モデルのステラ・テナント氏が50歳で急逝 業界から悼む声

 英国出身のモデルのステラ・テナント(Stella Tennant)氏が22日に亡くなった。50歳だった。23日に家族が声明を発表し、「この突然の死を発表するのはとても悲しいことだ。彼女は素晴らしい女性であり、私たちにインスピレーションをいつも与えてくれた。彼女の死は惜しまれることだろう」と述べた。なお、死因は明らかでない。

 テナント氏は1990年代を代表するスーパーモデルの1人で、「シャネル(CHANEL)」「バーバリー(BURBERRY)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」といった多くのラグジュアリーブランドのランウエイに登場した。デザイナーの故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏のミューズとしても活躍。鼻ピアスや太いアイライン、短い髪の毛でファッションシーンに参加したテナント氏は、型にはまらない新世代のモデルだった。

 近年は家族とスコットランドで過ごしながらも、2016年には友人であるイザベラ・カウダー(Isabella Cawdor)とタッグを組んで「シャネル」が所有する「ホランド & ホランド(HOLLAND & HOLLAND)」のウィメンズコレクションの制作に携わった。プライベートではフランス出身のフォトグラファーであるデヴィッド・ラスネ(David Lasnet)と結婚し、4人の子どもをもうけている。

 テナント氏の死去を受けて多くのブランドやデザイナーが声明を発表している。「シャネル」は、「ステラ・テナントはわれわれにとってとても親しい友人であり、カールが彼女に触発された1990年代半ばから今に至るまで、25年以上共に働いた。彼女はその自立性、優雅さ、堂々とした様子で『シャネル』の精神をまとっていた。とてもアイコニックでインスピレーションあふれる女性だった。外見だけでなく心も美しく、ウィットにとんだユーモアにあふれていた」とコメントした。

 デザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)は、「この衝撃の一年の終わりに迎えるとても悲しいニュースだ。悲しみに包まれているであろうステラの家族のことを思うと心苦しい。言葉にならない。彼女はインスピレーションに溢れており、外見の完璧さに勝る美しい心を持っていた。ステラはいつも優雅さと明るさを持ち合わせていて、どこにいても彼女と知り合えたことを幸せに思う気持ちにさせてくれた。彼女が平和に包まれ、私たちの上を元気に馬で駆け回っていることを願う」と述べた。

 「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」の2000年春夏や21年春夏キャンペーンをはじめとして、たびたび仕事を共にしたデザイナーのアルベルタ・フェレッティは、「ステラを際立たせていたのはその独特の美しさだ。地に足がついた人物で、彼女の人間性が大好きだった。彼女の人柄はランウエイのカメラを通して映し出され、アイテムに個性やリアリティを与えていた」と語った。

 自身のインスタグラムに悲しみを表現したのは、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)=クリエイティブ・ディレクターだ。テナント氏がレパード柄のスカートを着用したモノクロ写真を投稿し、「ステラ、あなたがいなくなったなんて信じられない。こんなに早く去るなんて。私たちはあなたのキャリアの初めの頃に出会ったね。一緒に過ごしたすべての瞬間を大切にするよ。チャオ。ご冥福をお祈りする」とコメントした。

 テナント氏と交友関係を持ち、母親としての側面も知る「バーバリー」のリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーも思いの丈を語った。「ステラ・テナントは真のアイコンだった。彼女の名前の通り、かけがえのない輝く星だった。彼女は素晴らしい女性であり、誠実な母親であり、永遠の美しさであり、エレガンスと愛に満ちた人物。共にこの業界を駆け抜けてきた、素晴らしい友人であるステラのことを深く尊敬する。彼女は優しさと賢さに溢れたオーラとエネルギーを持っていた」。

 「ステラは、エレガントでパンクな英国独特の折衷主義を完全に体現していた。彼女の個性は飛び抜けていて、ステラなしに私は『バーバリー』での新たな人生の章をスタートさせることはできなかった。『バーバリー』での最初のショーやキャンペーンを彼女と一緒にできたことは、忘れられないものになるだろう。彼女のレガシーや美しさは私たちの心に生き続ける。私の大切な友人であり、スターであるステラがいなくて寂しくなるよ。彼女と、彼女の愛する方々が健やかに過ごしますように」と述べた。

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カリスマ店員に憧れ、回転寿司のバイトからルミネエスト店の店長に エスペランサ高山亜樹

 マルキューブーム全盛期には、厚底ブーツの代名詞としてマルキューのカリスマ店員たちの足元を彩ったシューズブランド「エスペランサ(ESPERANZA)」。現在はトレンドからデイリーユースなシューズまで、幅広い層にシューズを展開している。中学生の頃にマルキューブームを体験した「エスペランサ」ルミネ エスト店の高山亜樹店長は、21歳のときに回転寿司のアルバイトから憧れの「エスペランサ」に一念発起して転職した。憧れを仕事にすることやアパレル接客の醍醐味を語ってくれた。

―高校1年生から21歳まで、ずいぶん長い期間、回転ずし店でアルバイトしていましたが、なぜ「エスペランサ」で働こうと?

高山亜樹さん(以下、高山):元々、オシャレをすることは大好きだったんです。それこそ小学生の頃から姉のコーディネートに「今日はちょっと変だよ!」とか口出ししていて、姉も出かける時には私にアドバイスを求めたりしていました (笑)。なので当時、そういうことを仕事にする人を何というのか気になって調べると『スタイリスト』という職業があるんだと知って、将来の夢にはしていたんです。ただ、高校生になったら飲食と接客にも興味が出てきて、回転ずし店でアルバイトを始めたんです。とはいえ、当時もファッション雑誌でトレンドチェックするのは欠かしませんでした。

―ある意味、子どもの頃の夢がかなったんですね!

高山:そうなんです!ショップに買い物へ行くと、そこで接客してくれるオシャレな店員さんと仲良くなれて、そのスタッフさんに会いに行っていたこともありました。好きなブランドのスタッフさんに会いに行って、「また来てくれたんですね!」と会話して、コーディネート提案してくれる。こんなにお客さまがたくさんいるのに、自分のことを覚えてくれていることに感激して、私もやっぱりこんな仕事がしたい!と思ったのが、転職のきっかけでした。

―私にもそんな思い出があります。

高山:一日中に何十人もの人を接客しているのに、それでも覚えていてくださって。それが嬉しかったし、ほかのお客さまも絶対そうだろうなと思って、私もこの世界に入りたくなったんです。

―その頃、接客を受けたスタッフさんで覚えている方はいますか?

高山:はい。中学生のときですが、ある日、特に買う予定がなかったのであるショップの前を素通りしたら、ショップの中から「え!なんで素通りするんですか?」と声を掛けられたんです(笑)。この方は本当にすごくて、いまでも覚えていますが、何度もその方にコーディネートを組んでもらっていました。ずっと前に買った商品まで覚えていてくれて、「前に買ったあの服と今日買ったものを合わせるといいよ!」とアドバイスしてくれたり、その記憶力もすごいですが、おしゃべりも楽しくて、1時間くらい入り浸っていたこともあります。結構強めなギャル系のブランドだったので、中学生の私は“敷居が高いブランドだな”と思っていたのですが、その方の接客でガラッとブランドの印象が変わりました。近寄りがたいスタッフさんかと思ったのですが、いざ話してみるとすごいフレンドリーで、色んなことを相談しました。

―こんなお姉さんになりたい!という感じですよね。それで、実際に働いてみてどうでしたか?

高山:大変でしたね。お客さまのことだけではなく、商品量は多いし、接客のためには覚えておかなくてはならない商品知識もたくさんあって…。その上で、お客さま一人ひとりに合った提案や接客方法を考える、本当に大変な仕事だと改めて知りました。でも、それ以上に楽しかったんです!子供の頃に姉にコーディネートしていた楽しい気持ちを思い出して、仕事という以上に喜びや楽しさのほうが大きかったですね。

―そうした中で、大変だったことは?

高山:やっぱり、接客の入り方です。前職が飲食だったので、どうアプローチしていけばいいか戸惑いました。

―確かに。飲食店は入店したら、お客の方からほぼ必ず注文するので、スタッフからアプローチすることはあまりないですもんね。

高山:そうなんです。自分から声を掛けていくので、今でも「このタイミングで良かったのかな?」と考えることがあります。とはいえ絶対の正解はないですし、自分だけではなく、お客さまありきのことなので、今でも勉強しています。次はこのタイミングで行こうかな、と常に考えていますね。

―声掛けのタイミングは、どんな販売員でも通る最初の壁ですよね。

高山:声掛けが上手くいかなくて、落ち込んじゃうとその気持ちがお客さまにも伝わるので、そこで躓いても、いかに楽しく自分らしく接客できるかが大事だと思います。

―逆にこの仕事の楽しいところは?

高山:仕事だけど趣味というか、自分の好きなことを仕事にしていられることですね。休日とかに洋服を買いに行くと、つい「この服にはうちのあの靴が似合いそうだな」って考えちゃんです(笑)。あと、街を歩いている人のコーディネートを見て、「うちのあの靴を合わせたらもっと可愛くなるのに!」とか…。逆にお客さまのコーディネートから学ぶことも多いです。

―ですが、最近は働き方が変わって、自宅で仕事する人も増えてきています。店頭から見ていて靴の需要はどうでしょうか?

高山:個人的な見方ですが、それでもカワイイ靴は絶対的に必要だと思っています。たとえ自粛期間中であっても、一歩も外に出ないということはありませんし。少し前までは「手持ちの靴がダメになったから買いに来ました」というお客さまも多かったのですが、最近は「こういう靴が欲しくて買いに来ました!」と目的を持って探しに来られるお客さまも増えているように感じます。

―そうなんですね!

高山:仕事が在宅になったからこそ、ちょっとしたお出かけが貴重になっているのかもしれません。以前にも増して、「こういうのが欲しい」というニーズをしっかり持って買い物に来られます。

―高山さんのお話しを聞いているとポジティブに変換するのが上手だなと思ったのですが、そう考える方法や秘訣ってあるんですか?

高山:元々は全然ポジティブではなかったんです。失敗したら本当にとことん落ち込むタイプでした。それこそエスペランサで働くようになってから変わったんです!上司や一緒に働くスタッフのお陰で、ポジティブに変換できるようになったんです。

―どうやって変わっていったのですか?

高山:それまでは、落ち込むときは底が見えないくらい、とことん落ち込むタイプだったんです。色々考えに考えて結局どうにもできずに当時の上司に相談をしたのですが、そこで「考えるより行動した方がいいよ」と言われて、ハッと気づきました。実はアドバイスをもらって気づいたのですが、考えるより思ったことはとりあえず行動に移すことの方が、自分の性格には合っていたんです。それからガラッと変わりました。パッと切り替えられる、ポジティブ思考になりました。

―ちなみに、当時はどんなことで悩まれていたんですか?

高山:この時は店長に昇格したばかりで、スタッフ教育に悪戦苦闘していました。「あの教え方で良かったのかな?」「あの教え方ではダメかな?」「どう教えたら覚えてもらえるかな?」とずっと悩んでいただけで、なかなか実践できていなかったんですね。そこで「行動してみたら」と言われ、実際に自分の考えてみたことをやってみたら道が開けてきて、次にやるべき課題が見えてきたんです。それ以来、悩んだときは即行動とシフトチェンジできるようになりました。

―全国のショップの店長さんが商業施設の休業期間に何をすればと悩まれたと思うのですが、高山さんはどうされていましたか?

高山:休業は仕方ないので、営業再開時に役立つことをしようと、スタッフにいろんな宿題を出していました。例えば「営業再開時に入荷予定の商品について、メリットを5つ考えて」と宿題を出し、スタッフが考えたメリットをみんなで共有して接客ロープレをしていました。商品知識の宿題について本部に相談したら、本部で資料も作ってくれたんですよ。これは本当に嬉しかったです。その新商品のポイントをまとめた資料はスタッフに「こんなの作ってくれたよ!これを参考に考えてきて」とラインで送りました。自粛期間を勉強のために使った結果、営業再開後にはルミネカードの獲得数で「エスペランサ」は群を抜いてトップを取れましたし、スタッフからも「宿題があって良かったです」「むしろ休業前よりレベルアップしました!」という感じで話してくれて、店長としてはやってよかったなと(笑)。

―すごい!学びの時間にして、実際に効果もあったとは。ルミネエストはもとはかなり人通りが多く、スタッフはいつも忙しそうにしていたので、この休業期間を利用して接客や商品知識を身につけたのは良かったかもしれません。

高山:スタッフたちも、すごい自信がついたみたいで、営業再開後はみんな楽しそうに仕事をしています。仕事って自信がついてくると楽しいんですよね。その仕事の本質を分からないでやっているより、ちゃんと勉強して理解した上で仕事していた方が絶対楽しいと思うのです。今回はそれができたんだと思いました。

―それでは最後に今後の目標を教えてください!

高山:今後は、店舗のことだけじゃなくて、お客さまのことを考えていろいろな行動ができるスタッフを増やしていきたいと思いってます。そして、販売の仕事は楽しいんだよ、接客は楽しんだよ、という風に思ってくれるスタッフを増やしたいですね。

苫米地香織:服が作れて、グラフィックデザインができて、写真が撮れるファッションビジネスライター。高校でインテリア、専門学校で服飾を学び、販売員として働き始める。その後、アパレル企画会社へ転職し、商品企画、デザイン、マーケティング、業界誌への執筆などに携わる。自他ともに認める“日本で一番アパレル販売員を取材しているライター”

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「ポルシェ」の魅力をアートとファッションで表現したポップアップイベントが原宿で開催

 ポルシェジャパンは、「ポルシェ(PORSCHE)」初のフル電動スポーツカー“タイカン(TAYCAN)”のポップアップストア「ポルシェタイカン ポップアップ原宿(PORSCHE TAYCAN POPUP HARAJUKU)」をJR原宿駅近くの商業施設「ジング(JING)」で12月8~19日に開催した。注目を集めたのは、サステナブルなスポーツモビリティーの未来を象徴する“ポルシェタイカン”だけでなく、「ポルシェ」ブランドの魅力をアートとファッションを融合して表現した新しい試みだ。

ファッション業界人が語る
「ポルシェ」愛

 カーマインレッドの“タイカン ターボS”とフローズンブルーメタリックの“タイカン4S”とともに会場で目を引いたのが、「ポルシェ」がアメリカの現代アーティストのダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)とコラボレートしたアート作品“クリスタル エローデッド ポルシェ911(CRYSTAL ERODED PORSCHE 911)”と、セレクトショップの「ツージー(2G)」による“アーシャム スタジオ×ポルシェ”のファッションアイテムの展示だ。このコラボレーションは、どのように実現したのか。「ポルシェ」と刺激し合うファッションとアートのつながりをテーマとしたトークイベントが12月10日に行われた。登壇したのは、ナビゲーターを務めた中道大輔キッチン & カンパニー代表取締役 マネージングダイレクター、ファッション・キュレーターの小木 “Poggy” 基史、石川涼せーの代表、前田謙一郎ポルシェジャパン執行役員マーケティング&CRM部の4人。

「ポルシェ」と
ダニエル・アーシャムの
世界観が融合

 アーシャムと親友で、「ツージー」のファッションディレクターを務める小木 は「アーシャムとは約7年前に出会い、日本における彼の初の個展もサポートした。『ポルシェ』のことを熱く語る彼を何度も見たことがある。今回の作品は、アートとファッションと車のカルチャーがうまく結びついている」「私はユナイテッドアローズに約20年在籍した。セレクトショップは、本物が好きだ。私が『ポルシェ』に引かれる点も、“走る”ことに全身全霊を傾けて本物を追求している姿勢だ」と話した。また、「ポルシェ」のオーナーである石川せーの代表は、「小学生のころ、父親に連れられて東京モーターショーで見た“ポルシェ911(964型)”の印象が今も心に強く残っている。『ポルシェ』の好きな点は、乗り心地が良いサイズ感と歴史。1つのモデルが進化を遂げながら、確固たるスタイルを構築している『ポルシェ』の歴史を尊敬している。試乗した“タイカン”は、まるで地面の上を滑っているような快適な乗り心地だった」と魅力を語った。

“タイカン”は
「『ポルシェ』の
新しい歴史に対する答え」

 「10年以上前から、『ポルシェ』に憧れていた」という中道大輔キッチン & カンパニー代表取締役 マネージングダイレクターは、約4年前から“ポルシェ993”のオーナー。“タイカン”を試乗した感想について、「電気自動車に乗っているという感覚はなく、ハンドリングなどレスポンスに優れていた。これほどの馬力を持った車で街中を走るのは快適だ。『ポルシェ』の強みは常にアイコニックな哲学を貫き、時が経っても変わらない価値を持ち続けていること。“タイカン”は、このDNAを象徴する『ポルシェ』の新しい時代に対する答えだと言える」と話した。「ポルシェ」の魅力は1931年の創業以来、走り続ける進化の歴史にあるようだ。

多様性を増す
「ポルシェ」カルチャー

 “アーシャム スタジオ×ポルシェ”コレクションは、アーシャムとのコラボレート作品“クリスタル エローデッド ポルシェ911“をイメージしたイラストや、エンジンからインテリアまで車体の内部を露出させた”ポルシェ 930A”のグラフィックを落とし込んだアパレルをラインアップした。価格はフーディー1万8000円、クルーネックのスエット1万6000円、長袖のTシャツ1万円、Tシャツ8000円で、渋谷パルコの「ツージートウキョウ」で販売中だ。「ツージー」は、アートトイなどを企画・販売するメディコム・トイ、アートギャラリー「ナンヅカ(NANZUKA)」、小木とデイトナ・インターナショナルによるセレクトショップが協業したスタジオで、11月に大阪・心斎橋パルコにもオープンした。
 「ポルシェ」はアーシャムのほか、今年ニューヨークのファッションブランド「エメ レオン ドレ(AIME LEON DORE)」やスポーツブランド「プーマ(PUMA)」と相次いでコラボレーションを発表し、多様な「ポルシェ」のカルチャーを創出している。1月に日本でも納車が開始される“タイカン”は、25年までにラインアップの半分の電動化を目指す「ポルシェ」の次世代に向けて重要な役割を担う。アイコン的な存在である“ポルシェ911”同様、サステナブルなスポーツカー“タイカン”は未来の「ポルシェ」を代表するモデルとして注目される。

問い合わせ先
ポルシェ コンタクト
0120-846-911

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爆裂!健康美容マニア道 2021年、進化したビタミンCが来る

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけをここで余すことなくお伝えする。今回はビタミンCのサプリについて。

 今年もたくさんの健康美容アイテムに触れ、細胞の活性化にいそしんだ1年でした。うふふ。皆さんはいかがでしたか。あっという間に年末。来月が来年だなんてにわかに信じがたいけど、諸行無常。月日は刻々と流れていくのですね・・と、しみじみ浸っている間も健康になっていたい。そんなストイックなあなたに贈る、健康美容マニア的「2021年はこれが来る!」今回から3回にわたってお届けいたします。第1弾は感動もののサプリメントについて。

24時間フルタイムで働きまくるビタミンC

 万能栄養素であり、必要不可欠な「ビタミンC」。サプリはもちろんのこと、点滴・注射で摂取したり、粉末状のものを化粧水に混ぜたりと、これまで数え切れないほど、かつ、さまざまな方法で補給してきたわけです。おそらく、中学2年生の時のサプリデビューもビタミンC。あれから20年、私の体を通ったビタミンCは数知れず……そんな背景があり、ビタミンC関連の商品に関してはかなり厳しい目を持っていまして、ちょっとやそっとじゃ「これ続けよう♡」にはならないのであります。が!!!久しぶりに「これすごいわ……」とほれぼれしてしまう怪物級ビタミンCを発見。それが「ビタミンCプレミオ」。タイムリリース型でも体内での持続性は8時間前後なのに、これはなんと、24時間。そう、1日頑張って働いてくれるというのです。

格段の美白パワー

 そのビタミンCの正体は脂溶性ビタミンCパルミテート。脂肪酸の1つであるパルミチン酸をビタミンCと反応させたもので、通常の水溶性ビタミンCと比べて体内への吸収が良く、長時間にわたって滞在してくれるという特長があるのです。さらに、胃への負担も少なく「おなかを下しちゃった(泣)」という心配もなさそうなのがうれしいところ。従来のビタミンCだと水に溶けやすい分吸収されにくく、その多くが尿として排出されてしまうのがネックだったのだけれど、「ビタミンCプレミオ」は血液中のビタミンC濃度を高いまま維持して働きかけてくれるから、その結果は歴然。高濃度ビタミンC点滴をした後みたいに「あ。白くなった」って感じられるほど。そういった美白パワーはもちろんのこと、純粋に肌の調子がいい。それだけではなく、驚異の抗酸化作用で体内のサビがたまりにくくなっているからか、結構ハードな仕事をしていても不思議と疲れにくい。ビタミンCってちゃんと吸収されるとこんなに実感あるのね、って今さらながら感心している毎日。年末はどうしても1年分の疲れがどっと出やすく、今の時期は特に免疫力をつけておきたいところ。美容面はもちろんのこと、いつ収束するか分からないコロナ対策としても、21年は進化した“働きものビタミンC”で効率よく、サビない体づくりを。

健康メモ
 ビタミンCと一緒にぜひ摂取したいのが「鉄分」。ビタミンCと共に取ることで鉄分の吸収率が格段にUP!“隠れ貧血”の予防に、意識しておきましょう。

名越涼/フリーアナウンサー。香港出身。福井と愛知のテレビ局アナウンサーを経て独立。司会やライター、セミナー講師、企画・プロデュースなど幅広く活躍するパラレルワーカー。趣味・特技は手作り発酵食、食文化研究、ヨガ(歴15年)eスポーツと農業にも精通

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「ロエベ」が「となりのトトロ」とカプセルコレクション トトロやまっくろくろすけが登場

 「ロエベ(LOEWE)」は、スタジオジブリの映画「となりのトトロ」とコラボしたカプセルコレクションを2021年1月8日に発売する。全国の店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 「ロエベ」のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=クリエイティブ・ディレクターは、心が温まるような感情や自然を求めたいと思う今、「世代を超えて安らぎを与えてくえる映画は何だろうかと考えた時、思い浮かんだのが『となりのトトロ』だった」とコメントした。

 宮崎駿が監督を務めた同作は、自然に囲まれた農村に引っ越してきた姉妹、メイとサツキと不思議な生き物トトロらの交流を通し、現代の課題である自然との共存を描写した。カプセルコレクションではその幻想的な自然と可愛らしいキャラクターを「ロエベ」を代表する“ハンモック バッグ”などのレザーアイテムや洋服に落とし込んでいる。

 映画に登場するキャラクター、まっくろくろすけのジップウオレット(8万5000円)、スリッパ(9万2000円)、トトロのTシャツ(3種、4万1000円)など全16アイテムを用意した。“ハンモック トトロ スモール バッグ”(30万7000円)などのアイテムはカッティングしたレザーピースを職人が手作業でモザイクのようにはめ込む技法で製作しているという。

 キャンペーン用ビジュアルは写真家、グレイ・ソレンティ(Gray Sorrenti)が担当し、森の中でかくれんぼをするモデルの姿を撮影した。ビジュアルには日本人モデル、樋口可弥子の姿も見られる。

 発売を記念して「ロエベ」表参道店と公式オンラインストアでは1月7日に抽選制の先行販売イベントを開催する。応募方法は公式LINEを通じて20年12月26日に発表する。また、同日に無料の携帯ウオールペーパーも配信する予定だ。

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岐阜発の高級美顔器が中国で人気沸騰 年商は3年で10倍の300億円に トップが語る「成功の方程式」

 中国の巨大セール「独身の日(W11)」で、日本の中小メーカーが一際大きな売り上げを残した。岐阜県羽鳥市に本社を構えるアーティスティックアンドシーオー(ARTISTIC&CO.)は、1台10万円の高級美顔器でポジションを築き、今年の独身の日期間には前年比150%増の30億円を売り上げた。自社で本格的に展開を始めたのは昨年5月、中国最大のECサイトTモール(天猫)で海外旗艦店をオープンしてからだが、今や約8割が中国の売り上げで、年商はこのわずか数年で10倍の300億円に達したという。なぜ地方の中小メーカーが中国で爆発的な成長を遂げられたのか。

 アーティスティックアンドシーオーはエステサロン向け美容機器の製造・販売会社として2008年に設立し、2010年から小型の家庭用美顔器「ドクターアリーヴォ(Dr.Arrivo)」を販売開始した。現在中国で絶大な人気を誇るのも、この「ドクターアリーヴォ」の商品だ。中国には2013年頃から代理店を通じて卸していたが、在日中国人の口コミやソーシャルバイヤー(代購)の転売が増えたことなどをきっかけに、2016年頃から本格進出を検討。2018年には自社主導で中国でのプロモーション活動をスタートした。

 まずはKOL(Key Opinion Leader、インフルエンサーのこと)による拡散で認知度を向上するプロモーションを実施。実際の愛用者を中心に、KOL数百人を招待した豪華な発表会も行ったという。さらにブランド名が広まると、今度は高級製品としての価値を伝えるべく、有名女優をアンバサダーに起用した。今年はウェイボー(Weibo)で1308万フォロワーを持つ張雨綺(キティ・チャン)をグローバルアンバサダーに起用している。

 多くの場合、中国外の企業はこういったプロモーション活動を中国企業に一任するが、アーティスティック&CO.は自社で企画している。金松月(きん・しょうげつ)取締役は「必要な場合にそれぞれ外注するため、一貫性がないと見えるかもしれない。しかし市場を見て感じたこと、お客の声を聞いて思ったことを都度実行できるため、お客が求めるものを提供できる」と利点を語る。

 同社はプロモーションのみならず、商品の企画から製造、販売も自社で一貫している。今年9月には、これまで分散していた研究開発や製造、物流、営業の国内オフィスを一か所に集約した。営業らと密な連携をとり、顧客の細かいニーズを研究開発に反映していくためだ。さらに製造工程から物流拠点までを一体化することで、高品質な製品を、小ロットから素早く届けることも可能になった。

 近藤英樹社長はこの一体化について「中国市場は日本と全く異なる市場。変化が早いので、日々顧客と対話してどんどん新製品を開発し、すぐ販売することが大切だ」と語る。中国では模倣品も課題の一つだが、その対策としても開発スピードは重要で、「真似できない技術を開発していくことは重要だが、それでも時間が経てばコピーされてしまう。だから次々に作っていく必要がある」という。

 そのスピード感は日本市場でも生かされている。同社は新たな施策を行う際は最小限の費用で小さくテストするというが、12月12日には日本でのライブコマースの第一歩として、リアルイベントと連動したインスタグラムライブを配信。金取締役によると「実際の購入にもつながるなど手応えを感じた」といい、次回配信をすぐさま決定した。次は大晦日の23時から元旦にかけての24時間配信を予定している。

トップKOL頼みのライブコマースから方針転換、その理由は?

 中国市場で注力するライブコマースも、経験を元に方針を変えてきた。昨年半ばにライブコマースでの販売を開始した際には、トップKOLの薇娅(Viya)や李佳琦(Austin)らに販売を依頼した。しかし、一瞬で莫大な売り上げが立つ反面、返品も多かったという。「冷静でない状態で購入を決断していること、また短い紹介時間で製品の価値を理解仕切れていないことが原因ではないか」と金取締役は振り返る。また一時的にセール価格で販売することで、その後の売り上げにも響いたという。

 そのため、現在は自社でのライブコマース配信がメイン。現地社員による毎日の配信に加え、本社の自社スタジオからも週2回配信している。KOLへの依頼も、より熱心に商品説明をしてくれる中規模のKOLが中心だ。最も重視するのは「価値の発信」だと金取締役は力説する。「中国の消費者からは日本ブランドというだけでも信頼は得られるが、ポジションを確立するためには、商品を売るのではなく『価値を売る』ことが重要だ」。

 そのためライブコマースでの配信や中国SNSの小紅書(RED、Xiaohongshu)、ウェイボーなどを通じて、製品情報だけでなく美容知識や、時には他社製品の紹介など、ユーザーの勝ちとなる情報を配信している。

 本格進出にあたって大物女優の起用や発表会などに投資をしてきたが、近藤社長は「KOLらの起用も、既に利益を上げた中から、必要な箇所のみに投資してきた」とリスクとは捉えなかった。適切な投資でブランド価値を高めたことで、現在はKOLによる口コミ投稿も自然に生まれるようになり、中には自ら志願して本社見学に訪れるKOLもいるという。

成功の鍵はメイド・イン・ジャパン品質と経理の社員?

 こういった成功の裏には、いち早く中国市場に商機を見出した金取締役の活躍があった。実は2015年に経理の一社員として入社した金取締役は、中国語が話せることから展示会の中国人対応を任された。「その時にお客の反応がとても良く、中国でも売れるのではないかと可能性を感じた」といい、本格進出を猛プッシュ。当時の中国での取引量は現在の成功には程遠いもので、近藤社長もその先見の明には「中国市場は中国の人でなければできない」と唸る。

 こうした個人の活躍が生きたのも、土台となる製品あってこそ。近藤社長は「成功するには技術力は欠かせない。当社の美顔器は肌に触れる部分が特許技術を用いた24金加工で、何度使用しても剥がれない。こういうところは使っていくうちに分かるコピー品との大きな違いで、真似られないオンリーワンの技術だ」とメイド・イン・ジャパンの品質を強調する。真似されない確かな技術力と中小企業ならではの一体感が合わさったことで、変化の激しい中国市場で成功を収めた。

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モンテ「魚民」いまだに550店。特徴はないけど、幅広いニーズを拾う「ファミレス居酒屋」。だから地方では強い

 居酒屋業界最大手のモンテローザ。およそ1500店を全国展開するが、その主力が「魚民」だ。いまだに550店を誇り、単一ブランドの居酒屋としては最大の規模だ。その強さはどこにあるのか? キーワードは、「使い勝手の良さ」と「地方」だ。
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先駆者“ヨネちゃん”が語る間違いだらけの中国戦略(前編)

 “近くて遠い”とは、まさにこの国のことを指す言葉だと思う。中国のことである。GDP14兆1700億ドル(約1459兆5100億円)の世界第2位の経済大国でありながら、時にテレビやユーチューブからもたらされる農村部の暮らしには愕然たる格差を感じる。同じ東アジアであるが当然、日本とは文化や思想は異なる。人口は日本の12倍近い約14億人で世界1位、多様性もつまり12倍近い。それゆえ“よく分からない”。そこで2009年から中国で活躍する編集者・フォトグラファーの米原康正に、中国のリアルについて聞いた。カルチャーのみならず政治・経済にまでフォーカスしたので、海外渡航に制限がかかる中で隣国を理解するための足掛かりにしてほしい。

WWD:リアルな中国とは?

