーデに。柄を生かした、プレイフルな着こなしです。さらに、バイカラーのビーニーとふわもこバッグでぬくもり感をプラス。赤を共通させて、小物が響き合うようなリズムを引き出しました。

白ビーニーでレフ板効果 色味はあえてずらす

 全体の色・柄からずらしてビーニーを取り入れるとアクセントになります。ニットならではの風合いを生かすには、白系が効果的。顔に光を集める“レフ板”効果も期待できます。

 「アニエスベー(AGNES B.)」は、チェック柄のセットアップで英国調のコーディネートに整えました。キーカラーは赤と黒。そこに白ビーニーを差し色的に加えています。ニット特有の“癒やされ感”を上手に使うと、顔周りにやさしげな印象が寄り添います。赤、黒と好対照な白を用いることで、“赤×黒”のコントラストが際立つ配色です。

“きれいめストリート”の3点セットで統一感アップ

 先ほどの“ずらし技”とは正反対の“束ね技”も使えます。ビーニーを含めて3点以上を同じ素材や色・柄で統一すれば、きちんと感が備わり、大人っぽさもアップ。シーンを選ばないコーデに仕上がります。

 ビーニー、マフラー、スカートの3点コーデを披露したのは「ワイスリー(Y-3)」。一般的にはカジュアルなイメージが強いビーニーですが、3点セットで統一感を高めれば、スタイリッシュに格上げ。ビーニーとマフラーにあしらわれたロゴが程よいアクセントになっています。モノトーンでまとめているのに、3アイテムの強弱のハーモニーで動きも出ています。

手仕事感で穏やかリッチ気分に ケーブル編みで小顔効果

 目立つポジションにあるからこそ、ビーニーは着こなしのムードチェンジャーになってくれます。立体感のある編み方を生かして、パンチを加える使い方も可能です。

 ざっくりしたケーブル編みのピンクニットを主役に据えたのは「ホリデイ(HOLIDAY)」。マニッシュなグレーのパンツを合わせて、ジェンダー&テイストミックスのコーデに。さらにケーブル編み×花柄の刺繍でクラフト感たっぷりのビーニーで穏やかな装いに。ニットアイテムをダブルで迎えて、ハンドクラフトのあたたかみを際立たせました。ニットの立体感のおかげで小顔効果もアップしています。

 寒さが厳しくなるこれからの時期は、まさにビーニーの出番。防寒アイテムとしてだけでなく、装いを深めるキーピースとして活用してみましょう。ニット素材ならではのあたたかな風合いは、穏やかさやリラックス感が欲しくなる、ニューノーマル下のおしゃれにうってつけです。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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「まじめな経営者が会社をダメにする」 ワークマン土屋氏が初の著書で伝えたかったこと

 コロナ禍でも2ケタ成長を維持したワークマン。その仕掛け人である専務取締役の土屋哲雄氏が初の著書「ワークマン式『しない経営』」(ダイヤモンド社)を出版した。三井物産の商社マン時代に数々の新規事業で実績を作った土屋氏は、還暦直前にワークマンに入社。繊維ファッション分野の経験が全くなかった土屋氏が、どうやって作業服店の企業風土を変えたのかが詳細に書かれている。

WWD:昨年以上にメディアの露出が多い1年でした。

土屋哲雄専務(以下、土屋):特にテレビではたくさん取り上げてもらいました。1月から11月末まで東京のキー局だけで129番組。宣伝費に換算すると45億円に相当するらしいです。

WWD:過酷ファッションショーの開催(10月1日)と新業態「♯ワークマン女子」のオープン(10月16日)はニュース番組でも紹介されました。

土屋:ランウェイに雨や雪を降らせた過酷ファッショショーがテレビで取り上げられ、その興味の延長で「#ワークマン女子」に火がついたらラッキーだと考えていました。われわれが欲を出すと「とらぬ狸の皮算用」で終わることが多いのですが、今回は見事に当たりました。

WWD:土屋さん自身が時の人になり、10月20日には初の著書も出版しました。

土屋:お察しの通り、これも「#ワークマン女子」の出店のタイミングに合わせて書き始めました。ですから10月は過酷ファッションショー、「#ワークマン女子」のオープン、本の出版の3点セットで盛り上がりを作ろうとしたわけです。

WWD:どんな読者を想定して書きましたか?

土屋:特定の人を想定したわけではありませんが、しいていうなら世の管理職や経営者ですね。私が一番言いたかったのは、管理職や経営者は真面目すぎて会社をダメにしているということ。達成もできない中期経営計画を策定して、よせばいいのにそれを部署や社員にブレークダウンしてプレッシャーをかける。すると、優秀な社員ほど早くあきらめる。達成できるはずがないと分かるので、やっているふりをする。3年も経てば社長が変わってリセットされるので、それまで何とかやり過ごす。そんな空気が日本の企業には蔓延しています。

かくいう私も商社時代は経営企画室で中計を立案する側にいたこともあります。偉そうなことはいえません。この本に書いた「しない経営」は私の過去の反省に基づいたものなのです。

WWD:三井物産時代の経験はワークマンにつながっているのですか?

土屋:商社時代はさまざまな新規事業の立ち上げに関わりました。飽き性なので、すぐ新しいことをやりたくなってしまう。ただ私がやってきたのは、いずれも売上高100億円、利益10億円の規模。総合商社のモノサシでは小規模なビジネスに過ぎません。

対してワークマンは深掘り型の会社でした。私のように目移りせずに40年も作業服一筋でやってきた。入社して驚いたのは現場のスタッフのレベルの高さです。緻密な運用マニュアルや作業指示書などを若い社員が作っている。一つのことを愚直に深掘りする文化はすごいなと思いました。でも、これだけの仕事しているわりに給料は安い。ですから、年収の100万円のベースアップを5年でやると宣言し、そのために方針を発表しました。

WWD:本の大きなテーマである「データ経営」ですね。

土屋:私が入社した2012年の時点では、店舗在庫の数量データすらありませんでした。逆にいえば、深掘りのワークマンがデータを活用すれば、ものすごいことができるという予感があった。私をワークマンに呼んだ叔父の土屋嘉雄氏(当時ワークマン会長、ワークマンの親会社ベイシアの創業者)からは、「しばらくは何もするな」と言われました。小さいことをするな、商社時代のように100億円くらいの新事業を作られても迷惑だという意味だったのでしょう。ですから私は2年間ほとんど口出ししませんでした。

そのかわり社員の話をじっくり聞きました。(各エリアの店舗を統括する)スーパーバイザー(SV)の営業車に同乗し、1日3店舗くらいを回ります。私の目的は店舗の視察ではなく、助手席でSVと将来の目標や目下の課題について話すことでした。外から来た人間がいきなり劇薬のような改革を行なって現場はついてきません。まずデータ活用の効能を腹落ちしてもらうことが大切です。エクセルの勉強会から始めました。

WWD:AI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)が脚光を浴びる中、なぜエクセルなのですか。

土屋:AIはもっと安くて実用的になるのを待っても遅くありません。大事なのは立派なデータ分析ソフトを導入することではなく、データを活用して社員一人一人が自分の頭で考えること。AIでは相関関係は分かっても因果関係が分かりません。現場で困っている社員がデータを基に実験して、「なぜそうなるか」を発見するしかない。

例えば、ある社員が売れ筋なのに仕入れされていない製品を浮かび上がるツールを作りました。SVはこの結果を店長にみせればいい。エクセルなら習得すれば誰でも作れるし、更新できる。エクセルでかなりのことが出来るんですよ。外から傑出したデータサイエンティストを呼ぶよりも、全員がデータを土台に議論をすることがはるかに理にかなっています。

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「まじめな経営者が会社をダメにする」 ワークマン土屋氏が初の著書で伝えたかったこと

 コロナ禍でも2ケタ成長を維持したワークマン。その仕掛け人である専務取締役の土屋哲雄氏が初の著書「ワークマン式『しない経営』」(ダイヤモンド社)を出版した。三井物産の商社マン時代に数々の新規事業で実績を作った土屋氏は、還暦直前にワークマンに入社。繊維ファッション分野の経験が全くなかった土屋氏が、どうやって作業服店の企業風土を変えたのかが詳細に書かれている。

WWD:昨年以上にメディアの露出が多い1年でした。

土屋哲雄専務(以下、土屋):特にテレビではたくさん取り上げてもらいました。1月から11月末まで東京のキー局だけで129番組。宣伝費に換算すると45億円に相当するらしいです。

WWD:過酷ファッションショーの開催(10月1日)と新業態「♯ワークマン女子」のオープン(10月16日)はニュース番組でも紹介されました。

土屋:ランウェイに雨や雪を降らせた過酷ファッショショーがテレビで取り上げられ、その興味の延長で「#ワークマン女子」に火がついたらラッキーだと考えていました。われわれが欲を出すと「とらぬ狸の皮算用」で終わることが多いのですが、今回は見事に当たりました。

WWD:土屋さん自身が時の人になり、10月20日には初の著書も出版しました。

土屋:お察しの通り、これも「#ワークマン女子」の出店のタイミングに合わせて書き始めました。ですから10月は過酷ファッションショー、「#ワークマン女子」のオープン、本の出版の3点セットで盛り上がりを作ろうとしたわけです。

WWD:どんな読者を想定して書きましたか?

土屋:特定の人を想定したわけではありませんが、しいていうなら世の管理職や経営者ですね。私が一番言いたかったのは、管理職や経営者は真面目すぎて会社をダメにしているということ。達成もできない中期経営計画を策定して、よせばいいのにそれを部署や社員にブレークダウンしてプレッシャーをかける。すると、優秀な社員ほど早くあきらめる。達成できるはずがないと分かるので、やっているふりをする。3年も経てば社長が変わってリセットされるので、それまで何とかやり過ごす。そんな空気が日本の企業には蔓延しています。

かくいう私も商社時代は経営企画室で中計を立案する側にいたこともあります。偉そうなことはいえません。この本に書いた「しない経営」は私の過去の反省に基づいたものなのです。

WWD:三井物産時代の経験はワークマンにつながっているのですか?

土屋:商社時代はさまざまな新規事業の立ち上げに関わりました。飽き性なので、すぐ新しいことをやりたくなってしまう。ただ私がやってきたのは、いずれも売上高100億円、利益10億円の規模。総合商社のモノサシでは小規模なビジネスに過ぎません。

対してワークマンは深掘り型の会社でした。私のように目移りせずに40年も作業服一筋でやってきた。入社して驚いたのは現場のスタッフのレベルの高さです。緻密な運用マニュアルや作業指示書などを若い社員が作っている。一つのことを愚直に深掘りする文化はすごいなと思いました。でも、これだけの仕事しているわりに給料は安い。ですから、年収の100万円のベースアップを5年でやると宣言し、そのために方針を発表しました。

WWD:本の大きなテーマである「データ経営」ですね。

土屋:私が入社した2012年の時点では、店舗在庫の数量データすらありませんでした。逆にいえば、深掘りのワークマンがデータを活用すれば、ものすごいことができるという予感があった。私をワークマンに呼んだ叔父の土屋嘉雄氏(当時ワークマン会長、ワークマンの親会社ベイシアの創業者)からは、「しばらくは何もするな」と言われました。小さいことをするな、商社時代のように100億円くらいの新事業を作られても迷惑だという意味だったのでしょう。ですから私は2年間ほとんど口出ししませんでした。

そのかわり社員の話をじっくり聞きました。(各エリアの店舗を統括する)スーパーバイザー(SV)の営業車に同乗し、1日3店舗くらいを回ります。私の目的は店舗の視察ではなく、助手席でSVと将来の目標や目下の課題について話すことでした。外から来た人間がいきなり劇薬のような改革を行なって現場はついてきません。まずデータ活用の効能を腹落ちしてもらうことが大切です。エクセルの勉強会から始めました。

WWD:AI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)が脚光を浴びる中、なぜエクセルなのですか。

土屋:AIはもっと安くて実用的になるのを待っても遅くありません。大事なのは立派なデータ分析ソフトを導入することではなく、データを活用して社員一人一人が自分の頭で考えること。AIでは相関関係は分かっても因果関係が分かりません。現場で困っている社員がデータを基に実験して、「なぜそうなるか」を発見するしかない。

例えば、ある社員が売れ筋なのに仕入れされていない製品を浮かび上がるツールを作りました。SVはこの結果を店長にみせればいい。エクセルなら習得すれば誰でも作れるし、更新できる。エクセルでかなりのことが出来るんですよ。外から傑出したデータサイエンティストを呼ぶよりも、全員がデータを土台に議論をすることがはるかに理にかなっています。

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マツコ・デラックスが会長と対談? 伊藤忠のユニークな広報誌「星の商人」

 伊藤忠商事(以下、伊藤忠)は今年5月、70年の歴史を持つ月刊広報誌を季刊広報誌「星の商人」に刷新した。巻頭の対談企画に笑福亭鶴瓶やマツコ・デラックスが登場したり、海外駐在員がオススメフードを紹介したする全70ページで、広報誌の枠にとらわれないユニークな記事が並ぶ。

 同社はこれまで「伊藤忠マンスリー」という社内報を約70年発行してきた。グループ内で起こったニュースを社員に報告することを目的とし、「『いつこんなことが起きた』『今度こんなことをします』など小学校の壁新聞や学級新聞のようだった」と話すのは、「星の商人」発行責任者の小林文彦・代表取締役専務執行役員CAOだ。「メディアが発達し、社会のあり方がガラッと変わったのに、社内報は全く変わっていなかった。どうせ作るなら、しっかりと読者の心に刺さり、何度も読み返したくなるものを作りたい」と刷新の経緯を語る。

 創刊号では、落語家の笑福亭鶴瓶と岡藤正広伊藤忠商事会長がお好み焼き屋でざっくばらんに対談する巻頭企画を実施。続く2号目ではタレントのマツコ・デラックスを起用し、同社への印象ビジネスの醍醐味を聞いた。「業務報告で終わっては誰も手に取らないので、誰もが楽しめるコンテンツを作る」という強い姿勢が見て取れる。

 「星の商人」を手掛けるのは、「CBI(コーポレート ブランド イニシアティブ)」という新部署だ。今年1月に社内タスクフォースとして始まり、10月に実績が認められて正式な部署となった。メインメンバーは小林専務を含む3人。設立から間もないが、企業ブランドの拡大をミッションにさまざまな企画を走らせる。「普通に紙媒体を出しても面白くない。タイムリーな情報はオウンドメディアで掲載し、紙媒体にQRコードを差し込んだり、SNSへの出稿も積極的に行って若年層にもアプローチしたりしている。発行部数は3万だが、実質はもっと多くの読者がいる。『星の商人』を起点に、ワクワクする仕掛けを考えていきたい」。

 伊藤忠商事のようにBtoB事業を主軸にしている企業は、具体的な事業内容は知られていないことが多い。「われわれはここ数年で業績を大きく伸ばし、業界トップを争う商社に成長している。どんな仕事をしているか、どんな人が働いているかを明確に示すことは、社会的責任でもある」。

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ベースメイクでリフトアップも 植物由来の新成分配合の「スリー」の新ベースメイクシリーズが登場

 「スリー(THREE)」は、新ベースメイクシリーズ3品を2021年2月24日に発売する。フローレスでありながらまるで素肌のように自然な肌をかなえる。

  “アドバンスドエシリアルスムース オペレーター プライマー”(全1種、30mL、5500円)は、保湿感とシームレスな伸び広がりで肌の質感を滑らかに整える美容液のような使い心地のプライマー。ピンク色のペタルフレッシュカラーがくすみをおさえ自然な血色感と透明感をプラスする。“アドバンスドエシリアルスムースオペレーター フルイド ファンデーション”SPF40/PA++(全8色、各30mL、各8000円)は皮脂吸着パウダー配合で、皮脂崩れやヨレ、毛穴落ちを1日中感じさせない。

 両製品には、「スリー」のベースメイクで初めてスムースファイバーを配合。肌に塗布すると、スムースファイバーが均一に広がってネットワークとしてつながり、肌の上でファイバーネットを形成する。微細な繊維がムラにならず均一で極薄な膜となり肌の一部のようにぴったりと密着。しなやかで高強度のため時間が経っても崩れにくく、色持ちにも優れたラスティング効果を発揮する。プライマーは肌表面の凹凸を均一に整え、しっかりと保湿。その上にフルイドファンデーションを重ねると、さらに肌を引き締めリフトアップしたようなハリのある仕上がりに。

 そのほか、“アドバンスドエシリアルスムースオペレーター ルースパウダー”(全2種、各5500円)は、バウンシングパウダー配合しソフトフォーカス効果でシワのないポアレスな肌を演出する。

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「ヒルドイド」でおなじみ続々登場するヘパリン類似物質配合製品についてQ & A 選ぶポイントや注意点をドクターに聞いた

 昨年から続々と登場しているヘパリン類似物質を配合した製品。もともとは処方薬(医療用医薬品)である血行促進・皮膚保湿剤「ヒルドイド(成分名:ヘパリン類似物質)」を美容目的で処方使用する人が増加し、医療費圧迫につながると社会問題になったことで注目された成分だ。そこでアヴェニュー 六本木&表参道 クリニックの太田理会ドクターに取材し、そもそも「ヘパリン類似物質」とは何か?といった基本情報から、各社から出ているヘパリン類似物質配合製品を選ぶ際のポイントや注意点などについて聞いた。

WWD:ヘパリン類似物質はどんな働きがあるのか?

太田理会アヴェニュー 六本木&表参道 クリニック ドクター(以下、太田):ヘパリン類似物質含有製剤は吸湿して角質に水分を付与する作用があり、持続的な保湿効果があることが特徴です。

WWD:処方薬であるマルホが製造販売する「ヒルドイド」の処方が、美容目的で使われるケースが増加したことが社会問題になりました。医師はどのような症状の患者に医療目的として「ヒルドイド」を処方するのですか?

太田:ヒルドイドソフト軟膏やヒルドイドローションの効能・効果は、血栓性静脈炎(痔核を含む)、血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性指掌角皮症、皮脂欠乏症、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)とされており、これは上記の治療を目的として医師が処方する薬です。特に皮膚科ではアトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹などの患者さまに処方する必要な外用薬の一つです。

WWD:美容目的での使用がダメなのはなぜですか?

太田:先ほど述べた症状が処方をする理由なので、美容目的で処方使用することは本来の目的から外れており、本当に必要な患者さまに対する処方まで規制される可能性もあります。SNSなどで美容目的の使用が続々と出たことにより、いくら比較的安価な薬剤であったとしても処方量の増加が医療費全体に与える影響は小さくありません。

WWD:そこから、「ヘパリン類似物質」配合の製品が各社から続々と登場していますが、それについてはどうみていますか? この流れは「ヒルドイド」が美容目的で医療費を圧迫している問題の改善にもつながるのでしょうか。

太田:美容目的でヘパリン類似物質配合の製品を使用したい人というが多い状況の中、これらの製品の登場により、消費者が購入しやすい状況になったことは望ましいと考えます。また、これらの製品を購入するように促すことで医療費の問題改善にもつながると思いますね。

WWD:あらゆる「ヘパリン類似物質」配合製品がありますが、消費者からは「どれを選んだらいいの?」と疑問に思う人も。選ぶ際のアドバイスなどがあれば教えてください。

太田:まずは医薬品と医薬部外品でヘパリン類似物質の配合濃度が異なりますので、目的に応じて選んでください。一般医薬品(OTC医薬品)の一つである第2類医薬品として販売されているもの、もしくは医薬部外品として販売されているものがあります。医薬部外品は乾燥予防をしたり日ごろのケアを目的としたりする化粧品ですが、あくまでも医薬部外品に該当します。厚生労働省が認可した有効成分が一定の濃度で配合されており、予防や防止を目的として日常的に継続使用するもので、ヘパリン類似物質が「ヒルドイド」に比べて低濃度で配合、また各社が独自にその他の成分を配合し販売しています。

自身の使用目的に応じて選ぶことや、肌の敏感な人は配合成分が自身にあっているかを確認して購入していただけたらと思います。医師が処方するものではないため、自身で合っているかを確認する必要はとても重要。配合されている成分によっては刺激やかぶれの症状が出ることも考えられるため(これは市販されているどんな化粧品や医薬品、医薬部外品にも共通)一定の注意は必要です。


各社のヘパリン類似物質配合製品を紹介

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しまむら、新常態の追い風 9〜11月期の純利益3.6倍

 しまむらの2020年9〜11月期の連結業績は、純利益が前年同期比3.6倍の110億円だった。同期間としては最高益。消費の郊外シフトに加えて、気温の低下に伴い秋冬物が順調に売れた。MDの精度が上がったことで値引きも抑制された。

 売上高は同15.6%増の1501億円。売上高の7割以上を占める「ファッションセンターしまむら」の既存店売上高は同14.5%増だった。巣ごもり志向を反映した部屋着やスポーツウエア、抗菌加工を施した商品などがよく売れた。生産から販売までのリードタイムの短縮によって売れ筋商品を追加しながら全体の在庫量を抑えることに成功した。レジでの割引商品も3分の1に削減するなど値引き抑制も利益を底上げした。営業利益は同3.3倍の151億円になった。

 3〜11月期では売上高が前年同期比2.6%増の3943億円、営業利益が同64.5%の189億円、純利益が同70.5%増の126億円だった。

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しまむら、新常態の追い風 9〜11月期の純利益3.6倍

 しまむらの2020年9〜11月期の連結業績は、純利益が前年同期比3.6倍の110億円だった。同期間としては最高益。消費の郊外シフトに加えて、気温の低下に伴い秋冬物が順調に売れた。MDの精度が上がったことで値引きも抑制された。

 売上高は同15.6%増の1501億円。売上高の7割以上を占める「ファッションセンターしまむら」の既存店売上高は同14.5%増だった。巣ごもり志向を反映した部屋着やスポーツウエア、抗菌加工を施した商品などがよく売れた。生産から販売までのリードタイムの短縮によって売れ筋商品を追加しながら全体の在庫量を抑えることに成功した。レジでの割引商品も3分の1に削減するなど値引き抑制も利益を底上げした。営業利益は同3.3倍の151億円になった。

 3〜11月期では売上高が前年同期比2.6%増の3943億円、営業利益が同64.5%の189億円、純利益が同70.5%増の126億円だった。

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2021年美容トレンドはどうなる?スキンケア編 「バリアケア」「マスク老け」に注目

 2020年は、誰にとっても想像だにしなかった1年であったと思う。コロナ禍を経て、ライフスタイルや価値観が大きく変化した現在。2021年の美容トレンドはどうなるのだろうか?今回は「スキンケア」の未来を予想してみたい。

【スキンケアトレンド1】
「敏感肌」&
「見えないものから守る」意識

 スキンケアは今「敏感肌」のニーズなくしては語れないように思う。「働き方やコミュニケーションの方法が変わる」「1年中マスクを着用する」、これらの過去に経験のない大きな生活の変化によって、ニキビやバリア機能の低下など「以前とは違う不安定な肌状態」を実感する女性が増加しているからだ。また先行きに対する不安や、ライフスタイルの変化によるストレスも、肌の不調を後押しする要因にほかならない。

 もう1つ、この1年で大きく変わったのが「目に見えない、肌や体に害をなすものから自身を守りたい」という意識だ。これまで美容における見えない悪者といえば、紫外線や花粉、PM2.5などが代表例だった。この1年の「ウィルスから自身を守る」という経験を経て、肌への防御意識も高まるとしたら、今後は低刺激設計×大気中の微粒子から肌を守るミストが、さらに注目されるのではないかと思う。 

【スキンケアトレンド2】
ある日気づく「マスク老け」、シワやシミ対策へのニーズが高まる

 マスク着用やリモートワークの影響で、明らかに低下したのがUVケアやファンデーションの使用機会だ。これは「紫外線対策が、これまでより手薄になる」ことを意味しており、時間の経過と共に「シミ」や「くすみ」が気になる女性が増加するのではと予想している。個人的にも最近皮膚科で肝斑の悪化を指摘され「えっ、いつの間に!?」と驚いた。皮膚科医曰く、マスクと肌がこすれる影響で、私のような患者が増えているという。

 もう1つ、資生堂の研究によって判明したのが、マスク着用時は「目元の筋肉の活動量が増加する」という事実。確かに、マスクから唯一見える「目元」でコミュニケーションをはかろうとするのは、心情的にも理解できる。この状態が長期継続すると、シワ発生の要因になると考えられる。

一つ一つは小さなことだが、生活習慣の変化が積み重なると、肌への影響は決して見逃しにはできない。今後ふと鏡を覗いた時に「マスク老け」を意識する女性が増えるとしたら、エイジングケアへのニーズは確実に高まるはずだ。

【スキンケアトレンド3】
信頼と期待感を両立した
「進化型ロングセラー」

 アイスタイルが「@cosmeビューティアワード2020」と共に発表したトレンド分析によると、スキンケア分野では「ロングセラーのリニューアル製品」が注目されているという。長年培ったブランドの信頼感に、最新の技術が加わることで「効果が期待できる」「間違いのないものを買いたい」という、消費者の思いに合致した結果だ。

 21年春は、まさに進化を遂げたロングセラーが充実するシーズン。富士フイルムの「アスタリフト(ASTALIFT)」からは、ジェリー アクアリスタシリーズ初の医薬部外品として、美白ジェリーが登場。高濃度ビタミンC美容液の先駆者であるロート製薬の「オバジ(OBAGI)」“Cシリーズ”は、ベース処方を一新して浸透スピードが飛躍的に高まった。

 双方ともに長年のファンが多いため、テクスチャーや使用感を可能な限り踏襲する一方で、処方を「ほぼ1から検討し直した」というから驚きだ。ある意味、新製品を開発するよりハードルが高い作業であり、処方担当者の苦労は想像に難くない。その結果誕生した進化型ロングセラーは、肌の機能を根本から立て直し、潤い、ハリ、透明感などさまざまな肌悩みに応えるという意味でも、まさに今の女性が求めるスキンケといえる。

 スキンケア編で紹介した製品は、いずれもトレンド要素が重複している。「アスタリフト」は「マスク老け」にも対応するし、「シャネル」や「d プログラム」は「進化したロングセラー」にも当てはまる。

 総じて、今女性に求められるスキンケアのポイントは「多機能」「肌本来の根本的な力を高める」「信頼感がある」ということだろうか。肌はライフスタイルを映し出す鏡であり、不安定な時代だからこそ、確実に効果があるものを選びたい――。2021年はそんな本質的で堅実な方向に、女性の気持ちが強くシフトするように思う。

 さてその一方で、メイクアップのトレンドはどうだろう? こちらは「コロナ禍を経験した、リアルな現在の気分」を表現するカラーが登場している。詳しくはメイクアップ編でご紹介したい。

宇野ナミコ:美容ライター。1972年静岡生まれ。日本大学芸術学部卒業後、女性誌の美容班アシスタントを経て独立。雑誌、広告、ウェブなどで美容の記事を執筆。スキンケアを中心に、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、美容医療まで担当分野は幅広く、美容のトレンドを発信する一方で丹念な取材をもとにしたインタビュー記事も手掛ける

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中国の国民的スポーツブランド「リーニン」が抱く世界戦略

 中国発のスポーツアパレル、シューズブランド「リーニン(LI-NING)」は、9月に行われた2021年春夏パリ・ファッション・ウイーク(パリコレ)でデジタルショーを開催した。「リーニン」は中国で“体操王子”と親しまれてきた国民的体操選手、李寧(リー・ニン)が1990年に創業し、これまでに多くのアスリートの活躍を支えてきた。すでに中国では、1、2を争うスポーツブランドとして地位を確立している。18年には海外市場を視野に入れ、コレクションラインをスタート。同年、ニューヨーク・ファッション・ウイークに初参加した。コロナ禍でのパリコレは、中国の気鋭メディアアーティスト、ルー・ヤン(Lu Yang)とモーションキャプチャーを用いたムービーを制作。ショー前日には渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンをジャックして、ティザームービーをゲリラ放映した。「リーニン」の潜浅ブランドディレクターにパリコレを振り返ってもらい、今後の展望について聞く。

WWD:ルー・ヤンとの協業の経緯は?

