「キス」が「シンプソンズ」とコラボ おなじみのバートやリサのニットやTシャツを発売 

 「キス(KITH)」はアメリカのアニメシリーズ「ザ・シンプソンズ(THE SIMPSONS)」とのコラボアイテムを1月25日に発売した。東京のキス トウキョウ(KITH TOKYO)で販売している。

 「ザ・シンプソンズ」の印象的なシーンをあしらったアイテムで、同作のファンならば覚えているだろう場面を使用したという。アニメに登場するシンプソン家のバート、リサ、ホーマー、マージ、マギーらが登場するほか、彼らが通う小学校の意地悪な生徒、ジムボ、ドルフ、ネルソン、カーニーらのアイテムも用意した。また、アニメで多用されている雲が特徴的な空をモチーフにしたアイテムも販売している。

 Tシャツ、クルーネックのニット、タートルネックのニットなどを用意した。キャップは「ニューエラ(NEW ERA)」とのパートナーシップで制作したものだ。

 アメリカ・ニューヨークのソーホー店では26日までシンプソン家を再現したインスタレーションを展示している。

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「ルメール」2021-22年秋冬パリ・メンズ・コレクション

 「ルメール(LEMAIRE)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

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ハリス米副大統領の継娘がオシャレと話題に 就任式ファッションのスタイリング裏話

 1月20日(現地時間)、第46代米大統領就任式がワシントンで行われ、ジョー・バイデン(Joe Biden)新大統領が正式に就任した。今後のアメリカを牽引する政治家や登壇者のファッションに関心が向けられる中、エラ・エムホフ(Ella Emhoff)の装いに注目が集まっている。

 エラはカマラ・ハリス(Kamala Harris)米副大統領の継娘であり、同氏を“ママラ”と呼んでいるという。パーソンズ美術大学(Parsons School of Design)で服飾を学ぶ22歳の学生で、ニットウエアのデザインを手掛ける。インスタグラムではたびたび自身のデザインを披露している。

 就任式では「ミュウミュウ(MIU MIU)」のロングコートを着用。襟元に装飾が施されたウエストマークが特徴のチェックコートと「バットシェヴァ(BATSHEVA)」のドレスに、黒いマスクと手袋を合わせた。就任式前日には「トム ブラウン(THOM BROWNE)」に身を包んだルックを披露。

 就任式に向けてエラは実母のカースティン・エムホフ(Kerstin Emhoff)と共に、スタイリストコンビのジル・リンカーン(Jill Lincoln)とジョーダン・ジョンソン(Jordan Johnson)と衣装を決めた。米「WWD」は、リンカーンとジョンソンに、エラのスタイリングについて聞いた。

WWD:カースティンとエラ母娘とはどのように知り合った?
リンカーン&ジョンソン:カースティンの共通の通人を通して知り合った。テキストメッセージを通して“出会い”、一週間後にはズームをする仲に。

WWD:就任式に向けてどのようにスタイリングに取り組んだ?当日のファッションについてエラとどのようなことを話したか?
リンカーン&ジョンソン:エラはドレスを希望し、就任式は外で行われるのでコートが重要な役割を持つと考えた。どのような雰囲気やルックにするかかなり共通の認識を持っていた。エラは彼女らしさを残しつつ、敬意を表したいと語っていた。

WWD:就任式前日の「トム ブラウン」のコーディネートと、当日の「ミュウミュウ」のコートに「バットシェヴァ」のドレスを合わせたスタイリングはどのように決まった?
リンカーン&ジョンソン:複数のデザイナーにアプローチをかけたが、この三ブランドは最初に声をかけて、すぐに返答をもらった。フィッティングも一番先に行ったブランドだ。“ファッションの神様”がいたようだった!出来立てほやほやの「ミュウミュウ」のコートを手に入れることができた。

 「トム ブラウン」は彼女のテイストにぴったりだった。想像した通りに完璧なスタイリングで同ブランドを着こなすクライアントを見ると、自分ごとのようにうれしい。赤や白、青を使用したこのルックはワシントン入りの際に絶対着用すると決めていた。

 「バットシェヴァ」のドレスは、「ミュウミュウ」のコートと間違いなく似合う組み合わせだった。またデザイナーのバットシェヴァ・ヘイ(Batsheva Hay)とエラも、いいペアだと感じた。うまく説明できないけれど、女の子とデザイナーの間に、不思議と最高に相性の良い関係が生まれることがある。

WWD:エラはファッションデザインに関する知識もあるし、関心も高い。スタイリングに何か影響は与えたか?
リンカーン&ジョンソン:彼女は自分のことをよく知っている。自己表現や芸術の一つとしてファッションを愛する人と仕事をするのはすごくたのしい。エラは彼女の雰囲気を伝えるために自身のインスタグラムを紹介してくれた。それを見て私たちはすぐ彼女のテイストを感じ取った。彼女が方向性を示してくれたので、どんな洋服で、誰が手掛けたものがマッチするかを考えてその詳細を詰めるだけだった。

WWD:今回の経験を通して、最も印象に残っていることは?
リンカーン&ジョンソン:希望に満ちた歴史的な日に、ほんの少しでも携わることができた。そして、その過程で2人の素晴らしい女性に出会うことができた。

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ハリス米副大統領の継娘がオシャレと話題に 就任式ファッションのスタイリング裏話

 1月20日(現地時間)、第46代米大統領就任式がワシントンで行われ、ジョー・バイデン(Joe Biden)新大統領が正式に就任した。今後のアメリカを牽引する政治家や登壇者のファッションに関心が向けられる中、エラ・エムホフ(Ella Emhoff)の装いに注目が集まっている。

 エラはカマラ・ハリス(Kamala Harris)米副大統領の継娘であり、同氏を“ママラ”と呼んでいるという。パーソンズ美術大学(Parsons School of Design)で服飾を学ぶ22歳の学生で、ニットウエアのデザインを手掛ける。インスタグラムではたびたび自身のデザインを披露している。

 就任式では「ミュウミュウ(MIU MIU)」のロングコートを着用。襟元に装飾が施されたウエストマークが特徴のチェックコートと「バットシェヴァ(BATSHEVA)」のドレスに、黒いマスクと手袋を合わせた。就任式前日には「トム ブラウン(THOM BROWNE)」に身を包んだルックを披露。

 就任式に向けてエラは実母のカースティン・エムホフ(Kerstin Emhoff)と共に、スタイリストコンビのジル・リンカーン(Jill Lincoln)とジョーダン・ジョンソン(Jordan Johnson)と衣装を決めた。米「WWD」は、リンカーンとジョンソンに、エラのスタイリングについて聞いた。

WWD:カースティンとエラ母娘とはどのように知り合った?
リンカーン&ジョンソン:カースティンの共通の通人を通して知り合った。テキストメッセージを通して“出会い”、一週間後にはズームをする仲に。

WWD:就任式に向けてどのようにスタイリングに取り組んだ?当日のファッションについてエラとどのようなことを話したか?
リンカーン&ジョンソン:エラはドレスを希望し、就任式は外で行われるのでコートが重要な役割を持つと考えた。どのような雰囲気やルックにするかかなり共通の認識を持っていた。エラは彼女らしさを残しつつ、敬意を表したいと語っていた。

WWD:就任式前日の「トム ブラウン」のコーディネートと、当日の「ミュウミュウ」のコートに「バットシェヴァ」のドレスを合わせたスタイリングはどのように決まった?
リンカーン&ジョンソン:複数のデザイナーにアプローチをかけたが、この三ブランドは最初に声をかけて、すぐに返答をもらった。フィッティングも一番先に行ったブランドだ。“ファッションの神様”がいたようだった!出来立てほやほやの「ミュウミュウ」のコートを手に入れることができた。

 「トム ブラウン」は彼女のテイストにぴったりだった。想像した通りに完璧なスタイリングで同ブランドを着こなすクライアントを見ると、自分ごとのようにうれしい。赤や白、青を使用したこのルックはワシントン入りの際に絶対着用すると決めていた。

 「バットシェヴァ」のドレスは、「ミュウミュウ」のコートと間違いなく似合う組み合わせだった。またデザイナーのバットシェヴァ・ヘイ(Batsheva Hay)とエラも、いいペアだと感じた。うまく説明できないけれど、女の子とデザイナーの間に、不思議と最高に相性の良い関係が生まれることがある。

WWD:エラはファッションデザインに関する知識もあるし、関心も高い。スタイリングに何か影響は与えたか?
リンカーン&ジョンソン:彼女は自分のことをよく知っている。自己表現や芸術の一つとしてファッションを愛する人と仕事をするのはすごくたのしい。エラは彼女の雰囲気を伝えるために自身のインスタグラムを紹介してくれた。それを見て私たちはすぐ彼女のテイストを感じ取った。彼女が方向性を示してくれたので、どんな洋服で、誰が手掛けたものがマッチするかを考えてその詳細を詰めるだけだった。

WWD:今回の経験を通して、最も印象に残っていることは?
リンカーン&ジョンソン:希望に満ちた歴史的な日に、ほんの少しでも携わることができた。そして、その過程で2人の素晴らしい女性に出会うことができた。

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“金継ぎ”を生かしたサステナブルなジュエリー イタリア発「ポメラート」から

 イタリア発ジュエラー「ポメラート(POMELLATO)」から、日本の職人技である“金継ぎ”を施したジュエリーコレクションが登場した。割れてしまったジェットやカショロンなどの宝石に日本古来の職人技の“金継ぎ”を施して1点もののジュエリーとして紹介。「ポメラート」のクリエイティブ・ディレクターであるヴィンツェンツォ・カスタルド(Vincenzo Castaldo)が2019年に来日した際に、“金継ぎ”に触れて共感したのがきっかけでこのコレクションが生まれた。

 彼は大の親日化で日本の文化や慣習に対して敬意を持っている。「壊れたものが“金継ぎ”という工程を経て、より尊くなるという考えに惹かれた。傷付き癒えることを強さの証とするのは、とても現代的な哲学だと思う」とカスタルド。壊れたものを捨てるのではなく再利用するのは、まさにサステナブルな取り組みだ。ジュエリー業界では、リサイクルされた貴金属やエシカルゴールドなどを使用する動きが徐々に広まってはいるものの、壊れた宝石をアップサイクルするというのは聞いたことがない。カスタルドは、「イタリアと日本は遠く離れているが、完璧なものに勝る多様性や不完全さから生まれる美を受け入れるという詩的なビジョンを共有している。だから、“金継ぎ”を『ポメラート』のジュエリーに取り入れ用と思った」と語る。「ポメラート」が使用する大ぶりの宝石は“金継ぎ”に適している。壊れた宝石は日本の職人により“金継ぎ”が施され、リングやペンダント、イヤリングとして生まれ変わる。

 “金継ぎ”とは、15世紀に生まれた職人技で“金”と“つなぎ合わせる”という意味だ。言い伝えによると、将軍の足利義政が愛用していいた茶碗が割れ、それを直すために中国へ送ったが、修理部分の見栄えの悪さに失望して日本の職人により良い方法を模索させたのが始まりのようだ。そして、職人は漆と金粉を使って茶碗を修復し、それが世界初の“金継ぎ”になった。“金継ぎ”は壊れたものに新しい生命と価値を与える修復で回復力や思いやりなど、日本の考え方を表現していると言われる。昨年9月の国際平和デーの演説では、アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長がスピーチで“金継ぎ”について言及している。

 “金継ぎ”には非常に高度な技術が必要とされる。漆は接着剤の代わりに使用され、数週間かけて固まる。さらに、表面と同じ高さになるように研磨され、最後に職人が熟練の技を用いてつながれた部分に金粉を蒔く。カスタルドは、「何世紀にもわたって受け継がれてきた工芸品の知恵だ。完璧を目指すのではなく個性的で自然であるジュエリー、それが真の一点もので私にとってプレシャスの真髄だ」と言う。
 
 “金継ぎ”のコレクションは1月中旬から東京のポメラート銀座で先行発売され、ニューヨークやパリ、ロンドン、ミラノなどのブティックを巡回する。価格は、ペンダントトップが110万円、イヤリングが200万円、リングが170万円。

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「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン」2021-22年秋冬メンズ・コレクション

 「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME DES GARCONS JUNYA WATANABE MAN)」が2021-22年秋冬メンズ・コレクションを発表した。

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「コム デ ギャルソン・オム プリュス」2021-22年秋冬メンズ・コレクション

 「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」が2021-22年秋冬メンズ・コレクションを発表した。

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「ヒルドイド」のマルホが「ヒルマイルド」に販売差し止め 建栄は申し立てに徹底抗戦

 医療用医薬品「ヒルドイド」を販売するマルホは、健栄製薬が製造販売する「ヒルマイルド」の販売差し止めを求め、1月21日付で大阪地方裁判所に仮処分申請を行なった。これを受け健栄製薬は「遺憾であり当社の信用と信頼を著しく傷つけ、損なう行為」と徹底抗戦の構えだ。

 マルホの処方薬(医療用医薬品)である血行促進・皮膚保湿剤「ヒルドイド(成分名:ヘパリン類似物質)」は1954年の発売以降、乾燥性皮膚疾患などに悩む患者に提供してきた。一方、健栄製薬の「ヒルマイルド」は、「ヒルドイド」と同成分である、保湿や血行促進などに優れた効果がある“ヘパリン類似物質”を配合した商品として昨年6月から、処方箋がなくてもドラッグストアなどで購入できる市販薬(一般用医薬品、OTC医薬品)として販売している。King & Princeの永瀬廉さんを起用した広告展開も話題だ。

 マルホは「『ヒルマイルド』の販売が『ヒルドイド』に係る当社の商標権の侵害及び不正競争防止法2条1項1号に定める不正競争行為に該当する」と主張。健栄製薬は「『ヒルマイルド』は特許庁に商標出願を行い、正式な手続きを経て商標登録されている。マルホから他の商標に対しても異議申し立てがあったが、『ヒルマイルド』の商標は登録維持され、現在に至っている。不当な申立てには法律に則って闘い、当社の信用と信頼を傷つけた行為に対して毅然とした態度で臨む」と25日に声明を出した。

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「ヒルドイド」のマルホが「ヒルマイルド」に販売差し止め 建栄は申し立てに徹底抗戦

 医療用医薬品「ヒルドイド」を販売するマルホは、健栄製薬が製造販売する「ヒルマイルド」の販売差し止めを求め、1月21日付で大阪地方裁判所に仮処分申請を行なった。これを受け健栄製薬は「遺憾であり当社の信用と信頼を著しく傷つけ、損なう行為」と徹底抗戦の構えだ。

 マルホの処方薬(医療用医薬品)である血行促進・皮膚保湿剤「ヒルドイド(成分名:ヘパリン類似物質)」は1954年の発売以降、乾燥性皮膚疾患などに悩む患者に提供してきた。一方、健栄製薬の「ヒルマイルド」は、「ヒルドイド」と同成分である、保湿や血行促進などに優れた効果がある“ヘパリン類似物質”を配合した商品として昨年6月から、処方箋がなくてもドラッグストアなどで購入できる市販薬(一般用医薬品、OTC医薬品)として販売している。King & Princeの永瀬廉さんを起用した広告展開も話題だ。

 マルホは「『ヒルマイルド』の販売が『ヒルドイド』に係る当社の商標権の侵害及び不正競争防止法2条1項1号に定める不正競争行為に該当する」と主張。健栄製薬は「『ヒルマイルド』は特許庁に商標出願を行い、正式な手続きを経て商標登録されている。マルホから他の商標に対しても異議申し立てがあったが、『ヒルマイルド』の商標は登録維持され、現在に至っている。不当な申立てには法律に則って闘い、当社の信用と信頼を傷つけた行為に対して毅然とした態度で臨む」と25日に声明を出した。

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「ジャンバティスタ ヴァリ」2021年春夏オートクチュール・コレクション

 「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」が2021年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。

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東京ガールズコレクションに「#ワークマン女子」が初登場

 ワークマンはこのほど、同社の女性客を対象にしたコンセプトストア「#ワークマン女子」が2月28日にオンラインで開催される「第32回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2021 SPRING/SUMMER(以下、TGC)」に初参加することを発表した。

 「#ワークマン女子」は昨年10月に横浜桜木町駅前の商業施設「コレットマーレ」にオープンし、開店初日には3時間待ちの行列ができるほどの話題となった。同社はTGCの参加をきっかけに、20代のトレンドに敏感な女性客の取り込みを目指す。「#ワークマン女子」の売り場演出に携わった女性社員を中心に企画し、「女性が着てもカッコいいワークウエアの提案」や「ワークマンの製品を着るとバレたときに少し恥ずかしいという気持ちを払拭したい」という。

 「#ワークマン女子」は今後2040年を目処に、都心駅立地や路面店を中心に全国900店舗出店する方針だ。

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「ドレス・バイ・ジュリー・ドゥ・リブラン」2021年春夏オートクチュール・コレクション

 「ドレス・バイ・ジュリー・ドゥ・リブラン(DRESS BY JULIE DE LIBRAN)」が2021年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。

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「ギンザ シックス」が大規模改装 40以上の新規店

 J.フロント リテイリングなどが運営する東京・銀座の商業施設「ギンザ シックス(GINZA SIX)」が今春、リニューアルオープンする。ファッションやビューティ、雑貨やグルメなど、ライフスタイル全般にわたり40以上のショップが新規出店。「ハイクオリティー」「高感度」といった施設の特長をさらに強化する。大規模改装は2017年4月の開業以来初めて。
 
 ファッションでは、2階に「グッチ ウォッチ & ジュエリー」や「ダンヒル(DUNHILL)」のメンズショップ、3階に「ザ・ロウ(THE ROW)」「リック・オウエンス(RICK OWENS)」などが新たに加わる。シューズの「クレジュリー(CLERGERIE)」(2階)は日本初出店となる。
 
 ビューティ・ライフスタイルでは、「ゲラン(GUERLAIN)」や「アクアージア(AXXZIA)が日本初となる店舗を地下1階に構える。パリのオーディオブランドの「デビアレ(DEVIALET)」の世界最大級となる新店(5階)も目玉の一つだ。
 
 食の分野では、グルメ店に加えて手土産品なども充実させる。自由が丘のフカヒレ料理店「自由が丘蔭山樓」、パンやワインのセレクトショップ「シニフィアン シニフィエ +プラス(SIGNIFIANT SIGNIFIE+PLUS)」などが地下2階レストランフロアに加わる。パリ発のスーパーマーケット「ビオセボン(BIO CE BON)」や多種多様なウイスキーを取りそろえる「ジョールズ ウイスキー コレクション(JU LE’S WHISKY COLLECTION)も店を出す。
 
 休業日は設けず、1月末から4月末にかけて新店を五月雨式にオープンする。なお、今回の改装に伴い20テナントが退店する。1月26日現在、同施設では「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」「モスキーノ(MOSCHINO)」「ビームスハウス ウィメン 銀座」などがすでに店を閉めている。
 
新規出店するテナントは以下の通り。

【地下2階】

パティスリーギンノモリ
ビオセボン
ココロキッチン キョウト(COCOLO KITCHEN KYOTO)
恵那栗工房 良平堂
GINZA 芭蕉堂
シニフィアン シニフィエ + プラス(SIGNIFIANT S IGNIFIE + PLUS)
自由が丘蔭山樓
ジュールズ ウイスキー コレクション(JULE‘S WHISKY COLLECTION)
ホテルショコラ
アルノー・ラエール パリ
トウキョウ マカプレッソ(TOKYO MACAPRESSO)
覚王山フルーツ大福 弁才天

【地下1階】

アクア ディ パルマ(ACQUA DI PARMA)
ジルスチュアート ビューティー アンド パーティ(JILL STUART BEAUTY & PARTY)
ラ ブティック ゲラン(LA BOUTIQUE GUERLAIN)
リファ(REFA)
アットライフ(@LIFE)
マリコール(MARY COHR)
アクシージア(AXXZIA)
アーティスティックアンドシーオー(ARTISTIC&Co.)
ヴィタェ(VITAE)

【2階】

グッチ ウォッチ & ジュエリー
ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)
クレジュリー(CLERGERIE)
ダンヒル ギンザ コンセプト ストア

【3階】

ザ・ロウ(THE ROW)
リック・オウエンス(RICK OWENS)
オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブローTM(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH TM)
セラピアン
ホーセンブース(HOORSENBUHS)
フエギア イチハチサンサン ギンザ(FUEGUIA 1833 GINZA)
フランク アンド アイリーン(FRANK&EILEEN)
パトゥ(PATOU)

【4階】

ジェンテ ディ マーレ(GENTE DI MARE)
ヴィンス(VINCE)
ユナイテッドヌード(UNITED NUDE)
パサンド バイ ヌキテパ(PASAND BY NE QUITTEZ PAS)
ローベリイテ アンド シーオー(ROBELITE & CO.)

【5階】

デビアレ (DEVIALET)

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地元の産業を支え、新たな市場を開拓する若き経営者たちの挑戦 奈良・靴下編【上】

 奈良県にある広陵町、大和高田市はもともと繊維関連企業が多く、靴下やニット製品、履き物(サンダル)の製造が盛んな地域だ。そのほとんどはOEM(他社ブランドの製品を製造すること)で下請け仕事がメインだが、中にはオリジナルブランドの開発を積極的に行い、ブランディングを進めている企業がある。そしてそこには製品にこだわり、これまで市場になかったコンセプトや考え方で挑もうとしている若い経営者たちがいる。

 その奈良県に中小企業向けコンサルティングとして昨年12月に赴任したのが、これまで海外ラグジュアリービジネスに携わり、要職を務めてきた小杉一人・広陵・高田ビジネスサポートセンターKoCo-Bizセンター長だ。小杉センター長が所属する同組織は、自治体と連携して中小企業支援をしており、全国23カ所にオフィスがある。上述のような若き経営者のコンサルティングを担っており、運営費は各自治体と国から拠出されているため、事業者はコンサル費を支払う必要はない。自治体の地域サポートのようなものだ。

 なぜ、小杉センター長はラグジュアリーの世界から単身で奈良に赴任し、若き経営者たちのブランディングを担っているのか?さらに小杉センター長が注目する、伝統を受け継ぎながらも自分たちの世代で新たなマーケットを切り開こうとしている経営者たちを2回にわたって紹介する。今回は、100年続く靴下製造会社、ヤマヤの4代目であり、現在27歳の野村泰嵩・取締役事業部長にこれからの展望を聞いた。

WWD:これまで「セリーヌ(CELINE)」や「フレッド(FRED」での要職から、さらにはソニア リキエル ジャポン社長までラグジュアリービジネスに長らく携わってきた小杉氏が、なぜ国内の地場産業の経営者たちをサポートすることになったのか?