米原康正(以下、米原):日本人の中には、中国をいまだに発展途上国と勘違いしている人も多い。自転車が町を占拠し、そこに暮らす人は人民服を着て……というイメージを持つ人がいるが、それは外国人が日本に抱く“フジヤマ・ゲイシャ”くらいに古い幻想だ。2019年の中国のGDPは日本(約537兆6600億円)の約2.7倍。日本人が受け取る情報には“創造”されたステレオタイプなものもあり、現実とは異なることが多い。例えば08年の北京オリンピックの際には、渋谷区ほどの土地を一気に都市化する動きを見せた。昨日まで畑だった場所に一夜でクラブができた、なんて話もあった。町ができれば、人が流れ込んでくる。新しい町には先進的な学校もできるから、そういった学校に子どもを入学させたい富裕層が貧民層から土地を買い上げ、結果として貧民層が成金に。そういった人たちが日本に爆買いツアーに来ていた図式だ。

WWD:中国国民の生活も大きく変わった?

米原:僕が中国で活動し始めた09年頃はまだ現金文化だったが、この10年でデジタル化が一気に進行した。このあたりは、さすがは一党独裁といった感じ。“クレジットカードも使えない”から、財布さえ持たない“スマホ決済”に飛躍した。数カ月ぶりに中国に行って売店で水を買おうとしたら、「現金は使えない」と言われて驚いたことを覚えている。

中国を理解しなければ中国では勝てない

WWD:コロナ禍でさまざまに自粛しなければならない今だからこそ、中国戦略を練り直したいと考える人も多いと思う。

米原:業態によって方法は変わってくるが、一つ言えるのは“日本で流行っているから中国でもウケる”という当たり前はないということ。日本に置き換えてみても、アメリカでウケているブランドが必ずしも日本で売れるわけではないのと同じだ。例えば、日本の某アパレル企業の20〜30代向けウィメンズブランドは中国でヒットしたが、同じ世代を狙ったルームウエアブランドは大コケした。これは中国人にとってOL向けブランドは新鮮だったが、ルームウエアは寝間着にしか映らなかったということ。この時に中国系の代理店なりが入って、売れるか否かの判断をしていれば結果は違ったのかもしれない。これって少々言葉はキツいが、民族の優位性みたいなところに根ざしている話で、“皆、日本製が好きでしょ?”というおごった考え方が元凶なのだと思う。

WWD:日本の方法論をそのまま持って行っても失敗すると?

米原:その通りだ。こんな例もある。10年にヤマト運輸が上海で宅急便事業を始めたとき、緑の帽子が原因でストが起こった。中国で緑の帽子は“妻を寝取られた男”を意味するためで、こんなユニホームは着られないとニュースにもなった。結局、帽子の色はベージュに変更されたが、最初から知っていれば、つまり“中国頭”があれば、時間もコストも無駄にならなかった。色に関して言えば、日本ではアースカラーがトレンドになっているが、中国人はブラウンを着ない。国土が乾燥していて大気が汚れているため、くすんだ色は人気がない。これを知っているか否かで大きな差がつく。

WWD:中国にはコピー商品問題もある。

米原:僕も商品をプロデュースしたりしていて最初はコピー商品に悩まされたが、中国人の友人から「それは中国人がヨネちゃん色に染まってきた証拠。本物が欲しくても買えない人が買うだけで、本物が欲しい人は案外、偽物がどれだけ出回っているかを人気のバロメーターとして見てから買う」と教えられて、目からうろこが落ちた。

中国人を尊重して共に歩む気持ちも大事

WWD:中国人とビジネスする上で気を付けるべきことは?

米原:中国人は面倒を嫌うので直接話をしたがる。彼らからすると、「なんでわざわざ代理店を通すの?」と疑問に思うそうだ。僕もよく「芸能人の○○さんを紹介して」と頼まれるのだが、日本であれば所属事務所を通してオファーをするのが普通だが、中国人は本人に直接「やるか否か」を聞けば済むと考える。本人が「YES」と答えれば交渉成立。中国人が日本人と仕事をしていて一番驚くことは、打ち合せ後に相手が「いったん持ち帰って上司と相談する」と言うこと。中国人からしたら「だったら、あなたの役目は?」「なぜ決定権のない人と話をしなくてはならないのか?」なわけで、「じゃあ、その上司と直接話をさせてくれ」となる。このスピード感ってとても大事で、日本人も肝に銘じないと世界の中でどんどん立ち遅れていくと思う。日本企業がダメになった原因って“現場感のなさ”にあると考えていて、こんな企画をしたい!と思い立っても企画書を書いて何人もにはんこをもらっている間に内容がどんどん変わってしまって……があるある。現場には決定権のない人が出てきて、一方で現場感のない人が決定のための会議をしている。こんなのって日本だけだと思う。

WWD:スピードオーバーで事故をする可能性はない?

米原:ある(笑)。だから中国人のスタイルが全部正しいと言っているわけではなくて、実際前のめり過ぎて、いざフタを開けてみたら何もできてないなんてこともあった。ここで注意すべきは中国人は面子を重んじるので、簡単に「できない」と言わないということ。「できる」「大丈夫」と返事はしても、うまく進んでいるか定期的に確認する必要がある。さらに“できなかった”ときのために、第2案を考えておくことも大事だ。

WWD:“できなかった”もありえる?

米原:当初は驚いて怒ることもあったが、今ではそれを想定して動いている。これで心が折れてしまうようでは中国では仕事ができない。面白いのは、日本だと「親族に不幸があって」と言い訳をする人が多いが、中国では「アシスタントの親がちょっと……」となる。これは言霊を信じていて、自分の親族を不幸にしたくないからとのこと(笑)。話を戻すと、できなかったのなら「一緒にやろう」と声を掛ければよくて、心根は真っ直ぐな人が多いからそれで動いてくれる。そういったアクションを重ねて、“この人について行けば「利」がある”と思わせたら勝ち。

ヨネちゃんが考える中国攻略のカギ、“利”とは?

WWD:“利”とは?

米原:自分にとって価値があるか否かということ。中国人を知る上で、この“利”ほど大事なものはないと考えている。その判断はとてもドライで、あなたよりあの人の方が“利”があるとなればそれまで。ところが、やっぱり僕の方に“利”があると感じれば戻ってくる(笑)。これって日本人からしたら裏切りにも見えるが、中国人はどちらに向かい合っているときも本気。だから、ずっと本気でいさせるためにどうすべきかを考えなくてはならない。でも、それってかなり大変(笑)。

WWD:中国で勝負するなら、中国人の気質を理解しなければならない?

米原:こびる必要はないが、その通りだ。例えば、中国の最大手EC企業アリババ(ALIBABA)が「独身の日」に合わせて11月11日まで開催した大規模なセールでは、コスメの売り上げが1番で中でも資生堂は圧倒的人気だった。2番目が家電、3番目がミルクやオムツといったベビー用品で、これらのカテゴリーで日本メーカーは厚い支持を得ている。中国では80年代後半から90年代中頃に生まれた世代のことを“新・新人類”と呼んでいて、子どもの頃から海外製品、こと日本製品に慣れ親しんでいる。日本メーカーによるベビー用品の好調は彼らが親世代になったからであり、こういったデータを踏まえてアパレル企業はどう戦うべきかを考えなくてはならない。

WWD:そのためにまずすべきことは?

米原:PRだと思う。コスメも家電もベビー用品も、前述の爆買いツアー層による口コミあっての高評価であり、日本人が仕掛けたからではない。中国でビジネスをするなら、中国人の目でものごとを見ることが重要。そうすれば今からでも入り込める余地はあるはず。

(後編は2020年12月25日に公開予定です)

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先駆者“ヨネちゃん”が語る間違いだらけの中国戦略(前編)

 “近くて遠い”とは、まさにこの国のことを指す言葉だと思う。中国のことである。GDP14兆1700億ドル(約1459兆5100億円)の世界第2位の経済大国でありながら、時にテレビやユーチューブからもたらされる農村部の暮らしには愕然たる格差を感じる。同じ東アジアであるが当然、日本とは文化や思想は異なる。人口は日本の12倍近い約14億人で世界1位、多様性もつまり12倍近い。それゆえ“よく分からない”。そこで2009年から中国で活躍する編集者・フォトグラファーの米原康正に、中国のリアルについて聞いた。カルチャーのみならず政治・経済にまでフォーカスしたので、海外渡航に制限がかかる中で隣国を理解するための足掛かりにしてほしい。

WWD:リアルな中国とは?

米原康正(以下、米原):日本人の中には、中国をいまだに発展途上国と勘違いしている人も多い。自転車が町を占拠し、そこに暮らす人は人民服を着て……というイメージを持つ人がいるが、それは外国人が日本に抱く“フジヤマ・ゲイシャ”くらいに古い幻想だ。2019年の中国のGDPは日本(約537兆6600億円)の約2.7倍。日本人が受け取る情報には“創造”されたステレオタイプなものもあり、現実とは異なることが多い。例えば08年の北京オリンピックの際には、渋谷区ほどの土地を一気に都市化する動きを見せた。昨日まで畑だった場所に一夜でクラブができた、なんて話もあった。町ができれば、人が流れ込んでくる。新しい町には先進的な学校もできるから、そういった学校に子どもを入学させたい富裕層が貧民層から土地を買い上げ、結果として貧民層が成金に。そういった人たちが日本に爆買いツアーに来ていた図式だ。

WWD:中国国民の生活も大きく変わった?

米原:僕が中国で活動し始めた09年頃はまだ現金文化だったが、この10年でデジタル化が一気に進行した。このあたりは、さすがは一党独裁といった感じ。“クレジットカードも使えない”から、財布さえ持たない“スマホ決済”に飛躍した。数カ月ぶりに中国に行って売店で水を買おうとしたら、「現金は使えない」と言われて驚いたことを覚えている。

中国を理解しなければ中国では勝てない

WWD:コロナ禍でさまざまに自粛しなければならない今だからこそ、中国戦略を練り直したいと考える人も多いと思う。

米原:業態によって方法は変わってくるが、一つ言えるのは“日本で流行っているから中国でもウケる”という当たり前はないということ。日本に置き換えてみても、アメリカでウケているブランドが必ずしも日本で売れるわけではないのと同じだ。例えば、日本の某アパレル企業の20〜30代向けウィメンズブランドは中国でヒットしたが、同じ世代を狙ったルームウエアブランドは大コケした。これは中国人にとってOL向けブランドは新鮮だったが、ルームウエアは寝間着にしか映らなかったということ。この時に中国系の代理店なりが入って、売れるか否かの判断をしていれば結果は違ったのかもしれない。これって少々言葉はキツいが、民族の優位性みたいなところに根ざしている話で、“皆、日本製が好きでしょ?”というおごった考え方が元凶なのだと思う。

WWD:日本の方法論をそのまま持って行っても失敗すると?

米原:その通りだ。こんな例もある。10年にヤマト運輸が上海で宅急便事業を始めたとき、緑の帽子が原因でストが起こった。中国で緑の帽子は“妻を寝取られた男”を意味するためで、こんなユニホームは着られないとニュースにもなった。結局、帽子の色はベージュに変更されたが、最初から知っていれば、つまり“中国頭”があれば、時間もコストも無駄にならなかった。色に関して言えば、日本ではアースカラーがトレンドになっているが、中国人はブラウンを着ない。国土が乾燥していて大気が汚れているため、くすんだ色は人気がない。これを知っているか否かで大きな差がつく。

WWD:中国にはコピー商品問題もある。

米原:僕も商品をプロデュースしたりしていて最初はコピー商品に悩まされたが、中国人の友人から「それは中国人がヨネちゃん色に染まってきた証拠。本物が欲しくても買えない人が買うだけで、本物が欲しい人は案外、偽物がどれだけ出回っているかを人気のバロメーターとして見てから買う」と教えられて、目からうろこが落ちた。

中国人を尊重して共に歩む気持ちも大事

WWD:中国人とビジネスする上で気を付けるべきことは?

米原:中国人は面倒を嫌うので直接話をしたがる。彼らからすると、「なんでわざわざ代理店を通すの?」と疑問に思うそうだ。僕もよく「芸能人の○○さんを紹介して」と頼まれるのだが、日本であれば所属事務所を通してオファーをするのが普通だが、中国人は本人に直接「やるか否か」を聞けば済むと考える。本人が「YES」と答えれば交渉成立。中国人が日本人と仕事をしていて一番驚くことは、打ち合せ後に相手が「いったん持ち帰って上司と相談する」と言うこと。中国人からしたら「だったら、あなたの役目は?」「なぜ決定権のない人と話をしなくてはならないのか?」なわけで、「じゃあ、その上司と直接話をさせてくれ」となる。このスピード感ってとても大事で、日本人も肝に銘じないと世界の中でどんどん立ち遅れていくと思う。日本企業がダメになった原因って“現場感のなさ”にあると考えていて、こんな企画をしたい!と思い立っても企画書を書いて何人もにはんこをもらっている間に内容がどんどん変わってしまって……があるある。現場には決定権のない人が出てきて、一方で現場感のない人が決定のための会議をしている。こんなのって日本だけだと思う。

WWD:スピードオーバーで事故をする可能性はない?

米原:ある(笑)。だから中国人のスタイルが全部正しいと言っているわけではなくて、実際前のめり過ぎて、いざフタを開けてみたら何もできてないなんてこともあった。ここで注意すべきは中国人は面子を重んじるので、簡単に「できない」と言わないということ。「できる」「大丈夫」と返事はしても、うまく進んでいるか定期的に確認する必要がある。さらに“できなかった”ときのために、第2案を考えておくことも大事だ。

WWD:“できなかった”もありえる?

米原:当初は驚いて怒ることもあったが、今ではそれを想定して動いている。これで心が折れてしまうようでは中国では仕事ができない。面白いのは、日本だと「親族に不幸があって」と言い訳をする人が多いが、中国では「アシスタントの親がちょっと……」となる。これは言霊を信じていて、自分の親族を不幸にしたくないからとのこと(笑)。話を戻すと、できなかったのなら「一緒にやろう」と声を掛ければよくて、心根は真っ直ぐな人が多いからそれで動いてくれる。そういったアクションを重ねて、“この人について行けば「利」がある”と思わせたら勝ち。

ヨネちゃんが考える中国攻略のカギ、“利”とは?

WWD:“利”とは?

米原:自分にとって価値があるか否かということ。中国人を知る上で、この“利”ほど大事なものはないと考えている。その判断はとてもドライで、あなたよりあの人の方が“利”があるとなればそれまで。ところが、やっぱり僕の方に“利”があると感じれば戻ってくる(笑)。これって日本人からしたら裏切りにも見えるが、中国人はどちらに向かい合っているときも本気。だから、ずっと本気でいさせるためにどうすべきかを考えなくてはならない。でも、それってかなり大変(笑)。

WWD:中国で勝負するなら、中国人の気質を理解しなければならない?

米原:こびる必要はないが、その通りだ。例えば、中国の最大手EC企業アリババ(ALIBABA)が「独身の日」に合わせて11月11日まで開催した大規模なセールでは、コスメの売り上げが1番で中でも資生堂は圧倒的人気だった。2番目が家電、3番目がミルクやオムツといったベビー用品で、これらのカテゴリーで日本メーカーは厚い支持を得ている。中国では80年代後半から90年代中頃に生まれた世代のことを“新・新人類”と呼んでいて、子どもの頃から海外製品、こと日本製品に慣れ親しんでいる。日本メーカーによるベビー用品の好調は彼らが親世代になったからであり、こういったデータを踏まえてアパレル企業はどう戦うべきかを考えなくてはならない。

WWD:そのためにまずすべきことは?

米原:PRだと思う。コスメも家電もベビー用品も、前述の爆買いツアー層による口コミあっての高評価であり、日本人が仕掛けたからではない。中国でビジネスをするなら、中国人の目でものごとを見ることが重要。そうすれば今からでも入り込める余地はあるはず。

(後編は2020年12月25日に公開予定です)

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「不純の次は”不健康”だよ」。築70年の銭湯を酒場にリノベーション、「不健康ランド」がオープン

 「今日ぐらい不健康でいいんじゃねぇ」。こんな言葉が聞こえてきそうだ。wackwack creative株式会社(東京都千代田区、代表取締役:井川裕介)が創造した「トーキョーギョーザクラブ」、「不純喫茶ドープ」に続く、シリーズ第三弾が「不健康ランド〜背徳の美味〜」である。
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「グッチ」と「ザ・ノース・フェイス」がコラボ ビジュアルはアルプスで撮影

 「グッチ(GUCCI)」は「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」とのコラボコレクションを2021年1月6日に発売する。

 日本では東京・渋谷のミヤシタパークと大阪の大丸心斎橋店の2カ所で開催するポップアップ“グッチ ピン(Gucci Pin)”で取り扱う。オープンは1月31日までで、最初の1週間は完全予約制だ。公式オンラインストアでは事前に抽選を行い1月8日から先行販売する。

 ウエアはグースフェザーとダウンを使用したコート、ボンバージャケット、ベスト、スカート、ジャンプスーツ、キルティングジャケット、ナイロンのシャツやウインドブレーカーなどを発売する。アウターのシルエットなどは「ザ・ノース・フェイス」が1970年代に販売していたアイテムのデザインをベースにした。ほかにもキャミソールドレス、スエットシャツ、Tシャツ、フリースジャケットを用意した。

 鮮やかなカラーのラゲージは8つの違うグラフィックを発表した。バックパックはドーム型が特徴的なミディアムサイズとハイキングスタイルのラージサイズが登場し、2種類のベルトバッグも用意した。また、ジェンダーレスなハイキングブーツはブラウン、ブラック、クリームの3色展開で、大きく「グッチ」と「ザ・ノース・フェイス」のロゴをデザインした。

 同コレクションのキャンペーンには写真家のダニエル・シェア(Daniel Shea)を起用し、アルプス山脈で撮影した。休日のスナップ写真のように、ハイキングを楽しむモデルたちの姿を捉えた。70年代に「ザ・ノース・フェイス」の当時の本社がロックバンド、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(Creedence Clearwater Revival)の練習スタジオの隣だったことから代表曲「Bad Moon Rising (バッド・ムーン・ライジング)」を使用したという。

 70年代の「ザ・ノース・フェイス」の素材ライブラリーのカラーパレットを参考にし、アーカイブに眠っていた生地も一部のアイテムで復刻しながらも、端材や廃棄物を原材料とする再生ナイロン糸「エコニール(ECONYL)」を使用するなど環境保全のための取り組みに基づいて生産している。

広告キャンペーンのクレジット
Creative Director: Alessandro Michele
Art Director: Christopher Simmonds
Photographer & Director: Daniel Shea
Make Up: Thomas De Kluyver
Hair stylist: Alex Brownsell

楽曲クレジット
“Bad Moon Rising”
Written by John Fogerty
Performed by Creedence Clearwater Revival
Published by Concord Music Group, Inc.
Recording courtesy of Craft Recordings, a division of Concord

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「アディダス」が「フィアー オブ ゴッド」と長期契約を締結 バスケットボール部門を刷新

 ジェリー・ロレンゾ(Jerry Lorenzo)が手掛けるストリートウエアブランド「フィアー オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」は、「アディダス(ADIDAS)」と長期契約を結んだ。パートナーシップの中でロレンゾは「アディダス」のバスケットボール部門のビジネスやクリエイティブを担当する。また、両者は共に「フィアー オブ ゴッド」の第3ラインとなる「フィアー オブ ゴッド アスレチックス(FEAR OF GOD ATHLETICS)」を開発する。

 「フィアー オブ ゴッド」は、デザイナーのロレンゾが2013年に創業。ファッション業界のシステムや常識にはまらないスタイルで支持を獲得していき、ラグジュアリー・ストリートウエアを代表するブランドの一つとなった。これまでカニエ・ウェスト(Kanye West)やジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)と共にツアーグッズを手掛け、「ヴァンズ(VANS)」「レディメイド(READYMADE)」「ナイキ(NIKE)」とのコラボレーションも行なった。

 ロレンゾは「アディダス」との契約に際して、「立ち位置などにおいて前例のない、従来の型にはまらない役割をいただいた。スポーツとカルチャーを牽引する2つのブランドの核にあるビジョンや信念が原動力となった大胆な取り組みだ。私たちの強みを活かしてバスケットボール業界に革命を起こしたい。『アディダス』と『フィアー オブ ゴッド』はコート内外でバスケットボールの未来に対して夢を共有している。今後数年間で私たちの提案するモデルを通じて、業界を変えていくことが楽しみだ」とコメントした。

 「アディダス」のブライアン・グレイビー(Brian Grevy)=グローバルブランド担当取締役員は、「ロレンゾと彼のブランドはストリートカルチャーや業界に世界的な影響を与えた。ロレンゾはクリエイティビティにおいて先見の明があり、活躍する起業家精神を体現している。彼と協力して次世代のバスケットボール界のクリエイティブ、アスリート、コミュニティーに刺激を与えることを楽しみにしている」と語った。

 アディダスの第3四半期(7〜9月期)の売上高は前年同期比7%減の59億6000万ユーロ(約7500億円)だった。かねてより噂になっていた傘下ブランド「リーボック(REEBOK)」の売却検討を正式に認めた。

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香水の祭典「イセタン サロン ド パルファン」、 コロナ禍でも売り上げ目標クリア ECは4倍以上のセールス

 三越伊勢丹が伊勢丹新宿本店で開催する恒例イベント、フレグランスの祭典「イセタン サロン ド パルファン」が今年、初めて全国を巡回している。11月4日からの伊勢丹新宿本店を皮切りに、三越日本橋本店や丸井今井札幌本店、伊勢丹新潟店、岩田屋本店、ジェイアール京都伊勢丹などを経て、最後は静岡伊勢丹で12月25日まで行う。また、これまでは催事場で行ってきたが、今回は化粧品フロアを中心に開催し、幅広い消費者にアプローチしている。

 伊勢丹新宿本店は、コロナ禍にもかかわらず売り上げが前年比10%増、目標比20%増を記録した。昨年は会期が4日間だったのに対し今年は7日間行ったことが大きく影響した。また、コロナ禍での積極的な来店促進ができなかったことから来店者数の目標設定はしなかったものの、結果的には「想定以上の来場者数」だったと入月雅子・三越伊勢丹 化粧品グループ マーチャンダイジング部 計画担当 スタッフマネージャーは振り返る。今年はコロナの影響もあり、イベントを化粧品の自社ECサイト「ミーコ」と例年以上に連動させた。その結果、ECの売り上げは同350%増と4倍以上の売り上げを達成したという。

 中でも人気だったのは、「ゲラン(GUERLAIN)」の“ドロップ”シリーズだ。「『ゲラン』のフレグランスをエントリー価格で購入でき、かつボトルのかわいらしさやカスタマイズが出来ることから自家需要に加え、プレゼントニーズもあり今回の『サロン ド パルファン』でナンバーワンの売り上げ数を記録した」と入月マネージャー。また、今年はサロン ド パルファンの来場者層の間口を広げるべく、1階のイベントスペース、ザ ・ステージではタブレットを用いたデジタルカウンセリングをはじめ、香水を手軽に体験できるコンテンツを用意した。予約制のスタイリストによるカウンセリングは全ての枠が埋まり、キャンセル待ちが出るほど反響があったという。「ブランド数が多く、種類も多数であることから、フレグランス初心者にとって香りは非常に購入しづらい商品であることを再認識した。そんな中、カウンセリングはお客さま自身に本当に合ったフレグランスを選定してもらえるという安心感が得られ、好評だった」。

 当初の目的通り、フレグランス初心者でも楽しめるようにと企画したコンテンツは奏功したようだ。「『サロン ド パルファン』が掲げた『香りの文化の発信』を目標に、今年は化粧品フロアがある1階を中心に実施。性別・年齢を問わずさまざまな方に楽しんで頂ける結果となったことから、目標を達成したと考えている」と前向きだ。一方で「フレグランス上級者には物足りなかったのではと感じる」という懸念も。例年だと本国から調香師を招いて直接来場者と交流したり、香りに込めた思いなどを話す場を提供していたが、今年はコロナにより断念。一部のブランドのみ、限られた枠でデジタル上でのチャットを用いて調香師と来場者をつないだが、直接調香師に会えることが毎年目玉の一つであったことは否めなず、コロナの収束が見えない中で、今後の施策の課題となりそうだ。

 「(巡回する店舗を含めた)全国的な傾向としてコロナ禍となりメイクアップ全般が苦戦するもフレグランスは好調に推移している。今までお客さまはリップを使って口元で個性を表していたが、自身を表現するのにフレグランスを使用したり、自宅での時間が増えたことからルームフレグランスを求めるお客さまが多い」と分析する。

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ハンガリー発の人気上昇中ブランドが初のサステナビリティリポート公開 「透明性を保つことは私たちの義務」

 ハンガリー・ブダペスト発のコンテンポラリーブランド「ナヌーシュカ(NANUSHKA)」は、2019年の取り組みをまとめた初のサステナビリティリポートを公開した。05年に“モダン・ボヘミアン”をコンセプトにスタートした同ブランドは、環境や社会に配慮したモノづくりに取り組んでいる。その一環として、19年には専属のサステナビリティチームを立ち上げ、より包括的なサステナビリティ戦略とそのための予算を策定。サプライチェーン全体における環境および社会への影響を測定するためにデロイトと提携し、社内だけではなくハンガリーの現地メーカーからもデータを収集した。そして、25年までにサプライチェーンの全ての段階において透明性とトレーサビリティー(追跡可能性)を実現した100%サステナブルな素材のコレクションへとシフトすることと、段階的に温室効果ガスの排出量削減に取り組み50年までにネット・ゼロ(実質ゼロ)を達成することを目標に掲げる。

 リポート作成の背景について、ピーター・バルダスティ(Peter Baldaszti)最高経営責任者とサンドラ・サンダー(Sandra Sandor)創業者兼クリエイティブ・ディレクターは「顧客に対して、ブランドの運営や使用する素材、プロセスについての透明性を保つことは私たちの義務だと考えている」とコメント。「このリポートにより、サステナビリティに対する私たちの信念や努力、全体的なアプローチを皆と共有し、説明責任を果たすことができるようになる。2020年はビジネスにおいて厳しい年になったが、私たちのサステナビリティへの取り組みは途切れることなく続いており、より一層の活力と決意を持って進んでいる」という。

 今回のリポートでは、“コミュニティー”“地球”“アニマル ウェルフェア(動物福祉)”“循環性”という4つの大きなカテゴリーに分け、19年の実績や方針、今後の目標などが報告された。例えば、使用する素材についてはサステナビリティの認証を受けたものを増やしており、ウィメンズの20年プレ・フォール・コレクションでは前年同シーズン比6%増の34%のアイテムに採用。コットンやアクリルなど主要素材に関しては、サプライチェーンの各段階における温室効果ガス排出量や環境負荷を示す複合指標“エコ・インパクト”を数値化している。また、19年に出張のために利用したフライトで排出された温室効果ガスを相殺するために約4800本の植樹を実施。倫理的な生産と透明性に対する同ブランドの基準に沿った行動規範の遵守をサプライヤーに求め、19年の時点で83%が基準を満たしていることを確認した。

 さらに循環性強化のため、「ナヌーシュカ」は18年から英エレン・マッカーサー財団(Ellen MacArthur Foundation)のメンバーに加わり、ファッション業界における循環型事業実現のためのワークショップに参加。ショップでのリペアサービスや、「レント ザ ランウエイ(RENT THE RUNWAY)」などとの提携によるレンタルサービス、リセールのサポート、デッドストック生地の活用や寄付などに取り組んでいる。パッケージについても、20年から堆肥化可能なポリ袋とリサイクルハンガーを導入したり、返却・再利用可能な梱包材「リパック(REPACK)」を配送オプションとして選べるようにしたりすることで、ゴミ削減と使い捨てプラスチックの廃止を進めている。

 同ブランドは今後もサステナビリティに対する取り組みの進捗状況を年次報告することで、他のブランドのビジネスや顧客の生活に刺激を与えることを目指す。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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テキサス発ナチュラルフレグランス「カルタス アーテム」が日本上陸 ロンハーマンで独占販売

 ロンハーマン(RON HERMAN)は、アメリカ・テキサス州発のフレグランスブランド「カルタス アーテム(CULTUS ARTEM)」を独占販売する。同ブランドが日本上陸するのは初めて。調香師のホリー・タッパー(Holly Tupper)が2015年に立ち上げ、天然原料と透明性、クラフツマンシップを大切にしているブランドだ。千駄ヶ谷店、二子玉川店、六本木店で取り扱っている。

 香りは全部で8種類そろえ、さまざまな国に旅行した際の経験やリアルなストーリーを着想源にしている。オリエンタルなマグノリアに優しい柑橘類、甘い蜜蝋に黄水仙が加わった華やかな香りの“アルバ”、マテの葉と野生的な印象を持つジャスミン・サンバックのアコードを合わせたスモーキーな“イレクス”、柔らかでクリーミーココナツに、ウッディーなベチバーをブレンドした“ベチベリア”など、表情豊かな香りをラインアップする。価格帯は8.5mLで2万9500〜3万1000円、50mLで6万7000〜7万1000円。なお、全種類が試せる“ディスカバリーセット”(3万7000円)も販売する。

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タカシマヤ ウオッチメゾンが名古屋に2021年GW開店 イセタンハウス跡地に

 ジェイアール東海髙島屋は、ジェイアール名古屋タカシマヤの時計売り場を近接する「大名古屋ビルヂング」(運営・三菱地所)の商業ゾーン(1、2 階)に移転・増床し、「ジェイアール名古屋タカシマヤ ウオッチメゾン」として2021年ゴールデンウイークにオープンする。

 「ジェイアール名古屋タカシマヤ ウオッチメゾン」が入るのは、20年8月末まで「イセタンハウス」が営業していた場所の一部で、タカシマヤ ウオッチメゾンとしては東京・日本橋、大阪・難波に続く3拠点目。「売り場面積は1200平方メートルで日本最大級の売り場となる」(広報担当者)という。

 「大名古屋ビルヂング」は16 年に開業。今回のリニューアルは同施設の5周年に合わせたもので、地下1階にはスーパーマーケットの成城石井やスターバックス コーヒーを集積する新たな食のゾーンなども作る。

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佐田真由美らデザインの抗菌マスク発売 トレーサブルオーガニックコットンのチャリティプロジェクト第2弾で

 繊維商社の豊島が手掛ける“生産農場と紡績工場まで遡ることができる” トレーサブルオーガニックコットン糸“トゥルーコットン(TRUECOTTON)”から始動した環境保全チャリティプロジェクト「セーブ・ネイチャー&アニマル・プロジェクト(Save nature and the animals project)」の第2弾がスタートする。

 今回は、前回に引き続きモデルの佐田真由美に加え、モデルのラブリ以外にさまざまな表現活動を行っている白濱イズミ、スタイリストの亘つぐみと百々千晴が賛同し、4人とコラボレートして制作したホールガーメントの“トゥルーコットン”に抗菌加工を施したマスク、マスクの収納ケース、マスクの着脱に便利なマスクストラップをセットで販売する。

 “トゥルーコットン”は、トルコの紡績グループのウチャクテクスティル(UCAK TEKSTIL)が手掛けた“生産者の顔がわかる” オーガニックコットンを使用した糸で、遺伝子組み換え種子が混入する危険性が低い方法で栽培され、機械摘みによる収穫でゴミの混入が少ないことも特徴だ。豊島は、ウチャクテクスティルと日系企業向けの独占販売契約を締結している。

 マスクは“トゥルーコットン”糸に洗濯可能な抗菌加工を施し、シームレスに編み上げたことで長時間の着用によるごわつきなどの負担を軽減しており、“トゥルーコットン”のキルティングのマスクケースはマルチポケットの2つ折りタイプで機能面も優れている。

 “トゥルーコットン”の抗菌マスクセットは各3800円で、12月24日にECサイト「STYLEVOICE.COM」で予約販売を開始する。売り上げの一部は、豊島と昨年パートナーシップを結んだ環境保全団体のWWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)に寄付され、希少な野生生物と森や海を守る活動や、自然資源の持続可能な利用と地球温暖化の防止を目指した活動の支援に使用される。

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「WWDビューティ ベストコスメ2020」の結果をインスタライブで生配信!

