BLACKPINKのJISOOが「ディオール」のアンバサダーに就任 8日発表の新コレクションは彼女が着想源

 「ディオール(DIOR)」は3月6日、BLACKPINKのJISOO(ジス)をグローバルのファッションとビューティのアンバサダーに就任したことを発表した。マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)はJISOOを2021-22秋冬コレクションのキーインスピレーションにしたという。同コレクションは8日22時30分(日本時間)に発表予定だ。

 JISOOは21-22秋冬コレクションについて「服をまとったときに根底から湧き上がるような自信を感じた。私は外見は落ち着いているように見えるかもしれないが、アーティストとして、ステージではパワフルでいるように努めている」とコメント。

 「ディオール」はJISOOについて「彼女の大胆さはブランドのモダンさと、グラツィア・キウリの情熱的なクリエイティビティーを表現している」とし、さらにピーター・フィリップス(Peter Philips)=メイクアップ クリエイティブ&イメージ・ディレクターによる「自信を与えるメイクアップを具現化する存在」と称した。

 「ディオール」は以前からJISOOをイベントやオンライン開催のショーに招待するなどで関係を築いていた。データテクノロジー企業、ローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)によれば21春夏のパリ・ファッション・ウイーク中に「ディオール」が投稿したJISOOの画像は61万4000ドル(約6385万円)ものMIV(Media Impact Value)を記録した。これは20年秋冬ショーでブランドの最も反響の大きかった投稿と比べて2倍以上となる数値だ。

 YGエンターテインメントに所属するBLACKPINKは、JISOOの就任によって4人のメンバー全員が何らかのブランドのアンバサダーを務めることになった。LISAは「セリーヌ(CELINE)」、JENNIEは「シャネル(CHANEL)」、ROSEは「サンローラン(SAINT LAURENT)」のアンバサダーを務めている。

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TikTokで旋風巻き起こす“ポップ・プリンス”コナン・グレイ 世界が注目するZ世代の新星

 今、Z世代から絶大な支持を得ているアーティストが、“ポップ・プリンス”ことコナン・グレイ(Conan Gray)だ。現在22歳の彼は2020年に発表したデビューアルバム「Kid Krow」で、全米アルバムチャート初登場5位、ポップ・アルバム部門で初登場1位に輝いた。また次世代のファッションアイコンとしても注目を集め、「ヴォーグ(VOGUE)」や「ナイロン(NYLON)」、「i-D」などの表紙を務めている。Z世代の代表格であるビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)をはじめ、グローバルで人気を集めるBTS(防弾少年団)の“V”ことキム・テヒョン(Kim Taehyung)、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)も絶賛する。日本人の母とアイルランド人の父を持ち、幼少期は広島で過ごしたという経歴を持つ本人にZoom取材を実施。冒頭は「こんにちは」という流暢な日本語からスタートした。

「同世代に人気を集める理由なんてわからない」

WWD:デビューアルバムの「Kid Krow」はどんな作品?

コナン・グレイ(以下、グレイ):僕の青春の全てを描いたアルバムだよ。「Kid Krow」は僕の物語の始まりであり、グローバルに発信するためのプロフィールのようなもの。でも、ここまで反響があるとは全く予想していなかった。みんなが狙い通りに解釈してくれたことは本当にうれしいし、僕のさまざまな感情や人生への不安を感じ取ってくれたんだと思う。

WWD:ティックトック(TikTok)でヒットした「Heather」は、みんなが「“Heather”って誰?」と必死に探すほど話題になった。

グレイ:「Heather」が世界に浸透するまでは、自分の私生活をこんなに詮索されることなんてなかったから変な感じだったよ。でもあの曲に出てくるのは一般人だから、みんながっかりするんじゃないかな(笑)。僕は田舎で育ったから有名人と付き合う機会なんて無かったし、「何で僕の人生をそんなに気にするの?」とびっくりしたよ。いろいろな人が「Heather」は自分のことだって偽装していたけど、「あなたとは会ったこともないじゃん!」って感じだった(笑)。がっかりさせて申し訳ないけど、僕の生活は本当に普通だから。

WWD:ティックトックやインスタグラムを巧みに使いこなしているけれど、SNSの良い面と悪い面は?

