機能的なスタイリスト専用リースショップが神宮前にオープン サステナビリティへの新しい試み

 スタイリスト専用リースショップ「ラナ(LANA)」が東京・神宮前にオープンした。運営は田村駒で、OEM(相手先ブランドの生産)、ODM(相手先ブランドの企画生産)を担う繊維商社の新しい挑戦だ。

 スウェーデン語で“レンタル”を意味する「ラナ」は、現在国内外の約250ブランドからメンズ、ウィメンズ、ユニセックスのアパレルのほか、アクセサリー、シューズ、バッグ、ウオッチなど約3000点をそろえる。特徴は、商品をただ大量に集めたのではなく、スタイリストが監修し、映画、ドラマ、CM、舞台あいさつといった場面で“実際に使いやすい衣装”“必要とされる衣装”を丁寧に選定していることだ。ラグジュアリーからストリートカジュアルまでテイストに偏らないリアルクローズを中心としている。

 また、小さな雑貨から大型のオブジェまでプロップの貸し出しも行っており、キャンドルアーティストでありフィールドデザイナーとしても活躍するキャンドル・ジュン(CANDLE JUNE)の協力の下、彼が所有するキャンドルやオブジェをはじめ、特別な空間演出をサポートするアイテムを数多くそろえている。
スタイリストが作業しやすい環境もポイントだ。ショップ奥の白壁には衣服と帽子が掛けられるフックを設けており、その場でコーディネートを写真に収めることが可能。また、1.5平方メートルのコンパクトな半個室型ワークスペースを5席設け、デスク、コンセントプラグ、全身鏡、トルソー、ラック、充電器など必要な設備を全て整えた。

 店舗で取り扱う全アイテムが掲載されたウェブサイトでリースアイテムの予約が可能で、各アイテムの画像はフリーダウンロードして、端末上で自在にコーディネートできることから、従来行っていた写真の切り貼りが不要となり、プレゼンテーション資料を効率的に作成することにも役立つ。

 田村駒は「ラナ」オープンの目的について、こう説明する。「環境汚染に影響を与える余剰在庫の大量廃棄が問題視される中で、ファッション業界の未来をサステナブルな意識によって支え、活性化していくことを目指す。この考えに賛同いただいたアパレルメーカーの協力を得て、リーズナブルな価格設定を実現し、スタイリストに寄り添う環境を実現できた。在庫やサンプル品の有効活用やブランドのプロモーションとしてアパレルメーカーにも貢献できる。『ラナ』が架け橋となることで、アパレルメーカーとスタイリストの双方にとってプラスとなるスキームを具現化していきたい」。ドレスやスーツなど取り扱いアイテムの拡大も視野に入れている。

■ラナ
住所:東京都渋谷区神宮前2-6-10 パークレーンB1F
営業時間:11:00~20:00
定休日:日曜・祝日

問い合わせ先
ラナ
03-6721-1767

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パリ発ビーガンネイル「マニキュリスト」がロンハーマンとコラボ 京都バルにも日本初のサロン

 ファッションとビューティの商業施設「京都バル(BAL)」を運営する中澤ホールディングスはこのほど、フランス・パリ発のビーガンネイルブランド「マニキュリスト(MANUCURIST)」の独占販売権を取得した。3月12日には京都バルの4階に日本初の実店舗をオープンし、製品の販売だけでなくマニキュアやケアの施術も提供する。また、これまで日本の正規代理店だったサハラ・インターナショナルグループはネイルポリッシュを中心に輸入してきたが、新体制の下、今後はジェルネイルやケアアイテムなども展開する。

 主力製品の“グリーン ナチュラル ネイルカラー”(50色〜、各2700円)はキャッサバや綿、じゃがいもなどの植物由来成分で構成され、トルエンやDBP、ホルムアルデヒドなど9つの成分を含まない9フリー処方を採用。ベースコートやトップコート、リムーバーも植物由来成分を配合し、爪への負担を考慮している。キッズ向けの“プティ マニキュリスト”(全12色、各1300円)は7フリー処方かつ石けんと水で簡単に落とせ、子どもでも安心して使えるネイルポリッシュだ。

 また、3月20日にはロンハーマン(RON HERMAN)とコラボしたコフレセットを全国の「ロンハーマン」で発売した。根岸由香里・ディレクターが愛用していたカーキカラーを復刻し、トップコートとベースコートをセットにしたものだ。5月1日にはネイルケアシリーズ6種を発売する。古い角質を取り除くキューティクル リムーバーや6つの植物油で保湿を強化するオイル、爪の保湿や水分補給を行うベース、凹凸のある爪を滑らかにするベースなどをラインアップする。さらに9月には本国でも人気だというクイックジェルネイルシリーズが日本上陸する予定だ。自爪を削る必要がなく、オフも専用のリムーバーで簡単に行うことができるものだ。

 「マニキュリスト」は「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「プラダ(PRADA)」などでVMDとして活躍したガエル・ルブラ・ペルソナージュ(Gaelle Lebrat-Personnaz)が手掛けるナチュラルネイルブランドだ。2015年に家業の「マニキュリスト・パリ」を両親から受け継ぎ、「全ての人のために、より安全で、よりクリーンな製品を生み出すこと」を目標に、サステナブルでクリーンなブランドに進化させた。その結果、17年に最大約84%が植物由来の成分で作られたネイルポリッシュ“グリーン”シリーズを発売した。製品は動物実験を行わず、英ビーガンソサエティ(VEGAN SOCIETY)の認証も取得。リニューアル以来人気を集めており、フランス国内で15〜19年の成長率は93%を記録するほどだ。

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「コム デ ギャルソン」のモノクロームの景色 “過剰な情報”から逃げたい感情

 「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」は3月22日、2021-22年秋冬コレクションを東京・南青山の本社で発表した。前シーズンに続いて、オンライン化したパリ・コレクションには参加せず、限られた関係者を招待してリアルのファッションショーを行った。

全20ルックをモノトーンで構成

 会場には、ぼやけた光と影がプロジェクターで映し出され、足元には地面を真っ白に覆うスモークが焚かれている。ファーストルックは、白いチュールが前後に突き出したスカートと、黒いジャケットを合わせたようなミニドレス。頭には穴の開いたシルクハットをのせている。シルエットは古典的なヨーロッパのドレスやテーラードなどクラシカルなアイテムを彷彿とさせながら、静けさと、強さを放つ。続いて、大きな球体をチュールで覆ったドレス、ヒップにボリュームのあるバッスルスタイルのドレスなど、棉を詰め込んで大きな膨らみを持たせたルックや、頭をすっぽり覆う白いビッグジャケットも登場。披露された全20体のルックは全てモノトーンで構成され、鮮やかな色は皆無だ。

“雑多なことから逃れて一息つきたい”

 川久保玲デザイナーはショー後、今回のコレクションを「私の感情を反映した」と説明。21年春夏は不協和音からポジティブなエネルギーを生み出したが、今季は静けさに着目したという。「過剰な色、音、繰り返す情報の波から逃げて、静かになりたい気持ち。雑多なことから逃れて一息つきたいという思いだけ。難しいことはなく、静かなコレクションになった」。シルエットについては「新しい形やシルエットを追求した結果」と一言。世界の誰もが、未曾有の不安に振り回されて“疲れ”を感じている今、その思いをクリエイションで代弁しているようだった。そして、その不安を形作る感情が塊となって、ドレスを誇張しているようにも見えた。

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ZOZOが開設したラグジュアリーブランド集積EC「ゾゾヴィラ」に編集長&若手記者が感じた熱量

ファッション通販サイトを手掛けるZOZOは3月18日、ラグジュアリーやデザイナーズブランドを集積した「ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)」を開設した。まずは国内外の約90ブランド、約1万4000品番を用意。「ゾゾヴィラ」の魅力について、村上要「WWDJAPAN.com」編集長と、大澤錬記者が語り合う。

多彩なラインアップと安心感で、
長年の小さな不安を解決

村上要「WWDJAPAN.com」編集長(以下、村上):ZOZOが「ゾゾヴィラ」でラグジュアリーやデザイナーズブランドに再挑戦です。周りに比べてファッション熱が高めの大澤さんにとっては、「待望」なんじゃない(笑)?

大澤錬「WWDJAPAN.com」記者(以下、大澤):日本のECサイトはこれまで、海外サイトに比べてインポートブランドの取り扱い数が少なく、お気に入りブランドの、お目当ての洋服を見つけるのに一苦労していました。特に新進気鋭のブランドや、有名なブランドでもショーに出てくるコレクションピースは探すのが大変。僕らZ世代は海外のECサイトを当たり前のように使ってきましたが、送料が高額だったり、注文してから商品到着までの時間が長かったり、ガマンもありました。日本国内からの即配送という「ゾゾヴィラ」の登場は待望です!

村上:「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」でお馴染みの会社だから、言葉の不安も含め、海外サイトより頼れる存在になりそうだね。2020年は業界全体でECが成長したけれど、ZOZOの年間購入者は900万人を突破。みんな安心、信頼している証拠だね。

大澤:「ロエベ(LOEWE)」や「クロエ(CHLOE)」をはじめ、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」など、「ゾゾタウン」では扱いがなかった海外ブランドのラインアップに驚きました。特に「ドリス」や「ラフ」は日本での取り扱い店舗が少なく、海外でも限られたECしか販売していないので、相当交渉されたのではないでしょうか?さらに利用者のニーズに応えるため、幅広いサイズと商品数を準備しているんだとか。コレクションピースを探す苦労も無くなりそうです(笑)。

「MORE FASHION × FASHION TECH」
を体現

村上:ローンチの段階では、国内外約90ブランドから1万4000点の商品が勢ぞろい。秋にはさらに数十ブランドが加わるみたいだよ。小柄な僕には、日本人向けのサイズ展開はありがたいです。今はどのブランドもデジタル化に一生懸命だから、かつてより交渉しやすかったのかもしれないね。ZOZOには、購買頻度や購入意欲が高い人に対して効率的にアプローチするAI(人工知能)などのテックがあるそう。まさに「MORE FASHION × FASHION TECH」を標榜するZOZOらしいね。

「ファッションとアートの境界は
存在しない」

村上:手に入るのは、ファッションだけじゃないみたい。アートにも積極的で、サイトのキービジュアルは、現代美術家の井田幸昌さんが担当しています。「今の消費者にファッションとアートの境界は存在しない」というのが理由みたいだけれど、大澤さん、アートへの関心は?

大澤:幼い頃からファッションに興味を持ち始め、ブランドのバックグラウンドを知ると、たとえばシーズンのコンセプトとリンクするアートや映画、音楽など、自然と興味は広がりました。ファッションを通して、他のジャンルを知ることができるのは素晴らしいことですね。逆に井田さんをきっかけに、「ゾゾヴィラ」やファッションに興味を持つ人も出てくると思います。

村上:最近は百貨店でもアート売り場が相次いで誕生しているもんね。2つを一緒に扱うECが現れるのは、むしろ当然の流れかもしれません。

ファッション熱の高い同志が
集う場に

村上:最後に「ゾゾヴィラ」に望むことはある?僕は、自分たちのように“ファッション血中濃度”の高い人たちが集うコミュニティーになって欲しいと思います。この対談の前に担当者を取材させてもらったけれど、2人とも、とってもファッション熱が高かった。同じような仲間が集うといいな、って思います。そのために個人的には、早々に「WEAR」と連携して欲しい。みんなのデザイナーズブランドの着こなしを見たいし、自分も発信したい。そうやって、ファッション熱を高め合っていければって思います。

大澤:心の底からファッションを楽しみながら仕事している人を見ると、僕らの気分も上がります。ファッションへの熱意が伝わったからこそ、今まで他社ECを拒んでいたブランドも参加したのかもしれません。「WEAR」との連携が実現すれば、新たな“ウェアリスタ”が生まれそうですね。

※4月にオープン予定

問い合わせ先
ZOZOVILLA
https://zozo.jp/_help/help_faq_info.html

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ユニクロのサステナビリティを「ドラえもん」が世界に分かりやすく発信 緑色のロゴも登場

 ユニクロは、同社のサステナビリティに関するメッセージや活動を世の中に分かりやすく伝え、広めていくために、“グローバルサステナビリティアンバサダー”に緑色の「ドラえもん」が就任したと発表した。緑の「ドラえもん」のお披露目会見に併せて、通常の赤いキューブロゴを緑にした新ロゴも発表。今後、サステナビリティ関連の打ち出しには新ロゴを使っていくという。

 緑色の「ドラえもん」は、「ドラえもん サステナモード」という名称。「『ドラえもん』は日本発のキャラクターで、世界中であらゆる世代に愛されている。ユニクロもそうありたい」と、ユニクロでサステナビリティを担当する柳井康治ファーストリテイリング取締役グループ上席執行役員。「サステナビリティという言葉を使うと難しくなってしまうことを、『ドラえもん』の力で、世界中のどの世代にも分かりやすく伝えていく」のが狙いだ。今後、25の国や地域でサステナビリティ関連のコミュニケーション(店頭イベントなど)に「ドラえもん」が登場するほか、「ゆくゆくは、緑の『ドラえもん』を使った、サステナビリティに配慮した商品開発にも取り組みたい」という。

 緑色の新ロゴは、「サステナビリティに対し、事業と両輪で本気で取り組むという姿勢の表明として」、赤のロゴとは別に作った。赤のロゴで“LifeWear”となっているタグラインは、緑のロゴでは“THE POWER OF CLOTHING”(服のチカラ)となっている。

 会見で柳井取締役は、2001年に社会貢献室を立ち上げて以来のファーストリテイリングのサステナビリティ関連の取り組みも発表。また、パリ協定に基づいて50年までに二酸化炭素排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を目指すことについても語った。「(カーボンニュートラルは)何か一つのアクションで到達できることではない。当社の事業活動全てで取り組む必要がある。現在社内で、店舗、オフィス、物流、生産、原材料調達といった各分野でどれだけ二酸化炭素が排出されているのかを算出しており、どうすれば削減できるかを分析している。各分野で、排出量削減のためのさまざまな技術を導入していかなければならない」という。

 「H&M」など欧米企業が進めるサステナブルな素材開発について水を向けられると、「もちろん素材開発も大切だが、われわれがこれまでに大量に販売してきた商品を回収し、再利用する“RE.UNIQLO”のような取り組みも大切。何か1つだけを行うのではなく、両軸で進めていかなければ客からは支持されない」「われわれはファストファッションではなく、長く使える服を作っているという自負がある。(アパレル産業は)必要なものを必要な分だけ作っていくビジネスに変わらないといけない」と話した。

 会見には緑の「ドラえもん」と共に、先日“ユニクロLifeWearスペシャルアンバサダー”に就任し、テレビCMにも出演している女優の綾瀬はるかが登場。綾瀬は今後、子どもたちに服のリサイクルや難民問題などを伝える教育プログラムなどに参加予定という。また、テニス選手のロジャー・フェデラー(Roger Federer)や錦織圭、スノーボード選手の平野歩夢ら、“ユニクログローバルアンバサダー”の6人もビデオメッセージで登場した。会見は日本だけでなく、11の国と地域のメディア関係者らに配信された。

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シャワーを浴びながら使用できるボディーシェーバーが「テスコム」から登場

 美容家電や調理家電の開発などを手掛けるテスコム電機は、メンズユーザーをターゲットにしたムダ毛ケア商品“メンズボディシェーバー TBT200”(4900円 編集部調べ)と“フェイスシェーバー TFC20”(2000円 編集部調べ)の2機種を4月16日に発売する。

 “メンズボディシェーバー TBT200”は水洗いはもちろん、浴室での使用も可能な防水仕様。シャワーを浴びながらでも使用できるので、ムダ毛ケアをライフスタイルの中に抵抗なく取り入れることができる。1.5時間でフル充電ができるため、思い立ったときに使えるのも便利。

 アタッチメントのデリケートガードを使えば、直刃では不安に感じるVIOなどのデリケートな部位も、肌に配慮しつつ短くカットできる。すね毛や腕毛の毛量を程よく調整する長さ調整コームを使えば、テクニックいらずで自然にボリュームダウンできる。

 “フェイスシェーバー TFC20”は3段階の長さに調節できる眉コームを付属しており、眉カットが初めての人でも簡単にお手入れすることが可能だ。刃の先端を丸くし、肌に優しい形状に仕上げた。手になじむロングボディーも特徴だ。

 ムダ毛処理の専用シェーバーの購入者には、「初めて購入した」という男性ユーザーが多い(同社アンケート調査より)ため、どちらも気軽に簡単に使える商品となっている。

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「コム デ ギャルソン」2021-22年秋冬コレクション

 「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。

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「ユニクロ」の春ジーンズは“綾瀬はるか売れ” 夏に向けてテック系にも期待

 コロナ禍で外出する機会が減り、「WWDジャパン」のデニム担当記者でさえジーンズをはかなくなった。毎年行っているデニム特集でも、ここ数年は「デニムは売れていない」と伝えており、“デニムは瀕死状態にある”と仮説を立てた。しかし大手SPAの「ユニクロ(UNIQLO)」は、「好調さが戻ってきている」(菊地健太郎ユニクロ グローバル商品本部 R&D部 部長)という。

WWD:コロナ禍でもジーンズは悪くない?

菊地健太郎ユニクロ グローバル商品本部 R&D部 部長(以下、菊地):一時はジャージーライクなジーンズやスエット、ウィメンズではレギンスなどが良かったが、ウィズコロナの生活が根付いてから、具体的には昨年末ごろから“ジーンズらしいジーンズ”というのか、メンズでは綿100%のセルビッジジーンズの売れ行きが復調傾向にある。もちろん“ウルトラストレッチジーンズ”(3990円税込)や、ウエストをリブにして取り外し可能なドローストリングを付けた“EZYジーンズ”(3990円税込)に代表されるコンフォート系は男女共に堅調で、二極化してきている。

WWD:セルビッジ復権の要因は?

菊地:セルビッジであることより、「ユニクロ」で“レギュラーフィットストレート”と呼ぶゆったりめのシルエットが、ウィメンズのトレンドであるハイライズなどと呼応しているのだと思う。

WWD:そのウィメンズでは、女優・綾瀬はるかを起用したCMでもジーンズを訴求している。

菊地:CM効果もあり“スリムストレートハイライズジーンズ”(3990円税込)が数字を伸ばしている。ハイライズでいえば、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)がアーティスティック・ディレクターを務める「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」の“レギュラーフィットストレートハイライズジーンズ”(3990円税込)も良い。

WWD:春ジーンズが“綾瀬はるか売れ”していることは分かったが、夏に向けての打ち出しは?

菊地:東レと共同開発した合繊100%の新素材を使った“テックデニムジーンズ”(3990円税込)を推している。

WWD:“テックデニムジーンズ”は2021年春夏シーズンにデビュー?

菊地:その通りだ。デニムの面構えながら軽量で、清潔な服が求められる時代に、洗濯してもすぐ乾く点が魅力だ。しかも素材と染料の特性により綿に比べて移染しづらく、おうち時間が増えた今、家着としても最適。合繊ゆえ肌当たりに冷感もあり、気温・湿度が上がっても快適にはいてもらえる。実際、日本より暖かいASEAN諸国では早くも良いリアクションが出ている。“スリムストレートハイライズジーンズ”も“テックデニムジーンズ”も、すでにコロナ禍にあった約1年前から開発を進めてきた商品だ。大きく花開くことを期待している。

WWD:古着発のトレンドである“Gジャン”がセレクトショップなどで売れ始めている。「ユニクロ」での動きは?

菊地:定番としてはラインアップしているが、まだ大きな動きはない。一方で、軽めのカバーオールやデニムシャツなどの羽織りモノが良い。女性がメンズの商品を購入して、ボクシーかつ大きめのシルエットで着ることも恒常化している。これまで「ユニクロ」の服はタイトめだったので、ある意味で新たな消費動向と言えるだろう。

 「WWDジャパン」3月22日号では「ユニクロ」のほか、メーカーを代表して「リーバイス(LEVI'S)」、小売りを代表してビームス、古着店を代表してベルベルジンに、ジーンズの売れ行きについて聞いた。異口同音に「売れている!」と話しており、その理由や実際に動いているアイテムについてまとめている。

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アイスタイルの吉松社長が考えるリーダーの要は「視座の高さ」と「オピニオン」【ネクストリーダー 2021】

 日本最大の美容口コミサイト「アットコスメ(@cosme)」を運営するアイスタイル は、日本の美容業界のDXをけん引してきた存在だ。1999年にスタートした「アットコスメ」は当時女性のインターネット使用率が一桁台だった時代に、化粧品に関する消費者情報をデータベース化し、企業のマーケティング活動を支援することを目的として設立。現在は月間アクティブユーザーが1320万人、登録ブランドが約3万9000あり、会員である20~30代女性の過半数が毎月利用するほどに成長した。2002年には「アットコスメショッピング」を立ち上げ、今では約4万2000のSKUを誇る日本最大の美容専門ECサイトにとして存在感を高める。昨年は百貨店を中心に扱われるデパコスやドラッグストア・バラエティーショップストアで販売されるプチプラコスメ などさまざまなブランドを扱う旗艦店「アットコスメトーキョー」を原宿にオープン。アットコスメと連動させ、チャネルの垣根を超えた新たな形態のショップとして大きな話題を集めた。これまで同社はメディア、小売り、マーケティングサポートなどさまざまな事業を国内外で展開し美容業界をリードしてきた。そんなアイスタイルの吉松徹郎社長兼最高経営責任者(CEO)を、次世代の業界リーダーをたたえる「WWD JAPAN NEXT LEADERS 2021」のアドバイザーとして迎え入れた。そこで「WWDジャパン」は、吉松社長が描くリーダー像や美容業界の課題などについて聞いた。

WWD:吉松社長が思い描くリーダー像を教えてください。

吉松徹朗アイスタイル社長兼CEO(以下、吉松):ユーザーのニーズや課題にプロダクトで応えるのは素晴らしいことだけれど、製品軸で課題を解決する企業や人は今後もたくさん台頭するだろう。リーダーはどちらかというと、製品で課題を解決するより、業界の構造や仕組みを変えるような人だと思う。あとは、オピニオンリーダーかな。サービスや製品を持たなくとも、課題に対するオピニオンを持ち、人を動かすような人。パッションがある人、生き方自体にグッとくる人は業界をリードするようなポテンシャルがあると思う。

WWD:リーダーに必要なものは?

吉松:視座の高さ。目の前の課題だけでなく、業界全仕組みそのものをもっと広い視野で見れる力が必要だ。また、先ほどのオピニオンリーダーの話とかぶるが、しっかり意見を持つことも大事。両方を兼ね備える人は周りを動かす力を持っているし、人も集まる。よく「共感を呼ぶことが大事」ともいわれるけど、「そうだよね」と思われるだけでは意味がない。やはり「こうあるべき」「こう思う」と断言できる強い意志が持てないと、リーダーにはなれないだろう。

WWD:ご自身も視座の高さを意識している?

吉松:常に意識している。視座をどのように変えるか、それ次第で新たなビジネスのきっかけになるかもしれないし。当社でいうと、昔はつい化粧品中心でビジネスを考えることが多かった。でも実際のユーザーは、化粧品を使う延長線できれいになりたいと思うから、美容家電も使えば、クリニックもサロンでも美を追求する。コスメだけでなく、あらゆる美容アイテム・サービスをシームレスに使っている。だから化粧品中心ではなく、生活者中心に視点を変えた。そこから新たなサービスなどいろいろ着手するようになった。社内のスタッフからは急に「化粧品ではない、ほかことやるの?」と思われたりしたが、化粧品軸で考えると「ほかのこと」だが、生活者視点で考えるとそうでもなく、実はわれわれがずっと追求してきたものの延長線上にあった。

WWD:視座を変えるにはどうしたら良いのか。

吉松:基本的には自分の力で変えていくのと、ほかの人のきっかけをもらうのと、両方必要だと思う。ほかの人に言われたことをただ聞くだけでなく、その言葉で自分の視座を上げられるように、自らの努力も必要。想像力や、思考力も問われるだろう。

WWD:ご自身がリーダーとして影響を受けたり、憧れていた人はいる?

吉松:“憧れの人”はいないが、隣の業界のライバルや友人からはいつも刺激を受ける。オイシックスの高島宏平社長もそうだし、グリーの田中良和社長、ビズリーチの南壮一郎社長もそうかもしれない。

 最近改めて思うのは、リーダーとしての在り方がすごく難しい時代になってきていること。例えば、アップル(APPLE)のスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)やアマゾン(AMAZON)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)らは、圧倒的な“わがままリーダー”で日本だと間違いなく(パワハラなどで)会社から追い出されるタイプ(笑)。 わがままでも走り続けられるカルチャーなり、それを許容する組織なり、日本にはなかなかない。実現可能かどうかは別として、とりあえず果敢に挑戦してみるチャレンジ精神だとか、ビジョンをかなえるための行動力だとか、ミッションのための献身性とかで動く組織は羨ましい。

 そういう意味ではジョブスとベゾスは二人とも注目するリーダー。ジョブスはかつて、社員が一生懸命作ったiPhoneのプロトタイプを水に沈ませて(それが故障すると)、「まだ全然ダメじゃん!」と全否定して、一から作り直したとか。有名な話だが、それってなかなかの強さがないとできないこと。今はパワハラといわれるかもしれないが、彼はユーザーのことを徹底的に考えていたからやったことだった。

WWD:日本のビューティ業界の課題をどう見ている?