 「WWDジャパン」は12月24・25日、全国の百貨店やドラッグストアなどで今年売れたコスメをたたえる「WWD ビューティ ベストコスメ2020」を公式インスタグラムアカウント(@wwd_jp)でライブ配信で発表します!全国の百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアのバイヤーにアンケートをとり、今年発売になった新製品部門と、既存品も合わせた総合部門の両軸で売れた製品を発表。メイクアップ、スキンケア、ヘアケア、ビューティツールなど幅広いジャンルの売れた製品をランキング形式でお届けします。また、ゲストにモテクリエイター・ユーチューバーのゆうこすとメイクアップアーティスト・ユーチューバーのかじえりを迎え、編集部とともにベストコスメ製品から今年のビューティトレンドを探ります!

【開催概要】
日時:12月24日(木)20:00〜
モデレーター:村上要/「WWDJAPAN.com」編集長、編集部
ゲスト:ゆうこす/モテクリエイター・ユーチューバー

日時:12月25日(金)20:00〜
モデレーター:村上要「WWDJAPAN.com」編集長、編集部
ゲスト:かじえり/メイクアップアーティスト・ユーチューバー

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LINEでピルの飲み忘れを防止 ハヤカワ五味の「イルミネート」が新サービス始動

 ハヤカワ五味が運営するウィメンズヘルスケアブランド「イルミネート(ILLUMINATE)」はこのほど、LINEを通じて低用量ピルの飲み忘れを防止する「服薬支援サービス(β)」を開始した。またピルの宅配サービス「エニーピル」と連携して低用量ピルとアフターピルを最短当日で23区内に配送するサービスを1月10日までの期間限定で提供する。

 「イルミネート」の公式ラインに登録する1万人以上の女性のうち、低用量ピル服用経験者の約70%が飲み忘れや処方のための通院への負担を感じていることから、同サービスを立ち上げた。LINEに、処方された薬と服薬時間を設定するとプッシュ通知で知らされる仕組みだ。実薬日や休薬日といった服用履歴と合わせて、体調の変化や基礎体温などの情報も記録することができる。

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NiziU出演の「カールキープマジック」新CMがオンエア メンバー全員からコメント

 コーセーは、まつげ化粧料「カールキープマジック」の新ミューズに就任したガールズグループ「NiziU(ニジュー)」が出演する新CMを2021年1月23日から全国でオンエア開始する。また、全国公開に先立ち12月26日にフジテレビ系列(一部地域を除く)で放送される「全日本フィギュアスケート選手権2020 男子フリー」内の20〜21時前後(競技状況などにより変動の可能性あり)で60秒の特別バージョンを放送する。

 NiziUは先月にブランドミューズに就任した。“まつ毛もテンションも上げてこう!”をコンセプトに、まつげが上向きにカールキープされることを表現した“まつ毛ダンス”を、タイアップ曲「Joyful」にのせてCMで披露する。メンバーは、「撮影セットが可愛く、キラキラした素敵な場所で撮影ができてとてもうれしい。みんなが輝けるメイクアイテムのCMに出演できて光栄です」とコメント。

 動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」の「カールキープマジック」公式アカウントでは、1月22日からメンバーの”まつ毛ダンス“動画を公開。ティックトックハッシュタグチャレンジ「#まつ毛ダンスチャレンジ」も同時にスタートし、CMの世界観を再現しながら動画作りを楽しめるティックトックスタンプも提供する。

 「カールキープマジック」はカールアップ&キープに優れ、1品でマスカラ下地、トップコート、マスカラの3役で使用可能なまつげ化粧料。まつげを自然にカールして約 10時間持続させるほか、まつげ保護成分を配合し、汗や水、涙に強いウオータープルーフを採用する。

以下、撮影を終えたNiziUへのインタビュー

Q:今回のCM 撮影を終えての感想を教えてください。

RIO:メイクアイテムは誰もが輝けるものだと思うので、私たちが出演できたことがとても光栄です。本当に楽しく撮影をさせていただきました。

Q:「カールキープマジック」の新ミューズに選ばれて、どんな印象を持ちましたか。

MAYA:憧れの化粧品のCMに出演させていただけるということで、本当にうれしかったですし、初めて聞いた時にはみんなで驚きました!

Q:プライベートでのメイクのこだわりやポイントを教えてください。

RIMA:私は個人的にメイクがすごく好きなんですけれど、目元をはっきりさせるメイクをする時には、口元のリップを弱めにしたりしています。顔のバランスを考えながらメイクをするのがポイントだと思っています。

Q:クリスマスメイクのポイントを教えてください。

NINA: 私は個人的にすごく赤リップが好きなので、この「カールキープマジック」を使ってまつげをポイントにし、唇には赤リップをしてもいいんじゃないかなと思います!

Q:2021 年はどんな年にしていきたいですか。

MAKO:2021年はやっぱりメンバーみんなが元気で楽しい日々を送りたいなと思っていて。またアーティストとして、いろんな経験をしていい結果を残せていけたらいいなと思っています!

Q:今回のCMでWithU(ファン)のみなさんにぜひ注目していただきたいポイントを教えてください。

MAYUKA:今回私が注目してほしいのは、”まつ毛ダンス”。誰でもマネしやすいダンスになっているので、ぜひみなさんもマネしてみてください!

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環境省がアパレル産業の環境負荷、初の調査へ タスクフォースも結成 小泉大臣が旗振り役

 環境省はサステナブルなファッション産業実現に向けて本格的に動き出した。まずは、日本国内のファッションに着目したデータがほとんどないことから、ファッション産業が環境に与える影響をサプライチェーンの各段階で調査する。衣服の供給量や消費量、古繊維の回収量、サプライチェーンにおける各段階の環境負荷(CO2排出量、水資源管理、汚染防止・管理、廃棄物管理、自然資源管理など)を全国の企業や関係機関など約20カ所に聞き取りし、推定する。加えて、国内外の好事例の情報収集も行い、環境への負荷を軽減するために、消費者、国内企業、自治体、国などがどのような対応策を取り得るのかの報告書を今年度中に作成する。

 小泉進次郎環境大臣はかねてから、ファッション産業は国際的にも環境への負荷が大きいと指摘されていることから「ファッション抜きに日本のカーボンニュートラルを2050年までに実現することはできない」といい、「ファッションに無関心な人はいても無関係な人はいない。ファッションの問題に取り組むことで日本全体のライフスタイルをより脱炭素型、カーボンニュートラルに向けていくことが大事だ」と語っていた。環境省は9月、27人から成る「ファッションと環境」タスクフォースを立ち上げている。

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環境省がアパレル産業の環境負荷、初の調査へ タスクフォースも結成 小泉大臣が旗振り役

 環境省はサステナブルなファッション産業実現に向けて本格的に動き出した。まずは、日本国内のファッションに着目したデータがほとんどないことから、ファッション産業が環境に与える影響をサプライチェーンの各段階で調査する。衣服の供給量や消費量、古繊維の回収量、サプライチェーンにおける各段階の環境負荷(CO2排出量、水資源管理、汚染防止・管理、廃棄物管理、自然資源管理など)を全国の企業や関係機関など約20カ所に聞き取りし、推定する。加えて、国内外の好事例の情報収集も行い、環境への負荷を軽減するために、消費者、国内企業、自治体、国などがどのような対応策を取り得るのかの報告書を今年度中に作成する。

 小泉進次郎環境大臣はかねてから、ファッション産業は国際的にも環境への負荷が大きいと指摘されていることから「ファッション抜きに日本のカーボンニュートラルを2050年までに実現することはできない」といい、「ファッションに無関心な人はいても無関係な人はいない。ファッションの問題に取り組むことで日本全体のライフスタイルをより脱炭素型、カーボンニュートラルに向けていくことが大事だ」と語っていた。環境省は9月、27人から成る「ファッションと環境」タスクフォースを立ち上げている。

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「マルニ」とフランチェスコ・リッソが契約更新

 イタリア・ミラノ発のファッションブランド「マルニ(MARNI)」は、クリエイティブ・ディレクターのフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)と契約を更新したことを12月22日に明らかにした。契約詳細は非公表だが、数年間は続投する見通しだ。

 リッソは「アレッサンドロ・デラクア(ALESSANDRO DELL'ACQUA)」「マーロ(MALO)」「プラダ(PRADA)」などで経験を積み、「マルニ」創業デザイナーのコンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)の後任として2016年にクリエイティブ・ディレクターに就任。4年間でアートを融合した独創的な世界観を表現しながら、多様性、サステナビリティなどの価値観を加えて、ブランドの新たなビジョンを打ち出してきた。

 親会社OTBのレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)会長は「フランチェスコは入社以来、クリエイティブ・ディレクターとしての役割を受け入れながら、『マルニ』のDNAをあらゆる部分で引き継いでいる。彼のユニークなリーダーシップは、スタイルからインテリアデザイン、マーケティング、そしてデジタルの世界全体に至るまで、彼の仕事のあらゆる側面をカバーしており、ビジョンを表現するために必要不可欠な素晴らしいグローバルネットワークを持ち合わせている。ブランドの新しい方向性を築き上げながら『マルニ』を自分のものにすると同時に、ブランドのさらなる活性化に貢献している。 これからも何年にも渡って協力していきたい」とコメントしている。

 リッソは「この機会を4 年前に与えてもらい、謙虚に取り組んできた。そして今新たに更新された契約に一層感謝したい。レンツォ・ロッソはじめ、OTB グループからの信頼と、チームからの献身がなければ、この数年間築き上げてきたことを成し遂げることはできなかった。さらなる創造性、誠実さ、そしてコミットメントとともに、ブランドをさらなる未来に導くことをとても楽しみにしている」と述べている。

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「あまりのおいしさに衝撃」 ユナイテッドアローズが老舗酒蔵とコラボ酒発売でワクワクを提案

 ユナイテッドアローズ(UA)と栃木の酒蔵「仙禽」がコラボレーションした日本酒「仙禽 × UNITED ARROWS」に注目だ。仙禽は、江戸時代後期・文化3年(1806年)創業の、栃木県さくら市にある蔵元で、11代目蔵元の薄井一樹氏は、元ソムリエというユニークな経歴を持ち、日本酒のドメーヌ化や、いにしえの技法により実現した完全無添加の「ナチュール・シリーズ」など、新しい日本酒のスタイルを発信し国内外で高い評価を受ける。そんな酒蔵とのコラボ日本酒を10月に青山ウィメンズストア1階の「UA BAR AOYAMA」と、原宿本店1階「UA BAR」で販売し完売。12月24日に再販(グラス900円、ボトル2500円、税込)が決定した。ファッションのセレクトショップを軸とするUAが、なぜ日本酒を作ったのかーー。

WWD:「仙禽」に出合ったきっかけは?

鈴木貴至・第一事業本部運営支援部開発推進課所属(以下、鈴木):数年前に「仙禽」の日本酒を飲み、あまりのおいしさに衝撃を受け、私がファンになったのがきっかけです。1年前にオープンした「UA BAR AOYAMA」でも「仙禽」を提供し好評でした。それでオリジナルでも作ってみたいと思ったんです。

WWD:1年に渡って3度、酒蔵を訪ねたとのことですが。

鈴木:「仙禽」のおいしさに衝撃を受けた後、当社からお願いして仙禽さんとつながることができました。伝統的な技術をベースにしながらも、200年という歴史に安住せず、革新的な酒造りに挑戦し続ける姿勢にまたも感銘を受けました。

WWD:200年も続く酒蔵と聞くと、昔ながらの“がんこ者”で話を聞いてもらえないのではないか、というイメージもあります……

鈴木:いえ、最初から歓迎していただきました。仙禽の薄井さんは非常に柔軟な考えをお持ちで面白がってくださいました。酒蔵へは、1年の間に3度訪問し、うち一回は酒造りに参加させていただきました。(コロナ外出自粛中はもちろん行っておりません)。薄井さんとは同世代ということもあり、東京でもお会いするなど親交を深めています。

WWD:酒造りに参加してどうでしたか?

鈴木:一番は酒蔵の皆さんが自分たちの酒に誇りを持っていて、楽しそうに酒造りをされているのが印象的でした。特別に麴カビを蒸米に振る作業も体験させていただきましたが、緊張感もあり気持ちが凛として清々しかったです。

WWD:コラボ日本酒「仙禽 × UNITED ARROWS」の最大のこだわりは?

鈴木:だんだん寒くなってくる季節に飲んで美味しい、ということを心掛けました。また、アッサンブラージュに使用した仙禽の日本酒それぞれの良さが表現できるように注意を払いました。

WWD:味について教えてください。

鈴木:酒蔵の皆さんからは、大変ありがたいことに傑作とおっしゃっていただきました(笑)。甘味と酸味が絶妙なバランスで調和していると思います。温度を変えて飲んでも表情が変わってくるので面白いです。

WWD:酒造りから学んだことは?本業のファッションに影響がありますか?

鈴木:歴史・伝統をベースした本物だからこそ、革新的なことができるのだと学びました。それはファッションも同様だと思います。

WWD:UAがカフェやバーを経営していることは知っていますがなぜ今、日本酒、しかもコラボだったのですか?

鈴木:私自身、日本酒が大好きで昔からさまざまな日本酒を飲んできましたが、若い人を中心に飲まず嫌いな人が多いなと感じていました。単純にこのワクワクする世界をもっと紹介したいというのが動機です。そういったこともあり、「UA BAR AOYAMA」では日本酒をラインアップに入れています。ファッション同様に日本酒含めお酒などは、コロナ禍にあって不要不急のものであるかもしれません。しかし、し好品こそが生活に彩りを添え、困難を乗り越える活力になると信じています。

WWD:今後は何を作る?

鈴木:これまでもクラフトビールで4度コラボレーションをリリースしたことがあり、UAの運営する飲食店がある以上は、ファッション同様にワクワクすることを提案していきたいです。

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元「メルシーボークー、」の宇津木えりが天然素材にこだわった新ブランド

 「メルシーボークー、(MERCIBEAUCOUP,)」元デザイナーの宇津木えりが、新ブランド「エリウツギ(ERIUTSUGI)」をスタートしたことを自身のインスタグラムで発表した。

 ブランドは「メルシーボークー、」のデザイナー退任後の8月に立ち上げ、「だれでも、いつでも、いつまでも着れられる服」をコンセプトにシーズンレスのベーシックアイテムを提供するという。素材は天然素材にこだわり、日本の工場や機屋、染色の職人とともにモノ作りを行っていく。2021年1月31日に受注で販売を開始し、同日にサンプルを試着することができるショールームを東京・神宮前に開く予定だ。

 宇津木デザイナーは「『eriutsugi』ブランドをスタートさせていただく事となりました。おかげさまでこのようにまた、服づくりができることに、感謝の気持ちでいっぱいです。みなさんに、喜んでいただけるような服づくりをしていくよう、頑張ります。これからもどうぞ、よろしくお願い致します」とコメントしている。

 宇津木えりは00年、ビギでファッションブランド「フラボア(FRAPBOIS)」を立ち上げたのち、05年にエイ・ネットに入社。06年3月に 東京コレクションで「メルシーボークー、」をデビューさせた。同ブランドが20-21年秋冬シーズンで終了が決まり、20年7月末でエイ・ネットを退社していた。

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全国のショッピングモール総数、2年連続で減少 コロナ禍も直撃 2020年速報値

 日本ショッピングセンター協会(以下、SC協会)は2020年の全国のSC総数が、閉鎖数(42)が開業数(40)を上回り3207(速報値)になったと発表した。SC総数は2019年に2003年以来16年ぶりに減少に転じており、2年連続の減少になる。かきいれどきである年末年始に政府から外出自粛の呼びかけが行われるなど新型コロナの感染が収束しない中、これまで消費の中心だったショッピングモールは転換期を迎えている。

 現在SC協会の清野智・会長は、「SCに限らずではあるが、コロナに始まり、コロナに終わった1年だった。外出自粛が呼びかけられる中、特に都心部のSCが大きな影響を受けた」と語った。1〜11月の販売統計では、緊急事態宣言が解除された後の6月以降は大都市以外が最大でも前年比17.2%減(9月)にとどまっているのに対し、大都市は10月をのぞき26.9%減(9月)〜17.1%減(11月)で推移している。大都市以外が2.3%増とプラスに転じた10月も、大都市8.3%減にとどまった。「スーパーなどの生活必需品を核としたモールが比較的堅調だったのに比べ、大都市のターミナルに位置する大型ショッピングビルなどは概ね苦戦した」(同)という。

 今年開業した40SCに関して衣料品比率(2019年18.0%→2020年17.1%)などの物販比率が減少する一方、飲食比率(19.0%→24.0%)が上昇する、というこの数年のトレンドが続いているものの、SC協会によると「飲食はコロナの影響を物販以上に強く受けている。物販が2〜3割減だとしたら、飲食は4〜6割減。大変厳しい状況が続いている」と指摘している。

 2021年にオープン予定のSCは35カ所。主要なものは「アミュプラザくまもと」(4月、店舗面積4万9000平方メートル)、「イオンモール川口」(春、同5万9000平方メートル)、「ビバモール蕨」(春、同2万3000平方メートル)、「ビバモール美原南インター(大阪府堺市)」(7月、同2万2000平方メートル)、「イオンモール白山(石川県白山市)」(夏、同7万3000平方メートル)、「西神中央駅ショッピングセンター(兵庫県神戸市)」(11月、同2万6500平方メートル)、「春日井商業プロジェクト(愛知県春日井市)」(秋、同4万平方メートル)、「ノリタケの森プロジェクト(愛知県名古屋市)」(秋、同3万7000平方メートル)などとなる。

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セットアップの次は “スリーピース”に注目! おしゃれ心くすぐる新発想コーデ

 “スリーピース”といえば、一昔前まではフォーマルな装いの代表的な組み合わせでした。でも近頃は、“脱スーツ”の新発想コーディネートが相次いでいます。たとえば、ベストやジャケットをはずして、代わりにブラウスやプルオーバーを組み込むセットアップなど、オーソドックスな“三つぞろい”の枠を越える、遊び心のある新顔スリーピースが続々とお目見え。一足早くファッショニスタは着こなし始めています。

 2021年秋冬の「グッチ(GUCCI)」のショー会場では、女優のアルバ・ロルヴァケル(Alba Rohrwacher)が3ピースをまとって参加。紳士風のテイストを生かしたジェンダーニュートラルな着こなしを披露しました。今回はオリジナル度が高いスリーピース・セットアップの新コーデをピックアップしてみました。

シャツ、ジャケット、パンツで凜々しくジェンダーレスに

 紳士服のスリーピースは“ベスト、ジャケット、パンツ”がお約束ですが、そこにベスト以外のピースが加わると意外感がアップします。軽快なワントーンコーデに仕上げたい場合は、シャツがおすすめです。

 写真の女性は、胸ポケットが付いたワークウエア風のグレーシャツが統一感を一段と高めています。すべての色味がそろったオールインワン風のコーディネートは凜々しさの極み。ダブルブレストのジャケットでさらにダンディーに味付けしています。足元はあえて正統派の革靴を避けて、黒スニーカーで軽快にハズしたテクニックにも注目です。

甘い色でフェミニンに寄せたコート入り三つぞろい

 ベストの代わりにコートを羽織ったダイナミックなスリーピースも登場。ロングコートを選べば、縦長効果のある“三つぞろい”にまとまります。

 ジャケット、コート、パンツのスリーピースをロマンティックなピンクで統一。アイテム自体は紳士風のセットアップですが、色の効果でフェミニン度がアップ。バッグやシューズも赤を選び、同系色でまとめました。バッグに重ねたビッグボウ(リボン)やピンクのサングラスが気分を盛り上げています。

キャップを生かした、ネオ英国調スリーピース

 新発想のスリーピースは“ウエア”だけにとどまりません。帽子やバッグ、靴などの小物類を取り入れた“3点セット”も試されています。

 英国風の正統派チェック柄でまとめたスカートとジャケットのコーディネート。キーアイテムはキャップです。ストリートコーデでおなじみのキャップですが、共生地で仕立てられた“3点セット”でスタイリングすれば、ブリティッシュトラッドの薫りが濃厚に。フリルのブラウスを合わせて、たおやかさも投入。趣深いミックスコーデに仕上がりました。

マスクが決め手のニューノーマル流セットアップ

 マスクが必需品となったニューノーマル下、セットアップの構成ピースにもマスクが名乗りを上げました。顔まわりのアイテムなので、印象の強さはベスト以上です。

 ビビッドなイエローの半袖シャツとパンツが作業着風のセットアップ。色と柄がお揃いのフェイスマスクがパンク感を添えています。ウィットを帯びたニューノーマル仕様のスリーピースは、長袖のカットソーとソックスを赤系でそろえて差し色に生かすことで、ハイストリートカジュアルなコーディネートが完成しました。

ドッキング風のモード感が高い複雑系3点セット

 一見ミニマルなジャケット、ベスト、パンツのオーソドックスな3点セットに見えますが、実際はドッキングやレイヤードを組み合わせた複雑なこしらえのこちら。セパレートに見えてオールインワン風の仕立てになっていたりと、入り組んだデザインが近頃は盛り上がっています。

 一輪挿しのようなフラワーモチーフがあちこちに施された個性派ディテールも、パンツスーツならキリッとしたムードを演出できます。パンツの裾をロングブーツに収めて履き口でたるませているのも、脚を細く見せる上級者テクニックです。

 スリーピースならではの“きちんと感”を保ちながらも、イレギュラーな“ベスト代わり”で遊び心を盛り込めるので、新発想の三つぞろいはおしゃれマインドをくすぐる着こなし。単品で着る選択肢もあり、その日の気分で楽しめる点でも使い勝手に優れ、今後さまざまなブランドから登場してきそうです。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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「YSL」とJO1がパートナーシップ契約 「サポートを受けながら一緒にいいものを作っていきたい」

 コスメブランド「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT以下、YSL)」は、グローバルボーイズグループのJO1とパートナーシップ契約を結んだ。オフィシャル ビューティ パートナーとして2021年から一年間、同グループのステージやプライベートで使用するビューティ製品をサポートする。また、新製品のプロモーションモデルとしての起用やイベントの登壇などさまざまな取り組みを予定している。

 YSLは、12月23日に東京・表参道でオフィシャルパートナー就任会見と2021年1月1日発売の“ピュアショット エッセンス ローション”(150mL、8400円)の新製品発表会を開催し、「YSL」のブランドイメージに合わせたブラックのスーツを纏ったJO1のメンバーが登壇した。

 オフィシャル ビューティ パートナー就任についてメンバーの川尻蓮は「本当に光栄ですし、うれしく思います。そしてダンスや歌と同様に衣装やヘアメイクも合わせて僕達JO1のパフォーマンスだと思うので、サポートを受けながら一緒にいいものを作っていきたい」と意気込みを語った。豆原一成は「YSLのスキンケアは普段から使っていたので、このお話を聞いた時はすごくうれしかったです」とコメント。以前から“ピュアショット”シリーズを愛用していたという與那城奨は「“ピュアショット”シリーズは何度もリピートしていたので、こうしたすばらしい機会をいただき本当にうれしく思います」と笑顔を見せた。新製品“ピュアショット エッセンス ローション”について鶴房汐恩は「イベント前、メイクさんが顔につけてくれたときに『めっちゃいい匂いする』と思ったらこの製品でした(笑)。ぜひ男性にも使ってほしいです」とコメントし、会場の笑いをさそった。

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LGBTQ+フレンドリーなヘアサロンを全国に 「パンテーン」がサロン業界の意見を大募集

 P&Gのヘアケアブランド「パンテーン(PANTENE)」は、就職活動を経験したLGBTQ+の人たちと「自分を偽らず、自分らしさを表現できる就活」を考える“#PrideHair”プロジェクトに取り組んでいる。同ブランドはムーブメントをさらに広げるため、“#PrideHair・サロン”プロジェクトをスタート。

渡される雑誌、「週末は誰と?」
の質問がちょっと気まずくて
戸惑った

 ワークショップには10人の性的マイノリティの有識者と、4人のLGBTQ+フレンドリーなサロンスタイリストが参加した。ワークショップはまず、「LGBTQ+フレンドリーなヘアサロンとは?」の質問からスタート。すると参加者はまず、過去のちょっと気まずかったり、戸惑ったりした体験を語り出した。ゲイの男性は、「長年、美容室を転々とし、普段はおしゃべりなのに“コミュニケーションしたくないオーラ”を出していた」と語る。その理由は、サロンスタイリストから「今度の休日は何を?」と聞かれると、その次は「誰と?」の質問が続くから。スタイリストに悪気がなくても、「軽い偏見は、当事者には積もり積もってしまう。結果、『コミュニケーションしたくない』と思ってしまったのは、とても残念。でも、簡単に防げるハズ」と話した。トランスジェンダーの女性は、「当初はまだ『ロン毛のお兄さん』と思われ、席に着くと男性誌が配られた。しばらくは友達がヘアカット。女性誌が出てくるまで、大変だった」と語る。スタイリストにもカミングアウトしていたレズビアンの女性からは、「ショートにした時、『短くして男の子っぽくなったら、(隣のパートナーとの)バランスも良いね』と言われ、一気に信用できなくなった」という本音も飛び出した。

 一方美容師からは、今のサロン業界は「『メンズ専用クーポンを発行します!』などのプロモーションも多く、予約の段階から居心地が悪い」との指摘があった。

性別に縛られず
人間として受け入れ、
理想の髪型にしてくれると嬉しい

 FTMのトランスジェンダーの参加者は、現在はそれぞれ、お気に入りのヘアサロンを見つけているようだ。FTMのトランスジェンダーは、「長くてフワフワのパーマから、赤と黒の2ブロックに変えようと思ったとき、スタイリストが『めっちゃカッコいいですね。やりましょう!』と言って、理想通りに仕上げてくれた。過剰な対応ではなく、『そうなんだね』と受け入れ、理想の髪型してくれるのが嬉しい」。「お気に入りが見つかるまで、サロンではずっとウソをつき続け、『ごめん』って思っていた。お互いにハッピーじゃなかった」と言うレズビアンの女性も、「『できる女にしてください』と言うと、キャラも含めて、私と言う人間を掴んでくれる。美容師は、その能力に長けている。隠さず、楽にコミュニケーションできるのが心地よい」と続ける。男性や女性、LGBTQ+やストレートなどの「ラベル」は不要で、一人の人間として接する重要性を説いた。

 FTMのトランスジェンダーからの「どんなに『短く』とお願いしても、ボーイッシュな女の子のショートカットだった」という声を踏まえ、ゲイの男性は「『短い』というイメージは人それぞれだから、LGBTQ+の写真やイラストを集めてカタログ化するなど、写真やビジュアルでイメージを共有できるようにしたら?」とのアイデアを提案。さらには、隣の利用客の偏見に満ちたコメントにスタイリストが“乗っかって”しまい「今、ここでは絶対カミングアウトなんてできないな」と思った経験があるゲイの男性は、「LGBTQ+フレンドリーなサロンのスタンスを、お客さんにも表明できるようになれば」と願う。

宣誓・共感してくれるサロンを
増やしてLGBTQ+に情報提供

 ワークショップ2つ目のテーマは、プロジェクトをヘアサロン、そして当事者に知ってもらうための手段について。LGBTQ+フレンドリーなヘアサロンを増やす術について、先駆的なサロンスタイリストは「他の美容師の体験談を知ることができたら、接客は変わる。策定するガイドラインを解説するセミナーがあれば」とリクエスト。インクルーシブ(包摂・包括性。個々の違いを受け入れつつ、それを踏まえて仲間だと捉える考え方)なプロジェクトゆえ、チェックリストを設けて遵守できれば合格などとするのではなく、「ガイドラインを手に取り、読んで、深く理解したければ機会を設け、共感してくれたら賛同サロンと認定して良いのでは?」や「『これからLGBTQ+フレンドリーなサロンを目指すんだ』と宣誓してくれれば十分ではないか?」などの考えが多かった。
 
 賛同サロンが簡単に探せる情報提供は、LGBTQ+の当事者とヘアサロンの双方にとってメリットがあるという。情報の可視化についてのアイデアも飛び交った。

 またサロンに広げるには「LGBTQ+が人口の何パーセントに及ぶかを説明し、『ビジネスのためフレンドリーにならなくちゃ』と思わせる現実路線も必要」という意見、当事者に伝えるには「ドラァグクイーンがユーモアを交えてサロンに『ダメ出し』を連発して、改善し、LGBTQ+フレンドリーなサロンになるまでの動画をアップしたら?」などのユニークなアイデアも飛び出した。

トランスジェンダーが実体験語る
動画には当事者もアライも賛同

 「パンテーン」は、“#PrideHair”というハッシュタグのもと、実体験を伝えながら皆でより良い就活のあり方を考える活動をスタート。トランスジェンダーが就職活動の実体験を語る動画の再生回数は2000万回を超え、当事者のみならず、LGBTQ+をサポートしたいと願うアライの賛同も多かった。一方でジェンダーに対する誤解や思い込みは少なからず存在し、「知らなかった」「気づきを与えてくれてよかった」などの反響も届いたという。これを受け「パンテーン」は、ヘアサロンが「誰もが、自分らしい髪になれる場所」になることを目指し、ガイドラインの策定をスタート。今後は活動を広めて賛同サロンを増やし、ユーザーがLGBTQ+フレンドリーなヘアサロンを簡単に見つけられるような情報提供も考える。ガイドラインは、2021年の1月下旬に発表したい考えだ。同ブランドは「#PrideHair」と言うハッシュタグで、プロジェクトに賛同するヘアサロンや個人の声を募集している。

 P&Gでは、役員や人事部門、面接官に対してLGBTQ+をはじめ、多様性への理解を深める研修を実施している。面接を行う社員の先入観を少しでも排除するため、14年からはエントリーシートの写真欄を削除、19年には性別欄に“その他”という選択肢を設定した。21年には生年月日情報も削除することで、年齢による先入観も排除する。

問い合わせ先
パンテーン

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売らない百貨店「ノードストローム・ローカル」の狙い 鈴木敏仁のUSリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。百貨店が淘汰の波に洗われる中、大手のノードストロームが新しい店舗の実験を行っている。EC(ネット通販)時代を象徴する新しい百貨店とは?

