「プライベート ポリシー」2021-22年秋冬ニューヨーク・コレクション

 「プライベート ポリシー(PRIVATE POLICY)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。

The post 「プライベート ポリシー」2021-22年秋冬ニューヨーク・コレクション appeared first on WWDJAPAN.com.

“スーツに見える作業着”にUA重松&アートディレクター葛西、超大物2人がタッグを組んだ理由

 「水道屋が作った“スーツに見える作業着”」として知られる「ワークウェアスーツ」(WORKWEAR SUIT)こと「WWS」が、飛躍に向けて新たなステップを踏み出す。2月16日には新ロゴのお披露目とともに、海外進出を含めた成長戦略を発表する。見逃せないのが、力強いサポーターの存在だ。1人はブランドの可能性を確信して2019年11月から顧問を務めているユナイテッドアローズの創業者であり現名誉会長の重松理氏。もう1人はアートディレクターの葛西薫氏。西武百貨店の往年の広告やサントリーの烏龍茶のCM、ユナイテッドアローズの広告、さらには虎屋グループ全体のクリエイティブディレクターを務めた、サン・アド顧問でもある重鎮だ。オアシスライフスタイルグループの関谷有三代表取締役を交えた鼎談から、その魅力と将来の可能性を探る。

UA重松名誉会長が
「WWS」にほれ込んだ理由

WWDジャパン(以下、WWD):今回、「WWS」のブランディングに際して、大御所の葛西さんがアートディレクションを手掛がけると聞き、正直、驚いた。重松さんからお声がけしたとのことだが、お2人の出会いとは?

重松理ユナイテッドアローズ名誉会長兼オアシスグループ顧問(以下、重松):1996年に初めてユナイテッドアローズ(UA)が広告を打つときのアートディレクションに携わっていただいてから、25年以上の付き合いになる。実はUAはワールドから出資を受けて89年に創業した当初から株式公開を目指していた。90年に渋谷店、92年に原宿店を出店し、5~6期目に初めて黒字化した際、次の目標である株式公開に向けてどう助走するかを考えたときに、社会性を持つため広告を打とうと考え、行き着いた答えが、葛西さんだった。

葛西薫アートディレクター(以下、葛西):間を取り持ってくれたのはスタイリストの山本康一郎さん。当時サントリーのウイスキーの広告の仕事で、指揮者の岩城宏之さんや脚本家の倉本聰さんなど著名人の男性のスタイリングを山本康一郎さんに担当いただいていた。その山本さんからある日突然、「ユナイテッドアローズが初めて広告を打つので、紹介させてほしい」と言われて驚いた。トレンドに疎くて若者風は苦手でファッションの広告は遠ざけていたけれど、「その素の感じがいい」といわれた。普段は年上の社長と仕事をすることが多い中で、重松さんとは同い年だったこともあって意気投合して、それからはずっとお付き合いさせてもらっている。

WWD:では、重松さんが「WWS」を知ったきっかけは?

重松:UAの顧客である佐藤修(マスターピース・グループ会長兼社長)さんから「今興味を持っている経営者がいる。おやじの会社を引き継いだ水道工事会社の社長で、「スーツに見える作業着」というものを作った。3Kのイメージがある中で人を採用するにはものすごく努力が必要な中、高い伸縮性と撥水性を持ち、かっこよくて、通勤着にもなり、そのまま作業をして、軽く表面を払えば、食事やデートにも行ける優れものだ」と聞かされて。本当かな、と最初は半信半疑だったけれど、自分が着物の上に羽織る雨がっぱを作ってもらえたら、という下心もあって会うことにした(笑)。

関谷有三オアシスライフスタイルグループ代表取締役(以下、関谷):重松さんを紹介いただきありがたかったが、実は正直、戸惑ってもいた。憧れの経営者なのでお会いしてみたい、感想やアドバイスが欲しいとは思いつつも、僕らなりの問題意識を持ち、アパレルの人間じゃないからできた服だという自負もあった。しかも、「究極のマルチウエア」「服を買い替えないサステナブルな考え方」など、アパレルの方々の観点とは真逆だと思う。その中でアパレル界の神様みたいな人にお会いしたときに、プラスになるのか、お叱りを受けるか……。でも、服を見た瞬間、第一声で「この生地はいいね」と言っていただき、「君たちがやろうとしているこの服のコンセプトは、これからの時代に合っている」「アパレルの人間では絶対に考えられない発想だ」「何色にも染まらずにやっていったほうがいい」と言われ、自信をいただいた。

WWD:商品の第一印象は?また、顧問を引き受けることを決めた理由は?

重松:素材を見たときに、「これはスゴイ!」と感動した。ぬめり感があって高級感があって。触れても羽織っても気持ちいいし、よく伸びる。しかも、雨や水にも強い。企業の制服として続々と採用され右肩上がりで伸びているのも納得だった。同業他社だとさすがに(顧問は)できないが、普通のアパレルとは違うジャンルだし、社会にとって絶対不可欠なものなのでもっと需要が高まるだろうと思い、お手伝いしようと決めた。まずは素材が一番の特徴だから、素材をブランドにしようと、「アルティメックス(ultimex)」と名付けた。究極という意味で、“ダントツ”“ぶっちりぎ”という好きな言葉を付けた。もう一つ、この事務所に初めて来たときに、ZOZOを初めて訪ねて創業者の前澤友作さんに会ったときと同じ匂いがした。自分たちの感性ではないクリエイティブだなと思った。若さや独特のエネルギーがあり活気があった。成長するなと直感した。

オアシス関谷代表の
「WWS」の開発に込めた思い

WWD:では関谷さん、あらためて「WWS」の開発に込めた想いとは?

関谷:もともと水道屋からスタートし、台湾で出合った「春水堂」を情熱だけで日本に持ってきて運営したりもしていた。そんな中、水道会社が10周年の節目に記念事業として「作業着をかっこよくしたら、若い人材の採用が増えるのでは」という人事の発案が「WWS」の出発点になった。僕も子どものころから作業着を着た大人に囲まれていたので、かっこいいと思う反面、気になるときもあった。クリスマスに家族でイタリアンレストランに食事に行ったときも父親はいつも通り作業着姿で。たまたま同級生の家族が隣の席にいて、パリッとスーツを着た友達のお父さんを見て、恥ずかしくなってしまって。そこから、作業着は動きやすくて毎日洗えて機能性が高いのは当たり前だけれど、スマートではいけないのかという疑問が潜在意識に刻み込まれた。また、作業着が当たり前の家だったので、スーツは堅苦しくて嫌いだった。その思いが混在していたからこそ、「作業着ともスーツとも違う、これからの時代にニュースタンダードになる服を作る!」とエネルギーを注げた。

WWD:開発は順調に進んだ? 一番苦労したことは?

関谷:素材の壁だ。スペックとして耐久性や撥水性など機能性の良いスポーツ素材はあるけれど、機能性が高いと重くなったりシャカシャカ音がしたり着心地が悪くなってしまう。逆に着心地を重視すると耐久性が失われたり。100種類近い生地を検討したが、理想的なものはなかった。結局、2年間と数千万円をかけてオリジナルの生地を開発した。すごくいいものができたという自負はあったが、社内向けだけに開発しているなんてもったいないと知人に指摘され、事業化しようと決意。三菱地所から高級マンションの管理人用に採用したいと依頼され、そこから事業がスタートした。

WWD:葛西さんが今回、アートディレクションの仕事を引き受けた経緯は?

重松:新しいモノやコトが、社会の中でどういう位置付けになるかは広告次第で大きく変わってくる。葛西さんは社会性やフィロソフィーを作ってくれる方。その重要な部分を葛西さんに託したいと思った。お忙しいし、誰でも彼でも仕事を受けてもらえるものでもない。これまでも僕の方から、葛西さんに紹介した企業は、1社だけ。けど、世の中の課題を本気で解決しようとしているところは、絶対に断らないという確信があった。

葛西:重松さんに紹介いただいたのは19年の終わりごろ。実は仕事に対して慎重だった時期だったが、関谷さんからお話を伺えば伺うほど、ムラムラと僕の頭の中にやる気が湧いてきて、これは面白そうだな、と。新しいジャンルなので丁寧に世の中に出すべきで、だからこそ、むしろやりがいも感じた。スティーブ・ジョブス(Steve Jobs)が起こしたアップル(APPLE)のようでありたいと互いに話が盛り上がった。何よりも、未来に向けた熱意と、論理的なものを両方感じたのが大きかった。実際、「WWS」は雨の日にも重宝で、柔らかくて軽くてシワになりづらい。いくらでも自由に着られる重宝さを体感した。いわゆる作業着でもないし、洋服なのか何なのか。形としてはファッションだけど、全く新しいカテゴリー、新しいジャンルの、新しい究極のもの、まさにアルティメイトだと驚いた。

ロゴは究極のシンプル、
葛西アートディレクターが
行き着いた“答え”

WWD:今回の新ロゴ「WWS」と「ワークウェア スーツ」に託した思いは?

葛西:“ニュースタンダード”という言葉が何度か出ているが、突飛なものではなく、永遠に続くもの、ジャンルを問わないようなものを目指した。広範囲に考えて、さまざまな角度のものを関谷さんにご覧いただき、試しながら広げながら探るという形を取ったが、言葉も選ぶ視点も明快で、(関谷さんには)アートディレクターの気質があるとも感じた。提案ではまず、「WORK WEAR SUIT」をWORKWEARとSUITの2単語にした。「WWS」のためにつくったロゴも「WとW」をくっつけてSの間にスペースを入れた。そして「WWS」のために考えたマークが結果的に「ultimex」のマークになり、関谷さんとの話し合いから霧が晴れるようにロゴやマークが決まっていった。生地の伸張性、撥水性や、水道に欠かせない水の象徴の色として、さわやかな水色を採用し、フレッシュさ、青春の青、青さや若さ、これから成長していく誕生感、変幻自在さなどを込めた。印刷では青100%という色で、仕事に向き合う際に気持ちにスイッチが入るようなものとした。

WWD:ブランドロゴのスローガンは?

葛西:“Be Borderless”です。企業のコンセプトから“平等”という言葉が浮かび、年齢も性別も職業も人種も全てが貴賤がなく平等であろうとしているから「ボーダーレス」だと。これから国境も国籍も超えて世界に出ていこうとしている姿勢にも合う。コロナ禍でウイルスの広がりには国境は関係ないことが際立ったが、逆に、アメリカ、中国、北朝鮮など政治的問題による国と国との対立は深刻化している。そんな世にあって、「WWS」は平等の象徴になるのではないかと思う。地球を守ろうという思想もつながっている。仕事着でもフォーマルでもカジュアルでも使えるこの服の存在はとても貴重だ。しかも、仕事に臨むというのはどんな仕事でも身が引き締まる行為だ。いい意味で儀式的な気分、フォーマルな気分をもたらしてくれる存在でもある。働く喜びを知る、そういう意味でも平等であり、平等の喜びを表す象徴的なものになればと願っている。

新アイテムも続々、
目指すは“次世代の標準服”

関谷:スーツの形をしたワークウェア、作業着としてスタートしたが、ニューノーマルな時代に、作業着でもスーツでもない、「今の時代に合うボーダーレスウエア」として、スーツだけでないものを作ろうとしている。それがウィメンズ向けのワンピースやコートだ。次世代のニューノーマルなスタンダードブランドとして打ち出していきたい。「リーバイス」が作業着からデニムをブランド化したように、今後はワークウェアやスーツを「WWS」に昇華させ、象徴的なブランドになりたい。そして、アップルやテスラのような存在になりたい。テスラは自動車メーカーではなく、しがらみや過去の研究開発を度外視した車づくりをしているところに価値がある。僕らもアパレル出身でない服作りによって、これからの時代のニュースタンダードをつくり、世界の新しいシンボルになるブランドになりたい。

WWD:今後の事業計画は?

関谷:法人の採用企業は800社を超え、直営店、ECに加えてポップアップストアを展開しているところだ。ただ、通常のアパレルメーカーは店を100店舗、200店舗と広げるが、D2C、DX型でアップルやテスラのようなショールームを全国で15カ所前後展開し、実際手で触れて体験できる場所とし、販売はECを中心に行っていく予定だ。社会に評価される企業として、上場も目指していきたい。海外についてもロンドンを皮切りに中国やアメリカにも積極的に進出していきたい。

INTERVIEW & TEXT:KUMI MATSUSHITA
PHOTO:KAZUO YOSHIDA

問い合わせ先
オアシススタイルウェア
営業・広報窓口
suhara@oasys-inc.jp

The post “スーツに見える作業着”にUA重松&アートディレクター葛西、超大物2人がタッグを組んだ理由 appeared first on WWDJAPAN.com.

フェムテックは企業が導入する時代?! 低用量ピルや卵子凍結の福利厚生、セックストイと“ウエルネス”の関係性

 昨今、女性が抱える健康問題をテクノロジーで解決するモノやサービス“フェムテック”の新たな生理用品などが登場しているが、従業員の健康を経営的な課題として捉える健康経営として、女性の健康問題に取り組む動きが海外のIT企業を中心に出てきている。「WWDジャパン」は2月8日号では、その最新事情を取り上げた記事「女性を働きやすくする最新福利厚生」を掲載した。ここではフェムテック分野を取材する記者2人が、低用量ピルや卵子凍結に関する福利厚生や、セクシャルウエルネスのトレンドについてそれぞれの視点で語り合った。

【対談参加者】

木村和花「WWDジャパン」記者:2020年に「WWDジャパン」編集部に配属以降、フェムテック分野を担当する20代女性記者。フェムテックの個人向けプロダクトが注目を集める中、企業制度の見直しの必要性を感じ「WWDジャパン」は2月8日号では「女性を働きやすくする最新福利厚生」の記事を執筆。

大杉真心「WWDジャパン」記者:19年からフェムテックを取材する30代女性記者。普段から新しいプロダクトを試し、フェムテックは“生活を楽に、豊かにするもの”だと身をもって体験している。19年春に使い捨ての生理用品を卒業。取材を通して、卵子凍結にも興味を持ち始める。

木村:現代女性の健康問題の解決を目的にする医療コンサルディング会社、ファムメディコ(FEMMES MEDICAUX)の取材で気付きがたくさんありました。女性特有の疾患を対象にした「YOU健診」のセミナーでは、自分の体のことなのに知らないことが多く、自分のリテラシーの低さに驚きました。でもそれは、周りに誰も教えてくれる人がいなかったからだと思います。

大杉:私も「YOU検診」で「女性の死因の第1位は大腸がん」と聞いたのが衝撃で、取材後に初めて大腸内視鏡検査と、経腟超音波検査(エコー)を受けに行ったよ。会社の健康診断は年に1回は受けたいと思っているけど、仕事が忙しいとなかなか行けないことも多い。取材を続ける中で、もっと自分の体と向き合うべきだと思ったよ。

木村:会社の健康診断では、女性特有の疾患に関する検診がカバーされていないことも驚きでした。もっと企業制度を見直す必要性があると感じ、いろいろ調べて見てみると、海外ではグーグルやアップルなどの企業が卵子凍結の費用を福利厚生でサポートする事例や、国内でも低用量ピルの服薬支援もあることを知りました。こういうことを、私たちが普段から取材するファッションやビューティ企業の人たちや、経営者の人たちにももっと伝えたいです。

婦人科に気軽に相談できる環境作りを

大杉:特にIT企業では「優秀な人材を確保するためにいい福利厚生を備える」っていう考えが進んでいるらしいね。日本でもミクシィなどの企業が婚活コンシェルジュサービスの「ファミワン」を福利厚生制度として提供しているんだって。そういえば、私は検査を受けた婦人科で、生理痛の悩みを伝えたら漢方薬を処方してもらえて、飲み始めてからは生理痛が緩和されたよ。やはり不調を感じたら我慢しないで相談する重要性を実感したな。

木村:私はこれまで婦人科に行く機会があまりなかったのですが、去年からピルを飲み始めたこともあり、気軽にいろんなことを相談できるようになりました。女性向けの健康情報サービス「ルナルナ(LUNA LUNA)」を運営するエムティーアイは、ピルの服薬支援を福利厚生に導入したのですが、社員から「生理周期が整うことでスケジュール管理がしやすくなった」という声もあったと聞きました。まさに私もピルのおかげで仕事のペースを体の状況に合わせて調整できるようになって、これまで“自分でどうにかするもの”だったのが、ちょっと視野を広げてみると助けてくれるサポートがあることに気が付きました。

大杉:私も「ルナルナ」が開催した生理にまつわるトークイベントに出席したときに、婦人科の先生が「生理痛で困っていたら病気なんです」と説明していて、すごく救われた気持ちになりました。ピルは避妊薬というイメージが強いけど、生理痛やPMSの治療薬として処方されていることを知らない人も多いよね。もっと世の中の理解を深めたいと思ったな。

木村:最近では、生理周期に着目したサプリメントのサブスクリプション(定期購買)のサービスも多く出てきていますね。

大杉:生理痛やPMSの悩みがあるけど、婦人科に行くのは抵抗がある人が気軽に試せるのがいいよね。自分の体に向き合うためのエントリーアイテムになると思うな。

働き盛りの女性の不安を解消する卵子凍結サービス

木村:将来の妊娠に備えて、卵子を保管する卵子凍結に関するサービスも増えていますね。大杉さんはどのように感じましたか?

大杉:これまではまだ自分には関係ないことだと思っていたんだけど、周りにも20代から不妊症で高額の治療している子もいて、少しずつ考えるようになった。選択制だから、“誰でも”ということでもないけど、漠然と「いつか子どもを授かりたい」という思いがある働き盛りの女性には、知って欲しいサービス。今パートナーがいるとか、子どもが欲しいかどうかは関係なく、自分の未来を考えたときの不安を解消するための選択肢としてあったほうがいいなと思う。でも課題は金額面。少子化問題が深刻化しているのにも関わらず、現状は保険がきかず、国からのサポートもないので、個人の女性が数十万円の費用を払い続けるのは負担が大きすぎる。そこを企業がサポートしてくれたらありがたいよね。

木村:妊活・不妊治療・卵子凍結のクリニック検索サイト「婦人科ラボ」を運営するステルラの西史織代表は、当初企業向けのサービスを考えていたそうですが、「実際の企業の反応は厳しかった」と話していました。一般的にはキャリアとライフプランは別物で、企業が積極的にサポートするものではないと思われてきたのだと思います。「卵子凍結して働いてくれ」というメッセージにもなりかねないことを企業は心配しているようです。

大杉:選択的卵子凍結保存サービス「グレイスバンク」を立ち上げた勝見祐幸グレイスグループ代表取締役は、コンサルティングの仕事をされていた時に色々な企業の方と話す中で卵子凍結サポートの重要性について気付いたと話していたね。早速、福利厚生サービスの「ベネフィット・ワン」との提携もスタートさせたね。

木村:「(福利厚生サービスを)提案するべきは人事部ではなく、経営者の方だ」とおっしゃっていたのが印象的でした。勝見代表はすでに企業の経営者層の方とのネットワークがあるから、そこが強みになる。これはフェムテックを広める上で心強いなと思いました。取材の中では「(卵子凍結などの)サポートを企業に求めることには抵抗がある」「女性だけのサポートは不平等じゃないか」という意見があるのも気になりました。

大杉:よりよい未来を作るためには、今まで当たり前に見過ごされてきたことに疑問を呈することが大事だと思う。例えば、生理や卵子凍結について先輩たちが「私たちの時代はそんな支援はなかったから、あなたたちも我慢しなさい」と却下してしまったら、この先なかなか働きやすい世の中へは変わっていかない。日本の企業健診の検査内容が1970年から変わっておらず、現状は男性の健康を検査するための内容であり続けているように、男性中心だったこれまでの仕組みを一旦受け入れて、改善していくときだと思うな。

セクシャルウェルネスの分野がポジティブに発信され始めている

木村:そうですね。最近はセックストイをはじめとするセクシャルウェルネスの話題も増えていますね。

大杉:海外ではセレブリティーが参画しはじめているのが新展開!アメリカのプレジャーテックブランド「ローラ ディカルロ(LORA DICARLO)」は女優でモデルのカーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)を共同創業社に迎え、ウーマナイザー(Womanizer)というセックストイブランドはイギリスの歌手リリー・アレン(Lily Allen)とコラボしているよ。あの、映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(Fifty Shades of Grey)」でセンセーションを起こした女優のダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson)もセクシャルウェルネスブランド「モード(MAUDE)」をスタートしたし、ファッション界ではクリストファー・ケイン(Christopher Kane)の新ライフスタイルブランド「モアジョイ(MORE JOY)」が “Sex”“Special”などのロゴがプリントされたアパレルや下着、雑貨のほか、セックストイも扱っている。セクシャルウェルネスの分野がポジティブでおしゃれにかつオープンに提案されているのが素敵だと思った。

木村:確かに今まで“話してはいけないこと”と抑圧されてきたことで、本当に必要なサポートやプロダクトの開発の遅れなどいろいろなところで弊害があったと思います。セクシャルウェルネスの話題から女性の体に関する話題をポジティブに捉える雰囲気を作ることで、社会の制度も変わっていけばいいなと思います。

大杉:その中でもネットフリックス(NETFLIX)の影響力は大きいよね。コメディドラマの「セックス・エデュケーション(SEX EDUCATION)」は性教育を楽しく伝えているし、女優のグウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)のライフスタイルブランド「グープ(GOOP)」のドキュメンタリー番組「グウィネス・パルトロウのグープ・ラボ(原題:The goop lab with Gwyneth Paltrow)」では、セックス教育者が登場して「グープ」のスタッフたちがオーガズムを体験するエピソードがある。あと、今注目のドラマ「エミリー、パリへ行く(原題:Emily in Paris)」の第1話では、主人公のエミリーがセックストイを使うシーンがオチになっているよね(笑)。これまでも「セックス・アンド・ザ・シティ(Sex and the City)」みたいな強烈なドラマはあったけど、ネットフリックスでよりグローバルに、若い層も入りやすくなったんじゃないかな。YouTubeでも取り上げられるトピックにもなってきているよね。木村さんは、今後フェムテック市場はどうなっていくと思う?

木村:考えてみたら、「グレイスバンク」の取材で初めてフェムテック分野の男性起業家と話しました。勝見代表も男性にとっては自分ごと化しづらいことも、同じ男性が話すと伝わりやすいことがあるとおっしゃっていて、そういうこともあるだろうなと思いました。当事者ではない人がこの分野に入ることも盛り上がっていくために必要だと思います。

大杉:大事だね。私はもっとフェムテックが当たり前になる気がする。コロナ禍で多くの人が健康や、体と向き合う機会が増えたと思うけど、この健康というキーワードは今後もファッションやビューティ業界とも密接になっていくと思うな。市場が大きくなって健康経営も、セクシャルウェルネスももっとたくさんのプレイヤーが参入してくるだろうし、そういった企業をどんどん取材していきたいね!

The post フェムテックは企業が導入する時代?! 低用量ピルや卵子凍結の福利厚生、セックストイと“ウエルネス”の関係性 appeared first on WWDJAPAN.com.

フェムテックは企業が導入する時代?! 低用量ピルや卵子凍結の福利厚生、セックストイと“ウエルネス”の関係性

 昨今、女性が抱える健康問題をテクノロジーで解決するモノやサービス“フェムテック”の新たな生理用品などが登場しているが、従業員の健康を経営的な課題として捉える健康経営として、女性の健康問題に取り組む動きが海外のIT企業を中心に出てきている。「WWDジャパン」は2月8日号では、その最新事情を取り上げた記事「女性を働きやすくする最新福利厚生」を掲載した。ここではフェムテック分野を取材する記者2人が、低用量ピルや卵子凍結に関する福利厚生や、セクシャルウエルネスのトレンドについてそれぞれの視点で語り合った。

【対談参加者】

木村和花「WWDジャパン」記者:2020年に「WWDジャパン」編集部に配属以降、フェムテック分野を担当する20代女性記者。フェムテックの個人向けプロダクトが注目を集める中、企業制度の見直しの必要性を感じ「WWDジャパン」は2月8日号では「女性を働きやすくする最新福利厚生」の記事を執筆。

大杉真心「WWDジャパン」記者:19年からフェムテックを取材する30代女性記者。普段から新しいプロダクトを試し、フェムテックは“生活を楽に、豊かにするもの”だと身をもって体験している。19年春に使い捨ての生理用品を卒業。取材を通して、卵子凍結にも興味を持ち始める。

木村:現代女性の健康問題の解決を目的にする医療コンサルディング会社、ファムメディコ(FEMMES MEDICAUX)の取材で気付きがたくさんありました。女性特有の疾患を対象にした「YOU健診」のセミナーでは、自分の体のことなのに知らないことが多く、自分のリテラシーの低さに驚きました。でもそれは、周りに誰も教えてくれる人がいなかったからだと思います。

大杉:私も「YOU検診」で「女性の死因の第1位は大腸がん」と聞いたのが衝撃で、取材後に初めて大腸内視鏡検査と、経腟超音波検査(エコー)を受けに行ったよ。会社の健康診断は年に1回は受けたいと思っているけど、仕事が忙しいとなかなか行けないことも多い。取材を続ける中で、もっと自分の体と向き合うべきだと思ったよ。

木村:会社の健康診断では、女性特有の疾患に関する検診がカバーされていないことも驚きでした。もっと企業制度を見直す必要性があると感じ、いろいろ調べて見てみると、海外ではグーグルやアップルなどの企業が卵子凍結の費用を福利厚生でサポートする事例や、国内でも低用量ピルの服薬支援もあることを知りました。こういうことを、私たちが普段から取材するファッションやビューティ企業の人たちや、経営者の人たちにももっと伝えたいです。

婦人科に気軽に相談できる環境作りを

大杉:特にIT企業では「優秀な人材を確保するためにいい福利厚生を備える」っていう考えが進んでいるらしいね。日本でもミクシィなどの企業が婚活コンシェルジュサービスの「ファミワン」を福利厚生制度として提供しているんだって。そういえば、私は検査を受けた婦人科で、生理痛の悩みを伝えたら漢方薬を処方してもらえて、飲み始めてからは生理痛が緩和されたよ。やはり不調を感じたら我慢しないで相談する重要性を実感したな。

木村:私はこれまで婦人科に行く機会があまりなかったのですが、去年からピルを飲み始めたこともあり、気軽にいろんなことを相談できるようになりました。女性向けの健康情報サービス「ルナルナ(LUNA LUNA)」を運営するエムティーアイは、ピルの服薬支援を福利厚生に導入したのですが、社員から「生理周期が整うことでスケジュール管理がしやすくなった」という声もあったと聞きました。まさに私もピルのおかげで仕事のペースを体の状況に合わせて調整できるようになって、これまで“自分でどうにかするもの”だったのが、ちょっと視野を広げてみると助けてくれるサポートがあることに気が付きました。

大杉:私も「ルナルナ」が開催した生理にまつわるトークイベントに出席したときに、婦人科の先生が「生理痛で困っていたら病気なんです」と説明していて、すごく救われた気持ちになりました。ピルは避妊薬というイメージが強いけど、生理痛やPMSの治療薬として処方されていることを知らない人も多いよね。もっと世の中の理解を深めたいと思ったな。

木村:最近では、生理周期に着目したサプリメントのサブスクリプション(定期購買)のサービスも多く出てきていますね。

大杉:生理痛やPMSの悩みがあるけど、婦人科に行くのは抵抗がある人が気軽に試せるのがいいよね。自分の体に向き合うためのエントリーアイテムになると思うな。

働き盛りの女性の不安を解消する卵子凍結サービス

木村:将来の妊娠に備えて、卵子を保管する卵子凍結に関するサービスも増えていますね。大杉さんはどのように感じましたか?