吉松:一番大きいのは世界を見据えたビジョン。海外にはブランドを買っては成長させ て、最後は売却するインキュベーターとしての役割を果たす企業が多いけれど、日系企業の多くはブランドを手放すことがなかなかできない。そういう意味では先日「ツバキ(TSUBAKI)」などを売却した資生堂の魚谷雅彦社長はまさにリーダーだと感じた。また日本のビューティ業界は小さいし、集まってくる人も例えば金融とかNPO系とかと全然違う。貧困や差別など社会課題って人の共感を集めやすいし、それこそNPOにはオピニオンリーダーが入りやすい。でも本当はビューティだって人の生活を豊かにするものだから、もっと頑張ればグローバルレベルでもっと豊かに生きられる世界を作れると思う。本来は世界で戦える、世界にインパクトを与えられる業界なはずだ。

WWD:次世代に期待することは?

吉松:次世代には本当に期待している。僕らの世代は長時間勤務し会社に貢献することが美徳と考える一世代上の影響を受けざるを得なかった。特に新卒入社した90年代はバブルがはじけ、ひたすら右肩下がりだったこともあるって。でも今は起業する人も多いし、いろいろ自由だから、ルールを変えるということを期待しているかな。個人的に一番それが進んだのは、音楽業界だと思っているて。昔はレコード会社や作曲家が力を握っていたけれど、今はそんなこと関係なくボーカロイドで作られた曲が良ければユーザーがダイレクトに評価して、ビジネスとしてやっていけちゃう。

 ビューティ業界はリアル店舗が多く、コロナ禍で打撃を受けているケースが少なくない。しかしこれを機にDXが推進され、この2年ぐらいでいろいろ変わるだろうし、変革のチャンスはあると信じている。

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50周年迎える「ピンクハウス」がYOPPYとコラボ コロナ禍でも20年は売り上げ前年超え

 メルローズのウィメンズブランド「ピンクハウス(PINK HOUSE)」は、2022年にブランド立ち上げ50周年を迎える。50周年記念企画の一環として、YOPPYが手掛けるウィメンズブランド「リトルサニーバイト(LITTLE SUNNY BITE)」とコラボコレクションを製作。第1弾では15アイテムを3月19日から販売している。販路は、「ピンクハウス」の東急プラザ銀座や阪神百貨店、名鉄百貨店などの主要直営店6店と、50周年を記念する特設サイト「タイムレス ピンクハウス」、「ゾゾタウン」など。

 昔から「ピンクハウス」ファンだったYOPPYがラブコールを送り、コラボに至ったという。「ピンクハウス」で1970~80年代に使われていた花柄プリントなどを使いワンピース(3万2000円)やスカート(2万7000円)などを製作。また、これまで「ピンクハウス」では企画していなかったというオールインワン(3万2000円)やオーバーサイズのデニムパンツ(1万9800円~)など、YOPPYが得意とするストリートムードのアイテムも盛り込んでいる。

 金子功が1973年に立ち上げた「ピンクハウス」は、本来は下着だったビスチェやドロワーズをあえて重ねるボリュームたっぷりなレイヤードスタイルと、アイコニックな花柄プリントで80~90年代に一世を風靡。近年では、2018年のNHKの朝の連続テレビ小説で、1990年代前後を舞台にした「半分、青い。」で、女優の井川遥が頻繁に着用していたことでも話題になった。20~30代の新規客も取り込んでおり、20年3月~21年2月の既存店売上高は前年同期比3%増と、コロナ禍でも好調。

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3年で売り上げ10倍の噂の入浴剤「BARTH」のヒットの裏側 睡眠アプローチで入浴剤市場を切り開く

 TWOが手掛ける入浴剤ブランド「バース(BARTH)」は2017年に立ち上げてから毎年300%の伸長率を達成し、現在急成長をしているブランドの一つだ。SNSで「泥のようにぐっすり眠れる」「ちょっと腰が抜けるくらい気持ちいい」といった口コミが発信・拡散されたことをきっかけにヒットし、おうち時間が増えたことによる入浴ニーズの高まりも追い風になっている。昨年末は全国の百貨店やバラエティー・ドラッグストアで実際に売れた製品をランキング形式でたたえた「WWDビューティベストコスメ2020」にも入賞。そんなヒットの要因について、東義和・最高経営責任者に聞いた。

WWD:コロナ禍で多くの化粧品企業は打撃を受けているが、「バース」は成長している。

東義和・TWO最高経営責任者(以下、東):そうですね、売上高は3年で10倍以上になるほど、順調に成長を続けています。「バース」の入浴剤タブレットは独自の製造技術を用いた中性重炭酸入浴剤で、お湯を中性にすることで炭酸ガスから発生した重炭酸イオンが揮発しづらく、しっかりと湯中に溶け込むのが特徴です。有効成分が温浴効果を高め、疲労回復を促進します。もともと当社では睡眠関連グッズも出していますが、「バース」が著しく伸びはじめたのは“睡眠投資”にフォーカスした打ち出しを強化してから。昨年12月には新宿駅構内に、企業の社長からショップ店員、編集者、客室乗務員など幅広い職業の31人の1日の予定をカレンダー形式で掲示しました。“睡眠投資カレンダー”と名付け、各々が睡眠に投資する理由も記し、そこに入浴剤のサンプルを貼り付けたら、一瞬で全てのサンプルがなくなりましたね。

WWD:睡眠に着目した理由は?

東:やっぱり睡眠って究極的に普遍的な社会課題だと思うんですよ。人生や健康に大きく影響するにもかかわらず、軽視されがちでもあるんですよね。例えば十分に時間をとって質の高い眠りができると、翌日のパフォーマンスがよくなったりしますよね。それなのにプレゼン前日は徹夜しちゃう人も多い。寝てないと肌も荒れするのに、夜更かししちゃう人も。とにかく矛盾が多いんですよね。

 その理由は多岐に渡りますが、睡眠に対する情報が溢れすぎているのかな、と。長く寝れば良いのか、質を高めれば良いのか、寝る前にハーブティーを飲めば良いのか、情報がありすぎて何をしたら良いのか分からない、と思う人が多いはず。われわれはもっと大きな夢やゴールの達成のプラスアルファになる、というアプローチであえて“睡眠投資”と言っているんです。だから今回のキャンペーンでも、睡眠投資する理由に「家族も仕事も、笑顔で向き合いたいから」「誰かの人生を変える映像を作りたいから」といったことを書いてもらいました。睡眠をポジティブに捉え、人生を豊にしてほしいです。

社会課題にフォーカスしたプロモーション

WWD:“睡眠投資カレンダー”はSNSでも拡散された。

東:そうなんです。製品特徴より、睡眠不足という社会課題にフォーカスしたのが良かったと思います。今は社会的にいかに意味を持つような“パーパスブランディング”がますます大切になっています。消費者の目は今すごく肥えているんですよね。それは当然、製品の機能的な面でもそうですし、言葉の裏側にある企業の人だとか、ブランドの哲学とかも見られていますから。ブランドを作っている人たちが本気で課題解決に向き合っていないといけないですが、大手だと人数的に全員が100%フルコミットするのが難しい。だからわれわれのようなベンチャーにすごくチャンスがあると思っていて、結果的に消費者にメリットを生み出しているのかと。

WWD:東さんはもともとPRコンサル企業出身。そこから入浴剤ブランドを立ち上げた理由は?

東:前職ではいろいろな企業のPRを担当しました。いかに商品やサービスの価値をユーザーの需要に合わせて発信する“価値の転換”を行ってきたわけですが、もっと自由にマーケティングを一からしたくて、プロダクト事業を目指すことに。そこで中性重炭酸入浴剤を作る技術に出合ったのがきっかけで、ブランドを立ち上げました。

最初はバイヤーに相手にされず地道な営業活動を続ける日々

WWD:技術に出合ってからブランド立ち上げ・製品化までどれほどかかったのか?

東:半年ほどですかね。その技術を発見してから、いざ入浴剤をどのように展開していくかが大きなポイントでした。入浴剤の国内市場は400億円ほどで、シャンプーやボディーソープなど比べると比較的小さい。大体こういう小さな市場は、すでに需要が満たされているので新規参入組が入りづらいんですよね。そうすると市場の大手企業は外部からの圧力が少なく、イノベーションが起きにくい。まず、われわれはそこにすごくチャンスを感じました。

 さらに入浴剤の使用動機は、何かを強く求めてる人が少ないことに気づいて。例えば何となく入れることが習慣化してるからとか、何となく色が付いて効いてる気がするから、とか。期待値が意外に低く、習慣的に使っている人が多いんですよね。でも「バース」は特殊な技術でしか作れなくて、体に与えるリカバリー効果や美容効果が非常に高いんです。体の深部体温を上げて、睡眠を促したりもして、とても自信があった製品でした。

 そこで先ほど言った“価値の転換”で言うと、お風呂入ることでキレイになれるとか、良く寝られるとか、入浴行為そのものにもし価値を見いだすことができたら、もっと市場は広がると思ったんです。特に「バース」は一般的なマスブランドの入浴剤の3倍ほどの価格で販売しているので、付加価値がないと戦えないことも分かっていました。なのでもともとは美容という切り口で、コミュニケーションのターゲットを当てて、“美容液のような入浴剤”という店頭ポップを展開しました。今は睡眠にフォーカスを当てていますが、これまでお風呂に入ってこなかった人が睡眠や美容目的で購入してくれて、まさに、僕らとしては狙い通りでした。

WWD:パッケージも目を引く。

東:われわれのは普遍的なブランドを目指しているので、あまり奇をてらい過ぎることはしません。だから比較的覚えやすい名前で、ロゴもシンプルにしました。従来の入浴剤は効能がパッと見て分かるパッケージばかりで、当時バイヤーには結構ネガティブな意見もたくさんいただきました。最初は営業メンバーが「クリエイティブを変えないと棚に置かない」など散々言われて帰ってくる日々でした(苦笑)。だけどわれわれはエンドユーザーのニーズを最優先しようと決めていたので、地道に営業を続けましたね。

WWD:今後の展望は?

東:直近では4月1日に、“中性重炭酸洗顔パウダー”のトライアルボトルを発売します。また、会社として“ヘルシージャンフード”という新しいカテゴリの飲食事業を今春にローンチします。3月15日にアークヒルズにプレオープン後、4月以降にブランドの本格展開を予定しています。睡眠もそうですが、今後も健康に紐づいた事業を広げたいですね。

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カラオケ事業を売却した大庄、赤字でも居酒屋事業を続けるのは、「隠れ財布」を持っているから

 居酒屋大手の大庄がカラオケ事業43店舗を売却した。2020年8月期に63億円の最終赤字を計上しており、不採算部門の切り離しを意図してのことだろう。ただし、それで赤字を補填できるほどではないただ、ワタミやチムニーなど他の大手が居酒屋事業に見切りをつけている中で、大庄は、まだ余裕があるように見える。それを支えているのが「隠れ財布」の存在だ。
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元ハイエナ井戸氏が仕掛ける「町焼肉」がヤバい!狙うのは、焼肉版の「大吉」

 「町焼肉」が注目を集めている。焼肉業態では、郊外ロードサイドで展開する大型の食べ放題店が話題になっているが、より住宅街寄りの小型店をチェーン展開しようとする企業がじわじわと増えている。町中華ならぬ、「町焼肉」だ。「ロードサイドのハイエナ」の異名をとった井戸実氏が破産からの復帰後、力を入れている「肉流通センター」もその一つ。これが「町焼肉」の本命ではないか?
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性差別に立ち向かうティーンを描くネトフリ映画「モキシー」 自身の“フェミニスト・ジャーニー”を主演俳優が語る

 ネットフリックス(NETFLIX)で配信中の映画「モキシー 〜私たちのムーブメント〜(MOXIE)」から、主人公を演じたハドリー・ロビンソン(Hadley Robinson)が同映画のテーマにあるフェミニズムについて語った。

 「モキシー」はジェニファー・マチュー(Jennifer Mathieu)の小説をもとにした、エイミー・ポーラ(Amy Poehler)監督による2作目。ドレスコードといった日常的な性差別的慣習を持つ学校に通う16歳の主人公が、1990年代のフェミニズム運動を知っていくうちに影響を受け、学園内で活動を始めるストーリーを描いている。主人公の親友役はリアリティショーの「テラスハウス」に出演して人気を集めたローレン・サイ(Lauren Tsai)が演じた。

 ロビンソンは、映画「もう終わりにしよう。(I’m Thinking of Ending Things)」「ユートピア~悪のウイルス~(Utopia)」などに出演経験を持つ若手俳優。日本で2020年3月に公開され、物語を通して多様な女性の幸せや生き方を表現した「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(Little Women)」にも出演した。

 ロビンソンが初めて「モキシー」の脚本を手にしたのは飛行機の中だった。読み進めるうちに主人公のヴィヴィアンに共感して、気がついたら涙が出ていたと振り返る。主人公が“普通”の世の中に性差別が存在することにだんだんと気がつく様子や、もがきながらも懸命にアクションを起こす姿に心を動かされたという。

 「私自身、もしくは周りの友人の多くが経験したことを表現している。高校生活で自分の存在を見過ごされ、まともに話を聞かれないという体験。思春期で体や心も変わっていくのに、誰からも理解されず、助けの求め方もわからない。私の知っている女性の多くは、ストーリーで描かれているハラスメントやマイクロアグレッション(自覚なき差別:意図的かどうかにかかわらず、特定の人物や集団に対する日常にあらわれる偏見や差別に基づく態度)と似た経験をしてきた」と語った。

 映画の中で主人公は、母親を通して90年代にアメリカで始まった音楽・フェミニズム・政治を組み合わせたサブカルチャー運動「ライオット・ガール(Riot grrrl)」や、ビキニ・キル(Bikini Kill)、スリーター・キニー(Sleater Kinney)といったパンク・ロックバンドについて知っていく。次第にそのパワーや周りの人物に感化され、主人公が起こす“革命”の鍵となる匿名のフェミニズム・ジンを発行する。役作りのためにロビンソン自身も、90年代のパンクバンドの曲を聴き始めたという。「歌詞の中には詩的な表現も多いが、深い意味や意図を持っている。歌の持つエネルギーを感じながら、歌詞に浸った。とても感慨深いものだった」とコメント。

 自粛期間中はアートに精通し、自ら絵を描いたりする機会も多かったというロビンソンは、「潜在意識の中にあるものがアートに直結している。頭に浮かんだことは、とりあえず描き出している。でも頭の中にある事柄についてはあまり深く捉えないにしている。そうする方が自分について、より多くの発見がある」と述べる。同映画を自粛が始まる前には撮り終えていたが、主人公同様に自分自身について日々学んでいると言う。3月現在は米バスケットボールチームがテーマのドラマへの出演を控えている。

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「THREE」からオイルジェルタイプの“環境を洗う”クレンジングが登場 

 「スリー(THREE)」は今春、基幹のスキンケアライン“バランシング”からオイルジェルタイプのクレンジングとシートマスクを発売する。

 “バランシング”は、2009年のブランドローンチと共に誕生し、ブランドの根幹として高い人気を誇る。国産の茶の実から抽出したオイルをキー成分に、植物の力を通して肌に本来のリズムとバランスを整えるホリスティックケアアイテムとして発信。19年には有機認証のコスモスを取得し、コスモス原料に初めて登録された“チャ花エキス”を共通成分として配合した商品を展開している。

 これまでスキンケアの基本は「清潔」であり、「浄化」に着目してきた。コロナ禍のいま、心的ストレスのほか、大気汚染や花粉などの飛散物質、紫外線、菌やウイルスと肌に影響を及ぼしている環境下で「肌の基本的な手入れとして『洗浄』を見つめ直し、新たにオイルジェルのクレンジングを開発した」(ブランドPR担当者)と話す。スキンケアの中でもクレンジング類は8品展開しており、特に重要視しているカテゴリーだという。

 5月14日に発売する“バランシング クレンジング オイルジェル”(100g、4200円)は、メイクや皮脂汚れのほか、環境の変化による“肌汚れ”に着目。皮脂膜の油汚れを溶かし出す「ブレンド植物オイル」、浮き出た老廃物を吸着する「ホワイトクレイ」、不要な角質をやさしく取り除く「アルガン殻」のスクラブのトリプル処方を採用した。カスタードクリームのようなジェルは肌の上でオイルに変化し、メイク汚れや皮脂汚れ、毛穴のつまりなどをオフし、透明感のある健やかな肌へと導く。

 3月26日に発売する“バランシング スパ シートマスク”(16mL×6枚、6800円)は、日本の温泉から着想を得た、スパ発想の美容液マスクだ。「美肌の湯」として知られる和歌山県・文殊温泉の炭酸水素塩温泉水を配合し、まるで温泉につかった後のようにみずみずしく透明感のある肌へと導く。乾燥でこわばりがちな角層を柔らげるブースタータイプで、次に使うアイテムの浸透力をサポートする。

 同ラインでブランドを代表する「バランシング クレンジング オイル R」(185mL、4200円)は「今月(21年3月)に入り、売り上げが前年同月比40%増と伸長している」と話す。なお、2020年下期はセルフケア需要が高まり、ボディーケアやヘアケア、メンズカテゴリーがそれぞれ約1.5~2倍、サプリメントは月によっては10倍と好調に推移する。

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あなたの投票で決定! 東コレ頂上決戦“T-1グランプリ”-決勝-

 2021-22年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が21日に閉幕しました。「WWDJAPAN.com」は、東コレのNo.1ブランドをユーザー投票で決定する“T-1グランプリ”を開催!編集部が選んだ全20の候補から、あなたが思うベストブランドに投票してください!ノミネートブランドの確認と、投票フォームには以下からアクセス!

“T-1グランプリ”の投票はこちらから!

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「コスメデコルテ」の“AQ”から初のヘアケアシリーズが誕生 スキンケア分野で培った皮膚科学研究の知見などを応用

 コーセーは、ハイプレステージブランド「コスメデコルテ」の“AQ”から、シリーズ初のヘアケアシリーズ(6アイテム、3500〜7000円)を5月16日に発売する。シャンプーとトリートメントコンディショナーは、滑らかな指通りでしっとりとまとまる髪へと導くスムースタイプと、ボリューム感がありながらまとまる髪に仕上げるボリュームタイプをラインアップ。アウトバスアイテムは、頭皮環境を健やかに育み根本から立ち上がるようなふんわりとした仕上がりの“アブソリュート スカルプ & ヘア ショット”と、美容液のように髪の芯まで潤う“リプレニッシュ ヘアエッセンス”を用意する。

 ヘアケアシリーズのコンセプトは、“シグネチャー スタイル”。最先端の皮膚科学研究に基づき、肌と心の究極のリラクゼーションをかなえるために開発された“AQ”のスキンケアシリーズと共通の白樺水やホワイトムクナエキスなど厳選した美容成分を配合する。パッケージは同ブランドのアートディレクターを務めるマルセル・ワンダース氏が手がけ、“AQ”の世界観を踏襲した彫刻的でエレガントなデザインを採用する。

 同社によると近年、ヘアケアに関する消費者の悩みとして、不規則な生活や睡眠不足、ストレスなどによる影響に加え、カラーリングやパーマなどによる髪への負担やダメージの蓄積が重なり、ボリューム感がなくなるといった声が幅広い年齢層で増えているという。頭皮環境を健やかに保ちたい、トラブルが起きないようなケアをしておきたい、と言った意識の高まりを背景に、ヘアケア市場の中でも、特にスカルプケア市場が拡大し注目を集めている。「コスメデコルテ」のラグジュアリー価値をけん引する象徴ラインである“AQ”から新たにヘアケアシリーズを発売することで、商品展開の幅を広げトータルビューティケアラインに育成していく。

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山下智久が「ブルガリ」のアンバサダーに就任

 「ブルガリ(BVLGARI)」は3月21日、俳優で歌手の山下智久がアンバサダーに就任すると発表した。同日、ブランド公式インスタグラムでビジュアルを公開した。

 山下は、「世界的なブランド『ブルガリ』のアンバサダーに就任できて光栄です。ブランドの積極的なCSR活動を知り、社会的責任を果たす企業が生み出す商品だからこそ、ポジティブで不偏的なパワーが宿っているのだと感じました。ブルガリファミリーに感謝すると共に、僕なりに挑戦し続けていきたい」とコメントした。「ブルガリ」は、恵まれない子供たちや若者たちに支援を行うNGO団体に売り上げの一部を寄付したり、医療従事者に数十万本のハンドクレンジングジェルを寄贈したりするなど、社会貢献活動に取り組んでいる。

 過去にモデルのKokiや、ケイト・モス(Kate Moss)の異母妹でモデルのロティ・モス(Lottie Moss)、英国人俳優のジョシュ・オコナー(Josh O'Connor)がアンバサダーに就任している。

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「セルヴォーク」初のアイブロウマスカラが登場 2021年サマーコレクションはゴールド×レッドを提案

 「セルヴォーク(CELVOKE)」は4月14日、2021年サマーメイクアップコレクションを発売する。今シーズンのテーマは“光”。「豊かさ」を象徴するゴールドと「生命力」を象徴するレッドを掛け合わせ、リュクスとエネルギーが昇華した光をイメージしたアイパレットとフェイスパウダー、ブランド初のカラーアイブロウマスカラをラインアップする。

 初登場のアイブロウマスカラ“インディケイト アイブロウマスカラ C”(各2800円)は、植物由来のワックスを配合し、立体的な眉を演出する。皮脂や汗で崩れにくくお湯でオフできるタイプ。マスカラの“インラプチュア ラッシュ”でも展開しているオレンジブラウンのパーシモンとバーガンディの2色を定番化し、白ベースで黄色味を帯びたピンクは限定色として販売する。

 鮮やかな発色と肌から浮きにくい抜け感が特徴の4色のアイシャドウパレット“ヴォランタリー ベイシス アイパレット”(新2種、各6200円)は、太陽の光を帯びたようなアンティークゴールドの新色1色と、バーガンディをベースにした限定1色をそろえる。チーク発想のプレストパウダー“カムフィー プレストパウダー”(4500円)からは、ゴールドパールを配合した限定1色を用意する。既存品の縞模様に対し、新色は単色でも混ぜても使えるバイカラー設計を採用。チークカラーやコントゥアリングカラーとしても使用可能だ。

 今回のシーズンルックでは初の試みとして、新作を引き立てる既存アイテムをミックスしたメイクを提案した。椋林裕貴マッシュビューティーラボ副社長は、「今秋デビュー5周年を迎えるにあたり、ブランドのフィソロフィーを伝えるべく既存製品を使った。原点に立ち返り、ワンタッチで『セルヴォーク』のムードが伝わるアイテムを使いながら、われわれのマインドをアピールする」と述べた。現在、カラーコレクションの売り上げ構成比率は全体の70%を占めているが、「日常的に使用するスキンケアやベースメイクの比率を高めていきたい。周年の11月にかけてテコ入れを進める」と話す。

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超熱気の「サルバム」と大トリ「リコール」 東コレ頂上決戦“T-1グランプリ”予選最終夜

 2021-22年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が15日に開幕しました。国内外から51ブランドが参加し、4割がリアルショーを行います。「WWDJAPAN.com」では、今シーズンのベストブランドをユーザー投票で決定する“T-1グランプリ“を開催!それに先駆け、記者3人がその日に発表したブランドの中から独断でグランプリ候補を選出します。今日のノミネートブランドはこの3つだ!