小杉一人・広陵・高田ビジネスサポートセンターKoCo-Bizセンター長(以下、小杉):私が従事してきたラグジュアリービジネスは、政治や経済が不安定な中でも生き延びることができる体力を持った企業も多く、実際に昨年のロックダウン後でも数字は悪くありません。

一方で対極にある国産アパレルの現状は周知のとおり厳しい状況で、特に靴下などの日常消費財に見られるレッグウエア関連は安価な海外製品に押されて苦戦を強いられています。生存競争と言ってしまえばそれまでですが、長きにわたって日本経済を支えてきたアパレル製造業者を何とか救いたいと考えたからです。

プラダジャパンに入社する前は、OEMの仕事に携わっていたことがありました。これまで外資ファッション企業で働いてきた私は、日本の製造業の20年前の当時と比べ、今のショックな状況を目の当たりにするまで、このような考えには至りませんでした。自身のキャリアの集大成としても、少々大げさですが国産アパレル再生の手助けができればと思い、縁あって奈良県にある広陵町、大和高田市が合同開設した地域中小企業向けビジネスコンサルティングの職に就くことになりました。

WWD:普段、センター長としてどんな仕事をしている?

小杉:KoCo-BizではPR戦略や今後の販路選定、ビジネスプランニングのサポートをしています。ブランディングを手伝う立場として、彼らのチャレンジはファッション業界の未来に少なからず影響を与えると感じています。

WWD:小杉氏が注目している企業の一つ、ヤマヤについて聞きたい。

野村泰嵩ヤマヤ取締役事業部長(以下、野村):奈良県広陵町は靴下の町といわれており、農業の副業として栄えました。ヤマヤは1820年に木綿業として創業し、1921年に靴下を作り始め、私はそれから数えて4代目になります。2000年代までは、海外ブランドのライセンスで百貨店での販売が隆盛期でしたが、それ以降、市場は小さくなり、昨年のコロナ禍で、それまで20年以上付き合いのあった大手国内アパレルからの受注もストップしました。

1994年に社長である父親がスタートした自社ブランドもあり、インポートソックスのような表情をしている「ホフマン(HOFFMANN)」と、奈良でモノ作りを行う5社(肌着メーカー、ベビーアイテムメーカー、タオルメーカー等)で共同設立したブランド「オーガニックガーデン(ORGANIC GARDEN)」があります。当社が旗振り役になり設立した協同組合です。当時はまだ「オーガニック」「環境配慮」「エコ」という概念がまだ一般的でなく、「変わったことをしている」と同業者から冷たい目で見られていたというような話も聞いたことがあります。そんな中でも、オーガニックコットンの価値は着実に浸透し、社会的意義や環境負荷という観点からも注目が集まり、今でもたくさんのファンの方に愛されるブランドになっています。

WWD:自身で新たなブランド「ヤハエ(YAHAE)」をスタートさせた理由は?

野村:100年を迎え、また次の100年を向けて新しいことをして、モノ作りの魅力、価値を伝えていかないといけない。私たちのもモノ作りの集大成となるような本当の意味での自社ブランドを立ち上げたいと考え、昨年末に新ブランド「ヤハエ」を立ち上げました。安くて高品質な海外の商品が入ってくる中で、どういう靴下を作ったらよいのか――。すでにある2つのブランドを回していく方が手っ取り早いですが、2ブランドでカバーできないマーケットがあるので、そこを担うブランドを作ろうと思いました。

WWD:小杉センター長から見た「ヤハエ」の魅力は?

小杉:コンセプト、製品品質は高く、海外展開も視野に入れられると感じます。このブランドはオーガニックにこだわり、染色をせずに綿の地色をそのまま生かした製品も多数あります。ビーガン向けの製品開発もあり、社会性にも敏感なモノ作りをしています。

WWD:「ヤハエ」の強みは?

野村:天然繊維を軸とし、染色表現も100%自然由来の糸で編み上げています。ヤクという牛科の動物の糸を使用したシリーズは、色味を表現するために、より原種に近いオーガニック原色綿(茶綿、緑綿)を比率変更して混紡しています。大阪の老舗紡績工場に別注生産を依頼しており、世界中で「ヤハエ」にしか使用されていないオリジナルの糸です。暖かでありながらウールのようにチクチクしない心地よい肌触りと、全て自然の深みのあるカラーが特徴です。

「ガラボウルームソックス」も思い入れのある商品です。「ガラ紡」という紡績方法で作った糸は、手紡ぎのような温かみのある表情が特徴の糸ですが、編み立ては困難です。既存の自社ブランドでも展開はしているのですが、編み立てて商品化し、安定的に生産するのに10年以上の歳月がかかりました。東京・清澄白河にオープンした直営店でテスト販売したところ非常に反響が良く、すぐに完売しました。今までの当社としての取り組みがお客さまに届いたということが嬉しくて、とても勇気をもらいました。「オーガニックガーデン」ではできなかった、肌にやさしい、ナチュラルでないだけではない、デザインやモノとしての完成度としてかっこいいから選んでもらえるブランドに育てたいと思っています。

WWD:「ヤハエ」初の直営店を清澄白河に選んだ理由は?

野村:自分が上京して住んだのが清澄白河で緑が多く、居心地が良かったのがありますが、コーヒーの店も多く「コーヒーが好きな人は靴下が好き」と思っています(笑)。コーヒーは自販機でも買えますし、靴下も量販店で安く購入できますが、コーヒーにこだわる人は、靴下を選ぶときもこだわりがある。不動産屋に飛び込みで入って、たまたま空いていた物件が気に入り、20年11月にオープンしました。

WWD:オリジナルブランドをどのように販売、PR、ブランディングしていこうと考えているのか?

野村:国内のみならず、世界に売っていきたい。国内ECは3月にスタート予定で、海外はしばらく越境ECでカバーし、環境意識の高いオーストラリアや、「ヤハエ」のような靴下がないファッションの本場、フランスでもマーケットを切り開いてみたい。以前からある奈良の直営店「糸季(しき)」では海外の客も増えていたので、その知見も生かしていきます。インスタグラムにはすでにオランダ、スイス、ニュージーランドなどの海外のセレクトショップから問い合わせなども来ており、卸も考えています。

WWD:OEMとオリジナルブランドの理想的な比率は?

野村:これまでやってきたOEMをないがしろにするつもりはなく、知見をOEMに生かしていきながら、自信のあるものにしていき、経営を存続させていく。現在は、楽天、アマゾンに頼らずで、2割以上が直販。「ホフマン」と「糸季」の店舗のオンラインストアも好調でコロナ禍でもむしろプラスでした。

WWD:コンサルティング側として見えている、奈良に限らず地場産業の活性化に必要なことは?

小杉:ラグジュアリーから離れ、日本の地域産業に接して驚いたことは、モノ作りの力はあるが、ブランディング全般(業種にかかわらず、製品にはブランディングが不可欠です)が欠けていることです。どのような製品にも、どこで、誰に、いつ、売るかを計画するものですが、下請け仕事が多い地域産業は構造自体が受け身であり、自社でモノ作りをしても販路を想像することができません。また営業機能が欠けている点も少なからず問題だと感じます。家族経営や小規模経営だと潤沢な資金もなく、営業やマーケティングに投資することができません。地域産業を維持拡大させていくためには人材の確保や融通が必要だと感じます。また、海外進出においては、行政がハードルをもっと下げてくれれば、小さい会社にとっては進出しやすくなると思っています。

WWD:若い経営者たちをコンサルティングして思うことは?

小杉:Z世代は「実行世代」でもある。若い世代は前向きに国、世代を考えています。自分がもうかることではなく、地域やそこに住む人たちに優先順位がある。われわれが若いときよりも刺激になります。アパレル業界は今疲弊しているが、彼らは諦めていないので頼もしい。日本のファションも可能性はある。ボーダーレスでジェンダーレス。未来がファッションを引っ張っていくと期待しています。

WWD:地場産業を今後どのように守り、発展させていきたいか?

野村:働き方、働きがい、そして賃金など、全てが働き手にとって魅力的な状態を作り、県外からも働きたいというオファーが届くような企業になりたいです。地場産業全体としても、成功体験を共有しながら、皆で生き残りたい。当社も含めて、それぞれの企業が事業を行う意義を深く考えて、強みを伸ばしてブランド化していけば、きっとそれぞれに“尖り”が生まれて、競合せずに商売をできるはずだと思っています。

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目指せ、家族で免疫力アップ!冬を乗り越える食べ物とは? 働くママのざっくばらん“本音”トークVol.10 ビューティ編

 家族の健康管理はママたちの大事な仕事。温活、腸活、美活、など〇〇活を取り入れながら自分たち流のやり方で体を守るしかない!すっかり小6の長男に身長を越されてしまった三児の母と春から小学生になる男子一児の母がこの冬、コロナやインフルエンザといったウイルスにも負けない過ごし方を語ります。

家族でも、それぞれに体を温める方法が違った

野島一美(以下ひとみ):2カ月ぶりに会ったら、顎周りがずいぶんすっきりしたように見えるけど新たにダイエットを始めた?

髙田翔子(以下しょうこ):本当?前回聞いた14時間何も食べないで胃を休める、っていうひとみさんのお母さまの方法が取り入れやすくて続けたら、便秘解消!自然に腸活してた!少〜しずつ体重が落ちてきていて、たまに食べ過ぎたときも元に戻りやすいみたい。

ひとみ:いいな!外出自粛を強いられる中で手っ取り早くできそうな健康法は起き抜けの一杯の白湯というけど、これが苦手で。

しょうこ:そっか、私はむしろ欠かせない。代謝をよくしたいのと体を温めるために夫婦で就寝前に「養命酒」や広島の鞆の浦名産の「保命酒」をお湯割やミルク割にして飲んでる。体がポカポカになってよく眠れるの。

ひとみ:あら、仲良し!「養命酒」は飲んでないけど、子どもたちも舐められる養命酒製造の「のど飴黒蜜×ハーブ風味」と救心製薬の「のどにやさしい金銀花のど飴」は常備してる。

しょうこ:そういう手もあるね。

小学生がビネガーで健康意識?!

ひとみ:風邪予防には生活の木「ハーブコーディアルマヌカハニー」のお湯割りがわが家の定番。それに加えてお酢好き次男のお気に入りはビネガー系。森川健康堂の「ライプ100 グレープ」をヨーグルトにかけたり、お水と氷に混ぜて飲んでる。娘は「カゴメ野菜生活100グリーンスムージーMix」。こだわり派の長男には宅配専用の「明治プロビオヨーグルトR-1ドリンクタイプ」。夫はJAふらの「北海道まるごとにんじん100」が手放せなくて、うちのキッチンは常に大渋滞!

しょうこ:小学生男子がビネガー系っておしゃれ!

ひとみ:お酢の味が好きなだけで、本人の健康意識はゼロ!

しょうこ:冷え対策に首、手首、足首の三つの首を温めるといいから、家の中でも首巻きしたり、この時期は夏野菜を取らないっていうママ友がいる。

流行りのバターコーヒーにも挑戦

ひとみ:昨日公園で、朝ご飯をやめてグラスフェッドバターとMCTオイルを撹拌して混ぜたバターコーヒーを飲んで腸活してるママ友の話を聞いたばかり。コーヒーで目覚めるし、お昼までお腹が空かないんだって。でも一向に痩せないとも言ってた(笑)。

しょうこ:遊牧民をイメージしたモンゴルバターだ!

ひとみ:ファミマでなら忙しくても手軽に買えるから、早速飲んだらまろやかでくせになりそうな予感。バター紅茶もあったよ。

漢方指導で体質が改善!妊娠にも結びつく

しょうこ:群ようこさんが漢方を始めたら痩せて体調も良くなったとエッセイで書いているのを読んで、気になってた漢方内科に初めて行ったの。冷え性改善とダイエット、便秘改善も期待してね。漢方の指導で甘いものと乳製品をやめたら、1、2週間で甘いおやつがなくてもいられるし、市販のスイーツがすごく甘く感じられて食べられなくなったの。苦手なソイラテが今は普通のカフェラテより美味しく感じられるまでに変化。味覚や体質って変わるんだなあとびっくり。

ひとみ:私も20代の時は漢方薬を飲んでたな。他にも実践してることはある?

しょうこ:ペットの犬と息子がしょっちゅう汚す床の雑巾がけは、お金かからなくて家がきれいになって下半身も鍛えられるから、外出できない時におススメ。漢方は何を飲んでたの?

ひとみ:「婦宝当帰膠」。平熱が35度台で、妊活と温活のため。当時はそんな言葉なかったけどね。20代で2回流産をして、体温が低めなのが直接の原因ではないけど、まずは体を温めないと始まらないなって。あの頃は必死に基礎体温をつけてたけど、今や毎朝の検温が日常、3人も子どもを産んだし、世の中何が起こるかわからないね……。

しょうこ:そんなことがあったんだね。

ひとみ:なぜかね、今の平熱は36.2度。

しょうこ:いち早く温活を取り入れた成果?体質改善した?

ひとみ:そうなのかな?次男を妊娠中からお肉が食べられなくなって、7年ぶりの出産後にひょんなことで牛肉を食べたら体が元気になって以来、疲れたら迷わずステーキ!

しょうこ:豪勢!自分の体に合ったものが見つかるって嬉しいね。

マスク生活にはオーラルケアも忘れない

しょうこ:マスク生活で、口輪筋を動かさないから顔のコリが気になるの。資生堂の「エリクシール(ELIXIR)」“アドバンスドエステティックエッセンス”を頬や首筋に使ってるよ。アプリケーターにマッサージローラーがついているから、美容液を浸透させながら顔の筋肉も優しくほぐせる優れもの。「リンパ流れろ~」と念じながらコロコロしてる。

ひとみ:わかる。マスクの中って口が開いている状態が長いから口呼吸になって乾燥しやすい。

しょうこ:それそれ。もうひとつ、「メイド オブ オーガニクス(MADE OF ORGANICS)」の“マヌカハニー+カモミールスプレーオレンジ味”も愛用中。口内のタンパク質汚れが見えるマウスウォッシュ。プチプラ(1500円)だから5歳の息子と遊び感覚で使ってるよ。

ひとみ:口臭予防用のマウスウォッシュしか知らないよ(笑)。感染予防には唾液の抗生物質が重要っていうよね。よだれを大量に出す赤ちゃんは健康って聞くけど、うちの長男は明らかに周りと比べても、兄弟の中でもダントツに大量のよだれを出してた子で、いまだに一年中ほとんど風邪を引かないの。

しょうこ:関係ありそう!唾液量が増えることでウイルスに対抗できるなら、レモンや梅干しを食べたり、ガムを噛むのも効果ありそう。

ひとみ:サッカー活動がまた中止になったりして息子たちの運動量がぐっと減ったから、タンパク質を確保できる食事作りやヘンプシードで筋活にも励んでるよ。

しょうこ:スーパーフード!どうやって食べるの?

ひとみ:あんまり味にクセがないから、直接フルーツにかけたり、ヨーグルトやオートミールにも。お味噌汁におからパウダーをかける感覚に近いかな。

しょうこ:さすがアメリカ育ち!オートミールは正直今まで苦手だったんだ。

ひとみ:牛乳とお塩だけで作れちゃうから簡単。多めに食べても白米より罪悪感なし!

しょうこ:私は白米のほうが好きだけど(笑)試してみたい!

ひとみ:そうそう、麻炭パウダーも買ってみたの。歯磨き粉にちょっと混ぜてオーラルケアしたり、真っ黒になるから家族が入った後の寝る前のひとり風呂に入れると、お肌ツルツル、身体がホカホカ!しかもね、残り水を植物にかけたり、掃除用にも使えるからかなりお得感ある。

しょうこ:免疫力アップだけじゃなくて腸活もできるし、勉強になります!

髙田翔子(たかだしょうこ):1982年東京都東村山市生まれ。大学卒業後、ビジネス・実用書出版社勤務を経てフリーライターに。主に女性誌、書籍、WEBでインタビュー、読み物記事などを執筆。肌年齢だけは20代の診断。旅と読書とお酒が好き。電車好き1男の母

野島一美(のじまひとみ):1976年東京都杉並区生まれ。幼少期を香港、NYで過ごす。大学卒業後はテレビ制作会社で報道映像資料編集等に携わった後、東京大学生産技術研究所で教授秘書に。結婚後はフリーのライターとして雑誌VERY(光文社)で育児・早期教育について等執筆。和太鼓にはまる2男1女の母

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暗闇を照らす「コム デ ギャルソン・オム プリュス」のクリエイション 2021-22年秋冬を東京で発表

 「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS以下、オム プリュス)」は、2021-22年秋冬コレクションを東京・南青山の本社で発表した。前シーズンに続いてパリ・メンズ・コレクションには参加せず、招待客を限定してのフロアショーとなった。

真っ暗なショー会場

 今シーズンのテーマ“DARKROOM”に合わせて、会場には暗闇が広がる。視界がほぼゼロの状態で、地面を指すスポットライトに立ち止まってようやくコレクションの全貌が明らかになる演出だ。モデルはほぼ全てミニマルなモノトーンカラーに徹し、クラシックなムードのジャケットやコートをまとう。しかしアウターの素材はラメツイードやネップ、甘撚りの糸を用いてやわらかく織られたツイードなど実に多彩。さらにハウンドトゥースやグレンチェック、ストライプ、葉っぱやバナナ柄などの誇張されたパターンが、インサイドアウトのメリハリによってより強調される。またジャストショルダーのジャケットやチェスターのセンターは斜めにゆがみ、胸部には部分的に綿が詰めらて独自のシルエットを形成。重厚なアウターから覗くライナーにはフリンジがダラダラと垂れ下がったり、ポンポンが付いたり、ショーツやタイツ、ハイソックスなどのアクティブなボトムスで既存のクラシックを破壊していく。「クリエーションは、視覚のみならず、六つの感覚全てが重要な働きをする暗闇の中にこそ立ち上がる」というコンセプトの通り、暗闇だからこそ豊かなクリエーションはじわじわと存在感を強めていった。

ハイヒールのヘッドピースや
「ナイキ」コラボも登場

 今シーズンはアメリカのコンテンポラリーアーティスト、ウィリー・コール(Willie Cole)とのコラボレーションで、ハイヒール製のヘッドピースやハイヒール柄のシャツなどが登場。また「ナイキ(NIKE)」と協業したシューズも継続し、ボリュームのある“エア フォームポジット(AIR FOAMPOSITE)”などが披露された。

 フィナーレではモデルが全身黒で統一され、再び暗闇へと消えていった。「私たちは今、闇に包まれたこの世界で、新しいものを見つけ出さなければならない」――コレクションノートに記されたこの言葉には、先行き不透明な時代だからこそ新たな創造や発展が生まれ、人類は進歩するはずだという思いが込められている。モノトーンが軸のコレクションにどこか温かみを感じたのは、そのせいかもしれない。「オム プリュス」は、ファッションの力で暗闇を照らすことができると信じている。

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「ウリヤナ・セルギエンコ」2021年春夏オートクチュール・コレクション

 「ウリヤナ・セルギエンコ(ULYANA SERGEENKO)」が2021年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。

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高品質のウール製品を象徴するウールマーク 期間限定でライセンス料を50%減額

 ファッション業界でサステナビリティへの関心が高まる昨今、商品のクオリティーや生産背景に注目が集まっている。ウールマーク(WOOLMARK)は世界でも最も認知されているロゴの一つであり、有名なテキスタイルブランド。高品質のウール製品を象徴する印として、1964年のロゴ誕生以来、50億以上の製品に適用されてきた。

 ウールマークの認証プログラムには厳しい品質検査があり、(1)ウールの含有量、(2)耐光性、(3)耐久性、(4)洗濯検査、(5)液体に対する耐色性の全てがウールマークの品質基準を満たしている製品のみに印が付与される。スチュアート・マカラック(Stuart Mccullough)=ザ・ウールマーク・カンパニー マネジング・ディレクターは認証プログラムについて「私たちの品質基準は消費者の満足度を最大化するため、厳しい検査によって高いレベルに設定されている。これは、独自かつ世界的な繊維品質認証であり、このような仕組みを提供している繊維はほかにない」と説明する。対象品は洋服のみならず、毛糸・生地、インテリアテキスタイル、ウールケア製品、寝具製品、シープスキン、羊毛加工技術など、幅広いウール関連製品で認証を受けることができる。「繊維メーカーからファッション・アパレルブランド、洗濯機メーカーからカーペットメーカーまで、幅広い企業が加盟でき、市場で差別化を図りたいと考えるウールに関わる企業なら誰でもライセンシーになることが可能だ」とマカラック=マネジング・ディレクターは補足した。

 長年ライセンスを保有する日本毛織の松元孝宣・衣料繊維事業本部 販売統括部 戦略企画部長は、ウールマークに加盟するメリットを「合成繊維と差別化を図り、衣料繊維におけるウールの優位性を発信できること。同業他社や顧客であるアパレル・小売店などのライセンシーと連携し、ウールの真のサステナビリティを提唱していきたい」と話す。

 ザ・ウールマーク・カンパニー(THE WOOLMARK COMPANY)は現在、困難な状況下に業界を支援するために、ライセンシーに向けた年間ライセンス料の減額を行っている。既存のライセンシーには6月30日まで有効な年間ライセンス料50%減額を適用し、新規ライセンシーは認定検査機関を使用して製品検査を行う場合に申請料を免除する。またザ・ウールマーク・カンパニーはライセンシーに向けて、製品やプロセスの開発、サプライチェーンの最適化、ザ・ウールマーク・カンパニーのグローバルネットワークへのアクセスなどの技術サポートを提供している。

問い合わせ先
ザ・ウールマーク・カンパニー
woolmark.japan@wool.com

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「イリス ヴァン ヘルペン」2021年春夏オートクチュール・コレクション

 「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」が2021年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。

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「カルティエ」親会社会長、コロナワクチンを不当に早期接種か 海外メディアが報道

 スイスの全国紙「ターゲス・アンツァイガー(TAGES-ANZEIGER)」は、「カルティエ(CARTIER)」などを擁するコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT以下、リシュモン)のヨハン・ルパート(Johann Rupert)会長が、新型コロナウイルスに対するワクチンを不当に早く接種したと報じた。

 同紙によれば、ルパート会長はスイス・トゥールガウ州で1回目のワクチンを接種したが、これは同州でワクチン接種プログラムが正式にスタートする1月12日より前のことだったという。なお同州では75歳以上の高齢者や基礎疾患を持つ人は優先的に接種を受けられるが、ルパート会長は70歳だ。

 同州におけるワクチン接種はスイスの私立病院グループ、ヒルシュランデン(HIRSLANDEN)が請け負っているが、その親会社であるメディクリニック・インターナショナル(MEDICLINIC INTERNATIONAL)の大株主の一社が、ルパート会長が率いる南アフリカの投資持株会社レムグロ(REMGRO)となっている。

 リシュモンは一連の報道に対し、「ルパートは30年以上にわたってスイスに在住および納税しており、同国でワクチンを受ける資格がある」とコメントした。ルパート会長は健康上のリスクを抱えているため、優先的に接種を受けられたのではないかと見られている。