 百貨店のノードストローム(NORDSTROM)がロサンゼルスで実験している小型フォーマットを2店舗追加すると発表した。店舗の名称は「ノードストローム・ローカル」(以下、ローカル)。ロサンゼルスに2店舗とNYマンハッタンに2店舗と現在4店舗営業中で、これに2つ新たに加わることになるので計6店舗となる。

 この超小型店舗、1号店と2号店をロサンゼルスにオープンして実験を開始したのは2017年のことだった。NYマンハッタンへの出店は昨年で、本体のマンハッタン初進出に合わせて近隣にオープンさせている。物販を目的としておらず、非常にユニークなコンセプトで注目しているのだが、今回の2つ追加によって小型フォーマットは彼らの計画の中で今も動いていることを確認できた。

わずかな商品と豊富な機能・サービス

 どういう店なのか、NYマンハッタンの店舗を参考にして紹介しよう。

 2店舗出店しているが、1つはセントラルパークの東側(アッパーイースト)、もう1つはグリニッチビレッジで、双方ともに高所得層エリアだ。特にセントラルパーク周辺は高級マンションが立ち並ぶ「超」がつく富裕層が多い地域である。私が訪問したのは前者だ。店舗面積は167平方メートルで、ブティックや中小商店が利用する規模である。

 店内には販売用の商品はごくわずかしかない。やっていることをざっと並べると、ネット販売のピックアップと返品、洋服のお直し、スタイリストによるスタイリングのアドバイス、ラッピング、靴の修理、ベビーカーの掃除、洋服の寄付受付といったところである。

 入り口を入るとすぐ左側にネット販売ピックアップ用のラックが置かれ、オープンしてすぐに訪問したときはすでに商品が並んでいて、ニーズの高さを実感した。その真向かいにはサービスカウンターがあって、ピックアップや返品の作業を店員がこなしている。昨年のオープン時にはメーシーズ(MACY'S)やコールズ(KOHL’S)といった競合百貨店の返品も受け付けると発表して驚かされた。ノードストロームの無条件返品は昔から有名だが、さすがに他社の返品を受け付けると公言する企業は聞いたことがない。

 また入り口を入ってすぐ右側には寄付用のスペースが割かれている。アメリカは税控除になることもあって衣服を中心として不必要になったものを捨てずに寄付する人が多く、その受け皿としてサルベーションアーミー(救世軍)という大きな組織からローカルベースの小さなNPOなどたくさん全米で活動している。この店は近隣のNPOにスペースを提供していて、お客が持ち込んだ専用の大袋が詰まれていた。

 店の半ばあたりにはミシンが2台置かれてプロが常駐、お直しを請け負っている。奥にはドレッシングルームがあるので、例えばネットで買ったものをストアピックアップとして、試着してその場で直すということも可能である。私が訪問したときは数人が店員とやりとりしていた。

 ドレッシングルーム周辺はスタイリングエリアで、常駐しているスタイリストがお客にアドバイスする。訪問時にはお客が熱心にスタイリストと話をしていた。ネットで予約を取ることも可能である。

お客の選択肢を増やす面戦略

 紹介したのはNYマンハッタンのアッパーイーストサイドの店舗で、他の店舗もほぼ同じ構成のようだが、地域のニーズによって提供するサービスを変えると言っているのでまったく同じというわけではない。

 既述したように店内に販売用の商品はごくわずかで、一見して物販を目的としていないことが分かる。ノードストロームはこの新しいフォーマットに売り上げを求めていないのだ。コミュニティの中にある小さなサービスハブとしてお客との新たな接点を作ろうとしているのだろう。

 同社はこれをマーケット戦略と呼んでいる。ノードストロームやノードストローム・メンズといった旗艦店舗とオフプライスストアのノードストローム・ラックを主軸として、その周辺にローカルを配して補助的な存在として機能させる、日本語で言うところの「面戦略」である。

 ちなみにネット通販のストアピックアップでフォーマットの壁を壊し、例えばラックのネット通販で買ったものをノードストロームでピックアップしたり、ノードストロームで買ったものをローカルでピックアップしたりと、お客は自由に選べるようになった。機動性の高いローカルをピックアップハブとしても機能させようとしているのだろう。

 リモートや非対面ばかりに焦点が当てられる昨今だが、対面サービスはこれからも変わらず重要だと私は考えている。ローカルタッチはファン作りにも寄与することだろう。ノードストロームの新たな挑戦は注目に値すると思っている。

鈴木敏仁(すずき・としひと):東京都北区生まれ、早大法学部卒、西武百貨店を経て渡米、在米年数は30年以上。業界メディアへの執筆、流通企業やメーカーによる米国視察の企画、セミナー講演が主要業務。年間のべ店舗訪問数は600店舗超、製配販にわたる幅広い業界知識と現場の事実に基づいた分析による情報提供がモットー

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YKKファスニングアワード、グランプリは名古屋モード学園の太田三稜さんと上田安子服飾専門学校の佐竹剛さん

 YKKはこのほど、学生を対象としたファッションデザインコンテスト「YKKファスニングアワード」の受賞者を発表した。アパレル部門のグランプリは名古屋モード学園の太田三稜(みくり)さん、ファッショングッズ部門のグランプリは上田安子服飾専門学校の佐竹剛さんが受賞した。グランプリ受賞者には賞金100万円と副賞のYKKファスニング製品5万円相当、20回目の記念賞としてJUKI製の職業用ミシンとアーバンリサーチ店舗での作品展示が授与される。

 アパレル部門グランプリの太田さんは、「パーツごとに樹脂バックルを用いて留める箇所と留めない箇所の間で生まれる“遊び”で、バックルの新しい価値を提案した」という。審査員からは「間から生まれる遊びを生かした作者の感性の高さと完成度の高さを評価した。日本文化の間から生まれる美しさにも重なった」とコメントしている。

 ファッショングッズ部門グランプリの佐竹さんは、「アウトドアのテクニカルな機能と命を守る機能を日常でも使えるよう、ファッション性を含めたデザインにした」という。審査員からは「今の時代にフィットしており、コロナ禍でも才能に溢れ、前向きなクリエイティビティーにとても将来性を感じた」とコメントしている。

 「YKKファスニングアワード」は学生向けのコンテストとしては日本最大級のコンテストで、今年で20回目。全国から5865点の応募があった。YKKファスニングアワードの歴代受賞者には「フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)」の丸龍文人(第3回優秀賞)デザイナーらがいる。審査員はアーティストの舘鼻則孝、「ソマルタ」の廣川玉枝、デザイナー/モデリストの坂口英明、デザイナーの藤田恭一、アーバンリサーチの村手謙介「バイヤーズセレクト」ブランドディレクター、大谷裕明YKK社長が務めた。

■第20回「YKKファスニングアワード」受賞者
アパレル部門
グランプリ:太田三稜(おおた・みくり、名古屋モード学園)
優秀賞:佐々木千枝(ささき・ちえ、ドレスメーカー学院)
審査員特別賞:川部竜雅(かわべ・りゅうが、文化服装学院)
YKK特別賞:金田名央(かねだ・なお、ドレスメーカー学院)

ファッショングッズ部門
グランプリ:佐竹剛(さたけ・ごう、上田安子服飾専門学校)
優秀賞:KIM HYUN SOO(きむ・ひょんす、文化服装学院)
審査員特別賞:蒲田将(かまた・しょう、ファッション文化専門学校DOREME)
YKK特別賞:根岸渓介(ねぎし・けいすけ、文化ファッション大学院大学)

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ロレアルが日本のドクターズブランド「タカミ」を買収 スキンピールが人気

 ロレアル(L'OREAL)は、日本発ドクターズブランド「タカミ」を製造販売するタカミを買収する。取引額は明かされていないが、今後数週間以内に取引が完了する予定だ。タカミは東京・表参道にある2つの皮膚科クリニック「タカミクリニック」の創始者である高見洋医師が所有するスキンケアブランド「タカミ」をライセンスで製品を開発・販売。ロレアルは今回、タカミの買収に伴い、高見医師とのブランドライセンス契約を長期間更新した。

 「タカミ」は1999年に設立されたプレミアムスキンケアブランドで、角質ケアに特化。中でも主力製品の角質美容水“タカミスキンピール”は、今年誕生15周年を迎えたベストセラーだ。中国でも人気の製品で、「リトルブルーボトル(小藍瓶)」として知られている。製品は銀座にある路面店のほか、百貨店やバラエティーストア、サブスクリプション型のECで展開している。なお、ブランドの売上高は2019年に約68億円だった。一方、タカミクリニックは高見医師が99年に表参道に開院し、毛穴やニキビケアで知られている。

 シリル・シャピュイ(Cyril Chapuy)=ロレアル リュクス プレジデントは「『タカミ』ブランドを当社のポートフォリオに迎えることができ、大変うれしく思う。アジアにおける『タカミ』の高い定評は、その品質の高さに匹敵する。同社のプレステージビューティトリートメントの専門知識とオムニチャネルの販売網は、ロレアルリュクスのブランドポートフォリオにおいて極めて補完的だ」と話す。一方岡村雄嗣タカミ社長兼オーナーは「美容皮膚科タカミクリニックのノウハウから生まれた私たちの製品は、日本の消費者の高い要求水準を満たす品質と効能を提供している。日本での21年間の成長を経て、世界をリードするビューティカンパニーであるロレアルグループの一員となり、その科学的・国際的な専門知識を得てブランドをさらに発展させていく」とコメント。

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ロレアルが日本のドクターズブランド「タカミ」を買収 スキンピールが人気

 ロレアル(L'OREAL)は、日本発ドクターズブランド「タカミ」を製造販売するタカミを買収する。取引額は明かされていないが、今後数週間以内に取引が完了する予定だ。タカミは東京・表参道にある2つの皮膚科クリニック「タカミクリニック」の創始者である高見洋医師が所有するスキンケアブランド「タカミ」をライセンスで製品を開発・販売。ロレアルは今回、タカミの買収に伴い、高見医師とのブランドライセンス契約を長期間更新した。

 「タカミ」は1999年に設立されたプレミアムスキンケアブランドで、角質ケアに特化。中でも主力製品の角質美容水“タカミスキンピール”は、今年誕生15周年を迎えたベストセラーだ。中国でも人気の製品で、「リトルブルーボトル(小藍瓶)」として知られている。製品は銀座にある路面店のほか、百貨店やバラエティーストア、サブスクリプション型のECで展開している。なお、ブランドの売上高は2019年に約68億円だった。一方、タカミクリニックは高見医師が99年に表参道に開院し、毛穴やニキビケアで知られている。

 シリル・シャピュイ(Cyril Chapuy)=ロレアル リュクス プレジデントは「『タカミ』ブランドを当社のポートフォリオに迎えることができ、大変うれしく思う。アジアにおける『タカミ』の高い定評は、その品質の高さに匹敵する。同社のプレステージビューティトリートメントの専門知識とオムニチャネルの販売網は、ロレアルリュクスのブランドポートフォリオにおいて極めて補完的だ」と話す。一方岡村雄嗣タカミ社長兼オーナーは「美容皮膚科タカミクリニックのノウハウから生まれた私たちの製品は、日本の消費者の高い要求水準を満たす品質と効能を提供している。日本での21年間の成長を経て、世界をリードするビューティカンパニーであるロレアルグループの一員となり、その科学的・国際的な専門知識を得てブランドをさらに発展させていく」とコメント。

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鳥貴族、営業赤字なのに「受取清算金」約2億円で経常黒字に。これってリベート? 教えて、大倉社長!

 鳥貴族が、2021年7月期の第1四半期決算(8〜10月)で、「奇妙」な数字を発表した。東京都、大阪府、愛知県で時短営業要請があった影響で、営業赤字になったが、営業外収入で「受取清算金」2億円弱を計上する事で、経常黒字になった。なんか釈然としない決算。取引先から搾り取ったのか? 大倉忠司社長に聞くと・・・。
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2021年はアパレル復興の年となるのか 「13のレス」と「5つの施策」 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を詳しく解説する。新型コロナウイルスによる大打撃に襲われた2020年の小売業界。あぶり出された課題と、21年にすべきことは何かを整理する。

 オリンピックとインバウンド期待から一転してコロナが世界を襲って鎖国状態となり、経済も生計も生活もシュリンクしてアパレル業界は壊滅的な打撃を受けた2020年だったが、ようやくワクチン接種も始まる2021年はアパレル復興の年となるのだろうか。

2020年は清算と破局の年だった

 コロナ禍に直撃された2020年は旅行・宿泊、エンタメ・イベント、飲食から百貨店やアパレルまで売り上げが激減し、閉店や人員整理、廃業や破綻が広がったが、その多くはコロナ前から問題を抱え、あるいは崖っぷちまで追い詰められていた業界や企業だった。コロナ禍でその清算を迫られ、廃業や破綻に至ったケースもあれば、事業や資産を切り売り店舗や従業員を整理して生き延びたケースもあったが、「それで清算は終わったのか」「復興への道筋は立ったのか」が問われざるを得ない。

 過去のツケを清算し切ったのなら21年は復興あるいは新創業に注力できるが、ツケを清算できず過去のしがらみを引きずったままでは悪戦苦闘の泥沼を抜けられない。資本蓄積の厚さゆえ事業が行き詰っても何年も生き延びるのはレナウンの例を見るまでもないが、それゆえ抜本的な転換に踏み切れず場当たり対応を続ければ阿鼻叫喚の終末を迎えることになる。21年も前半まではツケの清算を引き延ばした企業のリストラや破綻が続くのではなかろうか。

 ワクチン接種が順調に進んだとしても全国民に行き渡って日常が戻るのは夏近くになるだろうし、コロナ禍で加速したアパレル離れとカジュアル化・低価格化が早々に終わるとも思えない。緊急事態宣言下で販売機会がなく持ち越された大量の春物・初夏物在庫も新作の販売を圧迫するから、春物・初夏物に期待はかけられない。本格的な回復は夏物あるいは秋冬物からになるだろうが、そこに商機を仕掛けるなら後述する5項目を着々と推し進めておくべきだ。

2021年の13の「レス」

 2020年はコロナ禍で従来の販売方法や事業体制が行き詰まり、OMO(オンラインとオフラインの融合)とDX(デジタルトランスフォーメーション)が急進してさまざまな「レス」が広がったが、21年はその流れに拍車がかかり成否・優劣が明らかになる。

 日本フードサービス学会理事の白鳥和生氏(日本経済新聞社)は「7つの『レス』が加速する」と提じているが、その多くはアパレル業界にも通じるものだ。

(1)タッチレス(非接触経済、スキャン&ゴー)
(2)キャッシュレス(現金は触らない、ポイント経済)
(3)ストアレス(EC、レジレス、売らない店舗)
(4)ストレスレス(少ストレス購買チャネルへシフト)
(5)ペーパーレス(チラシ販促からアプリへ、EDLP※1
(6)ボーダーレス(業種・業態を超えた競争と融合)
(7)コードレス(規則や常識が変わる、なくなる)

※カッコ内の説明も白鳥和生氏による

 これをアパレル業界に置き換え、ストアレスはボーダレスに吸収し、新たに7つの「レス」を加えたい。20年はサックレス(レジ袋廃止)もあったし、これらにジェンダーレスを加えたい向きもあるだろう。

(1)タッチレス(非接触販売/フィッティング、非接触精算・決済※2
(2)キャッシュレス(ID・生体認証、二次元コード・近接通信決済)
(3)ペーパーレス(オンライン発注・検品・請求)
(4)ストレスレス(C&C顧客利便、接触回避)
(5)ボーダレス(ネットと店舗の融合、業種・業態を超えた競争と融合と協業)
(6)コードレス(規則や常識、TPOが変わる)
(7)オフィスレス(リモートワーク、痛勤レス)
(8)ワークレス(無駄な作業や手続きを無くす、自動化・オンライン化する)
(9)タイムレス(リードタイムや待ち時間を短縮する、なくす)
(10)ロスレス(値引きや残品のロスを減す、なくす)
(11)在庫レス(不要な在庫を持たない、C2M受注生産とVMI)
(12)コストレス(高コストな販路や物流から低コスト販路や物流へ)
(13)マウンティングレス(無意味な優越競争や序列意識と縁を切る)

※1.EDLP(Every Day Low Price)…セールに頼らずお値打ち品を常時低価格で販売する価格政策。セール依存のH&L(High & Low)価格政策と対比して使われる
※2.決済と精算…「決済」はID認証あるいは生体認証して登録決済口座と紐づければ済むが、「精算」はどの商品を何点購入したか確認する必要があり、ICタグセンサーや画像解析AIで照合する

アパレル再生の2021年にやるべきこと

 前を向いて具体的な手を打つ前に、まずは過去の「清算」を終わらせておくべきだ。壁に当たった販路や事業を無理やり引きずっては傷口が広がるばかりか、ヒトモノカネの企業資産が非効率事業に寝て前へ進めなくなる。思い切り清算したうえで、ヒト・モノ・カネを集中させるべきは以下の5項目ではないか。

(1)デジタル連携で分断無きサプライ流を創る
DX投資を契機に、力任せロット勝負の水平分業で在庫も利益もリスクも抱え込み企画〜生産〜販売の商流を分断する一括調達型SPAの愚行を一掃し、在庫を抱えずオンライン連携で分断無きサプライ流を創る。スマートファクトリー※3を軸としたパターンオーダーのC2M※4、定番的継続商品のVMI※5がその回答であることは言うまでもない。

(2)短サイクル小ロット高回転のバイイングSPAに徹する
ファストなトレンド商品はC2MやVMIには向かないから、短サイクル小ロット調達で高回転させるバイイングSPAに徹するべきだ。好立地の2〜3ダースまでの店舗展開なら調達リードタイムも販売消化も4週以内で回せるから値引きや残品のロスも限られ、一括大量調達より利幅は薄くても高交叉比率で高収益が期待できる。

(3)低コスト適正規模に徹して効率と「勝てる価格」を実現する
VMIはともかくC2MやバイイングSPAには市場規模と生産・調達効率が見合った適正規模があり、それを超えると効率が落ちて収益が圧迫されることが多い。勢いに乗って拡大するとロスとコストが肥大して「お値打ち価格」が維持できなくなり、競争力が落ちて守勢を余儀なくされる。拡大を望むなら、同じ仕組みで異なるカテゴリーか異なるマーケットを切り開くべきだ。

(4)ローカルOMOとテザリング※6でサプライの最適化と顧客利便の最大化を図る
OMOによる顧客利便の最大化は店舗在庫引き当てによるクリック&コレクト(C&C)※7(受け取りが速く物流費も格段に安い)であり、ローカルマーケティングとテザリング、ローカル宅配の仕組みが不可欠だ。それは同時にサプライの最適化と在庫効率の最大化を両立させるから、顧客利便の最大化(=売り上げの最大化)と合わせて“三方良し”が実現する。その構築にはECと店舗の在庫を受注に一元引き当てするデータプロセシングが必須だが、テザリングと店舗渡しや店舗出荷のアナログな仕組みと手順が実際の運営効率を大きく左右する。一元引き当てが一時間ごとのトランザクションなどバッチ段階でもテザリングはサプライと在庫効率を大きく改善するから、先行して体制を確立しておくのが正解だ。

(5)店舗運営の省人化と販売職のOMO多能職化で人時生産性を飛躍的に向上させる
アパレル販売のがんは店舗販売の人時生産性の低さであり、ECとは10倍も格差がある(ECの1人当たり年間売上額は億単位)。その解消には店舗の大型化やレイアウト改善に加え、決済・精算のセルフ化や在庫管理・マテハン作業の効率化が不可欠だが、RFIDタグを欠いては進めようがない。テザリングや店出荷のピッキングでも、RFIDタグがあれば手早くレーダー探索できる。タグ(正確にはインレイ)の単価も急速に下がっているから、何を置いても最速最優先で全面導入するべきだ。

 コロナ禍のECシフトで業務のOMO化(デジタル化・リモート化)が急進する販売職だが、デバイス(端末機器)やアプリが揃わないとスキルの習得も遅れる。もはや実験段階でなく全員OMO戦力段階だから、投資と熟練を急ぐべきだろう。

※3.スマートファクトリー…企画段階とデジタルに連携して短時間生産するCAD/CAM装備の工場で、消費地に近い場所に立地する
※4.C2M(Customer to Manufactory)…ネットやショールームで受注してからデジタル生産や3Dプリンタで素早く生産して“個客”に届けるパーソナル対応の無在庫販売手法
※5.VMI(Vendor Managed Inventory)…あらかじめ定めた陳列棚割と販売計画に基づいてベンダーに在庫管理と補給(補充生産も含む)を委任する取引形態
※6.テザリング…店舗間で在庫を融通して在庫効率を高めるローカル・ディストリビューション手法で、修理加工の集約やC&Cの店出荷と連携される
※7.クリック&コレクト(C&C、Click&Collect)…ECから店舗に取り寄せて試したり受け取ったりできること。一括配送の店舗物流を使うから送料無料で、店在庫を引き当てれば倉庫から出荷するより受け取りも早くなる。コロナ禍では食品スーパーなどのカーブサイド・ピックアップ(駐車場受け取り)も広がった。売り手にとっては顧客利便と在庫効率を高め物流費を抑制するOMO(ネットと店舗の融合)戦略

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。著書に店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)、12月11日に出版した「アパレルの終焉と再生」(朝日新書)

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スシローの居酒屋「杉玉」、九州初上陸。170席の大箱だが、サラリーマンまみれ。閉店居酒屋の後継で店舗増やしそう

 12月10日、スシローの居酒屋業態「鮨・酒・肴 杉玉 博多駅」がオープンした。関東・関西では12月10日時点で27店舗を展開し、九州は初出店。閉店した大型居酒屋を改装したビルの地下1階で、フランチャイズ店だ。さらに170席と超大型の店舗ながら、博多駅から徒歩3分の大通り沿いという絶好の立地。開店景気もあるが、お客は入っている。
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デジタル開催の「コンプレックスコン」 熱狂は生み出せた?

 米コンプレックス・ネットワークス(COMPLEX NETWORKS以下、コンプレックス)は12月7~11日、ストリートの祭典として世界的に知られる「コンプレックスコン(ComplexCon)」をデジタル開催した。「コンプレックスランド(ComplexLand)」と題し、これまで提供してきた物販やアートインスタレーション、音楽ライブ、フード、パネルディスカッションなどをバーチャル空間で展開した。

 今回は「アディダス(ADIDAS)」「ビリオネア ボーイズ クラブ(BILLIONAIRE BOYS CLUB)」の他に、「グッチ(GUCCI)」や「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「ファーフェッチ(FARFETCH)」などが参加。会場内にショップや屋台、自動販売機を設け、ECに連携してスニーカーやウエア、雑貨、食べ物などを販売した。コンプレックスは米JAM3とパートナーを組んで3Dの会場を設立し、「コンプレックスコン」が過去数回開催されてきたホーム的存在である、米ロサンゼルスのロングビーチにあるコンベンションセンターでの体験を再現した。コンプレックスによると、参加者は「コンプレックスランド」で合計320万分過ごし、参加者間でのやりとりは950万回、購買活動は190万回行われたという。

 ニール・ライト(Neil Wright)「コンプレックスランド」コラボレーション・エクスピリエンシャル部門長は、「われわれが成し遂げけたことに対して誇りに思う。『コンプレックスランド』はクレイジーなアイデアで、取り組みながらワクワクした。ビジュアルや作りなど全てにおいて想像を超えてきたし、多くの来場者を迎えることができた。『コンプレックスランド』はわれわれにとっての“ディズニーランド”になりえる」と述べた。

 「コンプレックスランド」の開催のアイデアはアーティストのトラヴィス・スコット(Travis Scott)が自粛期間中に、人気オンラインゲーム「フォートナイト(FORTNITE)」でコンサートを行ったことがきっかけで思いついたという。「画期的でオリジナリティーに溢れた体験で、その瞬間にパッとひらめいた」と語る。

 例年の「コンプレックスコン」と比べて「コンプレックスランド」では、列に並ばないで買い物ができ、参加ブランドはバーチャルのブース自体をリアルタイムで取り替えることもできた。ライトはこれを「『コンプレックスコン』が民主化された」と表現しており、買い物体験に影響を与える割り込み行為などを改善できたと評価する。デジタル開催で懸念されていたボットによる買いだめなどを防ぐ対策も開発された。

 「コンプレックスランド」で「ナイキ(NIKE)」とコラボしたスニーカーなどを販売したゲーム会社のエックスセット(XSET)のグレッグ・セルコー(Greg Selkoe)最高経営責任者(CEO)は、「『コンプレックスコン』の方向転換は素晴らしいことだと思う。ストリートカルチャーを進化させ、デジタル化できることを証明した」と述べた。同スニーカーは発売直後3分で売り切れ、「リアルで『ナイキ』とブースを構え、今回集まったように多くの人が駆けつけていたらきっとパンクしていた」と振り返る。

 また同社のウィル・エディンズ(Will Eddins)共同設立者兼マーチャンダイジング・ライセンシング責任者は、「コンプレックスランド」でパネルディスカッションの機会が設けられたことを評価している。「『コンプレックスコン』ではドロップの準備や会場の規模、ミーティングなどの予定があってパネルディスカッションはできなかった。また人の多さでドロップアイテムにたどり着くことも難しかったが、『コンプレックスランド』では購入ができた。商品に直接アクセスができるし、アップグレードだ」と述べた。

 コンプレックスは、パンデミックの状況次第で「コンプレックスコン」を再度開催する見込みだ。「コンプレックスランド」についてライトは、「このイベントが全く同じく開催されても、それほど面白味はないと思う。仮想であるため年中無休での開催もできるが、特別感を持ちたい。冒険的で没入感も大いにあるが、人々はすぐに飽きて新鮮味も薄れるだろう。今後も何か特別で、格別なものでありたいと思う」と語った。

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「ディオール」の人気クッションファンデから限定デザインが登場

 「ディオール(DIOR)」は2021年1月1日に、人気クッションファンデーションの限定デザイン“ディオール スキン フォーエヴァー クッション ディオールマニア ゴールド エディション”(全3色、各7900円)を数量限定で発売する。公式サイト、一部限定店舗では12月26日から先行販売する。

  “ディオールフォーエヴァークッション”は長時間続く美しい仕上がりと高いカバー力が好評の人気アイテムで、今回登場する“ディオール スキン フォーエヴァー クッション ディオールマニア ゴールド エディション”はゴールドのロゴを施したラグジュアリーなデザインだ。これまでも、ロゴを敷き詰めた“ディオール ロゴマニア”やスタッズを施した“スタッズ カナージュ”などの限定デザインが登場し、SNSなどで話題を集めた。

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「ディオール」の人気クッションファンデから限定デザインが登場

 「ディオール(DIOR)」は2021年1月1日に、人気クッションファンデーションの限定デザイン“ディオール スキン フォーエヴァー クッション ディオールマニア ゴールド エディション”(全3色、各7900円)を数量限定で発売する。公式サイト、一部限定店舗では12月26日から先行販売する。

  “ディオールフォーエヴァークッション”は長時間続く美しい仕上がりと高いカバー力が好評の人気アイテムで、今回登場する“ディオール スキン フォーエヴァー クッション ディオールマニア ゴールド エディション”はゴールドのロゴを施したラグジュアリーなデザインだ。これまでも、ロゴを敷き詰めた“ディオール ロゴマニア”やスタッズを施した“スタッズ カナージュ”などの限定デザインが登場し、SNSなどで話題を集めた。

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頑張る人に「何気ないマジック」 エディターズレター(2020年9月28日配信分)

※この記事は2020年9月28日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

頑張る人に「何気ないマジック」

 皆さんへのお手紙は基本、前日にしたためております。毎週月曜日のメールを書くのは、前週の金曜日。自分をスマホに例えたら、バッテリー残量は「4~7%」くらいのタイミングです(笑)。

 そんな時に心に染み入るのは、コラムニストのジェーン・スーさんがご自身のラジオ番組で週末(ほぼ)必ず発してくれる「皆さん、今週もよくぞ金曜までたどり着きました」というお言葉。「まさに!!」と思い、以来、チャンスがあれば平日午前11時~という彼女のラジオ番組「生活は踊る」をこっそり聞いています(いや、就業中はダメなのでradikoで聞いていますw)。「生活は踊る」は、同じAMでも夕方のラジオ番組とは異なり、「毎日、結構頑張っている」人の存在を何気なく知ることができるので気に入っています。例えば番組冒頭、彼女は、「お仕事中の方、病気・療養、子育て、介護、それぞれの生活を送る皆々様」との言葉を発し、43歳独身の私に自分とは全然違う環境・状況で頑張っている人の存在を諭してくれます。これが、とっても心地良い。夕方、オジさん達が世の中を嘆いているだけのラジオとは大違いです。