グレイ:今のSNSは規制がない無法地帯で、とても怖い場所だね。僕が子どもの頃はもっと快適で、9歳からユーチューブ(YOUTUBE)に動画を投稿していたから。お母さんがインターネットを自由に使えるようにしたのは重大なミスだね(笑)。やり始めたきっかけは、ただ田舎の生活に退屈していたから。学校にはほとんど友達がいなくて、インターネット上の見知らぬ人に慰めを求めていたんだ。でも今思えばそれは本当に危険なことだし、絶対におすすめしないよ。最近はファンとのコミュニケーションを取る場所として使っている。もしみんなが使わなくなったら、とっくにやめているね。

WWD:Z世代にどんな点が支持されていると思う?

グレイ:それはよく聞かれるけど、なんて答えればいいのか分からないんだよね。僕自身がZ世代で、これまでの人生について書いているだけだから(笑)。それに共感してくれる人を見ると、「僕は実際狂っているから、それに共感しているあなたも狂っているね」といつも笑うんだ。

WWD:Z世代に向けた「Generations Why」は、どんな思いを込めた?

グレイ:僕は小さな町で育ち、年寄りのムカつく話を聞いて過ごしてきたんだ(笑)。「お前ら若者はクズだな。働く意味も知らないしな!」といつも言われてきた。でも今の僕たちの仕事の定義は、ムカつく大人たちが育った1950年代とは全く違う。だからこの曲は、そういった固定観念をからかったジョークなのさ。

WWD:新曲「Overdrive」では何を表現した?

グレイ:「Overdrive」は、少しの現実逃避を表現したんだ。自由に夢を見て、人生でやりたいことをするというテーマで書いた曲だよ。僕が音楽に求めているのは、自分の悩みを少しでも忘れさせてくれるような場所。僕も外出自粛期間前は当たり前のように生きていたけど、今となってはそれが出来ないからね。

服はブランドよりも気分が高揚するか

WWD:好きなブランドは?

グレイ:ブランドよりも気分を高揚させてくれるかどうかが重要さ。「グッチ(GUCCI)」を着たい時もあれば、シンプルなTシャツを着たい時もある。普段はコンサバティブなデザインのオーバーサイズなスエットをよく着ていて、変装するぐらいにアクセサリーを付けるのも好みかな。

WWD:「ベルシュカ」や「エクストララージ」とコラボした感想は?

グレイ:「ベルシュカ(BERSHKA)」は以前から好きだった。店頭で自分の名前や顔が描かれたTシャツを見たときは、本当に信じられなかったよ。「エクストララージ(XLARGE)」は独自のスタイルを確立していて、その世界観に「Kid Krow」のコンセプトを融合して製作したのさ。彼らとコラボできたことはすごくうれしかったね!

WWD:音楽とファッションの関係性は、この先どうなっていく?

グレイ:今でも密接な関係を築いているよね。僕も好きなアーティストを見た時、「あの人が着ているシャツかっこいい。あんなシャツを着てみたい」とみんなと同じように感じるし。だから音楽を通してファッションを探求するのは楽しいし、ミュージシャンが着るものは社会に大きく影響しているんじゃないかな。僕が着ている服をファンに探られるのは変な感じだけどね。

WWD:今後の夢は?

グレイ:全員が元の生活に戻ること。本当にお願い。みんな外に出るのはやめて!。自粛期間中の音楽制作は大変だけど、その分、今はいろいろなことに挑戦できている。これからもファンのために沢山の曲を作っていきたい。

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12歳の天才イラストレーター“ミラクルくん” 憧れの東京・渋谷パルコで初のポップアップ

 沖縄出身のイラストレーター“ミラクルくん”こと城間ゴンタ(12歳)は、東京で初のポップアップストアを渋谷パルコ5階で3月5日から21日までオープンする。“ミラクルくん”は、8歳の頃に描いたイラストを父がSNSにアップして話題になったことをきっかけに活動をスタート。少しクセのあるタッチと不思議なバランス感が特徴で、これまでビギン(BEGIN)の全国ツアーグッズや「#FR2」とのコラボTシャツにイラストを提供してきた。さらに沖縄の酒造メーカーの忠孝酒造とは、泡盛“干支ボトル”(3000円)に使用するアートデザインの干支に合わせて毎年描き続けるという12年の大型契約を結んだ。