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三陽商会、新常態の働き方に合わせ婦人服刷新 「キャストコロン」でオン・オフ問わない着まわしMD

 三陽商会のウィメンズブランド「キャストコロン(CAST:)」は、2021年春夏からブランドコンセプトを刷新する。19年秋冬の立ち上げから、個性もライフスタイルも違う女性3人をミューズに立てた3つのラインを展開してきたが、これを集約。通勤・プライベートを問わない着回し力に特化した、30代以上の働く女性のための服を提案する。

 新しいコンセプトは“今を生きる女性のユニフォーム”。これまでは配色の切り替えを大胆に取り入れたり、ストリート色を強くしたりとミューズの個性を立たせた商品を展開してきたが、より「日常への取り入れやすさ」「普遍性のあるデザイン」を重視する。背景としてコロナ禍で出勤や外出の機会が減ったことにより、「女性の服選びの基準が、クローゼットにある服のバリエーションを増やすことよりも『1着を長く使えること』『着まわせること』が大事になっている」と同社広報担当。

 21年春夏は一枚で着映えするワンピース(2万〜3万円)やセットアップ(ブラウス1万4000円〜1万8000円、ボトムス1万4000円〜1万8000円)、ストレスフリーなニット(1万8000円)などを強化アイテムに据える。中でもプッシュするのはカラーバリエーションが豊富な“5カラーパンツ”(1万9800円)。トリアセテートとポリエステル混紡生地の高いストレッチ性とともに、上質な質感と美しいシルエットを両立した。

 三陽商会は近年の経営不振からの脱却を目指し、20年4月から「再生プラン」と題した店舗整理などの構造改革を進めている。「キャスト」もファーストシーズンには、全国の百貨店を中心に29店舗(直営含む)まで広げたが、21年1月時点で13店舗(同)まで集約した。なお同ブランドは20-21年秋冬シーズンに、「キャスト」から現名称にブランド名を変更している。

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「ディオール」2021年春夏オートクチュール・コレクション

 「ディオール(DIOR)」が2021年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。

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「セール廃止」「諦めない」 ロンハーマン流サステナビリティのすごみ

 ロンハーマン(RON HERMAN)がサステナビリティに本腰を入れる。商品、売り方、備品、エネルギー、廃棄ゼロを目指したモノ作りなど、現在さまざまなプロジェクトが進行中で、2021年春夏の店頭には、オーガニックコットンや草木染めのアイテム、“アップサイクル”をデザインコンセプトにしたデニムなどが並ぶ。小売業最大の課題である余剰在庫に関してもすでに動き出している。コロナ禍の2020年11月末時点のプロバー消化率は(20年2月~)73%をマークするなど、買い付け量とオリジナル品の生産量の最適化に注力。売上高も前年をキープしている。今後、さらに精度を上げてプロパー消化率80%を目指し、23年までに店舗でのセールを廃止する。 

「スピード感を持って進めるために」経営陣自らセミナーに参加

 根岸由香里・事業部長兼ウィメンズ・ディレクターが会社として本格的にサステナビリティに取り組む際まず行ったのは、ロンハーマンの運営会社リトルリーグカンパニーのトップの三根弘毅プレジデントと平井洋司カンパニーオフィサーへの働きかけだった。「1年半前に話した時点でも、三根も平井も本を読むなどしてSDGsなどの知識は得ていた」と根岸ディレクターは振り返る。その後、新型コロナウイルスの感染が拡大し、昨年4月には1度目の緊急事態宣言が発出された。緊急事態宣言発出後、「2人とのコミュニケーションは格段に増えた。お店を再開するとき、アフターコロナを見据えた未来の話をする中で、『サステナビリティに本気で取り組まない限りファッションに未来はない』という話をじっくりする機会を持てた」。

 根岸ディレクターがサステナビリティを加速するために取った行動のひとつが「より深い知識を付けること」。「経営側の私たちに知識がないと伝わらないし、スピード感を持って進められない。日本エシカル協会が主催するセミナーに参加しようと三根と平井に持ちかけ、もともと関心もあった二人は二つ返事で快諾。20年秋から3人でセミナーに参加している」。セミナー後には3人のグループラインでセミナーのテーマに対してロンハーマンとして取り組めそうなことなどを考えて意見交換しているという。

 20年3月からは、リトルリーグカンパニーの全セクションで資材や備品などの見直しを行った。「目標は廃棄ゼロ。その前段階としてゴミになるものを減らすために、資材やショッパーなどを見直した。廃止できるものは廃止して、必要なものは、価格が高くても最も環境負荷が低い素材に変更した。ショッパーは、それ自体を少なくするためにお客さまとのコミュニケーションも始めた」。再生可能エネルギーへのシフトにも注力している。「RE100(企業の自然エネルギー100%を推進する国際イニシアチブ)の加入を目指し、テナントが使用する電気を調べていろいろな方に働きかけている。再エネへの切り替えは、マンションは簡単だが、ファッションビルの店舗や路面店だと複雑でハードルが高い。いまは丁寧に対話を続けている段階」という。

 オリジナル商品の開発でも廃棄ゼロを目指す。「色見本や(サンプルセールにも出せないような)ファーストサンプル、これまでの生地の切れ端やパーツを分類して、再利用することに取り組んでいる。再利用が難しい素材もあるが、ウールとコットンに関しては、新しい糸にして生地にしたオリジナル商品も開発中」で、理想は「適正な量を仕入れて、私たちが考える適正な期間で販売し、プロパー消化率を高めること。その後、アウトレットでもどうしても売れなかったものは新しい糸や素材にして循環させること」だが、“売り切る”ことを目指す。「23年までにセールを無くす。シミュレーションの結果、プロパー消化率80%をクリアすれば、アウトレットを活用しながら売り切ることができることがわかった。商品値下げのタイミングは私たちの軸で決める。アウトレット店舗の役割自体も見直しているところ」だという。また、可能な限り、オリジナル品で使用する素材や買い付けるアイテムに関しても環境や人権に配慮したことを証明する認証を得た素材に切り替えていく。

 取引ブランドとの対話も始めた。サステナビリティに関してどのような取り組みをしているかを聞き、ロンハーマンのサステナビリティの考え方を伝えている。「以前に比べて聞いてもらえるところも増えた。ガラっとサステナビリティシフトしたブランドもある。メッセージをうまく受け取ってもらえないところもあるが、買い付けをすぐにやめてしまうのではなく、そのブランドらしいものをサステナブルな方法で作りませんか?と投げかけている」。ロンハーマンでは、ブランドとの別注品の人気が高く、毎シーズン即完売する商品が多い。

「知ることが結果的に全ての幸せにつながると思うから」

 サステナビリティは伝え方が難しく、消費者とのコミュニケーション設計がとても大切だ。ロンハーマンはどのようにサステナビリティを描くのか。「私自身、『このままでは未来真っ暗』ではなく『幸せは作れるし諦めなくていい』というポジティブな気持ちで捉えている。私たちロンハーマンはすてきな空間と商品を通じて、幸せ、楽しいという感情を提供したいと考えていて、それが一番であることは変わらない。例えば、これを買うと〇〇に貢献できるということが見えながら、その裏側にはこういう産業の問題点があるということをきちんと伝えられるようにしたいと考えている。“Today is beautiful”“Happiness is the goal”というメッセージを発信しているように、一貫して私たちのゴールは“幸せ”。知ることが結果的に全ての幸せにつながると思うから」。

 ロンハーマンは11年前に日本に上陸して、ライフスタイル型のスペシャリティストアという新しい価値観を創出し、業界に一石を投じた。「一度、価値観を変えることができたのであれば、今回も絶対にできると思っている。時代が加速したことによって、(悲観的ではなく)むしろ面白いと思えるようになった。やらなければいけないではなく、もっとこうした方がいいよね、とポジティブな気持ちで取り組めている。完璧を求めなくていい、真剣に取り組んでいるのであれば、小さくても恥ずかしがらなくてもいいと思うようになり、進められるようになった」。

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「ノエラ」が販売スタッフを募集 未経験でもスキルアップできる環境

 ヒロタが運営するファッションブランド「ノエラ(NOELA)」が、販売スタッフを募集する。店頭での接客・販売や在庫管理、備品発注だけでなく、マネキンへの着せつけやVMDなど入社直後から店舗作りに携わる。

 同ブランドはシーズンテーマに合わせたメイク・ヘアアレンジの研修を実施しており、トータルコーディネートで提案するスキルが身につく。スタッフ同士での意見交換も多く、ファッションセンスを磨ける。2〜3年ほどで店長に挑戦可能なほか、商品企画にも関わる「店長会」への参加や、エリアマネージャーなどへのキャリアパスもある

 「ノエラ」は旅とおしゃれをコンセプトにガーリーなアイテムを提案するブランド。質の高い生地や縫製できちんと感も演出でき、オンオフ問わず着回せることから、20代後半〜30代の女性を中心に支持を得る。

募集職種
販売スタッフ

応募条件
経験・学齢不問
職種・業種未経験、第二新卒者歓迎
アパレル業界での接客経験・マネジメント経験がある方歓迎

勤務地
東京・大阪・愛知・神奈川・埼玉の店舗
希望外の転居を伴う転勤無し
勤務地は希望考慮。U・Iターン歓迎
大阪・東京で積極採用中

東京都
LUMINEエスト新宿店
LUMINE池袋店
LUMINE有楽町店

大阪府
大丸梅田店
梅田EST店
天王寺MIO店

愛知県
名古屋パルコ店

神奈川県
LUMINE横浜店

埼玉県
LUMINE大宮店

雇用形態
正社員
※3カ月の試用期間あり。期間中の給与・待遇に変動なし

勤務時間
9:30~22:30の間でシフト制(実働7時間30分)
※残業は月5〜10時間程度。本部スタッフが勤怠や日報をチェックし、残業が増えている店舗には声掛けするなど無理なく働ける環境

シフト例
10:30~19:30
12:30~21:30
13:00~22:00

休日休暇
<年間休日115日>
月8日~9日休み(シフト制)
夏季休暇(5日間)
冬季休暇(5日間)
有給休暇
特別休暇
産休・育休(取得実績多数)

給与
月給18万円~30万円
時間外手当100%支給、賞与年2回
経験・年齢・能力などを考慮し決定

福利厚生・待遇
昇給年1回
賞与年2回(8月・12月)
各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
交通費支給(月5万円まで)
時間外手当(100%支給)
社員割引制度(60%オフで購入可能)
時短勤務制度

応募期限
2021年2月10日まで

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月額1万1000円でカット通い放題 理容室では珍しいサブスクサービスがスタート

 ビアバーを併設した理容室「フランクス バーバー(FRANK'S BARBER)」の日比谷店と人形町店では、業界内では珍しい理容室のサブスクリプションサービスを開始した。月額1万1000円でカット通い放題、そしてカット時にはクラフトビールが無料で飲めるという特典付きだ。

 サブスクサービスを始めた理由について、「日々の接客の中で、お客さまから『もっと小まめに髪を切りたい』『料金が気になるのでカットの頻度をセーブせざるを得ない』『月1回のカットでは美しいフェード(最短で0㎜のベリーショートの刈り上げ)を維持できない』という声を多数耳にした。そこで“バーバーショップをもっと自由に”をコンセプトに、“月に何度も通いたい理容室”を目指してサブスクサービスを開始した。特にフェードカットのような美しいスタイルを保つために、小まめなメンテナンスが必要な方におすすめのサービスとなっている」と担当者は話す。

 「フランクス バーバー」は“明日からかっこよく生きよう。”をコンセプトに掲げる理容室。スタイリストの柿坂宗一郎氏を中心に、メンズカット一本に手技を磨いてきた理容師が、男性のあらゆるヘアスタイルのニーズや悩みに対応する。

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【決算まとめ】串カツ田中、助成金で経常黒字拾う。大幅赤字でも自己資本比率8割越えの日高屋、ドトール

 2月期決算や8月期決算の企業を中心に、決算がでてきた。多くは大きな赤字を計上しているが、12社中、3社が黒字。そして串カツ田中は営業赤字だったものの、経常利益はかろうじて黒字となった。財務が痛み、自己資本比率を軒並み下げる中、ハイデイ日高やドトール・日レスホールディングス(HD)はいまだに高い数字を誇っている。
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日比谷の行列店「天ぷらとワイン 大塩」の本家「小島」が「大塩」の本拠・大阪に攻め込んだ! 本家と分家がガチ対決か?

 名古屋で7店舗を展開する創作天ぷら店「天ぷらとワイン 小島」が2020年12月に大阪に進出を果たした。大阪には姉妹店「天ぷらとワイン 大塩」が4店舗(他に東京にも2店舗)出店している。弟子筋の店が先行して店舗展開している中、本家は大阪でも受け入れられるのかだろうか。
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「エッセンシャルシフト」を急げ 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。先行きの見えないコロナ禍において、変革を怠れば多大なリスクになりかねない。小売業は新常態にどのように備えればよいのか。

 コロナ禍の出口が見えなくって緊急事態宣言が再発令され、よみがえりかけていた商業活動にも急ブレーキがかかり、東京オリンピックの開催も絶望的になる中、もはや「新常態」の深刻化と長期化を覚悟せざるを得ない。そんな現実の中でアパレル業や小売業に求められているのが「エッセンシャルシフト(生活必需品への入れ替え)」だ。

底割れ」長期化で見切り退店ラッシュ

 コロナ禍が深刻化する中、2020年12月の全国百貨店売り上げは前年同月比13.7%減と15カ月連続して減少し、外国人観光客が途絶えた免税売り上げは88.6%も減少した。20年通年では百貨店売り上げは25.7%、衣料品売り上げは31.1%、中でも婦人服売り上げは32.2%、化粧品売上は39.1%、免税売り上げは80.2%も激減した。1月の初売りは前年の半分にも届かず、緊急事態宣言が再発令された7日以降は一段と客足が遠のいているから、コロナ禍が長引けば都心百貨店さえ存続が危うくなる。

 それは都心の商業施設とて同様で、緊急事態宣言の再発令で見切りをつけたテナントの大量退店が始まっている。ギンザ シックスでは臨時休業中の3テナント(飲食)に加え、昨年12月27日から今年1月20日にかけてコスメブランドやアパレルショップ、カフェやレストランなど22店が閉店した。1月26日には40店の後継テナントが公表されるというが、膨大な損失覚悟で次々と退店するテナントの跡を埋めきれるのだろうか。インバウンド狙いに偏っていた銀座の商業施設はどこも似たような状況で、東急プラザ銀座でも12月から1月にかけてアパレルや装身具、コスメから名産品や茶房まで少なからぬテナントが閉店している。

 閉店ラッシュは銀座に限らず、六本木ヒルズではけやき坂の路面店に空き区画が目立ち、東京ミッドタウン(六本木)でも12月から1月にかけてアパレル店や服飾店の閉店が続き、表参道ヒルズでも空き区画が目立ち始めている。館側は入れ替え予定と説明するが、2月から3月にかけて退店はさらに増えると見る関係者が多い。

高家賃インフレ経営の終焉

 これら都心の商業施設は(1)インバウンドやラグジュアリーへの偏り、(2)テナント採算度外視の高家賃経営、が以前より指摘されており、コロナ禍の長期化でとうとう行き詰まってきた。

 インバウンドやラグジュアリーを狙って非日常の高額商品や外国人観光客好みの華美な商品に偏っていたことに加え、ブランド化粧品を拡大していたこともコロナ禍のマスク日常化とスキンケア接客の回避に直撃された。加えてギンザ シックスでは水商売関係者好みのブランドが少なくなかったことも指摘したい。

 15年以降、インバウンドが盛り上がる中で都心では商業施設に限らず路面店の家賃も高騰が続き、「旗艦店やイメージストアなのだから家賃は売り上げの半分までに収まればよい」という無茶な論理が横行していた。実際、銀座や表参道の路面旗艦店、メディアハウス路線(館全体をメディアと見て付加価値を増幅する)を採る高級商業施設のテナント店では半分を超えていた店もあった。

 家賃負担率が3割、4割という店舗は珍しくなかったから、コロナ禍の売り上げ急減で売り上げより家賃の方が高くなる店もあり、テナント店では館の売上預かり金では家賃が賄えなくなり、資金繰りに窮するテナントも出てきた。それでもコロナが収束して東京オリンピックが開催されるまで何とか持ち堪えようと出血に耐えてきたが、コロナ感染の再拡大で緊急事態宣言が再発令され、東京オリンピックの開催も絶望的になるに及び、見切りをつけた閉店が堰を切ったように広がり始めたのではないか。

 それは東京に限らずインバウンドに潤ってきた大阪や京都なども同様で、意思決定の遅れていた店も加わって雪崩打つように退店が広がると危惧される。館もテナントも、東京オリンピックという幻影に踊ったインバウンド頼みのインフレ経営は終焉したのだ。

商業施設もオフィスビルも流動化する

 大量閉店は都心の商業施設だけではない。郊外でも商圏を広げるべく過剰なアップスケール化を追った大型施設ほど、緊急事態宣言の再発令以降、大量閉店が広がっている。

 本来、足元商圏ニーズにきめ細かく対応するのが郊外立地商業施設のあり方だが、アベノミクスの無理押しインフレ政策下で広域商圏獲得を狙って背伸びしたテナントを増やした大型施設は足元ニーズと乖離し、コロナ禍の長期化による「エッセンシャルシフト」の直撃を受けていた。それでも家賃の減免などで現状を維持してきたが、長引くコロナ禍と緊急事態宣言再発令で見切りをつけたテナントの退店ラッシュに直面し、テナント構成の「エッセンシャルシフト」を迫られている。

 それは都心の商業施設とて同様だが、テナント構成の「エッセンシャルシフト」が進めば無理に乗せていた付加価値がはげ落ち、家賃収入は激減してしまう。投資利回りも急落するから、物件が流動化する。それはリモートワークで空室率が急上昇するオフィスビルとて同様だから、不動産の流動化が急進することになる。

エッセンシャルシフト」が不可避

 百貨店も20年は衣料品の売り上げ急落(シェアも27.0%に低下)でエッセンシャルカテゴリーたる食品が31.3%を占める最大売り上げ部門となったが、家庭用品も4.0%から4.2%とわずかながらシェアを伸ばした。衣料品も下着やナイティ、ホームウエア、アパレルも機能性カジュアルやライフスタイルウエアなどエッセンシャルアイテムにシフトせざるを得ない。その分、無理に乗せていた付加価値がはげ落ちるから、価格も流通コストも切り下げざるを得なくなる。高コストな販路や組織は切り捨て、低コストの販路と組織に乗り換える「エッセンシャルシフト」が急進して行く。

 「夢を売るビジネス」の頂点に君臨するのは芸能界だが、それさえ、ついにタレントの人員整理や本社の売却、事務所の都落ちに追い込まれ、あの電通さえ巨額赤字で本社売却に追い込まれ、CM激減に苦しむ民放も国民的批判にさらされるNHKもリストラを迫られている。零落したタレントやアーチストの窮状が伝えられる中、アパレル業界も「夢を売るビジネス」にしがみついてはいられない。

 最低限の食住衣が足りて、ようやくお洒落の出番があるのが現実で、ここまでコロナ禍が長引いて出口が見えなくなり、若年勤労者とりわけ非正規の女性勤労者が追い詰められ、生活に窮する人々が半端なく広がるに及んでは、過酷な現実を受け入れるしかない。「エッセンシャルシフト」はアパレルや小売業、飲食・サービス業、果ては商業不動産業まで、広範な業界に求められる今年最大の経営テーマとなるだろう。

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。著書に店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)、12月11日に出版した「アパレルの終焉と再生」(朝日新書)

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「ディオール」や「エルメス」、「ロエベ」のビッグメゾンが登場 編集長&若手記者2人のパリメンズ10選

大澤錬「WWDJAPAN.com」記者(以下、大澤):今回はパリメンズ4、5日目の厳選10ブランドを振り返ります。前シーズンのドタバタ対談に続き、デジタル・ファッション・ウイークでの要さんとの対談は3回目になります。あっという間に半年が経ち、今シーズンもラストスパートに突入してきました。本日はよろしくお願いします。

村上要「WWDJAPAN.com」編集長(以下、村上):よろしくお願いします。今シーズンは“リアタイ縛り”が無くなっただけで、40過ぎのオジさんとしては心軽やかです(笑)。

大人な「サルバム」に様変わり

大澤:最初は「サルバム(SULVAM)」からいってみましょう。今回はモデルがウォーキングし、コレクションの全てをきちんと見せようとする意気込みが伝わるムービーでした。カメラロールもさまざまだった前回とは異なり、シンプルで見やすい印象です。びっくりしたのは、冒頭からほとんどが全身黒のスタイリング。以前よりも素材やシルエット、ディテールで勝負を挑んでいるのが伺えました。

村上:黒と白、それに赤(ちょ~っとだけネイビー)という潔いカラーパレットでしたね。今シーズンはパターンワークに注目です。洋服を構成する「身ごろ」をそのままジャケットに貼り付けたり、球体のように独創的なパターンをトリミングで際立たせたり。粗っぽいカンジは随分薄れ、本質で勝負し始めた印象を受けます。シフトチェンジすると「既存のファンは?」という心配が芽生えますが、今の「サルバム」には杞憂な気がする。潔さが前面に現れた分、既存のファンが欲する「強さ」は顕著になっている印象です。

日本代表ベテラン組「メゾン ミハラヤスヒロ」

村上:お次は「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」。ものすごい早さで三原康裕さんの思いが字幕になって流れていたみたいだけど、全く読めなかったね(笑)。映像の切り替えやエフェクトも強めで全貌をしっかり理解するのは難しいけれど、今季も自由なコトはとってもよく分かった(笑)。MA-1、背中に袖は何本あったんだろう?そんなカンジ。テーマの「ベーシック・アンチノミー!」は、「二律背反なベーシック」。多分、「ベーシックなのに、ベーシックじゃない」って意味だと思うけれど、ネルシャツからパーカ、ブルゾンに至るまで、「ミハラ」流のハイブリッドが凄まじいから、もはや全然フツーの範疇に収まっていない(笑)。デザインはフツーじゃないのに、アイテム名で語ると「ネルシャツ」とか「パーカ」だからベーシックなのかもしれない。なんて考えると、「ん!?ベーシックって、なんだっけ?」。そんな風に考えちゃいますね。少なくとも、「ユニクロ(UNIQLO)」のベーシックとは全然違う。それでも「ユニクロ」も「ミハラ」も、同じ「ベーシック」という言葉で語れないワケじゃない。ムムム~って考えて3分後、「ま、いっか。ビール飲も」ってカンジになりました。知的好奇心が喚起されて楽しかった。

大澤:字幕は早すぎて僕も全然わかりませんでした。洋服メインというよりかムービーを使って、どんな面白いことを伝えるかに特化していましたね。カメラマン役で三原さんもこっそり出演していて、蜷川実花さんになりきっているそうです(笑)。アイテムは同ブランドらしい生地を切り貼りしたウエアのほか、クリーニング後のタグが付いたままのジャケット、ビリヤードの玉をヒールにしたパンプスなど面白い。100足ほどのスニーカーを一面に並べた映像は圧巻でした。靴の並べ方に三原さんのこだわりが炸裂したため、撮影が深夜まで及んだそうです。「視聴者を楽しませよう」という心意気が素晴らしく、僕自身も楽しませていただきました!