大杉:これまではまだ自分には関係ないことだと思っていたんだけど、周りにも20代から不妊症で高額の治療している子もいて、少しずつ考えるようになった。選択制だから、“誰でも”ということでもないけど、漠然と「いつか子どもを授かりたい」という思いがある働き盛りの女性には、知って欲しいサービス。今パートナーがいるとか、子どもが欲しいかどうかは関係なく、自分の未来を考えたときの不安を解消するための選択肢としてあったほうがいいなと思う。でも課題は金額面。少子化問題が深刻化しているのにも関わらず、現状は保険がきかず、国からのサポートもないので、個人の女性が数十万円の費用を払い続けるのは負担が大きすぎる。そこを企業がサポートしてくれたらありがたいよね。

木村:妊活・不妊治療・卵子凍結のクリニック検索サイト「婦人科ラボ」を運営するステルラの西史織代表は、当初企業向けのサービスを考えていたそうですが、「実際の企業の反応は厳しかった」と話していました。一般的にはキャリアとライフプランは別物で、企業が積極的にサポートするものではないと思われてきたのだと思います。「卵子凍結して働いてくれ」というメッセージにもなりかねないことを企業は心配しているようです。

大杉:選択的卵子凍結保存サービス「グレイスバンク」を立ち上げた勝見祐幸グレイスグループ代表取締役は、コンサルティングの仕事をされていた時に色々な企業の方と話す中で卵子凍結サポートの重要性について気付いたと話していたね。早速、福利厚生サービスの「ベネフィット・ワン」との提携もスタートさせたね。

木村:「(福利厚生サービスを)提案するべきは人事部ではなく、経営者の方だ」とおっしゃっていたのが印象的でした。勝見代表はすでに企業の経営者層の方とのネットワークがあるから、そこが強みになる。これはフェムテックを広める上で心強いなと思いました。取材の中では「(卵子凍結などの)サポートを企業に求めることには抵抗がある」「女性だけのサポートは不平等じゃないか」という意見があるのも気になりました。

大杉:よりよい未来を作るためには、今まで当たり前に見過ごされてきたことに疑問を呈することが大事だと思う。例えば、生理や卵子凍結について先輩たちが「私たちの時代はそんな支援はなかったから、あなたたちも我慢しなさい」と却下してしまったら、この先なかなか働きやすい世の中へは変わっていかない。日本の企業健診の検査内容が1970年から変わっておらず、現状は男性の健康を検査するための内容であり続けているように、男性中心だったこれまでの仕組みを一旦受け入れて、改善していくときだと思うな。

セクシャルウェルネスの分野がポジティブに発信され始めている

木村:そうですね。最近はセックストイをはじめとするセクシャルウェルネスの話題も増えていますね。

大杉:海外ではセレブリティーが参画しはじめているのが新展開!アメリカのプレジャーテックブランド「ローラ ディカルロ(LORA DICARLO)」は女優でモデルのカーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)を共同創業社に迎え、ウーマナイザー(Womanizer)というセックストイブランドはイギリスの歌手リリー・アレン(Lily Allen)とコラボしているよ。あの、映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(Fifty Shades of Grey)」でセンセーションを起こした女優のダコタ・ジョンソン(Dakota Johnson)もセクシャルウェルネスブランド「モード(MAUDE)」をスタートしたし、ファッション界ではクリストファー・ケイン(Christopher Kane)の新ライフスタイルブランド「モアジョイ(MORE JOY)」が “Sex”“Special”などのロゴがプリントされたアパレルや下着、雑貨のほか、セックストイも扱っている。セクシャルウェルネスの分野がポジティブでおしゃれにかつオープンに提案されているのが素敵だと思った。

木村:確かに今まで“話してはいけないこと”と抑圧されてきたことで、本当に必要なサポートやプロダクトの開発の遅れなどいろいろなところで弊害があったと思います。セクシャルウェルネスの話題から女性の体に関する話題をポジティブに捉える雰囲気を作ることで、社会の制度も変わっていけばいいなと思います。

大杉:その中でもネットフリックス(NETFLIX)の影響力は大きいよね。コメディドラマの「セックス・エデュケーション(SEX EDUCATION)」は性教育を楽しく伝えているし、女優のグウィネス・パルトロウ(Gwyneth Paltrow)のライフスタイルブランド「グープ(GOOP)」のドキュメンタリー番組「グウィネス・パルトロウのグープ・ラボ(原題:The goop lab with Gwyneth Paltrow)」では、セックス教育者が登場して「グープ」のスタッフたちがオーガズムを体験するエピソードがある。あと、今注目のドラマ「エミリー、パリへ行く(原題:Emily in Paris)」の第1話では、主人公のエミリーがセックストイを使うシーンがオチになっているよね(笑)。これまでも「セックス・アンド・ザ・シティ(Sex and the City)」みたいな強烈なドラマはあったけど、ネットフリックスでよりグローバルに、若い層も入りやすくなったんじゃないかな。YouTubeでも取り上げられるトピックにもなってきているよね。木村さんは、今後フェムテック市場はどうなっていくと思う?

木村:考えてみたら、「グレイスバンク」の取材で初めてフェムテック分野の男性起業家と話しました。勝見代表も男性にとっては自分ごと化しづらいことも、同じ男性が話すと伝わりやすいことがあるとおっしゃっていて、そういうこともあるだろうなと思いました。当事者ではない人がこの分野に入ることも盛り上がっていくために必要だと思います。

大杉:大事だね。私はもっとフェムテックが当たり前になる気がする。コロナ禍で多くの人が健康や、体と向き合う機会が増えたと思うけど、この健康というキーワードは今後もファッションやビューティ業界とも密接になっていくと思うな。市場が大きくなって健康経営も、セクシャルウェルネスももっとたくさんのプレイヤーが参入してくるだろうし、そういった企業をどんどん取材していきたいね!

The post フェムテックは企業が導入する時代?! 低用量ピルや卵子凍結の福利厚生、セックストイと“ウエルネス”の関係性 appeared first on WWDJAPAN.com.

ビンテージを語らず、直感に投げかける 中目黒の「オーユーエーティー」が示す新たな古着店のカタチ

 「オーラリー(AURALEE)」「グラフペーパー(GRAPHPAPER)」など、国内の有力ファッションブランドが並ぶ伊勢丹新宿本店のメンズ館6階「メンズコンテンポラリー」。このほどこのフロアの一角に、ビンテージアイテムを扱う東京・中目黒のセレクトショップ「オーユーエーティー(OUAT)」がポップアップストアを開いた(会期は2月10〜16日)。並べたアイテムは同店のオリジナルブランドや1900年代中盤以降のミリタリーウエアなどを中心としたマニアックな品ぞろえ。にもかかわらず、会期中の週末(13、14日)は若者を中心とした客で賑わいを見せていた。

 「オーユーエーティー」は中目黒駅から徒歩10分ほどの奥まった立地にある古いマンションの1階に店を構える。約75平方メートルの店内にはヨーロッパのビンテージウエアとともに、それらをデザインリソースとした、店名を冠するオリジナルのユニセックスブランドを並べる。19年5月のオープンからインスタグラムのフォロワー数は1.5万まで増え、2020年9月には東京・南青山の「レショップ」でもポップアップストアを開くなど、若者を中心に一定の支持を得ている。

全てを説明しきらず
受け手に“文脈”を残す

 店頭での接客やインスタなどのSNS発信では、「ビンテージショップでありがちな、商品の歴史や目に見えない作りの良さなどの“ウンチク”には頼らないようにしている」ショップオーナー兼ブランドデザイナーの田村遼佑さん。現在32歳の田村さんが服への興味に目覚めたのが、世間が裏原ブーム(1990年代後半〜2000年代前半)に沸いていた高校生のとき。「そのころの世間のビンテージウエアの熱狂も知っているし、一方で新品よりも安価に手に入る『中古品』に手を伸ばす今の20代の感覚も分かる。僕らはその狭間の世代だからこそ、古着へのバランス感覚を生かしたビジネスをやっていきたい」と話す。

 大事にしているのは「商品を語るより、“投げ掛ける”」こと。「ヴィンテージビンテージを扱う人間はとにかくモノのよさや背景を説明したがるが、今の若者はもっと軽やかに服を買う。だから並べる商品も、パッと見て分かる面白みや、『なんだ、これ』と思わせる驚きを大切にしている」。ポップアップストアに並べた古着は、生地の表面感がざらざらと独特だったり、着丈や袖丈が極端に長かったりというものばかり。「現行品にはない服としての面白さや着方など、手にした後に残りの“文脈”を考える余地があるものをセレクトしている」。

オリジナルブランドは
21-22年秋冬から卸売を拡大

 併せて陳列しているオリジナルブランドの「オーユーエーティー」はそれらビンテージを着想源に、より着やすくミニマルに落とし込んだものが多い。「参照しているのは『何年代のミリタリージャケット』みたいな“形”ではなく、『あの買い付けの時に出合った、あの服の質感』みたいな感覚的なもの」。20-21秋冬シーズンに当たる“003”のコレクションでは、ビンテージウエアによく見られる意匠である「ブランケットステッチ」を使ったカーディガン(5万円)が約200枚売れるなど、自店販売のみの商品としてはヒット作になった。「大ぶりなステッチやカラーのコントラストなどがインスタの画像などを通じ、直感で『いい』と思ってもらえたから売れたのだと思う」。

 今回のポップアップ出店を皮切りに、21-22年秋冬からはオリジナルブランドの卸売りを本格的に拡大する。「ビンテージショップのバイヤーとしてユニークなものを見てきてきたことは(オリジナルブランドでも)強みになる。だが作り手の独りよがりにならず、受け手も欲しいと思えるデザインに落とし込むことが前提。そのバランスを探りながらビジネスを広げていきたい」。

The post ビンテージを語らず、直感に投げかける 中目黒の「オーユーエーティー」が示す新たな古着店のカタチ appeared first on WWDJAPAN.com.

たった1人のミラノ・メンズ取材 「プラダ」に感動し静かな街で文化施設探訪

 1月15〜19日まで、2021-22年秋冬シーズンミラノ・メンズ・ファッション・ウイークが開催されました。リアルのショーを予定していた「エトロ(ETRO)」「フェンディ(FENDI)」は直前でデジタルのみの発表に切り替えたため、今シーズンは完全デジタルのファッション・ウイークとなりました。パリからミラノに渡航した私が取材できたのは結局「プラダ(PRADA)」の展示会のみでしたが、結果的には行く価値があったと大満足しています。

「プラダ」会場はほぼ貸し切り状態

 その理由の一つは、素晴らしい「プラダ」のコレクションをいち早く生で見られたこと。昨年9月に披露したウィメンズよりもミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)のバランスが良くてしびれました。「プラダ」などビッグメゾンの展示会は来場者でごった返すのが普通なのに、私が訪れたタイミングで展示会場にいたプレス関係者はなんと1人だけ。おかげでゆっくり写真を撮ることができ、レポート記事はほぼ独占で公開できました。

 展示会場はショーの撮影が行われたセットの中だったため、映像で観ていたフワフワフェイクファーの壁や床、高い天井の空間の中を体感できました。会場で生地に触れ、担当者からコレクションの詳細を聞き、(ミウッチャとラフが最も表現したかったことは何だろう)と想像を巡らせていると時間はあっという間に過ぎました。デジタルにはデジタルの良さがあるとしても、実際に足を運んで得られるリアルな体験に勝ることはありません。理屈では説明できない感覚が心に働きかけてくるからです。

ミラノの街はガラガラ

 「プラダ」で素晴らしい体験はしたものの、ミラノの街は寂しかった。生活必需品を扱うスーパーや薬局などを除いてほとんどの小売店は閉店し、レストランもデリバリーのみ。多くの人でにぎわうドゥオーモやスカラ座周辺も人がほとんどいません。ミラノ在住者によると、美容室も生活必需とみなされ営業許可が出ていたようです。私が住むフランスは本屋の営業が認められており、何を生活必需品としてみなすかでお国柄が出ているように思いました。

 コロナ禍、対人を避けたいという消費者の需要に応えるため、イタリア全土で展開する大手スーパー「エッセルンガ(Esselunga)」は実験的に無人レジの導入を開始しました。店内は生鮮食品や生活用品を扱う普通のスーパーで、清算はバーコードを機械に読み取らせて支払う仕組みになっており、従業員との接触が一切ありません。日本でも徐々に導入されていますが、もともとは人件費削減の目的で誕生した無人レジ。今後はウイルス感染予防対策としてニューノーマルの生活で当たり前になっていくのかもしれません。

アート好き必見エリアを散策

 パンデミックの影響があるとはいえ、人がいる限り街は生きるように変化し続けるもの。特に、世界最大級デザインの祭典「ミラノサローネ(MILANO SALONE)」の開催地として知られる、トルトーナ地区は再開発エリアとしてここ数年発展し続けています。90年代には、ミラノ市が工場跡地だったこのエリアを文化的目的で開発する案を発表し、現在「モンクレール(MONCLER)」「フェンディ(FENDI)」「ジョルジオ・アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のオフィスも近隣に集まります。ミラノ・メンズが通常開催されていた頃はこの付近で数多くのショーが行われていたものの、なかなかゆっくり見る機会がなかったので今回は散策してみました。

 2015年にはこのエリアに大規模なミラノ文化博物館(Museo delle Culture)が開業。展示室のほかに、世界の文化に関する学術的な研究を行うセクターも設けています。そして「ミラノ文化博物館」のすぐ隣に、芸術と文化の発展を目的として複合施設「ベース(Base)」が18年にオープンしました。製鉄所を改修した6000平方メートルの敷地には、ギャラリーやワークショップなどが行えるイベントスペースのほか、コワーキングカフェやゲストハウスもある。「ミラノサローネ」開催地ということで、会期中はアーティスト向けにゲストハウスとしても提供しています。

 「ベース」続き、翌年には複合施設「コンボ(Combo)」もこのエリアに開業。1600年代に主流だった、中庭を囲ってコの字型に建てられた鉄の欄干アパート“カーザ・ディ・リンギエーラ”を改修して、ゲストハウスやギャラリー、レストラン、ラジオ局を併設しています。「ベース」同様、「ミラノサローネ」会期中は主にアーティストが宿泊しており、世界中から訪れる人たちの展覧会も定期的に行っています。ミラノの定宿が営業していなかったので、私はこの「コンボ」に滞在しました。ゲストハウスといっても部屋にはシングルベッド2つとユニットバスがあり、ベッドメイキングのサービスがない以外は至って普通のビジネスホテル感覚で快適。ゲストハウス以外のサービスは停止しているため、文化的ハブとして誕生したこの施設の醍醐味を感じることはできませんたが……。受付の方に聞くと、19年9月のオープン当初は、地元客にコワーキングスペースが大人気だったそうです。「フリーランスのクリエイターがそれほど多くないミラノだけれど、パソコン一台でどこでも仕事できる職種が増えているんだなと実感した」とのこと。パンデミックによってイタリアでもテレワークが普及したため、コロナ終息後にはより多くの人がこのエリアに集まって新たな文化が生まれることを期待しています。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

The post たった1人のミラノ・メンズ取材 「プラダ」に感動し静かな街で文化施設探訪 appeared first on WWDJAPAN.com.

「ケイト・スペード」が販売スタッフを募集 未経験でも安心の研修制度

 「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」は、店舗拡大に向けてミューズ(販売スタッフ)を募集する。ブランドの世界観を体現する存在として、来店客の好みにぴったりの商品を案内するのはもちろん、日々のコミュニケーションを通じて「あの人に会えば、素敵なことが起きそう」と思ってもらえる関係性を築く。

 ブランドコンセプトや歴史、ミューズのミッション、接客の基本などは入社後の研修で学ぶ。半年後には接客の応用やロールプレイングを中心としたフォローアップ研修もある。他店舗で活動する同期と、互いを刺激し合う機会にもなる。

 ストアリーダーやシニアストアリーダー、マネージャーのほか、MDやVMD、プレス、セールスなど本部職へのキャリアアップも可能。社内公募制度により、多くの社員がキャリアチェンジを実現している。

 「ケイト・スペード ニューヨーク」は1993年にアメリカで誕生したブランド。“OPTIMISTIC FEMININITY(前向きな女性らしさ)”を掲げ、日常をカラフルで上品に彩るアイテムを届けている。2008年にはクリエイティブディレクターにニコラ・グラス(Nicola Glass)が就任した。

募集職種
ミューズ(販売スタッフ)

雇用形態
正社員
※試用期間3カ月あり。その間、給与・待遇に変動なし

応募条件
接客の経験・アパレル業界での経験不問
高卒以上、第二新卒歓迎

以下のような方、歓迎
ブランドの商品や世界観が好きな方
物を売るだけでなく、ブランドを表現する仕事に興味がある方
英語や中国語が得意な方(必須ではありませんが、持ち味を生かして働けます)

勤務地
以下のいずれかの店舗
千葉(酒々井プレミアム・アウトレット)
栃木(佐野プレミアム・アウトレット)
静岡(御殿場プレミアム・アウトレット)
岐阜(土岐プレミアム・アウトレット店)

給与・待遇
月給24.1万円以上+変動賞与+諸手当
※スキル・経験・現給を考慮し決定

年収例
年収350万円 ミューズ職(経験3年・中途入社)
年収450万円 シニアミューズ職(経験5年・中途入社)

勤務時間
勤務地により異なる(実働7時間40分)
※残業は月10時間以内とほとんどありません

休日休暇
<年間休日115日>
週休2日制(シフト制/月8日~9日)※希望を考慮して決定、連休も可能
有給休暇
フレックス休暇
傷病休暇
祝日分休暇(年間11日間)
産前・産後・育児・介護休暇 ※取得実績あり

福利厚生
昇給年1回(9月)
年度末賞与年1回(8月)
特別賞与(毎月のストア売り上げ、グレードに応じたインセンティブ)
交通費全額支給
各種社会保険完備
時間外勤務手当(超過分100%支給)
引越支援金制度(20万円以上/当社規定あり)※御殿場や地域へ就業の際も安心の制度です
社員割引制度
制服貸与
退職金制度
長期休業時収入補償制度
育児・介護休業および短時間勤務制
EAP(カウンセリングサービス)
マイカー通勤OK(アウトレットストアへ勤務の場合のみ)

応募期限
2月28日まで

The post 「ケイト・スペード」が販売スタッフを募集 未経験でも安心の研修制度 appeared first on WWDJAPAN.com.

ステラ・マッカートニーの“葛藤” 業界ルール、素材開発、コミュニケーション設計を語る インタビュー後編

 「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」はこのほど2021年プレ・フォール・コレクションの公開に合わせてオンラインで各国メディアの個別インタビューに応じた。後編ではステラ・マッカートニーが考える“あったらいい”夢の素材や業界のルールから、適量生産への取り組み、顧客とのコミュニケーション設計、セールについて、そしてこれまでの葛藤などを実直に語った。

WWD:こういう素材があったらいいのに!と思う、夢の素材は何?

ステラ・マッカートニー(以下、ステラ):ラボで作られたレザーや肉があればいいのにと、心から思う。そうすれば、地球温暖化を大幅に軽減できるから。畜産は地球に最も害を与える産業の一つだから。ラボで肉やレザーを作ることができて、手の届く価格で提供できるようになれば、私たちみんな──大勢の人々や動物たちの命が救われる。だから、それが私の夢。夢を現実にするのは難しいし、口で言うほど簡単なことではないけれど、いつかこの夢がかなうといいなと思っている。

WWD:では今、特に力を注いでいる素材開発は?

ステラ:廃棄衣料品から(セルロース)繊維を作るエバニュー(EVRNU)社や、人工ファーの「コバ(KOBA)」を作っているエコペル(ECOPEL)など、さまざまな会社と協業している。「コバ」に関しては、短い毛並みのファーを作ることに成功したので、今後はより長い毛並みのものを開発したいと考えているわ。「ステラ マッカートニー」ではポリ塩化ビニルなど石油ベースの素材は一切使わないので、スパンコールや刺しゅうに使える素材がとても少ないの。特にスパンコールのほとんどには石油が含まれているので、なかなか使えるものがない。だから、常にサプライヤーとよりよい関係を築いたり、サステナブルな生産をするよう人々やサプライヤーに働きかけたりしている。

 現在取り組んでいる中で最も重要なことの一つは、綿花栽培の環境再生型農業の推進よ。これは土壌に着目したもので、地中(サブレイヤー)を壊さず、そこに含まれている二酸化炭素を放出することなく、かつ栄養を地中に戻しながら農業を行う方法のこと。こうした事柄に注力しているけれど、それはまるでファッションと科学が出合ったという感じで、とてもエキサイティングよ。とはいえ、こうして本気で環境保護に取り組んでいるファッションブランドに対して、何らかのインセンティブ(報償)があったらもっといいのにと思うし、せめて規制があればいいのにとも思う。というのも、ここまで本気で取り組んでいるのは今のところ「ステラ」だけだけれど、私たちにできるなら他社でもできるはずだし、そうなったら互いにサポートできるから。

WWD:環境再生型農業は今、とても注目を集めていますね。

ステラ:ほとんどの製造業のコアには農業があり、ファッション産業ももちろんそう。しかもアパレルの生産には広大な土地を必要とするし、化学薬品を大量に使用する。レザーの生産やタンニング、オーガニックではない農業には莫大な量の化学薬品や農薬が使われる。アパレルの生産は環境を破壊する有害な過程であることが多いし、土壌に何を散布するかだけでなく、土壌から何を奪っているのか、またいかに土に栄養を戻すかなどは非常に重要な問題よ。

 例えば、カシミヤ繊維は1頭のヤギからほんの少ししか取れないけれど、需要が高いために農家は飼育する頭数を増やした。すると多くのヤギが放牧されたことから牧草が生えにくくなり、草原での砂漠化が進んでしまった。これは母なる自然に対する敬意を忘れてしまった結果だと思う。再生可能な農業とは、有害な化学薬品や農薬を使用しないだけでなく、土壌を耕したりして分解する際に、地中に含まれている環境に有害なガスを排出しないようにすることなども含まれる。

WWD:1月に開催された英コンデナスト・カレッジ・オブ・ファッション&デザインのレクチャーで「ヴォーグ」のジャーナリストでサステナビリティ・ディレクターであるサラ・モーア(Sarah Mower)さんとの対談で、業界共通のポリシーの必要性を訴えていました。具体的にどういうルールがあるといいと思いますか?

ステラ:まず、税制について考えてほしいと思う。例えば合成皮革の商品を米国に輸出すると、30%以上という多額の関税がかかる。「ステラ」ではこれを商品価格に上乗せしていないので、利益に食い込む形になる。これでは、環境に優しい方法で製造しようという意欲を削いでしまうわ。私は環境保護に熱心に取り組んでいるし、ファッション業界が未来の子どもたちや人類のためによりよい産業であるよう変化を起こしたいと心から思っているので取り組んでいるけれど、税制がこのようでは、環境保護に取り組もうという動機付けにはならないし、むしろペナルティーを与えられているような感じになっている。

 そして、何らかのラベル付けなどでトレーサビリティー(追跡可能性)があるといいのではないかと思う。というのも、毎秒ごとにトラック一杯のファストファッション製品が廃棄されているけれど、その責任が誰にあるのかを知るすべはほとんどないし、誰も責任を取っていない。(ファストファッションのように)3回しか着ていないものを捨てて、またすぐに買うようなビジネスモデルではなく、リセール、レンタル、ビンテージ品などの、従来とは異なる、よりよいビジネスモデルを推進する必要がある。

 しかし残念ながら、現在はそうしたくなるようなインセンティブがない。私は環境保護に取り組むことで金銭的に損をしている状態になっていて、ただ動物を殺してその皮革でバッグを作ったほうがもうかると思う。でも、それって間違っている。そうじゃなくて、(環境に優しいほうがもうかるように)逆であるべきよ。それに、消費者にも“報酬(リワード)”があるべきだと思う。環境保護を意識して商品を購入した消費者には利益があるべきだし、なぜそうじゃないのかなと思っている。

WWD:セールについてどう考えていますか?サステナビリティを実践するには、プロパーで売り切ることが重要になってきます。

ステラ:そうね。「ステラ マッカートニー」では、生産量を減らすこと、そして本当に必要なものや、これはいいと確信したものを生産することにフォーカスしている。つまり、より少ないアイテム数や型数で売り上げを確保できるよう努めている。ファッション業界は信じられないぐらい過剰に生産するけれど、ご存じの通り、私は廃棄物が出ることを何よりも嫌っているので、そうした取り組みをしている。世の中には物が大量にあふれているので、セールは避けられない。でも私にとっては、そうした古い商品にどうやって新たな命を吹き込むか、セールの値下げ品を新商品に負けないぐらい魅力的なものにするにはどうすればいいかを考えることが大切なことなの。

WWD:コミュニケーションについて。パンデミックを機に、顧客向けに“A to Zマニフェスト”を作ったり、“A to Zマニフェスト”のビジュアルをTシャツにしたりするなど、顧客に対してサステナビリティのコミュニケーションの機会が増えています。また、環境フットプリントなども公開されています。

ステラ:以前からEP&L(環境損益計算)は公表していたけれど、最近になって人々がそれを理解して興味を示すようになった。毎年データを蓄積して、社内外でどのように進化したのかを測定している。そうしたデータを見るのはとてもエキサイティングだし、有益で学びがあって励まされる。次のステップをどうするかについての、とてもいいロードマップにもなる。

 “A to Zマニフェスト”は、ロックダウン中に作ったんだけど、素晴らしい友人たちがいて、クリエイティブでいられて、仕事もできるということがいかに幸運なのかに気づいたのがきっかけよ。

 「ステラ」では廃棄物を再生利用していますが、確か9つの異なるコレクションで余った素材などを使って、限定品のドレスを作ったりもした。ファッション業界ではプリントした生地を廃棄したり燃やしてしまったりするブランドが多いけれど、私たちは全て取っておくので、それを有効活用できてとてもうれしかった。それに、限定品ということで、より貴重なものによみがえらせることができたと思う。

 ほかには友人の素晴らしいアーティストたちに連絡して、“A to Z”マニフェストを再解釈してもらうことにした。みんな喜んで引き受けてくれたのは、「ステラ」が(環境問題などの)重要なことに取り組んでいて、その一部として参加したいと思ったからだと思う。ラシード・ジョンソン(Rachid Johnson)は“アカウンタブル(説明責任)のA”、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)は“カインド(思いやり)のK”、シンディ・シャーマン(Cindy Sherman)は“エフォートレス(肩の力を抜いた)のE”などなど、たくさんの素晴らしいアーティストたちが、それぞれテーマに沿った作品を作ってくれた。また、これはまだあまり知られていない新進アーティストをサポートするプラットフォームとしての役割も担っている。こうした若者たちとコラボレーションをするのも、とても大切なことだと思う。

“ファッション業界は、時に自分たちをシリアスに捉えすぎることがある。
だからこそユーモアが大切”

WWD:“A to Zマニフェスト”の社内・社外からの反響は?

ステラ:社内外でとてもよく、ポジティブ。“A to Zマニフェスト”によって、みんな「ステラ」がやっていることや理念について理解を深めてくれたと思うし、理解するためのロードマップにもなった。大きな成果があったから、とてもうれしく思っている。今後もこれに沿っていろいろなことに取り組むので、プロジェクトなどにはそれを象徴するアルファベットが付けられる予定よ。これによってフォーカスが明確になるという利点がある。

WWD:私のお気に入りは“ユーモアのH”です。

ステラ:笑。ユーモアは本当に重要!日本の消費者は「ステラ」がやっていることやその理念を本当に深く理解してくれていて、とてもうれしいし、最も大切に思っている国の一つよ。特に、「ステラ」が持つユーモアや軽やかさをよく分かってくれていると思う。環境保護という非常にシリアスな課題に取り組むに当たって、取っつきやすくしたり理解しやすくしたりするためにも、ユーモアはとても大切なものなの。あんまり深刻に気難しく考えすぎるのもよくないから。

WWD:そうした難しい話題やアジェンダのコミュニケーションに、ユーモアは重要だと思う?

ステラ:もちろん。笑うことは若々しさを保ってくれるし、生き生きさせてくれると思う。ファッション業界は、時に自分たちをシリアスに捉えすぎることがあるし、ややエリート主義のところがあるから、そういう意味でもユーモアは大切ね。誰かと通じ合うための素敵な方法だし、自分はそんなに大した人物じゃないと認識するいい方法でもある。笑って、ハッピーになって、明日を向くことが大切だと思う。

WWD:「ステラ マッカートニー」のターゲットは?

ステラ:実は、特定のターゲット層をはっきりとは設定していない。ファッションに対して(ほかのブランドとは)異なるアプローチをしていて、純粋なゴールや夢、ミッションを掲げているからだと思うけれど、「ステラ マッカートニー」には本当に幅広いタイプの顧客がいる。若い人も年配の人もいるし、動物愛護や環境問題に関心がある人もいれば、ファッションが大好きという人もいる。そのため特定のターゲットは設定せず、明日を担うさまざまな人たちに広くメッセージを届けたいと考えている。「ステラ」のスピリットを受け継いで生かしていくのは、そうした人々だから。

The post ステラ・マッカートニーの“葛藤” 業界ルール、素材開発、コミュニケーション設計を語る インタビュー後編 appeared first on WWDJAPAN.com.

稲本氏がDDHD取締役を辞任! 松村DD社長の周りにいる幹部は、なぜDDを離れるのか?

 ゼットン創業者であり、DDホールディングス(HD)の取締役であった稲本健一氏がDDHDの取締役を辞任することを発表した。稲本氏とDDHDの松村厚久社長は盟友であり、DDとゼットンとの経営統合後は、同士と言える。ただ、ここ1〜2年、DDHDの幹部の流出が目立つ。DDはどこへ行くのか?
Posted in 未分類

「アール サーティーン」2021-22年秋冬コレクション

 「アール サーティーン(R13)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。

The post 「アール サーティーン」2021-22年秋冬コレクション appeared first on WWDJAPAN.com.

「アール サーティーン」2021-22年秋冬コレクション

 「アール サーティーン(R13)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。

The post 「アール サーティーン」2021-22年秋冬コレクション appeared first on WWDJAPAN.com.

吉祥寺で検証「朝市場」の可能性。肉寿司、そばは手応え薄いが、朝ラーは需要あり

 緊急事態宣言下、少しでも売上をつくり出そうと、営業時間を変更して、普段はオープンしていない早朝からの営業に踏み切るチャレンジ精神に溢れた飲食店が増えている。東京都武蔵野市にある「吉祥寺 肉寿司」は、早朝営業を試みるお店の1つだ。1月8日より朝5時から、ランチタイムを経て、夜8時までの営業に変更した。お客は入ったのか、同じ吉祥寺にある、そば店、ラーメン店と合わせて検証した。
Posted in 未分類

「アンドリュー ゲン」2021年春夏コレクション

 「アンドリュー ゲン(ANDREW GN)」が2021年春夏コレクションを発表した。

The post 「アンドリュー ゲン」2021年春夏コレクション appeared first on WWDJAPAN.com.