潜浅ブランドディレクター(以下、潜):2021年春夏シーズンは、スポーツとアートを包括的に考える“The Art of Movement”をテーマにした。私たちはアートをライフスタイルとスポーツを繋ぐ重要な要素として捉えており、このテーマにはアーティストとコラボレーションし、「アーティストの視点で作るスポーツ」という意味を込めている。ルー・ヤンは中国を代表するメディアアーティストの一人だし、人体の動きや身振り、所作について研究するとともに、これまでも中国カルチャーをテーマにした作品を制作してきた。それがコラボレーションをする上での決定的なポイントになった。

WWD:ブランドとアートの取り組みについて、詳しく教えてほしい。

潜:「リーニン」は中国発のプロスポーツブランドとして、中国文化の伝承を社会的な責任と考えている。近年はさまざまなアーティストやデザイナー、人気ファッションブランドとのコラボレーションを通して、若い世代とのコミュニケーションを重ねてきた。19年からはパリの美術館「ポンピドゥー・センター」と3年間の戦略的パートナーシップを結び、アート交流プロジェクトを立ち上げた。今やアートは、プロスポーツブランドにとっても欠かすことができないアイデアソースの一つだ。私たちは芸術作品を作るのと同じような気持ちでプロダクト生産に挑んでいる。

WWD:渋谷のスクランブル交差点でビデオを公開した理由は?

潜:日本はアジアにおける重要な市場の一つ。日本の消費者によりよい場所で、中国発のスポーツブランドへの理解が深まることを期待して、ファッションとカルチャーの発信地である渋谷を選んだ。

WWD:現在の中国国内のビジネスの状況は?

潜:「リーニン」は中国を代表するスポーツブランドとして、すでに多くの中国の消費者に認知されている。とりわけ、ミレニアル世代がわれわれのメインの消費者というのが強みで、このような状況は今後も中国国内市場において続くだろう。世界規模でさまざまなアーティストやデザイナー、ファッションブランドとのコラボレーションを行い、時代に合ったマーケティングモデルに転換していくことが、今後の成長のカギを握ると考えている。

WWD:海外のビジネスの状況は?

潜:18年に初めて参加した「ニューヨーク・ファッション・ウイーク」以降、インターナショナルなファッションショーや展覧会への参加、ハイファッションブランドとのコラボレーションを通して、「リーニン」の影響力は急激に高まったと実感している。19年秋冬コレクション以降は、日本やヨーロッパなどの有名ブティックやセレクトショップとのコラボレーションを行ってきた。その中には、「キス(KITH)」や「エッセンス(SSENSE)」「エンド(END)」「セルフリッジズ(SELFRIDGES)」といった世界的な知名度を誇る小売店もある。

WWD:日本市場をどう見ている?

潜:日本はファッションやトレンド、デザインの中心であり、そのマーケットは積極的で活発だ。長い間、潜在的なニーズのある日本市場への参入を望んでいた。中でもファションの動向や流行に関心の高い若い世代の消費者に、われわれのブランドをアピールしたい。これまでも「アトモスコン(ATOMOS CON)」(アトモスが主催するスニーカーコンベンション)への参加や日本のカルチャーシーンをけん引するブランド、デザイナー、小売店とコラボレーションしてきた。近い将来、このようなコラボレーションの機会はさらに増えるだろう。日本市場においても今後ますます期待してほしい。

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3Dスキャンで世界に一つだけの“じぶん文鎮”をゲット! スウェーデンのジュエリー「オール ブルース」製

 「体形に合わせてカスタマイズ生産したスーツ」に「誕生石や好みのチャームでカスタマイズできるアクセサリー」などなど、消費を導く“カスタマイズ”の重要性が語られるようになって久しいですが、この度、スウェーデンのジュエリーブランド「オール ブルース(ALL BLUES)」から、世界に一つしかない激レアなカスタマイズアイテムが届きました。それはズバリ!……私を3Dスキャンして作ったペーパーウェイト(いわゆる文鎮)です!!高さ約3.5センチ、奥行き約2センチとコンパクトですが、骨格や顔の肉付きが忠実に反映されていて猛烈に精緻な作り。スターリングシルバー製で重量感もあって、昔学校にあった偉人の胸像みたいです(モデルは偉人でなく私なんですが……)。

 そもそもこのペーパーウェイト、どういう経緯で製作することになったのかというと、2019年10月に東京・銀座の「ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA以下、ドーバー)」で開かれたイベント“オープンハウス”がきっかけでした。“オープンハウス”はシーズンに一度、「ドーバー」で販売しているさまざまなブランドのデザイナーが集結してお客さんとコミュニケーションをするというものですが(コロナ禍を受け、ここ数シーズンは残念ながら開催されていません)、19-20年秋冬シーズンは「オール ブルース」のチームも同イベントに来日していました。そして、「その場で3Dスキャンをして、ペーパーウェイトやペンダントヘッドを作る」という企画を行っていたのです。

 その時、はにかみながら「これは僕のおじいちゃんとおばあちゃんを3Dスキャンして作ったんだよ」と手のひらに載せた2つのペーパーウェイトを紹介してくれたのが、ブランドのファウンダーの一人、ジェイコブ・スカラッゲ(Jacob Skragge)さん。他に、友人カップルをスキャンして作ったというペンダントヘッドも見せてくれました。自分の好きなモノ、大切なモノを象っていくというそのあったかくてチャーミングなアイデアに、同イベントを取材していた「WWDジャパン」編集長の向と私はガッツリ共感。せっかくの機会なので、われわれも3Dスキャンしていただくことになったのでした。

 「ドーバー」の売り場の中に設えられた黄色い透明の幕の中に立ち、その周りをスキャン用の機材を持ったスタッフさんがぐるりと360度まわってデータを取り込んでいくと、あっという間にスキャンは終了。「あとは完成をお楽しみに~」ということで、約1年後に届いたのが冒頭の写真のペーパーウェイトです。編集長・向のもとに届いたペーパーウェイトも見せてもらいましたが、こちらも精緻な作りでまるでそこに小さな編集長がいるかのよう!向がリモートワークで不在の際には、会社のデスク上にミニ向を置いておけば編集部の空気がきっと締まるはずです。

 「オール ブルース」は商品だけでなく包装も素敵で、商品を購入すると本の形のボックスの中に入れてもらえるのですが、今回のペーパーウェイトもオリジナルボックスに入って届きました!実は私、元々「オール ブルース」のファンで、19年の春に福岡に出張した際に「ビオトープ(BIOTOP)」でブランドを知り、以来チェーンブレスレットやネックレスを文字通り毎日のように愛用しています。同ブランドが使用しているスターリングシルバーやゴールドはリサイクル素材で、彼らの拠点ストックホルムで地元の工場の職人が一つ一つ手作業で作っているんだとか。チャーミングでウィットに富んだ発想と共に、そうしたローカルに根差したモノ作りの姿勢も非常に今っぽいですよね。今回のことで、ますますこのブランドのファンになりました。そして、コロナが早く終息し、こんなふうに好きなブランドのデザイナーと対面で交流する機会がまた訪れるといいなと願ってやみません。

 今回のような3Dスキャンは特別なイベント時しか行っていないですが、「オール ブルース」の通常の商品は前述の「ドーバー」や「ビオトープ」、ECの「エッセンス(SSENCE)」などで扱っています。気になった方は是非チェックを!

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ヴィレヴァンがあの「東京上野クリニック」とコラボ パーカやTシャツを販売

 ヴィレッジヴァンガードが、タートルネックから顔を半出しした広告でお馴染みの「東京上野クリニック」のグッズを販売中だ。オンラインショップで来年1月4日まで先行受注を行っており、商品は1月下旬の予定。

 商品は「ひとつウエノ男になれ!!」をテーマにパーカが6930円(税込み)、Tシャツが3300円、トートバッグが1980円、フェースタオルが2200円、キーホルダー880円の5アイテム。いずれのアイテムにも、タートルネックから顔を半出しした男性の広告の写真をプリントし、ボックスロゴを使って目線をいれている。

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英国ナチュラルコスメ「ラッシュ」がダイバーシティ観点から商品名変更 600種類以上を見直し

 英国発ナチュラルコスメブランド「ラッシュ(LUSH)」はこのほど、ダイバーシティ&インクルージョンの観点から全600種以上ある商品名を見直し、計11品を新名称に変更した。ロングセラー商品の足をさらさらにするフットパウダー“パパの足”は、10月20~31日にインスタグラム上で新名称のアイデアを募り、集まった名称案中から“素足のTブレイク”に決定。2021年1月中旬以降を目途に販売する。

 同ブランドは「All are welcome, Always」をポリシーに掲げ、誰もが平等に自分らしく暮らせる社会を目指してさまざまな取り組みを行ってきた。6月以降、世界中で活発になったBLM(Black Lives Matter)ムーヴメントを受け、社内の仕組み作りやコミュニケーションの見直しを実施。その一環として商品名称最適化プロジェクトを発足し、性別や人種、年齢、多様なライフスタイルへの配慮という視点から商品名変更を検討した。

 今回の公募で集まった名称案は688件に上り、ラッシュジャパンの公式インスタグラムアカウント開設以来最も多いコメント数となるなど、ダイバーシティ&インクルージョンへの関心の高さが表れた。

 商品名変更の対象となった商品はそのほか、“東方美人”(ヘアトリートメント、新名称:艶髪香花)、“人魚姫”(フレッシュフェイスマスク、新名称:BB シーウィード)、“ブラックビューティー”(洗顔料、新名称:コールフェイス)、“ミスゴージャス(”保湿クリーム、新名称:ゴージャス)、“ソーホワイト ボディスプレー”(新名称:ワンス アポン ア タイム ボディスプレー)、“リズム&ブルース”(ヘアモイスチャー、新名称:バランス)、“乙女の戦士”(フレッシュフェイスマスク、新名称:コスメの戦士)、“コスメティックボーイ”(保湿クリーム、新名称:パフィー)、“ニューイヤーの花娘 ボディスプレー”(新名称:カラカス ボディスプレー)。なお、新名称での販売への切り替えは、商品ごとに異なる。

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コロナ禍でも好調!「ナチュラグラッセ」「チャントアチャーム」「デンティス」の前年比超えアイテムを分析

 月刊誌「WWDビューティ」で「ヒットランキング」の企画を担当している。リアル店舗からデジタルまで、チャネル別のヒットランキングを紹介するページだが、毎月「UVケア」「アイメイク」など、カテゴリーを絞り百貨店やドラッグストアなど3社に取材する。毎月の売り上げを前年と比較検証するが、今回はスピンオフ編をお届けする。2社に協力を得て9月~11月のヒット製品について聞いた。

 まずはネイチャーズウェイPR担当の寺西恵氏にスキンケア製品とメイクアップ製品のヒット製品を聞いた。オーガニックスキンケアブランド「チャントアチャーム(CHANT A CHARM)」の売り上げトップ3は以下だ。

1位“スポッツジェル”(15mL、2500円)
2位“パウダーウォッシュ”(0.8g×34包、2500円)
3位“ディープモイストオイルシリース”(60mL、3200円)

 「1位は、ニキビケアアイテム。長時間のマスク着用などによる肌荒れに悩む方が多い。ECで前年同期比167%増と好調だ。2位もニキビケアアイテムでECで同133%増と伸長した。3位は、エアコンや暖房などの空調による乾燥が気になった人から支持され、同83%増だった。スキンケアにかけられる時間が増えたこともスキンケアが好調の要因ではないか」と寺西氏は分析する。また、2021年の展望として「引き続き、ライトな仕上がりのベースメイクや、石けんオフできるアイテムはご支持をいただけるだろう。来春は、目まわりにフォーカスしたベースメイクとポイントメイクアイテムを発売予定だ」と話す。

石けんオフできる、ライトなベースメイクアイテムが好調

 また、同社が展開するミネラルメイクブランド「ナチュラグラッセ(NATURAGLACE)」の売り上げトップ3は、

1位“UVプロテクションベース”(30mL、3200円)
2位“メイクアップクリーム”(30g、2800円) “メイクアップクリーム シアーモイスト”(30g、2800円)
3位は、“ルースパウダー”(7g、4200円) “プレストパウダー”(12g、2800円)

 「1位は同62%増。1本で紫外線、ブルーライト、近赤外線から守ることができ、自然なトーンアップをかなえる点が支持を得た。2位は、いずれもECで同31%増の実績となった。下地・ファンデーション・日焼け止め・保湿美容液・ブルーライトカットという5つの機能を兼ね備えていて、石けんオフできる。メイクアップクリームは、メイクしながらスキンケアをかなえるライトな仕上がりのファンデーションとして、2020年はさらに多くのお客さまから支持された。3位は、手軽にメイク直しができるアイテムとして、ECで同10%増の実績だ」と話す。

口腔ケア「デンティス」、フットケアアイテムも伸長

 口臭予防歯磨き粉「デンティス(DENTISTE)」を扱うリベルタの山田祐子ブランド戦略PR担当は「店舗と直販で9月が46%増、10月が103%増と伸長した。11月も2倍を超え順調に推移した。好調の要因は、コロナ渦によりマスク着用が当たり前となり、口腔・口臭ケアの意識が、春以降継続していることがあげられる。併せて、9月10日に発売した日本限定のフレイバー“レモングラス チューブタイプ”(100g、1200円)の影響もあり、定番製品の売り上げが伸びた」という。また、同社の足裏角質ケア製品「ベビーフット(BABYFOOT)」(1600円)シリーズは、海外への出荷も好調だという。「直販では、9月が30%増、10月が68%増、11月が130%増と推移した。在宅時間が増えたことにより、自宅ケアが日常的になったことが売り上げをけん引した。寒くなり、靴下を履く機会が増えたことで、『ベビーフット』を再開するお客さまも多い。特に、海外ではアメリカへの出荷が好調で、日本と同様のおこもり美容がトレンドになっている」と話す。

 21年に期待する製品として「12月発売の“アレナース マスクガードミスト”(50mL、900円)。保護皮膚成分のリピジュアと、ヒアルロン酸の2層からなる保護膜を形成し、マスク荒れの原因となる摩擦やムレから肌を守るミストだ。ウィルス感染症の流行が落ち着いても、衛生面への配慮は継続するだろう」と話す。

 「マスク着用による肌荒れケア」「石けんオフできる」、「口腔ケアへの意識の高まり」など、今年らしいニーズをダイレクトに反映した結果となった。これほどまでに、マスク着用を前提としてスキンケアやメイクを考えたことはなく、固定概念が覆される1年となった。健やかに、制約なくーー。2021年は、ビューティの喜びを心置きなく謳歌できる年になることを願っている。

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輸入下着の栄進物産が化粧品事業 部長自ら愛用する“知る人ぞ知る”コスメで顧客を獲得

 高級輸入ランジェリーの「オーバドゥ(AUBADE)」や家具を輸入販売する栄進物産が、化粧品の取り扱いを開始した。1952年創業の日本大手のOEMメーカーと提携し、ハーブや漢方を使用した訪販中心のオリジナル化粧品を栄進物産が運営する輸入下着のセレクトショップであるマリアネリ(MARIANELLI)などで紹介している。

 栄進物産はコスメティック事業部を7月にスタート。きっかけは、栄進物産の篠崎恵美ランジェリー・コスメティック事業部長が、化粧品業界出身だったことが大きい。篠原部長は、「ランジェリーを好きな人の観点とコスメ好きの人の感性が近いと感じていた。両方、人に見えない部分を気に掛けるもの。素肌をキレイにするという親和性の高さも感じる」と話す。同部長が、ランジェリーとコスメを融合したサロンを手掛けたかったこともあり、栄進物産で化粧品を取り扱うことになった。

 “安心・安全で肌実感がある化粧品”ということから、取り扱うのは篠崎部長が20年以上愛用する化粧品ブランド。それは、OEMメーカーの社長夫人のために開発されたもので、香料や石油系の合成界面活性剤や合成色素は使用せず、限りなく皮脂成分に近い化粧品だ。訪問販売が主体で一切宣伝広告はせず、社長夫人のクチコミなどで東京・山の手に住む女性たちの間で広まった。長年にわたり成分を変えず、パッケージも至ってシンプル。しかし、肌のターンオーバーを促し健やかに保ってくれて値段以上の効果が感じられるという。篠崎部長は、「OEM大手のオリジナルでブランド名を出すことはできないが、手間ひまかけて美肌をつくるブランド。筋トレ同様で、使い続けると肌のトーンやツヤに変化が見られ楽しくなる」と話す。スキンケアやヘアケア、メイク、サプリメントなどがあり、中心価格帯は3000〜5000円と手に取りやすい価格だ。

 栄進物産では、訪問販売スタッフを抱えて製品の認知拡大を図ると同時に、オンラインサロンの運営も視野に入れている。篠崎部長は「コスメ事業がスタートして5ヶ月。取引先を通してコツコツとサンプルを送付する種まきの日々だが、一度購入すると、ほぼ全員がリピーターになってくれる。マリアネリでも、イベント開催やサンプル配布をして顧客が増えており、伸び代があると感じている」と言う。コロナ禍で、消費者の価値観が大きく変化しつつある。「本当に必要なものは何か、自分に本当に合うものは何か」と改めて考えさせられる今、誰もが知るブランドではなく、“知る人ぞ知る”化粧品への需要が高まる可能性もあるだろう。

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パリコレを陰で支えたヘアメイクや写真家が明かす舞台裏 激変する環境下で闘うプロたち

 新型コロナウイルスの影響により10月に行われた2021年春夏シーズンのパリ・ファッション・ウイークはデジタルとリアルの両軸で開催された。スポットライトを浴びる華やかなショーの裏側には、その舞台を陰で支える多くのプロたちがいる。ショーを通じてファッションが持つ夢の力を届けながら、クラスターを発生させることなく無事に閉幕できたのは、彼らが細心の注意を払って仕事をしたからこそである。10月のパリコレは例年と比べて何が違い、舞台裏では何が起こっていたのか。ヘアスタイリストやメイクアップアーティスト、カリグラファー、フォトグラファーに聞いた。

ニコラ・ウシュニール/カリグラファー
コレクション仕事激減を機に新たな分野に挑戦

Q.ファッション・ウイークでの主な活動内容は?

A.ブランドが発送するショーの招待状に住所や名前、座席を手書きするカリグラファーとして17年前から活動しています。毎シーズン、パリコレに参加するほぼ全てのブランドと仕事をしていて、1シーズンに約6万枚の招待状を書いていました。

Q.今季は仕事内容がどのように変化した?

A.多くのブランドがデジタル発表に切り替えたため、仕事量は大幅に減りました。リアルのショーを開催したブランドも電子メールでの招待状に変更したり、招待客を減らしたりしたため、今季書いた招待状は約2000枚。これまで招待状としてガラスやレザーなどをさまざまな素材が使われていましたけど、今季はシンプルな紙の素材が多かったです。

Q.今後のファッション・ウイークに期待することはあるか?

A.今季はパーティーやイベントも自粛だったのでパリコレらしくなかったですね。早く安全が確保されて、活気に満ちたファッション・ウイークが戻ってくることを願っています。僕の仕事は減ったけれど、建築やインテリア、フードなどモード界以外で活動の幅を広げていて、パンデミックを機に新たな分野にどんどん挑戦していきたいです。

前田麻美/ヘアスタイリスト
テーブル間の仕切りで作業は1人きり

Q.ファッション・ウイークでの主な活動内容は?

A.ショーのバックステージでヘアスタイリングを手掛けています。10年前からパリコレに参加し、最も多いシーズンで4都市で40ブランドのショーに携わりました。ここ数年はショーに招待された著名人のヘアスタイリングを行うことが多くなりました。1シーズンに4〜5人の女優を担当し、多数のショーに出席する場合はヘアチェンジを含めて8〜12時間張り付くこともあります。

Q.今季は仕事内容がどのように変化した?

A.フランス以外からの著名人が渡航を自粛したため、今季はリアルのショーを実施した「エルメス(HERMES)」と「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」のバックステージで仕事をしていました。

Q.バックステージの変化は?

A.メイクとヘアを行う各テーブルの間は透明のアクリル板で仕切られていました。通常ならヘアを複数人で仕上げるのですが、その仕切りによってスペースが縮小されたため1人で作業しました。バックステージでは常時マスク着用が義務化され、会場に到着するとブランドが用意したマスクに付け替えるという徹底ぶり。モデルもショーが始まるギリギリまでマスクを着けていたため、メイクアップアーティストは直しが何度も必要で大変そうでしたよ。バックステージの様子を写真撮影するのは通常時でも禁止されていますが、今季は注意書きの紙が配られたり、スタッフが見回りチェックしたりするほど特に厳しかった。ケータリングの食事がいつものビュッフェ形式ではなく、個別包装された軽食を各自が注文して受け取る形式で、行列ができていたのも今季を象徴する光景でしたね。

Q.今後のファッション・ウイークに期待することは?

以前のようにリアルでショーを開催することが難しくなったけれど、各ブランドがデジタルで世界同時配信する様子にパワーをもらいました。今後はフロントローのような臨場感を味わえなくても、シーズンテーマやブランドの世界観、素材の質感、そこに携わるヘアメイクの繊細なこだわりを伝えていけるようなショーやプレゼンテーションが増えてほしいなと期待しています。

長嶋加奈/メイクアップアーティスト
いつもより空間が広く快適に

Q.ファッション・ウイークでの主な活動内容は?

A.メイクアップアーティストとしてショーのメイクを手掛けています。2012年1月に初めてアシスタントとしてパリコレに携わり、16年9月からはメイクアップアーティストとして参加し続けています。ロンドンとミラノ、ニューヨークのファッション・ウイークでも仕事をし、多いときで25ブランドのショーを担当しました。パリでは一番多いシーズンで10ブランドを手掛けました。

Q.今季の仕事内容は?

A.ミラノで「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の3ブランド、パリで「ディオール(DIOR)」「クロエ(CHLOE)」「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」「エルメス」「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の6ブランドに参加しました。

Q.バックステージで見られた変化は?

A.ブランドによっては事前に新型コロナウイルス陰性の検査結果の提出や、健康状態に関する書類にサインを求められました。会場に入るときにはFFP2マスク(FFP2はヨーロッパが定めたEN規格に適合したマスクで、日本の防じんマスクのDS2に相当するもの)や医療用マスクが配られました。各テーブルには自分専用の消毒ジェルとフェイスシールドが用意されており、メイク用具には常時アルコールスプレーをかけるなどそれぞれが自己責任で万全の注意を払っていました。通常時のパリコレのバックステージは狭く密集状態で、1テーブルを2〜3人でシェアするような状態が当たり前でしたが、今季は感染対策で空間が広くなり、1人1テーブルや2人で大きいテーブルを使うなど、いつもより快適に仕事ができましたね。

Q.今後のファッション・ウイークに期待することはあるか?