 渋谷のポップアップストアでは、「リーボック(REEBOK)」や「コンバース(CONVERSE)」の定番モデルを描いた新作“スニーカーシリーズ”や“沖縄シリーズ”、“寿司シリーズ”の作品や原画の一部を展示。オープンに合わせて、“ミラクルくん”の直筆サイン入りのシルクスクリーンプリントキャンバス(4種、各3万5000円)や、“動物シリーズ”のライオンやタイガーをプリントしたコート(3色、各2万8000円)、フーディー(2色、各1万5000円)、Tシャツ(8800円)などのグッズを用意した。全て一点ものですでに売り切れた商品もあるという。そのほか力士や豚のデザイン画をプリントしたクッション(7800円)、キャップ(5800円)、バンダナ(1800円)などのアクセサリー類もそろえた。

発言がいちいち“ミラクル”

WWD:初めて描いた絵は?

“ミラクルくん”:「ドラゴンボール(DRAGON BALL)」の“ベジータ”だよ。父ちゃんに「詐欺師みたいで弱々しいな」って笑われた。

WWD:どんな道具で描いているの?

“ミラクルくん”:細いマッキーペン。去年までは太い方を使っていたけど、細かい部分にもこだわりたくなったから変えたんだ。僕は下書きをしないから、ひとつの作品を大体3〜5分で仕上げているんだ。

WWD:絵を描くときに心がけていることは?

“ミラクルくん”:僕は実物や写真を見ながら描くんだけど、父ちゃんとの約束事で“心を込めて描く”、“よく見て描く”、“集中して描く”ことは描く前に必ず声に出すんだ。

WWD:新作のテーマはどうやって決めているの?

“ミラクルくん”:父ちゃんとの日常会話。今回は僕が大好きな寿司、故郷の沖縄、スニーカーを描いたよ。

WWD:スニーカーが多いけど、好きなの?

“ミラクルくん”:全然。

WWD:じゃあ何が好き?

“ミラクルくん”:僕はゲームの方が好きなんだよね。本当は「フォートナイト(FORTNITE)」のキャラクターを描きたいけど、公の場ではダメって父ちゃんに言われたんだ。

WWD:今日学校は休み?

“ミラクルくん”:休んできた。大好きな東京の渋谷に、僕の絵が出せるなんて夢みたいだもん。さっき6階の「ポケモンセンター」と「ニンテンドートウキョウ」に行ってきたけど、超楽しかった。

WWD:昨年12月に沖縄県立美術館・博物館で開催した作品展「EVERYBODY GONNA BE HAPPY!!」では、6日間で1500人以上が来場したそうだね。ポップアップはどんな人に見てもらいたい?

“ミラクルくん”:よくわかんない。

WWD:えっと(笑)、どんな人に来てもらいたい?

“ミラクルくん”:イカ博士が来たらチョーうれしい。

WWD:……(苦笑)。

“ミラクルくん”の父:すみません。ゲームのキャラクターですね。まだまだリアルな小学生なので、そのまま載せちゃってください。これがミラクルくんの素顔なので(笑)。

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「アンディフィーテッド」総代理店がウィメンズの新業態 “美しい”スニーカースタイルを提案

 TSIホールディングス傘下で「アンディフィーテッド(UNDEFEATED)」の総代理店のスタージョイナスは、東京・代官山にウィメンズスニーカーとデザイナーズブランドを中心に構成したセレクトショップ「フォーゲットミーノッツ(FORGET-ME-NOTS)」を3月6日にオープンした。場所は「ステューシー代官山チャプト(STUSSY DAIKANYAMA CHAPT)」の跡地で、売り場面積は88平方メートル。5日に公式オンラインストアを開設し、10日にはゾゾタウン(ZOZO TOWN)で販売をスタートする。初年度の売り上げ目標は2億円。