 そしてこの番組、「お疲れさま。頑張ったんだから、ちょっとくらい、いいじゃんいいじゃん」ってカンジなんです。例えば生活情報のコーナーでは、結構な頻度でコンビニやファストフードのご飯をガンガン紹介します。「頑張ったんだからさ、今日くらいゴハンはコンビニとかファストフードで手抜きしてもいいじゃん」ってムードです。そんなテンションで始まるファストフードのフィッシュバーガーを食べ比べる企画は、「フィッシュバーガー健康法」と銘打ちます。フィッシュバーガーのスケソウダラがいかに高タンパクなのかを力説し、フライの脂質、パンの糖質などには言及せず(笑)、「だからハンバーガーでいいんだよ!」というテンションで、各社のフィッシュバーガーをガンガン食います(笑)。コレが、「結構頑張っている」タイミングにはちょうど良い。「そっか、ファストフードでいっか」となり、結果、毎週木曜日にお届けしているLIVE配信前の私の晩御飯は、ほぼ毎週「バーガーキング」です。ファストフードのハンバーガーって、背徳感を抱きながら食べがちですよね。でも、どうせ食べるなら背徳感に苛まれるのではなく、楽しく食べたい。「生活は踊る」は、何気ない言葉や思考法が、そのスイッチになり得るんだと教えてくれるのです。

 今は、この何気ないマジックが、ファッションやビューティに活かせないかなぁ?と思っています。ことメイクブランドのいくつか、例えば「ボビイ ブラウン」などは「悩みを個性に」という小さなマジックを編み出そうと一生懸命な気がしています。「悩みを解決」とは違う、「悩みの捉え方」というか「悩みに向き合うマインドセット」の話になれば。体内バッテリー4%の私が金曜日を乗り切ることができるように、皆がもうちょっと楽しく暮らせるんだと思っています。

 ちなみにこの「生活は踊る」、10月から金曜日の放送が無くなってしまいます。となると「今週もよくぞ金曜までたどり着きました」は、もう聞けないのか?「今週もよくぞ木曜までたどり着きました」になっちゃうのか!?いや、まだ金曜あるよ!!来週木曜、「バーガーキング」を食べながら、radikoでチェックしなければなのです。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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頑張る人に「何気ないマジック」 エディターズレター(2020年9月28日配信分)

※この記事は2020年9月28日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

頑張る人に「何気ないマジック」

 皆さんへのお手紙は基本、前日にしたためております。毎週月曜日のメールを書くのは、前週の金曜日。自分をスマホに例えたら、バッテリー残量は「4~7%」くらいのタイミングです(笑)。

 そんな時に心に染み入るのは、コラムニストのジェーン・スーさんがご自身のラジオ番組で週末(ほぼ)必ず発してくれる「皆さん、今週もよくぞ金曜までたどり着きました」というお言葉。「まさに!!」と思い、以来、チャンスがあれば平日午前11時~という彼女のラジオ番組「生活は踊る」をこっそり聞いています(いや、就業中はダメなのでradikoで聞いていますw)。「生活は踊る」は、同じAMでも夕方のラジオ番組とは異なり、「毎日、結構頑張っている」人の存在を何気なく知ることができるので気に入っています。例えば番組冒頭、彼女は、「お仕事中の方、病気・療養、子育て、介護、それぞれの生活を送る皆々様」との言葉を発し、43歳独身の私に自分とは全然違う環境・状況で頑張っている人の存在を諭してくれます。これが、とっても心地良い。夕方、オジさん達が世の中を嘆いているだけのラジオとは大違いです。

 そしてこの番組、「お疲れさま。頑張ったんだから、ちょっとくらい、いいじゃんいいじゃん」ってカンジなんです。例えば生活情報のコーナーでは、結構な頻度でコンビニやファストフードのご飯をガンガン紹介します。「頑張ったんだからさ、今日くらいゴハンはコンビニとかファストフードで手抜きしてもいいじゃん」ってムードです。そんなテンションで始まるファストフードのフィッシュバーガーを食べ比べる企画は、「フィッシュバーガー健康法」と銘打ちます。フィッシュバーガーのスケソウダラがいかに高タンパクなのかを力説し、フライの脂質、パンの糖質などには言及せず(笑)、「だからハンバーガーでいいんだよ!」というテンションで、各社のフィッシュバーガーをガンガン食います(笑)。コレが、「結構頑張っている」タイミングにはちょうど良い。「そっか、ファストフードでいっか」となり、結果、毎週木曜日にお届けしているLIVE配信前の私の晩御飯は、ほぼ毎週「バーガーキング」です。ファストフードのハンバーガーって、背徳感を抱きながら食べがちですよね。でも、どうせ食べるなら背徳感に苛まれるのではなく、楽しく食べたい。「生活は踊る」は、何気ない言葉や思考法が、そのスイッチになり得るんだと教えてくれるのです。

 今は、この何気ないマジックが、ファッションやビューティに活かせないかなぁ?と思っています。ことメイクブランドのいくつか、例えば「ボビイ ブラウン」などは「悩みを個性に」という小さなマジックを編み出そうと一生懸命な気がしています。「悩みを解決」とは違う、「悩みの捉え方」というか「悩みに向き合うマインドセット」の話になれば。体内バッテリー4%の私が金曜日を乗り切ることができるように、皆がもうちょっと楽しく暮らせるんだと思っています。

 ちなみにこの「生活は踊る」、10月から金曜日の放送が無くなってしまいます。となると「今週もよくぞ金曜までたどり着きました」は、もう聞けないのか?「今週もよくぞ木曜までたどり着きました」になっちゃうのか!?いや、まだ金曜あるよ!!来週木曜、「バーガーキング」を食べながら、radikoでチェックしなければなのです。

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ライトオンが「鬼滅の刃」アイテムを発売 ロングTシャツ、ソックスとハンカチ

 ライトオンはアニメ「鬼滅の刃」のアイテムを12月23日に店舗と公式オンラインストアで発売する。

 大人用トップス(8種、3000円)、子供用トップス(6種、2000円)、ハンカチ(6種、580円)とソックス(6種、350円)を用意した。

 登場するキャラクター、竈門炭治郎、竈門襧豆子、我妻善逸、嘴平伊之助、冨岡義勇、胡蝶しのぶをイメージし、それぞれのキャラクターカラーを使ったアイテムだ。トップスはカットソー素材のロングTシャツで、アニメの場面カットをモチーフにしたものも用意した。

 「鬼滅の刃」は吾峠呼世晴の、同名の漫画作品を原作としたTVアニメ。「アナ スイ(ANNA SUI)」や「ジーユー(GU)」とのコラボも発表している。

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サザビーリーグがオーストリア発のレッグウェアブランド「ウォルフォード」と日本独占販売契約を締結

 サザビーリーグは、オーストリア発のレッグウェア、ランジェリー、ボディーウェアなどを展開する「ウォルフォード(WOLFORD)」の日本市場における独占販売契約をウォルフォードAGと締結した。2021年春夏コレクションから主要百貨店、セレクトショップなどで販売する。今後、同社が販売とブランドPR、物流を一元化することで、持続的な成長・発展を期待する。

 「ウォルフォード」は、1950年にオーストリアのブレゲンツで創設。環境配慮と持続可能性の基準を満たす素材を独自開発するなど、サステナビリティを追究し、社会課題の解決に努めている。15年に繊維業界における環境、労働、消費者の3つの観点で持続可能なサプライチェーンを経た製品に付与されるブルーサイン認証を得ている。また、19年にはアパレル業界で初となる、環境基準に適合した製品に与えられるC2C認証で、「生分解性」と「技術的にリサイクル可能」のカテゴリーで最高評価のゴールドを取得した。25年までに製品の50%をC2C製品にすることを目標としている。

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LVMH、フランスのDV被害女性用のホテル利用を支援

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、女性に対する暴力を撲滅するための仏政府による民間への呼びかけに協力し、家庭内暴力(以下、DV)の被害女性と子どもたちによるシェルターとしてのホテル利用を支援する。具体的には、1000泊分のホテル宿泊資金をフランスの女性基金(Fondation des Femmes)に寄付する。

 国連は毎年11月25日を“女性に対する暴力撤廃の国際デー”に定めているが、新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウン措置の傍らでDVが増加しており、被害者向けのシェルターや電話相談サービスの利用も増加している。

 仏政府のエリザベス・モレノ(Elisabeth Moreno)男女平等・ダイバーシティー・機会均等担当大臣は共同声明で、「LVMHの支援によって非常に具体的で即時性のある解決策がもたらされる。女性に対する暴力の問題に社会全体で取り組んでいく」とコメントした。

 シャンタル・ガンペルレ(Chantal Gaemperle)LVMH人事・シナジー部門ディレクターは、「男女平等はLVMHの人事ポリシーの主軸だ。LVMHでは10年以上前にEllesVMHという女性の職能開発支援を目的としたネットワークを構築している。キャリアの推進のみならず社会的側面もカバーしており、長期的な取り組みを行うだけでなく緊急事態にも対応が可能だ」と語った。

 またアントワン・アルノー(Antoine Arnault)LVMHヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージは、「女性や子どもたちの保護といった緊急事態においてサポートを行うのは優先事項だ」と述べた。

  LVMHグループが抱える16万3000人の従業員のうち、女性の割合は73%を占めており、同グループでは女性管理職を増やすための具体的な目標も設定している。またLVMHは、コロナ禍でマスクおよび殺菌ジェルの生産や、医療目的の寄付などを積極的に行ってきた。経済や社会の大混乱を伴う新型コロナ危機で、同社の企業としての責任ある行動に改めて注目が集まっている。

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EC事業の総合支援を行ういつも.が東証マザーズに上場

 ECワンプラットフォーム事業を行ういつも.は12月21日、東証マザーズに新規上場した。気配値を公募・売り出し価格(公開価格1540円)の2.3倍にあたる3545円で取り引きを終えた。
 
 いつも.は、顧客の個別ニーズに合わせたEC事業の実行支援をする「ECマーケティングサービス」と、同社が消費者に直接販売体制を作るD2C(メーカー直販)支援をする「ECマーケットプレイスサービス」を提供している。今後の成長戦略として、「ECマーケティングサービス」は取引先の拡大、取り扱いブランド数や展開ECチャネル数、サービス数を増加して平均単価向上のほか、独自のビッグデータシステムを拡販する。「ECマーケットプレイスサービス」においては、取り扱いブランド数やECチャネル数の拡大、越境EC事業の拡大を行う。

 新規上々記者会見で坂本守社長は、「当期業績の約80億円のうち約8割が『ECマーケットプレイスサービス』の成長のトップラインとなっている。引き続きブランド数やECチャネル数の拡大を行うことに加え、海外展開として中国やロシア、アメリカ、ASEANで越境ECをスタートさせる準備が整っている。すでに国内取引先を豊富に有しているため、新規顧客を獲得することもなく早期に成長できる事業と考えている。さらに、売り上げ連動の報酬体系サービスを使うことで利益額と利益率をあげていく」と述べた。

 同社の2021年3月期は、売上高が前期比53.8%増の80億円、営業利益が同158%増の4億円、経常利益が同119.3%増の4億円、純利益が同143.7%増の3億円を見込む。

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「シュウマイバブルの予兆を感じる」日本シュウマイ協会発起人のシュウマイ潤が太鼓判【PR】

 シュウマイブームの到来で今年は多くのシュウマイ専門店が誕生、来年は"シュウマイバブル"が感じられる。昨今のシュウマイブームを語るうえで欠かせない人物といえば、シュウマイ潤(本名:種藤潤)である。「シュウマイバブルの予兆を感じる」と、幸せな顔でシュウマイを頬張る、シュウマイ潤氏を直撃取材した。
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ユニクロ「エアリズムマスク」にキャラシール付きが登場 第一弾は「ハローキティ」や「マイメロディ」

 ユニクロは「エアリズムマスク」で、人気キャラクターのアイロンプリントシールをセットにした商品を発売する。第一弾はサンリオの「ハローキティ」「リトルツインスターズ」「マイメロディ」のシール3枚がセットになっており、12月29日から全国の「ユニクロ(UNIQLO)」店舗と自社ECで販売。2021年には「すみっコぐらし」や「ディズニーキャラクター」のシールも登場予定だ。

 「エアリズムマスク」3枚とシール3枚がセットになっており、価格は990円と通常の「エアリズムマスク」3枚セットと同じ。マスクの色は白のみで、S~XL(XLはEC限定販売)の4サイズ展開。シールはアイロンで手軽に接着でき、好みの位置に貼ることが可能だ。

 「エアリズムマスク」は消費者からの要望を受けて6月19日に発売。現在は白だけでなくベージュや黒もそろえ、サイズ展開も当初の3サイズから4サイズへと増やしている。

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ジャーナル スタンダードの2021年春夏 「プロパーでも買いたい」別注品やコラボ品強化でセール回避

 ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)の2021年春夏は、“ロマンティック ビンテージ”をテーマに、ミリタリー風のジャケットにビンテージレースの付け襟を重ねたり、フェミニンなブラウスをメンズライクなパンツと合わせたりするミックステイストのスタイリングを打ち出す。加えて“コンフォタブル ベーシック”をテーマに、ボーダー柄のバスクシャツやGジャン、サロペットなど動きやすくて1枚でサマになる定番アイテムを提案する。

 シーズンレスで着用できるカットソー素材のトップスやボトムスも幅広くラインアップ。背景には、新型コロナウイルスによる外出自粛期間中に、自社ECでカットソー商品が例年の1.5倍売れたことがある。

 ベイクルーズではプロパー期のセール抑制を進めているが、池田彰レディースディレクターは「単にセール品?を減らすのではなく、あくまでファッションの業態として、お客さまに定価でも購入したいと思ってもらえる提案に力を入れる」と語る。別注品やコラボ企画を強化して、「キアリス ヴィンテージ&クローゼット(KIARIS VINTAGE & CLOSET)」とコラボしたビンテージ風のオリジナルワンピースやパンツなどの7型を1月15日に発売する。「クラネ(CLANE)」の人気ショップスタッフ、古茂田綾乃とコラボしたオリジナルアイテムも2月から展開予定だ。

 買い付けブランドは「約8割に抑えている」と言うが、「ナナナナサーカ(77CIRCA)」や「ニードルズ(NEEDLES)」などの国内ブランドは、別注品を含めてを多くそろえる。新規で、メキシカンパーカのみを扱う国内ブランド「メキパ(MEXIPA)」を導入した。

 また同社では、ECと実店舗の相互の顧客情報をリアルタイムに反映し、1人ひとりに最適なショッピング体験を提供する“ユニファイドコマース”の戦略を進めている。ジャーナル スタンダードでも「ECでは、お客さまが欲しい商品や追加リクエストの要望にいかに応えられるかが重要。店舗でも、QRタグを読み取ることで直接自宅に届けたり、再入荷リクエストを出せたりなど、欲しい商品をいち早く提供できるような取り組みを行っている」。ECと店舗のデータ一元化で買い物の利便性を図る取り組みが、同時に在庫の適正化にもつながっている。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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デリバリー、利用者の6割が不満。品質向上のため自社宅配に動く大手は、宅配ピザチェーンを狙う

 デリバリーに関する、ある調査が話題になっている。デリバリーの利用者のおよそ6割が不満を持っているというのだ。宅配代行ビジネスの急拡大により、飲食店のデリバリー事業は急拡大したが、「宅配品質」向上のため、大手は自社宅配に力を入れ始めている。その先には、宅配チェーンを買収する動きが見える。
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三陽商会が再就職支援を発表 40代以上の社員の退職金に上乗せ 

 三陽商会は21日、人員適正化を念頭に置いた「セカンドキャリア支援制度」の実施を発表した。募集期間は21日から2021年1月29日まで。期間中に退職を決めた販売職以外の40代以上の社員を対象に、通常の退職金に加え、再就職支援金を支給する。募集人員は定めていない。退職日は21年2月28日となる。

 業績低下時に労働基準監督署への申告のもと、早期退職者を優遇する「希望退職者募集」とは異なり、社内制度の一環として募集する。同社は制度実施の理由について、「40代以上の社員が6割強を占める組織の新陳代謝を進めるため」(広報担当者)としている。

 今回発生する支援金及び再就職支援に伴う費用は、21年2月期連結決算において特別損失として計上する。同支援制度はこれまでも不定期に実施しており、直近の20年上期(3〜8月)の募集では同じ条件で10人弱の応募があったという。

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キンプトン新宿でアーティストKiNGの展覧会 テーマは“新しい時代の幕開け”

 今秋開業したホテル、キンプトン新宿東京(Kimpton Shinjuku Tokyo)はアーティスト、KiNGの展覧会「GREAT CONJUNCTION展」を2020年12月22日~2021年1月8日に開催する。

 KiNGは国内外の企業、ミュージシャン、俳優、媒体、イベントなどに衣装を始めとする作品を提供するアーティストだ。西洋占星術の“新しい時代の幕開け”である、”great conjunction(グレートコンジャンクション)”をテーマにした展覧会だという。

 ジャケットやバッグなどベースにした作品、40点以上を公開する。期間中に、参加者がアート制作に携わる体験型の作品も展示する。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため入場制限の可能性もあるという。

 キンプトン新宿東京は、米サンフランシスコで創業したラグジュアリーホテル「キンプトン(KIMPTON)」の日本初店舗として10月2日に開業した。

■「GREAT CONJUNCTION展」
日程:2020年12月22日~2021年1月8日
場所:キンプトン新宿東京 ザ・ギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-4-7 16階
入場料:無料

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ニューヨーカーの「雪の日」コーディネート 公園で過ごす人々をスナップ

 アメリカでは17日、ニューヨーク州および近郊の州をはじめとする北東部一帯で数年ぶりの大雪に見舞われた。米国立気象局(National Weather Service)は17日の午前12時の時点で、ニューヨーク市のセントラルパーク(Central Park)では16cmの積雪が観測されたと報告している。2019-20年冬期全体の積雪量である12cmを上回る記録となった。

 ここでは、ニューヨーク市ブルックリンのプロスペクトパーク(Prospect Park)を訪れた人々の雪の日のファッションや過ごし方を見てみよう。

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森星の「今日からできるサステナビリティ」 ポップアップストアで伝える“都会のなかの循環のかたち”

 モデルの森星が手掛ける新プロジェクト「シティ シェド(CITY SHED)」のポップアップストアが12月16日に渋谷スクランブルスクエア4階にオープンした。「都会のなかの循環のかたち」をテーマにした同ストアは、内装をキッチン、ベッドルーム、メディテーションルーム、バルコニーの4部屋に分けて構成。心地よく、楽しい気持ちになる秘密基地のような空間に、彼女の愛用する約50のアイテムをセレクトした。モデルとしての活躍は広く知られているが、事業者としてプロジェクトの立ち上げから商品MD、プロモーション、空間デザインまで の指揮を取るのは初めての試みだ。「シティ シェド」発足の背景から、サステナブルな生活へと意識が変わるきっかけ、具体的なアクションに至るまで、日々の生活に取り入れられそうなヒントを、全3回にわたりお届けする。

WWD:「シティ シェド」立ち上げのきっかけは?

森星(以下、森):さまざまなレイヤーがありますが、昔からいつかモノづくりに携わりたいと思っていました。モデルの仕事はすでに完成されたモノを纏って最大限に美しく表現するのがミッションなので、無駄が出ないモノづくりについて考えたり、世の中にないモノを探し出したりすることは新しい挑戦で、不安もありました。でもモデルとしてさまざまな国に行くチャンスが増えて、刺激的なモノを見て、触れて、感じたことで、自分が何を着て、食すべきか考え直すきっかけを持てました。“何を表現するか”以前に、“何が好きか”を見極める必要があるとも感じました。28歳の自分が、何を着ると心地よくて、楽しいのか――それをポップアップストアで切り取ることで、このチャレンジをスタートさせたいと思いました。

WWD:「シティ シェド」の名前の由来は?

森:“男性の趣味部屋”を表す“MAN CAVE(男の洞窟)”の女性版として海外で浸透しつつある“SHE SHED(彼女の小屋)”にヒントを得ました。DIYをしたり、部屋に絵を描く道具をそろえてみたりといった、好きなものを詰め込んだ空間の発想が、プロジェクトのイメージにぴったりだと思いました。でも“SHE SHED”では女性だけに限定されてしまう。性別、人種、年齢を超えた、もっと広い人たちに届くように“CITY SHED”という造語が完成しました。

WWD:テーマの「都会のなかの循環のかたち」とは?

森:私の生い立ちを振り返ると、都会で生まれ育ちながらも、母親は屋上で菜園をしたり、烏骨鶏を飼ったり、養蜂をしたりと、コンクリートジャングルの中でどう命を作り出すかを楽しんでいました。幼いころはそういう生活を正直ダサいと感じていたけれど、大人になるにつれてその豊かさを取り入れたいと感じるようになりました。今では私自身、生ごみを堆肥に換えるコンポストを使いはじめ、家庭菜園も行っています。ポップアップストアでも、そんな命の“循環”を身近に感じられる提案をしています。

WWD:それぞれの空間に込めたこだわりは?

森:ポップアップストアでは私の家を再現しようと思い、まず「メディテーションルーム」として畳スペースを作りました。実際に畳に座ったり、撮影したりすることもできます。空間のライティングは、光のアーティストのニジミナトさんに、生け花は華道家の渡来徹さんに依頼しました。畳や“禅”といった日本のクラシックなイメージを、自分なりの感覚で解釈したので、若い人たちが伝統文化や工藝に興味を持つきっかけになればうれしいです。イグサの香りや光のゆらぎからも、ぜひ癒しを感じてほしい。

WWD:その他の部屋は?

森:「バルコニー」は、装飾を園芸店のソルソファーム(SOLSO FARM)に依頼して、コンポストやガーデニングツールを販売します。日常生活の中で、分別した生ゴミがその後どうなるのかまでを気にかけるのは難しいけれど、コンポストという“小宇宙”を持っているとそれが想像しやすくなるんです。生ごみを細かく切らずに入れると分解ではなく腐敗に進んだり、でもそこに落ち葉をいれると水分量が整ったり。そういう経験を通じて植物や環境への理解が深まればいいなと。

「ベッドルーム」は、インテリアをビンテージショップ「セローテ アンティークス(CEROTE ANTIQUES)」に依頼し、同店のライトやワイングラス、コーヒー、棚なども販売しています。またオーストラリアのライフスタイルブランド「スク(SUKU)」とコラボレーションしたパジャマやガウンも取り扱います。染めから縫製まですべて職人のハンドメイドなのも気に入っています。「スク」の代表的な絞り染めの柄を、日本を感じる“苔、小豆・素(しろ)”のオリジナルの3色で表現しました。

「キッチン」では、蜜蝋やココナッツオイルが原料のラップ、繰り返し使えるシリコン製
のスタッシャ―、ヴィーガンクッキーなどを販売しています。今後はスーパーフードとしても注目を集めているバターオイル“ギー”の販売も予定しており、この商品にはアユールヴェーダに興味のあった母が、私が幼い頃から体調が優れないとスプーン1杯分を飲ませてくれて、体調が改善していた思い出があります。自然のパワーを取り入れることが可能な商品を紹介していきたいと思います。

WWD:どこを取ってもこだわりとエピソードが満載だ。一方で、事業者として初めてプロジェクトに携わった感想は?

森:決断することの大変さを実感しています。モデルの仕事では、現場でムードをくみ取り「こうやって自分を演出しよう」という決断はあるけれど、今回のプロジェクトでは、仕入れから商品の配置、プロモーション制作において、また別の種類の決断を同時進行で迫られる。さらに、それらをブロックのように積み上げていく過程で「やっぱり違う」と思うことがあれば、きちんと伝えることも重要。「最初に言ったことを貫かなければ」という変なエゴで周囲の顔色をうかがうと後でもっと迷惑がかかるし、私がやる意味もなくなってしまう。勇気がいるけれど、状況に応じて変化したり、ときにはキャンセルの指示を出すことも必要だと学びました。

WWD:会期が終われば、もちろん売り上げのフィードバックもある。

森:プロジェクトには、私の視点とマーケティングの視点のどちらも大切。ただビジネスに寄りすぎると“循環”のテーマとかけ離れていく矛盾があり、折り合いをつけるのが難しかったです。ポップアップの受け取られ方は三者三様だと思うけれど、作ったモノには責任を持たなければいけない。それを夢で見るほど考え込んでしまい、約3週間も右目の痙攣が続きました(笑)。

WWD:プロジェクトを通して何を伝えていきたい?

森:地球環境が深刻な状況にあることはさまざまなメディアでフォーカスされていますが、そこばかりを見聞きしているとついネガティブな思考になってしまいます。極論を言うと、生きていることすらムダに感じて、自分一人では何も変わらない気もしてくる。環境や自然を守りたいという気持ちを自分自身が肯定できて、かつファッションの楽しさやおしゃれさ、ときめきを感じるような提案ができるか。そんなポジティブな物事の捉え方を発信するのが私の役割の1つだと感じています。

とはいえ、まだまだ日々勉強中です。実践することで自分の言葉に責任と信ぴょう性を持ち、自信を持って“サークルオブライフ”を発信していきたいです。

■ポップアップショップ「シティ シェド」
日程:12月16日〜12月30日
場所:渋谷スクランブルスクエア 4F スペース4
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12
営業時間:11:00〜21:00

※次回は「サステナブルな生活へと意識が変わるきっかけ」をお届け

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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コーセーが医療従事者に15万点の化粧品を寄贈 応援プロジェクトも発足

 コーセーは12月21日、全国の医療施設などで新型コロナウイルス感染症と戦う医療従事者を応援するプロジェクト「ユーアーマイヒーロー(YOU ARE MY HERO)」を発足した。その一環として日本財団を通じ「コスメデコルテ(DECORTE)」「雪肌精」「アディクション(ADDICTION)」などの化粧品約15万点を寄贈する。

 同プロジェクトは、コロナ禍において過酷な医療現場で働く医療従事者の心身にかかる負担やストレスや、不眠・不規則な活動が続く中で乾燥やマスクによる擦れ、肌あれなど、美容面においてもさまざまな悩みを抱えていることに着目。美を応援する企業として、医療現場で働く人の勇気を称え、感謝と敬意を表すとともに、肌悩みや精神的な疲れの解消に役立つために化粧品を寄贈するもの。

 提供する製品は「コスメデコルテ」の“プリム ラテ マスク”“ヴィタ ドレーブ マスク”、「アディクション」“ザ アイシャドウ クォードパレット”、「雪肌精」“ホワイト クリーム ウオッシュ”“トリートメント クレンジングオイル”「エスプリーク(ESPRIQUE)」“シンクロフィット パクト UV”、「ヴィセ(VISEE)」のメイクアップキットなど計15万点から詰め合わせとなる。対象者は全国47都道府県の医療施設で働く医療従事者で、日本財団ホームページ内に設置された「応募申込フォーム」から申し込みを受け付ける。

 また、医療従事者に向けたメッセージムービーを同社の公式サイト、メゾンコーセーで配信するほか、12月25日からテレビCMを放送する。ムービーの楽曲には、2018 年に引退した歌手・安室奈美恵の「Hero」を使用し、“医療現場で戦うヒーロー”である医療従事者の姿やインタビューシーンにメッセージを乗せている。

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コーセーが医療従事者に15万点の化粧品を寄贈 応援プロジェクトも発足

 コーセーは12月21日、全国の医療施設などで新型コロナウイルス感染症と戦う医療従事者を応援するプロジェクト「ユーアーマイヒーロー(YOU ARE MY HERO)」を発足した。その一環として日本財団を通じ「コスメデコルテ(DECORTE)」「雪肌精」「アディクション(ADDICTION)」などの化粧品約15万点を寄贈する。

 同プロジェクトは、コロナ禍において過酷な医療現場で働く医療従事者の心身にかかる負担やストレスや、不眠・不規則な活動が続く中で乾燥やマスクによる擦れ、肌あれなど、美容面においてもさまざまな悩みを抱えていることに着目。美を応援する企業として、医療現場で働く人の勇気を称え、感謝と敬意を表すとともに、肌悩みや精神的な疲れの解消に役立つために化粧品を寄贈するもの。

 提供する製品は「コスメデコルテ」の“プリム ラテ マスク”“ヴィタ ドレーブ マスク”、「アディクション」“ザ アイシャドウ クォードパレット”、「雪肌精」“ホワイト クリーム ウオッシュ”“トリートメント クレンジングオイル”「エスプリーク(ESPRIQUE)」“シンクロフィット パクト UV”、「ヴィセ(VISEE)」のメイクアップキットなど計15万点から詰め合わせとなる。対象者は全国47都道府県の医療施設で働く医療従事者で、日本財団ホームページ内に設置された「応募申込フォーム」から申し込みを受け付ける。

 また、医療従事者に向けたメッセージムービーを同社の公式サイト、メゾンコーセーで配信するほか、12月25日からテレビCMを放送する。ムービーの楽曲には、2018 年に引退した歌手・安室奈美恵の「Hero」を使用し、“医療現場で戦うヒーロー”である医療従事者の姿やインタビューシーンにメッセージを乗せている。

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パントンが選ぶ2021年トレンドカラーはイエローとグレー 太陽と雲で希望を表現

 パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE以下、パントン)とシャッターストック(SHUTTERSTOCK)は、2021年のカラートレンド予測を発表した。21年のカラートレンドには自然に基づいたものや、明るく落ち着いたカラーの数々が選ばれ、激動の一年から新年に向けて多くの人が希望や明るさ、リフレッシュの感覚を求める傾向に寄り添っている。

 パントンは2021年の「パントン・カラー・オブ・ザ・イヤー(PANTONE Color of the Year)」として、“イルミネイティング(Illuminating、明るい黄色)”と“アルティメット グレー(Ultimate grey)”を選定した。パントンのリアトリス・アイズマン(Leatrice Eiseman)=エグゼクティブ・ディレクターは、「希望を込めてこの選択をした。私たちはまだ団結や安定からほど遠いが、そこを目指している。灰色の雲の裏には明るい太陽の光がある」と語った。

 ここでは21年のカラートレンドに挙げられている18色を、写真を交えて紹介する。

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ZOZOが西千葉に本社移転 働き方改革でオフィススペース縮小

 ファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは、現在建設中の西千葉に本社を移転する。新本社は千葉大学と千葉市と連携し、建設を進めていたもので1983平方メートルの敷地に地上2階、地下1階の建物になるが、従来に比べオフィススペースは縮小する。新型コロナの収束以降も、在宅ワークなどを盛り込んだハイブリッド型の勤務形態にシフトするなど、働き方を変える考え。

 西千葉の新オフィスは、東京・青山にあるZOZOテクノロジーズのオフィスと同様に建築家の中村拓志氏が率いるNAP建築設計事務所が手がけ、ガラス張りの外観に木材をふんだんに使った作りになる。長らく入居していた幕張新都心の高層ビル「WBGビル」の旧本社は段階的に縮小する。

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D2Cジュエリーによる「インドに学校を立てるプロジェクト」の寄付金750万円達成

 サザビーリーグが運営するD2Cジュエリー「アルティーダ ウード(ARTIDA OUD)」は、2019年9月に始動したチャリティー「アイ・アム・ドネーション」プロジェクトを通して、途上国の女子を支援したり、「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」へ寄付を行ってきた。20年3月からは、その活動の一環として「インドに学校を建てる」プロジェクトを始動。このプロジェクトは、ジュエリーの生産を行っているインドに学校を建てることにより、現地の女性や子どもたちが知識や技術を身につけて、自分の人生を選択できる力と自由を得ることを支援する目的にしている。

 「アルティーダ ウード」のチャリティーブレスレット(4000円)を購入すると、1000円が同プロジェクトに寄付され、ブレスレットの写真をインスタグラムにハッシュタグをつけて投稿するとさらに100円が寄付されるという仕組みだ。

 当初は、21年9月までに750億円の目標寄付金額を達成する目標を掲げていたが、この活動に対する共感の輪が広がり、11月末で目標を達成した。「アルティーダ ウード」では、「アイ・アム・ドネーション」プロジェクトを通して、国際NGOプラン・インターナショナルのプロジェクト「グアテマラにおける女の子の教育支援プロジェクト」に227万円、国境なき医師団の「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」に510万円寄付しており、「インドに学校を建てるプロジェクト」への寄付を今後も継続していく。

 「アルティーダ ウード」を手がける安部真理子サザビーリーグ 営業統括 ECブランド事業部 ディレクター&デザイナーは、「このプロジェクトを立ち上げた今年2月、目標達成期間を1年半に設定したが、それすら難しいのではと思っていた。スタート間もなく、新型コロナウイルス感染症拡大により寄付先をその応募金に臨時変更したこともあり、プロジェクトを再開できたのは9月。それから3カ月の短期間で目標寄付金額を達成できたのは夢を見ているかのようだ。商品を購入し寄付に賛同いただいた方々に心から感謝したい。また、SNSに投稿された温かいメッセージを心がじんわりする思いで日々拝読している。また、このプロジェクトを一緒に立ち上げ、運営に尽力してくれた人々に心から『ありがとう』と言いたい」と述べている。

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アウトドアブームで変わること 中目黒で“街着のアウトドア”を22年続ける名店バンブーシュートの場合

 国内の登山・アウトドア市場は2018年に5000億円を突破し、さらなる拡大が見込まれる(出典:矢野経済研究所『アウトドア市場に関する調査』2019)一方で、オーバーストアや供給過多なども懸念されている。しかし各社は一過性のもので終わらせないために、流行の先を見据えてさまざまな事業を始めている。

 東京・中目黒のセレクトショップ「バンブーシュート(BAMBOO SHOOTS)」は、1998年の開店以降ファッションとアウトドアの融合を提案し続けてきた。25歳で同店を託され、現在は統括部長を務める甲斐一彦は、アウトドアが街着として定着していく過程を最前線で見てきた一人である。名物店長兼バイヤーとして活躍した同氏は、現在のブームや今後のアウトドアファッションについてどう考えているのだろうか。

「壊滅的に売れなかった」壁を乗り越えて

WWDジャパン(以下、WWD):アウトドアファッションに興味を持ったきっかけは?