A.10月は開催されるのかギリギリまで懸念されていたましたけど、各方面の努力で無事に開催されたのはうれしかった。やはりファッションショーは私にとって季節の変化を感じられるビッグイベントであり、ファッション・ウイーク中には世界各国の人と会うことができる貴重な機会ですから。来季以降も無事に続けられることを祈っています。

アシエル・タンベトヴァ/「STYLE DU MONDE」主宰、フォトグラファー
たった1人の「シャネル」バックステージ撮影

Q.ファッション・ウイークでの主な活動内容は?

A.2008年にアントワープでストリートスタイルを撮影し始め、その後すぐにパリコレにも参加して世界各国へと活動範囲を広げました。現在も各国のファッション・ウイークでストリートスタイルやバックステージを撮影しています。

Q.今季は仕事内容がどのように変化した?

A.渡航制限のため、ミラノとパリでしか撮影を行えなかったんです。ニューヨークとロンドンには参加できず、私の長年のルーティーンが崩れたのは初めて。

Q.今季の現場で見られた変化は?

A.通常のスケールとは異なっていたけれど、仕事が継続できたことはとてもうれしかった。 会場の外で待ち構えるフォトグラファーの人数や、招待されるゲストも明らかに少なかったですね。でも、そのおかげで私たち全員がいつもより安全な環境で仕事をすることができました。マスク着用の義務にはみんなが従い、ガイドラインを可能な限り守ろうとする姿勢が見られました。 バックステージは各ブランドの安全対策がとても厳しく、わずかな人数のフォトグラファーしか入場を許可されていませんでした。「シャネル(CHANEL)」は私1人だけでしたから。

Q.今後のファッション・ウイークに期待することは?

A.2021年は正常通りに戻ってほしいですね。

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ファッション業界のコロナ禍での求人減 転職・副業事情をプロに聞く

 2020年はファッション業界にとって波乱の1年だった。コロナ禍での緊急事態宣言の休業や、外出自粛によって実店舗を主軸にしたビジネスが苦戦。ブランド事業の休止や縮小が見られることもあった。ポジティブな面に目を向けるとオンライン販売でのEC事業が急成長し、都心よりも地元でのショッピングが見直され、売り上げを伸ばした企業もあった。また、働き方も多様化し、リモートワークや副業解禁も進んでいる。

 アパレル・ファッション業界専門の転職支援サービス「クリーデンス(CREDENCE)」が発表した2020年9〜11月のアパレル・ファッション業界の求人数は、前年同期比で全体約16%減、正社員求人は約8%減、契約社員求人約44%減と、前年割れが目立った。都心の販売職の求人は減っているものの、EC事業の好調により、IT関連の求人は増加傾向にあるという。

 ここでは「クリーデンス」の河崎達哉・事業責任者に、ファッション企業のコロナ禍における求人の状況や2021年度の見込みについて聞いた。

ラグジュアリー、リユース、スポーツの採用は堅調

WWD:この1年の求人状況は?

河崎達哉(以下、河崎):コロナによって、パンドラの箱が開いたようにアパレル・ファッション業界の構造問題が溢れ出し、求人にも反映されたという印象だ。各社の人事担当者は採用よりも、今いる人員の最適化を重要視していた。採用エリアでは都心が厳しいなか、郊外や地方は相対的によく、消費者が車で行ける場所で買い物をするというアフターコロナのニーズが現れていた。また、ラグジュアリーの採用熱は高く、感度の高いコアなファンを掴んでいるブランドはコロナ禍であろうと、強さを感じた。またリユース系の販売職、スポーツアパレル系の採用も比較的好調。ファッションでも領域によって差が出た一年だった。

WWD:去年に比べて、求職者も増えているのか? 

河崎:今年は当社のマーケティング費(広告出稿)を抑えたにも関わらず、昨年と同等の登録者数があった。求職者は2極化しており、現在の会社の状況を見て動かざるを得ない人と、様子を見ている人に分かれる。

WWD:採用される人の傾向は?

河崎:採用する際に「スキル」「人物」「志向性」という基準がある中で、「人物」では企業の目線が高くなってきている。コロナ禍によってこれまでの売り手市場から一気に買い手市場になったことを背景に、採用見送りの理由を見ていると今まで以上に「本当にそのブランドが好きか?」「意志や思いがあるか?」というとこを問う企業が増えている。レジリエンス(困難を乗り越える力)という捉え方では、ブランド愛があれば頑張ることができたり、結果的に長く続けられたりということもあるため、その踏ん張る力を今まで以上に重視しているのだと感じる。しかし、採用見送りの理由で一番多いのは「経験スキルが足りていない」ということ。これまでならチャレンジでも採用できていた人材が、コロナ禍でコストが厳しくなり本当の即戦力を必要とする企業もある。

WWD:今、転職する際に求められているスキルとは?

河崎:販売職ではSNS運用ができるかどうかは重視されているが、ラグジュアリーブランドでは販売力と顧客化力を今まで以上に見ている傾向にある。その人ならでは強みを持っている人は求人マーケットでもニーズが高い。

副業で従業員のキャリアが充実

WWD:フリーランスに転身し業務委託として仕事をする人も増えている。企業も正社員以外での採用が増えているのか?

河崎:増えている。業務委託契約は経営の観点から正社員よりも人件費を抑えられるというコスト削減の面もあるが、チャレンジ採用ができるという点でも注目されている。中堅中小企業では、急にITやECを本格的に着手することになっても正社員で数人採用することはハードルが高い。それよりは週2、3日で出勤できる人と業務委託契約を結んだり、またはあえて他業界のエンジニアを副業で採用したりすることで社内に新たな価値観や刺激を入れることができるというメリットもある。「クリーデンス」で運営するフリーランスのファッション人材と企業をつなぐマッチングプラットフォーム「フレクション(FLEXSHION)」では、登録者が顕著に増えている。

WWD:副業者の数は増えている?副業を解禁する企業の傾向は?

河崎:副業を許可している企業はまだまだ少なく、これから制度を整えようとしている段階にある。副業を解禁する企業の傾向は、デジタル施策への着手も早く、変化をいとわないような印象。職種ではデザイナー、パタンナー、EC・ITエンジニアなどの募集が多く、販売職の副業の事例は当社ではまだない。

WWD:副業を解禁する企業側のメリットとは?

河崎:従業員のキャリアが充実し、その恩恵が企業に戻ってくるということ。閉ざされた環境で働くよりもいろんな刺激があった方が、新しい欲求が生まれるケースもある。従業員が新たなスキルを得られることに加え、前向きに仕事に取り組む姿勢が見られる効能を狙っていると考える。

WWD:2021年の求人の見通しは?

河崎:一定数は回復すると思うが、コロナ前の件数に戻るには数年はかかると思う。引き続きIT・EC系の求人は増えていき、販売の求人増は大きくは見込めないと予測する。DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の傾向から、マーケティング、EC、生産管理などのポジションのニーズが高まり、採用の動きは活発化しそうだ。DX担当者と一括りにする中でも、事業の問題点を見つけて経営者を動かす力があるタイプ、ITを導入して運用のPDCAサイクルを回す実行部隊のタイプなど種類は分かれそうだ。

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「ファセッタズム」×「ジョーダン ブランド」 x NBA選手のラッセル・ウェストブルックのトリプルコラボ ラッセルの最新シグネチャーのスニーカーも登場

 ファセッタズム(FACETASM)」は12月28日、ナイキ(NIKE)の「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」とNBAスター選手のラッセル・ウェストブルック(Russell Westbrook)とコレボレーションした「Jordan “Why Not?” FACETASMコレクション」を発売する。ラッセルのシグネチャーモデル“Why Not? Zer0.4”(1万7500円)やトラックスーツ、ジャケット、フーディー、Tシャツをラインアップする。「ファセッタズム」公式オンラインサイト、表参道店、心斎橋店のほか、2021年1月28日からはSNKRS、「ナイキ」のナイキラボ MA5(NIKELAB MA5)でも取り扱う。

 アパレルは、「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」の定番アイテムのトラックスーツ(4万1800円)、ジャケット(4万6750円)、フーディー(1万7600円)、Tシャツ(6050円)にグリーンやオレンジの配色を施した。ライナージャケットは片側をフリース、もう片側にはナイロンを用いたバーシブル仕様だ。トラックジャケットは、背中から前面にかけてテープをあしらい、背面には“Why Not?” FACETASM”とプリント。パンツにはサイドにサテンのテープやジッパー付きポケットを施して、機能性を高めた。

 ラッセルは「シューズをデザインするときには、自分がどういう人間であるかをしっかりと表現している。このシューズとコレクションは、さまざまな素材を使っていながら、シューズの機能性をしっかりと優先させているところが気に入っている」とコメントした。

 落合宏理「ファセッタズム」デザイナーは「自由で楽しい、という思いを大事にしてもの作りをしている。このコラボレーションもこうした考えを形にしたものに仕上がっている。“Why Not?”が表す精神を反映させ、人々の心を動かすものを作りたいと思った」と語った。

 ラッセルは過去にも「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」や「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」とも協業しており、NBA随一のファッション好きとして知られている。

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真冬にアロハシャツのことを考える男の話

 通年で襟のある服を着る。相手に失礼があってはいけないと考えるからだ。体感が40度を超える真夏のビル街でもそれは変わらない。俄然、アロハシャツが真夏のユニホームの本命となる。つまり東京が熱帯化する4月から10月くらいまで、僕のアロハシャツ着用率は急上昇する。もはや1年の半分以上だ(笑)。しかし、僕以上にアロハシャツのことを考えている人がいることを知った。1999年に沖縄でアロハシャツ専業ブランドとしてスタートした「パイカジ(PAIKAJI)」の吉田康秀チーフデザイナーオフィサー(以下、CDO)のことだ。

WWD:コロナ禍で当社も引き続きリモートワーク中で、2020年はさすがにアロハシャツを着る機会が減った。事業に悪影響は?

吉田康秀「パイカジ」CDO(以下、吉田):ビデオ会議システムを使ったコミュニケーションの増加により、一方でコロナ疲れにより、7~8月はオンライン会議でも夏を意識したアロハシャツを着ようという機運が高まった。そのため、悪影響は最小限にとどめられた。また開襟シャツは沖縄では、かりゆし(“縁起がよい”の意)ウエアとしても認知されており、襟があることで礼節も保てると人気だ。

WWD:「パイカジ」の顧客層について教えてほしい。

吉田:9割が男性客で、中心となるのは40代後半~50代前半のいわゆる“サザン世代(カラオケでサザンオールスターズやチューブを歌う世代)”。プロダクトは100%日本製で、主に沖縄・豊見城市にある自社工場で作っている。平均単価は1万7000~8000円だ。

WWD:アロハシャツを日本生産するブランドはほかにもあるが、「パイカジ」の特別性とは?

吉田:色と構図だ。それらは目から入る情報で、脳科学者いわく脳に与える影響が最も強い。僕は、「パイカジ」のウエアを通じてストレスフリーになってほしいと本気で考えている。またマイナーチェンジはあるものの、アロハシャツの形はほぼ決まっており、感覚的にはキャンバスに近い。だから僕は図案のことを1年中考えている。風景や映画を見ても、アロハシャツの図案に結び付けてしまうのは職業病と言えるだろう(笑)。アロハシャツに関連するものであれば、書籍でもレコードでもとりあえず手に入れてしまう。

WWD:「パイカジ」で図案を考えるのは主に吉田CDOである?

吉田:8割ほどを僕が考える。半期に30~40の候補を出し、そのうち10~15が採用される。3、4の定番柄はあるものの、毎シーズン図案は入れ替わる。

WWD:クリエイティブにおいて吉田CDOが最もこだわる点は?

吉田:アロハシャツの場合、モチーフにはある程度パターンがある。だからこそ色と構図が重要となる。過去に「ドラゴンボール」や「機動戦士ガンダム」とコラボしたこともあるが、そこでも色と構図に注力した。

WWD:アロハシャツは夏の商材だが、冬の活動は?

吉田:変わらない。ありがたいことに、真冬でも那覇・国際通りの直営店や自社ECで「パイカジ」を購入される方は多い。ジャケットのインナーに着たり、さらにその上にコートを重ねたり。こだわりが強い人がリピーターになってくれている。

WWD:13~18年まではイタリア・フィレンツェで開催されるメンズファッション最大の見本市、ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)にも参加した。

吉田:その甲斐あってドイツやデンマーク、スウェーデンにも卸している。「マリメッコ(MARIMEKKO)」に代表されるように、冬が長くつらい北欧の人はファブリックにハッピーを求めるのかもしれない。それも意識して、冬物も“あまり冬っぽくしないこと”を心掛けている。

WWD:国内の主な販路は?

吉田:百貨店なら和光、セレクトショップならディストリクト ユナイテッドアローズなどが中心だ。意外かもしれないがアロハシャツメーカーにとっては12~3月が最も忙しい。夏に向けての仕込みもあるし、営業活動が重なるからだ。

WWD:世の中は引き続き混迷を極めるが、21年に向けた「パイカジ」の抱負とは?

吉田:引き続き着る人、そしてそれを見る人がハッピーになる図案を作りたい。そのためには僕自身が、日常の中でアンテナを思いっきり立ててハッピーの種を見つけられるよう努力しなければならない。

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“若手の登竜門”「第35回イエール賞」でデビューした新星に心奪われる セリーヌ・シェンを見逃すな

 10月に開催された「第35回イエール国際フェスティバル(35e Festival International de Mode, d’Accessoires et de Photographie à Hyères以下、イエール賞)」に参加してきました。同フェスティバルは“若手デザイナーの登竜門”として知られており、毎年4月に行われています。しかし今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により10月に延期され、さらにフランスへの渡航者も少ない状況での開催となりました。ファイナリスト10人はプレゼンテーションやランウエイショーによる審査に臨みましたが、審査員長のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)をはじめ、ジャーナリストのティム・ブランクス(Tim Blanks)やモデルのカイア・ガーバー(Kaia Gerber)ら審査員の姿は会場になく、テレビ電話を通して審査が行われました。

 そんな異例の状況でグランプリに輝いたのは、ベルギー出身のトム・ヴァンデル・ボルクト(Tom Van Der Broght)でした。来場者の投票による市民賞(Public Prize City of Hyères)もダブルで獲得しました。昨年は全ての受賞者を的中させましたが、今年はことごとく外れでした……。グランプリのトム・ヴァンデル・ボルクトはファイナリストの中で最もサイケデリックで異彩を放っており、芸術作品という印象が強かったです。クリエイションに対する純粋な情熱は熱いほど伝わり、審査員からもその点が評価されたようです。

才能の片鱗を見せたフランスの新星

 個人的には、セリーヌ・シェン(Celine Shen)の作品に心を奪われました。フランス出身の彼女はパリ国立工芸学校でファッションデザインを学んだ後、「メゾン アライア(MAISON ALAIA)」でインターンシップを経験し、「イエール賞」に応募した今回がファーストコレクションです。「時代を超越した機能的なデザインを目指し、自分を解放して飛び立たてるような洋服作り」が彼女の哲学だと言います。コレクションはトルソー(フランスの古風な嫁入り衣装)から着想し、白と黒のモノトーンにゴールドのメタルを組み合わせていました。18世紀のドレスの襟や袖口を解体して取り外し可能なデザインとして盛り込み、それらを繊細な紐やチェーンで編んで繋ぎ合わせます。ドレスやロングシャツの円形状のシルエットは針金で形成されており、18世紀のロココの片鱗が見られました。特にハットやバッグなどのアクセサリーはコマーシャルピースとしても完成度が高かったです。賞は獲得できなかったものの「『LVMHプライズ(LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ)』に挑戦したい」と次の目標に向けて目を輝かせていました。

 過去のイーエル賞グランプリ受賞者には「サン ローラン(SAINT LAURENT)」のアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)や「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」のジュリアン・ドッセーナ、「ケンゾー(KENZO)」のフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)らが名を連ねています。2年前には「ボッター(BOTTER)」のルシェミー・ボッター(Rushmey Botter)とリジ―・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)が受賞後間もなく「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のアーティスティック・ディレクターに抜擢されており、「イエール賞」はますます注目を集めています。昨年の受賞者も着々とステップアップしており、グランプリ受賞者であるクリストフ・ランフ(Christoph Rumpf)はパリでブランドを始動する予定ですし、特別賞を獲得した日本の「リコール(REQUAL)」は2021年春夏の「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」に参加しました。ショーをオンラインで見て、パワーアップした独自の世界観にワクワクしました。若手デザイナーの純粋な情熱と無限の可能性がファッション業界の未来を明るく照らしているようで、私にとって前向きなエネルギーを受け取れた「イエール賞」でした。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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冬の手肌も乾燥しない!今の時期に大活躍な除菌ミスト&ハンドクリームまとめ

 新型コロナウイルスの影響で、除菌ミストやハンドクリームが必需品となった今。化粧品メーカーからはスキンケアのノウハウを詰めこんだハンドアイテムが続々と登場している。ここでは、おすすめの製品を紹介。

除菌ミスト&ジェル

 食品に用いられる100%天然成分で作られた除菌スプレー。水酸化カルシウムを主原料とし、多くのウイルスや病原菌が生存できないとされる強アルカリの環境を瞬時に作り、ウイルスや病原菌の外膜(タンパク質)を破壊して不活化させる。99.99%の除菌力を発揮し、新型コロナウイルスへの有効性も認証された。次亜塩素酸や界面活性剤、防腐剤、着色料、香料、シリコーン不使用で赤ちゃんや子どもでも安心して使える処方だ。また手肌だけでなく、おしゃぶりやマスク、野菜・果物、衣類、食卓など、暮らしのあらゆるシーンで使用が可能。 ハンドクリームは沖縄伊江島の有機サトウキビ由来の植物発酵アルコール 62vol%配合。ライスワックス、乳酸桿菌、バクチオールを加え、肌の保湿・保護・美肌菌ケアも同時に行う。手指を清潔に保ちながらアルコールによる手荒れを防ぎ、肌本来の潤いを高める。

植物由来のエタノールを70%、植物由来のグリセリンを配合し手肌をケア。“スーパーポジティブ”はフランキンセンス精油とイランイラン精油を組み合わせ、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」の分泌を刺激する香り。一方の“スーパーバウンシー”はイタリア産マンダリンオレンジ精油とエジプト産ゼラニウム精油をブレンドし、体の免疫力・抗酸化力を高めることでストレスを跳ね返す香りになっており、どちらも手肌をケアしながら前向きな気持ちに導いてくれるアイテム。

 人気ナンバーワンの香り“ヴァーベナ”から登場したアルコール70%入りのハンドジェル。レモンを思わせる柑橘系のフレッシュな香りで、気分のリフレッシュにも。グリセリン配合で潤いを与えながら、手肌を清潔に保つ。あまりもの人気で欠品を起こすほどのアイテム。

 エタノール高配合で、手肌をさっぱりと爽やかにリフレッシュするハンドジェル。カシスエキスやアボカドエキスなどの保湿成分配合で乾燥からも手肌を守る。純白な花のブーケのようにピュアで甘いホワイトフローラルの香り。

 「ゲラン」の人気スキンケアシリーズから、手肌をケアするハンドケアジェルが登場。類稀なハチミツに加えてグリセリンなどの保湿成分も配合。 アルコール濃度60%以上でありながら、手肌の保湿やバリア機能をサポートし、清潔に整える。

 エタノール 76.9~81.4vol%で高精製ワセリンやヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分配合の消毒ハンドジェル。手荒れの気になる季節にも、べたつかず、しっとりさらさらの使用感が特徴で、無香料かつ無着色。

 オーガニック・ナチュラル原料を使用したイタリア生産のハンドジェル。有機穀物由来の植物発酵エタノールと植物性オイル配合で、同時に保湿も行う。摘みたての爽やかでみずみずしいレモンの香りと、濃厚に漂う芳香なローズの香りの2種をラインアップ。どちらもアルコール濃度 59vol%。

 福岡県の化粧品企業であるユーピーエスが消毒用アルコールに加え、「美少年酒造」の“大吟醸酒”をそのまま配合した除菌スプレー。手肌を清潔に整えながら、日本酒特有の米発酵液が肌を保湿する。

ハンドクリーム

 前述のハンドジェルと同時に発売されたハンドバーム。類稀なハチミツにシアバターを配合し、乾燥ダメージを受けた手肌を潤いバリアで包むように、 若々しく、ふっくらとした肌へ導く。ネイルケアとしても使用できる。

 “7.1秒に1本売れている”人気のベストセラー美容液“アルティミューン パワライジング コンセントレート N”のシリーズから発売となったハンドクリーム。美容液同様、乾燥などの外的ダメージから肌を守り滑らかに導く。花粉やちり・ほこりなどの空気中の微粒子の付着を防ぐ新技術を搭載。手洗いやアルコール消毒によって乾燥する手肌を美しく保つ。

 ネロリウオーター、シナラオイル、インカインチオイルの3つの基本成分が手肌をしっとりと保湿する。ブランドの中でも人気のネイルオイルと同様、製品名に時刻を“刻み”朝から夜まで気分やシーンに合わせて使うことができる。

 自然由来指数98%のハンドクリーム。こっくりしたテクスチャーで、手肌を潤いのベールで包み込む。しっかりなじませると、まるで手肌をうるおいでラッピングしたかのような心地に。リラックスするような穏やかな3種の香りは、天然植物精油を90%以上をブレンドして作られた。

 「ダイアン ボタニカル 」から秋に登場した「プロテクト」シリーズは、乳酸菌1を配合した、肌をやさしく守りながら潤いを与えるハンド&ボディーシリーズ。ハンドにもボディーにも使えるミルクは乳酸菌に加え、黒ハチミツなど天然由来の保湿成分で乾燥から肌を守る。敏感になった肌をリッチな潤いで包み込む。

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編集長は先月何した?TikTokスターと知り合い、バレンシアガの新店をくまなく歩き、小泉大臣に単独取材

 お久しぶりです。「って言われてもあなた誰?」という反応をもらっても仕方ないくらい本連載の更新をサボっておりました私、「WWDジャパン」編集長の向と申します。年内駆け込みで最近の仕事を振り返らせていただきます。今年は新型コロナ下で簡単には会えないからこそひとつひとつが記憶に残る取材となりました。家族や友人との時間も同じですよね。皆さま、どうぞ穏やかな年末年始をお迎えください。

10月16日(金)

「ファセッタズム」でTikTokスターたちをスナップ

 時を10月まで戻します。5年ぶりのファッションショーを東京で披露した「ファセッタズム(FACETASM)」へ向かうと会場である夜の寺田倉庫周辺で早速“イケてる”ザワツキを嗅ぎ取りました。ちょっと粋がった人(誉め言葉です)が集る場所には独特な空気があり私は好きです。路上で山本さん(詳細は割愛しますが頑張っている業界人のひとり)とすれ違うと「お!久しぶり!」に続く2言目で「彼、よろしくね」とモデルの大平修造さんを紹介してくれました。文句なしにカッコいいし「ファセッタズム」が似合っている!早速スナップさせてもらいました。ティックトック(TikTok)スターとは聞いていましたがそのフォロワー数はなんと290万(12月26日時点)!凄っ!大阪市の人口約270万より多いですよ。会場の中では話題のよしミチ姉弟もスナップ。弟のよしあきさんが着ているのは「ファセッタズム」のウィメンズのブラウスです。お似合い。

10月19日(月)

「ギャルソン」ファミリーのショー、動画3連発

 この日は東京・南青山のコム デ ギャルソン本社で「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」(動画上)、「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME DES GARCONS)」(動画中)、「ノワール ケイ ニノミヤ(NOIR KEI NINOMIYA)」(動画下)の3ブランドのショーとインスタレーションが一気に発表になりました。孤高であり同時に人間味溢れるギャルソンファミリーの生き様を見るようなショーを動画で撮りました。3連チャンでお楽しみください。

10月27日(火)

ファッション ワールドで篠原ともえさんとサステナビリティ対談

 東京ビッグサイトで開かれた「ファッション ワールド」でセミナーを2本担当しました。そのひとつが篠原ともえさんとの対談でテーマは「サステナビリティが広げるクリエイションの可能性」。1年前にこの内容で書いた私のコラムを読んだ篠原さんから声をかけてもらいました。篠原さんは衣装デザイナーとしても活躍しており、嵐の衣装も手掛けたそう。遠景写真で恐縮ですが、見てもらいたいのは篠原さんが着ているドレス。彼女自身がデザインした余剰生地を使った廃棄ゼロパターンの服です。美しい服でした。タレントの衣装は多くの人が目にしますからそこにサステナビリティの考え方を反映するのは影響力大でよいですね。

11月5日(木)

バレンシアガ表参道店 たとえるなら超おしゃれな“倉庫” 

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」青山店のリニューアルオープンの内覧会へ。何を隠そう私、間違えて1週間前に一度訪れておりその時はしっかりとした仮囲いで入口が見つからず(当たり前)、「さすが『バレンシアガ』、攻めるな」と思いましたが、単なる私のミスでした。それはさておき内覧と言っても感染対策から同時間に滞在するのは数人だけ。人気がない巨大な店舗でその魅力をズシリと体感しました。短く表現するなら「めちゃくちゃおしゃれな倉庫」です。

 デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)は大衆の日常を独自の視点で切り取りモードへ昇華するアーティスティック・ディレクターですが、そのセンスが店のサイズ、床、鏡、壁、階段、カーテン、照明、什器、椅子、服や靴の並べ方など店舗を構成するあらゆる点に反映されています。中でも面白いのは店外のアスファルトと店中の床がテレコの印象を受ける床のデザインです。言葉で説明しても混乱するだけなのでぜひ実物を見てほしい。デザインって面白いな、と思えるはず。

11月11日(水)

小泉進次郎大臣取材で環境省へ

 サステナビリティの取材で環境省へ。小泉進次郎環境大臣に単独インタビューをしました。インタビュー後に部屋の一画を即席のスタジオに。フォトグラファーの小田駿一さんが2分という超短時間で素晴らしいポートレートを撮影してくれました。私はポートレート撮影中はカメラマンと被写体のランデブーだと思っており、話しかけたり変に盛り上げたりせず2人の世界に入ってもらいます。信念がある人は目に力があり、信念があるフォトグラファーはそれを撮るのです。

11月18日(水)

今年唯一の紙焼き写真「毎日ファッション大賞」授賞式

 「毎日ファッション大賞」の審査員を務めており、この日は授賞式。いつもなら関係者が大勢集まり受賞者を称えますが、今年はもちろんパーティーなどはナシ。ミニマムかつアクリルボード越しの授賞式です。とはいえ、38年続く栄えある賞のトロフィーや賞状が授与される瞬間は重みがあります。後日、毎日新聞社から紙焼きの写真が届きました。この一年間で紙焼きで受け取った写真はこれ一枚。嬉しいです。大賞の「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」のブラウスとスカートを着て行ってよかった。

11月19日(木)

オンライン授業のときセンセイは孤独なのです

 服飾専門学校の授業をいくつか担当しており、それも今年は基本オンライン。これがなかなかキツイ!セミナーや授業は一方的に話しているようで実はそうではなかったことを痛感します。顔さえ見えていれば無言の反応はともすれば言葉以上に雄弁です。話し手はそれを受け取り、言葉を重ねたり変えたり繰り返したりして伝わるよう努力をします。その反応が見えないものだからキツイのです。1時間半全力で話した後は脱力です。だからこの日、名古屋・知立の中部ファッション専門学校が学生さんの姿を含む様子をSNSでタグ付け投稿してくれたことがとても嬉しかった!「私、こんなにデッカク映っていたんだ」と驚き照れますが(笑)現場の空気が一気に届いてホッとしました。

11月24日(火)

銀座シックスで打ち合わせ

 打ち合わせをギンザ シックス(GINZA SIX)の「コヴァ(COVA)」で。これ、アイスコーヒーです。ということをお伝えしたいだけの一カットです。イタリアがとても恋しいです。

11月30日(月)

「シャネル」のファッション部門トップへオンライン取材

 この日はパリにいるシャネルのブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントにインタビューでした。で、改めて思ったのです。新型コロナにより世界が分断されて寂しいけれど、これを機に進んだことはたくさんあると。前回同氏にインタビューをしたのは約2年前、場所はパリの「シャネル」のオートクチュールのショー会場のバックステージでした。もちろんブランドの真髄であるオートクチュールの会場で取材できる価値は非常に大きいです。ただ、それを実現するにはパリまで飛行機で飛び、ホテルから会場向かい、ショーの直前という慌ただしい中で時間をもらう必要があります。それが!今やオンラインで互いにリラックスした環境の中で実現するのです。パンデミックにより分断されたけれど、ある意味人と人の距離は近くなったと思います。難点はこういった日記につける写真がない、ということですね(笑)。

12月1日(火)
11月発行号を振り返る
&在宅勤務のお供

 「WWDジャパン」は毎週月曜日発行の週刊紙です。11月に発行した5冊の特集をご紹介します。特集以外にも読み応えあるニュースや連載を掲載しています。電子版含み、今からでももちろん購入できます。気になる号があればぜひお手にとってください。

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スピック&スパンの2021年春夏  予約販売で「リアルな需要予測」

 スピック&スパン(SPICK & SPAN)の2021年春夏は、“Let‘s Move On(次に移ろう)”を合言葉に、1月からピンク、ピスタチオ、バターイエローなどのアイキャッチでカラフルな商品を並べ、春の訪れのワクワク感を演出する。コーディネートは「気心地が良いけれど、きちんと感もある」ことを重視し、ウエストをマークしたようなアイテムやシアー感のあるアイテムなどをポイント使いしてメリハリを付けて打ち出す。

 強化アイテムはデニム。展示会では、オリジナルのデニムライン「ファイブ アンド ハーフ(5 1/2)」で特に人気の“ビューティラインデニム”の新色や新型、さらに買い付けブランドでは「ティッカ(TICCA)」のワンピースや「マニプリ(MANIPURI)」のスカーフなどの幅広いデニムアイテムをそろえる。

 今季の買い付けブランドの傾向について、久松哲也ディレクターは「海外出張を控えたことで、結果的に国内ブランドの比率が上がった」とコメント。別注企画を意図的に増やし、国内ブランドでも「『スピック』でしか買えないモノを増やした」と加える。一方で、20-21年秋冬に好評だった「ジャスト(JUST)」「セカンドフィメール(SECOND FEMALE)」などのコペンハーゲンブランドは継続して買い付けた。「セレクトショップとして新しい提案は欠かさない」として、新規で「イザベルマランエトワール(ISABEL MARANT ETOILE)」「イロット(IIROT )」を導入する。さらに雑貨の仕入れ比率を上げて、バッグやシューズのラインアップを増やした。

 ベイクルーズではグループ全体でプロパー期のセール抑制を行っている。この一環としてスピック&スパンでは、ECサイトでの予約販売商品の品番数を大幅に増やしている。リアルな需要予測で、予約好調アイテムの追加発注に予算を回し、不要在庫の圧縮に取り組む。さらにEC限定商材や再入荷リクエスト商材のリピート発注などの施策が「在庫ロス削減と売上高アップにつながっている」という。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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海外オフィス増強、伊コンテスト受賞 国際ファッション専門職大学の実践教育はコロナ禍でどう進んだ?

 ファッション専門学校のモード学園などを運営する日本教育財団が昨年開学した国際ファッション専門職大学の特徴は、職業に直結した実践的教育カリキュラムだ。今年はコロナ禍で授業内容が制限された中でグローバルな体制強化とプログラムの充実を見せた。

 姉妹校のパリ校(CREAPOLE)に加え、海外オフィスを上海と台湾のほか、今年ミラノとニューヨークにも設置。海外研修・実習や留学時のサポートから、海外企業や教育機関との連携、また海外から直接入学する際の相談まで担う体制を5つの拠点で整えた。

 また、デザインスクールに通う学生や若いクリエイターを対象としたイタリアのコンテスト「第6回国際イントレック シンカンティエ レ コンペティション」に参加。革製品、ジュエリー、靴、インテリアデザイン、舞台衣装の5部門に全世界15カ国から105人の学生が参加した中から同大学ファッションクリエイション学科の2人が舞台衣裳部門で受賞した。

 舞台衣裳部門はイタリアの芸術祭「トーン・オン・ザ・ストーン・ファンデーション&フェスティバル(TONES on the STONE Foundation & Festival)」との合同プロジェクトで中世の魔女狩りをテーマとしたオペラで使う衣装をデザインしたもので、受賞作はイタリアの職人によって製作されるという。

 また、国内でも臨地実習として先ごろ東京・押上の東京ニットファッション工業組合の加盟企業を訪問し、川合染工場の製品染め、川島メリヤス製造所の横編みニット製造、アートランドの手捺染製造などを見学した。ファッションビズネス学科2年の木村アリス美南さんは、「川合染工場では、植物や果物など自然のもので染めて、環境への配慮が素晴らしいと思った。服を作る過程で汚染されているのが問題になっているので、この工場のような方法が増えたら、環境問題も改善されるのではないか」。ファッションクリエイション学科2年の森下あやめさんは「アートランドでは、手作業で模様をプリントしているのが新しい発見だった。今は大量生産が増える中、手作業で手間や時間をかけていることがわかった。手作業のほうがプリントに味が出ていてよかった。このことをもっとたくさんの方に知ってほしい」と感想を話した。

 同大学は3、4年次に300時間の実習を義務付けており、アフターコロナに向けてグローバルな教育カリキュラムのさらなる充実を目指す。

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キャサリン妃のファッションに注目 ロイヤル・トレインで巡る“サンキュー”ツアー

 イギリスのウィリアム王子(Prince William, Duke and Duchess of Cambridge)とケンブリッジ公爵夫人ケイト・ミドルトン(Duchess of Cambridge, Kate Middleton以下、キャサリン妃)は、パンデミックの渦中に最前線で働くエッセンシャルワーカーや地域の人びとを労うために、王室専用列車でスコットランド、ウェールズ、イングランドを巡る3日間の公務の旅に出かけた。

 ウィリアム王子とキャサリン妃は12月6日にロンドンのユーストン駅を出発し、翌7日にはスコットランドの救急サービスを視察するためにエディンバラを訪問、その後イングランドのベリック・アポン・ツイードのホーリー トリニティー チャーチ オブ イングランド ファースト スクール(Holy Trinity Church of England First School)を訪れて、生徒や教師たちとの会話を楽しんだ。

 3日目にはウェールズのカーディフとイングランドのバースやレディングを訪問し、カーディフ大学(Cardiff University)の学生たちとメンタルヘルスについて意見を交わしたり、高齢者施設の訪問やロイヤル バークシャー病院(Royal Berkshire Hospital)の医師、看護師たちに感謝の意を表した。その後最終目的地のウィンザーでエリザベス女王(Queen Elizabeth II)と合流し、ソーシャル・ディスタンスを保った上で地域のボランティアやエッセンシャルワーカーたちにも感謝が伝えられた。

 ファッションセンスに定評のあるキャサリン妃のツアー初日の装いは、2020年1月にも着用した「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」のグリーンのミリタリー調のコートだった。2日目には、18年にノルウェーを訪問した際に初めて着用した英国人デザイナーのキャサリン・ウォーカー(Catherine Walker)によるオーダーメードのブルーのコートを着用するなど、過去に披露したことのあるお気に入りのアイテムを取り入れたキャサリン妃らしいスタイルを見せた。そして最終日には、「アレキサンダー・マックイーン」の赤いコートにタータンチェックのマフラーを合わせたコーディネートで注目を集めた。

 しかし英国におけるロックダウン措置が緩和されたとはいえ、新型コロナウイルスの流行が未だ続く中でのロイヤル・トレイン・ツアーには疑問の声も上げられていた。

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ももクロ百田夏菜子が降臨!「バーチャルマーケット」のビームス店内でサプライズ接客

 100万人が訪れる世界最大級のバーチャルリアリティ(VR)上のイベント「バーチャルマーケット5(Vケット5)」が12月19日に幕を開け、ビームス店舗にももいろクローバーZのリーダー、百田夏菜子が登場した。ビームスは原宿店をモデルにしたVRショップを出店しており、スタッフがアバターを通してリアルさながらに接客する。百田が登場するのはスタッフに変わってVR接客をするため。初日の午後に、百田をイメージしたアバターが突然店舗に降臨した。とはいえ、いくつものパラレルワールドが存在する「Vケット」で、百田のサプライズ接客を受けるには運も必要。それでも“たまたま”出会えたファンは少しの時間、貴重な接客を楽しんだ。サプライズ接客を終えた百田に、体験して感じたVRの可能性を聞く。
 
 「Vケット5」は2021年1月10日まで。ビームスとももクロはコラボTシャツ(4500円)とロンT(6000円)を販売している。開催中にはももクロメンバーによるVR接客がお忍びで行われる予定だ。

WWD:「バーチャルマーケット」を体験した感想は?

百田夏菜子(以下、百田):こんな世界があるんだなぁって。ライブ映像をVRで撮影したこともあるんですが、こんな風に自分が別世界に入ってVR上で見ず知らずの人と会話をしたり、そういうのは初めての体験だったのでいろんな可能性を感じました。私たちのお仕事もVRでもっと幅が広がるんだろうなって思います。

WWD:この先、VRが「もっとこうなればいいな」と思ったことがあれば教えてください。

百田:今はパソコンですけど、これがスマホでもっともっと気軽に、電話ぐらいの感覚でアクセスしやすくなればいいなと思います。私が身に着けたゴーグルもだいぶ身軽ですけど、例えばそれがサングラスぐらいのサイズになったりとか。今はまだよく知らなかったり分からないことが多くてハードルが高いイメージがあるので、そのハードルが低くなったり、たくさんの人に知られるようになって、誰でもアクセスできるようになったらもっといろんなことができるんじゃないかな。

WWD:コロナ禍でVR空間での音楽ライブも話題になりましたね。

百田:そうですね。もっとそれが当たり前の世界になって、私じゃなくてもできるとしたら、もしかしたら自分たちのライブをアバターに任せて、自分たちでそのライブを見ることができるかも知れない。でもそれが自分の動きと連動していて、結局自分が踊ることになるなら自分で出る方がいいのかなとか(笑)。いろんな可能性を秘めているだろうし、面白そうだなと思います。

WWD:アバターにはどんな服を着せたいですか?

百田:そうだなぁ……、こんなファッションっていうのではないですけど、ライブだと早着替えがあって時間もかかるじゃないですか。それがもっと効率よく自分の衣装に着替えられるとしたら、“パッ”てやれば“パッ”て早着替えができるみたいな。セーラームーンみたいに憧れの早着替えができるかも知れませんよね。

WWD:VRイベントにまた参加してみたいですか?

百田:めちゃめちゃ参加してみたいですね。今は海外になかなか行けないですけど、実際の道をたどれる便利なマップがあるように、VRで海外旅行をしている気分になれるとか……。きっともうありますよね?海外に飛んで行きたいお店に入って、そこでショッピングとかもしてみたいです。実際に目で見て、手に取るような感覚で洋服を見つけることができたら、もっと海外での買い物も身近に感じられたりするのかな。私、海外旅行が大好きでよく一人で行くんですけど、その国の「ココに行きたい」ってお店があるんです。そこにVRで行けるようになったらもっと世界が広がりそうですよね。

WWD:近い将来、そんなことができるようになるかも知れませんね。

百田:そうですね。どれぐらいリアルかにもよると思うんですけど、私たちのライブ会場にも海外の人達が気軽に来られるようになるし。今はやっぱり配信に力を入れているんですが、皆さんが実際に会場に来られなくても会場にいるような気分になれる、本当にそういう可能性を秘めているものだと思ったので、将来が楽しみです。

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銀座の穴場「ザ・ゲート ホテル東京」宿泊リポート 高級ベッドで熟睡、こだわりの朝食に舌鼓

 不動産企業のヒューリックが手がけるホテルブランド「ザ・ゲート ホテル東京 バイ ヒューリック(THE GATE HOTEL TOKYO BY HULIC以下、ゲートホテル東京)」は、東京・銀座数寄屋橋交差点の複合施設ヒューリック スクエア東京内にある。同ホテルは12年に開業した「ザ・ゲート ホテル雷門 バイ ヒューリック」に続き18年12月にオープン。東京メトロ銀座駅や日比谷駅、JR有楽町駅から徒歩3分以内と駅近で、銀座のダイナミズムを感じながら、こだわりの空間と食が楽しめるようになっている。複合ビルに入っているため、外からは一見ホテルとは分からないが、4階ロビーに行くとゆったりとしたラウンジ、そして広々としたテラスが広がっている。銀座のど真ん中にありながら知る人ぞ知る存在の「ゲートホテル東京」の宿泊リポートをお届けする。

 自然光が降り注ぐ4階のロビーラウンジは天井が高く開放感たっぷりで、“バルセロナ チェア”や“LC-1”などの名作モダン家具が置かれている。広いオープンエアーのテラス席もあり数寄屋橋交差点を一望でき流。寒いにもかかわらず、テラスでミーティングをするビジネスマンの姿が見られた。ロビーの入り口にはドリンクをサービスするカウンターがあり、宿泊客でなくてもドリンクを楽しめるようになっている。ラウンジの右手にチェックインカウンターがあり、その奥にはオールデーダイニングの「アンカー東京(ANCHOR TOKYO以下、アンカー)」がある。「アンカー」の手前には宿泊客やレストランの利用客がくつろげるソファが置かれたスペースを設けるなど、細やかな気配りが感じられる。「ゲートホテル東京」のコンセプトは、“大人のためのホテル”。ホテルの楽しみ方を知る大人に楽しんでもらうのが目的だ。また、テラスを設けることにより、都心にいながら、自然の外気と街の喧騒を同時に楽しめるようになっている。

ジャグジーのあるテラス付きスイートや天蓋付きの客室も

 「ゲートホテル東京」は、施設内4〜13階で164室。“秘すれば花”をテーマに、銀座の“粋”や“華やかさ”を表現した6タイプの客室がある。約73平方メートルのスイート“ザ・ゲート”の目玉はテラスに置かれたジャグジー。汐留のビル郡を見ながらジャグジーでリラックスできるようになっている。また、都市型ホテルには珍しい天蓋付きベッドが置かれた“キャノピー”は天井高が高い客室ゆえの演出だ。一番の人気は、数寄屋橋交差点に面したコーナルームの“リュクス”で時間と共に変化する銀座の街並みを楽しめるようになっている。また、ビジネスユース用に「ヴィトラ(VITRA)」の昇降デスクを設置した“モデスト”などもあり、幅広い層にアピールするようになっている。正規価格は、“モデスト”が消費税、サービス料込みで3万2670円(1人使用)。その他は、消費税、サービス料込み、2人使用で5万5660〜9万750円、スイートは24万24万5630円だ。

 13階がプレミアムフロアで、客室およびテラス付きラウンジや日比谷公園を見渡せるフィットネスラウンジがある。また、宿泊客以外でも利用できる「鉄板焼やすま」では、厳選した和牛や魚介類をカウンターまたは、個室というプライベートな空間で味わうことができる。宿泊せずとも通う常連客がいるというから、味はお墨付きだ。

味わってみて分かる“こだわり”が散りばめられた「アンカー」

 オールデーダイニングの「アンカー」は、カウンター、テラス、テーブルとシーン別に楽しめるレストランだ。ここも天井が高く開放的で、シャンパンをイメージしたアートが華やかな雰囲気を醸し出している。私は、スタッフのおすすめの“シャルキュトリー ソムリエのおつまみ(以下、ソムリエのおつまみ)”や “市場直送本日の鮮魚”に定番の“ホタテのポワレ ブルギニョン風”を特別添えたものなどをいただいた。ボリュームたっぷりのハムやリエットの盛り合わせ“ソムリエのおつまみ”はボリューム感たっぷりでお酒がすすむこと間違いなしだ。パンは毎日、京都の老舗パン屋進々堂から取り寄せ。「一度は食べてみたい」と言われるモチモチのパンを東京で食べられるのはパン好きにはたまらない。メーンの魚とホタテも優しいクリームソースが上品な味わい。“サラダやスープなどもあり、“ゲートホテル カレー”や“和牛肉お茶漬け風”といったユニークなオリジナルメニューにも注目だ。

シンプルでエレガントな客室は文句なし、高級マットレスで朝まで熟睡

 私が宿泊したのは13階の“クラッシー”ツイン。ドアを開けると左手にクローゼットがあり、ベッドの奥の窓際のソファで銀座の風景を見ながらくつろげるようになっている。一見シンプルだが無駄がなくエレガント。洗面所には2つのシンクがあり、オリジナルのフード付きバスローブやアメニティーが置いてある。バスルームには、オケと椅子があり、日本風のお風呂、ユニットバス、いずれの使用もOK。「ネスプレッソ(NESPRESSO)」のコーヒーマシンはもちろんのこと、ミラーリング機能のついたテレビや「エムズシステム(M’S SYSTEM)」のオリジナルスピーカーなど備品にもこだわっている。だが、何と言ってもすばらしかったのは「シモンズ(SIMMONS)」のマットレスだ。その心地よさといったら、枕が変わると眠れないことが多い私でも朝まで熟睡。ホテル1階の同ブランドのショップを覗こうかと思うくらい心地良い眠りだった。

エッグベネディクトに「エシレ」バター、マーマレードはホームメード

 「アンカー」の朝食はセットでメーンをエッグベネディクトかフレンチトーストから選ぶようになっている。朝9時ごろに「アンカー」に行くと、ほぼ、満席。家族連れやカップル、ビジネスマンなどさまざまだ。メニューはサラダ、フルーツとヨーグルト、スープ、メーンと盛りだくさん。もちろん、これにコーヒーか紅茶が付く。朝食というよりは、ブランチというのが相応しい内容だ。パンは先述した京都の「進々堂」、バターは「エシレ(ECHIRE)」、マーマレードは自家製、オレンジジュースはしぼりたてと朝食もこだわりがたっぷり。これだけの皿数の朝食を提供するには、調理場もサービスする側も大変だ。どちらも、若いスタッフがキビキビと働いていたのが印象に残った。私も、あのようなエッグベネディクトを作れるように練習しようと決意して、自然光あふれるロビーを後にした。

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2020年テレビ芸能人着用衣装ランキング、マッシュブランドがトップ5を独占

 アイエントが運営する芸能人が着用した衣装が見つかるコミュニティサイト「コレカウ」はこのほど、2020年に放送された番組でタレントが着用した衣装の人気ランキングを発表した。

 同サイトを経由し、販売サイトに送客した数をもとに算出した人気のブランドランキングでは上から順にマッシュスタイルラボの「スナイデル(SNIDEL)」「ファーファー(FURFUR)」「セルフォード(CELFORD)」「フレイ アイディー(FRAY I.D)」「リリー ブラウン(LILY BROWN)」がトップ5を独占した。

 また同調査によると、恋愛ドラマや情報番組に出演する女優やアナウンサーが着用した「カジュアルモテファッション」に注目が集まったという。人気のタレントランキングでは、上から順に多部未華子(「私の家政婦ナギサさん」)上白石萌音(「恋はつづくよどこまでも」)、田中みな実(「M 愛すべき人がいて」、ほか)、久慈暁子(「めざましテレビ」)となった。

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北海道民が作り北海道民が選ぶ、対真冬アウター「モシール」とは?

 こんなご時世なので冬のヨーロッパ展示会に行くこともなく、それどころか山梨の実家に帰省することもやめた。つまり東京より寒い土地に行く機会がなくなった。とはいえ(だからこそ?)“その時が来たら”と考えるようになった。当然、防寒着が必要だ。僕もギョーカイ人の端くれなので、そこにファッション性も欲しい。ならばと北国・北海道旭川市のセレクトショップ「ティル」の大谷俊介オーナーと、同じく帯広市のセレクトショップ「ダニー」の河合裕介オーナーに尋ねてみた。2人が異口同音に勧めたのは、帯広市出身の山﨑佳克デザイナーが作る「モシール(MOSSIR)」。そこで山﨑デザイナーにも声を掛け、東京と北海道をビデオ会議システムでつないで話を聞いた。

 ちなみにティルは、山﨑デザイナーが手掛けるレザージャケット専業ブランド「ファインクリークレザーズ(FINE CREEK LEATHERS)」やシルバーアクセサリーブランド「ウイングロック(WING ROCK)」、アメカジブランド「ジェラード(JELADO)」などを品ぞろえし、一方のダニーは帯広のセレクトショップ「カリフォルニアハーベスト」でキャリアを積んだ河合オーナーが独立して12月にECを先行オープン。1月中旬に実店舗を開店する。こちらはレザーウエアブランド「ファウンテンヘッドレザー(FOUNTAINHEAD LEATHER)」やインナーウエアブランド「ハイウェイナイン(HIGHWAY NINE)」をラインアップする。

WWD:「モシール」の優れた点とは?

大谷俊介ティル オーナー(以下、大谷):道民である山﨑さんが作っていることでしょうか。それゆえ道民も信頼ができ、実際セールストークにも生かせています。

河合裕介ダニー オーナー(以下、河合):このあたり、都内の方には想像が難しいかもしれないんですが、北国の家って入り口を二重にするなど気密性が高くて、また室温を高めに設定する傾向があって、外は大雪なのに部屋の中ではTシャツ・短パンでアイスクリームを食べているなんて光景があるあるなんです(笑)。

大谷:車文化でもあり家から車まで、また車から商業施設までのちょっとした間だけ防寒できればよくて、そういう北海道のリアルを知っている山﨑さんが作る服には説得力があります。

WWD:中でも2人のおすすめは?