「ホワイトマウンテニアリング」が髙島屋横浜店でポップアップ開催 10年ぶり復活の高機能ライン

 「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」は、2月17日〜3月2日に髙島屋横浜店6階CSケーススタディでポップアップストアを開催する。2021年春夏コレクションを扱う。

 10年ぶりに復活したオールブラックのハイスペックライン「ビーエルケー(BLK)」からは、ダウンなどの抜けを防ぐステッチレス縫製や、特殊ミシンを使用して2つの生地をぴったりと突き合わせて縫い目を平坦に仕上げるTPS(ツインプロヴァーシーム)縫製など、最新のアウトドアウエア技術を盛り込んだアイテムがそろう。

■WHITE MOUNTAINEERING POP UR STORE
日程:2月17日〜3月2日
場所:髙島屋横浜店 6階 CSケーススタディ
住所:神奈川県横浜市西区南幸1丁目6番31号

The post 「ホワイトマウンテニアリング」が髙島屋横浜店でポップアップ開催 10年ぶり復活の高機能ライン appeared first on WWDJAPAN.com.

「ルイ・ヴィトン」の“小型ショップ”が自宅にやってくる! ロサンゼルスでサービス開始

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、小型の店舗のように作られた専用のキャンピングトレーラーで顧客の自宅などを訪問するサービスを、カリフォルニア州の一部でスタートした。

 これは予約制となっており、レザーグッズ、ウエア、シューズ、アクセサリー、ウオッチ、ジュエリー、トラベル用品、香水などの中から、顧客の要望や好みに基づいた商品をそろえて訪問する。2020年後半にニューヨークなど北東部の地域で実施したところ好評だったことから、対象範囲を拡大した。ロサンゼルスでは3月中旬まで、オレンジ郡では4月末まで行う。

 予約は対象地域にある店舗で受け付けていて、サービスは無料。「ルイ・ヴィトン」は専用のハッシュタグ「#LVbyAppointment」を作っており、SNSで話題になることも期待しているという。

The post 「ルイ・ヴィトン」の“小型ショップ”が自宅にやってくる! ロサンゼルスでサービス開始 appeared first on WWDJAPAN.com.

画面の奥の保護者、そして手前の学生に向けて エディターズレター(2020年11月18日配信分)

※この記事は2020年11月18日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

画面の奥の保護者、そして手前の学生に向けて

 リンク1本目の記事の通り、今週末、ワールドによる「アカデミア」でキュレーターを務めさせていただきます。まずは年度末くらいまで毎月開催予定で、継続的に参画させていただくことになりました。可能なら、キュレーターの枠を脱し、パートナーになりたいと思っているところ(笑。ワールドの方には、そうお伝えしています)。ワールドの「ナレッジを共有するプラットフォームの創出を目指す」という理念に共感したからです。

 初回はMDという仕事にフォーカスを当て、「ザ・ノース・フェイス」と「ビューティ&ユース ユナイテッド アローズ」、それにワールド傘下の「インディヴィ」という3ブランドの担当者にお話を伺います。ブランドも、ターゲットも、ビジネスのあり方も全然違う3ブランドです。そもそも一番“定義があいまい”な職種(と思っています。良い意味で、です)のMDですから、3人の仕事は多分、全然違いますよね(笑)。そんな3人がMDという仕事の幅の広さと奥深さ、責任感とやりがい、そして将来と理想像を語り合う「アカデミア」は、きっと同業他社、そして未来の業界人にとって大きな参考になり得るでしょう。キュレーターを務める交換条件として(笑)、今回は専門学校生を10人ほど、ご招待させていただくことになりました。来月以降も、親交のある学校にお声がけするつもりです。

 コロナ禍ゆえ直接会える機会は減っていますが、ファッション、そしてビューティの世界に羽ばたこうとしている学生や若手は、極力応援したいと思っています。こんなご時世なら、なおさらですよね。とある企業は、内定式の時、オンラインでつないだ画面の奥や横にいる保護者の存在が大きなプレッシャーだったそうです。「我が子をアパレル業界に送り出して良いのか?」、そんな思いゆえでしょう。業界として「大丈夫です。安心して、お子さんを送り出してください」と伝えているつもりですが、一方で本人にも「ご家族を説得できるよう、ちゃんと勉強しなくちゃね!」とも思っています。この「アカデミア」が、その一助になれば嬉しいですね。

 かつての業界最大手の呼び掛けが、大きなムーブメントになることを期待します。そのお手伝いができれば、こんなに嬉しいことはないのです。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

The post 画面の奥の保護者、そして手前の学生に向けて エディターズレター(2020年11月18日配信分) appeared first on WWDJAPAN.com.

「メゾン マルジェラ」、20年は20%増収 親会社は「ジル サンダー」買収間近か

 「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」などを擁するOTBの2020年12月通期決算は、売上高が前期比14.3%減の13億1000万ユーロ(約1650億円)、営業利益は同23.7%減の1350万ユーロ(約17億円)だった。

 ブランド別では、全ての地域および販売チャネルで業績を伸ばした「メゾン マルジェラ」の売上高が同20%増の2億4000万ユーロ(約302億円)と好調だった。主力ブランドである「ディーゼル」は、引き続きOTBにおける売り上げ全体の50%以上を占めているという。

 地域別では日本が売り上げ全体の27%を占めているほか、中国市場も非常に好調で、これらを含むアジア太平洋地域が売り上げの40%以上を占めている。販売チャネル別では、卸が売り上げの3分の1以上となっている。

 OTBは数年前からデジタル分野の強化に取り組んでおり、18年には自社ECでシームレスな買い物体験を提供するオムニチャネル・プラットフォーム、“ムーン(MOON)”の開発に着手。コロナ禍の影響で実店舗の売り上げが減少し始めた20年5月に、これを「ディーゼル」のECに導入した。こうした戦略が奏功し、同ブランドの売上高におけるECの割合は19年の7.9%から13.3%に増加した。外部プラットフォームも含めると、売り上げの24%以上がECによるものだ。今後は「メゾン マルジェラ」や「マルニ」にも“ムーン”を導入していく。

 OTBが「ジル サンダー(JIL SANDER)」の獲得を目論んでいるのではないかとの憶測が、20年12月頃から広まっている。ウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)OTB最高経営責任者は、「間もなくニュースの発表があるだろう。当社は成長目標を計画通りに達成しており、投資によって事業範囲を拡大することも可能な状態だ」とコメントした。

The post 「メゾン マルジェラ」、20年は20%増収 親会社は「ジル サンダー」買収間近か appeared first on WWDJAPAN.com.

クルックと伊藤忠がモーリシャス支援、クラウドファンディングで「ロンハーマン」と協業

 音楽プロデューサーの小林武史が率いるクルック(KURKKU)は伊藤忠商事と協業し、わかしおの座礁事故で打撃を受けたモーリシャスの支援プロジェクトを行う。2月10日にはクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー(CAMPFIRE)」で、「ロンハーマン(RON HERMAN)」とコラボレーションしたプロジェクトをスタート。オリジナルデザインのTシャツやエコバッグ、ステッカーなどを販売し、収益の一部をNPOや基金に寄付する。10日に開始したプロジェクトは目標金額300万円に対して、15日15時現在ですでに393人から573万円の支援金が集まっている。

 「ロンハーマン」とコラボレーションしたTシャツは、認証を受けたオーガニックコットンを使用。生産はモーリシャスの現地企業で先進的なエコロジー設備を備えたRT KNIT社で行う。支援金の寄付先である「I61 FOUNDATION」基金はモーリシャツの自立支援を、NPO「リーフコンサベーション(REEF CONSERVATION)」はサンゴやマングローブの長期的なモニタリングと保護活動支援で知られている。

 世界的なコロナ禍で観光産業などが大打撃を受ける中、同プロジェクトでは長期的な支援を掲げ、今後も現地の魅力を発信するさまざまなイベントを仕掛けていくという。

The post クルックと伊藤忠がモーリシャス支援、クラウドファンディングで「ロンハーマン」と協業 appeared first on WWDJAPAN.com.

「LV」などのデジタル施策を手掛けたナカヤマン。が巡回展 東京や京都で

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「シャネル(CHANEL)」などのSNSやデジタル施策を手掛けたアーティストのナカヤマン。は、国際巡回展“陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと 言うはまことか/ (UN)KEEPALL”を開催する。

 「ルイ・ヴィトン」「シャネル」や「グッチ(GUCCI)」に提供した過去作品のコンセプトを受け継ぎながら、仏師の松本明慶氏が手掛けた2メートル超えの彫像を中心に、“おに”をテーマに現在の社会システムを鋭く批評する作品を用意した。

 同巡回展は今後10年にわたる長期プロジェクト“RELATUM TRIPTYQUE (DESCRIPTUM POLYPTYQUE) DESCRIPT(OR:||)UM”の一環で、第1弾は2月11~13日に京都・西本願寺の飛雲閣で行った。その後、作家不在のままリモートでデータが世界を旅し、各地コラボレーターが二次創作的に再撮影、編集する国際巡回展だ。

 第2弾は東京・渋谷スクランブル交差点で、日時は非公開。第3弾は21年春にフランス・パリの某劇場で、第4弾は夏にアメリカ・ロサンゼルスの某映画館で行う。いずれも新型コロナウイルスにより人通りの減少、営業停止となったロケーションだ。第5弾は、西本願寺で展示した作品と第1~4弾のスクリーニングを再構築した作品を京都某所で公開する。

 ナカヤマン。は1974年生まれ。ファッション領域に特化したデジタル・エージェンシー、ドレスイングの代表を2007年の設立から10年間務め、さまざまな有名ブランドのSNS、デジタルのコンテンツに携わった。2017年には米国法人スクリイム・ラウダアを設立し、海外事業を本格化。個展の開催は今回が初だ。

The post 「LV」などのデジタル施策を手掛けたナカヤマン。が巡回展 東京や京都で appeared first on WWDJAPAN.com.

「LV」などのデジタル施策を手掛けたナカヤマン。が巡回展 東京や京都で

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「シャネル(CHANEL)」などのSNSやデジタル施策を手掛けたアーティストのナカヤマン。は、国際巡回展“陸奥の 安達原の黒塚に 鬼籠もれりと 言うはまことか/ (UN)KEEPALL”を開催する。

 「ルイ・ヴィトン」「シャネル」や「グッチ(GUCCI)」に提供した過去作品のコンセプトを受け継ぎながら、仏師の松本明慶氏が手掛けた2メートル超えの彫像を中心に、“おに”をテーマに現在の社会システムを鋭く批評する作品を用意した。

 同巡回展は今後10年にわたる長期プロジェクト“RELATUM TRIPTYQUE (DESCRIPTUM POLYPTYQUE) DESCRIPT(OR:||)UM”の一環で、第1弾は2月11~13日に京都・西本願寺の飛雲閣で行った。その後、作家不在のままリモートでデータが世界を旅し、各地コラボレーターが二次創作的に再撮影、編集する国際巡回展だ。

 第2弾は東京・渋谷スクランブル交差点で、日時は非公開。第3弾は21年春にフランス・パリの某劇場で、第4弾は夏にアメリカ・ロサンゼルスの某映画館で行う。いずれも新型コロナウイルスにより人通りの減少、営業停止となったロケーションだ。第5弾は、西本願寺で展示した作品と第1~4弾のスクリーニングを再構築した作品を京都某所で公開する。

 ナカヤマン。は1974年生まれ。ファッション領域に特化したデジタル・エージェンシー、ドレスイングの代表を2007年の設立から10年間務め、さまざまな有名ブランドのSNS、デジタルのコンテンツに携わった。2017年には米国法人スクリイム・ラウダアを設立し、海外事業を本格化。個展の開催は今回が初だ。

The post 「LV」などのデジタル施策を手掛けたナカヤマン。が巡回展 東京や京都で appeared first on WWDJAPAN.com.

人気美容師の浦さやか&内田聡一郎とスケルトンシザーケース「ハイン トーキョー」とのコラボが実現

 クリア素材の透明なシザーケースを展開し、話題となりつつあるブランド「ハイン トーキョー(HYNE TOKYO)」。同ブランドと人気美容室「クク(QUQU)」とのコラボレートが実現し、2月15日に“クク別注モデル”(1万5000円)が登場した。

 美容師の必須アイテムであるシザーケースは革製が一般的だが、クリア素材を使っている点が「ハイン トーキョー」の最大の特徴。中にセットするシザーホルダーのカラーを自由に組み合わせることができ、現在は726通り以上のカスタムが可能だ。

 「基本モデルは先端が細くなっているが、私は首から掛けてポシェットのように使っているので、よりポシェットに近いかわいいスクエア型にデザインした。ストラップのカラーもネオンオレンジ、ミントグリーン、ピンクという『クク』らしい限定3色を用意した」と浦さやか「クク」代表は話す。

 共同代表を務める内田聡一郎代表も「『クク』のオープン時から考えていたコラボで、双方のブランディングにもつながる面白い取り組みだと思う。あと実用的な面でいうと、解体して、洗剤を使って丸洗いできることも大きな特徴。価格も比較的リーズナブルなので、若手の美容師たちも使ってくれるとうれしい」とコメントしている。

 同製品は既に人気となっていて、ヘアメイクアーティストやファッションスタイリスト、トリマー、さらには植木職人からもオーダーが入っているという。

The post 人気美容師の浦さやか&内田聡一郎とスケルトンシザーケース「ハイン トーキョー」とのコラボが実現 appeared first on WWDJAPAN.com.

「ナイキ」×「レディメイド」の“ブレーザー” DIYをテーマにクラシックなバッシュを再構築

 ナイキ(NIKE)は「レディメイド(READYMADE)」とコラボしたスニーカー“ブレーザー MID”を2月27日に発売する。ブラックとホワイトの2色展開で、価格は1万7500円。ナイキのスニーカー専用アプリ「スニーカーズ(SNKRS)」とナイキラボMA5、ドーバー ストリート マーケット ギンザ、「レディメイド」の正規取扱店で販売する。

 特徴的なソールの形状は、人の手の温かみを感じられるように粘土でサンプルを作成した。1971年当時使われていた細く長いスウッシュを採用し、アウトソールには製造過程から出るゴミなどをリサイクルした素材を15%使用する。「レディメイド」の細川雄太デザイナーは「DIYをテーマに“ブレーザー”を一から手作業で解体し、“ブレーザー”本来のDNAを壊さないように再構築した。子供の頃から好きなバスケットボールを象徴するクラシックなシューズをどこまで新しく生まれ変わらせられるか挑戦したかった」とコメントしている。

 WWDジャパン2月1日号の「レディメイド」特集では、細川デザイナーにインタビューを行い、スニーカーの誕生秘話や制作背景を詳しく紹介している。

The post 「ナイキ」×「レディメイド」の“ブレーザー” DIYをテーマにクラシックなバッシュを再構築 appeared first on WWDJAPAN.com.

「モエ・エ・シャンドン」史上初のコラボに「アンブッシュ」のYOON

 シャンパーニュ・メゾン「モエ・エ・シャンドン(MOET ET CHANDON以下、モエ)」は2月15日、「アンブッシュ(AMBUSH)」のクリエイティブ・ディレクターであるYOONとのコラボレーションを発表した。1869年創業の同ブランドがクリエイターとグローバルでコラボするのは初めてだ。

 YOONがボトルデザインを手掛けた“モエ アンペリアル デザイン バイ アンブッシュ(以下、モエ バイ アンブッシュ)”は、白いラベルと漆黒のボトルネックのコントラストが印象的。「モエ」とYOONに共通する革新的な先駆者精神と未来に向けたメッセージが込められている。YOONはこのボトルをデザインするにあたり、「モエ」の本拠地であるフランス・エペルネを訪れ「自然の恵みと貴重なテロワール(大地)への献身を実感した」とコメント。価格は6700円で収益の一部は、YOONが選んだ自然環境保護団体の「ワールド・ランド・トラスト(WORLD LAND TRUST)」へ寄付される。

 “モエ バイ アンブッシュ”は3月26日〜4月4日、都内のコンセプトショップで販売。4月中旬から主要百貨店でも販売する。

The post 「モエ・エ・シャンドン」史上初のコラボに「アンブッシュ」のYOON appeared first on WWDJAPAN.com.

「マリーン セル」×「ジェントル・モンスター」の三日月ロゴ付きサングラス発売

 「マリーン セル(MARINE SERRE)」は、韓国発のアイウエアブランド「ジェントル・モンスター(GENTLE MONSTER)」とコラボーレーションしたサングラス“ヴィジョナイザー(VIZIONIZER)”を、2月9日に両ブランドの公式ECサイトで発売した。

 サングラスは2型で、いずれも「マリーン セル」2021年春夏コレクションで発表されたもの。“METAL VISOR TINTED GLASSES”は「ジェントル・モンスター」のモデル“サニーズ(sunnies)”を採用。2000年代にインスピレーションを得たゴーグルスタイルのモデルを未来的にアレンジした。繊細なメタルフレームの両サイドに「ジェントル・モンスター」の刻印を施した。フロント中央部分に「マリーン セル」のアイコンでもある三日月ロゴを配している。フレームファイアーレッド、ミラーシルバー、コバルトブルーの3色展開で、価格は350ドル(約3万6000円)。

 “CURVED TINTED GLASSES”は空気力学やサイクリストに着想を得た。カーブしたアセテートフレームに両ブランドのロゴを施し、テンプル部分にシルバーの三日月モチーフを刻印した。ブラック、グレー、ホワイトの3色で、それぞれレンズカラーとの組み合わせが大胆なコントラストを生み出している。価格は260ドル(約2万7000円)。

 “ヴィジョナイザー”のコラボレーションロゴは、ポータブルケースなど全てのパッケージにプリントされている。ケースに取り付けられているチェーンは「マリーン セル」が制作を担当した。

The post 「マリーン セル」×「ジェントル・モンスター」の三日月ロゴ付きサングラス発売 appeared first on WWDJAPAN.com.

上海の高級ショッピングモール「プラザ66」、20年の売上高は60%増 中国の富裕層は消費欲旺盛

 不動産開発や小売業を手掛ける中国のハンルン・グループ(HANG LUNG GROUP、恒隆集団)の2020年12月通期決算は、売上高が前期比0.9%増の95億2600万香港ドル(約1238億円)とコロナ禍の中でもわずかに増収となった。

 同社は中国で複数の小売店を運営しているが、中でもラグジュアリーブランドが多く出店している上海のショッピングモール、プラザ66(PLAZA 66)の小売りの売上高が同60%増だったことが大きく寄与している。また賃料による収入も同34%増と好調だった。

 ハンルン・グループが運営するほかのショッピングモールを見てみると、近隣地域のハイブランドが多く移転してきた無錫市のセンター66(CENTER 66)の売り上げが同72%増、上海でより手の届きやすい価格帯のブランドをそろえるグランドゲートウエイ66(GRAND GATEWAY 66)は同42%増、中国東北部の瀋陽市にあるフォーラム66(FORUM 66)は同9%増となっている。一方で、日常的な品ぞろえのモールの売り上げは軒並み同15~23%減となるなど、富裕層によるラグジュアリー消費が中国本土の成長をけん引していることが鮮明となった。

 同社は、「20年上半期は新型コロナウイルスの影響による一時的な休業のため売り上げが大幅に落ち込んだが、中国本土では4月頃から急激に回復し始めた。下半期はラグジュアリーブランドが多いショッピングモールの売り上げが非常に好調で、上半期の減少分を補ってあまりあるほどとなった」とコメントした。

 しかし同社の本拠地である香港では、こうした消費トレンドが逆転する。主に観光客を対象とする高級ショッピングモールは苦戦しているが、日用品を多く取り扱う地元密着型のモールは堅調だという。同社は、「中国本土と比べて香港の小売りは回復に時間がかかっている」と分析した。

 なお北京華連グループ(BEIJING HUALIAN GROUP)が擁する高級百貨店のSKP北京も非常に好調で、20年の売上高は同17%増の177億元(約2832億円)だった。

 中国の国家統計局が1月18日に発表した資料によれば、20年の国内総生産(GDP)は同2.3%増にとどまり、1977年に終結した文化大革命以来およそ40年ぶりの低水準となった。小売りは同3.9%減となっているが、2020年10~12月期で見ると前年同期比4.9%増とブラスに転じている。

The post 上海の高級ショッピングモール「プラザ66」、20年の売上高は60%増 中国の富裕層は消費欲旺盛 appeared first on WWDJAPAN.com.

「東京デザインスタジオ ニューバランス」と「スノーピーク」がオールブラックの“R_C4”

 ニューバランスのライフスタイルブランド「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO NEW BALANCE)」とアウトドアブランド「スノーピーク(SNOW PEAK)」は、コラボレーション第3弾となる“EXTREME SPEC R_C4 MID(3万8000円)とソックス(3500円)を2月19日に発売する。

 シューズは、第1弾で販売した、マウンテンブーツとスニーカーを融合したようなデザインの“R_C4 MID”をオールブラックのカラーにアレンジ。アッパーの一部にはレザーを採用し、耐久性・防汚性と高級感を加えた。「ゴアテックス(GORE-TEX)」のアッパーやビブラム(VIBRAM)製のソール、フィドロック(FIDLOCK)製のバックルなどタフなディテールは健在だ。サイズは23.0〜29.0cm。

 ソックスは、天然のウールに吸水速乾性を備えた機能糸を混ぜた素材を採用。着用時に温度が上がりやすい甲部分は通気性のある編み方に変更し、足裏にはクッションを付けた。リブの後ろは蛍光イエローにしてアクセントを効かせている。

 「ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE New Balance)」や「ニューバランス」公式オンラインストア、「スノーピーク」の一部直営店と公式オンラインストア、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)をはじめとしたセレクトショップなどで販売する。

The post 「東京デザインスタジオ ニューバランス」と「スノーピーク」がオールブラックの“R_C4” appeared first on WWDJAPAN.com.

「サムソナイト」の超軽量シリーズがさらに進化 快適性と機能性をアップデート

 「サムソナイト(SAMSONITE)」はこのほど、世界中のトラベラーに支持されてきた超軽量シリーズ“コスモライト(COSMOLITE)”をさらに進化させた新シリーズ“シーライト(C-LITE)”を発売した。

 “コスモライト”シリーズの最大の特徴である超軽量かつ優れた耐久性も備える“カーヴ”素材は同シリーズでも採用し、機内持ち込みサイズの“Spinner55EXP”はわずか約2.1kgを実現した。国際的なデザイン賞「レッドドット・デザイン賞」の「ベストオブベスト」を受賞したアイコニックなデザインはそのままに、快適性と機能性をアップデート。ハンドル部分は安定感のある操作が可能なダブルチューブハンドルで、凸凹のある道でも滑らかに回転する4輪ダブルホイールを採用することで移動時の機動性と安定性を確保した。内装の生地は環境に配慮した100%再生ペットボトルが原料の素材を使用し、クロスリボンとファスナー付ディバイダ-、小物が収納できるポケットも備える。ハンドル根元のIDタグは格納式でプライバシーにも配慮した。

 サイズは移動シーンに合わせた5つのバリエーションをそろえる。“Spinner55EXP”(55 × 40 × 20〜23cm、約2.1kg、5万7000円)はメインファスナーを開くと36リットルから42リットルまで拡張することができ、そのほか68リットルの“Spinner69”(69 × 46 × 29cm、約2.5kg、6万2000円)、94リットルの“Spinner75”(75 × 51 × 31cm、約2.8kg、6万7000円)、123リットルの“Spinner81”(81 × 55 × 34cm、約3.1kg、7万2000円)、144リットルの“Spinner86”(86 × 58 × 36cm、約3.6kg、7万7000円)をそろえる。カラーは“Spinner86”はブラックのみで、そのほかはブラック、チリレッド、ディープブルー、オフホワイトの4色で展開する。

 また同シリーズの発売を記念して、シュルレアリスムの画家ルネ・マグリット(Rene Magritte)の作品「THE SON OF MAN」と「SKY BIRD」をモチーフにした限定モデルを3月下旬に公式サイトにて数量限定で発売予定。内装には1931年の作品「THE CURSE」をライニングにプリントし、「THE SON OF MAN」のハットのデザインエンブレムをほどこした。


問い合わせ先
サムソナイト・ジャパン
0800-12-36910

The post 「サムソナイト」の超軽量シリーズがさらに進化 快適性と機能性をアップデート appeared first on WWDJAPAN.com.

「パーパス・ドリブン」「大義ドリブン」の覚悟 エディターズレター(2020年12月10日配信分)

※この記事は2020年12月10日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「パーパス・ドリブン」「大義ドリブン」の覚悟

 下のリンク1本目にある「クロエ」のCEOが主張する「パーパス・ドリブン」という言葉、私は「大義ドリブン」と呼んでいますが(ネーミングセンスw)、「ほぼほぼ同意かな?」と思いながらインタビュー記事を読みました。リカルドCEOが言うところの「パーパス」、私が「大義」と呼ぶ“意味”のないビジネスは、正直、もうあんまりやりたくないんです。だって単純に、「コレって、なんのためにやってるんだっけ?」と言う目的なき状態に陥りやすいから。こんな状態の人や組織は、案外少なくないと思っています。

 私自身の課題は、その「パーパス」もしくは「大義」と、そこから生まれる行動指針などを、組織の中でみんなとシェアできているか?です。記事中の「『クロエ』の従業員は、ブランドの掲げる重要な“パーパス”を熱心に受け入れているという」との一節は、本当に素晴らしく羨ましいくらいです(笑)。私の「大義」とは、簡単に言えば「ファッション&ビューティ業界が、エキサイティングであり続けるためのお手伝い」で、それは少なくともある程度大勢とシェアできているでしょう。でも、「大義」から生まれる行動指針は皆に伝えきれていないかもしれないし、反対に皆の行動指針は把握しきっていない。ゆえに、皆は「なぜ、ムラカミはあんなコトに?」と思っているかもしれないし、私も「ナゼ、そんなコトを!?」なんて思っちゃうケースは、正直に言えば時々。こんな時は行動指針のすり合わせ、いや、相互理解が必要だと感じます。

 「すり合わせ」と言う言葉を否定したのは、その言葉が含む「調整する」と言う概念は必ずしも必要ないなぁ、と思ったからです。基本、大義が同じなら、行動指針は結構違っても構わないと思っています。もう絶対的な「正解」なんて存在しない時代です。個々が「私の正解」を決めて「あなたの正解」も理解すれば良くて、「私の正解」はいつでも自由に変わって良いのだと思っています。

 「正解」なんて存在しない時代ですから、「パーパス・ドリブン」や「大義ドリブン」の真逆であろう「データ・ドリブン」と言う概念には消極的です。データは見ますが、「大義ドリブン」を深めるための材料だったり、「大義ドリブン」を検証するための手段だったり程度です。そこから機械的に絶対的「正解」を導こうとは、正直これっぽっちも思っていません。「データ・ドリブン」は、絶対的「正解」を求める考え方で、正直、経験値を積めば誰がやっても同じでしょう。それはつまり「自分じゃなくても良い」「誰かがやっても変わらない」コトです。ん~、興味ないわぁ(笑)。

 「自分じゃなくても良い」ビジネスはしたくない、つまり「自分じゃなくっちゃダメ」なビジネスがしたいと思っているので、自分の「大義」が業界、もしくはユーザーの皆さんと大きく乖離しているのであれば、その時は身を引く覚悟です。その覚悟は、結構前から持ち続けている(つもり)だし、今、この境遇にある自分の「大義」がユーザーのニーズと乖離していないか?については、結構頻繁に内省しています。そもそもズレがヒドくなったら、いろんな方からのお声がけなどで確認できるニーズの減少は体感できるでしょうから、気付くだろうと思っています(笑)。

 シビアかもしれないけれど、自分らしくてエキサイティング。「データ・ドリブン」ではなく、「パーパス・ドリブン」や「大義ドリブン」ってそう言うコトですよね?

SOCIAL & INFLUENTIAL:社会情勢によって変化するファッション&ビューティ業界を見つめます。インクルージョン(包摂性)&ダイバーシティー(多様性)な時代のファッション&ビューティから、社会に届けたい業界人のオピニオンまで。ジャーナリズムを重んじる「WWD JAPAN.com」ならではのメルマガです。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

The post 「パーパス・ドリブン」「大義ドリブン」の覚悟 エディターズレター(2020年12月10日配信分) appeared first on WWDJAPAN.com.

ステラ・マッカートニーが語る「喜びや希望を“注入”した」最新コレクシション インタビュー前編

 「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」はこのほど2021年プレ・フォール・コレクションの公開に合わせてオンラインで各国メディアの個別インタビューに応じた。公開されたコレクションは楽観的でエネルギッシュな色使いが印象的で、スキーウエアの要素を取り入れたアクティブさとソフトな繊細さを併せ持つ。インスピレーションソースになったのは昨年発表したサステナビリティの新ビジョン“A to Zマニュフェスト”の“J is for Joy(喜び)”だ。

WWD:今、英国は3度目のロックダウン(都市封鎖)中ですが、どんな生活を?