甲斐一彦バンブーシュート統轄部長(以下、甲斐):僕はもともとアメカジ少年で、ビンテージの古着が大好きだったんです。でも18歳のころに防水透湿素材で知られる「ゴアテックス」を使ったマウンテンパーカとの衝撃的な出合いがあって、アウトドアの服に一気にのめり込んでいきました。価格が当時で10万円近だったので最初はめちゃ高くてびっくりしたんですけど、逆に(何がそんなにいいんだろう)と気になって調べていくうちに面白さに気づいたんですよね。

WWD:アウトドアウエアの面白さとは?

甲斐:僕の解釈なんですけど、ビンテージの服とアウトドアウエアって通じるものがあるんです。長いリブや着丈、パッチの付き方や年代によって作りが異なるところなど、調べれば調べるほど共通点があって面白かった。だからアウトドアの機能に引かれたというよりも、ビンテージの服を漁るのと同じ感覚でファッションとして服を買うことからスタートしました。

WWD:1998年にバンブーシュートをオープンしたころはすでに街でアウトドアウエアは流行していた?

甲斐:していましたね。原宿には「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」や「パタゴニア(PATAGONIA)」の服を着た若い人が多かったですし。その流行を意識して店を始めたので漠然とした自信があったのと、まだ若かったので「東京で一番いい店にしてやる」と意気込んでいたんですよ(笑)。実際に2年目までは売れたんですけど、デザイナーズブランドが徐々に流行して3年目で壊滅的に売れなくなっちゃった。

WWD:そのピンチはどう乗り越えた?

甲斐:オープン以来ファッションとしてアウトドアウエアを提案していたんですけど、それだけだと流行にどうしても左右されてしまう。生き残るためには、ギアとして本当に必要としている人に売る必要がありました。でもそこからですね、最高に楽しくなったのは。本気のアウトドアの人に買ってもらうために登山やキャンプにも行き、自分で機能を試しました。ギアを店に置き始めたのもそのころですね。ただ、やっぱり根はファッションの感覚なのでギアは普通じゃないものを選んだし、ただ外でかっこいい服を着たいからという欲求が最終的には勝つんですけどね(笑)。天気が悪いから着るというより、自分のお気に入りの服で外出して「雨降んねえかな」みたいな。

「アウトドアは今まで以上に定着していく」

(ここに写真02〜08)

WWD:アウトドアブームが落ち着いた後の市場の動向は?

甲斐:大体3年周期で売れたり売れなかったりする状態が続きましたけど、フェスブームは大きかったですね。「フジロックフェスティバル(FUJI ROCK FESTIVAL)」では、みんながビョーク(Bjork)やオアシス(Oasis)を雨の中でも見るために「ゴアテックス」製のウエアを当たり前のように着始めて、10年前ぐらいから徐々に浸透していった感覚です。それまで興味のなかった人たちがキャンプに行き始めたのもそのころでしたし。

WWD:今では競合の店や低価格のメーカも増えたが市場への影響は?

甲斐:確かにスポーツメーカーや他業種からの参入もあり、市場は大きく変わりました。でも特に思うことはないですね。僕らは昔と変わらず、意味のあるものを売り続けていくだけですから。それに僕は今、都会で自然を見つけて楽しもうという気分なんですよ。だから店の名前を付けたブランド「バンブーシュート」も21年春夏シーズンからリブランディングすることにしました。

WWD:リブランディングでどう変わった?

甲斐:“アウトドア生まれ、中目黒育ち”みたいな服です。アメカジベースの服にアウトドアのディテールを融合し、これまで以上に着やすさにこだわっています。アウトドアウエアでもベーシックなアメカジでもないものを目指して30型作りました。これまで店長やバイヤーは経験してきたけど、服をデザインしていたわけではないからまあまあ大変でした(笑)。あくまでショップオリジナルのブランドではなく、卸も積極的に広げていきたいですね。

WWD:アウトドアブームは今後も続くと思う?

甲斐:東京の一極集中が進めばブームは続くんじゃないですか。街がハイテク化すればするほど、人は自然が恋しくなるのが普通のことです。今回のブームを機に多くの人たちにアウトドアを楽しんでほしいし、一つの遊びとして今まで以上に定着していくと思います。最近は店に若い人も来るみたいですし、アウトドアを楽しむ層の世代交代も進んでいるんでしょうね。

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小さな“町の床屋”の大きな挑戦 「バーバーサコタ」オーナーが2店舗目を開店

 東京・下高井戸の「バーバーサコタ(BARBER SAKOTA)」の迫田将輝オーナーは12月21日、世田谷区の小田急線経堂駅の駅前に「カットハウス キョードー(CUT HOUSE KYODO)」をオープンした。施術スペースはわずか13平方メートルだが、「駅から徒歩30秒の立地の良さに惚れた」と言う。また「路面店であることにもこだわった」。料金はバーバーサコタと同じくカット3000円、シャンプー1000円。美容室形態なのでシェーブはない。

 数年間、休眠状態だった元CDショップを改装し、2階にはギャラリースペースも設けた。「年明けには、ドローイング作品の展示やアパレル・雑貨の物販などを予定する」と話す。ショップロゴとキャラクターデザインはイラストレーターのSHINKNOWNSUKE(シンノスケ)が担当した。オリジナルTシャツも販売予定(6000円)だ。

 迫田オーナーは引き続きバーバーサコタで勤務し、カットハウス キョードーには立たない。同店の店長を務めるのは、2018年から迫田オーナーが休みの月曜日にバーバーサコタで施術を行っていたフリーランスの美容師、盛田峻だ。バーバーサコタも4年間、迫田オーナーが1人で運営していたが、20年4月に元「ザ・バルバ・トウキョウ」のスタッフを雇い2人体制となった。

 今後の目標について聞くと、「2店舗目ができたばかりで3店舗のことは考えていない。ただ、ディレクションなどのよい話があれば検討したい」と答えた。カットハウス キョードーもバーバーサコタ同様、「“町に根付いた床屋”を目指す」と言い、「それを勘案しての料金設定でもある」と続けた。商店街のオーナーや通学路でもある農大生、地元の小中学生(小学生以下は1000円引き、中高生は500円引き)も想定客とする。

■カットハウス キョードー
オープン日:12月21日
時間:10:00〜20:00
定休日:火曜日
住所:東京都世田谷区経堂1-21-11

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小さな“町の床屋”の大きな挑戦 「バーバーサコタ」オーナーが2店舗目を開店

 東京・下高井戸の「バーバーサコタ(BARBER SAKOTA)」の迫田将輝オーナーは12月21日、世田谷区の小田急線経堂駅の駅前に「カットハウス キョードー(CUT HOUSE KYODO)」をオープンした。施術スペースはわずか13平方メートルだが、「駅から徒歩30秒の立地の良さに惚れた」と言う。また「路面店であることにもこだわった」。料金はバーバーサコタと同じくカット3000円、シャンプー1000円。美容室形態なのでシェーブはない。

 数年間、休眠状態だった元CDショップを改装し、2階にはギャラリースペースも設けた。「年明けには、ドローイング作品の展示やアパレル・雑貨の物販などを予定する」と話す。ショップロゴとキャラクターデザインはイラストレーターのSHINKNOWNSUKE(シンノスケ)が担当した。オリジナルTシャツも販売予定(6000円)だ。

 迫田オーナーは引き続きバーバーサコタで勤務し、カットハウス キョードーには立たない。同店の店長を務めるのは、2018年から迫田オーナーが休みの月曜日にバーバーサコタで施術を行っていたフリーランスの美容師、盛田峻だ。バーバーサコタも4年間、迫田オーナーが1人で運営していたが、20年4月に元「ザ・バルバ・トウキョウ」のスタッフを雇い2人体制となった。

 今後の目標について聞くと、「2店舗目ができたばかりで3店舗のことは考えていない。ただ、ディレクションなどのよい話があれば検討したい」と答えた。カットハウス キョードーもバーバーサコタ同様、「“町に根付いた床屋”を目指す」と言い、「それを勘案しての料金設定でもある」と続けた。商店街のオーナーや通学路でもある農大生、地元の小中学生(小学生以下は1000円引き、中高生は500円引き)も想定客とする。

■カットハウス キョードー
オープン日:12月21日
時間:10:00〜20:00
定休日:火曜日
住所:東京都世田谷区経堂1-21-11

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25周年の「ディースクエアード」デザイナーに片岡愛之助やISSAら著名人が一問一答 「新たな野望はいつも抱いているよ」

 カナダ出身の双子ディーン・ケイティン(Dean Caten)とダン・ケイティン(Dan Caten)が1995年にスタートした「ディースクエアード(DSQUARED2)」が25周年を迎えた。フォーマルからカジュアルまで多彩なスタイルは幅広い層に支持され、コレクションを通じて発信されるポジティブでパワフル、ハッピーなムードで多くの人に愛されてきた。ここでは同ブランドとゆかりの深いセレブリティやファッション業界の10人がディーン&ダンに一問一答を実施。栄光と挫折、クリエイション、将来の夢についてを聞いた。

片岡愛之助/歌舞伎俳優

「25周年おめでとうございます。歌舞伎は伝統として残っているものをしっかりと引き継いで後者に伝えていくこと、そしてそれと同じくらいに新しいものを取り入れて作り出すことも大切にしながらここまでを紡いできました。2人はこれから10年先、20年先、さらに50周年を見据えて、今後の『ディースクエアード』をどのように考えていますか?」

ディーン・ケイティン&ダン・ケイティン(以下、ディーン&ダン):ブランドを立ち上げたのは、伝統が自由にあれる場所を作りたいと考えたからなんだ。僕らは自分たちのルーツやオリジンを忘れたことがないし、それをブランドの起点としている。なので将来について考えるときは、自分たちのオリジンとどうやって始まったのか、そして自分の中に取り込んで自分のものとしてきた古い価値観と新しい価値観が常に頭にある。アイデアは時間と共に変化するものなので、将来どうなっているかについて正確には分からないけれど、自分らしさに忠実でありたいし、これまで誇りにしてきたことに相反するようなことは今後も絶対にしないつもりさ。

ISSA/DA PUMP

「僕自身ももうすぐDA PUMPを結成して25周年を迎えます。25年間を振り返ってつらい経験や挫折したことなどはありますか?また、それをどうやって乗り越えましたか?」

ディーン&ダン:これまでたくさんの課題に直面したし、みんなと同じく簡単なことなどなかったけれど、全てのことから新たな学びを得たよ。一番大変だったのは、ヨーロッパに来たことかもしれないね。でも、さまざまな障害にぶつかったとしても、自分たちの夢を信じ続けてギブアップしないと決めていた。今でもそうだけど、僕らは昔からドリーマーで大きな夢を持っていた。途中で心が折れてしまいそうなこともあったけれど、僕らの場合は夢が現実になったんだ。

冨永愛/モデル

「25周年おめでとうございます。ということは、私が『ディースクエアード』のランウエイを歩いたのは本当に初期の頃だったんですね。私は長いキャリアの中で、仕事や人生に対する考え方、日本や世界におけるハンドクラフト、そして物の価値は少しずつ変化してきたと感じています。常に変化し続けるファッションの世界で、ブランドの“らしさ”を守り続ける秘訣と守り方は何ですか?」

ディーン&ダン:秘訣は成功しすぎないことだね。そして“らしさ”を手に入れたらそれを手放さないこと。誰もがすぐに成功することを期待するけれど、それは無理だ。忍耐強く努力する必要があるし、人生のほとんどを費やすわけだから、情熱を感じられることをし続けないとね。じゃないと、やる意味がないでしょ?二番目の秘訣は、常に自分らしくあることと家族を大事にすること。僕らは常に自分の気持ちに従うし、自分たちの価値観を守っている。ファッションは服のことばかりじゃなく体験や感情、ライフスタイルを解釈したもので、僕らはこれまでずっとそうやってきたんだ。

槙野智章/サッカー選手

「僕は8歳でサッカーを始めたんですが、あれから25年が経ちました。2人にとって、これまでで最高の瞬間は何ですか?僕の場合、幸わせなことにサッカーをすることでたくさんの人々に夢を与えられるので、それが最高の瞬間です!」

ディーン&ダン:25年間を振り返ると、素晴らしい瞬間や思い出がいろいろあるよ。心から敬愛している才能溢れる人々と仕事をしてきたし、そういう人は「ディースクエアード」を個性的に着こなしてブランド価値を高めてくれたしね!中でも、マドンナ(Madonna)が2000年に発表したミュージックビデオ「ドント・テル・ミー(Don’t Tell Me)」の衣装でのコラボや、彼女が01年に行ったドラウンド・ワールド・ツアー(Drowned World Tour)用にカスタムメイドのアイテムをデザインしたことは、僕らにとって大きな転機になった。また最初のブティックをミラノにオープンしたこともよく覚えているよ。認知度がぐっと上がったし、ブランドを違う角度から見られるようになったから。心の中には、これからもずっと忘れない素晴らしい瞬間や思い出がたくさんあるよ。

クリスタル・ケイ/歌手

「私は『ディースクエアード』のエッジーで、プレイフルで、ぬくもりのあるデザインが大好き!ああいう遊び心たっぷりのデザインはどうやって思いつくの?これからもずっと私たちを楽しませてね!」

ディーン&ダン:僕らはコレクションにいろんなインスピレーションを交ぜて遊ぶのが大好きなんだ。僕らはストーリーテラーで、インスパイアされたあらゆる物語やディテール、体験、旅路(ジャーニー)をデザインで語るのさ。プレイフルなのは、面白くて、皮肉っぽくて、ゴージャスで、衝動的でありたいから。基本的に仕事は楽しんでやっているから、そう言ってもらえてうれしいな。僕らにとっても、ブランドにとっても、ポジティブなバイブスをありがとう!楽しく暮らすという考えは僕らの一部であり、「ディースクエアード」らしさの定義でもある。2020-21年秋冬コレクションではプロポーションで遊んでみたり、パンクやミリタリーテイストで遊んでみたりしているし、21年春夏コレクションではテーラリングスタイルを見せたりした。「ディースクエアード」は、僕らのように人とは違う服を着たい人や、イマジネーションにあふれたミックス・スタイルを愛するみんなに向けて作っているんだ。

榊原達弥/「サファリ」編集長

「25年前にブランドをスタートした時に思い描いた未来と、実際に25年後の現在で何か違いはありますか?ある場合、それはどんなことですか?」

ディーン&ダン:僕らのファッションに対するビジョンはいつも同じで、特にファッションに対する努力や情熱はずっと変わらない。個人として成長したことが結果としてブランドの成長にもつながり、新たな側面やバリューを持つ大きな事業となった。僕らのビジョンは最初からリアルだったし、これからもそうあり続けたいと思っている。自分たちの道は間違っていないと信じていたし、ずっとこの方向に進んでいきたいと願っているよ。今は、より成熟したと感じるかな。作品や仕事のいろんな面をよりよくしようと頑張ったしね。確かに時代は変わったけれど、重要なのは自分のルーツやDNAを忘れないこと。時代を意識しつつ、人間やデザイナーとしてのルーツ、そして自分が誰なのかを忘れないことが大切なんだよね。僕らにとって、愛と家族がいつだって一番大切なのさ。

すみれ/モデル、女優

「ひさしぶり!日本と、日本のカルチャーで一番好きなことは何?」

ディーン&ダン:日本はとても美しい国で、豊かな体験をもたらしてくれるので、機会があったらぜひちゃんと訪れたいと思っているよ。何より、歴史や過去とモダンさが入り交じっているところが大好き!僕らは現代的でありつつ、歴史に対する尊敬が感じられるものが好きなんだけど、これをデザイナー的に解釈すると実験的かつクリエイティブであると同時に、自分のルーツを忘れないということなんだ。

吉岡裕/三越伊勢丹クロージング&アクセサリーⅡグループ マーチャンダイザー

「伊勢丹のメンズでは、『ディースクエアード』が設立された当初から取り扱っています。ありがたいことに伊勢丹にはファッション好きのお客様が多いのですが、さまざまなブランドが入れ替わっていく中でもブランドが愛されている理由は何だと思いますか?」

ディーン&ダン:いろいろな理由があると思うけれど、「ファッションは特別なもの!」ということを忘れてはいけないことかな。誰もが特別になりたいわけだから、アイデアをしっかり持ってオリジナルでリアルであることが大切なんだ。ほかと差別化して生き残るには、まずオリジナルであることが重要。コピーはたくさん出回っているから、自分なりの視点を持って、よりクリエティブである必要があるんだ。僕らはコミュニティーを拡大するために、コレクションに付加価値を与えてくれる才能ある人たちとコラボレーションして、デザイナーとして常にエキサイトしていられるように意識してきた。オープンであることや敬意、そして愛を通じて僕らのビジョンをみんなにシェアしているんだ。

オナイウ阿道/サッカー選手

「僕は今25歳なので、『ディースクエアード』とはクラスメートみたいな感じですね。僕の将来の夢は海外でプレーしてワールドカップに出場することですが、将来に向けた新たな野望はありますか?」

ディーン&ダン:新たな野望はいつも抱いているよ。僕らはデザイナーで、新たなアイデアのキャッチボールをするときにはクリエイティビティーの翼を大きく羽ばたかせるから。デザイナーの仕事で一番楽しいところはそこかもしれないな。全てが流動的で、これが当然だというものがない。ファッションはビジュアルが言語であり、異なるさまざまな美しい意見によって常に進化しているから。僕らも新しいアイデアをこれまでにいろいろと実行してきた。レストランやプール、ジムと展開した「セレシオ7(Ceresio 7)」プロジェクトは、新たな野望を持ち続ける意味を形にした好例じゃないかな。僕らにとって最も大切なのは何ごとにも情熱を持って打ち込むこと。そして、人生や仕事、人々、経験から学び続けることだよ。

AMIAYA/モデル

「デザインするときに相手について気にかけていることや大事にしていることはありますか?」

ディーン&ダン:僕らはそれぞれ異なるクリエイティブエネルギーを持っていて、クリエイションの過程でそれが一体となる感じなので、お互いについてすごくいいなと思うことがたくさんあるのさ。2人ともポジティブな姿勢や輝きが好きで、常にお互いをサポートしてきた。僕らは補完し合える関係性だし、何も疑うことなく信頼できる相手がいるっていうのはすごく安心することだよね。

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髪色もダメージケアも思いのまま 資生堂プロフェッショナルから新ブランド「アルティスト」登場

 資生堂プロフェッショナルはヘアカラーシリーズ「プリミエンス」から、新ブランド「アルティスト」を2021年2月22日に発売する。ヘアケア志向が高まる中で“美髪”や“髪質改善”というキーワードに注目が集まり、美容感度の高い若年層をはじめ好みの髪色にしたいけれどもダメージはしたくないという顧客の思いはますます強くなっている。ここではトレンド感のあるヘアデザインで支持を集める松下ひとみ「ミンクス」ディレクターと、野々口祐子「シアン」代表が、「アルティスト」を使用したおすすめのヘアデザインを提案し、その使い心地を語る。

髪の芯へとアプローチする
「アルティスト」
トリートメントも同時発売

 資生堂独自の3つのテクノロジーを搭載することでヘアカラーとケア効果を両立。タンパク変性を抑制して髪をダメージから守り、芯から強く柔らかく保つことで美しい髪色を何度でも楽しむための基盤を整える「スムースケアテクノロジー」、髪の芯から発色して揺るぎない美しい髪色へと導く「マイクロオイルイン処方」、髪の芯から艶やかな発色が持続する「ラスティングプロテクションベール」によって、美しく発色し艶のある髪色を保つことはもちろん、ヘアカラーを繰り返し楽しめるように髪への影響に配慮したシリーズだ。
 
 加えて艶やかな美しい髪色をさらに持続させ、毛髪強度をサポートする効果が期待できるトリートメント「エッセンスドロップ」も同時発売する。

髪のダメージを抑えながら
ヘアカラーを繰り返し楽しめる

 「『アルティスト』は、ニュートラルグレーベースによって敬遠されることの多いアジア人特有の黄みやブラウンみをコントロールして、彩度や色味の差をつけることもできるのでベージュの中でもニュアンスを出しやすい。ナチュラルや上質を求める顧客や、色の絶妙なニュアンスを求められたときに提案したい。また、美容師としても長くお客さまとお付き合いをする上で、一度傷ませてしまうと次のデザインも提案しにくくなってしまう。社会的に女性の平均年齢が上がっている中で、美容室の顧客の年齢のボリュームゾーンも上がり、エイジングや傷みによる扱いづらさを感じている人も多く、毛髪強度のサポート効果が期待できることで繰り返しヘアカラーを楽しんでもらうことができるのでおすすめしたい」(松下ひとみ「ミンクス」ディレクター)

顧客のヘアカラー履歴も
生かせてほどよくくすむ
抜け感カラー

 「『アルティスト』はすべての色味にグレーが入っているので、ほどよくくすんでよい透明感と柔らかさ、艶感が出る。白っぽくならずに薄い色でもきちんと色味がのるので、ブリーチ毛と相性がよく前回来店時にブリーチやハイライトを入れるなどヘアカラー履歴のある人や、ハイトーンのお客さまに提案しやすい。黄みや赤みも削りすぎてしまうと肌がくすみやすく似合わないことも多いが、日本人の肌のトーンにも合っていて自分に似合うヘアカラーを楽しみたいという声にも応えることができる。ハイトーンにする場合でもトリートメントは必須、ダメージしたら質感が落ちるということはお客さまも認知している。そういった面でも『アルティスト』のケア効果や、『エッセンスドロップ』は有効だ。カラーと合わせて提案しやすく、施術工程もシンプルなので、ケア意識の高まる中で選択肢を増やすことができる」(野々口祐子「シアン」代表)

厳選された7色相
全39色をラインアップ

  髪に立体感と陰影を与えて、美しい髪色に導く厳選された 7 色相、高明度から低明度まで全 39 色 をそろえる。黒髪のアンダートーンが持つ強い赤みや黄みのコントロール効果に 特化したニュートラルグレーベースを採用。ベースカラーがアンダートーンを補正し、根元 から毛先まで均一に発色する。褪色過程でもその補正効果が持続し、長く美しいヘアカラー が楽しめる。

問い合わせ先
資生堂プロフェッショナル
お客さま窓口
0120-81-4710

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「アレキサンダー・マックイーン」が“すぐ買える”形式で新作発表 ロンドンで撮影した映像作品にのせて

 「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」は、ウィメンズの2021年春夏とメンズの21年プレ・フォール・コレクションをイギリスの映像作家ジョナサン・グレイザー(Jonathan Glazer)による映像作品「FIRST LIGHT」にのせて発表した。

  映像の舞台は早朝のロンドンのテムズ川。ドレスを着て川の中をさまよう女性モデルや、橋の上で駆け回る男性モデルが登場し、若者たちのエモーショナルな表情をとえている。クリエイティブ・ディレクターのサラ・バートン(Sarah Burton)は「世界は人と人のつながり、感情に満たされている。シェイプ、シルエット、ボリューム、必要最低限の美しさのみを残し、本質をむき出しにした」とコメントしている。

 ウィメンズは、ボリューム袖と細いウエストで体のラインを強調したジャケットや、ローズピンクを使ったロマンチックなドレスなどがそろう。トップスやドレスにはビスチェやコルセットの要素が特徴的だ。メンズでは異なる要素の掛け合わせのテクニックが多用されている。テーラードコートの前身頃とMA-1のスリーブをドッキングさせたアウターをはじめ、黒のギャバジンとチェック地を継ぎ合わせたジャケットなど遊び心が感じられるラインアップ。

 映像に登場したウエアは16日の公開直後、ブランド初の“SEE NOW, BUY NOW(見てすぐ買える)”形式で、公式オンラインサイトでオーダーを受け付けている。

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ハイボールの魅力を最も体感できるのは”最初の一杯”。乾杯ドリンクはデュワーズハイボールがノドを潤す【PR】

 すっきりとした味わいが魅力のハイボール。シンプルだからこそ、ウイスキーにこだわることでハイボールファンを虜にできる。ハイボールに合うなめらかな味わいのブレンデッドスコッチと言えば「デュワーズ」である。美食の似合うハイボールは身近にある定番料理との相性も抜群であった。乾杯は"デュワーズハイボール"の良店に出会う。
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0から1を生み出す新規事業が糧に 資生堂史上2人目の女性取締役に就任する鈴木ゆかり常務が語る

 資生堂の鈴木ゆかり常務は、2021年1月1日付で同社史上2人目となる女性の代表取締役に就任する。これまで新ブランドの立ち上げや海外でのスパ事業など数多くの新規事業に携わり成功に導いた後、プレステージブランドでその手腕を発揮。グローバルブランド「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE、以下CPB)」躍進の立役者でもある。近年は社会貢献活動にも力を入れ、女性の教育に貢献した女性を支援するグローバルチャリティープログラム「パワー・オブ・ラディアンス プログラム」をスタートさせ、さらにユニセフとパートナーシップを組み2019年から3年間で合計870万ドル(約9億2220万円)を寄付することも発表した。「社会的価値と経済的価値が両輪であることは当然のこと」と語る鈴木常務にこれまでの歩みと今後の取り組みについて聞いた。

WWDジャパン(以下、WWD):学生時代から化粧品業界に興味があったのか。

鈴木ゆかり:資生堂 常務、チーフブランドオフィサー クレ・ド・ポー ボーテ、イプサ、ザ・ギンザ、BAUM(以下、鈴木):大学で社会心理学の研究室に所属していたのですが、その恩師が資生堂と共同研究していました。化粧の心理的な高揚についての共同研究だったのですが、その研究の切り口に関心をもったのがきっかけですね。1985年に資生堂にビューティサイエンス研究所が設立され、そこで化粧の心理的な部分の研究室が設けられると恩師に聞き、同年に資生堂に入社しました。当時、横浜にも研究所がありましたが、そこは化粧品原料の開発が中心でした。一方、ビューティサイエンス研究所は化粧品の心理的効果や使い心地を研究する場所でした。例えば当時、エステティックマッサージが美顔効果をもたらたすのは認識されていましたが、リラクゼーション効果があると科学的に証明できていませんでした。資生堂はそれを証明した第一人者でもあるんですよ。

WWD:ビューティサイエンス研究所では具体的にどのような業務に就いたのか。

鈴木:化粧やエステティックがもたらす心理的高揚をチームで研究していました。初期の頃、同志社大学と京都府立医科大学との共同研究に参画しました。うつ病患者の心理的変化についての研究だったのですが、その際にうつ病患者が自分のメイク姿を見てにっこり微笑んだのを目の当たりにしました。うつ病患者は感情の起伏が少ないのですが情動を生み出したのです。化粧は平和な産業で人を幸せにする産業でもあると確信を持てたきっかけになりました。化粧は人のためにするのではなく、自分のため心のためである--それが原体験になっています。その後、6年ほど現在のビューティークリエーションセンターの前身となる、ファッションやメイク、色彩のトレンド予測をしていました。