大谷&河合:2020-21年秋冬シーズンの新作“イーサン(ETHAN)”です。

大谷:これも文化というか気質なんでしょうが道民ってインナーを重ね着しないので、1枚でしっかり暖かくて雨や雪を防いでくれ、かつ軽いアウターが重宝がられるんです。

河合:個人的に“イーサン”最大の魅力は、シルエットの美しさだと思っています。前職時代、「ホグロフス(HAGLOFS)」「マーモット(MARMOT)」「マウンテンイクィップメント(MOUNTAIN EQUIPMENT)」など、さまざまなアウトドアブランドのダウンウエアを販売し、自分でも着てきたんですが、野暮ったさがどうしてもぬぐえないんです……。その点“イーサン”はパターンが都会的で、高機能素材を使ったアウターとは思えないフォームに仕上がっています。それでいて「パタゴニア(PATAGONIA)」の“ダスパーカ”より暖かい。

大谷:ミドル丈でコーディネートしやすい点もポイントかと。さらに裾をドローコードで絞れて、保温性を高めることもできるんです。

WWD:文字通り“大絶賛”だが、山﨑デザイナーからあらためて「モシール」の自己紹介をお願いしたい。

山﨑佳克「モシール」デザイナー(以下、山﨑):デビューは19-20年秋冬シーズンで、“ハイテク素材を用いながら、ビンテージのディテールを取り入れること”にこだわっています。

WWD:2人からは“イーサン”を推す声が挙がったが、この新作についても教えてほしい。

山﨑:モチーフにしているのは米軍の寒冷地用アウター“エクワックス(ECWCS)”で、表地にリップストップナイロン、裏地に“パーテックス・クァンタム”と、いずれも軽量で強度のある素材を使っています。特に“パーテックス・クァンタム”は肌ざわり、腕の通りがよく、つまりストレスフリーで着られます。

WWD:河合オーナーからはパターンの巧さについても言及があった。

山﨑:ラグランスリーブなのでそもそもアクション性は高いんですが、腕の付け方を少し前振りにしていて腕を動かしやすくしています。また見た目より腕を細くしているので、それで都会的に見えているのかと。

WWD:暖かさの秘密については?

山﨑:80~130gで多い=温かいと言われる化繊綿(わた)“プリマロフト”を200g使用しています。それも上位素材の“プリマロフト・シルバー”を。また三層構造の中央に防水・透湿素材の“イーベント”を用いることで雨や雪、風を防ぎながら、一方で汗の蒸気を素早く外に逃がすようにしています。

大谷:これだけ機能、機能のオンパレードなのに、極めてシンプルなデザインだから、あくまでタウンユースできてしまうのも魅力。

河合:それに1着でハイスペックな防水・透湿性と保温性を併せ持つアウターって意外とないんですよ。

大谷:確かにハイテク素材のアウターって、蒸れてしまうのが難点。“イーサン”は、それも回避している。先日、ロンTの上に“イーサン”だけ着てマイナス10度の銀世界で2時間佇んでみたんです。

河合&山﨑:すごい実験(笑)!

大谷:全然過ごせてしまって、われながらビックリしました。旭川は真冬にはマイナス20度にもなるんですが、たぶんへっちゃらですね。せっかくの機会だから山﨑さんに聞きたいんですが、裾のドローコードの調整用スピンドルをサイドポケット内に収めているのって、雪が付いて凍ったり、手がかじかんで操作できないようにならないための仕様なんですか?

山﨑:はい、その通りです。

大谷&河合:さすがは道民!

 考えてみればデザイナーとバイヤーに一度に話を聞く機会は珍しく、前述の通り今冬は東京より寒い土地に行く予定はないのだが、それでも次第に“イーサン”が欲しくなってしまった……(笑)。

三層構造の中央に用いた防水・透湿素材の“イーベント”は耐水圧30000mm で、「3mの高さから1リットルの水を流しても一切浸透しません」(大谷オーナー)

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「トミー ヒルフィガー」が「あつ森」で秋冬コレクションを配布 植林活動も

 「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」は27〜29日、ニンテンドースイッチのゲーム「あつまれどうぶつの森(あつ森)」に「トミーフォレスト」島を設置。2020-21年秋冬コレクションを配布する。プレイヤーは、「DA-2016-2524-0568」で島にアクセスでき、“エイブルシスターズ”(服屋)でのコード「MA-6642-2949-8933」入力でコレクションアイテムをダウンロードすることができる。

 「トミーフォレスト」では雪に覆われた森の中で、バーチャルパーティーを開催する。参加者は蝶ネクタイが特徴のトミー・ヒルフィガー本人のアバターたちと共に、ゲーム内で木を植えたり、ウィンタースポーツを楽しんだりできる。「トミー ヒルフィガー」はサステナビリティに対して“無駄をなくし、すべてを受け入れる(Waste Nothing and Welcome All)”というビジョンを掲げており、バーチャルで植えられた木と連動して実際の植林活動も行う。ゲーム内で植えられたバーチャルツリー1本につき、実際の木を1本エコエイジ(ECO AGE)のもつグローバルフォレストに植樹する取り組みだ。プレイヤーは専用サイトで、ゲームで植えた木の実際の成長過程を確認できる。

 トミー・ヒルフィガーは、「『あつ森』と連携することで、ビデオゲームの可能性を模索することができる。われわれはブランドの価値と新しさを維持するために、ゲーム業界への進出を計画している。これはファッションやエンターテインメント業界がデジタルおよびバーチャルの世界と融合していくほんの始まりだ。時代を先取りして、消費者と新しい方法でコミュニケートできていることを誇りに思う。“SEE NOW,BUY NOW”ショーの開催は、これを進めるための一歩だった。今後の進化も楽しみにしてほしい」と述べた。

 「トミー ヒルフィガー」は今夏も同ゲームで「トミーアイランド」を展開し、20年春夏コレクションを扱った。

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「ダーバン」「アクアスキュータム」 オッジによる新体制でMD再構築

 小泉グループのオッジ・インターナショナル(大阪、辰己貴義社長)は、経営破綻したレナウンから8月に事業譲受した「ダーバン(D’URBAN)」と「アクアスキュータム(AQUASCUTUM)」の再構築に乗り出す。手薄だったカットソーなどの軽衣料、バッグなどの服飾雑貨を強化。数%ほどしかないEC(ネット通販)化率は3年内に10%に高める。

 「ブランドバリューが高いのに生かしきれていなかった。打つべき手を打てば輝きは取り戻せる」。オッジの辰己社長は両ブランドをそんな風に見立てる。「ダーバン」はメンズスーツで一時代を築き、「アクアスキュータム」は高級コートとして世界的な知名度を誇る。にもかからずレナウン時代は変革が後手に回り、顧客が高齢化してしまった。本来のエイジレスの持ち味を訴求し、新規顧客との接点を増やすことを基本戦略に掲げる。

 そのために商品の幅を広げる。現在もトータルブランドではあるものの、「ダーバン」はビジネススーツ、「アクアスキュータム」はコートなど重衣料に偏っていた。カットソーなどのカジュアルウエア、バッグ、革小物といった比較的手に取りやすい価格のエントリーアイテムを拡充する。特にオッジはカットソーを得意にしており、国内外に有力な生産ネットワークを持つのが強みだ。「両ブランドともライフスタイル分野の伸び代が大きい。感染収束が見通せない中、来年の春夏でいきなり客数を増やすのは難しい。軽衣料や雑貨の充実によって、まずは客単価を上げていきたい」(辰己社長)。

 オッジはこれまで自社ECを持っていなかったが、小泉グループが「レナウン」の商標権を取得したのを受けてレナウンの自社EC「Rオンライン」も引き継いだ。オッジが展開する「カステルバジャック」、アツギがレナウン子会社のレナウンインクスから取得した下着・靴下もRオンラインで扱う。「ダーバン」「アクアスキュータム」に関しては3年後のEC化率10%を目指して、デジタルマーケティングや在庫連携などの精度を高める。

 オッジはレナウンから「ダーバン(「スタジオ・バイ・ダーバン」を含む)」と「アクアスキュータム」を10億円で取得した。百貨店などで展開する「ダーバン」の136店舗のうち77店舗を、「アクアスキュータム」120店舗のうち82店舗をそれぞれ継承した。また2ブランドに関わるレナウン社員60人弱が現在までに入社している。大幅な増員を受けて、オッジは東京オフィスも移転・増床。物流や情報システムはレナウンのものに統合した。

2ブランドが加わったことでオッジの2022年2月期の売上高は約3倍の80億円に跳ね上がる見通しだ。2ブランドの売上高は小売ベースで計90億円を計画する。

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仏政府、年始セールの後ろ倒しを要請 小売店を支援

 仏政府は小規模な小売店に対する支援策として、冬のセールの開始日を1月20日に延期するよう小売業界に要請した。

 フランスでは夏と冬の年2回、大規模なセールを実施する。冬のセールは通常1月の第1週からスタートし、1カ月ほど続く。しかし今年は新型コロナウイルスの影響による休業措置のため、多くの小売店で売り上げが大幅に減少。また10月30日から11月27日までは春に引き続いて2度目の厳しい外出制限が行われ、ホリデー商戦も厳しい結果となっている店舗が多いことから、仏政府は定価販売の期間を延ばすべく今回の要請に踏み切ったという。

 中小規模の小売店がこれを歓迎する一方で、大手ではより早くからセールを行って在庫を売り払い、手元資金を確保した状態で新年をスタートしたかったという声も聞かれる。

 百貨店のギャラリー・ラファイエット(GALERIES LAFAYETTE)、「ザラ(ZARA)」などを運営するインディテックス(INDITEX)、H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)などおよそ6万店が加盟する仏専門店連盟プロコス(PROCOS)と、仏フランチャイズ協会(Federation Francaise de la Franchise)、仏ショッピングセンター協議会(Conseil National des Centres Commerciaux)は、「(外出制限によって)11月にセールが出来なかった上に、1月の大々的なセールが20日からのスタートに延期されてしまうと、年明けすぐのキャッシュマネジメントなどの経済的な影響が懸念される」と、共同声明を発表した。

 11月27日の「ブラックフライデー(Black Friday)」には、米国をはじめ世界中で大規模なセールが行われたが、フランスでは小売店の営業再開が11月28日からだったため、規制明けの混雑を防ぐために同セールは一週間延期された。

 フランスの公的な統計作成や分析を行う仏国立統計経済研究所(L'Institut National de la Statistique et des Etudes Economiques)によれば、12月の国内総生産(GDP)はコロナ禍以前の水準と比べて8%減、家計支出は同6%減となる見込み。11月のGDPが同12%減、春頃には同30%減だったことを踏まえると、かなり改善したといえるだろう。

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資生堂がヘアサロン発のサステナブル活動を推進  ヘア製品・化粧品の空き容器を回収

 資生堂はテラサイクルジャパンと協働し、グローバルプロフェッショナルブランド「資生堂プロフェッショナル」のヘア商品や資生堂化粧品の使用済み容器をリサイクルする取り組み「資生堂プロフェッショナル サロンリサイクルプログラム」を行う。資生堂グループ子会社で現在全国に6店舗を運営する資生堂美容室で回収する。期間は2021年1月1日〜6月30日まで。

 「美しさとは、見た目の美しさだけではなく、どう振る舞い、どう感じるか。」という同ブランドの信念の下、ヘアサロン発のサステナブル活動として推進し、美しい地球環境を実現するのが狙い。プログラムのメッセージである“DO BEAUTIFUL TOGETHER CARE FOR OUR EARTH”は「自分の髪をいたわるように、私たちを育んでくれる自然を慈しむ。」という思いを込めている。

 資生堂美容室店頭に回収ボックスを設置。回収したヘア商品や資生堂の化粧品の使用済み容器は、テラサイクルにより新しい資源にリサイクルする。空容器を持参した人には、独自のポイント制度“資生堂プロフェッショナル グリーンポイント”を付与し、ポイント数に応じておすすめ商品のサンプルや新製品のお試し体験を提供する。全6ポイントのスタンプを全て集めると美しい地球のイメージが完成するデザインが完成し、この活動をより楽しんでもらえる工夫が施されている。

 また、回収した空き容器のリサイクル費用の一部は、テラサイクルポイント(1ポイント=1円)として、国際NGOウォーターエイドへテラサイクルを通じて寄付される。

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資生堂がヘアサロン発のサステナブル活動を推進  ヘア製品・化粧品の空き容器を回収

 資生堂はテラサイクルジャパンと協働し、グローバルプロフェッショナルブランド「資生堂プロフェッショナル」のヘア商品や資生堂化粧品の使用済み容器をリサイクルする取り組み「資生堂プロフェッショナル サロンリサイクルプログラム」を行う。資生堂グループ子会社で現在全国に6店舗を運営する資生堂美容室で回収する。期間は2021年1月1日〜6月30日まで。

 「美しさとは、見た目の美しさだけではなく、どう振る舞い、どう感じるか。」という同ブランドの信念の下、ヘアサロン発のサステナブル活動として推進し、美しい地球環境を実現するのが狙い。プログラムのメッセージである“DO BEAUTIFUL TOGETHER CARE FOR OUR EARTH”は「自分の髪をいたわるように、私たちを育んでくれる自然を慈しむ。」という思いを込めている。

 資生堂美容室店頭に回収ボックスを設置。回収したヘア商品や資生堂の化粧品の使用済み容器は、テラサイクルにより新しい資源にリサイクルする。空容器を持参した人には、独自のポイント制度“資生堂プロフェッショナル グリーンポイント”を付与し、ポイント数に応じておすすめ商品のサンプルや新製品のお試し体験を提供する。全6ポイントのスタンプを全て集めると美しい地球のイメージが完成するデザインが完成し、この活動をより楽しんでもらえる工夫が施されている。

 また、回収した空き容器のリサイクル費用の一部は、テラサイクルポイント(1ポイント=1円)として、国際NGOウォーターエイドへテラサイクルを通じて寄付される。

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ロンハーマンの2021年春夏  “ほっこり”しない「草木染め」と「デニム」で気分が上がるサステナ提案

 ロンハーマン(RON HERMAN)の2021年春夏は、“Dreame Together(一緒に夢を見よう)”をキーワードに、ファッションの楽しさを再確認できる色鮮やかなアイテムを打ち出す。

 ロンハーマンでは通年で色柄モノを多くそろえるが、今季は「(ファッションの)“自由”は“責任”を伴う」として、環境に配慮した草木染めやオーガニックコットン、“アップサイクル”をコンセプトにした買い付け品や別注品などがそろう。

 「フィルメランジェ(FILMELANGE)」に別注して販売していた7800円のカットソーを、オーガニックコットンと草木染めに仕様変更して9000円で発売。「エブール(EBURE)」には、カサブランカで染めたプリーツスカートや、アジサイで染めたワンピースなどを別注した。草木染めと聞くと“ほっこり”した色味をイメージするが、どれも鮮やかで洗練された落とし込みがポイントだ。

 素材や生産工程にこだわったデニムアイテムも強化する。福田円バイヤーは「手持ちのジーンズに、さらに加えてほしい1本をそろえた」として、「ヤングアンドオルセン(YOUNG & OLSEN)」に別注したオーガニックコットンジーンズや、サイモン・ミラー(Simon Miller)が21年春夏にスタートするサステナブルブランド「サンセット メーカーズ(SUNSET MAKERS)」のアップサイクルジーンズなどを日本で独占販売する。

 過剰在庫回避のために、予約販売を兼ねたイベントも多く予定する。これまで「ジュエリーは3カ月待てるが、洋服や雑貨はすぐに欲しいという声が多かった。その流れが変わってきている」として、「ヤングアンドオルセン」のデニムや「アヴァケーション(A VACATION)」のバッグなどのイベントを企画する。

 今季のサブテーマを“雑誌の中に入り込む”として、海外雑誌2誌とコラボレーション。かつて自身のブランド「タクーン(THAKOON)」や「バリー(BALLLY)」「タサキ(TASAKI)」などを手掛けていたタクーン・パニクガル(Thakoon Panichgul)によるプロジェクト兼雑誌「オムガールズ(HOMME GIRLS)」のテーラードジャケットやシャツ、パンツなどでロンハーマンでは珍しいメンズライクなスタイルを打ち出す。

 さらに元「コンデナスト・トラベラー」のクリエイティブディレクターとしても活躍したヨランダ・エドワード(Yolanda Edwards )創刊の旅行雑誌「ヨーロージャーナル(YOLO JOURNAL)」のビジュアルやイラストを落とし込んだTシャツや雑貨なども雑誌と併せて販売する。

 5月に開設した自社ECについては「販売する商品が高価格帯のため、売れ筋もお客さまの層も実店舗とほぼ同じ」。価格を抑えることがセレクトショップのEC成功の施策の1つとも言われているが、コロナ禍でもECと店舗併せて前年を上回る売り上げを維持する。2021年春夏は、店舗とECともに扱う商品量は大きく変えずに、環境に配慮した商品提案に重きを置くことで、サステナビリティへの取り組みを強化する。

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人気家電のバルミューダ創業者が語る 「上場は株主をワクワクさせるバスの運転」

 人気家電メーカーのバルミューダ(BALMUDA)が12月16日、東京証券取引所マザーズで上場した。同社は2003年に寺尾玄バルミューダ社長が一人で創業。LEDデスクライトや扇風機などの空調家電を製造販売後15年にキッチン家電分野に参入。今だにベストセラーであるスチームトースターをはじめ、電気ケトル、炊飯器、オーブンレンジなどを開発してきた。20年にはホバー式クリーナーを発売。日本の家電にはないデザイン性の高さと、実験に実験を重ねて開発した独自の機能が評価されて売り上げを伸ばしてきた。今では、社員は100人以上、20年12月期決算の売上高は123 億円を見込んでいる。開発や補償などハードルが高い家電業界で独自の路線を歩んできた同社を率いる寺尾社長に上場への思いを聞いた。

WWD:上場を視野に入れたのはいつ頃か?
寺尾玄バルミューダ社長(以下、寺尾):約5年前から。私一人で事業を立ち上げて小規模ながらも年商30億円まではスムーズに成長できた。在庫の問題など管理能力をつける必要があったし、他の上場企業と同じレベルの商品の品質向上が目的で上場した。資金調達の手段が多くあるため、われわれにとって大きなチャレンジだが、目指すべきスケールとのギャップを埋める方法だと考えている。
WWD:株式公開価格は当初の予想を大幅に上回ったが?また、上場セレモニーを行わなかった理由は?
寺尾:公開価格はコントロールするつもりだったが、ありがたい結果になった。上場セレモニーは、東証への敬意と従業員への感謝を込めて身内だけで一つの節目として厳かに行った。なぜなら、私は、上場=めでたいと思っていないから。株主から出資してもらい、彼らの資金を運用していかなければならない。上場すると経営の自由度が下がるという考え方もあるが、私は、むしろ、経営の難易度が上がると考えている。
WWD:調達した資金をどのように使うか?
寺尾:商品開発と人材確保などの組織増強に投資するのはもちろんだが、「バルミューダ」というブランドの価値観を伝えるための広告宣伝を積極的に行うつもりだ。それを通してブランドバリューのアップを図りたい。
WWD:上場における大きなチャレンジは何か?
寺尾:全てがチャレンジといってもいい。われわれの商品は開発から量産完了まで長い時間がかかる。また、一度発売したら6〜10年と販売期間が長い。だから他社以上に長期の品質管理や補償システムが必要になってくる。また、われわれが持つ独自の価値観をどのように消費者に伝えるのかというのが、大きなチャレンジだ。
WWD:バルミューダの一番の強みは何か?
寺尾:キレのある企業であること。われわれが信じる自由な発想やアイデアを形にできる。創業社長がいるので、経営判断のスピード感があり、責任を持ちつつ大きな変化を選べる点だ。
WWD:新型コロナウイルスのビジネスへの影響は?
寺尾:良い面、悪い面、両方ある。巣ごもり需要で、われわれの商品への関心度が高まったのは良かった。しかし、渡航禁止などで生産工場へ行くことができず、トースターのリニューアルやクリーナーの発売が遅れた。そういう意味でも年間販売数は減っている。
WWD:上場後の抱負は?
寺尾:今までは仲間と一緒に改造車を運転してきたが、これからは、株主というお客を載せたバスを運転するというイメージだ。だから、緊張感を持ちながら株主をワクワクさせながらバスを運転してすばらしい到着点へ向かいたい。

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中里唯馬がエスモード学生の疑問に答える 「デザイナーに才能は必要ですか?」

 ファッション専門学校のエスモードジャポン東京校は先ごろ、中里唯馬「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」デザイナーを迎えてオンラインによるセミナーを行った。

 「コロナ禍で時代や価値観がドラスティックに変わる中、デザイナーが今とどう向き合い、どんな提案をできるのか。夢や希望が持てるわくわくする話がしたい」と、“新しい時代のデザイナーズブランドの在り方”“捨てる服、捨てられない服”などをテーマに、自身が挑む実験的な服作りやパリ・オートクチュール・コレクションへの挑戦などについて熱弁を振った。そして約1時間の講演の後、エスモードジャポンの学生の質問に答えた。その内容は、以下の通り。

Q:デザイナーになりたいと思ったきっかけは?

中里唯馬(以下、中里):服になんとなく興味を持ったのは小学生のころ。おしゃれをすると周りの人からほめられたり、自分が大切にされているような気持ちになったので。中学生のときもファッションを楽しみましたが、高校生のときは店で販売されている服だけでは物足りず、古着やウィメンズの服をリメイクするなどして楽しみました。そして高校時代のある日、後に留学したアントワープ王立芸術アカデミーの存在を新聞記事で知りました。それから海外のモードに一気に目が向き、服は着るものだけでなく、服で自分を表現する素晴らしいデザイナーが世界にたくさんいることを知って、ファッションにどんどんのめり込んでいきました。そこがファッションを目指すようになった原点です。私は、何でも直感的に突き進む性格なのです。

Q:デザインのインスピレーション源は?

中里:日常生活の中の経験や体感から生まれること多い。自分が興味を持っていること、違和感や疑問とか何でもいい。感じていることに対してセンシティブに向き合い、自分と対話することがインスピレーションにつながります。思いつかない人は、1週間、気になったことを毎日メモしてみましょう。書きためたキーワードを並べてみると、なにかしらの方向性や答えが見えてくるのでおすすめです。

Q:趣味からインスピレーションを受けることはある?

中里:趣味がないことが私の悩みでした(笑)。しかし、自宅とアトリエの片道10キロを自転車で往復するようになり、毎日、気温や天候に合わせて着る服を考えるようになったことが面白くなりました。電車やタクシーを利用していたときは気にしなかったことです。自転車通勤は気持ちいいし、CO2を排出していないと思うと、ちょっといいことをしている気分になってハマっています。これが、モチベーションやインスピレーションになっているかもしれません。

Q:デザイナーとして活躍するには才能が必要?自分の努力だけではどうにもならない?

中里:自分に才能があるかはわからないかもしれませんが、“自分には才能がある”と思い込むことはできる。そう思い込むことで、才能が生まれてくることもあります。また、自分の中にわいてくる不安感やプレッシャーを押しのけて突き進むエネルギーを持つことも大事です。どんなに才能があるデザイナーでも不安感やプレッシャーを感じ、それをはねのけてこれたからこそ今がある。完成度が高い哲学を持つブランドは時代を超えられます。不安感を抑える技術は、トレーニングで何とかなるもの。不安になったら、いったん立ち止まって冷静に考え、心の波をつかみましょう。私は、小さなチャレンジを繰り返しながら、自分が元気になれるカンフル剤をいくつもためています。不安を感じたら、そのカンフル剤を使って不安に打ち勝っています。

Q:デザイナーを目指す学生にアドバイスを。

中里:時代の流れなど周囲の環境を気にせず、自分が作りたいと直感的に思うものを素直に表現することが大事です。自分が美しいと信じて作れば、必ず共感してくれる人がいる。歴史に名を残すデザイナーはトレンドより、自分の内面から湧き出るものと時代の空気感をうまくミックスして変化しながらも、変わらない自分らしさをバランスよく貫いている。私も学生時代からそれを意識しています。目標を持つことが、一番の原動力です。ベルギー留学もパリ・オートクチュール挑戦も、自分がやりたいと素直に思ったことで、英語の勉強など下準備もせず興味と直感で突き進みました。資本力や知名度が低くても、独自の視点やアイデアで力の差は埋められる。自分の身の丈より少し上の目標を飛び越えていくことを意識しています。いばらの道になることが多いのですが(笑)、そこから見えてきたものがたくさんあるし、自分の作った服が歴史を変えるかもしれないと思うと苦労を忘れてわくわくします。小さな作品の発表でもいい。みなさんもアクション、チャレンジをしてみましょう。

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ファッション通信簿Vol.61 黒のブーツがマストアイテム!? ティモシー・シャラメのオンリーワンな装いを米「WWD」が辛口ジャッジ!

 米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットに至るまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。評価を絵文字でお伝えするとともに、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ!

 第61回はティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)が登場。2020年は映画「ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語(Little Woman)」やロマンティック・コメディー映画「レイニーデイ・イン・ニューヨーク(A Rainy Day in New York)」が日本でも公開され、来年には「DUNE/デューン 砂の惑星(Dune)」の公開も控えているなど、話題作への出演に引っ張りだこなシャラメ。甘いマスクで私たちを魅了するだけでなく、ハイセンスなファッションにも定評のある彼のオンリーワンな装いに対する評価はいかに!?