東コレ取材2シーズン目
現場取材担当の美濃島
「サルバム(SULVAM)」

見どころ:4年ぶりの東コレ参加。いつもより要素は少なめですが、ラウンドした身頃をいくつも使ったジャケットをはじめ、パターンワークの面白さが際立ちました。赤と黒をメインとした潔いカラーパレットも好み。会場には多くの学生が招待され、コメントを添えた手紙を客席に置いたり、メディアと混ざって学生による囲み取材も行ったりと、ファッションを次の世代に繋げようとする熱い姿勢がビシビシ伝わってきます。子連れの出席者もいて、中には大きな音と暗い空間に驚き泣き出しちゃう子も。そんな子に向けては「ごめんね、怖いよね。でもいつか服が好きになったら、『ファッションショー行ったことあるんだよ』って教えてもらえるし、きっといい体験になると思うんだ」と話してて、その優しさにもウルっと来ました。すっかり藤田哲平デザイナーのファンです。


東コレ取材歴5年
ニュースデスク大塚
「シュープ(SHOOP)」

見どころ:大木葉平「シュープ」デザイナー自らが「今までの中でベスト」と言い切る自信のコレクション。“トランスフォーメーション”をキーワードに、普遍的なスーツやストリートウエアにギミックを過剰に盛り込んでカルチャー的角度からの奥行きを加えています。ジャケットやパンツ中央の波打つようなカッティングだったり、体をクロスするニットの唐突な編み込みだったり、光沢のある強いマテリアルを多用したりするデザインは、緻密に計算されたというよりも、デザイナーデュオの衝動が込められていたように感じました。そういうテンションのときって、いいコレクションができる打率が高いですし。「ハルヒト ジーンズ(HARUHITO JEANS)」と協業したデニムアイテムは、精巧なビンテージ加工で経年変化の価値をポジティブに表現。一着一着を大切に、長く着ようというメッセージを発信しています。強い服に対して、動画はタイトル“CATWALK”にかけて本当に猫が登場するダジャレでスタート。さらに、猫には特に意味はなかったというオチにずっこけつつ、和みました。


若手随一の“ファッションバカ”
東コレ初取材の大澤
「リコール(REQUAL)」

見どころ:土井哲也デザイナーが望む半年先の未来を詰め込んだコレクションを発表。土井デザイナーが幼少期に訪れて衝撃を受けたアメリカのプレッピー&ヒッピースタイルと、仏・パリのフレンチスタイルを着想源に、さまざまな年齢や性別、人種のモデルを起用しました。ショー冒頭では、コレクションを身にまとった15体のモデルが登場して、会場の中央に座り込んで観客と共に最後までショーを楽しみました。スケートボードやバスケをする少年たち、テーマパークさながらのクマの被り物にフリースパーカーを着た2人の少女、また上下逆さの巨大Tシャツには“FAMILY”や“KISS”、“HUG”といったワードを貼り付けから、新型コロナ前の当たり前だった日常を思い出しました。

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ヘアサロンによる本気のセレクトショップ 提案力を武器に名古屋で勢いにのるユルク

 名古屋のファッションとヘアの複合ショップ、ユルク(jurk)が面白い。2019年4月にヘアサロンとして開業すると、20年8月に1階にヘアサロン、3階にセレクトショップを構える複合店として移転オープンした。東京のデザイナーズブランド「ミューラル(MURRAL)」とコラボレーションし、21年3月に開催したポップアップは盛況だった。4月1日にはネイルサロンもオープン予定と、勢いがある。

 得意とするハイトーンカラーのヘアでナチュラルからモードの客層のニーズを掴み、新しいヘアに合ったファッションやメイク、ネイルまでトータルで提案する。さらにインスタグラムで9万人以上のフォロワーを抱えるプレスマネジャー兼バイヤーの新美歩ら、SNSでフォロワーを多く抱えるスタッフも多く在籍し、高い発信力も強みだ。

 またユルクはアパレル業態の立ち上げを前提に開業しており、ヘアサロンの物販の延長線でアパレルを扱ってないのが他とは異なる点だ。ショップ名、ユルクはオランダ語で“ドレス”を意味し、「ミューラル」のほか、「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」「マルテ(MARTE)」「ラインヴァンド(LEINWANDE)」などのファッションブランドのほか、「THREE」などのコスメもそろえる。その勢いの理由は何なのか、仕掛け人である沢井卓也オーナー兼クリエイティブ・ディレクターと、新美歩プレスマネジャー兼バイヤーに話を聞いた。

トータル提案ショップ誕生の背景

WWD:ヘアサロンを開いた経緯とユルクと名付けた理由は?

沢井卓也オーナー兼クリエイティブ・ディレクター(以下、沢井):12年ほど別のサロンで勤務した後に独立する形でオープンしました。約2年間の構想を経て、インスタグラムのフォロワーをコツコツ増やしながらビジュアルを撮り貯めていました。オランダ語で“ドレス”を意味するユルクにしたのは、ファッションをやるという目標から自分が逃げられないようにしたかったから。それと、パーティーに行く前にドレスアップするようなワクワク感のある状態でお客さまに帰っていただきたいという思いも込めてます。

WWD:元々ファッション業態をやるつもりだったということ?

沢井:独立時に、当時ショップスタッフとして働いていた新美さんと組むことは決めていて、僕から新美さんに服を任せられないかと依頼しました。それに、元々お客さまから服について聞かれることも多く、新しいヘアに似合う服を「このブランドでこういう服がこの価格帯で買えます」っておすすめしていました。それなら一カ所にそろえた方がいいと考えたのもアパレルを始めたきっかけの一つです。

WWD:2人はどう出会った?

新美歩プレスマネジャー兼バイヤー(以下、新美):もともと沢井さんの客だったんです。私もショップスタッフとしてファッションはずっと勉強してきたのですが、ファッションとヘアを関連させた提案をしている人に会ったのは沢井さんが初めてで、この人にヘアをお任せしたいと思い通ってました。独立のタイミングで「ファッションをやらないか」と提案をもらい、沢井さんとだったら絶対成功すると確信して決めました。ヘアサロンオープン時は、レセプションをしながら週一でショップスタッフのアルバイトをしていました。

WWD:新美さんはユルクの世界観を作り上げている印象だが、立ち上げ前からそのスタイルだった?

新美:いいえ、以前は全然こういうテイストではなくて、結構ゆるふわな格好もしてました(笑)。でもモードに憧れがあっ他ので、カッコよくなりたいと頑張って黒を着てみることもありました。でもなかなかうまくいかないのを解消してくれたのが沢井さんのヘアでした。

WWD:客はヘアサロン目的かショップ目的のどちらが多い?

新美:一緒に来てくれる人が多いです。サロンでヘアを整えた状態で3階に上り、新しいヘアに似合う服やコスメも見つけてもらい、次回サロン予約時にも再来店というサイクルができています。自分たちがヘアもファッションも大好きで、いいものを怠らずに発信しているから支持されているのだと思います。SNSの発信力とトータル提案の接客もあり、目的があって来店される方が多く、購買率も高いです。最近はSNSでショップから知り、ヘアサロンの案内する逆の流れも増えています。

沢井:「訪れたらオシャレになれる場所」として認識されていて、イメチェンを求めて来店する方が多いです。好みのスタイルやなりたいイメージについて入念にヒヤリングします。そこでヘアからファッションまでの仕上がりイメージし、「ファッションはこうなるからヘアはこのくらいで染めておこう」という対応をしています。

支持される秘訣は“飽きる”サイクル?

WWD:名古屋にはもともとユルクの世界観が受け入れられる土壌があったのか、それともユルクがその世界観の人を増やしているのか?

沢井:おそらくどちらもです。他にはこういった業態はないと思います。名古屋は、以前はコンサバティブなヘアを提案しないと美容師が生活ができないくらい保守的でした。ですがSNSが普及して情報が遠方まで届くようになったことで変化しました。それまでは東京で流行ったものが1、2年経って名古屋でも流行するという流れだったのが、トレンドが場所関係なく同時に発生するようになったので、“名古屋=コンサバ”というイメージは少なくなったと思います。首都圏に比べると人口は少ないですが、ユルクには東海エリアで提案性の強いヘアやファッションを探している人が集まってきてくれていると感じます。

WWD:4月1日に立ち上げるネイルサロンもトータル提案の一つ?

沢井:はい。ネイルサロンを立ち上げたいというよりも、ユルクのイメージに合うネイルを作り上げてくれるだろうという確信がある人から提案があり、だったらサポートしようという考えでスタートします。

WWD:ショップの世界観が全スタッフのインスタグラムを見ても定まっていて、ブランディングの強さを感じる。世界観をブラさず保つ秘訣は?

沢井:世界観をブラさないようにしているのではなく、実は少しずつ変わっているんです。“飽きる”サイクルをしっかり持っているのが大きいかもしれません。自分たちが作ったデザインに対して、まず最初に「これはもうちょっと違うかな」と飽きるんです(笑)。お客さまから「ちょうど次そういう感じが欲しかった」と思われるセンスでいられるように変わり続けています。トレンドを意識して、今自分が一番かわいいと思うものを毎月更新・提案している感覚を持っているのが店の強みかもしれません。

WWD:買い付けの基準は?

新美:ショップオープン時にそろえていたブランドは、もともとヘアサロンで衣装として使っていたブランドが多かったんです。それと、サロンを運営する中でお客様の服装を日々チェックし、どういうブランドがあったら喜んでくれるかを意識していました。今は自分たちがワクワクするアイテムを中心に買い付けています。

SNSの発信力の背景

WWD:フォロワーが多いスタッフが多く在籍するが、どのように見つけてきた?

沢井:フォロワーが多い人を選んだのではなく、皆徐々に増えていったんです。多い人で最初1500だったのが今は1万5000くらい。僕もユルクオープン時は1万ちょっとでしたが、今は4万ちょっといます。

WWD:新美さんはどのようにフォロワーを増やしたのか?

新美:ユルクのオープン前はサロンモデルもしたこともあり、フォロワーは6万いたのですが、ユルクをオープンしてからさらに3万ほど増え、今は9万ほどです。ヘアの参考にフォローをしてくれていた人が多かったところに、ファッション好きな方もフォローしてくれたのではないでしょうか。まめに更新し、商売になりすぎないように好きなものを楽しく投稿していたのも大きいかもしれません。でも自己満にせず、求められるものを発信するとフォロワーが増えていった実感があります。特に髪型を変えた投稿や、着用ブランドをたくさんの人に聞かれる投稿などがあると増えます。自分たちが着用して発信するのが一番リアルで伝わりやすいので、スタッフ個人の発信力を大事にしていて、スタッフの投稿のコンサル的なことをしています。投稿を見て「これちょっと違うかも。こうした方がいいんじゃない?」と思ったらその場でDMして教えます。

WWD:今後のお店の目標は?

新美:ヘアサロンとセレクトショップが一緒にあることが強みなので、一緒に成長していきたいです。個人的には、ヘアサロンとセレクトショップがワンフロアにあっても素敵だなと感じています。今はトートバッグを自社オリジナルで作っており、今後はオリジナル商品も増やしていきたいです。

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「いつかショーが無くなる前に」 「サルバム」が4年ぶりの東コレで次世代に伝えた思い

 デザイナーの藤田哲平率いる「サルバム(SULVAM)」が、2021-22年秋冬メンズ・コレクションを「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で披露した。同ブランドはパリ・メンズ・コレクションに18年から参加しており、東コレ参加は4年ぶり。会場の渋谷ヒカリエには多数の学生を招待した。藤田デザイナーは、「僕は(パンデミックによる)こういう状況がこれからも続くと思っている。いつかショーが無くなる日が来るかもしれない。その前に、若い世代にショーを体感して欲しかった」とショー開催の経緯を語った。

 会場では、暗がりの中に無数のスポットライトを垂直に落とし、雲の隙間から光が差し込んだような空間を用意した。ヒップホップユニットCreepy Nutsの「生業」をBGMにショーがスタートすると、モデルたちが入場し、思うがままにウオーキングしていく。「決められた道なんてない。自分で作っていけばいい」という藤田デザイナーの思いを具現化したような演出だ。

 1月にパリ・メンズで披露したアイテムを、スタイリングを組み直して発表した。「唯一の新作」という真っ赤なセットアップとツナギには、ショーを行う熱意と覚悟を込めたのだろうか。チェスターコートやテーラードジャケット、ワークジャケットは、ステッチを目立たせたり、ポケットの縁をあえて外したりと、脱構築的に遊びを効かせる。代名詞となった、ジャケットからはみ出す長めの裏地は軽やかになびき、躍動感を加える。ラウンドした身頃を何枚も重ねたジャケットと、身頃や袖を丸くくり抜いたニットなど、曲線を強調するアイテムも登場。要素をそぎ落とし、黒と赤のみストイックなカラーパレットに絞ったからこそ、体のラインを程よく拾ったり、逆に直線的に見せたりする持ち味のパターンの良さが際立つ。パタンナーとしてキャリアをスタートさせた藤田デザイナーの原点を感じさせるコレクションだった。

 ショー終了後、藤田デザイナーがマイクを持ってステージに登壇し、ショーにかけた思いと若者へのメッセージを熱っぽく語った。「下を向いて欲しくないし、自分も前を向いていることを表現するために、このショーをやりました。若い人たちは何者かになりたくて、みんな焦ってると思う。俺もそうだった。でも、ゆっくり基本を磨いて、自分で道を作って行けばいい。スマートじゃなくていいんだよ。今はこんな状況でも、みんなが築く時代はもっといいものになる。それだけが伝えたかった。来てくれて本当にありがとう」。

 招待されたある学生は「ショーを見て心が震えた。素材からパターン、カッティングなど服の要素全てを意識しないと、感情を掻き立てる服は作れないと実感した。今はテキスタイルデザインを学んでいる。他の分野にも興味を広げて頑張っていきたい」と感想を述べ、別の学生は「生まれて初めてショーを見ることができた。デザイナーから直接話も聞けて、とても刺激になった」と語った。藤田デザイナーの思いは、彼らの胸にしっかり届いていた。

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コレクション期間中のパリのストリートスタイルは? スナップ126枚をお届け

 2021-22年秋冬シーズンのパリ・ファッション・ウイーク)が3月1〜10日にオンライン上で開かれた。新型コロナウイルス感染症の長引くパンデミックで、来場者を入れたファッションショーは一切なく、93ブランドがそれぞれの世界観を表した映像を通して新作コレクションを発表した。パリの街に業界関係者やファッショニスタの賑わいはなかったが、ストリートのファッションスナップをお届け。肌寒さもおしゃれに吹き飛ばすパリの人々に注目だ。

 アウターはパファーダウンが継続的な人気を集める中、レザージャケットを中心にクールなスタイルが目立つ。ブレザーや襟付きコートで上半身をフォーマルに着た人の多くは、足元をスニーカーでカジュアルに外してスタイリング。しかし近年のストリートウエアの人気と比較すると、足元もヒールや先の細いブーツでそろえたクラシカルな着こなしが多く見られた。デザイナーによるマスクをした人は少数で、機能性を重視した医療用マスクが主流だった。カラーは全体的にブラウンやカーキ系など落ち着いた色味が多いが、差し色で1番人気なのはイエローだ。スカートをレイヤーする人もいたが、メンズもウィメンズもパンツスタイルで過ごしている。バッグやミニバッグから「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のサイドバッグ、ファー素材のものなどバリエーションが豊かだった。

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「セルヴォーク」の田上ディレクターが次世代に期待すること 「課題解決だけでなくいかに心を動かせるか」【ネクストリーダー 2021】

 マッシュビューティーラボ傘下のビューティブランド「セルヴォーク(CELVOKE)」や「エッフェオーガニック(F ORGANICS)」を手掛ける田上陽子ディレクターは、「ナチュラル・オーガニック」と「モード」と、これまでほど遠かった2つの世界を掛け合わせた製品を展開してきた。今ほどナチュラル化粧品が当たり前ではなかった2016年に「セルヴォーク」を立ち上げ、当時 “地味”“自然”というイメージが残っていたナチュラル・オーガニック業界に新風を吹かせた。モードな世界観のビジュアルやメッセージを展開し、若年層も多く引きつけた。テラコッタカラーのリップスティック“ディグニファイド リップス(09)”は「幻のリップ」と称され、テラコッタメイクブームをけん引する存在にもなった。大人の女性でも使える、肌馴染みの良いくすみカラーを多く生み出し、今もなお幅広い女性に愛されているブランドだ。そんな田上ディレクターに、業界の次世代リーダーをたたえる「WWD JAPAN NEXT LEADERS 2021」のアドバイザーとして参画してもらった。彼女が考えるリーダー像や、次世代に期待することを聞いた。

WWD:「セルヴォーク」を立ち上げて5年が経禍した。この5年でもビューティ業界は大きく変化したが、今の市場をどう見ているか。

田上陽子「セルヴォーク」「エッフェオーガニック」ディレクター(以下、田上):今は良い意味でも悪い意味でも、誰もが簡単にコスメを作れちゃう時代。私たちもOEMで化粧品を作っていますが、工場も増えていますし、個人でもブランドを立ち上げられます。D2Cブランドも多く台頭しビューティ市場が多様化しているという意味ではとても良いと思うのですが、必ずしもこういったブランドが長く愛されるものとも限りません。正直、一過性の“バズ”を作って衰退しそうなビジネスもある印象です。もちろん、それも一つのビジネスのあり方かもしれません。ますます競争が激化する市場を見ていると、「ブランドって、何だろう?」というような、ブランドの存在意義を考えさせられます。

WWD:確かに時流に即したブランドもあるが、途中でビジネスを立ち上げた目的を見失うブランドもある。

田上:トレンドやニーズを分析してモノを売るということはもちろんできると思うんです。でも今は“モノで課題解決”だけでは足りない気がして。もともと私が入ったオーガニック業界は、美容業界でもニッチでしたが、そこにあったのは思想や価値観を強く持っているブランドばかりでした。それに惚れて購入する人が多かったんですよね。ファッションもそうだと思うんです。特にラグジュアリー系はブランドのヒストリーや哲学に憧れや共感を抱いてファンは商品を買いますよね。あとはデザイナーやブランドのセンスこそ人を引きつけると思うのですが、ビューティはセンスや世界観よりも、悩みや課題解決が先に来てしまう。特にパーソナライズが今後さらに進化していくとますますモノで溢れる時代になりますし、需要を満たせても心を動かせないと、生き残れないのではないでしょうか。似た製品がものすごいスピードでどんどん生まれるので、やっぱり製品力だけではもう勝てないと思うんですよね。

 サステナビリティの観点からしても、一緒です。もともとオーガニックの先進国であるヨーロッパでは、古き良きものを大切にする文化で、長く同じものを愛用する精神が強い。だから新商品もほとんど出さないオーガニックブランドも多いんですよね。一方で市場で戦うために次々と新商品が誕生し、それに比例してだけ廃棄も生み出す現実があります。これからは物欲以外で人を満たすことがより重要視されていくのではないでしょうか。

WWD:「セルヴォーク」や「エッフェオーガニック」でも“心を動かす”ことを意識しているのか?

田上:ブランド立ち上げからずっと貫いてきたことですね。メイクのコレクション一つとっても、テーマには必ず社会的な背景や人の心情を反映させてきたつもりです。また昨年は私たちのビジネスも新型コロナウイルスの大きな影響を受けました。オンラインカウンセリングやECでいくらでも製品を買おうと思えば買えますが、やっぱり販売員と会話しながら選ぶ・選んでもらうのとは全然違いますよね。これも、結局は人の心やマインドに訴えられるかに尽きると思うんですよね。うまくデジタルやテクノロジーを活用しながら、人の心に訴求できるか、私も毎日考えていることです。

WWD:田上さんはこれまで業界をけん引してきたリーダーの一人。次世代のリーダーはどのような人だと考えるか?

田上:少し古い言い方かもしれないですが、熱量を持って新たなカルチャーを作れる人。ある意味、ヤンキー根性がある人かもしれません(笑)。そういう熱意に人は動かされて、社会はそこに付いていくんだと思います。驚きや感動を届けられる人こそ歴史に残るし、私たちも昔の人に感動して彼らから学び、後世に残すわけですし。グッと心に響くものを生み出せるか。それこそリーダーの条件だと思います。そんな熱いスピリットを若い世代に期待しています!

WWD:「セルヴォーク」の次なる一章は?

田上:「セルヴォーク」は「ナチュラル×モード」というコンセプトを、ナチュラルやクリーンビューティがここまで広がる前からずっと掲げてきましたが、今や同じコンセプトのブランドは山ほどあります。ナチュラル・オーガニック市場を広げることに貢献できたのであれば、それはそれで良いのですが、この業界をリードし続けるためにはパワフルでありながら変化もしなければいけませんない。

 最近、長く愛されるブランドであり続けるために、ブランドの哲学を見直していますて。“「セルヴォーク」といえば”というブランドイメージをもっと分かりやすく伝えるためにもどうしたらいいのか、日々考えています。スタッフには「セルヴォーク」の裏にある女性像について「奥行きのある女性」と伝えてきましたが、その言葉も時代に合わせて変える必要があると思ったり。このようなブラッシュアップの積み重ねで、ブランドの哲学が出来上がるのでしょうね。これまで十分には伝えられなかった哲学や思想をいかに発信しいくかが当面の課題ですね。

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「アンダーカバー」2021-22年秋冬東京コレクション

 「アンダーカバー(UNDERCOVER)」が2021-22年秋冬コレクションを東京で発表した。

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「チルドレン オブ ザ ディスコ―ダンス プラス フェイス エージェー」2021-22年秋冬東京コレクション

 「チルドレン オブ ザ ディスコ―ダンス プラス フェイス エージェー(CHILDREN OF THE DISCORDANCE + FACE A-J)」が2021-22年秋冬コレクションを東京で発表した。

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「チルドレン オブ ザ ディスコ―ダンス プラス フェイス エージェー」2021-22年秋冬東京コレクション

 「チルドレン オブ ザ ディスコ―ダンス プラス フェイス エージェー(CHILDREN OF THE DISCORDANCE + FACE A-J)」が2021-22年秋冬コレクションを東京で発表した。

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「アンダーカバー」のリアルショーでサプライズ 東コレにまさかの“使徒襲来”

 「アンダーカバー(UNDERCOVER)」が、19年ぶりの東京での単独ランウエイショーを寺田倉庫で開催した。「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」の冠スポンサー、楽天の支援プロジェクト「バイアール(by R)」の一環で、顧客を中心とした第1部と、メディアやバイヤーを招待した第2部に分けて行った。第2部の様子は公式サイトなどで生配信した。

メンズは「エヴァ」がモチーフ
突き抜けた世界観

 ショーはメンズとウィメンズに分けて発表した。メンズは事前にルックで公開したアイテムではなく、「新世紀エヴァンゲリオン」をモチーフにしたスタイルを披露。人類を襲う生命体「使徒」と、それに対抗するために生み出された人造人間「エヴァンゲリオン」を、グラフィックや総柄、アイテムの組み合わせなど多用な手法で表現した。例えば、目が光るヘッドピースにハイネックコート、細身のパンツというスタイリングで綾波レイが操る「エヴァ零号機」を表現したり、紫と緑のカラーブロックを用いたパフジャケットは主人公が操縦する「エヴァ初号機」だったり、他にアスカを思わせるスタイルも登場。作中で「エヴァ」操縦士が付ける耳型のヘッドピースをはじめ、アクセサリー1つ1つにも世界観を詰め込んだ。壁にはアニメのワンシーンを投影し、使徒の襲来を想起させる轟音を響かせるなど、演出と洋服が一体となり、作品のファンならずとも没入してしまうショーを作り上げた。

ウィメンズの
毒々しい生命力

 ウィメンズは、トム・ヨーク(Thom Yorke)がミックスした音楽を背に、ニットにワイドパンツ、ピンヒールを合わせたシンプルなルックでスタート。ニットには神や天使、教会など宗教関連のモチーフを採用し、意味深なムードを作り上げる。そこからショートブルゾンとフード付きのベスト、ロングジャケットなどをレイヤードしたカウボーイルックや、ベロアジャケットにフリルシャツを合わせたバースタイルなど、レトロなムードが続く。時おり透明のビニールパーツを差し込んで、フューチャリスティックなテイストも加えた。最後には、大きなフリルを腰にあしらったワンピースや、無数のフリルをつけて超ボリューミーにしたドレスなど、生命力溢れる服を連打する。目元には仮面のようなラメを付けたり、小さな蝶々やコウモリのような生き物を散りばめた総柄のジャンプスーツを挟んだりと、同ブランドらしい毒っ気も盛り込まれていた。

 ショー終了後の会場では、「まさかのエヴァだったね」「あれって販売するのかな?」「ウィメンズもすごく可愛かった」「見に来れてよかった!」と熱い感情を共有しあう来場者ばかりだった。高橋盾デザイナーの「東京でやるからには、“生”のショーの楽しさ、パワーを伝えたい」というコメントの通り、東京でしか起こせないインパクトを見せつけられた。デジタル発表によってリアルショーの価値が揺らいでいるのは事実だが、リアルの可能性を信じるデザイナーがいる限りは、ファッションショーの楽しさは進化していく。

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「コロナ禍だからこそ、僕らがやるべきこと」”ハマ”の7人が集結。横浜西口一番街オープン

 3月20日(土)、横浜駅西口に新しい横丁がオープンする。オープンに先立って、3月18日(木)、関係者などを招待したレセプションが開催された。コロナ禍で低迷している"ハマ"の外食を活気づけるため、7人の経営者が集結した。横浜西口一番街、"ハマ"の新たなランドマークとなるか。
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「ジョンマスターオーガニック」がエヴァンゲリオンとコラボした限定キットを発売

 「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」は3月25日、人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」とコラボレーションしたキットを数量限定で発売する。ブランドの代表製品に加え、闇夜に潜むエヴァンゲリオン初号機をデザインしたハンドリフレッシュナーをセットしたトートバッグキット(全2色、各8500円)とサコッシュキット(全2色、各7500円)を展開する。

 トートバッグとサコッシュには、「ジョンマスターオーガニック」のロゴとエヴァンゲリオン初号機をプリントした。ティーツリーやユーカリ、レモンなどの精油や自然由来の成分を配合し、肌に潤いを与える「EVA-01ハンドリフレッシュナー」や、乾燥やダメージなどを補修するシャンプー&コンディショナーのミニサイズ、オリーブ果実油やミツロウなどを配合したリップカームを同梱する。

 コラボデザインは、2008年にスタートしたプロジェクト「ラヂオエヴァ (RADIOEVA)」のグラフィックを使用。“日常に溶け込むエヴァンゲリオン”がコンセプトの同プロジェクトは、洋服やバッグ、インテリア、自転車などさまざまなジャンルのアイテムを通して、「新世紀エヴァンゲリオン」の新たな表現方法を発信している。

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【時短命令】グローバルダイニング、東京都を提訴。皆が思う不条理を明らかに。

株式会社グローバルダイニング(本社:東京都港区、代表取締役社長:長谷川 耕造)が、時短命令は違法だとして、東京都に対して損害賠償請求の訴えを起こす意向を固めたと弁護士ドットコムニュースが報じた。早ければ3月22日にも東京地裁に提訴するという。
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「アンダーカバー」が19年ぶりに東京出撃 東コレ頂上決戦“T-1グランプリ”予選第5夜

 2021-22年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が15日に開幕しました。国内外から51ブランドが参加し、4割がリアルショーを行います。「WWDJAPAN.com」では、今シーズンのベストブランドをユーザー投票で決定する“T-1グランプリ“を開催!それに先駆け、記者3人がその日に発表したブランドの中から独断でグランプリ候補を選出します。今日のノミネートブランドはこの3つだ!