 同ショップは“STREET IS BEAUTIFUL,SNEAKER IS ELEGANT”をコンセプトに掲げ、エレガンスなスニーカースタイルを20〜30代の働く女性に向けて提案する。ショップ名は、野生の花である“忘れな草”の英表記に由来し、“自立した女性はどんな場面でも美しく輝く”というメッセージを込めている。

 店舗の内装は建築家のルイス・バラガン(Louis Barragan)が手掛け、シャルロット・ペリアン(Charlotte Perriand)のビンテージ調のインテリアや、フラワーショップ「エデンワークス(EDENWORKS)」のフラワーアレンジメントが店内を彩る。ショップの一角に位置するポップアップスペースは、メキシコの街をイメージしてピンクの壁面でポップな空間に仕上げた。同スペースではインフルエンサーが手掛けるブランドを中心に不定期で限定店を開く。初回はKIKUNOのアパレルブランド「パープルシングス(PERPLE THINGS)」が、第2回はモデルUlalaのジュエリーブランド「ミスターサタデイ(MR.SATURDAY)」の予定だ。

 スニーカーは「ナイキ(NIKE)」の人気モデル“エア ジョーダン 1(AIR JORDAN 1)”や“ダンク・ロー(DUNK LOW)”、“ブレーザー MID(BLAZER MID)”、「コンバース(CONVERSE)」の“オールスター(ALL STAR)”などの定番を用意する。ウエアは「トーガ プルラ(TOGA PULLA)」「アンブッシュ(AMBUSH)」「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」「ロク(ROKH)」「アリーズ(ARIES)」など。またオープンを記念して、オーガニックコットンを使用した「キジマ タカユキ(KIJIMA TAKAYUKI)」とのコラボキャップ(2色、各1万2000円)を販売する。

■「フォーゲットミーノッツ」
オープン日:3月6日
営業時間:11:00〜20:00
住所:東京都渋谷区猿楽町20-13 佐久間ビル1階

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元「クリスチャンダダ」の森川マサノリが新ブランド「ベイシックス」を始動 

 「クリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)」元デザイナーの森川マサノリは、ユニセックスブランド「ベイシックス(BASICKS)」を3月に立ち上げた。ブランド名は、スラングで「格好悪い」を意味する“BASIC”と、「格好いい」の“SICK”を掛け合わせた造語。“循環”をテーマに、ファーストコレクションはデニムジャケット(2万7000円〜)やシャツ(2万3000円〜)、Tシャツ(8800円〜)、パンツ(2万円〜)など30型をそろえる。ベーシックなデザインに白のステッチワークが特徴だ。販売は自社ECと卸を予定している。サステナブルな取り組みの一環として、環境に優しい素材をほとんどのアイテムに使用する。また自社ECの余剰在庫は廃棄せず染めや加工を施して再販し、“循環”させるという。

 森川は2010年に「クリスチャンダダ」を設立。日本やヨーロッパを中心に人気を集め、熱狂的なファン通称“ダダラー”が出没するなど、カルト的な人気を誇った。13年に「DHL デザイナー アワード」を受賞すると、14年にはシンガポールの企業ディーリーグ(D’League)グループの傘下に入る。15年に毎日ファッション大賞新人賞を受賞し、16年にはパリの公式スケジュールでコレクションを発表。20年に同ブランドを休止し、新ブランド「ベイシックス」を自己資金で立ち上げた。

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元「クリスチャンダダ」の森川マサノリが新ブランド「ベイシックス」を始動 

 「クリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)」元デザイナーの森川マサノリは、ユニセックスブランド「ベイシックス(BASICKS)」を3月に立ち上げた。ブランド名は、スラングで「格好悪い」を意味する“BASIC”と、「格好いい」の“SICK”を掛け合わせた造語。“循環”をテーマに、ファーストコレクションはデニムジャケット(2万7000円〜)やシャツ(2万3000円〜)、Tシャツ(8800円〜)、パンツ(2万円〜)など30型をそろえる。ベーシックなデザインに白のステッチワークが特徴だ。販売は自社ECと卸を予定している。サステナブルな取り組みの一環として、環境に優しい素材をほとんどのアイテムに使用する。また自社ECの余剰在庫は廃棄せず染めや加工を施して再販し、“循環”させるという。