歴史に名を刻む、キム・ジョーンズ登場!

大澤:次の「ディオール(DIOR)」は、アーティストのピーター・ドイグ(Peter Doig)とのコラボレーションを発表しましたね。ドイグは今回のコレクションのために 2 つの動物をモチーフとしたエンブレムを特別に制作。クリスチャン・ディオール(Christian Dior)の愛犬のボビー、もうひとつはドイグの絵画のキャラクターと1949 年にピエール・カルダン(Pierre Cardin)がデザインした仮面舞踏会用コスチュームを彷彿とさせるライオン。フランス芸術アカデミーのコスチュームに着想を得た刺しゅうや装飾があしらわれたユニフォームは、「ディオール」のアーカイブの再解釈。くるみボタンはアイコニックな“「バー」ジャケット”から、金糸の刺しゅうは60年代のイブニングガウン“ロゼラ”から取り入れています。BGMはテクノポップの先駆者として知られるクラフトワーク(kraftwerk)やアン・クラーク(Anne Clark)の楽曲で構成。ジェンダーレスという言葉が世界に浸透しつつある今、ウィメンズのトレンドのロングブーツが男性の世界にもやってきました。「ディオール」ではクラシックな装いに、抜け感のある長靴のようなロングブーツを合わせていました。今シーズンのトレンドになりそうです。

村上:中世の貴族を思わせるスタイル、パープルやワインなどの高貴な色使い、ゴールドの装飾、そして映像でもわかる上質な生地使いと仕立ての良さ。なのに若々しい疾走感が漂う。今季もキム・ジョーンズ(Kim Jones)の「ディオール」らしさ、全開です。中盤、レモンイエローが出てくるパートに差し掛かると、ジャージーまで現れるんだけど、ちゃんと装飾付きのノーカラーコートとコーディネートして「優雅」っていうイメージに着地するんだから流石です。今シーズンは上からブルゾンやコートを羽織って、前立てだけがチラリと覗くノーカラーのジャケットやコートがキーアイテムの1つですね。そのほかはモコモコのモヘアニットと、やっぱり随所に勲章をあしらったナポレオンジャケットかな?1年前のロンググローブをワンポイントで取り入れたメンズフォーマルの時は、「ついに歴史上のフォーマルへの探求も始まるのね!」と思ったけれど、時代がさらに遡った(笑)。完全に中世のアイテムだけど、今っぽく見えるせいか、未来のバトルシップ(宇宙戦艦)の乗組員の制服みたいに見えてくる。カッコ良い。そしてフィナーレのキム!!ブロンドヘアに大変身でした。もうすぐ発表の「フェンディ(FENDI)」も楽しみだね。

レジェンドのもう一花に期待

村上:「ポール・スミス(PAUL SMITH)」もオリーブやワイン、ナスのような紺色など、秋冬らしい色使いで大人っぽかったね。そこにカラフルなボーダーやストライプ、花柄を差し込んでユーモアを忘れないのは、さすが。スタンドカラーのシャツブルゾンが、フォーマルウエアをちょっぴりカジュアルダウンさせてくれてイイカンジでしたね。今回のコレクションのようにジャストサイズのスーツとコーディネイトしてもカッコいいけれど、ちょっぴりオーバーサイズのジャケットとも合わせてみたい。タイダイなのかな?大きな花柄を描いたコートがとても素敵だった。あと、モデルがいちいちカメラ目線で微笑んでくれると、照れるね(笑)。

大澤:僕もまさにスタンドカラーのシャツブルゾンに見入ってしまいました。花柄やバンダナ柄、アロハ柄のようなもの、どれも気になりましたね。時計や財布、アクセサリー、バッグなどの小物類同様、コレクションラインも若者に浸透して欲しいです。レジェンドがもう一花咲かせるところ、見られるといいな。

スポーティになりすぎ危険⁉︎

村上:「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」は、随分スポーティになりましたね。「ラコステ(LACOSTE)」みたいだった。このブランドはやっぱり民族調のムードを出さないと、「イザベルマラン」で買う理由にならないんじゃないかな?レトロなスポーツテイストはとっても可愛らしいけれど、もっともっと手頃なブランドがたくさんあるから。もう一つリクエストすれば、モデルじゃなくて、洋服が主役のムービーにして欲しいです。

大澤:かなりスポーティにしてきましたね。明るくアクティブなムービー、モデルも含めて、若い層をターゲットにしてきているのでしょうか。もしくはおうち時間が増える中で、動きやすくて着やすい洋服をテーマにしているのでしょうか。かなりキャッチーでカジュアルなアイテムが多いけれど、ライバルもたくさんですね。

面白い!楽しい!変わらない「ヴェトモン」

村上:写真で発表の「ヴェトモン(VETEMENTS)」、カオスすぎて面白かった。映像で見たかったなぁ。でもTシャツのモチーフになっていたみたいに「R指定」なスタイルも多いから、映像は難しいかな?ヌードカラーでビミョーに透けているボディコンスーツとかね(笑)。いつも通りのストリートあり、ゴスあり、電脳系テクノあり、なぜかプロレスラーみたいなコスチュームありで、カオスな「人類大図鑑」みたいなコレクション。でもそれが「ヴェトモン」だし、多様性がますます重要視されている今っぽくもありますね。

大澤:ムービーに慣れすぎていたところだったので、僕も思わず、「えっ!」ってなりました(笑)。おもしろ楽しいルックが勢ぞろいでしたね。コレクションはいつもと変わらぬラインアップ。上から吊るし上げられたような肩パッド入りアイテムの数々、大胆なロゴ使いに、過去の名作のアップデートなど。前任のデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)が去って以降も、ブランドの方針はさほど変わっていかない模様ですね。街中で着ている人はかなり減ったように思います。踏ん張りどころ、もしくは正念場といったところでしょうか。

どう着るの⁉︎教えて!ジョナサン先生

村上:「ロエベ(LOEWE)」の“着るアート”や“まとうカルチャー”感が加速しているね。「反復」というキーワードから着想した、背中にポロシャツを2、3枚重ねたポロシャツとかは「ジョナサン、マジですか!?」って思うけれど、それがウエアとして成立するのはラグジュアリーブランドのクラフツマンシップのおかげですね。巨大なパンジーモチーフのニットカーディガンや、バッグをキャンバスに見立てたアートなトートなど、素敵なアイテムはいっぱいあったけれど、一番気になったのはコラージュかな。世界が強制的に分断されている今、それでも「つながっていたい」とか「途切れるべきではない」と考えるデザイナーが積極的に挑戦しているアイデアですね。ジョナサンの場合は、ジョー・ブレイナード(Joe Brainard)のさまざまな時代のアートを1つに融合しているけれど、1枚のキャンバスと見立てて作風さえ違うアートを敷き詰めたコートは、「着る人が自由に解釈して良い洋服として素敵だな」と思いました。個々の絵画を好きになる人もいるだろうし、その集合体を好きになる人もいる。そしてもちろん、キャンバスとなった洋服の仕立てや素材で気にいる人もいるハズ。それで良いよね?

大澤:前コレクションのアートピースより日常的で着やすそうですね。ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が丁寧に説明してくれて、さらに日本語の字幕付きという有難すぎる映像でした。正直、三角形のテント型のトラウザーパンツは日本の某ブランドっぽさが否めない(笑)。背中にポロシャツを2、3枚重ねたシャツは「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」が行ってきた手法に似ています。ボンテージパンツはかなりハードですが、海外のロック・アーティストに人気が出そう。本人にZoomインタビューを行った川井さんはいかがでしたか?

川井康平「WWDJAPAN.com」記者:横から失礼します(笑)。今回協業したブレイナードの作品に見出した花やアートの“脆さ”について、ジョナサンは「確かに半年周期でコレクションは発表することに“脆さ”や“儚さ”を感じる。しかし服を作るという行為は未来を想像することだと思う。今回のコレクションで発表したパンジーなどの花のグラフィックは性別の垣根の曖昧さを表現している。これからの若い世代の為にもファッションを通してより良い世界を作りたい」と語りました。画面越しではありますが、学生時代からの憧れであったジョナサンに話を伺えたのは貴重な体験でした!

おうち時間にぴったりな洋服!とは「エルメス」のこと

村上:「オンライン会議でサイコーの洋服って何?」と聞かれたら、「『エルメス(HERMES)』の2021-22年秋冬だよ!!」と答えたいと思います。表に出ている洋服は、ジャケットのポケットが二つ重なっていたり、その様子を模したステッチワークが施されていたり。ラベンダーや淡い黄緑、スカイブルーなど、春夏っぽい色使いのインナーも素敵だし、大勢のモデルが身につけていたネックレスも「もっとアップで見せて!」とリクエストしたくなっちゃいそう(笑)。マドラスチェックのブルゾンを筆頭にゆとりあるシルエットで、ストレスフリーで一日過ごせそうだね。パンツはもちろん、ドローコードやキャロットシルエット。ランチを食べ過ぎても心配ご無用です(笑)。オンライン会議ではチェックされないだろうけど、インナーと同じパステルカラーを使ったスニーカーも目を引きました。前日の「ポール・スミス」もそうだったけど、今シーズンはシャツブルゾンをチェックしたいね。「エルメス」では、ブルゾンの下に着てタートルネックとの色合わせを楽しんだり、もちろんスカーフとコーディネイトしたりとバリエーション豊かでした。

大澤:「エルメス」と言えば?と問われると、答えは人それぞれ違うと思います。「レザーの質感」、「素材の良さ」、「ジュエリー」、「バッグ」など、そのほかも多数。それが世界最高峰のビッグメゾンたる所以だと僕は思っています。若者には手の届かない代物ばかりですが、ムービーを通してコレクションを見ることができるのもデジタルならではですね。個人的には、多くのモデルが着用していたシルバーのトグルネックレスが気になりました。ギリギリ買える値段だとうれしいなあ(笑)。

ポジティブさを追求するあまりToo Muchに…。

村上:それが真骨頂なのはわかっているけれど、今季の「カサブランカ(CASABLANCA)」はちょっとToo Much レトロだったかな。極彩色のボウタイ付きシルクブラウス、全面ダイヤモンド柄のニット、70’Sなロゴモチーフのバッグなど、ちょっとコスプレ感が強かったかも。でも今の時代に必要なポジティブさをギュギュっと詰め込んだのかな?「うわぁ」と歓声を上げてしまうようなムービーに仕上がっているのは確かです。

大澤:ブランドの強みが存分に味わえるムービーでしたね。上質な素材に鮮やかな色。昔の「マルボロ」のパッケージを模したプリントなどはとても美しく、世間にも浸透しつつあると思います。今回は全体的にバブリー感が強すぎるあまり、コスプレっぽく見えてしまうのは同意です(笑)。今の時代感に、あの洋服をマッチさせるから良さが引き立つのに、「勿体ないな」と思ってしまいました。個人的に注目しているブランドなので、今後も楽しみにしています。

素敵なオジさんに、美しい雪景色

村上:「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」は素敵なオジさんが勢ぞろいでしたね。それぞれの雪山の楽しみ方がカッコいい。ムービーで、「あぁ、相澤さんはこういう人たちの、こんなライフスタイルに取り入れて欲しいんだ」っていう想いも見えたし、コロナ時代のメッセージのようにも感じました。

大澤:都内では今年、雪を見る事ができませんでしたが、またスノーボードやスキーを楽しめる日常が戻ってきてほしいです。「ミズノ(MIZUNO)」とのコラボスニーカーも発表していました。モデルは“ウエーブ プロフェシー(WAVE PROPHECY)”シリーズですね。

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バーニー・サンダース上院議員のグッズが登場 就任式での装いがSNSで大盛り上がり

 1月20日(現地時間)に行われた第46代アメリカ大統領の就任式で注目を浴びたバーニー・サンダース(Bernie Sanders)=バーモント州上院議員の姿がプリントされたスエットが発売された。“チェアマン・サンダース・クルーネック”と題されたスエットは、バーニー・キャンペーンストアで販売され、価格は45ドル(約4600円)。収益の全てはバーモント州の食事の宅配サービス団体に寄付する。

 就任式では参加者の多くが華やかにドレスアップする中、サンダース上院議員は「バートン(BURTON)」のゴアテックス・ジャケットに厚手のミトンで登場。親近感のわくスタイルが多くの人のハートを掴み、SNS上では就任式で一人座るサンダース上院議員の画像を面白おかしく加工したコラージュなどが続出した。

 サンダース上院議員は21日、アメリカのテレビ番組「レイト・ナイト・ウィズ・セス・マイヤーズ(Late Night With Seth Meyers)」に出演。就任式以来誕生し続ける“おもしろ画像”を自身のチームから見せられ続けているというサンダース上院議員は、SNSでの反応を受けて「私はただ暖かくして、就任式に注意を払って座っていただけだ」と語った。封筒を小脇に抱えた様子もいじられていたことから、その中身を司会者に尋ねられると、「教えたいのは山々だが、極秘だ」と答えた。

 当日着用していた厚手のミトンはペットボトルをリサイクルした素材で作られており、バーモント州在住の教師ジェン・エリス(Jen Ellis)が手掛けた。エリスのもとには就任式以降、注文が殺到しているという。またファッションECの検索プラットフォーム「リスト(LYST)」によると、ミトンに対する検索数が約4倍増加し、“アップサイクルミトン”への検索数も3倍強増加した。

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「Y/プロジェクト」2021-22年秋冬パリ・メンズ・コレクション

 

「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」が2021-22年秋冬パリ・メンズ・コレクションを発表した。

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「ウー ヨン ミ」2021-22年秋冬パリ・メンズ・コレクション

 「ウー ヨン ミ(WOOYOUNGMI)」が2021-22年秋冬パリ・メンズ・コレクションを発表した。

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「ウー ヨン ミ」2021-22年秋冬パリ・メンズ・コレクション

 「ウー ヨン ミ(WOOYOUNGMI)」が2021-22年秋冬パリ・メンズ・コレクションを発表した。

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「UT」×アンディ・ウォーホル コラージュアーティスト、河村康輔が再解釈したTシャツ

 ユニクロ(UNIQLO)のグラフィック T シャツブランド「UT」はポップアートで知られるアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)氏の作品を題材にしたコレクションを2月8日に発売する。

 全国のユニクロ の店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 “キャンベルのスープ缶(Campbell's Soup Cans)”など有名な作品を、アーティストの河村康輔がコラージュで再解釈しTシャツにデザインした。

 大人用Tシャツ(1500円)は6柄、子ども用Tシャツ(990円)は4柄を用意した。

 発売を記念し、河村とのインタビュー動画を1月25日に特設サイトで公開する。

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J&Jの日本事業統括がドクターシーラボの社長を兼任

 ジョンソン・エンド・ジョンソン(以下J&J) コンシューマー カンパニーは、昨年12月から日本におけるコンシューマーヘルスビジネス全体を統括する黒木昭彦ジョンソン・エンド・ジョンソン・コンシューマーヘルス・ジャパン・プレジデントが、2月1日付けでグループ会社のドクターシーラボとシーラボ・カスタマー・マーケティングの社長に就任すると発表した。

 黒木氏は、日本IBMやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、楽天での勤務を経て2018年7月にJ&Jに入社。アジアパシフィック戦略的イニシアチブの責任者として従事した。19年1月にシーズ・ホールディングスの統合責任者に就任。20年2月には、コンシューマー カンパニー代表取締役プレジデントに就き、日用消費財とeコマース、テクノロジーの領域におけるこれまでの知見を生かし、「リステリン(LISTERINE)」「バンドエイド(BAND-AID)」など主要ブランドの統括や人材育成を通して事業成長に大きく貢献してきた。

 なお、現在ドクターシーラボとドクターシーラボ・カスタマー・マーケティングの社長であるマリオ・スタイン氏は、1月31日付けで退任する。

 J&JとシーズHDは16年に海外事業展開を中心とした資本業務提携を締結。18年10月にはJ&JがTOB(株式公開買い付け)によるシーズHDの買収を発表した。

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「カサブランカ」2021-22年秋冬パリ・メンズ・コレクション

 「カサブランカ(CASABLANCA)」が2021-22年秋冬メンズ・コレクションをパリで発表した。

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未来への“逆行” 「ダブレット」逆再生ショーの原点は昭和の思い出

 「ダブレット(DOUBLET)」は、2021-22年秋冬コレクションを1月23日にパリ・メンズ ・コレクションの公式スケジュールで発表した。「パリメンズ出禁になるかもしれない……」ショー終了後に井野将之デザイナーが肩を落とした理由は、奇想天外なショーに挑んだためだった。

 コレクションはデジタルでの発表がアナウンスされていたが、当日はメディア関係者を中心に約20人が発表会場に招待され、横浜・綱島駅から徒歩約40分のスクラップ工場に集まった。天候はあいにくの雨で底冷えの寒さ。ショー本番まで10分となってもなかなか開場せず、期待と不安が入り乱れる。ようやく開いたゲートの先には、車やロッカー、プレハブが並び、パワーショベルとともに真っ赤なライトに照らされていた。まるでディストピア映画のようなムードに浸る間もなく、ショーはすぐに開幕した。

冒頭から「何かおかしい」

 冒頭で井野デザイナーが一瞬登場して挨拶し、妙な動きで去っていく。その後モデルたちが一斉に現れて紙吹雪が舞うなど、序盤からフィナーレのように盛大な演出に来場客もスマートフォンを慌てて取り出す。「何かおかしい」という違和感が確信に変わったのは、1人目のモデルが登場したときだろう。19-20年秋冬の巨大なチェスターコートに21年春夏のクマキャップを手にしたモデルが後ろ向きにウオーキングする。コートを脱ぎ捨てると、あの“キラシール”を彷彿とさせるギラギラのトップスに“魔驚ピエロ”というキャラクターが現れた。ほかのモデルも後ろ向きで続々と客席の前を通過し、途中で1人目が脱ぎ捨てたコートにほかのモデルがつまずいたり、スリッパ風のシューズが後ろ歩きのため脱げたりというハプニングも起こったが、それが演出なのかも分からないままショーは終了。直後に会場が暗転してショーの映像が逆再生され、順行のランウエイショーに見えるという種明かしが行われた。本来はこの“順行風”映像をパリメンズでライブ配信する予定だったが、回線トラブルでオンタイムでの配信ができなかった。これが井野デザイナーが肩を落としていた理由だった。

ほとんどがリサイクル素材

 この逆行ショーの着想源は、クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)による映画「テネット(TNENT)」。同作品の順行と逆行が入り乱れるストーリーを今季のテーマ“タイム・アフター・タイム”に絡め、パンデミックによって沈んだ世界の“再生”を願ったポジティブなメッセージが盛り込まれている。例えばブルーのコートはペットボトルからリサイクルしたフェイクファーだし、工場の余剰生地を糸に割いてネップ感の残るジャケットにアップサイクルしたり、定番のシルクデニムの在庫をパッチワークして新たなシルエットのジーンズを仕立てたりと、生地のほとんどはリサイクル素材を使用している。食用ヒツジの毛を使ったコートや「スイコック(SUICOKE)」とのコラボレーションシューズにはヒツジのマペットを付け、サボテンの繊維を30%使ったブルゾンは全面サボテン柄に、コートのポケットに入った動物のぬいぐるみはモデル着用のソックスから作られるなど、ファンシーな見た目に反して一点一点が実は深い。またノスタルジックなクリエイションも特徴だ。ロンパースをスーツにアレンジしたウエアや、幼少期に憧れたキャラクターシューズを彷彿とさせるフリンジ付きスニーカーには“魔女っ子ダブ”や“服飾戦隊ダブレンジャー”が描かれている。悪ふざけスレスレのキャラがいつも以上に豊富な一方、刺しゅうを何重にも重ねた代名詞的なテクニックは封印した。

昭和の「もったいない」を受け継ぐ

 このリサイクルとノスタルジックという2つの“再生”は、昭和時代の井野少年の思い出が原点だという。「新しいインプットが難しい状況なのであれば、自分の原点こそほかにはないオリジナリティーなのではないかと。だから昔の写真からヒントを得て、それらを現代風に解釈しています。リサイクルも昭和の“もったいない”の考えなんですよ。大人からよく言われたましたから」。井野デザイナーが「サステナビリティ」とひと言も口にしなかったのは、ともすれば難解でシリアスになりがちな環境問題に対し、「ダブレット」らしい楽しさや笑い、見た目のクリエイションで向き合いたかったからなのかもしれない。

 井野デザイナーの“再生”への願いやリアルとデジタルの融合を目指した演出などを盛りに盛り込んだ結果、今回もファッションショーという枠組みを超えた壮大なエンターテインメントとなった。映像ではボコボコにスクラップされた車やロッカーは元の姿へと戻り、モデルはぎこちない動きながらも確かに前進している。前向きな逆行で、ミライに向けて歩みを進めているのだ。雨に降られたり、回線不良でライブ配信できなかったり、余裕だったはずのスケジュールが結局パツパツで開場が遅れたりとトラブル続きだったが、同ブランドのパタンナーの村上高士はドタバタのショー直前にこう言って笑った。「これが『ダブレット』ですから」。

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「ヴェトモン」2021-22年秋冬パリ・コレクション

 「ヴェトモン(VETEMENTS)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

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「ヴェトモン」2021-22年秋冬パリ・コレクション

 「ヴェトモン(VETEMENTS)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

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「ディオール」2021-22年秋冬パリ・メンズ・コレクション

 「ディオール(DIOR)」が2021-22年秋冬メンズ・コレクションをパリで発表した。

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「サカイ」が米アーティスト、ハンク・ウィリス・トーマスとの協業キャンペーン ビジュアルと映像を公開

 阿部千登勢による「サカイ(SACAI)」は米アーティストのハンク・ウィリス・トーマス(Hank Willis Thomas)と協業した2021年春夏メンズと2021年プレ・スプリング・コレクションのキャンペーンを発表した。ハンクによる作品「Love Over Rules(愛はルールを超える、ルールを超えた愛)」のメッセージから、「人種や文化、性別に関係なく、既存のルールや境界線を超えてきた人々」に着想源を得た同コレクションを多面的に発信するため、ハンク本人のキャスティングによる出演者を起用したビジュアルやインタビュー映像を制作した。

 出演者は、ホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)のアシスタント・キュレーターでハンクのパートナーでもあるルジェコ・ホックリー(Rujeko Hockley)をはじめ、ジャズミュージシャンのキーヨン・ハロルド(Keyon Harrold)やジャズピアニストのジェーソン・モラン(Jason Moran)、日本出身のダンサーのミズホ・カッパ(Mizuho Kappa)、アーティストのゾーイ・バックマン(Zoe Buckman)、アーティストでアクティビストとしても知られるチェラ・マン(Chella Man)、デザイナーやライターとして活動するセリーヌ・セマーン・ヴァーノン(Celine Semaan Vernon)らクリエイターたち。ハンク本人もキャンペーンに登場しており、ビジュアルと映像は「サカイ」の公式SNSで順次公開していく。

 米百貨店バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)では、ニューヨーク5番街店のウインドーで、同コラボレーションの展示を行っているほか、同店のEC「BG.com」ではハンクのインタビューとともに商品を紹介している。

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「イザベル マラン」2021-22年秋冬パリ・メンズ・コレクション

 「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」が2021-22年秋冬メンズ・コレクションをパリで発表した。

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「ミナ ペルホネン」のじゅうたんが登場 長年使うことで“人生の景色”に

 「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN以下、ミナ)」から老舗じゅうたんメーカーの山形緞通(やまがただんつう)とコラボレーションしたじゅうたんが登場する。“バーズ・イン・ザ・フォレスト”と名付けられたじゅうたんは「ミナ」のデザイナーである皆川明が描き下ろした原画をもとに、約2年かけて開発された。山形緞通は、“手刺し”と呼ばれる技術を生かして皆川が描いた空想の景色を表現。また、木々の幹にはループ織りで仕上げられている。じゅうたんから飛び出すような鳥は一羽一羽、職人によりエンボス加工が施されるなど、細部までこだわって製作された。山形緞通の工房でメンテナンスも対応するので長く使い続けられる。皆川は、「日常に自然の彩りや生命力を感じてもらえれば。そして、長く使うことで暮らしの記憶となり人生の景色になればうれしい」とコメントしている。

 じゅうたんは全4サイズで、価格は15万〜88万円。山形緞通のウェブサイトで1月29日に発売する。2月中旬には、山形緞通の東京・馬喰町のショールームで「ビュー・オブ・バーズ・イン・ザ・フォレスト」という企画展示・受注会の開催が予定されている。

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デジタル革新とオムニ推進で体をメンテするワコールに

 ワコール(WACOAL)は、2019年にスタートした3Dボディースキャナーによる身体計測とAI(人工知能)接客の「3Dスマート&トライ」サービスに続き、昨年はアバターを活用した接客「アバカウンセリング パルレ(以下、パルレ)」を導入するなど、デジタル革新を加速している。今後、デジタルデータを基にした新事業などを通してゆくゆくは下着という枠を超えて幅広い意味でのウエルネスをサポートする企業への成長を目指している。

WWDジャパン(以下、WWD):20年後のワコールの企業像とは?