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人気バーバー内にレコードバーを併設した秘密基地が大阪・梅田にオープン 日本初のスピークイージースタイル

 人気バーバー「ミスターブラザーズ・カットクラブ(MR.BROTHERS CUT CLUB)」はこのほど、レコードバー「ブラッディ・アングル(BLOODY ANGLE)」とタッグを組み、日本初のスピークイージースタイル(隠れ家的なバー)のバーバーショップを大阪・梅田(大阪府大阪市北区中崎西2-1-9 観光ビル大東洋1階)にオープンした。

 同ショップは、バーバーショップとレコードバーという異なる業態の店舗でありながら、「バーバーショップ内に秘密のレコードバーを併設」をコンセプトに作り上げた。表向きはバーバーショップだが、店内に設置された秘密の扉を開けることで、レコードバーに入店することができる。まさにアメリカの禁酒法時代の無許可バーさながらの仕掛けを施した。またカットをしながら「ブラッディ・アングル」が提供する音楽とドリンクを楽しむことが可能なほか、両者のロゴを掛け合わせたパーカやトートバッグなどのコラボアイテムも販売する。

 今回の出店で「ミスターブラザーズ・カットクラブ」は5店舗目、「ブラッディ・アングル」は3店舗目の出店となり、初の大阪進出となる。

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「アンビルト タケオキクチ」が「シン・エヴァンゲリオン劇場版」とコラボ スーツの裏地にも“エヴァ”

 オーダースーツ事業を手掛ける「アンビルト タケオキクチ(UNBUILT TAKEO KIKUCHI)」は人気映画シリーズ「シン・エヴァンゲリオン劇場版」とのコラボアイテムを発売した。「アンビルト タケオキクチ」渋谷店と公式オンラインストアで取り扱っている。

 2021年1月23日の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」公開を記念した、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」全3作とのコラボだ。

 カスタムオーダージャケット(2万9000円~)、カスタムオーダースーツ(セットアップ、3万4000円~)、カスタムオーダーコート(3万6000円~)のオーダーの際に選べる裏地に、8種類の“エヴァンゲリオン”デザインが登場する。エヴァンゲリオン初号機、エヴァンゲリオン2号機に加え、綾波レイやアスカ、渚カヲルら、キャラクターをモチーフにした。表生地はジャケットで130種類、コートで30種類が選べるため、裏地と組みわせ自分好みの1着を作ることができる。

 また、グッズとしてコラボレーションTシャツ(5400円)、コラボレーションサコッシュバッグ(4900円)、コラボレーションコインケース(2600円)も用意した。

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小さな「幸せ」をかみ締められる人に エディターズレター(2020年9月30日配信分)

※この記事は2020年9月30日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

小さな「幸せ」をかみ締められる人に

 「WWDJAPAN.com」の記事で必ずクリックしてしまうのは、ライター間庭さんの「幸せ産業」連載です。「幸せ」という言葉に特別な価値を見出しているし、私が思う「幸せ」と間庭さんの「幸せ」が近いようで共感できます。

 メルマガではお話したことがない(昔、週刊紙では力説したことがありますw)、ちょっと昔の話をさせてください。今から7年前、ロンドンで「バーバリー プローサム(当時)」の2014年春夏メンズ・コレクションを取材した時のことです。

 14年春夏メンズよりも前、「バーバリー プローサム」はミラノでコレクションを発表していました。メガカンパニーのトップブランドです。ゆえにコレクションの完成度は、常にトップクラス。でも他のブランド、例えば「プラダ」のように心揺さぶられるほどではありませんでした。特に春夏は、日本同様に蒸し暑いミラノでトレンチコートを見ても、正直あんまりピンと来なかったのです。それがロンドンに移ったら、全てが「そうだよね」「そうなんだ」と思えるようになりました。曇天だと6月でも肌寒いロンドンでは、トレンチコートって大事なんだと痛感したのです。

 加えて当時のクリエイティブ・ディレクター、クリストファー・ベイリーの心温まる演出の一つ一つに「幸せ」を感じ、「この一つ一つが『幸せ』だと思い続けられるように、心豊かな人間であり続けよう」と決心し、今に至っています。

 例えば、ロンドンの公園に特設したテントに入ると、携帯にはベイリーから「ショーに来てくれてありがとう」というテキストメール(当時からデジタルに積極的なブランドでした)。ショーが始まる前のBGMは、「本当に鳴いてるの!?」と錯覚するような小鳥のさえずり。そしてショーが終わりテントを出ると、芝生の上にはブランケット。弦楽団の生演奏をBGMに、ちょっぴり晴れた、でもまだ肌寒い青空の下でシャンパンを楽しみました。コレクションウイークは常にドタバタですが、当日は日曜日でロンドンメンズの最終日。午後2時とか3時ごろだったと記憶していますが、残るショーはあと数個でゴールは目前。心に余裕もあったのでしょう。そんな演出のそれぞれに「幸せ」を感じ、ファッションショーを通して「幸せ」を分けてくれたベイリーに感謝し、気づいたらもう「バーバリー」のファンでした。半年前までは、ピンと来ていなかったんですけれどね(笑)。

 以来、「幸せ」は小さな一つ一つの積み重ねだと思っており、どんなに小さくても、それぞれをスルーせず、噛みしめられる人間でありたいと心掛けています。間庭さんの記事は、そんな私にピッタリ。苦しい時だからこそ、小さな「幸せ」を提供することで進化し続けるさまざまな業界を見ると、なんだかちょっと勇気がもらえるし、「ファッションやビューティも負けてないよ!!」って思うのです。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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ニトリが来年から出店再加速、倍増の100店舗をSC中心に出店 アパレルはM&Aも

 ニトリホールディングスは来年から再び出店を加速する。昨年と今年は年間で30〜50店舗増の出店にとどまっていたものの、来期からは倍増の年100店舗を出店する。出店は主にショッピングセンターになり、スクラップ&ビルドも含め、1000平方メートル以上の大型サイズになるようだ。似鳥昭雄ニトリHD会長兼CEOは「来年は100店舗以上、再来年も最低100店舗は出店する。昨年と今年は準備をしていた。ヒト・モノ・カネすべてを使って再び攻勢に出る」と意欲を示す。アパレルの新業態「エヌプラス」だけでも来期で15〜20店舗の出店を計画しており、「『エヌプラス』はいずれ100店舗200店舗、いずれは海外も含め1000店舗体制へと持っていきたい。(10月にTOBを表明した)島忠と同様にアパレルでもTOBや買収に積極的に参加していく」という。

 ニトリHDは、主力の家具・インテリア「ニトリ」を中心にコロナ下でも快進撃が続いており、20年3〜11月期の売上高は前年同期比12.2%増の5401億円、営業利益は同40.3%増の1185億円、経常利益は同39.1%増の1196億円、純利益は同33.4%増の767億円だった。粗利益は同17.1%増の3986億円、粗利益率は2.3ポイント上昇の57.1%になった。9〜11月の既存店は9月が前年同期比1.6%減、10月が同2.0%増、11月が同3.4%増とやや落ち着きを見せているものの、2〜11月の累計の既存店売上高は10.9%増となっており、前年同期比だと6.0ポイントも増加した。

 似鳥会長は「来期からは建設コストの下落に転じるため、東京・大阪などに所有する3000坪の土地の開発を進めるほか、店舗と物流センターに関してもなるべく自前で作っていく」という。物流に関しては今後5年で2000億円を投じて、全国に自社物流センターの構築と拠点の集約・大型化を進める。

 21年2月期に関しては前回発表の見通しを据え置き、売上高7026億円(前年比9.4%増)、営業利益1329億円(同23.7%増)、経常利益1341億円(同22.4%増)、純利益853億円(同19.5%増)と、34期連続の増収増益の達成を見込む。

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PETAが「ルイ・ヴィトン」に公開書簡 エキゾチックレザー使用に抗議

 国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of Animals以下、PETA)」は12月7日、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の生産する靴やバッグ、衣服の原料を提供する動物農場での飼育環境について公開書簡を送った。

 マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者(CEO)が、同ブランドの動物の扱いに対して英紙「デイリー・テレグラフ(THE DAILY TELEGRAPH)」に、「100%敬意を込めて接している」「人道的に飼育されている」と説明したことを受けての行動だ。

 書簡の中でPETAのジャレド・グッドマン(Jared Goodman)=バイス・プレジデント兼動物法顧問は、「ルイ・ヴィトン」の親会社であるLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)に動物の毛皮やスキンを提供するサプライチェーンでの飼育環境について詳しく述べている。なお、LVMHは米「ソーシングジャーナル(Sourcing Journal)」のコメントの要求に応じなかった。

 PETAはベトナムの農場でのワニの扱いを取り上げ、現場で虐待があると明かした。そこでは数万匹の爬虫(はちゅう)類が処分前の1年以上、小さなコンクリートの囲いに閉じ込められているという。中には囲いが体長に満たないケースもあるという。LVMHは2011年にワニ革を生産するヘンロンなめし革工場の過半数株式を取得しており、長年ベトナムの複数の農場から素材調達していることを認めている(LVMHは2020年末までにヘンロンに素材を供給するすべての農場がNSFインターナショナルの認証を取得するように働きかけると19年2月に発表している)。

 書簡はほかにも「ルイ・ヴィトン」にオーストリッチレザーを提供する会社の問題点についても指摘。グッドマン=バイス・プレジデント兼動物法顧問は、「動物たちは『ルイ・ヴィトン』の製品のために、暴力的に殺処分され、皮を搾取されている。非人道的行為を否定する声明を発信することは、同社に対する消費者の信用を欺く行為だ。私たちは『ルイ・ヴィトン』が自身の行なっている間違いを認めることを願っている。少なくとも、同社のサプライチェーンで実際に起こっている残酷な行為を偽って伝えることをやめていただきたい」と綴った。

 PETAは「ルイ・ヴィトン」に、製品のラインナップからエキゾチックスキンを完全に除くよう求めた。「シャネル(CHANEL)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」「ダイアン フォン ファステンバーグ(DIANE VON FURSTENBERG)」「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」といったブランドや、百貨店のノードストロム(NORDSTROM)やセルフリッジ(SELFRIDGES)はすでに革製品の排除に取り組んでいる。動物を原料とする製品に対する消費者の考えは変化しており、そうしたスタンスは主流になりつつある。

 8月には、PETAが公開したペルーに位置する世界最大のアルパカ農場であるマルキニでの動画をきっかけに、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」がアルパカウールを素材リストから外している。

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「M・A・C」の“ふわふわマット”なリップに新色が登場 デニムのようなブルーのリップも

 「M・A・C」の“パウダーキス”シリーズから、新色のリップスティック、リキッドリップ、アイシャドウが12月26日に登場する。同シリーズは空気のような軽やかな質感でふわっと発色するマットな仕上がりを特徴とし、3月の発売以来、人気を得ている。マスクにもつきづらいことでSNSでも話題だ。

 今回“パウダー キス リップスティック”(新8色、各3200円)のラインアップに加わるのは、シックなブラウンレッドからジューシーなグレープフルーツカラー、ヌーディーなベージュなど幅広い8色だ。“パウダー キス リキッド リップカラー”(新8色、限定1色、各3900円)はローズ系のブラウンやベリーレッド、ダスティーピンクなどくすみを効かせた大人カラーがそろう。限定色の“グッド ジーンズ”はデニムのような柔らかなブルーで、重ね付けしたり、ほかの色と混ぜて使うことでブルーベースのカラーにチェンジさせることが可能だ。滑かなタッチの“パウダー キス アイ シャドウ”(新9色、各2900円)は鮮やかなピンクからグレーがかったブルー、ダークなパープルまで普段のアイメイクを格上げするスタイリッシュなカラーが仲間入りする。

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年越しは「ユニクロ」仕様のスペシャル「どん兵衛」で! 12月28日から店頭とECで配布

 「ユニクロ(UNIQLO)」は現在行っている“ユニクロ年末祭”に合わせたキャンペーンとして、12月28~31日に全国の店舗と自社ECで3000円以上購入した客に、日清食品のカップそば「日清のどん兵衛 天ぷらそば(以下、どん兵衛)」をプレゼントする。パッケージに「ユニクロ年末祭」「今年も一年ありがどん兵衛」と書かれた特別仕様の「どん兵衛」で、「今年一年の感謝を込めて」計90万点を配布する。

 通常の「どん兵衛」と同じく、配布地域に合わせて関東だし(かつお)、関西だし(昆布)の2種類を企画。パッケージの「どん兵衛」の“衛”の字をよく見ると、「ユニクロ」の文字が隠れているなど、凝ったパッケージデザインがポイントだ。

 店舗では3000円ごとに一人1点、最大2点を配布し、先着順で当日分が無くなり次第配布を終了。ECでは、3000円以上の注文1回につき抽選を実施する。
“ユニクロ年末祭”は18~31日で実施している。目玉商品として、ファーリーフリースフルジップジャケット(通常価格1990円を1290円に)やヒートテック(同990円を790円に)、ウルトラライトダウンジャケット(同5990円を4990円に)などを打ち出している。

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「ストレンジャー・シングス」のミリー・ボビー・ブラウン、自身のコスメブランドの株式過半を取得

 ネットフリックス(NETFLIX)のオリジナルドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界(原題:Stranger Things)」で主演女優を務め、一躍ブレイクしたミリー・ボビー・ブラウン(Millie Bobby Brown)は、自身のコスメブランド「フローレンス バイ ミルズ(FLORENCE BY MILLS)」の株式過半を取得した。

 同ブランドは、ケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)のオーラルケアブランド「ムーン(MOON)」や、女優のシェイ・ミッチェル(Shay Mitchell)のトラベルバッグブランド「ベイス(BEIS)」など、モデルや女優、インフルエンサーのプライベートブランドを手掛けるビーチ ハウス グループ(BEACH HOUSE GROUP)と共同で2019年8月に設立。今回の取引により、同社は少数株主となっている。

 「フローレンス バイ ミルズ」は全ての製品がビーガンかつ動物実験をしない処方で、「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of Animals、通称PETA)」の認定を受けている。スキンケアとメイクアップ製品の両方を手掛けており、価格は10~34ドル(約1030~3500円)。

 現在16歳のミリーは、「私にとって大切なことが表されている、私たち世代向けのメイクアップおよびスキンケアブランドを立ち上げるという夢をかなえられて本当に幸運だと思う。ここ一年間でさまざまなことを学んだし、ブランド開発などをサポートしてくれた人々に心から感謝している。『フローレンス バイ ミルズ』を独自の方法でさらにグローバルに展開していく、この新たなフェーズをとても楽しみにしている」と語った。

 ミリーは20年9月に公開されたネットフリックスのオリジナル映画「エノーラ・ホームズの事件簿(原題:Enola Holmes)」に主演し、プロデューサーも務めた。次作は21年に公開予定の「ゴジラVSコング(仮)(原題:Godzilla vs. Kong)」となっている。

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ユーチューバーのヒカルが総額3億2000万円かけて脱毛サロンを連続オープン

 ヒカルエンタープライズは、人気ユーチューバーのヒカルがオーナー兼プロデューサーを務める男性専用脱毛サロン「リジャンヌ by ヒカル」を、12月10日に東京・池袋に、同22日に大阪・阿倍野筋にオープンした。21年にも東京・銀座への出店を計画しており、出資額は総額3億2000万円になる予定だ。

 同サロンでは、“痛みが少なく時短施術が可能”と評判の新美容脱毛機器“ルミクスA9”を採用。美意識を高められるように設計した豪華な内装も特徴で、非日常のおもてなし空間を提供する。また、照射に関する技術や知識はもちろん、ホテルレベルの接遇マナー研修を積んだスタッフをそろえ、真心を込めた接客に尽力していく。

 今後は主要都市を中心にさらなる店舗展開を予定しているほか、女性向けサロンの計画も進行中。将来的には全国47都道府県への出店を目指す。

 脱毛サロンに対する思いについて、ヒカル氏は「僕には“美意識の高さと年収は比例する”という持論があって、成功者を目指す男性がきれいになれる場所を提供したいと考えた。男性もただ“生きる”だけでなく“美しく生きる”ことが当たり前の世の中を目指し、この脱毛サロンがその入り口になれればうれしい。僕はアパレルに参入して成功したと思っているので、今度は盛り上がりつつあるメンズ美容に参入し、この分野をリードしていく存在になりたい」と話す。

 なおヒカル氏は自身のユーチューブで、物件を決めてから店舗ができるまでの様子を公開。専門家に話を聞き、効果と価格を比較検討しながら導入する脱毛器を決める様子なども包み隠さず見せるなど、脱毛サロンをより身近に感じさせる演出にも注目だ。

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【動画】「メゾン マルジェラ」定番バッグをイタリアの前菜料理で再現 「京大卒モデル一ノ瀬のモード飯~Cuisine à la mode~」Vol.2

 「京大卒モデル一ノ瀬のモード飯~Cuisine à la mode~」は、モデル兼俳優の一ノ瀬遼による料理番組です。「オシャレな料理を作りたい!!」「たまにはお家でご飯を食べたい!!」という、多忙な業界人でも簡単に作れる料理を学びます。また京都大学薬学部出身の知識を生かした、料理にまつわるさまざまなウンチクや雑学もプラス。一ノ瀬についてもっと詳しく知りたい人は、下記の関連記事をチェック!!

 今回は、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の定番の“5AC”バケットバッグを模したイタリアの前菜料理であるファゴッティーノを学んでいきます。ファゴッティーノは粉物の皮で具材を包み焼きにしたもの。食べるまで中身が見えないので、これからのパーティーシーズンのサプライズに作ってみてはいかがでしょう?同料理の具材は鱈、キノコ、じゃがいもを使用し、ソースにはキノコの旨味が凝縮したデュクセルソースを用いました。仕上げに「メゾン マルジェラ」のアイコニックな“四つタグ”を炙った金串で再現し完成です。

【レシピ】
・春巻きの皮(生)
・白味魚等の切り身(今回は鱈)
・キノコ(しめじ、舞茸、エリンギ)
・じゃがいも 1個
・イタリアンパセリ 適量
・ニンニク 一片
・塩、胡椒 適量
・ハーブ(お好みで)
・オリーブオイル 適量

(デュクセルソース)
・マッシュルーム 1パック
・玉ねぎ 1/8個
・バター 約10g
・白ワイン 15ml
・生クリーム 30〜40g

【衣装協力】
「タクタク」ロングシャツ(3万5000円)
「アンバー」パンツ(4万3000円)
(ともにスタジオ・ファブワーク)
「サバイ」タートルネックトップス(1万3000円)
(HEMT PR)
「ルノア」メガネ(3万7000円)
(グローブスペックス エージェント)
「ボイリーストア」エプロン(8500円)
(「ボイリーストア」)

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「コカ」がアパレル企画デザイナーを募集 大人な女性向けファッションを提案

 大人な女性に向けたファストファッションを提案する「コカ(COCA)」は、アパレルの企画デザイナーを募集する。ウィメンズ、メンズ、キッズアパレルの商品企画を中心に、仕様書の作成やサンプルの依頼など幅広い業務を担う。採用予定は5人。コロナ禍の中、実店舗・EC共に増収増益に伴い、人員を募集する。

 国内業務のほか、月に1~2回の海外出張がある。現地の工場で素材調達やパターン修正、縫製チェック、生産前のデザインチェックなどを行う。さらには仕入れや顧客対応、サイト運営、画像作成、出荷業務など能力と適性に応じて業務内容を決める。裁量が大きく、意見が通りやすい環境だ。

 コカは10のECサイトと約40の実店舗を運営するアパレル企業。シンプルで着やすい商品をリーズナブルな価格で販売し、20〜40代女性をメインに幅広い層から支持されている。

募集職種
アパレル企画デザイナー

応募条件
下記いずれかの業務経験をお持ちの方
・OEM、ODMでの商品企画実務経験2年以上
※学歴・ブランク・雇用形態不問
※アパレル業界でのキャリアを積んでいきたい方歓迎

勤務地
本社:東京都港区港南3-4-27 第二東運ビル3階

雇用形態
契約社員
※3カ月の試用期間あり

勤務時間
10:00~19:00(実働8時間、シフト制)
※残業は月20時間程度

休日休暇
年間休日110日
週休2日制(月8日休み、シフト制)
GW
夏季休暇
年末年始休暇
有給休暇

給与
年収420万~1000万
※試用期間中は月給28万~53万円
※上記金額は、みなし残業代(30時間分3万9192円/試用期間中:5時間分6332円)を含む。超過分は別途支給

福利厚生・待遇
社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
交通費支給(月3万円まで)
出張手当
健康診断
社割制度(当社が扱う商品を割引価格で購入可能)
私服勤務OK

応募期限
2021年1月13日まで

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オンライン合同展は「必要」が9割 「ルームス」の初のデジタル開催をやってみた結果

 ファッション&ビューティ業界では毎年、ブランドとバイヤーをつなぎ、業界関係者のビジネスマッチングを創出する展示会が多数開かれているが、今年はコロナ禍で大きな変化が見られた。展示会のデジタル化が進み、オンライン展示会のプラットフォームが登場。リアルで開催する際も予約システムの導入や、消毒検温などの感染対策万全にしていた。

 特に多企業が一堂に介し、多くの来場者を集める合同展示会も開催形式の見直しが行われていた。アッシュ・ペー・フランスが主催する20年目の合同展示会イベント「ルームス(rooms)」はOMO(オンラインとオフラインの融合)を目指し、リアルの場での合同展示会を10月15〜17日に新会場の新宿住友ビル三角広場で行い、初のオンライン展示会を9月10日〜12月10日の3カ月間、開いた。コロナ前よりも規模は縮小したが、3日間のリアル開催では200社が参加し、1万4500人が来場。3カ月間のオンライン開催では120社がブースとなるページを立ち上げ、期間中に約3000人の業界関係者の利用登録があった。オンライン展示会に来場した100人が回答したアンケートで、「オンライン展示会は必要か?」という問いに対して、9割が「必要」と回答、「バイヤーにとって効率的になる」と答えた人は全体の6割以上だった。合同展示会のオンライン開催は今後、アフターコロナの時代のスタンダードになる可能性が高い。

課題はバイヤーのサポート体制

  「ルームス」は初のオンライン展示会で、パーク&ポートが運営するオンライン展示会プラットフォーム「エグジブ(EXIV)」を活用した。バイヤーがサイト上で商品画像や動画を見てチャットなどでやり取りができるほか、受発注機能まで整っている。利用方法は、リアル開催のリサーチとしての利用が一番多く見られたという。「ルームス」の石塚杏梨ディレクターは「リアル展示会の当日に200社の出店者を全て見ることは難しいため、気になる出店者をチェックして、事前に回るブランドを絞る利用者が多くみられた。今後は、そのチェックリストをシートとして出せるような仕組みも考えたい」と話す。

 オンライン展示会での出店者側の準備は、商品を並べて紹介するリアル開催に比べると、商品写真や動画の撮影、説明文の執筆など、これまで以上に工数がかかるものになった。「初のオンライン開催では、出店者側のサイト構築の準備に力を入れ、整えていったが、蓋を開けてみたらバイヤー側もオンラインでの買い付けに慣れていないケースが多かった。今後はオンライン買い付けに関するレクチャーを行うなどサポート体制も整えていきたい」と石塚ディレクター。

生活雑貨、サステナブルな商品、“才能、技術”に注目が高まる

 オンライン展示会はバイヤーの動向を分析でき、可視化できるのもメリットの一つ。初回の今回、受注までにつながるブランドは少なかったが、名刺交換に相当する“繋がるボタン”では最高100件、平均25件の“繋がり”を獲得できたという。同ツールでは、フラワーアーティストによる空間演出を提案した「ヒビヤカダン(HIBIYA KADAN)」が“繋がり”の獲得数1位となり、UU(ユニークユーザー)のアクセス数では、不要になった繊維製品を回収し、服作りを行うブランド「ブリング(BRING)」に注目が集まった。

 アクセス数・“繋がり”の獲得数ともに生活雑貨ブランドが上位上がり、コロナ禍での“おうち時間”の増加から、生活雑貨を探しているバイヤーが増えている傾向が見えたという。また、アンケートでは「エシカル・サステナブルのブランド・アイテム」を求める声が目立ち、エシカル・サステナブルへの関心の高まりを印象付けている。また石塚ディレクターは「商品だけでない才能、技術という部分にも注目が集まった。バイヤーからも企画開発を一緒にできるブランド、OEM対応可能な企業へのニーズも高い」という。

 次回開催は、リアルで3月11〜13日の3日間、オンラインは2月24日〜5月31日を予定。21年1月22日まで出店者を募集している。

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オンライン合同展は「必要」が9割 「ルームス」の初のデジタル開催をやってみた結果

 ファッション&ビューティ業界では毎年、ブランドとバイヤーをつなぎ、業界関係者のビジネスマッチングを創出する展示会が多数開かれているが、今年はコロナ禍で大きな変化が見られた。展示会のデジタル化が進み、オンライン展示会のプラットフォームが登場。リアルで開催する際も予約システムの導入や、消毒検温などの感染対策万全にしていた。

 特に多企業が一堂に介し、多くの来場者を集める合同展示会も開催形式の見直しが行われていた。アッシュ・ペー・フランスが主催する20年目の合同展示会イベント「ルームス(rooms)」はOMO(オンラインとオフラインの融合)を目指し、リアルの場での合同展示会を10月15〜17日に新会場の新宿住友ビル三角広場で行い、初のオンライン展示会を9月10日〜12月10日の3カ月間、開いた。コロナ前よりも規模は縮小したが、3日間のリアル開催では200社が参加し、1万4500人が来場。3カ月間のオンライン開催では120社がブースとなるページを立ち上げ、期間中に約3000人の業界関係者の利用登録があった。オンライン展示会に来場した100人が回答したアンケートで、「オンライン展示会は必要か?」という問いに対して、9割が「必要」と回答、「バイヤーにとって効率的になる」と答えた人は全体の6割以上だった。合同展示会のオンライン開催は今後、アフターコロナの時代のスタンダードになる可能性が高い。