ステラ・マッカートニー(以下、ステラ):田舎に持っている農場で、夫や子どもたちと一緒に過ごしているときと、ロンドンにいるときとがある。田舎にいるときは、子どもたちはリモートで学校の授業を受けていて、私は1日中Zoomで打ち合わせをしている感じね。コレクション作りに必要であればロンドンに行くけれど、場合によっては誰かが農場のほうに来てくれることもある。最初のロックダウンでは、コレクションの多くを農場に送ってもらって、私が一人でフィッティングをした。その後のロックダウンでは、新型コロナウイルスの検査を受けられるようになったし、ソーシャル・ディスタンシングも広まったので、少人数でスタジオに集まって作業できるようになった。特に色やファブリックなどに関する作業のときには、とても助かったわ。

WWD:21年プレ・フォール・コレクションは、“A to Zマニフェスト”の“J is for Joy”がインスピレーションでしたね。着たら踊りたくなるようなカラフルでアクティブなコレクションでした。

ステラ:今は世界中が不安や恐れに満ちていて、精神的につらい思いをしている人が多いでしょう?そんな暗い雰囲気に、喜びや希望を“注入”したいと思い「J is for Joy」を選んだの。色はデザインの大事な要素で、私は色を使うことが好き。明日はより明るくなると表現したかったし、人生の喜びを祝福したいという思いもあったから、カラフルなコレクションにしようと考えた。

一方で、自然や生命を大切にすることやサステナビリティにも引き続きフォーカスしているわ。今回のコレクションの80%はサステナブルな素材で作られているんだけど、これは今までで一番高い割合よ。なので、とてもカラフルであると同時に、非常に重要な課題にも取り組んだコレクションになっている。あまりにも鮮やかで美しい色をしているので、これらがリサイクルナイロンやオーガニックコットンで作られていると想像するのは難しいかもしれない。

WWD:80%がサステナブルな素材を用いたとのことですが、残りの20%は何が難しいのでしょう?

ステラ:いい質問ね。そもそも80%にすること自体がとても大変で、「ステラ マッカートニー」のように多くの商品を作りつつ、その80%をサステナブルな素材にできているメゾンやファッションブランドは世界でもほかにないと思う。これは素晴らしい成果であり、チームをとても誇りに思っている。この数値を達成するのは非常に難しくて、とてつもない献身(コミットメント)と意欲、それに多大な知識が必要だし、手間だってかかる。もう20年以上も取り組んでいるけれど、サプライヤーとの関係性も重要よ。新しい方法で生産することを考えたり、最新のテクノロジーを調べたりと、やらなければならないことがたくさんある。

私たちは余剰素材をたくさん使用しているほか、(エコペル(ECOPEL)社と)“コバ(KOBA)”という生分解性の高い人工ファー素材を独自に開発している。私にとって、こうしたファッションの未来を見据えた“ニューネス(新しさ)”は、デザイナーとしてシルエットやカラーパレットを作り出したりするのと同じぐらい、ファッショナブルでエキサイティングなこと。80%を達成するのは大変だったけれど、サステナビリティはブランドのあらゆる面で取り組んでいることであり、本当に(工程の)最初から最後までさまざまなことを実践している。環境再生型農業(regenerative organic)を推進したり、本社で利用するエネルギーについて考えたり、梱包をリサイクル素材にしたりなど、本当にいろいろなことを行っている。

残りの20%については、必要な素材が入手できなかったなど、さまざまな要因がある。例えば、(サステナビリティの観点から)難しい素材であるシルクは、今季は“ピースシルク(編集部注:基本的には商業シルクと同じ方法で生産されるが、絹糸は成虫が飛び去った後に木から採取されるため、蚕(成虫)が殺されることはない。しかし、この方法では絹糸が弱く切れてしまい、製品製造に求められる品質と量の調達は難しい)”と呼ばれるものを調達しようとしたけれど、さまざまな問題がまだある。いずれにしても、やはりどうしても完全にはサステナブルにできない部分がまだある。

今回、“100%リサイクルナイロン”などのメッセージを書いたウエアがいくつかある。ビーガン・シューズや、海洋プラスチックごみから作られたライニングが張られている“ファラベラ”バッグなどを購入する顧客は、明確な意志を持ってそれを選んでいるでしょう?つまり消費する、物を買うということは、消費者として意識的に選択をしていることだと思う。なので、環境問題を意識してこれを選んだということを周囲の人々やストリートで表明することが大切だと考えた。とてもパワフルなメッセージだと思うわ。

WWD:今回、バッグなどアクセサリーのボリュームが増え、ファラベラも進化を遂げたとか。

ステラ:“ファラベラ”のようなアイコニックなバッグがあるのはとても幸運だと思うし、それを常に再解釈してアップデートしたいと考えている。このバッグはエッジーでロックロールな雰囲気があると同時にソフトな感じもあり、「ステラ マッカートニー」というブランドを完璧に表しているわ。内側には海洋プラスチックごみを再生した素材を使用していて、完全にビーガンだし、今回はリサイクル可能なアルミニウム製のチェーンをつけた。定番商品も常に再解釈して新しくしているわ。

“新しさとはよりよい明日のために今日をデザインすること”

WWD:では次は“ニューネス(新しさ)”について。ファッションデザイナーにとって今、“新しさ”とは?

ステラ:“新しさ”は、物事の考え方や見方だと思う。「ステラ マッカートニー」では、それはテクノロジーだったり、よりよい明日のために今日をデザインすることだったりする。また、ほかの生き物と共存するこの世界を新たな目で見つめること、自然を祝福し大切にすること、自然の一部となって持続可能な方法で暮らすことなども含まれるし、ファッションやデザインの境界を押し広げつつ、消費者が欲しいと思う製品を作ることも含まれる。

今回のように、80%がサステナブルなコレクションを作るというのはまだとても新しいコンセプトだけれど、サステナビリティのためにデザインなどの面で一切妥協していないわ。とてもフレッシュで、現代的で、新しくて、踊りだしたくなるような服ばかりだけれど、環境保護を意識して調達および生産されている。こうした“善い”ビジネス、“地球に優しい”ビジネスであることと同時に、ファッショナブルで、クールで、エフォートレスであることが新しいと思う。ファッションが地球に最も害を与えるビジネスの一つであることからも分かるように、ほとんどのアパレル企業やブランドは環境のことなど考えていない。一方で、環境のことを考えているブランドは、あまりファッショナブルでなかったりする。ファッショナブルであることと、環境を意識していることが高いレベルで組み合わされていることが“新しさ”だと思う。

WWD:持続可能性とファッションを両立するときに大切にしていることは?また、苦労している点は?

ステラ:環境保護に本気で取り組みながら事業を行うのはとても大変なことだし、毎日がチャレンジの連続よ。これがもっと簡単にできるものなら、より多くの人々がやっていると思う。業界で前例のないことをしたり、大きな変化を起こしたりするためには、闘わなければならないことがたくさんある。アパレルブランドであれば、環境を意識すればするほど使える色や素材が限られてくるし、何でも好きにできるという柔軟性は失われる。「ステラ」では動物から取ったレザーやファー、フェザーなどは一切使っていないけれど、ラグジュアリー・ブランドとしてこれは異例のことで、ほかにそういうブランドはないと思う。

「ステラ」は糊もビーガンだし、こうした制約から縫製に使うミシンなども一般的なものとは違うので、スタッフを訓練しなくてはならない。“ファラベラ”は本革製ではないけれど、イタリアで最高の腕を持つ職人たちがいる最高の工場で生産しているので、彼らにも訓練を受けてもらう必要がある。ある意味では、生産におけるこれまでの歴史や常識を考え直してもらう感じになるし、こうした変化を起こすに当たっては抵抗されることもある。人は、必ずしも変化したがるわけではないから。

それに人々が環境保護の重要性に気づいたのは本当に最近のことなので、私はこれまでのキャリアの大半において、少しからかわれたり馬鹿にされたりしてきたと思う。でもこれは若者の未来にとってとても重要なことだし、将来も事業を継続したいのであれば、今から環境に優しくて持続可能な方法で製造し始めないといけないと多くの人々が気づいた。もちろん、それと同時にクールで、ファッショナブルで、魅力的な製品である必要がある。「ステラ マッカートニー」は、それを両立させている素晴らしいファッションブランドだと思っている。

The post ステラ・マッカートニーが語る「喜びや希望を“注入”した」最新コレクシション インタビュー前編 appeared first on WWDJAPAN.com.

【月次速報2】最強「焼肉きんぐ」売上8割下回る。鳥貴族も客数7割減

 1月の月次速報第2弾。再度の緊急事態宣言で、どの企業・ブランドも数字を落としているが、目立つのは「焼肉きんぐ」を擁する物語コーポレーションが昨対8割を切ったことだ。全般に12月と比べると10ポイント程度、落ちている。中でも鳥貴族の不振が目立つ。
Posted in 未分類

返品コストをどう抑えるか EC時代に欠かせない対応 鈴木敏仁USリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。前回(「ネット通販のアパレル3割も 『返品が当たり前』のアメリカ」)で報告したように、米国ではEC(ネット通販)の普及で返品問題が改めてクローズアップされている。各社はどんな対応をしているのか。

 商品の流れは大きく、上流から下流へのフォワードロジスティクスと、下流から上流へのリバースロジスティクスの2つに大分類できる。アメリカの大手企業はフォワードだけではなくてリバースの効率化にも長く取り組んでいて、ウォルマート(WALMART)やターゲット(TARGET)といった大手企業は返品専用センターすら持っている。

 ところがEC市場の成長でフルフィルメントからラストマイルへと新たな商品フローがここ数年で膨らみ、合わせてラストマイルのリバースロジスティクスも急速に拡大している。従来ならば店舗が返品デポとなるため、店舗で返品を集約できるのだが、ECの場合は単品が逆宅配でフルフィルメントセンターに戻ることになるので、これを小売企業負担とすると大変なコストがかかる。

 数年前の調査数字だが、返品商品をお客が自社店舗に持ってきた場合の返品処理コストは1パッケージあたり3ドル、お客がEC企業に直接送り返した場合は6ドル、そしてすべてを返品に特化していない3PL(サード・パーティ・ロジスティクス。物流代行)にアウトソースすると8ドルを要するという。また物流だけではなく顧客サービスや商品の流動化といった要素を加味すると、50ドルの原価に対して29.50ドルのコストがかかるという試算もある。

 つまりECの返品はリアルの返品よりもコスト高なのである。そのため各社ともにEC返品の効率化を急ピッチで進めている。

返品をどこに集約するかがカギ

 カギはどこで集約するかだ。フォワードにおいて物流の真ん中にハブを一つ置くことで物流線を減らすことができるのはロジスティクスのイロハのイだが、リバースにもこれがあてはまる。

 例えばアマゾンは衣料チェーンのコールズ(KOHL'S)店内に専用返品カウンターを設置したり、ドラッグストアチェーンのライトエイド(RITE AID)で返品できたりと、リアル小売企業と提携する戦略を取っている。お客に返品を一つ一つセンターに返送してもらうのではなくて、チェーンストアの店舗でいったん集約するのである。

 一方のウォルマートは当然店舗で返品を受け付けているのだが、店舗に加えてフェデックス(FEDEX)と提携し宅配人が返品を集荷するプログラムを開始している。アメリカの宅配業界は、集荷はオフィスのみで、宅配人がお客から荷物を受け取るということをしてこなかったので、大きな変化だ。宅配車の帰り便が空、つまりバックホールで空気を運ぶという無駄を続けているわけなので、これを変えることにつながるのかどうか。またウォルマートはフェデックスのオフィスでも返品可能としている。

 おそらくウォルマートの店舗だけではさばききれなくなってきているので、返品の集荷場所を増やそうとしているのだろう。

 私が注目しているのはEC返品に特化した企業である。スタートアップ企業のハッピーリターンズ(HAPPY RETURNS)は「リターンバー」と呼ぶ返品専用カウンターをショッピングモールや小売店舗内に設置し、契約するEC企業(エバーレーンやアンタックイットといった著名衣料EC企業を含む)の返品を処理するシステムで成長している。

 ECの返品処理に特化した企業は他にも複数存在する。ナーバー(NARVER、契約企業はリーバイス、パタゴニア、セフォラなど)、オプトロ(OPTORO、契約企業はステープルズ、イケア、ベストバイなど)といった企業が知られている。

 またアマゾンやウォルマートは、ユーザーが返品の意思を示したときに、返品させずにそのままとし、返金するか代替品を送ってしまう政策を取り始めているという。既述のように返品は高くつき、とりわけ低価格商品は返品させないほうがコスト安となる場合がある。これは私自身がアマゾンで経験したことがあるので、今に始まったことではなくて返品政策として公に認めたと言うことなのだろう。

 昨年は大きなECシフトが起きた年だったが、それに付随するようにEC返品の効率化が大きな取り組み課題となっている。

鈴木敏仁(すずき・としひと):東京都北区生まれ、早大法学部卒、西武百貨店を経て渡米、在米年数は30年以上。業界メディアへの執筆、流通企業やメーカーによる米国視察の企画、セミナー講演が主要業務。年間のべ店舗訪問数は600店舗超、製配販にわたる幅広い業界知識と現場の事実に基づいた分析による情報提供がモットー

The post 返品コストをどう抑えるか EC時代に欠かせない対応 鈴木敏仁USリポート appeared first on WWDJAPAN.com.

延べ13万個を販売したスマホケース「エジュー」のシンデレラストーリー

 パーククリエイションのバッグブランド「エジュー(AJEW)」のジップバッグ付きスマホケースが人気を集めている。小銭入れやポーチとして使えるのはもちろん、スマホスタンドにもなって、取り外せるリングやストラップも付く。それらの機能に加えデザインのかわいらしさも支持されて、ファッション感度の高いインフルエンサーやファッション業界人から火が付いた。一度愛用すると、“無くては困る”機能も買い替えを後押しし、iPhoneがバージョンアップされるごとに売れるという。8000円というスマホケースとしては高価格帯であるにも関わらず、これまでに延べ13万個を販売した。2021年3月期の売上高3億円(予想)のうち、約2億円が「エジュー」のたった1型のスマホケースの売り上げだ。人気の秘密を「エジュー」のデザイナーでもあるパーククリエイションの新井愛子社長に聞いた。

WWD:「エジュー」を立ち上げる以前もアパレルブランドを手掛けられていたそうですね。

新井愛子パーククリエイション社長(以下、新井):2004年に大学を卒業してアパレル業界に就職しました。ちょうどその頃に読者モデルブームが起きて、私も少し参加させてもらっていたんです。当時は読モが何かモノを作るとか販売するとかが意外と簡単にできてしまっていました。結局会社は2年で辞めて、アクセサリーブランドを立ち上げ、雑誌に掲載してもらったりしながら韓国で仕入れたモノを、個人のホームページで販売し始めました。自分で何かしたいとは思っていたんですけど、素人だし、自分でできる精一杯のことがそれだったんですね。たまたま韓国の工場の知り合いから「デザインしてみない?」と言われて、デザインもするようになりました。当時、スタイリストの風間ゆみえさんらの影響でカゴバッグがはやっていたこともあり、09年にバッグブランドとして「エジュー」をスタートして、バッグを2型作ったんです。今でも「エジュー」でカゴバッグを作っているのはその名残です。

WWD:スマホケースは何をきっかけに作り始めたんですか?

新井:バッグを作ってすぐにフリーズショップ(当時)と契約して販売することになりました。雑貨がすごく強いお店だったので、スマホケースのリクエストがあって作ることにしたんです。それが16年で、出産を機にブランドごと辞めちゃおうかなと思っていた頃でした。それで最後のコレクションだと思いながらバッグの実績を生かして、スマホケースにもバッグを付けたら面白いんじゃないかなと、ジップバッグを付けたケースを作ったんです。当時はiPhone6のときで最初は黒、グレー、ピンクの3色でした。売れるとも思ってなかったし、それから1年ぐらいは本当に売れなかったんです。

WWD:機能面や形は当時のままですか?

新井:形や機能自体は最初から変わっていません。昨年斜め掛けできるように取り外しできるショルダーストラップを付けました。当初はストラップも有り無しで選べるようにしていたんですが、今は全てにストラップが付いていて、必要ないお客さまには取り外して使ってもらえるようになっています。iPhoneは毎シーズン新しいモデルが発売されるので今だと7サイズ展開。靴のサイズと同じように在庫を抱えないといけないので、もっと分かりやすく販売したいし、卸先の在庫リスクも減らしたいと思い、型数はできるだけ少なくしています。

WWD:人気が出たきっかけは?

新井:インスタグラムの影響が大きくて、本当に口コミだけでいろんな人が使ってくださるようになりました。最初はモデルの田中里奈さんだったと思います。そこから新木優子さんや馬場ふみかさん、ローラさんらが次々にSNSにアップしてくださって、ファッション感度の高い女の子たちが毎日SNSにアップしてくれるような現象が起きたんです。もう毎日社内で大騒ぎでした。

WWD:定価の8000円は、ほかのiPhoneケースと比べると高めですよね?

新井:ブランドごと辞めようと思っていたので、当時は本来だったら5000円ぐらいで付けていたはずの上代を「もう売れるか分かんないしこれでいこうか」みたいな感じで、うちの平均単価よりも高く値付けしました。でも今、人間が一番触る道具ってスマホだと思うんです。バッグと比べても触る頻度が高くて経年劣化も早いので、素材もいい素材を使わないといけない。そういう意味では、上代を上げたことで素材を選ぶ幅もバリエーションも広がりました。

WWD:買い替えの頻度は?

新井:平均だと1年です。でもブランドとしては付けっ放しじゃなく、アクセサリー感覚で使い分けてほしいなと思っています。「エジュー」は定番としてケースの形を変えることはしないので、多種多様なシーンに合わせて使い分けられるようにと、17年に「エーシーン(A SCENE)」というスマホケースブランドも始めました。パンツのポケットにも入れやすいようにバッグの部分が取り外せたりカードケースを付けたり、「エジュー」にはない機能性を持たせています。

WWD:iPhoneの新しいモデルが発売されるごとに新しいケースも売れるんですか?

新井:そうですね。例えば、昨年のiPhone12の発売に合わせて自社サイトで「エジュー」を発売すると、5時間で600個が完売しました。リピート率が高いんです。iPhoneを買い替えなくても一度気に入ってくださると毎シーズン違うカラーで購入してくださるので、きちんとデザインと機能を訴求できているのかなと思っています。

WWD:今は“ちい財布”がブームで財布も小型化していますが、ポーチの部分には何を入れているんですか?

新井:キャッシュレスが普及してお財布はどんどん持たなくなってきたけど、お財布の機能は欲しいという人が多い気がします。「エジュー」にはお財布付きスマホケースという側面があるのかも知れません。小銭はもちろん、それぞれの生活に合わせてお薬から指輪、名刺、レシート、鍵、髪の留めゴムまでさまざまです。最近ではモデルのクリス-ウェブ佳子さんがエコバッグを入れて使ってくださっています。

WWD:ケース部分とバッグの一部を外すことでスマホを自立させられる機能については?

新井:普通に動画も観られますけど、コロナ禍でリモートでの打ち合わせが増えたので「Zoomを使うのに便利」という話を聞きました。ゴルフのレッスンでスイング動画を撮るために使っている人もいるみたいです。「それまでは缶コーヒーで支えていたんだけど」って。

WWD:最近のファッション業界におけるスマホケースの立ち位置は?

新井:これまで百貨店の1階で売っていたいわゆるシーズン商品に区画編成が起きているのは事実です。これまでだったら財布が売れ筋の雑貨だったけど、それに代わるものとしてスマホケースが出てきました。

WWD:今後スマホはどうなっていくんでしょう?

新井:将来的にはパソコンがなくなると思っています。iPhoneが折りたたみできるようになるという噂もあるし。電話の機能とパソコンのもっと間みたいなものが出てくるから、それに合わせられるガジェットのアクセサリーの提案ができたらと思いますが、本当にガラッと変わるから想像するのも難しいですよね。ただ、今スマホケースを作っている会社は以前、携帯電話のストラップを作っていた会社が多いんですね。だから時代とともに移り変わるけど、ガジェットに対してできることはあるのかなと思っています。

WWD:今後のブランドの目標は?

新井:「エジュー」は海外でも認知してもらえるようなブランドを目指しています。欧米でも日本と同じようなマーケットがあるんじゃないかな。昨年9月にパリのプルミエールクラス(展示会)に出展したかったんですが、コロナでできなくなってしまったんです。今年もしタイミングがあれば海外にもチャレンジしたいです。「エーシーン」は多種多様なライフスタイルに向けて、まずはもっと認知度を高めていきたい。「エジュー」の姉妹ブランドとして見られることが多いので、まずはそれを脱却して、本当は全然視点も違うしデザインや機能性も違うというところをしっかり訴求していきたいと思ってます。

The post 延べ13万個を販売したスマホケース「エジュー」のシンデレラストーリー appeared first on WWDJAPAN.com.

延べ13万個を販売したスマホケース「エジュー」のシンデレラストーリー

 パーククリエイションのバッグブランド「エジュー(AJEW)」のジップバッグ付きスマホケースが人気を集めている。小銭入れやポーチとして使えるのはもちろん、スマホスタンドにもなって、取り外せるリングやストラップも付く。それらの機能に加えデザインのかわいらしさも支持されて、ファッション感度の高いインフルエンサーやファッション業界人から火が付いた。一度愛用すると、“無くては困る”機能も買い替えを後押しし、iPhoneがバージョンアップされるごとに売れるという。8000円というスマホケースとしては高価格帯であるにも関わらず、これまでに延べ13万個を販売した。2021年3月期の売上高3億円(予想)のうち、約2億円が「エジュー」のたった1型のスマホケースの売り上げだ。人気の秘密を「エジュー」のデザイナーでもあるパーククリエイションの新井愛子社長に聞いた。

WWD:「エジュー」を立ち上げる以前もアパレルブランドを手掛けられていたそうですね。

新井愛子パーククリエイション社長(以下、新井):2004年に大学を卒業してアパレル業界に就職しました。ちょうどその頃に読者モデルブームが起きて、私も少し参加させてもらっていたんです。当時は読モが何かモノを作るとか販売するとかが意外と簡単にできてしまっていました。結局会社は2年で辞めて、アクセサリーブランドを立ち上げ、雑誌に掲載してもらったりしながら韓国で仕入れたモノを、個人のホームページで販売し始めました。自分で何かしたいとは思っていたんですけど、素人だし、自分でできる精一杯のことがそれだったんですね。たまたま韓国の工場の知り合いから「デザインしてみない?」と言われて、デザインもするようになりました。当時、スタイリストの風間ゆみえさんらの影響でカゴバッグがはやっていたこともあり、09年にバッグブランドとして「エジュー」をスタートして、バッグを2型作ったんです。今でも「エジュー」でカゴバッグを作っているのはその名残です。

WWD:スマホケースは何をきっかけに作り始めたんですか?

新井:バッグを作ってすぐにフリーズショップ(当時)と契約して販売することになりました。雑貨がすごく強いお店だったので、スマホケースのリクエストがあって作ることにしたんです。それが16年で、出産を機にブランドごと辞めちゃおうかなと思っていた頃でした。それで最後のコレクションだと思いながらバッグの実績を生かして、スマホケースにもバッグを付けたら面白いんじゃないかなと、ジップバッグを付けたケースを作ったんです。当時はiPhone6のときで最初は黒、グレー、ピンクの3色でした。売れるとも思ってなかったし、それから1年ぐらいは本当に売れなかったんです。

WWD:機能面や形は当時のままですか?

新井:形や機能自体は最初から変わっていません。昨年斜め掛けできるように取り外しできるショルダーストラップを付けました。当初はストラップも有り無しで選べるようにしていたんですが、今は全てにストラップが付いていて、必要ないお客さまには取り外して使ってもらえるようになっています。iPhoneは毎シーズン新しいモデルが発売されるので今だと7サイズ展開。靴のサイズと同じように在庫を抱えないといけないので、もっと分かりやすく販売したいし、卸先の在庫リスクも減らしたいと思い、型数はできるだけ少なくしています。

WWD:人気が出たきっかけは?

新井:インスタグラムの影響が大きくて、本当に口コミだけでいろんな人が使ってくださるようになりました。最初はモデルの田中里奈さんだったと思います。そこから新木優子さんや馬場ふみかさん、ローラさんらが次々にSNSにアップしてくださって、ファッション感度の高い女の子たちが毎日SNSにアップしてくれるような現象が起きたんです。もう毎日社内で大騒ぎでした。

WWD:定価の8000円は、ほかのiPhoneケースと比べると高めですよね?

新井:ブランドごと辞めようと思っていたので、当時は本来だったら5000円ぐらいで付けていたはずの上代を「もう売れるか分かんないしこれでいこうか」みたいな感じで、うちの平均単価よりも高く値付けしました。でも今、人間が一番触る道具ってスマホだと思うんです。バッグと比べても触る頻度が高くて経年劣化も早いので、素材もいい素材を使わないといけない。そういう意味では、上代を上げたことで素材を選ぶ幅もバリエーションも広がりました。

WWD:買い替えの頻度は?

新井:平均だと1年です。でもブランドとしては付けっ放しじゃなく、アクセサリー感覚で使い分けてほしいなと思っています。「エジュー」は定番としてケースの形を変えることはしないので、多種多様なシーンに合わせて使い分けられるようにと、17年に「エーシーン(A SCENE)」というスマホケースブランドも始めました。パンツのポケットにも入れやすいようにバッグの部分が取り外せたりカードケースを付けたり、「エジュー」にはない機能性を持たせています。

WWD:iPhoneの新しいモデルが発売されるごとに新しいケースも売れるんですか?

新井:そうですね。例えば、昨年のiPhone12の発売に合わせて自社サイトで「エジュー」を発売すると、5時間で600個が完売しました。リピート率が高いんです。iPhoneを買い替えなくても一度気に入ってくださると毎シーズン違うカラーで購入してくださるので、きちんとデザインと機能を訴求できているのかなと思っています。

WWD:今は“ちい財布”がブームで財布も小型化していますが、ポーチの部分には何を入れているんですか?

新井:キャッシュレスが普及してお財布はどんどん持たなくなってきたけど、お財布の機能は欲しいという人が多い気がします。「エジュー」にはお財布付きスマホケースという側面があるのかも知れません。小銭はもちろん、それぞれの生活に合わせてお薬から指輪、名刺、レシート、鍵、髪の留めゴムまでさまざまです。最近ではモデルのクリス-ウェブ佳子さんがエコバッグを入れて使ってくださっています。

WWD:ケース部分とバッグの一部を外すことでスマホを自立させられる機能については?

新井:普通に動画も観られますけど、コロナ禍でリモートでの打ち合わせが増えたので「Zoomを使うのに便利」という話を聞きました。ゴルフのレッスンでスイング動画を撮るために使っている人もいるみたいです。「それまでは缶コーヒーで支えていたんだけど」って。

WWD:最近のファッション業界におけるスマホケースの立ち位置は?

新井:これまで百貨店の1階で売っていたいわゆるシーズン商品に区画編成が起きているのは事実です。これまでだったら財布が売れ筋の雑貨だったけど、それに代わるものとしてスマホケースが出てきました。

WWD:今後スマホはどうなっていくんでしょう?

新井:将来的にはパソコンがなくなると思っています。iPhoneが折りたたみできるようになるという噂もあるし。電話の機能とパソコンのもっと間みたいなものが出てくるから、それに合わせられるガジェットのアクセサリーの提案ができたらと思いますが、本当にガラッと変わるから想像するのも難しいですよね。ただ、今スマホケースを作っている会社は以前、携帯電話のストラップを作っていた会社が多いんですね。だから時代とともに移り変わるけど、ガジェットに対してできることはあるのかなと思っています。

WWD:今後のブランドの目標は?

新井:「エジュー」は海外でも認知してもらえるようなブランドを目指しています。欧米でも日本と同じようなマーケットがあるんじゃないかな。昨年9月にパリのプルミエールクラス(展示会)に出展したかったんですが、コロナでできなくなってしまったんです。今年もしタイミングがあれば海外にもチャレンジしたいです。「エーシーン」は多種多様なライフスタイルに向けて、まずはもっと認知度を高めていきたい。「エジュー」の姉妹ブランドとして見られることが多いので、まずはそれを脱却して、本当は全然視点も違うしデザインや機能性も違うというところをしっかり訴求していきたいと思ってます。

The post 延べ13万個を販売したスマホケース「エジュー」のシンデレラストーリー appeared first on WWDJAPAN.com.

“プロデューサー巻き”の次はこれ! セーターをマフラー風に巻く“ニット肩巻き”

 プルオーバーのニットセーターをマフラー風に巻く“ニットの肩巻き”が街に出現しました。かつてはカーディガンを肩に巻く“プロデューサー巻き”がはやりましたが、“ニットの肩巻き”はそのセーター版。このイレギュラーな着こなしは、意外性に加え、落ち感や小顔効果といったメリットもいっぱい。真冬の必需品であるセーターを、遊び心たっぷりに様変わりさせられる新テクニックです。

 例えば、「マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)」のルックは、同じセーターを2枚重ねたような見え具合。首と肩を覆ったケーブル編みニットがいたずらっぽいムードを醸し出します。首周りが暖かいのはもちろん、デコルテに立体感が備わり、着やせ効果も期待できそう。垂らした袖はマフラーのようで、落ち感を演出。春先まで使える、防寒とおしゃれをダブルでかなえてくれる“ニットの肩巻き”を試してみませんか?