伊東知康社長(以下、伊東):ワコール=下着のイメージだと思うが、20年後は“ウエルネス”のワコール“といわれるようになりたい。“女性の美をサポート”するという思いから始まった会社だが、今の時代に置き換えるなら”美”、”快適”、“健康”に加え、精神的にも生き生きといられる、広義の意味でのウエルネスをサポートする企業になるべきだと考える。また、「ワコールっていいよね」「ワコールがなければ困る」と言われるような魅力のある企業になりたい。ワコール人間科学研究所(以下、人科研)が1964年以降に蓄積してきたデータを活かしたモノ作りは継続しながら、“ボディーメイク”だけでなく”ボディーケア”という新しい価値を提供していく。商品だけでなく、研究データと「3Dスマート&トライ」のサービスによるデータなどのデジタルデータ両方を活用し、ウエルネスのためのプラットフォーム作りをしていくつもりだ。新事業や他社と協業して時代に合う新しい価値を提供したい。

リアル店舗は“商品を買う場所”
から“体をメンテする場所”に

WWD:20年後の企業像実現に必要な要素は?

伊東:消費者視点で、時代に合った商品やサービスを創造し提供できるようなクリエイティビティーのある組織であることが大切だ。「3Dスマート&トライ」などのデジタル施策で気付いたのは、リアル店舗は単に下着を買う場所ではないということ。消費者がわざわざ店舗に行く理由は、店舗でしか得られない情報や体験があるから。リアル店舗のコンセプトを、“商品を買う場所”から“体をメンテナンスする場所”へと変えて、より心地よい場所にするべきだ。下着屋のイメージを変えれば下着を買う価値も変わる。そのような価値のある店作りをしていくことが重要だ。店頭販売を担う約3500人のビューティアドバイザー(以下、BA)に求められる役割も変わり、商品紹介だけでなく、顧客一人一人に寄り添うコミュニケーション力や想像力が求められる。

垣根や既成概念を越えた価値作り

WWD:昨年10月末に「3Dスマート&トライ」表参道東急プラザ原宿店でアバター接客「パルレ」を始めたがその反響と今後の展開予定は?

伊東:「面白そう」「楽しそう」と興味を持って来店してもらっている。体の悩みはセンシティブで「アバターだから何でも気軽に相談できる」という声も多い。原宿という立地もあり来店者は20〜30代が多く、予約状況は1カ月先までほぼいっぱいだ。このサービスを他の「3Dスマート&トライ」店舗へ導入することも検討する。また、アバター接客を通じて販売員のリモートワークを可能にし、新しい働き方につなげたい。これらデジタルのサービスは人科研、BAなど部門を越えて出来上がった新しい価値。今後も新しい価値を作っていくには、部門の垣根や既成概念を越える必要がある。

WWD:ボディーケアという新しい価値を提案したが手応えは?

伊東:昼、夜、スポーツとシーン別に下着でできるバストケアを提案したところ、特に若い層からの関心が高く、睡眠時用の“ナイトアップブラ”が市場で定着しつつある。「CW-X」のスポーツブラも好調だ。ブラジャーの役割はバストの形を整えるだけでなくケアするものとして市場の開発を進めていく。

成長のためのブランド再編に着手

WWD:21年以降の具体的な戦略は?

伊東:保有する約300万人分の顧客データを見ると、約半数が1年以内に購入実績がある。今後は、顧客と“深く、広く、長く"つながることが成長の柱だと考える。前期はECの売り上げが全体の約15%を占め、25年3月期には約25%にまで伸ばす計画だが、オムニチャネル戦略の一環としてECだけでなくリアル店舗の価値作りも大きなポイントだ。一方でブランド再編も進めており、21-22年秋冬シーズンにはブランド数を56(19-20年秋冬)から約40に絞る。それにより必要なところに効率的な投資を行い、成長につなげていく。既存の仕事を80%の労力で成し遂げるにはどうすれば良いか知恵を絞り、残りの20%で新しいことに挑戦していきたい。

問い合わせ先
ワコールお客様センター
0120-307-056

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「メゾン ミハラヤスヒロ」2021-22年秋冬パリ・メンズ・コレクション

 「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」が2021-22年秋冬メンズ・コレクションをパリで発表した。

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水原希子が地球に優しい活動を続ける理由 「私たち消費者も何に投資すべきか考えるとき」

 ファッションモデルとして第一線を走り続ける水原希子は、近年環境問題に熱心に取り組んでいることでも知られる。「私にできることはまず発信すること。一人でも多くの人に環境への意識を持ってほしい」と、SNSで自身の考えや活動を発信する。水原はなぜ環境問題やサステナビリティを意識するようになったのか。その理由と、今回参加した楽天「ラクマ」のプロジェクト「ラクマ エコフリーマーケット」への思いを聞いた。

“サステナブルな取り組みは
思っていたより難しくない”

WWD:水原さんはいつ頃から環境問題やサステナブルを意識するようになりましたか?

水原希子(以下、水原):本当に最近です。環境問題については世間でも長年取り上げられていたので、私も理解はしていました。ただ現実味がなく、「誰かが取り組んでいるだろう」ぐらいの感覚で具体的な行動にまでは至っていませんでした。でも夏の異常な暑さや自然災害の急増など、地球温暖化の影響を肌で感じるようになり、行動しなければまずいと危機感を抱いたのがきっかけです。

WWD:意識したことによってご自身の中で変わったことはありますか?

水原:何かを購入する際にそのアイテムの環境への負荷を意識したり、エコバッグも常に持ち歩くようになりました。最近運転免許を取得したのですが、車は電気自動車を購入し、家の電気も再生可能エネルギーを使った“みんな電力”に切り替えました。また個人的な趣味ですが、外出自粛期間中は青森の南部裂織(なんぶさきおり)の美しさに影響を受け、着なくなったTシャツをエコ染料で染めて糸にしてラグを作り、リメイクを楽しんでいました。多くの人が自分にできることを実践している姿を見て、サステナブルな取り組みは思っていたより難しくないと感じられたことも大きいですね。一人一人のできることが積み重なっていけば、大きな何かにつながるはずです。

“新しいファッションの形を
作って改善していくしかない”

WWD:ファッション産業は世界で2番目の環境汚染産業と指摘されています。この業界で長年活動されている水原さんは問題をどう捉えていますか?

水原:ファッション産業がいかに環境に深刻な影響を与えてきたか——。私もモデルとして業界に携わってきたので、今後は新しいファッションの形を作って改善していくしかない。従来のトレンドを追うだけのファッションではなく、新しい素材作りや環境破壊を軽減するものづくりを推進することは簡単ではありません。でも挑戦しがいはあるはずです。また、消費者である私たちも自分が何に投資すべきかを考えるときなのだと思います。私もまずは発信するのが自分にできることだと信じています。SNSを活用して人々のプラスになることを発信し、自分も吸収していきたいです。

WWD:ご自身も「OK」というブランドを手掛けています。

水原:自分の目が届かないところで環境や労働者を苦しめているものを作ったり宣伝したりしたくないという思いから、より慎重になりました。「OK」のメインアイテムの素材は今後、インドの綿農家の有機農法への転換支援と農家の子どもへの就学・奨学支援を行う「PBP(PEACE BY PEACE)コットンプロジェクト」によるオーガニックコットンにシフトする予定です。また、10月には繊維リサイクルを行う企業、ナカノとのコラボレーションが実現しました。彼らは回収した古着から紡績し直したリサイクル糸を使って軍手などの作業用品を主に作っており、今回は実験的にカーディガンと帽子、バッグを数量限定で一緒に制作しました。さらに古着回収の窓口は多い方がいいと考え、彼らと連携して「OK」でも古着回収システムを始めようと計画中です。地球に優しい活動をしていきたいです。

“ファッションが人の心に
もたらす影響は大きい”

WWD:今回楽天「ラクマ」の「ラクマ エコフリーマーケット」に参加した思いを教えてください。

水原:楽天「ラクマ」などのフリマアプリはもともとよく利用していました。私自身ビンテージや古着が好きで、デッドストックやアートピースといえるような昔のメゾンの服を集めています。服の好みは年齢やそのときの自分のムードでも変わりますよね。過去に大好きだったけれど着なくなったものを、今そのムードを持っている人にバトンタッチしてリユースすることは大切なこと。衣類をごみにせず循環させようという「ラクマ エコフリーマーケット」のテーマに共感し、参加を決めました。

WWD:どんなアイテムを出品しましたか?

水原:「オープニングセレモニー」と以前コラボレーションしたニットなど、ファッション性が高いアイテムをセレクトしました。ファッションが人の心にもたらす影響は大きいですよね。かわいいものや美しいものをまとうと気分が高揚したり、元気が出たり、違う自分を発見できたりします。こんなときだからこそ、おしゃれをしてリフレッシュする感覚を楽しんでもらえたらうれしいです。

著名人の私物を販売
サステナブルな消費の輪を広げる
「ラクマ エコフリーマーケット」

 楽天「ラクマ」は近年服が大量に廃棄されている問題を受け、“不用品をごみにしない社会”の実現をテーマに、「ラクマ エコフリーマーケット」を1月25日に「ラクマ」公式サイト上に立ち上げた。プロジェクトの発端は、楽天「ラクマ」スタッフが「今は使っていないけれど、捨てられないものが多くある」という著名人の声を聞いたこと。今回は水原希子、クリス-ウェブ佳子、植野有砂、ベイカー恵利沙、ヴィオレッタ・ポルト(Violetta Polt)が参加し、私物ファッションアイテムを1月27日から販売する。使わなくなったものを次に必要とする人につないで資源の循環をつくることで、よりサステナブルな消費の輪の広がりを目指す。売り上げは環境のための活動を行うUNEPサステナビリティアクションと日本自然保護協会へ寄付される。

 「ラクマ エコフリーマーケット」の特設ページでは、5人の参加者にエコに対する思いなどを聞いたインタビュー記事の公開や、繰り返し使える梱包袋「ラクマ リユースパック」のプレゼントキャンペーンも行われる。

PHOTOS : YUTA KONO

問い合わせ先
楽天「ラクマ」PR担当
rakuma-pr-team@mail.rakuten.com

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業界の次世代を率いる「WWD JAPAN NEXT LEADERS 2021」企画をスタート 自薦他薦を募集中

 「WWDジャパン」は2017年に創刊2000号企画として、未来のファッション業界をけん引するであろう“ネクストリーダー”を発掘・紹介する企画を立ち上げました。10年後の日本のファッション&ビューティ業界を広い視野と高い志で引っ張ってくれる人たちを選び、紹介し、そして応援したいという気持ちでスタートしています。コロナでファッション&ビューティ業界全体が苦境に立たされる中、混迷の時代に私たちメディアができることは何か。これまで同様に若手を発掘し、普段表に出ない人もちゃんと引き上げ、次代を共に創造することが、業界の未来の価値創造につながるのではないか。こう信じ、21年はこれまで以上に心血を注ぎ、次世代をけん引するネクストリーダーをたたえます。

 そこで「WWDジャパン」は、未来のファッションとビューティ業界をけん引するネクストリーダーの自薦・他薦によるエントリーを受け付けます。特設ページにてご応募ください。

ヤギが50回洗っても使用できるサステナブルな医療用ガウン発売 海外販売も視野

 繊維商社のヤギは、洗って繰り返し使用できるアイソレーションガウン(感染予防用隔離ガウン)を3月に発売する。

 ヤギのアメリカ法人のヤギUSA LLCが大阪のアパレル商社やまぎんと共同開発したもので、東レグループが生産した2種類の生地を使用する。医療現場で、ウイルスが付着している可能性がある使用済みの医療用ガウンが世界規模でゴミ問題となる中、50回洗濯してもアメリカ医療機器振興協会(AAMI)の規格レベル2の基準をクリアしているサステナブルな機能性が特徴だ。

 同社は、新型コロナウイルス感染拡大が続く中で不足する医療用ガウンの安定供給に貢献し、繰り返し使用できることで医療機関のコスト削減、生産スペースが余っている国内外の縫製工場の救済にもつなげることを開発目的としている。

 今後は、原料となるポリエステル素材をリサイクルポリエステルに変更することで環境負荷も意識した医療用ガウンの開発を進めるとともに、海外での販売も目指す。

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「サンローラン」がセールスアソシエイトを募集 世界観を伝え、より愛されるブランドを目指す

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、新店オープンに伴い販売スタッフを募集する。接客・販売から在庫管理まで店舗運営業務の全般を担当。経験やスキルに応じてスタッフの指導・育成やシフト管理、店舗ディスプレーなどにも携わる。身だしなみや立ち振舞いなどに高い意識を持ち「サンローラン」の世界観を体現するほか、歴史やコンセプトを丁寧に伝えてより多くの人に愛されるブランドを目指す。

 入社後、ブランドの歴史を学ぶインダクショントレーニングを受ける。他にもセリングスキルトレーニングや商品説明会など、着実にスキルアップできる環境が整う。店舗で経験を積んだ後は本社へのキャリアアップにも挑戦できる。

 店舗の予算達成時には個人の売り上げをベースにインセンティブを毎月支給。高額商品を販売した場合は追加でインセンティブが入るため、高いモチベーションで業務に臨める。

募集職種
セールスアソシエイト

雇用形態
正社員
※試用期間3カ月あり。期間中に給与・待遇に変更なし

応募条件
高卒以上
接客または販売経験をお持ちの方
※製品や価格帯、業界、前職の雇用形態などは不問

業界未経験、第二新卒者、歓迎
ラグジュアリーブランドの接客に挑戦してみたい方、歓迎
※過去1年以内の再応募はご遠慮ください

勤務地
全国の「サンローラン」直営店(路面店・商業施設内)
※勤務地は希望を考慮して決定。U・Iターン歓迎
※転勤は本人が希望する場合のみ。店舗間の異動はあるが、基本的に転居が伴う転勤はなし

東京23区中心エリア(表参道、新宿、銀座、渋谷、六本木、二子玉川、有楽町、日本橋、池袋、横浜)
愛知県(名古屋)
大阪府(梅田、なんば、心斎橋)
京都府(四条烏丸)
兵庫県(神戸三宮)
福岡県(天神、博多)
北海道(札幌)

給与・待遇
年俸制321万円以上(※月26.75万円以上)+インセンティブ+交通費+全額残業手当
※経験や能力を考慮し決定

年収例
年収412万円(29歳・経験3年)

勤務時間
10:30~20:00(実働7.5時間/休憩1.5時間)
※配属店舗により異なる
※残業は月20時間以下

休日休暇
<年間休日120日以上>
週休2日制(シフト制、月8日以上)
年始休暇
年次有給休暇 ※チームで協力しながら有給消化を促しています
慶弔休暇
産前産後休暇

福利厚生
社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
インセンティブ制度(店舗予算達成時に毎月支給)
交通費支給(月5万円まで)
時間外手当
制服貸与
社員割引制度
確定拠出年金
育児時短勤務制度

応募期限
2月10日まで

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「シャネル」の新メイクアップコレクションはパールの輝きを表現 人気アイシャドウやフェイスカラーの新色も

 「シャネル(CHANEL)」は3月5日に、メイクアップコレクション“ペルル エ エクラ ドゥ シャネル”を発売する。価格は3200〜8000円。

 同コレクションは日本のアコヤパールに着想を得て制作し、白やピンクのカラーをさまざまなニュアンスで表現したメイクアップアイテムをそろえる。さらに、随所にタヒチのパールを思わせるディープなバーガンディーピンクの輝きも加えた。フェイスパウダー“ペルル ドゥ ルミエール”(限定品、8000円)は、冠状のパールとダブルCのデザインを施し、「シャネル」を象徴するボタンを表現。シャンパンローズのきめ細かいパウダーが肌に輝きを与える。
スティックタイプのフェイスカラー“ボーム エサンシエル” (新2色、各5500円)の新色“プランタニエ”(限定品)は、ほのかな血色感を与えるクリアピンク、“ペルルセント”はホワイトパールのような光沢のプラチナムホワイトだ。

 さらに、人気アイシャドウパレット“レ キャトル オンブル”からは新色の“374 アリュール エ エクラ”(6900円)が登場する。プラチナムホワイトとローズパールが輝くシェルホワイトのニュアンスの異なる2色と、メタリックなピンクゴールド、バーガンディを組み合わせた。そのほか、アイアライナー“スティロ オンブル エ コントゥール”(限定2色、各3900円)や、リップスティック“ルージュ ココ”(限定2色、各4300円)、“ルージュ ココ フラッシュ” (限定2色、各4300円)、“ルージュ アリュール”(新1色、4500円)、ネイル“ヴェルニ ロング トゥニュ”(限定1色、新1色、各3200円)をラインアップする。

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「無印良品」の“われしいたけ精神” エディターズレター(2020年11月25日配信分)

※この記事は2020年11月25日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「無印良品」の“われしいたけ精神”

 WWDジャパン11月9日号の「無印良品特集」を担当しました。あらためて「無印良品」の40年の歴史を振り返ると、サステナビリティが叫ばれるようになるずっと前からさまざまな取り組みをしてきたことが分かります。特に食品にその傾向が顕著です。1980年12月の第1弾商品として発売した「われしいたけ」は、無印の思想を象徴したような商品といえます。

 当時、干し椎茸は日常使いする人が減っていました。理由の一つが高い価格でした。均一な大きさの干し椎茸をパッケージするのが当たり前だったのを、「無印良品」では形や見栄えにこだわらず、不ぞろいなものや割れたものを弾く選別工程をやめることで買いやすい価格を実現しました。欠けていようが、不ぞろいだろうが、味に変わりはない。食品ロス(廃棄)を減らして買いやすい価格を実現する。そんな合理的な考えが消費者の支持を得ます。

 このロスを減らす考えは脈々と受け継がれています。

 いま定番商品になっている「不揃いバウム」(バウムクーヘン)も、見た目がイマイチという理由で弾かれてきた焼きムラや凹凸、変形した部分も使っています。不ぞろいを採用したことでスティック状の食べ切りサイズにし、価格も150円(税込)に抑えています。

 フリーズドライにしたイチゴをチョコレートで包んだ「不揃いチョコがけイチゴ」も同様です。名前の通りイチゴの粒の大きさがバラバラ。一般的な菓子メーカーだったらやはり均一にするでしょう。

 「無印良品」を運営する良品計画は近年、農業分野へ関心を強めており、店舗の近隣で採れた野菜を販売したり、農家との協業を模索したりしています。金井政明会長は弊紙のインタビューで、農家から規格外の野菜や作りすぎてしまった野菜を買い取って加工食品や冷凍食品に使う構想を述べていました。

 食品だけでなく衣料品でも“われしいたけ精神”ともいうべき商品を出しています。「再生ウール」を使った衣料品やインテリア製品は、ウール素材の製造工程で出た余り糸や切れ端を利用したもので、資源を無駄にせず商品化しています。

 今年「無印良品」の食品の取り組みで話題になったのは、春に発売して今も品薄が続く「コオロギせんべい」でした。こちらは食品ロスではなく、近い将来に予想される食糧危機への対策です。

 世界人口の急速な増加によって、人間の重要な栄養素であるタンパク質の供給が足りなくなることが予想されます。牛、豚、鶏などの家畜を増やすことも限界がある。そこで栄養価が高くて環境への負荷が少ない昆虫食が世界的に注目を集めています。コオロギの飼育にかかるエサや水は家畜に比べて圧倒的に少なく、100グラムあたりのタンパク質の量はずっと多いからです。とはいえ、いきなり昆虫をそのまま食べるのは抵抗があるので、コオロギをパウダー状にしてせんべいに練りこんだのが「コオロギせんべい」です。私も何度か食べましたが、えびせんのような味で、酒のつまみにぴったりだと思いました。

 今では規格外の野菜や食材を用いた食品自体は珍しくありません。でも「無印良品」が先駆けの一つだったことは確かです。「コオロギせんべい」は物珍しさもあって品薄になっていますが、近い将来、昆虫食がスタンダードになるかもしれません。

MARKET VIEW:ファッション市場で日々発信されるホットなニュースを、「WWDジャパン」のビジネス担当記者がコンパクトに解説するメールマガジン。ニュースを読み解くヒントを提供します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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一人負け居酒屋チムニー、新業態の「大衆食堂」「焼肉」で逆転目指す。いつの間にか期末80店

 居酒屋大手のチムニーが巻き返しに奮闘している。総合居酒屋「はなの舞」を軸にフランチャイズ(FC)を含み、約600店を展開するが、他の居酒屋チェーンに比べると、長く苦しんできた。だが、ここに来て巻き返しに必死だ。鍵は、急速出店している新業態の「大衆食堂 安べゑ」だ。
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一人負け居酒屋チムニー、新業態の「大衆食堂」「焼肉」で逆転目指す。いつの間にか期末80店

 居酒屋大手のチムニーが巻き返しに奮闘している。総合居酒屋「はなの舞」を軸にフランチャイズ(FC)を含み、約600店を展開するが、他の居酒屋チェーンに比べると、長く苦しんできた。だが、ここに来て巻き返しに必死だ。鍵は、急速出店している新業態の「大衆食堂 安べゑ」だ。
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アメカジ目線の中国攻略法 「ファインクリークレザーズ」の場合

 “近くて遠い”“知ってるつもり”とは中国を形容するのに最適な言葉だろう。多くのファッション企業が挑戦し、夢破れている。一方で規模は小さくとも大きな成果を上げるブランドもある。馬革のみを使って東京で自社縫製するレザージャケット専業ブランド「ファインクリークレザーズ(FINE CREEK LEATHERS)」もその一つだ。武骨なモノ作りが中国のコアなファンに受け入れられ、現在は9都市11店舗で販売している。半期の一度、それらの都市に足を運び「現地を体感する」という山﨑佳克代表兼デザイナーに、アメカジ目線の中国攻略法について聞いた。

WWD:中国展開はブランドデビュー当初からだと聞いた。きっかけは?