課題はバイヤーのサポート体制

  「ルームス」は初のオンライン展示会で、パーク&ポートが運営するオンライン展示会プラットフォーム「エグジブ(EXIV)」を活用した。バイヤーがサイト上で商品画像や動画を見てチャットなどでやり取りができるほか、受発注機能まで整っている。利用方法は、リアル開催のリサーチとしての利用が一番多く見られたという。「ルームス」の石塚杏梨ディレクターは「リアル展示会の当日に200社の出店者を全て見ることは難しいため、気になる出店者をチェックして、事前に回るブランドを絞る利用者が多くみられた。今後は、そのチェックリストをシートとして出せるような仕組みも考えたい」と話す。

 オンライン展示会での出店者側の準備は、商品を並べて紹介するリアル開催に比べると、商品写真や動画の撮影、説明文の執筆など、これまで以上に工数がかかるものになった。「初のオンライン開催では、出店者側のサイト構築の準備に力を入れ、整えていったが、蓋を開けてみたらバイヤー側もオンラインでの買い付けに慣れていないケースが多かった。今後はオンライン買い付けに関するレクチャーを行うなどサポート体制も整えていきたい」と石塚ディレクター。

生活雑貨、サステナブルな商品、“才能、技術”に注目が高まる

 オンライン展示会はバイヤーの動向を分析でき、可視化できるのもメリットの一つ。初回の今回、受注までにつながるブランドは少なかったが、名刺交換に相当する“繋がるボタン”では最高100件、平均25件の“繋がり”を獲得できたという。同ツールでは、フラワーアーティストによる空間演出を提案した「ヒビヤカダン(HIBIYA KADAN)」が“繋がり”の獲得数1位となり、UU(ユニークユーザー)のアクセス数では、不要になった繊維製品を回収し、服作りを行うブランド「ブリング(BRING)」に注目が集まった。

 アクセス数・“繋がり”の獲得数ともに生活雑貨ブランドが上位上がり、コロナ禍での“おうち時間”の増加から、生活雑貨を探しているバイヤーが増えている傾向が見えたという。また、アンケートでは「エシカル・サステナブルのブランド・アイテム」を求める声が目立ち、エシカル・サステナブルへの関心の高まりを印象付けている。また石塚ディレクターは「商品だけでない才能、技術という部分にも注目が集まった。バイヤーからも企画開発を一緒にできるブランド、OEM対応可能な企業へのニーズも高い」という。

 次回開催は、リアルで3月11〜13日の3日間、オンラインは2月24日〜5月31日を予定。21年1月22日まで出店者を募集している。

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100%天然成分の日本製除菌ミスト、コロナへの有効性が国内初認証 乳幼児も使える処方

 子ども向けの玩具や日用品を手掛けるザ トップランド(THE TOPLAND)が輸入販売する「ママベビー(MAMMABABY)」の“除菌ミストスプレー 365 日”(100mL、780円)が、100%天然成分で作られた除菌スプレーでは日本で初めて新型コロナウイルスへの有効性が認証された。同ブランドはイタリアの医療機関向け製薬会社が手掛けているが、同製品は日本企画で日本製。国立感染症研究所から分与された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルス(SARS-CoV-2)での検証試験を行い、99.99%の不活性化が実証されたという。

 同製品は水酸化カルシウムを主原料とし、多くのウイルスや病原菌が生存できないとされる強アルカリの環境を瞬時に作り、ウイルスや病原菌の外膜(タンパク質)を破壊して不活化させる。食品に用いられる100%天然由来成分でありながら99.99%の除菌力を発揮するノンアルコールスプレーだ。次亜塩素酸や界面活性剤、防腐剤、着色料、香料、シリコーン不使用で赤ちゃんや子どもでも安心して使える処方だ。また手肌だけでなく、おしゃぶりやマスク、野菜・果物、衣類、食卓など、暮らしのあらゆるシーンで使用が可能。全国の百貨店やセレクトショップで販売している。

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タトラスが会員制フレンチレストランを東京・南青山にオープン 香りと彩りで四季を表現

 タトラスインターナショナルは、イタリア・ミラノを拠点とするファッションブランド「タトラス(TATRAS )」の直営店をショップインショップとして持つ東京・南青山のセレクトショップを「タトラス コンセプトストア 青山店」としてリニューアルし、3階に会員制フレンチレストラン「パー レ セゾン(PAR LES SAISONS)」を12月19日にオープンした。

 “香りの遊び”“色彩の旅の体現”をコンセプトとし、月ごとに変わるコースメニューでは店名にもなっている”四季”の香りや彩りを旬の食材、花、ハーブなどを使用することで料理に表現するという。

 料理はパリのミシュラン星付きレストランで活動した現地在住の茂田尚伸シェフが監修、料理長は国内の星付きレストランや5つ星ホテルなどのシェフを歴任した松石匡伯氏が務める。

 季節に合わせて厳選したフランス食材と江戸東京野菜や地域の素材を組み合わせた新感覚のフランス料理に合わせる食器は、佐賀県の老舗窯元カマチ陶舗にオーダーメイドした有田焼を使用。

 約300銘柄のワインを常備するワインセラーから、国際ソムリエ資格やソムリエエクセレンス資格を持つ池田健太郎氏が料理に合わせて選んだワインのペアリングもオプションで楽しめる。

 コースメニューは2万円、ワインペアリングは1万2000円と2万円で、完全予約制。

■パー レ セゾン
住所:東京都港区南青山6-5-39 Ⅲビル タトラス コンセプトストア3階
営業時間:18:00〜22:00(ラストーダー 21:00)
定休日:月曜日

問い合わせ先
パー レ セゾン
03-6712-6660

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ロンハーマンがコロナ下でも「プロパー消化率アップ、売り上げも前年キープ」できたワケ

 ロンハーマン(RON HERMAN)が3月以降前年売り上げをキープしている。コロナ禍の大打撃で売り上げが前年比2割減かそれ以上という小売業が多い中での健闘要因の一つに、5月末にオープンしたオンラインストアがある。ロンハーマンは2008年の上陸以来、11年間実店舗主義を貫いてきた。

 根岸由香里・事業部長兼ウィメンズ・ディレクターは「正直にいえば、今年当初に立てた予算には届いていない。途中で予算を下方修正し、修正予算に対してはクリアした」と語る。ECの売り上げは「ざっくり言うと1店舗分はまかなっている」。

 ロンハーマンは都心部の店舗の売り上げ比率が高く、緊急事態宣言による打撃は大きかったが、再開した6月からは「右肩上がりで伸びた」。オンラインに関しては昨年春から20年8月末にローンチするために準備していたというが、商材や仕掛けよりも前倒してオープンすることに注力した。「商品や仕掛けが整ってくるにつれ、ECの売り上げは伸びている。来年に向けても期待している」。

 ECでの売れ筋傾向は「そんなに実店舗と離れていない。店で人気の(別注品などの)商品はECでも1分でなくなるし、インポートの服やジュエリーといった高額品もコンスタントに動いている。もちろん簡単にたくさん売れるわけではない」。これまで月に一度上京して購入していたような東北在住の顧客は通販とオンラインを併用している。「来店がなかったような新規客も多い」。

消化率は前年比3%増の73%で推移

 2020年3~11月末時点でのプロパー消化率は、前年(2019年4月~20年3月)70%に対して73%。20年春夏商品は発注済みのものが多く軌道修正は難しかった。「春夏は全セクションで普遍的な商品は来季に回すなどで対応した。秋冬は、状況が見えない中での買い付けだったので、少し予算を押さえつつ、店の状況を見ながら足していった」と明かす。

 ロンハーマンはもともと廃棄処分などをしていなかったというが、「サステナビリティの観点からも消化率を上げることがマストで、今後はプロパー消化率80%を目指す」だという。一方、店舗スタッフやVMDからは「商品が少なく、難しい」と言う声も挙がった。「売り上げが取れていて、客観的に店頭を見ても面白くないわけでもない。裏のストックが品薄なだけ。今までたくさんあることに慣れていたのだと思う。『以前が多かったんだよね』と話をしている。お客さまは品薄だと感じていないはずだし、今後、プロパー消化率80%を目指すことができると感じられたことは嬉しかった」。

 ロンハーマンは本格的にサステナビリティシフトに乗り出す。

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韓国コスメ「ミクラン」がオンパモールに日本唯一の正規販売店をオープン

 韓国発のスキンケアブランド「ミクラン(MICLAN)」は、ライブコマースプラットフォームの“オンパモール”に、日本唯一の正規販売店“ミクラン オンラインストア”をオープンした。

 「ミクラン」は、世界30カ国以上に展開し、累計18億枚以上の販売実績があり、日本でも「アットコスメ」の口コミランキングで1位を獲得した人気韓国コスメ「メディヒール(MEDIHEAL)」のファミリーブランド。オンパモールでは、保湿効果や抗菌作用をもたらすはちみつ成分など自然素材にこだわり、美肌に導くシートマスク「ミクラン ハニー」シリーズの日本語パッケージ版を販売する。

 ラインアップは、高保湿のミルク成分をたっぷりと配合し、透明感のある美しい肌へ導く“ハニー ミルク スムージングマスク”、ビタミンが豊富なブラックライスを使用し、ハリのあるもちもちな肌に仕上げる“ハニー ブラックライス モイスチャライジングマスク”、乾燥や気温の変化による外部刺激から肌を守り、肌荒れをケアする“ハニー ティーツリー リラクシングマスク”、ヒアルロン酸と7つの植物エキスで、肌のキメを整えしっとりとハリのある肌を実現する“ハニー ニュートリエント エンリッチマスク”の4種だ。

 オンパモールは、ライブ配信によるインタラクティブな会話を通じて、ユーザーが遠くにいてもその店にいるような体験ができるライブコマースプラットフォーム。ブランドスタッフの強い思いや大切にしたいブランドの価値を知ることができ、リアルなコミュニケーションを楽しめるサービスを提供している。

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コロナ禍しか知らない新入社員の2020-21年~スピンオフ編~

 「WWDジャパン」12月21&28日合併号は「“コロナトリガー”が変えたもの」です。その中で注目したのが、“コロナ禍しか知らない”2020年4月入社の新入社員たち。こちらの記事にも書いたのですが、三越伊勢丹、バロックジャパンリミテッド、ポーラの3人の新入社員のリアルをスピンオフ編としてお届けします。

WWD:自粛期間中に自分磨きのためにしたことは?

バロックジャパンリミテッド片岡あゆ(以下、片岡):アパレルや販売に関する本を取り寄せて自習しました。

ポーラ上村梨花(以下、上村):私も研修担当者からおすすめの本を聞いて読みました。その後、社長からも参考書籍が送られてきました。

三越伊勢丹パク・ヒョンソプ(以下、パク):僕もお二人と同じで、参考になりそうな本を読みました。

WWD:緊急事態解除後、徐々に“日常生活”が戻った。巣ごもり中に培った知識は業務で役に立った?また、自粛期間中に感じたことがあれば教えてほしい。

片岡:私は休業明けの6月から店頭に立ったのですが、自粛期間中に読んだ本のおかげで、お客さまからの服の洗濯に関する質問などに答えることができました。

上村:ビューティ業界を志し、夢がかなってポーラに入社したのですが、あらためて“自分はどういう仕事がしたいか?”“自分の強みとは?”をじっくり考えることができました。

パク:コロナショックを目撃して、不変的なビジネスモデルというものはないんだなと感じました。そして上村さん同様、僕も“本当の価値とは?”“自分にできることとは?”を考えました。

WWD:社会人になって9カ月、“われながらここは成長した!”を思える点は?

上村:受け身タイプだった自分が能動的になれました。同時に責任感も生まれました。

片岡:私も言われたことをやるタイプだったんですが、店頭では後輩もでき、教える立場になったことで自発的になり、助け合いの意識というかワンチーム的な考え方ができるようになりました。

パク:時間管理と行動力です。売り場にいると、接客とその他の運営業務を同時にこなさなくてはならないので、チームプレーが必要だと実感しました。

WWD:激変の20年がまもなく終わる。入社前に思い描いた“新社会人9カ月目”に比べて、現在地点はどんなもの?

パク:もっと一人前になっていると思いましたが、そんなことはなくて……。でも、会社は組織でありチームプレーこそ大事なのだと感じています。

上村:臨機応変に対応できていると思います。

片岡:想像した通りの地点にいます。ただ、仕事に対する意識は大きく変わりました。次の変化があっても、強いマインドを持っていれば対応できる!と自信が付きました。

WWD:21年の抱負、将来の夢を教えてほしい。

上村:自立して前進する!ですね。

パク:お客さまに楽しんでほしいです。そのお手伝いができればと。

片岡:来年4月から本社勤務になるので、今のうちに店舗でしか経験できないことをたくさん経験したいです。お客さまの生の声を吸収して本社に持って行きたいですね。これからもたくさん覚えなくてはならないことがあるでしょうが、積極的にチャレンジして進化したいです。

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「タトラス」が青山店をリニューアル 初となるオリジナルワッペンのカスタムオーダーも

 ファッションブランド「タトラス(TATRAS)」はこのほど、セレクトショップ「タトラス&ストラダ エスト(TATRAS & STRADA EST)」青山店をリニューアルオープンした。ショップ名も「タトラス コンセプトストア(TATRAS CONCEPT STORE)」に変更し、フロアは地下1階から2階までの3フロアで構成。

 同ショップは、「タトラス」のコンセプトである“FINE & COMFORTABLE LIFE”、オンオフ問わず “上質で心地よい時間を過ごすこと”をテーマに、多種多様な価値観の人々に対して“本当に良いと思える”商品を提供していくという。取り扱いブランドは「タトラス」をはじめ、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」、「レディメイド(READYMADE)」、「アキラ ナカ(AKIRA NAKA)」、「ラシュモン(LACHEMENT)」など。

 オープンを記念して、「タトラス」の定番モデル6型を対象に、初のオリジナルワッペンのカスタムオーダーを12月30日まで行う。今回特別にデザイナーが手掛けたワッペンは、ブランドロゴをモチーフに、ブラックカラーでキャッチーなデザインに仕上げた。対象モデルは、メンズが“アゴルド(AGORDO)”“ベルボ(BELBO)”“ドミッツィアーノ(DOMIZIANO)”の3型、ウィメンズが“ポリテアマ(POLITEAMA)”“ラヴィアナ(LAVIANA)”“コサヴァ(KOSAVA)”の3型となる。価格は1カ所(3000円)〜4カ所(1万円)。

問い合わせ先
タトラスインターナショナル
03-5708-5188

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「タトラス」が青山店をリニューアル 初となるオリジナルワッペンのカスタムオーダーも

 ファッションブランド「タトラス(TATRAS)」はこのほど、セレクトショップ「タトラス&ストラダ エスト(TATRAS & STRADA EST)」青山店をリニューアルオープンした。ショップ名も「タトラス コンセプトストア(TATRAS CONCEPT STORE)」に変更し、フロアは地下1階から2階までの3フロアで構成。

 同ショップは、「タトラス」のコンセプトである“FINE & COMFORTABLE LIFE”、オンオフ問わず “上質で心地よい時間を過ごすこと”をテーマに、多種多様な価値観の人々に対して“本当に良いと思える”商品を提供していくという。取り扱いブランドは「タトラス」をはじめ、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」、「レディメイド(READYMADE)」、「アキラ ナカ(AKIRA NAKA)」、「ラシュモン(LACHEMENT)」など。

 オープンを記念して、「タトラス」の定番モデル6型を対象に、初のオリジナルワッペンのカスタムオーダーを12月30日まで行う。今回特別にデザイナーが手掛けたワッペンは、ブランドロゴをモチーフに、ブラックカラーでキャッチーなデザインに仕上げた。対象モデルは、メンズが“アゴルド(AGORDO)”“ベルボ(BELBO)”“ドミッツィアーノ(DOMIZIANO)”の3型、ウィメンズが“ポリテアマ(POLITEAMA)”“ラヴィアナ(LAVIANA)”“コサヴァ(KOSAVA)”の3型となる。価格は1カ所(3000円)〜4カ所(1万円)。

問い合わせ先
タトラスインターナショナル
03-5708-5188

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レイ ビームスの2021年春夏 コロナ禍でもトレンド商品好調で、高いデザイン性を重視

 レイ ビームス(RAY BEAMS)の2021年春夏は、“cozy and chic”をテーマに、心地よさと洗練さをそなえるアイテムやスタイリングで提案する。サテンのパンツや透け感のあるワンピース、変形カットアウトのTシャツや深めのスリットが入ったジャケットなど、どれも軽やかな素材感や程よい肌見せが特徴だ。

 レイ ビームスでは20-21年秋冬は、人工皮革やパワーショルダーのアイテムが売れ筋で、長塚理紗ディレクターは「コロナ禍でもトレンド性の高い商品のご提案が、お客さまに受け入れてもらえたのがうれしかった」と語る。この反響を受けて、今季もデザイン性の高いアイテムを多くそろえる。

 サステナビリティに関する取り組みでは、品番数や発注数の見直しを行うことで、在庫ロスの削減につなげる。今季の買い付け商品とオリジナル商品の発注量は、20年春夏と比べて約7割に抑えた。春は、急な気候の変化に対応できるジレやベストなどのレイヤードスタイルを強化し、夏は前年好調だったスポーツサンダルやTシャツなどに加えて、キャミソールやブラなどのインナーアイテムを打ち出す。レイ ビームスの派生ブランドである「アールビーエス(RBS)」では、21-22年秋冬に向けて環境に配慮した素材を用いた商品企画を進行中だ。

 また今季は海外出張を控えたことにより、インポート商品は継続ブランドのみを展開。別注品として「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」や「ノーマティーディー(NOMA t.d.) 」「77 サーカ(77 CIRCA)」「チカ キサダ(CHIKA KISADA)」「チャンピョン(CHAMPION)」「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」「フィラ(FILA)」などとコラボレーションすることで、他社商品と差別化する。

 販促については、店舗とECでイベントを同時期開催することで、相互送客を図れる施策を強化する。デジタル施策では、特に新宿ルミネエストの旗艦店から月2回配信するインスタライブへの反響が大きく「回数を重ねるごとに視聴者数や質問が増えている。サイズ感の参考になるように登場するスタッフの身長を変えているため『スタッフの〇〇さんに着用してほしい』という指名リクエストもある。まだまだ未知数ではあるが、レイ ビームスのお客さまとは相性が良いと感じている」。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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「フェンディ」がクライアントアドバイザーを募集 ニーズに合うもてなしでブランドのファンを創出

 ラグジュアリーブランド「フェンディ(FENDI)」はクライアントアドバイザーを募集する。接客・販売をメインに、店内ディスプレーや商品・在庫管理、顧客データ管理、売り上げ管理なども行う。来店客にブランドの世界観を体験してもらうほか、顧客から新規客まで一人一人のニーズに合ったもてなしでブランドのファンを創出する。

 個人やチームの目標達成度合いに応じてインセンティブを支給する。販売エキスパートや店舗マネジメントへのキャリアパスもあり、スキルに応じたステップアップが図れる。

 「フェンディ」は1925年にイタリア・ローマで誕生したブランド。2020年にはウィメンズオートクチュール、レディ・トゥ・ウェア、ファーのアーティスティックディレクターにキム・ジョーンズ(Kim Jones)が就任したことでも話題となった。

募集職種
販売スタッフ

応募条件
接客・販売経験
※学歴不問
※過去1年以内の再応募はご遠慮ください

◆歓迎する経験・スキル
ラグジュアリーブランド、またはセレクトショップでの販売経験
ジュエリー、化粧品での販売経験
店長や副店長の経験
英語や中国語などの外国語スキル

勤務地
東京都内、大阪、京都、福岡、名古屋、札幌、沖縄にある直営店または百貨店内店舗
希望勤務地を考慮し決定

雇用形態
正社員
※6カ月の試用期間あり。待遇・給与に変更なし
契約社員(正社員登用制度あり)

勤務時間
シフト制(実働7.5時間)
※店舗によって前後する場合あり

<シフト例>
10:00~19:00
11:00~20:00

休日休暇
年間休日122日
月9~10日(シフト制)
慶弔休暇
特別休暇
産前産後休暇、育児休業(取得・復帰実績あり)
有給休暇

給与
月給24万円以上 + 各種インセンティブ
※経験・能力に応じて加給・優遇

福利厚生・待遇
給与改定年1回(4月)
交通費支給(月10万円まで)
社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
時間外労働手当
出張日当
住宅手当
役職手当
制服支給
退職金制度
各種インセンティブ

応募期限
2021年1月20日まで

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「備長扇屋」のヴィアHDは400店ある「隠れ大手」。株主はすかいらーく創業者が大集合しているが、赤字脱出できるか?

 焼き鳥居酒屋「備長扇屋」を中心に展開するヴィア・ホールディングス(HD)。焼き鳥居酒屋を中心に400店を展開する「隠れ大手」だが、ここ数年、赤字に苦しんでいる。様々な業態を買収することで大きくなっても、それが育っていない。すかいらーく創業4兄弟の一人、横川紀夫氏がトップに立つが、妙手を打ち出せないでいる。
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「備長扇屋」のヴィアHDは400店ある「隠れ大手」.大株主はすかいらーく創業者ばかり。なぜこうなった?

 焼き鳥居酒屋「備長扇屋」を中心に展開するヴィア・ホールディングス(HD)。焼き鳥居酒屋を中心に400店を展開する「隠れ大手」だが、ここ数年、赤字に苦しんでいる。様々な業態を買収することで大きくなっても、それが育っていない。すかいらーく創業4兄弟の一人、横川紀夫氏がトップに立つが、妙手を打ち出せないでいる。
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「備長扇屋」のヴィアHDは400店ある「隠れ大手」だが、大株主はすかいらーく創業者ばかり。なぜこうなった?

 焼き鳥居酒屋「備長扇屋」を中心に展開するヴィア・ホールディングス(HD)。焼き鳥居酒屋を中心に400店を展開する「隠れ大手」だが、ここ数年、赤字に苦しんでいる。様々な業態を買収することで大きくなっても、それが育っていない。すかいらーく創業4兄弟の一人、横川紀夫氏がトップに立つが、妙手を打ち出せないでいる。
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大戸屋、親会社コロワイドから30億円増資。議決権なし優先株でTOB支持株主に配慮。

株式会社大戸屋ホールディングス(本社:東京都 武蔵野市、代表取締役社長:蔵人 賢樹)が、第三者割当増資として30億円を親会社である株式会社コロワイド(本社:横浜市西区、代表 取締役社長:野尻 公平)から調達する。2021年2月19日払い込み予定。
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先駆者“ヨネちゃん”が語る間違いだらけの中国戦略(後編)

 日本人の中国観は世代によって違うのだと思う。例えば45歳以上なら、社会主義国家で何をするにも政府の目を気にして自由がないという印象を持っているのでは?一方で10、20代が見る中国はライブコマースが当たり前で、ティックトック(TikTok)人気からも分かる通り動画発信の勢いがすごい。女子高生の間では“チャイボーグメイク(中国メイク)”も注目されている。そこで2009年から中国で活躍し、現地のエンタメやファッションにも精通する編集者・フォトグラファーの米原康正に話を聞いた。中国のリアルを知り、日本人が今できることとは?(2020年12月24日公開の記事の後編)

WWD:そもそも中国との接点は?

米原康正(以下、米原):最初に呼ばれたのは2008年の台湾での展覧会。翌09年に「アウトモビリ・ランボルギーニ(AUTOMOBILI LAMBORGHINI)」上海店のパーティーに招かれた。その歳、「日本から女性ゲストを呼びたい」と相談されて「例えば誰を?」と聞くと、蒼井そらちゃんの写真を見せられた。「この子が今、中国で大人気なんだ」と言われて、彼女と訪中した。そらちゃんにとっては初めての中国だったがメディアが50社くらい来ていて、すごい反響だった。その半年後に、そらちゃんに「これやってる?」と見せられたのがウェイボー(Weibo)だった。その時点で彼女には60万人ほどのフォロワーがいて。ちなみにこれって日本がまだミクシィ(mixi)メインの頃の話で、ツイッター(Twitter)が日本で使えるようになって、でもフェイスブック(Facebook)はまだ英語版しか使えなかった当時に、そらちゃんは中国語を勉強して中国人フォロワーとやり取りしていた。それで僕も始めて、フォロワー数は現在280万くらい。一方、そらちゃんのフォロワー数は1700万で日本人1位。

WWD:ヌードがNGの中国に向けて、どんな投稿を?

米原:僕は“エロい”女の子の写真を生業としていたけど、05年頃からファッション誌で撮影していた“着エロ”“ファッションエロ”みたいなものが中国には合っていると分かっていた。とはいえ、はじめは“どこまでがOK?”と手探りしながら投稿していた(笑)。それでも叩かれることはあって、その都度“ああ、これはダメなんだ”と学習した。当然、中国政府もウェイボーに目を光らせていて、次第にライフワークだったヌード写真を撮らなくなった。

WWD:クリエイター自らトライ&エラーすることが大事?

米原:自分で行動することに勝るものはない。それと中国で政治的な発言は命取りだから、僕も一切話さないようにしている。台湾との関係性も日本人には分からない問題が多いから、下手に口を出さない方がいい。

ウェイボーは飽和状態、次のプラットホームは?

WWD:中国でのSNSはウェイボーが最も有効?

米原:今はそんなことはない。日本のツイッターと同じで、これからフォロワーを増やしたい人には向かない。超有名人が始めるなら別だが、ウェイボーを使って一般人が認知度を高めるのは難しい状況だ。

WWD:コロナ禍でさまざまに制限がかかる中で、中国に情報発信するには?