東コレ取材2シーズン目の現場取材担当の美濃島
「アンダーカバー(UNDERCOVER)」

見どころ:19年ぶりの東京単独ショーを開催。メンズのモチーフはまさかの「新世紀エヴァンゲリオン」で、先週末に最新作を見たばかりの僕はテンション爆上がり。「第2使徒リリス」(人類の親のような存在)や「エヴァ初号機」(リリスを元に作った対使徒用人造人間)など、作中のアイコニックなキャラやシーンがグラフィックに登場しました。全身白の服と目元が光るヘッドピースや、紫と緑、赤とオレンジなどの象徴的なカラーブロックで「エヴァ」各機を表すなど、世界観を伝える手法もさまざま。危うく“フォースインパクト“が起きちゃうところでした。


7都市のファッションウイークを取材してきたコレクション担当の大杉
「タエ アシダ(TAE ASHIDA)」

見どころ:「タエ アシダ」から招待状と一緒に、桜とツツジの盆栽が届きました!植物の美しさに癒されつつ、自然に囲まれた邸宅の写真を載せた招待状のビジュアルに惹かれて、今日のコレクションを楽しみにしていました。今季は「La maison dans la foret(森のなかの邸宅)」というテーマの通り、邸宅内で撮影した動画を発表しました。室内ということで、ランウエイよりもリアリティーを演出でき、着用シーンも想像しやすいですね。特に目を引いたのは、モコモコしたシャギーニット。ニットドレスはほっこりした印象になりやすいですが、イエローとブラック、パープルの配色と、Aラインのシルエットで上品に提案していて、ドレスアップのオケージョンでも着用できそうです。またプレスノートに書かれた「長いコロナ禍を経て、一歩踏み出すエネルギーを込めた」という芦田多恵デザイナーのポジティブなメッセージにも共感しました。


若手随一の“ファッションバカ”で東コレ初取材の大澤
「アツシナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)」

見どころ:「アツシナカシマ」は、日本を代表する絵画の“楚水”や虎のイラストを使用したド派手なルックが登場。日本画から着想したカラーリングを、明るいトーンにアップデートしました。前シーズンから継続する和の要素はさらに色濃くなり、ブルーとパープルのグラデーションに“楚水”のイラストをのせたMA-1は、アートをリアルクローズに上手くなじませた一着。そのほかレーザー加工で日本画を全面に施したデニムジャケットや、ストリート色の強い“FOREVER STRONG”のロゴを配したスエット、全面花柄のワンピースなどを提案。ヘアメイクは奈良裕也が担当し、暴走族をイメージしたリーゼントのモデルが印象的でした。フィナーレでは、“暗い世の中でも輝き続けたい”という思いから、Hi-STANDARDの「STAY GOLD」を選曲。名曲をバックに、モデルが颯爽と歩く姿は圧巻でした。

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2月のヒットランキング「入浴剤」TOP5 ドラッグストア&バラエティーショップ&EC編

 コロナ禍で「しっかり湯船につかるようになった」という人が増えている。ヤーマンが行った「お風呂に関する意識調査」によれば、2020年3月以降、2割以上がより湯船につかるようになったという。お風呂に入る時間は1カ月合計で平均72.3分になり、おうち時間が伸びたことで、21%の人が「より湯船に浸かるようになった」と回答した。(調査対象女性300人、20~40代、各100人ずつ、ヤーマン調べ)今回は、ドラッグストア「トモズ」、バラエティーショップ「プラザ」、「アットコスメ(@COSME)」のEC「アットコスメショッピング」の入浴剤のヒット製品トップ5を調査した(集計期間:2021年2月1日〜28日)。

【トモズ】
前年同月比40%増に推移し、非常に好調

1位 「バース」“薬用 中性重炭酸入浴剤”(9錠、900円/30錠、2500円)
2位 「クナイプ」“グーテナハトホップ&バレリアンの香り”(50g、150円/850g、2400円)
3位 「シークリスタルス」“エプソムソルト”(1000g、900円)
4位 「キュレル」“入浴剤 医薬部外品”(360ml、742円/420ml、1000円) (編集部調べ)
5位 「バブ」“ミルキーアロマ”(12錠、380円)(編集部調べ)

 「トモズ」の岸野彩商品部チーフは、「1位の『バース(BARTH)』は、『お風呂に入るとぐっすり眠れる』『サウナのように、たくさん汗をかける』『肌がつるつるになる』といった高評価の口コミに後押しされ売り上げが増加。一度使った人がリピーターになることも多い。 2位の『クナイプ(KNEIPP)』は、『おやすみ前のハーブ』と呼ばれるホップとバレリアンの成分を配合し、疲れた心や体を癒やして、リラックスできると好評。3位の『シークリスタルス(SEA CRYSTALS)』は、海水から取れる硫酸マグネシウムが含まれていて、体を芯から温めるので冷え性の方に人気。肌やかかとなどもマッサージでき、使い勝手がいい。4位の『キュレル(CUREL)』は、赤ちゃんから大人まで使える安心感で、お客さま様を獲得した。肌を潤し、お風呂あがりの乾燥も防ぐ。 5位の『バブ』は、ありそうでなかった白濁タイプの“ミルキーアロマ”が一番人気。ミルキーアロマシリーズの中でも、アソートタイプの“ミルキーアロマ” “ナイトアロマ” “ピースフルハーブ”の3種が人気だ」と話す。また、2月の入浴剤売上高について「前年同月比約40%増で推移し、非常に好調なカテゴリーだ。コロナ禍で生活が大きく変化し、入浴の大切さが見直されたことや、おうち時間の充実アイテムとして入浴剤使用者が増えた」と話す。

 全体の傾向については、「セルフケア意識の高まりもあり、保湿関連商品が好調。 自分の体と向き合う人が増え、医薬品のスキンクリームも実績を伸ばしている」と明かす。

【プラザ】
ギフト需要にもマッチするアイテムは上位に

1位 「バース」“薬用 中性重炭酸入浴剤”(9錠、900円)
2位 「バース」“薬用 中性重炭酸入浴剤”(30錠、2500円)
3位 「クナイプ」“バスソルト サクラの香り”(50g、150円)
4位 「クナイプ」“バスソルト ネロリの香り”(50g、150円)
5位 「ヴェレダ」“バスミルク ミニセット”(各20mL×5本、2500円)

 中野幹也スタイリングライフ・ホールディングス商品部H&B課は「1、2位にランクインしたのは、『バース』の“薬用 中性重炭酸入浴剤 ”。セルフケアの時間が取れない人でも、手軽かつ効果的な印象の炭酸入浴剤が上位になった。シンプルでオシャレなパッケージで、特に9錠入りは、ギフト需要も高くホリデーシーズンに人気だ。2位の30錠入りは、価格こそ高めだが、在宅疲れや外出自粛のストレスなどが影響してか、機能性の高さから選ばれた。3位の『クナイプ』の“バスソルト サクラの香り”は、湯船に入れると淡く柔らかい桃色になり、視覚からもリラックス効果が期待できる。春が待ち遠しい冬場に、ブランドで最も売れる限定の香りだ。4位は。『クナイプ』の“バスソルト ネロリの香り”。柑橘系の爽やかな香りで男女ともに人気が高い。5位の『ヴェレダ(WELEDA)』はラベンダー、シトラスなど5種類のミニサイズが楽しめるセット。ミルクタイプで保湿力が高く、5種の香りでおうち美容を楽しめると人気に。美容感度の高い人のギフト購入も目立った」と話す。2月の入浴剤売上高について「前年も高かったが、さらに需要が増えている。疲労回復や肩こりなどのケアを謳ったタイプや、発汗・保湿といった付加価値を高めた商品などが登場し、市場が盛り上がっている印象。在宅時間が増えたことで入浴ニーズは高まっており、今後もさらなる商品の進化が見込める」と話す。

 全体の傾向については、「入浴剤以外では、マスクでの肌荒れや、生活変化によるストレスから、シカやティーツリーといった美容成分を配合し、肌をすこやかに整えるアイテムが好調だ。化粧水やクリームだけでなく、シートマスクやトナーパッドなど形状を問わず需要が高まっている」と語る。

【アットコスメショッピング】
ロングセラーアイテムは、香りや保湿効果で使い分けるユーザーも

1位「アユーラ」“メディテーションバスt”(50ml、560円/300ml、2000円/700mL、 4300円)
2位「バース」“薬用 中性重炭酸入浴剤”(9錠、900円/30錠、2500円)
3位「ハウス オブ ローゼ」“さくらふふふ バスパウダー&タブレット”(35g、200円)
4位「ハウス オブ ローゼ」“さくらふふふ バスビーズ”(8g、120円)
5位「アユーラ」“ナイトリートバス”(50ml、580円/300ml、2500円)

 篠田慶子「アットコスメ」編集長は「1位の『アユーラ』の“メディテーションバスt”は、『アットコスメベストアワード2020下半期入浴剤新人賞』を受賞した製品。長年のロングセラーアイテムが、20年10月にリニューアルした。ミニサイズ(50mL)の“メディテーションバスt”は、同製品を初めて使う層に人気。全体としては、リピーターが多く通常サイズも好調だ。2位の『バース』は19、20年と連続で入浴剤部門 1位を受賞したアイテム。寒い日が続く時期は、特に売れ行きが好調。3、4位は『ハウス オブ ローゼ』がランクイン。3位の“さくらふふふ バスパウダー&タブレット”は、パウダーと炭酸タブレットがミックスされた微発泡タイプの入浴剤。4位“さくらふふふ バスビーズ”は、お湯に入れるとバスオイルの入ったハートの形のカプセルが溶ける入浴剤だ。どちらも、個包装で気軽に買いやすいのも魅力。5位の『アユーラ』の“ナイトリートバス”は、『1位の“メディテーションバスt”のファンで “ナイトリートバス”も試してみた』という口コミが多く見られた。香りや保湿効果で使い分けている人もいる」と話す。

 全体の傾向については、「入浴剤は、店舗全体の成長率を上回る形で伸長した。また、毎年1、2月に限定発売するさくら系の香りのアイテムは人気が高い。入浴剤だけでなく、ヘアケアやボディーケア、フレグランスなど春の訪れを感じさせる、季節限定アイテムが各ブランドから発売されているので、今後も動向に期待したい」と話す。

小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる

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2月のヒットランキング「入浴剤」TOP5 ドラッグストア&バラエティーショップ&EC編

 コロナ禍で「しっかり湯船につかるようになった」という人が増えている。ヤーマンが行った「お風呂に関する意識調査」によれば、2020年3月以降、2割以上がより湯船につかるようになったという。お風呂に入る時間は1カ月合計で平均72.3分になり、おうち時間が伸びたことで、21%の人が「より湯船に浸かるようになった」と回答した。(調査対象女性300人、20~40代、各100人ずつ、ヤーマン調べ)今回は、ドラッグストア「トモズ」、バラエティーショップ「プラザ」、「アットコスメ(@COSME)」のEC「アットコスメショッピング」の入浴剤のヒット製品トップ5を調査した(集計期間:2021年2月1日〜28日)。

【トモズ】
前年同月比40%増に推移し、非常に好調

1位 「バース」“薬用 中性重炭酸入浴剤”(9錠、900円/30錠、2500円)
2位 「クナイプ」“グーテナハトホップ&バレリアンの香り”(50g、150円/850g、2400円)
3位 「シークリスタルス」“エプソムソルト”(1000g、900円)
4位 「キュレル」“入浴剤 医薬部外品”(360ml、742円/420ml、1000円) (編集部調べ)
5位 「バブ」“ミルキーアロマ”(12錠、380円)(編集部調べ)

 「トモズ」の岸野彩商品部チーフは、「1位の『バース(BARTH)』は、『お風呂に入るとぐっすり眠れる』『サウナのように、たくさん汗をかける』『肌がつるつるになる』といった高評価の口コミに後押しされ売り上げが増加。一度使った人がリピーターになることも多い。 2位の『クナイプ(KNEIPP)』は、『おやすみ前のハーブ』と呼ばれるホップとバレリアンの成分を配合し、疲れた心や体を癒やして、リラックスできると好評。3位の『シークリスタルス(SEA CRYSTALS)』は、海水から取れる硫酸マグネシウムが含まれていて、体を芯から温めるので冷え性の方に人気。肌やかかとなどもマッサージでき、使い勝手がいい。4位の『キュレル(CUREL)』は、赤ちゃんから大人まで使える安心感で、お客さま様を獲得した。肌を潤し、お風呂あがりの乾燥も防ぐ。 5位の『バブ』は、ありそうでなかった白濁タイプの“ミルキーアロマ”が一番人気。ミルキーアロマシリーズの中でも、アソートタイプの“ミルキーアロマ” “ナイトアロマ” “ピースフルハーブ”の3種が人気だ」と話す。また、2月の入浴剤売上高について「前年同月比約40%増で推移し、非常に好調なカテゴリーだ。コロナ禍で生活が大きく変化し、入浴の大切さが見直されたことや、おうち時間の充実アイテムとして入浴剤使用者が増えた」と話す。

 全体の傾向については、「セルフケア意識の高まりもあり、保湿関連商品が好調。 自分の体と向き合う人が増え、医薬品のスキンクリームも実績を伸ばしている」と明かす。

【プラザ】
ギフト需要にもマッチするアイテムは上位に

1位 「バース」“薬用 中性重炭酸入浴剤”(9錠、900円)
2位 「バース」“薬用 中性重炭酸入浴剤”(30錠、2500円)
3位 「クナイプ」“バスソルト サクラの香り”(50g、150円)
4位 「クナイプ」“バスソルト ネロリの香り”(50g、150円)
5位 「ヴェレダ」“バスミルク ミニセット”(各20mL×5本、2500円)

 中野幹也スタイリングライフ・ホールディングス商品部H&B課は「1、2位にランクインしたのは、『バース』の“薬用 中性重炭酸入浴剤 ”。セルフケアの時間が取れない人でも、手軽かつ効果的な印象の炭酸入浴剤が上位になった。シンプルでオシャレなパッケージで、特に9錠入りは、ギフト需要も高くホリデーシーズンに人気だ。2位の30錠入りは、価格こそ高めだが、在宅疲れや外出自粛のストレスなどが影響してか、機能性の高さから選ばれた。3位の『クナイプ』の“バスソルト サクラの香り”は、湯船に入れると淡く柔らかい桃色になり、視覚からもリラックス効果が期待できる。春が待ち遠しい冬場に、ブランドで最も売れる限定の香りだ。4位は。『クナイプ』の“バスソルト ネロリの香り”。柑橘系の爽やかな香りで男女ともに人気が高い。5位の『ヴェレダ(WELEDA)』はラベンダー、シトラスなど5種類のミニサイズが楽しめるセット。ミルクタイプで保湿力が高く、5種の香りでおうち美容を楽しめると人気に。美容感度の高い人のギフト購入も目立った」と話す。2月の入浴剤売上高について「前年も高かったが、さらに需要が増えている。疲労回復や肩こりなどのケアを謳ったタイプや、発汗・保湿といった付加価値を高めた商品などが登場し、市場が盛り上がっている印象。在宅時間が増えたことで入浴ニーズは高まっており、今後もさらなる商品の進化が見込める」と話す。

 全体の傾向については、「入浴剤以外では、マスクでの肌荒れや、生活変化によるストレスから、シカやティーツリーといった美容成分を配合し、肌をすこやかに整えるアイテムが好調だ。化粧水やクリームだけでなく、シートマスクやトナーパッドなど形状を問わず需要が高まっている」と語る。

【アットコスメショッピング】
ロングセラーアイテムは、香りや保湿効果で使い分けるユーザーも

1位「アユーラ」“メディテーションバスt”(50ml、560円/300ml、2000円/700mL、 4300円)
2位「バース」“薬用 中性重炭酸入浴剤”(9錠、900円/30錠、2500円)
3位「ハウス オブ ローゼ」“さくらふふふ バスパウダー&タブレット”(35g、200円)
4位「ハウス オブ ローゼ」“さくらふふふ バスビーズ”(8g、120円)
5位「アユーラ」“ナイトリートバス”(50ml、580円/300ml、2500円)

 篠田慶子「アットコスメ」編集長は「1位の『アユーラ』の“メディテーションバスt”は、『アットコスメベストアワード2020下半期入浴剤新人賞』を受賞した製品。長年のロングセラーアイテムが、20年10月にリニューアルした。ミニサイズ(50mL)の“メディテーションバスt”は、同製品を初めて使う層に人気。全体としては、リピーターが多く通常サイズも好調だ。2位の『バース』は19、20年と連続で入浴剤部門 1位を受賞したアイテム。寒い日が続く時期は、特に売れ行きが好調。3、4位は『ハウス オブ ローゼ』がランクイン。3位の“さくらふふふ バスパウダー&タブレット”は、パウダーと炭酸タブレットがミックスされた微発泡タイプの入浴剤。4位“さくらふふふ バスビーズ”は、お湯に入れるとバスオイルの入ったハートの形のカプセルが溶ける入浴剤だ。どちらも、個包装で気軽に買いやすいのも魅力。5位の『アユーラ』の“ナイトリートバス”は、『1位の“メディテーションバスt”のファンで “ナイトリートバス”も試してみた』という口コミが多く見られた。香りや保湿効果で使い分けている人もいる」と話す。

 全体の傾向については、「入浴剤は、店舗全体の成長率を上回る形で伸長した。また、毎年1、2月に限定発売するさくら系の香りのアイテムは人気が高い。入浴剤だけでなく、ヘアケアやボディーケア、フレグランスなど春の訪れを感じさせる、季節限定アイテムが各ブランドから発売されているので、今後も動向に期待したい」と話す。

小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる

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タカラトミー新規事業の第1弾はネイルチップ専用のプリント機 百貨店や商業施設で展開

 玩具メーカーのタカラトミーは昨年11月、新規事業領域の拡大を図るべく、“遊び”をキーにしたトレンド商品の開発を行う「Hitsビジネス本部 ファッションエンターテイメント事業室」を設立した。その第1弾として今春、ネイルチップが作成できる専用プリント機「ネルチップ」を全国で展開する。3月20日からタイトーステーション新宿東口店など6カ所で先行稼働し、4月上旬からは全国のアミューズメント施設や百貨店、商業施設、コスメ・アクセサリーショップなどで順次稼働する。1プレイ(14枚)500円。

 同社によると、「取り外しが簡単なネイルチップは、学校や部活、アルバイトなどで普段ネイルが難しい人も楽しめる」とし、ティーンから大人までをターゲットに展開する。広報担当者は、「百貨店や商業施設に設置する場合は玩具売り場ではなく、ティーンが立ち寄れるような場所を想定する。年内に1000台の設置を目指す」と話す。

 ネイルデザインは中高生の意見を参考にした300種類以上をそろえる。専用のスマートフォンアプリも用意し、写真やイラストを取り込んだオリジナルデザインの作成も可能だ。インクジェットのプリント技術を活かし、印刷時間は約50秒と短時間で完成する。チップサイズは1種で、最大サイズは縦15.75mm×横12.67mm、最小サイズは縦11.31mm×横6.7mmの左右各7サイズをそろえる。

 イメージキャラクターには、ティックトック(TikTok)やユーチューブ(YouTube)など総フォロワー数500万超えの、なえなのを起用。単独出演初となるテレビCMを展開する。

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タカラトミー新規事業の第1弾はネイルチップ専用のプリント機 百貨店や商業施設で展開

 玩具メーカーのタカラトミーは昨年11月、新規事業領域の拡大を図るべく、“遊び”をキーにしたトレンド商品の開発を行う「Hitsビジネス本部 ファッションエンターテイメント事業室」を設立した。その第1弾として今春、ネイルチップが作成できる専用プリント機「ネルチップ」を全国で展開する。3月20日からタイトーステーション新宿東口店など6カ所で先行稼働し、4月上旬からは全国のアミューズメント施設や百貨店、商業施設、コスメ・アクセサリーショップなどで順次稼働する。1プレイ(14枚)500円。

 同社によると、「取り外しが簡単なネイルチップは、学校や部活、アルバイトなどで普段ネイルが難しい人も楽しめる」とし、ティーンから大人までをターゲットに展開する。広報担当者は、「百貨店や商業施設に設置する場合は玩具売り場ではなく、ティーンが立ち寄れるような場所を想定する。年内に1000台の設置を目指す」と話す。

 ネイルデザインは中高生の意見を参考にした300種類以上をそろえる。専用のスマートフォンアプリも用意し、写真やイラストを取り込んだオリジナルデザインの作成も可能だ。インクジェットのプリント技術を活かし、印刷時間は約50秒と短時間で完成する。チップサイズは1種で、最大サイズは縦15.75mm×横12.67mm、最小サイズは縦11.31mm×横6.7mmの左右各7サイズをそろえる。

 イメージキャラクターには、ティックトック(TikTok)やユーチューブ(YouTube)など総フォロワー数500万超えの、なえなのを起用。単独出演初となるテレビCMを展開する。

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「グッチ」がARで“お花見”イベント 東京タワーを「グッチカラー」にライトアップ

 「グッチ(GUCCI)」は、お花見にインスピレーションを得た“GUCCI HANAMI”を、3月19日と26日の日没から深夜0時まで、東京タワーで開催する。タワーを「グッチ」カラーと桜色にライトアップするほか、3月19日〜4月2日に専用サイトでAR(仮想現実)映像による“お花見”体験も提供する。

 ARは、期間中に専用サイト「g-hanami.com」にアクセスし、スマートフォンのカメラを東京タワーに向けると、画面に春を告げる花々が咲く仕組みだ。ARイメージをそのまま撮影し、友人や家族にシェアすることも可能だ。ARで映し出される花々は、1960年代から70年代にかけて活躍した米デザイナー、ケン・スコット(Ken Scott)によるフローラルパターン。このパターンは、「グッチ」のエピローグ・コレクションにも用いられた。

 「グッチ」は、「2021年はブランド創設100周年を迎える重要な年。リアルなライトアップとバーチャルの世界を融合した“お花見”は、その幕開けとなるイベント。日本と新しい季節を迎える喜びを分かち合いたい」という。

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丸の内にD2Cブランドのショールーミングストア 三菱地所など3社が運営

 三菱地所とカウンターワークス、SPACERの3社は、D2Cブランドを実際に試着・購入できるショールームを3 月23 日~4 月19 日まで東京・丸の内の新丸ビル3階アトリウムに設置する。

 ショールームでは、試着室と商品の受け渡しや返却、購入ができるスマートコインロッカーを設置。D2Cブランドとのリアルな接点を設けてブランドストーリーや商品の特性を伝える機会などを作るほか、ブランドの認知度向上も期待できる。機能性のある日常着を提案する「オールユアーズ(ALL YOURS)」や残布を再利用したアップサイクルブランド「アンノウト(ANNAUT)」、“育てる”がコンセプトのレザーブランド「ラルーチェ(LALUCE)」など10 ブランドが出展する。

 D2Cのアパレルブランドはインターネット上で完結できるものの、一方で「実物を見たり、試着をしたりしてから購入したい」「新しいブランドとも出会いたい」といったユーザーのニーズも高まっている。今回の取り組みを通してデジタルとリアルを融合した新たな購買体験の創出を検討していく。

 小売及び商業施設のデジタルトランスフォーメーション支援を手掛けるカウンターワークスは、ショールームの設計や運営、利用者の行動データを解析し、商業施設に運営改善へとつながるプラットフォームを提案する。購入や受け取り、予約をスマートフォンで完結できるコインロッカーを展開するSPACERは、スマートコインロッカーの設置、商品受け取りの予約サイトを提供する。

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「ルイ・ヴィトン」銀座並木通り店&展覧会にJO1や岩田剛典、新田真剣佑、ローラら豪華ゲストが来場

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はリニューアルした銀座並木通り店と展覧会“ルイ・ヴィトン &”のプレビューを3月17日と18日にそれぞれ行った。