ワンピースに無造作巻き 色を合わせて好バランスに

 印象的な色のセーターを選べば、顔周りのアクセントに役立ちます。「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」はパステルミントのふわふわしたニットセーターを、ワンピースの上から無造作にくるっと巻きました。ゆったりしたワンピースに程よいボリュームが加わり、一段と朗らかな表情に。ほっこりした量感のおかげで、顔周りも優しげに映ります。全体を調和させるコツは、セーターの色をワンピースやスカートにも落とし込むこと。写真のような好バランスに整います。

同系色の“ニットonニット”でこなれ感 片側の肩にずらし掛け

 “首巻き”を組み込みつつ、落ち着いた着映えにまとめるなら、同系色でそろえる“ニットonニット”が効果的です。「アンスリード(UN3D.)」はベージュのニットプルオーバーの上から、同じニットを重ね巻きしました。こなれて見える理由は、わざと片方の肩にだけ掛かるようにずらしているから。あでやかな赤のスカートとの、色味の強弱も際立ちました。同じニットを2枚持っていなくても、近いトーンで合わせる“ずらしワントーン”でニュアンスを出す技も使えます。

縦長レイヤードを強調 袖垂らしがアイキャッチー

 縦に長いイメージを引き出すうえでも、ニットの“肩巻き”は使えます。グレー系のセーターを巻いたのは「ロゼッタ ゲッティ(ROSETTA GETTY)」のレイヤードルック。袖部分を正面に長く垂らしてマフラーのよう。チェック柄のパンツにワンピースを重ねた、細長い着映えのシルエット作りに、リブ編みの“垂らしニット”が一役買ってくれました。首周りのニットが高い位置に視線を引き込み、縦長コーデの印象を強めています。“柄on柄”コーデに“肩巻き”ニットを加えると、たおやかさがアップするのもこのコーデのいいところです。

スエットを垂らしてカジュアルなテイストを強調

 肩からの掛け垂らしに使えるのは、セーターだけではありません。スエットを使えば、カジュアルなテイストで着こなせます。「マニュアル アルファベット(MANUAL ALPHABET)」はスエットトップスを肩掛け。袖はあえて正面で結ばず、だらりと垂らしています。ロングシャツと合わせてレイヤードの落ち感を際立たせました。垂らした袖を遊ばせる掛け垂らしは、ロング丈のカーディガンやライトアウターにも生かせる小技です。

着ている途中? トリッキーな奇想天外コーデ

 “着る”と“掛ける”をミックスしたトリッキーな着こなしも誕生しました。トレンドの先端を行くおしゃれ好きにおすすめです。「アー・ペー・セー(A.P.C.)」のルックは、プルオーバーをかぶった状態で、腕を通さず袖を体に巻き付けました。裾をウエストまで下ろさないことでドレープが生まれて、おしゃれ感がアップ。下に着たセーターとのレイヤードも味わい深い見え具合に。遊ばせた袖のアシンメトリーがこなれ感を印象づける仕掛けです。

 ルールや既成概念にとらわれず、自由な感覚でファッションを楽しみたい人にぴったりな、ウィットフルなスタイリングです。マルチに使いこなすユーティリティー的発想にも通じるアイデア。顔周りにボリュームが生まれる分、小顔効果も期待できる“ニットの肩巻き”。マフラー感覚で冬のおしゃれに取り入れてみてはいかがでしょう。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

The post “プロデューサー巻き”の次はこれ! セーターをマフラー風に巻く“ニット肩巻き” appeared first on WWDJAPAN.com.

名門ホテル「セント レジス」で「ラペルラ」のシルクナイトウエアに包まれる極上の宿泊プラン

 イタリア発高級ランジェリー「ラペルラ(LA PERLA)」と「セント レジス ホテル 大阪(ST. REGIS OSAKA(以下、セント レジス)」がコラボレーションしたアフタヌーンティーや宿泊プランが2月15日にスタートする。会期は5月31日までで、ポップアップストアも開催。

 アフタヌーンティーは1904年に開業した「セント レジス ニューヨーク」のこだわりのおもてなしを象徴するもので、「ラペルラ」をイメージしたメニューをそろえる。料金は4700円、または6700円、2人分のテイクアウトメニューは7800円。

 “ステイ・ウィズ・ラペルラ”という宿泊プランには「ラペルラ」のシルクパジャマまたはシルクショートローブ付きでアフタヌーンティーおよび10%ディスカウントを提供する。料金は11万円(1泊1室2人利用で、ナイトウエアは1着のみ)〜。好きな部屋タイプを選ぶことができる。

The post 名門ホテル「セント レジス」で「ラペルラ」のシルクナイトウエアに包まれる極上の宿泊プラン appeared first on WWDJAPAN.com.

サードマガジンが伊勢丹新宿店で初の“ショールーミング形式”のポップアップストア

 メルローズが運営するEC連動のセレクトショップ、サードマガジン(THIRD MAGAZINE)は2月17〜23日、ポップアップストア「THIRD MAGAZINE @ISETAN」を伊勢丹新宿本店 本館2階イーストパークにオープンする。

 東京・代官山にショールームを設けて、EC決済で販売を行うサードマガジンがポップアップを開くのは今回が初。代官山のショールーム同様、伊勢丹新宿本店でのポップアップストアも直接商品に触れ、試着ができる場となり、購入は三越伊勢丹オンラインストアから受け付け、商品を自宅へ発送するショールーミング形式を取る。また、来店せずとも三越伊勢丹オンラインストアからの購入も可能となる。

 同店ではプライベートブランドの「サードマガジン」のウエアをはじめ、国内外で買い付けたデザイナーズウエアや雑貨、古着などのほか、コラボレーション商品や限定アイテムをそろえる。スタイリストの安西こずえが手掛けるブランド「ミコモリ(MIKOMORI)」とコラボレーションしたブラウスやコートなどを先行販売するほか、スタイリストの亘つぐみとのコラボによるロゴTシャツの限定カラー、チャコールグレーを用意。さらに、公式オンラインストアで完売し、再入荷のリクエストが多かったプリーツスカートや、スエット、シルクスカートなども先行して販売する。

■THIRD MAGAZINE@ISETAN
期間: 2月17〜23日
時間:10:00-19:00(伊勢丹新宿店の営業時間に準ずる)
場所:伊勢丹新宿店 本館2階=イーストパーク
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

The post サードマガジンが伊勢丹新宿店で初の“ショールーミング形式”のポップアップストア appeared first on WWDJAPAN.com.

ウィズコロナで進化する幸せ産業 実況でやる気アップ!「ライブラン」アプリでランニングを習慣に

 ここ数週間で、SNSの話題は音声SNS「クラブハウス(CLUBHOUSE)」一色に。その爆発的な増殖は不気味なほどだった。いち早く使いこなしている友人たちによると「映画を流しながらああだこうだと話す」「推しについて語り尽くす」「ライブで試合を見ながら応援する」などの、共通のテーマがあると盛り上がるらしい。なるほど。音でゆるやかにつながる“部室”なのか、と納得した。

 そして音でつながる「部活」として定着しつつあるのが、ランナー向けのアプリ「ライブラン(LIVERUN)」だ。“ライブラントレーナー”なる語り手が、ラジオのDJのように実況中継し、盛り上げるというコンテンツ。「クラブハウス」と同様、ライブであり、その場でつながっている者だけが音を共有する点も似ている。

 といってもまったく想像がつかないだろう。クラスは内容によって15~40分のコマがあり、すべてがラジオ番組のようにリアルタイムだ。実際に30分のクラスを再現してみよう。開始直前にスマホからアプリを立ち上げ、GPSを作動させる。“語り手”によるランニングのアドバイスを聞きながら、各自ウオーミングアップ。スタート時間になると走り始めるのだが、その距離やスピード、順位などの記録はライブラントレーナーのいるスタジオに共有される。

 「神奈川県のゲキサカさん、今2キロ地点を通過しました。50m先を愛知県のゆうゆうさんがいいペースで走っています」というように、ライブラントレーナーがニックネームを読み上げて実況中継してくれる。何度か参加すると同じくらいのペースで走るランナーも見つかるので、励みになるだろう。

 さらに、「20分が経過して、疲れてフォームが崩れがちなので、肩甲骨を意識しましょう」などのアドバイスもくれる。映画、ビジネス、美肌、俳句(!)などのテーマもあり、いろいろな情報を聞きながら走れるので飽きない。スタート前に「憧れのヒーローである映画のキャラクターは?」「あなたの日焼け対策は?」「うれしかった上司からの励ましの言葉は?」などの質問に答えると、ラジオのハガキのように読み上げられたりもする。一方的ではなく、互いに交流できる一体感があるのだ。
画面上では常に距離やペースが表示され、ゴール後は走った順位も共有される。参加した回数や合計距離、自己ベストなども記録されるので、練習日誌のように活用している人も多いだろう。参加者の中からトータル距離のTOP3が毎月発表されたり、一定の距離以上を走った人には抽選で賞品が贈られたりするなど“ご褒美”もある。

 ゲストも豪華だ。「GOGO2021」は瀬古利彦さんとその仲間による週末のランニングイベント。有森裕子さんや高橋尚子さんをはじめとするオリンピックメダリストや、箱根駅伝の名選手、数々のレースを実況してきたアナウンサーやジャーナリストが登場。私が参加したときは渡辺康幸=元早稲田大学駅伝監督が箱根駅伝さながらの実況をして、参加者からの質問に答え、テレビでは語らない裏話を語っていた。その回では瀬古さん自らがランナーとして参加し、他のランナーと競り合っていた。有名人と気軽にコミュニケーションできるのもオンラインならではだろう。

 アプリのダウンロードは無料で、ほとんどのコマが無料だが、一部メンバー限定のクラスも。メンバーは月1000円で無制限にレッスンを受けられる。

 このコンテンツを運営するのは、コンサルタントやエンジニア、ホテル業界や自動車業界、美容業界などランニングとは無縁のバックグラウンドをもつ人ばかり。海外でビジネスマンとして活躍するなど、国際的な感覚を身に付けたライブラントレーナーも多い。トレーナーの経歴も陸上競技だけでなく、ヨガ、サーフィン、格闘技など、違うジャンルを専門とする人がむしろ多数派。視覚に頼らず、声だけで導くブラインドヨガや筋トレなど、ランニング以外のクラスも充実している。

 ライブランのミッションは「100歳になってもアクティブライフを楽しむのが当たり前の世界」へと導くこと。米ハーバード大学によると、定期的に運動する人が25%増えると、心臓病患者にかかる医療費だけでも年間580億ドル(約6兆円)の削減につながるという研究データもあるという。運動することが経済の貢献にもつながるのだ。「運動することが楽しかったら、自然と継続でき、習慣となります。ランニングやウオーキングを日常生活に取り入れると世の中はよりよくなる。1%でも多くの人の健康寿命を伸ばすサポートをしたい」と、TOMOこと高田智之代表は語る。2017年に設立した運営会社ライブランは、現在166人の投資家の賛同を得て、約2700万円の資金が調達された。

 音でつながり、離れていても共に走る感覚を共有できる「ライブラン」。最近ではウオーキングで参加する人も多く、参加者層が広がっている。リアルなイベントになかなか参加できない今、楽しむことで運動を習慣化し、ゆるやかにつながる仲間とモチベーションを高め合うツールは世の中を変えそうだ。

間庭典子(まにわ・のりこ)/フリーライター:婦人画報社(現ハースト婦人画報社)を退社後、ニューヨークへ渡る。現在は東京を拠点に各メディアに旅、グルメ、インテリア、ウエルネスなど幅広いテーマで執筆。著書に「ホントに美味しいNY10ドルグルメ」「走れば人生見えてくる」(共に講談社)など

The post ウィズコロナで進化する幸せ産業 実況でやる気アップ!「ライブラン」アプリでランニングを習慣に appeared first on WWDJAPAN.com.

イケアの「カタログ廃止」と三陽商会の「カタログ発行」 エディターズレター(2020年12月14日配信分)

※この記事は2020年12月14日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

イケアの「カタログ廃止」と三陽商会の「カタログ発行」

 スウェーデンのイケアが紙のカタログの発行をやめると発表しました。今後はデジタルに一本化するそうです。

 私は自宅がイケアの日本1号店であるTOKYO-BAY店(千葉県船橋市)にわりと近いため、一時期は郵便受けにカタログがポスティングされていました。家具やインテリアのコーディネート例が豊富で、ぱらぱらめくるのが楽しかった。カタログで見た商品を買いに行ったこともあります。イケアが日本でネット通販を始めたのは2017年。けっこう最近なのです。

 イケアのカタログは70年もの歴史があり、ピーク時の16年には32カ国で2億部以上を発行していました。報道によると、聖書やコーラン、「ハリーポッター」シリーズと比較されるほどの印刷部数だったとか。さすが売上高4兆円以上の巨大企業。単独ブランドのカタログとしてはおそらく世界最大だと思われます。イケアはカタログも大事な商品と位置づけ、スウェーデンには大規模な自社スタジオを設けていました。

 徐々に減らしていたとはいえ、これだけの印刷物をやめるのは大きな決断です。日本でも昨年、女性下着のピーチ・ジョンが紙のカタログから撤退しました。かつて季節の変わり目になるとコンビニや書店にピーチ・ジョンをはじめとした通販カタログが山積みになっていた時代もありましたが、今はあまり見かけなくなりました。

 ただ、カタログ廃止とは異なる動きもあるようです。

 イケアのカタログ撤退の発表の前日、三陽商会のニュースリリースに目が止まりました。婦人服「エヴェックス バイ クリツィア」で、電話注文できるファッションマガジンを発行したとの発表でした。

 コロナ下でのテストマーケティングとして、A4版12ページの印刷物を各エリアの店舗から顧客に配布したそうです。雑誌風のカタログはモデルを使ったコーディネート例だけでなく、素材や手入れの方法など商品内容をわかりやすく掲載し、人出の多い百貨店への外出を控えている顧客にアピールするものです。

 気に入った服があればQRコードから三陽商会のオンラインサイトに移動することができる。なじみの販売員から詳しく説明やアドバイスを受けたい場合には、店舗に電話をかけてそこから注文することもできる。クレジット決済に抵抗のある人には、現金による引換発送も行う。顧客の選択肢を増やしているのがポイントです。

 同ブランドには高齢の顧客も少なくありません。EC販売も三陽商会の他のブランドに比べて伸び悩んでいました。外出は控えたいけど、ECは使いづらいと考えている顧客に届ける方法はないものか。その一つの答えがカタログとなじみの販売員への電話注文でした。コールセンターで受け付けるよりも、顔見知りの販売員を通じて買い物をしたいといった要望に応えつつ、店舗の販売員のモチベーションも高めるやり方です。顧客からは「EC購入は難しそうと思っていたが、購入方法も商品内容も分かりやすい」「久しぶりに買い物ができて気分転換になった」との声が寄せられているそうです。

 大事なのは紙かデジタルかの二択ではなく、顧客の選択肢を増やして満足度を高めることだと気づかせてくれる事例です。

MARKET VIEW:ファッション市場で日々発信されるホットなニュースを、「WWDジャパン」のビジネス担当記者がコンパクトに解説するメールマガジン。ニュースを読み解くヒントを提供します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

The post イケアの「カタログ廃止」と三陽商会の「カタログ発行」 エディターズレター(2020年12月14日配信分) appeared first on WWDJAPAN.com.

GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #3

 

こんにちは。

バレンタインデーとなる本日2月14日(日)。オーダーイベントは舞台を移し、六本木店を皮切りに新宿店・横浜店へと続きます。

 

今回は六本木店・新宿店スタッフのオーダーアイテムを中心にご紹介していきます!

7e1e90209ac23f66ab76c7a8cbf98e5c GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #3

六本木店シニアセールスアソシエイトの向紘史がオーダーしたのは<ベルベスト>のモデル660。スーツで定番のモデル645をダブルブレステッド仕様にしたジャケットで、6つボタンとフラットポケットが特徴です。

54a09dba6c7578efe18e2e7d8c8c7978 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #3

「このジャケットは、自分の結婚式にオーダーした思い出の一着。生地に立体感がほしかったので素材はウール×モヘヤを選びました」

aadfaf6f97bb2bca24eee1f983efe88d GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #3

11fa48b3558a3e57324efc6c7119ab3d GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #3

「オーダーアイテムには出来上がりを待つ時間がありますが、その時間も付加価値を与えてくれているように感じています。サスティナビリティの時代だからこそ、思い出のある物を大切に着ていきたいですね」

 

<ベルベスト>のカプセルモデルのスーツをオーダーしたのは新宿店のセリングスーパーバイザー 木村拓哉。

0309d6bb9933d76956d0cedec1d032c1 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #3

「こちらはイベント時にのみオーダー可能なワイドラペルのダブルブレステッド・4つボタンモデルのスーツ。少し青味の強いカラーリングとピッチ幅の狭いストライプ柄に惹かれました」

b134782cd5e4de6ce4594cf0ff22ad96 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #3

 

1ca5af305f4d681078144cb68b3ab164 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #3

コーディネートしたタイは<フランコ ミヌッチ>でオーダーしたもの。

「こちらはセミボトルタイプの”FRANK(フランク)”というモデル。オーダーイベント時には既製品にない多彩な色柄がラインナップされています。ありそうでないデザインがオーダーならでは、と思いセレクトしました」

 

新宿店セールスアソシエイト 工藤大知は、大ぶりなペイズリー柄が印象的なタイをオーダーしました。

35b97f2e55b9ee992e7cc99fbf65c836 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #3

「<フランコ ミヌッチ>のなかでも軽やかな印象で人気のセッテピエゲタイ。せっかくのオーダーなので手持ちにない柄でありながら、自分のワードローブに取り入れられるデザインを選びました」

 

同じくセッテピエゲタイをオーダーしたのはアシスタントディレクター 小古瀬安史。

IMG 8599 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #3

「モード感のある仕上がりを意識してオーダーするのが自分流です。ストライプ柄のモノトーンタイは白いシャツにコーディネートする一本。黒×白のチェック柄のジャケットに合わせる、などデザイナーブランド・クラシックいずれにもマッチします。もう一本はクラシックなコーディネートに活躍するタイ。柄でレジメンタルを表現しているところが既製品にはないデザインで気に入っています」

 

長く愛用できる、あなたらしさを表現した一着をお作りいただけるのもオーダーイベントならでは。また、今回は新宿店で最後の開催となります。

大切な一着をどこまでも自分好みに仕立てたい…そんな思いをお持ちの方は一度バーニーズ ニューヨークの“MADE TO MEASURE”へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

次回もスタッフによるオーダーアイテムをご紹介します!どうぞお楽しみに。

 

SPRING 2021

MADE TO MEASURE

BELVEST

2/14 SUN. 六本木店2F

2/15 MON. 新宿店6F

2/16 TUE. 横浜店5F

2/20 SAT. – 2/22 MON. 神戸店B1

2/23 TUE. 福岡店B1

 

FRANCO MINUCCI & LUIGI BORRELLI

2/14 SUN. 六本木店2F

2/15 MON. 新宿店5F

2/16 TUE. 横浜店4F

2/20 SAT. – 2/22 MON. 神戸店B1

2/23 TUE. – 2/28 SUN. 福岡店B1

 

※オーダー品のお渡しは<ベルベスト>は5月中旬以降、<フランコ ミヌッチ>・<ルイジ ボレッリ>は7月上旬以降を予定しております。

※新宿店にてオーダーいただいたアイテムのお渡しにつきましては、承り時にスタッフよりご案内させていただきます。

 

▼2021年春夏シーズンの記事はこちら▼

GET IT RIGHT!#1 はこちらから>>>

GET IT RIGHT!#2 はこちらから>>>

イッセイ ミヤケが新メンズブランド「アイム メン」立ち上げ 青山に路面店も

 イッセイ ミヤケは、新たなメンズブランド「アイム メン(IM MEN)」を今春立ち上げる。デザインはミヤケ デザイン スタジオのデザインチームが手掛ける。東京・南青山の「オム プリッセ イッセイ ミヤケ(HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE」のすぐ隣(港区南青山3-18-11)に路面店も開く。

 同社は「アイム メン」について「生活環境の変化を柔軟に捉え、現代的な生活シーンに溶け込むプロダクトとしての実用性とシンプルな機能美を追求した、男性のための新しい日常着」と説明。2010年にスタートした「132 5. イッセイ ミヤケ(132 5. ISSEY MIYAKE)」で培ってきた再生素材や、折りたたんだりプレスしたりする衣服の研究を発展させ、日常を快適にする服を提案していくという。

 ビジュアルには、デザインユニット“グーチョキパー(GOO CHOKI PAR)”として「オム プリッセ」などのグラフィックデザインを手掛けてきた浅葉球、飯高健人、石井伶の3人を起用。「アイム メン」のシンプルなステンカラーコートやジャケットなどを着用している。撮影は写真家の繰上和美。

 同社は、1978年にメンズブランドとして立ち上げた「イッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)」を2020-21年秋冬シーズンをもって休止。その理由について「男性服の新たな可能性を探る取り組みを始めるため」と説明していた。

The post イッセイ ミヤケが新メンズブランド「アイム メン」立ち上げ 青山に路面店も appeared first on WWDJAPAN.com.

「オリエンタルトラフィック」のダブルエーが医療従事者に5万足のスニーカーを提供

 婦人靴ブランド「オリエンタルトラフィック(ORIENTAL TRAFFIC)」を運営するダブルエーは、コロナ禍で働く医療従事者に向けて5万足のスニーカーを提供する。今回は医療従事者支援企画の第2弾。第1弾として2020年5月に1万足の2万2804件の応募があったという。

 対象商品はスニーカーブランド「オーアールティーアール(ORTR)」のニットスニーカーや切替ジョグスニーカー、コートソールスニーカーの3型で、通勤や仕事でもはける軽量でクッション性のあるモデルから22.0〜26.0cmのサイズをそろえる。応募は2月21日まで「オリエンタルトラフィック」公式オンラインストアの特設ページから受け付け、5万足以上の応募があった場合には抽選での発送となる。

The post 「オリエンタルトラフィック」のダブルエーが医療従事者に5万足のスニーカーを提供 appeared first on WWDJAPAN.com.

着てない時の「エフォートレス」ってナンダ? エディターズレター(2020年11月16日配信分)

※この記事は2020年11月16日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

着てない時の「エフォートレス」ってナンダ?

 先日、とあるMTGで「エフォートレスなブランド」ってなんだろう?という話になりました。「今さら?」ですか(笑)?もちろん、オーバーサイズのリラックスシルエットなどは、すぐに思い浮かびます。でも「エフォートレス」って、それだけでしょうか?「エフォートレス」の正解って、サイズや軽さだけなのでしょうか?そんな話になったのです。

 例えば私にとって、「ユニクロ」のエクストラファインコットンシャツは、めちゃくちゃ「エフォートレス」です。理由は、シワができにくいから。肌触りも心地良く、それはそれで十分「エフォートレス」ですが、私にとっては「お手入れ簡単」という意味での「エフォートレス」の方が大きな価値を持っています。タイトシルエットでも、十分「エフォートレス」です。

 イッセイ ミヤケのいろんなシリーズ、特に「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ」や「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」はどうでしょうか?伸縮自在で「エフォートレス」、お手入れ簡単で「エフォートレス」ですが、収納ラクチンで「エフォートレス」でもあります。ファッション・アディクトゆえクローゼットは常に“おしくらまんじゅう”状態で、最近は新しい洋服を買うとき必ず「収納できるかしら?」と考えます。そんなときイッセイ ミヤケの洋服は、丸めてカゴにポンとできるからありがたいのです(笑)。「A-POC」なんて、朝刊並みの薄さまで折りたためますからね。オーバーサイズで「エフォートレス」な洋服が増えることで逼迫してきたクローゼット事情に対して、イッセイ ミヤケのそれは収納においても「エフォートレス」を提供してくれるから触手が伸びがちです。2021年春夏コレクションを紹介するムービー(リンク1本目からどうぞ!!)は終盤、収納も「エフォートレス」なブランドの特徴を愛らしく、そして、「旅」が制限されている今見ると懐かしかったり反対に将来を夢見せてくれたりする形で表現しています。

 と、「エフォートレス」とは単純に「ラクに着られる」とか「着心地が良い」だけじゃない気がするのです。例えば、「店内・室内に入って脱いだとき、近くに置いておくのにラクな洋服」とかも「エフォートレス」ですよねぇ。どんな洋服か想像できていませんけれど(苦笑)。ジュエリーだったら、「なくしたときに、探しやすい」も「エフォートレス」にならないでしょうか?結構思い切って買ったアクセサリー、特にピアスは常々「ちゃんと耳元にある?」と意識しており、ごくごく薄~いストレスを感じ続けているとも言えます。ここにICチップとかを搭載できて、「あ、なくした!スマホで探そう」とかが出来たら、ストレスから幾ばくかは解放されそうな気がするのですが……。などなど最近は、着てない・身につけていない時の「エフォートレス」に思いを馳せております。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

The post 着てない時の「エフォートレス」ってナンダ? エディターズレター(2020年11月16日配信分) appeared first on WWDJAPAN.com.

雑誌「ポパイ」が住宅をプロデュース 「ライフレーベル」とコラボ

 マガジンハウスの「ポパイ(POPEYE)」は、ベツダイが運営する住宅ブランド「ライフレーベル(LIFE LABEL)」とコラボし、規格住宅をプロデュースする。開発中のため価格は未定で、2021年冬に販売を開始する。

 “「これ、そのままください!」と心から言える家”をコンセプトに、デザインはランドスケーププロダクツが担当した。アメリカ西海岸の平野に佇むラフな小屋をイメージした外観は、木枠の窓や土壁のようなニュアンスのある壁、三角屋根が特徴だ。内装の壁にはクラフト感のあるラワン合板を採用する。延べ床面積は86.12平方メートルで、間取りは1LDK。オプションで2階に1部屋追加できるプランも検討中だという。“クラフトルーム”と名付けられたデスク付きの自由な空間やウオークインクローゼット、納戸、ダイニングテーブルと対面したキッチンカウンターなどを配備し、住宅に合わせてランドスケーププロダクツがデザインしたソファーや収納家具なども購入できる。

 プロジェクトの経過は、雑誌「ポパイ」やウェブマガジン「ライフレーベルマガジン(LIFE LABEL MAGAZINE)」でレポートしていく。

The post 雑誌「ポパイ」が住宅をプロデュース 「ライフレーベル」とコラボ appeared first on WWDJAPAN.com.

「中川政七商店」が地元・奈良に複合施設 4月オープン

 奈良を拠点に全国に60店舗を展開する生活雑貨の中川政七商店は、奈良市内に初の複合商業施設「鹿猿狐(しかさるきつね)ビルヂング」を4月14日に開業する。人気の観光エリア、ならまちにある「遊 中川 本店」に近接し、3階建てで延べ床面積は約706平方メートル。趣のある街並みに調和した瓦屋根と現代技術を駆使した繊細な鉄骨造、開放感のあるガラス窓が特徴だ。

 新施設のコンセプトは「路地を巡り出会う、触れ、学び、味わう奈良」。買い物や飲食、ワークショップなどさまざまな体験型コンテンツを提供する。

1・2階には「中川政七商店 奈良本店」が渋谷店に続く旗艦店として入る。全国800以上の作り手と生み出した工芸品や食品など、同店限定品を含めたオリジナル商品約3000点をそろえる。奈良の作家や職人の作品を販売するコーナーや、ゆっくり本を読めるスペースも用意する。「遊 中川 本店」は中川政七商店の一部として店内をリニューアル。茶と菓子を味わえる喫茶「茶論」のほか、同社の300余年の史料をアーカイブ展示する「時蔵」、手つみ・手織り麻のモノ作りを学べる「布蔵」など歴史に触れられる構成になっている。

 1階には中川政七商店とともに「鹿猿狐ビルヂング」の名前に由来するテナントが出店する。一つめは人気スペシャルティコーヒー店「猿田彦珈琲」が関西に初出店する。代表の大塚朝之氏は「地方に出店するタイミングをはかっていたときに中川(政七)会長に誘われた。奈良にはスターバックスが3軒あるが、少しだけ風穴を開けられたらと思う」と話す。二つめは、2年連続でミシュランガイドの1つ星を獲得した東京・代々木上原の人気フレンチ「シオ」がすき焼きなどのコース料理を提供するレストラン「きつね」を初出店する。オーナーシェフの鳥羽周作氏は「日本のハレの日の食事の象徴だったすき焼きを解釈し直して、新しいすき焼き文化を作りたいと思った。建物も最高だし、新しい文明開化の象徴みたいな店にしたい」と意欲を燃やす。

 最上階には、興福寺の五重塔を望める同社初のコワーキングスペース「じりん」を設ける。奈良をスモールビジネスのメッカに育てるためのまちづくりプロジェクト「N.PARK PROJECT」の拠点にする。まちづくりを志す人同士の交流や事業創出の場とし、経営講座やトークイベンドなど事業者の活動を支援するプログラムを開催する予定だ。

 同施設を開業する狙いについて、中川政七商店の千石あや社長はこう語る。「奈良は観光客数では全国6位だが、1人あたりの消費金額は全国最下位。宿泊は大阪、食事は京都へと取られ、地元にお金が落ちにくい現状がある。そのため奈良の事業者にフォーカスしてスモールビジネスが成長、継続していく支援を進めてきた。その動きを加速させる拠点として位置付けている」。

 同社が取り扱う工芸品は地域と密接につながっている。伝統産業の復活には、産地自体の活性化が欠かせない。「ここで産業観光を実践し、モデルケースにしたい」と千石社長。日本の工芸を永続させるための成功事例を作る。

橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」

The post 「中川政七商店」が地元・奈良に複合施設 4月オープン appeared first on WWDJAPAN.com.