米原:中国のSNSは動画が主となっているので、そういう意味ではティックトックだが、中国と日本では運営会社が異なるため、日本版ティックトックを中国に見せることはできない。そもそも動画への監視体制も強固で、僕も何度か短い動画をアップしたことがあるが即時反映はされない。チェックを経てから公開される。日本からはライブ配信もできない。これも政治的な内容を含む可能性があるから。

WWD:打開策は?

米原:日本在住の中国人パートナーを見つけることだろう。日本から中国に向けて発信するには、中国製デバイスと中国人のIDが必要だからだ。実際、日本にいながら中国向けライブコマースで儲けている中国人はたくさんいる。

WWD:世界第2位の経済大国らしく、中国ではSNS以外も自前で調達できる?

米原:日本人にとってはショックかもしれないが、エンタメやファッションに関しても自国でまかなえており日本製はマストではない。まずは、これを知ることが大事。ジャニーズも05年くらいまでがピークで、それ以降は人気がない。中国にもオーディション番組がたくさんできて、14億人の中からスターが次々出てきている。かつて中国では完成されたプロ歌手しか世に出ることはなかったが、オーディション番組を通じて素人がスターに成長していく様に興味を持つようになった。女性アイドルが王道だったが、ここ3、4年は男性アイドルも注目されている。流れも日本以上に早い。日本では数十年間、ファッション誌の表紙を飾り続ける男性アイドルがいるが中国ではありえない。世界の中で東京のトレンドの移り変わりは早いと思われていたが、そういう当たり前も過去のものになるだろう。

日本人はライブコマースとどう対峙すべき?

WWD:中国ではライブコマースが隆盛だ。

米原:女性が女性に売るためのツールだったライブコマースが、今や男性がコスメを100億円売る時代に突入した。

WWD:スタープレーヤーと呼ばれる人は何人くらいいる?

米原:3年ほど前までは毎日1億円プレーヤーが生まれていたが、それが10人くらいに絞られた。企業側も最も売ってくれる人に頼みたいから淘汰された格好だ。ちなみに女性の中には200億円売り上げる人もいる。

WWD:日本においてライブコマースは“これから”という状況だ。

米原:中国でもライブコマースを利用する層は10、20代。30代が中心の日本のファッションブランド顧客層はライブコマースに向いていないのでは?最新デバイスをうまく使いこなせている印象もない。

WWD:八方塞がりのようにも聞こえるが、そんな状況でもできることとは?

米原:中国に影響力のある人をきちんと集めて、しっかりスポンサーも付けてライブコマースを仕掛けてみては?その際に注意すべきは、日本人の目線や理屈で「これを売って」と言わないこと。中国人に受けるアイテムは、詰まるところ中国人にしか分からない。それをまず理解しなくてはいけない。それと、これはコロナが収束して海外渡航が自由になってからの話だが、上海なら飛行機で3時間程度なのだから、まずは現地を見てみること。“いつまでも日本の方が上”という幻想を捨てて、リアルな中国を体感してほしい。

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コロナで生まれた「お一人様宴会コース」。だが、お客はソッポ。オンライン飲み会同様、やっぱり無理があった

 新型コロナの感染拡大によって、飲酒を伴う長時間で5人以上の会食を控えるように政府や自治体が要請。GO TO キャンペーンの一時休止や飲食店の時短が要請される中、激減する年末年始の宴会需要を少しでも取り戻そうと、老舗居酒屋チェーン「養老乃瀧」や、「きちり」は「お一人様宴会コース」を提案している。
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「ベイプ」が家具、インテリアグッズのプロジェクト“ベイプ ホーム”をスタート

 「ア ベイシング エイプ(R)(A BATHING APE(R) )」は家具、インテリアグッズのプロジェクト“ベイプ ホーム(BAPE HOME)”をスタートする。

 新型コロナウイルス感染拡大でおうち時間が増え、インテリアのニーズが高まったことから始まったプロジェクトだ。

 2002年に開店したベイプ カフェ!?(BAPE CAFE!?)で使用したカフェテーブルが登場する。家具メーカー、カリモクと「ファブリック(FABRICK)」との協業で以前に発売したソファ、シェルフ、フローリングテーブルもリニューアルして発売する。

 受注生産とレギュラー販売のアイテムがある。“ベイプ ホーム”の特設サイトから受注の受け付けと順次販売を行なっている。

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「バレンシアガ」、人気の“ネオ クラシック”ラインに日本限定カラー登場

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の人気のバッグライン“ネオ クラシック”から日本限定カラーのアイテムが登場した。全国の店舗で順次販売する。

 “ネオ クラシック”は2000年代初頭にスーパーモデルたちを中心に支持を得た“クラシック”ラインの20周年を記念してアイコニックなデザインを再解釈して誕生したもの。クロコダイルエンボスとスパツォラートのカーフなどのさまざまな仕上げを施したレザーとタッセル付きジップクロージャーが特徴。日本限定アイテムとしてイエローのバッグ2型と革小物3型をそろえる。

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「オニツカタイガー」がイタリアに初の旗艦店 欧米市場攻略に向けて

 「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は18日、イタリア初となる旗艦店をミラノ(Corso Como 3,Milano)に開いた。店舗面積は227平方メートルで、外装と内装は全てクリエイティブディレクターのアンドレア・ポンピリオ(Andrea Pompilio)が手掛けている。

 店内は“ラボ(研究所)”“日本の黒漆仕様の重箱”“ギャラリー”の3つのコンセプトのスペースで構成。グレーで統一した“ラボ”は新商品開発のための部屋をイメージし、重厚な光沢感溢れる“日本の漆黒仕様の重箱”は日本らしさを表現している。展示スペースの“ギャラリー”はブランドカラーのタイチイエローを基調にし、イタリアらしさと和風建築を融合した。異なる3つのエリアを通じて、ブランドの世界観が体感できる空間を目指す。ポンピリオ=クリエイティブディレクターは「この旗艦店は、商品を売るために作られた従来の店舗とは全く異なる。ストア全体が新たな体験を提供できる場でなければならない。オープンを心待ちにしていたので、まるで欲しかったおもちゃ箱を開けるときのような気分だ」と期待する。

 オープンを記念し、アメリカ・ニューヨークを拠点とするアーティスト、ブライアン・ケニー(Brian Kenny)とのカプセルコレクションに加え、限定のTシャツとショートパンツを販売する。現在は通常営業しているが、国と地域が定める新型コロナウイルスの感染対策の状況により営業時間は変更になる可能性があるという。

 同ブランドは、好調なアジアでの成功事例をもって欧米でも販路拡大を目指しており、2020年に開いたロンドンやニューヨーク、ミラノの直営店に続き、21年2月にはロサンゼルスにも出店を予定している。

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「ポータークラシック」が短編映画とアニメーション動画を公開 主演は女優の桜井ユキ

 「ポータークラシック(PORTER CLASSIC)」は12月24日に、短編映画「SASHIKO」とアニメーション動画「重さが消える “ニュートンバッグ(NEWTON BAG)”」 をユーチューブ上で公開した。映像作家チームのドローイングアンドマニュアルの林饗太朗と藤代雄一朗が監督を、企画・脚本は高崎卓馬、映画「ALWAYS 3丁目の夕日」を手掛けたロボットコミュニケーションズが両作品を制作した。また「SASHIKO」の主演は女優の桜井ユキが務めた。

 「SASHIKO」のタイトルは、重ね合わせた布に補強・保温の為に糸で図柄を刺しゅうして縫いこむ日本の伝統技術“刺し子”から由来する。同映画は、「ポータークラシック」のオリジナルシリーズ“PC SASHIKO”の魅力を、宇宙にいる恋人「ソラ」と地球で帰りを待つ主人公「サシコ」による恋愛ものを通して再現している。

 「重さが消える “ニュートンバッグ”」は、“職人の愛と技を覗いてみてください”というメッセージを込め、人のシルエットをした男性の背景に作り手の様子が描かれた動画を映し出した。“ニュートンバッグ”は、寝具の老舗、昭和西川の“ムアツ(MUATSU)”ふとんをショルダーストラップに採用し、3年の開発期間を経て完成したもの。凹凸のストラップが肩への圧力を分散することで、血行を妨げにくく、「荷物が軽く感じる」「体に優しい」シリーズだ。

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【動画】古着店「サファリ」大解剖 ユーチューバーが紹介してオーナーが解説

 今回の出張インタビューは古着の聖地、東京・高円寺の「サファリ」にフォーカスします。主要4店舗を古着系ユーチューバーのゆーみん&きうてぃと「WWDジャパン」の(自称)古着担当であるミサワが巡り、さらにその映像を見ながら村山佳人「サファリ」オーナーが解説する構成です。

 「サファリ」やゆーみん&きうてぃについては↑こちらの記事内でたっぷり紹介しているのでそちらを参照いただくとして、本動画ではユーチューブで人気の“行ってみた”“着てみた”動画の良さと「WWDジャパン」らしいビジネス目線を組み合わせてみたので、ぜひご覧ください。

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アルマーニがライセンス提携先と組んでチャリティー ロレアルやルックスオティカと

 「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」などを擁するアルマーニ グループ(ARMANI GROUP)は、ライセンス提携先の企業と共にチャリティーの資金集めを行う。

 今回協力するのは、同社のビューティ事業のライセンス提携先であるロレアル(L'OREAL)、同じくアイウエアのルックスオティカ(LUXOTTICA)、そしてウオッチのフォッシルグループ(FOSSIL GROUP)。集めた資金は、ボランティア団体の聖エジディオ共同体(Community of Sant’Egidio)を通じて、経済的に恵まれない家庭に対する家賃補助のほか、教育や就業機会の支援を行う「ゴー・アヘッド(Go Ahead)」プロジェクトに寄付する。

 ジョルジオ・アルマーニは、「社会の一員として積極的に活動する責任を感じている。(コロナ禍で)貧困がいっそう進んでおり、それを見過ごすことはできない」と語った。

 また支援先の選定については、「現在のような状況下で最も影響を受ける、社会的に弱い立場の人々にこそ寄り添うべきだ。そのためにも地域社会のつながりを見直し、貧困状態にある人をしっかりとサポートする必要がある。聖エジディオ共同体は、具体的な支援策を打ち出しているところが素晴らしい。子どもたちやその家族を支援するに当たっては、まず基本的な権利である住宅と教育を確保することが重要だ。それらなしに未来を築くことはできないので、『ゴー・アヘッド』プロジェクトを支援先に選んだ」と説明した。

 聖エジディオ共同体は、1968年に当時高校生だったアンドレア・リッカルディ(Andrea Riccardi)がローマで設立。困窮している子どもたちに向けた補習教室や、誰もが無料で食事ができる食堂などを運営しており、現在は世界70カ国以上で活動している。

 アルマーニ グループは、これまでにもさまざまな支援活動や寄付を行っている。ミラノ、ローマ、トスカーナなどの病院や感染症対策に関わる機関に合計200万ユーロ(約2億5000万円)の寄付をしたほか、イタリア国内にある4カ所の自社工場で医療従事者向けの防護服を生産している。また11月には、貧困問題や環境保護に取り組む非営利団体を継続的に支援することを発表し、フードバンクの運営や炊き出しを行っている52の団体に売り上げの一部を寄付した。

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新型コロナ感染予防対策にドイツでシェアNo.1の除菌・消毒品ブランド「サグロタン」が活躍 海外ビューティ通信ベルリン編

 世界に目を向けると日本とは異なる美容トレンドが生まれている。そこで、連載「海外ビューティ通信」ではパリやニューヨーク、ソウル、ベルリンの4都市に住む美容通に最新ビューティ事業をリポートしてもらう。(本文中の円換算レート:1ユーロ=126円)

 新型コロナウイルスの感染拡大により11月2日から来年の1月10日(暫定)まで2度目のロックダウンとなったドイツ。12月16日からはヘアサロンやショップ、学校なども閉鎖となり、1回目のロックダウンとなった3月同様、厳しい規制が設けられている。そんなドイツで、マスク着用と併せて日常的な習慣となったのが手洗いとうがい、手の消毒など感染予防のための対策である。

 ドイツ語ではまとめ買いすることを“ハムスター買い”を意味する「ハムスターカウフ(Hamsterkauf)」というが、3月のロックダウン時にはトイレットペーパーに続き、ハンドソープや除菌ジェルが多くの店舗で完売状態となった。中でも除菌・消毒製品に特化した老舗メーカーの「サグロタン(SAGROTAN)」の薬用ハンドソープが圧倒的な人気で、第2波が収まった現在も品薄状態の店舗が多くある。

 「サグロタン」は、1912年にハンブルクで設立。現在はドイツ南西部のハイデルバルクに拠点を置くレキットベンキーザー・ハイジーン・ホーム・ドイチュラント(RB Hygiene Home Deutschland GmbH)が製造・販売を行なっている。同ブランドは100年以上の長い歴史を誇るだけでなく、米市場調査会社ニールセン(Nielsen Holdings PLC)によると、2006年以降、ドイツの除菌・消毒製品市場でシェア1位を獲得している。

 「サグロタン」の薬用ハンドソープは、ポンプを押すとそのまま泡が出るタイプと液体ジェルタイプの2種類があり、ドイツの2大ドラッグストア「ディーエム(dm)」と「ロスマン(Rossmann)」で簡単に手に入れることができる。筆者のおすすめであり人気商品が泡タイプで、日本製品によく見られる弾力性のある泡ではなく、水気を多く含んだ緩やかな泡が特徴だ。

 泡タイプは液体ジェルタイプよりも化学成分が45%少なく、肌に優しい上に抗菌性があるサリチル酸が配合でバクテリア除去率は99.9%と高い。香りはバニラ&オーキット、シトラス&オレンジブロッサム、チェリーブロッサム&ローズの3種類があり、洗った後にいい香りが持続する。しっとりした肌になるのも人気の理由だ。ポンプを回してロックすれば、外出先にも持ち運ぶことが可能だ。

 優れた特性を持ちながら、ドラッグストア「ロスマン」での販売価格は250mLで1.95ユーロ(約240円)と安価に手に入れることができる。 詰め替えタイプは同じ容量を1.45ユーロ(約180円)で販売し、ドラッグストアでは前述の“ハムスター買い”に走る人が続出している。液体ジェルタイプもアロエ・ヴェラやアップル&ジャスミンなどの5つの香りがあり、泡タイプとほぼ同額で購入することができる。薬用ハンドソープ以外に洗濯除菌剤、消毒スプレー、消毒液、便座クリーナーなどといった除菌や消毒専用の製品を多数展開し、どの製品もバクテリア除菌率99.9%と表示している。

 100年以上に渡り家庭内の衛生を保つために尽力してきた同ブランドは、コロナ禍においてさらに活動を活発化することになる。7月にはハイデルベルクをはじめドイツ全土の学校を対象に、10万個以上の薬用ハンドソープを提供し社会貢献活動にも力を注いでいる。ドイツの除菌・消毒製品メーカーでは初の試みとなったが、薬用ハンドソープを使った手洗いは子どもを感染症から保護し、病気を避けるための適切な手指衛生として重要であると認識され、配布した学校の77%から非常に高い評価を得た。

 「サグロタン」のオフィシャルウェブサイトには、正しい手洗い方法が記されている。30秒から1分間手を洗うことによって、下痢、嘔吐、そのほかの感染症を引き起こす可能性のある有害な細菌の拡散を大幅に減らすことができるとある。改めて正しい手洗いや消毒方法を知ることで、感染拡大防止につながることを願わずにはいられない。

宮沢香奈(みやざわ・かな):フリーランスライター兼コラムニスト。プレス、ブランドディレクターなどを経て、フリーランスとしてPR事業をスタート。その後、ライターとして執筆活動を開始。2014年に東京からベルリンに拠点を移し、ヨーロッパを中心に現地情報を多数の媒体で執筆中

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「マノロ ブラニク」19年の売り上げは17%増 新型コロナ危機を乗り越え21年の見通しは「ポジティブ」

 英国のシューズブランド「マノロ ブラニク(MANOLO BLAHNIK)」は12月11日、英国の企業登記局に2019年の年次財務諸表を提出した。同資料によるとマノロ ブラニク社の19年12月期決算は、売上高が前期比17%増の4500万ユーロ(約56億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)が同34%減の675万ユーロ(約8億5000万円)だった。

 小売り、卸、ECの販売チャネルの改善が売り上げ増につながったという。19年にパリに出店した初の路面店や、ブルーベル グループ(BLUEBELL GROUP)の下でオープンした台湾と日本の路面店が小売りをけん引。ジュネーブの店舗やロンドンのメンズ専門店も売り上げ増に貢献したという。

 18年末に立ち上げた自社ECに継続して投資を行い改善を図った結果、同チャネルの売上高は同110%増を記録した。継続的な成長を確保するために20年もさらなる投資を行うとしている。

 EBITDAの減少について同社は、事業の戦略的再構築5カ年計画の遂行や、長年のサプライヤーだったイタリアのシューズ工場であるカルツァトゥリフィチオ・レ・マルチェッロ(CALZATURIFICIO RE MARCELLO)の買収、20年1月から開始した北米ビジネスの直営化に向けた取引準備のための「多額の投資」によるものと説明する。また、投資は「才能を育成し、将来の世代のために靴づくりの技術を育成するというグループのビジョンを強化するためのもの。そのために高度な技術を持つ77人の職人を迎えた」という。

 同社は、従業員への支援を「事業における重要な優先事項」としている。これに伴い19年は同社従業員と地域社会の福利厚生およびメンタルヘルスに「多額の」投資を行い、メンタルヘルス財団(Mental Health Foundation)の研究プロジェクトにも貢献。この取り組みは20年も継続する。20年の1~9月期は新型コロナウイルス感染拡大以前の予想を下回る結果だったが、全従業員の雇用を維持し、給与も全額支払ったという。

 マノロ・ブラニクの姪で最高経営責任者(CEO)のクリスティーナ・ブラニク(Kristina Blahnik)は、19年の業績について「期待通り」と評価。新型コロナウイルス感染拡大については、「予想の見直しを余儀なくされた」と説明する。同社によると20年は厳しい状況だが、ECの売り上げは3ケタで伸長しており、21年春のコレクションの需要は堅調に推移しているという。

 21年についてブラニクCEOは、「当社の強固なキャッシュとバランスシートのおかげで将来に対して楽観的だ。同時にこの先に起き得ることに警戒もしている。成長を続けるECと予想を上回る21年春の持続的な需要により、21年の見通しをポジティブにとらえている」と説明する。21年にはニューヨークのマンハッタンに旗艦店を出店するという。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「マリーン セル」とエイサップ・ロッキー率いるAWGEがコラボ 「互いにリスペクトする部分を昇華」

 「マリーン セル(MARINE SERRE)」はエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)が率いるクリエイティブチーム、AWGEとコラボレーションしたカプセルコレクションを発売した。

 古着などをアップサイクリングする“リジェネレイテッド(Regenerated)”のアイテムに特化し、アイコンである三日月ロゴのレザーパンツやダウンジャケット、デニムパンツ、パッチワークデニムジャケット、セカンドスキンタイプのブラウンのトップスやメンズのレギンス、キャップ、ドゥーラグのほか、グラフィックTシャツと三日月ロゴの生地を組み合わせたパンツやトップスなどをそろえる。

 エイサップ・ロッキーは2月に行われた「マリーン セル」の2020-21年秋冬コレクションのショーを訪れていたが、その際に同コラボコレクションのレザーのダウンジャケットを着用していた。

 デザイナーのマリーン・セルは同コレクションについて「お互いの世界に飛び込むことだった」と振り返る。一方エイサップ・ロッキーは「互いの創造性でリスペクトしている部分を昇華させた、ある種のパートナーシップだ」と語っている。

 カプセルコレクションは「マリーン セル」の公式ECサイトでのみ取り扱う。

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楽天と日本郵便が提携、物流のDX化目指す

 楽天と日本郵便は24日、物流のデジタル改革などを目的に戦略的な提携を締結すると発表した。楽天は、ネット通販モール「楽天市場」で、自社配送の「楽天エクスプレス」などをすでに展開しているが、日本郵便との提携により、こうしたサービスを強化する。また、2021年3月の最終合意に向けて、楽天の持つIT技術を活用した日本郵便の物流効率の向上や全国に2万4000店舗ある郵便局での「楽天モバイル」の取り扱い、両社の合弁会社設立など、物流だけでなく金融なども含めた幅広い分野での提携を検討する。楽天の三木谷浩史会長兼社長は「物流のDXだけでなく、金融やモバイルなども含め、かつ様々な事業者も活用可能な、次世代のオープンプラットフォームを作りたい」と語った。

 現在検討している提携の内容は「両社の既存の資産及び知見の活用の最大化」「データの共有化とそれらを物流プラットフォームの構築」「共同物流拠点や配送網の構築」「新会社設立を含む物流DXプラットフォームの共同事業化」の4つ。両社は、新たな物流DXプラットフォームに関しては、他のEC事業者や物流事業者にも参加を呼びかける考えで、物流全体の効率化を掲げる。

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帝人が全国高校サッカー選手権大会に高機能マスク6000枚を提供

 帝人は、12月31日に開幕する第99回全国高校サッカー選手権大会に高機能マスク6000枚を提供すると発表した。

 同社は、1991年より全国高校サッカー選手権大会に協賛しており、毎年、各都道府県の代表校に自社の人工皮革「コードレ」を使用したサッカーボールを寄贈するなどの取り組みを継続している。

 このマスクは、繊維・製品事業を展開するグループ会社の帝人フロンティアが手掛ける「洗える!抗ウイルス加工マスク」で、特殊セラミックなどを使用して抗ウイルス・抗菌防臭効果を発揮するとともに、ストレッチ性、吸水速乾やUVカット機能などを併せ持つ高機能マスクだ。

 同大会に参加する選手、チームスタッフ、および大会関係者向けに提供されるほか、準決勝・決勝の試合会場でも販売され、日本テレビのグッズショップ「日テレ屋」「日テレ屋web」、およびテイジン公式オンラインショップ「くらし@サイエンス」において12月25日に発売される。価格は、750円。

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新生「スタイレム瀧定大阪」が新経営体制を発表

 繊維商社の瀧定大阪が100%子会社のスタイレム(STYLEM)を吸収合併して2021年2月1日付で誕生するスタイレム瀧定大阪の新しい経営体制が発表された。

 瀧定大阪社長でスタイレム代表取締役会長の瀧隆太氏が社長、スタイレム社長の酒向(さこう)正之氏が代表取締役副社長事業本部長に就任。また、瀧昌之・瀧定名古屋会長が代表権のない会長を兼務する。

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「シャネル」ビンテージ・ジュエリーがオークションに カール・ラガーフェルド氏がデザイン

 故カール・ラガーフェルド氏(Karl Lagerfeld)がデザインを手掛けた「シャネル(CHANEL)」のビンテージ・ジュエリーが、クリスティーズ(CHRISTIE'S)のオークションで初めて販売される。1月14〜29日にクリスティーズのウェブサイトで開催されるグトフロインド(Gutfreun)家のコレクションを扱う大規模なオークションの一部として出品される。「シャネル」のメゾンコードを取り入れたカール氏のスタイルを象徴するネックレスやイヤリングの数々は、彼の近しい友人であったスーザン・グトフロインド(Susan Gutfreund)が所有していたもの。彼女はたびたびランウエイのサンプルやユニークなジュエリーをカール氏から贈られていたという。

 オークションに出品されるアイテムは全てコスチューム・ジュエリーと見られ、貴金属や宝石は含まれない。しかし、クリスティーズはそれぞれ2000〜5000ドル(約20〜51万円)で落札されるだろうと予測している。比較的高額な見積もりに対してクリスティーズのクレイボーン・ポインデクスター(Claibourne Poindexter)=ジュエリー・スペシャリストは、「これらは時代を象徴するものでありながら、独特なデザインでもある。フランスの銀食器のような形をしたイヤリングからアンティークの封蝋を模したものまで、随所にカール氏の遊び心が感じられる。信じられないくらい素晴らしく、小粋なものばかりだ」とコメントした。

 ポインデクスター=ジュエリー・スペシャリストはまた、世界的にファッションやアクセサリーの大量生産が台頭する以前のラグジュアリー・ファッションにおける時代の産物との見解を示した。「これらのジュエリーは1980〜90年代のオートクチュールの世界が垣間見えるものであり、それぞれに込められたデザインやディテールへのこだわりはその時代に共鳴するもの。ファッションが楽しく、可能な限りの方法で最高なものを生み出せた時代を表している。これらのアイテムは、20世紀の服飾史とファッションジュエリーデザインの歴史において極めて重要な意味を持ちつづけるだろう」と語った。

 今回出品されるコレクションの多くのアイテムはランウエイショーのために作られた一点ものやハンドメイドの試作品であるため、ブランド名の記載やロゴのないものが多い。ポインデクスター=ジュエリー・スペシャリストは、「今日市場に出回っている『シャネル』によるジュエリーはほぼ全てが最終消費者向けに製作・販売されているものだが、グトフロインドのコレクションの大半は試作品として生み出されたもの。完全に手作業で作られ、パリのランウエイショーで着用された唯一無二のジュエリーもある」とコメント。そのため、「単独のオーナーが所有するラガーフェルド時代の『シャネル』ジュエリーにおいて最も素晴らしいコレクション」だと考えている。

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