山﨑佳克「ファインクリークレザーズ」代表兼デザイナー(以下、山﨑):独立前に携わっていたブランド「ハイラージレザーズ(HIGH LARGE LEATHERS)」のレザージャケットを、中国人俳優がある受賞式で着用したことを機に中国展開したことがあり、それが下地になった。僕が独立することを聞いた現地のショップから問い合わせがあった。

WWD:初めての訪中はいつ?

山崎:ブランドを立ち上げた2017年だ。

WWD:協力者は?

山崎:台湾人ディストリビューターから打診があり、彼から現在のパートナーである日本人を紹介してもらった。

WWD:パートナーと最初に行ったことは?

山崎:一緒に上海や北京などの主要卸先を周った。コロナで渡航を制限されるまで半期に一度繰り返し、オーナーに直接会って「どんな商品が欲しいのか?」などリアルな声を聞いた。「ファインクリークレザーズ」はこだわりが強く、日産はわずか3枚。多くのリクエストをいただくが生産が追い付いていない状態で、そのため馬以外の革も扱う「ファインクリーク&コー(FINE CREEK & CO)」をプロモーションするために中国を訪れた。オーナーたちと話をするうちに、「ファインクリーク&コー」の商品が彼らの要望を満たすことが分かり取り引きが成立。結果として、売り上げが前年比7倍となった。

WWD:売り上げにおける海外シェアは?

山崎:構成比は日本4、アメリカ3、中国3で、どこかの国・地域が突出しないようバランスを取っている。

WWD:コロナによる影響は?

山崎:われわれが作るレザージャケットなどは不要不急の極みだと思うが、数字は落としていない。完全なネット社会である中国では“まったく影響を受けなかった”。卸先、エンドユーザーともにネットを通じて売れ続けた。さらに現地のロックダウン解除後は、押さえ付けられた消費欲を発散させる意味合いもあるのか、中庸なものよりレザージャケットのような特化型商品を求める声が高まっていると感じる。

WWD:中国人ショップオーナーの印象について教えてほしい。

山崎:まず圧倒的に若い。平均年齢は32歳前後だろうが、学生時代や20代前半でショップを立ち上げており、すでに10年以上のキャリアを持つ。自己顕示欲が高く、敬われたいという願望も強い。日本人が誤解しがちな点だと思うが、中国人は日本人以上にスタイルが良く、服のこともきちんと理解して着こなしている印象だ。その筆頭で、インフルエンサー的なポジションも務めるのがショップオーナーたちだ。新作も、入荷したらまずはオーナーが着てSNSにアップする。ウェイボー(Weibo)やウィーチャット(WeChat)のグループ内でリーダー的存在となり、そこで情報発信することでフォロワーを店に集める図式だ。

WWD:「ファインクリークレザーズ」の中国におけるSNS戦略は?

山崎:ウェイボーのアカウントを持っていて、日本から発信している。ネット検索すれば、アカウントの作り方はすぐに分かるからトライしてほしい。一方で、現在主流となっているウィーチャットもアカウント開設は簡単だが、問い合わせが多くあるのでそれに対応しなくてはならない。かつてのミクシィ(mixi)のような雰囲気で、“勝手に応援団”的なブランド紹介記事も掲載され、“偏差値が高い”空間でのやり取りになるからディスカッションできる程度の語学力、もしくはそれに長けた協力者が必要だ。

WWD:中国はEC優位だと思うが、実店舗の意味合いは?

山崎:実店舗オーナーの多くも、まずはECからスタートする。そこで資金を得て、実店舗を作る流れだ。面白いのはECと実店舗で名前を変えていること。理由を聞いたのだが、実店舗は隠れ家サロンのような位置付けであり、“知る人ぞ知る”でいいということだと思う。そして金儲けの場ではないから、良質なコミュニティーが形成される。実店舗はステータスであり、だから店作りには惜しみなく投資する。客が来店した際に“恭しく2階から下りてくるオーナー”を演出したいという理由だけで、わざわざ2階を作るなんて例もある。もちろん雇うスタッフもルックスや語学力を重視する。

WWD:実店舗作りにおいて、彼らがほかに注意している点は?

山崎:前述の通り中国はネット社会なので、店をどのエリアに作るかは問題視していない。実際、上海の店にウイグル在住の客から注文が入ることも日常的だ。コロナの影響で、日本でもEC化が急速に進んだ。アパレルの場合“表参道なのか?”“それとも銀座か?”と出店地を気にするが、オンライン上では杞憂だ。このあたりは先行する中国に学ぶべき点も多いはず。また中国のショップからは、「うちにしかないものを作ってほしい」とリクエストを受ける。スマホ一つで無数の情報にアクセスできる中、独自性が重要になっている。

WWD:中国人は直接的にビジネスをしたがると聞いた。

山崎:確かにそういうショップオーナーもいる。自分の店だけで専売して、さらに進んで代理店化したいというタイプもいるから、直接取引をしたくないのであれば、こちらから「距離感を持って取引したい」と制すること大事。交渉次第だと思う。一方で「代理店を通したい」という店もあり、これらも現地で直接彼らと話してみるまでは分からなかったことだ。

WWD:代理店を通したい理由は?

山崎:はっきりとは答えなかったが、金額面で代理店を通す方にメリットがあるのだろう。

WWD:これから中国でビジネスしようという企業・ブランドにアドバイスがあれば聞きたい。

山崎:大前提として、現地を自分の目で確かめること。次に、自分のビジネスの規模を理解し、それをどのレベルにまで成長させたいのか目標を明確にすること。

WWD:「ファインクリークレザーズ」が実践したことを踏まえ、もう少し具体的に教えてほしい。

山崎:中国で買ってくれた客に「どこでブランドを知ったのか?」、ECの場合「どこから流入してきたのか?」と尋ねることから始めた。シンプルな質問であれば、ほとんどの人が答えてくれる。言葉が分からなければグーグル(GOOGLE)の翻訳機能を使えばいいし、一歩踏み出すことが重要だ。「直接買いたい」とアクセスしてきてくれた個人客には「ほかにどんな店で買い物するのか?」と質問し、教えてもらったショップのホームページをチェックする。取り扱いブランドや年商を調べ、次回の営業活動に役立てている。こういった地道なフィールドワークも大事だが、情報を多数持つディストリビューターと契約することも一つの手。支払い面などでも、間に入ってもらった方がスムーズになるケースも多い。ただし、ディストリビューターに任せきりにしないこと。少しきつい言い方になるが、ブランドの価値を下げられて消耗品のように扱われることもあるから、あくまでブランド側でコントロールしなくてはいけない。

WWD:コロナ収束後に訪れてみたい都市は?

山崎:広州や深圳。また20年末に重慶に1つ卸先ができたので訪れてみたい。

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【ランダムトーク】外食も政治力を持ちませんか

 「黙食(もくしょく)」。福岡市南区のカレー店「マサラキッチン」が考えたコピーが話題になっています。東京・府中市の「ホルモンなかむら」では無言で飲食できたら1000円の盛り合わせが無料。政府や政治家に翻弄されています。ランダムトークです。
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新手のブーツインはスラックスやゆる系パンツで! 着やせと引き締め効果にも期待

 この冬、本格的に着用率が高まってきたロングブーツ。防寒とおしゃれをダブルでかなえてくれる重宝アイテムです。以前「大本命ロングブーツの迎え方!」で紹介したように、フェミニンなスカートと合わせるスタイリングが広く支持されていますが、さらに一歩踏み込んだ着こなしと言えるのが、スーツをばらしたようなスラックスや、ゆったりした量感のパンツを使ったブーツインです。これまで一般的だった細身パンツに代わる新しいコーディネートです。

 メンズルックで見かけるようなスタイリングが、ウィメンズでもスリリングなアレンジを好むファッショニスタの間でじわじわと広がってきました。目新しいところでは、ゴツめのコンバットブーツやエンジニア風ブーツとの相性を試す動きが出ています。メンズ風パンツとロングブーツの組み合わせには、意外なケミストリーがありました。

ワーク系パンツをブーツイン たっぷりの量感で着やせ効果も

 1枚目は、シャツ×パンツのワーク系セットアップで、パンツの裾をロングブーツにインしたスタイル。オーバーサイズのスリーブレスジャケットを重ねて、タフに見えすぎないようなさじ加減にしています。爪先のとがったポインテッドトーと細いヒールでたおやかさとシャープな印象も引き出しました。パンツのゆとりとブーツのタイト具合の“落差”が着やせ効果を発揮しています。

 2枚目の写真は、ベージュのスラックス風パンツを、クリーム色のロングブーツに収めました。“きちんと感”が漂うセンタープレスのパンツに軽やかなライトアウターを重ね、羽織り物のゆるっとしたシルエットが程よい抜け感をまとわせています。ロングアウターを重ねることで、レッグラインをぼかしてくれる相乗効果も期待できます。

白パンツでさわやかさをアピール 全体をクールに引き締めて

 冬の装いはダークカラーが多くなりがちなだけに、白パンツを投入すれば、さわやかさが引き立ちます。きれいめに見えるので、大人世代にも人気です。白パンツとロングブーツを合わせれば、白の清らかさが一段と引き立ちます。

 これまでの細身パンツのブーツインでは、足全体に細さを印象づけるテクニックが基本でした。でも、たっぷりしたシルエットのパンツでは、膝上あたりを少したるませて、履き口にボリュームをこしらえるのがポイント。ムートンアウターでリラックスした雰囲気を帯びながらも、全体がクールに決まりました。

 2枚目の写真のボトムスは、ルームウエア風の楽ちんニットパンツ。ところが、パイソン柄のロングブーツを合わせると、このようにスパイシーでキリッと引き締まります。部屋着のまま外に出るときに使える着こなし術です。ハイネックとアウターも白でそろえて、コージーな雰囲気に。アクセントの赤バッグとパイソン柄のブーツの存在感を強調しています。

パンツスーツの堅さをオフ “はずし”技でデイリー仕様に

 パンツスーツは2020-21年秋冬シーズンのトレンドアイテムでしたが、パンツの裾をロングブーツにインすると、まとまりすぎのイメージを崩す効果が生まれます。おしゃれ上級者が好んで用いる“はずし”技です。目の覚めるようなブルースーツの正統派スタイリングにコンバットブーツを合わせることで、あえて違和感を持ち込みました。トップスも黒でタイトに見せつつ、ブーツと色を合わせました。同系色のブルーのバッグでさらに統一感を出して、スーツのカッチリとしたイメージを崩す巧みなアレンジです。

 2枚目の写真左側のパンツスーツがかしこまって見えないのは、パンツをインした白ロングブーツのおかげ。トップスもそろったスリーピースの装いは、全身をワントーンで整えたいときに便利なトレンドアイテムです。目を引く白ブーツとのコンビネーションは、スリーピースの“かっちり感”を薄めて、代わりにエレガントさを添えてくれます。

 これまでのブーツインは、細身のパンツが主流でしたが、ゆるめのパンツやスラックスとロングブーツを合わせれば、ブーツ主体で“ジェンダーぼかし”コーデを組み立てることができます。色や柄のバリエーションが一段と広がっているだけに、ブーツが主役のコーデを生かして、手持ちの服から別の表情を引き出しやすくなってきました。着やせ効果やムードずらしなどのメリットもあり、ブーツルックのバリエーションをさらに広げられそうです。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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“絶対セールをしない”化粧品ブランドが続々とアウトレットに出店 化粧品の廃棄ロスはどう減らす? エディターズレター(2020年11月27日配信分)

※この記事は2020年11月27日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

“絶対セールをしない”化粧品ブランドが続々とアウトレットに出店 化粧品の廃棄ロスはどう減らす?

 最近、ビューティブランドのアウトレット出店が目立ちます。コスメキッチンが御殿場アウトレットに出店を発表したほか、ロート製薬やロレアルはアスクルのロハコと提携し、小売店からの返品製品をアウトレット価格で販売しています。また以前からエスティ ローダーやロレアル、ボタニストもアウトレット業態をかかえ、プラザもアウトレット店でコスメを売っています。

 ようやく、ビューティブランドもアウトレットに前向きになった印象です。ご存知の通り化粧品は基本的にセールをしないスタンスを貫き通してきました。スキンケアなどの定番品が多い化粧品はシーズンごとに製品が全て入れ替わるわけではないため、“売り切り”という概念があまりなく、さらに値引きしてしまうと定価で売れないという懸念があるのは十分理解できます。ただ、ファッションと違って化粧品には消費期限があります。化粧品のほとんどは、未開封で3年の品質が確保されて設計されており(それを満たさない場合は消費期限を明記する必要がある)、店頭には消費期限まで1年を切った製品は返品・廃棄されることが多いそうです。

 先日ロート製薬の方を取材した際、「箱も中身も綺麗に保管されている完璧な製品が返品され、大量に処分されていく姿を見るのが、汗水流しながら作ったメーカーとして胸が痛む思いだった」とおっしゃっていたのが印象的でした。だから少しでも廃棄ロスをなくすために、返品された製品でも品質の安全が確保できるものは、ロハコのアウトレットに卸すことを決めたそうです。それを聞いた時、「素晴らしい!」と、心の底から思いました。

 ファッションは、某ラグジュアリーブランドが製品を大量に償却処分して炎上したり、一部のファストファッションブランドも問題になったりしますが、化粧品も大量に廃棄されていることにはなかなか注目が集まらないような気がします。なぜでしょう?また、食品の廃棄ロスがメディアでも何度も取り上げられ、大きな社会問題になっていますよね。食品まで消費期限は短くなくとも、“生モノ”であることには違いがありません。となると、化粧品も廃棄ロスは大きな問題だと思いませんか?

 アウトレットに出すとブランドイメージが下がる、定価で買ってくれなくなる、そんな心配もあるのは分かりますが、今の消費者はむしろ肯定的に捉えるのではないでしょうか?海外ではエスティ ローダーがノードストロムのオフプライス業態「ノーダストロム ラック」に製品を卸したり、多くのビューティブランドがオフプライスストアやアウトレットに出店しています。だからといって消費者はセフォラや百貨店で買わなくなっているわけではありません。定価で買う人は定価で買いますし、アウトレットに出したからイメージが崩れるとも思いません。これまで頑なに値引きをしない、アウトレットに出さないスタンスが多かった化粧品ブランドですが、少しでも廃棄ロスを減らせるならアウトレットへの進出はとてもポジティブなニュースなのではないでしょうか?

#MILLENIALMIND:ミレニアル世代の記者が、普段の取材や、日頃から気になっているファッション&ビューティのニュースやトピックスをピックアップします。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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メラニア・トランプ前米大統領夫人のスタイリストが明かす 4年間の思い出あれこれ

 長年にわたり「キャロリーナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)」のクリエイティブ・ディレクターを務めた後、メラニア・トランプ(Melania Trump)前米大統領夫人のスタイリストを担ったエルヴェ・ピエール(Herve Pierre)にインタビューを実施した。ピエールはヒートアップした米大統領選をはじめとする政治的な話題には一切言及せず、純粋なスタイリストとしての経験を熱心に語った。

 初仕事はトランプ前大統領の就任式で着用するドレスのデザインだった。「夫人と初めて会った4日後にドレスのデザインを依頼された。納品まで12日ほどしかなく、細かい要望は教えてもらえなかったために完全に手探りの状態で制作した」。

 4年間を振り返り、「ファーストレディーのスタイリストは予想外だったが、とても光栄だった。大統領夫人のスタイリストはジェームズ・ボンド(James Bond)のようにとてもミステリアスで秘密主義的な役割だ。スタイリストはメディアがまだ知らない州訪問の予定なども把握しているから、情報を漏らさないことが重要だ。常に訪問先の文化や国に適した衣装を選ぶことを心がけていたし、それが難しい場合にはTPOに見合う服装や見栄えのよさに気を遣っていた」と語った。

 スタイリストの経験がデザイナーの仕事にどのような影響を与えたかを問うと、「トランプ政権でのスタイリスト経験とデザイナーの仕事は分けて考えてきた。18年にパンタナーのニコラ・カイト(Nicolas Caito)と『アトリエ カイト フォー エルヴェ ピエール(Atelier Caito for Herve Pierre)』も立ち上げたこともあり、なおさらだ」と、明確なコメントは避けるにとどまった。

 またピエールは、政治的な思想とファッションを別個に考える姿勢を絶賛してもいる。「前ファースト・レディーのミシェル・オバマ(Michelle Obama)は14年に、当時のフランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領との夕食会で私がデザインした『キャロリーナ へレラ』のドレスを着用した。政治的なメッセージをドレスで表現することもあるとは思うが、コレクションやブランドの場合はどうだろうか?例えばマイケル・コースは、カマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領が米『ヴォーグ(VOGUE)』2月号のデジタル版の表紙で着用したパウダーブルーのスーツをデザインしているが、メラニア夫人も『マイケル・コース(MICHAEL KORS)』が好きで何度も着用している。米『WWD』の読者にも民主党支持者と共和党支持者の両方がいるだろう。結局のところ、読者が求めているのは情報やリポートであって、“特定のブランドを買わないように”などと言うことはできないだろう?それは私たちも同じだ」と語った。

ファーストレディーのスタイリストの心得とは?

 後任のスタイリストには“有意義な”情報を提供したいと話すピエールは、「大統領夫人とはいえ、華やかな日もあれば通院の日もある。単にセミフォーマルやカクテルパーティー向けの衣装を探せばいいというわけではない。ファースト・レディーのワードローブは多岐に渡る。とてもクリエイティブな仕事だ。デザイナーの私にとってスタイリングは未知の領域であったため、その都度学びが必要だった。メラニア夫人に『私はスタイリストではない』と伝えると彼女は、『私もファーストレディーじゃないわ。これから一緒に学んでいきましょう』と言ったんだ」と回想した。

 また、大統領夫人のスタイリストは時に間違いを犯すこともあるという。「ジル・バイデン(Jill Biden)米大統領夫人のスタイリストは、彼女がスピーチをする際に『背景は何色ですか?』と聞かなければならないだろう。ドレスが綺麗なだけでは不十分で、カメラ越しの美しさも考慮する必要がある。公人の写真は永遠に残るため、写真映りをよくすることが重要だ。この件に関して、私は毎回上出来だったとは言えない」とコメントした。

 衣装選びはメラニア夫人と一緒に行っていたといい、「夫人のセンスはとても素晴らしい。日頃からさまざまな服装のカメラ映りについて話し合っていた。写真はインスタグラムなどで一人歩きするため、とても大事なことだ」と語った。

 メラニア夫人は普段は「マイケル・コース」や「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」、重要なシーンでは「ディオール(DIOR)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」といったブランドを着用していた。

 メラニア夫人といえば、2018年にテキサス州の移民児童収容施設を訪問した際に、「私は全然気にしないけど、あなたは?(I really don’t care, do u?)」の文字がプリントされた「ザラ(ZARA)」の39.99ドル(約4100円)のジャケットを着用して公の場に姿を現したことで大きな波紋を呼んだ。不法移民に対するトランプ政権の強硬策で親と引き離された子どもたちがいたこともあり、こうした夫人の行動は大々的な批判を浴びたが、スタイリストのピエールはこの件に関しては無関係であったという。「最初に見た時はフォトショップで加工されたものかと思った」。

 インスタグラム(INSTAGRAM)上での政治への関心は、オバマ政権下で勢いを増した。トランプ政権下でもその勢いが衰えることはなく、こうした状況はジル夫人と彼女のスタイリストに引き継がれることになる。ピエールはこの4年間で議論されてきた問題についてのコメントは拒否しながらも、「新しいスタイリストは民族性や象徴性、人びとが特定のスタイルをどのように受け取るか、などについて慎重に検討する必要があることを知っておくべきだ」とコメントした。

 またピエールは、19年にバッキンガム宮殿で行われたエリザベス女王(Queen Elizabeth II)主催の晩餐会でメラニア夫人が着用した「ディオール」の白いノースリーブのドレスなど、公式の場で着用された衣装を適切に整理して保管するための手伝いも行った。保存にあたってのボックスやガイドラインはスミソニアン博物館が提供したという。

 メラニア夫人のライフスタイルはこれから大きく変わることになるが、ピエールは今後も夫人と仕事をしつつ、「アトリエ カイト フォー エルヴェ ピエール」でもフルタイムで働く予定だという。

 ピエールは政治的な話題にこそ触れなかったが、お気に入りのルックをたずねると、「ネイビーのアクセントが印象的な『ドルチェ&ガッバーナ』の白いドレスに、私がデザインした白い大きなつば付きハットを着用した夫人はとても美しかった」とコメントした。

 また、17年の就任式で着用した「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」のパウダーブルーのカスタムスーツや、11月の大統領選で着用した「グッチ(GUCCI)」のプリントドレスに小さなケリーバッグを合わせたスタイルも非常にシックであったし、最後の演説で着用した「ドルチェ&ガッバーナ」のスーツは、暴力を糾弾し、自身の考えを述べる場に相応しいものであったと述懐する。

 ソーシャルメディアで反発が起きた際の対処法については、「私はもう50歳を超えているから、ツイッター(TWITTER)もフェイズブック(FACEBOOK)もやっていない。SNSにとらわれて心配したり、時間を無駄にすることもないから大いに助かっている。私が利用しているのはインスタグラムだけで、9月以降は投稿していない。正直なところ、SNSがあまり得意ではないんだ。誰かから『ツイッターがあなたの話題で持ちきりだ』と言われても、『そうか(笑)』と返して終わりさ」と語った。

 スタイリスト就任当初にケネディ政権下でホワイトハウス報道官を務めたピエール・サリンジャー(Pierre Salinger)の回顧録を読んだという。自身の体験について出版の予定があるかを尋ねると、「今のところ予定はない。もしかしたらいつか、80歳になった頃に書くかもしれないがね」と笑いながら答えた。

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豪華な衣装が話題のネトフリドラマ「ブリジャートン家」 登場人物が21年春夏コレクションを着るとしたら?