アイスタイルの2020年7〜12月期は最終赤字7億円 子会社の吸収合併も発表

 「アットコスメ(@COSME)」を運営するアイスタイルの2020年7~12月期は、売上高が前年同期比2.0%減の156億円、営業損益が5億4400万円円の赤字(前年同期は11億円の赤字)、純損益は7億7700万円の赤字(同39億円の赤字)だった。クライアント企業の予算の保守化や、中国越境ECの低迷が影響したグローバル事業の不振により減収となった。一方で、20年1月に東京・原宿にオープンした大型旗艦店「アットコスメトーキョー(@COSME TOKYO)」に伴う先行費用がなくなったことや、販管費などのコスト削減により赤字幅は縮小した。

 部門別では、「アットコスメ」を基盤とした各種サービスを展開するオンプラットフォーム事業は、売上高が同12.9%減の34億円、営業利益が同17.7%減の6億7100万円だった。店舗運営をメインとするビューティサービス事業は売上高が同19.9%増の92億円、営業損益が3億2100万円の赤字(前年同期は5億円の赤字)、グローバル事業は売上高が同31.3%減の24億円、営業損益は6600万円の赤字(同4億円の赤字)だった。

 吉松徹郎アイスタイル社長は、「グローバル事業の不振による業績悪化から再度、成長軌道にのせるため、今年度においては不採算事業の整理・撤退ならびに収益部門の強化に注力している」という。すでに、タイの景況感が悪化したことを受け、現地に構える2店舗のうち、1号店を1月末に閉店し、2号店の撤退も手続きを開始している。

 通期業績見通しはコロナ禍により景況感が悪化したこともあり、合理的に算定が困難と判断し期初予想を一旦取り下げた。

 また、ネットとリアルの融合を促進するために、アイスタイルの連結小会社であるEC「アットコスメショッピング(@COSME SHOPPING)」を運営するコスメ・コムと「アットコスメストア(@COSME STORE)」と「アットコスメトーキョー」を運営するコスメネクストを4月1日に吸収合併すると発表した。これに伴いコスメネクストを存続会社としてコスメ・コムは解散し、新会社名はアイスタイルリテールとする。コスメネクストの遠藤宗社長が社長に就任する。吉松社長は、「ネットとリアルをよりシームレスに繋いだ購買体験の提供や拡大を目指すとともに、広告や販促を含めたマーケティングの場として活用しやすい環境を促進する」と述べた。

The post アイスタイルの2020年7〜12月期は最終赤字7億円 子会社の吸収合併も発表 appeared first on WWDJAPAN.com.

マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」 Vol. 2 プラスチックラブ

来る2月14日はバレンタインデー。
青春時代の私にとっては、「バレンタインデー=男の子に告白する日」だった。一生懸命、市販のチョコレートを溶かして違う型に流し込み、「これがチョコレート作りだ」と確信していた時代を過ごした一員だ。

高校生活を海外で送るようになると、マーケティングの影響を大きく受けた日本のバレンタインデーとはまた違う姿が見えてくる。

昨今は大手のチョコレートメーカーが広告で「義理チョコ反対」というメッセージを投げかけたが、それでも日本では毎年、飲食やファッション業界ではバレンタインが話題となり、そこを目掛けて在庫をどうするかは各ブランドにとって重要な戦略だった。

コロナになる前までは……。

今年は「コロナのせいか、何だか静かだなぁ」。そんなことに気づいた。

クリスマスとバレンタインデーはなぜか恋で結ばれ、恋人と過ごす。そんな習慣が日本で暮らす私たちの多くに根付いてきた。でも、私はそれでいいと思っている。なんだかんだ、そんなイベントがきっかけで誰かと結ばれたり、好きな人に声をかける勇気をもらえたりするから。

ただ、今あなたが誰かにあげようとしているそのチョコレートも、一粒一粒丁寧にプラスチックの袋に包まれている。

あなたの好きな誰かに小さなLOVEは伝わっても……、その好きな誰かとあなたがいる場所(地球)には届かない愛……。循環型の愛の“届け方”ではない、一方通行な愛の”届け方”。

サーキュラーラブではなく、リニアラブ。

今まで当たり前と思っていた私たちの習慣や愛の表現方法もまた、ファッションや食生活と同じように見直さなくてはならない。

だがセクシーな愛情表現にも今、サステナブルな未来が訪れていることをあなたは知っているだろうか?
プラスチックで覆われた従来のコンドーム、その選択肢に訪れた新しいセックスのエチケット。

「WWDジャパン」で連載中のサステナブルをテーマにした4コマ漫画「プラスチックモンスター」2月8日号に出てくる“サステナブルコンドーム”、または“オーガニックコンドーム”で検索すると、さまざまな選択肢が広がることはぜひ知ってほしい知識だ。

また一つレベルアップした安心感で、あなたの好きな人との時間を大切にしてほしい。なにせファッションとセックスは、すごく近い関係にあるのだから。

The post マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」 Vol. 2 プラスチックラブ appeared first on WWDJAPAN.com.

富山の若い伝統工芸職人がジュエリー制作にチャレンジ 「ソマルタ」デザイナーも発表会に参加

 富山県は同県の伝統工芸である高岡銅器や高岡漆器を手がける若手職人と大手ジュエリー総合メーカーの桑山をつなぎ「とやま伝統工芸ジュエリープロジェクト」に取り組んでいる。2月9日に東京・日本橋とやま館で新作を披露。同プロジェクトに参加した職人や「ソマルタ(SOMARTA)」のデザイナーである廣川玉枝などが参加してプレゼンテーションを行った。

 参加事業者は、高岡銅器の着色を手掛けるモメンタムファクトリー・オリイと高岡銅器の彫金や打ち出しを行うしろがね屋裕翠、高岡漆器の螺鈿や蒔絵などに特化した武蔵川工房の3社。各社の若手職人による伝統工芸と桑山が持つ最新テクノロジーが融合したジュエリーを発表した。今後は、OEMを中心に国内および世界に向けて発信していく。日本橋とやま館の展示販売は2月14日まで。
 

The post 富山の若い伝統工芸職人がジュエリー制作にチャレンジ 「ソマルタ」デザイナーも発表会に参加 appeared first on WWDJAPAN.com.

リアーナが「フェンティ」休止を発表 LVMHとの立ち上げから2年足らずで

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)とリアーナ(Rihanna 本名:ロビン・リアーナ・フェンティ)はブランド「フェンティ(FENTY)」の運営を休止する。LVMHは、「リアーナとLVMHは、事態が改善するまでヨーロッパを拠点とする『フェンティ』のファッション事業を一時休止すると決定した」と声明を出した。

 2019年に大手コングロマリットのLVMHと共にブランドをスタートしたリアーナだが、続くパンデミックの影響は避けられなかった。休止の理由は業績の悪化に加えて、渡航制限でロサンゼルスを拠点とするリアーナと、パリやイタリアのデザインチームとの連携が困難になったためだという。

 20年10月に行われた第3四半期(7〜9月期)の決算発表でLVMHはすでに「フェンティ」の業績不振を暗示していた。同グループのジャン・ジャック・ギヨニー(Jean-Jacques Guiony)最高財務責任者(CFO)は、「『フェンティ』のファッション事業は明らかにまだ立ち上げ段階にある。ゼロからこのブランドが何を提供できるかを考えており、それは簡単なことではない。リアーナと共に動いているが、実際にどう展開していくかはまだ決まっていない。われわれの強みや弱みからこのブランドの芯を探っていきたい」と語っていた。

 「フェンティ」はアイウエアや靴、デニムが好調だったというが、リモートで年間8コレクションを製作することは厳しかったようだ。2月現在、少数のスタッフがパリのブランド本部で、休止作業を進めている。1月1日以降インスタグラムへの投稿は止まっており、同ブランドによるコレクションは2020年11月に発表したものが最後となる。ブランドのオンラインサイト(Fenty.com)は2月末、または3月上旬までに閉じるという。

 リアーナは有色人種の女性として初めて、LVMHとパートナーシップを結んで「フェンティ」を立ち上げた。同グループがブランドを立ち上げるのは1987年の「クリスチャン ラクロワ(CHRISTIAN LACROIX)」以来2度目。20年7月には、「ファーフェッチ(FARFETCH)」で取り扱いを開始し、ブラジルや中東といったそれまで進出していなかった地域へのアプローチにも乗り出していた。

 LVMHとのパートナーシップは、ランジェリーブランド「サヴェージ×フェンティ」やコスメ「フェンティ ビューティ」、スキンケア「フェンティ スキン」を中心に継続する。「サヴェージ×フェンティ(SAVAGE X FENTY)」は10日、LVMHが出資する投資会社のLキャタルトン(L CATTERTON)などから1億1500万ドル(約120億円)の資金の獲得を発表した。Lキャタルトンのジョン・オウズリー(Jon Owsley)共同管理パートナーは「『サヴェージ×フェンティ』は、ランジェリー業界で目覚ましい成功を収めた。手ごろな価格帯とファッション、快適さでユニークなバランスを保ち、多様性や包括性を実現しながらロイヤリティーを構築して差別化を図っている。可能性に満ちたブランドだ」と述べた。

The post リアーナが「フェンティ」休止を発表 LVMHとの立ち上げから2年足らずで appeared first on WWDJAPAN.com.

ポーラ・オルビスHD、パーソナライズサプリ「フジミ」を展開するトリコを子会社化

 ポーラ・オルビスホールディングス(以下、ポーラ・オルビスHD)は2月12日、パーソナライズサプリメント「フジミ(FUJIMI)」を展開するトリコ(東京、花房香那社長)の全株式を取得し子会社化すると発表した。同日付で株式譲渡契約を締結し、発行済み株式数の88.94%にあたる1万6100株を33億2200万円で取得する。

 トリコは2018年設立のベンチャー企業で、サプリメントやフェイスマスクをカスタマイズしてサブスクリプション(定期購入)形式で提供するD2Cブランド「フジミ」を展開。ポーラ・オルビスHDのコーポレートベンチャーキャピタル事業の投資先であり、今回の株式取得以前にも発行済み株式の10.56%にあたる1900株を保有していた。

 ポーラ・オルビスHDは、「フジミ」のウェブサイト上で約20個の設問の回答を基に美容診断結果と商品を販売するサービスの優位性を高く評価。トリコの直近の月商は、約2億円と急成長を遂げている。ポーラ・オルビスグループ傘下入りにより、研究開発技術やエビデンス(科学的根拠)活用、生産・物流面でシナジーを期待でき、成長をより加速できるとの考えが両社で一致した。

 なお、本株式譲渡に伴うポーラ・オルビスHD連結業績に与える影響については精査中としている。

The post ポーラ・オルビスHD、パーソナライズサプリ「フジミ」を展開するトリコを子会社化 appeared first on WWDJAPAN.com.

文化オープンカレッジに下着に特化した特別講座 業界と若手をつなぐ架け橋に

 一般社団法人日本ボディファッション協会(以下、NBF)は2019年5月に「女性下着のデザイナー・パタンナーを目指す方の特別講座」を開講した。同講座は文化服装学院 生涯学習が主催。受講生の募集や教室などを提供し、「BUNKAオープンカレッジ」の一環として開講している。NBFはカリキュラムの作成や講師の手配を行う。
 最近、独立系ランジェリーブランドがメディアで取り上げられることが多く、下着デザイナーに憧れる若者も少なくない。その一方で、服飾専門学校を含め下着のデザインやパターンについて本格的に学ぶ場がないのが現状だ。同講座は業界の第一線で活躍する講師陣による実践的な指導をモットーに、下着の専門知識を学ぶ場、そして下着業界と受講生をつなぐ場となることを目指している。

 「女性下着のデザイナー・パタンナーを目指す方の特別講座」の受講生は文化服装学院や都内服飾専門学校の学生、NBF会員企業の入社1〜2年の社員など約20人。全10回の講座で、デザインの基本的な考え方、CADを含むパターンメーキング、MD、イラストレーターやCGを使うデザイン、メーカーのショールームを訪ねる課外授業など実践的な内容だ。NBF会員企業を中心とする講師陣の、現場での経験を交えながらの指導は受講生にとって貴重な経験だ。19年10月に同講座を修了した1期生の中には、21年4月にNBF会員企業への就職が内定したり、自らのブランドを立ち上げた受講生もいる。
 20年の2期生はコロナ禍で当初の予定よりスタートが5カ月遅れたが、12月19日の最終講義日には受講生が制作したブラジャーやショーツのプレゼンテーションが行われ、業界関係者により最優秀スチューデント賞が1人、優秀賞が2人選出された。

 同講座を開講するきっかけについて同協会の西谷正専務理事は、「業界内や学校関係者へヒアリングする中で、ほとんどの学生がインナーウエアの企業の存在さえ知らず、就職希望者もほとんどいないことがわかった。現場でも人材育成が進んでなく、このままでは業界全体が縮小すると危惧した」と語る。「学生に下着業界に興味を持ってもらえる継続的な活動を実施してほしい」という声も多かったことから、下着について学ぶ講座開講に向けて17年秋にチームを結成。下着業界で活躍する若手人材の育成を目標に、1年半にわたってカリキュラムを作成し、講師陣を集め、19年5月に開講した。受講生からは、実践的な講義内容を評価する声や、ネットでは知り得ない情報が得られると言った感想があるという。NBF会員企業からは熱意のある受講生の入社を希望する声があり、受講生と企業をつなげる仕組みが徐々に出来つつある。

 今後の目標は下着メーカーが多い関西地区での開講と、下着を学ぶ授業を服飾専門学校のカリキュラムに取り入れてもらうことだ。21年5月には3期の講座がスタートし、学校やNBF会員企業を通じて定員20人の募集が始まる。2期の講座には定員の倍以上の募集があったが、使用するパソコンの数や丁寧な指導を考慮すると20人が限界という。

 若年層を中心に下着をファッションの一部として楽しむことが定着しつつある。学生だけでなくスタイリストなどファッション関係者の間でも下着ブランド設立の関心が高い。ただ下着のデザインとなると、使用する素材やパターン・縫製技術が服とは異なり専門性が高過ぎて新規参入が難しいのが実情だ。同講座のような下着を専門的に学ぶ場が増えることで裾野が広がり、業界全体が活性化するのを期待したい。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

The post 文化オープンカレッジに下着に特化した特別講座 業界と若手をつなぐ架け橋に appeared first on WWDJAPAN.com.

「ボス」日本最大の旗艦店 銀座に6月オープン

 ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)は、「ボス(BOSS)」の日本最大の旗艦店「ボス ストア 東京 銀座」を6月、東京の東急プラザ銀座にオープンする。数寄屋橋交差点に面した路面店だ。

 1階ではメンズとウィメンズのアイテムを取り扱い、2階ではメンズアイテムに加えメイド・トゥー・メジャー(MTM)サービスを提供する。

 オープンに先立ち、ブランドアンバサダーの大谷翔平選手を起用したビジュアルが敷地の仮囲いに登場した。

The post 「ボス」日本最大の旗艦店 銀座に6月オープン appeared first on WWDJAPAN.com.

ポーラ・オルビスHD20年12月期 EC・海外が好調も国内売り上げ鈍化で減収減益

 ポーラ・オルビスホールディングス(HD)の2020年12月期連結決算は、コロナ禍による影響で店舗販売やトラベルリテールの厳しい状況が続き、売上高は前期比19.8%減の1763億円、営業利益が同55.8%減の137億円、経常利益が58.9%減の125億円だった。緊急事態宣言による臨時休業に伴う費用などを特別損失に計上したことから純利益は同76.5%減の46億円と減収減益となった。

 事業部別ではビューティケア事業の売上高が同20.1%減の1716億円。主力ブランドの「ポーラ(POLA)」のEC売上高が同63.4%増、海外が同31.1%増(中国と韓国は同60%増)と好調だったものの、国内店舗での新客獲得に苦戦し、同24.1%減の1028億円だった。「オルビス(ORBIS)」は通販チャネルへの誘導施策が奏功したが、店舗の臨時休業が影響し同10.5%減の454億円。

 育成ブランドに掲げる「スリー(THREE)」は百貨店の来店者数の回復が鈍く売上高が同35.5%減の71億円だった。通販を中心に展開する敏感肌向けスキンケア「ディセンシア(DECENCIA)」は新規顧客獲得、既存顧客の活性化が寄与し売上高が同17.3%増の54億円と伸長した。

不動産事業が同12.5%減の22億円、その他が2.2%減の23億円だった。

 2021年12月期連結決算は売上高が前期比7.8%増の1900億円、営業利益が同38.2%増の190億円、経常利益が同51%増の190億円、純利益が同144%増の113億円を見込む。

また同社は23年をゴールとする新 3 カ年中期経営計画を策定した。国内のダイレクトセリングの進化や海外事業の利益ある成長、育成ブランドの利益貢献、経営基盤強化、新ブランド、「美」に関する領域拡張、と5つの重点戦略を掲げ、23年の売上高は2150〜2250億円、海外売上高比率20〜25%、EC売上高比率30%、営業利益率15%以上を達成する。

The post ポーラ・オルビスHD20年12月期 EC・海外が好調も国内売り上げ鈍化で減収減益 appeared first on WWDJAPAN.com.

ポーラ・オルビスHD20年12月期 EC・海外が好調も国内売り上げ鈍化で減収減益

 ポーラ・オルビスホールディングス(HD)の2020年12月期連結決算は、コロナ禍による影響で店舗販売やトラベルリテールの厳しい状況が続き、売上高は前期比19.8%減の1763億円、営業利益が同55.8%減の137億円、経常利益が58.9%減の125億円だった。緊急事態宣言による臨時休業に伴う費用などを特別損失に計上したことから純利益は同76.5%減の46億円と減収減益となった。

 事業部別ではビューティケア事業の売上高が同20.1%減の1716億円。主力ブランドの「ポーラ(POLA)」のEC売上高が同63.4%増、海外が同31.1%増(中国と韓国は同60%増)と好調だったものの、国内店舗での新客獲得に苦戦し、同24.1%減の1028億円だった。「オルビス(ORBIS)」は通販チャネルへの誘導施策が奏功したが、店舗の臨時休業が影響し同10.5%減の454億円。

 育成ブランドに掲げる「スリー(THREE)」は百貨店の来店者数の回復が鈍く売上高が同35.5%減の71億円だった。通販を中心に展開する敏感肌向けスキンケア「ディセンシア(DECENCIA)」は新規顧客獲得、既存顧客の活性化が寄与し売上高が同17.3%増の54億円と伸長した。

不動産事業が同12.5%減の22億円、その他が2.2%減の23億円だった。

 2021年12月期連結決算は売上高が前期比7.8%増の1900億円、営業利益が同38.2%増の190億円、経常利益が同51%増の190億円、純利益が同144%増の113億円を見込む。

また同社は23年をゴールとする新 3 カ年中期経営計画を策定した。国内のダイレクトセリングの進化や海外事業の利益ある成長、育成ブランドの利益貢献、経営基盤強化、新ブランド、「美」に関する領域拡張、と5つの重点戦略を掲げ、23年の売上高は2150〜2250億円、海外売上高比率20〜25%、EC売上高比率30%、営業利益率15%以上を達成する。

The post ポーラ・オルビスHD20年12月期 EC・海外が好調も国内売り上げ鈍化で減収減益 appeared first on WWDJAPAN.com.

果たしてデジタルでもファッション・ウイークは必要か?

 すでに「グッチ(GUCCI)」や「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「セリーヌ(CELINE)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ジャックムス(JACQUEMUS)」といった人気ブランドがファッション・ウイークを離れ、独自のスケジュールでのコレクション発表に切り替えているが、その流れは加速しそうだ。大きな要因は、デジタルでの発表になったことで、決められた時間に出席しなければならないという絶対的な必要性がある程度なくなったこと。来たる2021-22年秋冬ウィメンズ・ファッション・ウイークも大半はデジタルになる予定で、4大都市の公式スケジュールに分断が生じている。

 2月14〜17日に開催されるニューヨーク(NY)コレでは、「ジェイソン ウー(JASON WU)」と「レベッカ ミンコフ(REBECCA MINKOFF)」は少数のゲストを招いたリアルなショーやプレゼンテーションを行うが、それ以外はデジタルでコレクションを披露予定。また、2月19〜23日のロンドンコレは英国ファッション協議会(British Fashion Council)と英国政府との協議の結果、全ブランドが無観客のライブストリーミングもしくは事前収録映像で発表することになった。2月24日〜3月1日に開かれるミラノコレではジャーナリストやバイヤーなど少数の業界人を会場に招くことは可能だが、「プラダ(PRADA)」や「フェンディ(FENDI)」「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」などショースケジュールのほぼ全ブランドがデジタルを選択。最終日の「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、まだ会場にゲストを迎えるか未定だという。そして、3月1〜9日のパリコレに関してはまだ詳細が明らかになっていないものの、他都市と同様の形式になる可能性が高いだろう。

ファッション・ウイークに固執しないブランドが増加

 そんな中、今シーズンはファッション・ウイークに固執しないブランドがさらに増えている。発表の時期や場所に関係なくアメリカを拠点とするデザイナーを包括するために公式カレンダーを「アメリカン・コレクションズ・カレンダー」に改称したNYは、ファッショ・ウイーク期間の前後での発表が目立つ。「コザブロウ(KOZABURO)」や「プラバル グルン(PRABAL GURUNG)」「コーチ1941(COACH 1941)」「オスカー デラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」などが期間外の発表を決定。「マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)」「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「トリー バーチ(TORY BURCH)」などもスケジュールには含まれず、後日の発表を予定する。

 また、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は、1月のオートクチュール・ファッション・ウイークでの“アーティザナル”コレクションの発表と3月のパリコレでの男女共通の“コーエド(Co-Ed)”コレクションの発表をそれぞれ延期し、今回に限り公式スケジュールから離れた。さらに、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」もミラノコレには参加せず、期間終了後の3月5日にデジタルでメンズ&ウィメンズ・コレクションをお披露目する。これは技術的な理由だというが、ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)は「デジタルの利点の一つは、自分がふさわしいと思う時に観客とつながれるということ」とも話している。

 デジタルになると、ファッション・ウイークにおける開催都市の意味合いは薄れ、ブランドは時期だけでなく発表形式や場所もより自由に選択することが可能になる。実際、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」はオンラインゲームを通して、「グッチ」は7日間毎日ショートフィルムを公開して、最新コレクションを発表。また、「セリーヌ オム(CELINE HOMME)」は、モナコのサーキットやフランス・ロワール地方の古城を舞台にした壮大なショー映像でコレクションを披露している。

 知名度のあるブランドにとってファッション・ウイークを離れることがマイナスになるわけではないことはデータからも明らかだ。ソーシャルメディア分析プラットフォームのリッスンファーストによると、2020年で最も多くYouTubeの視聴数を記録したランウエイショーのライブ配信は、パリコレが終了してから約2カ月後の12月15日にアップロードされた「サンローラン」21年春夏コレクションのショーだったという。リサ・グラント・ダミコ(Lisa Grant Damico)=リッスンファースト アカウント管理ディレクターは「『サンローラン』はソーシャルメディア上に1600万のファンやフォロワーを抱えており、ファッション・ウィークのような増幅を必要とせずに、新しいコレクションに関してソーシャルメディア上でオーディエンスにリーチすることができる」と分析。「ファッション・ウイークに参加することで最も恩恵を受けているのは、ソーシャルメディアのフォロワーを構築していない小規模なブランドであり、リアルなファッション・ウィークがないために苦労している」と続ける。

 ちなみにデジタルが主軸となった21年春夏パリコレ(20年9月28日〜10月6日開催)でハッシュタグ「#PFW」を用いたツイートは1万8192件となり、全てがリアルで開催された20年春夏パリコレ(19年9月23日〜10月1日開催)から87%減少したという。デジタル・ファッション・ウイークがリアル同様の反響をもたらせるわけではないものの、「ソーシャルメディアの観点では、確立されたブランドが伝統的なファッション・ウイークのスケジュールに固執することのメリットはほとんどない」とグラント・ダミコは結論づけている。

パリ&ミラノコレ主催者の考えは?

 一方、パリコレを主催するフランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode)のラルフ・トレダノ(Ralph Toledano)会長は、公式カレンダーの必要性を強調。カレンダーに則ることは、ショーがデジタルであろうとリアルであろうと、業界に共通のリズムをもたらすだけでなく、参加ブランドやデザイナーにコミュニケーションと商業化のシナジーをもたらすと説明する。「日程が決められていることで、デザイナーは与えられた時間にコレクションを披露しなければいけない。そうしなければ、クリエイティブチームは常により良いものを目指すのでコレクションは完成しないだろう」。

 また、ミラノコレを主催するイタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)のカルロ・カパサ(Carlo Capasa)会長は、「ファッション・ウイークは、デジタルであろうとリアルであろうと、私たちのシステムに活力を与える集合的なエネルギーを生み出している」とコメント。「もしも皆がそれぞれの道を歩んでしまったら、すぐに対比や挑戦から生まれる魔法を失ってしまうだろう。若手や新しいブランドは市場へのアクセスがさらに減るリスクがあり、新たなものが脚光を浴びる機会は減り、ファッションへの関心は時間の経過とともに低下していくだろう。その関心とは、ある空間もしくは少なくとも決められた時間枠の中に同居するクリエイティブなエネルギーの結集によって増幅されるものだ」と話す。

The post 果たしてデジタルでもファッション・ウイークは必要か? appeared first on WWDJAPAN.com.

スウェーデン発の高機能マスクブランド「エリナム」から新作登場 快適性を追求

 スウェーデン発の高機能マスクブランド「エリナム(AIRINUM)」はこのほど、快適性を追求した超軽量マスク“ライトエアーマスク”を公式ECサイトと取扱店舗で発売した。

 “ライトエアーマスク”は5層構造の独自フィルターを備え、呼吸のしやすさはキープしながら花粉やPM2.5、ほこりなどの微粒子を99%カットする。素材は肌に優しいネオプレン素材で、フィット感や口紅が付きにくい設計にこだわった。イヤーループは伸縮するので長時間着用しても負担が少なく、形状記憶のノーズパットフィルターが空気漏れや会話中のズレを最小限に抑える。銀イオンによる抗菌防臭加工をほどこしたマスク本体は手洗いが可能で、フィルターを交換することで繰り返し衛生的に使用できる。シンプルで優しい印象のデザインで接客業にもおすすめのアイテムだ。

 マスク本体と交換可能なフィルター2枚がセットで価格は4950円(税込)。カラーはブラック、グレー、ライトグレー、ピンク、ブルーの5色をそろえる。

問い合わせ先
AIRINUM カスタマーサービス
0800-800-2380

The post スウェーデン発の高機能マスクブランド「エリナム」から新作登場 快適性を追求 appeared first on WWDJAPAN.com.

抽選販売で5%しか買えないブランド「グッドナイトストア」、仕掛け人が全てを語る

 いま、ファッション好きな若者たちの間で話題になっている「goodnight5tore(グッドナイトストア)」というブランドをご存知だろうか。公式のインスタグラムアカウト(@goodnight5tore、フォロワー数:3.5万人)と公式サイト(通販サイト)のabout欄にはdreamy artsと一言書いてあるだけ。アイテムはTシャツ(1万1000円)、ロンT(1万4300円)、パーカ(2万4500円)とベーシックなカジュアルウェアのみの展開で、値段もそれなりだ(というか結構高い)が、こちらはブランドの説明以上に、商品説明は全くない。しかも商品は現在、全て売り切れている。

 公式サイトの【特定商取引法に基づく表記】には、事業運営者としてKenji Tsukaharaという名前が出ている。D2Cブランドに詳しい人ならピンとくるかもしれない。インスタのフォロワー数557万人を抱える「イチナナキログラム(17kg)」などいくつかのD2Cブランドを運営するイチナナキログラムの社長として知られる塚原健司だ。「グッドナイトストア」の全てを塚原本人が話した。

WWDジャパン(WWD):不思議なブランドですね。

塚原健司(以下、塚原):そうですか?そういった意図は特にありません。僕にとっては実験的なプロジェクトではありますが。「グッドナイトストア」の製品は実は19年ごろから遊びで作っていて、たまに商品をアップしては3〜4カ月に一回くらい再販していました。20年春から本腰を入れて月1回のペースで販売していましたが、毎回数分で即完してしまい、新製品を出したり、過去の製品を再販したりしていました。最近になって高額転売が起きていたので、1月分(1月23日販売)は抽選販売にしたのですが、600万円分の在庫に対して、7000人から1億3000万円分の申し込みがありました。

WWD:そもそも、なぜこのブランドを?