 20日にリニューアルオープンする銀座並木通り店は1〜4階がウィメンズやメンズのアイテムが並ぶ店舗スペースで、6階にはVIP・VICサロンが、7階には須賀洋介と協業したカフェ「ル カフェ ヴィー(LE CAFE V)」とチョコレートを扱う「ル ショコラ ヴィー(LE CHOCOLAT V)」が入る。プレビューにはブランドアンバサダーの市川海老蔵や岩田剛典、広瀬すずをはじめ、ローラやKoki、新田真剣、杉野遥亮、Nissy(西島隆弘)、谷まりあ、ディーン・フジオカ、冨永愛、NIGO®、AMIAYA、マドモアゼルユリアらが来場した。

 3月19日〜5月16日に原宿のジング(JING)で開催する展覧会“ルイ・ヴィトン &”のプレビューには、銀座並木通り店にも来場したアンバサダーやセレブリティのほか、JO1、桐谷美玲、大政絢、中村アン、山本未來、山田優、河北麻友子、紗栄子、小嶋陽菜、emma、朝比奈彩、SWAY、佐野玲於、桜田通、甲斐翔真、小関裕太、片岡千之助、宮世琉弥、新田真剣佑ら豪華ゲストが来場した。展覧会は10の展示スペースで過去のコラボレーションを振り返るもの。入場には事前予約が必要で、同ブランドの公式サイトで受け付けている。

■「ルイ・ヴィトン」銀座並木通り店
オープン日:3月20日
営業時間:11:00〜20:00
住所:東京都中央区銀座7-6-1
定休日:不定休

■LOUIS VUITTON &
開催期間:3月19日〜5月16日
営業時間:10:00〜20:00(最終入場は19:30)
住所:東京都渋谷区神宮前6–35-6 JING
定休日:無休
※入場には事前予約が必要

「ルイ・ヴィトン」銀座並木通り店

“ルイ・ヴィトン &”

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「ルイ・ヴィトン」銀座並木通り店&展覧会にJO1や岩田剛典、新田真剣佑、ローラら豪華ゲストが来場

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はリニューアルした銀座並木通り店と展覧会“ルイ・ヴィトン &”のプレビューを3月17日と18日にそれぞれ行った。

 20日にリニューアルオープンする銀座並木通り店は1〜4階がウィメンズやメンズのアイテムが並ぶ店舗スペースで、6階にはVIP・VICサロンが、7階には須賀洋介と協業したカフェ「ル カフェ ヴィー(LE CAFE V)」とチョコレートを扱う「ル ショコラ ヴィー(LE CHOCOLAT V)」が入る。プレビューにはブランドアンバサダーの市川海老蔵や岩田剛典、広瀬すずをはじめ、ローラやKoki、新田真剣、杉野遥亮、Nissy(西島隆弘)、谷まりあ、ディーン・フジオカ、冨永愛、NIGO®、AMIAYA、マドモアゼルユリアらが来場した。

 3月19日〜5月16日に原宿のジング(JING)で開催する展覧会“ルイ・ヴィトン &”のプレビューには、銀座並木通り店にも来場したアンバサダーやセレブリティのほか、JO1、桐谷美玲、大政絢、中村アン、山本未來、山田優、河北麻友子、紗栄子、小嶋陽菜、emma、朝比奈彩、SWAY、佐野玲於、桜田通、甲斐翔真、小関裕太、片岡千之助、宮世琉弥、新田真剣佑ら豪華ゲストが来場した。展覧会は10の展示スペースで過去のコラボレーションを振り返るもの。入場には事前予約が必要で、同ブランドの公式サイトで受け付けている。

■「ルイ・ヴィトン」銀座並木通り店
オープン日:3月20日
営業時間:11:00〜20:00
住所:東京都中央区銀座7-6-1
定休日:不定休

■LOUIS VUITTON &
開催期間:3月19日〜5月16日
営業時間:10:00〜20:00(最終入場は19:30)
住所:東京都渋谷区神宮前6–35-6 JING
定休日:無休
※入場には事前予約が必要

「ルイ・ヴィトン」銀座並木通り店

“ルイ・ヴィトン &”

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マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」 Vol.7 ファッション好きの少女がデザイナーになるまで【小学生編】

前回は、「デザイナーになりたい、自分のブランドが欲しいなんて夢を思い描いたことなかった」とお伝えした。だが、実は12歳のとき一度だけ「デザイナーになりたい」と両親に嘘をついたことがある。

私は三姉妹の末っ子で、服から音楽まで全て姉の真似ばかりして、うっとうしがられる妹だった。姉は当時モデルをしていたので、私もどうしてもモデルになりたかった。

チャンスがあってモデル事務所に所属したのは11歳のとき。キッズモデルとして仕事を始めて1年が経ったころ、私の活動が学校の目に止まるようになり、周りがざわつき始めた。

小学校は大学までエスカレーター式に進学できる私立の女子校で、厳格な校風だった。昨日観たテレビ番組ですら、校内で大声で話をすればすこぶる怒られるほどだった。在校生の芸能界入りがバレれば、きっと退学だったと思う。

学校か、モデルかの決断を迫られ、私がモデルを続けるために転校を望んでいると分かると、教育熱心だった母は「せっかくいい学校に入学させたのに」と泣き、夢を大事にする父でさえ「大学までの人生プランを報告しなさい。それ次第で考える」と怒っていた。そんな状況でただ「モデルになりたい」と言うだけでは、両親は絶対に納得しない。そこで、自由を手にするためについた嘘が「私は、デザイナーになりたい」だった。

「洋服が好きだから、高校を卒業するまでにお金を貯めて、ニューヨークのパーソンズに行ってデザイナーになる。今の学校じゃファッションを学べない」と。すると父は一言「頑張れ」と言ってくれた。

モデルを続けるためにとっさについた嘘が、いつしか本当の夢になっていった。辛い時や苦しい時には「大丈夫。私にはデザイナーという夢がある。こんなところで負けるな。諦めるな」と心の支えになっていた。「洋服が好き」という子どもの純粋な思いから出てきた嘘が、未来絵図となって進むべき道を示し、そこに向かってまっしぐらに走るうちに“デザイナー”という夢は叶っていた。しかもサステナブルなブランドの……。それは、父も想像していなかった私の創造力だった。

つづく……

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「フォーサムワン」2021-22年秋冬東京コレクション

 「フォーサムワン(FORSOMEONE)」が2021-22年秋冬コレクションを東京で発表した。

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「ディ_カフェイン オム」2021-22年秋冬東京コレクション

 「ディ_カフェイン オム(DE_CAFFEINE HOMME)」が2021-22年秋冬コレクションを東京で発表した。

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「ゾゾタウン」が大幅リニューアル その裏側を伊藤COOが語る

 3月18日は、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOのエンジニアたちにとって記念すべき1日だ。「ゾゾタウン」のウェブサイトとアプリの大幅リニューアルに加え、新たにハイブランドを集積した「ゾゾヴィラ(ZOZO VILLA)」とコスメを集積した「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」をオープンさせ、さらには「ゾゾコスメ」の強力な販促ツールである肌計測ツール「ゾゾグラス(ZOZOGLASS)」のためのシステムも動かせねばならかった。テクノロジー部門を率いる伊藤正裕ZOZO取締役COOは、「圧倒的に“過去イチ”大変でした(笑)」と笑いながら話すものの、リニューアルにはつきもののシステムトラブルなどもなく、ほっと胸をなでおろしたはずだ。

 伊藤COOは2014年に自らが立ち上げたベンチャー企業ヤッパとともにZOZOに合流後、15年以降は技術部門の実質的なトップとしてZOZOのエンジニアたちを率いてきた。その伊藤COOにとっても、3月18日は重要なターニングポイントだ。「ゾゾタウン」は従来の「全てのアイテム」に加え、「シューズ」「コスメ」「ゾゾヴィラ」という3カテゴリーに分割し、「アイテムごとに“モジュール化”した。今後は各カテゴリーで、裏側でAI(人工知能)を走らせユーザーに合わせてパーソナライズする。ユーザーが欲しいものをジャストなタイミングで見せられる、そうしたサイト設計に変わっていく」という。

 「ゾゾコスメ」の立ち上がりは、ロケットスタートとは行かなかった。取扱数500ブランドを打ち出しているものの、現在のコスメショップ数は約50に過ぎず、目玉である「ディオール(DIOR)」「ジバンシイ(GIVENCHY)」「ゲラン(GUERLAIN)」の3ブランドの販売も18日のオープン日に間に合っていない。他にも、最大手の日本ロレアルのブランドを筆頭に、若い女性に人気の「スック(SUQQU)」「シロ(SHIRO)」も現時点では出店していない。伊藤COOは「データベース連携やセキュリティ監査などで、思った以上に時間がかかっている。公表していないものの、(出店が)決まっている企業がまだ他にもある」と語るものの、ある国内の有力化粧品ブランドは「いまは様子見」と、慎重な姿勢を見せている。

 ただ、「様子見」という姿勢であれば、近い内に出店することになる可能性は高い。「ゾゾタウン」がコスメが相性がいいのは明らかで、女性のユーザーを533万人も抱え、しかも最も多くの割合を占めるのが16〜24歳のZ世代なのだ。ほとんどのファッションブランドの場合、「ゾゾタウン」支店だけでリアル店舗の旗艦店の数倍を軽く売り上げる。そのケタ違いのパワーは、化粧品ブランドにも適用されるはずだ。そうなると今は「様子見」のコスメブランドもいずれは出店に動くはずだ。

 サイトリニューアルをひとまず成功させた伊藤COOにとって、今後の課題はビッグデータの活用になる。ヤフーやLINEの抱えるビッグデータはどこまで「ゾゾ」の販売を底上げできるのか。ヤフーやLINEの持つ情報はメディアとしての閲覧履歴や属性データなどで、コマースにとって最重要な情報である購買データを豊富に持っているわけではない。だが伊藤COOは、「これはあくまで非常に単純なたとえ話」と前置きした上で、「たとえば車が好きな人がいたとしてマセラッティが好きな人とローバーが好きな人、ベンツが好きな人のファッションってそれぞれ違いますよね。データの活用にはそのような可能性も一つある。水面下では試験的にヤフーの情報を活用する試みも行っているが、確実にシナジー効果は出ている」という。

 Zホールディングスのグループ全体でビッグデータを活用し、それを「ゾゾタウン」の販売にも生かす、という試みが本格的に始動するのはいつなのか。「現時点では確かなことは言えないが、スケジュール的には2〜3年以内というところ。やるべきことは見えていて、あとはどう実行に移すかというフェーズに入っている」。

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「シャネル」がカルチャーやアートを支援するプロジェクト発足 パトロン文化を継承

 シャネルは、国際的な美術館やギャラリーなどとパートナーシップを結んでアート業界の支援に取り組むシャネル・カルチャー・ファンド(Chanel Culture Fund)を設立した。同ファンドは3年にわたるプログラムで、ブランドの伝統であるパトロン文化や、ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanell)創業者が大切にした芸術家や職人を支援する精神を引き継ぐ。

 ファンドの一部として、「シャネル ネクスト プライズ」を立ち上げる。応募条件において性別や国籍、年齢は問わず、音楽やダンス、パフォーマンス、ビジュアルアートの分野から、その分野に新風を巻き起こしている10人を選出する。入賞者は10万ユーロ(約1300万円)の賞金に加えて、シャネルが運営するメンターシッププログラムやネットワーク・コミュニティーへの参加権を獲得する。選考はインターナショナル・アドバイザリー・ボードを設立して行う。詳細はおって発表するという。

 国際的な美術館やギャラリーなどと結んだパートナーシップでは、業界を超えたコラボレーションを促進し、アート業界へ新しい視点を提供する。提携先とプロジェクトをともに立ち上げ、スポットライトが当たりづらい分野に光を当てて文化と社会に貢献する変革的なアイデアの誕生を支援する。中国を中心に、アジアでの新たな文化的パートナーの確立にも乗り出した。

 提携先は、ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリー(Narional Portrait Gallery)やロサンゼルスのアンダーグラウンド・ミュージアム(The Underground Museum)、パリのポンピドゥー・センター(Centre Pompidou)、モスクワのGES-2など。ナショナル・ポートレート・ギャラリーでは2023年のリニューアルオープンに向けて、「物語を再解釈する(Reframing the Narrative)」というプロジェクトに取り組む。チームはコレクションやディスプレーに表れている女性の存在や描かれ方に焦点を当てて研究やまとめを行う。

 ほかにも、アンダーグラウンド・ミュージアムとは共同で、新しいことに挑戦するキュレーターを支援する資金を提供する。ポンピドゥー・センターでは、サステナブルな都市開発とコミュニティー育成のための新しいエコシステムの構築を目指して、デザイナーとアーティスト、科学者をつなぐ長期プロジェクトを立ち上げる。GES-2では3年間のメンターシッププログラムとそれに伴う研修期間の保障を行って、演劇や音楽、ダンス、映像の分野で多岐に活躍するロシアの女性アーティストらを支援する。

 シャネルは21年1月に、映画やアート、建築、ダンス、音楽、ファッションなどの分野で活躍する著名人らが出演するポッドキャストシリーズ「シャネル・コネクツ(CHANEL CONNECTS)」をスタートした。ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー(Serpentine Gallery)で最高経営責任者も務めたヤナ・ピール(Yana Peel)=シャネル アートおよびカルチャー部門グローバル・ヘッドは、「世界が複雑で新しい環境に向かって進むとき、アーティストたちはいつも社会を前進させるアイデアを生み出してきた。シャネルは長くにわたってアートの活性化と進歩を支援してきた。その伝統を受け継ぎ、未来を開拓していく者をサポートしたい。新しい方法で文化を生み出すことを楽しみにしている。人々を惹きつける斬新な方法や、『シャネル』だから実現できるプロジェクトとは何かをイノベーターたちとともに突き詰めていきたい」と語った。

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「リック・オウエンス」 × 「ドクターマーチン」第1弾は幾何学的シューレースの“1460”

 「リック・オウエンス(RICK OWENS)」は、シューズブランド「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」とのコラボレーション第1弾として、プラットフォームブーツ“1460 BEX DS RO”(4万6000円)を3月20日に発売する。「リック・オウエンス」直営店や一部のセレクトショップ、「ドクターマーチン」公式オンラインストアで扱う。第2弾は今年5月に発売を予定している。

 コラボブーツは、チャンキーソール“BEX”を用いた人気モデル“1460”をベースに、「リック・オウエンス」を代表するタープカラーのシューレースを六芒星のような幾何学的パターンで組み合わせた。また“1460”は8ホールを特徴とするブーツだが、コラボモデルではホールをシルバーのメタルに変更して不規則に配置。ヒールループとダブルのウェルトステッチ部分にもタープカラーを使用したほか、両ブランドのロゴを配したインソールやブラックカラーのシューレースが付属する。従来の型にとらわれない「リック・オウエンス」らしい一足に仕上げた。

 リック・オウエンスは、「私が10代のころ、『ドクターマーチン』は、シンプルかつ控えめなデザインに、男性らしさを兼ね備えたブランドだと感じていた。コラボモデルのデザインは、われわれが永遠に合理的な秩序を求める象徴や希望の印、さらには若さゆえの永遠の無謀さへの愛情に満ちた祝福という願いを込めている」とコメントした。

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アイスタイルが博報堂と協業 AI活用で美容プロダクト購買予兆モデルを構築

 アイスタイルはこのほど、博報堂と協業し、クライアント企業のビューティ領域におけるAI技術を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)推進支援と、ブランドとユーザーの関係性の構築支援を目的としたプロジェクト「BEAUTY DATA STUDIO」を始動した。その第1弾としてAI技術を活用した予兆モデル構築及び、ソリューションの共同開発を開始する。

 同社によると、現在、化粧品市場ではSNSの普及や新型コロナウイルスの影響で非接触化などが進み、広告や接客などあらゆる顧客接点のDX化が加速し、生活者の購買行動パターンが複雑化しているという。データを活用したマーケティング活動の重要性が高まり、さまざまな企業がAI技術を活用したデータ分析などに取り組んでいるが、データを活用した「生活者が動く」アプローチの設計まで含めたソリューションの提供はまだ充分ではない状況と分析した。

 そこで、「BEAUTY DATA STUDIO」では、アイスタイルと博報堂の持つアセット(有用なもの)を掛け合わせ、購買のみならず、商品ページの閲覧やライブ配信の視聴、カウンセリングの体験など「生活者が動く」アプローチの設計まで一気通貫したソリューションの提供を目指す。

 アイスタイルの持つ美容系総合ポータルサイト「アットコスメ(@COSME)」から得たビューティデータと、博報堂の持つ生活者DMP(データ マネジメント プラットフォーム)を活用し、美容プロダクトの購買に繋がる生活者の意識や行動変化を多面的に捉え、AI技術を活用した購買予兆モデルの構築を開始する。

 そこから得たデータによるユーザー理解をもとに、博報堂のマーケティング力・クリエイティブ力で行動を促す適切なアクションを設計し、美容に関心のあるユーザーが集まる「アットコスメ」のプラットフォームを活用しながら、ビューティ企業向けの顧客獲得や育成ソリューションの開発に共同で取り組む。

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セイコーウオッチ次期社長に内藤副社長が昇格

 セイコーウオッチは、4月1日付で内藤昭男副社長が社長に昇格する人事を発表した。高橋修司社長は6月29日付で親会社セイコーホールディングス(HD)の社長に就任する予定。

 内藤次期社長は1960年11月9日生まれ、茨城県出身。84年に上智大学を卒業し、同年、服部セイコー(現セイコーHD)に入社。セイコーオーストラリア社長、セイコーHD法務部長、常務取締役、セイコーアメリカ社長などを経て、2019年12月から現職に就いていた。

 創業家の服部真二セイコーHD代表取締役会長は、セイコーウオッチにおいては代表権のない取締役会長となる。

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セイコーウオッチ次期社長に内藤副社長が昇格

 セイコーウオッチは、4月1日付で内藤昭男副社長が社長に昇格する人事を発表した。高橋修司社長は6月29日付で親会社セイコーホールディングス(HD)の社長に就任する予定。

 内藤次期社長は1960年11月9日生まれ、茨城県出身。84年に上智大学を卒業し、同年、服部セイコー(現セイコーHD)に入社。セイコーオーストラリア社長、セイコーHD法務部長、常務取締役、セイコーアメリカ社長などを経て、2019年12月から現職に就いていた。

 創業家の服部真二セイコーHD代表取締役会長は、セイコーウオッチにおいては代表権のない取締役会長となる。

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「ザボディショップ」が“SELF LOVE”キャンペーンを始動 2人のエキスパートがありのままの自分を受け入れるために指南

 「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」は自身を尊敬し、ありのままの自分を受け入れる“SELF LOVE(セルフラブ)”キャンペーンを3月25日にオンラインサイトや店頭で開始する。今後、各国でセルフラブにまつわるデータや情報、専門家と協業してアドバイスなどを発信する。女優でありながらセルフラブの啓もう活動を行うジャミーラ・ジャミル(Jameela Jamil)などを筆頭に、各国からリーダーを迎えてセルフラブにまつわる体験やストーリーを展開する。日本はkemioと長谷川ミラが選ばれ、3月30日にはアプリ会員向けのオンライントークイベントを開催予定だ。

 グローバル規模で行う一大キャンペーンに先駆け、メディア向けにジャミーラと「ザボディショップ」のセルフラブエキスパートのサラ・クブリック(Sara Kuburic) を交えた“SELF LOVE(セルフラブ)”に関するラウンドテーブルが行われた。

セラピストとの出会いで“セルフラブ”に目覚める

 ジャミーラは女優業だけでなくモデルや作家、アクティビストとしても活動し、「女性として、自分を誇りに思い、自分はありのままで素晴らしいと信じることは社会的や政治の偏ったバイヤスに立ち向かうこと」 と説いてきた。セルフラブやフェミニストのトピックスを自由に話し合い、意見を交換するプラットフォーム「アイ・ウェイ(I Weigh)」を立ち上げたほか、ポッドキャストやSNSなどでも声だかに訴えかけている。そんな彼女がセルフラブに目覚めたきっかけは、セラピストと会うようになってからだという。「セラピストと話していくうちに、自分の中にため込んできたトラウマや不健康な考え方が顕著化してきた。これまでどれほど周りの意見を気にして行動してきたか、他人に言われたことをひたすら鵜呑みにしてきたのか、社会の基準に合わせてきたか、自分の幸せを最優先にしてこなかったのか。それが結果的に自分の幸せも、成長までも妨げることに気づいた時に、涙が出そうになったわ。そこから、もっと自分を大切にしようと思い、“セルフラブ”の旅が始まったの」と語る。

「“セルフラブ”は自己肯定への旅」

 そもそも“セルフラブ”とはどんなものなのか?「旅よ。女性にとってありのままの自分を受け入れることってとても難しいと思うの。幼い頃から『かわいくないといけない』『美しくないと認められない』と刷り込まれることが多いから。“セルフラブ”とは、そんな刷り込みを1枚ずつ剥がしていくような作業。1日ではかなわない作業だから、私はよく旅に例えるの。先日35歳になったけれど、まだ旅の途中よ。少しずつでもいいから、“セルフヘイト”をなくし、その分のスペースをポジティブな思いで埋める。そうすると、自分を尊敬できるようになるし、自然に他人の意見とか、フェイクニュースとか気にならなくなるはず」とジャミーラ。

 モデルとして活動する彼女だが、雑誌の撮影ではレタッチされることも拒否し続けているという。「今の時代、インスタグラムを見ると、みんな同じ顔・体型でしょう?そんなの現実的じゃないわ。雑誌や化粧品企業の広告キャンペーンではその非現実的な美の基準に合わせてレタッチされることが当たり前。自分もそのような経験があるけど、雑誌に載っている自分と、鏡に映る自分の姿がまるで違い、とても悲しくなって耐えられなくなったの。幼少期は自分の見た目が嫌で、白人のようになりたかった。でもそれはメディアや社会が白人中心の美の理想を発信していて、その影響を受けていたから。私のような見た目のロールモデルもいなかったしね。だから私は美しさは十人十色だということを伝えるためにも、肌色を明るくしてもらいたくないし、毛穴も消して欲しくない。一切レタッチしないように指示しているわ」。

SNSでフォローする人を見直す必要性

 昨今はSNSの普及で「ありのままの自分を受け入れる」ことが難しくなっていると続ける。特にTikTokではウエストをヘッドフォンのケーブルで結べられるかや、ウエストの幅をA4サイズの紙と比較するなど、スリムな体型を称賛するチャレンジが流行っていることに懸念を示した。「SNSで流行しているそういったチャレンジは本当に最悪よね!特に若い女の子に『痩せなきゃ美しくない』という不健康な思い込みを浸透させるばかりで大きな問題。さらにこのような投稿の合間には、ダイエットサプリや食品の広告が流れるわけでしょう?摂食障害は死亡率が最も高い精神疾患と言われている中で、大人が若い子たちに対して“セルフラブ”を教えなければならない」と警笛を鳴らした。ミレニアル世代に対してカウンセリングを行うサラは「『ザボディショップ』が出した“セルフラブ”指標によると、SNSを見る時間が1日2時間を上回ると、自己肯定感が遥かに下がることが分かっている。それだけSNSには影響力があり、知らぬ間に“洗脳”されてしまう危険性も。だからどのプラットフォームを利用するか、どんな人をフォローするか、一度見直した方がいいと思うわ」と助言した。

リスト作りで“セルフラブ”を習慣化

 “セルフラブ”という考え方やありのままの自分を受け入れられるようにするために必要なこととして、ジャミールは「私は毎日リストを作っているわ。自分がその日に体験したこと、乗り越えたハードル、どのように社会に貢献したのか、自分の価値などを書くの。実際に紙に書くと、印象に残るというか、脳がちゃんと記憶として残す気がして。そもそも自分のことを見直す機会なんてなかなかないでしょう?毎日自分の行動や考えを振り返ることを意識的にやると、その分時間を他人の意見に惑わされることに割けられなくなって、自然に自分を大切にするようになると思うわ」と明かした。サラは「他人がどう思うか、考えるかなど他人軸で考えるのではなく、自分自身の感情や考えを把握し、向き合うことが大切。人は友情や恋愛など他人との人間関係を保つために一生懸命になるけど、自分との関係は軽視しがち。特にSNSの仕組み的に、「いいね!」やコメントが欲しくなるでしょう?「私を見て!」と他人からの称賛を求めちゃうの。たまには内心と向き合う時間をきちんととって欲しいわ」と述べた。

 「ザボディショップ」は2021年末までに「世界で100万のセルフラブに対する行動を達成すること」を目標に、さまざまなプロジェクトを展開する予定だ。“SELF LOVE”キャンペーンを通して人々の意識を変え、より公正で美しい世界を目指す。

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米国でアジア系住民に対するヘイトクライムが激増 「ナイキ」や「トミー ヒルフィガー」などが抗議声明

 コロナ禍が続く中、米国でアジア系住民に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)が激増している。人種差別的な暴言や嫌がらせ行為のほか、身体的な暴力を受けたというケースも少なくない。