 ネットフリックス(NETFLIX)の人気時代ドラマ「ブリジャートン家(Bridgerton)」が、ファンタジックで豪華な衣装も話題となり大ヒットを記録している。

 「ブリジャートン家」の衣装は238人の職人によって特注で製作されており、21年春夏シーズンのトレンドが衣装にも反映されている。同シーズンでは多くのブランドがチュールや花柄、重厚な装飾を施すなどしたロマンチックで華やかなコレクションを発表しており、1813年が舞台の「ブリジャートン家」のお洒落な登場人物たちにもぴったりな雰囲気がある。

 そこで今回は「ブリジャートン家」の人びとが21年春夏プレタポルテ・コレクションを着るとしたら?と、勝手にベストルックを選んでみた。着用すれば、現代の「ブリジャートン家」になれるかも?

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ウィズコロナで進化する幸せ産業 「オン」が開始した100%リサイクル可能なシューズのサブスクって?

 2021年のキーワードは「共感」「共存」「共栄」になると思っている。所有する代わりに一定額を払って最新モデルをリースできる服やバッグのサブスクリプションサービスはすでにあったが、このコロナ禍で無制限に利用できる動画配信や雑誌購読、自由に受講できるオンラインレッスンのヨガなどのサブスクは急増した。在宅時間が増えたことで需要が高まったのだろう。

 月額1000円で毎日1個、好きな味のマカロンを選べるという「ダロワイヨ(DALLOYAU)」のサブスク「マイ マカ(MY MACA)」にもはっとした。お得という以上に日々の小さな幸せと、その都度の支払いが不要という気軽さがうれしい。体重を気にしなければ、すぐにでも申し込みたいくらいだ。ドリンクが飲み放題になるサブスクを導入した飲食店も増えている。客はなじみの店を応援する気分になれ、店にとっては一定の顧客をキープできるメリットがある。

 そんな中、ランニング業界初のシューズのサブスクも登場した。しかもそのシューズは機能に優れているだけでなく、100%リサイクル可能だというのだ。スイスのスポーツブランド「オン(ON)」が開発した持続可能なモデル“サイクロン(CYCLON)”が1カ月3380円で継続的に送られるサービスで、履きつぶしたシューズは焼却されず、常に循環していく。新しいシューズが届いたその箱で今まで履いたものを返却すると、その素材を使った新たな1足が製造され、誰かへと発送される。このモデルは常に自分の傍らにあるけれど、永遠に所有することはできないシューズなのだ。

 ランニングシューズ“サイクロン”は種子が食用油として活用されているトウゴマから得たバイオベース素材で、ソールは軽量かつ耐久性に優れている。幾何学模様の編み目のあるアッパー素材はオーガニックな無染色。かつ一枚の生地で作られているため縫製にも無駄がない。柔軟性や通気性など、ランニングシューズとしての機能性はもちろん、シンプルを極めた無駄のないデザインもまた、コーディネート自在でタウンユースしやすい。

 さらには「オン」は既存の流通が抱える問題にも挑んでいる。製造技術だけでなく流通でもサステナブルな循環を目指し、このサブスクでは基準を満たすまでは配送されないこともあると明記している。シューズの製造過程で発生する二酸化炭素(CO2)総排出量の2~5%が配送過程にあることから、最小需要量を満たす地域のみに発送し、コンテナの中にシューズが数足のみという事態を避ける。つまり、一定の需要がないと発送しないという選択に踏み切った。自分たちが住むエリアに賛同者が集まらないとスムーズな配送は見込めないのだ。

 かつ、21年秋のサブスクサービスのスタートに向けて、賛同者には進捗がシェアされる。このサービスを利用する人は消費者ではなく、このプロジェクトを共に推進させる協働者となる。サイトを見るとその迫力あるメッセージに、「共に改革を起こそうぞ!」という気概のようなものを感じる。

 2010年に「ランニングの世界を変える」という大きな目標を掲げ、スイス・チューリヒの一角でスタートしたスポーツブランド「オン」は、その成長も革新的だった。トップアスリートやエンジニア、それぞれの視点をもつ3人の共同創業者により開発されたシューズはトライアスリートやトレイルランナーなど、ハードな競技に挑むアスリートに支持され、16年のリオ五輪ではトライアスロン女子銀メダリストが着用。10年後の今では55カ国を超えるエリアで、700万人以上のランナーに愛されている。20年にはテニス選手、ロジャー・フェデラー(Roger Federer)も新製品の開発に参画した。

 15年にオン・ジャパンが設立され、ランナー仲間の間で浸透し始めたとき、私自身は、すぐにでも走り出せ、街でも浮かないモデル“クラウド(CLOUD)”をヘビロテするようになった。ブランドマークが目立つシューズしかなかった当時、全てブラックで統一し、小さな「オン」のロゴマークと5ミリ角くらいの小さなスイスの国旗だけが入ったミニマルなデザインは画期的だったのだ。

 裸足のような感覚で足の裏を自在に動かせる「オン」の“クラウド”は、なぜか空手や総合格闘技など格闘系アスリートにも支持されている。体と向き合う機会の多い層に響くのだろう。ちなみに駒田博紀オン・ジャパン代表もアイアンマンレースを完走するトライアスリートであり空手家だ。

 「共感」し、つながっていないけれど、緩やかにつながる誰かと「共存」し、共に「共栄」を目指す。リサイクル可能な循環を築く“サイクロン”のサブスクはそんなコミュニティーとなるのだろう。履くとスイッチが入るようなシューズ、というブランド名のごとく、共に一歩踏み出すことで、新しい世界へのスイッチが「オン」になることを願ってやまない。

間庭典子(まにわ・のりこ)/フリーライター:婦人画報社(現ハースト婦人画報社)を退社後、ニューヨークへ渡る。現在は東京を拠点に各メディアに旅、グルメ、インテリア、ウエルネスなど幅広いテーマで執筆。著書に「ホントに美味しいNY10ドルグルメ」「走れば人生見えてくる」(共に講談社)など

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「トゥー フェイスド」からゲーム機やジャムサンドをイメージしたパレット 色移りしにくいマットファンデも誕生

 「トゥー フェイスド(TOO FACED)」は2月1日、ミニアイシャドウパレット2種を発売する。レトロなゲーム機デザインのパレット“レッツ プレイ ミニ アイシャドウ パレット”(3800円)はオレンジを効かせたブラウン系のカラーやピンクトーンをそろえる。 マット・シマー・メタリックの3種の異なる質感で日常使いからイベントまで幅広いシーンのメイクが可能だ。ジャムサンドをイメージしたパレットは“ザッツ マイ ジャム!ミニ アイシャドウパレット”(3800円)は“THATʼS MY JAM(私のお気に入りソング)”にかけて、聴くとハッピーになるお気に入りの曲のようにプレイフルなカラーをラインアップ。パープルやピンク、ブラウンなどの8つのカラーがセットになっており、さらにブルーベリージャムのような甘い香りが特徴だ。

 同日にはバレンタイン限定のミニアイシャドウパレット“ビー マイ ラヴァー ミニ アイシャドウ パレット”(3800円)も発売する。ピンクやパープルをベースにしたグラマラスなカラーとベーシックにつかえるマットカラーが8色入ったパレットで、キュートからラブリー、セクシーまでさまざまな目元を演出する。香りはバレンタインにもぴったりなローズになっている。

 さらに3月5日には、人気のベースメイクシリーズ“ボーン ディス ウェイ”から、さらに色移りしにくく高密着なマットファンデーション“ボーン ディス ウェイ アンディテクタブル 24H マット ファンデーション”(全12色、各5000円)が登場する(1月22日に公式ECで先行発売)。高いカバー力を誇りながら素肌のような自然な仕上がりを兼ね備えた処方で、まるでフィルター加工したかのような滑らかな肌に仕上げる。色移りや崩れもしにくく、美しい仕上がりが24時間持続する。ウオータープルーフでマスクにも移りにくい処方だ。

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「LV」や「オム プリッセ」、国内ショー初開催の「カラー」まで常連ブランドに感動 編集長&若手記者2人のパリメンズ10選

川井康平「WWDJAPAN.com」記者(以下、川井):ミラノ・メンズ・ファッション・ウィークに続き、パリメンズがスタートしました。70以上のブランドが新作を発表します。今回は、2、3日目の厳選10ブランドを振り返ります。僕は、初めての対談です。お手柔らかにお願い致します。

村上要「WWDJAPAN.com」編集長(以下、村上):川井さん、ようこそ!!リアルにパリメンズを取材していた時は、旅費などの都合もあって2人体制でした。それがデジタルシフトして前回は4人、そして今回は川井さんも加わって5人。着実に広がっていますね。みんなが参加できるのは、改めてデジタルの魅力なんだと感じます。

式典のような豪華な演出

川井:台湾人デザイナーのアンガス・チャンが2015年に開始したブランド「アンガス チャン(ANGUS CHIANG)」は、映画祭のようにファンやメディアが取り囲むレッドカーペットを舞台にショーを開催。それをデジタル配信しましたね。モデルは台湾の俳優やアーティストで、イベント感満載でした。中国語は分かりませんが、インタビュアーはセレブにルックの感想を聞いていたのでしょうか。計30分は、ちょっと長かったですね(笑)。

村上:確かに言葉の壁は大きかったけれど、アイデア賞!ってカンジ。もちろん英語の字幕があればベターでしたが、僕は案外、楽しく見続けることができました。映画祭の華やかさはファッションにも通じるし、「台湾では、こんな芸能人が活躍しているんだ」っていう発見も面白かった。とはいえ、舞台をレッドカーペットに設定しちゃうと、メンズはスーツ、ウィメンズはドレスばかりになっちゃうね。いつもはパーカやショートパンツ、スニーカーとかいっぱい出てくるのに(笑)。ネオンカラーのピカピカスーツにパールを加えたアクセサリー一辺倒になっちゃったのは、勿体無い。フィナーレに登場したデザイナーはGジャンにデニムだったけど、レッドカーペットの上でも違和感ありませんでした。音楽関係のセレブには、カジュアルウエアを着せちゃえばよかったのに。

デザイナー本人によるコレクション解説

川井:ジョナサン・アンダーソン本人がコレクションを手に取り、解説してくれました。デザイナー本人がインスピレーション源やディテール、新型コロナウイルスが世界的に蔓延している中での制作過程など、なかなか知る機会がないことを話してくれるのは嬉しいですね。ファッションフォトグラファーのユルゲン・テラー(Juergen Teller )が撮影した写真をポスターにしているのも印象的でした。

村上:ジェンダーの境界はほとんど消滅、タイムレスなジャケットやコートも増え、ジョナサンが目指す「普遍的なアイテムを、いろんな人間が着ることで、個性を表現する」というゴールに近づいている印象です。大昔、ロンドンメンズで“ちょうちんブルマー”のメンズを見た時は、衝撃的すぎて記憶に深く深く刻み込んだけれど、21-22年秋冬でパフスリーブのコットンジャージードレスを着たメンズモデルを見ても驚かなくなっている(笑)。自分の感覚も大きく変化しているんだな、って思いました。気になったキーワードは、「Reinforce Wardrobe」。直訳すれば「ワードローブを豊かにする」って意味かな?「自分の手持ちに最新コレクションを加えて、少しずつ自分らしいワードローブを作る」という感覚は、サステナブルという価値観が台頭する今、すごく共感できます。「ちょっとだけイマドキ」な洋服をプラスし続ける消費、は、今シーズンのキーワードになりそうです。

世界を目指す意気込みとエネルギーを体現

川井:「ヨシオ クボ(YOSHIO KUBO)」は、日本文化の美的理念の1つ“幽玄”がテーマでした。ショー会場は、国会議事堂など、日本を象徴する建築物の家具や室内装飾を手掛ける三越製作所。ファーストルックを飾ったモデルはTikTokで人気に火が付いた19歳の大平修蔵さんですね。ちなみに現在、フォロワーは300万人を超えています。音楽はDJのリカックス(Licaxxx)が手掛けていて、日本のブランドが世界を目指す意気込みやエネルギーを感じました。

村上:着物風なパターンで侘び寂びさえ感じさせるウエアと、リカックスさんの打ち込み系テクノ、モノづくりの現場という融合が「ヨシオ クボ」っぽいですね。トレンチコートの後ろに「MODERNITYSTIC&BLENDING YUGEN」っていうメッセージがありました。「幽玄にこだわりつつ、融合するのがモダニティ」って意味でしょうか?作務衣風のアウターをナイロンポケットや止水ファスナーなどでアップデートするなど、言葉通り、良さを活かしつつ少しだけ手を加えて今の時代に馴染むものに仕上げるというのは、三越製作所などが行ってきたモノづくりの理想形ですね。

「強さ」が滲み出るプリーツウエア

川井:個人的に「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE)」は大好きなブランドですが、ルックはもちろん、映像も素晴らしかったです。冒頭に登場するプリーツ加工マシンの機械音をBGMにモノトーンのルックが交錯しながら歩いたり、躍動感たっぷりに踊りだったり、空気を含ませるとアイテムが映えますね。「Never Change, Ever Change(変わらないもの、変わるもの)」のテーマ通り、クラシックな装いの中に、プリーツ加工の短めのベストやジャケットなどひねりのあるアイテムを加えており、めちゃくちゃタイプでした。

村上:側から見る限り「この子のワードローブは、4割くらい『オム プリッセ』なんじゃないか?」と思わずにはいられない川井さんとしては、随分あっさりまとめましたね(笑)。もっと愛を語れば良いのに。簡潔にまとめるのが「オム プリッセ」らしいとも言えるけれど(笑)。「Never Change, Ever Change」というテーマは、プリーツそのもののハナシなんじゃないか?って思いました。あらゆる意味で機能的だからプリーツを探求する姿勢は「Never Change」だけれど、プリーツの入れ方とかは「Ever Change」みたいな。最近は全面プリーツ、じゃないアイテムも増えているしね。パリでのリアルの頃から、「オム プリッセ」の得意技と言えばカラフルなプリーツウエアをまとったモデルが表現する躍動感でしたが、今シーズンは見せ方を大きく変えてきましたね。「ポップ」な印象は薄れたけれど、「強さ」が滲みます。正直、洋服自体はそんなに大変身したワケじゃないのにね。改めて「オム プリッセ」やプリーツウエアの多面性を感じました。この服、本当に誰もが、自分らしく着られますよね。余談ですが、月刊誌「WWDビューティ」の2020年10月号の表紙を飾ってくれた「レコ」の内田聡一郎さんが、撮影の時「オム プリッセ」を着ていたんです。ご本人のほんわかした雰囲気とすごくマッチしていたのが印象的でした。なんとなく若い世代は、川井さんのように「オム プリッセ」のミニマルな感じを引き出すコーディネートが多い印象だったので、さすが内田さんって思ったのです。川井さんもたまには、モノトーン以外の「オム プリッセ」に挑戦すれば良いのに。

「コンバース」とのコラボスニーカー登場

川井:「リック・オウエンス(RICK OWENS)」は、ゴシックな会場と時折映る湖畔がダークかつリアルさを演出、さらにBGMのGOHSTMANE(ゴーストメイン)の“HELLRAP”が雰囲気を盛り上げていましたね。ルックの足元は「リック・オウエンス」のセカンドライン「ダークシャドウ(DRKSHDW)」と「コンバース(CONVERSE)」のコラボスニーカーが登場。「ダークシャドウ」だとキャンバススニーカーの“ラモーンズ (RAMONES)”が有名ですが、厚底にスクエアトーとトレンドの要素も取り入れた今作は、ブランドのファンではない僕も「欲しい!」と思いました。

村上:意地悪なくらい、横向きと背面しか見せてくれませんね(笑)。他のブランドは“ド正面”からクローズアップしてくれるのに、リック様のど正面ルックはまぁまぁ「引き」の画面で、何度か別のモデルに遮られてしまいます。でも、良きコレクションでした。いつも通りの迫力は損ねず、川井さんの欲しいモノリストに食い込んだスニーカーやサーマル風のニットタンク、リアルなレザー&ムートンと、ボリュームあるダウンは、みんなが「カッコいい」って感じそう。

民族衣装を取り入れて世界の文化を表現

川井:雪山でシンガーソングライターのソール・ウィリアムズ(Saul Williams)がまるで語り掛けるように、詩を朗読しながら歩いてくるシーンから始まった「ルイ・ヴィトン」。語勢は徐々に熱を帯び、それと同時に次々ルックが登場する演出でした。後半にはラッパーのヤシーンベイ(YASIIN BEY)が踊りながらラップを熱唱。音楽的視点で見てもただただ格好良くて、ドゥーラグを巻いたダンサーなどヒップホップの要素も強かったです。メゾンブランドのアプローチの手数や規模が顕著に表れますね。食い入るように見てしまいました。

村上:結構ギリギリまで「リアルショーを検討していた」と伝えられていますが、「構想数カ月」レベルの壮大な映像作品に仕上げましたね。規模感にも関わらずの、スピード感。さすがは「仕事が早い」、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)です。ここ数年、ヴァージルはフォーマルウエアを極めようとシフトチェンジしている印象ですが、今シーズンが一番スキかも。ドゥーラグを思わせるストール風リボンのハットやシンプルなスニーカーとのコーディネート、ちょっぴりキャッチーなストライプのシャツ&タイ、時折加えるプリーツスカートなど、王道のフォーマルにストリートの遊び心をちょっぴり加えた感じ。革命的な新しさではないけれど、誰もが頑張り過ぎずに楽しめる感じがします。2021年秋冬プレのテーマ、「ニューノーマル時代の適合性」を今シーズンも大切にしています。映像の主役が、クリアチェーン付きのモノグラムのトランクケースなのは、ヴァージルとメゾンの良好な関係を物語っているようでした。ショーピースでしょうがエンパイヤステートビルや凱旋門が“そのまんま”洋服になっていましたね(笑)。今シーズンの招待状は木製の飛行機で、それを収めた箱には「COCKPIT VOICE RECORDER」の言葉が記されていたのですが、納得です(笑)。こういうご時世だから着陸はできなかったかもしれないけれど、空から世界を一周して目に飛び込んでくる風景、湧き上がる感情をコレクションに詰め込んだのかな?チルデンニット風のファーのプルオーバーからデニムのセットアップ、カウボーイ風のゴツいベルトとウエスタンブーツ、サリーのように体に巻きつけたロングストールまで、今シーズンは世界の民族衣装的なスタイルも見え隠れしていました。個人的には、“モノグラム”の飛行機バッグに目が釘付けでした(笑)。

日常の中に感じる希望

川井:「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」はスマートフォンで視聴することを想定してか、縦長で動画を制作。動画自体はルックを見せるための動画内容はいたってシンプルでしたが、足元に溜まるワイドパンツやサックスブルーのオーバーサイズシャツ、ジャケットと同素材のニットのショート丈のパンツなど、アイテムの色味やレイヤードのバランス感がとても美しかったです。

村上:カメラがモデルを下からあおる場所に置かれていたせいか、全体のプロポーションバランスがちょっぴり分かりづらくて損している気がするね。その分、上半身のボリューム感と、ハイウエストパンツのスラッとした感じは印象に残ります。特に気に入ったのは、シャツかな。スエットを重ね着したシャツドレスや、スカーフをトロンプルイユしたオーバーサイズは、気負わずに楽しめそう。ドリスでは比較的珍しいパステルカラーのプルオーバーは、可愛らしい。背景は、朝から昼、夜に変わって、また朝を迎えてエンディング。こんな時代でも、新しい一日はやってくるのは変わらない。日常を感じさせつつ、希望も抱かせる、壮大ではないものの心地よいドリスらしい演出でした。

海洋問題をコレクションを通して発信

川井:「ボッター(BOTTER)」は今回、海洋問題に対する主張とカリブ海のサンゴ礁の保全活動からショーを始めました。ルアーを全体にあしらったコートや、フィッシングベストの要素を取り入れたジャケット、サンゴを模したネックレス、ブイ(浮き輪)のバッグなど随所に海に関するアイテムを盛り込んでいます。ファッション業界においてもサステナビリティは最重要課題の一つですが、コレクションを通じて社会問題を提起するのは、素晴らしい姿勢で姿勢ですよね。

村上:ルアー付きのジャケットは、なんだか“釣られちゃってる”感じで居心地が悪そうな気がします(苦笑)。それ以外を除くと、今シーズンは標榜していたクチュール的プレタポルテ感が薄れたかな?立ち位置の模索は続く、っていう感じかな?

初の国内ショーは持ち味を十二分に発揮

川井:「カラー(KOLOR)」がランウエイショーを行うのは、パリで開催した2017-18年秋冬コレクション以来、約4年振りです。今回のショーは日本国内での発表、しかも「カラー」にとって国内でのランウエイショーは初の試みです。僕はライブ配信を見ていましたが、かなりのルック数でした。要さんは現地でご覧になったんですよね?いかがでしたか?

村上:いやぁ〜、サイコー。今シーズンも欲しいものいっぱい(笑)。メンズは、生来の渋さと心地よさ、モード感が今シーズンもちょうど良いバランス。パリメンズでの発表会を展示会形式に改めた頃に“吹っ切れて、手に入れた”印象の迷いなきパッチワーク&ハイブリッドは今シーズンも潔く、ランウエイショーの迫力という意味ではパリメンズ時代より何倍もパワーアップしている印象です。ウィメンズなんか、ほとんど工作。DIYですよ(笑)。「阿部さんの頭の中は、こんな風にいろんなことが渦巻いているんだろうなぁ」なんて感じてしまいます。潔く、大胆な感じは、ここ数年の継続路線。だから去年や半年前の洋服も自然に加えることができそうです。ジョナサンが話していた「Reinforce Wardrobe」という言葉を思い出しました。来週の「カラー」の展示会で、僕も自分の「Reinforce Wardrobe」を考えたいと思います!