塚原:自分の好きな世界観で自分の好きな服を売ろう、というのが「グッドナイトストア」の出発点です。細かく採寸を繰り返したり、素材を探したり、1年近くをかけて製品を作り込みました。なので製品の価格も、原価があって、そこに経費などを載せていって決めています。

WWD:原価率は?

塚原:あえて言う必要性を感じないので言いませんが、普通です。本当に。原価率は高くもなければ低くもないと思います。これまで、「17kg」を筆頭にこれまでは綿密なリサーチを重ねてターゲット層を設定し、商品も常にニーズを徹底的に分析して売れ筋を販売してきました。だから「グッドナイトストア」」のアプローチは真逆のやり方です。
WWD:商品やブランドの説明を徹底的に省いている。その理由は?

塚原:ブランドを本格的にやろうと決めた時点でグローバル展開を考えていたので、できる限り日本語、というより言語を使わないやり方をかなり研究しました。公式サイトやインスタの公式アカウントではほぼ言葉は使わず、空気感や世界観を伝えるビジュアルを投稿しています。特にロゴに関しては「ひと目見て印象に残るか」という点でかなり考え抜きました。

WWD:インスタ公式アカウントのインサイトは?

塚原:男女比は半々くらい、年代だと20代が一番多いですね。海外の割合は2割ですが、今もどんどん伸びています。台湾や中国、韓国が多いです。これはかなり嬉しいです。

WWD:ユニセックスというのは意識した?

塚原:そもそもアイテムがベーシックなカジュアルウエアなので、ユニセックスかどうかというのは見せ方だけの問題ですよね。その部分は変にこちらが決めつけるようなことはしないようには気をつけました。

WWD:運営体制は?

塚原:ブランドの運営に関わっているのは僕とあともう一人だけです。商品企画や撮影、インスタの運用、グラフィック制作などは自分でやっています。ロゴも自分で作りました。ビジュアルにはこだわっていますが、できるだけコストを掛けないようにしています。広告はほぼというか、全くしていません。基本はギフティングです。商品の販売数が少ないのもあえて絞っているわけではなく、単に工場のキャパも人手も資金も限られていて、単に作れないからです。

WWD:ギフティングのやり方は?

塚原:業界未経験でほぼゼロから立ち上げた「17kg」のときもそうでしたが、基本的には着てほしい人を見つけて、DMを送ってお願いする、というやり方です。今回は特に個人的に思い入れの強いプロジェクトなので、(バズるかどうか)というよりも純粋に着てほしいと思ったインフルエンサーにDMして、連絡先を聞いて商品を送っただけ。いつもは「もしよかったらSNSに上げてください」くらいの一言は入れるのですが、今回はそれも入れませんでした。かっこいいと思ったら着てもらえるだろうし、自慢したいと思ったらインスタにもアップするので。でもどのインフルエンサーにも、ブランドロゴや商品のディテールへのこだわりは伝わって共感していて、こちらが何も言わなくても、ある種思った通りの写真を上げてくれて、それがどんどん増殖して波及していきました。

WWD:「17kg」で培ったインフルエンサーとのつながりも役に立った?

塚原:逆に、そういったインフルエンサーの方々にはお願いできないです。「17kg」も好きで着てくれていて、それがきっかけになってタイアップに発展していますが、「新ブランド立ち上げるのでお願いします」みたいなことをしたら、信頼を損なうし、そーゆう“やらせ”はファンからの信頼を一瞬で失うことにもなる。「グッドナイトストア」もほぼゼロからここまでファンを増やせたことが、エンゲージメントの高さにつながっていると思います。

WWD:今後は?

塚原:グローバルに展開していきたいと思っているので、ビッグネームのブランドとコラボレーションをしたいと思っていますし、いずれは東コレやパリコレにも出たい。「グッドナイトストア」を通して、自分が好きなものを夢中で作って広げられた、ということは知ってほしい。やり方次第では、一人でも自分の好きなものを貫いてここまでできる。そのためにも、世界規模で広げたい。本気でそう思っています。

The post 抽選販売で5%しか買えないブランド「グッドナイトストア」、仕掛け人が全てを語る appeared first on WWDJAPAN.com.

資生堂トップヘアメイクアップアーティストの原田忠が語る“自粛期間中にたどり着いたクリエーションの新境地”

 2020年4月、ヘアメイクアップアカデミー“SABFA”の校長を後任にバトンタッチし、再び個人的なクリエーション活動に注力できる環境となった原田忠・資生堂トップヘアメイクアップアーティスト。しかし、新たなスタートはコロナ禍のただ中で、思うようなクリエーションができず悶々とした日々が続いたという。そうした状況下で試行錯誤し、たどり着いた“クリエーションの新境地”とは?

WWD:昨年春からの自粛期間中はどのようなことを考え、どういった活動をしてきた?

原田忠・資生堂トップヘアメイクアップアーティスト(以下、原田):僕らヘアメイクアップアーティストの仕事は、目の前に人(モデル)がいないと成り立たない仕事だと思っていたので、接触を避けなければいけない状況下で、クリエーションをどうすれば継続できるか悩んで悶々としていた時期もありました。そこで「今できることは何か」を考え、ユーチューブチャンネルを開設したり、メディアプラットフォーム“ノート”をやり始めたりしました。

WWD:いろいろと試行錯誤した。

原田:そうですね。あと会社に一人で行って、アジアの美容師に向けた教育コンテンツなどを作っていました。試行錯誤しながらも、そうした蓄積をしたり、これまで発信できていなかったコンテンツを発信したり、文章化したりするような取り組みも始めました。動画の見せ方や照明の使い方を工夫していくうちに動画編集のスキルアップがかない、ストーリー立てた文章の書き方も向上しましたね。クリエーションを発信する新たなベースを築くことができて、それらを使って“届けたい人にどう届けるか”を考えるきっかけになりました。

 

WWD:“コンテンツの蓄積”と“新たな発信ツールの創出”ができた。

原田:その意味では、2020年は例年以上にクリエーションできた年でもありました。ただ、作品作りができていないという点でフラストレーションは溜まっていて、そんな時に「ユニクロ トーキョー」がアーティストとコラボレーションする企画が立ち上がったんです。展示するマネキンにヘアメイクを施すという内容だったのですが、マネキンにヘアメイクをするのは初めての経験でした(笑)。メイクといってもツルンとしたところに目や鼻を描くのはどうかと思ったので、衣装に合わせたペイントを施そうと考えました。「ユニクロ トーキョー」がグローバルな旗艦店ということで、大航海時代の帆船をイメージし、帆船からインスパイアされたアートペイントを施して8体作りました。

WWD:好評だったと聞いている。

原田:評判が良かったので、秋冬のニットのプロモーションの際にコラボ第2弾が実現し、ニットのファッションスタイリングに合わせた編み込みヘアで20体のマネキンを作りました。モデルを起用しなくても作品作りができるという新たな発見があり、個人のアーティストとして企業とのコラボレーションができ、かつ自分の色も出せたという貴重な体験でした。

WWD:「UTme!」(「ユニクロ」が提供している、オリジナルのTシャツやトートバッグを作れるサービス)の取り組みは?️

原田:実は以前から個人的に申請していて、その売り上げを医療従事者に寄付しようと思っていたのですが、コラボする中で「だったらオフィシャルで作りましょう」という話になったんです。Tシャツなどにプリントするモチーフに関して、最初は自分のお気に入りの作品にしようと考えていたのですが、モデルの版権などの問題があり悩んでいたところ、自分の担当プロデューサーから「顔は入れなくて、ヘアだけでもいいんじゃないでしょうか」とアドバイスを受けたんです。それで、以前に作った編み込み作品のヘアの一部分をフォーカスしてピックアップしたり、角度を変えてデフォルメしたりしてモチーフにしたんです。“髪をまとう”というコンセプトで、新鮮なデザインになったと思います。

WWD:斬新でかっこいい。

原田:一般的に、ヘアメイクアーティストの作品というとモデルの写真をイメージしますが、“見方を変えるだけで違ったクリエーションができる”という新たな発見でした。また、普通の作品ではこういうことはできなかったので、これまで“編み込み”にこだわった独自の作品を作ってきた“自分に感謝”という思いもあります。今まで高い熱量で創作してきた作品が、形を変えて息を吹き返すというのはとても面白い経験で、今後の創作の幅も広がりそうです。

WWD:他に取り組んだことは?

原田:10月に行われた“ジャパンキャンサーフォーラム2020”で、がん患者やその家族、医療関係者らに向けたイベント“ラベンダーリング 2020 powered by SHISEIDO”に初めて参加しました。その中の男の整容コーナーで、がん治療の副作用で抜けてしまう眉や、肌のアピアランスケアをテーマに、男性向けメイクのやり方をレクチャーしました。治療をして眉毛が抜けてしまった方の気持ちを考えたら、生えている眉毛の上から描くことは考えられないし説得力もないので、自分の片眉を全剃りしてから眉の描き方を伝えたんです。全剃りして初めて“何もないところから描くのは難しい”と気付きましたね。

WWD:昨年2月には「男の整容本」も作っていた。

原田:がん治療による外見上の変化へのアドバイスをまとめた男性用小冊子ですね。アピアランスケアは、治療による外見の変化をケアすることで、患者さんが仕事や日常生活を前向きに送ることができるようにお手伝いすることです。例えば“ヘアウイッグを使うときにどういったアレンジができるか”などのソフト情報が不足していて、自分にお手伝いできることがまだまだあるので、引き続き注力していきたいです。

WWD:アーティストとのコラボレートも。

原田:以前からアーティストの布袋寅泰さんのヘアイクを、“布袋組”の一員としてサポートしていて、そのつながりでさまざまなアーティストと仕事をする機会が増えました。2月1日の布袋さんのバースデーには、布袋さんのアイコンでもあるギタリズム柄(G柄)をモチーフにしたヘアカラー作品を創作し、プレゼントさせていただきました。G柄のデータを拡大してプリントし、クリアファイルに貼って切り抜き、それを髪に貼ってブリーチして……本当に手の込んだ作業でした(笑)。ほかにも、きゃりーぱみゅぱみゅさんの初春ビジュアル“2021:A Beauty Odyssey(2021年美の旅)”で作ったヘッドピースを、資生堂ビューティ・スクエア内にマネキンを使って展示するなど、立体的な試みにも攻めの姿勢で取り組んでいます。

WWD:クリエーションで今年やりたいことは?️

原田:まだ構想段階ですが、これまでになかったジャンルとのコラボレーションを考えています。例えば作品と音楽の融合とか……。これまで“ビューティカテゴリー”での表現をしてきましたが、「美しい表現はそれ以外にもある」と昨年改めて気付きました。また、自粛期間中に考える時間ができ、考えを実行するエネルギーをためることができました。まだ自粛は続きそうですが、今年も新たなヘアメイクの表現にチャレンジしていきたいです。

The post 資生堂トップヘアメイクアップアーティストの原田忠が語る“自粛期間中にたどり着いたクリエーションの新境地” appeared first on WWDJAPAN.com.

編集局の小山が「お米マッチング商談会inバーチャル会場」にて『コロナ禍で大打撃を受ける外食業界のいまとこれから。』をテーマに講演。その動画を公開

 「お米マッチング商談会inバーチャル会場」(主催:全国農業推進再生機構、業務運営:一般財団法人日本米穀商連合会)にて、編集局の小山の講演動画が3部構成で公開されました。講演動画は「お米生産者」、「米穀店」を対象にしたテーマで構成されています。
Posted in 未分類

大量生産・大量廃棄と決別してビジネス好転とサステナを目指す 「WWDジャパン」連載のコンサル企業が無料セミナー

 サプライチェーン・マネジメントの領域で用いられる「制約理論(TOC: Theory of Constraints)」を提唱するコンサルティング会社ゴールドラット・ジャパンは4月15日、「WWDジャパン」でも連載を通じて訴え続けた、大量生産による大量廃棄からの決別を考えるオンラインカンファレンスを開催する。参加料は無料。当日は、他の業界では花形と言われるサプライチェーン担当に光をあてる基調講演に続き、世界の生産現場を変えたと言われる「トヨタ生産方式」の著者、大野耐一氏の愛弟子で豊田章男トヨタ自動車社長の師匠でもある林南八・元技監の特別講演、そして岸良裕司ゴールドラット・ジャパン最高経営責任者(CEO)の講演で、業績アップにつながる全体最適の変革プロセスを紹介する。

 林元技監の特別講演は「トヨタ生産方式の本質 会社を貧乏にする究極のムダとは何か?」と銘打ち、トヨタ生産方式の本質を明らかにしながら、究極のムダをなくすには何に着目すべきかを伝授。続く岸良CEOは「アパレルの『常識』は世の中の『非常識』 大量生産・大量廃棄を根絶する『5つのクイズ』」の題目で、大量生産・大量廃棄を解消して、飛躍的な業績アップを実現したアパレルの事例を紹介する。

 「どんなシステムも、ごく少数の要素によってパフォーマンスが制限されている」という「制約理論」は、自動車業界で復活を遂げたマツダなどの世界のメーカーと先駆的アパレルが採用すると、在庫と廃棄が減少したのみならず、生産のリードタイムが圧縮され、経営が改善した理論。同社は「WWDジャパン」の連載で「大量廃棄の原因は大量生産にある」と説き、「在庫を完成品で持つこと」「『良かれ』と思い込んで続けてきた『まとめ』」などが生産から販売までのリードタイムを長くしてきた現実を指摘。リードタイムの長期化が予想の精度低下を招き、結果在庫過多や欠品に悩んでいるアパレルに解決の術を示してきた。セミナーでは連載を振り返りながら、大量生産・大量廃棄から決別してビジネスの好転を目指す企業に知見を提供する。

 岸良CEOは2008年4月、ゴールドラット博士に請われ、ゴールドラット・コンサルティング・ディレクターに就任。ゴールドラット博士の知識体系を進化させつつ、博士の思索に影響を与えた。そのセミナーは楽しく、分かりやすく、実践的との定評がある。著作活動も活発で、笑いながら学べ、しかも、ものごとの本質を深く見つめるユニークなスタイルで共感を呼んでいる。東京大学MMRC非常勤講師、国土交通大学非常勤講師も勤めている。

◼️大量生産・大量廃棄からの決別でビジネス好転を目指す経営者必見!
サステナブル・アパレルカンファレンス

日時
2021年4月15日 18:30~21:00
登壇者
・基調講演「サプライチェーンに光を! いつまでサプライチェーンから目を逸らし続けるのですか?』
「WWDJAPAN.com」編集長 村上要
・特別講演「トヨタ生産方式の本質 会社を貧乏にする究極のムダとは何か?』
トヨタ自動車元技監 林南八
・講演「アパレルの『常識』は世の中の『非常識』 大量生産・大量廃棄を根絶する『5つのクイズ』」
ゴールドラット・ジャパンCEO 岸良裕司
実施方法
オンライン
受講料
無料
募集人数
1000人

問い合わせ先
ゴールドラット・ジャパン
info.jp@goldrattgroup.com

The post 大量生産・大量廃棄と決別してビジネス好転とサステナを目指す 「WWDジャパン」連載のコンサル企業が無料セミナー appeared first on WWDJAPAN.com.

伊藤忠とリサイクルナイロン「エコニール」の伊アクアフィルが提携

 伊藤忠商事は12日、世界最大手のリサイクルナイロンブランド「エコニール(ECONYL)」を展開する伊アクアフィル(AQUAFIL)と業務提携を締結したと発表した。両社はナイロン廃棄物の回収からリサイクルナイロンを原料とした、最終製品の開発、販売に取り組む。

 アクアフィルは、漁網や使い古したカーペットなど100%廃棄物のナイロンの原料であるカプロラクタムに戻す技術を開発し、不純物などを完全に除去してバージン材と同等品質で再利用できる循環リサイクルシステムを構築している。

 「エコニール」は、石油由来の通常のナイロンに比べてC02排出量を最大90%削減が可能で、環境配慮型素材として、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「グッチ(GUCCI)」「バーバリー(BURBERRY)」「H&M」などサステナビリティを推進するブランドが採用。「プラダ(PRADA)」は、21年末までに使用するナイロンを全て「エコニール」に切り替えると発表している。

 伊藤忠商事はナイロン原料のカプロラクタム及び、ナイロンチックについて数量ベースで世界最大規模の取り扱いをしている。今後は同社が持つ多様なネットワークを生かして、グローバルにファッションやカーペット、自動車用部材、包材などの用途に向けて拡販していく。さらに、既存の販売チェーンからの廃棄ナイロンの回収スキームも構築予定で、アクアフィルの原料安定供給の観点からも協業を進める考えだ。なおこの提携は繊維・ファッション関連の事業を展開する繊維カンパニーではなく、化学品やプラスチックなどを展開するエネルギー・化学品カンパニーが行う。

The post 伊藤忠とリサイクルナイロン「エコニール」の伊アクアフィルが提携 appeared first on WWDJAPAN.com.

伊藤忠とリサイクルナイロン「エコニール」の伊アクアフィルが提携

 伊藤忠商事は12日、世界最大手のリサイクルナイロンブランド「エコニール(ECONYL)」を展開する伊アクアフィル(AQUAFIL)と業務提携を締結したと発表した。両社はナイロン廃棄物の回収からリサイクルナイロンを原料とした、最終製品の開発、販売に取り組む。

 アクアフィルは、漁網や使い古したカーペットなど100%廃棄物のナイロンの原料であるカプロラクタムに戻す技術を開発し、不純物などを完全に除去してバージン材と同等品質で再利用できる循環リサイクルシステムを構築している。

 「エコニール」は、石油由来の通常のナイロンに比べてC02排出量を最大90%削減が可能で、環境配慮型素材として、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「グッチ(GUCCI)」「バーバリー(BURBERRY)」「H&M」などサステナビリティを推進するブランドが採用。「プラダ(PRADA)」は、21年末までに使用するナイロンを全て「エコニール」に切り替えると発表している。

 伊藤忠商事はナイロン原料のカプロラクタム及び、ナイロンチックについて数量ベースで世界最大規模の取り扱いをしている。今後は同社が持つ多様なネットワークを生かして、グローバルにファッションやカーペット、自動車用部材、包材などの用途に向けて拡販していく。さらに、既存の販売チェーンからの廃棄ナイロンの回収スキームも構築予定で、アクアフィルの原料安定供給の観点からも協業を進める考えだ。なおこの提携は繊維・ファッション関連の事業を展開する繊維カンパニーではなく、化学品やプラスチックなどを展開するエネルギー・化学品カンパニーが行う。

The post 伊藤忠とリサイクルナイロン「エコニール」の伊アクアフィルが提携 appeared first on WWDJAPAN.com.

“おうち美容”におすすめのアイテムをご紹介!

生活スタイルに変化が訪れ、コロナ禍で高まる“おうち美容”。バーニーズ ニューヨークのアポセカリーコーナーには、厳選されたスキンケアアイテムやリラックスタイムにぴったりなものまで、優秀アイテムが続々と登場しています。

本日はその中からピックアップして、ご紹介いたします。

 

乾燥が気になるこの時期におすすめしたいのが、植物療法士の森田敦子さんが手がける<ワフィト>のスキンケアアイテム。中でも化粧水と美容液は、スタッフからの人気も高いアイテムです。

IMG 2332 おうち美容”におすすめのアイテムをご紹介!

東三河地方で無農薬栽培された桑・菊・ゴツコラ・ヨモギ・スギナを配合。保湿をメインに、ダメージの要因となる微細な変化を見逃さず、肌にハリ・ツヤを与えて、肌本来の力を根本からサポートしてくれます。

スキンケアに加え、ヘアケア・デリケートゾーンケアまでバリエーション豊富にご用意しているので、お悩みの場合はお気軽にスタッフまでお尋ねくださいね。

オンラインストアはこちらから>>>

 

スペシャルケアとしておすすめなのが、<ノルド>の美容オイル。

IMG 2351 おうち美容”におすすめのアイテムをご紹介!

メイクアップアーティストが手がける<ノルド>は、“NO MORE FOUNDATION”(もうカバーはいらない)”をコンセプトに、肌本来の力を呼び覚ますアイテムを展開しています。

キメやハリのある肌に整える“プランプオイル E+”と、肌のバリア機能をサポートする“プランプオイル B+”は、どちらも天然成分100%。その時々の肌状態に合わせて使うことで効果を最大限に引き出せます。

美容化粧液“プランプエッセンス”と合わせてお使いいただくと、よりその変化を実感していただけるはずです。

オンラインストアはこちらから>>>

 

肌の状態に合わせてスキンケアを見直すように、季節ごとの特徴や髪質に合わせてお使いいただくヘアケアも欠かせません。

銀座本店・六本木店にて3月14日(日)までの期間限定でご紹介している、スキンケアのエキスパート<シスレー>のヘアケアブランド<ヘア リチュアル>。健やかな頭皮、 美しい髪へと導く植物ベースのパワフルな有効成分を高濃度に配合したヘアケアシリーズで人気を博しています。

IMG 2336 おうち美容”におすすめのアイテムをご紹介!

期間中は、バーベナ・レモン・ピーチブロッサム・アンバーなどをブレンドした、心地よい香りのシャンプー・コンディショナー・頭皮用美容液などのヘアケアアイテムを充実のラインナップでご用意。

美しい髪や、しわ・たるみのない肌に頭皮が深く関係していることをご存知でしたか?リフトアップのためには頭皮を引き上げることが大切とも言われています。

IMG 2340 おうち美容”におすすめのアイテムをご紹介!

<ヘア リチュアル>の頭皮用美容液は、髪を洗った後、スポイトで頭皮に垂らして揉み込むだけ。

髪と頭皮のエイジングケアは、始めるのが早ければ早いほど効果が現れやすくなります。

 

このほかにも各店店頭・オンラインストアには、多彩なアイテムをご用意しております。

おうち美容を楽しんで、有意義な時間をお過ごしください。

https://onlinestore.barneys.co.jp/beauty/?sz=60

次のパンデミックを防ぐために今できること “ワンヘルス共同宣言”の1クリックキャンペーン実施

 国際的な環境保全団体である世界自然保護基金(WWF)ジャパンは、“ワンヘルス共同宣言”への1クリック賛同キャンペーンを開始した。

 “ワンヘルス”とは、人や動物、生態系の健康を一つと捉え、それぞれがバランスよく健全にあるべきとの考え方。人が健康であるためには、感染症の発生原因となる自然破壊を止めて生態系を健全に保ち、感染症を拡大する動物の健康も同時に守らなければならないという視点から生まれたものだ。

 WWFでは1月、関係団体とともに、“ワンヘルス”の実現に向け取り組む意志を示す“ワンへルス共同宣言”を策定。同宣言への賛同表明は、キャンペーン特設ページより“1クリック”で簡単に行うことができる。“1クリック”は2月17日まで受け付け、集まった賛同は日本政府に共有し、“ワンヘルス”実現に向けた取り組みの推進を図っていく。

 新型コロナで大きな影響を受けた医療・航空・ホテル・小売り業界、アスリート、学生などさまざまな立場の企業や個人が、既に同宣言への賛同を寄せている。

 新型コロナウイルス感染症は動物から人に感染する“動物由来感染症(人獣共通感染症)”と考えられているが、新型コロナだけでなく、新たなウイルスの発生は過去50年ほどの間に増加しており、毎年3~4種類の新たな感染症が発生、そのうち70%が動物由来といわれている。

 増加の理由には、“世界中で大規模な森林破壊が急速に進んだこと”“感染症を媒介するリスクのある野生生物の取り引きが行なわれていること”などが挙げられる。こうしたことからウイルスの宿主である野生生物と、人や家畜が接触する機会が増え、未知の感染症の伝播につながっていると指摘されている。

 そうした事情から、コロナ禍の収束が見えないこのタイミングで、“ワンヘルス”は未知のパンデミックを予防する鍵として国際的に注目されている。

The post 次のパンデミックを防ぐために今できること “ワンヘルス共同宣言”の1クリックキャンペーン実施 appeared first on WWDJAPAN.com.

次のパンデミックを防ぐために今できること “ワンヘルス共同宣言”の1クリックキャンペーン実施

 国際的な環境保全団体である世界自然保護基金(WWF)ジャパンは、“ワンヘルス共同宣言”への1クリック賛同キャンペーンを開始した。

 “ワンヘルス”とは、人や動物、生態系の健康を一つと捉え、それぞれがバランスよく健全にあるべきとの考え方。人が健康であるためには、感染症の発生原因となる自然破壊を止めて生態系を健全に保ち、感染症を拡大する動物の健康も同時に守らなければならないという視点から生まれたものだ。

 WWFでは1月、関係団体とともに、“ワンヘルス”の実現に向け取り組む意志を示す“ワンへルス共同宣言”を策定。同宣言への賛同表明は、キャンペーン特設ページより“1クリック”で簡単に行うことができる。“1クリック”は2月17日まで受け付け、集まった賛同は日本政府に共有し、“ワンヘルス”実現に向けた取り組みの推進を図っていく。

 新型コロナで大きな影響を受けた医療・航空・ホテル・小売り業界、アスリート、学生などさまざまな立場の企業や個人が、既に同宣言への賛同を寄せている。

 新型コロナウイルス感染症は動物から人に感染する“動物由来感染症(人獣共通感染症)”と考えられているが、新型コロナだけでなく、新たなウイルスの発生は過去50年ほどの間に増加しており、毎年3~4種類の新たな感染症が発生、そのうち70%が動物由来といわれている。

 増加の理由には、“世界中で大規模な森林破壊が急速に進んだこと”“感染症を媒介するリスクのある野生生物の取り引きが行なわれていること”などが挙げられる。こうしたことからウイルスの宿主である野生生物と、人や家畜が接触する機会が増え、未知の感染症の伝播につながっていると指摘されている。

 そうした事情から、コロナ禍の収束が見えないこのタイミングで、“ワンヘルス”は未知のパンデミックを予防する鍵として国際的に注目されている。

The post 次のパンデミックを防ぐために今できること “ワンヘルス共同宣言”の1クリックキャンペーン実施 appeared first on WWDJAPAN.com.

良い「朝令暮改」と、悪い「朝令暮改」 エディターズレター(2020年11月13日配信分)

※この記事は2020年11月13日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

良い「朝令暮改」と、悪い「朝令暮改」

 「朝令暮改」とは、朝に出した命令を夕方には変えること。「アテにならないこと」を意味するネガティブワードです。確かにコロコロ変わる人を見て「どっちやねん!」とツッコミたくなることはしばしばで、「そんな人は信用できない」という気持ちもわかります。

 でも、自分の生活を振り返ってみると、どうでしょう?例えばメールを送った直後に考え直して、「あ、待って」なんて“前言撤回”メールを送ってしまうこと、アナタにはありませんか?私には、時々あります。ペースにして週1。「朝令暮改」どころか「一分前令一分後改」で、我ながら呆れる時もあります(笑)。でもこの場合、自分の思考は、どうなっているでしょう?頭の中はグルグルと高速回転し、“降臨”レベルで何かが降ってきたり気づかなかったポイントに気付けたりしたゆえの「あ、待って」です。脳は活性化した状態の時も多く、こんな時の「前言撤回」は許しておくれよ、と思っています。

 悪しき「朝令暮改」は、ポリシーがないからコロコロ変わるヤツ。良き「朝令暮改」は、頭の中がグルグルしたからコロコロ変わったヤツ。こんな認識でいかがでしょう?考えれば日進月歩と言われるテックと密接になってきたファッション&ビューティ、こと「変わっていい」もしくは「変わらなければいけない」タイミングの今のめまぐるしさは未体験レベルなワケで、「朝令暮改」を一律に否定したりためらったりして頑固になってしまう方が「よくないなぁ」って思うのです。

 そうなると、グルグルしたからコロコロしちゃうタイプの「朝令暮改」を実行しやすい環境づくりも大事ですね。どんな環境が良いのでしょう?イロイロありそうですが、確かなのは「月一の“御前会議”」じゃダメで、朝イチのスクラム(隣のデジタルマーケティングチームが毎日実行しています)とか、Slack的なコミュニケーションツールが良いのでしょうか?コロコロするのは良いですが、逐一ちゃんと説明することも大事ですね。説明しないと、相手はポリシーなき「朝令暮改」だと勘違いしてしまいます。頭の中がグルグルしている人は、自分がそれなりの時間・労力を費やして納得しているからこそ、他人への説明がおざなりだったりします(自分に諭していますw)。でも、それじゃダメ。もう一度、ちゃんと説明することが必要です。

 そう考えると、これから大事なのは「朝令暮令」なのかな?。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

The post 良い「朝令暮改」と、悪い「朝令暮改」 エディターズレター(2020年11月13日配信分) appeared first on WWDJAPAN.com.