 米国のアジア太平洋諸島系の住民に対するヘイトクライムを調査する団体、ストップAAPIヘイト(Stop AAPI Hate)によれば、2020年3月19日の設立から21年2月28日までの間に、3795件の事案が報告されている。女性の被害者数は、男性の2.3倍に上るという。

 ニューヨーク市警察(New York City Police Department)によるデータによれば、20年にはアジア系住民へのヘイトクライムが前年のおよそ20倍発生。国際連合(United Nations)の調査では、20年3月から5月の間に全米で同様の事件が約1800件起きている。

 また3月16日には、米アトランタ州のマッサージ店が連続で銃撃され、6人のアジア系女性を含む8人が死亡した。地元の警察当局は、拘束した白人男性のロバート・ロング(Robert Long)容疑者は犯行を認めているが、動機を見極めるのは時期尚早だとしている。

 こうした一連の事件を受け、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領や、ジャマイカ系とインド系のルーツを持つカマラ・ハリス(Kamala Harris)米副大統領をはじめ、各界から懸念の声が相次いでいる。ツイッター(Twitter)では、アジア系住民への差別に抗議するハッシュタグ「#StopAsianHate」が多数投稿およびリツイートされた。

 多様性や包括性を掲げるブランドも多いファッション業界では、「ナイキ(NIKE)」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」「トリー バーチ(TORY BURCH)」「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」「キャロリーナ ヘレラ(CAROLINA HERRERA)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」「アディダス(ADIDAS)」「コンバース(CONVERSE)」などに加えて、アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA)が、そしてビューティ業界では資生堂のアメリカ地域本社であり連結子会社のシセイドウ アメリカズ コーポレーション(SHISEIDO AMERICAS CORPORATION)などが、それぞれのインスタグラム公式アカウントに「#StopAsianHate」と書かれた画像などを投稿してアジア系コミュニティーへの連帯を表明している。

 アジア系のルーツを持つデザイナーらは、どのように受け止めているのだろうか。ネパール系アメリカ人で、自身の名前を冠するブランドを持つプラバル・グルン(Prabal Gurung)は、2月20日にニューヨークで行われたアジア系に対する差別反対デモに参加した。「特定のグループに対する暴力は、それが何であれ全て人権問題だ。ファッション業界は“ウオーク(Woke、社会問題などに目覚めている)”だと自認しているし、世界中にいる何十億もの人々に影響を与えられる力を持っている。差別や人権問題に対して声を上げ、抗議を支援するのは業界の責任だと思う」と語った。

 「ジェイソン ウー(JASON WU)」を率いるジェイソン・ウーは、台湾生まれのカナダ育ち。同氏は2月24日付の米「WWD」で、「私が若い頃、キャンペーンに起用されるのはほとんどが白人モデルだったし、私もありのままの自分を受け入れるまでにかなりの時間を要した。パンデミックの発生以降、アジア系への人種差別について自分のインスタグラムでは発信してきたが、メディアで話すのはこれが初めてだ」と述べ、主要メディアでもっと取り上げられるべき事柄ではないかと示唆。「ファッションおよびビューティ業界は、アジア系へのヘイトクライムについてオープンに話し合えるよう支援し、多様性を促進すると同時に、(アジアなどの)異なる文化的背景を持つ人々が自信を持てるよう手助けをするべきだ」とコメントした。

 中国系アメリカ人で、「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」を率いるフィリップ・リムは、自身のインスタグラムで、アジア系住民に対するヘイトクライムに抗議する投稿を多数行っている。同じく2月24日付の米「WWD」によれば、同氏は「今日の世界では、自分の信念と行動を別物として扱うことはできない。私はファッションデザイナーだ。しかし何よりもまず、人間だ」との声明を発表している。

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「食×エンタメ」の大阪新名所 心斎橋パルコの地下食堂街をリポート

 コロナで開業を延期していた心斎橋パルコ地下2階の「心斎橋ネオン食堂街」が18日に開業した。全国初7店、関西初1店、心斎橋初13店を含む飲食店24店舗が出店。コロナの影響で当初出店を予定していたテナントの約半数が入れ替わったが、他の商業施設とは一線を画す個性的な顔ぶれに。料理だけでなく、エンタメありカルチャーありのカオスな食空間になった。

 リーシングを担当した矢花誠・心斎橋パルコ店次長は「コロナ禍に生き残った足腰の強い飲食店ばかり。料理を提供するだけでなく、エンタメ要素があったり、テイクアウトが強かったり、プラスαのアイデアと発信力があるユニークなメンバーがそろい、よりおもしろいフロアになった」と胸を張る。

ボディコン姿のバーテンダーが接客

 例えば、関西を中心に音楽イベントやクラブ、飲食店をプロデュースするトライハードジャパンは、大阪・長堀橋で展開する四川料理店「芙蓉苑」を出店した。音楽とエンタメと食を掛け合わせたエンタメ居酒屋で、店内にはDJブースも設置。音響や演出照明の下でポールダンサーの踊りやDJを見ながら本格的な四川料理を味わえる。

 アメリカ村の異次元空間ショットバー「ファープレーン」も、ファッショナブルかつフェティッシュでエンタメ性にあふれた大人の社交場を提供する。店名は異世界という意味を持ち、店内ではボディコンシャスなコスチュームに身を包んだバーテンダーたちが接客。代表のロビンさんは「初めての人もここに来て一緒に弾けてほしい。4月からは昼営業でケーキも用意しているのでカフェ使いしてほしい」と話す。

 ほかにもマジックとモノマネを楽しめるバー「Mr.Shinの店」や、全日本スナック連盟とパルコが共同企画したスナック「James’ dream」など個性的なスナックやバーが路地裏のように軒を連ねている。

 大阪を代表する行列必至のネオ酒場も集結した。フレンチおでんとシャンパーニュ・ワインが人気の「赤白」や、ノスタルジックな雰囲気の現代風大衆食堂「大衆食堂スタンド そのだ」、ガッツリ食事もちょい呑みも楽しめる「立喰酒場 金獅子」。西中島南方と堺筋本町で「金獅子」を展開するライオンヴィレッジの内山博登社長は「働き方や価値観が変わるなか、平日の昼間から呑んでも罪悪感を感じないような空間で、昼呑みをもっと根づかせていきたい」と話す。メニューは日替わりで390円までの低価格が特徴。心斎橋パルコ限定でプチ贅沢できる料理も提供する。

 ミシュラン1つ星を2年連続で獲得した鳥羽周作氏率いる、東京のフレンチレストラン「sio」のニューモダン&クラシック居酒屋「ザ・ニューワールド」も注目店の一つだ。音楽からアート、デザインまでこだわった空間の中で、sioのフィルターを通したジャンルレスなこだわり料理を提供する。「居酒屋はすべてが凝縮した集合体で、ある意味モダンで最先端。料理はお通しから出来立てを提供し、音楽も現代から70年代ポップスまでのプレイリストを作っている。服も音楽も好きで生きてきたわれわれならではの新しい居酒屋カルチャーをつくっていきたい」(鳥羽氏)。

K-POPアイドルグループと交流できる

 K-POPと韓国料理を楽しめる店舗も2店舗出店した。芸能プロダクションのプラスウインが初めて手がける「韓国酒場 K-LOVERS」は、プロジェクションマッピングでK-POPのミュージックビデオなどが流れ、エンタメと食を融合した韓国居酒屋だ。韓国人料理長がつくる本格韓国料理を豊富なメニューで展開する。日本未上陸の人気韓国料理を味わえるほか、店員として働くK-POPアイドルグループ「バズーカ」のメンバーとも交流できる。

 パステルカラーの色使いが時間帯で変化する韓流チキン店「ホンマニ チキン」は、K-POPのダンススタジオ運営のJYSによる飲食業態の2店舗目。店内には100インチのサイネージビジョンが設置されていて、韓国料理を味わいながらK-POPのミュージックビデオを鑑賞できる。来日した韓国の人気アイドルがコンサート後に立ち寄る店としても人気を集めそう。

 アメ村カルチャーの仕掛け人の一人で、同フロアのネーミングから関わったプロデューサーの古谷高治氏は、カルチャー酒場と喫茶の「TANK」も運営する。「大阪にしばらくの間、パルコがなかったので、どうせやるならめちゃくちゃおもしろいことをしようと思った。ネオンには、昭和レトロなネオンのイメージと、新しい心斎橋を起動させるという二つの意味がある。人が集って交流して新しいものが生まれる場をつくり、街に活気がもどるようにしていきたい」と話す。

橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」

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クラウドファンディングで1億円調達し吸水ショーツを開発した「ベア ジャパン」の山本未奈子CEO  ランジェリー業界の開拓者vol.4

 新型コロナウイルスの感染拡大は、従来の商品やサービスの在り方に変化をもたらしている。対面のフィッティング接客や機能ありきの商品を重視してきた下着業界にも影響を及ぼしているのは言うまでもない。ライフスタイルが大きく変わり、既成概念に縛られない新たな価値観が下着にも求められている。この連載では、コロナ禍に先んじて新領域の商品やサービスを生み出してきた下着業界の開拓者を紹介する。

 第4回に登場するのは、吸水ショーツ“ベア シグネチャー ショーツ(以下、ベア)”を販売する「ベア ジャパン(BE-A JAPAN)」の山本未奈子・最高経営責任者(CEO)だ。2020年6月1日に始めたクラウドファンディングでは45日間で9062人から1億円以上の支援金を集めて話題になった。20年から国内で吸水ショーツの発売が相次ぐ中、“ベア”は、多い日の平均経血量の約3倍(約120m)と圧倒的な吸水量を誇る。20年7月末に自社ECで発売し、21年3月初旬までに4万枚を販売。また、新型コロナウイルスの医療従事者などに約3000枚寄付した。2月には多くの要望に応え、ジュニアライン“ベア ペティート シグニチャー ショーツ(以下、ペティート)”を発売した。
 

――美容家として知名度も実績もある中、吸水ショーツという異業種の商材を開発した理由は?

山本未奈子ベア ジャパンCEO(以下、山本):10年以上美容家として活動し、ビューティブランド「シンプリス(SIMPLISSE)」も展開しているが、最近は起業家として話す機会やフェムテック事業に関する活動が増えてその割合は半々になっている。09年にエムエヌシー ニューヨークを設立した当時から“女性特有の悩みを商品や情報で解決し、女性が自分らしく活躍する社会を作る”という目的を掲げており、「シンプリス」でもデリケートゾーン専用のソープや美容液、セクシャルヘルスのインナーケアアイテムなどを販売している。女性は生理の悩みを無意識に諦めていることも多いと思うが、吸収型サニタリーショーツをはくことで生理の煩わしさから解放され、女性がより活躍できる社会をつくれると思い“ベア”を開発した。近年フェムテック分野が注目され、25年までにその市場は5兆円になるといわれている。現在はジェンダーの平等や女性のエンパワーメントなどが社会課題で、私たちもこの分野にさらに力を注いでいきたい。

――クラウドファンディディングで1億円を集めたが、それは予測できたか?

山本:正直、そこまで反響があると思わなかった。達成したいとの思いから、目標金額は100万円と低めに設定したが、多くても1千万円達成できればうれしいと思っていた。1億円を超える結果を見て、多くの女性が“生理は辛い”という同じ悩みを抱え、新しい選択肢を探しているのだと実感した。

――スタートにクラウドファンディディングを選んだ理由は?

山本:そもそも資金調達を目的にクラウドファンディングを行ったのではない。吸水ショーツという新しい選択肢を多くの人に知って欲しいと思い、啓蒙活動の一環としてスタートした。昨年6月に始めたが、医療に従事する女性に寄贈すると発表したため、コロナ禍で社会貢献をしたいと思う人々やクラウドファンディング自体に興味を持つ人々の支援を得られた。支援金で15カ所の医療機関に“ベア”を寄贈しており、今後は、被災者の支援や養護学校、貧困に悩む子どもらへの支援も行う予定だ。

不安や苦痛から解放されたという声

――印象に残った声は?

山本:防護服の着用や激務でなかなかトイレに行くことができない医療従事者のから多くの感謝の声があり、うれしく思う。また、発達障害のある子どもを持ち悩んでいた母親から、「生理を理解できないためナプキンを替えることも難しかったが、これで安心できる」という手紙をもらったときは心から“ベア”を作って良かったと思った。女性として出生し性自認が男性であるトランスジェンダーに悩む人から「ナプキンを買うのも交換するのも苦痛だったが、解放された」という声もあった。生理用ショーツはリボンが付いたフェミニンなものが多く「“ベア”のシンプルなデザインがいい」という声もある。

――商品開発でもっとも苦労した点は?

山本:工場探しだ。海外の吸水ショーツをはいて満足できなかったこともあり、ナプキンやタンポンと併用しなくても漏れないショーツを作りたかった。10社以上の下着メーカーを回っても、「吸水量がそこまで高いものは作れない」「日本人は清潔好きだから、そんなものを作っても売れない」「通常のショーツ製造の5倍手間がかかる」と相手にされなかった。途方に暮れたが、尿漏れショーツを製造している工場との出合いがあり形にすることができた。その工場は尿漏れショーツ製造の高い技術を持っていた。担当の男性が海外の吸水ショーツが人気という記事を読んで、自社で作った試作品を妻にモニターしてもらっていたそうだ。“製造する技術はあるが、売る技術がない”同工場と、“製造する技術はないけれど、売る技術はある”というわれわれが協力体制を取ることで、お互いを補い会えると思った。“人々の生活を豊かにする”というゴールも共通だ。だから、運命共同体のような体制で新商品の開発に取り組んでいる。吸水ショーツは、1年前は当たり前ではなかったが、今は選択肢の一つになった。それが、私たちが一番挑戦したい革新を体現していると思う。

ドラッグストアやコンビニでも買えるように

――販路や新商品など今後の戦略は?

山本:オンラインを中心に考えていたが、伊勢丹新宿本店のイセタンシードや阪急うめだ本店のメゾン・ド・ランジェリーで販売が始まり、売り上げが大幅に伸びた。実際、手に取れる場が大切だと感じたので販路を増やし、多くの人に知ってもらいたい。価格は6900円、ペティートが6500円と安くはない。一方で、女性が1年間にナプキンなどの生理用品に使用する金額が6500円と言われているので、1年以上使用すればコスパは良いということになる。ゆくゆくはドラッグストアやコンビニ、キオスクなど手軽に買えるようになったらいいと思う。日本の高い技術を海外で広めたいので、アジアへ販路を広げ、グローバルなブランドにできればと思う。

――今後のフェムテック市場をどう見るか?

山本:吸水ショーツを展開するブランドは今後も増えていくと思うが、それにより、吸水ショーツが選択肢として確立されればいい。現在はデイリーモデル、尿漏れ用と新しいラインの開発を行っているが、私たちがそのマーケットリーダーになるためにはここ1年が勝負だ。生理や更年期、セクシャルヘルスなどが一般的なトピックスになり、女性の生活が豊かになるような商品がたくさん生まれればいいと思う。フェムテック市場には、20代、30代の事業者がいる中で、40代である私たちだからこそ発信できることもある。これから先の発展が楽しみだし、自社ビューティーブランド「シンプリス」ともシナジーを図りながら第一線で取り組んでいきたい。

川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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カーボンニュートラル素材で目指す3つのリサイクル ユニチカのサステナブル事業が新展開

 繊維大手のユニチカグループとフランスのアルケマ(ARKEMA)グループは、炭素成分が100%植物由来の原料を使用したカーボンニュートラルのナイロン素材「キャストロン(CASTLON)」の包括的なリサイクルの取り組みをスタートした。

 「キャストロン」は、非可食植物であるヒマ(唐胡麻)の種子から抽出されるヒマシ油を原料としたバイオマス素材。軽量で、耐摩耗性、耐化学薬品性、寸法安定性に優れているのが特長だ。

 ユニチカは2007年から原料供給先であるアルケマとの取り組みをスタートし、ナイロン11繊維の開発を進めてきたが、今回はさらに協力関係を進化させ、サステナブルなプロジェクトを打ち出した。

 「キャストロン」のリサイクルの取り組みは主に3つ。原糸・生地の生産ロス品や使用済みのアパレル製品を回収し、新たな繊維製品を生み出すこと。また、新たにナイロン11のフィルムを展開し、原反などの生産ロス品や使用済み製品を回収し、繊維・フィルム・樹脂のバイオマス再生原料として使用すること。そして、樹脂加工プロセスで発生する生産ロス品を繊維・フィルム・樹脂のバイオマス再生原料として使用することだ。

 ユニチカは昨年4月から3カ年の新中期経営計画の主力事業の1つにサステナビリティの新事業推進を掲げ、繊維セグメントの衣料繊維もエコや環境配慮型素材の商品開発・拡販を重点戦略としている。

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丸紅が生理痛などで悩む女性社員に向けた福利厚生制度を試験導入 フェムテック領域参入見据え

 丸紅はこのほど、生理痛や月経前症候群(以下、PMS)などの症状に悩む女性社員を対象に、エムティーアイが運営する女性向け健康情報サービス「ルナルナ」と同社の子会社カラダメディカが提供する産婦人科向けオンライン診療システムを活用した福利厚生制度を試験導入する。導入に先駆けて、「ルナルナ」とカラダメディカ主催の「女性のカラダの知識講座」を社内で実施した。

 丸紅は昨年、フェムテック領域でのビジネス創出を目指し、新たなプロジェクトチームを立ち上げた。今回の取り組みは事業化に向けてまず、社内でフェムテックサービスを実装する必要があると考えたからだ。新たな福利厚生制度では、オンライン診療を活用し、生理痛やPMSをやわらげる月経困難症の治療に多く使われている低用量ピルの服薬を支援する。診療にかかる費用と、ピルの服薬が必要な場合はその費用を会社が負担する。初診は対面もしくはオンラインで診療を受け、以降はスマートフォンで診療を受けられる仕組みだ。

 同社が事前に社内で実施したアンケートによると、9割以上の女性社員が「月経前後の症状が仕事に影響がある」と回答し、一方で9割以上の女性はPMSなどの症状がひどい時にも職場では相談しづらいと感じていることが分かった。

 オンラインで開催した「女性のカラダの知識講座」では、甲賀かをり東京大学医学部附属病院産婦人科准教授を講師に迎え、月経にまつわる体の変化や、女性特有の疾患のリスク、低用量ピルの効果などについて解説した。甲賀准教授は「普段患者さんを見ていると、初経を迎えてから生理痛を感じていたにも関わらず痛みがひどくなってから受診される方が多い。周りや数値ではなく、本人が困っているなら積極的に医療受診をしてほしい。丸紅の取り組みで、正しい情報にきちんとアクセスでき、自己モニタリングがしやすくなること、かかりつけ医に相談がしやすい環境が整備されることを期待している」と話した。当日は丸紅の男女社員約100人が参加。参加した男性社員は「1番衝撃的だったのは9割以上の社員が毎月何らかの形で影響を感じている事実だった。社内では(生理に関する話題を)タブー視してしまう雰囲気があったが経営者の一人として理解を深めていくことの重要性を改めて感じた」と感想を述べた。

 エムティーアイでは「ルナルナ」のサービス開始20周年を機に、社会全体におけるヘルスリテラシー向上させ、女性がより生きやすい環境を実現することを目的としたプロジェクト「フェムケーション(FEMCATION)」をスタートさせた。知識講座プログラムの提供や他企業とのパートナーシップによる制度整備などに取り組む。

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丸紅が生理痛などで悩む女性社員に向けた福利厚生制度を試験導入 フェムテック領域参入見据え

 丸紅はこのほど、生理痛や月経前症候群(以下、PMS)などの症状に悩む女性社員を対象に、エムティーアイが運営する女性向け健康情報サービス「ルナルナ」と同社の子会社カラダメディカが提供する産婦人科向けオンライン診療システムを活用した福利厚生制度を試験導入する。導入に先駆けて、「ルナルナ」とカラダメディカ主催の「女性のカラダの知識講座」を社内で実施した。

 丸紅は昨年、フェムテック領域でのビジネス創出を目指し、新たなプロジェクトチームを立ち上げた。今回の取り組みは事業化に向けてまず、社内でフェムテックサービスを実装する必要があると考えたからだ。新たな福利厚生制度では、オンライン診療を活用し、生理痛やPMSをやわらげる月経困難症の治療に多く使われている低用量ピルの服薬を支援する。診療にかかる費用と、ピルの服薬が必要な場合はその費用を会社が負担する。初診は対面もしくはオンラインで診療を受け、以降はスマートフォンで診療を受けられる仕組みだ。

 同社が事前に社内で実施したアンケートによると、9割以上の女性社員が「月経前後の症状が仕事に影響がある」と回答し、一方で9割以上の女性はPMSなどの症状がひどい時にも職場では相談しづらいと感じていることが分かった。

 オンラインで開催した「女性のカラダの知識講座」では、甲賀かをり東京大学医学部附属病院産婦人科准教授を講師に迎え、月経にまつわる体の変化や、女性特有の疾患のリスク、低用量ピルの効果などについて解説した。甲賀准教授は「普段患者さんを見ていると、初経を迎えてから生理痛を感じていたにも関わらず痛みがひどくなってから受診される方が多い。周りや数値ではなく、本人が困っているなら積極的に医療受診をしてほしい。丸紅の取り組みで、正しい情報にきちんとアクセスでき、自己モニタリングがしやすくなること、かかりつけ医に相談がしやすい環境が整備されることを期待している」と話した。当日は丸紅の男女社員約100人が参加。参加した男性社員は「1番衝撃的だったのは9割以上の社員が毎月何らかの形で影響を感じている事実だった。社内では(生理に関する話題を)タブー視してしまう雰囲気があったが経営者の一人として理解を深めていくことの重要性を改めて感じた」と感想を述べた。

 エムティーアイでは「ルナルナ」のサービス開始20周年を機に、社会全体におけるヘルスリテラシー向上させ、女性がより生きやすい環境を実現することを目的としたプロジェクト「フェムケーション(FEMCATION)」をスタートさせた。知識講座プログラムの提供や他企業とのパートナーシップによる制度整備などに取り組む。

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ユニクロ「+J」、復活後2シーズン目は大きな混乱なし 先頭客は「朝4時半から並んだ」

 「ユニクロ(UNIQLO)」は3月19日、デザイナー、ジル・サンダー(Jil Sander)氏とのコラボライン「+J」の2021年春夏物を発売した。9年ぶりのコラボ復活となった前シーズンの発売日には、一部店舗に客が殺到して大混雑となったことを受けて、今シーズンはフルラインアップを扱う55店の全てで整理券を配布。また、発売後すぐの高額転売などを抑制するために、17日にはユニクロとフリマアプリ「メルカリ(MERCARI)」とで、「マーケットプレイスの共創に関する覚書」も締結している。
 
 フルラインアップ取扱店である「ビックロ ユニクロ新宿東口店」では、8時半ごろから行列客を店内に誘導、9時から販売を始めた。開店時間である朝10時の店頭は、混乱もなく通常の買い物風景だった。
 
 先頭の9時の回で買い物ができたという20代の男性は、「朝の4時半から並んだ」。お目当てのハーフパンツやセットアップなど、買い物できる上限である5点を購入したという。8時過ぎに整理券の列に並んだという20代の男性は、9時40分の回で売り場に入場。「目当てのジーンズは買えたが、他に狙っていたニットはもうサイズが欠けていて買えなかった。新宿高島屋店の整理券も持っているので、この後はしごして、高島屋で買えることを期待している」。復活前の「+J」も買っていたという女性は、「前シーズンも発売日に買いにきたが、前シーズンよりはやや人が少ないような印象を受けた」と話した。

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「ジュンヤ ワタナベ」が28年ぶりに東京でショー ライブの熱気を纏う“不滅のロック魂”

 渡辺淳弥が手掛ける「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME DES GARCONS)」は2021-22年秋冬コレクションのファッションショーを3月15日に行った。従来パリで発表している同ブランドが東京でショーを行うのは、1993年4月の93-94年秋冬シーズン以来28年ぶり。会場となった東京・豊洲の大型ライブハウス、豊洲PITに入場するとギターやドラムセットが舞台上に並んでおり、今にもライブが始まる雰囲気だ。

「ヴェルサーチェ」と初コラボ ロックTシャツとプリントをミックス

 ショーは米ロックバンド、エアロスミス(Aerosmith)の楽曲「Back in the Saddle」のライブ盤をBGMにスタート。スモークの中から出てきたファーストルックのモデルは、背面に「ヴェルサーチェ(VERSACE)」の代表的なバロッコ柄のスカーフ地を配したエアロスミスのロックTシャツに、サイドプリーツを加えたジーンズを着用。顔は黒く囲んだアイメイクに鼻ピアス、チェーンネックレスを合わせたロックガールで、曲に合わせて踊るようにポーズをとった。