音楽的要素を感じるスタッズやベルト使い

川井:「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)は前回同様、モデルがランウエイを歩く様子をメインに、所々に商品説明の画像を差し込んだ映像でした。スタッズをあしらったレザージャケットやピタッとしたパンツ、たくさんのベルトを施したコートなど、どこか音楽的なムードを感じました。

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ネトフリの新リアリティーショー「きらめく帝国」 リッチなアジア人にスポット

 ネットフリックス(NETFLIX)は、新リアリティーシリーズ「きらめく帝国〜超リッチなアジア系セレブたち〜(Bling Empire)」の配信を1月15日にスタートした。同番組はシンガポールを舞台にリッチなアジア人の様子を描いた映画「クレイジー・リッチ!(Crazy Rich Asians)」と、ビバリーヒルズを舞台にしたリアリティー番組「ザ リアル ハウスワイブス(The Real Housewives)」を掛け合わせたような作品で、撮影は新型コロナウイルスのパンデミック以前に行われた。

 同番組ではロサンゼルス在住の超富裕層のアジア系アメリカ人にスポットを当て、伝統的な家柄ゆえの価値観や重圧に対する葛藤、恋愛、アイデンティティー、そして不妊症に至るまで、出演者たちが心の内をさらけ出し、時にはディナーパーティーで「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のネックレスがほかの出席者と被ってしまう恐怖に怯えたりもする様子が映し出されている。

 公式な提携はしていないが、同作には「ピアジェ(PIAGET)」「ブシュロン(BOUCHERON)」
「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「シャネル(CHANEL)」「バカラ(BACCARAT)」といった多くの有名ブランドのアイテムも登場する。また、パリでのプライベートショッピングやクチュールショー、LAのビバリー・ウィルシャー・ア・フォーシーズンズ・ホテル(Beverly Wilshire A Four Seasons Hotel)での優雅なシーンや出演者の豪華な家の様子なども垣間見ることができる。

 現在「ルイ・ヴィトン」「ディオール(DIOR)」「モンクレール(MONCLER)」といったラグジュアリーブランドは、パンデミックによる市場の低迷からいち早く回復して成長を続けている中国を中心としたアジア市場にターゲットをシフトしているが、時を同じくして番組の配信がスタートすることとなった。

 主な出演者には、台北生まれの慈善活動家でクチュールのコレクターでもあるクリスティン・チュウ(Christine Chiu)や、ビバリーヒルズで整形外科医として働くクリスティンの夫、ガブリエル・チュウ(Gabriel Chiu)がおり、2人の息子のベイビーG(Baby G)は初めての誕生日パーティーに100万ドル(約1億円)を費やされるという甘やかされっぷりだ。

 ほかにも、シンガポールの海運業の後継者ケイン・リム(Kane Lim)は30万ドル(約3000万円)のスニーカーコレクションが自慢であったり、レインボーヘアを専門に活躍するスタイリストのガイ・タン(Guy Tang)や、北京のテクノロジー業界で億万長者になった父を持つ馬術師のジェイミー・シェ(Jaime Xie)は「シャネル」が大好きであったりと、全ての出演者がインパクトに事欠かない。ちなみにジェイミーの馬はエミレーツ航空(Emirates Airlines)を利用しているが、豪華な厩舎に関してはスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)の娘で馬術にも長けているイブ・ジョブス(Eve Jobs)に奪われてしまったという。

 ブランドン・パナリガン(Brandon Panaligan)と共同で同番組の製作総指揮を取ったジェフ・ジェンキンス(Jeff Jenkins)は、「ケビン・クワン(Kevin Kwan)原作の映画『クレイジー・リッチ!』が大ヒットしたこともあり、キャスト全員がアジア人、またはアジア系アメリカ人の作品には需要があると考えた。映画だけでなくテレビ番組も必要だし、成功すると思った。それに、女性だけでなく男性のファッションリーダーにも焦点を当てているリアリティー番組は珍しい」とコメントした。

 ジェンキンスはこれまでに、リアリティー番組の「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ(Keeping Up With the Kardashians)」「シャーズ オブ サンセット(Shahs of Sunset)」「シンプル ライフ(The Simple Life)」なども手掛けている。

 パリ、ミラノ、LAのファッション界の上顧客で、エピソード1では旧正月のチャリティーイベントのためにロデオドライブを閉鎖してしまうほどの影響力を見せつけたクリスティンにとっては、今回の番組出演がハリウッド進出のチャンスとなることも魅力的であったという。

 番組のプロデューサーも務めたクリスティンは、「ディオール」と「シャネル」のファインジュエリーを輝かせながら、「番組はアジア文化のほんの一片を映し出したに過ぎないけど、アジア人にスポットを当てているだけでなく、キャストのバックグラウンドが中国、台湾、日本、韓国、ベトナムなど多様性に富んでいるのも刺激的だわ。アジア人は普通はあまり人前に出たがらないから、この番組はある意味ユニークでもある。アジアではセラピーは推奨されていないし、他人に弱さを見せることもない」とコメントした。

 出演者の1人で筋金入りの中国的価値観の下で育てられたLA出身のシェリー・チャン(Cherie Chan)は2人の子どもを持つ母親で、番組では妊娠、出産後の苦労、そして伝統的な中国の健康療法について語っている。シェリーは「ミュウミュウ(MIU MIU)」を着用した姿でラスベガスからのビデオ通話に応じ、「感情をあまり表に出さないように育てられたこともあり、番組で気持ちを吐露するのがとても難しかった。でも、外に出て誰かに助けを求めることを学んだわ」と話した。

 クリスティンは「今は私たちアジア人にとって素晴らしい時よ。『ティファニー(TIFFANY & CO.)』は私が支持する6つのチャリティー団体に寄付している。アジアは長年にわたってラグジュアリーブランドを支えてきた。そうしたブランドがアジア市場に重きを置いて投資してくれることに感謝している。番組ではラグジュアリーブランドとアジア人顧客との互恵関係やリスペクト、サポートにも触れている。私は26歳の時にクチュールを集め始めた。以前はただ可愛いものを購入していたけど、今は『ディオール』2019-20秋冬オートクチュール・コレクションのラストを飾った“ゴールドハウスのドレス”といった意味のあるものを選ぶようにしている」とコメントした。
 
 もちろん同番組はファッションだけでなく個性、人間ドラマ、敵対心といったリアリティー番組に求められる要素も満載だ。クリスティンはアンナ・シャイ(Anna Shay)と敵対する一方で、ランウエイショーで知り合ったシェリーとは本物の友情を育んでもいる。

 また、リアリティー番組への出演はキャリアの出発点になりうることでも知られている。整形外科医の夫と20年に渡って医院を営んできたクリスティンには、すでに夫と専門家チームの協力を得た美容関連の事業計画があるという。クリスティンにローンチの時期を尋ねると、「未定だけど、おそらくセカンドシーズンの頃かしら」との答えが返ってきた。

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Whatからhowへのシフト エディターズレター(2020年11月12日配信分)

※この記事は2020年11月12日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

Whatからhowへのシフト

 今週発売の「WWDジャパン」に伴う、MUJI特集担当記者の座談会を面白く拝読しました。一番「そうだねぇ」と思ったのは、ビューティを担当する中村記者の「普段、化粧品の取材をする際は『商品開発にあたってどのようにマーケティングしたか』『どうトレンドを取り入れたか』『それをどう宣伝するか』といったことを聞きますが、今回の取材では『本当に生活に必要なものだから化粧水を開発しました』といった話で、取材がいつものように進まなかったんですよ」の箇所。コレMUJIに限らず、最近のブランドやクリエイターに下手な質問をすると返ってきてしまう「ありがちな答え」な気がしています。決してMUJIが特別ではありません。

 「必要だから、作った」。当たり前の話で、それ以上でも、それ以下でもありません。だから「なぜ、作ったんですか?」って聞いちゃうと、中村記者が戸惑うような答えになっちゃう。そこで私は最近、「なぜ、作ったんですか?」ではなく、「なぜ、必要だと思ったのですか?」「その意思は、モノづくりの中でどう反映を?」とか「その想いに共感してくれるのは、どんな人?」、そして「共感してもらうため、どう伝えている?」などを聞くようにしています。結果返ってくるのは、「なぜ作る?」や「どのようにマーケティング?」「どう宣伝?」と投げかけがちな我々が期待する回答に近づき、記事として、ちゃんと成立するんです。

 こんな時に大事なのは、「what(何を?)からhow(どうやって?)にシフトしているのかな?」と思います。そして、もし、このシフトが本当に進んでいるのだとしたら、「what」の事ばかり考えてきたファッション&ビューティ業界にとって大きなチャレンジです。もちろん「what」は大事。いや「what」が完璧だからこそ「how」の議論ができるとか、「how」を積み重ねたからこそ完璧な「what」が誕生するというワケですが、「how」ありきの「what」、もしくは「what」の背景にある「how」のコミュニケーションが大事です(この1文、難易度高いですねw)。「how」で共感してくれた消費者は、「what」を盲目的に信じる気もします。

 「how」へのシフトは、大変です。「what」なら伝え方はある程度画一的でOKかもしれませんが、「how」の伝え方はさまざま。相手によって、タイミングによって、メディアやチャネルによって、伝える人によって変わるでしょう。めんどくさいですねぇ(苦笑)。でも、楽しそうでもありますねぇ(笑)。1人で「how」の伝え方を数多く考えるのは、大変かもしれません。そう考えると、「how」の伝え方をたくさん考えるには、大勢が薄~く参画するチーム作りが望ましいのか?思考は、そんな組織論にさえ及んでいます。

SOCIAL & INFLUENTIAL:社会情勢によって変化するファッション&ビューティ業界を見つめます。インクルージョン(包摂性)&ダイバーシティー(多様性)な時代のファッション&ビューティから、社会に届けたい業界人のオピニオンまで。ジャーナリズムを重んじる「WWD JAPAN.com」ならではのメルマガです。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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高橋悠介の「CFCL」が初のポップアップイベント開催 「イセタンサローネ」で

 高橋悠介が手掛ける「CFCL」は、初のインスタレーションと先行ポップアップイベントを伊勢丹新宿本店、「イセタンサローネ」で開催する。会期は伊勢丹新宿本店が1月27日から2月9日まで、「イセタンサローネ」は2月17日から23日まで行う。

 「イセタンサローネ」では、「CFCL」ファーストコレクションの全アイテムをそろえたほか、ベルリンを拠点とするアーティストのエルムグリーン&ドラッグセットの作品を1階のアートウォールで展示する。同アーティストが手掛けた西洋近代抽象彫刻とポップで漫画的な形状を融合した立体作品“SUPERMODELS, FIG. 22”は、高橋悠介がコンピューター・プログラミング・ニットでデザインした洋服を身に纏い展示されるようだ。

 高橋は2010年に株式会社三宅デザイン事務所に入社し、「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」を約6年にわたって率いた後、2021年春夏シーズンから新ブランド「CFCL」を立ち上げた。

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「ウカ」の人気ネイルから“ピンク”の新シリーズが登場 スモーキートーンからビビットカラーまで

 トータルビューティサロンの「ウカ(UKA)」は2月22日に、人気ネイルカラーから新シリーズ “ピンクスタディ スリー”(全6色、各2200円)を数量限定で発売する。

 “ピンクスタディ スリー”は「ピンクが好きだけどピンクを塗れない大人へ」をテーマに、トーンの異なる6色のピンクを提案する。スモーキートーンから華やかなビビットカラーをそろえ、“Lun Lun”や“Uki Uki”など、カラーネームで色に込めたイメージを表現した。また、同日発売の“トップコート スモーキー シャイン”(2000円)は、ピンクを研究して制作。カラーをトーンダウンするクリアなグレーで、重ね塗りすることでさまざまなニュアンスを楽しめる。

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実はポリポリ食べてもおいしい! リモートワークのお供として“サン・クロレラ A”が話題

 サン・クロレラが半世紀近くにわたって販売している“サン・クロレラ A”は、体作りに欠かせないタンパク質やビタミン、ミネラルなど59種類以上の自然由来の栄養素をバランス良く含むプラントベースのホールフードだ。

 粒やパウダーなどの形状があり、どちらも水で飲むのが一般的だが、粒タイプの“サン・クロレラ A”に関して「ポリポリ食べてもおいしい」と話題になっている。「薬やサプリメントのような見た目だが、実はそのまま食べても味がしておいしい。低カロリーで栄養があるので、当社のスタッフはよくオフィスワークやリモートワークのお供としてポリポリ食べている」とPR会社の担当者は話す。

 「ただ、乾燥粉末を固めたものであるため、体の水分を吸収してしまうこともあり、コップ1杯程度の水またはお湯、お茶などを摂取するようにしてほしい」とのこと。

 化学的に精製されたサプリメントとは異なり、緑藻類の一種であるクロレラを安心・安全に飲みやすくした健康食品なので、不足する栄養素を手軽に補える補助食品として生活習慣に取り入れやすいことも特徴だ。

 また、スティック状の個包装にした“サン・クロレラAパウダー for Cooking”は、すぐに混ざるため料理に取り入れやすく、シチューやパスタソースのほか、ホットケーキやドーナツなどのおやつにプラスする人も増えている。

 「一般的な抹茶などと比べて緑色が深く鮮やかなので、料理好きな人の間では“インスタ映えするグリーン”としても認知されつつある」という。実際、クロレラをうどんに取り入れた“クロレラうどん”なども販売している。

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おこもり美容で人気の“ボディーケア” 「アットコスメ」の口コミランキングTOP5から読み解くヒットの法則

 自宅で過ごす時間が増え、おこもり美容で“ボディーケア”にも力を入れる人が増えている。乾燥が厳しくなるこの季節、人気を集めたアイテムとは?今回、「アットコスメ(@COSME)の12月の口コミランキングから「ボディーケア」TOP5をお届け。さらに「アットコスメ」に寄せられたクチコミを篠田慶子アットコスメ編集長が解説。ボディーケアのヒットの法則を紹介する(集計期間:2020年12月1日~31日)。

-12月、「ボディーケア」に関連するキーワードで頻出したものは?

篠田慶子@cosme編集長(以下、篠田編集長):12月のボディーケアのクチコミで最も出現したのは「香り」。なかでも「香り-癒す」という表現が2019年より増加している。2020年は特にボディーケアに対して「香りで癒されること」が求められた。また、「手洗いとアルコール消毒が欠かせない生活で、例年よりも乾燥がひどい」というクチコミからも推察できるように、前年よりも「ハンドクリーム」の出現も増加傾向にある。ハンドクリーム塗布後にPCやスマホに触ったときのべたつきが気になる人も多く、「たっぷり塗ってもサッと溶け込むので、その後スマホやPCを触っても気になりません」といったクチコミが前年よりも増加した。
キーワード:【香り、香り-癒す、ハンドクリーム、アルコール、手洗い、スマホ-触る、PC-触る】

-「ボディーケア」以外で好調なアイテムは?

篠田編集長:「クチコミ総合ランキングでは、12月以降もスキンケアが好調。「@cosmeベストコスメアワード2020」で総合大賞を受賞した「ランコム」“ジェニフィック アドバンスト N”(30mL、10000円/50mL、1万4000円/115mL、2万5000円)をはじめ、TOP10のうち5~6アイテムはスキンケアが占めている。対して、リップやアイシャドウなどの色物は少ない印象だ。マスク生活が続くなか、スキンケアが重視される傾向が続いている。

2020年12月ボディーケア
「クチコミ」ランキング

1位「アユーラ(AYURA)」“メディテーションバスt”

 2020年10月にリニューアル発売され、「@cosmeベストコスメアワード2020 下半期入浴剤新人賞」を受賞したアイテム。「香りに癒される」「リラックスできる」と好評。デイリー用というよりも「自分へのご褒美に」といった声が目立ち、プレゼントとして贈ったり、受け取ったりというクチコミも多くみられる。

 12月は肌寒い季節であったことに加えて、コロナ禍で「おうち時間」が増えたこと、癒しを求める人が多くなったことが、ランキング1位の要因と考えられる。

2位「キュレル(CUREL)」“ディープモイスチャースプレー”

 2020年4月発売で、「@cosmeベストコスメアワード2020 上半期新作ベスト化粧水」第2位を受賞。「お風呂上りに全身にシューっとしている」というクチコミが多数寄せられた。逆さにしても使えるスプレーで、手が届きにくい背中まで手軽に保湿できる点が支持された。「しっかりケアをする前の、取り急ぎの保湿として重宝する」という声も多く見られた。発売以来ランキング上位をキープしている。

3位「ハウス オブ ローゼ(HOUSE OF ROSE)」“Oh! Baby ボディ スムーザー N”

 「@cosmeベストコスメアワード2015」で殿堂入りを果たした、ランキング常連の定番人気アイテム。「肌がすべすべになる」、「大容量でコスパがよい」といった意見も。ロングセラーで、リピート買いしている人が多いのも特徴。12月に開催された@cosme Beauty Dayではスパチュラ付きの限定キットが販売され、そのキットを購入した方のクチコミも多く見られた。

4位「ニベア(NIVEA)」“ニベアクリーム”

 「@cosmeベストコスメアワード2015」で殿堂入りを果たした、ランキング常連のアイテム。全身の保湿に惜しみなく使えるコスパの良さはもちろん、「昔からなじみがあり安心感がある」「他のブランドのアイテムを使ってみても最終的に戻ってきてしまう」といった声も目立つ。家族で愛用している、というクチコミも多数。

5位「バース(BIRTH)」“薬用BARTH中性重炭酸入浴剤”

 「@cosmeベストコスメアワード2020 ベスト入浴剤」第1位を受賞。「冷え性でも足先まで温まる」「お風呂上りもポカポカ感が続く」「入浴後はぐっすり眠れる」といった声が寄せられている。冷えが気になる季節になり、ランキング順位が上がっている。

 なお、「WWDジャパン」1月25日号の付録「WWDビューティ」1月号では、「アットコスメ ショッピング」の「ボディーケア」売り上げランキングを掲載している。ドラッグストア「トモズ」やバラエティーショップ「プラザ」の売り上げトップ5も必見だ。

小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる

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ヘパリン類似物質に最適な基剤を徹底研究 たどり着いたバーム状クリームのテクスチャーに注目

 肌細胞に着目したスキンケアを展開する「セルエフ」は、肌の保水力を高めるヘパリン類似物質配合の薬用クリーム“セルエフ ドライケア メディカライザー”(30g、5273円)を2月1日に発売する。

 ヘパリン類似物質とは、人の肝臓で生成される糖類の一種“ヘパリン”に似た成分で、親水性と保水性に優れていることから、乾燥肌の対策として注目されている保湿有効成分。

 これまで細胞研究に注力してきた「セルエフ」は、ヘパリン類似物質の効果を最大限に発揮できる基剤を徹底研究し、独特の質感を持つバーム状クリームを開発。バームの密着感とクリームの伸び広がりやすさという“いいとこどり”をしたテクスチャーで、肌の隅々まで潤いを届け、まるでラップのように隙間なくピタッと肌に密着する。

 肌の水分保持機能や損なわれがちなバリア機能を高め、乾燥や外的刺激から肌を守るとともに、炎症を抑えて肌を潤いで満たす。柔らかな基剤でベタつかず、使用後の肌は見えないベールで覆われたようにつるんとするため、乾燥しがちな夜につけるナイトシーリングマスクとしても使用できる。

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「グッチ」に“どこでもドア”が出現 ドラえもんコラボ発売記念で国内4店舗に

 「グッチ(GUCCI)」は、日本の人気マンガ「ドラえもん」とのコラボコレクションを1月19日に発売した。これを記念して、青山、新宿、渋谷、名古屋の4店舗で、おなじみのひみつ道具“どこでもドア”を設置するインスタレーションを開催している。扉を開けると、“「グッチ」の価値観と通じ合う場所”として選ばれた「グッチ プレイス」の映像を楽しむことができる。思い思いのポーズで記念撮影も可能だ。

 コレクションはスエット5型(11万5000円〜16万円)、ショルダーバッグ3型(12万〜3万1000円)、シューズ4型(4万5000円〜11万400円)、スカーフ2型(4万1000円〜5万6000円)など幅広いアイテムがそろう。バッグは定番の“GGパターン”を細かくしてドラえもんが際立つデザインに仕上げるなど、ブランドの世界観とマッチするよう意匠を凝らしている。

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安達祐実がワコール「ウンナナクール」のイメージモデルに

 ワコールの「ウンナナクール(UNE NANA COOL)」はノンワイヤーの“サンロクヨンブラ”新色発売に伴い、俳優の安達祐実を2021年春シーズンのイメージモデルに起用した。“サンロクヨンブラ”は、特別な1日以外の364日の日常を楽しく過ごして欲しいという思いから生まれたもので、今シーズン新色9色が加わる。このブラは、ミニマルなデザインで透け感のある素材を使用し、表と裏の素材カラーを変えるなどデザインにこだわりながらも軽い付け心地で自然にバストメイクできる優れものだ。1月7日にメロンやローズピンクなどの5色が発売され、3月18日にスカイブルーやライトパープルなど4色が加わる。ブラジャーの価格は2800円、ショーツは1300円、サニタリーショーツは1500円。

 安達を起用したムービーとビジュアルはブランドのクリエイティブディレクターである千原徹也が手がけ、撮影はビジュアルアーティストのタカコノエルが担当。1月21日に公開されたムービーとビジュアルで安達は、364日の“日常”を自然体で表現している。

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2020年の百貨店売上高、25%減の4.2兆円 衣料品が食品に抜かれる

 日本百貨店協会は22日、2020年の全国百貨店売上高が前年に比べて25.7%減の4兆2204億円になったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、1975年以来45年ぶりの低水準になった。4〜5月にかけての緊急事態宣言による店舗休業、営業を再開して以降も繁華街への外出控える人が増えたことなどが響いた。この数年、百貨店を下支えしていた訪日客が激減したことも打撃だった。

 リモートワークの増加、結婚式や旅行の中止・延期などコロナ禍の新常態を強いられるなか、衣料品の売上高は31.1%減の1兆1409億円で終わった。食料品が15.9%減の1兆3193億円だったため、商品別売上高で初めて衣料品が食料品に逆転された。

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【動画】古着のプロが教える値上がり必至のアイテムとは?

 今回の出張インタビューのテーマは、“今買って、これから値上がり必至の古着アイテム”です。東京・高円寺と吉祥寺に6店舗を構える古着店「サファリ」の商品の中から、オーナーである村山佳人さんと古着系ユーチューバーのゆーみん&きうてぃがピックアップしてくれました。

 村山オーナーが「高いものには高い理由がある。だから買うべき」と言えば、きうてぃが「僕らの動画でもそれを啓蒙しているところです」と応えます。「バブアー(BARBOUR)」のレアモデルあり、1960年代製の英国海軍アウターあり、出演者一同「安っ!」と声をそろえてしまった70年代製の「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」のスーツあり。三者三様の推しアイテムに注目ください。

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【動画】古着のプロが教える値上がり必至のアイテムとは?

 今回の出張インタビューのテーマは、“今買って、これから値上がり必至の古着アイテム”です。東京・高円寺と吉祥寺に6店舗を構える古着店「サファリ」の商品の中から、オーナーである村山佳人さんと古着系ユーチューバーのゆーみん&きうてぃがピックアップしてくれました。

 村山オーナーが「高いものには高い理由がある。だから買うべき」と言えば、きうてぃが「僕らの動画でもそれを啓蒙しているところです」と応えます。「バブアー(BARBOUR)」のレアモデルあり、1960年代製の英国海軍アウターあり、出演者一同「安っ!」と声をそろえてしまった70年代製の「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」のスーツあり。三者三様の推しアイテムに注目ください。

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