編集長は先月何した?「ロエベ」とトトロで癒され、「ディオール」で南国恋しく、服作りの仕組みは激変の予感

 初売りも福袋も控え目でどうにも盛り上がりにくい新年を迎えたと思った矢先に10都道府県が緊急事態宣言下に。いい加減にして〜と空に向かって叫んでも自分に飛沫が戻ってくるだけ。顔を上げて、笑顔で、自分たちの仕事と生活に誇りを持って頑張りましょう!

1月7日(木)
まるで心の湯たんぽ
「ロエベ」とトトロのコラボにほっこり

 「ロエベ(LOEWE)」と「となりのトトロ」のコラボのお披露目に行ってきました。朝一番に見て、心がじんわり暖かくなりその効果は冬空の下を歩いても消えず、夜まで続きました。まるで心の湯たんぽです。ほっこりの背景には2年に及ぶ制作期間があったとか。ファッションとアニメーメーションの違いこそあれ、クラフツマンシップの高さは両者とも世界最高レベル。互いへのリスペクトがあるから実現するのですね。

1月7日(木)

ストライプインターナショナルで前「WWDジャパン」編集長と再会

 月末の「CEO特集」のために連日企業トップの取材が続く中、この日はストライプインターナショナルの立花隆央社長兼CEO(写真左)に取材をし、基幹の「アース ミュージック&エコロジー」の改革などたっぷり聞きました。右の女性はハイ、そうです!「WWDジャパン」の前編集長である都築千佳さんです。今は同社広報チームのマネージャーです。メディアの酸いも甘いも知り尽くし、ファッションとビューティの業界の端から端まで知っている広報責任者だなんて、実に頼もしいですね。日々の業務に「WWDジャパン」を活用してくれているとのこと。あざっす!店頭に立つこともあるそうで「コロナ下でも仕事帰りと思われる女性たちがきれいな色や艶のある素材使いの服を手に取るのを見てファッションの力を再確認している」と都築さん。ホントそう思います。

1月8日(金)
「ディオール」の展示会で
トロピカルに逃避行

 南の島へ逃避行。この言葉がこんなに恋しくなる日が来るなんて。ハワイ島沖へシーカヤックで繰り出しシュノーケリングでイルカと泳いだり、浜辺でウミガメをそっと見守ったり、フルーツをたっぷり飾ったベタなカクテルを注文したりしたいです。そんな夏の日へ思いを馳せたのが「ディオール(DIOR)」の2021年春夏展示会。フランスの伝統的なデザイン“トワル・ド・ジュイ”(18世紀頃の人物や風景、神話、動植物をモチーフにした柄のことです)の水着や大ヒットバッグ“ブックトート”などは夏のバカンスが似合うだろうな。

1月14日(木)
「ルイ・ヴィトン」の展示会へ
手仕事には吸引力がある

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の展示会へ。こちらはウィメンズ・レザーグッズ・ディレクターに就任したジョニー・コカ(Johnny Coca)が手がけたバッグです。ジェンダーレスへとドライブをかけているニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)と相性がぴったり。そして2枚目以降はメンズのコレクションです。ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターのストリートのセンスと手仕事が融合している様をぜひご覧ください。

1月15日(金)
「カラー」のショーからの
激ウマのイタリアンをテイクアウト

 パリメンズに参加している「カラー(KOLOR)」は、東京・目黒の八芳園で2021-22年秋冬コレクションをショー形式で発表しました。夜の空気がどんどん流れ込んでくる半分屋外みたいな会場だから感染対策もしっかり。展示会ではその素材やディテールの面白さに夢中になる「カラー」の服ですが、こうやってコーディネートで見るとそのハイセンスっぷりが際立ちます。

 いいものを見たからか、金曜日の夜だからか、コロナ疲れか、ただの食欲か、無性に最高に美味しいイタリアンが食べたくなり、閉店間際の目黒「古澤亭」に駆け込んでトリュフかけのパスタなどをテイクアウト(写真2枚目)。自宅までの帰路のバス車中をいい匂いで充満させてしまいました。良い素材に良いガーリック、良いオリーブオイルに良い塩胡椒、そして古澤シェフの腕。美味しくないはずがない。フランチャコルタを合わせてあぁ至福。早く店内でどんちゃん騒ぎたいです。

1月20日(水)
服作りの常識が根底から変わる予感

 デジタルにより服作りの仕組みが数年以内に激変する。そんな胎動をあちこちから感じています。大量生産・大量廃棄から脱却する一助となるサプライチェーンの改革です。服作りの仕組みが変わるということはすなわち服飾専門学校の教育が変わるということ。特にパターンメイキングは常識が根底から覆るかもしれません。その先陣を切っているのが東京ファッションテクノロジーラボ(TFL)で、繊維商社のヤギとジョイントベンチャーをスタートしたとのことで取材をしました。目からウロコの話の続出で面白かった!そして一番印象に残っているのは代表の市川さん(写真左)の次の目標は四万十川でワサビ作りというお話。デジタル化は場所という制約を解くからそんなライフスタイルも可能になるみたい。夢がありますね!

1月27日(水)
オートクチュール取材中
「ユイマ ナカザト」の配信現場へ

 この週は2021年春夏オートクチュールでした。デジタルコレクションの取材にもすっかり慣れたとはいえ日本から発信するデザイナーの取材はできればリアルにしたい!というわけで「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」のオフィスへ。オンラインで質疑応答をする中里さんの様子を取材しました。部屋の中は人の数こそ少ないですがオンライン配信独特の緊張感が漂っていました。でもコミュニケーションが進むと和やかに。デザイナーと受け手の対話が気軽にできる点がデジタルコレクションの一番の魅力だと私は思います。ある意味最高のフロントローでありバックステージ取材になりました。やっぱり私は現場取材が大好きだー。

1月28日(木)
最新号紹介
と在宅のお供

 「WWDジャパン」が今年力を入れる2大キーワードはサステナビリティとデジタル。1月の最初の2号はそのメッセージを込めて特集を組みました。そしてドカンとぶ分厚く仕上げた1月25日号はファッションとビューティ47社のCEOに登場いただきました。おそらく多くの企業が創業以来一番の苦難を抱えている今、トップが何を語るのかじっくりとどうぞお読みください!

The post 編集長は先月何した?「ロエベ」とトトロで癒され、「ディオール」で南国恋しく、服作りの仕組みは激変の予感 appeared first on WWDJAPAN.com.

XEXとサルバトーレのワイズテーブル、債務超過続く。「都心」「オシャレ」は商売の旨味少なく、コロナがトドメ

 高級大型複合店「XEX(ゼックス)」、ピザ店「サルバトーレ クオモ」などを展開するワイズテーブルコーポレーションが2020年6月決算で、債務超過に陥って以来、解消できずにいる。「XEX」は客単価が高めの業態だったためにコロナが直撃したわけだが、それ以前から課題であった収益性の低さを改善できなかったことが影響している。
Posted in 未分類

【DX】イオンモール、テナント飲食店舗でのモバイルオーダー実験開始。一括注文・受取サービス。

イオンリテール株式会社(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:井出 武美)が、東京都東久留米市の「イオンモール東久留米」内のレストラン・フードコート・食物販専門店15店を対象に、モバイルオーダーとテイクアウトサービスの実証実験を実施する。期間は、2月11日~4月29日の約3ヶ月間。
Posted in 未分類

【家飲み】「RTD梅系サワーでは”男梅”の独壇場だ」。『サッポロ男梅サワー』の黄金時代はしばらく続く見込み

 まさに、"男梅"の独壇場である。  ノーベル製菓株式会社とのコラボレーション商品として2013年9月に通年商品として復活発売した「サッポロ男梅サワー」。飲食店でも、サッポロ樽生店を中心にジワジワと増えてきたなか、大衆酒場ブームの煽りを受け、他社樽生店での導入もあり爆発的に取扱いが増えた。居酒屋梅サワーの定番となった「サッポロ男梅サワー」、今度は家飲み梅サワーの定番を予感させる動きを見せている。
Posted in 未分類

「エルメス」が表参道に20年ぶりの新規路面店

 「エルメス(HERMES)」は、東京・表参道に新たな路面店を2月28日に開く。場所は「ポール・スチュアート(PAUL STUART)」の跡地(渋谷区神宮前5-7-20)で、新規路面店の開業は2001年の銀座店以来20年ぶり。YOSHIROTTENが手掛けた仮囲いには、アイコニックなバングル“コリエ・ド・シアン”や「ルージュ・エルメス(ROUGE HERUMES)」がちりばめられている。さらに漫画家の竹宮惠子が描いたキャラクターには「この街にもついに『エルメス』がやってくるようだ」「きっと特別な場所になるだろうよ」といったユニークなセリフが添えられ、期待感を抱かせる。

The post 「エルメス」が表参道に20年ぶりの新規路面店 appeared first on WWDJAPAN.com.

鳥貴族、異例の「メニュー数2割削減」の効果。人気商品もカットし、ロス・人件費削減

 鳥貴族がメニュー数を2割強削減して1カ月強。コンセプトはそのままに2割ものメニューを削減することは異例のこと。時短要請に伴う客数減に対し、いち早く対応した結果だ。大倉忠司社長は「時短要請解除後は、以前に戻す」と明言する。
Posted in 未分類

「ライトニング」などエイ出版社の主力雑誌と飲食店の譲渡先が決定

 ヘリテージ(東京都、齋藤健一社長)は2月11日夜、経営破たんしたエイ出版社(東京都、角謙二社長)から、アメカジ誌「ライトニング(LIGHTNING)」など主力媒体と飲食店の用賀倶楽部を譲受する契約を締結したと発表した。

 ヘリテージは、今回の事業譲受および事業継続のために適格機関投資家らの出資によって2020年9月に新設された会社で、齋藤社長は2018年にもエイ出版社から“ニッポンの魅力、再発見”をコンセプトとする雑誌「ディスカバー・ジャパン(DISCOVER JAPAN)」を買収しており、同名の会社を設立して社長を務めた人物。

 同社が譲受するのは「ライトニング」のほか、メンズファッション誌の「セカンド(2ND)」「クラッチマガジン(CLUTCH MAGAZINE)」、ヘア&ビューティ誌の「プレッピー(PREPPY)」「メンズ プレッピー(MEN'S PREPPY)」、インテリア誌の「カリフォルニアスタイル(CALIFORNIA STYLE)」、文房具の専門誌である「趣味の文具箱」と飲食店の用賀倶楽部。

The post 「ライトニング」などエイ出版社の主力雑誌と飲食店の譲渡先が決定 appeared first on WWDJAPAN.com.

ファッションとゲームが急接近。「バレンシアガ」のゲームをやってみた。 エディターズレター(2020年12月15日配信分)

※この記事は2020年12月15日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ファッションとゲームが急接近。「バレンシアガ」のゲームをやってみた。

 10月にパリコレを取材している頃から「ファッションショーとゲームの融合」は弊社で話題になっていました。なぜならデジタル上で最新コレクションを発表することが当たり前になった今、成功に欠かせない要素は視聴者が時間を忘れていかにその世界に“没入”できるかだから。没入を促すためにもファッションショーのパートナーとしてゲームのサイバー空間は最適だよね、と言うわけです。若い世代に認知を広げたいならなおさらです。

 ゲーム体験はプレステのドラクエで止まっている私もやってみました。仮想空間の「バレンシアガ」の店内や人影まばらなNYの街に侵入し、壁にぶつかったり後退したりしながら、最後は結構スムースにウサギを追いかけて森の中を駆け抜け、冒険を終えて息を整えてスッキリ。記事にもあるように、あちらこちらに新作を着たモデルが立っており、彼らに話しかけたら道を教えてくれたり、宝のありかを教えてくれたらもっと面白いね、など欲は出ますが、これが新作発表のために作ったものと考えると単純に、投資した時間と資金に驚かされます。

 話は少し変るようでつながるのですが先週土曜日、心斎橋パルコの開業記念として宇川直広さんが主宰するライブストリーミングチャンネル「ドミューン」に出演し、「FASHION NEW NORMAL ~ニューノーマルにおけるファッションのデジタルとの横断、フィジカリティーの復権~」と難しいお題で宇川さんと「ファセッタズム」のデザイナー、落合宏理さんとトークをしました。2時間たっぷり。これが超楽しく、ファッション映像の世界がいかに黎明期であるかを知りました。

 その場でも「バレンシアガ」の話題で盛り上がりつつ、もう一つ盛り上がったのがスケートや音楽の映像が今後ファッションと近づきそうだ、と言うこと。さすが音楽と映像を知り尽くす宇川さん、「スケート(スケボー)映像は様式美」「ダンスミュージックの4つ打ちは心臓の鼓動」など名言のオンパレードでそれを語ると雑誌一冊分のスペースが必要なのですが、とにかくスケートカルチャーや音楽シーンのようにファッションよりも映像表現が進化した分野とファッションの関係性は今後どっぷり深くなると痛感しました。

 トークが終わって、落合さんが「これオススメ」と教えてくれたのは、「Girl & Chocolate Skateboards Pretty Sweet 2012」と言う映像。「スケート映像は様式美」の意味を理解できるし、今後のファッション表現の参考になりそうです。お酒を飲みながら楽しめますのでよかったらYouTubeで検索してみてください。

IN FASHION:パリコレもストリートも。ジュエリーもインテリアも。今押さえておきたい旬なファッション関連ニュースやコラムを「WWDジャパン」編集長がピックアップし、レターを添えてお届けするメールマガジン。日々の取材を通じて今一番気になる話題を週に一度配信します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

The post ファッションとゲームが急接近。「バレンシアガ」のゲームをやってみた。 エディターズレター(2020年12月15日配信分) appeared first on WWDJAPAN.com.

「セリーヌ オム」が国内初のポップアップ開催 “TikTok映え”なアイテムがミヤシタパークに

 「セリーヌ オム(CELINE HOMME)」は、国内初のポップアップストアを渋谷のミヤシタパークで開催する。2021年春夏コレクションのアイテムを扱う。期間は2月12日〜3月21日。

 “THE DANCING KID”をテーマに、ティックトック(TikTok)でクリエイティビティーを発揮する若者たちに着想したコレクションで、ロゴやスケートシューズ、フーディーなど昨今のユースカルチャーを取り入れたスタイルが特徴だ。店内には、デジタルコレクションの撮影舞台となったレース場「リカール・サーキット(Circuit Du Castellet)」にちなんでレーシングカーを設置し、什器は赤や青のポップなカラーに仕上げて世界観を押し出した。Tシャツ(4万7000円)、フーディー(8万1000円)、ベロアのジップスエット(11万5000円)、ナイロンのテディジャケット(14万5000円)、カモフラ柄のトラックジャケット(17万5000円)&ショートパンツ(11万5000円)、ベースボールキャップ(4万3000円)、ソックス(1万4000円)、ボクサーパンツ(1万2000円)などをそろえる。
 
 同ブランドはこれまでポップアップを開催したことが無かったが、コレクションの着想源となった若者たちにコレクションを手にとって欲しいと、ユースカルチャーの根付く渋谷でのポップアップ開催を決めた。

■CELINE THE DANCING KID POP UP STORE
日程:2021年 2月12日〜3月21日
場所:レイヤード ミヤシタパーク ノース 1階
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10

The post 「セリーヌ オム」が国内初のポップアップ開催 “TikTok映え”なアイテムがミヤシタパークに appeared first on WWDJAPAN.com.

宮下貴裕「タカヒロミヤシタザソロイスト.」デザイナーがアイヴァンと眼鏡協業 渋谷パルコで先行販売

 「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)」のデザイナー、宮下貴裕が日本の眼鏡企業アイヴァン(EYEVAN)との協業により、眼鏡の新ブランド「タカヒロミヤシタザレフトアイ.(TAKAHIROMIYASHITATheLeftEye.)」を発売する。

 ファーストコレクションは日本製のサングラス2型で、価格は5万6000円と7万円。宮下はデザインについて、こう説明する。「『0000.』はジェームズ・ディーン(James Dean)が掛けていたようなサングラスをベースにし、⾸などに引っ掛けることができるよう、テンプルが伸びるデザインを開発した。⿐の部分が特徴的な『0001.』は、60年代のサングラスをベースにして、そこに“ニュー・ウェイヴ”をくっ付けている。この型は、⽇本⼈ミュージシャンたちへのオマージュでもある」とロック音楽好きの彼らしい発想だ。さらに、「洋服であればMサイズの⾝体を持っていてLサイズを着ることができるが、帽⼦や靴と同じで、眼鏡は⾃分にフィットしたサイズでなければダメなんです。どこかジュエリーに近い存在で、エターナルな美しいものだと捉えています。『Listen To This Glasses.』」とコメントした。

 同商品は、2⽉12⽇から14⽇まで東京・渋⾕パルコ1階にある「ポップ バイ ジュン(POP BY JUN)」で行うポップアップストアで先行販売され、来店者に記念のステッカーを、眼鏡の購入者に999部限定のスペシャルブックをプレゼントする。3⽉中旬に店舗で発売予定。

 アイヴァンは、“着るメガネ”をコンセプトとして1972年に誕生したハウスブランド「アイヴァン」を国内外で販売しており、クラシックとモダンを融合したデザインと、眼鏡職人の熟練したクラフツマンシップから生まれる高い品質に定評がある。六本木と日比谷の東京ミッドタウンなどに直営店を構える。

■「タカヒロミヤシタザレフトアイ.」ポップアップストア
日程:2⽉12~14⽇
場所:ポップ バイ ジュン
住所:東京都渋⾕区宇⽥川町15-1 渋⾕パルコ 1階

The post 宮下貴裕「タカヒロミヤシタザソロイスト.」デザイナーがアイヴァンと眼鏡協業 渋谷パルコで先行販売 appeared first on WWDJAPAN.com.

ユニクロの“LifeWear”アンバサダーに綾瀬はるかが就任 シリーズCMの音楽は桑田佳祐が担当

 ユニクロのコンセプトである“LifeWear”のスペシャルアンバサダーに、女優の綾瀬はるかが就任した。キャンペーン第1弾として、綾瀬が出演するテレビCM「ジーンズ編」を2月12日から放映する。CMは今夏にかけてシリーズとして数本を放映予定で、音楽は桑田圭祐が担当する。

 綾瀬のアンバサダー就任会見で、松沼礼ユニクロ ジャパンマーケティング部統括部長は「コロナ禍以降、普段という領域が拡大し、オンとオフの境がなくなっている。究極の普段着である“LifeWear”を通じて人々の生活をより豊かにしたい」とコメント。CMも「ふだん着の日が、人生になる。」「ふだん着と、よそいきってなんで分けてたんだっけ?」「私には、いま、たくさんのふだん着が必要だ。」といったコピーが印象的だ。

 会見に登壇した綾瀬は、「CMでは生き生きとした日常を表現したかった。今はドラマの撮影中でなかなか買い物に行けないが、CM撮影はユニクロの店舗で行ったので、実際に買い物をしているような感覚で気分もあがった」とコメント。綾瀬のアンバサダー就任については、「綾瀬さんのことは日本中の人が大好き。ユニクロの中でもいつか綾瀬さんと仕事がしたいという声は多く、かなり熱烈にアプローチをした」(松沼部長)という。会見には、お笑い芸人のミルクボーイも登場してユニクロネタを披露した。

 第1弾CMで打ち出すジーンズは、今春はウィメンズでスリムストレートハイライズジーンズ(3990円)、「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」レギュラーフィットストレートハイライズジーンズ(同)、メンズでテックデニムジーンズ(同)などをラインアップする。第2弾以降のCMは、ブラトップやリラックスサテンスカートパンツなどを打ち出す予定。ユニクロ公式サイトでは、CMのメイキングムービーなども公開している。

The post ユニクロの“LifeWear”アンバサダーに綾瀬はるかが就任 シリーズCMの音楽は桑田佳祐が担当 appeared first on WWDJAPAN.com.

爆裂!健康美容マニア道 柿渋の超抗酸化力で花粉症に喝っ!

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は花粉症対策に最適な柿渋飲料について。

 今年もあの恐ろしい季節が鼻水という音を立ててやって来ようとしている。いや、やって来ている。すでに私の周りの花粉症持ちから「ズズ……ヘックシ!早くもやって来たか……」という声が漏れ聞こえ始めているのだ。かつては私もひどい花粉症持ちだった。発症は高校生のころ。つらい春を何度も経験し、腸内改善を繰り返しながら少しずつ克服してきた。そして今年、その生活に終止符を打つであろう、とてつもなくマニアックな、もとい、こだわりの強いアイテムと出合った。

気合いの入った本物の逸品

 パッと見て「え?塗料?」と感じたあなた。安心してほしい。これは紛れもなく飲用の柿渋である。シンプルさを突き詰めた渋すぎるデザイン。とことん無駄を省いた一本気な姿勢。これ、マニアにとってはたまらないポイントで、中身に対する尋常じゃないこだわりと気合を感じさせる。さて、柿渋といえば塗料や染料のイメージが強く、私自身も「え⁈飲むことなんてできるの⁈」と目を真ん丸にしたのだけれど、しばらく続けて納得した。昔から受け継がれてきたものには理由があるのだなと。まず、一切のムズムズを感じなくなった。そして疲労感が明らかに和らいで、朝の目覚めが良くなった。その秘密は3〜10年発酵・熟成した柿渋パワーにある。

赤ワインの10倍のポリフェノールの力よ

 昔から民間薬など幅広く活用されてきた柿渋。「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざは言い得て妙だなと感心してしまうほど、そもそも柿のポテンシャルは高いし、柿渋の栄養価は驚くほど素晴らしい。まず、悪玉活性酸素を抑えてくれるポリフェノールが赤ワインの10倍もある。そのポリフェノールの内訳を見てみると、ウイルスや菌の増殖を抑え、抗酸化作用があり、血液をきれいに掃除してくれるタンニンをはじめ、脂肪の吸収を穏やかにするカテキン、血流を穏やかにサポートしてくれるフラボンなど優等生大集合!体内の美容液である血液がきれいになり全身を巡るのだから、それは目に見えて調子良くなりますわな。

良薬口に苦すぎるわ!でも飲み続ける理由

 この柿渋ドリンクは正直、「良薬口に苦……すぎるわ!(笑)」と猟奇的に笑いながら叫びたくなるほどインパクトのある独特な味わい。香りはギンナンがいぶされたような、はたまた自然由来のペンキのような、とにかく衝撃的なのである。が!不思議と慣れるのが人間のすごいところで、そもそも栄養価や効能を考えると1日10〜30mLの一瞬のもがきなんて気にするレベルのことじゃないのである。ちなみに名越は毎日30 mLを3倍くらいに薄め、息を止めてくいっと飲んでいる(笑)。おかげさまで鼻のムズムズはないし、腸の調子は絶好調だし、疲れすら感じなくなっているしで柿渋さまさま。花粉症とおさらば&免疫力UPしたいのであれば、日本古来のスーパードリンク「柿渋」は家に常備したい強力なパートナーとなるだろう。

名越涼/フリーアナウンサー。香港出身。福井と愛知のテレビ局アナウンサーを経て独立。司会やライター、セミナー講師、企画・プロデュースなど幅広く活躍するパラレルワーカー。趣味・特技は手作り発酵食、食文化研究、ヨガ(歴15年)eスポーツと農業にも精通

The post 爆裂!健康美容マニア道 柿渋の超抗酸化力で花粉症に喝っ! appeared first on WWDJAPAN.com.

GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #2

こんにちは。

今日2月11日(木・祝)から銀座本店にて春のオーダーイベント”MADE TO MEASURE”がスタートしています!

 前回のブログはこちらから>>>

今回オーダーいただけるのは、構築的なスーツで知られる北イタリアの雄<ベルベスト>をはじめ、ナポリの手仕事によるブランド<ルイジ ボレッリ>、艶とスタイリッシュさをあわせもつタイの<フランコ ミヌッチ>の3ブランド。

実例を見ながら脳内シミュレーションするのも楽しいもの。本日は銀座本店スタッフを中心に、実際にオーダーしたアイテムをご紹介していきます。

 

まずご紹介するのは、これまでも多数のお客様のオーダーをご案内し、自身もオーダーを重ねてきた銀座本店シニアセリングスーパーバイザー 田下雅一です。

928774f0569fe4c0265c1721757804b9 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #2

「この<ベルベスト>のスーツはイベント時にのみオーダーできるカプセルモデルでオーダー。自分ならではのこだわりとしてワイドなラペルと、ベルトレスで楽しめるようパンツのサイドアジャスターをリクエストしました。」

 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #2

 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #2

「一番のポイントはなんと言ってもこの素材。色・表情ともに20年間追い求め、ついに出会えた生地でした。裏地には高貴なゴールドをセレクト。風水などでいい流れが生まれるとも言われる組合せと思い、自分の感性を盛り込んで作り上げました。このスーツをまとうことで、私が接するお客様へも豊かな人生がもたらされますように、との思いを込めています」

 

レディメイド(既製)にない素材を選ぶことはもちろん、細かなリクエストをし、自分好みの一着に仕立てるーそんな醍醐味もオーダーイベントならでは。

 

アシスタントバイヤーの新島匠は“JACKET IN THE BOX(ジャケット イン ザ ボックス)”という、既製でも人気のアンコンジャケットモデルをベースにオーダーしました。

d3d7fdaa6b1374ff07d509ad8770a67f GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #2

「自分の体型に合う既製品がないということもあり、毎年イベント時に作るようにしています。ホップサックのウール×リネン生地は、リネンの光沢と植物繊維系素材ならではのざっくり感のある表情が気に入っています」

fd6e4aed35d2c9ed26ad785ec286aff0 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #2

d707861896c78fa3ce2f02f63bb9c3df GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #2

「春夏シーズンでのオーダーだったので、バイヤーの亀谷とも相談し、ボタンをシェルボタンで仕立てました。シャイニーなグレー系のボタンは合わせるシューズも幅広く、満足のいく一着ができました」

 

イベント期間中ならではの多彩な素材バリエーションで、個性を表現することができるのが<フランコ ミヌッチ>。それぞれのこだわりを詰め込んだタイにはその人ぞれぞれのキャラクターやスタイルが伺えます。

 

銀座本店セールスアソシエイト 山﨑大輔は<フランコ ミヌッチ>の代名詞でもあるセッテピエゲ(七つ折り)タイをセレクト。

 

 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #2

 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #2

「春夏シーズンらしい大人な色合いのタイを、150㎝超えの長さに指定してオーダーした一本です。タイ・ポケットチーフ・アクセサリーなど、すべてを艶感のあるもので統一しました」

芯地を用いず、贅沢に折り重ねられた生地を存分に堪能できるのがセッテピエゲタイならではの楽しみです。

 

長めのスタイルがお好みの方はもちろんのこと、既製品のタイではどうも短くなってしまう…という方にもタイのオーダーはおすすめ。

 

同じ<フランコ ミヌッチ>でも、銀座本店シニアセールスアソシエイトの岡本智樹は“FRANK(フランク)”というモデルでオーダーしました。

 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #2

 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #2

「初めてオーダーしたこちらのタイは、汎用性のあるネイビーカラーをベースに…と考えていたところ、控えめなピンクのペイズリー柄に一目ぼれ。アイコニックなセッテピエゲタイではなく、あえてボトルシェイプタイプの“FRANK(フランク)”をチョイスしました。胸元にボリュームが出やすく、かつ春夏シーズンらしいタッチが気に入っています」

イベント時には”FRANK(フランク)”のほか、ストレートシルエットの”BOB(ボブ)”というモデルもご用意。いずれもこの写真のように、剣先の裏地の有無もリクエストいただけます。裏地があるとややかっちりとした印象に、裏地がないと軽くやわらかな印象に。細かな部分ですがお好みでお選びいただけます。

 GET IT RIGHT!スタッフの春夏シーズンオーダーアイテムご紹介 #2

今回ご紹介したスタッフのアイテムも、遠目で見ても近くで見ても目を奪われるものばかり。

そんなあなただけの特別な一着をお作りいただける、バーニーズ ニューヨークのオーダーイベント MADE TO MEASUREは本日より、以下に記載の店頭で順次開催いたします。

 

これからも、スタッフによるオーダーアイテムは随時ご紹介していきます。どうぞお楽しみに!

 

SPRING 2021

MADE TO MEASURE

BELVEST

2/11 THUR. – 2/13 SAT. 銀座本店B1

2/14 SUN. 六本木店2F

2/15 MON. 新宿店6F

2/16 TUE. 横浜店5F

2/20 SAT. – 2/22 MON. 神戸店B1

2/23 TUE. 福岡店B1

 

FRANCO MINUCCI & LUIGI BORRELLI

2/11 THUR. – 2/13 SAT. 銀座本店1F

2/14 SUN. 六本木店2F

2/15 MON. 新宿店5F

2/16 TUE. 横浜店4F

2/20 SAT. – 2/22 MON. 神戸店B1

2/23 TUE. – 2/28 SUN. 福岡店B1

 

※オーダー品のお渡しは<ベルベスト>は5月中旬以降、<フランコ ミヌッチ>・<ルイジ ボレッリ>は7月上旬以降を予定しております。

※新宿店にてオーダーいただいたアイテムのお渡しにつきましては、承り時にスタッフよりご案内させていただきます。

 

▼2021年春夏シーズン

GET IT RIGHT!#1 はこちらから>>>

 

2020年秋冬シーズンのGET IT RIGHTブログはこちらからご覧いただけます>>>