 キーアイテムはロックTシャツだ。エアロスミスに続いて、クイーン(Queen)、ザ・フー(The Who)、キス(KISS)、デフ・レパード(Def Leppard)、セックス・ピストルズ(Sex Pistols)、AC/DC 、ブラック・サバス(Black Sabbath)、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)など、主に1970年代に名を馳せたロックバンドのアルバムジャケットやロゴのモチーフを使用している。目を引くスカーフ風のテキスタイルは「ヴェルサーチェ」との初のコラボレーション。6種類の代表的なスカーフ柄を採用し、Tシャツやボトムスを彩った。デニムは「リーバイス(LEVI’S)」との協業で、定番モデルの“501”から37年、47年、66年、77年の4つの時代のモデルをベースに再構築している。「リーバイス」とはメンズの「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME DES GARCONS JUNYA WATANABE MAN)」で長年コラボを続けているが、ウィメンズでは初。ウィメンズのデニムブランド「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン デニム(JUNYA WATANABE COMME DES GARCONS DENIM)」からのアイテムとなる。他にもミリタリージャケットやコートをはじめ、スタジャンやネルシャツ、テーラードジャケット、白シャツにネクタイなど、鉄板のロックスタイルに、異素材やプリーツを掛け合わせた。

自己表現を楽しむ“不滅のロック魂”

 フィナーレは、モデル全員が踊りながら一列に広がって一礼。会場にはライブ後のような熱気が漂っていた。渡辺デザイナーはこのコレクションを「不滅のロック魂」と題した。ヘビーメタルやハードロック、グラムロック、サイケデリック、パンクロックなど異なるジャンルを超えて、音楽のように自由に自己表現を楽しむスタイルだ。昨今はコロナ禍でさまざまなライブイベントがキャンセルされ、イベントのオンライン化も進んでいる。ロックの反骨心を借りながら、ミュージシャンたちの情熱を込めた「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン」の服は、人々を強く、前向きな気持ちにしてくれる。

■ショーのセットリスト
1. Back in the Saddle / エアロスミス
2. Seven Seas of Rhye / クイーン
3. Baba O'Riley / ザ・フー
4. Detroit Rock City / キス
5. Photograph / デフ・レパード
6. Anarchy in the U.K. / セックス・ピストルズ
7. Hells Bells / AC/DC
8. Sympathy for the Devil / ザ・ローリング・ストーンズ

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「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン」2021-22年秋冬コレクション

 「ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME DES GARCONS)」が2021-22年秋冬コレクションを発表した。

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おすすめのビジネスアイテムをご紹介

こんにちは。

新年度にあたり、スーツやドレスシャツ、タイなど

ビジネスアイテムの新調をお考えの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

店頭には新商品が続々と入荷しております。
今回は春夏シーズン注目のドレスアイテムと、そのアイテムを使用したおすすめのコーディネートをご紹介します。

LATINO FRAY MINUCCI 1 おすすめのビジネスアイテムをご紹介

 

最初にご紹介するのは<フライ>のドレスシャツ
<フライ>は言わずと知れたシャツブランドの最高峰です。
使われる生地のクオリティに加えて、確かな縫製技術・完成された衿型による端正な表情が、

バーニーズ ニューヨークのお客様からも絶大な支持を集めています。

今シーズン特におすすめの生地として、綿麻素材をピックアップ。
生地の宝石とも呼ばれるカルロリーバ社の細番手の生地は、麻混とは思えないほど滑らかな肌触りです。

襟型はソフトな芯地を使用したモデル”LIONE(リオーネ)“。
タイドアップはもちろん、夏場のノータイスタイルでも綺麗に決まる万能なワイドスプレッドカラーです。

LATINO FRAY MINUCCI 2 おすすめのビジネスアイテムをご紹介

 

モダンなブラックと生地の表情にマッチするダークブラウンのストライプ柄2色をご用意しております。

LATINO FRAY MINUCCI 3 おすすめのビジネスアイテムをご紹介

<フライ> ストライプ柄ドレスシャツ

カラー: BLACK・DARK BROWN

プライス: 各¥49,500(税込)
こちらのドレスシャツに合わせたタイは<フランコ ミヌッチ>のもの。

実はこちらは、展示会で<フランコ ミヌッチ>のセールスの方が締めていたタイに目を奪われ、

特別に生地を取り寄せてオーダーしたダブルフェイスのシリーズです。

LATINO FRAY MINUCCI 4 おすすめのビジネスアイテムをご紹介

表裏に異なるプリントが施されたシルク生地は、裏側の模様がうっすらと透けて見える独特の表情が目を惹きます。

ブランドの代名詞でもある生地をふんだんに使ったセッテピエゲながら、チーフのような繊細な生地により、

締め心地もソフトで軽やかな仕上りとなりました。
少しグレイッシュな色合いも今シーズンのトレンドカラーにぴったりです。

LATINO FRAY MINUCCI 6 おすすめのビジネスアイテムをご紹介

LATINO FRAY MINUCCI 5 おすすめのビジネスアイテムをご紹介
<フランコ ミヌッチ> 

ペイズリー柄タイ

カラー: NAVY ・BLUE

プライス: 各¥49,500(税込)

 

モザイク柄タイ

カラー: ORANGE・GRAY

プライス: 各¥49,500(税込)

 

 

ここまでご紹介してきた<フライ>のドレスシャツ<フランコ ミヌッチ>のタイ

麻素材のスーツに合わせてコーディネートするのがおすすめ。

気持ちが和らぐような、天然素材の自然な色の調和は今シーズンならではのポイントです。

軽快な素材感で遊びながらも、それぞれのアイテムの優れた仕立てによりクラス感漂うVゾーンが完成します。

LATINO FRAY MINUCCI 7 おすすめのビジネスアイテムをご紹介

<スティレ ラティーノ> スーツ

カラー: BEIGE

プライス: ¥330,000(税込)
新年度で気分も新たに、ワードローブのバリエーションに加えてみてはいかがでしょうか。

教えてパタゴニアさん! 連載第6回 店舗やオフィスでできること

 サステナビリティ先進企業のパタゴニアの担当者にその取り組みを聞く連載第6回。カーボンニュートラルへの取り組みや廃棄物削減は、あらゆる企業にとって大きな課題になっています。パタゴニアは2025年までにカーボンニュートラルになると宣言し、目標達成に向けて店舗や事務所での取り組みも強化しています。篠健司環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャーに聞きます。

WWD:パタゴニアは2025年までにサプライチェーン全体でカーボンニュートラルになると宣言していますが、そのために店舗や事務所で行っていることを教えてください。

篠健司環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャー(以下、篠):世界中に所有・運営するストアや事務所で使用する電力を、100%再生可能エネルギーから調達する目標を立てました。この目標を達成するためには、電力消費そのものを削減するために運営効率を向上した上で、電力会社を変更し、再生可能エネルギーに投資する必要があります。

WWD:日本支社で取り組んでいることは?

篠:一部の店舗やオフィスにおいて再生可能エネルギー発電所に由来する電気の比率がより高い電力会社に変更しました。一方で、マルチテナントビルに入居している施設の電力会社の変更にはビルオーナーの協力が必要で、現在働きかけを進めています。

WWD:再生可能エネルギーに由来する電気に切り替えることが困難な施設があるとも聞きます。

篠:そうした施設で使用する電気については、その相当量を相殺できる電気を発電する新たな太陽光発電プロジェクトに投資しています。私たちは、営農しながら太陽光発電を行うことのできる「ソーラーシェアリング」を選びました。ソーラーシェアリングは既存の場所の従来の用途を持続でき、中でも農業とクリーンなエネルギーの発電が共存する営農型太陽光発電は、化石燃料への依存を減らし、健康的な食料を供給しながら地域社会に多様なメリットをもたらします。大規模な森林伐採などの自然破壊を伴うメガソーラー発電とは異なり、既存の農地を活用することで生態系に対する影響を最小限に抑え、有機農業と組み合わせることにより地域社会や環境面で利益をもたらすことができます。

WWD:千葉県匝瑳市のソーラーシェアリングに参加されましたね。

篠:ここで発電した電気は、国内最大規模の直営店である渋谷ストアの年間電力使用量をほぼ賄っています。匝瑳市でより規模の大きいプロジェクトに、また、兵庫県豊岡市で4つのソーラーシェアリングに参加しています。

WWD:コウノトリの野生復帰を果たした兵庫県豊岡市で有機農法「コウノトリ育む農法」による米作りを行う坪口農事未来研究所のソーラーシェアリングにも投資されました。

篠:現在、坪口農事未来研究所では5基のソーラーシェアリングによって、月平均26.447kwの電力を発電しています。これは約107世帯分の家庭の電気使用量に相当します。いずれのプロジェクトも、太陽光パネルの下では有機農業が営まれ、クリーンな電気だけでなく、2次的、3次的な社会的ベネフィットを生み出しています。

WWD:2次的、3次的なベネフィットを生まないとカーボンニュートラル実現への道は険しいということでしょうか。

篠:CO2排出を削減するためには、店舗やオフィスを再生可能エネルギーに由来する電気に切り替えるだけでなく、リサイクル素材や炭素を土壌に隔離するリジェネラティブ・オーガニック農法で栽培したコットンの採用などにより、パタゴニアの総排出量の97%を占める製品サプライチェーンの圧倒的な影響を軽減する必要があります。カーボンニュートラルを25年までに達成するという目標は、最終的には、排出量をオフセットすることへの依存を減らし、いずれは排出量全体をゼロにすることを目指しています。

関内店で始めた取り組みがグローバルに

WWD:ゼロウエイスト(廃棄ゼロ)への取り組みはどのようなことを行っていますか?

篠:まず、廃棄物に関して世界規模でみると25年までに人間は毎年22億トンの廃棄物を発生させると科学者は予想しています。そのうちリサイクルやコンポスト(堆肥化)にされるのは平均でわずか35%、ほとんどが埋立地や焼却炉行き、またはポイ捨てされ、やがてお気に入りのサーフブレイクなどに漂着することになります。

私たちは長い間、再利用可能なカップやお皿や再生紙の使用、コンポストとリサイクルのための分別容器の増設、製品やサンプルの梱包用ポリ袋のリサイクル・システムなどにより、ごみ箱行きとなるものの削減に取り組んできました。しかしそれでは不十分で、さらに改善できることも知っています。

WWD:具体的にどのようなことを行っていますか?

篠:日本支社でのゼロウエイストに向けた一歩は、2017年横浜・関内ストアのスタッフが自主的に開催した海洋プラスチックごみの勉強会から始まりました。最初のプロジェクトは、スタッフ一人一人が、海洋ごみの中でも最も多い使い捨てのレジ袋、ペットボトル、ストロー、飲料カップの使用をやめる自主宣言を事務所に掲示し、ゼロウエイストに関する日々の会話を奨励することでした。
そして、その年の店舗改装を機に、横浜・関内ストアのコミュニケーション・スペースに「ZERO WASTE(ゼロウイエスト))」のメッセージとともに行動リストを掲示しました。店頭ではお客さまへのマイバッグ持参の呼びかけに一層力を入れ、取引先と交渉して環境に配慮した洗剤の量り売りを開始しました。18年からは近隣の有機農家の方々やお店と協力してゼロウェイスト・マーケットを定期的に開催し、ごみを出さないライフスタイルのヒントを提供してきました。

WWD:店舗運営で行っていることは?

篠:事業系ごみを徹底的に分別することで排出源を特定し、関係部署に素材やオペレーションの変更を働きかけています。プラスチック梱包材からテープまで、リユースやリサイクルが難しいありとあらゆる資材が含まれています。その一部は、関係部署、お取引先の協力によってプラスチック素材から紙素材に変更するなど前進しています。また、新型コロナウイルス感染症対策の影響で開始は延期されましたが、昨年秋からパタゴニア直営店全店で持ち帰り袋の提供を廃止しました。

横浜・関内ストアのスタッフの問題意識から始まったゼロウエイストの取り組みは他ストアやオフィス、US本社にも波及しています。日本支社のオフィスでは19年、有志による廃棄物の現状把握と、どうすればゼロウエイストを達成できるのかを分析、実践を始めています。またオンライン・セッションを開催し、多くのスタッフがそれぞれの業務、そして日常生活でゼロウエイストに向かって行動を始めています。

答えてくれた人:篠健司(しの・けんじ)/環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャー:東京生まれ。1988年、パタゴニア日本支社設立直後に入社。広報、店舗運営を経て99年に退職。2001年に再入社し、物流部門、環境担当を経て現在はサステナビリティ業務を担当。好きなアウトドアアクティビティは、美しい自然の中を走るトレイルランニング。日常的に可能な限りの脱プラに取り組む。10年以上、ペットボトル飲料は購入していない

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教えてパタゴニアさん! 連載第6回 店舗やオフィスでできること

 サステナビリティ先進企業のパタゴニアの担当者にその取り組みを聞く連載第6回。カーボンニュートラルへの取り組みや廃棄物削減は、あらゆる企業にとって大きな課題になっています。パタゴニアは2025年までにカーボンニュートラルになると宣言し、目標達成に向けて店舗や事務所での取り組みも強化しています。篠健司環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャーに聞きます。

WWD:パタゴニアは2025年までにサプライチェーン全体でカーボンニュートラルになると宣言していますが、そのために店舗や事務所で行っていることを教えてください。

篠健司環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャー(以下、篠):世界中に所有・運営するストアや事務所で使用する電力を、100%再生可能エネルギーから調達する目標を立てました。この目標を達成するためには、電力消費そのものを削減するために運営効率を向上した上で、電力会社を変更し、再生可能エネルギーに投資する必要があります。

WWD:日本支社で取り組んでいることは?

篠:一部の店舗やオフィスにおいて再生可能エネルギー発電所に由来する電気の比率がより高い電力会社に変更しました。一方で、マルチテナントビルに入居している施設の電力会社の変更にはビルオーナーの協力が必要で、現在働きかけを進めています。

WWD:再生可能エネルギーに由来する電気に切り替えることが困難な施設があるとも聞きます。

篠:そうした施設で使用する電気については、その相当量を相殺できる電気を発電する新たな太陽光発電プロジェクトに投資しています。私たちは、営農しながら太陽光発電を行うことのできる「ソーラーシェアリング」を選びました。ソーラーシェアリングは既存の場所の従来の用途を持続でき、中でも農業とクリーンなエネルギーの発電が共存する営農型太陽光発電は、化石燃料への依存を減らし、健康的な食料を供給しながら地域社会に多様なメリットをもたらします。大規模な森林伐採などの自然破壊を伴うメガソーラー発電とは異なり、既存の農地を活用することで生態系に対する影響を最小限に抑え、有機農業と組み合わせることにより地域社会や環境面で利益をもたらすことができます。

WWD:千葉県匝瑳市のソーラーシェアリングに参加されましたね。

篠:ここで発電した電気は、国内最大規模の直営店である渋谷ストアの年間電力使用量をほぼ賄っています。匝瑳市でより規模の大きいプロジェクトに、また、兵庫県豊岡市で4つのソーラーシェアリングに参加しています。

WWD:コウノトリの野生復帰を果たした兵庫県豊岡市で有機農法「コウノトリ育む農法」による米作りを行う坪口農事未来研究所のソーラーシェアリングにも投資されました。

篠:現在、坪口農事未来研究所では5基のソーラーシェアリングによって、月平均26.447kwの電力を発電しています。これは約107世帯分の家庭の電気使用量に相当します。いずれのプロジェクトも、太陽光パネルの下では有機農業が営まれ、クリーンな電気だけでなく、2次的、3次的な社会的ベネフィットを生み出しています。

WWD:2次的、3次的なベネフィットを生まないとカーボンニュートラル実現への道は険しいということでしょうか。

篠:CO2排出を削減するためには、店舗やオフィスを再生可能エネルギーに由来する電気に切り替えるだけでなく、リサイクル素材や炭素を土壌に隔離するリジェネラティブ・オーガニック農法で栽培したコットンの採用などにより、パタゴニアの総排出量の97%を占める製品サプライチェーンの圧倒的な影響を軽減する必要があります。カーボンニュートラルを25年までに達成するという目標は、最終的には、排出量をオフセットすることへの依存を減らし、いずれは排出量全体をゼロにすることを目指しています。

関内店で始めた取り組みがグローバルに

WWD:ゼロウエイスト(廃棄ゼロ)への取り組みはどのようなことを行っていますか?

篠:まず、廃棄物に関して世界規模でみると25年までに人間は毎年22億トンの廃棄物を発生させると科学者は予想しています。そのうちリサイクルやコンポスト(堆肥化)にされるのは平均でわずか35%、ほとんどが埋立地や焼却炉行き、またはポイ捨てされ、やがてお気に入りのサーフブレイクなどに漂着することになります。

私たちは長い間、再利用可能なカップやお皿や再生紙の使用、コンポストとリサイクルのための分別容器の増設、製品やサンプルの梱包用ポリ袋のリサイクル・システムなどにより、ごみ箱行きとなるものの削減に取り組んできました。しかしそれでは不十分で、さらに改善できることも知っています。

WWD:具体的にどのようなことを行っていますか?

篠:日本支社でのゼロウエイストに向けた一歩は、2017年横浜・関内ストアのスタッフが自主的に開催した海洋プラスチックごみの勉強会から始まりました。最初のプロジェクトは、スタッフ一人一人が、海洋ごみの中でも最も多い使い捨てのレジ袋、ペットボトル、ストロー、飲料カップの使用をやめる自主宣言を事務所に掲示し、ゼロウエイストに関する日々の会話を奨励することでした。
そして、その年の店舗改装を機に、横浜・関内ストアのコミュニケーション・スペースに「ZERO WASTE(ゼロウイエスト))」のメッセージとともに行動リストを掲示しました。店頭ではお客さまへのマイバッグ持参の呼びかけに一層力を入れ、取引先と交渉して環境に配慮した洗剤の量り売りを開始しました。18年からは近隣の有機農家の方々やお店と協力してゼロウェイスト・マーケットを定期的に開催し、ごみを出さないライフスタイルのヒントを提供してきました。

WWD:店舗運営で行っていることは?

篠:事業系ごみを徹底的に分別することで排出源を特定し、関係部署に素材やオペレーションの変更を働きかけています。プラスチック梱包材からテープまで、リユースやリサイクルが難しいありとあらゆる資材が含まれています。その一部は、関係部署、お取引先の協力によってプラスチック素材から紙素材に変更するなど前進しています。また、新型コロナウイルス感染症対策の影響で開始は延期されましたが、昨年秋からパタゴニア直営店全店で持ち帰り袋の提供を廃止しました。

横浜・関内ストアのスタッフの問題意識から始まったゼロウエイストの取り組みは他ストアやオフィス、US本社にも波及しています。日本支社のオフィスでは19年、有志による廃棄物の現状把握と、どうすればゼロウエイストを達成できるのかを分析、実践を始めています。またオンライン・セッションを開催し、多くのスタッフがそれぞれの業務、そして日常生活でゼロウエイストに向かって行動を始めています。

答えてくれた人:篠健司(しの・けんじ)/環境社会部ブランド・レスポンシビリティ・マネージャー:東京生まれ。1988年、パタゴニア日本支社設立直後に入社。広報、店舗運営を経て99年に退職。2001年に再入社し、物流部門、環境担当を経て現在はサステナビリティ業務を担当。好きなアウトドアアクティビティは、美しい自然の中を走るトレイルランニング。日常的に可能な限りの脱プラに取り組む。10年以上、ペットボトル飲料は購入していない

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ルンルンが言語化できると「きれい」になれる!? 美容家 × 予防医学博士が考える「マインド・ビューティ」Vol.1

 なぜか(!?)仲良しの美容家と、予防医学を研究する医学博士と考える「マインド・ビューティ」の新連載をスタート!!「肌がキレイになると、心もウキウキ」や、「気持ちが沈んでいると、なんだか疲れているように」は、誰もが経験しているはず。果たして心と美の関係性は?初回は、美容家の深澤亜希に「マインド・ビューティ」に注目し始めた理由を聞きました。

WWD:深澤さんが「マインド・ビューティ」を提唱するようになったのは、いつ頃?そして今の段階では、「マインド・ビューティ」ってなんですか?

深澤亜希(以下、深澤):美容を始めた頃から、「マインドとビューティの関係は深いな」って思っていたんです。キレイになれば、心も晴れます。一方コンプレックスに悩んでいる人は、自分の外見上の違いを「欠点」と捉えがちですよね?ずっとそう考えていたけれど、マインドの話って、特に誌面では言葉にしづらかったんです。どうしても“スピリチュアル”と捉えられてしまうことが多くて……。でも私には、メイクのHow toも大事だけれど、“心持ち”も重要です。「きれい」という言葉の意味は広がっていて、最近は「幸福感」も「きれい」。15年前からずっと考えてきた、心と「きれい」の関係性、「マインド・ビューティ」への興味がますます増しています。

石川善樹(以下、石川):オウム真理教の事件以降、日本ではマインドの話が敬遠されがちでした。でも最近は、その存在を知らない世代も多い。そろそろ「マインド」という言葉も、スッと受け入れられる環境が整いつつある。

深澤:「マインド・ビューティ」を考える上では、「幸福感」と「自分を知る」こと、そして「継続する」ことの3つが大事だと思っています。最近、特に注目しているのは、「幸福感」。若い世代の「幸福感」は、私たち世代より低いと言われていて……。

ルンルンする?ルンルンしない?
理由を言語化すると「きれい」になる

石川:「幸福感」が強い人の方が長生きするのは、すでに知られた事実。人は、概念の世界で生きています。石の上のコケを見て「ほぅ」って思うのは、「侘び寂び」という概念があるから。その概念が無ければ、人は、石の上のコケなんか気にしないでしょう?概念は、それくらい重要なんです。そして概念や感情に関する言葉をたくさん知っている人は、自分の感情に向き合うときの解像度が増してくる。「マインドを磨く」は、「言葉を知る」ともいえます。「ととのう」という言葉が生まれたサウナに、人々は「ととのう」ことを求めて通うようになりました。言葉と体験、双方を知るのが大事です。

深澤:人は、インプットしたものをアウトプットしているもんね。私は、自分を一番「きれい」にしてくれるのは、質問されることだと思っています。いろんな取材で「なぜ、この化粧品なんですか?」や「何がいいんですか?」と毎日聞かれています。聞かれると、考えて、言葉にする。これを繰り返すうちに自分を知りました。自分を一番「きれい」にしたと実感しています。

石川:MoMA(ニューヨーク近代美術館)が開発した、美的感覚を養うプログラムがあるそうです。プログラムでは、いろんなものを見て、「好き」か「嫌い」かを決める。「どちらでもない」はダメなんです。そして「なぜ好きなのか?」もしくは「なぜ嫌いなのか?」を言語化します。それを繰り返すと、自分の偏りが理解できるようになり、嫌いものの良さまで見えるようになる。マインドとは、好きや嫌いと言う感情的なものと、その感情の言語化のように理性的なもの、双方を行ったり来たりする往復作業ですね。

深澤:私は、好きか嫌いかを「ルンルンするか?」「ルンルンしないか?」と捉えています。本当はルンルンするものだけに囲まれていたいけれど、それは無理。しかも身の回りの全てがルンルンするものだと、ルンルンを感じられなくなっちゃうって思うんです。だから理想は8:2。身の回りの8割がルンルンするものであれば、と思っています。

石川:白馬の王子様のように一瞬でルンルンを感じる場合もあれば、サウナやビールのようにルンルンを感じるまで時間が必要なケースもある。そして人は、ルンルンだけだと飽きちゃって、“ルンルン地獄”に陥っちゃう。変化は、あった方がいい。嫌なことがあると、改めてルンルンに気づくこともあるから。

深澤:たまには違う人とデートすると、それまでの人の良さに気づくことがあるのと一緒かもね(笑)。

石川:ルンルンを確かめるため、あえて他に手を出してみる必要性さえあるかもしれない。ヨーグルトは、同じものを食べ続けるより、時々違うものを取り入れた方が新陳代謝が良くなるんだって。

目指すのは「高み」
じゃなくて「奥深さ」

深澤:「肌は保湿」みたいに揺らぐことのない“共通ルンルン”と、そうじゃないルンルンがあるのかな?

石川:ベーシックルンルンだね(笑)。「幸せ」には、万人共通はないかもしれない。でも、大勢が「幸せ」と感じる可能性が高いものはある。1つは、「豊かなつながり」かな?

深澤:SNSが普及して、他者との比較で落ち込む人が増えているように思います。「きれい」という概念さえ一辺倒になっている気がして……。SNSは、「幸福度」をあげるのかな?