資生堂の冠をもたないブランド開発

WWD:その後、新規事業に数多く携わることに。

鈴木:マーケティングの分野に進みたかったので、ニューヨークに渡りPRエージェンシーで1年間研修を受けました。帰国後、マーケティング戦略室に配属されて新規事業立ち上げに携わることになりました。当時、資生堂の冠を持たない新たなブランドの開発を進めていました。最初は「イプサ(IPSA)」で次いで「ディシラ(DICILA)」(19年11月に終了)「エテュセ(ETTUSAIS)」「アユーラ(AYURA)」(15年にアインファーマシーズに売却)の順です。私は「アユーラ」の立ち上げプロジェクトに参画。1995年にデビューさせたのですが、ホリスティックな考え方を提案したのが先進的でした。現代の女性が抱える今までなかったような肌の揺らぎに着目して製品を提案し、受け入れられたことは今でも糧になっています。私自身はコミュニケーション部門を担当していました。当時インターネット元年と言われ、“パソコン通信”でお客さま作りをしたり、店頭でメイクアップシュミレーションの機械を置いたりして今思えばこちらも先進的でしたね。お客さまとのタッチポイントを直接吸い上げてブランド作りに活かすというマーケティングを実践できたことも成功体験になっています。

WWD:海外での新規事業に関わった。

鈴木:次にバリ島にスパ施設「ロイヤルキラーナ スパ&ウェルネス」を立ち上げる新規事業に携わりました。資生堂とバリ・ウブドの王家スカワティ家がジョイントベンチャーを立ち上げて、そのメンバーとして参画しました(現在はスカワティ家が経営)。スパ施設というと路面にサロンがあるイメージですが、そこはリゾートスパで1万8000平方メートルのジャングルを切り開いてヴィラを建築し、トリートメントサービスを実施するものでした。ノウハウもない中、手探りで進め非常に大変でしたね。トリートメントメニューや化粧品も開発しました。化粧品会社に入ってこのようなことに携われると思ってなかったので貴重な経験でした。

WWD:0を1に作り上げるのは労力がいるが、どういう姿勢で取り組んでいたのか。

鈴木:2007年には通販事業の責任者として従事しました。当時は、コールセンターの通販からECの通販に変わる時期、ECが伸びだしてパソコンからモバイルに人の行動が変わる黎明期でもありました。そうした変化をまざまざと感じることができたのは今の糧になっています。このように何かを作り出すこと、新しいことに挑戦することは非常に楽しかったですね。自由度も高いですし。その反面、助けはありません。資生堂という信頼のあるバックグランドがないところで価値を作るのは大変でした。資生堂にできないことを実現する、既存顧客とは違うお客さまに出会うことをミッションとしていたので、お客さまが誰なのかということは常に考えていました。

WWD:「イプサ」でブランド価値の重要性をより実感した。

鈴木:11年にマーケティング部長としてイプサに出向しました。化粧品業界が低迷していた時期に、「イプサ」もブレイクスルーが必要でした。イプサは独立会社で、社員のブランド愛が強かったんです。ブランドの熱狂的な愛は欠かせない要素でした。ブランド価値を明確にお客さまに浸透できるかが重要でした。ブランド独自の肌測定器「イプサライザー」を活用するなど、もともと持っている力をうまく発揮できるようなると骨のある組織であればうまく回ります。それも成功体験の一つです。14年には社長に就任したのですが翌年に異動が決まりました。正直なところもう少し務めたかったですね(笑)。

組織に変革に伴い1年ごとにタイトルが変化

WWD:14年に魚谷雅彦資生堂社長が就任して以降、目まぐるしくタイトルが変わる。

鈴木:14年以降、会社全体の組織が大きく変革しています。15年に日本事業のプレステージブランド事業本部のマーケティング部長に就任しました。ブランド「シセイドウ(SHISEIDO)」と「ベネフィーク(BENEFIQUE)」を管掌。16年に専門店事業本部マーケティング部マーケティングディレクターに就任。専門店という事業体が独立し「ベネフィーク」を担当しました。17年はグローバルプレステージブランド事業本部で「CPB」のブランドユニット ブランドディレクターに就きました。当時は日本の売り上げ比率が高かったのですが、20年に1000億円ブランドになるという目標を掲げていました。17年に3年前倒しで1000億円を達成。14年からインバウンドの需要が増えて、中国やアジアでの知名度が高くなって一気に海外での成長が加速しました。グローバル化にアクセルが踏まれましたね。

WWD:数多くの成功体験を得ているが女性で働く難しさは。

鈴木:ラッキーなことに感じたことがありません。マーケティングの分野は比較的女性が多く、常に女性の人数が多い組織でやってきたこともあるのかもしれません。ただ、女性だからというバリアを自分でも作らないようにしてきました。

WWD:チームを率いるために心がけていることは。

鈴木:組織の成熟度や大きさ、スタッフの性格によるので一つの答えはないです。多くを語らずも力が発揮できる組織ならその力を伸ばせる環境作りをすればいいし、ガイダンスが必要な部分は後押しや引っ張ることが必要です。どうしたら組織が伸びるかを見つけて、それに対しての処方箋を考えることを心がけています。スタッフはそれぞれよい部分と苦手とする部分を持っています。不得意なところを補いあって全体として力を発揮できることが組織ですから。今は女性の活躍にフォーカスがあたりがちですが、男性の力も必要不可欠です。さらにいえば性別にかかわらず能力を発揮できるのが本来の形だと思っています。

社会的価値と経済的価値は両輪

WWD:「CPB」は社会的価値を高める活動として少女に教育の機会を与える力を入れている。

鈴木:「CPB」は富裕層のお客さまも多い。これらのお客さまは社会的貢献の意識が高まっています。アパレルでもラグジュアリーブランドはフィランソロフィー(企業による社会貢献活動)を行なっていますよね。「CPB」もそれを重視していて、19年に「パワー・オブ・ラディアンス・プログラム」を始めました。資生堂は経済的価値と社会的価値を強く発信していますが、「CPB」も同様です。この2つはブランドを存続させるための両輪となっています。ユニセスとのパートナーシップも築け、教育が十分に受けられない国の少女たちの手助けする活動も行っています。副次的な効果としてお客さまや美容部員、本社スタッフなどが自分が関わっているブランドが社会的価値を上げる活動をしていることが誇らしいと思ってもらえている。これは売り上げ規模が1000億円のブランドになれたから社会に恩返しができるようになりました。そういった循環が今後もますます大切になっていくと思っています。

WWD:来年1月から代表取締役としての役割が加わる。

鈴木:現在はコロナ禍で会社としても厳しい状況です。いつ収束するかも予測できない不透明な中ですが、ピンチをチャンスに変え、元の成長性を取り戻すのが近い目標です。才能のある優秀な社員が多くいるので彼らの力を発揮するためにどうするかを考える。組織の力を最大化するのがあるべき姿だと思っています。こうした組織の強化に取り組んでいきます。コロナ禍によって社会的価値が大切であること、関心も高まりました。我々の次の道を示していると思っています。お客さまの新しいニーズに対応して、期待を超えていきます。

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「ルイ・ヴィトン」メンズの最新コレクションを世界初公開 2021年秋冬プレは攻めの“定番”

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、メンズの2021年秋冬プレ・コレクションを公開した。ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターが今シーズンのテーマに掲げたのは“適合性”だ。ファッションに対する価値観が大きく変わりつつある時代に適合させながら、進化する姿勢をコレクションに込めている。

 スーツやブルゾン、ニット、ジーンズなどのタイムレスな“定番”を現在のラグジュアリーを定義するものの一つとして捉え、それらにサイケデリックなタイダイ・ギャラクシーのモノグラム・モチーフや文字が浮かび上がるエンボス加工、雨に濡れるとメッセージが浮かぶギミックなど、最新テクノロジーを生かしたディテールを盛り込んでいる。定番は現在の、最新技術は未来のラグジュアリーを表現しており、二つを融合させることで“ニューノーマル”に適合するスタイルを提案している。またベーシックライン“ルイ・ヴィトン ステープルズ エディション(LOUIS VUITTON STAPLES EDITION)”のアイテムも定番を象徴する要素としてルックに登場している。

 ヴァージルは「世界的なパンデミックによって浮かんだテーマが“適合性”だった。ニューノーマルに向けて必要なのは、これまで通り創造性を磨き、『ルイ・ヴィトン』が人々の文化であり続けること。過去にないほど活気に満ちて変化し、勢いが増している今のファッション業界を僕は楽しんでいる」と語った。

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串カツ田中「鳥玉」、商業施設で3店舗に。全時間帯OK、全客層OK。

株式会社串カツ田中ホールディングス傘下の株式会社セカンドアロー(本社:東京都品川区、代表取締役社長:大須賀 伸博)が展開する「鳥と卵の専門店 鳥玉」が、12月20日(日)にイーアス沖縄豊崎店(沖縄県)、12月21日(月)にららぽーと柏の葉店(千葉県)と商業施設に2店舗連続オープンする。
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「ユニクロは安くはないでしょ?」に世代間ギャップ エディターズレター(2020年11月10日配信分)

※この記事は2020年11月10日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「ユニクロは安くはないでしょ?」に世代間ギャップ

 テレビをつけたら、たまたまユニクロ(ファーストリテイリング)の柳井正社長の顔写真が出ていたので見始めました。クイズ番組です。「この人が社長を務める会社は?」といった問題でした。「長者番付国内1位」「コロナ研究のために京都大学に100億円寄付」とった柳井社長に関するトピックスが紹介されたのち、さらにヒントとして正解を知る4人のプレゼンターから漢字一文字が提示される仕組みで、「安」「衣」「衣」「服」の言葉が並びました。回答者は10〜20代の若いタレント16人です。

 正解は3人だけでした。

 「しまむら」など他の企業をあげた人の方が多かった。正解できなかった複数の回答者が、漢字ヒントの「安」を指して「ユニクロは安くはないでしょ?」と首をかしげていたのが印象的でした。漢字ヒントを出したプレゼンターは全員40代以上のタレントでした。

 興味深いのは、若者はユニクロに対して必ずしも「安い」というイメージを持っていないこと、そして40代以上の大人はユニクロを象徴する漢字一文字として「安」を選んだことです。

 私は40代なので後者の立場で番組を見ていましたが、そうか、若者にとってユニクロは必ずしも安いブランドではないのだな、とジェネレーションギャップを教えられた感じです。

 ユニクロが市民権を得たのは1998年に出したフリースがきっかけです。それまでフリースのジャケットはアウトドアブランドの専売特許のようなもので、1万円以上が相場でした。ユニクロはこのフリースのジャケットを1900円という衝撃的な価格で売り出し、社会現象を引き起こしました。その後も衣料品の価格破壊者としてジーンズ、カシミヤセーター、ヒートテックなどヒット商品を連発して、今日の姿を築き上げます。

 一定以上の年齢の人たちは、ユニクロが次々に価格破壊を起こしていった記憶を共有しています。私はフリースブームの頃に記者になったので、ユニクロがけん引する形で衣料品市場全体のボリューム価格が下がり続けていった様子を業界の中から見てきました。

 でも物心ついたころからユニクロが当たり前に存在する“ユニクロネイティブ”の世代にとって、その価格はけして低価格ではなく、中価格くらいなのかもしれません。確かに市場を見渡せば、いまやユニクロよりも安いブランドはたくさんある。品質やデザインなど安さ以外の付加価値のイメージが強くても不思議はありません。

 1990年代後半以降、中国や東南アジアなど賃金の安いエリアで大量生産が可能になったため、この四半世紀で衣料品の市場価格は激しく下がりました。かつて衝撃的だったユニクロの価格(現在もそれほど変わっていない)が安く感じられなくなっていることを思い知らされます。

MARKET VIEW:ファッション市場で日々発信されるホットなニュースを、「WWDジャパン」のビジネス担当記者がコンパクトに解説するメールマガジン。ニュースを読み解くヒントを提供します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「とらふぐ亭」、買収した「寿し常」の破産管財人から「2億円安い」と逆ネジを食わされる。果たして行方は?

 ふぐ料理店「とらふぐ亭」などを展開する上場企業、東京一番フーズ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:坂本 大地)が、2020年6月に倒産した寿司チェーン「寿し常」の店舗の約6割を譲り受けたが、破産手続き中の破産管財人から、譲り渡した不動産が不当に安価のため、追加金額を払えという請求が東京地方裁判所に申し立てられた。この争いの行方は?
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今週のスケジュール(2020年12月21日〜2020年12月27日)

FASHION

23 WED
日本ショッピングセンター協会
定例記者懇談会
11:00〜12:00 ホテルメトロポリタンエドモント 本館2階「万里」
東京都千代田区飯田橋3-10-8

25 FRI
ニトリホールディングス
第3四半期決算説明会
17:00〜18:30 ニトリ東京本部 7階会議室
東京都北区神谷3-6-20

BEAUTY

23 WED
一般社団法人 日本ショッピングセンター協会
定例記者懇談会
11:00〜12:00
ホテルメトロポリタンエドモント 本館2階「万里」
東京都千代田区飯田橋3-10-8

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GACKTとROLANDの「G&R」運営会社が盗作問題で謝罪 ROLANDは契約解除を発表

 GACKTとROLANDによる“女性を一流にするため”のブランド「G&R」を運営するデイジー(DAZZY)は、12月19日にSNS上で起こった商品の盗作疑惑を認め、商品の販売を中止した。それを受けて20日、ROLANDがツイッターを更新し、デイジーとの契約を解除したことを発表。16日に発表会見を行ったばかりだった。

 「G&R」では、元キャバクラ嬢の門りょうをディレクターに迎え、ドレスとランジェリーをプロデュースしていた。そのドレスの一部が海外ブランドのデザインと酷似しているとSNS上で話題になり、社内調査を行ったところ「ドレスを担当したデザインチームのひとりが既存商品とほぼ同一と思われるデザインを提案してしまった」ことが判明した。

 ROLANDはツイッターで「この度G&Rとの契約を解除したことを発表致します。不快な思いをさせてしまった全ての皆様に謝罪させて頂きます。仕事を引き受け問題の商品をPRをした以上多大なる責任があると感じており深く反省しております 応援していただいている方々、なにより購入された方々 この度は大変申し訳ございませんでした」(原文ママ)と謝罪した。

 デイジーは該当商品を回収、返金対応する。

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ひょうひょうとしたモヒカンデザイナーが作る、 「ノワール ケイ ニノミヤ」の強さ エディターズレター(2020年11月10日配信分)

※この記事は2020年11月10日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ひょうひょうとしたモヒカンデザイナーが作る、 「ノワール ケイ ニノミヤ」の強さ

 先月東京で開かれた「コム デ ギャルソン」の2021年春夏コレクションは、NHKでの放映もあり話題になりましたね。あの日、午後にはもうひとつ、「ノワール ケイ ニノミヤ」のショーが同じく南青山の本社内で開かれました。私、このブランドを率いる二宮啓さんを尊敬しています。彼はこれからのコム デ ギャルソン社を、そしてファッション業界をリードする存在だと思っています。ギャルソン社のデザイナーというと少々近寄りがたいイメージあるかと思いますが、会って話すと彼は誰に対してもフランクで物腰柔らか。自身のモヒカンをギャクにしてみせるなど、サービス精神もあります。

 物腰は柔らかいのですけどね……でも、すっごく強いのです。スピリットが。それは作っている服に表れています。コレクションの内容については丁寧に取材をしている大杉記者のリポート(下のリンク1本目)をぜひお読みください。

 その強さがどこから来るのか?「ノワール ケイ ニノミヤ」のショーを見るたびに考えます。「コム デ ギャルソン」とは共通項が多いです。“一ルック一ルックにアートのようなメッセージ性があり、だけどあくまで人が着て歩く“服”である。”共通項はあるが、両ブランドは明らかに違う。その違いは何なのでしょうか?

 川久保さんの「コム デ ギャルソン」から私がいつも受け取るのは、既存の価値や固定観念を一度壊して新しい価値を見せて前へ進もうとするエネルギーです。「美しいとは?強いとは?それでいいの?これでいいの?」と見る者に投げかけてきます。パリコレデビュー時のヨーロッパの服飾の歴史を覆すような黒の提案はまさにその象徴ですよね。馴れ合いや固定観念は一度壊さないと前へは進めない。そんな覚悟をそこに見ます。「ノワール ケイ ニノミヤ」のDNAはそんな「コム デ ギャルソン」にありつつ、どこか違う。彼の服を見ていると、“壊す”のではなく“つなげる”というメッセージを受け取るのです。

 そんな話をショーの後に二宮さんにぶつけたら「特別、壊すことは意識したことないです」と返ってきました。続けて「自分がやりたいこと、きれいだと思うことをただただ作る。ファッションの流れがどう変わったとしても自分のやりたい仕事は決まっているので、そういったモノづくりを続ける、人々に伝えてゆくことをやってゆきたい」とも。川久保さんの仕事を絶対つないでいくんだ、そんな覚悟もそこに見ます。

 はっきりとした大きな“体制”がない今の時代は、戦う相手も不明瞭。そんな時世には途切れずつなげるところに強さが生まれるのかもしれません。「きれいだと思うことをただただ作る」デザイナーを応援したいと思います。

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2021年も引き続きヒットの予感! 編集部オススメの紅茶コスメ

 今年は紅茶の香りのフレグランスやボディーケアのほか、“ミルクティーカラー”のメイクアップも話題となった。来年も紅茶関連アイテムが発売予定で、トレンドはしばらく続く予感。ここでは、編集部が選ぶ紅茶コスメを紹介する。

「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」
“アールグレー & キューカンバー コロン”

 英国の伝統的なアフタヌーンティーをイメージし、フレッシュでフルーティなベルガモットとみずみずしいキューカンバーを組み合わせた。バニラやムスクが温かみを加え、洗練とした香り。

シロ(SHIRO)
“アールグレイ オードパルファン”

 2018年から限定で販売していた香りだが、好評のため今年11月からECで定番製品に。ベルガモットが香る甘く華やかなトップノートから、紅茶を思わせる落ち着いたミドルノート、 かろやかな甘さで結ぶラストノートへと、時間とともにおだやかに変化。

ロジェ・ガレ(ROGER GALLET)
“エクストレド コロン テ ファンタジー”

 ブランドで人気ナンバーワンの香り。スモーキーな紅茶と神秘的なサンダルウッドが心を落ち着かせる、シトラスウッディの香りが特徴。

ローラ メルシエ(LAURA MERCIER)
“ブラッシュ カラー インフュージョン(06 CHAI)”

 アットコスメの2020ベストコスメアワードでチーク部門1位を受賞している人気のチーク。中でもチャイティーをほうふつとさせるベージュローズカラーが人気。

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」
“ミルクティーショップ”

 5月に発売してから即完売した人気リップのミルクティーをイメージしたコレクション。あまりもの人気で、21年2月19日には限定で“ルージュ ヴォリュプテ シャイン”から2色が復刻する。

「ロクシタン(L’OCCITANE)」
“テ・アールグレイ シア”シリーズ

 2020年のホリデーはアールグレイの香りがテーマ。シャワーフォーム、ボディクリーム、ハンドクリーム、リップバーム、ソープをそろえる。

「ジルスチュアート(JILL STUART)」

 21年2月5日に発売する紅茶の香りをイメージしたボディーミルクとハンドクリームシリーズ。アールグレーを思わせる“爽やかなベルガモットとホワイトフローラルの香りのボディーミルクが登場。さらにアールグレーに加え、紅茶にはちみつとオレンジの香りが溶け合った香り、濃厚なミルクティーにラベンダーが香るアッサムティーの香りのハンドクリームもラインアップする。

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「洋服に体を合わせなきゃいけないと思っていた」 小柄で胸の大きい人に光を当てた新ブランド

 アメリカを拠点にする新ブランド「パーフェクトDD(PERFECT DD)」の創業者であるアリス・キム(Alice Kim)は、華奢で胸の大きい人の持つ悩みに焦点を当てた商品開発に取り組む。一般的に市場に出回っている洋服を着る際、胸の大きな人はサイズ直しや形の調整をしないときれいに着られないということが日常的に起きる。しかし「パーフェクトDD」はトップスを中心に、そのまま着られる洋服を扱うブランドだ。

 キム創業者は、アメリカで“小柄なアジア人女性”として育つ中で自分の容姿に自信が持てず、体型を隠すように過ごしていたという。身をもってファッションと体型の悩みを理解しており、「私が高校生や大学生だった頃は、自分に合ったサイズのブラジャーがなかった。私のサイズは30F〜32DD(日本のF65〜E70相当)だが、当時の最も小さいアンダーは34(日本の75相当)だった。ずっと洋服に体を合わせなきゃいけないと思っていた。肩幅が合うものは胸周りがきつく、しっくりくる洋服に出会えなかった」と語る。

 「ダイアン フォン ファステンバーグ(DIANE VON FURSTENBERG)」やECサイト「ショップボップ(SHOPBOP)」などでキャリアを積んだキム創業者は、自身のリサーチを通して1800万人近くが同じ悩みを抱えていることを知り、約1年前に「パーフェクトDD」を設立。35人の女性からなるフォーカスグループの協力を得てコレクションを開発し、今年11月、アメリカで大規模なセールが開催されたブラックフライデー直前にウェブサイトを立ち上げた。

 「毎日の着こなしは、もっと楽なものであるべき」と考える彼女は、胸の大きな人のためにデザインされたボタンダウンシャツやTシャツ、タンクトップ、スエットシャツを提案しながら、女性がボディー・シェイミング(Body Shaming:体の形や大きさに対して批判、嘲笑、意見すること)を恐れず自身の経験を共有できる場所の提供を目指している。実際に「同じ体型を持つ人なら、何も言わなくても理解し合える。たくさんの愛と感想をいただいており、いろんな人の話を伺うようになった」という。

 またさまざまな感想が寄せられる中、乳房切除術を受けた人からブランドの手掛けるアイテムの着心地や仕立てを評価する声も多いといい、「胸のサイズを念頭においてデザインをするのは新しいコンセプト。たくさんの女性が、自身の悩みや似合う洋服について共有してくれている」と述べた。

 ウェブサイトには、キム創業者の友人がモデルとして登場している。また、オーダーに迅速に対応するため、アイテムは全てアメリカ国内で生産している。新型コロナ禍でのローンチに対して少し不安を感じていた彼女だが、「自粛期間によって、私のコンセプトを確認することができた。消費者はもう理由なしに新しいものを買わず、本当に必要なものだけを買っている。私は今の市場にはない解決策を提示している」と語った。今後スポーツウエアやニットウエア、オフィス向けアイテムの販売を開始する予定だという。

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「WWDビューティ ベストコスメ2020」カラーケア・総合&新製品部門

「WWDビューティ ベストコスメ2020」は、百貨店・セミセルフショップ、バラエティー・ドラッグストアで今年もっとも売れた製品を発表。カラーケアは、バラエティー・ドラッグストアのみで集計した。総合部門では、2020年の世相が反映された。自粛期間生活でサロンに行く機会が減り、これまで主力製品とは言い難かったカラーケアシャンプーの売り上げが大きく伸長した。1位は、「ロイド(ROYD)」“カラーシャンプー ムラサキ”に決定。「ヘアカラーの色合いを長持ちさせたい方から支持を得た」との声。2位は「スティーブンノル(STEPHEN KNOLL)」“カラーコントロール”。3位は、「カラタス(CALATAS)」の“ヒートケアシャンプー パープル”だった。新製品部門の1位は、「ロレアル パリ(L'ORÉAL PARIS)」“エルセーヴオーディナリー カラーロックオイル”。「CMでの打ち出しも多く、購買につながった」と評価。2位は「エムビースタイル(MB STYLE)」“カラーケアエマルジョン”、3位は「パンテーン(PANTENE)」“ミラクルズ カラーシャイン シャンプー”となった。

カラーケア・総合部門

1位 “カラーシャンプー ムラサキ”

「ロイド」

 カラーリングに合わせたアイテムを展開する「ロイド」。“カラーシャンプー ムラサキ”は、ハイトーンカラーの褪色や黄ばみを防ぐシャンプー。ブリーチ後の不自然な黄ばみを防ぐため、反対色である紫色のシャンプーを使うことで黄ばみの彩度を下げる。天然由来の保湿成分であるホホバオイル、マカデミアナッツオイル、コメ胚芽オイル、ヘーゼルナッツオイルなどを配合していて、しっとりした洗いあがり。(300mL、1400円)

2位 “カラーコントロール”

「スティーブンノル」

 ニューヨーク在住ヘアスタイリスト、スティーブン・ノル氏監修のブランド。カラーした髪の色落ちを防ぎ、染めた髪色をキープする“カラーコントロール”シリーズ。カラーでアルカリ性に傾いた髪を弱酸性に整える。全製品共通で、希少性の高いトリュフエキスを採用。髪内部に水分を補い「高浸透カプセル」で、髪に必要なコレステロール、セラミドを届け、毛髪表面をコーティングしてカラーの褪色を防ぐ。(シャンプー500mL、1600円 コンディショナー500mL、1600円 ヘアパック220g、1250円 トライアル10mL+10mL、100円)

3位 “ヒートケアシャンプー パープル”

「カラタス」

 「サロン帰りのヘアカラーと、うる艶髪を持続させたい」という悩みをかなえるべく、カラーリストたちが開発に参加したメイド・イン・ジャパンの「カラタス」。パープルは、ブリーチ後の黄ばみを抑え褪色を防ぎ、特にホワイト系やマット系カラーの色持ちを良くする。保湿成分としてフルボ酸、加水分解コラーゲン、ハチミツを配合。また、ドライヤーやヘアアイロンの熱に反応してダメージを保護補修するヒートケア効果も期待できる。(250mL、1980円)


カラーケア・新製品部門

1位 “エルセーヴ エクストラオーディナリー オイル カラーロック ヘアオイル”

「ロレアル」

 2020年9月に発売された、「ロレアル」史上初となるヘアカラー後のために開発された、デイリーなヘアオイル。ヘアカラー後、色落ちや黄ばみが気になる毛先を中心に塗布する。カラーロック成分(アモジメチコン)がダメージ箇所にアプローチし、髪表面をコーティングして髪の色合いをキープ。ファッションカラー、白髪染めなどに対応していて、カラートーンも暗めから明るめの茶色まで幅広いカラーリングに使える。(100mL、2200円)

2位 “カラーケアエマルジョン”

「エムビースタイル」

 洗い流さないタイプの“カラーケアエマルジョン”。ヘアカラー、ヘアマニキュア、白髪染めなど全てのヘアカラーに対応している。質感は、ベタつかずサラッとしていて伸びが良い。サルビアヒスパニカ種子油などの植物性成分がダメージを補修し髪色をキープ。タオルドライした後に適量を取り、毛先などのダメージ部分を中心になじませるアウトバスのケアに加えて、ヘアマスク前に塗布するインバスでのケアにも使える。(150g、1500円)

3位 “ミラクルズ カラーシャイン シャンプー”

「パンテーン」

 「パンテーン」初のサルフェート無添加シャンプー。色落ちの一因は、開いたキューティクルから色が抜けてしまうこと。サルフェートフリーシャンプーで洗うことでキューティクルを傷つけにくく、ヘアカラー、白髪染めなどヘアカラーした後の色落ちをおだやかにする。ローズとジャスミンの香り。高級美容液カプセルを配合した「ミラクルズ カラーシャイン トリートメント」と併用することで、シルクのような艶のある髪に。(ポンプ480mL、1600円※編集部調べ)

PHOTO : HIROKI WATANABE
TEXT : MISA KOTAKE

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“田中みな実売れ”したコスメは? 完売したミストからクリームまで

 エンタメ業界のみならずファッションやビューティなど幅広い分野から引っ張りだこの田中みな実。ビューティ業界でも、今年は田中みな実がオススメする製品がバズを起こしたり、完売をするなどトレンドセッターとして注目された。ここでは、そんな“田中みな実売れ”した製品を紹介する。

「クレ・ド ・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」
“ル・セラム(医薬部外品)”

 洗顔後に塗るブースター美容液で瞬時に肌になじみ、滑かでふっくらやわらかな肌へ導く。田中みな実がスッピン写真とともに同美容液についてSNSで語っており、ヒットする要因に。

「エリクシール(ELIXIR)」
“エリクシール シュペリエル つや玉ミスト”

 アットコスメ上半期ベストコスメ大賞3位にもランクインしたミスト。きめ細かいミストがメイクの上からも素肌に届き、潤いを与えて“ツヤ玉”を演出。インスタライブで紹介し売り切れが続出した。

「シャネル(CHANEL)」
“ボーム エサンシエル”

 肌に濡れたような艶を与えるスティック型のハイライト。美容各誌のベスコスも受賞した製品で、田中みな実が出演するアマゾンの番組「ビューティザバイブル」でも紹介し話題に。

「カネボウ(KANEBO)」
“フレッシュ デイ クリーム”

 滑かになじみ、フレッシュな香りで目覚めるような朝時間クリーム。日中の紫外線や乾いた空気など外的刺激による乾燥ダメージから守り、肌にみずみずしいうるおいとしなやかなハリを与える。田中みな実愛用クリームとして人気に。

「スック(SUQQU)」
“オイル リッチ グロウ ルース パウダー”

 パウダーながら美しい艶感をキープするアイテム。発売(2017年9月)からしばらくたっているにも関わらず、生産が追いつかないほどの人気に。

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大本命ロングブーツの迎え方! フェミニンなスカートでこなれコーデに

 ロングブーツがいよいよ本格的にカムバック。さっそく日本でもリアルコーデが出没しています。ブーツ自体に主張があるので、手軽におしゃれがキマり、ニューノーマルにうれしいムードチェンジャーです。国内ブランドの秋冬ルックを手がかりに、今季らしいロングブーツのコーディネートをキャッチしていきましょう。

 スタイリッシュでマニッシュ感のあるロングブーツを履くときには、服で別テイストを醸し出すのが今季流。たとえば、「ローブス アンド コンフェクションズ(ROBES & CONFECTIONS)」のように、春夏にも対応できそうな軽やかなプリーツスカートと合わせることで、互いを引き立て合い、趣の深いコーデに仕上がります。

フレアスカートの甘さを控える役割に◎

 

 ロングブーツは足元にクールな表情を運んでくれます。その持ち味を生かすのが賢いスタイリングです。たとえば、フェミニンなスカートの甘さを少し引き算したい時にうってつけです。

 「チョノ(CHONO)」のフレアスカートは、ドットと鳥柄がファンタジーなたたずまい。レース付きのパーカで“フェミニン×スポーティー”のミックスコーデに整えました。つやめいた黒のロングブーツを迎えることで、スパイスも加わりました。

 2枚目の「ジュン オカモト(JUN OKAMOTO)」は、ラフなニットトップスに、花柄モチーフのロマンティックなワンピースで相反するコーデに。スカートのふんわり感が、ポインテッドトーのスタイリッシュなロングブーツで中和され、シャープな印象に。

タイトスカートに程よいボリュームでメリハリを演出

 装い全体に起伏を与える効果を狙うなら、ブーツの特徴と、服の印象をずらすのがおすすめ。ボリューミーなブーツの場合、スリムなシルエットの服を合わせると、量感にアクセントが加わります。