 森川は2010年に「クリスチャンダダ」を設立。日本やヨーロッパを中心に人気を集め、熱狂的なファン通称“ダダラー”が出没するなど、カルト的な人気を誇った。13年に「DHL デザイナー アワード」を受賞すると、14年にはシンガポールの企業ディーリーグ(D’League)グループの傘下に入る。15年に毎日ファッション大賞新人賞を受賞し、16年にはパリの公式スケジュールでコレクションを発表。20年に同ブランドを休止し、新ブランド「ベイシックス」を自己資金で立ち上げた。

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繊維商社のヤギが新メンズブランド “上質素材の日常着”を安藤大春がデザイン

 繊維商社のヤギは、新たなメンズブランド「オーハル(OHAL)」2021-22年秋冬シーズンに開始する。ファッションブランドの「ミドラ(MIDDLA)」を手掛ける安藤大春を起用し、上質素材を使った日常着を提案する。

 商品は、ヤギが販売する高級素材であるスビン綿を100%使用したジャージー素材のTシャツをはじめ、静岡の機屋とオリジナルで作ったブロード地を使ったシャツ、イタリアの「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」の高級ウール糸を使ったニットなどがそろう。シャツ類は二枚袖の仕立てで、PC作業やピアノ演奏、自動車運転などの前屈姿勢が取りやすいパターンを取り入れた。また安藤デザイナーが音楽家と親交が深いことから、ギターのピックをモチーフにしたボタンや、楽譜をイメージした5本線の刺しゅうをリブに施しているのもポイントだ。価格はTシャツが1万2000~1万4000円、シャツが2万5000円~、ニットが3万5000~3万8000円、アウターが7万~9万7000円。

 販売は自社オンラインストアとセレクトショップなどへの卸売りを計画している。オンラインストアは3月末にオープン予定で、4月からタトラス コンセプトストア(TATRAS CONCEPT STORE)での取り扱いが決まっている。また実際に素材に触れられる機会を作るため、ポップアップストアの出店も強化。5月26日~6月1日には西武百貨店池袋本店3階で初のポップアップストアを開く。また音楽家とのコラボレーションも視野に入れ、コンサートイベントなども予定する。

 安藤デザイナーは「“最高の普段着”を目指してデザインした。部屋の中でも着心地がよく、ワンマイルウエアとしても上質な服として提案したい。ヤギと一緒に取り組んだことで、上質な素材を手頃に提供できるので、一度着てもらえればリピートしてもらえる自信がある」と語る。

 ヤギは子会社にダウンブランド「タトラス(TATRAS)」を販売するタトラスジャパン(TATRAS JAPAN)、ダウンブランド「イエティ(YETI)」を運営するボールドマン、「アタッチメント(ATTACHMENT)」を手掛けるアタッチメントなどでアパレル事業を持つ。「オーハル」は、同社のカットソー生地の販売部門が立ち上げた新ブランドで、同部署がD2Cブランドを立ち上げるのは初めて。ブランドを通して、同社の素材を訴求していく。

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日本の生理下着のパイオニアが“分離型”の吸水サニタリーショーツを発売

 老舗下着メーカーのタカギは、新たな女性向け下着ブランド「アヤメ(AYAME)」を国際女性デーの3月8日に立ち上げる。同社は1930年に創業して以来、生理帯(昭和初期当時の生理用下着)を生産し、60年代には紙ナプキンの着用感を向上させるサニタリーショーツを開発。その後も布ナプキン“エコナップ”を販売するなど、日本で生理下着の製造を担ってきたパイオニアだ。ブランド名は創業者の髙木嘉蔵の妻である髙木アヤメの名前に由来する。