石川:普及し始めた頃は、SNSに触れている人の方が「幸福度」は高かったように思います。でも今は、「幸福度」が悪化しているSNSユーザーも多い。特に若い世代は、「高み」を目指すから疲れているのかな?「高み」を目指すと、社会は多様化しないし、競争になっちゃうからツラい。「高み」を目指すと、ピラミッドのような構造が生まれてしまうんです。元来日本には「高み」ではなく「奥深さ」の思想が存在します。神社などを想像してみて。入り口の反対側にある「奥」に向かって、みんなウネウネとした道を進むでしょう。しかも、「奥には何があるのか?」よくわかっていない場合も多いのに(笑)。日本人は「奥深さ」の思想を持ちつつ、その奥にあるもの、つまり大事なものは言わないんです。それが結果、多様性につながった。「マインド・ビューティ」とは、美の「奥深さ」を探ることかもしれないね。今はまだ、美の「高み」を見せつけられている場面も多いのかもしれない。

深澤:人は、衰えます。そして40歳を過ぎた頃から、人はそれに抗うようになります。これもやっぱり「高み」を目指しているからかもしれません。でも、それは「きれい」なのでしょうか?私は、そうは思わない。40を迎えて、豊かに生きたり、仕草が素敵だったりを「きれい」と思うようになりました。でも、やっぱり周りの40代以降は、皆、悩み始めるんです。だから私は美容家として、「美」の幅を広げたい。すでに変わってきたけれど、もっと変えたいと思っています。

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「フェンディ」が「ハンド・イン・ハンド」展を世界初開催 “バゲット”10作品を展示・販売

 「フェンディ(FENDI)」は、イタリアの伝統工芸のクラフツマンシップに敬意を表した展示会「ハンド・イン・ハンド(hand in hand)」を、3月25日から31日までの銀座店を皮切りに、全国の一部店舗で世界に先駆けて開催する。

 同展では、イタリアの北はベネト州・ベネチアから西方のサルデーニャ島、南はカラブリア州のコゼンツァまで、10の地域で作られたアイコンバッグ“バゲット”10作品を展示・販売。職人が技能やクリエーションを駆使して再解釈し、アート作品さながらに仕上げている。18世紀の機織り機で手織りされたベネチアン・テキスタイルや、ルネサンス期から伝わる柳の枝の織りの技術など、バラエティーに富んだ作品が並ぶ。全バッグの内ポケットにはアトリエの名称と“FENDI hand in hand”のロゴが刻印されている。展示会場では「フェンディ」のジャパンブランドアンバサダーである米倉涼子が音声ガイドでナレーションも務める。

 「ハンド・イン・ハンド」は、イタリア各地の職人とのパートナーシッププロジェクトとして、2020年10月に発足した。

■「ハンド・イン・ハンド」
日程:3月25〜31日
時間:10:30〜20:30
場所:「フェンディ」銀座店
住所: 東京都中央区銀座6-10-1 ギンザ シックス
・入場料無料
・営業状況は変更する場合あり

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「ラムちゃんの強さは何なのか?」コロナ禍でも好調が不思議ではない理由

 株式会社一家ダイニングプロジェクト(本社:千葉県市川市、代表取締役社長:武長太郎)が、展開する「大衆ジンギスカン酒場 ラムちゃん」が、好調である。今月には浅草橋店をオープン。10店舗となり、「屋台屋博多劇場」に次ぐ基幹ブランドとして成長している。
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【家飲み】西荻窪の女将も「お見事、参りました」。コロナ禍で再注目の「缶つま」に迫る

 家飲み需要の拡大に伴い、おつまみ商戦が活発化している。メーカー各社が相次いで新商品を発売しているなか、国分グループ本社株式会社(本社:東京都中央区)が発売する「缶つま」が再注目されている。現在、総アイテム数は70アイテム、1缶で1万円する高級缶詰も販売している。
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大戸屋、コロワイド傘下初のメニュー改定は「値下げ」と「肉」。CK活用も開始

 大戸屋ホールディングスがコロワイド傘下になって、初のメニュー改定を実施した。およそ3割のメニューを入れ替える中で、目玉は、値上げをしてお客の不評を買った「大戸屋ランチ」の値下げ。肉料理の強化も目立つ。注目されたコロワイドのCK活用も始まっている。
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BiSHが「ネグレクト」に登場! 東コレ頂上決戦“T-1グランプリ”予選第4夜

 2021-22年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」が15日に開幕しました。国内外から51ブランドが参加し、4割がリアルショーを行います。「WWDJAPAN.com」では、今シーズンのベストブランドをユーザー投票で決定する“T-1グランプリ”を開催!それに先駆け、記者3人がその日に発表したブランドの中から独断でグランプリ候補を選出します。今日のノミネートブランドはこの3つだ!


東コレ取材2シーズン目
現場取材担当の美濃島
「ネグレクトアダルトペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATIENTS)」

見どころ:“違法野外レイブ”をテーマにしたエンターテインメント満載のショーを開催。巨大なドームとレーザー演出、客席の折りたたみチェア(オリジナルバッグに入れて持ち帰り可能!)、マスクの上から付けるバンダナなど、世界観を作るために手間とお金を惜しまない姿勢があっぱれ。デニムとTシャツのみのラフなルックからラメ入りのチェック柄セットアップでバチバチに決めたモデルまで、テイストは幅広いのに不思議とまとまって見えるのは、“レイブ”という個性の坩堝のようなテーマのおかげ。BiSHメンバーによるおなじみの“麺食い“演出は、「寝る人の隣で出前の盛りそばをすする」というもので、渡辺淳之介デザイナーは「よくあるシーンじゃないですか?」と話してましたが、全く共感できませんでした。


東コレ取材歴5年
ニュースデスク大塚
「ハイク(HYKE)」

見どころ:「ハイク(HYKE)」が登場すると東コレが急に引き締まりませんか?そう思ってしまうぐらい、高いクオリティーのクリエイションを毎シーズン安定的に見せてくれます。今シーズンもミリタリーやアウトドアを軸に、英国調のかっちりしたコートやセットアップ、牧歌的なざっくりフェアアイルニット、腕や脚を覆うパーツウエアを差し込んで凜としたスタイルを完成させています。タフな機能素材のアウターに柔和なシルエットを採用したり、命を守るカラビナ&ロープをキャッチーなベルトとして提案したり、マウンテンシューズにシャープなラストを用いたりと、相反する要素を軽やかに衝突させる“抜き”のセンスに毎回感心するんですよ。男性の僕も欲しい物だらけでした。


若手随一の“ファッションバカ”
東コレ初取材の大澤
「ミーンズワイル(MEANSWHILE)」

見どころ:14年にスタートした「ミーンズワイル」は、テーマ“FORM FOLLOWS FUNCTION , FUNCTION FOLLOWS FORM”を掲げてコレクションを発表。前シーズンのテントを意識した立体的なフォルムの要素は抜け、フロントに2本のファスナーを用いたMA-1やマウンテンパーカ、ハンティングベスト、ムートンジャケットなど、リアルで着やすい機能的なアイテムを数多く提案しました。そのほかリフレクターのラインが特徴の異素材を組み合わせたスエットや、木目調のジャケットとラップパンツを合わせた新しいスタイルも提案しました。個人的にはオレンジのダウンジャケットにケープがレイヤードされたルックがツボでした。

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三越伊勢丹HDがVRアプリ 仮想の伊勢丹新宿本店で買い物やエリア散策も

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)はこのほど、VR(仮想現実)を活用したバーチャル空間でのショッピングなどが楽しめるスマホ向けアプリ「レヴ ワールズ(REV WORLDS)」をスタートした。

 アプリは博報堂グループの映像制作会社・クラフター(東京・古田彰一社長)とCGworks(東京・金澤勇輝社長)との協業で制作した。アプリ上では、伊勢丹新宿本店の仮想店舗(以下、バーチャル伊勢丹)を中心とした新宿東口エリアの一部を再現。ユーザーは自作のアバターを操作し、バーチャル伊勢丹での買い物やエリア内の散策を楽しめる。

 バーチャル伊勢丹は24時間アクセス可能。現実の店舗で行われている催事をバーチャル上でも再現する。現在、36のコスメブランドが一堂に会する「イセタン メイクアップ パーティ」(〜3月30日)やバイヤー選りすぐりのワインをそろえた「世界を旅するワイン展」(〜3月26日)が仮想上でも開催されており、3月下旬からは洋菓子コーナーや本館3階の婦人服の自主編集売り場「リ・スタイル」が登場する。アプリから「三越伊勢丹オンラインストア」にジャンプし、実際の商品を購入することができる。仮想店内には販売員のアバターも配置され、彼らから商品やイベントの情報を得られるほか、3月中には、チャット機能を使っての接客も実装される予定だ。

 同社は2020年4月29日〜5月10日にかけて開催された世界最大級のバーチャルリアリティ(VR)上の展示即売イベント「第4回 バーチャルマーケット(以下、VM)」内の仮想都市「パラリアルトーキョー」にバーチャル伊勢丹をトライアル出店。バーチャル伊勢丹では同社の婦人靴のPB「エヌティー(NT)」やメンズブランド「ミノトール(MINOTAUR)」がデザインした、アバターの着せ替えアイテムなどを販売。同社EC「三越伊勢丹オンラインストア」に誘導して、実在の商品も販売した。想定の20倍を超える“来店客”でにぎわうなど一定の成果を得て、今回の事業化に至った。

 「レヴ ワールズ」は同社が推し進める、リアル店舗と変わらぬ買い物体験をオンライン上でも提供するOMO戦略の一環。アプリを通じ、デジタル上での客との接点拡大とコミュニケーション強化を図る一方、「目指す方向性はECとは真逆だ」と事業の仕掛け人である仲田朝彦三越伊勢丹HDチーフオフィサー室関連事業推進部担当。「自宅で単に商品をカートに入れて買うオンラインショッピングとは違うものにしたい。バーチャル伊勢丹では、販売員のアバターによる接客などを通じて、これまで百貨店が強みとしてきたリアル店舗でのアナログコミュニケーションをバーチャル上でも再現していきたい」。

 将来的には、アプリへの海外客の呼び込みや、観光業など他業種の参入を視野にいれる。「レヴ ワールズ」のソーシャルなプラットフォームとしての発展とともに、アバター衣装の販売や、実際の衣料品のCADデータを使ったバーチャル上でのテストマーケティング、バーチャルファッションショーなどさまざまな構想を思い描いている。

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オンワードと「アンリアレイジ」森永邦彦の雑貨ブランドがスタート

 オンワード樫山は「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の森永邦彦デザイナーと協業の新ブランド「アンエバー(ANEVER)」を3月17日に立ち上げた。オンワードグループ公式ECサイト、「アンリアレイジ」渋谷パルコ店と公式ECで取り扱う。

 バッグ、アクセサリーなど雑貨が主軸のブランドで、「アンリアレイジ」の2021年春夏パリコレクションにも登場した。ドライフラワーを樹脂に閉じ込めたパーツを使用したアイテムが特徴。「花の命の瞬間を永遠に変える」ことでブランド名の由来、“A NEVER(一瞬)”と“AN EVER(永遠)”を表現している。

 ファーストシーズンはバッグ8型とアクセサリー13型を用意した。価格帯はバッグが5940~16万5400円、アクセサリーが2200~7700円。5月からはTシャツも販売する予定だ。

 公開したビジュアルとコンセプト動画には平手友梨奈が出演。音楽は山口一郎(サカナクション、NF)と青山翔太郎(NF)、演出は吉田ユニが担当した。

 同ブランドの立ち上げで、オンワード樫山は雑貨カテゴリーとD2Cビジネスの強化と拡大を狙っている。

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「サカイ」が「アー・ペー・セー」の協業プロジェクトに参加 定番デニムを解体したジャケットや“SA.P.C.AI.”ロゴのスエット

 「アー・ペー・セー(A.P.C.)」は、アーティストやブランドとの協業プロジェクト“アー・ペー・セー インタラクション(A.P.C. INTERACTION)”の第9弾として、「サカイ(SACAI)」とのコラボレーションアイテムを3月19日に発売する。両ブランドの直営店や公式オンラインストアで扱う。 

 アイテムは、「アー・ペー・セー」の定番のデニムジャケットやジーンズに、「サカイ」の異素材を組み合わせるテクニックを融合。さらに「サカイ」が多用するサイドジップが付くのも特徴だ。MA-1やプリーツスカートを掛け合わせたデニムジャケット(2色、各8万円)やデニムスカート(2色、各4万8000円)、デニムパンツ(2色、各4万8000円)のほか、両ブランドのロゴを掛け合わせた“SA.P.C.AI.”の文字を大胆に配したスエット(2色、各3万3000円)やパーカ(2色、各3万9000円)、Tシャツ(2色、各2万5000円)、トートバッグ(大2万7000円、小2万3000円)などをそろえる。サイズはXXSからXLまで用意し、ユニセックスアイテムがほとんどだ。キービジュアルはフォトグラファーのティム・エルカイム(Tim Elkaim)が撮影し、スタイリストのスザンヌ・コラー(Suzanne Koller)がアートディレクションを手掛けた。

 “アー・ペー・セー インタラクション”はこれまで、ラッパーのキッド・カディ(Kid Cudi)や女優のカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)のほか、ストリートブランド「ブレインデッド(BRAIN DEAD)」、クリエイターのジャスティン・サンダース(Justin Saunders)が手掛けるレーベル「ジョウンド(JJJJOUND)」、「カーハートWIP(CARHARTT WIP)」などとコラボレーションしてきた。

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「ルイ・ヴィトン」の歴史的コラボが集結する展覧会 川久保玲から「シュプリーム」まで

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、過去のコラボレーションを振り返る展覧会“ルイ・ヴィトン &”を3月19日〜5月16日に東京・原宿のジング(JING)で開催する。入場には事前予約が必要で、同ブランドの公式サイトで受け付けている。

 会場内は10の展示スペースで構成。あらゆる分野のアーティストやデザイナー、ブランドとの協業の経緯や作品が見られる。日本人アーティストの池田亮司によるインスタレーション“クリティカルポイント”のスペースの先には、ルーツであるトランクをはじめ、バッグやスカーフ、プレタポルテ、アート作品が並び、フロアごとに趣ががらりと変わる空間演出も特徴だ。

空間丸ごと川久保玲コラボ

 「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」の川久保玲デザイナーとコラボレーションした“バッグ ウィズ ホールズ(BAG WITH HOLES)”を展示するスペースは、空間全体を巨大な“バッグ ウィズ ホールズ”のように演出し、同展のために川久保デザイナーと制作した特別な作品を展示している。ほかにもアーティストの村上隆や草間彌生、デザイナーの山本寛斎やNIGO®ら日本人との協業作品を展示するスペースも設けている。

 さらに2008年のリチャード・プリンス(Richard Prince)とコラボレーションしたナースシリーズや、15-16年秋冬メンズ・コレクションのクリストファー・ネメス(CHRISTOPHER NEMETH)、17-18年秋冬メンズの「シュプリーム(SUPUREME)」とのタッグが一堂に会するスペースも迫力満点だ。1階最後の展示スペースに設置した巨大なデジタルスクリーン“デジタリー・イン・モーション”は、前に立つ人の動きに合わせてグラフィックが変化するユニークな仕掛けが盛り込まれている。一般来場者は入場できない2階には、家具やホームグッズを展示する。

限定品も並ぶギフト店

 1階には建築家の菅原大輔がデザインしたギフトショップを併設。鮮やかなカラーリングのポップな空間に、アクセサリーやギフト、フレグランス、旅をテーマにした書籍などが並ぶ。同展限定のカードケース(3万1000円)と、マスコット“ヴィヴィエンヌ”の友人となる新キャラクター“ペチュラ”のミニサイズ(11万5000円)を50個限定で販売する。

■LOUIS VUITTON &
開催期間:3月19日〜5月16日
営業時間:10:00〜20:00(最終入場は19:30)
住所:東京都渋谷区神宮前6–35-6 JING
定休日:無休
※入場には事前予約が必要

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“一家に一つある”「マキロン」から初めてニキビ治療薬が登場 日本初の処方

 第一三共ヘルスケアの殺菌消毒薬「マキロン」から初のニキビ治療薬ライン「マキロン® アクネージュ®」が3月12日、誕生した。同社は「マキロンs」の主成分であるベンゼトニウム塩化物を、日本で初めてOTCニキビ治療薬に殺菌成分として配合。フェイスラインやデコルテなどのニキビにアプローチできるローションと、あごや口元などのニキビにピンポイントで使えるクリームをそろえる。メインターゲットは繰り返しできる大人ニキビに悩む20〜30代だ。

 「マキロン」は1971年の発売以来50年に渡り、液体キズ薬の圧倒的シェア(国内)を獲得する。“一家に一つある”と言えるほど消毒液として馴染みのある国民的ブランドがニキビ治療薬を開発に着手したのは、「マキロンs」が一部の消費者の間でニキビ跡や傷に使われていたことにある。「SNSの口コミでニキビケアとして使用しているという声があったり、ニキビケアの特集で雑誌から取り寄せの問い合わせを多くいただいていたりした。ただあくまでもキズ薬なので、(当社からは)ニキビへのアプローチはできなかった」と河村典利・マーケティング部 BM第一グループ ブランドマネジャー。さらに市場調査をすると、4人に1人がニキビケアのためにOTCニキビ治療薬を使用しているにも関わらず、OTCニキビ治療薬に対する満足度は31.8%と低く、十分に満足できていない人は68.2%と大半を占めていたことが分かった※。「ニキビ治療薬はさまざまなハードルや規制で新しい成分が用いられることが少なく、従来のOTCニキビ治療薬に満足していない人が多かった。しかしライフスタイルの変化などで繰り返される頑固な大人ニキビに悩む人は多くいるのも事実。そこで『マキロン』の主要成分であるベンゼトニウム塩化物をニキビ治療薬に活用できると考えた」ことから約5年前に、「マキロン® アクネージュ®」の開発が始まったという。

 実際に研究を始めると、ベンゼトニウム塩化物がニキビを誘発するアクネ菌に対する殺菌効果が高いことが分かった。さらに生活習慣や環境要因が複合的に働き発生する大人ニキビは何度も繰り返しできることが多く、治りが遅いという特徴も考慮。「大人ニキビはストレスや食生活などさまざまな要因がある。さらに昨今は新型コロナウイルスの影響でマスク生活も欠かせなくなり、頑固な肌荒れに悩む人も増えている。ストレスを完全になくすことはできなくとも、早い段階で負のスパイラルを打ち止めることが大切」と田中美希・研究開発部 開発第一グループ。そのことから、ベンゼトニウム塩化物に加え、炎症を抑える成分(ローションはアラントイン、クリームはイブプロフェンピコノール)や角質を軟化して毛穴の詰まりを改善すサリチル酸(ローション)、血行を促進して肌のターンオーバーを促すトコフェロール酢酸エステル(クリーム)を配合。ローションとクリームで異なる処方を用いることにより、タイプや発生部位が異なるニキビに幅広くアプローチする。「スキンケアも手掛ける会社として、毎日ストレスなく使える使用感にもこだわった」という。

 初年度の売り上げは約5億円を目指す。2019年度のOTCニキビ治療薬の市場規模は約53億円で、そのおよそ1割となる。「まずはローションとクリームの2種を発売し、その後ほかのアイテムの投入も検討する」と河村ブランドマネジャー。なお、同社はほかにもボディーケアの「ミノン」や「トランシーノ」などを展開。ボディーケアの「ミノン」とスキンケアの「ミノン アミノモイスト」を合わせて100億円規模、「トランシーノ」は内服薬とスキンケア合わせて60億円規模の事業だ。

※第一三共ヘルスケア調べ

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皮革産業活性化プロジェクト「創悦」が神楽坂で展示会とショー

 日本皮革デザイン促進委員会による皮革産業活性化プロジェクト「創悦」は3月12日、神楽坂のフレンチレストラン「ラリアンス(L’ALLIANCE)」でインスタレーションショーと展示会を開催した。

 このプロジェクトは2015年に発足したが、皮革に関する日本の伝統技術と美的感覚を世界へアピールすべくパリやフィレンツェ、上海、バンコクなどでもPR活動を行っている。このプロジェクトを主に担当しているのがハンドバッグメーカーのクイーポだ。使われている素材は植物性タンニンでなめされた牛革や豚革が主だ。モチーフには葛飾北斎や円山応挙の絵などが使われている。アイテムはバッグやウエアの他に、羽子板やオセロ、将棋などのボードゲームをオールレザーで作ったシリーズも登場している。価格は、長財布2万円、コインケース6500円、トートバッグ4万2000円、革バッジ付きTシャツ5800円など。

 実際に販売もされているが、従来のクイーポ(KUIPO)の公式サイトに加えて、卸売りも新規に行う。また法人向けオンライン展示会システム「ジョア(JOOR)」を活用して、国内外の店舗への販売も始めた。すでにキプロスのセレクトショップから問い合わせがあったという。さらに空港のイベント他、各主力店舗でのフェア、美術館コラボなども予定しているという。現在クイーポの主力ブランドは「ゲンテン(GENTEN)」だが、これに次ぐ漢字由来ブランドの「創悦」をじっくり育てていきたいと同社。

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「ゾゾコスメ」500ブランド集め始動 新木優子がCMイメージキャラクターに就任

 ファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」は3月18日、新サービス「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」をスタートした。百貨店からドラッグ・バラエティーショップで展開する約500ブランドをそろえ、スキンケアやメイクアップ、ボディーケア、ヘアケア、ビューティ雑貨まで幅広いアイテムを扱う。独自に開発した肌色計測ツール「ゾゾグラス(ZOZOGLASS)」の無料配布も本日から開始する。

 同社が533万人のアクティブ会員にアンケート調査をした結果、「ファッション以外で取り扱いを希望するカテゴリーが圧倒的に化粧品だった」(伊藤正裕ZOZO取締役兼COO)ことから「ゾゾコスメ」を立ち上げた。特徴は体の3D計測の「ゾゾスーツ(ZOZOSUITS)」や足型の3D計測ツール「ゾゾマット(ZOZOMAT)」に次ぐ「ゾゾグラス」となる。カラーチップなどが搭載された眼鏡型の計測ツールをかけてアプリを起動し撮影することで、肌状態を分析。その人に最適なファンデーションを見つけ出すことができるほか、パーソナルカラーも提案する。現在はファンデーションの色提案を行うが、今後はリップやチーク、マスカラに対応。ARメイク機能にも活用していく。「インターネット上で買いにくいものをテックで解決していくのが当社の強み」と伊藤取締役兼COO。「ゾゾグラス」は50万件の予約があったという。

 取り扱いブランド(ショップ)は、「ディオール(DIOR)」や「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」「ゲランGUERLAIN)」「シスレー(SISLEY)」「セルヴォーク(CELVOKE)」「コフレドール(COFFRET D’OR)」「ワタシプラス(WATASHI+)」「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」など約500をそろえ、順次拡充する。マシュー・グラウドンELCジャパン社長は「コスメ市場にもたらされるゾゾの画期的なテクノロジーに感銘を受けた」として期待を寄せた。

 また、「ゾゾコスメ」のCMイメージキャラクターに女優の新木優子を起用した。「ファンデーション選びで苦労していたので高精度なゾゾメガネで自分に最適なファンデが見つかって嬉しい。新しい自分に出会う感覚でコスメを選んで欲しい」とコメントした。今後はTVCMやデジタルADの展開、トライアル・サンプル配布キャンペーンなどを実施し、「ゾゾコスメ」の認知拡大を図る。

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「ゾゾコスメ」500ブランド集め始動 新木優子がCMイメージキャラクターに就任

 ファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」は3月18日、新サービス「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」をスタートした。百貨店からドラッグ・バラエティーショップで展開する約500ブランドをそろえ、スキンケアやメイクアップ、ボディーケア、ヘアケア、ビューティ雑貨まで幅広いアイテムを扱う。独自に開発した肌色計測ツール「ゾゾグラス(ZOZOGLASS)」の無料配布も本日から開始する。

 同社が533万人のアクティブ会員にアンケート調査をした結果、「ファッション以外で取り扱いを希望するカテゴリーが圧倒的に化粧品だった」(伊藤正裕ZOZO取締役兼COO)ことから「ゾゾコスメ」を立ち上げた。特徴は体の3D計測の「ゾゾスーツ(ZOZOSUITS)」や足型の3D計測ツール「ゾゾマット(ZOZOMAT)」に次ぐ「ゾゾグラス」となる。カラーチップなどが搭載された眼鏡型の計測ツールをかけてアプリを起動し撮影することで、肌状態を分析。その人に最適なファンデーションを見つけ出すことができるほか、パーソナルカラーも提案する。現在はファンデーションの色提案を行うが、今後はリップやチーク、マスカラに対応。ARメイク機能にも活用していく。「インターネット上で買いにくいものをテックで解決していくのが当社の強み」と伊藤取締役兼COO。「ゾゾグラス」は50万件の予約があったという。

 取り扱いブランド(ショップ)は、「ディオール(DIOR)」や「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」「ゲランGUERLAIN)」「シスレー(SISLEY)」「セルヴォーク(CELVOKE)」「コフレドール(COFFRET D’OR)」「ワタシプラス(WATASHI+)」「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」など約500をそろえ、順次拡充する。マシュー・グラウドンELCジャパン社長は「コスメ市場にもたらされるゾゾの画期的なテクノロジーに感銘を受けた」として期待を寄せた。

 また、「ゾゾコスメ」のCMイメージキャラクターに女優の新木優子を起用した。「ファンデーション選びで苦労していたので高精度なゾゾメガネで自分に最適なファンデが見つかって嬉しい。新しい自分に出会う感覚でコスメを選んで欲しい」とコメントした。今後はTVCMやデジタルADの展開、トライアル・サンプル配布キャンペーンなどを実施し、「ゾゾコスメ」の認知拡大を図る。

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