 ニットのタイトスカートは、細身シルエットでも締め付け感があまりないので、コンフォートな着心地を叶えてくれます。「アカネ ウツノミヤ(AKANE UTSUNOMIYA)」はあえてゴツめのロングブーツを添えて、ボリュームの“ずれ感”を演出。たおやかさとタフさの交差で趣深く整いました。

 くしゅっとたるませて履くロングブーツは、それだけで“こなれ感”を印象づけやすい切り札シューズ。2枚目写真の「フォトコピュー(PHOTOCOPIEU)」は、テーラードジャケットと細身のスカートのすっきりとしたセットアップコーデ。足元に雰囲気が真逆のウエスタン風のベージュ系ロングブーツを迎えることで、おしゃれ上級者感を漂わせています。

シャツワンピースにきちんと感をプラス

 家でもオフィスでも着やすいシャツワンピースは、ニューノーマル下で重宝なアイテムです。細めのヒールで女性らしい、“きちんと感”のあるロングブーツを合わせれば、全体の雰囲気に深みが増します。

 「ニアーニッポン(NEAR.NIPPON)」のシャツワンピースは、柔らかいパウダーピンクが印象的。甘く見えすぎないのは、クールなロングブーツのおかげ。ブーツがしっかり主張する丈を選ぶのがスタイリングのコツ。ベルトに垂らしたスカーフが動きを添えています。

 ブーツを着こなしのアクセントに生かすなら、服との素材の違いを際立たせるのが得策です。白のシャツワンピース×黒のロングブーツといった、はっきりしたコントラストがシャープなイメージをもたらします。2枚目の写真「ネプラ(NEPLA.)」は、コートの裾からちらりと覗くシャツワンピースとブーツの素材違いがくっきり。さらに上からコートを重ねて仕上げた縦長のレイヤードにしなやかな強さを感じさせます。

 薄手のスカートやワンピースなどをシーズンレスで着こなすには、ロングブーツが強い味方となってくれます。こなれ感や縦長のイメージを印象づけるうえでも効果を発揮してくれます。寒さが厳しくなるこれからのシーズンのキーピースに、ぜひ役立ててみては。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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交差点に巨大クリスマスツリー 「バーチャル渋谷」がクリスマスイベントを開催

 渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」で12月20日から25日まで、バーチャルイベント「バーチャル渋谷 au 5G X’mas」が開催される。

 「バーチャル渋谷」はKDDI、一般社団法人渋谷未来デザイン、一般財団法人渋谷区観光協会を中心とする参画企業で組成する「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」が運営し、“第2の渋谷”として24時間世界中どこからでも無料でアクセス可能。ハロウィーンイベントには6日間で40万人が参加したという。

 今回は渋谷のスクランブル交差点に42.8mの巨大クリスマスツリーを設置。20日17時からのオープニングトークショーには若槻千夏とYOUが登場する。同イベントでは、シンガーソングライター、エマ・ウォーリン(Emma Wahlin)が「バーチャル渋谷」のために書き下ろした新曲MVを初公開するほか、FPM田中知之による「バーチャル渋谷」限定リミックスバージョンも同時公開する。田中は25日21時からもスペシャルDJセットを披露する。

 ほかにも、ネットフリックス(NETFLIX)のオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」第1話の上映や、サンタクロースからのプレゼントボックス探し、クリスマス仕様のハチ公など、イベントや仕掛けも用意する。

 また、25社が参加するプレゼント企画も実施。「バーチャル渋谷」内のフォトブースで写真を撮影し、SNSに指定のハッシュタグとともに投稿すると、「スピック&スパン(SPIK&SPAN)」のニットやストール、ANA旅行券10万円分などが当たるという。

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「トーガ」と「タビオ」がコラボ 漢字デザインから虎柄まで5型のソックス

 「トーガ(TOGA)」はレッグウエアブランド「タビオ(TABIO)」とコラボしたソックスを12月20日に発売する。「トーガ」の直営店、公式オンラインストアと「タビオ」の一部の店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 全5型で、全てオリジナルのシルバーのパッケージに入っている。他の「タビオ」の商品同様、全て“メイド・イン・ジャパン”にこだわった。

 縦にロゴを入れた“カラーパネルソックス”(メンズとウィメンズ、1800円)「トーガ」の2021年春夏コレクションのパターンをデザインした“スモールジャッカードソックス”(メンズとウィメンズ、1800円)を発表。ウィメンズサイズ限定の“バイカラーソックス”(1600円)には甲の部分にシアーな素材を使用した。他にも「トーガ」らしい“タイガージャッカードソックス”(メンズとウィメンズ、2000円)、漢字で“東賀”と書いたロゴが印象的な“カンジジャッカードソックス”(メンズとウィメンズ、2000円)を用意した。

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最新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の劇中カットを使用 「シック」と「エヴァ」のコラボ第2弾が登場

 シック・ジャパン(SCHICK JAPAN)が展開するシェービングブランド「シック(SCHICK)」は、2021年1月23日の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」公開を記念して、特別コラボレーションを実施する。

 今回のコラボは、20年5月に実施した「エヴァ×シック 2020」第1弾に続くもの。第1弾で好評を博したカミソリのコラボモデルに加え、映画の公開に先駆けて最新作のカットを使用したオリジナルスティックポスターやオリジナル缶マグネットがセットになった「限定セット」を12月18日に数量限定で発売した。

 同時に、綾波レイ、式波・アスカ・ラングレー、真希波・マリ・イラストリアスのオリジナルデザイン限定バスタオル3枚セットが、抽選で300人に当たるキャンペーンも実施する(同キャンペーンは予告なく終了する場合あり)。

 「シック」は13年から人気アニメ「エヴァンゲリオン」とのコラボを開始。過去4回にわたってさまざまなコラボを行ってきた。中でも機体のカラーリングを模したコラボモデルはいずれも好評を博し、日本のみならず台湾や香港でも販売している。

 今回のコラボについて、「シック」担当者は「13年以来のご縁で『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開記念もコラボができることをうれしく思っている。『特別限定セット』のオリジナルスティックポスターやオリジナル缶マグネットには、新作のカットを使用した。オリジナルスティックポスターは風呂場でも使用が可能なポリプロピレン製となっている。また、抽選で当たるバスタオルは120cm×60cmと大判で、等身大に近いサイズに仕上げ、デザインも細部にまでこだわった自信作。3枚セットなので、当選するとレイ・アスカ・マリの3人分が一度に手に入ることもポイント。せっかく完結編が公開するタイミングなので、手に取っていただいた方にとってうれしいものになれば、と思っている」と話す。

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コレットのドキュメンタリー映画、12月20日にオンライン公開

 最先端のファッションやユニークなイベントなどで知られるパリの伝説的セレクトショップ、コレット(COLETTE)が2017年12月20に閉店するまでの最後の半年間を記録したドキュメンタリー映画「コレット モン アムール(COLETTE, MON AMOUR)」が、20年12月20日にオンラインで公開される。

 ロンドン、ニューヨーク、パリ、東京での特別上映ではポップアップストアがオープンしたが、今回のオンライン公開では「トム ブラウン(THOM BROWNE)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「レゴ(LEGO)」、米玩具メーカーのマテル(MATTEL)などとコラボレーションしたアイテムが、同映画を共同制作したECサイトのハイスノバイエティ(HIGHSNOBIETY)で12月14日に発売された。

 コレットの映画にまつわるコラボレーションは今回がラストとなるが、「トム ブラウン」が刺しゅうを施したスーツを制作した一方で、コレットの店構えを刻印した「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」の石鹸やフランスのバッグブランド「リュニフォーム(L/UNIFORM)」のペンケース、そしてコレット跡地に出店した「サンローラン」とコラボレーションしたルービックキューブなど、手に取りやすいアイテムが主体となっている。

 また、12月4〜6日に上海で開催されたファッションイベント、インナーセクト(INNERSECT)では、オンライン公開に先駆けた試写会も行われた。メンズブランド「クロット(CLOT)」を手掛ける起業家兼クリエイターのエディソン・チャン(Edison Chen)がキュレーターを務めた同イベントでは、「クロット」がデザインしたTシャツやパーカなどがポップアップショップで販売された。

 サラ・アンデルマン(Sarah Andelman)=コレット(COLETTE)元ヘッドバイヤー兼クリエイティブ・ディレクターは、「素晴らしい締めくくりだ。映画の公開予定日を度々尋ねられていたこともあり、公開を待ち望んでいた。映画の公式サイトでオンデマンド配信を行う。フランス語と英語の吹き替えに加えて、中国語、日本語、ロシア語の字幕にも対応した。ちょっとした記念になればと思い、コラボアイテムも制作した。閉店に対する後悔はないし、とてもホッとしている。コロナ禍で営業を続けるのは本当に大変だ。オンラインの売上げで損失をカバーできたとしても、スタッフにとって難しい状況であることに変わりはない」とコメントした。

 現在アンデルマンは自身のクリエイティブ・エージェンシーであるジャスト アン アイデア(JUST AN IDEA)の代表を務めているが、コンサルタント業務にパンデミックの影響はないという。アンデルマンは限定版のアーティストブックを携えて出版業界にも進出する予定だが、詳細は来年まで非公表だ。

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美容3誌のベストコスメの全部門を発表 マスク必須で「ポーラ」や「エスティ ローダー」のなど安心感のあるスキンケアが上位に

 美容3誌、「美的(BITEKI)」「ヴォーチェ(VOCE)」「マキア(MAQUIA」の2020年上半期ベストコスメが出そろった。ランキングではスキンケアで、「ポーラ(POLA)」の“B.A ローション”や「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」の“アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス”、「シャネル」の保湿クリーム“ル リフト クレーム ドゥ ニュイ”などがランクインしたほか、ベースメイクでは「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」の“ヴォワールイドラタン ロングトゥニュ”が存在感を示した。

「美的」

 小学館の「美的」の全48部門で総合1位に輝いたのは、スキンケアカテゴリー化粧水部門1位の「ポーラ」“B.A ローション”だ。美容液部門では「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」の“アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス”、乳液部門に「SK-II」の“スキンパワー エアリー”が1位にランクインした。メイク部門では、シングルアイシャドウに「スック(SUQQU)」の“トーン タッチ アイズ 18”、パレットアイシャドウに「ディオール(DIOR)」の“サンク クルール クチュール 689”、リップに「スック」の “コンフォート リップ フルイド フォグ 07”となった。ベースメイクでは、リキッドファンデーションに「シャネル(CHANEL)」の“レ ベージュ タン ベル ミン イドゥラタン”、パウダーファンデーションに「アルビオン(ALBION)」の“ベリーレア エアー”、クッションファンデーションに「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」の“アンクル ド ポー ルクッションN”、下地に「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」の“ヴォワールイドラタン ロングトゥニュ”が1位だった。

スキンケア部門

化粧水部門1位
“B.A ローション”「ポーラ」

美容液部門1位
“スキンパワー エアリー”「SK-Ⅱ」

クリーム部門1位
“ル リフト クレーム ドゥ ニュイ”「シャネル」

ブースター1位
“セラム ヴェール”「ONE BY KOSE」

マスク1位
“アプソリュ ゴールデン マスク”「ランコム」

クレンジング1位
“ボタニック クレンジング オイル”「シュウ ウエムラ

洗顔1位
“B.A ウォッシュ”「ポーラ」

目元ケア1位
「クラランス」“トータル アイ インテンス”

メイク部門

シングルアイシャドウ1位
“トーン タッチ アイズ 18”「スック」

パレットアイシャドウ1位
“サンク クルール クチュール 689”「ディオール」

チーク1位
“ボーム エサンシエル ロゼ”「シャネル」

アイライナー1位
“ロングラスティング リキッドアイライナー 03”「アンプリチュード」

アイブロウ1位
“マイクロ ブロー ペンシル 02”「ボビイ ブラウン」

マスカラ1位
“アートエクスプレッショニスト マスカラ 02”「スリー」

ネイル1位
“ネイルポリッシュ 113”「スリー」

リキッドファンデーション1位
“レ ベージュ タン ベル ミン イドゥラタン”「シャネル」

パウダリーファンデーション1位
“ベリーレア エアー”「アルビオン」

クッションファンデーション1位
“アンクル ド ポー ルクッションN”「イヴ・サンローラン」

その他のファンデーション1位
“ザ クリーム ファンデーション”「スック」

下地1位
“ヴォワールイドラタン ロングトゥニュ”「クレ・ド・ポー ボーテ」

コンシーラー1位
“ルミナス ペンブラッシュ コンシーラー”「RMK」

ハイライター1位
“ザ グロウ スティック”「アディクション」

フェースパウダー1位
"AQ ミリオリティ フェイスパウダー N"「コスメデコルテ」

その他

ハンドクリーム1位
“バランシング ハンド&アーム クリーム”「スリー」

フレグランス1位
“オーデコロン 晴HALARI”「イトリン」

ボディケア1位
“クレセント ニー トリートメントセラム”「イトリン」

ヘアケア1位
“スーパーポジティブ ダメージリペアシャンプー”、“同 トリートメント”「ザ パブリックオーガニック」

インナーケア1位
“ステムサイエンスドリンクA”「エピステーム」

プチプラ部門

アイシャドウ1位
“アイプランナー F 06”「エクセル」

アイブロウ1位
“眉ティントSVR 01”「フジコ」

マスカラ 1位
“カールキープマジック クリアブラック”「コーセー」

アイライナー1位
“コンシャスライナーカラー 01”「ケイト」

リップ1位
“リップスティック クリーミィマット 108”「ヴィセ アヴァン」

チーク1位
“ライトブラッシュ パプリカ”「オルビス」

ネイル1位
“ネイルポリッシュ N NL18”「エクセル」

ベースメイク1位
“カラースティックコンシーラー”「キャンメイク」

オールインワン1位
“スペシャルジェルクリームN(モイスト)”「アクアレーベル」

クレンジング1位
“オーガニック 柔肌クレンジングミルク”「アルジェラン」

化粧水1位
“オーガニック認証 高保水化粧水”「アルジェラン」

マスク1位
“クリアウェルネスナチュラル ドリップ マスク”「雪肌精」

ファンデーション1位
“デュアルクッション”「フジコ」

ボディケア1位
“全身保湿クリーム”「ミノン」

ヘアケア1位
“リンシングビネガー うるツヤモリンガ”「イヴ・ロシェ」

アウトバスヘアケア1位
“ハイドロリニューミスト モイスチュアリペア”「スティーブンノル」

ツール1位
“エンジェリッチブラシ フェイス&チーク”「ロージーローザ」

「マキア」

 集英社の美容誌「マキア」では、39部門を発表ベスト・オブ・ベスト大賞に、「ファンケル(FANCL)」の“コアエフェクター”、ベスト・スキンケア部門に、「クレ・ド・ポー ボーテ」“クレームヴォリュミザントS”が選ばれた。化粧水部門には「ポーラ」“B.A ローション”、 乳液部門に「アルビオン」“エクシア ラディアンス リニュー リッチミルク”、 美容液部門に「エスティ ローダー」“アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス”がそれぞれ1位にランクインした。ベスト・メイクアップ大賞には「ディオール」“サンク クルール クチュール 879”が選出された。リップスティック部門では「ルナソル」“プランプ メロウリップス 08”、リキッドリップ部門「スック」“コンフォート リップ フルイド フィグ 06”、 リキッドファンデーション部門に「クレ・ド・ポー ボーテ」“タンフリュイドエクラ マット”、下地部門に「クレ・ド・ポー ボーテ」“ヴォワールイドラタン ロングトゥニュ”、 単色アイシャドウ部門に「アディクション」“ザ アイシャドウ ティント 001T”、アイパレット部門に「シャネル」“レ キャトル オンブル 362”がそれぞれランクインした

スキンケア部門

ベスト・オブ・ベスト大賞
“コアエフェクター”「ファンケル」

スキンケア部門ベスト・スキンケア大賞
“クレームヴォリュミザントS”「クレ・ド・ポー ボーテ」

新知見・テクノロジー部門1位
“スパークル タイト セラム” 「アスタリフト」

エイジングケア部門1位
“リフトディメンションセラム” 「コスメデコルテ」

美容液部門1位
“アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス” 「エスティ ローダー」

アイケア1位
“トータル アイ インテンス” 「クラランス」

スキンケアライン1位
「KANEBO」“オン スキン エッセンスV、“オン スキン エッセンスF、クリーム イン デイ”、 “クリーム イン ナイト”

化粧水部門1位
“B.A ローション” 「ポーラ」

クリーム部門1位
“ル リフト クレーム ドゥ ニュイ” 「シャネル」

クレンジング部門1位
“プレステジアス クレンジング バーム” 「インフィニティ」

洗顔部門1位
“クラリフィック ディープクレンズ ウォッシュ” 「ランコム」

ブースター1位
“プレステージ マイクロ ユイル ド ローズ セラム” 「ディオール」

乳液部門1位
“エクシア ラディアンス リニュー リッチミルク” 「アルビオン」

敏感肌部門1位
“モイスチュア インストール” 「カルテHD」

ストレスケア部門1位
“リズムコンセントレートα” 「アユーラ」

スペシャルケア部門1位
“アプソリュ ゴールデン マスク” 「ランコム」

クリーンビューティ部門1位
“ミルキィオイルセラム” 「アスレティア」

プチプラスキンケア部門1位
“極潤プレミアム ヒアルロン液” 「肌ラボ」

メイク部門

ベスト・メイクアップ大賞
“サンク クルール クチュール 879”「ディオール」

リキッドファンデーション部門1位
“タンフリュイドエクラ マット” 「クレ・ド・ポー ボーテ」

パウダリーファンデーション部門1位
“ベリーレア エアー” 「アルビオン」

クリームファンデーション部門1位
“ザ クリーム ファンデーション” 「スック」

クッションファンデーション部門1位
“アンクル ド ポー ルクッションN”「イヴ・サンローラン」

下地部門1位
“ヴォワールイドラタン ロングトゥニュ”「クレ・ド・ポー ボーテ」

コンシーラー部門1位
“ルミナス ペンブラッシュ コンシーラー”「RMK」

フェイスパウダー部門1位
“ドラマティックフェイスパウダー”「マキアージュ」

チーク部門1位
“コンスピキュア モノチークス 01”「アンプリチュード」

アイパレット部門1位
“レ キャトル オンブル 362” 「シャネル」

単色アイシャドウ部門1位
“ザ アイシャドウ ティント 001T”「アディクション」

アイライナー部門1位
“ロングラスティング リキッドアイライナー 06”「アンプリチュード」

マスカラ部門1位
“アートエクスプレッシュニスト マスカラ 02”「スリー」

リップスティック部門1位
“プランプ メロウリップス 08”「ルナソル」

リキッドリップ部門1位
“コンフォート リップ フルイド フィグ 06” 「スック」

ヘアケア部門1位
“スーパーバウンシー ディープモイスト シャンプー”、“同トリートメント” 「ザ パブリックオーガニック」

スカルプケア部門1位
“ニーム頭皮 セラム”「シロ」

ボディケア部門1位
“クレセント ニー トリートメントセラム”「イトリン」

フレグランス部門1位
“ココ マドモアゼル ロー プリヴェ”「シャネル」

ビューティギア部門1位
“ビューテック レイズ”「リファ」

プチプラメイクアップ部門1位
“デュアルクッション” 「フジコ」

「「ヴォーチェ」」

 講談社の美容誌「ヴォーチェ」では39部門から、スキンケア部門最優秀賞と化粧水部門1位に「ポーラ」の化粧水“B.A ローション”、優秀賞と美容液部門1位に「エスティ ローダー」の美容液“アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス”が選出された。また、乳液・クリーム部門1位「シャネル」“ル リフト クレーム ドゥ ニュイ”がランクイン。また、メイク部門では最優秀賞に「シャネル」のアイシャドウ“レ キャトル オンブル 362”、優秀賞に「スック」の“ザ クリーム ファンデーション”が選出された。口紅部門に「シャネル」“ルージュ ココ フラッシュ 132”、リキッドルージュ・グロス部門に「スック」“コンフォート リップ フルイド フォグ 07”、アイシャドウパレット部門に「シャネル」“レ キャトル オンブル 362”、単色アイシャドウ部門に「スック」、“トーン タッチ アイズ 16”ハイライト・チーク部門に「シャネル」“ボーム エサンシエル ロゼ”、下地・BB・CC部門に「クレ・ド・ポー ボーテ」“ヴォワールイドラタン ロングトゥニュ”がそれぞれ1位に選ばれた。

最優秀賞
“アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス” 「エスティ ローダー」

優秀賞
“B.A ローション” 「ポーラ」

スキンケア部門

化粧水部門1位
“B.A ローション”「ポーラ」

美容液・オイル部門1位

“アドバンス ナイト リペア SMR コンプレックス”「エスティ ローダー」

乳液・クリーム部門1位
“ル リフト クレーム ドゥ ニュイ” 「シャネル」

クレンジング・洗顔部門1位
“オルビス ユードット ウォッシュ” 「オルビス」

高級スキンケア部門1位
“プレステージ マイクロ ユイル ローズ セラム”「ディオール」

スペシャルケア1位
“アプソリュ ゴールデン マスク”「ランコム」

スキンケアライン1位
“B.A 第6世代” 「ポーラ」

アイケア1位
“アイクリアエッセンス”「エピステーム」

フレグランス1位
“ココ マドモアゼル ロー プリヴェ”「シャネル」

ボディケア1位
“バランシング フルボディ エマルジョン”「スリー」

ヘアケア・スタイリング部門1位
“スーパーバウンシー ディープモイスト シャンプー、“同 トリートメント” ザ パブリックオーガニック」

プチプラスキンケア1位
“極潤プレミアム ヒアルロン液”「肌ラボ」

メイク部門

最優秀賞
“レ キャトル オンブル 362”「シャネル」

優秀賞
“ザ クリーム ファンデーション”「スック」

口紅部門1位
“ルージュ ココ フラッシュ 132”「シャネル」

リキッドルージュ・グロス部門1位
“コンフォート リップ フルイド フォグ 07”「スック」

アイシャドウパレット部門1位
“レ キャトル オンブル 362”「シャネル」

単色アイシャドウ部門1位
“トーン タッチ アイズ 16”「スック」

ハイライト・チーク部門1位
“ボーム エサンシエル ロゼ”「シャネル」

下地・BB・CC部門1位
“ヴォワールイドラタン ロングトゥニュ”「クレ・ド・ポー ボーテ」

リキッドファンデーション部門1位
“ザ クリーム ファンデーション”「スック」

リキッド・エマルジョン・クッション・スティックファンデーション部門1位
“フュージングオイルグロウ” 「ルナソル」

パウダーファンデーション・フェイスパウダー1位部門
“ペリーレア エアー” 「アルビオン」

アイライナー部門1位
“ザ カラー リキッド アイライナー シナモンブラウン”「アディクション」

マスカラ部門1位
“アートエクスプレッショニスト マスカラ 02”「スリー」

プチプラリップ・チーク部門1位
“ライトブラッシュ パプリカ”「オルビス」

プチプラアイメイク部門1位
“THE アイパレ 04”「B IDOL」

プチプラベースメイク部門1位
“デュアルクッション”「フジコ」

ネイル部門1位
“ネイルポリッシュ 113”「スリー」

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ニューノーマル時代に求められる香りとは? 香水特集でジェンダーについて考えさせられる エディターズレター(2020年10月27日配信分)

※この記事は2020年10月27日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ニューノーマル時代に求められる香りとは? 香水特集でジェンダーについて考えさせられる

 「WWDジャパン」10月26日号の付録「WWDビューティ」の特集を担当しました。これまでも毎年行ってきた香水特集ですが、今年は新型コロナウイルスで変化する日本の香水市場や海外の香水事情について取り上げました。日本では“おうち時間”が増えたことによりキャンドルやルームディフューザーなどのホームフレグランスが急伸し、フレグランスは外出する時につける特別なものから、日常の一部になっています。一方で以前から香りは日常の一部だった海外では、外出自粛により香水市場は厳しい状況が続いているようです。

 特集を作っていて面白かったのは、米「WWD」の「ニューノーマルの時代で求められる香水とは?」という記事でした。詳しくは特集で取り上げていますが、内容としては、今後支持される香りは「ジェンダーフリー」「パーソナライズ」「クリーン」の3つのキーワードを体現するものということです。これまでの香水ははっきりメンズ・ウィメンズで分かれ、香りを説明するのに“フェミニンなフローラル”“マスキュリンなウッド”など、ジェンダーを男・女に分けた言葉がたびたび使われてきました。また広告も、マッチョの男性が上半身裸な状態で出てきたり、嫌らしいくらいセクシーな表現の広告も当たり前でした(テリー・リチャードソンが撮り下ろした「トム フォード ビューティ」の広告を見てみてください)。

 しかし、ダイバーシティーを大切に思う今の若年層には、そういったセクシストなメッセージは響かなくなっています。確かに今の時代は、“男性を魅了するためにつけるセクシーな香水”“女性にモテる香り”など、異性を意識した打ち出し方はインクルーシブとは言えないのかもしれません。そもそも、今の時代において“セクシー”とは?異性・同性を魅了するもの?自分に自信を持つこと?ほかにはない魅力に誇りを持つこと?人それぞれ、いろいろな答えがあるでしょう。だからこそ、メーカーが一方的に「これをつけたら男性を釘付けにする香りです」と決めつけてしまうのは、違和感を抱かれるのだと思います。

 ただ、特集でインスタグラム媒体を運営するフレグランスベンチャーやユーチューバーにもインビューをしたのですが、彼らいわく反響がいいコンテンツはやっぱり「モテ香水まとめ」「(異性に)褒められた香り紹介」といったものだそうです。だから、異性を意識した香りやメンズ向け・ウィメンズ向け香水、セクシーな香りなどが今後なくなるとは思いませんし、そこには需要があるのは分かります。そもそも香りとはとてもパーソナルでときにロマンチックなものでもありますし。しかし、そのメッセージの発信の仕方を考えないと、今の時代は厳しいのも現実です。ファッションでは、米「ヴィクトリアズ・シークレット」や「アバクロンビー&フィッチ」がセクシー路線で苦戦したのも、まさにそういうことですよね。

 少し話がそれますが、ジャン・パトゥが1930年にデビューした香り“ジョイ”は、世界大恐慌時に彼のクチュールピースを買えなくなってしまった顧客のために、少しでもメゾンのスピリットを纏えるように、という思いで作った香りです。「ニナ リッチ」の“レールデュタン”も、第2次世界大戦後の平和をイメージして作られた香りです。どちらもその時代の情勢や出来事によって生まれた香りで、今も名香として愛されています。新型コロナウイルスや5月に米国で起きた黒人差別も世界中に大きなシフトをもたらしています。ダイバーシティーやサステナビリティへの意識のさらなる高まりはまさにその一部です。そんなニューノーマルの時代ではどんな香りが生まれるのでしょう?

#MILLENIALMIND:ミレニアル世代の記者が、普段の取材や、日頃から気になっているファッション&ビューティのニュースやトピックスをピックアップします。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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ファッション業界特化の求人サービス「レディ トゥ ファッション」が新卒求人の掲載を無料に

 ファッション業界に特化した求人サービス「レディ トゥ ファッション(READY TO FASHION)」は2021年1月4日~3月31日の期間、21年4月入社対象の新卒向け求人の掲載を無償提供する。コロナ禍の厳しい就職環境を受け、ファッション業界の未来を担う学生の受け皿を維持したい考え。

 「レディ トゥ ファッション」では、新型コロナウイルスがファッション業界の新卒採用に与える影響を把握するため、4月にアンケートを実施した。その時点では、3割の企業が「採用数を減少する」と回答していたが、その後、コロナの影響が長期化したことで、その数はさらに増加していると予想する。専門学校の就職課からは「学生がファッション・アパレルにかかわる仕事に就けない状況で、他業界への就職を決めている。学んだことを生かせない結果になった」と悩みの声が上がっているという。

 「今後の業界を支えていくのは学生や若手であり、そういった人材の就職先を作り出していくことが業界への投資」と、無料キャンペーンの実施を決めた。同キャンペーンでは、ファッション・アパレル関連企業を対象に、21年卒向け求人の掲載、スカウト機能、リファラル機能、採用管理機能が無料で利用できる。申し込みはホームページから随時受け付け中だ。

 「レディ トゥ ファッション」は17年にスタート。累計で400社以上の企業が導入・活用し、これまでに約2000件の求人を掲載。3万件近くのマッチング実績を持つ。

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「アレキサンダー・マックイーン」2021年春夏コレクション

 「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」が2021年春夏コレクションを発表した。

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「アレキサンダー・マックイーン」2021年春夏コレクション

 「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」が2021年春夏コレクションを発表した。

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パーフェクトが資生堂ジャパンのブランドと一括契約 「ワタシプラス」でバーチャルメイク体験

 バーチャルメイクアップサービスを提供するパーフェクトはこのほど、資生堂ジャパンのブランドと一括契約を締結し、主要ブランドおよび公式オンラインショップ「ワタシプラス」にバーチャルメイクシミュレーション機能を導入する。導入により、ウェブや店頭でより気軽なメイクアップ体験が可能になる。

 パーフェクトは、ARビューティアプリ「ユーカムメイク」を筆頭に、累計7億3000万ダウンロードを超えるビューティアプリシリーズの開発と、コスメブランドや小売店向けに顔認証技術とAI技術を利用して開発したバーチャルメイクアップ サービスを提供している。今回の取り組みは、最先端のAIおよびAR技術を生かしたビューティ体験をより多くのお客に届けることが目的。磯崎順信パーフェクト代表は、「クラウドサービスとしてプラットフォーム化した当社のAI & ARサービス各種は、コロナ禍でもブランドやECプラットフォームで衛生面でのストレスを軽減しながら、お客さまとの密なエンゲージメントを維持できるサービス。今後、美容業界では消費者のニーズに寄り添いながら店頭とデジタルでのショッピング体験を融合させることが重要となり、それをシームレスに実現するテクノロジーの導入が必要不可欠となっていく。今回の一括契約により、市場全体の活性化へ少しでも貢献できれば」とコメント。

 資生堂ジャパンのスギモトトシロウ・チーフデジタルオフィサーは、「手軽で高品質な『バーチャルメイクシミュレーション機能』により、お客さまの『メイクアップ商品の色やメイクパターンを手軽に試したい』との声に、各ブランドが応えられるようになった。今後は化粧品販売チャネルのパートナーさまにARを活用したより魅力的なメイクシミュレーションコンテンツを提供し、支援していく」と述べた。

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