 「アヤメ」は、女性の社会での活躍を応援し、SDGsの環境問題やジェンダー問題に取り組むことを掲げた新ブランドで、商品第1弾として分離型の吸水サニタリーショーツをオンラインで販売する。昨今販売されている吸水サニタリーショーツは吸収パッドが内蔵されたものが主流だが、「アヤメ」では布ナプキン“エコナップ”が取り外し可能なデザインになっている。ショーツ全体はコットンとレーヨンの混紡素材で、クロッチ部分には臭いを軽減する消臭繊維、ポケット部分には抗菌消臭加工をしたドライタッチ素材を採用した。

 スタイルはショート(4500円)、スタンダード(4500円)、ハイウエスト(4800円)の3種類で、MとLの2サイズ、カラーはピンクの“アヤメ”、グリーンの“アロエ”、ブラックの“スス”の3色をそろえる。8日に設立する公式オンラインサイトで扱う“ファーストセット”には、ショートと“エコナップ”パッド2枚、使用済みのパッドを収納できる防臭袋も付属する。

 「アヤメ」のブランドプロデューサーである髙木麻衣タカギ代表取締役は「女性の生理を軸に、ジェンダーレスな社会づくりの実現を目指し、(社内で)SDGsプロジェクトを発足、“アヤメ”を立ち上げました。一人でも多くの悩める女性の手助けができるブランドになりますように」とコメントしている。

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アパレル販売員歴12年以上の佐藤篤が答えるファッションとSNS インフルエンサー名鑑Vol.9

 インスタグラムを筆頭とするSNSの普及で、「憧れの人」「なりたい人」が細分化している。今は、誰もが、それぞれの「なりたい人」を持っている時代。ならば、そんな身の回りの人を改めて知るべきではないか?そこで「WWDJAPAN.com」は、インフルエンサーをはじめとするソーシャルリレーション マーケティング事業を手がけるリデルの協力を得て、身近な新世代インフルエンサー名鑑を作成する。

 今回はアパレル販売員として12年以上働いたキャリアを生かして、「モノ」を中心に発信する佐藤篤。内容や色味など緻密に計算した投稿が特徴で、アニメや玩具などファッション以外の分野にも精通する彼にはフォロワーから、買い物するときのポイントや趣味、情報収集の方法のほか、今後の展望や目標などに関する質問が寄せられた。全ての質問と回答を公開する(2021年3月8日号の「WWDジャパン」には、彼にSNS運用などについて聞いたインタビュー記事を掲載します)。

「モノ」の情報収集について

Q.1:インスタグラムを始めたきっかけは?

A.1:前職で、とあるブランドのスーパーバイザーを務めていた時、若者へのブランド認知を拡大するためにWEARなどのSNSを活用していました。インスタグラムも、その一環です。

Q.2:トレンドなどの情報はどこから得ている?

A.2:媚びを売るつもりはありませんが、「WWDJAPAN.com」の記事やコレクションルックなどを参考にしています。あとはインスタグラムで感度の高い友達の投稿を見たり、インターネットで調べたりしてトレンドを知ることもありますね。

Q.3:インターネットで検索するときはどんなことを意識している?

A.3:まず興味のあることや知らないことを調べて、検索結果で気になることがあれば、また調べてと納得がいくまでひたすら繰り返します。意識的に行っているというより、子どもが親に「なんで?どうして?」と尋ねるような純粋な好奇心です。

ファッションやパーソリティについて

Q.4:月にいくら買い物に使う?

A.4:1カ月に10万〜20万円くらいだと思います。革靴やスニーカー、革小物のほか、玩具やカードなども収集しているので、結構な額です。今年は節約が目標です(笑)。

Q.5:買い物をするときのポイントは?

A.5:モノとして、一本筋が通った作り方かどうかです。例えば「質のいいレザーで経年変化が楽しめる」と謳う革靴でも、ソールの張替えや修理ができなければ経年変化を楽しめるほど長く使えません。聞こえのいい売り文句を謳いながら、裏では利益だけを優先している品質の低いモノは買わないようにしています。逆にトレンドアイテムはすぐに使わなくなるので、長く使える素材や作りは求めずに、安さで選びます。

Q.6:普段どこで買い物をする?

A.6;販売員をしているのにも関わらず、接客を受けるのが苦手なので「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」やアマゾン(AMAZON)、楽天などのECサイトで買うことが多いです。

Q.7:自身のブランドを出す予定は?

A.7:先日、革靴を中心としたブランド「イル(IRU)」をローンチしました。さらに革小物とアクセサリーブランドを立ち上げる予定です。インフルエンサーが手掛けるブランドをよく思わない人がいることは十分理解しているので、本気で取り組んでいきます。

Q.8:現在はどんな仕事をしている?

A.8:高校を卒業してから現在まで約12年間、アパレルの販売員をしています。会社やブランドこそ転々としてきましたが、この職業が大好きで、培ったノウハウがインスタグラムの投稿にも生きています。

Q.9:趣味は?

A.9:漫画やアニメはもちろんのこといまだにポケモンGOにハマってます(笑)トランスフォーマーや戦隊ヒーローなどのロボット、玩具、マジック:ザ・ギャザリングと遊戯王のカードも集めています。僕はインスタグラマーである以前にポケモントレーナーでありデュエリストなんです!

Q.10:今後の目標は?

A.10:自分の好きなことだけで生きていきたいです。YouTuber的な心構えでこれからも頑張ります。

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年末年始、ゲームをしながら考えました エディターズレター(2021年1月8日配信分)

※この記事は2021年1月8日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

年末年始、ゲームをしながら考えました

 新年明けましておめでとうございます。新型コロナ感染者数の増加に恐れおののきながらの新年の幕開けでしたが、皆さま、いかがお過ごしだったでしょうか?

 我が家は遅ればせながら11月に任天堂スイッチを購入し、家族で「集まれどうぶつの森」を楽しむという、ある意味とてもコロナ禍らしい年末年始を過ごしました。

 これまでゲームをほとんどしてこない人生でしたが、「マーク ジェイコブス」や「ヴァレンティノ」がマイデザインでウエアを配布しているというので、興味を持ったのがきっかけです。「ジバンシイ」のビューティや「トミー ヒルフィガー」など、さまざまなブランドが続々参加。ここまでブランドが集まったゲームって今までないのではないでしょうか。

 そんな折に小学1年生の娘から「あつ森」というワードが出てきたもので、「これは互いに社会勉強になるのでは?」と購入決定。タスクは与えられるものの、別にそれを無視して花を育てたり、魚を釣ったりしていても特に問題なしという平和な感じが、癒しですね。人気に納得。

 ゲームのキャラクターの見た目や服装がカスタマイズできるのが大きな魅力で、ウエアもアクセサリーもすごくたくさんのチョイスがあって、自分でデザインすることも可能。オンラインで繋げば他人が作ったマイデザインを着用することもできますし、コーディネートもいろいろ楽しめます。

 まさにこれがファッション&ビューティブランドが参加する大きな要因ですが、さて、私はというと一貫して着物(笑)。コロナ禍で実際に着る機会がなくなったこともあり、多少なりともストレスが溜まっているのでしょう。なんか自分のアバターに着物を着せると結構満足度が高いんです。これは発見。「着て満足」「着せて満足」はファッションが持つ偉大なパワーで、それって付加価値があるということだと思うのですが、つまりバーチャルな世界でもやはりそのパワーって健在なのね、と。

 自分のお気に入りを自分のアバターに着せるとやはり気分は上がるのだ、と確認した2021年の年明けでした。皆様はいかがでしょうか?自分のアバターに何でも着せられるとしたら、何を着せますか?娘はせっせと着せ替えを楽しんでいます。着せ替え遊びも今やバーチャル。一人一体アバター時代も、リアルで服を買うと、その3Dアイテムも付いてくるという日もそのうち来ますから、インスタ映えの次は、きっとアバター映えですね!

VIEWS ON WWD U.S.:米「WWD」の翻訳記事から、注目すべきニュースの紹介や記事の面白さを解説するメールマガジン。「WWDジャパン」のライセンス元である米「WWD」は1910年から続くファッション業界専門紙。世界中のデザイナーや企業のトップと強く繋がっており、彼らの動向や考え、市場の動きをいち早く、詳しく業界で働く人々に届けています。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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